兄妹で復讐なおすすめアニメランキング 7

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早速見ていきましょう!

95.0 1 兄妹で復讐なアニメランキング1位
鬼滅の刃(TVアニメ動画)

2019年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (1691)
7066人が棚に入れました
血風剣戟冒険譚、開幕。舞台は、大正日本。炭を売る心優しき少年・炭治郎の日常は、家族を鬼に皆殺しにされたことで一変した。 唯一生き残ったが凶暴な鬼に変異した妹・禰豆子を元に戻す為、また家族を殺した鬼を討つ為、2人は旅立つ。鬼才が贈る、血風剣戟冒険譚!

声優・キャラクター
花江夏樹、鬼頭明里、下野紘、松岡禎丞、櫻井孝宏、大塚芳忠、梶裕貴、加隈亜衣、岡本信彦、森川智之、悠木碧、井澤詩織、浪川大輔、山崎たくみ、緑川光、子安武人、坂本真綾、山下大輝、早見沙織、千葉繁、上田麗奈、日野聡、小西克幸、花澤香菜、河西健吾、杉田智和、鈴村健一、関智一、関俊彦、木村良平、福山潤、小松未可子、諏訪部順一、内山昂輝、小清水亜美、森久保祥太郎、白石涼子、稲田徹
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ヒット作を語らう時の心の姿勢

2020.04.12 追記

思うところがあっての大幅加筆。
視聴後に書いた作品レビューは後段に残しときます。
 ※ごく一部のアニヲタ批判も含んでるので気分害されちゃったらごめんね


作品の良し悪しについて各々語るのがレビューサイトの目的の一つですが、この作品は久々に普段アニメを観ない層を巻き込んで社会現象を起こしたということもあって、その観点で一言申し上げたく候。基本雑談です。


{netabare}とあるコーヒー屋にて見かけた風景。
「こんないいものなのになかなか理解されない」

自身が愛好しているものを理解してほしい。誤解を解きたい。なんなら広めたい。趣味人なら自然と沸き上がりそうな感覚です。少なくとも目の前で熱弁をふるってるこの人はそんなタイプの人。そしてその対象はアニメでした。
一緒にいる相手はそれほど興味のない層。よくありそうなシチュエーションです。
時は2016年。大ヒット中の映画『君の名は。』を映画館に出向き鑑賞し感動したと伝える非ヲタさん。話を合わせただけかもしれませんが、そんな会話のきっかけを全力で折りにいくアニヲタさんがいました。曰く、

「あーあれ話の辻褄全然合ってないんだよね」
「話が頭に入ってこないから全く泣けなかったわー」
「それよりも新海監督の前作がなんちゃらかんちゃら…」
「それよりも同時期の『聾の○』『この世界の何某に』のほうが凄かったけどね」
等々

前段でなかなか理解されないというやりとりを耳にしてたからなおさらかもしれません。

 「そりゃあんた理解しろというのが無理だわ」

単に巻き込みに失敗しただけでなく、むしろ遠ざける逆の効果を発揮するコミュニケーションでした。あほらし…
別にあにこれで同種のレビューを投稿するのは一向にかまわないと思います。同じヲタ同士で一定の土台を共有してますし、節度を保って思うところぶちまけてもらったほうがよいしそういう場です。
そのため「『君の名は。』つまんねーのにそう言っちゃだめなのかよ!」とか「思ってもいないこと(面白くないのに面白いと)言うほうが不誠実だと思うが?」という話では全くないので悪しからず。

せっかく興味のなかった人が興味を示してくれたのに。当のヲタさんだって仲間になりたそうにこちらを見ているのに。…全力でへし折りにいってませんか?です。

 「どこらへん面白かったの?」
 「アニメってどんなの想像してた?」

せめてこれくらいのワンクッション置いてから持論を展開してほしかったところ。
非ヲタさんはアニメを観にいちいち映画館に足を運ぶなんて滅多にないでしょうに。ここらへんの想像力がこのコーヒー屋で出会ったアニヲタさんには決定的に欠けてます。
もうなんというかオタクどうこうよりも単なるコミュニケーション下手かどうかの話のような気もしますが、やらかしがちなので自戒も含めて気を付けましょう。


というわけで何を言いたいかはもうお分かりですね。
4年ぶりに似たような局面がきてるわけですよ。クリスマスや誕生日のプレゼントに単行本をせがまれてみたり、芸能人がファンであることを公言して、なかには椿鬼奴さんみたいに番組内でネタにしてたりもする。LiSAさんが紅白に出場してたりもしましたね。

とはいっても、制作会社「ufotable」。声優「花江夏樹」「鬼頭明里」。一般人はまず知らない単語です。紅白出場したからといってアーティスト「LiSA」さん知らない人だって多いでしょう。今回で興味を持って動画を漁ったとしても客席サイリウムが乱舞してる光景を見たらそっ閉じしたくなるのが人情です。
余計なお世話でしょうが、同好の士を増やしたい私としましては非ヲタさんとのやりとりは「お手柔らかに」と願うところであります。

『鬼滅の刃』気に入ったのならこんなのもあるよ(^^)
そんな展開を夢見て以下、


■映像凄かったっす

作画に触れて制作会社「ufotable」を話の枕に『fate』『空の境界』をご紹介。劇伴も同じ梶浦由記さんだったりします。


■声優さん繋がりも

ベテラン・若手・中堅問わず実力のあるCVさんが多く起用されていた本作です。要は年間通して登板回数の多い人たち。
竈門家だけでも父:三木眞一郎、母:桑島法子、子供たち:大地葉、本渡楓、古賀葵、小原好美とかいう水準です。

 「その○○役やってた人だったら、今ちょうど△△ってアニメに出ているよ」

リアタイものだと「じゃあ明後日チェックしてみよう」と敷居が下がったりするものです。

それに各々代表作を持ってそうですから、そちらへの誘導もありですね。
花江夏樹さんなら『四月は君の嘘』。早見沙織さんなら『あのはな』。あたりは非ヲタ向け鉄板でしょう。「いやそれより『俺ガイル』が鉄板だ!」そのへんはどうぞご自由に(笑)

我妻善逸(CV下野紘)からの『ACCA』ジーン・オータス役。
嘴平伊之助(CV松岡禎丞)からの『SAO』キリト役。
本作での役どころとは違う顔を見せている作品も驚きがあっていいですよね。


自分もそうでしたが、声優さん、制作会社、劇伴担当、キャラデザインあたりの繋がりから広がっていったと思います。

まあそんな感じの世迷い言です。お付き合いいただきありがとうございました。
ちなみに私はこの作品を手放しで褒めておりません。{/netabare}




↓以前投稿した作品についての感想
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2019.10.04記
旧件名:良いほうの『少年JUMP』

{netabare}
艶やかな街の灯り
静謐な山間の雪景色

とにかく綺麗な作品です。
色使いが独特といいますか鮮やかな色の組み合わせが印象に残ります。
主人公炭治郎の羽織(緑と黒)はサムネでも確認できる組み合わせ。

その一方で、毎話冒頭サブタイトルコールの墨色を用いた水彩風の演出にも味わいがある。全体の色味が和風なんですよね。

そしてこれがぐねぐね動くのを目の当たりにすることになります。
バトルシーン。抜刀時の緊張感。連続した体動作の流麗な運び。対立する“鬼対人”の果てなき抗争の物語のためバトルシーンは多くあり、手を替え品を替えての演出に都度唸ることでしょう。


制作会社『ufotable』は、『劇場版 空の境界』でアニメビギナーだった私の心が鷲掴みにされたこともあって、本作『鬼滅の刃』は事前から楽しみにしていた作品でした。

『空の境界』は、和装のヒロインの殺陣がとにかく流れるようだったのとそれを活かすコマ割りで、これまでバトルを“迫力”という概念でしか見れてなかった自分に”美しさ”というものを教えてくれた忘れられない作品です。



さて『鬼滅の刃』に戻ります。
冒頭作画に触れたのは、この一点だけでも「買い」だと思ったから。なお原作は未読です。
週刊少年ジャンプは『ONE PIECE』が連載される前に卒業した私ですが、いかにもジャンプらしい作品と言えるのではないでしょうか。たしか

 “ 努力 友情 勝利 ”

でしたっけ?
その王道を行くかのような竈門炭治郎(CV花江夏樹)が主役の物語。鬼に親兄弟を惨殺され唯一生き残った妹も鬼と化してしまう。その妹竈門禰豆子(CV鬼頭明里)を人間に戻す手段を探るべく、人外なる鬼を討伐する組織へと身を投じていく流れとなってます。

良いですね。
炭治郎が素直で努力家で妹思いで諦めない強い意志を感じさせるいい奴なんです。私としてはこの主人公と冒頭述べた作画の2点推しです。
・・・以上なんですけど一応5項目整理しておきます。


▼物語

あらすじ読むと暗そうな話ですが、実際展開されたのはシビアな場面とギャグパートとのほどよい緩急。すっと肩の力を抜けるポイントが用意されてそこそこ笑えます。
それにインフレし過ぎない敵キャラ。鬼舞辻無惨(CV 関俊彦)を最終目標と定めてのブレない展開も好感。
炭治郎の鍛錬シーンに尺を取り強くなっていく過程を丁寧に描いたことは戦闘の重みや背負うものの大きさなどに説得力を持たせる効果がありました。また、鬼を一方的な悪として描かないこともお家芸とはいえ好きな設定。


▼声優

弱っちいけど芯のある人物を演じるには花江さんの選択は良かったかと。2018年初頭『グランクレスト戦記』『ラーメン大好き小泉さん』でその名を認知したのち、視聴作品が被ってなかった鬼頭明里さんのフルボイスを久々聞けたのは個人的に◎。
敵方の “ 十二鬼月 ” そして鬼殺隊エリートの “ 柱 ” 両陣営にも豪華声優陣を配置。 一部しか登場してないので今後の発展性の面でも楽しみが残ります。

