天真爛漫で田舎なTVアニメ動画ランキング 6

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の天真爛漫で田舎な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年07月06日の時点で一番の天真爛漫で田舎なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

80.7 1 天真爛漫で田舎なアニメランキング1位
明日ちゃんのセーラー服(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (457)
1430人が棚に入れました
舞台は、田舎の名門女子中学・私立蠟梅学園。 あるきっかけから、この学園のセーラー服を着ることが「夢」だった少女、 明日小路。 念願叶い、ドキドキで入学式当日を迎えるがー 「私はセーラー服に決めました」 決意を胸に、夢の中学生ライフが始まる♪ クラスメート、給食、部活動… “初めて”だらけの毎日を、小路は全力で駆け抜ける! 少女たちの、キラキラ輝く青春日記。 「友達いっぱいできるかな?」

声優・キャラクター
明日小路:村上まなつ
木崎江利花:雨宮天
兎原透子:鬼頭明里
古城智乃:若山詩音
谷川景:関根明良
鷲尾瞳:石上静香
水上りり:石川由依
平岩蛍:麻倉もも
四条璃生奈:田所あずさ
神黙根子:伊藤美来
龍守逢:伊瀬茉莉也
峠口鮎美:三上枝織
蛇森生静:神戸光歩
苗代靖子:本渡楓
戸鹿野舞衣:白石晴香
大熊実:小原好美
明日ユワ:花澤香菜
明日花緒:久野美咲
明日サト:三上哲
福元 幹:斉藤朱夏
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

美しさと無垢の向こう側

アニメーション制作:CloverWorks
監督:黒木美幸、シリーズ構成・脚本:山崎莉乃、
キャラクターデザイン:河野恵美、
サブキャラクターデザイン:川上大志、安野将人、
総作画監督:河野恵美、川上大志、安野将人、
美術設定:塩澤良憲、美術監督:薄井久代、守安靖尚、
音楽:うたたね歌菜、
原作:博(集英社「となりのヤングジャンプ」連載)

人によって、見え方が大きく変わる作品だ。
萌え要素や可愛い女の子を愛でる人にとっては楽しいだろうし、
合わない人は強烈な拒絶反応を示すほど、
偏った視点で女の子が描かれている。
おそらくそういう狙いで制作されたアニメであることは間違いない。
脇を見せたり、太ももを強調したり、お風呂シーンが多かったり。
主人公がすぐに脱ぐアニメとも言える。
口についたクッキーのかけらを舐めるシーンを見せるなど、
フェチ的な要素も満載だ。
初めて観た直後は、それらのシーンがかなり鼻についたのだが、
途中の回の1話分をじっくりと観終えたとき、
この作品がとても高いレベルを目指して、
とんでもない労力と優れたセンスで作られていると感じた。

原作は集英社のウェブコミックサイト
『となりのヤングジャンプ』で連載中。
作者の博氏は、いかに可愛らしく女の子を描くかということを
最重要視するような漫画家でイラストレーター。
アニメ化された『スーパーカブ』では、
ライトノベルの挿絵も担当している。

アニメのウェブサイトを覗くと、この作品には
かなりの資本と期待がかけられていることが見て取れる。
中心の3人以外は、それほど出番がないのに
声優陣の顔ぶれは、主役をのぞいて有名どころばかりで、
全員のコメントまで付いている。
アニメーション制作は、
最近、質の高い作品を手がけることが多い
ソニーグループ傘下・アニプレックスの
子会社であるCloverWorksだ。
そのなかでも特に力を入れた作品だろう。

おそらく、かなり優秀な人材が集められたチームで、
中心は女性スタッフで固められている。
題材からすると、かなり「イロモノ」として
見られる作品のはずだが、女性スタッフが
男目線を排除しているので、それほどいやらしさは感じない。
当初は進んで観ようとは全く思わなかったが、
1度観てみると、その絵作りの見事さと、
何気ないけれど、描きたいことが
はっきりしているストーリーに魅了されてしまった。

特筆したいのは、やはりその絵作りだ。
OPアニメーションは鮮烈。
木崎江利花がシャボン玉を吹くと、
主人公の明日小路のいる教室に
揺れるカーテンを掠めて
多くのシャボン玉が入ってくる。
まるでたくさんの友だちが現れたように。
それを見て微笑する小路。
やがてイントロとともにいくつもの絵が映し出される。
水道からの水を指で押さえて飛ばしているのを
騒ぎながら避けようとしているシーン。
神黙根子を背負っている小路を笑顔で見る谷川景。
「足の美しさ選手権?」を開催している構図は
アンリ=カルティエ・ブレッソンの写真で
見たことがある気がするほど決定的な瞬間を映し出している。
どの止め絵も構図や人物の動きがしっかりした計算で配置されていて
1枚の絵として純粋に楽しめるクオリティがある。

それらの絵よりも驚いて、細部まで見入ってしまったのが
体育館の舞台で小路のクラスメイト16人全員が
目を瞑って裸足で座っているシーン。
舞台の質感や赤い幕、左上から射し込む陽光。
キャラクターそれぞれの姿勢など、どれも完璧な構図。
一瞬しか映らない絵にとんでもない労力をかけている。
これを発見したとき、得をした気分になった。
もちろん一時停止して細部まで見入った。
芸術家がこだわりぬいた絵画のような凄みがある。

アニメーションそのもの美しさとセンスで、
ここまで驚かされたのは、京都アニメーションくらいかもしれない。
比較として思いつくのは藤田春香監督のヴァイオレットの外伝だ。
絵が綺麗というだけではないレベルの高さがある。

内容もかなりクオリティが高い。
物語は、小学生時代に過疎の学校に通っていて、
ずっとひとりぼっちだった明日小路が、
新しい学校で友だちを作るというだけのシンプルなもの。
しかし、細部の表現がとても丁寧で、
それぞれの心の動きも感じさせてくれるため飽きさせない。
例えば、2話のクラスでの自己紹介からの
給食の流れの話は、小路の純粋さと周りの反応を
とても上手く掬い取っている。
クラスのみんなと友だちになりたい小路は、
自己紹介のときに、思い切りアピールをして、
クラスメイト全員のことをノートにメモする。
給食の時間には、すぐに名前で呼びかける。
相手を喜ばせるために、いろいろなことにチャレンジする。
また、9話のショッピングモールに出かける回では、
バスに乗り込んだ小路が、読書に夢中になっている智乃に気づくのだが、
邪魔にならないよう近くに座るだけで、
降りる場所が来るまで黙って待っているシーンがある。
何気ないお話のなかに誰かのことを思いやったり、
他人が何を欲しているのかを想像して、
努力をする行動がとても微笑ましい。

{netabare}この積み重ねによって小路は、ほぼ全員と仲良くなり、
最後には自分が通った過疎の小学校の体育館に招き入れる。{/netabare}
セーラー服がテーマの物語ではあるが、
内容は小路が友だちを作るために努力をし、
好きなことに夢中になって周りを幸せな気持ちにする物語だ。
これが「アイドル」の物語というなら確かにそうなのかもしれない。

私はこの作品を観て、登場人物全員に名前があって、
きちんとそれぞれの背景が考えられていることや、
キャラの心の動きを重視しているところなどから、
『響け!ユーフォニアム』に通じる部分があると感じている。

ユーフォのシリーズ構成を担当していたのが山田尚子監督。
彼女の大好きな映画に『エコール』という作品がある。
当時、同僚だった山本寛はそれを聞いて、
「ロリペドの変態が作った映画だ!」と書いて、
山田尚子をクソミソに貶すわけだが、それは女性監督の作品だった。
映画は「美」と「無垢」をテーマにしており、真っ当な内容の作品。
だが、観る人によっては、変態映画に見えてしまう。
例えば、中原俊監督の『櫻の園』という
私の大好きな映画があるのだが、
これも、同じような視点で捉えられてしまうこともある。
岩井俊二監督の作品も然りだ。
昔の芸術家も世間からは白い目で見られることがあっただろう。
この作品にもある種の際どさみたいな部分があるのは理解できる。

しかし全12話という括りで、
とても上手く構成されているのは間違いない。
最終回のひとつ前の11話がクライマックス。
それまでも、毎話、とても完成度が高いが、
11話は特別で、元担任の先生の想いや小路自身の夢を叶えたことで、
これまでの流れを完全に1本のお話として意味のあるものに収斂している。
12話は、おまけ的ともいえるかもしれない。

音楽もとても好感が持てる。
杉山勝彦が手がけたOPの『はじまりのセツナ』は、
ドラム、バイオリン、ピアノを中心に、
コーラスと歌が絶妙に重なり、何度聴いても飽きない。
クラシック音楽調の劇伴も作品の内容とよく合っている。

ひとりぼっちで友だちの欲しかった少女。
彼女はセーラー服から勇気をもらい、
相手を思いやり、積極的に接することでクラス全員と友だちになる。
人との関係性が希薄になりつつある時代にあって、
真正面から人と関わることの大切さを説いているようにも見える。

努力と無垢な心が人を幸せにする物語だ。
(2022年4月30日初投稿)

投稿 : 2024/07/06
♥ : 49

フリ-クス さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

フェチたま(フェチの魂)!

もうずっと以前の話になるんですが、
某出版社でラノベ担当の若手編集者と打ち合わせをしているとき、誤って
 「『けいおん』って何がそんなに面白いの?」
と聞いてしまったことがあります。

  あのねえ……いいですか、フリさん。
  女子高っていうのは男にとって『ファンタジー』なんです。
  夢と魔法の王国なんです。
  あなた〇ィズニーランドの真ん中に立って、そんなこと考えますか?
  あるがままを受け入れる、それがファンタジーの楽しみ方でしょう?

などということを延々と語られ、

  ああ、こいつとはトモダチになれないな

ということをしみじみ感じさせられてしまいました。
僕も『けいおん』は好きなのですが、

            その発想はなかった。

あ、いえ、もちろん良し悪しの話ではなく、
あくまでも『価値観の共有・共感』というところのお話です。
(これ、盛ってません。実話です)



さて、本作は女子高ではなく女子中が舞台の日常系です。
ただし、部活だのサ-クルだのといった、
わかりやすく芯になるモチ-フはありません。

ていうか、厳密には日常系という枠にすら収まりきらない、
  【セ-ラ-服とか女子中学生とかを全力で愛でたいっ!】
という迸るような熱いリビドーをそのままアニメにしたような作品です。


ストーリーをかいつまんでお話すると『ありません』の一言。
一応、基礎設定だけはきちんとしていて、

  田舎住まいで運動神経抜群の女の子がセ-ラ-服に憧れて
  母親が卒業した偏差値高い女子校に入学するも、
  校則が変わって制服がブレザーになっていました。

  ただ、学校の恩情で
  「本人がいいんなら昔の制服でもいいんじゃね?」という話になり、
  一人だけセ-ラ-服で登校することになったその子は、
  自然豊かな学校で、友だちと楽しい時を過ごすのでした。
  
というもの。ほんとそれだけ。
「はあ?」とか言われても僕は知らんがな。


6話まで見たところ、
一応各話ともエピソード『らしき』ものはあるけど、
それはまあ、お題目みたいなもので
あくまでもメインディッシュは『JC』に他なりません。

JCのちょっとした仕草、何気ない会話、きゃぴきゃぴした雰囲気、
そういうものを愛でることに特化した作品であり、
実写でやったらなんかちょっと的な、危ない橋だと言えなくもなく。
ストーリーやキャラがあ~だこ~だというのは、
この作品に限って言うなら『考えるだけムダ』なのではあるまいかと。


意外なことにこの作品、監督さんは女性なんですよね。黒木美幸さん。
僕は存じ上げなかったのですが、アイマス系の監督経験もあり、
  よっしゃあ、見てろよ男ども
とばかりに、脚本やキャラデにも女性を登用して、
オンナの考えるJCのフェティシズムを豪快に展開されているようです。


そういうコンセプト作品だから、
作画や背景には相当というか、必要以上にリキはいってます。

一枚絵としても、何度も画面停止して見入っちゃうようなところあるし、
え? そこ動かすの? みたく、
マニアックなばかりのこだわりが随所に発揮されています。

  ブレザー制服の学校の話なのに、EDなんか全員セ-ラ-服ですもんね。
  ただ、このコンテも原画も、やっぱり女性が担当。
  媚びてないからこそ逆にくすぐられる、みたいな仕上がりになっています。

登場する女の子を美少女と感じるかどうかは、人それぞれではないかと。
  顔の半分ぐらいが目、しかもタレ目
みたいなのは、僕は『かなり古い』テイストだと感じてしまうのですが、
これはまあ原作モノだから仕方ないと思われ。

ちなみに、主人公の目のハイライトの入れ方、
僕的にはちょっと『怖い』です。
これ、わずかにアレンジするだけでホラーに転用できるかも。

  あと、横顔のラインが人類の骨格ガン無視のレベルで、
  おまえこれ3Dで作れると思うなら作ってみろ的なアレです。
  ただし、これも原作モノだから仕方ないと思われ。


中の人には、人気『声優』と呼ばれる人がずらり。

本渡楓さんや若宮詩音さん、伊藤美来さんみたいな期待の若手から、
鬼頭明里さん、小原好美さん、雨宮天さんなどの人気者、
さらには、伊瀬茉莉也さんや石川由依さん、花澤香菜さんみたく、
30歳過ぎてノリノリの実力派役者さんなど、
これでもかと言わんばかりの面子がキャスティングされています。

  え゛、そんなにお芝居のクオリティ高いんですか、と問われると、
  別にそんなこともなくて、まあ、ふつう。

  作品のコンセプトがコンセプトだけに、
  じっくり読み込んで役を作らなきゃいけないキャラは一人もなく、
  みんな粛々と『それなりに』演っている感じがします。

  本作が好きで好きでたまらない方には『素晴らしい演技』かもですが、
  客観的な評価としては「可もなく不可もなく」としか言いようがなく。
  てか、この脚本でこれ以上作り込むの、ムリだし。

  全体的に音監さんが抑え気味の芝居つけてるから、余計そうなのかも。
  その分、主役の村上まなつさんが若干あざとく聴こえて、
  ワリを食わされてる印象があります。がんばっちゃいるんですが。



つまるところ本作の評価、惹き込まれるか否かについては、
  『作品のコンセプトに共感できるかどうか』
の一点にかかっていると言ってしまっても過言ではありません。

だからまあ、僕的なおすすめ度も一概には言えず、

  こういうのが好きな方、たまらん方には文句なしのSランク。
  まったりした日常系が好きな方にはBランク、
  いやなんかもっとあるでしょ葛藤とかドラマとか、という方にはCランク、
  青少年の健全な育成に日々ココロを砕いている方にはDランク、

                   みたいな。


画はかなりきれいだし、お芝居も音楽も『悪くはない』ので、
流して見る段には、作画にリキ入った日常系という解釈も成り立ちます。
僕も完走するつもりで見ていますし。

ただ、三話の冒頭なんか
  いきなり『体操服から覗くワキの下のアップ』だもんなあ。
かなりレベル高いです、いろんな意味で。

僕的には、ここまで『やりたいことがはっきりしたアニメ』というのは、
決して『頭から否定するもの』ではなく、
ふだん視聴する作品とは別カテゴリーとしてアリだと思ってるわけです。

  ぐちゃぐちゃ考え出すと文化人類学とかが飛び出してきそうですが、
  とどのつまり、単なるフェチアニメに他ならず。
  そう割り切って見てると、時折「ぬるいな」と思っちゃったりとか。


ちなみに、僕の奥さんに
  こういうアニメを好きな男の子って、女の子はどう思うの?
と聞いたところ、以下のような答えが返ってきました。

  ん~~……、別に、男の子が美少女を好きなのってあたりまえだと思うし、
  そこんとこ自体には是も非もないんじゃない?
  たださぁ、世の中というのはたいがいのことに限度ってもんがあって、
  それを踏み越えたり飛び越えたりしちゃってると、
  なんかやっぱちょっとアレよねえ。

別に僕の奥さんが女の子代表というわけでもありませんし、
そもそも『女の子』なんて呼べるトシでもありませんが……、
言ってることはけっこう筋が通ってるような。

  というか、僕の限度額って、あといくらぐらい残っているんだろう?
  ちょっと不安になってもみたり。どきどき。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 32
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ハイクオリティなJC日常アニメ

※長々とムダが多かったので少し削りました。

【紹介】
いろいろとおかしなところは多いしただの女子中学生の日常で話の面白さはないですが、とてもいい作品だと思います。
妹が女子校通っていますがこんな天国とは程遠いカオス空間のようです。
類似作品だと女子高生の無駄遣いが近いけど、こっちはよりユートピア感が強いですね。

私はまるで男が透明になって男の目を気にせず無防備になっている女の子達を覗き見ているようなシーンが時々あるのが気持ち悪く感じたけど、こういう平和なアニメは好きです。
なにより好きなものを全力で作る姿勢、嫌いじゃないです! 

【制服を着るシーンについて】
{netabare}
1話と8話の着用シーンは結構違ってて、1話の時は上着着るときにトレーナーみたいな着方でちょっともたついてるけど8話の時は袖を先に通してから着ていて、狙ってやっているのなら細かいなあって思いました。
1話のほうはスカートのファスナーしめ忘れてますが、これは明日ちゃんがしめ忘れてるのか描写カットしただけなのか、作画のミスなのかどれなんでしょうね?
8話のほうはスカートや上着のファスナーの位置やフックなどが正確で手順が細かくて、これは絶対やりたかったんだっていう魂を感じました。
この辺は男が描いてると思うと気持ち悪いので、女性が描いていると思いたいです。

中学の制服をはじめて着る時って5cmくらい大きめに作った制服がちょっとぶかぶかなのに引き締まった感じがして確かにあの瞬間すごくドキドキするんですよね。 大人に一歩近づいたような誇らしさというか。
その緊張のシーンが、綺麗な作画とキャラの表情と間で見事に表現されてて並々ならぬこだわりが感じられました。
{/netabare}
【キャラクター】
{netabare}
好きなのはエリカと鷲尾さんと蛍ちゃん。

キャラクターの顔の描き方にかなり癖があって、目が他のパーツに対して目立ちすぎるのが違和感強くて最後まで気になった。

明日ちゃんは最初はテンション高すぎてちょっと苦手だったけど、3話あたりからいい感じに落ち着いて見やすくなりましたが、やっぱり時々テンションが高すぎてもう少し声落として欲しいときありますね。

{/netabare}
【シナリオ】
{netabare}
最初はこの子絶対いじめられるって思ってビクビクしながら見てて、給食の時間中ずっと班の子と大声で騒いでて周りの班の子みんな無言?で静かに淡々と食べながらちらちら明日ちゃんの班のほう見てるんですね。
絶対これいじめの前兆でしょって思った。

明日ちゃん空気読もうとしないから全然その視線にも気づいてなくて大声でしゃべってて、どういう感情でちらちら見てるのかわからなくて最初はすごく怖かった。
でも優しい世界だったのでストレスなく安心してみていられますね。

私は中学も高校も楽しい想い出が多かったけど、何人かは嫌な感じの子もいたのでこんなハートフルな学校いいなーって思いました。
{/netabare}

【各話】

6話
{netabare}水着で泳いだ後に何事もなく服を着てるけど、なんで濡れないの? {/netabare}

7話
{netabare} 後ろ向きだった蛇森さんがクラスメイトの頑張る姿を見て刺激受けて挑戦しようとする姿が良かった。
頑張っている姿を見て自分も頑張ろうって思える人には好感が持てますね。

どれだけ練習したのかわからないけど、独学でギターで一曲弾き語りできるまでって結構かかると思うのでいっぱい努力したんでしょうね。
{/netabare}

8話
{netabare} 期末テスト出てて全科目平均95点以上なんて相当勉強しないと取れないと思うけど明日ちゃんいつ勉強してるんでしょ?
体育祭の水泳のアンカー決めて全国大会でる子とタッチの差で、4人で体育祭絶対勝とう!って言って練習もしてたみたいだけど、そんな2人が入っているチームに普通のクラスが勝てるわけない。体育祭どころか、全国優勝目指そうよ!ってレベルじゃん。

この話で明日ちゃんが負けたのは、飛び込み後のドルフィンキックとターンとターン後のドルフィンキックの差がかなり大きく、小路のほうが速いですね。
明日ちゃんがスタートとターンの練習するだけでかなりの差になってしまうので、水上さんは危機感持たなきゃいけない気がします。
{/netabare}
9話 
{netabare}お母さんに髪切ってもらうのは、田舎あるあるですね。
雨の中を外ではしゃいでいたけど、服装からして下着透けそうだからやめたほうがいいと思う。バスで帰るんでしょ?

{/netabare}

【作画】
背景がとてもリアルで、日常系アニメでは最高クラスの作画ですね。
室内のタイル1枚1枚、木の床の一枚一枚の木目と光の反射、小川の水の流れ、空を鏡のように映す田んぼ、木陰や光の当たり方など1つ1つの場面をちゃんと実物見て描いている感じがすごい。

人間の作画もこれまた凄い。一枚一枚魂を込めて描いたって感じがしますね。
特に決めるべきときの絵の気合いの入り方が凄くて、美術作品みたい。

ただ、一話で言うと足の匂い嗅ぐシーンの時の顔がかなり崩れていましたし、引いた絵になると乱れるときありますね。
背景の作画が良すぎるために、一瞬の作画崩れがすごい際立って見えて損してる気がする。

【フェチズム】
これは作者のかたの執念を感じますね。すごいこだわり。
カメラアングルや線の描き方など、まるで覗き見てるような感じでとても変態的なシーンが時々あります。
気持ち悪いと思う部分もあるけど、視聴者の需要を考えれば仕方ないかな。

【おかしなところ】
{netabare}
・明日ちゃんの魔女のアトリエみたいな家とか、ヨーロッパのお嬢様学校みたいな学校とか可愛いけどファンタジーすぎてビックリ。お金持ちすぎない?

・明日ちゃん一家はなんでセーラー服じゃなくなったって気づかなかったの?
ずっと徒歩で通える距離に住んでるなら目にする機会ありそうだし、学校案内とかパンフとか受験とか、入学説明会とかは?? 憧れの学校なら見に行ったりしなかったの?

・8話で夏用セーラー作ってたけど、今度は知らなかったは通用しないけど誰も突っ込まない。

・主人公の小学校は主人公と妹しか通ってない学校みたいで、たぶんこうなる前に廃校になると思う。
校舎をずっと維持するコストよりも、明日ちゃん一家を毎日町の学校まで送迎するコストのほうが低そう。
そんな超ド田舎なのに、徒歩で通学できる距離に私立の女子中学校があるのは無理があると思う。

・ド田舎すぎる明日ちゃんの家と、みんなでショッピングモールに行く回のショッピングモールのスケールの大きさのギャップ。
ド田舎暮らしのはずの明日ちゃんは何度もこのモールに来ていて、都会の子っぽい他の子は初めてみたいだったけど、他の子は一体どこから通ってるんでしょうか?謎ですね。

{/netabare}
【感想】
制作者の方々の作りたいものを全力で作ったっていう執念を感じます。
合う合わないかなり分かれる作品で特に女性から気持ち悪がられることが多いと思うけど、万人向けに毒を抜いたつまらない作品よりも特定の層にクリティカルヒットする尖った作品のほうが私はいいと思う。

こんな優しい世界ありえないけど、優しく癒されるいい作品だと思いました。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 47

73.3 2 天真爛漫で田舎なアニメランキング2位
大正オトメ御伽話(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (241)
709人が棚に入れました
時は大正——。事故がもとで母と右手の自由、父の期待を失い田舎に養生という名目で家を追われた青年・珠彦。世の中の全てに嫌気がさし、引き籠もりの厭世家となり果てていた珠彦のもとに、夕月という少女がやってきた。彼女は父が珠彦の世話をさせるため買ってきた嫁で…。

声優・キャラクター
小林裕介、会沢紗弥

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

女性ってすげえな

桐丘さなさんがジャンプスクエアで連載していたらしい作品。
高校生の頃はスクエア大好きだったのに、もうずっと読んでいないから知らなかった。

事故で右腕が使い物にならなくなったせいで死んだことにされた珠彦はやさぐれていたわけだが、夕月が人身売買のような感じであてがわれることから始まる。

彼女の純粋な優しさによって珠彦の心の扉が開いていき、限界を感じながらもできることをやろうとする姿勢も出てくる。
さらに、彼女が来てから人間関係の構築も上手になっていく。

女性の芯の強さが描かれた作品でもあるのかなと思った。愛って素敵。
お互いに相手を思いやるラブストーリーで割と好きだった。
父親は気に食わないが。


OP
オトメの心得 GARNiDELiA
ED
真心に奏 土岐隼一
戀ノ歌 白鳥ことり(伊藤彩沙)
挿入歌
月夜ノコトリ 白鳥ことり(伊藤彩沙)
OPはらしさが溢れていた。
真心に奏の編曲はクラムボンのミトさんとは時々、アニソンで見かけるとなぜか嬉しい気持ちに。
ことりちゃんの楽曲は原作者が作詞とは気合い入ってますね。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
時は大正--。金持ちの家に生まれ、何不自由なく育ってきた志磨珠彦は、大事故に遭い、右手の自由と父の期待、そして母を失う。養生という名目で田舎に厄介払いされ、いつしか世の中すべてを嫌う厭世家(ペシミスト)になっていた。そんな彼のもとへ、夕月と呼ばれる少女がやってくる。珠彦の世話をするために父があてがった、妻だった。最初は夕月をうっとうしく思っていた珠彦だが、次第にその笑顔と優しさに心を開いていき--。果たして、二人は本当の夫婦になれるのか。大正ノスタルジック・ラブストーリー、開演!
出演 小林裕介, 会沢紗弥, 宮本侑芽


1. 夕月 来タル
大正十年。事故であらゆるものを失い、山奥に追いやられた志磨珠彦。世を嫌うペシミストとなった彼のもとへ、ある日、白無垢の少女がやってくる。彼女の名前は夕月。珠彦の妻となるべく、父親に買われてきた少女だった。冷たく突き放すも、夕月は甲斐甲斐しく接してきて……。朽ち果てかけていた珠彦の生活が、一変する。

2. 珠彦 死ス
年が明けてもなかなか慣れない夕月との共同生活。珠彦は、彼女を意識しては気恥ずかしさに包まれる毎日を過ごしていた。そんなある日、父親から便りが届く。兄と姉に縁談が持ち上がったというめでたい内容だった。だが、自分への通達に言葉を失う。動揺を隠せない珠彦はふさぎ込み、食事もろくに取らず体調を崩してしまう。

3. 黒百合ノ娘
珠彦の屋敷に妹の珠子が押しかけてきた。志磨家随一の才女でありながら人を食ってかかる珠子に、珠彦は頭を抱えるばかり。案の定、珠彦に突っかかったり、夕月をからかったりとやりたい放題。それでも夕月は屋敷が賑やかになったことを喜び、珠子と打ち解けようとする。一方、珠子には兄のもとへ身を寄せる、ある事情があった。

