2023年度の中学生おすすめアニメランキング 6

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2023年度の中学生成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年02月17日の時点で一番の2023年度の中学生おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

79.8 1 2023年度の中学生アニメランキング1位
僕の心のヤバイやつ(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (388)
1316人が棚に入れました
市川京太郎は殺人にまつわる猟奇本を愛読する、重度の中二病男子。同じクラスの美少女・山田杏奈をチラチラと見ては、ヤバめな妄想を繰り返していた。 そんなある日、山田が市川の聖域・図書室にやってくる。一人だと思い込み、大口でおにぎりを頬張ったり、機嫌よく鼻歌を歌ったりと、思うままに振る舞う山田。予測不能な行動を繰り出す姿に、市川は徐々に目が離せなくなっていき……。

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

今時ラブコメを超えた最終回の『ありがとう』。ビスクドールとの比較論。

 ビスクドールになんの恨みもないが、本作の方がずっと個人的には良かったと思うので比較して論じてみようと思います。その方がわかりやすいし、話しやすい。


①主人公


 本作の主人公の市川はちゃんと拗れている。五条くんは拗れていない。市川は正直イケてないがよく見るとショタ可愛い。五条くんは普通にイケメン。


 この差は大きくないようで重要である。現代の主人公に相応しいのはやはり前者だろう。壮絶な哀しき過去…とかなくても陰キャなのが今のアニメのデフォルト!。ぼっちちゃんがウケてるのを見れば明らか。


 それでいて惚れた女の為に誠を見せてこそ男!。凄ぇ奴が凄ぇ力を見せつけてモテモテなんて脳死的にアホな人間観である。能力が凄くなくても、イケてなくても、他人の為に身を投げ出し恥をかいても助けてくれる。こういう人間こそリスペクトに値する。暗い陰キャでも根は真っ直ぐ、これこそ現代的な理想。


 市川が拗らせているのも、近づくなアピール全開なのも、イソップ童話の「酸っぱい葡萄」の如く自分を誤魔化すための合理化だったと自己分析できて、それを突き破ってくれた山田に対する心からの感謝…。単なる惚れた腫れたをご都合主義や出落ちの属性付けでコーティングした今時ラブコメの遥か先を行く境地。他者を知り理解しようと努力した先にこそ自己肯定があるというテーマの豊かさ深さよ。


私の尊敬する礼司先生も仰っていたが、「一番のヒーローは俺自身であり、お前ら自身だ。だって今までちゃんと生きてたじゃん」の境地に着地することはなかなかできるもんじゃない。


②エロ


 この手の作品でラッキースケベは必須であり、作者がエロだからというより(まぁ、それもあるだろうが)マナーのようなもんだろう。ビスクドールは直接的な裸のエロが多いが(ギャルという時点でねぇ)、本作には裸はあんまりない。しかし、エロくてシコい(市川もちゃんとシコってるのが正しい)!。間接的にスキンシップなエロ、胸だけじゃなく、脚やうなじや髪といった複合的な味わいを出せてる。山田もムチムチ過ぎないが、個性ないしなヒロインでもない絶妙な地点に立っている。


③ヒロイン


 ビスクドールに代表される「オタクに優しいギャル」は流石にご都合主義感が凄い。しょせん軽いラブコメだからリアルじゃない駄目!なんて言わないが、いくらなんでも作中のリアリティーラインの上での「本当らしさ」は必要だろう。読モやってるようなバリバリの美人ギャルが、実はオタク趣味でコスプレイヤーというなら多かれ少なかれ葛藤が生じるだろうし。あと、やたらセックスアピールするくせに実は純情で…とかもうアカン。


 それに対して本作の山田は丁度良い感じに着地しているように思えた。基本良い意味でアホというのが上手く作用してるし、オタクに寄せてなくても惹かれ合うのが納得できる流れができている。ちゃんと多面的に描けているのが偉い。


キャラ属性とか趣味といった表面的な類似性に固執するのは変形した自己愛に近い。相手の自分と違うところに惹かれ、関わっていく内に「僕たちは似ている」に気づいていく流れこそ他者を愛するということではないだろうか。
 

 メインな要素を比較分析するとこんな感じだろう。他には般若様演じるお姉が実に良い。こういうトーンの般若様は久々だが、やっぱりメチャ上手いな。正直お姉の話も見たいくらい。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 34
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

観た後にじんわりくるラブコメの名作

[見終わって・・]※最終話感想は一番下です。
初回感想にも書いたけど、1話の時点では単に捻くれてる陰キャがすごくかわいい女子に翻弄されるみたいなギャグ多めのラブコメなのかなって思ってました。
でも、それだけじゃない不思議とじんわりしたものが残る感じが気になっていて。
それは二人のココロの機敏がとても丁寧に描かれていたから。
音楽も良かった。OPもEDもいい曲で合ってたし、じわっとくるシーンで流れる静かな曲がじんわり度をさらに上げてくれるみたいなところも好きでした。あとkarte・・の演出も。
話が進むごとにどんどんとこの作品世界にはまっていって、最終話での ネタバレレビューを読む細かく描かれてるところも素晴らしいです。
これ、ラブコメの名作だと思う。(私感動すると簡単に名作・傑作認定しちゃうんですけどね)
途中から原作読み始めて、アニメ1期は4巻あたりまでで終わりましたが、8巻読んで絶対ここまでアニメ化してほしいって思ってたので、2期決定のアナウンスはすごく嬉しいです♪
2024年1月からみたいでとても楽しみです♡

[初回感想]※各話の感想は下にあります。
中二病でちょっと屈折してる中学生の市川京太郎(いちかわきょうたろう)。
同級生を殺すヤバイ妄想をしたりするちょっと大人しい子だけど、最近クラスメイトの山田杏奈(やまだあんな)のことがなぜだかとても気になっている。。
で始まるお話。

市川くんのヤバイ妄想で面白いことになったり、山田さんにドキマギするような話なのかなーと予想しながら視聴開始。。

天然でマイペースな山田さんの行動に色々と気をまわしすぎて振り回される市川くん。。
・・みたいな展開が多くて充分面白いんだけど、それだけじゃない魅力も感じて。

市川くんのココロの機敏が丁寧に描かれていて、コメディ多めのラブコメなんだけど、観た後に不思議とじんわりくるものが残るみたいな・・

静かな音楽とともに各話の終盤に表示される「karte・・」の演出も抒情的で好きです♡

ヨルシカのOP「斜陽」もいい曲ですね♬
大雪海のカイナのOP「テレパス」も良かったですけどこれも作品に合ってて好きです♪

原作未読だったんですが、友達に面白いよと勧められて読んでみたらすごく面白かったです♪
これ、ぜひ原作8巻までアニメ化してほしい!!
でも1クールじゃ無理なので2期に期待・・かな。

以下、各話の私が印象に残ったシーンです♪(視点がちょっとズレてるかも。。)

karte 1「僕は奪われた」
ネタバレレビューを読む

karte 2「僕は死んだ」
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karte 3「僕は抱きしめたい」
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karte4「僕は心の病」
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karte5「僕らははぐれた」
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karte6「僕は溶かした」
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karte7「僕らは入れ替わってる」
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karte8「僕は夢を見た」
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karte9「僕は山田が嫌い」
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karte10「僕らはゆっくり歩いた」
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karte11「僕らは少し似ている」
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karte12「僕は僕を知ってほしい」
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投稿 : 2025/02/15
♥ : 42
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

【最終】ちゃんと「『僕ヤバ』という作品を観てる」という満足感がある

【レビューNo.65】((最終レビュー)初回登録:2023/6/18)
コミック原作で2023年作品。全12話。
何かでこの漫画が面白いって紹介されてて、原作買うか一時期悩んだんだよな。
(結局この時は「青年少女よ、春を貪れ。」を買っちゃたw)
そうこうしているうちにアニメ化されたので、これはラッキーと(^^♪
(まあ「青年少女」はアニメ化の可能性がかなり低いですしね)

(ストーリー)
市川京太郎は厨二病を患う中学2年生で、日々殺人の妄想を繰り広げていた。彼は自分と
対照的な同級生・山田杏奈から見下されていると思い込んでおり、特に彼女を殺したい
と思っていた。
そんなある日、市川が図書館にいると、山田が入ってきて突然お菓子を貪り始めたのだ。
「完璧な美少女」と思っていた山田のそのギャップを見て、市川は・・・

(評 価)
第1,2話:「からかい上手の高木さん」を等身大の中学2年生で描いたようなラブコメ?!
 ネタバレレビューを読む

・第3話:巧みな市川の心理描写→転換期となるのか
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・第4話:これが「僕ヤバ」流ラブコメ展開?!
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・第5-6話:普通のラブコメっぽくなってきたが、中身はしっかり「僕ヤバ」なのはさすが
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・第7-8話:他のレビュアーさん「市川は少女漫画の主人公」→ なるほど!!
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・第9話:1話内での「起承転結」が気持ちいい優れた構成だった
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・第10-11話:安定のラブコメ展開。ゆっくりと――でも着実な歩み。
 ネタバレレビューを読む