{netabare}禰豆子を人間に戻すためのキーマン珠世を坂本真綾さんが演じられているのも耳に心地よい。もっと珠世を出しておくれ!{/netabare}


▼キャラ

我妻善逸(CV下野紘) 嘴平伊之助(CV 松岡禎丞)の位置づけが絶妙でした。
濃いっすね。途中からお笑い担当みたいになってましたが…
{netabare}協力プレイで敵を撃破!という印象がないのです。
意図したものなのか、兄と妹の絆に焦点あてていて友情プレイは控えめでした。今後の伸びしろを感じるところです。{/netabare}


▼作画

既述。
追加で、室内戦闘の描写もすさまじかったですね。
{netabare}ジャミロクワイの名曲『Virtual Insanity』のPVイメージで、そこの灯りを暗くして動きをめちゃくちゃ激しくしたような響凱(CV諏訪部順一)との戦闘も目を奪われました。鼓を打つ鬼とのバトルですね。{/netabare}


▼音楽

安定の梶浦案件。
地味に評価したいのが2クールの前後半通してOPEDが変更されなかったことでしょうか。昨今のお作法からみても異例な気もしますが不自然さは感じません。
{netabare}後半で曲を一新して、最終話クライマックスで前半OPどーん!演出って分かっていてもアガるんです。でもそれをしない勇気といいますか、作品の一貫性考えると変えないほうがいい気がします。{/netabare}




整理してみると、個別項目でのマイナスはあまりなかったです。
続きは劇場版でということでしょうが、まだ開けてない引き出しも豊富なので不安はないでしょう。

ただし、2クール後半でやたらキャラ増やしてお披露目パートみたいになってたのをどう見るか?
ちょっとイマイチでした。単に私が消化しきれなかっただけで、これも続きありきということなら仕方のないことなのかもしれません。

それに少年漫画らしいシンプルな面白さを追求した感があって、エンタメとして申し分ないわけですが、天井をぶち抜くような破壊力まではありませんでした。あくまで感覚的なものです。

きっと作画表現に度肝を抜かれたこともあって同等かそれ以上のレベル感で「深み(絶望)のある物語」を期待してしまったのではないかと思われます。


いや充分面白いんですよ。今期(2019年9月終了もの)TOP3に入るのは間違いありません。全方位でおすすめです。{/netabare}



視聴時期:2019年4月~9月 リアタイ視聴

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2019.10.04 初稿
2020.04.12 追記
2021.08.11 修正

投稿 : 2025/01/11
♥ : 105
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

狼はただ一匹か、数匹か

UFOTABLE制作。

大正時代の山村を舞台にした、
人喰い鬼との死闘を描く時代活劇。
アニメ化が成功した好事例でしょう。

人喰い鬼の神話、弱者の論理、
{netabare}家族を殺され最愛の妹は「鬼」と化す。
主人公炭治郎は妹を「人」に戻し、
家族の仇を打つため剣の修行に明け暮れる。{/netabare}

ハードさとコミカルさが、
バランス良く配置されまずまずの好印象。
デザインは好みませんが絵は素晴らしい。
制作会社の面目躍如でしょうか。

鬼は驚異的な生命力を持ち人を襲う。
弱者が仲間と出会い、師匠に学び、
ほんとの強さを勝ち獲るための戦いの日々。

狼はただ一匹か、数匹か。

8話視聴追記。
序盤の修行が戦闘に活かされ、
娯楽時代活劇として魅力的な仕上がり。
{netabare}物語の鍵を握る面々が表舞台へと上がり、
鬼との戦い、私怨、不死への渇望、克服、
それぞれの主題が浮かび上がる。{/netabare}

最終話視聴追記。
久しぶりに翌週が楽しみな良品でした。
立志編と銘打たれたシリーズ終了です。
身体超活性の呼吸法の技の数々、
戦闘描写は終始圧巻の出来栄えで、
善逸の「霹靂一閃」に感動すら覚えます。
原作者が嬉し泣きしたのも良くわかる。

全集中、視聴待機。
また彼らに会える日を待ち望んでいます。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 94
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

家族の肖像(※女性漫画家と新しい波の兆し)

アニメーション制作:ufotable
監督:外崎春雄、脚本:ufotable
キャラクターデザイン:松島晃、
音楽:梶浦由記、椎名豪、原作:吾峠呼世晴

最近の週刊少年ジャンプは、
ダーク系が主流なのだろうか。
『HUNTER×HUNTER』しか読んでないので
分からないが、『約束のネバーランド』も
同じ系統だし、読者層の年齢が上がって、
売れ筋も変化しているのかと想像している。

とはいえ、この作品が重視しているのは、
ジャンプの王道を踏襲した作風。
努力、成長、友情、純粋さ、家族愛など、
ジャンプに必要なものは、
全て揃えているように思える。

大正時代のある場所。
優しくて家族思いの竈門炭治郎(かまどたんじろう)は、
兄弟の世話をして長男としての務めを
果たしながら、毎日を懸命に生きていた。
家族の結束が固く、より大切にされていた時代。
ある日、町に炭を売りに出かけていた炭治郎は、
帰りが遅くなったため、知り合いの家に
泊めてもらうことになる。
夜になると鬼が出ると言われていたからだ。
{netabare}翌日、家に戻ってみると、母と兄弟たちが
惨殺されているのを発見する。
炭治郎はそのなかから僅かに息のある
妹の禰豆子(ねずこ)を抱えて助けを求めるために
雪山のなかを飛び出していくのだった。{/netabare}

{netabare}鬼に対抗して禰豆子を人間に戻す方法を探すために{/netabare}
炭治郎は、冨岡義勇の紹介で鱗滝左近次の元で
修行に励み、鬼殺隊に入隊。
禰豆子とともに鬼に対抗していく。

ここまでの物語はジャンプの王道展開そのもの。
修行して戦い、敵のボスと遭遇し、目的を確かにする。
大きな特徴といえるのは、相手側の鬼は
元々が人間で、昔の家族との記憶を
全員が朧気ながら持っていること。
その時の想いに沿った攻撃を仕掛けることもあり、
死に際には、家族の思い出とともに消滅する。
敵が人外であっても心を持った者であり、
そこを重視する作りになっているのは、
最近の少年漫画の流行りなのかもしれない。
この設定は『HUNTER×HUNTER』の蟻編を想起させる。

浮世絵を意識した水の表現法をはじめ、
作画面のこだわりは素晴らしい。
動きもスムーズで乱れるところがない。
制作陣の相当な意気込みが感じられる。
家族とのつながりを重視したのも、
関係性が希薄になりつつある今の時代に合っている。

ただ個人的にはストーリーに惹かれるものがなく、
第1話を除いた前半から中盤に関しては凡庸な印象。
よくある設定が想像通りに進んでいき、
敵との戦いにも新鮮さは感じられない。
絵の良さはあるが、戦いのシーンが長い割には、
刀で戦うという制約があるため、バリエーションが少ない。
また、炭治郎と禰豆子以外の味方のふたりが騒がしくて、
コメディにも辟易としてしまう。
ジャンプ作品なので仕方ないとは思うが、
お約束に縛られ過ぎていると感じた。
しかし、多くの人の心を奪ったであろう
19話の展開や魅せ方で一気に物語へ引き込む。

鬼の家族ともいえる集団が住む森に炭治郎たちは向かう。
十二鬼月のひとりである累を筆頭とした
蜘蛛の糸を操る鬼たち。
家族を大切にするという記憶だけに
取りつかれていた累は、恐怖による支配で
鬼の家族を形成していた。

蜘蛛の糸に捕らえられ、月光のなかで浮かぶ禰豆子。
炭治郎は死を覚悟して累へと突っ込む。
この回は動きだけでなく、止め絵の美しさも
しっかり考慮されているのが感じられる。

家族との思い出。
幼いころに見た神楽の記憶が炭治郎に力を与え、
父の舞が自身の動きと重なっていく。
一方、禰豆子の脳裏には母が現れる。
妹は兄を助けるために残った力を絞り出す。

誰にでも大切なものがある。
心と体が弱っているときに、
家族や大切な人が自分のことを
愛してくれているということを思い出すだけで、
大きな助けになることがあるのだ。
そんな普遍的なことを物語と映像で
ドラマチックに表現した手腕は見事だった。

鬼殺隊のトップである9名の柱。
十二鬼月の新たな追手。
鬼舞辻無残の血を得て、
より強力になった下弦の鬼が
炭治郎たちのいる列車に乗り込む。
続きは映画の無限列車編で。

家族の物語はどこに向かうのだろうか。
(2019年10月12日初投稿)

女性漫画家と新しい波の兆し
(2020年5月23日追記)

先日、週刊少年ジャンプで
最終回を迎えたというニュースが流れた。
ひとつの作品として、これは異例のことだ。
恥ずかしながら、リアルタイムでアニメを観ていたときは
社会現象になるほどの大ヒット作になるとは、
全く予想していなかった。
2020年5月の時点で、累計発行部数は、
6000万部を超える見通しだという。
2019年度の集計では、10年間連続1位を
獲得していた『ONE PIECE』を抜いた。
現在でもコミックスの品薄状態が続き、
映画公開も控えていることから、
さらに数字を伸ばすことが予想されている。
現在、たった20巻までしか刊行されていないことを
考えると驚異的といえる。
この数字は、過去の全ての漫画と比較しても
30位以内に入るという。
私の周りでも普段アニメや漫画にそれほど
親しんでいない人が夢中になっているのを
よく耳にするので、それだけ一般層にも深く
浸透しているということだ。

作品の特徴としては、やはり女性作者が少年漫画誌に
少年漫画のロジックで描いたことだろう。
上記でも触れたが、少年ジャンプに必要とされるものは、
全て揃えているように感じる。
ただ、そこに女性作者特有の視点が付加されている。
それが、多くの人々の琴線に触れたのだろうか。

