仮面で貴族なTVアニメ動画ランキング 5

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の仮面で貴族な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月14日の時点で一番の仮面で貴族なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

82.7 1 仮面で貴族なアニメランキング1位
ジョジョの奇妙な冒険(TVアニメ動画)

2012年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (1700)
8367人が棚に入れました
古代メキシコで繁栄を遂げた太陽の民アステカ。

彼らには奇妙な 「石仮面」が伝わっていた。
それは、永遠の命と真の支配者の力をもたらすという奇跡の仮面。だが、ある時を境に歴史から姿を消すこととなる。

やがて時は過ぎ、19世紀後半。人々の思想と生活が激変していた時代に出会った、ジョナサン・ジョースターと ディオ・ブランドー。2人は少年時代から青年時代を共に過ごし、やがて「石仮面」を巡って数奇な運命を辿ることとなる――。

声優・キャラクター
興津和幸、子安武人、塩屋翼、上田燿司、川澄綾子、杉田智和、佐藤拓也、伊丸岡篤、田中敦子、井上和彦、藤原啓治、大塚明夫、乃村健次
ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

荒木飛呂彦ワールドを堪能下さい!

原作 漫画 
週間少年ジャンプ連載まで読んでました。
ウルトラジャンプ以降未読
OVAは未視聴


全26話

ジャンル: アクションバトルファンタジー


世界的にもファンがいるみたいです。
最近では「ジョ女子」なんて言われる女性のファンが増えてるとか・・・(なぜ 今頃?)

1話見た感想

作画は、ジョジョ初期の絵に似せていますね~。
途中で出てくる独特の擬音を文字で見せる所は、個人的に良いと思った。
この特徴ある擬音は荒木飛呂彦ワールドならではなので、是非いっぱい出して欲しいですね。
あと、「ジョジョ立」などと云われる変わったポージング(これも荒木ワールド)も、是非見せて頂きたいです。
ファンには堪らないですからね~。^^

戦闘中のセリフも独特で、「無駄無駄無駄」「ウリリりー」「オラオラオラ!」などの連続のセリフも見所なんですが、(これは3部からだったかな?)アニメでも上手にやって欲しいな~って思ってます。^^

何にせよ、独特の世界観ですので、好き嫌いの激しい作品かもですが、正直、バトルが面白くなるのは第3部からのスタンド能力での戦いからです。
かと言って、第3部からアニメ化されても面白さが半減してしまいそうなので、この初代ジョジョから観て頂きたいですね!

この初代ジョジョを面白く感じれれば、絶対ファンになれると思います。
原作漫画をまだ読んでいないのでしたら、
是非、読んで頂きたいですね~^^

オススメです。
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最終話まで見た感想

初代ジョジョ、2代目ジョジョと、2部まで放送でしたが、素直に面白かったです。^^
正直、原作読んでたけど、コミックは持っていないし、大分昔だったので、1部2部のストーリーとか忘れてました。。。^^;
特に2部のラストなんて、全然記憶になかったw
{netabare}
私的には、3部から始まるスタンド編が好きなんですが、シリーズで好きなジョジョは、今回2部で出てたジョセフ・ジョースターです。
ピンチになっても、何かやってくれるキャラで、バトル見ててもワクワクできました。
特に、「お前は〇〇って言う!」って、相手が言うセリフを予言する所なんかは好きでした。



最終話のラストでは、多分3部の主人公になる空条 承太郎が、チラっと出てましたねw。
これは2期あるっポイのかな?
原作ストックは全然あるので、是非スタンド編の2期が観たいです。
{/netabare}

キャラデザは、劇画風で好き嫌いありそうですが、異能系アクションバトルが好きな人は一見の価値ありでオススメです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 61

Key’s さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

原作好きにも納得の面白さです♪

あらすじ

ジョースター一族と、邪悪な吸血鬼と化したディオやその後継者達が、
2世紀以上に渡って繰り広げる戦いを描く大河群像劇である。


Part1『ファントムブラッド』

舞台は19世紀末のイギリス。
英国の青年貴族である主人公ジョナサン・ジョースターと、
下層階級の出身ながら類稀なカリスマ性と野望の持ち主
ディオ・ブランドーの抗争劇。
「石仮面」や「波紋」を背景に、2人の成長や対立が描かれている。


