2020年度の勇者おすすめアニメランキング 11

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2020年度の勇者成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月30日の時点で一番の2020年度の勇者おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

81.0 1 2020年度の勇者アニメランキング1位
痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (784)
3248人が棚に入れました
ステータスポイントをVITのみに捧げた少女メイプル。その結果得たのは、物理・魔法攻撃・状態異常無効に強豪プレイヤーも一撃死のカウンタースキル!? 自らの異常さに気づくことなく、今日も楽しく冒険に挑む!

声優・キャラクター
本渡楓、野口瑠璃子、早見沙織、新井里美、加隈亜衣、諏訪ななか、杉山紀彰、佐藤聡美、小野賢章、山崎たくみ、竹達彩奈、神奈延年、佐藤利奈、山口勝平、石田彰、皆口裕子、丹下桜
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

好き嫌いがはっきりと分かれそうな作品。

原作未読。最終話まで視聴。

序盤から中盤までは、とても面白かった。
{netabare}主人公・メイプルが『痛いのは嫌だから・・・』という理由から防御力に極振りしたことから始まる物語。

運営が悪ふざけで作ったとしか思えない隠し要素を手に入れたメイプルのぶっ飛んだ言動のせいで、メイプルの”付属品”が毎話毎話増えていくのが、単純に面白かった。{/netabare}

終盤のギルド戦は、正直、面白くなかった。
{netabare}『楓の木』は各々個性豊かなのに、『集う聖剣』も『炎帝ノ国』も、モブの面々がお揃いの防具姿なのがとても気持ち悪かった。
デザインが大変?
お揃いじゃないと、所属ギルドを描き分けできない?

だけどこれでは、ギルドの正規メンバーと下部組織のメンバーくらいの違いが出てしまう。
『大ギルド』が聞いて呆れる。
ログ・ホラとか、ちゃんと描き分けてますよ。
VRMMOって、やはり個性豊かなキャラデザが生命線でしょう?

肝心のバトルも、主役級同士の戦いのみ。
モブの面々は、ほとんど戦闘にすら参加させてもらえない。

そもそも「大ギルド」VS「小ギルド」を描く気が無いなら、無理にギルド戦とか描かなければ良かったのに・・・。

盛り上げるだけ盛り上げといて、煽るだけ煽っておいて、これでは少々残念。{/netabare}

酷評っぽくなってますが、『お気に入りの棚』に入れています(笑)。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 45

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

SAOの対極をゆくアホ作品(嫌いじゃないです)

原作のライトノベルは未読です。

まずナーヴギア風のマンマシンインターフェースを身につけて「NewWorld Online」なるVRMMOゲームにログインする楓ちゃん。このゲームへのダイブ時の画面が、ほぼ『ソードアート・オンライン』なのに笑ってしまいました。

本名が楓だからハンドルが「メイプル」…、うん何の捻りもないね(笑)。「もちろんログアウト不能でゲーム内の死が実際の死に直結するデスゲーム」などではあるわけなく、任意の時間にイン・アウト可能なのです。

ということはこれ、リアル世界の話も出てくるんですかね。

キャラクター・メイキングでステータスパラメータの振り分けを全て防御力に割り当てた結果起こったことといえば…。うん、これもう完全に仕様バグですね。「テストプレイが足らないままβリリース→本番」みたいなことになってしまったのでしょう。

ということでツッコミを入れながら観るのに向いたギャグ・コメディー寄りの作品なんでしょうね。真面目な人は観ない方が良いと思います(笑)。

2020.3.26追記:
第12話(最終回)まで視聴終了。最後のアレ、完全に「火の七日間」…(笑)。
なんか2期目がありそうな引きで終わりましたね…。

こう言っちゃなんですけど、私はけっこう楽しめましたよ!?

投稿 : 2024/12/28
♥ : 51
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

メイプル超合金w

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
ジャンルは、ゲーム世界、バトル、主人公最強系。

という分かりやすい、ありがちな設定。

でも、実はこのアニメはかなり面白く、中盤までは個人的覇権にしようかと思っていたほど。

ストレスフリーにストレスを感じる人以外には、オススメできますね♪

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
勿論、超ご都合主義とか、ゲームバランス悪いとか、まあ、色々マイナスはあるでしょう。

でも、このアニメで抜群に素晴らしいのは、「ゲームをゲームとして楽しむ」という姿勢が徹底されていること。

例えば、釣りや水遊びを楽しんでみたり、星空を眺めたりするだけじゃなく、朧やシロップが仲間になったとき、イベント中に関わらず無駄にレベルを上げてみたりとか。

「その時、メイプルが楽しいと思うこと」をやるというのが基本線にあるので、観ているこちらまで楽しくなる。

ゲーム世界に飛び込む系は、「SAO」に代表される、リアルとのリンク(実際に死ぬとか)があって、だからこそ、ゲーム世界でも真剣に戦うものが多いが、「防振り」は、「所詮はゲーム」ということが徹底されていた。

例えば、ゲーム世界で無双するメイプルが、学校に戻れば相変わらず鈍臭く、ドッヂボールも避けられない。ゲームにハマりすぎて危機を感じ、3日間ゲームを離れる。最終話でも、勉強の大切さに触れる。

ゲームで相手を倒すことにも一切躊躇なし。だって、所詮はゲームだから。

なんか久々に、「ゲームをやりたくなる」アニメだった。

それに、様々なスキル習得が、あくまでゲームの範囲内に留めているところが素晴らしい。

特に、序盤。

スキルの習得条件が、「普通はやらないけど、絶対にあり得なくはない」という良いラインをついていて、まずまず納得できた。ゲーム素人&天然のメイプルならではの手段でスキルを獲得していく過程が面白く、「ただのチート」ではなく、「正しいチート」だからこそ、応援できる。

あと、作画ね。こんなにふざけたアニメなのに、作画が良いから、格好良さまで得ている。

本当に、良いバランスだった。こんな手垢がつきまくった世界観でここまで面白く出来るのかと脱帽。

してたんだけどね、途中までは。

きっかけは、メイプルがガンダム(フリーダム)になった辺りから。

「盾の勇者の成り上がり」でもそうだけど、盾役が攻撃手段を手に入れてしまうと、途端に魅力が半減する。

本作で上手かったのは、攻撃手段をヒドラ(毒による状態異常)に止めていた点だったのに、攻撃力まで最強クラスにしちゃだめでしょ。もっと、スキルの組み合わせとか、仲間との連携とかで敵を撃破してほしかった。

それから、第4回イベントも、少し長かったかな。この作品の良さである、「ゲームを楽しむ姿勢」がやや弱り、皆が真剣すぎて、ちょっと引いた。SAOなら、いくら熱くても良いんだけどね。

てなことで、後半にやや失速はしたものの、十分に面白く、2期が楽しみな作品ですね♪
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆5
変な行動で、使えないスキルゲットしてる(笑) たったこれだけで、こんなに耐性スキルゲットできるの? ありそうなレアアイテムゲット(笑) 大物食いのスキルは、攻撃力とかに全振りしてれば、結構ゲットできてる人多いかもね。壁役のスキルを大量にゲット(笑) このユニーク装備の達成条件は結構キツいけど、情報さえあれば、やってやれないことはないよね。

2話目 ☆4
運営の会話入れるなや(笑) あれ? スキルの取得条件開示しなくしたの? アレが良かったのに。麻痺と毒と防御力。さらに、盾での攻撃(悪食スキル+シールドアタック)。回避盾、、、スパロボなら、オーラバトラー(笑) 歩く要塞(笑) ゲームを楽しむ姿勢は、気分が良い。作画も悪くないね。初戦闘&単独でボス撃破。んでレアアイテムかな。

3話目 ☆3
悪食スキル回数に、防御貫通。運営の露骨な修正はヒドイ(苦笑) ネトゲの凄い人、、、リアルの金持ちか、廃人か(笑)? バトルに星空。何気に作画良いのが、ズルいアニメだよな(笑)

4話目 ☆4
朧とシロップ、可愛いし、イベント中にこの子達を鍛える辺りが、この作品の良いところ♪

5話目 ☆4
集められなかったら、それはそれで良い。う~ん、歌と止め絵でガッツリとばしたな(苦笑) 綺麗な海を、毒の海に~♪(笑) サリーのPK能力の高さよ(笑) 最後は暇つぶしで終了(笑) このまま楽しくゲームをプレイしてくれたら、個人的には、覇権かも。

6話目 ☆3
お、珍しく現実世界。現実の楓の残念さ(笑) また音楽流しか。あんまり多用しちゃだよだよな。今度は攻撃極振り×2ね。

7話目 ☆4
味方がどんどん強くなる(笑) 台詞の辻褄(笑) たまにあるね、イベント前にアイテム持っている時(笑) もはや、ショートコントやん(笑) 見捧ぐ天使、やべぇな(笑)

8話目 ☆3
だから、食うなや(笑) グロいグロい(笑) エヴァかい(笑) デンドロビウム、いや、フリーダムか。ここまでやると、ちょっとやり過ぎな。

9話目 ☆4
ホントに要塞になってきたな(苦笑) これ、ザコギルドを刈りまくった小規模ギルドが一番稼ぐな。最後は、直接対決で相手のマイナスを狙いにいくか。炎帝、可愛いな(笑) これ、スキル使う相手か?

10話目 ☆4
笑えるくらい、メイプル強ぇな(笑)

11話目 ☆3
段々と、メイプル攻略方法が成立してきたな。

12話目 ☆4
暴虐で、お茶を飲むなや(笑) もはや、パニック映画(笑) 勉強、大事(笑) 全ステータス5%upって、トッププレイヤーにはでかいよな。そろそろ5桁(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/12/28
♥ : 32

79.1 2 2020年度の勇者アニメランキング2位
魔王学院の不適合者(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (652)
2625人が棚に入れました
二千年の時を経て蘇った暴虐の魔王――だが、魔王候補を育てる学院の適性――《不適合》!?人を、精霊を、神々すらも滅ぼしながら、延々と続く闘争に飽き、平和な世の中を夢見て転生した暴虐の魔王「アノス・ヴォルディゴード」。しかし二千年後、転生した彼を待っていたのは平和に慣れて弱くなりすぎた子孫たちと、衰退を極めた魔法の数々だった。魔王の生まれ変わりと目される者を集め教育する“魔王学院"に入学したアノスだが、学院は彼の力を見抜けず不適合者の烙印を押す始末。さらには、伝説の魔王は自分とはまったくの別人という事になっていた。誰からも格下と侮られる中、ただひとり親身になってくれる少女ミーシャを配下に加え、不適合者(魔王)が、魔族のヒエラルキーを駆け上がる!!「摂理だろうと運命だろうと、奇跡だろうと、俺の眼前ではただひれ伏し消えるのみだ。」

声優・キャラクター
鈴木達央、楠木ともり、夏吉ゆうこ、松本忍、豊崎愛生、小清水亜美
ネタバレ

すがさ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

馬鹿なッ!?暴虐のなろうが覇権を取るなど聞いたことがないぞッ!!

