仮面で貴族なTVアニメ動画ランキング 5

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の仮面で貴族な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月09日の時点で一番の仮面で貴族なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

62.8 1 仮面で貴族なアニメランキング1位
暴食のベルセルク(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (122)
379人が棚に入れました
スキルの優劣が絶対の世界で、無能と蔑まれる少年――フェイトは最底辺の生活を強いられていた。 フェイトの持つスキル《暴食》が、腹が減るだけで全く役に立たない能力だったからだ。 この世界で最上位に位置する聖騎士の一族、ブレリック家に目を付けられ、何かと暴力を受け、雑用を押しつけられる毎日。 唯一の救いは、同じ聖騎士にもかかわらずフェイトを見下さずに接してくれる存在、ロキシー・ハートだけであった。 しかし彼女と共に、城に進入した賊を偶然にも仕留めたことで世界は一変する。 敵の命を奪った瞬間、暴食スキルが発動し、相手の力が自身に流れ込んできたのだ。 そう、フェイトの持つスキル《暴食》は、殺した相手から、スキル・能力を奪い取るという、とんでもない代物であった。 戦う力を得たフェイトは、同じく大罪の名を冠するスキルを持った意思のある剣、《強欲》のグリードと出会い、さらに闘争の世界に足を踏み入れていく。 大切な人を守るため、理不尽な世の中に抗うため、立ちはだかる敵を喰らい尽くすフェイト。 こうして地べたを這いつくばるだけだった少年の運命は、急速に動き始めるのだった――。

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

なろう…ではなくカクヨムか。テンプレ通りですがキャラの心情に共感はできたので印象は良い

スキルが全てな世界で不遇なスキルを与えられて、そのスキルの真の力に目覚めてその状況から逆転、という話はなろう系のテンプレの一つで、もう親の顔よりよく見たと言いたくなるほどありふれた展開ではあります。

ただその中ではクオリティはそんなに悪くないかなと思えました。
作画はややいまいちだったりするのですが、世界観がある程度は存在していそうで。

ヒロインの性格の良さを読心というスキルで見せるなどは良さそうに思いました。
主人公の行動の指針にもなっているしちゃんと有効活用していますね。
主人公もステータスが足りないから魔物と戦ったことも無かった、など行動の理由も納得できたりと、印象はあまり悪くありませんでした。

ただ主人公の暴食、まだはっきりとわからないのですが倒した敵のステータスとスキルを奪えるって仕組みですかね。
まああまりに強力過ぎる、というのは言うまでもないのでしょうかね。
せめて奪えば奪うほど精神に悪影響とかのデメリットがあって欲しいですが。
それでベルセルク化していく、というのならちょっと面白そうです。

で、一番なんだこりゃ、と思ったのは最初の盗賊だかを倒した時に手に入れた鑑定と読心。
この盗賊、そんな便利なスキルを2つも持っていたんですよね?
…え、なんで盗賊なんかやってんの? 悪の道に走るにしても詐欺師の方が遥かに儲けられると思います。
普通に考えたら表の道で商人をやるのが一番成功できると思います。
悪徳商人を殺害する展開にできませんでしたかね?
流石に主人公にスキルを与えるためだけに生まれてきた存在というのは萎えます。
もうちょっと上手くやって欲しい…。

という欠点はあるものの、キャラの心情に共感できたので及第点。
もっと酷いのがいくらでもあるので…。
ちょっと見たいと思いました。まあ強烈に気に入ったというわけではないので、本数次第で諦めますが。

2話感想
キャラの心情がちゃんと描写されていて共感しやすい点、
成長したステータスを剣に食わせることでステータスはリセットされるものの剣が成長する点、などで一応バランスが取れている。
といった部分からやっぱり思ったより悪くなく、このまま見続けようかと思いました。
世のなろう系は全くゲームバランスを無視して、世界を滅ぼす能力で子供の砂山を踏み潰すだけみたいな爽快感も何もない糞つまらん話が多すぎて、これだけで好印象というのもおかしいですけれどね。

まあステータスがリセットされている癖に雑魚を一発で倒せるのはおかしいんじゃないかとか、ちょこちょこ重箱レベルの欠点はあるんですけれどね。

3話感想
毎話感想なんて普通書かないんですが… いやヒロインは可愛らしくデート回、楽しかったです。
でも主人公の正体を隠せる認識阻害の仮面が、露天で普通に売ってるの!?
こんなの絶対犯罪にしか使えないじゃない…。もうちょっと厳重に管理しようよ…。

というわけで、いや基本気に入ってるんですよ。今後も試聴継続です。
でも毎話毎話ツッコミポイントがあるのは、なんでですかね?
それ一つで台無しというほど酷いわけでは無いのですが…。
この調子で毎話ツッコミポイントが入ったら毎話感想を書いてしまうかもしれない。

全話感想
作画はまあ微妙で、ツッコミどころはクオリティの低さかもしれませんが、でも全体的には良かったです。主人公の心情はちゃんと共感できたので。
自己犠牲的に戦う主人公に、メインヒロインと思い合っている所など良かったですね。
普通のなろう系なのですが必要な要素をちゃんと満たしていて、主人公を気に入ることができたので良かったです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

どこかで観たことある物語だなぁ…。でも、グリードが良い仕事をしているので多少マシか…。結局、印象の薄いお話でした…。

 最終話(12話)まで観ました。2023.12.23

 印象の薄さを最後まで払拭出来ませんでした。結局、主人公の目的がフワッとしており、芯の無い感じの物語でした。

 街の外にキメラやら冠魔物やらの強いのがウロウロしており、大罪スキル持ちの不死身の戦士も暗躍しています。

 できの悪いファンタジーもので良くある、魔物の強さが人類の生存レベル超えている奴です。

 最初の敵だった聖騎士がそもそも大したことありません。お前等じゃ人類護れんだろ?ヒロインのロキシーも、強いのか弱いのか中途半端です。

 主人公の暴食スキルも都合が良すぎる上に、グリードにスキル何%持ってけ!とか言う割にはリスクも不明です。そのため、戦闘に迫力が決定的に欠如しています。

 何か褒めるところが無いっすネ!
………………………………………………………………………

 10話まで観ました。2023.12.09

 ロキシー達一行は、何回も何者かが操るモンスターに襲われ、その度に主人公が助けます。何?この展開…。

 ワンパターンです。ロキシーも、強い敵が何回も出現して、全滅しそうになる前に引き返せよ…。なんで前に進むの?自殺願望でもあるのかな?

 主人公の見せ場を作るのと、ロキシーとイチャイチャするためだけの展開です。原作通りだとしても、工夫がなさ過ぎです。
 
 はっきり言って、退屈です。戦闘も別に迫力があるわけでは無いし、なんかなぁという感じです。

………………………………………………………………………

 7話まで観ました。2023.11.16

 主人公、ロキシー様を追って旅を続けます。いきなり都合の良いキャラが出てきたりしますが、不思議と許せる気がします。

 私は、物語を観る際に、狂言回しに注目するのですが、本作品では主人公の相棒の喋る剣、グリードが中々に良い仕事をしています。

 物語がカオスになりすぎない様に、状況を説明したり、主人公達を導いたりするキャラがいると、物語は理解しやすくなります。

 ご都合主義展開も、一応の筋が通った説明があれば、視聴者が受け入れてくれる可能性が高くなります。

 地の文で全て説明出来る小説や漫画より、動きのメディアであるアニメにおいては、狂言回し的なキャラがより重要になります。

 前期に放映していた、小説では人気作の7つの魔剣が支配するも、凝った設定とは裏腹に、性能の良い狂言回しキャラが不在なので、いきなり仲間が、実は私ハーフエルフなの〜!、俺フタナリなんだ!とかカミングアウトしたりするものの、誰も拾って解説しないので、だから何?と流されてしまい、意味不明な設定になってしまいます。

 本作品は、狂言回しキャラのグリードのおかげで多少は観られるかなと思って視聴継続しております。

………………………………………………………………………

 5話まで観ました。2023.11.06

 ここまで観ても、盛り上がりに欠けるというか…。冴えない主人公が特殊なスキルをゲットして無双…。

 しかも主人公、残虐さだけは一人前で、悪い奴とはいえ、四肢を切断して嬲り殺しにしたりするのはやり過ぎな感じがします。

 なろうの苛虐性と言うやつですか…。主人公、ロキシー様を追ってガリアへ。

 今までも凄い武器をたまたまゲットしたり、暴食スキルの性能が良すぎたり、主人公に都合の良い展開が続いているので、この調子で行くのかなぁ。あんまり面白くないですね。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

その出会いが運命を変える それは、神の理を越えた禁断の力 その欲望を その運命を喰らい尽くせ

この作品の原作は未読ですが、キャラデザが好みだったので視聴を決めた作品です。
もちろん、事前情報は一切無し。
序盤…特に第1話は胸糞悪い展開が待っていましたね。


スキルの優劣が絶対の世界で、
城の門番であるフェイトは《暴食》という
腹が減るだけのスキルを持ったせいで
最底辺の生活をしいられていた。

しかしある日、城に侵入した賊を仕留めたことにより
世界が一変する──

無能と蔑まれた少年の下克上が今始まる──


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

そう、本来なら平民を守る存在である聖騎士が平民を虐げているんです。
別に何か悪い事をしたわけでもなく、ただ仕事をしていただけで暴力の対象になってしまう…
どうやら殆どの聖騎士はそんな感じみたいですが、全ての聖騎士が横暴な訳ではありません。

この作品のヒロインと位置付けても良いロキシー・ハートは聖騎士の中でも
平民から慕われる存在だったんです。
そしてフェイトは世界が一変した後、遥かなる下克上の先にロキシー・ハートに尽くすことを心に決めて…物語が動いていきます。

孤高の戦士…
服装は黒装束と相場が決まっているんですかね^^;
まぁ、似合っているから良いと思いますけれど…

一方、ロキシー・ハートは、白を基調とした聖騎士の佇まいが美しく気品が溢れている感じも良いと思います。
聖騎士は基本的にみんな同じような恰好をしているのですが、ロキシー以外には聖騎士の装束がとても似合っているとは思えませんでした。
やっぱり狙ってそうしているんですよね…

公式サイトのTrailerでも見ることができるのでネタバレでは無いと思うのですが、フェイトの暴食は「大罪スキル」というモノだったんです。

そして物語の中には、フェイトと同じく「大罪スキル持ち」が登場します。
フェイトの大罪持ちスキルの先輩になるので、その様な立ち回りを見ることができますが、未だ全容は分かりません。
今回登場したのも、憤怒のマインと色欲のエリスだけでしたから…

フェイトとロキシーとの関係もさることながら、大罪スキル持ち同士の物語の展開も今後期待できると思います。
寧ろ、これからはマインとエリスとの接点の方が増えるかもしれませんね。
と言うのも、今回の主題歌はマイン役の松岡美里とエリス役の関根瞳によるボーカルユニット「EverdreaM」が担当することになっており、ここにロキシーは入っていないんです。
考え過ぎかな~^^;
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、「Jekyll & Hyde」
エンディングテーマは、「青の原石」

1クール全12話の物語でした。
原作の3巻までがアニメ化されたそうです。
続きも気になるけれど、結構キリの良いところまで描かれていましたからね。
続編難しいかなぁ…
でも本編はしっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7

65.3 2 仮面で貴族なアニメランキング2位
実は俺、最強でした?(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (158)
521人が棚に入れました
「チート能力を授けて、異世界に転生させます! 第⼆の人生を謳歌してね!?」突如女神にこう告げられ、所謂引きニートだった俺は、異世界の王子の赤ちゃんとして目覚めたのだった。魔力が絶対的なこの世界、圧倒的な魔力と王族の地位を得た俺なら「悠々自適の引きこもりライフが満喫できるじゃないか!」と思った瞬間。あっさりと、遠くの森に捨てられた…。いきなりの大ピンチを迎えた、俺の目の前に現れたのは、とある勘違いから俺の従者になるフレイムフェンリルの「フレイ」と、辺境伯の「ゴルド・ゼンフィス」だった。それから9年、拾われたゼンフィス家で何不自由なく育った俺は、可愛い妹「シャル」をはじめ、前世では考えもしなかった家族というものに囲まれて、再び引き籠もりライフのための計画を図るのだが…。最強!?の俺に、平穏な生活は果たしていつ訪れるのでしょうか?

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

あにうえさま!

この作品の原作は未読です。
事前情報無しで視聴に臨みましたが、思った以上に楽しめた作品だったと思っています。


「チート能力を授けて、異世界に転生させます! 第二の人生を謳歌してね!?」

突如女神にこう告げられ、
所謂引きニートだった俺は、
異世界の王子の赤ちゃんとして目覚めたのだった。

魔力が絶対的なこの世界、
圧倒的な魔力と王族の地位を得た俺なら
「悠々自適の引きこもりライフが
満喫できるじゃないか!」
と思った瞬間。
あっさりと、遠くの森に捨てられた…。

いきなりの大ピンチを迎えた
俺の目の前に現れたのは、
とある勘違いから俺の従者になる
フレイム・フェンリルの「フレイ」と、
辺境伯の「ゴルド・ゼンフィス」だった。

それから9年、
拾われたゼンフィス家で何不自由なく育った俺は、
可愛い妹「シャル」をはじめ、
前世では考えもしなかった
家族というものに囲まれて、
再び引き籠もりライフのための計画を図るのだが…。

最強!?の俺に、平穏な生活は
果たしていつ訪れるのでしょうか?


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

この作品には、基本的に心の底から腐っている系のキャラは登場しません。
主人公はチートですが、「いかにぐうたら生活を満喫できるか」、に言動が終始しており、嫌みの無い性格なので、チートに微塵もいやらしさを感じません。

でも、ここぞという時…暴力で物事を推し進めようとする輩や、自分の大切を守るために、正義の鉄槌を振るえる主人公でした。

そう…主人公はこんな感じなのですが、この作品を何倍にも面白くしているのが、妹のシャルロッテ・ゼンフィスの存在でした。

このシャルには、主人公のハルトも振り回されてばかり…
まぁ、その原因を作ったのはハルト本人なので、まぁ自業自得だと思いますけどね^^;

シャルの最大の能力は、ハルトの身になにか起きた場合は「面白そうなことが起きている予感」がする能力と言って過言はないでしょう。
与えられたインフラ環境を駆使してハルトの雄姿を見守る…
だけじゃ飽き足らず、色々と画策をするようにもなっていましたっけ^^;

そう、シャルはメッチャ頭が良いんです。
ペンネームで魔法の新理論に関する論文を学会に送りつけ、謎の天才学者という称号を貰ってみたり…
そして、シャルで一番ビックリしたのは、演じているのが種﨑さんだったということです。

正直テロップを見るまで全然気付けませんでしたよ。
流石、種﨑さん…
2023年の第17回声優アワードにて、史上初となる主演声優賞&助演声優賞のダブル受賞を果たす実力をお持ちなだけのことはあります。

他にもハルトの従者であるフレイムフェンリルのフレイや、ブリザードドラゴンのリザなど、個性的なキャラが決して私たちを飽きさせることがありません。

主人公は、基本的に怠けたいだけなので、このやり取りだけでは絶対物語が間延びしてしまいます。
シャルや周りのサブキャラたちが良いスパイスになってくれていました。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、Lezelさんによる「リセット ライフ?」
エンディングテーマは、Star★Shiμʼne!!!さんによる「ひみCHU★プリラブマジック」

1クール全12話の物語でした。
この作品も「レベル1だけどユニークスキルで最強です」と同様に、安心して視聴できる作品だったと思います。
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10

こま さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

最終回で回収されるピコハンだが特に意味はないよ!

2022年9月時点でシリーズ累計発行部数が約138万部を突破している大人気作品。

登場人物の1人がおかしな事に…。
マンガをアプリで読み始めていまだに見てる作品の1つ。
正直最初は切るつもりでしたが主人公がチート過ぎて安心して観れるのと、ある人物の具体的には体が…話しが進むとなんだコレ?ってなってそのまま継続。

基本的に主人公は自分からは動かない動きたくないが、周りに言われて仕方なく、妹の為に!、ちょっかいを出して来るから仕方なく、周りの親しい人が危ない目に遭いそう、あった場合は全力で動く。

とにかく家にずっと引きこもっていたいので、その為の魔法を開発して動くことなく問題を解決する事も。自分が引きこもっていたいだけの理由でコピー作ってるからね…。
でありとあらゆる手段で引き篭もろうとするんだけど…。

そんな主人公チートコメディ女の子可愛い作品になってます。

それとOP見てるとポケモンのOP思い出した。

5話まで視聴。
何が起きたか分からないで負けるよりも、純粋な力で負ければ何をしても無駄って分かるの良いね。

一体俺は何体目なんだ!?
ハルト量産失敗!?ナイスシャルちゃんw
そりゃそうだよねw言い返せない主人公w

ホントアニメ化して良かったわ。個人的には満足してる。
次回遂に2人目の美少女登場回w楽しみw

10話まで視聴。

なんだろう…ムキムキマッチョ感が足りないような気がする…。
マンガ見た限りだと制服がもっとパツンパツンだったような?

まあそれでも可笑しいは可笑しいんですがねw
ハルトと戦って魔法で勝てなかったから肉体改造したとか?
性格も可笑しな事になってるw
あの後何があったのか気になるw
どんだけハルト好きなんだよw

教授ちゃんハルトを勧誘。やっぱりこの子出て来ると面白展開で良いなw
そして魔王が転生していた事が分かる。
うん、回想見る限りそういう事だよね?

