ロボットアニメOVAランキング 57

あにこれの全ユーザーがアニメOVAのロボット成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月25日の時点で一番のロボットアニメOVAは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

80.4 1 ロボットアニメランキング1位
異世界の聖機師物語(OVA)

2009年5月22日
★★★★☆ 3.8 (1361)
8348人が棚に入れました
異世界の聖機師物語 1 [DVD] 「ジェミナー」には地球同様、多くの国々があり、互いに覇権を巡り争いが絶えなかった。当然、兵器にも亜法の技術が使われていたが、その主力は、古代遺跡で発見された「聖機神」と呼ばれる巨人体の複製、「聖機人」である。だが「聖機人」に搭載されている高出力亜法動力炉には、回転時に脳生理機能を阻害する、特殊な振動波を出す大きな欠点があった―――「聖機師」とはこの振動波に高い耐性を示す者の事であり、より高い耐性を示したのは、召還された異世界人であった……。

masaru さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

何も考えないで見れるアニメ

おもしろかったです。
天地無用シリーズらしいのですが、そちらは未視聴ですが問題無く見れました。
設定は最近(2012年の現在)のアニメでは某〇Sを思い浮かべました。
異世界ものですが、ロボット、ハーレム、男性パイロットは希少等重なる部分は多いです。
私は個人的にはこちらの方が好きです。
理由は主人公の魅力がこちらの方が上だから。
万能、最強を体現した主人公です。
性格も言動も筋が通っているので、見ていて爽快感がありました。
ただし、主人公が万能すぎる為バトル物としての盛り上がりには欠けます。
魅力的な敵もいませんでしたし、熱さ、感動を求める方には不向きかと思われます。
異世界ものなのに、元の世界は?っという感じですし。

あくまでラブコメ?ハーレムものに少し気合の入ったバトルシーンがついてくると思われた方が良いと思います。

暇な時に何も考えずダラ~と見るのがお薦めです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 7
ネタバレ

wp38 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

人柱って何!?

全13話って短いなぁって思ったけど、各話が40分超えだったから見応えがあった。
後で調べて分かった事だけど、40分って放送時間は2話分を前後編として統合してるみたい。
そりゃそうだよね。
アニメの本編は通常約20分前後が定番。
そこにCMやらが加わって合計30分の放送枠となってる様だし、この作品だけが特別じゃなかったって事かな
長いよって思う人もいるだろうけど、自分にとってはちょうど良かった。なんなら1時間でも良かったくらい。
まぁでもそれだと、制作サイドの負担が気になる所ではあるけどね(笑)
{netabare}
確か10話だったかな。
ダグマイアとの何度目かの戦闘時、剣士が搭乗する機体が白黒のツートンになって暴走(?)したシーン。
あの咆哮といい、四つん這いといい、「〇号機かよ!」と思わずツッコんでしまったw{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 0

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

常軌を逸したハーレムアニメ。ただし、主人公はそんな気全くありません。

地球(異世界)から召喚された万能主人公剣士を巡るドタバタハーレムロボットアニメ。

主人公剣士の強さとモテ具合は常軌を逸しています。
前半はほとんど鬼ごっこ状態で、終盤に物語が動き始めます。

世界設定は緻密かつ面白いです。
また物語もなかなか凝った作りです。

我儘で自信過剰なラシャラ様と超恥ずかしがり屋のユキネさんが笑える性格。
そして、めずらしく悪役のくぎゅ、明らかに似合わない。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 31

82.8 2 ロボットアニメランキング2位
トップをねらえ!(OVA)

1988年10月7日
★★★★☆ 4.0 (784)
3426人が棚に入れました
人類が宇宙に進出するようになった時代、地球は宇宙生物群(通称・宇宙怪獣 (STMC))による激しい攻撃を受けていた。その脅威に打ち勝つため、地球はマシーン兵器の後継機であるバスターマシン「ガンバスター」を製造。その搭乗員に選ばれたトップ部隊隊員の一人であるタカヤ・ノリコの双肩に人類の未来がかかる。

声優・キャラクター
日髙のり子、佐久間レイ、川村万梨阿、若本規夫、渕崎ゆり子

kororin さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

『イナーシャルキャンセラー全開・・・よーし、やってみる!!』「死ぬ気?!」「うっ!」「やめてぇぇぇ!」  『パパ、スミス・・・私を守って。』

光速を突破したした宇宙船を作り出した人類は星々を食いつくす宇宙怪獣群体と遭遇。地球人類の存亡をかけて「時」を越える戦いが始まった・・・・


発表(発売)当時、1巻2話収録のOVA3巻全6話作品。
今更どうこういうモノでもない高評価作品ですが、「ロボットオタク(スパロボ系)」なら『一度』は見ておかなければならない『聖典』です。(大層かな?)

本作は色々と逸話のある代物。
・発表された時分は「世間」では全然騒がれてなかったけど、オタクの内々では注目株だった「庵野秀明」氏の初監督ということで期待があったということ。(今じゃもう・・・ネェ)
・その仕事ぶりは当時のチープワンパターンな他作品と比べて「どこか一味違う・こだわりが面白い」というもので(オタクの内々では)定評がありました。
・当時の宣伝コピーは「『トッ〇ガン(ト〇・ク〇ーズの出世作)』と『エースをねらえ!』が一つになった!」というふれこみでしたが、
庵野監督は「エースをねらえ!」は見ていても「トッ〇ガン」は一度も見たことがなかったそうで、本作を見て判るように「エースをねらえ!」の特色が濃厚に出ていますね。
・主題歌は「酒井法子(ノリピー)」、主人公は「タカヤ・ノリコ」、中の人は「日高のり子」と、何かと『ノリコ』づくしなアニメ。
・「トップ」を狙うつもりはなかったのに、口コミ定評でOVAビデオ(VHS)の売上(アニメ部門)も「トップ」になったとか、ならなかったとか・・・etc、etc
・キャラ設定は「超時空要塞マクロス」でお馴染み、「目」が特徴的なキャラの「美樹本晴彦」氏。

SF考証も世界観も、古典SFの引用・1960年代の人間が創造したような未来。1988年に発表された当時から見て所謂「レトロフューチャー」な世界。
・宇宙空間も「真空」ではなく「エーテル」で満たされいるという設定。小難しい物理用語が多数出てきますが、これで宇宙物理学や古典SFに興味を持った人も少なからず多かったのでは? 私?私はサラっと流しましたヨ(笑)ウラシマ・エフェクトは多少判りましたが・・・
(後の太陽フレアが原因で発生したプラズマ雲「ゲドゥルトの海」に覆われた宇宙空間を漂流するハメになった少年少女の葛藤物語『無限のリヴァイアス』なんかを思い出します)
・敵対する「宇宙怪獣」も今まで我々が認識する動物の様な形態概念ではなく知性は無い様で生体本能のみで活動する「デッカイ珊瑚」のようなモノ(最小でも数十メートルの多足昆虫型のモノもある)。そんなモノが数えきれない群体で(体当たりで)襲ってきたらもう・・・ヤッパリ怖い!
・対する人類は「マシーン兵器」と呼ばれる「8m程のロボット」で対抗準備。日々特訓の続くノリコ達。しかしこのマシーン兵器(RXシリーズ)、恐ろしく視界が悪い上にアナログな計器類を読み取ってと勘と予測で動かす効率の悪い兵器。最大の立役者「ガンバスター」が出るまでの「かませ犬」みたいな存在でした(笑)

ドラマの方は主人公・ノリコの(戦いと)成長の物語。
憧れの先輩お姉さま「アマノ・カズミ」、トップ部隊に選抜し冷徹な猛特訓を強いるが信頼厚い「(オオタ)コーチ」、ライバル「ユング・フロイト」、地球に残した親友「ヒグチ・キミコ(名前の由来は周知の通り)」、華と散った初恋の相手「スミス・トーレン(ヤぁってやるぜ!)」、
様々な人と出会い、別れ、時間のズレた世界で再会したりして、ノリコは人類の運命を背負う覚悟を決める!
所々に庵野監督が気いった邦画の演出(「パクリ」じゃないよ「引用」だよ)が使われてたり、庵野監督が好きそうなオマージュがあったりと、思わずニヤリとしてしまったらあなたは間違いなく『オタク』です。

初めて見る方はチョット地味目なストーリーが淡々と続いて飽きるかもしれませんが、とにかく4話「発進!! 未完の最終兵器!」迄は我慢して、我慢して、我慢して~~見て欲しいものです。一気に目が覚めると思いますから。
それで本作を見直す(チョイと気に入った)気になれば後は怒涛の第5・6話に引き込まれることでしょう。

特に第5話「お願い!! 愛に時間を!」は・・・緊迫するドラマと早い展開もさることながら、スパロボ好きには鳥肌が起つ演出!今までの地味目な伏線を吹っ飛ばすような勢いです。(テーマ曲が流れる「アノ」シーンの虜になった人は多いハズ!)
そして第6話「果てし無き、流れのはてに…」は・・・スペクタクル大河ドラマの雰囲気を醸し出した構成。ワザと画面を「アレ」にして最後に・・・・もう涙と鼻水無しにはいられない締め方です。

とにかく「面白く見せる(エンターテイメント)」という意味で「伝説」、又は「教典(大袈裟?)」的な作品だと思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 15

ちゃぶ台返し さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

80年代OVAの金字塔的作品!!

 当時高校3年生の夏だった。それ以前から『美樹本氏の美少女キャラと妙なデザインのロボットの組み合わせだなぁ~』と存在だけは認知していたが、レンタルで借りた最終巻を見た時は脳天を打ち抜かれる様な衝撃を覚えたものだ。1巻でエロパロ路線が際立った学園モノと思わせといて、2巻でシリアスな流れとなり、3巻であそこまで飛躍したストーリーを創造したスタッフらに畏敬の念を感じた。特に6話で『あの演出』を取り入れたのは並大抵ではないと今でも思う。俺も他の人同様にTVが壊れたかと思った位だw その後ガイナックスはNHKのシリーズアニメ「ふしぎの海のナディア」を作り、数年後「エヴァ」を作った。若い時にこの流れをリアルタイムで感じる事が出来たのは幸せだったかと思う。アニメ業界ではないけれども、今の仕事に就くことに、確かな影響を及ぼした作品ではないかとも思う。ムック本のインタビューの中で庵野監督が語っていた「(同時期に出ていた)OVAパトレイバーより確実に面白いものを作る」という目標は確実に達せられていると万人が認識出来るのではないだろうか。あれから20余年。今見ても面白いと思うよ。皇帝・若本の熱い演技も必聴だ!!

投稿 : 2024/12/21
♥ : 13

ペエ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

いま観ても面白いアニメ史に残る作品

1988年の制作にもかかわらず、いまだに多くの人に支持されていることに驚きます。
監督はエヴァの庵野秀明さんですが、パロディの入れ方やSF的な話のまとめ方からも岡田斗司夫さんの作品という印象があります。
と学会の次はダイエット本がブレイクしたオタキングですが、こんなに面白い作品を作ってくれたことに感謝です。

OPでは当時はトップアイドルののりぴー(酒井法子)が歌う80年代アイドルソングを堪能できます。

後半は主人公を演じる日高のり子さんが技名を絶叫する有名なシーンがありますが、「のどが潰れてもいいように最終日に収録した」というエピソードを知ってから観るといっそう盛り上がります。
しかし、のどが潰れてもって日高のり子ののど潰しちゃ駄目だろw

とにかく作り手が全力で作ったアニメだっていうのが伝わってくるそんな作品です。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 7

77.6 3 ロボットアニメランキング3位
機動戦士ガンダムUC/episode1 ユニコーンの日(OVA)

2010年3月12日
★★★★★ 4.1 (1022)
5215人が棚に入れました
第二次ネオ・ジオン抗争、別名「シャアの反乱」の終結によって地球圏には束の間の平穏が訪れた。
それから3年後、宇宙世紀0096年。工業コロニー「インダストリアル7」において、とある謀議が交わされようとしていた。政財界に絶大な影響力を持ち、地球連邦政府を影から操る ビスト財団が、「袖付き」と通称されるネオ・ジオン残党軍に『それが開かれる時には連邦政府が滅びる』と言われる「ラプラスの箱」を譲渡するという。
一方、コロニー内に設置されたアナハイム工専に通う少年バナージ・リンクスは、オードリー・バーンと名乗る謎めいた少女と出会う。新たな戦争の火種となり得る箱の取引を阻止するべく、たった一人で行動を起こした彼女を手助けするうちに、日常に“ずれ”ているような違和感を抱いていたバナージは次第にオードリーに惹かれていく…。
ネタバレ

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ガンオタ第一世代への鎮魂歌、ガンダム業界のラプラスの箱が開かれる

原作について
ご本人もわかってるわけで、束縛もあり・・
ガンダムA(エース)もうるさいだろうし、なんだかわいそうな作品。
オマージュばかりで読んでて恥ずかしくなる・・。
とても福井先生の本ではないような。富野節は富野監督にしかできないから・・・。

アニメ
1巻はすばらしいデキ。キャスティングもいいし、SEカッコイイし、ジェガンかっこいいし・・。
福井さんが大いに介入しているそうで完全改修。お話もすごくコンパクトになっててわかりやすいです。

でも凄いとおもったのはその1巻くらい。とにかく中盤あたりから戦闘がショボい。
いままでのOVAのそれに比べると相当つまらない。
一番がっかりするのが最終巻、ラストバトルというオチも。
個人の好みの問題ですが・・・。
レギュラーMSがそもそも元々はアニメで動かすようにはデザインされていないせいもあるかもしれない。

しかしながらガンダム作品としては非常に大きなな功績を残したといえます。
ファンへの配慮か、富野監督への敬意なのか、これまでのOVA作品では決してファーストからの流れでのニュータイプについて語りませんでした。
ある種タブーとされてきたように感じます。
誰もやりたくなかったのが実際のところかもしれません。

ついにその禁忌をやぶり、ニュータイプという貧乏くじを引くにとどまらず、{netabare} アムロ、シャア、ララアの登場、逆襲のシャアの結末の公式的な見解 {/netabare}商品としてのMSのキャラクター性(ミリタリー性)の否定ととんでもないことをしでかしています。
好き好んでやりたいようなことではないと思います。
かなり男らしいことしてます。
無粋だとファンからは叩かれるでしょう。
それは承知のことで、もうそんな時代ではないのだと。
まさに次の世代に繋ぐガンダムでした。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 15
ネタバレ

しゅりー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

宇宙世紀物に一つの幕を

福井晴敏さんによるガンダムの小説作品を映像化した作品です。
「逆襲のシャア」の約3年後の世界が描かれます。
2010年から2014年までの間に全7巻でOVAが制作されました。
2007年小説連載開始からOVA完結までの7年半は非常に長い時間だったように思います。


OVAは劇場の先行上映と同時に動画サイトでの有料公開。
公開初日の劇場限定BD先行販売など、ガンダムとしては
はじめてのビジネスを色々とやっています。
元来ガノタだった私などはだいぶ搾り取られました。
3月上旬の早朝にBD購入のために並ぶ劇場前の寒いこと…。


さて本編ですが、小説既読の方が視聴する場合は消化不良や
小説と異なるイメージを持たれるといったことが多く発生する作品になると思います。
ある意味はじめて原作(※)の物語と戦ったガンダム作品ではないでしょうか。
(※ここで言う原作は「富野監督のガンダム」ではなく、小説版としてください。)

ジンネマンとリディの描写はとても人間臭く最後まで見応えがあるのですが、
全体としては小説の頃に感じた10代から20代の多感な若者と
子を持つ親くらいの世代の大人の描き分けや、
立場や境遇の違いに隔てられた人々の軋轢と和解などが
途中から薄れてしまった印象があります。

また、OVA中盤から登場するMSが小説の描写より大幅に増えます。
そのあたりはバンダイの希望なのでしょうが、プラモデルが好きな私でも
4巻だけならともかく5巻以降も懐かしい、珍しいMSの活躍が多数描かれたことには辟易し
「MSV(モビルスーツバリエーション)かビルドファイターズでやって」と呻きました。
そうしたMSの戦闘シーンで変に頑張ってしまったためか、終盤の戦闘は好みが分かれます。
{netabare}どうでも良いことですが、7巻のオリジナル機体であるネオジオングを見て
オーガス02のラスボス(リボー)を思い出しました。似ているのは色と体型くらいなのですが、
もう私の脳内ではネオジオングを視界に入れた瞬間にオーガス02前半の
ヒカシューのOPが浮かぶという事態に。なぜか後半のOPじゃないんですよ。{/netabare}


上記の理由で以前視聴中に投稿したレビューほどには
このアニメをお奨めしようという気持ちは薄れてしまいましたが、
それでも長年ガンダムを好きだった私にとっては観て良かったアニメでした。
これから宇宙世紀のはるか未来の物語として「Gのレコンギスタ」が、
別の設定の宇宙世紀物である「THE ORIGIN」がそれぞれアニメとして展開されていきますが、
ファーストからある程度、世界観を共有してきたガンダムは一旦これで幕が下りたような気がします。
そんなわけで宇宙世紀ガンダムが好きな方には気が向いたときに
一度観てみても損はないのではないでしょうかと提案をしてみます。






{netabare}
以下ちょっと電波な文章を。
なぜガンダムUCを観て良かったかということについてです。
変な話になってしまうのですが、悲惨な終わり方をした「Vガンダム」の後、
放置されてしまった「逆襲のシャア」以降の年代の宇宙世紀ガンダムに対して
ようやく気持ちを整理することができた気がするからです。

ニュータイプのような(中二病的)特別な属性と一定の距離をおくための「ガンダムⅩ」
好きなシリーズ、キャラ、マシンのこだわりと一定の距離をおくための「∀ガンダム」
そして本作は「ガンダムF91」や「Vガンダム」などの個人的に子供の頃に物足りなさや
トラウマを感じてしまった宇宙世紀ガンダムへの未練や怨念みたいなものと
一定の距離をおくために必要な作品だったのかなと最近は思います。

簡単に言うと本作のおかげで今後もガンダムを観るとしても、
以前持っていた「ガンダム最高!」というような特別なフィルターで歪められた
観賞姿勢はだいぶ弱まるのではないのかといった感覚です。
多分こんなことを思う方は稀だと思いますが、1ガノタの戯言として書いておきます。{/netabare}


↓2011/11/13時点のレビュー↓
{netabare}福井晴敏さんによるガンダムの小説作品を映像化した本作。
「逆襲のシャア」の約3年後の世界が描かれます。
2011年11月現在は全6巻中4巻まで公開されています。
2012年5月に5巻公開予定。

自分は原作既読ですが、原作を読んだ人間にもこれは嬉しいアニメ化でした。
やはりしっかりした世界観とストーリー、キャラクターが根底にあって、
小説として成功した作品をアニメ化するとなるとかなり制約が多いと思います。
実際ガンダムで小説からアニメ化したという作品はこれが初めてだと思いますので、
1巻視聴前はそれなりに不安でした。

しかし、いざ観てみると凄まじくレベルの高い作画と丁寧なストーリー運びで
原作の雰囲気を壊すことなく、むしろ高レベルに映像化されていて感動しました。
何といっても宇宙世紀が大好きな自分にとって、ジェガンやガザDなどの従来シリーズで活躍した
モビルスーツが現在の映像でまた見れるというのは至福です。
新登場のモビルスーツも初代から逆襲のシャアまでのストーリーがあってこそ登場出来るような
モビルスーツばかりで、宇宙世紀の世界観に相応しい良いデザインです。

また、本作は脇を固める男性キャラクターが非常に個性的で素晴らしいです。
カーディアスやジンネマン、オットー艦長やダグザ中佐など味のあるオヤジキャラがこれでもかというほど出てきますが、どのキャラクターにも辿ってきた人生の渋味のような物が描写され、しっかりキャラクターとして生きています。
そうしたオヤジキャラ達と若い主人公バナージ達との交流がしっかり描かれていて好印象です。

まだまだアニメの展開は折り返し地点に立ったばかりですが、
ガンダムシリーズ中でも良作と語り継がれるアニメになってほしいと期待しています。


【4巻視聴】
相変わらず約1時間の中で密度の高い物語を魅せてくれます。
展開が駆け足気味で小説とも相違点が多くなってきましたが、
期待は膨らみます。

ガノタ的視点で言えば量産型モビルスーツの見せ場が
とてつもなく多いことに感動しました。
地上戦の演出としても0083前半に並ぶモノが
観れたような気がしました。 {/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 30

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

クオリティはさすが(視聴中)

小説原作。原作未読。
宇宙世紀シリーズ最新作。
全6話予定で現在3話まで放映済。

逆襲のシャアから3年後の話。
宇宙世紀シリーズファンとしては待ちに待った新作。

現在3話までだが、安心のクオリティ。
久しぶりに新作ガンダムの世界に触れて
個人的には非常に満足である。

ただし、ガンダムを観ていない方にとってはちょっと敷居が高いか。
内容についていけないかもしれない。

この秋放映予定のepisode4「重力の井戸の底で」には、
ついに元ホワイトベース艦長のブライト・ノアが登場!? 
そうなると、故・鈴置洋孝氏が担当していた
ブライト・ノアの声は誰になるのか。

声優さんはすでに決定しているようで、
いったい誰になったのか、
ガンダムファンとしては期待と不安で渦巻いている。
しかし、きっとまた数々の名セリフをきっと聞かせてくれるだろう。

はやく続きが観たくて仕方ない。
6話まで到達するのはいつの日か・・・

投稿 : 2024/12/21
♥ : 12

79.2 4 ロボットアニメランキング4位
機動戦士ガンダム 第08MS小隊(OVA)

1996年1月25日
★★★★☆ 3.9 (734)
3868人が棚に入れました
地球連邦軍パイロット シロー・アマダ少尉はアジア戦線に配属されることになったが、そこへ向かう途中に敵と遭遇し交戦、ジオン軍パイロット共々遭難してしまい、そのジオン軍パイロット アイナ・サハリンと生還のため協力することで彼女との間に交流が生まれる。救助されたのち配属されたアジア戦線では、アイナと敵味方と分かれて対峙することになる。そこに至ってシローは、人間性として当然の倫理を否定する戦場においても敵とわかり合うことも可能だと叫び、それを証明すべく戦うのだった…。

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

今まで見たガンダムシリーズの中で一番印象に残った作品です

実は本作品は、1~6話まで監督をしていた「神田武幸監督」の遺作となります。また、その後神田監督の意思を引き継いで完結まで持っていってくれた「飯田馬之介監督」、スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。
実は飯田馬之介監督も49歳という若さでお亡くなりになられています。
謹んで、ご冥福をお祈りいたします。

さて、ガンダムシリーズといえばニュータイプ・強化人間、最近の作品ではイノベーターといった、主人公が特殊能力を持っていることが多のですけど、本作品で主人公のシロー・アマダは普通の人間で、モビルスーツの操縦が特別に上手な訳でもないんですよ~シローの部下である、カレンやサンダースの方が地上戦は上手いかもです。とっても人間味があって人を引き付ける熱い男なのです。
そんなシローの前に現れた、一人の女性、アイナ・サハリン。敵ジオン軍の名門サハリン家の娘、とっても健気でやさしくて、部下から心底慕われる魅力的な女性なのです。
交戦の末に遭難し、偶然にもそこで出会った二人は、生還の為、ともに協力し合った事になったのです。
決して惹かれあうことがない、許されない、二人の関係がちょっとずつ変化しいく・・・そんなラブストーリです!