この夏期に私が最も生きがいとしてきたアニメ。

『魔法科高校の劣等生』のパクリみたいなタイトルと、それを誤魔化すかのように取り付けられた無粋すぎる副題。
最早ksアニメ臭しかしなかったのだが、蓋を開けてみれば、なかなかどうして、良作ではないか。
清々しいほどに万能なアノスを〈視〉ていると、30分など瞬く間に終わってしまった。

{netabare}そして、この作品の特徴として印象的なのが〈根源〉の概念だ。
“生命”とは異なる、その生物が持つ“魂”みたいなもので、これが滅ぼされない限りは、“命”を落としたとしても〈蘇生〉や〈転生〉をすることができる。

強すぎる治癒・回復能力は、作品の様々なバランスを壊しかねないため、本来は適度に自粛していくべきものである。
しかしこの作品、めっちゃ回復する。切り離された腕が瞬時に再生する。ドラ○ンボールすら集めずにヒトが生き返る。

アノスが敵を容易く葬り、流れるように〈蘇生(インガル)〉の魔法で蘇らせ、「さて」と会話を始める。お馴染みのシーンのファンは、私やファンユニオン以外にも大勢いたことだろう。

こんなにも好き放題やっておいて、なおも楽しいバトルものの作品を成立させている、高い技量を持った作者、そして、今回のアニメ化に関わった全ての人間に告ごう。

{netabare}「大義であった。」

{netabare}【余談】
{netabare}1話終了段階で続きが気になりすぎて、遂に「小説家になろう」に登録してしまった。
誤解がないように言っておくと、私個人としては、「なろう」というサイトにも、「なろう」原作のアニメにも、殆ど偏見は持っていない。

{netabare}結果論だが、アニメの内容を原作小説で先取りして読み進めることは、アニメをより楽しむための手段として意外にも有力な方法らしい。
原作者の文章は、動画や音声のみでは読解しきれない行間を、物理的に埋めてくれた。あとネタバレの対策にもなる。

それと、これ読んでて気づいたこと。
{netabare}『とある』とか、この手の作品に出てくる「変な語尾のキャラ」いるじゃろ?
これまで、この方法で簡易に行われている“キャラ付け”を見ても、「スベっていますことよ」「声優さん役作り大変そうだじぇ」としか思わなかったんだゾ。
いえ、その認識自体は今でも変わっていないのだけれど。
これ、根本的には「文章(小説)で誰が喋ってるか分かりやすくするための“キャラ付け”」だったアルね。活字とか全然読まないから今さら気づいたんだにゅ。

{netabare}ちなみにアニメの範囲は原作の3章まで。私は5章まで読み終えたところだが、面白さはさすがに3章がピークか。
正直なところ、2期はやらない方がよさそう……笑{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}

投稿 : 2024/12/28
♥ : 22
ネタバレ

sukasuka さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

最強魔王の名言集

最後まで見てから感想書こうと思っていたが、11話目があまりにアレだったので
我慢できなくなったわ(笑)
{netabare}「負けられません・・・・・こんな馬鹿げた歌になど!!!」 「うっうー♪」
久しぶりに画面の前で笑いが堪えきれなくなったwww
今期はデカダンスのBDを買うつもりだったが、何だか雲行きが怪しくなってきたので、
とりあえずこっちを買い揃える予定。
要所の台詞がいちいち名言になる主人公というのも格好いい。
声優さん(鈴木達央)の声もハマり過ぎ。
作画も平均以上は楽々クリア、というかよく動いてる。
ただ、OPとEDの曲に全く魅力がないというのは実に残念なわけで・・・。
どうせなら電波ソングにすればよかったのに。{/netabare}

■最終回まで観て
タイトルに「魔王」がつくアニメにハズレは少ない・・・なんてのをどこかで見たが、
俺の中ではまさに好感度の高い作品だった。
{netabare}繰り返すがOP曲とED曲以外はね。
さて、2期はありそうなのかなとネットで検索してみると、某アフィサイトに行き着く。
そこの元業界人(笑)によればほぼ無理なんだそうな。
制作のSILVER LINKは今年大当たり連発で続編予定が並び、とてもじゃないが
中途半端な作品に割くリソースはない。
円盤や配信など商業的な売り上げも、俺の予想だと負け組確定かな。
まぁ俺はBD買うけどねwww
唯一の望みは、KADOKAWA(電撃文庫)がなぜかこれをプッシュしているらしい。
書籍の販促と割り切って2期となれば御の字だが、その場合は制作スタジオが
変更になる可能性も大。
つーことで、俺の脳内では2期は無いorやらない方が無難という結論に至ったわ(笑){/netabare}

■続報
俺様予想を大きく裏切りまさかの2期決定、しかも分割2クール!
やっぱり電撃文庫のプッシュが効いてるのか?
それとも俺のような中年ファンユニオンが円盤を買い支えたからか?
まぁ何にしろ楽しみが増えて喜ばしいわ(笑)
アニプレックスYouTubeチャンネルにPVが出ているので観てみよう。
https://youtu.be/UeiFLMdQOWc

■更に続報
2023年1月放映開始だそうだ。
https://youtu.be/3SF4ZEWYXtw
なんでゴブリン倒しそうな声になっちゃったのwwwwwwwwww

投稿 : 2024/12/28
♥ : 15

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

魔王の役割

最初は中二病っぽさが引っかかったけど、気づけばカッコいいって思っていて、とても面白かったです!

主人公は桁違いの力を見せつける場面と、力ではなく絡め手で倒そうと迫る敵に苦戦する場面とのバランスが良く、適度な緊張感があって面白い
キャラクターも魅力的でクオリティも高く、いいアニメでした

主人公は自信過剰、自意識過剰でちょっとイタイ発言や行動が魔王学院にいる時には多かったけど、その自信は決して過剰じゃなくてむしろ謙虚すぎるのではないかってだんだん思うようになりました
主人公は罵倒されても、差別されても怒ることはないし、動揺することもない
でも、自分の大事なものを傷つけられることは絶対に許さない
傷つける者には死ぬよりも恐ろしい絶望を与える
この作品は可愛いヒロインよりも、主人公の圧倒的なカリスマ性によって支えられているとおもいました

魔王様は世界を滅ぼす?世界を救う?
小さい小さい。そんな些細なことにこだわる小さな器じゃないのです!!
魔王はただ、己の野望のために進むだけ
誰も及びもしない崇高にして唯一無二の野望のために!

始祖の魔王様は偉大でした

投稿 : 2024/12/28
♥ : 44

75.7 3 2020年度の勇者アニメランキング3位
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅢ(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (462)
2141人が棚に入れました
冒険者たちが未知へと挑み、神々が興奮に沸き返る、世界で最も熱き街――迷宮都市オラリオ。その中心に鎮座するは、都市に限りなき富と栄華をもたらし、数多の混沌が潜む大穴――『ダンジョン』。その深淵にて、生まれ落ちた一体の怪物。「……ここ……どこ……?」人語を話す竜の少女をめぐり、都市はかつてない 異常事態に巻き込まれていく。人と怪物。漫然と存在する価値観、常識は破壊され、冒険者ベル・クラネルと、女神ヘスティアに、決断の時が―― これは、少年が歩み、女神が記す、ダンジョンの謎に迫る【眷族の物語】――

声優・キャラクター
松岡禎丞、水瀬いのり、内田真礼、細谷佳正、赤﨑千夏、千菅春香、早見沙織、大西沙織、日高里菜、水中雅章、高田憂希、稲田徹、福島潤、浪川大輔
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

それでも暇を持て余した神々は遊び宣う

リリース順で一通り視聴してから楽しまれることを推奨

①『ダンまち1期』⇒②『ダンまち外伝』⇒③『オリオンの矢』⇒④『ダンまち2期』

①④は必須。②も準必須。スピンオフ③は劇場版82分尺だからさくっとGO!って感じでしょうか。①と②は同じ時間軸の並行した物語ですので可能なら日を空けないほうがよいです。

そして此度の3期を迎えます。一気に視聴してあっという間に感じる満足っぷりでした。

 {netabare}帰ってきたダンまち or ダンまちリターンズ{/netabare} 

ヘスティアが胸の大写しで登場するのはご愛嬌。いつも通りの風景に安堵しつつ、それ以上に冒頭ダンジョン潜入から始まるのがよろしい。ついでに潜入したダンジョンで“出会って”いるのも原点回帰の感があります。
②外伝ではロキ・ファミリアといったヘスティア・ファミリア外に焦点を当てたことでファミリア一つ一つに諸般の事情があることを意識づけさせました。だから“ヘルメス”や“ガネーシャ”のファミリアにも固有の事情があるんだろうとも想像できますし、ロキ・ファミリアが大きく取り扱われる本編の後半には感慨深さすら覚えます。
④2期ではヘスティア・ファミリアに集う眷属たちに焦点を当てたことで「リリ」「ヴェルフ」「命」「春姫」各々への思い入れを強くさせました。奴隷同然だった“リリ助”や生贄前提の“春姫”と同業者やエルフから向けられる嫉妬や怨嗟を身に受けてた日陰者の“ヴェルフ”。そんな彼らだからこそ世界を敵に回すようなベルくんの選択を支持できるのです。

このように3期でしっかり②も④も機能してはいることを評価しつつ、いかんせんエンタメ的な面白さは控えめでした。なにせほぼ潜ってない。
来たるべきダンジョン潜入に向けた地固めを経ての3期とは言い過ぎでしょうか。ダンジョン場面の大幅増加もさることながらダンジョンに住まう者が中心のお話です。

良くも悪くも1期がシリーズの印象を決定づけます。
紐神の見ためやハーレム展開。主役が松岡さんなのでしょうがない(それでいいのか!?)あれやこれや。そんなのに隠れて古き良きダンジョンRPGそれこそ『ウィザードリィ』的ななにかに魅かれた私であります。紐神様もベルくんの旗色が悪い時こそ迷いなく彼の側に立つ振る舞いに感動すら覚えます。

 {netabare}なんかそれを久々に目の当たりにしました{/netabare}

【ヘスティア・ファミリアの面々】
 ヘスティア(CV水瀬いのり)
 ベル・クラネル(CV松岡禎丞)
 リリルカ・アーデ(CV内田真礼)
 ヴェルフ・クロッゾ(CV細谷佳正)
 ヤマト・命(CV赤﨑千夏)
 サンジョウノ・春姫(CV千菅春香)

メンバーは増え賑やかになりました。それでいて原点回帰の面白さ。これからダンジョンの深淵に手を届かせんとするのでしょうか?
小説も既刊で本編16巻、外伝12巻とボリューミー。スマホゲームアプリ『ダンメモ』も好調のようですし続けてほしいですね。“やっときた”感ある良作です。



※ネタバレ所感

■そして輝く11話!ヘィッ!

“漢”を“おとこ”と呼ぶようになって久しい。
第11話のサブタイトルは「決戦」。これでウルトラソウルと読むらしいです。

余計な説明を省いて、B'zの曲を脳内再生しながら11話を観るとベルくんの心境にぴったりで笑えます。


■モンスターって?