Part2『戦闘潮流』
舞台は1938年のアメリカ。
再び世界大戦の足音が聞こえ始めた中で、
ジョナサンの孫のジョセフ・ジョースターも
ジョナサンと同じく「波紋」を身に付けていた。
そんな中、人類を遥かに凌駕する知的生物「柱の男」達が発掘される。
人類の脅威となりうる「柱の男」を倒すため、
ジョセフ達は各地を奔走する。


感想


(1部感想)

マンガも知っているのですが
あの世界観をアニメでできるのか?
と思っていたのですが杞憂でした
十分原作を再現できていました

毎回飛び出す名言の数々に
特殊な効果音の文字が出たりと
こう演出するのかと驚かされました

それになんといっても声優さんの演技が良かった
当たり前かもしれないけどみんな演技が上手かったです

ちょっと古いと感じるかもしれないけど
最近こういうアニメが少なかったので
僕はとてもうれしいです

これから2部が始まるので
今から楽しみです


(2部感想)

やはり2部も1部に負けず素晴らしい出来でした

OPは個人的には2部の方が好きでした
音楽はどれも凝っていて
その場面に合ったBGMが使われていたと思う

それに声優の演技がやっぱり凄いw
2部になってからさらにハイテンションになってる気がするw
原作読んでいるが声優の声はどのキャラも合っていたと思う

原作の表現して欲しい所を
充分表現していてスタッフの愛情を感じました

これは原作好きでも納得できるアニメになったと思います

それに2部のラストが
3部を期待させる作りになっていたので

これは2期で3部をやってくれるんじゃないでしょうか?
今から2期をやってくれるのがとても楽しみです!


そして3部アニメ化決定
おめでとうございます!
3部も好きなので楽しみです
早く見てみたいです

投稿 : 2024/11/09
♥ : 55

こなぱんだ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

さすが名作☆☆

ジャンプの名作です☆


とりあえずテンポがいいですよね♪♪

原作のあの絵をここまでクオリティの高いものにしたのは凄いですね(*^_^*)

見やすいですし、独特の作画もナイスッ!!♪

何より原作通りに進めてくれているのがいいです♪

演出も神がかってました☆ヽ(=´▽`=)ノ


それと、これだけ2期が確実と思える作品は久々です♪

3部もそんなに遠くないのでわ?(*^_^*)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 55

65.2 2 仮面で貴族なアニメランキング2位
実は俺、最強でした?(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (159)
525人が棚に入れました
「チート能力を授けて、異世界に転生させます! 第⼆の人生を謳歌してね!?」突如女神にこう告げられ、所謂引きニートだった俺は、異世界の王子の赤ちゃんとして目覚めたのだった。魔力が絶対的なこの世界、圧倒的な魔力と王族の地位を得た俺なら「悠々自適の引きこもりライフが満喫できるじゃないか!」と思った瞬間。あっさりと、遠くの森に捨てられた…。いきなりの大ピンチを迎えた、俺の目の前に現れたのは、とある勘違いから俺の従者になるフレイムフェンリルの「フレイ」と、辺境伯の「ゴルド・ゼンフィス」だった。それから9年、拾われたゼンフィス家で何不自由なく育った俺は、可愛い妹「シャル」をはじめ、前世では考えもしなかった家族というものに囲まれて、再び引き籠もりライフのための計画を図るのだが…。最強!?の俺に、平穏な生活は果たしていつ訪れるのでしょうか?

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

実は俺、引きこもりでした!

私は異世界転生アニメ嫌いじゃないので、結構楽しめました
ストーリーは中身ない妄想の話で全然面白くないけど、キャラクターが可愛くてのほほんとしているので異世界ファンタジーが好きならまったり楽しめるアニメだと思いました

やる気がない、ゆるい感じの異世界なろう系チートアニメ
働きたくない、努力したくない、楽がしたい、可愛い子と仲良くなりたいっていう願望が詰まっています、しょうもない妄想ですねー

いいから働いて!!Σ\( ̄ー ̄;)

主人公は引きこもりたいばっかりでしょうもない人だけど、ただ楽をしたい、身の周りの大事な人を守っていればいいくらいの毒がない人なので嫌な感じはあんまりしないです

投稿 : 2024/11/09
♥ : 20

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

実は俺、最強です!