シャルちゃんも可愛いい面白くて良いw
まあ血が繋がってるわけじゃないから出来なくはないか。

サイコロで選ぶなw
次回更にめんどくさい人物が登場!

13話最終回まで視聴。
OPの最後の部分にあったピコハンが雑に回収されたw
ギャグアニメだから別に良いけどもw
ちなみにアニオリ部分があった。

忘れてた!教授ちゃんのがヤバかったね!
アレ見て久野美咲に何を言わせてるんだwとか思った人も居ただろうw

教授ちゃんは悪い人では無いんだけどね。暴走が酷いだけでw

そりゃあRECされてるからね。そうなるよねw
武器を大量召喚して攻撃!
明らか武器じゃないのがあるが気にしてはいけない何故なら以下略。

巨人化したのを削ってるシーンだけど、弾かれてるようにしか見えないんだけど()
もうちょっとどうにかならなかったかなぁ。
まあマンガもそんなに変わらないから良いかw

最後に。
時系列が変わってるもののストーリーに影響は無かったし、最終回らしい終わり方でもないので2期期待出来るかもしれない。もちろん2期あれば観る!

終わり。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

いや〜つまらない。作画はまぁまぁなのになぁ。

 最終話(12話)まで観ました。2023.10.02

 何か悪の組織がいるらしいよ〜、ブツン!終了!ここで終わりか〜。中途半端なラストでした。

 もう少しテンポ良くやって、キリの良いところまでやれば良いのに…。くだらないCパートに尺使い過ぎです。

 まぁ、被害が少なくて良かったかもしれません。原作も気になりませんしね。

……………………………………………………………………… 

 11話まで観ました。2023.09.25

 テンポが遅く、次回最終回なのに学園に入学したばっかりって…。しかも学園編も面白くねぇ…。

 引きこもるのが主人公の目的ですが、何故か現代のネットやゲームが異世界なのに繋がるので、転生した意味がありません。

 結局、無自覚俺何かやっちゃいましたか?系のなろうです。異世界人頭悪すぎ…。

 主人公に敵もいないし、目的も無い…。あるのは主人公の寒いウザさだけという…。転生モノのカタルシスもありません。

 こんなグダグタした話に付き合うほど現代人は暇ではありません。なんでアニメ化したのかな?
………………………………………………………………………

 3話まで観ました。2023.07.16

 妹に好かれるためにお兄ちゃん頑張ります。相変わらず盗賊討伐しますが、切り刻んだり焼き殺したりはしなくなりました。

 少しマイルドになって良かったです。でも、イキリ王子をボコボコにしたりします。

 テンプレ展開で安心して観られるようになりました。決して面白くはありませんが、視聴継続出来そうです。

………………………………………………………………………

 2話まで観ました。2023.07.14
 
 育ての親の領地を狙う盗賊が襲撃してきたので、容赦無く皆殺しにしました!テヘペロ!

 主人公怖いんですが…。おかしな転生も似た様な展開でしたが、まだマイルドでした。

 別に領民に感謝される訳でもなく、妹の高感度は爆上がりでした。良かった良かった!

 元ヒッキーが神にチート転生させて貰って異世界で大暴れするのは良いとしても、対人戦で敵対勢力殺しまくりの展開は、好き嫌いが別れそうです。

 話の通じないモンスターなら良いですが、人間同士だと、所詮正義は相対的なものなので、転生者が一方の陣営で暴れる展開は、上手くやらないと主人公にヘイトが集まるだけです。

 これから、敵対人間勢力との全面戦争に発展しそうですが、あまりにも主人公が人を殺しまくる展開になったら、私、脱落するかもしれません。

………………………………………………………………………
 1話観てのレビューです。2023.07.04

 主人公にやる気も目標も無い、チート能力で上手くやるいつものやつです。

 まぁ、チート主人公に野心や変な正義感があると、ナチュラルに人を殺すウルトラスーパーデラックスマン化しますが…。

 育ててもらった恩も忘れて家出する展開は勘弁して欲しいです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5

68.0 3 仮面で貴族なアニメランキング3位
死神坊ちゃんと黒メイド 第2期(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (89)
282人が棚に入れました
「触れたもの全てを死なせてしまう」 ......そんな呪いを魔女にかけられた、貴族の「坊ちゃん」。 呪いによって周囲から拒絶されてばかりだったが、決して孤独ではなかった。 いつも彼の側で仕えるメイドのアリス。幼いころから彼の面倒を見てきた執事のロブ。 最近では魔女の友達もできて、家族との距離も少しだけ縮まった。 それでも最愛の人に触れない呪いは解けないまま......。 そんな中、坊ちゃんの呪いを解くための手掛かりが見つかり始め、坊ちゃんとアリスの運命が大きく動き出す。 触りたいけど触れない、二人の物語が再び幕を開ける!

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

それぞれの恋が運命が動き出す――

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ第1期は視聴済です。
2024年4月から第3期が放送されていますので、それまでに視聴は済んでいたのですが、レビューを書くのがすっかり後回しになってしまいました^^;


「触れたもの全てを死なせてしまう」

……そんな呪いを魔女にかけられた、貴族の「坊ちゃん」。
呪いによって周囲から拒絶されてばかりだったが、決して孤独ではなかった。

いつも彼の側で仕えるメイドのアリス。幼いころから彼の面倒を見てきた執事のロブ。
最近では魔女の友達もできて、家族との距離も少しだけ縮まった。

それでも最愛の人に触れない呪いは解けないまま……。

そんな中、坊ちゃんの呪いを解くための手掛かりが見つかり始め、坊ちゃんとアリスの運命が大きく動き出す。
触りたいけど触れない、二人の物語が再び幕を開ける!


TOKYO MX公式サイトのストーリーを引用させて頂きました。

いやぁ…今回も真野あゆみさんの演技が最高でしたね!
最初に真野さんの演技が気になったのは、やはり「デート・ア・ライブ」の時崎狂三でした。
最初はそれほどで意識する訳でもありませんでしたが、それは単に狂三の出番が少なかったから…

個人的には第3期頃から徐々に狂三の出番が増え始め、第4期からアニメーション制作会社がJ.C.STAFFからGEEKTOYSに代わったのが起点になっています。

アニメーション制作会社の変更に対する意見は賛否両論あったようですが、個人的にはキャラデザがより綺麗になったと思うので結果オーライです。
だから現在放送されている第5期も第4期から継続して貰えているのが嬉しいです。

この作品には、いのりちゃんや日笠さんが出演されているので、作品全体が底上げされているのは認識しています。
それでも、真野さんの演技が輝いていたと思っています。
アリスと狂三ではキャラのイメージが大分異なりますが、しっかり演じ分けされていたのではないでしょうか。

それとこの作品は作画が特徴的です。
それは、トゥーンレンダリングを駆使した3DCGで描かれているのが理由だそうです(wikiより)。

トゥーンレンダリングは、写実的(フォト・リアリスティック)な映像表現を求める3次元コンピュータグラフィックス(3DCG)とは若干異なり、3DCGの技術を使いながらも従来のアニメの印象に近い(手描きに似せた)表現を実現する手法なんだとか。

本作品以外にもトゥーンレンダリングの手法を用いた作品は結構あるみたいです。
・蒼き鋼のアルペジオ
・亜人
・シドニアの騎士
・ブブキ・ブランキ 等々。
こう見るとサンジゲンさんや、ポリゴン・ピクチュアズさんのお得意分野みたいですね。
本作品のアニメーション制作会社は、J.C.STAFFさんですけれど。

さて、本作品のレビューから思いきり脱線してしまいました^^;
脱線してしまいましたが、現在進行形で放送されている第3期を視聴するのが一番だと思うと、頭がさっぱり回転してくれません(涙)。

坊ちゃんとアリスの立ち位置と、ヴィオラのロブ好きは相変わらず。
カフとザインとの距離感は少し縮まったかな。
そしてビックリするくらい変わったのは、日笠さん演じるダレスで決まりでしょう。
気になる方は是非本編でご確認頂き、引き続き第3期を視聴頂ければ、きっと真相に辿り着けると思います。

オープニンブテーマは、坊ちゃん(花江夏樹さん)&アリス(真野あゆみさん)による「君とレヴュー」
エンディングテーマは、なすお☆さんによる「星屑レクイエム」

1クール全12話の物語でした。
しっかり堪能させて頂きましたが、心は既に現在放送中の第3期に傾いています。
レビューを書くタイミングが悪かったんでしょうね^^;
もう既に第3期の視聴に入っているので引き続き視聴を進めたいと思います。
本作品もしっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

タイトルからは想像つかないほどの優しさに包まれた物語

この物語は、触れたものをすべて死に至らしめる呪いの魔法をかけられた主人公 坊ちゃんの物語。

好きな人の指一本触れることができず、母親からは疎まれ、友人からは化物と恐れられ、見知らぬものからは死神だと言われ続けてきた坊ちゃん。
だけど、彼は決して孤独ではありません。

彼のことを愛してくれる女性アリス。彼のことが大好きで毎日二時間かけてやってくる妹、そして彼のことを慕ってやって来る魔女たち。
みんな、坊ちゃんの優しさが好きなのです。
坊ちゃんと手と手を触れ合うことはできなくとも、心は通じ合っているのです。


この二期では、一期よりも物語が進展します。
呪いの魔法をかけたシャーデーについての調査が進みます。
シャーデーは、坊ちゃん以外の人たちにも、呪いをかけていたことがわかりました。
アリスの母親シャロンには、決して目覚めることの無い呪いを、
シャーデーの妹ダレスには、決して治せない顔の傷を、
魔術師のニコには、不老不死の呪いを、かけていたのです。

なぜシャーデーが、これらの呪いをかけたのかの解明は、第三期へとなります。


調査の途中で、坊ちゃんにかけられた呪いがランプの魔人によりなくなるのですが…、
ランプの魔人によれば、呪いが強力で解くことができなかったため、他人にその呪いを移したとのこと。
それを聞いた坊ちゃんは、{netabare}その呪いを再び自分のもとへ戻すようにと、ランプの魔人に頼みます。 {/netabare}
きっと坊ちゃんは、呪いが移された人が不幸になることにいたたまれなかったのでしょうね。
それだけでも坊ちゃんの優しさが十分に伝わってきます。

そして坊ちゃんを日々気遣うアリス。彼女の一挙一動にも優しさが感じられます。


また、第二期では坊ちゃんとアリスとの恋だけでなく、魔女であるザインとカフザインとカフの恋、坊ちゃんの弟ウォルターとダレスとの恋に関しても、優しい色で進展します。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11

みのるし さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

えっ!?3期や、やるんですかい…

いやまあしかし正月ならではですな。
YouTubeで1期2期の24話全話公式で配信されてましたなぁ。

1期は飛ばし飛ばし見とったんで見逃した話も結構あったゆーこともあってですなこれを機に見直してみるかと。

2023年の話題作で見逃してしまったものも多かったんですが年末年始に再配信が目白押しでして、この正月はそらもうええっちゅうくらいテレビ見ましたわ~。

まだ配信途中ですけど『VIVANT』とか。
『天国大魔境』も8話まで配信されてたんで見ましたわ(しかし8話までってくそ~~~ディズニーめ~~~~)。


とゆうわけで1期よりもさらに和気あいあいとした愉快なテンションで話が進み、1期では悪役的な立ち位置の人も実はええ人やったり、むにゃむにゃしていた関係の2人がいい感じになったり、はたまたサーカス団といったような新しいコミュニティとの接点も増えたり、なんかまあ盛りだくさんで坊ちゃんが死神化しているとゆー大変深刻な状況を忘れてませんか!みなさん!と問いかけたくなるほどまあまあ能天気な話で終わった2期でございましたな。


原作読んでないんでアレなんですが見とってですよ、おーいもう22話だけど全然坊ちゃんの呪い解決しなさそーやんけー。と見続けてたら全然終わる気配無くてですよ。。。


えっ!?3期や、やるんですかい…


まーそれはそれでまたかわいいアリスとロリッ娘ヴィオラ、あほのカフと会えるのかと思うとそこはまあムフフなのではありますが、話はいったん2期で解決してほしかったかなぁ。

ま!とにかく3期やるってんだから楽しみに待とうではないか。
そして坊ちゃんとアリスが触れ合ってダンスしたりチューしたりああんなことやこおおんなことをやる話を1話丸々やって最終回としていただきたいですな!

とゆーことでそんな感じで3期はお願いいたします。

よろしくっす。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8

82.7 4 仮面で貴族なアニメランキング4位
ジョジョの奇妙な冒険(TVアニメ動画)

2012年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (1700)
8365人が棚に入れました
古代メキシコで繁栄を遂げた太陽の民アステカ。

彼らには奇妙な 「石仮面」が伝わっていた。
それは、永遠の命と真の支配者の力をもたらすという奇跡の仮面。だが、ある時を境に歴史から姿を消すこととなる。

やがて時は過ぎ、19世紀後半。人々の思想と生活が激変していた時代に出会った、ジョナサン・ジョースターと ディオ・ブランドー。2人は少年時代から青年時代を共に過ごし、やがて「石仮面」を巡って数奇な運命を辿ることとなる――。

声優・キャラクター
興津和幸、子安武人、塩屋翼、上田燿司、川澄綾子、杉田智和、佐藤拓也、伊丸岡篤、田中敦子、井上和彦、藤原啓治、大塚明夫、乃村健次
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

さすがジョジョ

1~9話がpart1で1880年の英国が舞台 ジョナサン・ジョースターが主人公
10~26話がpart2で1938年の欧米が舞台 孫のジョセフ・ジョースターが主人公
まとめておかないと忘れてしまいそうだ。
ジョースター一族とディオとの因縁の戦い。
やっぱりスタンドじゃなくて波紋ですよ。
波紋の呼吸をしてくれー。実際に真似して命に関わった人がいたとかいないとか

以下好きだったセリフたち
ふるえるぞハート!燃えつきるほどヒート!!おおおおおっ刻むぞ血液のビート!

ズキュウウウン

そこにシビれる!あこがれるゥ!

ディオォォオオーッ!君がッ!泣くまで!殴るのをやめないッ!

俺は人間をやめるぞ!ジョジョーッ!

貧弱!貧弱ゥ!

無駄無駄無駄ーーーっ!!

き…切れた。ぼくの体の中で何かが切れた…決定的な何かが…

う~ううう、あんまりだ…HEEEEYYYY!あァァァんまりだアアアア
ていうエシディシなんか可愛くて憎めないなあ

{netabare}
原作第一部での名セリフたち
アニメでもほとんど再現されていた。
「なっ!何をするだァーッ!ゆるさんッ!」(ジョナサン)
「さすがディオ!俺達に出来ないことを平然とやってのけるッ!そこにシビれる!あこがれるゥ!」(お調子者たち)
「ディオォォオオーッ!君がッ!泣くまで!殴るのをやめないッ!」(ジョナサン)
「ディオ!おまえのくだらないキスがこれを狙っていたのなら予想以上の効果をあげたぞッ!」(ジョナサン)
「君らとは闘う動機の「格」が違うんだ!」(ジョナサン)
「ハッタリぬかすなよーッ!金持ちのアマちゃん!」(スピードワゴン)
「こいつはくせえッー!ゲロ以下のにおいがプンプンするぜッーッ!!こんな悪(ワル)には出会ったことがねえほどなァーッ!環境で悪人になっただと?ちがうねッ!!こいつは生まれついての悪(ワル)だッ!」(スピードワゴン)
「俺は人間をやめるぞ!ジョジョーッ!!」(ディオ)
「ちがうッ!あの父親の精神は…息子のジョナサン・ジョースターが立派に受け継いでいる!それは彼の強い意志となり、誇りとなり、未来となるだろうぜッ!!」(スピードワゴン)
「くっそー!侵入罪でとっつかまろーと、この部屋へ入って思いっきり祝ってやるぜーッ!!」(スピードワゴン)
「スピードワゴンはクールに去るぜ」(スピードワゴン)
「まあ!なんてこと!骨折している腕で私を!」「いつだって支えるさ」(エリナ&ジョナサン)
「運命か…人の出会いってのは運命できめられてるのかもしれねえな…」(スピードワゴン)
「ウホホホッホッホーッ!」(ツェペリ)
「関節を外して腕をのばすッ!その激痛は波紋エネルギーでやわらげるッ!」(ジョナサン)
「パパウ!パウパウ!波紋カッターッ!!」(ツェペリ)
「人間讃歌は「勇気」の讃歌ッ!!人間のすばらしさは勇気のすばらしさ!!いくら強くてもこいつら屍生人(ゾンビ)は「勇気」を知らん!」(ツェペリ)
「お前は今まで食ったパンの枚数を覚えているのか?」(ディオ)
「『波紋』?『呼吸法』だと?フーフー吹くなら…このおれのためにファンファーレでも吹いてるのが似合っているぞッ!」(ディオ)
「意外!それは髪の毛ッ!」(ジョナサン)
「逆に考えるんだ。“あげちゃってもいいさ”と考えるんだ」(ジョースター卿)
「ふるえるぞハート!燃え尽きるほどヒート!!おおおおおっ、刻むぞ血液のビート!山吹き色(サンライトイエロー)の波紋疾走(オーバードライブ)!!」(ジョナサン)
「お前…俺が途中で剣撃を止めると…そこまで信用して攻撃してこなかったのか!そこまで人間を信用できるのか!」(ブラフォード)
「三百年たった世界の友人よ。おまえの名をきかせてくれ」(ブラフォード)
「ねーちゃん!あしたって今さッ!」「こ…こわい…の…は、痛みじゃあ…ないぜ…。ヘ…ヘヘヘヘ…」(ポコ)
「自分の運命に満足しておる…すべて受け入れておるよ…」「わしはこれからお前の中で生きるんじゃ」(ツェペリ)
「そしてジョジョはまた受け継ぐ。彼の生き方とその精神を…」(ナレーション)
「礼儀を知らん者は生きる価値なしだな…」(ディオ)
「ルン!ルン!ルン!ぬウフフフフ、たまげたかァああ!」(ドゥービー)
「やれやれだ」(ジョナサンがドゥービーに)
「かかったなアホが!稲妻十字空烈刃(サンダークロス・スプリットアタック)!」(ダイアー)
「カエルの小便よりも…下衆な!下衆な波紋なぞをよくも!よくもこの俺に!いい気になるなよ!KUAA!」(ディオ)
「猿が人間に追いつけるかーッ!お前はこのディオにとってのモンキーなんだよジョジョォォォーーーッ!!」(ディオ)
「おれはいつでまでも応援するし困ったときはいつでもどんな所でもかけつけるつもりだぜ!もっともかえって足手まといかな」(スピードワゴン)
「神がいるとして運命を操作しているとしたら!俺たちほどよく計算された関係はあるまいッ!」(ディオ)
「き…切れた。ぼくの体の中で何かが切れた…決定的な何かが…」(ジョナサン)
「ジョジョ!ジョジョ…!?こ…こいつ…死んでいる…!」(ディオ)

