変身で覚醒なおすすめアニメランキング 22

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの変身で覚醒な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月27日の時点で一番の変身で覚醒なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

68.9 1 変身で覚醒なアニメランキング1位
ダンダダン(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (61)
410人が棚に入れました
霊媒師の家系に生まれた女子高生・モモ<綾瀬桃>と、同級生でオカルトマニアのオカルン<高倉健>。 モモがクラスのいじめっ子からオカルンを助けたことをきっかけに話すようになった2人だったが、「幽霊は信じているが宇宙人否定派」のモモと、「宇宙人は信じているが幽霊否定派」のオカルンで口論に。 互いに否定する宇宙人と幽霊を信じさせるため、モモはUFOスポットの病院廃墟へ、オカルンは心霊スポットのトンネルへ。 そこで2人は、理解を超越した圧倒的怪奇に出会う。 窮地の中で秘めた力を覚醒させるモモと、呪いの力を手にしたオカルンが、迫りくる怪奇に挑む!運命の恋も始まる!? オカルティックバトル&青春物語、開幕!

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

1〜4話だけで良質な映画のような満足感

<2024/10/4 初投稿>
原作はジャンプ+
見始めなので評価はデフォルトの3.0です

まず絵柄が好み。
キャラデザは石黒正数や村田蓮爾っぽくて好きです。

ノリはモブサイコ100っぽいところもあって、1話見た限りではかなりおもしろそう。

OP曲はCreepy Nuts
声優さんは主人公二人が若山詩音さんと花江夏樹さん
周辺のキャラが水樹奈々、田中真弓、中井和哉とか豪華というか実力派揃えてます

アニメーションの質も高いし失速しなければかなり楽しめそう

期待したい作品です。。

<2024/10/27 追記>
四話まで見ました。

なんかねー
1〜4話までで良質な一本の映画並みの密度とクオリティで大満足!
原作派の人に聞いたら「原作は1〜4話までの面白さが最新刊まで続くよ」というありがたいネタバレ

アニメーションスタジオSARUとの相性も抜群の様子

毎週が楽しみっす♪♪♪

<2024/11/17追記>
7話まで見ました
哀しかった
ターボ婆あの時から少し感じてましたが、モブサイコ100のようなやるせなさ。
いやもっとかな。
少し前に、笑いの中にどん底のような哀しみを感じる作品があったような。
とつらつら考えてみて思い当たりました。

「ハコヅメ」

笑と哀しみの振り幅にぐるんぐるん振り回される感じ

投稿 : 2024/11/23
♥ : 22

たナか さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

インフォメーション・ソサエティ

ジャンプラ人気作×サイエンスSARU
もはや原作超えでは?原作ファンも歓喜かと

オタクとギャル+変身ヒーロー+知略バトル+凸凹バディ+ジャパネスクホラー+謎解きサスペンスなど売れる要素全部入りだが。説明描写も工夫されてて散らかり感もなくスッキリとノレて全部わかる。そのうえちょいエロやサブカル小ネタも散りばめるサービス精神。緻密な設計。スゴい技術。

読者に甘えず全部説明するスタイルは言い換えれば自由な解釈を許さず読者を信じてないとも言えるが、今は「全部わかる」ことがなによりも大事。余白は怠慢と言われる時代に穴を徹底的を塗りつぶす令和にフィットさせた最新型。


OP・ブリンバンバンでダンダダン、クリーピーナッツ笑笑笑
ED・ずとまよもなんかわからんレベルで人気、リズム感はいいと思う

03
もう修行!設定を整理しながら次の展開のお膳立て

モモの動機もヒンメルシステムでOK。フリーレンやダンジョン飯みたいに「これはこう、だからこう」と、ほとんどの時間は誰かが誰かに何かを説明してる場面を畳み掛ける進行だが、置いてきぼりを喰らうほどの複雑さはないってのが最近のヒットの秘訣か。今は小説どころか漫画も読めない子供たちもいるらしいが、普通の漫画読みならこの程度はわかるであろう情報密度に抑えた調整。編集者は実にいい仕事してる。

一時が万事でこれはこうそれはこうと真っ直ぐに繋けていくので、ツッコミどころを探すような邪念が湧く暇がないしその隙を与えない。考えながら自在に読める漫画と違って、なかなかの情報量にも関わらず脳死でも理解可能なペースの密度感。アニメが上手い。ここまで観てて唯一の不可解な謎はモモの超人的な身体能力や耐久性だが、多分アレはアニメの演出を盛りすぎただけなのかも。今回はババアの胸を揺らしすぎ。

基本的にはクドいくらいに説明で埋め尽くすスタイルなのだが、足で線を消して結界を拡張するとか実は占い当たってたとか、ああいう軽い説明演出をさりげなく混ぜてきて緩急をつけてるのがマジで上手い。アレらがないとただ説明セリフがクドいだけの作品になってしまうが、基本がクドいからこそあのスッキリとした描写を差し込むだけでカタルシスが生まれるという優れた技法はもはや発明。洗練された最新技術を駆使した新世代コミック。こんなに親切な作品に触れてる若い子は古典漫画なんてダルくて読めないよねえ。

わかるために漫画やアニメを見る人にとってはかなり優れた作品だと思う。隅から隅までしゃぶり尽くせるおトクなコスパ感で損しない。誰1人として取りこぼさないという信念を感じさせる。ユニークな天才性やら奇抜な新規性やら尖った作家性なんかなくとも、緻密な設計思想を実現する卓越した技術はそれだけでも個性に成り得る、といったアレをなんと漫画で体現するとは実に恐れ入る。類稀なる才能。

マジでスゴい技術。漫画もアニメも実に巧い。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 5

大重 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

めちゃくちゃクオリティ高いですね。

ジャンプ+の人気作ですね。
でも、あまり見ていませんでした。なのでほぼ情報なしからです。

しかし…
めちゃくちゃクオリティ高いですね!

いや作画が素晴らしい。
演出等、動きも申し分無くレベルが高く、アニメとしてのクオリティが高いですね。
こういうグリグリ動く絵はクオリティが高いと問答無用に思わせてくれます。

そして内容も熱く面白い。
ちょっとエロ? と言って良いのか微妙ですが、そういう所も面白いですかね。
ババアに玉とられちゃってんのねw

ヒロイン、主人公共に癖が強すぎですが、そこは個性として認められるかと。
キャラクターが面白いです。

というわけで非常にクオリティが高い一本ですね。
これは視聴決定。先が楽しみです。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 5

69.5 2 変身で覚醒なアニメランキング2位
今日からマ王!(TVアニメ動画)

2004年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (382)
3250人が棚に入れました
平凡な高校生・渋谷有利は、カツアゲにあっている中学時代の同級生、村田健を助けようとしたが返り討ちにあい、無国籍風高校生たち(彼らも同じく同級生)に公衆トイレで便器に顔を突っ込まれそうになったところ、異世界に流されてしまう。
そして自分が王の魂を持って生まれ、「眞魔国」を治める魔王であること、魔族の長として人間達と戦わなければならないことを告げられる。文化や価値観の隔りに戸惑いながらも、有利は持ち前の正義感と現代日本仕込みの平和主義を発揮、新米魔王として成長して行く。
明るいコメディタッチながら、異文化・差別・民族紛争等のテーマが全編に織り込まれている。

声優・キャラクター
櫻井孝宏、森川智之、斎賀みつき、大塚明夫、井上和彦、勝生真沙子、高山みなみ、竹田雅則、宮田幸季

Nagi* さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

今日からマ王!

幼少期を合わせ、3周目いってまいりました(^_^)/

原作はライトノベル、ファンタジー物語。
アニメはNHKで2004年~2010年(再放送含め。)放送された超大作!
この第1章はfirst season~third seasonに分かれているようです。

【 作画 】
年代が古いだけに、作画は残念な所もありますがw
見るに堪えないわけではないし、当時にしたら良い方だと。

【 音楽 】
OP「果てしなく遠い空に」/THE STAND UP
ED「ステキな幸せ」/THE STAND UP
個人的には好きな曲ですねー!
EDで、画面の中をくるくる回るマ王とかヴォルフラム、ギュンターが可愛いっ♡笑

【 キャラ・声優 】
マ王役は櫻井さん!有名な方だけあって、かなりうまかったですー!
というか、この作画&登場人物の多さに対して、
ひとりひとりのキャラが成立しているのは
声優さんの個性あふれる演技力のおかげかと思いますしねっ☆

【 物語 】
日本で普通の高校生をやっていた主人公、渋谷有利が異世界でマ王になる。
っていう設定は面白いし、随所に出てくる設定やギャグもセンスがいいです!
とくに母親が絡むとシリアスな場面でも、コメディ色が強くなるので、いいアクセント♪

有利の正義感や人徳、平和主義がこの物語でよく活かされてる!
なにより1章だけで、40話近くあるので、ストーリーに深みも幅もあってオモシロイ(^o^)

かなり長いですが、観てると1話1話がすぐ終わってしまうので
ぜんっぜん、気にならないです!

それにしても…渋谷有利なんて名前だったら
原宿は不利なのかよ?!って誰でも言いたくなりますよねw

1章でのお気に入りキャラはヴォルフラムですかね。
健気でかわいいw
今後、大人としての成長が楽しみです♪

投稿 : 2024/11/23
♥ : 24

りんご飴 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

やめられない、とまらないw

この手のアニメは本当好きなんですw

なんといいますか
主人公最強といいますか主従関係といいますかwww

まあ、とにかく私は主人公が桁外れに強くなったり
覚醒したりする話が大好きなんです^^;

さらに覚醒時に性格まで変わるっていうねw
何故ばれたしw(趣向的な意味でw)

面白かったですね~w
異世界ものでしたし^^

そしてね、あれですよね、そうそうアレアレ!

主従!!!w

男性の方は興味ナッシングだと思いますが
女性は共感いただける方は多いのではないでしょうか?^^

この主従は良いですよ!
綺麗な主従って感じです^^

主従って萌えがありますよね?ね?w

というわけで
おすすめいたします^^

投稿 : 2024/11/23
♥ : 12

YOSIMIX さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

異世界物の王道!個人的にはかなり好きです(笑)

毎度お馴染み、評論家!?レビューでございます(苦笑)

今回、評論としては主観が入りすぎていてダメダメかもしれ
ませんが、やはり個人的にはかなり好きな作品ですので評価
がだいぶ上乗せされてます(^^;)
NHKアニメシリーズは良質なものが多く、個人的に好きな
作品が多いため良く見るのですが、中でもとりわけ好きな部
類に入り、OP&EDなど販売CDを購入してしまった程の
ハマリ具合の作品ですので、あまい評価になってます…。

物語は、タイトルに書いた通り【異世界シリーズ物】になり
ます。それも地球と全く別世界の所にあり、その繋がりやら
何処に存在するものなのかは詳しく語られず、とある世界的
な存在であり、また一度飛ばされるとそのままストーリーが
展開していく通常の異世界編とは別で、何度も行き来をする
という『地球⇔異世界』の往復が激しく、その度に新たな展
開が待っている長編作となります。

登場人物に対しては、細かな脇役、助役、メインキャラなど
殆どのキャラに対して、それぞれのストーリーがしっかりと
存在して、かつ本編の軸からそれることなく、それぞれが結
びつきがあり、何話か離れていての再登場など短編で終わる
物語とキャラストーリーが全て繋ぎ合わさって一つの大きな
ストーリー展開になっているという表現が適切かもしれませ
ん。その上で、適切なところで(話の切れ目)世界をまたぐあ
たりは、うまい具合の起承転結になっているのではないでし
ょうか。

作画や絵コンテに関しては、美形キャラから渋キャラ、濃い
所からそれぞれ揃ってはいますが、これと言ってとりわけ素
晴らしいものがあるわけでなく、平凡であるからこそ、そこ
に一種の魅力を感じる部分があります。
上記で述べたとおり、個性豊かなキャラが多く、またキャラ
ストーリーの集合体ですので、好きなキャラが出来ればそれ
だけハマリ要素はありますが、絵的に入っていくということ
はなく、あくまでも物語として好きになって行く感じでしょ
うか。

挿入歌やOP、EDなどは、先に述べたとおり個人的に好き
でCDコンプしてしまいましたので、あえて語らないように
しておきます…主観的になりがちなので(^^;)

なんだかんだで100話近い長編作でありさらにシリーズ化
されていますので、全てを観るにはだいぶ時間を要するかと
思いますが、観て損はないかと思います。
異世界ものとしては、まさに王道といった感じであり、色々
な意味で特異的な何かを示すのではなく、ガチの王道作です
ので、好き嫌いもはっきりしてくるのではないでしょうか。
個人的には好きな部類なので、一応おすすめ作という事で、
レビュー甘めで書かせて頂きました(笑)

投稿 : 2024/11/23
♥ : 4

82.9 3 変身で覚醒なアニメランキング3位
まちカドまぞく(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (660)
2423人が棚に入れました
15歳のある朝、封印されし「魔族」の力に目覚めた吉田優子の任務は、ご町内に住む「魔法少女」を倒すこと!? ツノと尻尾は生えたけど、力は普通の女の子以下な優子が“月4万円生活の呪い"解除めざして奮闘する、逆転マジカルヒロインストーリー!

声優・キャラクター
小原好美、鬼頭明里、高橋未奈美、高柳知葉
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

細かいネタに癒される、魔族と魔法少女のゆるふわコメディ(※2期制作決定!)

アニメーション制作:J.C.STAFF
監督:桜井弘明、シリーズ構成:大知慶一郎、
キャラクターデザイン:大塚 舞、音楽:櫻井美希
原作:伊藤いづも

魔族と魔法少女の戦いというスタイルをとった、
きらら枠の日常系ゆるふわコメディ。
魔族の末裔の一家である吉田家の優子は、
角と尻尾が生えたシャドウミストレス優子となり、
魔族にかけられた呪いをとくために
魔法少女の血を魔族の始祖の邪神像に
かけることが使命となる。
しかし、ある日出会った魔法少女の
千代田桃から命を助けられ、
ご飯までもらってしまうのだった。

{netabare}個人的には始祖の邪神像がドアストッパーとして
カモフラージュされていたことに虚を突かれ、
この時点で大好きな作品になってしまった。{/netabare}
魔族のスタイルになっても普通に学校に行く設定も斬新。
また、千代田桃が魔法少女になるときの
秒数(0.01秒!)が表示されたり、変身のコンパクトの中に
500円玉やネジが入っていたりという
地味なコメディも気に入った。

魔族の優子と魔法少女の桃は、
本来なら対決をする関係性。
しかし、身体能力が低すぎる優子は桃の相手になるレベルではなく、
強力な能力を持つ桃がなぜか優子を鍛えるために
特訓を考案するのだった。
その一方で桃は、お菓子とインスタントご飯と
菓子パンしか食べない食生活。
家が貧乏でいつも家事を手伝っている優子は、
料理も得意なため桃のためにご飯を作ったりする。

そんな日常生活?を追いながら、
優子のポンコツぶりや桃の孤高の様子を
面白可笑しく描いていく。
このコメディの方向性が微笑ましく、
時おりツボにはまることもあり、
飽きさせずに観させてくれる。

特異な部分は、魔族と魔法少女という
相容れない立場ながら、交流によって
欠けている部分をお互いに補い合って
大切な存在となっていくことだろう。
そんな様子が、コメディと上手く絡み合って
心を癒してくれるような作風になっている。

先祖と交流できる邪神像の扱いが秀逸で、
ポイントごとに色々と笑わせてくれる。
{netabare}不思議なホムンクルスによって足をつけられて
虫のようにカサカサ動くシーンなどには
吹き出してしまった。{/netabare}

{netabare}最終回になってようやく魔法少女と魔族との因縁、
特に優子の父と桃の姉との関係性が明かされる。
それにしても、優子の父が部屋に置いてある
テーブル代わりに使用している段ボールの中に
封印されているという設定は素晴らしい。
段ボールは、鉄板や土鍋を載せたり、
時には踏み台として使用している。
ご先祖様をドアストッパーにしていたのと同じ方向性で、
大切なものを日用品として何気なく手荒に使用していて、
後に気づいて衝撃を受けるのだ。{/netabare}

毎回、細かいネタを積み重ねることによって、
たくさんのの笑いを生み出している。
楽しさに溢れた、きらら系異端のゆるふわコメディだ。
(2019年9月29日初投稿)

(2019年10月4日追記)
コメディだけでなく、ストーリーも楽しめる予感

コメディ中心で展開する作品だが、
その裏側にある謎も実はとても興味深い。
{netabare}魔族と魔法少女が共存している多魔川の街。
優子は魔族の血を強く受け継いだことが原因で、
生まれたときから体が弱く、
命をつなぎとめるのが難しい状態だった。
そんなときに手を差し伸べたのが、
桃の義理の姉で魔法少女の桜だ。
優子の父であるヨシュア(吉田)は、
桜に相談して一族の呪いに干渉してもらうことになる。
桜が頭を捻って導き出したのが、
一族の金運を優子の健康運に変換することだった。
優子が健康になった代わりに、
吉田家は1ヵ月4万円の呪いを受けることになる。
それによって桜は魔力を大幅に減らしてしまい、
街を守ることが難しくなり、ヨシュアをみかん箱に
封印することになったのだった。

魔法少女は魔力を消費しすぎると形が崩れて
エーテル体となってしまう存在でもある。
桜はどうなってしまったのか。
現在は、桃の力で街を守っているが、
このバランスが崩れたらどうなるのか。
そして、本来この街では魔族と魔法少女は
結界の影響で偶然に出会うことはないようになっている。
だから、桃と優子が出会ったことは、
運命的な不思議な力が働いたとしか思えないのだった。
それは、メタ子が桃の夢の中での優子に対して
桜の気配がすると話したことと関係がありそうだ。{/netabare}

丘の上の桜の木の下。
桜と桃が好きだった場所で、優子と桃は想いを告げる。
皆がここで笑い合うときが来るのだろうか。

(2019年10月11日)
※全体のバランスを考慮して評価を変更しました。(3.8→4.0)

(2020年8月29日)
2期の制作決定という嬉しいニュースが飛び込んできた。
個人的にきらら系のコメディではとても好きな作品。
2期を切望していたので楽しみだ。

2期決定を記念して、ABEMAとニコニコ生放送で、
1期の一挙配信が決定した。
詳細は今後、公式サイトなどで発表される予定だ。
未視聴の方はこの機会にぜひどうぞ。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 77
ネタバレ

元毛玉 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

これで勝ったと思うなよぉ!!

原作未読
魔法少女枠かな?完全にダークホースでした。

お話のざっくり概要
優子はある日、突然魔族として覚醒。
普通の女子には生えないものが生えてしまいました。
その後あだ名が定着してしまい、本名で呼んでくれるのは母だけ。
魔法少女から生き血を奪う為、鍛錬の日々…小遣い月500円にUP!
だが、魔法少女は片手ダンプ…その戦力差は圧倒的!!!
ドアストッパーと共に魔法少女から筋トレ指導を受けるが
夢の中で好き勝手やられたりと散々な日々
ご近所に2度見され気まずくなり回覧板デビュー待ったなし
だが、懸命に頑張る努力のへっぽこ娘「時は来た…(イケボ)」
ってな感じ

書いてるうちに混乱してきました(苦笑)
魔法少女物かな?と視聴前は少し身構えてました。
そんな必要無縁のへっぽこ娘に癒されるアニメ。

主人公であるシャミ子は、へっぽこ魔族です。
もう清々しいぐらいに。
でも、怖くても家族の為に魔法少女へ挑み続ける
…けなげ(ホロリ)すっかりファンになりましたw
モデルは多摩市。
めっちゃみた事あるような既視感を感じます。

●魔法少女(モモ)戦について
なんというか魔法少女側は命かかってるからかなり強いんですよね。
対するシャミ子は…まぁ、へっぽこです。
情けをかけられてからの「これで勝ったと思うなよぉ」コンボです。
モモは色々と言葉足りてないと思いますけど、結構シャミ子に優しい。
自己ベストは{netabare}シャミ子のソーセージ{/netabare}を救出する際に更新
…とても強い(小並感)

アルバイトの着ぐるみはバク宙からの熱々オデンらしいです。
意味不明ですけど、ちょっと見てみたい…先代はドアラさんなのか?
それにしても魔法少女みかん回(8話)は爆笑しましたw
{netabare}
「コスプレぶらり旅ですか?」「ううん、通りすがりの魔法少女」
「とんでもないざっくり系です!!!」
「早く脱いで!」「脱ぎなさない!」「脱げません!!!」
「通報しようか迷ってた」
「年いくつ?」「これで勝ったと思うなよぉ」
{/netabare}
流れと勢いが凄かったです。怒涛のジャブラッシュ。
一つ一つは威力無くても、畳みかけられるとボディに効きます。
ぶらり旅も通りすがりも少しワードを足すだけで、
超パワーワードになるという良い例ですね。
ワードセンスが素晴らしいです。
{netabare}「安心して、峰打ちするから」「拳の峰打ちはただの裏拳です!」{/netabare}
じわじわと効いてくるこのセンス…たまらないw

あと、危機管理で発覚したのですがシャミ子はすんごい着痩せします。
凄いの持ってるよこの娘。
「私シャドウミストレス優子15歳{netabare}どこにでもいる町の変質者{/netabare}」
ご先祖はすごくポンコツなご先祖です。
ただ、衣装のデザインセンスは素晴らしいですね。(よくやった!ご先祖!!)

母も妹も健気で良い家族…月4万の極貧生活は辛いですね。
点数は中間評価です。
頑張れシャミ子!負けるなシャミ子!大きな魔族になるんだ!

―――――――――――――――――――――
シャミ子の声優(小原好美さん)、完璧です。
擬音というか言葉にならないようなセリフとか
(「あじゃぱー」とか「ぽがー」とか)
あと、へたれ具合とか、勝ち誇った感じとか
器の小ささをしっかり出してて素晴らしいww

母…ご先祖にも主導権を渡さない吉田家の主
良子…デジタル盛り技術に精通した吉田家軍師
ごせん像…アイドルにしてへっぽこ家計の元凶

後から気づいた事
{netabare}
2話のモモ戦の7-1の見事な負けっぷりって
元ネタやっとわかったw
ワールドカップのドイツ-ブラジル戦かwww
「1点は入ってましたか?」
「うん。友達だからおまけで1点入れといた」
優しさが切ないwこれは目汁だ!涙ではない!
{/netabare}

モモの名言
{netabare}
「出せるか出せないかじゃない。出すんだ。出していこう」
シャミ子と一緒のツッコミを画面に言ってましたw
{/netabare}

領収書まで噛むってどういうことなんだろ?w
{netabare}
テスト答案にも、もう本名じゃないのかwww
ついでに、ご先祖も張り出されてるし
この学校カオスすぎるwそして小倉が何か怖いw
{/netabare}

1話から見直してみて、改めて面白さを確認。
気づけばシャミ子の大ファンに…
ふぐふぐ? えぐえぐ? してる顔が好み
守りたい…このへっぽこw

2019.09/28 見終わって追記
すんごい面白かった。
今まできらら枠って、割と面白いぐらいの域を出なかった
だけど、本作は凄くネタが細かくって
見れば見るほどドンドン魅力が増していき
最終的にはシャミ子のファンになりましたw

色々と思った事
{netabare}
OPのネタについて
まぁとにかくサビのカオス感は凄いw
メタ子とたまさくらちゃんの存在感!w

シャミ子がみかんに「みせろ」ハラスメントしてたけど
毎週さらっと流されてるけどOPで撃ってるよねw
超一瞬だから分かりづらい

OPのドラクエ風の部分、
ボスリリスの危機管理フォームだwww
ま:99が魔法少女LV99として
「のろい」のバステも分かるけど、まひはなぜ?

ご先祖は酒に使ってたり、隣に水筒もあったり
タコさんウインナーは顔がご先祖彫りだしw
アンリのバーではご先祖とミカンがボトルキープ
あのメタ子の写真って多分、良ちゃん提供だよね
(モモ宅で、無防備メタ子を激写しまくってたしw)
みかんとのツーショットは映画館構成だけど
後ろのフィルムに映ってるご先祖は3Dメガネかけてるし
シャミ子の体操服ランニングがバインバインだったり
本編のダイジェストが詰まってるOPだなぁ~w

露出魔族だったり、飯炊き魔族だったり、
かよいづまぞくだったりする、シャミ子です。
魔法少女を{netabare}餌付けで配下にする{/netabare}などお手の物。

すごい細かい所でネタや表現を仕込んでるので
見つけるのが楽しい
{netabare}
ご先祖の来てた服、さらっと流してしまいそうだけど
「My blood sugar level is dangerous」
⇒血糖値、気を付けてぇ!ご先祖ぉぉぉ!!!
⇒{netabare}「コーラうめぇ!」って{/netabare}血糖値の原因それじゃね??
ひじきは実は鉄分が少ないポスター
飼い主募集ポスター⇒まだあの鳥、手元にいるんすねw
補習の実施についてポスター⇒シャミ子や…(´;ω;`)
でも、ちゃんと修羅場回避の所の「これから補習なので」
に繋がってるの凄いw
モモ自宅の表札…あの余白は桜さんだったのか…細かい
リリスの辛かったこと日記⇒No.5963って多過ぎw
ご先祖テレフォン⇒ミリオネアかな?
あれ?銃の引き金ってどんなだったっけ?⇒引き金が逆w
夢の中のメモ帳⇒ゆメモ帳…ちょw細けぇw
入れたばかりの色のついてない麦茶⇒確かに薄いw
段ボールがお父さんだと分かってから
⇒それまで乗せていた麦茶を床に置く優しさ
熱にも、油にも、衝撃にも強い段ボール!⇒ずっと出演w
投げられたご先祖…封印の呪いに犬あったからそこなのか
ラスト変身バンク+ミカン呪い=ワカメシャミ子98円
⇒「余もこんなんなったぞ」超笑ったw
「今のモモは無理してるように見えます」⇒背伸びww
あの犬、「いぬ」って名前なのかよwwwネーミング雑w
スルー力がハンパナイ⇒なるほど、シャミ子通報回避w
{/netabare}

■シャドウミストレス優子
体が弱くて運動神経もダメダメだが胃袋は最強クラス
ご近所さんに二度見されるのを恥ずかしがるぐらいには
普通の羞恥心を持ち合わせている女の子
(だが、命の危機であれば、露出魔族も辞さないw)
「こ…これで勝ったと思うなよ…じゃ!」
亜種バージョンのノルマも割といいw
シャミ子はお母さんを信じるとてもいい子なんですよ。

■魔法少女モモ
はーい、肉の魔法少女だよ。
バーベル片手で何キロ持てる?
あとそのままスクワットしようか?
そんな感じw
シャミ子が「頭にササミとプロテインが詰まっている」
と評していたほどの脳筋…だが頭脳派物理少女だった。
それにしてもダンベルと同時期だったせいもあって
ダンベル700回を数日に分割払いも笑った
たまさくらちゃんの熱烈なファンみたいっす
買い支える義務感…w

■魔法少女ミカン
女の子のタイプとしては一番好み…呪いさえなければ…
状況を知らない系女子だけど、
常に相手を心配し気にかけたり、幼い子に優しく接したり
正統派魔法少女やってる(ピンクの誰かさんと違ってw)
映画館のチヨモモは呪いかと思ったけど、あれ任意装着w
「そこにアイスはやめて!呪い出ちゃうから!」
一体、どこにアイスしたんですかね???
配下になったけど、モモの被害も甚大(呪い出まくりw)
大蛇がパピコ飲み込んでるのが笑ったw
ワープして気遣いフルーツをお勧めする系女子
フルーツの盛り付けすんごい女子力高い!

■小倉しおん
倫理が壊滅的にダメな人w絶望のオーラ習得済みなの?w
草葉の陰からいつも見守ってるストーカー的な人
実験したいから友達になりたいって…それ友達なのか?w

■ご先祖(闇を司る魔女リリスさん)
「嘘だろシャミ子、正直な感想を述べてみよ。見よぉ」
ニューご先祖は面白だったw
意外に頭良いみたい。超ポンコツなのにw
最終回の色々の回想の中に入ってくんなニューご先祖w
笑っちゃうだろーwww

■吉田家
シャミ子の家、ブラウン管TVなのにゲームソフト大量w
4万円でどうやりくりしたんだろう??
お茶は7~8回は出すらしい、それほぼお湯じゃんw
お母さんは良くクルクル回ってます。超かわいいw

ちょっと待って…モモのチャンネルに入る為に
良ちゃんが撮ってると思われる枕元に置いた写真…
どうやってモモの変身シーン撮ったの?すごくね??
0.01秒の中のシャッターチャンス
ってかあんな安物だとブレブレで見れたものじゃない
はずなのにこれが魔族の力なのか…良ちゃんおそるべし

お母さん、なんでこの嘘を言う事になったんだw
「原子力潜水空母でイカ釣り」
「宇宙戦艦で空気清浄機の買い付け」
ドジっ娘成分と巨乳はお母さん譲りだったのか~w

お父さんは{netabare}このミカン箱に封印されてい{/netabare}ます!
ええええええええwwww 観ててリアルで声出たっすw


■夢の中
メタ子の見た目のインパクトが強すぎるなぁw
あと、地味に武器を想像するのって難しそう。
あの様子だと正確にイメージできないと創れないみたい
重量や質感、細かい形状まで諸々イメージしきるのは
手に持ったことがある範囲のものじゃないと難しそう
(実際、シャミ子が出したのって持った事あるやつだし)

モモの名言2
{netabare}
「今ちょっと夢が立て込んでるから起こさないで」
なんぞそのワードwみかんナイスフレンドリファイア!
{/netabare}

{/netabare}

ED曲はすんごいノリが良くって好きです~
曲としてはEDの方がOPより好き
BGMもかなり良いです!

最初見始めの頃は、結構おもろいなー
ストライクゾーン入ってるぐらいだったのが
観てる内にどんどん、自分の方が矯正されてしまい
いつの間にかストライクゾーンど真ん中になってた…

ほんと細かい所、一杯あって何周しても違うの発見します
既に5周してますw 原作買いに行く予定っすー
(円盤も買うかも)

2019.10.03追記
もう3件も探してるのに2巻が見つからないぃ(´;ω;`)
(1巻と3巻は買いました!あとラインスタンプもw)
円盤も少なくなってるらしいしはよ買いに行かなきゃ…

あ、どうでもいいですがくだらない宣伝を思いついた
{netabare}
清子「お父さんはBlu-rayボックスの中にいます!」
優子「ええええ!…ってBlu-rayってなんですか?」
良子「宣伝も頑張るお姉はやっぱり凄い!」
{/netabare}
ってCMを妄想するまでは一瞬でしたw

2019.10.16追記
原作やっとゲットできましたー 面白いです!
それでアニメも神編集・神構成だったと分かりました。
(評価変更します)

思いついた宣伝パート2
{netabare}
清子「桃さんがDVDを見る権利をくれました。拝みましょう!」
優子 \眩しい!/
良子 \眩しい!/
モモ「違います!…普通にプレイヤーで見て下さい。」
リリス「シャミコ- 早くお供えしておくれ」
{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 59
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ひたすらジャブを打ち続ける

<2019/7/12 初投稿>
観始めなので評点はデフォルトの3.0です。

これはちょっと予想外でした。

原作は全く知らず。

あにこれのあらすじ紹介読んで
きららだから女の子キャッキャウフフ系?
しかも魔法少女も出るのかー。
どうせすぐ予約消しちゃうんだろなー。
とか思いながら、とりあえず録画予約だけしといたんですけど。

意外と面白い。

魔族の末裔と魔法少女の日常コントです。

とにかく笑いのテンポが二重丸。
リズム感がある。
言葉のチョイスもクスッとさせるものが多い。

ちゃんとしたツッコミキャラはいませんが、それで十分笑いが成り立っている。
アニメのツッコミセリフってどうも難しいようで、せっかくのボケをツッコミが邪魔することも多いのですが、そもそもツッコミいないから大丈夫。

爆発的なホームラン級の笑いはないけど、延々と内野安打を打ち続けるような安定感があります。

魔法少女嫌いの私がついついレビュー書いてしまうような作品です。

<2019/8/21 追記>
6話まで観ました。

相変わらず単打を繋いで点を取るスタイル。
マシンガン打線というかピストル打線というか

お金に細かいのはなんかツボです 笑

あと魔法少女モノって普段見ないんですが、変身スピード0.01秒切るとかは標準タイムなんでしょうか?