「ウィーネって10回言ってみて」からの「盾の勇者の成り上がりのロリ声ペットは?」でフィーネって答えそう。語感も似てて声優も一緒だし同じ想像したのは私だけではあるまい。
日高里菜さんの声だとかわいらしさを強調してしまってそっちに目がいきがちなんですけど…

{netabare}モンスターかわいいじゃん…とは決してならないわけです。“許されざる存在”の世界観と“モンスターにも事情が”と思う視聴者とでギャップがありそう。
たしか神様たちが地上に降りてくる前の時代、地上に開いた大穴からモンスターが溢れ出して人間を絶滅させかけてたかと。神様から恩恵も授かっていない生身の人間では太刀打ちできなかったというのがモンスターと人間の歴史。太古の昔から忌むべき存在。
だから、普通に考えて意思疎通可能な知性あるモンスターを見つけたら共存より恐怖が先行しそうです。例えば人間より強い羆が本能でなくトラップを仕掛けて知恵比べしてきそうとか、新型コロナが知性を持って人間を先回りして進化してきそうとか、まじめに想像すると恐怖でしかありません。
生理的にってことならコオロギ食べるとかゴキブリ飼うような感覚に近いかもしれませんね。異端児(ゼノス)の皆さんがいくら太陽の見える青空を目指してるからといって
 
 生まれたところや皮膚や目の色で 一体この僕の何が分かるというのだろう

みたいなピースフルな段階には一段も二段も足りてないとこで物語は繰り広げられているわけでして。
街の人が悪者なのではなくベルくんが超のつく異端である、と腑に落ちてるとわかりみがいいです。{/netabare}


■そして輝く11話!2ツー! ※余談

その“モンスター=人非人”みたいな構図って大なり小なり世の中にはあるわけでして。

この回のベルくんの筋の通し方って…
{netabare}同盟国ドイツの苛烈なツッコミに耐えながらユダヤ人を満州経由でアメリカへ逃がす実務指揮をとった樋口季一郎中将と被るのよね。もちろん独りの男気だけでなんとかなるわけでもなく公のバックアップも欠かせなかったわけですよ。
前段として、日本国政府は板垣征四郎陸相草案の「ユダヤ人保護」を閣僚決定し、満州に接するオトポール駅にひしめいていた2~3万人の難民を、「助けてやれ」と指示したのが関東軍参謀長東條英機であり、特別列車を仕立てて助けたのが満鉄総裁の松岡洋右でした。近現代史に造詣ある方ならこの三名がどういう方々かピンとくるでしょう。

歴史もそうであるように人物の見方も光100%と闇100%はありえません。ここではなんかのかけ違いでヘスティア様やファミリアメンバー、そしてベルくんたちが歴史の大罪人となるリスクを負いながら大事を為したものと素直に称賛をしたいところです。{/netabare}



■暇を持て余した神々の遊び

意味合いと語感の良さで1期からこのフレーズをレビュタイに引用しとります。やや懐かしい響き。
翻って“神々の暇つぶし”なる設定はどこまでいっても変わらず、とブレはありません。

{netabare}ソーマ(CV内山昂輝)なんて分かり易くて秘酒づくり以外興味が無い神。彼みたいに没頭するものがあれば人間に興味を持つことなんてないし、興味の対象が人間でないからこそリリ助に酒を飲まして試すようなこともできたりするわけでした。呑んでも心狂わなければ抜け忍していいよってやつでしたよね。

 神は自分で責任を取りません

今期のお騒がせ神イケロス(CV福島潤)も根っこは暇つぶしです。ディックス(CV:浪川大輔)には何かやらかすことを期待しているわけです。2期のアポロンなんかもそうでしたが、様々な退屈しのぎの方法がある中での彼らの選択がオラリオの秩序を乱すものだから処分されたわけで、あくまで他の神々たちの暇つぶしネタを奪っちゃいかんよってのが基準であり罰則の対象となってたわけです。
味方に見えるヘルメスやウラノスもクズマ…じゃなかった追放された神々と大差ありません。特にベルくんへの態度なんかそうですけど自分が責任取るような行動は絶対しない。眷属でないからってのもありましょうが、前に出てくることはない神々です。
ただね、、、本気で遊んでるのは分かります。ベルくんは想定外を引き起こす存在ですからね。フレイヤを筆頭に神々たちが興味津々な理由も

 退屈しないから

というのは押さえておきたいポイントです。
リトルルーキーだ英雄願望だと煽てられてても神々の暇つぶし道具の範疇を出ないという哀しみ。どこまでいっても鉄砲玉。振り返るといつもヤバい橋を渡らされてるベルくん。{/netabare}

よって

{netabare}そんな神々と眷属との関係を一線越えてそうなヘスティアとベルくんの今後が気になるのです。
具体的にはどういうお別れをするのか? だいぶ先でしょうけど避けがたいことですからね。{/netabare}


いろいろご都合が鼻につくのはつくのです。
{netabare}・娼館で囲われてたのに乙女だった春姫さんとか(2期)
・なんでウィーネさくっと生き返るの?とか(第8話) そもそも死なせる必要あった?{/netabare}

それでも神の掌の上で踊らされている人間といいますか眷属たちの行く末が気になるので今後も継続して観るつもりです。続編あるならですよ。

そういえばヘスティア様…
{netabare}ヴァレン何某さんのことをきちんと呼べてましたね w{/netabare}



視聴時期:2020年10月~12月 リアタイ視聴

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2020.12.21 初稿
2021.10.15 タイトル修正

投稿 : 2024/12/28
♥ : 46
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

久々に~、ベル・クラネルが~、ダンジョンで~、「間違い」と~、出会った~。(ウルルン滞在記風w)

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
ダンまち、1期、2期の視聴は必須です。好きなシリーズなのでまずたず楽しめました(☆4は高評価です)が、、、好きな順に、1期→3期→2期かな?

レビューでは、私が本シリーズに期待していることと、本作の中で自分の理解が及ばなかった点について書きたいと思います。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
私はほぼどんな作品でも、1番はストーリーを楽しみにアニメを観るんですが、本シリーズに関しては、もっとシンプルに楽しい、ダンジョンRPGをやってほしいんですよね。良い意味でラノベっぽい作品の、最上級を。

だから、6→7話とか、11→12話とかが特に楽しかった。ラスト12話のバトル作画を頑ったのは流石、「分かってるな~」という感じでした。

細かなところでも良いシーンはいくつもあって、フィーネ復活の際、フェルズの「800年の苦労が報われた」という台詞。ベル君を守るために、自らの羽をむしるフィーネ。ベル君、また女の子(笑) やっぱり、楽しいアニメであったことは間違いない。

さらに、本作の「知恵や感情を持つモンスターとの共存」は興味深いテーマだったし、それはそれの魅力はありました。

が、ぶっちゃけ言うと、「外伝や劇場版で良い話」だと思います。結局、ベル君はまたレベルアップしないし(苦笑) もっとレベルアップしたり、深い階層に進んだり、仲間が増えたり、装備を充実させてくれたり、そういうのが見たいんだよな~。

本作のテーマ(ゼノス)に関しては、余談で触れます。

これは私に読解力がないだけかもしれませんが、最終話での展開は、やや疑問に思っています。

最後、ヘルメスの企みは理解できます(ちょっとヘルメスの底が見えて嫌だったけど)。そこでのグロスの男気や、しかしグロスを討たないベル君らしさも、よく分かります。そこに、フレイヤがアステリオスをぶつけるのも、ベル君を鍛えて英雄にしたいフレイヤの狙い的に分かる。

が、分からないのは、「なぜベル君はアステリオスと戦うことを選択したか」です。しかも、あっさり。

アステリオスが、戦いを望んだから? 殺らないと殺られるから? あのミノタウロスの生まれ変わりだから? ライバルだから勝ちたい? 初対面だ(情が移ってない)から?

もはやゼノス(異端児)とは戦わないことを決意しているベル君。魔界村のレッドウォーリアを彷彿とさせるグロスの攻撃に対しては胸を開き不戦の意思を表明したのに、同じゼノスなのに、この差は? 

周りの手のひら返し(ベル君を英雄視)も、疑問。アステリオスの異常ともいえる強さ(人間に対する大きな脅威)や、ベル君の「ガチな戦い」を見たから、ベル君を信じたってことだけど、?。奇跡の生還って、ミノタウロスを倒せず、倒され、しかし生きて帰ってくるって、逆に怪しくないか? 「結局グルじゃん」と思う人も多いんじゃないかと思います。

なんか、最後があまりにも綺麗に、ベル君にとって都合が良すぎる、優しい形に落ち着いてしまったのが、肩透かし気味でした。

まあ、でも、なんやかんや見ますよ、4期だろうが5期だろうが、続編が出る限りは。惚れたもん負けですよ(笑)
{/netabare}

【余談 ~欧米的共生、日本的共生、新しい時代の共生~】
{netabare}
※「刀使ノ巫女一隅の光」のレビューと途中まで被ります。
 
「ダンまち3のモンスター」「鬼滅の刃の鬼」「刀使ノ巫女一隅の光の荒魂」には、共通点があると思う。

人にとっては厄災であり、しかし、相手にも意志があること。

先日のテレビ番組で、ある社会学者が「鬼滅の刃」というタイトルに違和感を感じる、というか、現代の「鬼観」だな~と言っていた。

曰く、「鬼」というのは元来「災い」と近く、「滅する」のではなく、「祓う」ものだった。節分などが分かりやすいが、「鬼は外」と祓う(追い払う)ものの、毎年、鬼はやってくる。「鬼は不滅」というのが、古来の日本人の考え方だった。

「祓う(払う)」とはつまり、「距離をとる」「住み分ける」ということ。元々、日本人は、厄災にすら「神」を感じ、自身の被害を防いだ上で、その存在を認めてきた。つまり、見にかかる火の粉は防ぐが、それ以上の追い討ちはしない。自分に害を及ぼさず、離れた場所に暮らしているなら、とりたててこちらから関係はもたない。

これ、良くも悪くもトラブルが起きた時の日本人的思考に繋がっていると思う。良く言えば「寛容」、悪く言えば「無関心」。

それが、日本人的な「共生」だった。

しかし、欧米の価値観の中では、厄災というのは、制圧するものであり、滅するものだった。一方に「服従」を強いるのが「共生」の形であった時代は長かった(と言ったら、怒られるかもしれないが)。

「鬼滅」というタイトルには、知ってか知らずか、そういう欧米的、現代的な思想が含まれている。そんな指摘だった(いや多分、鬼を文化的なものとして扱っているわけではないので、そんなに深みなくつけたタイトルなのだろうけど)。

さて、本作では、三者がそれぞれの「共生」を目指した。

まず、ロキファミリアをはじめ、多くの人間達が目指したのは、「欧米的共生」だ。モンスターの住み処(ダンジョン)に積極的に介入し、潜在的恐怖まで取り除くため、他者を蹂躙する。そこには、自身の利益のみを追求する強かさがあり、ある意味、純粋な生物とも言える。

一方、ゼノスやフェルズ、ヘスティアファミリアが落としどころとして決着させた、本作での結論は「日本的共生」だ。モンスターのように直接の脅威になる者は滅するが、ゼノスは(潜在的恐怖は認めつつも)自分たち人間に害を及ぼす可能性は低いため、完全に住む世界を分け、それぞれが自分達の生き方を全うする方法。ゼノスが人間を襲わない限り、人間もゼノスを襲わないという不可侵条約。これはゼノスの存在は肯定しても、受け入れはしないという玉虫色の結末だ。

