妖怪で幽霊なTVアニメ動画ランキング 19

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の妖怪で幽霊な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月27日の時点で一番の妖怪で幽霊なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

72.3 1 妖怪で幽霊なアニメランキング1位
xxxHOLiC ホリック(TVアニメ動画)

2006年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (727)
4726人が棚に入れました
アヤカシに好かれてしまう高校生・四月一日君尋は、願いを叶えるミセの女主人・壱原侑子と出会う。アヤカシが寄り付かない体にしてもらう為、その対価として彼女の下で半ば強制的にバイトをしている間に、悩みを抱えた人間や人でない者等の不思議な客と出会い、奇怪な出来事に遭遇していく。
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

《物語シリーズ》より、個人的にはこっちの方が好き・・・

原作マンガは今も少年誌に続編が断続的ながら連載中で、2年前には実写TV番組も作られた人気作。
そしてアニメの方は、2005年夏に公開された劇場版を皮切りに、2006年/2008年とTV版が制作され、その後も2009-2010-2011年とOVAが制作されています。

で、その劇場版・TVアニメ・OVAが全て、監督(水島努氏)+制作(Production I.G)の組み合わせで、劇場版を除いて、シナリオ構成および脚本に原作者CLAMPの大川七瀬氏が深く関わっており、原作マンガとアニメの世界観が揃っていて、『ツバサ』の時のような違和感を余り持たずに楽しめました。

※但し、一番最初に作られた劇場版『真夏ノ夜ノ夢』だけは、原作マンガやTVアニメと全く繋がりのないオリジナル・シナリオ(担当スタッフを確認すると、CLAMP大川氏が全く関わっていないようです)で、他のシリーズ作品とは異質な内容なので要注意です(この劇場版はOVAまで見終わったあとに、ついでに見とけば十分と思います)。


◆シリーズ別評価

劇場版(真夏ノ夜ノ夢) ☆   並 3.5 (70点相当)
第1期         ☆  並 3.8 (76点相当)
第2期(継)      ★  良 4.2 (84点相当)
OVA(春夢記)     ★  良 4.3 (86点相当)
OVA(籠)       ★★ 優 4.5 (90点相当)
OVA(籠 あだゆめ)   ★  良 4.2 (84点相当)
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総合         ★  良 4.2 (84点相当)

※因みに 原作マンガ ★★  優 4.7 (94点相当)


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回


=============== 劇場版 xxxHOLiC 真夏ノ夜ノ夢 (2005年8月) ==============

{netabare}全1話 ☆ コレクター達への招待状、xxxHOLiCの意味(=何々中毒者){/netabare}

主題歌 「サナギ 〜theme from xxxHOLiC the movie〜」

※同時上映された『ツバサクロニクル鳥かごの国の姫君』と内容がリンクしていますが、xxxHOLiCの他作品とは余り繋がりがなく浮いた作品(脚本担当がCLAMPではなく、只のドタバタ喜劇に終わってしまっている印象)


====================== xxxHOLiC (2006年4-10月) ======================

{netabare}- - - - - - - OP 「19才」、ED 「Reason」 - - - - - - -

第1話 ヒツゼン ★ アヤカシを引き寄せる性(さが)、願いの叶う店
第2話 キョゲン ★ 幸運の女神?それとも・・・(九軒(くのぎ)ひまわり)、小指の呪い
第3話 エンゼル ★ 百目鬼(ドウメキ)との相性、コックリさん
第4話 ウラナイ ★ 偽者占い師、本物占い師
第5話 シリトリ ★ 狐のおでん屋  
第6話 タンデキ ☆ ネット中毒
第7話 アジサイ ☆ 雨童女(アメワラシ)、彼の岸と此の岸の境
第8話 ケイヤク ☆ サルの手
第9話 ユビキリ ☆ クダ狐、運命の赤い糸
第10話 トモシビ ☆ 百目鬼(ドウメキ)の寺での百物語(怪談)
第11話 コクハク ★ 座敷童(ザシキワラシ)、烏天狗(カラステング)
第12話 ナツカゲ ☆ 避暑先の幽霊
第13話 ヘンボウ ☆ 背中に羽根の生えた少女、餌(エ)

- - - - - OP 「19才」、ED 「蜉蝣 -かげろう-」 - - - - -

第14話 フウイン ☆ 双子姉妹、※初の2話続きもの
第15話 カイホウ ★ (続き)、言霊(ことだま)、言葉の縛り
第16話 サイカイ ★ クダ狐、座敷童へのお返し
第17話 ジショウ ☆ 幸せを受けとらない人
第18話 ホオズキ ★★ 百鬼夜行、座敷童、おでん屋の子狐、甘露、「全ては必然」
第19話 リフジン ☆ 年の瀬、雪合戦、願ったものが出てくる箱 
第20話 アガナイ ☆ 過去を映し出す写真、※脚本がやや安直
第21話 ツメキリ ★ 迷信・言い伝え、四月一日(ワタヌキ)の回想
第22話 ユウワク ★ 四月一日の心に忍び寄る婦人、※2話続きもの
第23話 センタク ☆ (続き)
外伝   ツイオク ★ 四月一日(ワタヌキ)の小学生時代の話、神隠し、誕生日{/netabare}
------------------------------------------------------------------
★★★(神回)、★★(優秀回)1、★(良回)11、☆(並回)12、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.8

※ここまで視聴しただけだと「ちょっと物足りない人情噺」という感想になってしまうかも。


===================== xxxHOLiC◆継 (2008年4-6月) ====================

{netabare}第1話 蜘蛛 クモノス ★ 四月一日・百目鬼の失敗、※第2期は続きもの
第2話 左眸 ヒダリメ ★ 本の虫、猫娘、烏天狗の懇願
第3話 朋分 ハンブン ★★ 座敷童、女郎蜘蛛、片目の半分
第4話 夢買 ユメカイ ★ 夢の矢、異世(コトヨ)、夢カイ
第5話 由縁 コハネ ★ 霊能師の少女(五月七日小羽(つゆり・こはね))、桜の霊
第6話 平和 コノハナ ☆ 麻雀回、桜の霊の昇天
第7話 水猫 ミズクミ ★ 猫娘との井戸水汲み、指切り、小指の痛み
第8話 鈴音 ササヤキ ★ 増えていく鈴、その場に居てはいけない者
第9話 流噂 フウヒョウ ★ 小羽の家庭事情、霊能師のTV特番出演
第10話 不戻 キヅキ ★★ (続き)
第11話 秘事 ヒトリ ★★ 小指の悪化、怪我、ひまわりの秘密
第12話 真実 ホントウ ★★ (続き)
外伝  報恩 オカエシ ☆ 狐のおでん屋に主要キャラ集合{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)4、★(良回)7、☆(並回)2、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.2


OP 「NOBODY KNOWS」
ED 「Honey Honey feat. AYUSE KOZUE」

※第2期は、一話完結回がほとんどだった第1期とはガラっと変わった続き物になっており、見違えるほどの面白さでした。


================ xxxHOLiC 春夢記 (OVA) (2009年2-6月) ================

{netabare}前編 ★ 百目鬼(ドウメキ)の祖父(遥さん)の依頼、※小狼・サクラ初登場
後編 ★★ 夢の中の世界、夢の世界でのサクラとの出遭い、「侑子さんの願いは何ですか」{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)1、☆(並回)、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.3


OP 「sofa」
ED 「CHERISH」

※前編はCLAMP原作OVA 『ツバサTOKYO REVELATIONS』、後編も同じく『ツバサ春雷記』とリンクした内容なので、両OVAを先に視聴しておくことをお勧めします。


==================== xxxHOLiC 籠 (OVA) (2010年4月) ==================

{netabare}全1話 ★★ 侑子との別れ、10年後、飯縄(イズナ)使いからの依頼と対価{/netabare}

ED 「風(かざ)なぎ」

※前OVA『春夢記』そして本OVA『籠』で、ようやく物語が大きく動くので、xxxHOLiCの視聴を開始した方は、何とかここまで頑張って視聴を続けて欲しいところです。


================ xxxHOLiC 籠 あだゆめ (OVA) (2011年3月) ==============

{netabare}全1話 ★ 夢違え(ゆめたがえ){/netabare}

OP 「あだゆめ」
ED 「「ごめんね。」」

※第1期の第1話以来の様々なエピソードが回想されるアニメ版の事実上の最終回らしい良い出来と思いました。


◆総評

CLAMP原作作品は、

(1)前半で一見しただけだと詰まらないと感じてしまうようなエピソードを小出しして、視聴者にしだい次第に主要キャラへの愛着を持たせていき、
(2)後半のどこかのタイミングで一気にストーリーを動かして、視聴者のその愛着を強い感情移入へと転化させてしまう、

という王道の感動パターンを踏襲した良作が多いと思いますが、本作も第2期そしてOVAまで確り視聴すれば、そうした期待にまたしても応えてくれる作品に仕上がっているのではないでしょうか。

同じアヤカシ(怪異)を扱ったアニメ作品でも、内容に余り一貫性のない西尾維新氏原作の《物語シリーズ》より、個人的にはこちらの方により好感を持ちました。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 33

クチナシ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

コトバの強さ

原作が好きだったので、アニメもちょこっと観てみました。

「あやかし」を引きつけてしまう体質の主人公が、ある日惹きつけられるように一軒の家に入る。
そこは、それ相応の対価を払えばどんな願いでも叶えるというお店で、主人公は自分の体質を治してもらう代わりに、その店でアルバイトをすることになる……という所から物語は始まります。

妖怪モノのアニメというよりも、不思議な現象に悩まされたり、自分の性格を直したいというお客がやって来て、その原因を解明し、その人が心の奥に抱えている心理を明らかにするという感じ。
それを妖怪や昔からの日本の習わしと関連づけているので、とても面白いです。
何より、それぞれのエピソードで教訓めいたセリフがある所が好き。
例えば15話の「カイホウ」という話が良かったです。
いつも自分に自信がなく、「どうせ自分はできない」が口癖の女性の話ですが、言葉の持つ力がテーマになっています。
「コトバは人の生き筋さえ縛る」ということを改めて実感できました。
この話を観た後は、なるべく自分にも他人にも「できない」という言葉を使わないようにしようと心がけています。

日本文化やちょっと不思議なものが好きな人、アニメを通してちょっと知識を得たい人にはオススメ

投稿 : 2024/12/21
♥ : 9
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

偶然じゃないわ~必然よ

おのれーどうめきの分際でー!
と言ったのは主人公の四月一日(わたぬき)君ですw
百目鬼(どうめき)、九軒(くのぎ)と最初はみんな名字が読めませんでしたw

原作未読 CLAMP作品 全23話+外伝1話
ミステリーホラーコメディ作品

お話は、主人公 四月一日君尋(わたぬき きみひろ)は、霊能力が強いために妖が嫌でも集まってくる体質です。ある日いつものように妖に追われていてなんとか撒いた主人公は、ある家に意志とは関係なく家に引き込まれ、その家の主人でもうひとりの主人公 壱原侑子(いちはら ゆうこ)に悩みを見透かされ、願いを叶えるために対価としてバイトすることになりました。その家を中心に色々な不思議なことや悩みを解決するお話です。

最初に感じたのが、キャラクターの体型です。みんな異常に手足が長くて胴体とアンバランスなので、すごい違和感がありました。慣れるまで2~3話かかりましたねw

でもキャラクターはすごい魅力的でした。ミステリアスでどこか浮世離れしてますが、大酒のみでちょっとお茶目なところがある侑子さんと、几帳面で料理が得意でいつも散々な目に合う四月一日との対比が面白いですねw{netabare}(通信機とか言ってちょびっツのちぃと同じ耳を付けたときは噴いてしまいましたw){/netabare}
他にもレギュラーで出ている、友人じゃないのにw友人の百目鬼静(どうめき しずか) 、主人公が恋い焦がれている九軒ひまわり(くのぎ ひまわり)さん、CLAMP作品と言えばよく出てくる黒モコナ、舘にいる可愛いお調子者のお手伝いさん2人マル&モロ(フルネームは書けませんw)、など中々面白い個性的な人々が集まっています。

日常を題材にしているお話が多く、結構身につまされますね~
{netabare}(嘘、占い、キューピットさん(こっくりさん)、しりとり、パソコン依存症などなど){/netabare}
ギャグ展開の話の中にもピリリと辛いスパイスの聞いた日常の不思議なお話となってます。メリハリが効いていていいですね。1話完結が多いので観やすいです。侑子の一言一言が胸に沁みました。
最後は少ししんみりしましたね。

侑子さん役の大原さやかさんの魅力的な声と四月一日役の福山潤さんのはじけぶりが見れる作品ですw
レンタルDVDで観たのですが、1枚に3話入ってますのでお財布にもやさしくなってますね。ミステリアスなお話が好きで、この作品の独特の世界観が気に入れば好きになれる作品だと思いますので、もし興味がありましたら観てくださいね。オススメです。

OP スガシカオさんが歌ってます。スガさんらしい曲ですね。
ED 2曲ありましたが、後半は{netabare}BUCK-TICK{/netabare}この作品に合う合わないは別として、びっくりしましたw

最後に、印象に残った言葉は「だってわたぬきなんだもん~」じゃなくてw 「あなたの願い叶えましょう」ですね^^

まだまだ分からないことばかりです。それでは2期を観てみますね。
{netabare}CLAMPさんはマカロニほうれん荘が好きなんですね~私も好きですw{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 37

65.1 2 妖怪で幽霊なアニメランキング2位
不機嫌なモノノケ庵(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (353)
1706人が棚に入れました
ある日、妖怪に憑りつかれた高校生・芦屋花繪(あしや はなえ)は偶然見かけた連
絡先を頼りに、妖怪祓いを行う「物怪庵(もののけあん)」を訪れる。そこにいたの
は不機嫌そうな主・安倍晴齋(あべの はるいつき)だった。わけあって、そのまま
芦屋は物怪庵の奉公人(アルバイト)として働くことに。
芦屋と安倍の妖怪祓いコンビと妖怪たちの物語が幕を開ける。

声優・キャラクター
梶裕貴、前野智昭、高垣彩陽、大谷育江、日笠陽子、橋本ちなみ、諏訪部順一、立木文彦、一条和矢、てらそままさき、谷山紀章、大西沙織、飛田展男、西村知道、三石琴乃
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

とにかくトゲがない。登り坂も下り坂もまさかもないw

[文量→小盛り・内容→感想系]

【総括】
モノノケ達との穏やかな交流。優しい世界観。私は観てないのだが、夏目友人帳に近い作風なんだそうで。

まあ、イケメン達がいっぱい出てくるので、そっちが好きな人にも、良いんでしょうね(別に男が視聴しても不快感なく観られます)。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
序盤は楽しめましたが、中盤以降、飽きがくる展開に。これを、マンネリと捉えるか安定感と捉えるかかは、人それぞれかな?

萌えという要素は皆無な作品。それは良いんですが、萌えに代わる、癒しとか感動とか燃えもなくて、もおえぇわ、という感じになった(汗)

2期があったとして、あまり観ようとは思わないかな? モノノケ庵のこととか、謎はまだあるけど、これ以上の展開もなさそうな気もするんで(でも今、2期観てるw)。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
第1話
癒し系のアニメかな? なんか、良い感じの話だった。モジャは可愛かった。まあ、EDにも出てくるし、また登場するんでしょうね。

第2話
親父キャラ好きとしては、オヤビンは好きなキャラ。しかし、女子が出てこないね(笑)

第3話
ようやく、女子が出てきたが、子供ですね~(笑) もののけ庵の掛け軸は、なんか好きです♪ NHKの「グレーテルのかまど」の竈を思い出す。今回の解決の方法も一捻りあって、なかなか良かったです。

第4話
掛け軸の血、ウケたw しっかし、女子率が低いw モジャ、やっぱり来たね~♪

第5話
陰世の動かない、浮世絵のような背景は、不思議な世界、時間が止まったような感じを出すのに適してますね。芦屋の秘密が気になるな~♪

第6話
江戸っ子うなぎ、可愛いw ちょっとウルッときた。年配の方には、妖怪より幽霊の方が納得できるかもね。確かに私も、もし亡くした肉親だったら、幽霊でも会いたいしね。

第7話
貴重な女子(禅子)が、ちゃんと再登場♪ 阿倍のヒミツが、次話あたりに明らかに? まあ、まえおきてきな回でしたね。

第8話
ヤヒコは、「人間と妖怪はいくら似ていても根本的には違う」ということを表すには良いキャラでしたね。ドダバタっとしてる間に終わった。芦屋の成長を示すための回かな。

第9話
妖怪の為に祓う、というスタンスを再認識させた回かな。依頼者の娘の演技はわざと? リアル下手? ラストもよく分からないな~。

第10話
案山子と溶解の友情物語。一見、陳腐な内容にも思えるけど、物だって長年大切にされれば魂が宿っても不思議じゃない本作の世界観の中ではアリかな。いつも通り、心の温まる良い話でした。ただ、あまりにストーリーに変化がなく……キャラも愛でられず……陰世回がMAXだったかな?

第11話
いや、初期化って(笑) ようやく、話が展開しましたね。アベノの冷たい言葉は優しさだって、アシヤさんそろそろ分かってやろうよ。

第12話
オヤブンはじめ、過去キャラ勢揃いして、大団円へ……という流れ。THE 定番って感じやね。

第13話
アシヤは、徹頭徹尾、良い奴でしたね。謎は謎のまま、の最終回。まあなんか、予定調和でしたね。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 29
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

現世と隠世、であいとわかれ、再会の物語

本作において現世(うつよ)とは我々人間の住む世界、隠世(かくりよ)とは妖怪たちが本来いるべき世界という意味の様です。初回から受難続きの高校生の芦屋花繪(あしや はなえ)と妖怪祓いの高校生、安倍晴齋(あべの はるいつき)の二人を中心に、現世から隠世へと旅立てない妖怪達の起こす不思議な事件と、もう一つの世界"隠世"そのものを描く物語の様です。

キャラデザやOP、ED曲を、見たり聴いたりする限りでは、"これはもう女子向けの作品"という印象を受け取られる方も多かろうと思いますが、内容はゲゲゲの鬼太郎の活劇描写を大幅に取り除いた感じで、xxxHOLiCや夏目友人帖などの作風に近いかと思われます。

妖怪の関わる不思議な事件を安倍さんとその奉公人の花繪君が解決していくのが、初回から3話までのパターンでしたが、4話、5話では安倍さんとハナエ君が現世と隠世を行き来するという変わった展開もあり、紋切り型の描き方にはならない模様。2つの世界を交互に描く物語になりそうです。

私は初見では隠世を冥界の様に捉えてしまい、そちら側の世界が描かれる事は殆ど無かろうとか、現世での妖怪払いが中心のお話になるのかなぁとか思っていましたが、嬉しくもあっさりと予想は裏切られ、モノノケ庵の世界観にすっかり魅了されてしまいました。(でも少し肩透かし、隠世回は9話終了時まででは先に述べた2回のみ、ちょくちょくあると私的には面白いのですが‥。)

現世が人や動物の住まう世界ならば、隠世は正に妖怪の住まう世界。隠世の住人の殆どは妖怪の様です。浮世絵を思わせる雲や岩肌、植物などの描写、色彩の表現は異世界感たっぷり。こういった描写は他作品、例えば京騒戯画とかにも見受けられますが、モノノケ庵における、あえて緻密さを廃した描写は、より絵の中の世界という印象を強めていて、うつし世と夢の境といった趣です。安らぎと不安が綯い交ぜになったおぼろげな雰囲気は隠世独特の空気となっていたのではないでしょうか?

毎回ユニークな妖怪が登場し、目を楽しませてくれるのも妖怪好きには嬉しい見所です。中でも1話から登場のモジャは見た目ほぼ毛玉な妖怪でありながら、表情豊かでとてもかわいいです。人間も妖怪も感情の機微がそこはかとなく丁寧に描かれていた様で好感が持てました。(でも花繪君、驚くシーン多すぎ(笑)

以下は各話の視聴感想など
{netabare}
~1話~
{netabare}
「妖怪になっても人に尾を振ったり、芸を見せたり、でもその内に気付くんだ‥。誰も自分を見ていない事に‥。」という台詞について。

妖怪でなくたって、自分が誰にも見てもらえないと思って一人ぼっちになってしまう事は往々にしてあり得る事です。孤独が長く続けば、多分それによって受ける苦痛に麻痺してしまって、寂しさすらも薄らいでいくものだと思います。慣れって素晴らしくも恐ろしいものです。ですが、ひとたび誰かに見てもらって、その優しさに触れると、作中の※モジャモジャの様に、そこに依存してしまう気持ちが芽生えてくるのも分かります。妖怪とか子供だったら許せるけど、大人だったら相手の迷惑になる様な甘え方しちゃダメですね‥。

それでもモジャが花繪君に見てもらった時の喜びは、長らくの間がらんどうだったブリキ男にはよ~く分かりました。

※:花繪君に取り憑いた妖怪。容姿からモジャとかモジャモジャとか呼ばれている。
{/netabare}
~2話~
{netabare}
ギギギの親分登場。親の、子に対する責任、心配などの想いが描かれていました。親子の間柄でなくても、親しくしていた人と言葉も交わさず離れ離れになってしまう事はとても悲しい事です。説教染みているという程ではないですが、ちょっとだけ80年代の教訓を含んだアニメを観ている様な気分になりました。もしかしてお話の構成が古めな感じかも? でもそこはかとない温かさを感じました。
{/netabare}
~3話~
{netabare}
花繪君、初仕事のお話。今回の依頼人はお地蔵様の様な姿のミツチグラ様。

お寺の娘の藤原禅子ちゃんが登場し、物怪庵の正体も少し明かされ、作品の雰囲気が少し賑やかになりました。物怪庵は茶室そのものが妖怪なのだという。まるで悪魔くんの家獣みたいです。掛け軸を使って意思表示も出来る様で、顔文字まで‥!※どこかで見た気が‥。

お寺が大好きな禅子ちゃんですが、お父さんからは寺を継がせる気はないと言われてしまう。でも花繪君との会話を通じてお父さんの遠まわしの思いやりに気付けた様です。

※:双星の陰陽師に登場する面白キャラ鈩(たたら)、こっちは顔文字だけなのでさらに不思議。
{/netabare}
~4話~
{netabare}
安倍さんと花繪君、隠世へ行く。2話で少し触れられていた隠世にある薬屋"亀薬堂"を訪ねます。亀薬堂の女主人とそのお手伝い、コウラ様とシズクちゃんが登場。二人とも中々に濃いキャラです。コウラ様はちょっとだけxxxHOLiCの佑子さんを思わせました。シズクちゃんはイモリの妖怪でコウラ様に心酔している様です。両者とも軽くダークなオーラをまとっておられます。

そして花繪君には思わぬ再会が‥。
{/netabare}
~5話~
{netabare}
モジャ再登場、でも勇敢な行動の末、怪我をしてしまう。子供とか小動物とか、力の弱いものが痛め付けられる描写というものは、いつ見ても嫌なものです。

そして隠世の大物中の大物、三人の権力者の内のお一方、立法様現る。その名の通り隠世のルールを作っている人で、シズクちゃんのお兄さんでもあるらしい。他二人の権力者、司法、行政という人(妖怪?)もいるという。3人とも本名ではない様です。とても落ち着いた耳触りの良い低い声と物静かなたたずまいが美しい(男だけど)。でも結構奔放なお人らしい。

それにしてもコウラ様、立法様まで薬の材料にしたがるなんて節操ないなぁ(笑)さすが妖怪‥。まぁ、立法様を始めとしてモノノケ庵に登場する男性キャラ、皆容姿とか声が綺麗なのでコウラ様の気持ちも芥子粒くらいなら分からないでも無いですケド‥。

終幕、立法様のお許しが下り、花繪君ともう一匹が正式に安倍さんの奉公人に‥ここにモノノケ庵トリオ?カルテット?が結成される。安倍さんの前のモノノケ庵の主についても少しだけ触れられていました。来週からはもっと楽しくなりそうです。
{/netabare}
~6話~
{netabare}
今回の依頼人は人面ウナギの様な姿のマンジロウ、ある指輪を探して欲しいという。人面ウナギと言うと聞こえが気持悪い感じですが、外見的には割と可愛いです。でも喋り口調は江戸っ子気味。

アベノさんはこれまでに指輪の捜索を3回も試みたが、見つからなかったという。今回はハナエ君もお手伝い。前回の怪我が癒えてないので一緒に手伝う事は出来ませんでしたが、奉公人としてモジャも付いて行きました。

そしてまたしてもハナエ君の不思議な力?の一端が垣間見える。前回モジャを傷付けられた時に発現しかけた手に宿る力と何らかの関連があるのだろうか?とも思われました。

終幕、お礼を言って貰いたいからとか恩を着せる為とかじゃなく、物事の顛末を知る、知らないでは、出来事の印象に大きな違いが生まれます。結果だけ分かっても不思議な事が起きたものだ‥と感じるだけなので‥。マンジロウの想いをおばあさんに伝えようとしたハナエ君の行動は軽率ながらも優しさに満ちていました。

あと気になった事を一つ。冒頭の物怪庵さんの掛け軸に映す文字について、いつもながら女性的で柔和な感じがして和むのですが、"ありがとうねハナエ"という言葉が意味深でした。アベノさんに付いて隠世へ行ってくれた事についてお礼を言いたかったのでしょうか? 他にも込められた想いがあるのかも知れません。
{/netabare}
~7話~
{netabare}
禅子ちゃん再登場。犬らしきものに噛まれて付いた腕の歯形とあざ(何かの文様みたい)について知りたいと言う。歯形もあざも自分にしか見えず、それどころかあざが付いて以来、妖怪も見える様になってしまったらしい。

禅子ちゃんの腕に付いた歯形と文様が呪いの一種だとしたら、もののけ姫の主人公アシタカが受けたタタリ神の呪いと似た感じで、妖怪の力の一部を取り込んだという意味合いがあるのかも知れません。だとしたら素で妖怪の見えるアベノさんとハナエ君は半妖怪か何かなのでしょうか? アベノさん、人間という言葉に妙に反応するし‥。

新キャラ、ヤヒコも登場し、今までのお話には無い緊張感が‥。お話は次回に続く様です。
{/netabare}
~8話~
{netabare}
人同士でも長らくの間離れていると、相手の心が別れた時のままであるのか不安になるもの、ヤヒコはアベノさんのたった一言で疑念を払拭出来ました。信頼しているのだから一言答えが返ってくれば満足だったのでしょう。良い話だったと思います。

後半は鳥妖怪ジョウマツとアンモ姫の恋のお話。散々皆が苦労して心を砕いても、アンモ姫の気まぐれで結局振り出しに戻ってしまいました。ジョウマツ報われぬ‥。いっその事アンモ姫なんかうっちゃって別の相手を探した方が良いかも知れない。ジョウマツには多分無理だケド‥。

そろそろ隠世回が観たいと思ってしまいますが、次回も現世。でもモジャが出るので楽しみ。
{/netabare}
~9話~
{netabare}
今回も依頼解決のお話。依頼主の横柄さへの反応に、アベノさんとハナエ君の度量の違いが、ところどころに見えてしまうお話でした。アベノさん、これでもハナエ君と同じ16歳。経験値の違いも大いにあると思いますが、人間に対する無関心さも手伝っているのかもしれません。でもそういった厭世的な性格もハナエ君のおかげで徐々に変わりつつあります。今後の両者の成長に期待。

