勇者で魔王なTVアニメ動画ランキング 49

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の勇者で魔王な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月05日の時点で一番の勇者で魔王なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

88.5 1 勇者で魔王なアニメランキング1位
はたらく魔王さま!(TVアニメ動画)

2013年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (5738)
27591人が棚に入れました
「はたらく魔王さま!」は勇者に敗れ、異世界エンテ・イスラから現代日本の東京にやっていき魔王サタンが、日本経済の荒波にもまれながらフリーターとして働く庶民派ファンタジー。
魔王を追って日本にやってきた勇者エミリアもまた、テレアポとして生計を立てている。

魔王と勇者でありながら、額に汗して働く二人が東京で再会することになり――?

声優・キャラクター
逢坂良太、日笠陽子、東山奈央、小野友樹、下野紘、伊藤かな恵、西明日香、内山夕実、浅倉杏美、安元洋貴、宝亀克寿
ネタバレ

かげきよ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

庶民派魔王誕生

異世界の魔王が現代の東京(笹塚)にやって来て、
庶民的な生活を送りながら異世界への帰還を探るお話です。

出だしとのギャップはツッコミたくなります。
勇者も含め安易な名前の付け方にもツッコミたくなります。
コメディ枠としてはかなり良い手応えで気楽に観続けそうです。
作画も良いですしね。 
声の影響で今は俺修羅の中2病状態と被りますが。

注:【考察・予想】というのが時折出ますが、原作を知らない状態で書き込んでいます。
ネタバレとは異なりますが先入観を持ちたくない方はスルーしてください。

※1話感想{netabare}
今回の成分 魔王4:バイト生活4:勇者1:カツドゥーン1

魔王が庶民派生活って良いアイディアですね。
流石(?)魔王、適応能力が早いです。真面目だしバイトとしては重宝されそう。
その代わり威厳は急速に下降してしまいましたが。
早くも勇者と出会いましたがどうなるのか期待しています。
{/netabare}

※2話成分{netabare}
今回の成分 痴話喧嘩2:節約生活2:ストーカー2:一宿一飯2:襲撃1:地震1
{/netabare}

※3話感想{netabare}
今回の成分 デート5:地震2:脅迫1:身元保証人1:電波1

魔王は善人ですね。あちらの世界でも人と共存出来ても良さそうなのですが。
毒も抜けてしまったのでしょうか?
これならモテてもおかしくはないです。

ちーちゃんも実に可愛らしい娘ですね、デートの服もさわやかでイイ。

地震が起きて地下街が潰れたみたいですが地下街の耐震強度を考えると、
地上はさらに大変な事になってやしないでしょうか!?
まぁ都合良く被害がこの地下だけでも勇者たちも集まっていたからと考える事にします。
(一時的に2話を見逃していましたのでこう書いてますが、やはり超局地的なものですね)

とりあえず脱出ですが姿か少し戻ったのは闇のせいかな?
謎の通信と関係しているのかな?

襲撃とか脅迫とか【予想】(一応伏せます){netabare}オルバ{/netabare}が怪しくないですか?

次回も楽しみです。
{/netabare}

※4話感想{netabare}
今回の成分 復讐心3:友情2:優しさ2:離別1:修羅場1:大家1

当初コメディだと思っていましたがコレは想像以上にストーリーがしっかりしています。
(おかげで成分難しい…)
魔王の優しさに触れ勇者の思い描く魔王像とのギャップに葛藤が生まれてきました。
今までの彼女の人生ごと揺れ動いている様でしたが無理もないです。
本当に「勇者」である事が全てだったのですから…。

勇者と梨香の間だの友情も深くなり物語とどう絡むのか楽しみになって来ました。

黒幕(?)のルシフェル登場でバトルの色も見えてきました。
アルバートやエメラダという勇者一行も次回登場しそうです。
それでも【予想】(一応伏せ){netabare}オルバと今回で教会も雲行きが怪しい{/netabare}という予感は変わりませんが。

そして大家さんは何者なのでしょうか?気になります。
魔王同様名前ならシヴァっぽいですが神話違うしな…。
今回でかなり物語に広がりが見え楽しみが増しています。
{/netabare}

※5話感想{netabare}
今回の成分 共闘5:魔力2:裏切り2:バイト1

前回、物語に広がりが見えたのですが早くもコンパクトに纏めてしまいました。
まるで続編ありきの最終話の雰囲気。

オルバや教会が裏で糸を引いている事も露わになりましたが、
もう少し引っ張っても良かったんじゃないでしょうかね。

魔界復帰よりもバイトを選ぶなど、その言動にも違和感が残っています。
結局「魔王にバイトさせる」為に都合良く話を持っていった感じになりました。
キャラの魅力が高く、コメディ路線の方が無難にウケるとは思いますが、
ここまで良い盛り上がりだったのでもったいない気がします。
ストーリーを真剣に考えてみていた分、ちょっとした失望感が…。
キャラものと割り切って観ていた方が良かったのかな?と思ってしまいました。

魔王はかなりの善なので魔界の状況との落差があります。
エミリアの親殺し他、教会が相当悪い事をしてないとこの矛盾が払拭できませんから、
今後は教会を悪く描いて行くのだと思います。
ただストーリーとしては単純になりすぎて面白味を感じられるのか心配になってきました。

まだ序盤なのでまだもう少し期待して観てみます。
{/netabare}

※6話感想{netabare}
今回の成分 学校の階段4:ネット開通2:同居1:写真1:異端審問会1:肉1

ルシファーくんはとりあえず許して同居までさせてあげてました。やはりお人好しです。
教会自体もさほど悪くもなさそうなので魔界の状況には謎が残ります。
オルバ一人の背信とも思えないので教会内でも派閥があるのかな?
そのオルバは捕まっちゃったみたいで暫く出て来ないかも。
でも何の罪なんだろ?前回の事は一応無かった事になってるんだよね??

夜の学校探索では勇者がドタバタ暴れていました。
落ち着きなさいって!
出し渋っていた聖剣も出しちゃってますが、魔力的なの平気なんですかね。

神隠しで向こうに行った人間がいるのならその点も気になりますね。
そして「おうどん」は何なんでしょうか?

大家さんの写真は凄い破壊力です。見たい気もするけど。
次回以降もキーアイテムになるんじゃないでしょうか?
多分、意味のある物だと思うのですが。
今回は意外と謎をばらまいた気はしています。気のせいかも知れませんが。

次回は口封じの刺客がくるのかな?
っと思ったらお隣さんに可愛い子が越してきたみたいです。
まさかこの子なのでしょうか?
{/netabare}

※7話感想{netabare}
今回の成分 ライバル3:刺客2:ストーカー2:弁当1:うどん1:ホーリービタンβ1

なんだか裏の有りそうな鎌月さん登場。
魔王狙いってどういう意味なんでしょうかね。やはり怪しいです。
弁当やうどんで素直に近づいているのか?
それとも薬(毒)入りで魔力弱らせてるのかな?
前回もうどん出てましたし芦屋くん体調崩すから色々勘ぐってしまいます。
普通に恋のライバルでもちーちゃんにとっては危機ですけどね。
バイトもライバル店登場だし勇者にも刺客が現れて今後色々な事が激戦になりそうです。
{/netabare}

※8話感想{netabare}
今回の成分 修羅場3:刺客2:時代劇2:ちびっ子店長2:グリーンランド1

5話で一旦ストーリーを纏めてしまいましたが、
その割には良く話を盛り返している気がします。

ちーちゃん純粋で本当に可愛いです。応援してあげたくなります。
世界や種族を越えて結ばれちゃってもいいんじゃないでしょうか?
でも怒った時の膨れ顔が可愛いから上手く行き過ぎるのも良くないかな。(^_^;)

んで鎌月さんはやはり刺客審問官でしたね。
魔王狙いもやはりそっちの意味でした。
今後彼女の動向も気になってきそうですが、なんとなく魔王一行に感化されそうな予感。
時代劇に流されたり天然な所に魔王や勇者と同じ仲間の匂いがします。

【予想:猿江について】(隠す程でもないけど一応){netabare}
ちびっ子店長は色々な意味で怪しいです。
ちーちゃん狙いも去る事ながら、前回勇者襲ったヤツっぽいです。
証拠のペイントはグラサンと香水で誤魔化されてしまいましたけど。
目出し帽姿ならペイントの跡は目の周りでしょうしね。
襲撃犯だとすると向かいに建てられたセンタッキー自体も裏で組織が関わってるのかも。
それと勇者、尾けられてないですかね? 見切れる車が何となく気になります。
怪しい奴ついでですがオルバはオルバで最近現れないですね。
何の罪で捕まったか分からないですがそろそろ現れてもいい気がします。{/netabare}

次回はマグロVSセンタの店対決になるのでしょうか?

余談ですが個人的には
チキンはセンタでボテトはマグロのが好きなのですが、
好きな物同士、両方テイクアウトして家で食べたら脂っこく相性が悪かったです。
センタのチキンにはセンタのもしゃほくポテトが合いますし、
マグロのカリカリポテトにはマグロのバーガーが合うように出来ているみたいなので
変にハシゴするのは止めておきましょう。

あと昔、ビックマグロを頼んだらパテが二つとも下の段に入っていた事がありました。
食べたら食感が結構違ってビックリ! 内容物的には合っているんですけどね。
…マグロのお客様センターレビューになっちゃうのでこの辺で。
{/netabare}

※9話感想{netabare}
今回の成分 修羅場2:例え話2:七夕祭り2:リサーチ2:客争奪戦2

サブタイトルでは恋の修羅場を予感させましたが、
時間帯責任者としての修羅場の意味合いが強かったですね。

芦屋君、流石参謀だけあって話が上手いです。
実力の一端は見られました。ちょっとばかり頬痩けすぎてて心配ですがね。
梨香が存在感を高めどうやらこちらにも恋のフラグが立ちつつあります。

ちびっこ店長は相変わらず怪しさが漂います。
梨香の言うように面倒抱え込んでそう。
アイスコーヒー2つとアイスティー、メープルビスケットで一万円渡して、
お釣りが小銭しかなかったように見えたんですが、ぼってないですか?

魔王の指揮っぷりもなかなかでこちらも実力がちょっと出ましたかね。
現代日本のサービス戦争もなかなか激しいものがありますからね。
笹の登場により形勢が良くなって来ましたが、魔力が関わっている気配も。
恐怖だけでなく願いの感情も別のベクトルで魔力に影響してないですかね?
ひょっとしたら魔王も天使も似たような存在、元々は同じ存在なのかも知れない…。
あまりの魔王の善人ぶりもあり、そんな気もしないでもないです。
善行で向こうに帰れればハッピーエンドなのですがね。
って、怪しんだ審問官が睨んでる睨んでる。怖い怖い。
{/netabare}

※10話感想{netabare}
今回の成分 富島園2:お化け屋敷2:爬虫類2:賞味期限2:水着1:サダオ1

休日サービス回で水着も観られました。
ちーちゃんやはり大きいです。(*^_^*)

あのお化け屋敷は怖い怖い。あのレベルだと営業向きではないですが…。

ワニワニパニックになりましたが魔王の魔力で一件落着。
魔王さまの善人ぶりがまた引き立ちました。
魔王はエンテイスラに帰る気あるのでしょうか?
全ワニ同時服従させずとも、上手くやれば魔力押さえられたのではないでしょうか。
前回から鎌月さんが怪しげな目を見せていましたが、
魔王の善行が納得できていなかった目だったのですね。
教会から無言のプレッシャーをかけられている感じで近々一悶着ありそうです。

芦屋くんは何をやっているんでしょうか?
食い過ぎとしても賞味期限が多少過ぎてたとしてもお腹弱すぎ!
{/netabare}

※11話感想{netabare}
今回の成分 任務4:口論2:策謀2:バトル1:バザー1

物語も佳境に入って動いてきました。

鎌月さんは昔から汚れ仕事をしていた様で今回も葛藤しながらも
任務(魔王暗殺)を果たそうとしているみたいです。
今までそういう生き方をして来たのですから止めようもないハズなんですが、
必死に食い下がるちーちゃんの純真さが力強く逞しい。
互いの立場で正論をぶつけ合うシーンは聴き応えがありました。

エンテイスラの状況と魔王の性格や言動がカイリしている矛盾は
まだ埋まっていない状況なのでどちらが正しいのか分からないですが、
今まで観た範囲ではどうも魔王は悪とは思えないので、
一部の魔族や教会の人間の策謀や天使の介入により
混沌とした世界になってしまっている気はします。
今後この辺りのことに触れてくるでしょうから楽しみでもあります。
「魔王が悪でない」のなら「天使も善ではない」のかな?
っという気はしますけどね。

芦屋くんの腹痛もちょっと異常なので謀略の匂いがしますね。
大家さんの送ったアイテムも意味深で伏線になっていそうです。
(魔力回復グァバジュースとか聖放器(漢字コレ?)補助仮面とかかな?)
大家さんって審判的な役割の存在なのかな? こちらの正体も明かされるんですかね?

ちびっこ店長が正体を現し(←ペイントってそんなに強力!?何日経ってんの?)、
オルバもやっとお目覚め(←寝すぎじゃオッサン!心配しちゃったじゃないか!)で
腹黒そうな人も役者が揃ってきて物語が締まって来そうで面白くなってきました。
{/netabare}

※12話感想{netabare}
今回の成分 バトル5:月3:天使1:魔王1

魔王=善、天使=悪。
シンプルに善悪をつけたバトルになりました。
もうちょい色々事情が絡むかと思いましたが、
ラストに向け分かりやすくスッキリさせてきました。
予想を裏切る驚きの展開を期待していた部分もありますが、
まぁ嫌味もないしこれはこれで良いかな。
雑念無くバトルで魔王応援できましたし。

エンテイスラの状況やエミリアの親殺し等も
裏で天使や教会が手を回してたってな事になりそうですね。
一部手の付けられない魔族も居そうですけど、
魔王自体には大きな非がない状況になるのだと思われます。
二期やるつもりなら触れないかも知れませんけどね。

次回で終わりの様だけど向こうに帰れそうもないし
このままバイトしつつ二期あるかも的で爽やかな終わりでしょうね。
アルバートやエメラダはもうちょい活躍して欲しかったですが仕方ないか。
それと私が気になっている大家さんの謎は解明されるのでしょうか?
謎のままなら神様と認定しちゃいます。
{/netabare}

※13話感想{netabare}
今回の成分 詐欺5:夢2:派遣1:クーリングオフ1:カツドゥーン1

あれ。コレ最終回? 魔王一行の日常回のようなお話で締めましたね。
カツドゥーンに始まりカツドゥーンで終わるのもこの作品らしいかも。

クーリングオフって未成年じゃないと使えないの!?
訪問とか衝動的な契約なら使える制度では?
っと思ったのですがあまり詳しくはないのでそういう物って事にしておきます。
それにしても漆原くんはトラブルメーカー。きっとこの後も問題起こすんでしょうね。
そして魔王が尻拭いをしていくのでしょう。
そんな日常がまだまだ続く事を感じさせる終わり方でした。
いつの日か二期が観られるといいですね。

…ちびっ子店長は妙な属性が付いてしまいましたしペイント跡は全然消えないですね。
{/netabare}

【総評】
開始当初の雰囲気で深みのあるストーリーを期待しましたが
底浅で「魔王を働かせる」事を貫いたコメディでした。
って書くと悪印象な感じになってしまいますが、
勝手に重厚な話を期待した私が悪かっただけで爽やかで軽快な良いコメディです。

魔王や勇者という概念を利用しそれを乱す事により楽しさを生み出しています。
魔王や勇者だけでなくどのキャラも優しさ満点で可愛さがあって好印象でした。
特にちーちゃんが良いですね。

二期あれば是非みたい作品。
どなた様でも安心して気軽に楽しめるコメディになっています。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 67
ネタバレ

かおーん さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

原作との差分

進撃の巨人、俺妹、電磁砲とビッグタイトルと同期で、まったく注目されない完璧なダークホースでした。
制作のWhiteFoxは、同時期に公開の劇場版シュタインズゲートと並行作業だったはずなのに、この評価。恐れ入ります。

1話を見て面白かったので、Koboでポイントを使い原作を購入してみました。

原作はジャンルとしてはライトノベルですが、文章・文体は文学のそれと変わりません。風景描写も細かく、夏場の暑さの表現、食事の描写などはなかなかの物で、筆者の力量を感じさせます。「敵同士の恋愛模様」という古典バリバリな内容ですが現代に置き換えられると想像以上に楽しめます。

4話までのEDテーマ「月花」の歌詞は壮大なネタバレを含む可能性あり?かもです。Angel Beats!ばりに、終わってみたらまんまやん、になるかも。「月」「涙」「許す」「守りたい」。

原作を読んで解るQ&A
Q:魔王たちは魔力を取り戻す方法がわかったのに、なんで地球を制覇しようと思わないの?
A:魔王はその方法での制圧を望んでいません。エンテ・イスラ侵攻についても後悔している節があり、また今後の制覇計画も持っている様子です。詳しく語られませんが、「これまでのやり方ではダメなんだ!それがなぜ解らん!」と、好戦派の部下を叱咤する場面があります。
魔界の制圧、エンテ・イスラ侵攻も、魔王サタンは今までの悪魔とは違った方法を取っていました。代表例が、倒した相手を仲間に組み入れること。アルシエルも一度は敵対する仲でした。

Q:なんで魔力が戻ったのにゲートを開いてエンテイスラに戻らないの?
A:戻ったら勇者エミリア御一行にそっこーで殺されるからです。聖剣と天銀を有した恵美の力はチートばりに圧倒的です。力と計画を蓄えてから侵攻する計画があるようです。

Q:なぜエミリアは父の敵、人間の敵である魔王をソッコーで殺さないの?
A:勇者は死刑執行人ではありません。悪の象徴サタンなら斬れますが、清貧に真面目に労働する若者、それは正義そのもの。そんな真奥を殺すことができないわけです。

Q:なぜ魔王はエミリアに寛大で気に掛ける?
A:いろんな理由がありますが。1つは、命の恩人である天使ライラの娘だから。容姿は瓜二つのようすです。

{netabare}

作品はガチでファンタジーです。アニメはバイト等のリアル描写とギャグ主体で進みますが、ファンタジーを嫌う人にはキビシイ作品になっていくかもしれません。

原作ではエンテ・イスラに関する解説、設定、説明が細かく描写されます。既得権益にすがるため、勇者暗殺を目論む教会。そして勇者の持つ力を、「人間が手にしてはいけない力」として回収しようとする天使。ダラダラと設定を広げられて無駄のように感じる人も多いかもしれませんが、私は、これでも編集さんと相当削った結果だろうな、と感じました。本作品を楽しむには必要不可欠な、ギリギリのウンチクにとどめていると思います。ナルトのように誰得な謎設定と回想がぶちまけられているわけではないです。

1話
カツドゥーンはアニメオリジナルです。マクドナルドの前にも、マオウと芦屋はバイトしてましたが、派遣会社の違反行為で無職に。ちーちゃんのポテトばらまきもアニメオリジナル。ドジッ子属性を付加したのでしょうか。

2話
特売・銭湯はアニメオリジナルです。狙撃に対して、二人が共に防衛・逃亡し、勇者を泊めた理由のひとつとして、痴話げんかで警察に調書を取られたばかりで片方が死亡、では魔力を失ったこの世界で詰む可能性があるから。

3話
デュラハン号は、被害者ということで警察が直してくれました。テレアポセンターへの直通電話は、ルシフェルのハッキングによるものです。

4話
エミリアが教会にさらわれ(?)、騎士団として修行を積み、初陣にでて、16歳で聖剣を宿し勇者として魔王討伐に挑むところなどが、原作では細かに描写されます。聖剣はオリハルコンのような天の金属で、これを体に宿して聖剣化する天使の力として設定されています。

シバミキことミキティー、ジヴァ=大黒からみて神がらみの存在なのでしょう。彼女の姪っ子の名前が大黒天祢であることからも推測できます。

5話
恵美の魔法のような力、聖法気の回復手段がないため全力は出せず、聖剣は第1進化の形しか取れない、鎧も一部だけという説明がされています。
ちーちゃんを抱き留めた際にエミリアは片足を骨折しています。脂汗を出しながらも立ち上がり、その後の変身で聖法気を使い全開し、体の傷を全て回復させています。
変身後の重要なセリフ、「聖法気を遣いきって良いのか」「真面目に働いていれば良いことあるわ」があります。
飛行能力?で全盛期でも劣ったエミリアは苦戦を強いられます。それをアルシエルが作った足場で補いながら共闘する描写がされています。
アルバートのソナーの受信条件「魔王のことを四六時中考えている人間」で恵美が受け取れなかったのは圏外だったため。この会話は原作では魔王も立ち会って聞いています。ちーちゃんの真意がバレて、二人はしばらくバイトで気まずい雰囲気ではたらくことになります。
恵美は、ルシフェル戦終了後、5000円もする高級紳士傘を魔王にプレゼントします。

エメラダがゲートを開けたのは天使ライラからある羽根を受け取ったから。その天使はエミリアの母で、魔王は面識があるようすで、すでにそのことを覚っていました。エミリアはライラからの伝言「あなたの父親はいい男だった」と、その羽根を受け取ったため、いつでも聖法気なしでゲートを開けられるようになりましたがエンテ・イスラに帰りません。魔王を倒すのが自分の仕事だから、が理由です。魔王に二度とエンテ・イスラの地を踏ませないことを誓い、地球に残留します。アルバートとの会話で、あなたなら今の魔王を殺せる?と聞くシーンがあります。勇者は死刑執行人ではないので、善良な一市民として真面目に生きる青年をむげに殺すことが出来ない葛藤が深く書かれています。

6話
オリジナル回とのことですが、焼肉屋と教会でのやりとり、階段落下は原作をほぼ忠実に描写しています。

エミリアが聖法気の補充の心配が無くなったのは、エメラダから宅配便で定期的にリポDの瓶に入った聖法気が届くようになったから。ゲートは母からアイテムを受け取ったため。


7話
ほぼ原作通りの回でした。細かい差分としては・・・

鈴乃が大家の写真を出しそうになったところは、光速で制止するところをアニメではスローを使って表現してました。感服。

エメラダとの会話で、やはりエミリアの母親について触れられてませんね。作品全体としてカギを握る人物なのに登場させないのはこれいかに?

コンビニで購入したのはボリュームの割りにカロリーの低いカレー。恵美は日本に来てカレーに惚れ込んでいます。それと、エクレアとカップスープ。ガラスに突撃してきた不審人物は、釜でエミリアを切り上げます。近づいてきた店員を突き飛ばしてそれをよけるとき、カレーとエクレアはグチャグチャに。戦闘後に案内された控え室でスープだけ食べます。


8話
この回も、原作とほぼ変わりません。原作の内容を尊重しながら作成されていることがよく解ります。
恵美をお姫様抱っこしたとき、魔王は朝早くから地域の清掃に参加した後でした。
恵美はかなり時代劇好き、とくに怒りん坊将軍は携帯待ち受けにするくらい好きなんですが(勇者という職にダブるのでしょうか)、鈴乃と趣味が合う?という期待は外れました。あっさり否定されます。
鈴乃はエンテ・イスラから持ち込んだ高級品を質入れする部分、アニメでは指輪が描写されていました。高級すぎる雰囲気出てて驚き。アニメならではの表現ですね。
木崎さんの、売り上げ前日比80%のくだり、原作では前年比になっています。
ちーちゃんがデュラハン号を奪って逃走したあと、魔王と鈴乃の会話では、魔王は鈴乃の正体に気がついていながら、ちょっと気にかけるような、魔王様らしいキレものぶりを発揮してます。
原作ではなかなか書きにくい季節描写、七夕が近いことが風景の中で描かれていました。
木崎さんとのグリーンランドの会話、「グリーンランドに人住んでるんですか?」「グリーンランドの人に謝れ」と、グリーンランドに関するウンチクがあったのですがカットされてます。


9話
原作では会話中心に進むパートです。アニメでセリフ責めにするのか?コーヒーミルクをこぼす、みたいな映像を挟んでしゃべらせるのか?と、どうやって映像化するのか楽しみでしたが、これはちょっと外した結果なのでしょうか。内容がダルいですね。

梨香さんがウザくなっちゃってます。ちょっと色恋沙汰が好きな素直で良い子なんですけど。芦屋のことが気になり、恵美に突っ込まれるところとか、原作では笑える部分なんですが描き切れてないですね。

鈴乃さんは基本的静かです。原作でも静かです。今後もずっと静かです。で、今回は、魔王の勤務先を見たかった、異端審問官として恵美の動向をチェックする必要がある等の理由で、梨香にいろいろけしかけてます。修羅場をわざと演出してるのですが、これも描けてません。

芦屋の、「魔王組」の例えの下りは、原作でも屈指の笑えるパートなんですが、見事に外してました。原作でも文章で、「人材派遣=悪魔軍侵攻」「建築=魔王城築城」をイメージさせているのに、映像化しなかったのは失敗でしょう。あの映像は、エンテ・イスラでの過去をまがまがしく描くべきだった。
魔王組=魔王軍、たしかに暴力団。鈴乃は「言い得て妙」と絶賛。恵美もなぜ自分にそのような発想がなかったのか、と知将アルシエルを賞賛します。四天王に任せていたら管理しきれず、勇者の出現で次々に領土を落とされていき、最後に撤退に追い込まれた部分を見事に現世に例えているんですが・・・

恵美の勇者は派遣、について原作では、聖騎士団員として月給もらってるわけじゃなかったから確かに・・・と、もっと細かく書かれています。

マグロナルドでの、表でちーちゃんが販売したりする部分はオリジナル。


10話
完全なオリジナル回。


11話
ほぼ原作通りの内容。鈴乃のゲタに発信器を取り付けたのはオリジナル。恵美のカバンに取り付けてある分も、まだ恵美にも魔王にもバレておらず、「ちーちゃんが!」という魔王の電話に、漆原が答える形でした。


12話
ほぼ原作通りです。アルシエル入院、点滴、遅れて到達はオリジナルです。オルバ・ルシフェルもオリジナルです。
ベルのことはみんな気づいていました。彼女が付く料理は聖法気が含まれる「毒」なようなもので、悪魔には基本有害です。が、家計を助けるために気にせず食べていました。

サリエルの目から出る光線は、聖なる魔法?「聖法気」を無効化するレーザーのようなものです。これをエミリアに浴びせ続けることで、体内にある聖剣ベターハーフと、なんとかの衣(ごめん忘れたw)を取り返そうとしています。
聖法気使いには効果バツグンの光線ですが、もとより魔力を使う魔王軍にはなんの効き目がありません。

原作では月が大きくなってパニックで魔力が集まったのではなく、鈴乃が新宿駅の変電所を破壊し、ダイヤが大幅に乱れた怒りで魔力を復活させました。鈴乃曰く、「乗り合い馬車でも、時間通りに来ないとみんなイライラするだろう?」とw

魔王が、妙にサリエルについての情報に詳しかったりするのは、若き幼き魔王が傷つき瀕死だったところを、ある天使に助けられて、さまざまな知識を与えられます。その天使こそ、勇者エミリアの母親です。今後も現れる天使の刺客ミカエル、ガブリエル等々についても、魔王は博識です。そして、ただのサタン(ありふれた名らしい)ではなく、かつて災いをもたらした「大魔王サタン」を臭わせ、天使たちを震撼させるようなできごとも。

サリエルを殺さず、ゲートに捨てた理由は、まだ魔王軍は天界と一戦交えるつもりはないから。
魔王がゲートを使って帰らなかった理由は、もどったところで勇者エミリア一座にそっこーで殺されるからです。全開の勇者エミリアはそれほどまでの戦力を誇っています。

13話
これは・・・詐欺事件からのクーリングオフ、これは原作7巻の話です。芦屋が派遣された先が悪徳業者になっていますが、原作では違います、塾講師で子供達に教えていました。魔王も、工事現場で働いていません。
高級紳士傘(5000円)のプレゼントを、最後に持ってきてましたね。

傘=雨を防ぐもの、守ることの象徴ととれます。魔王からのビニール傘=小さな守護、共存を拒否し、日本でも対立しあうことを決めた恵美ですが、ちーちゃんや梨花、鈴乃との出会いや真奥貞夫との日々で自身の考えが変わり、高級傘=勇者からの停戦・共闘・共存、そしてその他を約束される、と言う意味でしょう。
とかお堅いあとがきに書かれそうですがそれは考えすぎですねw


2期があるかもしれませんが、エミリアの母親について一切触れていない、伏線を張っていないことが心配です。1期のみとしての設定で、削ったように見えるのです。
原作では、この先で大きく話が動きます。七夕から数日が経ち。お盆の時期にそれは起こります。突如いつものヴェラローザ笹塚にゲートが開き、ある少女が転送されてきます。その子は、魔王を「パパ」、勇者を「ママ」として慕います。

漆原のGPS発信器の金額を工面できない魔王たちは、大家ミキティーの斡旋で、千葉・銚子の海水浴場までバイトに行きます。ここでもまた、大騒ぎが・・・。

原作未完の作品ですが、8巻まで読んでみて思ったのは、魔王は日本に来てから、一貫して守るためだけに労働し、戦い、傷つきながら前進していることです。

魔王自身が直接エンテ・イスラからの刺客に狙われる事はありません。狙われているのは「勇者エミリア」で、彼はそのおまけみたいなものです。それでも彼はかつての部下、バイトの部下、なりゆきとはいえ勇者エミリアを守り続けます。
時には娘を守るため難敵に取り付き、母エミリアに「自分ごと切れ!」と言い放つ。
先の大戦の悪行が許されるわけがない魔王は日本での生活を選ぶ方向にいくのか。エミリアと娘を救いにエンテ・イスラに乗り込み、エンテ・イスラを良い方向へと導くのか。原作も目が離せない展開となってます。

{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 38
ネタバレ

ValkyOarai さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

もし仮に勇者と魔王が働いたら 魔王は守りました。店長代理として 2期を切実に願う

RPGでは主人公と悪役の立場になっている勇者と魔王ですが
この2人が現代で働いていたら?っていう「もしも」を象徴としたアニメだった
それと主人公は魔王です
ヒロインが勇者です(「まおゆう」とは真逆です)

魔王が「お兄ちゃんだけど愛~」の秋人さんじゃん
アルシエルは善吉か
勇者は澪ちゃんだし 胸BSC
ちーちゃんはユーギリだし 胸EXT
マックの店長さんは「貧乏神が!」の紅葉だし(彼女はパロディ演技、上手でした)

初回 ペコポンへの初陣
{netabare}「アニメ間違えたかな?」っていう感じの戦闘でした(FF並みの、いやそれ以上かも)
そして逃げて日本へワープした件(どうにかJapaneseも習得しました)
日本では魔力出ませんから!
最初っからツッコミ満載だ
アルシエルが普通にカツ丼食ってた件wwwそして綺麗に食べろwww
発音のイントネーションもおかしいwww
アルシエルのポーズを見てると中二病患者だと思ってしまうwww
それとガスで魔力を使っちゃあいけんよ
そして、帰れるのだろうか、この面々...{/netabare}

2話 澪ちゃんはアドリブ上手 「馬鹿!やめろ!オイ!」並みかそれ以上か
{netabare}百均で買ったナイフで襲いかかった澪ちゃん
でも結局警察に世話になってしまったwww(途中で音楽止まったぞ)
テレアポのオペレーターやってんだ
そういえば豆腐屋のラッパも珍しくなったなあ...
勇者の晩飯:ご飯はチンする奴かはともかく、炭水化物多いぞwww太るぞwww
で、魔王城にやってきました
「蹴るよ!いいの!?」「例のアレ出すよ!?」等のアドリブwwwそれと後で泊まりました、財布なくしたから

本来は友と一緒に行こうとしたのだが、ゲートが閉じたため単身で赴くことになったと...そりゃあ精神にくるわな
バイトから正社員になってそこから日本を乗っ取ることは可能なのだろうか(ああ、多分無理だ、プリキュアでいうナイトメアやエターナルとは全く違うから)
「今どきの名前じゃないわね」ってそれは言っちゃアカン...
魔王の生活は一ヶ月一万円生活を思い出すな
それと戦闘と銭湯を勘違いする件
それと同時に群発地震も起こっている模様、何を隠そう雑兵達がやってきそうだ
次はユーギリとデートです、新宿で{/netabare}

3話 デートに付き物と言えば...
{netabare}テレホンセンターから勇者へ宣戦布告
どうやら魔王と勇者を倒しエンテ・イスラを乗っ取りたい輩のようだ。当たり障りのない欲望だこと
(こんな系統、ゲームにあったような
ああそうだ、デイメーンか。奴の欲望は執念が足りなかったな)
「ちょちょ、おっきいわね...」は澪ちゃんのアドリブです(前の回にもあります)
確かに胸があると戦闘の邪魔になると思うが「閃乱カグラ」だと十分に反するし、スカート穿いて戦闘すると気が削がれることってごまんとあるんだよねwwww
女同士なら大丈夫だけど...男がいるとね...お互いに精神力も鍛えないと駄目だよね
アルシエルの「ちょっと待てーーーーーーー!!」でwwwwww
デートにおいてああ、修羅が来てしまった(宿敵と後輩)
豹変したら顔が怖い...(BASARAや輪廻のラグランジェを思い出すな)

だが、それを遮るように地震が襲いかかった
そして、魔王は一時的に覚醒した(見た目がトリコでした)
よし脱出だ
澪ちゃん「何故、人を助けるの!?」
勇者は昔のゲームみたいに感情が一定だった。じゃあ感情を増やしたらどうなるのだろう。何が生まれるのだろう{/netabare}

4話 揺らぐ勇者の心
{netabare}勇者澪ちゃんの系譜はドラクエⅣと似ているのだろうか(やってないから分からん)
そして、阪神淡路大震災のオマージュも...(当時俺は物心ありませんでした)
同僚の過去で揺らぐ勇者の心...
反面、魔王側のアルシエルはダメだ...使えん
何気にデュラハン号(自転車)が直ってたwww

でも、魔王が奪ったものは変わりないんだ
親も土地も世界も...勇者は異常なまでの敵意を持っていたんだ
他のRPGの主人公もそんな心情を持ってたのだろうか...

っていいシーンなのにユーギリが...で逃げたwww
大家さんがいろいろと知ってる!?まかさ...
そしてゲートから勇者の友達が来ました(もう少しかかりそう)
同時に悪魔大元帥ルシフェル(明久君)も圧参した
さあ、暴れるぜ!{/netabare}

5話 first party これは映画でなく現実です
{netabare}勇者の仲間だったオルバもルシフェルについていたとはな...ha!笑わせてくれる
最初らへんは本気(血ブシャーは無かったけど)
戦闘の合間合間にギャグを挟むのも楽しいねえ!
空中機動はやっぱ楽しすぎる(オラオラオラの部分もあったし)
そうか、人の絶望(欲望を出さなくする)があれば魔王は元に戻るのだな(故にエネルギーの一つとしても言い切れる、別世界のバッドエナジーだろう)
澪ちゃんは覚醒で髪変わってたし
中二病の変身台詞をCM前とCM明けで2回、お疲れですwww善吉はマントを取りに帰ってたしwww
凄まじい刹那で0距離からのトドメはスターライトブレイカー(鉄拳制裁)でしたwww
戦闘後、皆来ました(ユーギリにも正体を明かしました)
でも、魔王は帰らねえ、そんだけです{/netabare}

6話 魔力回収の旅
{netabare}最初っから焼肉って贅沢な...
困ったときは勇者澪ちゃんに電話ってwwwwwww
そうかあのハゲは捕まったのかwww
で、大家さんからの水着写真...「止めろ!サーティーン、それはあまりにも危険すぎる!!」
ちーちゃんのダチ=かなりの妄想癖、故に腐ってます
ちーちゃんの高校の旧校舎へやってきた御一行(剣出して人体模型を斬るな澪ちゃん...「よし!」じゃねーよ!!)
開かずの間でルシフェル(神にーさま)からの電話
「そこにPSP落ちてたろ?持って帰ってきて~」
よし、帰って殴ろうか(斬ろうか)www
最後に早苗も来ました(ゲートから){/netabare}

7話 鈴乃の推参
{netabare}いきなり鈴乃(エルシィ)が来ました
ホーリビタンβ=リポビタンDじゃんw
アルシエルは夏バテの模様
勇者澪ちゃん、貴女は完全にストーカーですwwwww
魔王はマックの店長代理になりました888
でも澪ちゃん、階段でまーた転んでるし(罠?を学習していない素人ゲーマーじゃあるまいしwww)

手作り弁当
上:おせち 下:♥を模った飯
アッーーーーーーーーーーーーーー!!

勇者サイド
コンビニ強盗なのに魔法使ってきやがった。オマケに魔力封印付きかよ!?
アニキ!次、深夜恒例の「アレ」ですぜ!!
ならぬ!ゴールデンで「アレ」はなりませぬぞ!!
そうです、修羅が訪れます{/netabare}

8話 帰ってきた...
{netabare}ユーギリの顔芸から、ああ修羅は始まるんだ...
早苗ぇ...料理ではできるな...
饂飩の段ボールで寝ていたのか、神にーさま...
秋人「なら、うちの店に来れば」⇒カッ!×4(修羅だ...)
駄目だ...こっちの秋人さんも恋に無頓着すぎる...
すぐに告白したユーギリはえらい子です!
反面勇者はやっと早苗がエンテイスラから来たことを理解
そして言い争いに...またか...
でも言い争いはなく、新宿へ。そこでお願いが
エルシィ「私と協力して魔王を倒してほしい」
澪ちゃん「断る」
でいいのか?
向かいにできたケンタッキーの店長が宣戦布告
調査のためにアルシエルを使うのかwww
負けたらグリーンランド行きってwww
次も修羅は続きます{/netabare}

9話 ライバル会社の調査
{netabare}同僚も関わってきやがった
ケンタッキーに対抗するためにアルシエルは調査(現金を犠牲は当たり前)
そうかルシフェルはパンチンググローブ替わりかwww
七夕ということで笹を飾ったら客が来たぞ!?
(「まーた魔力使ったんでしょ」な2人w)
ボランティアをする魔王か...威厳が無くなったな...{/netabare}

10話 戦闘以外の神回 胸EXTは罪か?
{netabare}ふしまえん...?ああ、としまえんか
富士急ハイランドか芝政ワールドの方を思い出したな
アルシエルは下痢で欠席w

別支店の店長さんがお市さんだと!?
ああ、ちーちゃん...貴女の胸はどこまでEXT過ぎるんだ
バイーンバイーンだし...何だこの悪意ある編集wwwwwwwグレモリーさんにしか見えねえwwwww
beatmaniaやGITADORAだったら人間が対応できる域を超える...
反面勇者澪ちゃんは...ああ、BSC過ぎる...両備の変身前と一致...目を死なせるな(bad end空間に入ってらあwww)
バーガーで分かりやすくしやがってwwwww

「クッソォ...」も澪ちゃんのアドリブですwww
これが深夜で俗にいう「胸囲の格差社会」です
おい早苗!!それは海女さんじゃねーか!!「さー仕事仕事」wwww
じぇじぇじぇ!?とツッコもうwwwww
駄目だあ魔王さん、秋人さんと同じく鈍感すぎるwww
何で「似合ってるよ」って言わないんだ?
ちーちゃん、貴女も目ぇ死なせないで...(結局bad end空間入りじゃんwww)

お化け屋敷+日笠さん=澪ちゃんだったらまた白化する...富士急のお化け屋敷を思い出したな、あのホテルは母がかつて泊まっていました
蜥蜴のスケールが全然ちげーよ!(庶民と勇者で)
そしてフラグの建設ラッシュラッシュ
でも魔王が鰐に魔力を使ってしまってまーた振り出しに
最後、ケンタッキーの店長...アンタまかさ...もう一回暴れないとな!{/netabare}

11話 パーリィ前夜 ちーちゃんの怒りと涙
{netabare}アルシエルは腹痛で病院送り(あのハゲもいたぞ)
ルシフェルの扱いひでえ...(明久君も同じだったからお相子で)
別れたら記憶と痕跡を抹消するということはちーちゃんの記憶も...
でもそうさせたくはないのは同じ気持ちだ
鈴乃は魔王を殺せるか?エンテイスラでは悪行をやってたあの魔王は地球に来ていい人になってしまった
何かしらの策を持っているかもしれないかも分からない相手を殺せるか?
話が終わった後、襲いかかったのはケンタッキーの店長!
奴は天使だった
ちーちゃんはまた眠らされた(前と同じ)
さあ、最後のパーリィを都庁でやろうぜ!!{/netabare}

12話 final Party
Are you ready? Here we go!!
魔王、魔王はなあ!ここに健在なのだあ!!
{netabare}サリエルを異常なまでに変態扱いしちゃあキレるわ!例え天使でもwww
だってゲス以上に、痴漢、変質者、根性曲がり、覗きクソ野郎、下着ドロボーとか言うんだもんwwwwwww

真の変態はSAOの...(奴の欲望は殺意以上の何かが湧いてくる、もう見る価値無い。『満たされた欲望』って存在するのか?)

奴は澪ちゃんから聖剣を取り戻し、エンテイスラに持ち帰りたかった。同時にちーちゃんも研究したかっただけだ
奴はやはりEXT好みでしたwww
オマケに武器はサーシャと同じじゃん
助けるのは当たり前だがあくまでちーちゃんはヒロイン扱いではなく、部下としてだ!⇒デスヨネーwww
どうしてヒロイン扱いじゃないんだろう...泣

オルバがサリエルの力を増強していたが、同時に人間から欲望が無くなったことで無事に魔王は変身完了!
ハゲはニート(SNEP)が昇竜拳で片付けました(例え働かなくても輝けるんです)
ちょ...ちーちゃんが殴ったあ!?(それは質量がある幻影だ)
っつーかパンツ一丁で戦う魔王ってwwwwwww
じゃあな...デッキブラシ(聖剣)からの雷刃封殺爆滅剣ーー!!
はー終わった終わった。じゃあ街直して帰ろうか!
そしてアルシエルは援護射撃遅せえ...ファンネルの代わりにもならねえ...だからマントいらないから!!{/netabare}

13話 2人は当たり障りのない日常を過ごす
{netabare}いきなりちーちゃんの夢落ち...でも別れるのかな...
勇者澪ちゃんも別の夢を見ました(魔王が笹塚乗っ取って次にグリーンランドを乗っ取ろうとする夢www)
変態天使はエンテイスラに返した模様
と思いきや冷凍庫から帰ってきやがった...オマケに両奈みたいなマゾになりやがった...つまり無力化だwww
あれ?ハーレムっちゅう地獄が構築されてらあ
魔王城に大量の荷物が、あれなんだ?
どうやら発信機の代金を払うために工事現場のバイトをしてた魔王
詐欺に引っかかったニート...ああ、また出費か...
直談判に行った矢先にアルシエル!?なんでここに?
アンタ元々悪魔大元帥だろ?どうして騙されるんだ!?
契約した人が未成年、よしクーリングオフ使え!
魔王「俺の勝ちだ!」
最後はカツドゥーンで締めでしたwww
じゃなくて最初の傘のやり取りでした。これで借りができてしまったな...{/netabare}

これ2期確定っしょ!!無かったらおかしいし
巨人もいいけどこっちの方が本気で楽しかったわwww
今は漫画版のアラス・ラムス編を見ています

投稿 : 2024/11/02
♥ : 111

83.6 2 勇者で魔王なアニメランキング2位
まおゆう魔王勇者(TVアニメ動画)

2013年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (2542)
14792人が棚に入れました
人間と魔族の戦争が始まって15年。
人間側は魔族の重要拠点を一つ占領したが、その隙に領土の一部を奪われており、魔物による被害と混乱が人々を苦しめていた。
そんな中で、勇者が三人の仲間とともに魔族討伐に立ち上がった。 快進撃とともに人々の希望となった勇者一行だが、魔界進攻は思ったように進まず、勇者は仲間と離れ、たった一人で魔王の城に乗り込む。

声優・キャラクター
小清水亜美、福山潤、斎藤千和、戸松遥、東山奈央、沢城みゆき、神谷浩史、福圓美里、平川大輔、銀河万丈、鈴木達央、寺島拓篤、伊藤静、藤井麻理子、松井恵理子、三宅健太、立花慎之介、梶裕貴、チョー、町田政則、東地宏樹、森川智之、大塚芳忠
ネタバレ

みかみ(みみかき) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

勇者魔王もの大好き男に「どの作品が好き?」と訊ねられたとき、女はどう答えたらいいの?

(インスパイア元:http://matome.naver.jp/odai/2136863010862162801)
(更新日:2014年2月15日)

あ、まず前提として、
貴女が勇者魔王もの大好き男を夢中にさせることが、
はたして貴女を幸福にするかどうか、それはまた別問題だけれど。
とはいえ、勇者魔王もの大好き男たちは玉石混交ながら、
IT系の超かしこい男なども多く、
したがって、釣り師たる女たちにとっては、
なかなかあなどれない釣り場です。


では、勇者魔王もの大好き男に「どの作品が好き?」と訊ねられたとき、
貴女は、どう答えれば理想的でしょう?
まず最初に、その男がドラクエのようなタイプのオーソドックスな勇者魔王ものと
あとはテレビドラマ、そして(自分でものを書くほどではないけれど)ちょっと考えることも好きな、
そんなタイプの場合は、
貴女はかれの目を見て、微笑みとともに質問など無視して、こう言いましょう、
「わたしと、一緒に『伝説の勇者の伝説』観よう♪」
これこそまさに必殺の答えです。
そこで勇者魔王もの大好き男が、えへへ、とやにさがったならば、
貴女は、ひそかに、「DQ3」「DQ4」「FF6」あたりを
ひそかに遊んでおき、雑談に答えられるようにしておきましょう。
これで成功まちがいなしです。


しかし、ここでは、もう少しハイブロウな(?)いわゆる勇者魔王もの好きの男の
落とし方をお伝えしましょう。
この場合、貴女は、こう答えましょう、
「わたしは、『まおゆう』が好き。
一気に全部読んじゃった。アニメも見たし、
あの経済ネタも、ぜんぶ大好き♪」
もしも貴女がそう答えたならば、
その瞬間、勇者魔王もの大好き男の目はきらりと輝き、
かれの貴女への恋心は、
20%増量になるでしょう。


なぜって、『まおゆう』は、
濃厚な味わいのある経済知識が散りばめられていて、
その中にも軍事/政治ネタがスパイスとして効いている、
思想ネタは素朴な啓蒙思想ながらも、そこがまた
オーソドックスな教育を受けた人の実直な筆致という雰囲気をかもしだしていて。
しかも『まおゆう』が書いている経済ネタは、
日本の経済学をやっている人のスタンダードを、
質高くふるまっていて、なおかつ、
経済政治ネタをファンタジーに混ぜるというジャンルをメジャーにした功績もあって。
したがって『まおゆう』こそは、
本来なんの接点もないまったく縁もゆかりもない別々の世界に生きている、
キャリア・ウーマンと、玉もあれば石も混じっている、そんな勇者魔王もの大好き男たちが、
この世界で唯一(いいえ、『竜の学校は山の上』、『狼と香辛料』と並んで唯三)遭遇しうる場所です。





では、参考までに、危険な回答を挙げておきましょう。
勇者魔王もの大好き男に「どの作品が好き?」と訊ねられたとき、
貴女がこう答えたとしましょう、
「『ソードアート・オンライン』のが好き♪ 原作もぜんぶ読んじゃった。」
その瞬間、勇者魔王もの大好き男の貴女への恋心は消えます、
なるほどSAOは、人気のファンタジーもの。勇者設定と、現代が混じっているという点で広義の勇者魔王ものには入るでしょう
勇者の設定は平凡ながら、ま、無難にまとめてあるものの、
しかし、現実と勇者の折り合いを書くというよりも、勇者の俺Tueeeee感だけが醸成される展開に加えて、
驚異的なハーレム展開。も少し、社会的な想像力にあふれた味わいが好きな勇者魔王もの大好き男にとっては天敵なんです。
また、もしも貴女が「勇者ヨシヒコが大好き♪ あたし勇者ヨシヒコ全部観たんだ♪」
と答えたとしても、ちょっと危険球となるでしょう、
なぜって、『勇者ヨシヒコ』は、深夜テレビとはいえテレビで放映され、
キャスティングなどからもテレビドラマファン層の女性を掴み、好意的に見れば批評精神も感じられます
ですが、『まおゆう』などと比べると、露骨なインテリ臭が少ないことに単なるB級娯楽と捉える向きも少なくありません
(ただ、勇者ヨシヒコは人によってやや反応は分かれるかもしれません)


またもしもたとえあなたが勇者魔王ものが大好きで、
「わたし、『魔王倒したし帰るか』が好き、SF的想像力もシビアでいいけれど、
最高に好きなのは人間描写♪ あの陰鬱とした描写がすっごくシビれるの。」
と、答えたとしたらどうでしょう?
なるほど、貴女の趣味は高く、
たしかに『魔王倒したし帰るか』は、SF的想像力にあふれているのみならず、
人間描写も最高にすばらしいんですけれど、
しかし、貴女の答えを聞いて、勇者魔王もの大好き男はきっとおもうでしょう、
(なんだよ、お高くとまった女だな、厭世的なメンヘラ女だったりしたらめんどくさそう)って。


貴女が、勇者魔王ものが大好きで、名作の名を挙げるにしても、
たとえば、九井諒子の『竜の学校は山の上』ならば安心でしょう、
なぜならば、九井諒子は、ふつうのOLにもマニアにもともに愛されるめずらしい作品で、
貴女がその名前を挙げても必ずしも、あなたが勇者魔王ものおた宣言をしているとは受け取られないでしょう。

しかし、たとえば、星新一的なセンスの光る『王「本気で魔王倒す」勇者「えっ?」』にせよ、
生態系のメタファーと既存のファンタジーへのアイロニーが融合した『勇者のくせになまいきだ』にせよ、
それまでにないテンポと批評性を魅せる『30秒勇者』にせよ、
テンポの良いRTSの楽しさとドット絵のかわいさで魅せる『100人勇者』にせよ、
ファーストフード店のバイト店長の日常を伺わせるな『はたらく魔王さま!』にせよ、
ソーシャル・ゲームの感覚をうまくズラした、『いけ!勇者』にせよ、
2chSS発の『勇者「冒険の書が完結しない」』、はたまた『母「でかけるの?」勇者「あぁ、ちょっと世界を救いに」』にせよ、
そういう作品の名前をいきなり挙げるのは、ちょっぴり微妙。
ましてや貴女が、「2ch系SSの勇者魔王ものが大好き♪ わたし、もうほとんどのSS、読んじゃった♪」
と答えたならば、どうでしょう?。
これはかなり博打な答え方で、
なるほど、2ch系SSは、『まおゆう』も『魔王倒したし帰るか』も産んだ多数の傑作勇者魔王ものSSを抱えた場所ゆえ、
あなたがそう答えた瞬間、勇者魔王もの大好き男がいきなり超笑顔になって、
鼻の下がだら~んと伸びちゃう可能性もあるにはありますが、
しかし、逆に、(なんだよ、この女、勇者魔王ものおたくかよ)とおもわれて、どん引きされる可能性もまた大です、
なぜって、必ずしも勇者魔王もの大好き男が勇者魔王もの大好き女を好きになるとは、限らないですから。
しかも、この答えには、もうひとつ問題があって、
男たちは、女を導き高みへ引き上げてあげることが大好きゆえ、
もしも貴女が、「2ch系SSの勇者魔王ものが大好き♪」なんて言ってしまうと、
そこにはもはや、男が貴女を勇者魔王ものを教育する余地がまったく残されていません、
したがって貴女のその答えは、
勇者魔王もの大好き男の貴女への夢を潰してしまうことに他なりません。


ま、ざっとそんな感じです、貴女の目には男たちはバカでスケベで鈍感に見えるでしょうが、
しかし、ああ見せて、男は男で繊細で、傷つきやすく、女に夢を持っています、
貴女の答え方ひとつで、男の貴女への夢は大きくふくらみもすれば、
一瞬で、しぼんでしまいもするでしょう。





では、スキットを繰り返しましょう。


「わたしは、『まおゆう』が好き♪
原作も読んだし、アニメも見ちゃった。昔はDQとかFFとか遊んでたし、
経済政治ネタも、大好き♪」
そして、その瞬間、勇者魔王もの大好き男の目がらんらんと輝いたなら、
貴女はこう重ねましょう、
「それからね、いま、わたしが読んでみたいと思っているのは、
九井諒子さんの作品、素敵な作品をたくさん書いているって噂を聞いたから。
あなたがもし持ってたら、わたしに九井諒子さんの作品貸してよ♪」
これでもう完璧です。


そうなったらこっちのもの、
デートの日には、アイメイクをばっちり決めて、かわいい下着をつけて、
アプワイザー・リッシェか、ジルスチュアートの可愛いワンピを着てゆきましょう。
その日から、勇者魔王もの大好き男は貴女の虜になるでしょう。
では、釣り師としての貴女の、愛の幸運と幸福をお祈りします!

{netabare}

上記は、「なんなんだ」と思われたかもしれませんが、ネット上で有名なテンプレートの改変ネタになります。男が落ちるかどうかは全く保証いたしかねますので自己責任でよろしくお願いします。
さて、
もともと書いていた感想は下記になります。

タイトル:
わたしを原作厨だと嫌ってもらってもかまいません……でも…わたしのことは嫌いでも、まおゆうのことは嫌いにならないでください…!

本文:

 一話視聴しての感想は、たいへんあざやかなものでした。

 …
 ………
 …………
 …原作を読むべし。以上…!

 えー、さて。
 
 何度でも申し上げますが、原作は稀有な傑作です。「ひぐらし」以来のインパクトを受けた作品だと言ってよいです。
 みなさん、原作を読みましょう。原作しかありません。もちろん、原作はメジャー向けコンテンツとしては洗練されていないので、合わないという人もいるのはわかっていますが、それでも、わたしは100%原作推しです。

 原作はこちらで、合法に、タダで読めます!
 ttp://maouyusya2828.web.fc2.com/menu.html

■アニメと原作の違い

 アニメと原作は何が違うか。
 まず、当たり前ですがテキストの分量が違います。アニメでは大量にテキストが端折られている上、話がスローリーな印象になります。原作のよいところは、大量の情報量が、ドバーっと、流れてくる感じなのですが、アニメ版は、視聴者層に配慮したのだろうとは思いますが、たいへん、はなしの密度が薄い感じに仕上がっております。とりわけ、一話でカットされている部分としては、魔族側にはどういった限界があるのか。魔王がどれだけ不完全か、といった点がきちんと言及されておるわけです。制作陣はテキストの中身をきちんと理解できる程度の尺の長さで展開したかったのでしょう……。

 第二に、アニメ版は、おっぱいがやたらと揺れますが、原作は、おっぱいが揺れません。わたしは微エロおっぱいアニメなどという、中途半端なものにあまり良い印象はありません。どストレートエロアニメなら、むしろOKですが、おっぱい関係ねーだろって話で、おっぱいをいっぱい強調されるのはむしろ、たいへん悪い印象を残すのであります。なんでおっぱい揺らす必要があったのかと小一時間……いや、まあだって、この話でおっぱいが揺れる必要ビタいち無いっつーか、そういうところで勝負かけてないだろ。これは。メインヒロインがお色気要員モノ、というのは、まぁ、伝統的にあるんだけど、私は、これは悪しき伝統だとしか思ってないので、ガチでやめてほしいのです。
 
 第三に、まおゆうは、ギャグとかそっち系のノリは正直ちょっと寒いんだ…!知ってたよ…っ!わたしだって知ってたよ…っ!だから、お願いだから、ギャグ系の部分とかをクローズアップしないでほしいな、と思ってたら、余裕バリバリで、コメディ内輪ノリ部分を前に出してアニメつくってきたよ、こいつら…っていうね。
 まあ、なんつーか、ある種のオタクの同人ノリそのものなんだよね、まおゆうのギャグセンスって…。だから、ちょっと、文化の外側にいる人間からすると、けっこう厳しいんだわ、コレ。

 ざっくりまとめると、

 「経済うんちく:いちゃいちゃ:ギャグ」の比率が違うわけです。2話現在までの感じだと、

【原作】 20:4:1
【アニメ】 10:8:3

 ぐらいの違いがあるわけで、なんつーか、なんで、わたしはこんな二流のラブコメを延々と見なければならないのか…ごごごごごごごごっごっゴッッゴッゴッゴッゴッッッ…!!!!!
 という原作厨としての静かな怒りが沸いてくるわけであります。

 …
 ……

 いやー、もう、そういうわけで、1話にして早くも、わたしが原作厨となる展開で確定いたしました。その点、わかりやすくてよかったです!
 まあ、予想された展開ではあったわけですが、いやぁ、完全にこれは原作厨になるしかありませんねぇ…。

■じゃあ、どうすれば納得したのか。

 いや、まあ、元も子もないことを言えば、アニメ化していいものになるわけがないだろうな、とははじめっから予想していたので、しょうがないことだとは思ってるんです。だからね、制作陣をdisるつもりは、実はこれっぽちもないんです。しょうがないっちゃぁ、しょうがないよね。
 アニメ化自体をしなかったほうが良かったかどうか、という点でいえば、原作ファンからすれば、この作品が少しでも世の中に広まること自体は大歓迎なので、いかに納得出来ないクオリティであるとは言っても、アニメ化されること自体は悪くないとも思ってるんです。
 1クールでやるにせよ、2クールでやるにせよ、原作のテキスト量からすると、どう考えても20分前後で一話構成で、ある程度メジャー向けのコンテンツとして再構成するのは、かなり骨が折れるでしょうし、まあ、もちろん、制作陣は、いろいろと難しい限界のなか頑張ってるとは思うので、その点をdisろうとは思いません。おっぱいアニメにしたこと意外は。

 ただ、個人的に、わがままだけを言わせてもらえれば、
 やはり情報量は変えないでほしかった。
 一つの方法としては、たとえば、魔王は、ゆっくりとしゃべるんじゃなくって、早口でどばーっとしゃべるタイプのキャラにしてほしかったなぁ。まぁ、もっとも、早口系の講義とかって、ごく一部の人にしかウケないので、コンテンツ事業者としては、筋のわるい選択だろうから、それは駄目だとは思うけどね。だから、その手法をとらなかったのは仕方がない。
 もう一つの、製作コスト&リスクがあがってしまうやり方としては、語り口の構成そのものを大きく変化して、別物スレスレというところまで再構成するというやり方だと思う。

 現代日本において、比較的大量の情報をパッケージングしつつ、ある程度メジャーに受けている手法っていくつかしかないわけですよ。
 1.サンデルの白熱教室スタイル
 2.NHKスペシャルスタイル(及び、その簡易版としてのクローズアップ現代)
 3.discovery Channel スタイル(及び、その派生系)
 …とか、パッと思いつくのがこのぐらい。民放のクイズ番組とかは、すごく情報量を少なくしてるし、「ためしてガッテン」とか「ホンマでっかTV」とかは、ネタそのものが、視聴者層にウケそうなものをピックアップしているので、ちょっと経済ネタをのっけるには不適切。旧「週間子どもニュース」も時事ネタという強みがあるので、ちょっと違う。
 で、とりわけ、「中心となる物語」をきっちりと構成しつつ、情報を伝えていくという編集方式だと、NHKスペシャルのやり方が一番近いと思うわけです。
 なので、もし、わたしが番組内容の再構成を大胆に許されるのならば、魔王と勇者の会話を、NHKスペシャルっぽい番組構成で、再構築しちゃいたい。まあ、作りこむの大変そうだけれども、情報量を少なくして、劣化版つくるよりは、そういう冒険をしてほしかった次第です。
 まー、予算も人材も、たっぷりと必要になっちゃうから大変なんだけどね。

 予算、人材、納期。そして、何よりもスタッフの情熱の総量が、プロジェクトのなかで充分そだっていなければ、そういう贅沢な再構成はできないでしょう。
 メディアミックス展開というのは垂直立ち上げをうまくやらなければいけないだろうから、時期的な問題も、もちろんあるでしょう。
 非常にハンドリングの難しいプロジェクトだったとは思います……が、こういう形のアニメに仕上がってしまったのは、やはり残念な気分です。 


■なお、そもそも、まおゆうの何がいいのか:最後に。

 ちなみに、原作のこの作品がすばらしいと思っているか、というと、短く言うと、
<経済学の考える、幸福のあり方>
を、おそらく、日本のコンテンツにおいてはじめて真正面から、充分な分量で書いた作品だと思うからです。

 もっとも、石ノ森章太郎の『マンガ日本経済入門』とか、経済ネタのマンガがいままでなかったわけではないけれども、はっきりと言って、まおゆうの作者のママレさんは、石ノ森章太郎とは明らかに見ている世界が違う。経済の話をする、というのは、頭をしかめて、むずかしく天下国家のことを論ずるという以上に、「わたしたちの世界はどのようにして成立しているのか」という世界観を与えてくれるものです。



 いまだに、不勉強な人だと、「新自由主義批判」とかをして何かを批判したような議論をしている人が日本には耐えないけど、あの手の議論は何度きいても寒々しい。新自由主義批判とかをしてしたり顔をしてる連中の経済談義なんかより、まおゆう原作のほうがよっぽどまともであり、啓蒙的意義が深いです。

*

 なお、ネットでまおゆうを批判している人の大半が、日本の七〇年代~九〇年代的な左翼系知識人の影響下にある人が多くてげんなりー。そういう人のしている批判は、「新自由主義的な世界観そのものがダメ」っていうだけの話なので、わたしのなかでは、「ああ、残念だな」と思っておわるだけなのですよ。
 まおゆうの議論の中身についての、ごくまっとうな批判は、開発経済学、数量経済史的な観点からなされるべきだと思っているわけで。開発経済学や、数量経済史的に込み入った話をすれば、まおゆうは、かなり沢山ウソをついているし「しょせんはファンタジー」であるのは、事実ではある。まぁ、あと政治思想史的なところもちょいと触れてるけど、そこはすごいちょっぴりすぐるので、まぁーそこはご愛嬌。
 だけれども、こういうコンテンツでこれだけ頑張ってみせてるのは、偉いよ。ほんと。

■狼と香辛料と何が違うかって?いや、ぜんぜん違うでしょ。

 なんか「狼と香辛料が~」って人多いけど、
 スタッフ同じなのこれ?そこらへんは、よーしらんけど、
 狼と香辛料とは、ぜんぜん違うはなしでしょう。

 あっちは、小売の行商人の話。こっちは、経済の計画をやる話。
 学部で言えば、商学部と経済学部。
 業種で言えば、商社と、(財務)官僚の違い。

 確かに、同じ「お金」の話だけど。狼と香辛料はゲームのプレイヤーの話だとすれば、まおゆうはお金をめぐるゲームの設計者の話です。


■追記:昔の原作初見時の感想など

PCのアーカイブあさってたら、昔の原作初見時の感想出てきたからせっかくだから、はっとこうか。

・おもしろいのだけれども、途中からちょい微妙
・やはりフェミニズム系の文脈の抑えのあまさがけっこう気にかかる。あと物語のご都合上あるていど仕方ないのはわかるけれども、「教育/啓蒙」がちょっと簡単に成功しすぎている。まあ、いいんだけどね。個人的には、もうすこし登場人物をすくなくして、じっくりと何度も失敗するような話ができるとベター。ひぐらしはそこらへんもよくできている。まあ、ひぐらしは、小さなとこで公務員やってた人のリアリティがやっぱよく出てるんだよね。
・モデルはほんとうに中世のヨーロッパそのものだよな、と。あと、わたしのような読者にとって、やはりおもしろみに欠けるのは、近代人が、前近代のことを書いているだけという部分。「近代」に至る過程であらわれた革命的な発明の<コタエ>を全て知っている。本当にまだ見ぬものを発明するための努力自体が書かれていないのが残念。まあ、そういう話の急速さを楽しむことこそが、この作品の魅力でもあるので、無いものねだりもいいとこっつーか、作者と前提を共有していないコメントなのは承知ですが。ここらへんは知性が超越しすぎている……というか、フォン=ノイマンですらもうちょっと悩みが多かったはずで、天才発明家というのは、こういうものではない。もちろん。。これは「魔王」だからいいんです、と言ってしまえばそれまでなんだけれども、解へ至る道程を模索するエネルギーが、足りない。やたらとあっさりとしすぎている。迷いが少なすぎる。人間は何かにつけ、もっと、もっと悩んできたと思うのだけれども…というのが主たる不満。コタエがコタエである、ということを半ば自明のようにざくざくと書いていけるのは、後世の人間が啓蒙として書いているから、ということに他ならない状況がある。それは、どうよ、と。
・啓蒙小説なのだと割り切って読めばいいのだろうし、啓蒙小説としては極めてすぐれているのは間違いない。というか、こういうものが出てきていること自体はガチで歓迎したい。
・いろいろと表現にきにかかる部分は多いというか、ライトノベル的な文脈にのりすぎというか、中二的妄想もうすこしどうにかならんか、と思うが、まあこういう世界感が好きな人なんだろうし、ある種の読者はこういうものこそ好きなのだろうし。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 56
ネタバレ

かげきよ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

まおゆうコンビはこれからも

{netabare}魔王の所に乗り込んだ勇者だったが魔王の正体は女性。
しかも魔王&魔族が必ずしも悪では無いことを知り、
手を組み互いに共存、平和への道を模索して行きそうなストーリー。 {/netabare}
↑※1話目のみのあらすじ

全く予備知識無く期待せずに観たんですがコレは面白いかも知れません。

※1話目のみの小感想{netabare}
勇者様がわりと呆気なく懐柔されちゃった事に多少疑問は残りますが、
お人好しみたいなんでそこは余りつつかない事にします。
魔王がオッサンだったら問答無用で終わってたかも知れませんけどね。
(早速つついてるけどねw)
{/netabare}
いろんな人物がちらほら出てなにやら伏線や広がりの香りがするのは良い傾向です。
何が正しく何が悪なのか深いテーマが隠れていそうです。
適度にコミカルなのも抑揚を付けてくれていて良いと思います。

声優陣も凄く豪華で「狼と香辛料」コンビの復活がうれしい!

期待度急上昇で楽しもうと思います。

※2話感想{netabare}
またえらく地味な正攻法で来ましたねー。 食の安定は平和への第一歩。
当然なんですが魔王と勇者で直接やっても埒が開かない気もします。
教育に目を付けたのは良いけど生徒の人数が少ないですね。時間がかかりそう。
人型の魔族を使うとか人形に魔術を施して宣教師として潜り込ませられないんですかね。
んーなんというか、
ファンタジーも取り混ぜて魔王と勇者ならではの切り口を見せて欲しかったかな。
正しいけど物足りない感じがします。折角の世界観なのですから。
まぁ「秘密兵器」がある様なので次回に期待します。

今回は魔王を上げと勇者を下げて対比させて武力だけでは平和は訪れない事や
地道な取り組みが平和を維持するのに必要なことを印象付けたかったのでしょう。
勇者が魔王を倒す=平和が訪れる ではないとね。

イチャイチャモードに入るのは少し早いかな、もう少しお互いの事や過去を知ったり、
心が近付くひとエピソードがあったら良かったと思います。
鼻の下伸ばしていてイザというとき魔王に乳首4つとかあっても知りませんからね!

