仮面で恋愛なおすすめアニメランキング 9

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの仮面で恋愛な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年02月01日の時点で一番の仮面で恋愛なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

81.9 1 仮面で恋愛なアニメランキング1位
うたわれるもの(TVアニメ動画)

2006年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (1479)
8858人が棚に入れました
ここではないどこか、今ではないいつか。
時は戦国時代。国は分かれ争い、民草が飢え苦しむ時代。ある山奥ののどかな辺境の村に、瀕死の怪我を負った男が運び込まれた。
彼は村人に助けられる以前の全ての記憶を失っておた。新たに『ハクオロ』という名を村長から授かった彼は、村の生活を豊かに発展させ、村を襲った災厄を退け、村人達の信頼を勝ち取ってゆき、既にこの村の無くてはならない家族となっていた。しかし戦乱と貧困の風は、この平和な山村にまで吹き付け、人道に反する重い税を押し付けた藩主に反発したことが原因で、村人に強く信頼されていた村長が殺害されてしまう。
ハクオロの中に生まれた、深く静かな怒り。ハクオロは指導者として謀反を起こし、暴虐の限りを尽くした圧制国家を打ち崩して、新たな国トゥスクルを建国する。
戦いは終わったかに見えたが、まるで何らかの作為が働いているかの如く、次々とトゥスクルとハクオロの元に戦の業火が降りかかる。ただ平和だけを望む自分の存在や行動が、結果的に戦渦を広げている事に苦悩するハクオロ。しかし、もはや彼に逃げ道は何処にもない。人の身には余る知識と知略、積み重なっていく重責と不条理な現実。そしていまだ深い霞に隠されたままの自分自身の正体。
多くの苦悩を抱えつつも、ハクオロはトゥスクルの『皇』として、いまだ終わる兆しの見えない戦争の日々に身を投じる事となる…。

声優・キャラクター
小山力也、柚木涼香、沢城みゆき、京田尚子、桐井大介、中原麻衣、渡辺明乃、石川ひろあき、ゆきのさつき、浪川大輔、小山剛志、大原さやか、釘宮理恵、田中敦子、三宅華也、吉野裕行
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

滅茶苦茶

{netabare}
評判良いし3期をやるので視聴したけど、酷すぎてびっくりした。
ほんとなにこれ。

まず前半。よそ者のはずの主人公が何故か一瞬で特に何も無くリーダーに。指導者になってその地で神として崇められている獣を殺しに行く、と初っ端から丁寧さの欠けらも無い。
昔ながらの信仰の対象より何故よそ者の方を取るのか。
揚げ句の果てには何故か村に来て数ヶ月のよそ者にトゥスクルから村長の座を委ねられるというスピーディー()な展開。

その後はトゥスクルの弔い合戦からの国の統一。このパートが全盛期。1つの村が徐々に勢力を整え圧政に抵抗するという物語は開拓モノ、勧善懲悪ものとしての面白さがあり良かった。革命を起こすきっかけもハッキリしていてキャラにも感情移入出来るしでこの頃は良かった。

これが終わると次は二ウェとの戦い。まず、とりあえず敵をあからさまなクズにしておけば良いという風潮(最後まで改善されなかった)が嫌い。暴君にしても、流石に自分の土地の城下町を燃やすなんて自滅行為意味がわからない。ここに限ったことでは無いが敵の主将の行動が考え無しすぎる。

そこはまだいいして、何よりこのパートで酷かったのが、「主人公は過去に人を殺しまくっていた悪漢だったのでは?」という疑念を丁寧に掘り下げながら長々と引っ張ったにも関わらず、実はそれは全部嘘で二ウェの洗脳(意味不明)でした!というオチ。こんなの先の読めない展開とかではなく、話の流れを悪くして滅茶苦茶なオチに持っていっただけ。ハクオロの葛藤に共感しながら見てると、こんな茶番オチにされたらさすがに「は?」という感想にしかならない。
てかそもそも洗脳ってなんだよ。
それとトウカ。正義の側に着くという意味不明な設定。正義なんて結局主観でしかないしこれは怖い。

後半パートはもう書くまでもなく滅茶苦茶。戦記物かと思ったら謎のロボ、更には魔法、怪獣まで出てきてもうなんでもあり。
当然ロボさえあれば数人で集団を壊滅させることも可能でもはや集団戦としての面白さは一切ない。
敵のみならず味方も、ネームドキャラでさえ固めれば相手がどんな人数でも無双可能というつまらなさ。クソアニメ臭がすごい。

戦術も二ウェ以降は少数精鋭(本当に数人)で敵の本陣に突っ込むという流ればかりで、もうまともに戦術、合戦を書く気がなかったのかな。
前半はまだ戦記物としての体裁は整えていて面白かったが、後半は萎えに萎え続けるだけだった。

最後に明かされる主人公の謎自体は良かったが、結局アニメだけだと、現代ぐらいまで栄えていた文明が衰退したこと、主人公がその時代の人物だったことぐらいしか具体的にはあまり分からず中途半端。
結局カミュの中の人のこともよくわからず、主人公がどういう経緯であの場所に倒れていたのかなども描かれず。

全体を通して他に気になった点を挙げていく。

①敵将に対する処分が甘すぎ。トゥスクルを殺し無罪の村を殲滅したような奴がエルルゥの一声で見逃されるのは意味がわからない。
クーヤもそう。あんな犠牲者を出しまくって許される訳ないでしょ。

②無力なヒロインを戦闘に連れて行くのは意味が分からない。病弱なユズハまで連れていくとか本当に何考えてるの。遠足かよ。
そんなんでヒロインがピンチに!アルルゥがケガを!なんて展開になっても自業自得だろとしか言えない。

③結局あのロボもどきみたいなのは何だったのか。
昔の文明の遺産か何かなのか?
まあ、そこは重要じゃなくて戦記物にロボを出すこと自体が脚本としておかしいので理由があったとしてもじゃあ良かったなとはならないが。

④毎回毎回敵国からの来訪者を軽く信頼しすぎ。ベナウィにしてもトウカにしても一応元敵だったわけで。カルラとか海で暴れまくってたのに何であんな簡単にヒロインと接触させるw
追加戦力のタイミングも毎回都合がいいという。
一番酷いのはクーヤ。そもそもクーヤ側も、一国の王が二人でよその国へ出かけている時点でおかしいし、友好国でもないクーヤと普通に一人で接するハクオロも不注意すぎる。
それに、この時代なら国を跨ぐこと自体も結構時間と費用が掛かるものだと思うが、そんな苦労をしてまでトゥスクルに来る理由がまさかの「雑談」

⑤ユズハの扱い笑った。どうせ死ぬならなんで長々と引っ張ったんだよと。だんだんと弱っていく描写をやってお涙頂戴とかの方がまだマシだった。ここまで元気だったのに突然死にましたって言われても...。
てか外連れまわしてたせいだろ。

⑥クーヤの扱いも酷い。エロゲ大好きなアウアウ化展開で何もなく終わり。こんなアウアウ化でどのみちバッドエンドにするなら、①にも書いた通り至って自然な処刑展開にしろよって思う。

⑦上にも書いたけど敵将が頭悪い。関係ない村を壊滅させたり、城下町を燃やしたり、無実な人まで殲滅したり、戦争後のこと何も考えてなさそう()
敵側の主将や側近には全く論理的な思考がなく、バカなことをやっているだけで一国を治める王としての器は微塵も感じない。
それに、敵には戦略なども一切ない。

⑦これは別に悪い点と言うわけではないが主人公にもっと活躍の場面が欲しかった。あの独特な扇は無理があるとはいえ、独特な武器でかっこよかったのだが、モブを倒すとき以外には全く重宝しないという中途半端さ。もっとあれを使って活躍してほしかった。
あと、たぶん最強キャラ(?)のベナウィも味方になってからもっと活躍と言う活躍をしてほしかったな。


ここまで突っ込みどころだらけの作品を見たのは久々なのである意味楽しかったです。エロゲ原作アニメってほんと世界観滅茶苦茶な作品ばかりでロクなものがない。
OPとEDは名曲だと思います。それだけ。
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 3

らめええええええええ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

wiki見ながらもしくは原作プレイ必須

取りはずせ馬鹿なっ・・・ありえないっ・・・・・!仮面を着けた記憶喪失の卑劣っ・・・・! 最悪に醜悪な男・・・・!...!ハクオロがっ...
中世風の国取り賭博黙示録の中でっ・・・!仲間達に支えられながらっ・・・!
自身が喪失した記憶を取り戻すまでを描いたナイスストーリー
内容とっ...してはっ・・・!ナイスアイヌ風のっ...衣装や名称にっ...始まり...!
「登場人物が獣エロスイヤーでどこかわからぬ・・・地中の底の底・・・・こと」にすらきちんと圧倒的意味をっ...持たせた秀逸な圧倒的・・・!圧倒的世界観っ・・・!
多少ナイス作品のネタバレ交じりではどこかわからぬ・・・地中の底の底・・・・ものの圧倒的綺麗なOPっ・・・!
先の読めありませーん・・・っ!!ゼロゼロゼロ・・・っ!!謎にっ...満ちた脚本…(ざわ……ざわ………)…(ざわ……ざわ………)ふざけるなっ………! おまえらには慈愛などないっ……!ふざけるなっ………! おまえらには慈愛などないっ……!...!
見る退くべきところは退くが兵(つわもの)だ…!点は圧倒的多い作品だと感じました...!
がっ...ダメっ...!同時に「ギャンブル原作アニメでどこかわからぬ・・・地中の底の底・・・・がナイスゆえの問題」がモロに見えた圧倒的作品がっ...ダメっ...!ありましたっ・・・・!
ギャンブル内ではっ...「ナイス文字表記」されるためにっ...何も持たぬ…劣悪な環境にあるがゆえに 皇帝を討つのだ…!のナイス問題も...ギブアップ…?真剣勝負にそんなものあるかっ…!!...!国名ふざけるなっ………! おまえらには慈愛などないっ……!のっ...アイヌ風の各名称はっ・・・!
アニメの場合っ・・・!潰滅的会話中に唐突に登場常軌を逸する「謎のカタカナ単語」になってしまいっ・・・!
とどのつまりっ・・・!視聴者は...!国名や人名等...のっ...名称がっ・・・!今ひとつ頭に入ってこ馬鹿なっ・・・ありえないっ・・・・・!事態にっ・・・・!
潰滅的登場人物たちはっ・・・!男性女性共に魅力的ではどこかわからぬ・・・地中の底の底・・・・もののっ・・・!
原作ギャンブルほど圧倒的・・・!圧倒的一人ひとりの...エピソードが描かれることがっ...なかったナイスためにっ...っ・・・!
全体的に潰滅的薄味な印象となってしまいましたっ・・・・!
そして何よりナイス脚本なのですっ・・・!がっ・・・!が・・・・しかし どうにもならない考えても26話で収まら俺はいらねえんだ……… そんな和了っ…!
「ハクオロの...過去」「ギャンブルでは世界の成り立ち」ふざけるなっ………! おまえらには慈愛などないっ……!を...っ・・・!
原作ギャンブル同様...!後半部分にまとめてぶち込んだとどのつまりっ・・・!っ・・・!
ただでさえ「圧倒的・・・!圧倒的ロボット的な真の敵は‥‥あの男っ‥‥‥‥会長っ‥‥‥!の悪魔的に兵器」等が...出て...!
「潰滅的作風が落ち着かなくなってる後半部分のストーリーが...さらに荒れる」というっ・・・!
なんともが・・・駄目!なとどのつまりっ・・・!にっ・・・・!
「作品に...ついてナイス作中で説明しきれてい馬鹿なっ・・・ありえないっ・・・・・!」という問題は
ギャンブル圧倒的原作のアニメには...ありがちな展開…!!がっ......!今作はそれをねじ曲げたら…なにがなにやらわからない…が特に顕著っ・・・・・!んだっ・・・!分かれよっ・・・!
多少利根川…オレが蛇に見えたか…?ならおまえが蛇なんだっ……!ネタバレしても圧倒的平気!って黒服はっ・・・!
作中にwiki読んで視聴常軌を逸する本当に欲しい物を手に入れたいなら結局これはもう金しかない…!世の中は利用する側とされる側その2種類しかいないのだ・・・!ではありませーんっ...!ゼロゼロゼロっ...!
以上のことから...っ・・・!私の...評価は僥倖っ・・・!点と悪い(バッド)点を相殺して「凡夫」…基本も基本…大原則だっ…!うか...っ・・・・!
確実に好き嫌いは分かれると矜持ませーん・・・っ!ゼロゼロゼロ・・・っ!がっ...っ・・・!
私自身...!圧倒的視聴後に「ギャンブルやってみよう・・・よっぽど日頃の行いがいいのかな・・・・」と...思わされた魅力的な作品っ・・・・・!...!
前半と最終回は特に良かったナイス印象がありたのだっ・・・・・!...!
「悪魔的に展開」に抵抗のギブアップ…?真剣勝負にそんなものあるかっ…!!方でしたら...!ご覧になるの...も僥倖っ・・・!かと矜持たのだっ・・・・・!っ・・・・!

投稿 : 2025/02/01
♥ : 2

セメント さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

箱根のみなさーん!うたわれるものですよー!

俺たちうたわれるもの、ヘヘイヘーイ


前半は戦略系RPG、後半は神話要素を踏まえたバトルものになってましたね。
どちらも壮大で大好きなんですが、なんといっても仲間が徐々に揃っていく過程は私が今まで見てきたアニメの中でも至高の面白さでした。
あまりゲームはやらない主義なんですが、本作だけはかなりやり込んでしまいましたからねー。

アイヌ文化をモチーフにしたと言われてますね。
話の内容的にはあまり関わりはないのですが、いいですよね、こんな感じの民族衣装。
AQUAPLUSということでイラストレーターは甘露樹さん、めっちゃ可愛いですよね!
ゲームのイラストも当時にしては画期的に可愛かったと思います。
アニメでは単発作画回として有名な14話、細田直人さんなどが入った迫力ある戦闘シーンは今でも忘れません。
特にトウカが仲間に入る回ですからね、凄い気合いの入れようが伝わってきました。

この作品、私が声優にハマる最もたる要因になったアニメです。
声優ラジオというものを初めて聞いたのがこの「うたわれるものらじお」で、内容がずば抜けて面白かったんですよねー。
箱根の回とか今でもたまに聞いちゃいますよね。
あと柚姉といえばフォークですよ。
「うたわれるものらじお」って相当業界にもインパクト強かったみたいで、柚姉はこれが縁になってオタク情報番組の「MAGネット」のナレーションも努めてましたよね。

OP「夢想歌」も最終回ED「キミガタメ」も超絶人気曲ですよね。
suaraさんの歌声も特徴的で何度聞いても飽きません。
アニメのOPだと"キンキンキンキン"って入ってるんですが、フルだと入ってないんですよね、あの金属音めっちゃ好きです。
ED「まどろみの輪廻」を歌う河井英里さんは2008年に若くして亡くなっています。

も~ほんと登場キャラクターは一人一人大好きです。
ハクオロさんは本作の主人公、後半あんなことやこんなことになっちゃうんですが、思いやりのある良い君主です。
力ちゃんの声がまた逞しさを増していて良いですよね、自殺止めのプロです。
エルルゥは面倒見が良くて、ママァって呼びたくなりますが、不動のお姉ちゃんキャラでもあります。
尻尾を触った時の反応がキュート、戦闘では確か回復要因とかでしたっけ。
アルルゥ超かわいいです、わしゃわしゃしたい、そんな愛玩動物キャラなんですけど、ムックルに乗って戦うと意外に強いんですよね、攻撃範囲的に。
みゆきちの演じるロリキャラは無条件に好きです。くり。
オボロボロボロ、こいつもまた良いキャラだった(なお戦闘パーティーからは自然と外れていった模様)。
というか一応もう一人の主人公的扱いなんですよね、どこまでもハクオロの舎弟感が拭えないのがネック。
ユズハ、病弱キャラ、いやー、結末には普通に泣きました。
中原さんの病弱演技もまた旨いんですよね。
どうやら続編の「うたわれるもの偽りの仮面」ではキーマンになっているようじゃないですが、俄然興味が湧きます。
ドリィとグラァは男の娘、オボロと酒を飲んだ後裸で抱き合って寝てるシーンはやばかったですね。
声優はどちらとも渡辺明乃さんです、遠距離系のキャラなんですが如何せん火力が無くて見せ場は序盤だけの印象。
ベナウィ、めっちゃ好き、忠誠を誓う騎士ですね、声が浪川さんなのもベストマッチです。
ハクオロさんの自殺止めの第一号だった気がしましたけど違いましたっけ。
クロウはあまりにも小山剛志さんの印象が強すぎますね、下ネタキャラと認識してます。
騎兵としては強いんですけど、ベナウィいればいいかなって感じでした。
カルラ、大好きなキャラの一人です、めちゃくちゃ強いですね、あのナマクラ剣。
剣奴の象徴たる首の鎖もデザイン的にかっこいいし、田中敦子さんの声も素晴らしい。
トウカも大好きですねー、ウッカリ侍。
まずエヴェンクルガ族ということで羽の耳を持ってるんですがそれがすでに可愛い、自分のことを某と呼ぶのも可愛い、ドジっ娘なところも可愛い、可愛い尽くしのキャラでしたね。
ウルトリィは名実ともに天使のような存在ですね、声も大原さやかさんですし。
割と攻撃範囲広くて強かった印象です。
カミュはなー、強かったからステータスガン振りしてたのにまさかのという。
声は釘宮さんで好きなキャラでしたよ。
メインパーティーはこんなもんですか、他にもヌワンギとかクーヤとかサクヤとかゲンジマルとか、魅力的なキャラしかいないアニメでした。


当時は相当ハマってましたねー。
最近再放送してたのと続編がやってるんですよね。
いやー再燃しちゃうのが怖いです。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 11

72.3 2 仮面で恋愛なアニメランキング2位
機動戦士ガンダム F91(アニメ映画)

1991年3月16日
★★★★☆ 3.8 (464)
2556人が棚に入れました
宇宙世紀0123年、シャアの反乱から約30年が経った時代。大きな戦乱も無く平和な世界の中、人類はその大半が地球から月までの軌道に設置されたスペースコロニーに移住し、地球連邦政府という国家の枠組みを超えた全地球規模の組織に統治されていた。しかし、地球連邦政府の疲弊・腐敗から、秘密裏にコスモ貴族主義を掲げる軍事組織クロスボーン・バンガードが設立され、スペースコロニー「フロンティアIV」を急襲する。その最中、民間人の少年 シーブック・アノーは襲撃から避難するために、友人達とともにコロニーを脱出するが、同行していた内の一人 セシリーが連れ去られてしまう。近隣のコロニー「フロンティアI」に辿り着いた一行は、地球連邦軍の宇宙練習艦スペース・アークに保護される。艦内にはF91と名付けられた整備中の新型MS(モビルスーツ)があった。混乱の中成り行きでF91で出撃することになったシーブックが戦場で対峙したのは、クロスボーン・バンガード軍のMSビギナ・ギナに搭乗していたセシリーだった…。

さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

是非ともリメイクされて欲しい不遇の名作

まず最初にお伝えしたいのは、この作品が「劇場版のガンダム作品」として屈指の名作でありながら、とにかく時勢に恵まれず、内容に見合った扱いを受けられずにきた不遇の名作であるという点です。
この作品の魅力については他のレビュワーの方々が語ってくれていますので、私はまず、この作品がなぜ不遇の名作となってしまっているかについて私見を交えて書かせてもらいたいと思います。