モノノケ庵の依頼解決のお話は今回に限らず、今のところ全て、バトルなどに寄らず言葉で解決する点に好感が持てます。隠世回は待ち遠しいけれど、モジャも頑張っていたし、満足のゆくお話でした。
{/netabare}
~10話~
{netabare}
今回は依頼のお話ではなく異変のお話。突如として巨大化したヤヒコ、その原因を探っていく内にノボウという妖怪に出会います。

ノボウさんは一つ目の案山子の様な姿の妖怪。自分と似た姿をしている本物の案山子を親しみを込めて友人と呼びます。でも相手はただの案山子、何も答えてはくれません。

私は中学生の頃にたった400円で買った肥後守ナイフを今でも身近に置いているのですが、このナイフ、すこぶる役に立つもので、工作に使えるのはもちろんの事、野菜やハーブの収穫、パンを切ったり、郵便物の梱包を解いたりと縦横無尽に活躍するのです。さすがにナイフに話しかける事はしませんが、このナイフを紛失してしまったら私は悲しむでしょう。新しいのを買えば?とかそういう問題ではないのです。何百回も研ぎ、何千回も役に立ってくれ、刻まれた思い出と共に魂の様なものがナイフに宿るのです。このナイフを見るだけで様々な事が思い出されます。それは自分の記憶を分けたもの、外部記憶装置としての性質さえ帯びてくるのです。ナイフが死ねば自分の一部も死にます。

なので私には作中のノボウさんがただの案山子を"友人"とした事、その案山子を助けられず失った時の悲しみも手に取る様に分かるのでした。でもこれはモノのみならず、人に対しても言える事です。強く愛しているものがいなくなった時、人は自分の一部を失います。また、強く愛しているものを傷付けてしまった時、深い後悔が残ります。そうなった時、その悲痛を補おうと人は癒しを求めますが、それが何であるかはひとによりけりです。人であったり、動物であったり、あるいはモノであるかも知れません。でも、もしいつまでも傷が癒されなければ心は沈んでいくものです。ノボウさんのいる泥沼みたいな所に‥。

作中では幸いな事に、ハナエ君とアベノさんがノボウさんの悲しみを補ってくれました。たった一言でも救われる、そういう事もあるのだと改めて考えさせてくれる、救いの見出せるお話でした。
{/netabare}
~11話~
{netabare}
今回の依頼人は盲目の妖怪トモリさん、モノノケ庵に代理としてやってきた猪柄嶽夕日滝翁神(いのがらたけゆうひたきおぎながみ)こと翁様の案内で、アベノさんとハナエ君はトモリさんの元を訪れます。

隠世払ってもらう事を望むものの、現世への愛着を持ち続けているトモリさん。彼女への思いやりから、ハナエ君はまたも無謀な優しさで自分の視力(妖怪を見る力だけ)をトモリさんに渡してしまいます。トモリさんはハナエ君の視力を借りる事で自らの視力を取り戻せるらしいのです。

かくして妖怪を見る力を失ったハナエ君ですが、いつまで経っても視力は戻ってきません。そんなハナエ君に対し「お前はやめろ」と冷たくはねつけるアベノさん。しかし一方で解雇は保留という言葉も‥

後半、隠世に再び足を踏み入れたアベノさんですが目的は不明、私にはハナエ君の視力を元に戻すのが目的なのではと思えました。でも戻せる保証は無いから何も言わないというのが、アベノさんなりの優しさなのかも知れません‥。

今回に引き続き次回も隠世回、ギギギの親分も再登場する様です。

毎回目まぐるしく物語が展開するのではなく、時たまにこの様な波が起きる運びというのも味わい深いものがあります。
{/netabare}
~12話~
{netabare}
現世と隠世に分かれてそれぞれに行動するアシヤ君とアベノさん、アシヤ君の行く先は禅子ちゃんのお寺、ヤヒコの力を借りて視力の回復を試みる様子。一方隠世のアベノさんは立法様との会談を経て、オタマジャクシホン(笑)によるシズクちゃんからの連絡を受けて、向かう先は亀薬堂、そこでアシヤ君を慕う妖怪たちの思いを組んで、彼らの助けを借りる形でトモリさんの居所を突き止めます。

結局のところ、事態は殆ど進展せず、間延びした感じの、内容の薄いお話という印象でした。楽しみにしていた隠世回であるだけに少し残念‥。

あとちょっと気になったのが、立法様の"じゃない?"とか"したの?"という語尾。オネエ言葉っぽく聴こえてしまい妙な違和感が‥。前回と比べて印象がかなり変わってしまいました。物腰柔らかな青年の様な、老人の様な、捉え所の無い雰囲気が浮世離れしていて、そこはかとない威厳があったのですが‥

最終回に期待したいと思います。
{/netabare}
~13話~
{netabare}
隠世回でカピバラ妖怪ゴイチダといざこざが起きた時に発現しかけた力については最後まで触れられる事はありませんでしたが、今回のお話でアシヤ君の妖怪を見る力について一定の解釈が与えられました。

誰にも見てもらえなかったモジャにとって、アシヤ君は最初に見てくれた人、これまでアシヤ君と関わってきた他の妖怪たちよりも一層深い愛情があったのでしょう。アシヤ君に見てもらえなくなったモジャの寂しい想いはアシヤ君にしっかりと伝わりました。

見てくれる人の想いが伝わって、その人の事が見えるようになるというのは妖怪話じゃなくてもありそうな事‥。素直に感動出来るお話でした。

妖怪(ほぼ)総出演、物怪庵さんの優しい人柄?もまた一つ垣間見れて、正に大団円という形できれいに下りた終幕でした。
{/netabare}

妖怪物語にありがちな活劇描写やギャグ描写などが殆ど無く、人や妖怪のもつ優しい気持ちが素直に語られる心温まる作品でした。

新たなお話の幕開けを期待したいアニメです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 22

徳寿丸 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

もじゃ・・・もじゃ

原作未読。
きゃー☆もじゃ!OPでもじゃ見て観ると決めました。きゃー☆もじゃ。もうね、もじゃしか観てません(笑)。
話は妖怪ファンタジー。「夏目」「HOLLIC」とか好きなら大丈夫と思います。全体的にキャラが薄い印象かな。あぁ、キャラの評価はもじゃ補正入ってますんで当てにしないで下さい。



私のツボ:キャー☆もじゃ


2期視聴済(2019.7)
相変わらずもじゃはよろしい。他の妖怪達もそこそこよろしい。だがどうも主人公達人間があまりよろしくない。なんというかつまんない。きゃー☆もじゃ。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 1

65.3 3 妖怪で幽霊なアニメランキング3位
妖怪アパートの幽雅な日常(TVアニメ動画)

2017年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (253)
1064人が棚に入れました
両親を亡くしたため、親戚の家で肩身の狭い生活をしていた稲葉夕士は、高校入学を機に一人暮らしを決意する。そこで見つけた格安の下宿先「寿荘」。しかし、そこはなんと妖怪・幽霊・人間が入り混じる奇妙な「妖怪アパート」だったーー‼ 不気味な姿をした妖怪達と個性的すぎる住人達にはじめは戸惑う夕士だったが、彼らとの奇妙な共同生活の中で、それまで閉じていた心が徐々に開いていく・・・。

声優・キャラクター
阿部敦、中村悠一、子安武人、沢城みゆき、石田彰、中井和哉、森川智之、杉田智和、速水奨、遊佐浩二、釘宮理恵、田村睦心、三石琴乃、関俊彦、折笠富美子

pikotan さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

価値観の押し付けが酷い

私にとってはストレスの溜まる作品で、正直楽しめるポイントが一つもありませんでした。

主人公や妖怪アパートの仲間だけが真っ当で、その他の人間や社会は狂っているという断定。
物語全般に原作者の価値観の押し付けを感じますし「どいつもコイツもなっていない」という主人公の正義面、説教じみた感じが不快でした。
もう少し他人の価値観も受け入れられる、器の大きなキャラであれば良かったのですが。(お前もなって言われそうですが)
原作者は現代日本によほど不満を抱いていたのでしょうね。

それにしても、何より驚いたのは原作が児童書扱いだということです。
小学生に読ませて、作者と同じ価値観の人間を増やしたかったのでしょうか?

今になってアニメ化されたのが不思議ですが、声優だけは無駄に豪華でした。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 7

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

原作再現による「飯テロ」は微妙…(笑)?(原作の「説教臭さ」が悪く出たかも…。)

香月日輪(故人)原作の同タイトル小説『妖怪アパートの優雅な日常』(通称「妖アパ」)が数年前から月刊「少年シリウス」でコミカライズ連載されていましたが、アニメ化の運びとなりました。

原作は全巻既読でストーリーを知っていますが、コミカライズ版は途中までしか読んでいません。キャラクターデザインはコミカライズ版準拠っぽいですね。

基本的には「高校生活を機に一人暮らしを始めようと家賃の安いアパートを探したら、そこには人の世を忍んで妖怪が住んでいた」的な話ではあるのですが、ストーリーもさることながら本作は作中で住人向けの食事を作ってくれる「るり子さん」の作る料理がとてもおいしそうということで知られている作品です。

「妖怪アパートの幽雅な食卓 るり子さんのお料理日記」というレシピ集的な本が本編と別に出版されているほどなのです。

アニメでるり子さんの料理はきちんと再現されるのか、されないのか…?
これは、とても興味のあるところですね。

2017.7.4追記:
第1回を観ました。登場人物が端折られることもないですし、ストーリーも原作準拠でした。

原作は10巻ありますけど、どこまでやるんでしょうね。予告の感じだと、第2話で原作の1巻は終わる感じなんですかね。

「るり子さんの料理」については、さすがに本職の『異世界食堂』には描写は及ばないようでした。

2017.10.4追記:
2クール目に入ってOP/EDともに変更になりました。原作を読んだ当時はプチ・ヒエロゾイコンを夕士くんが手にしてから物語の方向性はスタート時とはだいぶん変わった印象だったのですが、アニメからの視聴層はどうだったでしょうか。

これ、おそらく原作の最後までアニメ化されるんでしょうね。コミカライズの方は終わっていないわけですが、原作はあるので問題ないといえば確かにそれで問題ないですね。

原作には本編と別に「特別篇」があるのですが、これがBD&DVDの特典OVAとかになったら嬉しいですね!

2017.12.26追記:
最終回まで視聴完了。読み返して確認したわけじゃないんですが、あの「かまくら」は原作にはなかったと思います。「かまくら」の場面で「ラスベガス特別篇」は一部回収されました。

原作者の脚本監修がなかったわけですが、あった方が良かったかどうかはわかりません。まあ、亡くなっている原作者には監修は物理的に不可能なんですが…。

アニメの元になったコミカライズが微妙だったとも言えるかも。それと、ただの健全な高校生の成長物語というのが、内容的に意外と「深夜アニメ」向きではなかったのかもしれないです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 38
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

ま、丸投げしやがった!

原作未読。最終話まで視聴。

【山本と青木について】
{netabare}(主人公目線で)問題児と問題教師が仲良くなって、結果、主人公たちにかかわらなくなったからOK?
大風呂敷を広げるだけ広げておいて、まさかの打つ手なし???{/netabare}
2クール26話も費やしておいて、まさかの結論丸投げとか、もはや、これは事件だと思う。

【作品の感想】
この作品は前半と後半に分けて考えた方が良いと思います。

前半は割と面白かった。
妖怪と幽霊が渾然一体な感じは正直、いただけませんでしたけど(笑)

後半は酷かった。
象徴的なのは22話の生徒総会。
{netabare}教師と生徒が仕組んだ、まさかの茶番劇。{/netabare}
『これで解決』って視聴者を馬鹿にしすぎ。

この作品の後半は、終始こんな感じ。
主人公が、身の回りの問題点を、”都合よく”解決していく物語。
解決法が理に適っていれば良いのだけれど、結論ありきの独りよがりな解決方法。
原作がこうなのか、アニメ化したらこうなったのか分かりませんが・・・。

前半の感じだったら面白かったのに・・・。
なぜこうなった!?

投稿 : 2024/12/21
♥ : 33

71.3 4 妖怪で幽霊なアニメランキング4位
ゆらぎ荘の幽奈さん(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (316)
1577人が棚に入れました
肉体派霊能力者・冬空コガラシ。悪霊に取り憑かれて、大借金を背負わされた彼は家賃の安い部屋を求め、いわくつきの温泉宿・ゆらぎ荘へ下宿することに。そこにいたのは成仏できない女子高生地縛霊の幽奈さんをはじめ、常識では考えられない美少女ばかり。女性しかいないゆらぎ荘の住人から、入居を反対されるも、なんとか暮らし始めたコガラシだったが…。

声優・キャラクター
小野友樹、島袋美由利、鈴木絵理、高橋李依、加隈亜衣、小倉唯、原田彩楓、小松未可子、春野杏
ネタバレ

東アジア親日武装戦線 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

巨●で明るいJK地縛霊がいる混浴露天風呂は我が国の善良な伝統風俗である(あれ?)

☆作品概要
●週刊少年ジャンプ連載(集英社)

●原作:ミウラタダヒロ

●アニメーション制作
XEBEC
{netabare}
監督:長澤剛
【代表作品】
・監督
這いよれ! ニャル子さんシリーズ
クロックワーク・プラネット


シリーズ構成:子安秀明
【代表作品】
・構成
GJ部シリーズ
ランス・アンド・マスクス
三者三葉


キャラクターデザイン/総作画監督:竹谷今日子(共同)

CAST
冬空コガラシ:小野友樹
湯ノ花幽奈:島袋美由利
宮崎千紗希:鈴木絵理
雨野狭霧:高橋李依
荒覇吐呑子:加隈亜衣
伏黒夜々:小倉 唯
仲居ちとせ:原田彩楓
神刀 朧:小松未可子
信楽こゆず:春野 杏
ナレーション:日笠陽子

OPテーマ:「桃色タイフーン」春奈るな
EDテーマ:「Happen~木枯らしに吹かれて~」湯ノ花幽奈(島袋美由利)・宮崎千紗希(鈴木絵理)・雨野狭霧(高橋李依)
{/netabare}

☆エピローグ☆

原作一部既読
リアルタイム視聴済

夏クールは秀逸なギャグアニメが多かったこともあり、レビューの基準も含めて概観してみる
ギャグ系作品には大きく二つの趨勢がある。
一つは、4コマ漫画のようなランダムストーリーで1話を短く構成しギャグを詰めている作品。
二つ目はある程度ストーリー性を保有しつつ、物語よりもギャグを優先させた笑劇性のある作品となる。
両者は更にファンタジー系と日常系に、ボケ、ツッコミキャラの固定、不固定(流動)に分類される。

前者日常系の代表としては『天才バカボン』(元祖含めて)『いじわるばあさん』(1970版)『ど根性ガエル』(古っ)・・『苺ましまろ』『WORKING!!』『あそびあそばせ』『ちおちゃんの通学路』『ゴクドルズ』などなどであるが、ギャグは同一作品でも内容で選り好みが分かれ易くテイストを機関銃のように多数ばら撒く方が一作品としての評価がし易いことからも現在でも構成の主流だ。
『おそ松くん』はどうしたという意見もあるかと思うが、1期(1966)はジャンルとしては「喜劇」より「ホームコメディ」である。

後者は、酷評の対象となるリスクが高く、ギャグセンスはもとより、視聴者を30分飽きさせないシナリオや演出の工夫に相当の自信がないと、制作し難いジャンルである。
それにしても、たまに見かける制作側の間違い勘違いで、本来ストーリーが基軸であるのに、何を思ってかギャグ風味をチョイスした結果滑る作品もある。特に、PA作品にその傾向が強い。(SFや群像劇に勘違いギャグを入れても…心当たりあるよな)
また、『デンキ街の本屋さん』のように、物語が主軸なのかギャグが主軸なのか作品の基軸がブレたような構成を視聴者に印象付けてしまった結果、損な評価を受けた作品もある。
私はこの作品をラブコメと捉えたが、秋葉原という設定やスク水JKキャラ(絵柄的にはロリに見えるw)がいたことから、放送当時のトレンドであった萌えギャグ作品として捉えていた視聴者が多いところをみると、基軸をぼかした構成と演出で中途半端感が出たのは否めない。
当時はまだドロドロした深夜アニメ独特のノウハウが未熟だったシンエイ動画だから無理は言えないがね。

長尺ギャグアニメの歴史を鑑みると、日常系とは言い難いが『ルパン三世』(1971)の成功に始まり『タイムボカン』(1975)で一応の「カタチ」の完成を見る。
実際『ルパン三世』で考えると、ギャグを取り除いたら、ただのハードボイルドサスペンスである。
サスペンス部分にも面白い内容があるにはあるが、ハードボイルドサスペンスには『ゴルゴ13』という大御所があり、それだけではこの作品は凡作で終わっただろう。
つまり、長尺ギャグ作品の成功の鍵は、ギャグを一気通貫する基軸にブレがないことが必要条件であり、十分条件としてボケとツッコミの妙技が必要。
更に、良作、秀作まで昇華させるのはギャグのセンスの他に「従」となる物語に共感が得られるか否か、それを反映させる脚本、演出(声優の演技力を含めて)能力となる。
ゆえに、ストーリー重視の作品を制作するよりもハードルが高い。

また、歴史的経緯からも『ルパン三世』は評価の際のベンチマークとなる。
これらの条件を相当数クリアした最近の作品が『このすば』と『ヒナまつり』だろう。
本作と同じ夏クールの『ぐらんぶる』もこの分類だが、これからレビューするのでここでの批評は保留する。
『このすば』はエロ、下ネタのナンセンス系、『ヒナまつり』はシュール系とギャグの質は異なるが、キャラ同士の掛け合いの妙技により笑いのツボを巧みに押さえた脚本、演出の妙が評価に繋がっている。

さて、本作は奇しくもジャンプ掲載作品であることから、往年のジャンプファン目線では正統派永井豪ギャグ作品の系統だ。
永井豪先生は『マジンガーZ』で有名だが、初の大人時間帯アニメ『キューティーハニー』や漫画では伝説のエロスと言われている下品ネタのオンパレード『ハレンチ学園』(週刊少年ジャンプ)の作者でもあり、この原作は「有害図書指定にせよっ!」とPTAが大騒ぎした程フリーダムな内容、もし現在、これがアニメ化されていれば顔を真っ赤にして怒るレビュアーさんが続出すると思われる。
(私が通学していた小学校でも『ハレンチ学園』と『ダメおやじ』(週刊少年サンデー)はPTAの広報プリントで読書制限の注意喚起がされていた記憶がある。)

私はこういう過激ナンセンスエロ漫画を読んでいた世代なので、本作程度のエロさではさして騒ぎたてるほどでもなく、本作を巡り創作上のラッキースケベがハラスメントだと大真面目で主張している方々こそ、現実とフィクションを分別出来ない可哀想な前頭葉の持ち主だと思う。
こういう19世紀頃の何か変な亡霊に憑依された連中に限って、自分達にとって都合が悪い政治家の発言や法制を突っついては差別だの弾圧だの軍国主義だのと騒ぐんだな。
「コガラシ」に除霊してもらえよw(この嫌み、分かる方には分かるはず。19世紀の亡霊→{netabare}『Manifest der Kommunistischen Partei』{/netabare})
個人的にはオムニバス構成でギャグ作品ではないがAVアニメと揶揄される『ヨスガノソラ』でさえも生ヌルイと感じる。

それにしても『ハレンチ学園』、実写化はされたがアニメ化されていないので、ここでレビューが書けないのが無念である。
{netabare}(実写ドラマは数年前にVHSビデオ版を視聴させてもらったことがあるが、現代のコードでは児ポ扱いになる微妙なカットが意外と多かったな…どうせDVDではカットされているのだろう){/netabare}
『ハレンチ学園』で思出したが、用務員役で出演していた「左卜全」の「老人と子供のポルカ」この曲は電波ソングの元祖と言える。
何回かカバーされているが、オリジナルを聴いたことがない方は一度聴いてみるといい。
左卜全の歌声を聴いたら1970年代にタイムリープ出来るかもw

かなり脱線したが、要は長尺ギャグ作品に妙な妥協を入れると必ず失速するということだ。
妥協するぐらいなら、最初から風呂敷を広げなければよい。
本作の基本設定は「ハーレム&エロ」なので、広く一般に勧めるのは気が引けるが、主人公のキャラに納得がいくのなら、ギャグのみならずストーリーもそれなりに面白いので楽しめると思う。

因みに、あにこれでは本作コミック付属OADのレビュー窓口がまだ用意されていないが、{netabare}OAD12巻は謎の光なんぞない乳首丸出しの無修正であり、これが本来この作品を楽しむ意義であるw{/netabare}

【物語・笑いのツボ・キャラ・声優・音楽】
{netabare}① 主人公の設定
まず、ハーレム作品の場合、主人公が視聴者に理解(共感ではない)を得られる設定であるか否かが一つのハードルだろう。
男性目線で見た場合、ハーレムとは理想郷であり、主人公がハーレムを積極的に楽しんでいるような設定では確実に妬まれ、嫌な野郎だ!となって『スクイズ』の「誠」のように叩きの対象となる。
また、嫌みがなく視聴出来るハーレム作品の特徴は主人公が意図せずエロ行為に巻き込まれる、または、女の子キャラから積極的に迫られて困惑する「女難系」も重要な要件だ。
しかし、全くエロに興味がない主人公では当然面白味がないので「むっつりスケベ」成分も必要である。
主人公はハーレム状態を否定しつつも、エロは消極的に肯定するM属性でなければいけない。
これらをバランスよく組み立てた主人公の性格設定であれば、まず視聴の障害となることはないが、支持を受けるまでステップアップするには、その性格が個性的かつナチュラルに発揮される演出、演技の工夫が必要となる。
散々ハーレムアニメを視聴した目の肥えた視聴者の前では、判で押したようなデジタル設定だけでは視聴者はシラケるのだ。
夏クールでは、本作の他『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』の主人公も類似の性格設定である。
本作主人公の「冬空コガラシ」は体育会系で強力な霊能力者であり、正義感も強い。
ハーレム主人公の条件はそこそこ満たしており、女性視聴者にも支持されやすいと思う。
地縛霊「幽奈」の部屋である204号室に住み、毎朝「幽奈」が「コガラシ」の横でおっぱいを晒して寝てしまっていることに気が付くたびに、赤面してポルターガイストで「コガラシ」を吹っ飛ばすのがお約束。

②シチュエーション
舞台はどことなく『妖怪アパートの幽雅な日常』と似ている、明るいお化け屋敷なのだが、ゆらぎ荘の住人は全て美少女と巨乳女性で、妖怪と鬼の末裔、それに地縛霊でそれぞれがとても個性的で濃いキャラだ。
そして、仲居で座敷童子の「ちとせ」以外料理は全くダメ。
面白いと思ったのがメインヒロイン「幽奈」のキャラデザ。天冠(頭の△)と頭の横の鬼火で幽霊ですよアピールをしている点。なかなか考えたものだw

感心したのは「やや」のキャラ描写。
猫神に憑かれているのだが「やや」の行動パターンも猫そのもの。
私の家には生まれた時から猫がおり、大学進学まで18年間好むと好まざるとも猫を弄ったり観察していたし(この猫は22歳まで生き、臨終の際には葬式をしたので、わざわざ実家まで帰郷したw)数年前までは自宅で猫を飼っていたので、猫には少しうるさい。
猫は習性上、協調性がなく社会性に乏しく警戒心も強いため飼い主以外にはそう簡単に懐かない。
また、飼い主にもランクがあり、猫が最も懐くのはエサをやる人物で、魚を調理した「コガラシ」がつきまとわれるのも無理はない。猫は朝腹が減るとエサやり係を起こしに来るからねw
それと、猫は濡れるのを極端に嫌う。「コガラシ」が「やや」にお湯をかけて猫パンチをくらったが、これも原作者はよく猫を観察している。私も子供の時分に悪戯で猫に水をかけたことがあるが、猫は執念深いのでコップを持って近づいたら猫パンチをくらったことがある。
猫に塩分が良くないのもその通り。猫は生理上腎臓への負担が大きいので塩分の取り過ぎは腎臓へ過大な負担をかけ最悪腎炎を引き起こす。
勉強シーンで「やや」だけ周囲の状況に無関心で自分の世界に没頭していたが、猫は犬のように社会的関心がないから、あの「やや」の態度も猫を知らないと描けないシーンだね。

人間ヒロインの「千紗希」には「幽奈」が見えないので「自動書記」と言われる文字でのコミュニケーションがとてもほのぼのとしていて良かったが、一緒に写真を撮ったら「幽奈」がもろ「心霊写真」になっていて吹いたw
しかし、同じ「自動書記」でも『コープスパーティー』では笑えないシーンなのだが。
「千紗希」が「幽奈」を触って「幽奈」の美形を確認しているシーンには百合要素を感じたね。
「千紗希」には「幽奈」が見えないから「コガラシ」との肉体(幽体?)関係を妄想するシーンも面白かった。
ナンセンスギャグが光っていたのは「朧」が真顔で卑猥なセリフを吐きながら「コガラシ」に迫るシーン。ゲラゲラ笑いながら視ていたよw
しかし、本作は何かにつけて裸体露出のシーンになるね。
黒い霧の妖怪シーンでは服が溶かされたといって何人ものモブの女の子が裸体になっていたな。
最後回、恋人同士が地縛霊であるゆえに、近くでお互いを認め合いながらも会えない悲劇のシリアス展開。
「コガラシ」が解決するのだが感動は一瞬で、すぐギャグ展開になるのが本作の魅力でもあるな。
最後、二人が成仏するシーンと花火の重ね合わせの演出は作画も含めて良かったと思う。
気になっているのは1話アバンの「幽奈」の成仏シーン。
最終回の意味深なシーンも合わせて考えると、二期をやって、その最終回の伏線なのかな?
原作ストックはあるし、「幽奈」が地縛霊になった経緯や、原作登場キャラも全部登場してはいないしね。円盤売り上げ成績次第かな?

サブの役割的には「狭霧」はツンデレ「ちとせ」は妹系ロリキャラ「こゆず」は小動物系ロリキャラ「呑子」はお姉系巨乳キャラという配置か。
「やや」はエロとは距離を置いているから、物語的には自分回でない限りモブ化している。
誅魔忍軍で「狭霧」の同級生「うらら」も登場が最後の方で本クールではエロも物語もエピソードらしいエピソードはほとんどなかった。
てか、「うらら」のCV、M・A・Oさん、大阪出身だけあってネイティブ関西弁だなぁw
本作のキャラは総じて立っていた。

③キャスト
キャストで特筆したいのは「幽奈」のCV島袋美由利さん。
活動は昨年からだが、今年になって、
音楽少女「具志堅シュープ」
はねバド!「荒垣なぎさ」
はるかなレシーブ「遠井成美」
と、準主役、メインキャストと目覚ましい活躍だ。
特に、「荒垣なぎさ」と「幽奈」はキャストのクレジット見ないと同一人物とは思えないほどの演技力。
将来、斎藤千和さんクラスの技巧派声優になるかもしれない。
次はナレーションの日笠陽子さん。
まったりと韻を踏まえた喋り方は、ギャグと物語のスイッチに緩急をつけ、本作の演出に大きく貢献している。『けいおん!』の「澪」時代からみると、だいぶん雰囲気が変わったな…。

④音楽
OP曲の「桃色タイフーン」(春奈るな)は本作の雰囲気に合っているし、曲もよい。


物語の評価基準は特に設けていないが、長尺ギャグの場合は『ルパン三世』(1971)『パタリロ』(1982)『うる星やつら』(1982)がベンチマークで個人的満足ライン。
参考までに、物語だけならばTV版では『エルフェンリート』『魔法少女まどか☆マギカ』が満点レベルの代表作である。{/netabare}

【作画】
背景、美術はそこそこ頑張っていたが、キャラデザが残念な気がする。
原作の女の子キャラはとても可愛いので、もう少し工夫をして欲しかった。
XEBECのキャラデザは線が太くてしなやかさに欠けるんだよな。うん。
『クロックワーク・プラネット』では可愛くキャラデザが出来ていたのにね。
キャラデザにも増して、キャラクターの作画が不安定過ぎる。
スケジュールが押して、作監が甘くなったのかな?
本作はいくらギャグ作品といっても、ハーレム、美少女設定の性質上キャラクター作画に手を抜くと作品自体の魅力も下がってしまう。


作画に関してはプロフ記載のとおり明確な基準を設けている。
『劇場版 響け! ユーフォニアム(シリーズ)』、TV版『進撃の巨人』(2013)劇場版も含むが「5」。左記作品並みか超える高水準でない限り「5」の評価はない。
以下、減点方式。
ただし、ギャグ作品は作画クオリティで内容があまり左右されないことと、画風としてわざと作画クオリティをギャグに活かしている作品もあるので、多少評価に幅がある。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 35
ネタバレ

01oinaris さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ジャンプToLoveる枠の正統後継者!お色気枠に万歳!!