後はメイド長は良いキャラですね結構気に入りました。
新米メイドも貧しい者の目線から作品を盛り立ててくれそうです。

まだ始まったばかりですしね。引き続き次週に期待します。
{/netabare}

※3話感想{netabare}
「秘密兵器」=ジャガイモでしたね
テレレレン♪ じ ゃ が い も ~♪
四次元ポケットからこんなの出てきた様で、ある意味驚きました。
人間界でジャガイモ普及してなかったんでしょうか。

どうやら平和への道に関しては時間をかけリアル志向で行くんですね。
(テレポート程度はあるみたいですが)
ファンタジー織り込むと思っていたので見方を切り替えないといけないです。
暫くは「まおゆう」というか「がくゆう」(学者と勇者)ですね。

イチャイチャは相変わらずか…と思ったんですが、
いつの間にか大分時間も経過している様子(結構端折ってるのかな?)ですし、
キスぐらいしてあげても良いんじゃないのかな。
魔王が寂しい顔をするのずっと気に掛けてたんでしょ?
また駄肉度が増えちゃうね。メイド長の言うことも一理あるのかも。

いろいろとエピソード不足は否めないですけど、
「本来敵同士の存在が仲良くする」事には意義は感じますし、
今後少し悲しい含みもありそうな気がしてデレデレは許そうと思います。
声優も同じで「狼と香辛料」を匂わせて、実は「ギアス」のオチだったら…
頭脳派の魔王、魔王と勇者の宿命とかも重なり変な想像がよぎってしまいました。
流石にそこまではないと思いますが、この魔王の態度が何かの伏線にはなっていそう。

伏線と言えば同盟からの紅の学士暗殺フラグも気になります。
修道院と違い守銭奴の商人には丘の向こうが見られると言っても無駄そうです。
老弓兵(変態爺さん)が南部諜報部に所属しているらしいので刺客もありえますね。
EDの五枚目の挿し絵が捕まる魔王っぼいのでそれと絡んで来そう。
まずは次回の女魔法使い救出ですがやっと色々と勇者活躍の場がありそうで楽しみです。
{/netabare}

※4話感想{netabare}
魔王の美貌と商人の特性を巧く突いた一言で交渉成功。
嘘は混ぜず交渉したのも良かったのかも。
でも、クリティカルヒットしすぎで求婚される始末。
ややこしい問題にならなきゃいいんですが、なりそうな予感。

老弓兵の変態爺さんは一話で出たあの小国に居る様で今後どう絡むのか楽しみです。
南部って暖かいイメージだったんですが、この小国は寒そう。
トウモロコシの話といい南半球的な世界のイメージとした方がいいのかな。

今回は勇者の不器用な愛情エピソードがあったのでなかなか良かったです。
今後のイチャイチャがまた少し許せる方向へ傾きました。
「愛情は一番の絆」魔王が最初からイチャイチャモードだったのは、
この絆が何よりも重要だと考えての事もあったのかも。
平和を実現するには勇者との絆は必要不可欠ですしね。

それにしても勇者くん、寄り道ばかりしてないで早く女魔法使い助けて戻って来なよ。
長期間、魔界で単身元気な女魔法使いなら助け不要な気もしますが無事は伝えましょう。
{/netabare}

※5話感想(愛のムチの酷評あり){netabare}
このアニメ、描写と演出が足りてないです。
冬寂王の最期は愚かな上流階級の指揮官を庇うという、
この世界を踏襲し皮肉もある名シーンになっても良いはずなんですが、
王子との絆や国民や兵士との信頼関係の描写が無いので心が動きません。
海戦も迫力が無く台詞での補完により旗艦を護った事が判りましたがチープでした。
もう少しエンタメ性を重視して欲しいです。人を引きつけるには重要です。

ストーリーとしては大航海時代後の物流や植民地制度なんかを
学んでいて下地があるのでイメージは掴みやすいんですけど、
裏方作業にばかり焦点を当てていて絵になるシーンをみすみす逃してもったいないです。
歴史や社会の授業の紙芝居じゃないんだから。

ここに来て世界観や設定にも疑問が出てきました。
あの海戦、例え準備万全で指揮官が優秀でも見るからに勝ち目がありません。
魔物との戦い、ボウガンや剣だけで今まで対等に戦ってきたんでしょうか?
人間側にも魔法使いが居るんじゃないの? 強烈な剣技もないの?
戦闘にまでファンタジーは盛り込まないの?
海中や空中の魔物や霊体にどう抗って来たのでしょうか?
ファンタジーな相手にリアル路線で対抗するなら、
せめて人間側に火薬くらいは無いと戦力に差があり過ぎます。
ここまで観て来て食物、文化や知識、戦力の全てにおいて
魔界が上回っている印象がありバランスがおかしいです。
この状況で15年も戦争してたら差は出てきそうなんですが…。
ファンタジーを盛り込まないのならこの世界観すら無駄、不要に思えてしまいます。

先週までは目を瞑りましたが勇者についてもいくら何でも寄り道が過ぎます。
女魔法使いが心配ではないのでしょうか?
いつまでも無事だという確証があるの?
第一目標を忘れていて苛立ちを覚えます。 

いろいろと不満と不安が出てきた今回でした。
今まで溜まっていた不満も含め一度吐き出した形のレビューになっていますが、
期待はしている作品です。
次回からの盛り返しを期待します。好感レビューを書きたいな。

反対意見の多いイチャイチャや魔王と勇者である必要性についてはもう寛容です。
敵同士が手を組み仲良くなり愛するという事にメッセージを感じますので。
{/netabare}

※6話感想{netabare}
「戦争ってなんなのでしょう」っとこの作品のテーマを呼び起こすスタートでした。
本当に誰も戦争を望んではいないんですけどね。
この作品なりの答えが楽しみです。

前回書いた通り設定について納得しきれない部分もありますが、
引っかかってばかりいては楽しめないので、
<戦力>陸戦は人間が有利
<文化>知識は魔王と一部の魔族のみ
<食料>人より魔族の方が食べる
と解釈して均衡を保っていると思うことにします。

海戦はどうやって勝つのかなっと思っていましたが氷で道を作る作戦でした。
冬設定を生かしましたね。
海流もあるし流氷集めるのすごく大変だよ?
作業中は襲われないの?
浮いた氷であれだけ頑丈に作れるものなの?
っと軽くツッコミ入れましたが流すことに。
塩でくっつける豆知識も披露してくれました。

南氷将軍との一騎打ちこの作品の作風にしては演出がありまずまずでしたが、
もう一押し欲しいと思うのは贅沢でしょうか?
「派手にしろ」と言っている訳ではなく台詞や表情や間、心理描写、音楽などで
印象深い物にして欲しいのです。
今回であれば南氷将軍の背負うものや誇り、将として部下を生かす描写や演出が
もう少しあれば良かったなと思います。
魔族=敵・やられ役に見えてしまったので作品主旨と少々ズレている様に感じました。

人間側のファンタジー要素、勇者一行はアリなんですね。
女騎士強いわ。
折角ファンタジーの世界観なんだしストーリーがブレない程度になら、
こういうシーンが増えても良いと思います。

変態爺さんは笑えるキャラですね。
でも鋭い曲者っぼさも感じるので今後の絡みが楽しみです。

リアル志向な作風の割に都合良く行き過ぎな感じもありましたが、
結局領土は都市と島の交換で落ち着きました。
都市では交流や外交的な事が行われるのかな?
魔族とは言葉が通じる様なので色々できそうです。
火矢も登場するようで争いも今後どうなっていくのか気になります。

女魔法使いも忘れずにね!
{/netabare}

※7話感想{netabare}
イチャイチャは許すとは言ったもののハーレムになるとは。
ハーレムにすると視聴者や読者が食いつくんだろうけど、
ストーリーものでしつこくやると媚びてる感じがして好きじゃないです。
今回は別れ直前と言うことでまぁ良しとしますけど、
ストーリーとして意義ある範囲に適度にお願いします。

月日も大分経ち、メイド姉妹や弟子たちも立派になりつつあります。
束の間の平和にはなっているようで都市では交流も計っているようです。
今回は基本的に上手く行っている平和を見せてくれましたが、色々くすぶっている様です。

「また会おう、すぐにでも。」は、いかにもなフラグです。
また失脚した白夜王と指令官は手を組んで悪そうな企みをしています。
なんだか分かりやすい単調な展開になりつつあって
深みのあるストーリーになるのか心配な面もあります。
少しだけでも「まさか」を入れ込んでくれると楽しめるのですが。

1話目を観た後に期待が大きくなりハードル上げ過ぎたのかも知れません。
悪い作品ではないんですけど、物足りなさを感じてしまいます。
もうちょっと頑張って欲しいなー。

まぁ次回を楽しみに待つとします。
そして、お ん な ま ほ う つ か い は ?
{/netabare}

※8話感想{netabare}
ちょっとした「まさか」を入れ込んではくれました。
メイド姉が魔王の身代わりに捕まることに。
たかがじゃがいも、されどじゃがいも。
勇者は冬の国の領地外に出たところで助けるつもりの様ですが、
冬寂王に遺恨のある白夜王が手引きしていたら冬の国領で一波乱ありそうで心配です。

魔王の正体は主要な人に明かす段階の様ですが、
やっぱり描写不足な気がして置いて行かれている感じはします。
優秀な商人だからと押しつけられても飲み込み難いです。
知力で劣っていた勇者の個人的な判断にも見えますので不安も感じます。
信頼に至るもうひとエピソード欲しかったです。

ラブコメ的には本妻が決まってしまった感じです。
個人的には引っかかってはいないですけど、
女騎士ファンにはどう映るのかな?

魔王は歴代の魔王を封印する儀式の様なものをするようです。
あの魔王のまま帰って来れず、
一部意識を飲み込まれて戻る雰囲気は感じるのでハラハラしだしています。

女魔法使いは何なんでしょうか?
外の図書館で寝ているから勇者が助けに行かなくても
平気って事にされているのでしょうか?
腑に落ちません。
{/netabare}

※9話感想{netabare}
罪人って指輪外されないの?
あれっ?もう断罪式やるの?
演説させる機会あげちゃってるし!
同じ壇上にいたまま石投げさせるの!?
っと、色々思いましたが、
メイド姉のすばらしい演説でした。
「自身で考え動いてこそ人間」って事を説いていて言葉自体には感銘できました。
ただ出来れば学士の『偽物』としてではなくメイド姉『本物』としての口から聞きたかった。
役立たずの使者やおかしなシチュエーションも手伝い、
違和感があって素直に心で聞けなかった…ストーリー上仕方ないとも思うけど。

新キャラみたいなのや女魔法使いも残っていますが後残り三話で収集つくのでしょうか?
ただでさえ絵が足りず、はしょり感が強い作品なので心配ではあります。
{/netabare}

※総集編がありました

※10話感想{netabare}
権力もお金も分散させようとしてそれぞれ動きましたが意外と難しい話になってますね。
新しい人物も出てきてますし、(あのデブ貴族?誰?)
魔族と人間だった対立関係が人間界の中央と地方の対立にすり替わっちゃってるので、
複雑になっちゃってます。
考えながら観てこれた人はついていけるだろうけど、
気軽に見ていた人は大変というか置いて行かれるかも。

主食で先物やっちゃうのもどうかと思うけど、
青年商人は貴族にお金を吐き出させたい様子。
インフレで戦争まで起こっちゃっても止めないのはやりすぎな気もするけど。
犠牲が出てでも人間界の構造を変えたいのか、
勇者や冬寂王側なら何とかしてくれる計算があっての上なのか、他に何か考えがあるのか、
先を見ないと何とも分からないけど今までの流れに比べると現状強引な感じはします。

そして女魔法使いはネタだったようです。
火竜公女に魔法かけてあげたって事はもう勇者と出会って事情が分かっている
という事でしょうかね。
{/netabare}

※11話感想{netabare}
中央征伐軍は何故もたもたして開戦に踏み切らないんだろう?
大軍を見せつつ降伏勧告を行っているのでしょうか?
食糧不足で戦いに来ているのに大軍で長期戦にするのは考え難いのですが…。
わざわざ隙を作るから付け入られてますし。
戦争して欲しい訳ではないけれど、
相手が無能すぎるから上手く行くってのも楽しみが削がれます。
この後は多分傭兵集団なので金の切れ目が縁の切れ目となる展開になるのでしょう。

鉄国への奇襲も奇襲になってないです。逆に待ち伏せされています。
片目指令官が無能なのは描かれていたので、こちらは納得できますが、
ただあまり人間側を無能に描くと、今まで魔族と互角だったの?
という疑問が(魔王の教育が成果を見せているだけに尚のこと)再浮上してしまいます。
また、この戦闘で「火矢」が登場するのかと思っていたのですが、出ませんね。
このまま出ないのかな?

青年商人の策は上手く行きそうです。
二大通貨制や魔族との通商(とりあえず塩中心かな)も視野に入れ競争原理導入と格差是正を
行う体制を整えつつあります。
これで中央は独占出来なくなるでしょう。

ただ戦争になってしまう事など都合の悪い部分には触れませんでした。
勇者や冬寂王側と協議していたのなら理解できそうなのですがそうでも無さそうです。
また、現在お金を持っている人や貴族がみんな中央でせしめている悪いイメージ
になっているのも気になります。
全うに貯蓄していたり立派な領主さんも居るのではないでしょうか。
序盤に腰を据えて平和への道を探っていた割にここに来てメリットばかり押しつけて
強引で一方的に都合の良い話になっているのが気に掛かってしまいます。

女魔法使いはいつの間にか魔王の方と繋がりがあったみたいです。
先週火竜公女に魔法を掛けていた謎が解けましたが、
本当にいつの間にそんな関係だったんでしょうか?

そして魔王と勇者はやはり戦う宿命であった様です。
案の定、魔の王に乗っ取られて出てきました。
物理攻撃そんなに出来ないですから、愛の力になるんでしょうか?
もったい付けていたキスが炸裂するなら魔王と勇者というより姫と王子っぽいですけどね。

もう次がラスト。
描写不足が解消される事はないと思いますが、
それ故に想像しながら楽しむ事は出来ている不思議な感覚でもあります。
(アニメーションとしてはどうなんでしょうかw)
ともあれ最終回を楽しみにしています。
{/netabare}

※12話感想{netabare}
魔王を抱きしめる展開ならキス位しても良かったんじゃないかな?

最終回でどう纏めるのか、纏まるのかな?っと思っていたら、
纏まり切らなかったですね。

戦争に関しては相手が無能な上に内輪で揉めてくれたため小競り合いで回避できました。
しかし中央と南部三国の対立構造は潜在的に残っていますし
中央教会と一部魔族の癒着やの問題も残っています。
鉄砲まで用意しているようです。

女魔法使いも謎が多いままでした。
魔王とのつながりも不明、洞窟で術式を見つけ何をしていたかも不明です。

魔族の方もまだまだ人間を敵視していてやっと開門都市を足ががりに
通商や交流が始まろうとする段階で平和へと向かうにはまだ色々大変そうです。

丘の向こうが見られるにはまだまだ先が長そうです。
これは2期がありそうですがこの時点では不完全燃焼という感じです。
{/netabare}

結局終始描写不足に悩まされましたが、想像もしながら楽しみました。
これだけ端折った感じだとアニメとして高い評価は出来ませんけどね。
不満がありながらも魅力はあるので2期が来るのは待ち遠しいです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 56
ネタバレ

plm さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

イチャラブしながら歴史発展を顧みる対話モノ

このアニメを観るときの注意
・この作品は冒険ファンタジーではない。魔王と勇者のバトル等を期待して観ると残念な気持ちに。
・2ちゃん即興小説が原作で、ショートショート(以下SS)独自なノリの会話が主体になっている。
・原作は13スレにわたる大作で、このアニメでは5スレちょっとのところまでしか描かれていない。

◇2ちゃんSSには独自の作品形態がある(2ちゃんSSの特徴について雑文まとめ)
{netabare} 2ちゃんSSの文章形式は、大部分を「」付きのセリフで表現して、地の文がないというもの。

男「今日はいい天気だね」
女「雨降ってるけど」
男「雨が好きなんだわー」

こんな感じのやりとりをひたすら積み重ね、話を展開するのが特徴となっている。
まおゆう原作もこの形式を取っているゆえ、ほぼ全ての場面で誰かと誰かの対話が主に描かれている。

何故こんな形式になったのか?これは新ジャンル「○○」といったものが流行ったことから察するに、
"会話・掛け合い"に焦点を当てて、簡潔にキャラクター性を引き出すことが目的だと思う。
まおゆうのイチャラブ要素も、その流れからきているいわばお約束のようなものなのかもしれない。

それに加えて「作品発表の場が掲示板であること」が大きな違いであると思う。
リアルタイムで第三者の感想を交えながらネタを投稿できること、
また、文字数制限等のため一度の書き込みで書ける量はさらっと読める程度に留めないとならない。
そこで一度の書き込みで、いかに"反応を得られるように表現するか"も考え所である。

まおゆうのような長編であっても、個々の投稿にそういった区切りの息遣いが存在する。
周りの反応も含めて、作品が執筆されていくのを追っかけるのも醍醐味だと思うので、
この辺りの2ちゃんSS独自の特色をバッサリ失ったアニメ化は、純粋に物語と映像化が核になるが..
基本的に即興で書かれたものだし、さてどうなるのか?
{/netabare}

▼視聴時感想
{netabare} 今期アニメの中では王道っぽいオーラで、けっこう期待度が高そうだが、
2ch発祥ノベルで冒険やアクションより対話が主軸だろうから、あまりアニメでやる意味が無さ気でもある。
だいぶ前に流行ってた気がするし、もしかしたら原作読んだことあるかもしれないが..覚えてない。
まぁ絵が綺麗だし観ていこうか。

2話
ああー話の流れはいいなぁ、1話では勇者に魔王と手を組まないか?な、一見危険な誘いだが
その真意は真の平和を得るため、という衝撃の開幕で
⇒では平和のためにまず何をすればよいか? 食糧を得るために農業を変えよう
⇒話が通じないので教育が先だ こんな感じが今回か。
ただこの内容に対して、特殊なセリフが多いことや、イチャイチャパートによって、
シンプルに重要な点が述べられてないから起伏がないな。もっと見せ場がハッキリしてたら良さそう。
真の意味での平和のために手を組んだっていうの1話でちょっと曖昧だったように思うんだよなぁ。

特にイチャイチャパート最初から飛ばし過ぎだが、まぁそれもまおゆうの見所の一つだろうし、
後半なってから唐突にやられてもあれなので、最初から作品の方向性を示すためにもこうする他ないか。

農業や経済の知識は中学校の社会科レベルから噛み砕いて説明していく感じで、勉強になって良さそう。


..6話近況、知識部分はそこそこ面白いが、唐突に場面転換・視点移動することが多く、
なんだか適当に観ていたせいなのか全然ついていけなくなってしまった。
それで、原作補完しようと読み進めているけどそれほど違いもなく..一層わからない。

▽疑問点あれこれ
{netabare} かげきよさんがお答えくださったので、ちょっと補完。ありがとう!
・魔法使い探しに行ったのはなかったことにされたのか
 ⇒探してるっぽい?
 その辺りからの勇者の行動が謎 魔王の騎士といっていたが魔王のために何をしていたのか?
 ⇒反魔王勢力の粛正してるっぽい
・極光島奪還のために魔王が出張っていった意図は?  貿易ルートを開くため?
 ⇒戦争の火種にもなってたしとりあえず奪還するため
・極光島奪還の時、聖鍵遠征軍が援軍にでたのは魔王と勇者の作戦だったの?
 わざわざ疲弊させた聖鍵遠征軍と魔族で戦わせるために勇者を働かせたのは何故?
 ⇒両軍の被害を最小限に抑えるためらしい
・そもそも戦争させたのは何故?勇者パワーで制圧してはいけなかったのか?
 ⇒魔王と勇者で敵を殲滅する!というのはこの作品のコンセプトに反するっぽい

極光島あたりはやっぱりわかりにくい感じがする。 {/netabare}

..9話 メイド姉、人間宣言!
今回の演説は良かったなー。なによりわかりやすい展開。
それにしてもメイド長の虫発言からよくここまで汲み取ったな・・。
人は自分の思考で行動すること を放棄したら虫になってしまうのやなぁ。

身近な問題として、現代でいうとネトゲとか携帯ゲーム依存になってるのは虫状態といえるかもしれない。
何かに甘んじて変化を閉ざしてしまうのは楽だけど、メイド姉はそれに一言申したいわけだな・・。
人間"変わること"がとても難しい事だけど、それに向かう事には輝きがあると、そんな風に受け取った。

..9.5 総集編だった
場面ごとにちょっと踏み込んでくれる解説編かも、と期待して観たもののただのおさらいでした。
極光島らへんはまおゆう世界でこんなことがあったよ!みたいに紹介される程度。

まおゆうはアニメでつまらなくなったという意見をよく聞くけど、原作と然程変わらなくないか?
そもそもこの作品の面白さってどこにあるんだろう。どうして支持されているのかわからなくなってきた。
{/netabare}

▼最終話視聴終了感想 & まおゆうをつまらなく感じるかどうかの相違とは何か?
{netabare} 終盤10~12話は案外楽しめたような気がする。
もっと簡潔に何が起きているのかが解れば、面白く観れるんじゃないかな、これ。

物語端折りすぎてて、もっとじっくりやれば良かったという意見をいくつか見かけるけど、
1スレ見た限り原作にかなり準拠しているように感じた。
原作の意図をあますところなく伝えたいという気持ちも もっともだが、
対話が長いので削られるのは致し方ないと思う。(ずっと喋ってるの聞いてたら疲れてしまう)

むしろこのアニメがつまらなく感じるのは、動きのない説明・講義パートの長さではないだろうか。
自分としては序盤中盤などは必要な情報だけにして、1シーンとして確立してないような場面は
もっと端折っても良かったんじゃないかと思う。

それぞれの場面を原作文章ほど語りつくせず、かといって外せない描写を抜き出して、
どれもがメインストーリーという風で描かれるので、もともと視点変化が多様な原作も相まって
観てる側としては話の不連続性、要点の不明さでどこを注視すればいいのか掴みにくかったと思う。

サブの展開は目立たない程度に小出しして、盛り上がり所に注目を向かせるようにしたら良かったのかも。
毎話ごとの話のテーマがハッキリしてれば、観る方としても見所が分かって楽しめたと思う。
(ここで原作との作品形態の差、息継ぎ・テンポの違いがでてしまっているのでは)
だからこそ、9話人間宣言や10話~聖教会と南部の対立・商人や軍人の立ち回り、
魔王の暴走でもいい、そういった話の見所が分かる回は楽しめたように思う。

どうしても原作をそのまま消化してるって感じで、アニメとして物語の流れができてない気がする。
唐突に話が始まり、唐突に場面が変わり・・っていうのが説明不足に感じる要因ではないだろうか。
視点移動の構成を少しずらす・・とか難しいか。省きすぎれば原作と別物になっちゃうし。

もうこの作品、性質上こうなってしまうのは仕方ない気がする。
原作既読派→もっと原作の会話や描写再現してくれ! アニメから派→もっと動きあるシーンやってくれ!
みたいな感覚のズレがあるんじゃないだろうか?
うまいこと要点抜き出してアニメ化したら、それは両視点において中途半端でしかなかった、みたいな。

さらに様子見のごとくまだまだ先の長い物語なのに1クール12話でやってるところからしても半端で、
話に何の進展や区切りもつかず伏線だらけで終わってて、1作品として評価するには不足が多すぎる。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 23

75.4 3 勇者で魔王なアニメランキング3位
勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (1364)
8792人が棚に入れました
勇者試験を目の前にして魔王が倒され、勇者になれなかったラウルは、王都にある小さな電気店、マジックショップ・レオンに就職。勇者から電気店店員となったラウルは忙しい毎日を送っていた。そんなラウルの平凡な毎日は、バイト希望でやって来た少女との出会いをきっかけに、大きく変わってしまった。彼女の名はフィノ。実は倒された魔王の娘だった!?

声優・キャラクター
河本啓佑、田所あずさ、島形麻衣奈、川原慶久、曽和まどか、宝木久美、新田恵海、山田奈都美、岩崎可苗
ネタバレ

ValkyOarai さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

魔王さーん!じゃなくて勇者さーん!ですwww 魔王と勇者のコメディは収まることを知らない 勇者は守った。店員としてな

話題作となった「はたらく魔王さま!」では魔王が主役で話が進んでいきました。魔王さんは鈍感ですけどwww一夏といい勝負ができそうだwww
ちーちゃん可愛いよ^^顔芸も笑えますwww
これは、勇者が主人公のため「まおゆう」と同等の視点になります(こちらは経済学です)
で、倒すべきの魔王の娘が仕事先にやってきちゃいました。そんな日常です
ニコ動にチャンネルが無い(脳内選択肢と同じです)
尚、声優はルーキーズばっかりでした

1話 勇者、レジ打ちを覚える
{netabare}描写が緩くてもばいんばいん揺れるなあ(これぐらいがちょうどいいんです)
へえ~電化製品売ってんだ。パナソニック製のwww
でもちゃんと話せなかったら意味がない
履歴書ボロボロじゃねーかwwww
それよりも魔族なのに大丈夫なのか?バイトしてwww
魔王は倒されたんだ、平和になれば武器やレベルなんて無意味だ
じじいよ、スカートめくりがスキンシップなはずがないwww
下手すりゃ犯罪だぞ!?
ローソンの看板が見えたような...
魔王はまだRPG臭が抜けてないwww
そうだ、魔王の家無いんだっけ。しょうがない、付き合いますか{/netabare}

2話 魔王の娘、接客用語を覚える
{netabare}魔力が無いと生活できないのがこの世界
なのはさんの魔力を与えるべきだと思います
接客に命はいらないんだってwwwww
え?魔王さん、家に来るの?{/netabare}

3話 見た目がおかしい商品は従業員・顧客だろうと早々に報告しましょう
{netabare}いきなり脱いで寝ていた魔王www仕事行くぞ
シャツを嗅ぐな!wwww
ローソンのからあげクンの宣伝お疲れ様ですwww
いくら魔王の娘でも他の人に言っちゃあいけません
わざと言ってるだろーーー!!wwww
尚、サービスもありました{/netabare}

4話 魔王の娘、コンビニで働く
{netabare}コンビニの面々が風邪でダウンしたってことで娘はコンビニで臨時として働くことに、店長も了解
魔王さんがいないと静かなものかな...だが、あのじじいは嫌やw
あのさあ、見られてもいいっちゅう女の子は...どうも好きになれないのだが...
でも変わっていくんですよ、時代は{/netabare}

5話 調査とカレカノ結成!?
{netabare}相変わらず世界が変わってもライバル店は出てきます
魔王さんと勇者さんで調査に出かけることに
ちょ、舞台って静岡かよwww
それとライバル店を見てると秋葉原のヨドバシカメラを思い出すんだけど

90%OFFって利潤大丈夫か!?www
それよりも勇者さんの関係者がいるんですけど、まーたバイトか?
大型店って迷いやすいんだよね
特にドンキなんて、ものがいっぱいあるから余計に分からない。確か火災が昔あったはずだ

ちょスフィアさんがゲストで来ただと!?
もう魔王さんと勇者さん、カレカノでいいよ...{/netabare}

6話 勇者=仕事の一環か?
{netabare}勇者を目指そうとしたが最初は犯罪に関わる仕事に入り3か月で辞めたと言っていたオールエー
だからアマダ電機に入ったんだ
安い訳=魔物が仕分けをしていたから

例え企業が相手だろうと強ければ燃えるのは勇者の専売特許なんだよ
(この世界では)顧客って専門用語に弱いんだ。じゃあ資格はそれほど必要ないってことなのだろうか
今回の場合では家電アドバイザーという資格ではあるが

ライバル会社の裏もまだ観察仕切れていないんだ。これからだ{/netabare}

7話 問題解決には魔力
{netabare}ダブルブッキングは避けたいよね消費者だろうと生産者だろうと
魔力が減るわけ⇒スライムが床下にたーくさん...
出番だ、魔王さん
処理は無事?に完遂した模様
M&Aって言ったらハドソンやタイトーさんが...もう無くなったんだよね
おい、魔王さんの親父!間違った知識を娘さんに植えつけるんじゃねーよwwwww
ノヴァさん!?熱中症か?{/netabare}

8話 猛暑日 40℃以上になっちゃいましたwww
{netabare}店内があちい...これでも地獄ですwwwだからドラゴンの仕業じゃねえって!!wwwww
こんなときこそセールで人を呼び込みましょう。こんな暑さで魔王がくたばってはRPGのタブーになるぞwwwww
それとブラしとけ!目のやり場に困るから!wwww
困ったら水着、どうしてこうなったんだ...
あ、店長がマズイことに...同時にオールエーも偵察?を兼ねてきやがったし
この前助けた男の人は新聞記者だったのか。よしゃ取材や
最後、アマダは魔王さんを狙うのか?{/netabare}

9話 初任給、飯を奢って貰いました 襲い掛かるファミコン全盛期
{netabare}おまけが108種類⇒無理だあwwwww
初任給で買い物することに、ヒヤヒヤさせやがって。魔王の娘さんだとしったらパニックだからなあ
あ...惚れたな...勇者が魔王に...

「勇者と魔王が共に生きる世界はまっぴらごめんだ!」
そんな連中が魔王さんに襲いかかった。本当の魔王にするために...RPGに必要な物資・建物を欲すために
FCやSFCに思いを募らせる面々だろう。そこに感情は一定で存在しているのかもしれない{/netabare}

10話 立ち直りが早い魔王www
{netabare}先週襲われた癖に元気にオムライス食ってる魔王さん、それでいいんです
そういえばミミックって言う擬態をする魔物もいたよなあ~今度は通販で無駄遣いをする魔王さんであったwwwww
それと毎月届くパーツを集めて作るディアゴスティーニ社の奴もかwwwwwww

だがその最中、動き出す魔王を求む元魔族と勇者を求む元仲間
そして、拉致された魔王さん
立ち上がれ、ラウル!{/netabare}

11話 カチコミ 学校ver
{netabare}ラウルの友人はどうってことない
問題はオールエーだ
お前も本来戦う理由はないはずだ。どんな理由だろうと全力できな!!
そして来たかフィノ...これが魔王の娘の生き様だ...同時にStylish脱ぎもしやがったwww
じゃあ行こうぜ魔界に!
共に生活できる新世界を創るために!

ああそうだ、電化製品の力は凄いもんだなあ~www{/netabare}

12話 勇者、己の職責を果たす
{netabare}戦は勿論、一生懸命魔王さんに教えた用語が全てを解決してくれた&注文書もだ
それだけです

最後全裸となって帰ってきやがった。盾も仕事してるしwwwそして店長も最後まであざとかったwww商売上手だこと{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 28
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GvwT さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

勇者とは潰しが効かないもの

魔王が勇者によって倒されて平和になった世界←つまり勇者はもう用済みとなった世界
勇者を目指していた主人公"ラウル・チェイサー"はしぶしぶマジックショップで働いていた
そこに魔王の娘"フィノ・ブラッドストーン"がやってきて一緒に働くことになる、、、
というのがあらすじ

基本的にエロ+ギャグ(終盤はシリアスモード)
エロがすごいというか特殊だったな
もうOPから物理法則無視
胸がぶるんぶるん変な動きしてます
もはや笑うしかなかったwww
あ、OPを歌ってるのはZAQさんなので中毒性半端ないです
パンチラももはやパンモロだしね
エロを強調しすぎた感がハンパじゃないです
ちょっと残念(>_<)

ただ、出てくる女の子がみんな可愛いかった
ヒロインのフィノちゃんはかわいすぎるし、ラムディミア・ド・アクセイメモールたんのわけわからない方言も可愛いし、ロア先輩はクール可愛いし
(;´Д`)スバラスィ
これだけでも見る価値はありますね
そういえば声優さんがほとんど聞いたことがない人たちだったなあ
これから売れてくるのか!?
期待大ですな


もちろん好きなキャラはフィノ・ブラッドストーン
話が進めば進むほど可愛くなっていく
久々にメインヒロインが一番可愛いと思ったアニメかな

以下各話感想的なもの
第1話
{netabare}今度は勇者が働くんですか・・・
おっぱいアニメとは思ってなかったなあ
主人公はすでに軽くハーレムを構築済みだし
聞いたことない声ばっかりだと思ったら、新人声優さんだらけなんだな{/netabare}

第2話
{netabare}フィノちゃん健気だなオイ(゚Д゚)ノ
今期トップクラスにかわいい
魔王の娘じゃなくて天使だね
確かにラウルスラッシュは就職には活かせないな
厳しい世界だよ(><)
{/netabare}

第3話
{netabare}しれっと出てきたぞ無愛想キャラ
触手ハンドエロすぎ
ラストに謎の白いベトベトした液体とか
もう笑うしかないねww
オールAちゃんの棒っぷりが清々しい
{/netabare}

第4話
{netabare}ラムちゃんはどこの方言なの?
てかそもそも方言なのか??
フィノちゃん意外とコンビニ店員できるじゃないか
男からしたらノヴァちゃんと二人でいることはある意味拷問に近いな
ちょっとローソン行ってくる!
{/netabare}

第5話
{netabare}フィノちゃんがいる店なら、たとえ毒沼があっても突入するぜ!
AMADA電機はアリなの??
おいオールAなにやってるww
そしてスフィアもなにやってるwww
ツッコミどころが満載だったな
{/netabare}

第6話
{netabare}ラムディミア・ド・アクセィメモールちゃんの出番が無かったのが悲しいです(T_T)
まあフィノちゃんが可愛いからそれで良しとしてやろう!
あの製造方法が何か問題になる予感がビンビンですね
AMADAの店長のヤラレ顔が目に浮かぶぜ( ̄ー ̄)ニヤリ
{/netabare}

第7話
{netabare}大量のマジックイーター超キモいいいいい((((;゚Д゚))))
もうイーター退治で開業すればいいのでは?
ここ最近の引きが上手くて続きが気になってしまう
エアコンどうしたの〜
{/netabare}

第8話
{netabare}モンスター関係かと思ったらただの水着サービス回でした
エロエロでしたね
狙いすぎです・・・
しかしなぜロアさんを水着にしないのかヽ(`Д´)ノ
終始エアコン修理させるとはもったいないことを(`Δ´)!
今度こそ話が大きく動く!?!?
{/netabare}

第9話
{netabare}ただのデート回
もう一度言わせてもらう、ただのデート回でしたヽ(`Д´)ノ俺はそんなの期待してなかったのに・・・
まあフィノたんが可愛かったからよかったとするか
ラストにこんどこそシリアス展開
早く話を進めろ━━━━!!{/netabare}

第10話
{netabare}開始早々ラウルのウィンナーときたかww
フィノちゃん仕事ができないのは相変わらずだが、ちょっといつもと様子が違う?
勇者制度が復活!?
連れ去られてしまったフィノちゃん
果たしてラウルはフィノの勇者になれるのか!{/netabare}

第11話
{netabare}勇者ってクソな職業なんだな(>_<)
魔王を倒さないようにしてるとか
ここにきてバトル展開
そして店長がアホ強いという驚き設定(゜д゜)
さらにまさかのエロじじいww
以外にも熱い展開です
{/netabare}

第12話
{netabare}まさに王道の展開
注文伝票のパワー恐るべしwww
ロア先輩が地味に大食いキャラ
オールAもしぶしぶ入店してめでたしめでたし
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 21
ネタバレ

シス子 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

今年の冬はポカポカ^^

お話は・・・
タイトルのとおりかな?^^

勇者を志していた
主人公「ラウル・チェイサー」くんが魔王の死によって
職を失い(実際にはもとから就職できずに)
しぶしぶ家電量販店(“マジックショップ”というらしい)に就職するお話

っていうか

本当のところは
ヒロインである
魔王の娘の「フィノ」ちゃんの奮闘ぶりがメインっぽく描かれてます


たくさんのかわいい女の子たちの
ゆれるオッパイと
ゆれないチッパイ
そして
おパンツが見ものです^^


ということで

レビューはこれくらいにして(マジか!?)


{netabare}突然ですが
本作品を観ていないときに
昨シーズンの冬に10年間使っていたファンヒーターが壊れていたことを思い出し
近所にあるヤマダ電機へリサーチに行ってまいりました~

実はヤマダ電機さんって
作中にスペシャルサンクスで「アマダ電機」という名前で登場してるんですね~

最終回を見終わって
本作概要をWikiで拝見するまで
まったく気づきませんでした^^


基本的に家電製品って
価格の安い通販で購入することをモットーにしている私

今回もあくまで商品の品定めが目的で
お店まで出向いたのですが・・・



さて
ヤマダ電機に到着してすぐ
家電品コーナーに直行(最近は日用雑貨や食料品なんかも置いてあるんですね~)

お目当ての暖房器具のコーナーを探して
あっちにウロウロ
こっちにエロエロ^^

こんな田舎の電気屋さんのくせに
店舗がやたら広くて
なかなか見つかりません

黒いジャージにピンクのフリースパーカー
黒縁メガネにニット帽という
いかにも不審者臭漂う出で立ちで
違う意味で目立っているつもりなのに
遠巻きにこちらを伺う店員さん
なのに
だれも声を掛けてくれません(ちなみに当日は平日でお客さんはまばら)

なるほど
某ヤ○ダ電機さんくらいの超一流大型家電量販店ともなると
自分の担当する製品が目当ての顧客でないと
相手にしないのね~

などと
空しくなる自分に言い聞かせながら
ようやく暖房器具コーナーに到着

・・・と
早速近寄る店員さん^^


みれば私と同じくらいの年齢の女性店員

「ファンヒーターを御探しですか?」


取ってつけたようなセールストーク

まあ
最初は軽いジャブ程度と受け流しつつ
会話が進んでいきます

お部屋の広さは何畳くらいですか?

鉄筋のマンションですか~^^

一人暮らし?

おいくつですか~?(私:1台です)

やだな~お歳ですよ~(笑

え~私より年下~?(私:なんか嬉し~^^)

偉いね~^^

お家って近くなの?


って
商品とは関係のない会話に発展

いつの間にか双方ため口で会話してしまって
日常の出来事や
仕事の愚痴

しまいには“元カレ”の話にまで及んでしまうほど


しばらく自宅と職場だけの生活を送っていた私にとっては
ひさしぶりのリア充会話に我を忘れてしまい
一時間ほど話し込んでしまいました


そして・・・

「これ今が一番お買い得よ~^^」

店員さんの天使のような一言

夢見心地の私は
催眠術にでも掛かったみたいに

「それ買いませう~いとをかし~^^」

あっけなく撃墜されてしまいました


夢見心地のままレジでカード決済し
帰り際に店員さんから

「なにか困ったことがあったら連絡してね♡」

って
連絡先を書いたメモをもらい

「リア友~?ちょ~ラッキ~^^」

って
ルンルン気分で帰宅


家に着いてしばらくしてから

はっ!!・・・

買ってしまった(汗


メモを見て・・・

これ
臨時派遣職員用の
“手書き名刺”じゃね~か!!

ちゃっかり
お店の電話番号が書いてありました~(ToT


ヤマダ・・・恐るべし(汗{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 33

79.0 4 勇者で魔王なアニメランキング4位
魔王学院の不適合者(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (650)
2607人が棚に入れました
二千年の時を経て蘇った暴虐の魔王――だが、魔王候補を育てる学院の適性――《不適合》!?人を、精霊を、神々すらも滅ぼしながら、延々と続く闘争に飽き、平和な世の中を夢見て転生した暴虐の魔王「アノス・ヴォルディゴード」。しかし二千年後、転生した彼を待っていたのは平和に慣れて弱くなりすぎた子孫たちと、衰退を極めた魔法の数々だった。魔王の生まれ変わりと目される者を集め教育する“魔王学院"に入学したアノスだが、学院は彼の力を見抜けず不適合者の烙印を押す始末。さらには、伝説の魔王は自分とはまったくの別人という事になっていた。誰からも格下と侮られる中、ただひとり親身になってくれる少女ミーシャを配下に加え、不適合者(魔王)が、魔族のヒエラルキーを駆け上がる!!「摂理だろうと運命だろうと、奇跡だろうと、俺の眼前ではただひれ伏し消えるのみだ。」

声優・キャラクター
鈴木達央、楠木ともり、夏吉ゆうこ、松本忍、豊崎愛生、小清水亜美
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

内容は面白かったぞ

魔王の生まれ変わりが主人公。突き抜けた俺つええでむしろ、面白い。
何しても必ず勝つ安心感がある。オーバーロードを見ていたときの気分。
煽るだけ煽って散っていく敵キャラの残念さが笑える。

あと、安定のハーレム。

両親が不思議すぎる。{netabare}生後何か月よ。成長早すぎるのに、何の違和感もなしに受け入れているのに驚き。受け入れるの速さに秘訣には{/netabare}
アノスが両親思いの素敵な魔王だからっていうのはあるんだろうが。

割と家族愛溢れる作品にも感じることもあってそこも良かった。


OP
正解不正解 CIVILIAN
ED
ハミダシモノ 楠木ともり
うーん、楽曲はあまり心に響かなかった。だからその点は評価低め。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
二千年の時を経て蘇った暴虐の魔王--だが、魔王候補を育てる学院の適性--《不適合》!?人を、精霊を、神々すらも滅ぼしながら、延々と続く闘争に飽き、平和な世の中を夢見て転生した暴虐の魔王「アノス・ヴォルディゴード」。しかし二千年後、転生した彼を待っていたのは平和に慣れて弱くなりすぎた子孫たちと、衰退を極めた魔法の数々だった。魔王の生まれ変わりと目される者を集め教育する“魔王学院”に入学したアノスだが、学院は彼の力を見抜けず不適合者の烙印を押す始末。さらには、伝説の魔王は自分とはまったくの別人という事になっていた。誰からも格下と侮られる中、ただひとり親身になってくれる少女ミーシャを配下に加え、不適合者(魔王)が、魔族のヒエラルキーを駆け上がる!!「摂理だろうと運命だろうと、奇跡だろうと、俺の眼前ではただひれ伏し消えるのみだ。」


1. 魔王学院の不適合者
「--よく聞け。愛しき子孫どもよ。お前達の始祖は帰ってきた」二千年前、暴虐の限りを尽くした史上最強の魔王アノス。そんな彼の血を引く後継者、《魔皇(まおう)》を育成するべく、現代の魔王学院では入学試験が行われていた。試験内容は生徒同士で決闘を行う「実技試験」。そこに現れたのは、二千年前に荒んだ世界に飽き、転生した暴虐の魔王アノスの姿だった。

2. 破滅の魔女
「殺したぐらいで死ぬなら、俺は二千年前にとうに死んでいる」始祖としての莫大な魔力を有しているにも関わらず、《不適合者》の烙印を押されてしまったアノス。彼はそんな不当な扱いも意に介さず、圧倒的な実力を示し続け、班別対抗試験にはリーダーとして参加する事に。だが、クラスメイトは混血のアノスを認めず、班員はミーシャのみになってしまう。さらに対戦相手は、実の妹であるミーシャを《ガラクタ人形》と蔑む姉、サーシャ率いる班となった。

3. サーシャの真意
「サーシャ……ただですむとは思っていないだろうな」「最後に、あなたに会えてよかったわ」。意味深な言葉を残したサーシャの真意を掴めぬまま時は経ち、魔王学院では特別授業として、七魔皇老アイヴィスによる大魔法教練が開催される。七魔皇老は始祖が自らの血を使い生み出した七人の配下。「くれぐれも失礼のないように」とエミリアに念を押されたアノスだったが、躊躇いもなくアイヴィスのことを呼び捨てにしてしまう。

4. 十五の誕生日
「俺が魔王アノス・ヴォルディゴードだ」「十五歳の誕生日……。午前零時に私は消える……」。ミーシャが衝撃の事実を告げる。アイヴィス・ネクロンの掛けた魔法により、仮初めの生を過ごしていたミーシャは"本来は存在しない存在"であった。「十五年が私の一生」。それでいいのだと諦観する彼女にアノスは告げる。「俺には知らぬことが二つある。後悔と不可能だ」。《不適合者》が姉妹を縛り付ける悲劇を、理不尽を、いま粉砕する。

5. 転入生
「俺に抜けぬ剣など、この世に一本しかない」ミーシャ、サーシャとの邂逅。アイヴィスとの激闘も記憶に新しい中、魔王学院では、七魔皇老をも打ち負かす実力者、《錬魔の剣聖》レイが転入生として現れる。レイは有能なリーダーのもとに就きたいと言い、アノス班に入ることを希望した。しかしアノスがこれを拒否。代わりに「相応の結果を見せれば配下に加えてやる」と条件を提示する。かくしてレイは班を結成し、アノス班と、班別対抗試験で真っ向勝負をすることに。

6. 魔剣大会
「一分で終わらせてやろう」班別対抗試験での活躍を認められ、アノス班に加入する事となったレイとミサ。その後、アノス家にて行われた祝勝会で喜びを分かち合ったのも束の間、魔剣大会への参加者として、レイとアノスが選抜されることに。再戦のチャンスが早くも訪れたと喜ぶレイとは対照的に、アノスは「何か裏があるのではないか」という疑念を拭いきれない。そしてミサの案内で七魔皇老の一人メルへイス・ボランと出会い、事態は加速していく。

7. 母の言葉
「嘘つきの行く末は、地獄だ」「皇族派がどんな罠を仕掛けてこようと打ち砕く」。そう決心したアノスは、父グスタから託された剣を手に、魔剣大会の一回戦へ臨む。また同時刻、選手控室にて己の胸元を強く押さえるレイ。いつもと様子が違うレイに対し、アノスは「首輪をつけられているな」と人質の可能性を感じ取る。魔剣大会の背後で蠢く、存在と陰謀とは一体。

8. 二人の決勝戦
「今は俺とお前だけの時間だ」ディルヘイド魔剣大会決勝----アノスとレイが激突する。シーラを人質に取られ、実力を出し切れない状況へ追い込まれた両者は一つの決断を下す。そして決着の瞬間、突如舞台に巨大な魔法陣が出現。二人の周囲の景色は歪み、異次元空間へと飛ばされる。事件の黒幕が、遂にその姿を現す。

9. 勇者学院の謎
「何を言っている。一秒で着く」魔剣大会も幕を閉じ、アノス達は勇者学院との交流授業のため、人間界・アゼシオンへと赴く。現地で各自行動をとる中、「調べ物がしたい」というアノスは、勇者学院へ向かい、“部外者立ち入り禁止”の学院内に堂々と侵入しようとする。するとそこに「ボクと一緒ならお咎めなしだぞ」といたずらっぽく笑う、勇者学院三回生エレオノール・ビアンカが現れ、特別に学院を案内してもらうことに。

10. 学院別対抗試験
「--あとは俺に任せておけ」アノス達は勇者学院との学院交流初日を迎えた。しかし“学院交流”とは名ばかりで、勇者学院の面々は、歓迎ムードとは程遠い雰囲気。魔王学院三回生首席のリーベストが魔法の発動に失敗すると、勇者学院の面々はくすくすと笑い声を漏らす。不愉快そうに表情を歪める魔王学院の生徒達。そんな状況をアノスの一言が切り裂く。「--相変わらず、罠を仕掛けるのが好きだな、人間は」。学院交流は、不穏な雰囲気で幕を開けた。

11. 命の輝き
「……ほう。なかなか歯ごたえのある者もいるようだな」学院別対抗試験第二戦が開始された。ハイネ達に敗北したリーベストの悔恨を引き受け、アノス達は勇者学院の面々と対峙する。作戦は必要なら考えると、莫大な魔力を用いて、正面から相手を叩き潰しに行くアノス。たが、都市を覆う結界『デ・イジェリア』と、少女・ゼシアの聖剣エンハーレの斬撃によって攻撃は防がれてしまう。そして次なる攻め手に欠ける状況下で、ミーシャがある打開策を提案する。

12. 禁忌の魔法
「全員まとめて、幸せにしてやればいいのだろう?」「お願い。ゼシアはボクにしか止められないぞ」。ディエゴによって瀕死まで追い詰められたミーシャを抱き上げ、神殿の奥間へと向かうアノス。そこにはエレオノールの姿があった。自身が“魔法そのもの”であるという彼女は、その真意について、そして勇者学院の狂気に満ちた真実について語っていく。

13. 世界が愛に満ちるように
「生きよ!! 魔王が戻る、その日まで……!!」全ては二千年前から始まっていた。黒い仮面の男・アヴォス・ディルヘヴィアの正体が明らかになり、事態は急転する。二千年を経ても癒えぬ魔族と人間の禍根。その果てに、暴虐の魔王アノス・ヴォルディゴードが取った選択とは--。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

こんな(俺TUEEEな15年前のラノベ)作風なのに、そこそこ面白いだと!?(笑)

[文量→中盛り・内容→考察系]

【総括】
主人公最強系、の中でも、かなり俺TUEEEな作品。

2010年代前半頃は、こういうラノベアニメが氾濫していたな~という印象。(本作もなろう原作ですが)最近は、主人公最強=異世界転生ばかりだったから、久々に楽しめた。

久々だから、楽しめたのかもしれないけれど。

レビューでは、本作のような「俺TUEEEE」と「異世界転生(なろう系)」との違いと、本作の中で疑問に思った点を書きたいと思います。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
異世界転生との違い。

元々その世界で力を得ているか。転生によって力を得たか。

転生によって「奇跡」の力を得ることは、なろう黎明期においては、「希望」であったと思う。今はこんな俺だけど、いつかきっと、みたいな。

しかし、それもあまりに連続すると、「夢想」になる。「今の自分のダメさを直視しろよ」と。

本作もなろう原作で、いわゆる「俺TUEEEE」だけど、主人公を「異世界転生」にすると、これまで通りのなろう系になる。

じゃあ何が違うかというと、力の背景にある思いの強さや厚みだろうか。

「俺TUEEEE」の場合、多くは「力を得るまでの過程」はすっ飛ばされ、そこは視聴者の想像に頼る。努力が描かれない点での不満はあるけれど、「なんかうだつの上がらない現世で? 死んで? 異世界に転生したら? 強くなってた? なぜ???」みたいな、明らかなお手軽感はない(いや、転生よりお手軽という説もあるけど)。

「元々強い」と「急に強くなった」のどちらを好意的に感じるかは、人それぞれだろうけど。

本作、厨二的な要素満載で、一見、クソアニメ認定されそうな雰囲気ながら、展開の面白さや、キャラクターの良さで、ギリギリで面白い作品になっている(でも最終話はふざけすぎ)。

ただ、3つ、疑問に思うことがある。

1つ目は、「自らが魔王として討たれてなんて面倒くさいことせずに、レイ(カノン)が霊神人剣エヴァンスマナを手にした時点で、ジェルダ先生のアスクを切れば済む話」だったんじゃないかという点。あれ、「望むものなら何でも切れる剣」で、運命や世の理すら切れるんなら、魔法陣くらい楽勝に切れるんじゃないかと思う。

こういう「俺ツエー」にありがちだけど、すんごい能力出したがために、「全部それで解決できんのに、なぜわざわざピンチ演出するの?」になりがち。だから、能力には限界やリスクをつけるなど、何か限定的なものにしないとね。「何でも」というのは、考えるときは楽だし、色々動かしやすいんだろうけど、後々、自らの首を絞める諸刃の剣だと思う。

2つ目は、なぜレイの母親が七魔皇老に呪いをかけられたか、という話。よく分からんが、カノンがアヴォスヴィルヘイドなら、七魔皇老を洗脳したのもレイなわけで、色々矛盾があるのでは? これなら、「七魔皇老を洗脳した黒幕は別にいて」、「カノンは転生したばかりで力がなかった」という方がまだ納得した。

3つ目は、カノンの目的を考えると、レイとしてアノスの前に姿を現し、しかも仲を深めていくというのは、リスクしかないのに、なぜあんなに目立ったの? という話。こういうのは、一応の納得がある答えが、少しでも示されていればね。

例えば、最終戦のなか、こんな会話(があれば良い)。

アノス「ひとつ聞いていいか」

レイ「なんだい?」

アノス「貴様が魔王として討たれるつもりなら、なぜ、レイとして俺の前に現れた? 姿を隠している方が、得策ではないか?」

レイ「なんだ、そんなことか。だって君と約束したじゃないか。次に生まれかわったら、友達になろうって」

アノス「ふっ、そうだったな。では、いくぞ!」

、、、くらいの会話があれば満足なんですよ。

という具合に、「レイ=カノン」というミスリードは面白い展開だったが、それだけに、もう少しプロットを練り上げてもらえれば、と、勿体なさを感じた。

全体的に面白い作品であったことは間違いないけど、「1クールに1作品」で良いし、これに味をしめて、似たような作品を連発することがないように(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
いきなり主人公最強全開か。魔法全無効とか、ヒデェな。生まれて1ヶ月(笑) バリバリ魔王なんだな。

2話目 ☆3
生まれてすぐしゃべる(笑) 姉妹の出会いから仲直り、デレまでを1話でやるか。かなり、トントン拍子だな。もはや調教(笑) 友達のキスって何だよ(笑) 

3話目 ☆3
分かりやすく、ミーシャのためだよな。命の供給材とか、そんな感じか。

4話目 ☆3
発動条件のために、嫌われる準備、、、いい話だけど、だとしたら、2話で仲直りしなくてよかったよな。誰よりアノスが理不尽だけどな(苦笑) 

5話目 ☆2
仲間が増えていくが、認めた奴だけのラインは守って欲しいな。特にストーリー進まず。

6話目 ☆3
応援歌(笑) 刀預けるとか、不用意すぎだろ。トラップかな? アノスにもできないことあるんだね。これはアノスガチ切れだよな。名前を覚えるクダリは好きだけど、何人か男子をまぜてほしかったな。んで、モブ同士の恋愛とかやってほしかった。罰もいい落とし処だし。

7話目 ☆3
理屈はよく分からんが、まあとにかく、全てを力づくで解決だな。父親を立てる。まあとにかく、理屈はよく分からんが、復活オメ(笑)

8話目 ☆4
なんか、ちゃんと面白いんだよな、こんな作風なのに。アノスの言葉の端々に、優しさと切なさがあるからかな。

9話目 ☆3
歌った(笑) バカげた歌って、正解(笑) 根元爆発て、序列2位のメガネも超近くにいたけど。ザクザク。急にグロい。カノンを語られると怒る魔王。

10話目 ☆3
勇者が魔王(アヴォス)に、てな感じかな。そして、自分を討伐することで、人間族を救うのか、そのまんま滅ぼすつもりなのか。これは、なかなかうまい展開。でも、疑問も残るな。

11話目 ☆3
アノスが自身を滅ぼさせるか。まあ、ルルーシュなんだろうけど。ただ、個人的には、「ロードス島戦記の赤髪の傭兵ベルド」みたいな方が好みだな。滅ばされても良し、滅ばしてもよし、みたいな。ラストは、ちょっと演出で遊び過ぎ。どこかで感想が1話ずれたけど、まあ、良いや(笑)

12話目 ☆

{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 32
ネタバレ

食前酒 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

魔法ファンタジー系で指折りの作品

【第十三話】(総評も含みます)
{netabare}最終話でした。序盤からいきなりレイとガチガチの魔法戦争。この作品は魔法やら種族やら設定が細かいし、しっかり作りこまれてるからアニメ見てるだけでは正直全部は把握できてないけど、どうやらレイは悪い奴ではなくアノスは人間たちの前で身代わりになって穏便に終わらそうとしたというのは理解できた。その後の裏ボス的なデカいおじいさんもレイと当たり前のように復活してきたアノスとサーシャミーシャ達で撃退。ここのサーシャミーシャの融合魔法の演出デザイン可愛かったですね。エレオノールも最後にはアノスによって全部解決。エレオノールも無事アノス家に入りました。今回もやっぱりアノスは最強だったということが分かりました。このアニメは冒頭でも書いたように世界設定の作り込みや魔法や種族についての関係性も丁寧に作ってあるのでガチでハマる人がいるのも分かる。サーシャミーシャやエレオノール、他サブヒロイン達もキャラデザはもちろんこのキャラたちにもちゃんと物語があってすごくいいところだと思う。ちなみに私はサーシャ派です。一方でアノスのキザな言い回しや立ち振る舞いが嫌いな方もSNS見てる感じだと賛否両論なのかなとも思いました。主人公のチート級の強さ、よくある魔法学院ものということでこのタイプに見飽きてる人や合わない人はあまり楽しめないかも。逆に私の場合は単純にアノスのチート級の強さやキャラクターの可愛さで見ていた部分もあるので、一度気になった方は見てみてください。普通に面白い作品だと思いますし、内容も魔法ファンタジー系アニメとしてもゆびおりものだと思いますよ。{/netabare}

【第一話】
どしょっぱなの中田さんナレーション以外眠気を誘る展開でした。一部界隈からは絶賛されていますが私的に主人公男が好かないのでどんだけ展開良くても普通な評価です。
【第二話】
{netabare}主人公男の攻撃方法には一話目からある意味驚きでした。今回も敵に城ごとぶん投げて倒すとかまさにぶっ壊れでした笑。次回からも主人公男がどんな攻撃方法をするのか楽しみになった。{/netabare}
【第三話】
以外に面白かったです。次回で二人のヒロインの関係が明らかになると思うんですが、魔王の主人公男の関わり方によってはかなり高評価するかも。今期のダークホース候補の一つになりそうです。
【第四話】
{netabare}今回でサーシャミーシャ絡みの前編話が終わった感じ。4話までの完成度でいったら良くできていた方だと思う。サーシャのわかりやすすぎる不器用な感じとか魔王の相変わらずのぶっ壊れっぷり、悪くないです。これぐらいキャラやストーリー展開がぶっ飛んでた方が下手に着飾ったアニメより好感持てますね。{/netabare}
【第五話】
今回も突っ込みどころ満載のチート魔王。サーシャミーシャが馴れ初めしてる間にきた転入生ですがこちらもまたチート級。退屈しないで見れたので25分が早く感じた。
【第六話】
今回はチートバトルの展開はありません。でもミーシャの手作り料理やお出かけデートなどもあってミーシャ可愛い!箸休めではないですがこういう回も嫌いじゃない。
【第七話】
3+3+3+3+0+1=13
【第八話】
{netabare}今回もなんかすごかったな(笑)。アノスとレイが決着したかと思えば急に謎の空間に転生される二人。いかにも悪者そうな風貌のやつが出てきてアノスとレイを殺そうとするんだけどもうここまでこのアニメ見てきたらだいたい結果がわかる。案の定アノスが圧勝してついでにレイと人質にされてたレイのお母さんも復活させてみんな元気いっぱい。そして最後にレイとの勝負に勝った証としてサーシャが出てきてアノスにキス。この時のサーシャの髪形と言い、格好といいめちゃくちゃ可愛かった。あと勝利後にアノスが剣をくれた父親に対して感謝してたのも地味にポイント高い。今回も魔王らしく暴れたアノスでした。面白かったです。{/netabare}
【第九話】
サーシャ可愛いですね。最初はやっぱミーシャでしょって思ってたけど回が進むにつれてなんかサーシャ寄りになってきた(笑)。あと今回でできた僕っ子の「~だぞ?」が口癖の子も嫌いじゃない。話の方はまた一変して対勇者に。まぁまだ何もわかってないので次回以降ですね。ただ今回もアノスはやっぱりチート魔王で遠く離れた勇者学校にも一秒で転位しちゃったり、からかってきた勇者学校の強者をまばたき一回でねじ伏せるなど。ここまで来たら普通もう慣れてきそうなもんだけど何故かこのアニメは飽きないね(笑)。
【第十話】
話は毎回違うけどやってることはずっと同じ。今回もただただアノスが破格なだけ。勇者学院の連中が出てきて魔王学院の生徒を貶めるようなことしてたけど結局VSアノスみたいな構図になってアノスに完敗。見え見えのストーリー展開で可愛い以外いよいよ楽しめなくなってきた。先週は飽きないとか書いてるけど正直ここまで同じ展開ばかりだと…。
【第十一話】
{netabare}このアニメは今期一番30分が短いし見てて清々しい(笑)。内容は今までと同じくアノスに楯突くやつが魔法やらで何とか倒そうと四苦八苦するけど結局アノスにぼこぼこにやられるというもの。話の大筋は一緒なんですがその中でも今回は特に面白かったところがあり、途中ミーシャがこれでもかってくらい頭のおかしな老人に殺されるというシーンがあるんですが普通のアニメならメインヒロインがズタズタに刺されてたら絶望しかないけどミーシャの表情にどこか無敵の意思がある(笑)。これは今までのアノスの破格っぷりを間近で見てきたミーシャがアノスが100%助けてくれると信じているからでしょう。こんなヒロインや主人公のアニメは私が今まで見てきたチート主人公アニメになかったからこれは評価したいです。{/netabare}
【第十二話】
{netabare}自称暴虐の魔王を語る偽者が登場。その偽物魔王とアノス軍で対決が始まりました。でも今まで見たいなチートバトル展開はなく次回最終話への橋渡し的な回だったかな。最後の最後にその偽物魔王の正体が明かされそれがまさかのレイ。正直この落ちは私的には「あっそうなんだ」程度でそこまで驚かなかった。レイっていう意外性はあったかもしれないけど黒幕が一番近くにいるっていう典型パターンだったからかも。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8

77.9 5 勇者で魔王なアニメランキング5位
いちばんうしろの大魔王(TVアニメ動画)

2010年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (1649)
10393人が棚に入れました
『いちばんうしろの大魔王』(いちばんうしろのだいまおう)は、水城正太郎による日本のライトノベル。イラストは伊藤宗一が担当。『チャンピオンRED』(秋田書店)2008年より漫画作品が連載、2010年TVアニメ化。

真面目で善良なはずなのに「将来、魔王になる」と予言されてしまった紗伊阿九斗(さい あくと)は、それ以来クラス委員長に恨まれたり、不思議少女に懐かれたり、帝国から派遣されてきた人造人間に見張られたりと散々な目に遭うことに…。それでも理想と信念のために発言するが、誤解はどんどん深まっていき事態は悪化の一途を辿るばかり。果たして阿九斗に真っ当な学園生活を送れる日はやってくるのか?


声優・キャラクター
近藤隆、豊崎愛生、日笠陽子、悠木碧、代永翼、伊藤静、広橋涼、たかはし智秋
ネタバレ

Yulily さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

笑っちゃう!ハーレムファンタジー!!