それだけじゃなくて、他にも見所がいっぱいなのですが、
その中でも注目は~ジオン軍の士官であるノリスとシローの死闘の場面です!!!ガンダム史上最高とも呼び声もあるこの場面は絶対に見る価値ありですよ~
グフカスタムかっこ良いし、ノリスの人柄で好きになったファンも多いのではないかな~ここでの名台詞はぜひお見逃さずに~

最後に、本作品の後日譚であります、
「機動戦士ガンダム 第08MS小隊 ラスト・リゾート」
これを見るのを忘れないでくださいね~
本当の物語の結末が語られていますので!



投稿 : 2024/12/21
♥ : 24

だんちょー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

テーマが恋愛がメインなのでガンダムっぽくないんですよね・・・

OVA全11話+後日談のラストリゾート1話。

ファーストガンダムの時代の地上でのストーリー。

悪くはないんですがね・・・ そこまでお勧めはしません。

凄く泥臭い戦争を描いてるのにだんだん恋愛ものにシフト。

ロミオとジュリエットですかって感じでね(;・∀・)

個人的には異色な作品だと感じます。

ただ設定とかは凄く惹かれるんですよね。地上戦ならではのホバートラック。ガンダムのパーツ基準に満たない余剰パーツで作成したという設定の陸戦ガンダム。レジスタンスや兵士の心情などかなりリアルに描いているのに・・・







『好きだーーー!!』でドン引きなんですよ(#゚Д゚)y-~~イライラ

投稿 : 2024/12/21
♥ : 13
ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

リアリティーある戦闘&恋愛が魅力的!(〃^▽^〃)

OVA 全11話

最近までBS-11で放送されてたので、初めて観ました。


初代のファーストである『機動戦士ガンダム』とほぼ同時期を描いた外伝作品。

他のガンダムシリーズと比べて、戦場の生々しさやリアリティある設定です。
特に、足首の駆動部が壊れ 直すシーンや、
ビーム バルカン等の攻撃を受けた(あたえた)シーン等では、凄くリアルに描かれてます。

戦闘シーンはとても見ごたえあります。
そういった意味では、他のシリーズって、ダメージ具合が都合良い設定だな~って感じてしまいました。(〃 ̄ω ̄〃ゞ

特に、 {netabare} 対 グフ戦では、ヒートロッドが左腕に当たっただけで、腕が動かなくなる所なんかは、シビレました!
カッコっちょイ~  d(>_< )Good!!
やっぱそうじゃないと!
ヒートロッドって、軟弱武器扱いされてるから・・・
だったら普通にサーベル持たせた方が威力強いのに、ヒートロッドにした訳って?
ってなってしまうので、このシーンは見ものでした~ !(*^ー゜)b! グッ {/netabare}

本題

この08MS小隊は、恋愛要素が強い作品です。

個人的には、恋愛物は大好物なのでとてもよかったです。


主人公は、地球連邦軍の兵で、第08MS小隊の隊長 シロー・アマダ。
相手となるヒロインが、ジオンの名門サハリン家のアイナ・サハリン。

二人は戦場で出会う訳なんですが・・・・・

とにかく、ヒロインのアイナが魅力的な女性なんです。
綺麗で優しく女の子らしいです!
垂れ目なとこがチャームポイントで、可愛い! ^^

声優さんも、自分の好きな井上喜久子さんの声なので、キャラとイメージが合っていて、好きになっちゃいました。
(●´ω`●)ゞ

余談だけど、芸人の土田晃之さん「ガンダム芸人」の娘の名前は、このアイナ・サハリンから取ってます。^^
(結構有名)


戦場で出会った二人・・・
{netabare}
その後、もう一度 戦場で出会います。
相手が敵なのに、次第に惹かれ合う二人
二人は殺さずの戦いをするようになるが・・・
当然 お偉いさんは認めない・・・

観ていて思いっきり感情移入してしまいました。

ラストは、二人が爆発に巻き込まれてしまい、死んでしまったかのようなエンディング・・・

だがしかし!

ラストのラストで、片足を失ったシローを、アイナが肩を貸し、二人寄り添って歩いているシルエットで終わりでした~

二人 生きてて良かった~ (@´▽`@)

欲を言えば、もうちょっとラストの二人を見たかったです。
{/netabare}

自分的には、ラストの閉め方がもうちょっとでしたが、
とても面白く、感情移入できた良作品でした。

ストライクです! (*^ω^*)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 39

79.5 5 ロボットアニメランキング5位
機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争(OVA)

1989年3月25日
★★★★☆ 3.9 (771)
3596人が棚に入れました
『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』は、ガンダムシリーズの1989年製作のOVA作品。一年戦争末期、地球連邦軍が新型ガンダムを開発しているという情報を掴んだジオン公国軍の特殊部隊「サイクロプス」は、機体を奪取すべく北極の連邦軍基地を襲撃する。しかし作戦は失敗、目標物は宇宙へと飛び立ってしまう。
その後、偶然入手した情報により、新型ガンダムが中立コロニーのサイド6に運び込まれていると知ったジオン軍はサイクロプス隊をサイド6に送り込み、再び新型ガンダムの奪取の任務に就かせるルビコン計画を発動するのだった…。
サイド6のリボーコロニーに住む小学生アルフレッド・イズルハ(アル)とサイド6に潜入したサイクロプス隊の新兵バーナード・ワイズマン(バーニィ)を軸に物語りは展開する。

声優・キャラクター
浪川大輔、辻谷耕史、林原めぐみ、鈴木健、丸尾知子、吉田小南美、秋元羊介、島田敏、島香裕、稲葉実、増岡弘、折笠愛、榊原良子

ciKPm64096 さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

驚異的につまらない

あちこちで高評価のレビューを見かけるので観てみましたが、ひどくうすっぺらで陳腐な作品でした。
愛着のわくような魅力的なキャラクターもなく、印象的なモビルスーツ戦などもありません。
盛り上がりを期待して観ていたらいつのまにか終わっていた作品。
スピンオフ的な設定は嫌いではないですが、登場キャラクターの関係性の描写や設定もパッとせず、ただめんどくさいガキが右往左往している感じ。
酷評するような作品というのはあまりないのですが、これはひどかったので 書き留めておきます。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 1

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

嘘だと言ってよ、バーニィ・・・(90点)

OVA作品。
全6話。

個人的満足点:90点
アニメ系統:ロボット

ガンダムシリーズの中では異色。
主人公がガンダムのパイロットではない。
主人公は一般人の子供アル。
アル目線でのサイドストーリー。

少年「アル」、ザクのパイロット「バーニィ」、ガンダムのテストパイロット「クリス」。
この3人を主軸とした物語。

ガンダムというだけで敬遠する方もいるかもしれないが
ガンダム本編を知らなくても十分楽しめる作品だと思う。
ロボット物苦手でも問題なし。
話も6話構成で短いので気軽に見れる。

6話に凝縮されたストーリーを堪能していただきたい。
切ない恋の物語を・・・
衝撃のラストに思わず涙が・・・

個人的にはガンダムシリーズの中でも1番好きかも。

嘘だと言ってよ、バーニィ・・・
そう言わずにはいられない。
そんなガンダム作品。

また、浪川さんがアル役をやっている。
当時12歳の浪川さんにも注目してほしい。

と結局のところ
何が言いたいかというと

ロボット物が苦手なあなたにこそ薦めたい

投稿 : 2024/12/21
♥ : 34

だんちょー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

戦争を肌で感じる小学生

OVA全6話。

ファーストガンダムの終盤に某コロニーであった事件を描いた作品。

子供の視点から描いた、ガンダムとして異質というか変わった作品です。

内容はアムロ専用の新型ガンダムを中立地帯で秘密裏に作る連邦軍。そのテストパイロットのクリス。

それを奪取・破壊するために潜入したジオン軍。そこの新米バーニィー。

戦争に憧れを抱き、両陣営のパイロットと知り合ってしまった少年アル。

中立地帯で非情に始まる戦争を目の当たりにして、成長するアルの悲しい物語です。

ガンダム作品の中では、あまり評価が高くないみたいですが、私はかなり好きです。

やはりロボット物といえば『戦闘シーン』を求められる方が多いのでしょうか?

しかし戦争の裏側で、関係ない人間が巻き込まれてる事実とそれによって成長する人間ドラマを描いたこの作品。感動しますよ。

余談ですが、私は毎年クリスマスに必ずこれを見てます(劇中がクリスマスシーズンなので)

そして毎年涙を流してます。

決してリアルが淋しいとかじゃないですからね!

投稿 : 2024/12/21
♥ : 21

68.8 6 ロボットアニメランキング6位
トップをねらえ2!(OVA)

2004年9月24日
★★★★☆ 3.8 (414)
1777人が棚に入れました
巨大ロボットを操って、人類の未来を脅かす宇宙怪獣と戦う美少女の姿を描いたアニメ「トップをねらえ!」の続編。
宇宙怪獣達から太陽系を守る超能力少年少女「トップレス」の一人、ラルクを「お姉さま」と呼んで慕う主人公ノノ。一際大きなアホ毛が特徴で自称火星のマリネリス峡谷育ち「ノノリリ」なる人物に憧れ、巨大宇宙怪獣に立ち向かっていく。

MENT さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

この作品一番好き ノノさん最高!!

話にかなり引き込まれます!
こりゃ観て損なし。
★★★★★最高!!

ノノさんは全てのアニメヒロインの中で最強なのは間違いないでしょ。
スケールがでかくてもはや他とは違う領域ですね。

第六世代型恒星間航行決戦兵器

推進機関 脚部ブースター×2
ミサイルサイロ裏ブースター×24
(イナズマダブルキック時)
武装 フィジカルリアクター
バスタービーム
バスターミサイル
必殺技 イナズマキック(ノノ時)
イナズマダブルキック

フィジカルリアクターは最強杉!
数あるSFモノの戦闘シーンの中でトップ2の戦闘はぶっ飛んでますね。こういうのは好きだな!最高だよ!!

投稿 : 2024/12/21
♥ : 1

みかみ(みみかき) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ロリ・ポップ・エヴァ

わたしにとって、この作品のなかでもっとも感動したのはオープニング。あれだけ、ポップなセンスで、はじまるオープニング、…にも関わらず、内容はエヴァっぽい内容を適当に変形して圧縮したようなおはなし。
 うおー、ロリ・ポップ・エヴァとか、なんだよ、それ。すごいチャーミングなんですけど!なにこの雰囲気映像!

 とか思って見ていた。
 「萌え」のリアリティをベースに展開される多種多様な作品群をみて、「えっ、そんなに付いていけないわー、自分。むりだわー」とかいう発言をさんざんするわたしだけれども、エヴァのリアリティをベースに変種が登場すると、それだけで盛り上がれてします自分…。「人のふり見てわがふりなおせ」とは、このことですね。
 ドラクエの曲とか、FFの曲とか、エヴァとか、なんかもう、それだけで盛り上がるものってアルヨネ!みたいな気分と反省をあじわうべきかもしれません。自分が。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 5
ネタバレ

ななろう さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

トップをねらえ2!の2は反則です

最初、”トップをねらえ!”の続編と言うことで観たのですが、前作品と世界観がまったく違う感じがして全然意味がわかりませんでした。

前作との共通点は、ロボットガンバスターと宇宙怪獣が出てくるくらいで舞台の最初は火星だし、続編というけどトップをねらえ!からどれぐらいの年が経っているのかも解りませんでした。

最終兵器で”地球”までも動かし兵器として使う発想には驚きと生き残るためにそこまでしてしまう人類の愚かさを感じてしまいました。
{netabare}
そして前作からの年経過が解るのが最終話。
前作”トップをねらえ!”でノリコ達が地球に還ってきた感動の「オカエリナサイ」の10年前の物語でした。

つまり続編は続編でも前作から1万2千年程後の世界ですから世界観がまったく違うのもやっと理解できました。
{/netabare}
確かに続編だけど…反則ではないか!と思うくらいほとんど別の物語
でして、例えるなら超時空要塞マクロスとマクロスF。

とりあえずタイトルに付いている”2”は反則だと思いました。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 1

67.3 7 ロボットアニメランキング7位
マクロスゼロ-MACROSS ZERO(OVA)

2002年12月1日
★★★★☆ 3.7 (249)
1219人が棚に入れました
1999年7月、後にマクロスと名づけられる監察軍の宇宙戦艦が地球へ落下した。この艦よりもたらされた様々なオーバーテクノロジーの奪い合いに端を発する争いは、やがて統合戦争と呼ばれる世界大戦に発展する。
戦争末期の2008年。統合軍パイロットの工藤シンは、反統合同盟軍の可変戦闘機SV-51に乗機を撃墜され、今なお伝説が生きる南海の孤島マヤン島に流れ着く。そこで彼が会ったのは島の巫女サラ・ノームだった。一方、落下した宇宙戦艦と同様のエイリアン反応を示す物体がマヤン島付近の海底に沈んでいることが判明し、統合軍と反統合同盟軍は新型可変戦闘機VF-0 フェニックスとSV-51を配備した回収部隊を派遣する。マヤン島を舞台に戦争が始まり、伝説に謡われた「鳥の人」が目覚めて「滅びの歌」を唄う時、世界は破滅の淵を覗うことになる。

ふもふも さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

これぞヴァルキリーの戦い。

 時系列的には最初のマクロスより前の話。また、マクロスフロンティアとはかなり深い関係あり。フロンティア見る前に、こっちを見たほうがいいです。


OVAだけあって映像がすごい。ヴァルキリーが可変機能を駆使して動くわ動くわ。これぞ可変機どうしのドッグファイトって感じです。特にスカルリーダーでおなじみ、(若い)フォッカーさんがすごい。昔からかなりのものだったんですね。


映像美を楽しめる名作です。「フロンティアは見たけどこっちはまだ」、「これからフロンティアを見ようと思う」といった方に是非の作品です。そんなに長くないですし。


それにしても昔フォッカー、肌の〇ろが違いすぎです(笑)。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 6
ネタバレ

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

個人的に思い入れはあるのですが・・

どう考えてもイマイチ、ブレまくりの作品。
でもⅡよりははるかにマシだw
コレには理由がありまして、歌要素はなるべく少なくしたガチの殺しい、ミリタリーもんだったんです。
スタッフさんはタイにロケに行ってます。
CGもすごくがんばってます。てかCGが一番の見所です。スロー再生して細かく見てください。当時のCGなのに止めとかすごく絵になってるんですよ。
板野氏がバッチリ監督しています。
Fを観てわかることは、もう昔ながらのマクロスはおしまいなんだなと。
マクロスらしいマクロスはこのZEROが最後です。
えらい戦闘がかっこいいんです。気合入りまくりです。


でまぁバルキリー開発日記をボトムズ、クメン風味でお送りする予定が・・てかベトナム戦争がやりたかったんでしょうw
テロや戦争の関係で急遽内容が変更に。マヤンがどうとかそんな話になってしまったそうで。

だから内容もシナリオも中途半端・・。聞いた話ですけど、発刊が遅いOVAなので脚本は反応と様子を見ながら書いてます。細かい修正をいれつつ・・。他作品との辻褄もちょっと・・。あんなもんが海から出てきたらマクロスの1話なんかありえねえから。
元々出す気がなかったモノでしょうから仕方ない。

フォッカーはバルキリー完成前に嫁とすでに付き合ってるはずなんですけど・・きっとあれは浮気です。
まぁそんなことはどうでもよいんですけど、細かいこと気にしないひとたちだと思うんで。
本来の『むせる』姿を見たかったという意味ですごく歯がゆい作品なんです。

{netabare}
ラストシーンのモンスターは必見ですぜ。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 11
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

コンパクトに纏まった「マクロス」本編の《前日譚》

先に、マクロス・シリーズの第1作『超時空要塞マクロス』(初代マクロス)のレビューで、同作は初見者にとって視聴を続けていくためのハードルが非常に高い、と指摘しました。
それでは、同作の続編であり、それぞれ人気作として定評のある『マクロス7』、『マクロスF』の方を先に視聴すべきか?というと、それもまた問題がある(※具体的に言うと、『初代マクロス』のシナリオとの繋がり具合・重なり具合を無視したまま視聴してしまうと、それらの楽しみ具合そして受け取る感動の度合いが半減してしまう惧れが高い)と思います。

では、一体どうしたら良いの?

・・・と考えあぐねていたら、需要あるところに供給ありなのか、丁度マクロス・シリーズ・ビギナーにお誂(あつら)え向きの作品があるじゃないですか!

その名も『マクロス ゼロ』

※以下、本作の良い点を列挙していくと・・・

(1) 作中の時代設定が、『初代マクロス』(西暦2009~10年)の丁度1年前(西暦2008年)である。
(2) 『初代マクロス』では第1話の冒頭にチラっとしか語られなかった、異星人の製造した巨大宇宙戦艦の地球飛来・墜落(西暦1999年の出来事)とその後に起こった統合戦争の一局面が描かれている。
(3) 『初代マクロス』では、統合戦争の英雄の一人であり可変戦闘機VF-1のエースパイロットとされるロイ・フォッカー少佐の、統合戦争当時の活躍の一端が描かれている。
(4) 同じく『初代マクロス』では結局ゼントラーディ人達の会話の中で曖昧にしか語られなかった「プロトカルチャー」の担い手(あるいは運び手)について、かなりの程度明確な描写がある。
(5) 制作時期が2002-04年と新しく、尚かつ特典用(※つまりオマケ)ではなくマニア向け販売用OVAであるため、作画もシナリオも出来が良い(※とくに戦闘機同士のバトルシーンが圧巻)。
(6) さらに、全5話(※但し1話は30~34分程)でTVシリーズに換算するとだいたい半クール(約6.5話分)と短く、視聴にかかる負荷がさほど大きくない。
(7) そして、何といっても本作は、マクロス・シリーズのお約束である「少年パイロット×タイプの違う二人の少女」の三角関係が、コンパクトながらも確り描かれている!!

・・・ということで、これから初めてマクロス・シリーズを見ようという方には、うってつけの作品のように私には思えました。

※因みに、本作のサブ・ヒーローであるロイ・フォッカー少尉は、前述のとおり『初代マクロス』にそのまま登場しますが、本作のメイン・ヒーローである工藤シン少年(主人公のパイロット)も、『劇場版マクロスF~サヨナラノツバサ』の終盤に少しだけ登場します。
※そして、本作のWヒロインの片割れマオ・ノーム(※妹の方)は、『マクロスF』のWヒロインの片割れ(シェリル・ノーム)の祖母という設定で、同作の回想シーンにチラリと登場します。
※そして、本作の第三章「蒼き死闘」のあの海中の注目シーンといえば『マクロスF』の第10話!!(※ランカ・リーの・・・)

・・・ということで、本作は『初代マクロス』だけでなく『マクロスF』との繋がりも深い作品なので、やはり、マクロス・シリーズの真っ先に視聴するのが吉!!!です!!!!


