不器用で恋愛なTVアニメ動画ランキング 3

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の不器用で恋愛な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月16日の時点で一番の不器用で恋愛なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

68.3 1 不器用で恋愛なアニメランキング1位
久保さんは僕を許さない(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (194)
664人が棚に入れました
高校1年生・白石純太には、誰にも真似できない性質があった。 隣にいても気付かれない、毎日出席していても欠席だと誤解される——。 彼は、存在感ゼロの”モブ”男子だったのだ。 それでも彼なりに慎ましく学園生活を送っていたのだが、ちょっぴり厄介なことが一つだけ。 なんと同じクラスの”ヒロイン級”美少女・久保さんだけが、彼を見つけてはちょっかいを出してくるのだ。 特別になれない”モブ”男子と、彼の前に現れた”ヒロイン”女子。 教室の隅から、青春は緩やかに色づき始めて——。 誰だって、誰かの”特別”になれる。でもその感情に”恋”と名が付くには、まだ二人は少しだけ幼い。“ラブコメディ”の2歩手前、ヒロイン女子×モブ男子の思春期スイートコメディが幕を開ける。

猫好き さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2

久保さん、ってかなりマズイ人で、これはホラーなのよ~~~

みんな分かってるよね?

久保さんって本気でダメ、マズい、たとえ綺麗だろうと、たとえ君が本当のモブ男で、構ってくれる人が全然いなくたって久保さんだけは、本当にダメ

私は本気で久保さんが怖い

「なんで僕で遊ぶんだ?」
「さぁ、どうでしょう。答えはすぐに分かったら面白くないからね」

これって、君のことが好きだとかそんなことではないの。最高に面白いおもちゃを手に入れたときにサイコパスの行動なの

私の知り合いなら、彼女が鼻血出すまで横から手刀入れて行動不可にさせて彼女をかかえて笑いながら立ち去るけど、普通はそんないい人は居ないよ。あなたはそのあまま彼女の餌になるだけ。これ好きな男の子はまずいよ。それじゃあなたはただの餌。分かってる?

ええぇっと、それもいいって?まぁ、いいって思うなら止めはしないけど

彼女は、モブになっている君を見つけてくれた素敵な人じゃないの。自分の好き勝手に使える獲物を見つけて喜んでるだけのプレデターよ。あなただから好きになった、わけじゃくて「私の思うがままになる」から構って遊んでいるだけの人

とにかく私にはこれはホラーアニメにしか思えないし、マジ彼女怖い、、、

投稿 : 2025/03/15
♥ : 6
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

An…other…

●トラウマ級・・・
本作のあまりにも極端に甘口過ぎる味付けに違和感を覚え、これには深い理由が{netabare}ある
のではないかと設定的なものを詮索してみましたが、ここまで見た感じでは当方の見立ては
大ハズレれだった可能性が濃厚となったようであります。

ヒロインのKさんの主人公に対する言動があまりにも度が過ぎていて、
全く理解できない状況でありましたが、これはもうある意味異世界転生を果たした後の
別世界で展開される恋愛物語?の類だと理解する以外に成す術無しの状況であります。

全くの個人的な好みで言うとKさんはかなり苦手なタイプの部類に該当し
生理的に受け付けない{/netabare}キャラというオチであります。


●もしかしたらネタバレ?物語のオチを大胆予測
恋愛ものにしてはあまりに甘口すぎる本作は
この展開継続ならば辞退者が続出するように思われます。

しかしながら「この極端な味付け」がもしも伏線だとしたら、評価は一変し
中々に衝撃的な結末を迎えるように思えてなりません。

その伏線が行き着く結末について考えてみます。

{netabare}ライン通知が来た時刻から【8】という数字が導かれますが
この【8】は【願い事】を暗示しているのだと予測します。
これは主人公の【願い事】です。

それに対しての返信通知の時刻から【18】(=【666】)が導かれます。

これは【土星】=【ロード・オブ・ザ・リング】を暗示しています。
「指輪物語」の「指輪」は「魔法使い」を表すものですが、
本作では「魔法使い」ではなく「異能力者」を表しているものと予測します。
この異能力者とは「ヒロイン」のことであるのでしょう。

【666】の別の解釈から「禁断のテクノロジー」という意味を引っ張り出し
「草薙素子」に繋げます。

【8】は【金星】を表し【☆】と一致します。
【☆】が示す「うる星やつら」からそこに登場する「異能力者の先生」を導き出します。

①「草薙素子」
②「異能力者の先生」
③「×××××××」{/netabare}

①②③を繋げた結果出てきた≪答え≫は↓です。

一見すると激甘スイートポテトなラブコメ純愛物語のような雰囲気ですが???

ある意味どこぞの【天使】様みたいな完璧ヒロインのお約束展開も規定路線な印象を受けます。

ラブコメと言っても変化球で攻めてるようにも思えますし、隠し玉も
仕込まれているような雰囲気も感じます。
{netabare}
ヒロインの声でありますが、個人的にはシュタインズゲートの「トゥットゥルー♪」の役どころ
あのキャラが生理的に苦手のため、結果的にスイートな雰囲気がベトベト過ぎて
余りにくどいような印象を受けてしまいます。

但し、伏線、、
もしも当方の見立てが完全なる勘違いでないならば、すべての {netabare} 描写には
意味が {/netabare}あるということになるのだと思われます。


ライン通知が来た!?
{netabare}時刻は21:41分→2+1+4+1=8
【8】は【金星】と【女神】を暗示する【数字】です。

主人公が返信した時刻は午後9:45分→9+4+5=18
【18】(=【666】)は【土星】を暗示する{/netabare}数字です。{/netabare}

①②③~≪答え≫はこちら
{netabare}
①ゴーストインザシェル
②霊媒師のさくら先生
③Another
①③は主人公のことであり
②はヒロインのことであります。 {/netabare}

