任務で友情なおすすめアニメランキング 7

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの任務で友情な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年02月06日の時点で一番の任務で友情なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

74.2 1 任務で友情なアニメランキング1位
NARUTO ナルト 疾風伝(TVアニメ動画)

2007年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (776)
4138人が棚に入れました
少し大人になったナルトや木ノ葉の仲間たちと、S級犯罪者たちによる謎の組織「暁」の激闘を描く。

声優・キャラクター
竹内順子、中村千絵、井上和彦、落合るみ、鳥海浩輔、川田紳司、水樹奈々、小杉十郎太、森久保祥太郎、柚木涼香、伊藤健太郎、江原正士、増川洋一、遠近孝一、勝生真沙子、根本圭子、飛田展男、本田貴子、佐々木望、関俊彦、大谷育江、下屋則子、重松朋、大塚芳忠、石田彰、朴璐美、加瀬康之、中田譲治、渡辺英雄、川本克彦、青山穣、くじら、神奈延年、杉山紀彰、石川英郎、内田直哉

にゃんころくぽ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

全力で

アニオリと過去回想(時々本編に混じってくる、まるで再放送?って思える)を
すっとばしての評価です d(・ω・´。)

アニメは、作画+和を感じさせる疾走感ある音楽で迫力満点。

私は【NARUTO数巻分しか見て無くて】全く続きを見る気がしてませんでした。

しかしBORUTOという映画を観て、あまりのNARUTO達の成長っぷりに
驚きここいらで疾風伝からアニオリ(回数確認はwiki参照)とばして
観てやろうと・・・・。

まさか、「こんなにすごい深い話だったとはΣ(-`Д´-ノ)ノ」と思わされた。

途中何度も何度も号泣させられたし、それがあったからこそ・・・・
後半がめっちゃ盛り上がる夢のような(FAN大喜び)シーンがたくさん!

疾風伝431話まで観たけどアニオリとばしてきたのであっという間でした。
続きが気になりすぎたので続きにあたる原作コミックと外伝を購入・・・。
小説の秘伝も買っちゃった。

最終巻泣いた・・・。すんごい感動して泣いた・・・・。

ナルトの言葉に泣かされまくった・・・。
アニメでもこのあたりどう声優さんが演じてくれるか楽しみ。

こんなに敵も味方も大勢でてくるのにそれぞれのキャラが魅力的って
NARUTOって本当に偉大な作品なんだなって思った。

私の好きなキャラTOP10 
1、イタチ(サスケ兄)
2、トビ(仮面の男)
3、ミナト(4代目火影)
4、ナルト
5、サクラ
6、柱間(初代火影)
7、扉間(2代目火影)
8、我愛羅
9、香燐(メガネの女)
10、サイ(疾風伝からの登場キャラ)
11以下、他のキャラは同じくらいみんな好き 

最近はアニメが延命しようとしてるのか、なかなか
話がすすまない・・・。
原作の面白い話に早く、音をつけて盛り上げてほしい!

原作は続きがでないかな~。というか外伝と本編最終話の間の話が
みたいね、どうやってみんなあのカップルになったんだか。。。
ナルトしか映画では分からなかったからな・・・。

とにかくダラダラ書いたけど、
【ナルト読むのを観るのをやめちゃった人】へ

最後までぜひ観てほしい!
あの迫力ある後半はみないと損だヾ(´▽`*;)ゝ"

投稿 : 2025/02/01
♥ : 1

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ジャンプを代表する少年漫画の王道長編作のひとつ

「疾風伝」だけでも放送開始から丸5年間が経っていて現在も続いているし
原作もずっと連載中という長編で、しかも王道な少年漫画&アニメ作品。

友情、仲間、希望、そして打ち勝つ。
『ワンピース』と並ぶほど、内容は言わずもがなな有名作。

舞台となるのは日本をベースにした架空世界。
忍者の世界ではあるが、時代考証とか史実とかは関係なく、
科学技術は発達してる一方で文明的には昔風な不思議で独特な世界観。
子どもの頃から忍者モノが好きだった自分には入りやすいはずだったが
中途半端に大人になってから観てしまうと、素直に夢中になれない部分があって
数ヶ月前までは、まったく観ていなかった。
今も毎回欠かさず観るという感じではないのが、正直なところではある。

でも、笑いあり涙あり、熱いものがこみ上げる回の時もあって
そんな時は観て良かったと思えるし、個人的には音楽の使い方に注目していたり。
毎回のOP、EDに起用される曲は昔のアニソンとは違った趣向のようで、
まだメジャーになっていないようなロックバンドを起用したりもする。
そのあたりは好き嫌いが分かれるかもしれないけれど
実際ここからヒットした曲も多いし、スタッフの力もかなり入ってるなと思う。

途中から観ると、登場人物やその関係、世界観を
すぐには理解しづらいかもしれないけれど、
何歩か足を踏み入れてしまえればけっこう楽しく、
小難しいことを考えたあとに観るとホッとさせられたりするので
僕の場合は録りためておいて数話ずつ時々観るようにしている。

最終回がいつになるかはわからないけれど、もしもその日がやってきて
まだ僕がこの場所にいたら、ちゃんと感想書き直します。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 22

オカルトマン さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

感想

早く最終回をアニメで見て、NARUTOとお別れしたいのに、
いらん安っぽいオリジナルアニメはさみまくりやがって。。。。。
原作のナルトから生まれた名言も安っぽく使いまくりで一周回って笑えてきた。
なんでそこまでして引っ張りたいのか・・・・・・・・・・・・
視聴者馬鹿にしてますね・・・・・・・・・・・・・・・・
反感買ってるのわからないのか・・・・・・・・・・・・・


オリジナルアニメさえ無ければ評価は4.5~5でした。
特に
シカマルたちの復讐
自来也雨隠れ潜入
ペイン木の葉襲撃
サスケVSイタチ
五影集結の章
が面白い

2017年2月----------------------------------------------------
まだ終わらず・・・
原作どうりスパッと終わっていたらどんなに良かったことか・・・
原作レイプとはまさにこのことか・・・?

2017年3月23日-------------------------------------------------
めでたく?終了
ここまで批判しておいてアレですが約15年間「お疲れ様」と言いたい。
ボルトは観ない・・・

投稿 : 2025/02/01
♥ : 6

75.9 2 任務で友情なアニメランキング2位
赤髪の白雪姫 2ndシーズン(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (645)
3513人が棚に入れました
分割2クールの後半クールにあたる。

赤い髪を持つ少女・白雪は、タンバルン王国のラジ王子に見初められ、愛妾にされかかり、国を出る。たどり着いた森で、隣国の第二王子・ゼンに助けられた白雪は、彼の国・クラリネス王国の宮廷薬剤師として働き始める。やがて想いを通い合わせていく白雪とゼン。王子と薬剤師という二人だが、たくさんの出会いや出来事を経て更に絆を深め、二人を認める人物は少しずつ増えていく。

声優・キャラクター
早見沙織、逢坂良太、梅原裕一郎、名塚佳織、岡本信彦、三瓶由布子、甲斐田裕子、福山潤、小西克幸、豊永利行、國立幸、浅沼晋太郎、水瀬いのり、小松未可子、石田彰

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

これは自分の行く道。自分の物語。進む道の先に思い描くのは…。

赤髪の白雪姫・2期。

分割2クールの後半なので、
まずは1期から視聴してください♪

今回もときめき胸キュンうわあああな叫びが止まりませんでした(*´Д`)

全12話です。


● ストーリー
林檎のような赤い髪を持つ娘・白雪(しらゆき)。

彼女はクラリネス王国第二王子・ゼンと親しくなることをきっかけに、
宮廷薬剤師見習いとして働いていた。

そんなある日、
白雪を狙っているという美少年・巳早(みはや)の噂が届く。

警戒するゼン。
さらに白雪の祖国・タンバルンのラジ王子から白雪へ招待状が届く。

巳早のことが見つからない不安な中、
白雪はオビと共にタンバルンへ向かう。


1期は全体的にほのぼのしていましたが、
2期の前半は白雪の身の危険という緊張感が続きます。

胸キュン要素は合間合間にちゃんと入れてくるので
ときめき成分を求めている方はご安心を(*´Д`)


≪ 恋をすると… ≫

自分の進む道を自分で見据えるゼンと白雪。

それは2人が出会う前も、出会った後も変わらない。

だけど互いに恋をした2人は少しずつ変わってきている。


白雪は、
ゼンのことを好きだと思う気持ちが強くなればなるほど、弱くなった。

長い時間傍にいないことに
どうしようもない不安を感じ、涙を流してしまうほどに。


ゼンは、
白雪のことを好きだと思う気持ちが強くなればなるほど、強くなった。

自分の手で守ると決めたから。
自分の隣にいてほしいのは彼女だと心に決めているから。


恋ってそういうものなのかしら。

普段は強く自分の心を持っている白雪が、
弱くなってしまう。でもそんな時には心の底から寄りかかれる相手。

そしてそんな白雪を強く優しく包み込むゼン。

ああもうお腹いっぱいです(*´Д`)満足じゃー


● キャラクター
好きなキャラがたくさんでねー。
1期以上にみんな好きになったよー^^

◇白雪(cv.早見沙織)
自分で選んだ道をひたと見据えて、
自分の足で歩んでいく女の子。

この強さには憧れます♪

困難に巻き込まれることもあるけれど、
決して悲劇のヒロインぶらないところがいいヒロイン。

ぶりっこしない自然体も好感。
そしてやるときはやる!かっこよさもかっこいい!

さすがの白雪も、ゼンに対してだけは
照れたり、あわあわしたりするところがまた可愛い♪


◇ゼン(cv.逢坂良太)
1期同様かっこよすぎて…(*´Д`)

強くてかっこよくて、
ゼンの王子っぷりが留まるところを知らない。笑

≪ゼンの魅力≫
・自分の心に偽りやごまかしをしない。
・やりたいことをやる。
・告げたい気持ちを告げる。
・普段は強気なのに、からかわれて赤面したりすねたりする。
 そんなところがまたかわいい魅力ww

総括すると、
優しすぎるよ包み込まれるよかっこいいよなんだよ少女漫画あかん!(壊)
でした。笑

赤面だよ赤面(/ω\)

白雪とのラブシーンは一時停止して、
存分に悶えて心を落ち着かせなければ続きが観れませんでしたww

何この王子。どこの国に行けば会えるのですか?(切実)
この悶えた気持ちを何にぶつければいいのですか?
だから少女漫画は苦手なんだよ!←八つ当たり


そして今回もゼンとオビ(♂)のいちゃいちゃがよかった(*´Д`)

というか入浴シーンとか!ゼンの裸とか!オビの裸とか!
どうもごちそうさまでした(*´Д`)ハァハァ


◇ラジ王子(cv.福山潤)
そしてなんといっても今回のメインサブキャラは、
アホ王子…失礼(笑)、ラジ王子でしょう!!