全12話

将来、大司祭になるために大きな希望を持ち魔術学院に入学した
主人公の紗伊 阿九斗(さい あくと)
しかし学院で初めに行われた将来の職業調査でなんと世界を脅かす
存在「魔王」になると予言されてしまう。物語序盤から一気に
波瀾万丈のストーリーへと。



あにこれレビュアーさんのレビューのみの知識で見始めたので作品の
ストーリー、ジャンルを詳しく知らずに視聴を開始するも。。



視聴してからようやく気づく(笑)ちょとエッチな要素があるという
ジャンルなのですね(笑)
私、このちょっとエッチなジャンルの視聴は初めてな気が、、
棚を見てみたけど(笑)やっぱり、初めてでありますw



阿九斗を取り巻くヒロイン達との色んな絡みを楽しむ、ちょっとエッチで
可愛いハーレムファンタジーです♪
この作品、私にとってストーリー云々ではありません。
キャラクターの魅力と勢いで最後まで押しきっています!個性ある愛すべき
キャラクターのやりとりが一番の見所。また絶妙なんですよ。絡み♪



日常のやりとりですが、ほぼ全ての出来事がなぜかエロてぃっくな
お話へお話へと誘う。なにかを連想させていってしまうのです。
くだらな~い?いえ、笑っちゃいますよ~♪♪


キャラクター力が抜群です。
「ころね」
ころね嬢。この子がとてつもなくお気に入り!冷めた瞳をしているのですが
人造人間だからです。

からかっていて楽しんでるころね。
たまに挑発的な目線で誘うころね。
淡々と話した...途端に妹キャラ豹変?
寝床の押し入れからじっと覗く
阿九斗に揺さぶりをかけてその反応
を楽しんでいるころね可愛い
声色のかわり具合。音域広っ。です。
拗ねるころねも、なんだか全部可愛い


「紗伊 阿九斗」
ハーレムアニメはやっぱり主人公が抜群にかっこいいのですよ。
勿論お気に入り決定。
顔もかっこいいしワイルドです。阿九斗って孤児院で育ったのですが
昔から意志が強くて信念を曲げないのです。いざとなると正義感が強く
人を惹きつけ引っ張っていく存在。あれはずるいです、好きになって
しまいますね。阿九斗がかっこいいことを言うシーンありますが、
流石、将来は魔王の男です。


~かっこいいだけじゃない。お約束の鈍感要素~
{netabare}
絢子が決意をして夜、阿九斗の部屋を訪れる
阿九斗「どなた?どうしたの?こんな時間に」
絢子が部屋に入り、好きな人を見つめる瞳をしている。。うるうる
阿九斗「もう、遅いし、話しなら明日にでも、、」
絢子「明日になったら人が来ちゃうでしょ」
と、脱ごうとするのですが、絢子を止める。
阿九斗「もしかして家のために無理してるとか、ない?」

いやいや、こんな空気読めないって(笑)?唖然ですw

阿九斗はとことん鈍感で天然ですね。凄まじく傷つけていますよ
同性として絢子ちゃんに同情しちゃいます~。
{/netabare}
でも天然ってやっぱり女の子を熱くさせちゃうんだよ。


それと臨海学校で訪れるヒロシの故郷の島は江ノ島(神奈川)ですね。
なぜこの世界に急に江ノ島か?よくわかりませんが。
江の島展望灯台の形は特徴あります。江島神社もありました。
江ノ島はそんなに遠くないので、たまに海沿いのカフェにドライブです♪
江ノ島にあるフレンチトースト専門店LONCAFEお気に入りです。
来週辺り行きついでに巡礼みたいな♪あにこれ写真投稿できたら楽しいのに。


♪要求は無限大~♪
だって正直な本能~
動き出す~まで~受け身とかダメでしょ
自分、ホンキ宣言~
後はまかせて~みてよ~♪

OPが癖になってます(笑)


ストーリーは序盤のつかみの面白さから、一気に観てしまいました。
テンポが良いと言えば長所になりますが基本、超展開です!
キャラクターの魅力や絶妙な絡みで終始笑っていた気がします。
くだらな面白アニメ発見!
おかげで終始笑うことに、なんか幸せだよ。アニメって楽しいです!!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 37

Comprends さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

さらっと観れて楽しかったんですが

どのジャンルの作品とみるかによって、評価が変わる作品だと思います。
原作を読んでいないので、純粋にアニメを鑑賞して受けた印象からの感想です。

ラブコメとかハーレムとか、そういう見方をすればとても良い作品だと思います。

その世界観の中に、未来的なもの、過去的なもの、現代的なものが入り混じっていて設定が非常に粗く感じますが、その点をあまり深く考えなければ粗さを吹き飛ばすくらい、テンポよく物語が進みます。
(OPからしてリズム感がいいですよね)
そういう意味で鑑賞しやすいですね。

登場人物の言動も、一部自然ではない部分もありましたが、一応辻褄合わせは出来ていると思います。

エッチな部分も、不必要なまでに多発するように見えますが、これはテーマ性とも関係があるように思います……考え過ぎかも知れませんが。

そのテーマ性ですが、しっかりしていて分かり易いのが何よりいいですね。
それゆえ「エッチな部分とどういう関係があるのか」と思われる方が多いと思いますが、それはこのテーマを『人間とはなんだろう』とか、そういうところまで掘り下げると関係あると思います。

そんな感じでお薦め作品だと思いますよ。

一方で……

※このあと、ネタバレ的な感想となりますので、ご注意ください。



テーマ性もありますし、シリアスな側面もありますので、この作品をファンタジー作品としてみる場合の話ですけど。

最後がいわゆる『夢オチ』のような手法になっていて、前述の良さを合わせ含めても平凡な作品という評価になってしまうと思います。

神様とか、魔法とか、その手のファンタジー作品の良し悪しを決定づけるのはこの部分ですよね。

つまり、作者にとって都合よく、神様が現れたり魔法が発揮されたりする……これは話の途中においてはあってもよいかもしれませんが、多発させたりオチの部分に使ってしまっては良くないと思ってます。

なぜならそれは非常に安易な手法だからです。

神様の助けや、魔法でもなければ、収拾がつかないような状況に主人公を追い込み、主人公はそれをどう打開するのか、それを考えるのが作家さんのお仕事ですよね。

そこを簡単に片付けると、手抜き工事したり、お仕事を放棄したり、と同じことになりますよね。

夢や魔法の世界であればこそ、安易に神様に頼ったり、魔法を使ってしまってはいけないと思いますよ。

そんなことを考えました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4
ネタバレ

えみゅ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

結構おもしろい

ゲーム原作だと思ってましたがラノベでした。
美少女沢山、お色気も沢山。。

そして、軽快な会話、っていうかメッチャ喋る。それがまたうまい言い回しだったり、ボケと突込みだったり☆
いずれもとてもテンポよく進むので観ていて小気味よいです。

6話までレビュー。
このあたりで主要なキャラたちは出ていて、メインヒロインは”絢子”か”けーな”か。て感じです。
でもゲーム原作と思った原因、それぞれのヒロインにスポットが当たるのでまだわからない。

ただ・・展開がというか進み方が急すぎで前後につながりが感じないところもちらほら・・
なんで急にデレなんだ?!とか。眠った力を使えんだ?!とか。

1クールで詰め込んだ感はあるものの何とかついていってます。

◆3/20追記
観終わった。物語自体は好きなタイプですっ。ただ、いろいろ急展開過ぎてついてくだけで精一杯(>_<)


もっと丁寧に描いてほしいとかいろいろ伏線ほったらかしてない?!とか。{netabare}初期に影の暗躍者的でかなり強い大和望一郎があんなあっさりと{/netabare}
でも終わりよければって感じですね。

なぜ善人な主人公が魔王なのか。そこだけはちゃんと解明してくれます。

{netabare}自分の仲間たち、好きな人たちが窮地に陥る、命を狙われる・・それがこの世界の神様の指令だとしたら、それに逆らえば反逆者・・
ならいっそ神を殺してやる!ラストらへんはすごい戦いだった。世の中、世論を敵にしても守るべきものがある。本当に正しいことをしようとする。{/netabare}

それはそうと譲治さんまじかっこいい\(~o~)/ほんといぶし銀です(>_<)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

88.3 6 勇者で魔王なアニメランキング6位
葬送のフリーレン(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★★ 4.2 (606)
1952人が棚に入れました
勇者ヒンメルたちと共に、10年に及ぶ冒険の末に魔王を打ち倒し、世界に平和をもたらした魔法使いフリーレン。 千年以上生きるエルフである彼女は、ヒンメルたちと再会の約束をし、独り旅に出る。それから50年後、フリーレンはヒンメルのもとを訪ねるが、50年前と変わらぬ彼女に対し、ヒンメルは老い、人生は残りわずかだった。 その後、死を迎えたヒンメルを目の当たりにし、これまで“人を知る”ことをしてこなかった自分を痛感し、それを悔いるフリーレンは、“人を知るため”の旅に出る。 その旅路には、さまざまな人との出会い、さまざまな出来事が待っていた―。
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

(最終)ひとつのアイデア →もう一歩踏み込んで更に面白くなるレベルまで昇華

【レビューNo.114】((最終レビュー)初回登録:2024/3/23)
コミック原作で2023年作品。全28話。
元々娘がコミックを買っていたので原作既読です。コミックは「マンガ大賞
2021」を受賞するなど前評判も高く、後はいつアニメ化されるかって話でした
がついにきましたね。

(ストーリー)
勇者ヒンメル、僧侶ハイター、戦士アイゼン、魔法使いフリーレンら勇者パー
ティー4人は、10年間もの旅路の果てに魔王を倒して王都に凱旋する。
ヒンメルら人間にとっては10年は感慨深いものがあったが、1000年は軽く生き
る長命種のエルフであるフリーレンにとっては、ほんのひとときであった。
あれから50年、流星群を観るために4人は再会を果たすが、見た目は全く変わら
ないフリーレンに対し、ヒンメルら人間は随分と年を取っていた。
(ドワーフのアイゼンはそれほどでもなかったが)
そして間もなくヒンメルが天寿を全うする。
彼の葬儀でフリーレンは自分がヒンメルについて何も知らず、知ろうともしな
かったことに気付いて涙する。その悲しみに困惑したフリーレンは、人間を知
るためと魔法収集のために旅に出る。
それから更に20年後、フリーレンは老い先短いハイターを訪ねる。ハイターは
戦災孤児のフェルンを引き取って育てていた。ハイターはフェルンのことを弟
子にするようフリーレンに依頼するのだが・・・
これは人間を知るために、人間と交わり旅をする彼女と新たな仲間達の物語。

(評 価)
・第1-4話:フリーレンの世界観がしっかり再現された製作陣の仕事ぶりに◎
 {netabare}・マッドハウスの本気度を感じさせる精力的な動き
  ・金曜ロードショーで2時間(4話分)を一挙放送
   昔から第1話1時間拡大ってのはありましたが、「推しの子」の90分を凌
   ぐ2時間拡大スペシャルで勝負にきました。しかもまだ他作品が出そろっ
   ていない9月中にぶっ込んでくるなど、かなり精力的な動きが見られます。
  ・連続2クールまで明言
   コロナ以降分割2クールの作品が格段に増えましたが、一気に連続2クー
   ルで放送することも明言!
   初回の作画もかなり力が入っていましたが、これを最後まで維持できる
   力があるのか、視聴者としては嬉しい限りですが、逆にちょっと心配な
   部分もあります。
   とはいえ、賽は投げられました。後はマッドハウス頑張れと。
  ・OPに「YOASOBI」
   OPは「勇者/YOASOBI」と、いやーこの辺も抜かりないですなw

 ・フリーレンの世界観がしっかり再現された製作陣の仕事ぶりに◎
  正直本作は「面白可笑しくテンポよく」という作品ではないので、その辺
  りどうなのかと心配でしたが、本当に原作のもつ「緩やかな空気」や「間」
  といったものをしっかり意識して作っているなという、作品の理解度の高
  さに驚きました。4話分の放送で(コミック1巻+2巻1話の)全8話分を完
  全再現したんじゃないですかね。
  それゆえに初見の方には「テンポが悪い」と映る方もおられそう。
  でもそういう作品じゃないんだよなあ。

 ・何気ないセリフや会話が心に響く
  勇者パーティーにいた頃のフリーレンは(どうせ彼女にとってはひととき
  の出来事に過ぎないとして)他人には無関心でしたが、今振り返るとあの
  時の何気ない言葉たちにいろいろな思いが込められていたことに気付かさ
  れます。
  {netabare}また2話の「ヒンメル像のために蒼月草を見つける」エピソードでは、
  フリーレン「もう少し探したら切り上げるよ。」
  フェルン「もう少しって何年ですか?」
  という2人の時間に対する感覚の違いも巧み表現されるなど、こういう細か
  いセリフ回しとかも実にいい。
  (この花を見つけるエピソード自体も素晴らしい){/netabare}
  そしてアイゼンとの会話
  {netabare}「お前は人の時間を気にするような奴じゃなかった。」
  という下りも、人と交わり他人を気遣うようになったフリーレンを上手く
  表現しており、こういうところも巧みだなっと。{/netabare}

 ・戦闘シーンも丁度よかった
  {netabare}異世界の魔法使いの話ながらも戦闘が話のメインじゃないんですよね。そう
  いう意味でも3話の初めての魔族との戦闘シーンも派手過ぎず、地味過ぎず
  作品の世界観にマッチした、程よいバランスで描かれていたと思います。
  {netabare}(ここでもこの魔族が封印されていた間に80年が経過、その間にこの魔族の
   強力な攻撃魔法を研究し、新たな防御魔法を開発(魔族の「たった80年か」
   に対し、人間の営みを舐めるな!的な)人間と魔族の時間感覚の違いを上
   手く表現している。){/netabare}{/netabare}

 初回2時間スペシャルでしたがそれほど長さも感じさせず、それでいて原作の
 もつ空気感も壊すことなく、上々の滑り出しだったと思います。作画もよかっ
 たですし。懸案事項とすれば、
 ・上述の通り、連続2クールなので作画がこのレベルを維持できるのか。
  (それに落とさず放送できるのか)
 ・(気が早いですが)原作未完なので、どうしてもラストが・・・
  それに2クールなので、原作の大半を消費しそうで、2期があっても数年後に
  になりそう。
 という感じでしょうか。
 まずは制作陣の素晴らしい仕事ぶりに拍手喝采というところですね。{/netabare}

・第5-8話:他の異世界モノと一線を画す練られた世界観 →アニメはアニメで面白い
 {netabare}>フリーレンの世界観がしっかり再現された製作陣の仕事ぶりに◎
 5話では逆に
 「忠実さを意識しすぎて窮屈になっていないか?!」
 という不安もあったのですが、以降はエンジンがかかってきて
 「アニメとしての面白さがきちんと表現されている」
 という印象ですね。

 ・会話劇がちゃんと面白い
  「人間を知る」というのがフリーレンのテーマになっていて、そうなると
  必然的に会話劇がキモとなるわけですが、
  ・原作のセリフの秀逸さを活かしつつ
  ・種﨑敦美さんの名演
  ・それを支える他のキャラとのキャッチボールの上手さ(共演者も◎)
  ・その他アニメ的な細やかな演出
  等でちゃんとアニメとしての面白さが確立してるなと。

 ・他の異世界モノと一線を画す練られた世界観 →時間経過の描写が秀逸
  8話がかなりよかったと思うのですが、
  ・フリーレン VS ドラート
   「今の魔族はダメだね。実戦経験が少なすぎる」
   ・フリーレンの経験の豊富さは普通の作品でも思いつくところで
   ・上述のセリフも、普通なら「まだまだ青いな」位のセリフで済ませそう
    なところですが、これまでの作品の流れからフリーレンというキャラが
    しっかり確立してるから、いかにもフリーレンらしい言い回しがピタリ
    とハマり
   ・同時にこのセリフが、魔族側にも大きな時間が流れ、しかも人間界と同
    じような問題を抱えているという世界観を的確に表現してるという。
  ・リュグナー VS フェルン・シュタルク
   ・「我々魔族は永い寿命の中で一つの魔法の研究に捧げる」
    普通の作品なら魔族は「生まれながらのチート」で済ますところを、魔
    族側も日々研鑽してるという世界観を提示し
    (その集大成ひとつがクヴァールの魔法「ゾルトラーク」だと)
   ・しかし3話で既にその「ゾルトラーク」は一般魔法レベルに陳腐化してお
    り(人間は防御魔法を開発)、フリーレンはそれを対魔族用の「ゾルト
    ラーク」に改良、今回は更に弟子のフェルンに伝授できるレベルにまで
    解析が進んでいるという時間経過を表現。
    その様をアニメならではの戦闘描写でしっかり面白く魅せるという。
   
  このような感じで、魔族という種族も案外人間臭いんだなという独自の世界
  観を提示しながら、フリーレンの長寿命を単なるヒンメルたちとの死別だけ
  で終わらせるのはなく、魔族の未熟さや魔法の進化といった人間界・魔族界
  それぞれの時間経過という作品全体できちんと昇華されている描写が秀逸。

 そしてリュグナーは思い出す。
 → 歴史上もっとも魔族を葬り去った魔法使い――「葬送のフリーレン」       
 タイトルにはもうひとつの意味が込めらていたと!!
 それをアニメとして最高の演出で印象付けるという・・・
 製作陣の原作の理解度の高さおよびそれをアニメとしていかに面白く魅せるかと
 いう次元までしっかり落とし込まれているなっと。
 「鬼滅」や「呪術」に比べ「戦闘シーンは劣るのかな」という懸念はあったので
 すが、同じ土俵では戦わず
 「『葬送のフリーレン』という作品全体像の中でどう魅せていくか」
 という姿勢は賞賛モノですね。
 原作既読でも「アニメはアニメとして面白い」と感じられる仕事ぶりかなっと。

(追 記)
6話でのフェルンのセリフ
「ちっさ」
の反響がかなり大きいらしいですねwww
・シュタルクで検索すると「シュタルク ちっさ」が候補に挙がる
・育ての親ハイターの「巨●ン」説が浮上
・LINE公式スタンプが発売されるetc{/netabare}

・第9話:あの淡泊な原作での戦闘シーンが・・・アニメはこの水準でやってくれるのか!!
 {netabare}>「鬼滅」や「呪術」に比べ「戦闘シーンは劣るのかな」という懸念はあったので
 >すが、同じ土俵では戦わず
 >「『葬送のフリーレン』という作品全体像の中でどう魅せていくか」
 >という姿勢は賞賛モノですね。

 前回こう書きましたが、すいません前言撤回します!!
 ・リュグナー VS フェルンの魔法戦闘
 ・リーニエ VS シュタルクの近接戦闘
 これ、どっちも「鬼滅」や「呪術」に負けてないでしょ!!
 正直原作の戦闘シーンは淡泊な感じなので(それをウリにしていない)あまり
 期待していなかったのですが、これは度肝を抜かれました。
 この制作陣有能すぎるwww
 こんなに動くとか完全に想定外ですわ。
 ・師匠フリーレン →弟子フェルン
 ・師匠アイゼン →弟子シュタルク
 回想シーンを挟み、その教えをよりどころに強大な魔族に立ち向かう弟子たち
 の激アツ展開もいい。
 それに構成も
 ・Aパートにフリ―レン VS 断頭台のアウラの前哨戦でウオーミングアップ
 ・Bパートで上述全開バトルをぶち込み、時間キッチリに両方とも決着とかw
 「鬼滅」や「呪術」が無駄に戦闘シーンが冗長化してきて、食傷気味になって
 きてるのをみると余計その辺が際立つというか・・・
 最後の決めシーンも8話で魅せたフリーレンが月をバックに夜空に浮ぶ構図を
 今度は弟子のフェルンで再現してみせるとか、ホントいい仕事してますわw

 完全にこの制作陣の作画力を侮ってました。すいません__|\○_
 このシーンだけでもアニメ化の意義が十分あったといえる神回だったかなと。{/netabare} 

・第10-12話:ひとつのアイデア →もう一歩踏み込んで更に面白くなるレベルまで昇華
 {netabare}・断頭台のアウラ編
  ・魔族
   ・人間の言葉を操り人間を欺く
   ・魔族は組織を統率するために強さ(魔力量)にて格付けが決まる
    → 魔力の放出を制限するという概念が存在しない
  ・フリーレン
   ・(そこを逆手に取り)魔力の放出を制限して魔族を欺く
  魔法使いにおいては、ある意味魔法を愚弄する卑怯な手段だが、フリーレン
  は「一生を掛けて魔族を欺く」という覚悟を持って挑んでいる。
  「力を隠してのビックリ展開」自体はバトルモノではあるある設定ですが、
  それを細やかな設定や描写で、ひとつのドラマとしてストーリーに落とし込
  んでいる創りは本当に見事。

 ・他のエルフ(クラフト)との出会い
  ・長寿命のエルフゆえに、自分の成してきた正義や偉業を知る者はどんどん
   死んでいく。
  ・だからクラフトは女神を信仰して、死んだら女神に褒めてもらうのだと。
   → 女神を信仰しないフリーレンは、俺が代わり褒めてやる。
  ・回想でハイターにすでに褒められていたことに気付き、遠慮しておくよと。
   → いい友人をもったな
  「長寿命のエルフゆえの寂しさ」というアイデアから
  ・「褒めてやる」という些細なエピソードを細やかに創作し
  ・最後はきちんを勇者パーティーに回帰させ、すでにそんな優しさを受け取っ
   ていたことに改めて気づかされる。
  これも「人を知る」という本作のテーマに沿って、きっちり創り込まれている
  なっと。

 ・剣の里
  ・英雄譚では、ヒンメルがこの地で守られていた「勇者の剣」を見事に引き抜
   き、それを振るい魔王を討伐したとなっているが
  ・実際はヒンメルは「勇者の剣」を引き抜くことが出来なかった。
   それでもヒンメルは魔王を打ち倒し「真の勇者」となった。
   (「真の勇者」が実は「勇者の剣」を引き抜けなかったでは恰好がつかない
    から、そういう英雄譚になった模様w)
  これも「勇者の剣」のネタを逆張り的に創った感がありますが、ここまでのヒ
  ンメルの描写がしっかり出来ているから、
  「あのヒンメルらしいエピソードだな」
  って納得せられてしまうんですよ。物語の全体像がしっかり創り込まれている
  から違和感なく、むしろヒンメルというキャラに積み重ねが生まれるという。

 面白いアイデアや一見いいシーンだな思う作品はあるのですが
 ・アイデアを出したことに満足して、そこで終わってしまっている。
 ・全体像がしっかり練られてないから、いいシーンも「点」にしかならず、むし
  ろ全体像との整合性から違和感すら覚えてしまう。
 というケースが結構多いんですよね。その点本作は
 ・全体像をしっかり練り込んだ上で
 ・ひとつのアイデアをもう一歩踏み込んで更に面白くなるレベルまで昇華
 というところがきちんとできているなっと。
 私がレビューでよく使う言葉で
 「きちんと汗をかいている」
 というやつで、だからこそ(「暗殺教室」のレビューでも書きましたが)
 >そこに私たちも心動かされ、 
 >「やっぱりプロのクリエイターは、私たち素人と違って凄い仕事をしてるんだなあ」
 >という制作陣や作品に対するリスペクトが生まれるんだと思うのですよ。
 本作もそれに準ずる作品かなと。
 (逆にその辺をサボり、即効性のある「見映えだけ重視」のシーンに頼り「ドヤ、感動
  的な作品やろ」みたいなのが鼻につく作品には、つい辛口なレビューを書いてしまう
  んだよなw){/netabare}

・第13-14話:新キャラ・僧侶ザインも上手く大局に織り込んでいる
 {netabare}「断頭台のアウラ編」以降地味な展開が続いていますが、あの戦闘シーン
 はある意味「制作陣からの特別ボーナス」って感じで、「人間を知る」と
 いうフリーレンの旅の目的からすると、本来の姿に戻ったって感じですね。

 ・13話からは新キャラ・僧侶ザインが登場。
  「戦士ゴリラ」という冒険に出たまま音信不通となった親友を探すため、
  (兄の親心もあり)暫し同行することになります。
   「酒・たばこ・ギャンブル・女好き」のちょいワルおやじ系ですが
   ・フェルン、シュタルクがまだ「未成熟な子供」なところがあり(で、
    フリーレンは人の心が分からないw)、その関係がギクシャクした
    ところを「大人」としてサポート。
   ・「ハイターとも面識がある」
    こういうフックを持たせることで、フリーレンの回想にスムーズに
    繋げていく一端を担う。
   という感じで、単に目新しさだけでなくしっかり大局に織り込まれて
   いる点はさすがだなっと。

 ・14話も「鏡蓮華の花言葉 → 『久遠の愛』」というアイデアを
  (アクセサリーの装飾モチーフにして)
  ・「フェルン×シュタルク」の誕生日プレゼントという単体のエピソー
   ドだけで終わらせるのではなく
  ・「フリーレン×ヒンメル」の回想 → 指輪のプレゼント
   それまでその指輪に執着がなかったフリーレンが、(アクシデントで)
   扮失した指輪を必死に探すという「人間を知る」というテーマにまで
   落とし込む。
  1話の尺をフルに活用してしっかり創ってきてるなっと。
  それがより際立つように演出なんかも工夫されていて、ちゃんと「アニ
  メとして面白く魅せる」という仕事ぶりでしたし。

 原作既読ながらもその時は見落していた事項を、改めてアニメで観て、こ
 うやってレビューのために言語化してみると、結構新たな発見があるもの
 だなあっとw{/netabare}

・第15-17話:後半「一級魔法使い試験編」に向けての前半の総仕上げ
 {netabare}2クール目に入り、OPが変わったりといよいよ新章に突入かを思わせます
 が、「一級魔法使い試験編」は来週からということで、今回は前半戦の総仕
 上げ。
 
 ・シュタルク回
  オルデン卿の戦死した長男の替え玉を引き受けることになったシュタルク。
  ・オルデン卿のシュタルクや彼を通しての長男への想い
  ・オルデン卿の次男に、優れた兄を持った自分を重ねるシュタルクの想い
  そういったシュタルクを中心にした人物の掘り下げに加え、
  ・社交界でのシュタルク×フェルンの社交ダンスシーン
  アニメ化の意義をしっかり見せつける華やかな作画・演出も良き(^^♪
  
 ・僧侶ザインとの別れ
  元々親友「戦士ゴリラ」を探すために旅立ったザインですので、彼の消息
  の手掛かりを掴んだ彼とはここでお別れです。
  物語的にも「一級魔法使い試験編」までの繋ぎの短編が続く展開の中に、
  新キャラとしてザインを登場させ、彼にしかできない役割を演じさせてい
  たのは上手い構成だったと思います。
  エピソード的にも
  ・親友が「戦士ゴリラ」を名乗り出した理由
   どんな英雄も名前をいつか忘れられてしまう。
   → 忘れられないよう名前のインパクトは大事!
    (ザインは「勇者あごひげ」と命名されたw)
   それが頑固婆さんを介して、ひとつの物語として回収されるという・・・
  ・大人のザインらしい最後の仕事
   フリーレンが苦手とするフェルンとシュタルクの喧嘩の仲裁。
   → そして名言
     「もう付き合っちゃえよ!!」
   へと続くというwww

 ・ヒンメル曰く「僕たちの記憶はフリーレンが未来につれていってくれる」
  ・長寿友達・フォル爺とのやりとりでの一節。
   エルフの長寿命を出オチで終わらせずしっかり活かしてきますねー。
   この辺も死んで名前しか残らない人間、
   ・ヒンメルのように(フルーレンが寂しがらないよう)銅像を残したり
   ・前述「名前のインパクト」勇者ゴリラのエピソード
   と見事にリンクさせ、長寿フリーレンとの対比も綺麗に描写しているな
   っと。
   冒頭のヒンメルのセリフですが、勇者パーティーにいた頃のフリーレン
   には、本当の意味は分からなかったのだろうなと。でも今だから理解で
   きることがある。こういう魅せ方がホント上手いですね。
  ・最後にフェルンが病気になって、フリーレンが手を握るというひとつの
   アイデアから 
   ・実はそれはヒンメル譲りの行為。
    → 前述「僕たちの記憶はフリーレンが未来につれていってくれる」
      がきちんと受け継がれていることを印象付け
   ・でもフェルンは「子供扱いしないで」と拒絶してしまう。
    そしてシュタルクのフォロー。
    → 年頃の娘が若い男の前で子供扱いされるのが恥ずかしかったとい
      う複雑な乙女心を描写し、「人間を知る」という本作のテーマに
      深みを与えている。
   ホントひとつをアイデアをしっかり膨らませているなっと。
   
来週からは「一級魔法使い試験編」が始まりますが、ここまでは(いい意味で
予想外だった)ド肝を抜く戦闘シーンを始め、味わい深い「人間を知る」ハー
トフルなエピソード等、原作のよさを再認識するともに
「アニメはアニメとしてちゃんと面白い」
と思える制作陣の仕事ぶりだったのかなっと。
後半戦も「アニメとして面白い作品」に仕上げにしてもらえればと思います。{/netabare}

・第18-22話:長期連載を明確に意識した流れなのかな
 {netabare}「一級魔法使い試験編」の一次試験を描いていました。
 一部では
 ・「フリーレン」には「バトル展開」は似合わない
 という意見もあるようですが、まあこれだけ原作に人気がでてくるとねえ。
 長期連載を意識すると、いろいろな可能性を模索していく必要があるわけで
 ・今後も使える新キャラを育てていきたい
 ・魔法使いを魅力的にみせるには?
  → 魔法使い同士のバトル展開
 という流れは、ベタながらも一番堅実で王道な展開なのかなっと。
 
 例えば「暗殺教室」のように「中学卒業までの1年間」という明確な終わり
 が定められていれば、そこから逆算してタイムスケジュールに落とし込み
 つつ「一つの色に染め上げていく」というのは可能でしょうが、結局原作
 者も(ラストのイメージは決まっているかのもしれないが)、そこに至る
 までの道は「編集者と手探り」という感じで進めていってる状態だと思う
 ので、どうしても「玉虫色」的になっていくのは避けられないでしょうね。

 それで作品が迷走しだしたら大問題ですが、個人的には
 ・新キャラも魅力的に描かれていた
 ・バトル展開の中にも原作者のこだわりが垣間見れ、世界観は担保されて
  いた
 ということで、よかったのではないかと。
 ただ原作だとバトルシーンが多くなると、漫画に迫力が足りてないのでど
 うしてもトーンダウンしたように感じてしまう部分はあるんですよね。
 しかしアニメでは
 ・原作者の意図は理解しつつ
 ・バトルシーンはきちんと「アニメとしての面白さ」を追求している
 と感じるので、原作越えの面白さがあるのかなっと。
 またアニメ化されたことにより、原作を読んだときには気付かなかった新
 たな発見もあり、原作のよさを再認識したところもありますし。

 ここまでは「アニメ化して大成功」といっていいのでは、と思います。{/netabare}

・第23-26話:原作者の魔法に関する世界観が完璧に確立していることかよく分かる
 {netabare}「一級魔法使い試験編」の二次試験終了いうことで。
 二次試験も
 ・「コピーレン」をはじめとする複製体とのバトルがあちこちで勃発
  → 各キャラを魅力的に描写(幾分冗長感はあったが)
 ・バトル作画ももう何の魔法を使っているのか分からんぐらいに超特盛w
 って感じですが、私が一番印象に残ったのが
 「ユーベルの『だいたい何でも切る魔法』→『レイルザイデン』」
 これを「裁縫」に見立てて解説するシーンですね。

 「分かってることならほぼ言語化できる」
 私の「理解度の尺度」のひとつなんですが、例えば小学生に勉強を教える
 とかなら、分かりやすい例え話等でしっかり言語化して説明できるじゃな
 いですか。
 そういう感覚で、本作では「魔法はイメージ」というセリフがよく出てき
 ますが、それはどういうことなのか
 「原作者の中では魔法に関する世界観が完璧に確立している」
 というのがよく分かるシーンだったなっと。
 このシーン自体は小さなものかもしれませんが、こういうしっかりしたべ
 ースに裏打ちされた描写の積み重ねが、大きな差となって本作独自の世界
 観を創っているのだと思うと、やっぱりプロのクリエイターさんは凄い仕
 事をしているのだとリスペクトしかないですね。
 アニメではこの辺りも上手く魅せていたと思いますし。
 そりゃ面白いはずですわ。

 あとアニメのユーベルさんは、何故か異常にエ●チに見えてしまうんだよなw
 ・たれ目具合や口元などの表情
 ・セリフ回しやネットリした(?)しゃべり方
 ・垣間見えるぶっ飛んだサイコ感(倫理観がとこか壊れているというか)
  (あと謎の脇チラw)
 等なんかアンニュイさがあるというか、妙に色っぽさがあるというか隠し
 きれないエ●チさを感じるんですよね。
 ・胸を盛るとか露出の高さ
 ・喘ぎ声っぽいセリフ
 など、エ●チな作品を創る制作陣はこういう分かりやすいエロさより、ユ
 ーベルさんをしっかり研究するべきだと思いますねw{/netabare}

・第27-28話:最後まで味のある会話劇
 {netabare}・三次試験 →ゼーリエとの面接
 ・試験終了 →別れ、旅立ち
 ということで、会話劇メインでしたが
 ・「フリーレン×ゼーリエ」
  → 2人を介しての「フランメ」という人物像や2人の思想の違いの描写
 ・「フリーレン×ヴィアベル」 
  → 試験では絡むことのなかった2人だが、最後に邂逅
 など各キャラを魅力的に描いていてよかったかなっと。
 今後の再登場も楽しみですし。
 ラストも仰々しく飾り立てする感じではなく、この作品らしい終わり方だ
 ったと思いますし。
 (2期を意識しているというのもありそうですが){/netabare}

(最 終)
原作は結構漫然と読んでたのかな(笑)
アニメ化されたことで原作のよさ
・「人間を知る」というテーマの深さ
・エルフの長寿命を活かした時間経過の描写の妙
・魔法や魔族等に対する独自に確立した概念
などを再発見するところが多かったですね。いやー細部までホントしっかり
考えられているなっと。

そして制作陣の原作の理解度の高さに加え、アニメだからこその表現
・原作では弱かったバトルシーンの特盛
・味のある会話劇
・その他アニメ独自の細やかな描写
など「アニメはアニメとして面白い」をしっかり追求してくれていた仕事ぶ
りだったと思います。
劇中音楽などもよかったと思いますし。
個人的には原作越えでアニメ化大成功という評価ですかね。
いろいろと大変なご時世ですが、いい作品を連続2クールでしっかりみせて
くれるのは本当にありがたいですね。

全体的には
「ひとつのアイデア →もう一歩踏み込んで更に面白くなるレベルまで昇華」
というのがしっかりできている、「きちんと汗をかいている」作品だったか
なっと。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 37
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

放送のフリ-レン

マンガとアニメは日本が世界に誇るブンカだ、
なんて言葉がけっこう前からあっちこっちで言われておりまして、
それはまったくそのとおりだと拙も思うのですが、

  『どんな』マンガとアニメでも日本が世界に誇るブンカだ、

というのはチガウ、とも同時に思うところであります。
エロマンガだのキャラパク同人誌だの、
ああいうものまで『ブンカ』だとはちょっと呼びたくありませぬ。
(桂あいりさんは『すごい』と思いますが)

こっからはアニメ限定のハナシです。

昨今のアニメで胸をはって『ブンカ』なんて大層な呼び方ができるのは、
せいぜい一割ぐらいなんじゃないかと拙は愚考するわけです。
あとは、好きなヒトたち(拙含む)だけがひゃあひゃあ言ってヨロコんでいるだけ、
ひらったい言い方をするなら『フーゾク』に属する、
使いすて御免のゴラク嗜好品みたいなモノだと思うんですよね。

もちろん、フーゾクにはフーゾクなりの良さというものがあります。
ヲタク上等、マイナ-上等、
  好きなものをスキと言ってなにが悪いんじゃい、
というのはリッパな主張でありますし、
いちいち他人にとやかく言われる筋合いのものではありません。

  ただ、それだとやっぱり『広がり』を期待するのはキビしいのかな、と。

ふだんアニメをあんまり見ない方々、
あ~でもたまにテレビでやってるジブリとか新海作品はけっこう好きですよ、
ぐらいの方々にとって、
いまの量産型深夜アニメの多くはハードルが走り高跳びみたいなもの。
準備運動もせずに飛べるような高さじゃないんです。

 えっと……なんでこの男の子モテてるんですか?
      こういうキャンキャンした喋り方ってあざとくないんですか?
      騎士ってこういうモノの考え方するものなんですか?
      なんでいまだにハリポタの劣化版みたいなのが製作されてるんですか?
      この「ふっ」とか笑うの、カッコいいんですか?
      ゲームやって遊んでるキャラを見てるだけのアニメって楽しいんですか?
      こんなアイドルとか曲とか、売れる道理ありませんよね?

  みたいなギモン、ふつうに感じるでしょうし、
  そこにナットクできる答えを返すのは至難のワザでもありまする。


そういうライト層の方々にとって本作『葬送のフリーレン』は、
まさに絶好の入り口、
ヌマへの招待状なのではあるまいかと拙は愚考するわけです。

 ・わかりやすく、感情移入しやすい物語設定
 ・顔半分が目、みたいなこともなく親しみやすいキャラデ
 ・自然で、細部まで配慮が行き届いた作画
 ・YOASOBIさんによる、イマドキ的キャッチーなうえ世界観ドンピなOP
 ・情感たっぷりな描写・劇伴、ド迫力でかっこいいバトル演出
 ・種﨑敦美さん(フリーレン)、市ノ瀬加那さん(フェルン)のナチュラルなお芝居

おそらくライト層の方々は『さよ花』すら名前も知らないだろうし、
『江戸前エルフ』なんかアナザープラネット。
ですから『エルフの長寿性』というギミックそのものが、
斬新で惹きつけられる構成になっているとも思うんですよね。

というわけで、深夜アニメに対する典型的なヘンケン、
  顔半分が目の巨乳っ子やロリっ子が、
  使い回しっぽいセリフをきゃんきゃん声で言いながら、
  よくわかんない敵と戦ったりヲタDTの妄想を叶えたりするもの、
みたいな偏見を抱えている方々にとっては、
けっこうドギモを抜かれる作品に仕上がっているのではあるまいかと思うわけです。

映像は、ジブリや新海作品しか知らない方でもナットク・違和感ないレベル。
そして、種﨑さんや市ノ瀬さんのお芝居は、
そうした劇場版よりも、品質がはっきりと『上』ですしね。

  セイユ-のお芝居は『つくった感じ』がする、
  もっと自然でストレートな声やお芝居が欲しいんだよね、
  というのは、昭和から平成初期の認識かと。

  そういう『つくった』お芝居は『求められているから』やってるだけで、
  いまのトップクラスの役者(声優)さんたちは、
  フラットでナチュラルな演技もテレビ俳優さん以上にこなせます。

  実際、本作をじっくり堪能していただくと、
  宮崎駿氏や岡田斗司夫氏がいかにいいかげんなことを言ってるか、
  わかっていただけるんじゃないかしら。

  ちなみに
  市ノ瀬加那さん、今回の種﨑敦美さんとの共演で『一皮むけた』感じですね。

  基礎声質に『ものすごい』天性をもってる方であり、
  先の『水星の魔女』スレッタ役でもそこそこの好演をされてましたが、
  本作は彼女のベストアクトと称してもいいんじゃないかと思います。
  種﨑さんから盗めるだけ盗んで、
  さらにワンランク上の役者を目指して欲しいものであります。

  あと、すぐ死んじゃったけど、
  リ-ニエ演った石見舞菜香さんもヨカッタです。
  (そう言えばこの方、『さよ花』のマキア演ってましたよね)

  アウラ役の竹達彩奈さんは、典型的な深夜ワクのお芝居かな。
  それが『悪い』とは言わないけれど、
  もうちょい、キャリア相応の奥行きを見せて欲しいかもであります。


制作がマッドハウスということで、
いわゆる『画はいいけれどコテっとしている』アニメになりそうなところは、
あの『ぼざろ』の斎藤圭一郎カントクが見事にカバ-。

  斎藤監督って、まだ監督二作目なのにほんとすごいですよね。
  アニメ-タあがりなのに『映像重視・音響軽視』の悪いクセがまったくなく、
  ト-タルバランスの調整力がハンパないです。

  さらなる魅力として、拙的にはフリーレンとフェルンの
   『いちいちわめかないバトル演出』がお気に入り。
  アニメバトルは叫ぶもの、
  みたいな大時代的お約束って、好きじゃないんです。うるさいし。
  てか、こっちの方がカッコいいじゃん。

  斎藤監督は2015年に大学のアニメ科卒だから、まだ30歳ちょいぐらい。
  たぶん、学生のときから既存アニメの良点・悪点を分析し、
  そのうえで『これからのアニメはどうあるべきか』を真剣に考えて、
  作品に落とし込んでいる方なんでしょうね。
  まさに、本作の製作コンセプトにぴったしの方であります。


さて、製作コンセプト、という言葉の並びから申し上げますと、
本作の製作(『制作』じゃないですよ)の狙いは、ずばり
  『アニメライト層の取り込み』
であります(いやいや、そんなん言わんでもわかるがな)。

そのために日テレさんは、
わざわざプライム枠の『金曜ロードショー』を丸ごと空け、
さらに23時からという、
『NANA』以来、17年ぶりとなる一般層の可視聴ワクを、
アニメ専用に新設したわけです。

じゃあ、テレビアニメがライト層を取り込むことによって、
  テレビ局やアニメ制作会社にどういうメリットがあるのか
が気になるところですよね(気にならないヒト、ごめん)。

ここからちょっと、
テレビ局とアニメのビジネス関係について考察を。
本作とはあまり関係ないので、
まるっとネタバレで隠しておきます。
興味と関心のある方だけ、ど~ぞ(言っとくけど、長いです)。
{netabare}


テレビ局のビジネススキームというのは基本的にシンプルで、
  原価○○円で制作・調達した番組を放送し、
  その際にスポンサー企業から△△円の広告料をとって、
  その差益で儲けるもの。
というのがその構造のベースになっております。

一千万円で制作した番組で二千万の広告収入があれば一千万のもうけ。
番組によっては
板を出したり有料配信したりといった二次利用もしていますが、
それは収益構造のメインストリームではなく、
あくまでもプラスアルファ、副次的なビジネスであります。

で、その『制作費=原価』というのは曜日や時間帯によって違い、
より多くの視聴が見込める(広告料がとれる)ゴ-ルデンやプライム枠と、
誰が見んねん、という深夜枠では雲泥の差があります。

といっても昨今の不況やネット広告の隆盛で広告収入が減少しており、
そのぶん、制作費も引き締めの一途。
番組の尺がバラバラなんですが60分枠として換算すると、
  ゴ-ルデン~プライム枠 →1000~3000万円。
  一般日中枠       → 500万以下が多数。
  深夜枠         → 300万未満。100万を切ることも。
みたいな感じですね(もちろん例外いろいろありますが)。

  サッカーのワ-ルド杯みたく放映権料がワリに合わないほど高額な場合、
  同じスタジオ・出演者で前フリ番組を延々とやるのは、
  なんとかト-タル原価を抑えようというナミダぐましい努力であります。

  金曜ゴ-ルデン劇場みたく他社の作品を流す場合の放映権料は、
    国内作品で1500~3000万(60分あたり 750~1500万)
    海外作品で2000~4000万(60分あたり1000~2000万)
  あたりがいまの相場かと(もちろん例外はいろいろありまする)。

ここまで例示した数字というのは、
ひと昔前と比べると二~三割安ぐらいの感じです。

もちろん、いまだにじゃぶじゃぶオカネ使ってる番組もありますが、
基本的に制作費というのは緊縮の一途かと。
だって、クライアントの広告出稿が右肩下がりなんだもの。

  そもそも、番組視聴率がダダさがり。
  ネットなどにとられて若者のテレビ離れなんかも進んでおり、
  ちょっとしたドラマで20%越えなんてイマはもうムカシ。
  番宣ばんばんうっても一ケタ中盤というケースが珍しくありません。

  視聴者が少ないということは、広告効果が低いということ。

  クライアントとしてはそこにじゃぶじゃぶオカネ使うより、
  Web広告みたく視聴者を選んでタ-ゲットに届ける、
  セグメント型の広告媒体に資本を回すのが自然な流れですよね。

  というか、すでに2019年、
  Web広告費の総額がテレビ広告費を上回っているんです。

セグメント広告が主流の現在、
テレビみたいなマス媒体が広告のメインに返り咲くって期待薄ですから、
ト-ゼンこれからも番組制作費はシブくなります。

  ちなみにテレビアニメの制作費というのは、
  きちんと手を入れて作ると一話(30分枠)で1500万ぐらいかかります。
  一時間枠に換算すると3000万円。

  これ、キー局が視聴率15%以上を狙って勝負をかける、
  ゴ-ルデン枠番組なみのお値段です。
  全日帯とか深夜枠で見かけることはまずありえません。

  巷ではアニメ-タの所得が低い理由として
   「テレビ局がしぶちん」
   「広告代理店が中抜き」
  みたいなことがしれっと言われてますが、
  なんでそんなウソ平気な顔して言っちゃうかなあ。

  テレビマンに言わせてみれば、テレビアニメというのは
    制作費がバカ高くてワリに会わない
  不経済なコンテンツなんです。
  視聴率との対比で考えたら、丸抱えなんてゼッタイできませぬ。


じゃあなんでこんなにテレビアニメがたくさん製作されているのかと言うと、
アニメはほとんどが『製作委員会』方式であり、
製作投資のリクープを、
  放映時の広告収入ではなく二次利用・副次収益に頼っている。
というビジネスモデルになっているからであります。

あるマンガがテレビアニメになると、当然ながら認知度が上がります。
すると、だいたいの場合『後から』ケーザイ効果が生まれます。
  出版社   →原作本やムック本が売れる。
  音楽会社  →OP・EDの楽曲が売れる。
  グッズ会社 →関連グッズが売れる。
  映像会社  →板(マニアさんの言う『円盤』)が売れる。
で、そういう『利益の共通する』方々が、
オカネを持ち寄ってアニメを作るのが『製作委員会』であります。
(実際はもっとフクザツなんですが、簡略化して書いてます)

これ、多くの場合、テレビ局にはぜんぜん『うまみ』がありません。
ただ「オレたちが放送してやったからそんなに売れたんだろ」
みたいに強引マイウェイな理屈で、
二次売上げの数%を『局印税』として徴収する場合がありますが、
積極的にアニメを放送する理由にはなりません。

ですから製作委員会は、その放送枠自体を買い取ります。
  このワクの広告代をゼンブ払うから、このアニメを流してください
というハナシですね。これなら局印税も発生しにくいですし。

  この放送枠買い取り代(通称:波代)って、
  深夜枠であっても全国世帯の七割以上をカバ-しようとすると、
  局やワクの深さ・タイミングにもよりますが、
  1ク-ルで五千万~一億円ぐらいかかっちゃいます。

  ですから、地上波はお茶をにごす程度、
  好きな人はネットで見てねえ、
  みたいな作品が増えてきているのもしゃあないところなんです。


で、本作『葬送のフリ-レン』に話を戻しますと、
日テレさんの狙いは『安価でそこそこ視聴率のとれる作品を確保』することであり、
製作側の旨みは『視聴者の幅が広がり二次収益が増える』ことです。


まずは日テレサイドのソロバン勘定から。

  初回は二時間枠ですから、制作費は6000万円ほど。
  製作委員会に入って二割ほど負担したとすると、
  この回の日テレ負担は1200万円ほどだったことになります。

  これは、60分枠に換算すると、600万円。
  ふつうに映画の放映権を買ってくるよりも、かなりおトクです。

  それ以降の各話も二割負担だったとすると、
  各話の負担金は300万円、60分枠換算はやっぱり600万円。
  これは、23時台としてはやや高めの数字で、
  このまんまほったらかしておくと、
  局のエラいさんは、あまりいい顔をしてくれません(視聴率にもよりますが)。

  ただし、アニメは二次使用でお金が戻ってくるシステムです。

  二次利用の収益(DVDなど)の一定割合は、
  出資額に比例して製作委員会で配当されることになります。
  また、この番組は『枠買い』ではないので、
  二次利用売り上げの数%を『局印税』として徴収できます。

  この、出資に対して戻ってくる比率を『リクープ率』と呼びますが、
  これが50%あれば、実質的な制作費負担は60分換算で300万円。
  これは、23時台の番組としては、なかなか優秀です。

  もしも100%返ってきたら、
  なんと制作費負担が実質『タダ』ということになっちゃいます。
  こうなるとシャチョ-賞も夢ではありません。

    出資から回収まで時間がかかるのが難点っちゃ難点ですが、
    いまの超低金利、そして日テレの資金調達力を考えると、
    そんなもん、モンダイのうちに入らないわけで。

  ただし、いまのアニメでリクープ率が100を超えるのは、
  1ク-ルで一本あるかないかぐらいです。
  いわゆる『覇権アニメ』でも、そうカンタンに100には届きません。

  ですが、その場合でも『局印税』があるからある程度は戻りますし、
  制作元のマッドハウスが日テレの連結子会社ですから、
  資本の内部循環ということで、最低限のいいわけは成り立ちます。 

    むかしからこういうソロバン勘定はあったのですが、
    とにかくテレビ局は『報道』『バラエティ』『ドラマ』班が強く、
    なかなか編成さんが枠を開けてくれませんでした。

    ただ、ネットやゲームなど余暇競合商品の台頭で、
    看板ドラマやバラエティの視聴率が軒並み一ケタに落ち込み、
    そういう垣根がどんどん低くなってきてるんですね。

    安く作れて視聴率が取れるんならアニメでもいいんじゃね?的な。
 
    この流れというのは『キメツ』や新海作品の連続ヒットなど、
    ライト層にもテレビアニメ需要がある、という具体的な判断材料が、
    いろいろ出そろってきたのが大きいかも知れませぬ。
    (『キメツ』、フジにとられちゃいましたしね)

  劇場版ではなくテレビアニメを
  ふだんから見る習慣のある視聴者が増えてくれれば、
  視聴期待対象者(タ-ゲット)の母数が大きくなりますから、
  いろいろなリスクがさらに低減できます。
  そうなると『低コストでそこそこ視聴率がとれる』勝利の方程式の完成です。

  だからこそ初回に金曜ロードショー枠で、
  まずは作品の視聴体験者の母数を稼ごうとしたんですよね。

  ちなみに本作の世帯視聴率は、
    初回(ゴ-ルデン枠)で 6.8%
    その後の通常(23時枠)で 4.4%(9話速報値)
  と、一般番組と遜色ないどころか『そこそこいい』数字です。
    そして、9話(実質6話)まできているのに、
    ワク違いの初回放送と比較して減衰率35%というのがスゴい。
    想定以上なんじゃないかしら。

  同じ23時からやっているテレ東さんの『SPY×FAMILY』は、
    2.6%。(5話速報値)
  これも決してダメな数字とは言えません。テレ東さんだし。
  ただ、日テレさんの戦略、
    金曜ロードショー枠を使って視聴体験者の母数を増やす
  みたいな仕掛けをしておりませんので、
  ただ23時にやってるだけなのがしんどいところです。

  というわけで、
  いまのところ(11月9日時点)では、目論見どおりの推移ですね。
  担当者は「してやったり」とニンマリし、
  ドラマ班やバラエティ班は苦虫かみつぶしていることでしょう。良き。


で、テレビ局から離れて制作サイドのメリットを考えた場合ですが、
こちらもかなり『おいしいスキーム』になっております。
局印税ぐらいヨロコんで払っちゃう。

  ひと昔前は、視聴率なんて極論『どっちでもよかった』んです。
  というのも、
  リクープの大半を板の売り上げに依存する体質であり、
  『一度放送したアニメを二話5~8000円で購入する』層というのは、
  かなり限られていましたからね。

    視聴率4%で板が2000枚しか売れないアニメよりも、
    視聴率1%で板が6000枚売れるアニメの方がダンゼンもうかる、
    というトホホなビジネススキームだったわけです。

    ナニコレ的な一部ヲタク向けアニメがいまでも多いのは、
    そういう背景があるからなんですよね。
    (だから枠買いしないとテレビ局が流してくんないわけで)

  ところが、いまはネット配信がリクープで重要な位置を占めてきました。
  二話でウン千円なんてとても払う気のない方でも、
  ちょっと面白そうじゃん、で気軽に手が出せるようになってきたんです。

  市場ケ-ザイのイロハとして、
  低価格帯商品というのは、認知度と売り上げが準比例いたしますから、
  こうなると、最初にパイを広げた方がダンゼン有利です。
  さらに、ムリしてヲタ受けを『狙わない』方が需要が見込めますから、
    ちっ、またこんなん作るのかよ
  なんて制作や役者さんがグチを言う機会も減ろうかというもの。

  さらに商品化(絵柄のライセンス供与ビジネス)も、
  これだけ作品の知名度があがると、
  限られたアニメ関連商品のグッズ業者だけでなく
  大手メーカーとのタイアップが充分すぎるほど期待できます。
  (あいつら『知名度』に笑っちゃうほど弱いですから)

  また、本作は絵柄・テイスト的に、海外番販にうってつけなんですよね。
  年齢制限はもちろんかかるんですが、
  ナルトやワンピースぐらいしか見ていない海外ライト層にも、
  きっちりささるものと思われます。
  担当者が相当なアホでない限り、かなりの海外収益が見込めるんじゃないかしら。


というわけで、本作に関してはいまのところ、
テレビ局と製作委員会はWinWinな感じになっております。

テレビ局の番組制作費緊縮が加速する昨今、
製作委員会がネギしょってやってくるアニメが注目されているのは確か。
テレ東の『スパファミ』みたく23時台、
ひょっとしたら22時台というプライム枠にさえ、
アニメが登場する可能性が『ない』とは言い切れない状況なんですよね。
{/netabare}


とまあ、かなり『いいことばっか』書きましたが、
こういうビジネススキームを継続的に成立させるためには、
  ライト層にもマニア層にもささる
アニメを供給し続けることが必須条件となってまいります。

テレビは数字が全ての世界ですから、
はっきり言って『視聴率次第』の下剋上。

23時台のワクを開けて視聴率1%台が続いたりしたら、
いかに制作費が安くても、
次の編成でワクそのものが『おとりつぶし』になっちゃったりするんですよね。

  ご参考までに『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』(フジ23:15~)は、
  平均して7%超えという驚異的な数字でした。
  局のエラいさんのアタマにはこれがしっかりインプットされており、
    さっさと二匹目のドジョ-をさがさんかい
  みたいな側面がなきにしもあらずかと(経営者はムリ言ってなんぼです)。

まあ、いきなりキメツがムリなのはわかってもらえても、
この時間帯のワクを維持するためには、
少なくともスパファミぐらいの数字(2.6%)は維持しなきゃいけない、
というのがリアルなところなんじゃないかしら、

それって、
昨今のアニメ事情をよくよくご存じの方にとっては、
けっこうキビしいハードルに思えるのではと拙は愚考いたします。

  マニアにもライト層にも安心しておススメできて、
  なおかつ減衰率抑えめでそこそこの視聴率がとれるアニメ

なんて、1ク-ルに数本あるかないかってハナシですしね。
アニメ慣れした視点だと良作はもっとあるんですか、
ライト層がハマりそう、という条件がけっこうキビしいんです。

本作『葬送のフリ-レン』と同じスキームでやって、
同等かそれ以上の結果が出せそうなのって、
今年度だと『リコリコ』か『推しの子』ぐらいしか思いつきません。
(あれ、独立局でやったのもったいなかったですよね)

  やっぱ『ヴィンサガ』とか重いしなあ……
  逆に『スキロ-』みたいのが『のだめ』的にウケるかも……
  あ、『無職転生』ならひょっとしていけるか。
  いやいや、そもそもキメツって、なんでバズったんだ?

  なんて考え始めると、とっちらかって収拾つかなくなってしまいます。

日本人は、決してアニメが『きらい』な民族ではありません。
映画の興行収入歴代ランキングで、
  ベスト20のうち14作品がアニメ(3DCG含む)
なんて国、ほかにないんじゃないかしら。
それなのに、
ライト層に安心しておススメできるテレビアニメが存外少ないんですよね。

彼らは『ふつうのドラマ』と同じ視点で見ますし、
マニア層みたく原作者や制作者に身内カンカクでゲタをはかせ、
曖昧さやいいかげんさを許してくれるといった寛容さはありません。

中国人が有り難がってマツタケ食べるとか騎士が土下座をするとか、
そういう基本的な考証ミスを
  『これは架空の国、ファンタジー世界だからいいんだよっ』
なんてリクツでは許してくれませんし、
モテ要素のない男の子のハ-レム展開なんか、たぶん理解不能です。

テイストはファンタジーでもSFでもラブコメでもなんでもいいんです。
ほんと、面白きゃなんでもいいんですが、
ちゃんとした考証と共感できる人物造形は必須条件。
  「いやなら見んな」
とか言われたら、はいはいそうですかと見るのをやめるだけのハナシです。

  拙自身、個人的には『だいすき』なんだけれど、
  だからといってライト層の方々にはおススメできないなあ、
  なんて作品が、ほんとたくさんあります。

  好きなものをスキというのは何も恥ずかしいことではないのですが、
  布教活動は控えめにするというのが、
  現実社会の荒波をのりこえていく一つのコツではないかと思ってもみたり。
  (あにこれは別よ、もちろん)


とはいえ、本作『葬送のフリ-レン』がライト層にもズバっとささり、
大きな成功を収めるだろうというのは、ほぼ既定路線。
二匹目、三匹目のどぜう狙いは、トーゼン『ある』と予想されます。

キ-局が出資してマスマーケットを狙う作品と、
これまでどおり狭い世界の中で、
ニッチなマ-ケットを狙う作品の二極化が進んでいくんじゃないかしら。

10年後ぐらいにアニメ史をふりかえったとき、
ひょっとしたら本作の放送が
エポックメイキングな出来事として語られているかも知れません。

  そんなことを妄想したりしながら
  次の放送をココロ待ちにしているワタクシなのでした。
  乱文駄文、そして長文、ほんとにほんとにごめんなさいね。



以下、オマケです(本作ほとんどカンケ-ありません)。
ほんと、単なるネタなので、
おヒマな方だけ開いてやってくださいまし。
{netabare}

本作のヒロイン『フリ-レン』の名前って、
拙はかってに英語で”Freelen”だと思い込み、
  自由な欧州水泳連盟ってなんだろ?
とか思ってたら、
ドイツ語で”Frieren(凍っている)”だったんですね。

いや、無知とはほんとおそろしいものであります。
というか、
ナマエの音だけでイミを判断するのって難しいですよね。

  ちなみに日本でよくある名前『雄大(ゆうだい)』は、
  英語圏の方々の耳には
  ”You die(おまえ、死ね)”としか聞こえないそうです。

  良く晴れた秋の日のセントラルパーク、
  やさしそうなお母さんが小さな男の子を追いかけながら、
   「おまえ死ね、おまえ死ね」
  と連呼している光景って、とってもシュールだと思いませんか?

  あと、日本名の『麻生(あそう)』さんは、
  残念ながら”asshole”に聞こえちゃうそうです。

  もしも麻生雄大さんがハイウエイでごついポリスに止められ、
  名前を聞かれて
   ” You die,asshole”
  なんて言っちゃうとタイヘンなことになりますので、
  全国の麻生雄大さん、渡米の際はくれぐれもお気をつけくださいまし。
  (気のつけよう、ないんですけどね)
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 29
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

面白くてはいけない作品を面白くしてしまい、余韻が無くなったかも。

 コミック1巻あるいは本作1話は素晴らしかったと思います。最近「すずめの戸締り」もありましたが、古い時代を思い出し、鎮魂するという話が増えてきたのは、次の日本を作っていこうという雰囲気がやっとでてきたのかな、と思います。

 ただ、アウラ編のバトル要素満載と、オシリスの天秤(とは違いますが)のようなもので、少し安易な形で魔力を隠す意味を魔族との戦いの要素にしてしまったことで期待外れとなりました。何より「葬送」の意味を魔族を倒した数と矮小化してしまったのは、非常に残念でした。

 1級魔法試験も「天下一武道会」が始まったか…というがっかり感はありました。

 ヒンメルおよびその仲間を思い出しながらの「葬送の旅路」はつづけていました。
 ゼーリエのところで人は駄目だと言いながら、花を出す魔法が嫌いと言いながらツンデレのゼーリエで、エルフの生き方の寂しさの様な部分を一旦総括していました。また、フェルンとゾルトラークで「人間の魔法」「人間の強さ」について表現していました。ただ、それを露骨に見せすぎだろう、という気はしました。

 全体としてどんどんエモくなっていきました。全体に「いい話」にこだわりすぎて、サラリとしたのが良かったのに、人との関係が強くなった、ならざるを得なかった感じが平凡な面白さに近づいていったなあという印象です。言い換えるとキャラと思い出話に寄りかかってしまった気がします。

 アニメで言えばコミックではつまらなかった、1級魔法のところをかなり面白く仕上げたのは素晴らしいと思う反面、この作品における期待の真逆になってしまいました。テーマを丁寧に説明してくれてしまいましたので、感じる喜びが無くなってしまいました。

 つまり、キャラ萌えとバトルの平凡な面白さになたということです。テーマも感情も見やす過ぎて引っ掛かりが無くなった感じがしました。この作品は面白くすると、かろうじて残っていた引っ掛かりも余韻も消えてしまう気がします。

 コミックスの原作の第1印象はアウラ編から「面白くない」でしたが、それでも読み進められたのは、フリーレンが旅路の果てに見るものは何かが気になるからです。その点は未だ気になっている反面、同じようなテーマを延々繰り返している感じもあるので、きっぱりとダラダラしないで終わって欲しいと思います。

 評価はこの作品は結末を見るまでわかりませんので、保留です。が、オール3もどうかと思いますので、オール4にしておきます。





19話 本作のつまらなさと深さの両立が上手く言語化できないので、再度レビュー。

{netabare} 断念したにしておきながら何度も書き直してすみません。ちょっとこの作品は正しく言語化したいので。文句いいながらも見てますので、やっぱり今見てるにしておきます。

 フリーレンの旅が、アイゼンとハイターの弟子2人と共にあるのは、つまりヒンメルとの旅をフリーレンの内面で思い出す…つまり4人の旅を再現しつつ、ヒンメルの代替はないからでしょう。ヒンメルの言動の意味を今思い出しながらかみしめる旅です。

 なぜヒンメルが銅像を残したのかと考え合わせると、物語全体の発想はものすごくいいと思っています。ヒンメルが一番先に逝ってしまったのはこの構造を作りたかったからです。
 その旅の中で、ヒンメルとすごした10年を特別にして行くことが葬送なのかなと読み取りました。だから、結果的にエンデの城についてもヒンメルの魂と合うことはできず、旅そのものが葬送なのかな?と。だから、ヒンメルの死後のカウントが作品の時間経過の基準となります。

 
 そしてほぼ不死に近いフリーレンの長命による非人間性は下手をすれば魔族に近いです。子供のようなフェルンとシュタルクがなぜ物語に必要だったかと言えば、人間は知識や想い出を前の世代から受け取り、後ろの世代に渡して行く営みがあるということだと思います。魔法が魔族のものから人間が解析して進化しているという点が象徴的で、人間は生死…つまり世代があるから進化する…それをフリーレンが理解するという話を描こうとしているととりました。

 で、興味としては、フリーレンとフェルンが魔法の能力を隠すことに長けている点、ここに何かアナロジーがあるのではないか?と。感情を持たない魔族と組み合わせると、現代社会か資本主義的なアナロジーも感じます。そこが何を描きたいのかな、と思っていました。2023年は戦後78年という意味もあるかな、と思ったりもしました。フリーレンが千年以上生きていて生殖をしないという点で日本人のことかなと。ほろびゆく種族と言う意味でも。
 魔族も一部の人間のアナロジーではあると思います。騙すために人語を解する理性も感情も良心もない存在。

 そこで始まったのが、アウラ編で魔力を隠す意味とかバトルとか、なんか世界観が矮小化してしまった気がしました。原作を読んでいるときにここでかなり醒めて、つまらなさを感じました。期待が高すぎた落差なのかもしれません…もちろん、期待よりもっと高い視座を読み取れていない可能性もあります。

 そして今度始まったのが、一級冒険者ですねえ。ランク化です。まあ、なろう系のレベルウインドウと違い、フリーレンの過去の資格が役に立たないことを考慮すると、ランク化は学歴とか資格とかそういう本質ではないランク付けのアナロジーとも取れますけど。ただ、バトルもそうだしかなりテンプレ感が強いので、ここであーあと思いました。

 こうして文章に書くと整理がついてきます。やっぱり悪い話じゃないし、浅い話とも思いません。とにかくアウラ編まではかなり感動してましたし、展開が楽しみでワクワクしてました。

 アウラ編から一級試験まで間が空きすぎたのと、展開や想い出の描き方がパターン化したこと。バトル要素が強くなったりして、急激につまらなくなったなあ、と感じました。
 ただ、魔族の1人1人が何かを表現したいような気はしてるんですよね。そこがアウラの魔力比べでよくわからなくなってしまいました。

 この後の話も2期3クール目ということになるのでしょう。設定とアナロジーから言って、浅くはないのはわかっています。まだまだ考察すべき部分もあるでしょう。魔法がなんのアナロジーかは読み取りたいところです。

 が、不思議なくらい面白く感じないんですよね…キャラが淡々としているから?何か視点がかわると面白くなるかも…というポテンシャルは感じます。私の読解力の無さなのかなあ…{/netabare}


21話 21話は面白い。それ故に唯一無二の作品ではなくなってしまった。

{netabare}  21話は面白いです。マンガでは退屈でしたがアニメの動きが入るとかなり良くなっています。つまり言い換えると、その面白さとはキャラ萌えとか戦闘シーンのカッコよさあるいはフリーレンの魔法の俺TUEEEでした。
 その面白さは本作に求めているものではなく、葬送=想い出を振り返ることで勇者の想いを理解するということとはちょっとかけ離れています。

 1級魔法士という設定が持つメタファーはもちろん感じますし、強さや力の使い方などの思想的な部分なども読み取れますし、おじいちゃん魔法士のセリフからしてもちろんキャラ萌えだけではないと思います。人間社会側の様々な人間の考え方の違いをしっかし考えて作っているところは興味深いです。

 また、1級試験はちょっとサブキャラが濃いですよね。濃すぎる感じです。その濃さがまた面白さになっているのでしょうが、その描き方に全部が持っていかれてしまった気がします。

 葬送の他に魔法というテーマ性が消えているわけではないし、そこの仕込みもあると思います。が、やっぱりこういう派手な面白さは他の作品でいいかな、と思います。

 つまり、21話の面白さに象徴されるところが、本作の唯一無二の作品になり損ねたという意味で私にとっては面白くなくなったということかな、と思います。{/netabare}


23話 マンガ版より分かりやすく面白い…うーん、再評価してもいいかなあ

{netabare} 22話のような話はいいですよね。この作品を見始めた理由に近いエピソードでしょう。
 一方で23話です。まあ、作画すごかったですね。特に最後の場面のフリーレンモドキは鳥肌が立つくらいにカッコ良かったです。

 どうなんでしょうね?この作品の評価ってやっぱり結末を見るまでは保留にすべきなんでしょうか。アウラ編で魔法の設定が安っぽくなったこと、バトルが長かったことなどで、脱落しかけましたし、途中のエピソードがちょっと冗長すぎたのはありますけど、この数話の出来は本当に素晴らしいと思います。マンガ版になかった迫力という点でアニメータは本当に良い仕事をしていらっしゃると思います。

 正直マンガ版だと1級試験編そのものがあまり面白くなかったですし、試験が入ることでジャンプメソッド的な引き延ばしに感じて作品の質が落ちたと感じていましたが、そうとも言い切れない面を上手く拾ってもいる気がします。その点でデンケンの使い方は秀逸かな、と思っています。

 うーん…評価は一旦ニュートラルにして、マンガではないアニメ版のフリーレンをもう1度再評価してもいいかな、と思わせるくらい21~23話は良かったですね。

 一旦、ニュートラルという意味のオール3に評価は戻しておきます。また、改めて。 {/netabare}



24話 フェルンの性格はなぜああなのか?なぜゾルトラークだけなのか?
 
{netabare} なるほど…フェルンの嫉妬の描写ですけど、家族というか自分のテリトリーの侵害に対して敏感なんでしょうね。これは両親を早くに失くしたことに関係があるのかな?ハイターの杖とかプレゼントへのこだわりというか執着もそうですよね。

 夜更ししてジュース飲むと怒られる理由です。ここの性格造形の作り方はなるほどなあ、という気がしました。育ての親のハイターの教育で「ちゃんとしてない」ことに対して許せないということでしょう。
 もちろん大食いなのも甘いモノ好きなのも、幼少期の苦労つまり食料不足が影響していると想像ができます。となると愛情への飢えもあるので、シュタルクとの恋愛は疑似恋愛の気もしますけど。

 夜更しジュースの件は、今回フェルンも贅沢していましたから、どちらかといえば自堕落だから起こったのではなく一人だけで楽しんだから頭に来たのかな?

