ロケットでロボットなおすすめアニメランキング 7

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのロケットでロボットな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月11日の時点で一番のロケットでロボットなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

82.6 1 ロケットでロボットなアニメランキング1位
トップをねらえ!(OVA)

1988年10月7日
★★★★☆ 4.0 (782)
3421人が棚に入れました
人類が宇宙に進出するようになった時代、地球は宇宙生物群(通称・宇宙怪獣 (STMC))による激しい攻撃を受けていた。その脅威に打ち勝つため、地球はマシーン兵器の後継機であるバスターマシン「ガンバスター」を製造。その搭乗員に選ばれたトップ部隊隊員の一人であるタカヤ・ノリコの双肩に人類の未来がかかる。

声優・キャラクター
日髙のり子、佐久間レイ、川村万梨阿、若本規夫、渕崎ゆり子

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

大まかで大掛かり

1988年発売のOVA作品。

宇宙怪獣という脅威にさらされている時代の話。
主人公のタカヤノリコは、故人である宇宙飛行士を父に持ち、宇宙に憧れる女の子。
宇宙に出るための訓練学校に入学するものの、マシンの操作は全然だめで、「全滅娘」と呼ばれる始末。

ところが、学校にやってきたコーチに素質を見出され、パイロット候補に選ばれる。
優秀な生徒たちからの嫉妬に耐えつつも、パイロットになる特訓を始める。

というように導入部はスポ根風味。

ロボットが腕立て伏せやジョギングをしているようなシュールなシーンに、最初はどうなることかと思っていました。
しかし、宇宙に出てからが雰囲気が変わります。


とにかくスケールがでかいですね。
とてつもなくでかい人工物に、圧倒的を通り越した物量。

短いストーリーに対し、数の暴力は効果的です。

「いまさらりととんでもない数字を言ったぞ」
「どうなってるんだこの世界は」

と、世界感に対する興味を否が応でも引き立ててくれます。
やっぱりSFは壮大じゃなきゃ。

また、敵の不気味さや初戦闘シーンのリアリティもお気に入り。
宇宙で戦闘したらこうなるよね、って。


ただ、世界の命運を賭けているプロジェクトにしては軍規が緩く、
敵と戦う時以外にはあまり緊張感がありません。

また、感情をじっくり描いているわけではありません。
ノリコが成長したことは分かりますが、どうして成長したかという部分が分かりにくいです。
そのため、葛藤の解決がわりとあっさりしたものに感じられます。

戦闘描写や熱のこもった演技、最終話の描き方と、
ストーリーより演出を重視しているように見受けられます。

理系としてはおいしいですが、文系としてはちょっと物足りない感じ。
パロディだけではなく、人物描写がもっと繊細であれば良かったです。
しかし、たった6話ということと、時代を考えれば贅沢な話。


さまざまなアニメに影響を与えた作品。
自分でSFを書くとしても影響を受けそうです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 50

ワタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

奇跡は起きます!起こしてみせます!

庵野秀明が手掛けるGAINAX初期の代表作。SF熱血ロボアニメ。OVA、全6話。
人類の存亡を懸け、宇宙怪獣との戦いが繰り広げられます。

1話冒頭から、ロボットが腕立てや組体操やランニングとかやってて吹きましたw
一体この動きに何の意味があるのか?全く実践的ではないけど笑えるからよしとしましょう(笑)
そんな感じで序盤はふざけたノリですが、徐々にストーリーはシリアスに移行。
後半3話はガチです。問答無用で燃えさせてくれます!そして感動のラスト・・・

バトルや合体シーンは最高に熱くて爽快。
ガンバスターに搭乗するノリコとカズミの息の合ったコンビネーションで
億単位の敵をぶっ飛ばしていく5話後半のバトルなんて最高に激アツですね~
壮大なBGMや声優陣の鬼気迫る感じの熱演も素晴らしく、テンション上がりまくり。

また、本作が名作たる所以は「ウラシマ効果」を作中に上手く取り入れた点にあると言えます。
光速で移動する物体は、時間の流れが遅くなるってやつですね。
周囲の時間の流れとは別の時間に生きることになる主人公たち。
この設定がストーリーを実にドラマチックに盛り上げてくれるわけです。

20年以上前の作品なので色々古臭いところはあるし、パロディやお色気要素も満載なので
苦手な人はとことん苦手かもしれませんが、話数も短いし個人的にお勧めしたい一作。
グレンラガンみたいな熱血アニメが好きなら、間違いなく楽しめると思います。

なお本作の主題歌は、シャブを吸うたび 気持ちよくって~♪ HIGHになっちゃった、
あの酒井ノリピーが歌っています。主人公のタカヤノリコ、その声優の日高のり子と合わせて
トリプルノリコ、ってのが売りだったらしい。OP曲はノリコだけにノリが良くて結構好きです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 44
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ロボに託した熱き想いは時を越えて……

庵野監督『シン・ゴジラ』地上波初放送を前に、
巷では晴れて大ヒット怪獣映画の関連作となった『エヴァ』一挙放送などが催されています。
私としては庵野作品で巨大な敵の威圧感と言えば、使徒だけでなく、
このOVA作品『トップをねらえ!』の凶悪宇宙怪獣も思い出さずにはいられない存在。


この宇宙怪獣、とにかくデカイ!デカすぎるw
ボスはデカければデカイほど良いという80~90年代前半のラスボス感の極致。
設定見ただけで諦めたくなる圧倒的なデカさ。
さらに取り巻きの雑魚の物量も凄まじい。一億、二億当たり前w
ゴジラの強大さに絶望した方々にも是非、
この宇宙怪獣討伐の無理ゲー感は味わって欲しいなと思います。


古今東西の神話、科学のウンチク、過去のエンタメ作品のオマージュ等を
全力投入して考察したくなる設定をそびえ立たせていく、
監督の作風は、本作でも相変わらず……。
と言うよりOVAという解放区で、色々、たがが外れて絶好調♪

SFオタクを存分にこじらせた末に編み上げた
宇宙は真空ではなくエーテルで満たされているとする“エーテル理論”を軸にした、
科学設定から迸る、熱い解説の数々は、
文系の私が一度、聞いただけでは半分も理解できない感じですが(苦笑)

ワープ移動等を可能にすると同時に、
それでも越え難い壁も人類に突き付ける、硬派な世界観を形成。
知恵熱が出そうな程、設定を詰めて、突き詰めて、苦境を示しておいて、
結局、それを突破するのは、努力と根性だ!ロボットだ!イナズマキックだ!
この明快なノリこそ、ロボットアニメの醍醐味です♪


生脚を曝けた女子の体育会成分と熱血ロボット成分の化学反応を試みているためか、
ロボットも腹筋に、腕立て、ランニング。
さらには{netabare}縄跳びに、組み体操、スパーリングまで披露w{/netabare}
美少女パイロットたちと一緒に汗を流して?作品を温めます。


そして何より熱いのが、
{netabare} 本作が一体のロボットに託した全人類の想いが、時の壁をも突破するという展開。
SFでは、しばしば、長距離移動や時空の歪み等で、
登場人物が浦島太郎になったり、時の流れの相違に男女が引き裂かれたりします。
本作でもまた、時間のズレによる悲哀を表現します。

でも、そこで落ち込むだけで終わらないのが本作の非凡な所。
“ウラシマ効果”上等。例え、時を隔てても、このロボットに賭けたい願いがある。想いがある。
むしろ、ここからが真骨頂。努力と根性だ!スーパーイナズマキックだ!
その情熱が表現されたシーンの数々に胸が熱くなります。{/netabare}

ラストは日本のOVA史上でも屈指の名シーンだと思います。


この庵野作品もまた物語の始まりとなった2010年代が、
今の時代に追いつかれた作品となりました。

が、例えば一体のロボと言う一点に、人類の英知を結集させ、難局突破を目指す。
後年の庵野作品における「ヤシマ作戦」や「ヤシオリ作戦」にも通じるこの熱量。
時を越えても冷めることのないこの熱い魂は、幾千年、語り継がれて行くのだと思います。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 42

76.4 2 ロケットでロボットなアニメランキング2位
楽園追放 -Expelled from Paradise-(アニメ映画)