しかし、本来ベル君が目指したのは、これらとは違う、いわば「新しい時代の共生」だった。それは、相手と自分との違いは大前提として受け入れ、その違いによる軋轢などを乗り越えて、文字通り「共に生きる」ことを目指した「共生」。「ボーダーレス」「ジェンダーレス」など、現在は様々な「レス」があるが、その延長線上にある視点だ。

それは、実現するならばとても素晴らしい世界なのかもしれない。しかし、現実には茨の道だ。ベル君の頭の中は、やはりお花畑である。だって、我々人類は未だ、肌の色や宗教の違いすら乗り越えていないのに、いきなり種族を乗り越えようというのだ。

さらに、昨今のコロナ事情や、野性動物による食害などを見ると、安易に種族の垣根を越えるのも危険に思う。だからこそ、我々生命体は多様性を確保し、様々な環境に適応しているという側面もある。

ただ、ダンまちの世界では、エルフやドワーフも共に生きているのだから、我々よりは進んだ未来なのかもしれない。そうであるならば、モンスターを受け入れ共に暮らす未来も、可能性は0ではないと感じる。

アニメは、空想の世界だ。何もそこでまで、世知辛くなる必要もない。ベル君にはぜひ頑張って頂き、我々人類が成し遂げられていない可能性を、示してほしいと思っている。女の子に助けられながら(笑)
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
ベル君は優し過ぎるからな~。理知あるモンスターは、色々やっかいだよな。初見の視聴者を意識しない、落ち着いたスタート。

2話目 ☆4
女の戦い(笑) モンスターとしては、かなり強い部類に入るんだよな。神々の思惑だよな。

3話目 ☆4
知能と心をもったモンスター。ゼノス。

4話目 ☆4
人とモンスターの定義、存在意義。輪廻転生。ダンジョンは、地獄みたいなものなのかな?

5話目 ☆4
さて、次はバトルかな。

6話目 ☆4
やはり、こういうシンプルに熱い展開の方が良いね。

7話目 ☆5
獲物を横取りするな、は、ギリギリのラインだな。フィーネとの悲しい別れ。からの、復活呪文。賢者の面目躍如。800年の苦労が報われたというのも良いね。愚者であれ。

8話目 ☆3
まだ解決してないの? まあ、嫉妬もあるよな。神様、珍しく見せ場。やったことの責任はとらないとな。死者が(多分)出てないのが、都合よすぎるが。

9話目 ☆3
作戦中。ベルくん、女たらし(笑)

10話目 ☆


11話目 ☆4
みんな私みたいにバカじゃない。こういう、シンプルで胸熱バトルが似合う作品。じゃあ人間にこんなことができるか、という自傷行為。

12話目 ☆4
最後のバトルは流石に作画も頑張り、面白かったは面白かったが、やや、疑問も残る決着か。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/28
♥ : 36

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「そっちへ舵を切ってきたか!」という感じ。今のところ普通に面白い。→ 最後まで楽しめました!

第3話まで観終わった時点でこのレビューを書いています。無印、Ⅱまでを観ずに本作Ⅲを観るのはまったくお勧めしません。ということで、観ていないし原作も読んでいないという方はひとまずここでさようなら。




Ⅱの終盤で人間と神々との関係がテーマとなった話がありました。そもそも神と眷属の関係にあるかないかはさておき、この世界では地上に降りている神と人間は同じ街に暮らし、普通に言葉でコミュニケーションが取れるわけです。

では、神と人間以外に知性を持ち言葉でコミュニケーション可能な存在はどうなのか。エルフや獣人などは少なくともオラリオでは広く「人」扱いされているわけなのですが、従来「人」と認識していなかった存在が喋ったらどうなのか…?

ということで展開としては素直な方向の話なので驚きはないかもしれませんが、普通に面白く観られそうなお話になっています。

Ⅱで固まったヘスティア・ファミリーに増減はあるのか?
そして相変わらずここまで出番が少ないヴァレン某(なにがし)さん…。

OPを井口裕香が歌うのは、もはやこのシリーズでは鉄板(笑)。
==

2020.12.19追記:
最終話まで観終わりました。神ヘルメスは一筋縄ではいかない感じが今回もよく出てました。

ⅡよりもこのⅢの方が、ヴァレン某さん的には見せ場があって良かったですね。お話の決着はまさに「原点回帰」で、サブタイトルに偽りなしだったかと思われます。

もちろん1期目はもちろんⅡありきのⅢだとは思うんですが、ⅡよりⅢの方が私は面白かったです。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 34

77.5 4 2020年度の勇者アニメランキング4位
魔王城でおやすみ(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (429)
1740人が棚に入れました
かつて、人と魔が交わり、共に存在した時代。魔王は人間の姫をさらい、自らの城に幽閉した──。囚われのスヤリス姫は、檻の中でつぶやく。「…寝る以外…することがない」牢をこっそり抜け出して、よりよい安眠を求め魔王城を…探索!?自由気ままな人質姫が魔物たちを巻き込んで好き勝手!! 新感覚、睡眠ファンタジーコメディ!

声優・キャラクター
水瀬いのり、松岡禎丞、石川界人、小林親弘、下野紘、小山力也、高橋伸也、山根雅史、相馬康一、大原さやか、黒田崇矢、大塚剛央、大橋彩香、諏訪部順一、佐倉綾音

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

魔王城地下牢の宿屋化計画

魔王にさらわれたスヤリス姫が、魔王城の牢屋に幽閉されますが、あまりの睡眠環境の悪さをどうにかしようと立ち上がり、魔王城内をうろついて快適な睡眠を追求していく癒し系ギャグアニメ
魔王城の牢屋はどう考えても快適なわけないので、面白いテーマだなーって思いました
魔王軍って言っても全然悪者感がない気の優しい人達なのでシリアスな場面なんてありません、安心して見られるいいアニメですねー!

私は結構好きな作品です。
スヤリス姫はもちろん、魔王、悪魔神官が好きです
まだまだ原作ストックはありますし、2期制作の可能性もありますね。
でびあくまは本当に可愛い。一匹欲しい

投稿 : 2024/12/28
♥ : 51
ネタバレ

えりりん908 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

今期、貴重なギャグアニメ枠(笑)

何故か10月クールは、ギャグ作品が少なかったです。
たしかに「神様になった日」の前半はギャグ全開で、これはこれで困ったものなんですけど…"(-""-)"


で、この作品。

一言で言えば「ファンタジー風味のよく考えるとちょっとグロい日常系ギャグアニメ!」全然一言にまとまっていません(*^▽^*)


人類に対する脅迫の一環で、魔王軍が、人類にとって大事な大事なお姫様=スヤリス姫を誘拐!!
ところがこのスヤリス姫様、メンタルが異常にタフな上に、
人質として捕らえられた、魔王城がけっこう理想的な居場所!

この魔王城での生活環境をもっと理想的に改良することで、
思う存分、安眠を得ようと奮闘する、
スヤリス姫の日常を、細かいエピソードでつないで行くのですが、
最初観た時は、このままの展開力の無さでワンクール、もつの?って思ってたんですけど、
もってしまうんですねえwwww

エピソードはそれぞれ、
安眠のためのアイテム入手や工夫がメインの「クエスト」なんだけど、
それ以外の「クエスト」も挟まれていて見飽きないし、
人質だとはいっても、
魔王城においては、傷つけちゃいけない貴重な存在だから大切に扱われているし、
スヤリス姫の自分勝手な行動を魔王軍の誰一人として止められないし、
スヤリス姫は万一っていうか何度も死んでも、
ちゃんと魔法で生き返らせてもらえるし。

爆笑って感じとは違うけど、夜中にニマニマしながら、
魔王城の魔物たちがアタフタしているのを、眺めている感じです。
最初の頃は、魔王様に露見しないように、魔王軍の幹部たちが苦心してたのに、
いつの間にか、魔王様自身が、スヤリス姫に翻弄されてしまっててww
特殊な環境でも日常系ギャグアニメがちゃんと描かれていて、楽しく観続けられました。


それと、
スヤリス姫って、
実は人間界では、仕事漬けな上に、王族にふさわしい言動を強制されていて、
たぶん日々の、多忙な上に格式ばった生活にうんざりしていたんですよね。

たまに出てくる王妃様のお説教の回想シーンとか、
実はとってもかわいそうなんです。

それと、1回、魔王様に宿題を課されて仕事モードになったとき、
すごいスピードで書類の処理をしてしまうの、
面白かったけど、
だからこその、人質となった現状とのの落差の大きさ。

なるほど、もうお姫様稼業は嫌なんだ、死ぬほど眠りたいんだ~っ、
もう人間界に復帰なんてしないで、ぐうたら人生をまっとうしたいんだ~
って、すごく納得できてしまいましたww


・・・おまけ。
{netabare}最後の2話は、いっぺんにおまとめ放送w
スヤ姫、影武者を仕立ててみたら、ポンコツ過ぎたのに、
ちゃんと自分で、人間の世界から救出しちゃうんだw
それで、わざわざ人間界にちょっと戻って手に入れた毛糸のパンツ、
デビちゃんたちに履かせて、気持ちよく安眠(*^▽^*)
ホントに魔王城が、居心地よくて好きなの、よ~くわかりました!
人間世界の世知辛さや煩わしさ、本当に嫌なんだね~って、
なんか最後まで一貫していて、わがまま素敵な姫様でした!!{/netabare}

投稿 : 2024/12/28
♥ : 48
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

何度も言ってますけど・・・!

原作未読。最終話まで視聴。

あにこれで何度も言ってますけど・・・、『水瀬いのりさんと早見沙織さんが共演している作品は、間違いなく面白い説』は、今回も実証されましたね。

魔族にさらわれた人間のお姫さまの、魔王城での勝手気ままな生活を描いたコメディ。

{netabare}睡眠欲を満たすために、なかなかに鬼畜なお姫さま。
そんな傍若無人なお姫さまに振り回される、心優しき魔族たち。
そして、ちょっとおバカな勇者。{/netabare}

出オチ系の作品かと心配していたんですが、終わってみれば、ハズレ回無しの安定感抜群な作品でした。

特筆すべきは魔王役の松岡禎丞さんをはじめ、豪華な共演陣。
テンポの良い掛け合いが絶妙でした。

最終的に。今期一番楽しみにしていたと言っても過言ではないレベルの作品でした。
第2期制作を期待して待ちたいと思います。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 36

73.3 5 2020年度の勇者アニメランキング5位
宇崎ちゃんは遊びたい!(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (487)
1653人が棚に入れました
静かなキャンパスライフを満喫する大学3年生・桜井真一。一人で過ごしたいだけなのに、“ぼっち"扱いしてくる後輩・宇崎花に絡まれ、平穏な生活は一変!いじられ、けなされ、からかわれ……。毎日毎日、宇崎ちゃんのウザ絡みに振り回されることに!騒がしい日常はうんざりだけど、でも、一緒に過ごす時間はなんだか退屈しなくて――。「ぼっちより、二人のほうが絶対楽しいッスよ!」生意気なのに、どこか憎めない“ウザカワ系"後輩との青春ドタバタラブコメ、ついにスタート!