家族愛がこの作品のテーマのひとつであることは
間違いないだろう。原作は未読だが、
アニメで観たところ、敵味方関係なく、
家族について多くの時間をかけて描写しているのは、
大きな特徴となっている。
しかも、時代は大正時代をわざわざ選んでいる。
そのことに頭を巡らせたとき、
昔、友人の女性と話していたときのことを思い出した。

「もっと昔の時代に生まれたかった」
と彼女は言った。
「今の時代はあまり合わないのよ」と。
いまひとつ意味を理解しかねて、
色々と話を聞いてみると、自分の祖父や祖母たちと
過ごした時間のなかで感じたり、書物のなかでの
知識によって、人と人との関係性や
家族の形、男女の役割など、全てが心地良かったようなのだ。
当時の私は、それを聞いて、よくある懐古主義なのかと感じた。
例えば、雑誌『サライ』を好きだと言うように。
昔の時代だと、不自由なことも多く、
楽しいことも今よりは少ないような気がすると私が口にすると、
彼女は、それでもいいと言った。
規律や狭い常識に縛られていても、
それが自分にとっては、合っている気がすると。
結局、私は彼女が感じたことをよく理解できなかった。

今になって思うのは、人生においてたくさんの
選択肢があったとしても、必ずしもそれが幸せに
つながるわけではないということを
彼女は感じていたのかもしれないということだ。
決められた自分の役割のなかで、
何かをひとつずつ選び取っていくほうが、
自分の性には、合っていると考えていたのだろう。
彼女は、とても頭の良い女性だったが、
地図を読めないことをよく嘆いていた。
彼女にとって、人生に対する考え方は、
もっとシンプルな形をしていた気がする。
それは、昔の日本文化のなかに確実に存在していた
「潔さ」や「温かさ」とでもいうべきものだったように思う。

私は『鬼滅の刃』が幅広い人々の
支持を受ける理由のひとつに
そういうものがあるのではないかと感じる。
主人公の竈門炭治郎は大家族の長男として、
毎日、懸命に働きながら、
たくさんの兄妹の面倒を見ていた。
彼は定められた自分の役割を全うすることで、
満ち足りた幸せを感じていた。
やがて鬼によって家族が惨殺され、
僅かに息のあった禰豆子を助けるために、
さまざまな困難に立ち向かっていく。
そして、禰豆子のために生きていくことを決意する。
決断に全く迷いはなかった。
そんな状況にありながらも炭治郎が大切にすることは、
他人の気持ちに寄り添うことだった。
たとえ、相手が鬼だとしても、その哀しみを受け止める。
多くの人々の哀しみを全て抱えながら、
敵に向かっていくのだ。
全てを背負う度量があって、ストイックで真っ直ぐだ。
こういうほぼ絶滅してしまったと思える男性像に
女性読者は惹かれるのだろう。
この層は「歴女」と呼ばれる人たちとも被る気がする。
また、善逸や伊之助も抱えている背景がしっかり描かれ、
その事情や彼らの強さの理由が分かるのもいい。
彼らは、自分のできることに向かっていく。

もうひとつ女性作者に特有だと思えるのが、
作品をズルズルと引き延ばしたりしないことだ。
最近の売れる漫画は、ほとんど終わることができない。
物語が終焉に向かったら、きちんと終わらせることも
作者の仕事ではないかと個人的には思う。
出版社側の立場だと「必ず売れるコンテンツ」は、
ずっと手放したくないのは理解できる。
ただ、そんな状況にあっても
幸せな作品の閉じ方を決断できるのは、
女性作者のほうが多いのではないかと感じる。
女性作者は基本的にラブストーリーを
描くことが多いため、
長く引っ張れないという事情も大きい。
それを考慮しても、女性漫画家のほうが
綺麗に終わらせるイメージがある。

指摘されているように、
妹がマスコット化されたことも
女性人気に火をつけた理由だろう。
喋らないヒロインが固定されることで、
主軸が男キャラばかりになり、
女性が好みそうな構図になっている。
これは少年漫画としては、異例ともいえるアプローチで、
読者には新鮮に映る。
ただ、爆発的なブームの理由が、
この部分だけと言われると、それは、無理がある。
あくまでも、ひとつの要素だろう。

いずれにせよ、この作品の大成功で、
ますます少年漫画誌における
女性漫画家の進出が加速する気がする。
同じ少年漫画のロジックに基づいても、
違うタイプの作品ができあがることを証明したからだ。
それは、少年漫画誌における新たな波となって、
今後の業界を大きく変えていきそうだ。
もちろん、アニメ化が大ヒットの大きな要因。
制作を担ったのがufotableで、
その技術力の高さや見せ方の工夫は卓越していた。
今後、残りの原作がアニメ化されるのを楽しみに待ちたい。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 91

70.7 2 兄妹で復讐なアニメランキング2位
デート・ア・ライブIII(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (257)
1360人が棚に入れました
人類は『空間震』と呼ばれる新たな災害に見舞われていた。空間を揺るがし、あらゆるものを破壊し尽くすその災厄は、精霊と呼ばれる存在が臨界から顕現することにより発生するものだった。空間震を止め、災厄を人類から退けるために必要とされる措置は、武力をもって精霊を殲滅する、もしくは——『デートしてデレさせる』! 精霊をデレさせ、更に『キス』をすることでその力を封印できる——そんな能力を持っている高校生・五河士道。人類の平和のため、なにより精霊たちを救うため——士道は彼女たちとの『デート』に奔走する。士道に心を開いた精霊・十香、四糸乃、琴里、耶具矢、夕弦、美九。精霊を殲滅するべく動く。精霊を利用せんとする。精霊との対話を試みる<ラタトスク>。そして、デレさせるべき新たな精霊——すべてを巻き込み、新たな戦争<デート>が始まる——

声優・キャラクター
島﨑信長、井上麻里奈、富樫美鈴、竹達彩奈、野水伊織、真田アサミ、内田真礼、ブリドカットセーラ恵美、茅原実里、真野あゆみ
ネタバレ

元毛玉 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

世界から私だけ消えてしまっても

お話のざっくり概要
デートさせてデレさせてキスをする…まぁ1期2期を見た方が早いですw
他と違う点は選択肢ぐらいですかね。

豆柴~「ねぇ知ってる?{netabare} ”なつぅぅみぃ”っていう南の島の方言の意味は”愛してる”{/netabare} なんだよ?」

さすがに無理あるかなぁw

新キャラの七罪
序盤は七罪の攻略がメインですね。お題の謎を解くのがテーマ。
{netabare}
幼女だったか…化けてる対象は分からなかった…
(酔って見てたからと言い訳してみる)
殿町とのデートはカットされてる…憤慨
独占…やっぱ弓弦が一番いいなぁ~
でもやっぱ最初っからメンバー全員に説明すべきだったんじゃ?
{/netabare}
そして今回フォーカスされた折紙
こっちの展開はほぼ予想通りだった。(久々こんなに予想当たったの)
その分、王道って事なのかも?
{netabare}
折紙が犯人、士道は最初説得を試みて失敗する、父母を助ける為に士道が犠牲になる
まで予想が当たった! 七罪で外したからムキになってたかもです。
生まれ変わった折紙は普通…じゃない何か変態の片鱗はちゃんと残ってるw
っていうかどうして5年であんなに立派な肉食変態に育ってしまったのか…
{/netabare}
王道な分、良いストーリーです。折紙の魅力が一段と出た感じします。

どうでもいいけどさ、たまちゃん先生が悲しいお知らせって言ったら…
{netabare}
「お見合いでもダメになったとか?」「まさか結婚詐欺?」「マジ引くわー」
{/netabare}
必ずそう持ってくのやめません? もう誰かお嫁に貰ってあげてよw

本編は11話で終了で、12話はなんというかOVAっぽい内容でした。
まぁ本来なら11話終了でDVD特典で12話でもおかしくない所を放送してくれたのには感謝!
まさに本編後のファンサービスという内容でした。
だけど{netabare}俺をデレさせてみろ{/netabare}って展開は
美衣「マジ引くわー」が妙に当てはまる最終回でした。
結局、美衣ってバリエーション多すぎだけど「マジ引くわー」しか言ってないよねww
このまま一体どこまで引いてしまうのか…

投稿 : 2025/01/11
♥ : 20

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

私たちの新たな戦争(デート)を始めましょう

この作品の原作は未読ですが、アニメは1~2期と劇場版「万由里ジャッジメント」を視聴済です。

制作スタッフは1期からほぼ変化ありませんが、キャラデザはこの3期から変わっていたんですね。
それと、アニメーション制作会社も変わっています。

1期はAIC PLUS+さん、各話の制作協力という形でアニメに関わるケースが多いみたいです。
これまで「そらおと」「迷い猫オーバーラン!」「恋選」「はがない」など、しっかりキャラを魅せる作品を手掛けています。

2期はプロダクションアイムズさん、「いなり、こんこん、恋いろは。」「はいふり」など…
そして3期はJ.C.STAFFさん。
アニメーション制作会社の2期から3期の変更は諸事情により止む無しとしても、キャラデザが変わったのは何故だったんでしょう…?
作品の雰囲気がだいぶ変わった気がするのは私だけでしょうか…^^?
上記を踏まえると、雰囲気が変わったのはアニメーション制作会社のせいじゃないと思うんですけれど。

この作品はキャラをしっかり魅せる作品なので、キャラデザは生命線だと思うんですよね。
今回の変更がこの作品を良い方向に導いたかというと…個人的には微妙かもしれません^^;


人類は「空間震」と呼ばれる新たな災害に見舞われていた。
空間を揺るがし、あらゆるものを破壊し尽くすその厄災は、
精霊と呼ばれる存在が臨界から顕現することにより発生するものだった。
空間震を止め、厄災を人類から退けるために必要とされる措置は、
武力をもって精霊を殲滅する、若しくは…

「デートしてデレさせる」!