白雪やゼンと関わる中で少しずつ変わっていくラジ王子。

本質的なアホさは治らないでしょうが(笑)、
まさかかっこよく見える日が来るなんて!!

1期では想像もつきませんでした(笑)

「自分のところに留まる白雪殿なんて…つまらん。」←しびれたぜ!

実は彼の成長が今後の1番の楽しみかも♪


● 音楽

【 OP「その声が地図になる」/ 早見沙織(作中では白雪役) 】

1期と比べると、
ちょっと雰囲気が重くなった感じがしました。

なので最初は
「1期のOPの方が好きだったなー。」と思っていました。

しかしその重みが前半の緊張感とも合う良い仕事をしていたので、
そこから印象が変わりました^^

白雪とゼン。そして周りの人たち。
みんなの歩く一歩の重みが感じられて、今では好きな曲です♪

そして作詞・作曲には早見沙織さんの名前が!

歌が上手なだけじゃなくて、
作る方にも活躍の場を広げるなんて、すごいなー。


【 ED「ページ~君と綴る物語~」/ eyelis 】

今回もこの作品の持つ爽やかさとすごくマッチしている♪


OPもEDも、曲もいいんだけど、
アニメーションもとてもいい仕事をしていて。
曲の雰囲気をよく引き出しています♪

OPのサビのラジ王子のワンカットが妙に好きなのですwww


● まとめ
白雪は人との縁を積み重ねている。

たくさんを求めるのではなく、
自然に。その時その時の出会いを大切にしている。

そうしてつながった縁の太さと優しさに
ふとした瞬間に気づくんだね。

ちゃんと白雪とゼンの関係にも
気持ちよく区切りがついたところで終わったので満足です。

でも願うなら、もっともっと彼女たちの物語を見届けたいな♪

素敵な王子様にきゅんきゅんしたい方はぜひどうぞ^^

投稿 : 2025/02/01
♥ : 26

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

願うならこの道の先も自分で描けるよう・・・願うならこの物語を彩るのは運命の色であるよう・・・

大好きなはやみんが主演する赤髪の白雪・・・思い返すと1期では色んな事がありました。
幼い頃から薬学を学んでいた彼女は薬剤師の道を進むのですが、タンバルン王国のラジ王子に目を付けられて国を飛び出し・・・森の中でクラリネス王国のゼン王子と出会いました。
まだあどけなさの残る笑顔が印象的なゼンですが、王宮の中では笑ってばかりもいられない立場である事・・・書かれたカルテを見た白雪が大粒の涙をポロポロ流していたのが印象的です。
そのカルテを見た以降、白雪はゼンの客人として王宮に居るのではなく、自分の居場所を作るため宮廷薬剤師になる事を決意・・・難しい試験を見事突破しました。

ゼンと親しくする白雪を見て快く思わない一部からの嫌がらせもありましたが、意思を貫き通す心の強さ・・・大切な人の尊厳を守ろうとする態度・・・強大な力に彼女全部で立ち向かう勇気を持つ白雪です。
例え相手が誰であっても筋の通らない事には凛とした態度で立ち向かうところは、彼女の大きな魅力だと思います。
そしてゼンとの仲もしっかり深まったところで1期は終幕しました。

こうして思い返してみると、1期は「成長」というキーワードがしっくりくるように思います。
1期が成長なら2期のキーワードは植物で例えると「根付く」の様に感じました。
2期では1期よりスケールの大きな出来事が次々と襲いかかる中、白雪とゼンは例え別々になってしまったとしてもお互いを信じ合うんです。
大きな信頼って難しいです・・・でもそれが出来るという事は、今まで以上に相手の心に色濃く住まう事ができている証だと思うんです。
お互いの距離が離れれば離れるほど・・・そして危険度が上がれば上がるほどパニックになるのではなく相手を信頼する・・・これってなかなかできる事じゃ無いと思います。

これまで白雪とゼンに焦点を当ててレビューを書いてきましたが、2期ではいつも二人を気遣っている側近の株も相当上がったのではないでしょうか。

キキ・・・普段は物静かな女性ですが、彼女の勇猛果敢な行動には感動しました。
爵位も持った綺麗な人なのに・・・大切な人のためなら顔色一つ変えず何事も顧みない行動を平然としてのける彼女・・・その言動には迷いも躊躇いもありません。
この人も目的のためなら厭わないんだ・・・そう思うと彼女の魅力が倍増した気がしました^^;

でもキキ以上に私の中で株を上げたのがオビでした・・・
彼の心中が複雑なのは分かります。でも与えられた任務は確実にこなすので、ゼンからも高い信頼を得ていた彼は白雪の護衛を務めることに・・・
ゼンから護衛を任された時・・・すごく嬉しかったと思います。
だから任務にも相当気合が入っていたようにも見受けられました・・・
物事に集中している時に想定外の事態が起きたり、強制的に異なる情報が流れ込んでくると咄嗟の判断はどうしても鈍ってしまいます。
人間として普通の摂理だと思います。
そしてそれはオビも同じ・・・
決して油断していた訳じゃありませんが、彼は仕事上でミスを犯してしまうのです。
オビを案じる周囲には変わらぬ態度と言動・・・
でも腹わたは煮えくり返っていたと思います。
相手にも・・・そして自分にも・・・
動き出したオビの眼光はどこまでも鋭く、見ていて恐怖すら感じるほどです。
でもそれはオビが必死である事の表れ・・・
ミスを自分で何とかしようとする姿勢は頼もしく思いました。

波乱万丈の2期・・・気になる方は本編でご確認下さい。
紆余曲折ありますが、白雪とゼンの仲はこれまで以上に深まったと思います。
二人のシーンなんて・・・もうキュンキュンしっ放しでした^^
そしてこれがはやみんボイスというのが堪らないご褒美・・・
はやみんファンは必見の作品・・・なのではないでしょうか^^

オープニングテーマは、はやみんの「その声が地図になる」
エンディングテーマは、eyelisさんの「ページ〜君と綴る物語〜」
1期,2期共に歌い手さんは一緒でしたね^^
印象的なのがオープニングです。初めて曲の情報を知った時、はやみんが作詞と作曲も担当されている事にちょっとビックリしました。
後から知ったのですが「その声が地図になる」の曲は、これまではやみんの
頭の中にあったメロディを曲にしたんだそうです。
はやみんがずっと温めてきた曲と思うと、ファン冥利に尽きる・・・という気持ちです^^

分割2クール作品の後半で第13話から第24話までの計12話の作品でした。
物語がホント綺麗に纏まっていたと思いますし、主演のはやみんも抜群にハマッていたと思います。
こういうキュンキュンする作品・・・大好きです。
ラストまでしっかり堪能させて貰きありがとうございましたm(_ _)m

投稿 : 2025/02/01
♥ : 21

かさい さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

理想的な表現

安藤監督とボンズの少女漫画原作アニメ。
少女漫画原作アニメは、デザインが少し趣向に偏っていたり、演出がキラキラし過ぎていたりくどかったりと、癖が強いアニメが多い。
セリフも少し恥ずかしげで、男性にはあまりはまらないタイプになってしまうパターンも少なくはない。
そんな問題点と課題を見事にクリアしているのがこの作品。
始終とにかく映像として美しく、丁寧な作りをしていた。

【総合】
4.72/5

【物語】4.7
【構成】4.75
分割2クール構成、全24話。
最後は綺麗にまとまっているし、1話構成も見事。
ヒロイン中心の物語ではあるものの、サブキャラなどのエピソードやメイン以外のエピソードも凄く良い。
ヒロインのキャラもあり、シナリオもストレスなく進んでいく。

【作画】4.7
・始終安定したクオリティ
総作画監督には斎藤さんや藤田さんなどが参加。
派手なアクションがそこまで多いわけでもないし、殺陣があるわけでもなかったが、この作品が一番大切にしている事最後までしっかりやり遂げた、そんな印象。

・見せる表情
とにかく表情がいい。総作監や作監修正もしっかり入っている印象。
アップで表情が映った時の絶妙な加減具合。感情が見るだけでしっかり伝わる。キャラも最後まで整っていたし、ハイライトや影付けも素晴らしかった。

・戦闘作画
カメラが常に見方を捉えており、見方中心に見せるアクションになっている。
また、動きも大きく大胆。出血表現は控えめ。

【美術】4.7
今後注目の美術監督、岡崎さん担当。
舞台は半分以上が城。見せる背景としても、舞台としても凄く魅力的。
また、画面から溢れ出る美しさにも、しっかり貢献している。
自然などの描写も細かく、花や美しい景色なども多数あった。

【声優】4.7
早見さん。可愛くさ凛々しさも兼ね備えた見事な演技でした。
その他のキャラにもしっかり愛情を感じる。

【音楽】4.75
大島さん担当。個人的にはドンピシャな印象。
優雅で壮大なスケール感。お洒落でとても美しい。
盛り上げるシーンではしっかり盛り上げる。
非常に効いていた印象。

【演出】4.75
・細かい芝居、感じる目線と表情
一つ一つの所作がなかなか丁寧。そのあたりの作りはボンズらしさがあるのかもしれない。
作画面で表情を評価したが、演出面でも評価する点は幾つか。
表情の映し方、カメラの距離感、意味のある目線が細かかった。
どの場面でもしっかりキャラに表情がついていたし、その表情の拾い方も毎度絶妙。アップや引き、横構図などで見せる表情も場面にハマっていて見事だった。

・画面に更に加えられる美しさ
とにかく綺麗だった画面は、丁寧な作画や美麗な美術背景にあったが、その上で、撮影処理で空気感や光の調整などを加える事によって更に画面の見栄えが増していた印象。
演出的な意図も常に感じることが出来た。


【op&ed】4.7
安藤監督のopも素晴らしいが、出合さんのedも雰囲気があって実に魅力的。
色彩や花も美しく、この作品のイメージに合わせてきている。

【キャラ】4.75
・主人公兼ヒロイン
魅力的なヒロインでもあり、真っ直ぐで行動力がある主人公でもあり、時には可愛く美しい見事なキャラクター。
強いのに弱い。女性らしい魅力が沢山詰め込まれている。デザインも可愛く、作中でも始終可愛く描かれている。