・第12話:最後に今一番伝えたい言葉は・・・原作者のセンスに脱帽
 ネタバレレビューを読む

(最終)
初めは上述のように「『高木さん』っぽい作品が始まったのか」いう印象でしたが、
・厨二病でしっかり「入り」を掴むと、そこから主人公の心の成長を描き、それ
 に合わせて違和感なく作品を変化させていく柔軟さ。
・市川や山田等そのキャラを活かしたコメディ展開や恋愛模様の描写の巧みさ。
 → 「原作者は中二恋愛の教祖様なのか?!」と思える程に、程よいラインを
    突いてくるシナリオ展開や日常描写の「中二加減」の絶妙さ。
・「高木さん」で培ったノウハウを更に進化させた作画や演出等制作陣の凄さ。
という感じで、競合作品の多いジャンルの中で
「ちゃんと『僕ヤバ』という作品を観てる」
という満足感を毎話得られたのは、ホント賞賛に値しますね。
原作者の技量の高さには脱帽!!「お気に入り」への追加作品、今年の第1号ですね。 

で、2期決定ですね。(2024年1月より)
1期で市川の心の成長を描ききった感があるので、2期はラブコメ全振りみたいな
イメージなんですかね。
2期も「僕ヤバ」らしさを失わない作品を期待!

投稿 : 2025/02/15
♥ : 28

79.1 2 2023年度の中学生アニメランキング2位
お兄ちゃんはおしまい!(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (652)
2211人が棚に入れました
引きこもりのダメニートな緒山まひろは、ある日目覚めると“女の子”になっていた!? 鏡に映る美少女が自分だと分からず混乱するまひろのもとに、飛び級で大学に入学した天才科学者である妹・緒山みはりが現れ、飲み物に怪しげな薬を盛られていたことが判明する…! もう2年も外に出ないで いかがわしいゲーム三昧… たまには働いてもらわなきゃ! みはりによる“女の子になる薬”の経過観察として、突如女の子として暮らすことになったまひろにとって、トイレやお風呂、スカートやブラジャーなど“女の子の生活”は知らないことばかり…。 さらに、みはりの中学時代の同級生である穂月かえでやその妹・もみじ達とも知り合い、 まひろの日常はどんどん賑やかさを増していく。苦難の連続に、果たして“元”お兄ちゃんの運命やいかに…!?
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

電脳化構想とジェンダーフリーが実現する【新しい世界秩序】の暗示

●芸能界は鬼舞い!

ジャニーズのLGBT案件が沈静化するどころか炎上して行ってる状況の最中に
「歌舞伎界」でもジャニーズ的セクハラ案件が炸裂しました。

そもそも芸能界にLGBTの類が多いことはネタバレレビューを読む【レディーガガ】は海外では特に【サタニスト】として有名であります。

【サタニスト】とはある種の「宗教思想」に憑りつかれた狂信者でありまして、
【サタニズム】の教会に集う【サタニスト】御一行は宗教的教義に従いLGBTなのであります。

【サタン】とは【反逆者】のことでありまして、人類の祖先アダムとエヴァが男女のペアだった
ことに対し【反逆の意思】を示す意味で敢えて同性愛的なパートナーを求めるのであります。

「アホ毛」は【鬼の角】でありますが、【角】は【サタニズム】のシンボルでもあります。
【サタニスト】は普通に【角】を生やした格好をいたします。

【レディーガガ】の奇抜なファッションは【サタニズム】を表現しているということになります。

LGBTをごり押しし、女性専用トイレがなくなる事態の背景には【サタニスト】が暗躍しており
アニメ作品も例外ではないという結論になります。



●「えなこ」の歌唱力が素人レベルだった!?だけでは済まされない問題…

中川翔子の歌はアイドル基準で考えたらかなり上等な類なのですが、それと比較すると
某えなこの歌はかなり残念過ぎてこれでCDデビューできるのが怪奇現象と思えるレベルでございます。

だとしても、そんな歌下手アイドルの話は実はどうでもよくて、より本質的で重要なことは
LGBTごり押し論者のバイデン大統領が人身売買案件に関わったという件で米国議会でこの問題が
取り立たされ、弾劾される方向に事が動いていることであります。

「陰謀論」という概念の考案したのは、かのCIAでありました。
バイデン大統領が人身売買に関与してるという噂がネット経由で拡散しましたが、それはフェイク
で情報であり「陰謀論」であると認定したCIAがこの度、バイデン大統領に関する「陰謀論」を事実と
認めたという結論になったのであります。

渋谷で女性専用トイレがなくなったのが話題となりましたが、その原因となったのは
LGBT差別禁止をごり押ししたダボス会議の提言でございます。

世界のグローバルエリートたちが一堂に会し、世界に悪法悪習の類を問答無用に
押し付けているのが【ダボス会議(WEF)】であり、【ビルダーバーグ会議】であります。

【ダボス会議】の創設者は【クラウス・シュワブ】でありますが、この
「【クラウス・シュワブ】&女装」で画像検索するとかなり絵的にやばすぎる




●「えなこ」という謎のアイドルの背景を探る

アニメ界隈でもそれなりに名の通った「えなこ」なるアイドルは如何にして
OPソングを歌うに至ったかのかについて素朴な疑問な浮かんだため、少々詮索してみます。

ネタバレレビューを読む


OP映像の【バナナボート】が「バナナフィッシュ」に関係あるのではないかと
思いついたのは偶然みたいな話ですが、「バナナフィッシュにうってつけの日」を
調べてみたら見事【LGBT】というキーワードで繋がってしまいました。

何の思想性もないのに偶然LGBTを映像表現するなんてことはあり得ない話なのであります。

ネタバレレビューを読む


●OPに仕込まれた伏線と「みはりの犯行動機」について
~【バナナフィッシュ】が暗示する「鬼舞い」の秘密~

鬼舞いファンと作画系の人が絶賛する本作「OP映像」でありますが、当然の如くそこには
ある種の伏線が隠されているわけであります。

ネタバレレビューを読む伏線回収は最終話の「温泉回」の時でありますが
「伏線」の仕込みはOP映像に何気なく散りばめられておったということであります。

ネタバレレビューを読む

ということでOP映像にあった「【バナナボート】の逆走」には「近親相姦」の意味
もあったというオチでありまして、 ネタバレレビューを読む



変態エロ+百合に日常系コメディを組み合わせたごった煮闇鍋的作品。

高評価工作員と低評価工作員が暴れている状況からして、同じくキモイ系作品の
「無職転生」と同じ穴の狢と言うべきなのかもしれません。

百合とか好きな人は好きなのでしょうが、百合に性転換という要素を加えることに
意味があるのか?本作を見てるだけでは全く理解できません。

マニアックな趣味を持つ人は当然いるでしょうが、自分の好みだからという理由で
「覇権」だなんだとはしゃぐ理由が意図不明な謎アニメであります。

人気アニメとは不特定多数の支持者により成り立ちますが、覇権アニメと言うのは
結局点数吊り上げ工作などを大前提に成り立つものなのかもしれません。


「痛いのは嫌なので防御力に極振りしてみました」→これは理解可能。

「お兄ちゃんが痛いのは嫌なので性転換してみました」→脳味噌飛んでますか?

ネタバレレビューを読む

●温泉回の「シンボル」=「♠♡」
ネタバレレビューを読むその思想性を含めいづれは
決定的なサンプルを示すことが出来るものと確信しております。

●電通は知っている

「ジャニーズ」のタブーについては以前よりネットでも目にするものでありましたが
ここに来てようやく日の目を見たというところであります。

ネタバレレビューを読む

ただの噂に過ぎませんが某鬼田川社長はお気に入りのジャニタレに「ホルモン剤」を
投与していたなんて説が真しやかに囁かれています。

さて、本作において妹のみはりが怪しい薬を兄に投与したのは
物語の成り行き上仕方ないことだったのでしょうか?

ネタバレレビューを読む

後はそれに対して視聴者がどう思うかが最大の問題でありますが、もしも同じように
臭いものには蓋をしろという考えならば、この国も鬼舞い!というオチになるでしょう。

ある意味【アイドル】も知っているわけであります。
彼らはアイドル雑誌【明星】の表紙を飾るような【スター】になりたいと「※願い」
そして「等価交換」の儀式に応じるわけであります。

【スター】の「※願い」は叶えられ、「ソドムとゴモラの罪」を負う
それは大洪水前の太古の昔より欲深い人類が繰り返してきた歴史であり
運命であると【アイドル】たちも知っているのでしょう。


●同性愛者ジャニーズK社長による性的虐待事案!?BBCにすっぱ抜かれる!