2014年11月15日
★★★★☆ 4.0 (890)
4660人が棚に入れました
われわれはどこから来たのか われわれは何者か

われわれはどこへ行くのか――。

地球はナノハザードにより廃墟と化した。

その後の西暦2400年、大半の人類は知能だけの電脳世界ディーヴァに生きていた。

電脳世界に住む捜査官アンジェラは、

闘力を誇るスーツ・アーハンを身につけ地上に初めて降り立った。

そして地上調査員ディンゴと共に地上のサバイバルな世界に旅立った。
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

重力では好奇心には勝てない

オーソドックスな王道SF作品。

人口爆発と資源問題、
地上はナノハザードにより廃墟と化した。
地上を捨てた大半の人類は、
電脳空間ディーヴァに移行し、
恒久の平和を手に入れる。
{netabare}そのディーヴァに地上からの不正アクセス。
目的正体不明のフロンティアセッター。
不安に駆られるサイバースペースの住人。{/netabare}
捜査官アンジェラは地上に降り立ち、
世界の謎に迫ろうとしている。

世界観の作り込みとシナリオが、
上手にまとまっていて好感が持てる。
大切なのは物語なのでしょう。

相反する2つの価値観、
{netabare}進化の次のステージに進むこと。
肉体の檻の中で生きていくこと。{/netabare}
管理され制限された精神世界と、
空腹に疲弊し、病気になる地上の重たい肉体。

そう言えば草薙少佐も、人が人足り得るのは、
好奇心あってこそだと言っていましたね。

銀河の果てまで、旅立とう。
勇敢なるその一歩が新しい歴史を作るのだ。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 66

takarock さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

3DCGの進化と可能性・・・でも結局はアンジェラタンの尻!

2014年11月公開のアニメ映画。
監督は水島精二氏、脚本は虚淵玄氏、
劇場用フル3DCGアニメーション。

もし、あなたがアニメ評論家ならば
本作は絶対に視聴しなければならない作品でしょうw
というのも「3DCGの進化と可能性」というのは
現在必ずと言ってもいい程アニメ評論の俎上に乗せられるホットトピックだからです。
従って3DCGアニメーションの「蒼き鋼のアルペジオ」や「シドニアの騎士」の
視聴もマストですw いや、アニメ評論家ならではですけどねw

2014年現在今まさにアニメ業界は大きな変革期を迎えており、
私たち視聴者はその渦中を目の当たりにしている最中なのかもしれません。
それだけ3DCGの進化は著しいということなのでしょう。

もし本作のあるべきレビューなるものが存在するならば、
本作に照らし合わせて3DCGの技術論を語っていくというものなのでしょうが、
無論私にそのような知識はございませんw
なので、ここでは水島精二監督の言葉を引用したいと思います。

「いままでの現場だと、リスク回避のため2Dのアニメーターが
レイアウトとラフモーションを作り、
それを元に3DCGアニメーターが作業をするという手法を取っていた。
しかし、それだと3DCGアニメーターの実力も分からないので、2Dアニメーターを介さず、
直接3DCGアニメーターに画づくりをしてもらうことを提案した」

また、水島精二監督は本作の制作を通して確かな手応えを感じたのか
このような言葉も残しています。

「キャラクターの表情や表現も向上していて、
 今回の制作を通じて、3DCGで萌えアニメが作れる確信を得た」

新時代の到来を期待せずにはいられないお言葉です。

これは3DCGが2Dを駆逐するということではなく、
水島精二監督も相補的な関係を望まれているようです。
両者が相互に刺激を与え合うことによって、
作業の効率化、優秀な人材の確保、
そしてより質の高い作品の提供という循環が理想的なのでしょうね。

さて、このような予備知識を得てしまうと視聴前のハードルというのは
かなり高めに設定されてしまいますが、製作陣もそれは望む所なのかもしれません。

というわけで簡単なあらすじを(知っている方は飛ばしてください)。

西暦2400年、地上は荒廃化している中、
人類の98%は肉体を捨て自らをデータ化し、
電脳世界「ディーヴァ」で豊かな生活を謳歌していた。
ある時「ディーヴァ」へ地上からハッキングを受けるという事件が起こり、
ディーヴァ捜査官アンジェラ(CV:釘宮理恵)は
生身の体(マテリアルボディ)を纏い地上へと降り立つ。
地上調査員ディンゴ(CV:三木眞一郎)と共に地上のどこかに身を潜めている
ハッカー「フロンティア・セッター」を追っていくという話です。

で、感想なんですけど、あらすじを読んでもらえば分かるように
どこかで聞いたことがあるような話ですし、
最後まで観ても特段語るようなことはございませんw 
飽きずに最後まで楽しめましたけど「まぁおもしろかったです」で感想は終了ですw

ストーリー自体は凡庸かもしれませんけど見所は結構あります。

ディンゴ役の三木眞一郎さんは物語シリーズで貝木泥舟役を演じておられますが、
非常に人間味溢れるところなんかは貝木泥舟に通じるものがありますw
そんなディンゴとアンジェラ(くぎゅうううううう)のやり取りなんて
ニヤニヤしながら観てましたw
「か、勘違いしないでよね。別にあんたのことを認めた訳じゃないんだからね!(赤面)」
こんな台詞は多分なかったような気がしますが、まぁくぎゅってましたねw

人間味溢れると言えば自我を持った人口知能(CV:神谷浩史)なんてのも居て、
この辺りは「翠星のガルガンティア」を彷彿とさせます。
テーマも似通ったところがありますね。

利便性を享受するも実質的には電脳世界の運営に支配されながら生きていくのと
不便性を伴いながらも自らの生き方を自分で決めることができる地上での生活とでは
どちらが真に豊かなのか?
あるいは合理性、効率性のみを追求する人間と
遊びの心を持ち合わせている人口知能とではどちらが人らしいのか?
とかそんなテーマを投げかけてはきますが、
私感としてはあくまでエンタメの範囲内です。
特に哲学的な重厚な作品という印象は受けませんでした。
製作陣もライトなSFということは意識されていたようですけど、
その通りの作りになっていると思います。気軽に観れると思いますよ。

そしてやはり本作の注目ポイントはセルルックのフル3DCGアニメーション映画ということで、
キャラの表情などがどれだけ自然な出来なのかということになりますが、
これはかなり高いレベルで仕上がっていると思います。
前知識なしで視聴すればもしかしたら3DCGということに気付かないレベル
・・・というのは流石に言い過ぎかもですが、私がブヒるには十分でしたw
それでも気になる箇所というのは存在しましたし、
激情だったり鬼気迫る表情ということで言えば線がちょっと軽いですね。
「キルラキル」なんかは情念のこもったGペンタッチの線で迫力満点だったのですが、
まぁそれは極端な例とはいえ、あっさりし過ぎて迫力不足な点は否めませんでした。

戦闘シーンも爆発だったり構図やアングルはさすがに3DCGという出来なのですが、
建物が若干ジオラマっぽいなとか細かい所を観ていけば
まだまだ課題は残っているのかもしれませんね。

しかし、一番の見所はアンジェラタンの揺れる乳に、尻!尻!尻!尻!(尻の4カード)ですw
真面目なテーマを扱っているだけにこういう露骨なサービスカットが
必要なのかどうかは疑問符がつくところなんですが、
これも技術の進化を示す為には必要なことなのかもしれませんw

長々とした文章になってしまいましたが、
私が本作で最も印象に残っているのは結局「アンジェラタンの尻」ですw

とはいえ、「3DCGの進化と可能性」という観点で言えば
後々まで語られるであろうエポックメーキングな作品ということになるでしょう。
もしかしたら本作を劇場で観たという歴史の証人になれるチャンスかもしれませんよw

投稿 : 2024/11/09
♥ : 64

ワタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

極上の娯楽映画。

結論から言うと、今年放送されたどの作品よりも、これが一番面白かった。

ジャンルはSFだが、廃墟と化した地球・電脳世界・人工知能などといった、もはや手垢のついた設定ばかり。
ストーリー的にもこれといった深みも捻りもなく、ましてや大きな仕掛けやどんでん返しがあるはずもない。
でもそんなことはスタッフも重々承知の上で「それがどうした?面白ければそれでいいじゃないか!」
と言わんばかりの、萌えエロとメカアクションに溢れた上質な王道娯楽活劇に仕上がっている。

時間の制約上、アンジェラ・ディンゴ・フロンティアセッターの3人のみに焦点を絞ったのも好判断。
立場が異なる各々の主張が、テーマ語りだけでなくキャラ立てとしてもしっかり機能している。