投稿 : 2025/03/15
♥ : 3

snow さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

花澤香菜ASMR<50>

3話まで視聴。
ヒロイン側からよってくるラブコメといった方向に。
ニヤニヤの素養少なめ紳士なのでテンポが遅く感じて割と辛め。
ラムだっちゃと共に積読枠へ。

ジャンル合成<51>
1話視聴。
ヤンジャンなんで原作チラ見もせずにとりあえず見とこう枠。
からかい系+〇〇の〇〇君を合わせたような内容。
合成ジャンルってことでいつまでも同じこと繰り返さずにキャラが増えると展開もバラエティに富んで…というのがあればいいな。

投稿 : 2025/03/15
♥ : 3

66.2 2 不器用で恋愛なアニメランキング2位
ネガポジアングラー(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (102)
243人が棚に入れました
多額の借金を抱え、さらに医者から余命2年を宣告された大学生、佐々木常宏。 鬱々とした日々を過ごす常宏は、ある日借金取りに追われ海に転落したところを、釣り好きの少女ハナとその釣り仲間の貴明たちに助けられる。 ハナに勧められるまま人生初の釣りを経験し、その釣り仲間とも親交を深める常宏。 ハナや貴明の働くコンビニでバイトも始め、難解な釣り用語や生アミの匂いに苦戦しながらも、徐々に釣りにハマっていく。 手元に伝わるアタリは、生の実感――。 転落し続け世界を見上げるだけの人生は、そう簡単に変わらない。 そんな常宏が釣りを通して見つけたものとは……?
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

メッセージはいいんですけど、キャラに入り込めない感じがもったいなかった。

 うーん、メッセージは伝わります。私が考えていたメッセージとはちょっと違いましたが。人生の幸福を時間の長さで計るな、という「妻、小学生なる」のメッセージが強烈だっただけに、本作の結末は、ちょっと物足りないかもしれません。

 ほっとするし、さわやかな気分も感じましたので、視聴後感は悪くないんですけど、後から余韻を味わう何かを自ら放棄してしまった感じもします。安易な結末と言えば安易な結末、転落するに身を任せるよりも自分の運命の中で上を見れば何かが見えてくるという点を描けていたと言えばそうとも取れます。

 釣りと人生…チグハグな描き方ではなかったですが、彼の病気や借金の設定をもう少しご都合主義ではない何かにできなかったのでしょうか。転落を象徴しただけで物語に上手く絡んできません。
 また、躑躅森の弟と家庭の話、何よりもハナの活かし方ですよね。どこか中途半端です。サブキャラの深堀りをしている話があるなら、こっちをもう2、3話使って上手く構成できなかったのか。

 ただ、ちゃんと咀嚼して解釈すると違う考え方もできます。死を安易に扱わなかった。躑躅森の過去に常守のバッドエンドのIFを重ねられた。ハナは釣りをとことん楽しむ少女と言う人生のお手本にもなっています。だから、恋愛とか彼女の家族関係を深掘りせず少し距離があるところから描いたので、かえって常守からの視点と視聴者の視点を重ねられたのか。さまざまなキャラの生き方を見せることで、人生に正解はないというメッセージにもなっています。借金も人生はお金じゃないよ、と。これらを説明ではなく物語で描けた点は、なかなかレベルが高いと思います。

 つまり、メッセージ、脚本、結末、構成は決してご都合主義、安易、短絡的とはいえません。むしろ、このご時世に必要な大学生で人生に絶望した特に少年(青年)に必要な話だったのかもしれません。釣りに仮託して「死」ではなく「生」を扱った作品とも言えます。

 うーん、迷いますね。結果的に12話を見ると何が描きたかったのか見えてきますし、その内容は良いと思います。一方で11話までモヤモヤしたので決してシーズン通じて楽しめたかというとそうでもなかったので。その点ではシリーズ構成とキャラの使い方に難はあったのかも。エンタメ不足ということではなく、ちぐはぐな感じが常にしたからです。だから、感情移入という点で少し作品と距離感が生まれてしまい、出来の良さが味わえませんでした。


 
1話 釣りに人生を仮託して何かを語れるのか。感動ポルノで終わるのか。

{netabare}  死の意味を釣りと釣り仲間に仮託して、どれだけ描けるかにかかっているでしょうね。私は死が結末=泣かすだけなら感動ポルノ、人生や死生観、人とのつながりなどの意味を考えさせるなら物語だと思っています。

 感動ポルノでもいい作品はありますが、基本的に浅い作品が多いし余韻がなく一過性です。つまり、泣いておしまいです。「泣ける話」=名作と定義する人もいますので人それぞれだとは思います。私はそれがどんな号泣だったとしても、あまり高く評価はしないです。
 もし、主人公その他の人物の死が、見ている側の人生について考えるヒントになるなら、それは「物語」でしょう。

 本作は淡々とした雰囲気の中で、しかも男でクズ主人公です。泣かすだけならもっといいひと美少女を主人公にするでしょう。そして仲間ももっとエモく設定するでしょう。そこに期待があります。彼の人生の意味について余韻が残るような結末を見せてほしいなあと思います。
 そして、それが他人事じゃなくて、人間の死は彼の2年=一般の余命(最長100年)の差でしかないからですね。普遍性があればもっといいです。

 オリジナル作品でわざわざこれを始める以上は、何かを見せてほしいです。その期待は持てるスタートでした。ぜひ、単なる泣いて終わりにならないようにお願いします。 {/netabare}


2話 ネガとポジは画像の反転ですね。釣り=人生ならコスパへのアンチテーゼかな?