 こういうことの裏を返せばフェルンはフリーレンを誰よりも理解している、ということでしょう。だからラストの「フリーレン様を…」になるんだと思います。フリーレンも嬉しそうでしたし。

 一方でフェルンの設定としてなぜゾルトラークと一般的な防御魔法なのか?ですね。今回の「フリーレン様を…」でふと思ったんですけど、フリーレンとゼーリエの設定から言って、魔族とかエルフに対抗できる魔法を人間が持つなら、魔法のバリエーション、つまり種類の多さじゃなくて、一つの魔法を極限まで極めるという方向性しかない、ということかもしれません。

 そうなると初めに出てきたゾルトラークを80年間改良を続けてきた、人間の魔法という意味と重なってきます。これは人間の命の短さで、でも組織的に習得できるものとエルフの長寿で孤独な生き方の違いのアナロジーにもなっているのでしょう。

 ゾルトラークの説明があったエピソードからそこは意図していたのかな?中国拳法のように「一意専心」的なことと、師匠の魔力を隠すという意味もちょっと中国拳法的ですよね。練習も功夫も人に見せるなというのがあります。

 まだ、野心があるゼーリエには魔王は倒せなくて、フリーレンなら倒せるということと、平和の時代の魔法使いという矛盾の説明が何となくわかった感じですね。なんとなくですけど。

 つまり1級試験編の2次試験はフェルンの描写の為の回ということかあ…連載時にバトルで話数を引き延ばしていたわけじゃない…のかもしれませんがどうなんでしょう? {/netabare}

25話 バトルが長すぎてテンポが…テーマ的には同じことを繰り返してますし。

{netabare} 話が進まないですね。やっぱり面白くない…という気もしてきました。21~24話はアニメの出来は良かったと思うのですが、23話のフリーレンの複製登場からが余りに長いです。

 花畑と人間が魔法を得て強くなってゆくという話は、かなり前の回で一回なぞった話ですからね。その重複感はやはり1級試験編は強いかもしれません。アニメの出来はもちろん作画は目立つところですが、テンポというかスピード感もあります。原作が冗長だったところを更に引き延ばしている感じがすごかったです。

 やっぱりアウラ編の途中からバトルが長くて、妙にテンポが悪くなるのとセリフで全部説明するのでどうかな、と思っていた悪いところがこの数話極端に出てますね。アニメになって余計感じました。 {/netabare}


26話 やっと1級試験も2次試験が終わりました。

 魔法とイメージがこの数話にはテーマとして出てきてますね。フリーレンを殺せるというイメージ。そして布を切るというイメージ。それとエルフと人間の魔法に対するスタンスの話もありました。で、もちろんフェルンがゾルトラークを極めるということでしょうね。その辺が本作はテーマとしてありそうですね。そこをはっきりさせたのが1級魔法試験かな、という感じでした。このテーマ性は悪くないと思います。ただ、試験編は長いなあ…やっとここまで来たかあ…

 なぜか模倣フェルンが出てこなかったのはフェルンがそこまで上手く魔法を隠せているということ?一瞬メトーデを狙っていたけど攻撃を受けきったように見えましたけど…拘束魔法が上手くいく前に攻撃は受けたみたいですよね。それをよけ切っていた?メトーデが強すぎるってこと?それともたまたまなんでしょうか。

 作画はやっぱりバトルシーンは力が入ってますけど、私は惹かれないですね。むしろ作戦会議の時のフェルンの表情の変化が良かったですね。









前回のレビューです。

正直に言うと原作アウラ編の途中からつまらなくてしょうがなかった。

{netabare}  2クールらしいし人気作になったので一人くらいいいでしょう、遠慮なく言えるので今言っておきます。
 
 正直に言うと原作はアウラ編の途中から凡庸でつまらない作品になったなあと思いました。つまらないとは言いずらい…つまらないと言ったら負けかなとは思い、言葉を濁しましたが。

 作品として評価したのは冒頭だけです。以降はなんだかなあと思って読んでました。で、アニメが人気なので見てみればちょっと見方が変わるのかなあと期待したので、チェックはしてみました。

 要するに原作は人気作故に「葬送」の意味を途中で変えてしまったのではないか?と思います。そう、バトル控えめで過去の戦いと死んだ仲間の意味を振り返りながら旅をするだけだから面白かったんです。それが「葬送」かなと。

 アウラ編以降、ジャンプ系?という感じでバトル要素が色濃く入って来て、この話以降も変な言い方ですけど、どんどん凡庸になって行く気がしました。

 ちゃんと人気作になったとのことで、アンチの批評が少しはあっていいでしょう。私はこの作品、冒頭ではポテンシャルが非常に高い素晴らしい作品だと思っていました。人気故に名作になる道をすて引き延ばしによる凡作化を進みつつある作品だと思います。その落差にガッカリしたので、断念したにしていました。で、改めてアニメを見てもやっぱりがっかりかな、と。原作よりは演出面等でがんばってますけどね。ただ、結末次第では盛り返せる部分もあると思います。{/netabare}
 


第5話 原作マンガが良すぎるのでアニメは休みます。

{netabare} 別にアニメがつまらないわけではないですが、雰囲気としては原作コミックスが好みということです。
 ただ、やはり「推しの子」と同じです。1巻2巻あたりがピークな気がしたというのも同じくアニメを追わない理由です。
 原作も11巻既読しましたので後は完結したらでいいかな、と思っています。理由はネタバレになるので言いません。ただ、週刊連載の人気作の悪いところが出始めています。

「葬送」の意味は魔族を一番葬ったからということですが、それはダブルミーニングというかむしろ後付けでしょう。エンデの魔王城とは、「モモ」のミヒャエル・エンデからのネーミングだとすると、時間の価値の話になるはずか、当初はそれを想定していたと思います。

 目指す目的が死後の魂と話をするということですから、フリーレンの中にいる想い出と向き合う話、死と時間を理解する話になると思いますので「葬送」の意味が「人を見送る意味」じゃないと作品の価値がありません、と私は思います。

 ということで、原作が良すぎるのでアニメを見る意味がないと感じましたので、やめておきます。{/netabare}
 

視聴前 私は冒頭が好きです。「間」と「静けさ」がキモになる作品。

{netabare}原作途中まで既読。多分全部読むでしょう。

 この作品は面白いですがキモはテンポです。間延びがあると間抜けになります。11巻ですか。ちょっと2クールとか2期とか考えると色気がでてしまう巻数です。人気作だけに下手をすると変な尺稼ぎで時間を伸ばす可能性がありますので、それだけが心配です。
 本作は淡々とテンポ良く静けさを感じるくらいに表現されるのが面白い作品です。そこが上手くできているかどうかがポイントになります。第1話に力が入りすぎているのがちょっと心配です。「チェーンソーマン」になりませんように…。

 それと、どこまでになるかわかりませんが「推しの子」と一緒です。あの作品よりも緩やかですけど、冒頭とそれ以降楽しみ方が変わる作品です。といってもテーマは同じなんですけど…単純に面白いのは後からですが、私は冒頭が好きな作品です。
「さよならの朝に約束の花を…」をこの時期にレビューしたのは、この作品の下準備と言えばわかりやすいかもしれません。

 過大評価、期待過多はやめた方がいいです。「感じる」作品でエンタメとしてはそれほどです。「タイパ」重視の人にはまったく向かない作品でしょう。制作者側もそこは理解していると思いますが…{/netabare}


第1話 素晴らしいアニメだけど、面白くはない。過大評価はしない方がいい。アニメはマンガに比べて格段に情報量が多いのがどういう影響になるか。

 初回…というか2日前、金曜ロードショーの放送の時に、戦後78年のアナロジー云々と書きましたが、やっぱり再視聴してみて、この作品は頭を使わない方が良さそうですのでレビューを書き換えました。
 考察するよりも、生きるということと時間経過の意味を感じる方が良さそうです。
 1点だけ。魔法とはなにか?魔力感知とは?魔族は?そこのアナロジーは嫌でも考えてしまいます。

 そして、やっぱり面白くはないです。エンタメとして評価するなら退屈です。それでも「いい作品」だと言えます。3回目ですけど全然OKです。
 ストーリーもテーマもキャラも抜き出してしまえばありきたりです。過大評価、期待過多、そして何よりも他人の意見。見方は人それぞれですから、こういったものは排除した方がいいと思います。向くか向かないか。まず自分でそれを判断しないと苦行になる可能性があります。
 特に情報として作品を観賞する「タイパ」重視の見方をする人は早々に退散した方がいいと思います。

 アニメ版、ちょっとフリーレンの顔が丸くて笑ってしまいますが、時間の経過の感覚はゆったりしていてけど、場面のテンポは速くて上手く原作を表現しています。
 音楽や声優さんの声質、演技。効果音、色、何より動きなどアニメならではの情報量の増加しているのが下手をすればノイズになります。(1例を挙げると30分単位の2話。岩を魔法で打ち抜く修行をしているところのシーンが顕著です)
 また、制作者の解釈が分かりやす過ぎて、原作より文学性は落ちている気がします。

 ただ、この作品は視聴中は頭を使わず受動的に見て、後から味わった方が良い気もしますので、そこはアニメのアドバンテージでしょう。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 32

70.4 7 勇者で魔王なアニメランキング7位
新妹魔王の契約者(TVアニメ動画)

2015年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (944)
6692人が棚に入れました
「お前、妹が欲しいって言ってたよな」高校生の東城刃更に再婚宣言した父は、義理の妹になる女の子二人を連れて同居させた。そして自分はあっという間に海外出張へ行ってしまう。澪と万理亜、二人の少女は父が家を離れるや態度を一変させ、刃更を圧倒しようとする。二人の正体は、新米な魔王とサキュバスだった! だが刃更と主従契約を結ぼうとして誤って逆契約、刃更がマスターの立場になってしまい!?——最強契約者のディザイア・アクション。

声優・キャラクター
中村悠一、朝井彩加、ブリドカットセーラ恵美、福原香織、浅川悠、藤原啓治、杉田智和、野水伊織、井上剛、平川大輔、吉田聖子、津田健次郎
ネタバレ

01oinaris さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

本作の「正しい」楽しみ方とは…?

原作・上栖綴人のラノベ。作者の前作は『はぐれ勇者の鬼畜美学』
本作を皮切りに、ラノベ同梱OVA、第二期(BURST)、さらに新作OVA(DEPURTURES)も発売されている。
ハーレムバトル微エロ系のアニメとしては、恐らくハイスクールDxDに次ぐ成功作だろう。
あにこれの評価点数はそれほど高くないが、それは女性視聴者は確実に忌避する作品だからだろう…。

個人的にはなかなかの良作。
バトル要素はそれなりに良いし、ストーリーもシリアス展開と(ロリエロサキュバスのおかげで発生する)微コメディ展開をうまく織り交ぜ、
テンプレ通りの王道展開とはいえ、仕上がりは上々。
さらにヒロイン娘も可愛い!作者の前作「はぐれ勇者の鬼畜美学」と比較して、格段にヒロインの可愛さが向上しており、
その点だけでも(自称えっちぃアニメ研究家の)小生は大満足。
ヒロインキャラの紹介は以下のとおり。
{netabare}
成瀬澪(CV-日笠陽子)
先代魔王の娘で、主人公の義妹。超巨乳で胸が性感帯。魔王から受け継いだ絶大な魔力を持つが、まだ覚醒していない模様。「100回殺すわよ!」が決めゼリフのツンデレだが、時折発生する催淫時、上気した頬で「…お兄ちゃん…♡」とデレる姿は愛らしい。

成瀬万理亜(CV-福原香織)
澪に仕える魔族で正体は淫魔(ロリエロ)サキュバス。主人公の義妹でロリっ娘。淫魔だけあってえっちぃこと大好き。澪と主人公の主従契約を締結させた張本人。主人公と澪のえっちぃシーンをビデオに録りだめして楽しんでいる模様。本作のギャグ要素担当でキーパーソン。

野中柚希(CV-ブリドカットセーラ恵美)
主人公の幼馴染で勇者の一族。性感帯はお尻。冷静な口調だが、興奮すると関西弁に。澪にヤキモチを焼き、主人公に「澪と同じことをして♡」と迫る。戦闘力も高く、個人的には一番可愛い娘。

ブリドカットセーラ恵美の少し訛っている関西弁が個人的には可愛くてツボ。
久遠寺右京(らんま1/2; CV-鶴ひろみ)の関西弁に近い。
このイントネーション、少し京都寄りの「はんなりした」関西弁に聞こえるなぁ。
{/netabare}

そして、本作の代名詞とも言える、ハーレム&えっちぃ描写…
いや〜、ごっつーえっちぃ作品でしたわ(笑)。
えっちぃ描写という観点では、ハイスクDDよりエロい。
もう設定から展開から、ザ・エロアニメ。
各話必ず1度はお色気描写を入れることを義務付けられているのか…?
もはやえっちぃシーンのためにストーリーが作られている、と言っても過言ではない。
{netabare}ロリエロサキュバスの悪知恵により、魔王の娘と主従関係を締結。
下僕と化した魔王の娘、さらには勇者の幼馴染娘とイチャイチャして、色んなところを弄って、気持ちよくさせれば(=絶頂を感じさせれば)絆が強くなり、下僕の力も強くなる…そしてロリエロサキュバスはそんなシーンを嬉しそうに録画!{/netabare}

「そんなわけあるか〜い!」
「そんな馬鹿な〜!(笑)」
「ま、まじでか!?」

という心の声が何度も外に漏れましたよ…

本作がバトルアニメではなくてエロアニメと称されてしまう理由…
それは、ヒロインの澪が{netabare}えっちぃ亊を主人公・刃更にされて気持ちよくなって{/netabare}強くなっていく…はずなのに、
大して強くなっているようには見えない。
バトルアニメの黄金展開は、『苦戦・敗北→修行などの強化ポイント→リベンジで成果を見せて勝利』という流れが大原則。
その流れになって、初めて修行の意味が生まれる。
なのに本作、修行({netabare}という名のえっちぃ愛撫{/netabare})しても、大して強くなっている印象を受けない。そういったバトル展開ストーリーになっていない。
故に、ただえっちぃ行動とえっちぃ画像を堪能するだけになってます。
(ただし、{netabare} この愛撫による強化イベントは最終2−3話の伏線となっています。が、そんなことに気づいたのは2週目からでした。{/netabare})

…えぇ、もうそれで良いんです。この作品は。
えっちぃシーンを堪能するための最低限のストーリーさえあれば!
本作の正しい楽しみ方…それは、バトルやストーリー展開を重視して視聴しないこと。
それらの要素が陳腐に見えてしまい(いや、実際大したことないんだけど…)、
結果としてえっちぃシーンが完全に浮いて見えてしまいます。
そうなると完全に駄作です。

むしろ、えっちぃシーンを見るために視聴してください!すると…
「あれ、意外とストーリーもあるやん?」
「えっちぃシーンもよかったけど、それだけじゃないかも…?」
といった感じで楽しむことができます。
つまり、最初からストーリーに対する期待値を下げておけば、そこそこストーリーも楽しめるえっちぃアニメに大変身!

ちょうど「ToLOVEる・もっとToLOVEる」から続けて「ToLOVEる ダークネス」を視聴した感覚に似ていますね。
ただえっちぃシーンを堪能するためのアニメ…のつもりで視聴したら、「あれ、こいつ、ストーリーもあるんじゃね?」みたいな。

…あ、でも本作視聴時は一人暮らしで誰にも邪魔されない環境か、イヤホン着用をお勧めします。
イヤホン着用時は、家族の足音が把握できる音量で♡
迫る足音に気付かず、ニヤけている視聴現場を母・嫁・姉妹・娘に見られるとOUTです(笑)

にしても刃更くん、{netabare}あれだけいろいろ絶倫王者の如く娘たちを絶頂に導いているのに、
君は一切煩悩の片鱗も見せない。ただ弄って気持ちよくさせているだけ。
可愛い義妹と下僕を気持ちよくさせるだけで満足したのか…もはや全ての煩悩を捨て去った僧侶のよう…
奉仕するだけ奉仕して何も見返りが返ってこない…{/netabare}本当の奴隷契約はあなたですよ♡

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12
ネタバレ

Baal さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

内側に宿る力を契約により増幅させる。全ては家族を守るために・・・

上栖綴人によるライトノベルを原作とする作品です。

全12話、原作未読。


父親と二人暮らしをしていた東城刃更は父親の東城迅が再婚する

と言って妹が出来ることになる。その妹は成瀬澪と万里亜であった。

そして家族として新居に引っ越した直後に父親も海外に行くことに

なり妹と三人で暮らすことになったが・・・


このクールのラノベ四天王と呼ばれた作品の1つです。

人でない魔族や人を守る勇者が存在する世界で魔族たちの事情、

そしてその動きに対して策を立てる勇者側がそれぞれの思惑で様々な

駆け引きやバトルを繰り広げるファンタジーです。

物語としてはあんまり比較をしたくはありませんがラノベ四天王の中で

一番面白かったと思います。

バトルの質もその中でそれぞれの立場における駆け引きも割と良かった

ように思います。


{netabare}
ただ非常に残念だったのがエロの度合いと比率がどうとも言えない感じ

だったことです。原作がどうなのかは知りませんが別にチラッと見えたり、

見えそうで見えないとかテンプレなもの程度なら別に問題があるとは

思いません。それにちょっとエロい要素はこういったファンタジーもの

には程度は別にして少なからずあると思います。(ラノベにせよ漫画にせよ)

ていうかそういう描写がないものはテーマがよほどハードなものか

もしくは低年齢層向け(つまりは子供向け)だと思います。

(他にもあるかもしれませんが自分にはこれくらいしか思いつきません)


しかしこの作品においてはそれが行き過ぎているように思います。

規制のあるなしは関係ありません。私はただこういったファンタジー作品

にはそこまでのものは必要ないと思うだけです。

そういった描写レベルを要するテーマの作品においてはどんどん規制を

かけてきっちりとやっておけばいいと思います。

どこぞの誰かの妄想(そう言えば三期が始まるなぁ)の中でとかなら

まだしも・・・と思います。

ラッキースケベが様々な作品で色々とある中、これはそれとは一線を

挟んで違う領域にあるものだと思います。


堅いのもエロいのも関係なくファンタジーが最も好きな私が

ただ一つ感じたことです。もう1つ付け加えるとするなら俺はそんな事

ぐらいで簡単に手のひらを返すようなことはしませんし俺はそんなのも

全然好きです。二期をするということなので多分描写のレベルは変わら

ないと思います。(おそらく原作がこういうのだろうと思うからです)

ですがアニメという短い限られた時間の中でどういった配分でやってく

れるのかとちょっとは物語を前に押し出してくれるかなと思います。
{/netabare}
(とあることについて色々と書いたので閉じました)


↑の閉じた部分は抜きにして、何度も言っているようですが物語展開は

面白かったです。正直二期がどんな風に展開されて行くのか最終話の最後の

フラグは一体・・・とか気になることはまだたくさんあるくらいで

楽しみなくらいです。

そんなこんなで毎週楽しみにしていた作品の1つでした。

付け加えみたいになりましたがOPとEDも好きです。(ただしOPは映像を除いて・・・)

◆個人的点数評価 80.493点

投稿 : 2024/11/02
♥ : 40

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

勇者と魔王とサキュバスの三つ巴・・・心ゆくまで堪能できますよ^^

この作品の原作は未読ですが、TVのCMなどでPVを何度か見た事があったので、作品の雰囲気程度は知っていました。
私の大好きな熱血主人公(恐らくテンプレ最強系)にナイスバディの美少女姉妹の設定作品・・・
寝る時間を30分削ってでも・・・と視聴を決めた作品でした(//∇//)

この作品の主人公は、高校1年生の東城 刃更(とうじょう ばさら)
彼は幼い頃、妹が欲しかったと父親に漏らしていたとの事ですが・・・
ある日突然2人の可愛らしい美少女が妹として東城家にやってくるのです。
それと入れ違えるかのように父親が出張で家を空けることとなり・・・これまで父親と2人暮らしだった家が主人公と美少女姉妹の3人で暮らすことになるのです^^

序盤からいきなり羨ましい設定なのですが、姉妹の一人は先代魔王の娘・・・もう一人は魔王の娘の護衛役だったのです。
先代魔王の魔力は極めて強大・・・そしてその血を受け継いでいる娘も相当の力を受け継いでいることが、魔王の力を欲する者から格好の的にされる理由になっていました。
こうして妹を一生懸命守ろうとするお兄ちゃんの物語が動いていきます・・・

こうして作品の視聴を始めた訳ですが・・・
2話目のオープニングから早速虜になってしまいました(//∇//)
それぞれのヒロインたちの怪しくも凛と輝く瞳・・・表情含めて言うこと無し!
やっぱこの手の作品はキャラが丁寧に描かれているから見応えもタップリです^^

一方、先代魔王の娘・・・成瀬 澪(なるせ みお)を狙う輩はあちこちに存在するようです。
それはただ単に先代魔王の力が目当て・・・というだけではなく、色々な伏線が散りばめられていますが、1期ではその全容は解明されません。

それより、この作品がこれまでの作品と一線を画しているのは「主従契約魔法」だったと思います^^;
サキュバスである成瀬 万理亜(なるせ まりあ)の使用する魔法なのですが・・・
効能と副作用(?)にはドキドキでした(//∇//)
でも、「兄として妹を守る」という幹が出来上がっているので、この魔法自体はあくまでも物語の枝葉だと思うのですが、これが今後どのように発展していくかは見ものだと思います。

この作品もどのキャラを推して見るかで印象が変わると思います。
刃更と同郷の野中 柚希(のなか ゆき)も悪くはないのですが、私の推しは境遇まで含めサキュバスの万理亜ちゃんが一歩リード・・・というところでしょうか^^;
彼女の献身さ、愛情の表現など時として計算しつくされた感もあるのですが、それはサキュバスという彼女自身の本性というだけではなく、彼女が重い十字架を背負わされていたのも理由の一端でした^^;
彼女の心からの笑顔は見ることができるのか・・・この辺りは是非本編をご覧下さい^^

オープニングテーマは、sweet ARMSさんの「Blade of Hope」
エンディングテーマは、佐土原かおりさんの「Still Sis」
これは2曲とも覚えることができました^^

1期12話の作品でしたが物語は完結していません。
でも早々に2期「新妹魔王の契約者 BURST」の発表があったのは嬉しかったですね^^
今年の秋アニメで放送が予定されているようですので、楽しみに待っています♪

投稿 : 2024/11/02
♥ : 26

84.0 8 勇者で魔王なアニメランキング8位
慎重勇者 ~この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる~(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (876)
3545人が棚に入れました
超ハードモードな世界の救済を担当することになった女神リスタ。チート級ステータスを持つ勇者・聖哉の召喚に成功したが、彼はありえないほど慎重で......?「鎧を三つ貰おう。着る用。スぺア。そしてスペアが無くなった時のスペアだ」異常なまでのストック確保だけに留まらず、レベルMAX になるまで自室に篭もり筋トレをし、スライム相手にも全力で挑むほど用心深かった!そんな勇者と彼に振り回されまくる女神の異世界救済劇、はじまる!

声優・キャラクター
梅原裕一郎、豊崎愛生
ネタバレ

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

異界の診断基準

*極微修正*


まるでホストクラブの源氏名のような名前の主人公だが、名は体を表す(?)ようにルックスも態度も俺様ホストのようで、女神たちをたぶらかして最強ぶりを見せつける。
主演声優のせいか、主人公がコメディ化した「ゴブリンスレイヤー」に見えるのは気のせいだろう。


「俺TUEE」と称されるアニメは数多いが、TVアニメには、その歴史の最初期に、どんなピンチでも一切の説明抜きで表情も変えずに高笑いして粉砕する『黄金バット』という「強い!絶対に強い!!」先達が存在する。(いや、表情の変えようはないけれども)

後出しジャンケンのような追加設定の小出しや、作者が設定しておいたセキュリティホールを突かせて「主人公最強」を演出する、スケールの小さい「TUEE」たちに今更どんな感心のしようも無い。

無表情ぶりは先達を見習ったかのような主人公の「最強」は、「後出しジャンケン」の説明それ自体ではなく、「後出し」ではなく最初から準備していた「先読み」なのだという曲がりくねった理屈付けが主眼であり、要するに、どう「屁理屈」を捻り出すのかという無理やり感が笑いを生む面白さの源泉だ。

おそらく自分は「慎重」なのではなく「普通」なのだと思っているに違いない主人公が、案外と視聴者に違和感を持たせないのは、現代人の視聴者には、保険やリスク管理の仕組みが日常的なものであるからだろう。

保険料は基本的に、事故の起きる確率と発生する損害額を掛け合わせて算出されるが、確率が低くとも損害額が膨大であれば、保険料は高額になる。

あるいはリスク管理で「低リスク高頻度」と呼ばれる範疇。
ある作業で致命的な事態が発生する確率が1%であっても、毎日その作業を行うのであれば、1年に3回は致命的な事態が発生する。

「世界」と「生命」を賭けて「頻繁に」戦闘を繰り返すのであれば、手間暇を掛けてありそうもない事態に備えるのは、保険料を払うのと同じことだ。
主人公の度を越した「慎重」が、ほんの「ちょっとだけ」度を越しているに過ぎない程度に見える距離感は、現代人の普通の感覚に支えられている。


「異世界」では「病気」と言われてしまう主人公だが、精神科医が「異常」であるとの診断を下すためには、意外に社会通念や常識が大きく考慮されるものだそうだ。

もしも「世界中の人間が俺を見張っていて、悪口を電波で広めている」と訴えれば、30年前なら間違いなく妄想と診断されただろうが、誰でもスマホでツイッターする現代では、必ずしも病理学的な妄想とは診断できないかもしれない、らしい。

現代日本人の素人目には強迫神経症を発症しているほど「異常」とは見えない主人公の「慎重」ぶりが、「異世界」では「被害妄想」の「病気」と云われてしまうのは、つまるところ現実と「異世界」の社会通念=常識の違いを現しているという事になるだろう。

「異世界転生もの」では、「現実」と「異世界」の常識の違いは、現代人には「常識」であることが「転生先」の異世界では「特別」に凄い=有利に働くように描かれることが殆どだが、凄い「病気」と表現するところに批評性が感じられる。

必ずしも意図して込められた批評性ではないかもしれないが、「(現代)日本人なら説明抜きで異世界と転生の設定を納得する」という、ネタを割るような第1話の冒頭の女神のセリフからして「異世界転生もの」への批評的視線が織り込まれている。

「転生先で女神から聖なる天命を授けられ、剣と魔法の異世界で魔王を斃すべく戦いに挑む」

ゲームファンなら感涙にむせびそうな展開は、現代の日常語に翻訳すれば、

「未知の超常力で不可解な場所へ拉致され、物理法則さえ不確かな異次元で命がけの戦闘を強制される」
になるわけで、未知の不審人物=自称女神の言葉を鵜呑みにして、戦いに赴けるものかどうか。
ステータスに魔法が表示されているなら「異世界」の物理法則は「現実」とは異なることを意味する。まず石を落として万有引力が存在することを確かめてからでなくては、うっかり歩き始めることすらできないだろう。
賭けられているのは「世界」の命運以前に、自分の生命なのだから。

あまたの「異世界もの」の「勇者」が、女神の言葉のままにいきなり「冒険」に飛び込んでいけるのは、主人公を「病気」と診断する異世界の「診断基準」=常識をまるで疑わないからだが、「信憑」できるのは、女神のセリフのごとく「異世界」「クエスト」「魔法」「ステータス」「ギルド」などなどの「お約束」に無批判であるからだ。

「俺TUEE」系の異世界アニメの視聴では、とかく「感情移入」が特権化され、ヒーローに一体化して視聴できるかが問題視される。
一体化すれば全世界を手中にする全能感はあるものの、逆に言えば一体化に失敗すれば何も得るものが無いという事だから、それも当然かもしれない。
ヒーローに一体化するとは、視聴者が「お約束」と一体化する事でもある。

だが、本作の、現代日本人の普通の感覚を維持した主人公に「感情移入」して「世界」を眺めるとき、主人公=普通人の視線の前では、この「世界」は「創りもの」の「お約束」に乗っかった不確かなものであり、あまたの「俺TUEE」ヒーローの「TUEE」は、恣意的な「お約束」の上で「後出し」や「意図的なセキュリティホール」に演出されているだけに過ぎないことが、嫌でも意識化されてしまう。

主人公に一体化する「俺TUEE」アニメの視聴マナーで視聴することで、嫌でも「俺TUEE」の空想性が暴露されてしまうという本作の批評性が、「屁理屈」のこね合いに不思議な説得力と笑いを生み出すのだろう。



「診断基準」の差を強調する、(現代人には)当たり前の用心を「ありえない」と連呼する「異世界」人の描写は、後半へ進むに従い、連呼するシーンが増え、その分、わざとらしさも増えて屁理屈のひねりが無くなり、笑いのボルテージが下がるのが残念。

終盤では、{netabare}主人公や女神の前世などの設定が明らかにされ、なにやら、「あり得ない」の連呼は「現代」と「異世界」の差異を表現する仕掛けではなく、単純に「異世界」では「あり得ない」異常な能力だと示しているに過ぎないかのような印象に変わってしまう。


作画も展開も粗雑さを感じさせる物語を視聴し続けられたのは、「空気を読まない」主人公に、ある種の爽快感があったからだ。

往々にしてラノベの主人公は、異世界であろうが、学校であろうが、周囲の人間の顔色をうかがう「空気を読む」描写が過剰で、辟易させられることが少なくない。
俺TUEEの活劇の最中でさえ、見得を切りながら横目で顔色を窺って、「称賛」や「承認」を得られているかどうか、こっそり確認している姑息さが透けて見えて、うんざりすることも珍しくない。

「空気を読まない」爽快は、しかし終幕での数々の「設定」の暴露で、結局は主人公に「承認」をかき集めたい欲望には逆らえなかったのだな、と落胆を感じさせた。

前世「設定」の暴露は、主人公の「慎重」は異世界の「あり得ない」能力か、それとも「現代」の「ありふれた」常識か、という「診断基準」を巡る緊張感を無化して、「あり得ない」能力に一元化する。
現代目線では「ありふれた」用心ではないかという批評的な視線を放棄し、「あり得ない特殊能力だ」と特別視されて絶賛されるとは、まさしく恣意的な「俺TUEE」そのものだ。

「現代人」と「異世界の勇者」の差異の交点としての主人公に感じられていた「厚み」は、「暴露」によって、主人公が「異世界の勇者」へと一元化されて平面化することで、タイトル通り俺TUEEに回収され、消失した。

結局、類のない勇者という「承認」と「称賛」と引き換えに、「差異」が生み出していた主人公の「厚み」は消失して、「異世界もの」の物語群にありふれた「俺TUEE」勇者が一人追加されたが、凡庸な勇者の列の末尾に主人公を付け加えることは、差異の批評性の消失と引き換えにできるほどの価値はあったのだろうか。

それでも、最終話の後半では主人公は一切画面には登場せず、ドヤ顔で「称賛」を受け取る様を描写せずに主人公不在のまま幕を閉じたところは、かろうじて多少の批評性は残っていたという事かもしれない。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8
ネタバレ

wkr さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

「きっと、今日この時のために、私は女神になったんだと思います」

あらすじ:
超ハードモードな世界の救済を担当することになった新米女神のリスタ。チート級ステータスを持つ勇者・竜宮院聖哉の召喚に成功したが、彼はありえないほど慎重で?
(http://shincho-yusha.jp/より引用)


これは良いタイトル詐欺!
近頃飽和する駄作なろう作品の要素を前面に押し出した良くも悪くもインパクトのあるタイトル。そんな俺TUEEE要素も展開次第ではどうにでもなることを思い知りました。内容はこのすば的なギャグかつバトル物。{netabare}だけかと思いきや、散々と見せられる聖哉の慎重さは失敗からの後悔と深き愛ゆえの行動、この物語は実は聖哉の因果を結ぶ愛妻物語だったのでした。このレビュータイトルは最終話のリスタルテの台詞です。思わず泣いてしまいました。{/netabare}ですが、個人的には惜しいところも少し。一つ目はバトルが毎回後出しジャンケンみたいになってることです。タイトル通りなのは良いですが、バトル物としてはなんでもありにも思えるので好きとは言えない展開でした。二つ目は作画が良くないこと。作品自体の評価にも現れてはいますが、動きは良く作画の崩れもギャグ的演出として活きてはいましたが、真面目なシーンでも崩れていたりシンプルに絵のクオリティがしょぼいので敵キャラにあまり迫力が無かったり、後半はかなり作画の悪さが気になります。
全体的な評価としてはギャグも面白く終盤の展開や伏線回収も見事。締め方も綺麗で予感の残るラストも良かったです。素晴らしい作品でした。



1話
{netabare}女神リスタルテは難度Sの世界を救うことになった。勇者としてチート級ステータスの龍宮院聖哉を召喚することに。しかし、聖哉はありえないくらい慎重なやつだった。

豊崎さんこんな演技も出来るんですねw演技の幅広くて凄いです。明るくて情緒豊かなリタルテと慎重すぎて冷たい聖哉のキャラが自然とツッコミとボケの関係になっていてバランスが良く、演技力の高さも相まって面白いです。この回の作画は良いですが、作品自体の作画評価があんまり高くないのが唯一の不安要素...{/netabare}

2話
{netabare}四天王の1人に急襲され、一時撤退する2人。その間、街に危機が迫る。

なろう感が出てきました。でも一応タイトル通りで安易に恋愛展開にならない設定があるのは良いところ。ハーレム展開にはなりそうですが聖哉の性格なら大丈夫そうですね。リスタルテのカットがよく挟まるのでギャグ感があるのは特徴、ギャグ顔も豊富です。最終的に2人が悪役扱いになるのは笑いました。作画はまあまあいい感じです。粘れ...{/netabare}

3話
{netabare}聖哉が筋トレではレベルが上がりづらくなり、神たちに稽古をしてもらうことに。次の街で竜族の末裔の2人(マッシュ、エルル)が仲間に。

立場逆転してて笑いました。演技もいい味出してる。1、2話単色背景だったのは単にED映像完成してなかっただけなんですねw{/netabare}

4話
{netabare}マッシュが人質に。

女神が飛んでからの流れが面白かったです。乳首映ってましたけどモザありだし酷いギャグ顔なので全くエロになってなかったですw女神様の髪の毛も優秀すぎるwギャグ回かなと思ったらシリアス。空間転位形の攻撃は女神もよくわかってないし聖哉の強さにもちょっと限度がなさすぎるかな。「成長しましたね...」ってことは聖哉は偉いおばあさんと関係があった?剣神が人間→神になったとかの話もあったしそれと関連があるかな。{/netabare}

5話
{netabare}マッシュとエルルが弟子(仲間)に。修行するもエルルのレベルが殆ど上がらない。

剣神が調子の良いやつで好感度下がりましたwマッシュも聖夜に染まりかけてるのがまた面白い。紫髪の女神もはや誰だよ。
{/netabare}

6話
{netabare}聖剣を求め竜族の里へ。竜族に歓迎されるも、聖剣はエルルの命を犠牲にしなければ手に入らないことを知る。

クッキーのくだりで女神と聖夜の信頼度が上がっているのが伺えていいですね。女神は可愛いのにギャグ顔が酷いwマッシュとエルルの純愛いいゾ〜^これ{/netabare}

7話
{netabare}騎士団に力を貸すことに。聖夜と考え方が真逆な女騎士と出会う。マッシュとエルルが封印の女神に稽古をつけてもらう(秘められた力を引き出してもらう)

なんとなくギスギスしたけどキャラの濃さでギャグに移るのが良い。あの女を見ているとイライラする、は伏線っぽい描かれ方。エルルが可愛い。アデネラのくだり面白かったです。ヒップホップは特にツボに入りました。{/netabare}

8話
{netabare}2人は無事秘められた力を引き出す。伝説の鎧の情報を教えてもらう

初っ端から面白かったです。おまけに封印の女神と聖夜の繋がりも匂わせる描写も。弓の女神も下品で面白いwしかし作画に陰りが...ギャグ演出で崩してるところもあると思いますが、時々ギャグじゃない所でも崩れています。絵のレベルも少し落ちたようにも感じます。ですが、今のところ作品自体はかなり面白いです。バトルは後出しみたいになってるのは気になりますが...他にもわざわざED削ったりして話を進めてるところがこだわられていて好きです。{/netabare}

9話
{netabare}道具屋の商人が四天王の1人で、謎の敵を召喚してしまう。

ヴァルハラさんがなんとかしてくれましたね。やっぱり聖夜は神達と関係があったのか。それと女神は臭いのかあ...まだ仄めかす程度ですけど。やっぱりギャグ演出と動きは全然悪くないですが絵のバランスやクオリティははあんまり。四天王の中でも最強のキャラに迫力が無いw{/netabare}

10話
{netabare}仮の魂と共に本来の魂をも破壊することもできる魔道具が先帝の手に。先帝は魔王に畏怖し、懐柔され武器を手に。

本来の魂は深海に保管されており、普段は仮の魂で生活している。それゆえに深海に本来の魂がある限り永久に生き続けることができる。


今回作画微妙だなあ、自分は作画の評価はちょっと甘いけど、今回絵のバランスが悪いところが多いし絵もあまり動かない。作画のことばかり気になっていたらまさかの展開。「まるで、幾度の死線を潜り抜けた戦士...」は伏線かな。看取るシーンキツい...{/netabare}

11話
{netabare}過去回

これは凄いなあ...過去のドラマ性、伏線回収が見事すぎる。でも作画はちょっと勿体無いw{/netabare}

12話
{netabare}ギャグ作品だと思ったら深い愛情の物語だった。ギャグではあるけど{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

いつもの異世界転生ね。と思っていたが

リスタは女神なのに扱いが雑で乳もろだしになるとか置いてけぼりにされかけるとか。イケメンじゃん、やったーだっただけに余計に可哀想。
結局、ところどころで興奮してるけども。

主人公は俺強ええなのに、石橋を叩きすぎる性格。
まず、自分の信念を貫く。リスタの言うことは聞かない。
ひたすら筋トレするだけで強くなるし、セルセウスが精神を病むくらいトレーニングに付き合わせる。そして、能力隠匿を徹底する。
ザコ敵でも塵になっても攻撃の手を緩めない。周囲を信用しない。それが功を奏したことも。
{netabare}司教に聖水をぶっかけてゾンビを見抜くとか。{/netabare}
それに、女子供に優しくするということがない。慎重さに関しては兎に角徹底する。
リスタの握ったおにぎりしか食事は信用しないというのも。リスタは嬉しかったみたいだが。

三石琴乃さん演じる淫乱ミティスとか尋常じゃないメンヘラのアデネラと強烈なキャラクターもいる。アデネラとかあれだけメンがヘラってたのに、簡単におちて許すのはなんでやねん。
アデネラはとても可愛かった。恋して可愛くなってくのも良い。扱いが酷かったのは残念だが。

こんな調子でいつもの異世界転生と思いきや、終盤の急展開よ。
{netabare}リスタは過去に聖哉を呼び出していて、世界を救うために戦っていた。その時の聖哉は敵との実力差は気合いでどうにかなるし、レベルを上げるよりも、先に進みたい気持ちが強かった。故に、ラスボスとの戦闘で倒したと思ったのに、復活して襲われ、妊娠していた恋仲のヒロインを失い、自らも戦闘に負けてしまった。この経験から慎重さを忘れるなというメッセージを残し、2度目の転生では過去の出来事を覚えていなかったにもかかわらず、徹底するに至った。辛い過去を記憶から消されたリスタが選ぶのも実は運命で繋がっており、必然だったというわけ。聖哉も無自覚にリスタを愛していたのだろうな。多分。{/netabare}

{netabare}必死の戦闘でラスボスを倒すも聖哉は必殺技の代償で死んでしまう。その後、喪失感に苛まれるリスタには泣けた。{/netabare}

綺麗に話を完結させていて、終盤は思わず感動してしまった。
最初、微妙だと思っても見続けると感動することもあるという教訓。


OP
TIT FOR TAT MYTH & ROID
ED
be perfect, plz! 安月名莉子
TIT FOR TATはdescribes actions taken as revengeでしっぺ返しという意味。
正直、この作品の楽曲はあまり響かなかったかも。
EDのダンスも割と謎。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
超ハードモードな世界の救済を担当することになった女神リスタ。チート級ステータスを持つ勇者・聖哉の召喚に成功したが、彼はありえないほど慎重で......?「鎧を三つ貰おう。着る用。スぺア。そしてスペアが無くなった時のスペアだ」異常なまでのストック確保だけに留まらず、レベルMAXになるまで自室に篭もり筋トレをし、スライム相手にも全力で挑むほど用心深かった!そんな勇者と彼に振り回されまくる女神の異世界救済劇、はじまる!

#1 この勇者が傲慢すぎる
駄女神リスタは超難度の異世界救済を任され、高スペックな勇者・竜宮院聖哉を召喚。だが聖哉は異常なほど慎重だった!リスタは用心深すぎる勇者に振り回されっぱなしで……

#2 新米女神には荷が重すぎる
魔王軍四天王に急襲される聖哉とリスタ。聖哉は持ち前の慎重さで一時撤退。神界に戻り、相変わらずのレベル上げに励む。だが異世界では四天王による、村人の虐殺がはじまっていた……

#3 この勇者は身勝手すぎる
村を後にした聖哉は、さらなる強敵に備え、またしても神界でのレベル上げ。剣神セルセウスを修行に無理矢理付き合わせ、新たな町で待望の仲間と出会うのだが……

#4 仲間なんて超いらなすぎる
聖哉は新たな仲間、マッシとエルルと合流。そんな折、アンデッドの大軍が村に迫っているとの情報が入る。聖哉は一人で戦いに向かうも、マッシュが敵に捕らわれてしまう……

#5 この女神が不気味すぎる
聖哉はマッシュとエルルを仲間にするも、いつものように神界へ。今度は不気味すぎる軍神アデネラに稽古をつけてもらった後に、伝説の武器を求め、竜族の村へ向かうのだが……

#6 竜王なのにズルすぎる
聖哉たちは最強の剣を求め、竜族の里へ。勇者として竜族の歓迎を受けるも、なんと最強の剣を手に入れるためには、エルルの命を犠牲にしなければならないという……

#7 この女騎士が犬っぽすぎる
竜族の里を後にした聖哉たちの前に、ロズガルド騎士団が現れ、力を貸してくれという。だが、そこで出会ったのは聖哉と正反対の無謀な性格を持つ女騎士のロザリーだった……

#8 清楚なくせに淫乱すぎる
難敵ベル=ブブを倒すため、神界にて修行する聖哉。弓の女神ミティスのもとで特訓するも、一見は清楚に見えるミティスには、とんでもない秘密があった……

#9 死神がとにかく無敵すぎる
聖哉は信じられない強さの死神と対峙。いつものように神界へ戻るも、死神は神界まで追ってくる。死神の圧倒的な強さに数多くの神々が倒され、絶体絶命の危機に……

#10 老人なのに強すぎる
聖哉とリスタは、再びゲアブランデへ。そこで戦帝ことウォルクス=ロズガルドなる、人類最強騎士の強さを目の当たりにする。だがウォルクスには、とある秘密があった……

#11 その真実は重すぎる
魔王に心酔する最強の敵、戦帝を退けた聖哉たち。その後、リスタは魔王との戦闘を前に、しばしの休息を提案。聖哉も珍しく休暇を受け入れるのだが……

#12 この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる
たった1人で魔王討伐に向かった聖哉。リスタは人間だったころの聖哉と自分の過去を知り、愛する聖哉のため、魔王のもとへ向かう。女神としての資格を剥奪される覚悟で……

投稿 : 2024/11/02
♥ : 16

87.8 9 勇者で魔王なアニメランキング9位
転生したらスライムだった件(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (1381)
6437人が棚に入れました
スライム生活、始まりました。

サラリーマン三上悟は気がつくと異世界に転生していた。
ただし、その姿はスライムだった。
魔物種族と仲間となり、獲得したスキルを駆使しながら、
さまざまな問題を解決していくスライム創世記。

声優・キャラクター
岡咲美保、豊口めぐみ、前野智昭、花守ゆみり、古川慎、千本木彩花、M・A・O、江口拓也、大塚芳忠、山本兼平、泊明日菜、小林親弘、田中理恵、日高里菜

leone さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.4

時々アニメでは、あまりにも友情が多すぎる時点が来ます。

時々アニメでは、あまりにも友情が多すぎる時点が来ます。つい数秒前まで敵だったキャラクター達が突然何の理由もなく大親友になる。悪意やわだかまり、猜疑心も何もない。何の問題もなく、ただ1つの幸せな大家族団らん。利便性的同盟もなければ、裏切られる恐れ、ゆっくりの関係の解凍もない。説き伏せて敵対関係から脱するという考えを理解できます、でもちょっと待て。一言二言を言うだけで、これでよしと、未来永劫親友同士のできあがり? これが完全に皮肉ではないと受け止めるべきですか?

そしてどうやらこれはすべて、新しいリーダーとして突然選ばれた主人公をめちゃくちゃ尊敬するらしいから。はい、そうです、彼らは真の愛であるリムル=テンペストを見つけた。彼への愛は余りにも莫大で、彼をはべるため、あるいは彼と友達になるために以前の怨嗟すべてをわきへやる事ができます。ナノ秒単位ですべてが許され、全員が完全調和として一緒に暮らすこたができます。2番目のエンディングがこの問題を如実に物語っている:ほぼキャスト全員が皆で楽しくやっている。何もかかっていない、何の対立もない。ただ毎日、四六時中バラ色で晴れやか。


リムルには人生の目標は何も持っていない。彼自身は何も欲していない、その代わりあちこちにさまようではゆきずりの人々を助ける。人々が彼の周りに集まっては、同様に彼らの有りふれた問題の助けに時間を捧げる。なお、これを非常に受動的な態度で行われている。何か新しいことが起こったとしたら、彼は反応、例えば理由もなく現れたジェネリック一般的悪役をぼこぼこにする。長期的な目標を獲得した時点でも、それらも単にほとんど知らない他者から預かれたもの。そのうちのひとつのケースでは、もちろんこれが筋書きを進めるための最適解だったらしい、その人の重要さをあらかじめ予言によって知らされていたのだ。このふたりは会ったことないにもかかわらず一緒になる運命なので、その理由は。。。運命か何か。

どうやって私がそのような人に共感できる?天使が羨望に赤面する、あまりにも利他的な主人公をわざわざ書いている。やりすぎたのだ。特にに危険に満ちた不思議で新しい世界には、このように振舞う人は実在しない、それでも、もし実在したとしてもそれはまったく感動できない人になる。人々は典型的な英雄主人公じゃない。人はよりきめ細かい、そして欠点を持つもの。想像してみてください、出会ったことがない適当な人達があなたの所に入り込んで報酬もなしに用事の助けをするように頼んでくる。これを繰り返しに。もちろん、彼らの要望を毎回律儀に行ってあげますよね?何の苦情もなしに、自分の願望を何も持てないに?

しないだろうと思います。なにせ、大半の人は天使ではない。


ちなみに、リムルの性格についてほとんど知ることはなく。これは私たちが知っているほとんどすべてです:

1)ある程度で二次元は好きで
2)適当な良きことを、適当なジェネリック悪役に対してしばしば行う。

乳腺を好むという事と、ジェネリック悪オーバーロードを嫌うという事以上、特に明確な信念または興味を持っていなさそう。それと積極的にワイフを探しているわけでもない。何人かは自分の意志で彼らと一緒に加わるが、彼女らの存在を楽しんでいるとしても、別に積極的一緒に行動したいや彼女らとの関係を発展させようとしているわけでもないし。こんなにたくさんのエピソードの後にも関わらず、何が彼に行動を起こさせているのかを未だわからない。ただ。。。受動的に時間を過ごしていると、問題の解決を彼に押し付けている周りの人たちの助けをしていることだけが。


転生の後、ほぼ瞬時にリムルは神のような力を手に入るので、彼にとってほとんど誰も大きな脅威となることはない。出生時に受け取ったチート能力のせい、ほとんど努力することもなしに。スライム ー 弱いはずだったモンスター ー は即座に神的なものなので、まるでスラームに転生したという点をほとんど無意味にする。圧倒的な力を持つ主人公を扱う方法があるでしょう。せめてそれに基づいた気の利いたセリフや一応まともな冗談を送る。チート主人公に関しての嫌みも。もしかしたら主人公が面白い使い方で能力を利用する、画策したり、困難な道徳的判断を下すとか。自分の冷酷さを強調することも場合によっては面白い。残念ながら、リムルは機械的情報の長文やジェネリック超利他的なセリフを好むので、ここにあたった。

圧倒的な能力と完璧な利他主義でキャラクターは困難な道徳的判断を回避できるため、ひどい組み合わせです。彼らは簡単な方法を取り、ほとんど努力をせずに何でも解決することができます。つまり、私たち全員がその例に従い、私たちが遭遇するあらゆる問題を解決すべきと暗示しています。 しかし、残りの私たちは神のような力を持っていないので、どうしてほしいていうの?時には難しい決断をしないといけない、それらはフィクションの中でも最も面白いものになる傾向がある。


残りのキャストは大抵、さらに酷い。先も言っていたように、ラムルは疑いもなく彼を崇拝するファンクラブに囲まれている。彼らは各エピソードの間に彼を何度も称賛することなので、すぐに飽きがくる、そしてこれはキャラクター間の対話をほとんど損なわせる。彼らもこれを超えた特性をほとんど持っていない。このファンクラブにはもちろん当然のことながら彼に欲望する女性は含まれている。本物のハーレムかどうかを議論できるが、どちらにしてもこれはファンクラブメンタリティの一種。これは実際の人々がお互いに話す方法ではない、少なくとも正直に話をしている場合。主人公を熱狂的ファンクラブに24/7囲まれているのを見たくはない。

敵対役はどういうわけかさらに酷い。基本的に2つの種類がある:

1)一般にアニメやフィクションの悩みの種である筋金入りのひげを生やしている黒マントの悪役。痛いほど明白に「悪」。何せ主人公が難しい道徳的判断を行うとか、このようなことはあってはならない。それに敵対役達はほぼゼロ性格描写とゼロ面白いセリフを貰うので。もちろん期待するほど無能ですから、ここも減点。

2)はなからリムルを敵対するつもりもない「敵対役」達。実際には、数分それを与えると、お互いは親友になっている。この心の変化の理由はそれほど些細なものであるため、最初から本物の衝突もなにもない。

このアニメはなんて勇敢な姿勢を取っている。良きものは善、悪しきものは悪。良きもの全員は主人公を好き。実際、ー 前に述べたようにーとにかく彼らは主人公と友達になっているため、悪者らしい奴らの多くは実際悪ではない。時には戦うこともなく。飴をいくつかあげてみてください、これで間に合うかも。ちなみに、この世界では 「魔王」は 「公式の友情使節」の略ですか?なにせ、ー登場する魔王達による判断ではーそう見えてもしかたない。なんてのんきな人達の集まりなのでしょう。何やら、なるためには「堕落」する必要があると言っていたのだけど、おそらく冗談と受け取っても差し支えない。


プロットにどう影響するか恐らく察することができるでしょう。敵は即座に友達になるため、作者は物語を進めるために何ができるかな?「新しい敵を突然出現させる」と推測し場合、正解だ、これが結果です。根本的なテーマやメッセージもなくて、プロットはあるポイントから別のポイントに突然移行し、出来事に考える必要な時間を与えることもなく。

リムルはジェネリック悪(または「悪」)役Aを倒す
- >
リムルはジェネリック悪(または「悪」)役Bを倒す
- >
リムルはどこかに旅して日常の用事Xを解決します。
- >
リムルはジェネリック悪(または「悪」)役Cを倒す
- >
リムルはランダム場所Yに移動し、複雑専門用語病気やらから連中を救い。

そして、これらすべてから何を得たのか?まとまったプロットではない、それは確かです。面白いテーマもない。


コメディーも同様に受けづらい。その理由の一部は私が延々と語るのと同じ友情。何千回も見たことあるどたばた喜劇と、同様に予想可能なジェネリックファンサービスで構成されている。あまり期待してはいけないことをわかっているが、このアニメはブラックコメディや容赦ない解説のほんの少し一片でさえも挙げることを恐れている。ここには嫌みや反語、あるいは最も単純な皮肉の一片もない。自己認識はない。見ることができる限りサブバージョンはない。既存慣行に対する愚痴はない。ここではすべてが明白で、額面どおりでとても陳腐ですが、コメディーはそれが意外と大胆であるからこそ効果はあるのだ。このアニメは安全であることを満足している。どんな形ででも波風を立てるを恐れて。結果として、明らかになろうとしている時でさえ、それは面白くない。

さらに、リムルの会話内容は、内的独白を含めて、めちゃくちゃジェネリックでドライに聞こえる。彼と彼の情報吐露説明能力 ーつまるところはロボット ーは単に周囲の出来事について説明し、個人的な観点やより深い思考に関してはほとんど提供してこない。世界観構築の間違った方法は単に情報をダンプして、「うーむ?、そういう事ですか。」で、それで終わり。もちろん、リムルはこの情報を利用して目の前の敵を倒すかもしれないが、これは常に非常に機械的で、ありのままな方法に行われる。戦術に関してはほとんどない。世界は明白に白黒であるので、どんな道徳的議論はさらに少ない、気まぐれの情報吐露はこれを助けるためにほとんど役立たないことになる。それも対話が書かれた方法に関する問題でもあり。台詞は単純化でありきたりな方法で送られてくる。せめて個人的なアイデアや気の利いた発言でそれを盛り上げてください、しかしもちろん残念。正しくは、リムルは時々ジョークを伝えようとするが、それらは上で概説した理由で失敗に終わる。


「でも明確な個人的信念を持つ主人公は困る。どうやって他の人が自己投影するのか?」

まあ、もしかすると自己投影は必ずしも必要ではない。しかし望んだとしても問題は逆。どうやってこんなにも受動的でイニシアチブを欠いてる人に自己投影すろのか?段ボールの切り抜きや白紙の状態で自己投影したくはない。

面白いキャラクターは実際に何かを信じる。人生に目標を持ってなお、それらを達成するのに苦労する。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

羊頭狗肉ってことなんかなぁ ※酷評注意

原作未読


ユルく楽しんで気にしなければよい。まあその通りなんですよね。ただ・・・

 これいつになったら面白くなるんだろう?

2クール。本編23話+外伝+閑話の計25話の物語。
2018年秋期開幕時点で、『SAO』『色づく世界の明日から』と並んで本命視されてた作品だったと思います。
受け止め方は漫画やラノベなど原作既読勢とアニメ勢とで差がある気がしてます。賛否両論ある本作について、自分は弾かれてしまった側でした。
鑑賞のお作法を知らないだけかもしれません。ネガティブに捉えてしまう事象が積み重なって何回かあった敗者復活のチャンスを自ら潰しちゃいましたって印象です。

2クールかけて平坦な流れ作業を追った感じと言いましょうか。以下、ユルく楽しめなかった理由です。


≪転スラがダメな3つの理由≫


■{netabare}【ホップ】{/netabare}スライムである必要あった?
まずはこれでしょう。転生したところでスライムじゃあお先真っ暗ですがな~の先入観をどう面白く覆していくのか?が皆無です。
{netabare}第1話でチートスキル連続ゲットといきなり最強となった日には、{/netabare}タイトルから想像するに、今後の物語の中で小出しにすればよいカードをいきなり捨てる行為です。タイトル詐欺と呼ばれた良作はこれまでもありましたが、本作はそれとは違う悪質なものを感じます。
モンスターの知名度ではトップクラスのスライムで客寄せして、店頭に並んでさえくれたらOK!と作者の安直さが透けて見えるのです。これはJAROの出番でしょう。
さらに、その後の展開の不味さでネガティブ評価が確定しました。

スライムの見た目だったり弱小イメージを全く活かせてないのです。
ゲル状で変身のエフェクトがかけやすいというのは他でも代替可能です。「このスライムごときが!」とは口だけ。{netabare}あっさり軍門に下るか、なぶる前にリムルの魔素量に実力を認めた状態から初対面、のどちらかです。{/netabare}
出オチと見せかけて実は、、、が無かったことでまさに“羊頭狗肉”の詐欺商売に堕してしまった感があります。
これならゴブリンでもドラキーでもおおなめくじでも、なんならミジンコやアリさん、出川○朗とかインパクトがあればなんでも良かったと思います。プロの仕事ではありません。



■{netabare}【ステップ】{/netabare}なんだこの安易な国造り
所感は以下↓
1.薄い 2.浅い

1.については過程を説明する時間が短すぎます。
{netabare}※()内は種族のリーダーさん
第2話  ゴブリン(リグルド)
第3話  我狼族(ランガ)
第5話  ドワーフ(カイジン)
第10話 オーガ(紅丸)
第15話 オーク(ゲルド) リザードマン(アビル)

シズさん回の第6~8話と、1クール終了間際の中締め回の第11~14話を除き、“強敵(または難課題)出現”⇒“リムルワンパン”⇒“仲間となり忠誠を誓う”の短いサイクルでのワンパターン。これ飽きますって。{/netabare}

2.については闘いの後に焦点絞ると見えてくるでしょう。ざっくり言うと変わり身が早過ぎるのです。
{netabare}“敵対”⇒“リムルワンパン”⇒“リムル許す”⇒“なんて寛大なリムル様~”&“被害を受けた側もあっさり無問題”

なわけありますかいな!? これで被迫害・被虐殺側の感情のしこりが一切無くなるわけないでしょうに。{/netabare}

せめてもの、争いは何も生まないとか憎しみの連鎖は次の悲しみを生むだけだぜい、といったメッセージが見えるわけでもなく、単純に “話せば分かり合える” それと “俺(リムル)の寛容さを受け入れるよね?” せいぜいこの程度です。理解が追いつきません。

本作の製作者は人間(いやモンスターなんだけどね…)の感情の機微を理解しているのでしょうか。これが原作の落ち度なのか、製作にあたってしょぼい選択をしたのかは不明です。
規模拡大の過程がイージー過ぎるのが前半パートを平坦な物語にしました。逆にストレスなく観れたという捉え方もできますが、統治の仕方にも不味さが垣間見えて追い打ちをかけます。

 {netabare}①為政者(リムル)は常に正しい判断をする
 ②為政者が方向性の指示に留まらず方法まで口を出す
 ③臣下は為政者に対する異論を持っていない
 ④臣下間での感情の軋轢がない
 ⑤生産の量と質は期待値を下回ることはない

ジュラ・テンペスト連邦国で繰り広げられるのは上記5点を前提とした国造り。大衆が夢見るユートピアでありちょっと小狡い誰かが政権奪取に向けて民衆に説く方便みたいな何か。{/netabare}

単に人間観察の質量が不足しているか? それとも空想平和主義思想に耽溺するオツムが残念な人なのか?
後者であれば時代錯誤も甚だしいところですが、連邦国の拡大のプロセスと統治のしかたが、まるで独裁者が権力取得前に国民に語るそれと酷似してて気持ちが悪いのです。
リムルはいい奴なんだけど、圧倒的な力を有した者が制圧する構図はわかりやすく、それでいていっさいの軋轢がないという違和感の処理に困ってしまいました。
繰り返しますが、アニメくらい夢があっていいじゃん?のスタンスなり気にしなければまだ許容できるものだとは思います。リムルはいいやつだしね。



■{netabare}【ジャンプ】{/netabare}嗚呼 静江さん
ほぼ結論ですので軽く。この後どうすんのさ?

{netabare}第1話アバンの伏線をあっさり(第6~8話シズさん回)と回収し過ぎ。しかもこれまた拍子抜けするほど軽い。{/netabare}
{netabare}レオンにシズさんの存在確認ができればOKなの?レオンを一発殴ればOKなの?{/netabare}
{netabare}しかもそのレオンにかすりもせず2クール終了とはこれいかに? ※追記:2期決定なのでそこで描かれるのかも{/netabare}



2期ありきはいいとして、原作のストックがまだまだ残っているのもいいとして、何をしたかったのかよくわかりませんでした。
スライム設定を活かすつもりもなく、国造り(仲間集め)を安直なものにし、謎要素は早々に開放して長らく迷走することになりました。

以上、自分がこの作品を受け付けられなかった3つの理由でございます。




あとはボヤキ・・・

■だから童○は!と○貞を腐すような設定
原作第一巻の発売が2014年ということは、執筆時点での37歳設定は就職氷河期どストライク世代です。非正規が多く結婚できないとかパラサイトシングルとかタイミング逃して彼女いない歴=年齢な殿方が多いのは事実かもしれません。
マーケティングとしては正しいかもというのはお断りしておきます。ただこれは私の好みと関係しますが、オタク趣味をもってる層へのステレオタイプなネガティブイメージそのまんまなのがちょっと。すなわち “童貞” “引きこもり” “コミュ障” “ロリコン” 。こういったのが活躍するものを作れば、お前ら勝手に自己投影して盛り上がってくれるんでしょ?が透けて見える作品が好きではありません。
{netabare}ゼネコン勤めの経験を活かして、との描写もありアラフォー主人公の理由はあったと思います。{/netabare}
{netabare}30歳まで云々だから大賢者も取得したのか、ってのもまあ理解できる。{/netabare}
個人的嗜好ですね。おそらく今後こういう系統の作品は積極的に観ることは無いと思います。


■CMでヘビロテしてた前半OP曲のPVがダサい
最後はこれ。
現在の声優さんはアフレコ以外の仕事も多く大変です。
ただ今回に限ってはPVでの本人映像はやめとけば良かったのに。声優さんの歌の上手さって声のトレーニング(ボイトレ)に立脚してるもんだと思ってます。
声の使い方のプロですので、よっぽどでない限り歌も技術でなんとかなります。ただパフォーマンスは別でしょう。声の表現には長けてても体の表現はよっぽど練習するかライブを繰り返すでもしない限り素人さんです。

仮に寺島さんがライブを相当数こなしているパフォーマーなんだったとしたら、撮影スタッフはもうちょい格好よく撮ってあげてくださいな。
これまで作品自体にプロの仕事を感じられなかったのでそれと連結して考えちゃったところもあります。完全とばっちりの寺島さんと寺島さんのファンには申し訳ない!



以上、なんだかなぁ・・・のボヤキ2点でした。いいがかりみたいなもんかなとも自覚してます。



※リアタイ所感
少し気の毒だったのは、年末年始を挟んで一呼吸おいての敗者復活チャンスをみすみす逃しちゃったところでしょうか。
{netabare}15話で仲間集めに一区切りつけたのはギリ間に合うタイミングでした。同じ路線ならインフレしていくしかなくなったからです。{/netabare}
{netabare}そこで16話から登場の“魔王”の皆さん。切れ味鋭い変化球はもちろんミリム。トカゲのガビルもネタキャラとして可能性を感じる後半の出だしではありました。{/netabare}
{netabare}起承転結の転を受けてふくらますかと思いきや、もういっぺん“転”が来て尻すぼみ不時着というのが正直なところです。言うまでもなくシズさんの教え子の子供たち編ですね。{/netabare}


一気見だとさらに辛いかもしれません。
原作やその他メディアミックスと合わせて楽しむくらいじゃないと厳しいものがあるんじゃなかろうか。


{netabare}結局24話の外伝が一番面白かった。これシズさんロスなんかなぁ。{/netabare}



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2019.08.26追記


視聴時期:2018年10月~2019年3月リアタイ視聴


なろう系の中でも特に打率の低い異世界転生もの。リアタイ視聴を止めて評価の高いものを選んで後追いで鑑賞することを決めた2019年夏。
そういえばきっかけは『転スラ』でした。すでにこの時、「今後積極的に観ることはない」と言ってますね。
トレンドなのか新作けっこうな比率で異世界転生ものがリリースされてますもの。これらを対象から外すと余裕あるスケジュールを組めそうです。とはいえ、がちがちのルール縛りもつまらないのでユルめに運用するつもり。



2019.04.08 初稿
2019.08.26 修正
2019.09.17 誤字修正

投稿 : 2024/11/02
♥ : 80
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

流行?の俺つええ

異世界転生+俺つええ。俺つええは結構シンプルで爽快感を感じる。少し飽き飽きするところもあるが。あとは仲間集めの規模がでかすぎる。登場人物がとにかく多い。把握するのが少し大変だったかも。大賢者役の豊口めぐみ上手かった。23話のドヤなんか特に好き。
シズが登場するあたりが切ない。別れのシーンはうるっときた。{netabare}現代日本ではないが母親の元に戻れた。最後は託されたシズの教え子を救うことができてめでたい。{/netabare}
オークの王の話も地味に感動を覚えた。{netabare}腕を食べさせて飢餓を少しでもなくそうとしていたなんて。生きるためには犠牲を払うものかも。オーガの郷を襲ったのもいいように操られただけ。喰われそうな状態で逆に喰うのはさすがスライム。{/netabare}
ミリムの扱い方が雑だったのはちょっと許せない。主人公より強いのになあ。
オーガ優秀な部下として成長してるし、これからも楽しみ。シオンとシュナ好き。
全25話だけど、23話がもはや最終話みたいな感じ。TRUEの挿入歌と共にこれまでを回想するのは凄くノスタルジック。アニメは終わったけど、まだ色んな怪しいキャラクターがいる模様。別れは辛い。{netabare}食べたヴェルドラがこれからどうなるか楽しみ。人型になったガビルの妹にも注目したい。{/netabare}

続きは見る予定。

OP
Nameless story 歌 寺島拓篤
メグルモノ 歌 寺島拓篤
作詞も寺島拓篤本人がやっている。2クール目がより好きかな。前奏部分が特に。2期のOP映像で精霊王が悪い奴っぽく見えるが良い奴。
ED
Another colony 歌 TRUE
リトルソルジャー 歌 田所あずさ


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
第1話 暴風竜ヴェルドラ
ゼネコンに勤めるサラリーマン、三上悟は通り魔に刺されて死んだ。ところが意識が戻ると三上はなんとスライムへと転生していた! しかも300年前に封じられた暴風竜ヴェルドラが話しかけてくる。スライム三上の運命は……!

第2話 ゴブリンたちとの出会い
スライム三上は暴風竜と友達になり、互いに名前を送り合う。かくしてスライム三上はリムルと名乗ることになった。リムルはヴェルドラを封印から解放しようと試みるが、それは周辺諸国に大きな衝撃を与えることになる。

第3話 ゴブリン村での戦い
洞窟を出たリムルが出会ったのは、牙狼族の襲撃に追い詰められたゴブリンたち。なりゆきでゴブリンたちの戦いの手助けをするリムル。そしてその夜、ジュラの森の支配者の座を狙う牙狼族が襲ってきた!

第4話 ドワーフの王国にて
リムルたちは、衣食住を支えてくれる技術者を求めてドワーフの王国・武装国家ドワルゴンを訪れる。ところが入国の際のトラブルでリムルたちは牢獄に囚われてしまう。そこに鉱山でアーマーサウルスが暴れているという報告が入る!

第5話 英雄王ガゼル・ドワルゴ
鍛冶屋カイジンのピンチを救ったリムルは、エルフの店で祝杯をあげていた。そこに現れたのはカイジンを目の敵にするベスター大臣。大臣がリムルをバカにしたため、カイジンはベスターを殴り飛ばしてしまう。

第6話 シズ
近隣のゴブリンたちも合流してますます賑やかになる村。そんなある日、リムルは自由組合(ギルド)の冒険者、カバル、エレン、ギドと遭遇する。そこにはリムルと同じ日本から呼び出された、召喚者のシズもいた。

第7話 爆炎の支配者
魔王レオン・クロムウェルによって、空襲に燃える東京から召喚されたシズ。彼女はレオンによって上位精霊イフリートを憑依させられていた。そのイフリートがシズの体を乗っ取り、暴走を始める。

第8話 受け継がれる想い
魔王レオンのもとにいたシズを救い出したのはある勇者だった。その勇者のことを胸に、長い間、人々を救うために働いてきたシズ。そしてシズは今、最期の時を迎えようとしていた。シズはリムルに最期の願いを伝える。

第9話 大鬼族の襲撃
リムルたちの村の開発は着々と進んでいた。ひとり洞窟で新たなスキルを試していたリムルに救援要請が入る。駆けつけると、6人の大鬼族(オーガ)がいた。大鬼族(オーガ)は言う。「正体を現せ、邪悪な魔人め」

第10話 オークロード
大鬼族(オーガ)たちは、豚頭族(オーク)の軍勢に襲われた生き残りだった。豚頭族(オーク)たちは武装し、道化の仮面の魔人も同道していたという。リムルは大鬼族(オーガ)に自分の部下にならないかと持ちかける。

第11話 ガビル参上!
大鬼族(オーガ)のベニマルたちを迎え入れ、さらに仲間が増えたリムルの村。そこに蜥蜴人族(リザードマン)のガビルがやってくる。ガビルは、豚頭族(オーク)の侵攻に怯えるゴブリンの村々を従えようとしていたのだ。

第12話 狂いゆく歯車
災厄の魔物・豚頭帝(オークロード)と、豚頭族(オーク)の軍勢がジュラの森を席巻しようとしていた。この危機に動いたのは大森林の管理者・樹妖精(ドライアド)のトレイニー。彼女は森で台頭してきたリムルに目をつけていた。リムルに豚頭帝(オークロード)の討伐を依頼する。

第13話 大激突
蜥蜴人族(リザードマン)と同盟を結ぶため湿地帯を目指すリムルたち。道中、リムルたちは豚頭族(オーク)に襲われていた蜥蜴人族(リザードマン)を助ける。それはガビルの妹だった。ガビルの妹は、先走る兄を助けてもらえるようリムルに懇願する。

第14話 全てを喰らう者
ついに魔人ゲルミュッドが姿を現す。ゲルミュッドの真の狙いは豚頭帝(オークロード)を豚頭魔王(オークディザスター)へと進化させ、ジュラの森を支配させることだった。ゲルミュッドの真意を感じ取った豚頭帝(オークロード)はある行動に出る。

第15話 ジュラの森大同盟
豚頭族(オーク)との戦いの戦後処理が始まった。そこでリムルは豚頭魔王(オークディザスター)・ゲルドの最期に「リムル自身がオークの罪を背負う」と約束をしたと打ち明ける。それを聞いた蜥蜴人族(リザードマン)、大鬼族(オーガ)がとった行動とは…。

第16話 魔王ミリム来襲
穏やかな日々が続くある日、破壊の暴君(デストロイ)のふたつ名を持つ魔王・ミリムが突如、中央都市リムルを襲撃する。その強大な力の前に圧倒されるランガやベニマルたち。果たしてミリムの狙いは…。

第17話 集う者達
中央都市リムルを、魔王・カリオン配下の三獣士のひとり、魔人フォビオが来襲する。だがフォビオはミリムの返り討ちにあい瞬時に倒されてしまう。リムルたちはフォビオに、この国を訪れた目的を問いただす。

第18話 忍び寄る悪意
ミリムに負けた怒りが収まらないフォビオ。その前に現れた、中庸道化連の2人の道化は、フォビオも魔王になればミリムに対抗できるとそそのかす。暴風大妖渦(カリュブディス)の力を使えばそれが可能になると言う。

第19話 暴風大妖渦(カリュブディス)
封印を解かれた暴風大妖渦(カリュブディス)は、空泳巨大鮫(メガロドン)を引き連れて、中央都市リムルを目指して進む。リムルたちは総力をあげてこれを迎え撃とうとするが、暴風大妖渦(カリュブディス)はあまりに強い。

第20話 ユウキ・カグラザカ
リムルは夢を見る。それはシズがイングラシア王国で、召喚された子供たちの先生をやっている夢だった。シズの未練を晴らすため、イングラシア王国の王都を目指すことを決めるリムル。そこにはシズの教え子たちが待っているのだ。

第21話 シズさんの教え子達
シズの教え子たちの先生となるリムル。しかし、一方的に召喚され、限られた寿命となった子供たちの胸中は複雑で、リムルにも反抗的な態度をとってくる。そこでリムルは、模擬戦をしようと子供たちに持ちかける。

第22話 迷宮攻略
自由学園の子供たちはやがて死ぬ運命にあった。だが、リムルは上位精霊を宿らせれば子供たちを救うことができると考える。そこでリムルは子供たちとともに、上位精霊がいるという「精霊の棲家」へと足を踏み入れる。

第23話 救われる魂
うまく精霊を呼び出すことができるのか。精霊の棲家の最深部にたどり着いた子供たちは、順番に光の台座の上で精霊を呼び出すことに挑戦する。それを見守るリムル。そして、子供たちに応えるように姿を現す精霊たち……。

第24話 外伝:黒と仮面
これはリムルが転生してくる前の物語。フィルウッド王国が多くの冒険者を集めて、復活した悪魔の退治を依頼する。そこには「爆炎の支配者」の二つ名で知られるシズの姿もあった。だがこの依頼には大きな裏があった。{netabare}退治が無理だと帰りたがる奴が切られるわけだが、悪魔に憑りつかれていた。怪しげな魔法使いが冒頭で女の人に召喚され、依頼された悪魔で皆殺ししようとするがシズによって阻止される。原初の悪魔ぽい。本当は王国が冒険者を魔族に生贄として捧げていた。国家全体が悪魔に支配されていた。オルトスはシズを生贄にしようと攻撃してくるが、原初の悪魔と思われるクロが助けてくれる?圧倒的強さでスカッとした。彼との会合が楽しみ。{/netabare}

第25話 ヴェルドラ日記
{netabare}イフリートを捕食するシーンから。ヴェルドラは将棋相手が欲しかったようだ。ツンデレやら、久しぶりに喋るための努力が語られる。見た目に反して超繊細で寂しがり。お触りして温かいとかも。シズの教え子応援もするぞ。いつの間にか将棋の実力が逆転してる。{/netabare}総集編と所々、作品に関連する語り。作中で前野智明に出番がほとんどなかったから、作ったのかな?