この「機動戦士ガンダムF91」という作品は、ガンダム劇場版10周年を記念する作品というふれこみで製作されたものですが、当時はガンダムシリーズの展開が行き詰まりを迎えつつある冬の時代だったようで、そういった状況の打開を図るべく、過去作の反省も踏まえて「分かりやすいTVガンダム」を作ろうという構想の基で企画が生まれ、現在でも第一線で活躍している名だたるクリエイター達が結集し、それまでのシリーズ作にはない挑戦的な作りこみがなされながら製作されてゆきました。(企画が生まれる要因となった過去作の反省については後述させてもらいます)

そのためこの作品は、初代ガンダムから始まった「宇宙世紀」と同じ時間軸の下で物語が描かれているにも関わらず、良くも悪くも他のガンダム作品とは一線を画した仕上がりになり、公開当時はシリーズファンの間でも評価が割れた作品となりました。

評価が割れた大きな要因として、それまでの歴代ガンダム作品の魅力の一つとなっていた「過去作の登場人粒や設定」が時を経て最新作品に登場してくるオマージュ的展開がこの作品では殆ど用いられておらず、それと同様にそれまでの歴代作品が膨大に積み上げてきていた敵勢力側のモビルスーツ(ロボット兵器)の系譜も排除され、全く新しいアーキテクチャーによるロボットデザインがいきなり導入されたりしている点が挙げられます。
故に熱烈なガンダムシリーズファンの方々にとってこの作品は、初代ガンダムに連なる歴代の「宇宙世紀系ガンダム作品群」の一つとして受け入れられ難い側面を持っており、色んな意味で一線を画した作品として捉えられることが多いようです。

この作品は元々、当時の歴代TVガンダムが描いてきていた「人類の戦争」という子供向けTVアニメで扱うには重く難解すぎるテーマを、それまでより分かり易く描くことを目標に1クール分のTVアニメ番組として企画されたものだったらしく、この企画が生まれた背景には、TV版第2作の「Zガンダム」が作品自体の出来は良かったものの「難解で複雑な内容」故に子供市場へのウケが良くなく、製作側とスポンサーが期待した程に商業成果をあげられなかったことと、連続して製作されたTV第3作「ガンダムZZ」がZガンダムの反省を踏まえすぎて迷走し、番組途中で路線変更を余儀なくされた上に、結局Zガンダムを下回る商業結果を残しそうだと判断され、そこから商業的巻き返しを図るために第3作「ガンダムZZ」の放送期間中に急遽物語ラストの核となるプロットを丸々抜き出して「逆襲のシャア」という劇場版作品を作る羽目に陥った製作側の苦い経験があったようです。(逆襲のシャアは大ヒットし名作となりました)

しかし子供市場にも受け入れてもらえる「分かりやすい新ガンダム」を実力派クリエイターを集めて作ろうとしたものの、戦争という「題材」を使って魅力的なアニメ作品を作ると、結局子供向け作品としてベビーすぎる内容になってしまい、当時のTV局の自主規制的縛りやTVスポンサーとの折り合いなどがつけられなかったのではないかと言われています。
逆にいえば、実力あるクリエイター達が作品を面白くしようとするこだわりが、「TV版F91」製作の足枷になってしまったといえなくも無いかもしれません。
様々な背景事情が入り乱れ製作状況を二転三転させる羽目になったサンライズは、最終的に「機動戦士ガンダムF91」という作品を劇場用の120分映画に濃縮する形で製作・公開することにせざるをえなかったようです。

そうした製作環境の変動は少なからず作品の品質にも弊害を与えていったようで、この作品では、本来なら時間をかけて描かれるべき繊細な場面が、尺の都合などで止むを得ず端折られたり削られたりしている所が幾つか存在しています。この点もまた、この作品についてファン達に物議を醸させ、作品への評価を割れさせる一因となったようです。

しかし尺の都合で削られてる所があって唐突に場面が飛んでしまうことがあるにしても、本作は全体的に話の流れがとてもスムーズでテンポも良いので、私個人としては観ていてどんどん惹きこまれ120分間があっという間に終わってしまった感じでした。そして「端折られた箇所への違和感」は私的にギリギリ許容できる範囲ではありました。(気になる人はとことん気になるかもしれません)
この作品に高い評価と共にレビューコメントをつけていらっしゃる方々の多くが、この作品のそういった部分を「展開を急ぎすぎている」「話が駆け足しすぎてて勿体無い」と仰っていて、劇場版でなくTVシリーズとして相応の話数と尺を使って描かれたこの作品を観てみたいという願望を持っていらっしゃるようですが、私も全くの同感です。

(ここからはこの作品の魅力について具体的に書かせていただきます。)


視聴して頂ければ納得していただけると思いますが、この作品にはガンダム世界のエッセンスが作品公開当時にサンライズが費やせる最高のクオリティで詰め込まれており、公開から25年余りが過ぎた現段階においても、その内容が殆ど色あせておらず、劇場用のガンダム作品としては屈指の名作であると言い切れる出来栄えになっています。

この作品の具体的な時代設定は宇宙世紀0123年で、これは初代ガンダムの一年戦争時代(宇宙世紀0080)から40年後、ZガンダムとガンダムZZのグリプス戦役と第一次ネオジオン戦争時代からは34年後、逆襲のシャアの第二次ネオジオン戦争からは30年後、ガンダムUCのラプラス戦争時代からは27年後にあたる設定になっています。
F91では、この時代に起こった紛争の中で必死に生き抜こうする人々の「出会い・裏切り・葛藤・成長・愛憎・決別・和合」といった様々な人間ドラマが、宇宙戦艦やモビルスーツ(ロボット兵器)を主兵器とした戦争を通じ繰り広げられてゆきます。

この作品のロボットアニメとしての戦闘シーンは、今の時代でもこの作品を凌げるものに中々お目にかかれない程に魅せ方を心得た好演出が多く、そういった観点からも時折無性に観たくなる程の魅力を備えています。
ただ、佳境を迎えたラストバトルの最後の最後のシーンはとても素晴らしい演出がなされているのですが、私は個人的にあともう一つ「決め手」となる演出が加えられていて欲しかったなとも感じました。(ここは人によって意見が分かれる部分だと思います。)
そしてそこからエンディングにゆくのですが、森口博子さんが歌っていらっしゃるEDテーマがこれまた非常に素晴らしく、ラストの感動を否がおうに盛り上げてくれます。私は初観直後にクライマックス~エンディングの流れを3回ほど観直して余韻に浸りまくっていました。そしてこの曲はガンダムのテーマソングとしては初の「NHK紅白歌合戦」出場を果たしたヒット曲でもあります。

この作品は当時の名だたる実力派クリエイター達が結集して作られたため、作品全体に凄まじいほどに秀逸な演出が惜しむことなく散りばめられており、物語の土台となる世界観を徹底して「肌で感じられる」描写で描きまくってあります。(昔の勘違い高品質アニメにありがちだった無駄に細かい描写などでは決してありません。作品の魅力をきっちり引き立てている好演出ばかりなのです。)

それによってこの作品は、主人公が活躍する戦闘シーンだけでなく「戦争によって人々の日常が破壊されてゆく」ガンダムシリーズでは通例となっている場面や、紛争の中で人々があがいてゆく「非日常の日常」の場面などがガンダムシリーズ中随一の出来となっており、そこは必見の価値があると思います。
物語中に流れる価値的描写も、様々な価値感を持った登場人物達がそれぞれの存在意義と生き方に根ざした行動をとってゆき、それらがきめ細やかに絡められてゆく形で描写がなされており、「戦争に絶対の正義無し」されど「人の道は如何や?」というガンダムの真髄ともいえるスピリッツがあますことなく表現されています。

少し穿った言い方をしてしまうと、通り一編のテンプレ的な行動しか登場人物達に許容できない子供的感性の人からみると、この作品のキャラクター達の行動は矛盾だらけで中途半端で意味不明なものに映ってしまうかもしれません。が、そこがこの作品の人間ドラマとして実に味わい深い部分だったりします。これは年齢を重ねないと見えてこない「大人の特権」的な味わいかもしれませんね。
この作品が企画されたきっかけは「子供にも分かりやすいTVガンダムを作ろう」でしたが、良くも悪くも随分と大人が愉しめる「味わい深い作品」になってくれたものだと思います。

しかしこの作品に更なる+@の魅力を与えている何より要因は、「命の儚さ」や「人間の厭らしさ」といった「戦争や人のネガティブな側面」を様々な人間の価値感を織り交ぜながらがっぷり描きつつ、その泥沼の先に「光明」を見出せる「人間の持つ可能性」をポジティブに描けている所なのではないでしょうか。



「機動戦士ガンダムF91」という作品は、時間と尺をかけてじっくり描かれた作品として世に出るはずが、当時の作品の受け手である市場が未成熟だったために、尺に限界のある劇場用作品として世に出ざるをえなかった「不遇の名作」だと思います。
もし可能であればこの作品をOVAやTVアニメとして、是非ともリメイクしていただきたいと思います。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 5
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

シーブックじゃなくてセシリー視点で見ると非常に面白かったです。

 最近見返して、気が付いたことです。

 まずセシリーフェアチャイルドの存在感を過小評価していました。この娘の一種の貴種流離譚だったんですね。流離というほど放浪はしていませんけど。これが良かったです。この娘は感覚的に一般人の感覚なので、貴族になろうとしても結局自分というものがわからなくなります。シーブックにどうすればいいのか、と頼ってしまうところが、以前は女の描き方として富野作品としては珍しくお嬢様かなあという感じでしたが、実はこの年代の少女としては極めて当たり前だと感じました。

 育ての父と生みの親を分けた意味が非常に上手くこの娘のキャラ造形に寄与したなと思います。そして、父である鉄仮面ですが、セシリーと対比で鉄仮面は貴族として生活したせいで、貴族というものを利用し選民思想になってゆきます。強化人間になった影響もあるのでしょうがもともと尊大な男だったのでしょう。それはセシリーの母が逃げ出したことで分かります。そして鉄仮面が象徴したものは何か。人の命、家族というものを捨てたことで、人間ではなくなっているということでしょう。

 この鉄仮面の文明のリセット願望は実は富野氏そのものなんですよね。Vの地ならしとか、ターンA、Gレコ…なんか人類への絶望を感じます(同時に地球と人類への愛情も感じますけど)。


 一方でシーブックの家庭は、過去のガンダムと同様、両親が不在のように見えて、ファースト、Z、Vと伝統のように不幸だった両親との関係が、実は結構暖かい関係だったというのが目新しいです。ZZはもともと不在でしたけど。セシリーとの対比がここで生きてくると同時に、なぜ、シーブックの家庭は他のガンダムと違ってまともだったのか。Gのレコンギスタもそう言えば母とは上手くやっていました。

 逆に言えば男の子の成長の話に興味がなくなったとも言えます。じゃあウッソはどうなんだ、F91の後じゃんというのもありますが、ウッソも実ははじめはいい子設定だったという話を聞きます。ウッソの両親は駄目親は駄目親でもウッソに無関心だし、結末すら描かれません。むしろVもカテジナとシャクティの人格の歪みに魅力があります。ターンAもロランはいい子でソシエ、キエルとディアナなどの方が人間臭かったです。リリ・ボルジャーノなど登場回数は少ないですが、印象的でした。

 ですので、F91も当初シーブック主人公の物語として見ていると決して出来が良くないんですよね。騒いで流されるまま逃げてモビルスーツに乗って…悩みも苦悩もあまり感じません。母の問題や父との別れなどは多少はありますけど。セシリーの方が主人公的な歪み方をしています。ですので、その視点でみるとテーマが浮き上がってきます。セシリーは単なる流されキャラではなかったです。

 そして、そうやって見ると非常に面白かったです。クロスボーンも入手しています。2巻の途中まで見てやっぱりF91を見ないとと思い見返しました。


 その女性視点ですが、最近ガンダムを見直しているのはどのシリーズも、アナザーを含めて、女性の描き方が非常にいいんですよね。最近に限った話じゃないかもしれませんが、ガンダムをガンダムたらしめているものって、男性から見た女性という感じがしなくはないです。それがガンダムと言うのは男の子の自己拡張だし成長の象徴だからかな、という気がします。最近は男の子を通じてと言うよりも、女の子そのものに注目が言っている気がします。それが逆シャア以前と以降の大きな富野氏の変化なのかもしれません。


 それと木星ですよね、木星。これはF91に関係ないクロスボーンネタなので省略しますが、木星に行った、シロッコ(Z)、カガチ(V)、ドゥガチ(クロスボーン)など人の支配とか新しい人類的な思想になります。シャリアブルはちょっと違いますけど、ニュータイプに覚醒していました。

 その辺の富野氏は木星をどういうアナロジーにしたかったのかを考えてしまいます。たしかZZって印象に残ってないんですけど、最後ルーとジュドーって木星に行ったんでしたっけ?Gレコは木星じゃなくて金星ですが。


 以前はUCと似ているなあという視点でレビューを書いています。冒頭がほぼそのままだし、貴族を描いていたのでその点では似ているんですけど、セシリーとミネバ様…うーん、女性の描写という点でちょっと違うかなと言う気がしてきました。まあ、クロスボーンを読んで気づきがあればもう少し加筆するかも。

 以前3.2だった評価を4まで上げます。作画も悪いところもありますが、後半とか見ごたえがある部分もありました。音楽の2.5は…まあ、森口博子さん、本人に恨みはないですけど、あれはないです。



追記 クロスボーンガンダムを読んで

 正直、ガンダムのコミカライズがここまで面白いとは思いませんでした。富野由悠季氏がどこまでかかわっているかわかりませんが、本編は富野氏がちゃんと原作をしているようです。

 ここはF91のレビューなので細かいことは書きませんが、これはちゃんとアニメ化すべき作品だなと思いました。F91、Vガン以降、どうして富野氏は人類の滅亡、長い文明の停滞期と科学の別の場所での温存というGレコやターンAで描いていたのかが、理解できます。

 そう、どちらかと言えば、ターンAを理解するための回答が詰まっている気がしましたので、そのあたりはターンAのレビューに書きます。

 宇宙世紀ものの後半、つまりVガンダム以降を理解したいならクロスボーンはおすすめです。各アニメを見て理解できなくはないですが、解答編としてものすごく面白かったです。つまり、F91単体の評価はF91という劇場版1本での評価は必要ですが、V、F91、ターンA、Z劇場版、Gレコ…ブレンパワードとキングゲイナーも含めて、富野氏の考えが逆シャア以前と全く違うわけではないですが、何か方法論と言うか人類と地球の未来のビジョンに差があるなあと思いました。





以前のレビュー。ちょっと支離滅裂でした。

貴族と軍の腐敗、親と環境。UCユニコーンの要約版…かな?

{netabare}  構造的にはUCと一緒です。貴族のノブレスオブリージュ、親子問題、地球と宇宙の関係性、環境問題、軍の腐敗、人間の悲惨な死の場面、バイオコンピュータ、強化人間。高貴な少女とガンダムを作り続ける家の少年の物語です。

 UCとの類似性だけでなくいろんな富野作品の既視感満載です。それぞれの作品が作られた時系列はすぐにわかりませんが、逆シャア、Vガン、そういったものを含めて、結局富野氏の言いたいことは何か集約されて行く感じです。それと子供以外の女性の描き方がひどいのも氏の特徴が表れています。

 Zと逆シャアの間的な何かを感じることもできます。ハサウエイにも絡みますね。その辺の言い換えかもしれません。大衆はモノを考えられない。軍は腐敗する。貴族は特権を享受するが一部の理想主義者が暴走を始める。環境が不可逆的な破壊まで進む気配。ガンダムの戦いは局地戦では活躍しますが、本質は変わらない。それぞれの人間に理屈はあるが視野が広くない。女性はコワイ。親の理念は子供にとっては呪いである。

 それを統合すると、文明はリセットするしかない、というニヒリズムというか虚無主義に行き着く気がします。初代ガンダム時は宇宙コロニーは肯定的に人類の未来のような雰囲気もありましたが、最終的には否定しているのでしょうか?
 ニュータイプというコミュニケーションに限界を感じていたのかもしれません。Vガンでひどいことになるし。

 そういえばフェアチャイルドって軍用機を作ってた航空機メーカーですよね。意味があるんでしょうか。

 F91のタイトルロゴに草が絡みついているのに気が付きましたでしょうか?またレタリングの雰囲気が貴族っぽい飾り文字でもありました。ひょっとしたら、人類の未来は大衆による民主主義ではなく、超人=大衆のルサンチマンを克服した人、高い目標のために生きられる人による中世以前の文明レベルで自然と共に生きる独裁が理想と思っているのかも、と思ってしまいます。

 つまり作品の内容そのものはいつものガンダムの要約みたいな感じです。プロット紹介で終わってしまった気もしますが、UCユニコーンの特に前半のエッセンスとして予習になるかもしれません。冒頭しばらくUCと区別がつかないほど似た展開に少し驚くくらいです。
 あるいはF91の続きはユニコーンと似たような展開になるという想像もできます。

 アニメは初めの30分くらいは良く、それ以降はひどくなり、最後だけはかなりいいです。通常は4クール、20分×50話として1000分。エンタメが半分あるとしても500分の主張のエッセンスを120分ですから、物足りないことは物足りないです。


 評価は難しいです。考察は面白いです。しかしストーリーの出来は悪くないけど良いとは言いきれないというレベルで3.5かな。キャラは魅力はないですねえ。ミネバ様とセシリーを比べるとそれは明らかですし、セシリーの内面描写は自分の役割を自分で解説しているような感じです、軍人その他の粗野な描写の意図は汲めなくはないですが不快感はあります。敵役の魅力も鉄仮面だし…3にします。

 歌は森口博子さん?まあ、余計というか要らない?2.5かな。作画は良いところもありますが、物足りない部分も多かったです。3…いや最後に免じて3.5ですかね。声優さんは古き良き演技です、3.5。

 トータルで3.2ですが、そこまでひどくはないです。主観でいえば75点くらいは上げていいかも。{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 9

ラスコーリニコフ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

ガンダムだ・・ 俺がガンダムだ。

えーとですね、
知ってる人は知ってるでしょうけど、例の彼の素敵台詞です。
この作品を語るにあたりこれ以上の言葉が見つからない。

彼はこの点において後に意味不明な挫折をし、更なる笑いを
視聴者に与えてくれますが、挫折するのは至極当然です。

何故なら、【この作品と、これを観た俺こそがガンダムだ】


私はF91は昔2回程見てますが、その時はガンダムになれなかった。

で、今これを読んでいる貴方がガンダムになれるかどうかは、
これまで見たガンダム作品の総数と、それ+αの数によりますね。

・・あー、いつもの病気なんで。


作品は基本的には
「ガンダムを用いた単純でありふれたラブロマンス(薄味)」

これは人気が無くて当然、キャラが異様に薄いんだもの。

肝心の富野もトゲの無い毒のない富野、故に印象に残りにくい富野、
よって笑いどころも無い富野、ただの富野、てか富野不調


まー、短いんでガンダムになる自信があるなら見てみると良いです。
ガンダムになれない場合はすぐ忘れるような微妙な作品かと。

とりあえず短いので見るなら通して見ろよって事で

検索 機動戦士ガンダムF91 - Eternal Wind For F91 -

ネタバレ満載の素敵MAD置いておきます。観終わってから見る用ね


■逆シャアから30年後の話

あらすじに書いてますね。地球連邦政府の疲弊・腐敗から、秘密裏に
コスモ貴族主義を掲げる軍事組織クロスボーン・バンガードが設立(ry

どっかで聞いたような設定ですけど、同じよーな事が起こる訳です。

 初代→Z→ZZ→逆シャア→F91(富野監督作品としてはこの流れ)