{netabare} ネガ、ポジとは昔のフィルム式カメラのフィルムを現像したモノです。ネガは印画紙に投影して感光させる元で色が反転しています。ポジはスライドなどで投影する元で色は自然な色をしています。そして、もちろんネガティブ、ポジティブの事でもあります。アングラーは釣り人の事です。また、カメラ用語だとするとアングルは角度ですね。

 本作において主人公は意味がないとぼやきます。これはコスパタイパ意識の強い現代の若者のカリカチュアでしょう。また、生死の境に彼はいます。キャラ造形としては「チェンソーマン」のデンジに状況は似ています。

 題名と「意味がない」というぼやきの若者、そして生死の話に釣りが絡んできますから、そして見方の反転の問題ネガ、ポジが出てきます。人生を語るなら、人生を意味のあるものにするかどうかは心の持ちよう、世間の見方という話になるのではないでしょうか。釣りも魚を喰うだけならスーパーで買った方が安いですからね。しかし、やる事に意味があるならそれは意味がある。

 2話まで見るとそういう話になるのではないかと思います。テーマは凡庸ですが、ドラマによっては深く心を揺さぶられる可能性もありそうです。{/netabare}


3話 主人公は現代の問題点の縮図ですね。少子化の原因そのままでしょう。

{netabare} 今のネットで氾濫している他責のコメントをそのままキャラにしたような主人公ですね。非常にムカつくし、見ていて勝手に死ねばと思わなくはないです。それ故にこの作品の言いたいことは、この主人公が変わってゆく物語なんだろうなと思います。

 志望大学に行ける頭がなければ働けばいいだけの話です。FXに手を出せば破滅しかないです。他人と同じでなければ幸せを感じられない、生まれと運のせいにする感覚、そして努力をしていないのに頑張っていると言う認識、安易な解決手段。自分で自分を不幸にすることに熱心なようにしか見えません。

 悲惨すぎて目もあてられませんが、しかし、これが今の若者どころか社会全体の感覚だとすれば、そりゃあ停滞感しかないでしょう。
 こんな価値観の人間なら究極の利他である育児や妻を支えるなどできるわけはないです。少子化の原因をそのまま絵にかいて形にしたような主人公です。


 ただ、母親がどうも毒親っぽい雰囲気もあります。その点でいえば、バブルの恩恵はあずかれなかったけど、金と見栄えに翻弄された世代の被害者とも言えなくはないです。
 他人と同じでないと不幸。金が無いと不幸。格差や出自でスタートが違うのが許せない。人間社会の当たり前を当たり前でないと教育したせいかもしれません。
 ただそれは社会を俯瞰した世代論であって、個人個人は考え方でなんとでもなります。

「釣り」でもなんでもいいですけど、生きている意味は自分で見つけるしかありません。そして、逆に言えば、幸福論を極論すれば生きる意味を日々の何かの中に見つけられる人が幸福な人となります。
ただし、先ほどもいいましたが、利他ですよね。あるいは人とのつながりです。これがなくて、個人だけで生きる意味があるのか。「釣り」なのか「釣り仲間」なのか。
 今季の「結婚するって本当ですか」のヒロインにも同じテーマを感じています。「結婚…」の方がテーマは狭いですけどね。そこがどう展開するかでしょう。


 そして、その問いをしながら生きているのが躑躅森でしょう。過去に何かあったんでしょう。その何かを取り戻す物語になるのだと思います。

 正直、見ていて面白いかと言われるとエンタメとしてはそうでもないです。ですが、このオリジナルアニメを企画して、このメッセージを発しようという企画は大変興味深いです。どうやって展開するんでしょうか。{/netabare}


4話 ハナの日常に溶け込んだ釣りの描写がとても良かった。

{netabare} ヒロインのハナちゃんの生活を見ると好きな事に全集中ですね。こういう生き方だと貧しいとか金持ちとか関係ない気がします。彼女の生活パタンを淡々と見せるシーンに結構感動しました…が、設定が金持ちばあさんの孫というのが、ちょっと「持てるものの余裕」という気がしなくはないのがノイズかもしれません。ただ、そこはあまりこだわりすぎるのも良くなさそうです。家族の問題もあるようですし、彼女の性格造形はそこじゃない気がします。

 もちろん、ハナにとっては釣りがすべてです。釣りのシーンは細かい用語は出てくるものの体系的ではありません。しかし、雰囲気はいいですね。釣りが日常になっている人々をよく表していました。全体的に生きる意味という大上段のテーマではなく、幸福論のような気がします。日々をどうやって生きるか。その一つの形としてハナの描写が性格造形も含めて面白い回でした。{/netabare}


5話 男の趣味あるある。とりあえず最高級ギアから入る。

{netabare} 成果がでないとつまらない、成果がでると面白くなる。成功体験という奴ですね。そして、可愛い女子は大きなモチベーションになります。この辺は男の特徴でしたね。そして、道具ですよね、道具。どんな趣味でも男はギア(道具一式。単品はツールですが誤用が転じてギアも単品の意味で使う例も見かける)から入ります。それも最高級ギアを知ってしまうと、欲しくて欲しくて眠れなくなります。カタログや情報を集め、数日後には手元に金があれば買ってしまっています。

 ゴルフ、釣り、キャンプ、サバゲー…いろんな趣味がありますが、男はとりあえず最高級ギアです。「ゆるキャン△」とかで女子たちが少しづつ道具をそろえていったのと対照的です。
 男は釣果で、女子はとりあえず食事のメニューという部分は男女の思考方法の差ですね。

 ということで今回は男の趣味あるあるでした。釣りアニメらしくなってきましたが、余命2年はどこに行ったの?という気もします。{/netabare}


6話 タイのモデルのお姉さんがエロくないのはかなり意図的な気がします。

{netabare} さて、本題らしき展開でしたね。2年間の過ごし方として好きな事をやる、そして、その2年は自分だけのものではなく周囲の人間にとってはどういう意味になるのか。タイ釣りになにか意味性があるかわかりません。タイとタイを引っかけただけかもしれません。