原作未読 全12話

現世でいじめに遭い、引き篭もった生活をおくっていた主人公が女神にもの凄い魔法能力を与えられ異世界に王子として転生、魔法能力が凄すぎて魔力測定が出来ず逆に魔力のないものとして、森に捨てられ、不憫に思った貴族に拾われ、成長してその能力を隠し、裏で様々な問題を解決していくお話です。

主人公本人は全然やる気がなく部屋で引きこもりの生活したいのですが、巻き込まれ体質らしく不本意ながら様々問題に関わり合うことになります。

特に目新しさもない作品ですが、主人公が強いため危機的状況は起こらないので、お気軽に観ることができますね。

お話は切りがいいところで終わっています。

OPはLezelさん、EDはStar★Shiμʼne!!!さんが歌っています。

最後に、私も何方かと言えば怠惰な生活に憧れていますが、現実ではそう甘くありませんねw

投稿 : 2024/11/09
♥ : 16

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

あにうえさま!

この作品の原作は未読です。
事前情報無しで視聴に臨みましたが、思った以上に楽しめた作品だったと思っています。


「チート能力を授けて、異世界に転生させます! 第二の人生を謳歌してね!?」

突如女神にこう告げられ、
所謂引きニートだった俺は、
異世界の王子の赤ちゃんとして目覚めたのだった。

魔力が絶対的なこの世界、
圧倒的な魔力と王族の地位を得た俺なら
「悠々自適の引きこもりライフが
満喫できるじゃないか!」
と思った瞬間。
あっさりと、遠くの森に捨てられた…。

いきなりの大ピンチを迎えた
俺の目の前に現れたのは、
とある勘違いから俺の従者になる
フレイム・フェンリルの「フレイ」と、
辺境伯の「ゴルド・ゼンフィス」だった。

それから9年、
拾われたゼンフィス家で何不自由なく育った俺は、
可愛い妹「シャル」をはじめ、
前世では考えもしなかった
家族というものに囲まれて、
再び引き籠もりライフのための計画を図るのだが…。

最強!?の俺に、平穏な生活は
果たしていつ訪れるのでしょうか?


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

この作品には、基本的に心の底から腐っている系のキャラは登場しません。
主人公はチートですが、「いかにぐうたら生活を満喫できるか」、に言動が終始しており、嫌みの無い性格なので、チートに微塵もいやらしさを感じません。

でも、ここぞという時…暴力で物事を推し進めようとする輩や、自分の大切を守るために、正義の鉄槌を振るえる主人公でした。

そう…主人公はこんな感じなのですが、この作品を何倍にも面白くしているのが、妹のシャルロッテ・ゼンフィスの存在でした。

このシャルには、主人公のハルトも振り回されてばかり…
まぁ、その原因を作ったのはハルト本人なので、まぁ自業自得だと思いますけどね^^;

シャルの最大の能力は、ハルトの身になにか起きた場合は「面白そうなことが起きている予感」がする能力と言って過言はないでしょう。
与えられたインフラ環境を駆使してハルトの雄姿を見守る…
だけじゃ飽き足らず、色々と画策をするようにもなっていましたっけ^^;

そう、シャルはメッチャ頭が良いんです。
ペンネームで魔法の新理論に関する論文を学会に送りつけ、謎の天才学者という称号を貰ってみたり…
そして、シャルで一番ビックリしたのは、演じているのが種﨑さんだったということです。

正直テロップを見るまで全然気付けませんでしたよ。
流石、種﨑さん…
2023年の第17回声優アワードにて、史上初となる主演声優賞&助演声優賞のダブル受賞を果たす実力をお持ちなだけのことはあります。

他にもハルトの従者であるフレイムフェンリルのフレイや、ブリザードドラゴンのリザなど、個性的なキャラが決して私たちを飽きさせることがありません。

主人公は、基本的に怠けたいだけなので、このやり取りだけでは絶対物語が間延びしてしまいます。
シャルや周りのサブキャラたちが良いスパイスになってくれていました。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、Lezelさんによる「リセット ライフ?」
エンディングテーマは、Star★Shiμʼne!!!さんによる「ひみCHU★プリラブマジック」

1クール全12話の物語でした。
この作品も「レベル1だけどユニークスキルで最強です」と同様に、安心して視聴できる作品だったと思います。
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 10

