兄弟で東京なTVアニメ動画ランキング 11

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の兄弟で東京な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年02月10日の時点で一番の兄弟で東京なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

83.5 1 兄弟で東京なアニメランキング1位
輪るピングドラム(TVアニメ動画)

2011年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (2098)
10602人が棚に入れました
双子の高校生・冠葉と晶馬、そして妹・陽鞠は三人で暮らしている。余命いくばくもない陽鞠を連れて、ある日水族館を訪れた兄弟たち。楽しく過ごす中、倒れた陽鞠はそのまま息絶えてしまう。霊安室で絶望する冠葉と晶馬だったが、死んだはずの陽鞠が、突如ペンギンの帽子を被り起き上がり叫んだ! 「生存戦略!」「妾はこの娘の余命を伸ばすことにした」。だが、被っていた帽子が落ちると、いつもの陽鞠に戻っているのだった――。不思議なペンギン帽子のおかげで、
陽鞠の余命は少し伸びたのだ。ペンギン帽子を被った陽鞠が再び、冠葉と晶馬に命ずる。「ピングドラムを手に入れろ!」ピングドラムとは何か。そのカギを握るのが、女子高生・苹果という人物と解り、探り始める冠葉と晶馬。ある偶然から陽鞠と苹果が仲良くなったことから、苹果が高倉家に出入りするようになり……!?

声優・キャラクター
木村昴、木村良平、荒川美穂、三宅麻理恵、石田彰、能登麻美子、堀江由衣

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

『銀河鉄道の夜』風、幾原劇場(゚ロ゚;)エェッ!?

■輪るピングドラムってどんなアニメ?
本作品の幾原邦彦監督は、ARIAでおなじみの佐藤順一監督の元で演出助手を務めて下積みをつんで
いた経験があるみたいですね♪
師匠と弟子みたいな関係だったみたいです。
独特の止め絵、バンクのトリッキーなつかい方が特徴な監督らしいのでそういった映像表現にも注目し
て見て行こうと思います♪
 
【止め絵とは】\_( ・_・)ハイ ココテストニデマスヨー
・文字通り、動かない絵の事なのですよ!
 動きのある絵をあえて止める演出技法が止め絵。
 この技法は、元々は手抜きのために使われた手法らしいのですが、手抜きに見せないようにするのが
 腕の見せ所ですね♪
 
【バンクとは】\_( ・_・)ハイ ココテストニデマスヨー
 正式にはバンクシステムというのですね!
 特定のシーンの動画、あるいは背景を保存し、別の部分で流用するシステムなのですよ♪
 コストダウンの為に用いられることが多いのですが、どんなつかい方をするのか注目したいですね♪
 「せいぞんせんりゃくぅうううう」からのアニメーションがこれにあたりますね♪
 
ところで、このアニメの制作会社「ブレインズ・ベース」ですが、今2011年夏作品に
・夏目友人帳 参
・神様ドォルズ
・輪るピングドラム
と3作品もエントリーしてきてるのですね!!
しかも、劇場版アニメ「蛍火の杜へ」9月17日公開予定なのですよ!
勢いがあるのかどうなのかは、分りませんがホームページの2011年作品に「輪るピングドラム」が乗っ
ていなかったのが気になりますね!
力配分が気になります、ちょっと心配になってしまいました・・・っが、是非がんばってもらいたいとこ
ろですね♪
 
■私が見た第一印象♪
まず、OP曲の「ノルニル」は、荒川アンダー ザ ブリッジの「ヴィーナスとジーザス」でおなじみの、
やくしまるえつこさんの曲ですね♪
つかみどころが無い「輪るピングドラム」には非常にマッチした楽曲でとっても好印象でした♪
 
作画については、水彩画のような優しいタッチの作画とCGを使った無機質な作画を使い分けているので
すが、私的にはちょっと違和感を感じるところですね、冒頭でご紹介した止め絵を水彩画タッチで描い
ているようですね。
生活感や温かみをだす狙いなのですが、ラフすぎる感じがどうも気になっちゃいました(-ω-;)ウーン
また、ピクトグラムを通行人に使ったりしているところも狙いのようですが、予算的な制限もかなり
あるように感じられてしまうところですね♪
とにもかくにも、このアニメは最終的にどういう形でおさまるのか楽しみな作品だと思います。
 
「ピングドラム」って何なのか、なんとも可愛いペンギン達は何なのか、楽しみがいっぱいですね♪
 

■総評
なんだかとっても長かったなぁって印象の作品でした!
それが良い方の感覚だったのか悪い方の感覚だったのかは・・・また後ほどw

『輪るピングドラム』って放送開始当初はつかみ所がない印象だったのですけど、最後の最後で納得できる作品に仕上がってましたね♪
はじめは気付かなかったのですけど、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』をモチーフにしているのがよくわかりました(*^^)v
『銀河鉄道の夜』を知れば『輪るピングドラム』の本質に近づけるんじゃないかなって思ったので、ちょっと違った視点からこのレビューを書いていこうと思ってますのであしからず(^▽^)/

宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』は、作者と作品ってだけの関係ではなくって、賢治自身の想いが綴られている作品でもあるんですよ!
賢治は若い頃、愛する妹の「とし」を亡くしているのですけど、「妹のとしが天の木星にいるかも知れない」と考えた賢治は少しでも天に近いとされていた北極に近づくために、北へ北へと向かおうと思うのです☆
そんな想いを胸に、樺太鉄道に乗って北へ向かった傷心旅行が『銀河鉄道の夜』のモチーフとなってるともいわれているのです♪
どおりで『輪るピングドラム』では電車のシーンが多いわけですねw

『銀河鉄道の夜』ではジョバンニとカムパネルラが友人として描かれてますけど、このように捉えることもできるって言われてますヾ(=^▽^=)ノ

<ジョパンニ=賢治>、<カンパネルラ=とし>

で、物語の方でも死んでいるカンパネルラと生きているジョパンニとなっているんですね♪
ここで「輪るピングドラム」の登場人物を当てはめてみると・・・(・・?

<ジョパンニ=賢治=冠葉>、<カンパネルラ=とし=陽毬>

ってなるんですよね♪
でもそこは幾原監督なので『銀河鉄道の夜』とは違った「if」の世界を見事に作り上げていたのでした♪

「if」の世界を作り上げるにあたって幾原監督は禁断の「運命の乗り換え」を取り入れたのでした('∀`)
その「運命の乗り換え」で必要不可欠となった「りんご」の描写も比較すると面白いことが分かってきますね♪
賢治は作中に「苹果」を数々登場させていて、自分の考える”死”のあり方として描写しているようなのですけど、幾原監督は”生”の源として描写しているのですね♪
登場人物の荻野目 苹果[おぎのめ りんご]ちゃんの漢字を「林檎」としていない点からも、賢治の作品から引用されていることが良くわかりますね♪
また、北欧神話で登場する”黄金の林檎”は不老不死の果実とされていることからも命の象徴とするにはもって来いのアイテムだったのではないでしょうか(*^^)v

それと「運命の乗り換え」を実行した冠葉くんの心理描写は賢治の気持ちとリンクしてるんですよね♪
としの事ばかり考えるのは良くないと頭で解っていても行動できない賢治の自嘲が、「ほんとうの幸」を追求しようと思いながらもカンパネルラだけを求めてしまうジョパンニの嫉妬として表現されているのです!
冠葉くんも妹の陽毬を思うあまり、もっと目を向けなくてはいけない家族や仲間が見れなくなっていましたね♪
賢治とジョパンニと冠葉くんの心の中の葛藤が作品の中にも生かされていた印象です♪
ここでも幾原監督はひと工夫してましたね♪
それは心の中の「ほんとうの幸」を追求できるキャラを双子の晶馬として設定していた事です☆彡
冠葉と晶馬のそれぞれの「運命の乗り換え」は一見同じようでもその性質は全く別なのでそこがこの作品の魅力であり最大の見所ともなっていますよ♪

一番印象的な描写としては、数多く回想シーンで使われてきた駅名の表札のシーンで、駅名が『命 ⇆ 蠍の炎』という演出のシーンでした(*゚∀゚)
賢治は蠍のことを「良い虫」と表現しているんですよね♪
『銀河鉄道の夜』での蠍はこんな感じです('-'*)フフ
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イタチに追いかけられて、命からがら逃げたのですけど、井戸に落ちてしまうんです!
数々の命を取ってきた蠍がその時こう思ったのです。
素直にイタチにこの生命を捧げていればイタチの命の足しになったろうに、神様どうか今度は虚しく命を捨てずにほんとうにみんなのための幸として私のからだを使ってください・・・と!
そしたらいつの日か蠍は真っ赤な美しい炎になって夜の闇を照らし続けたそうなんです!
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この蠍の姿は賢治とジョパンニの理想の姿であり、現実から目を背けていた自分への決別だったと思うのです( ー`д´ー)
「運命の乗り換え」が行われる最終回のシーンもそんな決別を連想させる演出がありましたね♪
苹果ちゃんが燃える炎を晶馬くんが抱きしめるシーンは思わずジーンと来ちゃいましたよ(*´ω`*)

他にも色々リンクされているところはあるのですけど書いているととてつもなく長くなりそうなのでこの辺でまとめですw
『銀河鉄道の夜』も『輪るピングドラム』も転義法を用いて作られているので、雰囲気が似ている印象を受けました♪
色んな比喩的用法を用いているので正直分かり辛いってことですねw
『輪るピングドラム』の演出にいたっては、過去の回想シーンも断片的に入れてきているし、ピクトグラムや止め絵などを使った無機質で斬新な演出をこれでもかって使ってきているので、ワザと解り難くしているとしか思えないですねΣ(^∇^;)
正直この作品は最終話に行き着くまではと~っても長く感じます!
幾原監督のナルシスト気質が作品に出過ぎていて、俺って凄いだろって感じがものすごく伝わってくる印象ですw
最終話まで見ればすべてが理解できる内容なのですけど、あまりにも最終話を意識するあまりそこに行き着くまでのプロセスに面白みがあまり感じられないのです♪
ペンギン達のコミカルな動きが無かったら完走は難しかったかもしれませんw
幾原監督の作品の「少女革命ウテナ」はもっと分かりづらいと言われているみたいなので、好みの問題ではありますけど玄人目線ではなくって、素人目線にして欲しいなって個人的には思ってます♪
でも、この作風が幾原監督の良さなんでしょうけどね(>▽<;;

他にも子供ブロイラーやピングドラムが移り渡ってきた軌跡等々、観終わった後に考察をたのしめるシーンがいっぱいある作品なので、考察するのが好きな人に向いているアニメじゃないかなぁって思いました♪


■MUSIC♫
OP曲『ノルニル』(1話~14話)
 【歌】やくしまるえつこメトロオーケストラ
 名前の通りストリングスと金管木管楽器で深みがあるドラマティックな楽曲です♪
 やくしまるさんのふわふわした歌声でこのアニメの世界観を上手に表現していましたね(#^^#)

OP曲『少年よ我に帰れ』(15話~23話)
 【歌】やくしまるえつこメトロオーケストラ
 前期のOP曲はプログレッシブ・ロック的でどこか焦燥感を煽るような曲調だったのですけど、
 この曲はよりポップでどことなく希望の光が差し込んでくるようなドラマを感じる曲でした♪
 どちらも曲構成が複雑なのに一体感があって聴き心地がとっても良い素晴らしい曲ですね♪

ED曲『DEAR FUTURE 』
 【歌】coaltar of the deepers
ED曲『DEAR FUTURE feat.Yui Horie』
 【歌】堀江由衣
 ディーパーズとか誰が推薦したんでしょうねw
 90年代を代表するシューゲイザーバンドの一つで囁くようなボーカルが特徴ですね♪
 あたしはNARASAKIさんの声が好みではないので・・・
 エレクトロニカっぽくアレンジした由衣ちゃんの曲の方が好きですε- (´ー`*) フッ

挿入歌『ROCK OVER JAPAN』他・・・
 ARBの曲からロック魂を一滴残らず抜き取った挿入歌の数々・・・Σ(´∀`;)
 ある意味、その行為そのものがロックですねw
 その背徳的行為を行ったのがアレンジャーの橋本由香利さんって方です( ゚Д゚ノノ☆パチパチパチパチ
 キーボーディストらしく、ピッチとリズムを上げてポップな感じにアレンジしちゃってます♪
 トリプルHのキュートな声と歌詞がミスマッチな所がなんかピンドラっぽいですねw
 
2011.07.23・第一の手記
2012.01.03・第二の手記(追記:■総評)
2012.01.14・第三の手記(追記:■MUSIC)

投稿 : 2025/02/08
♥ : 99
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

本当の幸い

幾原邦彦監督作品。

両親のいない高倉家に暮らす3人の兄妹。
双子の兄、冠葉と晶馬、そして、
不治の病に侵され余命少ない妹、陽毬。
訪れた水族館で陽毬は意識を失い昏倒、
悲嘆に暮れる冠葉と晶馬は不思議な体験をする。
{netabare}病室でプリンセスオブザクリスタルが告げる。
妹を助けたければ「ピングドラム」を探せと。{/netabare}

衒学的な暗喩の連続で難解な作品ですが、
思考回路を「足し算」ではなく、
この物語は「引き算」で対処して頂きたい。
物語の「根幹」だけを記憶しておく。
演出の「枝葉」の部分は捨てて良いと思います。
{netabare}モブがピクトグラム、アイキャッチの路線図、
ペンギンたちの正体、透明な存在。 {/netabare}
全部捨てて良いでしょう。

物語の根幹にあるのは「運命に対する生存戦略」
何者にもなれない私たちの、生存戦略である。
{netabare}悲しいこと辛いことに意味はあるのか?
運命と人はどう向き合い、どう乗り越えるのか?
物語は2つの視点で語られる、それが、
自分自身である場合と愛する者である場合。{/netabare}

幾原流「銀河鉄道の夜」は、
運命の列車を乗り継いで彼方を目指す。
銀河を超え行く少年少女の姿が、
穏やかに健やかに心に響くのです。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 90
ネタバレ

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

正直評価が難しい(50点)

全24話。
アニメオリジナル作品。

個人的満足点:50点
アニメ系統:ファンタジーサスペンス

まずは、このアニメかなり個性的。
観る人によってまったく違う見方が出来てしまう。
これを最高傑作と言う人もいれば、駄作と言う人もいる。
私はかなり中立的な見方をしてきたのだけれども、結局面白さが分からなかった。
しかし、駄作かと言われればそれも違うと思う。
だから、正直評価に困っている。

終始ピングドラムの謎を中心にストーリーは展開するのだが、伏線の張り方がえげつない。
ほとんど回収せずに次々に新しい伏線を張るものだから、意味が分からなくなる。
さらには、途中あまり意味をなさないと思われるギャグ路線まで突っ込んでくる。
(本当は意味があるのかもしれないのではあるのだけれども)

そして、最終話付近でいよいよ回収されるのではあるが、
えっ結局そんなもんなの?的印象を受けてしまった。
結局は大した物でもないのではあるが、
それをいかにも的な見せ方を終始してきたように思う。

例えるならば、濃い霧の中、闇雲に何キロと走ってきたが
霧が晴れればそれは100メートルしか進んでいなかった。
そんな物語だったように思う。

それでも、音楽はなかなか良かった。
作画などはかなり挑戦的で個人的には評価に値する。
作品の雰囲気を盛り上げるのにも大いに貢献していた。

私個人としては面白かったとは言えないのではあるが
こういう挑戦的な作品はこれからも出てきて欲しい思う。

これから観る方は3話程度まで試しに観て
肌に合えば視聴継続でいいのではないだろうか。
そこまで観て面白くないと感じたなら多分最後まで無理ではないだろうかと思う。


と、まあ酷評気味ではあるが
つまり、何が言いたいかというと

俺が分かったのはひまりが可愛いということ



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以下、各話の感想
ネタバレが含まれるので
未視聴の方はスルー推奨


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{netabare}
1話視聴。
出だしはシリアス物かと思ったが
なんだこれはw
よく分からんw
映像は独特の雰囲気を出してるし
途中からの乗りがまったく分からない。
どういう物かも分からない。

シリアスなのか?萌えなのか?ギャグなのか?
まったく不明。
まあそれでもたった1つだけ分かったことがある。
それは

ひまり可愛いよひまり。


2話視聴。
ん~まだ、よく分からない。
今のところ伏線ばら撒き段階ととれる。
ギャグなのかシリアスなのかもよく分からない。
まさかのペンギン萌えってことはないと思うが。。。

結局、わかったのは

ひまり可愛いよひまりw

3話視聴。
まだほとんど意味不明、そして生存戦略も意味不明だが
どうやら、リンゴのあれに何かありそう。
あれがピングドラムなのか?
ただ、あれがピングドラムだとして
物語がどう展開するのかまったく分からない。
2クールものだし、6話ぐらいまでには少し見えて欲しいところ。
まだまだ様子見。

そして確信したのは

ひまり可愛いよひまりw


4話視聴。
何か向かってる方向すら怪しい気がする。
個人的には、正直、今のところ面白いとは言えない。
もう4話なのにこの展開とは。
最後にちょっと引き寄せられる引きを見せた。
そろそろ何か動いてくれないかと期待。


5話視聴。
全然意味わからん。。。
今回は回想ばっかりの上に
また伏線ばらまいていきやがった。
さすがにそろそろ面白くなってくれないと厳しくなってきた。
なんか展開がぐどい気がするんだよね。
まあ、来週もがんばるけどw

6話視聴。
1週お休みでようやく続きとなった。
少しだけ物語が進んだようだが
相変わらず、意味が分からない。
何となく面白くなりそうな雰囲気だけはある。
そろそろ、大きな動きがあっても良さそうだが
果たしてどうなることやら。

7話視聴。
未だによく分からん。
なんて分かり難い話なんだ?
謎だらけだし、話もあっちこっちいくし。
そして歌は・・・・おっと口がすべったw
Mはマタニティっておまwwwww

8話視聴。
うむう。
分けは分からないが、なんとなく盛り上がってきた気はする。
ちょっと次週が気になってきた。
来週はどうなるのかね。

9話視聴。
まったく意味が分からん。
ヒマリの過去が少しだけ出てきたのだが
何がどうなっているのかさっぱり分からん。
ホントなんだこのアニメ。

10話11話視聴。
もはや半分すぎさろうとしているのに未だによくわからん。
どこをどう楽しめばいいのかも分からん。
今週もまた、意味の分からん、設定を最後にぶちまけて終了。
これの面白さを誰か教えて欲しい。。。

12話視聴。
ふむう、物語が加速したかな?
しかし、個人的にはまだ、面白さがわからない。
物語りも折り返しだというのに。
作品の雰囲気は嫌いじゃないんだけどねえ。

13話視聴。
いい加減、前振りが長い。
まだ伏線ばら撒くってのがどうも分からん。
ようやく方向性が見えてきた気はするが、
今までの展開から単純にシリアスに行くとは限らない。
半分すぎて、未だに話が分からないってどうなの?