 ですが、皆で釣りに行く、その釣果で皆がお祝いをしてくれる、その釣り仲間ができたことから感じられるものはもちろんあります。嫌いなはずのパクチーへも挑戦しました。タイという南国の人をあえて持ってきたのも意味はあるでしょう。何もなくても生きようと思えば生きられるような意味も含んでいました。
 この調子で最期まで淡々といってもいいし、何かドラマがあってもいい気がします。

 それにしてもタイ人でモデルであるアイスの造形は本来ならかなりの美女だと思いますが、彼女だけカートゥン的なのは、本作からエロを排除したかったんだろうな、という気がします。5話のこずえはちょっと煽情的でしたけどね。モデル設定や声優さんの演技、アイスの弟の造形を見てもそれはかなりこだわった意図でしょうね。

 ということで、6話まできましたがちょっとずつ面白さが増している気がします。アニメ的な面白さという点で損をする可能性がある内容ですが、100ワニではないですが感じるものがある作品です。{/netabare}


7話 主人公が病気なんですよね?あまりに無関心でトリックを疑いますが…

{netabare} 無駄に死を意識した話にする必要はありませんが、余命2年の若者の描き方としてそろそろ違和感を感じてきました。普通治療しますが…それが勘違いとか親の事ペットの事でした…ではないんですよね?自分が病気だって明言していない気もしてましたが確認するのは面倒なのでしていません。

 冒頭の病院のシーンの感じだと若干仕掛けをしたような印象もありますが、そういうトリックを弄するなら最悪の話になってしまいますので、さすがにそれはやらないでしょう。というか、そこは制作は裏切らないですよね?

 とはいっても、釣りに惹かれて主人公が現実から逃げるという表現かとも思っていましたが、ちょっと不自然だよなあという気もするので、そろそろ病気と向き合う場面もないと不安になってきました。

 釣りの話にはなってきました。知らないことは調べる、前準備が大事。それはわかりますし、普通の釣りの話なら面白いしためになると思いますが、余命2年の使い方に違和感がでてきました。そうそう、夢落ちとか幽霊とかでもないんですよね?{/netabare}


8話 群像劇なら看板に偽りあり。主人公が死と向き合う物語じゃないの?

{netabare} うーん、主人公の生死と向き合うテーマがもうちょっとあると思ったんですけど、期待と違いました。1エピドード1エピソードでサブキャラの掘り下げっていう手法は、もういい加減にしてほしいなあという気がします。

 アイドルものからなのか知りませんが、このキャラ深掘り手法のせいで、作品のテーマやメッセージを大きな物語を描く脚本力が無くなってしまった気がします。グループ全体の複数キャラが主人公という構造の物語ならそれでもわかりますが、本作のような明確な主人公がいるならそれは違うでしょう。

 あるいはそういう群像劇の中に主人公が自分の生きる意味を考えるならいいですけど。そもそも、はじめから釣りの群像劇でいろんな人の釣り人生を見せるというならそういう話で初めればいいと思います。

 この後、主人公の話に戻ったとしても、どうひねくっても感動ポルノで終わる気もします。それは少しでもいいからエピソードに死と向き合う態度が見られないからです。どう考えても説明くさいテンプレの感動にせざるを得ません。

 細切れのエピソードの果てに死の問題が唐突に訪れる感動ポルノエンドとかそもそも余命2年が勘違いエンドとか絶対やめてほしいです。せめて9話からはもうその問題に入らないと…{/netabare}


9話 多分期待外れの予感がしています。ここまで見たら最後まで見ますけどね。

{netabare} モデルのお姉さんを一応頭身高くして美人っぽく描くようになったんですね。今回気が付いたので、何話か前からそうなっていたのかもしれません。

 それはいいとして、金貸しの人たちの意味深な感じですけど、それがこの物語の収束の伏線なんだとは思います。今回、何かツネヒロの良い思い出的な回想も入りましたし。
 ただ、もう9話なんですよね。いままでの1話1話に意味があるのかどうかです。なんとなく4話で終わる話を引き延ばしたような脚本になる気がします。思い出に意味がないとはいいませんけど、その思い出がツネヒロの生死感に寄与しているかどうか。寄与していたとしても、言葉だけで終わらないか。セリフだけで泣かせようというなら、それを感動ポルノといいます。

 ここまで来たら、最後まで見ますけどね。期待値がかなり下がりましたね。{/netabare}


11話 釣りと人生の対比をどう活かすのかが今のところ見えません。

 多分あと1話ですよね。彼の病気は本当の様でその点は変な仕掛けがなくてよかったです。彼の死を望んでいるわけではないですが、物語としての問題で死に向き合う描写が欲しいと思います。

 で、釣りと人生。この対比が上手くいっているか、ですね。コミュニティに参加することで彼の人生が最期で豊かになるなら幸いですが、作品としてその構造が活きていたか。そこが最終話になってくると思います。ヒロインと思われたハナが全くキャラとして活躍できませんでしたが、そこがどうなるのか。まあ、何をやってもセリフだけの付け焼刃にはなるでしょうけど。そこを上手くまとめてほしいなあ、と切に思います。

 

 

投稿 : 2025/03/15
♥ : 10

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

クズめな主人公に好感は持てずストレス強め。質は悪くなさそうですが

人生上手くいかない主人公が余命2年で釣りに出会って…。
という。

いや釣りやったから何やねん、人生好転するのか、と言われればそんな内容ですが。
ちょいとストレス強いですね。
主人公は割とクズで… あまり応援できないし好感も持てない。
ここから成長していくのかもしれませんが、単純に今はストレス強いですね。