◆制作情報
{netabare}
原作・監督      河森正治
特技監督       板野一郎
脚本         大野木寛
キャラクターデザイン 齋籐卓也
メカニックデザイン  石垣純哉、宮武一貴、河森正治
音楽         蓜島邦明
アニメーション制作  サテライト{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

=========== マクロス ゼロ (2002年2月-2004年10月) ========
{netabare}
第一章 海と風と ★ 1999年8月の災厄、工藤シンのマヤン漂着(2008年)、VF-0(バルキリー試作機、通称“ゼロ”)と「鳥の人」伝承
第二章 地上の星 ★ フォッカー少佐のシン・スカウト、空母アスカ内のエイフォス、文化人類学者(アリエス)の島上陸と風の巫女(サラ)の反発、聖なる泉の奇跡(サラの歌) ※挿入歌「ANKAN」
第三章 蒼き死闘 ★★ 人類プロトカルチャー干渉仮説、魚の人(マオ)の宝物、反統合同盟の「鳥の人の胴体」奪取作戦、島を包む砲火、PC仮説と島の伝承の証明 ※挿入歌「ANKAN」「yanyan」
第四章 密林 ☆ ハスフォード博士の野心、サラ&シン逃亡、フォッカーのアリエス救助(地雷)、マオ回復、気化爆弾投下・密林炎上
最終章 鳥の人 ★ サラの罪、シンのサラ救助失敗、「鳥の人」の目覚め、滅びの歌 ※第四章との繋がりが雑なのは×、挿入歌「HOROBI NO UTA」{/netabare}
--------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)3、☆(並回)1、×(疑問回)0 個人評価 ★ 4.1

OP ※なし
ED ※各章で変わる
  第一章&最終章「ARKAN」
  第ニ章「Life Song」
  第三章「yanyan」
  第四章「Forest Song」

投稿 : 2024/12/21
♥ : 13

71.1 8 ロボットアニメランキング8位
マクロスプラス(OVA)

1994年8月25日
★★★★☆ 3.9 (246)
1370人が棚に入れました
2040年、人類の移民惑星エデンにあるニューエドワース基地では、統合宇宙軍の次期主力可変戦闘機の採用コンペティション「スーパー・ノヴァ計画」が行われていた。競合メーカー2社のテストパイロットは、かつて親友同士であったイサム・ダイソンとガルド・ゴア・ボーマン。幼馴染の二人は、7年前のある事件をきっかけに袂を分かっていた。そして二人は、偶然にも幼なじみの音楽プロデューサー、ミュン・ファン・ローンと再会し、彼女を巡る三角関係でも火花を散らす。しかしミュンは、絶大な人気を誇る人工知能のヴァーチャル・アイドル、「シャロン・アップル」の秘密に深く関わっていた。
ネタバレ

踏切太郎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

「伝説の5秒」が見れるのはこちらではなくMOVIE EDITIONの方

こちらのOVA版には「伝説の5秒」のシーンは無いのは事前に知っていたが、映画版とはストーリー構成も違うようなので視聴。
結果から言えば映画版を先に見た方が良かったかも知れない..

マクロスを知らない人がこれから観ても全く問題ない。
「ゼントラーディ」だけは事前に調べておいた方が良いかも...

1話目の原画に庵野秀明の名前がw
作画はセル画アニメの最高峰と言っても相応しい完成度だと思う。
1話がピークな気もするが、特に爆発シーンや煙の作画が素晴らしい。

ストーリーに関しては
{netabare} 最終話中盤までは身内の戦闘とドロドロ展開が続き、ラスボスも無人戦闘機だったので個人的には物足りなかった。
これは好みの問題だと思うけど...
ガルドの最期の戦闘シーンが少な過ぎたので新規カットが追加されている映画版から見ておけば良かった...w
歌姫がバーチャルなのは新鮮で良かったと思う。 {/netabare}

キャラに関しても
{netabare} 本命の相手がいても他の異性に靡いてしまうキャラが多いので、その部分好みが分かれそうなのがネックですね。
そのせいでキャラに感情移入も出来ず、個人的にガルドの死もアッサリし過ぎてて消化不良です...
イサムの自由奔放なキャラは結構好みです。{/netabare}

映画版の方はレンタルして観ようと思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

空戦のみに価値があり

恋愛ストーリーはまったくおもしろくない。
音楽はすばらしい。とくにインフォメーションハイ。
電気の元メンバーだっけか。
菅野さんもいいけどまだまだ本気だしてない。一人じゃないし。

ただただ空戦だけがセルアニメ最強と呼ばれるデキ。
肝心の板野氏本人もプラス以上のものはかけないと。
数人でアメリカくんだりまでいって実際に乗せてもらってきたとか。空戦までやってもらってついでに何Gで気絶するか試したらしい。すげえ楽しそうだ。

そんなもんだからこれを観た人間はこれ以上の空戦が描けるのか、存在するのかまじめに考えちゃうよ・・・。

初音ミクのネタ元、母であり子孫というべきシャロンもなかなか独創的。
シャロン関係はネタとしては昔からあったものですが。あの筐体が当時未来を感じました。
それがどうしたことか・・こんな萌えて、こんなに早く初代のシャロンが現れるとは・・誰もが予想できなかったでしょう・・。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 5

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

初代マクロスより作りが丁寧な2期。OVAだからです。

初代マクロスの正統派2期です。
でも登場人物も、雰囲気も異なる別の作品です。

マクロスと言えば三角関係ですが、このアニメは特異で、女一人と男二人の三角関係です。

初代よりストーリーが作り込まれています。
また、バルキリーの動きがスムーズになっています。
特に、恋敵二人のガチの空中戦には迫力があります。

音楽的にも洗練されています。
菅野よう子さんのアニメデビューがこの作品です。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 25

68.0 9 ロボットアニメランキング9位
ほしのこえThe voice of a distant star(OVA)

2002年2月2日
★★★★☆ 3.4 (588)
2980人が棚に入れました
『ほしのこえ -The voices of a distant star-』 は、新海誠 監督 が制作し2002年に公開されたアニメーション映画。
2039年、人類の調査隊は火星のタルシス台地で異文明の遺跡を発見したが、突然現れた異生命体によって全滅させられてしまう。その異生命体はタルシアンと名づけられ、その脅威に対抗すべく国連宇宙軍が組織された。
2046年、中学三年生の長峰美加子は、国連宇宙軍のロボットのパイロットの選抜メンバーとなり、翌年にはタルシアンの追跡調査のため編成されたリシテア艦隊の一員として、同艦隊旗艦〔リシテア〕に乗艦、地球を発つ。ほのかな恋心を抱く友人寺尾昇を残して。調査艦隊がタルシアンの痕跡を追って、地球から離れてゆくにつれ、ミカコとノボルの距離も光年単位で離れ、二人の携帯電話メールのやりとりにかかる時間も次第に長くなってしまう。
ついにはミカコは地球から8.7光年の距離に位置する惑星アガルタに降り立つ。そこでミカコは、地球に届くのに8年もかかるメールを ノボルに送信する。
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「秒速5センチメートル」で有名な新海誠監督による、心の距離感を描いた作品。「対比」がうまく生きている

「秒速5センチメートル」で有名な新海誠監督が、ほぼ一人で手がけた、いわば自主制作に近い作品。
背景グラフィックやCG描写はとても綺麗ですが、人物画には特徴があるので、キャラクターの見た目で作品を判断する人には向いていません。
ただ、監督の描きたい「心の距離感」がどういうものか知るには絶好のアニメだと思います。


時代は、宇宙開発が進んだ近未来。
ノボルとミカコという二人の登場人物の心の距離に焦点を当てたお話です。

25分という短い劇中に何度も現れる「対比」がポイント。
近未来でありながら、寂れたバス停や石炭ストーブなど、レトロさを感じさせる日常風景と、ロボットや宇宙生命体など明らかな未来をイメージさせる描写。
ノボルをクラシックな日常に、ミカコを未来的な非日常に置き、両者を繰り返し描写することで、「時間のずれや重み」を強く感じさせてくれます。

そして、実質的に二人を繋ぐのは「メール」というこれも古典的な手段。
メールはどんなに急いでも、光の速さを超えることはできません。
地球上ではタイムラグはほぼありませんが、月にいけば往復に3秒かかり、火星にいけば往復8~40分ほどかかります。
このように距離が離れれば離れるほど、たった一言のメッセージをやりとりするのに、どんどん時間がかかっていきます。

遠ざかっていく二人の物理的な距離と声。
「心の距離」もそうやって離れていくものなのか、そこがポイントです。
{netabare}
どんなにメッセージのやりとりに時間がかかるようになっても、ウラシマ効果によって別の時間軸を生きるようになっても、届くものがある。
クライマックスに向けて、2人の心の声はどんどん近づいていく。
時空を超えて届く想い、それが『ここにいるよ』の一言。
{/netabare}

切ない余韻が残りますが、
{netabare}
・「見えてきた超光速通信の実用化」という雑誌の見出し
・「帰還の可能性はリシテア号一隻か」という新聞記事
{/netabare}
と、細かいところで希望を残してくれています。

ある程度SFの知識があった方がわかりやすいですが、テーマになっている「心の距離感」は誰でも感じ取れると思います。
「秒速5センチメートル」の雰囲気が気にいった方は、原点を知る意味でも、一度観てみるのもいいかもしれません。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 48

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

すごく切なすぎる

30分の短編映画ですが、この短い時間でこんなに切ない気持にさせられるなんて・・・。
「秒速5センチメートル」の作品もそうでしたが、この作品を作った「新海誠」監督の切ない心情を描く演出は素晴らしいです。
遠距離という設定で男女のすれ違いを描いた作品はたくさんありますが、この作品は地球~宇宙という距離感にする事で、光の速さで過ごす女の子と地球で普通に暮らす男の子の時間によるすれ違いを描いています。
なので女の子にとってはちょっとした短い時間でも、男の子にとってはすごく長い時間になるのです。
この二人は携帯のメールでやり取りをしますが、女の子がちょっと前に送ったメールでも男の子に届くのは年月がかなりかかるのです。
その時間のずれは地球から離れれば離れるほど長くなる。
女の子は少女のままなのに男の子はどんどん大人になっていくのです。
こんなに切ない事はありません。
そして最後の展開・・・小説などでこの作品の後が描かれているらしいので非常に気になります。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 18

★mana★ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

遠く遠く、遥か遠く。

あなたは、
「想いや時間が距離を越える」
その様に想える人はいますか?


「」内は本編に出て来た台詞です。
そして、その様に想い合っている二人の話です。


二人が過ごした
何でもない日々が、
何でもない出来事が、
何でもない時間が、
ある日、とてもとても大切なモノに変わる。
それこそが二人の気持ちを強く繋げる。


8.7光年先から
8年後の彼へ思いは届けられる。
届くかなんて分からない。
苦しく孤独な彼女の世界。


日々届かなくなるメール。
何日、何ヶ月、何年。
開いていく間隔。
その携帯だけが彼女と繋がる彼の世界。


25分弱でとても切ない気持ちになりました。


投稿 : 2024/12/21
♥ : 18

65.9 10 ロボットアニメランキング10位
機動戦士ガンダム 第08MS小隊 ラスト・リゾート(OVA)

1999年7月25日
★★★★☆ 3.5 (198)
1215人が棚に入れました
『第08MS小隊』ラストエピソード。戦争終結後、ミケルとキキはシローを探してジャングルの奥地へと向かう。そこでジオンの子どもたちに出会った彼らは、亡くなった重病の子どもがシローの恋人と同じアイナという名前であることを知る。子どもたちとシローの間にはつながりがあるのか?そしてシローの行方は?
ネタバレ

わっち さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

08小隊の本編の続編。その後の2人はどうなったのかスッキリします。

主人公とヒロインが戦争の後、どうなったのか描かれています。
本編を見た人はここまで見ないとスッキリしないかもです。

話もしっかりしていて、しっかりオチもあります。
ただ、もう少し2人をメインにして欲しかったかもです。

ちなみにラストリゾートの意味は
{netabare} 最後の楽園 {/netabare}
{netabare} 最後の抵抗 {/netabare}
2つの意味がかかっています。

こういう作品のタイトルに複数の意味があるのは
気づいた時に、はっとしたり、鳥肌が立ちますね。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 1

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

あれ?ガンダムは?

その後のお話です。
「ガンダム」なのにガンダムは一切でてきません。
モビルスーツも殆どでません。
まぁ、いいんですけどね。

主人公であるシローとアイナも数秒しかでません。
いいのか?w


行方不明の2人の軌跡を辿る形で物語は進行します。
ちょっと哀しくもイイ話があって、大団円って感じで締められます。

その後どうなってるか気になった人が「あー良かったね」と安心するための一作というところでしょうか。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 1

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

シローとアイナの終着点の話になっています

機動戦士ガンダム 第08MS小隊の特別編です。

内容は、第08MS小隊視聴済みが前提となっています。
1年戦争が終わったことにより解体し、散り散りになった小隊。
ミケルだけは隊のみんなから小隊長を探してほしいという願いを託された。
生死不明のまま行方不明となっていたシロー・アマダを探すキキとミケルは、野宿をしていたところ、現地の孤児に囚われてしまい、という話。

本編では、結局ハッピーエンドなのかバッドエンドなのか明確に描かれずに終わるのですが、本作でシローとアイナのその後が具体的に登場するので、本作を見ることでモヤついていたところがすっきりすると思われます。
本編の曖昧なラストも、それはそれで良かったと思うのですが、本作にて明示的に後日談が描かれているため、MS08小隊の物語はこれですべて終わったんだという印象を持ちます。

本作は、モビルスーツの話でも、戦争の話でも、小隊の話でもありません。
戦闘もないし、新作モビルスーツも出てこない、あくまでシローとアイナの終着点の話になっています。
よって、08MS小隊本編を見た人でも、シローとアイナとかどうでもいいという人にはおすすめできないです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 1

70.3 11 ロボットアニメランキング11位
新機動戦記ガンダムW[ウィング] ENDLESS WALTZ 特別編(OVA)

1997年1月25日
★★★★☆ 3.8 (229)
1716人が棚に入れました
かつての戦いから1年。全ての武力を放棄して平和への道を進む世界に対し、トレーズ・クシュリナーダの実子を名乗る少女マリーメイアを頂く謎の軍が宣戦布告した。放棄された筈のMSリーオー他旧式戦力に新型MSサーペントを加えての武力侵攻と、平和の象徴でもあるリリーナ・ドーリアンの拉致というマリーメイア軍の暴挙に対抗すべくヒイロ・ユイとデュオ・マックスウェルは行動を開始する。しかしその前に立ちはだかったのはマリーメイアの軍門に下ったトロワ・バートン、そしてガンダムパイロットの中でただ1人ガンダムを手放していなかった張 五飛だった。一方特務機関プリベンターを組織して、亡きトレーズの意思を継ぎ地球圏の平和維持に当たっていたレディ・アンはルクレツィア・ノインやサリィ・ポォと共に事態の収拾を図るが、対応に追われていたレディ・アンの前に「火消しの風・ウインド」を名乗るゼクス・マーキスが現れ、プリベンターとして活動する権限と封印されたトールギスIIIを貸し与える様に願い出た。そして廃棄される筈だった4機のガンダムは、カトル・ラバーバ・ウィナーの手によって再び地球圏へと舞い戻る。

EVIZORI さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

機体一新

機体がアニメ版と同じものとしてストーリーは進んでいるが、5機のガンダムは全てアレンジが成されている。
特にWガンダムとデスサイズヘルはかなりカッコいい!ガンダムシリーズの中では俺ランキングTOP3に入るカッコ良さ☆
ストーリーの中ではアニメ版を観ていないとわからない様な場面もある為、是非アニメ版の後に観て欲しいし、3話構成されるEndless waltzOVA版も必見。
個人個人の個性もそのままに、Wファンにはたまらない展開も満載。敢えて言えば映画の為、戦闘シーンが少ない。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 1

かみな~☆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ガンダムうぇw

いいえガンダムウィングエンドレスワルツですのでガノタの前で「ガンダムうぇw」とはくれぐれも仰らないように。

物語としては並ですが作画や機体に気合が入ってるような気がします。
ガンダムシリーズでここまでデザインに凝ったのは他にないんじゃあないんでしょうか。複雑すぎるデザインかつ斬新なデザインでたぶんMSしか印象に残らないかと思います。


しかしヒイロとリリーナの理屈を超えた信頼や愛、そういうったところを意識しながら視聴してほしいです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 1

まつはや さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

綺麗に完結していてGood 起承転結がきちんとしていてTVシリーズファンは必見

新機動戦記ガンダムW、TVシリーズの続編にあたるOVA作品。
作画はTVシリーズ時と比べて格段に動く上に、キャラデザが、村瀬さんの絵により近く美麗になっているので一見の価値あり。
池田監督時のような登場人物の突飛な言動や行動は今回は控えめだが、話の筋はしっかりしていて盛り上がる場面もちゃんとある。

ヒイロの性格がかなり丸くなっていてそれなりに主人公しているところが見どころ。

OVA版から15分以上も追加映像があり、話の流れがより詳しく分かりやすくなっているので、どちらを見るか迷っている方にはこちらをおすすめする。
ただ、個人的に、EDは、OVA版のwhite rifrectionの方が良かった・・

投稿 : 2024/12/21
♥ : 1

61.3 12 ロボットアニメランキング12位
機動戦士ガンダムSEED C.E.73 -STARGAZER-(OVA)

2006年7月14日
★★★★☆ 3.5 (182)
1037人が棚に入れました
C.E.73年、ユニウスセブンの地球降下作戦を仕組んだザフト軍脱走兵達の部隊は、乱戦の中、ザフト軍ミネルバとジュール隊の活躍によって壊滅し、地球に向かっていたユニウスセブンも設置されたメテオブレイカーによって破砕された。しかし、砕かれた破片は地球に向かって次々と落下し、地球に残されたのは落下片による多くの人々の死、そして平和を奪われた者達の止め処なく溢れる憎悪と怒りだけであった。地球が再び混迷の戦場となった中、D.S.S.D技術開発センターは、1機のMSを宇宙へと打ち上げるプロジェクト「スターゲイザー計画」の準備を行っていた。静かに空を見上げ続ける純白の機体「スターゲイザー」。

アレックス・ディノ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

主人公よりはスウェンが目立つな!!

【あらすじ】
後に「ブレイク・ザ・ワールド」と呼ばれることになるユニウスセブンの落下事件で地球が甚大な被害を受けていた。
混乱に乗じたザフト製MSによる連合軍基地や市街地へのテロも多発、連合軍上層部は第81独立機動軍「ファントムペイン」を鎮圧のために出撃させるのであった。
時を同じくして、D.S.S.Dはシャトルである計画の中心となるMSを宇宙へ上げようとしていた。

【作品解説】
"X" plosion GUNDAM SEEDの第1弾として登場したSEEDの外伝作品で、15分×3話という非常に短い構成となっている。
本編では殆ど描かれなかったブレイク・ザ・ワールドがもたらした被害とそれに乗じた事件。そしてD.S.S.D(Deep Space Survey and Development Organization…深宇宙探査開発機構)が開発中の外宇宙探査用無人MS「スターゲイザー」と本機による無人外宇宙探査計画「スターゲイザー計画」に関連する事件を描いた物語である。
本編の補完としてブレイク・ザ・ワールド以外にもデストロイの輸送とその最中に起こった戦闘やエクステンデッド以外のファントムペイン所属兵士達の過去の他、ベルリン襲撃前にデュランダルがデストロイのデータを手に入れていたという事実も明らかになっている。
何かと議論になりやすい本編と違い、短いながらも物語をしっかりと完結させた本作の評価は高い…が、やはり短すぎて各キャラを深く掘り下げることができなかったのは惜しいところ。


基本本編のキャラは登場しないのだが、SEEDからスウェンの回想でアズラエルが、Destinyからサトー、デュランダル、ネオ、ステラ、スティングが出演をしている。
本編キャラの声が付くのはテロ実行犯のサトー、そしてデュランダルが行った物語冒頭の演説の場面のみで、デュランダルは顔見せした場面ではしゃべらず、演説の場面では被害を受けた地球の様子を映している。

余談だが、本作の主役機はストライクノワールではなくスターゲイザーの方である。

(感想!!)
いやーなんでだか主人公のでれーねは目立たないんだよなーーというかスウェンの方が物語として合ってるし主人公とも仲いいし!!そしてスターゲイザのメインパイロットってソル・リューネ・ランジュだって!!
しかしスウェンはかっこいいしその機体であるストライクノワールいいね!!しかしスウェン死ぬ寸前になっていたね!!
元々地球連合好きでしたし、なによりスウェンが見たかったのでこれ好きになりました!!
曲も神ですね

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3

★mana★ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

星を見つめる者達~もう一つのSEED物語~

ザフト脱走兵によるユニウスセブン地球降下作戦。(SEED DESTINY 5話)
ガンダムシリーズでよくあるコロニー落としですね。
本編でジュール隊・アスラン・ミネルバの活躍により破砕は出来たのですが、
その破片までは取り除く事は出来ず、そのまま地球に降り注いでしまいました。
地球ではキラがそれを見つめ、ラクス様はシェルターで呑気に歌っておられましたが、
まさにその地球が舞台です。
前置きが長くなりましたが、とりあえずこの作品を観る前にSEED DESTINYの5~7話を観ると
流れがよく分かると思います…が!
内容自体は15分位×3話なので、すごく凝縮されてて、あっという間に終わっちゃいます!
SEED好きの私としては、ちょっとしたサブストーリー的な感じで好きでした。
本編で見過ごされてしまった、破片が落ちた場所での悲劇。
そこではまた悲劇が憎しみを生み、
憎しみの連鎖が生まれていく様がリアルに表現されて、
やっぱガンダムはこれだよなぁーとつくづく思いしらされましたw
本編の時系列をこちらの物語にちゃんと繋げてあるので、
ナチュラル(出て来るのは主にファントムペイン)VSコーディネーターで、
聞いた名前や、見た事あるキャラがちょこちょこ出て来たりもします!
タイトルも最後まで観ると、ちゃんと意味があるんだなぁとちょっと感心しました。
しかし、終わり方が複雑だった!めっちゃ気になった!その後が知りたいんですけどw
STAGE4希望ー(・∀・)♪+.゚

ところで、スターゲイザーって、機体自体一応戦闘用ではなかったはずですよね?
なのに武装装備ってよく分かんないです。
ガンダムに武装無かったら全然意味が無いのは分かるし、
最小限に押さえてたのはよく分かるんですが、
ストーリーに合わせる為に無理矢理感があって何か気に入らなかったのは私だけ?w
複座ってのは、新しいし、意味も合ってて良かったと思います!
それより、ストライクノワールや、ブルデュエル、ベルデバスターの方が余程興奮したわw
あと、コーザ中尉の声が3話だけ宮野さんに変わったのって何かあったの?
神谷→宮野ってすごい違和感だったよ?(。-`ω´-)…。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 9