終盤の戦闘シーンは圧巻の一言。
ここ最近のCGメカアクションでは、マジェプリ・シドニア・亡国のアキトが特に凄いと思ったが
本作はセルルック(3Dを2Dのように表現する手法)という意味で、方向性が若干異なる。
3Dならではの高速戦闘でありながら、2Dの手描き感も味わえるとは・・・!
本作はフルCGアニメだが「2Dこそが至高」と思ってる人に一度観て欲しいと思った。

アンジェラの顔芸一歩手前の鬼気迫る表情や、ワンカットだけあった完全デフォルメ顔なんかも印象的で、
これは専用の表情モーフィングツールを使っているとのこと。手描きと思ったけどホント技術凄いな・・・

一応不満点を挙げると、電脳世界側の描写が薄いところか。
劇中で電脳世界の在り方が肯定されたり否定されたりするが、いまいちピンと来ない。
あとディンゴが完璧超人すぎるかな(歌がアレなのは中の人の問題)。
アンジェラとの掛け合いは面白いけど、アンジェラが一方的に論破されてるだけに見えるのがね・・・w

※※※

作品に斬新さや深みがあるという「だけ」で褒め称えられ、
それらがない作品は特段価値のないものとして格下に位置付けられるという風潮は間違いなくあると思う。
個人的には創作作品である以上、まずエンタメ優先であって欲しいという思いがある。
斬新さや深みに拘り過ぎるあまり、娯楽性が疎かにされるような作品はあまり好きではない。
作者の妙な哲学のせいでストーリーがグダグダになり、キャラがブレまくるなんて本末転倒だろう。

虚淵玄という脚本家には色々思うところがあるが、
その本質はエンターテイナーだということを本作を観て勝手に確信した次第。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 60

60.9 3 ロケットでロボットなアニメランキング3位
ATRI My Dear Moments[アトリ](TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★☆☆ 2.7 (149)
335人が棚に入れました
原因不明の海面上昇によって、地表の多くが海に沈んだ近未来。幼い頃の事故によって片足を失った少年・斑鳩夏生は、都市での暮らしに見切りを付け、海辺の田舎町へと移り住んだ。身よりのない彼に遺されたのは、海洋地質学者だった祖母の船と潜水艇、そして借金。夏生は“失った未来”を取り戻すため、祖母の遺産が眠るという海底の倉庫を目指して潜る。そこで見つけたのは、棺のような装置の中で眠る不思議な少女――アトリ。彼女は、人間と見紛うほどに精巧で感情豊かなロボットだった。海底からサルベージされたアトリは言う。「マスターが残した最後の命令を果たしたいんです。それまで、わたしが夏生さんの足になります!」

maran さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

2024年史上最大のロリコンアニメ

1話から7話までは普通に楽しめたが8話から胸糞な展開が続いて訳が分かりませんでした。なぜこうなったのか一切説明されていません。
あまりにも気分が悪くったので切りました。
ロリコンのためのアニメと言った方が良いでしょう。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 7
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

世界観、SF・キャラ設定は素晴らしいけど、話と結末に不満です。

 世界観、SF設定、キャラ設定、プロット…素晴らしいと思います。特に8話の衝撃は本当に素晴らしかった。そういう見たくない事実を作品にはもっと入れ込んで、でも、それを乗り越えて何が見えるのかが物語というものです。それを描くまでの作品のパーツは本当に感心しました。

 ただし、結末が不満です。ストーリー…脚本が全然だめです。全体の構成もありますが、特に最後の2話。感情の問題と世界系の決断、目覚めた後の話をもっとリンクさせて描けなかったのか。残り1日という最期の時をもっと上手く使えなかったのか。キャラ…特に神白水菜萌はもっと上手く使えなかったのか。発電という要素を世界系の救済やアトリともっと結びつけられなかったのか。靴という要素ももっと何かないの?と言いたくなります。

 うーん、評価はします。何度もいいますがSFの世界観としては本当に良かったと思います。ただなあ…

 それなりにいい話なんでしょうか。まあ、あらすじとしてはやっぱり悪くないんですけど、期待した分で落とされたから印象が悪いのかなあ…

 まあ、ちょっと考えてみますけど…ゲーム原作かあ…どうも調べるとゲームプレイヤーからは不満が出ているようですね。ゲームはもっといいらしいですけど…そりゃあそうでしょう。これが名作とは思えません。なら、やってみようかなあ…




1話 「AIR」を意識した悲劇系の世界系に見えますが…

{netabare} 海面上昇の世界観は珍しくないですが美少女ものにしましたか。

 キャラ造形がちょっと昔のラノベ感があります。絵の雰囲気とロゴが悲劇系?世界系?つまり、祖母が海洋学者、そして命令云々から判断すると、最終的にアトリというヒューマノイドロボットはおそらく世界、海面上昇を救うキーになる感じでしょうか。

 雰囲気から言って「AIR」とか意識しているのかな?海辺の夏で主人公・叔母さん・アトリの取り合わせはまんまですね。言動がちょっと痛いのも同じです。「ATRI」のスペルもTに何かの意味を持たせれば「リメイクだよ」という風に取れます。

 SFということで期待していましたが、ちょっとお涙頂戴の感動ポルノを意図している風に見えなくはないです。それが外れならいいのですが、数話進行をみて判断します。{/netabare}


2話 演出はドタバタしてるし、キャラ設定はテンプレですけど…見るべきところはありそう。

{netabare} OPの最後の方のトンネルのシーンで出てきた腕をバチバチさせているロボットを見る限り、何かに狙われるんでしょうね。で、EDでは学校のみんなと協力して海底に潜り何かを見つける…と。

 なぜ、ジャンプ力が落ちているか、で悲劇性を感じなくはないです。機能停止までの秒読みなのでしょうか?

 正直、演出がドタバタしているし、主人公やヒロインのキャラ造形がテンプレだし無駄に善人だし、途中の喫茶店みたいな場所のシーンの好きなんだよ…で笑ってしまいました。見るのやめようかなという気もしましたが、ちょっと終末感があるのと、学校を見たときのアトリの違和感の表現が気になったので、もうちょっと見ます。

 意図的に設定の説明を省いて絵で見せているような要素もありますし。それと風力発電といえば関東では銚子だよな、と思ってたら銚子がご当地みたいですね。「地球の丸く見える丘展望館」にはいったことがあります。
 銚子の先端から利根川の下あたりは標高がちょっと高めだったので、島のように分断されたのでしょう。その辺の設定も考えてありそうですから、期待はできる…のでしょうか?{/netabare}


3話 発電の話だとEDのカニが意味が出てきますねえ…

{netabare} 銚子のご当地ものとしては、風力発電とか波力発電?などに目を向けるのは素晴らしい発想だと思います。ただ、あえて目を瞑っていたアトリのエネルギーって何?に踏み込まざるを得ません。原子力電池だろうなあとは思いますが。ジャンプ力の話にもつながりますがアトリの電池も切れるのでしょうか。

 で、思ったのがEDに出てくるカニの群れです。カニって海底の電力ケーブルに群がるんじゃなかったでしたっけ?あの宝箱の中にあるのはエネルギーじゃないか、と思いますが、どうでしょうか。

 どうせなら食料も在庫に頼るのではなく、海が近いなら漁業ができるだろうと思わなくはないですが、それは今後描かれるのでしょうか?

 あと、嘘ですね。アトリが嘘をつけるというのが本当かどうかです…というより戦闘用ロボットという設定はちょっと引っ掛かります。そこにも一工夫ある気がします。

 で、このあえて小さな子たちを出してきたということは、話的には悲劇性を強く感じます。子供の1人が犠牲になるのか、アトリがそれを救うのかわかりませんが、この設定は悲劇がないと話になりません。

 まさかエネルギーの話になるの?という意外感が非常にいいですね。演出はあんまり好みじゃないですが、話は面白いです。{/netabare}


4話 暴力と食事ができる廃番ロボット…の謎。

{netabare} なるほど、アトリは戦闘用ではなく廃番のロボットだとすると、OPの映像と合わせると人間の思考・感情をコピーした結果、人間に暴力がふるえるようになった…とも見えますねえ。食事ができる機能から考えて、人間の家族の代替として開発されたのかもしれません。
 学校の記憶がありそうですから、実際に存在した娘のコピーだと思いますが。そこでロボットと人間性の狭間で使命を優先するんでしょうか?