69.1 3 仮面で貴族なアニメランキング3位
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ Ⅱ(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (479)
1835人が棚に入れました
大仕事を成し遂げ火星に帰還した鉄華団は、テイワズの庇護の下、ハーフメタル利権に由来する豊富な資金を元に、地球に支部を置くほどの大企業となる。一方、彼らの活躍によって少年兵の有用性が示されたことで、戦場に駆り出される子供やヒューマンデブリの数は激増し、世界の治安は悪化の一途を辿る。エドモントンでの戦いから2年後のある日、アドモス商会の社長となったクーデリアからハーフメタル採掘場の視察の護衛を依頼された鉄華団は、サンドバル・ロイター率いる宇宙海賊夜明けの地平線団の襲撃を受ける。テイワズ本部からガンダム・バルバトスルプスを受領した三日月の活躍で撃退に成功するも、地平線団は主力艦隊を投入して鉄華団を殲滅しようとする。鉄華団と協力関係を結んでいたマクギリスは、部下の石動・カミーチェ率いる援軍を派遣するも、そこにマクギリスを警戒しているアリアンロッド司令のラスタル・エリオンが派遣したイオク・クジャン率いる第二艦隊が介入し戦況は混迷を極めるが、三日月がサンドバルの身柄を抑えたことで戦いは終結。彼らと手を結んでいた活動家団体テラ・リベリオニスも三日月たちによって粛清される。その頃、アーブラウでは防衛軍の発足式典が行われるが、その最中に蒔苗を狙った爆弾テロが発生する。やがて、この事件はSAUの関与が疑われ始め、両者の間では戦争の機運が高まる。

声優・キャラクター
河西健吾、細谷佳正、梅原裕一郎、内匠靖明、村田太志、天﨑滉平、田村睦心、斉藤壮馬、寺崎裕香、金元寿子、櫻井孝宏、大川透
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

歩く速さの違い

火星や“ヒューマンデブリ”の底辺から這い上がろうとする「鉄華団」の少年たち。
深すぎるドン底からの反骨心を燃料に、時に己の肉体の改造をも辞さず、
命を削り、生き急ぐように駆け上がる。
スピードそのものがアイデンティティになっていく彼ら。

そんな「鉄華団」の急上昇に古の伝説を見出し、革新を目指して寄ってくる急進派。
或いは駆け上がる彼らをサポートし、一層アクセルをふかす自信を与える任侠じみた面々。


対して世界をもっとゆっくり動かそうとする穏健派。
少年たちに本当の家庭、教育、農業・生産活動など、あとは{netabare}子作りとか、{/netabare}
世界をゆっくり生きる術を与えて、クラッシュを回避しようとする女性たち等。


本作はこれら人生の急アクセルとブレーキの鋭利な表現が突き刺さる、
実にトゲトゲしい『ガンダム』でした。


地味に好きなエピソードは{netabare} タカキの物語。
「鉄華団」火星本部の仲間から隔絶された地球支部にて、
意味の分らない、終わりなき紛争に翻弄され、
すり減っていく姿が、心に刺さりました。
でも最後、妹という守りたい家族があったからこそ、ゆっくり生きることを選択できた。
ブレーキや途中下車もまた人生と感じた渋い好シナリオでした。{/netabare}


賛否ある少年たちの行く末についても、
生きるスピードの緩急に着目していたからか、私は理解はできました。

最後、あれで例えば、{netabare}主要キャラが全員生き残ってハッピーエンドとかだったら
私は不自然だと感じたと思います。
拙速に上り詰めようとする「鉄華団」のブレーキ役として強調したキャラから、
退場させたり、まさかのおっさん整備士との色恋で骨抜きにしたりしておいて、
これで少年たちがアッサリ勝ち抜いたら、そりゃないよと酷評したと思います。

また、例えば、死に様が華々しくてもズレていると私は感じたと思います。
戦場に命の糧を求める或いは求めるしかない人間たちの悲しき性を強調した、
本作の場合は、無意味な犬死にの方が話の筋道から考えれば、むしろ正解ではあったのでしょう。{/netabare}

では、展開を受け入れられたかと言えば、
確かに私の願いとは違う流れも多かったとは思います。
本作はこうしたままならない苦味を視聴者にも与えていくスタイルだったのでしょう。