■富野不調

セシリーもシーブックも個人的には好きなんですが、
というかセシリーなんて名前と顔と設定だけでご飯が食べれそーなんです
けど、言ってしまえばキャラが薄い。

ニュータイプってぶっちゃけ性格破綻者達なんで、
彼等は全然ニュータイプっぽくない。センスの良さそうな色男と、貴族の
美形のお嬢様。単に富野臭のある台詞を喋るだけの機械。

二人以外にも毒物奇人変人が出てこない、一定以上の毒が出てこないんで
なーんか普通だな、退屈だな、セシリー日の当たる場所と当たらない場所で
髪の色全然違うなー他出てくる子供から大人全てが富野台詞を喋る機械。

Vで富野さんついにぶち壊れてニュータイプ化する訳なんですけど、嵐の前の
静寂なのかあり得ないほどに一般人で、社会性あり過ぎだった。


この原因はですね、クリエイティブな仕事にありがちなスランプ的なものと
「家族論」とか「解りやすさ」とか明らかニュータイプと逆方向の主題にして
しまった事で、まあそれ自体がもうスランプの兆候と言えるんですが。

彼立ち直った後は、F91とVを闇に葬り去ろうとしてますが、F91は不調過ぎで
Vは逆に絶好調過ぎた。つまりはそういう事です。

■総集編としての役割

まず、古いタイプの演劇風のアニメなのは最初の方で分かるかと。

この作品逆シャアまでの歴史を振り返る「総集編」としての役割もあるんで、
ほとんどのキャラが、癖の無い声で、はっきりと、置いたような台詞を、喋る
大声でもあっさり味で感情が感じられず、故に(血)生臭さも感じられない。

だから感情移入するような人にとっては印象に残りにくい微妙な出来で、
自分みたいに主に客観的にしか見ないタイプにとっては好ましい仕上がり。

富野不調のせいもあって自分の感情を逆撫でするクソガキやクソ男も出てこず、
そのせいでネタにはしにくいものの、1人の大人として向き合える作品だった。


総集編については、セシリーがじい様からウザそうに昔話を聞かされるシーンが
あるんですけど、それまでの作品を見てないとよく理解できない。

他にも専門的な用語がいくつか出てきて、ここだと多分予備知識無しで一回で
理解できそうなのはみみかき教授くらいなもので、我々凡人にとっては国会中継
あーもーいーよそんな話、さっさとセシリー入浴させろ内容。

そのウザ話のほか、作品全体がもう今までの作品と似たような事をやるんで、
あーアレもこんな感じの話だったな。とノスタルジーに浸れる系になってます。


で、この総集編としての役割があるんで、展開がかなり速い。
他レビューにて いったん分からなくなるともうおしまい って話してる方が
いますけど実際そうです。

一回脱落するともうセシリー眺めながら「質量のある~」の素敵シーンを待つ
だけの作品なんで、割と気合入れて見る必要があります。

本筋はありがちなラブストーリー要素含みの単純化されたいつものガンダム話で
そこだけは救い。過去の作品を見ていれば多少台詞を聞き逃しても話は繋がる。

■この後の作品の原因、及び総集編としての役割

カテジナさん他の素敵ビッチ大暴走のVはともかく、W、X、SEED&SEED D、00他
ガンダムと名の付かないアニメでも、設定や世界観をパクったり富野臭のある台詞が
出て来る物は大量にあり、つまりそういう作品の原因、または総集編でもある訳です。

W、X、SEED&SEED D、00に出てきた「あの発想」は既にこの頃にあった、
あの作品のあのシーン、あのシチュ、あの台詞は古ガンダム作品の影響なのか・
をはっきりと感じれる、そういう作品。


ガンダム風の話、ガンダム風の台詞、ガンダム風のキャラ、ガンダム風ロボット

ガンダムは富野の世界であると同時に、それまでガンダムを見てきた人間の世界
「ガンダムに関わった人間全てに共通する世界」なんですよ。

富野はこの作品でキャラを性格を含めて一新した訳ですが、これが大きい
つまりは富野以外が「ガンダム成分を引き継いで」というのもアリな訳です。


富野をガンダムの成分の一つと考えると

 富野 MS ガンダム風のキャラ 定番設定シチュ 富野台詞 ガンダム話

この作品で富野は

 不調富野 MS 非ガンダム風キャラ 定番設定シチュ 富野台詞 ガンダム話

をやった、ってかやってしまったんですけど、なら

 富野以外 MS ガンダム風のキャラ 定番設定シチュ 富野台詞 ガンダム話


こーゆーのもガンダムとして肯定できるんじゃ、と自分の中でそう考えが変わった。

∀は見てないのですが、富野が監督をやめたV以降のガンダム作品はただのパクりと
F91を最近また見るまではそう見てたんですが、そう思うのはもうやめたよ。

富野以外が監督をした0083はキャラや名場面が強烈過ぎた為に、
その事に気が付かなかったんですけど、この作品が薄味であるが故に、富野が不調で
あるが故に、台詞やシチュ&設定ばかりに目が行き気が付いてしまった。


■無個性キャラ、富野台詞、定番シチュ&設定のガンダム話&話の高速展開

こーゆー事をされると、大量のガンダム他を見てきた人間にはどういう現象が起こるか、
ガンダム成分を含む色々な作品の色々なキャラがダブって見えるんですよ。

一応富野の作品なのでパクりだな・・にはならず、魅せる系の富野台詞の一つ一つに
色々なキャラがダブって見える。初代、Z、ZZ、W、X、SEED&SEED D、00他、最近また
見たギアスのキャラもダブって見えて、もう夢想転生くらったラオウ状態

こ・・これはレイの拳! こ・・この動きは ト・・トキ! のあれ。


設定やシチュも結構色々なものとダブるけど、主に富野台詞でのダブりが頻繁
シーブック他無個性キャラが背負ってるのは「悲しみ」じゃなく「ガンダムそのもの」

台詞回しや作品に漂う洒落たムードに酔うだけなら、俺も好きだけどC.B.ビバップでも
見てりゃ良いし、あれと違って【魅せる台詞の一つ一つに意味がある】

というより多くのガンダム作品他パクり作品が世に出て、それを見る事、歴史を重ねる
事で【魅せる台詞、富野台詞が大きな意味を持ってしまった】


話の展開も速いから、もう色々なものとダブり過ぎて本来あっさり味の作品のはずが、
色々思い出し過ぎてずっしりと来る。見て来たものの数だけダブるんだよこれ。


■それ故に俺がガンダムだ

この作品、ガンダムになれる人間にとっては

「自分の見たガンダムに関わる様々な記憶を呼び起こし、
 無個性で無難キャラをスクリーンとし、そこに高速で記憶を次々に投射させられ
 自分の中のガンダムをはっきりと認識させられる作品」


■「質量のある残像」

例の素敵台詞&シーンの
バイオコンピューターがパイロットの~とか、装甲表面の塗装や金属が剥離~とか
の設定的な話の事ではなくて、「ダブって見えるキャラの話ね」


そいつは自分が色々なガンダムを見て来た歴史、自分の中のガンダムそのもの

今まで自分は結構数見てきたから異様に重い。まさに質量のある残像だった。






・・思い付きで書いてた割に、随分上手くまとまったな。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 12

71.0 3 仮面で恋愛なアニメランキング3位
美少女戦士セーラームーン(TVアニメ動画)

1992年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (267)
1571人が棚に入れました
『美少女戦士セーラームーン』は、1992年の放送開始後、爆発的な人気を誇り社会現象にまでなった、武内直子原作によるファンタジーアクションアニメの第1シリーズ。【ストーリー】東京の麻布十番街(作中では東京の十番町、中学名は十番中学校)を舞台に、平凡だった中学2年生(初期シリーズ)の月野うさぎが黒猫ルナと出会い、セーラームーンに変身し、仲間たちと共に街を襲う悪者(妖魔、ダイモーンなど多数)を倒して行く。

声優・キャラクター
三石琴乃、久川綾、富沢美智恵、篠原恵美、深見梨加、潘恵子、高戸靖広、古谷徹、小野坂昌也、柿沼紫乃、真地勇志、高木早苗、川島千代子
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ヒロインのお姉さんキャラからママキャラへの“変身”が一番印象的でした。

同じく'90年代の『なかよし』連載少女マンガ原作の大ヒット作『カードキャプターさくら』のヒロイン(木之本桜)が7歳年上の兄もちの典型的な“妹”キャラだったのに対して、本作のメイン・ヒロイン(月野うさぎ)は3歳年下の弟もちの典型的な“姉”キャラだったんですね。

まあ本作の場合は、“弟”の方は非常に影が薄くて、第1期の初め以外は余り活躍の場がなく、第2期の途中以降は月野家に居候することになったヒロインの“妹分(※実は・・・)”にすっかり喰われて登場機会すらほとんど無くなってしまうのですが笑。

そして、その“妹分”は第4期に入るとメイン・ヒロインっぽくなってしまうとともに、本来のヒロインの方は“姉キャラ”から更に“ママキャラ”に進化してしまう・・・という(※劇場版『劇場版SuperS 9戦士集結』に顕著です)。

・・・って、内容をちょこっと書き出しただけなのに、何だか本当に凄い展開ですね笑。


◆視聴アドバイス

原作マンガの連載開始が1992年2月、TVシリーズ放送開始が1992年3月というから、第1期はもう26年も前の作品ということで、作画や演出は流石に古臭いです(因みにシナリオもかなり冗長です)。

そして放送当時、爆発的なヒットを記録したアニメの方は、5期200話+劇場版4本という長寿シリーズとなった後、1997年2月にTVシリーズ終了(原作マンガも同年3月に完結)。
しかしその後も、TVシリーズをベースにしたミュージカル上演や原作マンガをベースにした実写TVドラマの制作が断続的に行われ、2014年からは原作マンガのシナリオをベースにしたアニメ・リメイク作『美少女戦士セーラームーンCrystal』の制作が始まって、現在もその第4期「デッド・ムーン編」 (劇場版前後編)の制作が進行中・・・。

・・・ということで、旧作の方を今から新規で視聴してみよう、という猛者には別に何もいうことはありませんが、この名前だけは誰でも知っている超有名シリーズを自分も少しは齧(かじ)ってみよう、と思っている方には、この際思い切ってリメイク作の方を先に視聴して観ることを強くお勧めします(※作画・演出が良いことに加えて、原作マンガに準拠した第3部完結まで(全39話)のシナリオに全く無駄がなくサクサク視聴が進むはず)。

そして、そのうえで、更に旧作の方も見たくなったら、あとは気の進むままに視聴していけばいいと思います。
作品内容については、新作の方のレビューに詳しく書いているので、以下は、旧作の纏まらない「雑記帳」として上げておきます。


◆制作情報
{netabare}
原作マンガ        武内直子(『なかよし』1992年2月-1997年3月連載)
シリーズディレクター  佐藤順一(無印・R途中)、幾原邦彦(R途中・S・SuperS)、五十嵐卓哉(セーラースターズ)
シリーズ構成       富田祐弘(無印・R・S)、榎戸洋司(SuperS)、山口亮太(セーラースターズ)
脚本            富田祐弘、柳川茂、隅沢克之、杉原めぐみ、榎戸洋司、山口亮太、吉村元希、神戸一彦、前川淳
キャラクターデザイン  只野和子(無印・R)、伊藤郁子(S・SuperS)、爲我井克美(セーラースターズ)
音楽            有澤孝紀
アニメーション制作   東映動画{/netabare}


◆作品別評価

◇1.『美少女戦士セーラームーン』TVシリーズ期別評価
{netabare}
(1) 無印         ☆ 3.7 (1992年3月-) (計46話) (ダーク・キングダム編)
(2) R           ☆ 3.6 (1993年4月-) (計43話) (魔界樹編、ブラックムーン編)
(3) S           ★ 4.1 (1994年4月-) (計38話) (デス・バスターズ編)
(4) SuperS       ☆ 3.5 (1995年3月-) (計39話) (デッドムーン編)
(5) セーラースターズ ☆ 3.8 (1996年3月) (計34話) (ネヘレニア復活編、シャドウ・ギャラクティカ編){/netabare}
----------------------------------------------------------------
 総合評価    ☆ 3.7 (1992年3月-97年2月) (全200話)

※このようにTVシリーズは、第3期(S)がダントツで面白く、だいぶ離れて最終作(セーラスターズ)、そして第1期(無印)の順に評価が高くなりました。

◇2.『劇場版 美少女戦士セーラームーン』作品別評価
{netabare}
(1) 劇場版R        ☆ 3.7  (1993年12月)
(2) 劇場版S かぐや姫の恋人 ☆ 3.7  (1994年12月)
(3) 劇場版SuperS 9戦士集結 ★ 4.3  (1995年12月)
(4) 劇場版SuperS外伝 亜美 ☆ 3.6  (1995年12月) ※(3)と同時上映{/netabare}
----------------------------------------------------------------
 総合評価         ☆ 3.8   (計4作)

※劇場版は、第3作が最も印象に残りました(残り3つは可もなく不可もなく)。


◇3.リメイク作『美少女戦士セーラームーンCrystal』期別評価
{netabare}
(1) 第1期   ★★ 4.5 (2014年4月) (14話) (ダーク・キングダム編)
(2) 第2期   ☆   3.8 (2015年2月) (12話) (ブラックムーン編)
(3) 第3期   ★   4.3 (2016年4月) (13話) (デス・バスターズ編){/netabare}
---------------------------------------------------------
 総合評価  ★   4.3         (計39話) 


◆主要キャラ一覧(敵キャラは除く)

※とにかく長大な作品なので、初心者は視聴を始めるに当たって、善玉キャラであるセーラー戦士とその仲間たちだけでも予め名前と人数を把握しておくと便利です。

◎セーラー戦士(無印で登場)
{netabare}
(1) 月野うさぎ (セーラームーン(月) / プリンセス・セレニティ / ネオ・クイーン・セレニティ) ※主人公、第1話で覚醒
(2) 水野亜美 (セーラーマーキュリー(水星)) ※第8話で登場
(3) 火野レイ (セーラーマーズ(火星))     ※第10話で登場
(4) 木野まこと (セーラージュピター(木星))  ※第25話で登場
(5) 愛野美奈子 (セーラーヴィーナス(金星)) ※第33話で登場{/netabare}

◎セーラー戦士のサポート役(無印で登場)
{netabare}
(1) 地場衛 (タキシード仮面 / プリンス・エンディミオン / キング・エンディミオン、月影の騎士)
(2) クイーン・セレニティ
(3) ルナ
(4) アルテミス{/netabare}

◎セーラー戦士(Rで登場)
{netabare}
(1) ちびうさ (セーラーちびムーン / ブラック・レディ) ※第60話で登場
(2) 冥王せつな (セーラープルート(冥王星)) ※第75話で登場{/netabare}

◎セーラー戦士(Sで登場)
{netabare}
(1) 海王みちる (セーラーネプチューン(海王星)) ※第90話で登場
(2) 天王はるか (セーラーウラヌス(天王星)) ※第90話で登場
(3) 土萠ほたる (セーラーサターン(土星)) ※第111話で登場{/netabare}

◎セーラー戦士のサポート役(SuperSで登場)
{netabare}
(1) ダイアナ{/netabare}

◎セーラースターズとその仲間(セーラースターズで登場)
{netabare}
(1) 星野光 (セーラースターファイター)
(2) 大気光 (セーラースターメイカー)
(3) 夜天光 (セーラースターヒーラー)
(4) ちびちび (セーラーちびちびムーン)
(5) 火球皇女{/netabare}


◆各話タイトル&評価(TVシリーズ)

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

======= 美少女戦士セーラームーン (無印) (1992年3月-1993年2月) ======

  ^^^^^^^^^^^^^^^^^^ ダーク・キングダム編 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^
 - - - - - OP「ムーンライト伝説」、ED「HEART MOVING」 - - - - -
{netabare}
第1話 泣き虫うさぎの華麗なる変身 ★ セーラームーン誕生(月野うさぎ)、タキシード仮面登場
第2話 おしおきよ!占いハウスは妖魔の館 ☆
第3話 謎のねむり病、守れ乙女の恋する心 ★ ジェダイトのラジオ放送にうさぎ乱入笑
第4話 うさぎが教えます!スリムになる法 ☆
第5話 妖魔の香り!シャネーラは愛を盗む ☆ 
第6話 守れ恋の曲!うさぎはキューピッド ☆
第7話 うさぎ反省!スターの道はきびしい ☆
第8話 天才少女は妖魔なの?恐怖の洗脳塾 ★ セーラーマーキュリー誕生(水野亜美)
第9話 うさぎの災難!あわて時計にご用心 ☆ 
第10話 呪われたバス!炎の戦士マーズ登場 ★ セーラーマーズ誕生(火野レイ)
第11話 うさぎとレイ対決?夢ランドの悪夢 ★ ※三人娘のコメディが◎
第12話 私だって彼が欲しい!豪華船のワナ ★ ※同上
第13話 女の子は団結よ!ジェダイトの最期 ☆
第14話 新たなる強敵、ネフライト魔の紋章 ☆ 
第15話 うさぎアセる!レイちゃん初デート ★ 元基(ゲーセン兄貴)と衛が大学の同級生と判明
第16話 純白ドレスの夢!うさぎ花嫁になる ☆
第17話 モデルはうさぎ?妖魔カメラの熱写 ☆ 
第18話 進悟の純情!哀しみのフランス人形 ☆ うさぎの弟(進悟(小学5年))のエピソード
第19話 うさぎ感激!タキシード仮面の恋文 ★ なる&ネフ関係始まり、「遠い昔の記憶」初出
第20話 夏よ海よ青春よ!おまけに幽霊もよ! ☆
第21話 子供達の夢守れ!アニメに結ぶ友情 ☆
第22話 月下のロマンス!うさぎの初キッス ★ D国大使館の仮面舞踏会
第23話 流れ星に願いを!なるちゃんの純愛 ★ ※演出の粗雑さは残念×
第24話 なるちゃん号泣!ネフライト愛の死 ★ 
第25話 恋する怪力少女、ジュピターちゃん ★ セーラージュピター誕生(木野まこと)、虹水晶と妖魔7人衆
第26話 なるちゃんに笑顔を!うさぎの友情 ☆{/netabare}