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15

69.4 10 勇者で魔王なアニメランキング10位
勇者、辞めます(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (295)
973人が棚に入れました
魔王軍の侵攻から世界を救った勇者レオ。 しかしその強さは平和な世を迎えた人間にとっても脅威となり、ついには聖都から追放されてしまった。 地位も名誉も居場所も失い、彷徨う勇者が行き着いた先は――ボロボロの魔王軍!? 人への恨みか自暴自棄か、魔王に正体を隠しつつ、四天王と共に軍の立て直しに挑むレオ。 引退勇者の大仕事、その先に待つものは......?
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

タイトルのダブルミーニングが良かった。

{netabare}
前半は日常モノなので、後半は設定が明かされて、良パートとも面白かった。

序盤は割と否定的な意見が多かったみたいだけど、普通に自分は楽しめたかな。
説教臭いというのもわかるけど、実際に的確なアドバイスではあるし、脚本自体は中身が合ってよかったと思う。
基本的に主人公も魔王幹部たちのことを考えての行動をするので印象が良かったし、勇者と幹部との交流、会話に重きが置かれている作品なので、日常系作品としての面白さもあった。キャラも各々個性もあって型にはまっていなかったし、全員何か駄目な点があり、それを改善していくという流れなので印象に残りやすかった。

後半パートは予想外な設定も多く明かされていき、どんでん返しもあったりで意外性があり良かった。
勇者の過去以外にも、魔族と人間の対立関係も、実は人間が悪でしたみたいな陳腐なものではなかったし、これ系の作品では珍しくテンプレからの流用ではない、独自の設定で世界観を作りこめていた印象。
後半は勇者の過去回想を多く挟んだりで、内面の描写も丁寧だったので、勇者として生きることの辛さが伝わってきてレオの自殺願望にも共感できた。
タイトルのダブルミーニングも過去回を見た後だと響くものがある。
勇者の過去編辺りからEDが雰囲気に合ったものに変わるのも良かった。
両方とも曲自体は個人的にはイマイチだが、作品の空気感が表現できているし、EDが二つ用意されているという事実自体に気合の入れようが伝わってきて作品に対するイメージは上がる。

前半は勇者が魔王幹部を正していく、と言うものだったのに対して、後半はその逆の構図。お互いのダメな部分を互いに修正していくというストーリー構成が、両者の成長モノとして出来が高かった。
なろう系だと主人公が他人から何かを教わるみたいなものはあまりないしね。

一か所残念だったのが、メインのプロット自体はいいものの見せ方が下手なせいで茶番みたいになってたところがあったことかな。レオがいきなり豹変して襲い掛かるパートは絶対に不要だった。

賢者の石に関しては結局保留と言う形になったが、最後は勇者や魔王幹部など、キャラ関連の話に関しては綺麗にまとまった終わり方。
2期をやってもたぶん蛇足になるだけだからここで終わりでいいかな。

↓一話毎メモ
{netabare}
1話 ☆7
こういう系、王道とは反対をいってるつもりなんだろうけど、それすらもう寒いと思えるレベルにまでありふれてるんだよな。少しは疑えやw
いや、意外とギャグ調なら面白いかも? そんな恐れられることか?
そうはならんやろ。魔王になっとるやんけ。
ハーレムじゃないし意外といいのでは。

2話 ☆7
やっぱこのアニメ普通に面白いな。服透けそう。
これ系ならそれなりには楽しめるわ。

3話 ☆7
溺死しそう。どうせ自分で見つける。ガバガバ。
どうやってそこに行ったんだよw

4話 ☆9
随分と現代的な街だな。最初から顔変えられるなら変えとけ。
エキドナかわいい。いや、飲みすぎだろ。体死ぬぞ。
まだ切れてて草。やっぱ結構面白いなこれ。
人間が実は悪みたいな単純な二分法でもなくて、一応魔族が悪だけど、魔族を救うためには致し方ないみたいなどっちにも納得できる理由があるのがいい。

5話 ☆8
退職か。メルネスさんはコミュ障です イキリオタク感がすごいw
これ結構面白いのでは。魔界のお仕事モノ。

6話 ☆8
こいつ見た目サイコパス感あるよな。シリアス路線面白くない。草。
文明が発達した異世界じゃなくて地球なのかよw この設定いるんか?w
銃あれば殺せそう。いや負けるか?普通 核使え。それで数百年たったのか。
これなら魔術要素いるのかなぁ。けど正直この設定いらないよな。
形勢逆転。結構真面目な雰囲気があるのはいい。

7話 ☆8
結局才能だよな。他の幹部にそのこと喋っちゃうんかよ。
最終回で逆に助ける流れかな。こっちもロボアニメ始まる? 体育会系...。
エドヴァルト本人が戦ったら意味ないのでは。
魔王幹部をこんなに圧倒するメカを作れたなら普通に魔物殲滅出来ただろw
説教系主人公。

8話 ☆10
ん? 結局こいつ裏切るつもりではないのか? めっちゃ喋るじゃん。
会話シーンのみながらセリフの一つ一つがいいな。
主人公が誰かを救う話と思ってたけど、本当は逆なのか?
けど結局死ねないんだよね。特殊ED?

9話 ☆10
ほとんど人間なのかよw 何のために魔族側に? 国が気に入らないの?
茶番感。天然可愛い。カップルかよ。
賢者の石手に入れた後のことを自分がいない前提で喋ってるってことは。
まあそうなるわな。久々に好みに合ったなろうかもしれん。
勇者辞めますのタイトルの意味が良かったな。

10話 ☆2
いや、さすがに豹変しすぎだな。
あの一瞬で狂ったってことならいいけど、ここまでなら少し茶番感があるな。
最高な引きから微妙な展開って珍しいな。
何もせずに殺されたらいいじゃん。何か微妙だな。
前回でハードルを上げすぎた感がある。
さすがに主人公を豹変させすぎてギャグアニメになってる。
いや、世界を滅ぼしたかったからってのは魔王幹部にアドバイスしてたことの理由はなってないんだよ。男女平等パンチ 違うんだよな。

11話 ☆8
今回よさげ。やっぱ設定はいいよね。作者の妄想って感じじゃなくてちゃんと話作られてていい。
前回微妙だったのに今回結構良かった

12話 ☆8
プロットはいいけど見せ方が悪い気がする。結局根本の段々と人の心が失われていく問題解決しなくない?
俯瞰 欠陥プログラム。エイブラッドのセリフが回収されるのもいいな。
強固な自我とやらで自害も出来そうだなw 結局賢者の石はw
まあ綺麗に主人公周りの話は纏まっていたのでヨシ。

曲評価(好み)
OP「BROKEN IDENTITY」☆8
ED1「Growing」☆5.5
ED2「de messiah」☆6
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

そういう感じですか

とあるフォロワーさんのレビューで慎重勇者に似た作品だ的なものを見たので、気になって視聴してみた。

結果、おおむねその通りであった。

勇者辞めますってそういうことねっていう。現在の話と過去回想を織り交ぜながら伏線回収?と言っていいのかラストに繋がる話を断片的に拾っていく感じ。
最初のほうは強すぎて一般人に忌避されたことにうんざりして自分が倒したはずの魔王軍になんとか取り入って人材育成するだけの話に見えてうんざりするような内容にも思えるが、個人的には段々と目が離せなくなった印象。
理想を語る魔王がかっこいい。貢献したい気持ちにもなるかも。

{netabare}実は3000年も生きていて機械文明の出身。人間を守るために生み出された人工生命体の最後の生き残り。伝説の人物との交流もある。超成長が売りで今まで戦った全ての敵の能力を吸収している。人間を守ることをプログラムされたため、平和な世界に違和感があり、自ら世界を滅ぼす行動をして人間を守る環境を生み出すのではないかと予期不安に襲われて魔王軍に殺してもらいたいと考えていた。自分の命を託せるか見極めるために魔王軍に入ったというわけ。心臓が賢者の石だったとはね。まあ限界あるでしょうね。
魔王が最後の力を振り絞ることで発動した勇者封じの術でもってようやく行動を停止し、やっと死ねると安堵するも情もあってか魔王は死なせないと決意。プログラムに実際逆らえる能力あるわけだから、勇者辞めるようにやってみろと。見事辞められましたね!最後の最後にやっぱ死にたくないとはなるんすね。{/netabare}

予期不安から行動に移せないけど、やってみたら案外いけました。
案ずるより生むが易しとはまさにこのことな作品。


OP
BROKEN IDENTITY 鈴木みのり
ED
Growing 東山奈央
de messiah 東山奈央
主題歌は地味に良かったぞ。
EDの2曲目が凄いTK感溢れすぎ。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
魔王軍の侵攻から世界を救った勇者レオ。しかしその強さは平和な世を迎えた人間にとっても脅威となり、ついには聖都から追放されてしまった。地位も名誉も居場所も失い、彷徨う勇者が行き着いた先は--ボロボロの魔王軍!?人への恨みか自暴自棄か、魔王に正体を隠しつつ、四天王と共に軍の立て直しに挑むレオ。引退勇者の大仕事、その先に待つものは......?


1. 次の職場は魔王城
世界を救ったにも関わらず、その強さ故に人々から恐れられ、居場所を失った勇者レオ。彷徨の末に辿り着いたのは、自ら半壊滅に追いやった魔王軍だった。レオは元勇者として採用面接に挑むが、魔王エキドナに追い返されてしまう。それでも諦めないレオが頼ったのは、かつて戦った四天王たちだった。

2. 明日の自分が楽になる仕事をしろ
魔王軍に仮採用された勇者レオ。正規採用のためには、正体を隠しつつ魔王軍復興に貢献し、四天王の推薦を得なければならない。手始めに、四天王の中で最も頭脳明晰な魔将軍シュティーナを手伝うことにしたレオは、黒騎士オニキスを名乗って行動することにする。しかし、シュティーナの仕事量は完全に限度を超えていて……

3. ちょっとした気付きが仕事の効率をあげる
魔王軍にとって最重要任務の一つである兵站を任された獣将軍リリ。その大らか過ぎる性格のせいで、仕事の効率はまったくあがらず、部下も困惑するばかり。そんなリリのサポートをすることになったレオは、頭ごなしに注意するのは効果的ではないと判断。なんとかリリ自身が状況改善の必要性に思い至るよう一計を案じることに……

4. 地獄の飲み会

5. 仕事を辞めたくなったら一度相談しろ
突如として魔王軍にもたらされた衝撃的な二つの報告。なんと竜将軍エドヴァルトが自刃を申し出る一方で、無影将軍メルネスは旅に出てしまったという。ひとまずメルネスの対応を引き受け、その後を追うレオ。なんとかメルネスに追い付いて旅の理由を尋ねると、思わぬ答えが返ってきて……

6. 勇者、長年の悩みを聞いてもらう

7. 良い戦士が良い上司になるとは限らない

8. A.D.2060東京某所にて
魔王軍の侵攻から世界を救った勇者レオ。しかしその強さは平和な世を迎えた人間にとっても脅威となり、ついには聖都から追放されてしまった。地位も名誉も居場所も失い、彷徨う勇者が行き着いた先は--ボロボロの魔王軍!?人への恨みか自暴自棄か、魔王に正体を隠しつつ、四天王と共に軍の立て直しに挑むレオ。引退勇者の大仕事、その先に待つものは......?

9. 勇者、辞めたい

10. 世界を滅ぼしてでも、世界を救おう
エキドナと四天王に対し、自らが『賢者の石』の持ち主であると明かしたレオ。さらにエキドナが守ろうとした世界を滅ぼすと宣言し、石を手に入れたくば自分を止めてみろと言い放つ。突如として勇者と魔王の立場が逆転した状況に動揺を隠せないエキドナと四天王。幾度となく魔王を打ち倒してきたレオの力が、エキドナたちに牙を剥く。

11. 勇者の資格
3000年前、魔族から人々を守るために生み出されたレオにとって、仲間と共に強敵を倒し、勇者として世界を救うことが唯一の存在意義だった。しかし長きに渡る平穏の中で、それは刻一刻と薄れゆき、失われていく。自らの存在意義を保つため、レオの頭の中に一つの計画が思い浮かぶ。それが、この物語の始まりだった--

12. 勇者、辞めます

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

挑戦的な取り組みで、完結するのも良いです。エンタメが弱いかなあ。

 まず、完結する物語だったのは大変良かったです。こんなことで喜ぶのも何ですが、完結している物語は読み取れるものが多い気がします。だからこそ記憶に残ります。

 本作は加えて、SF的な発想と異世界を組み合わせて面白い話にしたてました。演出やエピソードが必ずしも優れているとはいいません。実際、単なる異世界ものとして見たときには「つまんなさそう」と2話切りしました。構成あるいは惹きつける何かが初期にあれば、もっと評価が変わっていた気がします。
 ただ、一方で意外性という点ではいい意味で騙されたということですね。冒頭のシーンの意味とか見返すと、なるほど…結構伏線もあるしがんばってたんだ…と分かりますが、ちょっとこの異世界ものが氾濫している中で誤解を受けやすいというか、私が実際見誤りました。

 ライトノベル等なら表紙や帯の情報で、おそらく読み進めるだろう話も、アニメになると1~3話でがまんできなくなりますから、その点では過小評価されやすいでしょう。もうちょっとアニメ化に際して工夫がなかったのかなあと思います。

 結果的にストーリーは面白かったと思います…知的には。あるいは、感心するとか興味深いという意味ですね。「人魚」「バンパイヤ」等の不老不死の退屈、AI的な使命の問題、火の鳥のような「文明」の栄枯盛衰など沢山の要素が盛り込まれていました。それが上手くマッチしていい話になっていたと思います。

 感覚的…つまりエンタメ的には若干弱いと思います。ギャグが弱い、演出が弱いので面白さ、バトルのワクワク、ピンチのドキドキがないですね。仕掛けのせいでダブル主役の2人の内面描写が弱くて、感情移入の相手先がブレブレだったので、没入感がなかったせいかもしれません。

 で、結末ですね。{netabare} 本作はバッドエンドをいかにうまく昇華して勇者と魔王の生きざまの集大成として死を選択するか、が作品の意味かなと思っていました。寂しいけど死をハッピーエンドとして処理する流れがどうなるのかが楽しみでしたが、違っていましたね。必死の魔王のワザが「命と引き換えじゃないんかい」という突っ込みをしたくなります。
 結果的にわかりやすい方のハッピーエンドにしました。これはこれでマイルドで楽しいですが、勇者や魔王のキャラと人生に込めた意味性が希薄になった気もします。その点で肩透かしでしたが、死を選ぶのも安易と言えば安易ですので、{/netabare}ここは原作者の選択を尊重すればいいと思います。

 ということで、想像以上に話は良かったと思います。エンタメが弱いのと、昨今の異世界モノの御多分に漏れず、アニメはちょっと安っぽかったのが残念でしたが、こういう挑戦的でしかも1クールで完結させる作品は嫌いじゃないです。

 このサイト基準の評価は低いですが、話の内容は80点くらいあげてもいいかも。


以下 視聴時のレビュー

{netabare} 1話 ストーリーというか設定を見る限りでは、面白くなるかもしれないと思いました。歴史ものでは強者に対する支配者の疑心暗鬼はよくある話ですし、魔王と勇者の組み合わせは「まおゆう魔王勇者」という例もあります。ギャグに振るなら「はたらく魔王さま」的な構造もあり得ます。

 ただ、実際作品を見ると、不思議なくらい作品の雰囲気に面白くなる可能性を感じません。演出なのか設定なのかキャラなのかストーリーなのか…全部?うーん。なんか違う感じが…感覚的で申し訳ないです。
 あんまり語ってもしょうがないですが、肝心の「強さ」と人間VS魔王の設定に関して世界感の作り込みが甘い気がします。あるいは主人公の造形なのかキャラ作りなのか。

 ぜひぜひこの感覚を裏切って欲しいところです。 

 作画から言ってさほど手抜きというわけでもなさそうなので、チェックはすると思います。


11話 あれ、SFだった?ちょっと再検討中です。 

 2話切りしてましたが、なんか皆さんのレビューが不穏なコメントが多いので興味でて10話、11話チェックしました。結構面白そう?SF?しかも、結構、テーマ性がある?ちょっとチェックします。


11話 なるほど…アイデンティティの問題かあ。

 つまり仕事の話をしていたのは、有用性の話ですね。一見、勇者の持つ宿命の話と乖離したお気楽な話で進行します。が、これって、自分が常に何かの役に立っていなければという勇者の行動原理の表れだったということでしょう。

 昔の話で出てきた悪魔とのやり取りがなかなかいいシーンで、10話につながります。
 不老不死の退屈、強すぎる故の孤独、やりがい、自己肯定…いろんなことが入っていますし、AIアンドロイド的な面白さが感じ取れます。
 善悪の相対化はちょっと陳腐な面もありますが、魔王がなかなか可愛いいし、四天王のキャラが立っているので、ちゃんと成立しています。

 ストーリーも設定もテーマも入り込めればかなり良作だと思いますが、エンタメの部分が置き去りだったというか、伏線の工夫が足りなくて、せっかくのいい話、いい設定が活かしきれなかったか…うまくいけば「慎重勇者」のようなカタルシスがある作品になりそうですが、どうでしょう?最終回、結構楽しみです。

 多分次回で最終回ですよね。見終えたらレビューします。{/netabare}

 

 

投稿 : 2024/11/02
♥ : 19

77.4 11 勇者で魔王なアニメランキング11位
魔王城でおやすみ(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (429)
1731人が棚に入れました
かつて、人と魔が交わり、共に存在した時代。魔王は人間の姫をさらい、自らの城に幽閉した──。囚われのスヤリス姫は、檻の中でつぶやく。「…寝る以外…することがない」牢をこっそり抜け出して、よりよい安眠を求め魔王城を…探索!?自由気ままな人質姫が魔物たちを巻き込んで好き勝手!! 新感覚、睡眠ファンタジーコメディ!

声優・キャラクター
水瀬いのり、松岡禎丞、石川界人、小林親弘、下野紘、小山力也、高橋伸也、山根雅史、相馬康一、大原さやか、黒田崇矢、大塚剛央、大橋彩香、諏訪部順一、佐倉綾音
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

3ヶ月、これを観た後にスヤ~習慣w

[文量→小盛り・内容→感想系]

【総括】
魔王城に囚われた人間のお姫様が、自らの安眠のために魔王城で暴れまくるドタバタコメディ。

基本的に悪い人がいなくて、平和で優しく可愛らしい物語。日々の疲れを癒されたい人にはオススメかも。

評価は☆4に近い☆3とします。レビューでは、好きな話を具体的に紹介。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
序盤は癒し系でもあり、独特のコメディで笑えた。ただ、

①姫が困る。②寝具を探して大暴れ。③魔物が困る。④姫がスヤ~。

の展開が続き、中盤はややマンネリ化した。シチュエーション・コメディをアニメする難しさですね。中盤は☆2もいくつかつけた。

ただ、後半はかなり良く、☆4もちらほらと。(だから総合は☆3に)。

9話は、魔王側へのクエストがどんどん空回る様子が可愛く、姫の優秀な、というかちゃんと姫様としての側面がちゃんと出ていて、キャラ立ちもした良回。

また、10話の人間界に行く話も、平和で良かった。犬可愛いw そう思っていたら、魔属と人間のシリアスな話もあり、仲良くなる兆しもあり。

12話も、なんだか素敵な話。魔族と人間の架け橋に期待。

という具合に、むしろネタ切れ、、、ではなく、睡眠縛りが薄れた後半の方が面白くなっ、、た、い、、n、、sh、、、スヤ~( ̄q ̄)zzz
{/netabare}

【余談~皆さんには、寝具のこだわりあります?~】
{netabare}
寝具が自分に合うって、めっちゃ大事だと思うんですよね。

私は高校の頃から、マットレスはずっと低反発ですね~。初めて使った時、「これが熟睡か」と思った。テンピュールの良いやつは、実際、寝心地が全く違う。

腰痛持ちなので、一度、高反発試してみたけどダメだった。腰はともかく、肩が痛くなった。

布団は、基本はニトリとかにある、温度調整掛け布団が良い。オールシーズンいける。私、夏は冷房ガンガン効かせて、布団かぶって寝るのが、露天風呂みたいで好きなんですよ(笑)

枕も、基本は低反発。1度、セブンスピローも試してみたけど、変に力入って、自分には合わなかった。夏だけは、ニトリの3Dメッシュ枕がマジでオススメ。熱こもらなくて良い。

抱き枕は、なんだか恥ずかしくて使えない(笑) 流石に、オッサンに抱き枕はキツイ(笑)

ちなみに、冬は極寒なので毛布使いますが、毛布の正しい使い方は、掛け布団の上に掛けるって知ってました? でも私は、毛布の肌触り好きなんで、掛け布団の中に入れちゃいますけど(笑)

寝具にこだわる姫、なんだか感情移入してしまいました(笑) 人生のうち、30年近くは寝ているわけですし、そこを快適にするのは人生を楽しむコツ!
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
呼ばれてやってくる熊のぬいぐるみが可愛いかったな。

2話目 ☆3
蚊帳、大事だな~。日本の蚊帳は性能良いから、アフリカとかでかなりマラリアを防いでいるらしいね。

3話目 ☆2


4話目 ☆2


5話目 ☆4
ハーピィ見つけて、それかい(笑) 兄(笑) タッチパロって、オッサンにしか伝わらないだろ。

6話目 ☆2
う~ん、ワンパターンなんだよな、やっぱり。

7話目 ☆3


8話目 ☆3


9話目 ☆5
この話は面白かった。魔王側へのクエストがどんどん空回る様子が可愛く、姫の優秀な、というかちゃんと姫様としての側面がちゃんと出ていて、キャラ立ちもした良回だと思う。

10話目 ☆4
人間界。犬、可愛いw 魔族側に立ったちょっとシリアスな話も、良かった。

11話目 ☆3
悪い意味で太陽のような人(笑) 勇者、怖い(笑)

12話目 ☆4
姫も、恥ずかしいとかあるんだね。クリスマスは、放送日合わせ? 金積まれて(笑) 良い演説。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 28
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

わたしは囚われの姫。。。?

アニメ化範囲は原作コミック既読。ごく最近の既刊は買っていません。毎週末、自宅近所の本屋さんでコミック物色しては購入、をしていた頃に偶然出会った作品でした。その本屋さん、お店たたんじゃったんですよね。結構残念。

既に物語を何らかの形で受け取った作品には手を出さない性質なので、本作も観るつもりはなかった・・・のだが。
うっかり1話を観てしまい、それ以降はわふわふしながら完走しちゃいました。

「物語」といえるほどの物語がなく(皆無ではない、というかマクロにはある)ショートコメディー基調であること、キャスト陣の好演、絵的な楽しさが僕を屈服させたのだと思う。いやほんと、良かった楽しかった。

良質なコメディーアニメとして、文句ない一作だと思います。

物語:
{netabare}魔族と人類が対立しているファンタジー世界。魔王は、人類のどこかの国の王女様(スヤリス姫)を拐かしてしまった・・・から始まる物語。快眠・安眠をもとめる姫の悪戦苦闘我が儘放題とそれに振り回される魔王城の面々で展開される秀逸なコメディー。

姫を拐かしたのなら、他にいろいろやりようもあろうけど、そんなこたぁどうでも良いのです。

原作に比べて勇者の出番がかなり多くなっています。ですが、特に変な引き延ばし感は感じませんでした。コミックのエピソードも適宜統廃合され、全体として上手く構成されていたと思います。原作の面白さを、アニメ化によってさらに引き立てた好例になると思います。
{/netabare}

作画:
{netabare}静止画として上、動画として中の上~上の下、といった印象。ぬるぬる動く作画がそこまで必要な作品ではないので、これで十二分だと思います。

キャラデザは原作の雰囲気を残しつつも、極めて上手にアニメ用に変換したのだと思う。原作の一巻を手にしたとき、正直「汚いな」と思ったのですが最近はどんな感じなのかな。ちょっと気になりました。{/netabare}

声優:
{netabare}本作の良さは、本に落とした段階できっちり計算されたであろうテンポの良さと、キャスト陣の好演に尽きると思います。

スヤリス姫と魔王タソガレはさすがの一言です。脇を固める面々、いずれも良かったと思います。正直、演技・ナレーション含めて何も思わない(とても良い意味で)。{/netabare}

音楽:
{netabare}OP曲の破壊力は、多くの皆様が言われるとおり。まさかこんなところで蝋人形オマージュが出てくるとは思ってませんでした。最初聴いたときは笑いすぎで咳き込みました。個人的には、[わたしは囚われの姫♪]~姫が牢の中で踊り~ふて寝するあたりが凄く好き(曲としても、絵としても)。もうちょっと絵を音に嵌めてくれたらなお良かったと思う。クラッピングを活かして欲しかったなぁ。OP映像に関しては、上記の踊るシーンと、冒頭の飛び出る絵本のシーンが印象的。

ED曲も悪くないとおもう。笑い転げてふわふわした心を、ちょうど良く落ち着けてくれた気がします。でも、ED後の次回予告の語りがたまに面白く、落ち着き台無しでした。{/netabare}

キャラ:
{netabare}どこまでも「いいやつ」しかいない世界。むしろ魔王城内で最も「悪」なのは姫本人だと思う。そして全員ほどよく間抜け(勇者のみ、だいぶ間抜け)。原作の力に他なりませんが、実に上手い設定だと思います。

ただ、魔王の対勇者戦略(ゲームバランス最重視)や悪魔修道士(見た目に反してかなりの高齢)の設定はもう少ししっかり、明示的に示した方が良かったかなとおもいます。
{/netabare}

[2021/01/18 v1]

投稿 : 2024/11/02
♥ : 29
ネタバレ

kakelu さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ハチャメチャな姫と不憫な魔族のドタバタコメディ

魔族が人間に振り回されているという王道の逆パターン。
声優はかなり豪華。
ギャグも面白かった。
ボーッとみるのに丁度いい良作。


↓↓各話の感想↓↓
{netabare}
1話の感想 ★★★☆ 3.5
攫われた姫
{netabare}
お姫様を攫うってのはよくあるシチュエーションだけど、今回の目的はなんだろう。
結婚したいとか、生け贄に捧げるのとかいろいろあるけど、今回はそのどれにも当てはまらない気がする。
邪魔なだけな姫をなんで誘拐したんだろう。{/netabare}

2話の感想 ★★★☆ 3.5
よりよい寝心地を求めて
{netabare}
幽閉みたいに全方位囲まれるのも辛いけど、こうスキスキなのも嫌だな。
布団が硬いはまだ我慢できるけど、うるさいや虫が飛んでるは我慢できないだろうな。
姫の気持ちも分からんこともない。{/netabare}

3話の感想 ★★★★ 4.0
魔導書と神器
{netabare}
魔王城に入れば最強装備を手に入れれそうだな。
魔王たちも姫様の脱走になれてきた。
ここまで来たら、魔王城も快適そうだな。
{/netabare}

4話の感想 ★★★★ 4.0
お風呂を作ろう
{netabare}
寝具関係は一通り揃ったから、次は眠るまでの過程を改善しよう。
髭もじゃ狼も2話で出てきたよりも軟らかくなった?
あれぐらいの小言なら我慢できそう。
季節が変わってたけど、姫が攫われてどれぐらいの期間が過ぎたんだろうか。
{/netabare}

5話の感想 ★★★★ 4.0
ハーピー
{netabare}
このハーピーの子、かわいい。
魔王軍の人たちも姫には申し訳ない気持ちがあるんだな。
でも、人間と魔族とは暮らし方が違うから。
これがもし他国とかならここまで暴走していないんだろう。
……いや、してそう。
{/netabare}

6話の感想 ★★★☆ 3.5
勇者は迷子
{netabare}
魔王軍は優しいな。
勇者を殺そうとはせず、姫にも罰を与えたとしてもジュース抜き。
なんて優しい世界なんだろうか。
魔王を寝かしつける話もあったけど、そこまで新しいことは起きなかった。
でも、次は新キャラが出そうな感じ。{/netabare}

7話の感想 ★★★★ 4.0
姫が誘拐される
{netabare}
ちょっといつもと違った展開に。
新たなキャラが出てきたけど、割とすぐに完結したな。
戦闘シーンにいってくれてもよかったけど、まぁそうはならないよね。
今回はいつもより面白かった。{/netabare}

8話の感想 ★★★★ 4.0
勇者と姫との関係
{netabare}
勇者って姫の婚約者だったのか。
そりゃ、勇者も必死よね。
でも、姫さん名前すら覚えてなかったな。
勇者、乙!!{/netabare}

9話の感想 ★★★★ 4.0
魔王のクエスト
{netabare}
初めて魔王側にクエストが発生した。
やっぱり、ほのぼの系のアニメにも変化が必要だよな。
そして、この作品の本質っぽいところに触れていた。
どうしてこんな優しい魔族と人間は争っているんだろうか。
まぁ、どうせしょうもない勘違いとかなんだろうな。{/netabare}

10話の感想 ★★★★ 4.0
人間界へ買い物
{netabare}
魔王視点で見ると、完全に人間が悪者だな。
ただ、人間視点からすれば普通に暮らしていたところにいきなり魔族が出てきたようにうつるんだよな。
姫さんが間に入ってくれたら、うまく終わりそうだな。
それが最後のサインと関係があるとみた。{/netabare}

11話の感想 ★★★★ 4.0
悪夢の正体
{netabare}
さっきゅん、かわいい。
ハーピーと同じくらい好き。
勇者の脳天気さは恐ろしいまである。
自分勝手じゃないだけマシか。
11話でこの感じだと、最終的に人間と魔族が仲良くなるまでは描かないっぽい。
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 18

73.2 12 勇者で魔王なアニメランキング12位
えんどろ~!(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (313)
1321人が棚に入れました
人々とモンスターが共存して暮らす剣と魔法の大陸「ナラル島」。そこには恐ろしい「魔王」が存在していました。はるかはるかの大昔、ナラル島に現れた魔王を倒した初代勇者――それからも、様々な時代で何度も何度も魔王は蘇り、同時にそれに対抗する勇者もまた現れ…。少女たちは、いつの日か出ずる魔王を倒すべく冒険者学校へ通います。ちょっと抜けているけど勇者体質の、ユーシャ。生真面目ゆえに苦労が絶えないエルフの聖者、セイラ。食べることが大好きで明るい戦士、ファイ。物静かなヲタク魔法使いの、メイ。勇者パーティーを目指す4人の、いつまでたっても魔王をたおす様子のないゆる~いファンタジーライフがはじまります。

声優・キャラクター
赤尾ひかる、夏川椎菜、小澤亜李、水瀬いのり、麻倉もも、久野美咲
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

観終わった

2話までの感想{netabare}
うおっ、前期“リリースザスパイス”をやった直後でこれって、なもりどうした?借金でも抱えた?
別にファンでもアンチでもないけど、こうも仕事立て続けだと心配しちゃいます、大きなお世話ですねハイ。

内容はこれ…「ドラクエ4コマ」じゃ~ん!
今更?って気もするけど今まで無かった方のがおかしかった?
ソレっぽいのはかつても有ったけど、ここまでソレってのは珍しいんじゃない?
未来を知ったデスピサロがシンシア殺さずに山奥の村で先生始めましたって感じか。
タイトルもドラクエのカジノで御馴染みハイエンドローとエンドロールのダブルミーイングじゃないかな。
2話では更に世界観の説明がされて、魔王誕生して勇者が倒すのは伝統文化のようになってる世界だそうな。
パジャマパーティでの「こんな魔王四天王はイヤだ」の内容聞きたかったなぁ、ってよりも実際の魔王に四天王居ないじゃないかw{/netabare}

3話感想{netabare}
まずは前回の感想が言葉足らずだったので補足から。
どこまで正確かは知らないけど、あくまで個人的な解釈ではこの世界(島)は『「魔王が現れて勇者が倒す※」が何度も繰り返され、人間の間ではそれはもはや伝統行事と化してる』。
これってゆるい作風を作りあげる上でよく考えられた設定だなぁ、と感心してまして。
ここでいう伝統行事ってのは…えっと、神事というかお祭りというか、「魔王対勇者」は神に奉げる舞台みたいなもので、筋書き(※のこと)はもう出来上がってて覆ることはない、とその世界の人間の間では信じられてる。
あとはもう舞台で踊る巫女さんがどれだけ上手く舞えるかだけが重要ポイントになってて、冒険者学校はその練習の場って扱いなんかなー?と思うと世界観への違和感がスっと抜ける。
緊張感が無いのもさもありなん、文字通りお祭り気分なんだろうなぁと許せてしまう。
この作品を楽しむために無理やりこねくり出した解釈ではなく直感でそう思っちゃいまして…なので全くの見当違いかも知れないけどね。

ただこの解釈はあくまで「どうせ魔王が現れても最後は勇者が退治してくれるし」っていう人間側の思想で、「最後は負けるのが決まってる」魔王側としてはたまったもんではない。
ってことで魔王側の抵抗・悪あがきっぷりが見所なのかなー?と思ってたら、2話最後でサクっと諦める描写が。
まぁどうせ1話完結モノで次回には再び勇者潰しを企み出すんだろう、と予想してたら…3話魔王出番ナシ!
くっそw引っ張りおるww
ってかマジ?1話完結じゃなくて続きモノになるのか?

あと見てて「あー、あのネタ欲しいなぁ」と感じたのがドラクエネタに倣うなら精霊ルビスやマスタードラゴン、いわゆる勇者を勇者と認定する存在(作中ではまだ自称勇者に過ぎないよね?)。
OPに姫様と思しきキャラが出てるので、そんな神的存在じゃなくて姫様がその役を担うのかな?と、ふと公式覗いてみたら(この段階で初めて公式見た)「ローナ姫」って名前で爆笑。
あっぶねえ!ギリギリ攻めてないか?
(一応書くとドラクエ1の姫様の名前がローラ姫)
それ言ったら3話の塔の最上階にはリーザス像があるんじゃないかとスゲーヒヤヒヤしたんだけどさ。
スポンサーがスクエニだったらこんなヒヤっとしないんだけど、セガだぞこれ?
…。
だったらアルゴル星系(ファンタシースターの1~4)パロやってもいいんやで?と一瞬思ったが、PSOのアニメは全然見てないことに気付いて自戒。
って、あれ?定期的に魔王が復活するって…あいや、マオは前任の記憶引き継いでる訳でもなさそうだしダークファルスがモデルではなかろう。
まさかね、ハハハ。{/netabare}

4話感想{netabare}
うわああ、共同発明ってかタンノくん出たあああ!!
更に邪神が…マインドフレイア?
だからさ、これスクエニじゃなくてセガだからな?
どんだけ攻めるんだw
スイカ型モンスターはマンカバー(PS2)っぽかった、最近のゲームでもっと似てるのは居るのかも知れないけど。

とりあえず、魔王以外にもヤバい存在が居たことにちょっと驚き。
外にも同格の魔物が居たりする?…最後魔王と勇者で共闘することになったりして。
他の方の感想(予想)で、最後魔王が勇者のためにワザと負ける展開かも?みたいなことを書かれてて、それやられたら泣くかも知れんって思ってたので、他の可能性が見えてきて(外れるだろうけど)ちょっと安心。{/netabare}

最終回まで見ての感想{netabare}
“魔方陣グルグル”的なドラクエパロディ作品…いわゆるドラクエ4コマみたいな内容で楽しめた。
なによりこれにスクエニは関わってなくて、スポンサーがセガやホビジャパなのがツボw
↑で書いた様に、この世界では「勇者vs魔王」は伝統行事みたいなものになってて住民はそこまで危機感を抱いてないって解釈(合ってるかどうかは不明だけどね)は個人的にかなり強い説得力を受けた。
ゆるい世界を形成する上でしっかりとした設定を考えてあるのは大したものかと。

個人的に驚いたのは後半、このゆるい感じがダラダラずっと続くって〆方をするのだろう、と思ったらしっかりと物語を〆て来たこと。
但し〆方としてはどうなんだろう…メイドゴーレムが一気に全貌を語りだし、チビがデウスエクスマキナの如くまるっと解決というのは急ぎ足に感じた。
ってかチビってマスタードラゴンやーーーん!
ドラクエの4~6のどれか知らないとマスドラオチだと気付かずに唐突に感じるかも。
こんな急展開で〆るのならダラダラしたのをずっと続けた方が良かったのかも?
いやどうなんだろう、自分にはちょっと判断つけられないな。
いっそのこと年老いたローナが「…という話だったのさ」と孫に本を読み聞かせてエンドだったら大爆笑だったんだけど…一般的にはマズいか。
あ、それとメイゴは頭にキノコを生やしてたら完璧だった。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 21
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

うん。「その先」が気になっちゃってさ。。。

原作知らず。

多くの方にお薦めしたくもあり、薦めづらくもあり。
そんな作品です。

魔王との対戦において魔法の発動に失敗し、勇者や魔王等が過去;勇者パーティーが出会った頃の過去に飛ばされてしまう。魔王はそこで、勇者たちを含む冒険者を養成する学校の教員となる。。。主たる登場人物がいずれもゆるっとふわっとした女の子達で、お話そのものもゆるっとふわっと進みます。

作画はそこそこ高値安定。
声の演技は申し分ないと思います。主要人物はいずれも良かったし、可愛らしかったです(ごく一部のへんた。。変な人含め)。

この手のタイムリープものって、世界線の継承や入れ替わりなどを考え出すとワケわかんなくなってしまうのですが、細かいこと()はスルーしとけってことですね。いつも、ゼノンのパラドクス的なことを考え出してしまい、自己解決ならぬ自己破綻であたまがぽーってなてしまうのです。

===お薦めしたい理由
最終盤は、{netabare}それまでの展開が嘘のように物語が展開します。そして、全く思いもかけない形での終幕へと突き進みます。よくあるファンタジー世界の存在事由そのものを揺るがす、それでいてやっぱりゆるく、でもほっこりハートウォーミングな展開でした。正直なところ予想もしていなかっただけに、結構うるっときてしまいました。こういう不意打ちは好きです。{/netabare}

===お薦めしづらい理由
先述の通り{netabare}大変に良い終盤の展開なのですが、そこにたどり着くまでがしんどいのです。ゆるふわ過ぎというか、だらだらしすぎというか、無駄というか。1, 2, 4, 6, 11, 12話だけで物語の骨子が成立します。なんなら4話と6話もなくてよいです。それ以外は日常回、単発ものです。いちおう最終盤で使われるネタの提供もしていますが(だったかなぁ。。。?)、必須なものはありません。キーとなる回でおさらいが入ります。
作品全体にたゆたう、このまだるっこしさがお薦めしづらいおおきな理由です。{/netabare}

さらに、{netabare}物語のキーとなる存在を特に説明も紹介もなく置きっぱなしにしておいて、最後の最後に「ま、いっか」で片付けるなど、お話の作り方が粗っぽいところも、特に目の肥えた方にお薦めしづらくしてくれます。{/netabare}


===とはいえ、
僕個人としてはまだるっこしいパートも含めて結構楽しめました。それぞれのエピソードが、それなりによく作られているとおもいます。
あれが{netabare}まさか、農産物だとは思いもよらなかった。{/netabare}

主要人物の造形はそれぞれが好ましく、かつ、ギャップ要素も含めて解りやすいです。一番、脳筋ライクなキャラが実は一番ロジカルってのは、個人的にはありそでなかった、かな?いやどうかな。


===とかいいながら、不満がないわけではなくて。

というか、大ありでして。
フィナーレの本当の最後までは良かったのですが、主人公の最後の台詞がどうにもこうにも・・・・ラスト10秒で、本作に対する僕の評価が揺らぎました。

物語の終わりは、 {netabare}「概念」を消去するというチビちゃんの能力を用いて、勇者・魔王という対になる概念を共に消去することで勇者たちが大好きなマオちゃん先生を倒さずに済むようにし、一段落となります。いまさらチビちゃんの処遇をどうのこうのはいいません。彼女ら全員が「ま、いっか」でスルーしているのでそこは従います。

深く考えてはいかんことは分かるのですが、それでもフィナーレのユーシャの台詞が腑に落ちないままで、モヤっとしています。

フィナーレにおいてユーシャは「やっぱり勇者になるよ」と、まっさらな物語(お姫様が持ってきた本)を手に言うわけです。無論、ユーシャの手元にある「真っ白な物語」とユーシャ自身の「真っ白だぁ」の台詞が、いままでとは違うまったく新しい勇者=ユーシャのメタファーなのだろうとは分かるのです。が、ここは「新しい勇者の概念を作っていくんだ」を明示して欲しかった。ほんの一言でいいから言葉を補って欲しかった。
「やっぱり勇者になるよ」だけだと、それまでの概念どおりの勇者になってしまうような気がするのです。とすれば、その対概念である魔王=マオちゃん先生もその概念に従わざるを得なくなり、全てが元の木阿弥ではないか、と。え?実はそのメタ要素も含めたタイムリープなの?とか勘ぐってしまうわけです。

そもそも、「勇者」という概念が消失した後も「勇者」という言葉は有効であるというのが僕には難しすぎるのです。いや、言葉と切り離された「概念」って、僕には想像しにくくてですね。チビちゃんの能力が、「ユーシャに付随する勇者(マオちゃんに付随する魔王)」という限定された範囲にのみ効力を発するものだったのだ、とかいうのなら、それはそれで明示しておく必要があったと思います(その場合は、上記の議論が再燃するわけですが。「一般論としての勇者の概念」は有効なままとなるので)。

なんか、物語の締めにおいてあまりにもいい加減というか1,2手先で論理破綻してしまうものを堂々と見せつけられて、困ってしまったというが率直なところでした。なにか重要なものを見落としてしまったのでしょうか。
{/netabare}

*
皆さんのレビュー、ざざっと拝見しました。
僕が持つ「不満」に関して、どうも僕は何かを見落としているような気がしてきました。あるいは、単純に考え違いか・・・
モヤッとしたままなのもしんどいので、どこを見落としたのか、何が間違ってるのか教えていただけるとありがたいです。一応、11、12話は繰り返し観てみたのですが・・・
[2019/08/31 v1 & *部追記]

投稿 : 2024/11/02
♥ : 25
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

史上トップレベルにゆるい魔王討伐(笑)

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
ゆる~く眺めるには向いているアニメ。基本的に日常系ですが、設定に一工夫あるんで、たくさんのアニメを観てきた層にも一応は対応できそう。キャラデザは、ゆりゆり の方ですから、可愛くできていると思います。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
ある意味でラスト(まおちゃんは倒さず、魔王の力だけを消すこと)は1話の段階から予想できたし、別に制作も隠す気なんてさらさらなかったでしょう。むしろ、ラストがハッピーエンドになることが分かっているからこそ、1~10話の日常系をゆる~く楽しむことが出来ました。

意外だったのが、まおちゃんがわりと早い段階(2話)で魔王になることを放棄したこと。1話を観たとき、「まおちゃんがユーシャに意地悪(勇者になる邪魔)をするが、結局、ユーシャが勇者になる手助けになってしまう」展開なのかと思いましたが、確かに、こういう平和なラストにしたいなら、本作の展開が良いでしょうね。

ラストに描きたかったのは、「まおちゃんの孤独」であり、「教師と生徒の、友達同士の絆」。そのためには、まおちゃんが魔王になりたければダメなわけですね。実は最初から魔王になんてなりたくなかったから、あんなにアッサリ魔王を放棄できたんだなと、後で納得しました。渡りに船だったわけですね。

一番笑ったネタは、11話の、ユーシャ達が記憶を戻す流れ。まさか、そっちが思い出すとは(笑)
{/netabare}


【1話ごとの感想】
{netabare}
1話目「エンドロールにはまだ早い〜!」☆3
{netabare}
魔王が先生で、勇者が生徒。なるほど、魔王が過去に転送。これは面白い設定。最近、ゆるゆり風のキャラをよく観るな(笑)

《今後の展望》
これ多分、「何をやってもユーシャが勇者になる手助け」になるんだろうな、歴史は変えることができないから。しかし、ユーシャと魔王ちゃんは仲良くなってたので、退治せず(暴れず)に済みましたとさ、めでたしめでたし、かな。
{/netabare}

2話目「魔王、夕陽に散る〜!」☆3
{netabare}
全員がリーダーのつもりだった、後の気まずさは面白かった。アイテム作りは、犯罪w 数の暴力が最強w
あれ、意外と早い段階で魔王辞めたね。

《今後の展望》
2話の段階で魔王辞めるのは、意外。最終話まで引っ張ると思ったのに。こうなると、シンプルに日常系で引っ張るか、ユーシャが勇者になる夢を叶えるために、一肌脱いで魔王になってあげる展開かな?
{/netabare}

3話目「クエスト実習〜!」☆2
{netabare}
5連続で猫探しw もはや、キャットスレイヤー(笑) NPCもいる世界観なんだなw 日常系に振ったか。魔王ちゃんが出てこないと魅力半減だな。

《今後の展望》
多分、このままゆるゆる日常系だな。せめて、魔王ちゃんが絡んでほしい。
{/netabare}

4話目「海と水着と邪神討伐〜!」☆3
{netabare}
メンタル弱いモンスターは笑えたw なんか、真面目に冒険していると、これはこれで、違うなと(笑)

《今後の展望》
なんかこう、先が読みにくいな。日常系でいくのか、ストーリーでいくのか。ストーリーでいくなら、次あたりから展開させていかないとね。
{/netabare}

5話目「私の勇者様〜!」☆3
{netabare}
王女の前で爆発案件、確かに(笑) ユーシャが勇者認定されたw ワイバーンがファイヤーボールくらうと、あんな顔になるんかい(笑) 王女暴走だな、王立(笑) いや、王家途絶える(笑) 行動原理が自分の中にあるんだね。少し、新展開。

《今後の展望》
10話くらいで、王女様がマオちゃんを魔王認定しそう、あのカルタードで。
{/netabare}

6話目「六畳一間、魔王付き〜!」☆4
{netabare}
まおちゃん、魔王熱。魔王の孤独。侘しさを解消するための征服。ファイッ(笑) 良い看病回だな。

《今後の展望》
もうなんか、あれだな。予想とか期待とか、する方が不粋なアニメだな(笑) 頭空っぽにして、楽しもう♪
{/netabare}

7話目「ローナ姫ファイと〜!」☆3
{netabare}
勇者マニア(笑)。カルタードの件は、分かるわ。私も、コレクションしてるのは、ネットに頼らないことにしている。

《今後の展望》
もうなんか、あれだな。予想とか期待とか、する方が不粋なアニメだな(笑) 頭空っぽにして、楽しもう♪
{/netabare}

8話目「私のユーシャ様〜!」☆3
{netabare}
実際より強い、四天王(笑) 良い意味で、感想書く気がなくなってきた。なんか、BGMに聞き覚えが(笑) 呼び名の伏線回収は、イイね♪

《今後の展望》
10か11話あたりで、1度シリアスぶちこみそう。まあ、今回をシリアスとしているなら、もうないかもだけど。
{/netabare}

9話目「秘祭!カルタード祭り!」☆3
{netabare}
カルタードが木になるってのは、意外w それが文化なら、、、大切だね。

《今後の展望》
特になし(笑)
{/netabare}

10話目「雪山の夢〜!」☆3
{netabare}
特になし(笑)

《今後の展望》
特になし(笑笑)
{/netabare}

11話目☆4
確かに、普通に強いよな(笑) 底辺同士わかり会わない(笑) まさか、そっちが思い出すとはwww 本作で一番笑ったわw まあ、そうだよな。ラストは魔王バトル。さあ、どう決着をつける?

12話目 ☆3
そんなもの、馬鹿馬鹿しいほどに楽しかったに決まっているじゃろが。生はダメだよ(笑) す「くわれた」(笑) 概念を食えるw まあ、魔王の力だけを倒すのは規定路線として、食わせるのは意外だったな。勇者が無職になる物語w
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 34

69.5 13 勇者で魔王なアニメランキング13位
今日からマ王!(TVアニメ動画)

2004年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (382)
3249人が棚に入れました
平凡な高校生・渋谷有利は、カツアゲにあっている中学時代の同級生、村田健を助けようとしたが返り討ちにあい、無国籍風高校生たち(彼らも同じく同級生)に公衆トイレで便器に顔を突っ込まれそうになったところ、異世界に流されてしまう。
そして自分が王の魂を持って生まれ、「眞魔国」を治める魔王であること、魔族の長として人間達と戦わなければならないことを告げられる。文化や価値観の隔りに戸惑いながらも、有利は持ち前の正義感と現代日本仕込みの平和主義を発揮、新米魔王として成長して行く。
明るいコメディタッチながら、異文化・差別・民族紛争等のテーマが全編に織り込まれている。

声優・キャラクター
櫻井孝宏、森川智之、斎賀みつき、大塚明夫、井上和彦、勝生真沙子、高山みなみ、竹田雅則、宮田幸季

YOSIMIX さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

異世界物の王道!個人的にはかなり好きです(笑)

毎度お馴染み、評論家!?レビューでございます(苦笑)

今回、評論としては主観が入りすぎていてダメダメかもしれ
ませんが、やはり個人的にはかなり好きな作品ですので評価
がだいぶ上乗せされてます(^^;)
NHKアニメシリーズは良質なものが多く、個人的に好きな
作品が多いため良く見るのですが、中でもとりわけ好きな部
類に入り、OP&EDなど販売CDを購入してしまった程の
ハマリ具合の作品ですので、あまい評価になってます…。

物語は、タイトルに書いた通り【異世界シリーズ物】になり
ます。それも地球と全く別世界の所にあり、その繋がりやら
何処に存在するものなのかは詳しく語られず、とある世界的
な存在であり、また一度飛ばされるとそのままストーリーが
展開していく通常の異世界編とは別で、何度も行き来をする
という『地球⇔異世界』の往復が激しく、その度に新たな展
開が待っている長編作となります。

登場人物に対しては、細かな脇役、助役、メインキャラなど
殆どのキャラに対して、それぞれのストーリーがしっかりと
存在して、かつ本編の軸からそれることなく、それぞれが結
びつきがあり、何話か離れていての再登場など短編で終わる
物語とキャラストーリーが全て繋ぎ合わさって一つの大きな
ストーリー展開になっているという表現が適切かもしれませ
ん。その上で、適切なところで(話の切れ目)世界をまたぐあ
たりは、うまい具合の起承転結になっているのではないでし
ょうか。

作画や絵コンテに関しては、美形キャラから渋キャラ、濃い
所からそれぞれ揃ってはいますが、これと言ってとりわけ素
晴らしいものがあるわけでなく、平凡であるからこそ、そこ
に一種の魅力を感じる部分があります。
上記で述べたとおり、個性豊かなキャラが多く、またキャラ
ストーリーの集合体ですので、好きなキャラが出来ればそれ
だけハマリ要素はありますが、絵的に入っていくということ
はなく、あくまでも物語として好きになって行く感じでしょ
うか。

挿入歌やOP、EDなどは、先に述べたとおり個人的に好き
でCDコンプしてしまいましたので、あえて語らないように
しておきます…主観的になりがちなので(^^;)

なんだかんだで100話近い長編作でありさらにシリーズ化
されていますので、全てを観るにはだいぶ時間を要するかと
思いますが、観て損はないかと思います。
異世界ものとしては、まさに王道といった感じであり、色々
な意味で特異的な何かを示すのではなく、ガチの王道作です
ので、好き嫌いもはっきりしてくるのではないでしょうか。
個人的には好きな部類なので、一応おすすめ作という事で、
レビュー甘めで書かせて頂きました(笑)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

たっぷりおから さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

子供時代の良い思い出。異世界モノとしても良作

中学1年くらいの頃だったか、ある日BSの深夜放送でアニメの特集があったのだが、家族がどこからか情報(たぶん新聞)を拾ってきて「これは絶対面白いからみんなで見よう」って感じで見ることになったんだけど、2日目だったのか第5話から4話ずつ3日連続で放送してて、それがこれだった。当時は田舎に住んでたこともあって4チャンネルとBS、あとたまにビデオ借りに行く程度だったからこのアニメはとても新鮮で、このアニメにのめりこむのも時間の問題だった。

一応言っておくとこのシリーズめっちゃ好きで、アニメは毎週録画してたし、小説も20冊くらいを全部買った。後にコミックも出てきてそれもほぼ揃えた。近年、コミックの完結でこのシリーズ実質終了しちゃったけどそんなの関係なく、今でも時々見てるくらいだ。

さてシナリオはというと「不良のかつあげに自ら首を突っ込んだ主人公渋谷有利は、水洗トイレに顔を突っ込まれ、なぜかそこから異世界へと紛れ込む。いきなり現れた有利と一悶着起こした現地人、助けに来た謎のイケメン達に揉まれながら、有利は突如この世界の魔王であると宣言される」といった冒頭から始まる。水洗トイレに流されていきなりファンタジックない世界、しかも助けられた先でいきなり「貴方は魔王です」なんだからこの先の展開が面白く無いなわけがない。田舎育ちで娯楽の読み物が少なかった中だからなおさらである。

序盤は聞いてて恥ずかしい系のギャグを交えながら魔王となる地盤作りからスタートする。最初の有利は魔王なんて望んでもいないけど…。だが普段は無能ながら根は純粋で、戦争は絶対しないという有利のスタンス、優秀な仲間、そして奥の手「魔王モード」により次々に沸き上がる問題を解決していく様は見ていて爽快でとても気分がいい。

大きなヤマを越えた辺りから単話が多くなるが、原作にない話もあってこれもなかなか面白い。全体で見ると39話×3シーズン+OVA5話、計122話もあるが、マ王を知るには1期16話辺りまででも十分理解・堪能できると思う。興味のある方はぜひ見ていただきたい。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8

蟹チャーハン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

全100話超え! 元祖、異世界転生な魔王作品といえばこれだぁぁぁぁ

あ、タイトルで元祖とか書きましたが、本当かどうか全然自信ありません。
自分にとってはです(汗 すみません

タイムスリップものだと戦国自衛隊が最初なのかな?くらいの認識です。
よくわからないけど、すみません(汗

かれこれ10年以上前の作品で、NHKで3期にわたりご長寿放送していたようです。途中までしか見ていなかったのと、まおゆうを見たときに思い出したので10話まで見返していました。

高校球児な主人公(いまは退部中)がひょんなことから人間と魔族が互いに住みあう異世界に飛ばされ、いきなり魔王認定されてしまうというストーリーです。

転生最初は優柔不断、わがままも目立つ感じの主人公が、魔族と人間の武力に頼らない共存共栄を考えて行動するうちに、自然とちょっとは貫禄が身についてくるという成長物語でもあります。

いまでは珍しくない異世界転生ストーリー。
この作品のおもしろいところは、上記であげた作品と似たような問題が必ず取り上げられるというか直面するんですが、重要な部分はあえてボカして終わることかもしれません。

食料事情や身分制度の問題などなど、そーいえばあの魔王はどうしたっけなぁ~と思い返したしだいです。

たとえば、身分が低く、奴隷扱いで殴られている船員の仲裁にはいり、彼の境遇を心配するんですが、補佐役のなんとかさん(失念!)が「彼は彼で、幸せをみつけているかもしれませんよ」的なことを言うんです(全然正確じゃなくてごめんなさい)

まおゆうで屋敷に奴隷が逃げ込んできて、テーブルからパンを盗まれるんですが、メイド長の虫けら発言(嘆くのはやめて自尊心を持てという意味の前フリで)がわかるけど嫌味すぎてすごく癪にさわってたりしてたんで、あああ、自分はコチラの方が安心するなぁと思ったりして~。

たぶんリアルでも80話以上見逃してたぽいので、これから暇をみつけて少しずつ視聴していきたいと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

68.6 14 勇者で魔王なアニメランキング14位
Helck(ヘルク)(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (164)
446人が棚に入れました
魔界のとある国。一人の勇者の手によって魔王が倒され、新魔王の座をかけた競技会が開かれることとなった。 大会責任者の帝国四天王ヴァミリオは、敵であるはずの人間の勇者ヘルクの参加に激怒する。 決勝戦を前に魔王ウルムの城が陥落した一報を受け、ヴァミリオはヘルクを含む決勝に残った選手たちと共にウルム城奪還へと旅立った。 笑顔で「人間を滅ぼそう」と語るヘルク。 果たしてその言葉は本心か? 笑顔に隠された真実とは……
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ギャグとシリアスのバランスがいいファンタジー

[12.27見終わって]
各話感想をちょっとさぼっちゃいましたけど、後半の過去編もシリアス展開ながらもヘルクの笑顔の陰に隠された苦悩と「人間滅ぼそう」の意味が分かったりしましたし、相変わらずのヴァミリオやピウイなどのキャラも良くて最後まで楽しく見ることができました。
最終話のヴァミリオの決意で締める構成も、1話の頃と比較するとじんわりくるものがありました。
・・と楽しめたんですが・・
色々と伏線回収できてないし、そもそも敵との戦いが続いてる中での終わりはびっくり。
2期前提なのかなって色々と調べたけど何も情報なし。。
何かの形で続編があることを信じて待ちたいと思います。

[9.17追記]
後半クールのPVが公開されてました。
https://www.youtube.com/watch?v=M8Qq-pltl6Y&t=1s
これ見るかぎり、結構シリアス展開になっていくみたいですね。

[初回感想]※各話感想は下にあります。
勇者によって魔王の一人が倒され、魔界では次の魔王を選ぶトーナメントが開催されていた。
大会の責任者である四天王のヴァミリオは、参加者の中に人間の勇者ヘルクがいることに激怒して・・
で始まる物語。
原作はサンデー系のWebコミックで完結。全12巻みたいですが未読です。

調べてみたらアニメは連続2クールで全24話予定なので、原作すべてアニメ化される・・のかな。

夏アニメ選定の時からなぜか気になってたこの作品。
勇者が人間滅ぼそう!と笑顔で言ってるPVとか、ギャグっぽいんだけどその中に漂うシリアスな空気とか。
あとイケメンじゃない主人公とかw

でもあんまりハードル上げないようにしながら視聴開始。

怒りまくる四天王ヴァミリオと冷静な大会副責任者ホンのコントみたいなやりとりが面白いw
声優さんが上手なのもあるのかな。ホンの「あっつ!!」は可笑しくて笑っちゃいました。

その中で時々挟まれる人間の国の謎がいいアクセントになってて先が気になる感じも好きかも。

面白そうなのでほどほどに期待しながら見ていきたいです。

1話「勇者ヘルク」
{netabare}料理対決のパフェ食べてるヴァミリオの顔、なんとなく異世界おじさんのエルフみたいw
魔王を倒したのはヘルクじゃなくて弟で、ヘルクは弟殺しの大罪人とか、攻め込んだ翼の戦士たちとか
謎が多くて先が気になります。次回が楽しみです。{/netabare}

2話「運営スタッフのアン」
{netabare}ほらやっぱりきたー!!ってヴァミリオ、ヘルクのこと結構認めてますよね。
決勝は翼の兵士たちからウルム城を奪還することになり、ヴァミリオが運営のアンとして同行することに。
ヘルクと対面したヴァミリオのすごく嫌そうな顔としつこく握手を求めるヘルクが可笑しかった。
今回もギャグ風味な展開でしたけど、次回からシリアスな展開が待ってるのでしょうか。
ED結構いいですね。ヘルクとヴァミリオはいい友達になりそうな気がします。{/netabare}

3話「未知の敵」
{netabare}大地の毒を制御するために魔族がいるの?
そもそも毒ってなんであるんだろう。大昔事件があったとか?
新世界生物って何?などなど謎が多いですけど今後解明されていくのでしょうか。
そんな謎も気になるけど、キャラたちの掛け合いが面白くて。
身軽なケンロスやチョコ好きドルーシのボケに冷静なツッコミをするヒュラ、キレ芸が面白いヴァミリオなどなど、見てて楽しいです(^^♪
ホンのいつまでですか~!にも笑った。。
そんな中、ヴァミリオがヘルクにつぶやいた「戦え・・」にじんわり。
ヘルクの本心を疑いながらも信じたいヴァミリオの気持ちがわかる言葉でした。
次回が気になる引きも良いですし、これ結構良作かもしれないです。{/netabare}

4話「衝撃」
{netabare}翼の戦士って何かドーピング的なもので人間を改造したもの?
大地の毒や新世界生物と何か関係ありそうな・・でもよくわからないです。
やっとドルーシが活躍したと思ったら。。ヒュラのツッコミいいですねw
ヴァミリオと助けようとしたヘルクがどこかへ飛ばされて・・
この展開、無職転生を思い出しました。
ヴァミリオとヘルクの2人旅になるのかな?変な鳥も気になりますw{/netabare}

5話「孤島の村」
{netabare}知らない島に飛ばされてしまった二人。
この話で一番印象的だったのは・・あの鳥!!
かわいいへんてこな鳥ピウイが面白くて。。声も好き。
ヴァミリオのばかぁー!も定番になってきましたねw
海に沈む遺跡とかまたまた謎が深まったけど、実は結構壮大な話だったりする?{/netabare}

6話「襲来」
{netabare}ヘルクの悲しみみたいなものが少しだけど語られましたね。
ヴァミリオとヘルクの夕食でのお互いまっすぐな会話がいい。
翼の兵士になると人格も変わってしまうみたいだけど、なぜヘルクだけ逃れられたんだろう。そして弟の死の謎も。
アズドラ様、ギャグ要因かと思ってたら意外とカッコ良くて強い!
魔界の強さって、四天王>魔王みたいですね。
各地方に城が複数あって、そこの城主が魔王で、四天王は帝国ですごく強い人たちのことかな。{/netabare}

7話「人間の王」
{netabare}人間の王って不気味な感じだけど本当に人間?
北で魔族が戦ってる魔物って新世界生物?
なんとなくだけど、人間の王って新世界生物じゃないかなって。
ヘルクとヴァミリオのやりとりにほっこり。もう仲良しですね。
最後、ピウイにまたまた笑わせていただきましたw
ほんと、謎鳥いいキャラしてる。{/netabare}

8話「大陸へ」
{netabare}魔女に会えたヴァミリオとヘルクたち。
ヴァミリオによく似た魔女とピウイに似てる大きな鳥・・これって!?
ヘルクを危険な存在だと注意を促す魔女だけど、実は色々と知ってるような気がします。
島を出た二人・・こっそりピウイがついてきてやったーって嬉しくなるわたしw
帰れって言われて不服そうな顔しながらピーって鳴くピウイかわいい♡{/netabare}

9話「蛮族トースマン」
10話「地図を求めて」
{netabare}ギャグとシリアスのバランスがほどほどにいいかもって思うけど、できればもうちょっと世界観にこだわりがあるともっと面白くなると思う。
例えばトースマンの王を倒して元に戻ったのはいいんだけど、お姫さまだけ人間みたいなキャラデザだとちょっと違和感あるので、ちゃんとかわいい猪のお姫さまにして欲しかったかな。
吟遊詩人の女性がちょっと気になります。{/netabare}

11話「吟遊詩人の唄」
12話「信じる心」
{netabare}闇の戦士の不気味な力。
何度でも蘇る翼の戦士やトースマン王と何か関係あるのでしょうか。
それよりもいつもニコニコしていたヘルクの怒りに満ちた顔が闇が深そうな感じがして。
ピウイを見てると、森〇チョコボールを思い出すのは私だけかなw
次回から後半クール。PV見るとこれからシリアス展開になっていくのでしょうか。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 29
ネタバレ

いるかん さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

シーズン1はテンポが悪かった、だが!