これを『ガンダム』でやる意義があったかと言えば、
これまた賛否が分かれそうで、私も判然としません。

でもふと『ガンダム』本流である「宇宙世紀」を俯瞰してみると、
本作は『ガンダム』をスタッフなりに咀嚼して、
生み出された物語だとも思います。

「宇宙世紀」も大雑把に捉えると、ニュータイプ思想などに人類の革新を見出し、
武力行使により急進的な革命実現を目指す動きがあった。
その激流の周辺でぶつかりあい、生き急ぐ戦士たちの物語。
これらの急流を、論拠となっている思想や伝説ごと解体し、堰き止めようとする旧秩序……。
こうした解釈も可能かなとは思います。

{netabare}一年戦争~宇宙世紀U.C.0100辺りまで、ずっと健在だったキャラ……『オルフェンズ』並に少なかったな……。{/netabare}

ただ、消化した『ガンダム』の再構築に関しても、本作は急進的だったのだと思います。
例えるなら“ファーストガンダム”から『逆シャア』或いは『UC』辺りまで続く
長大なシリーズの要素を、4クールに組み替えて押し込むような突貫工事ぶり。
しかも私には「宇宙世紀」をかなり斜に見ていたようにも感じました。

私はそういう構成も含めたアクセル全開のアブナイ部分に本作の魅力を感じていましたが、
視聴者の中にはブレーキが壊れた作品が
クラッシュしたとの感想が出てきても無理はないと思います。


バトルシーンでは効果音が印象的。

設定からビームサーベルも含めたビーム兵器を傍流に押しやった上で……。
分厚い装甲に覆われたモビルスーツや戦艦が、実弾兵器や鈍器でゴンゴン殴り合う、
まるでヤクザのどつきあいの如き、ゴツゴツした鉄サビ臭い戦場が実現w

鈍い打撃音と共に、無残にひしゃげるモビルスーツを眺めながら……。
やっぱりこれ、本作がアニメ初心者にとって最初に見る作品になり得る
夕方の時間帯にやる『ガンダム』じゃないよな……。
と苦笑しつつも、生き急ぐ少年たちのアブナイ疾走から来る高揚感に私は酔いしれるのでした。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 35

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

戦場じゃあまともな奴から死んで行くんだよ!この滅びの美学を見よ!

2016年~2017年放送のテレビアニメ 全25話
 
監督 長井龍雪 構成 岡田摩里 音楽 横山克 制作 サンライズ

基本ストーリーは長井龍雪が決め、設定に鴨志田一、キャラ原案に「皇国の守護者」の伊藤悠が当たった。
脚本は岡田摩里と鴨志田一が交互に、さらに一部をベテランの吉野弘幸、黒田洋介など。

最も不満だった点はメインの舞台であるテラフォーミングされた火星の描写がほとんど無いこと。
遠くに見えるはげ山は現在の火星の想像図でありテラフォーミングされて数百年後とは思えない。
過去作から監督と脚本はSFと無縁の人のようですが、
本格SFロボットアニメである以上、最も気を使ってほしい部分であり、
機動戦艦ナデシコやARIAなどの過去作より劣る結果になりました。

第二期のストーリーは歴史ファンなら一目瞭然、「源家物語」です。
歴史ファン以外の人に説明すると、
平家と源氏、なぜ家と氏なのか考えてみてください。
源平合戦の前半、保元平治の乱で源家は滅びたのです。
源氏とは諸国に散らばった源家の関係者を指し、平家とは平の一家を指します。
富士川の戦いは平清盛の派遣した軍と平氏の分家北条氏の戦いです。
「源家物語」とは書かれなかった源義朝と源家の滅びの物語のことです。

本作における長距離決戦用兵器ダインスレイブは当時の新兵器弓を指し、
平治物語で機動力に奢った源氏武者が平氏の弓一斉攻撃の前に総崩れになるシーンがネタ元と思われます。

源家と鉄華団の主人物を照らすと、
オルガ・イツカ→源義朝(京の戦いに敗れ本拠地関東に逃走中に暗殺される)
三日月・オーガス→悪源太義平(義朝の死後も平家に戦いを挑み戦死する)
ノルバ・シノ→鎮西八郎為朝(新兵器強弓で平清盛を狙い失敗する)