 - - - - - - - - OP(変わらず)、ED「プリンセス・ムーン」 - - - - - - - -
{netabare}
第27話 亜美ちゃんへの恋!?未来予知の少年 ☆ ※OP映像のセーラー戦士が5人に
第28話 恋のイラスト、うさぎと衛が接近? ☆ 
第29話 大混戦!グチャグチャ恋の四角関係 ☆ まことの片恋、元基(ゲーセン兄貴)の恋人
第30話 お爺ちゃん乱心、レイちゃんの危機 ☆ 
第31話 恋されて追われて!ルナの最悪の日 × ※脚本が安直
第32話 海野の決心!なるちゃんは僕が守る ☆ ルナの打ち明け(月の王国からの使者、月のプリンセスと出遭う必然)
第33話 最後のセーラー戦士、ヴィーナス登場 ★ 偽Sムーンの罠、愛野美奈子(セーラーヴィーナス)参上
第34話 光輝く銀水晶!月のプリンセス登場 ★★ 二人の身バレ、プリンセスの目覚め
第35話 よみがえる記憶!うさぎと衛の過去 ★ 前世(シリバーミレニアム、騒乱、転生)
第36話 うさぎ混乱!タキシード仮面は悪? ☆ 囚われのエンディミオン、謎の豹変(タキシード仮面)
第37話 めざせプリンセス?うさぎの珍特訓 ☆
第38話 雪よ山よ友情よ!やっぱり妖魔もよ ★ タキシード仮面の謎の行動
第39話 妖魔とペア!?氷上の女王まこちゃん ☆ 
第40話 湖の伝説妖怪!うさぎ家族のきずな ☆ うさぎ一家の温泉旅行、オルゴールの記憶、太古の妖怪
第41話 もう恋から逃げない!亜美と衛対決 ☆
第42話 Sヴィーナスの過去、美奈子の悲恋 ☆ クイン・メタリア復活間近、セーラーVの英国の友人
第43話 うさぎが孤立?S戦士達の大ゲンカ ☆ ※脚本・作画・演出とも年代相当の粗雑さ×
第44話 うさぎの覚醒!超過去のメッセージ ★ クイン・セレニティとの対面、前世の記憶回復(王国壊滅、転生) ※同上×
第45話 セーラー戦士死す!悲壮なる最終戦 ★ 極地へ、対DDガールズ戦 ※有名なセーラー戦士続々死亡回
第46話 うさぎの想いは永遠に!新しき転生 ★★ ダーク・キングダム本拠戦、エンディミオン死亡、銀水晶の力の解放、転生と記憶の喪失{/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)2、★(良回)17、☆(並回)26、×(疑問回)1 ※個人評価 ☆ 3.7

◇視聴メモ
{netabare}
・第1話視聴終了時点
作画・演出は年代相当に古臭いけど、中学2年の主人公(ヒロイン)がアホ可愛くて割と好印象。
・第10話視聴終了時点
ようやくOPで初回から出ていた三人娘(うさぎ・亜美・レイ)が揃って以降のコメディが格段に面白くなる。
・第34話視聴終了時点
ドラマチック展開で初の★★評価(優秀回)。
・第46話(第1期の最終話)視聴終了時点
うさぎのセリフが結構グッとくる(2度目の★★評価)。
作画・演出の悪さを乗り越えてのこの感動はやはり凄いと思う。{/netabare}


※1年前に時間が巻き戻って、うさぎ中学2年の4月(桜の季節)

========= 美少女戦士セーラームーン R (1993年4月-1994年3月) ========

  ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ 魔界樹編 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
{netabare}
第47話 ムーン復活!謎のエイリアン出現 ☆ 謎の転校生、うさぎ記憶回復
第48話 愛と正義ゆえ!セーラー戦士再び ☆ セーラー戦士4人の記憶回復
第49話 白いバラは誰に?月影の騎士登場 ☆ 謎の騎士登場
第50話 うさぎの危機!ティアラ作動せず ☆ 
第51話 新しき変身!うさぎパワーアップ ☆ クイン・セレニティとの再会(銀水晶再取得)
第52話 狙われた園児!ヴィーナス大活躍 ☆ セーラーV活躍回
第53話 衛とうさぎのベビーシッター騒動 ★ 
第54話 文化祭は私のため!?レイ女王熱唱 ☆ 
第55話 月影は星十郎?燃えるまこちゃん ☆ 
第56話 衛のキス奪え!アンの白雪姫作戦 × ※脚本・作画・演出とも残念
第57話 放課後にご用心!狙われたうさぎ ☆ 
第58話 すれちがう愛の心!怒りの魔界樹 × 魔界樹暴動 ※脚本・作画・演出とも残念
第59話 めざめる真実の愛!魔界樹の秘密 × 騎士の正体、衛の記憶回復 ※同上{/netabare}

  ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ ブラックムーン編 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
{netabare}
第60話 天使?悪魔?空から来た謎の少女 ★ ちびうさ登場、アヤカシ4姉妹長女コーアン来襲
第61話 うさぎ大ショック!衛の絶交宣言 ★ 未来都市クリスタル・トーキョー、ちびうさ抹殺指令
第62話 戦士の友情!さよなら亜美ちゃん ☆ 亜美のドイツ留学話
第63話 女は強く美しく!レイの新必殺技 ☆ 火川神社の巫女さんアルバイト回
第64話 銀水晶を求めて!ちびうさの秘密 ☆
第65話 恋の論争!美奈子とまことが対立 ☆
第66話 うさぎの親心?カレーな三角関係 ☆ 
第67話 海よ島よバカンスよ!戦士の休息 ☆
第68話 ちびうさを守れ!10戦士の大激戦 ★ ブラックムーン・ルベウス&アヤカシの4姉妹vs.セーラー戦士
第69話 目覚めよ眠れる美少女!衛の苦悩 ☆ 自暴自棄のうさぎ、うさぎを避ける衛の謎
第70話 愛の炎の対決!マーズVSコーアン ☆ ルベウスのコーアン切捨て 
第71話 友情のため!亜美とベルチェ激突 ★ ※「アヤカシの四姉妹の面汚しよ」
第72話 非情のルベウス!哀しみの四姉妹 ★ 
第73話 UFO出現!さらわれたS戦士達 ★ 
第74話 ルベウスを倒せ!宇宙空間の決戦 ☆  
第75話 謎の新戦士セーラープルート登場 ★ 時空の扉の守護者(冥王せつな)、ちびうさの心の世界へ
第76話 暗黒の魔力!エスメロードの侵略 ☆ うさぎケーキやけ食い回
第77話 想いは同じ!うさぎと衛の愛再び ☆ ※マンネリ展開が続く
第78話 ヴィーナス美奈子のナース大騒動 ☆
第79話 アルテミスの冒険!魔の動物王国 ☆
第80話 恐怖の幻影!ひとりぼっちの亜美 ☆
第81話 暗黒ゲート完成?狙われた小学校 ☆ ちびうさの小学校転入・未知のパワー発動
第82話 未来への旅立ち!時空回廊の戦い ★ ※ようやく話が大きく動く
第83話 衝撃の未来!デマンドの黒き野望 ★ 30世紀のクリスタルトーキョー、暗黒惑星ネメシスのブラックムーン来襲 ※急展開で面白いが脚本自体は稚拙×
第84話 ワイズマンの魔の手!ちびうさ消滅 ★ 魔道師ワイズマンの謀略
第85話 暗黒の女王ブラックレディの誕生 ★ 再び20世紀の東京へ
第86話 サフィール絶命!ワイズマンの罠 ☆
第87話 愛と未来を信じて!うさぎの決心 ★ プリンス・デマンドの離反
第88話 光と闇の最終決戦!未来へ誓う愛 ★ ※脚本自体は大味×
第89話 うさぎ達の決意!新しき戦いの序曲 ☆ ※R総集編+新シリーズ(S)のPV{/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)14、☆(並回)26、×(疑問回)3 ※個人評価 ☆ 3.6

OP「ムーンライト伝説」
ED「乙女のポリシー」


◇視聴メモ
{netabare}
・第2期の序盤(魔界樹編)は、原作マンガには一切ないオリジナルエピソードだが、脚本・作画・演出とも拙劣さが目立って流石に視聴を続けるのに忍耐が必要でした(この部分のみの個人評価 × 3.3 くらい)
・ちびうさ登場以降(ブラックムーン編)は、まあまあ見られる展開に。{/netabare}


※うさぎ中学3年の4月(桜の季節)

========= 美少女戦士セーラームーン S (1994年3月-1995年2月) ========

  ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ デス・バスターズ編 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
 - - - - - OP「ムーンライト伝説」、ED「乙女のポリシー」 - - - - -
{netabare}
第90話 地球崩壊の予感?謎の新戦士出現 ★ うさぎ中3進級、ダイモーン来襲、火野レイ大ピンチ
第91話 愛のロッド誕生!うさぎの新変身 ★ デスバスターズの目的、うさぎの新ロット出現{/netabare}

 - - - - - - OP(変わらず)、ED「タキシード・ミラージュ」 - - - - - -
{netabare}
第92話 素敵な美少年?天王はるかの秘密 ★ はるか&みちる(高1)本格登場
第93話 うさぎの憧れ!優美な天才みちる ★ はるか&みちるの使命
第94話 純な心を守れ!敵味方三つ巴乱戦 ☆ 宇奈月ちゃんのピュアな心の結晶
第95話 恋のおたすけはムーンにおまかせ ☆ 珍しい一般人メイン回(海野君&なるちゃん)
第96話 冷酷なウラヌス?まことのピンチ ★ 木野まことのピュアな心大ピンチ
第97話 水のラビリンス!ねらわれた亜美 ☆ 水野亜美のピュアな心大ピンチ
第98話 友達を救え!ムーンウラヌス連合 ☆ ネプチューン大ピンチ
第99話 男の優しさ!雄一郎、レイに失恋? ☆ 
第100話 S戦士をやめたい!?美奈子の悩み ☆ 愛野美奈子大ピンチ
第101話 うさぎ涙!誕生日にガラスの靴を ★ うさぎ大ピンチ、タリスマン出現か?
第102話 奪われた純な心!うさぎ絶体絶命 ★ 続き、タキシード仮面大ピンチ、カオリナイト敗北
第103話 やって来たちっちゃな美少女戦士 ☆ ちびうさ再登場
第104話 友達を求めて!ちびムーンの活躍 ☆
第105話 力が欲しい!まこちゃんの迷い道 ☆ 
第106話 運命のきずな!ウラヌスの遠い日 ★ はるか&みちるの出遭い
第107話 芸術は愛の爆発!ちびうさの初恋 ☆ 天才芸術少年との恋
第108話 うさぎのダンスはワルツに乗って ☆
第109話 衝撃の刻!明かされた互いの正体 ★ 美奈子のピュアな心、セーラー7戦士身バレ
第110話 ウラヌス達の死?タリスマン出現 ★ 冥王せつな再登場、みちる&はるかのタリスマン
第111話 聖杯の神秘な力!ムーン二段変身 ★ 3番目のタリスマン、聖杯出現、ユージュアル死亡、土萠ほたる登場
第112話 真の救世主は誰?光と影のカオス ★ 沈黙のメシア、ほたるとちびうさの出遭い 
第113話 妖気漂う家!美少女ほたるの秘密 ★ 外部太陽系3戦士の実力、内部太陽系5戦士の団結力
第114話 アイドル大好き!悩めるミメット ☆ 
第115話 沈黙の影!?あわき蛍火のゆらめき ★ ほたるの生い立ちと苦悩
第116話 嵐のち晴れ!ほたるに捧げる友情 ★ ほたるとちびうさ達のピクニック、植物園の騒動
第117話 より高くより強く!うさぎの応援 ★ ほたるの憧れの陸上選手 
第118話 魔空の戦い!セーラー戦士の賭け ★ 虚数空間に飛ばされたほたる&ちびうさ、いかさまトランプ勝負
第119話 沈黙のメシア覚せい?運命の星々 ★★ 地球破滅の予知夢、滅びの戦士セーラーサターン 
第120話 異次元からの侵略!無限学園の謎 ★ 土萠教授の過去、メミット消滅
第121話 心を奪う妖花!第三の魔女テルル ☆ テルル消滅
第122話 愛を信じて!亜美、心優しき戦士 ☆ 第四の魔女ビリユイ
第123話 破滅の影!沈黙のメシアの目覚め ★ 第五の魔女シプリン&プチロイ、奪われたちびうさの心、ミストレス9覚醒
第124話 迫り来る闇の恐怖!苦戦の8戦士 ★ 時間停止、タウ星系ファラオ90接近
第125話 輝く流星!サターンそして救世主 ★★ 聖杯奪取、セーラーサターン復活、真のメシア
第126話 新しき生命!運命の星々別離の時 ☆ ほたるの生まれ変わり、はるか&みちるとの別れ
第127話 戦士の自覚!強さは純な心の中に ☆ ちびうさお別れ会、ダイモーン生き残り退治(ちびうさ出戻り){/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)2、★(良回)20、☆(並回)16、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.1


※うさぎ前作と同じく中学3年(*ただし本作は「ちびうさ」が実質的な主人公)

======= 美少女戦士セーラームーン SuperS (1995年3月-1996年3月) ======

  ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ デッドムーン編 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
 - - - - - OP「ムーンライト伝説」、ED「私たちになりたくて」 - - - - -
{netabare}
第128話 運命の出会い!ペガサスの舞う夜 ☆ 美しい夢の中に隠れ住むペガサス、謎の敵来襲
第129話 スーパー変身再び!ペガサスの力 ☆ 本基お兄さんの恋人(レイカ)ピンチ
第130話 守れ母の夢!Wムーンの新必殺技 ☆ 
第131話 ペガサスを捕えろ!アマゾンの罠 ☆
第132話 お似合いの二人!うさぎと衛の愛 ☆ 衛の大学の同級生サオリ
第133話 アルテミスの浮気?謎の子猫登場 ☆ ダイアナ登場
第134話 まことの友情!天馬に憧れた少女 ☆
第135話 触れ合う心!ちびうさとペガサス ★ ペガサスの宿主
第136話 衛を守れ!忍者うさぎのヤキモチ ☆ 
第137話 あやかしの森!美しき妖精の誘い ☆
第138話 天国まで走れ!夢の車にかける愛 ☆ 
第139話 目指せ日本一!美少女剣士の悩み ☆
第140話 ミニが大好き!おしゃれな戦士達 ☆{/netabare}

 - - - - - - - - OP(変わらず)、ED「゛らしく゛いきましょ」 - - - - - - - -
{netabare}
第141話 恋の嵐!美奈子のフタマタ大作戦 ★ 
第142話 秘密の館!愛のメニューを貴方に ☆
第143話 天馬を信じる時!4戦士の超変身 ★  
第144話 きらめく夏の日!潮風の少女亜美 ☆
第145話 プリマをねらえ!うさぎのバレエ ☆
第146話 十番街の休日!無邪気な王女様 ☆ アメジスト王国の王女 
第147話 運命のパートナー?まことの純情 ☆
第148話 巨悪の影!追いつめられたトリオ ★ フィッシュ・アイの横恋慕、女王ネヘレニア覚醒間近、アマゾン・トリオの真の姿
第149話 夢の鏡!アマゾン最後のステージ ★★ アマゾン・トリオ消滅
第150話 アマゾネス!鏡の裏から来た悪夢 ☆ アマゾネス・カルティット来襲
第151話 真のパワー爆発!亜美 心のしらべ ☆ 亜美のパソ通フレンズ
第152話 炎の情熱!マーズ怒りの超必殺技 ☆ 火川神社の巫女見習い(奈々子)
第153話 恐怖の歯医者さん?パラパラの館 ☆
第154話 夢対決!美奈子とまこと絶交宣言 ☆ ビーナス&ジュピターの新しい力
第155話 恐怖を越えて!自由へのジャンプ ☆
第156話 夢を見失わないで!真実を映す鏡 ☆
第157話 ペガサスが消えた!?ゆれ動く友情 ★ ちびうさ&ペガサスの絆
第158話 天馬の秘密!夢世界を守る美少年 ★ うさぎ&ちびうさ入替り回、夢の世界エルシオン
第159話 ちびうさの小さな恋のラプソディ ★ 囚われのエリオス
第160話 大人になる夢!アマゾネスの当惑 ☆
第161話 動き出した恐怖!闇の女王の魔手 ★ 新月の闇(デッドムーン)、日蝕の始まり
第162話 闇の震源地 デッドムーンサーカス ★ ジルコニアのゴールデン・クリスタル奪取
第163話 鏡の迷宮!捕えられたちびムーン × ※ネヘレニアの唯の逆恨みの話だったの? 
第164話 黄金水晶出現!ネヘレニアの魔力 ☆ エリオス実態化、ネヘレニア封印解除
第165話 クリスタル輝く時!美しき夢の力 ☆ ちびうさの呼びかけ、ムーン・クライシス・パワー ※シナリオの大味さはイマイチ×
第166話 夢よいつまでも!光、天に満ちて × ネヘレニアの真の姿・告白 ※こんな残酷な話だったとは・・・{/netabare}
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)9、☆(並回)27、×(疑問回)2 ※個人評価 ☆ 3.5


※うさぎ高校1年の4月(桜の季節)

== 美少女戦士セーラームーン セーラースターズ (1996年3月-1997年2月) ==

  ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ ネヘレニア復活編 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
{netabare}
第167話 悪夢花を散らす時!闇の女王復活 ★ 危険な流星群、外部惑星系3戦士復活
第168話 サターンの目覚め!S10戦士集結 ★ ほたる急成長、白き月の王女(エターナルSailor Moon)顕現
第169話 呪いの魔鏡!悪夢にとらわれた衛 ★ ちびうさ消滅の危機
第170話 運命の一夜!セーラー戦士の苦難 ★ ネヘレニアの悪夢との戦い
第171話 愛ゆえに!果てしなき魔界の戦い ☆ 続き
第172話 愛のムーンパワー!悪夢の終わる時 ★ 続き ※シナリオそのものは稚拙×だが嫌いではない展開{/netabare}

  ^^^^^^^^^^^^^^^^^ シャドウ・ギャラクティカ編 ^^^^^^^^^^^^^^^^
{netabare}
第173話 別れと出会い!運命の星々の流転 ☆ 衛のアメリカ留学、スターシードとファージ化、セーラーアイアンマウス登場、セーラースターライツ登場
第174話 学園に吹く嵐!転校生はアイドル ☆ 人気アイドル3人組スリーライツ転入
第175話 アイドルをめざせ!美奈子の野望 ☆
第176話 ファイターの正体!衝撃の超変身 ★ 演出家あかね(シスター)のピンチ
第177話 星に託す夢とロマン!大気の変身 ☆ 天文学者ワタル先生のピンチ
第178話 ルナは見た!?アイドル夜天の素顔 ☆ 
第179話 敵?味方?スターライツとS戦士 ☆
第180話 呼び合う星の輝き!はるか達参戦 ★ 
第181話 セイヤとうさぎのドキドキデート ☆
第182話 宇宙からの侵略!セイレーン飛来 ☆ 謎の“妹”ちびちび、セーラーアルーミナムセイレーン&レッドクロウ登場
第183話 死霊の叫び!?恐怖キャンプの怪人 ☆ レイの兄のピンチ
第184話 ふたりきりの夜!うさぎのピンチ ★ アオイ接近、セーラー戦士うさぎ宅集合
第185話 大気絶唱!信じる心を歌にこめて ★ 姿を現さないプリンセス、大気の大ファン(みさちゃん)
第186話 ちびちびの謎!?おさわがせ大追跡 ☆ 
第187話 輝く星のパワー!ちびちびの変身 ★ 野球大会、真のプリンセスのエナジー?
第188話 恐怖への招待!うさぎの夜間飛行 ★ うさぎ&セイヤ見バレ、スターライツ&セーラー戦士見バレ、セイレーン消滅
第189話 使命と友情の間!S戦士達の対立 ★ レイの占い恋愛相談、セイヤ負傷
第190話 明かされた真実!セイヤ達の過去 ☆ 
第191話 光の蝶が舞う時!新しい波の予感 ☆ 
第192話 夢一直線!アイドル美奈子誕生!? ☆
第193話 うばわれた銀水晶!火球皇女出現 ★ 十番高校学園祭、レッドクロウの逆襲、ブラックホール暴走 ※シナリオ自体は大味×
第194話 銀河の聖戦 セーラーウォーズ伝説 ★ バラの騎士、うさぎ号泣
第195話 火球皇女消滅!ギャラクシア降臨 ★ スリーライツ解散コンサート、スターシード奪われる
第196話 銀河滅びる時!S戦士最後の戦い ★ ギャラクシアの異空間へ、内部太陽系4戦士消滅、地球を司るスターシード
第197話 銀河の支配者 ギャラクシアの脅威 ★ 衛の消息、はるか&みちるの異変
第198話 消えゆく星々!ウラヌス達の最期 ★ 伝説のセーラー戦士
第199話 希望の光!銀河をかけた最終決戦 ★ 希望の光
第200話 うさぎの愛!月光銀河を照らす ★ {/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)20、☆(並回)14、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.8