14話視聴。
りんごちゃんがデレたと思ったらフラレタw
そして、急にレズレズ展開にw
意味不明に拍車がかかったw
何か全然話についていけないなあ。

15話視聴。
ようやく、ようやく話が見えてきた。
前置きがくそ長げえよ。
日記の正体も少し見えた。
ここからぐいぐい行ってくれることを願うばかり。
今までの展開を考えるとすんなり行きそうない気はするが。

16話視聴。
折角、前回で話が見えてきたと思ったら
またもやわけのわからん方向に動いた。
もはや何でもありな感じ。
視聴者に先を読ませない展開といえば聞こえはいいが
読ませないんじゃなくて、読みようがない。
今まで1回でも先が読めたためしがない。
いや、どうせすんなりいかないと前回読めたかw

18話視聴。
もうなんだか分からなくなってきた。
物語というより設定すら分からなくなってきたよ。

私の中ではこのアニメはどんなアニメと聞かれたら
意味不明のアニメとしか言えない状態。
それも18話まで見ても。

ここまで来たんだ、最後まで付き合うのは決定だが
どんな終わり方するのか、そこには期待せざるを得ない。


23話視聴。
いよいよクライマックス。
だが、しかし、個人的に全然盛り上がってない。
雰囲気は盛り上がっているのだが。

しかし、すげーな1話からずっと謎のピングドラム。
未だに謎w
目的も世界観もぼんやりしてる。
全てがぼんやりしてるから、ぼんやり観てしまい、結果ついていけていない。

一度、このアニメを絶賛している方に詳しく解説して欲しいぐらい。
それぐらい、このアニメの見方が分からないのである。
このままでは最後までわからないで終わりそう・・・


24話視聴。
多分これ、自己犠牲愛、家族愛の話だよね?
これだけ引っ張ってこれ?って感じだわ
{/netabare}

投稿 : 2025/02/08
♥ : 77

69.1 2 兄弟で東京なアニメランキング2位
赤ちゃんと僕(TVアニメ動画)

1996年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (153)
865人が棚に入れました
交通事故でママを亡くした拓也は、忙しいパパの代わりに幼い弟・実の面倒を見る毎日。おかげで友達と遊ぶ事さえ出来ない。次第に戸惑いとイラだちを募らせていく拓也。そんなある日、パパを駅まで迎えにいく道々、「このまま実がいなくなったら・・・」などと考え事をしていた拓也は、本当に実を何処かに置き去りにしてしまったことに気づく。

声優・キャラクター
山口勝平、坂本千夏、宮本充、渡辺美佐、優希比呂、亀井芳子

千秋 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

いいお顔、そしていい話なのです。

当時、好きな作品の一つでした。
アニメは見たことなかったので見てみました。

あにこれのあらすじにあるところから話は始まります。
イケメン父子家庭の物語で、弟のミノル君がめちゃんこカワイイ。
お兄ちゃんもすっごくいい子なんです。
周りのお友達もかわいいし、お母さんがいなくて葛藤することもあるけど、ちょっとづつ成長してゆく2人を見守りながら、あったかい家族愛を感じられるお話です。
あんまり泣かせないで(ノω・、)

笑ったり、泣いたり、じんわり感動したり、ほんわかほっこりしたい時にいいですよ。
全35話と長めですが、そんな日常系が好きな人ならお勧めです。
古い作品ですが、機会があったら見てみてくださいね。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 11

あぱぱ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

忘れてほしくない物語

CLANNAD AFTER STORYのレビューする前に書きたい作品。

2018年現在で視聴するならばDVD-BOXを購入するのが手っ取り早い。
しかし私はVHSからパソコンへ動画変換して保管するくらい
この作品が大切な存在になってます。
ノイズが混じっていようが構わない。

物語はショートストーリーの日常ですが、綺麗に話は収まっています。

最初に作品を視聴した時に感じたのは
「家族に関心がなかったり、両親が健在な人には無縁かな?」と。

しかしその頃の私も若かったので、歳を重ねて視聴するたびに
手放せない作品であることに気づきました。

作品で色々なキャラクターが言う台詞が、非常に重みがあるのです。
それも視聴する人の生き方次第で受け止め方が毎回変わってきます。
現実生活を振り返って反省させられたり、想い方が変わってくる台詞です。

もともと私は涙腺が緩みやすいのですが、今回視聴した時は
最初から最期までタオルがないとダメでした。
(泣かずに済む話もあるのですが、ほとんど無理です)

私の勝手な気持ちですが、子供が嫌いな人や相手の痛みが理解
できない人には見て欲しくないです。

正直なところ、この方々の気持ちに響くものがなければ
得られるものがない物語だと感じています。

それでも私は多くの人に何度も視聴してほしい作品の1つです。

(余談)

人が相手を叱る気持ちと相手を大事に想う気持ちは一緒だと感じています。
この感情がお互いに伝わりづらいので、ぶつかり合いながらも
お互いの気持ちをもっと確かめ合うコミュニケーションがたくさん
必要ではないかと思っています。

ニュース報道される残酷なDVなどを耳にすると、いつもこの作品の
台詞が頭をよぎります。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 9

いぶちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

幸せになって欲しい一家

お母さんを交通事故で亡くし、
幼い実くんをお父さんと拓也くんが
一生懸命育てていきます。

拓也くんは、実くんの面倒を見ながら
母親のいない寂しさ、もどかしさを
感じてしまいますが、

拓也くん一家を取り巻く周りの人々の
暖かさに支えられながら、成長していきます。

泣いたり笑ったり、感動したりで、
飽きることなく最後まで楽しめました。

最後は本当に泣いてしまったほどで
私の中では、本当に一番好きなアニメでした。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 7

71.6 3 兄弟で東京なアニメランキング3位
MIX(TVアニメ動画)

2019年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (176)
591人が棚に入れました
舞台は「タッチ」と同じ「明青学園」。「タッチ」の主人公「上杉達也」の伝説から約30年、今、運命の兄弟が物語の扉を開く・・・親の再婚によって、血は繋か?らないが誕生日が同じ、双子?の兄弟となった「立花走一郎」と「立花投馬」は、明青学園・中等部の野球部に所属する 中学2年生。走一郎は捕手、打者として活躍。投馬は「ある理由」から三塁手を務めているが、人並み外れた投手の才能を隠し持っていた。走一郎の実妹て?、投馬とは血の繋か?らない義理の妹「立花音美」も中学に入学し、2人の周囲はなにやら騒か?しい。やか?て高校に進学する2人は、甲子園の土を踏むことが出来るのか・・・

声優・キャラクター
梶裕貴、内田雄馬、内田真礼、花澤香菜、高木渉、井上喜久子
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ものすごくいつものあだち充であった

原作未読
放送時間は土曜17:30!久々の深夜外アニメかもしれません。


「タッチと私」という題ならいくらでもいけるのですが我慢!
あの『タッチ』と比べてふんちゃらかんちゃらみたいなレビューにならないよう可能な限り気をつけます。ペコリ


あの上杉達也/和也と朝倉南の物語から30年後。視聴動機は説明不要の世代です。おいっ

・前期後期のOP『イコール』(sumika)『VS』(ポルノグラフィティ)歌詞の端々にあだち作品を彷彿させるワードが!
・各話サブタイトルは作中の登場人物のセリフ。鉄板です。
・ナレーションの天の声に反応できるキャラ達
・お待ちかねの作者いじり


 ものすごくあだち充であり
 安定のあだち充である


あだち作品特有の少し長めにとった会話の間であったり、思わせぶりな言葉のキャッチボールだったりは健在というかよく表現されており、そこはわかってるね~という話でした。
オールドファンには懐かしく、知らない方には新鮮に映ると思います。

なお、ありがたいことに本家『タッチ』の視聴を前提としません。もちろんセルフパロディ満載ですが知らなくてもまたは後追いでも問題ないでしょう。


あらすじ省略。『H2』『クロスゲーム』野球はもちろん『みゆき』『ラフ』『陽あたり良好!』etc

どれか一つでもあだち作品に触れていればすーっと入っていける本編。キャラの名前が変わっても相関が変わっても流れてる空気は一緒でもちろんこれは誉め言葉。この味は先生以外出せないものでしょう。


 ものすごくあだち充であり
 安定のあだち充である


私にとって『タッチ』は昭和でアニメに触れ、平成でコミックをむさぼり読んだ作品です。
連載終了してから数年経ってるとはいえ、部室に置いてある単行本をたまにめくりながら、ガチで甲子園を目指していた球児でした。

あれから20年ちょっと。令和の時代に続きの物語を拝めるのは感謝しかありません。現実の甲子園で応援曲の定番となった岩崎良美『タッチ』。アニメでは逆輸入されて主人公の妹がアルプススタンドで吹いてます。西村勇役の中尾隆聖さん。『タッチ』からの30年越しの継続登板です。ナレーションの日髙のり子さんと合わせて感慨深いものがあったことは想像に難くありません。もう歴史的文化遺産でいいんじゃなかろうかってくらいです。

{netabare}中尾さんが次の回に登場する際の予告で、「顔がパンのに殴られるアニメ?7つのボールを集めるやつ?」とさらっと内田真礼さんが煽ってたのがツボでした。{/netabare}


あの、朝からダラダラ再放送のアニメを見て過ごす夏休み。それと似たようなことを今年の夏は再体験することが出来ました。

{netabare}すげー中途半端なところで終わった気がしないでもないですが、このもやっとした後味もあだち節の一環です!と言ったらまるで信者だな、こりゃ(-_-;){/netabare}


『タッチ』ファンは必見。懐古趣味的にもアリ。
深夜アニメに食傷気味な方にも新たな南風を送る全24話です。



視聴時期:2019年4月~9月 リアタイ視聴

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2019.09.29 初稿
2020.04.12 タイトル修正/修正

投稿 : 2025/02/08
♥ : 39

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

SB千賀投手のテイクバックが気になる今日この頃

<2019/5/12 初投稿>
見始めなので評価はデフォルトの3.0です。

原作未読。
第6話まで見終えました。
あの名作青春野球漫画「タッチ」の30年後が舞台なのだそうです。


中学生の立花三兄妹、兄の走一郎、弟の投馬、妹の音美と、そして6話で出てきた大山春香を中心に進む
野球と青春と恋愛と軽いコメディを軸としたお話(たぶん)


と言いましても私。
実はタッチ、よく知りません。
アニメ観てないし、原作は和也が亡くなるところぐらいまでしか読んでない。
顛末はなんとなく想像つくけど、というぐらい。

なので「タッチ」の後継と言われても本作にはあんま興味湧かなかったんですよね。

ところがです。
いざ観始めたら意外や懐かしい既視感がそこかしこに・・・

本作「MIX」はどうやら「あだち充作品の集大成」のようです。

「タッチ」はもちろん、あだち充御大の過去の人気作「みゆき」「陽あたり良好」「ナイン」などを彷彿とさせる設定やエピソード、細かなガジェットなどなどエッセンスが散りばめられてる印象。
(上記の三作は既読です)

それも熟練・洗練され具合良く混ぜられてる。
だから「MIX」なのかな。

三兄弟のキャラクターも関係性もあだち作品らしく丁寧に深掘りされていて、そして魅力的。
ストーリーもゆったり進みながらもメリハリ効いてます。

これは面白くなりそう!!


ところで最近福岡ソフトバンクホークスのエース千賀投手の投球フォームが気になります( ・∇・)

テイクバックの時に右手の甲が三塁側向いてるんですよね。
普通のオーバースローピッチャーと逆。

ちなみに投麻の右手の甲は一塁側向いてました。

気になるわー( ・∇・)

<2019/10/6 追記>
昨晩は千賀投手が打たれて負けちゃいましたね。
ちなソフバンファンというわけじゃないです( ・∇・)

さて最終24話まで観ました。

徹頭徹尾あだち充でしたね。

野球のシーンでの投馬のピッチングの凄みを間接的に演出する他キャラの言動とか
日常の何気ない会話ややりとりにほんのちょっとヒネリを加えるところとか
ラブコメとか
サービスシーンとか 笑

全部30年前と変わらない。
もはや老舗名店の味

ラブコメなんてついつい「◯◯と◯◯」の組み合わせを応援してしまったり
そうしたカップリング(専門用語( ・∇・))を楽しみやすいのも、らしさ満開。

もちろん世代の人には超おススメですし。
そうでない人も絵柄とテンポが大丈夫ならおススメです。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 29

ISSA さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

あだち充はショート好き

あだち充ヒロイン総選挙、ヒロインの顔同じ…
ってちょっと話題だったけど。

ヒロインの基本ヘアースタイルはショートかショートボブ。
妹キャラ、主人公に一途のいじらいし系。
岸本かすみ(陽当たり良好)・若松みゆき(みゆき)・中里美夏(スローステップ)・月島青葉(クロスゲーム)古賀春華(H2)

もう1つのヒロインタイプ
肩まで掛かるセミロング系
お姉さんキャラ、才色兼備系で主人公の面倒見がいいタイプ。
中尾百合(ナイン)・鹿島みゆき(みゆき)・浅倉南(タッチ)・雨宮ひかり(H2)


主人公もだいたいタッチの上杉達也顔で才能が埋もれてるキャラ、出来のいい弟がいて弟に隠れてる…
長男の物悲しさがw

父親はちょび髭、ポンコツ系。
母は天然でおおらかな人が多い。
買ってる犬はポッチャリ、だいたい名前はパンチ。
主人公の友人は太ってるキャッチャーで主人公の良き理解者。
同級生に調子のいいお茶らけ系キャラ、H2の木根タイプ。
主人公のライバルはやたら男前で完璧な男子。

あだち充テンプレに今回どこまで当てはまってる?


視聴完了
他の方のレビューでも触れられてる様に、Theあだち充のアニメ。
アニメとしては途中で終わった…

野球漫画だけど野球描写はファジー(雑)で日常や恋愛描写がメイン。

30年前は日常描写メインのスポーツ漫画が当時は無かったので受け入れられた。
当時無かったラノベなど新しいコンテンツが増えたから、若い人に今のあだち充が受け入れられるか微妙かも。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 23

74.9 4 兄弟で東京なアニメランキング4位
炎炎ノ消防隊(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (510)
2275人が棚に入れました
全人類は怯えていた──。何の変哲もない人が突如燃え出し、炎の怪物“焔ビト"となって、破壊の限りを尽くす“人体発火現象"。炎の恐怖に立ち向かう特殊消防隊は、現象の謎を解明し、人類を救うことが使命。とある理由から“悪魔"と呼ばれる、新入隊員の少年・森羅 日下部(シンラ クサカベ)は、“ヒーロー"を目指し、仲間たちと共に、“?ビト"との戦いの日々に身を投じる!!