クーデリア・バーンスタイン→後白河法皇
マクギリス・ファリド→崇徳上皇
ラスタル・エリオン→平清盛

源家物語とは平家物語の10数年前の歴史であり、日本人で詳しい人は多くない。

滅びの美学をすでに知っている人にとっては間違いなく傑作物語であるが、
吉川英治の「新平家物語」でも読まないことには分かりづらいネタでもある。

このストーリーの意味が理解できない場合、本作の後半はストレスが溜まるばかりかもしれない。
幸い自分は何度も読んだ物語のため、第二期後半は非常にすんなりと観ることが出来たため、
相当な名作として評価できました。
もっとロボや使用武器などを研究して説明したいところですが、
長大になるため興味がある人は説明本を読んで何度も視聴すれば人生の糧ともなる、
素晴らしいアニメ作品であると私は判断できました。

元ネタとして滝沢馬琴の「椿説弓張月」12年のNHK大河ドラマ「平清盛」
古書「保元物語」「平治物語」「源平盛衰記」
吉川英治作「新平家物語」NHK大河ドラマ「新平家物語」は消去
任侠系については、やや後の時代の大河ドラマ「草燃える」が元ネタ

投稿 : 2024/11/09
♥ : 35
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

命、燃やせ!

全25話(1期と合わせて全50話) キャッチコピーは「いのちの糧は、戦場にある」

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズの2期なので1期から観ることをオススメします。

この2期は1期で起こった様々な事態を収束するお話ですが、とても悲しい出来事が続きましたね。{netabare}(オルガ、三日月、昭弘、ノルバ、ハッシュ、マクギリス、名瀬、アミダなど、主要キャラが亡くなるのが多すぎましたね。ラフタの件はショックでした。){/netabare}

狡猾さや駆け引き、裏切られたり裏切ったりしている大人たちの世界で生きる少年たちのお話でした。ちょっと後味が悪かったですね。{netabare}(最後、三日月がバルバドスのリミッターを解除して宇宙に飛び立ち、ラスタルを打ち大逆転するようなお話を期待していましたが全然違いましたね〜){/netabare}

何が失われ何を残したのかスッキリしない終わり方ですが、最後は何とか纏まっていました。{netabare}(アトラとクーデリアが一緒に三日月の忘れ形見である暁と一緒にいるところは良かったですね。){/netabare}

OP・EDは2曲ずつ、EDの2曲が作画とともに好きでした。

最後に、結局この世界の最強の武器はモビルスーツでもモビルアーマーでも戦艦でもなく{netabare}銃{/netabare}とは思いませんでしたw

投稿 : 2024/11/09
♥ : 25

68.0 4 仮面で貴族なアニメランキング4位
死神坊ちゃんと黒メイド 第2期(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (89)
285人が棚に入れました
「触れたもの全てを死なせてしまう」 ......そんな呪いを魔女にかけられた、貴族の「坊ちゃん」。 呪いによって周囲から拒絶されてばかりだったが、決して孤独ではなかった。 いつも彼の側で仕えるメイドのアリス。幼いころから彼の面倒を見てきた執事のロブ。 最近では魔女の友達もできて、家族との距離も少しだけ縮まった。 それでも最愛の人に触れない呪いは解けないまま......。 そんな中、坊ちゃんの呪いを解くための手掛かりが見つかり始め、坊ちゃんとアリスの運命が大きく動き出す。 触りたいけど触れない、二人の物語が再び幕を開ける!

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

触れられなくても誰よりもあなたのそばに

キャラクターが魅力的な切なくもどかしい純愛アニメ
2期になって目立つキャラがさらに増えて賑やかで、やっぱり雰囲気がいいので面白かった

それぞれの恋愛模様が着々と進んでいくのも見ていてほっこりする
特に坊ちゃんとアリスは抱きしめることができないからこそ、相手に伝えたい気持ちを素直に言葉にするところがいいなあって思います
アリスが坊ちゃんをどんな気持ちで挑発しているのかって考えると涙が出てくる
いつもそばにいるのに、決して触れられない残酷な距離
でも、心と心で触れ合っているのがよくわかる二人の距離感が素敵でした

2期は坊ちゃんがいよいよ呪いを解くために動いていくので、話がどんどん進んでいきますが、物語の結末は来年に持ち越し
完結編の3期制作が決定しているので楽しみに待ちます!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 20