声優・キャラクター
大空直美、赤羽根健治、竹達彩奈、髙木朋弥、秋元羊介、早見沙織

ローズ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

チョコミントは歯磨き粉

孤独を好んでいた大学生の桜井真一。
その桜井に絡んでいく後輩の宇崎花。
桜井と宇崎が、くっつきそうで中々踏み込まない関係が続くのであった。

宇崎と桜井の距離感。
傍から見るとカップル成立ですね。
勿論、当人は否定するのでしょうが。
先輩の家に泊まるなんて無防備すぎます。

問題は宇崎の容姿を受け入れる事ができるかどうか。
何といっても宇崎の胸の大きさ(///▽///)
TシャツにはSUGOI DEKAIというプリントもありますし。
小柄なのに胸だけは強調。
一部の女性からは批判されるでしょう。

片づけはできませんが、料理は上手な宇崎。
桜井の家に上がり込んでは、独り暮らしの為、偏っているであろう食事の世話をします。
本当の目的はゲームして遊ぶ事なのでしょうが^^;
一線を超えないのは桜井の鈍感さかなぁ。
「早くカップルになってしまえ!」とツッコミを入れながら視聴できますね。

10話では鳥取観光をします。
砂丘以外にも見どころが多い鳥取。
空港でのお迎えからアニメ関連ですからね。
アニメ好きだったら観光しても損は無いでしょう。
作画も気合が入っていました。

すでに2期の制作が決定していますが、まだまだ原作のストックは貯まっていないので、
少し長めの制作期間になりそうです。
2期になったら宇崎の家族が勢揃いしそうですね。
キチンとした交際宣言をするのかどうか。
今から注目して待ちましょう。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 37

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

これで付き合ってないとか…。

漫画原作は未読です。

大学生の桜井真一(さくらい しんいち)が、大学の後輩の宇崎花(うざき はな)に振り回される感じの(ラブ)コメディ作品ですね。

基本的には友達が少ない真一を宇崎ちゃんがイジりつつ、実は真一のことが好きなのでたまに思わぬ逆襲(真一には自覚なし)を受けてドギマギしている様子を、二人の周囲の人間たちと視聴者が眺めてニヤニヤする感じの作品です。

二人の自然な成り行きを楽しみたい亜細親子(亜紀彦、亜実)と、積極的に二人の関係に介入しようとする榊くんの行動も本作のコミカルさに味を添えています。

本作のようにアニメのメインキャラクターが大学生というのは意外と少ない気がします。すぐに思い当たるのは『ゴールデンタイム』あたりでしょうか。

昨今の社会情勢に対するコンプライアンス的な配慮なのか、作中で宇崎ちゃんが二十歳になるイベントを交えて酒を飲んでも問題ない状況を作るためと思われますが話は宇崎ちゃんが大学二年生になる新学期からという、何の節目でもなさそうな不思議な時期からのスタートとなっています。

くしくも別アニメのタイトルにもなる通り、大学生の時期というのは(就職活動に追われるまでは)まさに人生のゴールデンタイムなのかもしれません。

特に私自身は社会的に「大学のレジャーランド化」が嘆かれる時世に学生生活を送りましたし大学三年生の時期だと就職活動とは無縁でしたので、真一くんや宇崎ちゃんの作中でのヒマさ加減も懐かしく思いながら本作を心穏やかに視聴することができました。

でも、最近の大学生ってこの作中の二人ほどにはヒマじゃないような気もしますね。二人の境遇に共感できなかったら単に腹が立つだけのアニメなのかも…。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 35

37111 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

SUGOI DEKAI

1話視聴後感想と今後の期待度
一言コメント:超期待。原作ちょっと読んだけど、宇崎ちゃん超絶かわいい。巨乳に興味はない。
期待度:★★★★★

最後までウザかわいかった。
受け身的男性にはあれぐらいぐいぐい来る女のほうが好みなんじゃないだろうか。
まだ宇崎ちゃんが先輩のことを好きだと認識していない段階なんだよね。認識してからのデレも楽しみです。

でも、一番は月さんじゃないでしょうか。
月さんと俺ガイルの雪乃の中身が一緒なんて。。。
ママ対決ではがはママのほうが好き。


じぶんは貧乳派です。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 23

66.2 6 2020年度の勇者アニメランキング6位
八男って、それはないでしょう!(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★☆☆ 3.0 (417)
1518人が棚に入れました
――ある日の朝、目を覚ますと……平凡な若手商社マンである一宮信吾(25)は、僻地に領地を持つ貧乏貴族の八男ヴェンデリン(5)という存在意義さえ怪しい子供に憑依していた。信吾は、家門と領地継承もなく、内政無双の知識もないこの身と己に絶望するも、魔法の才能に恵まれたという一点を突破口に独立を目指す。この物語は、そんな若造が魔法で金を稼ぎ自由に生きる(もちろん世界なんて救わない)、当面は脱ボッチのお話である。

声優・キャラクター
榎木淳弥、西明日香、三村ゆうな、小松未可子、M・A・O、山根雅史、石上静香、ゆかな

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

エリーゼのために

このアニメは「エリーゼのため」にある作品です。
登場は5話当たりだったかな。
登場早々、その存在感たるや・・・
ベートーベンの「エリーゼのために」が脳内再生されます。

金髪、前髪パッツンの聖女様。
穏やかな眼差しと優しい声音。
主人公を静かに見守る癒し系。
あふれる程の賢明さと懸命さ。

作品で覚えてるのは、
異世界転生ものとか。
主人公最強ものとか。
トリマキが薄いとか。
物語があっさりとか。
それもうる覚えです。

あっ、そうだ。
八男だけに八話がピークです。
BGMに「エリーゼのために」が流れています(嘘)。
見逃さないように。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 19
ネタバレ

カミタマン さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

途中に転生(?)って,それはないでしょう!

2022/02/20 投稿

自分は異世界物好きです。
なろう系,俺TUEEE系にも否定的なわけではありません。

でも,

途中に転生って,それはないでしょう!

サラリーマンが夕食の準備をしていて,
{netabare}
気がついたら,パーティー会場
自己紹介を,求められるが分からない・・・
5才の貴族の八男に転生(?)していた設定でした。(これを転生と言っていいのか不明ですし,そもそも公式に転生と言う表現を使っているかは不明です。勝手に転生と思い込んでいて最終的に壮大な夢落ちだったりしてw)
{/netabare}


でこれの何がいけないかというと,すごくモヤモヤします。
以前の人格はどうなった?
サラリーマンの人格に乗っ取られ消滅した?
両親にすら気付かれずこの世から消滅したことになりますよね・・・
元祖ベル君かわいそ過ぎます!
そもそも,自分の抱いたイメージでは魔法の才能は,サラリーマンが持ってきた力では無く,元々ベル君の中にあった力のように思えます。
前途有望な五歳児の未来はおそらく本人も気がつかないうちに突然奪われたのでしょう。なんともモヤモヤします。

突然消滅,それはないでしょう!




ベル君の中の人のサラリーマンの肉体は?
中身が失われ空っぽの状態で放置されているのでしょうか?
突然それまでの知識や経験,記憶を失って・・・

脳内フォーマット,それはないでしょう!

そこまでの脳内の情報だけベル君の脳に上書きコピーされた可能性もありますね。この場合サラリーマン君の日常は変化無く続いていきますね。サラリーマン君本体に実害無し。

第三の可能性,元祖ベル君の中の人とサラリーマン君の中の人が入れ替わった場合。元祖ベル君が最も救われるシナリオのような気がします。
パーティー会場にいたはずが気がついたら,小さな見慣れない小部屋で豚バラ味噌炒めを前に座っている・・・

異世界のサラリーマンって,それはないでしょう!



この主人公設定意外は概ね,気楽に楽しく見ることができました。

冒険者予備校でのPT結成までの回り道はちょっとイライラしましたけどw


OP曲デーモン閣下とアリ・プロジェクトコラボ出だしのインパクトすごい!笑いましたw(2話以降は飛ばしましたけどw)それにしても,閣下の声,若いですね!流石悪魔年を取らないようです。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 15

73.5 7 2020年度の勇者アニメランキング7位
異世界かるてっと2(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (315)
1468人が棚に入れました
「オーバーロード」「この素晴らしい世界に祝福を!」「Re:ゼロから始める異世界生活」「幼女戦記」。総シリーズ累計1600万部超え、BD&DVDシリーズ総売上枚数50万枚超えを誇る4作品が、ぷちキャラアニメになって大暴れ! ある日突如として現れた謎のボタン。ポチっと押すと、なんとさらなる異世界へ転移してしまう!! そこには他世界から転移したキャラクターたちも大集合していて…!?

声優・キャラクター
日野聡、原由実、上坂すみれ、加藤英美里、内山夕実、加藤将之、三宅健太、福島潤、雨宮天、高橋李依、茅野愛衣、小林裕介、水瀬いのり、村川梨衣、新井里美、子安武人、悠木碧、早見沙織、濱野大輝、笠間淳、林大地、三木眞一郎、玄田哲章、大塚芳忠
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

うん。なんかわかってた。

続編決定とのこと。ま、そうよね。

続きものってなかなか難しいと思う。
本作の1期は終盤にそれなりの盛り上がりを付けて終わっている。で、視聴者がその続編を見始めるにあたって頭の中にもつイメージって「前期の終盤の盛り上がり」になっていることが多いと思う。続編の序盤はいったんリセット・再セットアップから始めざるを得ず、前期の終盤と比べたらどうしたって相対的に面白くなく感じてしまうだろう。

そんななか、本作は新キャラ(と追加作品)で無難に滑り出しつつ、前期同様のだらっとした世界観へと上手に転換していったように思う。結構うまいつくりなのではないだろうか。

中盤あたりから、「この世界」に関するsomethingを小出しにしはじめた。確かに言われてみれば、1期でReゼロ組だけは作品世界への転移が描かれていないんですよね。結構練られた物語の構成になっているんですね。
――ちょっとだけまとめとく
{netabare}―「この世界」に来た経緯
(2組の面々)
このすば組:ひとまず押すか押さないかと言えば押す女が押す「ピンポーン」
オバロ組:初心者ではないアインズがケツでボタンを押す「ピンポーン」
幼女組:2つあるものは2つあるんだから2つだろうがー「ピンポーン」
Reゼロ組:よくわからない。1期1話の初登場時点で「抗って抗って抗って手に入れたこの幸せ・・・毎日が楽しい学園生活」を認識している。他3作品とは明らかに「入り方」が違う。

(1組と3組、職員室、校長室、用務員室と飼育小屋の面々)
盾勇者:Button Shield!!「ピンポーン」
それ以外の人物は、慎重勇者含めて作品問わずよくわからない。いつの間にかいた感じ。クリス曰く「私も急に、ここに飛ばされたんだよ(ボタンのことには触れない)」。どっちかっていうと、ターニャ以外の幼女組もこちら側?ターニャがボタンを押したときには近くにいなさそうだし、シューゲル博士が見当たらないし。

―デストロイヤー起動
「ピンポーン」


結局、ベア子とロズワールのReゼロ組が何かに気付いている感じ。あ、あとは荒くれものか。謎解き視点でなんて観ていなかったから、後追いではよくわからないな(笑)
{/netabare}

ファンサービス作品として、作品をまたいだ(同一声優さん)キャラの掛け合いなど、それなり以上に楽しめる良作だと思いました。慎重勇者には驚き、笑いました。

OP曲は今期も楽しい。

ま、3期も見ちゃうんだろうな。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 29
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

もういっそのこと、30分アニメでやればいいのに!

