いるかん さんの感想・評価
2.7
「ざんねん」
タイトルは、自動販売機になってしまった主人公が発声できる、数少ないボキャブラリーから選んでみました。
結論を先に言っちゃうと、よくある「製作者が原作を飯のタネとして消費するだけにしか見えない、粗製乱造アニメのひとつ」です。
原作は「小説家になろう」で最後まで読めますし、自動販売機という異色すぎる主人公を生かした内容で、オリジナリティはしっかりしています。
自発的に動けなかったり、発声できる言葉が限られることなどの、現実では想像しにくい問題をどう解決していくか、というのが面白さです。
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ですが、本作を総評すると「作画力と物語の構成力がたりない」ですね。
他の評価軸も、下げるほどではないですが、BRADIOによる主題歌以外に特筆すべきところはありません。
顕著に感じたのは…
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酷評が続くので、ちょっと息抜き。
ヒロインの名前「ラッミス」ですが、「ランミス」にしか聞こえないシーンが多く、音で聴くとやたら言いにくいんだな、というのはアニメ化での唯一の発見でした。
閑話休題。
全体的にも、主人公が人間ではなく自動販売機であるというのは作画上大きなメリットでもあるのに、その余力はクオリティに注がれず、ヒロインのみという印象。
あと、戦闘シーンの動きの演出がしょっぱいのも、残念な作品に多くみられる傾向です。
5年以上前に完結済みの作品なのにわざわざ二期にわけるところも、制作側の都合しか感じられません。
このアニメに限った話ではありませんが、原作やマンガに興味を持たせるとっかかりにすらなれないクオリティでは、最初に書いた通り、原作の無駄遣いな気がします。