4. 幸セハ月明カリノ下ニ
珠子が夕月にすっかり懐いたことで、珠彦の屋敷はますます賑やかになった。そんな中、夕月が熱を出して倒れてしまう。青ざめる珠彦。だが、手際よく看病する珠子に対して、狼狽するばかりでなんの役にも立たない。それでも夕月のために行動しようとするが……。図らずも、夕月が隠すもう一つの“悩み”を知ってしまう。

5. 九月一日
医者を目指すといって、急に荷造りを始めた珠子。神戸で病院を営む叔父のもとへ行くというが、突然の報告に珠彦も夕月も困惑するばかり。夕月は、珠子を送り出す前に三人で川の字になって寝ようと提案する。珠彦もまた妹を勇気づけようとするのだが……。そして珠子が去ろうとする一方で、珠彦の家には不穏な影が迫っていた。

6. 悪イ娘
栞を取り戻すために、珠彦は村はずれにある綾の家を訪れる。だが、そこで見た光景に畏縮し、引き返してしまうのだった。翌日、再び綾の家を訪れた珠彦は入浴中の綾と鉢合わせになり、さらに彼女の弟たちに勉強を教える羽目になる。夕月には栞のことも、綾のことも隠していた。罪悪感に苛まれ、正直に話そうとするが……。

7. 珠彦先生
珠彦のもとへ綾太郎たちがまた勉強を教わりにやってくる。今度は村の子どもたちも一緒だった。珠彦の授業は評判となり、さらに生徒が増えていく。先生と呼ばれることに引け目を感じる珠彦だが、教え方を褒められるのは満更でもない様子。そんな中、綾もやってきて夕月と二人きりになろうとする。一方、珠彦はある決意を固めていた。

8. 珠彦 学校ヘ
復学を決意した珠彦。父親からの連絡はなかったが、神戸の叔父が援助を申し出てくれたことで、心置きなく編入試験の勉強に励むことができた。すべては夕月を守るため。閉じこもっていた時間が動き出そうとしていた。一方、夕月は大好きな歌手・白鳥ことりが近くにやってくると聞いて大はしゃぎ。珠彦もことりを見に行くことになり……。

9. 策トコトリ
憧れの白鳥ことりがやってきたことに驚きを隠せない夕月。彼女がここへきた理由は、夕月に「恋愛とは何か」を尋ねるためだった。恋する乙女の応援歌を作っていることりは、恋愛中の珠彦と夕月を参考にしたいといい、曲が完成するまで居候することに。一方で、そんなことりを避けるかのように、策は珠彦の屋敷から遠ざかってしまう。

10. 夕月 東京ヘ行ク
女学校時代の友人・美鳥が結婚することを知った夕月。めでたいことだが、夫の故郷である九州へ行ってしまうといい、二度と会えないかもしれなかった。最後にちゃんと会うべきだという珠彦の勧めで、夕月は一人、美鳥が住んでいる東京へ向かおうとする。二人は夕月が帰ってきてからの“約束”を交わし、名残惜しそうに別れるが……。

11. 夕月ヲ求メテ
いてもたってもいられない珠彦は、夕月を捜すために綾を連れて東京へ向かう。汽車は使えず、長い道のりを歩かなければならない。東京に近づくにつれて、地震の影響は色濃くなり、ようやく辿り着いた東京にかつての面影はなかった。珠彦は東京駅で珠子に再会するが、叔父の珠介にこの惨状で人捜しは難しいと告げられてしまう。

12. 春ノ嵐
地震の前、夕月は珠彦に伝えたい気持ちを伝えきれず、離ればなれになったことを後悔していた。そして火災が広がる中、逃げ惑いながら強く想う――なんとしても生き延びて、珠彦に会いたい、と。脳裏に去来するのは、珠彦と過ごした優しい日々。募る想いは今にも張り裂けそうで……。珠彦と夕月、二人の願いは叶うのか。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 13
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

おおむね祖父母らの青春時代

原作未読


明治末期生まれ男女の恋物語。
大正時代に抱く印象。我らアニヲタ勢なら『はいからさんが…』『サクラ大戦』最近だと『鬼滅の刃』あたりが教科書になりましょうや。“大正浪漫”に抱く漠然としたイメージは共有されてそうな気がします。本作は見事その範疇にありそうな雰囲気。

年表でしたら第一次世界大戦から始まって関東大震災で終了のイメージが強い。大戦バブルからの恐慌、米騒動やら大正デモクラシーやら15年と短いわりには濃ゆいです。
この15年。現在(2022年)から逆算すると15年前(2007年)はkalafinaが結成しサンドウィッチマンがM-1優勝した年ということですからついこの間のような体感。今年を昭和初年度扱いするのなら『アクエリオン』『エウレカセブン』『シャナ』『ハルヒ』『ひぐらし』なんて明治時代の遺物ということになるわけです。

本題に戻ります。
サンドウィッチマン同様にヒロイン立花夕月(CV会沢紗弥)は東北からの上京組。岩手は遠野出身。貧困にあえぐ東北地方やら身売りなどの時代背景を踏まえてます。そんな夕月と事故で負った障害が原因で父から遠ざけられ厭世的になってる志磨珠彦(CV小林裕介)のもとにきてさあどうなるやら、の全12話。
投げやりなボンボンの傍らですべて受け入れる菩薩のような夕月という構図となっており、こりゃ甘えたくなる願望をくすぐるなあとまずは夕月を堪能しながら、一方で厭世GUY珠彦の成長物語も楽しめる仕掛け。1クールながら構成も無理なく良いとこで区切ってるし、冒頭で嫌キャラだったのが無理なく浄化されてくし、全体を通して優しい時間が流れてると感じる作品です。

というわけで本作魅力のウエィトけっこうを占める夕月さんなんですけど自分にはそんな響かず。従順すぎるというか良い人過ぎるのが理由。一歩下がって…みたいな価値観が色濃かった時代ではありましょう。しっかりアニメをみてれば珠彦さんとお互い想いあってるのもわかります。

 {netabare}金銭不要のメイド喫茶を100年前にやってみた{/netabare}

シンプルに純粋な女の子が苦手なだけです。いや違うな…現実に存在しないファンタジー女子だから良いという発想にはなれないが近いかも。御伽噺と銘うってますしこのような恋愛話もまたひとつの御伽噺とする懐の深さが必要でした。



※ネタバレってほどでもないけど

■続きについて

{netabare}昭和編ってのもあるみたいですね。きっと戦争は避けて通れないんでしょう。明治最後期生まれだと支那事変~真珠湾期で30歳前後となるわけで、障害持ち珠彦の出征はないでしょうがのほほんとはしなさそう。それでも続き気になります。{/netabare}




※無駄話

■歴史上の出来事とみるか自分事と見るか

なにせ100年前の時代なんでもはや歴史上の一コマなんだけど…

{netabare}つい最近まで大正初期生まれの私の祖母と嫁さん方の祖母も似たような年齢でご存命だったりで身近であり繋がってる感覚があります。祖父母たちの青春時代ってイメージ。
小学生の時、“祖父母若かりし頃の郷土を調べてみよう”なる課題があって往時のことを直接聞く機会もありました。街並などのインフラだけでなく考え方や世相も聞いたりなんかして。要は見聞きした話とそれほど離れてない物語だったと言いたいわけです。{/netabare}

{netabare}ついでに当家は本家分家なんて語が日常会話の中にあり、父方の祖父母宅を訪問の折には正座で指揃えて頭深々と垂れてご挨拶してました。志摩家のノリをあながちわからんでもないという(笑){/netabare}


■貧困に苦しむ東北地方の農家

年代に繋がりを感じれば地域に繋がりを感じることも。夕月さんは岩手県遠野のご出身。

{netabare}彼女は親にではなく自ら家を出たわけですが、一般的に身売りといえば“FROM東北”は鉄板です。たしか『貧困に苦しむ東北地方の農家』みたいなキャプションで大根をかじる子供たちの写真(昭和初期)というものがありまして、教科書にも載ってたぶん覚えてらっしゃる方もいるかも。あの写真がまさに“遠野”で撮影されたものだった気がします。作者それ知ってたのかしら?
世界恐慌、不作による飢饉、朝鮮半島や台湾への持ち出し等で最もあおりを食らったのが東北でした。女子の身売り年齢はおそらく想像されているのより若いです。年端いかない6歳~8歳。『鬼滅の刃遊郭編』でも置屋にちびっ子いたと思いますがあんな感じ。姉や妹が売られていった東北出身の次男坊三男坊は“なんとか食える郷土(クニ)”にしようと波高い周辺国の安全確保へと軍隊を志願します。なにせ満州は一大穀倉地でしたから…大根かじらんでもよくなると思ってたんですね。
そして都会出の将校さんに身の上話をするわけです。例えば人形を手向けに泣きながら連れていかれた幼い妹の話なんかをです。そんなん積もり積もってこれじゃあかんと決起したのが二・二六事件といったところでしょうか。
昭和の大事件も元を辿れば困窮した田舎の惨状を憂えてという一連のストーリー。夕月さんの笑顔の裏に苛烈な東北の窮状があると思うと涙こぼれそう。

自身に置き換えれば、二・二六の少し手前に母方祖父は近衛兵やってたりそのちょい手前昭和初期には父方祖父は女中付きで東京の大学に通ってた頃。おおむね珠彦塾に通うガキンチョらと同じくらいの学年でしょう。
関東大震災では現在の復興大臣みたいなことやってった後藤新平しかり二・二六で斃れた内大臣斎藤実しかり同郷だったりする。そんな斎藤実の墓所の隣の区画(つまり一等地)は我が一族のお墓が立ってたりするわけで。{/netabare}


そんなこんな繋がりを意識できるとあながち夕月さんもファンタジーなのかどうなのか怪しくなってきます。うちのばあさんは両方とも凛としてました。かたや地主に嫁いだ農家の娘。かたや商家に嫁いだ武家の娘。
そういった意味では夕月さんの背筋の伸びっぷりは明治女のさまを見せてくれます。自分の事より孫の事を考えてる節があってめっちゃ優しいのに怒る時は確実に急所突かれるのよね。きっと夕月はそんなばあちゃんになりそう。うちのじいちゃんみたいに珠彦も口数少ないじいちゃんになりそう。
なんだかんだ楽しかったです。



視聴時期:2021年10月~12月 リアタイ

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2022.02.05 初稿

投稿 : 2024/07/06
♥ : 29
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

人間合格

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
大正時代を舞台にした、優しい雰囲気の恋愛モノ。

基本、ギャグ要素も少なく、一途な純愛でもあるので、途中、ひょっとしたら飽きを感じるかもしれません。その辺は制作も分かっていて、新キャラを出したり、事件を起こしたりして、なんとか展開を生み出していましたね。

凄く面白いってわけじゃないんですが、クオリティは終始安定していて、わりと見やすい作品だと思います。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
あからさまな太宰オマージュなので、こんなレビュータイトルにしました(笑)

基本的には、平和で安心安全使用の恋愛モノ。が、設定自体はなかなかキツイもので、終盤はシリアスを挟もことから、これは多分、アニメ化に際して原作をだいぶマイルドにしたんだろうなと感じた(原作未読)。

それは、原作のタイトルが「大正処女御伽話」にも関わらず、アニメでは「オトメ」に表記を変えていることからも分かる。まあ、そういう改変は、「万人受け」という点では一定の成功をしていたと思う。

ただ、個人的には、志磨珠彦をもう少し魅力的にしてほしかった。デレるのが早いというか。本来、彼の歪んだ家庭環境であれば、もっと人格が曲がっていても良さそうなものを、わりと序盤から良い人だった。

夕月と付き合うなかで徐々に「人間らしく」なっていくべきところが、わりとアッサリいってしまった。いくら真人間に近づこうと、ふとした瞬間に「陰」が表れるような、そんな不安定な人物だった方が、作品に深みは出たと思う(関東大震災で、夕月が死んでたら自分も死ぬとガチで言ってた場面があったけど、ああいうのが彼のキャラクターだと思う)。

これは、志磨珠子にしても渥美綾(リョウ)にしても白鳥策(ハカル)にしても同じで、色々複雑な事情や心の傷があるわりに、わりとあったり、1話か2話で救われてしまうものだから、どうにも軽くなってしまう。まあそれを「明るさ」「平和さ」と捉えることも出来るから、好みは分かれるところだろうけど。

自分が好きだったのは、志磨珠彦と白鳥策の関係性。真面目過ぎる珠彦には、策のようなフザケタ友人が必要なのだろう。

「人間失格」だった珠彦は、策から明るさを、綾から強さを、夕月から愛を。自分にないものを周りの人から取り入れていくことで、「人間合格」となる道のりを歩んだのだろう。

今後はおそらく、実家との対立。そして、和解、もしくは、自立という流れになるのかな。2期があれば、気になるところではある。

ちなみに、夕月がすいとんを、「ひっつみ」と言っていたことから、彼女が我が郷里、岩手県出身だろうことはすぐに気づきました(笑) 

余談ですが、以前、あるテレビ番組で、「全国の県庁所在地の駅前で困っているおばあちゃんがいるとき、助ける人数の比率」を調査していて、岩手県が全国1位でした。だから岩手はね、夕月のような良い人多いんですよ♪ 是非、嫁や旦那を探しに来て下さい(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
大宰っぽい? 処女をオトメに変えたのは作風的には英断。ラブコメかな。ひっつみ? あれ、地元近い? 全国的にはすいとんだよな。好きになりたい、という設定はよい。

2話目 ☆3
着物を買う。エスカレーター、日本橋の三越だっけか?

3話目 ☆3
妹登場。12歳に完敗(笑) 漏らして、お姉さん能力発動。

4話目 ☆3
巨乳。そして、迷走。ゆず、良い娘すぎるな。なるほど、本当にダメな男を見せといて、成長か。

5話目 ☆4
リョウ、妾に本当になりそうで(笑) 金で買われる可能性があるわけだしな。奉公することに、新しい夢を与える。なんでこんな時にイチャついてんの?(笑) 弟から、大人の男へ。

6話目 ☆3
高等学校編入。白鳥との友情か。唯一、小鳥ちゃんの話をしない存在な。愛妻弁当の勝利(笑) 関西人のノリは、友彦にとって必要かもな。

7話目 ☆3
ことりちゃん、メッチャ良い子やん(笑) 勉強より、小鳥ちゃん(笑) 下ネタは時代を超える(笑) スポーツならともかく、音楽でドクターストップはな。

8話目 ☆


9話目 ☆


10話目 ☆


11話目 ☆4
関東大震災か。当時の建築物、インフレ、対応できる組織の力。今とは比べ物にならないんだろうな。日常の大切さを思い知る。

12話目 ☆3
夕月サイドの気持ち。めっちゃキス(笑) 
{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 26

89.5 3 天真爛漫で田舎なアニメランキング3位
うさぎドロップ(TVアニメ動画)

2011年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (3856)
17574人が棚に入れました
俺がりんを育てているのか、りんに俺が育てられているのか――?30歳の独身男ダイキチは祖父の葬儀で見知らぬ6歳の女の子りんと出会う。実は祖父の隠し子であることが分かり驚愕するダイキチ。親戚たちがりんを引き取る話し合いのふりをしながら互いに責任を押しつけ合う中、見兼ねたダイキチは勢い余ってりんを引き取ることを宣言するが・・・

声優・キャラクター
土田大、松浦愛弓、大原さやか、酒井乃碧、植田佳奈、須藤菜々子、坂本真綾
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

一緒に暮らそう

原作既読

親子愛に触れられるとのことで以前から職場の子に薦められてたんです。
あにこれでの評価も高い。原作最後までではないものの一区切りつけて…正確にはキリのいいところで閉じたアニメ版ノイタミナ枠全11話です。
1クールでまとまっててしかも12話標準なところを1話少なかったりとお手軽感あり。ハートウォーミングなものに触れたい気分でしたら候補に挙げても損はないでしょう。

爺さんの通夜で親戚が一同に介した場所から物語は始まる。
死んだ爺さんには6歳になる隠し子がいて実母とは没交渉。たらい回しか?それとも施設か?という局面で、その子りん(CV松浦愛弓)を30歳独身河地大吉(CV土田大)が引き取ることになってからの奮闘記です。

たぶんシンプルな親子愛を描くだけならそれなりの評価は得られるでしょうが、あにこれのランキングでも2ケタ台におわす名作の範囲に入る作品です。しかも原作を完結まで追ってないにもかかわらず。
これには理由があって、そのうち登場する実母吉井正子(CV坂本真綾)が良い意味で複雑に描かれていることに代表される


 子育てで直面する様々な葛藤


が描かれているからであろう。 平たく言うと

 子供を育てる負のリアル
 子供と分かつ幸福のリアル

両面あるのでございます。別に子持ちじゃないとわからないって小難しいもんではないとも思います。

なんて言うんでしょうかね…
例えば主に野郎からの質問で回答しづらいのがこちら↓

 「結婚のどこがいいんですかね?」
 「子供苦手だしなんちゃらかんちゃら」

おおむね「うーん、おまえもなってみればわかるよ」お茶を濁すのが関の山。
ある意味このアニメが回答になり得るかもしれませんよ。私は引き出しの一つにしちゃいます。

これから視聴される方はシンプルに考えてみてください。
産んだ我が子を相方に預け距離を置くなんて、通常なら悪役まっしぐらなところをそうはなってないことについて。

もちろん物語の中心は大吉とりんとの掛け合いです。
母子手帳すら初めて見るところからの子育てなんて想像を絶するのに。お腹にいる時から相方と一緒に親になる準備を進めていくはずなのにそれすっ飛ばしてますからね。だから奮闘記。そしてリアルということは画面を通して真剣さが伝わってくるのです。
間違いなく良作の部類でしょうね。迷わずオススメできます。



※ネタバレ所感

■女の子から○○へ

リアルな葛藤描写とおとぎ話的なミラクルが入り込んだ物語なのかもしれない。

{netabare}従姉妹でりんと同い年の娘がいる前田春子(CV植田佳奈)は旦那の実家暮らしや子育てに疲れこう言う。

「別にね。強くなんてなりたくなかったのに。」「ずっと女の子でいたかったのに」

転じて、りんの実母吉井正子は働き過ぎなところを案じられたところにこう返す。

「女の子じゃないもん。漫画家だもん。」

“女の子”に次の段階があるとして、育児や家庭のことそして仕事だったり様々だけど、決めた覚悟も時にはぐらつきながら葛藤しながら歯を食いしばる元女の子ってことでは共通している。正子のとってきた行動は誉められたもんではないだろうけど理解に苦しむ思考も多々あるけど、ここまで身を削らんばかりの覚悟を示すことができちゃうのがお腹を痛めたってことなんかもしれません。自分男なのでそのへんよくわからんけどたぶんね。
断言していいけど子供に対しての覚悟っぷりで母親には勝てない。その母親に言わせると父親は気合が足りない、と。たぶんこれは創作だから、大吉がこれだけ覚悟を決められるってのがミラクルだと世の男どもは思い英雄視するわけであります。世の女性もそう思うかも。{/netabare}


■PUFFYときたか!

放送当時2011年時点でさらにその10年ちょっと前に奥田民生プロデュースでシーンを賑わした女性デュオ。本作のOP「SWEET DROPS」を担当。
らしいというかPUFFYっぽい力の抜けようでいい感じ。そのうえ歌詞が作品世界にすこぶるあってる。
本放送からさらにプラス10年で2020年だったりするわけでなおさら懐かしさ全開でPUFFYに目が行くところをじっくり何回も聴いてたらすこぶる良い楽曲に心奪われるという結果に(笑)

作詞・作曲 - 鈴木祥子になんとなく引っ掛かりが!

レビューはお終い。関係ないので畳みます↓

{netabare}その昔“ガールポップ”なんてムーブメントがあって雑誌なんかもありましてね。80年代最後期~90年代半ばが最盛期。安室奈美恵他TKプロデュースのシーン席巻で下火になったような…
有名どころでは大黒摩季、森高千里、CHARA。アニメとのタイアップなんかでも永井真理子、森川美穂が有名です。その一角にいたのが鈴木祥子さんでした。持ち歌聴いてみたら聞き覚えありました。
このなんと言ったらいいのかヒット曲ありーのメジャーどころでもなく、1曲どかんと売れた浜田麻里、平松愛理、久松史奈、久宝留理子あたりの「うわー懐かしー」枠でもないところをひっそりと好きだった人ってけっこういらっしゃるんじゃないかしら?

私の場合筆頭、谷村有美を始め加藤いづみ、遊佐未森、種ともこ、佐藤聖子、井上昌巳はよく聴いていた気がします。あと古内東子。
みんなシンガーソングライターか最低でも歌詞を書ける人ばかりだったような違うような。だからなのか一曲一曲世界観ができてる感じ。音作りも気合入ってましたよ。
このOPに使われた楽曲もご多分に漏れずその系譜だなぁと妙に納得してしまったわけでございます。

↓懐かしさついでに心震わせた楽曲群を書き留めとこ
{netabare}谷村有美:選べんがあえて「今が好き」「たいくつな午後」「Second Love?二番手の恋?」
加藤いづみ:「髪を切ってしまおう」「好きになって、よかった」
遊佐未森:「地図をください」「夏草の線路」
種ともこ:「スナオになりたいね」
佐藤聖子:「Jasmine」「悲しいだけの二人じゃなくて」
古内東子:「誰より好きなのに」「逢いたいから」
井上昌巳:「YELL!-16番目の夏-」「僕と別れてくれ」{/netabare}{/netabare}

こういうのうっかりようつべで聴きだすともうアウトね。止まらなくなる。



視聴時期:2020年10月 

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2020.11.15 初稿
2021.09.14 修正

投稿 : 2024/07/06
♥ : 42
ネタバレ

kakelu さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

親の偉大さを考えさせられる心温まる物語

□前向きな気持ちを全面に押し出された物語

物語は、独身のダイキチと親の亡くしたりんとの家族愛を描いたヒューマンドラマとなっています。
一般的に、親を亡くし親戚に引き取られることは悲しいことで家庭環境や人間関係、生活面など多彩な問題にぶつかる事になると思います。
しかし、この作品では、そのような負の面はあまり出さず、ダイキチとりんがお互い苦労しながらも協力して前へ前へ進んでいこうとする姿勢が全面に押し出されています。そこに、心温まり感動しました。


□子供たちが元気

キャラはりんちゃんやこうきくんなどのちびっ子たちが生き生きとしていました。
素朴な絵も相俟って、もう本当に可愛い!!
笑っている所は愛らしさが伝わってくる。
私も何だか子供が欲しくなってきましたよ。


□昔ながらの風景に柔らかい作画

作画に関しては、風景は繊細に人物の表情は素朴にといった感じになっていました。
昔ながらの風景に子供たちというのはやっぱりいいですね。
スマホやゲームといった電子機器を持ってる今どきの子供より可愛い気がします。
また、この作品の特徴として初めの数分は水彩画で描いたようなタッチの絵になっていて、それがまたいい。日本昔ばなしを思い出しました(笑)


□最後に

物語の展開において凹凸は少なく、「惹き込まれる!」といった感じではありませんが、この坦々と続く感じが内容と相俟って安心して観られる作品にしていました。
全体的にかなり良く出来ていて、文句なく名作だと思いました。


↓↓↓各話の感想↓↓↓
{netabare}
1話の感想 ★★★★ 4.0
{netabare}ダイキチ、りんをひきとる

癒される。一話目からかなり癒された。
実質は凄く大変なんだと思うけど、こういうシチュに憧れる。ヒーローになりたい、なんかとはベクトルが違うけど同じように憧れる。{/netabare}

2話の感想 ★★★★ 4.0
{netabare}一時預かりのある保育園に通う

りんちゃんって、意外と図太いよね。
いや、図太くなければいけなかったのかな?
どこかで見たことがあるが、確かお漏らしをするのはそれなりに気が緩んだから、だったけ?
気を張っている状態だとお漏らしはしない。
違う?{/netabare}

2.5話の感想 ★★★☆ 3.5
{netabare}落ち葉で魚をつくる

5分のアニメ。
純粋さに癒される。
落ち葉って、押し葉にすればペリペリにならないんだね。知らんかった。{/netabare}

3話の感想 ★★★★ 4.0
{netabare}子育ては自分を犠牲にしないといけないのか

心にぐっとくる。
ダイキチもイイヤツだね〜
後輩に慕われる人ってあんな感じだよな。
ダイキチとりんちゃんはお互い協力しあって、生活している。これも家族の形の1つなのかな。
今更だけど、最初の水彩画みたいなやつは、毎回ある感じ?{/netabare}

3.5話の感想 ★★★☆ 3.5
{netabare}サンタさんのプレゼント

親の気分ってこんな感じなのかな?
何かワクワクするよね。ドッキリみたいで。
りんちゃん、かわええわー{/netabare}

4話の感想 ★★★☆ 3.5
{netabare}りんの母親の手掛かりを掴む

吉井さんがダメダメな気がしてきた。
最初の声だけの判断だけど。
りんちゃんに会わせる会わせないは別として、やっぱ1度は連絡するだろうなー、私がダイキチでも。{/netabare}

5話の感想 ★★★★ 4.0
{netabare}りんの苗字に迷う

可哀想と思い感動するのと、この作品みたいに心温まり感動するのでは全く違うね。
特に、後味っていうか爽快感っていうか。
感動の後に、心が安らぐ。
ダイキチの子を持つと親も成長するってのは、当たり前ちゃ当たり前だよね。{/netabare}

6話の感想 ★★★★ 4.0
{netabare}自分の木はあるのかな

あーゆーのいいね。私のもあるのかな?
知らないや。
親から子へと代々受け継がれていくなかなー。
あと、こうきくんのお母さんマジ美人!
ダイキチ、気持ちはすごいわかる。うんうん。{/netabare}

6.5話の感想 ★★★☆ 3.5
{netabare}お花見計画

りんちゃんよりこうきくんのお母さんを見てします。
ダメだダメだ。これではまるでただのエロ親父ではないか。
最後の頭に乗った桜の花びらをこうきママが取っているシーン、てっきりダイキチの頭かと思った。そして、急接近みたいな?うん、発想が薄い本だな。{/netabare}

7話の感想 ★★★★ 4.0
{netabare}家出!?