今も昔も、週間少年ジャンプには「お色気枠」というものがある。

〜以下お色気漫画・アニメに対する超個人的考察〜
{netabare}
古くは永井豪の「ハレンチ学園」(1968-72年連載) に始まり、その過激なえっちい描写(スカートめくりなど)は当時の社会現象(社会問題)になっただけでなく、当時の漫画家、さらには後の漫画家に多大な影響を与えた。
(手塚治虫や高橋留美子など、ハレンチ学園に感銘を受けた代表的な漫画家)
その後も、ジャンプには概ね1作のお色気描写満載の作品があり、その伝統は綿々と受け継がれている。

(かくいう私は少年期にBastardを読んでドキドキし、電影少女・DNA2で思春期を過ごし、
少年ジャンプを無事卒業…そしていい歳してToLoveるにニンマリしているイタイケな中年…w)

お色気枠の伝統の中でも、明らかに新たな概念を生み出したのはToLoveる。
それまでのお色気が(スカートめくり)や(女風呂のぞき見)などの「積極的スケベ」だったのに対し、
「消極的スケベ」、いわゆる「ラッキースケベ」というジャンルを確立させ、さらにその限界描写に挑戦したという点で画期的だ(個人的見解)。
これは昨今の男子が草食化していることや、積極的なエロを描写するとPT▲やBP◯から
「青少年に悪影響を与える」とクレームが付き、自治体から有害図書扱いされかねないことと無縁ではあるまい。
積極的にエロを求めると問題になるのであれば、そういう破廉恥な行動を断固拒否する健全な男主人公が、意図しないトラブルや事故によって”偶然”に、
女風呂に飛ばされる、スカートに顔を突っ込む、胸を揉む、谷間に顔を埋める、パンツを掴む…
という描写にすることで、青少年の不埒な行動を助長することなく、えっちい絵を楽しむことができる…という妥協の産物が生み出した新ジャンルだろう。
{/netabare}

本作はToLoveるから続く、ジャンプお色気枠・ラッキースケベジャンルの正統後継者と呼ぶにふさわしい作品だ。
少年週刊誌お色気枠というだけあって、ハダカ女子出現率が高いものの、
そこにストーリー性などがあるわけでない。
いわゆる典型的な一話完結型の日常系ドタバタラブコメ。
多少の事件は起きるものの、少年誌だけにムテキ主人公によって解決。
主人公の少年がとりわけかっこよくて惹かれるというわけでもなく、
かと言って応援したくなるような弱キャラでもなく、
展開としてはごく平凡なラッキースケベ系裸乳堪能アニメ。

温泉付き下宿ってだけあって、毎回温泉回。
メインヒロイン・ゆうなの爆乳は毎回堪能できるけど、{netabare}ゆうなとコガラシ君のラブに大きな進展があるわけでもなく、一部回を除きストーリー性があるわけでもなく…{/netabare}
もう少しひねるというか、ToLOVEるダークネスのようにストーリー性を持たせるとか、
もっと限界までえっちい描写を追求するとか(それだと18禁?)しないと、
ToLOVEるの二番煎じ感は否めない。
ToLOVEるの後継には相応しい作品であるが、それ以上の作品を目指すならToLOVEるに無いものを加えなくては。
キャラは比較的可愛いし、毎回温泉サービス付き、良いコンテンツは持っていると思うので、
今後の発展に期待。
第二期あるとしたら…ToLoveるの壁を越えることができるのか?二番煎じに終わるのか?
期待して待っています。

〜〜以下、本作に対する過剰反応について思うこと〜〜
{netabare}
なお、原作漫画は(自称)有識者から目をつけられており、
「女の子の服がはだけ、目に涙を浮かべている。嫌がる女の子の服を脱がすような、こんな破廉恥な描写はけしからん!」
とクレームが付いているようです。
(じゃあはだけた女の子が喜んでいたらいいんかい!そっちの方こそ問題やないかっ!という中年の叫びは置いといて…)
この作品見て「子どもにジャンプは読まさぬ!」と息巻いている有識者さんの息子、たとえジャンプを買い与えなくてもゼッタイ友達から借りて読んでますよ、親には内緒で(笑)。
でも、それでいいんです。そうやって少年は大人になっていくんです。
「この手の漫画・アニメは人知れずこっそりと楽しまなければならない。」
「こういう作品は巷で堂々と見てはいけない。ましてや母親や姉妹、女子友達に見つかるのは御法度だ。」
ということさえ学べれば良いのですよ。だから有識者さん、大いに怒ってください。叫んでください。
本の隠し方が上手になるだけです。(それも重要なスキルとして、将来役に立ちますw)

積極的スケベの宝庫であったハレンチ学園が存在しなかったら、高橋留美子という漫画家も存在せず、萌え系アニメというジャンルも確立せず、アニオタと呼ばれる人々も現れず、Japan-Animationという世界的な文化もなかっただろう。
「過度な規制と束縛は思考の自由度を制限し、新たな文化の萌芽を阻害する」
ということを忘れてはならない。
ただし、「適度な規制と束縛は思考の柔軟性を醸成し、新たな文化の嚆矢ともなりうる」
ということも忘れてはならない。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 12

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

性表現は規制されるべきか?

仕事柄、ありとあらゆるアニメを見ている。。あるいは作ったことのある立場からすると、必ず話題になるのが

「性表現、バイオレンス表現は有害かどうか」である。

過去、多くの日本のアニメーションはいわゆるOVAもそうだが基本的には成人向けのアダルトアニメが中心であり、実際にそれを糧にしてアニメ会社や声優が育っていった実績がある。

大手のアニメ会社以外は基本的に資本金が無いに等しい有限会社なので、当たり前だが手っ取り早くお金を稼ぐために「アダルトアニメ」に手を出す。

歴史はかなり古く、1980年代前半から始まるのでかれこれ30年以上経つわけだが、駆け出しの声優、アニメーターが手がける登竜門になっているのだ。

この「ゆらぎ荘の優奈さん」は少年ジャンプに連載されているが、アニメはほぼ18禁同然の内容であり、ありとあらゆる人権団体や知識人が騒いではいるが。。しかしながら、言ってしまえばアダルトビデオなどの方はもっと非人道的なことをしているわけで、現実とは違った空想の世界でおまけにアニメーターが汗水たらしてお金を稼ぐために働いているのに、ここまで規制されるとなると正直何をして表現するのかのレベルまで達してしまう。

まあこの議題は、永井豪が活躍していた70年代や宮崎勤事件が起きた80年代にも散々言われてきたことなので今更な気がするが、

やはり一表現するものとしては、アニメや漫画を規制するぐらいなら、実社会の売春問題やAV問題をどうにかして欲しいものである。

TVでAV女優が大手を振って歩いていること自体がおかしいでしょ。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 19

82.6 5 妖怪で幽霊なアニメランキング5位
幽☆遊☆白書(TVアニメ動画)

1992年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (932)
5967人が棚に入れました
主人公の浦飯幽助は、車に轢かれそうになっていた子供を助けたが、死んでしまう。しかし、幽助の死は霊界にとって予想外の出来事であったため、生き返ることになった。そして、妖怪が人間界で起こす悪事を取り締まる霊界探偵として働き始める。

声優・キャラクター
佐々木望、千葉繁、緒方恵美、檜山修之、田中真弓、深雪さなえ、天野由梨、京田尚子、林原めぐみ、折笠愛、白鳥由里、中原茂、飛田展男、玄田哲章、鈴木勝美、古田信幸、二又一成、子安武人、真殿光昭、納谷六朗、辻谷耕史、曽我部和恭、若本規夫、山口勝平、松本保典、森川智之、近藤玲子、菅生隆之、高山みなみ、江原正士、大谷育江、西村知道
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「戸愚呂100%の恐怖!」

原作コミックは立ち読み程度。

いきなり{netabare}主人公少年・浦飯幽助が死に、生き返るための試練に挑む。{/netabare}
と言う意表を突いた導入から広がる霊界設定などが特徴的だったジャンプ原作アニメ。

当初は霊界探偵など特色ある展開もあったものの、
次第に暗黒武術会だの、魔界統一トーナメントだの、
ジャンプ黄金期の能力インフレーションや、
昨日の強敵(とも)が今日の仲間になるといった王道の論理に惹かれるように、
結局は能力バトル物としてヒートアップしていった作品。

私も印象に残っているのは能力バトルアニメとしての諸要素。
人間にしても、妖怪にしても、
生き様と言いましょうか、死に様と言いましょうか……。
各々が背負った宿命や性格が、明快にバトル空間で表現されています。
やはりジャンプらしいバトル長期化により、お話はなかなか進みませんがw
応酬される減らず口共々、熱くなれる王道バトル作品だと思います。


後々、私の嗜好に影響を与えたキャラも多数おり、
例えば蔵馬。飛影と共に、主人公・幽助を凌ぐ人気を誇った、
妖狐の力を受け継ぐ美少年。
棘のある薔薇が似合う美男子(CV緒方恵美)が時に血まみれになりながら、
可憐に戦う姿には、男の私にも危険な衝動を巻き起こしましたw

後年、私に乙女向け作品の美男子に一定の耐性が付いたのは、
『聖闘士星矢』の瞬と蔵馬のお陰だと思っていますw


次いで玄海。幽助の師である天才霊能力者で、お婆さん。
弟子を突き放した言動も見受けられますが、
実際には弟子想いが興じてトーナメントに覆面で乱入する程、
師弟愛に溢れたお方。

後年、私が老体に鞭打って死力を尽くすキャラに惹かれたりしたのは、
玄海の老いの一徹を目撃していたからだと思っています。


さらに触れておかねばならないのは、戸愚呂(弟)。
生物学的におかしいレベルに発達した蠢く筋肉とグラサンがダンディな、
暗黒武術会編でボスキャラとして立ちはだかる大妖怪で、
彼とのバトルは物語中盤のクライマックス。

特に100%フルパワーを発揮した時の彼は激ヤバで、
{netabare}発散する妖気で観衆の四分の一が消滅するわw
肉体もガチムチ筋肉を通り越して
もはや動く屋久杉か世界樹(ユグドラシル)みたいにグロテスク化するわw
実際、玄海に相当修行を仕込まれてパワーアップしたはずの幽助が、
殴ろうが蹴ろうが大木やギガスシダーの如くビクともしないしw

極め付けが、妖気を込めた指で、空気の弾丸を飛ばして、
幽助を吹っ飛ばす圧巻のパフォーマンスw
如何に舐め切った攻撃でヒーローを叩きのめして絶望感を与えるか。
と言う90年代のトレンドを存分に体現したラスボス感溢れる堂々たる振る舞い。

尚も、指で空気弾を連謝して幽助を追い込んでいく戸愚呂弟の勇姿を眺めていて、
……ぶっちゃけ、残りの筋肉イラネーじゃんw
と爆笑しながらも、当時の私は画面に釘付けになりました。{/netabare}

仲間を想い過ぎた故に、色々こじらせた生き様や
突き抜けた言動と併せて、私にとって、戸愚呂弟は、
『ドラゴンボール』のフリーザや、『~ダイの大冒険』の大魔王バーンらと並ぶ、
90年代ジャンプを代表するボスキャラの一人です。


馬渡松子さんのOP曲「微笑みの爆弾」を始めとした主題歌もハズレがなく人気でした。
本作全盛期の当時、放送はフジテレビ系列でしたが、
テレビ朝日のバラエティで人気アニソンランキングをやったら、
上位全部『幽☆遊☆白書』だったと言う異様な光景が妙に記憶に残っていますw

投稿 : 2024/12/21
♥ : 31

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

いわずと知れた大人気作

探偵モノからはじまりバトルモノ、トーナメントと当時のジャンプの王道をいくストーリー。

アニメ幽白の特徴は作画があまり乱れないこと。
DBZやスラムダンク、剣心に比べてだが。かなりがんばってる。
あと原作が短かったので引き伸ばしがあまりない。
前話回想はあるけど、見れるレベル。

もうひとつはやはり声優さんのチョイスがすばらしいこと。
問題が起きたのはイメージとあまりに違うという仙水くらいじゃなかろうか。あれも慣れてしまえば別に。声優さんの演技もうまかったし。声質がたしかたにあわなかったよね。

ほかは飛影、蔵馬をはじめ新人も含むキャスティングがすばらしい。緒方さんの出世作なのは有名。

邪気眼、炎殺黒龍波、その龍を宿しいつもうずいてる左腕、のちに体に宿し漆黒の羽がw。
厨二の開祖、邪眼師飛影も大人気の一翼、最強クラスのキャラなのに戦うったあとは妖力補給で寝ちゃうという・・。かわいいやつ。誰が好きかっていったら桑原、玄海、酎あたり。
なんだろうね、オトナになるほど桑原のかっこよさがわかってくるんだよね。


『アンバランスなキスして』など名曲ぞろいのOPED。
個人的には原作の「最初と最後の探偵編が好きだなぁ・・・




投稿 : 2024/12/21
♥ : 15

pixie さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

マンガ<アニメ!人間なら一度は見ておくべき。

原作からアニメ化で劣化することは多々ありますが
この作品はむしろアニメのほうがよい気がします。
まぁマンガは連載途中で富樫がサボったりしていたので
仕方ないでしょうが・・・。(最後のほうも適当)
富樫がマンガで端折った戦闘シーンもアニメではしっかりあったりします。
楽曲はOP・EDともに名曲だと私は思います。
あと昔のアニメによくある「こいつこんなに幼かったっけ?」程度の作画崩壊は目を瞑ってやって下さい。笑
この作品は大好きで書き出したらとまりませんので
この辺にしておきますね。笑

投稿 : 2024/12/21
♥ : 8

70.1 6 妖怪で幽霊なアニメランキング6位
地獄先生ぬ~べ~(TVアニメ動画)

1996年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (322)
1960人が棚に入れました
童守小学校に赴任してきた5年3組担任の鵺野鳴介(通称・ぬ~べ~)。
普段の彼は、ドジでおっちょこちょいなところはあるが、どこか憎めない愛すべき先生として生徒たちに親しまれている。
しかしぬ~べ~には、日本でただ一人の霊能力教師という、もう一つの顔があった。常に黒い手袋で覆われている彼の左手には、この世ならざる存在――悪霊や妖怪などに直接触れて、浄化することのできる最強の力「鬼の手」が封印されているのだ。その力は、かつてある生徒を救うため、わが身を賭して封じ込めた地獄の鬼のものだった。子供たちが〈闇の住人〉に襲われ、危機にさらされた時、ぬ~べ~必殺の「鬼の手」が闇を切り裂き、魔を祓う!

声優・キャラクター
置鮎龍太郎、藤田淑子、笠原留美、冨永みーな、根谷美智子、田中一成、浦和めぐみ、本多知恵子、白鳥由里、森川智之
ネタバレ

田中タイキック さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

細川美樹の乳揺れに並々ならぬこだわりを感じる ★4.545点

1996年4月 土曜日19:30~ テレビ朝日系で放送された作品
全49話


原作にあった男子生徒が女子生徒の下着になっちゃって汗と涎と鼻血でグショグショになりながら股間をべろべろ舐める話が強烈すぎてアニメの方は印象が薄かったのですが、全話見返してみたらすっごい良かったです。


やっぱり鬼の手のデザインが秀逸です。
骨ばった外郭に筋肉の繊維を思わせる表面がグロテスクと格好良さを併せ持っていて好きです。
最近だと進撃の巨人の50m級巨人みたいなデザインって言ったほうが分かりやすいのかもしれません。
他の妖怪のビジュアルもよかったです。特に「はたもんば」は個人的グッドデザイン賞でした。


あとは主人公、鵺野鳴介のキャラクターがよかったです。
これが教師の理想像、とまではいきませんが「生徒を守る」という確固たる決意にブレが無く、自分より圧倒的に強大な神にすら臆すること無く立ち向かう姿勢がカッコ良かった。それに至るバックボーンもいい話でした。


【総評】
全体的には、基本1話完結のエピソードをTVアニメという枠組みで上手く構成していて作画も年代を考えればかなり安定していた印象。
原作と比べて演出や表現方法はかなりマイルドになってはいるが作品の世界やメッセージ性を損なうほどではなかったと思います。
アニメでは鬼の力を開放するとき手袋に「鬼」の字をモチーフにしたマークが出ているんですがカッコイイ演出だと思いました。


以下、好きなエピソード

第2話 トイレの花子さんが出たぁ〜っ!
{netabare}学校の怪談定番のトイレの花子さん回
戦争で亡くなった哀しみからさまよい続ける話はありきたりながらもいい話だった。実は地縛霊と浮遊霊の2人いたっていう2段落ちもよかった。
あとヒロインの郷子ちゃんのパンツ!パンツがみえるんですよ!!!{/netabare}

第13話 教室が凶器に変身!?妖刀はたもんばの呪い
{netabare}上記でも少し話した「はたもんば」の回
とにかくはたもんばのビジュアルが怖くていい!原作ではもっとエグい絵でトラウマになった人も多いはず。
最強の鬼の手が一回敗れてしまうのも印象的でした。{/netabare}

第15話 ゆきめリターンズ!真夏の冷凍大作戦
{netabare}No.1ヒロインゆきめちゃんメイン回
ゆきめちゃんのぬ~べ~Loveが全面に出ててとってもかわいかったです。
自分のせいでゆきめを消してしまったと勘違いしたぬ~べ~が号泣してしまうシーンもぬ~べ~のどうしようもない人の良さが出ていてよかった。{/netabare}

第25話 しあわせパニック!涙に消えた座敷わらし
{netabare}みんなに幸運を運ぶ座敷わらし回
座敷わらしのマスコット的な可愛さとほっこりとするような話は物騒な話の多いぬ~べ~では珍しい回だったのではと思います。{/netabare}

第34話 今明かされる禁断の過去!鬼の手誕生の秘密!!
{netabare}一生のうち一番霊力が下がってしまう日に鬼の封印が解けかけてしまう回
生徒を助けるためにかつての恩師を鬼とともに封じ込めざる得なかった過去。なぜ生徒を助けるのにここまで執着するのかが分かるいい回だった。{/netabare}

第39話 死の底からの復讐!出るか?鬼と妖狐の合体奥義!!
{netabare}ライバルとの共闘は定番だけどやっぱりいいね回
鵺野に勝つためには愛の力が必要だと思った玉藻は生徒一人を犠牲にして街を救い人々の愛を得ようとした。すぐに間違いとわかり生徒を救うためにぬ~べ~と協力する展開が熱くてよかった。かなり作画がいい回で迫力もあった。
あと前半の健康診断のシーン、でっけぇな・・・{/netabare}


あっ!タイトルに言及するのを忘れていましたw
隙あらば美樹の胸を揺らしていましたねwww作画陣に美樹好きがいたんでしょうか。とってもいいと思います(ニッコリ) 

投稿 : 2024/12/21
♥ : 10
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

※注.このレビューを読まないと「はたもんば」が襲ってきますよ(嘘)w

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
基本は、「鬼の手」という退魔の力をもつ先生「ぬ~べ~」が、迫り来る妖怪から生徒を守るという話。エピソードが実に多彩で、視聴者を飽きさせない。怖くて感動して笑えてエロくてほっこりして学べます。自分と同年代(30代前半)以上の方なら、かなり多くの人が知っているアニメ。数年前に(観てないけど)実写ドラマ化されたので、若い人も名前だけなら知ってるかも。

アニメか原作かと問われれば、原作の方が好きですが、原作付きアニメとしては、なかなかのクオリティです。昨今のリメイクブーム?に乗っかり、リメイクしてほしい作品の1つです。

また、OPの「バリバリ最強No.1」は、異色のアニソンとして有名です。他の方のレビューで、「サンシャイン池崎」とあり、的確すぎて笑っちゃいましたw 全く作風に合っていませんがw 凄く耳に残る名曲です。

また、EDは、B'zさんが歌う「ミエナイチカラ 〜 INVISIBLE ONE〜」。アニメにはもったいないくらいw 格好良い曲です♪ これってタイアップなんだけど、ちゃんとアニメの内容にもリンクしてる。意識して作ったのか、単なる偶然なのかは分かりませんが、(昔からEDは1回しか聴かない悪癖をもつ剣道部にしては珍しく)毎回でも聴きたくなる、チカラがある曲です。

ホントに、90年代のアニソンって好き♪ 曲だけでも聴いてほしいし、若い人には、アニメも是非観てほしい♪ 作画は流石に時代を感じさせるけど、当時としては綺麗だし、ストーリーとか、いつまで経っても色褪せないモノもあるので!

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
普段は3枚目な「ぬ~べ~」が、生徒のピンチには急に2枚目になる。そりゃ、モテるわw

ただのバトル漫画で終わらなかったのが、素晴らしさ。設定優先であり、ストーリーは後付けくさいけど、破綻してなくて凄い。ぬ~べ~が、ちゃんと先生として魅力的。1話完結で観やすい。デレたw後の、鬼の手とぬ~べ~の関係が好き。原作の方が怖かったりエグかったりする話は多い。

アニメにおいては、なんか、「ぬ~べ~が人面瘡に襲われて、学級の皆が助ける話」が印象に残ってます。流石に何話かとか細かいエピソードは忘れたけど、いつも助けられてばかり、問題を起こしてばかりだった五年三組の子供たちが、ぬ~べ~を助けるために力を合わせて頑張る姿は感動的でした。

あとは、アニメか原作か記憶が曖昧だけど、「かまいたち」「てけてけ」「はたもんば」「寄生虫」なんかが印象的。妖怪や悪霊たちは、たんに暴れる悪者じゃなくて、ちゃんと彼らなりの「暴れる理由」があって、大抵は人間(子供たち)の方に非があったりして、単なる勧善懲悪のストーリーじゃないところが好き。いつもいつも、妖怪や悪霊を退治して終わりってわけでもないしね。

あと、雪女が可愛いです♪ タブルヒロインでしたが、私は雪女一択っす♪
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 29

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ドジで金欠なオカルト男は、鬼の手を持つ頼れる先生!!

90年代を代表するジャンプアニメの一つで、劇場版やOVAもたくさん出ている人気作『地獄先生ぬ~べ~』

劇場版で「ゲゲゲの鬼太郎」と抱き合わせ…こほん。オカルト・妖怪合わせで同時上映されていたようです。
近所の学校では夕方から夜にかけてお祭りがあって、毎年暗くなるとバックネットにスクリーンを張り、
子供向けの映画を放映していました。確かこれもあったはず。その時期だとデジモン、ポケモン、ワンピース
なんかもあった気がしますね。近くなので毎年行ってたのですが、子供たちがキャッキャと楽しそうでした^^

格好いい先生キャラクターは沢山いますが、そんな中でも彼を一番に挙げる方は多いんじゃないでしょうか。

主人公「鵺野鳴介」は霊能があるオカルトめいた変人で、事あるごとに生徒におごり金欠で苦しむ計画性のなさや
同僚の美人でセクシーなボディコン先生にメロメロだったり(学校にそんな風紀を乱す人が居るのは置いといて)
オッチョコチョイでだらしない所があったりと、生徒にも少し馬鹿にされながら友達感覚で親しまれています。

でもいざという時は危険を顧みず生徒たちの前に立ち勇敢に戦い、親身になりアドバイスをくれる、そんな先生。

原作からの変更点や放送時間に合わせた残酷描写やお色気シーンの軽減こそあるものの概ね原作順守でした。
原作より明るい雰囲気でギャグの量も多かったですね。メインのターゲット層が小学生だったのが大きいかな。


原作の妖怪や表現は怖かったですね~

七人ミサキ、海難坊子、逆さ学校、怪人A、ハタモンバ、人喰いモナリザ、てけてけ、メリーさん、疫病神、
赤いちゃんちゃんこ、くだん、死神、寄生虫、麒麟、木登り幽霊、枕返し、口裂け女、千鬼姫、などなど…。

鬼の手にまつわる話がかなりシリアスなのですが、全48話+SPで終わりなので、OVAや劇場版で補完します。
放送では無いですが鬼の兄妹が出てくる話など、原作でも人気が高いキャラにまつわるエピソードがあり、
テレビ放送の佳境にあたる話や要所要所で雪女の「ゆきめ」は大活躍でした。流石メインヒロイン(笑)

他にも人気が高い「玉藻京介」や「葉月いずな」が目立つものの、この作品の凄いところは通常回である
“生徒のお悩み解決回”が秀逸だということ。実は印象に残るエピソードはほとんどこっちだったりします。
レギュラーキャラである5人の小学生含め、生徒たちは魅力的な子ばかり。私は美樹より郷子がエロいと思う。

好きなヒロインはアニメ第31話「誰にも言えない目玉の恐怖!!天才バイオリニストの大罪」の篠崎愛ちゃん!!

んっ? 篠崎愛!? はぇ~…こんな名前だったっけ。確かに「あいちゃん」って言ってた気がするのだ~。


『地獄先生ぬ~べ~』は今でも生徒の世代になり続編が続いているので(スピンオフ『霊媒師いずな』も)
懐かしい方は記憶を呼び覚まして『地獄先生ぬ~べ~NEO』まで追いかけるのもオツなんじゃないでしょうか。

.
.
.
.
.