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

よくできている

この作品は機動戦士ガンダムseed destinyを
ベースとしたOVAである。

内容を一行で言い表すと、ガンダムseed destinyの
劇中に起こった「ユニウスセブン落下事件」
の裏側を全く違うテイストにアレンジして描いた作品だ。

自分としては、ガンダムシリーズを見たことがない人
にも比較的おすすめしやすい部類のアニメだと思った。

その理由は、seed destinyの派生作品であるが
seed destinyの主要人物はこの作品には大きく
関わっていないからだ。
一部のseed destinyキャラクターは確かに登場するものの
引き立て役の様なものとして描かれているだけ。

この作品が良いと感じたところをいくつか述べる。
seed本編では雑兵として扱われている
ジンが脅威として描かれていること。
seed本編と比較すると、さすがにアクションシーンも地味で派手な
ものでないため物足りないと思う人がいるだろうが
私としてはこちらのほうが引き込まれやすいと感じた。

戦争の残酷さが本編よりも映えていること。
特にきついなと感じた場面は、2話の虐殺シーンだろうか。
視点をきちんと切り替えた上で物語が進んでいくため
destinyよりは気分が落ち込みやすい(?)ように感じた。
後は、ミューディーが戦死する場面。あそこまで行くと
もはや虐殺だが。しかも彼女が戦死したことで
シャムスにも悪い影響を及ぼしてしまうという結果に。
こういった場面をdestinyはもう少し増やすべき
だったのではないだろうか。

気になる点もあった。
主人公であるセレーネやソルについてあまり触れられていないのだ。
エドモンドは早い段階で退場するものの、見せ場は作られているため
必要な人物であるということは伝わるし、連合の指揮官は外道っぷりが
きちんと描かれているのでこいつもいないと困るなと感じる。

そういった点があるのにもかかわらず、なぜかあの二人は
説明が省かれているので少ししか関係性が分からない。
終盤のやりとりは凄く好きなシーンなのだが、もっと
彼らに時間を割いて欲しかった。勿体ない。

反対に、もう一人の主人公、スウェンの方はばっちり
焦点があてられる。その上回想が入って来る有様。
いっその事、こっちをメイン主人公にすべきだったのではないだろうか。

そして、なんといっても時間が60分以内に終わってしまうこと。
もう少し尺を長くしてほしかった。そうすれば、もっと
この作品の良さを伝えられるのに。本当に勿体ない。

こういった部分は確かにあったものの、seed destinyよりは
遥かに良かった。地味な作品ではあるが、私は楽しめた。
このアニメで使われている曲「STARGAZER ~星の扉」は名曲。
ぜひ聴いてほしい。
個人的には良作だと思う。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 13

70.4 13 ロボットアニメランキング13位
機動警察パトレイバー 初期(OVA)

1988年4月25日
★★★★☆ 3.8 (171)
904人が棚に入れました
クリエイター集団「ヘッドギア」が送り出したOVAで、後に劇場版やTV版なども製作された人気シリーズの原点ともいうべき作品。近未来都市、東京。続発するレイバー犯罪に対抗すべく、警視庁は本庁警備部内に特殊車輌二課を設立し、これに対抗した。通称特車二課パトロール・レイバー中隊…パトレイバーの誕生である。

声優・キャラクター
冨永みーな、古川登志夫、二又一成、池水通洋、郷里大輔、井上瑤、千葉繁、阪脩、大林隆介、榊原良子
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

陸自クーデター事件込みの《警察組織のリアルロボットもの》

同じ陸自クーデターものの『ガサラキ』のレビューを上げているので、それとの比較で、

①同じく、リアルロボットものアニメであり、
②題材として、自衛隊クーデター事件を扱っている作品

・・・ということで、本作のレビューも併せて上げておきます。

◆総評

WIKIPEDIAによれば、監督の押井守(おしい・まもる、1951年8月8日-)氏は、東京都大田区大森出身、東京都立小山台高等学校を経て東京学芸大学教育学部美術教育学科を卒業。2008年度から2009年度まで東京経済大学コミュニケーション学部の客員教授を務める。日本SF作家クラブ会員。

→つまり 1970年(昭和45年)11月25日に起きた作家・三島由紀夫氏の自衛隊市ヶ谷駐屯地(現・防衛省本省)東部方面総監監禁・自決事件の直撃世代(事件当時、押井守氏19歳。なお本作の脚本を担当した伊藤和典氏は15歳)。

・・・ということで、本作でも、その後制作に携わることになる『攻殻機動隊 2nd G.I.G.』(ストーリーコンセプト担当)でも、自衛隊や内閣組織内部からの政府転覆(=クーデター)未遂事件を変な執着を持って描き出す作風にひとつの特徴がある方のようです。

この初期OVAを総評すると、

(1) 1988年という制作時期を考えれば、とくに作画や演出の面でかなり丁寧で良質な作りの作品であり、
(2) また、中途半端な謎テクノロジーをロボット側に混入させていない点で、最も文字通りの意味での「リアル・ロボット」作品といえると思いますが、
(3) その一方で、監督(押井守氏)及び脚本家(伊藤和典氏)が、共に全共闘世代(ないし三島由紀夫自決事件世代・ベトナム戦争世代)ということで、シナリオにある種の臭みが漂う点は留意しておいた方がいい作品

・・・ではないか、と思いました。

※なお『機動警察パトレイバー』シリーズは、本作を第一作として、この後さらに、(1)長編TVシリーズ(全47話)、(2)続編OVA(全16話)、(3) 劇場版(全3作) が制作されており、そちらの方もいずれレビューしてみたいです。


◆制作情報
{netabare}
原作         ヘッドギア(ゆうきまさみ、出渕裕、高田明美、伊藤和典、押井守)
監督         押井守(第1-6話)、吉永尚之(第7話)
シリーズ構成・脚本  伊藤和典
キャラクターデザイン ゆうきまさみ(原案)、高田明美
メカニックデザイン  出渕裕、佐山善則
アニメーション制作  スタジオディーン{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

===== 機動警察パトレイバー (アーリーデイズ) (1988年4月-1989年6月) ====
{netabare}
第1話 第二小隊出動せよ! ★ この年代にしては作画良好だが一部のキャラのウザさには閉口
第2話 ロングショット ★ ニューヨーク市長来京・テロ防止任務、カヌカ着任
第3話 四億五千万年の罠 × 東京湾の巨大謎生物 ※オチがなく脚本安直
第4話 Lの悲劇 × レイバー隊の富士研修 ※陳腐な怪奇譚でガッカリ
第5話 二課の一番長い日(前編) ★ 年末休暇、篠原重工の極秘開発メカ、陸自クーデター発生
第6話 二課の一番長い日(後編) × 核ミサイル回収作戦、空挺用レイバー投入、クーデター鎮圧 ※首謀者の小物感&陸自クーデターの目的の偏向ぶりは×
第7話 特車隊、北へ! ☆ 盗難パト密輸未遂事件 ※脚本が分かり辛い点&この回も犯罪者が小物過ぎる点は×{/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)3、☆(並回)1、×(疑問回)3 ※個人評価 × 3.2

OP 「未来派Lovers」
ED ※毎回変わる

投稿 : 2024/12/21
♥ : 26
ネタバレ

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

色眼鏡の功罪

アニメ版パトレイバーの原点という事で、このシリーズ好きなら参考に見といてもいいかもです。
因みに当時の評論家はボロクソに言ってましたw








以下は作品とは関係ない話で読んでも不快だろうから隠しときます。
{netabare}私、パトレイバーって発表当時は好きじゃなかったんですよね。
なんでかというと、パトレイバーが世に出る前に士郎正宗に出会ってしまったから。
べつに関係なくね? と思われるかもしれませんが根がガキだった私には大有りでした。
究極超人あ~るは読んでたので、ゆうきまさみの漫画は嫌いじゃなかったんです。
が、たまたま買った初期作品集にチラッと大々的に発表される前のパトレイバーらしき絵が混じってたんです。
別に今にして思えばその時点でアニメも漫画も企画は固まってたんでしょうが、幼くて馬鹿な私は勘違い。
士郎正宗の路線、パクリやがった ってね。

ガキだからそう思いこんじゃうと、冷静に作品の出来不出来なんて判断出来なくてね。しかも、アニメ化の第一弾だったコレが4話までパロディ路線なもんだから意味もなくムカつきましてね。
(5・6話も天皇のいない八月のパロディとも言われてますが)
まぁそれでも、当時のアニメとして注目度は高かったから目は通しましたけどw

だから劇場版見たのも親しい友人が猛烈に勧められたからでした。
流石に劇場版の出来見たら黙らざるを得なかった。士郎正宗の受けそうな要素だけパクるなんて志低い作品じゃないの理解出来ましたしね。

こんだけ作品が乱発されるアニメの現状でいけば、どこかで見たこと有るな~とか何かと似てる~とかって状況増えてもしょうがないと思うんですよね。
そもそも原作付ならば、話の筋自体は原作の出来を問うべき話であってアニメ自体はその見せ方・演出で勝負するしかない訳で。

それはアンタの観方だろ って言われるの目に見えてますが、なんかこき下ろさんが為に書いてねえ?ってヒドいレビュー見ると作り手側がちと気の毒で。
まぁヌルい評価で甘やかす事の方が罪 と言う見方もあるでしょうが・・・ {/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 7

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

OVA業界の先駆者

一本1000万円で作れば採算が取れる。
これが初期パトレイバーのコンセプト。
以後OVAの黄金期の始まりです。
パイロット版にちかくまじめな話なのにコミカルな要素が強い。キャラもほんのすこし破天荒で方向性を模索している感じがする。
個人的に一番荒削りで好きかもしれない。
ストーリーは秀逸で初期シリーズだけでしっかりと収まりきっています。パロディを多様しているのですが・・言われなきゃきがつないようなネタばかり・・・・

投稿 : 2024/12/21
♥ : 7

72.2 14 ロボットアニメランキング14位
蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT(OVA)

2005年12月29日
★★★★☆ 4.0 (323)
1826人が棚に入れました
『蒼穹のファフナー』から一年前、人類軍とフェストゥムの両方から追われ、身を隠してきた竜宮島は、フェストゥムに探知される危機を迎えていた。未だ戦闘準備の整わない竜宮島は、ついに「L計画」という危機回避プランを実行に移す事を決定する。その計画とは、島の一部・アルヴィス左翼部L区画を切り離して囮とし,本島へのフェストゥムによる探知をかわすという作戦だった。将陵僚・生駒裕未ら8人の少年少女達は、対フェストゥム兵器ファフナー「ティターン・モデル」のパイロットとして、過酷な戦いに身を投じる事となる──…

りおんぱん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「以上が俺たちの戦いだ。これを聞いてくれる奴がいる事を祈ってる」

蒼穹のファフナーの約1年前
人類軍・フェストゥムから身を隠してきた竜宮島は
フェストゥムに探知される危機を迎えていた
そこで竜宮島は「L計画」という危機回避プランを実行に移す事を決定する
それは島の一部を切り離して
囮とし本島へのフェストゥムによる探知をかわすという陽動作戦だった。
将陵僚、生駒祐未ほか8人は
対フェストゥム兵器ファフナー「ティターン・モデル」のパイロットとして
切り離される島の一部とともに囮となる絶望的な戦いに身を投じる事となる


~感想~
感動!まずこの言葉が出てくる

このころから総士はアルヴィスに参加してたんだって思ったけど
本編から1年前だし総士が島に戻ってくるって考えれば妥当なのだろう

総士と共にいた蔵前果林は第1話で死んでしまったマーク・ツヴァイのパイロット
2人の意志・想いは
この「L計画」があって本編に繋がっているとすごく実感した

「L計画」からの平和は半年と短い期間だったが
将陵僚らがいてくれたことで未来が開いていく

タイトルにも書いているけど最後の僚の最後のメッセージ
たくさんの人の涙が流れた
祐未との別れのからの感動のラスト
蒼穹のファフナーシリーズを観ている人でまだ観ていない人に
ぜひ観てもらいたい!

投稿 : 2024/12/21
♥ : 8

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

「去り行く者達(LEFT)の権利(RIGHT) 」

この作品は、蒼穹のファフナーの前日談…一年前の物語です。
時間軸は本編より前ですが、馴染みのキャラも登場するので、本編を見てからこちらの作品を視聴した方が、物語に入り込みやすいと思います。
もし、本編を未視聴の場合は、そちらからの視聴をお勧めいたします。

本編視聴後の余韻がとても気持ちよく、この作品の世界観にもう少し浸っていたかったので、本編に引き続き本作品を視聴しました。

今回のレビューのタイトルは、「RIGHT OF LEFT」がとても意味深い意味であることを教えてくれたwikiを引用させて貰っています。

本編ではファフナーが整備され、竜宮島の持つ戦闘力がある程度高いレベルであるところから物語は始まります。
一年前と比べると、格段に戦闘力が増しているのを感じることができます…
でも、これって一年前の戦闘力はまだ発展途上であったことの裏返しですよね^^;

普段は身を隠しながら軍事力を増強する…そんなヨチヨチ歩きの竜宮島でしたが、ある日フェストゥムに探知される寸前まで追い込まれてしまいました。

竜宮島にはたくさんの一般住民と明日を担うパイロット養成コースに通うみんながいて…島そのものが島民にとっての希望だったのです。

そんな中、この危機を回避すべくL計画が立案~実行に移され…物語が動いていきます。

このL計画…希望を捨てないというみんなの意思が結集されて実行に結び付いたのだと思いますが…この計画の内容は身を切られような痛みを伴う切ないものでした^^;

L計画に使用できる軍備は必要最小限…
ファフナーの技術レベルは向上の余地を大きく残した状態のため、パイロットへの負担が半端ありません…
何よりパイロットの絶対数もほんの一握り…

この絶望的な状況にも関わらず、パイロットのみんなは希望に満ち溢れています…

でも…度重なる…幾度となく度重ねられた戦闘による疲弊…
ファフナー搭乗の副作用の厳しさに蝕まれるパイロットの苦痛…
状況が変わるのは当たり前です…
気持ちの全部が泣き言で埋め尽くされる…そんなときがあっても仕方ないと思えるくらい容赦ない計画だったのですが…
それでも、みんなは計画の完遂を目指して必死に歯を食いしばるんです…

それは計画完遂の先にある一人一人が胸に抱いている初めから決して変わることのない夢のため…

この冷血非道なL計画の行方はどうだったのか…
それはぜひ本作品でお楽しみ頂ければと思います…^^;

物語の終盤…パイロットにとって所期の夢を叶える千載一遇のチャンスが訪れます…
でも、それは同時に所期の希望を壊すリスクを抱えたものでもありました。

そこでパイロットたちが導き出した答えは…
きっと…いえ、私には絶対に出せない答えでした(/_;)
そしてパイロットの願いと待つものの祈り…物語の結末と合わせて本作を楽しんで頂けたら…と思います。

OVA1話の作品でしたが、引き込まれました^^;
引き続き劇場版を視聴したいと思います♪

投稿 : 2024/12/21
♥ : 30

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

尊い犠牲

このアニメは、蒼穹のファフナー一期の前日談
として制作された作品である。
話の流れが、蒼穹のファフナーへ続くように構成されているが、
どちらを先に見るかこだわらなくても特に問題はないだろう。
まあ、時系列を重視したいか、放送順で行きたいかによるので
そこは好みの問題だと思われる。

内容を一行で言い表すと、フェストゥムの探知から逃れるため
の企画、「L計画」という危機回避プランに身を投じた8人の
少年少女たちがパイロットとして最後まで戦った歴史である。

見終わった感想としては、想像以上にクオリティの高い作品であった。
実は、私自身一期からRIGHT OF LEFTという流れで視聴したのだが
序盤はそこまで乗り気ではなかった。中盤に入ったあたりから
徐々に面白みが増していったという印象が強かったので、少し不安
な気持ちで挑んだがそれは杞憂だったようだ。

焦点を当てる主要人物を少なくし、感情移入がしやすい
作りになっている。基本的には、将陵僚と生駒祐未の二人に
徹底的にスポットが当てられている。
彼らの関係性や、ファフナーに乗る動機等を見て自然と
応援したくなる自分がいた。
今作において、一期で活躍するキャラクターも数人いるのだが
必要以上に話に割り込んでこないので過度なストレスを
感じることはなかった。

一期では、結構な数の登場人物に焦点が当てられているのだが
一部のキャラに関しては登場シーンが少ない上、あからさまにフラグが
立っていたことも相まって感情移入がしにくいと感じてしまったのだ。
今作では、そこに気を使ったのだろう。非常に魅力的なキャラクターを
生み出すことに成功している。

また、前日談という設定を上手く活かしている。
この時は敵フェストゥムに関する情報が少ない上、ファフナーに
至ってはほぼ試作段階の状態。それ故に同化と呼ばれる現象が
パイロットたちに恐怖を植え付けてくるのだ。
しかも、一期の時よりも進行速度が速い上に結晶化するという有様。

それを見て全く動じないパイロットは相当強靭な精神力
を持っていると推察される。
私が、実際にその光景を目にしたら泣き叫ぶような気がする。
そこまでの精神力は持ち合わせていないからね。

鬱要素も、一期よりは確実に高い故に慣れていないと
引きずりやすい様に感じる。只、希望も含まれる形で
終わるので、絶対に耐えられないという訳でもない。
まあ、それなりに場数を踏んでいることが前提だが。

蒼穹のファフナーの一期がそこまで好きではない方にも、
この作品には是非とも挑戦していただきたいと感じる。
個人的には間違いなく良作だと思う。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 18

68.5 15 ロボットアニメランキング15位
真ゲッターロボ 世界最後の日(OVA)

1999年2月25日
★★★★☆ 3.9 (87)
433人が棚に入れました
宇宙生物インベーダーとの戦いはゲッターロボの活躍で終結した。それから3年後…倒されたはずのインベーダーが地球圏に再度出現。さらに、ゲッターロボ開発者であり、流竜馬(実際は神隼人)によって殺害されたはずの早乙女博士が復活。ゲッタードラゴン軍団を率いて、人類に反旗を翻す。これに対し、解散していたゲッターチームのメンバーが、そして、早乙女殺しの罪で投獄されていた竜馬が、早乙女に立ち向かう。

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

まさに軍歌

なアニキのOP。めちゃくちゃかっこええwwバカバカしくていいんです。アニキじゃないとぜったいかっこよくないすげえメロディなんだよ。
すまんが後期は好きじゃない。てかなんで変えた・・。

作品は・・・・・最初しかおもしろくないw
ブラックゲッターは超かっこいいんだけど・・という作品。
作品のデキとしては新(NEW)ゲッターのほうがはるかに好きだったりする。ただまぁあっちもすごいおもしろいかっていわれても・・ゲッターだからね・・?

投稿 : 2024/12/21
♥ : 8

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

一見さんお断り

定番ロボットアニメです。
その昔TVで大人気を博したゲッターロボとは少々趣きが異なり、人気ゲームであるスパロボ発。原作者である永井豪&石川賢の得意とする黒くてグロい世界観が光ります。


まずストーリーですが、わけがわかりません。
勧善懲悪の子供用アニメではなく、進化を司る未知のエネルギーとしてのゲッター線を廻る話だという予備知識はありましたが、それでも設定が理解不能。
スパロボもプレイしてますが、ゲームに出てくる真ゲッターとは機体が同じというだけで、お話はまるで違うので参考にもなりません。
仕方なくWikiで調べましたが・・・・やっぱり理解できませんw
たぶん原作漫画をちゃんと読んでないとダメなんでしょう。
ダイナミックプロがらみの漫画が理解不能の方向にイッちゃうのは、なにもコレだけではないので「まぁ何となくそういうものなんだろう」と雰囲気だけわかってればOKとしておきましょう。

話の本筋はさておき、ストーリー展開の方はというと、少々古臭い「お約束」がよく見られます。
色々と無茶があるご都合主義(敵がやられるまで待っているとか、叫んだら急に強くなるとか)は、昔のロボットアニメさながら。
映像的にグロかったり、それっぽい解説でリアル風に勘違いしそうですが、やっぱり”スーパーロボット”なんですね。
だから、そういう諸々のお約束が飲み込めないと、本作は見るに耐えないものとなっています。


戦闘シーンはカッコイイと感じますが、それは私自身に思い出補正×スパロボ大好き補正がかかっているからという自覚はあります。
冷静に見れば凡庸。
何より、真ゲッター以外のメカがダサすぎw

キャラも初代ゲッターチームへの思い入れがないと、ウザイだけのエセ熱血にみえます。
無理やりな設定で作った女性キャラも、全然魅力ないし・・・キツい。

皮肉なもので、初代ゲッターロボと異なる路線で描いている作品なのに、初代ゲッターロボを知る人(あるいは原作漫画のファン)じゃないと楽しめない作品に仕上がってます。


ゲッターロボは大好きなんで酷評なんてしたくないけど、本作は初見の方にはとてもじゃないけどオススメできません。
スパロボが好きで、興味のある方だけどうぞ。


【追記】
OPは2種類ありますが、これは素晴らしいの一言につきます。
水木、景山、両御大がアツく歌い上げる名曲!