<2019/8/23 追記>
第7話

・・・バク宙からのアツアツおでんってなんだろう?
ドアラかな?

<2019/9/14 追記>
10話

もう終盤なので評点付けてみました。

ところで低音ボイス「時は来た」
あの猫欲しいな

<2019/9/21 追記>
11話

いやぁ、ここに来て意外なホームラン!

シャミコママのカミングアウト。
{netabare} 実はお父ちゃんミカン箱に封印されてました!
あの居間の、ちゃぶ台がわりの。
それも10年くらいずっと。{/netabare}

衝撃過ぎる 笑

自分の中では
ソウナンですか?最終話の衝撃プレイに並ぶ勢い 笑笑
彼方のアストラの親子関係や歴史の衝撃を遥かに上回る 笑笑笑

どんなシリアスでも笑いを忘れない心構えが好きですね。

<2019/9/27 追記>
最終12話

先週の一発を除いて最後まで単打の連続でしたね。
ジャブのみで闘うボクシングのような。

こういう笑いも好きです。
地味にダメージが蓄積されてく感じで笑いが溜まってく 笑

お話も展開が無いようで意外とあったり。

あと「危機管理フォーム」
あれですか?
読者サービスの日課みたいなもんですか。
やらしさは全く感じないですが 笑

気に入ってしまいました。。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 48

77.1 4 変身で覚醒なアニメランキング4位
転生したらスライムだった件(第2期) 第2部(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (430)
1847人が棚に入れました
主人公リムルと、彼を慕い集った数多の魔物たちが築いた国
<ジュラ・テンペスト連邦国>は、近隣国との協定、交易を経ることで、「人間と魔物が共に歩ける国」というやさしい理想を形にしつつあった。リムルの根底にあるのは元人間故の「人間への好意」……
しかしこの世界には明確な「魔物への敵意」が存在していた。その理不尽な現実を突き付けられた時、リムルは選択する。
「何を失いたくないのか」を―― ファン待望の転生エンターテインメント、暴風の新章に突入!
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

けじめの行方

(2021.7.6初投稿, 2021.9.24更新)

 ◎ 閑話1話 + 本編全12話(第37話~第48話)

❰第2期 第2部前半(第37-42話)迄視聴して❱
{netabare}
 GEM Partners株式会社がAmazonプライム・ビデオやNetflixなど様々な定額制動画配信サービスを横断して調査した結果(調査期間2021年4月3日~9日、4月10日調査日)、1位『呪術廻戦』2位『進撃の巨人』3位『転スラ』の結果となった。

 さらにその調査期間2021年1月2日~6月25日の結果では『転スラ』は6位になったが相変わらずベスト10入りで大したものだ。(因みにアニメだけでなく世界中のドラマやバラエティーも含んだ上でのランキングで、ベスト20の内日本のアニメが15タイトルを占めた)

 原作の累計発行部数は2021年5月時点で2,500万部突破。二期BD初動売上4,500枚。転スラは今が旬か。円盤売り上げ実績はそこそこ。だが圧倒的な原作売り上げと配信実績から転スラ3期制作の可能性は高いかもしれない。

 転スラのアニメは会話劇ばかりでスカッとしない、と特に2期になってから視聴者の不満の声はネット上でよく見かける。小説と漫画とアニメは違う、アニメはアニメらしく緩急自在に、バトルの見せ場たっぷりでテンポも良く、という意見もよく理解出来る。

 しかし私は転スラではアニメ現状肯定派。残り6話の時点では、会話重視で戦略の面白みが残る原作準拠の現状。これはアニメ3期制作を前提にしていると好意的に捉えている。

 これからテンペストを取り巻く外国勢力はさらに表面化する。軍事力と外交力は車の両輪。戦力だけ目立たせても片手落ち。短期で終わらせず長期シリーズにするなら、外交と安全保障の強みを会話劇でしっかり描く必要があると思う。

 私にとっては本作の物語の顛末は原作既読で既知であり、アニメではキャラのスポットの当て方、声優の演技による新たなキャラの魅力の発見などが楽しみ。2期後半でもそこは健在で魅力的。キャラクターが新鮮に輝き続ける限り、転スラのアニメは原作同様これからも応援し続けたい。
{/netabare}

❰第2期 全24話視聴して❱
{netabare}
 最後には視ている側も自然と笑顔になれるような締めくくりでとても好かった。第2部に関しては、放映前はオール4.0の作品評価からスタートしたが、3話目で一度評価上げて以来、一定以上のクオリティは保たれていて、最後まで変動する事はなかった。

 今期のOP「Like Flames」は、英語歌詞と激し過ぎないオーバードライブしたギターが印象的で、今までの優しさが前面に出ていたOPと違い、ロックビートに程よい緊張感と反骨精神が感じられて今期の物語に相応しく、初回から最終話までとても心地よかった。EDの落ち着きのある曲調の楽曲もじわじわその良さが伝わってきた。

 最終話放映後に、2022年秋に劇場版公開予定の発表あり。劇場版制作発表を9ヶ月の転スラ祭りの後に持ってくるとは、鉄は熱い内に打てとばかりの商業戦略の巧妙さに関心する。

 ただ、それは無いと信じたいが総集編のようなものだけは勘弁して欲しい。1期は2クールで書籍4巻分、2期が2クールで2巻分と原作消化ペースが半分に激減したので、ヒナタとの決着迄は描かれなかった。第1部でヒナタとの激闘が描かれた以上、そこはスッキリしていない。また、ラミリスのテンペスト移住の棚上げも気になる。第48話の最後、”to be continued”とあったこともあり、そこらあたりを補うための劇場版になる可能性は高いと思う。いずれにしてもどんな作品になるのか、今から非常に楽しみだ。
{/netabare}

❰原作既読視点の各話レビュー❱
{netabare}                (2021年 TOKYO MX 初放送日時)
★#00『第36.5話 閑話:ヴェルドラ日記2』(6月29日 23:00 - 23:30)
{netabare}
<総集編 + α>

 第1期第24.5話以来、久しぶりの『ヴェルドラ日記』第2段。平和で長閑な「転スラ日記」、そして抗争の世界の「転スラ2期」の後半の本編スタート直前、転スラ日記最終話の翌週に転スラ2期前半を主にする総集編に当たる今回が放映された。

 2021年1月からスタートした転スラ祭りだが、緩急自在でよく考えられた構成と思えて好印象。今回は基本的に過去の振り返りなので9割以上はバンク映像で構成されているが、若干の新規作画あり。アバンタイトルの40秒、Bパート半ば以降の、ラファエルとヴェルドラたちの会話の約90秒は新規と思われる。

 一部を除き、ほとんどがヴェルドラとイフリートの台詞で構成される今回。脚本家の労力は通常のエピソード時と変わらない。今回の主役となるヴェルドラ役の前野智昭氏はもちろん、イフリート役の八代拓氏にとって有意義で有難いエピソードだろう。特にイフリートは、本編だとまだあるかもわからない3期以降相当のエピソードまで出番ないはずなので、非常に貴重な出番と言えそうだ。

 今回の閑話は脚本上、よく出来ていたと思う。ヴェルドラとイフリートの会話は、約2年ほどリムルの胃袋中に閉じ込められていた二人のしばしの別れの前ということもあり、中々の深みがあった。またイフリートはシズに対する懺悔の台詞もあり、しみじみと味わうことが出来た。
{/netabare}
★#01『第37話 訪れる者たち』(7月6日 23:00 - 23:30)
{netabare}
<あらすじ>

 復活した暴風竜ヴェルドラを伴い首都に戻ったリムルは、早速皆に人型になったヴェルドラを紹介。そしてリムルは住民の注目下、ベニマルと一緒にシオンの手料理を食べることに...それは意外にも戦勝の慶びの味わいだった。

 その後、テンペストの危機に盟友として駆け付けた、自由組合ブルムンド支部のギルドマスターのフューズ、武装国家ドワルゴンのガゼル王。そしていきなりの未知の他国の重鎮の訪問。国を代表する彼らは、当然の如くリムルとテンペスト幹部達の会議に参加すると表明。面倒臭い話になりそうな予感。リムルの気苦労は戦時より戦後のこれからが本番になりそうだ。

<うざいほど騒々しいヴェルドラさん、シオン Ver.2、そして裏番長エレン>

 今回は、アニメ36話との整合性とテンポ重視のため相応に原作から改変されている。原作者に遠慮なく脚本家の個性が強く反映されている感があるが、そこに原作者と脚本家との信頼の強さが窺えた。

 アニメは原作小説や漫画と比べて色合いが全く異なった。特に台詞が原作と全く異なることが多いオリジナルな印象で新鮮で楽しかった。個人的には漫画版が一番好きだが、アニメ版も悪くない。何より色鮮やかな画と動きが多少の物足りなさを吹き飛ばしてくれる。

 シオンの料理ネタは個人的にはあまり好きではない。が、今回そこにたっぷり尺を取ったのは良かったと思う。テンペストの平和な日常が戻った象徴であり、一皮剥けたシオンを強調することで、新生テンペストの誕生を暗示するから。

 また、第1部終盤から転スラ日記に掛けて存在感が爆上がりのエレンだったが、今回ついにキャラクターとしての存在感は、テンペスト幹部級にかなり近づいたと思う。
{/netabare}
★#02『第38話 人魔会談』(7月13日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 リムルに敵対する魔王クレイマンの黒幕がユウキと明確化。テンペストが二度と他国に侵攻されないよう、仇なす者たちへのけじめの第一歩スタート。

<あらすじ>

● イングラシア王国、自由組合本部にて。

 自由組合グランドマスターのユウキに、中庸道化連のラプラスは、神聖法皇国ルベリオス(西方聖教会)潜入調査の報告を上げていた。そこにはユウキの秘書カガリも同席。実は彼女は、嘗て魔王レオンによって亡ぼされた魔王カザリームの、ユウキによって復活した姿。カザリームは中庸道化連会長でありラプラスとは200年ぶりの再会だった。どうやら良からぬ陰謀が水面下で進展しているようだ。

● ジュラ・テンペスト連邦国、首都リムルにて。

 ファルムス王国との戦後の対応のため、テンペスト史上初めての人魔会談が行われた。人類国家側は、武装国家ドワルゴン、ブルムンド王国、魔導王朝サリオンの代表が参加。そして魔物国家側はテンペストの幹部以外は、獣王国ユーラザニアの幹部らが参加。さらに新生ファルムス王国を担うヨウム達、この度の関係者となったエレンなど、かなりの参加者となった。

 会議開始早々にその場にヴェルドラ参入。その波紋と混乱で休憩の事態に。その休憩の間はリムルの執務室にてリムルとガゼル王、サリオンの全権委任大使エラルドとの実りある三者会談が行われた。

 テンペストは魔王と竜種が共存する世界随一の脅威の国と三か国にバレた。が、ガゼルとエラルドに知られたのは、むしろ最大の幸運。事実を都合良く改竄して、色々と上手く立ち回る知恵を与えてくれることとなった。

 またリムルとラファエルは、状況からヒナタ来襲の黒幕がユウキだと結論付けたのだった。

<優しいだけでは、人も魔物も生きていけない>

 今回、テンペストの明るい未来を暗示するかのように、屋外に用意した会議場がとても美しく見えた。

 最後、ラミリスが一期以来久しぶりの登場。登場の仕方は原作を超えた面白さ。アニメスタッフは、キャラの魅せ方を心得てる。個人的に、ミリムとラミリスは同列で大好きなキャラなので次回が楽しみだ。

 ディアブロ、シオン、ヴェルドラ、リムルによる、ヒナタ絡みのやり取りもアニメならではの演出で楽しかった。

 キャラクターがかなり増えた。EDのキャスト一覧で確認した限りの今回の出演声優は18名。今回は場面では登場してても、ベニマル、ソウエイ、ゲルド、カビル、ハクロウ、ゴブタ他多数は、物語上、台詞不要なので声優の出番は一切ない。脚本上当然だが少々寂しかった。
{/netabare}
★#03『第39話 ラミリスの報せ』(7月20日 23:00 - 23:30)
 音楽以外全ての評価4.0→4.5
{netabare}
<あらすじ>

 その後の会議にて、最重要な懸案の具体的解決策が次々と決定した。リムルの決断にはラファエル以外に、ガゼル王やエラルドと言った為政者の大先輩の叡智が大いに役立った。

 リムルがクレイマンと直接対峙する時は刻々と近づく。この場で友好国への根回しの手間も省け、友好国の後ろ楯の確約も取り付けた。諸外国に対する工作活動内容と役割分担も、間もなくつつがなく決定するだろう。一丸となった前進が始まろうとしていた。

 一方、魔王クレイマンの居城にてクレイマンはラプラスと会談中。そこでクレイマンはリムルを滅ぼすための策謀を語っていた。ラプラスはクレイマンに同意しつつも、クレイマンは誰かに踊らされているのではないか、と違和感を感じる。いずれにせよ、ミューランが存命中なのをクレイマン側の誰も知らない時点で、既に策謀には綻びが生まれていた。

<『第39話 ラミリスの出落ち』>

 前回に引き続き今回も素晴らしい。カット割の工夫、キャラの配置、台詞の掛け合いの組み合わせ、どれもが絶妙。トップ同士の会談は会議同様、一歩間違えれば単調で詰まらなくなる場面。今回も視聴者に会談の多くの決定事項を、飽きずに、なおかつ誤解無く伝える工夫も抜かりない。あっという間の24分だった。

 キャラに相応しい微笑ましいカット。ヨウム等の男気あるシーンも良かったが、居眠りゴブタの和みカットを挟むタイミングの絶妙さが特に印象に残った。今回の21名のキャストを、無駄なく無理なく適材適所で使いこなせてたと思う。

 ラミリスは、アバンタイトルの2分ちょっと、一方的な大言壮語の長台詞の後、勝手に気絶して出番終了。益ある事もなし。ラミリスらしくて愉快愉快。ラミリス役声優のJKギャルっぽい演技が嵌まってる。特にラミリスの"そよ風竜"発言が印象的。ラミリスがどんなにヴェルドラをディスろうと、始終漫画に没入してアウトオブ眼中のヴェルドラもいい味出てた。

 今回のサブタイトル『ラミリスの報せ』はラノベ第6巻第2章と同じタイトルだが、アニメ内容は第1章『人魔会談』の続き。

 つまりラミリスは第2章冒頭の、会議終盤のまとめ段階に会議場に現れるのが原作の流れだが、アニメではラミリスの登場を前倒しした。しかしラミリスは話の最後まで気絶中で、お報せ内容は不明のまま。

 結果として、ラノベや漫画でも味わえない独特の可笑しさが生まれた。アニメ制作者たちはセンスがいい。

 以上から今回、音楽以外の評価を満遍なく上方修正した。
{/netabare}
★#04『第40話 会議は踊る』(7月27日 23:00 - 23:30)
{netabare}
<あらすじ>

 ラミリスにより貴重な情報がもたらされた。

 ワルプルギス(魔王達の宴)と言われる十大魔王の会談が3日後に開催されるが、今回はクレイマン発議で、議題は『ジュラの大森林に新たな勢力が誕生しその盟主が魔王を騙った』とし、カリオンの裏切りがその背後にある、とクレイマンが主張するつもりとのこと。

 またクレイマンは配下の魔人たちに軍事行動を命じたとのこと。

 そしてソウエイ達の諜報活動にて、クレイマン配下No.1とされる魔人ヤムザの指揮下、軍勢3万がミリムの領地にて編成中と判明。

 そこからリムルとラファエルは、クレイマンの目的を見極める。

 既にミリムによって王カリオンは亡ぼされ、首都も消滅した獣王国ユーラザニア。その避難民はユーラザニア国内に散らばっている。そこにクレイマンはさらに軍を侵攻させ、その住民全てを生け贄として狩り尽くし、覚醒魔王に進化するつもりだと。

 ファルムス王国の戦後処理は、ヨウムと共にディアブロを派遣することで対処することになった。

 現状は、ユーラザニアの幹部と戦力の半分はテンペスト領内に駐留している。後手には回ったが、駒の配置を抜かり無く調整。テンペストとユーラザニア連合で反撃の時は近づく。

<浴衣柄 心豊かに 鮮やかに 和む主に 惹かれくる友>

 ラミリスのテンペスト移住の野望はいつ達成出来るのだろうか。

 今回、ここしばらく派手なアクションが全くないこともあり、作画も細部に目が行き届いて充実していた感。アニメ独自の高級旅館での和食の晩餐シーンが彩り豊かでとても和む。

 スイカ柄のラミリス始め、リムル、シュナ、ベニマル、ヴェルドラ、トレイニー姉妹の浴衣のデザインセンスが良く皆よく似合ってる。繊細で高級な美味しそうな料理と共に美しいハーモニーを奏でていた。

 大浴場シーンも久しぶりの登場でほっと一息。湯船でラミリスを接待するトレイニー姉妹はアニメ独自で新鮮。

 ヴェルドラやラミリスも巻き込んだクレイマンとの争い。戦闘はこれからだが戦略上はクレイマンは既に詰んでる感。今回は戦勝の前祝いのささやかな宴のようだった。

 私は原作の持ち味を損なわない丁寧さを望む派なので、今期の会議の尺を冗長と捉えるより丁寧で適切と捉える。原作の政治の駆け引きの面白さが必要十分に再現できてるので現状は満足。

 原作のラミリスとシオンの残念描写を適度に拾い上げ、アニメ独自に構成。その政治話の堅苦しさをやわらげる工夫も好印象。

 全体的に視覚においても脚本においても彩り豊かで楽しかった。

 ここまで視聴して制作陣は、アニメは原作よりもテンポ重視で、ということも考慮しつつも、それ以上に累計発行部数2,500万部の読者を裏切らない構成を心掛けていると感じた。
{/netabare}
★#05『第41話 会戦前夜』(8月3日 23:00 - 23:30)
{netabare}
<あらすじ>

 食後のひととき、デザートを前にしても楽しんではいられないリムルたち。

 このままではテンペストからだとユーラザニア国内への進軍は間に合わない。しかしその窮地にあって、ラファエルは安全かつ効率的な転送魔法の術式を完成させていた。

 これでクレイマンの裏をかくことができる。リムルにゆとりが生まれた。そこに、シオンの脳筋な発言がヒントで、リムルにワルプルギスの場でクレイマンと直接対峙するアイディアが閃く。

 ラミリスに問うと、リムルのワルプルギス参加は問題なさそうとのこと。そして魔王1名の随行者枠は2名で、シオンとランガがリムルの付き添いに。リムルの味方ラミリスにはベレッタに加え、自ら志願したトレイニーが付き添うことに。

 いよいよクレイマンへの反撃が動きだす。

 会議翌日早朝迄にユーラザニアの住民全てを、テンペストの受け入れ地点へ1人残らず転送して保護する。

 同日の日中、広場にて出撃準備を終えた軍勢一同がリムルの御前に集う。

「「「「「「勝利を御身(リムル様)に!!!」」」」」」

 リムルは、ユーラザニア1万とテンペスト1万の連合軍を、たった一度の転送でユーラザニア国内に送りだす。それは後手から先手に変わった瞬間。戦略上勝利は目に見えていた。

 クレイマン軍を待ち受けるのは、かよわい民草たちから、したたかな軍勢に化けたのだ。

<先手必勝の夜明け>

 ラファエルのアニメ解説は相変わらず解り易くていい。

 勝利を確信する総勢2万の軍が一同に揃った様が壮観。色彩豊かな画で、これは視覚的に原作では絶対味わえない醍醐味。勝利の予感にとてもワクワクした。

 次回、重要な新キャラの登場は間違い無いだろう。ベテランの石田彰氏他、新キャストがどんな演技で魅せてくれるか楽しみ。
{/netabare}
★#06『第42話 魔王たち』(8月10日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 新キャラに心踊り、ミリムの行動の謎の一部が明かされる重要回。特に、ギィ(cv石田彰)、ヴェルザード(cv井口裕香)、レオン(cv福山潤)の共演が見所。豪華キャストの演技は見応えあってとてもよかった。

<あらすじ>

● 魔王クレイマンの居城にて

 クレイマンはユーラザニア侵攻中の軍総指揮官ヤムザから、ユーラザニア国内に殺害対象の住民が一人も見つからないとの報告を受ける。暴風竜ヴェルドラの復活の噂もクレイマンの耳に入った。しかし頭の中はワルプルギスのことで頭が一杯のクレイマン。情報に対する冷静な分析を欠く。本来用心深いはずの彼だが、過信により己が策に酔いしれ既に勝った気でいた。

● 数ヶ月前の魔王"天空女王"フレイの居城にて

 仲のいい魔王ミリムがマブダチのリムルからのプレゼントを自慢しにフレイの居室に突然来訪。そこでクレイマンに借りがあるフレイは、クレイマンから預かったネックレスをプレゼントとだと偽りミリムに装着した。そのネックレスは支配の宝珠でそれを首に掛けた途端に禁呪法が発動、ミリムはクレイマンの操り人形になった。しかしフレイは何故かミリムでなくクレイマンを憐れむ。

● 最強最古の魔王"暗黒皇帝"ギィ・クリムゾンとその相棒の白氷竜ヴェルザードの居城"白氷宮"にて

 呼び出しを受けた魔王"白金の剣王"レオン・クロムウェルが来訪。ギィはレオンをワルプルギスに誘うがレオンは既に参加を決めていた。そこで話し合う様々なこと。特にレオンから初めて聞かされたヴェルドラ復活の情報は、ヴェルドラの姉であるヴェルザードには非常に関心高く、普段は魔王間のことには無関心なのに珍しく二人の会話に彼女も加わる。

 話し合いの中で存在感の増すリムル。ワルプルギスはクレイマンの発議以上に、リムルの参加の方がギィ達には興味深いものとなった。

<魔王リムルに暴風竜あれば、魔王ギィには白氷竜あり>

 リムルとヴェルドラも強いが上には上がいる。主人公の強さはチートのようでも勝ち目のない存在がミリム含めまだまだいるということ。それもまた転スラの魅力。

 転スラは、キャラの関係性と対立が生み出す政治戦略ドラマも見所で、特に今期で描かれる部分の原作は会話劇が主で戦闘は従。1期のテンペストがまだ少国だった頃とは訳が違う。特に今期の2部は残りも戦闘には期待しない方が無難だろう。

 ワルプルギスなど今後に必要な会話はまだたっぷりあるはず。戦闘も既に大方は気付いてる通り結果は始めから見えている。嫌な奴ざまあな快感はあれど、スリリングな見せ場はおそらくない。

 ここまでは思った以上に原作通り。下手にアニメで原作を大幅に改変して、アクション重視でその分会話を省略するなんてつまらない。この調子で最後までいって欲しい。

 今回は、ラノベ第6巻の丁度真ん中、第3章『会戦前夜』と第4章『因縁の地』の間に位置する幕間『魔王達』を基に構成された。

 前回のアニメのサブタイトルは『会戦前夜』、そして今回のサブタイトル『魔王たち』と、大まかでもラノベ原作通りの流れなのは興味深い。

 今回、細部は改変あるものの場面展開は幕間と全く一緒だった。これで第1期はコミックからが主にだったが、今期、特に後半は主にラノベからアニメ化されてるのがよく分かる。アニメは今期内でコミックの内容を追い抜くであろうから、ラノベを基本に構成するのは当然の流れか。

 転スラのアニメは、今までは始めから中盤までは割と原作に忠実でゆっくりでも、終盤でいきなり飛ばす傾向があった。ゆえに残り6話で原作のどこまでアニメ化するのかは予想出来そうで出来ない。今は3期に繋がるいい終わり方をしてもらいたいと祈るのみだ。
{/netabare}
★#07『第43話 開宴の合図』(8月17日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 初めての戦闘回で幕開けの2部後半。OP映像が一部改定。テンペスト幹部達のカットと魔王達のカットなど一部差し替えられた。ラノベ第6巻 第4章『因縁の地』の内容スタート。コミックでは第17巻が終わり、2021年7月8日に発売されたばかりの最新刊第18巻の内容に突入。

<あらすじ>

 リムルはワルプルギス参加の準備中。ラミリスの従者となるトレイニーに世界中自由に活動できるように体を与えた。

 ソウエイとハクロウはリムルに新たな進言を。ワルプルギス参加で主不在中のクレイマン城は攻略に最高の機会だと。結果、攻略はシュナも志願し3名で赴くことに。

 まさかのシュナの参戦に戸惑うリムルは笑顔固まる。

 その夜、ベニマルを総大将とするテンペスト軍の快進撃が始まった。

<巫(かんなぎ)シュナはある意味最強か>

 肉体と精神が極限まで追い込まれる戦争。戦場で明確に浮き彫りなるキャラたちの魂の本質が戦い方に現れる。

 戦争の勝敗を分けるその本質。王らしく泰然自若なリムル。大将らしく冷静沈着なベニマル。縁の下の力持ちらしい真面目で質実剛健なゲルド。天才だがヘタレのゴブタ。いかにも卑怯者らしいクレイマン軍のラムザ。戦闘ジャンキーその他大勢。

 しかし今回最も意外なのはシュナ。満面の笑顔に勝利の女神感漂う。怒るほどにおっとり笑顔の輝くシュナ。彼女ある限りテンペストは不敗なのではと考えてしまった。

 それは強運をもたらすという意味で。運も実力の内ではなく運こそ実力。シュナは将来結婚すれば、表面上は旦那を立てるだろうが、本質的にはかかあ天下になりそう。そしてその笑顔ある限り、旦那はいつも元気で嫁ぎ先の一族の繁栄は約束されそう。妻の明るい家庭は旦那が暗くても繁栄するという。その逆で妻が暗いと旦那の明暗関わりなく衰運を招くとも。よく言われる"勝利の女神が微笑む"とは、テンペストでは"シュナの笑顔が絶えない"ということと同義かもしれない。

<天然ゴブタはある意味最強か>

 原作によれば、ゴブタの辞書の"正々堂々"とは、敵に求めるものであり自分が守るものではない、とのこと。コミックリリーフの一翼を担うガビルも変わり身の達人のゴブタのコミックぶりには敵わない。格好良く登場してすぐにヘタレるゴブタ。ゴブタらしくて可笑しい。緊張感をぶち壊す相変わらず憎めないキャラだ。今回のゴブタ登場シーンは、漫画版は簡略されてるがアニメはラノベに忠実で漫画よりアニメの方が笑えた。
{/netabare}
★#08『第44話 因縁の地で』(8月24日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 原作通りで丁寧。前回にひき続きラノベ第6巻 第4章『因縁の地』の内容。コミックでは18巻の第80話『大妖の再来』と第81話の前半の一部相当。今回はアバンタイトル抜き。クレイマン軍との戦場での三つの戦闘描写のみで、この場に居ないリムルやクレイマン他は出番一切無し。

<あらすじ>

 クレイマン軍との戦いは大詰めを迎えていた。固有スキルにより戦場全体を俯瞰出来る指揮官ベニマルは、敵の中でもやっかいそうな強者に幹部たちをピンポイントでぶつけたがそれも決着に近づく。

 アルビスとゴブタvs敵指揮官ヤムザ、ゲルドとフォビオvs中庸道化連フットマンとティア、スフィアとガビルvs竜を祀る民たち。

 一番の危機的状況はヤムザがやっかいな災害級の存在に変異したこと。だがベニマル介入により事なきを得る。リムルに連なる者は、等しくリムルが魔王に進化した恩恵を実感する。手痛い敗北もあったが味方の命は落とさず。ヤムザを討ち取り最終的には戦争は大勝利。獣王国の戦士たちにも有意義な戦いだった。

<踊る道化師ティアはある意味最強か>

 前回はゴブタがシリアスブレイカーだったが、今回のシリアスブレイカーであり、全体的にも存在感においてMVPキャラだったのはティア(cv本渡楓)。アニメの絶妙な動きと声によって原作では味わえないキャラ立ちがあった。緊張感ゼロのおふざけ言動がユニークで異彩を放つ。フットマンも同類だがティア程の存在感は無かった。今回登場のキャラはバトルジャンキーがほとんどで尚更ティアが光った。話の流れと台詞のほとんどが原作通りでも、アニメでの動きと声の演技は新鮮な発見があって面白い。

 次に、ミリムを崇めている竜を祀る民最強の神官長ミッドレイ。コミックでも魅力あったがアニメでもなかなかの存在感だった。

 転スラは毎回キャラが多いため声優たちの競演が楽しい。次回は新キャラがまたもや登場するよう。どんな演技かとても楽しみだ。
{/netabare}
★#09『第45話 示指のアダルマン』(8月31日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 またしても新キャラに主役級声優複数採用。今回は死霊の王アダルマン(cv杉田智和)と”眠る支配者”魔王ディーノ(cv小林裕介)。今回はアバンタイトルたっぷりでEDは抜き。シュナの活躍と魔王集合の件、なかなか見応えあった。

<あらすじ>

 テンペストのリムルの執務室にて待機中だったリムル、シオン、ランガ。そしてラミリス、トレイニー、ベレッタ。そこに突如現れる転移門。迎えに現れたのは魔王ギィ・クリムゾンのメイドである原初の悪魔の一人ミザリー。彼らは門に繋がった先のワルプルギス会場に向かう。

 一方シュナは、ハクロウとソウエイと共にクレイマンの城の攻略に向かう。その途上に立ちふさがるのは、死霊の王アダルマンとその配下たち。配下たちの魂は主アダルマンの中にあり、アダルマンを滅しない限り何度倒して配下はすぐに復活してしまう。そこでシュナは、ハクロウとソウエイに配下の足止めを任せる。そしてシュナ単独でアダルマンに立ち向かうことになった。

 シュナはアダルマンの全ての攻撃を全て防ぎ圧勝した。しかし、シュナの判断により彼は消滅を免れる。実はアダルマンは束縛されてクレイマンの命令に従わざるを得なかっただけ。その結果、彼は拠点防衛機構としての兵器だった存在から解き放たれ自由の身になった。

 以後は自分を自由にしてくたれシュナに敬服し恭順する。しかも彼はリムルとの謁見を望み、敬う以上の信仰対象としてリムルに仕えたいという。なんとも想像の斜め上の展開。ディアブロと同類のアダルマンにシュナは苦笑せざるを得なかった。

 リムル達が到着した時、会場にいたのはギィのみ。そして続々と到着する魔王達。ミリムとラミリス以外は初対面。とりあえず、リムルとラファエルは魔王達の魔素量(エネルギー)を推し量ることで今後に備えるのだった。

<粉骨砕身して仕えてくれそうな配下ゲット>

 ハクロウやソウエイの強さも霞むほどのシュナ。たまたま敵との相性が良かったのかもしれないが、いつもの女性らしい姿からは想像出来ない肝の据わった強さ。原作読んでて流れ知っててもアニメの演出に惚れ惚れする。腕力を一切使わないスマートで美しい攻撃。リムルと共に進化した巫女姫の格の違いをアニメで一層堪能出来た。