演出によっては重い話で悲壮感漂っていてもおかしくない内容だけど、この作品では良い意味で軽く感じる。どちらかと言えば、家庭関係が辛いというよりも、それでも頑張っている、という所が伝わってくる。
あと、こうきママ綺麗。{/netabare}

8話の感想 ★★★★ 4.0
{netabare}お墓参り

やっぱり、ダメダメの正子さんでも子を捨てたという罪悪感は付き纏うんだね。
ってか、ない方がおかしいか。
今苦しいか、これからずっと苦しいか、どちらがいい選択だったんだろうか?
あと、最後の「抱っこして」「嫌だ〜」の掛け合いは面白かった。{/netabare}

8.5話の感想 ★★★★ 4.0
{netabare}夏祭りに行こう

最後のシーンはBGMの効果もあって、凄い感動した。微笑ましくなる。
りんちゃんかわいすぎるわー{/netabare}

9話の感想 ★★★★ 4.0
{netabare}こうきくんと家で遊ぶ

最後のこうきママの表情は元旦那のことを憂いた表情なのか、それともダイキチにキュンとしたのか。
おそらく、前者だとは思いますが、私的には後者の展開を望む。{/netabare}

10話の感想 ★★★★☆ 4.5
{netabare}りんちゃんが風邪をひく

不器用なりに頑張って面倒をみるダイキチに感動した。もう子を思う一端の親だな。
そして、こうきもりんちゃんが辛そうだからいつもより静かにしているとこも、子供なりに分かっているんだなと胸にくるものがある。
自分の親もこんな気持ちだっのかな〜{/netabare}

11(終)話の感想 ★★★★☆ 4.5
{netabare}親の時間

親の時間がなくても大丈夫なもんかね?
今の私だとアニメや漫画、小説なんかを読む時間が無くなると考えるとなかなかに堪える。
親ってのは偉大だね〜
あと、こうきママ綺麗{/netabare}{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 22

セメント さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

家族が増えるよ!やったねりんちゃん!

ノイタミナ枠、「あの花」の好調な流れを受けて注目度も高く、その上で期待に応えていった強者な作品ですね
小学生編までということで、ドロドロした諸設定あるわけですが、それが出張ってくるのはまだ先の方、今はまだ、りんちゃんの幼少期に萌えていられる
有限ではありますが、つかの間の安らぎを感じることのできるアニメです


遺児の子育て奮闘記って、結構類似作品多い中で、この作品はやっぱ際立ってますね
と言っても、子育てというのを、なかなか実感しずらい、りんちゃんの年齢にも、大吉の年齢にも近くないこの身にとって、共感して見れる部分は少なく、良い話止まりなのが惜しいですね
逆に主に大吉に、近ければ近い人間ほど、その感動は人一倍であると思うわけです
ただ共感できる部分は少なかれど、りんちゃんが可愛い、こうきママが可愛いと言った、これは完全に深夜アニメ的見方なんですが、私のような者でも楽しめる余地は大いにあり、分け隔てのない作品でありますね

設定は非日常でありながら、キャラの言動は普遍な人の範疇を超えない
りんちゃんや麗奈ちゃんの声優に子役を起用するなど、リアリティの追及にも余念がないのも含め
高品質を保ったまま、11話と短かったですが、最終回を無事迎え、名作アニメ殿堂入りを果たした、このうさぎドロップ
4話りんちゃんのお遊戯練習シーンに「もののけ姫」「千と千尋」の安藤雅司氏、続いて5話正子さんの電話シーンに「人狼」「GHOST IN THE SHELL」の沖浦啓之氏他「ももへの手紙」作画スタッフが続々流入、9話には「魔女の宅急便」「電脳コイル」の井上俊之氏、
10話作監に「猫の恩返し」「パプリカ」の井上鋭氏と、そのテロップは凄まじい力を発揮し、研ぎ澄まされた日常作画に私もたじたじになりました
地味ウマ作画が次々に繰り出され、作画アニメと呼ばれるまでに昇華した作品でもあります

子供キャラには子役をあてがい、これが外れてないのがまた良いですね
うまいものですねぇ・・・松浦愛弓さんは10歳、須藤菜々子さんは9歳ですから、相当な驚きですよねぇ・・・
土田大さん、大吉役の声優ですが、この人もまた良い声、良い演技でもって仕事なさる
特撮声優としては有名ですが、アニメではあまりメインには聞きなれていない方なんで、その分もあって、先入観がなくナチュラルな印象で大吉を見れました
声優配役に関しては冒険要素が強かった気もしますが、難なくクリアしてますね

”明日の事は、わかんない!”
初め聞いて、PUFFYっぽいなと思ったら案の定PUFFYでした、結構アニメタイアップしてるんですねぇ
私は見たことがないのですが、彼女らがモデルの「パフィーアミユミ」なるアニメすらあるようですし、これなかなか
PUFFYらしい特徴的な曲で、一度聴いたら離れませんね、アニソンっぽいと言われると何か違う気もしますが、作品に合った良曲だと思います
プチプチしてるゆるいOPアニメも素敵

りんちゃんきゃわわ
コウキとかと一緒にいると大人びて見えるりんちゃんも、ダイキチと居る時はまだまだ子供だなと思えます
同世代の子と比べると落ち着きすぎているくらいの設定ですが、ダイキチホームでは可愛い所が見られて良いですね
金魚の糞みたいに、ダイキチにつきっきりな所が・・・全く小学生は最高d(ry
そしてもう一人、コウキママも人気高いですよね、どっちも好きという人も結構いるみたいで
ロリコンと未亡人好きってなんかセットな気がするんですよねぇ、気のせいですかね、だから何だって話ですが
ちなみにりんちゃんのクラスメイトのさやかちゃん登場以降、私の中のこの二大巨頭の構図が揺るぎましたね
服装も仕草も可愛すぎる、口隠すさやかちゃんきゃわわ


大吉に近い人間がより楽しめるんじゃないかとは先程言いましたが、よくよく考えてみると
うさドロって一体誰に向けられた作品なんでしょうか、やはりロリコn(ry
連載してたのはレディース漫画雑誌「FEEL YOUNG」だから女性向け?、疑似とはいえ親子な関係なので、お父さんお母さん向け?
私の考えでは、このうさぎドロップは、真に、万人受けする作品だと思いますね
萌えを感じない硬派アニメであるというのも一つの理由ですが、やはり幅広い層の人が年齢性別主義主張を超えて、多種多様な観点で楽しめるというのが大きいですね
ある特定の人が楽しめるだけの内容ではない、色々な見方の出来る作品
りんちゃんにブヒブヒするも良し
他人の子を預かる独身男の奮闘に感情移入するも良し
日常描写にほっこりするも良し
そこから子育ての大変さを学ぶも良し
”じゃあ君が面白いと言うそのアニメを親に見せてみろよ”と言われた時、なかなか言い返し難かったのですが、この作品ならそれが出来ます
寧ろ、積極的に親に見せれるような、そんなアニメであるのです
このように色んな人に楽しんでもらえる、本来あるべきアニメの姿の具現を現した「うさぎドロップ」
なべて、世に押し広めるべき作品であると言えましょう

投稿 : 2024/07/06
♥ : 30

90.2 4 天真爛漫で田舎なアニメランキング4位
ばらかもん(TVアニメ動画)

2014年夏アニメ
★★★★★ 4.1 (2934)
14384人が棚に入れました
書道家の半田清舟は、ある受賞パーティーで書道展示館の館長を殴ってしまう。見かねた父親は半田に「自分の人間として欠けている部分」を見つけさせるため、彼を自然豊かな五島へ送り込む。

そこで彼は天真爛漫少女・琴石なるをはじめとする個性的な島民達と出会い、親交を深めていく。田舎独特の人間関係に戸惑いながらも、半田は新しい何かを見つけ始めていた。

声優・キャラクター
小野大輔、原涼子、古木のぞみ、大久保瑠美、内山昂輝、遠藤璃菜、木村聖哉、潘めぐみ、徳永悦子、立木文彦、諏訪部順一、梶裕貴
ネタバレ

ポル さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

琴石 なる=元気な子供=ばらかもん

とても素晴らしいアニメです。普段アニメを見ない方でもきっと楽しめると思います。ふと思い出したときにまた見たくなってしまう。
テレビアニメ『ばらかもん』で主要キャラクターである、琴石なる役の声を実際の子供で演じているのも良い。「子どもには方言は無理だと思うのでなるは標準語でしゃべらせてほしい」と原作者であるヨシノサツキ本人が言っていたが、あまりにも原が上手に方言をこなした為、標準語ではなく方言で放送されることとなったという。

大まかなあらすじ↓
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書道家の半田清舟は、ある受賞パーティーで自作を酷評した書道展示館の館長を感情に任せて殴りつけてしまう。見かねた父親は彼に「自分の人間として欠けている部分」を見つけさせるため、彼を自然豊かな五島へと送り込む。
半田清舟は、生まれも育ちも都会のため、島での生活や独特の慣習にしばしば戸惑う生活を送っているが、彼自身も幼少時より書道に専念した生活を送っていたため世間知らずで一部常識に欠ける面がある。そんな彼に絡んでくるもう一人の主人公の小学1年生7歳の琴石 なる。この子供との日常が彼に色々な衝撃を与えるきっかけとなる。
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各話ごとの個人的に良いと感じたシーンからの感想↓
1話 ばらかこどん
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五島のこれから住む家についた時なるを何回も玄関の外へ投げ転がすシーンは笑えました。最後は借家の管理人のおっさんまでも外へ投げ転がす(笑)

なる「あやまるのってすげえ怖いな でも あやまってよかった」清舟を怒らせてしまったと思い、精一杯の気持ちを込めて反省を伝えたなる。八つ当たりでなるに怒鳴ってしまった半田は「謝るもなにも…」と躊躇いますが、そんな清舟に気付かず心底ホッとしたなるが笑顔で言ったセリフです。これに館長を殴ってしまったことの答えがあるような気がしますが、彼はまだ気づきません。

EDが終わったあとのCパート。家の中で暴れまわって習字作品を書いてる半田を見て管理人のおっさん「怖い」シュールだった(笑)
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2話 やかましか
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館長を見返してやるため書に没頭しようとしてる清舟のところへなるが来る。清舟「またお前か、なぜ毎日来る?」なる「なるは先生の通い妻じゃっけーん!」小さい子はえげつない言葉覚えるの早いからどう対処していいか戸惑うことあるよね(笑)そんなところが可愛いけど(笑)なる「あの奥さんは歌舞伎町の女王ぞ!」「元気がよかけん枕営業ばするー!」「こん味噌汁は本気汁ぞー!」そんなことまで言ってるのか・・困ったものですね。

ヒロシは、清舟の隣の部屋の中を見ると、ここ来てから書き溜めた書がびっしりとあった。なる「先生はなぁ、こがんたくさん書いてもまだ良か字書けんち言うと!先生は才能がなかけん、たくさん書いてもまだまだたいなぁ」
ヒロシは衝撃を受け、中途半端な自分を反省する。ヒロシ「努力できるのが一番の才能だな」涙目になるヒロシ。今までの中途半端な自分に対する悔しさの気持ちからもあり、清舟の努力に心うたれての涙でもあるような感じですね。

入院する清舟。点滴であれだけドタバタ騒ぎになるとは(笑)
入院患者のおじいさんとホッとするいいお話。閃きがきた半田は書道の道具を持ってきてくれるよう看護師さんに頼み迫りますが何を勘違いしたのか人妻を強調する看護師さん面白いですね。
体調も戻り退院する清舟ですが、おじいさんの話をすると、まさか幽霊?色々ヒヤッとさせられる場面でしたね。

ED後のCパート
清舟のところへ食事を持っていくヒロシは、指がバンソーコーだらけの清舟を目撃。
なる「先生ー!先生が切った血まみれん玉ねぎどがんすればよか?」持ってきた器の中に入ってるものを見て清舟、ヒロシともにΣ(゚д゚lll)ビクつく。最後笑わせてくれました((´∀`*))ヶラヶラ
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3話 ひとんもち
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墨汁を買いに行く清舟は商店で中学生のタマちゃんと会う。濃いキャラでしたね。清舟の前で漫画に対する熱い情熱を語ったことに反省し、弁解に行くタマちゃんであったが、清舟がバランスを崩してヒロシにもたれかかってるだけなのに衝撃を受けてそのまま帰ってしまうタマ(笑)

書の大会で2位で落ち込んでいる清舟。なるに餅拾いに行こうと誘われる。
餅が一つも拾えない清舟は、自分の書の道のことも重ねてさらに落ち込む。そんな時、餅拾いで村一番の名人、通称ヤスバァにコツを教えてもらう。餅の拾い方と書の道と重ねてしまいヤスバァに問いかける清舟「誰かうまいやつがいてそれでも拾えなかったら?」ヤスバァ「そがん時はなぁ、どうぞお先に、譲ってやって、もーっと太か持ち場、狙え。譲っことと拾うことをやめんば、ほーれ、こげんなもんたい!」とたくさんの餅の入った袋を誇らしげに清舟に見せるヤスバァ。清舟の心は少し晴れた様子。おばぁさんのヤスバァ(・∀・)イイコトイッタね!!

ED後Cパート
どうみても教師に見えん教頭先生。ザリガニを釣りの餌にするということになるはΣ(゚∀゚ノ)ノキャーバケツ投げ飛ばす。教頭を見逃せばタイ食えるぞと言われ落ち着いたのだが餌にするやり方ザリガニの腕をちぎりとる、を見てΣ(゚∀゚ノ)ノキャーいちいち面白いですね(笑)
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4話 しまんおんつぁんどん
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パソコンも携帯電話も壊れてしまった清舟。電話を借りに出かけるのだが。猫が多く集まる家で癒しを求める清舟。猫アレルギーとは可愛そうですね。

川藤と電話。
川藤「今回は大賞期待できるんだろうな?」清舟「どうかな?今はまだ暗闇の中だがいつか必ず光を見つけ出すさ」中二病を患っていた風に言われ(笑)

帰りにヤクザ風のおっさんに絡まれる。ミワの父だったとは。船に船名を書けと言われますが、度胸がなく失敗を恐れどうしても最初の筆がすすみません。清舟「あ~もうやだぁ怖ぇ怖ぇ!!」なる「いやちた」ひな「うん」嫌って言ったって意味でしょうか?方言わかりずらい。そんなとき、なるたち子供がイタズラで船体に手形をつけまくります。手形をごまかし消すため、思い切りよく筆をすすめた清舟。良い味のある字ができました。それにしても清舟はプレッシャーに弱そうですねぇ。

ED後Cパートザリガニ釣り
毎回Cパート楽しみになってきました。
清舟「ゴミがありますね」
教頭「あ~、釣りに来たやっどが捨てていっとっだ。注意してぇ聞かん。」
ゴミを捨てさせないためうまい言い回しの看板立てたらと。
教頭「あなたの捨てたゴミのせいで地球は終わりです。ゴミを捨てるなお前ゴミ。捨てたら死にます。」テキトーだ(笑)
教頭おもしろいですね。
なる「ゴミを捨てるとザリガニがいなくなります。」一本とられましたね。
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5話 うんにおえぎいっ
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なるのお爺さんにもらった「このもん」にハマってしまった半田。
「このもん」は、香の物→このもの→このもん、と訛ったものらしく、その名の通り漬物のようなもの。大根を干して、砂糖多めの独特な漬け汁で漬けた食べ物です。
主人公・清舟がタッパー全て食べきってしまっていたようにクセになる味わいとのこと。(*´ч`*)ジュル作り方は検索するとすぐ出たよ。

元々一緒に行く予定だった教頭がサボったため、代わりに清舟は海水浴、子供達の監視役として行くことに。海ではすぐに気絶する半田さん。情けない。美和ちゃん何を持ってるんだよグロぃ。危険な飛び込みの遊びをしていた美和、ヒロシ、なる。清舟は怒ってっ叱ったあと「この島に来るまでは自分のことだけ考えていればそれで良かったのに、こんなに誰かのことを心配したのは初めてなんだよぉ!!」それを聞いた子供達は心打たれて反省し半田に抱きつき、さらになつくことに。

ED後Cパート
教頭の頭のくせ毛?には笑っちゃいました。なる「てんぐさ頭だぁ」
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6話 よそんもん
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なる「へ~い!らっしゃいらっしゃい!貝殻屋ですよ~!らっしゃ~い!ん?」なるはヤクザにビビって逃げたと思ったら刺青(ラクガキ)入れてきた(笑)
なる「待っちょって、ばあちゃんに見せてくっけん。」川藤「待て待て、こっちが先だろ。」なる「やめれ。離せや!」
川藤、道案内をなるに頼んでる時に教頭たちに勘違いされ、
「わがだ、どこんもんか?」「どがんした?教頭?」「不審者ばい!」「子拐いたいな」「刺青ばしちょっぞ」「消防団呼ぼうや」「こっから碁会じゃけーん、ちょっとば話聞かせんもらおうか?」「ほれ」連行されてく川藤たち。初っ端から清舟の友達トラブルまみれだな。かわいそうに。

なる「先生の友達は、なるの友達なので・・・友情の印です。」康介「ん、なにかな?おぉおおお!汚いモンスターボール!」Σ(゚д゚lll)
ガチャポンの玉の中身はカメムシらしき虫がビッシリっと(;Д;)ギャー!よくもあんなたくさん集めたものですね。

村で書いてからの字を否定され東京に帰りましょうと言われたあと、なるの紙飛行機を見て今までの村での生活で経験したことを思い出したって感じでしたね。清舟「どうぞお先に。お前の言う俺の綺麗な字は親父に言われるままに書いた行儀のいい字だ。俺は怒られてもいいから、俺の、半田清舟でなければ書けない字を書きたい。何が正解かわからないけど、お前の言葉に焦らされて東京に戻るのもなんか違う気がする。俺は変わりたいんだよ。ここで。もうしばらく先に行って待ってろ。風に乗ってすぐに追いつくから。」
康介「ボイスレコーダーで録るからもっかい言って今のセリフ!」清舟ファンも行き過ぎたら気持ち悪いものがありますね(笑)
村の生活で少し精神的に大人に成長した半田清舟でした。

ED後Cパート
タマちゃん部屋で騒いでる男♂4人組をみて興奮?色々とヤバイですねこの子。(笑)タマ「ふ!戦闘要員・・・増えちょる゛ううう!」
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7話 ひさんいを
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川藤と康介を連れてヒロシ、美和、ヒナ、なる、清舟らは海釣りへ。
清舟、餌付けや釣った魚触れず、なるに任せっきり。ダメな大人だ(笑)
康介「なんて強い引きだ!大物に違いない!僕って書道だけじゃなくて釣りも天才なんだ!見てろ愚民共!格の違いを見せてやる!」
美和「地球ば釣りあぐっち流石ばい。」
なるはちょっと長めの棒を手に入れた。地面叩く、フナムシうじゃうじゃと(;Д;)ギャー!

今回も色々楽しませてくれますね。笑いどころたくさんで面白いです。

川藤「なんでも、かんでも、自分の目線でしか見られねえのか?だからスランプなんかに陥るんだよ!」清舟「スランプって・・・お前書けないのか?」川藤「このまえのお前の字見てからな。半田は下手になってない。下手なら準賞どころか入賞もしない。康介は今までお前の字を意識して書いてた。だからお前の字が変わったことで見本になる人間が居なくて不安になったんだ。」川藤「若いものの役目は失敗することを恐れず、新境地を開くことにあるのだ!」二人(清舟と康介)「館長!」川藤「記録よりも記憶に残れ!試合に負けて勝負に勝て!ナンバーワンよりオンリーワン!賞を取るより売れる物を!」清舟「最後のはお前の願望だろ?」
釣りに来たにもかかわらず結局、習字の話で口論する清舟たち。

なるの作った仕込み針で最後、イシダイ(高級魚=ひさんいを)が釣れるが、釣った瞬間からそのあとの落差が大きすぎて(笑)

空港で郷長が誰を連れて行きたいか尋ねたときに、なるが欲しいと思ったわ。なる「なるもこれば買う!」清舟「買う~!って・・・俺に買わせる気だろ?・・・ん?」なる「頼むよ、先生!後生だからよ~!」清舟「その若さで来世をかけるな。」この二人ショートコントの漫才常にしてるような感じっすね。
ED後Cパート
飛行機機内でコント用小芸の鼻メガネかけてる川藤。動くものがあるんだな。シュール(笑)康介「今度は一人で来ます。」
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8話 オンデ
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今日はなるの誕生日。清舟の家でパーティーをやることに。
プレゼント考えてくように言われたもののなるの欲しいもの思いつかず。
ケン「おんは、カブトムシ百匹やって蟲ベッドつくってやっと。」
清舟「罰ゲームだろ・・・それ。」
ヘラクレスを潰すなど色々ドタバタはあったが、子供達によりなつかれる清舟であった。ケン「なるん為にきばったっちゃっけん。先生みたいに本気で遊んでくるっ大人初めてよ。俺今年ン夏はバリ楽しか!」二郎「おんも~!」一郎「おんも!」

美和「まずは、先生からプレゼント!」清舟「え、いやあ、俺はあとで・・・」美和「そがんこ、言わんでさ~!」清舟「やめろって!おい!」一同「取ったあ!」美和「はい、先生から。」なる「わぁ!」美和「っぷ・・・ははは!なんこれ?小学生の母の日!?」タマ「しかも、一枚ってせこい!」清舟「お前らな・・・」美和「なる?怒ってよかっぞ?」なる「ぅぅぅぅぅぅ・・・うぉおおおお!やったあああああ!」清舟「そんなに喜ばれたら怖いんだが・・・」ひな「よかったね。なる。」なる「うぉおおおおおお!」【なんでも言う事きく券1枚】なるのこれからの使い道が気になります。例えば、成長するまでとっておき結婚しろとか(笑)

なる「爺ちゃんが墓参りいくけん、先生ば連れて来いちた。」
祖父「オィが畑に行かばじゃそい、墓ん火の番ばしてもらおうかち思うてな。」なるの両親ってどうしちゃったんだろうな?おじいちゃんしかいないようだけど?墓の番する風習って珍しい。この土地では常識らしいけど。

ヒロシがオンデの踊りやってるの気に入っちゃってついてく清舟(笑)

なる「いつも爺ちゃんが戻ってくっまで退屈じゃったばってん。今日は帰りたなか気分。」清舟「墓に泊まっちまえ!」なる「これ、あれじゃんね、先生がおっきんじゃろね。」そう言うと笑顔で見上げるなる。清舟「(いつも誰かと一緒にいるから気づかなかったけど、人並みに寂しかったりするんだよな・・・どうせ、放っておいても勝手に成長するんだろうけど俺が暇なうちは構ってやるか。)」

今回も色々かわった風習も見れて面白かったです。

ED後Cパート
犬。よいよネタが尽きてきたのかな?夢オチの話らしいけど。メス(笑)
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9話 おけがまくっちした
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郷長「そうだ・・・この際だから思い切ってやっちゃう?」
風呂の湯沸かし器が壊れたため、郷長の提案で薪風呂をやることに。
山道に落ちてる乾いた木を拾いに郷長とでかける清舟。道端に落ちていた木を拾ったものから虫がウジャウジャ出てきたとき清舟「キモチ悪っ!」(;Д;)ギャー!怖ぇ。放り投げた木っ端が郷長の頭に当たり郷長の頭にも虫がウジャウッジャ(笑)郷長「きみ・・・」清舟「ひいいいい!すみません、郷長!」
風呂に入ってくつろぐ清舟のもとへタマ、美和乱入。
美和「子供に火の番させて、悠々と入浴かい?」タマ「罰として裸みまーす。」清舟「道理がわからん!」美和「本当は若か女ん子に見られたかっちゃろう?」清舟「人を露出狂みたいに言うな!」美和「そんカメラは?」タマ「マンガの資料にしようと思って・・・」美和「資料っち・・・いくらマンガでも全裸はダメやろ。」タマ「大丈夫だよ!先っちょにモザイクつければ・・・」美和「・・・」おいおいって目線をタマに向ける(笑)

風呂上りヒロシが教える簡単料理。清舟、料理まったくダメですね。食事してるときヒナが来て、なるがいじめられてると聞く。現場へ駆けつけるとなるが振り回されてる状態。なんだ楽しそうじゃないか(笑)おいおい。不良「うっさか!ヘタレもやし!あっちいけ!」バットで殴られた清舟「うっ!痛い。なんだろう、心が痛い・・・」ヘタレですね清舟(笑)運動場をあけわたす気がない不良っこたち。不良「うっさか!おっらの運動場は中学生が占領しちょるもん!」不良「ばり喧嘩ん強か女と、眼鏡ん女が・・・」清舟とヒロシ「(あいつらだ・・・)」タマと美和を連想(笑)

子供達にリアルターザンごっこに誘われる清舟「なぁ・・・オレ、こんなリアルなターザン、初めて見るんだが・・・」なる「かんたんかよぉ!」清舟「簡単じゃねぇよ!それ、天然のツタだろ!」清舟「(ガキどもには悪いが、危険な遊具は撤去せねば・・・)」なる「やる気やん!」清舟「(飛ぶフリをして、引きちぎってしまおう)ふんっ!」子供たち「うわぁぁ!ダメだよ先生!そんなに引っ張ったら!」ひな「うわあああん!みんな、やめてぇぇ!」まさか全員で落ちるとは(笑)

帰り道崖から落ちる清舟。とことんトラブルに巻き込まれるなこの人(笑)そのおかげで書の新しいイメージが湧いてきたんでしょうけど。色々あって楽しい回でした。面白かったです。

ED後Cパート
東京へ帰るようなことを電話で話してる清舟。毎回Cパート楽しみにしてたんだけど今回はナシでしたね。
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10話 だっちいこで
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清舟「本当にいい字が書けて良かった。こっちに来てからインスピレーションが刺激されまくってな・・・やっぱ自然エネルギーって凄いよ!そっちにいた時と違って楽しく書けるっていうか・・・」電話の向こうでは館長が来ていて、電話無視して接客の対応に追われる川藤っち。館長「彼の創作は順調かね?」川藤「調子のいい事は言ってますが・・・」館長「人と同じ美しい字を書くより、半田君には彼にしか書けない字を極めてほしい。字を見れば彼の顔が思い浮かぶような・・・」館長「彼は私を殴ったことを反省しているのかな?」川藤「・・・それはなんとも・・・」館長「私が許すことで戻って来られるのであれば・・・そろそろ戻って来てもらおうか・・・」許すから戻ってこいと言ってるんでしょうが何かトラブルの予感がw

なる「先生はなるとイボガエル捕りばすっとぞ!こっば使って!」清舟「(イボガエル!?」祖父「なら、こっば使うて今日一日手伝うて!」清舟「ああ、それなら・・・」【何でも言う事聞く券】じいちゃんに使われるなる。幼女の生涯設計が狂ってしまった瞬間の図。じいちゃんの石垣積みの手伝いをすることになった清舟。なる不満たらたら(笑)

お祭り、花火をみんなで行ったあと。次の日。
なる「先生!遊びんきたよー!あれ?」玄関閉まってたので、床下から潜って部屋の畳から、なる「よいしょ、んにょいよいしょ・・・んん先生ー!あら?先生?」あーなる(´・ω・)カワイソス先生(清舟)はもう東京へ・・・

ED後Cパート
教頭「誰も来んねぇ・・・」寂しさ極まれり。
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11話 東京にいます
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館長が座るときゆっくりと辛そうに腰を落とすのを見て、清舟「(館長、腰が悪いのか・・・)」館長の腰を手を添えて支えながら座らせる。館長「おぉ・・・ありがとう半田君。」清舟「いえ・・・(いくら頭に血がのぼってたとはいえ、こんな人を殴ってしまうなんて・・・オレは最低な人間だ!)」
清舟「本当に申し訳ありませんでした!もっと早くに謝るべきでした!殴ってしまったことも、許してもらえると、わかってから出て来たことも!本当に、本当にすみませんでした!」館長「実は、許すつもりはなかった。許すと言っておびき寄せてから長々と人の道徳について説教しようと思ってたんだが、その必要はなかったようだ。もう二度と、衝動で動いてはいけないよ・・・許します。」清舟「良かった。許してもらえなかったらどうしようかと・・・本当にありがとうございました。」
【1話目になるが清舟に謝ったときと同じような感じに涙目になってるよね。これをもっと早くに素直になれてたら、こんなに遠回りせずすんだかもしれないのに。】
館長に成長した字を見せるとき、館長「この字は・・・」清舟「わああああああ、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛すみません!すみません!すみません!すみません!」館長「ついさっき衝動で動くなって言ったばっかりなのに・・
・・・」館長いろいろとかわいそうな、前に殴られて、謝罪のあとには茶ぶっかけられる始末(笑)
館長「しかし、楽しみだなぁ・・・これが試作品ならば鳴華ではもっとすばらしい字が見れるのか・・・」
自らハードルを上げてしまった半田青洲さん。川藤影で笑いを押し殺している(笑)

半田清舟の家へ様子を伺いに行く川藤。半田家に着くと若い妙齢の女の人がいた。半田清舟のママだった。美人!!そして半田清舟の部屋へ行くとなるのヘアスタイル真似した清舟がいた。あ~ダメだこりゃ(笑)

ED後Cパート
タマ金賞。美和・・・銀賞(笑)ド☆ン( ゚д゚)マ☆イ
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12話(最終話) かえってきてうりしか
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清舟のママ美人だけど、残念美人って感じだないろいろとw

頑張って書に出店した作品が入選できなかったなんて残念すぎるけど、それより大切なものが見つけることができ、賞を取る取らない関係なく、自分の字を書いた第一歩として気分が良かったやりきった感があるんだろうね。
清舟「別にたいした題材じゃないよ。」
美和「もったいつけんで教えてよ!良か結果やろ?そんぐらい教えてくれて
良かじゃんねー!」タマ「ねー!」清舟「強いて言うなら・・・今、オレが一番大切に思ってること。」
清舟の作品「石垣」人の名前の字が折り重なって温かみある字でいい感じですよね。大事に思っている人の名前の字が少し大きくハマってる感じがとても良い。
{/netabare}

ばらかもんこれで終わりなんてさみしいです。
放送から2年経過しましたが、2期とか作って欲しいですよホントに。
スピンオフ作品の「はんだくん」なんてやらず2期制作開始してほしいですね。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 15
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

やかましかぁばらかこどんとだっちいこでぇ!!

