女学生で熱いなおすすめアニメランキング 2

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早速見ていきましょう!

82.7 1 女学生で熱いなアニメランキング1位
トップをねらえ!(OVA)

1988年10月7日
★★★★☆ 4.0 (783)
3423人が棚に入れました
人類が宇宙に進出するようになった時代、地球は宇宙生物群(通称・宇宙怪獣 (STMC))による激しい攻撃を受けていた。その脅威に打ち勝つため、地球はマシーン兵器の後継機であるバスターマシン「ガンバスター」を製造。その搭乗員に選ばれたトップ部隊隊員の一人であるタカヤ・ノリコの双肩に人類の未来がかかる。

声優・キャラクター
日髙のり子、佐久間レイ、川村万梨阿、若本規夫、渕崎ゆり子

kororin さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

『イナーシャルキャンセラー全開・・・よーし、やってみる!!』「死ぬ気?!」「うっ!」「やめてぇぇぇ!」  『パパ、スミス・・・私を守って。』

光速を突破したした宇宙船を作り出した人類は星々を食いつくす宇宙怪獣群体と遭遇。地球人類の存亡をかけて「時」を越える戦いが始まった・・・・


発表(発売)当時、1巻2話収録のOVA3巻全6話作品。
今更どうこういうモノでもない高評価作品ですが、「ロボットオタク(スパロボ系)」なら『一度』は見ておかなければならない『聖典』です。(大層かな?)

本作は色々と逸話のある代物。
・発表された時分は「世間」では全然騒がれてなかったけど、オタクの内々では注目株だった「庵野秀明」氏の初監督ということで期待があったということ。(今じゃもう・・・ネェ)
・その仕事ぶりは当時のチープワンパターンな他作品と比べて「どこか一味違う・こだわりが面白い」というもので(オタクの内々では)定評がありました。
・当時の宣伝コピーは「『トッ〇ガン(ト〇・ク〇ーズの出世作)』と『エースをねらえ!』が一つになった!」というふれこみでしたが、
庵野監督は「エースをねらえ!」は見ていても「トッ〇ガン」は一度も見たことがなかったそうで、本作を見て判るように「エースをねらえ!」の特色が濃厚に出ていますね。
・主題歌は「酒井法子(ノリピー)」、主人公は「タカヤ・ノリコ」、中の人は「日高のり子」と、何かと『ノリコ』づくしなアニメ。
・「トップ」を狙うつもりはなかったのに、口コミ定評でOVAビデオ(VHS)の売上(アニメ部門)も「トップ」になったとか、ならなかったとか・・・etc、etc
・キャラ設定は「超時空要塞マクロス」でお馴染み、「目」が特徴的なキャラの「美樹本晴彦」氏。

SF考証も世界観も、古典SFの引用・1960年代の人間が創造したような未来。1988年に発表された当時から見て所謂「レトロフューチャー」な世界。
・宇宙空間も「真空」ではなく「エーテル」で満たされいるという設定。小難しい物理用語が多数出てきますが、これで宇宙物理学や古典SFに興味を持った人も少なからず多かったのでは? 私?私はサラっと流しましたヨ(笑)ウラシマ・エフェクトは多少判りましたが・・・
(後の太陽フレアが原因で発生したプラズマ雲「ゲドゥルトの海」に覆われた宇宙空間を漂流するハメになった少年少女の葛藤物語『無限のリヴァイアス』なんかを思い出します)
・敵対する「宇宙怪獣」も今まで我々が認識する動物の様な形態概念ではなく知性は無い様で生体本能のみで活動する「デッカイ珊瑚」のようなモノ(最小でも数十メートルの多足昆虫型のモノもある)。そんなモノが数えきれない群体で(体当たりで)襲ってきたらもう・・・ヤッパリ怖い!
・対する人類は「マシーン兵器」と呼ばれる「8m程のロボット」で対抗準備。日々特訓の続くノリコ達。しかしこのマシーン兵器(RXシリーズ)、恐ろしく視界が悪い上にアナログな計器類を読み取ってと勘と予測で動かす効率の悪い兵器。最大の立役者「ガンバスター」が出るまでの「かませ犬」みたいな存在でした(笑)