・本物の王子様
王子様系ではない。本物の王子様。性格も声もビジュアルも。文句の付けようがない王子様。ときめいてしまう。

・安定感のあるサブキャラ達と徹底された悪者
ヒロイン周辺はとにかく良いキャラが多い。勿論性格もだが、アニメ的にも非常に魅力的でまた、個性と感情を兼ね備えている。
この作品の悪者はとにかく悪い。悪者と良い人の差別化が凄くはっきりしてるから、味方キャラの活躍がより一層際立つようになっている。

・恥ずかしいセリフ
沢山あります。苦手な人は少なくないかも。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 3

64.8 3 任務で友情なアニメランキング3位
鉄腕バーディー DECODE(TVアニメ動画)

2008年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (302)
1707人が棚に入れました
謎の古代兵器「リュンカ」の強奪犯を追って未開の惑星、地球にやってきた連邦警察のアルタ人女性捜査官バーディー・シフォン=アルティラは、犯人を探し出すためグラビアアイドル有田しおんとして活動していた。そしてついに犯人を探し出すが、追いつめる中で誤って地球人の高校生千川つとむを殺してしまう。地球よりも進んだ連邦の技術を使ってつとむの体は修復されることとなるが修復には時間が必要であり、その間の措置としてつとむの意識はバーディーの体に移され、バーディーとつとむは1つの体に2人の意識が存在する「二心同体」となる。その後なんとか犯人を倒したバーディーであったが、その代償として長年のバディ(相棒)であったロボットのテュートを失い、リュンカの手がかりも失う。

声優・キャラクター
千葉紗子、入野自由、伊藤かな恵、藤原啓治、坂本真綾、鈴村健一、名塚佳織、石塚運昇、青山穣、若本規夫
ネタバレ

聖剣 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

淡々と観てしまう、その背後の巧みさ

★★★★☆(4.0)

はじめに
{netabare}
この『あにこれ』に於いて
最も有用な使い途はコレなんじゃないかと、ここで実践してみた。
というのも、
長らく『見たい』に入れて放置していた作品を、
贔屓にさせてもらっている方々の
レビューやコメントを参考にして視聴してみること、
である。

これが放送中の作品だったら躊躇うことなんてないが、
そうでない作品に対しては、見るまでの条件が整わず…頓挫ってのが多い。
望むべきは、
放送終了から時が経ち、アーカイブ化されてしまった過去の名作を
改めてテーブルに乗せてくれた求心力。
これがどんなにありがたいことか。
この場を借りて感謝の意を表したい。{/netabare}


で、本題

(あくまで一方的に)信頼の置けるレビュアーの言葉を信じ、
それきっかけに見始めているのだから
当然、既にハードルが上がった状態で見始めているので
多少、キビシめになってしまうのは仕方ない。
実際のとこ、
中盤まではさほど話に入れ込むこともなく、
むしろ淡々と見続けてしまうのだが、
期待値からしたら、グッと来るものがないので、
ながら観したり、アラ探しみたいな見方をしてしまう。
あぁ、
こりゃ見方を間違ったか?と思ってしまい、
この時点では後悔に似た感情を覚えてしまう。

が、
見終えて分かる、この『淡々と』がこの作品の秀でたところ。

たぶん、最近のアニメ作品に慣れた人にとっては
おそらく少し物足りなく写るかもしれない。
例えば、
{netabare}人気の声優を抜擢してるわけではないし、
テンプレ化したキャラクターも見当たらない。
取り立てて作画に特徴があるわけでもないし、
お色気テイストも入れようとすれば入れられないこともなかったが、そうせず
つまるとこ、
派手さに欠け、古臭さすら感じる。{/netabare}

視聴者に媚びようと思えば、いくらでもその機会はあったはずなのに、
それを選択せずに物語を完結させている点において、
高潔な姿に好印象を持つのはあくまで個人的な感想w。
本質は、
余計な情報に惑わされず物語に集中できるという点は見逃しがちだ。


さらに構成にもちょっとした配慮が。
{netabare}
それは、なにげに説明的なシーンが少ないというとこ。
ありがちなのは、
{netabare}物語独特な設定を理解させるために
通常の会話じゃそこまで言わんだろっ!?ってセリフが散見されるが、
気になり始めるとそれこそ興冷めだ。
で、
この作品の世界観では避けられないSF設定。
でも、そこはSFに精通していない人でも知ってそうな
一般化したSF要素を選ぶことで説明を回避。
登場人物の立ち位置、特にパワーバランスなんかも
上手くエピソードに織り交ぜて、理解を促していたりして。
どうしても説明が必要な部分については
『裁判』という劇中の状況をうまく利用して、説明セリフを正当化している。{/netabare}
いやぁ、
憎らしいというか
脚本構成の巧みさを褒めるしか無い。{/netabare}


極めつけは物語のシメ方!
{netabare}
シンプルに、ラスボスとの超バトル展開で勝利し大団円という流れは
一見ベタではあるが、バーディーの戦闘方法からすればなんら問題ない。
また、
黒幕たる存在があっさり自滅するという
軽やかに定石外しをしてくるあたり
「わかっているじゃないか」とニヤリとしてしまう。

本題はこっから
{netabare}
この物語の根幹である『二心同体』から逃れた状態で最終盤に突入するが、
結局、最初と同じ『二心同体』状況に戻ってしまう。
この結末がなんともやるせない(好意的)!

つまりどういうことかというと、
この『二心同体』の普遍性が担保されたことによって
続編でもなんでも作りやすい下地を整えたということ。
加えて、
原作とは異なるオリジナルストーリーである本作は、
物語の根幹を維持することで原作の存在を脅かすことなく、
スピンオフ的位置を確かなものとしている。{/netabare}

なんとまぁ、この配慮の行き届いた終わらせ方に驚かされるばかりだ。
いっそ、この手法を繰り返して、
サザエさん時空へ突入し、際限なく新しいエピソードを量産してほしいくらいだ。{/netabare}


もし、ひとつだけ注文をつけるとしたら、
{netabare}序盤こそ出番のあった『有田しおん』の
次回予告以外にほぼ見せ場がない状態になっている点。
特に必要性は感じないが、なぜかあの間の抜けたキャラが恋しくてたまらない。
いっそ2クールにして
増えた話数で有田しおんのエピソードを増やすこともできただろう。
が、これこそ蛇足。
1クール13話でまとめきったことが、
過不足のない完成度に到達したのだろう。{/netabare}

と、まぁ
こんなふうに考察しながら見るような作品とは思わないので
『淡々と』観てもらって構わないが、
もし周回するのであれば、
ちょっとだけ注意を払って、この奥ゆかしさを堪能してもらいたい作品である。

あと、
少し長くなったのは100レビュー目ってことで許してほしいw

投稿 : 2025/02/01
♥ : 11

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

声優の演出が残念。キャストミス?

SFバトルファンタジー&ラブコメ♪

初期のOVAから12年後に作られたTV版でOVAとは外郭は同じ。
キャラや諸設定等変更されたアニメオリジナルストーリー。

所々の描写にOVAのパロ?も含まれていたりするようですが
バーディー他キャラデザはソフトな雰囲気に変更されてる。

逆に性格設定はピーキーで鬱屈した人物が多くなっていて、
千川つとむはデザインもキャラも別人。オリジナルキャラが
重要な鍵を握る役を担うなど、完全に原作とは違う作風。

序盤から如何にもSFファンタジー風の宇宙船での弩派手な
チェイスから始まるが・・学園物・産業物・宇宙物・報道
の有り様等多岐のテーマが微妙にブレあって縺れてる・・

序盤は千川つとむのヒステリックな描写が多く苛々する。
バーディーのキャラ設定もピーキーなので・・相乗的に?
演出&設定ミス?・・っと疑問を感じる部分が多くある。

無駄なキャラや無駄な台詞が多過ぎる感じで煩雑な感じ・・
ギャーギャー煩い鬱陶しいキャラが多過ぎるうえ・・尺が
無いのに無駄なシーンも多い。

要はシンプルに学園ラブコメとバトルアクションの2重構造
でも充分で、最終的には謎を解決して主人公が成長するって
話なんだし・・意味もなく複雑にテーマを増やしすぎ・・

伏線を撒き散らしてとっ散らかったままぐちゃぐちゃに展開
して詰め込み過ぎで・・方向性に一貫性もない・・各話で別
作品みたいで迷走してして何を魅せたいの?って感じ。

ホラー?ミステリー?サスペンス?コメディ?ギャグ?
何でも「混ぜるな危険」でしょ?センスがあれば別だけど。

爽やか青春ラブストーリー風のOP/EDは中高生を意識したの
か内容に対して軽くて変・・世界観とかけ離れている感じ。
BGM・挿入歌・効果音等はそれなりに癖があって面白い。

OVAの方が圧倒的に出来が良い・・そのままリメイクするか
もっとライト感覚でラブコメ風にするか、はっきりしてれば
もっと見やすかった気がする・・

後半に一気に盛り上がってドカンと終わる感じ。
ラストに中杉小夜香のエピソードを衝撃的に印象深く展開
した事以外見処が少ない。

正直この作品の人気は8話以降の展開。小夜香のエピソード
を軸に他は控えめの伏線で充分だったと思う。

プロットも良いしエピソードも良い物があったけど構成が
酷く歪で強引な感じて嵌まりにくく感じた。

折角面白くできる世界観や諸設定を台無しにしている感じ。


バーディー・シフォン=アルティラ(千葉紗子)
「狂戦士殺し」の二つ名を持つ連邦捜査官で階級は巡査。
地球人に酷似しているが、遺伝子操作などの形で人工的に
生み出された、強靭な肉体を持つ怪力無双の美少女だけど
直情径行で思慮が足らず・・暴走気味?