 そしてアダルマンの配役を杉田氏にするとは面白い。アダルマンはその服従の暑苦しさが可笑しさを醸し出すタイプ。今回もその片鱗が伺えたが、アニメに来期あるなら杉田氏の演技の妙味を一層楽しめそう。

 クレイマンに向けるリムルの"楽に死ねると思うなよ"の今回の表情、コミックを基に作画されたよう。いつものリムルと違うギャップが効いててなかなか格好いい。

 次回は魔王オールキャストによる競演劇が楽しめそうだ。
{/netabare}
★#10『第46話 魔王達の宴(ワルプルギス)』(9月7日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 今回はOP抜きのたっぷり尺。原作では味わえないダイナミズム濃厚回。

<あらすじ>

 クレイマンの弁論からワルプルギスが始まった。それを黙って聴く魔王たちと従者たち。彼の虚偽の主張にはリムルは心底呆れ、怒りのボルテージはますます高まった。

 次にリムルの反論が始まったが、リムルは完全にクレイマンを論破。そもそも主張だけで証拠もないのに持論を押し通すクレイマンに他の魔王の誰も賛同する者なし。

 その後、リムル、シオン、ランガは、クレイマンとその配下2名との3対3の戦いでクレイマンを叩き潰すつもりだった。だがクレイマンは、自分たちが戦うより先に精神支配しているミリムをリムルにぶつける。

 3対4でも不利なのに規格外の強さのミリム参戦で焦るリムル。ギィは戦いの場に結界を張った。他の魔王もラミリス以外は彼らの戦闘に不介入で傍観するのみ。そのためリムルはぎりぎりの攻防で戦闘は膠着状態に。

 しかしその渦中、結界内に現れた仲間が二名あり。一方はラミリスの命によってベレッタ参戦で大歓迎。もう一方は、この場では本来歓迎できないのだが、来ちゃたものはしょうがないと諦めるしかないリムルだった。

<魔王認定試験はバトルで>

 声優演技とバトル作画のマッチングが素晴らしく、今のところ第2期全体の中で一番スカッとして面白かった。場面での登場キャラは多いが、声をあてるキャラは厳選の上で最小限にしたよう。そしてバトル演出に見所たっぷりだったことが功を奏した感。最後の引きは可笑しさも加味されてて巧い。

 今回の声優の出演者の中でも、特にリムルの岡崎美保の演技が見事に嵌まって格好いい。まだ20代前半の彼女だが、一期の頃より確実にリムルとの一体感が増して役になりきってる感。子安武人の演じるクレイマンのゲスぶりはさすが。巨人族の"大地の怒り"魔王ダグリュールに小山力也とは出番少なく贅沢だがいいチョイス。ギィの石田彰もベテランらしく場面を引き締めてくれた。

 転スラのアニメは、一期のハクロウの大塚芳忠から始まり今回に至るまで、キャラの年代に相応しいキャリア豊富な声優を要所要所でキャスティングしてくれるので、視てて非常に安心感がある。次回も楽しみだ。
{/netabare}
★#11『第47話 起死回生』(9月14日 23:00 - 23:30)
{netabare}
<あらすじ>

 結界内に突如現れたヴェルドラ。タイミング良くリムルの代わりにミリムにぶん殴られ、リムルのピンチを救う。以降、ミリムの相手はヴェルドラが担当。

 その後、ベレッタはクレイマンの操り人形のヴィオーラを解体。シオンはクレイマンの反撃を全て無効化してクレイマンをボコボコに、いつの間にか誰が勝者か確定していた。そして、ランガに任せたキツネの魔物ナインヘッドは、リムルがクレイマンの支配の呪縛を解くことで解放した結果、リムルに懐く始末。

 ミリムを暴走させてその場の全員を抹殺させようとしても、そんな命令は無視されるクレイマン。もはや勝ち目のないのは明らかで、彼の必死の悪足掻きに周りの目はますます冷えきっていく。
 
<クレイマンの油断と傲慢、それは後悔と悪足掻きへ>

 コメディ演出、特にBGMが少々大袈裟でいまいちだったが、最後3分位からのクレイマンのしみじみとした回想が話を引き締めて全体のバランスが良かった。ラファエルの嘆息も話のいいアクセントになってた。

 憐れクレイマン。一方的にやられっ放しで、弱い者いじめ感があって少し可哀想だった。しかしどんなに追い詰められても仲間を売らぬ矜持は立派だ。
{/netabare}
★#12 (第2期第2部 終)『第48話 八星魔王(オクタグラム)』(9月21日 23:00 - 23:30)
{netabare}
 思った以上に原作に忠実で、丁寧に描かれて2期の終わりを迎えた。1期の半分のスローペース。なんと第2期第2部は全12話で書籍第6巻『八星輝翔編』の一冊の内容のみで終了した。

<あらすじ>

 ミリムは演技でクレイマンの支配下にあったことが判明。カリオンも存命だった。フレイもミリムの状況を察しクレイマンに従ったふりをしていただけ。

 結果、誰一人味方するものなきクレイマンはリムルによって完全に消滅した。

 そしてヴェルドラとミリムは、リムルとマブダチだということも全ての魔王に知れ渡り、リムルの魔王としての立場はもはや不動に。

 そのリムルの新参魔王の初仕事は、10+1-3=8名になった魔王たちの呼称の命名。そして誕生した名は、八星魔王(オクタグラム)。リムルはその一員として以降、"新星(ニュービー)"の二つ名で呼ばれることとなった。

 そして、ワルプルギスからテンペストに戻ったリムルたち。そこには住民たちの笑顔が満ち溢れていた。

<俺の名はリムル=テンペスト、一匹のスライムである>

 以下にある通り、アニメは一期と二期で同じようなリムルのモノローグの台詞で話を締めくくった。この脚本のセンスは素晴らしいと思う。

 どんなことがあってもリムルたちは変わらない。どれだけ強くなろうが自分は所詮、一匹のスライムにすぎないんだと語るリムル。

 どんなに己自身が強くなっても、配下も進化し軍事面、経済面で国力が上がっても、増長すること無く、国作りの原点を忘れていない為政者であれば、徳高くして国はますます発展する。

 国を愛する=国民を深く慈しむ。そんな王である主人公。配下が常に"さすリム"なのは当然と言えよう。そこがブレないから、話がワンパターンになっても転スラは愛され、原作もアニメも売れ続けるのだと思う。このワンパターンであっても少しずつ進化してる台詞が、3期の最後でまた聴けることを願いたい。視聴者の中には、本作のワンパターンを馬鹿にする向きもあるが、普遍的な本質がそこにある以上、ワンパターン上等である。アニメがどこまで続くかはわからない。出来れば原作の結末まで描いて欲しいものだ。

第23話、リムルの最後のモノローグ

 "なんということもない、普通の人生を歩むはずだった男は、通り魔に刺されて死亡し、異世界に転生を果たした。暴風竜ヴェルドラ、そして一人の女性の想いと姿を受け継ぎ、幾度もの危機を乗り越え、様々な種族の魔物をまとめて、国を作り、子供たちを救った。その名はリムル=テンペスト、一匹のスライムである。"

第48話、リムルの最後のモノローグ

 "なんということもない、普通の人生を歩むはずだった俺は、通り魔に刺されてスライムとして異世界に転生し、魔物たちの国を作った。(しばしの間)...仲間を救い、敵を倒し、遂にはオクタグラム、8人の魔王の一人となった。俺の名はリムル=テンペスト、一匹のスライムである。"
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 7
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

横綱相撲

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
説明不要のビックタイトルの、本編としては4クール目。

まあ、世間的はあまり人気でない展開かなと思いつつ、個人的にはかなり好きでした。レビューでは、その理由と、今後期待することを。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
序盤からかなり長々と会議をやってて退屈だという意見もあるだろうけど、うちの会社の会議に比べればだいぶ面白い(笑)

というのは事実だけど冗談として、私はあれを「横綱相撲」だなと思った。たかだかこの程度の退屈さでは人気が揺るがないという自信があるからこそ、丁寧に原作を消費できるんだろうな。あんな会議、その気になれば1話にスッキリと収められるでしょ。

私は「建国モノ」と「戦記モノ」が大好きです。その両方の要素がある本作が楽しくないわけありません。

「建国モノ」で好きなのは、仲間や施設が充実していく過程。これ多分、ガキの時に「幻想水滸伝」をやりまくっていたせいです(笑)

転スラ、特に本作の中盤~後半はサブキャラ達のバトルが見られて楽しかった。個人的には、ベニマルとゲルドが好き。ゲルドは「転スラ日記」で特に好きになったキャラ。私の場合、ラブコメもサブヒロイン萌えだし、バトルも副将燃え(四天王とか好き)なんで、サブキャラが魅力的なのは大事です(笑)

「戦記モノ」で好きなのは、世界地図を大きく見ていくような展開。「戦術」ではなく「戦略」の話。これはまあ、「銀河英雄伝説」の影響が大きい。4話目の国家間の思惑も良かったし、最終話でミリムに2ヶ国が従属するのも熱かった。

あとはまあ、「英雄譚」も好き。当然「ロードス島戦記」の影響がでかい。リムルはどんどん出世するけど、「英雄」とは少し違う感じ。むしろ怒っていたり残忍になったりする時の方が魅力的に感じる。3クール目の後半からの(魔王になった)リムルは好きです。どうせチートなら、初期の頃のようなヘナチョコじゃなく、スッキリ最強でいてくれた方が好み。

個人的には、この作品の分水嶺になるのは、オクタグラム内のパワーバランスだと思います。

現状、リムル・ギィ・ミリムが、個人としても勢力としても三強で、どうせリムルが最強になるんでしょうけど、これが、「リムル 対 残りのオクタグラム全員」でもリムル(ジュラ・テンペスト連邦国)が勝つようだと、もう魅力がなくなると思います。誰が味方につくか敵につかでどんどんパワーバランスが変わってくる展開なら、まだまだ楽しめそうです。

次は劇場版ですか。この作品とは、長く付き合っていきたいので、本作のようなスローな展開でも、個人的には歓迎できます。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
アルティメットスキルが4つて、どんだけ強いんだよ(苦笑) 1つでもあれば、魔王クラスという解釈で良いんだよな? ベルドラ、明るいキャラで目立つな。ユニークスキル、料理人。個性を失ってないか? まずはワクワク感があるスタート。

2話目 ☆3
会議。かなり地味な展開も、自信の現れか。

3話目 ☆3
会議だけで2話またぐなんて、珍しいアニメだよな。

4話目 ☆4
そうそう、私が好きなのはこういう大きな話なんだよね。

5話目 ☆3
軍隊丸ごと転送はエゲツナイな。

6話目 ☆4
戦力の充実と分散。まあ、基本だな。これだけテンポ落として成立するのが凄いよな。

7話目 ☆4
バトル始まるとやっぱり面白いね。

8話目 ☆4
日常系? シュナ、強ぇな。もっとじっくり見たい相手、バトルだったな。アンデットが仲間になりたそうにこちらを見ている(笑) キャラ変わりすぎだろ(笑) 怒るリムル、良いね。

9話目 ☆4


10話目 ☆


11話目 ☆4
サザンアイズ(笑) CAPCOMに怒られるぞ(笑) ミリム、操られていなかったか。魔王という役目。カザリームが黒幕。クレイマンも、死に際にキャラが立ったな。あくまで利己的に、どこまでも純粋に。

12話目 ☆4
クレイマン、見せ場なくだな。一匹狼だったミリムの配下が増強され、国を持つか。胸熱の展開。魔王、、、モドキとはいえ、1の配下が瞬殺か。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 32

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

「魔王」がいっぱい(笑)!→ 劇場版決定おめでとうございます!

== [下記は第4話まで視聴終了時のレビュー: 以下、追加あり。] ==
『転生したらスライムだった件』1期目(2クール)+ 2期目前半クールの続きです。ここまでの本編を観ていないと、お話し的にはさっぱり意味不明なはずです。スピンオフの「転スラ日記」を観ていなくても大丈夫ですが、本編を観ていない人はとりあえずさようなら…。



主人公のリムルはネタ的にモンスターとして最弱クラスの例に挙げられがちな「スライム」に転生していますが、本作開始時点ではスライムなのは完全にネタで、作中でもリムルが最強というわけではないにしろかなり強いです。

1期目でのゴブリンの集落の拡大から周辺の魔物たちを取りまとめての「ジュラ・テンペスト連邦国」の設立やいくつかの既存国家との国交樹立、2期目前半クールでの首都リムルおよび街道の整備などの勢力拡大に伴うファルムス王国との摩擦からの開戦を経て、本作はその戦争の後始末から始まります。

ここまでのお話で作中世界には「魔王」と呼ばれる存在が複数いて、リムルと直接面識があるのがラミリス、ミリム、カリオンの三名、名前を知っているのがシズさんの一件で名を聞いているレオンと直接敵対しているクレイマンの二名、そして別途作中で名前が出ていたフレイの六名が出てきています。

他にも「魔王」がいるらしいのですが、それらは一体何者なのか…?


……ということでちょっと気になったので、今だと「ピッコマ」でアニメ化部分以降も含めて結構原作を読むことができるので、2期目前半クール終盤くらいのところから何となく読み始めてしまったのですがこれが面白くて、たぶん今期アニメ化される以降まで読んでしまっています。

転スラは確かにバトル要素もあるんですが、今期のように(世間では不評との噂も聞く)バトルしていない時期の方が、個人的には好きだったりします。ということで、なかなか話が進まないとじれている向きもあるかとは思いますが、私はけっこう毎週楽しみに観ています。
== [第4話まで視聴終了時のレビュー、ここまで。] ==

2021.9.22追記:
第12話(最終話)まで視聴終了しました。

当初レビューで書いた通り、現存の魔王達が勢揃いする形でキリ良く終わりましたね。クレイマンの「小物界の大物」感が素晴らしかったですね。仲間たちとの回想で盛り上げるのはズルい(笑)。まるで、主人公のようだ…。

魔王であることは絶対的な強さの指標ではなく、魔王という地位なのだということが印象付けられるこのクールでしたね。

劇場版は普通にここまでのストーリーの続きとして制作するなら「聖魔対立編」+α的な内容になるのでしょうかね?

投稿 : 2024/11/23
♥ : 32

70.6 5 変身で覚醒なアニメランキング5位
魔法少女にあこがれて(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (201)
596人が棚に入れました
わたし、柊うてなは魔法少女が大好きなごく普通の女の子☆ある日、変身する力を与えてくれそうなマスコット的なやつに出会って不思議な魔法をかけられちゃった! これでわたしも魔法少女に――と思ったらえ? なにこの格好?悪の組織の女幹部ってどういうこと!?これからわたしどうなっちゃうの~~~!!?魔法少女ファンの心優しい内気な少女がサディスティックに大変身!!?正義と悪の激しい SM プレイ(!?)スタートです!!

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

やはり魔法少女は素晴らしい…byマジヤベーゼ。久々に「謎の光」が輝くとき。

 主役の名前がうてなで、ネイチャこと前田さんが出ている時点で期待作。もこっちっぽい陰キャデザインをここまで良くしたのは素晴らしい。


 アリス登場くらいから作画もテンションも下がっちゃったけど、7話終盤から持ち直しましたね。声優さんもノリノリで、イジり辛い感じに下手とか、アリスちゃんとキウイちゃんの仲良しぶりも良い。こっからの展開が楽しみでワクワクしてきた。


「ラブリーロコ」が聞けただけでこの作品見た甲斐がありました。「イジり辛い感じに絶妙に下手くそだなお前…」byキウイちゃん。それにしても、ウテナ役の和泉さん新人ぽいが才能あるなぁ〜。こんな汚れで才能開花させちゃうと、一発で終わっちゃうか、大輪の花を咲かせるか2つに一つやでぇ。


 全体的に作画が平均的に良しとされがちな退屈な優等生感ある昨今のアニメ業界で、本作は平均より重要なポイントで作画開放するというどちらかというと昔ながらな姿勢で臨んでいて好感がもてる。なにより魔法少女の敵という道に矜持を見せるマジヤベーゼという主役が一本筋が通っているからやる気のない単なるネタエロに堕していない。


 薄っぺらい弱肉強食論を説いてるロードに対して、マジつまんねぇーこの人なに言っての?というマジヤベーゼの姿勢には、昨今現実にも跋扈しているイキリ逆張り小賢しい勢に対する良いカウンターで心地よい。ロード、実は正体は本当にイキってる小学生とかでも良かったなぁ。久々に2期が欲しくてオラわくわくしてきたぞ。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 12
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

オリジナルのないエロ2次創作が生み出したオリジナリティ。

 最終回が一番面白かったのが意外でした。ツボに入って声を出して笑い転げました。
(追記 12話で終わりと勘違いしていました。13話がありました。この作品に水着回が意味があるのかわかりませんが、マジアアズールの覚醒が明言されていました。やはり、マジアアズールが真の主役でした。伏線はずっとありましたから、一応これで伏線回収ということで)

 この手の作品は出落ちが多いので本作もそうかなと思っていたら、どんどん面白くなってゆきました。原作未読なので、アニメの制作の力なのか原作の出来の良さなのかはわかりませんが、エロと面白さの相性の良さを最大に引き出した秀作と言えるでしょう。

 それと本作をメタ的に俯瞰した場合、本作はちゃんと構造上「魔法少女もの」の物語になっているのが素晴らしかった。魔法少女に憧れている少女が闇墜ちして、悪役に回る。悪に取り込まれそうになるけど、悪のやり方が気に入らず、3つ巴の対立構造になる。そして、真の悪役である異質な悪意(ヴェナリータ)が次の展開をにおわせる。

 これをシリアスにやろうと思えばそのままダークヒロインものにもなりそうだし、原点ともいえる女児向け魔法もの(プリキュア等)にもなりそうです。つまり本作はプロットがしっかりあります。

 キャラのコンプレックスを使えばテーマの深堀りもできます。悪と正義の仲良しごっこは魔法少女モノそのままです。本作はそれをエロに持って行ったということですね。

 出来がいいので、テーマ的なものを牽強付会できなくはないです。が、それは視点を間違ってしまう気がします。
 本作の優れているところは「魔法少女」というカテゴリーのエッセンスを抽出して、そこにエロのガワをかぶせることによって作品を仕上げているということです。
 オリジナルのない「魔法少女もの」という概念に対する2次創作が、結果的にどんな作品よりもオリジナリティを産み出したという評価が正しいかもしれません。要するに本質を見抜く目を持った人が作り出した作品と言えるでしょう。

 最後のエピソードが特撮怪獣ものの視点でも描けるよ、というのを見せてくれたのもいいですよね。シンウルトラマンでみんなが思った事をそのままやっている感じです。
 いろんなカテゴリーのエッセンスを抽出して、是非、特撮もの、戦隊もの…と続けて欲しいものです。


 作画の評価4が高すぎるのは分かりますが…しかし、ここまで攻めた作品をやり遂げたスタッフへの敬意も込めて。

 



1話 化けたらすごい作品になるかも。推し活の深層にあるリビドーを描いている?

{netabare}  可能性を感じる作品です。明らかにまどマギのオマージュですが、力と引き換えの自らの選択を試されているわけでなく、強制的に魔法少女…のアンチとされてしまうところが秀逸です。

 少女の憧れだった魔法少女をまどマギで少女の欲望・ダークサイドとして描きました。その後「魔法少女特殊戦あすか」「間違った子を魔法少女にしてしまった」等過激さは増して行きますが、いずれも魔法少女側です。この作品はその点で視点が非常にいいです。

 そして、その逆転構造にエロス・リビドー・性癖を入れてきています。これはメタ的な視点で 2次元の魔法少女を愛でるマインドとは?理屈をつけてもエロだろう?という意図が見えます。少女の性の切り売りというのはまどマギのテーマの一つでもあると思いますが、あまりそこは注目されませんでした。

 また丁度今やっている「SHY」のヒロインのメンタルに非常に近いので、正義・悪というよりも、コンプレックスと2面性、承認と立場のような構造になるのかな?という気もします。

 ウテナという名前にも何か意図があるのか?柊の意味は?マギアレコードの方には出てくる苗字みたいですが見てないのでわかりません。花言葉というより棘があるのと冬の字が入るのが重要なのでしょう。

 とにかく1話面白かったです。これは期待枠…と言いながらも、アニメは結構安っぽいので、ほどほどの期待にしておきます。今のところ可能性ですが、化けたら面白そうだなあ、とは思います。出落ち、パターン化ではないことを祈ります。そして、謎の光いる? {/netabare}


2話 放送事故並みの止め絵も、やっぱり面白い。演出力でしょうか。

{netabare}  地上波でもやってるんですよね?今回は随分攻めてましたけど大丈夫か?と思ったら、ATXの他はサンテレビ、KBS、BS11ですか。一応選んでるんですねえ…

 巫女に面…そして○○○○とはマニアックな…古き良き日本の緊縛ですね。

 で、なかなか面白い展開でした。一方的な蹂躙だと飽きるかなと思っていたら、まさかでしたね。ヒロイン?のコンプレックスをエピソードでもっと描いてくれると奥行が増すのですが、まあ、過剰な期待はしませんが、おバカな作品に見えて、妙な何かに引っかかりがありますので、展開に期待します。テーマ的なものが見えてくるのでしょうか?

 それにしても面白さは作画じゃないということでしょうか?ファミレスのアップシーンとか放送事故か?と思うレベルでしいた。5,6秒は動かなかったと思います。一番力が入っていたのがSM雑誌だった気もします。それでも面白いのは演出力なんでしょうか?

 で、1話のあこがれverも見ましたが、謎の光があった方が見やすいかも。どうせこのレベルの作画ですからね。想像を掻き立てられる分で変な効果が出ていると思います。{/netabare}

3話 アニメは予算じゃない。センスと工夫だ。

{netabare} 面白い作品は予算じゃなくてセンスなんだろうなあ…と。本当に面白いです。ストーリーやキャラが秀逸なのはもちろんですしプレイのシーンが秀逸なのはもちろんです。謎の光があっても…というかあったほうが面白いのはすごいですね。
 それだけではなくて、金髪の娘の髪のハイライトが白抜きではなくピンクになっていたり、EDの歌詞がしっとりとSの目覚めについて歌ってたりで、アニメ作りに関していろんなところの工夫がいいですね。

 あるいは原作×制作会社の奇跡のマリアージュかもしれません。

 というか、これが予算があっていい作画だとつまらなくなる気がします。作画のB級感が脱力系の面白さにつながっています。その点では「おにまい」と似て非なる面白さですね。

 3話はちょっと電気ショックプレイだと物足りないかな…と思ってたらアズール…最高です。「うてな×アズール」がいい感じなのが伏線なんでしょうか。

 レオパルトが承認欲求キャラでうてなとの対比で、結構キャラがちゃんとあるんですよね。これが物語の面白さを引き出しています。ところでレオパルトはベットの上で何をしてたんでしょう?自家発電ではなく、エロ系の写真アップでいいねを貰おうとしていた…と見えたんですけど、スマホとかが描かれていなかったので確信がもてませんでした。 {/netabare}


8話 笑いの感情とサディズムは相性がいい。境界線上だから面白い。

{netabare} いわゆる一般と成人の線引きって、考えてみればかなり恣意的ですよね。性癖の多様性を考えれば、単にどこまで見せているのかで考えるのはかなり乱暴です。その線引きに挑戦しているのが本作かなあという気がします。

 変な言い方出すが、大人が見ればこの作品はギャグです。決してアダルトには見えません。魔法少女もののパロディとしてギャグ要素をエロにする、というだけの話です。薄い本の様なニーズでは決してないと思います。

 こういう面白さを表面上の裸体表現の有無で安易に判断することで、どこかでクオリティを犠牲にしているのではないのか?という気がしなくはないです。「お兄ちゃんはおしまい」でも、ある意味本作のベクトルのチャレンジはありましたが、そのコンセプトは本作においてもっと先鋭的です。

「笑い」はサディスティックな感情と相性がいいのは漫才・コントで良く知られています。みっともない、醜い、痛い、そして裸…蔑む心が笑いを誘います。

 なんとなく本作を見ていると「笑いの構造」「エロとギャグ」「ジャンル・規制とは何ぞや?」などと考えてしまいます。見ているときはもちろん普通に楽しんでますけどね。
 要するに本作の「ジャンル」は境界線上ぎりぎりだと思いますが、その境界線が生み出す面白さだなあ、と思います。そこに人間の感情が一番動くポイントがあるのかもしれません。

 それとマジアアズールだけ、妙に内面の深掘りが丁寧ですよね。このキャラがいることで深みがあるように感じているのは錯覚でしょうか?7話最高でした。{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 20
ネタバレ

大さじコショウ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

意外と見ている人は多いんじゃないかな?

夜中とはいえ、
SNSでタグがトレンドとなってるぐらい地味に視聴者がいるアニメ

間違いなく視聴者をふるいにかける絵ッッッ! 
間違いなく視聴者をふるいにかける内容ッッッ!
令和に露骨なスケベなアニメなんて視聴者ふるいにかけすぎだろってアニメですが……

ふるいにかけられ、残った大きな視聴者さんは割と気に入ってるのではと思います
残った視聴者をしっかり掴んでくれてる感。



1つ目の魅力はやっぱり、キャラの魅力です
癖が強いキャラばかりで、当然賛否はありますが
当たり障りのないキャラ達より、癖があっても味があるガムの方が私個人的に良い
{netabare}
マジアベーゼの困り方、その困ってるようで相反してのおもっきり楽しむサディスト
レオパルトの刺さる喋りと衣装。ベーゼちゃんに対するデレとたまにあるツッコミ
ネロアリスの無表情と思えば意外に意思疎通している愛らしさ

推しは決めたい所ですが、みんな個性があって全体的に好きです
{/netabare}
キャラ同士の掛け合いや反応が楽しいです


2つ目は、えっちなんだけど妙に見れる
アダルティな表現なんですが、コメディ感があったりと
ねちっこさみたいなのは、意外と感じない
コンスタントに進んでいくので、見やすさもある


3つ目は声優さん頑張ってる
色々露骨表現なので、準じた表現です
8話のシーンは普通に声優凄いなーと思えるシーンがありました




色々と本作は露骨表現とありますが
こういうアニメだと最初から敷居を高く見ないために、楽しんで見れます。
こういうものなんだと思えば結構楽しめるし、下品といえばそれで終わる。
見方次第です

youtubeの次回予告も遊び心があったり、
EDのキャラが話数によって増えていたりと、熱い展開や制作愛を感じる
今後も楽しみにしています

投稿 : 2024/11/23
♥ : 8

72.5 6 変身で覚醒なアニメランキング6位
ドラゴンクエスト ダイの大冒険(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (178)
560人が棚に入れました
かつて、魔王ハドラーにより苦しめられていた世界は、「勇者」と呼ばれた一人の剣士とその仲間たちの手により平和を取り戻した―― 時は流れ…。魔王から解放されたモンスターたちが暮らす南海の孤島・デルムリン島。島唯一の人間であり、勇者に憧れる少年「ダイ」は、モンスターたちと平和に暮らしていた。だが、その暮らしも、魔王ハドラーの復活により一変する。師との約束、仲間との出会い、逃れられぬ宿命…再び危機が訪れた世界を救うため、勇者を目指す少年・ダイの冒険が始まるー!

声優・キャラクター
種﨑敦美、豊永利行、小松未可子、早見沙織、櫻井孝宏、梶裕貴、緒方賢一、降幡愛、関智一、前野智昭、奈良徹、子安武人、岩田光央、速水奨、土師孝也
ネタバレ

Takaさん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

リメイク作品

30年ぶりのリメイクとのことなので、
放送時間を鑑みて若年層をソシャゲのドラクエに取り込みたいのかな?

お金かけて丁寧に作っている印象。

97話~100話
{netabare}
ゴメちゃんの正体判明からのダイの超本気モードで決着。
主人公が最後に消息不明で終わるのも珍しい作品だった。

まぁ、アバン先生の中の人が最後の最後で交代しなくてよかったとも…
{/netabare}

96話
{netabare}
バーンと魔界を二分していたヴェルザー登場(声だけ)
中の人的にも、かなりの強キャラ感が。

キルは、ヴェルザーからの刺客だったことも判明。
ヴェルザー戦は無さそうだけど、あったら、あと1年続きそう。

地上が無事で、奮起するポップ、そして、ポップに触発されるダイ。
次回で決着付く?
{/netabare}

93話~95話
{netabare}
バーンとの最終決戦。

ダイとポップのコンビが熱い!
ポップ、もはや主人公では?と。

逆転の再一手が次回に出てくる?
{/netabare}

92話
{netabare}
ミストバーン戦、あっけない結末だった。
ヒュンケルの先読み勝ちではあるけど。

勝てる気がしないダイとの力量差だけど、
どうやって勝つのだろう?
{/netabare}

90話~91話
{netabare}
アバン vs キルバーンの戦いの結果は結構あっさり描いていたのは意外。

ミストバーンの正体は、身体は若い時のバーンで、
魔物ミストが借り受けている感じ。
次回、真バーンが登場するから、ミストバーン戦に決着付くのかな?
{/netabare}

89話
{netabare}
老師が作ったチャンスも、ミストバーンの前には・・・

次回のバーン関連の真相?のが気になるなー
{/netabare}

88話
{netabare}
ミストバーンが、バーンより強いとは・・・
バーン何かしらの契約関係がある?

老師の言っている事だと、ミストバーン死体ってこと?
次回に期待。
{/netabare}

87話
{netabare}
ミストバーン、ヒムにボコられる。
そして、バーンもダイに追い詰められ・・・

次回予告のミストバーンが不気味なのだけど、
バーンの分身体とかで、バーンと合体するとか?
{/netabare}

86話
{netabare}
ダイとバンは力的に拮抗しているとバーンが言う。

その頃、アバンとキルバーンの戦いにも変化が・・・
キルバーン、かなり姑息だなー
{/netabare}

84話~85話
{netabare}
ラーハルト、ポップ、マァム達の元にヒュンケル達が合流。

ダイは、父から受け継いだ紋章が覚醒し、最終決戦ギリギリで
パワーアップ?
{/netabare}

83話
{netabare}
ラーハルトが、バランの遺言に従いダイの配下に。

バーンの元へは、ダイ、ゴメチャン、レオナ

ミストバーンは、ラーハルト、ポップ、マァムで、
ポップから見ると、ヒュンケル系と共に戦うのは宿命なのかな?
{/netabare}

82話
{netabare}
ミストバーン vs ダイ達

ダイとレオナを先に行かせようとする
ポップとマァムだけど、ミストバーンに手も足も出ず、
絶体絶命のピンチにラーハルト登場。

次回、ミストバーン vs ポップ、マァム、ラーハルト?
{/netabare}

81話
{netabare}
キルバーン vs アバン

ヒュンケルは、死亡した演出にはなってなかったから、
また、生きている定期。
{/netabare}

80話
{netabare}
キング・・・玄田さんの無駄遣い
でも、ノリノリだったねw

ラーハルトは、バランの遺志を継ぎ、
ダイ(ディーノ)の配下になるのかな?
{/netabare}

78話~79話
{netabare}
まさかの復活のヒム。

ヒュンケル vs ヒム

ヒュンケルが勝ったけど、
今度は、キング率いるオリハルコン軍団が・・・
誰が助けに来るのかな?
{/netabare}

77話
{netabare}
ノヴァの覚悟を買い、ロンベルクが自分専用剣を召喚し、
ザボエラを倒すも、両腕が数百年回復しない状態に…

ロンベルクの考えやもどかしさに共感したノヴァが、
弟子入りする流れに。

ノヴァの精神的成長回だった。
{/netabare}

76話
{netabare}
ザボエラが、ミストバーンにポイ捨てされるのは分かる。

それより、アバンがレオナに託したアイテムと、
その覚悟の方が気になるかな。
キルバーンを倒しに行く感じ?
{/netabare}

75話
{netabare}
アバンとヒュンケルの阿吽の呼吸は、
流石、一番弟子ヒュンケルって感じでよかった!