ジャニーズも鬼舞い!
https://youtu.be/J9TTmpnXR1s

https://youtu.be/yQ5c3bRfGxw
https://youtu.be/u32Uf8s6v7o?t=87



●「アホ毛」理論と「見張り」の【エロス】について

ユダヤ人、フェニキア人、ケルト人、黒トカゲ星人と世界には様々な種族がいるわけですが、
今回は「アホ毛人」という種族について取り上げてみたいと思います。

本作「【鬼】舞い」の主人公もその「アホ毛人」に属します。
アニメでは馬鹿の一つ覚えのように何度も繰り返されるこの「アホ毛」表現 ネタバレレビューを読む

「アホ毛」とは【鬼の角】を表すものであり
そのプロトタイプは「ゲゲゲの【鬼】太郎」の「妖怪アンテナ」であります。

「【鬼】太郎」ですから頭に「角」があるのは当然なのです。
「お兄ちゃんはおしまい」略して「おにまい」ですが、以上の状況証拠からして
その表記はどう考えても「【鬼】舞い」ということになるかと思います。

作画中心主義者に好評のOPED映像とはまさに ネタバレレビューを読む

鬼太郎の「左目」ネタバレレビューを読む【サタニズム】と「同性愛」
の関係性含め、この話の続きはまたの機会ということにいたします。

ついでに言いますと「ヴァレンタイン」もローマ帝国由来の宗教行事でありまして
「恵方巻」を食う習慣を含め日本の宗教関連イベントがカオス過ぎて発狂したくなります。



●既に「観終わった」熱狂的なファン旋風とその思想性についての考察

そもそもあらゆるアニメは思想的特殊性を有しているわけですが、
殊に「トランスセクシャル」という極端な偏向性を帯びた性質のある本作には
それに由来する特殊性が当然の如く付き纏うわけでございます。

本作「鬼舞い」には熱狂的なファン?がいるようでありまして、
既に本作を「観終わった」方々がなんと50人以上もいるらしいとのこと。

ネタバレレビューを読む

そんなわけで「コオロギパン」に「LGBT差別禁止法案」、そして「トランスセクシャル」と
ある種の思想は常にごり押しされ、それを跳ね返すには困難を極めるのが世の常であります。


●「シンボル」で読み解く栗酢鱒

この辺でとっておきの「アホ毛理論」をご披露しようか思いましたが今回の話では
裏設定がかなり炸裂していましたので、そちらを先に処理しようかと思います。

早速冒頭に出ました【クリスマスツリー】でありますが、元ネタをご存知でしょうか?

ネタバレレビューを読む思想的にはすべて繋がるということでございます。

●ジェンダーフリーの思想解析?

裏設定はむしろ「ジェンダーフリー」という思想ネタバレレビューを読む後始末が待っていたということなのかもしれません。

●ジェンダーフリー路線を攻める姿勢
今にして思えば「らんま1/2」も「トランスセクシャル」というジャンルに該当していた
わけでありますが、 ネタバレレビューを読む
逆効果しか生まないものと個人的にはそう考えます。


●【鬼】舞いと妹の裏設定
アニメにはありがちなお約束パターンでありますが
主人公は見事なまでの「アホ毛」保持者であります。

アホ毛には当然の如く裏設定的な意味合いがあるわけですが、
ネタバレレビューを読む人間のように思われて姉妹ます。


●悪貨は良貨を駆逐する
妹の友人が家を訪れ、料理を披露する展開となります。
友人曰く料理は「簡単だよ」ネタバレレビューを読む


●持続不可能な世界は悉く粉砕され・・・
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/02/15
♥ : 5

たるおつ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

不当な高評価アカウントが沸いていて闇を感じるアニメ

内容的には全く覇権ではない。
ここを見てもわかる通り、複数アカウントを使用し不当なランキング吊り上げが行われており、むしろ闇を感じる。
これらの不正アカウントは共通して退会済みアカウントか、もしくはコメントを書かず評価のみしているアカウントである。
しかも、まだ放送中だというのに「見終わった」という主張をする頭の異常さで、まさにクスリでもやってんじゃないかと思われるユーザーである。

裏を返せば、こういうくだらない事をする人間が好むアニメだという事。

ランキング上位だからと期待し胸を躍らせ、実際にこれを見てみるとその乖離の大きさに驚くだろう。もちろん悪い意味で。

このアニメについては実際に評価できる点もあるが、内容がびっくりするほどつまらない。
作画が良いと言われているが、絵が動いてるのも1話とEDだけ。2話以降は普通。
総じて、覇権だ覇権だと盛り上がるに到底値しない凡作。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 11
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

灰色の青春もおしまい!

私はあまり好みじゃないけど、とても素晴らしい作品でした

美少女になってかわいい女子達と仲良く女子中学生生活を過ごしたいっていう夢を形にした癒し系ゆる百合コメディアニメ
ゆるふわ癒し系百合アニメで、引きこもりの成長物語なところもあっていろいろ楽しめます
可愛らしいふわっとしたキャラデザと温かみのある色使いとぬるぬる動く作画がとても良い
女の子達の日常を見るアニメだから話の面白さはないけど、最終回はとても良かったです!

ダメなところなんてないけど、女子同士の会話のやりとりとか私生活があまり女子っぽくないかな? 
みはりが女子女子したものにあまり興味ない設定にしたことで話は作りやすくなったかもだけど、性転換のテーマ性は薄くなったように思います
そこがちょっと残念で、せっかく性転換させるならもっと深く女子コミュや女の子の生活とのギャップに切り込んで欲しい

あと男が美少女になって生活する作品はいっぱいありそうだけど、女が美少年になる作品ってあまりなさそうだからそっちも見てみたいです
中身が女の美少年とか、女子にモテすぎてやばそう

【最終回】ネタバレレビューを読む

【体が女の子だからセーフ?そんなわけない】ネタバレレビューを読む

【細かいこととかどうでもいいこと】ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/02/15
♥ : 26

70.1 3 2023年度の中学生アニメランキング3位
好きな子がめがねを忘れた(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (233)
694人が棚に入れました
ちょっぴり奥手な中学生男子の小村くんは、めがねをかけた隣の席の女の子、三重さんのことが好きである。 「その分厚いレンズ越しでいい。三重さんのきれいな目に見つめられてみたい。」 不思議な魅力を持つ三重さんに惹かれつつも、話しかけることさえできないまま日々を過ごしていた。 そんな三重さんはいつもめがねを忘れてしまうド天然女子。クラス替えから3日。 隣の席になった小村くんは、困っている三重さんをサポートしようと奮闘するが、そんな想いとは裏腹に一生懸命何かを見ようとする三重さんとの距離が近すぎてドキドキが止まらず・・!? Twitter投稿で数万バズを連発し、月刊「ガンガン JOKER」(スクウェア・エニックス刊)でも絶賛連載中の藤近小梅の大ヒット原作を実力派スタジオ GohandsがTVアニメ化! 近すぎるのに最高にピュアな二人の関係にドキドキニヤニヤ悶絶必死! 2023年夏、めがねを忘れた女の子と「ゼロ距離」から始まるムズキュン純真ラブコメディが始まる!

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

内容は薄いが、ときめきポイントは高く、癒し効果もあります。

 この作品、1話の初めのCGの密度が濃すぎなのと魚眼レンズ的な歪み、ヒロインの三重さんの髪の毛のボリュームというか線の数が多すぎて画面酔いしました。それとどっかのサイト限定でしたっけ?あと、23年は春アニメでラブコメラッシュだったせいもあって、いろんな要因で夏の本作は休んだと思います。

 ただ、今になって見てみると2話くらいから、髪の毛が見やすくなってCGも落ち着いて見やすくなったと思います。そうなると1話の出来の良さも分かるんですけど、とにかく初見の1話はきつかった。

 で、内容は「阿波連さん」「歩は」系統の距離感ぶっこわれラブコメです。つまり、内容の無さではトップクラスですが、その分ストレスがありません。多少主人公の悩みとかウジウジがありますが、単に中学生の初心さの範囲です。本作の見どころはキャラに萌えられるか、男の子に感情移入できるかどうかでしょう。

 で、本作の評価ですが、キャラは2人は初々しいので、胸をかきむしりたくなるような焦れったさがたまらないので、ときめきポイントは高い気はします。その点では「高木さん」的でもあります。また、画面と雰囲気に癒し効果がある気もします。

 ちょっと年齢層が中学3年生?はちょっと無理がないか?という気がしますけど。ココアが罰でもらえないかあ…小学生の方が合ってた気もしますが、今時の中学生はこんな感じかもしれません。また、思春期の方が乗っかりやすいのは分かります。