この世には、

目には見えない
闇の住人達がいる。

奴らは時として牙をむき、
 君達を襲ってくる。

彼は、そんな奴らから
 君達を守る為、
地獄の底からやって来た、

―正義の使者―


…なのかもしれない。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 23

67.5 7 妖怪で幽霊なアニメランキング7位
学校の怪談(TVアニメ動画)

2000年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (250)
1474人が棚に入れました
『学校の怪談』(がっこうのかいだん)は、フジテレビ系列局で2000年-2001年までの間に放映されたテレビアニメ。
【ストーリー】宮ノ下さつきたちは学校の旧校舎に迷い込み、そこで妖怪たちに襲われる。
旧校舎のなかでさつきの母親が遺した「オバケ日記」を発見し、それに記された方法に従って妖怪を撃退する。 そのとき、妖怪「天の邪鬼」をペットの猫「カーヤ」の中に誤って封印してしまう。
カーヤの中から天の邪鬼を追い出すためには旧校舎内の他の妖怪を退治しなければならない事がわかり、さつきたちは「オバケ日記」の情報をたよりに、他の妖怪たちを退治していく…。


声優・キャラクター
川上とも子、間宮くるみ、本田貴子、津村まこと、佐久間紅美、中尾隆聖
ネタバレ

サメロン さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

泣ける唯一のホラーアニメ!天邪鬼との友情、そして【幻の第三話】が観たかった……

このアニメを初めて観たのは2000年、当時の私は8歳でした。
本編だけじゃなくてEDも怖すぎて、最後に画面を手がBANってヒビを入れるシーンは卑怯
まだ小学生低学年だった私はビビリまくってこのアニメを観ていました。
てかホラー耐性のない下手な大人が一人で観ても怖がるかも。笑
それぐらい秀逸なホラーアニメです。

ちなみに中学生1年のときに2回目観ましたが、まだ少し怖かったです。
その後にも数回観ていますが、怖がることはなくなりましたね。
実写のホラー観まくって、慣れてしまったのでww


◆◇特殊能力や異能などは一切使わず、知恵と勇気で妖怪達を霊眠させていく◇◆
学校の怪談では他のアニメなどでよくある、特殊能力や異能の力で退治したり、除霊したりはしません。
全てその妖怪の起源にまつわる方法で、退治するのではなく霊眠させて妖怪を封印します。
だからこそ生まれる緊張感や恐怖、そういったものを登場人物達の視点で観ている私達も味わうことが出来ます。


◆◇天邪鬼との友情◇◆
簡単に天邪鬼という妖怪を紹介
『第一話に出てくる妖怪で人間の恐怖心を栄養とするオバケ。
 霊眠場所であった裏山の大楠木が宅地開発で切り倒された事により復活した。
 そして主人公である女の子、宮ノ下さつきの母(佳耶子)に霊眠させられた恨みからさつき達に襲い掛かるが
 オバケ日記を手に入れたさつき達により霊眠させられる。
 だが霊眠に必要な依り代が無かったため、身近にいたカーヤ(猫)の肉体に封じ込められることとなった。
 以降の話でも終始登場するメインキャラ』

この天邪鬼ですが、初めは親子2代に渡り自分を封印したことを恨み、復讐を考えますが
作品を通していく中で、さつき達(特に敬一郎)に愛着が沸き、脅かしたり、嫌味は言うものの
さつき達がピンチになる度に妖怪(幽霊)の霊眠に必要なヒントを教えてくれます。
後半では、自らが囮となって敵に飛び掛ったり(猫の姿のままだが)するなど
自分自身で手助けをしている。

最終話辺りでは{netabare}もう既に力が戻っており、だがさつき達(特に敬一郎)と別れたくなくて
わざと猫の中に霊眠(封印)されていたのでした。
だが最後の強敵である逢魔からさつき達を守る為に猫の体から出てさつき達を守る為に自らを犠牲に逢魔と一緒に霊眠されます。
「貴様(逢魔)のせいで大切な約束を破っちまったじゃねえか!」{/netabare}
私はこの辺りで涙をポロポロと流していました。

今までいつも素直になれず、正反対のことを言っていた天邪鬼が最終話ではさつき達への思い、気持ちを口したシーンにとても感動したのでした。


◆◇幻の第三話。口裂け女の話について◇◆
学校の怪談の第三話『あたし、きれい? 口裂け女』が口唇口蓋裂症の障害者団体からの抗議により放送中止になり、
第一話と第二話の総集編『特別編!!霊眠の恐怖』に差し替えられたのでした。

私は正直これに憤りを感じています。
いくら侮辱される原因になるかもしれないって、アニメ会社に講義して放送中止にするってありえないです!!
そもそも口裂け女と口唇口蓋裂症の障害者は何の関係もないですよね?
それをネタに侮辱する奴等がアホなだけで、このアニメと何の関係もない。
しかもアニメには講義する癖に
当時辺り劇場公開されていた口裂け女の実写映画等には一切言わないのですから呆れます。

この話はガチで観たかったのに、一部の人間のせいで視聴していた人、全員が迷惑をこうむる訳です。
小学生はこういうことに敏感ですから
寧ろ「これ観れなかったのてめーのせいじゃねーか!」と逆に口唇口蓋裂症の障害者の子供達が苛められる原因になると思うのですが……
ほんと呆れて何も言えませんね。

結局この話は完全にお蔵入りとなり、DVDにも収録されず幻の第三話となった訳です。
あー、ホントに観たかった!!


◆◇今作の作品の恐怖心を最大限引き立てるいるのは秀逸なBGM◇◆
学校の怪談の怖さ、恐怖を最大限引き立てているのは間違いなくBGM
何か起こるか分からない不穏なシーンではそれを音で感じさせる音楽
妖怪(幽霊)に追われているシーンなどでは、急がせ駆り立てるような音楽
しかもこれが1つだけではなく何種類も用意されています!
これは凄いとしかいいようがない。


◆◇現在の妖怪事情◇◆
最近、妖怪=恐怖・畏怖する者ではなく
某アニメのせいで妖怪=可愛い・面白い者に変わってしまいました。
これは本当に害悪アニメそのもので
今の子供達は何かあれば妖怪のせい、自分はやってないと全ての責任を妖怪に押し付ける現状。

本来、妖怪とはそれをしたら悪いこと、したらいけないと教えたりする為の存在
例をあげると学校または塾から帰りが遅い子供達を心配した親が
子供達を早く家に帰らせる為に作ったのが口裂け女の起源です。
その噂を模様して実際に口裂け女の格好した女性が出たのも有名な事件です。
そんな妖怪の存在をことごとく否定し、改悪してしまったのが某アニメです。
妖怪大好き人間の私は某アニメを断じて許しませんね!!


と学校の怪談の魅力と現在の妖怪事情語ってみましたが、どうでしたでしょうか?

投稿 : 2024/12/21
♥ : 16

ゆりなさま さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

SexySexy♪

懐かしい!そんな歳の頃に放送していた作品で
当時はよく観ていました。

が、正直ほとんど内容思い出せないで現在にいたります。
パンチラする女の子がいたのは覚えてる・・^^;w

ただ、すごーくED曲の印象が残っていて、今ちょっとマイブームになってます♪
もしかしたら、意外とあれ?聴いた事ある!なんて思う方とか思い出す方が
いてもいいような曲調ですヽ(゚∀゚o)
本編とは違った印象の曲でちょっと大人な歌詞だなって思います。

本編というより個人的にはED曲がオススメですw
機会があればまたちょっと観直してみようかな〜って思ってますヽ(*´∪`*)ノ"

OP「グロウアップ」Hysteric Blue
ED「Sexy Sexy」CASCADE(カスケード)←オススメ♡

本編の感想がなくてすみません。
読んでくださりありがとうございました(●・д・ノ)ノ

投稿 : 2024/12/21
♥ : 23

totehi さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

小学生には刺激が大きかったです。

日曜日の夜7時半でしたっけ。すっごく楽しみで楽しみで仕方なく月曜日は学校で友達と話題になっていたこのアニメ。小学生の時の記憶ですが良く覚えています。




感想
当時としてこの作画は凄く良く見えててすっごい可愛かったんだよ。小学生だった自分は怖くて怖くてビクビクしてみていました
でも微エロもあってすっごく刺激的でしたね。話の内容とかも1話1話しっかりできてたみたいだし面白かった。最終話を見て次の週からすっごい萎えていたのを覚えています

投稿 : 2024/12/21
♥ : 9

73.2 8 妖怪で幽霊なアニメランキング8位
ロザリオとバンパイア(TVアニメ動画)

2008年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (878)
6334人が棚に入れました
高校受験に失敗してしまった平凡な少年・青野月音は、最後の希望校として、「書類審査だけで入学できる」という怪しげな高校「陽海学園」に入学した。しかし、その学園は人間世界でマイノリティとして片隅で生きることを余儀なくされた妖怪達が通う学校であった。入学式の日、美少女バンパイア赤夜萌香に出会った月音は一目惚れ、一方の萌香は血が美味しいという理由で月音に興味を抱く。
 陽海学園では人間社会に溶け込むために生徒も教師も人間の姿をしているが、その正体は全て妖怪や妖(あやし・いわゆる「人外」の存在)。正体をばらすことは校則違反である上に、人間は居てはいけない。月音は萌香に人間であることを隠していたが、知られてしまう。それでも萌香は月音を許し、秘密を共有する。

声優・キャラクター
岸尾だいすけ、水樹奈々、福圓美里、こやまきみこ、釘宮理恵、井上喜久子、関智一、千葉紗子、子安武人

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

妖怪ラブコメアニメ

原作未読。
スカート短すぎでございます。

◆この作品の内容は・・・
妖怪世界の学校に人間でただ一人通うことになった主人公と可愛い妖怪ヒロイン達のラブコメ&バトルアニメです。

◆この作品のみどころは・・・
人間なのに妖怪の学校に通う事となった主人公。
しかし、この事を知っているのはメインヒロインのヴァンパイアのみ。
この学校は人間との共存を目的とした学校で、妖怪達は普段は人間の姿に擬態し人間の社会をこの学校で学ぶわけですが、もしその中に人間が紛れていると知られたら命の危険が・・・。
人間との共存を考えているとはいえ、妖怪達にとっては人間は蔑むべき敵。
四面楚歌の中で、人間の主人公がどう学園生活を送っていくのか・・・。
また人間という事を隠した環境でのドタバタハーレムラブコメ展開もなかなか楽しいものです。

◆いろいろな妖怪が登場・・・
登場する妖怪はみな誰もが知っているような妖怪ばかり。
普段は人間の姿をしているとはいえ、その正体を表した時は見物であります。
特にメインヒロインの腰ポン、胸ボンのヴァンパイア変身はとってもグラマー。

◆毎回戦闘シーンがありますが・・・
各回ごとにいろいろな妖怪が登場し、事件になり最後戦闘になるというオーソドックスなストーリーを展開しますが、このアニメの戦闘シーンはとっても短時間で終わるシンプルな内容となっていました(ラストバトル除く)。
各回ごとに、戦闘にかかった時間を「~秒でしたでちゅ~」とご丁寧な解説付き。

◆終盤は・・・
終盤までは無難な内容でしたが、ラストの2話は非常に盛り上がる内容でした!
2期への展開が非常に気になります。
しかし、私この作品を気になって原作を調べてみましたが、このアニメの展開は原作とはかなり異なるらしいですね。
原作の方が断然面白そう・・・。

◆豪華声優陣・・・
有名な声優を挙げると
「水樹奈々」「福圓美里」「釘宮理恵」「千葉紗子」「子安武人」「関智一」「池田秀一」「ゆかな」など。
まさかこのパンツアニメに「池田秀一」とはなんと贅沢な!
また「釘宮理恵」の演じるキャラは少し無口でクールなキャラなので、「くぎゅううう」らしさがあまりなく残念でならないところです。

◆パンチラについて・・・
なんといったらよいか・・・パンツ見えすぎでございます。
「ワカメちゃん」パンツとまではいきませんが、近いものを感じました。
アングルによって普通に立っている状態でも何気に見えます。

◆総評・・・
いわゆるキャラ萌えアニメですが、妖怪世界というちょっと変わった設定のラブコメアニメとしては中々面白い内容だったと思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 29

satsuki さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

タイトルなし

1話完結型のドタバタハーレム系ラブコメバトルパンチラアニメです(ながっ)

ハーレムパート>やられキャラ登場>主人公に絡む>変身して倒す
のパターンが毎話続きます。

メインとなるストーリーは無いですね。

1期はキャラ紹介で費やし、2期で本番かなーと思ったらなんか変な方向に、、、

音楽は昭和歌謡曲を挿入歌で使う暴挙に。

設定無視もありましたね。
バンパイアは水に弱いという設定。
1期5話で説明して水しぶきでもかなりやばそうな感じでしたが、7話で水中に落ちてハックションで済んじゃってます。なんだかな~

あ、パンチラはめっちゃ多いです。パンモロかな?

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2

テンガロン さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

トマトジュースを飲むベタなバンパイア萌香ちゃんがカワイイです(笑)

妖怪が通う学園、その名も「妖怪学園」(笑)

そこに間違って入学しちゃった「つくねくん」が
トマトジュースを飲むバンパイアの「萌香ちゃん」と
出会い繰り広げるベタベタハーレムアニメです(笑)

本作はとにかくベッタベタな設定が特徴のひとつですね♪(^^)
ベタ設定の上に絵柄もやや古臭い感じがするので
苦手な人もいるかとは思いますが女の子は皆可愛いんで
ついつい見ちゃいますね(^_^;)

あとパンチラがとにかく多い!
この世に無駄なパンチラは無いと思ってるんで
私にとっては良いアニメです!(笑)

特筆すべきはヒロインの「萌香ちゃん」の
声優さんの水樹奈々氏がOPとEDも担当しています。
どちらも良曲です!
人気声優さんならではの待遇ですね!(笑)

さすが紅白歌手です!歌が上手いのは当然として
萌香ちゃんの変身前、変身後のキャラを別人並みに
演技されていたのはプロ声優としても凄い!と
改めて思いましたね。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 28

75.6 9 妖怪で幽霊なアニメランキング9位
虚構推理(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (577)
2355人が棚に入れました
怪異"たちの知恵の神となり、日々“怪異"たちから寄せられるトラブルを解決している少女・岩永琴子が一目惚れした相手・桜川九郎は、“怪異"にさえ恐れられる男だった!?そんな普通ではない2人が、“怪異"たちの引き起こすミステリアスな事件に立ち向かう[恋愛×伝奇×ミステリ]!!2人に振りかかる奇想天外な事件と、その恋の行方は――!?

声優・キャラクター
鬼頭明里、宮野真守、福圓美里、上坂すみれ、浜田賢二、佐古真弓、下山吉光、本山かおり、塙真奈美、後藤ヒロキ、宮田幸季、前田玲奈、飛田展男、大南悠

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

2020年冬クール開始前から期待の一作、出だしは好調! 第3話後半より「鋼人七瀬事件」に突入!

== [下記は第1話視聴終了時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
第1話を観ました。評価は暫定です。

放送開始前から楽しみだった一作です。作品ジャンルは「伝奇ミステリー」とかそんな感じ。

きっちり1話を使って妖たちの間での岩永琴子の立ち位置であったり、桜川九郎の能力であったりを説明してなおかつ1つの「事件」を次に引きずることなく解決する。でも九郎が何者なのかはハッキリとは明かされず次話への興味を引っ張るという、シリーズ物の第1話としてはかなり上出来なエピソードでした。

琴子のビジュアルと、声や性格のギャップは人気を得る要素になり得そう。視聴継続の判断を1話できっちりとできそうな感じでとても良かったと思います。
== [第1話視聴終了時のレビュー、ここまで。] ==

2020.2.3追記:
第3話後半から「鋼人七瀬(こうじんななせ)事件」編に入っています。第1話が原作1巻プロローグ部分をコミカライズ時に膨らませたもの、第2話~第3話前半が原作短編集に含まれていた1エピソードだったのに対して、「鋼人七瀬(こうじんななせ)事件」は原作小説ほぼ1巻全部に相当するので結構話数を必要とするはずです。

作中でアイドル七瀬かりんのSNSアカウントや、「鋼人七瀬まとめサイト」が出てくるのですが、これらをわざわざ作成しているこのアニメの制作スタッフは良い意味でアホです(笑)。

七瀬かりんtwitter: https://twitter.com/karin7se
鋼人七瀬まとめサイト: https://www.kojin7se.com/

第4話に出てきた、作中ドラマ『青春!火吹き娘!』のOP主題歌も力が入っていますね。

2020.3.29追記:
最終話まで視聴終了。

結局、「鋼人七瀬事件」で終わりましたね。原作は短編集も含めて文庫3巻分しかないので、それほど潤沢に原作エピソードがあるわけでもないということを「こんなものか」という気もしますが、1クールのアニメ作品として見ると「鋼人七瀬事件」に尺を使いすぎてテンポが良くないという見方もあると思います。

私の場合はそこは置いて映像化自体を喜んでいた口ですが、合わない人もけっこういたんじゃないでしょうか。

作画は画が崩れたりはしないのですが、なめらかでない動きなどもあって手放しに「良い」というほどでもないです。(それでも最近だと良い方かも?)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 55
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

観終わった

5話までの感想{netabare}
えっ、監督後藤圭二なのか、何故か自分は勝手に経営側に回って現場は退いたのだと思ってた、トンだ勘違い、ホント何でだろー?
じゃあキャラデザは門之園?と思ったらそうじゃないみたい、けど門之園の雰囲気がする、名前変えて参加してるのか?そこんところよく知らんから参る。

でもって内容。
どうしても自分は「人間がアヤカシの類とおいそれと関わってはマズい」という価値観が染み付いてて、もっと言っちゃえば関わってる間に人間ならざるものに段々と変容してしまうんじゃないか?という思想が根底にありまして。
一体何の影響だろう、ゲゲゲ?
ということで1話見た時点では「そうそう、こうだよこう」と妙に納得。
そういえば“かくりよの宿飯”では幼い頃にアヤカシから食い物の施しを受けて「あれ食ったのはヤバいんじゃないか」とよもつへぐい的な印象を持ったのだけど、全然そうじゃなくて「あれー?」となったのを思い出したりもしたり。
自分はやっぱこっち(なにかリスクがある)の方がシックリ来るなぁ。
と、1話の感触は上々だったものの2話で方向性がよく分からず困惑、そして3話でやーっとこの作品の方向性が分かった気分。
人間から見たらアヤカシの価値観なんて道理が違いすぎて理解し難い、それはアヤカシから人間を見た時もそうだろう、琴子はそれの間を取り持つ──事実はどうあれ納得させる屁理屈をでっち上げる──のがこの作品のテーマかな?と。
ってか3話Aパートまでが2話の続きで構成が変則的だねぇ、2話終わった段階で「え、まだこの件続くの?」と思いかけてたくらいで、Aパートで終わってよかったんだけどさ。

が、4話から再び戸惑うことに。
また続くんかい!ってかアイドルのPVシーン思い切り監督の趣味だろwww
そんなんで時間稼ぎして引っ張って、なんかイヤ~な予感がするんだけど…。
そして5話、予感的中。
人の噂話などの集団心理が具現化してアヤカシになるって…怪奇モノやオカルト系では超メジャーじゃない?それこそよもつへぐいよりも。
題材にするのは構わないのだけどそこまで引っ張るほどのネタかなー?
同期放送の“自縛少年花子くん”なんか第二話の中でサラっと触れてサラっと解決してたし…もうひと捻りあるのかな。
ってかホラ、大蛇の件でも触れてたじゃない?人からの信仰が薄まって弱くなった、みたいなの。
鋼人七瀬も同じじゃん?
大蛇の時点で「この作品世界ではそういう法則なのねー」ってのは出来上がってて、5話は伏線どころか公開した設定を謎のトリックにしただけで…なんだコレ?
なにより大して驚くようなネタでもないのに話が長い、アクションも冗長、あっるぇ~?

…と思ったら、アニメは原作と順序が違うらしい。
あらー、じゃあアニメスタッフが順番入れ替える際に調整ミスしたってことか?
とにかく妙に引き伸ばし感を感じる、ヘタに引っ張らなければ気にしなかったのに…。
「原作のここまでをアニメにする」ってのを決める時、かなり巻数が少なかったとか?{/netabare}

6話感想{netabare}
6話は終始「ああもう分かった、分かったから話進めてくれ」って感じ、朝礼の校長挨拶かな?
噂が力を与えてるので別の噂を流しましょうってだけの話で、「想定される問題」は実際に問題にブチ当たってから説明すればいいよ、もう。
ってか簡単な話を簡単に説明するのと簡単な話を難しく説明するの、どっちが賢いんだろう?
難しい話を簡単に説明できるのが最も賢いと思うので、その正反対は?と考えると…うん。
ところで、単純な事件をゴチャゴチャとかき回してズルズルと時間を引っ張るのをネタに昇華したギャグ作品で、実写だけど“33分探偵”ってのがありまして。
なーんかこれ見てたらそれを思い出して仕方なかった、「なんやかんや」の部分をアヤカシに置き換えてつまらなくした感じ。

ま、まぁこれはね、↑でも書いたけど“自縛少年花子くん”と放送時期が被ってるせいかもしれない。
あっちはあっちでオガメグとツダケンが何喋ってるのか聞き取れなくて困ったことになってるけどw{/netabare}

8話までの感想{netabare}
話は置いといて絵について。
派手なアクションがあるでもなしキャラ数が多いワケでもなし、絵を描く側としてはそれなりに余裕があるのだろうか。
ってことなのか、六花の「痩せギスっぷり」はよく描けてるんじゃない?
自分はそうじゃないけど、世の中には枯れ木のようなガリガリのヒョロヒョロが好みって人も居て、そこら辺のフェチは感じたw
他のアニメでこういうキャラは大体目の下にクマがある程度かもしくは極端にブサイクに描かれて、ここまでガリガリに描いておいて美女ってのは珍しいと思う。
さすが絵描き上がりを監督に就けただけはある、と言っていいのかな?(話は置いといてね)
しかも六花は人魚肉食って不死、見た目ああでも多分健康には問題無くて、痩せギス好きには理想に近いんじゃなかろうか。
そりゃ九郎も惹かれるわw
それと同期放送の“異種族レビュアーズ”が対極的にムチムチした肉感的(時にはデブ)なのが大々大好きなうのまことが大暴れしてて引き立ったせいもあるかも?
(逆に、果たしてレビュアーズは痩せギスを描けるのか?ってところも興味湧いてきたり)
↑で書いた様に“花子くん”とネタ被りしてツイてないなぁと思ってたけど、レビュアーズと被ったのはラッキーかも?{/netabare}

9話感想{netabare}
ネット世界のイメージ映像、ナデシコのルリやキディグレイドのリュミエールを思い出した。
ああ、これで後藤監督を起用だったのか?

ただ…こればっかりはどうしようもないのかなぁ、ディテールが現実に対しチト古い、作中時代は一昔前だっけ?
今だったらネット上の主張合戦は掲示板だけでなく動画投稿が大きなウェイトを占めるんじゃないかな、ゆっくり辺りに喋らせたヤツ。
原作を発表してヒットして、アニメ化が決まって作って、放送されるまでのタイムラグは避けようがないか。

で、もしコンクリブロックで撲殺したなら鑑識でバレるんじゃない?ってツッコミはまぁ、推理モノではまぁ…。
あくまでイメージで、便宜上コンクリなだけで「紐で縛れて重くて固くて直撃したら死ぬ」の条件を満たせば『なんでもいい』のだろうけど…だったらもっとこう、モヤ~っとした物質にはできなかったかな?
↑で挙げた“33分探偵”では「鈍器のようなもので殴打」のイメージ映像は壷のようなボーリング玉なようなモヤっとした物質で、「鈍器のようなものって何?」という突っ込みに「鈍器のようなものは鈍器のようなものです!」と返してたのを思い出した。
というかそういった強引な態度で「でっち上げの推理」を押し通すのがウリの作品だった訳だけど…なんか“虚構推理”を見てると33分探偵を思い出して仕方ない。
しかも33分探偵は33分で事件が解決する一話完結モノ、そもそも5分で解決する事件を33分に引き伸ばす内容で、こっちの数週間に渡って鋼人七瀬の話をしてるのはさすがに「引き伸ばしが過ぎる」と思わずにいられない。
ってかさぁ、パク…パロとは言わないけど、着想の一部に33分探偵があるんじゃない?
「正直そっちを見た方…がゲフンゲフン」なんてことにならない展開には期待してるけど…。{/netabare}

10話感想{netabare}
原作は未読、先の展開は全く知らない。
知らないからこそ素っ頓狂な妄想(願望?)すると、最後は「なんでこんなことに夢中になってたんだろう」と掲示板連中の興味を失わせるオチだったりして?
デマって大抵そうじゃない?
で、その可能性がある限り…感情移入?自己投影?なんていうんだ、掲示板のメンバーになったつもりで話に耳を傾けることができない。
とこか冷めた目で「バカみたいなことゴチャゴチャ言ってんなー」って感じで…。
と思ったら、あ!この感覚ってガッチャマンクラウズだw
クラウズがダメってことじゃなくて、{netabare}暴走した集団心理は説得なんて通じなくてもう冷や水ぶっかけるしか手段が無い{/netabare}って内容で…私は発想がそっち寄りだなぁ。
逆を言っちゃうと、本作は「よく話の通じる連中ばかりなことで」と違和感を拭えない。
当然クダンの力のお陰って説明はあるものの、掲示板であんなやりとりってリアイリティとしてどうなんだろう。
いやホント掲示板の連中よくこんな奴真面目に相手できるなぁ、と。
「長文ウザい、3行で」って言われないのか。
仮説だと断ってたクセして言葉の最後を「~なのである」「~であるからだ」と断定口調で締めてるのもキツい、結構イラっと来るw
「まるで見てきたかのようだな」って突っ込みは入らないのか。
それらもオチに向かっての仕込みなら構わないのだけど、果たしてどうなんかな~?{/netabare}

総評(これだけ読めばいいかも){netabare}
鋼人七瀬パートが長すぎ、ってのは私が言わなくても他の方も指摘してるでしょう。
で、冗長なだけでもアレなのに、その内容も…全然共感できないから困りモノ。

ネット上のデマ関係なんて、それこそ最近ではNHKの京アニ報道だとか、ちょっと前ならスマイリーキクチとか色々あって(コロナ関係はノーコメント)。
更には個人的に…そこまで追求はしてないけどボーっと眺める程度には追っかけてる騒動とかもあったりして。
それで感じるのは、現実のネット民ナメ過ぎな気が…。
少なくとも上記の例だけでも、誘導されやすい系って過度な正義感に燃えてる人が多い気がする。
言い方変えれば、被害者でもないのに加害者を設定してそれを叩く自分正しい、みたいなのにすっごい食い付きが良い。
そこら辺考えると“ガッチャマンクラウズ”の方が良くできてたのかな?と思ってしまう…というか“アンパンマン”だってそれをテーマに据えてる訳で(ゲストキャラにバイキンマンが「えーん、アンパンマンに酷いことされたよー」と嘘を吹き込んで「それは酷い、よーしボクが成敗してやる」って話が多い、非常に多い)。
この作品では「人間の興味なんてそんなもの」で片付けようとしてたけど、実際は好奇心より正義感のが勝るんじゃないかな?ネットだと特に。
もし誘導したいのなら正義感をくすぐるような餌をバラ撒けばいいのに…とずっと思ってて、だけどそれはやらず淡々と理屈並べるばかりで、多分それで考えを二転三転する人ってそう多くない気がする。