千川 つとむ(入野自由)
私立久遠高校に通う普通の高校一年生?で・・廃墟マニア。
バーディーのミスで致命傷を負い、肉体を修復する迄の間、
意識だけがバーディーに移植された。優柔不断で面倒臭がり

テュート:川田紳司
バーディーの相棒。ロボットの一種で「マーカー」と呼ばれ、
捜査官の情報収集や通信・記録などの支援を行う「装備」

中杉 小夜香:坂本真綾
つとむのクラスメイト。病弱で内向的な性格。資産家の娘。
交通事故により瀕死の重傷を負うが、その場に居合わせた
カペラによってリュンカを体内に埋め込まれてしまう。

早宮 夏美:伊藤かな恵
つとむの幼馴染で同級生。快活で世話好きな。歯医者の娘。

ルー・メギウス:青山穣
スケルツォ・ガ=デール:若本規夫
カペラ・ティティス:名塚佳織
カシュー・ゲーゼ:浜田賢二
ネーチュラー・ゲーゼ:柚木涼香
ウィージ・ガッハウ:根谷美智子

千明 和義/オンディーヌ:白石涼子
羽沢 昌之:高城元気
正久保:大原崇
北村 可奈絵:寿美菜子
千川 はづみ:高橋美佳子
室戸 圭介:藤原啓治
真田 かをり:大原さやか
アンカーマン:大川透
イルマ:真山亜子
クリステラ・レビ:兵藤まこ
ゲオルグ・ゴメス:石塚運昇
ギーガー:斧アツシ
バチルス:間宮康弘
キンゼル・ハウアー:大塚芳忠
サタジット・シャマラン:鈴村健一
中杉 勝利:菅生隆之
鈴木 良枝:新田万紀子
兄貴:金光宣明
舎弟:興津和幸

投稿 : 2025/02/01
♥ : 1
ネタバレ

ひな@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

健全な精神は健全な肉体に宿る

人の強さって極端に分けると2つの見方があると思います。

肉体的に強い人
精神的に強い人

肉体的に強いのは見ていて分かりやすい方かなと思うんですけど
精神的な強さって本当に分からない。

あたしは剣道を習っていましてー

今でも週末には道場で稽古をつけてもらっていますけど
どー考えてもあたしより体力的なハンデがある…

よーは還暦近くのおじさんにコテンパンにやられたことがありますw

勝てないのは経験の差かなって思いますけど
そのおじさんがこう話してました。

肉体と精神は表裏一体
両方とも充実していればそれは無敵

どちらかが欠けていたとしても
補い合う事で人間は思った以上の力を出せるのだそうです。

なのだそうです…。

んでこの話が「鉄腕バーディ」と関係あるのか?と思われるかもです。

鉄腕ってタイトルなくらいですから
このバーディ本当に強いんです。(サムネだと中心にいる女の人)

先天的に肉体的な素質に恵まれていて
連邦捜査官として徹底した訓練を受けて
今では壁を壊すのは朝飯前のパワフルな女性です。

このアニメはバトルアクションもスゴイので
バーディの強さを本当に痛感する事が出来ます。
まともに組み合えば犯罪人はほとんど適いません。

でもあたしがこのアニメで強さを感じたのは
バーディじゃなくてただの学生のつとむでした。

つとむはある事故でバーディに殺されちゃって
責任を感じたバーディの肉体を借りることによって
精神体として自分の身体が復活するまで宿ることになります。

なのでバーディが事件を解決しようと動く時には
必然的につとむもその事件に関わらざるを得なくなっちゃうんですね。

バーディのように素質があるわけじゃない
なんかスポーツや特殊訓練を受けているわけでもない
性格もどちらかといえば穏やか。

本当にその辺に居そうな普通の男の子なんです。
そんな一見頼りなさそうなつとむ
この「鉄腕バーディ」では本当に輝いてます。

バーディのおまけとしてとか
設定上どうしても必要な存在とかじゃないんです。

バーディにはない強さがつとむにはある。
強さが目立つバーディが守ってるようでお互い実は補い合っている。

このどこまでも対称的な2人の設定が
お話に上手く活かされているんじゃないかなって感じます。

そしてこれはつとむの物語として
注目して視聴する事をオススメします♪

つとむの不幸
つとむの挫折
つとむの幸福
つとむの成長

沢山の思いが詰まった
ひと夏の苦くて痛くて
でも確実に前より一歩成長を遂げた
1人の普通だった男の子のお話。

バーディを通してそれが語られているのが
この「鉄腕バーディーDECODE」というアニメだと思うので♪

{netabare}あたしの場合
そこを強く意識したから

最後のバーディの涙と
つとむのやりきった笑顔

ここでも対称的な2人のシーンで
泣いてしまったのかなって思います。{/netabare}

まーそもそもそういう見方をした方がいいのは
1期はつとむの話が中心なせいもあって

バーディの存在を話の中心で意図的に目立たせてないっていう
原因も大きいんですけどねっ(*・∀・*)V

わざとそーしてるんだなってのは後で知りました。

まーその辺りの話は2期のレビューの時に書きますね。

1期で明かされない謎とかも結構多かったりして…
2期の時に分かるような構成にそもそもなってるのでw

投稿 : 2025/02/01
♥ : 13

68.2 4 任務で友情なアニメランキング4位
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 2wei(TVアニメ動画)

2014年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (577)
3438人が棚に入れました
とある夜、バスルームに飛び込んできたマジカルルビーの、軽妙かつ巧妙なトークに騙されて、魔法少女になってしまったイリヤ。ルビーの元の持ち主である凛に言われるがままに“クラスカード”を回収することに。
ライバル(?)であるもうひとりの魔法少女・美遊とともに、傷つき、すれ違いながらも、ハードなバトルを戦い抜いてどうにか7枚のクラスカードを回収。イリヤたちは平穏な日常に戻ることができた。
そして――。
回収任務が終わってから数週間後、凛たちから新たな任務を命じられるイリヤと美遊。地脈に魔力を流し込んで安定させるだけという簡単な任務のはずだったのだが、なにが悪かったのかトラブルが発生!
それが新たな物語の始まりだった――。

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ ヘルツ!』のタイトルで2015年夏に放送予定。

『みんなのくじ Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!』 2015年春発売! 11月下旬より制服姿のイリヤプライズも登場
はずれなしのキャラクターくじ「みんなのくじ」の最新作として『みんなのくじ Fate/kaleid liner(フェイト カレイドライナー) プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!』が2015年春に、ホビーショップおよび書店などにて発売決定! また、同作品のアミューズメント施設用景品(プライズ)も、2014年11月下旬より展開予定。

『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!』は人気ゲーム『Fate/stay night(フェイト ステイナイト)』のスピンオフマンガが原作のアニメーション。「みんなのくじ」ではB賞として主人公・イリヤの録りおろしボイス付きぬいぐるみをご用意、その他にもキャラクターの魅力を引き出すオリジナルグッズを鋭意開発中となっている。

また、11月から全国のアミューズメント施設でイリヤのプライズも登場。
<プライズ新商品情報>
スケールフィギュアではめずらしい制服姿のイリヤと美遊がプライズとして登場! 11 月展開のイリヤに同梱のボーナスパーツを使用すると、12 月展開の美遊と手をつないだポーズになる。

2014年7月スタートのテレビアニメ『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!』が、9月10日放送の第10話で最終話を迎えた。『Fate/stay night』の世界観を原案に、魔法少女となったイリヤの活躍を作品だ。
7月のアニメシーンを盛り上げた作品だが、その番組のラストで大きな発表がされた。続編『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ ヘルツ!』が製作され、2015年にオンエアされるという。

続編のタイトルにある「ヘルツ」はドイツ語で心臓、心、ハートを意味する。イリヤたちが今度はどのような活躍を見せるのか。ファンの期待が膨らむ告知となった。
一方で、第1シーズン『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』はテレビ放送は終了したが展開は続く。まず9月26日にBlu-ray、DVD第1巻のリリースを控えている。映像特典として完全新作ショートアニメ「ファーストブラ イリヤ編」を収録しているのが目玉だ。
「ファーストブラ イリヤ編」は原作者のひろやまひろしさんがシナリオを完全監修し、初めてのブラジャーを巡るイリヤとクロのエピソードが展開される。新作アニメは今後毎巻収録されるため、続巻の内容にも注目していきたい。

『月刊コンプエース』2007年11月号から連載開始。TYPE-MOONのビジュアルノベルゲーム『Fate/stay night』からのスピンアウト漫画作品である。基本的な設定は原作に準じているが、『Character material』に掲載された『アインツさん家のイリヤさん。』の要素も見られ、魔術理論や主人公たちの個人史などに関してはひろやまによる独自設定の色が濃く、『ツヴァイ』第4巻あとがきでは「(本作の設定は)原作にはフィードバックされない」ので「(原作との設定の相違に関しては)絶対にツッこむな」と述べられている。

第1話の雑誌掲載時には原作者である武内崇や奈須きのこからコメントが寄せられ、ひろやまが2006年に発売された同人誌『少年フェイト』に寄稿した『ハッピーガンド』を連載する予定だったことや、この漫画は「イリヤルートのヘンな進化形」であることなどが語られている。

『月刊コンプエース』2009年1月号で連載は終了し、単行本第2巻(最終巻)収録のエピローグで物語は完結した。しかし、連載終了後に発刊された『TYPE-MOONエース』Vol.2に外伝が掲載されると共に続編の構想がほのめかされ、『月刊コンプエース』2009年6月号から続編にあたる『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!』を連載開始。さらに『ツヴァイ』の終了後は、そのまま第3部にあたる『ドライ』が連載された。

2012年7月8日にパシフィコ横浜で開催された『TYPE-MOON Fes.』にてテレビアニメ化が発表され、2013年7月から9月にかけて放送された。

また、6月26日には『Fate/kaleid liner イリヤと凛のプリズマナイト!』としてインターネットラジオに、ニンテンドー3DS用ゲームソフトとして家庭用ゲームにも進出が決定している。その他、8月1日にはノベライズ版が伊藤ヒロの手によって角川スニーカー文庫より発刊開始。

『月刊コンプエース』2010年5月号におけるコラボレーション企画では、同じく魔法少女物の『魔法少女リリカルなのは』と競演した。この時の特別編は『ツヴァイ』単行本第2巻に収録されている。

オープニングテーマ
「moving soul」
第1話では未使用。

エンディングテーマ
「TWO BY TWO」

投稿 : 2025/02/01
♥ : 5

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

クロちゃん登場、かわいいしん!