声優・キャラクター
梶原岳人、小林裕介、中井和哉、鈴村健一、上條沙恵子、M・A・O、楠大典、興津和幸、日野聡、関智一、悠木碧、小西克幸、Lynn、河西健吾、宮野真守、前野智昭、津田健次郎、阪口大助
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

憧れの消防士とは違えども

原作未読


JUMPっぽいなと思ってたらマガジンです。
マガジンはラブコメしか読んでないので全く分かりませんでした。


 そもそも消防士はかっこいい


人体自然発火現象なる突然体から火が出て“ホムラビト”と化し、人間の脅威となっている世界。そこをなんとかする特殊消防隊員らの物語。独特な世界観ですが無茶してる感じはしません。

ただし思い描いてた映画『バックドラフト』だったりドキュメンタリー『9.11』に出てくるような消防士のかっこよさとはちょっと違っていて、世界観を維持するための消防士設定という感じ。“異能バトル”全開でした。火を恐れながらも勇気を振り絞って人命救助にあたる崇高さはないですね。残念。

どうでもいいけど、ホムラビトって表記は『焔ビト』なんですね。表記を『炎人』にして作品がヒットした暁には沖縄のTシャツ屋さんでグッズ展開を狙えたかもしれないのにもったいない(適当)。

第8特殊消防隊の面々 ※名を先、苗字を後

森羅 日下部(CV梶原岳人):主役
アーサー・ボイル(CV小林裕介):バディ的な?
秋樽 桜備(CV中井和哉):大隊長
武久 火縄(CV鈴村健一):中隊長
茉希 尾瀬(CV上條沙恵子):元軍人
アイリス(CVM・A・O):シスター

{netabare}※途中合流
環 古達(CV悠木碧):森羅達と同期
ヴィクトル・リヒト(CV阪口大助);科学捜査官?
ヴァルカン・ジョゼフ(CV八代拓):職人{/netabare}


第8とあるくらいなんでその前に第1~第7があります。つまり消防隊だけでも結構なキャラ数。
消化(鎮魂)活動を通じて人体自然発火現象の謎に迫るミステリーものと思いきや敵対する勢力も早々に出てきて異能バトルものの様相も呈してきます。そいつら含めるとけっこうなキャラ数。たしかに1クールでは難しい数ではありました。
女子は棲み分けできてて覚えられましたが、男子は大隊長クラスでもないと怪しかったです。

なんていう感じでしょうね。


 ユニーク世界で少年漫画らしいバトルを堪能


という感じでしょうか。
少年漫画らしいとは良くいえば安心安定懐かしのメロディ。現代らしさはあるものの脈々と受け継がれた伝統芸を堪能するようなもんです。
悪くいえば子供だまし。面白いと感じても心の奥にズカズカと土足で踏み込んでくるような深い感銘とは程遠いです。
モヤモヤが残ったまま完走しちゃいました。モヤモヤの原因はよく分からん。

{netabare}しかも今流行りの“祝2期決定!”エンドです。若干ネガティブな追い討ちをかけます。{/netabare}

少年漫画に抵抗なく、若干毛色の違う世界観を堪能したい。こんな方にお勧めです。



■ピックアップキャラクター

1.環 古達

悠木さんの声震わせる演技はいつもながら絶品ですね。しかし環というキャラの真骨頂はそこではありません。そうみんな大好き

 {netabare}“ラッキースケベられ”{/netabare}

漫画などの表現技法のひとつでネットスラングっぽくいつのまにやら一般化したワード『ラッキースケベ』がキャラの口を通して耳に入ってくる衝撃。
しかも一連の“られ”るモーションが極めてくだらない(褒め言葉)。あまりにも荒唐無稽この上なしで、モニターに向って「なわけあるかいっ!」とツッコめる仕様だったのはスタッフGJです。


2.アーサー・ボイル
 
主役の近いところに配置されるウザキャラ。
一般論ですが、他の作品でも厨二的イタいキャラってけっこうな頻度で登場します。何故なんでしょう?
最近のガキンチョ(若造と言ってもよい)とても品行方正です。わかりやすい悪ガキにはなかなかお目にかかる期会はありません。その反動なんじゃないですかね?
「わけわかんない」「ウザい」「言ってることがよくわからん」面と向かってはできないコミュニケーションを代理でやってくれるキャラを時代は欲してるのかもしれません。
キャラ多過ぎて棲み分けに困ったとかいう理由でない限り、こんなウザキャラにしなくても良かったのでは?と個人的には思います。

3.その他
 ・鈴村健一さんと坂本真綾さんの夫婦共演にニヤニヤ
 ・烈火星宮:超ハイテンションで関さん楽しんでやってそう


今回はこれくらいで。


{netabare}兄“森羅”と弟“象”。隠れ親族で“万”とか出てくんのかな?ワクワク{/netabare}



視聴時期:2019年7月~2019年12月   

------
2020.07.18 追記

2020年7月:2期開始(全24話予定)
となるとトータルで50話近くとそれなりのボリュームになりますね


2020.02.04 初稿
2020.07.18 追記
2021.10.08 修正

投稿 : 2025/02/08
♥ : 57
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

大久保篤の帰還

<2019/7/6 初投稿>
今期のアニメ作品チェックはかなり遅めで一昨日くらいにようやくタイトルをざらっと眺めたところ。
個人的には高木さん二期は鉄板として、目に付いたのはヴィンランド・サガ、コップクラフト、そして本作でした。

ヴィンランドはキャッチしてるレビュアーさんからかねてより噂を聞いてたのと、youtubeで「ポンコツランド・サガ」観てたので 笑。
コップクラフトは賀東招二と村田蓮爾だから。

そして炎炎は・・・原作の一巻が出た頃、買って読んだんですよ。
あのソウルイーターの大久保篤さん新作ということで。
で、当時「これはいずれアニメ化するんだろな」と思い、それ以上読み進めるのを封印しました。
だって原作にハマりすぎるとアニメ化した時に辛口になっちゃうから 笑。

それぐらい原作を気に入ってます。

原作一巻の印象は
ちょっとファンタジーな消防士の作品。
バトルシーンは炎を二つ重ねてるだけに熱くて暑そう。
ソウルイーターと比べるとちょっとジャンプっぽいかな。でも、大久保篤調のちょっとイラストチックなデザインは健在です。

さてアニメ。
一話観ました。
大久保篤先生の個性的で病みつきになるデザインは少し摩耗して魅力が減ってる気も(ほら、原作気に入っちゃうとこんな風に見る目が厳しくなっちゃう 笑)
でもそれ以外は気に入りました。
かなり好みです。

人体発火現象というちょっと風変わりなテーマをどんな風に生かしていくのか楽しみです。

あ!評価は見始めなのでデフォルトの3.0にしてます。

<2019/7/15 追記>
2話観ました。
やはり良作の予感。
良い話です。
特殊消防隊の役割、そして想いのよく伝わる回でした。

エクスカリバーも出てきたし。
聖剣さん、良かったですね。
ソウルイーターから出張ですよ 笑

ところでまた来ましたね、つんちょ
今期はつんちょ何人いるんだよ、と。

<2019/12/14 追記>
21話まで観ました。

ここまで観てひとつ残念なところ。
ギャグのテンポが妙というか変というか。
不協和音の様に感じてしまうところは残念です。
もともと大久保さんの漫画のギャグはテンポも時と場所も独特なところはあるのですが、それらをうまくアニメに嵌め込めなかった感じ。
これは結構罪が重くて、流れを阻害してお話そのものが間延びしてる様に感じてしまう。

この点以外はかなり好みです。
映像も音楽もストーリーも。
丁寧に練りこまれた世界観もクセのあるデザインも好み。

ラッキースケベられ体質ネタは最初は意味がよく飲み込めなかったけどようやく目が慣れてきました 笑。
まさかこれが武器になるなんてねえ。

もうすぐ終わりなので中間評価。
とりあえず4.2点です。

<2019/12/29 追記>
最終話まで見終えました。

敵の正体、つまり力の種類や度合いが見えてきて、その仕組みもわかってきて。
主人公・森羅の幼少時の悲劇の真実もわかり。
そして二期へ。

やはり面白い作品でした。

この変わった世界観とデザインがやはり好み。

名前ひとつとっても、登場人物は漢字のまま「名→姓」の順になってます。
主人公・森羅日下部(シンラ・クサカベ)もファーストネームは森羅で、日下部が苗字。
普通なら日下部森羅なのですが、とある事情で先にファーストネームが来ます。
そうした細かいところにちょっと凝ってるとこなんかが好きなのです。

そういえば最近「日本人は名前をローマ字で表記するときはできるだけ『姓→名』の順にしましょう。」なんて御触れが文化庁から出たのだとか。
公文書は外務省除いてこれに従うみたいですね。
変えるの大変そう

閑話休題

大久保篤作品のソウルイーターは敵と思った者が実は味方だったり、その逆だったり、敵が一時的に味方になったり、三つ巴の構図だったり、と人間関係が変わっていくのが特徴なんですが、本作もそうなるんでしょうか?
{netabare}ジョーカー{/netabare}とか{netabare}リヒト{/netabare}とかの今後の立ち位置が気になるところです。

ギャグのテンポ以外は概ね大好きでした。

あと、ワン・ワン・ニャインの犬顔のオッサンもじわじわくる。
悠木碧さんが声当ててるんですよね。
器用だ。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 41

えりりん908 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

環ちゃんのラッキースケベられ体質発動は面白い!って思ってたけど…

話の本筋は、人類がほとんど絶滅した世界で、
わずかに生き残った人々の、
存続をかけた絶望的な営みなんです。

だから森羅君も騎士王君も、
大隊長や中隊長も、
何かピントずれてるけど、
一生懸命っていうか、
必死なんです!

そんな世界にあって、
何ですか?!
「ラッキースケベられ体質」ってwwww

ラッキースケベって男尊女卑な感じがして、
本来は好きじゃないけど、
炎炎ノ消防隊は基本的に暗い話で、
SFバトル系ダークファンタジーだと思うから、
環ちゃんがスケベられてる限り、
きっと希望は無くなりません(≧▽≦)




☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

何かもう大詰めだと思ってたら、
2期に続くってなっちゃいましたけど、
序盤の頃の颯爽とした感じ、
ちょっと足りないですね~
2クール目は、
なんかガッカリしてます。

話とか世界の謎とか、
なんか解き明かせば解き明かすほどに、
薄い感じ?
結局
終わりのセラフの、
幼なじみ対決を、
実の兄弟に置き換えただけ?
って、そんな感じです。

出だしの時の世界観が凄く面白かったから、
余計に、
バトルファンタジー一色になっちゃった展開が、
とっても残念です(´д`|||)

投稿 : 2025/02/08
♥ : 29

70.6 5 兄弟で東京なアニメランキング5位
ラーゼフォン Rahxephon(TVアニメ動画)

2002年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (549)
3229人が棚に入れました
翼ある巨神が歌うとき、世界の調律がはじまる…。
21世紀の初め、日本の首都・東京は外部侵入者の『MU(ムウ)』により、その全体を半球状の物(東京ジュピター)によって外部から隔離されてしまった。
それから数年後、東京に暮らす神名綾人は模試会場へ向かう途中、電車事故に遭う。助けを呼ぼうとした綾人はその途中で神秘的な少女『美嶋玲香』と出会い、彼女に導かれるまま、東京の地下神殿にたどり着く。
その時、突如東京上空に現れた巨大な「何か」が放つ「歌」に共鳴した綾人は神殿内で倒れてしまう。混濁した意識の中、綾人が囁いた言葉、「ラーゼフォン」。そのとき何ものかが覚醒する。綾人こそ、この世界運命を握る鍵である時間調律師…MUとこの世界を変革する能力を持った人間だった。綾人が真の目覚めを果たし、巨大な神像"ラーゼフォン"と一体化したとき、世界は崩壊の淵に立たされる…。

イムラ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

好きなのにつまらないという不思議

<2024/6/2 追記>
自分の中で評点の基準を変えたので、修正レビューです。
(3.8→3.4 100点満点換算で60点)

世界観、メカやキャのデザイン、人物造形、映像の全てが好み
脚本がとっ散らかっていることで台無しに
頑張って理解すればおもしろい脚本なのかもしれないけど、わかりにくい脚本は自分は苦手です
わざと多数の脚本家で各話毎に色を変えたのが失敗
あ、でも高山文彦さん脚本の第19楽章「ブルーフレンド」は名作ですよ



<2017/9/11初投稿>

この雰囲気、キャラクター、絵柄、音楽全て好きなんです。ヘミソフィアは今でもたまに聴いてますし。

なのに全部観るとなぜかつまらない。
なぜか、というかシナリオがとっ散らかってるからなんですが。
他の方も多くが似たような感想持たれてるようですね。
そういう意味では怪作の部類なんでしょうか。

童貞声優の冠を戴く声優さんが主役のデビュー作。
という意味での印象も強いです 笑

作り直してくれないかなー。
脚本変えて。
もう今では無理なんでしょうけど。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 23
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

エヴァもどきの一言で済ますのは惜しい、感情描写が細かい《セカイ系面白作》

アニメ史を紐解くと、1990年代後半の『新世紀エヴァンゲリオン』の大ヒットが刺激となって、ロボットもどきの機体(*)による戦闘シーンをアクセントとしつつ、そのパイロットと周辺の支援要員や指揮官の精神的苦悩や恋愛模様や成長を、世界全体の運命とリンクさせつつ描き出す《セカイ系》作品が幾つも制作された時期があった(らしい)。

(*)エヴァ以前に主流だった『機動戦士ガンダム』のような、人間が一から開発したロボットではなく、何らかの謎生物に改造を施してパイロットが乗り込み操縦できるようにした機体。

そうした「エヴァ・フォロワー」ないし「エヴァもどき」と呼ばれがちな1990年代終わり~2000年代前半のロボット・フォーマットの《セカイ系》作品群の中で、単なるエヴァの劣化品に留まらない独自の魅力を備えた作品として、『交響詩篇エウレカセブン』及び、本作『ラーゼフォン』がしばしば挙げられる(ようである)。

・・・ということで、今でもアニメ批評サイトなどで時々名前が挙がる本作についてTV版(全26話)+劇場版を一括視聴してみました。


◆総評

(1)TV版

・「エヴァもどき」というよりは第1話の{netabare}「蒼い血」のエピソード(※エヴァのBlood Type=Blue){/netabare}や第2話の{netabare}「東京ジュピター」のエピソード(※同じくエヴァの黒き月){/netabare}にみるように明らかに意識的にエヴァの設定を「本家取り」している。
・シナリオの展開が早く一話一話が濃いので、視聴中なかなか気が抜けず、「ながら見」が困難(褒め言葉)。
・《展開の早さ》だけでなく《個々のキャラクターの感情描写も肌理(きめ)細かい》点が好印象(※第5話「ニライカナイ」でそういう作品だということに気づいて好印象を持った)。
・但しロボットもどき同士や軍艦や戦闘機とのバトル・シーンの迫力は殆ど期待できない(そこが本作の見どころではない)
・第1話から終盤の第22話まで満遍なく楽しめ、とくに第19話「ブルーフレンド」が本作屈指の見どころのある回となった。
・しかし第24話からのラスト3話の展開は説明不足にも程があると言いたいほどの支離滅裂さで、ここで大きく評価を落としてしまった(※ここでもエヴァのラスト2話が支離滅裂だったのと似ている)。

(2)劇場版

・TV版の複雑に入り組んだ登場キャラクター達の人間関係をバッサリ整理して見易くなっている。
・とくにTV版では主人公(神名綾人=17歳の高校生)に絡んでいた多数の女性達のエピソードをすっかり削り落として、{netabare}彼と同級生だった2人のヒロインのエピソード{/netabare}だけに絞り、かつ彼女らの新規エピソードを追加して「恋愛アニメ」としてもそれなりに見れる作品に仕上げている。