私も「なろう系みたいなノンストレスな作品ばかり人気でどうか」
と文句を言っている方ですが、だからってストレスフルな作品が好きかと言われりゃそんなことは無いんですよ。
まあ… 好きではないですね。

ただ作画等クオリティは高めで、後は最初はこれでも主人公が成長するにつれハートフルな内容になっていく可能性も秘めているわけで…。
あっさり切って良いかは悩ましいところです。

とはいえストレスは強いから見るのが面倒には思うのですよね。
うーん、考えます。

投稿 : 2025/03/15
♥ : 1

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

生と死の狭間で

余命2年で借金取りに追い立てられる人生詰んでる男子大学生が偶然気のいい釣り人さんたちと出会って釣りにハマっていく話
全体的に丁寧で良くできたアニメ、釣りに興味ないけど面白かったです

魚の作画とか料理の描写とかこだわりが感じられていいですね、ヒューマンドラマが中心ですが、釣りの魅力もそれなりに表現できているのではないでしょうか?
釣った後みんなで賑やかに食べるところとか釣りやってて良かったって思える瞬間なのでしょう
そういった明るく楽しいところと、主人公が抱える余命2年という重たい現実の対比が作品のテーマ

趣味全開のアニメは純粋に楽しんでるところを見たいので重たい話は余計な感じはするんだけど、生の実感を感じると逆に死ぬことが怖くなってくるっていう主人公の生に向き合うドラマも見ごたえがあって味わい深い作品になっています

欠点は良くも悪くも釣り好きが数少ないアイデンティティで釣り以外の生活感がなくリアリティがなくて人間的な魅力に欠けるキャラが多かった

投稿 : 2025/03/15
♥ : 16

65.0 3 不器用で恋愛なアニメランキング3位
結婚するって、本当ですか(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (87)
238人が棚に入れました
首都圏の旅行代理店、JTCの企画部に勤める拓也と莉香は、共に人付き合いが苦手で目立たないが、充実した一人生活を送っていた。ところが、アラスカ支店開設により1年後に独身者が優先で海外派遣されることになり、困った莉香は拓也にとある計画を持ちかけて……。ほとんどしゃべったこともない2人が、たったの365日後に結婚することに!?
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

折角「結婚」というお題目を掲げたのならそこにもっと切り込めよと!

【レビューNo.160】(初回登録:2024/12/25)
コミック原作の2024年作品。全12話。


(ストーリー)
主人公の大原拓也と本城寺莉香は、日本のとある旅行代理店の同僚。
人付き合いが苦手な2人は、それぞれ自分たちのペースで独身生活を満喫中。
ところがこの度アラスカ支店が開設、それに伴い独身者が海外に優先して派遣
されることになってしまう。
大原と本城寺はこの事態を回避すべく、嘘の結婚話をでっち上げることにする。
地味な2人の結婚話など誰も気にも留めないだろうと高を括っていたが、2人の
予想に反して周囲は盛り上がってしまい・・・


(評 価)
・結婚について真摯に向き合った展開を期待してたが・・・
 原作者若木民喜先生は『神のみぞ知るセカイ』を手掛けており
 ・そんな若木先生が”結婚ラブコメ”をどう描いていくのか
 というところに興味がありましたし
 ・始まりはアレだが、
  「よく知らなかったお互いを知ることで、新たな恋が芽生える」
  という着眼点は悪くない
 ・現在の若者の結婚事情といったところにも踏み込んでくれるのか?
 といった期待もあったんですよね。

 例えば
 ・10話位までいろいろなハプニングを乗り越えながら愛を育みプロポーズ
 ・残り2,3話で現在の若者の結婚事情やいざ結婚となった際のお互いのズレ
  やすれ違い、それでも結婚を選択する意味etc
 結婚について真摯に向き合った展開とか。

 ところが蓋を開けてみれば
 ・偽装婚約がバレないようにとか実家への事情説明等ドタバタ劇はまあアリ
  かなというところだが
 ・とにかく2人の関係が進まない!
  {netabare}・7話で大原が告白するも互いにパニクって関係性が定まらずグダグダ
  ・10話でキスまでしたのにまだ決め手にならずグダグダ{/netabare}
 ・そして最終話で
  {netabare}・アラスカ行きは後輩に決まりそうという噂が流れ
   → 「自分たちの責任だ!」と嘘を暴露
      (これも何を今更って感じだが)
  ・これで2人の協力関係は解消だ・・・やっぱりプロポーズします!
   何や!?この雑な締めくくりは!!{/netabare}
 結局結婚どうこうより、不器用な2人がひたすら恋愛の入り口でウロウロして
 るのを見せられ、最後に帳尻だけ合わすという何とも残念な作品だったなっと。

 このじれったいラブコメに独自の面白さがあればまだ救いもありますが、そこ
 も期待外れで「アレ!?若木先生劣化しちゃった?」って感じですし。
 穿った見方をすれば
 「原作者の技量のなさを『2人は不器用だから』という隠れ蓑で誤魔化した」
 という臭いもするんですよね。 
 (テンパった2人に何か頓珍漢なことさせとけば面白いやろwみたいな)


・他のキャラもイマイチで思い付きでエピソードを創ってる印象
 本作は2人のやりとりがメインになりますが、その他もイマイチでしたかね。
 例えば登場人物として
 {netabare}・実家に帰ったとき幼馴染の海山ナオが登場、しかも彼女も上京してくる!
  三角関係に発展か!?
  → 全くの肩透かし
 ・本城寺さんのバリキャリママが登場!
  → これもその場限り{/netabare}
 まあアニメ化による制約の影響もあるんでしょうが、エピソードを創るために
 「新キャラ出しては使い捨て」みたいな感じが拭えないんですよね。