でもって肝心の理屈が…冗長なうえに説得力を欠くから困ったもので。
これはアニメスタッフの責任になる…のか?
琴子のでっち上げの推理部分、「空想による再現映像」だけど、それが詳細に描(えが)かれ過ぎ。
文章だけならなんとなくボヤーンで済ませるところをハッキリと絵で描いてしまって、そこに更に琴子の断定口調が加わって「まるで見てきたかのよう」と思ってしまう。
立てかけたあった鉄骨を蹴って上手いこと被害者の上に倒すとか、そこは「なんやかんやして鉄骨を落とした」とボヤかせばいいのにハッキリと描いてしまった。
寺田刑事が懐中電灯で気絶させられるのも、「いい感じに手ごろに鈍器のようなものがあってそれで不意打ちした」とボヤかせばいいのにハッキリと描いてしまった。
「あの状況で気絶させた」の条件を満たせばいいだけなので、もしかしたら色仕掛けで隙を突いたでもいいワケで(作家によってはそこを頑張って書くだろう)、あそこまで詳細に描く必要は無い。
大雑把でいい部分を事細かに自信満々で断定するものだから、どうしても「なにをもってそうだと断言してるの?」と疑問の範囲がデカくなってしまう。
その結果琴子の推論に賛同できないし、まんまとノセられてる掲示板の参加者がアホに見えて仕方なくなる。
「あくまでイメージ映像です」ってことで参加者は文章で聞かされてるだけなんだと思おうにもそこまで感情移入はなかなか辛いって、原作未読でアニメでしか知らない人は特にそうじゃない?
要は詐欺の手口の話なので「曖昧なまま気付かれないようにしれっと流す部分」があるのは構わないハズ──場合によっては屁理屈よりそっちの方が腕の見せ所かも──なのに、アニメではそれを律儀に詳らかにしてしまって詐欺師の言い分のおかしい箇所を明かしてしまっている。

正直言ってこれ…原作者が一番頭抱えてそう、「なんでそこそう描いちゃうかなぁ」と。
{netabare}と、これも所詮アニメスタッフを加害者・原作者を被害者に設定したロジックで、ここまで読んで「うんうん、アニメスタッフ酷いよね」と思った方は…まぁそういうこと{/netabare}

本編の大半が鋼人七瀬編なのでそっちに関して先に書いてしまったけど、それ以外の部分は良かった。
「人間と怪異は交わるものではない」は何故か私もその価値観で、というかそういう前提でタブーに踏み込む感じこそが妖怪モノの真骨頂かな?とも思ってて。
なのでもし人間が怪異と交流しようとするなら肉体や精神がマトモでいられない(琴子)、ましてや妖怪の肉なんて食べたら只では済まない(九郎)、そこんところちゃんと踏まえてるのは安心する。
(それが普通だと思うのだけど、最近そうじゃないのがあってね…)
果たして想像の上とはいえ七瀬かりんや寺田をオモチャにするような真似はどうなん?ってのも、怪異と係わりすぎて価値観が真っ当な人間とは違っちゃってる、と考えればそこまで酷いとは思わない。
琴子のシモい性格だって、妖怪(土着信仰?)なんてお下劣なのが多い訳で、それに染まってりゃああもなるんじゃない?とも。
だから尚更「七瀬パートなんていいからもっと短編やってよ」みたいな不満が溜まる…参ったねw

それと最終回で出た花、最初ペンタスかな?と思ったけど葉っぱが違う。
じゃあ何かなーと思ったら…あっ、キョウチクトウか?(自信弱め)
植物に興味無くてもミステリー好きな方ならトリカブトと並んで有名なんじゃないかな、最後の最後でそれ出すかw
「これミステリー作品っスよ、忘れないでね」と慌てて念を押してきたみたいで微笑ましいというかなんというか。
もしくは「これ出しときゃミステリーの体になるだろ」という乱暴さというかw

ってことで総評
原作がどうあれアニオリエピソードでいいのでキャラそのままで1話か2話完結話を続けて欲しかった。
“シティハンター”で例えると一つの依頼を解決するまでに何ヶ月もかけられてもちょっと…ねぇ。
鬼太郎とあんま変わらなくなっちゃう?{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 18
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

小粋な言葉遊びをできてただらうか

原作未読


どっからみても小説っぽいです。小説とミステリの相性は基本的に良いものかなということで特に抵抗もなく視聴に至る。

“虚構”そして“推理”。
ジャンルはまんまミステリかと。お化け・妖怪・怪奇現象。この作品では“怪異”という表現を使ってます。『夏目友人帳』『物語シリーズ』未視聴のため適切な比較は不可能ですが、この世ならざる者とのやり取り混じりの推理物ということになります。

一概に推理物といっても捻りが加えられていてそこが本作の面白みでしょう。
なんでも目的というものがありましょうが、例えば“犯人捕まえるぞ”“真実はこうだ”というノリは皆無です。本作の主人公らの目的は、“怪異の世界と人間世界とに保たれている秩序の維持”。そのバランスが崩れそうになる、または崩そうという力が働く時に秩序をキープするために最適解を導き出す。そんなお話です。まぁ口八丁でなんとかする手合いですね。

構成は大胆というかある意味リスキー。一話完結または二~三話完結という当初想定とは全く違うものでした。私は好意的に受け止めてます。
{netabare}ルール説明的な第1話。同じくチュートリアル的なエピソードで第2話。その後第3話のBパートからはひたすら“鋼人七瀬(こうじんななせ)”でした。レビュー書きながら知ったのが、あまりエピソードストックが無かったのでそうせざるを得なかったかなということ。実際のところ、鋼人七瀬は5話分くらいあれば十分だったことでしょう。{/netabare}

岩永琴子(CV鬼頭明里)と桜川九郎(CV宮野真守)が主人公になるのでしょうか。ホームズとワトソンの関係ともちょっと違うパートナー。九郎の元カノ弓原紗季(CV福圓美里)も絡んできて賑やかになってきます。
物語構成と同じく好意的に受け止めてるのが紗季のキャラ設定。主役を引き立てるために周囲にはやや愚鈍というか暗愚なキャラを置いてバランスを保っても良さそうですがそれがない。本作でいえば岩永を際立たせるために同性の紗季をやや落とす手法を取らない。
{netabare}岩永と六花が両方ともぶっ飛んでいるというか情に薄いため、常識人の紗季がオアシスのようでした。常識人かつ聡明さがあるので救われておりました。{/netabare}


推理物なのでこのへんくらいにして。
わりとミステリの変化球のようにして臭みがない作品ではありました。そこそこ楽しめた佳作です。



※袋とじ

■岩永

{netabare}なんというか真顔で卑猥なことをたまに言ってくる琴子さん。鬼頭明里さんになんてこと言わせてるんだとこっそり喜んでました。{/netabare}

{netabare}ただし鬼滅の刃から流れてきたちびっ子が観たらダメなやつです。{/netabare}



視聴時期:2020年1月~3月 リアタイ

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2020.04.08 初稿
2020.10.15 修正

投稿 : 2024/12/21
♥ : 58

72.7 10 妖怪で幽霊なアニメランキング10位
ダンダダン(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (125)
541人が棚に入れました
霊媒師の家系に生まれた女子高生・モモ<綾瀬桃>と、同級生でオカルトマニアのオカルン<高倉健>。 モモがクラスのいじめっ子からオカルンを助けたことをきっかけに話すようになった2人だったが、「幽霊は信じているが宇宙人否定派」のモモと、「宇宙人は信じているが幽霊否定派」のオカルンで口論に。 互いに否定する宇宙人と幽霊を信じさせるため、モモはUFOスポットの病院廃墟へ、オカルンは心霊スポットのトンネルへ。 そこで2人は、理解を超越した圧倒的怪奇に出会う。 窮地の中で秘めた力を覚醒させるモモと、呪いの力を手にしたオカルンが、迫りくる怪奇に挑む!運命の恋も始まる!? オカルティックバトル&青春物語、開幕!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

少年の憧れ「不思議と恋愛」を真正面から描いた古き良き系譜。

 とても面白かったです。テンポや演出などアニメのレベルの高さはあるでしょうけど、古き良きドタバタ劇を上手く今風にアレンジしたと思います。

 本作においてはUFOはSFというよりもオカルトとして展開しています。そのオカルトを題材としてゲスト妖怪・宇宙人が繰り広げるギャグとバトル、そして恋愛感情は「うる星やつら」を思い出します。ハーレムではない4人組みの関係性も同様です。

 リメイク版の「うる星やつら」が少々退屈だったのと比べて、キャラ付け、ストーリーの幹、オマージュなどで情報量の密度が3倍くらいになっていました。この情報量が現代的で一時たりとも退屈させなかった要因でしょう…とはいいますが、やはり最後の数話は若干間延びやマンネリが感じられたかもしれません。ほんのちょっとですけどね。

 そして、なんといっても「涼宮ハルヒ」の影響です。恐竜が出てきた回で学校に閉じ込められたシーンが朝倉涼子とのバトルシーンにそっくりで気が付きましたが、宇宙人、未来人、超能力者もしくは地底人のうち、宇宙人…はゲストですが、妖怪と超能力者がメンバーにいます。ジジなる少年は父が火山学者とのことですので、おそらく地底人なのでしょう。

 雑誌ムー(作中ではポー)という少年のころみた、オカルトへのあこがれというのは「涼宮ハルヒ」のテーマそのものです。「君の名は。」でも坊主の彼が持っていました。つまり、UFO,ネッシー、妖怪などはクリエータたちのあこがれだし、そういうあこがれを持ち続ける少年はどこにでもいます。

 オカルトが実在して不思議な仲間がいて、普通ではない学校生活を送れたらな、という少年の夢のようなものを感じました。この少年の夢と淡い恋愛にワクワクドキドキする高校生活というのが「うる星やつら」から「涼宮ハルヒ」を経由する日本のコミック・ラノベの一つの系譜だと思います。

 ただ、近年この系譜が「女子だけ部活もののきらら系」「ストーリーがない異世界転生もの」「コメディの弱いラブコメ」「中途半端なSF」「感動ポルノ」などに浸食され、20年30年たっても面白かったと語れるような作品が減っていると思います。

 つまり、視聴者が見たい要素が純化してニーズに応えすぎて物語やテーマが消失した抜け殻のような作品が量産されています。もちろん、それぞれのカテゴリーで優れた作品はありますがごく少数だし、優れた作品であっても時代の変化に耐えられるのか不安になる作品も多いです。

 そんな中で、本作ですね。正統派のラブコメであり、コミック・ラノベ的な不思議を真正面から扱っています。「うる星やつら」「涼宮ハルヒ」を彷彿とさせるボディのしっかりした作品が、2024年にコミック原作で登場したのは心強い限りです。この両作とて途中で失速しています。その意味で今後原作「ダンダダン」がどうなって行くかわかりませんが、この1期のアニメ「ダンダダン」は素晴らしい作品になったと思います。

 ただし、その本作をもってしても、2006年の「涼宮ハルヒ」2011年「まどかマギカ」などと同列で名前が後世に残る作品になれるかなあという気はしました。
 それはなぜかと言えば物語のスケール感が小さいからです。不思議は登場しますが、冒険や広がりがありません。ですのでカタルシスがこの両作に比べて弱い気がします。もちろん本作は完結していませんが、涼宮ハルヒは少なくとも1巻の結末をシャッフルという手法を使い、あるいは「サムデイインザレイン」というわけのわからない回で完結させました。
 今後、学校や街にとらわれない広がりがあるか、カタルシスを作れるか、ですね。そうでないと10年後には忘れ去られる気もします。

 一方でオカルトを「都市伝説」の名のもとで大量に消費し、不思議なものを信じるというより一種の話のタネになってしまった現状、この種の話に入り込めなくなっているという点では時代のせいとも言えます。1999年以降オカルトは急速に風化し、ネットの登場でオカルトが半分ギャグになってしまった現状からはもうカテゴリーとして成立しないジャンルになっているのかもしれません。だから、本作でもウルトラセブンのオマージュになってしまっており、そこに実存感がありません。ひょっとしたら自分にもという夢がオマージュによって薄れてしまっています。

 それと宇宙人やターボばばあをはじめ「性的なもの」のテーマ性が中途半端だったのも惜しいですね。そこが軸にならないと、テーマが見えなくなります。

 アニメとしての作画、美術、カメラ、構図、演出、エフェクト、色彩テンポどれをとっても素晴らしかったです。特に人物の表情が素晴らしかったと思います。

 評価はそうですね。テーマやカタルシスが弱いのと、続きがあり中途半端なのでストーリーだけ4にします。あとは5ですね。





1話 方向性はわかりませんが面白い。SARUのアニメ表現は最高だなあ

{netabare} サイエンスSARUは今のところハズレなしの印象です。独特なアーティーなアニメ表現がとても良いです。作画もいいですし。

 ダンダダンですか。名前はかねがねという感じです。こういう話だとは知りませんでしたが。初回はアニメに意識を持っていかれて話を確認するため2回見てしまいましたが、オカルトアクションボーイミーツガール?ホラーヰタセクスアリス?そんな感じでしょうか。

 はじめの格闘シーンで女の子が容赦なくボコられるのが、なるほど攻めた作品だという期待感になりました。その割にスカート鉄壁じゃん、さすがサイエンスSARU。机に座っているときもわざわざ椅子の背でスカートの部分を隠していたので性表現のデオドラントがすごいな、と思っていました。

 で、あのエロい拘束シーンですか。うーん、だったら格闘シーンで見えたほうが不自然じゃない作画だった気がしますが、そこは椅子も含めて演出なんでしょう。下着はシンプルなデザインですけど、肩紐が浮いていたりなかなかの作画でした。薄い本の展開っぽかったですね。性的な内容なのか?と思いましたが、アクションも派手でしたのでどの方向性かわかりません。

 処女を強調した以上、そこはテーマにしてほしいですけどね。これだけ性的な内容を入れたのだから。そこが軽いと単なる少年漫画どまりでしょう。ただ「ギャル」に対する視聴者(読者)への言い訳な気もしますけど。

 心情とか過去をセリフで説明しちゃうのが今どきの少年漫画的でそこでちょっと期待感が薄れましたが、初回のアニメのクオリティーはすごかったので継続視聴します。

 一番最後の「この作品は、実在の人物(○○○を含む)、団体とは一切関係ありません。」の〇〇〇に気づけた人はアニメを注意深く見ている人でしょうね。{/netabare}


2話 思ったよりエロくないいし、がっつりオカルトで少年向け感があります。

{netabare} 考えてみれば「イチモツがない」と言うことは「性的な作品ではない」という宣言なんでしょうか。1話を見るとセックスがテーマに含まれるかとおもいましたけど。
 2話を見ると微エロは見せますけど、むしろ孤独な主人公がヒロインと出会う、ボーイミーツガールなのか、友情物語なのか。何しろイチモツがないですから男女の友情が成立するということかな?そういう話は含まれるでしょう。  

 最後イチモツを取り戻したときにはどうなることか、その辺よくわかりません。去勢された男子=恋愛もセックスも出来ない草食系男子とも取れます。
 名前が話題になる話はそこが結論になるんでしょう。本名でオカルンが呼ばれる日はいつ来るんでしょう?そして、モモがオカルンを高倉健と呼ぶときはどんなときでしょうか。

 思ったより本格的なオカルトで行くんですね。というより変身ヒーローものの亜流の匂いもします。期待よりは少年向けテイストが強いですが、話、テンポ、演出、作画が高水準なので面白く見られています。後半の白黒+赤の画面でこれだけ魅せるのは大したものです。

 それとOPみると2人サブキャラがでそうですが、その辺どういう展開なんでしょうか。味方なのか敵なのか。 {/netabare}


3話 結構普通だったかも。頭を使わないで見られる系かな?面白いけど。

{netabare} 回を追うごとに普通の少年マンガになって行きます。面白いですが展開は一般的なボーイミーツガールものになりそうですね。もうちょっと何かあるのかと期待していましたが、そこは期待外れです。それとも何か仕込みがあるんでしょうか。

 それと、祖母があの若さなのは何かオカルト的なものがあるのでしょうか?「幽遊白書」の婆さんがたまに若くなっていた気がしますけどそれとは違いそうです。理屈では40歳ちょっとで高校生の祖母になれますけど。

 面白いのは否定しませんが、どんどん頭を使わなくなっています。レビューを継続する内容があるかどうかはもう数話見極めたいと思います。{/netabare}


4話 汚いセリフと表情が良かった。ターボババアの出自が今後活きるのか?

{netabare} 追いかけっこのシーンは迫力はありますが、こういう速いだけの作画というのはあまり好きではないです。ただ、汚いセリフのテンポが快感になります。ウイリアムテル序曲をベタに使いながらもセリフと効果音が効果的で耳的には非常によかったです。

 それとこの作品はむしろ止め絵の方が気に入っていて、人物の作画のカメラアングルと表情が非常にいいですね。この作品の特筆すべきところでしょう。

 追いかけっこで終わるのかな、と思っていたらターボババアは「理不尽な死」と言葉を選んでいましたが、凌辱され殺されたた少女の怨念ということですか。だから、イチモツを切り取る妖怪だったんですね。このターボババアの話が今後なにかあるんでしょうか。イチモツが戻ってもタマがないのかな?

 カニはちょっと「デビルマン」の「ジンメン」をオマージュしている感じでした。ところでなんでカニなんでしたっけ?意味がありそうですけど。
 カニが温泉で赤くなるのか?と思ってちょっと調べたら40度くらいからすこしずつ赤くなるみたいですね。固くなるのは60度からだとは思いますが。{/netabare}


5話 恥ずかしすぎる青春劇に悶えましたが、そこが良かったです。

{netabare} 青春劇が恥ずかしすぎて悶えてしまいます。ギャルとオタクはもはやテンプレですし、ギャルのパワーで恋愛描写を省略したり恥ずかしさを相対化する機能だと思っていましたが、本作は思いっきり内面を描いた恥ずかしい青春もの展開でした。
 だが、それがいい…という奴ですね。キャラの性格造形と立ち位置を深掘りしつつ、短い時間で面白く丁寧に描写しました。内面を自分で説明しているのでわかりやすすぎますが、テンポが良すぎるぐらい良いし、ギャグテイストでやっているので気になりませんでした。

 それにしても、日常パートの作画が本当に素晴らしい。前半の学校のシーンの2人の表情がたまらないですね。コミックとアニメのいいとこどりをしたような感じで、これこそがアニメ化の意味ですね。これは本当に良かった。「ダンジョン飯」とか本作とか見ると、日本のアニメはまだまだやれると思わせてくれます。

 それとあのピンク髪の娘はゲストではなく続くんですね。なかなか濃いキャラで期待が持てそうです。

 コミックスをポチリたいのを我慢しています。アニメをフレッシュな気持ちで見たい作品ですけど…読みたくてしょうがないです。 {/netabare}


6話 体感時間5分の圧倒的テンポ。1週間のロスがきつい。

{netabare} アイラが金の玉を拾ってポケットに入れるシーンのカメラワークのレベルの高さに魅了されてしまいました。もちろん、話も面白い、キャラ立ちがすごい、演出もいい、何よりテンポですよね。

 コミックのアニメ化はこの作品のテンポを見習ってほしい。コミックの段階からこのテンポだとしたら、削ることを知っている原作者なんだと思います。全部だらだら見せて、聞かせて、説明するのではなくとにかく怒涛のようにすすめる…それでいて話を見ていれば説明の必要がない過不足のない作りこみ。つまり推敲がきちんとできている考え抜かれた作品ということでしょう。

 ストーリー、演出、作画、カメラワーク、テンポ、声優あらゆる面で最高です。

 恋愛の部分もいいですね。可愛い事に気づくって…甘酸っぱすぎるでしょう。ボーイミーツガールにふさわしい展開です。それにモモの友達のギャル達がいい子すぎます。
 声優さんに金玉とかクソダラと言わせる光景もメタ的に想像して1粒で2度おいしいですね。

 という事で今週もさっき見始めたと思っていたら体感5分で終了です。1週間のロスがきついなあ…それにしてももう6話かあ…分割2クールであってほしい…いや、4クールでもいいですよ?{/netabare}


7話 シリアスさのチューニングに違和感があります。これがやりたいの?

{netabare} アニメ作品はきれいごとだけでは奥行が浅くなるので、つらい事や悲しい事、痛い事、ストレスがたまる事など必要があれば描くのは避けるべきではないと思います。

 ですが、どうでしょうね。この作品のチューニングとして今回の後半の回想をあそこまで丁寧に描く必要があったのか。主要キャラ2人とターボババアに同様の出来事があるんでしょうか?
 例えばターボババア発生の原因となったのか知りませんが過去犠牲になった女子学生たちのことを描いているなら今回の回想はわかります。しかし、実際にはこのレベルの悲惨さは他の主要キャラでは描いていません。

 そこの違和感はかなり強く感じました。つまり、妖怪退治で過去の悲惨な出来事を掘り起こす話になってしまうのでしょうか?そういうじめじめした部分を省略することで、深味とサラリとした部分を両立するのが良かったのにと思わなくはないです。この深掘りがやりたいのなら、主要キャラのどちらかで初めの内に見せておくべきでした。

 要するに今回の悲惨さとか女の辛さが主要なテーマであるとか、キャラたちの過去を深掘りするとか、アイラのキャラ描写に役立つならいうことはありません。ただ、何で突然この妖怪の深堀りだけするの?というのが本気でわかりません。
 そして、この7話が面白くないとはいいません。エピソードの出来が悪いとも思いません。ですが、チューニングというかバランスが非常に悪いなあと思いました。そして、ちょっと悲惨さがテンプレな気もしますので、その点でもっと短く描いても良かった気がします。

 はじめアイラの実の母だと勘違いしましたが、葬儀のシーンを見ると違う人みたいですね。その割に父親の淡々とした感じに違和感はあります。悲しみをこらえて虚無になっている感じでもないし。そこにまだ設定が残るのかな?アイラの母親も今回の妖怪と同じだという読みとり方も出来なくはないですが…

 ということで、本作の初の減点項目ですね。こういうシリアスがやりたいなら1~6話の導入がちょっと違う気がします。引き延ばしが始まらなければいいのですが。{/netabare}


8話 オカルトがメインというよりラブコメ?涼宮ハルヒの影響が強い?

{netabare} テーマというか視点をどこにもてばいいのかわからなかったですが、結局ラブコメということみたいですね。オカルトバトルは一つの話の要素であってテーマではないと見た方が面白く見られる気がします。

 ラブコメでもみんな主人公のあそこを狙っているということで、そこに意味性がある可能性もありますし、2人の肉食系女子に翻弄される草食系男子ですね。ここに性的なメタファがあると思うのですが、そこにまだまだ意味性は薄いですね。妖怪の原因というか被害者に女性性が関係はしてますけど。

 で、オカルトの視点で見ていたので気が付かなかったですけど、今回見て思ったのが「涼宮ハルヒ」の影響が大きい気がしてきました。妖怪や宇宙人、超能力者と来てますからね。ハルヒとキョンがいないハルヒの世界ですね。その意味では世界系の話になるのかな?

 そして、教室に閉じ込められるシーンは朝倉涼子とのバトルのときを嫌でも思い出します。OPを見る限りもう一人男子キャラが出てきそうですが、これで未来人か地底人がくれば完璧ですね。この男子が2人いる構造もハルヒですし。無理やりハルヒの影響を強弁するつもりはなく、なんとなくそう感じたという話です。


追記 女子のスカートの下の影が一直線になっていて、スパッツをはいているように見える作画がちょっと気になりました。光源が真上以外にああなることってあるのかなあ…と思ったりしました。 {/netabare}


9話 ラブコメバトル回。後半の作画とエンタメ度がすごかったです。

 作画がなんかすごいことになってました。特に13分以降の後半の水中戦です。動きだけでなく表情も良かったです。今回、内容は無いですが、ラブコメバトルとしてエンタメ度はすごいです。


11話 世界系=ハルヒ、うる星などの系譜か。分割2クールだよね?(願望)

 この状態、構成で数年の2期待ちはない気がするんですけど…この感じはひょっとして分割2クール?まあ、願望70%ですけどね。

 はじめにいろいろテーマがどこにあるのかを考えましたが、要するにラブコメですよね。現代のラブコメの構造としてオタク+ギャルというのは考えてみれば王道です。

 そこにサブカル好き、そして非常に強く感じるハルヒ臭。そう、この作品から非常に強く感じるのは「涼宮ハルヒの憂鬱」です。特にハルヒ=桃子の性格造形は非常に強く感じます。

 それと4人という構造的には「うる星やつら」もありますけどね。つまり、あたる、ラム、面堂、忍の関係性ですよね。「ハルヒ」が世界系と言われていますが、実は「うる星やつら」もラムとあたるの恋愛がそのまま世界の存続に繋がるという点で世界系です。

 ですが、世界系の本質はそこにはなく「日常の崩壊により少年が特別な存在になる=恋愛のスタート」というもともと思春期課題こそが世界系ではないかと思います。うる星は実は終わらない日常などと言われていますが、ラムの登場で日常が終わるところからスタートしています(それがビューティフルドリーマーの違和感の正体な気がします)。

 エヴァはもちろんですが、例えばガンダムにしたって、日常の崩壊とガンダムによって力を得るところから物語が始まります。つまり世界系作品は14歳から16歳の少年が主人公になるのは、自己拡張、日常の破壊というのは思春期のメタファになっているのでは?と思います。

 本作の「日常の終了の終わり」「力を得る」ことこそ思春期の始まりのメタファであり、その時恋愛が始まる。これこそだ世界系の本質ではないかと思いました。つまり、それは何百何千何万と作られた日本のラノベ、コミックの王道そのものです。それこそが、日本の正当派世界系少年コミック的SFラブコメです。だから本作は面白いのではないかと思いました。



 

投稿 : 2024/12/21
♥ : 14

takato さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

掴みバズり優先と、笑えないワチャワチャ問題。〇〇にも悲しき過去…問題

 opのセンスが良くて惹きつけられて見てみたが、とにかく今時の当てようとしてる作品お共通の個人的不満点を兼ね備えてる感じで少々ゲンナリ。


 まず、掴みはオッケー!重視でとにかくいきなりわかりやすく、バズりやすいようなフックを矢継ぎ早にかけようとしまくるが…。その意図ありきすぎて有機性がない…、早くやんないと今のネットで読む読者は逃げんちゃうんだよ!って焦りが見えすぎる感じで本当に心を掴まれてワクワクしない。


 あと、シリアスやイイ話とワチャワチャでメリハリをつけようとしてるんだろうけど、ワチャワチャがテンションだけで笑えないから寒いし、これも無理にやってる感あるから有機的なキャラに感じられない。現実にいるような人しか認めない!なんて言わないが、いくらなんでも切り替えが極端過ぎるのはねぇ…。


 7話は非常に作画や演出がこれまで以上に気合いが入っているのがわかるが、主役の二人がほぼ蚊帳の外…。そして、話としても悲しい親子という「誰もが泣ける」枠を出ない感じで正直…。


 この作品ってテンポが異様に性急なようであんまり話が動いてない、或いは展開していってない感じてた理由がだんだんここに来てわかってきた。少年漫画的な建付けなのに燃える「目標」や、こういう方向に話が広がっていきそいう!ってワクワク感が見えてこないからだコレ。『モブサイコ』みたいな例外的な傑作は別やが。


 あと、他でも書いた気がするが、〇〇にも悲しき過去…展開はもう勘弁して。あれはそれをやらなくても十分魅力的なキャラで、その別の面をスパっと見せると効果的という実は技量がいるテクニックなのに乱発し過ぎ。トラウマがあれば深くなると思ってるのは浅すぎる。このままだと、このクールは見届けるが次はないです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 10

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

単純におもしろい

<2024/10/4 初投稿>
原作はジャンプ+
見始めなので評価はデフォルトの3.0です

まず絵柄が好み。
キャラデザは石黒正数や村田蓮爾っぽくて好きです。

ノリはモブサイコ100っぽいところもあって、1話見た限りではかなりおもしろそう。

OP曲はCreepy Nuts
声優さんは主人公二人が若山詩音さんと花江夏樹さん
周辺のキャラが水樹奈々、田中真弓、中井和哉とか豪華というか実力派揃えてます

アニメーションの質も高いし失速しなければかなり楽しめそう

期待したい作品です。。

<2024/10/27 追記>
四話まで見ました。

なんかねー
1〜4話までで良質な一本の映画並みの密度とクオリティで大満足!
原作派の人に聞いたら「原作は1〜4話までの面白さが最新刊まで続くよ」というありがたいネタバレ