『幼女戦記』『オーバーロード』『この素晴らしい世界に祝福を!』『Re:ゼロから始める異世界生活』はすべて視聴済み。

『盾の勇者の成り上がり』と『慎重勇者〜この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる〜』も視聴済み。

これだけの異世界転生(転移)アニメのクロスオーバー作品。
面白くない訳が無い。

言うまでも無く、豪華な声優陣。
15分アニメに何人の人気声優が出演しているのかと、毎話、EDのクレジットにツッコむ。
『異世界かるてっと』あるあるでしょう。

最終話のED。
{netabare}『続編制作決定』{/netabare}
「そりゃ、そうでしょうねぇ」
きっと、多くの人がツッコんだと思います。
実際、私もそうでした(笑)。

もういっそのこと、30分アニメでやればいいのに!

投稿 : 2024/12/28
♥ : 26

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

イッツ ア "ぷち" ショータイム

この作品の基となっているアニメは全て視聴済です。
あくまでも個人的にですが、本作はKADOKAWAさん久々のクリティカルヒットだと思っています。
何と言ってもKADOKAWAさんにしかできない作品作りですから…

最初にこの作品を知った時には驚くことしかできませんでした。
『幼女戦記』
『オーバーロード』
『この素晴らしい世界に祝福を!』
『Re:ゼロから始める異世界生活』

この4作品の共通点は「異世界」というだけで、他は何もかもがバラバラなんです。
しかも本作からは『盾の勇者の成り上がり』も参戦してきましたからね…
それだけじゃありません。
第2期では更なるサプライズが仕掛けてありましたから…

完走して振り返ってみると…
なんて贅沢な作品なんでしょう。
どれも「超」が付くほどの人気作品で、それぞれに登場するキャラが惜しみなく投入されているせいでしょう…
微妙にキャラの扱いが雑に感じちゃうんですよね。

物語としてはきっと綱渡りの連続なんでしょうね。
少しでも油断すると、個性強すぎるキャラたちによって物語が破綻させられてしまう…
いえ、最終回の「開演!ショータイム」は寧ろ物語としては破綻していたと言っても過言ではありません。
破綻した2つの物語をくっつけてみたらこんな感じになりました…という感じを受けましたが、面白ければ結果オーライなのでしょう。

そう、もう1点雑に感じたのが声優さんの扱いです。
キャラと一体なので物語上仕方無いのでしょうけれど、旬の声優さんの台詞が一話で一言だけ…という時もあったので。
でもアクアの天然の笑顔を見ていたらそんな事は些細な事の様に思えてきたかな^^;

それに物語を盛り上げるため、それぞれの作品から逞しい助っ人が大量に投入されましたからね。
個人的にはバレンタイン回が印象に残っているかな…
第5話「勤勉!ばれんたいんでー」というサブタイの物語でしたが、サブタイだけでどのキャラが投入されたかピンと来た方もいらっしゃるでしょうね。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、アインズ、カズマ、スバル、ターニャによる「異世界ショータイム」
エンディングテーマは、シャルティア、めぐみん、レム、ヴィーシャによる「ポンコツ!異世界シアター」
オープニングのメンバーは第1期と一緒ですが、エンディングのヒロインは第1期から交代となっていましたね。
こういう細かい気配りは個人的に大好きです。

1クール全12話の物語でした。
ショート作品は原則録り貯めて一気見するのが基本の視聴スタイルですが、本作品に限っては毎週欠かさず視聴していました。
そして嬉しい「続編制作」が発表されましたね。
これからも度肝を抜かれて…笑える展開を期待しています。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 21

64.9 8 2020年度の勇者アニメランキング8位
100万の命の上に俺は立っている(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★☆☆ 3.0 (335)
1079人が棚に入れました
合理的で単独行動が好きな中学3年生四谷友助は、ある日ゲームじみた異世界に転送された――。すでに転送されていたクラスメイトの新堂衣宇、箱崎紅末とともに3人目のプレイヤーとなった彼は、命を懸けたクエストに挑むことに。感情論を廃してすべての要素をフラットに、時には仲間の命すら駒として扱う冷酷な四谷。襲い来る魔物、厄介な事件、そして暗躍する強敵からパーティの全滅を防ぎ、このゲームをクリアすることができるのか?

声優・キャラクター
上村祐翔、久保田梨沙、和氣あず未、小市眞琴、斎藤千和
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

一期はプロローグでござ

<2020/12/19 追記>
最終回まで見終えまして。
「俺は{netabare}俺の信じる正義の為だけに戦う!これまでも。これからもだ!{/netabare}」という熱血ヒーローみたいな台詞で締められたわけですが。

初回から通じての曲者感そのまま、面白いかどうか保留したまま最終回まで来てしまいましたね。
ワンクール12話掛けてのプロローグという感じ。

アニメ作品の物語の作り方は多種多様あると思います。
その中に「数多あるアニメ世界で構築された『常識』を視聴者が前提として持つことで、安心して心地よく楽しむ」ジャンルというのも確かに存在すると思っています。
つまり「現実世界の常識や問題意識、悩みや解決」といった尺度で考えるのではなく、あくまでアニメの中だけで成立するお約束だけで楽しむ、というもの。
これは一つの楽しみ方であり、作品のあり方で、特にアニメ作品のエンターテイメント性を純化していこうとするとこの傾向が強くなるような。
なろう系異世界ものとか多いですよね。

翻って本作はどうなんだろう?
と考えると実はどうもそうではない。
現実の世界の人の気持ちのありようとかを照らし合わせながら、アニメの物語は進められていきます。
でもひねくれてるんですよねえ。
「そんなお堅い話とは思われたくない」とでもいうように。
だからふざけてる。
そんな感じ。

私の4.0点というのは完走した作品としては100点満点で50点ぐらいの位置付けになります。
つまり「まだそこまで面白くなってない」と思ってる。
なんと2期やるそうなので2期で本当に面白いかどうかがわかりそう。
なんとも今の「短期戦でないとすぐに客が離れる」アニメ製作の風潮に真っ向から刃向かってる気もしてそこら辺を「素敵」と取るか「くだらぬ」と取るか

一筋縄ではいかない感じを残したまま、2期へ続く。
私は2期に期待してます!

<2020/10/14 追記>
「わけあり版」は「いらすとや」っていうフリー素材のデザインだったんですね。
で、本来の絵柄である通常版を見てみました。
実は
「何も知らずにいらすとやのデザインで見てたからこそ、余分な装飾なくストーリーを楽しめたのでは?」
「通常版だと、大概のなろう系異世界ものが受け入れられない自分には楽しめないのでは?」
とか、見るまで不安だったんですよ。

でもいざ見てみるとすんなりいけました。
第二話も楽しめました。
ちなみに第二話は通常版しかありません。

やはり本作、ストーリーや設定が何か普通と違う感じがします。
と言っても異世界ものたくさん見てるわけではないのですが。
それでもそこはかとなく「捻り」を感じます。

キャラクターも
女性キャラはよくある可愛いデザインなのに、変な媚びをあまり感じない。
主人公(♂)も、捻くれてるんだけど妙に嫌な感じがしない。
やはり、よくある「俺つえー」「ハーレム」とは少し違う気がする。

どれもこれも「気がする」レベルなのでまだわかんないですけど 笑。

暫く様子を見てみよう。

<2020/10/3 初投稿>
原作は未読。
見始めなので評価はデフォルトの3.0です。

今期は新作で気になるものがなかなか見つからず。
本作も「また異世界転生ものか?」とスルーしかけたのですが、原作がなろう系ではなく別マガ掲載の漫画だったので一応録画してみました。

そして、つい先ほど第一話を視聴。

あれ?
もしかして面白いのか?


物語は「主人公がある日突然異世界に」の異世界転送ものではあるんですが、決してありきたりなそれではなく。

物語と設定全体をぐりぐりっと捻ってる感じ。

何から何まで全部「ふざけてんのか?笑」と言いたくなるところも良いです。
さらにテンポも抜群に良い。

そして今のところの重要事項。
絵柄はなぜか2種類が使い分けられているようです。
一つはよくある異世界アニメのスタンダードみたいな感じ。
もう一つは「コロナ予防のために手洗いうがいをしっかりしましょう」イラストのような、キャラの目鼻口が点と線だけの超シンプル絵柄。

これはなんの演出だろう?
「パンティ&ストッキングwithガーターベルト」の通常シーンと変身シーンのようなもんでしょうか?
(意味がわかんない、という方は是非どちらかご覧ください)

と。
何言ってるかよくわからないレビューになってしまいましたが、1話見る限り大変興味をそそられてしまいました。
2話以降どうなっていくのやら。

よくよく見返したら「百万の命の上に俺は立っている」というタイトルにも味わいがあるような気がしてきたから不思議w
少なくともラノベでよく見かけるチェリー臭はしない。

まだ正体がよくわからないのであまりハードルは上げないようにしながらも、今期の大穴として期待したいです。

<2020/10/10 追記>
Yahooニュースに絵柄2種類の理由が出てました。
シンプル絵柄は「わけあり版」なのだそうです。
と言っても特段「わけ」があるわけではなく、ちょっとふざけて作ってみたらしい。
罵詈雑言で有名なヤフコメを開いてみたら顰蹙の嵐でしたが、自分はこのシンプル絵柄、結構気に入りました。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 41
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ネット社会における少年少女のリアリティ

アニメーション制作:MAHO FILM、
監督:羽原久美子、シリーズ構成:吉岡たかを
キャラクターデザイン:小島えり、舛舘俊秀
音楽:伊藤賢、原作:山川直輝、奈央晃徳

『別冊少年マガジン』で2016年7月号より連載開始。
講談社の漫画原作だけに、仮想現実のゲームを
物語のベースにしながら、他作品とは一線を画す、
練り込まれたストーリーが大きな特徴になっている。
キャラクター全員の作り込みと
物語全体の構成は見ごたえ十分だ。

しかし、いらすとやを使用したわけアリ版の1話や
ゲームマスターに豪華声優を配して毎回変えるなど、
枝葉ばかりに無用なことをして悪目立ちしてしまった。
公式ホームページを見れば、予算が少ないのが瞭然で、
奇抜なことをやって注目を集めようとしているのは、
理解できなくもないのだが、それが完全に裏目に出てしまっている。
しかも、VRMMORPGの作品を普通に想像していると、
クエストの内容が地味なことに加え、キャラに共感できないため、
評判を落とす原因となってしまった。
しかし、この作品が目指しているのは、
そういう部分ではないだろう。
全話を観た限り、かなりきちんと考案された世界観で、
やりたいことも明確に見える。