投稿 : 2024/12/21
♥ : 5
ネタバレ

血風連あにこれ支部 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

イントロで完全燃焼させるHEATSというアニソン

スパロボ常連で御三家のゲッターですが、実はハッキリ見た事はなかったのでこの際と思い視聴してみる事にしました。
一言で紹介すると、3人のパイロットで3種の変形合体が可能な、ゲッター線という謎動力で動くゲッターロボとインベーダーと言う宇宙生物との戦いを描くスーパーロボット系SFですね。
とりあえずあらすじから追って説明していこうかと思ったものの。
実は最後まで見た私にも、大筋はわかるものの細かい部分はあんまりわかってないんですよねw({netabare} 博士が最初死んだ経緯とか、隼人が狂って斬りつける所{/netabare} とかもよくわかってないですし
絵的なダイナミックさで魅せる作風なので、大雑把でも何とかなるかなとは思ったんですが…。序盤あたりで撒いた伏線で回収しきれずってところがあり、しっくりこない感じはありましたね。
決して、いい加減に作られてる感じではないと思うのですが。(漫画とか、他アニメシリーズの知識が必要なのかもしれません。そこは詳しくないので何とも言えませんね。

wikiで調べてみると、最初の数話今川監督がかかわっていたなんて話があったそうですね。
1話で恐ろしく細かい作画の変形合体があったのですが、この辺で監督が予算を投入しすぎて監督を下ろされてしまったのかもしれません。
まったくしょうがないですねこの人は(白目)。
ストーリーがやや把握しずらいのは、途中で監督が交代した事が多少なりとも影響を及ぼしているのかもしれませんね。

第2部以降は作画がやや厳しいか?と思える所もありましたが。まあまあのクオリティを保っていたように思えます。(今川監督の演出と比べればどうしても落ちるけど、もうそれはしょーがないです。あの人が滅茶苦茶すぎる(褒め言葉)だけですし)
でも、(上記の噂が本当なら)今川ファンとしてはEDクレジットにも表記しないのはあんまりだなと思いました。

キャラ面においては、途中で主人公が交代した事が厳しいと思いました。流竜馬をはじめとしたゲッターチームはワイルドさもありすごく魅力的だと思いましたが。
その後を引き継いだ少年「號」は寡黙なキャラで何を考えてるのかよくわからず(もっと喋ってくれ~!)。
中盤あたり、話の牽引力が弱いのでは? とそう感じさせざるを得なかったです。
しかし、敵の得体の知れなさや絶望感等、色々感じさせる所もあり。荒っぽさもあるが魅力を感じさせる話でした。

ラストはグレンラガンの原型にもなっているようですね。(グレンラガンの脚本が、ゲッターロボサーガの編集者だったようですし)
ゲッターで描きたかった壮大な戦いの行く末がグレンラガンだって事をネットで見かけて、確かにそれっぽいなと感じました。

それから、特筆すべきはやはりOP2のHEATSですね! この曲は素晴らしいです。
イントロの時点で完全燃焼できてしまうのでは?と感じる程に、説明不要の暑苦しさ。
影山ヒロノブとゲッターロボとかいう、ガソリンにガソリンをぶっかけて火を付けたような組み合わせで熱くならねえわけがねえんだよ! とそう思いましたね。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 8

65.8 16 ロボットアニメランキング16位
勇者王ガオガイガー FINAL(OVA)

2005年4月11日
★★★★☆ 3.9 (63)
346人が棚に入れました
西暦2007年。機界文明との戦いに勝利したものの、GGGは今なお犯罪組織バイオネットとの戦いに奔走していた。そして、新たなる敵「ソール11遊星主」が現れる。三重連太陽系の守護プログラムとして造られた彼らは、当時地球上から相次いで発掘されていた物質「Qパーツ」を強奪、三重連太陽系の復活を目指す。しかし、その原料は宇宙の暗黒物質。宇宙を構成するこの物質を吸い上げられたことにより始まった宇宙収縮現象を止めるべく、嘗ての仲間と合流した GGGは三重連太陽系を目指すのであった。

ノッポガキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

面白いんだけどさ・・・

タイトルどおりすっきりしない終わり方(個人的に)をした。
いい言葉だったけど使いすぎ感がいなめない。
ベターマンの本編、ドラマCDなどを見ていないと分からない設定も多い。(登場人物の一人がベターマンのドラマCDが初出)
早足過ぎるので好き嫌いがありそう。
俺は十分楽しめたけどどうせなら続きを作って欲しかった。
一応その後の設定とかあるみたいだし、復活を希望したい。
無いだろうけど復活することになったら、ガオガイガーとベターマン両方の続編になるっぽいけどね。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 1

ふもふも さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

最後の勇者伝説が始まる。

 ガオガイガ-のOVA。TVシリーズの続編にして完結編です。「TVシリーズはこのための前座に過ぎぬ」と言っても過言ではない出来栄えです。最寄りじゃDVDレンタルしていなくてガッカリしたのは記憶に新しい。


 長く続いた勇者シリーズの最後を飾る作品だけあって、もう丹精どころか魂が込もっています。とにかく熱い!強大な敵との死闘!絶体絶命の危機!折れる心!そして魂の復活!最強にして最後の勇者伝説を見届けよ!


これが勝利の鍵だ!→バン○イチャンネル。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4

じゅぴ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

熱いですね!!!

スパロボ30の予習にニコニコdアニメ支店で視聴。

本当はfinel GGGのほうを見たかったけどなかったのでこちらを。
時系列でベターマンのほうが先らしいので一応見てから。
あと、小説preFinalにこの前日譚が乗っているとのことで読了。
今作からいきなり登場するキャラのここまでの話なので読むのお勧めです。

無印もそうだけどマジで熱い。
面白かったです。

ガオガイガー完結作として覇界王もあるのでおすすめです。泣けました。というか、見ないとマジで損!!!

投稿 : 2024/12/21
♥ : 0

65.0 17 ロボットアニメランキング17位
翠星のガルガンティア ~めぐる航路、遥か~ 後編(OVA)

2015年5月27日
★★★★☆ 3.8 (181)
1081人が棚に入れました
半身ともいえる愛機・チェインバーとの壮絶な別れからおよそ半年後が舞台。

大海原を往く船団ガルガンティアで仲間たちとともに新たな人生を踏み出したレドが、チェインバーとの絆を胸に刻み、1人の青年として空と海のもたらすすべてに立ち向かってゆく物語が描かれている。
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ガルガンティア船団の人々といつかまた巡り会いますように‥‥‥

約53分

翠星のガルガンティアのOVA ~めぐる航路、遥か~ の後編です。前編から観ることをオススメします。

前編から出てきた新キャラが中心となって物語は進んでいきます。

一応一区切りで終わっていますが、伏線などがまた新たに出てきましたね。{netabare}(陸地のこと、リーマの行方){/netabare}

この後編はレドとエイミーがそれほど目立つ活躍がなかったのでちょっと残念でした。

でもこの世界観は好きなので観て良かったと思います。

翠星のガルガンティアが好きな方は前後編一緒に是非観てくださいね。

OPはTRUEさん、EDはChouChoさんと前編と同じです。

最後に、これで終わりだったら消化不良ですね。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 22

なみかぜ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

うむ!よかった(^^)

我が家では子供の夜鳴きと戦いオムツが桜吹雪のように散っていく昨今(・・)

やっと視聴できました。
最近家で見れないんで車の中でもんもんと楽しんでおりもうす。
ちょっと寂しいかもて、まあ家の中でもそんなに大差ないか・・・・
嫁さんはがんばってますな~我輩ダウン気味っす

あ、本題
チェインバー無き後の物語は火が消えたようでありまして・・・じつに
アットホームな感覚の物語になっちょりますな(><)
前編で復活を思わせる期待あったんだけど、ま!こんなもんかな?
いろんなレドくんの周りは事件が尽きないようでドンパチが続きますけど
ロボット物にしては平和的な戦いが好印象ですわ(^^)
我輩の受けた感じですが・・・まだまだ物語を続ける余裕の感じる作品
様子見で期待したいです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

これが最後のレド、これが最後のエイミー、でもガルガンティアの旅はずっと続くんだ

テレビシリーズの純然たる続編である60分×2話のOVA、後編
前編でも申し上げましたが普通に劇場アニメ級のクオリティなのでBD-BOXのオマケみたいのを想像してもらっては困ります
少しでも『ガルガンティア』が好きだった方は必視の内容です
残念ながら『ぷちっとがるがんてぃあ』はありませんので(笑)前編を未視聴の方はお断りです


前編のラストでクーゲル船団から加入した新人、リーマが謎のロボット(←クレジットでもロボットと表記されてます)を所持していることが判明
遂に彼女の本当の目的が明かされます


まず最初の見どころはガルガンティア船団が物資調達のために訪れる巨大フロート型都市、竜宮城での一幕
リーマを含めたお馴染みの面々での休日、“まさかの水着”、酔いつぶれるリジット船団長、ピニオンにベタベタなラケージ
しかしそんな楽しい一時も束の間、これまで設定だけが仄めかされていた“陸の国”が不穏な動きを見せているという噂が流れ・・・


クライマックスを飾るのは壮大な海戦、そしてやはり“リーマのロボット”
この結末は涙無しでは観れませんでした(ノд;)イイハナシダナァー
脚本の谷村さんが最初考えていたラストはめちゃくちゃバッドエンドだったっぽいですが、ハッピーエンドともバッドエンドとも付かぬ【手放しではない終わり】にはホント拍手ですよ


その一方、リーマの出生の秘密に関しては本編中では全て明かされることは無いままで、続編やスピンオフの構想がかなり膨らんでいたことが分かります(ヒディアーズを人類と認めるか否かも含めて)
諸般の事情により続編の制作は中止となったそうですが、逆を言えば今作のラストカットと最後のセリフで【レドの物語】に決着が付いたことがハッキリとし、【ガルガンティア船団の物語】は未来永劫に不滅ということなんだ、とオイラは思いました
ファンの方には強くオススメする一作ですb

投稿 : 2024/12/21
♥ : 18

74.4 18 ロボットアニメランキング18位
IS アンコール“恋に焦がれる六重奏”(OVA)

2011年12月7日
★★★★☆ 3.8 (928)
5861人が棚に入れました
夏休み開幕!一夏とのひと夏の思い出を願う5人のヒロイン達が、一夏の家に大集合!また、篠ノ之神社の縁日では五反田蘭も再登場し、恋愛バトルの花火が打ち上がる!戦いの末、最後に一夏の隣に立つのは……?
ネタバレ

ラスコーリニコフ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

はーれむあにめ総論 ②

はーれむあにめ総論 ① http://www.anikore.jp/review/96199/

この作品に関しては、30分に満たない1話だけなので、とっとと見て
「シャル最初だけかよ!なんで箒がメインなんだよ!」と時間を無駄
にすれば良い、よ。

あとは、タグにもある「き、来ちゃった」以外には特に書くことは
無いんで、ニコのIS関連の有名動画の紹介でもしときます。


検索 【ミラー】バナージがIS学園に入学するようです
再生数13万5千、マイリスト3100

検索 [MAD]インフィニット・ストラトス 小ネタ集 一夏もやっぱり男の子part2
再生数13万5千、マイリスト3700

検索 【インフィニット・ストラトス】Charurururururu!【シャルループ】
再生数19万、マイリスト6600

検索 IS 〈インフィニット・ストラトス〉 シャルロット・デュノア ニコニコ
再生数8万1千、マイリスト2600


◆ISの売れた理由
{netabare}
検索 インフィニット・ストラトス、売り上げ3万の理由:戦闘美少女とハーレムもの

--- 主な流れ ---
オタキングの「ストーリーないのにやたら設定だけ過剰でしょ」と
言う箇所に注目。MS少女は単に表層があるだけの遊びだから、スト
ーリーが存在するわけが無い。武装神姫にもストーリーは無い。
ストパンですら、最初はストーリーがなかった
     ↓
メカ少女にストーリーが付き始めたのはようやく最近こと。メカ少女
は殺傷性の高い武器を全身にまとっているのが必然のキャラクターな
のだから、物語は必然的に戦争方面

稀代の紳士用アニメであるストパンでさえも、その背景にはネウロイ
との戦争という重苦しい状況
     ↓
ここに来て、ISではメカ少女に必須だった戦争要素がほとんど抜け
去った。何しろ、兵器としてのISには敵がいない。無敵である

戦闘性の分離で戦闘少年を登場させ、最強兵器IS設定で戦争くささ
を消して、ハーレム展開にした物語がインフィニット・ストラトス
     ↓
「メカ少女との恋愛物を楽しみたい!でもハードルが高すぎるよ!」
という不満をインフィニット・ストラトスは見事に解消、メカ少女と
のハーレムものという新展開を見せつけ、こうしてISの人気が高まり、
BD・DVDが初動合算3万枚も売れた
---

いかにも「それっぽい話」だが、そんな事は本質的な理由ではない。


検索 ISがウケた理由

---
5:作画って大事だわ
6:シャルルがかわいかったから
8:倉嶋の作画 そんだけ
18:マジでシャル一人でここまで伸ばしたと思う
23:大正義倉嶋
34: >>23 本当にこれにつきる
41:シャルが引っ張って セシリアが押して あとは乗っかってただけ
44:セシリア・オルコットってキャラが可愛いと思いますわ
46:>>41シャル出る前ってそこまで話題になってないし
223:シャル出てからの伸びがやばかった
228:やっぱりラウラがナンバーワン!
309: 日笠、下田、ゆかな、まりーな、花澤。 大正義ですわ
---

これが本質。

あとは、強いて言うなら

---
13:ストレス要因を徹底的に排除したところ
半端にやると媚びただけに感じるけど
あそこまで徹底するともう素直に感心するわ

85:ど真ん中ストレートが逆に新鮮だった

219:箒、鈴音→初めからデレデレ
セシリア、ラウラ→戦ったら何故かデレデレ
シャル→速攻デレデレ 一夏→ホモ
ここまで潔い豚アニメもなかなか無い

247:ISはキャラを可愛く魅せる演出とテンポは良かったと思うわ
キャラデザだけ良くても駄目なもんは駄目なんやね

266:ISは中身が無くてキャラ人気が分散してて拮抗してる
声優・キャラデサ◎ 人気が出る理由も分からなくもないか?
---


このレビューも「それっぽいけど、本質からはズレた話」がメインに
なるので、その事はどうか忘れないで頂きたい。
{/netabare}


で、本題な訳ですが、①の方と違いハーレム作品を沢山見ている人
じゃないと内容がよく分からないだろうし、見ている人でも「全く共感
できねー、つまんねー」という事が往々にしてあり得る内容なる
と思うんで、

所詮は「にわかハーレムもの視聴者」の戯言、さらっと流して頂け
ればと思います。と、一応前置きしたところで、


◆ハーレムものとは?
{netabare}
Wikiのの説明によると、

一人の男性キャラクターに対し、数多くの女性キャラクターが恋愛
対象として対置されている設定のフィクション作品を指す。

・男性主人公は、性的に奥手な性格として描かれることが多いが、
 それは男性読者が主人公に同一化しやすいようにする為

・物語の伏線を単純化するため男性主人公には同性の友人が少ない
(皆無、または登場しない)という状況設定をすることが多い

・同様の理由により男性主人公は没個性的で受動的に描かれる傾向
 これは「空虚な中心」と表現されることがある。

ニコ大百科の方だと「イケメン」+「天然ジゴロ」+「朴念仁」が
男主人公のテンプレとされている。(※ISの一夏の項目より)
{/netabare}

◆参考にした資料(主に2chのスレのコピーサイト)
{netabare}
どうすりゃハーレムアニメって違和感ない感じになるの?
アニメは売上がイコール面白さなのか
らんま1/2ってハーレムものの原点じゃね?
納得のハーレムアニメベスト10を発表する
ハーレムアニメにありがちなこと一覧表作ろうずw
それって常識でしょ!?アニメの中の日本では常識な事
ハーレムものラノベって主人公に魅力がないと
ハーレム系アニメが嫌いな奴って主人公に嫉妬してるだけ
ハーレムアニメで主人公に自己投影する方法を教えろください
女性が主人公のハーレム系アニメってなんで流行らないの?
女「ハーレム系アニメとか好きな男って気持ち悪い」
鈍感主人公「ん? 何か言ったか?」
ハーレムアニメに大切なのってヒロイン達の可愛さより
最近のアニメの主人公に全く自己投影も共感も出来ないんだが
ハーレムが許される主人公といえば
ハーレムアニメの主人公で好感が持てるキャラ、ムカつくキャラ
ハーレムアニメの主人公がモテる理由って
インフィニット・ストラトス、売り上げ3万の理由
結局ISみたいなハーレムテンプレアニメが売れるんだ
化物語のBD+DVDが初動4万5千枚ほど売れた理由
何で無気力な主人公って多いの?
無気力系主人公のなにがいけないの?
無気力系主人公より、ゴクウ系主人公のほうがウザくね?
最近熱血系主人公のアニメがない
ヒロインが強気で主人公がヤレヤレ系のアニメが多すぎないか?
やれやれ系主人公って何で流行ったの?
やれやれ系主人公は廃れ、俺TUEEE系主人公の時代へ突入した模様
やれやれ系主人公が一番腹立つよな
熱血→ヤレヤレ→鈍感難聴→次に流行る主人公はどんなタイプ?
熱血主人公→ヘタレもやし主人公→次量産される主人公は?
アニメの主人公はどのタイプがいい?
やれやれ系主人公が嫌いならどんな主人公がいいんだよ
「やれやれ系主人公」が嫌いなのはわかったから
最近のアニメ・ラノベのヤレヤレ系流され系主人公のウザさは異常
「やれやれ系」以外に腹立つ主人公
ウザい主人公の特徴ってやれやれ系なんじゃなくて
よく嫌われているやれやれ系主人公についてなんだけどさ
主人公が努力したり失敗する姿を今のオタは嫌う
好感を持たれるアニメの男主人公像とは
好かれる主人公・ヒロインとは
お前らに好かれる男主人公っているの?
好感が持てる主人公、持てない主人公の違いとは?
アンチがいない主人公あげてけ
羽瀬川小鷹とかいうハーレム男
俺修羅とかいうハーレムアニメ
牧瀬紅莉栖は「どこにでもいるあざとい萌えキャラ」なのか
独断と偏見によるハーレムラブコメ・テンプレート
ハーレム系作品における矛盾
ダメクライマックス
ハーレムアニメの主人公について考察してみる
なぜアニオタは純愛ものよりもハーレムを好むのか
ハーレムアニメって何が面白いの?
ハーレムものに登場する鈍感主人公一覧
なんでラノベ主人公って鈍感な自称平凡な男ばっかなん?
いい加減鈍感主人公はやめろよ
今後のハーレムアニメに不要なもの
{/netabare}

【ハーレム要素の役割】

・ラブコメ ・萌え豚用アニメ 

◆ラブコメ
{netabare}
あにこれでざっと見た感じハーレムタグと最も重複しているタグ
がラブコメで、実際ハーレムアニメはほぼラブコメな気がするけど、
ハーレムもの⇔ラブコメは、自分の中では結構イメージが違う。

検索して見つけて来た古いテンプレ

ラブコメ → 本命は一人、最終回にヒロイン1人とくっつく
ハーレム → 一夫多妻制、最終回にヒロイン全員とくっつく

あにこれの成分タグランキング

1位 学園  2位 もっと評価されるべき  3位 ラブコメ
4位 恋愛  5位 バトル  6位 ハーレム 7位 泣ける


・ラブコメ
恋愛要素が強い、お涙頂戴もある、もっと評価されるべきタグとも
重複、ヒロインが「嫌な怒り方」をする場合もある、複数ヒロインが
存在し、かつ恋愛が進展する系統は視聴後の後味が悪い事も。

・ハーレム
話が軽い、女が皆チョロい、どちらかと言えばもっと評価されない
べきタグと重複、お涙頂戴とは無縁、ヒロイン達が恋愛絡みでは誰
も不幸にならない(あるいは不幸に気付かない)


ラブコメ要素「もある」作品なら嫌いじゃないけど、ラブコメが
主軸でラブ>コメな類の作品は、何が楽しいのか全く理解できない
し、それっぽいのは敬遠してるんで特に書く事は無いです。

永久にバカをやってる作品なら良いけど、コメかと思ってたら話が
重かった、とか凄い嫌。萌えよりもお涙頂戴に「あざとさ」を感じる
事が多いせいで、それで見る気が失せる事も。


アニメ作品A
 [学園 もっと評価されるべき ラブコメ 恋愛 泣ける]

アニメ作品B
 [学園 もっと評価されないべき ハーレム バトル]

どっちに手を出したくなるかというと、B。
{/netabare}

◆萌え豚用アニメ
{netabare}
・萌え豚とは?

