ようす さんの感想・評価
4.1
魔法と恋。世界はファンタジーに溢れている。
2004年公開のジブリ映画作品。
公開当時も一度観た記憶があるのですが、
話がよくわからず途中からまどろんでいたため、
「カルシファーかわいい。」な印象しかありませんでした。
改めてちゃんと観てみると、
ああなるほどこんな話だったのねとようやく理解できました(笑)
この作品は音楽がずば抜けて素敵!!
● ストーリー
帽子屋の少女・ソフィーは“荒れ地の魔女”に襲われ、
90歳の老婆へと姿を変えられてしまう。
呪いを解く方法を探す旅に出た途中で
魔法使い・ハウルの動く城と出会う。
序盤はとにかく「ソフィーがたくましい。」としか言いようがないw
ハウルという謎の魔法使いと接点があったとはいえ、
少女が急に90歳のおばあさんに変えられちゃうんだよ?
その次の日には旅に出るその行動力が素直にすごい。笑
道中も決して怯えたりひるんだりする様子がない。
(たまに老化を嘆いてはいたけれど。笑)
よくわからん城に入った後は当たり前のようにくつろぐわ、
掃除婦として誰の許可もなく勝手に居座るわ、
いやー「年をとったから」で説明つかんでしょうw
ソフィーたくましい…。
こういう精神でなきゃ人生はうまく渡れないのね、勉強になりましたww
≪ 恋 ≫
戦争が描かれていたりで、冷酷な印象もあるけれど、
柱に据えられているテーマはこれ。
ヒロインは90歳のおばあさんだけど、
恋をするのに年齢なんて関係ないのよ!
と言わんばかりのロマンチックさ。
むしろ恋するシーンでは若返って見えるソフィー。
恋をすると人はいつでも乙女に戻るのね…♪
恐るべし、恋のパワー。
● キャラクター
ハウルかっこいい!のかと思ったら
ショックなことがあると文字通り溶けちゃうぐらい落ち込んだり、
魔女に本気で怯えていたり、
なんだかよくわからないキャラです(笑)
まあ、全体的にはかっこいいんですけどね。
ソフィーの前では基本かっこつけてますもん。
cvはキムタク。
違和感はないかなーとあまり気にせずにいました。
が、たまに「まんまキムタク出てきたww」なところもあり、
それは笑ってしまったけどww
そしてやっぱりカルシファーがかわいい♪
ハウルとある契約を交わした火の悪魔。
動く城を動かしているのも彼だし、
カルシファーがいないと物語の設定の8割がたは成り立ちません(笑)
でもなんだかいじめたくなる可愛さ…(*´Д`)σツンツン
● 音楽
この作品の雰囲気づくりに欠かせないのが、音楽。
どれも耳に心地よくて素晴らしい♪
特に「人生のメリーゴーランド」は
3拍子のワルツが特徴的。
ジブリ音楽の中でも上位で好きですね♪
● まとめ
「今までのごたごたは一体何だったのか。」と言いたくなるほど、
あっさりとしたラスト。
正直ストーリーには「えー…(;´Д`)」と言いたくなったけれど、
まあ“恋”という柱はきれいに描かれていたので、
めちゃくちゃでつまらん、というほどではないかな。
しかしジブリは
やっぱり作画と音楽が好き。
空。緑の色遣い。ハウルの城の変な動き。からくりの動き。
そして雄大な音楽。
ここが楽しめたので、
観直してよかったなと満足しています♪