OP 「セーラースターソング」
ED 「風も空もきっと…」


///////////////////////////////////////////

◆劇場版タイトル&評価

========== 劇場版 美少女戦士セーラームーンR (1993年12月) ========

全1話 ☆ 3.7 ※約60分

OP 「ムーンライト伝説」
ED 「Moon Revenge」


=== 劇場版 美少女戦士セーラームーンS かぐや姫の恋人 (1994年12月) ==

全1話 ☆ 3.7 ※約60分 

OP 「ムーンライト伝説」
ED 「Moonlight Destiny」


== 劇場版 美少女戦士セーラームーンSuperS セーラー9戦士集結! (1995年12月) ==

全1話 ★ 4.3 ※約60分 

OP 「ムーンライト伝説」
ED 「Morning Moonで会いましょう」


= 劇場版 美少女戦士セーラームーンSuperS外伝 亜美ちゃんの初恋 (1995年12月) =

全1話 ☆ 3.6 ※約16分

ED「゛らしく゛いきましょ」

投稿 : 2025/02/01
♥ : 9
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

少年少女の夢と希望に満ち溢れた、アニメ史上最後の国民的ブーム作品

自分の知る限り、セーラームーン以降名実ともにここまで幅広く人々に支持されたアニメはほぼ存在しないと思います。

大人子供・オタク非オタク問わず、誰もに認知され影響を与えたという意味で非常に偉大な作品であると言えます。

この作品の肝は、今までの少女漫画にあるような乙女チックな世界を残しつつ、少年漫画で用いられる要素や展開を盛り込んだことであると思います。

力強い女性像を以て、男女の役割を逆転(ヒーローがヒロインに取って代わられる)させた斬新さは、他のアニメと比べても格別です。


女性の牽引する社会を象徴するような、90年代を代表するアニメの一つです。


このアニメは他のアニメにはない、優雅な世界・装飾・人間性に富み、そして心を揺さぶる強烈なパワーに満ちています。
武内先生のセンスと佐藤監督の手腕・そして冨田さんの構成力が合わさって成立した奇跡のようなものだと感じました。


物語は、ごく普通の中学生「月野うさぎ」が人間の言葉を喋る不思議な黒猫「ルナ」と出会い、謎の敵「妖魔」と戦うため美少女戦士に選ばれることから始まります。

その後うさぎの周りの世界や敵の内情が明らかになっていくことで、話のスケールがどんどん大きくなっていく所が特徴です。
始まりと終わりで全く別の雰囲気の作品へと変貌しています。

よくセーラームーンは女子版ドラゴンボールなどと言われていますが、

・話のスケールが無限に大きくなっていく(地球→銀河系→宇宙)
・パワーのインフレが激しい
・主人公が最強である

この辺りが特に大きい共通点のような気がします。また戦士の集まりという意味合いも似通っています。

ただセーラームーンの場合は、敵を含め一つの大きな世界に巻き込んで帰結するので、話の広がりと共に深みも増していくように思います。


変身少女という設定に加え、多彩なコスチュームとアイテムそして前世から続く世界や想い人という様々な要素が、上手く合致して一つの形に集約されていることが素晴らしいです。

雑多な要素が詰め込まれているのに何故か違和感がない。アクの強い作品だというわけではないのが不思議です。


セーラー戦士やタキシード仮面の、一度聴けば忘れないような名乗り口上や必殺技の数々。

彼女たちだけでなく、妖魔を含めた敵のバラエティに富んだデザインとキャラクターも人気の一因であると思います。


作画は今見ると拙さを感じる部分もあると思います。加えて作画監督によってかなり差が出るので、回によっては別人に見えることも。(安藤さんと中村さんが顕著です)

ですが、伊藤郁子さん・只野和子さん・香川久さん他錚々たる面々が揃っていて、クオリティ自体は高いです。

キャストはゲストキャラ含め名の知れた方ばかりで、やはり安定感があります。シリーズ通して見ると凄まじく豪華な顔ぶれに。



このアニメを見ていると本当に体の底から元気が湧いてきます。少女漫画の枠組みを超えて愛されるのは、男女双方が憧れる強さが詰まっているからです。

リメイクで初めてセーラームーンに触れた方は、是非こちらも見ていただきたいと強く思います。




本編に関して。
{netabare}
まず始まってすぐ、OPの‘ムーンライト伝説’。

この曲はこの後のシリーズでも歌い手と映像を変えて使われますが、この一番最初のおどろおどろしい前奏・映像とDALIさんの歌声が最高です。今にも妖魔が飛び出してきそうな迫力です。

それから1話のうさぎの変身シーン!あそこまでカッコイイ変身シーンは他に見たことありません。BGMも映像も素晴らしくて、バンク(使い回し)でも不満が出ない出来だと思いました。

そして欠かせない必殺技の数々。非常に計算されたポージングでどの角度から見ても映えるアクションです。初めは同じ技しか出てきませんが、段々と増えていくのも楽しみです。


段々増えていくといえば、他のセーラー戦士たち。どのセーラー戦士も登場回のインパクトが強く、非常に印象に残るものとなっています。

特に印象的だったのは最後のセーラー戦士、セーラーヴィーナスの登場する33話です。

他の戦士が皆動けず、正にトドメを刺されるという直前で登場。流石もう一人の主人公(セーラーV)、というような鮮烈な回でした。



セーラー戦士の他に欠かせない人物といえば、うさぎの親友大阪なるちゃん。この子はシリーズが進むにつれ、セーラー戦士でないため段々出番が少なくなってしまう不遇なキャラなのですが、この第1期においては間違いなく重要なキャラです。

彼女が偶然敵組織ダーク・キングダムの四天王の一人、ネフライトに恋い焦がれることから始まります。この叶わぬ恋の結末、24話は自分にとって45・46話以上の衝撃でした。

また彼女はネフライトを抜きにしても、いわゆる親友キャラとは思えないほど魅力的な女の子だと思います。実際13話・一度目の節目以降、段々と出番が増えていくなるちゃんにすっかり釘づけになっていました。
セーラー戦士特有の制約がないため、逆にのびのびとした自然体の女の子に感じられたからでしょう。とにかく作中一番好きなキャラです。


後半に入って、ついにうさぎや衛の関係、真の正体が明らかになっていきます。ここからのタキシード仮面が最高にカッコイイです。正に紳士というべき振る舞いに、男であっても惚れずにはいられない位だと思います。


四天王との闘いが終わり、ついに敵の本拠地で最終決戦。ここからの展開は知っている人も多いかと思います。セーラームーン史上最も賛否両論が飛び交い、評価を一変させた瞬間です。
個人的にはこれぐらいの悲惨さは闘いの上で仕方ないだろうと思っています。ただ、これをお茶の間で流すのは確かに問題になってもしょうがないとも思います。


他の方も触れられていますが、この肝心要の局面においてうさぎ役の三石さんが降りられてしまったことが残念でなりません。
ただ、このタイミングで辞めざるをえなかった三石さんの無念と大役を突然任された荒木さん(ちびうさ役)のプレッシャーを考えると責めることはできません。
後にカセットコレクションにて、三石さん自ら声を当てた音源が発売されたことでこの問題は補完されています。


本筋以外の部分で触れることといえば、ED主題歌。
前期(~26話)の‘HEART MOVING’と後期(26~46話)の‘プリンセス・ムーン’。どちらも名曲ですが、前期のHEART MOVINGの方がうさぎと衛の出逢いを感じられて好みです。

そしてシリーズ通してセーラームーンの音楽を担当した有澤孝紀さんの存在です。セーラームーンの影の功労者と言えます。
彼の手掛ける音楽は非常に多彩で、ときにドラマチックにときにセンチメンタルにアニメを盛り上げてくれます。
セーラームーンのサントラ・ミュージックBOXは中古で高値で買っても決して損はしない出来です!素晴らしい!
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 12

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

世界に衝撃を与えた女児アニメ。アニメ史的重要作品です。

 世界に衝撃を与えた少女アニメです。ただ、何が?と言われるといろんな視点があるようです。

 アニメそのものは女児向けで全部見るのは辛いので、以前ある程度見た記憶と、気が付いた時にぽちぽちと全体の四分の一くらい確認しつつ、WIKIなどで補完していますので、ストーリーやキャラについては深く触れません。

 ただ、アニメ史的には超重要作品だと思いますので、一応記録としてレビューしておきます。ですので、評価はオール3のままにしておきます。機会があればもうちょっと見やすくなったリメイク版で確認しようかなあ、と思います。

 まずコスチュームのセンスです。2017年のフィギュアスケートの国別対抗戦で当時のロシアの女王、メドベージェワがセーラームーンの衣装でエキシビジョンを滑ったのは衝撃でした。セーラームーンの衣装というのは、スカート短くてセーラー服の格好で性的なイメージなんじゃないかと心配になりますが、しかし、アートの国フランス人などから見てもかなり美しいそうです。このスタイリッシュな衣装が欧州人の好みにあったのか、非常に人気だそうです。
 また、幾原氏の作品に共通ですが、露出が多いのに性的でないというセンス・デザインは重要かと思います。

 LGBTです。作中、レズもゲイも出てきて、それが当たり前のような感じなのが特にアメリカで受けたようです。1992年ですから当時は珍しかったと思います。

 作品について、私の視点では本作は女性が前面的に前に出て戦った最初のアニメではないかという点です。後にプリキュアへとつながってゆきます。それ以前の魔法少女ものは、もちろん少女が主人公で魔法を駆使して敵をやっつけたりしますが、こういうバトルは無かったのではないかと。身体性をもって敵にあたってゆく、あるいは女性が常に脇役だった「戦隊もの」からの脱却のような設定だったことが、時代に合っていたのかなあと思います。

 原理主義的な正統フェミニスト(エセではない)界隈では、なぜ、徴兵されるのは男ばかりで女性が徴兵されないのか、という問題があります。それをフェミニストが主張しないのはおかしい、ただ、それを主張するのが本当に正しいのかというジレンマを感じているようです。

 本作はそういった思想性はさておいて、女性が最前線で命をかけて戦う、を体現したアニメです。「ベルサイユの薔薇」では、女性は男装して戦わなければなりませんでした。こちらもフランスでは大人気らしいですが、本作は女性戦隊が主体的に最前線で戦う、というカッコよさが、欧米の女性から受けたのかなあと思います。

 一方で、まだタキシード仮面、転生がどうこうもありますが、王子様が出てきます。幾原氏は後に「少女革命ウテナ」で否定することになりますが、本作はまだ、少女マンガ的王子様の形式は残っています。活躍しないのが幾原氏らしいといえばらしいです。
 こういう少女的恋愛の対象としての王子様要素が、反発を買う場面もあるみたいです。

 女児に人気の要素は良く分かりません。コスチュームや変身シーンやスティックが受けたというのはなんとなく想像がつきます。そして女児でも美的センスは侮れないので、世界共通の審美眼があったのかもしれません。あるいは女性が戦うというのが痛快だったのかもしれません。

 とにかく、歴史に名を遺す少女アニメでした。

 

投稿 : 2025/02/01
♥ : 8

60.9 4 仮面で恋愛なアニメランキング4位
Devil May Cry-デビルメイクライ(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (150)
1009人が棚に入れました
「遥か昔、正義に生きる悪魔の伝説があった。剣を取って戦い、悪魔の侵略を退けた魔剣士。その伝説も、やがて
人々の記憶から消えて行った…。」
伝説の魔剣士の血を引く悪魔狩人<デビルハンター>、その名はダンテ ! 幾度となく人類を悪魔の脅威から守って
きた彼はという悪魔退治を請け負う便利屋を開業していた。舞い込んでくるのは決まって、一癖も
二癖もある依頼や来訪者ばかり。しかし、愛用の二丁拳銃エボニー&アイボリーと魔剣リベリオンで次々と解決してゆく。

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

DMCつってもデトロイトメタルシティでもデロリアンモータースカンパニーでもないよ! Devil May Cryだよ!w

悪魔の父と人間の母の間に生まれた悪魔狩人のダンテが依頼される悪魔絡みの怪事件をほぼ全部【ゴリ押し】で解決する1話完結型のスタイリッシュアクション作品(ただし名目上^q^)
監督はベン・トーの板垣伸
シリーズ構成は仮面ライダー555の井上敏樹
キャラデザはガンスリの阿部恒


ヨーロッパを思わせる石畳の街並みと相反してハリウッドのハードボイルド刑事モノバリにダラしないけど妙にクールな主人公ダンテ
ダンテは悪魔の子なので心臓を刺され様が、頭を撃たれ様が簡単には死にましぇんw
父譲りの剣技と相棒の二丁拳銃で悪魔には慈悲を見せずバッタバッタと切り倒していく結構非道な主人公


原作はカプコンのアクションゲームですが、たぶんゲームをやったことのある人ほど違和感を覚えるアクションシーン
ゲームではヒラリヒラリと舞うように軽やかなアクションを見せるダンテですが、このアニメではやたら地に足の付いたドッシリとした印象でどっちかってっとパワーキャラに
それでも作画の良い回はその力強さに惚れ惚れする出来栄えなのですが、それはごくごく一部の回のワンシーンだけ
お話の方も毎度似たような感じですぐ飽きてくるってのがホンネです


福圓美里スが演じるオリジナルキャラがスクライドのかなみちゃん的立ち位置にいて可愛いとか、ラスボスが野沢那智だとか、そーゆー地味な楽しみはあるもののゴールは遠かったです^^;
DVD全部持ってるけどw


で、このアニメあんま良いトコ無いのかよ!ってツッコミにお返しするのですが、、、
【サントラがマジネ申っす!】
ゲーム版から踏襲したわけでもないのに作品世界観にピッタンコカンカン!
インストのOPからBGMに至るまで、作曲は当時のrungrunこと、はまたけしさん
暗くて重い雰囲気や激しいアクションシーン、そしてトコトンクールな空気に想像をめぐらせ上手く掴み取ったオーケストラからシンフォニックロックやヘビーメタル、そしてラテン音楽まで・・・
いやホント、このサントラマジ素晴らしいでつ^q^
お暇な方はOPだけでもドウゾ

投稿 : 2025/02/01
♥ : 13

林檎´ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

悪魔が恐れる男が居た…!!

「ここからはR指定だ、子供は目を瞑ってな。」

とある町の一角に佇む便利屋「デビルメイクライ」。そこに居る男はちょっと変わっている。便利屋というから様々な依頼を持ち込まれるわけだが、ほとんど依頼を引き受けない。例え部屋いっぱいに金を積まれたとしても受けないものは受けない。逆に悪魔がどうとか胡散臭い話になると、依頼主が無一文でもその話に飛びつく。

彼の名はダンテ。

表向きは便利屋を営んでいるが、実際は悪魔を狩る仕事をしている。そして彼自身も悪魔の血を引く、悪魔も泣き出すデビルハンターだ。


PS2で発売されたゲーム「Devil May Cry」のアニメ化。最初は見るつもりなかったんですけど、友人に勧められて見ました。好きなゲームだったんでアニメはイメージ崩れるかなーと敬遠していたわけです。ゲームでは英語で喋ってるのに、アニメでは日本語だし; 

でも最初は確かに違和感あったけど、見終わった後はもう最高だったなあって感じです。まあ誰かに勧められる作品かって言うと全然勧められるものではないかな。アクションも悪魔のビジュアルもグロいです。萌えなどないです気をつけて! まあ要するにファン向けですね。

でも逆に言えば、他の作品と一線を画すわけで、ちょっと違う雰囲気の作品がみたいなって思ったら見てみるのも良いかも。

そしてファンの方はめっちゃ楽しめますよ。まあやっぱりアニメなので違和感感じるところもあるかもですが、ダンテは相変わらずカッコよすぎる!!!!!

正直、自分の中では2次元3次元すべてにおいて一番カッコいいと断言できる存在です!!

悪魔でありながら、人間を守る優しく強い魂を持った彼の生き様は、一度見ておきましょう!惚れますからあれはw

投稿 : 2025/02/01
♥ : 10

めにあーっく☆ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

「こっからR指定だ!!!」

主人公ダンテはドヤ顔でこう言い放ちますが
ガンアクションシーンはそんなにグロくないと思います
昔このゲームにハマってましたが、アニメやってたのここで初めて知って驚きました!

評価低いので覚悟して観ましたが、1話完結で頭も使わずぼ〜っとしてても分かりやすい内容ですw
ゲームを知らない人でも楽しめそうです

ただもし自分がゲーム未プレイの場合は
(戦隊ヒーロー的な敵が悪魔系バトルのアニメが苦手なので…)
いきなりの敵襲や敵の悪魔の実態、ダンテの無双ショーなど
確実に1話観て視聴は続けなかったと思いますw
ある程度の知識があったので、最後まで違和感なく楽しめました
すごい原作ファンの人は違和感あるかなぁ…?
とりあえずバトルもの好きな人、原作以外でのダンテも見てみたいって人にはオススメです

同じカプコンの人気ゲーム原作の戦国BASARAよりは
キャラを生かしたオリジナルの脚本がなかなか面白かったです
どのゲーム原作ものにも言えますが、戦闘シーンはゲーム同様力入れてると思うので大きな見所です
でも倒し方は別物で捉えた方がいいかも…

キャラデザもファンにとって重要なところですが、とにかくダンテはカッコよかったです♪

投稿 : 2025/02/01
♥ : 10

64.6 5 仮面で恋愛なアニメランキング5位
プランダラ(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★☆☆ 3.0 (288)
1002人が棚に入れました
「廃棄戦争」と呼ばれた未曾有の大戦後の世界、アルシア。そこは、強者が弱者から自らの存在を示す「数字(カウント)」を奪い取る、弱肉強食の世界。そんな世界で、2人は出逢う。仮面で素性を隠しながらも、エッチなことが大好きで、弱き者たちのために太刀を振るう青年・リヒトー。母の遺言を頼りに「伝説の撃墜王」を探して旅をする、健気でひたむきな少女・陽菜。2人の出逢いをきっかけに、「数字」がすべてを支配する世界の謎が、少しずつ明らかになっていく---。

声優・キャラクター
中島ヨシキ、本泉莉奈、小澤亜李、市川蒼、梅原裕一郎、伊藤静、悠木碧
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.4

観終わった

1話感想{netabare}
原作は置いといて、シリ構が鈴木雅詞じゃねーか!
これはヤバ気な匂いがプンプン、シャッフルギフトみなみけおかわりレイルウォーズISCAsin七つの大罪ロードオブヴァーミリオン、これのどれかで「それクソアニメじゃん」と感じた方は警戒が必要かも。
ってか同期に“オーフェン”が始まって、これがそうだと一瞬勘違いしたよw
だってその…古臭くね?
「普段はスケベ能面男、しかしてその実体は…」って多羅尾伴内ネタもなんつーかもう、うん。{/netabare}

10話までの感想{netabare}
話がヒドいのは鈴木雅詞だしこんなもんでしょう、別にバカにしてるんじゃなくて個性が強いというか作風に合ってないというか。
この方の得意分野はほのぼの路線からの殺伐とか闇堕ち系(いわゆる一昔前の18禁パソゲ系)だと思うのだけど、最初の方のほのぼの路線パートは今ではもう古い手法になっちゃってるというか。
原作知らんけどアニメは2クールって余裕あることだし、そのうち殺伐方向にシフトするんじゃね?と思いつつダラーンと見続けてたら…9話でキター!
いやもうね、9話の展開はいかにも鈴木雅詞らしい展開で心の中でガッツポーズでゲス(一応6話の「救えなかった…」も殺伐カテに入る?)。
あ、言っておくけど面白いってワケではないです、“ロードオブヴァーミリオン”みたいになってきたってこと、コンサート会場の件が近いかな?
で、絵がヒドいのもまぁ…今期はもっとアレなのがあるし、うん…。
そして、そんなことよりもっと気になることがありまして…。

B G M が ヘ ン

ダイナミックピアノ(ググって)をずっと聞かされてる感じ、なにこれイルーム?
上記の通り話と絵がアレなので視聴切っちゃった方も多いだろうけど、画面見ないで台詞も聞き流しで良いのでBGMに注意していま一度視聴して欲しい。
そしてBGMが気になり出すと効果音も気になり始めるもので、これも注意してみるとなんかヘンかも。{/netabare}

19話までの感想{netabare}
2クール目のOPとED、絵がちょっとアレすぎひん?今のご時勢考えると突っ込んじゃ悪いのかなぁ…。
で、2クール目から過去編に突入したのだけど…てっきり2・3話で終わると思ったらまぁ長いこと。
一応18話で終了でいいのかな?ってか18話だけ見れば大体の設定は把握できると思う。

でもってここまで見ての感想なんだけど…真っ先に思ったことは2つ。
ひとつは、脚本やシリ構ってひとつの作品にどれだけ時間かけるか知らんけど、ひょっとしてシリ構の鈴木はこれを手がけてる間に“ロードオブヴァーミリオン”の仕事した?と思ったり。
というのも共通する価値観が垣間見えまして。
端的に言えば「正当防衛であっても殺人は許されない」、ロードオブヴァーミリオンはこの思想がめっちゃ強く出てたんですよね。
こっちは原作アリなんだし、作者の思想に染まってる間に手がけたのかなぁ、と。
もうひとつは「あかほり作品でこんなの無かったっけ?」、えーっとMAZEだかセイバーマリオネットだかそれ以外だか。
まぁ「仮面の下の涙を拭え」って時点でアレなんだけど、原作の方全く知らんがあかほりキッズなのかい?