 OPでもっている玉、光りの玉が何を象徴するか、それとも現物なのか。EDと合わせて新エネルギーだとは思うのですが、どうでしょうね?あくまで電気が主題になりそうです。それとアトリの存在がどう絡むかですね。

 絵柄でだまされますが、結構ちゃんとしたSFであり近未来のシミュレートになっている気がします。

 なお、今川焼とカニ焼は一緒に食べたくはないです。{/netabare}


5話 キャラも導入も一段落。今のところレベル高いと思います。今後ですね。

{netabare} アトリの内部に何か少女の過去の記憶があることが、バイクで突っ込むシーンの一瞬のフラッシュバックで明示されましたね。それが本人なのか昔のパートナーなのかははっきりしませんが。ただ、まあ本人だとは思いますが。

 で、これで電気についての話がひと段落しました。借金のドタバタも人間関係も落ち着きました。この後ですね。起承転結の承が終わった感じです。外部の悪意についてが具体的になってきていますので、それがどう展開するかでしょう。

 絵柄と演出に惑わされますが、今までのところかなり真面目なSFです。そして、出来は悪くないしいろいろ考証がきちんとされていそうです。そして、世界系の匂いがプンプンします。悲劇のような気がしますが、悲劇ではない感動でもいいと思います。SFの秀作になれるか楽しみです。{/netabare}


6話 説明しなくていい。恋愛のエピソードも感じさせればいい。SFを分厚くしてほしい

{netabare} 中間でちょっと間の抜けた話だったなあと思います。新キャラも無駄に増えたし。恋愛とか語らなくていいです。ほんのちょっと感じさせてくれれば。なんとなく嫌な予感がします。後半で失速しないか心配です。アトリの記憶の時間軸が思ったよりも短くてちょっと謎感が薄まりました。主人公のいいひとになり方が急すぎる気がしますし。

 ぬいぐるみが腐っているところと、アトリの存在の対比があるのかとも思いましたが、どうなんでしょうね?そういうところにもっと嫌な予感が表現できれば、感動ポルノではなくしっかりした感動になると思うのですが…結末はわからないですが、やっぱりこの話は別れがないと成立しない気がします。

 全体で言えることですが語らない何かで表現していけば、情緒的な部分は十分なのでいちいち恋愛云々とか話に入れないで感じさせればいいのにと思いました。SFをもっと分厚く、世界観と使命と結末で大きな何かを語ってほしいなあという気がします。{/netabare}


7話 話の流れや設定は素晴らしいけど、6・7話の説明みたいな話がなあ…

{netabare}  うーん、話全体は実は盛り上がってきているんだと思います。やはり感情を持つAIロボットとその危険性。発売中止になった原因と記憶の齟齬。やっとOPの腕バチバチのロボット(改造人間?)が登場ですね。その辺はちゃんとSFしています。

 アトリがジャンプ力が半分になっているとか、学校を見て感じた何かについては「動力の低下によるタイムリミット」「人間の記憶の移し替え」などの設定が結末までに出てくる気がするのですが、読みすぎでしょうか。電気問題が潮汐発電だけで終わるわけはないと思いたいですけど、アトリの世界系設定とからんでアトリの機能停止OR何か、もあるとは思いますけど。
 全然違うかもしれませんが、仕込みがある以上は回答があるべき描写の回収はされると思いたいです。

 さて、この作品は設定と流れはいいんですけど、脚本がちょっとなあという部分がエピソードが単純すぎるんですよね。7話の恋愛・感情の問題をエピソードとして取り上げ、全部説明しちゃってわかりやすいデートにするのは正直いただけません。アトリの容姿の記憶の齟齬を絡めると難易度が高くなるので、6、7話をこういう話にした苦労もわからなくはないですけど、ちょっと名作、秀作SFアニメになるには、そういうところかな、と。

 まあ、完璧な作品はないですからね。それを言うなら主人公のキャラ造形とか小学校のキャラが使いきれてないとかいろいろあります。ですが、やっぱりSFを真面目にやろうという部分でこの作品、結構好きな部類なのでがんばってほしいです。 {/netabare}


8話 最近のSFの中では最高の驚きでした。そう来ましたか…

{netabare} また、6,7話の続きかあ…もうそういうイチャイチャはいいよ、と思っていたら、なんと…いや、これは素晴らしい。SFはそうじゃなくちゃいけません。これは私の想像の上をいかれた、すばらしい裏切りでした。アトリの能天気にはそういう意味があったんですね。まさか、そういう話でくると思いませんでした。
 細かく書くのも無粋なのでこれくらいにしておきますが、最高でした。正直、最近見たSFの中では最高のセンスオブワンダーの1つだと思います。テーマとしては良く見るテーマですが見せ方がいい。この作品の前半の意味が180度転換するくらい驚きました。

 これは「僕の妻は感情がない」と対にしてみると面白そうですね。

 なお、話的には(サブ?)ヒロインのミナモとの対比も良かったです。これでアトリの失われた記憶に俄然興味がでてきます。

 いや、評価爆上げですね。{/netabare}


9話 感情のオンオフが良かったです。久々にSFマインドにグッときました。


{netabare} アトリの感情表現のオンオフを繰り返す様子が主人公のジレンマといままで見ていた感情と愛情の幻想にすがるようで、非常に気持ちに来る表現でした。

 ロボットの感情問題は結構いろいろ描かれていますが、そこで視聴者を巻き込んでだましてきたというのは本当に素晴らしいと思います。そして9話ですね。

 感情が無いようで実は感情がある…というのは、AIロボットアニメでは常道です。そこを逆手にとって、感情があるのが前提条件に見せかけて実はプログラムだった…という見せ方が非常にグッっときました。ここで視聴者が受けたショックというのが、主人公の何千分の1かもしれませんが疑似体験できたわけです。AIの感情をSFとして描くことが、ストーリーとして落とし込まれており設定どまりでないことが、本当に良かった。アトリの時々見せる不自然さもちゃんと伏線になっていましたし。

 前半の能天気さが無駄にならないどころか、それがなければこの作品は成立しません。アニメSFの構成と展開の工夫としては、非常にレベルが高いと思います。世界観や銚子の地形や風力発電などの上手さからただじゃ終わらないと期待した、期待以上の水準です。

 これはAIロボットもので「ビートレス」以来久々にSFマインドを鷲掴みにされました。そしてその「ビートレス」の「アナログハック」という概念を非常に上手く扱っていると思います。ここから、感情問題をさらに描いていくとさらに深味が増すでしょう。ログのコメントから察するに無感情の下に…楽しみです。{/netabare}


10話 感情問題はそれだけ?伏線回収はできましたが期待より浅いなあ

{netabare} あーそう来ましたか。うーん、感情の下の無感情の下の感情という構造はいいと思うんですけど、一番下の感情がそこかあ…うーん。ヒューマンドラマ的にはわかりますが、ちょっと期待と違いましたかね。

 アトリの記憶とか脱走、学校の記憶、危険性の伏線とかは綺麗に回収できてたかなと思います。はじめのジャンプ力が減ったがまだかな?
 ただ、SF的に「感情を描く」のではなく「感情的なものを見せる」になってしまいました。8、9話が良かっただけにこれはちょっと浅かったかな。

 しかし、詩菜…クズとは言いたくないですけど…病んでしまうと人格が破壊されますから…ただなあ…屋上の一言とか自分の息子もそうなるとか…祖母も含めてちょっと問題がある一家だった気はします。
 詩菜のおかげで感情を獲得したのか、もともと高性能だったからなのがせめて設定から読みとれればよかったんですけど。そこのドラマが10分くらいで終わったのがなあ…ここに1話くらいかけて分厚いエピソードがあっても良かった気がします。

 あと2話くらいでしょうか。世界系のような部分に行き着いていないので
、もうやることは破滅エンドしかなさそうですよね。死か世界かという意味の世界系では出せませんから世界系でないのはいいんですけどね。そうなると死に意味性が出せるかどうかです。感動ポルノで終わらないようにしてほしいです。能天気エンドもありえますけどね。{/netabare}


11話 EDと銚子設定を回収しつつ世界を描けるか?