精霊をデレさせ、更に「キス」をすることでその力を封印できる…
そんな能力を持っている高校生・五河士道。
人類の平和のため、なにより精霊たちを救うため…
士道は彼女たちとの「デート」に奔走する。
士道に心を開いた精霊・十香、四糸乃、琴里、耶具矢、夕弦、美九。
精霊を殲滅するべく動く<AST>。精霊を利用せんとする<DEM>。
精霊との対話を試みる<ラタトスク>。
そしてデレさせるべき新たな精霊…
すべてを巻き込み、新たな戦争<デート>が始まる…


公式HPのIntroductionを引用させて頂きました。
やっぱり、この作品…設定の面白さは抜群なんですよね~。

確かに面白くない訳じゃなかったんですけど…
これまでこの作品で感じたきた「キュンキュン度」がそれほどでもなかったんですよね…

そこで理由を考えてみました。

・新たに登場する七罪の能力は面白いものの、上手く活かしきれなかった。
・士道にデレた精霊の能力が低下しているので、戦闘シーンの凄みが少ない。
・精霊より強い魔術師が存在すること。士道の頑張りは骨折り損のくたびれ儲け…?
・鳶一折紙の物語。決して悪くはありませんでしたが、落としどころに疑問…?
・壊れた士道は今一つ…。これ、本当に必要だったんでしょうか?

ざっと5点ほど挙げてみました。
でも…この作品は決して嫌いじゃないんですよ。
何せこれまでアニメ本編2期と劇場版を積み上げた実績を持つ作品なんですから…
作品の持つ潜在能力は半端ないはずなんです。

物語って生き物みたいな一面を持っていると思うんです。
だからムラが生じるのも仕方ありません。
それに…無呼吸じゃ走り続けられません。
息継ぎをしないと死んじゃいますから…
だから、次期のために投じた一石と考えると納得できる…かな。
でもこのシリーズの一ファンとして視聴して良かったと思っています。

オープニングテーマは、sweet ARMSさんの「I swear」
エンディングテーマは、山崎エリイさんの「Last Promise」
sweet ARMSさん…待ちわびていましたよ♪
この作品の主題歌を絶対担当されると思っていたので、また曲が聞けて嬉しいです。

1クール全12話の物語でした。
皆さん、この作品に対してどんなレビューを書くんでしょう…?
原作のストックがどの程度残っているか分かりませんが、起死回生の一発を期待しています。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 15

haiga さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

五河士道。男の夢を叶えた男

全ての男の夢ハーレム。

かつて中国の皇帝は紫禁城と言う城を作り、中国全土から集められた美女を囲い酒池肉林のハーレムを築いた。
かつて日本史上最長の王に君臨した徳川幕府もまた大奥という王以外の男子禁制のハーレムを築き、徳川二百数十年の1ページを記した。

共通するのは絶大な権力と暴力と経済力。大奥では毎日抱く女の選択は無く、見張り役として隣の布団で寝る女が付随し、隣室には面倒見役の女が控えていたと聞きます。そこには愛などなく、行き詰まる日常に月の半分も大奥に顔を出さない王もいたと記録に残されています。

そしてデート・ア・ライブ。五河士道と言う主人公。精霊達の誰にも戦闘力で劣りながら、いつだって分け隔てなく命懸けで愛し、守り抜く男。

8人の美少女達。幼女からツンデレ、妹、魔女っ子、痴女、歌姫、双子、ポンコツ大食いなどなど誰しもが琴線に触れる女達のハーレムを愛のみで築き上げた奇跡。
だってヒロインの1人とキスしてるのを、他ヒロイン全員に見られて、全く嫉妬されずに良かったね♪って見守られる男ですよ?「だから痺れる憧れるゥ⤴︎︎⤴︎︎」とDioに憧れるモブのように視聴者がなってしまう破壊力です。

今回3期作成にあたり、制作会社が変わってるらしく、1期、2期と比較して作画について批判的な意見があるみたいですが。「こまけえことはいいんだよ!!」って言いたいです。

そもそもデート・ア・ライブって奴は士道のデートとかわいい精霊と狂三が出ればオールオッケー。3期作ってくれてありがとうってなもんです。

私はとてもたのしめました。特に最終話の12話はちょっとウルっと来ました。デート・ア・ライブファンには最高の最終話と思います。4期あるのか分かりませんが私はいつまでも気長に待ちたいと思います

投稿 : 2025/01/11
♥ : 11

55.1 3 兄妹で復讐なアニメランキング3位
ブレイドアンドソウル(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★☆☆ 3.0 (296)
1507人が棚に入れました
人・獣・妖怪が共存していた世界に濁気と呼ばれる魔の気が訪れ、妖怪たちは凶暴になり、人と獣は魔物になって暴れ、邪悪な武人たちは悪鬼となって武の強者たちを血の海に沈めた。この惨状を止めるべく、神仙たちは達人を集めて送り出し、世界を支える4つの柱に濁気を封印することに成功した。しかし、長い時間が流れ、再び濁気が世の中に流れ込み、濁気を纏った復讐者ジン・ヴァレルが生まれた。

声優・キャラクター
タカオユキ、悠木碧、大原さやか、雨宮天、高垣彩陽、伊藤静、小山力也、井上麻里奈、チョー、白石涼子

にゃっき♪ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

better late than never

韓国発のネットゲームが原作で、国内サービス開始にあわせて放送された中国風な世界観の武闘ファンタジー作品です。
暗殺者集団、剱(つるぎ)一族の出身の主人公のアルカは、掟に従って師匠のホンの仇敵で、濁気(しょうき)と呼ばれる暗闇を操るジン・ヴァレルに復讐するために生きています。暗殺者として殺人ロボットのように生きてきたアルカが、人として生きる道を考えるようになり、人間として生まれ変わる過程を描こうとしていたようです。

青い花びらの天性という麻薬栽培に頼らざるを得ない村人や、自らが関わったために多くの罪のない人たちが犠牲になるなど、暗いだけでなく殺伐として後味の悪いエピソードが多く、中盤以降のアルカの変化も、人間回帰とか成長というより単に壊れてしまったような印象しか残らず、唯一の魅力になれそうな爽快感まで奪ってしまったように感じます。

無口な暗殺者である主人公以外に、殺伐とした世界でも力強く生きている、渡門旅館の女将のカレン、拳銃を使う賞金稼ぎのハズキ、盗掘集団の娯楽党のリーダーのロアナの3人の女性キャラが絡んできます。個人的にはあまり魅力は感じられず、ハズキはムードメーカーという位置づけなのかもしれませんが、ムードクラッシャーのように思えました。ゲーム世界の雰囲気を伝えられれば十分だったのかもしれませんが、きちんと描くべきキャラを早々に退場させてしまったりするのでは、何を描きたいのか焦点が定まっていないように感じられ、あまりお薦めする気分にはなれない作品でした。
最終話はお気楽な番外編の温泉回で、女性キャラのカタログのような構成ですので、キャラの確認のために視聴してみるのも良いかもしれませんね。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 40

ローズ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

全話視聴するのは辛いです

韓国で作成されたゲームが原作。
各々が自分で力を誇示し、用心棒や賞金稼ぎなどがいる時代。
肩に蝶のようなアザをもった主人公・アルカの活躍を描いた作品。

作品内容は剣などを使ったバトル物。
アルカにとっては師匠を殺され「師匠殺し」の汚名を晴らすのが目的なのでしょう。
アルカの仇となるのがジン・ヴァレル。
冷徹な印象を与える人物で『濁気』(だっき)という黒い霧のような特殊な攻撃も特徴の1つです。

CGを使った場面もありますが、作画に関してはよくできていると思います。
本当は作画よりもストーリーに力を入れてもらいたいところですが、ゲーム原作だと致し方ないですね。

テンセイという青い花が出てきます。
栽培した村には利益をもたらすのでしょうが、どう考えても麻薬の原料にしか見えません。
視聴者に悪影響を与える場面だと思うのですが、放送が深夜だったので苦情は無かったのかな。
清めの船という変な宗教まがい(?)の団体も登場。
どういう表現内容がいいのか、自分には理解できません。

バトルシーンが見せ場なのでしょうが、ストーリーやキャラに魅力を感じません。
ゲームをプレイしている人の他に どういう視聴者層を狙っているのか分からない作品でした。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 27

PPN さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ゲーム販促にも程ある! もっと丁寧に作りなさいよォォォ!

