姫様で異世界なおすすめアニメランキング 11

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの姫様で異世界な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月10日の時点で一番の姫様で異世界なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

87.7 1 姫様で異世界なアニメランキング1位
オーバーロード II(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (1082)
5716人が棚に入れました
如異世界に転移して以来、アインズはナザリック地下大墳墓の主として、守護者たちの偉大なる支配者として振る舞う日々を送っていた。一方で、情報収集と資金獲得のため、冒険者モモンとしてエ・ランテルを拠点に活躍。ギガントバジリスクの討伐など、アダマンタイト級冒険者に相応しいとされる実績を積み重ねていく。そんな中、ナザリックへ帰還したアインズは、守護者を統括するアルベドと人間界で得た情報を含めた現状の報告会を執り行う。

声優・キャラクター
日野聡、原由実、上坂すみれ、加藤英美里、内山夕実、加藤将之、三宅健太、千葉繁、沼倉愛美、東地宏樹、楠見尚己、雨宮天、石井康嗣、安野希世乃、逢坂良太
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

上手く言えないんだけど・・・。『作品にゆとりが感じられる作品』

原作未読。第1期は視聴済み。最終話まで視聴。

【必ず第1期を視聴してから視聴してくださいね!】
じっくりと時間をかけて、丁寧に物語を描いている印象。
他の作品だと乱れがちな、遠めの表情まで丁寧に描かれているのも好印象です。
人気作の第2期なだけに、色々な面でゆとりを感じる作品です。
(上手く説明できなくて、もどかしい)

第3期(2018年7月~)を睨んだ構成となっているため、物足りなさを感じる方も多いかと思いますが、第1期で出番の少なかった守護者にスポットライトを当てるとか、こだわりが感じられる作品です。

【以下は、各話レビュー的な「何か」です】(笑)
{netabare}
【第1話】
エンドロールを見ながら痛感した。
新井里美、野沢雅子・・・。
『力が入っているなぁ!」

これは面白いに違いない!
第2話以降も楽しみしかない。

【第2話】
まずは敵方(?)を丁寧に描く。
一旦こちらに感情移入させておいて・・・。という事かな?

【第3話】
リザードマン同盟結成。。
コキュートス軍と戦闘開始。
しかし、アインズ様から与えられたコキュートス軍は、かなりレベルが低い。
アインズ様の意向が見抜けないコキュートスは、デミウルゴスに相談。
デミウルゴスは、いつも通りにアインズ様の意向を”深読み”してコキュートスに助言するが・・・。

【第4話】
ナザリックの階層守護者が集うと、やはり面白い。
この先どう言う展開になるんだろう?

【第5話】
アインズと階層守護者が集まると、何故かお決まりのコメディ展開に・・・。
コメディと真剣バトルのバランスが絶妙。

リザードマン編はこれで終了。

【第6話】
新章突入。
セバスとソリュシャンが少々ギクシャク(笑)
ソリュシャン達プレアデスの人間嫌いは半端無い!

【第7話】
リ・エスティーゼ王国の王家と貴族も何か問題ありみたいですねぇ。
ラナー王女、「蒼の薔薇」、クライム、「八本指」
このあたりが今後のキーワードかな?

セバスとソリュシャンは相変わらずギクシャク。
で、アインズ様はアタフタ(笑)

【第8話】
セバスとクライム、そしてブレインが行動を共にすることに。

【第9話】
前回の続き。こっちは一件落着。
ラナー王女の裏面、怖っ!
お疲れ様のセバスの元には、アインズ様が!

【第10話】
なるほど!最初にやってきたアインズ様はパンドラズ・アクターですよね?
眼の光と口調がね。(日野聡さん、お疲れさまでした)
ソリュシャンの報告を受けて、パンドラズ・アクターとデミウルゴス、コキュートス、ヴィクティムで対応したと・・・。
第1期の『シャルティアの乱』の解決後に、こういう場合は守護者が対応すると約束してましたからね。

ツアレが攫われて、いよいよ戦闘開始かな?

【第11話】
シャルティアが”控え”とは・・・。
第1期とは違う守護者に活躍させたいらしい。

ようやく、階層守護者やプレアデスがバトル開始。
ようやく、本来のオーバーロードらしさが垣間見えた。

ラストで満を持してアインズ様登場。
アインズ様、ようやく第2期初バトルか?

【第12話】
デミウルゴス主導で「ゲヘナ」なる作戦が本格的に実行される。

エントマが瀕死の重傷を負わされたことを、イビルアイから聞かされた時のナーベの表情は絶品。
本気で腹を立てたアインズ様も含めて、本当に仲間思いの面々である。

しかし、ラナー王女の顔、怖っ!

【第13話】
デミウルゴス主導のゲヘナが無事に終了する。
と同時に、『漆黒の英雄モモン』の名前が王都にも轟くこととなる。

しかし、ナザリックの面々は愉快だなぁ!

{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 68

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ホネホネロックは鳴らず

オーバーロードの良さはコメディにある。
壮大なRPGファンタジーの世界観を、
丸ごと笑いの「舞台装置」に変えてみせた、
その大掛かりな設定と演出に拍手を送ったものです。

どうやら世間の意見とは乖離しているようで、
制作陣もファンタジーとして描いているのかな、
随分、シリアス寄りな作品となりました。
私が原作を知らず無知を晒したのでしょう。

ファンタジーとして語るとすれば、
批判の多い蜥蜴人編は英断だと思います。
長編ファンタジーやスペースオペラなどは、
世界観の構築と視聴者との共有こそ、
最重要、最優先事項だと考えていますので、
ここに住む種族、文化、風習を描く、
背景に厚みを持たせる外伝的ストーリーは、
むしろ歓迎すべきことでしょう。
ただここでも構成の問題が挙げられています。

本来持っている原作の素晴らしさを、
どこまで伝えきれているのでしょうか!?
オーバーロードの真髄は本編以上に、
ちびキャラアニメ「ぷれぷれぷれあです」にある。
私の率直な感想はここに至りました。

これからも応援していますけどね、
ファンタジー脳に切り替えて次でしょうか。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 64
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

有限会社ナザリック大墳墓設立

原作未読

今更ですけどね。1期2015年夏、2期2018年1月冬、3期2018年夏(2020年11月現在)。
1期から少し時間経過してからの2期でした。3期は2期との実質分割2クールみたいなものですね。念のため、1期から観てないと分からなくなるやつなのでご注意を。

本作の面白みを整理するとこんな感じ↓

①煽り体質。どうせワンパンなんだからの前段階煽りが秀逸。
②アンチヒーロー。まあダークですよね。一筋縄ではいかない。
③肩の力が抜けてる。HNのネーミングセンスがひどかったり。
④アインズ様。日野さんの演技と謙虚に俺TUEEEしてるところ。

苦手な主人公最強系でも面白い部類。
1期はナザリック大墳墓内での夫婦漫才みたいな内向き志向が強めだったのですが、2期はほぼ外向き。冒険者と身分を偽ったモモンさん(アインズ様)を通じて外部とコミュニケーションしてたところは残しつつ、1期でキャラ見せ完了した守護者たちが前面に出てきて亜人種(リザードマン)ときゃっきゃしたり、人間(王国の人)とうふふする内容。“きゃっきゃ”“うふふ”にはやや凄惨な内容も含まれますがご想像にお任せします。1期と比べて茶番劇が壮大になったといいますか、まじめに自作自演してたという趣き。
全13話1クール使って大きく2編に渡る物語を展開してきました。

1期で分かったのは

 “私にも大丈夫な主人公最強系とはたぶんこれ!”

なんとなく見えてきました。ジャンルへの警戒が解け壁が取っ払われれば2期は余裕で楽しめます。おそらく3期も大丈夫なんでしょう。

ストーリーも練られてる感はある。
1期当初からの“NPC以外の他にプレイヤーいるのいないの?”の謎には触れることは無かったですが、

{netabare}・三代目顔芸担当ラナー王女(CV安野希世乃)の裏の顔
・皇帝がなんとなくラスボス感ある
・心臓動いてないらしいイビルアイは何者だろう
・ブレイン、クライム君生き残り人間組の存在意義{/netabare}

適度に“今後どうなるんだろう”と気になる仕掛けが撒かれたので引き続き3期に突入したいと思います。
失速してはいない2期。1期から流れてきた方なら拒否する理由はないはずです。



※ネタバレ所感

■よくあるSFモチーフへの裏切り?

NPCが意思をもって自分で考えるようになっての物語スタートでした。思考の深化(成長)が促進されればそのうち絶対的存在/至高の御方への疑義も生じましょう。
高度AIが知性を持ち得て人間に反旗を翻すといった胸ワクな展開を想像できます。

{netabare}・ある意味モブなリザードマンたちが集合知を活かす
・アルベドが陰でアインズ様への不快感を示してたり
・デミウルゴスがアインズ様の浅慮(失礼!)を超える深謀遠慮を巡らしたり
・そもそもアインズ以外今のところ全部NPCなんでしょ?{/netabare}

その伏線らしきものもちらほら見えてます。だがしかしこのままの路線を崩さずいくんじゃないかな…というよりこのままいってほしいなと愚考します。
理由は簡単…セバスやデミウルゴスが謀反を企てるような展開なら他の作品と大差なくなるから。圧倒的能力を持つ部下たちに内心どうしようか冷や冷やしながら立ち居振る舞いに細心の注意を払っているアインズ様を眺めるのが楽しみなんですからその関係性を崩しちゃアカンです。
ミスリードと見せかけ続けてほしいところですが今後どうなることでしょうか?


■あの元祖顔芸の人

{netabare}アルベドさんの露出が少なかったような…
EDのイラストカットが1期ではアルベド主体だったのが2期は違うってのも関係してるのかしら。{/netabare}



視聴時期:2020年10月 

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2020.11.07 初稿
2021.09.04 修正

投稿 : 2024/11/09
♥ : 53

70.5 2 姫様で異世界なアニメランキング2位
DOG DAYS' (2期)(TVアニメ動画)

2012年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (717)
4289人が棚に入れました
春に訪れた出逢いと別れから3カ月―――勇者シンク、再び『フロニャルド』へ召喚! 今度は幼馴染みのレベッカと従姉妹のナナミも一緒に召喚! ナナミに至っては、ガレットの勇者にいきなり大抜擢!! そして、パスティヤージュ公国からは公女クーベルも参戦して、さらなる大騒ぎが!? 愛と勇気と耳としっぽの物語、この夏、楽しさ200%増で、再び開幕!

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

第二部運動会は~じまるよ~♪  (≧∇≦)

1期に続き、2期もポジティブストーリー。

今回は主人公のシンク以外に、姉のナナミと幼馴染のレベッカの3人が勇者として召喚され、1国増えて3つの国のそれぞれの勇者として戦します。
三つ巴の運動会みたいなものです。

観ていてハラハラドキドキは全くありません。
安心して観ていられます。

私的には嫌いじゃないけど、なんか物足りなさを感じます。

キャラはより増えて、ますます声優さんが豪華に!

私はですが、キャラの可愛さと声優さんの演技を楽しみながら観てました。
(^^;

投稿 : 2024/11/09
♥ : 39

とってなむ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

大運動会運営『肌色率は下げません』

ジャンル : ファンタジー / バトル / 獣人萌え
獣人萌えは確定事項となりました。
尻尾フリフリに耳ピョコピョコ…やっぱかわええ。。


DOG DAYSの2期。
相変わらずのゆるふわなテンションと
お馴染みの可愛いキャラたちがお出迎え。
異世界ファンタジー第2試合キックオフです。


物語は1期の続きからです。
まぁこうなるよね、といった形で開幕。
今回はシンクの幼馴染みのレベッカと従姉のナナミも勇者として異世界に召喚されちゃいます。
シンクは1期同様、ビスコッティ軍(赤組)に。
対してナナミはガレット軍(青組)へ。
ではレベッカは?
何となく想像つくと思いますが、もう一つ国が台頭してきます。
その名もパスティヤージュ公国(黄組)。
そこの勇者としてレベッカは迎えられるわけです。
三つ巴の戦(運動会)…面白くなってきたじゃないですか。


やっぱこの作品いいなぁと思わせる内容でした。
三国間ならではの戦の運び。展開。
とても楽しかったです。


パスティヤージュは空軍なんですね。
私が参戦するならココで決まりかな。
とも思ったけどやっぱりビスコッティで。
理由はエクレとリコッタが所属してるので。
リコッタは『~であります』の口癖が可愛いですね。
エクレはただただお気に入りです。

でもガレットには花澤声のノワがいるし、
パスティヤージュではクー様が指揮を執っている…。
上手いことバランスとれてんなぁ。
まぁこれは受け手の問題ではあるのですが。



OP「FEARLESS HERO」 歌ー水樹奈々
ED「夏の約束」 歌ー堀江由衣

水樹さんの曲って良いの多すぎませんか。
もちろん歌声も好きなのですが。
テンション↑という意味では2期のこの曲が一番です。
EDの曲名…なるほど。
それに今期もミルヒ嬢の劇中歌は光ってました。



パスティヤージュ参戦でさらに盛り上がりを魅せた2期。
満足です。
新勇者・レベッカ、ナナミの活躍も見受けられ、
楽しむ要素は1期より増えたのではないかと思います。
それと裸になるシーンも1期同様の多さでしたね。GJ。

素朴な疑問。
レベッカの勇姿を見て。
勇者に身体能力は関係なし?
シンクとナナミに対してレベッカは運動神経がかなり劣ってるはず…。
わたし、気になります!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 37

ValkyOarai さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

BDで3シーズン分一気見可能!