アバンは破邪マスターになったってことだとすると、
勇者から術師にジョブチェンジした感じ?
{/netabare}

74話
{netabare}
アバンが生き延びれた理由は分かった!

ヒュンケルが言う「あんたは弱い」は、
身代わりアイテム使用したけど、レベル1に戻りました!
ってオチ?
{/netabare}

73話
{netabare}
ハドラー、最期に善人に変わる。

アバンの復活!!
あそこから、どうやって生き延びたの?
{/netabare}

71話~72話
{netabare}
ダイ vs ハドラー

決着は着いたけど、今度は、
隙を狙っていたキルバーンの策にハマり、
脱出できないダイ、ポップ。

ポップの探知能力は異常。
{/netabare}

68話~70話
{netabare}
マァム、ヒュンケル、ポップ vs ハドラー親衛騎団

マァム、ヒュンケルの戦いはさらりと流して、
ポップにフォーカスを当てるような作りになっている。

そして、ポップも無事に親衛騎団を倒し、
あらためてマァムに告白。
弟のような存在と言われた時点で、脈はなさそう…

ヒュンケルモテるなぁ。
{/netabare}

66話~67話
{netabare}
ポップの「アバンのしるし」は、やはり光らず、
そこに目を付けたザボエラが、攻撃をすると、
それを見ていたメルルが、ポップを助けに入り瀕死の重傷になる。

レオナが、メルルは、ポップの事が好きと言ってしまったのは、
「え、それ本人が言わないと!」と思ったけど、
そこで、ポップが「マァムが好きだー!」と言って、
「アバンのしるし」が光る。
賢者ポップ爆誕!もう、隠れ主人公。

ポップの「アバンのしるし」は、勇気とのレオナの見立てだけど、
ダイは、何になるんだろうね?

このポップ、マァム、メルルの三角関係はどうなるのだろう?
{/netabare}

65話
{netabare}
ヒュンケル、ミストバーンを利用してパワーアップに成功。
そして、「アバンのしるし」も光る。

ポップは、無色ってオチ???
{/netabare}

64話
{netabare}
ヒュンケル、クロコダイン救出前夜に、
ヒュンケルを巡る恋のバトルでしたー

ポップ、「アバンのしるし」、光るといいね。
{/netabare}

62話~63話
{netabare}
レオナ達は、魔法奪取の為、ダンジョンへ。

ダイは、ノヴァと修行。
ポップは、「アバンのしるし」が光らず、
苦悩しながら、自分を極限まで追い込む修行と、
それぞれの成長回。

魔法奪取、新必殺技完成の中、それぞれの中での葛藤が!
今度は精神的成長回?
{/netabare}

61話
{netabare}
アバン先生、学者の家系だったと判明。
しかも、強さをひた隠し、来る日に備えていたとか有能過ぎる。

フローラの若い頃がレオナなのは、まぁ仕方ないけど、
最期のシーンは、アバンとフローラ婚約確定演出でいいのかな?
{/netabare}

60話
{netabare}
成長したポップが、ダイと話し、再び戦う意志を取り戻させる回。

あとは、フローラから、レオナに、5人目のアバンの使徒になって欲しいと、
頼み、試練に向かうレオナだけど、次回は、アバンの過去回になりそうな予告だった。

ポップ、裏主人公としての成長著しいのは、なんか嬉しい。
{/netabare}

59話
{netabare}
55話で登場した謎の騎士の正体が分かった回。

アバンが住んでいた国の女王フローラだった。
ポップとマァムは、無事、レオナ達に救出されるも、
ダイはマザードラゴンに死亡したと告げられるも、
バランが登場し、死んだドラゴンの騎士は自分であり、
息子にチャンスを与えて欲しいと…

バラン、完全に父親モード。
その願いが叶い、ダイは生き返ることに…

ダイがバーン恐怖症みたいな次回絵が見えたけど、
助言者とか現れるのかな?
{/netabare}

57話~58話
{netabare}
バーンが、ダイを舐めすぎて反撃に遭い少し本気を出す。

圧倒されるダイ達。
ここでもうお終いか?と思ったら、
まさかのハドラー参戦で、ひとまず、ダイ達の命は助かった感じ。

次回から、ダイ&それぞれのメンバーの修行回?
{/netabare}

56話
{netabare}
バランの死。
そして、バーンとの決戦へ。

前回の謎の女騎士?というか、レオナ達は出てこなかったな…

ハドラーが消滅してしまったのかが気になる。
{/netabare}

55話
{netabare}
ミストバーンの正体が見れた回。
バーンの息子?若い時のクローンかなにか?

そして、後半、謎の女騎士?がレオナ達を助けに登場。

次回、バラン、ハドラーの生死とこの謎の女騎士?の正体が分かる
のだろうけど、謎の女騎士?が誰なのか気になるな。

アバンパーティーの元メンバー?
{/netabare}

54話
{netabare}
キルバーン、やはり生きていたのね…
上手くハドラーに気付かせず、更に焚きつけるとは。

バランは、ようやく人間ぽくなってきたけど、
死亡フラグ立てたっぽいので、ハドラー戦でリタイヤかな?
{/netabare}

53話
{netabare}
ハドラー vs ダイ&バラン

ハドラーに埋め込まれてる危険なモノを
起動させず、どうやって親子で倒すのだろう???
{/netabare}

52話
{netabare}
ダイよりも主人公すぎるヒュンケル。

エイミ→ヒュンケル←マァム←ポップ←メルル
な図。

油断したバランが次回どうなるのかなー
{/netabare}

51話
{netabare}
放送1年で、新OP/EDに変更。

ヒュンケル vs バランの一騎打ちに水を差したアルビナス。
ヒュンケルは、アルビナスの撃退を優先し、バランの一撃を喰らい、
2度と戦えない身体に…

ヒュンケルの心意気を真摯に受け取ったバランは、
クロコダインの意を汲み、ダイ立ちと共闘することに。

次回は胸熱回になりそうな予感。
{/netabare}

50話
{netabare}
案の定、1体が仲間をかばい生き残っていた。
ハドラー親衛騎団に、メドローアは使えなくなってしまった。

一方、チウは、功を焦って、魔大陸に先乗りしたけど、
フェンブレンに見つかり、攻撃を受けていた所に、
バランが登場して終わり。

バランが、どのように考え方が変わったのか次回期待。
{/netabare}

49話
{netabare}
ポップのやったぜがフラグの様な気がする…
ポーン達生きていそう。
{/netabare}

48話
{netabare}
北の勇者ノヴァの出番終了。

ヒュンケル、いつも美味しい所(主人公的登場)で登場し過ぎ!
ポップがやっかむのも分かる気がする。
{/netabare}

47話
{netabare}
キルバーン弱すぎる…それとも、奥の手でも隠しているのかな?

そして、北の勇者ノヴァという新キャラ登場。
中の人的に、まともなキャラではなさそうな予感…
{/netabare}

46話
{netabare}
修業回。
ポップは、やはり裏主人公だね。

バーンがキルバーンにバラン暗殺依頼を。
次回は、キルバーンvsバラン???
{/netabare}

42話~45話
{netabare}
vsミストバーン&キルバーンではなく、
ハドラーとダイの正々堂々の一騎打ちとなった。
ダイの方が消耗している状態だから不利だよね。

勝負は引き分けになったけど、ハドラーが魔王ではなく、
ダイの好敵手に変わった気がする。

ザボエラは・・・小物感丸出しだったね。
{/netabare}

38話~41話
{netabare}
世界会議が行われる中、世界最強の剣を求め、
ポップの生まれ育った村へ…

そこで、ちょっと変わった魔族の名工ロンベルクに
世界最強の剣を作ってもらう事になる。

途中から、ミストバーンの襲撃があり、ヒュンケル登場。
いつも、いいタイミングで出てくるなぁ・・・
ポップとの落差。

41話で、ダイ専用剣完成。
ミストバーンは、ヒュンケルの見知った元人間???
次回、キルバーンも参戦し、戦闘激化必須!?
{/netabare}

34話~37話
{netabare}
優勝賞品「破邪の剣」を求め武道大会へ…
エントリー時間に間に合わず、途方に暮れるダイとポップ。

そこに、本物マァム登場。
超魔生物ザムザと戦うも、苦戦し、
ダイの一撃でなんとか撃破。

次回予告が無かったど、ザボエラが完成形の超魔生物を
連れてくる?
{/netabare}

33話
{netabare}
ハドラーさん、もう雑魚キャラ化してしまう。

13話(約2ヶ月と1週)ぶりのマァム(偽)出演。
{/netabare}

32話
{netabare}
死んでいる状態のポップから奇跡の援護射撃が、
バランを襲い、その怯んだ瞬間にダイがフィニッシュし、
バラン戦終了。

人間の心を取り戻したバランが、ポップを生き返らせる。
次回から、ハドラー戦だけど、バランは中立になるのかな?
{/netabare}

31話
{netabare}
実況解説ヒュンケル。
丁寧な解説ありがとうございます。
壮大な親子喧嘩は、まだ終わらない模様。

レオナにより、ポップに復活の呪文が試されているから、
生き返る???
{/netabare}

30話
{netabare}
ポップ、決死の攻撃もバランには効かず…
しかし、ダイの記憶は戻り、父子の壮絶な戦いへと。

ポップは主要キャラだから、奇跡の復活になるのは、
テンプレ的なアレだろうけど、今回、バトルシーン力入っていたなぁ。
(次回も相当だろうけど)
{/netabare}

28話~29話
{netabare}
バランとソアラ(ダイの母)の話はよく見るような感じだったけど、
陸戦騎ラーハルト、まさかの忠臣だったとは…

バラン、竜の騎士を辞めて最終形態に変身。
誰も勝てない状況になったけど、ダイがキーになるんだよね?
{/netabare}

26話~27話
{netabare}
竜騎衆 vs ポップ

ポップの成長が凄く、サブ主人公ポジション獲るかと思ったら、
絶妙な所で、ヒュンケルが参戦。
美味しい所を持っていくなぁヒュンケル。

竜騎衆2体は、あっさりと、ポップとヒュンケルに倒されるも、
陸戦騎ラーハルトはヒュンケルを圧倒する。

中の人的に、もっと、ラスボスないし、超強キャラで出演するかと
思ったけど、陸戦騎ラーハルトは、今後も生き残るキャラなのかな?
{/netabare}

25話
{netabare}
バラン、自分の息子の記憶を奪い、
直属の部下達を召喚する。

ダイの記憶は戻るのか?
バランがダイを確保するのが先か気になるー
{/netabare}

24話
{netabare}
ハドラー、小物過ぎる…

バランにダイが息子だとバレないようにしていたとは…
ダイ母の回想絵が出たけど、どこかのお姫様か巫女みたいな感じだったね。

クロコダインも参戦してきたけど、バランに勝てる気がしない。
{/netabare}

22話~23話
{netabare}
ダイがモンスターを倒し、みんなを救ったのだけど、
あまりの強さに、子供に「怖い」と言われる。
周りにいた大人たちも同様に強さに恐怖している。

そこに、占い師の婆さんと孫が、祖国の伝承にある
ダイの紋章がドラゴンナイトでは?ということで、
自身の正体を知るべく、テラン王国へと向かう。

ドラゴンナイトしか入れない神殿で水晶に問いかけていると、
そこにバラン登場!
もう、バランさん、ダイの父親確定だね。

どうして生き別れになったかを早く見たいなぁ。
{/netabare}

21話
{netabare}
レオナとデパートへの買い物回

買い物途中に、ドラゴンの群れが現れ戦うことに。
占い師の婆さんと孫が、ダイの正体について次回語るらしい。
{/netabare}

20話
{netabare}
マァムの武闘家への転職修行へ旅立つ回
ポップ、チキンの為、告白出来ず…
転職完了まで、何話お休みなのだろう?

ハドラーに騙されたみたいなこといってたけど、
バランって、ダイの父親なのかな?
{/netabare}

19話
{netabare}
フレイザード、ハドラーに作られた魔物で、まだ1歳児だったw

ダイの空裂斬で敗れたと思いきや、次回、復活する模様。
{/netabare}

18話
{netabare}
ヒュンケルに助けられたクロコダインが、
借りを返して、ヒュンケルは死なずに済んだの説明からの
ヒュンケル vs ハドラー

仮にも元魔王が死んだふり作戦でヒュンケルを倒すとか、
どうなの?と思ったけど、闘気を使いハドラーを倒す。

次回から、フレイザードみたいだし、今度こそ倒したでOK?
{/netabare}

17話
{netabare}
ハドラー率いる魔王軍vsダイ達。
バランは、除け者にされていたから、ハドラーより強い?

窮地に陥ったダイ達に、クロコダインとヒュンケルが助太刀参戦!
これで、なんとか撃退できる?
{/netabare}

16話
{netabare}
マトリフオジサン、セクハラ爺さんだけど、
アバン一行メンバーだった100歳のいい人だった。

ポップに修行をつけ、ダイに指示を出し修行をさせて、
氷炎将軍フレイザードと戦う為のサポートをしてくれた。

ポップは大魔導士になるフラグが立った?
{/netabare}

14話~15話
{netabare}
vs 氷炎将軍フレイザード
魔法封じや相手の力を1/5に減らせる結界など、
力押し一辺倒ではないので強いし、
レオナを人質にとるのは地味に賢い。

全滅の危機を回避する為、暴走するダイを
背後から殴るマァム、ナイス判断。

逃げおおせた先で助けてくれたのは、マァムの知り合い?の
マトリフオジサンとは、アバン一行のメンバー?
{/netabare}

11話~13話
{netabare}
不死騎団長ヒュンケルとの2回戦目。

育ての父(モンスター)は、アバンではなく、
ハドラーに殺された真実が…

自力ではヒュンケルの方がまだ、ダイより強いのだろうけど、
ダイの特殊能力のお陰で勝てた印象。

ヒュンケルがマァムを「まるで聖母だ」(心の声)には、
持ち上げ過ぎかと。
{/netabare}

8話~10話
{netabare}
獣王クロコダインとの決戦。
臆病者ポップの活躍により勝利。

次の魔王軍からの刺客は、アバンの使徒長兄ヒュンケル。
勝てる気がしないのだけど…
{/netabare}

6話~7話
{netabare}
獣王クロコダインとの第一回戦。
マァムの参戦でなんとか撃退。

マァムの両親って、アバンと共に戦った戦士と僧侶って、
超良血統じゃない?
{/netabare}

1話~5話
{netabare}
主人公のダイが、勇者の家庭教師を自称する人物
勇者アバンとの出会いと別れ。

7日間で終了する修行過程の3日目で強制終了だから、
半人前勇者かな?
{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 5
ネタバレ

sukasuka さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

各シーズンの本命を蹴散らす底力

俺は原作コミックス号泣組。
さすがに今となっては断片的にしか記憶に残ってないけどね。
完結までやるらしい長丁場アニメ、途中で断念せずに観終えられるといいなぁ。

■5話目まで
{netabare}もうね、メガンテの手の動きだけで泣いちゃったわwwwww
更に追い打ちをかけるような一瞬のフローラ回想は卑怯というものだ。
格闘シーンの作画と演出は文句無し、劇伴の仕事っぷりも上々。
注文があるとすれば、ダイの声優さんにはもうちょっと頑張って欲しい。{/netabare}
まだまだ序盤、この先も期待を裏切らずにゴールしてくれることを願っている。

■32話目
やっぱポップだよな!!!(笑)

■40話目
2021年夏期のアニメも出揃ったけど、それらと比較するとこれが一番面白い
・・・・・かもしれない。
つーか今期は数が多いだけで不作の予感。

■46話目
やっぱポップだよなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
{netabare}ここで永遠の17歳が登板するとは思わなかったわ(笑){/netabare}
この先も楽しみだ。

■57話目
約束された名言集。
バーン様凄すぎwwwwwwwwwwwwwwwwww

■67話目
やっとここまで来た・・・・・やっぱポップだよな(泣)

■73話目
トラブルで1ヶ月待たされた。
でも許す、俺が許す(笑)
約束された神回とは言え、期待以上の出来にただただ感謝。
{netabare}キルバーンの「なぜだ?」の後に一瞬映るバーン様の表情が最高だわ。{/netabare}

■88話目
ビースト君かっけぇwwwwwwwww

■96話目
まさに勇者ポップ。
青臭いセリフのオンパレードもポップだから許される。
そして劇伴仕事し過ぎ(笑)

■99話目
とうとうここまで来た。
そして久々に声優:子安の本気を見た(笑)

■100話目~最終回
いや・・・上々のリメイクを見せてくれた制作会社と声優に素直に感謝。
2年に及ぶ長丁場もこれにて完結。
{netabare}最後のキルバーンの声の変調は鳥肌モノだったわ。
あれがもし機械的な処理ではなく声優の演技一つでやってるのだとすれば、
凄いとしか言いようがないな。{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 5
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

🏅全100話。勇者伝説の金字塔、堂々完結。

原作漫画は旧作アニメ版視聴後、完結までのアニメ化はないと諦めて購読。

【物語 5.0点】
あらすじは、勇者が大魔王を倒す。以上。

陳腐と思われる方もいるでしょうが、私はむしろ逆。
世の中、魔王は倒したけれど云々、魔王倒すの飽きたから云々……。
傍流シナリオばかりでウンザリしていた所へ始まったこの企画は待望。
あの『ダイの大冒険』が誰も歩まなくなった王道を再び驀進してくれる。
放送前キービジュアルで石碑に刺さった剣のビジュアルからは、
旧作アニメではなし得なかった完結を本気で決意してくれている。

私は放送前から終了まで興奮しっぱなし。
2年間、楽しい週末を過ごさせて頂き、本当に感謝しかありません。


全体構成はほぼ息継ぎなく大魔王軍との連戦が続く(作中時間でわずか数ヶ月)
特に全100話の内、3分の1はラストダンジョンでの最終決戦(作中時間で最後の1日)
最後の1クール超は大魔王バーン戦という極端なバトル偏重。

では、バトルばかりで内容がないのか?といえばそんなことは全く無く、
人間は勇者が守るに値するのか?人間の愛は奇跡を起こすのか?
バトルで突っ走りつつ、作品愛溢れるスタッフが、
原作全体を俯瞰する中で、重要な伏線となるシーンは演出を強化して王道テーマを補強していく。
数十話かけて積み重ねてきた主題がぶつけられるファイナルバトルは物語としても圧巻でした。

王道を語るには、相応の長尺と熱量が必須。納得の全100話でした。


中盤、ダイが竜騎士として覚醒後は、空中肉弾戦も増え、
『ドラクエ』というより『ドラゴンボール』かよ(笑)って感じでしたが、
終盤、多段階に変身するラスボスとの長時間の連戦、
ラスボスあるあるな、同一ターン複数回行動を体現した{netabare}“天地魔闘の構え”{/netabare}
バロメーターを補強する(※核心的ネタバレ){netabare}LUC値上昇レアアイテムとしてのゴメちゃん{/netabare}
など、終わってみれば割りとRPGだったなとの余韻も残りました。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・東映アニメーション

往年の同スタジオのジャンプ原作バトルアニメと言えば、
戦闘で手描き作画が完全燃焼→後は野となれ山となれ。大乱調が定番でしたがw
キャラの高速移動や、崩落或いは攻撃してくるダンジョン、巨大ボスなど、
適宜CGで下支えすることで2年100話のマラソンを完走。
そりゃ手描きで表現してくれるに越したことはありませんが、
人物が原型を留めなくなる位だったら、平凡でもCGの方がマシです。

近年は作品間のCGソース、環境共有も進んでいるのでしょうか?
作品の安定のためには良い傾向だと思います。
だからこそ放送延期をもたらしたランサムウェア等、ウイルス対策は厳重にお願い致します。
(勇者の快進撃を止めたのは大魔王ではなくハッカーだったとかシャレになりません)


表現自粛ムードがはびこる昨今のトレンドにもれず、
本作もまた原作からのエロ、リョナ自主規制もありました。
ただ私は原作コミック読んでいる際、テーマの核心部分に踏み込むタイミングで、
エロにかき消される面も感じていてw
例えば、上記でも述べた終盤の(※核心的ネタバレ){netabare}ゴメちゃんの正体についても、
あの奇跡も“神の涙”によるものだったのか!との感動より、レオナ姫の乳首ばかりが気になってw{/netabare}
適度にエロを隠すことにより、テーマに集中できたという面では良かったと思います。

それでもマァムの生脚を黒タイツで隠すなんて邪道との異論があることは認めますw
ただ、私は、10年後、このアニメで黒タイツフェチに目覚めました
と思い出を語る元・青少年たちが多数出現することを予言しておきますw


【キャラ 5.0点】
漫画編集者から戦力外通告される程の“凡人”→勇者の名コンビに大化けしたポップ。
脇が甘い&セコい元・魔王→熱い魂を持った漢の中の漢に覚醒したハドラー。
両鼻垂れキャラの急成長という『ダイ大』の核心を表現し切った時点で高得点。

死んだはずのアイツが復活!もバトル物の典型ですが、扱いを誤れば茶番に転落する諸刃の剣。
そこを勇者に出逢った人々は皆その熱に押されて、勇敢な仲間になるという熱量で押し切る。

ダイとレオナ姫のボーイミーツガールだけでなく、
ポップ、マァム、ヒュンケルの三角関係を軸にした恋愛模様も愛の奇跡を彩る良いスパイス。
私は{netabare}先の魔王戦から続くフローラ姫とアバン{/netabare}かな。
勇者は目を離すと何処でも行ってしまうので、もう離さないように。


【声優 4.5点】
脇に至るまで高ランクなキャストを配する声優業界総力戦。

噛ませ犬ポジションで北の勇者・ノヴァ役の岡本 信彦さんを一話で消費する豪華さ。
(但しノヴァは終盤カッコいいところを見せてくれましたが)
ハドラー親衛騎団も、ヒム役・三木 眞一郎さん、アルビナス役・田村ゆかりさんなど、
断じてチェスの捨て駒じゃない力の入ったキャスティングで勇者たちと対峙。
{netabare}ブロック役の川島 得愛さん{/netabare}に至っては本当に一言しかセリフがありませんでしたw

ラスボス役には私の期待&予想通り{netabare}ミストバーン役の子安 武人さんを、真・大魔王バーン役にスライドさせて来ました。
魔界一と称される実力と長寿故の傲慢なテラ子安ぶり。これもまた伝説です。{/netabare}


勇者ダイ役を演じた2年間、他作品での充実ぶりも著しい種崎 敦美さん。
その他、ポップ役の豊永 利行さんらは、
放送前から、他の現場に行くと、周りの声優さんから、
『ダイの大冒険』やるのか?といった感じで激励されたのだとか。
声優業界にとっても本作は待望であり、
悲願成就のために選ばれたキャスト陣が熱演したことが伝わるエピソードです。


【音楽 4.5点】
劇伴担当の林 ゆうき氏。
明快なシンフォニック・ロックで伝説を盛り上げる。
「竜の騎士」と「勇者たちの力」の両バトルBGMがメインフレーズの双璧を成しましたが、
私が評価したいのは全99回を完投した「次回予告」
アバン役の櫻井 孝宏さんを起用した分かっているナレーションと合わせて冒険心を持続させた。
これもまた100話マラソン完走の原動力でした。

若手男性アーティストフェスの様相を呈した主題歌群。
ここも安直なタイアップではなく、
監督オーダーにより、放送部分のテーマを汲んだ歌詞世界が展開。

劣等感を振り払い立ち上がるXIIX(テントゥエンティ)の2ndED「アカシ」
ラストバトル前に花開いた恋愛要素を斟酌したハンブレッダーズの3rdED「名前」
達観した勇者の境地に寄り添い作品を締めくくったミテイノハナシの4thED「飛ぶ鳥は」
など歌もまた愛をもって作品に寄り添い続けてくれました。




【32話迄の評価・感想】抜群の手応え♪このまま勇者と人間を問い続けて突き抜けて欲しいです。

{netabare}
節目のバラン戦を終えて。

【物語 4.5点】
物語最終盤のテーマ完遂を視野に、熱の籠もったシナリオを展開。

数千年生きる大魔王や魔族に比して人間は矮小な生き物。
心の弱さから悪事を働いたり、卑屈に長い物に巻かれたりもする。
そんな人間など果たして助ける価値があるのか?
いや、それでも人間の心には奇跡を起こす可能性が秘められている。
俺は人間を信じる。

作品愛溢れるスタッフたちが、
原作連載を通じて完成されていった人間と勇者に関するテーマを咀嚼した上で、
物語を再構成しているという手応えが、序盤から場面ごとにヒシヒシと感じられる。


既に完結済コミックの再アニメ化とあって、原作ストックを気にせず、
テンポは旧作比約1.5倍とペースアップ。

そのため序盤のコミカルシーン等を中心に飛ばされた描写もあるが、
それ以上に原作を理解してくれているという感謝の方が大きいです。

{netabare}一部に例えばマトリフ師匠のセクハラがマイルドになった等の批判もあるそうですが、
私はマァムへのおさわりを自重したことを悔恨するより、
かつて世界を救ってくれた勇者たちを掌返して冷遇する
人間への恨み言を押えてくれた事を評価したいです。{/netabare}


【作画 4.0点】
アニメーション制作・東映アニメーション

魔法や必殺技のエフェクト、一部人物作画だけでなく背景等にもCGを交え、
決してソースが無尽蔵ではない手描き部分を下支えし、
長期放送マラソンでも底割れしない安定度を確保。

もっと手描き感が欲しいとの要望は残るが、
CGならではの高速カメラワークを生かした、
フィールドを広く使ったバトル動画の熱量の方が上回る。

バラン戦など『ドラゴンクエスト』というより、むしろ『ドラゴンボール』かw
って位の超絶空中肉弾戦だが、
吹き飛ぶ大地も含めて、東映アニメが追求して来た
バトルシーンにおける手描きとCG融合の一つの到達点。


【キャラ 4.5点】
「男子三日会わざれば刮目して見よ」

大魔王戦まで{netabare}僅か3ヶ月余り{/netabare}の超短期間で劇的な成長を遂げていく勇者たち。

勇者ダイも出自に関する過酷な現実等を知りつつも、人間を守る信念を貫く、
驚異的な成長曲線を見せる。

そして、やはりポップの敵前逃亡するヘタレぶり→命懸けで仲間を守る。
底入れからの上昇カーブは期待通りの熱さ。


{netabare}クロコダイン、ヒュンケル{/netabare}と、
ダイを台風の目に、悪ですら改心して仲間が増える王道パターンも良好♪

魔王こと魔軍司令ハドラーもここまでは、
アバンに虚を突かれ、大魔王バーン様にドヤされるハナ垂れ三流魔王ぶりですがw
ポンコツからの上昇という意味ではポップと双璧を成すカッコいいキャラなので、
今後の再現に期待したいです♪


それにしてもバーン様が本格始動しない段階で既にこの熱さ。
ヤバいな……。


【声優 4.5点】
主人公ダイ役の種﨑 敦美さん。
私にとっては熱血少年ボイスの印象は少なかった方でしたが、
「主人公役はその作品をいちばん愛していないといけない」
との作品愛高めのスタッフ・キャスト陣の中でも、
さらに突出した信念で勇者を熱演♪

マァム役の小松 未可子さん。男勝り⇔母性愛
レオナ姫役の早見 沙織さん。オテンバ姫⇔カリスマ性
ポップ役の豊永 利行さんと合わせて、
主要キャストも振れ幅が大きい役柄を好演。

あまり間を取らない脚本で、キャストの感情表現に寄る場面も多々あるが、
作品理解に基づいた、切り替えもお見事。


対する魔王軍もクロコダイン役の前野 智昭さん、ヒュンケル役の梶 裕貴さん、
フレイザード役の奈良 徹さん、バラン役の速水 奨さん……。
と幹部を一役一役、錚々たるキャストが演じる重厚さ。

特に前野さんのクロコダインは発声原理不明な唸り声が獣王の生き様にマッチ。
先日の{netabare}「ギガブレイクでこい……!!」{/netabare}もシビれました♪


その他、バラン配下の陸戦騎ラーハルト役に石田 彰さん。
占い師少女メルル役に小原 好美さん。
と脇に至るまで一線級を起用する業界総力戦の様相。


今後、面白そうなのはミストバーン役に子安 武人さんが配されていること。
滅多に喋らない設定の魔王軍幹部に子安さんとか、
後々、テラ子安で独演させる気満々でしょwって感じでソワソワします。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は林 ゆうき氏。
テンポ重視の流れで作品を熱くするには、
BGMも前面に出張って感情を揺さぶる瞬発力が求められるが、
オーケストラに、軽快なドラムを融合させた音楽は攻撃力抜群♪
特に作曲者自身もお気に入りだと言う「竜の騎士」は、
私も反撃の狼煙を上げる際にチョイスする逸品♪


OP主題歌がマカロニえんぴつ「生きるをする」
同バンドは1stEDの「mother」も担当。
2ndEDはXIIX(テントゥエンティ)「アカシ」
いずれも歌詞に散りばめられた挫折と成長の要素が、
冒険が進むに連れ、徐々に染み込んで、温まってくる佳作。{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 28

62.8 7 変身で覚醒なアニメランキング7位
メルヘン・メドヘン(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★☆☆ 3.0 (264)
1013人が棚に入れました
「きみのためだけの、
物語を。」

物語が叶える、少女たちの願い。
世界に散らばった物語の原書。

少女たちは「原書」(=メルヘン)と出逢い、
選ばれ、魔法を得てやがて「原書使い」となる。

これは、そんな「原書使い」を目指す
「原書使い見習い」(=メドヘン)の少女たちが、
「原書」と共に自らの物語を紡いでいく

夢と魔法と青春の物語―

松智洋&StoryWorks
× カントクが贈る
魔法少女ファンタジー開幕!

声優・キャラクター
楠木ともり、末柄里恵、Lynn、日高里菜、大津愛理、加隈亜衣、上田麗奈、本渡楓、岡村明美

abe2 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

意外と良かった

1話しか観てないけどシナリオが良いので飽きることなくみれた。
某期待作が残念っぷりを見た後だったのもあってか安定感のあるプロの仕事を見てホッとしてしまった。
モノローグの使い方が上手いね。
ただ内容については特に語るところはない
あと勘違いされてるけどこれ異世界転生モノじゃない。
まあ主人公は死んでないから転生じゃないんだけどそれだけじゃなくて小説家になろうみたいな新しいジャンルじゃなくて古典的な異世界召喚系。

古今東西の絵本を能力にするって設定がものすごくツボだった。あと主役の子の声優の声質がすごくよくて、たびたび挿入されるモノローグに噛み合ってる。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 6

みぃ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

いや男でるんかーい

初見です、映像修正版をみました
修正前の作画がひどかったと聞いて完走したうえで調べ
てみたら全然ちがくてびっくり、修正版はとくにストレス感じることなく見れました。

設定がおもしろかったです
このアニメは“物語”を身にまとい戦うというお話
戦いのときに物語モチーフの専用コスチュームをまといます。
いろいろな国の登場人睦がおり、鶴の恩返しや一寸法師といった日本人なら馴染みある物語からシンデレラや白雪姫、マッチ売りの少女や長靴をはいた猫など一度は読んだことのある物語、そして八仙東遊記や西遊記など外国の有名なお話まであり、
オタクならだれもが一度は目にしたことがある擬人化設定のようでおもしろかったです。

ただひとつ、わがままをいわせてもらうともう少し、コスチュームこだわってほしかったのがある、もちろん違いがはあれど、なーんかみんな同じようにみえてしまう。
説明が難しいのですが、個性てきなコスチュームだけど並んだ時にそれぞれに迫力がないというか。
原作未読なのでもし原作通りに描かれてたらデザインに関してはなんにもいえませんが、同じように見えてしまうというのはアニメ制作の過程ではどうにかならないものなのかなーと思いました。


あとこれは個人的なものになってしまいますが、このアニメ「百合」ジャンルでたどりつきました。
恋愛要素こそありませんがめっちゃ女の子が出る、とうか登場人物の99.9%女の子キャラクターなので、
「あーはいはい女の子がキャッキャしてるだけでカプ厨共が騒いでるのね、やれやれ...()」
なんておまだれムーブかましていたら
いるんかい男キャラ!百合ジャンルでほとんど女の子で男でないやつかーと思ってたし、ここからが大事ですよみなさん、

どこにおんねん!!!きみら誰やねん!!