{netabare}  ジャンプ力半分問題はこれだけで回収?あとは記憶問題ですね。悪くなかったですが、もっとSFしても良かったかなと思います。せっかくここまでSF設定を頑張ったのだからちょっともったいないかな。

 世界と絡んでくるかあの島(銚子)の問題か個人(アトリ)の存続か。最後のコマンドが何かでいろいろ決まってきそうです。最終回だけでなんとでもなりそうなだけに、ぜひ、意味のある最終回をお願いしたいです。「シャーロット」の例もありますので最終回だけでも壮大な話は描けると思いますので。

 EDの映像的に海底にアトリが出かけて行って電力問題(海面上昇問題?)を解消するんだと思いますけど。銚子だし。{/netabare}


追記 終わりも近いし感情について。感情の2段構造ととればいいのか?

{netabare} 感情を再現し理解できるアルゴリズムとはすなわち感情のことなのかという問題が提起されました。人間を守るロボットのメカニズム(三原則と言っていたかは忘れました)を無視する。詩菜にしても主人公にしても特定の個人を守ることを優先し、人を傷つけないという最優先の命令を無視できる。それがすなわち感情ととるべきなんでしょうか。

 あの日記の「振り」というログ、ここがどうなんでしょうね。このシーンに私はSFとしてひどく感動しました。感情が無いように見えて在る、という話はよくあります。その逆ですよね。感情が在るように見えて無い。過去は知りませんが、最近の作品ではほとんど見ませんでした。これは素晴らしい示唆でした。

 ですが、結局感情のアルゴリズムによって感情はあった或いは保留になったわけです。詩菜のときは突然感情が現れたように見えました。これが人間の反応を学習したフィードバックで感情は本当はない。ないはずだけど、屋上で暴力をふるった。これがつまり感情の存在の証左である。同じ現象が主人公にも起こった。

 ログには知識として感情がない、だから感情がある振りをすると残してあります。つまりアトリの表層を走るプログラムとして自分には感情がないと知っている。そこは自覚的です。ではなぜ最優先命令を無視して暴力を振るうのか。ここは無自覚ではないですね。自覚して暴力をふるっていました。つまり何をやっているかの話ではなく、なぜそういう行動をするかとう問題であり、無意識下の衝動ではないかということです。

 なぜそう言えるかといえば「暴力」「愛」が強くかかわっているからです。つまり「タナトス」「リビドー」の問題でしょう。「振り」が深層心理に「衝動」を形成した。この深層こそ感情がどこにあるかわからない問題の答えなんだろうな、と思います。

 表面上のふるまい…プログラムあるいは深層学習のフィードバックによるアルゴリズムこそ「振り」である。深層学習が高性能だからこそ、その振りをしている内に、心の奥底にリピドーやタナトスが生まれた。それがあるから、怒りとか涙とかプリミティブな湧き上がる衝動が起きる。それが感情の芽生えだと読みとればいいんでしょうか。

 アトリは「振り=コミュニケーション」と「衝動=内発的湧き上がり」の2段階の感情がある。これは「感情なんてどこにあるかわからない」すなわち人間そのものではないか、と。ルールを破ることがそれを説明しているという解釈をしてみました。この感情の2段階構造の人間との類似性まで含めて設定したなら結構面白いと思いました。


 もう1つの読み取り方、解釈ですが、表層のコミュニケーション用の「振り」と「深層心理の衝動」という2段構造というより、唯我論(独我論)のように感情が在ることは自分にしかわからないととることもできます。それが感情はどこにあるかわからないという意味です。
 だから、アトリが真似をすることでできるようになった表面上の感情の表現があればそこには感情があるとみなせばいいのか。感情は相手にあるのではない。受け取る自分にあるのだ、ということですね。

 それと、ログの問題もサラリと流しましたが、人間的な感情は非人間的な外見、行動のものには宿らないという仮説が本作にはあるのでしょう。AIの自動生成とか深層学習を研究すれば人間の感情や思考、魂ですら解析できるという人は多いですが私はそうは思いません。非人間的な箱あるいはクラウド上では人間の感情は生まれないと思っています。

 生存本能や個と個のふれあいが必要でしょう。その意味も高性能な記録媒体を搭載したAIロボットは非人間的故に感情は生まれないと思います。{/netabare}


12話 世界系ではなく感動ポルノ系ならがっかりですけど…

 世界系ではなくて、感動ポルノになりそうな雰囲気ですね。定められた死という話です。自分の意思で一応の選択肢はありますけど。そこにどんなテーマ性を込められるかが問題です。感情の問題があったのですから、そこに焦点を当てるべきだとは思いますが。そう、そこをなかったことにするのはいただけません。その葛藤があまりになさすぎじゃないでしょうか。

 今のところですけど、世界観、設定、そして話の骨格は素晴らしいと思います。感情のテーマも見ごたえがありました。ただ、11話以降の脚本が悪いです…いや、やっぱり特に12話ですね。よくこの素晴らしい素材をこんな作品にしたなあという印象です。

 それ以前も学校の登場人物とのエピソードが物語の流れにあまり活きていないし。6話くらいからもっと整理して同じプロットでも見せ方があったと思います。詳しくは最終回後に書きますけど。

 せっかくSF的な進行で頭を使いながら進める話だったのに、いきなりエデンが出てきてしまうし…EDが伏線と言えば伏線ですけど、それはちょっと違いますよね。何がいいたいかというとSF臭がしなくなって、アトリというキャラが活きていない気がするんですよね、この12話は。

 うーん「新聞に載ってました」にAIが出てきて説明かあ…私が一番嫌いなパタンだなあ…もっと手書きログとか上手く使えなかったんでしょうか。

 評価を下げざるを得ません。若干調べると原作のゲームではマルチエンドということですが…ゲームでも同じ感じなのかなあ?アニメの脚本のせいなのか、ゲームの脚本なのか。ちょっと調べてみようかなあ…

投稿 : 2024/11/09
♥ : 7

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

人類滅亡寸前のディストピアで、頭がお花畑の登場人物達がワチャワチャするゴミ

アトリ

 最終話(13話)まで観ました。2024.10.06

 哀れATRIは人類の救済のために犠牲になりました。さぁ!泣け!

 いや…、海面上昇がどうなるわけでも無いし、こんなガバガバなSF設定で何を言ってんの?

 エデン計画自体が意味不明です。回収対象になったとは言え、なぜに単なる既製品のATRIを計画にワザワザ組み込んだりする?

 夏生のオバァがオリジナルで作れば良いじゃん。結局、単なる電池や保守管理AI並の扱いで、ATRIの感情が云々と言う話でもないし、自立思考型ロボットを計画に組み込む意味が不明です。文明が崩壊して仕方なくならまだわかりますが、文明崩壊前から準備してましたよね?

 そもそも、ATRIを水中に保管しておいて、ワザワザ隠されたエデンに移動させる意味が分からんです。最初からエデンに置いておけば良いです。夏生達と交流させて成長させるとか、そういう感じでも無いし、単なる嫌がらせかな?

 どうも話の辻褄が合ってないです。夏生のこだわったロケットも別にエデン計画とリンクして無いし、結局水位は上昇したままです。

 村はエデン計画のおかげで発展した様ですが、そんなに資源や技術力があるなら、最初からあんなに荒廃してないでしょ?エデン計画はどう考えても文明崩壊後の世界から村を復活させる様なプロジェクトではありません。

 近いのは、ロストテクノロジーを保存する箱舟的な物で、多くの文明崩壊後の世界を描く作品では諸悪の根源として主人公達に破壊されるヤツですね…。

 ラストは、ハッピーエンドっぽかったですが、無理矢理時間を進めた上にATRIと夏生のメンタル世界に逃避した様な感じです。

 また、学校メンバーも必要だったのか疑問です。ゲームではスケベ要員なのかもしれませんが、アニメでは尺稼ぎと賑やかし以上の存在ではありませんでした。

 ゲーム原作をアニメ化するのは難しいですね。本作品もATARIじゃなかった様です。 
 
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 12話まで観ました。2024.09.30

 バァさんのぉぉぉぉぉ〜科学力はぁぁぁぁぁぁ〜世界イチぃぃぃぃぃい!

 話に詰まったらマッドサイエンティストに頼るのは辞めい!お仕置きのロケットパンチですよ!