 メガネ忘れすぎ問題は、たまにちゃんとしていることがあるので、かえってもっと徹底して忘れても良かった気もします。それがどういうサインかを主人公が読み取れるか…いや、それをやると無垢じゃなくなりますね。ワザとじゃないからときめくのか。

 視聴の仕方は批判的でなく、すべてを受け入れる心で無心で見れば、なかなか入り込める気がします。批判をしだすとキリがないツッコミどころ満載ですが、そういう人はご退場いただいて結構です、という作品でしょうか。

 評価は、物語は一般的なラブコメで高い点はつけられませんが、雰囲気はいいので3.5。キャラが命の作品で上手いキャラ造形だと思いますので4。
 作画は技術的には高いのはわかります。5でいいかも…と思いながらも1話なあ…1話。あれは視聴のハードルを上げた気がします、4.5点…でもチャレンジングなのはいいか。やっぱり5点です。

 音楽と声優さんはまあ標準的で3.5ずつとします。

 以下、初回のレビューは2話途中断念なので消しておきます。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 12
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

👓超近視眼的な恋

原作漫画はTwitter版、コミック版共に未読状態でアニメ視聴。
視聴後、冒頭の数ツイート分や数ページ分だけ閲覧。

【物語 3.0点】
パターンアニメとして割り切った構成。

ヒロイン・三重さんは漫画みたいな(いや、漫画かw)超ド近眼なくせに、今日も今日とてめがねを忘れるし。
思春期少年主人公・小村くんは世話を焼いた三重さんがリアクションする度、すぐにキュン死しそうになるし。

毎度めがねを忘れる理由やら、そこから発生するドキドキのシチュエーションやら、
よく思い付くな~と感心しますが、展開としてはワンパターンですぐ飽きる人がいても致し方なし。


2人が恋心を自覚して徐々に惹かれて行く描写は丁寧でしたが、
本作はタイトルの通り、既にヒロインに惚れてしまっている少年のお話。
不合理なはずの恋愛に、好きになった理由という合理性が見い出せないと納得できないリアリストには前提から向かない作品。
ただし、三重さんが小村くんに惹かれる理由については、過去の掘り下げ含めて色々提供あり。


突如パターンを変えて驚かせる刺激が多い昨今のアニメの中で、
毎回変わらぬ優しい雰囲気で一息付けるスポットとして価値を見出した中盤までは、
私にとっては視聴断念か継続かの当落線上の作品でした。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・GoHands

安定した工程管理により表現したいことに注力して表現できている感。

背景の多くにCGを入れて、教室内に舞う埃も撮影処理でカバーし、
手描きの作画班は人物に集中。

校舎や街を走る車は模型みたいなCGで割り切って。
一方、量感溢れる三重さんのロングの柔髪の複雑な動きは、コマの繰り返しを挟まない、
妥協のない描き込みで、好きな子の輝きを象徴。
瞳の描写も勝負所ではガラス細工のように繊細化して来ます。

小村くんと三重さんの周辺を中心に歪み背景が多用されたのも特徴的。
好きな子ができた青春世界は主観的であることがよく伝わって来ます。


作画、CG、撮影の連携プレイが光ったのが冒頭。
今日も好きな子に会えると胸を高鳴らせながら教室へ向かう小村くんを、
回り込むカメラワークも交えた“長回し”のワンカットで表現した場面。
思えば私は最初のカットで本作の映像に一目惚れしてしまったのかもしれません。

シナリオ展開にワンパターンを感じつつも視聴継続できたのは、
毎回映像に見応えがあったからかと。


ただ、一点気になったのは、背景の雲が流れるの速すぎでは?ってことw
青春のひと時、光陰はあの雲の如く過ぎ去ってしまう物という事なのでしょうかw
小村少年。三重さんとクラスメイトでいられる貴重な時間なんて人生のほんの一瞬。
彼女の仕草に興奮ばかりしてないで、決める時は決めないとw


【キャラ 3.5点】
視聴者も小村くんと一緒にヒロイン・三重さんに惚れてしまえば、
パターンアニメでもハッピーになれるのは重々承知。

ただ三重さんもネタバレレビューを読む 心優しい良い子なのですが、惚れるにはドジっ娘萌えのスキルが必須でしょうし、かしこまると口調が武士になるしw
可愛い以上に変わった子だなとw

実際、三重さんは学校の誰からも憧れられるマドンナではなく、
ネタバレレビューを読む 場面では、いつもめがねを忘れる三重さんを目付きが悪い子と訝しむモブの声もあって、
変わった子だと思っているのは私だけじゃない?と安心してみたりw

率直に言うと私はレンズ越しの三重さんのクリっとした瞳をもっと見せて欲しかった。
三重さんがめがねを忘れ過ぎて、眼鏡っ娘萌え目当てが肩透かしされた感も残っていますw


私の場合は、惚れた子が何をやっても悶えてしまう小村くんを愛でる視点で、
距離を取って見守ると割り切ったら上手く折り合えました。
ド近眼の三重さん以上に、好きな子しか見えなくなる小村くん。
どっちが盲目なのやらって感じで可愛いらしいですw

この境地に至ると、小村くんが、三重さんとの今の関係上、どこまでが一線かも分からず狼狽える思春期少年の初々しさが美味しく頂けるようになります。
ただ流石に、ネタバレレビューを読む ちょっと落ち着けよとは思いますがw


【声優 4.0点】
ヒロイン・三重さん役の若山 詩音さん。
主人公・小村くん役の伊藤 昌弘さん。

「ん゛~~」とか「あ゛~~」とかセリフ未満の掛け合いにより醸成されるユル~い空気が安心感をもたらしていました。
比較的低めにうめく若山さんより、ヒロインの一挙手一投足に反応する伊藤さんによる
声変わり前の思春期少年の悶え声の方が上ずっているのが毎度可笑しかったですw

若山さんによる、三重さんの動きに合わせた効果音兼任ボイスもあざとかったです。
彼女のロリ脳トロボイスの中毒性もまた私の視聴継続の原動力でした。


公式HPインタビューにて、メインお二人を人柄重視で選出したとのスタッフコメント。
演技力も然ることながら、ディレクションのコミュニケーションがスムーズに行くか、
和やかな制作現場の雰囲気を保てるかも重要視したというキャスティング。

現場の空気作りが、柔らかい作風として確かに伝わって来ただけに、
声優はまず演技力なのでは?と思っている私にとっては、考えさせられる一件でした。


【音楽 4.0点】
劇伴担当はジミーサムP。
メインテーマ「好きな子がめがねを忘れた」は優しいピアノの旋律で青春ノスタルジーを演出する癒やし系。
その他、刺激を抑えたミニマル・ミュージックで2人の掛け合いを和やかにアシスト。

OP主題歌はネット投稿で活躍する現役女子校生シンガー・綴(つづり)の「NAME」
OPアニメーションは、リズムに乗って疾走するキャラや、背景をアングル多彩なカメラワークで捉えることで青春の躍動感を好表現。

ED主題歌はめがねの凄腕アーティスト・オーイシマサヨシさんが、
三重さんと小村くんと共に、作品を捉えた歌詞で、めがねを忘れた日の喜びを高らかに歌い上げる。
小村くん役の伊藤 昌弘さんは音大出身のシンガーソングライターでもありますが、
レコーディングでは小村くんのキャラに合わせて、たどたどしく歌唱するよう要求されたのだとかw

投稿 : 2025/02/15
♥ : 27

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

個性的というか、欠陥のある女の子を君は愛せるか?

 最終話(13話)まで観ました。2023.10.08

 最後までメガネを忘れるネタで乗り切りました。作画もよく、気合が入っているのですが、三重さんが…。

 かわいいけど、発達障害っぽい女の子を愛でる話って、倫理的にどうなんでしょうか?

 どうもくすぐったい中学生の恋愛モノと単純に楽しめません。なんか、見てはいけないものを見ているような…。

 見続けるのに罪悪感を感じる不思議なアニメでした。

………………………………………………………………………

 2話まで観ました。2023.07.15

 ワンパターンですねぇ。メガネを忘れるor無くして無能力になった女の子の世話を焼く話です。

 2話でネタ切れ感が半端無いです。ワンクールもつのか?もう、普通に付き合う流れですが、三重さんは天然の小悪魔なので、主人公をもて遊ぶだけで仲は進展しないんでしょうね。

 もう、ストーリーは度外視で三重さんの可愛さを愛でるのに特化し過ぎています。

 ロリコン認定されそうですが、三重さんに萌えないと視聴を継続する理由も無いという危険なアニメです。

 どうすっかなコレ?(*´Д`)ハァハァ
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 1話観てのレビューです。2023.07.05

 距離感がおかしい女の子を愛でるお話し。ド近眼だから距離感がおかしくても何か納得ぅ〜…。な、訳あるか〜い!