アニメにまで韓流の波が?
と思いましたが、全然違いましたw
韓国発オンラインゲームの販促作品です。

暗殺集団の中で育った主人公が
何者かに殺された師匠の仇を討つべく
復讐の旅に出るとゆーお話。

ゲームの販促に重きを置いている為か
作画のみ特化してる仕上がりになってます。
バトルシーンやEDなどはゲームの世界を思わせる
迫力があり綺麗な出来です。

逆にストーリーはペラペラです、薄いです。
こちらにももう少し力を入れて欲しかった( ´Д`)=3
ストーリーを丁寧に作っていれば作品自体が
もっと良くなっていたと思います。
正直、残念でした。

そして
この作品、とにかく惨殺シーンが多いです。
ゲームが元なのである程度は仕方ないのでしょーが
毎回、誰かしら殺されます。
苦手な方は視聴しない事をオススメします。

見所の乏しい作品でした。
残念ながら視聴をオススメできる程の出来ではありません。
これではあまりゲームの販促にもならなかったのでは?
と、余計な心配をしてしまいます(´▽`;)


《キャスト》
アルカ(CV.タカオ ユキ)
ジン・バレル(CV.悠木 碧)
エル・カレン(CV.大原 さやか)
ジン・ハズキ(CV.雨宮 天)
ダン・ロアナ(CV.高垣 彩陽)
ユ・ラン(CV.伊藤 静)
ユウ(CV.井上 麻里奈)
ロン(CV.白石 涼子)
ホン・ドウゲン(CV.チョー)


《主題歌》
OP:『サヨナラ嘘ツキ』/みみめめMIMI
ED:『RAINBOW』/LEGO BIG MORL


最後に
アルカ役/タカオ ユキはOPを歌うみみめめMIMIの
ボーカルさんです。
本業がどちらか分かりませんが
声優としての今後にも期待したいです(・∀・)/″

投稿 : 2025/01/11
♥ : 25

67.1 4 兄妹で復讐なアニメランキング4位
機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅰ 青い瞳のキャスバル(アニメ映画)

2015年2月28日
★★★★☆ 3.9 (184)
1005人が棚に入れました
宇宙世紀0068年、サイド3、ムンゾ自治共和国。宇宙に進出した人の革新を説き、地球連邦政府からの完全独立を宣言しようとしたジオン・ズム・ダイクンは、議会檀上で演説中に突如倒れ、帰らぬ人となった。ダイクンの死後、ザビ家陰謀説を唱えるダイクンの側近ジンバ・ラル。しかし、サイド3、ムンゾの実権を掌握せんとするデギン・ソド・ザビ率いるザビ家の暗躍は加速していく。これまで語られる事の無かった動乱の歴史が明らかになる中、ダイクンの遺児であるキャスバルとアルテイシアには、激動の時代を象徴した数奇な運命が待ち受けていた…。

声優・キャラクター
田中真弓、潘めぐみ、浦山迅、銀河万丈、藤真秀、三宅健太、渡辺明乃、津田英三、恒松あゆみ、喜山茂雄、沢城みゆき、茶風林、池田秀一、大塚明夫
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

一年戦争前夜

安彦良和総監督作品、サンライズ制作。
人類最大の悲劇「一年戦争」の発端を描く、
シリーズ全6章を総括して簡潔に。

舞台は宇宙世紀0068年から始まる。
ジオンズムダイクン議長の死から遺児となり、
運命に翻弄される兄妹キャスバルとアルテイシア。
暗躍するザビ家の面々と名門ラル家との政争。
一年戦争に至る闇の歴史が幕を開ける。

{netabare}渦巻く陰謀の中、安息の地を求める兄妹。
士官学校でのシャアとガルマの邂逅。
ザビ家への復讐を誓う仮面の下の決意。
やがて士官学生による「暁の蜂起」が発端となり、
ジオンは地球連邦政府からの独立を宣言。
その直後、秘密裏に開発されたモビルスーツを投入し、
ジオン公国は宣戦を布告するに至ります。{/netabare}

ルウム戦役、赤い彗星の誕生とギレンの策謀。
高まる開戦の機運は誰にも止めることが出来ず、
政治的手腕、卓越した用兵術を武器に、
シャアアズナブルは歴史の表舞台へと歩み始める。
平和な日常の終焉、戦禍は拡大の一途を辿り、
未曽有の悲劇が始まろうとしている。
激動の時代を駆け抜けた人々の戦場の群像劇。
ガンダムとはシャアの物語かも知れませんね。

アムロレイとシャアアズナブル、
歴史の潮流はまだ彼らを引き合わせない。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 44

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

赤い彗星の物語・序編。

安彦良和版・機動戦士ガンダム THE ORIGIN の、シャア・セイラ編のアニメ化

基本的なあらすじは初代ガンダムと同じですが、随所にアレンジが加えられています。

例・一年戦争の11年前にスペースコロニーにガンタンクが多数配備されている。

見た感想…子供時代のシャアとセイラ、そしてザビ家に関係する人物が沢山登場しますが、
ガンダムでありながら富野監督要素がないなあ。
やはり、安彦さんの漫画のアニメ化なんだな。
お話のノリとか登場人物の表情の動きにそういうものを感じました。

あと原作単行本を読んでたせいか、ただあらすじを追ってるだけで、
観てる側としては驚きも喜びも特に感じませんでした。

富野監督入魂のGレコも期待はずれでしたし、
理想の宇宙世紀ガンダムは、もう得られないんだろうな!と思いましたね。

続きがあるみたいですので、公開されたら観ますけどね!

簡単にですが、これにて感想を終わります。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 33

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

【主に戦車道】断っておきますがこれはガンダムのレビュですよ?【主にロリテイシア】

初代『ガンダム』(ファーストガンダム)のキャラデザを務めた安彦良和が、独自解釈でファーストガンダムをコミカライズした漫画、『THE ORIGIN』をアニメ化した作品です
つまりガンダムの歴史上、初めて漫画→アニメという経緯を持った作品になります
監督は『0083』や『MS IGLOO』の今西隆志
脚本に隅沢克之
キャラデザにことぶきつかさ
メカデザにカトキハジメ(MS系)、山根公利(車輌系)、明貴美加(戦艦系)、アストレイズ
総作画監督に西村博之(天才)
メカ作監に鈴木卓也
音楽に服部隆之
1話約70分、全4部作(予定)


今作で描かれるのは1年戦争の前日譚にして漫画版オリジナルストーリーとなった所謂「シャア・セイラ編」です
キャスバル・レム・ダイクンという少年が如何にして赤い彗星ことシャア・アズナブルを名乗ることとなったのか、とまあシャアという男とその妹のジュブナイルが基軸となります
ちなみにあくまで『THE ORIGIN』のアニメ化であり、【ファーストガンダムそのものとは設定や時系列が異なっている】ことを断っておきたい


まずアバンタイトルで描かれるのはシャアが赤い彗星の異名を取ることとなり、アニメでは詳細が描かれなかったルウム戦役
今作ではモビルスーツは基本的に3DCGで描写されます
このルウム戦役の迫力の戦闘シークエンスを描くのは北野三郎・・・じゃなかったw板野サーカスこと板野一郎
ハイスピード、かつ膨大な情報量で混沌とした艦隊戦を潜り抜けるシャアの姿が描かれます


そして時を遡り開戦の11年前、宇宙世紀0068
地球連邦からの独立を図るスペースコロニーサイド3のムンゾ共和国が舞台となります
指導者ジオン・ズム・ダイクンは彼の家族を巻き込みながらも宇宙移民の自治権確立に奮闘する日々を過ごしていた
しかしある日、彼は狂気の中で突然に息絶えてしまう
ダイクンの死は謀略だと民衆は暴動を起こし、それを鎮圧する地球連邦は軍を投入、この混乱に乗じてムンゾの実権を握ったザビ家の暗躍
そしてダイクンの遺児こそがキャスバル=シャア、そして妹のアルテイシア=セイラだった
これまで設定のみで深く語られることの無かったダイクン家とザビ家の確執、政治ドラマ
ダイクン家に助力するラル家の親子、特にファーストでは名前だけが語られていたジンバ・ラルの登場
『THE ORIGIN』のオリジナルキャラであるザビ家の次男、サスロ・ザビの存在も忘れてはいけない
そしてクラウレ・ハモンやクランプといったキャラの活躍もファーストファンには心躍るところでしょう


さてところで、この作品はガンヲタとかガノタとか呼ばれる一部のマニア専用の作品では決してないということを強く主張しておきたいです


まず先にも言ったとおり旧作の設定はほとんど意味を成していないのでむしろガンダム初心者の方がすんなりと今作を受け止められると思います
独立運動に心身を疲弊しながらも奮闘する父の背中を見て育った少年が、今度はその父の死をキッカケに故郷を追われる身となり、やがて一族を貶めた者達への復讐を誓う・・・
そう今作は何も複雑なSFとかじゃないんです、【ピカレスク・ロマン】なんですね
強いて言うならタイトルにもある【“ガンダム”が一切出てこない】ことだけはご了承願いたい


最大の見どころは“安彦絵の完全再現”
近頃のアニメでは珍しくなった三白眼、長い下まつげ、ハイライト少なめな頭髪といったデザイン面
そして劇中でのコミカルなタッチ、正真正銘のテレビまんが感
特にガンダムのようなシリアスな作品ではもうあまり観られないであろうオーバーな表情芝居は古き良き時代を生きた漫画家ならでは感性ではないでしょうか
それを(天才)西村博之が細かいカット一つ一つにまで拘って作り込んでいるのが見えてきます
また現場では安彦が直接アニメタを指導するという姿もあるようで、とても貴重な環境が整えられた制作現場であることが伺えます


特に安彦ismが如実に現れているのが“ロリテイシア”ことアルテイシアですかね
喜・怒・哀・楽、今作で全部魅せてくれます
すごく楽し、いやw可愛い(^ω^)


それとクライマックスで登場するオリジナル設定の初期型ガンタンクによる“戦車道ならぬガンタンク道”
陸上自衛隊も取材協力に応じたとかで『ガルパン』ファンにも是非観ていただき一戦に仕上がってますね


ところでキャストがほぼ一新されたのが気になりましたね
故人等も多少絡むためキャスティングには苦労されたのでしょうが、折角新しいガンダムをやるんだから、と思い切って冒険をした新キャストがちょろちょろと
特にハモンに沢城みゆきを起用したのは驚きました
そしてこれは成功と言えるんじゃ?とこの挑戦的キャスティングに拍手


一方で銀河万丈のギレンと池田秀一のシャアは全く変わり映えのない安定感で、定着した二人を変えることは不可能だったという結果も見えてきました
35年も経ったのに銀河万丈や池田秀一の代役って未だ誰も出来んのですね・・・まさにオンリーワンか

投稿 : 2025/01/11
♥ : 30

60.1 5 兄妹で復讐なアニメランキング5位
奏光のストレイン(TVアニメ動画)

2006年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (100)
516人が棚に入れました
はるかな未来。人類は宇宙を舞台にユニオン(連合)とディーグ(帝国)の2つの陣営に分かれて、始まりすら定かではない永い戦争を続けていた。ユニオンは戦争はあくまで人の手によるものである事を尊んだが、ディーグは戦争をただの外交手段としか見なしておらず、合理的かつ効率的に人の手を掛けず行う事を重視していた。そんな時代に繰り広げられる一組の兄妹の物語。兄はユニオンを裏切りディーグに付き、全てを失った妹は裏切りの理由を知るため兄との再会を胸に戦い続ける。

声優・キャラクター
川澄綾子、近藤隆、野中藍、ゆかな、松来未祐、保志総一朗、谷山紀章、花井なお、阪田佳代、皆川純子、谷井あすか、麦人、中田譲治

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

作品のバランスを取る上でラヴィニアの存在は大きい・・はずw

隠れた良作。と勝手に決めつけ。

未来型SFアニメ。
ロボット枠です。
可愛らしいキャラデザとは裏腹に、そこにはハードな展開が待ち受けてます。
油断なさらずに。



宇宙にて、2つの勢力に分かれ戦争を繰り返す日々。
そのような世界のなかで、敵に寝返った兄とその理由を知りたい妹の物語です。

世界観は壮大。
戦闘もなかなかの迫力。
これだけで観応えアリ。
亜光速戦闘の設定は面白くも残酷だなと感じました。
年の取り方が変わってくるとは。。



感想。

視聴開始時から少し観て、嫌な予感がしました。
つまらなさそう・・と。
理由はともあれ性格に難有りの主人公、酷すぎるイジメなど、私の苦手なポイントを見事に押さえていたからですw

だがしかし!