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ラッタ♪タラッタ♪

原作未読 全12話

魔女に手で触れたものを死に至らしめる呪いをかけられたせいで、家族とは離れて大きな館に住む貴族の跡取り息子(通称:坊ちゃん)と坊ちゃんの身の回りのお世話をしているメイドのアリス、そしてその2人に関わり合いを持つ人々のお話です。

今回も坊ちゃんの呪い解くことが中心に描かれています。

友人の魔女のカフ、ザイン、妹のヴィオラ、弟のウォルター、執事のロブなど1期に引き続き出ています。

新たなキャラも出て来ましたね。

今回はカフやザインも活躍しましたが、ウォルターが良い意味でも悪い意味でも一番目立っていました。

何とか呪いを解けそうな糸口が見えて来ましたね。

続きが楽しみですね^^

OPは、1期に引き続き、坊ちゃん役の花江夏樹さん、アリス役の真野あゆみさん、EDはなすお☆さんが歌っています。

最後に、第3期は2024年から放送予定なので、どんな展開になるのか楽しみですね^^

投稿 : 2024/11/09
♥ : 16

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

絵本のような世界で逆セクハラ 笑

<2024/5/8 初投稿>
原作未読、アニメ一期は視聴済み
GWにイッキ見しました

あいかわらずの絵本のような御伽話のような雰囲気の中で、あいかわらずに坊ちゃんとアリスがイチャコラしてます
息をするようにお淑やかな逆セクハラするアリスと、いちいち顔を真っ赤にして恥ずかしがる坊ちゃんもあいかわらず

お互い触れられないからいつまでも新鮮なのかもですね笑

登場人物が増えるに連れお話も少しずつ進んでいきます

なんだかんだでみんないい人なのかも

あと背景がさも油彩やアクリル画で使われるキャンバス地に描かれてるかのような効果はかなり好み
美術品の中を彷徨ってるような気分になります

さあ、3期に追いつくぞ!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 12

62.9 5 仮面で貴族なアニメランキング5位
暴食のベルセルク(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (122)
383人が棚に入れました
スキルの優劣が絶対の世界で、無能と蔑まれる少年――フェイトは最底辺の生活を強いられていた。 フェイトの持つスキル《暴食》が、腹が減るだけで全く役に立たない能力だったからだ。 この世界で最上位に位置する聖騎士の一族、ブレリック家に目を付けられ、何かと暴力を受け、雑用を押しつけられる毎日。 唯一の救いは、同じ聖騎士にもかかわらずフェイトを見下さずに接してくれる存在、ロキシー・ハートだけであった。 しかし彼女と共に、城に進入した賊を偶然にも仕留めたことで世界は一変する。 敵の命を奪った瞬間、暴食スキルが発動し、相手の力が自身に流れ込んできたのだ。 そう、フェイトの持つスキル《暴食》は、殺した相手から、スキル・能力を奪い取るという、とんでもない代物であった。 戦う力を得たフェイトは、同じく大罪の名を冠するスキルを持った意思のある剣、《強欲》のグリードと出会い、さらに闘争の世界に足を踏み入れていく。 大切な人を守るため、理不尽な世の中に抗うため、立ちはだかる敵を喰らい尽くすフェイト。 こうして地べたを這いつくばるだけだった少年の運命は、急速に動き始めるのだった――。

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

安定感あるけど個性がない無双アニメ

ありきたりな話だけどつまらなくはないですよ、続編あるなら見るかも

主題歌は良かったしロキシーは可愛い、グリードのキャラが好き
声優のおかげでフェイトとグリードの掛け合いがよく、結構面白いところもあるけどだいたいどこかで見たような話、何かこの作品ならではの個性が欲しい
個性は人前で剣に話しかけて怒られることくらい?イタイですねー


ここからは微妙なところ

戦闘は結構苦戦しますが、作画あんまりよくないから戦闘シーンは微妙
蜘蛛ですが何か?とか転スラと同じ能力強奪チートだけど、手軽に都合のいいスキル獲得していくしスキルを有効に活用してる感じがしない
あと、キャラクターが薄っぺらく見えるから読心スキルなんてない方がいいと思う
蜘蛛とか転スラは強敵との死闘がありますが、こちらは戦士やゴブリン倒して読心やら鑑定やら便利すぎるスキルをお手軽に手に入れてしまうので新しいスキルを手に入れたワクワク感がない

たまたま立ち寄った武器屋のガラクタに鑑定スキルつかってしゃべる剣手に入れた!っていうのもせっかくの愛剣との出会いなのに微妙
例えば夢やテレパシーで剣に呼ばれてたとか、ピンチの時に落ちている錆びた剣から語りかけられるほうが剣に選ばれたって感じで特別感ないですか?