アニメーションスタジオSARUとの相性も抜群の様子

毎週が楽しみっす♪♪♪

<2024/11/17追記>
7話まで見ました
哀しかった
ターボ婆あの時から少し感じてましたが、モブサイコ100のようなやるせなさ。
いやもっとかな。
少し前に、笑いの中にどん底のような哀しみを感じる作品があったような。
とつらつら考えてみて思い当たりました。

「ハコヅメ」

笑と哀しみの振り幅にぐるんぐるん振り回される感じ

<2024/12/1 追記>
9話見ました。
ジェットコースターのような展開で楽しい。
ラストのヒキも、少し予想はしてたものの予想を上回る衝撃がありました笑

裸(ラ)で笑いをとるのは嫌いじゃない
別にエロくはないし、寧ろ変な緊迫感を煽る効果もあって良いと思います。
来週話どうなるのか、気になります。

オカルトバトルと、コントと、ラブコメ、せつない話がうまい具合に混ぜ合わさって素直におもしろい
これだけ毎週楽しみな作品は久しぶりです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 26

67.8 11 妖怪で幽霊なアニメランキング11位
ゲゲゲの鬼太郎 [第6作-2018](TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (90)
328人が棚に入れました
アニメ化50周年を記念して制作される。

21世紀も20年近くが経ち人々が妖怪の存在を忘れた現代。
科学では解明が出来ない現象が頻発、流言飛語が飛び交い大人たちは右往左往するばかり。
そんな状況をなんとかしようと妖怪ポストに手紙を書いた13歳の少女・まなの前に
カランコロンと下駄の音を響かせてゲゲゲの鬼太郎がやってきた…。

声優・キャラクター
沢城みゆき、野沢雅子、古川登志夫、庄司宇芽香、藤井ゆきよ、田中真弓、島田敏、山口勝平
ネタバレ

石川頼経 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

これは面白い! 今一番、面白いアニメだと思います。

現代の社会問題や風刺をふんだんに要素に盛り込み、スマホを操る今風のアニメ美少女の猫娘やヒロインの少女の犬山マナちゃんや依頼者と全く新しい鬼太郎です。

3話の五輪批判(ただし、まずいのか五輪とは明言してないが)は印象的でした。
皮肉なのはスマホ歩きをしていた小学生が巨大競技場を建設している横で
「こんなの作るくらいならもっと金を使う事があるだろう」とか言ってた事です。
そして、奇遇なもので三話のあとで西日本大水害が起こってしまったんですよね。
東京五輪なんかの準備をしている資金と労力があるくらいなら、北陸大雪、熊本地震、大阪北部地震、猛暑など日本で立て続けに起こっている天災に投じてもらいたいものですね。

そして、この作品は地獄少女が好きな方にも合っている作品だと思います。
少しだけ地獄少女と雰囲気が似ています。
14話に出てきた妖怪も閻魔あいと妖怪になったいきさつがそっくりです。
ちなみにこの回で一時的に体を取り戻した目玉おやじの声がドラゴンボールの孫悟空そっくり、目玉おやじの声優が悟空の人で砂かけババアの声優がルフィですしね。
さらに17話に出てきた妖怪が追っていた「姫様」の横顔が閻魔あいにそっくりだでした。
15話が予想の斜め上を行く展開に神作だと話題になってましたが 、17話もかなりの神作でした、最後の方は感動しました。
17話の妖怪の物語って地獄少女の輪入道の生き様にも似ている気がします。
ちなみに13話のゲスト妖怪は輪入道だったりします(勿論、地獄少女の輪入道とは別個体ですが)
この話しも「一番醜悪なのは人間」という事で考えさせられる話しでした。

地獄少女好きの人には全話見るだけの価値はあると思います。

追加① この作品でちょっと気になる事をひとつ。字幕の女性キャラの一人称がなとが正確ではありません。
例えば女性キャラがどう聞いても「わたし」と発声しているのに字幕では「あたし」と表記されている部分などがやたら多いです。
アニメの字幕はなんだか、結構、いい加減な傾向があり、声優の発声を正しく記してない部分ってありますね。

追加② ネットで検索していると「ゲゲゲの鬼太郎をダシにして五輪反対を訴えるなんてケシカラン、もし水木しげる先生がこの話しを視たらどう思うんだ!?」
とかいうレビューがありました。

いえ、元々、水木しげる先生は太平洋戦争で出征させられて片腕を失う重傷を負ったりして、
元々、政治的・思想的な方で漫画でも反戦漫画など非常に思想的な作品を描かれる方です。
ゲゲゲの鬼太郎に関しても「子供たちのための痛快な漫画」などではなく、元々、思想的です。
さらに言うと水木氏は妖怪研究家であり「妖怪は日本の妖精である」とも言って妖怪の存在を信じています。

あと、水木先生の描かれた反戦的な漫画でチハ戦車を「こんなブリキのオモチャのような戦車を作った人はおれたちに謝って欲しいよ」と悲壮感たっぷりに兵士が発言しているくだりがあり、
チハ戦車や突撃する日本兵ををギャグにしているような愉快痛快なアニメのガルパンとは大違いです。

追加③
このアニメはコミカル話しも多いですが、反面、ハードな所があり、とても子供たちに見せられるような内容ではない描写がたくさんあります。
悪い人間が多数の難民たちを無理矢理、外国から船で連れてきて、彼らを妖怪を利用してダイヤモンドにしようとするためにコンテナに詰め込もうとする際に逃げだした難民に背中からピストルで発砲し難民はぶっ倒れます。
そして言ったセリフが「馬鹿野郎、この弾丸一発でお前らを何人買えると思ってるんだ」です。
凄い発言ですよね?

そして、このアニメの深みを高める部分として、この時間帯のアニメでは珍しく、敵対した妖怪を倒す(殺す)事があります。
それが例え「かわいそうな妖怪」であったとしてもです(これは復活しない性質の一部の妖怪の話しだけで全ての妖怪には当てはまりませんでした)。

追加④
この作品の挿入曲の曲調がどこかで聞いた事あるなと思ったら、
最高のアニメ音楽職人、キュアメタルこと高梨康治さんの担当だったんですね。
この人、仕事しすぎですね、
この人のツイッターを見に行ったら「一カ月で百曲収録した」とか凄い事言ってます。

追加⑤
ところで、あの、「名無し」という黒幕っぽい妖怪(?)ですが、もしも六期のラスボスではないとすると、あの妖怪と決着をつけたあと、物語が終わるのかまた新展開になるのかまだわかりません。
どうなるんでしょうね?
ゲゲゲの鬼太郎は今、六期ですが、ゲゲゲの鬼太郎五期は三年くらいやったし前番組のドラゴンボール超も三年くらいしたので、この六期も三年くらいやるのかもしれません。
少なくとも一年はやると思います。
最近の1クール、2クールが主体のアニメとは違うロングラン作品なので、そこを踏まえて慌てず騒がずにサザエさんやちびまる子ちゃんや地獄少女を視るようにゆったりと構えて視るのが正解の作品だと思います。
私も一話、一話の展開に興奮しすぎました。
まあ、元々、私はそういう主義ですし、アニメを視る時に「早く終わらないかな?」なんて思いながら見るのは良くないと思います。
アニメは一話、一話、楽しむために視るものであって、完走したりコンプリートするために視るものではありませんしね。

第20話について
これまた、教育的・思想的な内容の話しでした。
「日本で昔起きた戦争」というのを「日本がアメリカに一方的に攻められた戦争」と誤解していた、まなちゃんに間違いを正すシーンがあります。
太平洋戦争(大東亜戦争)で真珠湾陰謀説とか「日本はアメリカに嵌められた」とか主張している右寄りの人には抗議したくなる内容だったかもしれませんね。
とはいえ、遠い南洋の島で戦死していった英霊たちに感謝する部分、彼ら兵士達にも人生があったというような描写もあり、単なる左翼思想だけの話しではなかったのは良かったです。

21話がなんだか、明らかに子供向けの善悪がはっきりしたお涙頂戴的な話しでイマイチでした(あくまで大人の私の意見であり、こういう子供向けの話しもロングラン作品ではちょくちょく必要なのは理解できる)が
22話はやたらハードな話しでした。
鬼太郎が間接的かつやむおえなかったとはいえ人を殺してますし、他にも妖怪が暴れ回った事で人が死んでます。

それと気になったのが、今回の話しで暴れる妖怪(牛鬼)を封じた神様であるカルラ様(迦楼羅天)が
やたらと人々に科学的、生物学的な説明をしていたのが印象的でした。「気体」がどうだの「細胞を変化させ」だの・・・
相手が現代人たちだから、こういう説明をした方が良かったと判断したのでしょうか?
もしも、昔の人相手なら「禁忌」とか「神の戒め」とか神秘的・神事的・宗教的なものの言い方をして人々を畏怖させていたでしょうね。
でも、それだったら「元通り岩に妖怪を封印する」みたいな、原始的な方法で妖怪を封じるのではなく、
もっと科学的機関に預けて厳重に保管させた方が良いのにと思いました。
そうしないと、またどこかのバカが封印を解くと思います。

現実に11、12話で日本はタヌキ妖怪軍団に支配されかける程の危機を迎えたのですから、それなりの予算を投入して対妖怪特務機関でも作って、
戦いを鬼太郎一味にまかせたりせずに対妖怪戦闘部隊を作ったり、倒した妖怪の厳重な封印管理を行ったりするべきだと思いました。
まあ、そこまで現実的に考察するのも無粋なのかもしれませんが・・・

追加考察 タヌキ妖怪軍団の話しって思えば、ジブリ作品の「平成狸合戦ぽんぽこ」のダークバージョンみたいな話しでしたね。

25話について
久しぶりで可愛いマナちゃんを堪能できました。
それでこの話しをなんだか「地獄少女のパクリだ」とか言う意見が多いですね。私は地獄少女の大ファンではありますが、
地獄少女のプロット自体が実はゲゲゲと必殺仕事人を参考にしたものです。
ちなみにゲゲゲの鬼太郎4期第35話『鬼太郎の地獄流し』脚本:島田満1996.9.8は2005年放映の地獄少女より九年も前の話し。原作に至っては数十年前の話しです。
中には地獄少女の「人を呪わば穴二つ」を地獄少女のオリジナルだと思っている人も居るようでした。
その言葉は日本で昔からあった諺です。

27話
バックベアードを首領とする西洋妖怪軍団との戦いという新章突入です。
魅力的な新美少女キャラも登場し期待度抜群です。
しかも、この新章にはあの「名無し」も噛んでいるようです。
それと今回の話しはマレーシアから逃げてきた難民妖怪たちとの軋轢が問題になっていて、そこが恒例の社会風刺になっていました。
西洋妖怪の強キャラたちに全滅させられたようですが・・・

ゲゲゲの世界観について解説
アニメ鬼太郎は現在、六期まであり、他に「墓場鬼太郎」がありますが、 全て、それぞれパラレルだって事は製作者たちが明言してました(訂正、一期と二期だけは直接の続編として続いてました)。
三期のヒロインのユメコちゃんの四期への続投問題でスタッフが審議した時、別世界の鬼太郎を描くべきとか言って、続投させなかったのもその一つです。
ちなみに原典の筈の漫画盤ですら、掲載誌によっていろいろパラレルがあるようです。
バッグベアードもぬらりひょんも鬼太郎一味の「長年の宿敵」などではなく、掲載誌や各期のアニメごとに初顔合わせの敵でしょう。

ですので。ゲゲゲ六期は基本的に独立した物語で「過去期のアニメ盤ゲゲゲではこうだった」とか「原作ではこうだった」という意見はあまり意味がないようです。
過去作はどうだったとかではなく、新しく創られた最新作の鬼太郎だと割り切って楽しむのが一番、良い楽しみ方だと私は思います。

今季の鬼太郎は数話の特別(不穏)な話しを除いては基本的に鬼太郎は「正義のヒーロー」「人間の味方」です。
その動機は「過去に"ミズキ"という人物」に助けてもらったからだそうですが、
「墓場鬼太郎」派の人は今の六期鬼太郎が好みでない人はいるようですね。
墓場は鬼太郎は不気味なスレた性格で「人間・正義の味方」ではなくホラー色が強かったですから。
加えて言うと、六期鬼太郎は前にしていたドラゴンボール超のノリが垣間見えますね。スタッフもほぼ同じなのでしょう。
上にも書きましたが、14話の目玉親父はほとんどDBの孫悟空で「身勝手の極意」のような動きをし、幽遊白書の霊丸のような攻撃をしてました。

34話
久しぶりの社会風刺ネタ
{netabare}ねずみ男が先頭に立って「アニエスの即刻、国外退去を求める」「アニエスが居るから日本が西洋妖怪に攻撃されるんだ」と・・・
それを庇った鬼太郎に対してもねずみ男は「鬼太郎、お前、俺たちとアニエス、どっちが大切なんだ?」と鋭い問いかけをして鬼太郎を追い込みます。

鬼太郎は、はっきりとは返答しませんが、「その質問に答えを出してはいけないと思うんだ」と眼玉親父に言います。
アニエスも鬼太郎に「なぜ、私を助けてくれたの?」の回答
にもはっきりと返事はしませんが、FF9の名言の「誰か助けるのに理由なんてものがいるのかい?」が鬼太郎の心情なのかもしれません。 {/netabare}

35、36話
いよいよ、西洋妖怪篇が佳境に入ってきました。
日本妖怪たちに石を投げられるアリエスを庇った猫娘がアリエスに「頼れる時には誰かを頼りな」と諭す所はカッコイイです。ワンピースのルフィの名言を彷彿とさせます。
ブリガドン計画の内容も明かされました。
バッグベアードが今までのシリーズにないほどの外道に描かれています。
何かと暗躍する「名無し」の動向に気になります。

それにしても、今回の鬼太郎はえらく作画が気合入ってますね。
前作の「ドラゴンボール超」の神作画をそのまま、引き継いでいる感じです。
ただ、平常回ではあんまり、その神作画の素晴らしさを体感出来なかったのですが、シリアスな展開が深まっていくとどんどん映えてくる感じです。

* ただし、不安要素として主演で鬼太郎役をうまくこなしていた沢城みゆきさんの産休問題ですね。収録分が終わったらどうするんでしょうね?

西洋妖怪編終了。
バックベアードが第二形態としてムキムキマンになって戦ったのはオドロキました。
美少女魔女アリエスともお別れ。
いずれは再登場しそうな気がします。特に名無しとの戦いの時には駆けつけてくれる筈です。

それで、38話で、また平常回に戻りました。
しかし平穏な日常どころか、その平常回第一回の露骨に凶悪犯罪要素があり世相的な悪の話しでした。
ねずみ男が死体喰いの妖怪と結託しての新商売というか犯罪行為・・・
病気で死んだ母親の死体を死体喰いの妖怪に食わせて年金詐欺、交通事故を起こして轢き殺した死体、つい女性が旦那の頭を殴ってつい殺してしまった死体なども依頼されて同様に処理。
ねずみ男は「俺には金(依頼料)、死体喰い妖怪は死体が喰え、依頼者には利益、三者全員が得するウィンウィンウィン」とはしゃいでましたが、
とても子供向けアニメとは思えない。あんまりな凶悪犯罪描写・・・・
ある意味、バックベアード以上に悪質な行為に唖然としました。

43話
滅茶苦茶、重い話しです。ていうか西洋妖怪編、終わってからやたらダークな話しが多いです。
今回の話しはアニメ鬼太郎史上でも最高級のダーク話しです(ちなみに話し自体は原作にあったが大幅なリメイクを加えてます)
{netabare}人が死にます。
そして今回は鬼太郎が人を殺します。そしてその娘に「私はあなたを許さない、絶対」と言われます。
この娘もいくら愛する父親のためとはいえ正気ではなくなっています。吸血妖怪になってしまった父親のために自殺サイトで志願者を募集するのですから。
おそらく、彼女はいずれは妖怪化して鬼太郎を襲う気がします。以降に引きずる話しです。{/netabare}
それと今回の話し、どう見ても某〇〇〇〇細胞の事件に着想得てますね。

45話
今回もダークな話しでした。 {netabare}
ラスト近くになって急に雲行きが怪しくなる嫌な話しです。
正直、怖かった。いや「妖怪が出てくる」とかとは別の意味で怖い話しです。
鬼太郎は自ら人を殺す事は本当にやむおえない時だけで稀ですが、見殺しにする事は結構ありますね。
もっとも。今回は対象人物が警察に自首してれば助けてたでしょうけど。{/netabare}

46話
この話しの感想ですが、やたらと敵が強かったです。鬼太郎一味壊滅寸前。西洋妖怪軍団より強かったのではないだろうか? 予想外の事態 {netabare}まなの不完全五芒星覚醒{/netabare}がなければ鬼太郎一味が負けてたです。これだけ鬼太郎一味を苦戦させた妖怪も珍しいです。

47-49話
名無しとの決戦話しです。しかし・・・{netabare}約一年間、引きずってきたボスとしてはちょっと呆気なさすぎですね。むしろ名無しとの決戦の前振りの猫娘とマナと鬼太郎の葛藤劇が良かったですね。
マナの母親をうっかり殺してしまったと思い込む猫娘とマナ,五芒星の力が暴走して猫娘を殺してしまうマナ、鬼太郎の事と次第によってはマナを殺さんばかりの怒りを示す鬼太郎・・・とかなりハードな展開でした。
これらの話しは名無しの話しというよりマナちゃんの宿命とご先祖様の話しが主題なのかもしれません。
それにしてもマナちゃんは近年のアニメでも屈指の可愛いヒロインですね。外見的にも性格的にも・・・最後に名無しに名前を付けて成仏させてやる所は良かったです。しかし名無し、簡単にやられすぎ・・・
今までの日常回の敵や中ボスでも、もっと鬼太郎一味を苦しめた妖怪は多数います。46話の雛人形とか・・・
気になるのはあの世から連れ帰った猫娘の処置はこれからどうなるんでしょうね? またお姉さんに戻るのかあの幼女の姿のままなのか・・・{/netabare}
それにしても、マナちゃんは可愛い、私が見てきたアニメ美少女でもトップクラスの美少女キャラです。

新情報
四月以降も鬼太郎、続くようです。
もう、名無しで引っ張るのも難しいと思いますので、
名無しとの決着が付いたあとのボスは月並みですがぬらりひょん?

50話
新展開、鵺を始めとする地獄四将という新たな強敵たちと戦いへと突入です。
しかし、特筆すべきは敵より味方です。
新キャラクターの鬼道集という組織に属する石動零(いするぎれい)CVは神谷浩史さん。
もはや鬼太郎ワールドの雰囲気のキャラとは全く違うキャラです。
このキャラは「邪鬼眼」というか「菊池秀行の世界」というか「アララギ先輩」というか・・・悪く言えば厨二病の妖怪ハンターのキャラが加わります。彼が出てくるシーンは違うアニメになってるぞ・・・
EDもまるで「幽遊白書」のようなEDに変わりましたし。
鬼太郎と対する敵は同じなのですが、彼はいわば「悪・即・斬」のような考え方で、人に害をなした妖怪は降伏しようと許さず、取り込んで自らを強化します。
「鬼神の腕」とか言ってるのは「ぬーべー」を彷彿とさせますね。

なんだか「ゲゲゲの鬼太郎」という定番作品を利用して凄い傑作アニメ作品を作ろうという制作側の意気込みが感じられます。
ただ、このアニメ、子供対策なのか箸休めのためなのか、ちょくちょく、幼稚な話、子供騙し的な話、たわいのない話も織り交ぜているのですが・・・そういうのが気に入らない人もいるかもしれません。
しかし、前にも書いた通り何年も続くロングラン作品にはそういう回も必要なのです。

鬼太郎の「正義」について
{netabare}50話での石動零との対立でも思ったのですが、鬼太郎自身、決して「盲目的な人間の味方」ではなく、独特な立ち位置の部分があります。
それは墓場鬼太郎のひねくれた鬼太郎とも違います。
彼は弱い妖怪を虐待したり、犯罪行為を行った人間の味方では決してありません。
そういう人間は懲らしめたり脅したり警察に自首を薦めたりします。
33話では「娘が幼い頃、妖怪と契約して繁栄と引き換えに将来、娘を嫁として差し出す」と約束した件で娘を助けるように懇願する父親に対して「そういう約束があるのなら守るべきだ」とつっぱねます。
そして、前にも言ったように猫娘を力が暴走して殺してしまったまなに対して「事情次第では殺す」ほどの怒りを燃やします。
要するに人間だろうと妖怪だろうと、固定的に何かの味方とか、何かを敵として動いているのではなく、
状況と事情を調査し思考したうえでの彼なりの「正義」で動いているのです。 {/netabare}
やはり結構、深い作品です。

51話
ついに「元号変更ネタ」
というか、ひょっとするとあらゆるアニメの中で初めて元号変更ネタを使ったアニメかも。
それとちょっと気になったのは「鬼道衆」というのが出てきたけど、これって東京魔人学園にも出てきた設定ですね。
別物でしょうけど・・・
{netabare}思ったより早く大きな猫娘復活です。{/netabare}

ていうか、今期の鬼太郎、バトルアニメの要素がやたら強いです。
さすがにドラゴンボール超の後番組ですね・・・

52話
今回は石動零も登場せず、上記に書いた箸休めのための子供たちへの教訓的な話し。どこかで聞いたようなストーリーですし、大人が見たらイマイチな回かも。
{netabare} 「早起きしなくても良い、勉強しなくても良い、お手伝いしなくてもいい、お母さんがうるさい」。
だからといって、それから逃避して自分に都合の良い世界に行ってはいけませんというような話。
最後は予想通り「お母さんがうるさいのは子供を思ってのためと感涙の再会」{/netabare}
まあ、こういう話しも嫌いではないですが。

*訂正 対象年齢層も低くどこかで聞いたような類型話しではありましたが、今思うと適度に面白かったです。

53話
ぬ!? 子供っぽい話し、二連発!!

54話
30年前の話しですが、鬼太郎が人を殺してますね。それともあの父親を殺したのは泥田坊なのでしょうか?
やや深めの話しです。人と妖怪がどうしても共存できない場合、鬼太郎は仕方なく妖怪を倒してしまいます。

55話
たわいのないギャグ話しでした。

鬼太郎、52~55話で急に日常回になってます。
いや、別に必ずしも日常回が悪いというわけではなく、今まで多くの傑作日常回を生み出してきた六期鬼太郎にしては、正直、52話以降の日常回は出来がイマイチな気がします。
どうやら鬼太郎役の沢城みゆきさんが産休したので、今は事前に撮り溜めした日常回の放映を続けているようです。
これから、当面、そうなるようですね。
新シリーズの地獄四将篇が非常に面白そうだっただけに中断は正直、残念です。

56話
地獄四将篇はひとまず中断のようです。
まあ、また面白くなってきました。
{netabare}石動零もようやく、再登場し西洋妖怪たちが再び襲来、バッグベアード復活をもくらむ彼らとの闘いという展開になるようです。 {/netabare}

*ちょっと考察
うーん・・・・・皮肉にも私があまりの面白さに感銘を受けてオール5に評点を上げてから何だかイマイチというか迷走してきましたね。
推測ですが沢城みゆきさんの産休問題もあるんでしょうが、
ゲゲゲ自体が三月いっぱいで終わるかどうか議論があって、続投が急に決まってしまい迷走してるのかもしれません。
確かに名無しとの決着が着いた段階で終わってたら綺麗にまとまってましたね。
それでも52話までは文句なく面白かったんですけどね。
それと「地獄四将篇」というのは一人目の鵺が倒された時点で終了でもうやらないのかもしれませんね。

63話
今の鬼太郎六期は「地獄四将と鬼道衆・石動零」「バッグベアード復活をもくらむ西洋妖怪残党」といったメインストーリーをちょくちょく交えながら、単発回主体という感じで。少々、話しの流れが読みにくくなってる中、今回はまあまあ面白かったです。

基本的には七夕回でしたが、魅力的なゲストヒロインたる笹の精・星華とぬりかべとの淡い恋模様、相変わらず金儲けと土地開発が目的のねずみ男と人間の陰謀。
そして {netabare}ねずみ男を騙して操るタヌキのような凶悪な妖怪、あしまがり、なんだか、鬼太郎ってタヌキがやたら悪役として登場しますね、なかなか強い妖怪で鬼太郎たちを結構、苦戦させます。 {/netabare}
善悪がはっきりした。ありがちな話しとも言えない事もないですが、こういう奇をてらってない話しも楽しくて良いです。
EDもシリアスなものから、やたらとノーテンキなものに変更されました。コメディ主体に路線変更のつもりでしょうか?
それにしても、星華の声優が{netabare}ひーちゃん{/netabare}だったのも驚きました。

64話
地獄少女にでも出てきそうなハードな話し。
「地方権力者に牛耳られた町」というのは「野生の証明」以来、ちょくちょくある話しですね。

65話
最高クラスのおふざけ回、鳥取、鳥取と鳥取愛布教の話しです。

66話
これは何と言ったら良いのか・・・{netabare}ハッピーエンドかと思いきや、ドンデン返しの残酷な結末に驚かされます。
本当にこの結末で良かったのか・・・特にマナは相当にショックを受けてました。
それと鬼太郎はこうなってしまうという事を察していたのに止めようとしないのがなんとも・・・「本当に良いのか?」くらいの一言くらいあっても良いと思います。{/netabare}、今季の鬼太郎はつくづく深いです。

67話
ギャグ回、面白かったです。
ラインだかフェイスブックもどきだかのサイトで「いいね」を貰う事に狂って暴走してしまう女性の物語です。
しかし、配役された嶋村侑さんも酷いキャラを演じたものですね。この人は演技の幅が広い。

68話
地獄流しの話、てっきりハードな話しかとおもったら、{netabare}子供向きの教育回、悪い事はしてはいけない、反省する事が大切、人は誰しも一人で生きているわけではないなど、良い要素が盛り込まれてます。ラストもすがすがしいハッピーエンドです。{/netabare}

74話、75話
地獄四将最強の玉藻の前(九尾の狐)との対決、強かったです・・・
戦闘力も高かったが頭もキレる妖怪で鬼太郎一味、石動零を苦しめます。
そして地獄と現世の境を破壊しかけて日本をいやこの世を未曾有の危機に陥れます。
{netabare}幸い、猫娘&まな&アニエス姉妹のヒロイン陣、鬼太郎ファミリー、地獄四将の一人の伊吹丸の助太刀もあり、倒すことができました。そして次週からはついに鬼太郎究極の宿敵たるあの妖怪との闘いを描く新章がはじまります。{/netabare}

あと、思ったんですけど、あの日本の女性総理、無能で情けないの一言に尽きる。
普通、こういうフィクション作品で女性指導者が出てくると大概はキレものなのですが、まるで女性の欠点を凝縮したような無能な指導者で、こんな人が日本の首相なので鬼太郎たちの苦労もことさら辛くなっているのでしょう。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 41
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

東京ゲゲゲイのYouTube動画「ゲゲゲイの鬼太郎」もオススメ

<2020/5/2 追記>
全話見終わりました。
丸②年!全97話!
かなり面白かったですよ。
勧善懲悪だったり、
人間社会へのアイロニーだったり、
愛だの恋だの平和だのだったり、
純粋に妖怪楽しむ話もあったり
飽きさせませんでした。
本シリーズは鬼太郎、目玉おやじ初めて声優を一新してましたが良い感じにハマってて気にならなかったし。
やはり鬼太郎は永遠。