第二部の名セリフたち
こちらもしっかり再現されていた
「個人の主義や主張は勝手!許せないのは私どもの友人を公然と侮辱したこと!他のお客に迷惑をかけずにきちっとやっつけなさい!」(エリナ婆ちゃん)
「ストレイツォ容赦せん!!」(ストレイツォ)
「気づくのが遅いんだよアホレイツォ!」(ジョセフ)
「わたしは後悔していない…醜く老いさらばえるよりも、一時でも若返ったこの充実感を持って地獄へ行きたい…」(ストレイツォ)
「我がドイツの医学薬学は世界一ィィィ!できんことはないィィーッ!!」(シュトロハイム)
「(ジョセフ)テキーラ酒の配達なのよ~」「お前みたいにデカくて筋肉質の女がいるか!スカタン!」(ドイツ兵)
「飲んどる場合かーッ」(シュトロハイム)
「ドジこいたーッ!」(シュトロハイム)
「サンタナさん、さあ、ごいっしょに…さん…しー、
ハッピー、うれピー、よろピくねー」(ジョセフ)
「ジョジョおまえ何しとるんじゃ!」(スピードワゴン)
「人間の寿命はどうせ短い。死にいそぐ必要もなかろう」(ワムウ)
「なぜだ、その不敵なまなざしの理由は?」「聞きたいのか?本当に聞きたい?」「いや!聞かんでもいい!やはりすぐ殺すことにした!」(ワムウとジョセフ)
「(ピクピクピク)ハッタリをかますなよJOJOとやら!」(ワムウ)
「あ…あの女の目…養豚場の豚でも見るかのように冷たい目だ。残酷な目だ…“かわいそうだけど明日の朝にはお肉屋さんの店先に並ぶ運命なのね”って感じの!」(ジョセフ)
「わたしってどうしてこう…変な男ばかり寄ってくるのでしょう…」(リサリサ)
「ほう…鋭い…いい目をするようになたな…。だが、そのようなまなざしを持つ者がおれに会った時…そいつは早死にする」(エシディシ)
「どけい!」「俺がどくのは道にウンコが落ちている時だけだぜ」(エシディシとジョセフ)
「う~ううう、あんまりだ…HEEEEYYYY!あァァァんまりだアアアア」
(エシディシ)
「顔に血管針をつきさして沸騰血を体内に送り込み、お前の顔面をグツグツのシチューにしてやる…くらってくたばれ『怪焔王』(かいえんのう)の流法(モード)!!」(エシディシ)
「あのな…こーやって腕を組んで目を閉じる笑いは、勝利の笑いだぜ」(ジョセフ)
「俺はこいつ(エシディシ)と戦ったからよく分かる…こいつは誇りを捨ててまで、何が何でも仲間のため生きようとした…赤石を手に入れようとした。何千年生きたか知らねえが、こいつはこいつなりに必死に生きたんだな…善悪抜きにして…。こいつの生命にだけは敬意を払うぜ!」(ジョセフ)
「きたきたきたきたきたきたきたきたきたーっ!!」(シュトロハイム)
「おれが最期にみせるのは代代受け継いだ未来にたくすツェペリ魂だ!人間の魂だ!」(シーザー)
「(血のシャボンを見て)くれてやる…人間のようにセンチになったからではない…俺にとって強い戦士こそ真理…勇者こそ友であり尊敬する者!!俺はお前のことを永遠に記憶の片隅に留めておくであろうシーザー。シャボン玉のように華麗ではかなき男よ」(ワムウ)
「オーノーだズラ。おめえ、もうだめズラ。逆にお仕置きされちまったズラ。波紋を流されてしまったズラ」(ジョセフ)
「フフ…」「ワムウ!」「失笑でしたカーズ様」(ワムウとカーズ)
「一緒に戦ってくれ!シーザー!」(ジョセフ)
「へっへっへっへっへっ、またまたやらせていただきましたァン!」
(ジョセフ)
「おめーの次のセリフはこうだ『決闘を侮辱するなJOJO』」「俺の前で決闘を侮辱するなJOJO!はっ!」(ジョセフとワムウ)
「俺はお前に出逢う為に1万数千年もさまよってたのかもしれぬ」(ワムウ)
「カーズ様が!おおおおおカーズ様がアアアーッ!!戦闘態勢にはいったーッ!!」(吸血ゾンビ軍団)
「カーズ!てめーの根性はッ!畑にすてられ カビがはえて ハエもたからねーカボチャみてえにくさりきってやがるぜーーッ!!」(ジョセフ)
「たったひとつだけ策はある!!とっておきのやつだ!いいか!息がとまるまでとことんやるぜ!フフフフフフ。逃げるんだよォォォーッ」(ジョセフ)
「溶岩でも倒せない!か…『神』だ!や…やつは『神』になったんだ…!我々…人間は、か…『神』にだけは勝てない!服従しかないんだ!」(シュトロハイム)
「無限の谷底へッ 溶けて流れ落ちろォォォォ!」(カーズ)
{/netabare}


OP
ジョジョ 〜その血の運命〜 歌 富永TOMMY弘明
BLOODY STREAM 歌 Coda
第25話のみ効果音が付加されている。第26話ではエンディングテーマに使用。
ED
ROUNDABOUT 歌 YES
OPは盛り上がること間違いなし。時々一人で歌っては興奮してる。
EDはYESの楽曲を使うとは!石仮面が震えながら眼の部分が赤く光るのが不気味。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
古代メキシコで繁栄を遂げた太陽の民アステカ。彼らには永遠の命と真の支配者の力をもたらすという奇妙な「石仮面」が伝わっていたが、ある時を境に歴史から姿を消す。やがて時は過ぎ、19世紀後半。人々の思想と生活が激変していた時代に出会った、ジョナサン・ジョースターとディオ・ブランドー。2人は「石仮面」を巡って数奇な運命を辿ることとなる――。

第1話「侵略者ディオ」
ある雷雨の夜、馬車事故に遭った英国貴族のジョースター卿。偶然その場に居合わせたブランドーは、自分が命を救ったようにふるまい恩を売りつける。それから12年、ブランドーの死後、その息子であるディオがジョースター家に招かれた。ジョースター卿の子ジョナサンは、同い年のディオと仲良くしようとするが、強く拒絶されてしまう。

第2話「過去からの手紙」
大学生となったジョナサンとディオ。ジョースター家の正式な養子となっていたディオは、かねてから進めていたジョースター家乗っ取り計画、ジョースター卿の毒殺を目論む。一方、偶然ブランドーの手紙を発見したジョナサンは、父が衰弱していく原因が毒ではないかと疑い、調査のためロンドンへ向かうことに。

第3話「ディオとの青春」
解毒剤の入手に成功し、屋敷に戻ったジョナサン。ディオの行った悪事を暴き、彼を追及するジョナサンに、殊勝な態度で反省をみせるディオ。だが、ジョナサンに同行していた暗黒街出身の男・スピードワゴンは、ディオに対し「こいつは生まれついての悪だ」と断じて警戒を促す。窮地に陥ったディオは、自ら石仮面をかぶることで「人間を超越」しようとする。

第4話「波紋疾走(オーバードライブ)」
ディオとの戦いで重傷を負ったジョナサンは、再会したエリナの手厚い看護で傷と心の両方を癒す日々。ある日、惨劇の現場である屋敷跡を訪れたジョナサンは、発見されなかった石仮面を案じながらも、事件を忘れようとする。だがその帰り道、ツェペリと名乗る男と出会い、彼の運命は再び大きく動き出す。

第5話「暗黒の騎士達」
険しい断崖に囲まれた町、ウインドナイツ・ロット。町の外れにたどり着いたジョナサン一行は、スリの少年ポコと出会い、ついにディオ本人との対面を果たす。暴帝としての貫録を見せるディオに波紋攻撃を繰り出すツェペリとジョナサンだったが、ディオの気化冷凍法により、波紋エネルギーを封じられてしまう。

第6話「あしたの勇気」
ジョナサンとブラフォードの死闘が続く。これまでの闘いでジョナサンから勇者の素質を感じ取ったブラフォードは、互いの最大を尽くした闘いを要求。死闘の末、ジョナサンの波紋で人間としての痛みと高潔な魂を取り戻したブラフォードは、ジョナサンに「幸運と勇気の剣」を託して消滅する。改めてディオへの怒りを燃やすジョナサンたちに、タルカスの刃が迫る。

第7話「うけ継ぐ者」
ポコの勇気ある行動によって、ジョナサンが捕らわれた双首竜の間への扉は開かれた。すぐさまジョナサンの救出に向かうツェペリだったが、その脳裏にあったのは、かつての師であるトンペティから告げられた「死の運命」――!

第8話「血戦!JOJO&DIO」
修練場からの脱出後、ツェペリの師・トンペティとその弟子たちと合流したジョナサン一行は、町民たちのゾンビ化が進んでいることに焦りを隠せない。一方、ゾンビによる制圧を待つディオは、ポコの姉に自らの仲間となるよう誘いをかけるが・・・。

第9話「最後の波紋!」
ついに、ディオとジョナサンの長き因縁に終止符が打たれた。死闘を終えたジョナサンは、自らを献身的に支えてくれた愛する女性、エリナとの結婚を迎える。アメリカ行きの蒸気船でハネムーンに出発したふたりは、幼少期の思い出を語り合いながら幸せなひとときを過ごす。だがその時、ジョナサンが倒したはずのディオの部下、ワンチェンを視界に捉える…!

第10話「ニューヨークのジョジョ」
1938年、アメリカ――。亡くなった祖父の知己、スピードワゴンの誘いで、祖母エリナと共にロンドンからニューヨークに越して来たジョセフ・ジョースター。到着早々、トラブルに巻き込まれながらも、生まれつき備わる波紋の力と誇り高き血統の片鱗を見せるジョセフ。一方、遺跡調査中のスピードワゴンは、同行していたストレイツォの裏切りに遭っていた…!

第11話「ゲームの達人」
ジョセフの前に現れたのは、吸血鬼となったストレイツォだった!機先を制して機関銃をブッ放すものの、全くダメージを与えられず戦慄するジョセフ。対するストレイツォは必殺の一撃で決着を狙うが、ジョセフのトリッキーな策で思わぬ反撃に遭う。

第12話「柱の男」
ストレイツォが遺したメッセージ「柱の男」の謎を探るべく、一路メキシコへ向かったジョセフ。現地でスピードワゴンの生存情報を耳にし、思わぬ朗報に喜びを隠せない。一方、スピードワゴンが囚われている地下実験室では、ドイツ軍による「柱の男」の研究が行われていた。

第13話「JOJO vs. 究極生物」
ついにメキシコの地下研究所に辿り着いたジョセフ。「柱の男・サンタナ」との対面を果たし、互いに戦闘態勢へ突入。だが、ジョセフの波紋エネルギーはサンタナの身体に反発してしまい、外部からの攻撃は届かない。そこでジョセフは、サンタナの体内から直に波紋を流そうと苦肉の策にでる。

第14話「太古から来た究極戦士」
サンタナ以外にも「柱の男」は存在する――。その事実を知ったジョセフは、シュトロハイムの遺言に従い、スピードワゴンと共にローマへと飛び立つ。そこで待っていたのはウィル・A・ツェペリの孫、シーザーだった。直情型のジョセフと気障なシーザーは相性が悪いのか、互いに反目しあう。仲違いしたまま、ドイツ軍が発見した「柱の男」の元へと向かうふたり。

第15話「ヒーローの資格」
復活した「柱の男」――ワムウ、エシディシ、カーズの3人に友を殺され、怒りに震えるシーザー。満を持して必殺技「シャボン・ランチャー」を放つものの、ワムウの対波紋ワイヤーによって、あっけなく弾かれてしまう。

第16話「波紋教師リサリサ」
再戦の誓いとして、心臓と喉に「毒の指輪」をはめられたジョセフ。33日以内にワムウとエシディシに勝たなければ、指輪の呪縛からは解放されない。だが、今の実力ではワムウたちに敵わないと悟ったシーザーは、ジョセフと共にヴェネチアにいる波紋の達人を訪ねることに。

第17話「深く罠をはれ!」
ジョセフに課せられた最終試練、それは師範代・ロギンズとの戦いに勝利すること。だが彼が向かった先の試練場に待っていたのは、ロギンズではなく「柱の男」、エシディシだった。

第18話「シュトロハイム隊の逆襲」
エシディシに勝利したジョセフは、状況報告のためリサリサのもとへ向かう。そこで、使用人のスージーQがリサリサを襲おうとしている場面に遭遇。倒したはずのエシディシが彼女にとりついていることを知ったジョセフは、シーザーとの合体技でエシディシを消滅させる。

第19話「死の崖へつっ走れ」
「赤石」の送り先には、サンタナ戦で木端微塵になったはずのドイツ軍人シュトロハイムの姿があった。全身を機械化したシュトロハイムは、「エイジャの赤石」を求めて現れたカーズと戦闘を開始する。超人的な戦いを繰り広げるものの、「光の流法」を操るカーズはシュトロハイムを圧倒。死闘を見守るジョセフは・・・。

第20話「シーザー孤独の青春」
シーザーの秘められた過去――。それは、シーザーの父・マリオを襲った悲劇の物語でもあった。ツェペリ一族の積年の恨みを晴らそうと意気込むシーザーは、父の仇であるカーズを倒すため、単身敵の拠点へと侵入する。

第21話「100対2のかけひき」
シーザーの死を悼む間もなく、ジョセフとリサリサはカーズとワムウが待つ部屋へと向かう。そこにはカーズたちの他に、100体もの吸血鬼が待ち構えていた。圧倒的な敵の数を前に焦りを隠せないジョセフだったが、リサリサはカーズに対し「エイジャの赤石」を賭けた決闘を申し出る。

第22話「真の格闘者」
ついに古代環状列石の闘技場にて、ジョセフ対ワムウの戦車戦が開始!様々な小細工でムウを出し抜いたジョセフは、第1レース目の武器、大型スレッジ・ハンマーの獲得に成功する。勢いに乗ったのも束の間、カーズをして「戦闘の天才」と称するワムウは、ジョセフの発想の上をいく策略でジョセフを迎撃する。

第23話「風にかえる戦士」
ジョセフとワムウの死闘も、両者が一歩も譲らないまま佳境へと突入。ジョセフの抜け目ない策略により致命的な一撃を受けたワムウは、最後の切り札として最終流法・渾楔颯を放つ。だがジョセフは、その攻撃をも逆手に取ることでワムウに勝利する。シーザーとの誓いを果たしたジョセフは、その場で「毒の指輪」の解毒剤を口にする。残るはリサリサとカーズの一戦――。

第24話「JOJOを結ぶ絆」
瀕死状態のリサリサをエサにして、ジョセフを心身共に追い詰めようとするカーズ。しかし騙されるより騙すことを得意とするジョセフは、絶妙な奇策を練り、死力を尽くした波紋攻撃でカーズを打ち破る。ここに、誇り高き戦士たちの戦いは終結を迎える。

第25話「超生物の誕生!!」
「エイジャの赤石」をはめ込んだ石仮面の力で、復活を遂げるカーズ。太陽を克服し「究極の生命体」となったカーズは、もはや無敵状態。圧倒的な実力差を感じ、一目散に逃走を始めたジョセフたちは、その最中にドイツ軍の戦闘機を発見する。

第26話「神となった男」
ジョセフの特攻で溶岩の中へと落ちたカーズ。だが、それでもなお復活を果たしたカーズにジョセフは腕を切り落とされ、絶望の声を上げる。死を覚悟したジョセフに、カーズがとどめを刺そうとしたその瞬間、ジョセフが手にしていた「エイジャの赤石」が波紋エネルギーを増幅させ、ヴォルガノ島の火山が噴火活動を始める。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9
ネタバレ

カリューム さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

ジョジョと言う作品を表現できるのか?ーー視聴後ー→こいつはすげぇーッ!スタッフの愛をヒシヒシと感じるぜッーーーッ!!(CMについて追記)

===視聴前の感想===
ジョジョは大好きな作品なので、アニメ化されるのはとても嬉しいです
ただ、アニメには向いていないと言うのが原作ファンの共通認識ではないでしょうか(^^;

なんというか、ジョジョの世界観、や面白さというのは、『漫画的表現』だから面白い、と言う感じなのです
『漫画的表現』とはつまりコマ割りとか擬音とか、ページをめくって、読み進めていくときに、目が読み取ることで効果的に読者に世界観を伝える・・・みたいな感じと言えばいいでしょうか?
音がなく平面で描かれる漫画という媒体で、表現の限界に挑戦している・・・それがジョジョだと思うのです
つまりはそんな『漫画的表現』の限界に挑戦するジョジョを、アニメという媒体で表現して、はたして面白くなるのか疑問なのです
ただ、ストーリーなどの中身に関してもちゃんと芯の通ったものがあるので、そういった部分では面白くできるとは思っています

まぁ、原作ファンは台詞を聞いたり、キャラクターが出てくるだけで原作のシーンを思い返せるのでいいのですが、未読の人たちにいかにこの『ジョジョの世界』を伝えられるのか!!
アニメーターさんに期待です!!