 またサブキャラ回として
 {netabare}・先輩社員が突然妻から離婚を宣告されてしまう
  → 何故か”ゴリラ化”して暴走
    イヤイヤこのコメディ、作品から浮いちゃってるでしょ( ノД`)
 ・後輩がマッチングアプリで知り合った彼女にプロポーズ
  → 実は彼女はシングルマザーだった!(自分には覚悟が足りなかった)
    これも単体でみればいい話でしたが、全体像でみると・・・{/netabare}
 メインの2人は結婚どころか「恋愛初心者」でグダグダやってるのに、他方で
 結婚どうこうの話を突っ込まれても、何だかなあっと。
 全体像が練られていないというか、思い付きでエピソード創ってるような印象
 を受けましたね。


『神のみぞ知るセカイ』は面白かったですが、若木先生これはちょっといただ
けませんわ。
コメディにキレがなく、いろいろと中途半端で唐突感も拭えないし。
「若者の結婚離れ」(安易にそう決めつけるのは間違いという指摘もあるが)
というタイムリーさもあり、ここら辺を深堀りしたら違った面白さもあったと
思うのですが、そこにはほとんど触れずでしたし。
折角「結婚」というお題目を掲げたのならそこにもっと切り込めよと!
なんか「結婚」というワードだけが独り歩きしてた感じですね。

本城寺さんのキャラ造形は微笑ましかったので、個人的には本城寺さん目当て
で視聴してたって感じですね。
大原君は・・・ドンマイw

投稿 : 2025/03/15
♥ : 15
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

相互理解が進む前に結婚する話が見たかった。既成概念にとらわれすぎ。

 まず訂正です。すみません、2クール目があると何かを見て思い込んでいましたが、ありませんでした。それならそれで1クールで評価しますが、正直8話以降流し見です。それで最終回を見たんですけど、結局なんのヒネリもなかったです。

 もちろん、結婚までの葛藤を描くというのもドラマなんでしょうけど結末が分かっているのでドキドキがなかったです。これで結婚をあきらめる選択なら面白いなあという気もしましたが、まあ、それはあり得ないでしょう。

 私は、結婚してからが見たかった。嘘の結婚というのもそれほど珍しい展開ではないですが、この作品の冒頭から言ってそれが主題であるはずだという勝手な思い込みをしていました。
 本作がたどった展開が正直一番つまらないです。好きでもないしよく知らない人間と結婚するとどうなるの?がいいのに相互理解が進んでしまい、たまたまその相手が琴線に触れたというご都合主義展開です。既成概念の恋愛結婚に至るプロセスをちょっとひねっただけです。

 本作の展開だと結婚後の生活も紆余曲折はあるでしょうけど、まあ、それは恋愛結婚と変わりません。あるいはお互いを尊重して新しい結婚生活の形でもいいですけど、いずれにせよこの1クール分はスタートラインに立つまでの話です。

 結婚までのプロセスを描くにしても、お互いが不理解でむしろ嫌っているし、上手くいきそうにないけど、結婚せざるを得ないような拘束されていくような感じなら、また別の結婚とは何かを描けたかもしれません。本作は私が考えていた中で一番平凡な展開でした。こんな話ならテンプレ脚本の実写ドラマで十分です。


 ということで、最後まで一応…本当に一応見たので評価しますが、ストーリー、キャラは低評価を付けざるを得ません。




1話 アニメ向きの作品か?という疑問。情報量が確保できるのか?

{netabare} 「神のみぞ知る世界」の若木民喜氏の原作ですね。ファンタジーがあるのかと思ったら現状では現実世界のようです。話自体は偽装結婚ものとして初回は悪くなかったです。学園ものから大人のドラマに作家の成長に合わせてに進化するのは良いと思います。「16bit」はどうかと思いますが。

 ただ、です。最近思うのですが、SF、ファンタジー、アクション、スポーツ、ミリタリー、萌え美少女動物園…現実では描けないものを描くからこそのアニメの意味だと思うのですが、恋愛ものをアニメでやる意味ですよね。

 もちろん日本の俳優・タレント制度は広告代理店のキャスティングで最悪なので、演技力を気にせず自由に描けるアニメの意味はあるとは思いますが、こういうコンテンツを実写で面白く作れないかなという気もします。

 キャラ=記号表現だからこそ、特定の俳優にイメージを引っ張られないメリットはもちろんありますけどね。感情移入もしやすいし。
 ですので、マンガであるのは良いと思います。自分の作りたい物語を絵で表現するというのは、1人の突出した才能が前面に出てくるので日本のマンガの面白さの要因でしょう。

 ですが、アニメの映像表現にしたときに、やっぱり情報量の少なさが気になります。というのは、絵というのは実写に比べて、表情や手の動き、身体の動き、背景、空気感、陰影。そういう見るべきものがどうしても記号になります。異化効果やモンタージュ効果も実写に比べれば弱いです。だからエフェクトを多用するしかのいのでしょう。
(実際にアニメは結構な低画質でも楽しめますが、実写は低画質だとみられたものではありません。要するに情報量が段違いなのです。その差は大きいです)

 恋愛アニメはそれ故にどうしてもゆっくり「間」などで心情を描こうとするとかったるい作品になります。マンガはここも個々人のスピード調整でなんとでもできますからね。

 記号的故に、自分の経験や妄想に合わせて感情移入あるいは没入しやすいという意見もあるかもしれませんが、私はもし恋愛ドラマだけなら、少なくとも視線や口元、手の演技、キャラの何を見せたいかという意思と意図、背景美術のレベルが相当高くないと無理です。