それではさいごに、

探せるものならさがしてみよこのアニメの男キャラを。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 2

84.8 8 変身で覚醒なアニメランキング8位
ハイスクールD×D(TVアニメ動画)

2012年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (2673)
15213人が棚に入れました
 兵藤一誠は女生徒が極端に多い私立駒王学園に通う高校2年生。この学園に通う目的はただ1つ、この学園でハーレムを作る!
だけどハーレムどころか変態呼ばわりされ、当初の目的は壮大な妄想となっていた…。ところが! ひょんなことから一誠にも初めての彼女ができ、初デートをすることに!夕暮れの公園、そっと近づく彼女…。もしかしてキス? っていうかそれ以上…?エロ妄想がヒートアップする一誠に彼女は微笑みながら言う、「死んでくれないかな?」… 。人生で初めてできた彼女に、イキナリ殺されてしまったっ! なんで!?と思いきや自室のベッドで目覚める。するとその横には紅髪の美少女、学園の先輩《リアス・グレモリー》が全裸(巨乳)で添い寝していた!?オレ殺されなかったっけ? なんでリアス先輩が? なんで裸? っていうか先輩おっぱい見えてますよぉ~!?「見たいなら見てもいいわ」 ………。 ってマジ?? リアスから説明を受ける一誠。この世に存在する悪魔のこと。リアス自身も悪魔で、一誠を生き返らせる為に悪魔として転生させたこと。しかもその代償としてリアスの下僕悪魔として永遠に従わなければならない…。驚愕の真実、荒唐無稽、混乱する一誠。悪魔で下僕? リアス先輩の下僕? ってことは先輩のおっぱい揉めるかも?持ち前のエロパワーとポジティブシンキングで、リアスの下僕悪魔として生きることを受け入れた一誠。生まれ変わった一誠の悪魔で下僕な学園生活が幕をあける!そう、いつかおっぱいハーレムを作るために!?

声優・キャラクター
梶裕貴、日笠陽子、浅倉杏美、伊藤静、竹達彩奈、野島健児
ネタバレ

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

史上最低で最強の技「ドレス・ブレイク」・・・(*^ω^*;)

■ハイスクールD×Dって・・・(^。^;)
女の子の割合が高い駒王学園に入学することはや一年・・・
主人公の兵藤一誠[hyoudou issei]は日々妄想と変態と罵られる日常をすごしていたのです!
そんな一誠に突然春が訪れたのでした(ノ´▽`)ノオオオオッ♪
でもそんな幸せは長くは続くことなく・・・初めての彼女に殺されそうになる事に・・・なぜ∑('◇'*)エェッ!?
瀕死の一誠を助けたのは悪魔だったのです・・・とびっきり美人のね☆彡
実は・・・悪魔の眷属になることで生きながらえたのでした!
意味もわからず悪魔と堕天使の闘争に巻き込まれていく彼の運命はいかに!!


■ハイスクールD×Dに出逢った日の日記 φ(`д´)メモメモ...
どうやら放送局によっては規制があったりなかったりみたいですね!
とにかく一誠はおっぱいが大好きみたいなのでやたら叫びます・・・おーっおーっおっぱい!!
周りの女の子もやたらおっぱいを強調します・・・というか見せます(≧▼≦;)アチャ
ストーリーは1話観ただけではなんとも言えませんけど、なんだか悪魔が正義で堕天使が悪者みたいですね!?
なんで堕天使がはびこっているのか、悪魔とどのような歴史背景があったのかちょっとずつわかってくると面白くなってくるのかなぁ?
とにかく無駄にエロな作品に成り下がらないことをお祈りしていますw†o(・・;) アーメン


■総評
地上波では規制が入るような内容でしたので完走できるか心配してたのですけどストーリーは意外にもしっかりしていたので楽しく観ることが出来ました♪
でもやっぱり「DxD」マークの規制は目障りなので、σ( ̄∇ ̄*)アタシ的には無駄な露出はいらない子でした!
(*`◇´* )ノポイ!! ・゚゚・。ロ.・。エ

ストーリーを面白くしていたのはやっぱり一誠の存在でした☆彡
一誠は「この学園でハーレムを作る!!」と公言したりと、とにかく自分の気持ちに素直でしたねw
その素直さが良くも悪くもストーリーを盛り上げてくれていたと思ってます(^ー^* )フフ♪

ストーリーは大きく2つに分けられます♪
前半は堕天使との闘争のさなか、仲間との出逢いや絆を深めていく過程が描かれていました。
そんな中でも一誠がアーシアを想う気持ちが熱かったです♪
それにしても…
{netabare}
「夕麻ちゃん♡」って引きずりすぎですよぉw
いくら初告白・初デートの相手でも殺されてるのにヽ(*´ー`)ゞ
そんな事だからアーシアまで殺られちゃたんですよね…
でもそのお陰で「心は天使」「体は悪魔」っていう、一段と魅力的なキャラとして復活できたんですけどねw
((((*ToT*)†アーメン~~~イチャイ…(* T-)□聖書~~~イチャイ!! Σ(T▽T;) ウエーン…
{/netabare}

また後半は純血上級悪魔の家系同士の熱い戦いが描かれてましね。
チェスに見立てた「レーティングゲーム」はなかなか面白い趣向でしたと思います♪
「リアス⇔一誠」の関係が深~く描かれているわけですが、アーシアも地味に頑張ってましたねw
登場人物のなかでとってもキュートだったのは、無口・無表情キャラの子猫ちゃんです☆彡
この系統のキャラの割によく喋るし、切れ味抜群の「ツッコミΣ\( ̄ー ̄;)」は一誠と名コンビを構築してましたね♪

もし2期があればまた観てみたいなって思える作品でした(*^▽^*)


■MUSIC♫
OP曲『Trip -innocent of D-』
 【歌】Larval Stage Planning
 バカテスに!OP曲『君+謎+私でJUMP!!』でおなじみのLSPの3rdシングル♪
 イントロのドラムのリズムがとっても印象的なロックチューンナンバーですね!

ED曲『STUDY×STUDY』
 【歌】StylipS
 石原夏織、能登有沙、小倉唯、松永真穂の若手女性声優ユニットのデビューシングル。
 声優ユニットらしいキラピコなノリの良いキャッチーな曲です♪


2012.01.19・第一の手記
2012.08.23・第二の手記(追記:■総評、■MUSIC♫)

投稿 : 2024/11/23
♥ : 69

だわさ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

エロ枠でエロバカアニメなんだが、とにかく最高に熱くて面白かった!!

全12話。
エロ枠。
パロディ有り。:ハーレム王に俺はなる!等
ラノベ原作。
バトル系。


以下感想(総合)
はじめに言います。こりゃあ面白かったですw
基本的にはエロさとバカさと熱さで成り立っているアニメ。
このアニメ見て、エロ枠って、エロイだけじゃ物足りないんだなーと思っちゃいました。
最初から最後までずっとバカでエロイんだけど、
主人公のエロさやバカさと同じ比重で「熱さ」があって、バトルが熱い熱いvバトルごとに主人公が成長というのはお約束なところはありますが、特に鼻につくこともなく強さのインフレスパイラルもありませんでした。
あと、原作は読んでないので知らないけどシナリオがすごくまとまっていて、すっきりするし熱くなれるしほっこり出来ます(*´∀`)最終回イイ!
最終回含めて最後の展開のシナリオとかもう、文句はひとつもありませんでした。最終回は最終回よろしく、~からのOP!とか、~からのED!とか絡めてグイグイ盛り上げてくれました^^

バトルなんて思わず熱く叫んじゃいたくなりましたし。

「衝撃のォォッ!ファーストブリッドオオオオオッ!!!!」

と間違えてスクライドっぽく熱く叫んでしまったのは、セイクリッドギアという能力があまりにスクライドっぽかったからですが、いろいろパロディの一環かなと思って見ましたw

2期の可能性も仄めかしつつ終わりましたけど、2期やるなら絶対見ますヾ( ゚∀゚)ノ゙



以上

※※※※※※※※※※※※※※※※※※

以下は視聴中のレビューです

※※※※※※※※※※※※※※※※※※

4話まで視聴感想。
とりあえず、エロアニメとしてエロ描写はしつこいくらいあるのでここまでくるとエロい気がしない不思議!

とりあえず

エロバカな主人公が異能の力でエロバカなりに頑張ってバトルしたりするお話ですね。

意外とけっこう熱さ持ってるんですよねこの主人公。
異能の力はほぼスクライドのアルター能力をパクっててウけましたが…

一言で言うと

「学園系青春エロバカ微グロ熱バトルアニメ」

ですね。

一言じゃないですね。
そんでも、おもしろいって思います。

来週の回はやく見てぇぇぇぇぇえええ

投稿 : 2024/11/23
♥ : 39
ネタバレ

Ryuvay さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

熱いバトルとおっぱい ~主人公はいわゆる「ラッキースケベ」じゃない

原作未読、1話視聴後の雑感

無駄に揺れる、無駄に見せる、無駄にハーレム!

と書けばただのHなアニメですが、なかなか演出がよく物語りや設定などもしっかりしています。

おもしろいとまではいきませんが、導入編が終わって以降、gdgdになったりせず、勢いやテンポが維持でき、世界観やキャラ設定を存分に活かし続ける(おっぱいハーレムアニメではココ重要、活かせずにエロ萌えばかり走ると飽きる)ことができれば観続けようとおもいます。(<視聴後追記:クリアされてました)

内容的にもおっぱい描写が無くてもじゅうぶん見れるのではないかと思います。純粋な悪魔と天界から堕ちた堕天使との戦い、あるようでなかなか無い世界観でしょう。無名声優や新人声優が多くなってきた昨今、声優もなかなかメジャーな方たちを採用されています。

以下視聴後レビューを簡単に

期待以上でとても満足してます!
続きをやるなら是非とも観たいと思いました。

ちょっと考えてみたんですが、この主人公ってこういったアニメによくある単なるラッキースケベでは無いように思います。なぜかって別にラッキーなんかじゃないんですよ。すでに同等かそれ以上の対価を支払っているんですよね。そしてそれは今後もずっと支払い続けるんでしょう。{netabare}最終話で主人公もその覚悟を宣言し、ヒロインもそんな主人公に惚れた。その部分も納得ができます。{/netabare}それに対しとても好感を持てる、それが熱い想いと熱いバトルにつながっているのだと思います。そして、それにちゃんと応えてくれるヒロインたち。それが、単なるラッキースケベおっぱいアニメを凌ぐとてもよい作品になったとも言えるでしょう。
ひとことで言えば、主人公がスケベだけど本当にかっこよかった。
{netabare}
ラストはいまだかつて観たこと無い「おっぱいアニメなのにコメディ要素も含めたとても爽快なハッピーエンド」でした
次シリーズを匂わせる終わりかたをしているのでそれもまた期待しています。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 12

74.9 9 変身で覚醒なアニメランキング9位
終わりのセラフ Seraph of the end(TVアニメ動画)

2015年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (1351)
7832人が棚に入れました
ある日突然、未知のウイルスにより世界は滅びた。生き残ったのは子供だけ。そして、その子供たちは地の底より現れた、吸血鬼たちに支配された。百夜優一郎は、家族同然の絆を持つ百夜ミカエラら孤児たちと、吸血鬼に血を捧げることで生きていた。家畜同然の扱いに耐えかねた優一郎は、ミカエラや幼い孤児たちと共に、外の世界へと脱出を図るが……。時は4年後。百夜優一郎は日本帝鬼軍の吸血鬼殲滅部隊「月鬼ノ組」に入隊。恐るべき吸血鬼たちとの戦いに、その身を投じていく…!!

声優・キャラクター
入野自由、小野賢章、中村悠一、櫻井孝宏、早見沙織、岡本信彦、石川界人、井口裕香、前野智昭、鈴木達央、悠木碧、鈴村健一、種﨑敦美、石川由依、小野大輔、嶋村侑、山村響、永塚拓馬、梅原裕一郎、古木のぞみ、日笠陽子

Nyan002 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

矛盾点が目立つ

吸血鬼と人間との闘いというわたしの好物でしたので、
観てみました。
原作は読んだことありません。

最初は吸血鬼と人間の悲劇っぽくて期待できるかなと思っていましたが、
中間の急に学園ものっぽくなったのが少し残念。

戦地にいる時もヒロインがふざけはじめたりして意味不明でした。
でも物語に謎も多いし、これから予感させるものがあったので見続けています。

2クール目も始まり、今後の展開がとても気になります。
あとOPは神曲だと思います。

バトル物が好きな人にはお勧めできる作品ですね。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 2
ネタバレ

♡Sallie♡☆彡 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

え。めっちゃ面白いんですね…!?

これ,絶対自分好きなやつだと思ってもったいなくてずっと観れてなくてそのまま忘れてたシリーズです。
まぁ,正確には2話までは観てたのですが,1話があまりにもショッキングで,「これこのまま観続けても絶対また誰か次々に死んでくやつじゃん(>_<)」って勝手に推測しちゃって観る気失せてた。
でも,きっかけがあって「観てみるか★」という気になって全話一気に観てしまいました。
そしたらめっちゃ面白いです!!
アニメは名古屋決戦編まで全て観終わったのですが,結局2期は作られていないのでフラストレーションがたまり,原作の漫画&小説を読みました。
こちらはまだ連載中なんですね。
大分前のアニメなのでとっくに終わっていると思ってました。
漫画は既刊のコミック分は取り敢えず全部読み,小説は「一瀬グレン、16歳の破滅」&「一瀬グレン、19歳の世界再誕」の現在刊行されてる2巻まで読みました。
それでわたしが勝手に勘違いしてたところもあるのでレビュー書き直します。
原作の内容もあるので(核心には触れませんが),嫌な方はタグを開かないでくださいね。

まず,キャラクターデザインがわたし好み♡
主人公もさることながら吸血鬼ミカエラくんのキャラデザまじで神がかってるんですけど!!
もう王子じゃん!!天使じゃん!!
あんな容姿でヴァンパイアってそそられます♡
後述しますが,OPの少年の人間ミカの影から現れる青年の吸血鬼ミカがほんとに美しすぎる。
あの演出印象的だと思います。
あと,あの真っ白なふんわりクローク。装飾的なゴールドの留め金。
ラクスとか他の一般吸血鬼たちも着てたからお仕着せなのかな??
あのデザイン素敵すぎません!?
そしてサイハイブーツに剣。やっぱ王子じゃん!!
フェリド・バートリーと一緒に十字型の柱(?)に座ってるとき片膝に肘をのっけてるのがまじでかっこよかった。
あと,主人公である優ちゃんとフェリドくんと深夜のキャラデザが好きです。

ストーリーですが,この第1クールに関しては特に問題ありません。
とっても面白いです♪
この物語で1番好きな点は優ちゃんとミカエラの友情です!!
この2人離れ離れになって,4年経ってもまだずっとお互いを強く想い合ってるのがなんだか美しくも切ないなぁって思いました。
{netabare}ましてや,優ちゃんの方はミカはもうこの世にいないと思っちゃってるわけだし…。
ミカは優ちゃんとの再会をずっと願ってきただろうし,優ちゃんは家族を殺された復讐心ですよね。{/netabare}
ただこの第1クールだけだとやっと物語が動き出してきたなってところで終わっちゃうので,第2クールはやって当然だと思いました。
わたしは9話~11話が特に面白かったです。
{netabare}10話のミカエラとグレンの戦いはやばすぎて震えました。
バトルシーンが良いというよりはこのキャラ同士が戦うんだ!?っていう点で…です。
でも,グレンもっと強いと思ったよ~。
ミカを手玉に取るくらいかなと思ったら,1対1だとミカが勝っちゃいますね。
まぁグレンが弱いというよりミカが強すぎるのか。
あの高慢な態度をとってるだけのことはあるなと思いました。
「どこに僕の負けがある?」とか言ってるミカがかっこよすぎるし,さらに「ほら チェックメイトだ吸血鬼」のグレンもかっこよすぎてわたしの方が死ぬかと思いました。{/netabare}
それ以外にもグレンの「お~っとやべぇ この距離で気付くのかよ」とか「今のよけんのかよ たまんねぇなおい」とかがヴァンパイアの強さを表現していてこっちも興奮できました。
「五士 幻術展開」「もうやってる」のやり取りとかセリフもいちいちかっこよくて頼もしいなって思いました。
グレンは性格もそうだけど,細かい所作というか仕草までもかっこよく描かれていてこれはグレン隊の女子たちみんな惚れちゃうなって思いました。

―って,グレンの話になってきちゃったので,このままキャラクターについて書いていきます。
グレンは,あれで24歳なんですね。びっくりです。
若くても26,7歳くらいかなと。
30代って言われても驚かない。老けて…じゃなかった貫禄ありますよね(^▽^;)
まぁ24歳ならあの好戦的な感じとか会議途中で抜け出す件とか分かる気がする。。
あとはグレンは優ちゃんとのやり取りが好きです。
お子ちゃまを手玉にとってる感じが(笑)。
あとは,優ちゃん。
優ちゃんの1番好きなとこはミカをずっと想ってるところかな。
4年経っても鬼とのやり取りで必ずミカが出てくる辺り,彼の中で深い傷になっていて癒えることはないんだろうなって思いました。
優ちゃんの中ではミカが1番って感じがしました。
確かにあんなに好意を全開にされたら好きになっちゃうよねぇ。
それにあのサングィネムで兄弟たちを2人で守ってきたんだもんね。
だからグレンに「昔の家族はもう忘れろ 過去には何もねぇぞ」って言われたの,シンプルに胸に突き刺さったんじゃないかな。
ずっと過去に囚われていて,でもそれが今の生きる意味になってるわけだから。
あと言っておきたいのはこいつ天然女たらしだなってことです(`Д´)
三葉をぐいって引き寄せて助けたりとか,シノアの首元を確認するときとかさ!!
あんなの好きになっちゃうよ!?三角関係になっちゃうよ!?
{netabare}小説だとグレンの方もハーレムになっててそこら辺はやっぱ男の子向けだなぁと思いました。
それにシノアはさ,初め三葉のことをからかってたくせに自分の方が好きになるのかよ!?{/netabare}
シノアは決して嫌いじゃないんだけど,ちょいちょい妙に芝居がかったしゃべり方をするところがなんかうっとうしいなって思いました。
恋愛面に関してはこの物語は描かれないと思って観てたから正直意外でした。
三葉も嫌いじゃないけど,シノアと同様わたしの好みの女の子ではないんだよね。。
あんまり好きなタイプの女の子が居ないことが残念だったなぁ。
強いていうなら小百合かな♪
このアニメだけ観てると小百合や時雨が従者って知らなくて「あ グレン様!」「小百合か」ってやり取りで「様?ただの教官の同僚じゃないんだ?」ってなったんですけど,美十と典人の立ち位置もアニメだと分からないので小説読んで良かったと思いました。
次にミカエラ。ミカはわたしの1番の推しです!!
少年のミカは可愛すぎる。
「ねね 優ちゃん」「いま忙しい」「ねねねね 優ちゃん」のとことか!!
そもそも優ちゃん呼びが可愛いんだよね。
物語が始まるまでの4年間は優ちゃんも苦しんできただろうけど,ミカも自身が自分が憎んでいるはずのヴァンパイアになってしまって,更にそのヴァンパイア達の世界で家族もなく友達もなくたった一人でサングィネムに取り残されて孤独に生きてきたんだなって思ったら,優ちゃんよりも辛かったんじゃないかなと思いました。
そして,優ちゃんが外の世界でちゃんと生き延びることができてるのか,だとしたらどんな生活を送ってるのか気になって仕方がなかったろうな。
少年ミカと青年ミカのキャラの違いがヴァンパイアの世界で生きていくために培ってきたもの(もしくは捨ててきたもの)なんだろうなって考えたら辛くなりますよね。。
個人的にはあの高慢で自信家(フェリド様は傲慢とおっしゃってましたが)なところは大好きですが…♡
そして,フェリドくんですね★
ミカでも及ばないような圧倒的な強者感!!そして色気!!
「あはぁ~」が若干口説く感じられることもあったけど,声がめっちゃ合ってますね。
好きなキャラでありつつも優ちゃんに倒してほしいヴァンパイア№1です。
―って思ってたんだけど,原作を読むとそうでもなくなります。
悪役だと思って観てたけど,どちらかというとトリックスターなんですね。
何考えてるか分かんない感じもそうだし,銀髪ロングヘアをリボンで結んでてサイハイブーツ!!なキャラクターデザイン。
あの若気た感じ。
上にも書いた十字の電柱に立ってるときの佇まいかっこよすぎるし,フェリドくんだけグレンに気付いてるんだよね。やば~。
そしてOPでは歩いてるだけでめっちゃ強いことが分かるってどゆこと!?
個人的には優ちゃんに銃でうたれて髪がほどけてるのも色っぽくて好きでした。
それにしても,フェリドくんとミカくんの関係も微妙じゃないです?
少年(人間)のとき,血をあげてただけだよね!?
なんか他にいけないこと(あんなことやこんなこと)されてないよね!?
―って邪推しちゃいません(笑)?
ミカがあまりに美少年だからね。。
{netabare}ロリコンって言ってたし…(^▽^;){/netabare}
そのフェリドくんも「異常なほどに美しい顔」らしい。
それに,クローリーくんと何気にお互い君付けで呼び合ってるの可愛すぎるんだが…。
あと言及しておきたいのは深夜かな。
彼もフェリド同様色っぽさと強者感,そして飄々とした感じが好きです。
彼のことは小説を読んで更に好きになりました。

そして作画ですがとってもきれいです。
ミカのお仕着せ(他に言い方ある!?)も細かくて面倒臭そうだけど,グレン達上層部の人達が来てる軍服(隊服?)も凝ってて描くの面倒そうですよね。
でも,あの人間とヴァンパイアの装飾的な衣装かっこいいんだよなぁ。
人間も遠目になるとテキトーになっちゃってるのが残念ではありましたが,アップのキャラは常にきれいでしたぁ。
そしてあの地下都市サングィネムが素晴らしかったなぁ。
それでいうと,わたしは1話で世界が滅亡したときに吸血鬼がどこからともなくやってきたのだと思って視聴していたんですが,違うんですね。
そう思ってたからサングィネムの昔から存在するようなヨーロッパ風の街並みに違和感があったけど,このアニメの世界には吸血鬼は元々いて共存していた―という感じみたいです。
あとは荒廃した東京。
あんまりディストピアな話は好きじゃなかったけど,今回はSFよりファンタジー寄りのアニメだからなんとか観れました。
あと普通に缶ジュースとか存在してたけど,外の世界はあんななのになんか変じゃないですか?
一体どういう風に経済とか回ってるんだろう―なんて考えてしまいました(^-^;
まぁ,作画がきれいなだけにバトルシーンは残念でした。
だめってわけじゃないけど,やっぱ鬼滅の刃とかに慣れちゃうと動いていない画にがっかりしちゃう。
1話のヨハネの四騎士のシーンはモブの隊士からカメラが回ってきて優ちゃんの後ろ姿が映るっていうカメラワークでとても良いと思ったのだけど,ミカとグレンの戦闘シーンの方に力を入れてほしかったな。。

あと1番疑問に思っているのは元人間以外の吸血鬼っているのかな!?って点です。
レーネが「素性はどうあれ元は人間でしょう 所詮はあさましい人間あがりよ」ってミカのことを言っていたから,レーネは生まれたときから吸血鬼で元人間の吸血鬼はあんまりいないのかなと思ってたんですが,{netabare}原作を読み進めるとわたしの知る限り上位の始祖たちもみんな元は人間なのよね。{/netabare}
それと与一が「優くんは子供の頃吸血鬼の都市で監禁されてたから読み書きは日本語より英語やラテン語の方が得意なんだよね」なんて言ってたし{netabare}原作でクローリーくんが「まず日本語で出すのがいじわるすぎない?」って言ってて…。{/netabare}
吸血鬼は普段英語やラテン語を使ってるのかな!?
吸血鬼がラテン語を使うってのもなんだか変な感じはするけど…。
実は英語で会話してるって設定なのかな??

そしてOP&ED!!
上にもちょっと書いたけど,アニメーションも音楽も素晴らしいです♪
音楽はどっちもめっちゃかっこいい。
OPは上記のミカエラくんはもちろんのこと,キャラがミカの後から次々に入れ替わるように出てくるのも好きだし,優ちゃんとミカが顔を寄せ合うのも好きだし…。
あとEDのアニメーションは切なくなりますね。
まだ少年だったころの優ちゃんとミカが笑ってるところから青年ミカがすとんと落ちる(下りる)ところの対比がなんとも…。
何もかも変わっちゃったんだなって何度見ても悲しくなっちゃいます。
それと作中でグレンがレコードを流しているシーンがあるんですが,それが「My Foolish Heart」っていうジャズなんです。
{netabare}グレンが主人公の小説で真昼がジャズが好きだと言っていたのを思い出して「だからジャズなんだ!!未だにグレンは真昼のことを想っているのね。悲しい( ;∀;)」って思ってたんです。
が,よくよく考えてみたらあそこは鬼に憑りつかれた方のグレンで,だから鬼である真昼が好きなジャズを聴いてたんだ!!って気付いてぞっとしました。
そもそも恋人の好きだった曲を聴くとかいうのもなんだか女性的な感じがしてグレンはしなそうですしね。{/netabare}

2期のレビューは「吸血鬼ミカエラの物語」を読み終わり次第書きたいと思っています('ω')ノ

投稿 : 2024/11/23
♥ : 3
ネタバレ

キスショット☆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

続きが気になります!

全12話
WIT STUDIO制作
(原作8巻まで既読)

ファンタジーで、刀・鬼・バトル、隠された謎
ダークファンタジーっぽい

設定としては、よくありそうな気もしますが、こういうの大好きです!

青の祓魔師を思い出しました。

1話から、次の展開が気になるタイプで、
展開スピードもほどよいです。

{netabare}
なぜ、ミカが吸血鬼側になって、人間は悪。という位置づけになってしまったのか。
人間側だけがしているのか、吸血鬼とも繋がって、セラフの研究をしているのか?{/netabare}
などまだ分からないところが多々ありますが、そこがどう展開していくのか楽しみです!


セラフ(セラフィム)は、天使としても有名ですよね!
三対六枚の翼を持ち、2つで頭を、2つで体を隠し、残り2つの翼ではばたく。
{netabare}ラストにでてくる、主人公ユウからは、片翼のみ登場しているので、
ミカが、もう片翼を持っているのかなぁと思っちゃいますね^^;{/netabare}

どうなっていくのか、今後に期待です!

投稿 : 2024/11/23
♥ : 16

74.2 10 変身で覚醒なアニメランキング10位
ぬらりひょんの孫(TVアニメ動画)

2010年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (855)
5941人が棚に入れました
『ぬらりひょんの孫』は、椎橋寛による日本の漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて連載。妖怪を題材とした少年漫画作品。ファンからの略称は「ぬら孫」。主人公・奴良リクオは一見はごく普通の中学生。しかし実は妖怪「ぬらりひょん」の孫。4分の1妖怪の血を継いでいる。家にいる妖怪たちと毎日どたばたと付き合いながらなんとか普通の生活を送っている。幼い頃、祖父から色々と武勇伝を聞かされ、妖怪とはかっこいいものであると思っていた。しかし、ある日友人との会話から、妖怪が人間から馬鹿にされる存在であることを知ってしまうが…。


声優・キャラクター
福山潤、平野綾、堀江由衣、安元洋貴、鳥海浩輔、櫻井孝宏、杉田智和、中田譲治、吉野裕行、保志総一朗、間島淳司、矢部雅史、前田愛、谷山紀章、阿澄佳奈、平田真菜、柿原徹也、辻親八、新井里美、小桜エツコ、かかずゆみ、水野理紗、松山鷹志、石井真、下野紘、入野自由、小清水亜美、星野貴紀、石田彰、岡本信彦、竹田雅則、斧アツシ、折笠愛、後藤哲夫、チョー、鶴岡聡、森功至、子安武人、高木渉、古澤徹、井上喜久子、置鮎龍太郎、喜多村英梨、國立幸、辻谷耕史、岩田光央、廣田行生、大久保藍子、神谷浩史、大塚周夫、遊佐浩二

Anna さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

妖怪も人間も守るっ!!

さすが、安定感のある作品・・・!
長期を見越した作品だけあって、なかなか展開は見込めませんが、少年アニメの王道をがっちりつかんでいます。

妖怪である自分を受け入れることができずに、己の力に目をつむり逃げていたリクオ…。あたりまえであった平穏な生活や大切な仲間を守り抜くため、少しずつリクオは成長しどんな自分も受け入れる覚悟をします!

全体的にキャラクターもかなり魅力的ですし、声優陣も豪華!少年向けなのはもちろんですが、しっかり大人も盛り上がれる作品に仕上がっています!

今後の展開を楽しみにしています!!

投稿 : 2024/11/23
♥ : 2
ネタバレ

えみゅ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

粋だねぇ

かつて妖怪たちの総大将、または魑魅魍魎の主といわれた「ぬらりひょん」。百鬼夜行を率いて数多の戦いを経て現代。

リクオはぬらりひょんの血を1/4受け継ぐ孫。だから昼間は人間、夜になると妖怪の姿になるという。

昼間はわたわたと清継率いる清十字怪奇探偵団・・だったかな?!に振り回されてますが、夜の姿では飄々としてクール、皆を惹きこませるカリスマ・・かっこいい(^u^)

1期は顔見せと大体のキャラの立ち位置を描いてましたがそれにしても多っっ\(゜ロ\)何人いるんだ^_^;
しかし、ほぼ全てのキャラたちがキチンと立っている(それってすごいと思う)ので半分観ないうちに主要キャラたちの名前は覚えれましたね♪

声優陣も豪華でヒロインキャラには堀江結衣さん、平野綾さん、前田愛さん、男性キャラ、サブキャラでは福山潤さん、櫻井孝宏さん、中田譲治さん、安元洋貴さん、鳥海浩輔さん、小清水亜美さん、保志総一朗さん、あぁ、あげだしたらきりがない(>_<)
ジャンプアニメですが女性でも楽しめるかと。メインキャラたちは男女ともに美麗ですし。

それにしてもカナちゃん、あなたに一言いいたい・・あの・・ファンの人ごめんなさいm(__)m先に言っておきます。

{netabare}君は迂闊すぎるよ~~(>_<)妖怪が出るのに夜外に出ていくし、夜のリクオにあっさり付いていくし(*_*)どーすんだ、リクオが「いいのかい、ホイホイ付いてきて。俺は厨房だってかまわないで食っちまう(ry」なヤツだったらどーすんだ\(゜ロ\)(/ロ゜)/{/netabare}

ともあれ結構長い作品ですが、ストーリー性や各キャラたちの想いもキチンとあり、それが描かれているので見飽きることなく最後まで観賞しました☆

投稿 : 2024/11/23
♥ : 2

パンのひと さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

「優しい少年」が「強い妖怪」に。 変身ぶりがカッコイイ!