===視聴後感想===
上に書いたように観る前の不安は半端なかった・・・
ジョジョは好きだけど、アニメ化して原作派、アニメ派みたいになっちゃうんじゃないかと思った・・・
作画がしっくりこないんじゃないか、とか
くせの強いキャラが普通になっちゃうんじゃないか、とか
独特のノリをスタッフは理解できるのか、とか
・・・いろいろ不安だった
無難なアニメ化をしてしまうんじゃないか、と思っていた・・・




だけど!スタッフの理解力が半端なかったよ!!
声優陣ジョジョ好きすぎだよ!!
擬音描いちゃったよww(^∇^)
音楽こりまくってるよww(⌒▽⌒)
声優さんの熱の入り方半端ないよww(_≧Д≦)ノ
『「まさか」って感じだがグッときたぜ!!』
こんなうれしいことはないです(^^)

そしてラストまで観終わったら
『スゲーッ爽やかな気分だぜ
新しいパンツをはいたばかりの正月元旦の朝のよーによォ~~~~ッ』
ってな感じでしたが、なななんと!!{netabare}第三部導入が!!!{/netabare}
『グレートでスよこいつはぁ~~っ』

漫画原作作品はアニメにすると、漫画家さんの特徴を殺してしまうことがいつも残念でならなかったのですが、ジョジョは違った!!
そして、ジョジョが大好きな自分にとってこれほどうれしいことはありません!!
このままバンバンアニメ化していってくれーーーーー!!!!

・・・ちょっと落ち着こうかな(^_^;)
正直評価に関しては気持ち的に5をつけさしてください・・・
本来ならもっと冷静に評価しなきゃいけないところなんだけど、感情移入し過ぎてしまって・・・
マイナス点といえば、やはり描写だろうか?生理的に無理な人がいるかもしれない
それと展開か?ノリで押し切る感があったり、説明がくどいとこもあっただろうか?
しかし、見るに堪えないほどの作りではなかったと思う!
話構成も、表現も工夫されていたと感じた
評価さげれない(^_^;)
個人的にドツボにはまってしまってるので、誰かのマイナスレビューを読んで、ちょっと頭冷やさなきゃですね(^_^;)
ジョジョに関してはこの評価しか自分は出来やせん。すいやせんm(_ _;)m


OPについて
{netabare}
一部、二部ともに神風動画さんがおつくりになっているのですが、「素晴らしい!」の一言ですね(^^)
個人的には一部のOPが好きでした
最初に各部のジョジョがマンガのコマで写り、一部のジョナサンが最後にアニメの絵となりタイトルが現れる!!
『一部はジョジョという作品の始まりである』と訴えかける出だし!!
そしてスタッフがアニメ原作作品であることを強調しているというところに、原作への強いリスペクトを感じました!

そして注目したいところは、ジョナサンが階段を駆け上がり、顔がアップになるところ!!
ここでジョナサンの目には炎が宿っているのがわかります
この炎が黒い炎に変わり、ディオに殴りかかる
原作を読んでいる人はここでこの黒い炎がジョジョ7部に出てくる『漆黒の意思』をもった人間が目に宿す炎であることがわかります
そしてその炎をOP中に描くということは、神風動画さんは7部の内容を一部分でも知っていたということ!!
スタッフの一人がジョジョファンだっただけかもしれませんが、原作ファンにとってこれほどうれしいことはない!!
作り手側が原作ファンにも楽しめるようにと細かいところに配慮してくださる・・・グラッツェ!!神風動画!!
{/netabare}

CMについて
{netabare}アニメ放送中、
BD/DVD、
ウルトラジャンプ(ジョジョ8部が連載中)、
スタチューレジェンドシリーズ(ジョジョのフィギュア)、
OP、
ジョジョオールスターバトル(PS3用ゲーム)、
ジョジョ関連ではこれらの宣伝CMが流れていました

OPとフィギュアの宣伝は普通でしたが、他のCMは凝ってましたね(^^)
BD/DVDはなんと毎話ちがうCMでしたww
全26パターンのCMッ!!
別にBD/DVDが全26巻ってわけじゃないんですよ(⌒▽⌒)
第一巻のCMだったら第一巻収録内容の映像を使うのが普通だろうに・・・

それとウルジャンのCMは第四部のキャラが宣伝するというサプライズッ!!
ジョジョゲーのCMも面白かったし、CM中も退屈させないとはッ!!
憎いねッ!!{/netabare}