ドラマの方は主人公・ノリコの(戦いと)成長の物語。
憧れの先輩お姉さま「アマノ・カズミ」、トップ部隊に選抜し冷徹な猛特訓を強いるが信頼厚い「(オオタ)コーチ」、ライバル「ユング・フロイト」、地球に残した親友「ヒグチ・キミコ(名前の由来は周知の通り)」、華と散った初恋の相手「スミス・トーレン(ヤぁってやるぜ!)」、
様々な人と出会い、別れ、時間のズレた世界で再会したりして、ノリコは人類の運命を背負う覚悟を決める!
所々に庵野監督が気いった邦画の演出(「パクリ」じゃないよ「引用」だよ)が使われてたり、庵野監督が好きそうなオマージュがあったりと、思わずニヤリとしてしまったらあなたは間違いなく『オタク』です。

初めて見る方はチョット地味目なストーリーが淡々と続いて飽きるかもしれませんが、とにかく4話「発進!! 未完の最終兵器!」迄は我慢して、我慢して、我慢して~~見て欲しいものです。一気に目が覚めると思いますから。
それで本作を見直す(チョイと気に入った)気になれば後は怒涛の第5・6話に引き込まれることでしょう。

特に第5話「お願い!! 愛に時間を!」は・・・緊迫するドラマと早い展開もさることながら、スパロボ好きには鳥肌が起つ演出!今までの地味目な伏線を吹っ飛ばすような勢いです。(テーマ曲が流れる「アノ」シーンの虜になった人は多いハズ!)
そして第6話「果てし無き、流れのはてに…」は・・・スペクタクル大河ドラマの雰囲気を醸し出した構成。ワザと画面を「アレ」にして最後に・・・・もう涙と鼻水無しにはいられない締め方です。

とにかく「面白く見せる(エンターテイメント)」という意味で「伝説」、又は「教典(大袈裟?)」的な作品だと思います。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 15

ちゃぶ台返し さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

80年代OVAの金字塔的作品!!

 当時高校3年生の夏だった。それ以前から『美樹本氏の美少女キャラと妙なデザインのロボットの組み合わせだなぁ~』と存在だけは認知していたが、レンタルで借りた最終巻を見た時は脳天を打ち抜かれる様な衝撃を覚えたものだ。1巻でエロパロ路線が際立った学園モノと思わせといて、2巻でシリアスな流れとなり、3巻であそこまで飛躍したストーリーを創造したスタッフらに畏敬の念を感じた。特に6話で『あの演出』を取り入れたのは並大抵ではないと今でも思う。俺も他の人同様にTVが壊れたかと思った位だw その後ガイナックスはNHKのシリーズアニメ「ふしぎの海のナディア」を作り、数年後「エヴァ」を作った。若い時にこの流れをリアルタイムで感じる事が出来たのは幸せだったかと思う。アニメ業界ではないけれども、今の仕事に就くことに、確かな影響を及ぼした作品ではないかとも思う。ムック本のインタビューの中で庵野監督が語っていた「(同時期に出ていた)OVAパトレイバーより確実に面白いものを作る」という目標は確実に達せられていると万人が認識出来るのではないだろうか。あれから20余年。今見ても面白いと思うよ。皇帝・若本の熱い演技も必聴だ!!

投稿 : 2024/11/23
♥ : 13

ペエ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

いま観ても面白いアニメ史に残る作品

1988年の制作にもかかわらず、いまだに多くの人に支持されていることに驚きます。
監督はエヴァの庵野秀明さんですが、パロディの入れ方やSF的な話のまとめ方からも岡田斗司夫さんの作品という印象があります。
と学会の次はダイエット本がブレイクしたオタキングですが、こんなに面白い作品を作ってくれたことに感謝です。

OPでは当時はトップアイドルののりぴー(酒井法子)が歌う80年代アイドルソングを堪能できます。

後半は主人公を演じる日高のり子さんが技名を絶叫する有名なシーンがありますが、「のどが潰れてもいいように最終日に収録した」というエピソードを知ってから観るといっそう盛り上がります。
しかし、のどが潰れてもって日高のり子ののど潰しちゃ駄目だろw

とにかく作り手が全力で作ったアニメだっていうのが伝わってくるそんな作品です。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 7

74.3 2 女学生で熱いなアニメランキング2位
夜は短し歩けよ乙女(アニメ映画)

2017年4月7日
★★★★☆ 3.8 (334)
1747人が棚に入れました
クラブの後輩である“黒髪の乙女”に思いを寄せる“先輩”は今日も『なるべく彼女の目にとまる』ようナカメ作戦を実行する。
春の先斗町、夏の古本市、秋の学園祭、そして冬が訪れて…。
京都の街で、個性豊かな仲間達が次々に巻き起こす珍事件に巻き込まれながら、季節はどんどん過ぎてゆく。
外堀を埋めることしかできない“先輩”の思いはどこへ向かうのか!?