Fate/stay nightの「イリヤスフィール・フォン・アインツベルン」を主役にしたスピンオフ作品『プリズマイリア』シリーズの二期目。
前作ラストでカード回収を遂行し終えた、その続編です。
前作ではイリヤはごく普通の小学生であり、カード回収の任を帯び冬木に来た遠坂凛、ルヴィアの二人に巻き込まれた形でカード回収を手伝いましたが、本作ではイリヤ自体の秘密について触れる内容となっています。
1作目のみである程度完結していたのですが、2作目の本作では伏線を張ったような展開があり、1作目の成功を経た結果なのか、本作で本格的にストーリー展開をしていこうとしている感じがしました。
なお、本作"プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!"は分割2クールみたいなところがある様子で、本作はその前半1クールのようです。
一応、本作でも物語に区切りがついていますが、色々な新事実や新キャラクターとの確執等、収集つけないまま、続きは続編の"プリズマ☆イリヤ ツヴァイ ヘルツ!"に続く形で終わります。

カード回収の役割を終えたイリヤと美遊は、凛とルヴィアと共に、冬木の地の管理の任についています。
そんな折、ちょっとしたアクシデントがあり、イリヤが2人に分離してしまいます。
分離した方のイリヤはアーチャーのカードを内包していて、肌の色がイリヤより黒いため「クロ」と名付けられます。
"ツヴァイ"の大半はイリヤの命を狙うクロとイリヤの関係性にスポットがあたっていて、クロの生い立ちとイリヤの過去、そしてイリヤとクロ、美遊が仲良くなるまでの物語になっています。
基本的に殺伐とはしているのですが、クロは登場早々、魔力供給という名目で美遊にディープキスをかまします。その、30秒ほど。
舌を絡ませ唾液を交換して嫌がる美遊の口内を蹂躙する様はおお卑猥、卑猥で素晴らしい。
キスシーン以外も肌色率が異様に高く、女子小学生3人組の元気っぷりに、思わずにっこりです。
ぜひ、ご家族の目の届かないところで視聴することをおすすめします。

終盤2話で展開が代わり、時計塔とは別の勢力からの使者「バゼット・フラガ・マクレミッツ」が冬木にやってきます。
回収したカードを奪うためイリヤとクロ、美遊に襲いかかるバゼットとの戦いが始まりますが、本作では決着はつかないままとなり、続編に続く形で終幕します。

本作ではストーリー内にて「聖杯戦争」というワードが使われ、今後、Fate/stay nightの世界とクロスオーバーするのではないかと思わせるようなところがありました。
プリズマイリアだけでも話についていけると思いますが、今後の展開を鑑みると、前提として原作を知っていた方がいいのではと思います。
バゼットも言うまでもなくFate/hollow ataraxiaの登場キャラで、知っている方にはおなじみの宝具も登場します。
アニメーションで動いているのはなにげに貴重なので、個人的には登場したこと自体に感動しました。
知らなくても楽しめると思いますが、知っている方はより楽しめると思います。

本作だけでも十分楽しめました。
このままシリアスになりすぎないといいなあと思いつ、次回作も視聴予定です。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 4
ネタバレ

青陽 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

去年の夏に続き、ロリ魔法少女アニメの続編が決まって本気のガッツポーズをする男の姿がそこにはあった。

…っていうか、僕だった。
しかし、そうなるのも仕方ない。
少女たちが繰り広げる萌えと燃えの二重奏。構成における日常とバトルの割合が絶妙だ。日常ばかりで退屈を感じることもないし、戦闘ばかりで観てて疲れてしまうこともない。
少年漫画ではできない日常とバトルの黄金比率がここにあったのだ!
この作品を楽しめてこそ日本の深夜アニメを楽しんでいると言えよう…ってのはさすがに過言だが、そう言ってみたくなるだけのモノがこの作品にはある!
さあ!あなたも褐色の良さに目覚めるがいい。

さらに{netabare} 成分としてキマシもアッー!もハーレムも取り揃えており、その多様性は
かの伝説の魔法少女アニメ
C.C.さくらを感じさせる。

ただそれぞれのガチさは薄めかもしれない。アッー!といってもネタ的に1話あっただけだし、キマシといっても(美遊はおいといて)、クロのKissは特別な感情ではなく魔力供給が目的であった。
荒くなりかけた鼻息は小さな溜め息に変わり、桜trick難民は再び流浪の旅に身をやつすこととなっただろう。
といってもその影響は大きく、多感な少女たちの心に熱い痕を残した、のは当然として いい年した先生に至っても
最終回の授業シーンで鱚の読みをクロに答えさせようとしたり、なにげに引きずっていた。男でも女でも長年こじらすと大変なのは変わりないんだなあ
まあ した理由が何であれ、素晴らしいシーンだったことは間違いない。Mahlzeit !


断じて「繋ぎ」ではない
魔法が無い元の日常に戻りたいと願ったイリヤが、闘いの末 手に入れた 私 た ち の日常と言い そんな一日に幸せを感じていたり
最初はイリヤを殺すと言っていたクロが最終話では
私がイリヤを守る!と叫んだり
2人の関係性の変化が素晴らしい2weiだった。

ひとつ残念だった点を挙げるとしたら、ラストバトルのときにイリヤのパンツが見えてしまったこと。
なぜ魔法少女のスカートが重力ごときに屈してしまったのか?
魔法少女のスカートの中は見えないから価値(ゆめ)があるのではないか?
なにより、必死で闘った少女が苦しんでいるときにうっかり見えてしまったパンツで喜ぶ奴などいるのか!?
性癖なぞ人の自由だが、さすがにそれは歪んでるぜ…と言わざるを得ない。
そもそもあんなに可愛いんだからパンツなんて映さなくていいんだよ、怒ったり笑ったり照れたり…そんな表情ひとつひとつの愛らしさで充分だろう。気持ちはわかるが、世のお兄ちゃんたちはそれだけじゃダメなのか?

追記
OP曲がカッコ良い!映像の可愛らしさとマッチしてるのにカッコ良いってどういうことなんだ!?サビ前の「連れ出して…」って囁き→疾走感あるサビ、最高にクールだ!!
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 10

64.6 5 任務で友情なアニメランキング5位
BORUTO - ボルト - NARUTO NEXT GENERATIONS(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (122)
728人が棚に入れました
平和と共に近代化が進んだ木ノ葉隠れの里。高いビルが立ち並び、巨大モニターには映像が流れ、区画と区画を結ぶ雷車が里の中を走り抜ける。忍の里とはいえ一般の人が増え、忍の生き方も変わりつつあるそんな時代――。里のリーダー、七代目火影・うずまきナルトの息子であるボルトは、忍者を育てる学校“忍者学校(アカデミー)"に入学する。周りの生徒達はボルトの事を“火影の息子"と偏見の目で見るのだが、ボルトは持ち前の破天荒な性格でそんなものは跳ね飛ばす! ボルトは新しい仲間と出会い、そして勃発する謎の事件にどう挑むのか? 皆の心の中を疾風の如く駆け抜けて行く“うずまきボルト"の物語が今、始まる!!

声優・キャラクター
三瓶由布子、菊池こころ、木島隆一、小野賢章、白石涼子、阿部敦、竹内順子、水樹奈々、早見沙織、森久保祥太郎、川田紳司

nil さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

まあ子供のアニメとバカにするのは早計だと思います

やっと手を出してみたんですが、

2日で現在の最新話(112)まで見るのはなかなか骨が折れました。
(倍速で見ても休憩込みで全部見るのに大体15時間くらいかかります)

結論から言うと、普通に面白いです。

長編アニメの場合は普通に見るとまあだるいですけど、

私はVideo Speed Controllerで3.4~3.7倍速くらいがちょうど良かったです。

でもまあ60話くらいまではちょくちょく映画編に向けて伏線挟んできてワクワクしてましたし、

私は劇場版は見てなかったのですが映画編のシーンは迫力がありましたね。

他にも

え?あの大蛇丸が実は〇〇だった?!

まさかの仲間の裏切り⁈ 再び戦争が怒ってしまうのか?

土の国でまさかあんなことが起こっていたとは… などなど。

笑いあり、感動あり、ほっこり可愛いあり….

まだ一度も見てない方にはお勧めしますよ。もちろんハマらない方もいるでしょうけれど。

とはいえやっぱり岸本先生には脱帽ですね。

おそらく相当歴史とかスピリテュアル系とかお好きなのだろうということが作品からにじみ出ているというか、

そんな作品があるからこそ大人になっても少年漫画・アニメからは学ぶことが多いなと改めて実感しました。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 0
ネタバレ

rFXEy91979 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

天井知らずの躍動感と新スタッフにまずは感謝!!

第1話「うずまきボルト!!」
{netabare}『アルスラーン戦記』スタッフが新シリーズに殴り込みとか(総監督・阿部記之とシリーズ構成・上江洲誠)、ここに来て新布陣を揃えてくるとか意外だった(てっきり前作『疾風伝』のスタッフ一同来ると思った)。これがどう影響するか、スッゲーワクワクしまくったけど、そのワクワク飛び越えまくった1話だった。面白かった!
新監督と新シリーズ構成現状大当たりよ!阿部・山下両監督のアクション描写は軽やかだし、上江洲さんの脚本はとにかく混ぜ方(漫画版とアニオリ要素)巧かった!以前の『NARUTO』は原作準拠とアニオリの出来が極端すぎて、一時『NARUTO』のアンチになった過去がボクにはあったので。ところがこれは最初からアニオリパートでスタートして、それでいて原作キャラと初登場キャラクターをうまくブレンド。ここまで早速面白いなら、今後も絶対見ときたい!!KANA-BOONのOPも爽快感がたまらない!!
でもアバンのあの少年とボルトの右目は何なんだ?同じ紋様だったよね?右目のあれは輪廻眼?いやあとにかく謎だらけ。{/netabare}

第2話「火影の息子…!!」

投稿 : 2025/02/01
♥ : 0

うさふぃ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

これからに期待大

ナルトは名作ですけど、終盤の大技連発のバトルは大味すぎて面白くないんですよね、ナルトvsサスケはこれまでの集大成のバトルって漢字で肉弾戦から忍具も使って怪獣大戦争からのまた肉弾戦って感じでよかったですけど

ということでナルトネクストジェネレーションってことで子世代の物語になったので、なつかしきアカデミーを舞台に新章が開幕しました
手裏剣術、忍術の練習をまた1から見て懐かしくて感動しちゃったりします

OPも懐かしきカナブーンで嬉しいサプライズ
いや、シルエットは名曲ですよね

いまのところキャラ紹介+αって感じでストーリーは展開していますが、なんといいますかドキドキワクワク感はさすがナルトって感じですね、ボルトは百眼?転生眼?よく分かりませんが明らかに「なにか」を受け継いでおり、また口寄せで召喚した「なにか」もまた一曲ありそうで、謎も多くあります

いずれまたチート級のバトルを展開することになるんでしょうがしばらくは古き懐かしきこれぞ忍者って感じのバトルをすると思うので期待しています

あとbgmはやっぱりいいですね

投稿 : 2025/02/01
♥ : 1

68.9 6 任務で友情なアニメランキング6位
グリザイア:ファントムトリガー THE ANIMATION(アニメ映画)