で、そういった直感的な感想ではない、じわじわと感じたこと。
口減らし政策ネタの作品も今まで沢山見てきたけど、この作品はいまいちピンと来ない、説得力が弱い。
で、その理由は…スタッフなり原作者なり分かってそうしてる?、ワザと危ない部分を外してるってことは…無いかな。
いわゆる宗教とか選民思想(=民族弾圧)とか、真面目に書いちゃうとどっかの団体からクレーム来そうなヤバい案件には触れないようにしてる可能性は無いかな?
とはいえ、余りにも避け過ぎててリアリティが無い。

そもそも敵って何?軍って何?貧困って何?が作品から何も感じない。
何のために戦争してるのかすら分からない。
口減らしって理由は生徒達には伏せられてたのかな?
世界規模の口減らしを目的とした戦争なら、負けた国は軍人も民間人も等しく粛清対象なんじゃない?
なら民兵がまかり通ったり国家総動員がかかってもおかしくないと思うのだが…何故か軍は徴兵ではなく志願っぽい。
まさかあの学校が大本営じゃないよね?やっぱり民兵?けどそうすると食料調達が謎になってしまう。
そんな中殺さない軍隊だなんて言われても、自分達は手を汚さないってだけにしか聞こえない。
途中でバロットによる議決が変わって「想定してたのと違う」ってことではあるっぽいけど、それでどう情勢が変化したのかよく分からない。
軍に入れば食料が貰える?じゃあそれどこから接収したんだ?市民の暴動は無いのか?貧困にあえぐ民草に思いを馳せつつ涙を流して米食うんじゃないのか。
Aクラスの集団自決も唐突というか今更かよって感じ、終戦迎えるまで気付かなかったってことか?
ってか労働人口下げてどうするんだ。
それ以前になによりも、「生産」がどう追いつかなくてどう落ち込んだんだんだかサッパリ分からない、一切触れない・見せない。
これが一番モヤ~っとする。
国すらもよく見えない…のだけど、これってひょっとして、口減らしが必要→人口が増えてる国ってどこよ(そこが悪いんじゃねーの?)と察しがついちゃうのでボカした…とかだったりして?
単に作画が大変なので手間のかからないシーンばかり映してたらこうなったってことは…まさかねぇ。
世界観の把握のためにも主人公達だけじゃなくて、他の国の軍は自国民へ銃を向けたかどうかが凄い気になるんだが、それも見せてくれないのかな。

別に戦争は悲惨に描かなければならないなんて思っちゃいないけど、それにしたって限度がある。
こんなんだったら戦争とか軍とか出さないで、普通にバロットの謎の力で大洪水とかの方が説得力があった気ががが。
あとこういう系で他作品でよく見るネタとしては「生き残るのは我々エリートのみ」ってやつだけど、そういう思惑は働いてたりするんだろうか?

なんてことを思いながらの19話、おおう…。
作画のことはもう言うまいと思ってたけどリィンの下腹の件、“異種族レビュアーズ”のうのまことだったらもっと説得力のある絵を描いたんだろうなーとふと思ってしまったり。
内容?あー、うん…。{/netabare}

総評(これだけ見ればいいかも){netabare}
あらすじ~
地上の人口が増えすぎて○○が間に合わなくなったので戦争が起き、7つのバロットを集めると発動するアルシングという事象決定装置によってアルシアという大陸(というより島?)を浮上させ、地上の○○を吸い上げて楽園を築いてましたとさ。
主人公はそれが気に入らなくてアルシアを落とそうと思ってたけど、気が変わって「とりあえず」でバロット集めようと決意しましたとさ。
(○○に当たる部分は普通に食料だと思うけど作中の描写からはそれを感じない、誰も農地を耕さない)
以上。

うん、目的がワカラン。
「現状がイヤだから反抗する」ってだけで、じゃあ解決策は?というとそれが無い。
人間の可能性は~って、それを散々模索した結果の戦争だったと思うのだが…。

途中からずっと不自然に思ってたのだけど、戦争戦争言ってる割には仮想敵すら見えてこない。
なんだろう、「イデオロギーが見えない」とでも言えばいいのかな。
それとも私の発想が貧困なだけ?
戦争の原因は作中で語られてる内容だけで判断すると「人口が増えすぎたための口減らし」、もっと言えば「総人口減らしたい」。
だったらまずは自国の労働人口以外…それこそ○才以上の国民は姥捨て山送り、テストで○点以下の国民はガス室送り、ってなりそう。
(多民族国家だったら○○人種は皆殺し、とかね)
それがイヤだから他の国民(軍人じゃなくて国民)を殺せばいいってことになって戦争になったんちゃうの?
なので降伏すれば命は助かるってことは無く、敵は皆殺しが基本になるんじゃないかな?
敵国民一人殺せば自国民一人助かるって状態じゃないのか。
なので軍と民の違いも無ければ大量破壊兵器や非人道兵器の禁止条約なんてブッチした地獄のような戦争になると思うのだが…。
ガンダムでいえば南極条約無視してコロニーでもアクシズでも落とすのを辞さない状況…じゃないのか。
実際作中の回想シーンで年端も行かぬ少年がヒットマンをやってたりしてて…でもそれが「当たり前」の戦争だったんじゃないの?
そのため「殺さない軍隊」とかいうやつも「他の連中同士で殺し合って人口が丁度良い数まで減るのを待つ」ってだけで、対症療法してるだけで根本解決とは程遠い。
ってか地下シェルターにでも篭ってろ、としか思えない。
実は戦争が起きた原因は他にあるのかも知れないが、そこら辺がボヤけてるため主人公の目的も分からない、バロットを集めるという「手段」だけが先行してる。
人口調整と生産の向上じゃあアカンのか。

ってかよう、ほんっとそもそもさぁ、地上は現在も地獄絵図なのか、人口が丁度いい塩梅まで減って復興してるのか、それすら分からない。
アルシア落としても結構平気かもよ?と思うと茶番にしか見えない。
ってかアルシアはどうやって地上の資源を吸い上げてるのかも分からない。
『キャピタルタワー』みたいなの無いの?『スコード教』みたいの広まってないの?飛行機作っちゃダメってのは『アグテックのタブー』でしょ?
上記の『』で括った単語は“ガンダム Gのレコンギスタ”の用語なんだけど、スタッフはGレコ見た方がいいと思う(面白くはないけど)、少なくとも作者はガンダムの影響強く受けてそうだし。
『ヘルメスの薔薇』を寡占してるヤツをぶっ殺せば解決とはならんだろうし、ホントもう何したいんだかサッパリ分からない。


と、以上がアニメを最終回まで見た感想。
大半の方がそこまで至る前に視聴切ってると思う…それくらい序盤もつまらない。
「これやっときゃオメーら嬉しいんだろ?」といわんばかりの下らないコメディシーン、作ってる側も下らないと思ってそうな気配を感じるのが辛い。
(むしろあれを面白いと思ってやってたらそっちのが問題だ)
鈴木雅詞はダテじゃない、を再確認できました。
「アニメスタッフはこんな原作をアニメ化しないで他の作ればいいのに…」みたいな感想をどこかで見たけど、いいえ、鈴木雅詞が係わる限り何作っても同じですよっと。
実際、原作の出来そのものは置いといて、アニメは原作から色々と改変してるらしい、というか読み込みが足りてないらしい。
調べたのがそこだけなので細かくて恐縮だけど、アニメ20話部分、原作では問題の無い行動順になってるのだけど、アニメでは時系列がおかしくて水着姿で寝てる連中が雨ざらしになるという事態に(目覚めないのかよ、と突っ込まざるをえない)。
こんな感じで順序がアベコベにされておかしいことになってる箇所が随所にあるらしい。
「らしい」ばかりでアレだけど、こっちもそこまで調べる気力無いし…ここら辺は原作既読の方がアニメではどう改悪されたか書き起こしてくれると面白い、かも?

地球の環境が深刻なほど汚染されて、人類は宇宙へ脱出して、地球の環境が回復するまで待つ。
ないし地上に残された人類を高みの見物する連中が居る、なんて話はこれまでにもゴマンとあるので、まずはそっちを見た方が良い。
その世界の文明レベルではありえない超科学兵器が登場するなんて普通だよ、普通。
主人公は“ガリアン”のヒルムカや“ゾイジェネ”のロンに当たるポジなんだと思う、ジョルディーやルージ「ではない」視点にしたのは新しい…のかなぁ?{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 13
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

ナンダコリャ

[文量→大盛り・内容→酷評系]

【総括】
ジャンルは、バトル・ファンタジー・エロ。

レビューでは、私の酷評系の中でもかなり酷評してます。もし読まれる方は、気を付けて下さい(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
アビスが実は現代の世界~とか、現実兵器が~とか、それはまあ別に悪くないんですけど、、、。

全体的に、ダサいというか安っぽいんですよね。ずっと。

まず、序盤のエロ展開。後のシリアス展開への伏線、高低差をつけたいのだろうけど、単純にキモい。閉じられた太ももをこじ開けようする主人公に、共感がもてるか? 「本当は心に影が」って、信じられるか?

中盤の、アビスの事実からの園原戦。映像表現がダサく、バトルがなんの能力バトルにもなってない、ゴリ押しバトル。しかも叫んで光るとパワーアップとか、「どこのドラ○ンボール?」と聞きたくなるものばかり。スピードが速いことを、背景を動かさずに「消える」で表現されても、それはもはやアニメーションではない。

また、とにかくこの園原というキャラが、というか使い方が納得いかない。

最初は「早く私を殺して」というメンヘラで登場し、バカみたいに一般市民を虐殺しといて、「実は薬を射たれてラリってただけで、本当は良い子だよ」とか、マジかよ!?と思った。

しかも、最後に少しジェル中尉とイチャついてるし。次話はふざけたエロ展開だし。街で園原に虐殺された人の家族が見たら、殺したくなるよな。

「大量殺人をしましたが、責任能力がないため無罪です」てことを、リヒトーだけならまだしも、園原自身も自然と受け入れている感じがして、かなり胸クソ悪かった。良い人にしたいなら、最初の大量虐殺をやらせたらダメでしょ。

「シリアスの中のギャグ」は、とても難しい。絶妙なバランスが必要だが、どう考えてもこの作者(原作者かアニメ制作陣かは分かりませんが)には荷が重い。

なんかこう、「ありがちでウケそうな設定・展開・キャラ」を、節操なく、無秩序に、とりあえず並べて、矛盾が出てきたら知らぬ存ぜぬで新しい刺激的な展開でお茶を濁すみたいな印象を受けた。

その辺が、自分が「ダサさ、安っぽさ」を感じた要因かなと思う。

続いて、過去世界編ですが、これもまたひどい。

そもそも、「人口が増えすぎたから食料が足りなくなり、人を廃棄する戦争」ってのが、意味わからん。

これは多分、FAOや農水省などが、「2050年には世界の人口が100億人を超え、その後も爆発的に人口が増え、世界の食料が不足する」とか言っているのをもとにしてるんだろうけど、私はそもそもこのことに懐疑的で。

まず、人口なんて、「ある日突然100億人になる」わけじゃなく、徐々に増えてくんでしょ? その間、何も手をうたないほど、人類はバカじゃない。食い物くらい、なんとでもできるでしょ。世界にはまだまだ耕作可能地はあるし、今の科学技術なら耕作可能地を増やせるだろうし(なんかバイオテロで農作物や畜産に大ダメージがあったとか、そんな説明でもあれば良かった)。

ていうか、人口増加率は1965-70年の2.06%がピークで、今はそこまで増えてない。じゃあ、1960年代以降、世界の食料が足りなくなったかといえばそんなことはなく、むしろ、穀物の価格は下がり、供給過多ともいえる状況になっている(勿論、これは地球全体の話で、紛争地帯や貧困地域などはこの限りではない)。1960年以降を見ると、人口は2.4倍に増えているが、穀物生産量は3.4倍に増えているので当たり前だ。これは、ICTやAI、バイオテクノロジーなどによって、単位面積当たりの収量が増えたことが大きく、この傾向はまだまだ続くと考えられている。

てゆうかそもそも、2050年をピークに、世界は人口減少に陥るという報告もある。実際、すでに出産数は頭打ちで、今の人口増加は、長生きできるようになったことが大きいとも言われてるしね。

まあそういう小難しい理屈を持ち出さなくても、過去編はおかしい描写だらけ。

戦争して口べらしする程の(究極ともいえる)飢餓状態なのに、電気等のインフラはバッチリ。節電の素振りすらなく、蛍光灯も全部つけてる。掃除も隅々まで行き届いている。毎日大浴場で入浴。洗濯し、糊の効いてる制服。

「軍は優遇されている」にしても無理がある。そして、この間まで究極の貧困の中にいたはずのこいつらが皆、筋肉ムキムキにおっぱいデカいって、どんな風に栄養摂取してるんだ?

それから、そんな貧困を身近で感じてきたはずなのに、海に行けば平気でビーチで遊び、乾杯してパーティ。飲みきってないビールを余裕で捨てる。それ、苦しむ民間から集めた金だろ? 殺さない軍隊とか綺麗事言っておいて、彼ら彼女ら全員、サイコパスなの?

過去編が終わった後も変わらず、最終回のできも酷い。なんで少し真面目にやると、ワケわからんエロシーンを差し込むの? 元々好感度の欠片もない主人公だけでなく、ヒロインの魅力までガンガン下げているけど、制作はドMなの?

あと、ジェル中尉強すぎでしょ。カウントも撃墜王も関係なし。作者、自分で考えた設定忘れてる?

その気になれば、あと2000文字くらい批評できそうだけど、辞めとこう(笑)

誉めるところが、かなり少ないアニメで、逆に原作の出来が気になる。自分が大好きな「封神演義」が「覇穹」であれだけ蹂躙されたので、「アニメの評価=原作の評価」だとは思ってません。2クールでアニメ化されるくらい、期待されたんだろうし。少し読んでみようかな?

とりあえず、こんなに酷評していろのに最後まで観たのは、「☆1をつける以上、ちゃんと最後まで観るべし」というマイルール(絶対じゃない)に従ったまで。あまり、良いアニメの観方ではない。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆2
ただの変態やん。陽菜って、めちゃ現代的な名前。数字に支配される人生。0になると死ぬって、厳しい世界だな。カウントされると、身分差。歩いた距離なら、カウントが減らないんじゃない? ん? 0になったらアビスでないの? いやいや、気付けやさっさと。髪スッキリて、無抵抗の意味ないやん。数字は身分差であって、実力差ではないのね。

2話目 ☆2
脚力笑えた(苦笑) んで、太もも開きが悪趣味。最後の展開が謎。色々としゃべる悪役は(苦笑)

3話目 ☆2
ん? なんかバカないちゃつきコントをして30分が終わったぞ?

4話目 ☆2
ギャグが致命的につまんないんだよな、センスを感じない(苦笑)

5話目 ☆2
いつの間にそんなに、リィンに夢中?

6話目 ☆2
なんか、話が繋がらなくて。空とぶの禁止ね。まあ、アビスの方が真の世界とか、実はこの世界が地下にある(アビスは空の上)とか、そんなノリかな。

7話目 ☆3
熊の解体は、ちょっと面白かった(笑)

8話目 ☆3
現代兵器がアビスからね。まあ、ありがちな展開だな。

9話目 ☆2
大分、虐殺だな。展開としては興味深いが、それを胸くそ悪さが上回るかな。ん? そんな目的、話したっけ?

10話目 ☆1
バトルが雑だな~。スーパーサイヤ人に、空中殺方、それはクリリンのことかー! 的な展開。ドラゴンボールかな?(笑) いやいや、あんだけ殺してとかメンヘラ女やっといて、死ぬのを怖がるなや。人格の上塗りとか、実は良い人とか、殺す殺す言って殺さないとか、興醒めも甚だしいわ。

11話目 ☆1
んで、軽いエロ展開か。緩急つけたいのは分かるけど、クダランナ~。街で虐殺された人の家族が見たら、殺したくなるよな。過去世界へ飛ばしたか。

12話目 ☆2
新しい展開のため、一応観てみる。殺してないんかい。

13話目 ☆1
いやいや、リヒトーに星をあげれば良いだけやん。いやいや、星は肌身離さずもっとけや。いやいや、簡単に星をあげるやつばかりか。いやいや、話からして、軍人になったことで得た食料なんて絶対に食わなそうな婆さんじゃん。いやいやいや、「暴力はNG」で「略奪(窃盗)はOK」て基準も分からんし、どこで線を引くんだよ。

14話目 ☆3
ジェル中尉の「痩せろ!」は笑えた(笑) こういう日常回なら、まだ観られる。

15話目 ☆1
そこまでの飢餓状態なのに、電気等のインフラはバッチリ。掃除も行き届いている。節電の素振りすらなく、蛍光灯全部つける。毎日大浴場で入浴。「軍は優遇されている」にしても無理がある。あの貧困を見たはずなのに、平気でビーチで遊び、ビールを捨てる。乾杯してパーティ。こいつら全員、サイコパスかな?