なのはを描いている都築さんを今後とも応援したいと考えています。
豪華声優の無駄遣いをもう一度
OPの奈々さんの歌はいつ聞いても素晴らしいな

奈々さんが二人も演技するなんて
他のアニメでも当たり前になりましたね
(NHKアニメにも多く演じる人が多い)

新キャラの中の人が気になるが
見てみた所
中の人的に瓜生君や響もいたし
凄まじい声優の無駄遣いだwww

ベッキーの変身シーンは美しくも少し危険臭がしました
触手が纏わりついての変身は好きになれない
これだったらなのはやフェイトの肌露出変身の方がまし

奈々さんも連続して2人演じるのは大変だな
七海はフェイト寄りの声(地声に近い)
リコッタはブロッサム寄りの声(高めの声)
これをガラリと変えるから奈々さんは本当に素晴らしいな
これは他の声優でも必ず言える

それとビスコッティ側の合宿で言っていたが
前シーズンのでっかい魔物はまた登場するのだろうか
この回がフラグだったりして
これで出なかったら流石にがっかりするわ

6話 ヴェスペリアは惹かれ合う
ラスボスの登場か?と思ったけど欲丸出しのお馬鹿な魔王でした
でも闇の攻撃は見事なもの(中の人は黒田坊かとんでもないな、テイルズのユーリでもあるし)
悪役が喋っている途中で殴ってはいけませんwww
(主人公側のお約束だけど)
しかも英雄王は筆頭(閃乱カグラの焔)だと!?
無駄遣いにも程があるわ~
おまけに2人とも還れないし
まあこれで最後の戦興業も面白くなりそうだ

新キャラを出すのはいいけどやっぱバトルで終わらせてもらいたいな(前シーズンの方が良かったかも)
なのはシリーズでは必ずあるんだけど

7話
シンクとガウルがデカくなりました
シンクは完全にライトの声でした
「駄目だこいつ・・・何とかしないと・・・」

恋が絡むと戦闘が鈍くなるのはお約束なのだろうか
そして英雄仮面の乱入ですか
また面白くなりそうだ
と思ったけどあっさり終わっちゃいました
完全に祭りだな

11話
深夜アニメお約束の入れ替わりネタ
まあヤリタカッタダケーのような感じでした

12話
最後のトラブルと同時にベッキーもデカくなっちゃいました
後は勇者の帰還を残すのみか・・・

13話
見たくても「ああ終わっちゃうな~」ってなるから見たくても見れないって気が湧いてしまうのは気のせいか?
帰還後シンクが「レベッカ」って呼んだらベッキーの顔がポッポーになっちゃったよwww
まだそう呼ぶには早いか

次のシーズンをやるとしたら流石に前シーズンのようなシリアス部分が欲しい
後デカいラスボスも必要だし(前シーズンのドラゴンは迫力あったけどなあ)

まあ今回みたいにずっと遊んでいてもいいし
(7話のネズミはそれなりにデカかったが規模は小さかった)
次は多分七海も英雄結晶でデカくなるだろう

兎に角また無駄遣いを期待します
そしてBDが発売
まーたやってもいいんだが
2019年は5度帰還のシンフォギアだッ!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 27

83.6 3 姫様で異世界なアニメランキング3位
GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 炎龍編(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (1243)
7509人が棚に入れました
異世界戦争勃発!陸上自衛隊員達の運命は――? 20XX年、突如として東京銀座に「異世界への門(ゲート)」が開かれた。中からあふれ出た「異世界」の軍勢と怪異達。陸上自衛隊はこれを撃退し、門の向こう側『特地』へと調査に赴く。第三偵察隊の指揮を任されたオタク自衛官の伊丹耀司二等陸尉は、巨大な炎龍に襲われる村人たちを助けたことで、エルフや魔導師、亜神ら異世界の美少女達と奇妙な交流を持つことになるが……。

声優・キャラクター
諏訪部順一、金元寿子、東山奈央、種田梨沙、戸松遥、日笠陽子、内田真礼、安元洋貴、石川界人

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

原作よりも政治色薄目(それでもTVアニメとしては濃い方?)

※本レビューを読む場合、原則として1クール目視聴済みであることを前提としています。

分割2クール作品の2クール目。原作は同タイトルのライトノベル(柳内たくみ著)。

原作(書籍版)は下記のとおり。下記は単行本形式での刊行単位で、各巻を上・下巻に2分割して刊行された文庫版も存在する。

文庫版にはカラー口絵が付いており、アニメ班のキャラクターデザインは主に文庫版イラストに基づいたものと思われる。

本編5冊:<接触編>、<炎竜編>、<動乱編>、<総撃編>、<冥門編>
外伝4冊:<南海漂流編>、<黒神の大祭典編>、<黄昏の竜騎士伝説編>、<白銀の晶姫編>
外伝+(プラス)1冊:<特地迷宮攻略編>

外伝4冊は事実上本編5冊の続編であり、いわゆる通常の意味の「外伝」は外伝+の<特地迷宮攻略編>のみである。

本作2クール目は原作の<炎竜編>1クール目残り(6話)+<動乱編>(6話)で計12話構成となっている。

2クール目は1クール目に引き続いての視聴で、視聴時に原作の本編5冊+外伝4冊&外伝+を読了済み。

1クール目終盤以降、皇女ピニャの仲介により日本政府と特地の帝国は非公式ではあるが外交交渉を持てる状態になっている。

2クール目序盤で炎竜退治には出かけるものの、この戦闘でも大規模な部隊動員は様々な事情によりできず、1クール目よりも「自衛隊無双」度は低め。

帝国が<講和推進派>と<徹底抗戦派>に分裂しかけており、この状況下で日本政府が「帝国との講和」という政治目標を達成できるかが物語のカギとなる。

特に<動乱編>以降、原作では地球側の各国の特地への介入を日本政府が防ぐ描写が増えていくが、アニメでこのあたりの細かい描写は省かれていると言って良い。

また<動乱編>で2クール目を終了するにあたり、原作では帝国側の状況が落ち着かないのでアニメオリジナルエンドに近い感じで<動乱編>終盤が原作からかなり改変されている。

おそらく2期目の制作は期待できないためこのような形になったと思われるが、原作の政治面や文化面の描写に面白みを感じている私としては、2クール目については1クール目よりも評価を下げざるを得ない。

1クール目終盤で新キャラとして追加されたヤオも、結局「原作に居るから居るだけ」みたいな感じになってしまい、アニメではあまり「ヤオの不幸体質」が実感できないので残念な感じがする。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 41
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

自衛隊最強伝説

原作未読 全12話

「GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」の分割2クールの2クール目です。1クール目から観ることをオススメします。

東京に突然現れた異世界との扉(GATE)、扉の向こう側にいる異世界人との様々な出来事を描く作品です。

炎龍編ということでしたが、序盤は1クールで出て来た炎龍を倒しに行くお話、後半は帝国の謀略に主人公たちが巻き込まれるお話です。(動乱篇というですね)

前半はエルフのテュカ、後半は魔法使いのレレイが活躍していましたね。特にレレイは1クール目では地味な印象でしたが、今回は大活躍でした。

亜神のロゥリィは、その中でみんなをフォロー役に徹していましたね。
{netabare}
前半は炎龍との戦いの中での伊丹とテュカ、後半は菅原とシェリーのお話が良かったですね。シェリーを命をかけて逃がした両親、菅原との再会シーンは後半で一番好きなシーンでした。
{/netabare}
生死にかかわる戦闘シーンも多いので、苦手な方は気をつけてくださいね。

自衛隊と異世界というちょっと変わった作品ですが、テンポも良くうまくまとまっていました。面白かったです^^

切りが良いところで終わっていますが、原作ではまだまだ続きがあるようです。2期があるといいですね。

OP 1クールと同じで岸田教団&THE明星ロケッツさんが歌ってます。かっこいい曲ですね^^(PV観ましたけどみなさんかっこいいですね〜ちなみに福岡出身の方が多いのでちょっと嬉しいですw)
ED こちらも1クールと同じでテュカ、レレイ、ロゥリィの声優さん(金元寿子、東山奈央、種田梨沙さん)が歌ってます。CDは、3人で歌っているのとソロで歌っているVerがありますが、3人&ソロでCDが別々(合計3枚)というのはお財布にやさしくないですねw

最後に、伊丹のオタクぶりは相変わらずでしたw

投稿 : 2024/11/09
♥ : 36
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

レレイにまた会えてうれしい

原作はコミック版は既刊の第8巻迄、小説版は本伝全5巻は読了済です。

<2015年の夏クールにスタートしたアニメ、GATE>
原作小説の本伝全5巻のうち
2巻目途中までの描写で1クール12話までで一旦終了。

そして、しばらく間を置き、後半の2クール目スタート。
(あえて2期ではなく、2クール目とするのは、今作は、
はじめから分割2クール全24話として構成されて制作されたため)

2クール目は炎龍編~動乱編の物語。
原作小説3巻目までアニメは描かれました。
全体の流れは割と原作に忠実。
その影響で後半は、群像劇の色合いが濃厚になりましたね。

そのため正直、個人的に1クール目ほどには盛り上がれませんでした。
主人公、伊丹とメインの3人のヒロインたちの存在感が
希薄になる話が続いたりしましたから。

アニメで一番好きなキャラになったのはレレイでした。
そのため、彼女がほとんど出てこない回では、
欲求不満のストレスが溜まりました。

また群像劇としては、尺の問題もあり仕方のないこととは言え、
キャラ描写の大幅な簡略化が多かったのが不満です。

コミック版も含め原作で面白いと思えた部分のカットも散見、
単なるイベントの羅列で、ダイジェストを観ている気分になることも多々あり。
結果、特に19話以降に散漫な印象が強い。

そのため物語評価は、前半12話分までは4.5に対し、
後半12話分は4.0に下がりました。

キャラ評価も、キャラ自体は立ってて魅力あるけど
描写不足で魅力を十分引き出していたとは思えないので
視聴終了後に5.0→4.0で最終更新しました。

とは言え、最終回はとてもいいと思えました。
終わりよければすべて良し。
結果的には、お気に入り作品のひとつとなりました。
原作尊重の姿勢が好ましいラストでしたね。

<ぜひ第2期作って欲しい!!>

最終話までずっと、続編につながるフラグが立ち続きました。
大人の事情で制作が途絶えれることのないよう祈るのみです。

細かいことは、以下の各話レビューで記載します。


以下は、視聴開始の頃の投稿のアーカイブのためタグで閉じます。
{netabare}
分割され、3か月の休止期間があったため誤解を招きやすいですが、
これは第2期ではないでしょう。第1期の2クール目と思われます。
従って初回は、第1話でなく第13話です。

2クール目も京極監督と脚本の浦畑達彦さんはさすがに上手い。
特に、「ラブライブ」の監督さんが仕切ってるだけあって
萌ポイントは決して外さない印象で、相変わらずとても面白いです。

<原作の広範囲な内容をアニメ化>
ところで、BD/DVDの発売予定で判明しました。
この作品は分割2クール全24話ですが、
以下のような構成になってるよう。

・接触編:第01話~第10話
・炎龍編:第11話~第18話
・動乱編:第19話~第24話

てっきり炎龍編の締めが第24話だと思い込んでいました。
ふたを開けたら動乱編まで描くことになっていてとても意外。
どうまとめ、どう締めくくるんでしょうか?
非常に興味深いところです。

アニメの17話までは、ほぼコミック版の第7巻迄を基に
構成されていたように見受けられました。
しかし18話からは、小説版の本伝が基になっていると思われます。

<音楽>
新OP「GATE II 〜世界を超えて〜」
作詞・作曲:岸田 / 編曲・歌:岸田教団&THE明星ロケッツ

新ED「いつだってコミュニケーション」
作詞・作曲・編曲:山田高弘
歌:テュカ&レレイ&ロゥリィ(金元寿子&東山奈央&種田梨沙)

共にとても好み。

特に自分は、ロック大好きなので
岸田教団&THE明星ロケッツのロック魂が最高!!
音楽評価はこの1曲だけで、もう満点。
画も見事に嵌っててカッコいい!!

OP最後の集合写真で、栗林だけ接写ドアップなのも
彼女らしさが出てて上手いレイアウトだと思います。

EDは、自衛隊の一日入隊体験のスナップと思しき
隊員服着た3人のメインヒロインに釘づけ!
{/netabare}

以下は、かなりネタバレあります。
未視聴の方は読まないほうがいいでしょう。

<各話レビュー>
★ 第13話「開宴」{netabare}
コミック第4巻:第29話「講和への第一歩」、第30話「驕傲の皇子」
第31話「地揺れの夜」より(第4巻終了)

1クール目最終第12話は、
コミック第4巻第28話「絶望のヤオ」で締めくくられました。

2クール目も、今のところはコミックの流れに忠実。

貴族の令嬢シェリーをツインテールにして、
コミックより少女の可愛さを引き出した点、
小説版本編は未登場、コミック版では
ほとんどモブのミューティを
魅力あるキャラに昇格させた点など、
いい感触ばかりの2クール目のスタートでした。

○ンコ頭の伊丹とか、
ヤオがミューティと居酒屋で酒を飲み交わすシーンとか、
ほのぼのするアニメオリジナルの遊び心も、とても好い。

今回、キャラデザは違えど
言動は、ほぼ原作同様で存在感あった
天使の羽をもつ娼婦ミザリィも、
今後どう描かれるかちょっと楽しみ。

残念だったのは、
メイン3人のヒロインは
今回ほとんど出番なかったことくらい。
コミック版の流れを尊重するためでしょう。
でも、その不満はEDの彼女たちで一瞬で吹き飛びました。

次回、コミック第5巻の物語に突入。
今のところコミック原作すべての伊丹の行動の中で
個人的に一番好きなシーンが観られそうで楽しみです。
そこは栗林にも注目!
{/netabare}
★ 第14話「帝都激震」{netabare}
コミック第5巻:第32話「帝国の心臓」、第33話「栗林乱舞」
第34話「震える日」、第35話「賢愚の皇子達」より

地震により、裸足で着の身着のまま
外に飛び出したピニャが可愛すぎる!
伊丹を頼りにする乙女度マックスの彼女に萌えました~。

ここでの地震が、伊丹たちの皇帝謁見のきっかけとなりました。
(実は帝国での史上初めての地震は、炎龍編以降の物語の重要な伏線でもあります)

<ゾルザルと伊丹たちの邂逅>
「栗林君、しゃべりたくなるようにしてあげなさい 殺しちゃだめよ」(コミックでの伊丹の台詞)

栗林「やる気のない玉無しは武器を捨てなさい!」(コミック)
⇒「やる気がないなら武器を捨てなさい!」(アニメ)

アニメでは、望月紀子の存在そのものが
カットされるかもと少し危惧していたので
少しマイルドにはなってますが、
ちゃんと再現してくれてうれしい。

コミックでは、アニメ以上に紀子が悲惨に描かれいて
このシーンでは、ゾルザルが最高に忌むべき存在に思えたものです。

その上での伊丹の男らしい振る舞いと栗林無双。
アニメでもスカッとしました。

今回のF-4ファントムの作画も、力入ってて素晴らしい!