 結構期待してはいたんですが肩透かしをくらう出来だったので、1クール目途中で挫折しそうになりました。
 私と同じように感じた結果、1クール目で挫折した人たちのために、2クール目に突入した今、書いておきます。

 原作マンガは未見ですが、そこそこ面白いと推測できるんです。
 チート級の強さながら、ド天然の主人公。
 シリアス要素はつきなみ感はあるものの、ぶっ飛んだコメディ要素。
 一本調子にならない舞台設定と、それなりに伏線の含みのあるストーリー。
 ケンロスやピウイのような、バカキャラを使ったお笑いも、結構好きです。

 なので、毎日のちょっとした息抜き、として楽しむ程度なら、アニメも他の酷評した作品よりは良くなりそうなんですよ。
 だから、以降に書くように、1クール目にかなり不満があっても、何か切れないというか、期待を込めて、このレビューを書いている次第です。


 で、問題のアニメ1クール目なんですが、全体的にストーリーが間延びしている印象です。
 評価軸をストーリーか作画か悩んだのですが、今回はアニメ化の時の失策として、作画に減点しました。

 {netabare}
魔王の帝国での新魔王を決める大会、疑念を抱く四天王との転移直後の島でのあれこれ、帝国へ帰還するためのロードムービー的展開
{/netabare}
など、舞台ががらりと切り替わる割には、1話あたりの要素が薄く感じました。
 ストーリーのテンポが遅いわりに、主人公の伏線もろくに回収されないし、逆に舞台が変わった時の新要素は、ヒロインの信頼度以外には役に立たなそうなところとか。
 そもそも、レビューの時にも出てくる画像のキャッチコピー「人間 滅ぼそう」は、現時点でほぼその方向性が見えず、誇張しすぎた表現にしか見えないんですよね。

 特にコメディ要素については、間延びのせいで魅力が半減です。
 4割くらいはツッコミ無しの静止画。
 ツッコミがあっても、そのうち半分くらいは、タイミングが遅い。
 マンガだとこうした間(ま)は読者の好きに読めるので問題ありませんが、アニメで描いた時には、動画という性質上、時間の進行が強制的に画一化されるため「間の悪さ」は致命的です。


 間延びの原因についてですが、ここからは完全に推測、というか脱線です。
 原作は完結しており、2クール予定。
 原作を2クール分に落とし込む時に、1クール目の分割をおざなりにした結果、間延びしたんじゃないかと邪推しています。
 「原作に忠実でさえあればいい」を低予算の言い訳に使い、必要最低限のカットだけで作った結果、編集時に時間余りが多く、間延びの多用という残念な結果になったんじゃないかと。
 

 音楽について、Op曲は2クール目まで見ましたが、特にメジャーなアーティストではないにしても、比較的やる気が感じられる曲だと思います。
 (確かに、ロック調が好きですが、ロックであればなんでもいいとは思ってませんw)
 なんなら、あまり好きじゃないイーリスの歌でも、曲調自体は手を抜いてない印象を受けたくらいです。


 ともかく、原作を無駄にしないためにも、2クール目が終わった時、少しでも評価軸が上向きになることを願っています。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

【ゲート】は開かれた

特に序盤のコメディ的な展開には微妙なものを感じましたが、ようやく
シリアスな反対面の状況も全面的に押し出されるようになり期待値は上向きとなりました。

「ワンルーム勇者」と同じようなある種のワンパターン「まおゆう」展開でありまして
要するに本作も【グノーシス主義】の傾向がかなり強いとも言えます。

勇者である主人公の名前は「ヘルク」でありますが、元ネタは恐らく
「ギリシア神話」の「ヘラクレス」なのでしょう。

{netabare}半神半人の英雄でありますので、【ネフィリムの眷属】ということになり
よって魔王の陣営に加わるのも当然ということになるわけであります。

一説によれば【フェニキア人】も「ヘラクレス」を信仰していたなどと言われていまして
その辺の情報については裏が取れていないものの【星の種族=フェニキア人】が
「ギリシア神話」が好きなことは自明でありますので疑う余地はないのかもしれません。{/netabare}

バカの一つ覚えという感じで本作にも【ゲート】が登場します。

【ゲート】とは自衛隊が異世界転生する作品のタイトルと同じでありまして
【フリーメイソン】のロッジに置かれています【ボアズとヤキンの柱】が
【ゲート】を表しているわけであります。

「柱」は「神」でありまして、神社の「鳥居【⛩】」も【ゲート】であると言われます。

{netabare}「数秘術」?では【ゲート】のことを【11】で表し、例えば
アメリカ同時多発テロの日=2001年9月11日に世界貿易センタービルが崩壊した事件も
【ゲート】と関係があるという説が存在します。

【ボアズとヤキンの2本の柱】、「世界貿易センタービル」の「ツインタワー」
そして「ヘラクレスの柱」すべてが【ゲート】を表しているとも言われています。

もちろんこの考え方の背景にあるのは、「古代宗教」すなわち【オカルティズム】
でありますので、現代人の感覚としては奇妙な説ということになるでしょう。

【グノーシス主義】(作品)において最も重要なシンボルは【ペイガニズム】
即ち「多神教の神々」に関するものでありまして、「神々」のルーツが【堕天使】
であることから【天使の翼】は当然の如くごり押しされるわけであります。

「勇者」とは【堕天使】の末裔である【ネフィリム】でありますので背中に翼が生えていても
何の不思議もないわけですが、魔族と勇者の立ち位置が逆転しているせいで
どっちが正義でどっちが悪なのかわけがわからないカオス状態になってしまいます。

「上なる如く下も然り」」というあべこべな状況こそが【グノーシス主義】の
意図するところであり、「新世界」の価値観は既存のものとは違うということを
示したいからなのかもしれません。{/netabare}

かくして【ゲート】は開かれて新世界が始まるわけであります。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

67.3 15 勇者で魔王なアニメランキング15位
真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (347)
1128人が棚に入れました
「君は真の仲間ではない──」最前線での戦いについていけなくなってしまった英雄・レッドは、仲間の賢者に戦⼒外を⾔い渡され勇者のパーティーから追い出されてしまう。「──はぁ、あんときは⾟かったなぁ」レッドが抜けた事で賢者達が⼤パニックになってるとは露知らず、当の本⼈は辺境の地で薬草屋を開業しようとワクワクした気分で過ごしていたのだが・・・・・・「私もこのお店で働いていいかな︖住み込みで︕」突如かつての仲間であるお姫様が⾃宅まで訪ねてきて!?"のんびり楽しい薬屋経営"、"お転婆姫とのイチャイチャ⽣活"、報われなかった英雄による素晴らしき第2の⼈⽣がはじまる︕

声優・キャラクター
鈴木崚汰、高尾奏音、大空直美、雨宮天、八代拓
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

なろうの弱点。構成ができないから最終回が「転」になってしまう。

最終話まで見て。なろう系の小説原作でいつも思うのですが、連載ものの難しさで小説として構成が厳しいです。
 本作は妹の勇者が合流してからの展開が見たいところです。したがって、通常の作劇法なら12話までの部分を半分以下…できれば3話くらいに圧縮して勇者である妹のキャラと並行して、何かを描けばと思わなくはないです。
 勇者のシーンが無い訳じゃないですけど、結局、描いているのは勇者TUEEE、眼鏡くん無能くらいですからね。なろうの見せ方として工夫がある方だとは思いますが、しかし、それでも冗長感は否めません。

 逆になろう連載時なら細かく積み重ねが読者にあるので、感情移入もできるしキャラも謎も機能するでしょう。そこがなろう原作をアニメ1クールにするときの最大の弱点かなあという気がします。

 と、いうのも12話までは平凡ではありますが見られるレベルでした。過去の経緯や能力が説明的ご都合主義すぎるので高い評価はできませんけどヒロインは可愛いです。そして13話は気になる展開がありましたよ?つまり、起承転結の転の頭くらいの部分、つまり中間点が13話にある感じです。

 この作品の「原作」の真価は恐らくこれからなのでしょう。が、残念ながら私が見たのはアニメであり、13話以降を知ることが出来ません。なので12話までは低めの評価です。13話である程度うまくまとめた点と今後の期待感がある点を踏まえて評価すると平均3点…に最終話の妹勇者の設定の良さをで加点して3.1点くらいかなあ。


以下 12話の感想です。

{netabare} 12話です。スローライフじゃねー、という裏切りは予想できたような、出来なかったような…まあ、どちらでもいいかなあ、という程度のお話ですね。13話があるんですかね。

 正義マンなんですよね。主人公が。こういう強くていい人…うーん。異世界ものの弱点の一つ、ですよね。主人公のキャラ造形。まあ、日常系の性格造形もテンプレ化しているので、必ずしも類型化はネガティブだけではないんですけど、まったり癒しではなく恋愛や裏切りなど人の内面が肝心なストーリーですから、ちょっとこの主人公だと厳しいでしょうね。

 あとは、なんですか、12話の作画。なんか機械的な文明のところとか…手抜き?初めの数話はそれなりに見られただけに、もうちょっとなんとかなったのでは?という感じです。

 評価としては、つまらない。アニメの出来としても見るべきところはありません。{/netabare}


以下 異世界日常系についてです。

 本作でちょっと思ったことなんですけど、我々は日常系、たとえば「けいおん」「ゆるキャン△」をどうみているかです。
 私は女子たちがキャッキャうふふしているのを外から眺めるのがいいと思ってたんですけど、本作を見ているうちに、仲間になりたいというニーズがひょっとしたらあるのかもしれないと思いました。

 で、現代日本が舞台だった場合、男、特におじさんが女子たちの日常に入ろうと思うとこれは無理があります。自分自身をそこに置いてしまうと、願望を満たしてくれる反面、素の自分では本当は仲間になれないという現実を突きつけられます。
 本作では転生してませんが、本作の主人公のように若くて、容姿もそこそこ、みんなが頼る能力と実績かがあれば、女性たちの日常の仲間に入れます。

 で、仲間になりたいという願望については、同性としてか、異性としてか。
 同性なら孤独を癒してくれるということなのかもしれません。異性として仲間になりたい場合、性的な欲求を満たしたいという願望なのか、草食系のラッキースケベ的な世界なのか。これはラブコメとしてのチューニングの問題になります。
 本作の場合は2人で生活してるのに、今のところやってないですよね。性行為というものあれはあれでいろんなストレスがありますので、日常系ではそれもノイズなのかもしれません。
まあ今後の展開ですが草食系からの純愛でしょうね。ハーレムに行くか…まあ行くでしょうけど。

 主人公の立ち位置です。実は昔強かったけど、理由があって一般人として韜晦しながら大人しく暮らしている…スポコンとかヤンキーであるパターンですね。実力がある=劣等感がない、だけど苦労しないし皆から承認される。承認ということはスクールカーストのポジションの問題かもしれません。パリピになりたい願望でしょうか。

 いやパリピではないですね。追放というストレスがわざわざ入るのは、本当の自分を分かってくれる人だけが周囲に集まるという舞台設定なのでしょう。これも一つの承認欲求ですよね。つまりカッコつけてイエーイとやるのも陰キャの我々からすると面倒なわけです。素のままの好きな事をしている自分を承認してくれる人が集まればいいと。

 薬屋がやけに多いのはポーションとかFF的なアイテムとして扱いやすいのもあるでしょうが、魔法の代替=万能、人を助ける、唯一性等いろんな要素があるでしょう。魔法以外で未開な文明の中で突出した存在になるにはちょうどいい職業なのでしょう。悪い言い方をすると無知な住民にマウントが取れます。ひょっとしたら小売業は楽だ、という変な誤解があるのかもしれません。

 これで平穏×ラッキースケベ的ハーレム×好きな事で暮らせる×承認という世界が生まれました。
 つまり、精神性としては、日常系もラブコメもスポコンその他の話も本質的には異世界と変わらないということでしょう。

 こうやって考えると、異世界かそうでないかという区分けは実は意味がない気がしてきました。特になろうの異世界ものはデータベース的に共通認識があるので、投稿主が設定を考えなくてもいいので、気軽に小説にできるということでしょう。
 つまり、異世界とはマインクラフトとかRPGツクールとかと同様のフォーマットであるという事だと思います。なろう型の異世界とはプラットフォームということです。難しいことを考えなくていいですよ。自分の好きな世界を気軽に表現してみましょう、と。だから、類似性や模倣がなろう小説では問題にならないのだと思います。
 で、題名が説明的なのと、タグやあらすじが重要なのは、なろう異世界は好み願望を仮想で楽しむ小説なので、読むまで内容がわからないのでは意味がないということですね。


 本作の内容はこんな感じではないでしょうか。裏切ったもの後悔や懺悔があれば最高ですね。復讐にはしないと思います。それをやると日常系ではなくなりますから。
 つまり、このチューニングに会えば面白いし、私の場合は日常系で仲間になりたいと思わないので、薬屋系が苦手なんだと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 20
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

時代遅れの描写?! →「発情姫さま」がいろいろ(エロエロ)と奮闘w

【レビューNo.128】(初回登録:2024/6/16)
ラノベ原作(なろう発)で2021年作品。全13話。
一応リアタイで観てましたが、先日ABEMAで一気見配信してたので当時を思い出
しながら・・・

(ストーリー)
生まれつき与えられた「加護」が大きな意味を持つ世界。
主人公ギデオンは「勇者」の加護を持つ妹のルーティと共に魔王軍を倒すため
の旅に出る。
しかし次第に戦闘で遅れをとるようになり、パーティー仲間の賢者アレスから
「あなたは真の仲間じゃない」と告げられ、誰にも相談もせずこっそりパーテ
ィーを去った。
辺境の地ゾルタンに流れ着いたギデオンはレッドと名を変え、薬草店を開業。
そこにかつて共闘した冒険者にしてお姫様のリットが押しかけてきて、同居を
宣言。こうしてリットと共に、レッドのスローライフが始まった。
一方の勇者パーティーは、(このパーティーを地道に支えていた)ギデオンが
抜けたことにより機能不全に陥っていて・・・

(評 価)
・時代遅れの描写?!”ツンデレ”に”露骨なエロ”のリットさん
 いわゆる分かりやすい「追放ざまぁ系」作品ですね。
 ただ個人的には「追放ざまぁ」よりも押しかけ女房の「発情姫さま」リット
 さんの印象の方が強くて・・・
 ・ロガーヴィア公国の第2王女だが、王位継承争いを避けるため出奔中
 ・昔は「今どきこんな”ツンデレ”描く作品なかなかないやろ!」って位に
  拗らせていたが
 ・レットと再会すると恋しさが止まらない!
  {netabare}・同居を宣言すると、「大きなお風呂」と「大きなベッド」を要求
   → もうヤル気マンマンじゃないですかw
     当然お風呂でイチャイチャ♡ベッドでイチャイチャ♡
     (まあ肝心なところは邪魔が入った等でお預けなんですが)
  ・レットが入っているサウナに人妻エルフとともに突入!
  ・当然水着回もやるよw(そこでも自ら積極的に♡){/netabare}
  前半は”隙あらばエロ”って感じでぶっ込んでくるんだよなあ。
 コロナ前位まではそういうなろう作品も結構ありましたが、この辺も「最近
 ここまで露骨なエロで畳みかけてくる作品もそうそうないやろ!」って感じ
 なんですよね。
 物語の印象は薄いですが、リアタイ時はそんなリットさんにツッコミ入れな
 がら観てたよなあって記憶がありますねw

・意外といいテーマを扱っていた?!
 再度見直すと意外といいテーマを扱っていたのかなっと。
 この作品の世界観
 ・人は加護に相応しい生き方を目指さなければならない
 ・だが加護は人ではない、人には意思がある
  → ならばなぜ神は人に意思を与えたのか?
 それぞれのキャラを通じて
 ●レット(ギデオン)
  {netabare}昔は「勇者の旅立ちを守る『導き手』」の加護に従い頑張っていたが・・・
  追放され新たな生活を始めたことで、加護に捉われない本当の意味で自分
  らしく生きる道を見つけることができた{/netabare}
 ●ルーティ
  {netabare}勇者という人類最強の加護が強力なゆえに
  ・感情を失い勇者として人々の期待に応えるために生きている
  ・それゆえの苦しみ
  ・その加護の衝動から完全に解放されて手に入れた”自分らしく生きる”
   という意味{/netabare}
 ●アレス
  {netabare}「賢者」の加護を持ち、いつの間にか勇者の隣にいること自体が目的とな
  ってしまい、それに最後まで捉われたままの人生{/netabare}
 結構哲学的なテーマを描いていたのかなっと。
 この辺は後半に描かれるのですが、ただ個人的には
 ・この世界観にさほど面白みを感じなかった
 ・上述のように前半でリットさんに洗脳され、そういう作品って見方ができ
  なくなっていた(この辺ではもう脳死状態だったw)
 という感じでしたね。
 それに個人的には、これらの主要キャラよりもティセ、ダナン、テオドラと
 いったサブキャラの方がいい味だしていたので、そちらの方が好みでしたね。
 特にティセは
 ・「アサシン」キャラなので表向きは無表情を装っているが
 ・内心はビクビクしたりツッコミ入れたりと意外と感情豊か
 ・小柄な少女で「うげうげさん」なる蜘蛛を相棒に持つなど愛らしさがあり
  最後もしっかり見せ場を作ったしね
 結構お気に入りのキャラでしたね。

そんな感じで、前半のイチャラブ要素や後半の哲学的テーマに面白さを感じれ
ば楽しめる作品でしょうか。
個人的にはそこまで刺さらなかったですが。
2021年作品とはいえ、”ツンデレ”に”露骨なエロ”など「今どきこんな描き方
する作品はそうそうないやろ!」とツッコミながら観てた作品でしたね。
体を張り奮闘していた「発情姫さま」に敬意を表してということでw

OP「息を吸う ここで吸う 生きてく/ゆいにしお」
・この手の作品だと新生活のワクワク感を表現したOPも多いですが、”スロ
 ーライフ”感ある伸びやかな面白い曲調でしたね。
 (でも本作は一見”スローライフ”っぽいのですが、その割に次から次へと
  事件が起こり、結構バタバタしてるんだよなあw)

(追 記)
2期も惰性で観かけたのですが、続編という感じでもなさそうだったので、もう
いいかで1話途中で切りましたね。
(元々は「1期は綺麗に終わったのに今更何を見せるの?!」って興味本位から)

個人的には「こんな欲望丸出しの姫さまで公国は大丈夫なのか?!」と心配に
なりましたが、でもこの世界だと「高貴な血を絶やさない」いうのも立派な努
めだろうしなあ。
そういう意味ではリットさんは優秀な姫さまなのかw
(官僚の作文読むだけで答弁もまともにできない)アレな少子化大臣よりは、
(自分を持っている)リットさんの方がいい仕事をしてくれそうですね。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 16
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

勇者は、義務か権利か。

[文量→大盛り・内容→考察系]

【総括】
本作の長々としたタイトル通り、随分とごちゃごちゃしたアニメです。

やろうとしたことは面白く、レビュータイトルにした問いなどは非常に哲学的で、上手く料理さえできれば☆5も目指せるポテンシャルはあったと思いますが、結果としては残念な仕上がりに。

レビューでは、本作の秘められた可能性を書きつつ、構造上の問題点も指摘したいと思います。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
これ、3つのアニメ作れるね。

①真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境で薬屋をやって過ごす、ギデオンとリットを主人公にした、異世界スローライフ&イチャイチャエロアニメ。

②真の勇者じゃないと勇者パーティーを追い出されそうになったが、仲間や世界を救うため、パーティー内では最弱ながらも、バランスのとれたスキルと戦術、戦略などを駆使しながら魔王を討伐する、ギデオンを主人公にした異世界バトルアニメ。

③スキルや加護を呪いのように捉え、その葛藤に苦しみながら戦う勇者、ルーティを主人公にした哲学アニメ。

どれで作ってもそこそこ面白くなりそうです。

個人的には、②が好みです。

ギデオンの「導き手」というスキルの設定は面白いと思います。勇者が成長するまでの指南役兼護衛役。初期パラメーターが高く、バランスも良いが、ある一定以上は成長せず、次第に勇者や他の英雄に追い抜かれる。RPGなんかではよくいる設定の、中盤で死んだり離脱したりするキャラですね(笑) 

でも、それが用済みにならず、力不足を感じつつも勇者パーティーに残って戦い続けるのは、面白そうです。私、そういう立ち位置のキャラ好きですし。

(つまり、スラムダンクの木暮君や、キャプテン翼くんの来生哲兵、ドラクエ5のパパスが主人公のアニメを観たいかどうかです。私は観たいw)。

本作はまあ、③がメインでしょうか。勇者の、眠気、空腹、温度への耐性という加護。逆に言えば、生きていること、「人生」(人としての生)が奪われる呪いともとれます。

また、勇者に限らず、「やれること」「やれと言われること」と、「やりたいこと」が合わないことの葛藤。これは、私達視聴者にとっても、身近かつ重要な問題提起になっていたと思います(ここが本作で一番高く評価したポイント)。

この③については、なかなか良く描けていて、哲学的な深みを感じさせる良いアニメになり、、、そうだったのに、それが微妙なクオリティに。

問題点としては、

(1)①②③を全部やろうとして、全てが中途半端になったこと。

(2)③の超シリアスな展開の中に、①のエロ要素が入ることで、不真面目さや不謹慎さ、軽さが際立ってしまったこと。

(3)作画がクソショボいことで、②のバトルがギャグ化してしまい、なんの熱さもなくなってしまったこと。

主にこの3点により、本作の優秀な設定を全て殺しにいった作品に感じました。

というより根本的に、まとめきれないのに、この難しい3要素を全て混ぜた、原作者の力量不足や見通しの甘さはあると思いました(原作未読なので、あくまでアニメから分かる範囲では、ですが)。

ひとつひとつは凄くよい素材なのに、料理の仕方が悪く、結果としてマズい料理になってしまったという点では、アニメ系の専門学校の教材にでもしてほしい作品です。

いや、これは別に嫌味で言っているわけではなくて、世の中に無数にある「毒にも薬にもならない作品」や「何のポテンシャルも眠ってない作品」に比べれば随分と高評価で、だからこそ、「どうすれば良くなったか」ということを考えられる、「教材化する価値のある作品」だと思うんですよ。

脚本、演出、作画、全ての面で設定を生かしきれていない、なかなかレアな「もったいない作品」だと思いました。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
こういう立ち位置のキャラクター好き。昔、RPGツクールで作ったゲームに似ている(笑) 勇者が仲間を見捨てられないという設定と、竜騎士団副団長のメンツというのが、何気に上手い。

2話目 ☆3
リット、ツンデレチョロイン(笑) バトルの作画はショボいが、バトルを魅せる作品じゃないしな。放送事故レベルの間(笑) 勇者サイドも魅せて、どっかで救うのだろうけど、その塩梅が大事。

3話目 ☆4
生まれついた加護。同一加護持ちの殺傷だけが加護の強化? 凄い世界だな。加護により人生がある程度左右される世界。低レベルだが複数のスキルが使える利点を生かした薬作り。人の一面だけを見て評価してはいけないよな。

4話目 ☆3
終身雇用契約(笑) 思い出話、ちと長い。加護を超える愛。勇者ワンパン。作画は酷いな。だいぶ歪んできた。

5話目 ☆3
勇者の加護。眠気、空腹、温度への耐性。逆に言えば、生きていることが奪われる。作画も展開も崩れてきた。

6話目 ☆


7話目 ☆2
安いな。安い、安い。

8話目 ☆3
会えずにすれ違う流れかと思ったが、さて、会ってどうなるか。勇者闇落ちかな?

9話目 ☆4
勇者は、義務か権利か。勇者という呪いを、よく表現している。

10話目 ☆3
ルーティのためって、それ、導く者の影響なんじゃ?

11話目 ☆2
バトルの作画がショボくて、ギャグに見えてしまう。やってることはそんなに悪くもないと思うけど。勇者のバトルだけそこそこ作画頑張るし、なんじゃこれ。

12話目 ☆2
このアニメらしい、ごちゃごちゃした、まとまりがない悪いラスト。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 25

63.2 16 勇者で魔王なアニメランキング16位
戦勇。(TVアニメ動画)

2013年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (484)
2450人が棚に入れました
ある日突然、世界に穴が開いた。そして同時に魔物が現れた。
これははるか昔、世界を恐怖に陥れてきた禍々しき存在、魔王ルキメデスが、1000年前の勇者クレアシオンによる封印を破り、復活を果たした。なお魔界から魔力の高い12人が魔界からやってきている。
そう判断した国王は、かつてのような狂気と混沌による支配を恐れ、勇者の子孫を魔王討伐に向かわせる事にした。その人数75人。むしろ子孫が誰かなんてわからないから、それっぽい者を王宮に呼び寄せた。
「魔王を討った者に真の勇者の称号と莫大な富を与えよう。」
こうして勇者No.45アルバと王宮戦士ロスの魔王討伐の旅が始まる。

声優・キャラクター
下野紘、中村悠一、茅野愛衣、鈴村健一、中田譲治、加藤英美里
ネタバレ

Ballantine さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ツッコミ追いつかねぇよっ!w(13話次回は2期で

1話6分30秒で13話まででOPED有り1分30秒ずつあるから本編は3分。13話は7分。
2期目が14話から開始
基本RPG(ドラクエとかFF)的な話でギャグコメディー。

・ニコニコ動画(公式配信)毎週火曜日 25:40更新
http://ch.nicovideo.jp/channel/senyu

●関連URL
・番組公式サイト
http://senyu.tv/ http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/senyu/
・番組公式ツイッター
http://twitter.com/TVanime_senyu



ながら見はしない方がイイですね。短いのですぐ見逃してしまう。
あにこれで感想書きながらとかry(私ですか?
それとニコニコのコメント付きを推奨します。
見逃しやすいギャグにも反応できるし突っ込みながら見るといいでしょう。
それからツッコミ慣れした人向けかもしれない。
たぶん普段ツッコミとかしない人には微妙かもしれないです。
酒飲みながら夜中に見るのに丁度良いアニメ!
酔いが回ってくると見逃しがちになり易いけど短いアニメだし戻せばおk!

しっかしよくこんな短いアニメにこれだけギャグを詰め込んだなぁ。ホントにツッコミ追いつかねぇw
ボケたいけど恥ずかしくてなかなかボケられないんでツッコミに回る方なんですが、しかしこのアニメツッコミ追いつかねぇよww
一々画面止めなたり戻さないとツッコミコメント書けないじゃないか!
誰かアンタッチャブルの柴田呼んで来て下さい!w


各話感想
{netabare}1話
FF7のクラウド的なのと勇者の掛け合いが面白い!
思わず噴出す面白さ。
※以下クラウドと呼びます。

2話
おい魔王と出会うのかよ!!w

3話
魔王なんでマント一枚なんだよwド変態野郎じゃねぇかw
何この緑の宇宙人ww魔王が可愛いww
なんだこのまおゆうとかはたらく魔王さまみたいな流れは!

4話
あれどっかで前回みたなとか思ったらロボとか怪獣になっとるww
一方通行かよ!ww殺っちまったってなんだよw
ルドルフwww背ちっちぇええええw
ぶっころとばすってww1000歳以上なのかww
フォイフォイwwハリーポッターのマルフォイかよ!w

5話
国王ハゲたなww魔王のポップコーンで色々大変だなw
ルキたんww 魔王とじじいくつろぐなww
おいじじいwwwロリ魂っておいwwよえええw
ロリッロリのプニップニがいいんだよ!馬鹿野郎!w
クラウドカッコイイじゃん。ってかはたらく魔王様みたいだな目が赤いし。
背中から出てる火はなんなんだw
なんという黄金バットwww

6話
あまたの魔物なんか変なのになってんぞw
おい王様だれだよwwwなんか違う奴になってんぞw
おい魔王そこに驚くのか!wプークスクスww
2chネタが結構散らばってるな。
王様作画が復帰したwと思ったらまた手抜きw
作風変わったなんだこれww劇画タッチにw
こっちのがいいじゃんww
勇者何人いるんだよ!w

7話
数多の魔物が蟻ん子になってんぞwww
何処のアイドルの熱愛発覚なんでそんなプルプルしてんだよw
魔力の強い奴らっておいww止めなきゃ気づかないだろこれドラえもんいるぞww
このシルエットどっかで見たようなあれだなwBTOOMだっけw
いや未来日記か!まぁ色んなのであるかw
しかしまぁルキの声くぁいいなぁって中の人調べたら驚いた。
メッチャ色んなの出てるじゃねぇか!知ってるのいっぱいあったがわからんかった。
デュクシってなんですかw
肋はネタだったのかよ!アバラキャラってなんだよ中山筋肉んかよw
ルキたんww何気に毒舌だなおい!腕伸びるのかよw
戦闘力53万ってフリーザ様かよ!!w
東京ドーム4個分って例えがわけわからんw
登場早々ヤヌア逮捕www何があったおいww

8話
魔物が現れたって野球選手かーい!投手なのか!w
っておいヤンキーになっとるがなww
元勇者の肩書き丸つぶれwww
ハイドーンってwwwwターミネーターよりすげぇなおいw
なにそのピタゴラスイッチwww
腕分身wwwやったやったwww懐かしいww
ルキたん誰だよww だが、断るな!ww 
ルキたんの中の人すげぇ声のバリエーションすげー!!
忍法力任せww
ヤバイショートアニメの中で一番面白いなんだこれw
ガッツリハマってきたww

9話
数多の魔物が刃物ってwwヤマモートって誰だよww
目玉焼きの卵抜きって何にも残ってねぇぞこらww
なんか毎回新キャラがw
痛い痛いと相手をって話変わってんじゃねぇかww
おいコロスケww
たかーいこわーいかわいいいいいいww
雨水で洗髪w
ミーちゃんかわいくねえええwwwイケボイスwwwって変態かーいwwドMかいww

10話
ミーちゃん蹴られてんぞwwwどんだけドMなんだよww
だからなんで平原で全裸なんだよ!!ww
また新キャラか!!ww覚え切れねぇよ!
勇者と魔王とクラウドしか覚えれねぇよ!人数多いすぎw
200歳以上のBBAwww
ロリBBAって覚えておこうw腰wwおばあちゃんww
入れ歯くっそ吹いたwwww鼻水吹き出したじゃねぇか!!w
昔本当のおばあちゃんが同じ事やらかしたの思い出したwww
おっとロリ魂じじいもいたんだった。
頑張れじいさんw世界とは不条理なもんなんだ!w

11話
おい魔物また種類変わってんぞ!続きはwebでっておいおい終わらすなw
200歳超えてたらぶっとばせるのねww
シュールすぎんだろドッチボールじゃなくて玉をふわふわ投げ合ってるだけだろw
彼氏と彼女の海岸で走ってる風景かよ!w
ドッジボール!?だと…!?んなもんねぇよw
携帯に穴が…。胸に入ってた警官バッチ的な役割だったのかw
鮫島ってだれwww
ロリBBAエロいな触手攻撃とかww 
姫ちゃん可愛いwwってか誰よ姫ちゃんw ってあっ
えーーーw姫ちゃんハガレンの弟かよ!?中に誰もいませんよ?って事だなこれ。
そうかこのアニメ結構パロディーネタあったんだなw

12話
カクカクしかじかどうにかこうにかってやる気どうしたおいw
やる気スイッチ押してもらってこい!w
ラーメン二郎かよっ!w
ルキたんの服が破けるとかじじいwww妄想広がり過ぎww
フォイフォイww14番の勇者だったのかどういう事…
姫ちゃんはアルフォンスですねわかります。
フルボッコwww強すぎw ツンじゃねぇよ暴力ヨロイだよw
なんか黒いの出てきたけどこれもハガレンネタか!?w真理の扉の向こうのやつだろ!小人だろ!?
おすぎとぴーこwww
フォイフォイ諦めんな!w

13話
あれ?7分?30秒増えた!?いつの間に…
お?王様もう出ないのか。
やっくん操られてたのか!!
え!?もってかれたあああああ!完全にハガレンwww
伝説の王… ルキメデスって何!?魔王なの?ルキたんじゃないの?
足痺れてんなwwww
ええええええええ姫様中身いたのかよおおおお!w
世界守られちゃったのかよ!w
なんか次回予告になるタイミングが毎度違うからびっくりする。
恥ずかしいイラストってBL!?w
Fate風もしくは劇場版風の2期PV!次回は14話からですね。{/netabare}

しっかしまぁあっという間でした。
ショートアニメにも慣れてきたのかこの戦勇。ってアニメメッチャハマって来ました。
ショートアニメでは一番好きかもしれないです。


ニコニコ動画に「戦勇。ラジオ」が公式で公開されているのでこちらも合わせてお勧めです。
中の人が完全に勇者と同じ扱いされてて結構面白いですよ!
約30分程あるので戦勇。で物足りない方はこちらも合わせてどうぞ!
後ニコ生でも月2回程放送やってるのでそっちもお勧め!
ニコニコで「ラジオ勇者通信」で検索。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 19
ネタバレ

Etzali さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

賤勇。

(2013.1/9 1話:勇者、旅立つ。)
{netabare}OPが…JAM Projectとか熱い^^;

その曲とOP映像のミスマッチがギャグっぽさを演出してるのだと思います。
やっぱり下野紘さんの声、ギャグアニメ向きなんだなと改めて確認www

ってか、「うーさー」が勇者候補なの?(゚∇゚ ;)エッ!?{/netabare}

(2013.1/16 2話:勇者、出会う。)
{netabare}色々とパロネタが多いですねwww
「諦めたら、試合終了だよ。 もっと熱くなれよ!」何かは、スラダンや修造さんですし(^_^;)

「べ、別に、あんたの為に買ったんじゃないんだからね」はゼロ使というかツンデレキャラが言いそうな言い回しだしwww

まさか、ファ○タグレープ飲んでたのが魔王だとは…

ナレーションが中田譲治さんの時点で個人的にツボですねwww{/netabare}

(2013.1/24 3話:勇者、悩む。)
{netabare}魔王のローブの中、全裸とか妖怪チビ毛布かwww
勇者のかあちゃんがAAとかないわwww

ましろ役より、ルキ役の茅野さんの方が良い(*´▽`*)
EDもJAM Projectだったのか!{/netabare}

(2013.1/30 4話:勇者、焦る。)
{netabare}新たなる魔物の中に、人工物混ざってるんだけど…
そして勇者候補にエガちゃんみたいなのが居る時点で「勇者」関係無いよね(-_-;)

ルドルフ(ロリコン老騎士)、譲治さんかwww
魔王が幼女だと知った時のルドルフの作画の変わりよう、凄かった^^;{/netabare}

(2013.2/6 5話:勇者、奮い立つ。)
{netabare}王様、王冠無かったらただのお爺ちゃんだなwwww

同じ爺ちゃんでも、ルドルフ…ェ…ェ…

老騎士とパーティー組むんじゃなくて、アルバが倒せば…あぁ、無理か。
コルネリウスじゃ、荒耶には勝てないよな…orz

(゚∇゚ ;)エッ!?譲治さんの出番、もう終わり!?

せめて、フォイフォイに技名くらい言わせてやって下さいよ^^;{/netabare}

(2013.2/13 6話:勇者、駆ける。)
{netabare}Don't mind、ドンマイで良いだろって思うけど、老騎士だから仕方ないかwwwww

装備じゃなくて、それウォー○ーwwww

おいロリコン、世界よりも自分の欲求を優先するのか、お前はwww
勇者、もう勇者じゃなくなってるし∑('◇'*)エェッ!?{/netabare}

(2013.2/20 7話:勇者、震撼す。)
{netabare}おいっ王様、勇者達を魔王討伐に向かわせておいて…そっちのけ過ぎるだろwwww

成程、ド○えもんの四次元ポケットは魔界に繋がってたんですねwwwwオイオイ・・ (;´д`)ノ

どうでもいいけど、魔界からでてきた12人の右から2番目が右方のフィアンマに見えるんだが…

12人の内の一人捕まってるしwwww{/netabare}

(2013.2/27 8話:勇者、疲弊する。)
{netabare}あ~る日、とつぜん世界に穴が空いた♪って唄っちゃったよ、譲治さんwwww(゚д゚;)

西洋甲冑、タチコマみたいだな^^;

「風魔絶分~」が「食う節分~」に聞こえてしまったw
やせ我慢とか忍術でも何でもないから!ヾ(-д-;)ぉぃぉぃ

声優さんが楽しそうに演じていて何よりです^^{/netabare}

(2013.3/6 9話:勇者、困惑する。)
{netabare}ヤマカンさん登場www
それ、分身じゃなくて幽体離脱!ヾ(-д-;)ぉぃぉぃ
王様、魔族の言いなりかよ(°З°)ププッ
「なりー、なりー」ってコロ助ww
ミーちゃん、ドM(゚д゚;){/netabare}

(2013.3/14 10話:勇者、驚愕する。)
{netabare}ナレーション、略すな!
アルツヴァイ、よくもヤヌアを…(ー'`ー;)
そんなのは、どうでもいいとして。よくもナレーションの出番を…(#`皿´)

ロスが勇者で良いと思う。

譲治さん(ルドルフ)再登場(´▽`) {/netabare}

(2013.3/20 11話:勇者、滅入る。)
{netabare}いやルドルフ、世界云々よりもまずは自分の欲求と戦おうかwww

続きはウェブでとか、そんなの無いよ~
おいっルドルフ、見た目よりも実年齢重視か!ヾ(-д-;)ぉぃぉぃ

OPにあったシーンこれか!{/netabare}

(2013.3/28 12話:勇者、混乱する。)
{netabare}にんにく増し増しやさい油増し、って胃が…orz
相変わらずのルドルフェ…

いや、ツンじゃなくてボコだからwww

ヤっくん!?(゚д゚;) ってか、フォイフォイ何しに来たんだwww{/netabare}

(2013.4/4 13話:勇者、残される。)
{netabare}ヤックン壊れたwww
ロリコン騎士の絶叫に思わず笑ってしまった ̄m ̄) ウププッ

フォイフォイ、カッコ…わるいな^^;
守れたのはパーティーだけだよヾ( ̄o ̄;)オイオイ{/netabare}


完全にギャグアニメですね! 終始、楽しめたので面白かったです。

それにしても、勇者の扱いが主人公なのに下賤でしたね(゚д゚;)

7月から2期の放送もスタートするようですが、2期はシリアスな感じになるんでしょうか?

それにしても2期PV、無駄にカッコいいです(^_^)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 23

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

ギャグファンタジーアニメ。

【概要】

アニメーション制作:Ordet、LIDEN FILMS
2013年1月 - 4月に放映された、全13話のTVアニメ。
1話あたり4分30秒(本編3分30秒)のショートアニメです。

原作は、『ニコニコ静画』に連載されていたweb漫画作品。原作者は春原ロビンソン。
監督は山本寛。

【あらすじ】

ある日突然、世界に穴が空いた。
そして、そこからは数多の魔物が現れた。

『1000年前に勇者クレアシオンによって封印された魔王ルキメデスが復活したのじゃ!』
と判断した国王は勇者の子孫を魔王討伐に向かわせることにした。その人数75人。
そのうちの1人、勇者ナンバー45番のアルバは、王から勇者に派遣された王宮戦士ロスと旅を始めるが、
その途中で早速、魔王の印を持つ少女ルキと出会う。彼女の正体は「三代目魔王ルキメデス」なのだった。

【感想】

原作漫画は、『戦勇。メインクエスト第一章』
全3巻を分割2クールで構成したショートアニメの1期目ですが、
例によって制作が遅れたとの話が。

普通はショートアニメは、1クールを1~2回にまとめてアフレコを収録するもの。
んで、コンテ制作が無茶苦茶遅いことで定評のある監督さんが1~3話を担当したことで、
収録を小分けにして毎週スタジオを借りねばならなくなり制作費を圧迫したとか何とか。
原作漫画を参照に作成しているので、オリジナル作品と違ってレイアウトが破綻していないです。
あと、全13話中で4話分の脚本を担当しているのですが、アニメ中に自分の写真を出しています。
そういうお遊びは不必要ですね。

アニメの内容自体は原作漫画におおよそ忠実で、グダグダした感じでギャグも低調。
笑えない芸人コントな原作漫画に相応しく、それなりな出来な凡庸なショートアニメですね。

アニメをヒットさせるには、面白い原作であるとか、
スタッフが優秀であるとか、いろんな要素ありますよね。

『戦勇。』と違って、この監督氏が過去に『かんなぎ』で成功したのは、

武梨えり先生が執筆した、良い原作。
倉田英之 … 有名な脚本家。
伊藤智彦 … 『ソードアート・オンライン』『僕だけがいない街』『HELLO WORLD』の監督。
岡村天斎 … 『メダロット』『DARKER THAN BLACK』の監督。
平池芳正 … 『カレイドスター 新たなる翼』『WORKING!!』の監督。
吉岡忍  … 元京アニの演出家。
門脇聡  … 元京アニのアニメーター。代表作『進撃の巨人』
松尾祐輔 … 元京アニのアニメーター。代表作『アイドルマスター シンデレラガールズ』

など非常に恵まれたスタッフのサポートに拠るものが大きいと自分は思いますね。
監督氏については、才能ある人なのに近年は残念という評は間違いであり、
監督ひとりが恒星でスタッフは惑星的な位置づけでアニメの成功が約束されるのではなく、
スタッフ個々の才能と技術が結合して、いかにチームとして機能するか?が大事ですね。

この監督氏の場合、A-1が用意したスタッフが一流揃いであったのと、
東京進出で自らの会社に籍を置いていた元京アニの人材が精鋭揃いであったこと。

そして、その元京アニの精鋭たちが移籍してサポートを得られなくなったことで、
いよいよ監督氏自身がアニメに介入することが多くなってしまった。
新しく組んだ人たちを使いこなす度量と能力が欠けていて、
上手く行かないことが増えていったような気がします。

この『戦勇。』の場合は、まだ決定的な破綻を迎えていないのですが、
シナリオが微妙な原作と、それなりのスタッフのために、
妥当な結果に終わってしまったように見えます。

個人的には、ギャグが全然面白くないギャグ漫画という一点で致命的でした。

強いて良かった部分を挙げていくと、
酒の席で監督氏が冗談交じりに勧誘して事後承諾でスタッフに引き込んだ板垣伸の手による、
絵コンテと演出で作られたダイナミックなOPアニメ。
あと、『あの花』での、めんまと同じ演技で茅野愛衣が演じたルキたんが可愛いぐらい。


他に褒めるところが無くて語る部分が無い!と適当なままに、これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 22

71.7 17 勇者で魔王なアニメランキング17位
便利屋斎藤さん、異世界に行く(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (268)
882人が棚に入れました
今までの人生、ずっと平々凡々と生きてきた。 運動も、勉強も、そこそこ。決して一番になれない普通の人間……それが、斎藤さん。 職業“便利屋”の斎藤さんは、ある日、異世界に転生する。 そこで出会ったのは、強く美しいツンデレ戦士。ラエルザ。 呪文を忘れる最強魔法使い。で、エロじじいの モーロック。 姿はかわいいが守銭奴の妖精。ラファンパン。 斎藤さんは個性的すぎる仲間たちとダンジョン攻略に挑む。 鍵開けのノウハウで、宝箱を開けたり、カバン修理のスキルで、仲間の防具を直したり。 元の世界で身につけた“便利屋”の経験を異世界で活かす。 異世界でも斎藤さんは決して「特別」ではない。 しかし、必要とされることを知り「ありがとう」を知る。 斎藤さんは充実していた。

声優・キャラクター
サイトウ:木村良平
ラエルザ:ファイルーズあい
ラファンパン:東山奈央
モーロック:チョー
メヴェナ:大橋彩香
ギブングル:相馬康一
リリーザ:花守ゆみり
ギーブル:田所陽向
フランリル:青木瑠璃子
ニニア:田所あずさ
カインズ:松岡禎丞
ライチ:芹澤優
モンプイ:本多力
キスルギ:笠間淳
プリマス:井澤詩織
ラーヴェラ:斎藤千和
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

死骸×FAMILY

主人公が便利屋斎藤さんの物語としては前回位がピークであり
最終話でまたしてもショートコント集に逆戻りしてしまいます。

終盤戦へ向けての畳みかけは巧くいっていたのですが、蛇足みたいな
ショートコント集を見た途端に思わず脱力してしまいました。

{netabare} やはり「異世界おじさん」を意識し過ぎているからでしょうか?

終盤戦のシリアスパートでは「異世界おじさん」を凌駕したと確信しますが
純粋コメディ勝負では、かなりの差で負けてるような気がいたします。

コメディとシリアスの合わせ技で一本を狙ったのかもしれませんが
並外れたバランス感覚のある銀魂同等にこれを両立させるのは、至難の業でありまして
判定はかなり微妙なものになるような感じがいたします。{/netabare}

●「三本柱」が暗示するもの

ファンタジー作品を見る上で大事なことは、ファンタジー特有のパターンを理解すること
であると言うことに尽きるかと思います。

今回冒頭で双子の{netabare}悪魔が登場し、悪魔の母親提言により兄弟同士での殺し合いが始まります。
命がけのこの殺し合いは【悪魔の儀式】というものであります。

黒いローブを纏った兄と白いローブを纏った弟との黒と白の対比。
これは「2本柱」を表現しております。
この「2本柱」は【ソロモン神殿】にあったものと同じ性質のものです。

似たような近親者との殺し合いの儀式は「ラストエグザイル」でも描かれておりました。

「2本の柱」は融合され「3本目の柱」が生み出されるというお決まりの予定調和であります
が、きっかけになったのは永遠の若さあるいは不老不死を求めた母の「※願い」であります。

若さと美貌を求め若い女性を次々惨殺した「エリザベート・バートリー」のように、
悪魔母は「※願い」のために我が子を手にかけようとしますが、これには
【等価交換の原則】が機能しております。

双子は「一つ目」小僧で悪魔母は「三つ目」。これもいつものワンパターンでありますが
【プロビデンスの目】を表現しているわけであります。

【プロビデンスの目】という「魔眼」には知恵や特殊能力が宿るということで、これが
伏線になるという話でございます。

悪魔母の「三つ目」は「三本目の柱」を暗示していたとも考えられますが、双子が融合する
ことにより生まれた悪魔は「三本目の柱」なので「3」回殺さないと死なないということで
大魔導士による究極魔法にも関わらず2回も余裕で凌げたという仕組みのオチでありました。

「双子の融合」は「アルスの巨獣」のフュージョンや「人間不信の冒険者」のユニオンと同じ
でありますが、それに伴い「槍」や「剣」がそれとなく描かれております。

このような「槍」や「剣」など先の尖ったものは「3本目の柱」を暗示する小道具であり、
究極的にはこのような柱は【オベリスク】と繋がります。

それについて話せばとことん長くなる【オベリスク】でありますが、「3本目の柱」を示す
ものであり、「悪魔の儀式」と関係があると覚えておけば今は事足りるように思います。

【等価交換の原則】的な儀式については「ベルセルク」に詳しく描写されていますので
それを参考にして頂くならファンタジーのワンパターンが見えてくるものと確信いたします。

アニメを見るにしても何にしても一番大事なのは感性であると個人的には考えます。
3度死ぬ悪魔のように同じパターンを繰り返すことに{/netabare}違和感を抱けるかどうか
時にそれがとても重要だったりします。

覇権アニメ?とかいう中身がすっからかんの単なる萌えアニメ見て、欲情してるだけの
第三者から見たらまるで説得力ない自己満足を曝け出している人に対してこそ、
その真逆を言っているという意味では、本作を推奨したいところでありますが、
本作の潜在能力が適正に評価されないのは、非常に残念であるとしか言いようがありません。

結論、あにこれは「鬼舞い」です!

●「惑う王」耄碌爺さん

当初はショートコント展開であったのが徐々に物語性を重視したような
ロングレンジの方向にシフトしていきましたが、その試みは果たして吉と出たでしょうか?

シリアス展開化した忍者編については、{netabare}悪くもないが良くもない程度で
評価は微妙と言うところでございました。

ショートコント的なコメディ展開を本作に期待する人ももしかしたら相応にいた
のかもしれませんが、何と言っても本作の主人公は斎藤さんでありまして
あのキャラ性を考えたらコメディとの相性は必ずしも良くないということになり、
つまりコメディ展開は、逆振りのための前振りであったということになるわけです。

結論から言えば10話はかなり巧いこと「逆振り」に成功したように感じました。
設定や構成なども中々に計算高く、上手く機能していたように思います。

(本作だけではないですが)裏テーマは「家族」ということで、それを描くため
コメディ展開ではぐらかしながらも、キャラ同士の関係性など必要な要素を緻密なまでに
積み重ねて、ここぞというタイミングで炸裂させるという妙計でございました。

何気なく登場した犬の親子関係に重ねるようにして、父と娘、そして娘の思い人との
人間模様を描きつつ、ボケ爺さん設定を最大限に生かし、ここぞというタイミングで
「大魔導士」の完全覚醒!、この一連の流れはお見事と言うしかありません。

忍者パートは今回の「家族関係」を描くにあたっての伏線的機能を果たし
「家族関係」の描写を補完するための重要な布石であったように感じました。

下ネタの連発には微妙ものを感じますが、主人公=斎藤さんの物語であることを
忘れさせ見事奇襲攻撃を決めるには、有効な手段であったということなのかもしれません。

設定は巧いが、下ネタは微妙ということで評価が難しいところがありますが
10話とそこに至るまでのプロセスは{/netabare}目を見張るものがありますので、上方修正いたします。

●奇世界で活躍する着せ替えおじさん

主人公は地味な便利屋さんという役柄ですがそのキャラ性やそれに付随する物語展開は
概ね好印象でありますが、その反面異世界おじさんを {netabare}意識し過ぎたようなコメディパートや
下ネタの類がやや多すぎなのが少し気になってしまいます。

個人的にはショートコント的ぶつ切りパターンからも早く脱却してもらいたいですが
2話まで見た感じだとこの先も{/netabare}そのパターンが続くような気もします。



異世界おじさん変化形的コメディ作品。

異世界おじさんに比べると本作はハイファンタジーの世界観を有しており
異世界転生感強めのオーソドックススタイルであります。

まるで4コマ漫画のような、ショートコントが続く感じの展開でありまして
あまりコメディに興味がない当方としましては、途中で飽きそうな予感しかしません。

そういう意味で言うと人気アニメの「家具屋様は告らせたい」もショートコント集のような
展開であったようでありますが、ショートコント的なノリに抵抗ない人にとって見たら
テンポ感のある「異世界おじさん」のようにも思え、同じように人気アニメなる可能性は
十分あり得ると言えるのかもしれません。

斎藤さんの前前前世が義体化されたメスゴリラ所属部隊員だったかどうかは定かではありませんが
斎藤さんのセカンドライフ願望の背景については多くの人から共感される
部分が大いにありそうでありまして、
人間ドラマをそれなりに描けるかどうかが注目ポイントとなるでしょう。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

群像劇形式の異世界系。

{netabare}
なろう原作ではない異世界もの。
現世で便利屋だった主人公が転生、パーティ仲間と色々やっていく話。

この作品は取り敢えず、異世界モノでよく指摘されるような悪い点がなかったのは良かったかな。
異世界転移したからと言ってチート能力を授かるわけではなく、現世で培った力だけで、役立てるよう努力していくという内容で主人公に好感が持てた。
現世で培った力は則ち便利屋としての能力のことで、前世の設定が異世界でもしっかりと活きている。
一般人に近い主人公が、モーロックの魔法の暗記を手伝ったり、指揮を取ったり、機転を利かせてパーティの一員としての仕事を全うするのが良かった。魔法が使えないながらも、ちゃんと活躍出来ていて空気になっていた印象がない。他のなろう系のような身体的な強さなしに、魅力あるキャラを描けてるのはすごい。
異世界に銃を持ち込むことに対して葛藤するなど、適当ななろう系とは違って異世界側への配慮も出来ていて、性格的にもいいキャラだった。
他にも、単に異世界転生しましたというだけでなく、転生に関する諸設定が練られていたのも良かった。

一方で微妙に感じたのは構成。
群像劇形式が良いように働いていたかと言われると微妙なところ。
急に知らないキャラの話から始まって戸惑うことの方が多かった。
キャラ全員がまとまって話が進むまでは、ちょっとした短編集メインであまり面白くなかった。話の繋がりも見え辛かったので尚更。

あとは、少し話がくどい。忍の人の話等はともかく、その回限りの魔獣にまで細かい掘り下げがあったりでテンポが悪い。
その上、倒したと思ったら実はまだ生きていて...の繰り返しも酷くて戦闘シーンがかなりダレていた印象がある。
忍の話もモーロックの話も良い部分は良かったけど、少し冗長にも感じてしまった。

そこら辺を除けば王道的なストーリーで話も面白かったかな。
現世で居場所のなかった主人公が居場所を見つけ、それを守るために戦う姿はかっこよかった。
パーティみんなで仲良くやっている感じが結構好き。
キャラ数が多いながらも、良い人達ばかりでいい作品だったと思う。

私的評価:57点
私的ベスト回:7話

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆5
既に面白くない。虚無アニメでは? 説明ゼリフありがとう。
すっごい虚無。ジジイの代わりに暗記か。前世要素。
ハーレムじゃないのと魔法なしなのが良かった。
そんな中で主人公が前世職業を活かして現実味のある役割を見出すのも。まあ面白くないけど。OPがくっそいい。

2話 ☆5
鰻かな? すごいのは工具だな。展開がエロ漫画。ヤンデレレズ怖い。
魔王のキャラデザが怖い。ぶっ飛んだ呪いだな。

3話 ☆7
媚薬か? こいつら誰? 変な奴の話やめろ。茶番。紫の子可愛い。
僧侶がガチ僧侶なの初めて見たぞ。エッッッッ 下ネタアニメかよこれw
鉄砲作ることへの葛藤があるのはその辺の現代兵器持ち込み系とは違っていいな。いつものトラック。ルンバ。

4話 ☆7
僧侶どこいった。何が目的。自演で怪我人出して勇者の好感度上げか?
魔王かよw この子可愛い。ホモいて草。齋藤と僧侶の対比。
アニメで補完できるとこは保管して4コマ感無くして欲しかったな。
異世界転生に関する設定がまだありそうなのはいいな。

5話 ☆7
この作品こういう殺し合いいる? なんでそんな呪いを追加したw
あ、ホモだ。シリアスいらん。ぽっちゃり体型好き。
似合ってて可愛い。結局キスルギは冒険者殺しだから好きになれんな。
妖精の子はすき。

6話 ☆7
こいつが読んだのかよw そんな思い過去が。謎の文字演出。
さすがに時戻す展開ではないのは良かった。こいつ直接脳内に・・・

7話 ☆8
思い...出した! 戻るなら腕ちぎらなくていいよw
殺されかけたのはさすがに気にしろ。現世編はよ。
モーロックも同じ魔法知ってたけど敢えて黙ってたのか?

8話 ☆7

9話 ☆5
この狼は何。ホラゲーでありそうな展開。下ネタやめろ。
切り替わり早すぎて草。モーロック死にそう。

10話 ☆8
死にそう。犬と同じような境遇だな。くっ殺。
無意味に齋藤傷つけたのに。腕骨だけになってて草。
骨だけでもちぎれ落ちないんだな。現代技術最強! 絶望的すぎる。
作画かっこいいな。

11話 ☆6
こいつの掘り下げいる? 何回死ぬ死ぬ詐欺するし。
良作風凡作感あるな。しつこすぎ。ジジイ死んだ。

12話 ☆7
生きてるんかよ。TSモノだったかぁ…w
最終回でまた序盤のような細切れの話か。謎ダンス

曲評価(好み)
OP「kaleidoscope」☆6.5
ED「ひだまりの彩度」☆8
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

剣も魔法も使えない。でも――サイトウの代わりはどこにもいない。

この作品の原作は未読ですが、私の中で今期のTOP10入り間違いなしの作品でした。


今までの人生、ずっと平々凡々と生きてきた。
運動も、勉強も、そこそこ。
決して一番になれない普通の人間……
それが、斎藤さん。

職業"便利屋"の斎藤さんは、ある日、異世界に転生する。
そこで出会ったのは、強く美しいツンデレ戦士。ラエルザ。
呪文を忘れる最強魔法使い。で、エロじじいのモーロック。
姿はかわいいが守銭奴の妖精。ラファンパン。

斎藤さんは個性的すぎる仲間たちとダンジョン攻略に挑む。
鍵開けのノウハウで、宝箱を開けたり、
カバン修理のスキルで、仲間の防具を直したり。
元の世界で身につけた"便利屋"の経験を異世界で活かす。

異世界でも斎藤さんは決して「特別」ではない。
しかし、必要とされることを知り「ありがとう」を知る。
斎藤さんは充実していた。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

この作品も異世界転生モノです。
異世界転生って、本来なら有り得ない話なんですが、アニメの世界では既に一般常識レベルで常態化していると思うのは、きっと私だけじゃないはずです。

この作品の最大の魅力は、斎藤のパーティーメンバーによる掛け合いに尽きます。
掛け合いというより、モーロックのボケとラエルザのツッコミがヤバい作品と言う方がしっくりくるかもしれません。

斎藤(CV:木村良平さん):現代日本から転移した盗賊。日本では便利屋さんに勤めていた。
ラエルザ:(CV:ファイちゃん):本作品のヒロインで重戦士。
モーロック(CV:チョーさん):伝説級の魔術師だったが、物忘れが激しいのが難点…
ラファンパン(CV:奈央ぼう):月光妖精の神聖魔術師で主にパーティーの回復役を担当。

起点は殆どモーロックさんから始まります。
ダンジョンでの戦闘中に魔法の詠唱を忘れたり、腰痛が酷いのに女の子とギャンブルが大好きだったり、とかく破天荒なおじいちゃんです。
この破天荒さ故に、緊迫した状況にあまり遭遇しないというか、遭遇していても緊迫感が感じられなかったりと、常にどこかほんわかとした優しい雰囲気が感じられる作品だったと思っています。

そう言えば、wikiをチラ見した際に知ったのですが「モーロック」って本名じゃないみたいです。
きっと、耄碌(もうろく)したおじいちゃんだから「モーロック」と誰かが勝手に付けたのではと想像しています^^;

個人的に大好きだったのは各話の終い方です。
物語は毎話色々あるのですが、ラストは大概「今日も一日お疲れ様でした。また、明日も頑張りましょうね。」的な優しい雰囲気になるんです。

これはきっと性なのかもしれませんが、そこで必ずモーロックさんが何かをやらかすんですよね。
そして間髪開けずにラエルザの激しいツッコミが入ってエンディング…というパターンが堪らないほど大好きでした。
何故ならエンディングのイントロがメッチャ心地良いメロディで、本当に物語を全部包み込んでくれるような感じを強く受けたからです。

このエンディングを迎える度に視聴して良かったと思いながら、終盤は何故かエンディングもイントロを聞いただけで何故か目頭がじーんと熱くなったり…(*ノωノ)
時に自分のチョロさに辟易することもありますが、これはきっと不治の病みたいなモノなんでしょう。
回を重ねるうちにどんどん可愛らしくなるラエルザや、奈央ぼう演じるラファンパンも十分魅力的だったのが個人的には加点要素だと思っています。

気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、Teary Planetさんによる「kaleidoscope」
エンディングテーマは、konocoさんによる「ひだまりの彩度」
言わずもがなですがエンディングに軍配です。

1クール全12話の物語でした。
これは続きが見たいでしょう。
斎藤とラエルザの顛末は、誰だって気になると思いますし…
ラエルザはラファンパンに対する警戒だって必要になるかもしれません。
モーロックさんは、これからもずっとマイペースなんだろうなぁ…
そんな温かなひと時を過ごさせて貰った作品でした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15

79.8 18 勇者で魔王なアニメランキング18位
転生したらスライムだった件(第2期)(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (561)
2739人が棚に入れました
「転生したらスライムだった件」は、伏瀬さんによって小説投稿サイト「小説家になろう」に掲載されたWeb小説を原作としたTVアニメ。異世界で一匹のスライムに転生した主人公が身につけたスキルを駆使し、知恵と度胸で仲間を増やしていく異世界転生エンターテインメントだ。2018年10月から第1期が2クールで放送され、第2期は2021年1月から放送となることが決定している。

声優・キャラクター
岡咲美保、豊口めぐみ、前野智昭、古川慎、千本木彩花、M・A・O、江口拓也、大塚芳忠、山本兼平、泊明日菜、小林親弘、山口太郎、福島潤、田中理恵、日高里菜、春野杏、櫻井孝宏
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

進化の果てに深化する物語

(2021.4.3最終投稿 2021.8.7改定と推敲)

 第2期 第1部:閑話+全12話 (第24.9話, 第25話~第36話)

 なろう版読了。書籍版、コミカライズは継続愛読中。

 原作ファンである自分にとって、2期はちょうどお気に入りの部分のアニメ化ということで評価ポイントはかなり甘め。コミックと比べてしまうとやや物足りない部分はあるものの、アニメで動き話すキャラたちは第1期と変わらず非常に魅力的。また第1部の全話に関して、重要なポイントは外していないし無駄も少なかったと思う。

 原作を十分咀嚼した、よく練られた構成と脚本だと思える。二回放送延期になったことが、脚本の精査をもたらしたのかもしれない。

 とは言うものの、終盤残り2話のあたりから急に詰め込み感が増して若干不安が湧いた。が、最終的には許容範囲内で収まった。

❮放送前投稿❯
{netabare}
<2020.4.4初投稿分>
{netabare}
 2020年3月22日に公式HPにて発表されたスケジュールは、2020年4月からの転スラ一期再放送の後に

2020年10月 二期 第一部
2021年1月 転スラ日記
2021年4月 二期 第二部

とのこと。なんと、9か月に及ぶ転スラ祭り!

 同期ではログホライズン三期と共に転スラシリーズも今から非常に楽しみにしています。ヒナタがいよいよガッツリ物語に絡む二期。転スラの面白さが加速するだろう。

 ディアブロ、テスタロッサ、カレラ、ウルティマ。スーパーカー由来名の原作の中でも個人的に好きなキャラたち。

 ディアブロは、公開されているキービジュアルでもわかるように二期登場確定。でもその他3名は、1クールでは登場は無理。しかし、上記のように本編は分割2クールの尺なので物語の構成次第では彼女らも登場する可能性があるのも密かな楽しみ。

以下2021.2.17追記

 二期始まって1クール目の丁度半ばの30話まで観て、今期のシリーズ構成は多少の前後の入れ替えはあっても原作を丁寧になぞる方針と受け止めた。この調子だと2クールで最低書籍6巻の最後迄、もしくは途中からペース早めて切りの良い7巻の最後迄が限度かも。

 原作での彼女達の登場は第11巻なので、どう考えても彼女達の今期の登場は無理。こうなるとこのシリーズが3期4期と長く続くことを祈りたい。
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<2020.11.28投稿分>
{netabare}
 2020年5月末、放送・配信開始時期が2020年10月から1クールずれる形での延期発表あり。

第2期第1部が2021年1月から、転スラ日記が2021年4月から、
第2期第2部が2021年7月から放送・配信開始とのこと。

 延期は残念だが、2020年3月発売のコミック14巻限定版付属OADから始まったコミック付属OADは、リムル愛豊かなキャラたちの平和な魔国連邦の日常を描いた、

OAD1「外伝:Mの悲劇?」、OAD2「外伝:HEY!尻!」。

 そしてOAD3以降は、リムルとシズの5人の教え子たちの新エピソードでリムルの教師就任時の強力な原作補完となっている。

 原作:伏瀬書き下ろし完全新作エピソード「外伝:リムルの華麗な教師生活」三部作。(2020.11.27発売のコミック16巻付属のOAD5で完結)

 コメディ要素多めで、なおかつ原作の隙間を埋める独創性が好ましい。リムルのみでなく、アニメオリジナルの魅力ある教師キャラたちとの絡みの中、5人の教え子たちの成長と活躍を堪能できる。

 転スラアニメ1期は、シズ関連描写のアニオリ要素が原作補完で感動アップしたが、さらにこのOADでシズの重要性も深まった。リムルにもちゃんと活躍の場があったし、2期の新キャラも巧く登場させてグッド。そして2期の冒頭に繋がり得るタイミングで終了。

 このOAD三部作のおかげで2期に期待が非常に高まった。来年の放送が楽しみだ。
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❮各話レビュー❯
{netabare}
◎ 2021年1月初回放送分
★#00-03『24.9 閑話:ヒナタ・サカグチ/25 リムルの忙しい日々/26 獣王国との交易/27 楽園、再び』
{netabare}
<あらすじ>

 三上悟はスライムとして転生してあっという間に二年が経った。

 様々な困難を一つ一つ乗り越え、その転生名リムルの名声は増々拡がり、続々と新たな出会いも生まれる。

 成り行きで興した魔物と人類の共生を目指す国も、順風満帆に発展する。

 異世界でリムルと縁があった故人、シズの遺言にあった地球より召喚された5人の教え子たちの命を救うこともできた。

 そして一時の平和が訪れた。

 周辺諸国との新たな国交樹立とそれらとの交易のチャンス。富国の予感でハッピーな日々。

 しかし、この束の間の安らぎはいつまで続くのだろう?