回を進める毎に面白くなっていくなっていく。
対人コミュニケーションに欠けた主人公・セーラにも成長が見られ、段々と楽しめるようになりました。



セーラを成長させたのは間違いなく仲間の存在ですね。
空間機甲科のメンバーは個性は強いもののいい奴らばかりで、そこに流れる雰囲気は心地良いです。
漫画版の主人公・ロッティを筆頭に訓練生としての自覚も忘れない彼女らの姿勢に惹かれました。
それに、どのキャラもどこか抜けてる箇所があるのがまたいいです。



凄惨な描写も惹き付けられるのに必要な要因でした。
誰が死んでもおかしくない世界。
モブ以外にも数人死ぬので、今度は私のお気に入りキャラが死ぬんじゃないかとドキドキハラハラ。
こういうの、嫌だけど好きなんですよね。



因みにそのお気に入りキャラとは空間機甲科の一員、ジェッシィとラヴィニア。

ツインお団子ジェッシィが可愛かったです。
ロッティの代わりにチームを引き締めるしっかりした一面と、ラヴィニアの勘違い百合攻撃に即落ちするチョロさが魅力的。
見た感じチーム一のファッションリーダーで、彼女の私服姿で私は即落ちでした。


ラヴィニアの魅力は第7話に集約されてます。
同性(セーラ)愛が物凄い彼女のギャグ回。
笑いましたw
妄想時の弛んだ表情がいい感じです。
一種のシリアスブレイカー的役回りかもしれません。


さぁこの二人は最後まで生き残れるのでしょうか。



OP「メッセージ」 歌-Yoko
ED「海のオパール」 歌-Sema

独特な曲調のOPが印象的。


--------------------------


最後は泣けるとかじゃないですが感動しました。
兄が裏切った理由も納得のいくものでしたし。

兄と妹(セーラ)を中心としたストーリーではあるものの、勢力同士の大きな策略戦なども面白かったです。
ラヴィニアの駆け引きもw


それと、この作品の良いところは7話のようなストーリーには直接関係しないエピソードを盛り込みながらもテンポが悪くならない点。
笑いとシリアスのバランスが秀逸でした。

他にも見所は多く、私はもっと評価されてもいいんじゃないかと思います。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 33

ワタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

シリアスでハードな1クールアニメの良作。

SF美少女メカアクションアニメ。
リアルタイムで見て以来、久々に見直したところ、当時より楽しめました。

印象的にはシリアスで人死にまくりな「マジェプリ」
1話と最終話の展開は「喰霊」っぽい(最終話の演出・絵コンテが喰霊の監督だった)
亜光速におけるウラシマ効果を設定に取り入れてるところは「トップをねらえ!」
そしてコンセプトは「小公女セーラ」ということらしい。
登場人物名からしてそうだし、主人公セーラへの過激なイジメ描写もあります。

シナリオは奔放な展開が目立つけど、これといった破綻もなく良く出来ています。
展開の緩急のつけ方が上手いんですよね。1クール飽きることなく一気に見れます。

セーラは1話の出来事をきっかけに心を閉ざし、周囲から孤立するわけですが
ロッティを始めとする空間機甲科のメンバーとの触れ合いを通じて
徐々に彼らに心を許し、かけがえのない仲間となる。この過程が素晴らしい。

セーラの戦いの目的は一貫しており、セーラ個人の物語として見れば文句なし。
ですが・・・セーラとその兄ラルフの物語としては微妙っちゃ微妙。
「あの優しかった兄がどうして・・・!」
という展開なんだけど、ラルフの描写が薄いのが問題。
ラルフが豹変した理由には納得できるんだけど
かつてのセーラとの温かな思い出が足枷となるも、それでも俺は止まるわけにはいかない・・・!
みたいな、葛藤する描写が全くないので兄妹のドラマに深みが出ないんですよね。
それでもラストは兄と妹の対比という意味でよく纏まっているし、余韻も残るものになってます。


地上波での放送がなかったし、キャラデザも微妙だし
星間戦争の真っ只中にいるという設定ながら
キャラ個人のドラマに焦点を絞っているのでスケールが小じんまりしている点など
様々な事情から埋もれてしまってる作品ですが、個人的にお勧めしたい一作。

※なお声優は、メインに川澄綾子にゆかなとか・・・超絶俺得w

投稿 : 2025/01/11
♥ : 24

ソーカー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

最終話のEDは全部見るべし。

人類が宇宙を舞台にユニオンとディーグの二つの陣営に分かれ戦争を繰り広げる中での兄妹の物語。ユニオンを裏切った兄の目的を知るために、妹が過酷な運命に身を投じる。一話目から鮮烈的なSFロボットアニメ。

どうやら登場人物名・コンセプトは「小公女」らしいのだが全然知らない・・・が主人公は結構陰湿イジメに合うので、その辺はそうなのかも知れない。
むしろ「トップをねらえ!」にかなり近いです。亜光速移動によるウラシマ効果を扱いながらも整合性を失わず上手くシナリオに絡めている点は見事だったので、その辺が見たい!って人は是非。

ストーリーは・・・一話が衝撃的すぎる。キャラがバッタバタ死んでいきます。主人公はいじめられます。兄に会いたい一心で過酷な境遇にも耐え抜いていきますが、その意志の強さがこの作品の一番の魅力かもしれません。非常にテンポ良く設定も練り込まれているのですが、コンパクトすぎて世界観の全貌が掴みきれないのは残念なところではある。あとCGによる高速戦闘も美麗でおぉ!と思ったシーンもちらほら。見ようによってはハードSFですが、超展開が売りのギアスを見るような気分でも全然いけるので、結構おすすめ出来ると思います。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 16

66.7 6 兄妹で復讐なアニメランキング6位
地獄少女 二籠 -ふたこもり(TVアニメ動画)

2006年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (375)
2189人が棚に入れました
最近、巷に或る都市伝説めいた噂が流れていた…。深夜0時にだけアクセスできる「地獄通信」に怨みを書き込めば、どこからともなく「地獄少女」が現れて、憎い相手を地獄に堕としてくれる。地獄少女は全てを見通すかの様な涼やかな瞳を相手に向け、ただ一言告げる。「あとは、あなたが決める事よ」と…。掟に殉じて地獄流しを続ける地獄少女――だが、彼女の前世での出来事と相まって、いつしか少しずつ心境に変化が起こり始める。そして物語の終わりは誰も想像できない出来事だった…。
ネタバレ

Appleモンキー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

人を呪わば穴二つ

午前0時にだけアクセスできる地獄通信
地獄通信に書き込まれたものは地獄に落ちる。

■第11話~第26話
{netabare}
地獄少女のいつものメンバーたちにスポットをあてたストーリーが面白いです。

輪入道の温泉の話がお気に入り★
何百年も続く老舗温泉旅館の
最初のお客さんでもあり、最後のお客さんでもある、というのは感慨深いものがありますね^^


物語終盤は懐かしいキャラがでてきました。
つぐみちゃんってどうなってるんだろう。。。
{/netabare}

■第6話~第10話
{netabare}
あい「骨女は?」
輪入道「どっかいっちまったい」
一目連「連れ戻そうか?」
あい「ううん、たまには骨休めも必要よ」

・地獄少女がギャグを言っちゃった
http://www.youtube.com/watch?v=05IrjpLvtQc

第10話は製作者さんが色々と遊び心を出してましたね^^

{/netabare}

■第1話~第5話
{netabare}
第1期に引き続き、1話完結型で進行してます。

第5話のラスト、橋爪力也を地獄に送った時のセリフ
「なめんなよ、タコ」
がツボにはまりました^^

↓問題のシーンのMAD動画
・(MAD)[地獄少女]なめんなよ、タコ
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3815328

{/netabare}

投稿 : 2025/01/11
♥ : 53

minisaku さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

二期は最後まで飽きずに見れましたw

あらすじは割愛しますね~ 全26話です。

今回は、一期に比べて後日談がしっかり描かれていたり、
地獄少女側の過去エピソードがあったりと、話が単調ではないので
一期より見やすい内容だったと思います。特に後日談が良かったですw

正直、一期は途中で飽きがきて断念しそうにもなりましたが、
今回は楽しんで最後まで見れましたww

まぁ一期を見なくても楽しめる内容だとは思いますが、
一期の1話目+ラスト3話位見ておけば、より楽しめると思います!!

興味のある方は見てみてくださいね~

投稿 : 2025/01/11
♥ : 23
ネタバレ

入杵(イリキ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

浮世は地獄 胸糞悪さ Level up!