→ということで、個人的な評価としては、

(1) TV版の方はラスト3話の×(疑問)回連発が祟って ★ 4.0
(2) 劇場版の方はTV版の謎もちゃんと説明しているので ★ 4.3

となりました。
※因みに、私の『交響詩篇エウレカセブン』の個人評価は ☆ 3.7 なので、それに比べるとかなりの高評価ということになります。


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回


=================== ラーゼフォン (2002年1-9月) =================

{netabare}第1楽章 首都侵攻 - OVER LORD - ★ 東京ジュピター(2015年7月4日)、Blood Type=Brue
第2楽章 神人(しんじん)目覚める - AWAKENING - ☆ 翼を持つ巨人(ラーゼフォン)と奏者(オリン)
第3楽章 二人の街 - Welcome to our town - ★ 三嶋喪失?、外の世界と時間(2027年11月10日)、紫東遥(TERRA特務大尉)
第4楽章 自分の時計 - Watch the year hand - ★ TERRA特務航空母艦リーリャ・リトヴァク、久遠との出遭い、D1の襲撃・ラーゼフォン応戦
第5楽章 ニライカナイ - On Earth As It Is In Heaven - ★★ 九州沖根来(にらい)島・海上実験都市神至(かない) ※恵(遥の妹)との交流発生が初見では分かり辛い点は×
第6楽章 消滅都市 - Lost Songs Forgotten Melodies - ☆ 函館D1ARIA発生、キム・ホタル少尉の復讐心、D1撃破
第7楽章 集まる日 - Phantom In The Cloud - ★ 神名綾人の過去を調べる記者、エルフィ小隊長の突進 
第8楽章 凍る聖夜 - The Dreaming Stone - ★ D1欠片からの復活(七森研究員)・再撃破、遥の手袋
第9楽章 時の祠(ほこら) - SANCTUARY - ★ 一色監察官と如月博士の実験、綾人と久遠の神隠し、「カトゥンのさだめ」
第10楽章 追憶のソナタ - War In The rememberance - ☆ 功刀(くぬぎ)TERRA司令官の娘の誕生日
第11楽章 虚邪回路 - NightMare - ★ D1に取り込まれる綾人(母の呪縛、三嶋の手助け)
第12楽章 黒い卵 - Resonance - ☆ 世界を裏切った人々、久遠脱走・暴走
第13楽章 人間標本第1号 - Sleeping Beauty - ★ 如月久遠の過去、衛星軌道のドーレムに矢を放つ回
第14楽章 鏡の中の少年 - Time After Time - ☆ 新兵器(ヴァーミリオン)、MUフェーズ反応、エルフィ出撃・ドーレム撃破
第15楽章 子供たちの夜 - Child Hood's End - ☆ ヘレナ・如月樹・一色の子供時代(バーベム財団当主の屋敷) 
第16楽章 他人の島 - The Moon Princess - ★ 恵の失恋、久遠の願い、綾人・久遠の出発
第17楽章 迷宮への帰還 - Ground Zero - ★ 東京への帰還、潜入
第18楽章 蒼き血の絆 - The Memory Of A Lost City - ★ 母との決別、脱出
第19楽章 ブルーフレンド - Ticket to Nowhere - ★★ 朝比奈との逃避行、結末
第20楽章 綾なす人の戦い - Interested Parties - ★ TERRA新司令部、鳥飼出現
第21楽章 ゼフォンの刻印 - Good Bye My Friend - ★ 監視者鳥飼
第22楽章 木星消滅作戦 - Down Fall - ★ 絵の完成、イシュトリ、東京ジュピター総攻撃
第23楽章 ここより永遠(とわ)に - Where The Sweet Bird Song - ☆ 世界でジュピター現象多発
第24楽章 調律への扉 - Twin Music - × ※以降3話はシナリオ支離滅裂過ぎてフォロー無理
第25楽章 神の不確かな音 - Deus Ex Machina - ×
最終楽章 遙か久遠の彼方 - Time Enough For Love - ×{/netabare} 
------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)2、★(良回)14、☆(並回)7、×(疑問回)3 ※個人評価 ★ 4.0


OP 「ヘミソフィア」
ED 「夢の卵」


============ 劇場版 ラーゼフォン 多元変奏曲 (2003年4月) ==========

全1話 ★ 4.3 ※TV版の総集編だが、ストーリーおよび設定を一部変更



◆その他(メモ書き)

・第11話に出てくる用語 「IMPROVISATION」 (即興演奏)
・本作をお勧めする人→「エヴァンゲリオン」の女性キャラのうち、綾波レイや惣流アスカ・ラングレイよりも、葛城ミサトや赤木リツ子の方が好きな人?

投稿 : 2025/02/08
♥ : 21

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

キャッチフレーズは「美と神秘に彩られた究極のSFロボットアニメ」

前から気になっていた作品ですが、中々視聴の機会が取れず未視聴のままでした。
今回お盆休みを使って視聴しましたが・・・2002年の作品としては相当綺麗な作品だと思いました^^

物語は、2013年2月に世界は滅びの時を迎えるのですが、その時奇跡的に生き残った人口2,300万人の東京が舞台となっています。
この作品の主人公は、高校生の神名綾人・・・彼はとある朝、友人と学校に向かう途中の地下鉄の中で脱線事故に巻き込まれてしまいます・・・
多くの怪我人が発生した中、綾人の友人も怪我していた事から、助けを呼びに外に出た彼は愕然とします・・・
頭上の空を往来する戦闘機やミサイルの数々・・・一方地上では戦車が必死の攻防を行っている惨状を彼は目にするのです・・・
何が起こっているか分からない状況の中、同級生の美嶋玲香に出逢い避難先を探していたところ、怪し気なスーツの2人組が綾人をどこかに連行しようとするのですが、それを突如現れた紫東遥が阻止して今度は彼女が綾人の身柄を拘束しようとするのです。
綾人と玲香は地下鉄に乗り込み逃げ切る事に成功するのですが、その地下鉄の向かった先は「世音神殿(ぜふぉんしんでん)」という場所でした。
この神殿で玲香は歌い・・・綾人は「目覚めて」という声を聞き・・・卵が割れて・・・ラーゼフォンが登場し、壮大な物語が動き出すのです・・・

導入部分だけ見ても相当な設定が盛り込まれている作品ですが、これは序章のほんの一部に過ぎません。
綾人は「真実を知りたい・・・」という言葉を何度も用いますが、その位状況把握の難しい作品だと思います。
でも、一旦入り込んでしまえば、綺麗な作画と美しい音楽を肴にして思い切り満喫できる作品だと思います。

主人公の神名綾人は、17歳の高校生でラーゼフォンのパイロットです。彼は自ら望んでラーゼフォンに登場した訳ではなく、導かれるように・・・ラーゼフォンに呼ばれるようにパイロットになっていきます・・・
内向的で他人と距離を置く性格は、つい先日視聴したエヴァンゲリオンのシンジを彷彿させましたが、シンジよりはもう少し前向きにラーゼフォンに乗り込みます。
それは、ラーゼフォン自身が綾人以外を受け付けないことも理由の一つになっているのですが、守りたいモノが明確にイメージできる点が、シンジと大きく異なる点だと思って視聴していました。
そして彼は、ラーゼフォンに優しく守られています・・・ロボットと優しさって一見接点が無いように思えますが、この作品では大きく関係しているんです。練に練られた部分の一つだと思いますので、この作品に興味のある方は是非本編をご覧頂ければ、と思います。

そして冒頭で少し触れた紫東遙は本作品のヒロインです。
彼女も残酷な人生を歩まされた一人・・・だったと思います。戦闘時以外は、飲み友達と焼肉に行くか、綾人と一緒の時間を過ごしている彼女ですがとても魅力的な一面を持っています。
とにかく想いが一一途なんです・・・大災害により引き裂かれた想い人を一旦は忘れようとするのですが、想いを捨てきれず最も再会の可能性の高い仕事を生業にしているのですが、普通じゃそこまで出来ないと思います。
でも、その仕事が逆に妨げになった事もありました。努力家なので、仕事でもそれなりの職位に就いています。それなりの職位にはそれなりの情報が集まってきます。
中には当然機密事項も含まれています。なので隠していたんじゃなく、言えなかっただけ・・・
それが上手く伝えられず、冷たい態度に涙した事もありました。
でも、彼女の一番の魅力は「絶対に諦めないこと」だったと思います。
諦めなかったらきっと心が届くと信じ貫く彼女・・・思い切り応援しながら視聴していました。
それだけに、大災害という運命に振り回されなかった未来を期待しましたが・・・

オープニングテーマは、坂本真綾さんの「ヘミソフィア」
エンディングテーマは橋本一子さん、橋本まゆみさんの「夢の卵」
オープニングは特に素晴らしく、毎回欠かさず視聴しました^^

2クール26話の作品です。設定とストーリーが複雑なので、今回のレビューではこの作品の良さを書ききれませんでした^^;
今回レビューに記載した以外にも魅力溢れるキャラがたくさん登場しますし、色々と複雑な面もありますが十分感動できる作品だと思います。
もう一度視聴したら更に理解が深まりそうなので、時間が取れたらもう一巡したいと思いますが、その前に劇場版を視聴します♪

投稿 : 2025/02/08
♥ : 21

62.4 6 兄弟で東京なアニメランキング6位
スタミュ(TVアニメ動画)

2015年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (174)
858人が棚に入れました
音楽芸能分野の名門校・綾薙学園に入学した星谷悠太は中学の時に見たミュージカルで素晴らしいパフォーマンスを見せたこの学校の生徒に憧れていた。彼が目指すのは花形コースの「ミュージカル学科」。しかしここに入る為には学園の3年生のうち成績優秀者が所属する「華桜会」の指導を受けられる特別枠に入るのが近道であった。悠太はこの特別枠のオーディションで華桜会メンバー・鳳樹に見出され、同じように彼に選ばれたメンバー4人とともに「チーム鳳」としてミュージカル学科を目指す。素人同然の悠太以外のメンバーは演劇の才はあるがそれぞれが抱えた問題で候補生に残ることすら覚束ない状況で、加えて華桜会のリーダー・柊翼が彼らとは別に5人の候補生を選び「チーム柊」として立ちはだかる。

声優・キャラクター
花江夏樹、小野賢章、ランズベリー・アーサー、細谷佳正、前野智昭、岡本信彦、内田雄馬、興津和幸、KENN、松岡禎丞、諏訪部順一、平川大輔
ネタバレ

ホワイトマウス さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

「俺たちは、夢をあきらめる方法なんて知らない!」すてきなセリフ!!

見終わりました。

最終回、あれだけ練習してチーム鳳のみんなと一致団結したのに、 {netabare}華桜会の抵抗と天候悪化でミュージカル演技を断念しなければならない、でも、みんなで工夫して大逆転のストーリーで、
{/netabare}見ててとてもすっきり、感動しました。こういうお話、とっても好き! ストレス解消です♪

2期ぜひ見たいです。それに、花江夏樹さんはじめ、CVの皆さんも歌って踊っているような感じで、とてもスキルの高いCVの皆さんだったと思いました。

 全然お話が違うんですけど、この作品に出られた男性CVの皆さんにはぜひ、現在制作が企画されている銀河英雄伝説に出てほしいなあと、思っています。
(ヤンさんのCVは、諏訪部順一さん希望です♡♡♡)

以前のレビューです。
{netabare}
2015.12.14 22:56 最初は大笑いしたけど、元気になる作品です!

私、あまりミュージカルを見たことがなかったせいもあるんですけど、1話冒頭で華桜会メンバーが出てきて歌と踊りを始めた瞬間、こらえきれなくなっちゃって大笑いしちゃいました。

だって、あまりにもわざとらしいというか、なんか変!と思ったんです。
(大爆笑したけど、あとで隣の部屋まで聞こえたんじゃないかって心配!)

でも、みんな個性的なキャラが多くって、物語も見ているうちに楽しくなりました。それに花江夏樹さんや諏訪部順一さんなど、私の好きな声優さんがたくさん出ているので、目が離せません。それに、花江夏樹さんが演じる星谷君って、ハンデがあってもめげなくて明るくて、キラキラしているので、見ている私自身もなんか。幸せな気分になります。それにしても男子高校生の友情って、いいなあ。

これって、オリジナル作品なのでしょうか。まもなく最終回なのかな。気になります 
♪~(*´∀`*)~~(*´∀`*)~♪ラララ~ {/netabare}

投稿 : 2025/02/08
♥ : 37

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

萌え要素はほぼ無し・・・ですがそれなりに楽しめた作品でした^^

この作品はオリジナルアニメだったようです。従って事前情報は殆ど無く、あったのはキャラデザが嫌いではないことくらい・・・取り敢えず1話視聴してみようと視聴を始めた作品でした。

物語の舞台は音楽芸能分野の名門である綾薙学園・・・この学園には入学後に希望した者にのみ受験資格が得られる「ミュージカル学科」が設立されています。このミュージカル学科はこれまで有名なミュージカルスターを輩出してきた生徒にとって憧れの学科なんです。
そしてミュージカル学科への近道は3年生の成績優秀者で構成された「華桜会」メンバーが直接指導してくれる「スター枠」に入る事でした。
勿論スター枠にも限りがあるため、選考でどんどん切り落とされる狭く険しい道のりです。

この物語の主人公である星谷悠太は、雨の日のステージで踊っていたこの学校の生徒の踊りに魅了されてこの学校への入学を決めここまで進んできました。
憧れの人はきっとミュージカル学科にいるはず・・・受かってもう一度会いたい・・・
その思いを胸に選考に臨み・・・物語が動いていきます。

「萌え要素は殆ど無し」は完走後の印象ですが、視聴前にそれが分かっていたら視聴を止めていたか・・・と考えると、きっと視聴していたと思います。
全体的に爽やかなんですが、ここぞという時にしっかり熱くなる・・・メリハリの効いた作品だったからだと思います。

チーム鳳の5人が主要登場人物となって物語が動いていくのですが、このチームのメンバー・・・皆んな我が強く最初はバラバラなのですが、中には凄い人もいるんです。

星谷 悠太(CV:花江夏樹さん):この作品の主人公で中等部からの持ち上がり。憧れの人に出会うまでは歌やダンスは「好き」レベル止まり。

那雪 透(CV:小野賢章さん):星谷と同じく中等部からの持ち上がり。

月皇 海斗(CV:ランズベリー・アーサーさん):父は有名演出家、母は女優、そして兄の遥斗は綾薙学園ミュージカル学科を卒業したスターというサラブレッド。

天花寺 翔(CV:細谷佳正さん):梨園という歌舞伎俳優の社会に生まれ、既に数多くの女性ファンがいるとか・・・

空閑 愁(CV:前野智昭さん):母子家庭で育ち、母の大好きなミュージカルのスターになって喜ばせたい、

これまで歩んできた人生も、今後の向かう先もきっと皆んなバラバラ・・・
最初は全くの不協和音でチームの存続も危ぶまれましたが、一番出来の悪い星谷が笑顔と行動で皆んなを纏めていこうとするんです。
一人・・・そしてまた一人とチームの仲間の事を意識するようになり、5人全員の気持ちが重なった時・・・チーム鳳で羽ばたこうと誰もが思ったと思います。

でも物事はそんな順風満帆には進まず、彼らを待っていたのは「試練」でした。

大切なのことはバラバラな5人が繋がること・・・
でもそれだけじゃ不十分でした。
本当に大切なのは、どんな状況に陥っても5人で最高のパフォーマンスを披露すること・・・
彼らは待ち受ける試練にどう抗うのか・・・そしてその先にあるモノとは・・・
気になる方は是非本編でご確認下さい。

タイトルで「萌え」要素は殆ど無しと書いた様にゼロではありません^^
那雪の双子の妹・・・ゆうき(CV:あすみん)とつむぎ(CV:金元さん)が抜群のタイミングで華を添えてくれています^^

1クール12話の作品でした。作画も綺麗でダンスもしっかり動いていたと思います。
何より「熱さ」の気持ちよかった作品でした^^

投稿 : 2025/02/08
♥ : 15

シャベール大佐 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

汗臭くない男子高校生の青春物

音楽芸能系の男子校を舞台にした青春物。
そこそこ楽しめました。
いちおう公式には青春ドタバタミュージカルストーリーというような紹介がされていましたが、観た印象ではキャラが芝居しながら歌うミュージカルとは少し違うようで、物語の途中で音楽が入るときは、なんというか唐突にキャラのPVが挿し込まれるみたいな場面が多くて、ちょっと独特な面白さがありました。
ストーリー自体は正統派の青春物という感じ。爽やかで天真爛漫な主人公が、最初は壁を作って打ち解けないチームメイトの心を徐々に開かせていって仲良くなり、皆で力を合わせて目標に向かって頑張るといった王道の展開です。男の視点からすると、男子高校生たちがあまりに爽やかすぎるかな、といった印象もありますが、基本的に女性向けの作品だと思うので、その辺りはまあ仕方ないでしょう。
最後までそこそこ楽しめたのですが、最初はインパクトがあって笑えた音楽シーンが、観ているうちに段々と慣れてしまったのか、普通に感じてしまうようになったのは少し残念でした。
ストーリーもキャラも全体的に非常に爽やかで、最初のインパクトの割には意外とクセが強くない作品なので、個人的にはもう少し「毒」あるいは「アク」ようなものが強ければもっと楽しめたかなと思います。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 11

77.0 7 兄弟で東京なアニメランキング7位
ハイキュー!! TO THE TOP(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (261)
1338人が棚に入れました
春の高校バレー宮城県予選、激闘を制し悲願の全国大会出場を決めた烏野高校排球部。全国大会を控えた彼らのもとに、影山の全日本ユース強化合宿召集の報せが舞い込んだ。さらに月島にも宮城県1年生選抜強化合宿への招集がかかる。同じ1年生との差に焦る日向は、宮城県1年生選抜強化合宿に押しかけるも……!?全国大会本番に向け、日向、影山、そして烏野高校排球部の更なる挑戦が始まる⸺!!