2014年7月放送。
全12話。


【前置き】

2014年夏アニメの中で、癒やしと和みのカテゴリーを担ってくれた作品でした。

この手の作品は批判もされにくく、わりかし高評価を得る傾向にあるように感じますね。
それはただ、なんだか批判しにくい内容だから…ということではなく、その魅せ方や演出が丁寧で拘った作品が多いからのような気がします。
本作の拘りっぷりも然り。

監督は、「東京マグニチュード8.0」で第13回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞した『橘 正紀(たちばな まさき)さん』。
今作でも徹底した拘りっぷりを見せていただきましたよ。
趣向を凝らした拘りのある作品というのは、それが一般向けであろうがなかろうが、当たろうが当たるまいが、見ていて気持ちの良いものです。

ちなみに、レビュータイトルは「やかましい元気な子供達と皆で遊ぼう」って意味合いで、アニメの各話タイトルを繋ぎ合わせてムリヤリ作りました。
多分、島民には通じなんだろうなぁ……。。。



【あらすじ】

主人公である書道家『半田 清舟(はんだ せいしゅう)』は、ある書道の受賞パーティーで、自作を酷評した書道展示館の館長を殴ってしまいます。
それを見かねた父親は、「人間として欠けている部分」を見つけさせる為、彼を自然豊かな五島へ送り込むのでした。

そこで彼は、天真爛漫な少女『琴石(こといし)なる』をはじめとする個性的な島民達と出会います。
当初は、田舎独特の風習や人間関係に戸惑いながらも、彼は今まで感じたことのない新しい「何か」を見つけ始めるのでした…。



【語ってみる】
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半田先生が島流し?にあった舞台は、九州の最西端である長崎港から西に100kmの位置に実在する、五島列島。
こちらは原作者の出身地だそうで、その経験を活かし島の魅力を存分に描いた結果、人気を得た作品だったんですね。
表題の「ばらかもん」という言葉も、五島列島の方言だそうで、『元気者』という意味だとか。
………途中まで本気で『ばっかもん‼︎』と思ってました、波平さんスミマセン。

さて、本作の主人公である半田先生は「書道」の道を歩む青年ですので、シナリオとしても書道を主軸に描かれてはいきます。
ただ、書道の魅力が存分に伝わる作品なのかと言われると…ちょっと違います。
と言うのも本作は、競技作品によくあるような、競技(本作では書道)の知識をふんだんに盛り込んで、視聴者が興味を惹かせる内容では全くありませんので。
(少なくとも本作を見て「久しぶりに習字がしたい‼︎」って思う人は、あまりいないのでは?)
なので、書道はあくまで主人公のキャラ立ちの一環で、何より五島とそこに住むキャラクター達を満喫する作品であると考えると、素直に楽しみやすい気がしますね。


キャラクターデザインはシンプルながら、男は格好良く、女の子は可愛く、子供はもっと分かりやすく可愛く、と一般的にも深夜帯アニメの中では受け入れやすい部類でしたね。
変に目が大きかったりしませんし。
エヴァ等の貞本さんデザインに少し近いかな?
ただ子供のデザインはかなりデフォルメされていて、たまにクレヨンしんちゃんを彷彿させる頬っぺたでしたね。
ふんわりし過ぎて時折、作画崩壊らしからぬ感じを受けなくもなかったですが…。

このメインの子供達は、全て同世代の子供が声を担当しているそうですが、皆この五島の方言の喋り方が上手い上手い。
特に、もう一人の主人公とも言える『琴石なる』の声を務めた『原涼子ちゃん』の演技には、第一話から度肝を抜かされました。
しかも、回を増す毎に上手くなっているように感じました…。
(逆を言うと、最終話を見てから初回を見ると少し違和感がありますが。)

特に印象的だった なるのシーンは、第3話の冒頭にある少し大人になって渋顔で「マンダム」と連呼するトコですね。

『夏休みが終わったから習うハズのカタカナをマスターしたことで、なるは少し大人になった…。

 見るものすべてが美しい、これが成長というものか…。

 新たな自分の誕生を祝福されてる感覚…。

 ムェァンダム(←マンダム)』

この台詞の言い方なんて、まさに名演技と呼ぶに相応しかったですね。
まぁ…あの渋顔は流石にお断りですけど…、何よりあの眉毛がイヤだ…(笑)

私は五島の方言なぞ全く分かりませんし原作も読んでおりませんでしたので、原作のイメージとかは全く分からないですが、やはり原作者や先生役の小野大輔さんも、彼女の演技力には太鼓判を押していたようです。
彼女が、なるを演じていたか否か…。
それだけで、本作の評価は大きく差が出ていたのは間違いないでしょう。
あっ、決して3次でも幼女萌えとかそういうことではないですよ、決して。
と言うか私は、なるを初めて見た時は男の子だとまた勘違いしておりましたよ…。

そういう眼で言えば(←どういう眼だ)、私は先生をしょっちゅうからかう島の元気な中学生『山村 美和(やまむら みわ)』が大っっのお気に入りでした。
ボーイッシュなショートカットに加え、普段着は体操服という活発さや、その日に照らされた故の少し褐色染みた肌…。
私も先生みたく、彼女がフーフーした風呂釜に入りたいものです。
えぇ…茹でられても本望です、と言うか召し上がれ♡
ただ、原作で後に高校生となった彼女の姿には…少々…。。。
時間は本当に残酷です。

そうそう、彼女の声を担当した『古木のぞみさん』も五島出身だそうで、方言指導も担当されていたそうです。
特に原作者からすれば、とても恵まれた環境でのアニメ化となったことが窺えますね。
作品の書体に関しても専門家として、アニメ関連によく携わる書道家の『原雲涯』さんも招いたようですし。
監督の手腕により、エキスパート達がここまで揃ったからこそ、ここまで出来の良い拘った作品が作れたわけですね。
{/netabare}



【半田先生の成長を見届けよう】
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物語としては、基本的に田舎の島の日々を描く日常系に分類されますが、根幹として半田先生が自身を見つめ直し成長していく軌跡が描かれています。
それは、人に謝ることの恐さを克服することであったり、人と繋がることの大切さであったり…。
そしてなにより、皆で遊ぶと毎日楽しいよってことですね。

『先生? 今楽しかなぁ?

 楽しかなかなら、遊びに行こやぁっ!!』

こんなことを言ってくれる人達との交流は、先生には初めての経験でしたから。
見た目は良いのに、23歳とは程遠い言動やメンタルの持ち主で社交性にも欠けた人物だった半田先生。
でも、だからこそその成長具合は見てとれるので、話が進むにつれて嬉しい気持ちで一杯になっていくシナリオ構成は見事でした。

先生が以前と大きく変わったと感じたシーンとして印象的だったのが、第5話で海へ飛び込む なる達を過剰に心配した時の一幕。
ここの先生が、私はとても好きなんです。

『初めてだ、こんなこと…。

 この島に来るまでは、自分のことだけ考えてればそれで良かった…。

 こんなに誰かのことを心配したのは初めてなんだよっ!!

 クソッ、もう帰るからなっ!!(←半べそ)』

島の子供からすればなんてことない高さからの飛び込みだったワケですが、先生からすれば心配で泣いちゃうぐらいだったんですね。
でも、それだけ島の皆を大切に思うようになっていたことに、先生も自覚するのでした…。
それを見た子供達が、先生に「もう心配かけんよ~!」と抱きつくところは、もぅニヤついちゃうぐらい温かい気持ちにさせられちゃいましたよ。
……良いなぁ、美和ちゃんに抱きつかれて…。


先生は、最終話で登場した『あの可愛くて個性的なお母さん』の元で過保護に育ったワケですから、あんな性格になってしまうのも…まぁ頷けます。
加えて、良き友人である川藤にも少なからず原因がありましたし…(苦笑)
ただ、そんな人達がこれまで先生を大切に思い支えていたのも、また事実。
島での生活を(過剰に)反対していたお母さんが、それでも最後にポツリと言った

『成長したのは、書道だけじゃなかったんですね…。』

という台詞を聞くと、島での生活が先生にとって代え難いものであることが周囲にも認められたようで嬉しくなりました。


「手本のようで実につまらん字だ」と言われていた、当初の先生の字。
実際、手本のように書けることも素晴らしいことですが、そう言った館長の本心である「彼にしか書けない字を極めてほしい」という意図を、先生は島での生活で無意識の内に体得していったんですね。
第7話で「ひさんいを(高級な魚)」をモチーフにした作品を見た美和が

『よかやん、私は元々先生ん字好きやけど、これは最高よ!』

と言っておりましたが、その作品なんて、まさに島で暮らす先生にしか書けない楽しい字でしたもんね。
言い切ってしまえば只の中学生の評価でしかありませんが、きっとあの作品も書展に出品していたら、高評価に繋がっていた気がします。
勿論コレも、只の素人のアニオタの意見でしかありませんけど。

そして、書展に出品した最後のあの渾身の作品。
皆にはその内容を隠しつつも、照れながら

『しいて言うなら…、今…俺が一番大切に思っているものだ…。』

と言っていた、あの皆の名前が書かれた大きな一枚。
最期を飾るに相応しい、非常に気持ちの良い作品でしたね。
賞は残念ながら逃しましたが、それでも以前と違って全く動じていない先生を見ると、「書道」を周囲の評価だけでしか見てこなかった過去の自分との決別が見て取れました。
書道しかやってこなかった先生は、その評価のみが自分という人間の全てでした。
ですが、それすらも自分自身で評価を付け納得出来るまでに、成長したんですね。

出来の良いアニメだけに、その終わり方に一抹の不安もありましたが…、予想以上にこんな綺麗な締めを見せてくれ嬉しかったです。
(ホッとした…という方が正しいかも。)
文句無く、高評価のまま本作を評価し終えることが出来ましたよ。



そうそう、忘れてはいけない本作の好きな点がもう一つ。
作品が好きになるにつれ、その主題歌も好きになることは皆さん少なからず経験があるかと思いますが、中でも本作は回を重ねるごとに半田先生の成長がオープニングテーマ『らしさ』の歌詞と繋がってきて、特にお気に入りになりました。

中でも好きな歌詞が、下記のメロ部分のところですね。
(ちょいと分かりやすくまとめました↓)

『こどもの頃は気にもせず、気に入らなければ怒って、好きなものを好きだと言っていた…。
 けど、大人になるにつれ、そんな僕らも変わっていく。
 守りたいものが、変わっていくから…。
 理解されない宝物をひた隠しにして、理解されるための建前を探すようになっていく。』

周りの目を気にして、誰もが「自分らしさ」を失って大人になっていきます。
そんな大人は、本当に好きな宝物を周囲の目を気にして大好きだと胸を張って言うことが出来ず…、周囲の賛同を得やすい建前の宝物を作り上げてしまうワケですね…。
ココにズキンときたということは「こんな大人にはなりたくはない」と思いながらも、私も少なからずそういうところがあるのかもしれません…。
半田先生の、周囲の賛同を得やすい個性の薄い字とも繋がりますね。

そこに対するアンサーが、次のサビにつながる歌詞ですね。

『それでも、大人になってから初めて見えるものもある。
 だから、僕は僕らしく、そして君は君らしく。
 始めから探すようなモノではない。
 変えられない…大切があるから。』

そんな「大人な自分」を嫌って、自分を変えようとする必要なんて無いんだ。
だって「自分」は、探すようなものじゃないから。
本当の自分は、変えようがないのだから…。

なんだか、とても元気付けられる歌詞ですね。
そして最後に『変わりゆく生活が正しい』と、自分よりも周囲を変えてゆくことの大切さを語り締められています。
先生が、島に来て周囲を変えて「自分らしさ」を見つけたように…。
なんだか、最終話の半田先生が作った歌詞のように思えちゃいますね。

最近特に多い、なんだか伝わりにくい格好だけの歌詞より、とてもストレートで分かりやすいこんな歌詞が、私は大好きです。
アニメではフルで流れることはありませんでしたが、全体の歌詞もかなり良いので、もしご興味を持った方は是非フルで、歌詞に耳を傾けて聴いてみて下さい。
「自分らしさ」について、ふと振り返って考える機会になるかもしれませんよ。
{/netabare}



【総評】

最初から最後まで、終始安定して物語を楽しむことが出来ました。
その勝因として、原作の良さは勿論のこと、それをアニメとして作る上でのスタッフや演者にも、とても恵まれた作品だったことが大きいかと思います。
どこを見ても、まさに「ばらかもん」を作る上で用意されたように思えちゃいますから。
適材適所がキッチリ出来ている作品の、なんと気持ちの良いことでしょう…ムフフ。
日常系に多い中だるみの心配もあったのですが、一話一話と成長していく先生を見れる楽しさが大いに勝り、全く問題ありませんでしたね。

作品を見終えて、好きになれなかったキャラクターは誰一人いません。
島の皆のことが大好きになれ、皆と一緒にこの田舎の島で遊んでいる気分を味わえる本作。

『色々あっけど、皆とおっと楽しかね。』って言葉が、この作品の全てです。

原作はまだ続いておりますが、続きを匂わせて終わるような演出も一切無く綺麗に締められているので、視聴後の気分も爽快です。
私的には、無難ながらも安定して2014年夏アニメでトップでした。
未視聴の方は、ぜひ一度御賞味あれ。

ではでは、読んでいただきありがとうございました。


◆一番好きなキャラクター◆
『琴石 なる』声 - 原涼子ちゃん


◇一番可愛いキャラクター◇
『山村 美和』声 - 古木のぞみさん


以下、とても低俗な文章が続きます。
例の如く〆ますね。
{netabare}

さて、本作の主人公である半田先生……。

私の界隈では、


「もし、この半田先生の苗字の最後に【ち】が付いていたら…?」


という妄想ブームが巻き起こっておりました。

作品は凄まじく低俗に成り果てますが、先生の全てのシーンで、先生が実はそのような状態だったのかと考えて見直すのも、これまた一興ですよ♪

(美和はまぁ仕方ないにしても)なるやひなにまで真面目な顔で実は欲情していた…、そんな先生でも大好きですよ、私は。

それもまた「自分らしさ」なのですから。
{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 65
ネタバレ

シェリー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

僕は君ではない。それに君も僕ではないんだよ。もちろんのこと。

お話は、主人公であり、若き書道家である半田清が自分の字をこの上なく批判されたために怒るだけならまだしも、
お偉いじいさんを思いっきり殴ってしまい、父親から縁のある離島へと飛ばされ、ド田舎に移り住むところから始まります。
まるで手本のような、教科書のような字と否定された半田清は島で「自分の字」を追い求める中で苦戦を強いられます。
真面目過ぎる性格の彼にとって、堅実に基本を踏襲してきた彼の字ではない「自分の字」を書くといういささか矛盾じみた試みは様々な葛藤を生じさせました。
しかし島の人々はそんなことは知らず、慈愛と言う名の掘削機で彼の心の壁をガッタガッタとぶっ壊していきます。
中でも琴石なる(七才)は島民の中でも一番に清の心を乱します。
なるはとにかく元気で悪戯好きな子ライオンのような子どもで、可愛くてなにより笑える女の子ですw
その本能のままに、人の迷惑を考えない無鉄砲な行動はカオスそのもので、
大抵は清に笑顔をもたらし、また偏狭な視野の彼にとって彼女が「自分らしさ」を見つける手掛かりになりました。
そうやって、何もない田舎に身を置くことで今までの自分を見つめ直し、
人の温かさに触れることで気がつかなかった大切なものをひとつひとつ拾い上げていく、そんなお話。


話が進むにつれて泡が湧き出てくるように増える方言は本作の大事な要素となっています。
作るに難しい雰囲気を直接生み出し、都会ではない僕らの生活から離れた非現実感を心地良く感じさせてくれます。
これが本当に気持ち良いんですよ。
別に方言などなくとも『のんのんびより』のようにその魅力を十二分に伝えることは可能でした。
けれど、人と人との交流の中で描く本作にとって、特にアニメではそれは作品から剥ぎ取ることのできないアイデンティティのひとつになっています。


個人的に感動した場面が2か所ありました。
1つはお祭りのシーン。なるとひなの「太鼓うっさかー!」「うっさかー!」の後から、
太鼓から発する音だけをバックに、本格的にお祭りを楽しむ様子と2人のとびきりの笑顔が映し出されるところです。
ここの演出がすごく好きです。
押し寄せる波のように太鼓がなる中で楽しそうで印象的な場面が、すでに思い出となったかのように描かれます。
楽しく夢中になっていると、あっという間に過ぎ去ってしまう時間の寂しさをこの場面にひしひしと感じました。
そして花火を待つ海の場面も、夏の夜の海にある独特の静けさと悲しさを清のわだかまりを通してよく表現できていたと思います(そんなつもりで描いたのかどうかは知らないけど)。
もう1つはやはり11話の電話のシーンです。
なるの「じゃっけんさあ、はようかえってきね。」にはその一声に感動しました。
なんて声のやわらかいことでしょう。いつ聞いても涙腺をグッと刺激されます。
キャンキャンと頭の痛くなるような声の高い声優ではなく、子役の起用は大成功でした!It's irony.


「自分らしさ」というのが本作では1つの柱として描かれていました。
これまで言われるままに生き、型にはまることでその身を落ち着けてきた半田清。
それにより少しばかり名を馳し、ひとかどの人物になろうとしていた彼は、
順調に積み上げてきた自分を否定され、今までに考えもしなかったことを求められることとなり酷く困惑しました。
書こうと思っても書けない作品、焦るあまりにしてしまう徹夜による努力も、結果は体調不良を体に残し、すべては大気中に霧散していきました。
唯一インスピレーションに頼ることだけが手掛かりでした。なんと悲しき創作よ。
しかし、そのインスピレーションは島民たちとの関わりの中にありました。
のんびりとした空気こそ流れる島ですが、建前を振る舞わずあっけらかんとした島の人々との交流は
これまでに清に刷り込まれた教育を否定し、名誉に縛られ緊張続きの毎日をすごさなくてもいい、
「こうじゃなくていいんだ!」という彼の身に纏う鎖を引きちぎる"気づき"を与えてくました。

「ごたくはいいよ!結局『自分らしさ』ってなんなのさ?」ということなのですが、
それは、他人を真似することや自分を型にはめたり、新たに作り上げるものではなく、
他人との差異化によってやっと認識できる「自分」のことだと僕は思います。
つまり、すでにそこにある自分です。
太陽は太陽であり、風は風であり、マッキントッシュはマッキントッシュであるように、あなたはあなたなのです。
一見すると堂々巡りのように感じますが、そこに込められたメッセージを理解するにはそのような無駄とも思える回り道をしないことには理解できないこともあるのです。

これはヨシノサツキさんご自身が感じた葛藤なのでしょうか。その様がけっこうリアルに描かれていたので。
天才でも秀才でもない。けれど人よりちょっと上手く描ける自分の生きる道の模索。
感覚的に、好きなように好きなものを描いているだけでは安定して良い反響は得られず、
商業作家としていかに描くべきかというそんな彼女自信の葛藤の投影のように感じました。
これは『みしかか!』という短編集も読んだ個人的な勝手な見解なのであしからず。
でも単行本で連載中に入院されたとも書いていたのであながち間違っていないかもしれません。


初めて観ると強烈な印象を受ける作品です。ほんとに中毒になるかもw
清ママのほっぺぷくーやひなの可愛い姿を見て欲しいです。大好きなのでw

日常とは違った方言のリズム、その場の空気、自己の葛藤、こどもの奔放さ、そしてなるの姿をとくとご覧あれ!
あでゅー。

余談
{netabare}
ちょうどアニメが終わった後の一冊ぐらいまで単行本を読みました。
仕方のないことだけどアニメではカットされていた部分もたくさんありました。
これ切っちゃうのはもったいない!と思うところもたくさんありましたよ。

ここでは本編ではちょっとわかりにくかったところをネタバレしない程度にここに書きたいと思います。
というか、まあ自分が観てて、ん?となったところです。3つほど。馬鹿だなと笑ってくれれば幸いですw

1つめは、6話冒頭でのなるの貝殻屋さんのシーン。
「ばあちゃーん!」となるが言う台詞がありますが、話が進むとなるの祖母は亡くなっていることがわかります。
だとするとおかしくないか?と思いましたが、なるはあのお店の前で貝殻屋さんを開いていたのです。
だからなるは店長のばあちゃんを呼んでいたんですね。

それにしてもこの貝殻屋さんは可愛かった。可愛さで言えばトップ3に入るくらい好きなシーンかもしれないw
この後の刺青をヒロに披露して「マーブルチョコたい」と言うところも好きです。なんでこんなに可愛いんだろうw

2つ目は釣りのときの半田と川藤と神崎のちょっとシリアスな会話。

川藤「こいつの字、お前の字にそっくりなんだ。半田は親父の字にそっくりだし。2人とも基本に忠実なだけなんだよ。」
神崎「それで1位獲ったんだから基本が一番なんじゃ…」
半田「お前、さらっと俺の親父否定してないか?」

という会話。位置も画面左に半田、右に川藤がいて神崎の首を軽くホールドしています。
そのため誰が誰に言っているのかが口頭では非常に分かりにくくて僕は全然理解できませんでしたw
でもこうして文字に起こすとわかりやすいですね。漫画を読んでやっと理解した僕ですw

一応わかりやすいように名前を入れてみると

川藤→半田「こいつの字、お前の字にそっくりなんだ。半田は親父の字にそっくりだし。2人とも基本に忠実なだけなんだよ。」
神崎→川藤「それで1位獲ったんだから基本が一番なんじゃ…」
半田→川藤「お前、さらっと俺の親父否定してないか?」

というような具合です。神崎も半田も川藤に言っていたんですねw


3つ目は、祭りの花火の前の静かな海でのシーン。
これまで、島に残ると考えていたヒロがここで何の前触れもなく急に島を出ることを告白します。
ものすごいびっくりしました。その理由も本編では語られませんでした。これはアニメではカットされていました。
このちょっと前に進路に悩むヒロが先生といろいろ話したりして、この先を真剣に考え出します。
でも自分には何にもなくて。先生はどうして書道家になったの?なんて訊いたりもしました。
そんな折に半田から料理をとても褒められました。
これを機に(とは簡単過ぎるけど省略)、ヒロは自分の将来を決断するという過程があったのです。
それにしてもびっくしたシーンでした。


どうでしょう?同じく悩んだところはあったでしょうか?
僕は自分が何か見落としたかと思って何度も何度も見直したけど見つからず、頭を悩まされました。
漫画を読むと当然のように書いてあってなんだか騙されたような気分にww

あと清が東京に帰った後に、なるたちはみんなで集まり話し合って東京に行くことを決意するのもありましたが、
これもアニメではカットでしたね。実際にはヒロから先生はすぐ帰ってくるということをなんともあっさりと聞いたので行くことはありませんでしたがw

漫画も面白いのでぜひ。2期の方も期待したいですね。

{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 39

84.4 5 天真爛漫で田舎なアニメランキング5位
未確認で進行形(TVアニメ動画)

2014年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (2205)
11730人が棚に入れました
ごく普通の生活を送る高校生・夜ノ森小紅の16歳の誕生日。許嫁なのに影が薄い三峰白夜と、小姑なのにどう見ても幼女の三峰真白が現れた。ブリーフィング無しでいきなり始まった奇妙な同居生活。シスコンで変態な姉・夜ノ森紅緒まで加わり、事態は相当ややこしいことに。小紅の生活は普通じゃなくなった。

声優・キャラクター
照井春佳、松井恵理子、吉田有里、羽多野渉、愛美、佐倉綾音、藤田咲、角元明日香

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

アニメは制作会社で選ぼう!