正直、最初はタイトルが地味な印象で、あまり観たいという気持ちになりませんでした。

だから、あのタイトルからこれほどカッコイイ中身だとは想像もつかなかったです。

週刊少年ジャンプ、読んでいないので^^;

本作はアニメで初めて観ました。


観てよかった^^本当にカッコよくておもしろい☆


妖怪の総大将と言われた「ぬらりひょん」の孫が、妖怪、人間を問わず、大切な仲間を守っていく勇気と友情・愛情あふれるお話です。


普段は優し過ぎてどことなく頼りない主人公の少年が、覚醒して妖怪になったときがカッコイイ!
美少年で器が広くて優しくて強い「ぬらりひょんの孫」が活躍します。


そんな変身っぷりに興味がある方はぜひご覧ください☆

特に妖怪について知識や興味がなくても大丈夫♪
OP、EDなど音楽も良いです。
作画はとっても丁寧で綺麗ですよ^^

投稿 : 2024/11/23
♥ : 3

70.8 11 変身で覚醒なアニメランキング11位
亡念のザムド(TVアニメ動画)

2008年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (797)
4562人が棚に入れました
大陸の北半分を統治する北政府と、南半分を治める南大陸自由圏が長年戦争を続けている世界でストーリーは展開する。主人公の竹原アキユキは、70年前の戦争で南大陸自由圏に併合された尖端島に住む高校生。尖端島が非戦闘区域であったこともあり、戦時下ではあるが平穏な日々を送っていた。ある日彼は、通学バスを待つ生徒の列の中に見慣れない白髪の少女を見つける。彼女を難民と思い、バスに乗せる手助けをするアキユキだったが、彼女はバスを爆破。その際アキユキは「ヒルコ」を宿し、「ザムド」となる。

兎ツ音 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ジブリ的雰囲気が好きならば

とにかく世界観、作画がかなり好きでした!!
始まりだけ言うと
アキユキが爆発の影響で腕に謎の光を受けて
ザムドと言う化け物になるところから話が進みます。
観た事の無い人は
是非実際に続きを観てみてください。
一気に引き込まれます!!
あくまで個人的意見ですが・・・

あと好きなキャラは結構いましたが
やっぱりナキアミですね^^
可愛いです!!
それとOPかっこいいので是非観てください。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 8

hiroshi5 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

「思考と成長」。私の自己評価で最高傑作である今作品を堪能せよ!!

様々な人がこの作品のレビュー、または感想をネットで書き込んでいます(あにこれ以外でも)。
私はそれらの大量のレビューを読みました!(`・∀・´)エッヘン!!

そして面白いのがレビューアーの皆さんがこの作品に対して抱く「テーマ」が違うことです。「共存」「母体回帰の否定」「伝える、考える」「コミュニケーション」などなど、他にもいろんな「テーマ」が存在していました。
私はこれら全てが正解だと思います。この作品が難解だとされる理由がここにあります。
ある人は消化不良だと、ある人は後半がクソだと言いますが、私はそのような感想を抱くのは、この作品を一種のエンターテイメントとして捉えているからだと思います。

批評家は皆、主に「ナウシカやラピュタ、またはエウレカをコピーしている」「結局何をしたいのか分からない」「作画が良いのに戦闘シーンが少ない」などの評価をしています。
これは明らかにコンセプトを間違えている。

この作品の序盤で何回も言われるセリフがあるじゃないですか、「考えろ」と。
この作品はエンターテイメントなどではまったくなく、視聴者に考えさせることで初めて意味を齎すアニメです。
公式サイトで宮地監督自身、この作品が成す意味は「このアニメの中で現実があるように、視聴者の皆さんにも当然現実がある」といったようなコメントをされていました。

前置きが長くなりましたが、要はこの作品は娯楽の為でなく、視聴者に考えさせる為にある作品であることを理解した上でレビューを引き続きお読み下さい。


さて、まずこの作品を難解とさせるのが専門用語と独特の世界観です。まぁ専門用語はwikiって貰えば一番早いのでここでは説明を控えます。
世界観の方はちょっと説明しますね。

まず、世界は北政府と南大陸自由圏の二つに別れています。
北政府は宗教独立国家であり、ヒルケン皇帝を頂点にヒトガタ兵器を作り出し、南大陸と戦争をしている。
南大陸自由圏は軍事独立国家です。ヒトガタ兵器に対抗する為ASPスーツを作り出し戦争を続けています。

そしてストーリー内で重要になって来るのがルイコン教です。ルイコン教はサンノオバを教祖に頂く宗教です。ルイコン教は北政府から厳しい弾圧を受けた宗教団体。理由は作品を見たら一番分かりやすいのですが、ルイコン教信者達はルイコンを大巡礼の時に元の形へと流そうとしています。この元の形というのが分かりにくいところなのですが私が「考える」に死を通して人間の悪しき感情(ヒルケン皇帝)を排除し、清らかな存在となって輪廻転生の名の下に生まれ変わる、または天国に行く、といった事ではないでしょうか。
ルイコンとは魂。北政府はこのルイコンを使って謎の技術を開発し、ヒトガタ兵器を作った。その概念はルイコン教そのものに反するものであり、サンノオバが反対すると、宗教団体ごと迫害された。それが多分大まかな経緯でしょう。

まず、ここのルイコン教と北政府の概念を理解しなければ今作品は理解不能。

さらに追加でザムドとはルイコンの流れを導くもの。ザムドもルイコンから作られる兵器ではないかと思われますが、多分ザムドを作る為に使われるルイコンやザムドになるプロセスが違うのでしょう。

素は同じでもプロセスや品質で結果が違ってくる。それが正義や悪と判断させるわけですね。ここはかなり独特な倫理や道徳が働いています。


次にヒルケン皇帝。ヒルケン皇帝はサンノオバが北政府から迫害された理由と大きく関連しています。
ヒルケン皇帝は本来ルイコンの流れによって消滅される。というより、大巡礼で毎回ヒルケン皇帝の悲しみを満たし、そして消滅させる、というのがこの世界の成り立ちでした。

今作品の大きな物語はこの負の連鎖を断ち切ることにあります。主人公であるアキユキ、ナキアミはお互いにこの連鎖の主役でありながら、連鎖そのものに疑問を抱いてしまった。
そして、団体の自己犠牲の概念を塗り替えるべく、個人(アキユキ&ナキアミ)の利他主義的観念から己を代償としてこの連鎖を止める。これが今作品の流れです。

具体的にはアキユキが己の名前(存在)をヒルケン皇帝に預け、ヒルケン皇帝の存在を肯定させた後、ナキアミが連鎖自体を打ち切るべく1000年の時を持ってヒルケン皇帝ごと封印する、といったものです。
ここまで理解すれば、後は想像するも自分なりに解釈するのも勝手です。「テーマ」もその一つ。

私がこの作品の一番のテーマだと思うのは「思考と成長」です。
この作品は本当にキャラクター自身が考える場面が多い(まぁそれが戦闘シーンの削減と単調な物語を引き出しているんですが・・・汗)。私が全アニメで一番好きなキャラクター、紅皮伊舟も例外では無く、各キャラが色んな思想や意見を反映させながら思考を重ね、そして成長していく。そんな過程が濃密に描かれています。
そんなストーリー進行が私は大好きで、今でもこの作品について考えることがやめられない状態が続いていますw

他にも色々なキャラクターからこの作品のテーマだと考えられる物が色々出てきます。
フルイチ=友情、憎しみ、自己嫌悪
ハル=愛情、恋愛
リュウゾウ=命、「考える」、生きる意味
フサ=親密感、コミュニケーション
ミドリ=過去、劣等感
伊舟=言葉、愛、存在意義
アーム=家族、親
天心様=「思考」
アクシバ=思い
クジレイカ=憎悪
ヤンゴ=差別、信頼
凍二郎=正義と悪
スカッキ=親、愛
サンノオバ=自己犠牲
ヒルケン皇帝=悲しみ、自己の存在意義、自己の存在の証明

これだけのキャラクターにこれだけの象徴がある作品はなかなか無いでしょう。確かに一度見ただけではこれだけの情報は処理できない。しかし、視点を変えて、複数回見ることでこの作品は面白くなっていきます。

次はシーンも考えていきたいと思います。
凍二郎とリュウゾウが慰霊碑で話合い、戦うシーンは個人的にかなり気に入っています。
あの場面ではリュウゾウが正義で凍二朗が悪と明白に示されていますが、話している対話の内容はかなり曖昧なものでした。
ヒトガタ兵器の開発を行い、多大な死者を出そうとしている凍二朗は悪だと彼自身が述べていますが、本当にそうでしょうか。
実際リュウゾウはその安直な思想を気休めと捉え、考え続けることを主張していました。
いや、なんか違うな。凍二朗自身が悪になることで事の顛末を簡単に終わらそうとした、その行為にリュウゾウは憤慨したのでしょうね。
要は善悪とは己を否定または肯定する為の道具ではなく、また己で判断できるものでも無いのでしょう。
客観的に、主観的に、道徳的に、功利的に、それら全てを含めて善悪が決まるのでしょう。だから人が行った行為を己で評価することが出来ない。しかし、その途方も無いプロセスに対し自分でリミットを作り諦めることは思考停止、すなわち死を意味する、とリュウゾウは言いたいのでしょう。

次はアクシバが最後に手紙をばら撒くシーンについて「考え」たいと思います。あの手紙は誰宛か。まぁ言わずもナキアミ宛でしょうが、「この世に届かない手紙は無い」というこのセリフの意味は。これは単に物質的な意味を指しているのではなく、人の意思そのものを指しているのではないでしょうか。手紙が落ちるシーンで描かれていたクジレイカはまさにその象徴。憎しみの感情を持っていたクジレイカは最終的にナキアミの愛情を理解した。この王道展開もアクシバのシーンと繋げるとストーリー全体が伝えたいことの一部だと分かる。

一つシーンを取ってもこの内容。他にもクジレイカとナキアミ、伊舟と雷魚、ナキアミと伊舟、フサとリュウゾウなど色々語りたい事で一杯です!

しかし、これ以上書いたところで皆さんが読んで下さるとも限りませんし(何分長いですからw)、それに今作品は「思考」がテーマ!私の意見などどうでも良いから作品を見て考えて下さい。

最後に人は私みたいな人間を過剰に考えすぎだと言いますが、私自身はまったくそうは思いませんw
そもそも社会学者の方々は我々オタクのことを「特定情報の過剰利用者」と呼びます。まぁ実際そうなんですが、いや、だからこそ「考える」ことが重要になるんではないでしょうか。
オタクでは無い人は「そんなこと考えてorそんなもの見て何が楽しいの?」と聞きますが、私は素直に「考える」ことが楽しいと応えます。
要するにこの作品はオタクである、アニメファンである自分に何故アニメが好きなのかを再認識させてくれる作品なんですね。

皆さんもこの作品に触れて「考えて」頂けたら嬉しいです^^
では、長い間お付き合いありがとうございました。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 52
ネタバレ

coke さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

「I have this vacancy in my heart」

先日やっと亡念のザムド見終わりました。最終回がとても感動できて号泣しまくりでした。今作はウェブアニメだということもあり、知名度が低いのは仕方ないと思うのですがこの名作を色んな人に是非視聴していただきたいです。

{netabare}ではさっそく、フルイチぇ・・・。この作品を見た方達はわかると思いますがアキユキは絶対に影とか光とかまったくそういう事を考えていなかっただろうに、フルイチはハルがアキユキに一途すぎて嫉妬で考えが歪んでしまったのかと思います。それ以前にただ単に昔の三人の関係に戻りたかったのかもしれませんね。でもそれができないからまた更に苦しんで、考えがもっと歪んでそれでもっと自分で首を絞めてる状況に陥ってしまったんじゃないかと。

更に、拒絶していたアキユキと同じように自分も「人間ではないもの」、つまり「ザムド」に変わってしまう恐怖もそれに耐えようとしてたフルイチを思うと心が痛みます。フルイチの最期を思い出すととてつもなく心が痛むのですが、彼の最期はある意味フルイチが最後の最後で自分らしさを取り戻せたのかな、と自分は勝手に解釈しています。

このアニメは何個も感動的なシーンがあるのですが、その中で私が挙げるのは、垣巣中佐とリュウゾウが慰霊碑で話し合うシーンですね。ここで改めてリュウゾウの魅力に気づかされました。リュウゾウの台詞で「お前をただの垣巣凍二郎に戻してやる」がとてもかっこよくて、この出来事のおかげで垣巣中佐は救われたのかなー、って。中佐はマザコンでかなりナルシストが入っていますが、物語が進むにつれて変わっていく彼を見るのは少々辛かったです。でも最終的に眠りから目覚めてスカッキと幸せになってくれればいいと思います。

個人的に今作品で一番気に入っているシーンは最終回ラスト周辺です。まず挙げられるのが、宛先不明便の手紙をアクシバとコバコとヒノキ丸が飛ばしたところとか、アームが大砲を撃ったシーンとか涙が止まりませんでした。

コバコが「世界中の皆に二人の声、届くよね」の台詞にアクシバが「当たり前だろ。届くに決まってんじゃねぇか」って答えた後にゴーグルをつけて、そこでちょうどED曲の歌詞が「I'll always miss you」が流れて即号泣。このくだりが個人的にすっごい好きで最終回見終わった後も何回もリピートしまくりました。あとアームの「お前はどっちに賭ける?」にヒノキ丸の答えが「咲く!咲き誇る」のやりとりでまた号泣です。アームの大砲とヒノキ丸の純粋さと言うのか、もう皆かっこいいです。

あと最後の最後でクジレイカは救われたと信じたいです。ヒノキ丸がなげた手紙で彼女が救われたんだろうと思いますし、多分アキユキがクジレイカにナキアミがどれ程クジレイカを気にかけていたか話した時点で多分彼女は今まで苦しんだものからもう救われたんだろうな、って思います。

あと少し不思議に思ったのが、この作品では妹という存在が結構可愛そうな心境を抱えていましたね。クジレイカは明らかにそうだし、ミドリもそれなりに抱えているものがあったと思います。

二人の育った環境は違いますが二人とも母親に愛されていなかったっと思い込んでいるというか、クジレイカのお母さんはアニメの方であまり繊細に説明はしていませんでしたがどミドリのお母さんは少なからずちゃんと愛していたと言うのにそれをミドリは見過ごしていたっていう。二人とも過去の後悔や姉への劣等感を抱えていましたが最後にナキアミのおかげで救われて本当に良かったです。

あと一番泣けるのが、ナキアミの優しさというのか、自分の幸せより他人の幸せを優先するところとか、それに反してヤンゴの台詞もリアクションもすごい泣けました。自分達のことを馬鹿にしたやつらとか、殴ったやつらが死んでナキアミが生きればよかった。彼のこの台詞はグサっと刺さりました。彼がどれ程ナキアミを慕っていたか。ナキアミがどれ程皆の幸せを願ったか。二人の思いを考えれば考える程号泣でした。

あ、あとヤンゴの成長期がすごくかっこいいです。しかも声入野自由さんです。スタッフナイスキャスティング。

話は戻りますが、イシュウの「言葉はいつも心に足りない」と言う台詞には毎回グサってきました。あとED曲が最終回で挿入歌としていれてくれたのがすっごいよくて、感動しまくりでした。更に、ちょうど曲が終わって「Bear with me」って歌詞の後にイシュウが泣き出したのがすっごい悲しくて、その歌詞の意味も簡単に解釈すると「be patient and go along with what I am doing」ですから雷魚の死をイシュウは否応無く受け入れないといけなくて。それでも生きてくれって雷魚のメッセージなんじゃないかな、って。

あらためて亡念のザムドのED「VACANCY」の歌詞調べたんですが、ザムド本編にすごく合ってて感動しました。「I have this vacancy in my heart… I don't know why I ever let you go」の部分ががすごくかっこいいです。

更に歌詞がすごく良くザムドのキャラたちを表現してると思います。ザンバニ号の皆からナキアミへの想いとか、ヤンゴからナキアミへの気持ちとか、ハルからアキユキの想いとか、雷魚とイシュウの関係とか。このパート「And I dream of the day that you'd come back home… And I hope that you know」を聞いてからもうこれはヤンゴからナキアミへ向けた歌詞としか思えなくなりましたね。ハルからアキユキへという事もありえると思いますが、アキユキは少なからず石から人間に戻れる可能性がありましたが、ナキアミは1000年もあの洞窟から出れないからヤンゴなりに、俺は絶対ナキアミがあそこから出てくるの待ってる、っていうヤンゴの決意でもあり、ナキアミが帰ってくるって信じてる気持ちなのかな、って。それをナキアミに知って欲しいって、ナキアミが出てくるのを待ってる人がいるっていうのをナキアミに知って欲しいのかな、って。

最後はやっぱりナキアミがまたあそこから出てきてくれればそれが最高のフィナーレになると思います。そしてヤンゴと会ってください。1000年と言わずヤンゴが生きている間に会ってそして末永く幸せに生きて!!皆幸せになってください!ナキアミも!!{/netabare}

長々とすみません。このアニメに出会えたことを心から感謝しています。ありがとうございました。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 9

86.0 12 変身で覚醒なアニメランキング12位
進撃の巨人 Season3(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (801)
4031人が棚に入れました
百年の長きに渡り人類と外の世界を隔ててきた壁。その壁の向こうには見たことのない世界が広がっているという。炎の水、氷の大地、砂の雪原……。本の中に書かれた言葉は、少年の探究心をかき立てるものばかりだった。やがて時が過ぎ、壁が巨人によって壊された現在、人類は一歩ずつ世界の真実へと近づこうとしている。巨人の正体は何なのか? 何故、壁の中に巨人が埋まっていたのか? 巨人化したエレン・イェーガーが持つ「座標」の力とは? そして、ヒストリア・レイスはこの世界の何を知るのか? エレンら104期兵を加え、新たな体制となったリヴァイ班。行動を開始した彼らの前に、最強最悪の敵が立ち塞がる。

声優・キャラクター
梶裕貴、石川由依、井上麻里奈、下野紘、小林ゆう、三上枝織、藤田咲、細谷佳正、橋詰知久、谷山紀章、嶋村侑、津田健次郎、朴璐美、小野大輔、神谷浩史、子安武人
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

リヴァイよ、今夜もありがとう

2018.10.17記


原作既読。


初見時TV版1期2期を観てません。3期放送に先立ち下記劇場版のTV放送をおさえた上で参戦しました。

・劇場版 前編〜紅蓮の弓矢〜 / 後編〜自由の翼〜
・劇場版 Season2〜覚醒の咆哮〜


そうですね。いつしか観ようTV版!(※注:その後視聴済)


そしてTV版のおさらい~wikiより~

・第1期:全25話 + OAD5話
・第2期:全12話

第3期は分割2クールのようでいったん1クールめ12話分のレビューとなります(2018年10月時点)。物語の表現上は“第38話~49話”の扱いとのこと。
放送局は天下のN○Kに移り、ほぼ全国同時放送となりました。人気作の続編として期待と不安入り混じる下馬評だったかと思います。


ぱっと見

 “内戦(仮)”


2期までに綴られたであろう巨人VS人類の構図が変わり、壁内の人間同士の争いに焦点を絞り物語が展開します。そしてこれまでの謎が次々と明かされていくことになり目が離せないです。
ニック司祭殺害に端を発し、{netabare}ウォール・マリア奪還作戦手前までと{/netabare}区切りのいいとこまでやって1クール終了です。
原作通りでもあるし、人間VS人間の萌芽は2期までに描かれていた(たぶん)ため驚きの展開というわけではなかったと思います。

冒頭述べたようにTV版未視聴なので、前期・前々期との比較はできませんが、市外戦闘の作画は凄まじかったと思います。
草原など奥行きのある背景でデカブツを相手にするよりも目まぐるしく絵が変わる市外戦は作品通じての見どころになりますね。

それと、全話通してリヴァイ兵長が出演します。録画した回を観る度に兵長の雄姿を拝めるのは眼福でした。さらにはリヴァイの生い立ち含めた過去話に踏み込むのでファン必須でしょう。


バトルもありながら政治重視の様相を呈する展開には、これまでと趣きが変わる分戸惑うかもしれませんが、原作がそうなのでほんとに好き好きということになるかと思います。
これまでOPを担当していたLinked HorizonからYOSHIKI&HYDE組にバトンタッチして、そこにN○K色を感じなくもない今日この頃ですが、結局のところOP画像のミカサの笑顔はいったいいつ拝めるのだろうと願いつつ、人間同士の抗争(正確には権力闘争)に突っ込んでいく3期前半パートとなりました。

{netabare}49話でミカサが「これが終わったらあの頃のように…」的なことをつぶやきます。ほんとそうですね。{/netabare}


2019年4月再開予定の放映も視聴予定のため、そちら含めて完走したらあらためてレビューも纏めたいと思います。いったん「観終わった」にしときます。



【閑話休題】藤井聡教授の見立て
今から7~8年前くらいだったでしょうか。氏のインタビュー映像かなんかで、氏の息子の薦めで漫画版を読んだ時の印象について言及があり、それがなかなか面白かったので紹介しておきます。
ちなみに私が原作を手に取ったのはこの藤井教授に触発されたのがきっかけ。。
※アニメ関係ないので畳みます

{netabare}曰く、この壁の中の人類ってまんま今の日本人のこと指してんじゃん、と。

『壁の中なら安全』壁は未来永劫自分たちを守ってくれると固く信じている
『壁の外は知りません』外界の動向をきちんとウォッチすることを放棄
『上記2つを破るものは制裁』現状維持しようしようと躍起になる勢力がある

こんな主旨だったかと思います。
上記3点はすなわち“欺瞞”ということで、いったん壁破られたらどうなん?を描いたのがアニメ1期ということになります。いましたね、昼から飲んだくれてる憲兵団が。そして既得権力として上記3つを堅持しようとする王政府(偽)が。そして壁破られて右往左往する人類が。

劇中では、外の世界に興味津々のアルミンと触発されたエレン。ならびに外を知らずして人類に未来無し!の調査兵団、という組み合わせでした。
外の世界を知り、その上でしっかりと準備し、外敵が来たら駆逐する、といった当たり前のことを作品を通じて訴えており、そこが琴線に触れたんじゃないか、との氏の見立てです。

だからヒットしたかどうかというのは違うと思いますがね。{/netabare}

{netabare}で、今回は内戦(仮)です。巨人には元々人類だったやつもいるよ、からの3期の展開です。
物語として、巨人VS人類から人間VS人間にシフトして戸惑う部分も多いかもしれない本作ですが、一般論として、外敵と対峙する際に内なる敵を抱えたままだとほぼ勝利を収めることは難しいのが世の常。
そんな事情があったかどうかは露ぞ知らぬところではあるものの、壁の中での争いに物語がシフトしたのはある意味当然なのかもしれません。{/netabare}



視聴時期:2018年7月~9月 地上波リアタイ

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2019.04.09追記

その後、TV版1期2期を視聴済。劇場版のみでもすんなり入れたのは事実なのですが、もう一度3期前半をおさらいしてみると、ライナーのくだりとかTV版を抑えておいたほうが良いように思えました。少しばかり後悔してます。

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2020.01.31
《配点を修正》+0.1



2018.10.17 初稿
2019.04.09 追記
2020.01.31 配点修正
2022.02.27 修正

投稿 : 2024/11/23
♥ : 64

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

選択できるから自由なのだ

進撃の巨人の3期。
あらすじはネタバレになるため、あにこれのものにおまかせします。

クオリティの高さにびっくり仰天した1期。
それ以来、安定のクオリティを保っています。


今回は、人間と巨人の直接的な戦いは控えめです。

壁内はどのような成り立ちなのか。
巨人とは何か。
そして渦巻く陰謀や策略。

人と人とのやり取りが多いです。
迫力のあるジェットコースターアクションアニメとして見ている人にとっては退屈でしょう。

逆に、世界観や謎に重きを置いている人にとっては、わくわくする内容だと思います。


この作品の優れている点は、話の繋がりの巧みさです。

常にふたつ以上のシナリオが並行して進行しています。
ひとつのシナリオが解決しても、話に空白ができることがありません。

A----------->B----------->C----------->D

という直列つなぎのストーリーではなく、

A--------+
       |
   B------+----+
   |        |
   |   C---------+----+
   |             |
D-----+--------------------+

というように、どこが解決しても、未解決な部分が残る構成になっています。

そのため、「いいところで切って話を繋ぐ」という、
俗にいう「クリフハンガー」に頼らずに話が展開できます。


気になったのは、キャラクターに役割を負わせすぎな点です。
モブだと思ってた登場人物が「実は○○だった」というパターンがあまりに多いです。

程よい量なら「ここまで考えていたのか!」となります。
しかし、量が量だけに「ちょっと偶然が重なりすぎじゃね?」と感じる部分もありました。


テーマは「選択」。
誰しもが選択を迫られ、正しいかどうかもわからないまま責任を負うことになります。
しかし、選択できるこその自由です。

「マブラヴオルタネイティヴ」というゲームがあります。
これは作者が強く影響を受けたと言っている作品です。
「Alternative」は「選択肢」「二者択一」はといった意味。
それが「選択」というテーマのヒントになったのかもしれません。

もしかしたら、多くの選択が話を作り上げるという意味で、
1本道に感じさせないような工夫をしているのかも。

ストーリーだけではなく、テーマをしっかり決めているのはとても良いと思います。



原作では文字情報が多くごちゃごちゃした印象がありました。
しかし、アニメでは内容がすんなり入ってきました。
原作どおりですが、見せ方がうまいのだと思います。

この先さらに複雑になりますが、続きのアニメ化にも期待が持てそうです。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 49

えりりん908 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

最終回(#49)、凄いエンディングでビックリしました!!!

4月に再開するpart2の♯50が、
ものすごく、待ち遠しかったんです!!!

でもその前に、NHK総合で4夜連続で振り返り再放送、
やってくれたの、凄く嬉しかった(≧▽≦)

不謹慎な話で恐縮なんですけど、#45が、災害時のL字型画面だったので、
フルスクリーンで見たかったから、大歓迎でした(*≧∀≦*)!!

さあ準備は万端。
今度はどんな展開で驚かせてくれるのか、
ドキドキです(○_○)!!

投稿 : 2024/11/23
♥ : 22

61.4 13 変身で覚醒なアニメランキング13位
幻影ヲ駆ケル太陽(TVアニメ動画)

2013年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (479)
2508人が棚に入れました
占い師だった亡き母に憧れ
タロットカードに夢中な日々をおくる太陽あかり、12歳

伯父夫婦と従姉妹の4人で暮らす平穏な日常に、それはゆっくりと忍び寄る

ある夜、就寝中のあかりを魔物が襲う
苦しみもがく中、タロットカードが宙に舞い、あかりは異空間に入り込む

手に握られた剣
煌煌と輝く太陽のタロットカード
その瞬間、世界が真っ白になり……

……覚醒したあかりが連れて来られたのは、
セフィロ・フィオーレというタロット使いたちの育成機関だった

隊長のエティアと副長のアリエル率いる部隊で特訓を受けることになったあかりは、
新人部隊の仲間たち、せいら、ぎんか、るなの4人のチームで活動を開始することに

激しい闘いの日々の中で、
少女たちは戸惑いながらも、自分の運命と向き合っていくが……

声優・キャラクター
門脇舞以、喜多村英梨、徳井青空、巽悠衣子、遠藤綾、井上喜久子、青木瑠璃子、東山奈央、種﨑敦美、堀井茶渡、井澤詩織、佐倉綾音、久川綾、内野真生、高橋未奈美、近藤浩徳

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

逃げられない運命を背負った少女たちが繰り返す永い永い闘いの物語です・・・

この物語は、長崎県をモデルにした架空の街である「長瀧」が舞台となっています。
そして、この物語の主人公はタロット占いの大好きな12歳の太陽あかりちゃんです。
彼女は、幼い頃に母を亡くした以降、長瀧の親戚に引き取られ、アルバイトとしてタロット占いをやっていました。彼女のタロット好きは母譲りで良く当たると評判だったのですが・・・

そんなある日、親戚の家で同居している従姉妹が、突然魔物のような姿に変わってしまい・・・あかりちゃんに襲いかかってきたのでした^^;
そして絶体絶命のピンチを迎えた時・・・彼女は「エレメンタル・タロット」の使い手として覚醒するのです。

この物語の世界には、2つのタロットが存在しています。
まず一つは、罪なき人間の魂を食らい、それを糧として不幸を引き起こす「ディアボロス・タロット」、
もう一つは、ディアボロスタロットに対抗できる自然の力を根源とした「エレメンタル・タロット」です。
そして、この覚醒によりあかりちゃんはこれまでの生活が一変し・・・物語が動き始めます^^

個性的で印象に残るキャラデザと、戦闘時における独特の世界観を持った背景が特徴的な作品です。
デザイナーを調べてみると、友岡 新平さん・・・これまでキャラデザよりも作画や原画・・・月詠、なのはシリーズ、セキレイ、アスラクライン、DOGDAYSなど幅広い作品を数多く手掛けてこられたようです(wikiより)。

個人差はありますが、ある日突然エレメンタル・タロットの使い手として覚醒し・・・一同に集められ・・・ディアボロス・タロットを有するダエモニアと闘って下さい・・・
と言われ、二つ返事で「はい、分かりました」とはとても言えません^^;
加えて、即席で作ったチームではチームワークも連携も上手くいまず、新参者であるあかりちゃんは逆に仲間の足を引っ張ってしまいます・・・

ダエモニアとの闘いは辛く厳しい闘いの連続なのですが、あかりちゃんは常に誰にでも分け隔ての無い優しさで接する事から、チームの中のギクシャクした感じが和らいでいき・・・徐々に友情に発展していく様がしっかりと描かれているので、あかりちゃんを中心とした4人の仲間の言動には注目です^^

でも、この作品はこれだけじゃありません・・・予想もできないような展開で2転、3転と物語が大きく揺れ動きます。

凄く悲しくて・・・
誰もエレメンタル・タロット使いになりたくてなった訳じゃないのに・・・
皮肉過ぎる運命が彼女達を待ち受けていました。
それでも、彼女達は「自分のやらなきゃいけない事だから・・・」とその運命に身を投じるのです。
これには思わず貰い泣きしてしまいました^^;

そして、終盤・・・4人にとって最大のピンチが訪れるのですが、友情が発展した彼女達の絆をしっかり見ることができました^^

オープニングはLiSAさんの「träumerei」
エンディングは岡本菜摘さんの「-Mirage-」
どちらも有名な曲だと思います・・・特にLiSAさんの「träumerei」は、今期のオープニングソングの中で5本の指に入る程大好きな曲です^^

この作品は1クール13話で終幕しましたが、物語としては未だ途中です。
作品の途中で出て来る偉そうな方や、ディアボロス・タロット使いの目的など、まだまだ分からない事だらけです。
原作は、まだ連載中のようなので続編が出るのを楽しみにしています♪

投稿 : 2024/11/23
♥ : 21
ネタバレ

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

もっと陰鬱な話だとばかり思ってたもんで

ちょっとだけ点数上方修正します。
ただですね、私はバンダイチャンネルで見たんですが動画1話当たりの単価が多作に比べて高いのはプンプンでしたw
///////////////////////////////////////////////////
心の闇からダエモニア化してしまう人々をウンザリする位ネットリと描いて、その殲滅の過程で病んでいくヒロイン達の話かなと思ってたんすよね。んで戦う目的すら見失って自暴自棄になった挙句「太陽がまぶしかったから」で締めるのかなとw
まぁそれにしてはバッドENDでは無い様子だし、どんなんだろうと思ってはいたんですが。
そこまで嫌~なお話ではないんで、とんでもねぇ鬱作品と思って敬遠してる方がいるならそんなに心配しなくてもいいかなと。
まぁ基本暗くて爽快感も無いですけど(汗)

 個人的にはお涙頂戴な作りにはホイホイ乗っかれる方なので、ダエモニアになってしまうプロセスが薄味かなと。序盤は被害者を一人/話のペースでしたから尺の問題ではない気はしますが・・・
かと言って序盤から少しずつ展開が進む訳でも無く、終盤にバタバタっとしちゃうトコがイマイチな気はしました。
あかりが事態に巻き込まれ何をすべきか迷った末に選択すると言う部分はスムーズにいってた気はするんで、展開もモちっといい配分出来なかったのかなと。

 それとプロットとしては私の大好物の路線なんですが、{netabare}
本作の敵であるケルブレムが”種としての進化を目的としてダエモニアと人の混血であるあかりと交配を目的としている”って部分がなんとなくスケールが小さいような(汗){/netabare}
いや、目的としてはアリな気はするんですけどね。
ホントの終盤で明かされるからケルブレムが何故それを目的としてるのかが殆ど表現されずイマイチに感じちゃうのか、或は類似他作品と比較しちゃうからなのか。
そんな風に思ったのは私だけですね。そう思う事にします。
”例の白い猫みたいな鬼畜なアレ”とか”四国以外全部敵”とかそういう作品をしつこく見過ぎなんですかね、私(滝汗)

 地味でウケは悪そうですがあかりと言うヒロインは好きだし、”何もしてあげられないけどもその無念の気持ちだけは聞いてあげた上で引導を渡す”という部分も切ないですが好きなんで、ケチつけてる割には好きな作品です。
音楽面も悪くないですし、総合ランキングの低さ程悪い作品じゃないと思います。
どうしてもまどマギと比較されちゃう作品ですから、分が悪かったのも事実なんでしょね。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 16
ネタバレ

ezo さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

鬱々してるねぇ・・・ けど面白かったよ

作画で軽蔑して観てなかったのですがなんだか面白そうだったので1話を観たらハマって
一日で一気に11話まで観てしまいました(笑)

作画も見続ければ慣れたのであまり問題なかったです。

雰囲気はまどマギとか、夢喰いメリーっぽいかな?