アニメ等の美少女を題材としたコンテンツに対して高いロイヤルティ
を持つ消費者に対する蔑称

作品の内容を重視することなく、萌えるキャラクターや萌えるシーン
だけがあれば良いとし、製作側が萌えを狙って作り出したそれらに
盲目的に食いつく様を侮蔑的、自虐的にとらえた言葉だが、最近では
自ら萌え豚である事を肯定する層も多い。

蔑称としての「萌え豚」呼ばわりが発生した時期は2005~2006年頃と
されているが、2011年のアニメ作品『IS(インフィニット・ストラト
ス)』をきっかけに、「ブヒる」という動詞も含めて後者の意味で
爆発的に広まった。(※ニコ大百科より)


で、ハーレムアニメ⇒萌え豚アニメなのは一部の例外(こいこい7
とか)を除きほぼ確定な訳だが、=では無い訳で、


・ハーレムアニメ≠萌豚用アニメ

単に「萌え豚用のアニメ」、というだけなら

検索 萌え豚用アニメ教えてくれ

上から、ストパン、ゆりるり、みつどもえ、みなみけ、けいおん、
電磁砲、らき☆すたと並んでいるが、つまり男主人公なんて不要と
する人間も多く、

検索 萌えアニメの男主人公いらない奴集まれ

自分としても男主人公なんていらん(キモく無いならいても良い)
派で、「萌えアニメなんて女だけで良くね?百合で良くね?」とは
よく思っており、実際そういう作品は増えている訳で・・

女が沢山出ていて何か面白い事をしている、という事が重要なので
あって、恋愛的な要素は百合で補えば良いし、主人公に好意が集中
する必要性は特に感じない。


・百合アニメ

という発想から百合アニメも漁ってみた訳だが、ハーレムもの以上
にハズレが多く、内容が青臭い、ガチ過ぎ、文芸的過ぎで、とても
見てられない。

今までの視聴経験から想像していたノリ
黒子「おねぇさまー!」 咲「原村さん!」 幸子様「ごきげんよう」
とは全然違う。

笑いや萌え用だったり、ネタっ気があれば良い訳だが、百合キャラ
や百合ネタと百合アニメは別種なわけで、マリみてから更に進んだ
段階のガチ百合を主軸に作られている作品はホント辛い。

かといって、萌え系で内容が軽そうなのはロリ王国過ぎて手を出す
気にはなれず、ストパンを入り口に結構数見たものの、新しく見た
百合物で面白かったのは まりあ†ほりっく だけ。

超電磁砲や咲は好きで見てたし、特に咲は阿知賀編やMAD含め過去
に何度も見たけど、作画にロリっ気あるのがやや気に食わない訳で、

検索 【MAD】山百合会で雀卓を囲んだ祐巳様が役満を和了られたようです。

いつかこういう作品が出てくれる事を心から願っている。


・視聴者の好みと原作、制作側の頭の中のズレ

アニメDVD・BD売り上げ一覧表まとめWiki
http://www38.atwiki.jp/uri-archive/pages/138.html

○2008年TVアニメ 上位作品ランキング
(秋) 52,016 ウサビッチ シーズン3
(春) 46,147 マクロスF
(春) 42,690 コードギアス 反逆のルルーシュ R2 あにこれ3位
(秋) 34,601 機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン
(春) 34,274 ファイアボール

○2009年TVアニメ 上位作品ランキング
(夏) 78,671 化物語  【ハーレム】 あにこれ6位
(春) 43,883 けいおん!  【女だけ】
(秋) 24,495 とある科学の超電磁砲 【女だけ】
(春) 19,602 涼宮ハルヒの憂鬱(新アニメーション) 【ハーレム?】
(春) 12,326 鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST

○2010年TVアニメ 上位作品ランキング
(春) 39,385 けいおん!! 【女だけ】
(春) 34,108 Angel Beats!
(秋) 23,888 俺の妹がこんなに可愛いわけがない 【ハーレム】
(冬) 18,311 デュラララ!!
(春) 17,695 WORKING!!

○2011年TVアニメ 上位作品ランキング
(冬) 71,056 魔法少女まどか☆マギカ 【女だけ】
(秋) 52,133 Fate/Zero
(春) 44,544 ウサビッチ シーズン4
(冬) 33,813 IS <インフィニット・ストラトス> 【ハーレム】
(春) 31,524 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。

○2012年TVアニメ 上位作品ランキング
(冬) 60,580 偽物語  【ハーレム】
(春) 45,804 Fate/Zero 2ndシーズン
(夏) 37,260 ソードアート・オンライン (6巻/9巻) 【ハーレム?】
(秋) 32,042 ガールズ&パンツァー (3巻/6巻) 【女だけ】
(春) 24,403 黒子のバスケ


そして、はーれむあにめ総論①でも貼ったけど

http://anime.biglobe.ne.jp/userranking/title/39796/
飽きてきたなぁ~と思うアニメのジャンル  5988票

1位 ハーレムもの 691票
2位 妹系アニメ 516票
3位 声優が豪華で絵は綺麗だけど中身がスカスカなアニメ  385票


視聴者の好みは分化しているのに、ハーレム系や妹系に頼る事が
多過ぎるから飽きられてるんだろうし、つまり実際売れた作品から
ハーレム要素と妹要素を取っ払ってしまえば良いのではないか

(中身スカスカは修正が一番難しいだろうから、スルー)

日常、バトル、オタ女、厨二、百合、軍事。このあたりを組み合わ
せて美女、美少女を沢山出せば売れるはず。・・知らんけど


・化物語、偽物語

今回売り上げ調べて「こんな売れたのかよw」と、思いっきり意外
だった訳だが、そういやあらららぎ君のキモい、痛い部分だけ変に
パクったような主人公のアニメが結構ある気がするんだけど、

あららららぎ君の変態ネタは「画面に手を突っ込む」ような視聴者
的な視点でやる事がほとんどで、話がダレて来た頃に、メリハリを
付ける為に入浴シーンを強引に入れる、と似たようなもの。

①で挙げたこいこい7と同様に、萌えシーンや話の展開そのものを
ネタにする事もある訳で、ニコMADにも近い。この場面で~な行動、
~なリアクション取ったら笑える、をそのままやってる。

なんというか立体的な構造、視聴者と制作の距離が近くないと成立
しない類。銀魂の銀時もたまに「自分が主人公」と認識してる台詞
を吐くことがあった気がするけど、

(寝転がりながらジャンプを読んで、「最近は主人公でも~~な
のか、俺も気をつけないとな」みたいな。メタ視点とかいう言葉
で言われる事も)

あれも立体的な構造で、制作と視聴者の距離感が重要。基本的には
知名度がある作品かつ「公式(原作と制作の両方)が病気」で初めて
成立する気がするんで、ハードルは高い。

検索 『まどか☆マギカMAD』 シャフト公式でやりやがったww

主人公がキモい、痛い事をする部分だけを無理にパクっても作品が
寒くなるだけのよーな・・。
{/netabare}

【ハーレムアニメの主人公の役割】

・舞台装置 (・自己投影)

◆舞台装置
{netabare}
ハーレムもののメインコンテンツはヒロイン。主人公は主役では
なく脇役、萌えシーンを成立させる為の舞台装置であって、主人公
に与えらた最も重要な役割とは「ヒロイン達の魅力を引き出す事」

ヒロイン達を怒らせる、デレさせる、ヤキモキとさせる、時には
泣かせ、時にはラッキースケベを起こして、そして『顔を真っ赤に
させる』

高性能な舞台装置はシリアスや夫婦漫才をこなし、引く相手には
積極的に押す、肉食系は軽くあしらう、自らがデレて萌えキャラと
化す、等の器用な事も可能な訳だが・・


・基本、男性主人公は「没個性的」であるべき

舞台映えしない主人公は脇役に徹していた方が良い、視聴者に好か
れる必要は無い、重要なのは「激しく嫌われない事」

結構検索をかけて調べたのだが、ハーレム作品を主人公キメェww
で切る人は自分を含めてかなり多いし、キモい率が異常に高い。

かといって「キモい方が売れるのか?」というと、人気作品を見る
限りそんな事も無い。

検索 ダメ主人公総合スレ
検索 三大ヘタレ主人公

アニメ以外はよく知らないし、キモいとはやや路線がズレるけど、
ダメ主人公を不快に感じる人は多い訳で、たとえ原作でダメ主人公
でも控えめに、無難に、目立たなくするのが良い気がする。

後半に良いヒロインが控えてても、それ以前に切られたら何の意味
も無い訳で・・。


・舞台装置の多様化

何よりヒロインの高性能化。主人公が普通という枠組み中で行動
しても対応が可能に⇒マッチを擦った程度でも大発火するタイプの
増加、具体的にはISのヒロイン達や御坂とか。

舞台装置、夫婦漫才を「女にやらせる」という手法、具体的には電磁
砲の黒子(夫婦漫才、変態行為)や、はがないの夜空(外道行為)等。

あとは自動発火系、常にほのかに顔が赤い、勝手に妄想して勝手に
爆発、普通の範囲内の行動に何故か「変態」を連呼、とか。

主人公が頑張る必要性は日に日に無くなって来ている。


・性的に奥手な性格 (Wikiの説明で男主人公のテンプレの一つ)

性的に奥手というのは、行動や思考が消極的な事を意味しない。
クソ鈍いという事以外は、萌えシーンを量産するためにも積極性
があった方が良い。

反応はヒロインの方でいくらでも調節可能だし、ベタで良いから
接近する、誘う、相談する、褒める、思わせぶりな台詞を吐く。

問題は「イケメンじゃないと違和感がある台詞」も多々あるので、
やはりハーレムものの主人公はイケメンの必要がある気がする。


・「中心」はブレてはいけない。

うろたえて絵になるのはヒロイン、やきもきして絵になるのも
ヒロイン。痛い行動、キモい行動をして絵になるのもヒロイン。

主人公が必要以上にうろたえたり、しつこく悩んだり、過ぎた事
を引きずるのは時間の無駄。淡々と怒らせる、淡々とデレさせる、
淡々とヤキモキさせる。

IS横で流しながら書いてるけど、一夏はまさに理想系。環境以外
は割とノーマルだった気がしてたけど、この鈍さはパネェ。フル
メタの宗介並に頭がおかしい。

よく男主人公が登場してきたヒロインに対して「可愛い、綺麗、
美人だ」的な感想を脳内で漏らす事がよくあるけど、そんなのは
作画と声優で表現すれば良い事で、

男主人公がヒロインを美女、美少女として特別扱いしてしまうと
作中で可能な萌えシーンの幅が狭まる気がする。

一夏の無意識的なデレスイッチの押しっぷり、あとは上条くんと
御坂のやり取りが思い浮かんだけど、主人公は絶対素っ気無い方
が良い。

検索 上条さんx美琴を時系列順にまとめてみた

ヒロインが最も映えるシーンの一つが「顔を真っ赤にして空回り」
これは間違い無いと思う。


・主人公のモテ具合の妥当性

過去にゼロ魔のレビュー http://www.anikore.jp/review/99653/
に色々と書いたけど、それについて考えさせられるのが

検索 ハーレム系アニメが嫌いな最大の理由「主人公がモテる理由が謎」

スレタイ的にアンチが多いとは思うけど、やはり気にしている人
は多いっぽい。

IS一夏への反感に驚いた訳だが、内面的に普通かつ一番自然に
モテているタイプのはず。女しかいない環境にあんなイケメンが
放り込まれたら、モテざるを得ない。

ヒロイン以外の女からもキャーキャー言われるような奴、あるい
は状況じゃない限り、美女、美少女のハーレムなんて不可能なん
で、むしろそうじゃない作品(=ヒロイン達から「のみ」好かれ
る)にはかなり違和感がある。

女だらけの環境に主人公を放り込むというのは鉄板、テンプレっ
ぽいけど、違和感の点から考えると「無理に変なモテ方させるより
はずっと良いんじゃね?」と。

問題は、主人公への好感や嫌感、つまりは「コイツがモテるのは
ムカつく」的な感情で見る人がかなりいるっぽいんで、妥当にモテ
たところで反感は持たれるという事。


だから男主人公とか必要無いんだよ!と、結局はそこに落ち着く。
{/netabare}

(◆自己投影)
{netabare}
()を付けた理由としては、舞台装置>>>>自己投影、そして
ハーレムものの失敗作の多くは「主人公の内面のみ」にこの役割を
押し付け過ぎた結果の気がする。

・自己投影、感情移入

---
自己投影:相手は自分の立場と同じだと感じて同情する意味。自己
投影はそこに自分と似た境遇や考え方がある相手に行いますが、
感情移入は自分とは違うものに対して行います。長年使いこんだ道具
に愛着がわくのは感情移入ですが自己投影ではありません。

感情移入:ごく一般的な、よくある「感情移入」とはフィクション・
ノンフィクションを問わず、ある作品のの世界(映画、演劇、小説、
ルポルタージュなど)の登場人物に、自分の気持ちを重ね合わせ、
その人物=自分だ、という気分になり、

あたかも、自分がそのストーリーの中で生きているように思えること。
感情移入は、その人物に自分との共通点を見出した場合や、強い憧れ
を感じている場合に、よく起こります。(※Yahoo!知恵袋より)
---

自分が書いた他のレビューもいくつか読んで貰えていれば分かると
思うのだが、ぶっちゃけ自己投影とか感情移入とか、理屈はともかく
感覚としてはあまりよく分からない。


主人公に対して自己投影、感情移入したなーと自覚あるのは、

だって、デスノート欲しいだろ http://www.anikore.jp/review/93754/
要約:ライトは感情が表に出ない、ボロを出さない(普通のアニメ
の主人公は感情が行動に出過ぎ、勢いでドラマチックな事をし過ぎ)
のがリアルで感情移入しやすい。

多分ライト君だけのよーな。


あとは作品に呑まれたような記憶があるやつを、ざっと挙げると
星界の紋章、MONSTER、クレイモア、伝勇伝

MONSTERとクレイモアは作品内に引っ張るような魔力があったとし
か言えないけど、

伝勇伝に関しては、主人公に激しくイラついた記憶があって「能力
だけ寄越して俺に代われ、お前は死んで良い」と心底思った記憶が
あるんで、やはり相当のめり込んでいたのかと。


で、何が言いたいのかというと

星界:アーヴの王女に出会い小洒落た会話をしつつ、小型の宇宙船
に乗り込んで二人で旅立つ

伝勇伝:ファンタジーの世界で金髪の頼れる美少女と、厨二魔法
が使える状態で二人旅

この辺りのやや病的なロマンチスト的憧れが、話に没頭する理由
になったんだと思うけど、つまり主人公とかあまり関係ない。

状況に対しての強い憧れがあれば、勝手に話に入り込む。


・自己投影じゃなく好みの問題のよーな

よくいる主人公のタイプ

優秀+異能、優秀+欠点、平凡+異能、平凡、平凡+欠点
ダメ人間+異能、ダメ人間、 こんなもんかな

「主人公は平凡、あるいはダメ人間にしないと読者、視聴者の多く
が自己投影出来ないから・・」という説が根強いみたいだけど、

---
http://ninja884.blog37.fc2.com/blog-entry-9.htmlより
実際こういうアニメが嫌いという人の話を聞くと、その理由として
「自分と大してスペック(顔の造形や能力)が変わらないようなダメ
人間が、大した理由もなくモテまくるのが気に入らない」という意見
が大勢を占めます。
---

といった弊害もあるようで、大量に2chのスレを見た感想としても
「結局どのタイプでもそれなりに嫌われる」、単に好みの問題。


個人的な好みで言えば優秀+異能、純正のハーレムものだと中々
いない。ハーレム要素もある作品の中だとコードギアスとか、とい
うか、ルルーシュ程に目の毒にならないハーレム主人公はいない。

大体ルルーシュの方が狼狽えたり、顔真っ赤にしても少し嬉しい訳
で、・・なんであの系統あまり出て来ないんだろ。

「イケメンの完璧超人がモテるの見て嬉しい奴いないだろ?」的な
話が資料として見たスレで結構あった気がするけど、変な奴がモテ
て違和感あるよりもずっと良い気が。イケメンで優秀だからこそ絵
になる事、笑える事は結構ある。

あとは話の目的をハーレム以外にすれば良い訳で、ヒロイン達は主
に足引っ張る方に回せば良い。ここまで読むような強者が、コード
ギアスを見てない事は無いと思うけど、一応 {netabare}

コードギアスをハーレム物と捉えた場合、ルルーシュに好意持って
たのは多分C.C、カレン、シャーリー、会長、ロロ(ウホ)、カグヤ。
そしてルルーシュの本命はナナリー(妹) 何気にカオスな構造

他使えそうなのはユーフェミア、ヴィレッタ、コーネリア、セシル、
アーニャ、スザク(ウホ)、咲世子(要:キャラデザ改善)


昔見てハマったMADが消えてて、変態っぽいのしかなかったけど、

検索 コードギ/ア/スのムラムラするシーン集【破】

脚本変えたらISと戦えそうな気配すらする。最近の寸胴ヒロインに
比べて皆スタイルが異常に良くて、カレンとかシャーリーはウザい
だけだと思ってたけど、全然そんな事ねー。
{/netabare}

・主人公鈍感の必要性

ハーレムものの主人公の「鈍感」って要素が、調べる限りじゃ多分
一番反感買う原因になってるけど、ルルーシュ系ならそれもクリア
出来る訳で、主人公は別の事に忙しい、モテてている自覚はあって
もそんな事をしている暇はない、あるいは重度のシスコン。

「恋愛には受け身、巻き込まれ型」でも、他は主体性や男気、積極
性があった方が良いし、ただそれは「モテる理由」とは別で設定した
方が新鮮に、つまり

人(美少女)助け:上条君、ありゃりゃぎさん失礼噛みまみた

この系統は主人公が舞台映えするけど、同時に飽きられてもいる。


・結局、主人公はどうすりゃ良いのか

1.ドラクエ的主人公
ゲームの主人公は嫌われようが無い。超無難な台詞や行動ばかり
にして、あとは高性能化したヒロインの方で調整。とはいえ、これの
行き着く先は主人公いらん、女だらけ+百合でOK の路線。

心理描写は極力抑え、余計な欲(凝った設定)は持たず、没個性的、
受動的、イケメン、天然ジゴロ、朴念仁のテンプレのみ突っ込んで、
その上で舞台装置としての役割に徹する ⇒ ISの一夏

彼を嫌うという事はテンプレそのものの否定か、もしくはヒロイン
達に魅力があり過ぎた、という事だと思う。

2.川平慶太(いぬかみ)
諸星あたる、冴羽リョウの後継者的な。とはいえ肉食系の主人公は
調整をミスると寒くなる気がする。最近の作品で一つあって、その
作品好きな人多いっぽいから名前出さないけど、寒いよアレは・・。

作品がマイナー気味だし、作画や話の自体は微妙かつ見る人選ぶ
気がするけど、主人公だけ抜き出したら実にレベルが高い。アンチ
は相当少ないはず、憎めない嫌いになれない系。

3.吉井明久(バカテス)
昔のハーレムものだと「主人公=のび太 ヒロイン達=ドラえもん」
的な作品結構あるけど、それの現代版みたいな。多分こいつも相当
アンチは少ないと思う。自虐ネタを明るく手軽に出来るのは強み。

4.相良宗介(フルメタ、ふもっふの方のキャラで)
鈍感さ自体が笑える、場合によっては腹筋崩壊に繋がるという脅威
のスペック。言い寄られて狼狽えても絵になる。問題ない

5.ルルーシュ
アンチ大量発生覚悟の冒険。ハーレムものにするなら、話の目的を
デートアライブ方面に持っていく必要があるし、相当技量が無いと
書けない気がするけど、面白い気がする。
{/netabare}


◆作品全体の好感度を上げるには
{netabare}
主人公のスペックに拘るより多分簡単。最近ではそういう点がよく
出来ている作品、悪く言えば「あざとい作品」が増えた気がする。

そんな訳で、作品全体の好感度を上げる方法(ハーレムもの以外に
も多分共通)について


・話を面白くする
単純にして一番難しい。そして話が面白くなるとハーレムものと
いうジャンルから抜け出る気がする。


・最初はストーリーで押す
初っ端に妹や幼馴染がベットに乗って来る系は、ある意味真っ向
勝負で清々しいと最近では思っているが、即切る理由になりやすい。
というか、最近まで即切ってた。


・言葉遣いを合わせる
主人公が最強だろうと超ダメ人間だろうと、普段使っているやや
崩れ気味の話し言葉を使われると嫌いにくい。何を語っているか?
より、どんな言葉でどんな感じに語るのか?が重要な気が。


・動きを合わせる
主人公の動きを自然にする。上条君とか銀魂の平時の銀時とかが
近かった記憶がある。例が思い浮かばなかったんで、とある1話を
見てみたけど、布団を持って足で窓を開ける動作とか。

検索 メラビアンの法則 wiki

これの俗流解釈の方で

対面の人物を認識する割合は「見た目/表情/しぐさ/視線等」の
視覚情報が55% 、「声の質/話す速さ/声の大きさ/口調等」の
聴覚情報が38%、「言葉そのものの意味/話の内容等」の言語情報
が7%( weblio辞書 より)

つまり、自己投影(自分と似た境遇や考え方がある相手に~)や
感情移入(自分との共通点を見出した場合)も多分そうなのかなと。


・コメディ、バトル以外の味付け
化物語が微妙なホラーで味付けしてるけど、そういう系統はもっと
増えても良い気がする。作品全体が暗めになると、エロさが増す。


・別世界から好感度引き継ぎ
はたらく魔王さまはすげーあざといと思った。幼馴染⇒勇者みたい
なのが新鮮。あとは三国戦国系とか、元々、多くの視聴者に馴染み
のあるキャラってだけで、初期にある程度好感度を持たせれる。


・逆に別世界にすっ飛ばす
SAOみたいなのは絶対売れる。あとは戦国系三国系にすっ飛ばす、
そうするとその手のファンから予め好感度がある。とはいえ、学園
以外を舞台にすると、話書ける人が限られるだろうけど。


・ヒロインの現代風カスタマイズ
オタや厨二を美少女に押し付けるの妙に流行ってるっぽいけど、
個人的には微妙かも。あざとすぎて逆に引く。シュタゲの紅莉栖が
ギリギリの線。


ヒロインについては書きたいこと結構あるけど、既にバカみたいな
時間使ってるんで、そろそろまとめる。
{/netabare}

◆穴だらけの夢物語、ハーレム
{netabare}
T.M.Revolution LEVEL 4 歌詞 (凄い古いけど) の一部

ハーレムを作りたいとか そーいや昔 思ってたっけな

多分「バケツでプリン食べたい」と性質的には同じ。女性という
生き物を歪んだフィルターで認識している頃の思春期の男子の夢。
少しモテるのではなく、モテて、モテて、モテまくりたい。