<波乱の序章>

 アニメと原作では教え子の救済と国交樹立のエピソードは時系列としては逆になる。その結果、国交エピソードは1期ではカットされたが2期で復活した。

 伏線の配置は抜かりないが、敵となる存在はまだ表にはあまり出てきていない。この間に登場したキャラたちは、新旧共に今後重要な役者たちとなろう。

 序破急の構成の妙を感じる。その”序”として活きた4回だったと思う。

 かけがえの無い家族、仲間、場所があるのは幸せなことだ。バカで他愛もない平和な日常も貴重で、いつまでも当たり前にあるとは限らない。やがて訪れる”破"そして"急”の展開で起こる悲劇の悲しみを、より引き立てるために時系列を変えてまでもエピソードを復活させることは必然だったのだろう。

 日常が一旦壊されてしまうと、再び平和に戻るにはエネルギーも時間もかかる。笑顔が消え失せ殺伐とする。ならば先をいそがず、平和の有り難みを噛み締めこの笑顔の一時を楽しみたい。しかし、原作やキャラクターに思い入れがないと話のテンポが悪いと思うかもしれない。

 ところで、ここまで毎回のように登場する大浴場シーンだが、サービスと言うよりキャラたちの親睦を深める人間関係発展の場として有意義に活かしてる。和テイスト満載の露天風呂は、リムルの国の心と富の豊かさの象徴。このシーンはほのぼのとして心地よい。そんな原作とは一味違うアニメの独自性が好ましい。
{/netabare}
◎ 2021年2月初回放送分
★#04『28 謀略のファルムス王国』
{netabare}
<あらすじ>

 リムルは盟主としての大切な外交後、一旦イングラシア王国に戻った。そして教え子たちの無事な進級を見届け、安心して学園を去る準備を始めた。

 リムルが懇意にする大商人ミョルマイルとの商取引も順調で、テンペストは表面上は相変わらず平和な日常は続く。

 一方、魔王クレイマンの陰謀の影、魔国連邦(テンペスト)の軍事力や技術力を脅威と感じる外国勢の存在。それらが具体的に浮き彫りになり、きな臭さが増してきた。

<風雲急を告げる>

 1期の第24話から今回迄で、2期第1部の物語の必要な役者が全員揃った。次回いよいよ物語が大きく動きだしそう。

 アニメでは、リムルが安心して生徒を任せられる先生キャラクターを独自に追加した。今回僅かに登場のティス先生のこと。

 ティス先生はOAD3-5のエピソードで、リムルと生徒たちの信頼を獲得している。彼女と5名の生徒たちがひとつの危機を共に乗り越えることで、お互いに深い絆が生まれた。

 おかげでリムルは、彼女に生徒たちを安心して任せ、国事のため一定期間テンペストに戻ることも出来た。さらに、今回の引き継ぎ描写が自然になる効果もあったと思う。
{/netabare}
★#05『29 災厄の前奏曲』
{netabare}
<あらすじ>

 リムルは未だイングラシア王国に赴いたまま。そんなリムル不在の首都リムルで事件は起こった。

 リムルと連絡も取れず訳も分からないまま、魔国連邦(テンペスト)は未曽有の災禍に見舞われた。

 魔王ミリムによる獣王国ユーザラニアへの宣戦布告の速報と難民受け入れの要請が、獣王国幹部アルビスから届くものの、詳細は不明のまま通信は途中で断絶。

 一方、100名ほどのファルムス王国の武装した騎士団の首都への接近の報告がソウエイから届く。

 街中では、冤罪事案を切っ掛けに引き起こされた工作員との戦闘発生で大混乱となった。

 さらに都市内部から、大魔法・魔法不能領域(アンチマジックエリア)と都市外部から、四方印封魔結界(プリズンフィールド)が、ほぼ同時に首都全体に発動される。

 その二重結界は、人間には無害だが魔物には有害なもの。魔法の無効化により外界と完全遮断。魔素が浄化されることにより魔物は弱体化。テンペストにとって非常に不利な状況となった。

 その他様々な要因が絡み合い状況は混沌へと誘われ、その日、平和な日常は一瞬で壊され笑顔が掻き消された…

《躍進のための組曲 その1”混沌”》

<出る杭は打たれる>

 今回のアニメのサブタイトルは、書籍第5巻の第二章のタイトルからそのまま採用され、その章の後半部分を元に構成された脚本だった。(二章前半部の内容は前回で登場) 今回、主人公リムルの出番が全くないのはその影響が大きいと思われる。

 今回、ヨウムとミュウラン、グルーシスのエピソードは今後の物語上必要で、アニメで丁寧に描かれて安心した。

 リムル単独では乗り越えられない大きな試練が待っている。今期、今までは大賢者の出番があまりなかったが、間もなく大賢者とリムルの最強タッグ再び、となろう。

 テンペストの本当の躍進は、打(伐)たれてからが始まり。ずっと平和なままだと国の進歩も緩慢で、場合によっては停滞してしまうかもしれない。物語としても面白くない。逆境をバネに、試練の苦しみあればこそ、その後の達成の喜びは大きい。

 いよいよお待ちかねのキャラクター参加の次回、アニメでどんな作画で動くのかとても楽しみだ。
{/netabare}
★#06『30 動き出す麗人』
{netabare}
<あらすじ>

 テンペストではファルムス王国の手勢により住民被害が拡大。取り返しのつかない事態が起こっていた。

 一方リムルは、生徒たちと名残惜しい別れをしていた。テンペストで起きていることを全く知らぬリムル。

 そしてリムルとランガは、イングラシア王国から少し離れ、空間転移でテンペストに戻ろうとしたが転移出来ない。

 さらに、ソウエイの分身体からの警告があった。そこで初めて危機を覚るが、さらに周りに違和感が拡大すると…いい迷惑な、全くありがたくない出逢い。

 「初めまして、かな? もうすぐサヨウナラだけど」

 問答無用に魔物にとっての天敵との激闘が始まった。

《躍進のための組曲 その2”激突”》

 今回の様々なバトルシーンはキレがあって好い。前回は作画に若干の手抜きを感じたのだが、今回に注力するためだったのかと勝手に納得。第1クール半ば最大の見せ場として申し分ない。

 全く不満がない訳ではないので大甘だが、今回で作画評価を4.5→5.0に上げた。アニメスタッフの健闘を讃えたい。

<聖騎士団筆頭ヒナタ・サカグチ(坂口日向)>

 思えば彼女は1期の第1オープニングから登場しており、ヒナタを本編で描きたかったスタッフの思い入れが今回の作画に反映されてると思う。

 アニメが3期以上続くことが前提ではあるが、この制作スタッフなら彼女は1期のシズ同様、アニメで原作以上に輝く可能性を感じた。

 2期でリムルとの最終決着まで描けるか、尺的に微妙な気がするがどうだろうか。無理やり詰め込まずこのまま丁寧に3期へ繋げて欲しい。

 リムルとヒナタの会話の応酬は、ヒント垂れ流しで視聴者にヒナタをリムルにけしかけた黒幕が誰か、あからさまに暴露していたようなもの。ミスリードできるキャラも存在してないのでバレバレだ。ユウキ・カグラザカ(神楽坂優樹)しかいない。

 ここであえて黒幕をボカす必要はないと思うのでこれでいい。黒幕が誰であるかよりも、黒幕の陰謀を暴き阻止することの方が大切だから。

 今回、冒頭の生徒たちとのお別れシーンで、ようやく第1期本編最終、第23話の最後と連結した。そのためそのシーンは23話の使い回しが多い。

 見比べると見送りにティス先生が遠景でワンカットだけ参加してたり、ユウキの台詞のある部分をカットしたりと23話とは若干の違いがあって面白い。

 次のリムルがランガに跨り駆け去るシーンは完全別もの。23話制作当時、2期制作が決定していなかった可能性が高いと思われる。

 23話ではヒナタは木陰でリムルたちの会話の観察のみ。当時はキャスト未決定ゆえ、台詞は当然無い。リムルたちが走り去った後もその場に留まったままで、襲撃の機会を見逃したかともとれる。

 今回とはまるで平行世界のようになってしまったが、今となってはこれはご愛嬌と言うものだろう。
{/netabare}
★#07『31 絶望』
{netabare}
<あらすじ>

 リムルはヒナタに完敗した。ヒナタはリムルの消滅を目視して討伐完了と判断、その場から立ち去った。

リムルは戦闘途中、自身の分身体と入れ替わることでヒナタを欺くことに成功、実は九死に一生を得ていた。その後ようやく首都に帰還したが、そこは誰もが悲しみに暮れる街と化していて愕然とする。

 しかし大賢者のサポートで冷静な分析と判断はできるのは不幸中の幸い。幹部たちの言動に何かを隠すかのような含みあれど、それはさておき、リムルは慌てず事実確認と情報収集をすることに...。

《躍進のための組曲 その3”悲壮”》

 今回もポイントを絞った手堅い脚本で安心して楽しめた。ここで浮き彫りになるのは、人間の狡猾で強欲な側面と魔物の単純明快な忠誠心の側面の対比。

 王に実力とカリスマさえあれば、配下は忠誠心揺るがず、裏切りの可能性が低い、優秀な人材豊富なら比較的箱庭ゲーム感覚で維持出来るのが魔物国家。対して優秀な人材豊富でも、その強欲性が厄介で、建国と維持の面倒臭さが倍増の人間国家。

 裏切りの心配と苦労ばかりの人間国家だったら、リムルは王の責任を途中で放棄しているかもしれない。

 リムルの為政者としての責任感とやる気の源は、配下のブレない忠誠心。彼はスライムの特性上、子孫は持てない身だがその代わりテンペストの住民全てを家族のように慈しむ。そんな彼が国家安全保障のために何を決断、実行するのかが今後の見所か。

 ところで、魔王クレイマンは毎度必ず回すワイングラスと共に登場。ここまで徹底したテンプレな悪役画は、狙ったギャグか、と思う反面、深読みすると手のひらで踊らされているのは実はクレイマンだ、と暗喩しているともとれる。
{/netabare}
◎ 2021年3月初回放送分
★#08『32 希望』
{netabare}
<あらすじ>

 リムルはかけがえのない仲間が喪われ絶望しそうになる。しかし、冒険者エレンから一縷の希望が...それは死者の蘇生のお伽噺の類い。

 大賢者はそれを聞き、あとひとつ条件を達成してリムルが進化すれば蘇生も決して不可能ではないと言う。さらに現状の多重結界は、魂拡散防止になり蘇生には都合がいいとのこと。

 リムルに迷いは一切無くなった。かつて出逢ったばかりの魔王ミリムから奨められた存在への進化、しかも蘇生伝承自体もミリム由来のよう。元来、野心の希薄なリムルにとってそんな進化は全く興味ない、と一蹴したことだった。しかし今は最優先で、どんな手段を使っても成し遂げようと決意した。

 失いたくないという一点の想いでリムルは動きだす。布石を打ちながら粛々と、着実に。

 その後、2万の軍隊が首都接近中との報せが届く。それはファルムス王国軍17,000と西方聖教会所属の神殿騎士団3,000の連合軍だった。

 それを知ったリムルは、慌てるどころか穏やかに笑みを浮かべていた。

《躍進のための組曲 その4”黎明”》

 今回も意外性はなくとも安定感がある。25-28話の一見他愛なかった日常描写がここで活き、おかげでリムルに深く感情移入できた。

 さて、祭りのお膳立てが整った。災い転じて福と成すリムルの強運は筋金入りだがそこがいい。
{/netabare}
★#09『33 全てを賭けて』
{netabare}
<あらすじ>

 リムルは自身の前世を皆に打ち明け、人間と共存する理由を述べた。そして人間との今後の具体的なつきあい方を明確に。

 二度と人間に舐められない国家になると、そしてそのために魔王に進化する、と宣言する。

 その第一歩は、犠牲となったテンペスト住民たちの蘇生。そのためには単なる魔王ではなく、真なる魔王(覚醒魔王)への進化が必須であり、それには一万人以上の生け贄(ヨウブン)獲得が不可欠と判明した。

 そこでリムルは作戦を立案。

 都市の結界維持と見張りのため、都市周辺の東西南北四ヵ所に陣取る先遣隊への反撃は、幹部たちに適材適所で任命、三日後に到着する位置で休憩中の二万の軍勢本体には、けじめの意味を込めてリムル単独であたることにした。

《躍進のための組曲 その5”覚悟”》

 出過ぎた杭になって打たれなくなるため、為すべきことは明解。国民の安全保障のため清濁合わせ飲める、薄情でないゆえに非情に徹底できる主人公リムル。しかもその罪と業を自分だけで被ろうとする。

 彼の一切の迷いも力みも無い、明鏡止水の境地は清々しい。原作で転スラがますます好きになった、リムルが真の王となった瞬間のこのエピソード。アニメはこれが含まれたゆえに、個人的に2期の方が1期よりも高評価になった。

 今回は大賢者の出番なし。おかげでリムルは全てを主体的に決断し、その責任は彼一人が被る潔さがある、と伝わる。謙虚だが他への依存がない彼はとても頼もしい。

 嘗てないリムル無双へ...。次回、テンペストの新たな伝説がひとつ生まれる。
{/netabare}
★#10『34 神之怒』
{netabare}
<あらすじ>

 テンペスト幹部たちの怒りは消せない。仲間を大勢殺し、主リムルをコケにした敵。一切の縛りから解き放たれ持てるスキル全開で、因縁の異世界人との雪辱戦を含む大反撃が始まった。

 一方リムルは、ミュウランと同じアンチマジックエリアを発動させ敵側の魔法を無力化した上で、太陽光とレンズを使った、シンプルだが殺傷効果絶大の大魔法·神之怒(メギド)を仕掛けるのだった...

《躍進のための組曲 その6”降臨”》

 今回の一番のお気に入りは、大賢者によるヨウブンのリアルタイムカウント。原作には無いので新鮮だった。アニメならではの臨場感アップと大賢者活躍中アピールに貢献していた。

 次回のサブタイトルは、書籍第5巻の第4章タイトルと同じ。第4章相当エピソードはアニメでは33話から始まっていたが、次回の35話での3話分で第4章を描き切るということだろう。配分として5章にも入りそう。

 つまり次回、アニメ2期のキービジュアル、外伝のTVアニメ第24話とOAD5でお馴染みの悪魔が本編合流確定。リムルとの初対面が楽しみだ。

<転スラは時々奥が深い>

 主人公による敵側の無差別大量殺戮。これは人によっては釈然としないかもしれない。しかし転スラの場合、今後は今回と同じような敵兵の殲滅があっても、リムルによって死者の蘇生が出来るので選択肢は広がり殺人の後味の悪さは多少は軽減されるのが救いだ。

 他者への思いやりを美徳にする平和な日本に住んでると、支配者の駒に使われてる兵士には罪は無い者もいるから慈悲を、などとつい甘く考えてしまう。

 私心無く民の笑顔のため手段を選ばす自らの覇道を守る。リムルは、怒りで我を忘れることもなく、冷静に粛々と為すべきことをしただけ。無益な殺生をしたとは言えない。

 今回のリムルの行動は、老子の言葉「天地に仁なし、万物をもって芻狗(すうく)となす。聖人に仁なし、百姓(ひゃくせい)を以て芻狗となす」を思い出す。

(天地が優勝劣敗弱肉強食にて万物を自然のなりゆきにまかせることは不仁に見えるが、これこそ本当の仁。それと同様、聖人や君子が人々を自然の成り行きにまかせ、ときには、ワラで作った犬を焼き捨てるようなことをするのは一見不仁だが、これこそ本当の仁である、という意味)

 もしアニメ構成上、テンポ重視で前半駆け足で進んでいたら、原作未読の視聴者の多くは敵側へのヘイト不足で、今回の報復内容に納得しきれなかったかもしれない。

 人によっては退屈だったかもしれない構成。テンペスト側の大義名分の確立のために間違いではなかった、と今回新ためて思った。

<今回、皆殺しが外せない既定事項となった理由>

 今後の国家安泰のために、リムルは人類にとって魔王として畏怖されることは好都合だが、その反面、益ある存在としても認識してもらう必要あった。

 しかし今回のように、たった一人で万単位の軍勢をあっという間に殲滅という真実が世に広まると、リムルは全人類共通の極悪非道の悪者として間違いなく確定される。

 故にそうならないよう、真実をねじ曲げ都合良く改竄する必要があった。そのため真実を伝える生き残り、すなわち目撃者を一人たりとも残すわけに行かない。

 結果、進化に必要な定数以外の残り含めた皆殺しが実行され、生き残りは戦後の交渉に必要な戦犯数名のみとなった。

<三者三様の末路>

 今回は、己が力に溺れ増長してしまった末の因果応報とはいえ、異世界人の三名が最大の憐れだったが、彼らの物語からの退場に関して、原作者は非常に巧いと思う。そこには捻りと工夫があった。

 まずキョウヤ・タチバナ(橘 恭弥)。彼は因縁のハクロウの剣技の報復で単純明快に決着。

 次にキララ・ミズタニ(水谷希星)。彼女のスキルは精神干渉に特化しており、体力は普通で戦闘能力は皆無ゆえにテントで待機していた所、ゲルドによって追い込まれたショウゴ・タグチ(田口 省吾)により絞殺。

 最後はショウゴ。彼は人格的にもスキル的にも、三名内で最も危険な存在。彼はキララのスキルを自身に取り込むためだけに彼女を殺害。その時点でクズキャラレベル最大値。そして、ゲルドによる容赦ないフルボッコで瀕死まで追い込まれ、ここで視聴者はある程度溜飲を下げることができた。

 ところが原作者はさらに一捻り。最終的に彼らの上司ラーゼンが、ショウゴの若い肉体を自身が乗っ取り、スキルも吸収するために彼の心を壊して抹消。ショウゴは、キララ殺害の報いが早くも訪れ、最も救いようのない最期を迎える。

 以上の流れから思うこと。

 キララのスキルの殺傷能力は、他者の精神を支配して自害、もしくは他者を煽動して害するもので、自身は一切手を汚さぬもの。しかしシュラによってそれを封印されたので、テンペストでは結果的に住民殺害は未遂だった。ならば、テンペスト側のキャラに害されるより、同胞に裏切られて害される方が納得しやすい。

 彼女だけは、本人の了承なく勝手に召喚され、日本の家族から引き離された被害者としての側面が一瞬滲み出ていた。しかも、彼女の名前の意味とは真逆の絶望の末路。なんと皮肉な運命。しかも仲間に殺されるなんて…。

 故に、悲劇の拉致被害者として同情してもらえる余地が生まれ、救いが少しはあったと思う。過去の彼女のスキル完遂時の具体的な罪は、アニメでは明示されていないのだから。

 彼女の最期には同情を禁じ得ない。18歳の現代風ギャル、カラメル多めのプリン頭という個性で、充分なキャラ立ちの彼女。ここであっさり退場させたのは、もったいなくも残念だったとさえ思えた。

 それに対してキョウヤとショウゴは、質が悪いことにテンペストの民を弄んで害した。故にハクロウやゲルドに容赦なく報復される資格が十分あった。その末路はまさに自業自得と言えよう。

 ショウゴの最期の流れは、28話の王国での御前会議ではまだモブのようなラーゼンが、実は王国で最悪な曲者だった、と知らしめる効果もあった。結果的に彼の最期は新キャラの紹介も兼ねた、一石二鳥の流れだったと言えよう。

 また仮に、ショウゴより圧倒的に強いゲルドによっての止めでは、ゲルドの弱い者いじめ感が発生して、多少の後味悪さがあったかもしれない。
{/netabare}
★#11『35 魔王誕生』
{netabare}
<あらすじ>

 ごく僅かな時間で敵軍二万は全滅。生き残りは僅か三名だった。

 必要なヨウブンは十分に収穫された。そしてリムルは進化のため急激な眠気に襲われる。そこでランガに、動けないリムルを捕虜二名と共に首都に連れ帰るよう指示。残り一名の捕虜の確保は召喚した悪魔に託すのだった。

 リムルは進化の眠りに入り意識不明。そのため首都帰還後、大賢者が進化したユニークスキルがリムルの代行者となって死者蘇生を実行した。それは"反魂(はんごん)の秘術"と呼ばれる。

 首都ではリムルと魂の繋がりある者すべてに進化の恵みが等しく与えられ、住民一同もまた進化の深き眠りに落ちた。ゆえに、その奇跡の秘術成功の瞬間に立ち会えた者は非常に少ない。

《躍進のための組曲 その7”収穫”》

 今回は、原作コミックのファンにとってダイジェスト感が強い。

 個人的には以下の点でポイントが高く十分に面白かった。

▪原作同様に、アニメでも魅力溢れる悪魔キャラ
▪大賢者の進化過程のCG作画
▪大賢者と智慧之王(ラファエル)の、繊細な声の演じ分け
▪ハーベストフェスティバルの見せ方やまとめ方
▪荘厳な儀式感を壊さぬ”反魂の秘術”の演出、作画
▪ラファエルによるリムル代行の演出、作画、声優の演技
▪ファルムス国王のエドマリスと西方聖教会大司教レイヒムの情けない暗愚演出
▪シオン蘇生の瞬間シーンの、コミックを基本にしたと思われる作画

 以上で100点満点なら78点の満足度。

 次回のサブタイトルはラノベ書籍5巻5章、コミック16巻の第71話と同じ。コミックの69話からの3話分の内容をアニメ1回分に収める、と思われるがどうだろう?

 今期の区切りをどうまとめるかに注目したい。

 ついにリムルは新たなステージの第一歩を踏んだ。まもなく、この異世界での知名度も爆発的に上がり、交遊関係、活躍の場も、大きく様変わりするだろう。
{/netabare}
★#12 (第1部終)『36 解き放たれし者』
{netabare}
<あらすじ>

 リムルはシオンの膝の上で目覚めた。目の前には戦争以前と変わらないテンペストの顔ぶれが勢揃い。以前と変わらない穏やかな光景が広がっていた。

 魔王に進化したリムルだが、スライムの外見も内面も全く変わらず。変わったことと言えば、リムルの人型時に身長が伸びたことと、テンペストに頼もしくも愉快な仲間が二名ほど増えたことだった。

《躍進のための組曲 その8 終曲”新星”》

 今回は、分割クールならここしか区切りようがない、と思ったところで締めくくられていて概ね満足だった。

 コミックの第69話から第71話の内容を基に構成されたと思われるエピソード。

 23分ほどのアニメの尺に収めるため、かなりのカットや改変があったがポイントは外してなかったと思う。むしろアニメのテンポ感尊重の観点からみると、これくらいはやむを得ないだろう。逆にコミックとの違いを楽しめるほどだった。

 ヴェルドラ復活シーンもかなり簡略化された。原作では、まず元の竜体で復活して、ひとしきり言葉を交わした後の人型への変身だった。アニメでは再会の余韻が楽しめなくて残念。しかし急展開のインパクトがあり、テンポとしては悪くなかった。

 願わくば、2部の初回でうまく事象の前後を入れ換えてカットされた台詞を復活させ、リムルとヴェルドラの再会の、原作の持つしみじみとした味わいを少しでも復活させて欲しい。

<脱皮、そして飛躍>

 今回遂に、後に”新星(ニュービー)”の二つ名を与えられる魔王誕生。リムルと物語に新登場のディアブロと人型ヴェルドラ、そしてリムルと共に進化した幹部たち。

 最高位の悪魔の一柱ディアブロが配下に、守護神ヴェルドラが仲間になった。それすなわち、テンペストは戦略核兵器を手に入れたようなものだろう。

 2部でレベルアップしたリムルたちの躍進に注目したい。
{/netabare}
{/netabare}
❮全話鑑賞を終えて❯
{netabare}
<今期の脚本について>

 転スラ1期と2期のシリーズ構成と全話脚本は、筆安一幸氏

 近年、氏の名前は異世界ファンタジーもののアニメのエンドクレジットでよく見掛ける。氏が構成と全話の脚本を担当した、私が観たことある作品は、「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術」、「魔女の旅々」、「神達に拾われた男」。

 以上鑑賞して、原作の持ち味を壊さないのが氏の長所だと思う。良くも悪くも原作通りで、原作を超えるような魅力をアニメに与えるほどではないが、不快なほどの改変は少なく、一定のクオリティーは約束してくれる安心感のある脚本家、というのが氏に対する個人的イメージ。

 転スラに関して、氏の脚本の割り切り方は自分と相性良かった。取捨選択の上手さはさすがプロの仕事と思えた。

<原作とアニメの構成について>

 転スラ1期は、連続2クール全23話で書籍4巻まで進んだが、4巻は途中のカットが非常に多かった。4巻は序章+全8章だが、シズの5人の教え子に関わる以外の部分はほぼカット。丁寧に描かれたのは5章から7章のみで、そこまでが1期の区切り。

 2期の第1部は、書籍第5巻のタイトル「魔王覚醒編」をメインテーマとして構成された。そのため2期では、話の整合性のため、4巻のエピソードの一部が序盤で蘇った。

 まず4巻の序章を初回の閑話に織り込んだ。

 次に本編1話目の25話から27話迄の3話分で、1期で丸々カットの第1章の獣王国の使節団来訪、2章の武装国家ドワルゴンの外遊エピソードを織り込んだ。4巻8章相当の終章は、今期の30話で描かれた。

 獣王国との交流は、今期ミリムの天災から救援を施すだけの国家間の親密度がある、とアピールするために必要。

 外遊エピソードは、特にリムルのスピーチが重要な伏線。ファルムス王国の為政者達が、リムルは世間知らずで無能な君主と誤解させるイベントだから。つまりテンペスト侵攻は、王とその取り巻きの判断ミスがすべての始まりだったで因果関係上、外せないエピソード。

 上記の3話は他にも、ガゼル王が有力なテンペストの後ろ盾であることを強調した。それは2部の伏線となるだろう。

 また、テンペストは他国が羨むほどの国力があることを示したが、それがファルムス王国に目を付けられるきっかけとなった。

 以上、振り返れば3話分の地味な展開も重要な内容だったと思う。

<第2部の予想をするのが楽しい>

 夏クール予定の第2部。原作をどう料理してどこに着地するか今から興味深々。出来れば3期に繋げるつもりで、ゆっくりと丁寧に描いて欲しいものだ。

 1部の構成から予想すると、書籍6巻最後迄進むのは確実だろう。しかし1クールで1巻分のみというのは考え辛い。7巻にも突入する可能性大だろう。しかも、リムルとヒナタが背中合わせの2期のキービジュアルの存在で、2部は7巻のほぼ最後まで描いて区切りを迎える可能性もあり得る。

 その場合、1クール12話程度でほぼ2巻分のエピソードを収めることに。2部は1部以上の原作の簡略化もあるかもしれない。

<余談:レビュータイトルに込めた祈り>

 レビュータイトルにある”深化”のここでの意味とは何か。

 魔王への進化は物語のターニングポイントでこれ以降、リムルの交遊関係のレベルと他国への影響力は格段に上がっていく。その流れの中で、テンペストはある部分で実際に”深化”することで国庫が非常に豊かになり、魔物だけでなく人も爆発的に流入、国として短期間で大発展する。

 そのあたりはシムシティなどの都市育成ゲーム感覚で楽しめたが、ファンタジーならではの発展の要因が非常に面白かった。”深化”による一石三鳥もの結果にリムルと一緒にワクワクした。また、周りから馬鹿にされていた存在に光を与える流れに感動し、その辺は原作で最も好きなところになった。

 但しそれは書籍第8巻半ば以降からのエピソード。つまりアニメは3期がないと味わえない。そのため3期制作の願いをレビュータイトルに込めた。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

2期は結構わくわくしてた

俺つええでも中々の試練が訪れた今作。
毎週楽しみにしてました。

{netabare}何かと理由をつけて侵攻してきた国があり、村人やシオンまで殺されてしまう。生き返らせるために魔王になることを決意するリムル。{/netabare}

他の魔王たちが動き出し、侵攻してきた国への復讐もしていくであろう次のクールが楽しみでしょうがない。

リムルのさらなる進化も期待。


OP
Storyteller TRUE
ED
STORYSEEKER STEREO DIVE FOUNDATION
挿入歌
黎明 TRUE
今作もTRUEの歌声が響く。
STEREO DIVE FOUNDATIONは久しぶりに名前を見た気がする。
どちらの曲もタイトルはstory...なのは偶然だろうか?


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
主人公リムルと、彼を慕い集った数多の魔物たちが築いた国<ジュラ・テンペスト連邦国>は、近隣国との協定、交易を経ることで、「人間と魔物が共に歩ける国」というやさしい理想を形にしつつあった。リムルの根底にあるのは人間だったスライム故の「人間への好意」……しかしこの世界には明確な「魔物への敵意」が存在していた。その理不尽な現実を突き付けられた時、リムルは選択する。「何を失いたくないのか」を--ファン待望の転生エンターテインメント、暴風の新章に突入!

第24.9話 閑話:ヒナタ・サカグチ
ヒナタは、「ジュラ・テンペスト連邦国」について書かれた親書を受け取り、リムルの存在を知ることになる…。新章への予感とともに、リムルの歩みを振り返る特別編。

第25話 リムルの忙しい日々
魔王カリオンの治める「獣王国ユーラザニア」との国交を結ぶことになったリムル。相手の使節団を迎え、もてなす準備をしていたが、やってきたのは大型魔獣白雷虎(サンダータイガー)が牽引する、物々しい虎車だった。

第26話 獣王国との交易
一悶着あったものの、ユーラザニアとの国交を結ぶことができたリムルは、続いて武装国家ドワルゴンにて行われる友好宣言の式典へ赴くことに。ところが、自分も同行させて欲しいと駄々をこねるシオンが大暴れして…。

第27話 楽園、再び
ガゼル王との会談と、武装国家ドワルゴンとの二国間友好宣言に伴う民衆への演説。ふたつの大仕事を終えたリムルは、シュナとシオンの目を盗んで、かつてゴブタと約束した「あの楽園」に意気揚々と向かうのだった。

第28話 謀略のファルムス王国
リムルの帰還を控え、宴の準備を進めるテンペスト。そこに、ヨウム一行が新メンバーの魔導士(ウィザード)ミュウランを伴い到着。一方、ファルムス王国では不穏な動きが…

第29話 災厄の前奏曲
クレイマンの指示により行動を起こすミュウラン。そしてもう一つの勢力--ファルムス王国が送り込んだ三人の異世界人が、盟主不在のテンペストに牙をむく。

第30話 動き出す麗人
テンペストが攻撃を受ける中、リムルの前にも刺客が現れる。それは、シズのもうひとりの教え子である、最強の聖騎士(ホーリーナイト)--ヒナタ・サカグチであった。

第31話 絶望
ヒナタとの戦闘で絶体絶命の状況に陥り、最後の手段、暴食者(グラトニー)を発動したリムルの運命は--。その頃、テンペストは悲壮な血と煙に包まれていた…。

第32話 希望
クレイマン、そしてファルムス王国の企みを知るリムル。仲間の命と温かな日常を失い、失意の底で目を伏せるリムルの耳に飛び込んだのは、エレンの意外な言葉だった。

第33話 全てを賭けて
「俺は魔王になろうと思う」--自らにケジメを付け、シオンたちを蘇生させるため、決戦を前にリムルは仲間たちに人間だった過去を打ち明ける。

第34話 神之怒
雪辱戦の口火がきられた。ベニマル達は各々の任務を遂行していく。ハクロウたちも再度ショウゴとキョウヤとの戦いに挑む。そしてリムルの怒りが、ファルムス軍を包みこむ。

第35話 魔王誕生
進化に必要な魂を確保したリムルに「魔王への進化(ハーベストフェスティバル)」が訪れる。強烈な睡魔に襲われたリムルは、取り逃した敵を捕らえるため、悪魔を召喚する。

第36話 解き放たれし者
ファルムス軍を退けて、何とか事なきを得たテンペストだが、問題は山積みで……。そんな中、智慧之王(ラファエル)から「無限牢獄の解析に成功した」と吉報が舞い込む。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

さっくりサクサク3期もさあ来い!

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
異世界転生ファンタジーの超有名シリーズの2期。

スピンオフに3期と、1年間も続けて1つの作品が放送され続けるなんて、今日のアニメ界にとっては稀なことですね。

詳しくは1期のレビューにあるのですが、私は本シリーズの「軽さ」が引っ掛かり、そこまで高く評価していませんでした。でも、ここまで「軽さ」が続くと、もはや作風、長所として捉えていこうと気が変わりました。それもあって、特に終盤は1期より楽しめました。

つまり、「灰と幻想のグリムガル」や「無職転生~異世界行ったら本気出す~」などが、「本格異世界転生ファンタジー」の最高峰なら、「オーバーロード」や「転生したらスライムだった件」などは、「なろう系異世界転生ファンタジー」の最高峰なんじゃないかと思うわけです。

気軽にアニメを楽しむ、娯楽系の作品として、オススメできる作品になっています。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
建国モノは大好物のジャンル。(アニメ版は丁寧さが足りませんでしたが)「まおゆう」なんかは、すごく面白かったです。

本作も、人材や物資を集め、他国と交渉し、時には戦争もするという「建国」要素が一番楽しかったです

あとは、3話のキャバクラ回みたいな、ギャグベースの話は、本シリーズによく似合うと思いました。

そんな中、紫音(メインキャラ)やゴブゾウの死、というドシリアスを入れてきましたが、そこは本作らしく、結局「蘇生」というお手軽仕様。

まあ、その後のハーベストフェスティバルでの大虐殺と、その結果としての覚醒魔王への進化。新たなスキルの大量獲得なんかは、「これぞ主人公最強系」という、壮大且つ爽快な展開。人間側のクズっぷりをたくさん描いてきたため、不快感はありませんでした(そもそも、戦場での大虐殺や、兵士に対する攻撃は、個人的には不快さを覚えません)。

いよいよ、最強クラスの魔王になったミリム。ディアブロ、ベルトラという強大な部下も誕生し、ますます3期が楽しみになってきました。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
閑話 ☆3
1期のおさらい。新作カットがあるだけ良いか。

1話目 ☆3
転移魔法。基本基本w 建国モノは大好物ではある。拳で分かり合う流れ。

2話目 ☆3
色々、さっくりサクサク進むな。

3話目 ☆4
解毒の刻印魔法。アルコールを消せるようになったか。魔王たらし(笑) そして、キャバクラを楽しむ(笑) こういうギャグベースの方が楽しめる作品だよな。

4話目 ☆4
ジジイ、強し(笑) 戦争か。

5話目 ☆3
ヨームとの心の交流が、まあ、最低限は描けているけどな。

6話目 ☆4
強いな~ヒナタ、というか人間。グラトニー、「飢えるもの」のリスクを背負ってないのがな。

7話目 ☆3
う~ん、メインキャラは誰も死んでない? よくも悪くも、この作品らしいな。

8話目 ☆3
さて、大戦争。どうなるか。紫音、ゴブゾウ、死んだ? この作者が、ゴブゾウはともかく、紫音殺すかな? いやいや、蘇生はやっちゃいかんだろ~。ミリムか。結界の活用。ただ、3%って、全員復活になるの? 急に気楽だな。

9話目 ☆3
人間との共存。相変わらず綺麗だな。

10話目 ☆4
二万人の大虐殺。本当に殺すかな? オーガ達はガチ殺し。女は殺しにくいから、敵に殺させる。再生するから、ボコす。メギド、静かな大魔法だな。逆に迫力あって、個人的には好き。

11話目 ☆5
いやはや、こうなると主人公最強系として面白い。さて、デーモンがどうなるか、だな。デミウルゴスみたいな。

12話目 ☆3
ディアブロ。配下、最強か? ベルトラ解放。ベルトラも擬人化か。戦力がどんどん増強されるな。ディアブロ、ベルトラで、魔王レベル3人?
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 28

68.6 19 勇者で魔王なアニメランキング19位
治癒魔法の間違った使い方(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (187)
565人が棚に入れました
平凡な高校生・兎里 健(ウサト)は、帰宅の途中、生徒会長の犬上鈴音(スズネ)、クラスメイトの龍泉一樹(カズキ)とともに突如現れた魔法陣に飲み込まれてしまう――。 気づくと、そこは異世界。 3人は王国に攻め込んでくる魔王軍に対抗できる『勇者』として召喚された……はずが、勇者の適性を持っていたのはスズネとカズキのみ。 ウサトは巻き込まれただけだった! しかし、ウサトに“治癒魔法”の適性があることが判ると事態は一変。 救命団団長を名乗るローズが現れ、ウサトを力ずくで連れ去ってしまう。 そこでウサトを待っていたのは、想像を超える地獄の訓練の日々だった――!

声優・キャラクター
ウサト:坂田将吾
スズネ:七瀬彩夏
カズキ:高梨謙吾
アマコ:会沢紗弥
ローズ:田中敦子
ブルリン:渡辺明乃
オルガ:中村源太
ウルル:青山吉能
トング:伊藤健太郎
ミル:堀井茶渡
アレク:奈良徹
ゴムル:堀総士郎
グルド:藤井隼
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

設定も話も面白かったですが、キャラに入り込めなかったです。

 面白い話だったと思います。肉体修行そのものが強さにつながって行くしギャグにもなっているのが面白いですね。治療魔術が最強なわけでなく、辛い修行とセットで身体性が養われる=強くなる感じです。全体的に修行ギャグとキャラ萌えの話でした。

 最後の対黒騎士は治療魔法をそっちの方向で見せるのは、変なチートにつながるのでちょっと疑問でした。が、本作のエピソードとしては、北風と太陽というか、傷つけるものは傷つくし、治す人は相手を懐柔することができる…という寓話になっているのかもしれません。勇者との対比が活きていました。

 キャラとしてはスズネが非常に可愛いかったですね。キャラデザとしては最高に好みでした。ローズは意図的に「ガラスの仮面」の月影先生に似ているのでしょうか。怖くて厳しい過去がある教師を意識したのかもしれません。

 ただ、最大の欠点なんですけど、主人公が「記号」なんですよね。無自覚でやられキャラ。そのくせ最強という駒ですね。無垢すぎて内面が感じられません。先ほど「ガラスの仮面」と言いましたが、北島マヤも同じでした。サブキャラたちは非常に魅力的だし話は面白いんですけど、「主人公」という名の記号になってしまい、魅力を感じません。

 そして、それはスズネ会長にも言えます。ヒロインとして内面の深みが弱いのでせっかくいい設定・造形なのに、単なるおバカキャラに見えてしまい今一つ惚れられない感じがします。

 ローズだけに物語がありました。過去回想の手法は良くなかったですが、現状では内面が見えるのはローズだけかなあ。

 総評すると発想も設定も話も面白いと思いますが、主人公とヒロインが見えてこないので没入感がなかったかなあ。再視聴したくなる感じがありません。作画は良かったですね。量産型の異世界ものとしてはトップクラスに良かったと思います。

 ということで、話は4ですが、キャラは3.5かなあ。設定は良いんですけどね。キャラ萌えの構造の話なのにキャラに萌えられないというのは痛かったと思います。
 作画は4.5。声優はスズネ役が可愛かったし調整として3.5。音楽は3にします。






1話 コメディよりで変化球な感じ。シンエイ動画最近いいですね。

{netabare} シンエイ動画、最近いいですね。「僕ヤバ」「高木さん」の作画のクオリティにかなり感心しましたが、本作も異世界ものの作画としてはかなりいいと思います。

 かなりコミカルな感じで、異世界テンプレからは少しキャラの反応や異世界側の対応も変化球になっているので、ちょっと期待がもてます。

 生徒会長のキャラに悩み事もあるみたいですけど、転生でワクワクしてましたので、どうなんでしょう?ヒューマンドラマがあるのかないのか。がっつり考察するような話ではないでしょうけど、毎週の配信が楽しみになるレベルの作品になればいいと思います。

 掴みは悪くないと思います。なによりアニメが綺麗なのが好感がもてます。{/netabare}


2話 話もキャラも設定も演出もとても良い。会長が可愛い。

{netabare} 今期は異世界モノをチェックしていこうと思い、いろいろ見てますがなかなか面白い話だと思います。

 設定それ自体が秀逸なのはもちろんですが、それを支えるテンポも演出もいい思います。訓練シーンとローズと会長のキャラ造形が秀逸なのが今のところの面白さでしょう。

 超回復のメカニズムとか、身体を鍛えるとテストステロンで性格がポジティブになるらしいのでその辺が主人公の成長と非常に自然にマッチしています。また、同僚と肉体を通じて仲が良くなってゆく描写もいいですね。モブサイコをちょっと思い出しました。我々オタクも少し見習いたいものです。

 途中「訓練についてこられるというお墨付き」は言葉の使い方が間違っていると思います。お墨付きは偉い人が権威を与える時に使う言葉です。

OPの曲名が「CURE」なのは笑いました。この辺がセンスなんでしょう。EDは会長のイメージビデオですね。とてもかわいい絵でした。

 視聴継続ですね。{/netabare}


3話 展開が面白いです。シリアスもギャグも考えられる進行ですね。

{netabare} 不思議なもので、荒唐無稽ご都合主義でも面白い作品と言うのはあるものです。本作はその良い一例かと。今のところですけど。

 誰も今の段階で主人公が死ぬとは思いませんので、その点では安心して見ていますが、展開が面白いんでしょうね。会長が助けにくることも期待しましたけど出番は一瞬でしたね。もうちょっと会長成分が欲しい。

 今期は本作と「俺だけレベルアップ」「最弱テイマー」が苦労しながら話が進む感じなのが、なかなかいいと思います。なろう系ですからどこかで強くなるんだとは思いますが、今のところ話がちゃんと面白いです。

 魔族側が巨乳のお姉さんでしたけど、ローズがいるし主人公の初陣ですから負けキャラですよね。ひと昔前ならローズが死んで後を継ぐ的な展開もありそうですけど、本作はそこまでシリアスは入れないと思いますがどうでしょう?会長たちも活躍が少ないので、悩みとか出てくるのでしょうか?

 シリアスよりでもいいし、ギャグになってもいいです。1クールなら面白く見られそうな気がします。{/netabare}


4話 シリアスな要素もありつつギャグで行く感じかな?委員長可愛すぎ。

{netabare}  シリアスギャグという感じでしょうか。魔族側を見るとコメディ臭がプンプンします。真面目なコンセプトではありますが全体的な雰囲気はそれほど重くしなさそうですね。

 委員長やもう1人の描写も含め、努力が必要な点で転生設定がなかなか有意義になっている気がする一方で、もう現地出身者の努力でも同じ話が作れそうなので、転生であることが無意味になっている感じもします。ただ、そこがコメディタッチであるために気にならなくなっているのでしょう。

 で、委員長が無駄に可愛いですね。可愛すぎです。一見極めて平均的な委員長キャラの割に、なぜか印象に残るいいキャラです。

 視聴継続決定ですね。{/netabare}


5話 サブキャラの描写が丁寧なのがいいかも。

{netabare} もう1歩転生した意味、転生後の悩みなどに入り込めればなあ、と思う反面、委員長のキャラ付けにちゃんとできている点がいいですね。面白い作品ですね。勇者も主人公もオレTUEEEだけじゃないし。サブの描写もおろそかにしていないし。ストーリーというよりキャラで見てるかなあ。 {/netabare}


8話 ちょっとローズの説明頼りになっちゃいましたね。ここまでは十分面白いですが、この数話は若干冗長感がありました。

{netabare} ちゃんと話になっているし、各キャラクターのキャラ付けがあってエピソードもありますので、作品としてちゃんと成立している感じがします。ただ、話の展開をローズに任せてしまっている感じなのが、どうか?ですね。

 ウサトの無自覚とか勇者2人を描くのに、狂言回しが必要でしょうし、ポジション的に全部が見渡せる視点にいるローズが適任なのは理解しますが、どうもセリフで説明する感じがします。

 中間の総括にもなりますが、「なろう」作品としては、かなりのストーリー力だとは思いますが、アニメ化にするときもうちょっと構成とか展開を工夫出来ないものでしょうか。特にこの数話、セリフでの説明が顕著な気がして、6~8話の3話で1話分くらい冗長だった気がします。

 この作品出落ち感は少ないのですが、キャラも増えてきてこの後の展開次第では話が続かないのかな?という危惧もあります。作画も丁寧だしいいと思いますが、1クール分なら十分面白く見られそうですが、それ以降が心配になる作品ですね。 {/netabare}


9話 回想シーンは日本のコンテンツの悪しき点だと思います。

{netabare}  8話のレビューで、1クールなら面白く見られると書きましたが、回想の入れ方ですね。12話でほぼ2話回想は長過ぎでしょう。「なろう」全般に言えることですが、設定を後付けで説明する場合どうしても回想を使いたくなるみたいですが、これは感情移入の視点がズレるからやめた方がいいと思います。週刊連載も同じですけどね。回想か学園パートが始まると醒めてしまいます。

 本作の場合、ローズの目の事とキャラ付けから言って決して後付け設定ということではないと思いますし、生還した魔族もキャラが立ってますので何かあるのでしょうけど。それにしては長いです。アニメ化の問題というよりこれは原作からじゃないかと思います。

 回想シーンは必要最小限にしてほしいなあ。感動ポルノにもなり勝ちだし。日本のアニメ・マンガ・ラノベのすべてに共通する悪い点だなあ、と思います。{/netabare}


10話 話は思ったより…ですけど、会長の作画が無駄にいい。

{netabare} 治癒魔法で反転ですからね。話は読めますけどそっちの方向?悪魔には白魔法がきく的なやつでしょうか。
 もっと治癒…治療行為とはなにかをクローズアップしないのかなあ…という気がしなくはないです。そっちにいっちゃうと治癒魔法が無敵魔法になる俺TUEEEになってしまいます。

 戦場における治癒行為って着目点としては悪くないですからね。今回のフォーメーションも設定としてよく考えられています。

 当初思っていたほどストーリー展開が飛び切り面白いわけでもないし、テーマも深いわけではなさそうですが、しかし、なろう系としてはここまでは悪くないと思います。

 問題は会長ですよ。会長可愛すぎですけど、ちょっとあざといですよね。ウサトくんラブにもうちょっとストーリーがあると良かったんですけど。

 しかし、作画がいいなあ…無駄にと言っては失礼ですけど、異世界転生ものでこのレベルって、無職とかオバロとかのビッグネーム以外だと「聖女の力」くらいでしたけど、本作の作画、特に会長は最高です。顔のバランスがいいので非常にいいです。
 これは原画がいいという奴なんですかね。CGが優れているのでしょうか。よくわからいけど、スタジオアドとシンエイ動画…どちらの技術か知りませんが、これは本当に感心しました。

 まあ、あと数話ですもんね。作画と設定は評価したいですね。 {/netabare}









 

投稿 : 2024/11/02
♥ : 18
ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

少佐、異世界で何やってんすか?

くろかたによる原作小説は、「小説家になろう」から「MFブックス」(フロンティアワークス・KADOKAWA)で刊行中(既刊14巻、原作未読)。
アニメは、全13話(2024年)。監督は、緒方隆秀。制作は、スタジオアドと『ドラえもん』、『八男って、それはないでしょう!』、『僕の心のヤバイやつ』などのシンエイ動画との共同製作。
(2024.7.19投稿)

【少佐、異世界で何やってんすか?】
本作を観ていて、まず思ったことは、「少佐、異世界で何やってんすか?」と(笑)

ここでいう「少佐」は、マスクを被って機体を真っ赤に染めて性能を30%あげたら速度がなぜか3倍になる方ではなく、『攻殻機動隊』の草薙素子少佐の方(※中の人の愛称も少佐)。

本作に登場するローズは、中の人が同じ田中敦子さん、主人公に兵士としての過酷な訓練を課し、その疲労などを治癒魔法で無理やり回復させ、さらに過酷な訓練を繰り返すという偏った脳筋メスゴリラ思考っぷりが「少佐」を彷彿とさせます(ただし、少佐の性格には作品によって若干のゆらぎあり。)。

その存在は、ある意味、ブートキャンプで新兵をしごく鬼軍曹をしのぐ怖さで、ローズ隊長に対して、思わず“イエッサー”と敬礼したくなります(笑)


こんな感じで、本作は、主人公が異世界転移するものの、他の「なろう系」と違ってあらかじめ与えられたチート能力で無双するのではなく、治癒魔法による常軌を逸した肉体強化によって無双するというのが売り。
(※視聴前は治癒魔法で過剰回復させて細胞を破壊する的な使い方(例えば、『ダイの大冒険』の閃華裂光拳)なのかと思っていたら、その斜め上でした(笑))


【あらすじ】
主人公の兎里健(うさとけん:CV.坂田将吾)は、進学校に通うも冴えない高校生であったが、才色兼備で勇者として召喚された生徒会長・犬上鈴音(CV.七瀬彩夏)と副会長・龍泉一樹(CV.高梨謙吾)の異世界召喚に巻き込まれてしまう。
望まれて異世界に召喚されたわけではなかった主人公であったが、治癒魔法の素質を持っていたことがわかり、「救命団」なる謎の部隊に配属されることに。
救命団とは、隊長のローズの下、治癒魔法で鍛え上げた肉体で戦場を逸早く駆け巡って負傷兵を回収し、その治療を施すという脳筋集団であった。


【主人公はローズ隊長!?】
本作では、「主人公はローズ隊長」といっても過言ではない圧倒的な存在感が彼女にはあります。

また、彼女は、ただ厳しいだけではなく、その裏に隠された優しさが垣間見えるところがまたいいんですよね。
特に彼女が「救命団」なる謎の脳筋集団を作るきっかけとなるエピソードが8話(か9話)にあるんですが、結構いい話と演出に仕上がっていると思います。

個人的には、ローズ隊長は話数が進むにつれて主人公と「師匠と一番弟子」という関係になっていくのですが、そのうちローズが「このバカ弟子が」といい、主人公が「流派東方不敗は王者の風よ」とかいいだしそうな雰囲気です(笑)

そんな“脳筋師匠”と“バカ弟子”が織り成す熱い話が、本作の魅力の1つになってます。


【戦争と治癒魔法】
さて、戦場における治癒魔法って、ある意味、戦争に対して、直接的には、すごい無力だと思うんですよ。

なぜなら、救命団は、戦場で傷ついた兵士を回収し癒すわけなので、根本的な戦争の原因を直接排除するわけではない。なので、起こってしまった戦争を直接止めるということに対して、すごい無力だからです。

しかも、主人公は、{netabare}戦場で敵を殺すことを躊躇っていて、拳に治癒魔法をまとわせ、敵を殴りながら同時に相手の傷を癒し、{/netabare}相手に苦痛のみ与えるという「お仕置き」的な攻撃に終始しています。

まして、救命団は、負傷兵を回復させては直ちに戦場に送り返しているわけですから、見方によっては戦争の継続を助長しているともとれる。

言ってみれば、救命団は、戦争に対して、その関わり方が非常に間接的なんです。
だから、彼女たちの活動に対して、生死をかけた戦場でそんな焼け石に水的なことをして生ぬるいんじゃないかとか、なんで戦う能力があるのに自分で直接戦わないのかといった疑問が出てくると思うんです。


これに対する一つの答えなのかもしれませんが、作中でローズが{netabare}「殺してしまっては相手に恨まれる」と言っています。

後に敵であった黒騎士(CV.悠木碧)が救命団に加入することになりますが、それが単なるご都合主義展開ではなく、本作では治癒魔法による博愛主義を掲げていたからこそであった、という説明はできるかもしれません。
また、おそらくこの後は、敵である魔族との和解という話になりそうですが、救命団である主人公がその役を担うのに適任という見方もできるかもしれません。{/netabare}


本作に限らず、なんで戦うのか、なんで殺し合うのか、なんで憎しみの連鎖を断ち切れないのかという、“おもーい”テーマを比較的軽めに取り上げようとしたアニメは他にもあります(例えば、『勇者、辞めます』など)。

本作も、それらのおもーいテーマを真正面からきちんと受け止めているわけではないのですが、治癒魔法と救命団という独自の仕掛けを通じて、説教臭くない範囲でその辺をうまく扱っているところが他の「なろう系」作品との違いだと思いました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

作品のテーマは体育会系的奴隷根性の讃美ってこと?

 最終話(13話)まで観ました。2024.04.02

 主人公の修行に始まり修行に終わりました。修行というよりシゴキかな?そして獣人の国へ旅立って終了でした。2期はあるのかなぁ…。

 魔族との戦争も、背景化してしまい、体育会系的な特訓が自己目的化しているというか…。人格の陶冶のために鍛えるみたいな感じは、好き嫌いが分かれそうです。

 戦闘で活躍するのが必ずしも目的では無い主人公ですが、巻き込まれ転位先の異世界で、なぜ、ここまでシゴかれないといけないのか?

 捕虜の魔族も何となく訓練に参加しているので、全員マゾなのかもしれません。

 登場人物達のキャラデザはとても良く、作画も良かったと思いますが、主人公の周りのキャラが基本、M奴隷なので、そこまで感情移入できるかというと、疑問はあります。

 治癒魔法云々より、暴力を伴うシゴキを讃美する作品だった様です。だからウサトが人間っぽく無い、サイコパスな感じなんですね。合点合点!
………………………………………………………………………
 11話まで観ました。2024.03.19

 魔族との戦争は、スカスカの戦場で少人数の剣撃小競り合いをやっている、いつもの低カロリー戦争ですが、まぁ仕方無いですね。

 そして、主人公による治癒魔法の間違った使い方は…、回復しながら打撃を加えて、殺さない様に無力化するというものでした。

 まぁ、タイトルから想像できる範囲の話です。現実の戦争も、敵対勢力の無力化が目標なので、必ずしも殺す必要はありません。

 調略で降伏、寝返らせるとか、兵糧攻めにするとか、戦わずして勝つのが良い兵法です。

 人類が色々思考錯誤してきた、持続可能な殺し合いを異世界で実現出来て良かったね!としか言え無い、今後の展開が気にならない物語なので、これ以上跳ねるのは難しそうです。
………………………………………………………………………

 9話まで観ました。2024.03.02

 パワハラ師匠の過去も明らかになり、主人公も努力で強くなって、魔族との戦争開始!盛り上がってきましたよ!

 漫画だとあまり気にならないのですが、動画だと、作画が良いだけに師匠の暴力がキツイですね。体育会系の人だと、トラウマスイッチが入りそうです。

 愛だの、躾だの、お前のためだの言って指導の名のもとに暴力を振るわれて、死んだり一生もんの傷を負っても、気合や精神力が足りないからで片付けられた人達の叫び声が聞こえてきそうです。

 暴力描写に加えて気になるのは、戦争における傷病者のケアを上手く描けるのか?という点です。

 私、ある程度の規模の事業所に法令で義務付けられている自衛消防訓練で、応急救護訓練を毎年受けているんですが、講師の方の話しによると、外傷処置技術はまんま軍隊の衛生兵の技術らしいです。

 処置のポイントは、命を助ける+なるべく機能を残すことらしいです。メイドインアビスで毒にやられたリコが、腕を切断する際に、なんとか関節を残そうとしたアレです。

 手足を失って義手義肢になっても、関節機能が残っていると社会復帰しやすいらしいです。

 大戦争後は、手足を失って働けなくなった廃兵がアコーディオン弾きながら物乞いをしているのが定番ですが、社会復帰出来ない人が銃後社会に溢れかえると、次の戦争に支障をきたすということなのでしょう。

 戦争で死傷者が出るのは仕方無いけど、社会が壊れない程度に被害を抑えて持続可能な殺し合いを続けようぜ!

 まさに戦争は政治の一手段に過ぎない…、クラウゼヴィッツの戦争論の世界ですね。

 次回から魔族との本格的戦争の様ですが、そもそも論的に戦争下での人道的応急救護の持つ欺瞞・偽善性を上手く処理出来れば、傑作ファンタジーに化けるかもしれません。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

67.6 20 勇者で魔王なアニメランキング20位
解雇された暗黒兵士(30代)のスローなセカンドライフ(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (189)
648人が棚に入れました
「解雇ですか……?」 魔族で魔法が使えない無能といわれ、突然の解雇宣告を告げられた魔王軍の暗黒兵士・ダリエル(30代)。 故郷を追放され、偶然、森で助けた村娘・マリーカとの出会いにより、人間族のラクス村に流れ着く。 魔族ではパスできないはずの冒険者登録に受かってしまい、手のひらには人間族にしか使えないはずのオーラが宿る!? 駆け出し冒険者ダリエルとして、のんびりできないドタバタなセカンドライフがいま始まる。
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

スローライフ感はないけど・・・

{netabare}
杉田主役の異世界モノ。
転生ではないけど、魔王幹部としての生活に代わって人間としての新しい生活を営むという意味では近いかもしれない。
ただ、この作品はタイトル詐欺で、スローなセカンドライフを送るのかと思いきや、毎回のように魔王軍の部下たちが出てきて揉め事になる。

序盤は村で起きた困りごとをダリエルの半チート能力や魔王軍時代のコネで解決していくという淡々とした話。
ダリエルが強すぎてなんでお前追放されたんだって感じだし、いかにもな悪役が悪事を働くのも、結局のところいつものなろうで序盤はあまり面白くない。
割と終盤の辺りまでそんな感じだったけど、ダリエルの過去や出自が分かってきた辺りからは面白かったかな。
オチが予想外の方向で新鮮だった。
しかも、勇者と同じ技を使えるとかで、伏線もしっかりとしているという。

バシュバーザの話も良かった。
中盤まではいかにもな安直な悪役で、有能な主人公との対比でひたすらに無能に描かれているだけのキャラだったけれど、最後には自分を見つめ直す展開があって好きになれた。
有能なダリエルへの嫉妬、構ってくれない親への苛立ち、と現在の性格に至るまでのバックグラウンドも理解できた。
割と終わり良ければすべて良し的な作品だった気がする。
負の印象しかなかったのに、最終回はそれを覆してくれた。

分かりやすい悪役が多かった作品とは言え、犠牲者は一人もおらず、最終的には全員分かり合って、平和に暮らしているという意味では確かにスローライフなのかもw
どちらかというとスローライフを目指す作品と言った方がしっくりと来る。
魔族と人間の関係というスケールの大きな話も、唐突感なく自然に解決できていて良かったと思う。
全12話で色んな話が出てくるけど全部の話が最終的に綺麗にまとまっていたのはすごい。最後まで見ると、不要な回が一度もない。

私的評価:64点
私的ベスト回:12話

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆3
伝説の不採用通知。何回も見た解雇。魔王軍兵士なのに人間なの?
OPいいな。しっぽなedの人か。杉田使えば面白くなると思うな。
見た目人間だしな。どうせ全部使える。
打撲系しかないのかよw 面白くないぞ。出た分かりやすい噛ませw
また俺なんかやっちゃいました?

2話 ☆5
漁夫の利。これで勝ったと思うなよー。
妬まれてること自覚して自重しろ。
そんなちっさい破片でやられるのかよw
まあ噛ませ死亡とかいう展開では無いのはいいわ。
勇者パーティー出てないのに魔王軍パートいる?
結局これもビーストテイマーと同じ感じかよ。

3話 ☆6
そんなとこもう人間側のやつが行って安全なんかw
ゲームでよくある隠密移動。 まあ平和な雰囲気で何より。
労働ストライキ。結局戦闘アニメ。詠唱長すぎて草。
これ軍隊送られてくるだろ。モブサイコで見た。
1人に取り返される鉱山えぇ…。
街賑わうとこまで1話でやる話じゃないw

4話 ☆6
主人公の引き立て役つまんね。魔王性格悪そうで性格よくて草。
頭もいいじゃん。またこう言う安易な噛ませかよ。
なんでよその街の話知ってる。そりゃそうなるだろ。
小島よしおか? 人間不信の採掘者。ホモかよ。
まあ平和的解決なのは良かった。

5話 ☆5
分かりやすい悪役やめろ。フレッシュトマト
ゲームのステータス確認用キャラかな?w 今度ミスリル加工するときに参考にするわ。
こいつがDランクの格では無いこと分かりきってるだろw
どうせ茶番なのにシリアス感出されても。
ミスリル武器かっこいいね。知ってた。顔アップ多くね?

6話 ☆5
ダリエル凄いダリエル凄い。こういう噛ませほんときっつい。
ハーレムじゃないのはいいな。変に引き伸ばさずに結婚までするのも。スミス前回登場したばっかなのに死んでて草。

7話 ☆6
感じてて草。ガシタなんか幼くなってない?
勇者より強いのは当然か。元カノだ。魔王擁護。

8話 ☆6
こいつそんなに強くなさそうw スティール! 安定の杉田キャラ
なんで鏡餅の概念があるw 流石に妻には話してたか。
平和そうでなにより。キャラデザがあいつに似すぎている。

9話 ☆7
人間相手には優しいのか? 緑いつの間にこんなあざとくなったw
とんでもスキル要素。ダリエルの出自かw だから同じ技使えるのか。
おっさんが揃って何やっとんねん。

10話 ☆7
ホモかな。NTRでガシタも落ち込んでて草。閑古鳥が書泣く。
皮肉言われてて草。爆破オチなんてさいてー! やっぱ人間ゴミだな。
魔族ではなく魔物呼び。

11話 ☆6
勇者ってかおじいちゃんだなw
大人になって転ぶと…の話は共感できるな。恨み強すぎやろ。

12話 ☆10
NTRか。これは親父が悪いな。
ただの追放ざまあかと思ったけど結構ストーリーしっかりしてる。
魔王優しいな。優しくなかった。最終回はめっちゃ良かったな。

曲評価(好み)
OP「CHANGEMAKER」☆8.5
ED「Dear Doze Days」☆3.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

俺のセカンドライフはここから始めるんだ。

この作品の原作は未読です。
最近、セカンドライフを題材にす作品が増えているような気がします。

大体は異世界転生モノで、前世ではブラック企業でこき使われたり、病弱で病院の天井を見ながら過ごす日々を続けていたりと、ロクな人生を送れなかった貴方に、生きることの素晴らしさを知って欲しい的なヤツが結構多いですよね。

異世界転生=冒険という構図以外に、様々なバリエーションが生まれるのは
こちらとしてもウェルカムですけれど…


「解雇ですか……?」

魔族で魔法が使えない無能といわれ、
突然の解雇宣告を告げられた魔王軍の暗⿊兵⼠・ダリエル(30代)。

故郷を追放され、偶然、森で助けた村娘・マリーカとの出会いにより、
⼈間族のラクス村に流れ着く。

魔族ではパスできないはずの冒険者登録に受かってしまい、
⼿のひらには⼈間族にしか使えないはずのオーラが宿る!?

駆け出し冒険者ダリエルとして、のんびりできないドタバタなセカンドライフがいま始まる。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

突然解雇とか言われると、普通にビックリしますよね。
それぞれ生活がありますし、自分の居場所が無くなるとと同義ですからね。
前もって教えてくれたら身の振り方を考える時間があるんですけど…

って、自分が解雇される訳ではありませんが、気にならないと言ったらウソになります。
企業の年功序列ではなく成果主義に大きく舵を切っているのは私も正解だと思います。

長く働いたから偉い訳じゃない…
その会社に貢献した分だけ偉くなるのは当たり前の考え方だと思います。
今では、成果を上げられないと降格する企業もあるらしいので、一昔前より企業内でも競争が活発化しているのではないでしょうか。

自分も頑張っているつもりですけど、いつ会社から「今までお疲れ様でした」と言われるか分からないご時世ですので…

だから、ダリエルは結果的に相当ラッキーだったのではないでしょうか。
一時は路頭に迷いました。
それ自体は大変だったと思いますが、そのお陰でマリーカと出会うことが出来たのですから…
この作品は、素直で真っ直ぐなキャラが殆どなんですけど、その中で群を抜くほどマリーカは一途なんですよね。
屈託の無い真っ直ぐな瞳で見つめられたら、誰だってキュンキュンすると思いますよ。
だから、ダリエルの行動は全てにおいて正しかったと思います。

一方、真っ直ぐなキャラが多いことから、ダリエルを解雇した魔族のある特定のキャラについては、余計にひねくれ感が助長されていたような気がします。

確かに、誰にだって承認欲求はあると思います。
その欲求が満たされないのであれば、満たされるまで努力するしかないんです。
若しくは、直ぐ満たされるよう欲求のレベルを下げるしかありません。

生きていくのは大変で、身勝手な解釈や自分本位の言動・思考で行動しがちになることは誰にだってあると思います。
必要なのは気付くこと…そのためなら失敗も止む無しなんですけど、本当は失敗する前に気付きたいですが、いつもそれが出来たら苦労しないですよね^^;

今回魔族にも気付きがありました。
犬猿の仲だと思っていましたが、一筋の光明が見えた気がしたのは、きっと私だけじゃないと思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

個人的に気になったこと…
ガシタがメッチャ「FAIRY TAIL」のナツ・ドラグニルでした^^;
声優さんが一緒なのでまぁ、些細で当たり前のことなんですけどね…

オープニングテーマは、Hinanoさんによる「CHANGEMAKER」
エンディングテーマは、あかりんによる「Dear Doze Days」

1クール全12話の物語でした。
結果的に良いお話に纏まって良かったのではないでしょうか。
杉田さん演じるダリエルも良かったですが、個人的には藤田さん演じるマリーカ一択の作品でした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

盛りのついた雌犬、パイパイデカ美がヤバすぎるけど、物語の構成上必要だから勘弁してな話。

 最終話(12話)まで観ました。

 みんな和解してハッピーエンドでした。良かったなぁ。

 ダリエル一家はこれで良いのかもしれませんが、魔王軍と人類の戦争はどうなったんでしょうか。  

 魔王様は不老不死の超越者(化物)ですし、人類側の代表が誰なのか不明なので、公式に和解できる状況ではありません。

 魔王軍も人類軍も軍組織で激突してたのに、四天王の一部と勇者が仲良くなっただけで平和になるわけありません。

 前線のムラ付近の話で、割とデカい組織同士の紛争が有耶無耶になるのは、なろうぽいです。

 これ以上話が続くと、この辺の矛盾が爆発しそうなので、綺麗に1期で終わって良かったです。

……………………………………………………………………

 9話まで観ました。ダリエルが村に完全に馴染んだため、マリーカはお役御免のようです。

 記号的ヒロインの典型といった所でしょうか。付き合う前は積極的にセクシーアタックしてくれ!その後は三つ指ついて男の後ろにひかえておれ!と、男性に都合の良い良妻賢母に成り下がっています。

 メインヒロインの座は女勇者に譲ったようです。女性キャラの割と酷い扱いが、中年男性のキモい妄想だ!と、断罪されて、今一物語がイケてない原因かも知れません。

 ギャグっぽかった本作品ですが、ガチで戦争している元勇者アンド魔王軍幹部が出てきて、いよいよクライマックスのようです。

 ダリエルのスローライフ?は、どうなってしまうのか?目が離せません。

……………………………………………………………………… 

 主人公に助けられたとは言え、ヤバすぎる突撃娘マリーカの評判が良くない本作ですが、4話まで観てると、存在意義が分かってきます。

 魔王軍も人間側も、戦争しているのに頭がお花畑です。主人公は魔王軍を追放されたとはいえ、内情を知っている危険人物です。

 人間側も、経歴不明な凄腕を辺境とはいえホイホイ最前線の村に迎え入れるでしょうか?どう考えても犯罪者かスパイでしょう。

 結局、ストーリー上の矛盾を、発情した雌犬ことマリーカが引き受けているために、キテレツな人物として描かれてしまっています。

 主人公が人間側に受け入れられるための保証、恩人で腕が立って、良い人で、恋愛対象にしても安全!をマリーカが体現しているのですが、その演出が過剰なために、色ボケ恋愛脳ストーカーとして視聴者の顰蹙をかっています。

 中年の妄想だキモい!と切り捨てないで、記号的ヒロインとしてのマリーカの活躍を見守ってほしい作品です。

 まあ、オススメはしませんが…。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5

60.3 21 勇者で魔王なアニメランキング21位
新妹魔王の契約者 BURST(バースト)(TVアニメ動画)

2015年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (377)
2834人が棚に入れました
角川スニーカー文庫の同名ライトノベル(作:上栖綴人)が原作。澪の持つ先代魔王の力を狙ってきたゾルギアを倒し、刃更たちは平穏を取り戻したかに見えた。ところがある日、突如魔法で操られた人間たちに襲われる。家族を守るため、ますます淫らに激しく主従契約を強める刃更たち。バトルもエロスもパワーアップした「新妹魔王の契約者」の第2期!

声優・キャラクター
中村悠一、朝井彩加、ブリドカットセーラ恵美、福原香織、野水伊織、杉田智和、吉田聖子、浅川悠、津田健次郎、藤原啓治、興津和幸、玄田哲章、山村響、井上喜久子
ネタバレ

Takaさん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

2期はやはり・・・

2期は、バトルの割合が増して来るのか?
それとも、エロアニメ枠として円盤買わせる見せ方にのみ特化するのか、
どんな感じで放送されるのか楽しみ。
(色々なものをかいくぐるという意味で)

2期はやはり、エロに寄せ過ぎてバトルは添え物だったなぁ…
謎な部分も残しつつ終わったから、3期やるのかな?

10話
{netabare}
現魔王とバサラ、ミオ、仲良しこよし共闘で枢機院の召喚した英霊撃退。

現魔王の姉が、バサラ父と同じぐらい強いって、姉が魔王やった方が…
というのより、バサラ父は、古代龍族?の血族らしい。

そうすると、バサラは、龍族と魔族のハーフ???

長谷川先生が、何故バサラを見守っているのかとか、
エロに寄せないで、その辺もみたかったなーと。
{/netabare}

9話
{netabare}
バサラ vs 現魔王

バサラの2人の母の内の1人は、魔族だというの今までに
説明あったっけ???

現魔王との戦いの最中の回想で出てきたのだけど…
ミオの介入で戦いも途中で中断してしまったけど、
現魔王がラスボスではなく、枢機院が召喚した英霊がラスボスぽい。

英霊…どこかで聞いたような。
{/netabare}

7-8話
{netabare}
魔族同士の戦いで団体戦で勝敗を決めるって、
エロが売りだから、そこはどうでもいいのか…

とりあえず、現魔王とバサラの戦いになるんだろうけど、
最後のバトルフィールドは、魔王の血族しか
立てない場所らしいってことは、バサラは勇者と魔族のハーフ?
{/netabare}

6話
{netabare}
バサラ父が、母親の話を少しした際に、
母親が2人いるようなこと言ったけど、生みの親と育ての親かな?

母親2人から、半分ずつ生まれたとかないだろうしw
{/netabare}

5話
{netabare}
叔父ラムサスとの対峙よりも、ゼストエロが前面に出て、
その次に現魔王の手下の襲撃とラムサスの扱いが酷い印象。

2期番宣ムービー?では、結構バトル中心?に見えたけど、
やはりエロ中心なんだなーと…
{/netabare}

4話
{netabare}
前半サービス、後半バサラにゼストが攻略される感じ。

叔父を名乗るラムサスとの対峙は次回に持ち越し
{/netabare}

3話
{netabare}
長谷川先生の正体は天界にいた人で、
バサラの母の妹か、近しい友人?みたい。
バサラは、天界と勇者の一族のハーフかぁ。
なんか暴走している姿をみたら魔神かと…

ミオの叔父ラムサスに呼ばれて次回は魔界に行くみたいなので、
エロではなくバトルがみれるかも???

タチバナくんのオチは登場させなくてもいい感じだった…
{/netabare}

2話
{netabare}
体育祭回

3人4脚だったかな、バサラ、ミオ、ユキが、
競技中に、『見せられないよ><』シーンで、
体育祭中でも、そういうシーン入れるんだーと思っていたら、
マリアの妄想と現実を入れ替えながら見せていたとは…

次回、タチバナ君と長谷川先生の正体が分かるのかなー

体育祭はいたって健全だったけど、マリアの脳内は不健全でした!
{/netabare}

1話
{netabare}
1話は、新規登場キャラの紹介的なものと、
バサラ父が単身魔界に乗り込んで現魔王と戦うのがメインだったかな。

新キャラ
・タチバナ君(男の娘/人外ぽい)
・無関心男子教諭(人外ぽい)
・バサラ父が拾った女の子
あと、野中柚希の妹の胡桃がレギュラーになった模様。

『見せられないよ><』は1シーンのみで、
エロイのを連想させるシーンは、うまく視聴者に連想させる様な
見せ方だったので、見たかったら円盤買ってね!だと思う。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

えっ・・・全10話だったの^^;?