 裸眼だと、人間も識別出来ないなんて、信号もわからんでしょ。いつか車に撥ねられるか、側溝に落ちて死にますね。

 取り敢えず、三重さんがメガネを忘れたら、こっそりスカートの中を盗撮したり、後ろから抱きついて胸を揉みしだく位の性暴力はしちゃいそうです。

 中学生でこんな無防備かつ無能力な女子を登場人物として設定出来るところに、日本のアニメの懐の深さというか、業というか、単なる女性差別というか…。

 まぁ爽やか?でエロいから良いのだ!
 ハァハァ(´Д`)

投稿 : 2025/02/15
♥ : 9

73.2 4 2023年度の中学生アニメランキング4位
アリスとテレスのまぼろし工場(アニメ映画)

2023年9月15日
★★★★☆ 3.9 (76)
220人が棚に入れました
変化を禁じられた町で暮らす少年少女の恋する衝動が世界を壊す様を描いた長編アニメーション。原作となる同名小説を、監督を務める『さよならの朝に約束の花をかざろう』の岡田麿里が書き下ろし、「進撃の巨人」のMAPPAとタッグを組んだ。主人公の正宗を「呪術廻戦」の榎木淳弥、謎めく同級生の睦実を「鬼滅の刃」の上田麗奈、謎の少女、五実を「サマータイムレンダ」の久野美咲が担当する。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ウエルメイドだけど綺麗に作りすぎて、行間が狭い気がします。

 機会があってノベライズ版読みました。多少映画では表現が分かりづらいところが補足される文章になっていました。しかし、残念ながら原作ではなくノベライズですのでほぼ映画の通りです。つまり大して変わりません。だったら、映画で表現しろよと言いたいです。

 映像よりも文章派の私としては、少し想像力を働かせられたかなと思いました。
 ただ、本当にノベライズ=映画です。つまり、映画の脚本で、思いついたことをいっぱいいっぱいに作ってしまっているという証拠でもあると思います。こぼれ落ちたものがないという言い方ができるかもしれません。
 岡田氏のスケール感の無さは、表現したいことが10倍あってそれを泣く泣く削ったように見えないことなんですよね。ウエルメイドではあると思いますが、視聴者の想像力の広がりを喚起しません。

 もしかしたら、いや、映画の脚本の段階でそんな作業はやったということかもしれませんが、だったら、それをノベライズしてほしいです。もっと難解になっても、設定が変わってもいいです。そう、富野由悠季氏くらい本編と乖離して構いません。

 ノベライズは置いておくにしても、映画本編において、もっと完全に好き勝手に作家性を出して、つじつまが合ってなくてもご都合主義でも、行間の方が広いくらいの映画を作ってもらえないかなと思います。岡田監督の映画は批評が無さすぎて、とりあえず褒めるしかない的な作品しかないのが問題です。ウエルメイドで72点から78点くらいの作品ばかりになってしまいそうです。テレビアニメならそれが高い評価に結びついたのでしょうけど、映画だとはっきり物足りないです。「マヨイガ」でできたのだから監督作品ならもっとできるはずです。「あの花」が足かせになって似たような発想しかできなくなっていないでしょうか。

 改めて本作映画をまとめると、変化、痛み、生きている実感が1991年以降希薄になった。その象徴が変化しない町です。つまり、バブル以降の失われた30年問題がベースにあります。

 そして、痛みを知り生きるという実感を得た人間がきえてゆくというのがポイントなのでしょう。ただ、この痛みが想像よりも恋愛重視だったのかなあという気がしなくはないです。五実の失恋とかなんとか、そういう表現とリンクはしてくれます。が、そうなると工場という意味がどんどん希薄になります。
 そして、どうせなら五実と正宗の間の恋心をもっと濃厚に描いても良かったと思います。この作品の演出では庇護者2人に見捨てられた子供の描き方でした。睦美の葛藤も睦美の母親と睦美の親子関係の描写が弱いので、五実との関係性の深さが足りないです。

 外部での睦美、正宗の時間も止まったわけですが、その意味が読みとりづらいです。2人の恋愛が近場で済ませたという意味で、幻側では上手くいって、現実ではサキが戻って別れるとか、割れ目の向こうに見える景色ですでに別れているとかならわかりますけど、ラストシーンでそこは否定されますよね。だとすると、現実世界の2人の苦しみは何の贖罪だったのでしょうか?そこが良くわかりませんでした。

 ラストシーンは読み取れないものがあるかとも思いましたが、想像の通りでした。つまり、視聴者を作品が上回っていない気がします。わかりやすくていいとも取れますけど。

 ノベライズを読んで一番感心したのは「獣臭い甘ったるい臭い」という表現がありました。これが、我々現実の人間の匂いの事だとわかると幻の世界の素性が分かります。それに生きているとはそう言うことだという意味でもいい表現でした。
 このレベルで幻工場にもう少し分厚い裏設定があることを読みとらせてくれれば、深さが増したのかなという気がします。


 いろいろ批判はしましたが、映像の方も改めて見直しましたが、面白い映画ではあると思います。3,4回目なので飽きるかなともおもいましたが、結構初めから面白かったです。なんどもいいますがウエルメイドな作品ではあります。もうちょっと作家性を出してもらえればなあと思います。





以下 2024年1月のレビューです。

変化を望め、人を愛せ、1991年を引きずるな、でしょうか。

 何日かかけて考察しましたが、話の構造としての仕掛けを全部読み解くのは無理だったのでわかったことをメモしておきます。テーマは「すずめの戸締り」と同様に、過ぎ去った時代を早く葬ってあげて変化して行こうよ、という話だったと思います。ただ、個人的な内面から湧き上がる変化したいという衝動を殺さないで、というメッセージは明確にあったと思います。

 そこが「アリストテレス」の意味で、哲学的な話というより「変化」を象徴しているのが「エネルゲイア」ということでしょう。

考察メモですが、ほどほどです。

ネタバレレビューを読む

 というような感じでした。

 で、テーマとしては変化しようとするのが人間である。1991年のバブル崩壊で止まってしまった時間を日本人は動かさないといけない、でしょう。消えた人たちがどうなったのかと、神の描かれ方がアリストテレスと矛盾するので、ちょっと読み取れませんでした。
 そして、陰のテーマとして母と子の愛着障害的なものが描かれていると思います。


 映画としての評価は、エンタメ性とテーマの深さがちょっと物足りないかも。ただ、考察は楽しませてもらったのでストーリーは当初2と思いましたが、3.5にします。SFというよりファンタジー的なスタイルなので理論展開云々はいいんですけど、物語としての組み立てが分かりずらい気がします。そのおかげで1回目の視聴では、最後の30分くらいがかなり退屈でした。

 作画は奇麗でしたが、もう見飽きた作画のスタイルなので3.5とします。




追記 なぜ岡田麿里監督の話は面白さに欠けるのか?

「さよならの朝…」「空の青さ…」と本作に共通するのは壮大さが無い事、キャラのバックグラウンドの説明不足な気がします。

 本作に関して壮大さを感じない理由は「工場」が理解できるとっかかりがないことです。一応神が云々などの説明はありますがよくわかりません。別に設定としてどういう理由で発生したとかそういうのが分からなくてもいいんです。何を意図しているのかがまるで分かりません。
 なので畏怖も理解も無くただそこにあるだけです。そういう存在として置いたのかもしれませんが、作品理解、テーマ性において効果を発揮できていない気がします。

 例えば新海誠氏であればの3部作を初め、巨大な塔、宇宙人のようなものは正体はわからなくても意図は分かります。だから、メッセージ性が浮き立ってきます。
「フリクリ」の工場の様な象徴としての工場はありますけど、その割には本作の工場には機能があります。

 一方で、バブル期の少年少女としては随分地味な感じでした。もちろんその後閉じ込められた結果気力を失くしたのだとは思います。計算上は20年近くになるのでしょうか?2005年に五美が来たみたいで、5歳として14歳までそだてば2013年。1991年から2013年で22年間でしょうか。

 で、彼らのバブル期の思惑が語られない、どんなマインドでいたのが閉じ込められてどう変わったかという描写がないので、彼らがまるで現代人の少年少女に見えてしまいます。それを狙ったのかもしれませんが、変化が出来ないのは彼らの責任ではないと思われます。もちろん少年少女が変化を望まなくなったのは、社会の責任だという意味だとは思います。その彼らが20年以上たって、なぜ急に恋愛を始めたのか。そこが五美と正宗の出会いということ?