投稿 : 2024/11/09
♥ : 14

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

剣と人間のコミュニケーション

原作未読 全12話

スキルの優劣が絶対的な世界。スキルの中でも外れスキルと言われる「暴食」を持つ主人公は、誰にも相手をされずやっとの思いで城の門番の職にありつけました。

しかし、その門を通る貴族階級の聖騎士に毎回虐げられていました。ある時「暴食」のスキルは他人のスキルを奪うことができることを知った主人公は、聖騎士への復讐と聖騎士の中でも民に慕われるヒロインを影ながら救うお話です。

タダ同然に売られていた剣が実は凄い剣で、主人公に話しかけてくるのでタイトルにしました。

モンスターや人間たちを斃し、スキルを奪って強くなっている主人公の無双状態でしたね。

お話は切りのいいところ終わっています。

OP/EDは、このお話に出てくるキャラを演じている松岡美里さん、関根瞳さんが歌っています。

最後に、剣の役は関智一さん、どう聞いてもfateのギルガメッシュにしか聞こえませんでしたw

投稿 : 2024/11/09
♥ : 10

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

その出会いが運命を変える それは、神の理を越えた禁断の力 その欲望を その運命を喰らい尽くせ

この作品の原作は未読ですが、キャラデザが好みだったので視聴を決めた作品です。
もちろん、事前情報は一切無し。
序盤…特に第1話は胸糞悪い展開が待っていましたね。


スキルの優劣が絶対の世界で、
城の門番であるフェイトは《暴食》という
腹が減るだけのスキルを持ったせいで
最底辺の生活をしいられていた。

しかしある日、城に侵入した賊を仕留めたことにより
世界が一変する──

無能と蔑まれた少年の下克上が今始まる──


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

そう、本来なら平民を守る存在である聖騎士が平民を虐げているんです。
別に何か悪い事をしたわけでもなく、ただ仕事をしていただけで暴力の対象になってしまう…
どうやら殆どの聖騎士はそんな感じみたいですが、全ての聖騎士が横暴な訳ではありません。

この作品のヒロインと位置付けても良いロキシー・ハートは聖騎士の中でも
平民から慕われる存在だったんです。
そしてフェイトは世界が一変した後、遥かなる下克上の先にロキシー・ハートに尽くすことを心に決めて…物語が動いていきます。

孤高の戦士…
服装は黒装束と相場が決まっているんですかね^^;
まぁ、似合っているから良いと思いますけれど…

一方、ロキシー・ハートは、白を基調とした聖騎士の佇まいが美しく気品が溢れている感じも良いと思います。
聖騎士は基本的にみんな同じような恰好をしているのですが、ロキシー以外には聖騎士の装束がとても似合っているとは思えませんでした。
やっぱり狙ってそうしているんですよね…

公式サイトのTrailerでも見ることができるのでネタバレでは無いと思うのですが、フェイトの暴食は「大罪スキル」というモノだったんです。

そして物語の中には、フェイトと同じく「大罪スキル持ち」が登場します。
フェイトの大罪持ちスキルの先輩になるので、その様な立ち回りを見ることができますが、未だ全容は分かりません。
今回登場したのも、憤怒のマインと色欲のエリスだけでしたから…

フェイトとロキシーとの関係もさることながら、大罪スキル持ち同士の物語の展開も今後期待できると思います。
寧ろ、これからはマインとエリスとの接点の方が増えるかもしれませんね。
と言うのも、今回の主題歌はマイン役の松岡美里とエリス役の関根瞳によるボーカルユニット「EverdreaM」が担当することになっており、ここにロキシーは入っていないんです。
考え過ぎかな~^^;
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、「Jekyll & Hyde」
エンディングテーマは、「青の原石」

1クール全12話の物語でした。
原作の3巻までがアニメ化されたそうです。
続きも気になるけれど、結構キリの良いところまで描かれていましたからね。
続編難しいかなぁ…
でも本編はしっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 7
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