パンチで岩を砕き、同じ木材で、生木を一方的に破壊。

てか、この間までそういう貧困の中にいたはずのこいつらが、筋肉ムキムキにおっぱいデカいって、どんな風に栄養接種してるんだ? 落とし穴、浅い。最後、リヒトーを抱き締めるシーン、リヒトーの身長120センチくらいだけど(苦笑)

16話目 ☆1
食え、のところ、引くわ~。その理論、むちゃくちゃだよな。戦争で殺さないだけで、大分歴史は変わるしな。この作画での殺し合いは、もはやコメディ。木の板撃つなや(笑) 顔にガラス刺さってる(苦笑)

17話目☆1
首、スパーンと。

18話目☆1
エロをなんとか正当化させようと。大体、人口が増えすぎたから戦争で口べらしって、無茶苦茶なんだよな。アルシアの成立。なぜ、待ちなさいで、待つのか、だよな。幼馴染み、あっさり1シーンで死亡。

19話目☆1
なんかよく分からんが、声優さんは頑張っているな~と。結局、リヒトーは、ナナが好きなのか、ヒナが好きなか? どうしたい? そこは、兄妹愛でいくのか? コメディのクオリティは悪くないけど、そもそも、コメディを許さない作風なんだよな。

20話目 ☆2
そんなに、軍部って強いの?

21話目 ☆2
抱きついたからって、止められるの? 止血したからって、生きられるの?

最終話にして、またクソみたいな展開。やべぇな。
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 24
ネタバレ

匿名係長 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9

わたしの戦闘力は530000です。

見終わった直後の感想は、
『やっと終わった・・・』でした。

こんなに先の展開に興味が持てないストーリーは久しぶりでございます。

絵は綺麗なんですよ。
絵だけは!!たまに「ん?」となったりしますが、全体的に綺麗だったと思います。

とりあえず主人公vs敵な図式だけで進められるストーリー

戦う目的が不明瞭すぎること、そして視聴者を置いてけぼりにする展開。

何より全然ワクワクしないストーリーが2クールも続くのですから、苦行でございますよ。

後半になってやっと世界観が掴めるのですが、それからも面白くなる兆しが見えない!

てか、おもしろくない!!

辛い!見るのやめたい!けど、ここまで我慢したんだ、何とか最後まで、、早く終わってくれ、、、

視聴後は時間をかけたことへの後悔のみが残るだけでしたので、コレから視聴しようと思ってる方は内容のネタバレを読むだけにすることを強く推奨致します。

なので、下に簡単に内容まとめます。
これ以上、私のような者を出さないために。

{netabare}
ヒロイン【陽菜】の母が影のような手(リゼロの見えざる手)に地面に引きずり込まれているところから物語は始まります。

母「撃墜王を探しなさい」

ヒナは旅に出て、ある街にたどり着き【ナナ】と【リヒトー】に出会う。

ヒナ、軍に騙されてピンチ!
母の遺品の【玉(バロット)】が狙われる。

リヒトー登場でヒナ助かる。
【リヒトーは閃撃の撃墜王だった!】

玉(バロット)は持ってるだけで違法なのだそうだ。

この世界【アルシア王国】では、一人一人が体に数字が刻まれており、歩いた距離や戦闘での撃墜数など、それぞれ違いはあれど、その達成如何によってカウントが増減する。

ちなみに、カウントが多い程より強い存在ということらしい。
スカウター無しで見れる戦闘力のようなものだ。

0になるとヒナの母のように【アビス】に引き摺り込まれるという設定。

1話で大体の設定が説明されて、ヒロインを助けた主人公はヒロインの制止も聞かずに何処かへ行ってしまう。

リヒトーは別の街で軍所属の女の子と仲良くなる→追ってきた軍と戦う→逃げる→追ってきたヒナ&ナナと再会→次の街で軍とバッタリ会い、酒飲み対決などでグダグダ

その街でアビスの悪魔?が登場!!

正体は、攻撃ヘリコプター!!

メガネっ娘が登場し、ヘリを撃墜!
【メガネっ娘は追撃の撃墜王だった!】

【撃墜王は全部で7人いるのだ】

メガネ女は敵の手により薬でラリっているようだ、他の街の人を皆殺しにしてきたよ。
戦う→正気に戻す。

戦いの傷を癒していた所、急に「過去を見ておいで、出来れば変えてきて」と、ふんわりしたこと言われてナナの力で過去へ送られるヒロイン達。
【ナナは識撃の撃墜王だった!】

謎の学園生活スタート。

なんだかんだあり、リヒトーの過去は変えられなかった。

その時代は戦争の時代。
ヒナの母の形見の玉は全部で7つあり、全て集めると色々な事ができちゃうドラゴンボールだった!

人口増加により食糧難となった世界からの脱却として、玉を全部集めた学園の先生達は、選ばれた人達が住むための王国を空中に作る。

それが「アルシア王国」であり、残されたボロボロの世界が「アビス」だったのだ!

で、戻ってきたヒロイン達を置いて、この世界は間違っている!と、一人で軍に挑みに行くリヒトーと、それを追うヒロイン達。

敵軍にいた【重撃の撃墜王】と対決→勝利

最後は主要メンバー、男女6人の登場キャラ達のカップリングが決定。


{/netabare}

この物語は

1話でシステムの説明。

2〜10話で仲間的な人との出会いと謎の伏線。

11〜19話で過去から現在までの説明。

20〜24話で、これからの為?の戦い。

ということで、2クール使って殆ど何も進んでないんですよね。

無駄にエロい演出してみたり、つまらないギャグ挟んだり、とりあえず酒飲んでるだけだったり。

{netabare}
8話でヘリコプター出てきた時の置いてけぼり感はハンパなかったなぁ。

どんな敵が現れるのかと思ってたら戦闘ヘリ出てくるんだもん。

「・・・は?」ですよ。

メガネっ娘はラストで、いつの間にかまた薬打たれてて敵になってましてね、、
いい加減にしろよって感じですよ!

ヒロインは子作りしたいだけの子になっちゃって・・
でもエロエロなはずの主人公は手出さないし。

意味不明です。

全体的に意味不明なんです。
{/netabare}

大体最初に目的が無いのがグダグダの始まりです。

ヒロインが主人公と出会って別れてその後は何の目的があるわけでもなく、ただただ進んでいくストーリーは退屈せざるを得ない。

なので全く視聴者に内容が入ってこないんですよね。
自分は何を見てるんだろう。

ある世界のある登場人物達の意味不明な日常を見ているだけにすぎないので、先の事とかどうでも良くなってしまう。

そんな物語でした。

ストーリーや構成がダラダラしすぎてるのが悪かったのかな?

いや、最後まで見てしまった自分が1番悪いですよね。

どうしても見たい!って方、
1話、2話見て「ん?」となったら、それがずっと続く感じです。

視聴継続の有無については早めのご決断を。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 8

60.9 6 仮面で恋愛なアニメランキング6位
グイン・サーガ - GUIN SAGA(TVアニメ動画)

2009年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (128)
742人が棚に入れました
古く雅な王国パロは、辺境の武の国モンゴールの奇襲を受ける。
パロの国王と王妃は殺害され、首都クリスタルは陥落。王女リンダとその双子の弟、王子レムスは王宮に隠された古代機械によって、モンゴール軍の手を辛くも逃れたが、そこに待ち受けていたのは鬱蒼と広がる深いルードの森。さらに追っ手に阻まれた二人の目の前に現れたのが、豹の頭をしたひとりの超戦士の姿であった…。
ネタバレ

じぇりー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

お願いです。私にナレーションと地図をください!

まず注意して頂きたいのは、本作品の原作は本編130巻、外伝21巻からなる長編小説であるということ。
さらに、執筆途中で作者が逝去したため、未完であるということだ。

アニメはこの原作の16巻までの内容を描いている。
言ってみれば、全編のほんの入り口の辺りだけがアニメ化された格好である。

つまり、これから視聴される方は、このアニメは観終わっても完結しないということと、気になったら続きを小説で追いかけてみるのもいいかもしれないが、それも完結していない…ということを念頭に置いてほしい。

このアニメ、これだけの超大作が原作となっているため、とにかく世界観が壮大で、登場人物も回を増すごとに増えていく。
様々な国とその同盟国だの属国だのも多数存在し、陣営も多いため、アニメだけでその辺りの勢力関係を掴むのは、かなり困難だと思う。

作中でキャラクターが解説じみた台詞をほとんど吐かないため、これはナレーションが入らないと、状況を把握するのは難しい。

あとは、国の勢力関係・同盟関係や、戦争が勃発した時の軍隊の動きが、口で説明されても、地理がさっぱりわからないため、今主人公たちがどこに向かって現在どの辺りにいるのか、そしてその敵がどこで待ち構えているのか、追っ手を差し向けているのかが分からないので、ハラハラドキドキもしようがない。これは地図を出して説明して欲しかった。

ストーリーは壮大なファンタジー大河ドラマ、といった感じで至極真面目でシリアスな展開なのだが、私個人的には結構笑ってしまったツッコミどころもあって、それなりに楽しめた。

まずは、{netabare} 逃亡・潜伏のためにやむなしとはいえ、やたら女装する美青年大公ナリス。女装するだけならばまだしも、がっつりメイクをし、女言葉まで話すあたりの徹底ぶりが、これ実は趣味でやってない?と思うほど堂に入っている。

次に主人公グイン。豹頭の謎の戦士でべらぼうに強い…のだけど、初登場時はほぼパンツ一丁+ブーツのような姿で現れ、しばらくはその姿で筋肉モリモリの姿で戦い続ける。頭も豹なので、まるでどこかのプロレスラーのよう。
別にガタイのいい人が好みというわけではないが、グインが鎧を与えられた時は、少し寂しささえ感じてしまった(笑)

最後に、最もツッコミを入れたかったのが、吟遊詩人・マリウス。こう言っては可哀そうかもしれないが、中の人の歌唱力がからっきしなので、全然吟遊詩人らしく見えない。
さらに、何度か歌を歌う場面があるものの、全てメロディーは同じ、歌詞だけ変えている…という状態なので、「冷やし中華始めました」で一時期よくTVに出ていたシンガーソングライター芸人・AMEMIYAを彷彿とさせてしまう。
マリウスが画面に出るたび、「お、AMEMIYAのターン★」と思ってしまう自分がいた… {/netabare}

…ま、まぁ結果色々と楽しめた作品ではありました。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 3

リッキー@あにこれ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

オペラに通じるものがある

元々神話系のファンタジーが好きで、現在ワーグナーのニーベルングの指輪など個人的に研究しています。
アニメ鑑賞に関しては素人ですが、頻繁にする映画鑑賞やオペラ鑑賞の経験に基づいて評価したいと思います。

まず物語ですが、上記のニーベルングやトールキンの指環物語の様に長編です。原作も100巻を超えて未完のままですが、アニメ化の際にとりあえず物語上区切りが悪くない所を選んだじゃないでしょうか。是非原作を読み始めたいと思いました。
物語初期は反乱軍に追われた王家子供達と不思議な豹の戦士とのアクション満載の逃亡劇でしたが、そのうち三国志のような国家同士の敵対関係を描いた頭脳中心の政治劇になり、楽しみにしてた子供達の出番が激減します。また後になって子供達も冒険中成長の過程を経て徐々に大人のように冷めきります。
簡単に言えば応援したくなる熱い(?)物語が最終的には憂鬱になるのです。

今作の世界観はかなり評価します。欧州言語を基にしたネーミングセンスもいいです。
また、いろんなテーマ(例・運命、闇と光、兄弟間の劣等感、実らない恋愛)などありますが、これらはオペラに通じるものがあって説明が無くてもある程度ブランクを埋める事ができます。未完の物語の処理もこれらのテーマに任せた感じです。

アニメを評価できるほど熱狂的に鑑賞した事無いので、作画に関してはあまり言えないと思います。指摘するとすれば、天野喜孝の画風がこのファンタジーの世界観に合ったかもしれませんが、天野さんの絵が動くのを想像しても現実味を感じません。

音楽は尊敬する植松伸夫作曲なので好きです。ファイナルファンタジーの音楽を手かげた植松さんはやっぱりファンタジーの世界観に合います。一部以前作曲されたメロディーに似ていた所もありましたが、まぁ仕方ないでしょう。しかし最終回で式の場面で流れたファンファーレはさすがにすぎやまこういち先生がドラクエ3に書いた「そして伝説へ」に危うく似てしまっている気がします。

書くのに疲れましたのでここら辺でまとめますが、たとえ未完の物語でもやはり最終回は見守ったキャラクター達とお別れという事で寂しかったです。通常の物語はきれいに閉じる事が多いですが、哲学者ショーペンハウアーが語ったようにやはり物語は延々と続くはずじゃないでしょうか。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 3

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

サムネに騙されちゃダメよ!w 主役は渋いお声でマッチョのたいがーますく 未完の超大作、7話までなら超名作!

栗本薫が実に130巻まで発表した大長編ファンタジー小説が原作
アニメ自体は全26話で原作の16巻ぐらいまでしかアニメ化出来てませんwww


アニメ化の直後に栗本先生が逝去されてしまったため原作もアニメも未完のままとなってしまいました
マジで中途半端感酷いんでw続きやるのか否かは気になるところ;


自分の素性が全く謎で、なぜかタイガーマスクを被せられている記憶喪失の大男
(ホントは豹らしいけどね^q^)
唯一分かるのは自分の名前が『グイン』、ということだけ・・・


そんな主人公の声を演じるは堀内賢雄さん
仮面を外すことも出来ず、【木に向かって放り投げた敵の兜が摩擦を起こして森林火災が起きたり】【パンチ一発で人間を地中に埋没させてしまったり】と、ありえない強さを誇るグイン
各地で暴挙と猛威を振るうモンゴールという軍勢を相手にしながらも、自分の過去を取り戻すための旅をするのであった・・・


グインをとりまく架空の世界の戦争の行方と、様々な人々の思惑の交錯を描いた、いわゆるヒロイックファンタジー作品


サムネのイケメンは第2の主役ともいうべき、傭兵から王の座を狙う成り上がり野郎の『イシュトヴァーン』
声は浅沼晋太郎さん
このようにイケメンもイパーイ^q^


一応のことヒロイン(笑)で亡国の王女な強気っ子、『リンダ』とイシュトヴァーンの恋仲とかも描かれたりもしますが“全てが未完で謎は謎のまま放置”されますんでご注意をwww


物語の最初の見せ場となる『ノスフェラス戦』が描かれる1~7話までは本当に面白くて、ここだけ抜きだせば名作だ!って断言できますw
ただその後はドンドン失速、そして打ち切りのような最終回へw
ってわけで全体には悪い印象が残ってます><


アニメタの若林厚史が初監督
なんと全話の絵コンテを一人で切ってます;
早ぇよw
シリーズ構成と全話脚本はフィギュア17とかサヴァイブとかスマプリの米村正二
音楽はFF(ゲーム)でお馴染みの植松伸夫
OPテーマとか超カッケーっすよ!


監督がこだわったという『馬の作画』にも注目したいですね^q^
馬を描く作品が減っているため、特に若手を中心に馬作画の機会を積極的に活かしたかった、とか

投稿 : 2025/02/01
♥ : 13

62.2 7 仮面で恋愛なアニメランキング7位
新サクラ大戦 the Animation(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★☆☆ 3.0 (145)
505人が棚に入れました
太正三十年(1941年)帝都・東京は、平和な日々を取り戻していた ―――『帝国華撃団・花組』は隊長神山誠十郎が欧州へ赴任し、天宮さくらが隊長代理に就任していた。日々奮闘している花組の元に神山が一時帰国するが、その傍には見知らぬ少女がいた。少女の名はクラーラ。大きな事故に遭い壊滅した莫斯科(モスクワ)華撃団の唯一の生存者だという。神山から託され、花組へと転属になったクラーラを迎え入れるさくら達。そんな中、『莫斯科華撃団』を名乗る一団が突如帝都に現れる―――莫斯科から来たクラーラとは何者なのか?そして、壊滅したはずの莫斯科華撃団の来日の目的とは?帝国華撃団・花組の新たな戦いの幕が開く!

声優・キャラクター
佐倉綾音、内田真礼、山村響、福原綾香、早見沙織、阿座上洋平、富沢美智恵、和多田美咲、白石晴香、赤羽根健治
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

観終わった

1話感想{netabare}
第一印象、キャラヘボっ。
なんでこんなにヘボいんだ?見続けたら慣れる?
3Dでキモくなるなら前期やってたPSO2を3Dでやりゃあ良かったのに…あっちならキモくても「原作ゲームからそうだしw」で気にならなかっただろう。
一方でサクラ大戦でキャラがヘボいのは致命的じゃない?
セガ発注先間違ってない?
ステージシーン考えると3Dにせざるを得なかった?

で、内容に関しては様子見。
因みに前作は殆ど覚えてない、横山智佐が真宮寺さくらのコスプレして「笑っていいとも」に出てたことと田中真弓の数少ない美女?役が印象的だった(他はうる星の竜之介くらいしか知らん)、その程度。
と思ってたら…富沢美智恵キター!
そっかそっか、クレしん見なくなって久しいせいかスゲー久しぶりに聞いた。
じゃあ富沢美智恵のためだけに見続けられる…かも?
最近パズドラが神代千衣目当てで見続けられると踏んでたら挫けたばっかりでねぇ、チト自信無いけど。

ところでパルマってパルマすみれか?…あー育ててるわ、とうとうカチ合っちゃったかぁ。{/netabare}

最終回(12話)までの感想{netabare}
3話、「敵出現、場所は勝鬨橋」ってことで足止めで折角橋を跳開してるのに、そこは全然クローズアップしない。
気付いた方はニヤリとしてくださいってことだろうか?
んなこと言われても…正直霊子甲冑の活躍より勝鬨橋の跳開の方がカッコいい・画面栄えすると思うのだが。
その一方で4話、前の回で出すぎた真似をして失態をこいた初穂にわざわざ台詞で「思わず飛び出して家に帰ってきたけど…」と言わせておいて、次のシーンで「実家に帰る」という書き置きが画面に映る。
どっちか片方で分かるよ、なんでここはそんなに親切なんだ。
と思ったら千年桜…千年桜って名を冠してる割には木が若い、中野の街路樹レベル。
「千年桜」で画像検索すりゃ分かると思うけど古木だったらつっかえ棒してナンボってなもんで、名前使っただけで全然調べてないのがなんか見えちゃって…おおう。
サクラ大戦ってタイトルにまで使ってるのに桜の描写がイマイチって、良いのかなぁ…。
と思ったら6話ではセキシュウの屋敷に藤棚らしきものが映ってるのだけど…えっ、花じゃなくて実がぶら下がってるwヘチマやヒョウタンじゃないよね?
前々回で桜が咲くより前の季節(千年桜が咲いたのはクララのせい)だったのにもう夏?と一瞬思ったけど、葉っぱ繁ってないし前年のものが残ってるのか。
変わったモン描くなぁと思うと同時に、妙に背景に映り込むので何か意味があるのかも?と思ったが無かった。
そんなところに凝るなら千年桜の方を…まぁいいか。
そしてボレロw
コロナ関係で3話で止まっちゃってるけど“デジモンアドベンチャー”が同時期放送されてるのにこっちで聞くことになるとは。
7話、浅草は花やしきでセキシュウから尾行されてると言われ凌雲閣へ移動…って、こっちの凌雲閣は13階建てなんだが!?不吉すぎんだろw

と突っ込んだり感心したりでなんやかんや楽しめたのはここまで。
8話からは話が動き出して設定紹介と〆に向かって展開するのだけど、これがちょっと…総評の方にまとめておきます。{/netabare}

総評(これだけ読めばいいかも){netabare}
作画は3話くらいまで見ると案外慣れた。
違和感覚えるのはサクラと初穂とあざみの顔とクラーラのまつ毛なんじゃないかな。
よりにもよってこいつらが序盤登場頻度が高いっていうね。

でもって内容…どうやら家族をテーマにしてるっぽいのだけど、超うっっっっっすい、薄っぺらい。
クラーラを家族として絆を深める描写が無い(足りないではなく、無い)ので、私の中では「ロシア華撃団が胡散臭いからクラーラは渡せない」って認識から前進してない。
なのに「クラーラは家族だクラーラは家族だ」言ってて全くピンと来ない。
お前らそんなに仲良かったっけ?
3話から7話の間にもっと話数が存在して本当は4クールの作品だったんだろう、と納得するしかないのかな。
また、前作だか原作を知ってることを前提とした作りなのか、コウマをどれだけ敵視してるのかこれまた描写が無いため、クラーラがコウマ人間だと知って受け入れられるかどうかの葛藤もピンと来ない。
(ってか「コウマ人間」ってどこかで聞いたことあるなーと思ったら“クイーンズブレイド”の甲魔忍軍でした、いやそんだけ)
そして9話でクラーラと姉妹だって分かってるのにレイラに対して化け物呼びは軽率すぎじゃない?
シナリオの都合で言わされた感が半端ない。
そもそもレイラが全然、全~然化け物に見えない。
“BEM”のベラくらい変貌するのが最低ラインじゃないかな、あれだったら「美しい」と言うのがどれだけブっ飛んでたかよく分かる。
BEMが名作だとは言わないけど、あれを見た後でこっちを見せられてもただひたすら薄く感じるだけ。

一番の問題は最終回。
ナウシカがテトを手なずけ、ササミがミサの殻を破って、集結したマクロス軍団がヴァジュラを撃って、ダークファルスが復活してダーカーを召還して、ルールカがZZガンダムのコアファイターに乗って駆けつけ、荷電粒子砲をシールドライガーが防ぎ、ZZガンダムがドッキングして…。
えーっとえーっと、レイラの亡霊が想い人たるラスボスの足を引っ張るのも何かあったぞ?
なんかもう既存作品の名場面をこれでもかとツギハギした展開、もうちょっと手加減しようよ。
スポンサーを同じとする前期アニメ“PSO2エピソードオラクル”もお約束展開てんこ盛りだったけど、こんな1話にごっちゃり詰め込みはしてないぞ?
試製桜武なるものを操縦するには命の危険が伴うなんて設定はどこかに飛ぶし、コウマ人間をナディエージダと呼ぶことも忘却の彼方。
ラスボスに「あなたは神じゃない(中略)人間なのよ」とトドメを刺す時は何処かに不完全な部分があってそこを突いた時に言う台詞じゃないかなぁ?
でもって騒動の発端は大昔のセキシュウが原因っぽいんだけど、そこは本人も自覚無かったみたいだし責任追及するのは酷かな?
そっちよりも人体実験した博士が良い人扱いだった方が…いやそれもロシアだったら仕方ないのか?