 先ほど挙げたようなアニメ向きのジャンルはこの情報量の少なさを埋められ、面白さにつながるジャンルです。純粋なラブストーリーを描こうとしたときにアニメが向くかどうかですね。
 本作は猫の動きなどで動きを出していますけど効果的だったでしょうか。「氷菓」の始めの方のファンタジー表現などはそういうところだと思います。「小市民」の心情演出も同じような理由があるかもしれません。そう、アニメで現実描写だと間延び問題が発生するということです。

 メチャメチャ良い作画・背景美術でそれだけでも楽しめる作品なら成立するでしょうけど、TVシリーズのアニメですからね。この点は「負けイン」は作画と演出(ギャグ)で乗り切ったような気がします。「ロシデレ」は…まあ、いいでしょう。ラブコメのコメやエロが2次元コンテンツに置いて重要なのは、この情報量(刺激量と言ってもいい)です。
 あるいは考察できる材料があればそれも刺激ですね。そういう仕掛けがあるかどうか。

 更に、予感としては初期設定が良い作品の連載ものは、目標・目的がしっかりないと右肩下がりになることが多いようで、この作品は映画の長さまでかな、という気がしなくはないです。1回目は状況の説明と展開で面白く見られましたが、この先どうでしょうね。

 ですので、印象としては「実写・映画」でやるべき作品を「アニメ・1クール」で作ることがどうでるか、です。{/netabare}


2話 家とか儀式とか結婚したい願望とか、結構いろいろありますね。

{netabare}「一人でいるのは楽」ことと結婚をどう折り合いをつけて行くのか、ですよね。一方で結婚は「家と家」の結びつきという考え方は古いのだろうか。結納や披露宴と言った儀式って意味がないのか。

 そもそも結婚って、恋愛しないとしてはいけないのか。どうなんでしょうね。疑似結婚、契約結婚ものはなし崩し的恋愛のことが多いですが、この「結婚って何?」まで行き着けるなら、面白いテーマだと思います。

 会社の同僚の「どうすれば結婚できるの?」という切実な悩みと2人の対比ですよね。人間本当に1人でいいのか、1人に耐えられるのかという問題にもつながるでしょうね。

 地図を見て仕事のストレスを解消する趣味ですけど、65歳で引退した後にどうするんでしょうね?旅行に行くんでしょうか。では身体が動かなくなったら?目が悪くなったら?つまり、死ぬ間際は不幸を約束されている気がします。それが語られるのかどうか。

 原状では「じいさんばあさん若返る」を裏から見たようなテーマが含まれる気がしてきました。

 ラブコメとかラブストーリーというより、しっかりドラマになっている気がします。思っていたよりもストーリーに考えるべきポイントが散りばめられていて面白いと思います。 {/netabare}


3話 テーマがあるのは良いですが、そのままダイレクトに話にしないで欲しい。

{netabare} 後半の王女さまの話は「ローマの休日」のノブレスオブリージュのアンチテーゼとして描いたんでしょうけど、ちょっと頭で考えすぎの話です。そもそも「ローマの休日」が基礎教養だというのはもう通用しないので、それがわからないとやっていることが余計陳腐に見える可能性があります。

 王女としての役割をちょっとだけ抜け出して、羽目を外して大暴れしたオードリーヘップバーンは、王族としての責任を果たすために堅苦しい生活に自ら戻ります。本作では国はどうせ変わらないから結婚から抜け出して「目覚めた(woke)愛情」を目指します。

 そしてヒロイン本城寺莉香の態度ですよね。田舎の結婚観に強く心を揺さぶられた感じがあったのはいいと思います。この結婚と愛情のアンバランスを真剣に考えるのかなと思ったら、いつの間にか王女に絡んで主人公に対してヤキモチに近い感情がある描写でした。ここの違和感は結構すごかったです。

「結婚する」という宣言が生み出す状況とか事実に影響されていつの間にか心が動く、というところを丁寧にやった後でないと説得力がない心理だと思いますし、本作の大きなテーマとしてはこれが大事だと思います。

 その意味で強制的に結婚した王女さまとヒロインが心を通わせ、女同士で分かり合うなら、納得できたんですけどね。どうも王女様のキャラ造形が取ってつけた感じがありました。

 テーマを持つのはいいし、いろんなことを描きたいのはわかりますが、ストーリーとかエピソードの中に内包させて、直接見えないけど読みとれる形にしてほしいなあ。なんかかえって作者の考えを感じさせてもらうのではなく、作者の付け焼刃の知識を直接聞いている感じです。それなら新書でも出せばいいじゃん、と思います。{/netabare}


4話 嘘の結婚じゃなくて、嘘から出た誠みたいですね。

{netabare} 愛情がないまま結婚して夫婦生活を描くのかなと思っていましたが、嘘から出た誠的に、愛情が芽生えて結婚という形になりそうですね。タイトルから言えばそれが正しいんでしようけど、ちょっと期待からはズレました。少子化晩婚化の世の中ですから、とりあえず結婚してみようよ、というメッセージかなと思っていたからです。

 もちろん原作者が何を描きたいかが大事ですから、そのストーリーでどんな展開になるのか見たいとは思います。しかし、結婚には必ずしも愛情が必要ではない、という話も見たかったなあと思います。

 祖母の予言めいた言葉から方向性は見えました。アニメ作品においては「善意の老人の言葉は真実である(出典:自分)」だとすると、ちょっとわかりすぎです。何よりヒロイン側のデレがやっぱり早すぎな気がします。

 父親との関係で嘘を付き通すのかどうかと、片親であることが明示されましたが、ヒロインに孤独以上の意味があるのか。その辺がポイントになるんでしょう。
 アニメでなくてもよいファンタジーもSFもまったくない作品です。そのテーマ、メッセージをしっかりとストーリーとして見せてほしいです。{/netabare}