ごく普通の生活を送る高校生・夜ノ森小紅の16歳の誕生日。
許嫁なのに影が薄い三峰白夜と、小姑なのにどう見ても幼女の三峰真白が現れた。
ブリーフィング無しでいきなり始まった奇妙な同居生活。
シスコンで変態な姉・夜ノ森紅緒まで加わり、事態は相当ややこしいことに。
小紅の生活は普通じゃなくなった。

各話のサブタイトルは登場人物の話した台詞となっている。
#01「何事も最初が肝心です」
家事万能、巨乳安産型、その他はごく普通の高校生・夜ノ森小紅。
そんな小紅の16歳の誕生日。
突然訪ねてきたのは許婚・三峰白夜(影薄い)と、その妹の小姑・三峰真白(どう見ても幼女)。
なぜか始まる同居生活。
実姉・夜ノ森紅緒は今日も元気にシスコンで変態だ。
果たして小紅の生活は一変するのか、しないのか。
うまく言えないので確認してください。

#02「ロリ小姑ってのも悪くないわ」
突然許婚と小姑が現れて困惑する小紅。
許婚・白夜はさておき小姑・真白はどう見ても幼女。
なのにまさかの同級生。
展開についていけない小紅をよそに、姉・紅緒は語る。
「あるのもないのもすばらしい」。
見た目も幼女、中身も幼女な幼女高校生・真白だが、小紅と白夜に起こった昔のことを知っているような、いないような。
よくわからないので確認してください。

#03「ラブコメの波動を感じる」
体育の授業。
小紅は跳び箱が苦手。
同級生のまゆら曰く「ハンデがあるからね♪」。
そんなこんなで日曜日。
家事にいそしむ小紅。
手伝いを申し出る紅緒。
平和な休日が過ぎゆくかに思われたそのとき、突如響き渡る紅緒の絶叫。
溢れ出る真白の絶望。
禁断のBPが今明かされる。
BPについては本編で確認してください。

#04「あれはただのへんたいです」
紅緒によって明かされた過去のこと。
突然の話に小紅はショート寸前でビックリ緊急ダウン。
代わりに台所に立つ紅緒。
生み出される悪夢の数々。
小紅のありがたみを知る真白。
一方白夜は小紅に嫌われたと思い込み、逃走というより暴走。
今回の白夜はよくしゃべるとかしゃべらないとか。
実際のところは確認してください。

#05「これが経産婦だと」
和装の美女がやってきた。
どう見ても若すぎるが、真白の母・白雪らしい。
緊張する小紅。
身構える真白。
白雪の若さを前に苦悩する紅緒だが、結論的には「かなりアリ」。
そんな中、白雪の口から驚くべき話がとび出す。
混乱する小紅。
果たして語られた内容は真実なのかどうなのか。
言葉だけでは伝わらなさそうなので、その目で確認してください。

#06「そうだ、小姑でうめよう」
チョコレートを前に小紅が悩む。
白夜が悩む。
真白も悩む。
まゆらは笑う、「バレンタインっていろんな人間ドラマがあって面白いよね」。
そう、2月といえばバレンタインデー。
ネッシー。
モンゴリアン・デスワーム。
雪男。
ネッシー。
ネッシー。
ネッシー。
さて問題です、このお話でいったい何回「ネッシー」と言うでしょう。
よく聞いて確認してください。

#07「それはそれ、これはこれ」
生徒会書記、末続このは。
強烈な紅緒信者である。
その友人、大野仁子。
空気の読めない新聞部員である。
真白に嫉妬心を燃やすこのはに調査協力を申し出る仁子。
「こっそり」とか、そんな寝言は寝て言おう。
そしてなんだかこのはの言葉づか(略)真白とこのはの戦いが今始まる!
俺たちの明日はどっちだ!?
略されたところは確認してください。

#08「妹の悲しみをいやすのは、妹」
「一言でいうと、よくあることだ。ムー的な視点で言えば。」尻が大きいのは悪いことじゃない。
乳が大きいのも悪いことじゃない。
むしろいい。
それはともかく、真白とこのはの戦いはまだ続く。
ついに迎える屋上決戦。
まったく関係ない紅緒様。
いつも通りと思いきや、突然の急展開があるとかないとか。
やっぱりあるので確認してください。

#09「くつじょくです、はずかしめをうけました」
思いがけず新展開。
忠実な白夜。
小紅は否定されたらちょっとショックな自分に気づく。
目にゴミが入っただけという弁解。
それに対する紅緒の愛。
白夜も愛。
小紅のスクープを狙う仁子。
紅緒の変顔を狙う真白。
そんななか、ついにデレ期到来か。
誰のデレ期がきたのかは確認してください。

※一迅社のCMを一年ぶりに視聴。
No.12までは2014年視聴済。
No.13は2015年視聴。

#10「デレ期という単語を調べたら」
ホワイトデーをめぐって、白夜が悩む。
真白は叱咤する。
紅緒は悶絶する。
小紅は俺の嫁。
デレたらデレたなりに物語は進む。
小紅はいい子。
このはもいい子。
仁子もいい子だけど、今日も元気に暴走中。
念願の記事掲載は叶うのか。
そしてなんだか今回は、意外な人がツッコミ役に。
その切れ味を確認してください。

※一迅社のCM No.14を2015年に視聴。

#11「ハンカチを楽しんでるのよ」
ハンカチは楽しむものらしい。
先週に引き続き、白夜は悩む。
仁子はなんとUMAを目撃。
夕暮れ時でも油断は禁物です。
一方、小紅と白夜の仲に進展が。
なんとデートに出かけることに。
コブつきで。
不良の第一歩。
春休みに入ったり、新事実が発覚したり、色んな要素はあるけれど、とりあえず初デートはどこへ行ったのか。
確認するのはそこからだ。

※一迅社のCM No.15を2015年に視聴。

#12「わかってる? わかってる」
白夜と真白が姿を消した。
なくなった荷物。
途絶えた連絡。
静かな我が家。
不安と心配に苛まれる小紅だが、まゆらに背中を押されて三峰家へ。
山に分け入り、懸命に白夜と真白を探す小紅。
そこで彼女が見たものは...?
これからどうなるかはわからないけれど、冬は終わり、春が来る。
最後までどうぞ確認してください。

※一迅社のCM No.16を2015年に視聴。

【アニメキャラの魅力】とにかくずば抜けて可愛い!萌えアニメの主人公「夜ノ森小紅」の魅力とは?
『未確認で進行形』は、アニメで一気に評価を上げたタイプの作品のひとつだと思います。それゆえにアニメ化されてからの反響が大きく、アニメの続編を望む声も多いです。当然キャラクターも可愛らしい女性キャラが多く、ロリ、妹属性に目のない「紅緒」、その属性にぴったり当てはまる「真白」。そして今回ご紹介する、その中でもダントツで可愛い(と個人的に思っている)「夜ノ森小紅」。

この3人が歌い踊るOP映像は、近年稀に見る傑作だと思います。OPのイントロで流れる写真風イラストは可愛さ&色気を感じさせ、歌が始まれば小紅の豊満な胸揺れと真白と紅緒の楽しそうな(イヤイヤそうな)絡みもあり・・・。このOPだけでも魅力を最大限に発揮している3人なのです。

■妹で巨乳で微ツンデレで男口調でツインテール
小紅はとにかくたくさんの属性を持っています。紅緒の妹であること、真白曰く巨乳安産型であること、許嫁となった白夜へ対しての微ツンデレ、少し変わった丁寧な男の子よりな口調・・・。どれもキャラクターのイメージを語る上で大切な要素です。

しかし、筆者が最も驚いた属性はその口調です。漫画で読んだ時には「変わった女の子だな」というくらいの印象だったのに対して、アニメを見たとたん、その口調があまりにもマッチしており、その上今まで聞いたことの無い“萌え”を醸し出しているではありませんか。完全に撃ち抜かれました。

■次々と見せつける圧倒的な萌えボディスタイル
小紅は、真白曰く“巨乳安産型”。胸はかなり大きいです。それこそOPでぷるんぷるんするくらい。下半身の描写はあまりありませんが、全体像が見えるとその良さがわかります。可愛エロスなのです。容姿すべてが。もうたまりません。

■可愛い外見に負けない内面の愛らしさ
小紅は性格も良いのです。つまり完璧超人なのです。料理をすれば真白のお子様舌に合わせて料理をし、イベントがあるごとにあれやこれやと考え、全てのキャラクターに懸命に寄り添っています。もうここまで来ると逆に狙いすぎて嫌われかねないのですが、そこを見事にクリアしているのが「夜ノ森小紅」です。まだ観ていないという方は、ぜひご自身の目で「夜ノ森小紅」の魅力をご堪能下さい。

TVアニメ化が決定した『三者三葉』気になる放送時期が判明! アニメ制作は『未確認で進行形』を手がけた“あの”会社!
原作・荒井チェリー先生からのお祝いコメントも

「まんがタイムきらら」で最長12年の連載を誇り、そして現在も絶賛連載中の『三者三葉』。先日TVアニメ化が発表され、このたび2016年春に放送決定となりました。原作は、元気はつらつの大食い娘・小田切双葉、腹黒委員長の葉山照、元・お嬢様の西川葉子という、名前に「葉」の字がつく“三者三様”の性格の女子高生が織り成す、キュートで愉快な日常模様を描いた人気コミック。そして今回、アニメのキービジュアル第1弾、公式HP・Twitterのオープン、さらにアニメスタッフの情報が解禁となりました!

◆キービジュアル第1弾公開!

★今回解禁されたキービジュアル第1弾では、双葉・照・葉子の3人の仲の良さがよく描かれています。そしてこのビジュアルを使用したhttp://sansyasanyou.com (ティザーサイト)も本日オープン! ティザーサイトでは、原作・荒井チェリー先生からのお祝いコメントも掲載されているので、こちらも要チェックです♪

◆スタッフ情報も公開!
●アニメーション制作を務めるのは、同じく荒井チェリー先生原作の『未確認で進行形』や『ゆるゆり、ゆるゆり♪♪』で知られる動画工房。
●そして監督・木村泰大氏、キャラクターデザイン・山崎淳氏、シリーズ構成・子安秀明氏という布陣となっています。

◆TVアニメ『三者三葉』作品概要

<放送情報>
2016年春TVアニメ放送開始

<INTRODUCTION>
大食娘・小田切双葉、元お嬢様・西川葉子、腹黒委員長・葉山照の仲良し三人組に加え、クラスメートで永遠の二番手ツンツン娘・西山芹奈や、親切心からひと言多い近藤亜紗子、陰謀が大好物な葉子様の元メイド・薗部篠…、ゴーイングマイウェイな面々がマイペースに大騒ぎします!

<STAFF>
原作:荒井チェリー(芳文社「まんがタイムきらら」連載)
監督:木村泰大
キャラクターデザイン:山崎淳
シリーズ構成:子安秀明
アニメーション制作:動画工房

デキるオタクはここで判断している?
2015年秋アニメも出そろいましたね。しかし、度胆を抜かれたというか……想像していた方向とまったく異なっていたのが「おそ松さん」ではないだろうか。初回の放送がスタートしてからカオスなネタと相次ぐパロディの連続に、ネット界隈を中心に「なんなのこれww(褒め言葉)」状態に。

その一方で「銀魂の監督とスタッフなのか。だったら納得」「監督の過去の作品からすると当然の展開」といった声も。うーむ……どうやらコアなアニメファンは監督などからも事前に情報を得て、放送開始前から内容を想定しているようだ。

【げそいくお氏】
2015年秋放送:「ハッカドール」
過去に関わった作品(例):「未確認で進行形」/「キルラキル」/「プラスティック・メモリーズ」

げそいくお監督……?と不思議な名前に釘付けになった方も多いはず。思わず声に出して読みたくなる名前の彼は、1987年生まれと若いながらも現在はフリーで活動をしている実力者。他にも奥居久明、ikuoといった名義でも活動中とのこと。

アニメは制作会社で選ぼう!
【動画工房】
NEW GAME!(2016)
干物妹!うまるちゃん(2015)
プラスティック・メモリーズ(2015)
月刊少女野崎くん(2014)
恋愛ラボ(2013)

視聴回数2回以上の作品
三者三葉(2016)
未確認で進行形(2014)
ゆるゆりシリーズ
ゆるゆり♪♪(2012)
ゆるゆり(2011)

「うまるーん」へのときめきが止まらない中、2015年秋は「緋弾のアリアAA」を制作している動画工房。他にも「月刊少女野崎くん」といった2期が待たれる作品が多数。……「恋愛ラボ」も期待しております。

【動画工房】大注目のアニメ制作会社、その人気の秘密とは?
昨今では、季節毎に物凄い数の新作アニメが放映されています。その際に作品をチェックする取っ掛かり的なポイントがアニメファンには色々あります。

原作漫画や小説のファンであるとか、好きな監督の新作であるとか、大ファンの声優さんが出演しているとか、そういう作品に着目するきっかけになる各要素。そうした中で、ファンにとって特に重要なポイントになっているのが、アニメ作品を作る<製作会社>です。

『涼宮ハルヒの憂鬱』『らき☆すた』といったメジャー作を世に送り出した京都アニメーションや、斬新な映像表現を武器に『ひだまりスケッチ』シリーズや『魔法少女まどか☆マギカ』をクリエイトしたシャフト、硬派な雰囲気とスピード感のあるアクションシーンに定評のあるBONESなどなど、アニメファンから熱狂的な支持を受けている人気会社が沢山あり、一種のブランドとなっています。

この会社が作っているから観てみる。この会社ならば作画も出来も期待ができる。アニメファンにとっては、製作会社ってとっても大事なものなのです。

そうした中でも、近年大きな注目を集めている人気急上昇中のアニメ制作会社が、「動画工房」です。

その美しいアニメーションでアニメファンを楽しませてくれる優れた作品をリリースし続けている動画工房。そんな動画工房の作品、その魅力を探っていきたいと思います!

■とにかく可愛い女の娘を観てください!  『未確認で進行形』
『未確認で進行形』は、女性漫画家である荒井チェリー先生の四コマ漫画を原作としたラブコメアニメ。女性しかいない夜ノ森家の次女・小紅は、16歳の誕生日に自分に許婚がいることを初めて聞かされます。そして、なし崩し的に始まる彼女の許婚、三峰白夜とその妹、真白との同居生活。突然自分に将来の夫が出来たことに戸惑いを隠せない小紅。しかも、白夜と真白には重大な秘密があり……という、ちょっとファンタジックな要素を取り入れたラブコメです。

本作の何よりの魅力は、キャラクターの可愛らしさでしょう。女の娘らしいグラマーな体型(ただし、本人的にはそれが大きなコンプレックス)の持ち主で、白夜の読めない行動に翻弄されつつも、徐々に彼との距離を縮めていく小紅。その小紅を溺愛する重度のシスコンである姉の紅緒。小紅の"小姑"として、ちっこい身体で思いっきり背伸びした行動をする真白。こうした個性豊かで可愛い女の娘が次々に登場し、動画工房の流麗なアニメーションで描かれるのです。

そして、本作の魅力はそういった"萌え"の要素だけではありません。原作漫画での女性作家らしい繊細な心理描写を動画工房はアニメ版でも見事に再現。メインヒロインである小紅のモノローグを多用した作劇やエモーションに満ちた演出の数々は、ドラマに深みを与えると共に、作品内に独特の感性を付与することに成功しています。

放送時期とシンクロした劇中の冬景色も相まって、何とも言えない情感に満ちたラブコメ作品となった『未確認で進行形』。"みでしみん"と呼ばれる熱狂的なファンも生み出した本作の人気の秘密がそこに凝縮されています。

ちなみに、本編は勿論のこと、小紅、紅緒、真白によるユニット"みかくにんぐッ! "が歌うオープニング主題歌とエンディング曲は、そのポップな曲調もあいまって素晴らしいアニソン、キャラソンとなっています。そんな楽曲の素晴らしさを見事に映像化してみせたアニメーションも、これまた凄い出来でアニメファンならば必見です!  嬉しいことに、TOHO animationの公式YouTubeアカウントでも公開されていますので、未見の方は是非ともチェックしていただきたいと思います!! 

アニソン好きライターが独断で選んだ「2014年ベストアニソン」
『未確認で進行形』の『とまどい→レシピ』
『月刊少女野崎くん』といい、この『とまどい→レシピ』がオープニング曲に使用された『未確認で進行形』といい、2014年の動画工房の勢いと制作作品のクオリティは本当に凄かったですよね。2014年、大人気のアニメーション制作会社さんです。

そんな動画工房の素晴らしいアニメーションも目を引く『未確認で進行形』の『とまどい→レシピ』も、個人的な2014年のベストアニソンから決してオミット出来ない楽曲。「ふぅふぅらったった」という抜群の語感を持つリリックから始まり、物語のストーリーや劇中でキーアイテムとなるお菓子の名称で巧みにデコレーションしたチャーミングな歌詞で突っ走る。

物語の主役である3人の女の娘、小紅、紅緒、真白ちゃんの3人組ユニットである「みかくにんぐッ!」によるヴォーカルもナイス! 何より、この歌と音がアニメーションに重なった時の高揚感が凄いんです。滑らかに動きまくるアニメーションにシンクロしたメロディとリズムは、視覚的にも聴覚的にもとにかく気持ちが良くて、ひたすらに楽しい気持ちにさせてくえます。アニメのオープニングやエンディングに使われる楽曲って、やっぱりアニメーションと一緒に観てこそおもしろいのだな、なんてことを再認識させてくれた1曲。

作曲を担当したのは、ネット発の音楽クリエイターで、ヴォーカロイド関連の楽曲を動画サイトにアップしていたというJunkyさん。Junkyさんは、エンディングの『まっしろわーるど』も制作されており、こちらもポップなメロディと、真白ちゃんのキャラクター性を凝縮した歌詞、そして、デフォルメキャラがちょこまか動きまくるアニメーションに惹きつけられる名曲です。

『アニメ流行語大賞2014』投票結果はこうなった!
今年のノミネートは35コ。今年は第2期の作品も多く、新しいセリフが生まれにくかったように感じました。さて、2500票を超える投票の結果は?

5位:ラブコメの波動を感じる(未確認で進行形)

2014年1月から3月にかけて放送された。全12話。
テレビアニメ化は2013年9月21日に発表され、公式サイトの開設に併せてキャストやスタッフも公表された。また、同年10月20日には制作発表番組「テレビアニメ『未確認で進行形』制作発表 〜番組内容は確認しておきます。〜」が、12月8日には特別番組特番「TVアニメ『未確認で進行形』放送まであと1ヶ月くらいSP 〜初だし情報もあるらしいけど、それが何なのかは確認しておきます。〜」が、それぞれニコニコ生放送で配信された。

2014年3月19日発売のBD / DVD第1巻にテレビ未放送の温泉編を描く新規OVA「見て。あれが私たちの泊まっている旅館よ。」を収録したり、ユニット「ひばり高校1年3組」(小紅、真白、まゆら)のオリジナル楽曲を録り下ろしたキャラクターCDを同梱するなど、全6巻のソフト販売への注力も推進されている。

2014年2月12日にはレコチョクの同年冬アニメランキングで第7位を記録したことが報じられた。同年2月26日にはアキバ総研の同年冬アニメ実力ランキングで第3位を記録したことが報じられ、同年4月10日には同サイトの同年冬アニメ満足度ランキングで第2位を記録したことが報じられた。

監督の藤原佳幸は『GJ部』の第1話を担当した彼の絵コンテを見た東宝プロデューサーの吉澤隆による依頼、キャラクターデザインの菊池愛は『GJ部』のオープニングアニメーション原画を気に入った藤原の要望を聞いた動画工房プロデューサーの鎌田肇による提案、シリーズ構成の志茂文彦はプロデューサー陣による推薦で、それぞれ起用された。

まず、藤原は原作の第1巻で小紅の身体にある幼い頃の傷跡を真白が見つける入浴シーンをそのままアニメ化すると、お色気の強い作品だと誤解されそうな懸念を持った。そのため、アニメではシチュエーションに変更が加えられ、第4話の後半で寝込んだ小紅の汗を真白が拭いてあげた際に傷跡を見つけるという展開になっている。そういった原作のエピソード整理が為された第1話は絵コンテの段階で尺を5分オーバーしたため、オープニングを最後で流すという構成になった。また、第1話は藤原が『伝説の勇者の伝説』の助監督時代に実力を見込んで今回直に依頼した、編集の平木大輔にも助けられている。

キャラクターの掛け合いの魅力を損なわずにアニメとしても成立させる点に配慮する一方、キャラクターデザインについては巨乳安産型である小紅が服の上からでも胸の大きさがわかるものの太っては見えないように藤原が配慮し、菊池もそれに応えた。また、小紅だけでなく全キャラクターのデザインに関しては輪郭部に原作にない白いハイライトが入れられたが、これは舞台を雪国にすることと作品の時間軸を放送時期に合わせることが決まったため、白が基調の背景と色の強いキャラクターのマッチングを考えてのことである。

紅緒の変態ぶりの表現など声優たちのアドリブに助けられたところは大きく、小紅役の照井春佳、紅緒役の松井恵理子、真白役の吉田有里はオーディションで選ばれたが、その際に照井は「最初から『あ、小紅がいる』」「まんま、小紅だなあ」、松井は「変態っぽく湿度がある感じに聞こえるけれど、その中に上品さもある」「小紅や学校の生徒が見ている『紅緒の素晴らしさ』のニュアンスも含まれている」、吉田は「飛び道具が来たな」「(オーディション中に真白として台詞を喋っている声と、挨拶に来てくれた時の声が変わらないため)正直、すごいな」という印象をそれぞれ藤原から持たれた。

オープニングアニメーションは、絵コンテを制作デスクの梅原翔太による下描きを元に、藤原が清書や修正を担当した。梅原は、最初の2回は完成版とは全然違う形でずっとキャラクターが踊っているような感じで描いたところ、全てボツにされたそうである。完成版は曲のイントロの長さを利用して小紅たちの本編では見られない姿が描かれているが、これは藤原の趣味によって盛られた部分が大きく、フェティッシュな絵が多くなった。

エンディングアニメーションは、絵コンテと演出を『GJ部』でもそれを担当していた武山篤が担当したが、彼は平木や美術監督の川口正明、音響効果の小山恭正などと同じく、藤原の依頼で『GJ部』から引き続いて起用された。エンディングアニメーションの絵コンテは、その可愛さから即OKとなった。

夜までみんなで╭( ・ㅂ・)وぐッ!
ニコニコ生放送各回終了後の毎週日曜22:30 - 23:30に配信していたトーク番組。アニメ終了翌週の2014年4月6日まで配信。

オープニングテーマ
「とまどい→レシピ」(第2話 - 第4話、第6話 - 第12話)
第1話ではエンディングテーマとして使用。第5話では未使用。

エンディングテーマ
「まっしろわーるど」(第2話 - 第11話)
第12話では未使用。

投稿 : 2024/07/06
♥ : 46
ネタバレ

yapix 塩麹塩美 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

このレビューを「みかくにんぐッ!」に捧ぐ!