声優・キャラクター
村瀬歩、石川界人、日野聡、入野自由、林勇、細谷佳正、岡本信彦、内山昂輝、斉藤壮馬、増田俊樹、名塚佳織、諸星すみれ、神谷浩史、江川央生、花江夏樹、宮野真守
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

視点が変われば、世界が変わる

制作:Production I.G、
原作:古舘春一、監督:佐藤雅子
副監督:石川真理子、シリーズ構成:岸本卓
キャラクターデザイン:岸田隆宏
総作画監督:小林祐、音楽:林ゆうき、橘麻美
原作:古舘春一

2020年冬クールは良作が多く、ドロヘドロを筆頭に
視聴分だけで十分に満足できるラインナップだった。
そのため、面白そうだが、視聴に至っていない
録画したままの作品がまだ数本残っている。
この作品もそんな1本だった。

3期までの物語から面白い作品であることは
分かっていた。しかし、白鳥沢高校との決戦が終わり、
物語に一区切りついていたことから、
あまり視聴意欲が湧かなかったことが
これまで未視聴だった大きな理由。
ところがHDDの整理に迫られ、
視聴を始めると、やはり抜群に面白いことに
改めて気づかせてくれた。
キャラクターが個性的で魅力的だし、
競技を描くポイントの絞り方が、とても上手い。
Production I.Gが手がけるスポーツものは、
ほぼ外さないと分かっていたのに
ここまで放置していたのは痛恨だった。

ハイキュー!!の魅力は、日向翔陽と影山飛雄を中心にした
強烈なキャラと、爽快で緻密なスポーツ描写の面白さにある。
動きやカメラアングルもよく考えられており、
バレーボールの迫力を感じさせてくれる。
しかし、それだけにとどまらないのがこの作品の奥深さ。
個人的にはバレーボールという競技に
それほど興味はないのだが、この作品を観ていると、
競技そのものへの深い理解に驚くことがある。

今期で言うと、控えメンバーでサーブ特化の山口忠。
これまで何度も深く取り上げられている人物で、
サーブを打つだけのために試合に投入される。
どれだけ落ち着いた心理で試合に入っていけるか。
途中でワンプレーだけを任される選手にとっては、
最重要のポイントといえる。
それは、普段からの練習で意識することが大切。
効果的な方法である「リセットの視点」は、
とても納得できる話だった。

{netabare}つまり、会場内にある標識や
非常口の誘導灯などをリセットの信号として定め、
それを見たときに意識を集中させる訓練を
普段からやっておく。
緊張していてもすぐに試合に入れる心理状態に
持っていく準備をしておくのだ。
とてもリアリティのある話で、選手の心理について
深く考えられたエピソードだった。{/netabare}

また、選手たちをサポートする存在の人々の
想いもきちんと説得力を持たせて描いている。
例えば、今回は清水潔子が、
マネージャーとして最前線に立っているという描写。
自身が中学時代にハードル競技の選手だったことから、
そこに立つ心理を理解しつつ、自分が現在、
立っている場所はどこなのかを明確にする。
スポーツに関わるさまざまな状況を
上手くストーリーに組み込んでいる。
メインである全国大会はさわりだけだったが、
とても面白い4期目だったと思う。

今期のいちばんのポイントは、
全国大会に向けてレベルアップを図る
烏野高校排球部メンバーたちの想いや視点と
いうことになるだろうか。

影山は、全日本ユース強化合宿に招集され、
月島は宮城県1年生選抜強化合宿メンバーに選抜される。
合宿メンバーに選ばれなかった日向は、
呼ばれてもいないのに、宮城県1年生選抜強化合宿に
勝手に参加するという突飛な行動に出る。

{netabare}ただ、ここで偶然によるワンプレーをコーチが目にして、
合宿に飛び入り参加させてもらえるというような、
ありがちな展開にしなかったのは驚きだった。
日向は、部活のバレー部を休んでまで
合宿に参加したのに、
最後まで球拾いしかやらせてもらえないのだ。
しかし、才能ある者たちが揃った
各高校1年生代表たちのプレーを外から見ることで、
チーム全体に必要な動きや
論理的なタイミングについて考えるようになる。
自らの身体的な動きと技術面だけでなく、
プレーの連動性に着目するようになったのだ。{/netabare}
視点が変わることで、世界が変わって見える。
それは、レベルの違いもあるし、
下から見るのと、2階から見ることでも
見え方が変化する。県大会から全国に目を移した
ときの視点の違いを上手く表現していた。

一方、影山は全国トップレベルの選手とともに
プレーすることで、自らの足りない部分を考える。
日向をより効果的に使うことをイメージする。
ふたりは、違う世界のレベルの高さを心に刻み、
それをチームに持ち帰ることによって、
全体に大きな変革をもたらすのだった。

全国大会前の地味な話のはずが、
ここまで面白く見せられるのは、
やはり原作の持つ大きな力だろう。
また、全国大会突入後、天井の高いコートに
なったことで影山がアジャストに戸惑う描写の
リアリティにも感心させられた。
作者がバレーボールという競技を
とても深い部分まで捉えているのがよく分かる。

多くの人々の想いや視点が渾然一体となって、
全国大会に突入した第4期。
良質なドラマと感情の迸りを
今後はどのような形で見せてくれるのだろうか。
(2020年8月22日初投稿)

投稿 : 2025/02/08
♥ : 43
ネタバレ

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

4期は潔子さんのエピソード有

・・・ありますけれど、春高試合が始まる頃です。後半です。

4期本編の主役はやっぱり翔陽。そして飛雄。
特に翔陽の成長が楽しかった。
翔陽は呼ばれていない宮城県の1年生強化合宿に呼ばれていないのに飛び込みで参加する。
{netabare}今回の成長は新技やテクニックではなく
メンタルの成長。今迄は自分自身に精一杯でいかに周りを見ずにバレーボールしてきていたのか。
バレーボールを外から見ることで予測することの大事さを学ぶ。
それが、1点を守れることにつながり、1点を取ることにつながる。
春高ではどんなプレーができるようになるのだろうか。{/netabare}

飛雄は全日本ユースの強化合宿でハイレベルの選手たちと対面する。
{netabare}凄い選手がたくさんいることが分かってもさほど動じない飛雄。
その中でもとても大事なことを学ぶ。
セッターは相手の一番打ちやすいトスを上げるのではなく、一番能力を発揮させるトスを上げること。
烏野に戻り練習試合で実践。手ごたえあり。烏野全体の大きなレベルアップ。{/netabare}

他のメンバーも全員がレベルアップ意識して切磋琢磨。

準備は整った。さぁ春高バレーの開幕だ!

そして潔子さんのエピソードで感動だ!

投稿 : 2025/02/08
♥ : 29

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

高く、高く、舞い上がれ!

原作未読 全13話 4期の1クール目、2クール目は7月より放送予定

宮城県の烏野高校排球部を中心に描いた作品。1期から観ることをオススメします。

来週も続くのかと思っていたら、途中でバッサリと1クール目が終わっていましたねw

今回は、終盤以外は全国大会に向けてのお話でした。

日向 翔陽、影山 飛雄の主人公2人はそれぞれの場所でレベルアップのため頑張る姿がメインでしたね。

新キャラも多くて、一癖も二癖もあるキャラばかりでした。

これからというときに終わりましたので2クール目が楽しみです。

OP BURNOUT SYNDROMESさん、EDはCHiCO with HoneyWorksさん、アップテンポの曲で珍しかったです。サポートしているキャラ達が描かれているところも良かったですね。

最後に、翔陽の前向きさは見習いたいですね〜

投稿 : 2025/02/08
♥ : 21

69.3 8 兄弟で東京なアニメランキング8位
バビロン(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (371)
1136人が棚に入れました
「その啓示は、静かにそっと訪れる―」東京地検特捜部検事・正崎善は、製薬会社の不正事件を追ううちに、一枚の奇妙な書面を発見する。そこに残されていたのは、毛や皮膚のまじった異様な血痕と、紙一面を埋め尽くすアルファベットの『F』の文字。捜査線上に浮かんだ参考人のもとを訪ねる正崎だが、そこには信じがたい光景が広がっていた。時を同じくして、東京都西部には『新域』と呼ばれる新たな独立自治体が誕生しようとしていた。正崎が事件の謎を追い求めるうちに、次第に巨大な陰謀が見え始め――?

声優・キャラクター
中村悠一、櫻井孝宏、小野賢章、M・A・O、堀内賢雄、興津和幸、宝亀克寿、置鮎龍太郎
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

想像力の欠如した異世界の果てで

アニメーション製作:REVOROOT、
監督:鈴木 清崇、キャラクター原案:ざいん、
キャラクターデザイン:後藤 圭佑、原作:野﨑まど

政府によって新法の実験を行うために指定された
東京都西部の「新域」というエリア。
そこは、政令指定都市を超える権限が与えられた、
もうひとつの東京とも呼べる地域だった。
東京地検特捜部検事の正崎善は、
製薬会社の不正事件を追ううちに
新域に端を発した、日本中を揺るがす
事件に出くわすのだった。

新薬を巡る臨床研究の不正事件を想起させるような
大きな陰謀が蠢く骨太のミステリーの雰囲気。
衝撃の展開で視聴者を引きこむ構成が
成功した第1話だった。
やがて、謎の女、曲世愛と与党が新域の域長として
推す齋(いつき)開化が中心に。
新域で持ち上がった「自殺法」、そして
曲世から突き付けられる「善」と「悪」。
これらの要素が日本を飛び越えて、
G7の議題にまで持ち上がるテーマになる。

個人的には、作品の魅力を感じられたのは3話くらいまで。
その後は、社会派の体をなしただけの
破綻したストーリーになっていく。

子供が立候補できる東京都の重要な域長選挙、
自殺法を勝手に議題として持ち上げる展開、
与党幹事長の常軌を逸した行動、
自殺の議論とつなげる移植問題、
新域で自殺法の成立が不可避となった理論、
法の番人である検事の正崎が走る犯罪行為、
なぜか世界中に広がっていく自殺法の議論、
国を代表するG7の代表者による空虚な討論。
次々と繰り出される展開に
全くついていくことができなかった。

そもそも「自殺法」という法律は、
どういう条文で何を規定し、何を目的にしているのか。
当然ながら、現在でも自殺に罰則はない。
日本では自殺する権利は憲法で否定されているという
解釈があるだけだ。
もっと言えば、例え新域があって、
自殺法が制定されるという、
絶対にあり得ないことが起こったとしても
日本では政府によって、簡単に無効にできる。

普遍性を感じられない、完全に閉じられたストーリー。
この閉じられ方は「なろう系」を超えている。
世の中が「善」と「悪」だけで片付けられないのは、
子供でも分かることだが、そういう大前提が
抜け落ちてしまっているようにさえ思える。
自殺法について、尊厳死が抜け落ちているのも同様だ。
この作者や制作サイドは、一体何を言いたいのだろう。
圧倒的な力を持つ宇宙人が「善」だ「悪」だ
なんていうことを考える必要はないし、
物語に大切な思考が決定的に
欠けているのではないだろうか。
作り手の想像する「現実の世界」は、
どのような形をしているのだろうと、心配したくなった。

薬学を大学で専攻していた作者から
新域や新薬の発想が出てくるのは自然なことだと思うが、
メインテーマとなる「自殺」と「善と悪」については、
「浅薄」という言葉がよく似合う。
エンターテインメントと哲学を表現するのは、
やり方によってはアニメでも十分に面白くできる。
しかし、この作品では完全な失敗に終わっている。

曲世愛の能力は、黒沢清監督の『CURE』と
酷似している。あちらは、監督の名前を
世界の映画ファンに知らしめた秀作だったが、
その作品に政治劇と自殺法をつなぎ合わせたものが
『バビロン』だったように感じた。
もちろん、全く面白くないわけではない。
曲世愛のミステリアスなキャラは存在感があったし、
{netabare}次々と仲間が殺されていく展開はショッキングだった。{/netabare}
ピアノの響く挿入曲も悪くない。

ただ、自殺法や新域、新薬、善と悪などの社会派ネタと
超能力者という組み合わせが全くそぐわない。
それでも、敵に対抗しうる手段や
社会的な納得できる背景を描いてくれれば、
エンターテインメントとして十分に成立するのだが、
相手が完全なる宇宙人で、
人類には到底歯が立たない存在だと
物語が面白くなりようがない。
しかも、メインテーマである自殺法の討論が
本当に必要な寝たきりのお年寄りや
脊髄損傷患者などの尊厳死についてふれずに
普通の健常者が自殺することだけを
想定しているのは、あまりにも陳腐だ。
そもそも自殺のことを議論するなら、その背景にある
社会問題を取り上げるのが普通のことではないのか。

作品を観終わった後に感じたのは圧倒的な虚無感。
物語において何かのテーマを考えさせる作りではなく、
視聴者を驚かせることだけが目的のようだ。

想像力の欠如した異世界の果ての物語で、
私たちは一体何を見せられたのだろうか。
(2020年2月1日初投稿)

投稿 : 2025/02/08
♥ : 68
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

悪の凡庸さについて

原作野崎まど、REVOROOT制作。

東京地検特捜部の正崎善は、
製薬会社日本スピリの新薬アグラスを巡る、
不正事件を追ううちに奇妙な書面を発見する。
{netabare}紙一面を埋め尽くすアルファベットの「F」、
血で書かれたその書面が物語を急展開させる。{/netabare}
緻密な物語と絵が知的好奇心を刺激します。

徐々に明らかになる不可解な人物関係、
{netabare}不審な関係者の死に繋がり始める政治家の影。
その政治の世界では開発発展が進む、
東京都西部を統合した新域域長選挙が始まる。{/netabare}
政治家による性接待も描かれ、
なかなかに引き込まれる演出である。

秀逸なのは不思議な女性の存在だ。
魅惑的なその容姿に私は虚無を見ている。
彼女の存在が物語の鍵を握ると予言しておこう。

最終話視聴追記。
原作と違った結末にどこも否定が多い。
{netabare}とにかくCパートが余計な混乱を生む。
謎は依然として謎のままである。{/netabare}
善と悪の課題の細部にもっと早く切り込み、
対話の先に議論を深めて欲しかったですね。

{netabare}生物の遺伝子は極めて利己的に振る舞う。
これぐらい勢いで言って良いのだから。{/netabare}

悲しみ半分、しかしもう半分は、
翌週を楽しみにしていた私もいました。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 62
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ばびょろ~ん

原作未読


最終回終了後Amazonレビューが荒れたらしい。
これリアタイだと7話までやって翌週から再放送回スタート。11/18をもって8話リスタート12/30まで1か月以上足踏みするという斬新さ。結局翌1/29にフィナーレを迎えた全12話です。
秋期出遅れた私にとっては皆さん方とほぼ同時期に迎える唯一の作品でした。

サイコスリラーとかホラーサスペンスに分類される本作。
現実世界寄りの実写映えしそうな作品です。そして本作に出てくるキャラの一人。ゆきのさつきさん演じる“曲世 愛(まがせ あい)”がこれがもう強烈な個性を放ち魅了されます。この彼女一人をもってキャラ評点満点を与えて良いくらいの逸材。
ゆきのさつきさん存じ上げない方でしたが、ベテランで憑依型の演技をされるとか。その評通りの怪演でした。

これからの方向けには以上です。
荒れたということは裏を返せば感情が揺さぶられるストーリーをたった1クールで楽しめるということになります。キャラは強力っす。


なんかあれみたいです。
朝ドラきっかけで結ばれてイクメンイメージで好感度保ち早数年。
{netabare}※ここまでが第7話。最終話手前って話もあり。{/netabare}
しかし蓋を開けたら「誰のおかげで(怒)」「奥さんかわいそう」「とにかくサイテー」のフルボッコ。
{netabare}※最終話の畳み方でミステイク{/netabare}

パブリックイメージが良ければ良いほど明るみになるあれやこれやでものすごい反動がくるあの感じ。
前半期待値との落差で「かわいさ余って憎さ百倍」的リアクションが大半を占めてしまいました。一方で「そこまで言わんでも」といった立ち位置も理解できます。
置き換えると我々視聴者は当事者ですからね。奥さんの気持ちになってどうジャッジするかってことなのでしょう。


なお、、考察はしかけといて止めときます。

 {netabare}“匿名動画少年の家族構成はさすがに事前に調べるもんだろうよ”{/netabare}

どシリアス物語なのにしょうもないアラが見える箇所複数。

 {netabare}“冒頭に自殺薬を巡るetc持ってきてフェードアウト”{/netabare}

広げた風呂敷を畳めず、結論を導くパーツが揃わない。

自由闊達すぎる作風なので、あまり自分の頭が整理仕切れてないというのがその理由です。
わりと好きな作風でしたのに。そのため月日が流れて復縁を迫られたら断れる自信がありません(適当)。




※オマケ

■いや~その場所はw

1.{netabare}ANAインターコンチ@溜池
:第1話で文緒が尾行して突き止めたホテルはリアルでもなじみ深い場所です。確かに政治家の利用は多い場所でよく見かけますね。官邸も近いです。{/netabare}

2.{netabare}同じく1話で出てきた病院
:そのモデルの病院でこの間手術して入院して現在通院中なんですけど(笑)
:麻酔で昇天しちゃってとかマジ勘弁っす 
:これから処方箋注意深くチェックすることにします{/netabare}