 ATRIのラストミッションは、オバァの作ったエデンを探すことだった様です。いくら凄い科学者でも、ラピュタや箱舟的なモノを単独に近い状態で作れる?しかも謎の技術で隠されているし…。スゲぇよ婆ちゃん!いくら金がかかってんだよ…。

 そして、当たり前の様にATRIを犠牲にして世界を救え的なお話に…。ただ、海面上昇を何とかする訳では無く、実に規模が小さいのが気になります。

 それにしても、オバァの計画のすさまじい杜撰さは何なんですか?夏生がアカデミーに行って帰ってこなかったり、死んでたり、潜水艇が壊れていたりしたら、そもそもエデンは見つからないし、ATRIの寿命が尽きてたらもうおしまいです。単なる詩菜のストーカーロボをいつの間に計画に組み込んだのかも謎です。

 全く馬鹿げたお話ですが、次回最終話!号泣間違いなしです。とても楽しみです。…嘘です。くだらないオチに唖然としそうです。皆さん覚悟完了してますか?
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 11話まで観ました。2024.09.25

 ATRIはセックス機能もあるんですね。もう、夏生の嫁気取りです。夏生も散々感情が〜とか言ってきましたが、この世界の住人は、ロボ子がキレて暴走すると感情があると判断する様です。

 崩壊後の世界なので、倫理観が現在と異なるのは解ります。鎌倉武士みたいなスピリッツになったのかな?舐められたら殺す!的な精神構造が好まれる世界の様です。

 そして、ATRIにまさかのメンテナンス問題が!?謎の永久機関で動き続けるロストテクノロジーの産物では無かった様です。

 ただ、これまた夏生のマッドサイエンティストオバァが所持していたオーパーツ的な機械で解決しました。人間が作ったとは思えない性能です。何年も海に水没していても平気なのか…。

 そして、ロボ子のファイナルミッション発動!何が起こるのか?次回に期待です。あれか?ATRIが核爆発でもして核の冬が到来して氷河期になって海面低下でOK的な?急展開で物語を畳めるのか!?気になります。

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 10話まで観ました。2024.09.17

 回収屋も、もっと穏健にやれば良いのに、ワザワザ衆人環視の中で、ATRIをボコボコにしなくても良い様な…。

 そりゃあ、止めに入るでしょうよ…。ロボ子を暴走させるためだけの演出かいな…。

 皆様のレビューにもありますが、8話あたりから、主人公の夏生がATRIに対して、感情がある、魂があるとか言い出し、ロリコン性癖を丸出しにしてきてATRIに迫るも、いきなり冷めたりする変態ムーブをかますので、モヤモヤします。

 ヒューマノイドに感情や魂みたいなのがあるのかという話は、そもそも人間自体に魂があるのかという話になるので、安易に手を出してはいけない領域の様な気がします。

 劣った人間の魂は劣っているのでは?感情表現とかが下手な人間は人間では無いのか?異文化圏で感情表現の仕方が違う外国人は、野蛮で魂も獣なのでは?

 結局、人権思想とは、能力、性格、文化、性別等が異なっていても、人間としての権利を認め尊重するという、魂やら感情やら曖昧で感覚的なものを排除した思想です。

 誰かが、何らかの基準であいつは人間で、コイツは人間じゃ無いとか判定出来るものではありません。ロボ子の感情にこだわるのは非常に傲慢で愚かな行為です。社会的な了承があれば、ロボにも権利を認めるべきですし、違うなら道具として使い潰せば良いだけです。

 また、ロボ子が暴力を行使したりするのを作中人物が問題視していますが、こんなの、ちょっと賢い飼い犬がご主人を守るため、敵に噛みつく様なもんで、大した意味は無いのでは?

 夏生の家族とロボ子の因縁も明らかになりましたが、最初に予想されていたよりは大したことがなさそうです。単なるストーカーロボをバッチャンが封印しただけ?何なのコレ?

 スゲー浅い話になってきていますが、オチだけは非常に気になります。みんなで楽しく暮らそうエンドになりそうですが、予断を許さない感じです。
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 6話まで観ました…。2024.08.19

 ツッコミ所が満載のとぼけたエピソードをぶっ込んできますね。もう、火垂るの墓を観ていていつも思う、清太!海水を煮て塩でも作れ!状態です。

 学校の電気が復活したから、学生達が蛾の様に集まってきました!高校生達は何を求めて学校へ?秩序崩壊後の世界で高等教育が必要か?

 小学生ならともかく、高校生位の年齢なら、生きるために働かにゃー!学校でモラトリアムって恋愛ゴッコしている暇なんてあるかい!しかも、どこにこんなに若い子いたんだよ?

 リアルなら良い訳ではありませんが、あまりにも世界観が頓珍漢です。みんな制服着てるし、今まで何してたの?水位が上がって社会が滅茶苦茶になってから結構時間経ってますよね?

 他にも言いたいことは沢山ありますが、ちょっと酷いです。バッテリーも入手出来ない世の中で、サルベージ屋やって、1000円2000円稼いでも仕方ないっぺよ〜!

 低地が水没して、工業・農業地帯も壊滅してるだろうに、スイカを作ってるなんて、随分余裕あるな…。今川焼き屋が水没してもう食べられな〜い位の被害なの?魔法で解決のなろうより、リアルティーラインが甘いので、これはSFとは呼べません。

 食糧も衣服も無から合成出来るんでしょう。飽食時代の豚共の様に世界を舐めてますね。ゴッドランドのカーネル総帥もお怒りですよ!

 暑い夏にふさわしい、登場人物、制作、原作全て頭がピーマンのお花畑アニメですね!

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 5話まで観ました。2024.08.13

 ハイテクとローテクが混在する世界…。潮汐発電システムを作ったよ〜!電球は白熱灯かな?

 永久機関搭載のロボ子に発電させろ!なんつ〜ツッコミは野暮ですね。

 キャサリンの借金問題もサクッと解決!そもそも金なんか最早流通してないでしょ?

 学校を基点にみんなで楽しく暮らすのさ!何か…、学校ぐらし系の狂気を感じる展開です。正気を保つために学校ゴッコをしている様なディストピア感が…。本当はキャラの何人かは死んでいて、誰かの妄想なのでは?

 学校のメンバーは、潮汐発電機の完成と先生が戻ってきたので、感動して号泣ですが、ロボ子はハテ?と言う感じです。

 主人公、泣き方が分からないなら笑えば良いよ…とかスカした台詞を吐きますが、この異常な世界の異常な学校空間で泣ける方がおかしいのでは?

 他のメンバーより、ロボ子の感情に視聴者の感覚が近い気がします。泣く?そうはならんやろ〜!

 作中では泣け泣け押し付けてきますが、下手すれば明日餓死しかねない地獄なのに、別に気にすることも無く飄々と暮らしている主人公達の図太さに脱帽しても泣けはしないですね。
………………………………………………………………………

 3話まで観ました。2024.07.30

 美少女の元戦闘ロボ子に、可愛い幼馴染…。世界が水位上昇により崩壊しており、うるさい大人もいない…。ノベル系ギャルゲーが原作の様です。この時点で察しの良い視聴者はスルー案件ですね。

 まぁ、どこかで見たことのあるテンプレSFですね。しかも、現実感はかなり薄めのヤツです。

 主人公達の住む地域は、インフラも政府機関も完全崩壊しており、水も食料も自分で調達しなくてはなりません。

 スーパーの廃墟から食料貰ってくるとか、疲弊しすぎだろ…。衣服とかどうしてんの?誰も働いていないし、畑仕事か狩りでもしないと、生存すら危ぶまれる状態じゃね?

 もう、美少女ロボ子と遊んでいる様な段階をはるかに越えた、ザ・サバイバル状態です。

 電気も無いし、子供達は難民状態だし、いくらなんでもノホホンとし過ぎです。

 周りは石器時代みたいになっているのに、メンテナンスフリーの完全自立型ロボットがわちゃわちゃしている頭がお花畑の世界…。

 なかなか、視聴者の精神を揺さぶってきます。SF好きだと、ツッコミのし過ぎて死んでしまうやろ〜。

 ロボ子は元戦闘用なのに、美少女としての再現性高杉君です。兵器に萌えはいらんだろ…。しかも、エネルギー源不明の超科学の遺産です。

 マジで何年か前にKey系萌泣きアニメで観たことがある展開になりそうです。

 多分、泣けることは一切無いと思いますが、SF大好きな変態野郎の私は視聴継続です。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 7

71.9 4 ロケットでロボットなアニメランキング4位
神様ドォルズ(TVアニメ動画)

2011年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (1181)
6385人が棚に入れました
故郷の村を後にして、東京で平穏な大学生活を送る匡平は、想いを寄せていた日々乃に告白しようとしていた。だがその日、彼女と2人きりになったところで惨殺された遺体を見つけてしまう。さらに帰宅途中、正体不明のモノに襲われた匡平のもとに、故郷から案山子と呼ばれる奇妙な人形を操る、妹の詩緒が訪ねてきて……。