こ、小紅が可愛い!
可愛いったらありゃしない!!
あまりの可愛さに紅緒とのシンクロ率が相当上がった。
白夜への小紅の気持ちが高まる度に、
「ラブコメの波動がする~!」と
紅緒と一緒にのたうち回っていた。
小紅には誰のものにもなって欲しくない、
でも、
小紅が初めての感情に戸惑う様子を愛でていたくもある。
で、
ど、どうすればいいんだ~!
と、のたうち回ることになる。

OPとEDの出来も良い。
共に「みかくにんぐッ!」(小紅・紅緒・真白)によるキャラソンなのだが、
楽しくて毎回飛ばさずに観てしまった。
特にOP冒頭のみかくにんぐッ!メンバーのスナップショットの高速スライドショー、
おお!とか思っている間にドンドン進んでいくから目が離せない!
え?思わず目を離してしまった?
そんなあなたのために、
「スナップショット全部解説&ランキング」(やっぴ基準)
やってみました!
なお、解説の順番はスライドショーの順番となっています。
{netabare}
こべに:正面バストアップ、白と薄紫のビキニ?左の壁に微かにもたれかかる、こぼれんばかりの胸、儚げな表情 S
ましろ:砂浜にうつ伏せバストアップを左から、水着?顎を砂浜につけ両手は顔の横、目を閉じ心もち満足げな表情 B
べにお:公園のベンチ?に座ったところを正面から、制服、右膝を立てて座り両手で右の靴下を直すしぐさ、見えそうで見えない、いくぶん挑戦的な表情 A
ましろ:草原に寝そべったところを右から、ゆったりとした黒いワンピース?に赤い靴とリボン、うつ伏せ気味に身体をくねらせ、肘で上半身を起こし、右膝を上に膝を重ねる、少し驚きに表情でこちらを見つめる B
こべに:しゃがんだところを正面から、制服に赤いマフラー・黄色い長靴、雪をつかんだ右手をカメラマンに差し伸べる、ほんのりと上気した頬、雪が嬉しくてたまらないという表情 A
こべに:左上半身を正面から、紫の下着?左ブラの肩紐に左人差し指をかけ、やや左を向き僅かにうつろげな表情 A
こべに:ベッドに左を下にして横向きに寝た顔のアップ、左手は胸のあたり、右手は顔の前、一見すると何も羽織ってないように見える、髪が少し顔にかかり恥じらいと戸惑いの表情 A
こべに:体育館に女の子座りしてるのを上から、制服、右手は後ろ、左手は足の間、不思議そうにこちらを見つめる A
こべに:動画、顔のアップを左から、制服にエプロン、手のひらについたクリームを舌で舐めとる、舐めながら目を閉じる A
べにお:バストアップを正面から、制服、メガネ、教科書を広げた自分の席に着き、机に上に両手を重ね、そこに突っ伏した姿勢から顔をあげ、重ねた手の甲に顎を乗せ、右斜め下を見るともなしに眺めやる、寂しいようなつまらないような表情 B
こべに?:口元のドアップ、僅かに開いたピンクの唇から覗く上の前歯と今まさに舌なめずりをせんと口中を蠢く舌 A
ましろ:右から全身を、明るめの赤いコートに白いマフラー、下は制服か?黄色い傘(猫のワンポイント)を手に降る雪に顔を輝かせている B
ましろ:かなり引いた全身を正面から、紺と白のボーダーのタンクトップに水色のキュロットスカート?長く続く石段に足を投げ出して座り両手とも膝の上、夏の陽光のもと暑さに閉口した表情 B
こべに:顔のドアップ、ベッドで首を右にうつ伏せ、右手は顔の前、右肩もわずかに覗き一見すると一糸纏わぬ姿、前髪が顔の大半を隠し、小さく開いた口でスヤスヤと眠る A
こべに:全身を正面やや上から、制服、学校の階段に足を延ばして腰かけ、手は太ももの上、右に鞄、うつろげな表情で視線はやや下 B
こべに:膝から上を正面から、白いワンピースに淡い黄の半袖のカーディガン、湖でオールを手にボートを漕いでいる、閉じられた膝、楽しげで満足感も覗く表情でこちらを見る A
べにお:やや左から全身、制服、畳に膝を立てて座り両手を後ろにして体重を支える、膝をくっつけた絶妙な足の角度により見えない、やや首をかしげ何か問いたげな表情 A
べにお:動画、ほぼ顔のアップ、茶のコートに紫のマフラー、公園?の水飲み場で水を飲むところを左から、右手は水飲み場の淵に軽く添え、左手で髪を抑えながら噴水状に吹き上がる水を目を閉じて、日常的な仕草に浮かぶ神々しさ A
べにお:木製のベンチに仰向けに横たわる全身を右から、制服、鞄を枕にし左膝を軽く立て両手をお腹の上で組む、目を閉じリラックスした寝顔 B
こべに:膝上の全身をやや左から、制服、線路をバックに金網に軽く身体を預けている、両手を後ろで組み心もち前傾姿勢、心からの信頼を感じさせる表情でこちらを見つめる A
ましろ:突堤に女の子座りを正面から、白いブラウスに濃紺の膝丈オーバーオール・ストライプのベレー帽と赤い蝶ネクタイがアクセント、左手に黄色い弁当箱、右手に箸、大きいおめめともっと大きなお口、そのお口にタコさんウインナーが投入される瞬間 B
こべに?:おしりより上の全身を右斜め後方やや上より、清らかな泉にて全裸で沐浴するこべに、勢いよく立ちあがったその瞬間を捉える、全身を反らし両腕を広げ首も大きく反らす、髪は直立するように真上に舞い上がる、女神の沐浴としか表現のしようがない S
ましろ:正面からのやや近いバストアップ、襟元が白い緑のワンピース?、右手に持ったポッキーを顔の左に寄せ、満面の笑み B
べにお:膝より上の全身を正面から、ショートパンツに白いパーカー・頭にはカウボーイハット、両手をポケットに突っ込み挑戦的な笑みを浮かべてこちらを眺めやる B
こべに:草地に膝を立てて座る姿を正面から、制服にローファー(茶)、どうして見えないのかわからないくらい際どいがやはり見えない、両手は後ろ首をやや左にかしげ虚ろげに目を逸らす A
ましろ:膝を抱えてしゃがんところを左から、ノースリーブの白いワンピースに赤紐のサンダル、住宅街の小径に流れる人工の小川に魅入られるましろ、夏 B
ましろ:動画、制服、腰から上を真後ろから、木立の向こうに沈みゆく太陽に渾身のダブルピースを贈りながらの垂直ジャンプ A
こべに:全身を左から、制服、書架から本をとろうと踏み台の一段目に爪先立ち、右手で身体を支え左手に本を持ち、やや驚いた表情でこちらを見つめる B
べにお:立てた左膝に寄り添うところを左からアップで、緑のビキニ?ちらりと覗く胸元、立てた膝を舐めるように突き出された舌、ややうつむき加減に無表情を装った視線を向ける A
べにお:部屋にクッションを抱いて座る姿を正面から、タンクトップの上に緩めのTシャツ?大きめのハートのYESクッションを股の間に両足で抱き、両手はクッションの上にダラリと垂らす、チュッパチャプス?を咥え不敵にこちらをにらむ B
こべに:教室の椅子に座るところをやや左から、制服、左膝を椅子の上に立てそのつま先を左手で掴む、どうしてこれで見えないんですか?背もたれのせいですか?左膝に顎を乗せややうつむき加減、視線も下に向け寂しげな表情 A
べにお:神社?の石段に腰かけたところを正面から、シャツ?の上から紫のカーディガンを羽織る、ショートパンツに薄紫のニーソックス・白い靴、足をやや開き左足を上に足首辺りで重ねる、股の間に両手をつき、フレーム外の誰かに話しかけるようにやや右を向く、楽しげな表情 B
ましろ:正面やや右から立ち姿を、制服、届いたばかりの宅配ピザをつまみ食いしているところを撮られて狼狽、1ピースを両手で持ち、チーズがトローリと口から伸びている B
べにお:顔のアップをやや右から、制服?左手を左頬に添え視線は右斜め下、何かを思い詰めたような可憐な少女を演じているフリ B
ましろ:フローリングに豪快に頭からダイブ!メイド服に赤い革靴、床に散乱するトレイ・カップ・ソーサー・右靴、ぶちまけられたコーヒー、ヘッドスライディングよろしく床に突っ伏すメイド、混乱の極み B
ましろ:全身をやや左下から、ノースリーブの白いワンピース・裸足、草原を両手を広げ大きなストライドで飛ぶように走る、その顔は楽しくて仕方ないと訴えている B
{/netabare}

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふう、大変だった。
こんな企画やめときゃよかった。

しかし、撮影者は誰なのであろうか?
かなり際どいショットもあるうえに、
3人の魅力をこれ程までにを引き出している。
白夜?
それはあるまい。
真白はともかく、
もっと深い関係にならないと小紅のあんなショットは撮れまい。
ましてや、紅緒からかような表情を引き出すなんて出来っこない。
う~ん、
篠○紀信にでも頼んだ?

 

投稿 : 2024/07/06
♥ : 35
ネタバレ

ギータ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

このアニメに出会えて良カッター!!

【感想】
やっぱりこういう作品は1クールに1つは欲しいですね。
小紅、真白、紅緒が本当に魅力的!
この3人のやり取りに癒され、天然で一途な白夜の行動にタジタジになる小紅を見てニヤニヤして、真白にニヤニヤし、紅緒様の暴挙に爆笑し、撫子のツッコミが笑いに拍車をかける。
日常のやり取りに関しては本当に満点と言ってもいいくらいかなと。
視聴し終わったあとに胸がいっぱいになるんですよ。
「あー…楽しカッター」「面白カッター」「癒されたー」ε= (´∀`)
映画とか見終わった時にたまになりませんか?
見終わったあとに溜めに溜めた溜め息が漏れるやつ。
きんモザやのんのんびよりでもおんなじ感じだったんですが、みでしもそれらに肩を並べられるくらいの出来栄えだったと思います。

作画も丁寧で、料理シーンの描写だったり、小紅の体の描写あたりは本当に気合を感じる作画でしたね。
小紅エロすぎww
BGMもかなり良かったと思うんですが、出し惜しんでる印象がありました。
BGMなしで環境音(足音や鳥の鳴き声等)だけのシーンが結構多くて、「BGMあんまり流さないなー」という印象を受けました。
悪いわけではないんですけど、スコーン作ってるときのBGMとか、めちゃめちゃいいBGMだっただけに、もっと使っても良カッターんじゃないかと。
ラジオではスコーンのBGMループでひたすら流してるのにね(笑)
そして極めつけは3人の主人公声優ですよね。
夜ノ森小紅役:照井春香(ぱるにゃす)
夜ノ森紅緒役:松井恵理子(カッター)
三峰真白役:吉田有里(ゆーきち)
はっきり言って無名、吉田さんに関してはデビュー作ですからね。
ゆるゆりの時も同じ感じでしたが、両作品を制作した動画工房は今後京アニに変わる新人声優の登竜門になるかもですね。
特に凄いのは、吉田さんは真白の声を作っているのではなく、あれが地声ということ。
金田朋子さんの後継者がまさか現れてしまうとは…
それ以上に暴走具合がとんでもないお方ですがね(笑)
それも含めて金田さんの後継者となってしまうのかどうか…
あと、「ラブコメの波動を感じる」は使い勝手が良くて、今後のニコ動のコメントで流れそうですね。
わさわさ…→パン人間か!→きん!ぱつ!→田舎なのん?イタチですよ→ラブコメの波動を感じる
みでし難民とかも発生するのかな。ていうかもう発生してるのか。

とにかくあらゆる要素から楽しめたアニメでした。
今後のみでしの展開、動画工房、声優さんの今後の活躍を期待しています。


【最後に】
ゆゆ式→きんモザ→のんのんびより
2013年に放映された日常作品は多くの視聴者を魅了し、“日常アニメ”というジャンルを強固なものとする素晴らしいアニメばかりでした。
私も日常アニメにすっかり虜にされ、2014年冬も新たな日常アニメが出ることを望んでいました。
そして桜Trickと未確認で進行形という2つのアニメに出会いました。
この2つは今までの日常アニメに比べれば少し異質ではありました。
みでしは本来であればラブコメであり、伏線もいろいろあるストーリー性をもったアニメでした。
しかしそれらを強く押しているアニメかといえばそういうわけではなく、一番押していたのはキャラ同士の日常のやり取りだったと思います。
だから、ラブコメやストーリー展開に注目していた人から見れば物足りなく感じたり、のんのんびよりのような日常物を望んでいた人からすれば、ラブコメが邪魔に感じた人も中にはいたかもしれません。
私としては、ストーリーやラブコメはオマケ、日常のやり取りを中心に楽しんで視聴した作品でした。
まぁアニメに求めているもの、楽しみたいこと、注目したいことは人それぞれなんですよ。
だからこそ色んなジャンルのアニメがあるわけで。
4月5日のニコ生一挙放送のアンケート結果、最高評価の1が97.3%ですよ!?
これは歴代4位の評価です。
それだけこのアニメが好きだった人も多かったということです。
思った以上に否定的な評価が多かった作品な気がしたので、私なりに理由を考えて書いてみました。
求めるものがそれぞれ違うから、いろんな意見が飛び交うアニメになったのかと。
色々な要素があるアニメってやっぱり展開難しいのかな。

この作品に出会えて本当に良カッターです!
カッター、カッターうるさくてすみません(笑)
詳しくは松井恵理子、カッターで検索してみてください。
「カッターで良カッター!松井恵理子です。」


【以前の感想】
{netabare}ゆゆ式→きんモザ→のんのんびより
まさかこのバトンを繋ぐことができるアニメが現れるとは思いませんでした。
今までの作品に比べれば、キャラの濃さ、展開、設定などから万人受けするとは思いませんが、私はこの作品大好きです。
今挙げた3作品よりなら、ゆるゆりとかに近い印象です。


【3話まで見ての感想】
「のんのんびよりからのバトンを繋げるアニメなんてあるわけない!」
こういう気持ちで今期アニメを見てました。
のんのんびよりからのバトンを繋げる条件、それは「すべてが面白いこと」これが私の中での条件でした。
あまりにも無茶ぶりですが、これだけハードルが上がってしまうのも仕方ないと思うんですよ。
その代わり、設定とか形態はあまり気にしてないので、このアニメは今までとは形態がかなり異なりながらも、自然に受け入れることが出来ました。

1,2話も中々面白かったのですが、3話が別格なくらい面白かったです。
1,2話で大体の設定を固め、準備万端となった3話からは本領を発揮するだけだという印象を受けました。
このアニメも私が日常アニメに求める「ずっとこのキャラたちの日常を見ていたい」状態になりそう、ていうかもうほぼなっています。

ポイントは紅緒の見せ方かなと個人的に思います。
紅緒みたいなウザキャラは諸刃の剣だと思います。
・「うぜぇwwww」
・「うぜぇ…」
同じうぜぇでも感じ方では天と地ほど違います。
いかにして心地良いウザキャラに出来るか、これがうざキャラにとってかなり重要だと思います。
これに一役買っているのは、真白と小紅、そして撫子でしょう。
このキャラたちのやり取りによって嫌なうっとおしさは解消出来てるし、紅緒がすごく良いキャラに見えてきます。
紅緒の滅茶苦茶行動が物語の起点になることが多いため、このウザイやり取りを楽しいと思えたら、この作品は最後まで楽しめると思います。

とにかく、1クール何卒宜しくお願いします。


【オマケ:気に入っていること】
・小紅の口調
丁寧語キャラに見えるけど、なんか男っぽい喋り方をするんですよね。
姉への言葉遣いは本当に合わせてあげてるだけだと分かるし、ギャップを感じてすごく新鮮なキャラに見えます。

・BGM
3話のスコーンを作ってるときのBGMはマジで神!久々に流れた瞬間に「良い!」と思うBGMを聴いた気がする。

・真白が学校に通うこと
最初は違和感ありまくりでしたが、真白が学校にいるのといないのでは作品の面白さが大分変わるだろうと3話を見て思いました。このあたりはアニメだから許されることかなと。

・真白の素直さ
紅緒をウザイと思いつつも、妹の小紅はしっかり認めている、白夜に小紅のためにもしっかりしろと促す。キャラの思考や行動もしっかりしているし、矛盾とか気にすることとか特になく、安心してこのアニメを楽しめそうです。

・声優さん
新人かな?にしてはすごくいい感じにはまっていると思うし、動画工房制作だけあって、無名だった声優陣を一期に押し上げたゆるゆりをやはり思い出します。


【4話感想】
4話を見た限りではのんのんびよりとかの流れとはやっぱり違うのかなと思いました。
別に面白くないというわけではなく、違う魅力のある作品かなと思います。
{netabare}思った以上にストーリー性が強くなってきました。
また、設定も結構手が込んでいて、伏線を結構張っているような印象を受けました。
真白と白夜、そして三峰の謎、このあたりを徐々に明らかにしていくストーリーなのかなと。
もちろん小紅と白夜の恋愛というのはありますが、もうほとんど傾いているので。
あとは、白夜の秘密を知ったときの小紅の気持ち、白夜の気持ち、そのあたりがメインになってくるストーリーなのかなと予想してみます。
謎、秘密に関しては結構伏線っぽい描写があるので、ある程度は見えるかなと。
あとは、ストーリーもそうですが、やはり楽しい日常描写をもっと見ていたいなぁという気持ちです。
ストーリーと日常、レールガンでもそうでしたがこの2つをうまく絡めて展開出来るかどうかが鍵になってくると思います。
今後の展開に期待です。{/netabare}{/netabare}

投稿 : 2024/07/06
♥ : 26

82.7 6 天真爛漫で田舎なアニメランキング6位
のんのんびよりりぴーと(TVアニメ動画)

2015年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (1543)
7327人が棚に入れました
「旭丘分校」の生徒はたった5人。学年も性格も違うけれど、お花見をしたり、川で遊んだり、いもほりをしたり、かまくらを作ったり・・・いつも一緒に春夏秋冬の変わりゆく田舎生活を楽しんでいます。穏やかで何気ないけれど、笑えて、ほろっとして、心があたたかくなる。そんなゆるやかでやさしい時間が再びはじまります。

声優・キャラクター
小岩井ことり、村川梨衣、佐倉綾音、阿澄佳奈、名塚佳織、佐藤利奈、福圓美里

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

アニメは制作会社で選ぼう!

「旭丘分校」の生徒はたった5人。
学年も性格も違うけれど、お花見をしたり、川で遊んだり、いもほりをしたり、かまくらを作ったり・・・いつも一緒に春夏秋冬の変わりゆく田舎生活を楽しんでいます。
穏やかで何気ないけれど、笑えて、ほろっとして、心があたたかくなる。
そんなゆるやかでやさしい時間が再びはじまります。

第一話「一年生になった」
春、ピカピカのランドセルを貰った宮内れんげは、入学式前日に小学校へ通う練習に出かける。
そこへ越谷小鞠・夏海姉妹がやってきて一緒にバスで移動することに。
ところが学校に着くと「明日のお楽しみ」と、教室に入る事を禁じられてしまう。
これから毎日通う事になる学校を一人探検するれんげだったが…。
ちょっぴりの不安がありつつも、期待に胸を膨らます少女たち。
まったりゆるゆるな田舎スクールライフが再びはじまる!

第二話「星を見に行った」
「旭丘分校」に転校してきて数日が経った一条蛍は、今まで通っていた学校とは違うところばかりで驚いていた。
小学生、中学生が混在する教室での過ごし方も独特で、休み時間に「定規落とし」という遊びに誘われる。
ルールを知らない蛍だったが、クラスメイトと次第にエキサイトしていき……。
そして、初めての体験ばかりで喜んでいると、越谷小鞠から「今度星を見に行こう」と誘われる。
はじめは皆で一緒に行くはずだったのだが…。

第三話「連休中にやる気を出した」
ゴールデンウイーク前日に、やる気のない宮内一穂の声を聞きながらもテストを受けている「旭丘分校」の生徒たち。
中でも越谷夏海はさっぱり出来なかったようで、休み時間にクイズ形式で次の教科の勉強をするのだが……。
そして連休中に宿題を出された生徒たちは、宮内家に集まって勉強をする事になった。
皆が来る前に、家の中でもぐーたらしている一穂を何とかしようとする宮内れんげだったが…。

第四話「てるてるぼうずを作った」
入学祝でおばあちゃんから自転車を貰った宮内れんげは、みんなで一緒に自転車に乗って遊びに行けると楽しみにしていた。
早速乗る練習をしようとすると雨が降り出して来た。
季節は梅雨、なかなか雨が止まないのでてるてるぼうずを作り始めたれんげだったが……。
そして、以前田んぼの中で捕まえたカブトエビを気に入ったれんげは、カブトエビ当番として教室で飼う事になり張り切っていたのだが…。

第五話「お好み焼きを食べた」
ある朝、越谷夏海がおもちゃのおみくじを使って姉の小鞠の運勢を占うと「凶、水に注意」という結果が出た。
小鞠は、特に水の近くに行く事もない。と気にしないようにしていたのだが、学校で宮内一穂に「今日はプール掃除を行います」と告げられて……。
翌日、創立記念日で平日休みの越谷姉妹は暇を持て余していた。
夏海はまた小鞠の運勢を占おうとおみくじを振ると、再び凶が出て…。

第六話「ホタルと仲よくなった」
学期末の大掃除の日、越谷夏海は一条蛍と共に菜園の雑草取りと水やりの担当になった。
夏海はふと、蛍と二人きりになることがほとんど無かった事に気付き、何を話せばいいのか分からなくなる。
とっさに様々な話題を振る夏海だったが……。
そして夏休みに入り皆で宿題を始めた旭丘分校の生徒たちだったが、早速飽きてしまう。
そんな中、蛍の親が花火を買ってきてくれると聞きテンションの上がる一同だったが…。

第七話「思いきって飛び込んだ」
田舎の遊びにも徐々に慣れてきた一条蛍だったが、橋の上から川に飛び込む遊びは怖くて出来そうになかった。
秘密基地で遊んだあと家に帰ると、東京にいた時の友だちから手紙が届いていた。
その中には皆で行った遊園地の写真が入っていて蛍は懐かしい気持ちになり…。
宮内家ではひかげが実家に帰省しており、東京タワーの写真を妹のれんげに自慢していた。
れんげは最近写真に凝っていて撮りに行きたいと頼むのだが…。

第八話「給食当番をした」
二学期が始まり、授業で木の板を使って工作をすることになった旭丘分校の生徒たち。
宮内れんげと越谷夏海はペアを組んで何を作ろうかと悩むのだが、なかなか思いつかない。
焦り始める夏海に対し、余裕のれんげが独特の感性を発揮して作り始めた物は……!
そして給食の時間になり、カレーの匂いが漂ってきた。
給食当番のれんげとカレーの組み合わせを見て、越谷姉妹は過去に起きた凄惨な出来事を思い出すのだった…。

第九話「みんなでお月見をした」
越谷夏海は母の雪子より「庭の池に生き物がいないのが寂しいので何か捕まえてきてほしい」と言われ、お小遣い欲しさに引き受ける事にした。
門限までに帰ってくるようにと、母から渡された腕時計を付けて皆で魚釣りをしに出かけた夏海だったが……。
そして、中一になっても女の子らしくない夏海を見た富士宮このみは、自宅から中学の時に着ていた服を持ってきて夏海に女の子らしい格好をさせるのだが…。

第十話「すごく練習した」
越谷家に遊びに来た宮内れんげだったが、越谷姉妹は不在の様子。
諦めて帰ろうとした時、塀の向こうからひらひらと動く手が話しかけて来た!
妖怪だと勘違いしたれんげだったが、隣に住んでいる富士宮このみだと分かってひと安心。
ところが「わたし、妖怪だよ?」と、このみが言い出して……。
そして帰ってきた越谷姉妹から、自転車の補助輪を外したのは小学1年生頃だったという話を聞き、れんげも補助輪なしで練習を始めるのだが…。

第十一話「甘えんぼうになった」
冬休み、一条蛍と越谷小鞠が歩いていると朝練帰りの富士宮このみがやってきた。
このみが持っている携帯電話に興味津々の小鞠だったが、電波の届く場所がこの付近にはこのみの家の庭にしかないという。
そこでこのみがメールをしている様子を見て小鞠も挑戦したのだが……。
一方、宮内家では宮内れんげが年賀状を描いていた。
姉の宮内ひかげは、れんげが何を描くのか気になりのぞき見ようとするのだが…。

第十二話「一年がたった」
春休みにうさぎのエサやりに学校へやってきた宮内れんげと一条蛍は、忘れ物を取りに教室に向かった。
その途中で見つけた木の棒は、れんげが入学時に持っていた「伝説の剣」だった!
「一年が経ったんだね。」
と感慨深い蛍は、れんげにタケノコを採り行こうと誘われて皆で一緒に行くことに。
春の息吹を感じながら、タケノコを採ったり秘密基地で遊んだりお花見をしたり…。
いつもまったりゆるゆるな毎日です。

一瞬ブームになった、アニメ発信の言葉
近年はアニメ作品発祥の流行語も増えています。ただ、一般的な流行語と同じく、その流行はあまり長続きしないもの。そこで今回は、「一瞬だけはやったアニメ発の流行語」をご紹介します。「懐かしい!」と思える言葉もあるかも?

●「にゃんぱすー」
2013年に放送された『のんのんびより』の登場人物・宮内れんげが行うあいさつのせりふです。インパクトのあるせりふなので、放送当初はネットでも使う人が続出。先日2期が放送され、また使う人が増えてきているようです。

●「ホビロン!」
2011年放送の『花咲くいろは』で、登場人物の一人・鶴来民子が発した罵倒の言葉。当初は非常に辛辣な罵倒をしていたのですが、それを改めるように言われたため、この言葉を使うようになりました。

●「アッカリーン」
2011年に放送された『ゆるゆり』で登場した言葉。タイトルコール前に「アッカリーン!」と主人公のあかりを呼ぶほか、作中の効果音としても使用されています。ネット上では「\アッカリーン/」という表記でよく使われました。

●「さすがはお兄様です」
2014年に放送の『魔法科高校の劣等生』で登場したせりふ。主人公の司波達也を妹の司波深雪がほめる際に使います。他にも「さすがです、お兄様」など複数のパターンがあります。ネットでは「さすおに」と略して使われることもありました。

●「万策尽きたー!」
2014年から2015年にかけて放送された『SHIROBAKO』に登場したせりふ。登場人物の一人・本田豊が、トラブルが起こった際に言う口癖です。他にも本作では「変な話」という言葉も登場し、これも人気でした。

●「ひなだお!」
2012年に放送された『パパのいうことを聞きなさい!』に登場したせりふです。主人公と共に暮らす三姉妹の3女のひなが、自己紹介をする際に言いました。ネットではこれをまねて「~だお」という書き込みが目立ちましたね。

●「わたし、気になります」
2012年に放送された『氷菓』のヒロイン・千反田えるの口癖。何かに興味を持つたびにこのせりふを言いました。使いやすい汎用性の高いせりふでしたよね。

●「ジャッジメントですの!」
2009年放送の『とある科学の超電磁砲(レールガン)』の登場人物、白井黒子が使用したせりふ。特に「~ですの」という語尾の部分が人気で、この部分をまねしてネットに書き込む人が多く見られました。

●「盛るぜぇ~超盛るぜぇ~」
2008年に放送された『とらドラ!』という作品に登場したせりふです。登場人物の櫛枝実乃梨が、アルバイト先でポテトを大盛りにする際に言いました。当時はかなり書き込みが目立つ言葉でしたね。

放送当初に大きく注目されたアニメ発信の流行語を紹介しました。2期放送などで再度使われている言葉もありますが、ほとんどは現在見ることのない言葉ばかりです。

「秋の宿題」を出題中! お気に入りのシーンを大募集するのん!
『のんのんびより りぴーと』公式HPにて「秋の宿題」を出題中です! 7月6日(月)深夜より、テレビ東京ほかにて放送スタートし9月に放送を終えたアニメ『のんのんびより りぴーと』。お腹を抱えて笑ったシーン。さわやかな感動に包まれたシーン。思わず涙したシーン。そんなあなたのお気に入りの名シーンを大募集しています! アンケート結果は、2016年1月10日(日)に開催を予定しているスペシャルイベント「にゃんぱす祭り りぴーとなのん♪♪」にて発表予定! この機会にぜひ宿題に答えて、イベントを一緒に作って盛り上がりましょう!