いよいよ第二期が始まりますね
はやくみたいなぁ~


~~~視聴中感想~~~

~第一話~
{netabare}あれ?結構いいかも?
週刊連載用の話構成をアニメ用に再構成しているわけだけど、コンパクトにまとめつつも、原作の主軸をしっかりおさえた充実の三十分でした
台詞の言い方なんかも自分の想像とそれほど変わらなかった
しかし、説明臭い台詞や補足的な話はカットされてしまったので、初見の人にはちょっと世界観があっさりとしか伝わっていないかも(ダニーとの絆とか)
でも出だしとしてはいいんじゃないですかね?

作画や演出に関しては、なんだかFlashアニメとか飛び出す絵本みたいに見えるけど、ある意味ジョジョっぽい・・・かも?擬音を使ったのも悪くないと思います
アニメでは、音を文字で表現する必要なんてないのですが、やっぱジョジョは擬音があってこそ、ってところがあると思うので
しかし、顔の堀の深さが明らかに足りないし、色もテカテカな単色ばかりなので、かなりツルツルしたキャラクターに見えます
作画にはなにかが足りない気がしますが、「原作ある作品ではよくあることだ」と割り切ります

・原作の『漫画的表現』を可能な範囲で再現しつつストーリーもまとまっている
・原作の絵だけは再現しきれなかったけど、独特の雰囲気みたいなものはできている(原作とはちょっと違うけど)

原作ファンの自分にはこのように映りました
観る前は不安ばかりだったけど、案外大丈夫かも。今後に期待できそうです
それにしてもディオの存在感は異常(笑)セリフ回しが面白いんですよね(^^){/netabare}

~第2話~
{netabare}OPに驚いた!!なんて愛を感じるOPだろうか!!
ジョジョ第一部の世界観を見事に表現している素晴らしいOPでした!!
なんだか本編作画の乏しさが浮き彫りになってしまった感じですが・・・

相変わらず話の構成もいいと思います
よくまとまっているし、次回が気になる引き
原作は単行本で読んだので、こうして来週のジョジョを楽しみにできるなんて、嬉しいです(^^)

作画はますます不安になる仕上がりでしたが、放送前の懸念は払拭されつつあります!!
(でもディオが『うげぇッ!』って飛ばされるシーンは、原作を再現しすぎてたと思う・・・){/netabare}

~第三話~
{netabare}第一部の名場面!そして名台詞のオンパレード!!
第一部はディオの邪悪さ、傲慢さに対する、ジョナサンの誠実さ、誇りと優しさといった構図がメインだと思うのでこの回は作中屈指の名場面だと思います!!
特に注目してもらいたいのは、ジョジョの父:ジョージ・ジョースター!彼あってのジョジョ!!
そして、彼らを騙し利用するダリオ、ディオに対し、彼らを認め、尊敬し、共に闘ってくれるスピードワゴン達!!この構図が大好きです(^▽^)
このあと2部、3部4部・・・と続いていくジョジョですが、根本には常にこういった構図があり、まさに受け継がれていく物語って感じです(^^)

作者が描きたいものが何年も変わらないのはすごいですね
そして長く愛されているのも筋の通った作品だからではないでしょうか(^^)
ちょっと熱くなって脱線気味ですが、要はここまで観て『面白いッ!!』って思えたなら、最後まで見れるはず!!

それはそうと、第一部はホントホラーな作風だと改めて思いましたね
正直ゾンビとかは気持ち悪くて生理的に苦手なのですが、そういった「人外」を敵に据えることで人間の良さが効果的に演出されているので、ジョジョはなんだか許容できるんですよね

個人的に好きなセリフ抜粋↓
{netabare}「おれぁおせっかい焼きのスピードワゴン!」
「こいつはくせぇッ!ゲロ以下の臭いがプンプンするぜッーーーッ!」
「おれは人間をやめるぞ!ジョジョーーッ!」
「彼はこう言わなかったかね?『この指輪は私にもらった』・・・と」
「ちがうッ!あの父親の精神は息子のジョナサン・ジョースターが立派に受け継いでいる!それは彼の強い意志となり、誇りとなり、未来となるだろうぜッ!」
「ふつうおれは自分が困ると泣きぬかす甘ちゃんは大っきらいだがよォ!この親子はちがう。自分たちのしたことを後悔しない最高の大甘ちゃんだぜ!」
「UREEYYY(ウリイイイイ)」「UUURRRRYYY(ウウウリーイイイ)」「KUAAA(クーアアア)」
「貧弱!貧弱ゥ!」「無駄無駄ッ!」「URRRRRRY(ウリリリリリリイ)KUA!(クア)」
「GooD Bye jojooo!(グッドバイジョジォー)」
「父親の死体とともに死ねてうれし涙流しな・・・マヌケ!」
「うおおおおこのナイフはッ!!このナイフは君が父さんに突き立てたナイフだァーッ!!」{/netabare}

原作から書き写しました(^^)好きなセリフばかりで書ききれないぜ!!
そんでもってスピードワゴンとディオ率が高いな・・・
書き写してて気付いたんですが、どうやらディオ役の子安さんはUREEYYYを原作の綴り通り喋ってるみたいですね。スゲェ・・・
ていうか原作の綴りは同じだと思っていて、アニメの子安さんの言い方に「イメージと違う(`・ω・´)キリッ」と偉そうに上から目線で思っていた自分が恥ずかしいですorz
スピードワゴンの声優さん:上田耀司さんも素晴らしい演技でした(^^)これはツェペリさんの登場にも期待せざるをえないな!

最後に作画に関してですが、やっぱり微妙かな?ディオの肌の色が灰色みたいだったのは火傷の演出なのかな?
だけど、色使いは特徴的で面白かったかも。紫や黄色のフィルムをかぶせた証明で照らしたみたいな背景や顔色になって、恐怖や戸惑いがうまく表現されていると思います
ジョジョの作風を演出出来ていると思います
{/netabare}

~第四話~
{netabare}ツェペリさん登場!原作のイメージとしてはもっと渋めを想像していたのですが、お茶目な部分を強調するならこっちの声の方があっているのかも?
エリナさんも再登場するもすぐ引っ込んでしまう・・・原作より可愛くて好きなんですが、まぁしょうがないですね
てか脇役だけど切り裂きジャックの声優さんが名演技でしたねw「ぜぇぇつぅぼぉうに身をよじれぇーー!!」がやばかったwww

話のテンポも相変わらずいい感じ(^^♪
そして何より熱いセリフについ拳を握り締めて一緒に叫びそうになりました(#^.^#)
「勇気とは怖さを知ること!恐怖を我がものとすることじゃ!」「人間讃歌は勇気の讃歌!!人間の素晴らしさは勇気の素晴らしさ!!」
「ふるえるぞハート!燃えつきるほどヒート!!そこだ!!吸血ゾンビ!!壁を伝われ波紋!仙道波紋疾走(せんどうはもんオーバードライブ)ッ!!」
あと「パパウパウパウ」面白い(笑)
「波紋疾走」を「オーバードライブ」と読むんですが文字表現なので分かりづらかったと思います。まぁ技名はノリでなんとかなるよねw
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 24
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

王道かつエキセントリックな世界観を映像化した名作

2012年10月~2013年3月放送のTVアニメ。全26話。
ご存知のとおり原作は荒木飛呂彦先生の有名漫画作品。
本作では第1部と第2部をアニメ化しています。
原作は借りて一周読んだのみの状況で、最近になってOPを見て視聴を決めました。
現在は原作入手したので、見比べたりもしています。


ジョジョはメインのストーリーラインは王道のバトルものでありながら、そこにサスペンスやホラーの要素が入り、キャラクターの考え方や生き様といった地に足のついた要素が描かれ、さらに荒木先生のアイディアと独特の美術趣味が加わってビジュアル的にもストーリー的にも独特な作品です。

1部と2部は連載されていたのも30年も前なので古風な部分もあり(当時としては少年漫画として新しい要素も少なくなかったと思いますが)、その熱量はアニメにもしっかり盛り込まれています。
荒木先生のカラー絵の構図や配色には古びないモダンな魅力もあり、ジョジョ立ちと言われる不思議なポージングも含めて映像に反映されていてかなり驚かされました。
漫画の世界観をどうやってアニメに落とし込むかがよく考えられており、思い切った手法を取った作品になっています。

物語とキャラクターはほぼ原作通りですが、二部以降追加された設定などをしっかり織り込み、ストーリーのカットの仕方も流れを壊さず、必要な描写を補完していて完成度が高い。
1部序盤は特にカットが多く急展開と感じるところはありましたが、それ以降は違和感のないペース配分になります。
尺不足ゆえにEDまで食い込むことも何回かあり、話数によっては時間のやりくりに苦労が見受けられますが、それも演出にしていたりして個人的にはかなり好きです。

コンテ演出にもとても力が入っていて、色彩にもこれでもかとこだわっています。
止め絵を最大限活かすようになっていて動かないとも感じる人もいるかも。原色もずいぶん使っていますし、この辺りは合わない人は辛いと思います。

私の場合は、ジョジョ立ちは歌舞伎の見得切りみたいな感覚でシュールさも楽しんでいて、長台詞は舞台やお芝居を思い出しながら見てました。
バトルの作画にはかなり力が入っていますし、緩急の付け方や動きの少ないシーンでの演出も上手で、サスペンスやホラーの要素が活きていると思います。

グロいシーンもありますがデフォルメがかなりきいているので、割と苦手な私でも辛くは感じませんでした。
※…色んな人の感想をあらためて読んでみると、残酷描写が多いってコメント意外と多いですね。
私のはあくまで個人の感想ということでお願いします;

【音楽】
{netabare}
OPとBGMは1部と2部で雰囲気に合うよう別の作曲家が作っていて、私はこういう例を聞いたことが無かったのでかなり驚きました。

1部は連載していた時代のアニソンを反映したような熱血系で、歌手も上手で曲に合っています。CGアニメーションも完成度が高く、(やりすぎじゃね?と思ったくらいw)漫画が動き出すという演出がにくい。
2部は歌はモダンなジャズ調になり、歌手も渋い声質に洒落た印象もあり良く合ってます。演出もがらりと変わり、CGをメインに手描きアニメーションを上手く織り込んでいて素晴らしいです。

EDはフル8分ある洋楽を編集して使い、回によってはラストの雰囲気に合わせて全く別の部分を使う凝りよう。アニメーションも演出こそシンプルですが、キャラクターのイラストがジョジョらしい奇抜な格好良さで、その回の登場キャラクターに入れ替わるので飽きが来ません。

BGMも1部はオーケストラ調メイン、2部はジャズ調メインで作曲者が違います。それぞれに穏やかな曲と癖の強い曲があり、意識的に使い分けされていた印象。各部2枚ずつ、2クールアニメとしては破格の計4枚のサントラがあったりします(未収録分はあるのかな?)。
劇中で一回しか流れないものも結構あった気が…映画かよ!と突っ込みたくなる贅沢さでしたw

ちょっとBGMは使い方がくどいと感じる部分もありましたが、演出、演技、作画がしっかりできていて、音楽で無理矢理感動させようとしているとは感じなかったので、まあ許容範囲内ですね。
{/netabare}

【作画と演出】
{netabare}
これはもう個人的には文句付けようがないくらい好きです。

キャラクターデザイナーは清水貴子さんで、原作のマッシブさをうまく取り入れながらも、シャープさやタッチの柔らかさも感じさせる良い絵で、雰囲気が本当にジョジョらしくなっていると思います。
特に衣装替えが多い1部2部では服装のブラッシュアップも大切な要素で、そのセンスも良かったと個人的には思いますし、ジョナサンとジョセフの雰囲気の違いもよく出せています。(この二人原作でも雰囲気は違うんですが、顔はほぼ同じなので場合によっては見分けがつかないことも)

原画で強弱を付けた線のタッチを完成時点まで残すよう努力しており、絵コンテも原作の構図を上手く取り入れながら、それ以外の部分も工夫されていてかなり良いと思います。
BD付属の原画集を見て、手描きの線のタッチがデジタルアニメーションには反映されにくいのがとても惜しいと感じました。でもセルアニメだと本作のような色彩は使えないでしょうし、あちらを立てればこちらが立たず、といったところですかね。悩ましい…

擬音を文字にする演出は最初は馴染みませんでしたが、使いどころを選んでか次第に少なくなっていったので気にならなくなりました。
お芝居のような長台詞も原作のままですが、それも折り込んだ演出がされていたと思います。

彩色では独特の色使いと繊細なテクスチャを使ってエキセントリックな雰囲気を作り上げていて、テクスチャの模様も一部と二部で雰囲気を変えるために大分変えています。二部では特にセンスが爆発していますねw
色彩設計は村田恵理子さんが担当されていて、少しだけ観た岩窟王でもこういう感じだったなあ、と少し懐かしかったですw

単純に作画だけなら本作より良いものは少なくないと思いますが、原作の雰囲気を出す映像作りに力が入っていますし、この時代だからこそできるやり方だとも感じられて面白いです。
{/netabare}

【キャラクターとキャスティング】
{netabare}
癖の強いキャラクターが多いですが、配役もどのキャラもぴったりで本当にいくら書いてもキリが無いくらいです。

本作でジョナサンの魅力を再発見できた感じ。想像以上に男前度(紳士度かなw)が増したように思うのは声優さんのおかげでしょうね。
興津和幸さんは優しい声質がジョナサンに嵌っていて、普段の穏やかな演技と熱い叫びが素晴らしかったです。エリナとの会話では毎度優しい声になってて和むやら切ないやら…

ジョセフは動くとさらにやんちゃに見えますねwでも大事な人のために命を掛けられ、時には涙を見せる、とても良い奴なのもしっかり出てます。
杉田智和さん、まるっきりジョセフ本人でしたw滑稽なシーンも熱いシーンも体当たりで、でもジョセフらしい余裕もあって良かったです。通称テキーラ娘(海外ではジョセフィーヌなんて呼ぶ人もw)が生き生きしてて笑いましたw

スピードワゴンは、まさしく1部2部の立役者ですね。上田燿司さんは成年時代と老年時代を全く違和感無く演じ分けていて、熱い心と義理堅いキャラクターも声質と演技に良く出ていて素敵です。もちろん解説も良いw

ポコやスモーキーのように一面では視聴者の代理ともとれるサブキャラクターが作品に厚みや味を出していて、本作ではメインのみならずそういった脇役のキャスティングにも非常に力が入っています。
{/netabare}

【ストーリー面】
{netabare}
1部2部をまとめてアニメ化したのは、石仮面の物語としてきれいな区切りになっていて、かつジョナサンの死では終わらずきちんとハッピーエンドになるので良い選択だったと思います。  

第一話の冒頭ではジョナサンとディオの生い立ちが交互に描かれます。原作からのブラッシュアップのし方もとても良かったですし、対となるキャラクターとして上手く演出されていて惹き込まれました。
第1部ラストの二人の死に様まで、正反対の人間性をずっと一貫して描写していたのが素晴らしかったです。この二人のぶつかり合いは全て名シーンでした。

ただ一つだけ、エリナとスピードワゴンの初顔合わせは入れて欲しかったです。その後家族のような信頼関係を築いていくにもかかわらず、二人が会話してるシーンは本当に少ないんですよね。確かに必要ないといえばないのですが、間の50年を想像する上では欠かせないシーンだと思います。

カーズの動植物への描写は人によっては矛盾を感じるところだと思いますがそのまま入っていましたね。私も気になるわけではないですし不満というわけでもないのですが、これを削って他のシーンに尺を回してもよかったかも知れません。(まあ毎回尺が足りないわけではないとは思いますが)
{/netabare}


【個人的に好きなシーンやら雑感やら】
{netabare}
いろいろありすぎて書ききれないですが…
まず嬉しかったのがスージーQが原作よりも丁寧に、可愛さを強調して描写されていたことですね。原作でも会話などはほぼそのままですが、結婚相手の割には描写があっさりめだったので。
ジョセフの女性のタイプ「ばかでもいい。かわいければ」ってwこの言い方、解釈はそれぞれでしょうけど、スージーQを見ていて「抜けてはいても一緒に居て幸せな気持ちになれる女の子が好きなんだな」と思いました。リサリサが傍に置いてたんだから頭は良くなくても愚鈍な娘ではないでしょうし。めっちゃ大事な電報を忘れてましたがw
第1部でのエリナやポコの姉もそうですが、緊張したシーンの連続でも個性的な女性キャラが場を和ませてくれたり締めてくれたり、良いメリハリを作ってくれますね。こういうところは原作から上手で、アニメでもきちんと汲み取ってくれているのが嬉しいです。

それから、ジョセフとシーザーとリサリサの三人が一緒だとなんとなく和むw原作の方がほのぼのするシーンは多めでしたが、アニメでも距離感はうまく表現していたと思います。
リサリサはシーザーに波紋を教えながらも、四年間ずっと複雑な心境だったでしょうね。生まれたばかりで手放した我が子に近い年齢だし、慕ってくれているし、リサリサにとってもシーザーの死はなんとも切ない…ジョセフと親友になったことも感慨深かっただろうと思うのですが。
シーザーの死ぬシーンは演出もかなり凝っていて見所も多く、皆どこかで泣くと思うんですけど、私はやっぱりいつも気丈なリサリサ先生が泣いてくず折れた所でした。
ワイアードベック対リサリサは削られてなくて嬉しいです。リサリサ先生実はかなり怒ってるなーと原作読んで思っていた部分なので。

あとはファッション!
原作の衣装をいくつも丁寧に描き起こしてくれていて、EDやCDジャケットのイラストはオリジナルらしい衣装も見られて凄く楽しいです。
普通は手間を考えてアニメでは同じ服装になりがちで、もちろんそれでも構わないのですが、ジョジョに限ってはどの衣装も格好良くて使わないのはもったいないですから!キャラクターも男性は体格がよくて女性はメリハリボディなのでwどんな洋服を着せてもよく似合う。
カーズのコート姿とリサリサ先生のお召し替えがとっても好きです。

{/netabare}

本当に楽しめたアニメ化でした。
アニメスタッフの原作愛とプロ意識が凄いと心底思わされました。OPと本編を作っている会社は別ですが、どちらも同じ印象を持っています。
私は好きな漫画作品がアニメ化するとき、ストーリー面でも映像面でもいいのでアニメ独自の個性を何か一つでも加えて欲しいと考える方なんですけど、本作はあらゆる点で満足しています。(2016.2)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 23

69.1 5 仮面で貴族なアニメランキング5位
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ Ⅱ(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (479)
1834人が棚に入れました
大仕事を成し遂げ火星に帰還した鉄華団は、テイワズの庇護の下、ハーフメタル利権に由来する豊富な資金を元に、地球に支部を置くほどの大企業となる。一方、彼らの活躍によって少年兵の有用性が示されたことで、戦場に駆り出される子供やヒューマンデブリの数は激増し、世界の治安は悪化の一途を辿る。エドモントンでの戦いから2年後のある日、アドモス商会の社長となったクーデリアからハーフメタル採掘場の視察の護衛を依頼された鉄華団は、サンドバル・ロイター率いる宇宙海賊夜明けの地平線団の襲撃を受ける。テイワズ本部からガンダム・バルバトスルプスを受領した三日月の活躍で撃退に成功するも、地平線団は主力艦隊を投入して鉄華団を殲滅しようとする。鉄華団と協力関係を結んでいたマクギリスは、部下の石動・カミーチェ率いる援軍を派遣するも、そこにマクギリスを警戒しているアリアンロッド司令のラスタル・エリオンが派遣したイオク・クジャン率いる第二艦隊が介入し戦況は混迷を極めるが、三日月がサンドバルの身柄を抑えたことで戦いは終結。彼らと手を結んでいた活動家団体テラ・リベリオニスも三日月たちによって粛清される。その頃、アーブラウでは防衛軍の発足式典が行われるが、その最中に蒔苗を狙った爆弾テロが発生する。やがて、この事件はSAUの関与が疑われ始め、両者の間では戦争の機運が高まる。