声優・キャラクター
星野源、花澤香菜、神谷浩史、秋山竜次、中井和哉、甲斐田裕子、吉野裕行、新妻聖子、諏訪部順一、悠木碧、檜山修之、山路和弘、麦人
ネタバレ

こた さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

芸術的要素多め

原作未読。
正直言うとストーリーあまり入ってこなかった…。
それほどに展開が目まぐるしかったと言おうか。
90分と映画としては短い時間に集約され過ぎているせいか、少しばかし無理があったと思える。
ユーモアがふんだんに使われていて、演出もところどころ恥ずかしくなるくらいにはっちゃけていたのはまあ良しと…(^^;
あと四畳半神話大系で御馴染みのキャラがいたのも嬉しい要素。

因みに原作読んでる友人と観に行きました。本当は3部とかになっていてそれぞれ別な話?なのを一夜の出来事にまとめたのだとか。

アジカンが手掛けるEDは耳に心地いい。カッコいい。

あとアニメファンは心配なところ、キャストに俳優・芸人の起用。
そこは{netabare}星野源さん、ロバート秋山さん、演技はとても良かったと思う。キャラもハマってた。{/netabare}

黒髪の乙女……
黒髪の美少女とも違う響きと奥ゆかしさ。
黒髪の萌えキャラは数多いけれど、黒髪の乙女というフレーズが似合うのはこの作品(と四畳半)。

追記。
なんか違和感が否めなかったので、タイトルの「感性」→「要素」に訂正してみました。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 44
ネタバレ

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

あの不思議な一夜を、あの人はどんなふうに歩いていたのでしょう。

森見登美彦原作。
湯浅政明監督。

同じく森見作品のアニメである、
『四畳半神話大系』と同じ製作陣が再び終結!

『四畳半神話大系』は好きなアニメだったので、
こちらもとても楽しみにしていました^^

期待を裏切らない、いや、期待以上に楽しめました♪

90分ほどの作品です。


● ストーリー
後輩“黒髪の乙女”に恋をしている“先輩”。

己の欲望に忠実に従い、
夜の街を歩き続ける彼女。

彼女を追いかけながら、
様々なトラブルに見舞われる先輩。

先輩と彼女の、
不思議な一晩の物語。


たたみかけるような会話とやり取りに、
あっという間の90分でした。

あー満足満足(*´ω`)

ジャンルは“恋愛”となっていますが、
演出の独特さもあって、私には“ファンタジー”にも感じられました。

場面は大きく4つに分けられます。

{netabare}
春、夏、秋、冬。
一晩の出来事という設定なので、初めは気づきませんでした。
{/netabare}

場面の移り変わりの際、
とある変化がさりげなく起きていました。

トリックに気づいてから見直すと、
細かなところまでこだわられた演出だということがよくわかります。

また、2周目を見ていると、
他の場面への伏線が細かく張り巡らされていることがわかりました。

なので2回目は2回目で、
新たな発見を楽しむことができます^^

というか、
見れば見るほど楽しくなってくるタイプの作品です♪

様々なシーンや人物のつながりが細かく練られていて、
つながりを発見したときの何とも言えない感動…♪


また、同原作者・同制作陣のため、
『四畳半神話大系』とのつながりもたくさんあります。

『四畳半神話大系』をご存知の方には、
「あのキャラが!」というおまけな楽しみもたくさんありますよ♪


≪ 演出 ≫

湯浅監督らしいなと感じる演出が盛りだくさん!

『四畳半神話大系』が好きな人なら、
間違いなくハマると思います^^

ストーリーの中身も
見れば見るほど発見があって面白い♪

それに加えて演出が濃厚なため、
世界観に魅了されます。

なんか変だけどクセになる…。
作中に登場する“詭弁踊り”なんかは、その代表例でしたw


● 声優
“先輩”を星野源さん、
“黒髪の乙女”を花澤香菜さんが演じています。

星野源さんは演技も歌もうまくて、
本当にマルチな人だなあと感心していました。

他のキャストも、
有名な声優さんからお笑い芸人さんまで幅が広いです。

だけど、皆さんお上手なの!