5話 よく言えば連ドラ的な面白さ、悪く言えばさらっと見てお終いの話です。

{netabare} この作品の面白味をちょっと味わえたかも。要するにNHKの朝の連ドラです。カミングアウトとか、親父が怒って顔を見せないとか、ヒロインが突然倒れるとか、この脚本通りにやっても全く違和感がないのではないでしょうか。阿蘇の田舎の描写や客を迎えたときの食卓や親せきが集まってくる雰囲気などリアリティがあります。
 NHK連ドラの定義として、ヒロインが立身出世して何者かにならないと採用されないでしょうけど、ドラマとしては結構しっかりした脚本だし風景描写だった気がします。

 つまり、話の展開そのものは面白いと言える部分があります。結婚をテーマにしているのか、単なる恋愛ものなのかちょっとわからない部分はありますけど。

 ただ、言い換えれば「実写でいいじゃん」はあります。最近SF、ファンタジー、スポコン、萌え、少なくとも「アニメならでは」がない作品のアニメに懐疑的になっていますが、この作品はどうなるのか。
 そして実写的というのは誉め言葉だけではありません。連ドラ的というのはよく言えばリアルあるいはリアリティがある、悪く言えば、さらっと見て「ふーん、まあ面白かったね」でお終いの話ということでしかありません。

 更に、朝の連ドラはモデルの人物が基本的にはいて、立身出世の幹となる話もないですからね。テーマとかメッセージがないと本当に時間つぶしの作品で終わってしまう気がします。{/netabare}


6話 エピソードの出来は悪かったですが、離婚は扱うべきでしょうね。

{netabare} 離婚問題きましたね。これはちゃんと離婚した結果を描いてほしいなと思います。

 エピソードとしての問題点は、昨日までちゃんとしていて幸せだった人の旅行の手配の問題が翌日の朝に発生するというのは時間軸的におかしい気がしますが、どうなんでしょうね?

 それとそこまで個人の事情に会社は首を突っ込まないだろう、という気がします。子供は奥さんに連絡して旦那に連絡して、数時間様子見てダメなら親戚に任せるか学校に連絡するか通報ですよね。

 そして、翌日休んでるとかのんきな事を言ってますが、懲戒解雇事案でもおかしくない気もします。事情を斟酌しても無給の出勤停止でしょうね。懲罰委員会が開かれるまでの暫定措置かもしれませんけど。
 そして、本人については一人にすると自殺する案件なので、それこそ当人の父母に連絡を取って誰か迎えに来るまで会社に拘束すると思います。

 あと、アロハの人、行先の見当がつくならもっと早く言えよという気もしました。

 まあ、そういうおかしいかもと思う点は置いておいて、もちろん結婚の幸せのアンチテーゼとして離婚の可能性を描くのは必要でしょう。本作の場合、家庭や奥さんに依存するとありがちな光景かなと思います。それは結婚がゴールではなくスタートだということを忘れたからではないかと思います。

 だから、結婚なんてしてみればいいんです。スタートラインと思うからこそ、相手の事を考えるし合わせるようになります。家庭についての責任を持ちます。結婚は若いうちの勢いでやって、子供が大きくなったころやっと夫婦として安定するくらいの感じでいいと思います。

 30歳で結婚では正直相手に合わせるとかは難しいでしょう。だから、相手のアラが許せなくなるのです。柔軟性がある若いうちに勢いで結婚して、そこが出発だと思うことでしょうね。

 6話のエピソードの出来ははっきり悪いですが、離婚を持ってきたのはいいと思います。

 そうそう、年齢という事で言えばヒロインはいくらなんでもコミュニケーション不全すぎるでしょう。主人公もお前はティーンか、という感じです。感じですが、似た人を知っていたりもするので、うーん、今の30前ってあんな感じがリアリティなのかなあ… {/netabare}


7話 中間まで休んで結婚するなら再開します。訂正2クール目なかったです。

 せっかく6話で離婚の問題を出したのに結婚を深掘りするわけではなく、新キャラだよりのエピソードで終わってしまいましたね。で、これだと結婚にたどり着かないじゃんと思って、調べたら全11巻で一応完結しているようです。なら、1クールに収まるわけない…と思ったら、2クールですか。

 うーん、どうしようかなあと思います。こういうのは結婚がゴールだと本当に面白くないんですよね。結婚がスタートじゃないと。せめてこの7話くらいまでに正式に婚約してほしかったなあ…

 そして、途中で結婚するのかなあ…できれば真ん中ぐらいで結婚して「結婚とはなにか?」を深掘りしてほしいんですよね。何歳の設定だかわすれましたけど、これが大人のラブストーリーか?というエピソードでした。
 まあ、そういうキャラ設定だからしょうがないでしょうけど…あの明るい硝子工房の子は意味があるのかなとか、王女さまの回とか余計だったよなあとか、いろいろ考えてしまいます。

 一回休んで、12、13話くらいで結婚するのか見定めて結婚するようなら再開しようかな…と思います。もっと早い段階で結婚して欲しかったですけどね。



 









 

投稿 : 2025/03/15
♥ : 11

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

偽装するって、正気ですか

絵は綺麗だし音楽、声優の演技もよくデキのいいアニメ

2人のマジメな恋愛は割と好き、でも「偽装結婚」が絡むと途端に話が雑になるのは欠点かも
脅迫電話、同僚の反応、同僚や家族の突然の訪問、家族の反応など偽装結婚から本当の恋愛に発展するストーリーを正当化するために無理やりねじ込んだような不自然さがあったのでそこが残念
偽装結婚の経験なんて普通はないと思うので妄想で書くことになるのは仕方ないけど、こういう展開ならあるかも?って思わせて欲しかった

でもほのぼのしていていいラブコメでした

投稿 : 2025/03/15
♥ : 21
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