声優・キャラクター
河西健吾、細谷佳正、梅原裕一郎、内匠靖明、村田太志、天﨑滉平、田村睦心、斉藤壮馬、寺崎裕香、金元寿子、櫻井孝宏、大川透
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

“任侠ガンダム”は、《ガンダム・シリーズ》の革命児となるのか?【考察編】

本作の総評/各話評価/個人評点については、第1期のレビューの方にまとめました。
ここでは、①先ず本作のモチーフ等を考察し、②その後に本作の《ガンダム・シリーズ》全体の中での特異性と意義について私見を述べます。

◆“騎士道”ではなく“任侠もの”のノリなので評価に迷うが、構成/作画の見事さには脱帽

本作のような「英雄群像劇」とか「英雄一代記」と称されるバトル系の物語にも色々とバリエーションがあって、その大きな分類の一つは、(1)騎士道もの、と、(2)任侠もの、となると思います。

例えば、本サイトでも非常に高評価であり、私自身も「お気に入り」に登録している『コードギアス 叛逆のルルーシュ』は、この分類でいくと (1)騎士道ものでしょうし、また同じく本サイト等で一部の人たちにカリスマ的な人気のある往年の大作『銀河英雄伝説』(※最近リメイク企画が進行中)も、(1)騎士道ものに分類できるでしょう。

※ここで私が「騎士道もの」といっているのは、
 <1> 主人公たちは、{netabare}それぞれ自身の目的や計画に従って敵と対峙し撃滅を謀(はか)るが、その際に(主に自分自身が何よりも栄誉を重んじる貴族であることから)実は意外と相手の名誉をも重んじる接し方を取ってしまいがちである。{/netabare}
 <2> そもそも、彼らの戦う理由は、{netabare}「自分の愛する人を守るため」「愛する人に危害を加えた者への復讐」あるいは「救いようのない苦難に苛(さいな)まれる人々を見て止むに止まれず」・・・というふうに、専ら他人本位で発生した“高貴な”ものである(つまり根本的な部分で自分本位ではない)。{/netabare}
・・・という特徴を持っている作品となります。

※一方、これに対して本作に描かれる「鉄華団」のメンバーたちの思考・行動パターンは、
 <1> 騎士道精神を貫こうとする者を{netabare}むしろ嘲弄し、彼らを専ら実利的に一方的に撃滅することに躊躇(ためら)いがない(※つまり相手の名誉を重んじるという「騎士の美徳」「武士の情け」がない)。{/netabare}
 <2> 戦う理由が、{netabare}他人ではなく専ら自分自身と自分の「家族」を守り、現状よりも自らにとってより善い環境を獲得する、という“より原初的な”欲求に発している(※つまり根本的な部分で自分と自分の延長である「家族」本位であり、かつその「家族」は血縁者にとどまらず「疑似家族」を含む←逆に言うと彼らが互いに守り守られる関係になるためには「義兄弟の契り」とか「疑似親子の水杯(みずさかづき)」といった任侠的な(=ヤクザっぽい)儀式を必要とする)。{/netabare}
・・・ということで、本作の見始めの頃は、まるで「任侠映画」をみているような気分で、

①確かに一話一話は、脚本も演出も音楽も非常によく工夫されていて見どころが多くて面白いのだけれど、
②このまま漫然と見続けるには結構な抵抗感のある、決して好きにはなれない作風

・・・と思っていました。

そのため、2016年春頃に第1期を見終えた当時の本作への個人的評価は、首を捻りながらも取り敢えず、☆ 3.9 と、私としてはチョイ低めの暫定評点とし、その半年後に始まった第2期も視聴を敬遠していました。

ところがその後、放送完結後の本作の評判が意外に良いことがチラホラと耳に入ってきて、特に色々なサイトや雑誌の2017年放送アニメのベスト作品・ベストキャラクター(男/女)に本作や本作のキャラが選定されているのを幾つも見かけて、「やはりこれは、一度は確り見終えるべき作品かも」と思い直して、もう一度第1期から通しで視聴することにしました。

そうやって視聴していくと、今度は一回目の視聴時には見落としていた作中の色々な仕掛けが見えてくるとともに、特に第2期に入ってからは“ただの任侠もの”ではない本作独自のモチーフに気付き始め、放送終了後の長井監督自身の種明かし(※後記)もあって、完走後直ちに再々視聴を決定、結局2017年放送の作品としては、『冴えない彼女の育て方♭』、『サクラダリセット』に続いて3作目の3周コンプ作品となってしまいました(※第1期に限れば4周)。


◆作品モチーフ等考察(※グダグダ長文注意←適当にスキップ願います)

  【1】 鉄と血で絆を固めた孤児たち(オルフェンズ)の物語
{netabare}
まずは本作タイトルから喚起されるイメージについてですが、世界史マニアの人なら「鉄血」と聞いて直ちに思い浮かべるのは、19世紀後半のプロイセン王国(のちドイツ帝国)で活躍した“鉄血”宰相オットー・フォン・ビスマルクでしょう。

「現下の大問題(※ドイツ統一問題)の解決は、演説や多数決によってではなく・・・鉄と血によってなされる。」
(1862年プロイセン議会での演説)

ここでいう「鉄」は大砲・銃弾・刀剣(つまり武器)、「血」はそれによって流される兵士の血(つまり戦死者・負傷者)をそれぞれ指し、当時プロイセン議会の軍備増強反対に直面していた首相ビスマルクは「このような空疎な議論ではなく、戦争によって初めてドイツの統一が果たされる」と喝破して、彼らの反対を押し切り、このあと現実に対デンマーク戦争/対オーストリア戦争/対フランス戦争の3つの戦争を勝ち抜いて、遂にドイツ統一(1871年)を成し遂げます。
それ以来、もともとマッチョな巨漢だったビスマルクには“鉄血宰相”の綽名(あだな)が定着するとともに、これらの戦争で優秀な参謀司令部の作戦指揮の下、頭頂部の尖った“鉄カブト”を被(かぶ)って憤然と突撃し敵軍を蹴散すドイツ軍には“世界最強の陸軍”というイメージが定着して現在に至っています。
(※アニメの世界でもマッチョな軍団といえばドイツ軍イメージが定番ですね。)

そして、本作のタイトル「鉄血~」も、おそらくは、このビスマルクとドイツ軍の故事からヒントを得て付けられたものと思いますが、作品内容自体はそこから更に捻(ひね)ってあって

<1> “鉄血”宰相ビスマルクのイメージ → 敵ラスボス的な存在のエリオン公ラスタル(※第2期で権謀術数を弄してマクギリス派革命軍&鉄華団の前に立ちはだかり、最終的には彼らの叛乱をも利用して既存体制の変革を成し遂げる冷徹・非情・狡猾な統合治安維持組織ギャラルホルン首魁)
<2> 実際に“鉄と血”を蕩尽(※とうじん、「湯水の如く費消する」という意味)して奮戦する精鋭 → 鉄華団(※本作の主役たちであり、本作に描かれた変革の時代のdriving force(駆動力、推進者)となった者たち)

・・・という風に、敵味方の両極に分離して描き出されているように私には見えました。
つまり、同じ「鉄血」モチーフでも、

<1> エリオン公ラスタルの方は作中世界で最大・最強の武力を誇るギャラルホルンを統括するセブンスターズ(7大軍閥)の盟主であり、史実にあるビスマルク首相もプロイセン王国の教養あるユンカー(地方領主)出身の実力派宰相だったのに対して、
<2> 「鉄華団」の孤児たちは、

「俺達はあんたとは違う。立派な理想も志もねえ。土台のねえ俺らは進み続けることでしか自分たちの居場所を守ることが出来ねえんだ。」(第25話でオルガ(鉄華団のリーダー)がクーデリア(※火星アーブラウ領クリュセ独立自治区首相令嬢であり、辺境とはいえやはり教養ある貴族階級と思われる)に漏らした言葉)

この発言に象徴されるように、鉄華団の団員達は殆(ほとん)ど奴隷労働者とでも呼ぶべき境遇から文字通り鉄と血に塗(まみ)れて這い上がってきた“一代目の人たち”“成りあがり者たち”であり、そんな彼らからすれば、自己陶酔的な貴族サマが望む「一対一の決闘申込」(第3話のクランク二尉)とか「相手の戦闘準備が整うまで攻撃を待って正々堂々と戦う」(第23話のカルタ・イシュー)といった騎士道的な振る舞いは、屁にもならない愚行でしかありませんでした。{/netabare}

  【2】 新撰組モチーフのドラマチック展開
{netabare}
こうした“一代目の人たち”“成り上がり者たち”を主役にした群像劇は、実は日本とか西洋には珍しくて(※なぜなら、その歴史を通して血統正しい王族・貴族や騎士・武士が活躍する物語が多かったから)、易姓革命によって次から次へと君主や支配者層が打ち倒され入れ替わってきた中国由来の物語に多いスタイル(※例えば、『史記』に描かれる項羽と劉邦の抗争や『三国志』『水滸伝』)であり、辛うじて日本でいえば、アンダーグラウンドなヤクザの物語を除外すれば、歴史に浮上したのは、せいぜい幕末の“新撰組”の物語くらいかな?と思って視聴を続けていたら・・・

第2期の放送終了後に、公式番組(鉄血ラジオ第81回)で、長井龍雪監督ご自身が本作について、

・新撰組はイメージモチーフ。企画書にも書いてある
・三日月とオルガは近藤と沖田と土方の好戦的な部分をミックスさせて2で割ったもの

・・・と、そのままズバリ語ったそうで、そういえば、本作の第1期の1番目OPが『Raise your flag』(※直訳すると「君たちの旗を揚げよ」)となっていて、第2期の1番目OP『少年の果』になると今度は「錦の御旗を掲げよう」という歌詞が唐突に現れ、鉄華団のメンバー達の行動・思考パターンから喚起されるイメージと併せて、「あれ?これもしかして幕末モチーフなの?」と薄々感づいてはいたのですが、ああ、やっぱり・・・というか、成る程というか、監督の発言を知って妙に腑が落ちました。

※因みに第1期1番目OP『Raise your flag』に合わせて作中で掲げられる鉄華団の旗は「鉄の華」。→華の形は明らかにフリージア(※第2期2番目OP『Freesia』参照)で、花言葉は“純潔/無邪気/あどけなさ/憧れ/感受性”だそうです。←これって新撰組の“誠”の旗にも通じる設定ですね。

そして、この“新撰組&幕末モチーフ”の方も、上記の“鉄血”モチーフと同様、そのまま作品に適用するのではなくて、捻(ひね)ってあって

<1> こっちの新撰組(※鉄華団=虐待され酷使されていた孤児たちが鉄と血の絆で団結した精鋭武装集団)は、元ネタの史実とは違って、佐幕派(※徳川幕府並みに300年続く守旧派・ギャラルホルン幕府)ではなく、討幕派(※“錦の御旗”を掲げるマクギリス一派)に加担して、佐幕派の返り討ちに遭い壊滅してしまう。
<2> ただし佐幕派(※ギャラルホルン幕府)は、この騒動を機に内部改革を断交して民主化を達成し、また新撰組(※鉄華団)の故郷・火星も民主化の成った新生ギャラルホルンとの交渉によって念願の独立を達成し、鉄華団の元団員や協力者達は新たな立場でそれぞれの未来を切り開いている。

・・・という風に、この手の作品(※《メカ・ロボット系バトルもの》)にありがちな意味不明のグダグダな結末ではなく、確りした好感の持てる結末(※将来に希望を繋ぎつつもほろ苦さの残る結末=ビター・エンド)になっている点が個人的にかなりの好印象となりました。

そして、この「変革の時代の“Driving Force”(※「駆動力」「推進力」という意味で、歴史用語としてしばしば使われる)となって華々しく散る鉄華団」「彼らの後には“ギャラルホルンの民主化”と“火星独立”という確かな果実が残される」という結末はまた、アニメの先行作品としては直ちに『太陽の牙ダグラム』(1981-83年)を想起させるものでした。{/netabare}

  【3】 “革命の乙女”と“ダークヒーローのなり損ね”のもたらす対照的な結果
{netabare}
鉄華団自体は、親の顔を碌に知らずマトモな教育の機会も与えられなかった孤児たちという境遇から、通常は国家や地域社会や累代の血族たちから自然に授けられる「歴史的背景」とか「(政治的・思想的な意味での)教養」を持たず、それ故にセブンスターズやクーデリアのような“高い理想”や“志”を持たない、専ら自己とその“家族”の利益のため“だけ”に死力を尽くす精鋭武装集団ですが、
(1) そんな彼らの“覚悟の良さ”に魅せられて自らの覚悟をも決めてしまう者、また、
(2) そうした彼らの持つ“火事場の馬鹿力”を自己の計画の達成のために最大限に利用しようと画策する者が現れます。

(1) 前者が火星独立運動家クーデリア・藍那・バーンスタインであり、(2) 後者がセブンスターズ(7大軍閥)の一翼の跡取り(のち当主)マクギリス・ファリドなのですが、結局、鉄華団としては、

(1) クーデリアを事業の依頼主として行動を起こしていた頃は、波乱万丈とはいえ武装集団として前進に継ぐ前進を果たして、大きく羽ばたくことが出来たのですが(※第1期の展開)、
(2) マクギリスに「自分の計画に協力すれば火星の王にしてやる(※火星の治安維持権限を与える)」と煽てられ、そのクーデター計画に加担してしまってからは、一方的に損害を出す分の悪い勝負にズルズルと引き擦り込まれ、シノ/オルガ/昭弘/三日月といった主力メンバーたちが次々と悲劇的な最期を迎えてしまうことになる(※第2期の展開)。

同じことですが、これを別の言い方をすると・・・
(1) 火星の自治政府の首相令嬢という恵まれた生まれでありながら(※むしろそれゆえに一種の“ノブレス・オブリージュ”として)、虐げられた火星の人たちの独立を全身全霊で希求する“革命の乙女”(※他称)として覚醒を遂げたクーデリアとの協力関係は、ビターエンドとはいえ、最終的には本部から脱出した元鉄華団員たちにとって、正(プラス)の結果を生み出す一方、
(2) 腐敗した治安維持組織ギャラルホルンの指導者の一人ファリド公イズナリオの男色の相手として貧民窟から拾われ、同家の養子に入り、その中で既存の貴族社会を打倒するという暗い情念を密かに抱き続けてきた“アグニカ・カイエルの再来”(※自称)マクギリス・ファリドとの共闘は、鉄華団の主力メンバーの相次ぐ戦死・団自体の壊滅という最大の負(マイナス)をもたらすものとなってしまう。

・・・この組む相手によって全く対照的となる結末のつけ方は、客観的に見て決して“正義の集団”とはいえない(※どちらかというと団員たちの“任侠的価値観に基づいた美意識を満たすための集団”である)鉄華団の一部始終を描いた物語のケジメとして妥当なものだったように思います。

※なお、マクギリス・ファリドについては、『コードギアス』のルルーシュ、『銀河英雄伝説』のラインハルトのような“ダークヒーロー”のなり損ね的な扱いになっていて、その点の考察も実は面白い作品なのですが、ここでは割愛します。{/netabare}

  【4】 “鉄華団”と“太陽の牙”の比較
{netabare}
本作のエピローグとして、鉄華団の壊滅から数年後、彼らの墓標は世間からは全く忘れ去られ、ただかっての協力者の生き残りクーデリアとアトラの二人の女性によって大切に守られている、というシーンがありますが、これを見ていて、私は、本作とよく似たシナリオを持つ往年の大作『太陽の牙ダグラム』(1981-83年)のラストシーンで、それまで地球に虐げられてきた植民惑星デロイアの自治独立運動を武力面で支えてきたゲリラ組織「太陽の牙」の象徴だった二足歩行ロボ(ダグラム)が砂漠で自沈した際に、その鹵獲命令を受けて追跡してきた反対組織側の指揮官や兵士たちが総敬礼するシーンを想起しました。

→ 鉄華団はクーデリアの火星独立活動に多大な戦死者を出しつつ協力し、マクギリス一派の叛乱事件では「火星の王」となることを目指したが、それはあくまで、そうすることが彼らにとっての仁義であったり、実益をもたらすものとの期待(もしくは打算)があったため(※つまり結局のところは自分本位の集団であり、火星の人たちにとって別に“正義の味方”でも何でもなかった→それゆえに火星の人々からは忘れ去られてしまった)。

→ これに対して「太陽の牙」は、その存在意義自体が「植民惑星デロイアの自治独立獲得」にあり、そのために命をなげうって戦う集団だった(※つまり自分本位の集団では決してなく、惑星デロイアの人たちにとってまさに“正義の味方”だった→それゆえに反対組織からの総敬礼を呼び起こした){/netabare}


※次に、《ガンダム・シリーズ》全体に対する《異色作》としての本作のインパクトを少しばかり考察していきます。


◆西暦2000年以降に制作された主な《ガンダム・シリーズ》一覧(制作順)
----------------------------------------------------------------------------------------------
{netabare}(1) 『機動戦士ガンダムSEED』 (福田己津央/全50話+1話/2002–03年) ※個人評価 ☆ 3.7 ※HDリマスターは全48話
(2) 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』 (福田己津央/全50話+1話/2004–05年) ※個人評価 ★ 4.1 ※HDリマスターは全50話
(3) 『機動戦士ガンダム00(1st./2nd.シーズン)』 (水島精二/全50話/2007–8、2008-9年) ※個人評価 ★ 4.1
(4) 『機動戦士ガンダムUC』 (古橋一浩/全7部/2010–14年) ※個人評価 ★ 4.4 ※のち、再構成版TVシリーズ『機動戦士ガンダムUC RE:0096』(全22話/2016年、※個人評価 ★ 4.3)を放送
(5) 『機動戦士ガンダムAGE』 (山口晋/全49話/2011-12年) ※個人評価 ★ 4.2
(6) 『ガンダムビルドファイターズ(1期)/ファイターズトライ(2期)』 (長崎健司/25+25話/2013-14、2015-16年) ※個人評価 ☆ 3.6
(7) 『ガンダム Gのレコンギスタ』 (富野由悠季/全26話/2014-15年) ※個人評価 ☆ 3.6
(8) 『機動戦士ガンダム サンダーボルト』 (松尾衡/8話+未完/2015-16年) ※個人評価 × 3.3 ※追加シーン付き劇場版2本(『DECEMBER SKY』『BANDIT FLOWER』)を公開
(9) 『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ(第1-2期)』 (長井龍雪/全50話/2015-16、2016-17年) ※個人評価 ★★ 4.5
(10) 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』 (安彦良和・今西隆志/全6作/2015-18) ※個人評価 ☆ 3.6
(11) 『ガンダムビルドダイバーズ』 (綿田慎也/現在放送中/2018年) ※個人評価 ☆ 3.5{/netabare}
----------------------------------------------------------------------------------------------

<1> このうち西暦2000年代に制作された最初の3本(SEED/SEED DESTINY/00)は、内容はともかく新規ファンの獲得という点では成功作(※特に SEED は大成功作)といえると思います(※DESTINY は悪評も含めて一応は話題作)。
<2> また、UC/THE ORIGINの2本は、それぞれヒットはしましたが、おそらく既存のU.C.(宇宙世紀)シリーズのファンの支持を受けただけで、新規のファンを獲得したとは言い難い。
<3> そして、AGE/Gレコは、新規ファンの獲得という意味では失敗作、とくにGレコの方ははっきりとした爆死作といえると思います(※なお、AGEは個人的には好感度の高い作品となりました)。
<4> その他、ガンダムビルド~は、新規ファンの獲得に成功したかはよく分かりませんが、その親世代のガンダム・ファンには受けた作品と推測します。

・・・ということで、
<5> 西暦2010年代に入ってから制作された《ガンダム・シリーズ》の中で、胸を張って“新規ファンを獲得できた”といえるのは、本作『鉄血のオルフェンズ』だけではないでしょうか?
(※私見では、本作にはそうなるだけの魅力-近年のガンダム他作品にはない特別な魅力-があった、と思っています)