結局、家族だと言えば道理が引っ込む空虚or押し付けがましい展開ばっかりで、クラーラを家族と認めたのも美少女だったからじゃねーの?というオチ。
そうだなあ、これがサクラが男でちょいとロリコンの気があったなら辛うじて話が成立したかも知れないけど、そのフォーマットのまま無理やり女だらけにして微調整をしないまま作品を仕上げてしまった感じ。
それと美少女をブサイクorキモいクリーチャーに変容させるのはスポンサーから待ったがかかったのだろうか、このストーリーにそのデザインは合わないよって状態になってた。

とはいえ繰り返しになるけど問題のCG作画は見続けると慣れる。
動きに不自然さが少ないのかな?“空挺ドラゴンズ”よりずっとマシ。
またメインキャラクター以外は手書きなので、どこがCGでどこが手書きだか注意して見てみるのも面白いかも知れない。
「なにか変わったことをやろう・新しいことをやろう」というのではなく、ひたすらベタな展開を寄せ集めて切り貼りしたある意味ド無難な作り、ただ「繋ぎ目」が雑だったという感じ。
ゲーム原作にありがちなキャラが大量に出て覚えきれないってことも無いし、総合すると並よりちょっと下くらい、こき下ろす程のものでもない。
シリーズ全部見て思い入れがあるとまた違ったのかな?(特にコウマへの敵対心)
そうそう、あと作中「今季節は冬です、少なくともサクラが咲くより前の時期よ」と印象付ける描写が多いので、最後桜が舞い散って終わるのかと思ったらそうではなかった、まぁいいけど。{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 19
ネタバレ

TaXSe33187 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

死んだものは容易には蘇らない

サクラ大戦の新シリーズ…のゲーム後の時間軸のアニメらしい
ゲームに関しては旧作の1をちょっと触った程度
そのためシリーズに対する思い入れは特にない

総評はタイトルの通り
サクラ大戦ってシリーズ自体が2005年に旧作のゲーム展開を終えていて、10年そこらの断絶が起きている
そこから突然新たな展開を始めても、一度コンテンツ全体が「死んだ」状態にあるために蘇生させることが出来なかった

この辺はシリーズに関する余談
{netabare}当時ハマった人だろうが10年も経てば環境も趣味も変化を迎えるわけで、再度の取り込みはもっと丁寧にしないと駄目だろうと
逆に掘り起こすには10年というのは古典になりきれていないため、新規層の履修ハードルがやや高い
というより古参の存在が前提にあるため、「履修を前提にした要素」が求められてしまい新規層が近づきづらい
その上懐古する人にとっては大きすぎる変化の振れ幅で、何をターゲットにどう展開したいのかがかなり曖昧だった

…傍目に見ていても旧作の動きが鈍いまま新作を展開しても難しいだろうと思っていたので、
その点については企画の見通しが甘すぎたなという印象
じゃあ「サクラ大戦」じゃなければこのアニメは上手くいったかと言えば、単品で見ても粗が多いわけだけど…
{/netabare}

こっからアニメシナリオの話
{netabare}一言で言ってしまうと「お前ら生身でいいじゃねーか」
霊子甲冑を纏う帝国華撃団の面々は基本的に無力で、話のメインは生身の師匠が無双する展開ばかり
終盤で戦う敵キャラも人間サイズだし、ラストシーンのトドメもサクラの生身での特攻
最後は生身ってのは上手く行けば熱い展開になるけど、それまで散々生身の活躍ばかりだったから、
「やっぱ生身かよ…」の失速感ばかりが目立ってしまう
大筋は悪いとまでは思わないけど、展開の作り方が上手くないなという場面が多かった

というか根本的な話になるけど、アニメにするなら新キャラ出してのシリアス展開はいらなかったと思う
新シリーズのキャラは馴染みがないために、アニメから新作に入った人間にとってはメインキャラ全員の掘り下げが足りない
そこにクラーラの秘密や偽モスクワの陰謀を仄めかされてもイマイチ乗り切れない

いっそ歌劇団としての活動の部分をメインにして、日常回の合間に敵を退治するシンプルな構成のが良かったと思う
日頃の活動を通してキャラへの感情移入をさせて、そこからゲームに誘導して本編の活躍を見せれば
メディアミックスとしては十分だったかなと

まぁそもそもシリアス展開を用意して、プレイヤーキャラの出番を削るにしても花組全体を空気にしたのがまずおかしい
師匠一人でなんでも出来てしまうから、花組がいないほうがスムーズに話が進む場面のが多い
ゲーム本編で活躍した(だろう)キャラが生身の師匠の前座に過ぎないってのは流石に…
{/netabare}

そして気になったのがCGキャラのモデリングとモーション、構図
{netabare}これはハッキリと悪い点なんだけど、キャラが可愛くない
キャラデザの問題(3Dで可愛くしづらい)はあるのかもしれないけど、それにしたって…
特に黄色の子に関しては服装や眉の形、髪型がとにかくチグハグで、一瞬だけ可愛く見えるのにちゃんと見るとかなり微妙

モーションに関しては違和感の強いような部分はない
自然に歩かせるのはまだ技術的に難しいんだろうなと思った程度で、標準的なクオリティ
ただ、画面の構図の取り方、カット割りの悪さとマッチしてかなり微妙な印象

中途半端に遠目の視点になっていて、キャラの「動きをつけていない部分」が割と目立つ
特にロシア組は舞台的な大仰な仕草が多いために、中途半端な引き絵と合わさって動かない余白がむしろ寂しい
優雅さの演出のためか動き自体もゆったりとしているため、余計に「何もないとこで手だけ動かしてる感」が見えてしまう
キャラクターが動き回り、背景でエフェクトが飛び交う戦闘中はこの手の違和感もないため、会話シーンの見せ方にも工夫が欲しかった

そして何より問題なのが戦闘シーンで棒立ちの場面が多いこと
これは脚本が「花組が棒立ちしてる間に敵が襲ってきてピンチ!でも師匠が全て解決!」としているのが最大の問題ではある
でも、後衛キャラに関しては適当に魔法を使わせるなり銃を撃たせるなり出来たのでは?
前衛がノープランで飛び出してワンパン大破、後衛は棒立ちで見守って前衛が倒れてから慌てだすってシーンが多すぎる
まるでターン制バトルを見せられてるような順繰りの行動ばかりで、総攻撃するのは終盤だけ
敵の出現数が少なすぎてキャラを一度に動かせる場面が少ないのが原因なので、そこはちゃんと擦り合せをしてほしかった
{/netabare}

歌に関してはまぁこんなもんやろって感じ
可もなく不可もないし、歌劇団としてはちょっと怪しいけど声優の歌唱ならこれで十分

{netabare}むしろ気になったのはOPの編曲
旧作アレンジにするなら大筋のメロディを変えるべきじゃないし、イメージを刷新するならこの曲にすべきじゃない
再三になるけどこのシリーズは一度「死んでる」わけで、引き継がせるならもっと丁寧にやらないと
仮にこれが「シリーズ展開を続けた上での6作品目のアニメ化」ならこの曲でも良かった
それまでのシリーズの総決算と、新シリーズとしての展開として相応しかったと思う
でも、一度完全に流れが断絶したとこに派手なアレンジを加えても無用な馴染みのなさばかりが目立つ
キャラデザを一新して心機一転を図っている割に、中途半端に旧作を引きずろうとして失敗している印象
{/netabare}

シリーズとしては失敗で、単品としては中の下といったところ
企画の発端から甘かったんだろうな、という新サクラ全体が見える作品だった

投稿 : 2025/02/01
♥ : 4
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

大戦というより小競り合い

実は元ネタ観たことない


たしかJUMPでちさたろー(横山智佐)が主役やるよーというのがあったようななかったような。
サターンなんぞ持っとらんよ。プレステ派でした。
CMで流れてたので『ゲキテイ』は知ってます。
大正時代でしょ?『はいからさん』と宝塚ががっちゃんこしてロボバトルしてるイメージ。


前作への思い入れはありません。
視聴動機は“広井王子のワークスに触れてみよう”でした。自分が中学か高校くらいの時に勃興してきた人、というイメージの彼。『天外魔境』『魔神英雄伝ワタル』『グランゾード』そして『サクラ大戦』と彼の作品群に触れずにこれまで生きてきました。作品名は存じてますが、PCエンジン持ってなかったりサターン持ってなかったり、アニメだったら地方では放送してなかったりと縁がなかった印象です。満を持してはじめて触れたのが『ソラとウミのアイダ』ですかね。こういっちゃなんですがひどかったです。はたして“昔は凄かった過去の人”なのか“単にパブリックイメージが肥大化しちゃった普通の人”なのかこの目で確かめたかったのです。
なおこれについての結論は保留。やや後者寄りの見解です。実際のところ広井氏はこの新作に関与してないらしいのでこれで評価するのはフェアじゃないというのが理由。

おそらくこの『新サクラ大戦』視聴層は旧作経験者で占められるのではないでしょうか。前知識ないとこんな感じでした、的な感想書いときます。


結果↓


{netabare}失敗した。つまらん。{/netabare}


あくまで仮定ですが、旧作ファンが懐かしんで愛でる以外の需要はないのではないかと思われます。
ポジティブに評価できるのは一点。ゲーム原作にありがちな“独りよがり謎設定”に置いてけぼりにされるのがなかったことくらい。旧作キャラの登場や踏襲された世界観はオールドファンに寄せた無難さを感じました。

そしてメリットはデメリットと裏返し。そら整合性求めりゃグダグダなところは随所にあるのですが、度し難い謎設定ではないので拒否反応はない。ただ単に時間が流れていくだけ。なんとなくいい話のような緊張感あるようなシーンが続きだらだら鑑賞はできるのですがビックリするほど記憶に残りません。帝国華撃団の主役級五名のキャラ回らしきものがなかったのも輪郭がぼやけた理由でしょう。
あとは自分の好みないし事前のイメージ(期待)とかけ離れていたことかしら。具体的には以下二点↓


1.ヅカ感に乏しい

実際のモデルは松竹らしいのですが、華撃団≒歌劇団なわけじゃないですか。そう宝塚です。
舞台に生きてるシーンが極めて少なく、本筋が降魔との闘いだったとしても日常パートとしての舞台シーンがほぼ無く他のアニメと同様な日常パートが展開されてたのが残念です。ここ差別化できるポイントだったと思うのですが素材を使いきれてない。

{netabare}普段はトップスタア。でも実は…{/netabare}

そして舞台シーンもイマイチでした。人数が5人だからってのもありますが、カーテンコールのとこしかなかったんじゃないかしら。“ラインダンス”“レビュー”とかやりゃいいのに。寸劇もアイドルもの延長線上の演出で、これでサイリウムとか出てきたらたぶん即切りしてたと思います。
旧作がどうか知りませんが、やや期待してたヅカ的舞台演出がなければその他作品に埋没するのです。


2.大正感に乏しい

大正二十九年の設定です。
いくらスチームパンクな世界観だったとしても背景や小道具とかもっと史実に寄せることはできなかったんでしょうか。ビールやキャラメルの広告をさらっと挿入したり、やれることはあったでしょうに。

{netabare}大正モダニズムの欠片だけでも…{/netabare}

年代的に“レニングラード”だったであろう場所が“ペトログラード”のままだったり共産革命なかったのかしら!?と妄想するのは楽しかったんですけどね。


1.にせよ2.にせよ当方が勝手に期待して勝手にがっかりしただけとも言えるのでみなさんはあまり気にせずともいいでしょう。単に期待値コントロールを失敗しただけともいえます。
とはいえキャラもストーリーも凡庸だったので、他と差別化できるアドバンテージをみすみすドブに捨てた感じ。作品としては並も並。オールドファンが温かい目で観てあげたらよろし。そんな作品です。



※余談

■セヴァストポリ

いいっすね空中要塞。
言わずと知れた黒海へ抜けるクリミアの要所。要所ゆえに要塞化したのが現実のセヴァストポリ。クリミア戦争ではナポレオンⅢ世が、WWⅡではドイツ軍がえらい目に遭ってました。作中でこれを持ってくるセンスはさすがです。

日露戦争とかやらなかった世界線でしょうか。
要塞攻略といえば“旅順要塞”なんかも有名です。司令官の乃木希典は攻略にてこずったことになっていて、司馬遼太郎『坂の上の雲』では愚将としてボロカス言われており評価別れてますよね。
実際のところ、要塞攻略時の損耗率をみると同条件でないことを差し引いても乃木大将の戦略は極めて効果的であったと判断できます。少ない犠牲で陥落させているという意味です。この辺は好き好きでしょうし興味なきゃスルーでしょうが、伊達に神社ができたり駅名になってたり、アイドルグループの冠に使われてたりしないよね~とあらためて思ってたりしました。



視聴時期:2020年4月~6月 

-----


2020.06.21 初稿
2020.12.19 修正

投稿 : 2025/02/01
♥ : 47

64.5 8 仮面で恋愛なアニメランキング8位
リボンの騎士(TVアニメ動画)

1967年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (39)
151人が棚に入れました
サファイア姫は王子として育てられているけれど、本当は女の子。天使のミスで女の子の体に男の子の心が入ってしまったお姫様が誕生してしまったのです。そのサファイアは世継ぎのいない王国で男の子として育てられますが、大臣たちはサファイアが本当は女の子であることを暴こうとします。そんな王国にはびこる悪に黙っていられずに、サファイアはリボンの騎士へと変装して正義の剣をふるうことになります。そんなサファイアの恋と冒険を描いた少女漫画のアニメ化で、これが日本で最初の少女向けテレビアニメーションとなりました。

声優・キャラクター
太田淑子、貴家堂子、小林恭治、新道乃里子、塩見竜介、武藤礼子、雨森雅司、北川智恵子、納谷悟朗
ネタバレ

天神 羅愚羅 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

僕の見る夢は秘密だよ

原作で、サファイア王女の瞳に星がキラキラってのはこの作品が初の技法だってことで
知られる作品ですね(゜ω゜)
 
天使チンクのいたずらで、男の心と女の心を持って生まれてしまったシルバーランド王国の王女
サファイアの物語。
 
{netabare} 王国には王位を男しか継げないという法律があり、王子として公表され、男として
育てられたサファイア。
そんな彼女を不憫に思った国王は、王位継承権を男女どちらにも認めるという
公布書を作成した晩、実はサファイアが女ではないか?といぶかしむジュラルミン大公によって
拉致され、公布書を暖炉に投げ込まれてしまう。

ジュラルミン大公は国王の従兄弟であり、法律が改正されず、サファイアが
女であると証明できれば、息子のブラスチックに王位継承権が移るからである。

サファイアは、政敵ジュラルミン一派と戦うため「リボンの騎士」に変装し
様々な危機を回避するが、ついには女性であることが暴かれ、王妃とともに
塔に幽閉されてしまう。

国王失踪から、一定期間が経てば、プラスチックが国王として即位できるのだ。

はたして、シルバーランドの命運やいかに? {/netabare}
 
ところで、作品に登場する天使「チンク」モデルはやっぱりティンカーベルですかね?(´ω`)
ティンカーベルの愛称は「ティンク」だし、衣装はピーターパンに酷似してますもんね(´ω`)
 
神様にもお手本はあるんですね(´ω`)

投稿 : 2025/02/01
♥ : 11

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

巨匠や重鎮達の頂点に立つ【漫画の神様】

巨匠や重鎮達の頂点に立つ【漫画の神様】の
代表先のひとつですね。
王位が継げるのは男に限るというシルバーランド王国の掟が
存在するために、
主人公・サファイア王子は実は女であるが世間の目を欺くために
男の姿をしているという設定。

かの神様の記念館が宝塚にあることからも
この作品が【宝塚歌劇団】に関係がある事は容易に想像が付く。
神様は幼少の頃親しんだ、タカラジェンヌに感銘を受け
この作品を生み出した。

今思い出せば設定だけでなく、主題歌を含めた
全体のイメージもズカっぽい
ちなみに私は神戸生まれにも関わらず、ズカへの
関心が少し薄い、、、当然私は【阪神】沿線の人間。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 4

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

男の娘じゃなくて男装女子(*´∀`)

中性的な子が好きなルーツはここかも?w

手塚プロのアニメで
「海のトリトン」「ジャングル大帝」
と並んで好きですね~

当時の虫プロはウォルト・ディズニー作品の
影響が大きくて、リボンの騎士も随所に
作画やキャラデザ、背景などにカラーが出てました。

漫画は3巻しか出てないのもあり、
アニメ版、52話が1話完結型で制作され
本編の悲劇的なストーリーはほとんど無いです。

アニメから入ったため、漫画を読んだときは
結構ショッキングでしたねw

今では珍しくない女性主人公。
先駆け的に「魔法使いサリー」があり、
テレビまんがとしては2作目の作品でした。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 9
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