視聴時期:2019年10月~2020年1月   

------


2020.02.01 初稿
2020.07.17 修正

投稿 : 2025/02/08
♥ : 58

76.7 9 兄弟で東京なアニメランキング9位
ハイキュー!! TO THE TOP(第2クール)(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (236)
1076人が棚に入れました
「ハイキュー!!」は、古舘春一さんが「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載している漫画を原作としたTVアニメ。第4期となる「ハイキュー!! TO THE TOP」第1クールは、2020年1月より放送され、第2クール目の放送が2020年10月に放送となる。監督は佐藤雅子さん、副監督は石川真理子さん、アニメーション制作は:Production I.Gが担当する。

声優・キャラクター
村瀬歩、石川界人、日野聡、入野自由、林勇、細谷佳正、岡本信彦、内山昂輝、斉藤壮馬、増田俊樹、名塚佳織、諸星すみれ、神谷浩史、江川央生、宮野真守、株元英彰、野島健児、笠間淳、島﨑信長、山本匠馬、宮園拓夢、松浦義之、花江夏樹、鳥海浩輔、上村祐翔
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ヒーローたち

制作:Production I.G、
監督:佐藤雅子、副監督:石川真理子、
シリーズ構成:岸本卓、
キャラクターデザイン:岸田隆宏、
総作画監督:小林祐、音楽:林ゆうき、橘麻美、
原作:古舘春一

4期を観て改めて感じたのは、
この作品が絶大な人気を誇った『スラムダンク』の
継承作品なのだろうということだった。
スラダンのファンからは怒られるかもしれないが、
団体スポーツにおけるヒーローたちの「凄み」を
少年漫画らしいロジックで表現していく手法は、
共通点があると思うのだ。
しかし、この2作品の違いは『スラムダンク』が
どちらかと言うと、スター選手(もしくはこれからなる選手)に
特化した描き方なのに対し、『ハイキュー!!』は、
もっと幅広い人物にも焦点を当てている点。
例えば、サーブだけを打つ山口忠や木下久志、
指導者・烏養繋心や武田一鉄、
マネージャー・清水潔子と谷地仁花、
そして、田中冴子をはじめとした応援団までもが
試合に直接関わるような物語の中心になる
エピソードがいくつもある。
つまり、団体スポーツとは、そういうものなのだ。
多くの人の助けがあって、初めて成り立ち、
勝つことができることを表現しているのは、
深い理解力を感じさせる。

この作品が脇役にもスポットを当てるのは、
バレーボールという競技、そのものの特性にも関係している。
というのも、バスケットボールやサッカー、
野球とは決定的に違い、1人では試合を
決めることができないからだ。
もちろん、バスケットボールやサッカーなども
1人では試合はできないが、基本ルールが全く違う。
バレーボールは、サービスエース以外は、
仲間の手を借りなければ、絶対に点数を取れない。
さらにサーブが変わるごとにポジションが
強制的に変えられるローテーション。
守備専門のリベロというポジションもある。
つまり控え選手も含めた全員が機能してこそ、
チームが勝利する可能性が広がるスポーツなのだ。
それがこの作品を考える上での最大のポイントといえる。

だから、スター選手以外の選手にスポットを
当てることも多いし、それぞれのキャラクターが
何を考えているのかという描写も多彩だ。
反面、スター選手の描き方は、削られることになるが、
個人的にはそのバランス感覚が素晴らしいと思う。

今回、そういう脇役的な存在のエピソードで
心に沁みたのは16話「失恋」で描かれた田中龍之介だった。
田中が初対面でマネージャーの清水潔子に
プロポーズしたという逸話を紹介しつつ、
シンプルでどこまでも真っ直ぐな性格を映し出す。
攻撃陣の一角である田中のスパイクが相手側の
ブロックに狙われ、何度も止められるピンチに陥る。
強い存在が目の前に現れたとき、どうするのか。
自分の能力と実際にできること。
田中は選択を迫られる。
その思考、態度が抜群にカッコ良い。
本当の強さとは何か?
自分より強い者と対峙したとき、
ピンチになったとき、ひとりの人間としての
本来の姿が浮かび上がってくる。
自分の与えられた能力とは別の次元で、
強さを示せるのは一握りの人間なのだ。

そんな脇役ではあるがヒーローたちのエピソードとともに、
4期全体の構成も完璧にまとめられている。
全国大会の出場が決まってから、
影山飛雄は、全日本ユース強化合宿に招集され、
月島蛍は、宮城県1年生選抜強化合宿に選抜される。
日向翔陽は、呼ばれてもいないのに合宿に参加して、
球拾いの日々を過ごす。
学校で自分たちの練習をしていた選手たちも含め、
それぞれがレベルアップしていく。

2回戦でぶつかった宮侑・治兄弟率いる
全国準優勝の稲荷崎高校と攻防を繰り広げながら、
合宿中に掴んだ成果を試合で表現していく。
抜群の身体能力と対応力で、
日々成長している翔陽が、個々の選手の動きを
観察する視点を身に付け、試合に活かす。
相手のスパイクと味方のブロックを考慮して
レシーブのポジションを的確に判断してプレーする。
そして「翔陽がもう1度、深くバレーボールにはまった日」を
月島が目撃することになる。
スポーツにおいて、選手の最も高揚するシーンを
登山の足掛かりとなる1本の「ハーケン」に例えて、
ドラマチックに描き出した。
{netabare}また、翔陽は全体の流れを見据えながら、
チームメイトを落ち着かせるための
高さのあるレシーブを選択する。{/netabare}
作者のバレーボールに対する知見と
経験に裏打ちされた表現だった。

守備専門のリベロ・西谷が感じる恐怖。
怖さに囚われたとき、どう克服するのか。
ブロックに期待される月島の心情。
ブロックに飛んでも1対1、1対2ではない。
1対6なのだということ。
自分の能力と仲間の存在。
ヒーローは、試合を決めることだけで
得られる称号ではない。

13話分を使って描いた稲荷崎高校戦。
対戦相手の北伸介、宮兄弟、角名倫太郎たちの
背景やプレーの描き方も見事だった。
次戦は今回でも2話分だけ取り上げた
因縁の音駒戦となる。
全国の舞台で繰り広げられる
鴉と猫によるゴミ捨て場の決戦。
今から気持ちが高ぶって仕方がない。
(2021年1月16日初投稿)

投稿 : 2025/02/08
♥ : 30
ネタバレ

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

そして田中にスポットライトが当たる!

稲荷崎戦にスポットを当てたTO THE TOP(第2クール)
相変わらず楽しめました。
OPはSUPER BEAVER「突破口」。どはまりです。

相変わらず原作未読なので
烏野が勝ってゆくのだろうと思っていても負けるのではないかとドキドキしながら見てしまうところが不思議。
2周観ても相変わらずキンチョー!!しました。
青葉城西との公式戦で負けた印象が強く残っているからでしょうか。
あの時も一緒に飯食べている感覚になっちゃうほど悔しかったもんね。

今期は春高バレー3回戦 優勝候補稲荷崎高校との対戦。
相手のセッターは高校No1セッター率いるハイスペックチーム
常に新しいことにチャレンジするチーム。そして伝統として決して守りに入らないチーム。

言わずと知れた烏山高校は全員で攻撃する超攻撃型チーム。
ぶつかり合いの3回戦

そこへ田中へのスポットライト回と、更に進化を続ける日向の成長。
あの第 {netabare}22 {/netabare}話の試合の流れを変えるプレーは何度観ても本当痺れます。


ハイキュー!!は全てのチームの物語。それがこの作品の愛される理由ですね。
次期は両チームとも応援しながら観なくてはいけませんよ(笑)

投稿 : 2025/02/08
♥ : 24
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

一瞬にかける思い

原作未読 全12話

ハイキューの4期の後半です。1期から観ることをオススメします。

第1クールの続きです。全国大会がメインでした。

熱い試合展開が待っていました。手汗握る展開とはまさにこのことですね。

烏野高校・音駒高校・稲荷崎高校がメインのお話でした。

試合が終わって一区切りというところで終わっています。

まだまだ全国大会は終わっていません。

続きも熱い試合展開になりそうですね。5期制作楽しみにしています。

OPはSUPER BEAVER、EDはSPYAIRさんが歌っています。

最後に、{netabare}最終話のEDで1期OP「イマジネーション」が流れたとき、{/netabare}1期を思い出させてくれましたね。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 16

68.4 10 兄弟で東京なアニメランキング10位
天狼 Sirius the Jaeger(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (211)
837人が棚に入れました
昭和初期、帝都 東京府。楽器ケースを抱えた奇妙な一団が、東京駅に降り立った。彼らは、吸血鬼たちを狩るためにやってきた「狩人」――。そのなかに一際静かでただならぬ雰囲気を漂わせる青年がいた。狼と人間との混血で、吸血鬼に故郷を滅ぼされたその男、名をユーリィという。「天狼の匣」と呼ばれる聖櫃を巡り、吸血鬼と死闘を繰り広げるユーリィたち。彼らが戦いの果てに知り得た真実とは……? 悠遠たる恩讐と策謀の螺旋が交錯する、至極のサスペンス・アクション、ここに開幕!

声優・キャラクター
上村祐翔、櫻井孝宏、堀内賢雄、森なな子、小林裕介、武内駿輔、間島淳司、高橋李依、田所陽向、津田健次郎、子安武人、大原さやか、飛田展男
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

サクライ大戦

2018.10.09記


“P.A.WORKSのオリジナルだから”

放送前にそんな声がちらほら聞こえ、“じゃあいってみよ~”という理由で視聴。
昭和初期の日本という時代設定も後押しの材料ともなりました。街並みや乗り物描写も興味ありますもんね。
ちなみにP.A.さんの作品、私は「Angel Beats!」と最近の「ウマ娘」くらいの視聴遍歴。過去タイトルの知名度をみれば皆さんの本作への期待度の高さもさもありなんというところです。

物語は吸血鬼と対峙する狩人のバトルを軸とした『シリウスの匣(はこ)』争奪戦といったところでしょうか。
どうやら吸血鬼は諸般の事情で絶滅危惧種みたいになっており、その挽回の策としてシリウスの匣を狙い、対峙する狩人たちは人間世界の平安を守るため文字通り吸血鬼を“狩り”ます。狩人集団は人間を中心に一人(一匹?)人狼が混ざっている構成です。人狼はシリウスと呼ばれてます。一人人外である人狼は、種族としては人間と敵対してる存在ではないとの設定で、それも諸般の事情で唯一の生き残りとなったユーリィ青年が主人公となります。
終盤はこのユーリィに焦点を絞った展開となることから、まさにTHE主人公の様相を呈します。シナリオは予想の範疇におさまる王道の作りでもあるため、ユーリィの見た目、セリフ、行動がしっくりこないとなかなかノレないかもしれません。

その彼が見出した結論

{netabare}父が封印したシリウスの匣を解放し、種族を超えての調和を目指す{/netabare}

共感しやすい思想ではあるものの、その結論に至る過程がふわっとしているため腑に落ちるかどうかは微妙でしょう。
しかしながら、

・終始安定した作画
・なかなかエモいOPED
・新人/中堅/ベテラン声優たちの好演
・キャラ相関{netabare}(ユーリィとミハイルの兄弟を筆頭に){/netabare}がいわくありげ

と底上げ材料に固く、「ヴァンパイアVS何か」というありふれた素材かつ1クールと深掘り要因少なめながら健闘しており、最後まで面白く視聴できました。
視聴前の想定通り、昭和初期の東京の背景作画は充分堪能できてます。意外と大正~昭和初期の時代設定は数多くないので、希少価値があるかもしれませんね。

作画と合わせて時代ならびにその周辺設定など作画以外も突拍子のなさは感じませんでした。
・教授を筆頭とする狩人集団は英系が多く、日英同盟下では軍や政府との協力は取り付けやすかったのかも
・諜報など特務機関といったらまぁ陸軍となるよね
・{netabare}敵国(ソ連)との隣接地域は諜報のメッカで、南樺太に情報将校を配置するのは妥当だよ{/netabare}

私個人としては物語の説明不足と合わせて、もう少しこの時代設定のアドバンテージを活かしてほしかっな、というより見たかったな、というのが物足りなさを感じる部分です。
{netabare}中盤以降、南樺太に舞台を移して物語が進み、またその南樺太が森林や荒野がほぼほぼの舞台だったので時代感薄め。ただし、そもそも南樺太自体これまで取り上げられたことなど無かったんじゃないかいうのもあるので意義はあるかと思います。大泊の街の賑わいとかちょい感動した。{/netabare}

アルマ商会、新型兵器、百虎党、V海運など組織を絡めて深みを出す可能性を模索するには1クールでは尺が足りなかったものと理解してます。


この手の人外系バトルものを数多く見ているわけではないと前置きしつつ、これまでにものすごい“アタリ”を引いた経験がありません。
それでも、凡作と評ずるのとは違う、滅びゆく種族のその先にあるものへの一つの答えを描いた佳作といっていいでしょう。
少なくとも中盤までは帝都東京が舞台の中心なので、このへん興味ある方もどうぞ。


■オマケ3発
{netabare}生き残りの吸血娘を「その後」の世界で登場させたのは良いラスト{/netabare}

{netabare}ヒンデンブルク号事故(1937年)を機にその使命を終える飛行船がまだぎりぎり現役だった時期に、エフグラフたちの母船を飛行船とした設定も示唆に富んでいたものと思われる{/netabare}

{netabare}それにつけてもヴァンパイア役としての櫻井孝宏さん遭遇率の高さよww{/netabare}


個人的には帝都東京でのドンパチが楽しかったよ、という作品でした。



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2019.03.14追記
《配点を修正》

投稿 : 2025/02/08
♥ : 53
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ノスフェラトゥ

P.A.WORKS制作。

舞台は昭和初期、帝都東京。
吸血鬼に復讐を誓った青年ユーリィと、
聖櫃「天狼の匣」を巡る因縁の戦い。

生態系の頂点を決し人狼と吸血鬼は、
人知れず歴史の闇で戦ってきたわけですが、
聖櫃の行方を巡り、上海、東京と、
歴史の表舞台へ登場し、夜の帝都に集結を始める。

5話視聴追記。
安定した美術背景が美しい。
帝都には紅い月が良く似合う。
{netabare}反乱、混乱、様々な陣営が入り乱れて、
天狼の匣は謎を深める。{/netabare}

最終話視聴追記。
{netabare}最終話は映像も演出も素晴らしい、
異なる世界、異なる種族、いつか重なり合える。{/netabare}
後半からは戦闘に継ぐ戦闘でしたが、
昭和初期の風景や日常パートが好きだったので、
そちらでもっと物語が展開してくれていたらと、
少し残念に思いますが、お勧めし易い作品でしょう。

すべては因果の流れの中に、努々お忘れなきよう。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 49

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

夏クール、満を持してやってきた注目作。ということで第1話を観た感想としては、わりと良かったです。→ 涼子ちゃんの無鉄砲を愛でるアニメに…。

オリジナルTVアニメ。7月期開始前からオリジナルの大物としてある程度は注目されていたっぽい作品。

あと、7月期開始の大物で第1話が未放送なのは原作付きですが『つくもがみ貸します』くらいだと思います。ということでとりあえず第1話を観ました。

なお「満を持してやってきた」というのは元々の放送スケジュール上の話で、別に放送開始がアナウンスよりも遅れたとかではないはずです。

ストーリーとしては、「バンパイアハンターに人外が混じっている」という伝奇物的にはわりと定番な感じなわけですが、掴みとしてはなかなか良かったんじゃないかと思います。

作画面ではアクションとかも頑張っていた感じですし、キャラも敵味方ともわりと立っている感じですね。

時代は昭和初期ということで、設定年代的には『ジョーカーゲーム』とかとかぶっているでしょうか。何か、陸軍の諜報機関みたいなものも絡んでくるみたいです。

とりあえず、視聴継続の構え。
何かあれば、視聴中にレビューも更新するかも?