どことなく暗い感じがちょっと似ている気がします。

ただこれらに比べて明らかにダークな部分が多いです

しかし11話では{netabare} あかりがダエモニアとタロット使いのハーフということや、どこかでぎんががまだ戦っているような描写などがあり{/netabare}ちょっとだけ希望が見えた気がする。

ただ安易に円満で終わるとは思えない・・・てか後2話で終わるのか?

9月30日更新(最終話まで視聴)

・・・と思ったら安易に円満で終わりましたね(笑)まぁ王道な感じで悪くはなかったけどちょっと消化不良な感じはあるかな・・・

続編やりそうな雰囲気で終わったけど果たしてあるのか?アニメって売れないと2期は厳しいんだよな・・・

個人的には面白いと思えた作品だったから2期やってほしいけど・・・

投稿 : 2024/11/23
♥ : 6

58.6 14 変身で覚醒なアニメランキング14位
ノブナガン(TVアニメ動画)

2014年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (358)
1888人が棚に入れました
2013年。 修学旅行で台湾に訪れていた女子高生「小椋しお」は、突如出現した怪獣「進化侵略体」に襲撃を受ける。軍隊も歯が立たない中、そこに現れた謎の男たち。彼 らは超国家機関「DOGOO」のエージェントで、偉人の魂を受け継ぎその力で戦う「E遺伝子(ジーン)ホルダー」だった。そして友人の危機に、しおの「偉 人の魂」も覚醒するのだった...

声優・キャラクター
武藤志織、鈴木達央、島﨑信長、浅川悠、石田彰、上坂すみれ、斎藤千和、保村真、津田健次郎、田村睦心、村瀬歩、井上遥乃、さとうあい、遊佐浩二、渡辺明乃、飛田展男

gagaga123 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

バトルアニメの娯楽傑作!

ノブナガンはアニメの教科書です。

低予算でもすばらしい原作とアニメ制作スタッフの創意工夫・頑張りによって傑作になった作品だと思います。

具体的に
1~3話の日常~戦闘~友情・決意~特訓の流れは、主人公のひととなり・世界観・キャラの立ち位置を提示し、各パートも楽しめて、導入としてお手本になる出来です。

4~10話では、進化侵略体との戦いを軸としつつ、主人公の成長、友情、仲間との協力・関係、(敵・味方)組織についても描き物語をより強化し、クライマックスに向けてのお膳立ては整っています。

10~13話でのストーンフォレスト作戦は、アニメ史上に残る戦闘だと思います。主人公を中心に各キャラの能力をフルに生かし連携・協力し、一般兵器にも活躍の場を与え、想像の上を行く作戦をチームで実行し、意外性もありハラハラドキドキで興奮は最高潮です。

こんなにも気持ちのいい洗練された作戦・戦闘は記憶にないです。
すべてのアニメの戦闘は、この作戦を基準・お手本にして作っていくべきです。

そう思う理由は原作の力でもあるのですが、

・凝った設定、ひねりが効いて飽きさせない戦闘、キャラの行動原理や活躍の理由がしっかり描かれている点
・各キャラのできることと、できないことがはっきりしており、役割分担があり組織で戦っている点
・敵である進化侵略体もシンプルそうで意外に賢く戦略を持っており、短時間でありえない進化をし、得体の知れない恐ろしさを十二分に発揮し魅力がある点

です。

それと積み重ねられた細かい真実と大胆な嘘もこの作品のよさです。

勝利に説得力が乏しいことが多い現在のバトルアニメに一石を投じる作品です。
勝利には納得感のある理由が必要です!

また、新人声優の武藤志織さんを主人公・小椋しお役に抜擢したのもよかったです。
新人声優とそれを支える実力派声優の配置とアニメでのDOGOOの新人・小椋しおと仲間達の構図及び武藤志織の成長と小椋しおの成長が見事にリンクし、他ではなかなか味わえない感慨に浸れます。

そしてなにより全13話できれいに締めた点も高評価です。

私の結論としてノブナガンは血沸き肉踊る快作で、アニメ史に残すべき名作だと思います。
さらに言えば、小学校4年生~6年生の男の子すべてに見せるべき作品です。昔、そうだった人にも見てほしいです。

PS 惜しむらくは低予算ということです。演出で補いながら作画も頑張っていたと思いますが、もう少しリッチな絵作りになっていれば、より魅力的な作品になっていたと思います。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 13
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

隠れた良作。低予算でも工夫次第で面白くなるお手本アニメ

[文量→小盛り・内容→感想系]

【総括】
レビュタイ通りですが、これはなかなかの掘り出し物。バトルものですが、しっかりとした工夫が見られます。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
能力系のバトルものは、各キャラに「出来ることと出来ないこと」があって、そういうの能力系同士をどう組み合わせるかというところに見処があると思うんだけど、そこがしっかりやられているんですよね。

小椋しお のキャラも良かったし、通常兵器がちゃんと活躍してくれるのが良かった。B級感が心地よい作品でした♪
{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 8

にゃっき♪ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

best is cheapest

史実にある人物をモチーフにした作品はたくさんありますが、アニメの世界では織田信長は一番人気かもしれません。

女子高生なのに何故かおっさんの遺伝子が覚醒した主人公の小椋しお(おぐらしお)が、ノブナガンという狙撃銃を武器にDOGOOという組織に参加して、通常の兵器では歯が立たない宇宙生物である進化侵略体と戦う異能バトル作品です。
敵の進化侵略体はその名のとおり、戦闘から学習してマッハで進化を続け、どんどん姿形を変えていく得体のしれない相手で、不気味な恐怖感を感じさせてくれる、よく練られた設定だと思います。

DOGOOの他のメンバーもそれぞれ偉人の遺伝子の継承者なわけですが、元ネタの偉人のチョイスがかなりマニアックで、知ってる必要がないというより、知っているとかえって個々の能力に困惑するような気がしないでもありません。
地味で渋い能力者たちが多いのが興味深く、力で押し切るような爽快感はありませんが、ものを重くする能力を、銃の反動を抑え命中率を上げるのに使うなど、勝つために考え、協力して作戦勝ちをおさめるような戦い方は、王道ではありますが、とても魅力的に感じられました。
運よく勝つシナリオを作るのは簡単ですが、やり方をひとつ間違えたら勝てなかったようなパワーバランスの匙加減が絶妙な作品には滅多に出会えるものではありません。
もちろん圧倒的な力の差を見せつける作品には違った魅力がありますが、溢れかえっているインフレ状態の能力を持て余すような異能バトル作品群には、ぜひ見習って欲しい出来栄えだったと思います。

作画についてはB級作品特有の臭いが漂う、低予算である事がまるわかりのチープな作品なのですが、見せる場所と手を抜く場所をちゃんと心得ていて、視聴しているうちに、狙っているとしか思えない野暮ったく垢抜けないネーミングさえも心地よく感じてる自分がおりました。

何の期待もなしに見始めた私は、主人公の成長に伴って白熱するバトルにいつも間にか夢中になってしまい、綺麗に1クールで終わってしまったのが残念に思えるような完成度の高い作品だったと思います。
目立たない場所にまでオカネをかけた、こだわりの作品が素晴らしいのは当然の事ですが、オカネをかけなくてもそれなりに楽しめる作品があることを、ぜひその目で確かめてください。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 26

71.0 15 変身で覚醒なアニメランキング15位
美少女戦士セーラームーン(TVアニメ動画)

1992年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (266)
1567人が棚に入れました
『美少女戦士セーラームーン』は、1992年の放送開始後、爆発的な人気を誇り社会現象にまでなった、武内直子原作によるファンタジーアクションアニメの第1シリーズ。【ストーリー】東京の麻布十番街(作中では東京の十番町、中学名は十番中学校)を舞台に、平凡だった中学2年生(初期シリーズ)の月野うさぎが黒猫ルナと出会い、セーラームーンに変身し、仲間たちと共に街を襲う悪者(妖魔、ダイモーンなど多数)を倒して行く。

声優・キャラクター
三石琴乃、久川綾、富沢美智恵、篠原恵美、深見梨加、潘恵子、高戸靖広、古谷徹、小野坂昌也、柿沼紫乃、真地勇志、高木早苗、川島千代子

お茶 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

Cawaii!

以前TVかネットでイタリアの女子達がセラムンのコスが流行っているのを思い出したのでレビュー。

セーラームーンって魔法少女バトルを確立させたと同時に必殺技や、太陽系を属性にし明確なキャラ分けと、意図的なヒロインの複数化した雛形アニメなのでしょうか。

本作は従来男子の土俵だったバトルと、女子の憧れだった魔法美少女を上手く融合させてヒットしたんですかね。ただ、引っかかるのは女子の気持ちは分かりかねますが、戦う女子に憧れを見出す姿とかって男子の妄想でもあったりして、男子も隠れながら観ていた気がします。

もう死語なのかも知れませんがCawaiiは独自の言語として、外国では扱われているし、外国からするとかわいいは女性に対して失礼な言葉を持つ側面もあって、男性に対してかわいいと日本で言う意味と同じような意味合いで解釈される側面も持つ。

セーラームーンの世界の敵は、見るからに大人の女性でしかも半裸wそこにまだ未熟な美少女達が戦う構図がCawaiiを再現している。敵は蛇などの隠喩的エロ要素を持ち、逆にセラムン戦士達の未熟なかわいさを映しているように感じる。またタキシード仮面がピンチで登場するのも一つのかわいさの表れである気もする。やはり男に守ってもらうという構図は、彼女達がいかに強かろうと、その時は脆弱な乙女に戻る。

この脆弱さこそが、儚げでロマンティックで、懐かしくもすぐ手に届くようで届かない。凡庸だからこその親密性と、脆弱だからこその神秘性がCawaiiと勝手に感じております。ただ、そう考えるとかわいいと言われて嫌な気持ちも分からなくはないと思ったりもします。

日本ならではの感覚の言葉で無常を「もののあはれ」と表現したり、「いき」とか「わびさび」とか「うまみ」何て言う抽象的な言葉の一つとして「かわいい」が定着してきたのかもしれません。何でも枕草子が「かわゆし」と表現した言葉が源流のようですし。

ちなみに自分は何故かセーラーウラヌスが好きだったんですよね。ボーイッシュなのに乙女なところがギャップっていうんですかねwよく分からんレビューになってしまいましたが日本に生まれてヒャッハーーー最高だぜprpr

投稿 : 2024/11/23
♥ : 38

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

今みたらまぁきたない画なんすけど・・

当時は演出がかっこよくってみんなハマってましたね。
Rまではおもしろかったかな・・原作も読んでた。
男子は結局誰派かの派閥闘争なわけで。物語では感動もしないし泣きもしない。女子はなぜないてるんだと。。。ただかっこいいと思うだけ。
当時小学生だったわたくし、初代からの生粋の亜美ちゃん派だった。今思うとバカじゃないかと・・マイノリティでしたね。
ガキってだいたいは、うさぎ、レイ後半で美奈子なんだけど。
もちろん大友では亜美ちゃんがぶっちぎりでしたが最初はそうでもなかったすよね。そもそも打ち切りの危険があった作品ですし。そういえば大友て久川さんが名付け親でしたね。いろんな意味で偉大な作品

たまに聞かれたりするが、リメイクしたら儲からない?てかオトナ向けのグッズなくない? 
それは・・・『子供はどうしたらできるの』ってくらい答えづらい質問だよ。。。。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 16

はんぺん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

懐かしい・・・

結構最近、懐かしくなって見直しました(笑)

今はプリキュアとかが人気ですけど、やっぱり楽しかったです。面白いっていうより楽しいです!

セーラー戦士ってすごい発育良いけど実は中学生だったんですもんね。そこからびっくり(笑)
プリキュアの絵柄も、もう少し大人っぽかったらはまれそうな気がするんだけどなあ…。

セーラームーンは悪役がかっこいい人ばっかりです。特にネフライトが大好きです。あとは緑川光さんとかもイケメンの悪役で出てきます(笑)

同じような話の繰り返しもありますが、基本的にどの回も楽しいし、話の終盤は純粋に感動できるので昔見た人とかは見直してみるのも楽しいかもしれないです!

投稿 : 2024/11/23
♥ : 5

65.9 16 変身で覚醒なアニメランキング16位
装神少女まとい(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (276)
1163人が棚に入れました
西暦2016年――。釜谷市にある「天万神社」で、巫女のアルバイトをしていた中学2年生、皇(すめらぎ)まとい。幼少の頃に母と生き別れになった彼女は、父方の祖父母の家に長年預けられており、三ヶ月前からようやく父である伸吾とふたりで暮らし始めた。そんな境遇からか、まといは平凡で穏やかな日常に憧れていた。

まといの親友で、バイト仲間である草薙(くさなぎ)ゆまは、「天神社」の神主一族に生まれた次期巫女候補であった。彼女は、一族が悪霊を払うための「退魔行」を先祖代々行っていたことを知り、まといを誘って「退魔行」にまつわる儀式「神懸りの儀」にチャレンジしようとする。

学校が終わり、いつものように神社へと向かったふたりであったが、そこで荒らされた境内と、傷つき倒れたゆまの両親に遭遇する。さらに、刑事である伸吾が捜査を行っていた怪事件の重要参考人で、どこか正気でない雰囲気を纏った男の姿もあった。暴れる男を抑えようと、ゆまは咄嗟に「神懸りの儀」を執り行ったのだが、異変が生じたのはゆまの方ではなく――。

平凡で普通の生活を求めていた少女に与えられたのは、神を纏って悪霊を払う能力!? 皇まとい、誰にも邪魔されない穏やかな日々を取り戻すため、退魔活動(タイカツ)に励みます!

声優・キャラクター
諏訪彩花、大空直美、戸松遥、東地宏樹、川澄綾子、檜山修之、阿部敦

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

装神→全裸じゃもう服がないよ。服を買いに行く時に着る服も無い。

2016年放送のテレビアニメ 全12話 ほかにOVAあり

監督 迫井政行 構成脚本 黒田洋介 キャラデザ 戸田麻衣
制作 WHITE FOX

新興会社でありながら矢継ぎ早に名作を生みだしたWHITE FOXの初の完全オリジナル作品。
ゼロから始める異世界生活に続く形で放送され、まさに絶好調の時期です。

神奈川県内にある架空の市を舞台に描かれる和風魔法少女アニメ。

皇まとい CV諏訪彩花 中学2年生の少女 父と二人暮らし 巫女のバイト
草薙ゆま CV大空直美 中学1年生の少女 天万神社の娘 まといのいとこ
クラルス・トニトルス CV戸松遥 15歳の少女 ファティマに所属

えーこれも全裸系魔法少女アニメです。
巫女風魔法少女に変身すると、着ていた服は消滅して元の姿に戻ると全裸という設定。
なので、主人公まといは嫌がっているのですが、後半は少し慣れてきます。
「魔法少女なんてもういいですから」と違って目的があると慣れるし工夫も考えるのです。

オリジナルなのできれいに完結していますから安心して見れます。
3人の魔法少女はもちろん、他キャラも非常に魅力的でレベルの高い魔法少女アニメです。
巫女服の退魔少女という設定もありがちですが、可愛くてかっこいいし面白いです。
戦闘シーンは今一つ印象に残りませんが全裸シーンでカバーしてるんでしょうね。

ただ、ストーリーはひねりがなく一直線で驚くような場面はありません。
分かりやすいと感じるか、つまらないと感じるかは体調次第かもしれないですね。
テーマとなる家族愛ですが、いまひとつ表現しきれていないような気がします。

最後のほうはともかく全体的にコメディ系が前面に出ていて、
コメディとしてみれば笑えるシーンも多く、満足できる作品でしょう。
実際、コメディアニメのラストに急展開を入れただけという見方のほうがいいような気がします。

大風呂敷を広げたように見せかけた適当魔法少女コメディアニメとしてなら文句なしに楽しめる良作です。
服が無くなってもみんなのために装神し続けるまといになんかいじらしさを感じて・・・

おそらく原作の中心人物であろう黒田洋介さんのベテランの味が最大の見どころかと思います。

もちろん、三人の退魔少女は可愛くて面白いので軽い気持ちで見れる作品かと思いました。
ランキング低すぎと思いましたが、レンタルしにくく(人気あるのか?)
ほかに見る方法があまりないのが原因かもしれません。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 32
ネタバレ

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

実は・・・・毎週楽しみました

キャラクターからして今でも観るジャンルではありませんが、
つい1話観たらなかなか面白く視聴できました。
親子の関係と友情の話。3人のヒロインで話が進みまして毎回ちゃんと物語してました。
特に6話の装神少女ゆまちんはおもしろかった!

7話はサービス水着回でしたが、他の回の方が刺激(サービス)が強いですね。不思議。

最終回まで観終わりました。
正直、もう一話あったらなぁ・・・
{netabare} 24次元の厳しさを知りたかった。
そしてお母さんと一緒に敵を倒して大団円して欲しかった。
(母親の愛情は無敵です)みたいな!
普通が良いといっても退魔少女の非日常が続いてゆくところは
本アニメの一貫性のある楽しい一場面です。{/netabare}

まとい、ゆまちん、クラリス3人の友情を通して最後まで楽しい物語してました。

この類OVAが面白そうですよね。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 50

星々 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

お約束のブラッシュアップ

さすが良作ばっかのホワイトフォックス。
どこか昭和アニメなノリなのにいわゆるアニメのお約束がきちんと今時にブラッシュアップされていて面白い。マジ物のOP乗っ取りは、まといが初めてではなかろうか。てきとーさ、緩さの加減が絶妙だった。

ただ普通を願った主人公のまとい
イケイケな友達想いのゆまちん
辛い過去を持った情の深いクラルス

1クールの中できちんと見せ場ができてました。最終話のクラルスかっこよかったな。

個人的に制作の脚本のギャグが俺に合っていた。
最終話のオチも好きです。

後BGMがいいね
早くサントラ発売しないかな。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 12

61.7 17 変身で覚醒なアニメランキング17位
緋色の欠片 第二章(TVアニメ動画)

2012年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (204)
1145人が棚に入れました
玉依姫の覚醒により、珠紀は守護者とともに、鬼斬丸を封印したはずだった。
しかし、拓磨の身体は、鬼の血に蝕まれ始め、身体に異変が起きていく。
「運命から逃れられないのか…」守護者たちの結束が乱れはじめる。
国の機関、典薬寮に属する芦屋と、静紀・美鶴の思惑が絡み合い、ロゴスも再び動き出す。
鬼斬丸の完全な封印のために、翻弄されていく珠紀の運命は…。

声優・キャラクター
三宅麻理恵、杉田智和、岡野浩介、浪川大輔、平川大輔、下和田ヒロキ、野宮一範、久保田民絵、藍川千尋、三森すずこ、永野善一、山口立花子、磯村知美、安元洋貴、川原慶久、上田燿司、大原さやか
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

やっとスッキリしましたね~

世界を破滅に導く力を封印している鬼切丸という妖刀を管理する玉依姫(春日 珠紀)、それを守護する特殊な能力を持った5人の守護者(鬼崎 拓磨ほか)とその力を奪おうとする組織(ロゴス)などが織り成す、恋愛ファンタジーの二章です。

1話目は第一章のおさらい、実質始まったのは2話目からです。

物語は核心部分に迫って行きます。

これは第一章から思った事ですが、圧倒的に能力の差があって敵対する組織に勝てません。というか一方的に負けてる印象です。

勝つ為に修行するとかそういったシーンもないですし、珠紀が玉依姫として覚醒しないと強くならないような感じですが、これがまたなかなか覚醒しないですねw

{netabare}
色々な展開を経て観て思ったのが、

結局一番の敵は、ロゴスでも何でもなく、珠紀のおばあちゃんだったのですね。

おばあちゃんは、珠紀に対して最初から敵対心があるように思えました。

終盤までずーと違和感あった謎が解けました。
{/netabare}

第一章でモヤモヤしていたものが、スッキリした感じです。

最終決戦は凄く迫力があって、カメラワークも凝ってました。

作画は綺麗です。特に紅葉の風景がすごく素敵ですね。

OPの曲も第一章に続き同じ方が歌っております。こちらも曲も作画も綺麗です。

王道的な内容ですが第一章・第二章と観て、最後は観て良かったと思う作品でした。

続けて観ることをオススメします^^

でも、第一章からあった最後の語りかけるシーンは健在です。
私は苦手でしたが、全部観てしまいましたw

投稿 : 2024/11/23
♥ : 16

にゃんちゃこ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

とても切なく美しいシーンが忘れられません!

第二章は、玉紀と拓磨が、
お互いを深く思い合う心を描くシーンが、
とても素敵でした!
切なく美しく、ジーンときて、もう繰り返し観ちゃいました!
挿入歌がとても合ってましたね〜♪

夕日の光と紅葉(もみじ)の濃い赤が
鮮やかに混じりあった光景の中の2人、
この素敵な色こそが緋色と言うものなのでしょうね〜!

もう〜こう言うシーンはたまりません!(*☻-☻*)

あと玉紀が完全に覚醒するシーンもとても素敵で、
これも大好きなシーンです(^^)

ハッピーエンドSTORYなのがとても嬉しいです!
大好きな作品になりました。*\(^o^)/*

投稿 : 2024/11/23
♥ : 2

73.7 18 変身で覚醒なアニメランキング18位
プロメア(アニメ映画)

2019年5月24日
★★★★☆ 3.8 (219)
1065人が棚に入れました
世界大炎上――。全世界の半分が焼失したその未曽有の事態の引き金となったのは、突然変異で誕生した炎を操る人種<バーニッシュ>の出現だった。あれから30年―― 攻撃的な一部の面々が<マッドバーニッシュ>を名乗り、再び世界に襲いかかる。対バーニッシュ用の高機動救命消防隊<バーニングレスキュー>の燃える火消し魂を持つ新人隊員・ガロと<マッドバーニッシュ>のリーダー・リオ。熱き魂がぶつかりあう、二人の戦いの結末は ――。

声優・キャラクター
松山ケンイチ、早乙女太一、堺雅人、佐倉綾音、吉野裕行、稲田徹、新谷真弓、小山力也、小清水亜美、楠大典、檜山修之、小西克幸

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

Trails_fire_You_always_knew♪They_would_carry_me_on_They'd_lead_me_to_you♪

『天元突破グレンラガン』や『キルラキル』を手掛けた今石洋之監督と中島かずき脚本のタッグで描く劇場用長篇オリジナルアニメ
キャラデザはコヤマシゲト、音楽は澤野弘之、制作はTRIGGER
主要キャストに松山ケンイチ、早乙女太一、堺雅人ら劇団☆新感線の経験者
その脇を固めるのは主に『キルラキル』に出演した本職の声優陣です


「バーニッシュフレア」と呼ばれる炎を操る新人類「バーニッシュ」が突然変異として出現した近未来
バーニッシュを危険視し、弾圧する人々とそれに反発したバーニッシュが衝突したことで引き起こされた未曾有の大災害、「世界同時大炎上」によって人類の半数が消失してから30年が経過
世界は一時的な平穏を得たかのように見えていた…
炎上テロを引き起こすバーニッシュの過激派「マッドバーニッシュ」に対抗すべく結成された高機動救命消防隊「バーニングレスキュー」の若き熱血漢、“ガロ・ティモス”はマッドバーニッシュのボスであり並外れたバーニッシュフレアの使い手である少年、“リオ・フォーティア”を激戦の末に逮捕することに成功する
街を救った英雄としてガロは司政官でありガロの恩人でもある“クレイ・フォーサイト”から勲章を授与される
しかしクレイは危険な疑惑と壮大な野望を隠していた…


一言で言ってしまうと【とにかくアツイ!】アクションエンターティメントなのですがソレで片付けてしまうのはモッタイナイ傑作です


主人公のガロは救命消防士なのに半裸って時点でただでさえツッコミモノなのに、「燃えていいのは魂だけだ!俺の燃える火消し魂の方がアツイんだよおおお!!!」とか啖呵切ってるのが無茶苦茶w
この中島かずき節を松山ケンイチがスーパー歌舞伎の要領でアツく、キレ良く演じきってくれるので本編のテンポの早さも相まって111分がとても短く感じるほどスピーディーに進むのが気持ち良い


バーニングレスキューのメカ達は勇者シリーズとかメタルヒーローを彷彿とさせ、これだけでもワクワクモノ
バーニングレスキューのメカの名前は全部『ワイルドスピード(Fast&Furious)』の邦題ですね
後半は旧ガイナックス作品を思い起こさせる壮大なスペースオペラとなるのも胸熱で、観終えた後の爽快感と感動は『トップ1・2合体劇場版』に似ています


とにかく一番に褒め称えたいのは絶え間なく続くアクションのカッコ良さです
何気ないカットの一つ一つ、全てがカッコイイので捨てる部分が全く無いんですね
本筋で無い脇役のアクションですらカッコイイ
ソレらを実現したのはトリガーの得意とする紙に鉛筆で描くアナログ作画、動画や色彩も含めてアニメタが管理するデジタル作画、そしてサンジゲンが主体となった3DCGの全てを見事違和感無くシームレスに調和させた技術力です


既にアメリカのソニーピクチャーズの『スパイダーバース』が先んじて2D的な表現を3DCGで成功させているのですが、『プロメア』は見事『スパイダーバース』に追いついた作品だと言えるでしょう、それも完全に
まさにこの『プロメア』こそが日本のアニメの最先端なのです
『スパイダーバース』にも共通しているのですが、あえてポリゴンを大雑把に、色数やグラデーションを減らしたカートゥーン調にするのが作画とCGを調和させるポイントの様です


特に2D作画の良さを取り入れつつ、2Dの弱点である回り込むようなカメラワークを3Dでスピーディーに描写しているのが美しい


アメリカのRoosterTeathの『RWBY』という3DCGアニメは、明らかにガイナックス作品やトリガー作品を意識したアクションを本編に取り入れている事が観受けられますが、本家本元のトリガーから3DCGの良いトコ取りをした作品が登場するとは飛んだ伏兵でしたね
逆を言えば、今後『RWBY』が目指すのは間違いなく『プロメア』のアクションでしょう


今作、『モンスト』でお馴染みのX FLAGから多大な予算を与えられるなどかなり好条件が揃った作品でこのような機会はめったに無いと思います
後にも先にも貴重な歴史的傑作になったのは明白です
澤野弘之の劇伴もsuperflyの劇中歌も鳥肌モノですので是非劇場で、特に川崎チネチッタ8番スクリーンLIVE ZOUNDでの鑑賞をオススメ致します


余談ですがガロのバイクはカワサキGPZ900R、アイナのバイクはKTM RC8ですね

投稿 : 2024/11/23
♥ : 8
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

TRIGGERが放った完全燃焼系エンタメ映画の勢いは未だ衰えず【4DX再燃レポ追記】

今月より始まっている4DX上映行って来ました♪

4Dも本作みたいに後付け4D企画ともなると、
ピンキリの差が激しく、冒頭の4DX導入映像が4D効果のピークだったw
何てことも珍しくはないのですが、本作はガチでした。
アクションシーンでは初戦から本気で振り落としに来ており、
尊氏も落馬寸前でしたよwほぼ滅殺されかけましたw

揺れも普通の地上戦なら、座席の動きもある程度予測が出来るので、
落ちる!なんて感覚は生じ得ないのですが、
本作の場合は元が、人間射出装置から始まり、
足場が傾き、壁が地面になる、オールレンジな空中戦。
4D座席も普段使ってない関節まで解放して、
鑑賞者をフルボッコして来る感じ。
これだけ運動性能を発揮して貰えれば4D施設も本望でしょう。

私の『プロメア』鑑賞は
前日譚付上映に続いて、今回の4DXが2回目と言うだけですが、
こういう特殊な上映企画にガチで取り組む姿勢には熱くなりますね。

『プロメア』は他にも爆音だの、絶叫応援だの、
色々やって来ているとのことですが、
きっと、どの企画でも完全燃焼しているのだと思います。

本作が半年近くに亘ってロングランしている秘訣の一端を垣間見た気がした、
企画力がある4Dでした♪



以下、2019/9/11 初回投稿レビュー。

長いので折りたたみw

{netabare}
5月末の公開当時は何となくスルーしていたオリジナル劇場アニメ。

スタッフ、キャスト陣からして熱い映画であることは分っていましたが、
ちょっと熱すぎて、これから夏本番、
夏バテ必至の私には受け止めきれないのでは?と言う懸念が先立ちましてw

逃げ回っていれば、本作もその内、鎮まって、
夏の終わりと共に上映終了していくのだろう……。

そう高をくくっていたところ、消え去るどころか、
8月下旬、公開も既に100日に迫る中、興行収入10億円突破を祝して、
入場者特典のweb配信短編だった前日譚の「リオ」編、「ガロ」編も付けて、追加上映するぞ!
との何とも暑苦しい一報が飛び込んで参りまして。

熱気に根負けした私も、この夏は色々とモヤモヤ燻っていたこともあり、
もういい加減、観念して熱源に飛び込むことにしました。

一回の鑑賞で3回制作会社のロゴとかを見るのって、
随分久しぶりだったのでソワソワしましたがw
リオ、ガロどちらが主人公でライバルかも分からない程度の
予備知識しか持ち合わせていなかった私にとっては、前日譚2本も良い予熱になりました。