 そう…キャラのバックボーンや性格が理解できるヒントが少ないので言動に心が動かされないというのもあるかもしれません。特に睦実は最後語ってましたが彼女の何に乗っかればいいのか。
 そもそも正宗が主役だったのに結末の主役がねじれてしまっていました。

 こうやって分解して行くと自分の「勝手な解釈」はできるのですが、これが行間なのか妄想なのかが全く理解できません。つまり映画から伝わってこないので、見ているときにポカーンとなってしまいます。

 なんでしょう。大きなことを描いているようで「パーソナル」な「現在」の問題にしか焦点が当たらないので、仕掛けとストーリーが遊離してしまっている感じです。メッセージを語るための必然性を世界観から感じないと言えばいいでしょうか。そのせいで「裏」「過去」を世界観やキャラから感じないから広がりも深みもないということでしょうか。

「さよならの…」「空の青さ…」本作の共通する不満点がこれですね。例えば「さよならの…」でイオルフの過去や未来に想いを馳せられたでしょうか?あの舞台になった国の歴史が妄想できたでしょうか?本作はそれと同じですね。
 文学というには意味がありすぎますし、その割に語り切れていないのか受け取り切れていないもどかしさを感じます。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 14

シボ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

むき出しの叫び声が心を揺さぶります。

公開二日目に中学生の娘と劇場に足を運びました。

岡田麿里作品ってことで期待高めでの視聴でしたけど、
キャラのむき出しの感情がぶつかる様に圧倒されました。

序盤、この不思議な世界での物語がいまいち理解しづらいって
所はありますけど、なんか抑圧された世界、感情が爆発したように
展開していく中盤以降は心が何度となく揺さぶられました。

やや距離間、生々しさが好き嫌いはあるかと思いますけど
等身大な若者たちは思春期爆発のキャラに感情移入出来るでしょうし
自分のような親世代も色々な方面から迫るものがあると思います。

なんかネタバレしちゃいそうなので、この辺で。

音楽は
EDの中島みゆき「心音」が、この独特な世界観の余韻に
たっぷりと浸らせてくれました。
「未来へ~~ 未来へ~~ 未来へ~~~
君だけで行け~~♪」
聴きごたえありすぎる歌声が頭の中をループしつつ
娘と終わった後しばらく席を立つことなくまったりとした
時間を過ごさせてもらいました。

台本に感銘を受けて丁寧に作り上げられたその楽曲、歌詞に
改めて中島みゆきって凄いんだな~って思いました。

面白かったら買おうと思ってたパンプレット。
・・もちろん買いました!
五実役は久野美咲さんにあて書きされたって話には、あのどうして
良いか分からない全身での叫びが印象的だったので納得でした。
綺麗にまとめられた冊子は
全体的に美しくて芸術的な作画カット満載で満足度高いです。

公開2日目にしては思った以上に劇場は空いてました。
岡田麿里監督(自分もここ数年で知ったニワカです)
とは言っても
ジブリや新海監督のようなメジャーではなく地味目な作品って
位置付けってこともあるのでしょうからしょうがないのかも
しれませんね。
ただ自分的には改めて岡田麿里好きだなって思えたし
満足度の高い作品でした。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 20
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

停滞のむきだし

1991年冬。製鉄所の爆発以来、外界から隔絶され、時の流れが止まった見伏(みふせ)市。
何年も中学3年生を繰り返している少年少女らの間で巻き起こる思春期の恋の衝動が、
停止した街の秩序を揺るがしていく劇場アニメ作品。

【物語 3.5点】
監督・脚本・岡田 麿里氏。
同氏の未完の小説『狼少女のアリスとテレス』を本作向けに再編し映像化。

見伏市は時間が停滞していることで安定しているが、最近は空にヒビ割れが多発。
製鉄所の煙から生成される“神機狼”で修復する頻度も高くなって来ている。
ヒビ割れを作り閉鎖世界の崩壊を招くのは人々の心の変化。
町は“自分確認票”などの掟により人々の異変を厳重に監視規制している。


本作もまた斜陽に向かう日本社会の停滞感を描き、次代に未来を託す、
近年トレンドの作品群の中では後発のタイミングでの公開。
が、既視感を上書きする勢いで、岡田麿里氏ならではのオブラートに包まない描写が鮮烈な印象を残す野心作。

大人たちの停滞を押し付ける同調圧力が、子供たちの心を蝕む。
(※核心的ネタバレ)ネタバレレビューを読む 痛みを感じなくなった少年たちは生の実感を得るために危険な遊びに興じる。
時間の止まった町で成長し続ける異端の“狼少女”五実から香る生の匂い。
主人公・菊入 正宗と佐上 睦実、五実との間に吹き荒れる痛切な恋の衝動こそが生の実感を与え、世界を壊す暴力となる。

展開も概ね予想の範ちゅうで、シナリオ自体の衝撃で驚かせると言うより、
エッジの効いた表現で、鑑賞者の心にも傷痕を刻む感じ。

ただその傷痕はトラウマにはならず、むしろ停滞した社会の中でも価値を見出す希望や、
痛みを伴ってでも未来へ進む勇気といった、ポジティブな痛みとなって残る。
事前PVが醸す危険な印象や、作中私が喰らったダメージを思えば、やはりガード必須な岡田麿里作品ですが、
鑑賞後の後遺症は意外と残らない前向きな作品となっています。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・MAPPA

背景美術にも積極的に作画を入れて登場人物の心情を反映する世界の潮流。
この最先端を走る海外アニメ映画などを観ていると、日本アニメはちょっと敵わないのではないか?と悲観してしまいますが、
本作の少年少女の恋心の痛みなどに呼応して裂ける空などを眺めていると、
MAPPAや『さよ朝』チームならばJAPANもまだまだ食らいついていけるのでは?と希望がわいて来ます。

“狼少女”五実のネタバレレビューを読む など匂いを意識させる作画もまたオブラートに包まず、
痛覚と並ぶ生の実感を体現。

その他、冬と夏を活用した心情表現。
(※核心的ネタバレ)ネタバレレビューを読む
(※核心的ネタバレ)ネタバレレビューを読む

正宗が描き続けている作中イラストの上達ぶりは、
停滞した町でも、人間は成長できる好例としてテーマ深化のスパイスとなる。


90年代で止まった街ということで、小物デザインも花柄ティノポットなどが当時を再現。
もっとも私は萌えアニメキャラの装備品たるブルマとは異なる、
リアルに存在した女子中学生の生々しいブルマの揺れ動きの再現カットに、
作中の中学生男子共と一緒に鼻の下を伸ばしていたわけですがw


【キャラ 4.0点】
主人公少年・菊入正宗と同級生・佐上睦実。身体は思春期、心を凍りつかせたままで大人になっていく同級生。
二人の間に心は幼気で無邪気なまま身体が成長していく奔放な五実が入っていくことで、
震源のトライアングルが活発化していくメインキャラ相関。
(※核心的ネタバレ)ネタバレレビューを読む
五実は正宗と陸実にとって諦めていた未来を垣間見せる存在でもある。

停滞を強いる大人の同調圧力に対し、イラストを書き、自分確認票提出をサボって抵抗する正宗。
それでも停滞は少年の心を確実に蝕んで行く。
その苛立ちを自分確認票をペンで書き破ってぶつける描写が痛切でした。


心の変化を禁じている見伏市ですが、街を回すためのスキル習得には意外と寛容。
正宗たち中学生も運転免許を取得して老祖父の送迎などに車を活用。
終盤“合法的”な中学生によるカーアクションも実現し盛り上げに一役買う。
(これなら二次元世界でも学生の違法行為の取り締まりを叫ぶ真面目なネット警察諸君も、ぐぅの音も出まいw)
運転スキル習得のキャラ設定もまた停滞していても人間は成長できる一例を示す。


【声優 4.5点】
主人公・正宗役の榎木 淳弥さん。
陽気なボイスが特徴的な声優さんですが、本作では少年の葛藤をぶつける鬱モード。

ヒロイン・陸実役の上田 麗奈さん。
妖艶なボイスで、えのじゅんを挑発し、“謎の同級生”を構築。

そして“狼少女”五実役には、痛みにのたうつロリボイスに定評がある久野 美咲を指名。
“暴力的にピュアにして欲しい”との監督のディレクションに応える。

メインキャスト3人は実際にトライアングルを囲んで収録を行う異例の体制で、
コロナ禍で広がった分散収録の流れに一石を投じる。

この成果が一番出たのがやはり(※核心的ネタバレ)ネタバレレビューを読む
分散収録か否かなど聞いても分からない私ですが、
あのシーンからは同時収録ならではの生々しい三角関係が確かに伝わって来ました。
何より上田 麗奈さんの妙演がたまらなくエロティックでした。