◆考察まとめ :《ガンダム・シリーズ》の今後に対する本作の影響は?

本レビューの一番最初に、

「英雄群像劇」とか「英雄一代記」と呼ばれるバトル系の物語にも色々とバリエーションがあって、その大きな分類の一つは、(1)騎士道もの と (2)任侠もの

・・・と書いていますが、実はこの分類にはもうひとつ、騎士道ものでも任侠ものでもない、便宜的に、

(3) プロ市民もの(*1)、

とでも称すべきサブジャンルがある、と思っていて、その代表作が、『機動戦士ガンダム』(初代ガンダム)と考えているのですが・・・

<1> その初代ガンダムの原作者であり監督である富野由悠季氏が久々に監督を務めた『ガンダム Gのレコンギスタ』が見るも無残な爆死を遂げる一方で、
<2> その半年後に放送が始まった、メカ・デザイン的にはともかく登場キャラの設定的には初代ガンダムのイメージが皆無の(※つまり、これまで《ガンダム・シリーズ》の諸作品の中で繰り返し描かれてきたアムロ的な一面を引きずっているキャラクターが皆無の)この『鉄血~』が、主に新規ファン獲得成功によって収益面でかなりの好成績を収め、それまで本作について否定的な評価を繰り返してきた既存ファン層も次第に沈黙を余儀なくされていったことの意義は意外と大きいのではないでしょうか?

・・・つまり、《ガンダム・シリーズ》をスポンサードする玩具会社、そしてアニメーション企画会社・制作会社が、最早アムロをどこかしら引きずるキャラを主人公とする作品は売れなくて、その正反対のキャラ付けをした主人公の作品の方がずっと売れる、という学習効果をきちんと受け容れるとしたら、今後制作される新作にも、そういう制作方針が踏襲される可能性が高まるはずです。

(*1) 『ガンダム』の主人公アムロ・レイが、騎士道的でもなく任侠的でも全くない、どういう訳かとにかく教条的・原理主義的な戦闘忌避・反戦主義者で、それでいて散々勿体をつけて嫌々ながら戦闘に入ると、俄然君子豹変して無類の強さを発揮してしまう意味不明な(※もしかして逆ギレ?)タイプであることから、そういうアムロのような思考・行動パターンのモデルとなったのかも?な「プロ市民」の方々に敬意を表して、便宜的に「プロ市民もの」とここでは命名しています(※もっと適切な命名があればご意見を下さい)。

なお、ここで「プロ市民」という言葉の意味が分からない人は検索してみて下さい。
簡単にいうと「プロテスト(抗議、異議申し立て)する市民」という意味で、ガンダムに搭乗して出撃することを嫌がり駄々をこねたり拗ねて周囲に当たり散らすアムロにピッタリな用語ですが、他にも「プロフェッショナルな市民」「プロブレムをまき散らす市民」「プロパガンダを繰り返す市民」等の複合的な意味があるそうです。

また、蛇足ながら富野由悠季監督は1941年11月生まれで、1960年の安保闘争(60年安保)当時は丁度東京で大学生をしていた世代であり、かつこの世代はのちの70年安保世代(全共闘世代)と並んで「プロ市民」としての自覚に富む人が多いとされていて、『機動戦士ガンダム』の主人公アムロ・レイだけでなく富野監督の次作『伝説巨神イデオン』の主人公ユウキ・コスモのキャラ付けにも、そういう彼の所属した世代の価値観が反映されているのかも知れません。


・・・以上まとめると、最初に書いたとおり本作を見始めた当初は、「何だ、この“任侠ガンダム”は?」と訝(いぶか)しむ気持ちが強かったのですが、途中から、「結果的に“プロ市民”ガンダムを駆逐してくれるのなら、本作みたいなのも有りかな?」という気持ちに次第に変化してしまい、それが私の本作への個人的評価が大きくプラスへと変わる決め手となったように思います。

※因みに、私が本当に見たいのは“騎士道”ガンダムなのですが、そういう作品は今のところ未だ制作されていません(一応、『機動戦士ガンダムUC』が一番それに近いと思いますが)。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 22

rFXEy91979 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

揺るがない“鉄の華”の、新たな刹那の輝きの果て…生き様しかと見届けました。鉄血ガンダム素晴らしかった。

#26「新しい血」
血ぃ滾らせる戦いと戦火で得られた平穏(日常)・褒賞(勢力拡大)。泥臭さをガンダムサーガに組み込ませた1期の良さを、この1話はちゃんと継承していました。安心です。
長井・岡田コンビなだけにドラマ部分がガッチリしてて(下手に宇宙ステーションや無重力を控えさせて、常に渇いた荒野や大地にキャラを置かせる演出です)、キャラがSFの住人なのに親しみやすさも感じられて、思いました。”やっぱり俺はこのガンダム、相当好きだ”と改めて。
2期後半は大分批判が噴出してると聞きましたが、あくまで俺は”好きなら好き、ダメならダメ”を貫きます。
さて、またガンダムのお世話になります。宜しくです!!!

#27「嫉心の渦中で」
トドのオッちゃん、相変わらずでとっても安心しましたw飄々としてニクめない悪党ぶりはご健在で、愛あるコメディリリーフぶりは良い清涼剤ですわ(泥を潤す水みたいで、二大ヒロインに負けてませんね)。
ここで新キャラ・ハッシュに関する掘り下げも来ましたね。どこかのアニメの死に急ぎ野郎感が噴出ですが、結局ハッシュも誰かのために抗い続ける奴だったし、果たしてどう物語を動かしてくのか気になります。
生死不明な”彼”も遂にマスク被って参戦ですし、新たなED演出家は『灰と幻想のグリムガル』(の中村亮介監督)!好きどころしか見えません。
多分評価は甘いだろうけど(苦笑)

#28「夜明け前の戦い」
戦場に「正義」も「悪」も存在させない”潔さ”、泥臭い戦術と宇宙に転がり続ける「躯」…アリアンロッド隊も絡んだ三竦みの戦闘シーンでいよいよ乱戦模様に突入。それにしてもジュリエッタと三日月、ここで初邂逅とは。既に二人の因縁はここからスタートしてたのね。
混戦模様でどこまで事態が移り行くのか分からないけど(ウィキでネタバレ知っても細かいとこは分からないしね)、鉄血2期は現状まだまだ勢い落ちていないね。”良いじゃん!”と思うオレは楽観的すぎるかな?

#29「出世の引き金」
鉄血シリーズで笑える戦闘場面に会えたの新鮮だった。蛇の頭を狙って三日月&ジュリエッタは暴れまくりで、イオクは未熟(=味方ごと狙撃するとか)目立つけど、一応仕事は果たしたし、まあ現状愛すべき未熟キャラに収まったかな(振り幅が広いアニメはやっぱ良いし安心できる)。
今回「任侠ガンダム」要素を全面プッシュし出したね。いいよ!こういう血生臭い夕方アニメは有難い(ホント好きだわ)。それに悩むことを止めないクーデリアは素敵だった。前進が「血」を運んで、「対価」と「敵」を生み出すジレンマ。そこから目を背けないのは、クーデリアの良いとこかもね。
いよいよオルガとマクギリスが本格的に結託したけど、”最短距離の出世街道”。その怖さはいつ来るのやら…。

#30「アーブラウ防衛軍発足式典」
死亡フラグ充満試練が待ってそうな終わりだった…。序盤の”最短出世”代価を早速提示してきそうだし、ラディーチェの浮かない顔でどうにもコイツを責め辛いな(アレルギーって言いながら、後味悪い面してたから)。
アストンも順調に永別気配匂わせてるし、何より”家族の絆”のせいで窮地に置かれる展開どうも、スゴく苦いし『ワイスピ』チームと辿る道が真逆だな(あれも”ファミリー”という言葉を非常に重宝してるしね)。
今回ばかりはフラグクラッシャー・三日月を持ってしても避けては通れぬ道っぽいし、うーん絶対続きは見るけど、気落ちは避けられないだろうな…。

#31「無音の戦争」
胃をキリキリさせられます。延々膠着状態なのと、死亡フラグが保っているのが…。加えて命令系統に慣れ過ぎているタカキ達の危なすぎる”信頼感”が地雷原へまっしぐらなのも…。やっぱりガランは敵の者で、ラディーチェ悪っるい面してたし、もっと相手に警戒心を持てよとこっちは叫びたい(それぐらい疑うことをタカキたちは知らなすぎる。1期のクソ上司たちのことを忘れちゃったのかな)。
アストンとタカキの絆も増せば増す程苦しくなって、いずれかが殺されなきゃ終わらん未来が鮮明すぎる。もうタカキは指揮全てをガランに委ね始めてるし、ラストカットの石に潰れた華がとっても不穏すぎる。
唯一救いは三日月達が地球付近まで来れたことと、確かめるために敢えて自ら戦火へ赴くマクギリス。ガランはマクギリスの参戦は予定外と見てたらしいし、窮地とオイシイ所はまさかの”チョコの人”が奪うのかな?
まあ救ってくれるんだったら、誰でもいいかも。本心言うと。

#32「友よ」
報われない終戦だった(まあ救いを求めることすら、戦争には意味ナシだろうし)。敵討ちは果たせない上(ガランは自爆したからね)、タカキは手を血で染めた。ラディーチェは保身欲しさにみっともない言い訳ばかりで、報われるわけがないね。小物に仲間を殺されたんじゃ(平気で人を欺くガランを貶す資格はコイツにないだろ)…。
ただ弱さを知ったことで、答えが見えた救いはあった。前述のようにタカキは答えを自分自身で下したし、ハッシュは背伸びを止めて肩の力を抜いて前に進めたし、皆がそこからどう先へ歩いていくのか注目かな。
今胸中を残留するのはただ苦い気持ちだけ。やっぱり辛い回だったけど、見応えはちゃんとあった。マクギリスの災難とコメディリリーフ役を担うザックに大分救われたが(苦笑)

#33「火星の王」
いきなりイオクと大人揃っての小競り合いで始まるとか、なんか笑えてきた。でも和やか場面は以上。あとは破滅的な道へオルガが歩いて行くわけだしね。まるでパチーノ×デ・パルマコンビの名作『スカーフェイス』に出てた主役のトニー・モンタナみたいに“駆け上がって破滅”の道が…。
考えた果てにタカキが出した答えは、まあ仕方ないね。幸せは先にもあるし、目の前にも勿論ある。タカキにとってフウカと過ごす時間はやっぱり大事だし、それすら守ることさえ出来なきゃ、(死んだ)アストンに顔向け出来ないからね。生者は死者の分まで生きることを避けられないからね。
先に待ってる粛正を既に知ってる身としては、タカキが前線を降りる最後はビターだけど救われるよ。

#34「ヴィダール立つ」
舎弟ハッシュが可愛いっすw三日月に付き従う空回りぶりが素敵だし、憑き物が取れたみたいに生き生きしてるぞこの少年。あとチャドはメリビットさん、狙ってたの?違うのか?単に自分だけ知らなかった寂しさだけの反応かな(多分そっちの方だろうね)w反面一筋縄ではいかない輩も続々暗躍してるし、ヴィダールも表舞台へいよいよ登壇スタートと、またまた波乱を呼びそうな気配が充満しまくりですね…。
“崇拝対象”をアルミリアに告白したマクギリスに、『ベルセルク』のモズグス神父を想起したのは見当違い?ラストまでの評判を事前に聞いた限りだと、どうも僕はそう思ってしまうんですよね。どうなんだろ?

#35「目覚めし厄祭」
昔読んだ『サイボーグクロちゃん』のあるパート(“異世界サバイバル編”)を思い出した。舞台は高度な文明故に崩壊した世界が舞台で、「作り物の天空」で航空技術を人は捨てた。つまり技術の躍進が人を滅ぼしかけたことへのアンチテーゼがあのパートには詰まっていたし、強烈だった(今までのクロちゃんは舞台が日常だったしね)。
イオクが見事にやらかしたモビルアーマー覚醒も、滅び去った最高技術の再来を招いたし、眠らせとけば良かった怪物、叩き起こしちゃったわけね。目先の手柄に釣られ過ぎて、アブない化物(しかもレーザー吐いてたな)お呼びするとは、成るほどコイツは評判通りのポンコツ坊っちゃんだったわ(しかも自覚は望めそうにないレベルの残念キャラ)…。なんかねマクギリスを初めてマトモと思ったわ。
つかレーザーが旧文明って、技術レベル相当低いな(今に始まったわけじゃないけど)。まあ逆に新鮮かなとはちょっと思ってしまったが、これが次でどう影響をするんだ?今は分からんな…。

#36「穢れた翼」
イオクがまたバカやったよ。部下の戦死に報いるどころか、見事に台無しにしちゃうとか、こりゃジュリエッタでなくても呆れるぞ。笑えんバカに。しかも守るべき民大半をビーム兵器で虐殺とか(結果的にね)、これでよく降格処分か終身刑にならないもんだ(ラスタルは彼の何を期待して披露したんだか)。
今回はモビルアーマー、鉄華団よりイオクの悪目立ちが圧勝。当然ダメな部分の方です(苦笑)。アイツに合うのは書類をまとめる事務系仕事の方が良い(断言)。その方が世界は多分平和です。ゼッタイに(ハッシュのツメの垢を煎じて飲ませた方が良いよホント)!!
以上。他、何も出ませんw

#37「クリュセ防衛戦」
今回って笑っていいのか、深刻にとらえていいのか。困ってしまう回だった。原因はねえ…またイオク。アイツいっそモビルアーマーに殺らせた方が良かったでしょ(なんでそこでジュリエッタは助けちゃうかな。甘すぎるよ)。
マクギリスとヴィダールが遂に邂逅果たしたし、戦闘シーンもタップリあったし、まあ本編は飽きないけど、このイライラいつになったスッキリできんのかな…(多分イオクが死んでくれたら、相当スッキリするんだろうな)。
ちなみに今回MVPは次回予告のマクマードさん。ただの親戚の気の良いじいさん化してて、癒されましたわ。感謝~♪

#38「天使を狩る者」
遂に2期の1クール目を無事完走できました。いやあ疲れた。ぶっ通しでガンダム見るのは体力居るわ。もう今回はイオク関連割愛して、他言います(てかね飽きた。イオクコメント)w
一番はなんといってもバルバトスの人外ぶり。人の手で動かすレベルをとっくに超越した動きをよく作画は崩れを抑えて、描き切ったなあと感嘆。ああいう鬼神の如き動きで無双しまくるバルバトスはやっぱり他のガンダムよりも血生臭くて好きですね(戦闘よりも殺し合いって言った方がしっくり来るし)。
今回は2期で初めてアトラのこともチョイ書きます。あの子1期で『To Loveる ダークネス』のモモみたいなこと言うし(つまり“ハーレム”ですね)、今回も久しぶりに夕方アニメで“子作り”言うたし、アトラはそっち方面だとホント明後日行ってくれるよ(笑)まあそれが清涼剤になってくれてて助かるし、あの子のミカへの一途な想いは微笑ましいし、救われる。アトラはやっぱ鉄血世界の“オアシス”だから有難い。
取り敢えず折り返しまで無事到着できたから、少し体力回復させたら、2クール目行きますか。今度でやっとKANA-BOONのOPが聞けるしね♪

#39「助言」
確認だけど鉄血ガンダム、夕方だよね放送時間は。思いっきり深夜帯で流れそうなシーンがあったよ(まあそこが良いんだけど)wあと今回は名瀬のアニキの漢っぷりにまた惚れた。女を格下扱いしないで、誠実に接する振る舞い。とてもじゃないがジャスレイが逆立ちしたって出来んなアレは…。
てか新年初放送もイオクはバカ丸出しすぎだろwでもああいうモノホンバカっているから余計にタチが悪いね。ジャスレイも保守派の中での極めつけの悪い方で、ヒソヒソ陰口漏らす当たり、器ちっせえなあコヤツ。まあお陰で名瀬のアニキとマクマードさんがカッコいいから、引き立て役の仕事はしっかりできてるとこは有難いかな(ミカにお菓子に振る舞う姿が孫大好きなお爺ちゃんすぎ)。
まあ戦闘場面はないけど、これはこれで好きな回。名瀬のアニキや皆が死ななきゃ、もっと良いんだけどね…。

#40「燃ゆる太陽に照らされて」
男が頭を下げてきたら、答えてやるのもまた男。酸いも甘いも噛み分けてなきゃ出来ない名場面ですよ(男になるならこうなりたいな)。散り様すら逃げることなく、カッコよく散っちまったし、惜しいキャラをいくらなんでも亡くしちゃって悲しいです(アミダさんも本物のイイ女でしたよ)。
慈悲も一切かけねえなんか、イオク畜生この野郎です。しかも火の粉が舞ってきたら、椅子の後ろに逃げ込むなんざ…なんすかね?可哀想をまた更新しましたね(イオク坊ちゃんの良いところって逆にどこ?どこにあるの)?
裏でチマチマ動くような輩にゃ光れん死にざまでした。見応えがありすぎる。

#41「人として当たり前の」
“死ねば皆仏様よ(記憶するわ。このセリフ)”。マクマードさんがとにかくカッコよすぎる。惚れちまうわ(同じことばっか言ってんなオレ)。アトラやハッシュもタービンズの赤ちゃん必死に世話してるし、名瀬さんは仲間や家族に恵まれていた人でしたね(当然アミダさんもね)。
ラフタ、いっそ“鉄華団に入れて”ぐらいは言ってくれよ。そこで相手の為を思う気持ちを優先するよりも、自分自身の幸せも考えたって良かったのに(我儘一度はOKでしょ)…。想いは胸に秘めたまま、戦場で散ることもなく、呆気なく銃殺ってジャスレイ一派当然酷いが、脚本ちょっと鬼すぎるでしょ(岡田さんを責めたいけど、酷評レベルの出来じゃあないから)。
まあ謀略でのし上がった輩の末路は決まってるから、ミカや皆が落とし前をどうつけるかが楽しみです。

#42「落とし前」
序盤でいきなりメリビットさんがナレーションでビビらせたよ( ゚Д゚)ちょっとしたホラーチック。いきなり飛ばしまくったなあ。
身の程を知らない奴ほど、負けっぷりは無様だな。タカをくくって相手に結果返り討ちに遭う上に、頼る仲間も間違えるとは(しかも相手はあのイオク)、つくづく真の負け犬ですな(人の話を聞けない奴って言ったが、聞ける奴かと言い返したいね)。マクギリスにも“寄せ集めの傭兵たち”って酷評されるし。処世術に長けてる奴は勝ち組にはなれるだろうけど、結局覚悟も持てない奴は勝ちへ行けても落下も早い。ジャスレイは覚悟もなく引き金引いてオジャンな終わり。スッキリするけど、スッキリ出来ない面倒くさい余韻です…。
何だかんだで残り話数はあと8話。早いなあ。全部終わったらきっと寂しくなるだろうな。絶対に…。

#43「たどりついた真意」
マクギリスの目的地と仮面を外して戻ったヴィダール=ガエリオ。少年期がキーポイントなのはこれで分かったけど、マクギリスは神話にすがった少年だったのかな(ラスタルの言葉にも頷けるところがあるし)。ガエリオが厄介な相手になってこともビックリ。アインとの共同前線、それでミカ(とバルバトス)と互角に渡るあの実力は素直に凄い。どれほどの努力と執念、糧に今まで戦ったんだか…。
今回はバトル控えめ、話の動きも控えめだけど、そろそろアルミリアのパートに来るのかな?ガエリオ出たし。

#44「魂を手にした男」
切ないし哀しかった。マクギリスは御伽噺に魂ごと捧げていたし、一人ぼっちでバエルという幻想を追い求めてた。確かここでマクギリスを“小物”認定してたらしいけど、ボクはそんな風に思ったことはなかったかな。正直言うと。
理由は同じ岡田麻里さんの『あの花』のゆきあつから。ゆきあつは文武両道・容姿端麗の男子だけど、心の底にはめんまに対する後悔・依存を抱えてた。マクギリスは女装してまでめんまを求めた彼と似てた。演者が同じという以前にその内面が酷似してた。
ただゆきあつには“超平和バスターズ”の皆がいた。でもマクギリスは崇拝者に恵まれてても“友”がいない。なるはずだったガエリオは敵として対峙してるし、協力関係の鉄華団とは単なる利害の一致なわけだし、ゆきあつよりも彼には本音を話せる相手がいなさすぎる(あ、トドのおっさんいたか)。机上の空論並べただけだし…。
考えると鉄血はグレーゾーンのキャラばかり。純粋無垢な正義感を掲げる者はほとんどいないし、皆均等に泥にまみれて、血で染まって重巡する。やるせないことばかりだけど、それも現実の形かもね。
今回はマクギリスの事をひたすら語ったけど、語りたくもなってしまうほど今回はマクギリス回。ボクは彼の気持ちがちょっとは分かる気がする(分かる気ね)。

#45「これが最後なら」
戦力と戦術の差が圧倒的に違いすぎる。なのにシノの「スーパーギャラクシーキャノン」で脱力させられたわwあくまでゴールへ止まれない鉄華団の勢いが、良くも悪くもラスタルへ一矢報いる手前へ行けた。
それでも相手は力業で倒せるほど甘くなかったね。矢継ぎ早で哀しむ暇(シノの死)すら一切与えてくれなかったけど、それでも戦火の激しさを人間ドラマと盛り込むなんざ、個人的には余分な感傷削ってくれて嬉しい限り。ほとんど戦闘回だったけど、ラスタルの采配ぶりはイオクの無能とジュリエッタに疲れ気味で逆に新鮮。やっぱこの人統率力が桁違いだよ。マッキー以上?
窮地に一気に立たされた上、シノが集中砲火で戦死。鬱度合いは低いけど、後々ジワジワ来そうかも。

#46「誰が為」