さて、今回もメインヒロインの3人の出番はほとんどなし。
しかし次回、テュカに赤信号が…。
{/netabare}
★ 第15話「テュカ・ルナ・マルソー」{netabare}
コミック第5巻:第35話「賢愚の皇子達」、第36話「紀子の帰還」
第37話「テュカの瞳」、コミック第6巻:第38話「任務放棄」より

かなり原作をアレンジして話を詰め込んでいましたが
とても素晴らしい演出だったと思います。
伊丹と同じ気持ちになって、
なんとかテュカを救いたいと思えました。
概ね満足です。

<悲しみのエルフ>
3人のメインヒロインの筆頭なのに、今までほとんど見せ場のなかったテュカ。

今回、テュカ役の金元寿子さんにとっては、
今迄では最も出番が多く、やりがいのある回だったのではないでしょうか。

今回、コミックと比べて、伊丹たちを取り巻くキャラを
必要最低限まで減らしたことが、テュカと伊丹の物語性を深めていたと思います。
デリラが出てこなかったのはちょっと寂しかったですが…。

雑味を減らし、スポットライトの当て方が巧みだったので、
伊丹たちが、非常に困難な炎龍討伐に向けて覚悟を決め、旅立つ流れが、
1話分という短い尺ながらも自然なものに感じられた。

伊丹の背中を押すことになった、エルベ藩王国のデュラン王との
初対面のシーンもなかなか味わい深く好かったです。

<伊丹のトラウマ>
残念だったのは、伊丹の学生時代の回想。
中途半端な描き方で原作未読だと解り辛いかもしれません。

アニメでは、もうあれ以上は描写しない可能性があるので
ネタバレというより、補足のつもりで書かせてもらうと…

伊丹の父親は、伊丹が中学の頃、
家庭内暴力が原因で妻である伊丹の母親に刺殺されます。

法廷では正当防衛が認められ無罪になったものの、
母は自責の念や罪悪感のあまり精神を病んでしまう。

病は改善されることはないまま母子家庭となった伊丹家。
伊丹の高校時代、アニメでも描かれたあの失言で
彼の母はついに精神崩壊。
彼は母の焼身自殺未遂の現場を見ることになってしまう。

アニメでは、焼身自殺までは触れられていない。
また、20年前ということになっていたので、
中学時代に既に母の精神崩壊を起こしたことに
設定変更したように見受けられます。

母は現在、措置入院として精神病院に入院中。
(措置入院とは、入院させなければ自傷他害のおそれがある場合について、
これを都道府県知事の権限と責任において強制入院させること。)

家庭内暴力と自分が母親を極限の精神状態に追い込んでしまった、というトラウマ…
私が伊丹というキャラに魅力を感じられるのは、そんな設定があるから。

重い過去があるからこそ、他人に本当に優しい大人の男、伊丹耀司。
この設定は、今迄と今回の伊丹の行動原理を察することができます。

理不尽な暴力には、立場を忘れるほどに許せず思わず手が出てしまうような彼。

自分を家族として慕ってくれる心を病んだテュカを、任務放棄してまでも救おうとする彼。

一身上の都合で部下を死地に追いやることは絶対にしたくない彼。

彼を慕う異性が多いにも関わらず、踏み込んだ関係を自ら積極的には出来ない彼。

ならば、現実から離れた、夢とロマン溢れるオタクの世界という
安らぎの場が彼にとって必要不可欠なのも理解できます。

単なるモテモテのラッキーなオタク、という設定だけだったら
それほど魅力を感じられないキャラだったかもしれません。

もしかすると、苦労した大人で、人の痛みがよく解るキャラだから
イタミという名前が与えられたかもしれませんね。

次回、いよいよメインキャラたちによる本筋スタート。
炎龍編は、事前の分類上、第18話までらしいので残り3話で決着つけるのかな?
{/netabare}
★ 第16話「炎龍再び」{netabare}
コミック第6巻:第39話「デリラの決断」、第40話「自衛隊、動く」
第41話「ダークエルフの谷」より(第6巻終了)

動乱編のための伏線も織り込んでの炎龍バトル第二弾の巻

前回でも感じましたが、原作のまとめ方に関しては、
コミックと比べてしまうとどうしても薄味な印象が拭えません。
尺の問題からやむを得ないんですけど…。

でも構成力は素晴らしい。

魅せ所のポイントを決して外さないので30分はあっという間。

作画に力入っていてた炎龍のシーンは非常に迫力ありました。
炎龍、ロウリィ、ファントムの真に迫る躍動感が見事です。

ゴジラのような下半身デブな炎龍。
そんなキャラデザが効を奏し、地上に降り立った時の威圧感も圧倒的。
ドラゴンというより、まさに怪獣です。

今回で、作画評価を満点で更新しました。
{/netabare}
★ 第17話「決戦」{netabare}
コミック第7巻:第42話「龍の巣」、第43話「死闘」
第44話「炎龍墜つ」、第45話「冥王の使徒」より(第7巻了)

炎龍バトル第三弾にして決着。
今回、第7巻の内容を駆け足で一気に消化しました。
せめて2回に分けて丁寧に描いて欲しかった所です。

一番残念に思ったのは、尊い犠牲者になったダークエルフの援軍が
人物描写がごっそりカットされ、ほとんどモブ化してしまったこと。

その変わり前回同様、作画が非常に素晴らしく、
バトルのテンポも良く、目が離せないほど観応えありました。
おかげで、いろいろ簡略化されてる割には意外と濃厚な印象が残りました。

<死ね!くそったれのトカゲ野郎>
レレイのキャラが一瞬だけ別人になるクライマックス。
実はこの台詞、原作の中でも非常にインパクトあったので
これを聞くのがちょっとした楽しみでした。
アニメで再現してくれてうれしかった。
ただ、もうちょっと感情を押し殺した方が好かったかな。

今回と前回、原作からのカットが多く展開が駆け足すぎて
興ざめした部分も多々あったので、今回で物語は5.0→4.0に評価下げました。
{/netabare}
★ 第18話「魔法都市ロンデル」{netabare}

<伊丹の運の強さと彼のハーレム絶好調!>
炎龍討伐を果たし、無事アルヌスへ帰還した伊丹たち。
伊丹は、任務放棄を冒したため隊長職は解かれ、2週間の停職処分となった。
反面、日本人拉致被害者救出の功績も認められ防衛大臣から一級賞詞も与えられる。
さらには、炎龍駆除の功績によりエルベ藩国、ダークエルフの部族などから感謝され
様々な形での報酬を得ることになった。

停職解除後は単独での資源状況調査を命じられる。
特地を好き勝手に移動して資源を探すという自由な役割。
現地協力者として、レレイ、ロウリィ、テュカ、ヤオも雇うことが認められて同行可能。

さっそくヒロイン4人を引き連れ、
導師号を目指すレレイの学会発表のついでもあって魔法都市ロンデルに向かう。
そこでは、レレイの物騒な姉と遭遇、ひと悶着起こすことになる。

一方、炎龍討伐はあらたな波紋を呼ぶ。
ゾルザルとテューレによる陰謀がうずまき、きな臭さの増す特地であった…。


OP前のアバンタイトルまでが炎龍編で、それ以降は動乱編。

今回と、次回も予定のロンデルでのレレイの姉のアルペジオとのエピソードは、
原作コミック第8巻では描かれていませんでした。

アニメは、この回含めあと残り7話分。
アニメで未消化のコミック版の残りは、2016年2月現在、第8巻+α(未出版分)しかないので、
ここからはオリジナル小説(本伝、外伝)の素材から限られた話数で構成していくのでしょう。

実は小説に忠実なら、動乱編だけでは、ゾルザルとテューレとの決着はまだつきません。

最終回を一体どう締めくくるのか。
動乱編以降のアニメ化未定でのオンエア中の今、
アニメがいろいろ宙ぶらりんで終わってしまう可能性もあります。

もし二期実現の目処が立っていないのなら、
アニメオリジナル展開でも構わないので上手くまとめて欲しいところです。
期待半分、不安半分で最後まで見守りたいと思います。

原作と比べてしまうと構成や演出に不満はありますが、
アニメでのメインの3人のヒロインや、ピニャ、シュリーは原作以上に可愛い。
また、前回初登場のジゼルなど、他の多くのキャラも魅力あるので観てて楽しい。
炎龍も素晴らしかったので、今回でキャラ評価を4.5→5.0に引き上げました。

今期中に、ロウリィの苦手とする冥府の王ハーディ神も登場しそうですね。
とりあえず次回、壮絶な姉妹バトルが観られそうで楽しみです。
{/netabare}
★ 第19話「危険な姉妹」{netabare}

現状は、ゾルザル主戦派vsピニャ講和派&日本、伊丹一行vs笛吹男の
二つのドラマが同時並行で描かれています。


テューレの暗躍により毒を盛られ意識不明となった皇帝。

この機に乗じ、クーデターを起こした主戦派ゾルザル。
彼は、帝国内の日本との講和派を弾圧、政治の中枢から排除することで元老院を掌握。
実権を手中に収め意のままに国を動かそうとする。

その状況でなす術もない講和派の皇女ピニャは孤立。
現状を憂い、唯一頼りな次兄ディアボに助力を求めるが彼は首都から逃げ出し途方に暮れる。

また、レレイは炎龍退治の英雄としてプロパガンダにその名を利用された。
そして、テューレは笛吹男(バイパー)を雇い英雄レレイを亡き者にしようとする。
笛吹男とは、人心掌握巧みに暗躍し、自ら手を汚さずターゲットを仕留める狡猾で超一流の暗殺者。

一方、ロンデルでは、街中でのはた迷惑なレレイvsアルペジオの喧嘩が始まる。
レレイ初登場時、カトー老師から「どうせのっかるならボン、キュ、ボンのレレイの姉」
と言われたほど容姿の成熟度はアルペジオが勝る。
しかし、8歳年下にも関わらずそれ以外は何事も敵わない妹に対する長年のコンプレックスがあった。
つにその確執が、姉を差し置き導師号に挑む妹との再会で爆発、火がついてしまった。
そのどさくさに紛れ、笛吹男の差し向けた魔の手がレレイに及ぶが……。

ゾルザルとテューレを中心に、情勢はあらたな動乱を生み出そうとしている。


バトルシーンは今作の最も得意とするところ。
姉妹喧嘩のシーンは流石でした。
レレイ1番大好きの私としては今回は大満足!
{/netabare}
★ 第20話「こいびと」{netabare}

12歳の令嬢シェリーに降りかかる突然の悲劇。
そこで明らかにされる彼女の運の強さと天才的な駆け引きの才能。
彼女の必死の行動は、結果的に戦争への引き金になってしまったようだ。
しかし、彼女は将来的に日本と帝国の外交上の重要なキーパーソンになっていくかも。

今回は、伊丹一行の出番は冒頭のみ。
まるで伊丹に感化されたかのような外務省官僚の菅原の男らしさが光る話でした。

今回は、1話の中で描くべき人物を絞り込んだ構成が効を奏し、
原作のいい部分をうまく再現していてとてもいい出来だったと思います。
{/netabare}
★ 第21話「デッドライン」{netabare}

前回同様、コメディ要素がほとんどなしのシリアス回。
いろいろなキャラの思惑が複雑に絡み合い展開する人間ドラマ。
特に今回は、描くメインキャラが明確だった前回と対照的に
群像劇の色合いが濃厚でした。

今回は、政治、利権、復讐などをめぐる人間の醜さ、愚かさをクローズアップ。
暗愚なゾルザルや、保身に余念のない森田首相、偏見だらけのジャーナリストなど、不快に感じるキャラでお腹一杯。
フィクションでも妙にリアルな生々しさ。
萌えや癒しを重視するアニメファンの一部の方々にとっては賛否両論ありそう。

しかし、伊丹や菅原を温かく見守り、必要とあれば
しっかりフォローしてくれそうな有能上司、権力者キャラ、
嘉納外務大臣や白百合副大臣、狭間陸将などが、
地味ながらも頼もしい存在に描かれたのが今回の救いですね。

次回、いよいよゾルザル派に対し自衛隊の実力行使が見られそうな予感。
今回再登場のニュースレポーターの栗林妹も活躍の場があるのかな?
{/netabare}
★ 第22話「奴隷服を着た皇女」{netabare}

相変わらず笛吹男に振り回される伊丹一行、攻防に疲弊した薔薇騎士団。
そしてとうとうピニャ殿下も囚われの身に。

話しの引きはとても上手い脚本だと思います。

19話~今22話に亘って、レレイのバトルシーンと菅原の決断以外は
カタルシスがなく、ストレスの鬱積もマックス。
今回のラストでようやく自衛隊と伊丹一行が帝都に向かい動き出した。

原作改変により残り2話でゾルザルとテューレの決着を前倒しにして一応の決着をもたらすのか?
それとも、原作通りに「俺たちの戦いはこれからだ」で終わってしまうのか?