本作はスタジオディーンが3期に亙って手掛けた「地獄送り」をテーマとした作品の2期目である。
本作からの視聴でも差し支えないが、出来れば1期からの視聴をお勧めする。
1期は6話から話の進展があったが、今回は22話まで殆どパターンアニメと同等の作りである。新たな登場人物「きくり」の登場や、1話ずつ三藁の過去に纏わる話が用意されている。
1期の視聴で慣れた所為か、憤りを覚える(理不尽なという意味ではない)展開が減少し、胸糞悪さが向上した。この点は非常に評価したい。シュールな演出も増えてよかった。
ただ、「きくり」が小生意気で小癪な子供で鬱陶しく感じた。



基本的なコンセプトは『必殺シリーズ』を元に「法で裁けぬ、晴らせぬ怨みを依頼者から引き受け成敗する」というものである。
依頼方法は『ゲゲゲの鬼太郎』を彷彿させるもので、ネット上に深夜0時に怨みを持ったもののみアクセス出来る「地獄通信」に依頼者がアクセスし、
怨んでいる相手の名前を入力すると、即座に地獄少女が現れ、首に赤い糸が結ばれた「藁人形」を渡し、地獄送りの手順を説明するというものである。
本作はただ怨みを晴らして(相手を地獄送りにして)お仕舞いという安易なものでなく、
「依頼人自身も命に匹敵する代償を支払う」という本作独自の設定がある。
そうした作風について、制作側は「“人を呪わば穴二つ”の言葉の様に、依頼者の人の命を奪うという願いには、それ相応のリスクが必要である」と語っている。地獄流しに出来る相手は1人のみで、一生に一回しか使えない。

地獄流しの手順

①怨みを持つ依頼人が地獄通信へアクセス、名前を入力
②地獄少女が現れ「首に赤い糸が結ばれた黒い藁人形」を渡す
③相手は即座に地獄送りにされるが、依頼者も死後地獄へ行く旨を依頼者に伝え、依頼者の判断に任せる
④依頼者が糸を引いた場合、場合により対象者は三藁にパラレルワールドで仕打ちを受け、罪を認めるように促す。
(認めても認めなくても地獄には流される)
⑤対象者は舟で三途の川を越え、地獄へ流される


怨みは怨みの連鎖を呼び、留まることを知らない。人の世が続く限り怨みは消えない。只、人を怨むことは楽しいことではないので、進んで行うことはない。よって余程の事が無い限り人を怨むことは無いのだ。本作は遊び感覚で地獄通信にアクセスする描写があるがこれはとんでもないことだ。
例え怨みを晴らしたとしても、傷ついた心が癒えることや、無くなったものがかえってくることは無い。そのことが分かっていながらも溜飲を下げるために、遣る瀬無い気持ちを鎮めるために、人は人を怨むのである。

人を呪わば穴二つ
一つ目の穴は「自責の念」。人を殺したという強い認識は死ぬまで付きまとい身を蝕んでゆく。怨みの元と成った傷が癒えることがあっても、この認識が消えることはない。
二つ目の穴は「怨んだ者の周囲の念」。自分が怨んだ相手が、誰に対しても腐れ外道であることはほぼ無く、相手にも家族が居て、信頼している仲間がいるのだ。その人たちの怨みも消えることは無い。

因みに本当の語源は依頼者と対象者二人とも地獄(穴)行きという意味。


本作はしかも怨みを晴らすことを他人まかせにし、自分では一切手を出さないという汚い手で怨みを晴らす。代償として死後地獄に送られるが、これでは安いものだ。他力本願は時に罪なことである(私は浄土真宗(笑))。
特に本作の場合
①自ら怨む相手を殺害することにより殺人の実感を得る。
(他人に依頼する場合、金銭で埋め合わせが必要。)
②殺人の罪に問われるまでは、逮捕に怯えること、
捕まってからは罪刑法定主義に則った裁きを受ける(刑事面の裁き)
③殺人者の家族、親類は必ずと言って良いほど世間で差別・迫害され、縁者への迷惑など社会的責任を負う(民事面の裁き)
④殺人者は死後、極楽浄土(キリシタンの場合、天国)へ行けず、地獄へ落ちる。

これらの①~④の項目の内、地獄少女に依頼する事により、①~③から免れることが出来るのである。しかも、地獄少女への依頼は、「積年の怨み」のような重い怨嗟でなく、「気に入らない」「嫌い」「邪魔」などの軽い憎悪でも簡単に行うことが出来ることも安易な依頼へ拍車をかけている。

・「悪魔の子」事件について
{netabare}
「あれれー可笑しいぞー?」な展開。今まで依頼人の精査と言って依頼人の素性を調査し、その怨みを引き受けるか否か、一々丁寧に考えて仕事を引き受けていたのに、流れ作業の如くガンガン依頼を受け入れていて、可笑しく感じたのは私だけではないだろう。以前にも増して「怨み」とは程遠い理由から地獄送りにする街の人々。「腐ってやがる」としか言いようが無い。何故失踪事件と「悪魔の子」を繋げようとするのか。
地獄送りは全て「悪魔の子」の所為にし、自分は安穏と暮らす(死後地獄行きなんですねどね)。「悪魔の子」という依り代の元、日頃の鬱憤が爆発し地獄通信に依頼が殺到した。自警団の組織も「悪魔の子」というブランドの保持の為。
我慢ならないのは、何故
蓮江保晴→飯合誠一
飯合蛍→紅林拓真
の怨みが成立するのか。全く怨んでなどいなかったろ。
ラストは飯合誠一は死亡。自警団は逃走し、蛍は植物状態というBAD ENDだった。蛍は自業自得かな。
集団真理の恐ろしさを描こうとしたのだろうけど、少々稚拙感が拭えなかった。

最期の地獄少女の決断には感動した。400年経ってやっと理解出来たようである。拓真がかつての自分とリンクして、ジレンマに苛まれたのも理解できる。
拓真に「人を怨んではいけない」ということを諭し、自らは虐げられている彼女は、村人を虐殺したころとは別人である。

柴田一の書籍の登場と、柴田つぐみの登場は嬉しかった。
つぐみの年齢から推測して、1期から少なくとも15年以上は経過している。

人間、些細なストレスに晒されることは当然なのだ。ストレスの捌け口として趣味を作ったり、旨い物を食べたり、酒を飲んだり、旅行に行ったりと楽しいことをする。
人生に於ける幸福と不幸の割合は、天寿を全うした場合、等しく分配されているのだ。今、不幸な人は近い将来、必ず幸福が待っている。今、幸福な人は近い将来、不幸が待っているかもしれない。人生を懸命に生きていれば至極当然の摂理であるのだ。会社の上司が憎い、姑が憎い、自分の気持ちを受け入れて呉れないあの人が憎いなどといっても、自分が憎んでいる対象が腐れ外道なことなど殆ど無く、その人も昔は憎い上司が居たり、憎い姑が居たり、自分の気持ちを受け入れて呉れない人が居たりしたはずなのだ。
あの程度の事で地獄送りに出来るのであれば、私も100回以上流されているのではないかと思ったりした(笑)。
{/netabare}

・地獄少女について
{netabare}
1期2期と視聴して、地獄少女が何故、この様な仕事をさせられているのかは大体理解出来た。人間誰しも自分が一番可愛い。自分の肉親を思うのも自分の遺伝子を守る為の愛情である(なんて言うと大袈裟なので取り消す)。地獄少女の憎悪は正に他人の不幸を知らなかった為に、「何故自分だけがこんな酷い仕打ちを受けなければならないのだ」という感情から生まれたものだ。「十二国記」でも出てきたが、自分が一番不幸であると妄信し、他人に否定されるとこの上なく憤るのである。「こんなに不幸な自分をこれ以上虐げるか」と思うのである。不幸であると思うことは幸福であると思うことと同じくらい気持ちのよいものだ。他人の不幸を知れば、自ずと自分との対比が出来る様になる。閻魔あいを地獄少女にした意図はここにあるのではないか。
{/netabare}




本作は観ていて余りに不快だった為、各話毎に私の主観によるコメントと評価を付けた。
{netabare}
あくまで"主観"であるので、一切のクレームには応じない。
また、視聴後で無いと全く理解出来ないので悪しからず。