声優・キャラクター
岡本信彦、福圓美里、茅野愛衣、木村良平、村瀬克輝、小林由美子、沢城みゆき、高垣彩陽、山口理恵、花澤香菜

PPN さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ちょっと暗めなお話だけどオススメです(*´∀`)♪♪

閉鎖的な村の仕来り・掟が起因となり人々の思惑が
絡み始めていくファンタジー色の強い物語。
原作は漫画。 全13話。

主人公・枸雅匡平の生まれ育った空守村には古くから
「神」と崇められる「案山子」とそれを操る資格を持つ
「隻」が存在した。
匡平が「隻」の資格を捨て、村を離れ上京した事をキッカケに
物語が大きく動き出します。

ロボットもの、バトルものにもなるんですかね。
木製でありながら大きく変わった形状の「案山子」同士が
それぞれの思惑の為に激しくぶつかり合います。
通常のロボットアクションとは一味違ったバトルシーンも
なかなか迫力があり面白いものでした。

そんなロボットバトルの多い作品でもありますが
物語の根幹は登場人物の人間模様に重点を置いた
作りになっています。
村の古い仕来りや掟に縛られた人間関係や
それぞれに抱える逃れられない過去などを
伏線を張りながら上手に描いています(*´∀`*)
設定や世界観がとても魅力的ですぐに引き込まれましたw

大きな魅力ポイントはあと2つ。
1つはキャラ。
登場人物個々がとても個性的で作品を盛り上げています。
その中でも、匡平の妹である詩緒とヒロインの史場日々乃が
めっちゃ可愛かったw まさに幼女とおっぱい(≧艸≦)
特に詩緒の可愛さは本当にズバ抜けてましたw

もう1つは主題歌です。
石川智晶の歌うOPとEDは作品の世界観に合った
素晴らしい曲だと思います♬
ぜひ飛ばさずに聴いてほしいですね♬

声優陣は人気のある実力派が揃っています。
詩緒役の福圓美里は本当に好演だと思います!
イメージにぴったりで詩緒の魅力を最大限引き出してます。
木村良平のヒール役もイメージに合った演技でした。


シリアスとコメディのバランスの取れた作品です。
全体的に少し暗めな作品印象をシリアスなシーンの中に
小さいコメディを入れるなどで明るく見せる努力は◎
伏線もある程度は回収していて2期を期待させるような
ラストになっています。

ぜひ続編を期待したい作品になりました♪
男女問わず楽しめる内容だと思います。
沢山の方にオススメしたい1本ですね(´▽`)/″




《キャスト》
枸雅 匡平(CV.岡本信彦)
枸雅 詩緒(CV.福圓美里)
枸雅 阿幾(CV.木村良平)
史場 日々乃(CV.茅野愛衣)
史場 慎吾(CV.斧アツシ)
日向 勾司朗(CV.村瀬克輝)
日向 桐生(CV.小林由美子)
日向 まひる(CV.花澤香菜)
杣木 靄子(CV.高垣彩陽)
空張 久羽子(CV.沢城みゆき)



《主題歌》
OP:『不完全燃焼』/石川智晶
ED:『スイッチが入ったら』/石川智晶
:『夏の庭』/石川智晶(第7話のみ)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 52

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

2期がつまらなかったら承知しないんだからね(○`ε´○)

■一気見して正解だったかも(*^-゚)
実は2話まで観て放置してたんですよぉーこの作品・・・(*゚ー゚)>
そんでもって、もう内容忘れてたので・・・(。--)ノ最初から一気に10話迄観たところ、だんだん面白くなってくるではないですか(ノ´▽`)ノオオオオッ♪
 
ストーリーの方はと言いますと、なんとなく「ひぐらし」の雛見沢村や「GOSICK」の名もなき村を思い出すような設定ですね♪
人里はなれた閉鎖的な故郷・空守村で神と崇められている見た目ロボットな「案山子(カカシ)」とそれを操ることが出来る「隻(セキ)」呼ばれる特別な人間がいるのです。
村人以外には知られていないような特別な村に、日向家と枸雅家の二大名家があるのだけれど、両家の間ではなにやら確執があったみたいですね♪
 
そんな自分の村と「隻」という特別な立場をすてて、普通の生活を望むべく上京した主人公の枸雅 匡平(kuga kyouhei)なのでしたが・・・
ある事件をきっかけに幽閉されていていた筈だった、幼馴染みでもある枸雅 阿幾(kuga aki)と何年ぶりかの再開で、空守村の因縁から逃げられないと気付き物語が動き出していくのです♪
 
 
■途中まで観た印象は(*゚・゚)ンッ?
前半は物語のテーマがなかなか見出せなくって、ただ見てるって感じでしたε-(ーдー)ハァ
「案山子」が神様ってなんなの・・・
動くとなんで歌が聞こえてくるの?オルゴールなの・・・
匡平と阿幾ってなんでいがみ合ってるの・・・等々・・・
とにかく疑問ばっかり浮かんでましね(*'ω'*)?
なので、前半は各キャラクターをよーく観察して後半に備えておく感じでした♪
 
結構キャラの表情は豊かに描写されていて、詩緒(utao)ちゃん見てても可愛いなって思うところがあれば、ちょっと怖いかもって思える表情があったりして喜怒哀楽を丁寧に表現している印象を受けました♪
それは、他のキャラも同様なのでそんなところに注目してもらっても良いかもですね(*^o^*)
 
それと、この作品はロボット・・・じゃなくって神様だから、バトルを楽しむ作品ではないですね!
やっぱり、キャラの心理描写で楽しむタイプの作品って気がします♪
 
中盤に差し掛かってくる頃から、じわじわ物語の全貌も見えてくるので、ストーリーの方も楽しめるようになってきますよ!
後半に来て新キャラ登場とか、最終的にどういう形の結末を用意しているのか解りませんけど、最後まで目が離せなくなって来た感じなのです♪
 
 
■総評
やっぱり後半に入ってからストーリー的に盛り上がってきましたね♪
まだ、空守村にはまだ謎が多いような気がしますけど、概ね主要キャラも出尽くした感じで、だいぶキャラ同士の相関関係が理解できて、面白くなって来た感じなのです。
前半がプロローグだとしたら、後半は起承転結で言えば物語の導入部分あたる「承」ってところではないでしょうか?
なので、多少は盛り上がって来たのですけど、これからが本番っていう印象なんですよ!
そんな状態の中で1クール終了って・・・それでは中途半端って言われてもしょうがないですねw
でも、無理矢理に山場をつくって(゚Д゚) ハア??って言われるよりは良かったのではないでしょうか(>o<")
まぁできれば2クールでしっかり完結してくれるのがベストだったような気がしますけどね(T▽T)
完全にお預け状態になちゃいましたよぉ♪
でも、2期で1期以上の盛り上がりを見せてくれたらちゃんと許してあげるんだからね!!
キョウヘイとアキがきっと私に感動を届けてくれるはずなので首をながーくして待ってますよ♪
o┤*´Д`*├o アァ~2期の前にもう一回復習が必要になりそうな気がします♪
 
 
■MUSIC
OP曲『不完全燃焼』
 歌:石川智晶
 本当に物語は不完全燃焼だったんだからねw
 
ED曲『スイッチが入ったら』
 歌:石川智晶
 本当にスイッチが入ったら1期終了だったんだからねw
 
ED曲『夏の庭』
 歌:石川智晶
 7話の空守村で起こった悲しく切ない事件を思い出すナンバーです♪
 あきぃぃぃぃー!!Σ(T▽T;) って思わず叫びたくなっちゃいますね♪
 
※石川智晶の詩・曲・歌は力強くてストレートに心に響くんですよ(*^o^*)
 
2011.09.08・第一の手記
2011.09.29・第二の手記(追記:■総評、■MUSIC)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 45
ネタバレ

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

不完全燃焼なんだろ?そうなんだろ?そうなんだろ?(70点)

全13話。
漫画原作。原作未読。

個人的満足点:70点(75点)
アニメ系統:鬱系ファンタジーバトル

予備知識なしで観始めたんだが
この絵柄からは想像できないような陰鬱な物語。
独特の世界観。
個人的にはかなり好きな部類。

ただ、ちょいと残念なのは、物語の展開スピードが少し遅いこと。
かなり色々謎があるのだが、少々日常パートに時間を使いすぎな感があり、
肝心のストーリーが進まないことがある。
盛り上がってきたのに、また盛り下げる的な印象が少しあった。
この辺りにスピード感があればもっと良かった。