2019年3月15日
★★★★☆ 3.5 (117)
581人が棚に入れました
“国の組織CIRS(サーズ)"によって新たに作られた、特殊技能訓練校「美浜学園」… 様々な理由で行き場を失くした少女たちに与えられたのは、銃と実弾。 拳銃を使用するレナ、狙撃を得意とするトーカ、爆弾と情報処理のクリス、諜報活動担当の忍者ムラサキ。 彼女たちは、日々、SORD(ソード)のメンバーとして、警察や自衛隊には解決できない事件にあたり、危険な活動を繰り返す。K県U港――。入国予定だった要人が突如として姿を消した。 SORDのメンバーは失踪事件の捜索を開始するが、消えた“荷物"を捉えようとする度に、もう少しの所で逃げていく。 姉妹校『京船桜が丘』のSORDメンバーである、双子姉妹との協力、および確執。 そして――夜の街を疾走する謎の女ライダー「ソウルスピード」・マキの噂――。 追跡はやがて壮絶な死闘となり、心身ともに引き裂かれてゆく。…しかしそれは、レナたちの出逢いにまで遡る過去への旅でもあった。

声優・キャラクター
内田真礼、佐倉綾音、名塚佳織、種﨑敦美、南條愛乃、代永翼、井澤美香子、行成とあ、近江知永、北垣内春香、ブリドカットセーラ恵美、須藤翔

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

過去を打ち抜くたび、少女は大人になる―。

この作品の前進である「グリザイアの果実」「グリザイアの迷宮&グリザイアの楽園」は視聴済です。
主人公だった「風見雄二」は確かに格好良かったですけど、印象強く残っているのは彼と一緒に美浜学園で学ぶ5人の少女たち…
中でも物語後半で見せてくれた入巣蒔菜と小嶺幸の雄姿は今でも脳裏に焼き付いています。


日米合同対テロ組織「防衛省中央調査部諜報2課分室」通称CIRS、会場油田爆発事故が引き金となりその存在は公のものとなった。
秘匿組織としてのCIRSは刷新されて以降、極秘活動を引き継ぐ形で新組織SORDが発足された。
将来的に国防を担う人材の育成を目的として設立されたSORDは、全国各地の学園組織に間借りする形で展開していった。
廃校後、私設の解体費用もままならぬまま放置されていた「美浜学園」は個人に買い取られ、新たに「特殊技能訓練校」としての役目を得た。
そんな学園で、様々な理由で行き場を失くした少女達に与えられたのは銃と実弾。
国防の名目のもとに、彼女たちは命すらも顧みることのない危険な超放棄的活動を繰り返す。

どうせ磨り潰される命なら、銃を手にして戦うことを選んだ少女達の未来は…?


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

前作のヒース・オスロと風見雄二との確執、そして5人の少女たちによる大奪還劇は記憶に新しいです。
そう、グリザイアといえばこの6人という図式が出来上がっていたのですが、この作品では登場人物が総入れ替えになっていました。

そういえば前作で風見雄二と5人の少女たちは無人島に移住していましたからね…
思い返してみるとその島にも美浜学園が出来たと記憶しているのですが、きっと分校だったのかもしれませんね。
きっと今頃みんなで悠々自適な生活を送ってるんだろうなぁ…
でも一人だけ今作でも登場するキャラがいますけどね^^

そんな皆さんの生活っぷりも気になるところですが、
本作は序盤からそんな懐かしい思い出など一瞬で打ち消す展開から物語が始まります。
しかも声優さんの配役もバッチリ決まっているので、迫力と見応えは抜群です。

主要登場人物と声優さんを紹介させて貰います。

深見玲奈(CV:まややん)
獅子ヶ谷 桐花(CV:あやねる)
鯨瀬・クリスティナ・桜子(CV:名塚佳織さん)
狗駒 邑沙季(CV:種崎さん)

作り手の皆さんは、誰に誰を演じて貰うのが一番良いかをちゃんとご存知でした。
どうです、この非の打ちどころの無い布陣は…?
彼女たちが役どころをキッチリ把握した上、完璧なまでの演技でキャラに命を吹き込んでいるんです。
そんなキャラが画面一杯所狭しとぬるぬる動くのだから堪りません。

視聴を進めていくうちに少しずつ明らかになるのは彼女たちの生い立ち…
ここまでで分かるのはごく僅かなことだけ…
生まれ育った環境はお世辞にも良いとは言えず、物心のつく頃には人生の選択肢を迫られる…
選択肢といっても2択しかないんですけどね。

久しぶりに見た美浜学園…そして彼女たちの宿舎は前作のまま登場するので
懐かしさを感じるところですが、彼女たちは前作より相当追い込まれた窮地で生きている…
その窮地こそ自分たちの居場所だと思っている節を感じました。

それを決定付けたのがこの台詞…

「―私達は、この世界に生かしてもらっているんですよ…。
でも、生かしてもらっているだけではダメなんです、
それじゃあ生きている意味がない。
だから、生かされるだけではなく、自分の力で生きるんです、
戦い抜いて、生き残るんです。
そして生き残った子だけが、生きることを許されるんです―」

彼女たちは花の女子高生なんです…
年相応の女の子が追い求めているのは、保護者の庇護のもとで恋に化粧やファッションetc…
自分を着飾ることで目一杯なお年頃の女の子の口から出る台詞とは到底思えないんですが、これが彼女達の抱える現実なんですよね。

私も年相応の生き方しかしてこなかったので偉そうなことは言えません。
だからこそ自分で歩めなかった道を一歩一歩進んでいく彼女たちが輝いて見えるのかもしれません。
彼女たちが自分の存在意義をどの様に認識しているのか…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、黒崎真音さんの「幻想の輪舞」
エンディングテーマは、南條愛乃さんの「サヨナラの惑星」
この作品における2人のコンビも鉄板になりつつありますね。

OVA全2話の物語でした。
物語は全然完結していませんが、「#03 スターゲイザー」のアニメ化プロジェクトが始動しているのは嬉しいお知らせです。
どの様な形でお目見えできるかは未だ分かりませんが、視聴できるのを楽しみにしています。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 8

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

Gun&Girlsの1つの到達点!ぽよよんろっく美少女が!!ぽよよんろっく美少女を!!!ブッ飛ばす!!!!

PCアドベンチャーゲームを原作とした『グリザイア』シリーズの第4作…
なのですが正直に申しますとオイラ自身が『グリザイア』シリーズにはあまり明るくない;
ですので今作に関しては“エロゲではない(全年齢対象)”ことに加え“エピソード毎にパッケージを小分けにして発売しており原作は未だ継続中”ということ以外よく知らない、というのを前以って断っておきます
それを踏まえても今作は大変素晴らしい作品だと評価しているのは、前作までの世界観を踏襲しつつも登場人物を一新、尚且つ全年齢対象ということで作風も多少変えてきていることにあります
もうとにかくこの手のジャンルが好きな人には堪らない一作に仕上がっていると思いますね


国家の諜報組織CIRS(サーズ)の諜報部員養成機関として再建された美浜学園
そんな殺し屋養成学園で学生ながらに実際に汚れ仕事の現場に立つ、SORD(ソード)と呼ばれる5人の学生
伝習員(ハンドラー)のハルト、拳銃使い(シューター)のレナ、狙撃手(マークスマン)のトーカ、情報処理と爆発物のスペシャリストのクリス、ロシアン忍者のムラサキ
そんな非常識な学園に新任教師として赴任してきた有坂秋桜里(アリサカシオリ)
あくまで庶民な有坂先生だが一般教科と生徒達の精神衛生管理を任される
あまりに非日常的な生徒達の生活に距離感を計れずにいた有坂先生だったが、そんな矢先に不運にも彼女は暴力団に拉致されるという事件に巻き込まれる
有坂先生救出に実戦投入されるSORD達
SORD達の戦いを間近に観てしまった有坂先生は苦悩の末、SORD達に優しい大人として向き合う覚悟を決める
SORD達も殺し屋としてしか自分達を観ない大人がほとんどの中で気心許せる存在になった有坂先生を受け入れる…
そしてSORD達に下された次なる指令は行方不明になった要人の捜索
その事件の影には、幼き日のレナと姉妹の契りを交わした、レナと同じ孤児出身の殺し屋であるマキの姿があったのだが…


北米圏のヲタクの間では今作の様に美少女キャラがガンアクションを行う作品のジャンルを「Gun&Girls」と呼ぶのですが、そんなGun&Girlsとしては1つの到達点を築き上げたと呼べるほどハイクオリティな作品に仕上がっています


アニメ化に際してCAMPFIREとKICKSTARTERでクラウドファンディングを募り、国内外から多くの援助を受けて潤沢な資金を確保
天衝監督と過去の『グリザイア』シリーズのメインスタッフで立ち上げた新興制作会社のバイブリーアニメーションが制作を担当
原作ゲームの原画も担当しているぽよよんろっく先生こと渡辺明夫が自らキャラデザ&総作監
これが特に凄くて、渡辺さんが自身のキャラをここまで長尺に渡って丁寧に描いたのは、恐らく初めてじゃないか?と思う作画クオリティなのです
アクション作品ということもあって戦闘シークエンスも動く動くw
特にクライマックスでのレナとマキの一騎打ちは、アクション作画が好きな人なら一見の価値があります
それに加えて何気ない日常シークエンスですらも良く動くことのなんのw
こういう露骨な萌えキャラデザでこれほどの作画クオリティを放った作品はかなり貴重だと思います


内田真礼、佐倉綾音、名塚香織、種崎敦美、南條愛乃…
といった豪華なキャスティングも良い意味で期待を裏切ると思います
なぜかと言うと、どのキャラも可愛らしい女学生という面と殺し屋という面の二面性を持ち合わせており、その表裏のギャップをこの一流キャストが渾身のお芝居で表現しているんですね
特に南條愛乃の演じるマキの豹変っぷりは怪演を通り越して気持ち良さすら感じます


今作は原作のvol1とvol2をテレビ放送なども全く考慮していない1エピソード約45分というたっぷりの尺で描いておりますが、どうやら今後登場するキャラやまだまだ掘り下げられていないキャラもいる模様


このクオリティ、このゆったりとしたテンポ感で作ってもらえるのなら是非とも続編を作って頂きたい!
と、渇望してやまないです


内容はホント厨二病の極みwと、いうかGun&Girlsというジャンルは全部そうなので受け入れ難い人は少なからずいると思います
んだけんども、オイラはそんなのどうでもいいんですわw
好きなんですわw
Gun&Girlsってw
けみかけは『グリザイア:ファントムトリガー』を応援しています!