【宿題の内容】
(1)一番好きなシーンとその理由を教えて下さい。
(2)一番笑ったシーンとその理由を教えて下さい。

【提出期限】
2015年11月19日(木)23:59まで

【結果】
2016年1月10日(日)開催予定のスペシャルイベント「にゃんぱす祭り りぴーとなのん♪♪」にて発表予定
イベントパンフレットへの収録の可能性もあり

アニメは制作会社で選ぼう!
【SILVER LINK.】
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!! (2016)
田中くんはいつもけだるげ(2016)
あんハピ♪(2016)
ユリ熊嵐(2015)
のうりん(2014)

視聴回数2回以上の作品
のんのんびよりシリーズ
のんのんびよりりぴーと(2015)
のんのんびより(2013)
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ(2013)

かわいらしい女の子描写に定評のあるSILVER LINK.。まんがタイムきららフォワードで連載中の「あんハピ♪」が2016年春放送。

「2015夏アニメ満足度人気投票」、「のんのんびより りぴーと」が7位にランクイン
アキバ総研のアニメポータル「あにぽた」が、2015年9月24日~10月9日に実施していた投票企画「2015夏アニメ満足度人気投票」。その投票結果をお知らせしよう。

「のんのんびより」は、全校生徒5名という田舎の学校「旭丘分校」を舞台にした癒し系コメディ。第1期は2013年秋アニメとして放送され、放送開始前の期待度ランキング:18位→放送開始後の実力ランキング:1位→放送終了後の満足度ランキング:1位と急浮上。約2年ぶりの新作ながら今回もベスト10入りを果たし、人気タイトルとしての地位を確固たるものにした。

第10位までの作品と投票数は下記のとおり。投票総数は1982票。

1位:Charlotte(シャーロット)(283票)
2位:干物妹!うまるちゃん(198票)
3位:監獄学園(プリズンスクール)(172票)
4位:オーバーロード(154票)
5位:GATE(ゲート) 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり(141票)
6位:がっこうぐらし!(136票)
7位:のんのんびより りぴーと(116票)
8位:赤髪の白雪姫(85票)
9位:六花の勇者(71票)
10位:下ネタという概念が存在しない退屈な世界(52票)

新アニメ企画『はいふり』が月刊コミックアライブ表紙に! キャラ原案は『のんのんびより』のあっと氏!
8月27日発売の月刊コミックアライブ10月表紙に、『のんのんびより』の宮内れんげと、見知らぬ少女が登場! なんとこの少女、『のんのんびより』の原作者・あっと氏がキャラ原案を務める新アニメ企画『はいふり』のキャラクターなのです! どんな作品になるのか?
気になる詳細は、「はいふり」オフィシャルサイトがオープンしているので、要チェックです♪

【夏の学園祭2015】キャストも観客もみんなで“にゃんぱすー” 『のんのんびより りぴーと』ステージレポートなのん♪
2013年に放送され好評を博したTVアニメ『のんのんびより』。その第二期となる『のんのんびより りぴーと』が、現在テレビ東京ほかで放送中。そんな本作のキャスト陣が集まり、トークやクイズコーナーで盛り上がったステージイベントが、MF文庫J「 夏の学園祭2015」にて行われました。本稿ではその模様をお伝えする。なお、当日の出演者は以下の方々です。

【出演者】
小岩井ことりさん(宮内れんげ役)
村川梨衣さん(一条蛍役)
阿澄佳奈さん(越谷小鞠役)

●第二期『のんのんびより りぴーと』は第一期の間を埋めるエピソード!
れんげから会場での諸注意がアナウンスされ、「みんな守れるー?」というお願いに、会場のみなさんが「はーい」と大きな返事で返し、「とってもいい子なのん」とさらにれんげがリアクションを返してくれるという、まるで『のんのんびより』劇中のような和やかな空気の中イベントはスタート。早速ゲストの3人がステージ上に登場すると自己紹介と簡単なご挨拶へ。それぞれ観客のみなさんへと挨拶をした際は、3人ともおなじみの「にゃんぱすー」で会場を盛り上げた。

ゲストのみなさんが着席すると、早速放送中の第二期の話題でトークを繰り広げる。第二期の1話は、第一期の1話の前日譚ということで、れんげの入学式の様子や蛍が旭丘分校に転校してくる前のエピソードが描かれました。第二期『りぴーと』では第一期の続きをやるのではなく、第一期の物語の一年間を掘り下げていくとのこと。

阿澄さんはそのことが嬉しかったそうで、小岩井さんや村川さんも第一期で原作から出ていなかったエピソードが二期で見られるかもと、会場のお客さんたちの期待を深めていた。

続いてはキャストのみなさんが第二期のみどころを語るということで、まずは小岩井さんが一生懸命に一年生になろうとしているれんげの緊張感を表現するため、入学式で「はい!」と言う時の演技はこだわって練習したとコメント。なかでも、アドリブで言っているという「なう」や「なーん」は、れんげと同い年くらいの親戚の子たちにインタビューを敢行し、参考にしているそうなので必聴!

続いて、村川さんと阿澄さんからは、放送されたばかりの第2話の蛍と小鞠が仲良くなったきっかけのエピソードの話題が。お姉さんとして蛍を引っ張る小鞠が見られたように、それぞれのキャラクターの新しい一面を覗くことができるのも第二期の魅力だとのことで、今後の展開がますます楽しみになりました。

●タヌキの鳴き声や星座など、作品に関わる問題で盛り上がったクイズコーナー
クイズコーナー「ウチ、田舎に住んでるのん? 田舎っ子検定」へと移ると、残念ながらこの日は不参加となっていた越谷夏海役の佐倉綾音さんが、ビデオメッセージにて登場しました。佐倉さんは今回のクイズコーナーの出題者を務めることに。

最初の問題は「『のんのんびより』には、れんちょんが飼っている“具”という名前のタヌキが登場しますが、タヌキはいったいどんな声で鳴くでしょうか?」。出題すると、佐倉さんが会場の3人への無茶ぶりで単純な答えを潰してしまう! そんな苦しい状況のなか、3人は答えることになりました。

なかでも阿澄さんの回答「ぽん!」は、その可愛さとインパクトから会場みなさんの投票で正解が決まるというルールのために、明らかに間違っていたにもかかわらずポイントをかっさらってしまったほど。

2問目は、「第一期の最終回で小鞠が摘んだ“ゼンマイ”は、次の3つの写真のうちどれでしょうか?」。回答に移るタイミングで村川さんが「これってそんなにムズカシイ問題かなー?」と発言。会場や他のふたりを煽ったものの、小岩井さんが回答時にコメントした「あんなにくるくるした植物が3つもあるなんて知りませんでした。」に対し、突然「嘘!? え!? くるくるしてました!?」と焦り出したのは印象的。

そんな村川さんの選んだ答えは3番! 回答用のスケッチブックには既に「正解やったぜ!」と書いてあり、これで不正解だったらと思うとどうなっていたのか想像もつかないところですが、無事、阿澄さんと一緒に正解して大いに喜んでいた。

最後の問題、「『のんのんびより りぴーと』第2話では、星空を蛍と小鞠で見に行きました。その中で星座の話をしていましたが、次のうち本当にある星座はどれでしょうか?」を全員仲良く正解すると、佐倉さんからの「もし、『のんのんびより』を面白いと思ってもらえたら、いろんな人に勧めて、いろんな人に『のんのんびより』の世界を楽しんでもらえるようにみなさんも協力してくださいね。」と会場のみなさんと『のんのんびより』ファンへのメッセージが。

クイズコーナーの後は、全問正解した阿澄さんへのご褒美「アニマックスカフェ」コラボメニューの「柿次郎君のムース」と「チョコハンバーグ丼」の試食と作品の告知コーナーを挟んで終了の時間となり、最後は出演者の締めの挨拶で幕を閉じました。

『のんのんびより りぴーと』イベントで村川梨衣さんが暴走……しない!?
7月19日(日)に秋葉原UDXで開催された「MF文庫J 夏の学園祭2015」のメインステージで、アニメ『のんのんびより りぴーと』(以下『りぴーと』)のステージが行なわれた。この日はメインキャストのうち、宮内れんげ役の小岩井ことりさん、一条蛍役の村川梨衣さん、越谷小鞠役の阿澄佳奈さんが出演するとあって、ステージ前には多くのファンが詰めかけた。

『のんのんびより』を代表する名セリフ「にゃんぱすー」で挨拶を済ませると、3人はさっそく7月に始まった2期の話題へ。『りぴーと』の1話が時系列的に1期より前のエピソードという変則的な構成だったが、その後について阿澄さんは「今後の『りぴーと』は1期で過ごした1年間を掘り下げていくものになっているので、うれしい」と感慨深げ。村川さんも「1期にはなかった原作のエピソードをアニメで観られるのがうれしい」と語ったが、普段と違う正統派のコメントに周囲からは「どうしたの!?」と驚きの声が。“マジメ”な村川さんに対してツッコミが入る様は、旭丘分校に通うヒロインたちさながら、『のんのんびより』チームの気の置けない関係性を感じさせた。

また『りぴーと』2話について、村川さんは「1期を通じて田舎に慣れていったので、まだ馴染んでいない状態の蛍は久々。新鮮な気持ちで演じた」という。そんな蛍との絆が描かれた小鞠について、阿澄さんは「これまでは年齢の割にテンパッてしまう話が多かったが、『りぴーと』2話ではきちんとお姉さんらしくしようとしていた。ふたりの関係性が微笑ましかった」と振り返っていた。

ゲームコーナーとして行なわれたのは、田舎っ子検定。この日来られなかったもうひとりのメインキャスト・越谷夏海役の佐倉綾音さんから出題される田舎に関するクイズに答えるというものだ。1問目は「『のんのんびより』には“具”というタヌキが出ますが、タヌキの鳴き声は?」。3人は「キュ~」(村川さん)、「めー」(小岩井さん)、「ポン!」(阿澄さん)とそれぞれに予想したが、答えは「ヒュー」。正解者がいなかったため、ここでは誰が正解に近いか観客の反応で決めることに。すると一番正解から遠そうな阿澄さんへの反応が大きく、まさかの正解ということに。

続く「『のんのんびより』1期最終回で採ったゼンマイはどれ?」という質問では、村川さんと阿澄さんが正解。最後の「次のうち本当にある星座は?」では、「以前、見たことがある気がする」と語った村川さんを始め、全員が「じょうぎ座」を選んで正解となった。

この結果、ただひとり全問正解となった阿澄さんがご褒美をゲット。用意されていたのは、『のんのんびより りぴーと』と8月17日(月)までコラボしているアニマックスCAFEのメニューから、柿次郎君のムースとチョコハンバーグ丼のふたつ。ムースについては「冷たい!」チョコハンバーグ丼については「甘みがある。本編と違って、おいしい(笑)」とどちらも絶賛の阿澄さんだった。

2期に入ってますます仲のよさがアップした様子の『のんのんびより』メンバー。彼女たちの声が吹き込まれる『りぴーと』はまだ始まったばかり。今後もいつもの4人による活躍に期待だ。

村川梨衣さん、佐倉綾音さんらキャスト陣のトーク&朗読劇に癒される~『のんのんびより りぴーと』先行上映イベントレポート
2015年7月から始まるTVアニメ『のんのんびより りぴーと』の先行上映イベント『のんのんびより りぴーと-みんなに会いにきたのん-』が6月14日、東京・日比谷公会堂にて開催! 出演は宮内れんげ役の小岩井ことりさん、一条蛍役の村川梨衣さん、越谷夏海役の佐倉綾音さん、越谷小鞠役の阿澄佳奈さん、宮内一穂役の名塚佳織さんという豪華メンバー! 本稿では『のんのんびより』らしい穏やかなムードに包まれつつ、笑いも絶えなかった、楽しいイベントの模様をレポートしいます!

●「『のんのんびより』が帰ってきた!」そう思える新シリーズ第1話
チャイムの音と共に、イベントはスタート。一穂のまったりとした影ナレの後、司会進行役の名塚さんがステージへ登場した。「『のんのんびより』が帰ってきましたよ!」とテンション高く名塚さんが声を上げると、会場から大きな拍手。「今日ものんびりした気持ちで楽しんで帰っていただけたら嬉しいです」とのごあいさつの後、早速、『のんのんびより りぴーと』第1話の上映がはじまった。

本編の詳しい内容については放送を待ってのお楽しみとさせてもらうが、れんげの好奇心旺盛なところ、夏海・小鞠姉妹の快活さと仲の良さ、一穂のマイペースさ、旭丘の情緒あふれるのんびりした田園風景など、まさに『のんのんびより』が帰ってきたと実感できた第1話だった。

●また再会できると信じていたキャスト陣。
2期はアニメ化されていない原作とアニメオリジナルエピソード

上映が終わると、小岩井さん、村川さん、佐倉さん、阿澄さん、名塚さんが舞台に登場した。小岩井さんは開口一番、れんげのあいさつ、「にゃんぱすー!」を披露。会場が盛り上がったところで、トークがスタートした。

佐倉さんは第1期が終わった時もまたすぐに『のんのんびより』の世界に帰ってこられる気がしていたという。「ずっと『のんのんびより』は続いていて、『おかえり』、『ただいま』という日常の延長線のような感覚で戻ってこられる予感がありました。だから第2期のアフレコがはじまった時も気負うことなく役に入ることができました」(佐倉さん)。阿澄さんも頷き、「1期の最終回も作品が終わった感じが全然しなかったですよね」とコメント。第2期も第1期に引き続き、ヒロインたちのまったりとした毎日が楽しめそうだ。

また、『のんのんびより りぴーと』は第1期でアニメ化されなかった原作エピソードとアニメーションオリジナルの話で構成されていることが明らかに・・・!オリジナルエピソードについては原作のあっと先生自身がラフを切ったものを映像化しているとのことで、これは期待したい。

●小鞠のバラエティに富んだ泣きに注目!
それぞれが演じるキャラクターについて聞いてみると、阿澄さんは「小鞠は1期の時や今回の1話ではお姉さんっぽさが出ていましたけど、これからはわーわー泣きます(笑)。原作を読んでいる方はご存じかと思いますが、不思議な擬音で泣くんです。スタッフさん達のこだわりも強くて、なるべくこの音に近付けてくださいとの演技指導を受けました」とアフレコでの裏話を告白。実際にどのような泣き方をしているのかはテレビでチェックしたい。

●シュールで大爆笑の連続だった朗読劇
トークパートに続いて、前回イベント『にゃんぱす祭り』でも好評だった朗読劇コーナーが復活。今回朗読するのは第1期のBlu-ray/DVD第1巻と第4巻に付いていた描きおろしマンガ2本。コミックのコマ割りがそのままスクリーンに映し出され、それに合わせてキャスト陣が演じていく。

1本目はマンガに感化され、生徒会にあこがれた夏海が一穂に生徒会長になりたいと訴えるお話。夏海が大活躍したエピソードで、れんげから矢継ぎ早に議題と称した疑問を投げかけられたシーンでは、長台詞を早口でさばいた佐倉さんの滑舌の良さが見事だった!

2本目は越谷家にれんげ、蛍が遊びに来たときのエピソード。いつものみんなでトランプをしながら、れんげは読書と称して英和辞典を読み始め…。英語を読めてしまうれんげの優秀さと、読めない越谷姉妹に爆笑。トランプと見事に絡めたオチにも会場は沸いた。

朗読劇後、今回、素晴らしい早口の技を披露した佐倉さんは「夏海のセリフは尺が結構厳しいんですよね」とキャラクターを演じる上での苦労を告白。「でも、入らないかなと思っても本番では入ってしまうので、『のんのんびより』ってすごいなと思います(笑)」(佐倉さん)。

●1期と変わらぬ温かさと優しさ、スタッフ愛にあふれた作品で幸福感にひたろう!
情報コーナーでは、7月6日からの第2期放送開始に加え、テレビ東京では6月15日より3週に渡って、プレ番組『のんのんびよりってなんなのん!!?』が放送されること、7月5日にAT-Xにて第1期が一挙放送されること、前作に続きnano.RIPEが担当するOP曲「こだまことだま」が7月22日、れんげ・蛍・夏海・小鞠が歌うED曲「おかえり」が8月5日に発売されることなどが発表された。

ED曲「おかえり」は「いい曲をいただきました」(小岩井さん)、「とっても素敵な曲で、もう胸がいっぱいになって泣きました!」(村川さん)、「前作と同じZAQさんの作曲で、すごく素敵でノスタルジックです」(佐倉さん)、「一層ひたれる感が強くなった気がします」(阿澄さん)とキャスト4人も太鼓判を押す良曲になっているとのこと。早く映像とともに聞いてみたい。

最後に出演者からメッセージ。
◆小岩井さん
「前シリーズと変わらず、温かくて優しい、家族で見ていただける作品だと思うので、応援よろしくお願いします」

◆村川さん
「1期であのシーン見たかったなとみなさんが思われていたエピソードもたくさんあったと思いますが、今回のりぴーとでそのエピソードも見られると思います。 楽しみにしてくださいね!」

◆佐倉さん
「第1期と変わらず、スタッフさんの愛にあふれた作品になっていると思います。皆さんにもそんな愛情を感じてもらえたらと思いながら私もアフレコに臨んでいます。『のんのんびより』ならではの描写の細かさなど、何度でも見直してもらいたい作品です。引き続きお楽しみください」

◆阿澄さん
「第1期で過ごした1年間を応援していただいての今回の『りぴーと』なので、私達もうれしく思います。あの1年間をより濃く、大切に思ってもらえる第2期になりました。皆さんと一緒に過ごして第2期が近付いてきた感じがしてワクワクしてきました。本放送までいろいろありますので、一緒にワクワクしながら待っていてください」

◆名塚さん
「今回、『りぴーと』ということで、1期の間、間のエピソードになっています。ですので、まだ『のんのんびより』を見たことがない方はブルーレイなどで1期のエピソードも合わせて見ていただくと、週に2回『のんのんびより』を楽しめます。私事ですが、一穂のおもしろい回?もありますので、楽しみにしていてください。」

キャストが舞台袖に消えた後、チャイム音が鳴り響き、れんげの「『のんのんびより りぴーと』の応援よろしくお願いするのんな!」の影ナレに賛同の大きな拍手が送られてイベントは終了。TVアニメ『のんのんびより りぴーと』は7月6日よりテレビ東京、テレビ愛知、テレビ大阪、AT-Xにて放送開始!

オープニングテーマ
「こだまことだま」

エンディングテーマ
「おかえり」

投稿 : 2024/07/06
♥ : 33
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

「のんのんびより りぴーと」を思いっきり語ってみる。

2015年7月より放送。
全12話。


【前置き】

『地球を冒険するには遅すぎ、宇宙を冒険するには早すぎる時代に生まれた我々だが、

 [のんのんびより りぴーと]の初回というこの瞬間に立ち会うことが出来た。

 生きるとはなんと素晴らしいことか。』

18才 男性 ワシントン州



【あらすじ】

超がつくほど田舎にある旭丘分校には、生徒が小中合わせてたった5人のみ。
めぐる季節の中、ゆるやかな日常生活の日々を送っています。
田植えを手伝ったり、肝試しをしたり、文化祭をしたり、時には学校に泊まったり。
行く年も来る年も、皆といれば毎日楽しい、そんな日常アニメです。



【「りぴーと」について】
{netabare}
「あらすじ」でも述べた通り、本作は1期同様田舎を舞台にした日常を描くという点以外に、明確なストーリー性はありません。
しかし他の日常系2期と少し違う点は、「りぴーと」というタイトルが示す通り、れんちょん達の一年を描いた1期を、また違うエピソードを描く形で再びその一年を描いているところですね。
本作の初回なんて、1期よりも前の入学式前日からスタートですから。

ここだけ聞くと、率直な話「つまらなそう」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、不変であることが一番の魅力となるのが日常系…というより本作「のんのんびより」の強みでしたね。
作品を振り返って改めてそう感じました。
(原作でも、年を跨ごうがれんちょんは永遠の一年生やってますしね。)


ただ、一期は原作の季節毎の良エピソードをふんだんに使った上で成り立った作品でしたので、(一期以降に描かれた原作を除くと)少なからず一期ではリストラされたように捉えられるエピソードが2期での穴埋めに描かれたように感じてしまう節も。
そう思うと、少々パワーダウンは否めなかったかもしれません。

しかし、そこは「けいおん!」のストーリー構成でも馴染み深い「吉田玲子さん」が、また綺麗にまとめて下さっていました。
特にアニメから入った人は、原作(特に初期)のキャラの口調に違和感を覚えたりするのですが、そこも違和感の無いよう変えられていましたし。
オリジナルエピソードも1期より増えましたが、基本的に原作者の描きおろしネームの元だそうなので、特に違和感もなく…と言うより、むしろキレイに24分に整頓されている点を見れば、原作超えとさえ感じましたよ。
原作は原作で、他の日常系と比べても非常に絵のクオリティが高く、田舎風景も細かく描かれていて良いんですけどね。

その原作から受け継いだ作画も1期同様、京アニ等と比べるのは少々酷だとしても、放送クールの中でも高水準を安定して保っておりました。
本作においては、作画に関して他の日常系よりかなり厳しい目になってしまうのですけど…、うむ…合格ライン!(エラソーな話だww)


この2期において個人的に残念だったのは、原作第7巻で描かれた「沖縄旅行編」が、一切無かったことですね。
既にドラマCD化されている点や、不変でもある本作においてあえて外した判断を否定はしませんが、やはりアニメで見たかったと思うのは当然の話。
昨今の過多気味な状況からも「映画化でワンチャンあるで!」とか思ったりもしましたが……無いのかなぁ……。
あの砂浜でビーチパラソルの下、グラサンで椅子に座りジュースをすする駄菓子屋と、その膝元に座り全く同じ格好でジュースをすするれんちょん、アニメで見たかったなぁ。
{/netabare}


さてさて、やはり日常系はキャラクターについて沢山語る方が合っているような気がしますので、ここからはそれぞれのキャラ毎に、一番好きなエピソードを語っていこうと思います。
全員分読むと長くなるので、好きなキャラの項目だけでもどうぞ。


【宮内れんげのイチ押しエピソード】
{netabare}
「にゃんぱすぱすーん!!!」

私にとって、こんなに愛おしくて微笑ましくさせてくれるキャラクターは他にいないとさえ思わせてくれる、大好きなキャラクター、れんちょん。
てなわけで、元も子もない言い方ではありますが、もぅハッキリ言ってどのエピソードも大好きなのです。
「入学式」「てるてるぼうず」 「赤ちょん(赤ちゃんのれんちょんね♡)」「駄菓子屋と自転車の練習」などなど…。
そんな中、れんちょんを見ていて一番楽しめたエピソードで考えると、ひか姉と繰り広げた第11話「そすんさー」の回かもなぁって思っちゃいました。

小学1年生にして、実の姉の絵を描いて『苦悩』というタイトルを付ける、芸術気質溢れるれんげ先生。
年賀状を作成するにあたり新たなイラストを描く先生ですが、ひか姉はそのイラストに興味を持ち覗き見しようとするのでした。
そりゃ妹に自分の周囲に無数の目を描かれ、あげくそんなタイトルを付けられたら強烈に印象に残って、以降も興味を抱くのは分かりますが……。

「描いてる途中の絵は絶対に見せないん!」という頑なな姿勢に、余計に見たくなってしまったひか姉。
双眼鏡まで持ち出して、別の部屋から覗き見ようと画策します。
遠慮の無いイタズラと、その浅い知恵を見透かした上でシラを切り続ける姉に、流石に【いらり】となるれんちょん。
そこから更に力づくで取り抑えにかかられ、遂にブチ切れたれんちょんは、凄まじい鎖骨突き

『『『 そすんす 』』』

をかますのでした!!!
(この頃はちょうど、同じ時間帯に放送中だった「GANGSTA.」のバトル作画の息切れに落ち込んでいた時で、そんな時に「のんのんびより」で凄まじいバトル作画が見れてしまったことが重なり余計に面白かったです。)

このエピソードのれんちょんは、どれもいつもの4(+1)人では中々見られない表情でしたので、とても印象的でしたね。
攻撃の際の「なああああああああああああああああああああああ!!!」って叫び続けるれんちょんの声も、しばらく頭から離れませんでしたよ。
やはりれんちょんは、小岩井さんの声あってこそですね。

ただ、多分アニメのキャラ設定であろうこの「そすんす」の使い手「そすんさー」。
あの執拗に首元の鎖骨を狙った、凄まじい突きの連続攻撃。
結局どのようなアニメかは知る由もありませんでしたが、私はそのアニメはBPOの力で即刻放送中止にすべきだと感じましたね。
れんちょんには悪いですが、そのアニメを見続けた彼女が修業を重ね真の「そすんさー」となった後、来年以降も多分同じことを繰り返しこの攻撃をされたひか姉が、もしかしたら取り返しのつかない事案になるやもと考えると、致し方の無い事でしょう。
れんちょんには、やはり教育上「グレートマン」を見て育ってほしいです。
いや…、でもアレも「行き着けのバーのママ」とかいう役柄もあるんだよな…ウムム…。。。

ちなみに、オチである上下反転イラストは、原作の漫画では「羊と猿」ではなく「兎と龍」になっています。
原作の方が完成度は高いと思いますので、興味のある方は是非原作もどうぞ。
{/netabare}


【越谷小鞠のイチ押しエピソード】
{netabare}
可愛くて小さくて持ち運びやすいことは最早周知の事実であり、世界のそういう層達を旭丘に決起集会させかねない程の魅力を備えた、我らがこまちゃん。
彼女も良エピソードに恵まれており、第2話の「ほたるんと2人で星を見に行く回」や、第5話「占いとか関係無しに不幸を呼びこむ回」、第11話の「電波にすら届かない回」など、メインをはることも多々ありました。
えぇえぇ、素晴らしいことでございますね。

上記のエピソードは基本的にどれも、大人ぶって残念な背伸びを披露し、更に残念な目に遭ってしまうパターンであり、それが彼女の黄金比でもあるのですが…。
そんな彼女のエピソードの中、私が最も印象的だったのは、いつもとは少し違う魅力を見せた、あの第8話「小吉さん」のエピソードでした。

実は一期の2話からさり気なく登場していた、こまちゃんのボロボロのくまぐる…じゃなかった、クマのぬいぐるみ「小吉さん」。
彼女がベッドの下から再び、この小吉さんを見つけたのをきっかけに、その想い出が蘇るのでした。

「大人の魅力」を育むという、0を掛け算するかのような過酷な挑戦を続ける彼女にとって、この小吉さんは「流石にもういらないかな…。」と感じてしまうのは必然でした……。
それは、人が成長する上で…誰もが通る道でした。
しかし、振り返ったアルバムでいつも肌身離さず持ち歩き、時には頬に怪我をしてまで大事にしていた小吉さんへの気持ちを思い出した彼女は、「こまぐるみ」の創始者ほたるんの力を借り、綺麗に修繕をしようと考えたのでした。

縫い針を指先に刺すという体を張ったお約束もキッチリこなした上で、ボロボロのヘロヘロだった小吉さんを、元のふんわりした状態に戻したこまちゃん。
穴から綿が飛び出ていた頬には、いつかの彼女と同じ、お揃いの絆創膏が添えられていましたね。
大事な想い出を無くすことなく、大事なまま保つことの出来た彼女が、本エピソードの最後に言った言葉は、

「大人だもん。」

でした。
それは、作品を通して彼女が本当に大人の階段を登った、(唯一の)エピソードだったのではないでしょうか。
とても心の温まる回でした。

小鞠、結婚しよう。
{/netabare}


【越谷夏海のイチ押しエピソード】
{netabare}
作中のトラブルメーカーであり、シナリオを動かす上でなくてはならないキャラクター、なっつん。
こと遊びに関しては非常に長けているので、この旭丘の動植物の知識においても彼女の右に出る子供はそうそういないでしょうね。
(多分ひか姉くらいかな?)
個人的には姉への好き度が強過ぎてしまい、私の性へ……じゃなかったピュアな心にはイマイチ響かない節もある彼女なのですが……。。。
そんな私でさえも、なっつんのその知識とさり気ない優しさが滲み出てトキメかせてくれた回。
それが、第4話での「ひらたいらさん」のエピソードでした。

田んぼで捕まえた沢山のカブトエビを、学校の水槽で大切に飼っていたれんちょん。
まず、ここの最初の何気ないやり取りが好きなんです。

なっんん 「名前とか付けたの?」
れんちょん「ひらたいらさんって言うん!」
なっつん 「どれが?」
れんちょん「どれもなん。」
なっつん 「…………ふむ……。」

しかし、毎日観察日記を書いて世話をしていた矢先、突然全てのカブトエビが死んでしまうというショッキングな出来事が起きるのでした…。
普段は年齢とは不相応に滅多に涙を流さないれんちょん。
そんな彼女が涙するのは、決まって『別れ』の時なんですよね……。(ひか姉を除く。)

カブトエビは、卵から産まれ死ぬまで約1ヶ月という、非常に短命な生き物だそうです。
私も小学生時代、れんちょんと全く同じ境遇になったことがあります。
私の時も、なんでか一気に死んでいました。
やっぱり相当ヘコみましたね……。
れんちょんと同じく、もう捕まえないでおこうって思いましたし。
(ちなみにアニメではありませんでしたが、原作の漫画では死んでいるカブトエビがしっかり描かれています。)

落ち込みを隠せないれんちょんに、皆がそれぞれ気を利かせる中、なっつんだけはその発想が違いました。
それは、カブトエビの習性をちゃんと理解し、土の中に卵を産んでいるのではないかと考え、捨てられた土を再び水槽に入れて、水をはっておくという機転の利いたものでした。
しかもそれを、れんちょんには何も言わず、さりげなくしてしまうところが非常に格好良いんですよね。
わざわざ、帰りのバス停から走って学校に戻り、バスの時間ギリギリに戻って来ていたクセに……。
勿論、あくまでも想定ではあるので、余計な期待をさせない為ではあるんでしょうけど。
(ただ、よく小中学生の自由研究で見る「トリオップス」と同じ原理なので、その確率は非常に高いようです。卵がかなり頑丈なようですね。)

その予想が見事に的中し、孵化した小さなカブトエビを見て喜びと驚きを見せるれんちょん。
「これ、ひらたいらさんなのん?」と聞くれんちょんに、笑顔を向けて優しく

「そうそう、ひらたいらさん。」

って言ってくれるなっつん。
かぁあああぁっっもぅ素敵過ぎるっ!!!