内容は火花をぶつけ合う強敵(とも)の熱気が、
地球丸ごと巻き込んだラスボスとの最終決戦へと昇華していくお馴染みの超展開。

トリガー作品においては、この社会風刺や着眼点は、
テーマとして掘り下げれば、もっと深い作品ができるかもしれないのに、
そんな高級木材すらも、ファイナルバトルの薪としてくべるのは勿体ない……。
と感じることが時々ありますが、本作もまさにそんな感じの大狂宴でしたw

例えば{netabare}ストレス社会の極みが着火点となる“バーニング火災”、
行き過ぎた秩序は、社会の自由の“凍結”を招く。
こうした火と水の属性、消すか消されるかの対立軸を、
自由と秩序、それぞれの功罪と対比に重ね合わせる比喩表現とか。{/netabare}

前半は、結構、考えさせられる場面もありましたが、
後半は、頭真っ白になって燃え尽きていましたw

けど、それを敢えて望んで突撃した、その時の私にとっては、
満足度の高い劇場鑑賞となりました。


何より作画、特にスピード感溢れるバトルシーンの映像が圧巻でした。

“バーニング火災”の現場では江戸の町火消伝来の纏(まとい)やら
パワードスーツみたいな消火装備やら、
果ては{netabare}変身ヒーロー?や巨大ロボや、巨大宇宙船、
さらにはワームホールや{netabare}滅殺開墾ビーム(笑){/netabare}{/netabare}に至るまで、
あらゆる中二病バトル要素が、絶叫同然のセリフや打ち出されるテロップと共に、
続々と投入され、カオスな戦場と化していますがw

本作のバトル映像には、それらを世界に向けて正当化するだけのパワーがあります。
最近『シンカリオン』の供給を絶たれ、不完全燃焼だった私のロボット魂も含めて、
スッキリと完全燃焼できる、この夏もっとも熱い映画でした♪

中々、火が付かなかった湿気た私のハートまで、
異例のロングラン上映で、執念深く熱風を送ってくれたスタッフの方々や、
それを後押しした“強火”のファンの皆様には改めて感謝申し上げます♪{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 22

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

宇宙一火消しバカの活躍

 マッドバーニッシュと呼ばれる面々の起こす火災から、主人公ガロを始めとするバーニングレスキューが火を消して、街を守るお話になるです。と思いきや、そんな単純なだけの展開ではなかったです。

 上映初めから何が起こったのかという光景から、ガロ達の現在に至るです。

 独特なCG?を駆使した個性的な背景、江戸時代の火消しみたいなのをハイテクに作り替えたロボットアクションなどに、凄まじさを感じたです。
 ガロの火消し人としての熱い情熱は、全体を通して熱く見えるです。ガロ以外のキャラ達にも個性を感じられたです。

 バーニングレスキューの結束力は、序盤から光るものがあったです。序盤でめでたしかと思いきや、味方の筈の別部隊の不可解な行動、敵に思われたバーニッシュは実はどういう存在か?、描かれるです。

 ガロとバーニッシュの接触から得られる真実、信じていた者の裏切り、再び対峙する敵??、そこから導かれる更なる真実、タイトルのプロメアとは何なのか?、真の脅威は何なのか?を知ることになるのです。

 真の脅威を前に立ち向かうガロ達、あまりにも演出が目立ちまくるです。どんな状況にも真っすぐなガロだったです。ガロの火消し人としての魂には、あきらめを知らない凄さ、ひたむきさが良かったです。

 驚きの展開で熱く終わった最後の先にもガロらしさというのか?個性が溢れていたです。終盤までも、ロボットアクションに斬新さが、あったです。
 

投稿 : 2024/11/23
♥ : 13

68.4 19 変身で覚醒なアニメランキング19位
マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝 2nd SEASON(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (161)
541人が棚に入れました
願いの代償、それは希望か絶望か――。

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

願いの代償、それは希望か絶望か――。

この作品の原作ゲームは未プレイです。
第2期に相当するので、前期未視聴の方は第1期から…と言いたいところですが、この作品を堪能するには、本編である「魔法少女まどか☆マギカ」と、劇場版である「[新編] 叛逆の物語」を先に視聴することをお勧めします。

本編と物語の内容や時系列が重複しているのも理由の一つですが、「魔法少女まどか☆マギカ」の世界観を肌身で感じて貰うのが何より大事だと思います。
それに、魔法少女の歩んできた紆余曲折は、この外伝だけでは語りつくせませんから…


願いの成就とひきかえに、人知れず戦い続ける魔法少女たち。
しかし環いろはは、自分の願いを忘れてしまっていた。

『魔法少女になった時、私は何を願ったんだっけ?』

日常の中にぽっかりと空いた穴。
失われてしまった大切ななにか。
理由もわからないまま、戦いつづける毎日……。

そんなとき、魔法少女たちの間で噂が流れはじめる。

『神浜に行けば、魔法少女は救われる』

魔法少女とウワサの集まる街、神浜市。
失われた願いを求める、環いろはの物語がはじまる――。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

完走して振り返って思うこと…
これって、もしかすると原作ゲームをプレイしないと、内容が理解できない類の作品だったりします…?

wikiにはこう記載されていました。
「2011年に放送されたテレビアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』の外伝作品にあたる同名スマートフォン向けゲームアプリを原作とし、アニメオリジナル要素を加えて再構成した作品」

思い返せば、本編から外伝に物語が大きく移行しているので、多少なりとも頑張らなきゃ置いてけぼりにされると第1期の時には物語に必死に食いついていました。

ですが、今回の物語の難易度…というより、物語の大きさや展開が想像の遥か斜め上でした。
本作品の総監督・シリーズ構成を担当した劇団イヌカレー(泥犬)さんは、2019年のインタビューで、こう言っていたんですよ。
「TVアニメの方だけを観てもストーリー的に完結できるようにとは考えております。
そのため細かい部分の設定などは若干変更しているのですが、すでにゲーム『マギアレコード』をプレイしている人にとって全く違うものにはならず、かといってボリュームダウンした再現映像でもないアニメになればいいかと思います。」

このセリフを、「TVアニメだけ見ても本編と同じくらい楽しめる作品」と私自身が勝手に変換しちゃっていたのかもしれません。
考えてもみれば、原作ゲームをプレイしている方々の方を向いてしまうのも当然なのかもしれませんね。
TVアニメのみ視聴している私より、よっぽど鋭い目線を持っていると思いますので…

だから一番重要なのは、アニメを視聴して原作ゲームに興味を持ってもらうこと、若しくは、原作ゲームの評価を落とさないこと、になってしまうんでしょうね。
配信されてから4年と息の長いゲームですからね…

と、割り切るには相応の時間がかかりました。
当たり前です…本編は、私の中でお気に入りの棚序列第18位の作品なんですから。
それと同じくらいにハードルを上げていたのは、きっと私だけじゃ無いと思うんです。

別にこの作品が面白くないと言っている訳ではありません。
環いろはも目的と、物語の進むべき先はハッキリしているのですが、最初と最後を繋ぐプロセスが良く理解できなかったのが本音です。

オープニングテーマは、ClariSさんによる「ケアレス」
エンディングテーマは、TrySailさんによる「Lapis」
そういえば、ClariSさんが顔出し解禁されたのは、私的にニュースでした。
どちらの楽曲も通勤中にヘビロテしています。

1クール全8話の物語でした。
これは初めから全8話を想定していたのでしょうか。
全8話ってあまり目にすることの無い話数です。
もしかすると、第3期が全4話とか全5話になる…ということはありませんよね^^;
これじゃただの分断ですので…

個人的には、もちょや天ちゃんの頑張りがアニメ視聴組にもしっかり評価されて欲しいと思っています。
そのためにも第3期「Final SEASON -浅き夢の暁-」で一挙に盛り返してくれることを期待しています。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 16
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

夢のコネクト

 「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」の続きとなるお話で離れ離れになったいろはを求めて、マギウス本拠地ホテルフェントホープを探すことから、話が進むです。三日月荘のみんなを再び取り戻すことが目的、マギウスの計画阻止が目的のお話になるです。

 先行して前回登場の京子、さやか、マミだけでなくついにあの魔法少女達も参戦、夢の競演が見られる展開になっていくです。
{netabare} やちおが進むことで、前作わずかな登場の黒江と合流するです。小さいキュウベイもどこに導くのか?です。
 前作よりも活躍する黒江、見られたです。

 いろはの夢の世界とか出てきて、結構興味深く面白かったです。今回に目立つコネクトにも注目です。
{netabare} 変わり果てたかえでが、結局どうなるのか?だったです。{/netabare}

 マギウスの陰謀{netabare}灯花のエンブリオイブ覚醒作戦の全容が{/netabare}明らかになるです。

{netabare} 立ちはだかるマミ、鶴乃に対して、魔法少女共同戦線はファン必見だったです。
 ついに乗り込んだ最後の最後、ねむの行動は、「to be continued」が、いつになるやらニクイ結末です。{/netabare}どうなるのか?「私、気になります!だったです。前作は、続きがあるのかわからない結末だったけど、今回その点をはっきりさせただけでも、良しだったと思うです。

{netabare} ほむらを導く謎の少女によって、いろは、まどかの競演を後で見られた今回は、前作より気に入っているです。魔法少女まどか☆マギカ外伝であるからですかねです。{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 6

DB さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

タイトルなし

絵としての迫力はあるんですが、2期は短くて、1期の続きみたいな感じで、2期だけでの盛り上がりに欠けていたような気がして、感想が書きにくいですねww
根底に流れる悲壮感はまどマギシリーズと共通するウリだと思いますがそれだけではスピンオフ以上のものにはならないような気がします。盛り上がりがほしいですね・・・今回はまどマギメンバーでなんとかつなぎとめたような感じでした。
さらに解決編?の3期につながっていく感じでしたので一度1期から通して復習しておきます。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 0

68.7 20 変身で覚醒なアニメランキング20位
HUGっと!プリキュア(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (50)
186人が棚に入れました
超イケてる大人のお姉さんになりたい中学2年生の野乃はな。
前髪を切り過ぎるわ遅刻はするわで転校初日は大失敗。

でも、なんだか素敵な出会いもあったりまた明日からの日々に胸躍らせていたところ、空から降ってきた不思議な赤ちゃん「はぐたん」と、そのお世話係(?)のハムスター「ハリー」と出会います。

そこへ「クライアス社」という悪い組織がはぐたんの持つ「ミライクリスタル」を狙って現れ、怪物を出して襲ってきたのです。

はぐたんを守りたい!というはなの強い気持ちによって新たなミライクリスタルが生まれると、はなは元気のプリキュア・キュアエールに変身します。
ミライクリスタルとは、この世界にあふれている明日をつくる力・アスパワワの結晶。
これが奪われてしまうと、みんなの未来が無くなってしまいます。
みんなの未来、そしてはぐたん。

大切なものを守るためのキュアエールの物語が今幕を開あけます。

声優・キャラクター
引坂理絵、本泉莉奈、小倉唯、田村奈央、田村ゆかり、多田このみ、野田順子

ヌンサ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

ブタがいた教室

初めてリアルタイムで視聴したプリキュアです(とは言っても録画ですが・・・)。

とにかく、放送前の話題がすさまじかったです。政治的な意味で。

僕自身も例に漏れず、多大な期待を視聴前から持っていました。
マタハラだったり、ベビーカーに冷たい社会に鉄槌を下す作品になるに違いない!と。



意外にも、佐藤順一監督がプリキュアを担当するのは初めてのようです。
サトジュン監督の過去作から考えれば当然ですが、めちゃくちゃストーリーに影響を与えていることは間違いないでしょう。

「楽器が剣になるのではなく、剣が楽器になるほうが女の子は喜びますよ」(アニメージュ2018年6月号より)
とか、監督の経験が今作に与えている深みは、人々に末永く影響を与え続けるのでしょう。



最推しプリキュアはキュアアンジュです!

僕のアイコンから考えたら総ツッコミが来そうですが(笑)好きなキャラクターは、CVだけでは選ばない主義なので。

キュアピースだったり、古くはセーラーマーキュリーにも通ずる"おっさんホイホイ"系のプリキュアです。僕らは「SSSS.GRIDMAN」の内海将のように、現実世界に帰ることはできません。
「さあやだったら僕の気持ちを分かってくれるかもしれない」という超絶気持ち悪い幻想を、一生抱き続けているのです。



他のキャラクターでは、輝木ほまれに衝撃を受けました。例によって、視聴前にあまり情報を入れない主義の僕は、小倉唯さんがプリキュアの声を担当していることは知っていたのですが、どのプリキュアかまでは把握していませんでした。

エンドロールを見てびっくりしましたよ。声低っ!
これが出来るのが一流の声優なのですね。ただ顔がカワイイだけの他の声優とは決定的に違うポイントです。

クライアス社に、明らかに芸人をモチーフにしたキャラクターがいる中、ジンジンとタクミをマジ芸人(小島よしおさんと山田ルイ53世さん)が担当しているというのも興味深かったです。
しかし、山田ルイ53世さんが心なしか演技下手になってないか・・・?ただ"口を開くとあまり賢くない感じ"というスタッフの意図は、完全に達成されていることは間違いありません(笑)



今作に描かれているメッセージは強烈です。

保育園+コミュニティ内で子育てをする、ダイバーシティなど、一緒に見ているであろう大人たちの心に深く刺さってくれていることを願わずにはいられないエピソードが満載でした。

子供たちにも、なんらかの強烈な印象を与えていてくれたら嬉しいですね。今作を見た子供たちが大人になったときに、ダイバーシティを担う社会の中心になってもらいたいものです。(そのころに日本が滅んでなければいいけどw)





年をとるたびに世界が色あせていき、何者にもなれなかった僕らは、有名人とかにクソリプを送ったりして留飲を下げる毎日を過ごしています。そんな僕らのトゲパワワを、プリキュアたちは癒そうとしてくれています。

つくづくプリキュアは、僕らのために戦ってくれているんだなぁと痛感した作品でした。





P.S.こんなにカロリーの高い作品を見終わっても、その余韻に浸る間もなく次のプリキュアが始まるのすごい(^-^;

投稿 : 2024/11/23
♥ : 6

shanpon さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

子育てをテーマとしたプリキュア。プリキュアとしてはかなり王道!

僕にとって7番目のプリキュアとなる今作品ですが、まずキャラデザが大当たりです。なぜなら、僕の一番好きなスマイルプリキュアと同じ川村敏江さんだからです!作画に関しては当然文句のつけようがありません。音楽も前作に引き続き林ゆうきさん!シリーズの要である肉弾戦も復活!いいことづくめですね。現在は3人ですが話が進むにつれて人数が増えるのを期待しています。追記 5人に増えました! 現在ではルールーを推しております!

更に追記!見終わりました!やはり今回もプリキュアたちが大人になって完結でしたが、ゴープリから続いているこの演出の中で一番はぐプリがロス感がやばかったです。゚(;_;) ブルーレイ全部揃えるつもりです!

投稿 : 2024/11/23
♥ : 5

くまさん さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

強く、優しく、カッコいいヒロインはお母さん

プリキュアシリーズで最も大好きな作品です。
とにかく、熱い、泣ける、ぐっとくる、感動できる。

子育てをテーマに、愛情を伝えるハグっと、
をタイトルに入れた、愛のプリキュアの物語です。

はなの自分のためにする応援、
さあやの自立、ほまれの恋。

とくに、はなの性格は大好きです。

もう、設定もストーリーの作りこみも、
いたるところに、脚本さんの思いがあり、こだわりを感じます。

OPではぐたんを見守るように咲く、
プリキュアたちの花、その花言葉とか。

脚本さんが作詞した、挿入歌「キミとともだち」は、
聞くとうるっときます。

さて、脚本を担当したのは坪田文さんというひとで、
なんと第39話から最終話の49話まで、ひとりで執筆していて、
最終話は絵コンテも少しやっています。通算49話中22話執筆。

ということで、最後のほうは、続きが気になって、止まりません。
一気にみちゃいますね。

ほかにも田中仁さんが共同で、坪田文仁というネームで、
協力して脚本を1本書いていたりします。

実は難解なストーリーのため、1回見たぐらいじゃ、
分からないかもしれません。

時をとめる謎の赤ちゃん、はぐたん。
明るい未来を否定する、クライアス社。

実は、明るい未来を否定することに、
とても同情できる理由があるのですが、、

ラスボスの心中を想像すると、
これまた、泣きそうになります。

考察が好きなひとなら、作品で描かれていない部分も、
想像や推測で埋め、独自の世界を築けるでしょう。

よく考えると、もはや女児向けではないでしょうね。
でも、あえて明確に描いていないから、ありなのかな。

キャラデザは川村敏江さん、もうこのひとのデザイン、大好きです。
変身バンクはとてもきれいで、これだけでも必見ものですよ。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 2

59.9 21 変身で覚醒なアニメランキング21位
怪獣娘(かいじゅうがーるず)~ウルトラ怪獣擬人化計画~(仮)(Webアニメ)

2016年10月1日
★★★★☆ 3.3 (65)
178人が棚に入れました
人類と怪獣との長い戦いは終結し、平和が訪れた。そんな時代に、怪獣の魂を宿し、怪獣の姿に変身できる少女“怪獣娘"たちが現れる。彼女たちを集めて結成された特別組織“GIRLS"に、新人としてアギラ、ミクラス、ウインダムの3人が配備されることに。立派な怪獣娘になるべく訓練を受けるデコボコトリオの明日はどっちだ……!? ショートアニメ『怪獣娘(かいじゅうがーるず)』は、怪獣娘たちによる笑いあり涙ありバトルありのドタバタコメディ。

声優・キャラクター
飯田里穂、鈴木愛奈、遠藤ゆりか、徳井青空、加藤英美里、五十嵐裕美、潘めぐみ、諏訪彩花、湯浅かえで

匿名女装子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

Webアニメなので非常にテンポが良いです

主題歌が非常に短く流れてますがフルコーラスだと長いです。
CDは通常盤と1話2話収録のDVD付きの豪華盤
それぞれの怪獣娘に在ってるのでキャスティングは良いです。
確実に演出スタッフの声優さん選びが上手く行ってる証拠だ。
ユニット名の「かぷせるがーるず」はネットでの一般公募だけど言いやすいし解りやすいネーミングが功を奏してる。

ストーリーとOP映像は円谷プロダクションっぽい演出も多く特撮マニアなら割と元ネタが判ると思う。
とに角テンポが良いし、全話を続けて視ても時間が掛からないのが素晴らしい。
是非2期も製作して他の怪獣娘も登場して欲しいです。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 2

65.4 22 変身で覚醒なアニメランキング22位
デビルマンレディー(TVアニメ動画)

1998年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (39)
176人が棚に入れました
ファッションモデルの不動ジュンは、ある日アスカ蘭と名乗る女性の訪問を受ける。そしてジュンは、人が獣(ビースト)になる恐ろしい光景を目の当たりにする。ビーストに襲われそうになったとき、ジュンもまた獣へと変貌を遂げる。ビーストの姿でありながら人の意識を持ち続ける「デビルマンレディー」に。その事実にショックを受けながらも、ジュンは身近な友人たちを守るため不本意ながら、アスカに促されるまま「ビーストハンター」としてビーストとの戦いに身を投じていく。
ネタバレ

おなべ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

人間よ、人間だから、”デビルマン”なんじゃない!

実写版「デビルマン」という想像と予想を遥かに超えた超変化球に避けきれずデッドボールを喰らい、リハビリがてらの救済処置に見つけたのが「デビルマンレディー」でした。
監督は「吸血姫美夕」の平野俊貴氏、脚本は「serial experiments lain」の小中千昭氏、これはおぞましい雰囲気が期待出来ますね!


ファッションモデルである不動ジュンは、ある日謎の女性アスカ蘭の訪問を受ける。彼女に無理矢理人気のない倉庫に閉じ込められたジュンは、人が突如異系の獣「ビースト」に変形する恐ろしい光景を目にする。
ビーストに襲われ絶体絶命となったその時、ジュンも獣の姿へと変形し、ビーストを本能に赴くままに殺戮する。
ビーストの姿でありながら人の心を持ち続ける「デビルマン」となったジュンは、アスカに促されるまま「ビーストハンター」としてビーストとの血みどろの戦いに身を投じていくのであった…。



永井豪原作「デビルマン」の設定を男女逆転させた形にした作品。漫画版「デビルマンレディー」もありますが、そちらとは全く話も設定も異なります。
この作品で感心したのは、ただ主人公とアスカの性別が違うだけではなく、漫画版「デビルマン」とあらゆる面に置いて立ち位置が対になっていることです。
例として挙げると
不動明は自信の意志により”デビルマン”となり、たった1人で戦いに挑む。
不動ジュンは他者の強制により”デビルマン”にさせられ、超機密組織のバックアップ付きで戦いに仕方なしに赴く。

女性の主人公がズタボロの瀕死にやられる1話から始まり、終始主人公が酷い目に合っていく展開です。人ならぬビーストの姿となった者の葛藤、苦悩を繰り返すジュンの性格も相俟ってか作風も暗く陰鬱。永井豪の漫画はコミカルもあったりするのですが、今作ではほとんど笑える場面はありません。
日常に潜む「ホラー」が序盤は顕著で演出がニクい。アスカ蘭の真の狙いも謎解きのようにゆっくり明らかにされていき、次第に迫って来る終末感もアリアリと上手く描写していました。
陰惨な結末で有名な「デビルマン」とは異なり、希望のある結末にしたのは見事な構成です。
{netabare}
アスカが「獣」を闇に葬り、人間だけの理想の神の国は、虚構に満ちたものでした。ジュンがビーストたちの怨念を集めて悪魔となり、神と決闘を繰り広げるシーンは燃えましたね。
「デビルマン」と「人間」の共存の世界になったように見えますが、その中では人々を襲う「ビースト」も混じっているわけで根本的には最初と何も変わってないのではないでしょうか。人間が獣の存在を認めたとはいえ、きっと偏見や差別も根強く残っているだろうし、また魔女狩りや戦争が待ち受けているのかもしれないし、もしかしたら人間が滅びた漫画版「デビルマン」よりよっぽど過酷で争いの絶えない世界になるかもしれません。

それでもタカエや猛のように「何があっても生きていく」、これが今作の最大の希望なのかなあと思いました。
{/netabare}


本作で外せない主人公の性格もまた対になっています。
不動明は”デビルマン”になる前は弱虫でオドオドしていましたが、覚醒後は喧嘩強い男気溢れる性格に変貌します。
不動ジュンは内気で社交性のあまりない暗い性格で、"デビルマン”になる前も後も変わりません。それ所か、時折獣の欲望が現れることに自己嫌悪に陥ったり、不条理な運命や先の見えない壮絶な戦いに苦悩したり、情緒不安定になっていきます。獣と人間の狭間で葛藤し、追い詰められていくのです。

アスカ蘭が言う通り「獣」としてふっ切れたらこんなに思い悩むこともなかったでしょうし、容姿端麗で根は優しいが為に同性異性問わずモテまくり自分の首を絞める事になります。恐らくウジウジで自分自身に苦悩する彼女の優柔不断さにイライラする方もいらっしゃるかと。それは根本的な性質が真面目で誰よりも心優しかったからなのでしょう。
{netabare}
踏ん切りの中々効かないキャラではあったものの、「"人"でありたい」とずっと思い続けていた為に、欲望に支配されず自我が保ていたのではないかと。ベイツは己の欲望に心身共に任せた結果、巨大化したら暴走して自我を取り持てていませんでした。
{/netabare}


そんな中でも彼女なりに自分の存在意義を見つけようと踠き続けます。
また、自分を慕う「滝浦和美」という年下の女の子を守る為に距離を置き、双方すれ違っていきます(デビルマンの「牧村美樹」をオマージュしたキャラ)。
何かをしては上手く行かず、物事が悪い方向に向かい…もうね、そんなにやるかっていう位ジュンを絶望の淵に追いやっていきます。泣きながら傷つきながら過酷な運命に立ち向かおうとする主人公には感情移入しまくってしまいました。
最後には…どうでしょう、ジュンは何か一つでも良い事あったのか…。
{netabare}
和美とやっとわかり合えたのに即刻殺す展開は鬼そのものである。「願」だけは何度見てもホロリとなってしまいます。序盤の「格好良く何かないよ」の台詞がこんな形で生かされるなんて酷過ぎます。
その後のおじいちゃんの家に帰ろうとし、「甘酒飲みたいな、おじいちゃんの作った…」の悲壮感に満ちた台詞でもう泣けてしまった。
ベイツ、同志なんだから少しでもジュンの肩の荷が下りるような奴だったら良かったのに全く価値観が異なるし話あわなかったのが残念で仕方なかったです(ベイツも最後の辺はちょっとネジ外れ気味で、ボス戦で燃え尽きる展開は良かったのですが)。ベイツだけじゃなく、奥さんも娘もいるのに関わらず「不動さん、貴方が好きだ!」とか言うマネージャーも、アスカの謎を全部ジュンに告げなかった前田も大概だとは思いますが…。女主人公を巡る男同士の修羅場は昼ドラみたくで面白かったです。

最終話、誰の為でもなく自分の為にアスカと決闘するジュンは格好良かった!が、しかしその戦いで両腕まで失い、その挙げ句最後まで「自分自身を愛せない」なんて呟く主人公。結局自分自身の存在意義を見つけられず大切なものを何もかも失ったジュンに、救いなんてあったもんじゃないです。
最後に人ごみに消えていく後ろ姿が、本当にやるせなくて哀しかったです。せめて、腕は再生して欲しい…両腕がなくなるのも、下半身(両脚)をなくして眠りにつく不動明と対になってるんだとか。今の所ジュンちゃんは私の見たアニメの中で悲惨な女主人公No.1です。
{/netabare}

アスカは気の弱いジュンを良いように利用しまくり「貴方は私のものよフフン」なんてサディスティックなラブオーラを出しまくります。ジュンはアスカのことを憎んではいながらも、愛憎混じったもどかしい感情を抱いています。2人の奇妙な関係も中々見応えありました。会話も率直で真逆な価値観も覗かせて結構面白かったりするので、アスカがあまり出ない中盤は残念でした。
{netabare}
何だかんだでジュンは自分の正体を知っているアスカにはある意味気を許しているんじゃないかな。だから「もしかしたら貴方のことは愛していたのかもしれない」の台詞は納得が出来ます。
「和美…貴方のペット?」「やめてよ、そんな言い方!」みたいなギスギスした掛け合いが面白かった。人のこと好き勝手言う自己主義のアスカさんには流石に怒りを隠せなかったか。

アスカはたまに気遣いする時もあったけど、全体的にもっとラブオーラ全開でも良かったんじゃないかと思いました(漫画版デビルマンレディーが顕著だからそう思うのかもしれないです)。好きとは言うものの、神になる自身の為に相手を支配し利用したロクでもねえ奴でしたが…。
「霧」のエピソードでは、アスカがジュンの子供時代の話をやけにちゃんと聞いています。本当はそこそこ良いコンビなんじゃないだろうか…いやそんなことないか。
「箱」のエピソードでモンスター映画見ながら任務を伝える場面。
「モンスター映画なんてラストは皆決まってる。ヒロインが化物の彼を殺して終わりよ」と途中退席しバッサリ切り捨てるアスカと、最後まで映画を見て真の結末を知るジュン。
ここは2人の性格の違いを表していただけではなく、何となく物語の結末も暗示していたんじゃないかなーなんて勝手に妄想が膨らみます。 {/netabare}


声優さんの演技も素晴らしかったです。
特に不動ジュン役の岩男潤子は普段儚げでもの静かな女性で、「デビルマン」に変身した途端ドスの利いた声になる演技力の高さは驚きました。ジュンの苦悩、葛藤、人と獣の間で叫ぶ哀しみが身に染み入る位感じられました。
{netabare}
サトル君の所に特攻する際の咆哮が凄まじかった。
「顔」のエピソード、いつも以上にジュンちゃんは精神的に参ってましたね。ベイツももっと相談に乗ってやれよ…。ビーストが現れる前のくだりが印象的でした。
「獣の女に頼らないと処理出来ないんですか」
「(略)我々の相手はあくまでもテロリストだ」
「人間相手なら殺せるんだ…」
ここの言い方が冷ややかで怖かった。台詞が地味ながらも、後半の展開を思わせるように出来ているのも良かったです。
{/netabare}


何せ世界覧が終始暗い上、主人公の難儀な性格に好みが分かれる所です。
規制によって画面が暗過ぎることもあったり、作画が回によって荒いのが難点。
「デビルマン」を強く意識し、新しく解釈した側面に仕上がった今作はとても見応えがありました。それでもって主人公の報われない結末が、哀しくて仕方なかった。こんな切ない作品があるんだなあと思い知りました。私にとって印象深い大切な作品です。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 21

ワタ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

昔うちの母親が永井豪の事務所で働いてたらしいんだけど

永井豪と言えば偉大な漫画家ですが、母の話を聞いてもどうもピンと来ないというか
それって凄いことなのかどうか感覚的によく分からないんですよね。
自分は永井豪の世代じゃないし
作品をまともに読んだこともアニメを見たこともなかったので。

永井豪と親交のあった手塚治虫が
「豪ちゃんいる~?」みたいな軽いノリで事務所によく遊びに?来て
受付だか事務員だった母はその取り次ぎを何度もしていたそうですが
それには流石に驚きましたw ブラックジャックは読んでいたので
曲がりなりにも手塚治虫の偉大さを肌で感じ取っていたからなんですかね。

まあそんなコバナシはおいといて。

マイナーな良作アニメないかな~ってネットで探してたら
永井豪原作の「デビルマンレディ」という作品がよく挙がっていたので見てみることに。
本家デビルマン見てないのにどうなのよって感じですが。
マイナーと言ってもデビルマンの名を冠してるのもあってか
深夜アニメとしては異例の高視聴率を記録しているそうです。

全体的な印象としては終始ダークな雰囲気。
サスペンス、ホラー、エログロ要素が満載。
百合というかレズ描写もかなりありますw

ストーリー前半は、主人公がビースト(異型の獣)を一匹ずつ倒していく1話完結式。
後半になると話のスケールがどんどんデカくなり、なかなかの盛り上がりを見せてくれます。
色濃くなる人類vsビースト(新人類)の構図。
両者の共存は可能なのか?というのが作品のメインテーマでしょうか。

個人的な見所としては
・ビースト化した姿でありながら人間の心を持った主人公(不動ジュン)の苦悩や葛藤
・ジュンをデビルマンレディとして覚醒させたアスカ蘭、その驚くべき正体と真の目的


鬱展開も多く正直気が滅入りそうにもなりましたが、見応えたっぷりで面白かったです。
これを機に他の永井豪作品も見てみようと思います。とりあえず本家デビルマン辺りから。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 33

MSR2010 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

悲しく切ない物語

ダークヒーローとして絶大な人気を誇ったデビルマンの外伝的な存在として制作された本作だが、大筋の流れは、先代を踏襲するも その精神性の表現力は、凌駕している様に思われる。
人の持つあらゆる業(ごう)を 体現するキャラクター達。その狭間で 内向的な精神と向き合いながら葛藤し、成長して行く主人公。
優れた先代から生まれた 完成された物語。

重厚なオープニングに始まる陰鬱とした世界観。
戦いの一つ一つ、1話、1話が 全体としてのストーリーに対して重要性を持った まるで超長編映画の様に成立している。
見応えがあり、「業」と言う物を 考えさせられる作品。
永井豪と言う漫画家、クリエイターの創造性と独創性、其れに吸収能力の高さに 驚嘆しました。
まさに 人を超えた存在?(笑)

投稿 : 2024/11/23
♥ : 4
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