追い付こうと戦い続けた者の覚悟が宿ってました。ユージーンが焦るオルガを叱咤激励したように、ガエリオもマクギリスへ一矢報いることが出来た。ヤマギも初めてオルガへ対して怒りと意見をぶちまけた。誰かへぶつかることを止めない者だけしかできませんし、人間ドラマが戦乱の中にしっかり宿って安心しました。
マクギリスもいよいよ窮地に追われ始めてきましたし、果たしてバエルと幻想だけで一体どこまで歩けるのか?友も仲間が誰もいない今の只のマクギリスに。鉄華団も窮地だけど、そこは“家族”がまだいるから一人ぼっちじゃないわけだし、その差が後にどう影響をマクギリスに及ぼすか?そろそろトドのおっちゃん出して、白黒つける手もあるでしょw

#47「生け贄」
オルガに付いて行きたい気持ちも、ザックが皆へ苛立つ気持ちも分かるから、一概に言えない気持ちにさせられます…。最短の代償がいよいよ牙を剝きだしたし、もうザックの言うように“終わり”しか見えませんね。それでも譲れないものをオルガや皆は抱えている。そこから逃げたら自分自身をもう許せなくなってしまう。捨てればすぐに楽になれる“枷”が皆の絆でもあるから、愚策だなんて言えないぐらい、家族の血が非常に濃いです。
クーデリアの言うように皆不器用すぎるけど、だからこそ愛おしい仲間たちなんだよね。ザックもあの言葉の裏にデインへ伝えた本心あるから、鉄華団をどう思っていたかが伝わるので苦いです。真摯ゆえに尚更に…。
マクギリスは綱を失い、オルガも窮地へ立たされる。次はいよいよあの回だし、見渡す先は破滅だな…。

#48「約束」
今まで人を利用してのし上がったマクギリスが、初めて利用される側を自ら望んで手を上げた。それは三日月や鉄華団への憧れもあったのかな?ネット上ではオルガは“何も変わってない”って言われたけど、それの何が悪いのかなってオレは思ってしまうよ(生き方を変えれんドラマはフィクションだろうとアリっちゃアリだよ)。
それにオルガの進んだ道は血に染まっただけじゃない。真正面から人と向き合う「当たり前の姿勢」があった。だから危険も顧みず手を差し伸べる人がいる。そういう理屈で語り切れない仁義と意地を貫いたから、最期までオルガ・イツカは鉄華団の「団長」だった。でもねえこれリアルタイムで見てたら衝撃受けてたね。間違いなく、ご飯食べる手とか絶対止まってた。
いよいよ残りはあと2話に。既に寂しさ込み上げてるけど、GW最終日をガンダムで過ごせるのは、個人的には有難いです。明日の仕事の糧にもなるんで。

#49「マクギリス・ファリド」
帰る場所はマクギリスにも最初から残されていた。彼もまた不器用でどうしようもないバカだった。それでも譲れぬもののため、捨てきれないものの為にひたすら何かを捨て続けて、友の前で命を燃やした。見届けたのがガエリオなのもマッキーには救いだろうし、アルミリアもマッキーの罪もすべてを背負うと決めた。もう十分すぎるほど素敵な人に囲まれていた、その事実をもっと早く知れば何かは変われたのかな?ガエリオやアルミリアと過ごせたはずの別の未来を…。
やるせない気持ちになるし、喜びも湧かないけど、燃え尽きた男の命はやはり不思議と輝いてます。結局彼も刹那の輝きだけを求めて去りましたが、カッコ悪いけどカッコいいです。この名前は忘れられない。

#50「彼等の居場所」
生きてる土壌がジュリエッタと三日月とでは違いすぎるし、永遠に分かり合えることなんて在り得ない(最後までジュリエッタは気付けないまま勝利を収めた)。多分それを汲み取れるのはギャラルホルンではラスタルだけかも(彼も多くの屍の上を歩き続けた人間だしね)。マクギリスの事もきっと分かったからこそ戦い続けた。
分かっていたけど三日月や昭弘は死んじゃったし、やっとイオクも死んでくれたし、決着は苦く結んだ。でもここまで見てきてオレはスッゲー不思議に思ってしまう。一体何のどの部分をアニメファンは批判したの?ほぼ粛清エンディングを避けなかったことが原因?それともキャラの死に様が呆気無さすぎるところゆえ?オレ相当この展開スッキリしてるんだけどな…。1期も2期も今時アニメでかなり攻めた作品だったし、絶対スタッフ・キャスト陣は誇っていいと思うけど。
オレが思うにファンの批判に屈して言い訳がましいことをイベントの追加情報に込めるのはどうかと思う。批判は批判で受け取るべき。それもまた仕事の一環。こんなところで何言おうと意味なんかないだろうけど、長井監督、素晴らしい時間をありがとうございました。これから関連書籍やBlu-rayをゆっくり買ってきます。金には一切恵まれないけど、自分の部屋に揃えたい初めてのガンダムですよ。胸張って断言します!
というわけで結びです。ずっと好きでいさせてもらいます!!!あ、でも昭弘とイオクの因縁、掘り下げてほしかった。オルガから聞いたんだろうけど、場面ないと伝わりづらいかと。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2
ネタバレ

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

不在の政治性

*内容に変更はありません



一期のラストで主人公と子供たちに出された「宿題」は果たされ、二期の終幕では本が読めるようになった主人公。
しかし、その「先」を自らが考え出すには、作中の時間は足りなかったようだ。


{netabare}作中で何度も、教育が無いために稼いだ金銭の使い途すらも考えることが出来ないと描かれる鉄華団団員だが、彼らをまとめる唯一の理念は「家族」として表現される。
ヤクザの「一家」に近似してゆくのも、必然かもしれない。

主人公がアトラとの間に子供を作ろうとするのも、ヤンキーにありがちな早婚ではなく、「本を読める」ようになった主人公の精一杯に見出したものが、「家族」であったからだ。
クーデリアに「赤ちゃんを作ろう」と呼びかけるアトラは、別に性的関係を結ぼうと誘っているのではなく、言葉通りに「子供を作ろう」=「家族になろう」という素直な呼びかけをしているに過ぎない。

キャラクターの一人一人を、丁寧に細かく描写しているために、彼らの「家族」は、とても自然に強固なものに見える。
が、「家族」の枠を超えて人がつながるためには、何らかの理念が必要になる。
例えば、イデオロギーはその一つだ。

「家族」の実体性を演出するため、本作では「イデオロギー」は空虚な否定性として描かれざるを得ないようだ。

二期の冒頭でクーデリアに接近する「活動家」が、三流のイデオローグとして描かれるのがその現れだろう。
いや、イデオローグを名乗る、単なる「政治ゴロ」として描いてしまう視点が、本作のストーリーラインを規定している。
終幕のマクギリスの挙兵の場面において、彼の主張が対抗勢力から「たんなる詭弁だ」と一蹴されてしまうのも、同じ流れからくる必然だろう。
視聴者からはほとんど意味不明に見えるマクギリスの主張と戦略は、説得的なイデオロギーを描写することが、設定の必然によってあらかじめ不可能と定められていることによる。

ラスタルとの開戦の後、火星へ退却するマクギリスに対して「鉄華団の戦闘は、降りかかる攻撃を退けてきただけだ」と語るオルガだが、そもそも「鉄華団」を結成し、これを経営しなければならない境遇自体が、社会からの「攻撃」であるという視点は持てない。
自分の過酷な少年時代を、社会からの「攻撃」であったと自覚したマクギリスと対照的だが、ここでも「教育」の有無が視点の差を生んでいるようだ。
しかし、「攻撃」に対抗する反抗を、イデオロギーとして表現することまでは、上記の理由で出来ない。
イデオロギーが不在である結果、オルガは、ついに「家族」の生存を超えるその先を指し示すことが出来ないまま、最後を迎える。

社会的な不正義を表現する「理論」の不在が、マクギリスの決起に際して、火星側からは鉄華団ただ一つが参加するという作劇になって展開される流れを生む。
何らかの「理念」の共有が存在していないことが、「鉄華団」が応援勢力を招集できずに単体で戦闘参加する展開を必然化する。
「家族」を超える理念を持てない鉄華団は、「家族」外の助力を応集する影響力を持てない。

作中の「世界」においては自然で必然的な展開なのだが、この必然を生むのはイデオロギーの排除という設定だ。

この現状は、火星の「全住民」に関係する不公正の現れであると「理論化」するイデオロギーの不在。
「俺は儲かっているから関係ない」と言う者も例外ではないのだ、という「理論」の不在。

象徴的に言うならば、この「世界」には「ジオン・ダイクン」が不在である、と言えるだろう。
逆説的に、イデオローグ=ジオン・ダイクンの不在によって、この「世界」の政治性は定義されている。


作中からイデオロギーが排除されるのは、アニメ作品に政治的なものが入り込むことに拒絶的な視聴者の気分を配慮してのことかもしれない。

だが、アニメに政治を持ち込むな、というのも一つの「イデオロギー」だ。
アニメは政治と切り離されている、というのは、即物的な事実ではなく、そのような「見方」をするという態度表明に過ぎない。

ウヨクが「反日アニメだ」、サヨクが「大政翼賛アニメだ」と主張するときに、それぞれのイデオロギーからの視点を明確にしなくては説得力が皆無であるように、「政治的に中立なアニメ」とみるためには、中立性を証明する必要があるだろう。
自明の事実だからそんな必要はない、と言うだけでは、説明抜きに「反日アニメ」「大政翼賛アニメ」と言い放つ人がまともに相手をされない事態をなぞるだけにしかなるまい。

本作におけるイデオロギーの積極的な排除は、視聴者の欲望に応えて、中立性を自己証明する意図があるように見える。

しかし、イデオロギーの不在は、反対に立つギャラルホルンの、特にラスタルの立場をも不安定にする。

終盤の決戦におけるラスタルの立場や役割が、今一つすっきりと視聴者に了解されないのは、イデオロギーの不在が反対者のイデオロギーをも曖昧にするからだろう。

思い出したように「合法/非合法」や「マスコミ工作」が持ち出されるが、いかにも唐突だ。
作中の設定に入り込んでみれば、支配システムが劣化して「法治」が形骸化している、平たく言えば、「影響力」があれば法律に違反しても罰を受けなくても良いという、「支配者」が法律を捻じ曲げて世の中が動いているという状況だが、これも視聴者の政治観に寄り添った表現なのだと言えるかもしれない。
「政治」は「えらい人」が「上の方で」動かしている「難しい」ごちゃごちゃで、「自分なんか」には「カンケー無い」出来事であるという政治観を反映しているのだと。

だとすれば、自分の予想や期待に反する展開に出会うたびに「クズ」「カス」とレッテルを貼ることが権利であると疑わない視聴者が、終幕の不透明ですっきりとしない展開を間接的に制作者に要求したのだ、と言えなくもない。


だが、イデオロギーが不在であっても、それがそのまま政治性が無いということにはならない。

確かに、イデオロギーによる「正義」の争奪を、製作者は退けているように見える。

それぞれの立場に、それぞれの「正義」があり、互いに尊重し合うべきだというのが現在主流の考え方だろう。
それぞれの「正義」に応じて、「現実」はそれぞれに異なって見える。
他者の見え方を否定することはできない。

だが、通常の普通人は、他者と共に一つの現実に生きていると「信憑」しているはずだ。
歩行者天国に車が突っ込んできたとき、逃げ惑う人々を見ながら「彼らにとっての『車』は私にとっての現実とは限らない」と傍観する人はいないだろう。
誰でも一斉に車から逃げ惑う。
車から逃げなければならない同じ「現実」に、他者も自分も所属していると疑いの余地なく感じている。

いわば物理的に唯一であると信憑されている「世界」を、多様な価値観による異なった「世界」という解釈で取り仕切るのは、もう無理がきているのではないか。

「無理」は、「現実」的な衝突に至るほかないだろう。
本作の戦闘シーンにおいては、戦うキャラクターたちは、互いに交感することは無い。
敵手は、ただの邪魔者、排除すべき対象として現れ、殺すことに互いにためらいはない。

敵であっても殺してはならない、戦いは肯定されてはならない、といったアニメ的な理念は、つまるところ「現状の社会を乱すものが悪」というタブーへ行き着く。
いっけん非情な殺し合いを描く本作は、このような「タブー」の欺瞞を冷静に対象化する製作者の視線を物語っているようだ。

体制の不変を絶対とする「タブー」は、社会に圧殺されようとする者に反撃を禁じる。
普通に物語を構想すれば、反撃をするには、「タブー」を覆すに足る「正義」が要請されるだろう。

しかし正義を裏付ける「イデオロギー」が排除されていれば、残るのは、いかに体制から虐待されているかという事実性しかない。
マクギリスの空想的な決起の呼びかけの背後にも、社会に虐待を押し付けられた幼少期という具体性がある。
ともすれば「奴隷の鎖自慢」のように、一番不幸なものが一番正しいという「不幸自慢」に陥りかねない作劇だが、ラスタルや、イオクですらも背負うものがあることを丁寧に見せることで、製作者は巧妙に切り抜けているようだ。
こうした点で、キャラをかき分ける製作者の手腕は非常に巧妙だ。

こうして、互いが互いの邪魔者として、互いに排除しなければならない敵である非情な戦いは、製作者の怜悧な視線の下に実現した。

同時に、「正しい」を主張し合うのではなく、「許せないもの」を撃滅するという形での政治性が浮上する。


一期のレビューで、作品世界に「影響力」の綱引きという形で「政治」性が登場したと記した。

影響力は「正しさ」を主張するイデオロギーによってだけ生まれるものではないのではないか。

視聴者が「政治」が作品内に入り込むのを嫌うのは、イデオロギーの主張する「正義」が不完全で、自分の「正義」と完全に一致することが無いからだろう。
不完全な「正義」を、唯一絶対の「正義」だと主張するイデオロギーへの不信。
こんな「正義」で人が殺されるのを正当化されるのは、いかにもグロテスクに見える、と。

だが、政治性は「正しさ」を競う形でだけ現れるとは限らない。
何が「許せない」かという形での闘争もあり得る。

現実の政治においても、選挙の投票率が低いのは、「正しさ」が完全であるかという面からのみ「政治性」が捉えられているせいだろう。
商店で商品を選ぶように、「私を100パーセント満足させる商品=正しい候補に、対価=投票を与える」のが選挙であると考えていれば、どの候補にも投票できないのは当然だ。
が、絶対に「許せない」ものは何かという視点もまた、政治的だろう。
「許せないもの」を殴りつける棍棒のような道具として有効な候補者を選ぶ、という視点もあり得る。

「家族」的な絆で内向きに結束する鉄華団が、それでもクーデリアやマカナエと協同できたのは、「許せない」ものが共有されていたからだ。
理由は異なるかもしれないが、「現に、私が」許せないものが同じである共有性が、彼らを結び付ける。
こうして作中の闘いは、互いに「許せない」ものを叩き潰すものとして、描き出されることになる。
戦いの帰結が、互いの「許せない」ものをどれだけ消滅させるかの「影響力」の増減を生み出すだろう。


一期の終幕において、「許せない」ものへの攻撃として起ちあがった鉄華団の「蜂起」は、二期においてはマクギリスによって担われたようだ。

社会に敵対するものとして起こされた彼の決起は、主観的には「蜂起」なのだろう。
「蜂起」の同志は、彼と共に起った部下たちではない。
死の間際に、社会に反逆して戦いに挑む者たちの登場を予期したように、あとに続く無数の「蜂起」者へ向けて、先陣を切ったアジテーターとして自己了解していたのではないか。

殆んど一貫した理屈の見えないマクギリスの演説だが、そもそも「理論」は問題ではない。
「反対するなら代案を示せ」は、現状維持勢力が、反対=「許せない」と言わせないために持ち出すイデオロギー言語に過ぎない。
何よりもまず「許せない」と宣言すること。代案は反対の必要条件ではない。それが蜂起だ。


ラストで、再び影響力のプレーヤーとしてクーデリアが浮上する。
プレーヤーとしての登場自体が影響力の駆け引きの結果と描写されているが、駆け引きの結果でヒューマンデブリや火星自治の状況が改善されたのであれば、鉄華団やマクギリス艦隊の戦闘と死は、無意味だったのだろうか。

もちろん、彼らの闘いが支配階層を「改心」させて「正義」に目覚めさせたわけではない。
それが不満ですっきりしない視聴者もいるかもしれない。
結局、頂上に立つギャラルホルンの支配性はそのままではないか、と。


フランスでは1789年の大革命以来、19世紀を通じて共和制、帝政、王政と目まぐるしく政体が変わり続けた。
しかし、共和制から王政に変るときでも、選挙権や労働権、福祉などは、少しづつでも拡大してきた。
大革命という暴力と、続く大小の市民の蜂起という実力行使が、時々の支配者に、市民に「配慮」させざるを得ないよう強制し続けたのだ。

本作の「世界」で、ヒューマンデブリが存在し続けたのは、彼らを搾取することで利益を得るものが、存続を望み続けていたからと言える。
ヒューマンデブリが消滅すれば、それによって不利益を被るものが必ずいる。
破産して自死するものも出るかもしれない。

だが、「影響力」の駆け引きの地図が、支配者に、ヒューマンデブリに配慮しなければ「ならない」と強制するよう変化した。
これまでの既得権益者を死なせても、ヒューマンデブリを無くすようにと。

鉄華団の闘いこそが、支配者に「配慮」をさせる「影響力の地勢変化」を生み出したことは疑いないだろう。

支配者を打倒したかという意味では、鉄華団は「敗北」して「犬死」したと見える。
が、「許せない」ものを殴りつける闘いは、影響力の綱引きのバランスを変化させた。
一見、敗北したように見える闘いは、決して「敗北」ではない。
帝政によって覆されたかに見えたフランス革命が、市民権の拡大という意味で「敗北」ではなかったように。

このように政治アレルギーが嫌う「正義を掲げるイデオロギー」に導かれたものとは全く違う、「許せない」ものに抵抗する政治性が、本作には刻まれている。

本作ラストの火星と鉄華団生き残りの境遇は、「正義」の実現したユートピアとはとても見えない、不十分で微温的なものにしか見えないかもしれない。
実際にユートピアなどでは無いし、アドモス商会とテイワズの関係すら、将来は破綻してもおかしくはない。
いずれ、別の場所で別の誰かに「社会」の負が押し付けられてゆくのは、避けられないように見える。

だがその時には、新たな、別の「鉄華団」が生まれるのだろう。
マクギリスが望んだように、蜂起はいつでも繰り返され得る。
「許せない」ものへの反抗がある限り。


「正義」を掲げるイデオロギー不在の物語は、「許せない」ものへの抵抗という、より一層強固な政治性として現れたようだ。

政治的なものから遠ざかるという宣言は、消極的には現状の政治への賛成という形となって、現状の固定の威力として統合されてしまう。
中立であるという自己認識は、意図せずに、現状という「特定の」政治的立場への賛成となって政治性を帯びざるを得ない。

果たして計算の結果かは分らないが、いっけん政治性を拒絶している本作は、安直な「中立」の罠に囚われることなく、現代的な政治性をあらわにしている。


二人の「母親」とアカツキの前に広がる、希望に満ちている未来とも、凡庸で灰色の未来とも決めかねるラスト。
「泣ける」とも「笑える」ともレッテルを貼られることを拒絶する両義性が、象徴的に思える。{/netabare}

正義に反する「から」許せないのだ、と考えて行動するとき、まず「正義」が先行して在る。
もしも「正義」を支える基準が変化したり、行為が敗北した時、「正義」の名においてなされた一切の行為も否定されざるを得ないだろう。

が、「許せない」がまず先行し、「なぜ」許せないかの根拠づけとして「正義」が生じるとしたならば、「正義」が否定されたとしても「許せない」の存在は決して消去し去ることはできない。
蜂起の純粋性とは、「許せない」の先験性にある。

本作において、「許せない」を裏付ける「正しさ」の描写は確かに十分ではない。

「正義」が先行して戦いを正当化する、という従来型の作劇になれていれば、意味が不明なところも多いだろう。

しかし、「許せない」が先行する蜂起を描き出したところに、本作の独創を見たい。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3
ページの先頭へ