個人的には『アルスラーン戦記』ように
「俺戦」で終わって1年以内に二期が欲しいところ。

・今迄が細かいところは別として大筋上は本伝の原作に忠実だった。
・一期は全24話で動乱編迄と明確に描く範囲を限定してる。

以上から個人的に、残りの総撃編・冥門編も作ろうという、
制作者の意志を感じ取れるのが今のところの救いです。

ロウリィの口からよく名前の出されたハーディとの絡みもまだだし、
ゲートの謎にまつわる伏線も回収出来てない。

原作付のアニメでは、原作ファンはどうしても期待値上がってしまう。

もし残り2話に、話を詰め込みすぎたり、
続編望み薄な無難な最終話で締めくくるようでは、
観終わった後にアニメの物語評価は下げざるを得ないでしょう。
{/netabare}
★ 第23話「空挺降下」{netabare}

無駄のない作戦行動を実行し、戦果を上げる自衛隊は頼もしい限りです。
これをご覧の自衛官の皆さんは、ご自身の職に誇りと自信を持たれることでしょう。
日々の国防の任、ご苦労様です。

ただ、自衛隊をせっかく取材できたんだからと
あれもこれも入れよう的な欲張りな脚本と演出だった気がして
今回は、ちょっとしらける部分がありました。
伊丹一行が帝都に到着間に合わずパッとしなかったこともあり
丁寧すぎる自衛隊描写に広報アニメ臭が若干漂う。

一番気になったのは、空挺部隊の降下時の機上のシーン、
特に、機上でお礼を言う件などアニメで描く必要なかったと思います。
自衛隊を格好よく描こうとすること自体はいいんですが
リアルとファンタジーの配分を間違えると、
ふと我に返って話に没入できなくなります。

次回はとうとう最終話。

伊丹たちの活躍をビシッと決めて
上手くまとめて欲しいところです。
最終話こそ、伊丹やヒロインたちの活躍を期待します。
{/netabare}
★ 第24話(最終話)「斯く戦えり」{netabare}

22,23話としばらく不満が続いたものの
最終話は、かなり楽しめて今迄の不満もどこかに消えました。

実は、原作(動乱編)と同じような締めくくり方だと
面白くないだろうと思っていて、最終話はちょっと不安でした。

<ロウリィ、レレイ、テュカと伊丹のパーティがメインでこそ面白い>
大好きなレレイの見せ場もしっかりあったのもポイント高い。
国境超えたカップル4組成立と、明確に描写したのもよかった。
続編あればボーゼズの愛娘、舞ちゃんにも会えるかも。
状況は殺伐としたままなのに、ちょっと和ませてくれてひと安心。

しかも、1話の冒頭と同じ状況+ヒロイン3人で締めくくるとは…
上手い締め括り方ですね。

梨紗の思わぬ登場もいい。
ヒロインたちがいつもの衣装で日本に来たらああなるのは当然。
まあ、ギャグなのでツッコミは無粋です。
ロウリィ様、そりゃ警察に連行されますよー。
パトカーのトランクからハルバートが飛び出してるのがwww

1クール時のOPで最後を締めたのも、
ありきたりな構成ながらベリーグッド!!

<続編ありき、俺戦エンド>
厳密には「女帝ピニャvsゾルザルの戦いがこれからだ」エンド。
私は、中途半端かつ強引な形ですべて決着などという終わり方より、
こっちの方が断然いいです。

嫌みなジャーナリストや栗林の妹など、
続編がないと登場させない方がよかったかなと思ったキャラもあった。
ハーディとの出会い、ジゼルや紀子などの今後など、
ゾルザル派との戦い以外に描くべきことは山ほどある。
テューレの悲しみの記憶を描いたのも、続編あること前提だからでしょう。
次巻、総撃編以降にテューレの物語が本格化しますので。

ゆえに、続編なければ中途半端過ぎて非常に悲しいパターンではあります。
{/netabare}

<後半クール:第13~24話の総評>{netabare}
コミック版第8巻から小説での外伝の話も加わるので
アニメでは、レレイの義理の姉アルペジオとのエピソード以降、
本伝の流れに沿って話が進みました。

どうしても描く範囲が広がると、ダイジェスト風味で物足りなくなる。
個人的には、1クールを炎龍編のみで丁寧に描いて欲しかったところです。

<キャラ描写の不満と良かった点>

一番の不満は、炎龍バトルのクライマックスが尺足らずで
尊い犠牲者となったダークエルフたちのキャラに深みがまったく無くなった点。

次に、伊丹と彼の母親との過去の確執描写もあっさりし過ぎた点。

コミック読んだ時、心温まり好きだったのにカットされたシーン。
炎龍討伐後に、伊丹はヤオを含むヒロイン4人と梨紗の合計6人で
車で母親の入院する病院にお見舞いに行く…
伊丹は、テュカを救うことでひとつのトラウマを
乗り越えたように思えた味わい深いシーン。
私が密かに期待していたのは、全24話をこのシーンで締めくくることでした。

他にも、デュラン王が炎龍討伐時に自衛隊に同行する件や
16話の柳田とデリラの件も簡略化しないで欲しかった。

以上のように、残念な点は多々ありましたが、
今クール新登場のキャラでは、特にシュリーがシリアスな役回りで
出色の存在感を放っていて一番魅力あった。
菅原と彼女の試練は、コミック版では描かききれていない部分の
映像化だったこともありとても好感持てました。
{/netabare}

以下は、さらに放映前に初投稿したものです。(2016.01.02 13:26)
これもアーカイブなのでタグで閉じます。
{netabare}
★★★★☆ 4.1
物語 : 5.0  作画 : 3.5  声優 : 4.5  音楽 : 3.0  キャラ : 4.5

放映前の物語&キャラ評価は、原作での評価です。

物語のゴールも明確だし、炎龍とのバトルシーンなど
炎龍編はアニメ化に最も向いている巻と思います。

一期の構成から察するに、
おそらく原作上の炎龍編をアニメ向きに毒抜きすることはあっても
改悪することはないと信じたいので評価高め。
作画評価も炎龍編PVでかなり期待できそうなのでやや高め。

異世界ヒロインズ・・・
今はレレイ、ロウリィ、ピニャにまた会えるのが非常に楽しみです。

伊丹の活躍も一期以上となると予測できるし、
一期では影がまだ薄かったテュカ、ヤオもどう描かれるか。
PVもいい感じで期待値どんどん上がってます。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 33

68.2 4 姫様で異世界なアニメランキング4位
姫様“拷問”の時間です(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (180)
554人が棚に入れました
国王軍と魔王軍が衝突をはじめ、幾年月。 王女にして、国王軍第三騎士団“騎士団長”である姫は、魔王軍によって囚われの身となっていた。 「姫様“拷問”の時間です」 監禁された姫を待ち受けていたのは、身悶えるような“拷問”の数々……。 ほわほわの焼きたてトースト! 湯気がたちのぼる深夜のラーメン! 愛くるしい動物たちと遊ぶ時間! 美味しい食事&楽しい遊びを容赦なく突きつけられた姫は、 “拷問”に打ち勝ち王国の秘密を守り抜くことができるのか!? 誰もが笑顔になれる世界一やさしい“拷問”ファンタジーアニメ開幕!

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

魔王城でおかわり

魔王城の牢屋で優雅な監禁生活、ゆるい魔族に可愛いキャラデザ、魔王城でおやすみとかなり似てる
このアニメもずっと同じような感じなので話の面白さはなくて、ぼんやり見てまったり癒されるアニメ、疲れている時に見るのがオススメ

囚われのヒロインが拷問されるんだけど、酷いことをされるわけじゃなくて「秘密をしゃべるならご褒美やるぞ?」っていうある意味もっと恐ろしい拷問
おいしいものや楽しいものの誘惑にはあらがえないですよねー

とにかくご飯の作画が気合入っていて、全力で飯テロしてきます
おいしそうなご飯を深夜に見せて、姫様はあっさり陥落して食べれても視聴者は食べれません
深夜のラーメンとか、どれだけ鬼畜なの?!
本当に拷問されているのは姫様ではなく、私達だったようです

拷問アニメなのにみんなほのぼのしていて楽しそうで、いいアニメでした

投稿 : 2024/11/09
♥ : 18

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

茶番を茶番としてやり切りよったな、クックックッ・・・。

いや、いろいろと思うところはあるものの茶番を茶番としてやり切っていたのは立派。
からの、おもしろい、ほっこりするまである。


物語はあるようであんまり気にしなくても良い。
捕虜?になり「拷問」を受けるお姫様と尋問する側のキャラクタ達との「茶番」が見もの。

ちなみに「茶番」を連呼していますが、ネガティブな要素で使っているわけではなく「狂言」や「コントにおける様式美」の様にとらえてもらえるとありがたいかも。

まぁ、毎回似たような「茶番」が繰り広げられるのですが、なんともほっこりしたり、しんみりしたり賑やかで面白い。
また、善悪物でよく言われることなのだが、悪役側(今作では、なんとも悪役と言い辛いのだけれども)が多彩で面白いケースがよくある。

曰く、ウル○○マン系の主役と怪獣側、○○ライダーの主役と怪人側、ガンダムのMS連邦側とジオン側、スーパーロボット系の主役側と敵側などなどw。

今作も、それに違わず悪魔側が賑やかしい。

トーチャーはスマートでなかなかいいね。
日常シーンが時々差し込まれるのがよき。

陽鬼と陰鬼はセットの事が多いかな。
この二人もテンプレ要素満載キャラなんだけど、ちゃんと賑やかしく仕事をしていて楽しい。

クロルはケモ耳担当大臣かな、こちらも賑やか。

ジャイアントはおかあさんw。

バニラはツンデレさんかな。
だんだん素直になってきている感が興味深い。

対するお姫様がわは、これだけのタレントに対抗するカロリーとして
お姫様の表情が実に豊か、本当に楽しさや性格の良さが伝わってくるようなキャラで楽しげに振る舞う姿がほほえましい、あとキッチリ落とすところは落すギャップも見事。
そして、主にツッコミとして機能する聖剣エクス、こちらも落差をつけるための立派なバディとして効果的。


総じて、フットワークが軽く、コメディとしてワンパターンを活かしながら、その他のエピソードを上手に盛り込んでいて楽しかった。


ただwずーっと気になっていたのは「戦争≒殺し合い」してたんだよねぇ。
そことのギャップがずーっと気になってしまった。

魔王側との楽し気なカラミが増えるたび、すこしもやもやしました。
つまらんところが、気になってしまう・・・。



軽く観れて、楽しい作品だったと思います。
機会があれば、ご覧くださいませ。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 16

よこちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

誰でも楽しめる嫌味のないギャグアニメ

拷問と言えばシリアスなイメージですが、原作ジャンプ+とキャラ絵からコメディだなと視聴。興味を引くタイトルでてっきり姫様が拷問するアニメだと思ったんですが逆だったんですよね。原作サンデーの2020年放送で好きなアニメ「魔王城でおやすみ」に似てるなと、どちらも魔王軍がポンコツでそこを笑いに持って行くんですよね。

いやー面白いですね、しょぼい拷問ばかりですが絶対耐えれるかと言われれば状況によっては屈しそうなのあります。飯テロとか普通に卑怯ですよ。
同じような拷問でも工夫して視聴者を笑わそうとする努力が垣間見えて良いです。
飯テロ多目な分料理の作画もなかなか良くて空腹時視聴避けました(^^)

あと個性的なキャラも多くだいたいアホなので楽しいです。萌えでなく可愛らしいキャラ絵なんで見やすいと思います。途中からは拷問関係ない話も入れて来て、またそれも良い意味でしょーもなくて飽きないですね。さらに魔王が強い圧の分やはりアホなんでウケます。

声優陣は有名どころからあまり知らない(あくまで私が)人を、まんべんなく配置して全体的にキャラ同様個性ある演技で楽しく視聴出来ました。姫様役の白石春香の演技が凛とした姫様とダメになった姫様のメリハリあって面白いです。私は印象にない声優さんでしたが、実はたくさんのアニメに出演してるようで知ってるキャラも多くさすがですね。ただの私の記憶力不足だったようです、ごめんなさいm(_ _)m

このアニメはかなり幅広い年齢層が楽しめると思います。ちょっと細かい笑い狙ってるシーンもあり、もしかしたら奥が深いのかもです。
まぁ一番面白いのは姫様が拷問に屈する確率ですが。
2期も決定したようで楽しみです。
ぜひお勧めします。

2024年4月8日

投稿 : 2024/11/09
♥ : 13

68.9 5 姫様で異世界なアニメランキング5位
俺たちに翼はない(TVアニメ動画)

2011年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (806)
4614人が棚に入れました
大都市「柳木原」(やなぎはら 略称ギバラ)では、今日も誰かのありふれた物語が生まれていた。季節は冬。寒さが厳しい白い空。心に悩みを持つ若者たちが繰り広げる群衆劇。そんな若者たちが傷つき、笑いあう。どこにでもあるような恋物語が今語られる。

声優・キャラクター
吉田真弓、小野涼子、後藤邑子、又吉愛、浅井清己、たかはし智秋、下野紘、三浦祥朗、諏訪部順一、日野聡、荻原秀樹、石川英郎、杉田智和
ネタバレ

ゅず さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

自分の中の自分を問いかける作品

【一言紹介】
原作がエロゲ、一部分だけど結構エロいシーンもあるので注意。

わかりずらいシナリオ(少し変わったストーリー)なので
長い目で見ること、最後まで見ることをオススメ。


【自分が思ったこと】
最終は正直すごくツマラナイというか、なんだこれ?って感じでした。

話が進むにつれ、考える必要があるけど段々とわかっていって。
ストーリー構成には感動した。

ヒロインの鳳鳴ちゃんがとってもかわいいです♡

自分も人ごとではないし
こんな作品の作り方も出来るんだと
感心したアニメになりました。

エロい部分なければもっと自分もこのアニメを好きになれたと思うし
ほかの人にオススメしずらさもなくなるのに。。


【このアニメの題材(アニメを楽しむうえで↓は見ない方がいいネタバレです)】
{netabare}解離性障害で主人公が入れ替わりストーリーが進んでいく。本当の自分はテレビをみている。客観的に自分のことをみている。
{/netabare}

【ゅずワールド】
{netabare}
私はいろんなことあったけど
自分で変えて、立ち向かってきた
そうゆう自分に誇りをもっていて、

自分の個性が好きだと思い込んで過ごしてきた。

でもそれは
誰かから与えてもらったもので
それは自分自身が本当に好きなの?

