ようす さんの感想・評価
4.2
ぼのぼのと一緒に、ほのぼの哲学
子どもの頃に大好きだったアニメです。
シマリスくんの「いじめる?」は、
妹と一緒に「怒られる!」と思った時に親相手によく使ってたわww
最近またブームが来ているのかな?
グッズとかよく見かける気がします。
1話が10分程度のショートアニメです。
全48話。
● ストーリー
森に暮らすラッコのぼのぼの、シマリスくん、アライグマくんは
仲良し3人組。
いつも森で楽しく遊び、いろいろな出会いや発見をしている。
今日は何をして遊ぼうかな?
≪ 個性豊かなキャラクター ≫
マイペースでおっとり素直な、ぼのぼの。
早口でせわしない、時々腹黒のシマリスくん。
乱暴者のガキ大将。子どもたちの中では大人びているアライグマくん。
この3匹がメインキャラクター。
3匹だけの発見をして喜んだり、
大人たちから何かを学んだり、
誰かと触れ合ってみたり。
子どもたちがのびのびと学び、成長していく物語。
観ている側はそれを見守っている感覚に近いです。
そのほか、登場するキャラクターはすべて動物。
いわゆる脇役キャラも個性が強くて、
1話しか登場しなかったりするのに、すごく印象に残りますww
「しまっちゃうからね~。」のしまっちゃうおじさんは
その典型例なのではないでしょうか…。(彼は何度か登場しますが。)
≪ 「どうして楽しいことって終わっちゃうのかな?」 ≫
ぼのぼのは考えます。
「どうしてだろう?」とのんびり。
私たちが普段は見過ごしている当たり前なこととじっくり向き合います。
答えにたどり着けないときは、
森の先生のような存在・スナドリネコさんが子どもたちを諭してくれる。
時々あるこのような哲学回、大好きでした。
≪ ”間”の使い方 ≫
なんとも言えないシーンでは言葉の代わりに
「ぴゅぴゅぴゅぴゅぴゅーん」の効果音と一緒に汗が飛び出したり、
「はいや!はいや!はっはっは!」というオチをつけたり、
このなんともいえないオチ達がすごく好きww
お笑いで言う”間”を、効果音でうまく笑いに変えています。
≪ 10分の中で… ≫
1話が10分なので観やすい、というのに加えて、
10分の中に詰まっている内容の濃さ。
もちろん、48話の「どれもがおもしろい!」とはいかないのですけど、
いいお話が多いです。
上で述べた哲学回をはじめ、笑いあり、感動あり…。
1話の中で笑いも感動も満喫できるぼのぼのって、
すごい作品なのではないかと思います(笑)
● 音楽
OPはなし、EDのみです。
このEDが秀逸…!すごく好きです。
【 前半ED「近道したい」/須賀響子 】
歌詞がすごく好きです。
この歌を聴くと自然と肩の力が抜けて、楽になります。
生き急がなくたっていい、近道したっていい。
苦労することが立派なことじゃないんだから。
【 後半ED「LOVE, TWO LOVE」/須賀響子 】
こちらも歌詞がすごく好き。
「自分を愛すること、人愛すこと。
ひとつにならないから、きっと地球はいつでも回っている」
いさかいの絶えない世界。
だけどそんな世界だからこそ私たちの住む愛しい世界なのだと、
世界を丸ごと包むこの歌の愛が、たまらなく好きです。
● まとめ
子どもの時は、ぼのぼののシュールな笑いがすごく好きだったけど、
今も変わらず大好きでした^^
大人が子どもの頃を忘れないのと同じように、
私はぼのぼの達のことをずっと忘れないと思います。