2018.10.6追記:
MXでは12話(最終回)が1週遅れましたが、無事視聴終了。

作画面で大きな破綻もなく走りきったのですが、特に後半のストーリー展開に雑なところもあり、アクションシーンなどに見処はあるものの出来としては凡作でした。

ただ全体にキャラクターデザインが自分の好みには合っていたのと中盤以降の涼子お嬢様の無鉄砲ぶりがかわいくて、最終回まで完走できた感じです。

結局シリウスの匣(はこ)とか大戦との関係については、ようわからん…(笑)。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 40

59.3 11 兄弟で東京なアニメランキング11位
プレイタの傷(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★☆☆ 2.9 (55)
180人が棚に入れました
東京―『暁特区』。国が新たに打ち立てた経済特区予定地で、大企業『サキシマ・ホールディングス』に行政権が譲渡された。特区内でのみ適用される課税軽減などの利権を巡り、敵対企業が陰謀を巡らせた結果、大型な暴動・暁抗争が勃発。内政は荒れ果て、『サキシマ・ホールディングス』も解体。暁特区は国の自治も及ばない不管理地域となる。その無法地帯となった街を守る男たちがいた。『ディヴァイン・タトゥー』という、荒ぶる神獣の力を封じ込めたタトゥーを持つ人間、通称『スカード』はそれぞれ固有の特殊能力と、全ての攻撃を無力化するほど―銃弾が身体に届く前に弾け飛び、刀は砕ける―の防御力を有する。タトゥーの能力を生かし、街を守る『ヘリオス』、組織を守る『アルテミス』、秩序を守る『公安特務』たちが新興勢力となり、暁特区に鎮座する。未だ日常的に、微力ではあるが抗争が続く中で、それでもなお彼らは自らの『正義』を貫く。これはそんな激動の中を生きる彼らの、当たり前の日常を描いた物語である。

声優・キャラクター
高坂篤志、千葉翔也、榎木淳弥、ランズベリー・アーサー、益山武明、野上翔、八代拓、畠中祐、福原かつみ、津田健次郎、上田燿司
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

実はKの続編だったと言われても、信じる(笑)

[文量→大盛り・内容→感想系]

【総括】
いや、Kの続編ではないですよ(笑) ただ、制作会社が同じで、作画やキャラデザ、雰囲気がとても近いということです。

GoHandsのキラキラした作画、私はあまり得意ではありませんが、こういう、「この作画や演出はあの制作会社だ」と分かる、個性豊かな制作会社は結構好きです(だからこそ、盗作問題はいただけませんが)。

基本的には、イケメン達のバトルアクションを観るアニメですが、そこにミステリー的要素が入るのが新しかった。ネタバレ厳禁系ですね。

意外と、と言っては失礼かもしれませんが、意外と面白かったです。

レビューでは、本作の複雑なストーリーを、時系列にまとめて整理してみました。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
ヘリオス、アルテミス、特務、ダスク。様々な組織が絡み合う展開なのに、複雑になりすぎないのは、各組織の主要人物が2~4人程度に絞られていたから。

この辺、Kっぽい。

あと、登場人物が皆、もったいぶった言い方をするのも、厨2秒丸出しなのに格好つけているのも、

Kっぽい(笑)

いや、悪口じゃなくてね、それが個性だよなと思うんです。

さて、本作の場合、「フェンリルが実はヤマト」「エイジが実は生きていた」という、2つのビックリ箱をどう評価するか、というのがポイントでしょうね。

個人的には、「動機と結末には納得できるが見せ方が不十分」でしょうか。

本作を時系列にまとめると、

①カズマ、フェンリルになるも、ケットシーで封印。
②エイジ、戦いの果てに心が壊れかける。
③カガミ、エイジを救いたいと考える。
④コウガ、カガミに魔弾でのケルベロス破壊を提案。
⑤カガミ、エイジを救うため魔弾を作製。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
⑥アニメ1話スタート
⑦カガミ、エイジを魔弾で撃つ。
⑧ヤマト、エイジを庇い、魔弾を受ける(計算外)。
⑨エイジ、ケルベロスを譲ることでヤマトを救う。
⑩エイジ、瀕死の重症(死んだと思われる)。
⑪コウガ、エイジ助け、手札とする。
⑫カズマ、エイジの死を受け、暁特区を憎む。
⑬カズマ、強い憎しみにより、フェンリル顕現。
⑭ヤマト、カズマと共にフェンリルを追う。
⑮ダスクやアルテミスになんやかんや(笑)ある。
⑯カガミ、カズマがフェンリルであることを明かす。
⑰エイジ、再登場。
⑱なんやかんやあって、全員が救われる。
⑲終わりよければ、全て良し(笑)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
⑳今後、エイジはカガミを助ける方法を探し、ヤマトとカズマは暁特区を守る。

ということでしょうか、多分(間違いあったら教えて下さい)。

まあ、どう見てもコウガが悪者ですよね(笑) でもそれは、先輩の死を受け、一般市民や公安に出来るだけ被害を出さず、スカード内の抗争で、物事を納めようとしたからであり、その動機や方策には納得できる。

カガミもまあ、エイジのことが好きだんだねぇ、ということで、ちょっと色々間違えているけど、その後、自分の計画を台無しにした、でも、自分の愛するエイジが守ったヤマトを、複雑な心境の中で支え続けた苦しみで、間違いが帳消しになっている感じ。(ふと思うが、殺気を感じるケルベロスを持つエイジなら、カガミが自分(ケルベロス)に向ける殺気にはとうに気づいていたのではないだろうか。タイミングは別にして、いつかカガミに撃たれることを、望んでいたのかもしれないなと思う。)

ヤマトとカズマに関しては、主要人物なのに蚊帳の外、何も知らないからな~。何も出来ようがない。

ラン、ジン、アズサの3人(アルテミス)は、自衛の為の戦いであり、巻き込まれただけ。本筋には関係ないし。イツキ君もまあ、己の正義に従って、知り得る情報の中で懸命に戦っているだけだしね。

誰が悪いということはなく、少しボタンをかけ違えたことが、大きなドラマを生み出していくというシナリオ構成は、とても良かったように思います。

ただ、「カズマがフェンリル」も「エイジ生存」も、もう少し伏線を視聴者に提示しないと、ただの後出しジャンケンになるから、その「見せ方」が、ミステリーとしてはイマイチだったかもしれない。

最上のミステリーとは、誰もが聞き流したり見過ごしたりする、何気ない発言や行動が、ネタバレ後に見直すと「確かに変だわ。クソ、なんで俺はここで気づけなかったんだよ!」という1本取られた感があるものだが、本作はここが足りなかったと思う。

特に、「エイジ生存」は、「生きてたんか~い」という視聴者の総ツッコミが、聞こえたような気がした(笑)

まあ、多少の問題はありつつも、男でも楽しめたし、女子にはちゃんと素敵なカップリングを魅せられた、良いアニメだと思う。

ただ、「世界から見捨てられた街の、最も危険な街」なのに、ヤマトがやたらオシャレで綺麗な部屋に住んでいるのは、気になりましたが(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
なんか、ゲームのOPみたいだな。Kの制作会社だっけか。世界から見捨てられた街の、最も危険な街なのに、やたらオシャレで綺麗な部屋だな。

2話目 ☆3
う~ん、ケルベロスって、そんなに強いか? まあ、未来予知だけど、定番は、回避不能の広範囲攻撃だよな。

3話目 ☆


4話目 ☆


5話目 ☆3
津田さん、わりと早く退場。アルテミスの内情ね。

6話目 ☆3
いい、パジャマだ(笑)  

7話目 ☆3
返り討ちに。互いを認めてきたか?

8話目 ☆3
何話観るつもりだよ(笑) 少し面白くなってきた。

9話目 ☆


10話目 ☆


11話目 ☆3
ケットシーでフェンリルを封印。カガミが魔弾を? 早送りみたいなバトルだな。

12話目 ☆3
生きてた(笑) それやっちゃうと、な~。まあ、ハッピーエンドは好きだが、これまで全ての話が茶番になるんだよな~。
{/netabare}

投稿 : 2025/02/08
♥ : 14
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

大きな矛盾は無いが特段面白い部分も無い

前情報一切ナシで1話を見た個人的な感想、作品の感想というよりスタジオへの感想
{netabare}まず“K”は見てません。
その一方で“ハンドシェイカー”は見てまして、話が途中で終わってて「なんだよー」と思ったらまさかの“W'z”という続編が始まって一応の完結を迎えてくれました。
気になるのは、なんで“ハンドシェイカー2”ではなく“W'z”って別タイトルだったのか。
そもそも“W'z”の開始前の宣伝がまるっきり女性向けの別作品かのようなもので、実際本編を見るまで続編だったと気付かなかった人は多いんじゃないかな。
そこで思うのは…ひょっとしてアニメスタッフは「今度は女性向けに『新作』作りまーす」とスポンサーに偽企画を言いつつコッソリと続編を作ったのではなかろうか?と。
“ハンドシェイカー”が途中で終わっててモヤモヤするのでどうしても最後までやりたかったとするなら視聴者のこっちとしては「よくやった」と感謝の極みなんだけど、その一方で「そんなことやって業界から干されない?」という心配までしちゃいましてw
今作“プレイタの傷”が放送されたことで干されてなかったみたいでいや~良かった良かった、と胸を撫で下ろすと同時に、これ、ひょっとして…。

“W'z”を作る時に出した偽企画の内容通りに作ったモノなのでは?

なぁ~~んてことを思ってしまったりw
もはや陰謀論ですかね?けどそう考えて見るとなかなかに感慨深い…かも?
まぁ“K”を見てないんでねー、思い切り見当違いなこと言ってるかも…“K”見た方が良いっすかね?しんどいんだよなぁ…。{/netabare}

1話感想
{netabare}背景に対しキャラが浮いてるのは“ボーンフリー”みたいなものだと思ってまだ我慢しよう。
けど…終盤のジッポの炎、なんだアレは!?
他の方も指摘されてるけどキャラの髪がバザバザなびくほどには風が吹いてるのに…あんなんじゃ点かないってw
ついでにその後のタバコの煙もあまり風の影響受けてないし、もの凄い違和感。
髪の毛作画する人とタバコの煙描く人が別で連絡上手く行ってなかったのか?
似た現象は前期“100万の命の上に俺は立っている”でもあったけど、こっちの方が作画頑張ってるせいで余計に目立つ。
“ハンドシェイカー”→“W'z”でクオリティが下がった印象だったけど、こっちはW'zから更に落ちた?大丈夫か??

で内容だけど、前半で逃がした少年の件、匿ってもらうんじゃなくてどこかに姿をくらましてしまったけど、依頼した側はそれでいいのか?
今後もあの少年登場する?
でもっていきなり専門用語(ギリシャ神話由来で造語ではないけど)が多数飛び交って…勢力は3つ?いやそれ以上あるみたい。
覚えるの面倒臭いようだったら脱落しちゃうかも。{/netabare}

3話までの感想{netabare}
2話は公安、3話はアルテミスという勢力の紹介ってところかな。
これでこの世界はどんな力関係なのかの説明が終わって、ようやく次から本格的に話がスタート…と思って良いのだろうか?

3話、「アルテミスの監視の目をかいくぐってダスクが特区にこんな武器を持ち込めることはありえない→アルテミス内に裏切り者が居る?」
ということからの、ヘリオスの溜まり場(エイジの弟のレストラン、まだ本部かどうか分からないので)に「アルテミスに追われてる、特区の外に逃がしてくれ」と少女が駆け込んでくる。
で、その後の「双翼」の態度やダスクの行動からして、少女や両親を追ってた「アルテミスの怖い人」とやらは単なるダスクの成りすましなだけかアルテミス内部の裏切り者か。
エイジを撃った「魔弾」の出所やフェンリルがそれに絡んでる…のか?
──と、いかにもな謎は提示されてるのだけど、いやちょっと待って。

1話の「ただその場から逃がすだけ」でその後の身の安全に無関心だった少年の扱いに疑問だったのだけど、3話で駆け込んできた少女が…特区の中に入れてくれと外に逃がしてくれとの違いはあれど、ある意味では焼き直しで。
逃がした後まんまとダスクに囲まれて~って展開は…な、なんて言えばいいんだ。
「そうそうこれこれ、1話で逃がした少年もその後こういう目に遭ってるんじゃないの?」って思ったワケなんだけど、「ハイそうです」と別のキャラで答えを見せられた感じ。
答え分かってんなら1話の段階でどうにかせーよw
もしくは1話の少年もあの後アルテミスか公安に助けられてたってタネ明かしが今後される…のかなぁ?
ぶっちゃけ1話と3話は混ぜて1話にまとめられた気がする。

まぁそれよりも、エイジが死んだことは世間にバレててパワーバランスが大きく崩れたと思うのだけど、ヤマトが昏睡してた一週間何も大きな動きは無かったのか。
ヤマトもヤマトで公安に置いてきた弟のことを心配しようよw
ハンドシェイカー→W'zと同じノリで「対立することもあったけど実は皆イイ人」ってことになりそうなんだけど、現時点では公安はコワイ人扱いじゃないの?{/netabare}

6話までの感想{netabare}
4話は公安にせっつかれてヤマトがヘリオスに正式加入する話。
ああ、この回までが世界観説明回か。
ここまでに提示された謎は「フェンリルとは?」「ダスクが特区に銃器持ち込みできたのは?」「魔弾の出どころは?」。
ヘリオス、アルテミス、公安、各勢力の持ってる情報がそれぞれ別で、それを集結させて真実に迫る展開なのかな?

と思ってたら5話、3話の続きでダスクの銃器持ち込みにはアルテミス内部(厳密には隠居)に裏切り者が居たということでソイツを始末する話。
おや?これで「ダスクの銃器持ち込み」は解決しちゃった?
ダスクはネームドキャラ不在でスポットを当てた話も無く、無条件でやっつけていい悪モノ扱いなので、もうちょいダスク側の事情に迫ってくれると有難いんだが…。
と思ってたら6話、ダスクのイケメンキターー!
最後の方でちょろっと出ただけなので掘り下げるのは次回か。
これは俄然次回が楽しみに……うーんどうなんだろう?

「これって何?」→「ハイこういうことです」→「これってどうなるんだろう」→「ハイこうなります」。
と、視聴者の興味の持つ方向へリードしてく…視線誘導でいいのかな?それは出来てる気はするんだけど、如何せん肝心の「興味を持つ」の熱量が低い。
私にしたってこうして文章に起こしてるから把握してるだけで、ただダラっと見てただけでは何が起きてるのかサッパリ分からなかった予感。
話が難しくて分からないのではなく、興味が薄くて頭に入らない。

絵面が淡々としてる(BGMも眠い)せいかな?とは思ってるんだけど、それに加えて世界がキレイ過ぎるのが没頭することを妨げてる?
酒瓶持った浮浪者がドラム缶の焚き火で暖取ってる後ろでゴロツキ同士が喧嘩してる、そんな世界観じゃないのん?と。
町には掃除のおばさんが居て子供も一人で通学してそう、みーんな身奇麗で電気ガス水道等のインフラ完備で毎月律儀に光熱費払ってるかのよう、マッポー感では“エクスアーム”に劣る。
他の作品でもこういう現象ってあるけど、手描きアニメだとフィルターがかかるせいかあんまり気にならないハズなんだけどなぁ。
雰囲気が近い作品として“千銃士”を個人的にはちょいちょい思い出すのだけど、あっちはこの件(キレイすぎる問題)に関しては気にならなかった。
ところがゴーハンズはそうならない、CGアニメで起きがちな違和感(※)を手描きで起こすってのは凄いことなのかどうなのか。
意図的なのは分かるけど、どうにも作風が内容に合ってない気ががが…。


手描きアニメだと手描きならではの歪みの部分に「汚れ」を感じるのかな?
比較例として…“モンストアニメ”の3期がフルCGで、ルシファー編は「まぁこいつらみんな天使だからな(宝石の国と同じ感覚)」で脳内処理できたけど、アーサー編に移ったらどいつもこいつも新品卸したての装束を纏ってるような違和感が凄かった。
祝典に参列って設定ならまだしも、数ヶ月間放浪してたランスロットも超身奇麗で、一応マントのスソがビリビリにはなってはいるものの「最初からそういうデザインの新品のマント」にしか見えなかった。
それと同じ現象がこの作品に起こってる感じ、手描きなのにw
こういう画風で作品作るなら、そもそも人間じゃないとか物凄く管理の行き届いた世界とかを舞台にする方が向いてると思うんだけどなぁ…。{/netabare}

9話までの感想{netabare}
7・8話、アルテミスのトップ(アズサ)の強さのお披露目&攻めてきたダスクを退治する話。
ああ、アズサがこんだけ強いなら公安(政府)もおいそれと手出しできずに特区が特区でいられるワケか、と一定の説得力はあったものの…えっ、これでダスクやっつけたってことでダスク絡みはお終い?
ダスク側が「なんでアルテミスが手出ししてくるんだ」みたいなこと言ってたが、アルテミス幹部を抱きこんで武器密輸してたのがバレたんだから報復はむしろ当たり前のような?
悪巧みがバレたってのを気付いてなかった設定だったのだろうか。
報復を食らう前にヘリオスを制圧して地固めしよう、って展開の方が自然だったんじゃないかな。
ってかよう、エイジが死んでから一週間=ヤマトが昏睡してた間、これといって大局に変動が無かったのが不思議で、その期間にダスクが襲撃しなかったのは何で?の説明は…無し?
追い詰められたホクトの「計画が狂った、どこからだ?」は、エイジが死んだと聞いて即座にヘリオス潰さなかったせいだと思うぞ、その時期ならまだ武器密輸もバレてなかっただろうに…う~ん?
序盤ホクトに余裕ぶっこいた演技させてたせいでひっどくアホキャラに成り下がってしまった。
「ダスクとフェンリルは繋がってなかった」って情報は重要かも知れないが、ホクトはそのためだけの噛ませキャラだった?