個人的なお気に入りはムラサキちゃんですかねw
口を開くたび妖しい声を出す怪演声優こと種崎敦美のお芝居も相まって不気味さと可愛さとが絶妙に混在してるのが堪らないw
ニンニン

投稿 : 2025/02/01
♥ : 4
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

2話なので『ファントムトリガー』の輪郭を知って終わりみたいな感じ(今後に期待)

【レビューNo.162】(初回登録:2025/1/1)
ゲーム原作のOVAで2019年作品。全2話。(45~55分程度)
これも2025冬アニメで続編が始まるということで。
過去に1度視聴したんですが、『グリザイアシリーズ(果実/迷宮/楽園)』
と別モノだったということで、当時は途中から脳死だったんですよね。


(ストーリー)
『グリザイアの楽園』から数年後の世界。
風見雄二らが通っていた美浜学園は廃校だったが、「SORD」によって買い取ら
れていた。
「SORD」とは、行き場を失った若者を将来的に国防を担う人材に育成すること
を目的として設立された機関で、本校を特殊技能訓練校として運営していた。
そこの生徒には
・戦術教導員で伝習員(ハンドラー)・ハルト
・拳銃使い・レナ
・狙撃手・トーカ
・爆弾とコンピュータのスペシャリスト・クリス
・自称ロシアン忍者・ムラサキ
が在籍し、日々危険な超法規的活動を繰り広げていた。


(評 価)
『グリザイア:ファントムトリガー』について少し整理しておくと、
・ゲームとしてはvol.1~vol.8(間にvol.5.5あり)の全9巻構成
・本作OVAはvol.1、2をアニメ化したもの
・その後vol.3を映画化(スターゲイザー)
・2025冬アニメはvol.4以降をアニメ化
という流れになっているようです。


★EPISODE 01「SORD」
 {netabare}上述だとかなりシリアスな設定ですが、出だしは
 「任務中に殺してはいけないターゲットを殺しちゃった。てへっ♡」
 みたいなコメディチックなノリから始まります。

 そして彼女らが所属するA組担任として有坂秋桜里が赴任してきますが、自己
 紹介等そこでも和やかな空気が流れている感じですね。
 しかし射撃訓練の様子などやはりこの学園は特殊であることを描写していき
 ます。

 そんな中偶然事件に巻き込まれた有坂先生が誘拐されて・・・
 彼女を救出すべく、生徒たちが華麗なアクションを披露、最後に
 『ファントムトリガー』
 というタイトルを回収して第1話は終わります。
 ・世間から忘れられ、人殺しも辞さない工作諜報員という顔を持ちながらも
 ・普段は世間知らずな普通の女の子
 そういうキャラを印象付けるためのエピソードでしたね。{/netabare}
 

★EPISODE 02「ソウル・スピード」
 {netabare}冒頭からいきなり(美浜学園の姉妹校らしい)京船桜が丘校の稲垣バニラと
 チョコの双子が登場。
 唐突な展開にちょっと面食らいますね。
 で、彼女らが受け取るはずだった要人が忽然と姿を消したことから、美浜学
 園にも応援要請がきて、物語が動き出すという流れとなります。
 何故かレナとチョコは犬猿の仲のようでw

 今回のメインはレナと「ソウルスピード」のマキでした。
 マキは消えた要人事件に関わるロシアの犯罪組織の一員で、幼き頃はスラム
 街でレナの妹分だったようです。
 そんな2人が任務を遂行する敵同士として再会することになります。
 銃撃戦からの素手の殴り合い、そして勝負の行方は・・・

 最後にこの事件の黒幕やそれがもたらした結末について触れていきます。
 そして行き場を失ったマキは・・・{/netabare}


正直2話なので『ファントムトリガー』の輪郭を知って終わりみたいな感じで
すね。
なので今期のアニメを観てみないと判断は難しいですが、女子キャラの可愛
さやストーリーのメリハリ、アクションのダイナミックさやコメディのキレ
など全てにおいて前作より物足りないって感じですかね。

今のところこの作品独自の面白さが感じられないという印象でした。
折角のアニメ化なので今後に期待。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 9

63.4 7 任務で友情なアニメランキング7位
とある飛空士への追憶(アニメ映画)

2011年11月1日
★★★★☆ 3.5 (331)
1538人が棚に入れました
たった二つの戦争中の大国しかない世界―――。『空の上では身分は関係ない』という自論を持つ「シャルル」だが、彼はまさに社会の底辺層であった。両国のハーフであるためにひどい差別を受ける彼は、飛空士としての腕の自信と、ある思い出だけを頼りに生きてきている。そんな彼に対して「ファナ」はシャルルが属する空軍を擁する大国の次期皇妃。天と地ほどの身分の差がある二人が主人公である。物語はシャルルがある作戦を告げられることから回り始める。それは「順調に進んでも五日はかかる広い中央海を、ファナを連れて二人で敵中翔破せよ」というものだった。接点がなかった二人に、つながりが生まれる。

声優・キャラクター
神木隆之介、竹富聖花、小野大輔、富澤たけし

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

端的に子供向け

オイラはよく言うのです、「厨二病」という言葉を使う以前に「子供向け」なラノベってかなり多いです
【良くも悪くも】です
これなら児童文学の方が良く出来てるよなー、何をもってしていい歳の大人にオススメしてるんだろう?
この出版社や書店は???って


誤解の無いように言っておきましょう
今作、『子供と一緒に見る映画としてはなかなかです』
今年のアニメ映画は子供向けに関してドラえもんとプリキュアを除けば正直に不作です
特にプリキュアの方は対象年齢が低めなのでより『子供と観る映画』の範囲が狭い
(余談ですがトランスフォーマーは完全に大人向け、SUPER8はスリラー好き向け、ハリポは・・・観てませぬ><)
そんな中ではこの作品が子供向けとしていい機能を果たしております
小学校高学年前後のお子様をお連れの方には是非にオススメしておいきたい


ちなみに“なぜか”PG12指定をくらってますので保護者同伴での視聴をオススメします
決していかがわしいシーンがあったりや残酷な描写が多いわけではないです
なぜレーティングの対象になったのかオイラには理解不能です┐(ーωー;)┌


お話は貧民街育ちで敵国とのハーフとして虐げられてきた生い立ちを持つ主人公が、いつしかエースパイロットに上り詰め、自国の命運を握る作戦を任せられるというものです
作戦の内容は敵の包囲網を潜り抜け、皇国の次期王妃となる令嬢を婚約者の皇子の下まで送り届けるというものであった
ただしそれをたった一人、たった一機の偵察機で行うのだ・・・


王道を感じる半面に脆弱な部分が目立ちまして、大きな体に細々とした足腰というアンバランスのようなものを感じる作品となってしまいました
オイラが感じた問題点は3つ


まず1つ目にキャラクターの弱さが目に付きます
次期王妃ファナは世間知らずで儚げで弱々しく、戦乱と権力者に振り回されるステレオタイプなお嬢様
実際の史実の上では、男社会が招いた戦乱に女性が巻き込まれてきたのは曲げようの無い事実であり、その反発としてせめてもの思いでフィクションの中の女性は強くあってほしいと願うことは、人類の歴史上当然のことなのです
強いヒロインというのは人々の願望と希望を叶える存在であり、ファナの様なキャラクターの魅力は特に王道フィクションにおいてはそこそこに留まる
(宮崎駿監督作品のヒロインが強くて凛々しいのはまさに具体例)
ですから人々がフィクションの中に強いヒロインを求めることはごく自然であります
恐らく原作者やスタッフは、このお嬢様なファナが旅路の末に成長する様を一番に見せたかったのでしょうが、それには少し演出が力不足という印象を拭い切れず、物語は終わりを迎えます
強いて言うなら「酔っ払う」シーンのところだけはファナが可愛く見えて良かったのですが、その後の二人がどうなるわけでもなしに、そんなところが「端的に子供向け」たる証拠でもあります


2つ目にファンタジーを史実っぽく描くのにはちょっと無理があるという点
公開前のプロモーション等でも『史実から隠匿された恋物語』という部分を押し出していましたが、そもそもに日本をモチーフにしたであろう敵国と連合国を髣髴とさせる自国の設定もやはり安っぽくしか見えず、ファンタジーなのか史実なのか・・・どっちつかずで中途半端な印象しか受けない
エピローグをあとがいちゃうところなんかモロです
宍戸監督の代表作といえばやはり彩雲国物語が挙げられますが、あれもハイファタジーをさも史実の様に描く演出をとっていました
どちらの作品にも【いかにも】な雰囲気しか漂っておらず、リアリティという面では物足りなさを感じてしまいます
(無論ですがドラマ性自体はまた別の話ですよ)


3つ目はチラホラと話題に挙がってはいますが、声優さんの点
まずオイラは神木隆之介くんの大ファンでして、特に彼が声優として主演したサマーウォーズや借りぐらしのアリエッティでの彼の演技は大変素晴らしいものだったと応援しています
しかし今作での彼の役どころはおしとやかなお嬢様のファナとは対比的で、よく喋ります
前2作の主演作とも比べてかなりの量の長ゼリフがあり、単純に演技力自体が進化した彼の実力とは反比例して『喋り疲れ』のような声の出し方が気になります
長旅で疲れ果てる主人公と同じく、(たぶん)喋り疲れているであろう神木くんのかすれていく声
もし演出の範囲内だというなれば、もっとしっかりとメリハリをつけるべきだったでしょう
後半はちょっと聞き取りにくいです
ちなみによく言われる『棒読み』とは全く違うのであしからず
注目していただきたいのはファナ役の竹富聖花さんでして、今作で本格的な演技初挑戦とは思えませぬ
素晴らしい


とまあ散々に言っては来ましたが、ラストシーンに関しては清々しくスッキリとした終わり方で大好きですね
そうそう子供向けなんだからひねりとかいらんのです
美しいラストこそが一番
ちゃんと「ダンス」の伏線も張ってましたし
チョコチョコと「オチがない」というご感想をお持ちの方もいらっしゃってはいるようですが、オイラとしてはあのラスト以外は考えられませんね
あの後、二人は逃避行の旅に、、、、なんてトンデモエンディングだったらオイラは納得しません^q^









ちなみに『空戦』が見所の作品でもありますが、CGによるドッグファイトシーンは割かし地味で、スペックで主人公達を圧倒する敵側の戦闘機のデザインも(やはり旧日本海軍の震電がモチーフなのでしょうが)航空力学などツマラネェ話をすれば「ちゃんと飛びそうにない」です(笑)
同じことが押井監督のスカイクロラでも散々言われましたが、戦闘自体はミニチュアっぽい等の批判に納得しつつも迫力を出さんとする演出であちらの方が圧倒しています;


空戦そのものよりも、むしろ架空の世界観であるが故に美しく切り取られて描かれる情景の数々の方が魅力的に感じましたね


さらに余談中の余談ですが、既存のスチームパンクとは一線を画する・・・内燃機関や外燃機関よりも先に燃料電池が発明されているという独特な世界観には、高校時代に燃料電池を研究していたオイラとしては燃えるポイントでした^q^