正宗の失踪中の父・昭宗役に瀬戸 康史さん。
残された母・美里を見守ると称して恋心を打ち明けられない叔父・時宗役に林 遣都さん。
中堅俳優に年輪を刻んだ煮え切らない大人のトライアングルを託す。
俳優タレントの劇場アニメ起用への文句も多い私ですが、
このポジションへの俳優キャスティングには納得感がありました。

見伏市の体制側にカルト要素を注入した神官・佐上 衛役の佐藤 せつじさんも、
映画吹替経験も生かした明快な狂人ヒールぶりで機能していました。


【音楽 4.5点】
劇伴担当は横山 克氏。
音響彫刻シデロイホスの神秘的な金属音によるヒビ割れる空の演出強化。
退廃のバックグラウンドに響く高校生コーラスによる思春期の絶望表現。
未来の希望を象徴する海羽さんの歌声。
私は本作を横山氏が新機軸で、さらにもう一つ殻を突き破った作品としても記憶に留めたいです。

ED主題歌は中島 みゆきさんの「心音」
起用の一報を耳にした時は、歌手の世界観が強烈過ぎるのでは?との懸念もありましたが杞憂でした。
歌詞世界と作品のシンクロ率では本年のアニソンの中でも屈指だと思います。



【余談】長いひとり語りになるので読まなくても結構ですw

見伏市が停止した1991年は奇しくもバブル崩壊による不景気が始まった時期。
私にとって本作は“失われた30年”の日本社会の停滞から若者が受けた影響を否応なしに想起させられる。
作品そのものから感じる痛みより、私の内面に封印していた古傷が疼いてのたうち回った劇場鑑賞でもありました。

この30年変革も多々ありましたが、基本的にバブル後に日本が取った施策は変わらないことによる安定確保。
こうして停滞した社会というのは、極度に変化や異物を恐れる。
過剰なまでの無菌無臭の追求。公園の砂場にまで除菌した砂を敷き詰める狂気。
地毛の茶髪まで黒に染めさせる校則というのは今にして思えば事なかれ主義をこじらせた、とんでもない差別行為でした。

ゼロ年代。ロスジェネの若者たちの間で、布団を日向で干した匂いがするアロマがちょっとしたブームになった事も。
同時期に社会問題になったリストカット。理由は個々人により様々でしょうが、
本作みたいに停滞の中で、生の実感を渇望し痛みを求める少年たちを抽象化された物を直に喰らうと、
停滞は人の心を確実に殺すことを痛感します。


私の中学時代はブルマがハーフパンツに切り替わった時期。
同時に体育での水泳復活も協議されましたが、ここも事なかれの校長の強硬な反対により廃案に。
私にとって中学生のスクール水着女子というのは完全に二次元世界の幻想に過ぎません。

高校時代には修学旅行にて女子生徒たちが共同浴場を使用せず客室シャワーで入浴を済ませるという事案が問題視。
教師が裸の付き合いをする意義を説教したわけですが、
私は、中学時代に水泳など同性同士の着替えやボディーラインを見る機会すら徹底排除しておいて、
何を今更と呆れて聞いていました。

かと思えば恋愛禁止論をぶち上げて受験戦争に立ち向かうよう発破をかける先生方もおられて。


そんなこんなで大人になった我々の世代は、今の若者は草食系などと揶揄されたわけですが、
殺菌消毒された草ばかり食わせておいてそりゃないよ~と恨めしく思ったわけです。


本作は岡田麿里作品の中ではマイルドな部類かもしれませんが、
私の抱えた諸々のイタい思い出がむき出しにされてしまう辺り、やはり劇物に指定される作品なのだと思いますw

投稿 : 2025/02/15
♥ : 27

68.4 5 2023年度の中学生アニメランキング5位
ダークギャザリング(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (116)
401人が棚に入れました
霊媒体質の幻燈河螢多朗(げんとうが けいたろう)は、かつて霊障を受け、友人を巻き込んで以来引きこもりに。社会復帰すべく家庭教師を始めたところに、不思議な瞳を持つ少女・寶月夜宵(ほうづき やよい)と出会う。母親を悪霊に連れ去られた夜宵は、手がかりを求め心霊スポットを巡っていた。 強い霊媒体質の夜宵だが霊に避けられており、そのため螢多朗の引き寄せ体質を必要としていた。一方、螢多朗は自分と大切な人の呪いを解くため、霊媒体質に対処できる力をつけることを決意し、二人は協力関係を結ぶことに。 最高にクレイジーな新感覚オカルトホラーがここに開幕!

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

京都決戦前に終了…。お化けも呪いも優等性的な道具でしか無い。

 最終話(25話)まで観ました。2024.01.08

 神様と決戦前に終了しました。盛り上がりに欠ける話でした。主人公の夜宵ちゃん、お化けも呪いもシステマチックに戦力として使役します。

 生きている人間ですら、言う事聞かない上に統制取れないのに、調伏したお化けを戦力化できるかなぁ。

 この話、怖さが足りないのは、お化けが銃や戦車なんかの武器でしか無く、主人公達に都合が良すぎる所です。

 そもそも、そんなに聞き分け良いなら最初から化けて出んなや!

 戦力が増える度に反比例して怖く無くなる系の物語でした。
………………………………………………………………………

 22話まで観ました。2023.12.04

 このアニメ、怖いと言うより胸くそ悪い感が強いのは、根本的に人間の尊厳を軽視している所にあります。

 社会の底辺や周縁に追いやられている人間なんて、悪霊の供給源に過ぎないんだよ!とでも言いたいのでしょうか?

 お化けは、酷い目に遭って死んだ人達が中心なんですが、死んだ後も救いが無く、悪霊化して迷惑をかける存在に成り果てるのって、どうなの?

 ヤクザにシャブ漬けにされて殺された女性、水子、花魁、酷い作戦で戦死した兵士、虐待死した少年…。みんな社会の犠牲者じゃん。

 理不尽に殺されたのに、加害者を祟るわけでも無く、悪霊化して人様に忌み嫌われ、社会に迷惑をかける存在になるなんて、人道的にどうなのよ?

 人間側も、夜宵ちゃんみたいなキモイ娘に何とかさせないで、霊能者とかいるなら対応しろよ!人間社会は何のために存在してんだよ!悪霊製造のための器に過ぎないのか?

 学校の怪談とかで喜んでいる小学生向けにしてはグロいし、誰向けに作っているのか疑問なアニメです。

 立て虐げられた者達よ!世界に光あれ!社会改革の努力とかを放棄した世界観は受け入れ難いです。
………………………………………………………………………

 15話まで観ました。2023.10.16

 なるほど!オバケポケモンと言われるのが良く分かりました。捕まえたオバケを召喚して、他のオバケと戦わすんですね。

 今回出てくるトンネルのオバケは、物理攻撃タイプなので、マジでポケモンでした。

 私もポケモンGo をやっているので、アニメ化したら、こんなに非人道的なことをしてるのね…と、思いました。

 今回活躍するポケモンは鬼軍曹…。ただ、太平洋戦争で戦死した兵士なので、没後まだ百年経ってません。八王子城のオバケと同じ扱いにしてはいけません。

 関係者も存命している最近の戦死者を戦わせるのは、かなり不謹慎ですね。悪霊じゃないというフォローはありますが、戦わせて良い理由にはならないような…。

 Fateみたいに、召喚するのは架空の英雄や、大昔の人物にしたほうが良さそうです。何か観るのが凄く面倒になって来ました。

 ハァ〜。ここまで観てしまったからなぁ〜。惰性で観るかなぁ…。これから観る方にはオススメ出来ません。

……………………………………………………………………… 
 
 12話まで観ました。2023.09.28

 いやいや…演出が悪いのかオバケが全く怖くありません。せっかく八王子城が舞台なのにね…。

 戦国時代、秀吉の小田原攻めの最中に、関東平定のために送られた前田、上杉連合軍に徹底抗戦して全滅した八王子城ですが、今行っても普通の観光地(城趾)とは思えないほどの不気味さがあります。確かにオバケが出そうです。

 しかし、オバケの怖さの演出が八王子城の怖さに負けています。白装束の女性達が短刀で喉を刺して自決し、滝へ飛び込んでいくシーンがありますが、パチンコ玉じゃないんだから、あんなに射出されるようにピョンピョン飛んで滝壺へ落ちていかんだろ…。ギャグ?

 お経で地獄へ落ちるとか酷くね?しかも、北条氏は関東土着の勢力じゃ無いので、地縛霊になってないで、静岡還れよ…。老婆も走って逃げんなや…近所の徘徊不審者オバァなのか?