子供のころに田舎に住んでいた四谷友助は、
仲間とともに木の根元に埋めた
友情の証としての宝物が工事で消失する様子を目撃する。
そのことが大きな心の傷となり、
一瞬にして大切なものが破壊されるという
世の中の不条理に対して、諦めにも似た境地を抱えることになる。
弱者たちの大切な友情は、
簡単に踏みにじられてしまうものだと。
その後、田舎から東京に引っ越したことも重なり、
友だちのいない、ぼっちのゲーマーとして日々を過ごす。
ゲームが現実世界の楽しみの全てとなってしまった友助にとって、
どのようにすれば合理的に問題を解決できるのか、
ということだけが重要な価値観になる。
それによって現実の学内でも、物事の全体像を把握したり、
クラスメイトの特徴や周りからの評価について
正統に判断する能力を身に付けることになった。
強者だけが生き残るべきだし、
命の価値は対等ではないと思っている。
そのため、現実世界でも人の気持ちを考えることがない。
反面、ゲーム世界での住人に対しては、
より自分の「素」を見せるという倒錯した心を抱えている。
都会に引っ越したことが、今の自分を形成したことを自覚しており、
自分の住む街が破壊されても構わないとさえ思っている。

ある日、ひとりで日直の当番をしているときに、
教室にいたクラスメイトの新堂衣宇と箱崎紅末とともに
異世界に飛ばされる。
{netabare}この世界で勇者という存在になった彼らは、
死んでも30秒で生き返ることができる特権を持つ。
しかし、仲間全員が同時に死んだ状態になると
現実でも全員が死亡するという
一蓮托生の過酷な運命を課せられることになる。
彼らは、与えられた課題をクリアするために奔走する。{/netabare}

作品にはいろいろな仕掛けがあるが、
いちばん面白いのは、一人ひとりの人間が
生きているということだ。しっかりとした
キャラ設定によって全員がそれぞれの想いを抱えている。
しかし、お互いに協力しなければ、「死」が待っている。
しかも、課題をクリアするごとに
仲間がひとりずつ増えていくという設定。
最終的には10人の勇者が生まれることが決まっており、
それぞれのキャラを深掘りしなければ物語が進まない。
キャラ同士の相互理解は、時おり道端に表れる
「ログ」によって、重要な場面や自身の気持ちを
語ったときなどに残されていることがある。
これがどのようなルールで残されるものかは、
明らかにされていないが、キャラ同士の理解について、
重要な役割を果たしている。つまり、他人が何を考えているのかを
知ることで、相手に対する意識も変化する。
また、ゲーム世界は、ある部分で現実ともつながっており、
ゲームで身に付けた体力などのステータスが
現実世界にも作用するようになっている。

私は原作未読なので、これは想像でしかないのだが、
このゲームは現実で災厄が起こったときに、
どのようにして力を合わせて危機を乗り超えるか、
ということを学ぶためのテスト的な
位置づけになっているのではないだろうか。
人間同士の関係性が希薄になりつつある現代社会で、
一人ひとりがどのようにして協調していくのかを
選ばれた人類が学んでいく構図。
最終的には現代に超能力者として降臨する
10人の勇者たちが、力を合わせ、知恵を絞って、
災厄に対抗するのではないかと想像している。

おそらく、そのためだと思うが、
キャラの背景や描写はとても緻密。
最初に勇者になった学内で人気者の新堂衣宇(いう)は、
かつての暴走族のリーダーの娘で、
そのことが原因で多くのマイナス面を抱えて生きてきた。
父に対して恨みを持つ教師から厳しく当たられることもあった。
また、幼年期に知り合いの優しいお姉さんが
友だちがいないことが一因となり自殺してしまうという
残酷な現実に直面する。そのショックは計り知れなかった。
父の問題もあり、衣宇は、自分を守るためには、
信頼できる仲間をたくさん作ることが
最も大切だという考え方に辿り着く。
それが生き方の基礎になった。
友だちづくりを達成するために人一倍努力を続けたことで、
ある意味、上昇志向の強い性格となり、
友助が「自分より上」と認めるほどの
存在感を手に入れたのだった。

一方、箱崎紅末(くすえ)は、体育の授業をいつも休むほど体が弱い。
職業が戦士になるが、重い剣を持ち上げることさえできない。
ゲーム内では、実際の体が基本となっており、
紅末はいつも仲間から助けられる立ち位置にいる。
そんな紅末を、全員が死なないための保険くらいにしか
考えなかった友助だったが、トロールが現れたときの
ログを見たり、過去の言動を振り返ったときに
紅末という女の子の真の強さと生きる目的にふれたことで、
「自分より上」の存在として考えるようになった。
その後、友助は紅末という人格を理解し、
彼女の行動までも俯瞰して物事を見られるようになる。

1期のなかで異質な存在が、4人目の勇者となった
時舘由香という女子高生。
友助たちよりも1つ年上ながら、思考は偏っていて子供。
友助と同じゲーマーで、こちらは男性アイドル育成ものや
魔法少女マジハシリーズの大ファン。
現実世界では、空気を読むことに長けていたが、
ネットでの書き込みが原因で、
裸の写真を撮られそうになったところを友助に助けられる。
ところが、その後、いじめを行っていた女子たちと
一緒になって友助の悪口を言うという行動に出る。
いじめに遭ったのは、自分に否があると思っていて、
空気を読んだり、強い者に従うことは当然だと思っている。
一方、理由もなく集団で弱者をいたぶる奴らは最低で、
自分が手を下さなければ、殺されてもいいと思っている。
ある意味、一般的な女子高生代表のような立ち位置。

1期では、ゲーム内の女性戦士・カハベルとともに
課題をクリアすることになる。
そこでは、大国の論理や宗教という要素が現れ、
人殺しや戦争についての哲学も垣間見える。
今後の展開にも大きく関わってきそうだ。
1期の終わりには、現実世界でほかの勇者たちよりも
さらに大きな問題を抱える5人目の勇者も登場する。

現実とネット世界。
突き詰めれば、それほど大きな違いはない。
しかし、未成熟ともいえるネット世界において、
常識や非常識の感覚には個々で大きな隔たりがある。
ネットでは平気な顔で殺人予告をする者が多数いても、
現実では殺人者でない場合がほとんどだ。
ただし、なかにはネットの殺人予告がエスカレートして、
実行するものが現れる。
動物を殺していたものが人を殺したくなるのと
同じような論理だろう。

ネットの世界は現実にリンクする。
ゲーム世界にも現実の人格は表れる。
異世界に転生しただけでは、ヒーローにはなれない。
力を得るためには、自分が変わらなければいけないし、
他人のことを理解して協力しなければならない。
ネットであろうがどこであろうが、生まれ変わるためには、
現実の自分が変わるしかない。

私たちのリアル。
それは結局、自身のなかにある。
(2021年1月23日初投稿)

投稿 : 2024/12/28
♥ : 40

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

独自性もあるし、設定もいい。メチャメチャ面白いです。

 2期が来ているので見ました。メチャメチャ面白いです。異世界の設定もちゃんとしているし、全員が死なない限り蘇るけど全員死んだら終わりという設定もいいです。ステータスや職業、武器なども結構上手に作られています。テンプレ感がないのがいいですね。独自性があります。

 ストーリーとしては、未来人だと思われる存在から理不尽に与えられた異世界におけるクエストを、制限時間内にこなさなければならない主人公たちの物語です。
 ちょっとガンツみたいなクエストの出し方も、その達成のための努力というかプロセスも練れていました。なぜ?の部分が謎なのもいいですね。興味が持続します。

 現世における登場人物たちの立場とか人間関係、悩みなんかもちゃんと描かれていますし、異世界でのキャラクター騎士様との心の交流とか、人を殺すことの葛藤、現世で仲間を増やしてゆくやり方。どれをとってもかなり斬新でした。

 欠点は、1話から9話まで、ストーリーがかなりポンポンとテンポ良く進んでいたのが良かったのに、10話11話くらいのテンポが悪かったことです。
 でも12話の締めくくり方が、本来もっと続くはずの物語をいったんまとめようとする製作者側の工夫が見られて、かなり作り込んだ最終話になっていたと思います。
 あと、主人公たちの言動からいって、中学生よりも高校生くらいのほうが自然かもしれません。

 むろん、アニメーションの動きや作画、演出で、出来がいいとはお世辞にも言えませんが、べつにひどい出来ではないですし、十分物語を楽しめる水準です。キャラデザも普通に良かったと思います。

 なぜこんなに評価が低いのかわかりませんでした。テンプレではないから見づらい、理解しづらいということでしょうか。俺TUEEEじゃないのでストレスがあるせいでしょうか。不思議でしょうがないです。ストーリーだけならこの1、2年くらいで見た転生ものの中で一番ちゃんと作られていて面白かったと思います。

 これ原作はマンガみたいですね。2期見終わったら買ってみようと思います。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 9

62.2 9 2020年度の勇者アニメランキング9位
キングスレイド 意志を継ぐものたち(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (67)
262人が棚に入れました
カイル王が魔王アングムンドを葬り去って100年。平和な時代に見習い騎士のカーセルは生きていた。だが、魔族が近隣に現れたとの知らせからカーセルの運命が動き始める。大賢者に導かれ、頼れる仲間を得たカーセルは旅立つ。封印されし聖剣を求めて・・・

声優・キャラクター
石川界人、加隈亜衣、小澤亜李、河西健吾、鈴木崚汰、南條愛乃、咲野俊介、寺島拓篤、堀江瞬、置鮎龍太郎、伊藤健太郎、松風雅也、中村桜、中恵光城、神田みか、平山笑美、長妻樹里、田中貴子、豊田萌絵、高田憂希、飯田里穂、井上雄貴、村田太志、佐藤元、田所陽向

U-yan さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

英雄の血と勇者の使命。これぞ王道!