中盤、ミュージカルが連発するシーンがありますが、
歌も上手い♪

惚れ惚れしていました^^


● 音楽
【 主題歌「荒野を歩け」/ ASIAN KUNG-FU GENERATION 】

『四畳半神話大系』といえば、アジカンの主題歌でした。

今回もアジカンが主題歌を担当するというだけで嬉しかった♪


また、先述したように、
途中でミュージカルのシーンが連発します。

その歌もまたよかった♪
歌のうまさもあり、楽しめました^^


● まとめ
演出が独特すぎて、さすがです。
でも崩壊していない。

この監督だからこその芸術だと思いました。

ストーリーもおもしろいけれど、
演出がさらに世界を盛り上げる、素晴らしいアニメでした♪

時間が短いので気軽に何周もできるし、
この作品一つでしばらく楽しめます^^

最近のアニメ映画、何見よう?
私ならこの作品を推します(`・ω・´)

投稿 : 2024/11/23
♥ : 35

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

夜は短し歩けよ乙女 あかき唇あせぬ間に 熱き血潮の冷えぬ間に

2017年公開のアニメ映画 93分

原作 森見登美彦 監督 湯浅政明 脚本 上田誠 制作 サイエンスSARU

大正4年に発表された歌謡曲「ゴンドラの唄」吉井勇作詞から想を得たと思われます。

いのち短し 恋せよ乙女 あかき唇 あせぬ間に
熱き血潮の 冷えぬ間に 明日の明日は ないものを
いのち短し 恋せよ乙女 いざ手をとりて かの舟に
いざ燃ゆる頬を 君が頬に ここには誰も 来ぬものを

以上で半分ですが、このアニメ映画との関連性もうかがえると思います。

自分が昔、一話切りしたアニメ「四畳半神話大系」が去年3月頃に再放送されて、
あまりの面白さに驚愕し、興奮しつつ拙いレビューを書いたのが早1年前です。
その再放送はこの作品の宣伝だったわけですが、
当時は見逃し、レンタルが借りやすくなったこの時期に見ることになりました。
その間に森見登美彦さんの「有頂天家族」一期二期、さらに湯浅監督の「デビルマン」が見れまして、
皆様のおかげでアニメの知識も多少増えまして、変化球作品への抵抗も減りました。

実は昔、湯浅監督の「カイバ」も観たんですが、当時の知識では理解できず内容も忘れました。

この「夜は短し歩けよ乙女」の制作は「四畳半神話大系」制作直後に、
引き続き1クール作品としての計画があったそうですが、立ち消えに。
それから6年後、湯浅監督のオリジナル映画「夜明けを告げるルーのうた」制作中に、
同じスタッフで引き継ぐ形で、3年間で2本のアニメ映画制作となったそうです。

先輩 CV星野源 主人公らしからぬ呼び名ですが、まあ真主人公は↓なので
黒髪の乙女 CV花澤香菜 夜を歩きとおす乙女 花澤声は空気みたいなもんで・・
学園祭事務局長 CV神谷浩史 ベテラン声優の技が光る
パンツ総番長 CV秋山竜次 森見登美彦特有の変人キャラ

安心のプロ声優と言いたいところですが、主役の「先輩」役は俳優です。
ベテラン俳優で監督の指導も良いようですし、気迫の感じられる演技でプロレベルと言っていいと思いました。

一般のアニメと比べると線も少なく、背景も落書き的ですが、
湯浅作品としては非常に豪華な作画です。
ストーリーは原作改変が起こっているようで賛否あるようですが、
アニメだけ見たイメージでは、これ以外に考えられないくらいまとまっています。
本来は春夏秋冬の流れが一夜の4つの物語として構成されているようです。
主役はほぼ花澤香菜さんと言っていいと思うので、安心感は最強ですね。

過去作と比べても文学性は増してるにもかかわらず、理解しやすい物語性は、
原作者、監督、共に最も成熟した作品であったことがうかがわれました。

高度でありながらすんなり理解できる演出のミュージカルアニメの傑作です。
一本の劇場版アニメが一夜の物語であると言うことがとても気持ちが良い出来栄えでした。
原作未読ですが、問題なくお勧めできると確信します。


四畳半神話大系とのつながりが少しありますので、未見の人はそちらから見ることを勧めます。
森見登美彦、湯浅政明、共に最初に触れておくべき名作ですので。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 34
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