そんなことより7話、1話で逃がした例の少年が再登場し、更に今まで画面に映さない様にしてた特区で生活してるらしい一般住民も登場。
…。
なんで「か弱い村民」みたいな描写なんだ?
外ではお尋ね者で生きていけない犯罪者共が特区に居座ってるんじゃないのか。
(公式のB1の項目にも「暁特区で最も荒れた場所。貧しい者、犯罪者、訳ありの者たちが流れつく無法地帯。住人のほとんどが不法居住者。」と書かれてる)
設定的には火炎瓶の一つでも投げそうなモンで、1話の少年もそこらに転がってる死体から耳削いで生活してる(花の慶次ネタ)んじゃないのか。

9話、フェンリルの正体に何か勘付いたカガミがティターンを飛び出し、その頃アルテミス本部ではアズサがフェンリルに襲われたらしい。
「あんなに強いアズサがどうして!?」とビックリして欲しいところなのかな、いや全然。
秘書?から「何かを聞いた」双翼がカズマ達に襲い掛かり、「カガミが倒れてるのでちとタイム」ってところで次回へ続く~。
「フェンリルの正体は一体…?」ってことに興味持って欲しいのかな、いや全然。
秘書?が何を言ったのかは一応気にはなるけど、それよりその…魔弾の件はどうなったんだろう?
まだフェンリルと魔弾は出所が同じとは明言されてないよね?
実はエイジがフェンリルで、魔弾撃ったのはフェンリル倒そうとしてたヤツって可能性は…どうだろ?
そもそも上記の感想にも関係するけど特区のパワーバランスに係わるエイジ死亡情報はどうやって世間にバレたの?という部分には違和感を覚える。
身内のヘリオスですら公安(コウガ)から聞かされたヤマトから聞くまで知らなかったくらいで、英雄の死を悼んだ大々的な葬儀がB1地区で行われたワケでもないみたいだし、なんでアルテミスとダスクは知ってるんだ?と。
ホクトの身柄も公安が預ってるみたいだし、公安ないしその裏がなにか企んでる?
次点でアルテミスの秘書。{/netabare}

10話感想{netabare}
フェンリルの正体はカズマでした、但し「今この瞬間だけ」って可能性は消えてないかな。
ある意味順当ではあるんだけど…何て言えばいいんだろうなぁ、「あれ?これおかしくない?」って部分が意図的(伏線やミスリード)なのかヘボいだけなのか、判定できるのは先まで見ないとどうにもならない。
最後までおかしいままだったら総評の方に書こうと思ってたのだけど…どうやらミスリードを狙ってたっぽい。
で、そのおかしい部分というのは「カズマがフェンリルを目の仇にしてる理由が薄い」。
ちと気になって公式のあらすじを見てみたけど、こっちでもやっぱりそう。
3話あらすじの一部「エイジの死に関わった可能性がある謎の男『フェンリル』のスカードとの関係~」って…可能性なだけじゃねーかw
しかもそんなに高くない、「え、関連あったっけ?」ってレベル。
今一度整理すると──

・エイジにトドメを刺した(まだ疑わしい)のはあくまで魔弾
・魔弾を撃った者とフェンリルが同一だとは語られてない
・なのに、何故かカズマは魔弾はスルーしてフェンリルを「あたかも」エイジの仇とばかりに捜査にご執心

理由が「無い」ではなく「薄い」で、好意的解釈を広げればなんとか理屈が成立するのが厄介なところ。
カズマは、エイジが死んだのはヤマトのせいだと責めたいのだけどそうもいかず、行き場を失った怒りの矛先をフェンリルに向けた?、とか。
そもそも1話がヘンテコで、エイジが撃たれた場所とカズマがフェンリルと遭遇した場所は離れてる。
「ダスクに追い回されて孤立したエイジの援護に向かいたいところをフェンリルに邪魔された→だからフェンリルを恨んでる」と思おうにも、カズマがフェンリルと遭遇したのはエイジが撃たれてケルベロスをヤマトに譲渡した後で、フェンリルに邪魔されずに合流できたとしても手遅れ。
これは視聴者にしか分からないことなのでカズマが思い違いしてるでも構わないのだけど、そうはいっても、じゃあ次に恨むのはフェンリルじゃなくてダスクじゃね?となる。
そこから更に「ダスク如きがエイジを倒せるワケない」→「犯人=TUEE奴」と信じたがってるって描写が一応あるので「そう解釈しろ」ってことなんだろうけど…いやぁまどろっこしいって。
正直深読みしないと「なんでエイジ殺したのがフェンリルみたいなことになってるの?」だし、そんなゴチャゴチャしたことよりも…魔弾を気にしろよと。
魔弾は関わった可能性があるどころじゃなくて「確定」だろ?何故そっちを優先しない?
で、この感想はカズマだけじゃなくて他のキャラにも当てはまることで、フェンリルフェンリルって、そんなん放っておいても向こうからやってきてくれるってw

どこかの感想で「キャラ達が何をやってるのか分からない」ってのを見たけどそりゃそうだ、勘違い(ミスリード)させようとして騙しきれてない。
ミステリー系で、物凄く怪しい容疑者が居るのにそっちには目をくれず、容疑者とも呼べない他人を追い続ける話を(後で繋がるとしても)ダラダラやられても「何やってんだコイツら?」としかならない。
まぁ今後魔弾について掘り下げてくと思うのでその締め方次第かなぁ。
これで魔弾に話が向かわなかったらちとヤバいかも。
ヤマトにわざわざ魔弾の件を教えた公安になにかウラがありそうな気がするが、果たしてどうかのう。

ついでに今回新たな謎が生まれました。
フェンリルはどうして瀕死に追い込むだけでトドメ刺さないの?
これについてもちゃんと理由提示されたらいいなぁ、宿主の良心が寸でのところで阻止したでもいい、単なる作り手側の事情(商品展開的にキャラを殺せない)だけだったらヤダなぁ。{/netabare}

11話感想{netabare}
予想では「1話より前の時期からフェンリルはエイジにとり憑いてて、魔弾に撃たれたことで離れてそこでカズマと遭遇したってことかな?」と思ってたが違った。
ずっと前からカズマに憑いてたんだって、へーえ。
1話で現れたフェンリルはカズマ自身の欲求が見せた幻だって…えええええ。
カズマの「エイジを殺したのは魔弾なのにそっちを追求しないでフェンリルを必死に追う」という異常行動の説明もされたけど、そもそもそれが異常行動だと感じるのはかなり真面目に見てないと分からない(キャラがおかしいのかシナリオがおかしいのか分からない)ワケで、もうちっと分かり易くしても良かったような?
ってか魔弾についても調べてたって、後から言われてもちょっと…。

でもって肝心の魔弾、作ったのも撃ったのもカガミでした。
これは順当…かな?ってかこれ以上新キャラ出されても厳しいのでホっとした。
けど、やっぱり動機がなぁ。
英雄という重しから開放したかったって、寿命縮めてそんなことしたってエイジ的には悔いが増すだけのような…。
…ハッ。
婦女子向けってことでそれ的に考えると、カガミはエイジの心に自分を刻みたかった?
実は先代ケットシーに嫉妬してたとか?
ってかそれくらい病んでるのなら動機としては充分だけど、だったらなんでそう描かないの?って疑問。
婦女子的に妄想の余地を残したってこと?う~んわからんなぁ…。
あと「魔弾を撃つためのライフルも特注品で、それを特区に持ち込むためにダスクとアルテミスの裏取引を利用した」みたいなのを期待してたんだけど、それは無いのか。
先代フレスヴェルグが噛ませ扱い過ぎな気が…ダスクのトップ(ホクト)といい、出したはいいけど扱い切れてない様な?

公安(政府)の“当初の狙い”はエイジが死ぬことでダスクがヘリオスを倒し、次いでアルテミスと直接対決をおっ始めて治安が悪化することだったらしい。
ん?アルテミス(アズサ)の戦力を割く、じゃないの?「つまりはそういうこと」ってこと?
今までの描写を見る限り戦闘力だけならアルテミス以外のスカードはぶっちゃけ機動隊でもなんとかなりそうで、政府が特区に手を出せずにいるのはアズサを警戒してるからって感が強い。
抽象的な言い回ししないでハッキリ言った方が良い気がするんだがなぁ。

公安(コウガ)がまだなにか企んでるみたいなのでそれに期待か、頼んますよ。{/netabare}

13話までの感想{netabare}
前から指摘してる通り「エイジの死亡、なんでみんな知ってんの?」が不思議だったのだけど、案の定公安が嘘の情報を流したってことでした。
あーあ。
魔弾は作るだけでなく撃つ時にも寿命を犠牲にするらしい。
ってことでエイジ生存でカズマに揺さぶりをかけてフェンリルを抑えてたところにエイジが魔弾を撃ってフェンリルを倒して今後カガミと一緒に呪いを解く方法を探そう、でエンド。
いやさ、エイジの死を誰も疑わなかったの?と。
カズマはもとよりカガミなんて、エイジからスカードの能力を奪って英雄という社会的地位から抹殺しようとしてたワケで、本当の本当に目論見は失敗したのかどうか気にするでしょー。
「死体見せろ、それを見るまで信じない」と散々公安に詰め寄るんじゃないの?
ってか視聴者的にも死体見せてないので死んだという実感が無く、「死んだと思ったでしょ?実は生きてたのでしたー」も全然騙せてない。
ニセの死体を用意して葬式を偽装するシーンくらいはあっても良かったんじゃないかな?

ってかよう、物語的にヤマトって居る意味あった?弟とは結局離れ離れのまま終了だし。
意味が無かったといえばイツキもそうだし、更には前任者との思い出なんて物語を分かりにくくする雑音でしかなかった。
物語に直接関係なくても世界観に深みを増すための描写なら良いのだけど、ほかにもっと優先すべきと感じるシーンがおざなりの状態でそれをやられても…。
一番はなんといってもエイジを英雄と称える特区の住人(民衆)が一切出てこないこと、ティターンもいっつも閑古鳥だし。
いくらセリフで英雄だ英雄だ言われても全くピンと来ない。
そしてこれはかなり個人的なことになってしまいそうだけど…ダスクのトップのホクトがど~にも可哀想に思えてしまって。
まんまと公安に踊らされて、アルテミスに裏工作が利かなくなって、フェンリルの噛ませになって、最後は公安に捕まってエイジと同じ様な扱いをされるのだろう。
なんか脚本家にとって都合の良い駒って感じで、何も悪いことしてない(悪いことしたのかも知れないが、それはアルテミスも同様)のにヒッデーなぁ、と。
続編は無いだろうけど、もしあったらホクトを主役とした復習劇をやって欲しい。{/netabare}

総評{netabare}
大きな矛盾は無いが特段面白い部分も無い

あえて言えば「特区」の設定が大嘘過ぎて受け入れられないかも?
こういう特殊な世界設定でありながらそこに住む住人の暮らしぶりが見えないのはキツい。
普通に現実の世界の延長にして、マフィアの抗争──アルテミス組とダスク組が縄張り争いをしてて、地元素人集団のヘリオスが自警する話──ではいけなかったのかな?
いや、そのつもりだったのかも知れない、が、いかんせん皆がみんなピッカピカの小奇麗な格好で、リアリティというか生活感が無い。
ヘリオスのアジトの喫茶店?軽食屋?そこに食事目的の客って来るのかどうかも疑わしい。

が、これもよくよく考えると矛盾ポイント(ツッコミどころ)ではなくなるのが話しにくい部分でしてw
フェンリルにしろ魔弾にしろ、騒動の火元は少人数しか居ないヘリオスばかりで「ヘリオスって問題しか起こさないな」と思う一方で「ま、素人集団だしね」ってことでは筋が一応通る。
サキシマの御曹司が居てソレ?って思わなくもないけど、エイジを救いたくて頭がおかしくなったってことなら、まぁ…。

特区の住人の暮らしぶりもさることながら「描かないことで視聴者の想像に任せる」部分が多く、目一杯好意的解釈をすれば矛盾は無い(面白いかどうかは別)のだけど、そんな好意的な視聴者ばかりじゃないでしょう。
テキトーに流して見る分には「何をやってるか分からない」だし、肝心のミスリード(騙し)をした後で真実を明かして驚かす展開も、そもそも前提の「騙し」で騙せてない。

・フェンリルの正体は、な、なんと味方であるハズのカズマだったのでした!
・エイジを魔弾で撃ったのは、な、なんと味方であるハズのカガミだったのでした!!
・エイジは死んだと思ったでしょ?な、なんと実は生きてたのでした!!!

この作品のビックリポイントは上記3つだけど、「ああ、味方だったんだ」「ああ、死んだ扱いだったんだ」程度しか受け取らないのが大半じゃないかな。
実際あにこれ外で感想を収集してみたところ「この前敵対してたのになんで親しくなってるの?」とか、逆に「この前親しくしてたのになんで戦ってるの?」とか、状況を把握してないことが多い。
…まぁそりゃそうだよ、細部(主に汚い部分)を隠してるせいで世界観そのものに興味沸きづらいんだもの。
また、分かったところで大して面白くないのも…リアリティ(主に汚い部分)が無いので感情移入できない、どれも「へー、そーなんだ」としか心が動かない。
例えば3番目で言えば、匿ったエイジを死んだと偽るために公安は物凄いトリックを仕掛けたのか?というとそんなモノは無い。
「おお、そんなことをして世間を騙したのか、やるねぇ」と思えることが何も無い、スカしてるだけで誰もカッコ良くない。
個人的に一番感情移入できたのは登場頻度の少ないホクトで、こういう現象(登場の少ないキャラが一番マトモに見える)って…その…クソアニメではよくあることで…。

結論、キレイキレイ過ぎて全然その世界に没頭できない。
「キレイキレイ過ぎ=汚い部分を隠してる」で、その隠してる部分まで想像を働かせば色々と納得(矛盾を感じない)はできるけど、そこまで付き合うのはかなり億劫。
そしてそこまでしたところで面白くはない。

そうそう、作画に関しては、ハンドシェイカー→ウィズ→コレ、で確実にクオリティが落ちてる。
アクションシーンとか頑張ってる様に見せかけてカメラをグルグル回してるだけだったり。
どうしたんだ一体?だだだ大丈夫か?{/netabare}

投稿 : 2025/02/08
♥ : 8

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

友さえいれば、青春は続く。俺たちは同じ道を駆け抜けていく。そして俺たちは家族になる。

この作品は、フロンティアワークスによるメディアミックス作品だったみたいですね。
ドラマCDやキャラクターソング、声優によるインターネット番組が配信されているそうです。

アニメーション制作がGoHandsさんと知り視聴を決めた作品です。
GoHandsさんといえば、緻密で圧倒的な情報量を持つ作画が印象的な制作会社さんという認識です。
これまで制作されてきた「K」や「ハンドシェイカー」などでその実力は折り紙付き…
視聴を楽しみにしていた作品でした。


東京――『暁特区』。

国から捨てられ、無法地帯となった街を守るのは、
神を封じたタトゥーを宿す者たち ――スカードだった。

様々な困難が『ヘリオス』『アルテミス』『公安特務』に襲いかかり、
ぶつかり合いながら乗り越えていく。

いつしか彼らを繋ぐ絆は憎しみや怒りではなく信頼へと形を変えていく。

「プレイタの傷」は彼らが背中を預け合える
仲間になるまでの物語である。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

完走後に公式サイトを見て知りましたが、このアニメは先に展開されたドラマCDのその後を描いた作品なんだそうです。
私はドラマCDは未視聴なので、どの様な物語が展開されていたかは分かりませんが、この作品の視聴を進める上で障害になるという感じはありませんでした。

この作品の作画も見惚れるほど綺麗でした。
これがGoHandsさんの真骨頂…
放送日までに完全納品する方針のため、すべて社内で制作する「in house」体制で制作期間も長めに確保していたり、余計な宣伝をせず創ったフィルムで勝負したいという理由で、ホームページやツイッターアカウントを持たないなどといった社風がもたらす成果なんだと思います。

だから、「東京BABYLON 2021」の件は個人的にショックでした。
CLAMPさんの漫画とGoHandsさんの作画は絶対愛称抜群だと思っていたのに…
これだけ様々な情報が蔓延しているのだから、意識していなくても似てしまうことは実際あると思うのですが、そこまで含めてしっかり管理しなければならないのでしょう。
アニメーション制作の難しさを改めて思い知った気がしました。

GoHandsさんのキャラデザも綺麗…
キャラデザの特徴としては、全般的に容姿が若いということでしょうか。
オジサンキャラも登場するのですが、どう見てもオジサンには見えませんでしたから…
まぁ、これはこの作品に始まった話じゃありませんけどね。
結果的に綺麗だから良いんです!

完走後にwikiを見てビックリしたこと…
本作の紅一点は、くぎゅ演じる由岐アズサというリーダー格の女性だったのですが、25歳という年齢に全く見えない容姿にも驚きでしたが、身長が170㎝もあったことの方がビックリでした。
物語の中ではとてもそんな大きさに見えなかったんですけど…
アズサのボディーガードらの伸長が大きかったからそう感じたのかもしれませんが…

オープニングテーマは、「プレイタの傷」
エンディングテーマは、「BUSTLING SHOW」
どちらも登場人物8名で歌っています。

1クール全13話の物語でした。
ラストの円満な纏め方は良かったのではないでしょうか。
もう少し華の多い方が個人的には嬉しかったですが、総じて楽しませて貰いました。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 6
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