大人になってから知ったのだが、女性でもそういう願望があったと
いう人は結構いるらしく、「お前がかよww」的な暴露話を聞くと、
思春期の脳内なんて男も女も大して変わらんな、とも思う訳だが、

いずれにせよ、バケツプリン同様に「バカな事を考えてたな」と
冷める時期が来る訳で、異性からの好意を全て+と捉え、それに
伴う様々な対価、リスクが考慮できないのは若さ故の事。

一番の恐怖は、好意を寄せて来る女同士に接点がある事。そんな
怖ぇ話は無いですよ、本当に。セフレや愛人を沢山作るとは性質が
異なる、穴だらけの夢物語。

その「穴」がいかに見えないように、「夢物語」の「夢」をいかに
壊さないようにするか、つまり多数の好意から、本来生じるはずの
反作用的なものを、いかに出さないか、が鍵になると思う。


・ハーレムものは軽さが重要

多数の好意は色々と面倒な事象を引き起こす訳で、

検索 修羅場・ヤンデレ・ドロドロ ニコニコ

個人的には極端なのは開き直ってしまってOKだけど、地味なやつ
がホント無理。コメディだと思ってたのに状況が変化して、構図、
空気、女の嫌な面が急にリアルに見えて来るよーなやつ。

ニコの萌え豚の項目に、『ストーリーに「萌えを阻害しかねない」
シリアスな思考要素(燃える、泣ける、鬱など)を見るや否や作品
自体を否定』とあるけど、気持ちは分かる。

バトルが発展していく、ベタなところでヒロインの救出とか全員
でラスボス倒しますなら全然良いけど、恋愛感情が発展し過ぎたり
関係が特定の1人とに収束するのは、余計な事としか思えない。

お決まり展開、中身が無い、良いんだよそれで、最初から期待して
ない。良い夢なら二度寝、三度寝、四度寝と最終話まで引っ張れ
{/netabare}

◆ハーレムもので最も大切なもの
{netabare}
ヒロイン達のキャラデザ、声優

所詮はただの萌えアニメ。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 13

ゼロスゥ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

本編より好きかもw

OVAとしてはよくできてる方なんじゃないかと思う。
何と言っても最初にシャル、セシリアを出してきたのがいいよね。
ISで特に人気キャラといえばおそらくこの二人でしょう。
このあたりとか見る人側の気持ち、OVAというものに何を求めているのかををよくわかっているような気がします。
話もOVAらしく特に本編に影響の無いラブコメ要素満載。

正直ISってアニメは最少からロボなんて出さないで、ずっとこんな感じでラブコメってればよかったんですよ。
中身のないバトルシーンを映されても正直時間の無駄ですし、もともとそういったハーレムアニメとして作ってたほうがおもしろかったと思うんですよね。
実際俺はこういった日常パートの話のほうが好きでした。
なので本編よりも物語の評価を上げときます(σ゚∀゚)σ

投稿 : 2024/12/21
♥ : 39

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

箒ファン専用萌えOVA(65点)

ラノベ原作。原作未読。
1話のみ、約27分。

個人的満足点:65点
アニメ系統:萌え豚専用アニメ

TV版の続編にあたる話。
TV未視聴だと意味不明のため未視聴の方はまずはそちらから。

ISファンであれば見て損はない。
しかし、ファン専用。
ファンでなければ観る必要性は感じない。
話も特段何かあるわけでもなく、おまけ的エピソード。

このOVAではシャル無双は影を潜め、本来のヒロイン?である箒にスポットがあたっている。
箒ファンであれば是非とも視聴しておきたいところ。
あれも見えるしw

と、そんな感じであるため、限定的かな。

ISファン特に箒ファンであればどうぞ。


と、あまり書くこともないのではあるが
つまり、何が言いたいかというと

りんとかラウラにはスポットあたらないのかな。。。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 16

68.2 19 ロボットアニメランキング19位
マクロスダイナマイト7[セブン](OVA)

1997年12月18日
★★★★☆ 3.8 (109)
602人が棚に入れました
プロトデビルン戦から1年後も、航海を続けるマクロス7。Fire Bomberは銀河系に轟くメジャーロックバンドとなったが、ボーカルの熱気バサラは人気に辟易し、メンバーに黙って気の向くまま一人旅に出かける。訪れた先の辺境の惑星ゾラで武装集団と現地のパトロール隊との交戦に巻き込まれて負傷したバサラは現地人の少女エルマに助けられ、この惑星には「銀河クジラ」と呼ばれる謎の生命体が回遊してくること、武装集団(密漁団)がそのクジラの密漁を狙っていることを知らされる。エルマの父グラハムもまた妻マリアの敵を討つためクジラを狙っていた。バサラはクジラに歌を聞かせようと意気込んでマリアの形見であるVT-1Cに乗って宇宙へ飛び出し歌うが、群れを率いる白い銀河クジラが放つ衝撃波に機体を破壊されて宇宙空間に放り出される。

67.9 20 ロボットアニメランキング20位
サクラ大戦 桜華絢爛(OVA)

1997年12月18日
★★★★☆ 3.8 (69)
345人が棚に入れました
 広井王子×あかほりさとる、というヒットメーカーがタッグを組んで制作したことが話題となり、大ヒットした家庭用ゲームソフトのOVAシリーズ第1期。本作は、ゲームで活躍したヒロインたちが所属する帝国華劇団が、どのように結成されたのかという、プレストーリーを描いたもの。どのようにして対降魔霊子甲冑「光武」が製作されたのか、どのようにして花組メンバーが集ってきたのかなど、ゲームを遊んだファンが気になったバックグラウンドを詳細に描いてゆく。1~3巻が、さくらやすみれといったヒロインたちのスポットを当てた内容であるのに対し、最終巻の4巻のみ隊長の大神の視点で描かれ、舞台役者としても活躍する花組メンバーを、大神がどのように支えているのかが描かれている。

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

たまには、昔の作品を視聴するのも悪くないですね♪

この作品は、1997年12月・・・今から16年前に販売された作品です。ゲームが原作なのですが、ありとあらゆる媒体から本編5作・関連作品23作が発表されているようです。この作品における当時の人気の高さを伺い知った気持ちです(wikiより)。

ゲームでは、大正時代を舞台に主人公が「帝国華撃団・花組」という特殊舞台を率いて悪と戦う・・・という恋愛・戦略シミュレーション+アドベンチャー要素を盛り込んだゲームのようですが、アニメでは「帝国華撃団・花組」が主体となって大活躍してくれる内容になっています。

「帝国華撃団・花組」は、普段は大帝国劇場の舞台で活躍する女優さん達なのですが、一度魔族が出現すると対降魔迎撃部隊に身を転じ、それぞれ得意の武術で立ち向かっていくのですが、今見てもなかなか格好良いと思いました^^
そして日々の鍛錬やチームプレイの大切さ、というメッセージもちゃんと発信してくれている作品です。

キャラデザの作りは時代を感じる部分はあると思います。でも、むしろ僅か16年という短い間におけるアニメ技術の凄まじい進歩に思わず感動してしまいました^^;

この作品の構成はOVA3話なので気軽に視聴できます。
でも、この作品にはニコ生で一挙に放送してくれなかったら、きっと出会えなかった作品だと思います。たまに、懐かしさを感じながら昔の作品を視聴するのも悪くないですね^^

この作品には続編『轟華絢爛』全6話があるので、引き続きそちらを視聴してみようと思います♪

投稿 : 2024/12/21
♥ : 22

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

【伝説のスチームパンク】全てはここから始まった!~大正桜に浪漫の嵐~→アニメ化といえば、すなわちコレだぜ!

ギャルゲという言葉に反感を覚えたファンが『キャラゲー』なる言葉を生んだという伝説的なヒットゲームにおいて、まず最初にアニメ化されたシリーズがコレ
OVAで全4話


原作ゲームの前日譚となる内容であり、帝国華劇団が結成されるまでの模様が事細かに描かれております
ゲームの設定や雰囲気をそのままにアニメ化したシリーズとしては、オイラがもっともオススメする作品でございます!


というのも、後に制作されるもう一つのOVAシリーズ(豪華絢爛)はゲームの後日譚的な内容でファンサービス要素がメインとなっていたり、TVシリーズの方は独自の雰囲気を追求しつつもゲームとは無関係だったり・・・


純粋な意味でのアニメ化、という面から見てもお話、作画クオリティ共に申し分ない出来栄えの今作は、サクラ大戦というシリーズを知らない方でも!もちろん単にスチームパンクが好きだという方でも!しっかり楽しめるかと思います!


そしてなにより、、、すみれさん可愛過ぎだろっ!w

投稿 : 2024/12/21
♥ : 14

イカちゃん☆休止中 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

☆OVA1弾

一昔前のOVAてすけど作画が綺麗です。さくらが
凛々しくて可愛いです♪♪♪~

アイリスも可愛いくて、ゲームに興味でちゃいました。

大正の浅草などの帝都東京が楽しめます。TV版より
良かったです。最初にサクラ大戦シリーズを観るなら
このOVAなんだと思います。(*^_^*)

OPがやっぱりいいです♪♪♪~☆

原作 広井王子

アニメーション制作/RADlX

97.12.18

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4

66.7 21 ロボットアニメランキング21位
冥王計画ゼオライマー(OVA)

1988年11月26日
★★★★☆ 3.7 (90)
318人が棚に入れました
大迫力のメカアクションと衝撃的なストーリーテリングで、数多のロボットアニメファンを魅了したOVA。秘密結社・鉄甲龍を率いる少女・幽羅帝は、配下の八卦衆に対し世界征服のための決起を表明した。しかしその前に立ち塞がるは、組織を離反した木原マサキが奪取した八卦ロボ・天のゼオライマー! 現在は普通の少年・秋津マサトによって操られているその機体が秘めた絶大なパワーは、次々に八卦衆の命を奪っていく。気弱なマサトが、ゼオライマー搭乗時に突如豹変するその冷酷さの正体とは? 原作となったのは18禁コミックで、時折挿入されるセクシャルな描写にその名残がある。とはいえ引用したのは部分的な設定のみであり、基本的にはアニメオリジナルといっていい作品となっている。

声優・キャラクター
関俊彦、本多知恵子、田中秀幸、荘真由美、鈴置洋孝、佐久間レイ、佐々木優子、勝生真沙子、玄田哲章、塩沢兼人、速水奨、辻村真人、政宗一成

hiroshi5 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

もうちょっと尺が長ければな~・・・。それにしてもゼオライマーが強い!強すぎる!!なんか無敵すぎて物語がどうでも良くなってくるw

他の皆さんがもう書いていますが、私も書かせていただきます。

「ぜオライマー強すぎだろ!!ww」

強いんだろうな~って見る前から思ってたんですが、想像を絶する強さだった。
その強さは力が強いとか、破壊力が凄いとかそんなんじゃなくて、他の敵ロボットと比較してぜオライマーが圧倒的に強いって話です。

初めから敵の中でもずば抜けて強いんだろうな~って思わせる雷のオムザックはあれだけ引っ張っておいて一瞬で敗退。
一応オムザックは核ミサイルなんぞ効きもしないほどの強さなんですけどね~w
それを一瞬で葬り去るゼオライマーはどんだけ~って話ですな。


まぁゼオライマーの強さも、やたらに技術が高いのも(人格をデータとして保存してそれを他の人物に転送するとか)設定としてそうするしかなかったと割り切るべきなんだろう。
昔の作品は意外に技術が高くて理解に困る^^;


実は、ここまでロボットにことに触れてきたが、この作品の主なポイントはロボットではない。
この作品は1987年に放送された「破邪巨星弾劾凰」の合体アクションの陽性な雰囲気とは違うロボットアニメを表現しようと制作された作品だ。

主人公の秋津まさとと木原マサキという第二の人格との葛藤、各ロボットを乗りこなすパイロット達のコンプレックスに焦点を当てて、戦うことの意味や宿命というものの卑劣さを表現している。

まぁ、表現しているつもりなんだが、結局のところゼオライマーが強すぎてキャラたちの葛藤が単純で簡単なものに見えてしまうのも確かだ。


そもそも全4話で構成されている為、物語が超急ピッチで進み視聴者を感動させる前に次の戦いへと引きずり込んでいく。
多分、この作品は尺が長ければなかなか良いデキになっていたと思う。

ついでながら言うと、ロボットのデザインや攻撃の仕方などはかなりカッコイイ。
ちょっと勿体無いな~と思わずにはいられないが、それも全4話では仕方が無い。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 12

Etzali さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

木原マサキの中にある優しさと世界に抱く業の念

(2012.10/12)
1話30分、全4話の作品

単に冥府の王となるなら感情のないアンドロイドをパイロットにすれば良かったのではないかと思う。

造られた存在に感情を持たせたのはマサキの優しさではないだろうか? 
感情を持たせ、憎しみや恋心・嫉妬を抱えながらゼオライマーと八卦ロボを戦わせ、世界を破滅に導くのならそれこそ究極の「人の業」なのだろうが、そうは思いたくない…

この作品はゼオライマーが勧善懲悪な立ち振る舞いをしていない所が面白いです。

世界の救い方はそれぞれありますが、この作品は破滅によって世界を救うという今までにないロボットアニメでした。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 8
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

脳髄に直接叩きつけられる衝撃。神と悪魔の如き聖戦。

これは、イクサー1と同じくレモンピープルという雑誌に連載されていた漫画作品(原作者は違います)を平野俊弘(現:俊貴)監督が映像化したアニメです。

こちらもやはり美少女が出てくるし際どい性描写も出てくるのですが、イクサー1のような娯楽要素はなく、むしろ対極のような存在であります。


原作からの改変もなされ(原作読みました)、より『人の業』が感じられる哲学めいたストーリーですね。

敵味方入り乱れる人間関係。
どのキャラも自分の欲望や感情を包み隠さずぶつけ合う、対立の連続。どこまでもドロドロな人の闇が描かれています。

そして愛し憎み合う中で発覚する驚愕の真実・・・!
自分は自分なのか?どこまでが自分でどこまでが他人なのか?
設定の妙によって黒幕の存在意義がますます高まっています。
(これに似た設定を平野監督はロウランでも使ってましたが、ゼオライマーの秀逸さには敵いませんでしたね。)


このアニメで最も揺さぶられるのは『自我』の概念だと思います。
非現実的な設定なのに、登場人物の心情描写が生々しい現実感を帯びているせいで説得力があります。
ここでも幽羅帝(ゆうらてい)を演じる荘真由美さんの好演が素晴らしいです。今回は主人公のマサキを演じる関俊彦さんの鬼気迫る演技も鳥肌ものです!!



僕はスーパーロボット大戦というゲームはやったことがありませんが、どうやらゼオライマーはその性能から有名らしいですね。
スーパーロボット、と呼ぶにふさわしいと思います。ゼオライマーは本編では人の業を裁く神のごとき存在です。搭乗する人間によっては悪鬼に姿を変えます。
どんなときでもゼオライマーを見ているとその異様なオーラに呑まれてしまいます。怖いし、身震いさせられます。



最後までどうか見届けて下さい。最後の晴れやかな三人の表情にこそこのアニメの真髄があります。
時間の都合上話の繋がりに雑な部分があるのは残念でならないですが、とても感銘を受けたロボットアニメです。



すごーーくどうでもいいこと。
{netabare}
駅の改札で他の利用者がICカードで通ろうとして。
そしたら残高不足で『チャージしてください。』って引っ掛かってたんですよね。
そのとたん頭の中に『チャージなどさせるものか!!』ってマサキの声が浮かんできて(笑)
笑いをこらえるの大変でした。


それだけです。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 10

68.0 22 ロボットアニメランキング22位
装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端(OVA)

1994年3月21日
★★★★☆ 3.8 (32)
198人が棚に入れました
アストラギウス暦7247年、キリコとフィアナが眠りについて32年が経過していた。ギルガメスとバララントの両国家による激戦が展開する中、負傷した兵士を前線から後方へと送り届けるコールドカプセルの一群の中に、キリコとフィアナを収めたカプセルが紛れ込んだ。ギルガメス連合に属する惑星マナウラの衛星軌道に浮かぶ宇宙工場群コンプラントで2人に蘇生処置が行われキリコは蘇生するが、フィアナは蘇生不良状態のまま何処へか連れ去られてしまう。フィアナを追い求めるキリコは、汎銀河宗教結社マーティアルの権力闘争に巻き込まれていく。

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

愛の逃避行の行き着く果て

本編のレビューを書いたので、こちらも。
ボトムズ終了より10年経ってから作成された、本編の正式な続編にあたります。
キリコとフィアナがその後どうなった?
ファンなら誰もが気にしながらも、一方でそのまま触れないままにして置いて欲しいとも思うアフターストーリー。
人気のあった名作の続編って、難しいと思います。

で、本作はどうであったかというと、私個人は「イイ!」と思いました。
キリコは、やっぱりキリコだった。
フィアナもフィアナらしかった。
前作の雰囲気を壊すどころか、作品カラーを純粋に継承しながら新キャラを出したりできている所が良い。
戦闘シーンもボトムズそのもの。キリコの強さも変わっていない。
なんかねー、見ていて嬉しくなっちゃいました。
嗚呼、キリコが帰ってきた・・・・ってね。


ストーリーは賛否あろうかと思いますが、これで良かったと思います。
キリコの宿命とは軽いものじゃない。
そして「触れざる者」へ関わった者の宿命も然り。
そんな結末に納得です。


・・・・・・また続編作るための、布石だな?
とか、言っちゃダメでずそw(事実がそうだとしても)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4
ネタバレ

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

愛すよ、愛

ここら辺から某社に権利がアレしたんですよね、確か。
で、 {netabare} バンダイがフィアナを殺したんだと古いボトムズ好きはプンプンしたという時代背景がw {/netabare}

このシリーズでアレギウムというギルガメス・バララント両陣営に浸透した宗教が出て来る訳ですが、まさかボトムズで宗教の話が出て来るとは私は思いもしませんでした。
まぁボトムズ本編が神とその後継者って話ですから、考えてみれば宗教が出てきてもおかしくは無いんですけども。

んで超雑に言うと、そのアレギウムが止せばいいのにキリコにちょっかい出してきてフィアナまで連れ去り、"余計な事"してしまいキリコぷんぷんと言う話ですw

私が雑に書くと全く見る気にならないかもしれませんが、ここにアレギウムの新法王を巡るネチネチした派閥争いとか、「秩序の盾」テイタニアのお話が絡んできて、物語的には面白いです。私は好きですね。
ペールゼンファイルとは路線が違いますね。

 まぁ話の筋は探せばいくらでも見つかると思うので私は書きませんけど、見どころとしては初登場のATのエルドスピーネとオーデルバックラーですかね。
詳しい設定は知りませんが、アレギウムが絡む話にしか出てこないATなのでアレギウムの機体なんでしょう。どことなくバララントの極初期のATブロッカーに近い気も。
そんでスコープドッグの改修バージョンのバーグラリードッグすね。
ドロッパーズ・フォールディングガンって長砲身の武装が付いてますが、ダグラム見てた世代ならリニアカノンっぽくて妙に懐かしい感じ。

どうもボトムズのレビュー書こうと思うと書きたい事だらけで全くレビューの体裁整わないのですが、他の作品同様本編見ないと??だと思いますので若い方がつまみ食いで視聴するのはお勧めしません。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 1

73.4 23 ロボットアニメランキング23位
FLCL フリクリ(OVA)

2000年4月26日
★★★★☆ 3.9 (580)
2483人が棚に入れました
後に「トップをねらえ!2」で監督を務める鶴巻和哉の初監督作品である。脚本は「少女革命ウテナ」「桜蘭高校ホスト部」の榎戸洋司、キャラクターデザインは「ふしぎの海のナディア」「新世紀エヴァンゲリオン」の貞本義行が担当した。

ベースギターを背負いベスパのバイクに乗ってやってきた謎の女・ハル子と彼女によって頭から変なモノが出てくるようになった小学生・ナオ太、彼と付かず離れずの関係で学校では孤立しているカメラ好きの女子高生・マミ美が主人公の不思議でサブカルな空気の実験的演出が多用された作品。

全編に渡ってthe pillowsの楽曲が使用され、物語の空気感を作る重要な要素となっている。

. さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

評価の分かれる作品です。さて、面白い?面白く無い?