ところで話は変わりますが、
ダンスグループ「東京ゲゲゲイ」のYouTube動画「ゲゲゲイの鬼太郎」というものがありまして。
鬼太郎好きの方には是非一度ご覧いただきたい。

そしてもしこの動画にハマったら椎名林檎「公然の秘密」PVもおすすめします。
後ろのダンサー二人が凄いです!
向かって右側が東京ゲゲゲイのリーダーなのですが、左側の女性ダンサーともどもごっついカッコイイです。

<2019/12/7 追記>
第84話「外国人労働者チンさん」
この南方妖怪チンさんがマッパで、本名が放送禁止用語?
ということで馬鹿馬鹿しいシモネタ回でした。
一応外国人労働者問題をチクリとはしてますが基本はシモネタ。

秀逸なのはこの「チンさん」の声優。
杉田智和!
まさかというかやっぱりというか笑
アフレコでチンさんの本名を連呼する杉田智和

<2019/9/29 追記>
第73話 ヤマタノオロチ回
子供の頃、この話がめちゃくちゃ怖かったんですが、その恐怖の根源の部分が6期バージョンではかなり軽くなってます。
これなら子供が見ても怖くない。
自分にとっては物足りないですが。

第74、75話 玉藻前≡九尾

白面の者というかナルトの中のアレです。
白面に比べると可愛らしいですけど。
白面先輩が怖すぎるだけかも。

お話はすっきりうまくまとまってました。
古谷徹を宿し旅に出る神谷浩史とかシュールだな、と思ったり。

これで長かった四大妖怪編も終わり、次回からはついにあの「知らんうちに人ん家に上がり込んで気がついたら一緒に飯食ってる『冴えない彼女の育て方の加藤恵』のような図々しさがウリのアイツがやってくるそうですよ。
多分、孫じゃない方だと思います。

<2019/9/8 追記>
第72話 妖怪いやみ

確かこの妖怪って原作や昔のアニメでも出てましたね。
鬼太郎の「じゅて〜む」はなんとなく覚えてます。

インパクト強いんですけど、今回はめちゃくちゃ面白かった。
6期の鬼太郎の中でも指折りじゃないでしょうか。

一年以上見ていて美形猫娘にも慣れたこともあり、猫娘がカッコ良いです。
心象風景の描写も◎。

鬼太郎に興味あって6期観てない方はこの話だけでもお勧めしますよ。

そして次回予告。
「ヤマタノオロチ」回ですか。
小さい頃、多分二期かな。
これ観てものすごく怖かったこと覚えてます。

<2019/6/8追記>
3週前の56話は吸血鬼エリート
先週の58話は半魚人とカマボコ

前者のエリート、私はアニメで見たのは初めてですが、原作で読んだ記憶があって、水木しげるキャラの中でもかなり個性的。
シティボーイズのきたろうさんにちょっと似てて本当にこういう人いそうな感じ。

本作でもこのエリートさん、ギター弾くんですけど弾いてる絵面も曲も妙に頭に残ってクセになる。
お話はよく覚えてませんでしたが、アニメのストーリーはオリジナル要素が強いような気がします。
でも面白かったですよ。
中尾隆聖さんの声がぴったりハマってる。
さすがはフリーザ様。

後者のカマボコは、子供の頃、おそらくアニメ版第2期で見た記憶があります。
こちらはストーリーは大体覚えていて、6期のアニメも概ね同じかな。
あらすじが、
{netabare} 鬼太郎は半魚人に大王イカに変えられ、木っ端微塵に爆破され、大量のカマボコにされ、売り飛ばされます。目玉おやじたちはそのカマボコを買い集め鬼太郎を蘇生。{/netabare}
とシュール。
なぜこうなる?という超展開です。
ただ昔見たとき、なんか怖かったんですよね。
自分が幼かったからでしょうけど。
その怖がった自分を思い出しながら懐かしく楽しみました。

<2019/3/25追記>
48話観ました。
予想外にハード

レビュータイトルは嘘です。
いや、まんざら嘘でもないか。
これまでは爽やかだったり心あったまったりする話も多かったし。

ところがですよ。
最初の頃からネタ振りされ続けてきた「カオナシ」じゃなくて「名無し」さんが先週ぐらいから話の中心になってきてます。

で、これが重い。

あれ?今は深夜かな?
と錯覚するくらいには。

どう話が転がっていくのか来週が楽しみです。


なんだかんだでほぼ1年観てきました。
総論としては意外と面白い。
最初↓のレビューでも同じこと書いてましたね 笑

でも本当に面白いと思ってます。
だってなんだかんだで1年間毎週見てたもの。
録画だけど。

嫌味にならないくらいの、ちょっとしたスパイスという感じでダークさが振りかけられてます。

いろんな面で良い塩梅。

6期でこの面白さ。
やっぱ鬼太郎って永遠だな。

<2018/4/1初投稿>
※視聴中なので評価はデフォルトの3です

6作目なんですね。
ここ何作かはほとんど観てなくて興味もなかったのですが、たまたま今作の1話を見るともなしに見てしまいました。

意外と面白い。
日曜朝、ONE PIECEの前の時間なので純粋に子供向けかと思ったら案外そうでもない。

スマホが普及してたりユーチューバーが出てきたりの現代が舞台。

お話は昔の鬼太郎に寄せてる感じ。
もちろん墓場鬼太郎までは行かないけど、それでも少しだけダークな雰囲気が漂ってます。

絵は綺麗ながらも少し影があります。
キャラクターの造形も然り。

鬼太郎はヒーロー的に闘いますが、熱量は少なくクール。
目玉おやじが解説担当なのはいつものこととして。
ヒロインの女の子は必要なんかな?とか思いましたが、いないとたぶんこれからのお話に深みがなくなっちゃうんでしょうね、という感じ。

今回の鬼太郎の世界では人間には妖怪が見えない。
妖怪の存在を信じ始めると見えてくる。

鬼太郎に夏目友人帳や地獄少女とか少しまぶしたような印象を受けました。

これからネズミ男や猫娘、子泣き爺や砂かけ婆などの常連が出てきてどういう感じになるか、2話目以降が少し楽しみです。

最後にちょっとびっくりポイント
○目玉おやじが野沢雅子。感慨深いですね
○鬼太郎が霊ガンみたいのぶっ放してました

投稿 : 2024/12/21
♥ : 35

終了 さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

放送法4条違反の犯罪アニメ

安倍政権批判をやっているが、現政権を批判するアニメを放送する行為は以下の法に抵触する。
このような犯罪が野放しになっているのは法治国家として嘆かわしいことだ。

第四条  放送事業者は、国内放送及び内外放送(以下「国内放送等」という。)の放送番組の編集に当たつては、次の各号の定めるところによらなければならない。
一  公安及び善良な風俗を害しないこと。
二  政治的に公平であること。
三  報道は事実をまげないですること。
四  意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。

そうならないように現政権の首相を出すのは避けたりするものだが(「アイドル事変」は小泉元総理もどきを出している)、鬼太郎の制作者は日本の法令を知らない支那人か朝鮮人なのだろう。以前TBSの支那人プロデューサーが逮捕されたこともあったしね。

少し前にも日本が過去に東南アジアの人たちに迷惑をかけたとか(迷惑?植民地支配からの開放ならしたが?)捏造自虐左翼史観に基づいた意味不明な話を放送していたが、鬼太郎の制作者を早急に更迭すべきだろう。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 8

57.0 12 妖怪で幽霊なアニメランキング12位
SPIRITPACT(TVアニメ動画)

2017年冬アニメ
★★★☆☆ 2.8 (62)
263人が棚に入れました
除妖師である「楊敬華(ヨウ ケイカ)」は交通事故に遭遇し、命を落としてしまい、亡霊となってしまうという衝撃の展開からスタート。楊敬華は、偶然で出逢った陽冥司の「端木煕(タンモク キ)」と契約を結び、端木煕の影霊となる。不運な亡霊「楊敬華」とイケメン金持ちの「端木煕」のコンビは、鬼や妖怪と戦うなどの幾多の困難を乗り越えながら、無二の親友となっていくという展開になっている。

声優・キャラクター
井口祐一、武内駿輔、大久保瑠美
ネタバレ

jujube さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

これが100%中華製アニメの実力だ![完走後追記]

1話視聴。ハオライナーズ系列はだいたい初回見てるんだけど、ついに制作スタッフに日本人が1人も居ないアニメを達成したよ!(吹替は別)

作画はキービジュ詐欺だよねー。
キービジュはpixiv系イラストレーターが描いた風なので、アニメ絵ですら無い。めちゃくちゃ腐狙い乙。
まあ本編絵はそこまで酷くは無いからいいけど。作画崩壊とか原型を留めていないとかは無いからご安心ください。
まあキャラのギャグ顔の崩し方が古き良き時代を感じるなぁ。80年代的な。

声優は、うーん。そういうキャラなんだろうけど、主人公がちょっと高音で騒がしすぎてウザいかな。

音楽はOPもEDも中華製ポップスだけど、90年代初頭的な。街中に流れてたとしても空気で箸にも棒にも引っかからないやつ。まあ特筆するものではない。
ただBGMがなんでこのタイミングでこれ?って感じの謎セレクトばっかりで、もうちょっと勉強した方がいいね。尺も考えずにダラっとかけっぱなしじゃあかんよ。

物語としては、中華製アニメのストーリー物の中でまだ取っ付き易い設定。
能力者一族の由緒正しき(現在没落気味)青年が事故死したら、外見はうら若き少年期の霊体になって、もう一人の能力者の韓流風イケメン青年の英霊?になれと契約を持ちかけられる話。そして2人での悪霊退治が始まる。

ストーリー物でも若干BL風味のゆるふわバトルアニメだし、突っ込んだら負け!細かいところは無視して。前後の整合性はましな方。
中国人の論理で動いてるんだから、そこを楽しもう!
ガチガチなシリアスやられて、伏線張ろうとすると途端に失敗するからね中華製は。
これは無駄な大風呂敷広げて無いからゆるっと見られる。

万人にお勧めはしないけど、中華製アニメってどんなん?って興味の人には入門編としていいかも。他のは仙境系が多く、設定が日本人に馴染みなさ過ぎと、脚本の齟齬も大きかったりで付いて行けないことが多い。
{netabare}
先行配信の中国ではご腐人方に大人気だったらしい。(話半分)
BL要素はまあ主役2人が顔が良くて主従関係ってところ。契約は金の指輪を嵌めること。→脈絡無く「結婚しろってこと?」とか言うセリフがある。
日本的な腐に媚びるってレベルに達して無いから、どうしても直接的な表現になるね。性的なものは無くカラっとしたもの。まあ一般視聴者も気にしなければそれだけのこと。
他作品では中国でのゲイの扱いが気になるほど、それ下ネタギャグにしていいの?なんてのもあったが(笑)
{/netabare}

作中で韓流言い過ぎなのは、中国内でやはり相当浸透してたんだなーってのが感じられた。
まあ、もうしばらく視聴継続できるだろう。




ーーーーーーーーーーーーーーーーー
<完走後追記>
いやあ完走してしまったよ。
一応中華物にしては珍しく、起承転結を感じられた。
(中には凄まじい投げっぱなしENDも見られるからねw)

というか、すみません。これモロBLでしたわ。(訂正)
若干どころか、ガッツリ{netabare}キス{/netabare}してますやん。
愛だの、恋だのは一切言わないけどw
なんで唐突にそれをした?!一切ムード無しwww

もう見てからだいぶ時が経ったので、多くは語らない(忘れた)けど、
中華風ギャグの崩し方がやっぱり引くよなー。
それまでシリアスで引っ張っていたシーンで、いきなりキャラ崩してギャグにするんだけど、脈絡なく相手を攻撃してギャアギャア言っているように見えて全然面白くないんだが。

そう言えば、海外反応系で「ドリフターズ」のギャグシーンも欧米では受け入れられない人多数だったな。
自分としては和やかに皮肉の応酬しているとこなんかギャグシーンとして秀逸で好きだったんだが。これが理解できない欧米って…
とか思ったけど、お笑いの文化の壁は厚い。
(それにしては、自分の好きな斉木楠雄は一部の欧米人には大ウケだったな…まじで境目が分からん。)


そいや、中華製OPが途中からコロッと日本語歌詞になっていたのには笑った。無駄な労力だったね。
別に歌がメインじゃないから、そこは力入れなくても良いんだがw


まあ、全体的に耽美系BLの雰囲気を出そうとして中華なりに頑張っていたのは感じられたよ。そこは評価する。
(ふとしたシーンが妖しく儚げで美しい…まさに耽美)
最近の日本だと耽美系は少々廃れている感じがあったから余計に好ポイント。
耽美系はOVAはまだしもまずTVアニメ化されないしね。
(その日和具合がガチBLアニメが成功しない理由だと思う。セレクトする原作がまず面白くないから、本当にアニメ化するほど売れてるのか?ってまじで思うし、そういうのに限って何故か巻数が多いし。ロマンチカが売れたのはごり押しアニメ化で先駆者だったからと思っている…←独断と偏見)

まあ、そんな中で当作品においては、BL界の一筋の風のように気持ち良く吹きそよいでいきました。(大抵は風になれない・・・つまり空気ってことさ!)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 9

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ハオライナーズ枠作品…って、既に枠化されていたんですね。

この作品の原作は未読…最近各クールに1~2作放送される発信源が中国の作品の一つです。
日本と中国とでは文化、歴史、民俗的違いがあり、時にその違いを作品の中で如実に感じる事がありますが、アニメを日本で定着させる上でしっかりステップが踏まれていたと思います。

最初は日本の制作陣が中国の作品を取り上げてアニメ化…
次に日本と中国の制作陣が協働で中国発の作品をアニメ化…
そしてこの作品もそうですが、スタッフはほぼ中国の方々で占められている…
アニメの歴史に大きな差がある事を踏まえ、段階的に中国独自の作品を独自の方法で浸透させています。
なので、視聴する側も違和感なく入り込めるような配慮がなされていたように感じました。
だって、タイトルにも記載しましたがTOKYO MXでは「ハオライナーズ枠」が設定されているそうなので。

そして肝心の作品の内容ですが、やはり民族的違いを感じずにはいられません。
主人公は特別…所謂英雄で、選ばれた存在…そして強い…
最初は普通の一般人…けれど、ひょんな事から自分の背負う運命や力に目覚め、物凄い力を発揮していく…
そしてひょんな事とは…例えば運命のパートナーに出会ったり、突如戦いに巻き込まれたり…
ひょんのバリエーションは様々ですが、この様なヒーロー的な作品が好まれるのはこういう運命に憧れを抱くから…若しくは面白さが分かりやすいから…

きっと日本の人口の数倍を抱える中国なので、物語のジャンルも色々存在しているのだと思います。
だから原作の人気もさることながら、中国作品の特徴を日本で打ち立てる…という視点で見てみると、分かりやすさが大切なんだと思います。

この作品の主人公の楊敬華 (ヨウ ケイカ)は、運命の人である端木煕(タンモク キ)と出会い彼を守護する立場となるのですが、端木煕が特別な存在なので、楊敬華の事を良く思わない人が色々と企てを図り…絶体絶命のピンチを経て、楊敬華は自分自身が秘める本当の力に目覚めていく…物語はざっとこんな感じです。
これまでいくつか「ハオライナーズ枠」の作品を見てきましたが、構成はよく似ていると思います。

ただ一つ難を上げると、アニメ化される範囲が圧倒的に狭い…という事でしょうか。
2017年冬アニメで霊剣山の2期が放送されましたが、この様に中国発の作品で継続して放送される作品は決して多くありません。
続編が放送された霊剣山ですら物語としてはまだ序盤…
物語の核心に迫る前でアニメが終わってしまうので評価が難しいんです。

それでは、この作品がつまらなかったか…というと好みはあると思いますが、決してつまらないとは思いませんでしたが、物語の核心は遥か彼方なんだろうな…と思いながら視聴していました。

物語の続きが気になるなら、その続きは原作で…
という思惑もあるかもしれませんが、私はそこまで手が届きそうにありません。
だって、日本の大好きな作品ですら原作に手がついていないのですから…

これから中国発の作品がどの様な道を進んでいくのか…
これには興味があるので、これからも「ハオライナーズ枠」の作品は視聴したいと思います。
今後、あっと驚くような作品が放送されるのを期待しています。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 6

Miyu_miyu さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

続きが気になる!二期でてほしいなぁ~

まず、最初にこれは私、一個人の感想であることと、私は基本なんでもありなので、評価はわりと甘めにしています。それをご理解いただけたうえで読んでいただけると光栄です。

とうとう最終回!! 観終わりました(^^)他の皆様のコメントを拝見するとクソアニメみたいな評価ですが・・・
そうですね、私は物語としては面白いと思いました。そもそも主人公が幽霊って言う設定はここ最近のアニメでは久しぶりだったので、新鮮に思えました。
原作が中国の作品って言うのも、興味がわきましたね。たいてい外国の作品だと日本の作品には及ばない印象がありますが、取りあえず見てみようと言うノリで観始めましたが、まあまあだと思います。(もっとひどい物もあるからなぁ~www)
二人が出会ったのは偶然だったのか、運命のいたずらか・・・二人の前世(祖先)が関わっている設定も恋愛方面でも観ていてドキドキしました。過去にどんな事があったのか、その出来事が今の主人公たちの関係にどう影響しているのかが、毎週だんだん解っていくところを楽しんで観させてもらいました。
作画はまあまあかな・・・。もっとひどい物も知っているので、それと比べたらわりと丁寧な作品だと私は思います。たまに「このシーンは本当に必要なのかな??」と思うところはありましたが、全体的にはいいアニメだと思います。
BL好きな方には「物足りない!もっとドキドキするシーンが欲しい!」と思う方もいらっしゃるかもしれません。けいこうで言えばSuper Loversが近いと思います。
私はこのアニメをどっちかと言うと恋愛物としてではなく、二人の信頼関係(友情/家族愛の一種?)をベースにしたアニメとして観ていただきたいなと思います。恋愛要素はあるにはあるのですが、あいまいな所なのではっきりした関係ではないですね・・・
ですがもちろん、幽霊物や妖怪系がお好きな方には見てもらいたいですね。
話は面白いので。
ただ、最後のシーンがすっきりしない分、二期をやってちゃんと物語を完結して欲しいですね。思わせぶりな場面で終わるのは正直あまり好きではないので。(笑)
それでも、観て損はしないと思います。(結局人それぞれですが・・・)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 6

61.9 13 妖怪で幽霊なアニメランキング13位
境界のRINNE(TVアニメ動画)

2015年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (361)
1770人が棚に入れました
同じ高校に通う死神少年・六道りんねと、幽霊が見える少女・真宮桜。
りんねは、学校中から寄せられる霊の悩みを解決し、その依頼料のおさい銭で生活するのだが、とある事情でとても貧乏!
除霊グッズも買えずに桜に借金する始末。お互い気になるのに進展しない2人の関係はどうなる!?そしてりんねの宿敵とは?
りんねと桜、契約黒猫の六文など、個性豊かな仲間たちよる、霊界をも巻き込んだ奇想天外な放課後が始まる!

声優・キャラクター
石川界人、井上麻里奈、生天目仁美、木村良平、柿原徹也、徳井青空、洲崎綾、坪井智浩、ゆきのさつき、山口勝平、玄田哲章

平尾町愛好会 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

何とも言えない独特な面白さ‼︎の一言です‼︎そして、2期も期待しています‼︎

正直このアニメが始まってから、それまで一番にお気に入りで観ていたグラビティフォールズより見逃さずに、あの独特な世界観にすっかりハマってしまい、とても夢中になって面白く観ています‼︎2クールで終了(のハズ)ですが、はやくも続編希望です‼︎
2015年9月20日追加:最終話まで、沢山の笑いと一見地味だけどジーンときた少しの感動が絶妙にマッチして、本当に今の時代にはなかなか無い、癖の強い独特な面白さに最後まで楽しんで観れました‼︎来春からの2期も大いに期待しています‼︎(またこの様ないい意味で独特な面白さで、老若男女の皆様を楽しませる、本当に心底から観て良かった、と思わせるアニメが今後多く世に出てくれる事を強く切望しています‼︎)最後になりますが、キャスト&スタッフの皆様、半年間を独特な面白さで、とても楽しませてくれて、お世辞抜きで、本当にありがとうございました‼︎

投稿 : 2024/12/21
♥ : 15
ネタバレ

コエンマ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

タイトルなし

オープニング:KEYTALK『桜花爛漫』
エンディング:パスピエ『トキノワ』
オープニング2:パスピエ『裏の裏』
エンディング2:くるり『ふたつの世界』

原作:高橋留美子

石川界人:六道りんね
井上麻里奈:真宮桜
生天目仁美:六文
木村良平:十文字翼
村川梨衣:鳳
雪野五月:魂子(りんねの祖母)
玄田哲章:ナレーション

3話
黒猫の六文(ロクモン)気に入った!顔が人間やん。
りんねに空高く蹴られたのに、何気に桜の隣いてる
ww
六文、魂子による笑顔の解雇通告・・笑えない。
それで、りんねの所に来たのね。。。

4話
{netabare}十文字翼という人物登場。
転々と引っ越ししていたらしい。真宮桜とクラスメイトに。桜の友人(ミホ)に臼井(幽霊?)が生きてた時、好きだったみたいで裏返した黄泉の羽織を着て実体化した。それでダブルデートをミホが持ちかけて、なんやかんやで遊園地に6人!臼井君は満足して成仏した感じです。{/netabare}

5話
トイレの花子さん
{netabare}教室の多数の手形の仕業は少女。それはトイレの花子さん。5年前に十文字のせいでトイレを追い出され、仕返しをしようとしている。
力のない花子にバカでかい(10万円賞金の悪霊のトイチ)のが力を与えていた。後からりんねが花子に力をもらい続ければ、花子はトイチに最後は吸収されると伝える。
六文が持って来た死神のカマをりんねが受け取り分裂した悪霊を攻撃。突然悪霊トイチは花子に向かっていき、十文字が本のカドで攻撃、その隙にりんねが全部の悪霊(トイチ)を死神のカマで成仏させた。

十文字は5年前の事を反省し花子に謝る{/netabare}

6話
{netabare}祠の中に子供達の声が!その声を聞いた桜はりんねの所へ。りんねの所には依頼人(猫田タロー)が。小学生の弟(ひろし)が猫のように変わり果てた件。猫田の家まで行き弟に会うが本人ではないと、りんねが見破り、逃げようとする化け猫を死神のカマで狙うが地面に当たり折れる。
猫田母から行方不明の子供の話を聞き、祠の声が結び付くと気付いた。
十文字は家まで行きタイチに会うが、それも本人ではない。その正体は猫田弟が祠の戸を開けたのがキッカケで封印が解けた化け猫達だったのだ!
ネコミミだまし神によって、不意討ちを狙って、六道と化け猫達は祠に入れられる、が、十文字が祠を破壊し、解放!ナイス、サポート!!
実はネコミミだまし神が子供を騙し、祠の扉を開かせたのである。
戦いに戻そう、出前で大トロ寿司(3万円)頼んだ十文字を化け猫達は食い付き、聖灰?にマタタビ入りのを浴びせるように化け猫に当てる。マタタビは猫の好物らしい。それに満足し成仏しました。
ネコミミだまし猫の仲間、社長と秘書登場。
最後の小学生のお礼千円の四人の反応が面白い。他にも面白いとこありましたが{/netabare}

7話
{netabare}バイクで彼女を迎えに行く途中事故して亡くなった話を友人から聞く桜。その時、幽霊のその人らしき人が、その隣にも誰かが。
りんねに手紙の依頼で、屋上に。同じようにきた男女二人。流れで事故にあった男性(レイジ)が入院してる所に4人が来た。
れいじは男女二人(スズとトモヤ)が出来ていると思い、妬いていた。それを裏で利用していたのが魔狭人。小学生の時、りんねにあって邪魔されたことに恨みが。
レイジをなんとかしないと!六文やっと、出てきた。
学校で暴れたれいじは彼女に嫌われ、泣きながら逃げ出す。レイジが無気力になっている間に魂をビンに入れる魔狭人。地獄へ行こうとして、りんねが追いかける{/netabare}

もう何話抜けたか・・・
りんねの父親も登場し、色々あっての『くどい』の話。

『くどい』の次
お化け屋敷と、水着アイドルは霊
りんねはまだ桜に誤解をとけず

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

貧乏主人公と鈍感ヒロイン

高橋留美子さん原作ラブコメディー。
NHKなので、安心の構成です。
キャラデザが今風に変わり、美形度アップです。

本作を一言でいうと、幽霊貧乏ラブコメ。
主人公りんねの喰うや喰わずの生活が哀れです。
もっとも印象的なのが、OP映像。
10円玉コロコロポットン、赤涙ドバッです。
そんな調子なので、ドタバタ感が拭えません。

幽霊見えちゃう系ヒロイン桜は冷静ですね。
何事にも動じないないその態度は、山の如し。
命の危機にさらされようともマイペース。
度量の大きさは、宇宙大です。
その性格ゆえ、りんねとの関係は、いっこうに・・・
自分の感情にも鈍感なんです。

桜を演じるは井上麻里奈さんです。
私は不良系声を推していますが、淡々系声もいい。
淡々としたツッコミもこれまた素晴らしい。
井上麻里奈さんの新しい魅力を発見しました。

ラストにNHKより手紙が・・・
2期決定のお知らせ。
心憎い演出です。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 28

64.4 14 妖怪で幽霊なアニメランキング14位
真夜中のオカルト公務員(TVアニメ動画)

2019年春アニメ
★★★★☆ 3.1 (204)
673人が棚に入れました
フツーの公務員になったはずの新宿区役所職員・宮古新が配属されたのは、東京23区すべての区役所に人知れず存在する「夜間地域交流課」だった。そのお仕事は、人ならざる者が関与するオカルト的事象の解決。先輩で課のリーダー榊京一、オカルトマニア姫塚セオに連れられて人の世の理を超越した存在と対峙しに、夜な夜な出勤する。

声優・キャラクター
福山潤、前野智昭、入野自由、遊佐浩二、櫻井孝宏、土岐隼一

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

妖怪、精霊、神々といった超常的存在との平穏を図りながら、都内でのオカルト事件に対応する夜間公務員の物語。

この作品の原作は未読です。
事前情報一切無しで視聴を始めて、気が付いてみたら完走していた…私にとってそんな作品でした。


フツーの公務員になったはずの
新宿区役所職員・宮古新が配属されたのは、
東京23区すべての区役所に人知れず存在する
「夜間地域交流課」だった。

そのお仕事は、
人ならざる者が関与するオカルト的事象の解決。

先輩で課のリーダー榊京一、
オカルトマニア姫塚セオに連れられて
人の世の理を超越した存在と対峙しに、
夜な夜な出勤する。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。
公務員の中でもオカルト的な相手との接触を生業とするのは、普通に考えると物凄くリスキーです。
同じ給料しか貰えないのなら絶対配属されたくない部署だと思いますが、新が配属されたのはある意味必然でした。

それは、新たにしかない…かどうかは分かりませんが、少なくてもこれまで登場したキャラの中では新だけが「砂の耳」を持っていたから…
妖怪、精霊、神々、これら一般の人間には感知されない超常的存在を、この作品では「アナザー」と呼んでいるのですが、砂の耳の持ち主はアナザーと対話することができるんです。

アナザーが何を言っているかを理解することができ、アナザーにこちらの意思を伝達することができる…
確かに凄い特殊スキルだと思います。
でも、見方を変えて考えると、アナザーが何を言っているかが全く分からない状態で、これまで超常的存在と対峙してきたことの方が遥かに凄いと思います。
下手したら、相手を怒らせてしまうかもしれない…
そうなったら、相手がどんな手を打ってくるのやら…底が知れません。

何故、新が砂の耳を持っていたかは、彼の出生に秘密があるようなのですが、結局のところ、この件については真相に辿り着きませんでした。
そこは完走しても少しモヤっと感が残るかもしれません。

だから…なんでしょうね。
アナザーに近づきすぎるな…と新が先輩たちから警告を受ける場面を何度も見ました。
そりゃそうです…アナザーと呼ぶ位、人間とは在り方から異なっているのですから…

彼らと対話する以上、ある程度寄り添う必要があります。
それは先輩たちからすると、十分過ぎるくらい危険領域に踏み込んだ行為…
でも対話が、解決に向けた一番の近道ですから…

慎重さを無くして良い訳じゃありません。
新の加入をきっかけに、仕事の仕方が変わりました。
例えば人間とアナザーで酒盛りするとか…

お互いの意思疎通が図れなければ、絶対実現できないことです。
人間とアナザーは共生していかなければいけない間柄である以上、交流は欠かせません。

もちろん、新の仕事のやり方を否定する同業者も存在します。
誰もが砂の耳を持っている訳じゃない…
持たざる者には勝てない…?
特にエリートなら真っ向から否定するでしょう。
じゃないと、これまで積み上げてきた自信を、きっと失ってしまうから…

だれもが能力者ではないんです。
選ばれなかった者は、自らに努力を課すことしかできませんから…
私も選ばれなかった側なので、否定する人間の気持ちは良く分かります。
この作品がスルっと完走できたのは、そんな視聴者に寄り添う視点で物語が描かれているからかもしれません。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、福山潤さんの「dis-communicate」
エンディングテーマは、土岐隼一さんの「約束のOverture」

1クール全12話の物語でした。
物語は綺麗に纏まっていたのではないでしょうか。
作画も特に崩れや乱れは感じませんでした。
設定も良かったからでしょう…しっかり堪能させて貰った作品でした。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 18

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

自治体のオカルト対策部署もの(舞台が新宿みたいな都会なのは珍しい?)