依頼人=被疑者=疑とする
対象人=被害者=害とする
得点は善:悪とする
話数の脇にある(18)は依頼人が18歳未満の意

1話(18)
疑:恩田麻紀 害:神代瑛子 70:30
精神的に追い詰められただろうけど、親や教育委員会に相談出来たはず。理科準備室に入ってからは、もうしょうがない。塩酸掛けられちゃああする他無い。被害者は腐れ外道。
あの友達も・・・
2話(18)
疑:倉吉弥生 害:男 100:0
妹は何故犯人ではなく姉を怨んだのか。自分を守って呉れなかったからか。一緒に居てもどの道死んでたと思うが。
この娘もいつまでも両親に淡い希望を抱かせて無駄な時間を浪費させずに警察に通報して水死体揚げたらどうか。
3話(18)
疑:坂入多恵 害:花村弓枝 60:40
この依頼者の女の子は変わった愛のカタチを持っていた。
しかし、被害者の女も、向こうから惚れてきたのだから、そこまで酷い女でもないと思うが。
4話
疑:八木沢修一 害:翔貴 70:30
まず病室代が工面出来ないのなら素直に諦めるべきだった。別に病気を治す金が必要な訳では無かったのだから、犯罪に手を染めなくても良いだろ。被害者も腐れ外道だったが、犯行を提案している時点で気づけ。奥さん哀れな最期。
5話(18)
疑:山田麗音 害:橋爪力也 50:50
最近流行のDQNネーム。「名は体を表す」とはよく言ったもので、名の通りのDQN君だった。馬鹿なので憎めない?(それはないか)ところがあった(最期に犬を避けたこととか)。
女性を物扱いし、先輩を地獄送りにしたところまでは良いが・・・
最期のキクリの、死体に彼岸花撒いて「ウハハハハウヒヒヒヒ」という場面は不覚にも笑ってしまった。
6話(18)
疑:新田紀和子 害:杉田宏久 80:20
この被害者も腐れ外道。
ストーカーの細野颯太君が自分で怨みを晴らしにいったのは、大変評価している。やはり自らの手で晴らすのが一番道理に則っている。
7話(18)
疑:茂木恵美 害:茂木和子 70:30
被害者が腐れ外道で無いだけに胸糞悪い。
あの母親も哀れな人だが、あの息子も娘も哀れだった。
最終的に可愛そうなのは親父。地蔵の首接着しとくよーに。
8話
疑:馬場翔子 害:栗山真美 90:10
被害者腐れ外道。割と良い話だった。
9話(18)
疑:須崎真帆 害:須崎幹夫 60:40
これも割りと良い話。愛のカタチを間違えた兄妹の末路。
やっぱり兄妹ラヴコメのようにはいかんのだね。
10話
疑:豊田八六 害:根来哲郎 30:70
あの程度のことで流すな。哲ちゃんの周りに居た女性の方がよっぽど怨みを持っていて可笑しくないはずだったが、
哲ちゃんの人間性から怨まれることは無かった。
11話
疑:天城志津子 害:立花今日子 70:30
ネコステロ→ネコカエセにしていたら変わったかもしれない。
12話
疑:伊藤道郎 害:亀岡一人
今まで観てきた中で一番感動した。事故の要因はジイさんじゃなくて道路の方だろ。
13話
疑:久住喜八 害:牧村達彦 60:40
野次馬にハラが立つのは仕方が無い。死体を平気で写メにする様な腐った日本人が増えてしまった。これは戦後教育が影響し(ry(語ると1万字軽く越えるので)。犯行に串を使うのは足がつくから止めておいたほうが良いだろう。最期に娘の目が覚めるという展開は良かった。キクリNice!
14話
疑:吉原さやか 害:柿沼敏也 70:30
キクリ「怨んでるの?ギタギタにしたいの?流しちゃえ!流しちゃえ!」

「悪魔の子」事件の発端。柿沼のオッサンは只の僻み根性で友達を気取っていたのだ。自分で売り込んで仕事獲れよ。
あの性格じゃ怨まれるのは当然。逆恨みは止めなさいといいたいね。しかし、「悪魔の子」事件はあの男があのタイミングで消えたことが原因だから、あの男の責任は重い。
15話
疑:菅野春美 害:菅野郁志 80:20
この親父も腐れ外道。選挙の後援もいいけど仕事しろや。
あの奥さんもよく辛抱した。
16話
疑:辺見蘭 害:上月マツ 80:20
因果応報。男は選ばないとね。犯罪に手を染めた時点で負け。共犯者の目の前で「自首します」なんて言ったらああなるでしょ。
17話
疑:千脇穂波 害:千脇平太郎 90:10
親父がDVじゃ、流してもOKでしょ。しかし、娘に真実を話さなかったことは痛手に出た(まあまだ話すできではないが)。
母親として、あそこで死んだら娘が可愛そう。
18話
疑:武田公平 害:武田美千代 40:60
これは良い話だった。皆苦しんでいた。正解は無い。
19話(18)
疑:たみ 害:嘉平 90:10
疑:湯元百合江 害:藍田伊智子 80:20
悪いことは出来ないということだ。
20話(18)
疑:森内樹里 害:藤巻真理 50:50
愛情と憎悪は表裏一体。でも一緒に地獄に行くことを選択するとは。地獄ってそんなに生易しいもんじゃないはずなんだけどなぁ。
21話
疑:来生洋子 害:都丸誠 90:10
これは納得。
22話
疑:蓮江美鈴 害:水谷せり 40:60
悪いことは出来ないということだPart2。
{/netabare}

観ていると不快になること間違いなし。しかし何処か引き込まれている自分が居る。鬱アニメと言うが私は鬱要素は全然無いと考える。胸糞悪いだけ。良くも悪くも人間は元来業の深い生き物だということだ。複雑な思いが交錯し、綺麗事で終わっていないのが救いである。愛情と怨嗟は表裏一体。
四苦八苦の内、愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦が象徴的に現れていた。余計な話を作らないで「悪魔の子」事件にもっと話数を裂いていたら評価は格段に向上しただろう。
3期も是非観てみようと思う。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 21

48.4 7 兄妹で復讐なアニメランキング7位
絶対衝激~プラトニックハート~(OVA)

2008年10月29日
★★★☆☆ 2.6 (100)
322人が棚に入れました
プラトニックハートと呼ばれる宝石を集めれば、どんな願いも叶う」という都市伝説がある。女性限定で選ばれし者だけがこれを巡る争奪戦に参加できるというが、その詳細は謎である。

野菜炒め帝国950円 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

エロくて衝撃終盤衝撃。Wでお得。

ほぼ入れ替えのため新規で。

格闘センス溢れる女子高生がどんな願いも叶えてくれる宝石ドラゴンボ・・プラトニックハート争奪戦を戦い抜くお話。
全5話。
似たようなタイプの一騎当千を割と明るいパンツアニメとするならこちらは割りとシリアスなパンツアニメ。

見所は、もはやギャグの領域にまで達している戦えば不自然に破れる服。
だがちょいエロ格闘物の定番でもあるし春と言えば桜。夏と言えば花火のようなものだ。なにも問題ない。

頻繁にアップで映される胸や下半身。
実にサービス精神旺盛で大変結構である。是非1度交通量調査のバイトの皆さんに作中何度胸のアップがあったかカウントして貰いたい。

登場人物が非常に可愛い。
無論、中には所謂外れもいるが大体可愛らしい。
特に主人公は一騎当千のアホの主人公より断然好みである。
あらゆる作品の格闘娘の中でも最上位に位置する魅力。
お前の好みなんて聞いてない?んじゃ次。

終盤~ラストの展開はタイトル通りの衝撃が走る。
タイトルに嘘大げさ紛らわしさ無し。ジャロなんていらない。

難点は1~4話の退屈な展開。
まぁ退屈と言ってもそれはあくまで話自体を指すのであって決して見れないレベルじゃない。
何故なら微エロがあるから。それだけでも視聴のモチベは十分に保たれる。
ん?この作品からエロを抜いたら?そりゃカレーの無いカレーライスよ。

そのストーリーも先に書いた通り終盤辺りからいい意味で暗雲が立ち込めて来る。
そこからはまさに怒涛の展開。大どんでん返しなのだ。
このラストの展開はねぇ・・。
随分思い切ったことしたなぁと本当思うよ。よくもまぁこんなん思いついて実行したなと。
間違いなく賛否別れる終わり方だがコレのおかげでインパクトある作品になってると思うのよ。

こうなってくると惜しいのがそれ以前の1~4話くらい。
サービス精神は買うが出来ることならこの辺りでも話自体の出来である程度引っ張ってくれていたら・・・。
エロとストーリーが見事に融合した伝説の神(エロ)アニメになっていたのではないかと?
思う?本当に?突っ込まれると自信が揺らぐが結構いい線行ってたと思う。
微エロと戦う女の子が好きな同士達にはお勧め。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 26

ゆりなさま さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

オススメできませぬ(´_`。)

当時この作品のスロットがでたときに
付き合っていた彼がたまにスロットやってて
この絶対衝撃について聞いたら、
アニメあるけどお前は観ない方がいいと思うよっw
って言われたんです。

なんか観ない方がいいと言われると観たくなる。アニメだと余計にっw
と思い観てみました。

なんだかまぁバトルはするものの精神的にラストは残酷でした。
それこそ悪い意味で衝撃的^^;
鬱というのでしょうか。気分最悪でしたっw
友情もなにもかもぶち壊しです。
精神的に強い方じゃないのでこういう終わり方嫌だな〜なんて
思いました。
なんていうかひどかったな〜。

観た感想言ったら・・
だから観ない方がいいって言ったでしょ!!
と言われたのは言うまでもありませんっw

精神的に弱い方には特に
このアニメはオススメできません(ノД`)・゜・。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 23

だわさ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.1

見終わった後の吐き気を伴う不快感はなかなか最悪でした(。・∀・)ノ゙※酷評閲覧注意

OVA全5話(各30分)。
パチスロあり。
10社くらいのコラボ制作作品。
微グロ…?


以下感想
「絶対衝撃」っていうくらいだから、衝撃的な展開が約束されているかのような錯覚とともに視聴しました。
えー、はい。
いやー確かに衝撃でしたよ。

作品の雰囲気とはかけはなれたOPからはじまり、角度によっては別人になってしまう、なんかちょっとない作画とともにお送りするこのまさに「気分の悪くなる陰惨エンディング」を迎えるストーリーはなかなかどうしてイかれてましたw

話の負の連鎖っぷりがひどいので、2009年に出たというスロット機はさぞかし負の連鎖台だったんだろうと、それこそ負の連鎖のような想像をしてしまいますが、とりあえず打ったことないですw

鬱ってのも、なんか、どうしようもない現実味や自己投影みたいな怖さがあればそれなりに良かったよーな気もするよーな…。
ぶっ飛んだ超設定のもとでの鬱ってのはただ気持ち悪いだけなのかなーなんて思ったり。

まとめると、現実味や自己投影のような怖さのない、漠然とした気持ち悪い鬱だけが後味になるしんどいアニメでした。ま、一人の意見ですけどねーw

最後、これ、考察してくださいねー的な描写があったけど、考察する気にならないのでスルーしまーす。

今んとこ誰にもオススメする気にならんっす。

こわいもの見たさ的な気持ちで視聴するときって、基本後悔する感じだなー…

投稿 : 2025/01/11
♥ : 23
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