れんちょんの絵日記に描かれた沢山のひらたいらさん。
この命と、その真ん中で喜ぶれんちょん描かせることが出来た、なっつん。
それを見て、皆も(兄ちゃん含む)笑顔になっていましたね。
原作を読んだ時も思いましたが、あくまでもシンプルですがシナリオとして完璧に近いエピソードでした。
うん、はらたいらさんに3000点。
あっ、スルーして下さい。
{/netabare}


【一条蛍のイチ押しエピソード】
{netabare}
「ほたるんなぁ、玉手箱…半開きにしちゃったん? 良い感じの煙たさだったんな?」
と言う台詞が、非常に的を得ているキャラクター、ほたるん。
見た目も中身も小学5年生にしては非常に大人びており、且つこまちゃんに対する「愛情」は最早、計測しようとするとスカウターがボンってなってしまう女の子です。

ただ個人的に、俗にいう「百合」的な思想は、サド気質な私には全くの範疇外であり、正直嫌悪感すら抱くレベルなので、このほたるんの思考にはちょっと付いていけません。
こまちゃんへの愛には大いに賛同致しますが、それと同時に私はライバルだとも思ってしまうので非常に厄介です。
ちなみに私の妄想の中では、ほたるんを旭丘分校の屋上(無いか…ww)に呼び出して、 こまちゃんを賭けて腕相撲で戦い、私の腕がなっつんと同じく「パニィ!!」ってなってました。

………話を戻します。
そんなほたるんの一押しエピソード。
第7話の橋から勇気を出して飛び込むエピソードと悩みましたが、第11話の「家での子供全開なアグレッシブほたるん」が、やはり一番印象に残りましたね。

冒頭の通り、れんちょんを始め皆から大人だと思われるほたるんでしたが、家に帰ると、凄まじい子供っぽさを見せるのでした。
と言っても、意識的に使い分けているワケではなく、楽しかったり悲しかったりで感情が高ぶった際に時折見せていた「アグレッシブほたるん」が、常に出ているような感じでしたね。
まさに、小学生の家での幸せな雰囲気がそのまんま東で出ている感じでした。
これまで、非常に大人びていたり、「百合」であったり、「こまぐるみ」であったり…と、非現実性の強いキャラクターでしたので、このようなシーンが垣間見えたことでとても身近に感じ、好きになりました。
特に共感したとところは、あのテレビの猫特集を見ながら「でもペチのがもっと可愛いよ~!」って飼い犬をこねくり回すトコですね。
アレは、あるあるですよね。

そう言えば、このほたるんの飼い犬ペチにも言えますが、本作の動物って基本的に現実的に描かれているので、他作品に較べると表情に乏しいんですよね。
このペチも、たまにロボットのように思える時がありましたよ。
ちなみに声を担当しているのは、越谷家のお母さんだったりします。

ちなみについでに、この「アグレッシブほたるん」についても。
AT-Xで放送されていたSP企画「駄菓子でのんびり楽しむのん!」という声優さんのトーク番組を見ていると、中の人である「村川梨衣さん」って、「アグレッシブほたるん」のキャラそのまんまな気がしましたね。
「あぁ、こっちだったのか……。。」と感じて笑ってしまいましたよ。
そう言えば、原作のあとがきでも作者にそう描かれてましたっけww
{/netabare}


【越谷卓のイチ押しエピソード】
{netabare}
第1話でピアノ弾いてたとこ。
{/netabare}


【宮内一穂のイチ押しエピソード】
{netabare}
パッと見「侵略!イカ娘」に登場する最強の姉にも見える、れんちょんの姉々、かず姉。
ただこの姉々は、たまにすら目を開けないどころか、大人としてあるまじきダメっぷりが、この2期で更に拍車がかかっていたように感じましたね。
しかし、その様はこの上ない反面教師ぶりを見せ、あのなっつんですら勉強を頑張る気にさせるというのだから驚きでした。
そう、私のイチ押しエピソードは、第3話の「真っ暗で枕」の回です。

教え子に大量の宿題を出して且つ、それを見てケラケラ笑い自身は寝てばかりいる姉々。
(実際やることは最低限やっており、全く態度に見えないだけですけど。)
その様を見たれんちょんは、年の離れた姉に向けているとは思えない哀しい表情で
「先生は皆のヤル気を出させるのが仕事だと思うん……。」
と述べ、姉を諭すのでした。
普通に「せやな………。」と諭されている姉々には、笑ってしまいましたよ。

それでもやっぱり、TVリモコンを探す気力も、寝室に動く気力も、ましてやアイマスクを取る気力すら無い姉を見兼ねたれんちょんは、その姉のダメっぷりを他のクラスメイトに見せつけることで、皆のヤル気を出させるのでした。
狸のアイマスクを付けたままなので、何も分からず外に出て彷徨うマヌケな先生。
更には「真っ暗で枕見えない」という偶然のダジャレに悶絶して一人でケラケラ笑う様は、こんな大人になってはいけない……と皆に思わせるには、十分過ぎる破壊力となったのでした。
流石れんちょん、策士だなぁ。

しかしコレ、笑いはしましたが大人としては…、今後の姉々のことを考えると哀しい気持ちになってしまう、非常に尾を引く回となりましたよ。
そりゃれんちょんも、駄菓子屋の方に懐いちゃうますよね……。
サドな私としては、どうせなら工作でギロチンを作って「寝(永眠)ないで下さい!困りますん!!」とかしてみたいですね(真顔)。
頑張れ、姉々❢❢
{/netabare}


【宮内ひかげのイチ押しエピソード】
{netabare}
高校一年生となり、憧れの東京に住んでいる、れんちょんのもう一人の姉々、ひか姉。
その立場上、夏休み等の大型連休にしか旭丘にいないワケですが、原作者さん曰く勝手に動いてくれるので非常に描きやすいそうで、れんちょんに次いでお気に入りのキャラクターなのだとか。
(実は原作者の、旧作のキャラでもあるようです。)

私としても実は、れんちょん、こまちゃんに次いで好きなキャラクターです。
こまちゃんがいて気付きにくいですが、このひか姉も中々ミニチュアなサイズで非常に持ち運びやすそうですもんね。
あっ、通報しなくても大丈夫ですよ。

そんな私の、ひか姉イチ押しエピソードは、ダントツで第7話の「ばぶばぶ言う、ひか姉」でしたね。
あっ、通報しなくて大丈夫ですよーー!!

夏休みのある日、れんちょんのお人形遊びに付き合わされる、ひか姉。
超合金ロボットを母親としてれんちょんが演じ、お世辞にも可愛いとは言えない歪な巨大ぬいぐるみを赤ちゃん役として、ひか姉が強要されるワケなのですが…。
「母ちゃんオレ受験勉強やだよ」という赤ちゃんらしからぬ発言をしたひか姉を叱咤し、れんちょんは姉に

「ちゃんと真面目に【ばぶばぶ】って言うのん!!」

と、赤ちゃんプレ………失礼、赤ちゃんの演技を強要するのでした。
ここの、顔をズイと近付けて声のトーン低めに「ひか姉…ばぶばぶ言うのん…。」と言うれんちょんと、照れながらも少し小慣れたひか姉2度目の 「ばぁぶばぶ…。」が非常に可愛くて、2期全体を通しても大のお気に入りシーンとなりましたよ。
そこから更に、一人放置されダルさが重なってきたひか姉が

「れんげ~まだばぶかぁ~? 早くミルク~~ミルクばぶ~♪」

と言う様を、恐らくまだ会ったばかりであろうほたるんが目撃するという、とんでもないオチがつくという……。。。
オチとしても、私はココが一番好きだったかもしれませんね。
違うと否定しても余計にドツボにはまりそうな、なんとも言えないあの空気…。
昔、男友達とルームシェアしていた際、あまり交友のない知人から同性愛について理解がある風な発言をされた時を、ふと思い出しました。
えぇ違います、私は小さい子が好きなノーマルです。
真面目にブヒブヒ言います、仲良くして下さい。
{/netabare}


【富士宮このみのイチ押しエピソード】
{netabare}
越谷家の近所に住む高校3年生。
お姉さんらしい立ち振る舞いと内に秘めた黒さが見え隠れする…、手の内で転がされたいキャラクターとして人気を博しているようで…。
私はサドですので 、キャラクター的には好みとは少しズレてしまうのですが…。

ですがこの、このみちゃんの会話劇(主に、こまちゃんに対し)は、毎度面白くてニヤついてしまいます。
第11話「.com」の回においては、ケータイに興味を持つこまちゃんに気付いた上で、口に出せないことを面白がって手の内で転がす策略ぶり…。
ただ、決してこういう接し方ばかりでなく、基本的に面倒見の良い性格で、作中で恐らく一番の常識人なのが人気の秘密と言えるでしょう。
こまちゃんにも、なんだかんで結局「.com」させてあげていましたしね。
はぁ…私も一緒に「.com」して、それを撮影して「DMM.com」に出したいです。
えぇ、こまちゃんとです……、意見は曲げません。

話を戻して、このみ姉として一番光ったエピソードで言えば、上記の「.com」よりも、第10話の「妖怪医者いらず」じゃないでしょうか。
面倒見の良い性格と、れんちょんをちょっとからかってやろうという、このみ姉らしいやり取り。
実はこの会話劇も勿論良いのですが、私が一番好きだったシーンは、このみ姉が自分の部屋(2階)にれんちょんを招き入れる際の、階段を走るれんちょんに対し

「走ると危ないよ~。」

というシーンから、帰り際の「今度は走らないん。」と言うれんちょんに

「えらいねぇ~。」

って返すところなんですよ。
さりげない気遣いと、優しい褒め言葉。
これぞ、年の離れた優しいお姉さんって感じで、趣味を通り越して好きになりました。
良いですよね、こういう温かなやり取り。
それがさりげなく描けてしまうのが、「のんのんびより」の魅力なんですよね。
{/netabare}


【駄菓子屋(加賀山 楓)のイチ押しエピソード】
{netabare}

旭丘で恐らく唯一の駄菓子屋を経営する、20歳のお姉さん。
言動や立ち振る舞いだけを見ると作中では少々不釣り合いにも思えるのですが、実はれんちょんとの付き合いはかず姉よりも長く(大学生で下宿中だった為)、その信頼度はひか姉よりも厚いという、なんとも好感度の高いキャラクターなのでした。

そんな駄菓子屋のイチ押しエピソードといえば、そりゃもぅ第10話「すごく練習した」の、あの自転車の練習の回を置いて他に無いでしょう。
第5話「お好み焼き奉行」の回と少し悩みましたけどね…、色んな駄菓子屋の服も見れましたし。
ただ、やはりこの第10話は、制作陣の本気度が更に数段違ったように感じるクオリティでした。

皆(←こまちゃんでさえ)が1年生で補助輪無しの自転車に乗れたと聞き、買ったばかりの自転車の補助輪を外して練習を始めるれんちょん。
ただ、やはり早々上手くは乗りこなせず、店先から見守る駄菓子屋の心配は増していくのでした。
途中、れんちょんが軽い風邪を引いてしまったと聞き、脱兎の如く店を閉めてお見舞いに行くところなんて、もぅ微笑ましくてたまりませんでしたよ。
なので、ソレをネタにしてイジるなっつんに、結構本気でイラッとしました…。
もっと頬グニョってやったれ、駄菓子屋ぁっ!!(←ひか姉口調)

そこで
「駄菓子屋駄菓子屋、ウチ…絵本読んでほしいん。」
と、つるの恩がえしの絵本を出す、れんちょん。
「何度も読んだだろう…、なんで皆いる中で私に頼むんだ…」
と言う駄菓子屋でしたが、それは子供の本能だったのかもしれませんね。
風邪を引いて自分が弱っている際、子供は本能的に頼りにしている人に寄り添うのだそうです。(うさぎドロップ参照)
案の定ストーリーを完全に理解していた点を踏まえても、れんちょんは「つるのおんがえし」が読みたかったのではなくて、ただただ駄菓子屋に自分の隣にいて欲しかったのでしょうね。

寝るまでずっと寄り添ってくれた駄菓子屋への、れんちょんからのささやかなプレゼント。

駄菓子屋「この羽織も、わざわざスミマセン…。」

かず姉 「いや…、それウチがやったんじゃないけど?」

駄菓子屋「………………そっすか……。」

かず姉 「うん…………。」

あのとても小さな羽織は、その見た目以上に…駄菓子屋の心を温かくしてくれたことでしょう…。

次の日、
「自転車の練習……するか?」
という駄菓子屋の一言から、2人は村の田畑道で丸一日練習をしました。

その小さな身体で精一杯バランスをとり、補助輪無しの自転車を乗りこなそうとするれんちょん。
何度もコケて膝を擦りむいたり…、倒れこんだ自転車にもたれ俯いてしまったり…。
無言で真剣にそれを見つめる駄菓子屋は、一体どんな気持ちだったのでしょうね。

このシーンでは、これまで一度も流れたことのない音楽が起用されています。
後に発売されたサウンドトラックを調べると、この曲のタイトルは『いつも一緒』でした…。

最後、夕日が沈む中れんちょんから手を離した駄菓子屋の前のめりの手が、ゆっくりと腰元へと落ちていく情景。
本作に出会えて良かったと、改めて感じた瞬間でしたね。

「駄菓子屋、ありがとなん!」


ちなみに、なっつんの影響で今では違いますが、以前れんちょんは駄菓子屋を名前で読んでいたそうです。
う~ん、かえで姉……かな?
裏話で駄菓子屋が、幼少期のれんちょんとの印象深い思い出に「初めて名前を呼ばれた時」と言っていたので、いつかその時のエピソードも踏まえて確かめてみたいですね。
{/netabare}



【総評】

1期が最高に楽しめただけに、放送前から多少の不安はあったのですが、結果的に上記の通り、私は大満足の出来となりました。

ただ、この2期「りぴーと」の構成と演出に、熱が冷めた人も少なからずいたでしょう。
原作を読んでいた側からすれば想定の範囲内だったのですが、その私でも当初はやはり2年生になったれんちょんが見たい気持ちにもなりましたし。


ただ皆さん、忘れてやしませんか?
一年が過ぎると、今現在中学3年生である『あの御仁』が卒業し、もう旭丘分校からいなくなることに………。
はい……ですよね。
やっぱり「のんのんびより」は、変わらないことが一番です。

私は、ハンドルネームの通り、重度の「のんのんびより」ファンです。
それこそ、【前置き】のワシントン州の青年の言葉に、痛く共感するほどに(笑)

何故ここまで本作が、たまらなく好きなのか…。
それはきっと1期と変わらず、大好きなれんちょんのエピソードが、全てにおいて村の皆から愛されているのが伝わる、見ているこっちまで嬉しくさせてくれるものばかりだったからな気がします。
この2期は新キャラは一切登場しない代わりにキャラの掘り下げが豊富でしたので、その点では1期より楽しめたかもしれませんね。


本作の皆は、それぞれあの分校に通い、愛を注がれ成長を遂げていきました。
そこで一番年少であるれんちょんは、村の大人や子供達皆から、これからもずっと愛を注がれて育っていくことでしょう。
今までの子達が、そうであったように。

原作のエピソードは「沖縄旅行編」以外ほぼ使い果たしたので、3期は中々実現しないかと思います。
ただ、
「ムササビにいてこまされる、こまちゃん」
「初詣の出店で大人ぶって残念な目に遭う、こまちゃん」
「れんちょんVSなっつんVS駄菓子屋in雪合戦」
等、無いことはないので、本作の喪失感が拭えない方は、是非原作もどうぞ。


その上でも、喪失感を拭えない人は……。
本作の名曲エンディングテーマ「おかえり」ラストの、れんちょんの掛け声を思い出しましょう!


「りぴーーとーー!!!」


ではでは、いつかまた…。
世界一優しくて温かい場所……。
みんなみんな大好きな人、大好きな故郷に、再び「おかえり」と言える日が来ることを願って。

長々と読んでいただき、ありがとうございました。


◆好きなキャラクターBEST3◆
『宮内 れんげ』声 - 小岩井ことりさん
『越谷 小鞠』声 - 阿澄佳奈さん
『宮内 ひかげ』声 - 福圓美里さん


◇可愛いキャラクターBEST3◇
『越谷 小鞠(今現在)』声 - 阿澄佳奈さん
『越谷 小鞠(小3時)』声 - 阿澄佳奈さん
『越谷 小鞠(乳児時)』声 - 阿澄佳奈さん

投稿 : 2024/07/06
♥ : 44

rFXEy91979 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

“にゃんぱすー!”は変わらずでも、小さく変わっていた続編。

一話「一年生になった」
校舎にしても皆にしても、1期とまったく変わってないのに、見事に時間が経過したと認めざるを得なかったです。れんちょんを認めさせる役にしたのが巧い所で、ランドセルに喜んだり、張り切っての登校練習(バスに乗ってお金払うとか)。面白いもので見る側の僕らとれんちょんの心境が決して同じでないはずなのに、どこかシンクロしたりして気持ちが共鳴したんですよね。だから校舎の外に出て寂しい顔するれんちょん見ると、何かこっちも変わった場面に一時寂しくなるんですよね。題材的に”サザエさん方式”アニメ?で逃げれるのに、時間の経過を逃がさないので(それも見えない時間の経過)、1期と違った味ありました。
京アニの『たまこまーけっと』と『たまこラブストーリー』みたいに、一見不変と思わせといて、実はしっかり(時間が)動いていて、キャラクターは変わらずと変わったものを持っている。それをれんちょんに担うところがまたまた憎いアニメですw
いやー、説明伝わってれば良いんですが、平気かなこれ?

二話「星を見に行った」
確か1期も蛍の転校シーンから始まってたけど、何日後の物語を描くのって2期が初?続編もののアニメにしては秘かな意外性見たり。
定規落としのバトルとか、一緒にこまちゃんと星観に行ったりと、随所の場面が来て間もない感を非常に感じさせました。1期でやらずに2期でやるの不思議だなあって思いますが、ゆったり面白いアニメであることは変わらずなので。
それにしてもあれほどの星の海を見れるのって羨ましい。

三話「連休中にやる気を出した」
怠惰の極み=かず姉は反面教師に役立ちますね。もし親族があんなだったら多分キレてますね。僕ならw
そういや今回って誰がメインか分からんかった(いやもしかしてかず姉か)。夏海は前半目立ってたけど、以降は控え気味だったし、れんちょんは後半からだし、意外と皆静かやったな。じゃあやっぱり今回ってかず姉主役回なのかな?だとしたら主役回は以降なるべく控えてほしいwあれね本編のユルユルを大分助長しちゃうから。

四話「てるてるぼうずを作った」
今までのエピソードで一番好きな話です。れんちょんがテルテル坊主で雨乞い奮闘中な時に、こまちゃんがテルテル坊主をお化けと勘違い。恐怖wいつもながらのまったりとしたのんのんらしい回でした。
ですがそれは前半部分。本番は後半パートで、本シリーズでは初かもしれない生命の死と誕生。田んぼで見つけた”はらたいらさん”を自ら志願し飼育に励む。でもある日死んでしまってれんちょんは落ち込んじゃう。ですが夏海が気を利かせて、水槽をクラスへ戻し、沢山生まれていたはらたいらさんの子供が中で泳いでる。それ見てれんちょん、嬉しそうにすぐに絵日記書くところがつられてこっちもウルウルして、気持ちがあったかくなりました。夏海がいなせで素敵でしたが、やっぱりれんちょんの喜ぶ顔が一番うれしかったですね。この回だけでも何度も見たい!

五話「お好み焼きを食べた」
美味しそうなお好み焼きと水難に愛されたこまちゃんが今回印象に残ったかな。間違いなくシルバーリンクはお好み焼きを大事にしていた!何故ってあんなに美味しそうなお好み焼きの作画を書けるの、あそこが肝だ!と考えなければ書けない絵のはず。旨そう(または巧そう)だもん!
あと忘れちゃいけないのが、やはり水難こまちゃん!抗おうとすればするほど、運命はすぐ追いつく。間違いなく『ファイナル・デスティネーション』にこまちゃんいたら即死やろな(のんのんびよりに似合わないw)

六話「ホタルと仲良くなった」
題名、ダブルミーニングですねw前半の蛍と夏海で、後半の光るホタルで。改めて言うことないでしょうけど、文字稼ぎのためどうか(苦笑)
あんなに狼狽えまくる夏海を見たのは初めて&同情(蛍があんな饒舌になることってあるんだね)w
フォローの限界点があるってことも痛みと共に知れました。パラシュートの落下ごとにライフ削れていくってことも、人はフォローの限界行くと、足元から崩れること、そして残った最後の術が慰めるしかないことを、この回でなんでしょうね、勉強させていただきました(あとフォローの先陣切るのが、こまちゃんとは意外です。思った以上に大人でしたね)。

七話「思い切って飛び込んだ」
1期OPのサビで使った場面をここで回収とは(伏線回収みたいに言ってます)。これって原作漫画にも掲載されてる話なのかな?
仏壇シーンの後のうめきの正体がひか姉って…しかもすごいおばさん臭に満ちてました。苦笑いです(あとれんちゃん、「100万ドルの残業」は確かに夢がないよ)。

八話「給食当番をした」
落書き帖は豊かになっても、工作作業は豊かにならないwよく居眠り防止装置を思いついたなれんちゃんは(ずっと姉ちゃんと過ごしてきたから、機転が働いたのかな)。で、兄ちゃんの作ったアレって何?パッと見風呂桶ぽいが。
カレーとれんちゃんパートでは、もうれんちゃん無双でしたわ。「クレしん」ひまわりもそうだったけど、アニメに出てくる赤ちゃんって本能+ちょっとの知恵が働いてて手ごわそうで、赤ちゃん時代のれんちゃんはまさに手ごわいベイビーでしたよ(笑)カレー御釈迦になった時の皆の顔の絶望ぶり。ショックぶりが絵と雰囲気で見事に伝ってきました。
最後のこまちゃん回だけど、よく蛍のあの部屋を見て、気にも留めずに過ごしたなあ。何度見てもあの光景はアブないキャラに寄ってる気が(苦笑)もうそこばっか目がいって、夏海忘れちゃったよ。

九話「みんなでお月見をした」
キャッチアンドリリース度にダメージ負い続ける兄ちゃん。釣った魚が結果鯉とか、デカいにもほどがある(笑)最初はあんなに小さかったのに。
女の子らしい夏海については、本人同様超違和感w最後に半被みたいな服を着た姿が馴染みすぎてて(まあ一瞬両津勘吉思い出すほど、女子感なかったが)。
最後のお月見回については、往生際の悪い夏海とひかげコンビに笑いました。あんなに実らない裏工作って可笑しくなってもしょうがないね。

十話「いっぱい練習した」
今回嬉しくなりましたね。駄菓子屋がれんちゃん見舞いに族みたいに急停車して、駆け付けて弄られてちょっと赤面する場面とか。あとれんちゃんが補助輪外して、自分の足で漕げるように頑張って特訓する姿が寒い季節をほんの少しでも忘れさせてくれました。今って努力が恥ずかしい風潮みたいな印象なので、十話で努力の肯定話を見られたのは感謝です。社会人の人は特に胸に染みてくるのでは?
(ボソッと)今回他のキャラ、出番少なくね…?

十一話「甘えんぼうになった」
このみ姉ちゃん、意外といたずらっ子な一面あるのね。十話の時はれんちゃんに”自分は妖怪”ととぼけたり、小鞠が携帯興味津々なのを知ったうえでからかったりと、小悪魔的な側面見れて、なんでしょうね満足です(振り回す女の子ってやっぱり魅力的だった)w
逆にビックリしちゃったのが(良い意味でです)家の中の蛍です。落ち着きがあって大人っぽい見た目からの砕けた姿(晩御飯前にお菓子欲しがる、猫の番組にキャッキャッしたり)。改めてギャップというのはスゴイ破壊力ですね。ママと一緒に寝たがるところもどっから見ても甘えん坊さん。いや~今回も和んだけど、蛍の”ママ~”はビックリしたよ。

十二話「一年がたった」
一年半の中断をようやく今回解消できたし、一期最終回にはなかった”寂しさ”がやっと来ました。特に新しいイベントが発生したわけでもなく、基本的にれんちょんや皆の変わらぬ日常尽くしで、なのに何故かその光景を愛おしいって思いました。ボクは正直血生臭いSFアニメが大好物で、のんのんみたいな日常アニメはあまり触れたことなかったんで、こうしてシリーズを観終えてみると、悪くないものですね。
それにしても最終回の「固定場面」は驚きました。動いているの人物だけで、あとは基本変わらぬまま。そんなに驚くことなの?って思う方もいるでしょうけど、あれって作画班にとって”楽”か”苦”なのか気になったんです。
振り返るとのんのんって、変哲のない描写の中に隠し味みたいな仕掛けを入れる印象があるんですよね。今回の驚き箇所もまさにそんな印象の一つで、(他はちょっと思い出せずですが)やはりプロでなければできないアニメなんだなって感慨。
TVシリーズ第三期、いつか発表してほしいな。そしたら今度はCM込みで録画→Blu-rayで焼きたい!あ、でもその前にOVAは見ときたい。OVAってなんでか知らんが、僕は苦手なんだけどね。

というわけでシリーズ二本、やっと完走いたしました。改めて動画サイト(ネットフリックス)とレビュー見た方、ありがと!!

投稿 : 2024/07/06
♥ : 10
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