 言いたいことは沢山ありますが、現実の有名心霊スポットを使う割にはコミカルなキャラデザもあって、始終ギャグテイストです。

 なんかもう腹いっぱいな感じがします。
………………………………………………………………………

 9話まで観ました。2023.09.04

 段々と強い霊が出てくるのですが、夜宵ちゃんの対霊技術が何に裏付けられているのか不明確なので、ご都合主義的な展開に終始している感じがします。

 他に霊能集団がいたり、師匠がいるわけでもないので、夜宵ちゃんが出来ると言うから出来る的な感じです。

 主人公の神社にいるばーちゃんも、アワアワ言っているだけで役に立ちません。何で出てきたのかな?

 新キャラ登場で、神的な存在まで出てくるまで悪霊のパワーが上がっていますが、技術的裏付けがないので説得力も怖さもありません。

 怪奇モノにはご都合主義的な展開がつきものですが、この煮えきらなさは、何とかした方が良いかなぁと思います。
……………………………………………………………………

 5話まで観ました。2023.08.09

 霊が相手だけに、誰かが死なないと話が進みません。この辺の塩梅が怪奇ものは難しい所です。

 単純に霊を集めたいなら、大虐殺があったアウシュヴィッツやカチンの森へ行くとか、ウクライナ戦争やアフリカの紛争地域に行くとか、ワグネルに参加するとかで良くね?

 何も平和な日本で集めなくても…。幽霊居すぎで、一般社会に影響あり過ぎ問題発生中ですねぇ…。

 平和だから怪奇現象を楽しめるのであって、単なる非日常の世界に突入じゃぁ、好きにしてくださいという感想しかありません。

 結局、いつもの子供騙しホラーでした。
……………………………………………………………………… 

 1話観てのレビューです。2023.07.10

 都内H市の心霊スポットに、幼女を筆頭にした不気味な3人組がアタックだ!幼女の武器は変なぬいぐるみとバールだ!

 1話から、中々盛り上がりそうな謎が散りばめられております。怪奇の描写もなかなか怖いです。

 幼女のキャラデザがわりとコミカルなので、ギャグ調かと思ったら、そうでもありません。

 ヒロインが実は常識人では無いと言うのも、ギャグなのか、ホラーなのかまだ良く分かりません。今の所、不気味さ先行です。

 都内H市の最恐心霊スポットは、八王子城だろ!とツッコミつつ、視聴継続です。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 3
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

少年マンガ的で面白く感じなくなったので無理せず断念。

 ちょっと昔の少年マンガ的作りで、私の好みではありませんでした。ただ、まあ冒頭2話くらいまでの作りは悪くなかったので、この仕込みが何かの種まきなら、それほど子供っぽくない要素もありそうな気もします。

 が、まあ、面白く感じないのに無理に続けるのは、SFだけにしておきます。本作は一旦断念で。




2話 地蔵と受精がいい掴みでした。シリアスでダークな絵柄なら良かったのに…

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3話 思っていたより単調かなあ…「怖さ」はいいですけど。

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5話 話それ自体は悪くない気がするんですけど…演出?作画?何か惜しい…

 4話も5話も霊それ自体の話は悪くないんですけど…怖さがイマイチなのと解決をもう少しパターン化した方がいいかもしれません。
 4話の霊の退治の仕方、がんばって話を作ったのはいいんですけど、夜宵の能力が全然見えてこないので話で説明されて解決したような感じで爽快感がありません。
 キャラを理解するために、その辺もうちょっと能力を見せるというか定義する工夫が欲しいです。1話からずっと感じていた違和感はそこが大きいかも。だから、何をやっているのか置いてけぼり感があります。

 それとコメディパートとシリアスのバランスがイマイチかなあ。詠子のキャラの普段とダークのギャップはわかりますが、普段パートがギャグに寄りすぎていて詠子もキャラが見えてこないです。
 作画というか崩し方も極端だし。もっと、作画と雰囲気はシリアスよりにしてギャグをやった方が、面白さと怖さの両面をもつような演出になるのになあと思いました。(故楳図かずお氏とか伊藤潤二氏とかみたいな)

 それとやっぱり個々の霊の話に終始して、本筋がおろそかですねえ。連載漫画なら仕方ないですが、アニメはもうちょっと構成を考えて欲しいかな。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 7

fluid さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

手の神経が露出してるという設定が気持ち悪いです

グロ系の絵には見慣れてますが、手の神経が露出してるという設定はかなり気持ち悪く感じます。絵と言うよりその設定が気持ち悪くて視聴を続けるのに少し抵抗があります。
ハンニバルとかスーパーナチュラルとかグロ系の作品は沢山見てきましたが、これほど気持ち悪く感じたのは初めてです。
関係者はなぜこの設定を修正させなかったんでしょうかね。
手に悪霊が取り付いてるとかでよかったのでは?そこを気持ち悪い設定にする意味が分からないです。視聴者が減るだけですよね。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 3

72.0 6 2023年度の中学生アニメランキング6位
ひろがるスカイ!プリキュア(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (22)
91人が棚に入れました
シリーズ第20弾となる同作は、果てしなく広がる“空”と“ヒーロー”がモチーフ。「知ることで広がる世界」をキーワードに、天空の世界「スカイランド」と自然に囲まれた「ソラシド市」2つの都市を舞台に新たなプリキュアが大活躍する。

くまさん さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

悪をちゃんと描いてほしい

プリキュア好きとしては、今回のプリキュアは、
いまのところ、そこまで評価できない出来です。
知ることであなたの世界が広がるのよ~という、ただの道徳の時間です。

男の子のプリキュア、成人プリキュア、と話題をつくっていましたが、
プリキュアの魅力って、そんなことではないと思っています。

プリキュアたちが活躍するためには、
そのアンチテーゼである悪が描かれていないと、
今回の「ヒーロー」というテーマは特に活きません。

変身して戦うヒロインというフォーマットの作品なのですから。
悪が、主張してくれないと、葛藤してくれないと、
視聴者に共感させてくれないと、

ヒーローも何に対抗しているのか?とか、
悪の主張に共感してしまう部分とか、
これは許せないと必死になって戦う部分とか、
そういった魂が宿らないと思います。

悪も善も、自分たちの主張を拳にのせて、想いのたけをぶつける、
とてもシンプルな願いをかなえるために、
というのがわかりやすくて燃えると思うのだが。。。

なんか知らないけど、エルちゃんをさらおう~、
なんか知らないけど、エルちゃんがねらわれているから守る、
では、どうも弱いです。

もう後期に突入してしまいましたが、まだ期待して待っています。

45話ぐらいにラスボスが出てきて、
エルの力で自分たちの国を救いたかったんだ~、
とお茶をにごすみたいなパターンは、本当に見たくないです。

すみません。えらそうに。
好きなシリーズなので、テーマの深掘りには頑張ってほしいです。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 3

そうま先生 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

男の娘と成人済み女性プリキュアを出演は初では?

推してきた人がいたので見ました。
ソラ・ハレワタール(青い髪のヒーローに憧れている子)

の全年齢向けカッコイイ&その中にかわいさを秘めたイラスト(AIじゃないファンアート)を描くのが好きにはなった。

プリキュアファンと子供は見れると思う。
男児仮面ライダー(偏見)女児プリキュア(偏見)でおもちゃ関連の売り上げになるような(大人の人も)押し出してないけどうまいなぁ、と感じました。

以上

投稿 : 2025/02/15
♥ : 0

ふじお さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

アニメ見始めて6年

作画の良し悪しも少しわかるようになってきて、
世間には女児アニメ好き(成人男子)も存在していると知ってからちょくちょくニチアサにも挑戦していましたが途中断念を繰り返し、ニチアサを楽しむのは自分には無理かも…と思っていたところ「ミュークルドリーミー」を完走出来て、この勢いで噂に名高いプリキュア初代に挑戦。…が途中断念…49話はながい…
そんな時ニコ動のスカイ変身シーン切り抜きをみて感動し、見始めたらとまらなくて一気観…かと思ったらこれ最新だから週一かい!辛い!でも毎週楽しみ!生きねばならない理由が出来てしまった…

しかし絵がかわいいな~やっぱり女児アニメだしキャラデザ女性かな~って男性なんだ?!歴代調べてみても結構男性キャラデザいるな!やっぱり絵に性別って関係ないのかな~?
あとやたら音楽が刺さる。opEDは当然としてBGMも凄くいい!劇伴として邪魔しないのにしっかりメロも聴こえてくる。一話のクライマックスの盛り上げまでとか最高じゃないでしょうか、素晴らしいです。
あとウイングのウインクはヤバいと思う。
ひ~ろ~が~る~(性癖が)ですよね、狙ってますよねこれ!自分もひろがりそうで本気でちょっと怖いです。
でもこんなに自分が面白く感じてる作品を果たして女児も楽しく観れるのかと心配になります。それと同時に一話目を繰り返し観て泣いている自分の精神も心配です。

乱文失礼しました。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 2
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