「ファナー!」って2回繰り返す必要ないですよね(回想はいらない)
あーゆー余分なことしちゃうのが宍戸監督の良いところというか悪いところというか・・・(´ω`;)

投稿 : 2025/02/01
♥ : 23
ネタバレ

シェリー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ひとりぼっちの追憶

小さい頃から人に目をつけられやすかった狩乃シャルル。
貧乏で気弱で何もできなかった彼は自由を求め「飛空士」になった。その技術だけは他の者を圧倒するほど抜群だった。
傭兵の身分であり、自分を目の敵にする奴も絶えなかったが、そこでは良い仲間もでき彼にとっては心地良い場所だった。
自分にぴったりの場所だった。(これってね、言葉にできるほど簡単に見つけられるものじゃないんだ。)
そんな彼の腕を見込んで上からある任務が言い渡された。
ある王国で次期皇妃となられるお姫様ファナ・デル・モラルをその王子の国へ引き渡したいとのことだった。
だが、傭兵の分際が運んだと知られればこれは末代の恥である。けれど戦争中であることもあり腕の立つ者が必要だった。
そこで狩乃の腕を借り強靭な警戒網を突破し安全な所で上の連中に引き渡す(引き渡すことで手柄はお偉いさんのもの)といった作戦だった。
狩乃はこれを引き受けた。これから始まります。”お姫様護送任務”


本作では、激しいドッグファイトがあれば、かたや静かな海の描写がある。
また、いますぐ駆け出したい恋を目の前にそれがどうしてもできないことで涙を呑む人間の繊細な描写もある。
人にとって一体何が「大事なもの」なのでしょう。忠義か、自分の意志か、愛するものなのか。
なんでもかんでも従えば良いことではない。かといって全部まとめて海に捨てることもできない。
それはあらゆる意味において危険でnaiveな行為だからだ。
揺れ動く自我に空も海も呆れるほどに綺麗で、人の間に起きていることなんて無関心に見える。
狩乃はどうすることもできず何重にも板挟みにされていく。最新型飛行機は好調に飛行を続けるのだ。

本作は日常的にTV放映されているアニメとは、一部そういう要素を含みながらも一味違ったテイストを持つ作品です。
目的は”お姫様の護送”、テーマはマクロな意味では”身分差の恋”。
大勢の敵と戦うところや、一度負けて一騎打ちでのリベンジなどかっこよく燃える「アニメ」的要素は確かにありました。
それは映像としても群を抜く出来でした。敵と遭遇する恐怖や死と隣り合わせにいることの閉塞感には身が縮むような思いをしました。
空中戦でのGもこちらにそのまま伝わってきます。まさに生死の境を縫うような緊張感です。

このように意図して作られた「バトル」もありましたが、もっとそれ以外のところこそがこの映画の醍醐味です。
たとえば、狩乃とファナの距離を詰めていく過程や、飛行機での長距離移動の描写、そして狩乃シャルルの視点での物語の推移は普通の「アニメ」とはいささか違ったものを感じさせます。
まだよそよそしい2人が海の真ん中で停泊したり、戦線をくぐり抜けたりする中で親密になっていく描き方は明示的過ぎなくて僕の好みでもありました。
それにストーリーの内容にも言えることですが偶然性の描き方も良かったです。
彼らはただ踊らされているわけではなく、物語の中でちゃんと生きていました。ひとつひとつの出来事が常に新鮮でした。
それらの中でも特筆すべきは狩乃シャルルの人生背景を含めた上での本作での描写が何よりも素晴らしいこと。
“上司たちからは最初から最後までドブネズミ扱いされ、不遇な運命の中でやっと見つけた幸せにも手を伸ばすことは許されない。
物語の中で目的達成に向けてひたすら真面目に取り組む姿は凛々しくもあるが、その背中からはわずかに悲しみが漂う。
達成したところで名前の残らない仕事。たくさんの犠牲を払っても自分らには一切目を向けない上の人間たち。
これが終わって自分に残るものはなんだろう。ああ、金だ。それもたくさんの金だ。”
この反動もあってかラストシーンは最高です。もの凄い感動がありました。


どうもあにこれ内での評判は良くありませんが、シャルルの背景やファナとの距離の絶妙な描写は心を震わせてくれます。
この作品にしかないものをそれぞれに見つけられるかどうかはその人のコミットの深さ次第です。
どこまでシャルルという人間を捉え辛い経験やその立場を理解しこちらから共感していくか、彼とファナとの関係にどれだけの想いの温かさとまたその儚さをみることができるか。
これは好みの問題でもあるけれど、少なくとも声優の良しあしや漠然としたファクターを繋げて鳥瞰する以前の問題です。
王道であるとか、無難であるとか、そういうところに留まらない、まぶしいくらいの輝きを秘めた作品です。
一見の価値は十分にあります。
とても良い作品なので観る際にはどうか斜に構えず、まっさらな気持ちで観て頂きたいです。ぜひ一度。そしてもう一度。

{netabare}


レビューのタイトルは原作のこの作品の漫画化を担当したのが小川麻衣子さん。
ただいま『ひとりぼっちの地球侵略』進行中の方です。
そんで、この漫画が大好きなのでタイトルを合体させたというどーでもいい話ですw

閑話休題

ラストは見事でした!
ファナを引き渡した後の金がホントにごみのように見えました。あのシーンはなかなかのインパクトがあります。
そしてなにより最後の飛行です。かっこよかったー!ホントかっこよかった!
最高の愛の表現です。素晴らしい!

物語としては愛の逃避行をしなかったことにより、共同体が阻む苦しみがひしひしと伝わってくる結果になりました。
でも悔しいですねー。んー、歯がゆい!脚本にしてやられましたな。

まあそんなわけでとっても好きなんですよ、この映画。

{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 18

シス子 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ひ・く・う・し・・・ひくうし(-_-(合掌)

      ↑
滝○クリ○テルさんをイメージしてね^^!


某トロピカル系サイトを筆頭に
書籍通信販売系のサイトで「とあるシリーズ」を探そうと
“とある”というキーワードで検索すると
上から5~6番目くらいに必ずといっていいほど候補に出てきたのがこの作品

気にはなっていたのですが
まさかアニメ作品になっていたなんて想像すらしてませんでした

原作はラノベ
ジャンルは恋愛、戦争、ファンタジー

「飛空士シリーズ」というシリーズモノの一作品で
「とある~恋歌」や「とある~誓約」などの作品があります

ちなみに「~恋歌」は2014年1月よりアニメ作品が放送予定だそうです


お話は・・・
タイトルのとおり
とある飛空士さんのお話^^
そのまんまです

ここで注意して欲しいのはタイトルが
「~飛空士~」であるということ・・・

分かりますか?

“ひこうし”じゃありませんよ”ひくうし”ですよ”ひ・く・う・し”

分かりにくいのでもう一度書きます

ひ・く・う・し・・・

ちなみに
わたしのパソコンで”ひくうし”を変換したら
最初”引く牛”って出てきて
その後どう頑張っても正しい表記にならないので
「飛行」→一文字消して→「空」→「士」っていう順番に入力
あとはコピペで対応・・・って
どうでもいいことを無駄に書いてしまいました

とりあえず
「飛空士」という肩書きを持つ人がいる
どこか”別の世界”のお話ということです^^

その主人公で”引く牛”・・・じゃなかった^^
“飛空士”の「狩乃シャルル」(かりのしゃるる)くんと
どこかの国のお姫様(になる予定)の「ファナ・デル・モラル」ちゃんの
淡い・・・
だけど
とても熱い恋のお話

観終わって
なんだかよく分からなかったので
とりあえずWikiでリサーチしてみると
“「ローマの休日」と「天空の城ラピュタ」の
切なさと爽やかさを意識しながら執筆された”と
記述されていました

えーと
とりあえず
ラピュタは分かりました
飛行船みたいなものが飛んでいたので・・・

でも
“ローマ”はないでしょ
っていうか
この手のお話ならモチーフになる作品って他にもたくさんあると思うのに
なんで”ローマ”?

ソフトクリーム出てこないじゃん
飛空機(“ひこうき”じゃないよ”ひ・く・う・き”^^)がバイクの代わり?
真実の口は?
グレゴリー・ペックみたいな優男は?(シャルルくん?マジで?ありえない~)

でも原作の先生様がそう仰るのならそうなのでしょう^^


さて
率直な感想を一つ(といいながらダラダラと)書かせていただくと

あの終わり方はない

ストーリー自体が
なんか煮え切らない感じで終わっていて
“もうどうでもいいや^^”
っていうような幕引き

さらに
最後は
二人のその後を
字幕カットで説明ってどういうこと?

二人の行く末がこんな軽いものだなんて・・・

せっかくアニメ作品にしたのに
これじゃあ全く意味がない

なんか・・・
こう・・・
なんというか・・・
もっとドラマチックな演出もあるでしょう?

たとえばエンドロールのとき
その後の二人の姿を
ダイジェストで流すとか・・・(NG集じゃないよ^^)


さらに
憤慨(半分キレた)してしまったのは
ファナちゃんの声

これはもう
小学生が国語の教科書を読んでるか
私がやる気のない上司に啖呵切っているみたいな(知らんわ!)

セリフの棒読みですよ~

そして
今にも舌を噛みそうなくらいの滑舌の悪さ

いっそ噛んじゃって
「かみまみた(>_<)」って言ってくれたほうが
いくらか可愛げがあるのに
(まあどう転んでも私はブチキレます^^)

くわえて完全にキレてしまったのが(もうキレまくってる^^)

ファナちゃんのしつこいくらいの「引く牛さん!」の連呼

セリフの半分くらい「牛さん」引いてるんじゃないの!?

「引く牛さん!」
「引く牛さん!」
「引く牛さん!」
「牛さん・・・引く?(笑」って

あまりにもテンポ良く叫ぶもんだから
「よっ!」
「はっ!」って
思わず
拍子つけてしまったじゃないの!

ファナちゃんの声の人のスキルを考慮して
あえて
「牛さん」のセリフを多くしたのか

原作から既に「牛さん」というセリフが多かったから
ファナちゃんの声の人が決められたのか

って
あれれ
なんか話題が「牛さん」に飛んじゃってますね^^


とにかく
世界観やストーリー
空中戦などのアクションシーンは良かったのですが
細かいところに不満のある作品でした~

あっさり締めてゴメンナサイ~

投稿 : 2025/02/01
♥ : 25
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