自分にもう一度聞いてみた。

本当にそれは自分なの?
問いかけてみた。

何かが違う。
与えてもらったもので形成はされてきたけれど、
それは自分が本当に好きなものではない。

問いかけによって。
本当の自分とは?と考えたら

今までのが消えて真っ白になった。
大好きだった
言葉たちの色や形や温度、匂いが
わからなくなって。

感情が停止したような
感覚。

自分がいなくなったような
感覚。

そして
大きな勘違いしていたことに
気付かされた。


自分が前に描いた
九分割統合絵画法
の絵の一部を思い出した。

真ん中に黒猫
上には王冠
左右に白い羽と黒い羽
下には荊

↑はいつも頭の中に浮かぶ自分像

あとは絵本、音楽、あと2つは思い出せない。

猫っていうのは自由になりたいとか甘えたいっていう自分


左右の羽は自分の裏表な感情

荊は自分を取り巻く柵(この間はこれが鎖になって重みが増した)

王冠はこの状態の自分を一番好きだと思う心

絵本はこの絵自体が客観的な物語になっていて、それを自分が見ているってことを表してる。


私は自分を例えたこの絵が
大好きだった。
この絵の自分が大好きで
このままでいたいと
ずっと思っている。

だけどそれは客観的なもので
本質の自分ではない

ってのが今の私の答え。


そういえば
何かの中の中のもの
なんとなく好きなことも思い出した。(テレビの中にテレビが映ってたり、マンガの中でマンガ描いてる主人公とか)
↑この感覚、たぶんあんまり他の人にはわからない気がするw

自分のことは自分が一番知ってるという私の名言も


どれも本質の自分がいて、
そうゆうことを感覚として
もっていたんだなと
今では思う。


やっと繋がった。
私の本質的な自分ってこんなとこにいたんだね。

自分のこともっとよくわかったけど、
この自分をどう取り込んでいくか
全部自分なんだけど、そこまで見えてなかったのは反省。

全部受け入れて、進もう。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 33

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

もうっ!! “(`(エ)´)ノ彡☆ プンプン!! ですよ♪

■σ(・・*)アタシかなり頑張ったよ・・・完走できましたw(〃´o`)=3 フゥ
後半は盛り上がるよって言う声で何とか完走できた感じですw
皆さんのレビューでも書かれている通り、とっても惜しい作品だなぁって印象です♪
 
原作は未プレイですけど、その評価が高いことから基礎となるシナリオ構成はしっかり作られているんじゃないかなぁって想像できますね♪
しかもこの作品は、群像劇だって聞いたので複雑なシナリオになるのは予想してたのですけどね!
 
■群像劇って・・・\_( ・_・)ハイ ココテストニデマスヨー
大きく分けて2つのタイプに分かれるのです!
・個々の登場人物に焦点を当てていき別々の物語を進めていくタイプ
・一つの大きな物語に関わる複数のキャラクタを描いていくタイプ
 
群像劇って登場人物が多くなるので、ストーリーのボリュームが大きくなる傾向なのですね、なので本作品みたいに1クールでまとめようとするとかなり無理がでてきてしますのですねw
せっかくよい基盤があっても、それを生かすどころか最後だけ無理矢理まとめたって感じは否めない印象をどうしても受けちゃいます♪
せめて、無意味なローアングル等のエロ描写や、居なくても良いようなキャラを削るとか、2クールの構成でそれぞれの視点の物語をもっと掘り下げて作って欲しかったなって思いましたo(´^`)o ウー
 
群像劇の作品をもし薦めるなら・・・
「efシリーズ」「バッカーノ」「デュラララ」などをお薦めしちゃいますね(・ε・)/
 
■総評
もったいないなぁーって思ってしまうような作品がまた増えてしましました(/□≦、)!!
本当に楽しみたいのであれば原作しかないのでしょうね♪
キャラクター的には女の子は可愛く描かれていましたね、個性はどうかといいますと・・・
キャラが多すぎて個性が埋もれちゃっているキャラが多かったですw
精神的に許せなかったのは・・・成田隼人です・・・あのしゃべり方が生理的に受け付けませんでした・・・
唯一大好きなキャラは千歳 鷲介です♪
鷲ちゃんのおかげで最後まで観れたと思ってます!!
一見チャラチャラして八方美人ぽいけど、一番周りが見えていて、優しくて、相手の気持ちをちゃんと理解できるそんな性格がとっても好印象でした♪
日和子と鷲ちゃんだけがハッピーエンドになればよかったのにぃー(`×´) プンプン!!
 
2011.08.10・第一の手記

投稿 : 2024/11/09
♥ : 33

伝説のししとう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

こんなに惜しいアニメがあるだろうか

脚本は最高なのに、いきすぎたエロ描写が全てを台無しにしてしまったというのが正直な感想です。
また、これはエロゲ原作全般に言えることですが、序盤がつまらない。本作品では1〜3話がこれに該当します。ここを乗り切れば完走できるのではないかなと思います。
後はキャラが多すぎてごちゃごちゃしているのも問題かな。ゲームのように各キャラを一人ずつ掘り下げることができないなら、アニメの本筋に関係ないキャラは出さない方が良かったんじゃないかな。女キャラはみんな同じに見えるしね。

原作ゲームはなかなかの良作のようで、アニメは黒歴史扱いのようですね。まあこれを見ても原作買いたいとは思わないしな…

まあとにかく、無駄に設定も凝っていて、話の展開の仕方も上手く、よく練られています。最後には感動もある。エロ描写に目を瞑れば、傑作と言ってもいい出来なのではないでしょうか。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 20

67.4 6 姫様で異世界なアニメランキング6位
処刑少女の生きる道 バージンロード(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (259)
693人が棚に入れました
かつて日本から訪れ世界に大災害をもたらした≪迷い人≫。彼らは過去に世界を滅ぼすほどの厄災をもたらしたことから「禁忌指定」となり、人知れず処刑する必要があった。≪迷い人≫の処刑を生業とする≪処刑人≫のメノウは、ある日、日本人の少女・アカリと出会う。いつものように任務を遂行しようとしたメノウだが、アカリの“とある能力"により失敗に終わってしまう。アカリを確実に処刑するため、彼女を連れて、いかなる異世界人をも討滅可能な儀式場があるというガルムの大聖堂を目指すメノウ。殺されるために旅をしているとは知らず純粋に楽しむアカリの姿に、メノウのなかで何かが変わり始めていた。――これは、彼女が彼女を殺すための物語。
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

先制追加点ダメ…押せよ

原作未読


生きる道と書いてヴァージンロードと読む。『“処”刑少“女”』とおっさんの言葉遊びみたいなノリは大歓迎。もぎたての果実のいいところを拝めるのでしょうか。
耳目をひく物騒なタイトルそのままに物騒な第一話には予想外とも予想範囲内とも違って巷に溢れる異世界転生モノとはちょっと毛並みが違うことを感じるでしょう。細かいところ目を瞑ればけっこう楽しめた私です。

 彼女が彼女を殺すための物語

公式キャッチコピーがこちら。全12話終わって意味はきちんと見えてくるので良心的。…と褒めてからの俺たたEND。なんとも評価しづらいです。


なぜか転送(転生!?)されてくるのは日本人ばかりという異世界が舞台。このふざけた設定みればわりといつものやつらをおちょくってるのがわかります。アンチなろうの系譜。日本人は文字や文化を持ち込んだり強大な力をもって多大なる益を異世界にもたらす一方というか反動で災いをもたらすとも言われております。
そんな“災い”をリスク認定する至極当たり前の考えに則して転生者を闇に葬っていく主人公の“生きる道”とはなんぞや?ってお話でした。鎖国って言葉習ったと思いますがそりゃあ交易もメリットだけならわざわざそんなことしません。こいつら無理!って段階にきてシャットアウトする気持ちわかります。よって突拍子もない設定でもなかったと思われます。というかむしろ優れているかと。
全12話終えてみて第1話でぼんやり描いてた展開とは良い意味で違っているのもアリですね。くどいようですが細かいところに目を瞑ればって条件付きでです。

ネタバレ無しだとここまで。第1話の引きの強さに引っかからなければ撤退可。そこから2段階くらいの転機が1クールの中で起こりますのでそこは面白がれるんじゃないかと思われます。



※ネタバレ所感

■オマージュ系?
さわやか鬱系ってジャンルがあるのか知りませんが、暗いトーンで終始進む物語のわりには絶望感が足らないのは、へっぽこな作画だったり、キャラの違和感ある行動だったりで安っぽく見えることに起因してると思われます。シリアスになり切れてません。

{netabare}ただ能天気主人公アカリ(CV佳原萌枝)が実は何度も繰り返してますよ…な種明かしからの不穏な展開には好感。相方の処刑少女メノウ(CV佐伯伊織)も長らく信じてきた使命感に揺らぎが生じるのも良きです。
笑っちゃったのがメノウの後輩こちらも主要キャラのモモ(CV金元寿子)でしょうか。なんとなく不穏系タイムリープものという作品の全容が見えてきてから、ツインテのピンク髪、そして拡がるスカートに白い衣装な後輩モモちゃんが一世を風靡した某魔法少女みたいに見えちゃいました。あくまで見た目。{/netabare}


■備忘的な総評
続きあった時の備忘。

{netabare}たしかに転生者は災厄をもたらすらしい。よってメノウはアカリを殺めることに筋は通っている気もするが、果たして災厄の除去で万事OKなのかは不透明。
一方アカリはどうせ殺されるならメノウの手で!となってるが動機付け弱い。自身が災いもたらす決定的な未来図が見えてるわけでもないのにメノア師匠フレア(CV甲斐田裕子)の手にかかりたくないからメノアちゃんよろ!ってなるのかしら。
・大司教様が宣っていた触媒としてオンリーワン存在のメノウ
・サイコパスなマノン(CV石見舞菜香)が絡む元世界に戻れる可能性
・繰り返しルールを知ってそうなフレアの思惑とは?
このへんが明かされていい感じで絡んでくると良い作品に慣れそうが気がする。未知数です。{/netabare}


化けたらいいなぁ。アカリとメノウが結ばれてヴァージンロードを歩く斜め上展開でタイトル回収!みたいなのだけやめてくれたらいいです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 31
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

良い具合の厨二病。そして・・・

<2022/4/28 初投稿>
3話まで見ました。
原作(ラノベ)は未読です。
見始めなので評価はデフォルトの3.0。

1話冒頭見た時は「またいつものなろうかぁ。さよならかな」とか思ってたけど。
進んでいくと意外な感じ。

3話までいくと
「あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!(以下略)」
そう、ジョジョのあれです
あんな感じ(いや違うか笑)

まあでも「そうきたか!」という捻りだけなら物足りないところ。
本作はエピソード一つ一つがしっくり腑に落ちる。
もしかしたら演出ってやつが良いのかも。
セリフとかも存外に良いっす。

厨二病にはしっかり罹患してますが、良性の方のようだし。
風俗なんかも異世界と現世界の折衷なとこもあって、変ではあるけどいい味にもなってる。

ただ最近ありがちな可愛い無難なキャラデザで損してる気もする。
無理を言えば、例えば天野喜孝キャラのような重厚さで描かれてたら、この作品物凄いことになってたかも。
つっても天野キャラをアニメ化ってほぼ無理なんですけどね。
もしくは安彦良和キャラデザだったら、と妄想してみたり。

なんてバカなこと空想しながら
今期のダークホースかも、と期待してみます。

<2022/5/1 追記>
4、5話見ました。
そうなるのかぁ。
{netabare}「自分が若返りたいから仕組みました」って大司教オーウェルの予想外の動機にびっくり。このばあちゃん、最初から変な空気感出してはいたけどここまで自己中とは{/netabare}

あと4話の後半からアカリがメノウに百合な感じで甘えるのはなんだろう?
なんか、そこまで親愛の情を感じてしまう何かがあるのかな?

<2022/7/20 追記>
リアタイで最終回見ました。
物語は面白かった。
でもお話で見せるタイプなので途中で終わる感じなのはもったいない。
続編が出て初めて真価が発揮される作品だと思うんだけど2期あるのかなぁ。

あとキャラのデザイン。
今風の可愛らしい絵がストーリーの重さと合ってないというか
絵の見せ方も迫力がないというか。

最近の作品なら例えばシャドーハウスとか薔薇王の葬列のような重厚さがあるとかなり違うと思うんだけど

なんかもったいない

<2022/7/24 追記>
そういえばアンナミラーズの最後の一店舗、高輪店が今年8月末で閉店なのだそうです。
初めてアンミラ行ったのは十代の頃、ウェイトレスのお姉さんに目が釘付けになったのは良い思い出です笑。

このアンミラ閉店のニュース知って、本作のアカリ思い出しました。
アカリの服、どっかで見たことあるなーとは思ってましたが、アンミラのあの制服でした。
ほんと、なんであんな絞り出すようなデザインなんだろ?
われわれ男子には有難いことですが。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 29
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

スタートダッシュと設定は良い

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
これ、ネタバレ無しだと書きにくいアニメですね(苦笑)

単なるなろう系アニメとは少し違います。ミステリー的な要素もあって、☆4と少し迷いますが、ギリ、☆3にします。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
1話目は良かった。なろうの逆張り作品。

また、ババアの裏切りとか、実はアカリが何度も時を巻き戻していた展開とか、ポイントポイントには面白い要素が散らばっていた。

が、繋ぎの部分というか、会話だったりバトルだったりが非常に物足りない。

それから、、、一番肝心なはずの、アカリとメノウの友情の深まりが、微妙。前世?的な繋がりとかあるのかもしれないけれど、これといって友情が深まるドラマがあるわけじゃなく、「なぜか互いに惹かれていく」みたいな感じ。

「殺すべき相手に友情を抱く」という本筋に、もう少し魅力があれば、☆4にしてましたね。惜しい。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 24

66.3 7 姫様で異世界なアニメランキング7位
メルクストーリア -無気力少年と瓶の中の少女-(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (125)
447人が棚に入れました
モンスターの心を癒やす力を持つ癒術士の少年・ユウは、幼い頃に父から不思議な瓶をプレゼントされる。
ユウが瓶に触れると中から出てきたのは液体状の少女・メルク。
そしてユウと出会う前の記憶がないメルクは自分が何者なのか知りたいと言い、2人はさまざまな国を巡る旅に出た。
モンスター恐怖症の見習い癒術士ユウと、瓶詰め少女のメルクが引き起こす2人のコミカルファンタジー開幕!

声優・キャラクター
田村睦心、水瀬いのり、花守ゆみり、チョー

いぬわん! さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

土朝日朝に放映したほうがよかったのでは?