この作品は、「新妹魔王の契約者」の2期に位置する作品です。物語の内容に繋がりがあるので、1期を未視聴の方はそちらからの視聴をお薦めします。

最強系主人公と可愛いヒロイン達・・・魔界・・・異能のぶつかり合い・・・恐らく全てがテンプレですが、テンプレであろうと1期から視聴を楽しみにしていた作品です^^
やっぱり私はこの手の作品が好みのようです^^;

大切な妹を必死に守ろうとする兄・・・
兄の言うこと・・・そして運命を受け入れ共に歩もうとする妹・・・
加えて妹は可愛らしい子揃い・・・
この時点で私にはこの作品を視聴しない理由は見つけられません(//∇//)

そして毎回の放送を楽しみにしながら視聴を続けた訳ですが・・・

まさか10話で終わるとは完全に想定外でした^^;
これからのラストスパートで物語がどの様に進んでいくのかを楽しみにしていたのですが・・・
突然テレビの電源が切れたような・・・目の前で梯子を外されたような・・・そんな気持ちで一杯になってしまいました^^;

確かに物語上の展開的には一区切りなのかもしれません。
けれど、その肝心の物語は伏線だらけじゃありませんか・・・^^;
何がどう転がっていくのか・・・現状では全く読めないです。
この展開が読めない状態・・・これが次期への布石になっていれば良いのですが・・・^^;

この様に物語の展開には不透明な部分がありますが、それでも毎週楽しみにせずにはいられないこの作品の魅力・・・

それは、可愛らしいヒロイン達が時折見せる妖艶さ・・・だと思います(//∇//)
サキュバスの魔法のせい・・・なのかもしれませんが、ヒロインの色っぽさは1期から健在です。
そして2期では・・・これもほぼお約束ですがヒロインが増えましたね^^
昨日の敵は今日の友・・・とでも言うのでしょうか^^;?

でも、敵から友に立ち位置が変わっただけなのに、いきなりあんなこ事やこんな事って、いくら何でも早すぎるんじゃ・・・
これもサキュバスの魔法のせい・・・^^;?
それとも心情の変化ですか・・・?

刃更の自宅は完全にハーレム状態・・・
それもかなり過激な部類のハーレムだったように思います^^
・・・ハーレムの状態と羨ましさって比例するんですね^^;
そしてついに出ました刃更の禁断の台詞「・・・」
そう言っちゃいましたかぁ・・・
主人公とヒロイン達のめくるめくひと時に交わされた台詞・・・
気になる方は是非本編でご確認下さい^^

オープニングテーマは、「Over The Testament」
エンディングテーマは、Dual Flareさんの「Temperature」
オープニングは歌い手が変わったりオープニングアンメの効果音が追加されたりとアレンジが加えられていました。
オープニング、エンディング共に格好良い曲だったと思います^^

1期10話の作品でした。今期が10話で終わってしまったのは原作のストックの関係でしょうか^^;?
いずれにしろ物語的にはまだ途中なので、次回続編の情報を楽しみに待っていたいと思います♪

投稿 : 2024/11/02
♥ : 19
ネタバレ

NEOたちばな さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

「いま助けてやるからな」←えっ(°Д°)?

1期の魅力であった「エロ」がデフォルメされすぎて、ストーリーの中身はスカスカ
この作品の最大の売りである「エロ」には必然性がなくなり無意味でくだらないものに成り下がった
1期は好きだったので残念でならない
このとりあえず作りました感、きらいだ

ダメになった要因考察(愚痴に近い)
{netabare}
1.未回収が多すぎる
挙げればキリがないが特に気になったところ
東城迅がレオハルトとの戦闘で助けたキャラは最後まで誰か不明
刃更の2人いる母親が結局分からず。長谷川先生はOVAで伏線あるからいいとしてもう1人は都合よく魔王関係の人?
吸血鬼の同級生と神族のくだりがその後に何もなかったかのように
あえて言うなら枢機院の一人が「来る神族との決闘なんちゃらこんちゃら」って言ってたくらい
2.無意味なエロ
主従契約設定がおざなりとなり、とにかくエロをぶっこみすぎたせいでエロの必然性がなくなってしまった
ただのエロアニメじゃねーか!
3.安っぽい家族愛
1期でも気になってはいたが、2期でさらに拍車がかかってしまった
ことあるごとに「家族」を連発し言葉に重みがない
刃更にとって妹のおっぱいをいじくりまわすのが家族の究極形なんですかね(白目)
「いま助けてやるからな」の破壊力が悪いほうにパワーアップw
4.主人公ヒャッハー化
迅とガチンコ稽古したり主従契約でさんざんエロいことして強化してきたのに、フリスクみたいな粒ひとつでそのくだりが必要ないくらい強化され覚醒しちゃうという
5.最後の切り札?最強の魔神ケイオスが適当すぎる
デザインから設定から攻撃のビームからすべてが適当、虹色ビームってパチンコの確定演出かよ笑
6.その他もろもろ
思い返せば、そもそも澪が穏健派の招待に応じなかったら物語が終わってたと思うと笑える
枢機院の瞬殺ワロタ
最後の最後で澪の「暖めて」からの服ガバッーって脱がしたのは最高のネタでしかない
{/netabare}

-OP考察-
OP曲
「Over The Testament」
歌:Metamorphose
そんなに印象に残らない曲
OP映像の戦闘シーンでアタック入れてるけどあれ邪魔
最後のコマ送りの「これから出てきますよー!」的なところに出てくる登場キャラの中に、最後までどこの誰か分からないやつが堂々といるけど!
誰!!!

すべてが適当で何も魅力のない作品
唯一良かったのは1期よりモザイクの面積が気持ちだけ小さくなったことくらい笑

新作OVA『新妹魔王の契約者 DEPARTURES』
2018年1月27日より2週間限定イベント上映
2018年3月28日に発売予定、R15+指定
まじかよ、いまのところ見る気なし(見ないとは言ってない)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13

66.3 22 勇者で魔王なアニメランキング22位
ドラゴンクエスト ダイの大冒険[DRAGON QUEST](TVアニメ動画)

1991年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (138)
645人が棚に入れました
かつて、勇者アバンとその仲間たちによって、世界を席巻した魔王ハドラーは打ち倒された。 平和を取り戻した地上において、魔王配下の怪物たちは邪悪な意志より解放され、人里から離れて暮らすようになった。そんな場所の一つ、南海に浮かぶ絶海の孤島デルムリン島に、たった一人の人間がいた。 十一年前、難破した船からこの島に流れ着き、かつての魔王の側近であった鬼面道士ブラスに育てられた、その少年の名はダイ。 友達のゴールデンメタルスライム、ゴメちゃんと共に、勇者に憧れる彼が、本当に世界を救うことになる未来を、そのときは、まだ、誰も知らなかった。

キリン  さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

アバンストラッシュが出来ない

「マヌケなテンポの歌だな~」
と思ってしまった主題歌
作曲誰よ?
すぎやまこういち大先生でした。
「あ、・・・・よく聴いたら、味わい深くて重厚なメロディ
それでいて静と動、戦いと平和を彷彿させる
表現の限界がまだ見えてこない、あぁ自然と涙が・・・」
という感じのOPとED

週刊少年ジャンプに連載していた
『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』です。
こちらもアニメ『ドラゴンクエスト 勇者アベル伝説』同様
ファミコンソフト『ドラゴンクエストⅣ』の発売前に
連載がスタートしました。連載前の読切の時点で
ドラクエⅣのモンスターが登場してましたね。
要するに「これ読んでドラクエⅣ買えよ」ってことです。
アニメ化はその2年後くらいです。

勇者に憧れる主人公の少年『ダイ』は
かつての魔王ハドラーから解放された
心優しいモンスター達と島で暮らしていました。
しかしそんな平和を脅かす大きな存在が・・・

そんな感じのストーリーで
いちドラクエファンの私が気になるのが世界観。
なかなかの再現でした。
単純にそのままゲームの
ドラクエの世界では無く、
ドラクエを壊さないように
オリジナルの世界を広げていってます。

私が中学生のときの作品で、剣道部だった私は
『アバンストラッシュ』という
この作品の必殺技を極めようと
稽古中、先生の目を盗んで他の部員と頑張っていました。
全てを斬る『アバンストラッシュ』ですが
私の竹刀は籠手からすっぽ抜け(試合だと反則)
よりによって先生の背中に直撃しました。
先生は怒らず
竹刀は雑巾を絞るように持って
左手に力を入れて、右手は添えてるくらいだと
私に小学生剣士がまず教わる基本から
教えなおしてくれました。
とても『アバンストラッシュ』の練習をしていたなどと
言えるわけもなく封印です。

このように、子供はもちろん
思春期を向かえた男子生徒まで
ついマネしたくなるような
マネしやすいフォームの技なのです。

アニメは原作の途中までです。
『ダイの大冒険』ファンの方は
最後までやってほしかったのではないでしょうか。


以下ファミコンのドラクエⅢネタです。
お暇な方だけどうぞ☆


{netabare}当時、小学5年生だった私は
『ドラゴンクエストⅢ』の発売を今や遅しと
待ち侘びる少年の内の一人でした。

発売日は平日であるにもかかわらず長蛇の列が出来て、
社会現象にまでなり、買えなかった少年達による
恐喝や窃盗事件が後を絶たず当時のニュースになりました。

…と言う都会の状態とは打って変わって、ド田舎育ちの私は
本屋で『ドラクエⅢ』をあっさり購入。

そんな平和な中、
『黄金のツメ』を探せ!と言うのが
発売前から、言われてたんです。
キャンペーンみたいな感じで。

もちろんノーヒントです。
皆ゲームの本編を楽しみながらも頭の片隅に
『黄金のツメ』はいったい何処にあるんだろって感じで
プレイしていました。

ある日(たしか発売から2,3日後)
一人の少年A山くんが『黄金のツメ』を発見し、
一日にして学校中に広まり、
たちまちA山くんの株は急上昇
『神』にまで成り上がりました。

時を同じくして、その『黄金のツメ』の在処が発覚した日、学校を休んだN野くんがいました。
残酷な子供達は、いくら『風邪で熱出して休んだ』
と本人が言っても、
「絶対、家でドラクエやっとるわ」
と決め付け=卑怯者のレッテルが
N野くんに貼り付けられました。

次の日、N野くんは学校に来ました、
どうやら登校して早速『黄金のツメ』が見付かったという
噂を耳にしたみたいでしたが、
肝心の場所を教えてもらって無いみたいで、
私に在処を聞いてきました。
しかし卑怯者のN野くんに教える訳にもいかず、
学校中の男子が一丸となって堅く口を閉ざしました。
物凄い結束力です。

・・・・その日の学級会

議長「今日の議題はN野くんから
『黄金のツメについて』です」

先生「ちょっと待て、N野なんじゃこりゃ?」

N野「はい、みんなが~
『黄金のツメ』の場所を~
教えてくれないので~
そういう仲間はずれは~
ダメだと思います」

恐らく先生はよく解からないままだったと思いまが
議長は話を続けました。

先生「なんで、みんな教えてやらんのじゃ?」

    シ~~~~ン

先生「キリン、なんで教えてやらんのじゃ?」

キリン「…だって~
『黄金のツメ』を見つけて場所を書いて『ファミコン神拳』に送ったら、景品が貰えるから、
N野くんに教えるとその当たる確率が下がるからです。」

ファミコン神拳とは、当時の『週刊少年ジャンプ』で
不定期に掲載されていた袋とじで、
『黄金のツメ』を探せ!
のキャンペーンをやっていたのです。

もちろん本当はただの意地悪で教えないだけです。

先生「・・・・そりゃあ・・・・N野・・・・仕方ないのぉ」

N野「・・・・・・・」

先生「まあ、ゲームなんじゃけぇ」

N野「・・・・・・・」

先生「我慢せぇや。なっ」

N野「うぅわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!(号泣)」

そしてN野くんは自分の椅子を持ち上げ
泣き叫びながら投げ飛ばしました。

先生「N野っ!!!!!!(怒)」

こうして、N野くんは、教えてもらえないうえに
先生からこっぴどく怒られました。

N野くんゴメンね☆
しょーがないから、教えてやるよ。
イシスのピラミッドの地下を
隈なくしらべてごらんよ。


君は♪
いじめた~♪
ヤツに♪
手をさ~しのべ~♪
許す~だ~ろ~う♪

投稿 : 2024/11/02
♥ : 21
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

勇者とは

ゲーム『ドラゴンクエスト』シリーズの設定・世界観を元に、オリジナル冒険ストーリーで連載した
少年ジャンプの同名原作コミック(視聴後に全巻購読)のバラン戦までをアニメ化した作品。

【物語 4.0点】
『ドラクエ』の諸要素を友情・努力・勝利の少年ジャンプ三原則で再構築した王道冒険譚。

魔王軍幹部らとの死闘は常に薄氷の戦い。
互いに切り札を出し尽くしてからが本当の勝負。
倒れたと思ったキャラは大体死に損なっている。
といった複数話に跨がる長期戦の筋書きも典型的。

『ドラクエ』に“閃き”システムなどないはずだが、
死線で覚醒した能力や必殺技が起死回生の一手になる、如何にもな熱い展開。


ゲームよりジャンプらしいシナリオに傾斜する中、
地味にゲームらしいのが勇者パーティの成長度。

RPGをリアルな時系列に当てはめると、
スライムにすら苦戦していた少年少女たちが、
僅か数ヶ月の内にレベルアップして魔王を屠る
という恐るべき勇者伝説をロールプレイしていることになるが。

本原作もまた少年勇者たちが3ヶ月程の間に
大魔王とタメを張る驚異の成長物語を叩き付けてくる。

しかも、その短期間の内に“転職”までするメンバーもいるから凄まじい。
本作でも{netabare}マァムが“魔弾銃”を装備した僧侶戦士→武闘家に転身を決意。{/netabare}


だが、この爆発的な成長力こそ若者にしか出せない特権。
短期間で大きな可能性を見せる少年勇者たちのオーラを表現できているからこそ、
倒した強敵(とも)の共闘を始め、勇者に惹かれて行く者たちの言動にも説得力が出て来る。


【作画 3.5点】
力を抜くところはしっかり抜く。
装備のヒビ割れ、傷だらけの肉体など、バトルのズタボロ感を出す描写には注力する。
など、いつものジャンプ原作の東映アニメ。

紋章、オーラ、必殺剣、亀裂や傷口などを光らせる演出も相変わらずで、
出血多量、部位欠損など、ハードな描写も、容赦なく19時台のお茶の間にお届け。


デザインは大体、原作に忠実だが、
レオナ姫のヘアカラーが茶髪→金髪になったのが謎。
(まぁ、金髪美少女は俺得でしたがw
{netabare}氷漬けにされた姫……不謹慎ですが美しかったですw{/netabare})


【キャラ 4.0点】
12歳の少年勇者ダイ。
上述の常人離れした急成長を、{netabare}竜人{/netabare}という超人設定により根拠付けられる。

そのため、勇者として人間たちを救うことが正しいことなのか?
ことある事に思い悩み、それが作品の重要テーマにもなっている。


個人的に心に残っているのが第42話にて……
{netabare}ダイたちが、街を襲う竜を紋章の力で退けるシーン。
助けてあげた人間たちに竜人の力を恐怖され、狼狽える勇者に、
人間は勝手なやつらだよね~と“死神”キルバーンが煽って来る。{/netabare}

よくある強すぎる勇者の葛藤シーンですが、当時、子供心に凄く刺さりました。


マトリフ師匠もセクハラしたくなるwスタイル抜群なマァム、レオナ姫らヒロインズ。
個性的な魔王軍幹部の面々と、キャラは本来5.0点付けて良い所だが、
大魔王バーンの悪逆非道、ハドラーの男気。
そして何よりポップの凡人代表(←でもないがw)として共感できる言動の数々など、
放送打ち切りにより本領の半分も発揮できなかったキャラが多数いるので
ここは4.0点止まりとさせて頂きます。


【声優 4.0点】
ダイ役の藤田 淑子さん。積み上げて来た、
女性によるワンパク成分入りの少年ボイスのキャリアを遺憾なく発揮。

レオナ姫役には当時売り出し中の久川 綾さん。当たり前ですが声がお若い。

大魔王バーン役に内海 賢二さん。魔王ハドラー役に青野 武さん。
共に覇王、魔王慣れしたお二人が担う最強の魔王軍。
幹部にも経験豊富な渋い配役が成され、
声優陣も最強!……と行きたい所ですが。

惜しいのは、一人多役。
しかもポップ/ミストバーン役に難波 圭一さん。
アバン/キルバーン役に田中 秀幸さん。
など勇者&魔王両サイドの重要な役の掛け持ちがある。
実力十分とはいえ、これ放送打ち切られずに、
原作終盤までアニメ化が続いていたら相当無茶なことになりますw


【音楽 4.0点】
ゲーム音楽も手がけた、すぎやまこういち氏が担当。
劇伴にもゲームBGMが多数アレンジ投入され、
この熱血バトルが『ドラクエ』だったことを思い出させてくれます。

OP「勇者よいそげ!!」&ED「この道わが旅」。主題歌も、すぎやま氏が作曲。
EDは『ドラクエ2』EDの歌唱曲でもある。
OPはお馴染みのファンファーレから始まる合唱大会の曲みたいな勇壮さ。
EDは卒業式で歌われそうな懐かしさ。
普通のアニソンとは一線を画した、素朴な味わい。


【感想】
今年10月より、再アニメ化放送がスタートする『ダイの大冒険』。
PVで打ち出された、剣が刺さった石碑のビジュアルからは、
今度こそ、最後までアニメ化するというスタッフの決意を感じます。

一新された配役も私は今からとても楽しみ♪
勇者たちの旅路、しっかりと見届けたいと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 24
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

アバンストラッシュを剣道でやっても、多分、反則にならない(笑)

[文量→中盛り・内容→余談が本論系]

【総括】
いや、やったことないから分かりませんが(笑) 詳しくは余談にw

原作ファンです。ストーリーとしては、超王道のファンタジーとして、観やすいんじゃないでしょうか。流石に古い作品ですが、レトロゲームをプレーする気持ちで、どぞ♪

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
原作ネタバレ満載です。視聴注意。
{netabare}
ポップやクロコダイルといった、サブキャラが好きでしたね。特に、原作ラストの方で、実力不足故にただの壁役に徹するクロコダイルとか格好良すぎます。ポップも、最終バトルでの活躍、成長っぷりは、確実にダイ以上ですし。

個人的には、ヒムが一番好きでしたね。熱く、義理堅く、人情味があって。接近戦特化の戦闘スタイルも好きだし、やや3枚目のところとか、成長が著しいところとか。

アニメ版は、序盤は本当に楽しく、クロコダイルの声も渋くて強そうで、本当に「イメージ通り」の声でした。終盤のドタバタは、まあ(汗)

この作品で一番気になるのが、(原作の)作中での経過時間。(記憶が確かなら)なんと、ダイがアバンと出会ってからラスボスを倒すまで(全37巻)で、約3ヶ月間(笑)

いや、早すぎ、天才すぎ、連戦しすぎでしょ(笑) 漫画ではっきり、「わずか3ヶ月で」と書いていた時の衝撃が半端なかった。「いや、3ヶ月て」って、突っ込んだもんねw 確実に3年は経っているもんだと思ってた(笑)
{/netabare}

【余談~ 剣道でアバンストラッシュ ~】
{netabare}
剣道での代表的な反則としては、
①場外に出る。
②竹刀を掴む。
③竹刀を落とす。
④かちあげ(相手の喉元を押し上げる)。
⑤押し出し(故意に相手を場外に出す)。
⑥相手の肩に竹刀をかけて押す。
⑦鍔競り合いで、自分の拳を相手の竹刀にかける(鍔競り合いが高い)。
⑧三所隠し(左手を上げ、面小手胴を動じに隠す)。
⑨時間空費(時間稼ぎ)
⑩相手に抱きつく。
⑪故意に倒れて打突を防ぐ。
⑫不当なタイムの要求。

他にもまあ、不正な竹刀を使うとか、ドーピングするとか、殴る蹴るとか、反則はいくつもあるけど(笑)

もし、アバンストラッシュをやるとしたら、上記の「一般的にとられる反則」には当てはまらないと思います。

仮に当てはまるとしたら、「禁止行為 第16条 審判員または相手に対し、非礼な言動をすること」かなと思います。ただ、ここは審判がどう判断するかだし、やりようだと思います。

まず、アバンストラッシュは、相手の左胴を打つので「逆胴」に大別されると思います。ルール上問題なし。腰を落とす独特の姿勢も、(使い手は少ないけど)「抜き逆胴」のフォームに似ているから大丈夫でしょう。また、相手に向かって左側に駆け抜ける動作は通常しませんが、「飛び込み胴」という技がちゃんとあるので、ルール上問題なし。片手で打つのは、上段の構えなら通常のことですし、中段の構えでも、「半面」や「片手突き」という技もあるので、ルール上問題なし。

あとは、「逆手で持つ」のがどうかですね。これはやってる人見たことないし、近い動作もない。けど、「故意に」さえ見られなければ、(1本にはならなくても)反則までは取られないんじゃないかな~と思います。

抜き逆胴を打つふりして右手だけ逆手に持って、打つ瞬間に左手を外せば、ほぼ反則はとられないと思います。声はまあ、「アバンストラッシュ」と、はっきりと言えば怒られそうなんで、「アァァヴァンスラァァァシャァァ」とか、誤魔化せばいけそう(笑)

ちなみに、時折、隻腕の選手がいますが、この場合は間違いなく反則を取られないと思います。逆手に持ち変えるのは大変そうですが。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 18

69.0 23 勇者で魔王なアニメランキング23位
Lv1魔王とワンルーム勇者(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (172)
561人が棚に入れました
かつて魔王を倒した英雄にも関わらず、人間社会の繁栄に埋もれて腐ってしまった勇者マックスと、マックスを倒すために蘇った魔王の交流を描く現代風異世界ファンタジー
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

【最終】いい終わり方だったが、後半魔王さまの見せ場が減って寂しい

【レビューNo.84】((最終レビュー)初回登録:2023/9/24)
コミック原作で2023年作品。全12話。
正直最初は5分位で「ハズレかな」と思い1回切ったのですが、交流あるレビュ
アーさん達が「コメディとしては悪くない」と評価されていたので、もう1度
見直してみたら「意外と化けるかもしれん」と思ったので。

(ストーリ—)
かつて魔王を倒した英雄にも関わらず、人間社会の繁栄に埋もれて腐ってしま
った勇者マックスと、マックスを倒すために蘇った魔王の交流を描く現代風異
世界ファンタジー。(作品情報より)

(評 価)
・第1話:魔王のキャラにそこはかとない魅力を感じる
 {netabare}・現在日本風の不思議な世界
  最初の魔王討伐から、魔王城で魔王が復活したところまでは「いつもの異
  世界モノか」で見切ったのですが、魔王がかっ飛んでいって勇者マックス
  の元を訪ねると、
  ・日本によくあるボロアパート
  ・ゴミが散乱し生活感溢れる空間
  ・インターネット完備
  ということで、「テンプレ的なヒキニートの部屋じゃねーか?!」と世界
  観がガラッと変わったので、少し面喰いました(笑)。
  たしかにタックさんの言う通り、「はたまお」の雰囲気に近いかも。

 ・魔王のキャラにそこはかとない魅力を感じる、
  ・意外に愛嬌のあるフォルム
   復活した魔王はロリっぽい容姿ですが、正直キャラデザは古い感じで作画
   の質もよくないので、いわゆる「萌え」としては厳しいです。
   しかし、頭身のデフォルメや三つ目も意外にかわいく、造形としては愛嬌
   があり、個人的には嫌いではないですね。セーラー服も最初は「あざとい」
   と感じましたが、動いている魔王をみてると意外にマッチしてるなとw
  ・ツッコミや受けがしっかりしている
   ギャグやボケのセンスも少し古さがありイマイチなところがあるのですが、
   魔王のツッコミや受けがしっかりしているので、たしかにコメディとして
   は悪くないなっと。
   投げっぱなしにならず、キャッチボールがきちんと成立しているので、見
   ていて安心感がありますね。
   (こういうところが雑な作品が意外に多いので、好感が持てるw)
  ・魔王のくせに人情味があり、世話焼きキャラ
   正直視聴続行を決めたのは、この部分ですね。単なるロリキャラで騒々しい
   コメディ要員というだけでなく、元は大魔王なのでやはりしっかりしてます
   し、根は面倒見のよい世話好きキャラっぽいので、こちらの人情劇で何か化
   ける要素がありそうかなっと。
   また愛嬌のあるフォルムで、甲斐甲斐しく世話を焼いていく絵面は見ていて
   結構面白いです。
   そして大空直美さんの演技には期待できそうですね。

 ・勇者はどこに向かうのか 
  現状無気力なニート状態の勇者ですが、魔王を倒し平和になったから用済みに
  なっただけでなく、不倫疑惑等ネットを検索すると過去の痛々しい言動がどん
  どん出てくるなど自業自得な面があるようで、こういうところもこの作品の味
  となっているようです。
  今のところ、勇者がどこに向かうのか予想がつかない面白さがありますね。
  とりあえず、昔のパーティ仲間は出番がありそうで、この10年でどう変わって
  いるのかにも注目ですね。

 アニメとしては雑だと感じる部分はあるのですが、原作のポテンシャルは意外に
 高いんじゃないかという期待を抱かせる第1話だったかなっと。
 「化けるかも」という淡い期待を抱きつつ、暫く様子見ですね。
 結構最初にバッサリ切るので、こんな感じで意外とここのレビュアーさんの評価
 で、後から拾い上げる作品も多いですね。
 皆さんのレビュー参考にさせてもらってます(^^♪{/netabare}

・第2-6話:評価が難しい・・・
 {netabare}正直2話以降思っていたものと違ってきたので、どうしたものかと。
 ・✕だと感じる点
  ・ゼニアが浮いている
   魔王城なら秘書官として活躍の場があったと思うのですが、魔王とマックス
   の同居生活だと、完全にお邪魔な存在。
   しかも最大の見せ場が裸でマックスを追い回すとかイタ過ぎるw
  ・コメディセンスが基本古い
   やっぱ全体的にコメディがイマイチ。魔王が上手く拾ってくれる分はセーフ
   だが、あとはキツイかな。
  ・ハートフル展開がない
   魔王の人情味溢れるキャラを活かした展開を期待していたのだが、そっちに
   話が流れる感じではない。
   また意外と常識人の魔王が、マックスにド正論でツッコむ展開も面白かった
   のだが、そういう展開も激減してる。
   (後述の通りなんか魔王の方が浮付きだしたw)
  ・つーかラブコメやりたがってる?!
   最初はマックスの人間性に惚れてる展開のはずだったのに、女子高生変身モ
   ードを使い出してから、メス顔モードになってきてる?!
   この前の王国/共和国の偵察ってもう新婚旅行やん!
   でもマックスに倒される前の魔王って男だったよな?!
   正直これをどう受け止めたらいいのか困惑・・・
  
 ・〇だと感じる点
  ・かつての勇者仲間フレッド、レオとの絡み
   この2人も個別だとあまり面白さがないが、マックスが絡むとかなり面白くなる。
   友情やそれぞれの立場やつらぬく正義等まだ上積み要素はありそう。     

 正直ワンルームでの緩い日常系かと思いきや、意外と「マックス×フレッド×レオ」
 のきな臭い話が主となっていく可能性が出てきましたね。
 まあそっちの方がマックスのキャラが活きそうで面白いのかも。
 ただそうなると魔王の存在感が薄くならないか、ちと心配ですが。
 後半のシナリオ構成次第では、まだ面白くなる可能性があるだけにそこに期待です 
 かね。
 ただ、魔王のメス顔はどう受け止めたらいいねん?!
 こういう展開を考えていたのなら、前魔王は女性キャラにしておいて欲しかったな。{/netabare}

・第7-9話:これはこれで面白くなってきた
 {netabare}>「マックス×フレッド×レオ」のきな臭い話が主となっていく可能性が出
  てきましたね。
 王国VS共和国の衝突は避けられず、ついにフレッド×レオの直接対決へ。
 ●ゼニア
  ・やはりコメディはちょっと笑えないかな。
  ・でも(フレッドの部下)リムを見捨てずに救助するといった人情味ある
   描写は〇
 ●魔王
  ・やはり魔王が絡むコメディ展開は安心して見られる。
  ・マックスとフレッドに会いにいく姿とか、もうすっかり新妻気取りやんw
   で、マックスに売られそうになったら拒否しつつも、文字通りひと肌脱ご
   うとしたりとさすが安定の魔王さまという感じ。
 ●グリムス&九大臣
  ・グリムス
   ・普段はお茶らけた話し方で軽薄キャラ
   ・その実、手段を選ばない策士ぶり
   彼の登場でかなり話が面白くなった感じ。
  ・で、九大臣の声優陣が謎に豪華なのは一体何なんやwww
 ●マックス×フレッド×レオ
  ・マックスはこの2人に関わることを極力避けているフシがあるが、現実
   問題として2人は両国の重要人物。彼らに関わることは国を揺るがす事
   態になりかねない訳だし、まあある意味今の静観が正解かも。
   事態が大きく動けば、マックスが立ち上がることになるのかな。
  ・で、フレッド×レオの直接対決は作品としてどう描いていくのか、かな
   り興味深い。

 当初予想してた方向と大分違ってきましたが、シリアス展開もグリムスとい
 ったキャラを上手く使いながらしっかり作ってる感じがあり、普通に面白く
 視聴できてるなっと。(前回の判定保留から上方修正)
 マックスの元にも最後のパーティ仲間ユリアから「謎の飴玉(?)」の差し
 入れがあったようで、終わりに向けてエンジンがかかってきた感じですね。{/netabare}

・第10-12話:最後はユリアも入れて綺麗にまとめたな
 {netabare}・フレッドVSレオの激しいバトル
  ・少し冗長感はありましたが、見応えはありましたね。
   しかし後方支援がメインだったはずのフレッドが、レオと互角に渡り合え
   る実力者だったとは・・・
  ・またこのバトルの模様は紛れ込んだマスコミのドローンにより、王国中に
   配信されることに。
   数年前はドローンも近未来感がありましたが、今や描かれていても当たり
   前の風景として、違和感なく受け入れられるようになってきたなあ。
 ・魔王さま降臨
  ・2人を止めるようマックスに発破をかけるも、動かないマックスに業を煮や
   して戦場に向かう魔王。そしてドローンに向かって魔王復活を宣言。
   → フレッドの一撃で撃沈。
   しかし、その光景を見てマックスがついに立ち上がります!!
 ・マックスVSフレッドVSレオ
  {netabare}・「事情なんか知ったことじゃねー。ムカつくからぶっ飛ばす!」
   ついにマックスも参戦。だがブランクもありフレッドの攻撃の前になす術
   もなくダウン。
   しかしここでユリアの差し入れ「謎の飴玉」を使用。
   → マキシマムドライブ(全魔力を圧縮したとっておきの強化呪文)
   → パワーアップしたマックスがフレッドとレオ撃沈。ついにバトル決着。
     (最後は魔王も助力)
 ・マックス漢の土下座
  ・ドローンのカメラに向かって、全てが丸く収まるようマックス漢の土下座。
   → それが世論を動かし、王国が共和国への態度を軟化。
     (自治区としての存続を承認){/netabare}
 ・それぞれの結末
  {netabare}・レオ
   王国までの道路整備等、自治区の長として王国との交流回復に努める。
  ・フレッド
   九大臣との会合で先日の詰め腹を切らされると思いきや・・・
   → グリムスが横領発覚で失脚。
     (テロ偽装は証拠不十分で問えなかった)
     そして空席となった第3大臣の席に就任。
  ・マックス
   魔王と祝勝会。
   そして何だかんだと理由付けして、魔王たちもこのワンルームに居座ることに。
  ・ユリア
   出産を無事終え、家族で公園で遊ぶ姿が。
   でもその身体はかつてのマッシブさはなく・・・まあ幸せなんだろうw

  そしてラストは10年前のパーティーの別れのシーン。マックスの言葉
  「お前たちとはもう2度と逢わない。それが平和ってことだろう。」
  締めとしてはかなり上手かったのでは。
  それに3人のことを何だかんだと気にかけていたユリアの(直接的な出番はなか
  ったが)秘策で決着をつけ、最後はマックス漢の土下座と10年の時を経ても4人
  の絆が輝かしい。
  改めていいパーティーだったと感じさせてくれる演出でしたね。{/netabare}{/netabare}

(最 終)
個人的には魔王さまのキャラに魅了され視聴してたので、そういう意味では1話が
ピークでだんだん中だるみ、後半は「マックス×フレッド×レオ」が主軸となって
いたので、魔王さまの後半の見せ場は
・新妻気取りのフレッドとの会合
・異次元バドミントン
位で、後はなかなか腰を上げないマックスに,、ひたすら発破をかけるだけのウザイ
キャラになってきたのは寂しい限りでしたね。
コメディ展開も魔王さまの有無により、質が変わるって感じだったので、大空直美
さん演じる魔王さまをもっと堪能したかったなと。
とはいえ、ラストはユリアも使って上手くまとめてくれたので、まあそこは満足。
ただ総評としては、伸び悩んだかなっと。
あとユリアや(レオの部下の)姉御の女性陣がやたらマッシブなボディだったのは、
原作者の好みだったのかと少し気になった。
(まあ戦闘要員なのでアリではあるが・・・)

ED「ミライ=テレポート/ねんね」は結構好きだったので、毎回楽しみだったかな。
公式PVの方のアニメもかわいいので、検索して観てもらえればと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 14
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

マダオぅ勇者!?

●魔王は美少女!?

「お隣の天使様に~駄目人間にされていた」のヒロイン真昼は美少女であります。

「天使様」の元ネタは【光の天使ルシファー】であります。
{netabare}美しき星【金星】=【明けの明星】のことをラテン語で【ルシフェル】(ルチフェル)と言います。

魔王と言えば【堕天使ルシファー】でありまして、もともとは「知恵の天使」でもあった
ことから極めて知性が高く、言葉巧みに人間を誘惑して騙し、【堕落】させるのが
彼?の得意技であったりします。

彼?の見た目は「美少女」ですが性別は不明です。

そもそも「天使」には性別が無いと言われたり、
彼?の場合は【両性具有】であったとも言われています。

彼?は「唯一絶対の創造主」=神という存在に憧れて自分も神になることを決意します。
そうして地上を支配者する「神々」が誕生するわけであります。

「【両性具有】の神」と言えば「ベルセルク」にも登場した【バフォメット】でありまして
「ギリシア神話」の「パン」と一致し、【サバトの黒山羊】とも呼ばれるように
黒い山羊の頭を持つ半人半獣の姿をしております。

【サバト】とは「魔女の集会」であり【悪魔崇拝者】の「宴」であります。

「ベルセルク」では【バフォメット】の像を祀ってとり行われるこの儀式にセレブな女王が
参加している模様が見事に描写されておりまして、早い話が(幻覚作用をもたらす香を焚いて行う)
【乱交パーティー】の宴でございます。

【バフォメット】の像は【テンプル騎士団】や「秘密結社【イルミナティ】」にも
祀られていたとも言われておりまして、【両性具有】の神を崇め奉る【テンプル騎士団】は
【ソドミー】即ち同性愛的変態行為の罪により弾圧され解散させられたという説もあったりします。

【ソドミー】の罪とは、「男と女が愛し合うこと」を望んだ創造主に対する
【反逆】の意志を示すものであります。

【両性具有】の神【バフォメット】を崇め奉るものは、【サタニスト】であり
【反逆】の意志を持って【ソドム】の罪を犯すものも【サタニスト】であります。

https://youtu.be/eXhrqGbbdXc
(【バフォメット】と【ソドム】の罪の関係性を示す?)

すべてのLGBTが【サタニスト】というわけではないのかもしれませんが、
ある種の思想性を持ってLGBT法案をごり押ししてくるような輩、例えば【ダボス会議】の決定を
ごり押ししてくる【クラウス・シュワブ】などの【グローバルエリート】たちは
これに該当すると考えて差支えないでしょう。

魔王が美少女であるのは【堕天使ルシファー】や【バフォメット】が由来でありまして
【サタニズム】が思想的背景にあるということになります。

「お隣の天使様」は一見して美少女でありますが、もしかするとLGBTであるのかもしれません。

魔王が「(性別不明の)美少女」というパターン
これもいつもの馬鹿の一つ覚えであります。{/netabare}


コメディ路線は個人的には趣味ではありませんが、意外にもコメディ部分もさることながら
シリアス方向への切り替えしがよく、バランスがいい作品なような印象を受けました。

もしかしたら「便利屋斎藤さん、」寄りな作品かもしれません。

第一印象は「まおゆう魔王勇者」の焼き直しのように思えましたが、テンポも良く
物語にキレを感じますので、ただの焼き直しでは終わらない可能性もあり得るでしょう。

魔王と言えば{netabare}【ルシファー】でありまして、その名は【明けの明星】に由来します。

【明けの明星】は美しき星【金星】であり、【イナンナスター】と呼ばれるこの星は
「美の女神」を象徴します。

女神とはそもそも【堕天使】であり、【光の天使ルシフェル】と一致するわけですので
魔王の見た目は美女であり、美少女であるというわけであります。

「うる星☆やつら」のラムの正体も【堕天使】でありますの頭には象徴の「角」が
生えているというわけであります。

星が示す女神はほとんどすべてが【堕天使】であり【ルシファー】が由来と考えて間違いなく
【☆】=【五芒星】も【金星】を示すものであります。

魔王の額についてる3つ目の目は「魔眼」であり、【プロビデンスの目】であります。
【プロビデンスの目】は【エジプト神話】の【フォルスの左目】でありますが
要するに【フォルス神】も【堕天使】ということになります。

勇者パーティーの僧侶が持っていた十字架は【アンク十字】というやつでありまして
古代エジプト由来の呪術的アイテムであることから、これを持ってるなら僧侶ではなく
【呪術使い】や「魔法使い」の類ということなるわけです。

聖なる魔法を白魔法と呼んだりしますが、少なくとも古代エジプトで「白魔法使い」がいた
というのは無理がある話のように思います。

【呪術】と言えば【黒魔術】のことであり、十字架と言えばローマ帝国の十字架刑でありますので
アンク十字であれ、十字架であれ、それ自体に「神聖」な意味合いがあるというのは
無理がある話のように思います。

もちろん【グノーシス主義】的観点からすると【黒魔術】は無条件で神聖となるわけありますが。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

で、出来る(いろいろ)・・・じゃひー・・・さま・・・?。

いや、失礼。

つぶれあんまん。。。

いやいや、失礼、失礼。



なんというか、フツーに(いやぁ、実は思ったよりも)面白かったなぁ。
こっち系のコメディ含みなら、こういうのでいいんだよぅって感じ。

魔王と勇者が敵対関係以外で絡み始めるという物語も、そんなに珍しくなくなった昨今ですが、個人的感想としては好きになる作品が多い印象があります。
今まで、一番好きな作品だったのは、まだレビューは書いていないけれども『まおゆう魔王勇者』。
「まおゆう」は魔王が美人さんで、知性や品の良さ、優しさを感じられるキャラでチャーミングだったので本当に好きなタイプでしたが・・・。

今作の魔王様は・・・真の中身はいかつい系?普段使いは、むちむちの潰れアンマン系(肉感がどこかのパ○リロみたい)、そしてこじゃれた感を出すときは痴女系の女子校生(アダルトな方のじょしこうせい)。
三つ目ですし。
まぁ、目が一個多い分表情は豊かなんですかねw。

・・・あんまり容姿をいじると、怒られそうな昨今ですが、キャラクタとしては元気があって、優しみも感じられ、楽しいキャラクタでしたね。

そして、魔王の秘書官:ゼニア。
こちらも、なかなかに面白おかしい。
私は愛嬌があって好きなキャラだったんですが、役に立つようでポンコツな感じが楽しかったです。

勇者:マックスもいろいろな苦労があったようでw、しっかりとダメンズ化。
とは言え、魔王とのカラミは観ていて微笑ましいものでした。


コメディ含みの作品としては「こういうのでいいんじゃね」枠にきっちりと納まっていたと思います。
作品後半では、少し雰囲気が変わり背負っている国とか組織とか思いをベースに勇者チームでのトラブルに発展しますが、こちらも魔王と勇者マックスほかの活躍で丸く収まりました。

カタルシスを感じる点は少なかったですが、勇者チームのトラブルを、私欲の為に使い、戦いを俯瞰していたキャラも退場していきました。

総じて、フツーに面白かったと言える内容でした。
キャラの魅力もそれなりにあったと思います。


どうしても、観なければ、観てという作品でもないかもしれないのですが、お暇なときに一通り視聴してみるにはいい作品だと思います。

マックスの部屋にとりついていた貞子的なキャラの回収が終わっていないのと、勇者チーム絡みでもうひとドタバタ起こせそうなのと、国のマネジメント幹部の中でも何かありそうなこと、そして、このキャラクタ達でもう一エピソード観てみたいという気持ちもありますので、機会があれば続くシリーズも観てみたとは思いました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11

64.1 24 勇者で魔王なアニメランキング24位
DOG DAYS″(TVアニメ動画)

2015年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (344)
2511人が棚に入れました
新時代勇者系エンターテイメント、再演!
楽しかった夏 ―あれから一つの季節が過ぎて、3人の勇者が、またまたフロニャルドへ帰ってくる!
今度の舞台は秋。
敵か味方か、謎の少女・シャルも新たに加わって、ますますにぎやかな大騒ぎが・・・!?
愛と勇気と耳としっぽの物語、みたび開幕!


声優・キャラクター
宮野真守、堀江由衣、水樹奈々、小清水亜美、高橋美佳子、悠木碧、柿原徹也、竹達彩奈、日笠陽子、阿澄佳奈、上坂すみれ

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

いよいよ3期を迎えました・・・今度はどんな展開が待ち受けているのかな^^;

1期ではシンクがビスコッティの危機を救うためミルヒ姫に勇者として召喚され、レオ姫率いるガレット獅子団領国との戦興行で大活躍しました。
そして2期ではレベッカとナナミも勇者に加わり、フロニャルドもパスティヤージュ公国の公女クー様を交え更に規模が拡大しました。

そして待ちに待った3期・・・個人的には2期の大勢で賑やかな物語の展開も嫌いではありませんが、どちらかというと1期の方に強い思い入れがあります^^
なにせ、ミルヒ姫(CV:堀江由衣さん)、リコッタ(CV:水樹奈々さん)、エクレール(CV:アヤチ)の3人推しなので・・・(//∇//)
ミルヒ姫は言うに及ばず・・・リコッタの懸命な努力とエクレールのツンデレにすっかり心を奪われてしまっているので、活躍を期待せずにはいられませんでした^^;

今回は竜の巫女であるシャルと先輩勇者・・・そして星の民が仲間に加わりました。いよいよフロニャルド大陸を飛び出してしまい、スケールの大きさはこれまで以上です^^

それに1話1話とても丁寧に作られていて、作画は確実にレベルアップしていますし、SEも良い意味で安定していたと思います。
エンディングで数多くの関係者の名前が記載されていますが、その人数の多さがこの作品のレベルの高さを物語っているのだと思います。

物語の一つ一つは面白いですし、英雄姫の回はちょっぴり感動もしました^^
けれど、完走して振り返ってみると何かが足りないんですよね^^;

まずは、登場人物が余りにも多いので、当然一人一人にスポットが当たる時間も限られてくる上、物語の展開や設定上新参者の比重を多くする必要があるのは分かります・・・
その結果、いわゆる古参の出番はおのずと減ってしまうのですが、私にとっての不足がこれでした^^;
ミルヒ姫は出番の減少は否めませんが何とか・・・リコッタも度々登場したのでかろうじて及第・・・
でも、エクレの出番は残念ながら殆どありませんでしたし、ツンデレ姿に至っては皆無だったのではないでしょうか・・・^^;?
エクレファンにとっては悲しいことです(´;ω;`)

もう一つは物語の展開です・・・1期はスリリングな展開に加え、物語の終盤・・・死に物狂いで頑張るリコッタや寂しそうなエクレ・・・
散歩でシンクに甘える姫様の姿は未だに眼に焼き付いています^^
3期も総じて面白かったとは思いますが、眼に焼き付く強烈な印象・・・というと限定されてくると思います。
今は視聴直後なので色んなシーンが浮かんできますが、2年、3年後にどうかと自問すると自信がありません^^;
もう少しシリアスな展開があっても良いのではないか・・・と思ってしまいました^^;

3期まで物語が続き、3期も次への布石も残して終わっているので次期も期待しているのですが、4期目は是非「原点回帰」による展開を楽しみにしています^^

オープニングテーマは、水樹奈々さんの「No Limit」
エンディングテーマは、堀江由衣さんの「Stay With Me」
どちらもお気に入りの曲です^^

しかし、私が推しているのはワンちゃんばっかり・・・
決してネコやリスが嫌いな訳ではないのですが・・・
やっぱり私は猫山さん派なのかな^^;
あ、ビックリしても引っかかないので安心して下さいね♪

1クール12話の作品でした。大好きな作品だけに望みのハードルも上がってしまっていますが、「またね。」を期待して4期を楽しみに待っています♪

投稿 : 2024/11/02
♥ : 23
ネタバレ

Takaさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ケモナーホイホイ3期であります!

1、2期観ていないと入りにくいかも。
新キャラが、結構出てきそうなOPだったので、
3国のキャラたち出番少なそう。

10-12話目
{netabare}
クジラが病んでいて、その中にいる人魚達も体調を崩していて、
歌姫が歌えば治るらしいので、犬姫がライブして〆って感じかなー

新キャラ投入率が多すぎるなぁ3期

11話は、姫様オンステージと勇者2人のイケメンタイムで、
ストーリーはあまり進展なしと…

12話で、引き画像が崩れまくってたのは残念だけど、
安定の平和アニメだった。
{/netabare}

9話目
{netabare}
ソラウミ?にいる巫女さんに会いにく新展開
新キャラ2人登場だけど、片方は謎キャラのまま。

流れ的にガウルが主になる回かなーと思われる。
{/netabare}

8話目
{netabare}
英雄譚 後編
英雄王アデルとヴァレリーが結婚?していたのが意外だったのと、
イスカとヒナが長生きしている理由も分かり色々゚+。(о'∀')bスッキリ!

普通にいい話であります!
{/netabare}

7話目
{netabare}
ウサギ王子回

次週は過去の英雄譚でオチなく終わりそう…
{/netabare}

6話目
{netabare}
閣下のお見合い(物理)回で、新キャラウサギ王子が出てきた。

3人の勇者より強いんじゃ?

次週も、ウサギ王子の話っぽい。
3回連続ポロリだったけど、これから終わりまで毎回こんな感じなのかな?
{/netabare}

5話目
{netabare}
ゴザルとデアリマスがエロ要員の温泉回

安定のほのぼのだったけど、キャラ絵が汚かったなぁ…
雑というか背景キレイなのに浮いている
{/netabare}

4話目
{netabare}
ほのぼのパスティヤージュ回だったけど、
ナナミのゴリオシ感が否めない…ベッキーだけでいいじゃないかと

まぁ、ほのぼのに戻ったからいいかー
{/netabare}

3話目
{netabare}
ひとまずシリアスモード終了で次回から平和日常系なのかな?

英雄結晶、魔人結晶は分かるけど、
精霊結晶…ナナミも平等にしなくても
{/netabare}

2話目
{netabare}
3勇者合流。
どんどんヒロイン増えていくなー
メインは、ミルヒオーレから変わらないんだよね?

やはり、スポーツ大会的な興業がないと、いまいちな感じ。
{/netabare}

1話目
{netabare}
シンクとナナミが転送に失敗して、ジャングル?に
落ちて、新キャラと出会うまでの回。

この新キャラが、3期の話の中心にくるのかな?
同じ勇者なのにベッキーの扱いが…
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

とってなむ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

大運動会?大雲移動回?(擾乱)

ジャンル : ファンタジー / バトル / 獣人萌え
「DOG DAYS」の3期にあたります。


~あらすじ?~
楽しかった夏(2期)から季節は過ぎ秋へ。
シンク、ナナミ、レベッカの3人は再び異世界・フロニャルドへ向け出発。
しかし、シンクとナナミの二人はとある影響を受け、
目的地とは違う場所に落ちてしまう。
そこは竜の森。
その名のとおり、神竜が棲息している地帯です。
物語は、2人が竜の森からそれぞれの国へと帰還を試みるところから始まります。
竜の森で出会うシャルという女の子が3期のキーパーソンであります。


異世界ファンタジーの鏡とも呼べる本作。
この3期もファンタジー色が濃く、その点は大満足です。
ゆるふわアクションが今期も魅力的でした。
3期は戦より、魔物との戦いが多いです。
個人的にはワイワイ戦争やってるほうが好きですが、
これはこれで十分楽しめる内容でした。
今回は空の上にも行ったりして、スケール感は大きくなってます。


1つ残念だったのが、お気に入りキャラの出演時間。
何となくですが、減った気がします。
あっ、エクレとリコッタです。
新キャラも確かに魅力的ではありましたがね、
その分、出番が削られた点は完全主観ですが少し残念でした。

代わりにといいますか、
準お気に入りのノワはこれまでよりスポットを浴びていると思えたので、まぁ良かったです。
今思えば、キャラという面では2期が好きですね。
エクレ&ノワの絡みが大好きだったりします。


OP「No Limit」 歌ー水樹奈々
ED「Stay With Me」 歌ー堀江由衣

やはりDOG DAYSは音楽も素晴らしい。
1期~3期まで通してこの点も満足です。



私は1期2期3期と駆け抜けたわけですが、至福のひとときでしたね。
幻想的な空間と可愛いキャラたちに囲まれて私は幸せです。
全部合わせて38話。(13,13,12)
長いようで短い時間でした。
もっと観ていたいと心から思える作品です。

4期召喚を希望します。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 34

71.1 25 勇者で魔王なアニメランキング25位
うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (363)
1511人が棚に入れました
若くして頭角を現し、その名を知られる凄腕冒険者の青年「デイル」。とある依頼で深い森へと足を踏み入れた彼は、ガリガリにやせ細った幼い魔人族の少女「ラティナ」と出会う。片角を折られ罪人の烙印を押されたラティナをそのまま放置できず、保護者になることを決意したデイルだったが――「ラティナが可愛すぎて、仕事に行きたくない」――気づけばすっかり親バカ全開に!?

声優・キャラクター
高尾奏音、岡本信彦、小山剛志、沼倉愛美、桑原由気、高野麻里佳、田村睦心、広瀬ゆうき、福原かつみ、井上雄貴、福緒唯、芝原チヤコ、関俊彦、中村桜、米内佑希、井澤詩織
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2

イベントが始まらない

1話感想{netabare}
ロリとロリコンは違う。
ロリコン言うのが恥ずかしかろうがロリと略すのは止めてくれ。
それって「京アニ厨」を「京アニ」って呼ぶのと同じだぞ、と(京アニに他意は無いです)。

拾った少女の面倒を見る系ってよくある話だけど、いい加減「説明したからそういうことなんだよ」って設定はどうにかしてくれんかのう。
この作品に限った話ではないので殊更にツッコミ入れるのも悪いとは思うけど、「孤児院に預けてもこの町の財政ではロクなことにならない」ってのなら、同世代の乞食を出そうよ。
それだったら魔族の子はどこも引き取り手が居ない、で良かったんじゃないかな?
今後同世代の友達が出来るかどうかが個人的な見所かなぁ…?

それにしても…シリ構が吉岡たかをで爆笑したところ、キャラデで西田美弥子と舛舘俊秀の名前見つけて大爆笑。
何が爆笑って、これ“異世界はスマートフォンと共に”とスタッフ同じ(吉岡たかをは別)で、ひょっとして…と思って調べたら美術と色彩も同じでした。
因みに西田美弥子は湖川友謙の一番弟子だそうで、湖川のチャリティーにも来てたみたいで、そこに行った友人はイセスマの色紙を貰ったと自慢しております(羨ましい)。
また、イセスマの後は“ユリシーズ”で関わってて「なんかビミョーな作品ばっかやってるなぁ」って印象で、ここで一発バチっと(作画だけでも)クオリティの高い作品をやって欲しいなぁと湖川ファンの自分としては願わずに居られない。
ってか湖川自身が名義伏せて原画参加とかしてたりして…。{/netabare}

追記{netabare}
あちゃー、時間置いて文章読み返したら説明足りてなかったので追記

まず吉岡たかをで爆笑した理由。
アニメをパっと見ての印象で“このはな綺憚”っぽさを感じ(※1)、「そっちの方向を目指してるのかなー?」と思ったらシリ構が同じで「お、当たった!?」と思ったから。
但しこの人“七星のスバル”もやってるんだよなぁ…あれは原作が悪くてどうしようもなかったってことなんかなぁ?
次に大爆笑したのは、イセスマが例の通り例のアレで、作画も酷くて(※2)、それでいてスタッフ同じでこっちは作画がずっとマシだとしたら…イセスマがどういうポジだったか分かるかなぁ、と。
ひょっとしたらアニメーター育成でイセスマは踏み台扱いだった?そんなことある?
単に予算の違いなのかなぁ、こっちが予算かけてるのか知らんけど。


※1
あれも尼さんが雪の中拾った幼ケモっ娘が丁稚奉公?(成長)する話で、まぁ共通点高いかなと。

※2
そうはいっても一部妙に頑張ってるカットもあったり。
例えば遺跡の前でくつろぐシーンで、普通に座らせれば良いだけなのに半分寝そべった手間の掛かるポーズ取らせたりしてます。
ここら辺もアニメーター育成っぽい印象を加速させてる?{/netabare}

3話までの感想{netabare}
ぐぎぎ、3話で作画ヘタれかけてる…大丈夫か?この先。
個人的にはタクシー用のワイバーン?のショボさに特に目が行った、ひょっとしてデザインとか起こしてなくて回された原画マンに任せた?
そして内容は…これは「仕事とはいえ深く考えずに殺してきたことを、ラティナ絡みで後悔する」展開への前振り?
そうでないと斬り殺した魔族?の女が無駄に可愛すぎる気が…。
ってかグレゴール剣何回抜くんだw
ガクシャって学舎でいいのかな、孤児院と違って家から通う形?{/netabare}

4話感想{netabare}
あれ?
「魔族を恨んでる人間が居る」と「人間と魔族では寿命が違う」は別問題だよね?
あのメンヘラ教師が寿命の違いによる悲劇によって魔族を恨む様になったのなら分かるのだが、そうじゃないよね?
それぞれエピソードを分けて掘り下げたほうが良かった気が…特に「人間と魔族では寿命が違う」に対しラティナがそこまで悲観するのがちょっと分からない。
察しが良すぎるというか、そこまで実感するような体験してなくない?
むしろ多感な時期だからこそってことなんだろうか?
2つの問題を一緒くたにしたせいで個々の追求が薄味になってしまった予感。
また「魔族を恨んでる人間が居る」に関しては作中デイルも「こんなの八つ当たりだ」と語ってた通り、根本原因は何も解決されてなくて前回斬り殺した魔族の件も含め宿題が増えた感じ。
こっちは今後掘り下げてくれることに期待するが…スタッフ信用してだ、大丈夫かなぁ?

作画はかなりヤバい領域に突入。
と思ったらこの回作監に西田の名前ナシ…うぇ~い、今週コップクラフトで見たと思ったらあらまぁ。
取り掛かってる時期と放送される時期は一致しないのでたまたまなんだろうけど、なんかウケる。{/netabare}

5話感想{netabare}
サプライズプレゼント…定番過ぎて逆に笑える、女児アニメでももう少し捻り入れると思うのだが。
ラティナの鼻歌ビデェ、と思ったらそっかそっか音痴って設定だったか。
鼻歌の部分でもちゃんと再現してんのねー。
一方で作画…こっちはフォローできんぞオイ。
治安がいま一つの地区だとはいえ、冒険者が屯す酒場の看板娘を狙うかね?{/netabare}

9話までの感想{netabare}
うーんつまらない。
つまらないと言っても「アニメとしてダメだ」って意味じゃないところがもどかしい。
これは自分が最近のアニメ(特になろう原作系)に馴らされてしまってるせいかも知れないけど──
特に大きく話が動くワケでもなく、日常系みたいなノリでキャラ萌えで引っ張ってくにしても、ラティナ一人だけじゃ荷が重過ぎる・物足りない。
あと2・3人カワイイ娘用意してー(キャバクラに来た気分で)。
そうはいっても原作がそうだったのなら仕方ない、とも思っちゃうワケで。
むしろ「これアニメ化して」と原作渡された時「もうこの方向で攻めるしかない」と、他はどうなろうがとにかくラティナの絵だけは絶対に崩れないように徹底したアニメスタッフの判断は正解じゃないかな。
それ以外どうにもできない…こりゃまた厄介な仕事受けちゃったねぇ。

一応内容に触れると、“台詞だけで”魔王が何人居てどんな属性かを説明されても…困る。
そういうのってキャラの経験を通じて視聴者に伝えるのがセオリーじゃない?
もしくは4クール以上続いて「今後出てくるんだろうな」って保証がある場合、けどこの作品はそうじゃないでしょう。
それならもう魔王1万人居て、一人一人のプロフィールの朗読だけで1クールやったほうが面白いんじゃね?と思ったり。
(唐沢なをきのマンガでそういうのがあったような…)
でもってデイルは地元の名主の坊ちゃんかよ。
これはちょっと…アーハイハイ玉の輿ね、って感じで呆れた。
面倒臭いお家の問題・長男問題は次男が継ぐという形でクリアー…おいおい、あからさまだなぁ。
元は底辺のクズでラティナに出会ってから努力するようになって変わったって話の方が男の自分としては共感できるのだが、作者は女性…なのか?
ここら辺は感性の違いかなぁ?

ところで西田美弥子の名前“手品先輩”でも見たんだが…あれ?
なんかなかじまちゅうじ化してきてないか?{/netabare}

最終回までの感想・総評(↑と重複した部分もあるのでこれだけ見れば良いかも){netabare}
物語が…始まらないで(放送が)終わった、そんな感じ。
ゲーム買ったけどプレイしないで説明書を読んだだけ~みたいな。
同期放送の“魔王様リトライ”が「全然進まない」ならこっちは「全然始まらない」で、どっちがマシだったのかは…一応最後まで見れたのでこっち?
辛うじて絵がマシだっただけな気がしないでもない(クオリティ高いという意味ではない)。
じゃあ物語を追うのではなくキャラ押し(萌え)作品として見ようと思っても、ラティナ1人だけで1クール押し続けにはどうしても飽きが…。
二期は見てないけど“からかい上手の~”だって、メインの二人だけでなく3人組や他のカップルにスポット当てたパートがあったじゃない?
また、ラティナ自体が「一切隙の無い良い子ちゃん」で、あまりに完璧過ぎるととっつきにくい、自分は。
いやだって、普通、せめて、最低限、デイルと大喧嘩するエピはあるもんじゃない?

魔王がどうこうもさることながら、デイルが仕事で魔族を殺してたことや幻獣製のアクセサリーを新調したとか幻獣がラティナを追って街に来たとか「さぁ何か起こりそう」「この件でひと悶着ありそう」って予感は振りまくけど実際は何も起こらない。
他の方も指摘されてるけど山場が無い、イベントが始まらない。
じゃあ世界観が独特でそれを見るだけで楽しめるかといえば、所詮「なろう異世界ツクール」の基本情報レベル、正に説明書。
何か始めて「そんなんアリかよ」と文句言われる作品も多いけど、それ以前の「何も始まらない」は…なんというかそういう俎上に上がることから逃げてるみたいで、う~ん。


「物語?無いじゃん」ってことで評価の物語の項は☆1を付けといたけど、「物語が存在した状態で酷い」ではないので1は違うのかも?
けど、じゃあ幾つなら良いんだか分からんし…やっぱり「物語作ることから逃げた(あくまで私が感じた印象)」として1が妥当、かなぁ??{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 16

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

「可愛い」ステータスに全振りした潔い作品…

この作品の原作は未読です。
「うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。」という非常に長いタイトルのなろう系作品ですが、早速「うちの娘。」という略称が設定されました。
そりゃ、そうでしょう。どう考えてもタイトル長過ぎですから…


若くして頭角を現し、近隣にその名を知られる凄腕冒険者の青年「デイル」。
とある依頼で深い森へと足を踏み入れた彼は、ガリガリにやせ細った幼い魔人属の少女「ラティナ」と出逢う。

罪人の烙印を押されたラティナをそのまま放置できず、
保護者になることを決意したデイルだったが…

「ラティナが可愛すぎて、仕事に行きたくない」

…気づけばすっかり親バカ全開に!?


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

予め言っておきます。
この作品はラティナをひたすら愛でる作品です。
沢山の登場人物が登場しますが、全てラティナの可愛らしさのための引き立て役に過ぎません。
ラティナの前ではデイルすら霞んで見えていたかもしれません。
そう、この作品はラティナを如何に可愛らしく見せるか…に特化しているのがオンリーワンの特徴なんです。

ラティナ役の声優さんですが、ドラマCD版がちゃんりなで、アニメ版が高尾奏音さんです。
起用する声優さんからして可愛い声質にこだわるこの徹底ぶり…
私はアニメ版のラティナしか分かりませんが、ちゃんりなのラティナも相当グッとくるんでしょうね。
いや、きっとヤバいくらいグッときそうな気しかしないんですけどっ!

1クール全12話の物語でした。
物語で描かれたのは、ラティナが拾われてから学舎を卒業するまで…
年齢的には10歳前後くらい…でしょうか。
ラティナの生い立ちが一切分からないので、年齢すら曖昧なんですよね。

ラティナの「可愛らしさ」を前面に押し出したこの作品ですが、長~いタイトルの一部と化した「魔王」の単語…
本編では人伝えで聞いた紹介程度で留まっており、その全容は明らかになっていません。
この調子で進んでいくなら、タイトルを回収できるのは何時になることやら…って感じです。

そういえば、ラティナはただ可愛いだけじゃありません。
「素直で賢い」が付与されているんです。
それに加え、住まわせて貰っている虎猫亭ではお給金を貰って働いているんです。
何にでも真剣に取り組み、新しい事をどんどん吸収していくのですから、虎猫亭の看板娘になるのも時間の問題でした。

ここでお断りしておきますが、私はこの作品のアンチではありません。
寧ろ、ラティナの「可愛い」成分で毎週癒して貰っていました。
逆に中途半端だったら物足りなさを感じていたのではないでしょうか。
だから、この潔さこそがこの作品の魅力なんだと思っています。

でも個人的にもう少し深掘りして欲しかった点があります。
それは、人間族と魔人族という種族の違いによる軋みの部分です。
確かに寿命と年齢については触れていましたが、少しサラっとし過ぎていた感がありました。
ラティナとデイルにとって避けては通れず、いつか必ず突きつけられる問題なんです。

「どうしようもない問題」なのかもしれません。
でもそれで片付けてしまっては、物語に厚みや深みが感じられなくなると思います。
逆にそういう問題にまで発展させ、それでも何とか足掻こうとするデイルの雄姿が見たかった気がします。

オープニングテーマは、ラティナによる「I'm with you」
エンディングテーマは、デイルによる「This is 勇者, but 残念!?」
曲調的にはオープニングが好きでした。
まぁ、歌っているのもラティナでしたし…

気になるのは、物語の展開と着地点でしょうか。
きっと物語的にはアニメ化されたのはきっと序章の部分のみなのでしょう。
最終話でラティナが強く願った想いは、どの様な形で叶えられるのか…
続きもアニメで視聴できるのを期待しています。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 25

TAMA さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

コイツ、ダメかもしれない…

これ観てたら知り合いを思い出しました。
子供に興味ないって言ってた奴が娘が産まれた後からデッレデレになってかなり過保護になりました。
本当、面白いもんだ(笑)


原作・未読。
アニメ・全話視聴。(全12話・30分アニメ)


『CV岡本 信彦さん』の演技のお陰か、溺愛過保護設定が板についてたと思います。『岡本さん』がまんまそーゆー親になっても面白そう(笑)


簡単に書くと森で依頼をこなしていた主人公の冒険者『デイル』。そこでキャンプしている所にガリガリに痩せ細った魔人族の少女『ラティナ』と出会う。話を聞こうとしたが魔人族の言葉しか分からなかった。ただ魔人族の言葉は呪文語と同じなので適性のあった『デイル』は片言だが会話が出来た。
『ラティナ』に身寄りがない事が分かり、ほっとけない『デイル』は下宿してる酒場『踊る虎猫亭』に連れて行く事にした。最初は孤児院等に預けようとしたが一緒に暮らしてるうちに育てる事に。
…ってとこですね。


う〜ん…、『魔王も倒せるかもしれない』がほぼ皆無でしたね。多少魔王の話は出ますがアニメ分のとこではほぼ関係ないです。そーゆー意味では物語の動きは無いかな。

なので『デイル』と『ラティナ』の物語、というか、『デイル』と『ラティナ』の寝食を共にし、色々な経験をし、そしてお互いにかけがえのない存在になっていく物語かな?と思います。
ま、『ラティナ』の成長物語でもいいのかな?

初登場時『デイル(18歳)』・『ラティナ(7歳)』


ちょっと面白かったのが『デイル』だけじゃなく『踊る虎猫亭』に来る冒険者や強面の客もデレデレなのが笑えましたね。
子供の時って本当に男の子より女の子の方が覚えも早く、何かを手伝ったりどーゆー行動を取ったら良いかを無意識にやるのがビックリですね。男の子の場合は興味持った物の集中力が凄いですけどね。
このアニメに出てる『ラティナ』は小さい時の女の子の取るような行動をよく表現出来てたと思います。手伝ったり、嫉妬したり、不安がったり…と色々ね。

前に保育園の手伝いに行く事があったんですが、小さくても女の子は女の子なんだなと思いました。考え方が面白い。
男の子は単純で楽でしたが体力系が主なのでボロボロになりましたが(笑)


ただまぁ残念なのが素人の私でも分かるくらいの作画がブレまくりでした。顔が変わる変わる(汗)

ストーリーはタイトルを変えた方が良いかも?と思うくらい。旅やバトルも一応あるけど数分程度でほとんど9割はファンタジー世界で普通に生活する様な物語になってしまってた事。
その生活中に色々な問題が起こるのでそれは面白かったけど、やっぱりタイトルとの相違を感じました。原作読め!って事ですかね?


良かったとこは『ラティナ』があざとく見えず、普通に可愛らしく観れたとこですね。
あざといだけの物語だったら私は受け付けず断念してたと思いますが、『ラティナ』の様な行動を取る小さい女の子の行動を見た事があるのでシンプルに設定も飲み込めました。

後、『ヘルミネ』の存在ですね。
このキャラはちゃんと『デイル』に現実をバシッ!と言ってくれるのは良かった。

それから「みんなと違う」に対しての傷つける行動かな。解決方法は結構ゴリ押しと言うか八つ当たりですがね。詳しく書くと面白味が半減するのでここで辞めときます。

個人的には『ジルヴェスター役』の『CV西村知道さん』がキャラに合ってた事ですね。なんか孫娘に激甘な感じのおじいちゃん!って感じでフフフッてなりました。


OP曲は『ラティナ』視点、ED曲は『デイル』視点で描かれていて物語に合ってたと思います。
血が繋がってない+別種族の家族愛と言っても良いのかな?それが好みの方にはオススメです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10
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