ガイナックスさんとProduction I.Gさんにより製作されたそうです。1話が大体30分ぐらいで合計6話。意外と手軽に視聴することが出来ますヨ。


だけど評価は非常~~に難しい作品ですね。とても見る人を選ぶ作品だと思います。なので、いつもは”QB”よろしく営業トークの私も、今回は全ての方にはお勧めいたし兼ねてしまうのです。この作品は、カッコ良いサウンドと演出で”cool”に見せるアニメなのかと思います。なので好みが合った人は”Cooooool!”となり、そうじゃない人には”なんじゃこりゃ?”となるのかと思います。


評価の分かれ目ポイントその1!
表現方法がとても斬新です。従来のアニメ作品と異なる?表現方法を試みている為、そういう表現を”面白い”、”格好いい”、”斬新”だと受け取れるか、それとも”訳がわからない”、”つまらない”と感じるかです。
例えば、最初はシリアス展開だった画風が突然ギャグアニメ風に変わります。またある時は、画面がいきなりコマ割り漫画になってしまいます。まぁ当然そう言うときは笑いの要素を盛り込んだ場面に限られるんですけどね。果たしてそこを”cool”なギャグと受け止められるか。


評価の分かれ目ポイントその2!
音楽を気に入るか・・・ですね。音楽を担当されているのは”the pillows”さん。物語の要所X2でこの方達のサウンドが挿入され、カッコ良く場面を演出してくれるのですが、そもそもこのサウンドを”cool”と取るか、それとも自分に合わないので”イマイチ”と取るか・・・です。とても音楽の存在が大きい作品ですので、”曲”が気に入らないのでは話になりません。


物語は一人の少年の成長物語です。なんだか冷めてて、あんまり子供っぽくない小学6年生の男の子が主人公。彼は特殊な能力にある事故?をきっかけで目覚める事になります。この能力がとても不思議。右脳と左脳のなんたらかんたらを利用して超空間チャンネルを開き(なんのこっちゃ?)、遥か遠くの物体を引き寄せたり送ったりできるらしい。っと言うか、どう見ても勝手に物体を送り込まれているっポイ。なんと頭の中からロボットが出てきちゃったりする訳です! この能力をきっかけに、主人公は宇宙の中で進行している恐ろしい現実を知ることになります。そして彼の暮らす街にも魔の手が・・・。


この作品は”ヒロインの女の子がとても可愛い”と思いました。キャラクタデザインしかり、性格設定しかり・・・。合計3人のヒロインが登場しますが、それぞれが個性的。

先ずは17才女子高生のサメジマ・マミ美さん。語尾に「~っす」って付けて、なんだかいつも先輩と話をしている様な独特の喋り方が特徴。何度も聞いていると癖になる響き。それに色気があって、とっても可愛い子です^^。
で、もう一人のヒロインがハルハラ・ハル子さん。自称19才だけど、どうみても”お前20才超えてるだろう”って感じのちょっと裏のありそうな女性。。メチャクチャな行動ばかり取るのだけど、なんだか憎めなくてお茶目な一面も。
そして最後はクラスメートの女の子でニナモリ・エリさん。時々小学6年生に見えない色気を見せるおませさん。一番女の子らしいのがこの子かな。
ちなみに私のお気に入りはサメジマ・マミ美さん! ”~っす”の喋り方にかな~り毒されました。
彼女達と主人公の恋の行方も一つのポイントかな。主人公の成長に恋が重要な要素となるのは、まぁ定番ですからね。


本作品はツボにはまると面白いのですが、好みに合わないと冒頭の1話で挫折の可能性もあります。それに世界設定がとにかく”ぶっ飛んでいて”理解しづらいかも。私も1度観ただけでは理解出来ませんでしたしね・・・。


そんな訳で全ての方にはお勧め出来ませんが、この斬新な作品は好みが合うならば面白い作品になると思います。

さて、貴方はどういう判断をされるでしょうか?

投稿 : 2024/12/21
♥ : 18
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

当たり前のことしか起こらない世界

喪失感とともに、バットを抱えたまま前に進めない少年。
恋人への想いにすがり、いじめを受ける少女。
川べりの街に建つ医療機器メーカーの工場。
同じ時刻に吐き出される煙は何かの狼煙のように見えた。
気怠い日常がただ過ぎていくはずだった。
ベスパに跨りベースギターを背負った
ハルハラ ハル子が来るまでは。

アニメーション製作Production I.G・GAINAX、
監督・原案:鶴巻和哉、脚本:榎戸洋司
キャラクターデザイン:貞本義行
音楽:光宗信吉、the pillows

エヴァンゲリオンを制作した後のガイナックスが
2000年にOVAとして手がけたSF青春アニメ。
クリエイターやコアなファンの間ではいまだに語り継がれる作品。
私はあにこれでキャッチしている人のレビューで初めて知った。
発表から20年近くも経って映画『フリクリ オルタナ』や
『フリクリ プログレ』が公開されたことからも、
OVAとして世に出たこの作品が、いかに幅広い人々から
支持されてきたのかが分かる。
ピロウズが海外で認知され、ライヴを行えたのも
この作品で音楽を担当したことが大きく影響した。

静かな展開は1話の序盤だけで、
ほかは全てがぶっ飛んでいる。
ギターリフが印象的なピロウズのロックがいつも流れ、
パロディやスラップスティックが展開されるなど、
クリエイターの遊び心が散りばめられている。
{netabare} バイクには轢かれるし、ギターではぶっ叩かれるし、
頭からロボットは出てくるし、人工衛星が降ってくる。 {/netabare}
エヴァンゲリオン特需のようなものがあったのか、
好きなことを好きなように作っている。

この作品を観ていると『うる星やつら』TVシリーズの
押井守時代後期の作風を思い出した。
優秀なクリエイターがどんどん集まり、
斬新なカットが次々と展開され、
『灰とダイヤモンド』や『2001年宇宙の旅』の
パロディが挿入される。子供に分かるわけがない。
また、タランティーノ監督の『キルビルVol.1』を
初めて映画館で観た時のことも頭に浮かんだ。

監督の趣味ともいえる分野を存分に押し出し、
危ういともいえる均衡を何とか保っている。
良し悪しは別にして、観ていてとても楽しい。

かと言って、過度なイメージとコメディが展開され、
そこにロックが流れるだけの
PVになっているかというとそんなことはない。
行き場のない心を抱えた少年少女を中心に据えた
青春ストーリーとして、しっかり成立させている。

平穏に見えた川べりの田舎町に起こる地球規模の災厄。
皆が色々な気持ちを抱えて生きている。
コメディの間に挟まれる詩的なイメージ。
この作品全体に流れている想いは
「振り切る」ことなのだろう。

私たちの世界では色々なことが起こるけれど、
日常は普通の顔をして、当たり前のように過ぎ去っていく。
鬱屈した心を抱えているだけでは何も変わらない。
バットを振らなきゃ話にならないのだ。
(2018年9月17日初投稿)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 64

takarock さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

レモンスカッシュ

本作はどういうアニメなのか?

・・・ええとですね、ベースギターで頭をぶん殴られたら角が生えてきて、
角から射精したようにドバっとロボットが現れてバトルする・・そんなアニメです。

意味不明である。
本作を未視聴の方に「こいつ何言ってるんだ?」と思われても仕方がないと思いますw
でも、そんなアニメなんですw

これ程レビュアー泣かせの作品もそうはありませんw
そりゃ表層面を掬えば、「スタイリッシュ」ですとか、「ぶっ飛んでます」とか、
「考えるより感じろ!」というアニメですなんてフレーズは出てきますが、
本作の本質部分を言葉にするのは困難極まりますw

本作の主人公であるナンダバ・ナオ太は小学6年生で、
やや斜に構えているところがあって、生意気なんですけど、実は純情で繊細と、
まぁこれから思春期に突入するであろう(または、もう突入している)
少年像の典型のようなキャラですw

ただ、彼を取り囲む異性の関係性は他の同年代よりも少し進んでいて、
ナオ太に何かとちょっかいを出してくる女子高生のサメジマ・マミ美だったり、
ナオ太の前に突如現れたハルハラ・ハル子(自称19歳)だったり、
ナオ太と同級生でナオ太のことを意識しているニナモリ・エリだったりに囲まれていて、
小学6年生のナオ太には少々刺激の強い環境です。

男の場合ですけど、思春期に突入する頃というのは、
異性への興味が即物的なものに変化していきます。
つまり、異性を性的な対象として求め始めるというということです。

他にも父と母の間には家族という関係以前に男女としての関係性が存在することに
気付き始めるのもこの時期ですかね。

あるいは、夏休み前に「学生の本分を忘れずに清く正しい生活を送るように」なんて
言っている先生が、ゲス不倫しているなんてことに気付くのもこの時期ですw

大人の世界の理不尽さに触れ、偽善と欺瞞を唾棄し、葛藤に苛まれる、それが思春期ですw

私は本作に、自身のバイブルである「行け!稲中卓球部」と似ている空気を感じていて、
思春期の時期に萌芽する初々しいまでの性への興味や、
この世(大人の世界)への葛藤だったりをギャグに昇華したのが「行け!稲中卓球部」ならば、
ハチャメチャなロボットバトルに昇華したのが本作かなと。

そのハチャメチャなロボットバトルを始めとする
(映像)制作に携わっているのは、錚々たる顔ぶれです。
価格.comでは、「ガイナックス全盛期の傑作」なんて宣伝文句もあるくらいですw
とにかく驚嘆の出来です。
アニメーションの文法に忠実に則った方法論を取りながらも、
そこに高密度な情報を乗せて、有無を言わさず直接視聴者の脳に叩き込むような、
ある種暴力的な映像です。
設定だとかストーリーだとかを考える暇もないテンポで、
言葉にしてしまえば荒唐無稽な事象が、
高い技術に裏打ちされた圧倒的映像で、形象化されています。
とにかく映像の訴求力が強くて、もうこちらはただただ呆然としていましたw
これが本作の「考えるより感じろ!」と言われている正体だと思います。

ところで、本作では様々な比喩が用いられていますが、
本作に登場するベースギターだったり、
バットだったりは男性器のメタファーというのは有名な説です。
その説に従うと、様々なシーンが実に興味深いんですけど、
そこはあまり考察せず、「考えるより感じろ!」ってことにしときますw

思春期の味が酸っぱいレモン味ならば、
そこに脳まで溶かすような強烈な炭酸が加わった
(本作にも登場する)レモンスカッシュこそが本作の味ですw

男ってのは、いくつになってもこの味が忘れられない馬鹿な生き物なんですよw

投稿 : 2024/12/21
♥ : 34

68.8 24 ロボットアニメランキング24位
機動戦士ガンダムUC/episode7 虹の彼方に(OVA)

2014年5月17日
★★★★★ 4.1 (229)
1558人が棚に入れました
地球連邦政府転覆の可能性を秘めた『ラプラスの箱』の在処が遂に明かされた。
その場所は、事件の始まりの地、〈インダストリアル7〉の〈メガラニカ〉であった。ビスト財団当主代行のマーサ・ビスト・カーバインは、
財団権益を保持すべく、地球連邦政府中枢を担う移民問題評議会議長ローナン・マーセナスと、 甥のアルベルト・ビストを伴ってシャイアン
基地に直行し、事態の始末を図ろうとする。
一方、『箱』を奪取せんと先行したフル・フロンタルを追い、〈インダストリアル7〉に急ぐバナージだが、眼前に《バンシィ・ノルン》を
駆るリディ と、アンジェロの《ローゼン・ズール》が立ち塞がる。
『箱』の守人、サイアムが待つ〈メガラニカ〉に到達する者は果たして――。

CountZero さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

そして新たな人類の可能性の時代へ

「ファースト」
「ゼータ」
「ダブルゼータ」
「逆襲のシャア」
と続いてきたガンダムの宇宙世紀シリーズの最新作で、総決算的な作品です。
ようやく先日本作、「機動戦士ガンダムユニコーン」が完結しました。

結論から言うと、宇宙世紀シリーズが好きなファースト世代のガンダムファンにとっては最高の出来であったと思います。
原作小説は未読でしたので、カットされた部分については分かりませんが、それでも本当に最高でした。
でも同時に上記のガンダムシリーズを知らない世代にとっては、かなり物語の全体像やつながりを理解する事は難しい作品でもあったと思います。
なので、本作を観るにあたっては少なくとも「逆襲のシャア」は前もって観ておく事をお勧めします。
また、連邦とネオジオン、ロンドベルにエコーズ、サイド3とジオン公国、アースノイドとスペースノイド、ニュータイプと強化人間、コロニー落としにアクシズショックなどなど…挙げるときりがありませんが、定番の知っておくと良いガンダム単語もたくさん出てくるので、宇宙世紀シリーズに免疫の少ない人は前もって調べておくのも良いかもしれません。

ガンダムシリーズの魅力は沢山ありますが、やっぱり多種多様なかっこいいモビルスーツによるロボット戦と宇宙戦艦による艦隊戦、そして幾重にも重なった重厚なヒューマンドラマです。
本作では、シャアの反乱から三年後を描いているため、登場するモビルスーツにはなつかしい面影がたくさん見て取れますし、おなじみの効果音(MSの機動音とかビームサーベルやライフルの音、高熱源体接近の警告音、思念波を感じたときの音とか)にもファンはわくわくさせられます(笑)

登場人物もいつも通りの設定です。
ガンダムの乗り手はいつだって未成熟な若者がぴったりですし、大人たちはみんな理屈や常識や建前にいつも縛られてはいても、やるときはやってくれます。
経験の少ない若者を導き助ける、かっこいい大人がたくさん登場するのはガンダムシリーズの特徴ですね。
そして、戦争ドラマではあるものの「正しい戦争などはない」というスタンスを一貫しているので、連邦側にもネオジオン側にも偏らないものになっているのもいつも通りです。
どちらの側にも大義があり悲劇があります。

わたし的にはダブルゼータのプルとプルツーが大好きだったので、プルトゥエルブであるマリーダさんが登場してきた時はほんと嬉しかったです!
大人になったプルに思わず涙でした(笑)
まあそのあとも、ジンネマン船長とマリーダさんの深い絆にまた号泣でしたが…。゚+(σ´д`。)+゚・クスン…本作ではマリーダさんが最優秀助演賞です(笑)

とまあ、作品としては正統派ガンダムシリーズの魅力満載です。
もちろんサンライズの気合いが入りまくりの作品なので、作画のクオリティも最高レベルと言える出来なので満足できます。
原作を読んでいるファンにとっては、カットされている箇所も結構あるようで物足りない所もあるようですが、それでも間違いなくアムロやシャアやブライト艦長が活躍したファーストガンダムを愛するファンにとって、本作はガンダムシリーズの区切りであり総決算となる大事な作品になりました。
一話約60分、最終話は1時間半の大作ですが、ガンダムファンなら一度は観る事をオススメします。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 22

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

少なくとも逆シャアまでを観ていたら観て欲しい作品

ユニコーンガンダム最終巻。7巻の本作のみ尺が90分と拡張されています。
良かったです、が、すっきりしない終わり方でした。
明言はしないけどわかりなさいよ、的なラストシーンなのですが、個人的にはバナージとミネバはもっとイチャイチャして欲しかったなと思いました。
ちゃんとは描かないけどそういうことなんだみたいな最後は、富野作品ライクな空気を生むことができますが、また数週間も経つとどういうラストだったか忘れてしまいそうです。
明確に説明不足なポイントもあって、リディ少尉の問いかけにバナージが何も答えなかったシーンでバナージはどういう状態だったかなど、小説版を読まないと意味がわからないところもあるそうです。
OVAはOVAで描ききって欲しかったと思います。
それ以外は良かったです。
ちょっとトンデモ過ぎるんじゃないかと思わないでもなかったですが、あれくらいぶっ飛んでてのガンダムみたいなところもありますし、ストーリーを通して散々言われてきたラプラスの箱についても、顛末を含めて明確になったのはとても良かったです。

内容は最初から最後までぶっ通して宇宙戦です。
愚痴が多くなってしまいますが、リディ・マーセナス少尉が許されるのが納得いかなかったです。
こいつ本作中でもとんでもないことをやらかして視聴者の涙腺を怒りで破壊するのですが、最終的にこれまでやってきた迷惑行為を含めて報いを受けたとは思えない。
「殺されたから殺して、世界は平和になるのかよ」とは誰かが言った台詞ですが、リディ少尉くらい明確な悪党に鉄槌が下されないのは珍しい気がしました。
それと、ミコット。
普通にいらないんじゃないかなと思います。
序盤以降、バナージと絡みもほとんど無いし、小説版だと重要な役割みたいなものがあるのでしょうか。
艦のお手伝いをしている様子もないのに、最後までネェル・アーガマに居座っている理由も不明。
前作で無責任な暴動に手を貸しておきながら、本作でちゃっかりバナージを応援する姿に妙に腹が立ちました。
ちなみに好きなキャラはアンジェロ。ああいったヒャッハーキャラは必要ですね。

文句が多くなってしまいましたが、長く続いたOVAシリーズを締めるのにいい作品でした。
まるでガンダムファイトのように熱いフル・フロンタル戦、呪縛から解き放たれたマーサとアルベルト、どこを切り取っても名場面が表示されるようなシーンの連続です。
ユニコーンガンダム自体はガンダム初心者には厳しい内容ですが、少なくとも逆シャアまでの作品を観ていたら観て欲しいと思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2

nf918 TELL さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

終わった…

作画、音楽は相変わらずずば抜けて素晴らしかったです。ただよくクライマックスにありがちなキャラクターの心境変化がちょっと突然すぎたりして「おい、お前さっきまであんなに…」って突っ込みたくなり部分もありましたが、それでも十分面白い作品でした。宇宙世紀シリーズのまとめのようなものです。自分は他の宇宙世紀シリーズはまだ見ておらず、ゲームやwikipedia,名言などの知識しかありませんでしたがそれはそれで楽しめました。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4

71.8 25 ロボットアニメランキング25位
ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日(OVA)

1992年7月23日
★★★★★ 4.1 (116)
533人が棚に入れました
シズマ博士が開発した、完全無公害・完全リサイクル可能な夢のエネルギー源、シズマドライブの恩恵で、未曾有の繁栄を迎えた人類。しかし、争いの種は尽きなかった。世界征服を企む秘密結社BF団と、それに対抗するため組織された国際警察機構が世界の裏面で激しい闘いを続けていたのだ。国際警察機構側の九大天王を筆頭としたエキスパート達、BF団側の十傑集を筆頭にしたエージェント達が争う中、エキスパートの一人である草間大作は、父の形見である巨大ロボット、ジャイアントロボを操り、人類の未来と平和のためにBF団と戦っていた。
ネタバレ

血風連あにこれ支部 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

うーむ…どうした事だ。何故我々までもがこんな所に

いや、これも孔明様の狙い通りに違いない。
そうだ。事態に急変あらばこの袋を見ろと言っていた。ハラリ
なるほど……。OVAジャイアントロボのレビューをしろという事か……。

あらすじを短くまとめると、近未来、第三のエネルギーシズマドライブが繁栄している時代において
BF団と国際警察機構の二大勢力が火花を散らす中、進行される「地球静止作戦」をめぐって
シズマドライブ第三のサンプルを争いあうという話だ。

作画は超絶クオリティだ。CGでなく手書きのセル画だというのに、
あまりにも見ごたえのあるクオリティでとても90年代のアニメとは思えない。
声優はベテラン声優が並ぶ豪華布陣だ。
作曲はポーランド国立ワルシャワフィルハーモニックオーケストラによるフルオーケストラ。
まさに溜息が出るようなクオリティなのに、話の質がまったく足を引っ張ってないどころか
横山キャラと今川監督のハイテンション作劇が引き起こす化学反応が
あらゆる視聴者を釘付けにしているあたりはまさに圧巻!痺れます。
だが本作の魅力は、まだまだこんなものでは語り尽くせない。

例えば、テーマ。この作品に提示されてるテーマは二つ。
「父と子」と「エネルギー問題」。
「エネルギー問題」は、現代において動力という足をもがれた地球人が、なすすべもなく見ていることしか出来ないという重苦しさを描きながら、{netabare}その元凶である敵ロボットに立ち向かえるのが、かつて人類が恐れもしたいにしえの動力、原子力を使って動くジャイアントロボだけ{/netabare}という因果関係が実に良かった。
また「父と子」というテーマにおいて。大作と幻夜、共に父親から遺産を託された者同士が、ぶつかりあう関係性が非常に良かった。
{netabare}幸せは犠牲なしには得る事はできないのか、時代は不幸なしに越えることは出来ないのか。
ep7にて父親の言葉を信じて戦い続ける大作の姿と、それを支える大人達の姿がなんとも胸を打つのだ。
{/netabare}
恐るべきは今川監督である。これほど重いテーマを横山作品のスターシステムという土台でハイクオリティに描ききった手腕は、やはり評価されてしかるべきではないだろうか。実現は不可能に近いと思っても、続編が見たいものだとこれほど切に願うアニメも無い。

ところでこのアニメ、我らが血風連の首領である怒鬼様もOVA6巻より参戦しておられるぞ!
出番は少ないし台詞だってないが、実に凛々しい風貌をしておられる。その勇姿は是が非ともご覧あれ!
そしてBF団と国際警察機構。二大勢力の激突と草間大作の戦いの行く末を見届けるがいい!

投稿 : 2024/12/21
♥ : 7

babylon913 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

最高のエンターテイメント

文句なしの満点ですよ
個人的今川作品No.1
まず評価したいのは劇伴
天野正道先生とワルシャワフィルによる日本アニメ史上最も壮大なオーケストラ
それまでアニメ劇伴で最も規模がでかかったのはヤマトの劇場版で30人ほどのオーケストラだったそうですがこれはその倍以上です
後に天野正道交響曲第二番GRとして纏められる楽曲は日本の現代音楽の代表作の一つに数えられるほど
全七話でサントラ総数七枚!
圧倒的です
次ですがキャラクターはこれ以上魅力のある作品他にあるか?!というレベル
スターシステムによって横山大先生の作品から選りすぐりの好漢が集結
もちろんオリジナルキャラクターも引けを取りません
特に人気の十傑集をはじめ国際警察機構の皆さんもかっこよすぎます
声優はあの銀河声優伝説にも負けないほどの超豪華キャスト
作画はセル画時代最高峰と何をとっても美味しいとこばかり
ストーリーは御自分の目でということで
何度も言いますが最高の作品です
是非見てください

投稿 : 2024/12/21
♥ : 5

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

Gガンダム×横山光輝オールスター=爆熱大傑作。

Gガンダムの今川監督作品だけあって、正に男泣きロボット?アニメの傑作


ジャイアントロボより凄い人間達が多数登場するトンデモナイ作品


歴代横山光輝キャラが敵味方に入り乱れる、他にないオールスター作品。


頑張りすぎて続編は…


敵でも味方でも漢!な奴はは素晴らしい!


マスターアジアに続く、最高の敵役の衝撃のアルベルト


指パッチンが武器な敵がいるのは今川作品だけ!


結論:遺言はちゃんと残しましょう


今川監督の先品がまた見たい。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 8
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