 2話まで視聴。
 ゲームやらない人なので、原作とどのくらい違うのかわかりませんが、ふつうに楽しめそうです。と言っても、傑作云々と言うレベルにはならないでしょうね。昔であったら、夕方に放映されているタイプでしょうか。だから見てる人少ないのでしょうね。モフモフした魔獣好きです(笑)。

 アニメ制作している会社と、そこの社長をしている監督さんのファンなので、頑張ってほしいですね。追崎さん、自ら作画してくれないかなあ。


 

投稿 : 2024/11/09
♥ : 37

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

このお話は、意外と悪くなかったりするのですよ…?

== [下記、第5話視聴終了時のレビュー: 全話視聴後の追記あり。] ==
このレビューを書いている時点では第5話まで視聴済みです。

Happy Elements(ハッピー・エレメンツ)のスマホゲーム『メルクストーリア』(メルスト)が原作らしいTVアニメ作品。ちなみにメルストを遊んだことはないのですよ。

ちなみに「無気力少年」とあるのは主人公のユウ、「瓶の中の少女」とあるのは語尾が「~なのですよ」という喋り方をするメルクのことなのですよ。

一般的に人間とモンスターの共存が難しいと考えられている世界で、モンスターを「癒す」ことで鎮静化させて人に害を及ぼさない状態にする「癒術(ゆじゅつ)」と呼ばれるものがあり、これが使える人が「癒術士」と呼ばれているようです。

ユウの家でたまたま買い取った瓶の中からメルが現れ、記憶を失っているらしいメルが自身が何者かを知るために旅に出たいというのにユウが付き合って旅立つことになり、旅商人ジャモの護衛という職を得て、仲間になったモンスターのトトも合わせた四人(?)で諸国を旅しているといった感じの冒険ファンタジーです。

旅先で問題が起きているところをユウの癒術などもあって解決し、またその旅先で出会った人(← いつも姫様のような気がする)の成長やユウ自身の成長なども絡めながらの王道ストーリーといった感じで、同じようにハピエレのゲームが原作だった『ラストピリオド』のような尖がった作風ではありません。

が、王道には王道なりの良さというものがありまして心穏やかに観られる作品になっています。10月末時点でのベスト10には入れませんでしたが、私は意外と好きですよ。

ところで予告に出てくるティティとチョチョって、誰なのですよ…?
(↑きっとゲームをやっていればわかるんだろうな(笑)!)
== [ここまで] ==

2018.12.30追記:
最終回まで、視聴終了。URAHARAほどPOPではないにしても、キャラクターデザインがちょっと独特な感じで街並みなどの背景美術も物語絵本風でアニメとしてはちょっと変わっていて、私はけっこう好きでした。

ゲーム自体が続いている以上そんなにカッチリと終わることはないのですが、それでも「一つの冒険が終わった」という感じはありました。

EDの背景は各話で巡った国々をなぞっていたのですね。あれ、けっこう良かったと思います!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 31
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

お粥みたいなアニメ

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
ソシャゲを原作にしたアニメ。しかし、ソシャゲ原作らしいイヤらしさは無かったように思います。

基本的には、数話で1つのストーリーを完結させる、短編集のようなアニメ。ホンっっとうに平和で、キッズアニメのような作品です。が、、、(苦笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
まずは良いところを。

① とてつもなく優しい世界観。モンスターを「倒す」のではなく、「癒す」という設定は素敵だった。

② 様々な世界を巡る魅力。それぞれの国によって文化や景色が異なり、主人公達と共に旅しているような楽しさがあった。

③ メルクの可愛らしさ。明るい性格で見ていてるだけで楽しくなる。水瀬いのりさんの演技も良く、「~なのですよ」という口癖も可愛らしかった。

と、それだけ良さがあるにも関わらず、なぜ☆2なのか?

それはとにかく、「退屈」だから。

予定調和、毒も刺激もないストーリー。

笑いどころがない。熱い展開がない。悲劇も感動も薄い。

ほんとに、お粥のようなアニメでしたね、しかも、塩だけの超シンプルなやつ(苦笑)

優しさが癒しを超えると、退屈に辿り着くのだな~と思いました。

もちろん、シンプルなお粥が好きな方も多いわけで、今の私には合わないというだけ。観て不愉快になることはないと思いますし、好きな方は好きだろうなと。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
世界観や空気感は好きだな。作画の悪さはまあ、目をつぶろうw ゲーム原作って感じだね。モンスターを癒すって、どんだけ素敵なんだよ(笑)

2話目 ☆2
あまりにも平和すぎて、予定調和過ぎて、ここまでくるとつまらんな。てか、なぜ、惚れる?

3話目 ☆3
笑い処がワカランナ~。仲間が集まる過程はなかなか面白い。

4話目 ☆2
なんかこう、全てが予定調和だな。癒術の難易度がワカラン。短剣の消滅と羽化の関係性。説明不足だと思うな~。

5話目 ☆2
小人の国から、古代中国風の世界観。

6話目 ☆2
なんか、18ifみたいだな。

以下は、感想書き忘れ(苦笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 22

66.7 8 姫様で異世界なアニメランキング8位
ヒロイック・エイジ(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (377)
2870人が棚に入れました
はるかな未来、宇宙に進出した人類は、先に宇宙に進出した「銀の種族」に滅ぼされようとしていた。人類の若き王女ディアネイラは、戦闘母艦アルゴノートにて、人類の最後の希望=ノドスを捜索し、ついに見つけ出す事に成功する。人類のノドスであるエイジは、「銀の種族」を退け、人類を救う事ができるのか?

声優・キャラクター
矢崎広、石川由依、近藤隆、清水香里、松山鷹志、田村ゆかり、釘宮理恵、新井里美、織田圭祐、千葉進歩、佐藤利奈、小清水亜美、加藤将之、鈴木千尋、沢城みゆき、世戸さおり、岡本寛志、安元洋貴、久嶋志帆、ゆかな、岸尾だいすけ、吉野裕行

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

壮大な宇宙観に感動できる稀少なSFアニメ

『蒼穹のファフナー』のスタッフらが再結集して制作された本作。
その特徴は圧倒的過ぎるスケール。
ギリシャ神話をモチーフにしたというシナリオ。
宇宙の真理へと導く、また人類やその他の種族が交錯しながらその真理へと辿り着く……。
物語の壮大さには胸を打たれる物があります。

が、一方であまりにも話が大きすぎて、頭では何が起こっているか理解できても、
その現象を感受しきれない面も……。

レンタルビデオ店や動画配信サイトでは一応ロボット物に分類されることも多いアニメ。
確かに人型ロボットも戦闘に参加しますし、
「英雄の種族」の力を宿した“ノドス”も巨大人型ロボットと言えなくもありませんが、
その風貌は野獣の如く異様で、外殻は装甲というより甲虫の如くグロテスク。

何より“ノドス”の実力は人知を遙かに超越。
その気になればリアルに地球割りくらいはできる圧倒的破壊力w
“ノドス”主導で展開する戦場には常識的なパワーバランスは通用しませんw

そんな宇宙へ最後発の四番手で出張って来ている人類は、
既に具体的な状況分析、判断の多くを人工知能に委ねていますが、
AIが弾き出すリスクもしばしば人類の想像を超えた規格外の絶望。
何か人類も随分、場違いなステージに出てきてしまったな……と申し訳ない気分になりますw

けれどこの恐縮も、案外、本作と折り合うための鍵だと私は思います。
「黄金の種族」に導かれるには、人類や宇宙の諸種族は余りにも無知で愚かで矮小である。
身に余る大きすぎる力を持てば、虚栄心から無益な破壊の限りを尽くす。
「黄金の種族」との“契約”に関して猜疑心を持ち、道から外れて転落しようとする。
人類やその他の種族諸々、身の丈に合った世界に引き籠もっていれば安寧なのではないか?
臆病な心が何度も後ろ髪を引っ張る。
それでも可能性を信じて突き進むことで、切り開かれる道がある。

それまで道を進むことを阻害していた、各々に巣くう有害な価値観、悪感情が、
明らかになった宇宙の真理を前に、それすら道筋、可能性として浄化されていく。
そこに本作の醍醐味があると思います。

スケールの大きさが感動の理由になる数少ない良作SFアニメです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 20
ネタバレ

びふぃずす菌 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

姫様かわゆす!感動有!最高傑作!

数々のアニメを見てきている私ですが、この作品は上位に入ると思います。

感動があり、恋愛があり、他のキャラの心情の変化が多数あり、戦闘もあり、あぁ…もう良作ですよ!


銀の種族の会話のシーンは正直退屈でしたが、
戦闘シーン、主人公と姫様との会話のシーンが一番好きでした。

あぁ、姫様可愛いよ姫様(*つー`*)エヘッ

あのですね、皆さんにも共感してもらうために
何回も見直してる変態こと「第四真祖」が選んだ最高の場面を紹介したいと思います。

1話:{netabare}これはもう後半全部ですね!鳥肌がやばかった{/netabare}

2話:{netabare}エイジの歓迎パーティーでエイジが男性恐怖症の姫様に近づくとこ!それからエイジの「猿」みたいな行動に唖然とする姫様の顔がプリティーです。ハァハァ…それからそれから、隔壁を破壊して宇宙に出たエイジと姫様との会話です{/netabare}

※なんかもう、姫様が可愛すぎる場面が多すぎるので大まかにまとめます。

1.姫様とエイジの会話場面!これはどの話でも視聴必須です。自分は何回もリピートしました(*´’Д’):;*.’:;カハッ

2.イオラオスの心情の変化にも注目

3.姫様の口癖が「{netabare}エイジ{/netabare}」であること。←{netabare}姫様がエイジを心配しているとこが可愛すぎてニヤニヤが・・・w。{/netabare}

<観かた>あくまでも薦め
・1回目は全部見てください。(そうすると、話が大体つかめます)
・2回目は話がつかめてない人は全部。ある程度つかめた人は、姫様が出る場面、主人公が出る場面、自分が気になる場面を視聴。
・3回目は1話~数話、15話の後半、最終話の後半。

姫様可愛すぎて…変態になってしまいました。

※↑は、あくまでも2回以上全話観た方のみでお願いします。そうしなければ姫様の可愛さが半減してしまいます。


すべてよくできた作品です

{netabare}15話と最終話の挿入歌がまた感動です!{/netabare}


<キャスト>
エイジ →矢崎 広
ディアネイラ →石川由依
イオラオス →近藤 隆
アネーシャ →清水香里
モビード →松山タカシ
テイル→ 田村ゆかり
メイル →釘宮理恵
ビー →新井里美
パエトー →藤田圭宣
ロム →千葉進歩
プロメ →佐藤利奈
ユティ →小清水亜美
カルキノス →加藤将之
メヒタカ →鈴木千尋
レクティ →沢城みゆき
ヘスティア →世戸さおり
タキウス →岡本寛志
キリス →安元洋貴
イオーダ →久嶋志帆

結構豪華でしょうヤッタ(b´ω`d)ゼィ♪


<内容>
遠い未来、宇宙には自らを「黄金の種族」と呼ぶ者達がいた。

星々を創り、未来を知る彼らはまだ未熟な他の種族に呼びかける。「いでよ―――」と。後に宇宙には、それに応えた「銀の種族」「青銅の種族」「英雄の種族」が現れ、惑星をも容易に滅ぼす力を持つ英雄の種族はやがて争いを起こし、結果多くの種族が滅びに瀕する事となる。黄金の種族が戦いを諌めた時には英雄の種族は5人にまで減っていた。黄金の種族は彼らに「自らより弱い種族に宿り、彼らの為に生きるという」罰を与える。英雄の種族を宿した者は"ノドス"と呼ばれる、宇宙の命運を握る存在となった。

しばらく後、惑星オロンと呼ばれる星に一隻の宇宙船が墜落する。黄金の種族によって船は救われるが、その時には船員は赤ん坊一人だけが残されていただけであった。黄金の種族は英雄の種族の中でも強大な力を持つ\"ベルクロス\"をその赤ん坊の内に宿し、彼に赤ん坊を守るように命じる。また、赤ん坊の属する種族を最後の進出者「鉄の種族」と名づけ、彼らに「人類へ―――ここに、お前たちの運命を握る子供がいる」とメッセージを送った。後に黄金の種族はこの宇宙を去り、別の宇宙へとまた旅立っていった…。

黄金の種族が去った後、銀の種族は他の種族を支配し、鉄の種族=人類を敵と定め、彼らを滅ぼす事を決めた。人類の若き王女ディアネイラは、戦闘母艦アルゴノートにて、人類の最後の希望=ノドスを捜索し、ついに見つけ出す事に成功する。人類のノドスであるエイジは、銀の種族を退け、人類を救う事ができるのか?

投稿 : 2024/11/09
♥ : 18

たっぷりおから さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

主人公の純粋さ・強さに惚れ惚れ

英雄の種族という人型の怪物を身に宿した主人公エイジが人類の存亡のために戦うというもの。ロボット・SFものであるが、主な敵対勢力が異形で人類の存亡が危急の域にあるため宇宙戦艦ヤマトや進撃の巨人・マブラヴオルタネイティブ関連作品が内容的には近い。

このアニメで惹かれたのは何と言っても主人公エイジの純粋さと強さ。杜撰な環境で生まれながらどうしてこんなまっすぐな育ち方が出来たのかいろいろ気になる点もあるが、こんな少年が身内にいたら確実に溺愛していることだろう。物語中盤で権力だけ持ったどうしようもないクズが登場するからなおさら。

人柄もさることながらその実力も最上級。間違いなく人類最高戦力であり、人類(主にヒロインディアネイラ)のためにとあくまで純粋に思って戦うエイジに惚れ惚れしながら視聴していた。エイジ一人のためだけに視聴する価値がこの作品にはある。

2クールあるが、話は綺麗にまとまっており、各話のラストで「え?」となる回もあってなかなか良かった。話が綺麗すぎて少し先の展開がかなり分かりやすかったが。ただ、絶対死んだと思ってた人物が生きてたのにはビックリした記憶がある。胸糞悪くなる展開もあるが、努力した登場人物は必ず報われるので悲劇を見たくない方はご安心を。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 12

65.3 9 姫様で異世界なアニメランキング9位
LOST SONG(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (149)
556人が棚に入れました
田村ゆかり、鈴木このみ、ダブル主演で描くオリジナル王道ファンタジー。

緑豊かな辺境の村に住むリンはちょっと食いしん坊で元気な女の子。一方、華やかな王都の歌姫・フィーニスは王宮の奥深く、孤独な毎日を過ごしている。2人には他の人間にはない、特別な力がある。傷を癒し、水を作り出し、風を起こすさまざまな奇跡を生む“歌”を歌うことができるのだ。

運命は、歌の力を持つ2人を、それぞれ過酷な旅へ誘う。戦争の影が王国を覆いつくすと奇跡の歌の輝きさえ血の色に染まってゆく。愛する者たちの命が奪われ声なき悲鳴が石牢に響く。

2人の運命が交わり、最後に歌われる歌は絶望か、希望か、それとも……。

声優・キャラクター
鈴木このみ、田村ゆかり、久野美咲、たかはし智秋、山下誠一郎、瀬戸麻沙美、芹澤優、茅野愛衣、小山剛志、鈴木裕斗、小形満、糸博

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

歌で魔法を使うよ!(第8話: 前半しか観ていない人には超展開(笑)。そして物語は怒涛の終末へ…。「怪作」でしたが、私は好きです!)