== [下記は第1話視聴時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
原作は「月刊ASUKA」で連載が開始されたマンガらしいです。同誌は創刊当時くらいしか読んでいませんが、基本的には若い女性向けの漫画誌であると認識しています。現在は「コミックNewtype」に連載誌が移っているようです。

この世代向けに最近ライトノベル、漫画などで「あやかしがどうのこうの」的なお話が多数ありますが、本作も一応その流れに乗っかった物なんでしょうか?

「自治体がオカルト対策部署を持っていて、主に夜中して妖怪などの怪異に対処するために活動する」的な設定は例えば少年ジャンプで連載していた『クロクロク』などいくつかありますが、場所は多摩であったりとか微妙に都会になりきっていない所が残っている舞台が多く、私の知る限り通常の現代の設定で新宿のような都会の区役所にそういう対策課があるのは珍しい気がします。
(<魔界都市>シリーズや『血界戦線』のように世界そのものが変わっちゃっている話だと都会が舞台の話もわりとあるとは思います。)

ということで作品自体は主に女性向けに作られているとは思いますが、第1話を観た感じではキャラクターデザインなどの好みはあろうかとは思いますが、男性視聴者が観てもわりと大丈夫な感じでした。

『神様はじめました』や『かくりよの宿飯』など、あと方向性は違いますが『楓鹿堂よついろ日和』くらいの感じが大丈夫な男性なら充分に観られると思いました。

部署に新人配属された主人公の宮古新(みやこ あらた)には本人も現時点で自覚していない秘密がいろいろとありそうです。個人的にはこういう少女漫画っぽい作品はけっこう好みなので注目して観ていきたいと思います。
== [第1話視聴時レビュー、ここまで。] ==

最終回まで観終わりました。とりあえず毎週楽しみに観ていましたし、アニメを観た結果として原作がわりと面白そうと思えました。夜間地域交流課の面々のキャラ立ても良かったと思います。

安倍晴明絡みの詳細はアニメ化範囲ではわからない点も多いですが、これは原作で追々明かされていくんでしょうね。

ところで「砂の耳」って人語にも応用できて外国語がわかるとかにはならないんだろうか…(笑)?

投稿 : 2024/12/21
♥ : 31

咲雪 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

気のせいだった

漫画のさわりを読んで面白いなと思い、アニメを観ました。

面白いと思ったのは気のせいだったのかな?という感じ。漫画で読むから面白い作品なのでしょうか。

能力や生い立ちが特別で他は無個性、空気の主人公。掘り下げが弱い周りの人達。女性向けなのは分かるけど、もっとキャラクターのエピソードがあれば印象に残ったなと思いました。

良かったのは、漫画でわからなかった天使と天狗の大きさの違いがアニメではわかったこと、はさておき歌は耳に残りました。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 0

65.9 15 妖怪で幽霊なアニメランキング15位
GS美神[ゴーストスイーパー](TVアニメ動画)

1993年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (128)
665人が棚に入れました
GSの仕事には巨額のギャラが発生します。例えば巨大オフィスビルに住み着いた悪霊を退治して「悪霊からの地上げ」を 成功させれば、何億ものギャラが転がり込むというビッグビジネスなのです。主人公の美神令子はそんな花形職業の中でも実力も超一流ならギャラも超一流の美人ゴーストスイーパー。美神はこうした事件にまつわる妖怪、悪魔、悪霊たちを様々な特殊アイテムを使って、退治したり時には成仏させてギャラを稼ぎまくります。美神のパートナーは、美神の色香に血迷って自給250円という超安いギャラでアシスタントのバイトをしている横島くんと美神にお祓いしてもらって成仏するため日給30円のギャラを貯めている300年前の娘の幽霊おキヌちゃんの二人。これに美神の商売敵やとんでもない能力を持った世間知らずの箱入り娘GS等が絡んで、オカルチックな中にコミカルなアクションやギャグが満載。

Dkn さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ボディコン除霊師登場! 美神除霊事務所出動せよ!!

長い髪なびかせて~♪悩ましげなボディ♪

この都市(まち)を♪ハイヒールで~
跳び回れば Big money coming,yeah!

このOPがとってもカッコ良かったですね。
夜の摩天楼に蔓延る霊と戦うゴーストスイーパーたち。
EDの余韻も素晴らしいのです。

GS(ゴーストスイーパー)とは
霊退治をする国家資格も存在する職業のこと。

朝の8時半から放送されていたサンデーアニメ。
バブル時代の象徴ボディコンに身を包んだ主人公
『美神令子』と愉快な仲間たちが暴れ回ります。

日曜朝からボディコンねーちゃんが拝めるとは…

(T人T) アリガタヤ×2


朝アニメらしく原作より多少表現の軽減があるものの
全45回にしては作画の崩れも少なかったですし
回によっては原作再現120%くらいの出来でした。
何より全話原作にある話だというのがいいですね。

原作のキレキレなギャグ度を完全再現は流石に難しい…。
アニメ化によるメタフィクションも多く盛り込まれてました。


よく勘違いされているのですが、
この『GS美神』アニメとして“大成功”を収めました。
枠屈指の視聴率なのに予定通りの一年で放送が終わったのは
子供向けに玩具が売れなかった一点だけ。
いくら視聴率が良くてもスポンサーは玩具メーカーなので
そうなりますね。(慈善事業じゃないので)

同作者の『絶対可憐チルドレン』も朝枠で、
ヒロイン明石薫の母と姉がGS美神の
メインヒロインを担当した声優2人。最高。

作者も犯人役で登場と、当時とても嬉しかったのを覚えてます。

原作9巻までのエピソードがアニメ化
1話完結が多い原作なので時系列は再構成されていて、
最終話は今までの主要な登場キャラが出るお祭回。

6巻で登場する夢を操る悪魔『ナイトメア』が
佳境の話として登場します。原作はこの後10巻から
助手の横島忠夫が美神令子と並ぶW主人公として
成長し始め俄然面白くなるのですけど、
アニメでは、残念ながらここまで。

結果論ですが朝アニメとして良い作品だったので
不完全燃焼なくらいが華なのかもしれない。
綺麗な思い出として残ってよかったと今では思ってます。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 24

アイコン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ボディコン霊媒師が活躍するスケベギャグホラーアニメ(笑)

原作未読。

時代を感じる服装に、
時代を感じるノリの
とてもアニメらしいおバカな
ホラーギャグコメディー(笑)
ノリの素晴らしいアニメでした。
まぁ前に見た作品なので
うろ覚えですけどね(^^;

つか、時代が時代なだけに
声優さんが豪華すぎる(^^

突っ込みどころが多いですが、
ぶっ飛びすぎてまぁ面白いです。
変に突っ込んではいけません。
ノリが大事です。
横島くんも邪ですし。

スケベで時代を感じるノリなので
ちょっと人を選ぶかもですが、
ホラー要素は皆無に近いです(^^)
なので気軽にご視聴を。
作品としては面白いと思います。

自分はこういったぶっ飛んだアニメは好きですので、
お気に入りまでにはいきませんが
テンポがいいので見れる作品でした。
まぁ、作画はともかく、
話が昔なだけに長いので、
全部見るには時間が必要かも(--;)

ただこれでも原作の冒頭部分しか
放送されていないようで。
横島のパワーはあんなものじゃないらしいです。
気になる方は原作も買ってみては?

OPが無駄にいいです(笑)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 7

01oinaris さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

1993年当時のギャグアニメの中では一番だった

このアニメを見るためだけに日曜朝早起きしていたなぁ。
ふと懐かしくなって半年前に再度視聴。

容姿端麗運動神経抜群(ただし金に強欲な守銭奴で性格に難がある)なゴーストスイーパー・美神礼子が、助手の主人公・横島忠男や幽霊のおキヌちゃんを超薄給(おキヌちゃんはほぼタダ同然)で奴隷のように働かせつつ、巷に蔓延る悪霊共を退治して金儲けするというストーリー。
基本的にはギャグアニメ。典型的なボケ&ツッコミ、ちょっとしたお色気シーン(日曜朝から家族でも見られるレベルですが)、ごく稀に入る自主規制ピー音、四半世紀前を思い出しながら楽しめました。おキヌちゃんはやっぱりかわいいなぁ。
当時原作コミックも買ってましたが、そちらの方が笑いどころが多かった。アニメは原作の面白さを出し切れていないのがちょっと残念。

この年齢になって再視聴すると、あの当時とはまた違った観点になります。
美神&横島ペア、良く声を聞いていると…あの世界的人気アニメの夫婦。
そう、鶴ひろみ&堀川りょう!(鶴さん…合掌&涙)ブルマとベジータです。
声質もかなりそれに近いので、目をつぶって聞くと女王ブルマと変態ベジータの夫婦漫才にしか聞こえない!
きっとベジータは家の中ではこんな感じ…?と想像してみたり。
そして千葉繁(ドクターカオス)の怪演、うる星メガネやめぞん四谷を彷彿とさせる。

最近のアニメしか知らない若者にはあまりお勧めできる作品ではないですが、30代より上の方でふと当時のアニメを見返してみたくなった…という人にオススメします。

鶴ひろみさんの声聞いて感傷に浸る…きまぐれオレンジロードも見返そうかな…

投稿 : 2024/12/21
♥ : 7

65.1 16 妖怪で幽霊なアニメランキング16位
ゲゲゲの鬼太郎 [第2作](TVアニメ動画)

1971年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (27)
142人が棚に入れました
妖怪ポストは救いを求める手紙で膨れ上がったまま、雨に打たれて立ち腐れようとしていた。鬼太郎はもうずっと前に、ゲゲゲの森から姿を消していたのだ。実は鬼太郎、妖怪たちとの戦いに疲れ切ってしまったのか、ひなびた漁村に住みかを移して、目玉おやじと共に晴耕雨読の生活を送っていた。平和な日々はいつまでも続くかに思えたが、運命が彼を放っておかなかった。突如現れた妖怪・泥田坊によって、世話になっていた少年の父が犠牲になってしまったのだ。それをきっかけに、鬼太郎はゲゲゲの森に戻って妖怪がらみの事件屋に復帰することになる。折しも時は高度成長期。欲望に憑かれた人々が人間らしい心を失ってゆく世の中では、さすがの鬼太郎も苦戦の連続だ。なぜなら醜く歪んだ人の心こそ、妖怪以上に妖怪らしい恐るべき存在だからである。

声優・キャラクター
野沢雅子、田の中勇、大塚周夫、小串容子

たこ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

社会風刺アニメの鉄板

カラーで楽しめる鬼太郎。
前作は戦闘シーンの有無はともかくバトル要素が強かったことに比べ
この2期は『妖怪』を使った社会風刺色がとても強く
初代ウルトラマン同様に人間心理や社会を悪とみなす結末が非常に多い。
元来妖怪とは幽霊や化物とはその意味が大きく異なり
有名どころでは民族宗教を背景としたもの以外にも
自然現象や後ろめたい事象に大して名と体が付いたモノも存在し
要するに妖怪は人間社会が産み出した産物とも考えられると思う
その『妖怪』を表現したメッセージ色が強い作品と言える
製作スタッフはよほど原作が好きなんだろうなあ。
子供向けとは言い難いが大人にこそ是非見ていただきたい名作中の名作

投稿 : 2024/12/21
♥ : 1

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

カラー版ゲゲゲの鬼太郎は怖さ倍増、マニア受けする猫娘登場。

1971年放送のテレビアニメ 鬼太郎第二期 一期終了から2年半後 全45話

原作 水木しげる 制作 東映動画
演出 白根徳重 高畑勲 他

70sは新作ではなく一期の続編なのでリメイクは一切ありません。
鬼太郎のストックの多くは貸本時代の墓場の鬼太郎だったため、一期放映後にはそれほどエピソードは増えず、鬼太郎以外の水木作品からの借用が多いです。
なので、一期と二期は連続した作品と捉えられますが、
カラー化とブサ可愛いあでやかワンピースのヒロイン猫娘登場で新たな魅力が生まれています。

一期のような鬼太郎大ピンチはそう多くはありませんが、牛鬼やかまぼこでは手に汗握るシーンもありました。
鬼太郎が女装して妖怪をたぶらかして力を奪うなど唖然となりました。
猫娘と女装鬼太郎が並んでいる画像は時代を超えているかも。

他の方もレビューしている通り、妖怪退治ではない怪奇ストーリーが多いのも特徴です。
アンコールワットの亡霊、イースター島奇譚、足跡の怪など怖いですよ。

一期と合わせて、古いながらも楽しめる作品だと思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 14

64.6 17 妖怪で幽霊なアニメランキング17位
放課後少年花子くん(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (19)
109人が棚に入れました
「ねえ知ってる?この学園の七不思議にまつわる奇妙な噂」 旧校舎3階女子トイレの3番目には『トイレの花子さん』がいて、大切なものと引き替えに願いを叶えてくれるという。 かもめ学園の七不思議・トイレの花子くんと、その助手になったオカルト少女・八尋寧々。 怪異事件ばかりが起こるこの学園で、彼らは平和な日をどう過ごしているのか。 これは本編では描かれない、ゆる~い放課後のひととき。

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

まあ本編を見ていないので… でも本編の雰囲気は何となくわかりました

本編の方の感想を見返しましたがあっさりした感想でしたね。
なんかいまいち、くらいでした。
だったらこれをいちいち見る必要もないかと思いましたが、一応全部1話は見てみました。
無駄に頑張ったものです。

でまあ… いや見るほどではないのですが、ほどほどには面白かったです。
で、本編をちょっと誤解していたかな? とも。

ヒロインと花子君のラブコメかと思っていたのですが、いやそうなのでしょうけれど、ヒロインには別に想い人が居るんですね。で、その彼は花子君を除霊しようとしていると。
花子君もただお気楽にしているだけではなく色々苦労もしていそう、など。
本編もちゃんと見ていたらもう少しは面白くなったのかな?
と思えました。

とはいえ別に見続けたいほど面白いわけではないので、やっぱり原作ファン以外は切って良いかと思いますが。
でも作画もテンポも悪くなく、質自体は決して悪くないアニメだと思いました。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 0

あんこもち さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

もっけちゃんかわ(*´艸`*)

「地縛少年花子くん」のスピンオフ作品(ほぼほぼもっけちゃんの物語)です。
もっけちゃんは、うさぎ型の妖怪なのでとっても癒やしです(*´艸`*)✨
本編未視聴でも視聴可能ではありますが、怪談好きな方や幽霊好きな方は、是非とも本編を!
イラストがポップな雰囲気なので、多少苦手な方でも見やすいかと思います(*^^*)
2期も制作が決定しているので、今挑戦するのがオススメですよ〜♪

投稿 : 2024/12/21
♥ : 0

53.0 18 妖怪で幽霊なアニメランキング18位
闇芝居(第3期)(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★☆☆ 2.8 (68)
339人が棚に入れました
前作をはるかに凌ぐ斬新な恐怖演出になっているという。また、都市伝説を引き起こす個性豊かな100体超の不気味なキャラクターが登場するのも特徴で、彼らが縦横無尽に暴れ回る。

声優・キャラクター
村井良大、相沢梨紗、鳥越裕貴、山本侑平、喜屋武ちあき、酒井瞳、未来みき、川村あやの、増本庄一郎、池田優斗、板尾創路

野菜炒め帝国950円 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

なぁ?なぁ?なぁ?これホラー?なのかYO

ショートホラー。
1話 4~5分あるかないかくらい。
1と2期は見てません。

今回は久々にゲート以来2度目のまどマギのまどかと振り返る闇芝居3です。


絵柄と言いタイトルといい中々のホラーっぷりを予感させてくれる期待の一品。

まどか「い、いや…だから…あのね。ホラーじゃなくてね。その…ギ、ギャグっぽいなぁなんて」


まず絵柄が結構独特で不気味さが倍増する実にホラーに合ったモノだったと思うのです。

掴みもそれなりに良くて一応引き込まれるものは感じるわけです。

まどか「何言ってるのよもう…嘘でしょう?」

いいえ 本心です。
そう、ここまでは確かにそう悪いものではなかったはずなのです。


そのすべてをぶち壊すワルプルギスの夜・・・ではなくてオチさえまともなら。

なので純粋にホラーというものを期待して視聴してた私を含め純粋な方々は・・・

まどか「みんな騙されてただけじゃないっ!!」

となるわけなのです。

(情緒不安定な)まどか「ひ…ひどいよ、怒鳴らなくても」

ならオチがどのように弱いのかと言うと・・・。
総じて雑なんですよね。丸投げというかなんというか。
しかも最後が判で押したように化物系のオチなわけで。

化物系てのはホラーとしては弱い部類だと個人的には思います。
ホラーに期待するものはやはりそっちより心理的恐怖、心霊系恐怖だと思うのです。

このオチのいい加減さ、雑さは同じホラー系短編ドラマ?の「新耳袋」を彷彿とさせます。


そのせいでホラーであるはずの闇芝居がどういうわけかどこかギャグっぽく見えてしまうような。

まどか「私があなたと契約したら、闇芝居ちゃんの体をホラーに戻せる?」

ホラーに戻すとかではなくてこれはもうそういうものとしてギャグホラーとして割り切って楽しむほうが妥当なのだと思うわけです。


他に大きな見所はと言うと・・・。

実は本編すっ飛ばしてEDにあるのです。
このEDが一風変わったものでして無表情な少年?の周囲をベルセルクのベヘリットみたいな気味の悪い顔が取り囲み意味不明なラップを刻むというものなのですが。

このベヘリットが最初は1人なのですが話が進むごとに1人づつ増えていき見事なフォーメーションを形成していくわけなのです。

こんな感じですね。

2話 

(´^ω^`) (´・ェ・`) (´^ω^`)

3話
      (´^ω^`)

(´^ω^`) (´・ェ・`) (´^ω^`)

当初闇芝居に期待してたホラー的な何かに対する興味等消えうせ、次はどこにキモいベヘリットを出現させるのだろうというおかしな方向への興味へと変化していくわけです。

まどか「さやかちゃん、やめて。お願い、思い出して。こんなこと、さやかちゃんだって嫌だったはずだよ」
さやか「やっぱそいつ(ベヘリット)、私にしか見えないんだ・・」

あ、これは不味い。
さやかファンに吹っ飛ばされる。


もう1つの見所は最終話のラストのオチかなあ・・・。

紙芝居を前にした子供らの顔がそん時の自分の表情まんまでねぇ・・・。

お前ら今こんな表情して見てんだろ?とか言われてるようでなんだか謎の敗北感。

え?本編の見所?
う~ん・・・・・。
サクサク見れる所?

まどか「もうやめて…!みんな、みんな信じてたの。信じてたのに裏切られたの」


ともあれ内容はともかくこの手のアニメは感想書く側からしたらとてもフリーダムに書けるのでそういう意味では大好きです。そういう意味では。

つかよくこれ3期まで続いたな・・。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 19

daruma さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

確実に劣化

 一期、二期とはちょっと変えてきましたね。 

 ひたすら意味不明でした。毎回ストーリー性がなくて最後にグロテスクな化け物が映って終了...ってワンパターン

 一期、二期、と確実につまらなさが加速していっています。

 最終話はOP、ED、一気につながる感じにしたのは良かったんですがそれに関しても説明不足というか解釈がいろいろできすぎて、明確な回答が欲しくなってしまいます。

 声優として、でんぱ組.incのりさちーが出演していたことがうれしかったので声優の評価はちょっと高くなりました。すごく上手かったと思います!

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4

てーお さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ぬ~

1期
人の潜在する恐怖を呼び起こす。
民話をベースに構築されたよーな深層に響く感じ

2期
現代社会に怖いモノを押し付けて雰囲気を醸し出す感じ

3期
2期よりも曖昧に怖さを付けようとした感じ

期待した2期の出来よりさらに作り物っぽさが増し興ざめ

深夜に家で一人で見ても、風呂入って便所行って寝れる程度

1期のような擦りこまれるよーな何かが欠ける。

相変わらず画風、演出はナカナカいい感じだが、本筋が微妙

故にお勧め度、3/10

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2

65.8 19 妖怪で幽霊なアニメランキング19位
天官賜福(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (62)
179人が棚に入れました
仙楽国の太子・謝憐(シエ・リェン)は天賦の才を持ち、人々を救うことを志して修行を積み、飛昇し武神となった。しかし彼は二度も天界から追放されてしまう。そして800年。謝憐は三度目の飛昇を果たした。しかし”三界の笑い者”といわれる彼に祈りを捧げる者は今やどこにもいない。謝憐は功徳を集めるべく、人々の住む下界に降りてこつこつとガラクタ集めをしながら、神官として出直すのであった。ある日、謝憐はガラクタ集めの帰り道で、”三郎(サンラン)”と名乗る不思議な少年と出会う――

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

設定が凝り過ぎた中国BLアニメ

中国小説原作の古風なファンタジーのBL一歩手前アニメ
アニメ一期はまだあまりBLっぽさが前面に出てないですが、原作はBLです
※中国本土では同性愛が推奨されてないため、アニメはBLを薄くしたのだと思います

すごいクオリティだし物語も凝っています
小難しい話はスルーしてBL視点で見れば最高だけど、BLに興味なくてストーリーだけ楽しみたい人にとっては敷居が高くてきついアニメだと思います
かなり辛辣なレビューになってしまいましたが、美術も物語もキャラの信頼関係も美しくて素晴らしいBLアニメ、説明不足で敷居高すぎる序盤がとにかくもったいない

このアニメの欠点はアニメづくりや海外展開に慣れてないところ、もっと丁寧に説明してくれたら海外でも受け入れられやすかったかも

中国の独特な凝った設定がかなりとっつきづらいし説明が足りないので最初はわけがわからない、整いすぎた美形ばっかりなので慣れるまでは顔の判別が難しいし、モブが無駄に目立ちすぎてるし、中国語に慣れてないので誰のことを話しているのかもわかりづらい
そんな感じで序盤はなにがなんだかわかならくて敷居がとても高く感じられますが、このアニメの魅力は小難しい設定ではないので、とりあえずわからないところは無視して5話くらいまで見続ければだいぶ慣れてきて見やすくなってくるかも
キャラクターの行動も唐突で、なんでそんなことした?って思うような行動も多いのがもったいないかな

【音楽】
主題歌はOPがシドさん、EDが雨宮天さんで、どちらも好きだしいい曲だと思うけど、あくまでも中華風なだけで中国の歌ではないので、中国版の主題歌のほうがこの作品の雰囲気に合っていると思う
日本の幕末アニメの主題歌を外国人が歌っていたらなんか違うって思うのといっしょかな?

【シナリオ】
例えていうなら古文書のような印象のなんか堅苦しい世界観設定で、その独特な文化が色濃く表れたエキゾチックな世界観は魅力的だけど、中国人以外には馴染みのないワードや理解できない概念が多く会話を聞いていてもイメージがわかないので、とても敷居が高く感じます

【バトル】
作画は凄いけど単調なバトルシーンは面白みが少ない

【総評】
欠点ばかり書いたけど、BLが好きな人は最初のとっつきづらさに我慢して見続ける価値アリです!

投稿 : 2024/12/21
♥ : 14

08261216 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

きっつ

魔道祖師の原作が面白かったので、見てみましたが、
アニメ・魔道祖師の名前聞き取りには苦労しましたが、初めに字幕があった分、親切だったと痛感しました。
こちらはないので、ストーリーを追う前に名前聞き取りに苦労します。

その上、この原作者さん、伏線がやったらめったら好きな上に、大量投入。
舞台は天界、人間界&鬼などが存在するファンタジー世界な上に、設定用語が多すぎ。
日本では小説出てない。Wikipediaの情報も不十分なので、断念する人は多いでしょう。

小説でてから見ても遅くないかなと放置中です。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

中国アニメも作画クオリティは上がりましたね

さて、中国アニメでしょうか。
ちょっと前まで、中国アニメは日本に追いついたと言ってる割にはいまいちだね、と思っていたのですが、前期の魔道祖師といい、作画のクオリティだけなら日本アニメと遜色ないのがポンポンでてきましたね。
作画は非常に良い感じです。

しかし魔道祖師もそうでしたが、中国アニメはなんか感情移入しにくいんですよね。
基本的に説明不足でわかりにくい。
キャラの心情に共感がしにくい。
という感じでしょうか。
これは内容のクオリティが低いと言って良いのか、あるいは日本人である私の好みに合わないだけなのか…。

基本中国のキャラはちょっと日本人好みに合わない所はあるのですが、本作は何でしょう。
なんか飄々としていて掴みどころがなく、そこが共感できない感じですね。
具体的に何がしたくて何を考えているやら。

中国は日本ではありえない高給で日本のアニメーターをバンバン引き抜いているそうで、それはすごく良い話で、日本のアニメーターの地位向上をさせて欲しいと思いますが、その結果日本人好みじゃないアニメばかりが作られるようになったら残念ですね。

でも、日本もアニメーターに高給を出して流出を食い止めればいいだけですよね。
それができないなら全員中国に引き抜かれた方が良いと思います。
自分好みのアニメがなくなるのは残念ですが、アニメーターの幸せの方が大事だと思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2
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