ここではレビュー件数も少なくあまり評価されてませんね・・・。王道っちゃ王道。でもここ最近「なろう系」「転生物」が多いからね。たまにはありだと思いますよ。簡単に言えばドラクエっぽいwまぁゲーム原作らしいから仕方ないかな。100年前、魔王率いる魔族軍から人々を守ったカイル王。様々な種族と協力し魔王さえも討ち滅ぼしたという伝説。100年後も伝説は残り続け、平和な生活が出来ていたのだが・・・。というスタートです。最近は皆さん観る目が厳しいので「主人公の秘密は序盤ではなく謎を残して後半に伏線回収が良かった・・・。」って思う人もいるかもしれませんね。まぁこの辺もゲーム原作だから仕方ないか・・・。個人的には、異種族を敬い共存を望む者もいれば、異種族に根深い恨みや復讐心を持つ者もいて・・・となかなか良かったと思います。作画、音楽、声優さんも結構私は好きでした。勇者が魔王を倒すといったアニメで2クールです。そりゃ「ダイの大冒険」みたいにストーリーは濃くないですが、構えず観るなら楽しめると思います。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 1

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

聖剣の勇者 それは、偽りのお伽話

この作品の原作ゲームは未プレイです。
完走後にwikiを見て初めて知りましたが、原作は韓国で開発されたゲームだったみたいです。
あまり韓国チックな雰囲気を感じなかった作品です。

ゲームの方は、ウォリアーやアサシンなどの職業が分かれており、それぞれの職業に初期投入キャラがいるようですが、その初期投入キャラが、今回のアニメで活躍した主要登場人物になっているみたいです。
世界150か国で累計1,600万以上ダウンロードされているそうですが、この数字が凄いかどうかは正直分かりません^^;

ある程度、年月が過ぎないとこの数字は出てこないんでしょうね。
私は最近アサルトリリィ ラストバレットというゲームを始めましたが、このゲームのダウンロード数はどこにも見当たらなかったので…
こういうゲームを初めてプレイするので、知らないことばかりなんですけどね^^;


光の女神<ルア>が創造した世界の半分以上を占める広大なオルビス大陸は、
人間のみならず様々な種族が暮らしている種族のるつぼである。

本作の舞台は<オルベリア王国>。
オルベリア王国は100年前、魔界より現れた魔王<アングムンド>の侵攻に端を発する戦争において、
聖剣エアとともに破竹の活躍をみせた国王カイルを輩出した国である。
カイルは各種族の仲間とともに魔王軍に抵抗。ついにはアングムンドを退けるものの、
自身も決戦の最中に生死不明となる。

<オルベリア王国に迫る危機>
先代「聖剣の戦士」カイルが行方不明となってから100年。
長い平和と栄華を謳歌していたオルベリアにも陰りが見え始め、
100年前アングムンドと共に姿を消したと思われていた魔族が
オルべリア周辺に出没しているとの噂が囁かれるようになった。

現国王のベログランス2世は病に伏せ、
スカーレット姫は日々、腐敗した貴族たちによる暗殺の危険にさらされている。

<ブラックエッジとエル・モリハム>
100年前のある事件をきっかけに、ダークエルフという存在はオルべリアから迫害され、
王国から姿を消すこととなった。

その後も100年間に渡る迫害は続き、
ダークエルフたちはオルべリアに憎しみを抱いている。

リヒトが率いる「ブラックエッジ」は、オルベリアを憎むダークエルフたちによって構成される傭兵集団。
本来はならず者の集まりと紙一重の集団だが、
彼らを重用するのがオルベリア王国貴族のエル・モリハムである。

まともな戦力を持たないオルベリア王国において、
エル・モリハムはブラックエッジを有用な戦力として扱い、
オルべリア内での自分の立地を高めようとする。

オルべリアを憎むダークエルフと、
手段を選ばない野心家エル・モリハムが手を組むことで新たな戦乱の予感が巻き起こる。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

物語は2つの大きな物語が時を同じくして進んでいきます。

一つは100年の時を経て魔王アングムンドが復活しようとしており、唯一魔王を倒せる聖剣エアを探して旅する物語。
もう一つは、ダークエルフの目論見、王国貴族の暗躍などオルベリア王国の足元で起こる事件を描いた物語です。

個人的には聖剣エアを探す旅のパーティーの中に、くまちゃんや亜李ちゃんが演じるキャラがいたので、こちらの物語の方が楽しめた気がします。
陰謀や暴力といった類の物語を、どうしても前のめりで見ることができないのも理由の一つだと思います。

ですが、物語はしっかり練られていましたし、ゲーム原作だけあってキャラデザも綺麗だったので、全般的に楽しめる作品だったと思います。
ただ、今期放送された「オルタンシア・サーガ」と作品の系統が似ていたので、頭の中でお互いの物語が交錯してしまった点が個人的には残念でした。
交錯していたのは私だけかもしれませんけれど…

あとはラスボス戦…
もう少し捻りがあっても良かったと思います。
迫力はありましたが、もう少し視聴者の記憶に残る展開があっても良かったのでは…と思いましたが、きっとこれは尺の関係でしょう。

ですが今後を予感させる物語の纏め方は良かったと思います。
未だ原作ゲームも続いていると思うので、この様なラストになったんだと思いますけれど。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、fripSideさんの「legendary future」と、DREAMCATCHERさんの「Eclipse」
エンディングテーマは、KOTOKOさんの「SticK Out」と、飯田里穂さんの「One Wish」
fripSideさんの楽曲は言うに及ばず。
KOTOKOさんの楽曲は超久しぶりなのではないでしょうか。
いろんな方に楽曲を提供されていたのは知っていましたけれど…
C/Wの「初雪ディスタンス」も素敵な楽曲だと思います。

2クール全26話の物語でした。
久々に全26話の作品が放送されたのではないでしょうか。
見応えも十分あったと思います。
こういう腰を据えたアニメが今後増えてくることを期待しています。
しっかり堪能させて貰いました!

投稿 : 2024/12/28
♥ : 10

75.8 10 2020年度の勇者アニメランキング10位
映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者(アニメ映画)

2020年9月11日
★★★★☆ 4.0 (21)
111人が棚に入れました
自由なラクガキをエネルギー源として空に浮かぶ王国、その名も「ラクガキングダム」。しかし、時代の流れか、近年地上でラクガキを目にすることも減り、王国はエネルギー不足により滅びようとしていた…。「ラクガキングダム」の王国軍は国の命運をかけて、地上への進撃を開始!! その下にはなんと、しんのすけたちが暮らす春日部が!! 描いたものが動き出す、王国の秘宝「ミラクルクレヨン」を与えられし勇者は…まさかの“ちょ~お気楽5歳児”野原しんのすけ!! 果たしてしんのすけは、ほほ~いと描いたラクガキたちと世界をお助けできるのか!?

声優・キャラクター
小林由美子、ならはしみき、森川智之、こおろぎさとみ、神谷浩史、山田裕貴、りんごちゃん、きゃりーぱみゅぱみゅ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

やっちゃえば~、ラクガキは春日部を救うぞぅ

 劇場で初めて令和になってから、クレヨンしんちゃんの映画見たです。クレしん映画において、やたらトラブルに巻き込芽れる春日部だなぁです。クレしんにしては、音楽も何だか凝った感じがしたです。

 空に浮かぶラクガキングダムが崩壊の危機にさらされていていです。ラクガキングダムの防衛大臣の陰謀???により、「ウキウキかきかき作戦」が決行されるのを防ぐため、ミラクルクレヨンが宮廷画家により、勇者として野原しんのすけに託されることにです。
 制圧された春日部を奪還するため、しんのすけや、ミラクルクレヨンから生まれた、ブリーフ、ななこお姉さん???(ニセななこ)、ぶりぶりざえもんと共に、ユウマも途中加えて立ち向かうお話だったです。
 ラクガキがテーマなだけに、しんのすけがラクガキで奇跡を起こす展開は見所です。

 ブリーフ、ニセななこ、ぶりぶりざえもんが、しんのすけに引けを取らず個性的だったです。
 終盤、自分の身を顧みないブリーフ、ニセななこの決意行動は、胸を打たれるです。
 ぶりぶりざえもんも相変わらずで、お調子者で一瞬敵に寝返る行動もとるけど、良いところもあったり、大活躍するので必見です。

 前半、可笑しな乗り物に乗った、変な格好をした兵士たちが、春日部を襲撃するところは、非常識と非現実すぎる行動で、クレしんえいがらしかったです。

 やはり、相変わらずなしんのすけが、全体的にらしさを占めている印象がしたです。ミラクルクレヨンをどう最後使っていくのか?しんのすけも含めて、ユウマもやさしさを見せてくれたと思ったです。

 一番印象に残ったのは、終盤のラクガキから出てきたものもそうですが、前半の春日部に戻ろうとする、しんのすけ、ブリーフ、ニセななこ、ぶりぶりざえもんの行動、ユウマとの出会いと行動を共にする展開だったです。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 5

ハルヒ激love35 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

下手したら将来、令和最高傑作と言われかねない、歴代でもtop10には入れる傑作

ハイグレ~ジャングルまではビデオやらDVD、オトナ帝国からず〜っと毎年足を運んでいますが、今作は久々にきましたね〜。
初めてですね、”クレヨンしんちゃん”というタイトルを回収した作品は。ニセななこお姉さんは間違いなくヒロインです。最後は涙無しではいられなかったです。
あとぶりぶりざえもんのカッコ良さ、これはブタのヒヅメ以来じゃないでしょうか。救いのヒーローの名は伊達じゃないです。
サブキャラの無駄のなさや、子ども達が頑張っているのに対しての大人達の反応、風刺的な描写もあり大人向けとしても好評価です。
いやほんと、声優とか時代とかじゃないんですよ。
声優が交代したから、昔の作品の方が出来が良かったとかでスルーされてる方々、勿体ないですよ〜

投稿 : 2024/12/28
♥ : 4
ネタバレ

ノリノリメガネ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

まさにタイトル回収作品

シリーズ28作目。

「クレヨンしんちゃん」というタイトルを回収するかのような作品。素晴らしい作品だった。
{netabare}
不意打ちだった。ここ7年は橋本監督と高橋監督が交互に手掛けていて、この2人によって当時暗黒期だったしんちゃん映画をここまで立て直してきたわけだけど、ついに今年新しい監督に代わるということで(しかも順番的には高橋監督で私は高橋監督の作品が好きだったため)、正直期待せずに劇場へ足を運んだ。
それがまさかこんなロボとーちゃん以来の感動作を見せられるとは思いもよらなかった。

作画も綺麗で良く動き、音楽にもこだわりを感じた。そして何より脚本がかなりの仕上がりだった。
前半から伏線が散りばめられ、物語の終わりにかけて回収していく様が気持ちいい。
今回は野原一家やカスカベ防衛隊すらほとんど活躍しないという珍しい作品ではあったが、過去作で見たことがあるようなシーンも多く、過去作へのリスペクトを感じた。
しかも毎度おなじみになっていたねんどアニメをOPでなくEDにもってくるなど、既存のルールに囚われない挑戦的なところも兼ね備えていた点も評価したい。

おなじみキャラを封印したとは言え、しんちゃんの孤独な戦いかと言えばそうではなく、落書きによって生み出されたブリーフ、ななこ、ぶりぶりざえもんがそれぞれ魅力を持って描かれ、終盤の演出にそれぞれが一役買っている。

前半は冒険もので、終盤はしんちゃん映画としては珍しい殺伐とした画を持ってきていたが、最後は「カンフーボーイズ」や「B級グルメ」のような歌と映像によって突き抜け、そのカタルシスを表現している。

おそらくぶりぶりざえもんが劇場でしゃべったのは「ブタのヒヅメ」以来だと思うので、それも感慨深いものを感じた。ぶりぶりざえもんの人間臭さが相変わらず良かった。
誰しも生きていれば長いものに巻かれなければいけない瞬間ってあると思うんだけど、そんなぶりぶりざえもんが悩みながらも最後には良い行いをするというところに私たちはロックを感じたり、勇気をもらえたりするのではなかろうか。

京極監督、最初なめててすみませんでした。お見逸れしました。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/28
♥ : 3

65.2 11 2020年度の勇者アニメランキング11位
別冊オリンピア・キュクロス(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (40)
104人が棚に入れました
古代ギリシャの青年デメトリオスは、絵や自然を愛する、心優しい壺絵師見習い。そして“ムダに"高い運動能力を持つ。そんな彼は、思い悩んだときに甕(カメ)に入ると、遥かな時を超え、東京へタイムスリップしてしまうのだった!漂着した東京から、様々な知恵や習慣を持ち帰り、危機を乗り越えるデメトリオス!時空を超えた奇跡の喜劇が、ここに開幕――!!

声優・キャラクター
小野大輔、片桐仁、佐藤貴史
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