魔力っぽいものを持った人が呪文詠唱の代わりに歌で魔法っぽい力を使える設定のファンタジーもの。

リンとフィーニスの二人がこの力を持っているようです。第1話冒頭の感じでは少なくとも王国に他の「歌姫」はいないっぽいですが、交戦中の敵国などに同様の能力者がいるのかどうかはわからないまま第4話まできています。

吟遊詩人の竪琴とパーカッション姉妹で、歌以外の楽器演奏が入ってきたので個人的には楽しみが増しました。

わりと面白いけど、エンジンのかかりが遅い感があって、既に切った人がいるかも?

キャラの動きの付け方がちょっと面白い。笑わせにきてるのかな…?

== [全話観終わっての総評] ==(2016.6.26)
終わってみれば結構壮大なファンタジー。今のMAGES.の底知れなさを感じる「怪作」でした。

歌を柱としたストーリー展開している本作品の性格上、音楽面での充実は素晴らしいと言えます。私は多くの楽曲でボーカル付きでも基本的には伴奏楽器の方が気になってしまう人ですが、『LOST SONG』ではボーカルが楽器として機能するような「歌」としての力を強く感じる楽曲が多くて印象的でした。

リンに鈴木このみを起用したのは大正解じゃないでしょうか。この人は基本的には歌手なんですけど、本作での声優としての演技を観ていてミュージカルとかの方面に進んでみても案外面白いんじゃないかと思いました。

ストーリーに関しては、私が一番「こういう話を作れる人は羨ましい」と思う感じの超展開でしたね。私が何か考えると、「あれだけ巨大な衛星が接近したらぶつかる前に潮汐力とかでもう地上壊滅やん」とか余分なことを考えすぎて、こういった展開は回避してしまうと思うのです。

でもその一方で、面白いファンタジー作品にするにはきっとこういった大胆な展開は必須だとも思っていて、一視聴者としては物語を堪能させていただきました。

最後まで、シリアス展開の中にもコミカルな描写はぶっこんでくる演出は健在でしたね。この点は好き嫌いが分かれるかもしれません。(私は好きです。)
== [以下、放送期間中の追記] ==
2018.5.20追記:
第7話: けっこうな勢いで人が死ぬアニメでしたね。まあ、そもそも第1話から死人は出てますけど。今回は鬱展開。

2018.5.29追記:
第8話: 第6話だったかの後の予告映像みたいなものの真相が明らかになりました。うーん、そういう話だったか、作中経過時間長いな(笑)。

ということは第9話以降がようやく本番…?

2018.6.26追記:
全12話を視聴完了。最終回で、サブタイトルではなかったですが無事に作品タイトルを回収しました。

特記事項: 地上波で観ていた人には本編とCMの融合による驚きの演出がありました。こんなことされたら、CM編集できひんやんか…(笑)。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 32

〇ojima さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

ミュージカル要素に興味あり「歌の力が世界を動かす」

でも、作画がとっても古いよね。
動き方にリアリティなし。違和感アリアリ。
ヒロインの服装は転んでも全く汚れないし
女性の服装も全く美しくないです。

でも、1話目からのミュージカル風に物語を勧めてゆくところは興味ありました。
途中話でもやはりミュージカル要素があって、そこにつながる物語を楽しんでいました。が、

最後のまとめは単細胞のわたしにはチンプンカンプン。
もっと説明を明快にしてもらいたかったです。

いかんせん作画が古臭い。再視聴への意欲が駆り立てられません。

ミュージカルで観ると楽しめるのかも。。しれません。。。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 23
ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

失われた歌の力、その結末をたどる物語

【8話まで】
フィーニスとリンのダブルヒロインによる恋もちょっと描いたファンタジー。その認識は間違いなかったのですが、まさかの展開に驚きと見ていてよかった感がある作品になりそうです。

歌の力によって世界を変えるという、とってもファンタジーな話です。キャラも他の作品と比較して、これって言う強調できるものもないでしょう。リンは真っ直ぐで主人公タイプ。フィーニスは優しいお嬢様気質で世俗に巻き込まれてしまうという、どこかで見たような設定でした。

国同士の戦いに巻き込まれるフィーニスと、首都を目指して進んでいくリン。いつか交わって平和になって幸せにで終わりだろうと思っていました。まさかあんな下地があるなんて夢にも思わなかったです。振り返ると確かに{netabare}ヒロイン同士の物語がちぐはぐに繋いでいるし、時間軸の違う伏線ぽいのが散りばめられていました。まさかフィーニスがループとはね…{/netabare}ただし、これは8話を見て、1話から見直してみて分かったこと。うまく作ってたんだと感心です。1話冒頭へのつなぎがシュタゲみたい。あと{netabare}自分の思い描く世界までループというのは封神の女カ(漢字が出ない…)のそれに近いかな。といよりそれだ。{/netabare}

ここまでが壮大な前フリで、残りが本編という、実に贅沢なつくり。というか、序盤で切った人多いだろうな…。刀使巫女といい、BEATLESSといい、これもだけど前フリが長すぎ。終わってから見ていてよかったと感じる作品は嫌いではありません。円盤とかまとまったら一気が良いかもしれません。
とはいえ、残りがつまらなかったお話になりません。楽しみにして残りを見ます。

【視聴を終えて】
物語が本筋に入ってからの流れは秀逸だったと思います。フィーニスとリンの関係、リンの過去、じっちゃんの過去、アルの成長、レオボルト対バズラ、ポニーの正体等々、かなり厚く展開しました。また、絶望と癒しの繋がり、最後の決戦とその後もよく考えられて作られているなと感心仕切りでした。

最後の{netabare}フィーニスの妊婦姿、視聴者の想像を掻き立てる終わり方がなんとも。いったい、誰の子だったんでしょうね。はじめのレオボルトの子、絶望の闇に飲み込まれて時が止まり、リンとの邂逅で再び動き出したというところなんでしょうか。面白い締め方です。{/netabare}

全話視聴して初めて面白いと実感できる作品ではないかと思います。単なる歌ものではなく、人物たちの背景が丁寧に描かれ、時間軸の動きも無駄がありません。1クールをきちんと使い切った良作です。なかなか話題にはなりませんでしたが、隠れた名作として好きな人に伝えられていく感じかもしれません。興味のある方はぜひ、全話一気見をお勧めします。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 20

62.8 10 姫様で異世界なアニメランキング10位
チェインクロニクル ヘクセイタスの閃(TVアニメ動画)

2017年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (136)
585人が棚に入れました
世界のすべてを記述した本“チェインクロニクル”を巡る物語。

最果ての大陸“ユグド”。
住人達は自分たちの住むその大陸が、世界の広さのすべてだと思っていた。 大陸はいくつかの領地に分かれ、それぞれの地に王が存在していた。 各勢力によって、小規模戦闘が起きる事はあっても 諸王たちの円卓会議により選ばれた“盟王”によって、バランスが保たれていた。暗黒の魔物“黒の軍勢”が現れるまでは—。

「全ては闇に覆われる…」黒の軍勢に挑んだユーリ率いる義勇軍だったが、力及ばず敗退。
さらにはチェインクロニクルの半分を黒の王に奪われてしまう。
黒の王によって占領されてしまった王都。その王都から撤退する最中、ユーリたちはたった一人で黒の軍勢と戦う少年と遭遇する。

この世の全てが記述された本“チェインクロニクル”をめぐる、
黒の軍勢と義勇軍たちの世界の命運を懸けた戦い、そして“キズナ”の物語が、始まる-。

声優・キャラクター
石田彰、佐倉綾音、内田真礼、豊永利行、内田彩、今井麻美、小岩井ことり、緑川光、佐藤美由希、日野聡、伊藤美来、柳田淳一、村川梨衣、大坪由佳

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

まるで2期目のような始まり方(笑)(実は意外と面白いのか…?)

スマホゲーム「チェインクロニクル」の世界観、ストーリーを踏まえたアニメ作品。私はゲームについては未プレイです。

ユーリといういわゆるRPGの勇者的な人物が黒の王と呼ばれる魔王的な存在を倒すために義勇軍を組織するも、撃退されるというまるで1期目があったかのような始まり方をする第1話アヴァンタイトル。

ここで義勇軍は敗退するも本作の主要キャラは一命を取りとめ脱出、再度黒の王討伐を目指そうというのがメインストーリーのようです。

作画は少なくとも3話終了時点では、わりといけてると思います。「勇者パーティー敗北」からのスタートっていうのが、他のRPG系作品との差別化要素でしょうか。

一行は途中でアラムという少年と出会いますが、ユーリが主人公なのかアラムが主人公なのか、はたまたW主人公的な話になるのかは3話目時点では明確ではないように思います。

義勇軍メンバーの何人かは黒の王側に闇落ちする感じで、スマホゲーム原作のわりには面白い気がします(← スマホゲームなめるな(笑))

2017.3.8追記:
もう9話なんだけど、切らずに観ています。
主人公問題は決着。実は意外と面白いのか…?
(だからって2周、3周とかはたぶんしませんが…。)

2017.3.27追記:
観終わりました。最終回までそこそこ楽しめました。あと、本編ED終了後の「ちぇいん黒にくる!!」は(本編を観ていないと意味不明ですが)すごく面白かったです。

ゲームの世界観もゲームシステムも本作を観ればだいたいは想像つくっぽいので、ゲームの販促アニメとしては大成功じゃないでしょうか。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 26

シャベール大佐 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

王道っぽいファンタジーが好きなら楽しめるかも

スマホゲーム原作の王道RPG風ファンタジーアニメ。全12話。
まず第1話の最初から、いきなりクライマックスのような状態で始まり、なんだか間違えて続き物を途中から観てしまったかのような感覚になります。王道の世界観で作るけれど、ありきたりな展開にならないようにする工夫だったのかもしれませんが、正直あまり成功しているとは思いませんでした。別にストーリーは難しくないので、普通に観ていて置いて行かれるというわけでもないのですが、最初から大量のキャラがいても全く愛着もないわけで、物語を積極的に追いかける気にもならなかったです。毎週なんとなく眺めていました。
ストーリー、キャラ、音楽、作画、声など、全体的に悪い出来とは思いませんでしたが、これといった魅力もなかったように感じました。画面に映っている絵自体は非常に王道っぽいファンタジー世界なので、そういう世界観が好きな人なら楽しめるかもしれません。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 14
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

まるで、全話が総集編(テンポの早さが異常)

「うたわれるもの」「ティアーズ・トゥ・ティアラ」などが好きな方は合うかもしれません♪

ソシャゲ原作アニメ。雰囲気は、古き良きSRPGといった感じ。キャラデザや世界観は、「スペクトラルフォース(ゲーム)」や「ジェネレーション・オブ・カオス(ゲーム)」に似ているかな。

ちなみに、原作は未プレイです。

《以下ネタバレ》

【各話感想】
{netabare}
1話目
いきなり、最終回?(笑) 戦後を描きたいのかな。でも、私は仲間が集まってくる過程が好きなので、1話以前を観たいかもw 超小規模の行軍w

2話目
なんか、ホントはどのキャラにも設定が詰まってるんだろ~な~、という感じ。バトルは相変わらず凄いけど、キャラを掴めてないから、おいていかれてる。

3話目
展開が超早い。ブルクハルト闇堕ち。これは姫さんの失策でしょ、普通に。ブルクハルト可愛そう。

4話目
また、キャラ増えた(汗)

5話目
己の影との戦い。よくある話。

6話目
スペクトラルフォースの大蛇丸って感じだな。まっ、また新キャラが。

7話目
フィーナの独白は良かった。少しはキャラが深まったかな。

8話目
さあ、ついていけなくなってきたよ。

9話目
いつのまに、毛まみれが守護竜に?

10話目
バトルしてるねー。

11話目
今回は、なかなか面白かった。

12話目
え? ここで、サービスシーン? ギャグかい(汗) よく分からないままに大決戦が始まり、よく分からないままに黒の王が良い人になり、よく分からないままに終わった。なんだ、このアニメ?
{/netabare}

【ソシャゲRPG原作アニメの課題として】
{netabare}
最近、ソシャゲRPG原作のアニメって多いけど、共通する課題として「キャラが多すぎる」「ストーリーが希薄」であることが挙げられると思います。

私は一作しかまともにソシャゲやってないけど、あのジャンルはアニメにするのが難しいなと思いました。

やっぱり、ガチャをたくさん回してもらうためにはコレクション要素を付加しないといけないから、どうしたってキャラは莫大な数になります(武器の数が膨大になるゲームはアニメに向いてるかも)。しかも、どのキャラ(カード)を使用しているかによって、プレイヤーが誰に感情移入しているかは千差万別で、その扱いの比重が難しいです。基本的に販促&ファンサービスがメインであろうソシャゲアニメで、現役のプレイヤーから不評を買うのはどう考えても得策ではありません。従って、たくさんのキャラを浅~く撫でていくだけのアニメになりがちだと思います。

また、ソシャゲにおいてのストーリーって、ホントに「オマケ」的な要素しかないのに、そこをメインにしていくアニメにとっては、かなり食い合わせが悪い。私もソシャゲやってた時、ストーリーなんて楽しんでいたのは初心者だったときだけで、あとは体力使いきるだけの作業になっていましたし(会話も全部ショートカットでとばしてました)。

結局、ソシャゲのメインってユーザー同士のバトルにあると思うけど、ストーリーをメイン楽しんでいるユーザーなんているのかな?(そして、ストーリーをメインに楽しんでほしいなんて思っている制作会社なんてあるのかな?)

それに、ソシャゲって(人気と収益次第だから)いつ配信終了になるかわかならないのと同時に、いつまで配信し続けるのかも分からないコンテンツなので、ストーリーを「完結させる」という概念自体がないと思います。だから、「いつでも終わらせられるように」「いつまでも終わらせないように」、ストーリーを水増ししてダラダラ続けるか、ひとつのシリーズが完結した時点で「新たな敵」「真の敵」を出して、ストーリーを継続させていくことになるのでしょう。

これらの要因からして、ソシャゲは、キャラ>>>>>>ストーリー、といったバランスになりやすいコンテンツなのだと思います(というか、個人的には、ソシャゲには、ゲームに対してもユーザーに対しても「愛」がない感じで嫌いなんですよね。あるのは、いかにガチャを回させるかという「知恵」だけだと思いました。まあ、一作しかやってないから、他のは分かりませんが)。

基本的な概念として、本来は、ストーリーや世界観の中でキャラを考えるべきですが、ソシャゲは、キャラの組み合わせでストーリーを構成するのでしょう。

そんなソシャゲRPG?アニメとして、ひとつの正解を出したのが、「刀剣乱舞 花丸」だと思います。あれは、ソシャゲのキャラや設定だけを持ち出し、日常系にシフトしたので、変なイライラはなかったです。

もっとも、「神撃のバハムート」も成功例だけど、あれはアニメとしてのクオリティと独自性が高すぎて、本来の目的であろう販促になっているのかと、他人事ながら心配になりましたw
{/netabare}

【視聴終了】
{netabare}
いや~、面白くないw

よく分からないままにストーリーが進み、よく分からないキャラが仲間になり、よく分からないうちに大決戦がはじまり、よく分からないままにラスボスが良い人になり、よく分からないままに終わった。なんだ、このアニメ?

ジャンルは大好きなんだけどね(苦笑)

本作は、アニオリキャラのアラムを主人公に据えて、黒の軍勢との戦いや裏切った仲間達との絆を描いたアニメです。こんだけキャラ数が多くなると、アニオリキャラを主人公にするしかないから、それ自体は全然良いし、むしろ正解だと思います。

作中、ただの少年に過ぎなかったアラムが、各国の王や名だたる戦士達に認めれ、討伐軍の主格になるシーンがあります。そのきっかけは、黒く染まったチェインクロニクルを白く染め直した、ということなのですが、なるほど、分かりやすい装置ですね。こういうのって、例えば、「誰も抜けなかったエクスカリバーを抜いたから勇者」と同じ公式で、否応なく、経歴や資質、実力などを全てぶっ飛ばし、有無を言わさず勇者になれる装置なんですね。

それも王道だから、別に良いんです。とにかく、素材は良いのに、演出がダメ過ぎただけなんです(これは演出の力不足というよりは、ソシャゲ原作の宿命みたいなものかと)。

唯一楽しめたのは、終盤(11話)の、闇堕ちブルクハルトとユリアナのバトル。ユリアナの高潔な強さと情けのバランスかな。ブルクハルトを素直に誉め、感謝を述べつつも容赦なく一撃で倒し、骸にマントかけるところとか、「騎士」って感じで好きでした。ただ、ユーリのことは頑張って救い、ブルクハルトは容赦なく切り捨てるとか、それが「義勇軍」と「騎士団」の性質の違いといえばそうなのかもですが、ややブルクハルトが不憫に思えました。そもそも、闇落ちの経緯にしたって、むしろブルクハルトの方が同情できると思うけど(かと思ったら、ブルクハルトはアニオリキャラですか。なるほど、使い捨てしやすいわけですね)。

あとは……Cパートの「ちぇいん黒にくる!」の方が本編よりはまだ面白かったです。

あとは……うん、もう観る点がないな。

私は、初期の「スペクトラルフォース」や「ジェネレーション・オブ・カオス」が好きで、(OVAではなく)テレビアニメ化して欲しかったんだけど、多分、こんなアニメになっちゃうんでしょうね。キャラが100人単位でいるから(苦笑) んじゃ別に良いや、と考えを新たにしました。

(原作ファンからの)批判を覚悟し、どこかの勢力に肩入れし、ストーリーを小さく絞らない限り、ソシャゲRPGアニメのヒットはないんだなと思いました。もしくは、50話以上かけてやる覚悟をもつか。

また、後述の余談でも触れていますが、かなり、「ロードス島戦記」の波動を感じたました(劣化してるけど)。まあ、日本の古典派ファンタジーは、多くの作品がロードス(というか、指輪物語やダンジョン&ドラゴン)の影響を受けてるけどね。
{/netabare}

【総括】
誰が誰で誰となぜ争っているかがよく分からなかった。

「キャラを出し過ぎて深まりが足りない」「敵に魅力がない」「ストーリーのぶつ切れ感」「よく分からないけど壮大な世界観」「なのに戦闘作画だけはやけに動く、金のかけかた」

上記、「ソシャゲアニメの課題」に、まんまどっぷりとハマっているアニメかな、と。

CMを観た時は面白そうだと思ったんだけどな。あぁ、「天鏡のアルデラミン」のような正統派ファンタジーや、「灰と幻想のグリムガル」のようなしぶいファンタジーは、何処に、、、。

個人的には、第1話の前(ユーリが義勇軍を立ち上げ、連合軍のトップになるまで)の話の方が観たかったかな。

【余談~「チェインクロニクル(黒の軍勢)と、「ロードス島戦記(暗黒の島マーモ)」との違い~】
{netabare}
名作「ロードス島戦記」の悪役である、「暗黒の島マーモ」では、国教として「暗黒神ファラリス」が信仰されている。「ファラリス」の教えは「汝欲するところを成せ」であり、そこでは全ての欲望が肯定される。そのため、盗賊や悪人などによく信仰される神であり、破壊や略奪すら肯定され、一見すると、「チェインクロニクルの黒の軍勢」と同じように見えるけど、深みが全く違う。本来「ファラリス」が司るのは「自由」であり、マーモの島民にしても、「精神の自由」を求めるだけの、平和な島民は数多くいる(この辺は、善良なイスラム教徒と、イスラム過激派との違いに近い)。また、ロードス本島においても、「圧政からの開放」などから、「自由」を守護する「ファラリス」を信仰する民もいる。

マーモは確かに邪悪な国家で、破壊や略奪、暗殺などなんでもござれではあるが、そこにはロードス本島から虐げ続けられた(神々の時代に呪いの拡大を恐れた光の神によって、ロードス本島から切り離された経緯や、近年では、罪人の流刑地として利用されるなどの)歴史があり、ロードス本島を侵略するだけの確かな動機がある。また、侵略を目的化している狂信的な人物もいる一方、侵略は手段に過ぎず、ロードス本島の国家を隷属させ、自らが甘い汁を吸いたいだけの輩も多い。

いずれにせよ、悪役には悪役なりの信念や目的があり、納得できる部分も大きく、魅力がある。

ところが、この「チェインクロニクル」の「黒の軍勢」には、それが無い。いや、本当はあるのかもしれないけど、少なくともアニメを見る限り伝わらなかった。

全てを破壊し、土地を腐らせ、彼らは何を得るのだろう。

多分、黒の王は、ロードス島戦記でいうところの「カーディス(神)」に値するのでしょう。(ロードス島もあるフォーセリアの神話では、世界が本当に煮詰まると終末の巨人が表れ、世界を滅ぼすという。そして、世界を滅ぼした終末の巨人は、次代の始源の巨人となる。全ての神々は始源の巨人の死体より生まれるが、唯一、カーディスだけは終末の巨人に属し、徹底して世界を破壊し尽くすのがその役割である)。

再生の為の破壊。

それ自体はファンタジーの悪役にはよくある設定だし、王道なんだけど、如何せん、「黒の軍勢」は部下全員が世捨て人且つ妄信的過ぎて。「黒の王」のように崇高な?目的を持つのではなく、また、そんな「黒の王」の理念に賛同したのでもなく、ただの闇堕ち、世界憎し! の一念だけで動いているから、薄っぺらく一元的で魅力がない。そして最後には「実は黒の意思に操られてただけ」って、なんだそりゃ。あり得ないくらい魅力が無い。

ある意味では、「死にたくない」という単純な欲求から「黒の軍勢」に加勢する愚民達が一番説得力があったかもw

敵に魅力がない、敵国の理念に納得がいかない、というのは、こういう国家間の争いを描くアニメにとっては致命傷になると思う。

尤も、どうせガチャを回してもらえればそれで良いんだろうし、アニメなんて、税金対策か、少し長いCMくらいにしか思ってないのだろうから、良いんだけどさ、別に。

やはり、色んな意味でソシャゲには、様々なものに対する「リスペクト」や「愛」が感じられず、好きになれないな(アニメ制作会社には、罪はないと思う。私は、アニメには愛がある方だからw)。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 14

計測不能 11 姫様で異世界なアニメランキング11位
扉を開けて(アニメ映画)

1986年11月1日
★★★★☆ 3.4 (7)
46人が棚に入れました
 斬新な文体でSF界に革命をもたらした新井素子の同名小説を原作にしたヒロイックファンタジー。萩尾望都原作「11人いる!」と同時上映された。根岸美弥子は、月に左右される超能力を持つ女子大生。彼女は、同じく月に能力を左右されるテレポーター斉木杳ともに、同級生の山岸桂一郎を調べる計画を立てていた。彼もまた、自分たちと同じ能力を持っているのではないかと思ったからだ。しかし、3人が揃った瞬間、時空が歪み、3人は異世界へと運ばれてしまう。気がつくと、目の前には大きな扉がそびえ立っていた。美弥子はそっと扉を開けて…。

ato00 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

時代の寵児、新井素子氏原作の唯一のアニメ

SF小説界の革命児新井素子氏原作のアニメ映画です。
彼女は、当時の堅いSF小説界に新風を吹き込み、80年代に一世を風靡した時代の寵児です。
砕けた文体、柔軟なストーリー、生き生きとした登場人物等により、SF小説界を大衆娯楽化した人物です。
今を時めくライトノベルの走りで、当時深夜アニメがあれば、かなりアニメ化されていたのではないかと思います。
この作品は、新井素子氏のSF小説の唯一のアニメ化作品です。

ストーリーの概要は次の通り。
東京に住む3人の超能力者(サイコキネシス、テレポーター、ライオン男)が揃った時に、異世界の扉が開かれる。
この世界は、剣と魔法(実際は超能力)からなるファンタジックな世界。
主人公'ネコ'(普通の女子大生であり、サイコキネシス)が、滅亡した「中の国」の伝説の王女となって、支配者「西の国」と戦い、「中の国」を再興するというものです。

古いアニメのためか、声、絵柄、シナリオが残念なものとなっています。
特にシナリオは、90分弱に収めるために、急転直下かつ唐突な展開で、ちょっとついていけません。
唯一の見せ場は、「東の国」の鬼姫ディミダ姫とのバトル。
それでもあっさりとしています。

今の技術を使い、十分練り込んだシナリオで丁寧にリメイクすれば面白くなりそうな作品です。

余談ですが、草創期の京アニやシャフトが制作協力していたようです。
たぶんチョイ役でしょうけど。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 12
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

異世界で繰り広げられる「扉を開く」ための物語

原作はSF小説家として有名な新井素子さんの一作。


主人公の根岸美夜子、そして斉木香、山岸桂一郎の三人は超能力者。
ある日その能力のため異世界への扉を開けてしまい、そこでの戦争に巻き込まれる・・・というのがあらすじです。


美夜子が訪れた‘中の国’の神官ラディンに伝説の女王の生まれ変わりとして祀り上げられ、国を救うため戦うことになります。


中世的な世界観と現代を生きる少女の組み合わせは今見ると使い古されたものですが、
壮大なファンタジー世界やキャラクターの心情が色濃く描写され中々見応えあるものでした。


異世界の住人では中の国の神官ラディンと東の国の姫ラ・ミディン・ディミダが魅力的でした。

一方はミステリアスで紳士的だが妖艶な雰囲気の男、もう一方は‘鬼姫’と呼ばれるほど勇猛果敢なおてんば姫。

特にディミダ姫は一人称が“わらわ”で中世の姫様って感じが堪らないです。後半の活躍もめざましい。



この作品は異世界で軍勢を率いて戦うただそれだけでなく、あくまで美夜子達の精神的葛藤や成長がテーマであるということが特徴的です。

後半からは彼らの超能力者故の苦しみも描かれ、誰もが感じたことがある疎外感や孤独感に共感することもあると思います。

{netabare}ラディン亡き後川辺で涙する美夜子のバックで挿入歌が流れるシーンが印象的です。 {/netabare}

タイトルにもある「扉を開く」ことの意味は多面性があって考えると面白いです。



作画はリアル調で表情が豊かに描かれていて見応えがあります。音楽もファンタジーチックで引き込まれる迫力があります。

声優陣は井上和彦、平野文、野沢那智、勝生真沙子、島田敏、池田勝など。
また端役で立木文彦、坂本千夏、深見理佳、貴家堂子(←一番驚きました)などが出演と豪華の一言です。

※美夜子を演じる藤本恭子さんは本職でないため違和感がありますが、棒読みでなく抑揚のある声で悪くはないです。
むしろアルタリア役の荒勢さんが棒気味で気になりました。


この映画は同時上映された、同じくSF小説家として有名な萩尾望都さんの「11人いる!」が好評だっただけに比較するとやはり詰め込みすぎな印象があります。

しかし、画面から魅せられる美しさがありました。
なによりジャケット及びポスターの見事なデザインに心を奪われました。
お気に入りの一作です。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 7
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