もっと残念だったのはラストだが・・・・
ネタバレになるといけないので控えておく。
そんなわけで70点とした。
個人的な物語の好みから言えば75点なのだが。

キャラデザはいいと思うが、あのロケットおっぱいだけは
どうも受け付けないw
物理法則無視してるだろw
それ以外は作画ともに結構いいと思う。

声優陣も結構豪華。
花澤さん演じる「まひる」がいつもの癒しボイスではなく
いっちまってるキャラだったがこれもなかなか良かった。
茅野さんもがんばってるねえ。
今年、ブレイクだね。
橘勇魚とめんまと続いてロケットおっぱい役。
秋もかなりの作品に出るようだし、益々活躍しそう。

OPED曲は皆大好きな石川智晶さん。
両曲ともにかなりいい。
独特の歌声が作風にマッチしている。

とにかく、総合的にかなりいいと思う。
鬱系が苦手でなければ1度見てみてはいかがだろうか。


と、まあ色々書いてきたが
つまり、何が言いたいかというと

不完全燃焼なんだよ!
仕方ねえ原作買うか。

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以下、毎話後の感想。
ネタバレを含む場合があるので
未視聴の方はスルー推奨。

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{netabare}
1話視聴。
これは来たか鬱物。
可愛い絵柄からはそんな展開だとは思わなかった。
好物展開を期待したいものだが、どうなるのだろうか。

作中、色んなものが狂っていそうだが
あのロケットおっぱいは狂いすぎだろうw
物理学的におかしいぞw
偽ニュー隊長としては討伐せねばw

まあ、今後の展開には期待している。
もちろん作品的にだw

2話視聴。
匡平の過去がほんの少しだけ見えた。
これが今後のストーリーに関係してくるのか?
そして、新キャラ久羽子(クウコ)登場。
物語とどうかかわってくるのか?
なかなかシリアスぽいので今後にも期待したい。

3話視聴。
詩緒の日常風景が可愛い。
シリアスな話の中のほっと一息といったところ。
ケーキ食いすぎwww

物語は伏線ばらまきまくり。
一気に新キャラ2人もでてきて、謎だらけ。
先は気になるので継続。

4話視聴。
くうこ、こえええw
沢城さんの演技はんぱねえ
やっぱりこの人すごいわ。
で、物語は相変わらず伏線ばらまき。
何か謎だらけなんですけど。
これ全部回収できるのかね。
先は気になるので継続。

5話視聴。
何か面白くなってきた。
これから少しずつ伏線回収が始まるのか?
段々続きが気になってきた。
来週から楽しみだ。

6話視聴。
ちょっと中休み的感じ。
来週はきょうへいの過去が語られそうだ。
その話にはかなり興味がある。
いよいよ後半に入る。
ここから盛り上げてほしいところ。

7話視聴。
匡平と阿幾の過去が語られた。
これは面白くなってきた。
鬱好きにはたまらない展開に。
折り返し地点からの益々の盛り上げに期待したい。

8話視聴。
ちょっと生き抜き回かな。
一旦仕切りなおしといった感じ。
さて、後半に突入だ。
今後、匡平と阿幾がぐっと絡んでくるのか?
匡平の本性とか出てくるのだろうか?
出てこないと盛り上がらないとは思うが。
今後も楽しみだ。

9話視聴。
今一物語が進まない。
もう少しサクサク進んで欲しいところだが。
新キャラ登場。
まひる=中の人花澤さん!
癒しボイス花澤さん登場で物語りはどう展開するのか?
来週からぐっと動くかな。

10話視聴。
まひる、何かいっちまってるw
そして、まひると匡平と阿幾の3人の過去が少し語られた。
匡平かっこいい。
しかし、今一ゴールが見えない。
原作も終わってないから、中途半端に終わるのかな?
結構面白くなってきたから、うまくまとめて欲しいところ。
後3話注目したい。

11話視聴。
まひるなんかいいねえ。
花澤さんのはげしい性格の役も何かいい。
そして、匡平かっこいい。
しかし、終わりが見えないなあ。
これは2期へって展開かな?
後2話どういう結末を迎えるのか楽しみ。

12話視聴。
禍津妃(マガツヒ)暴走。
匡平ピンチ。
さて、来週どうなるのか?
個人的予想は玖吼理(ククリ)を操るんだろうなと
そんな妄想をいだいて、来週を迎えたい。

13話視聴。
ちょっと待てええええ。
不完全燃焼すぎるだろ。
おい、この終わり方はねえだろ。
続きを見せろ。
いや、見せてください、お願いします。

仕方ねえ原作買うか。。。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 44

70.1 5 ロケットでロボットなアニメランキング5位
Mr.インクレディブル(アニメ映画)

2004年12月4日
★★★★☆ 3.9 (57)
462人が棚に入れました
「トイ・ストーリー」「モンスターズ・インク」「ファイディング・ニモ」など数々のメガ・ヒット作を世に送り出してきたピクサー&ディズニー共同による長編フルCGアニメの第6弾。ピクサー初の人間キャラクターを主人公に据え、引退したスーパー・ヒーローとその愛する家族が世界の命運をかけて立ち上がる姿をユーモラスかつハートフルに描く。監督は「アイアン・ジャイアント」のブラッド・バード。 かつては世界の危機をいくつも救ってきたスーパー・ヒーローたちだったが、15年前にその桁外れの破壊力が問題視されて以来、スーパー・ヒーローとして活動することを禁じられていた。いまでは正体を隠し一般市民として暮らし、その大きな身体を持て余し気味のMr.インクレディブルもそんな元スーパー・ヒーローの一人。そして彼の愛する妻と3人の子どももスーパー・パワーの持ち主。彼らは普通の生活を送りながらも、それぞれに不満や悩みを抱えていた。一方その頃、巷では元ヒーローたちが次々と行方不明になる不穏な事件が続発していた。そんな中、インクレディブル一家にも陰謀の影が迫っていた…。

声優・キャラクター
クレイグ・T・ネルソン、ホリー・ハンター、サラ・ヴァウエル、スペンサー・フォックス、ジェイソン・リー、サミュエル・L・ジャクソン、ブラッド・バード、ウォーレス・ショーン、エリザベス・ペーニャ
ネタバレ

takarock さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

スピーディーで爽快なアクションの実現。そしてエンタメの真髄とは。

2004年公開、ピクサー制作のフルCGアニメーション映画です。
ピクサー長編アニメーション6作目であり、人間が主人公となる初の作品です。

例えばウルトラマンが怪獣をやっつけても
戦闘中に街を破壊して、怪我人も出してしまったという場合、
その損害賠償額を誰に請求するのかというと
ウルトラマンということになってしまうのかもしれません。
今の世の中はスーパーヒーローが活躍するには
あまり窮屈過ぎるということなのでしょうか。
本作の主人公Mr.インクレディブルことボブ・パーもそのような憂れき目にあってしまい、
さらには、政府の政策によってすべてのヒーローは引退に追い込まれてしまいます。
世間には正体を隠すことを余儀なくされた生活を送り15年・・・
ボブ・パーは保険会社に勤務、かつては同じくスーパーヒーローだった妻と
人並み外れたスーパーヒーローの能力を持つ長女と長男、そしてまだ赤ん坊の次男、
一家五人はなんとか普通の生活に馴染もうとしていました。

主人公のボブ・パーはかつての栄光が忘れられず燻っているというのに対して
その妻のヘレン・パーは非常に現実的で今の暮らしの安定に執着しています。
ロマンチストな男とリアリストな女と
この辺りは日本もアメリカも大差ないのかもしれませんねw

やがてこのスーパーヒーロー一家は事件に巻き込まれていくのですが、
家族一丸となって悪と戦うというのは、「劇場版クレヨンしんちゃん」っぽいですね。
日本の家族とアメリカの家族の違いという視点で観てみるのもおもしろいと思いますよ。

本作を観て私が感じたのは「やはり母は強し」ってことですかねw
常に我が子の安全を第一に考え行動する
ヘレン・パーは頼もしいとしか言い様がありませんでした。

さて、私は本作のストーリーについて深く言及していこうとは思ってはいません。
なぜなら、本作は実に単純明快な痛快アクションアニメ映画だからです。
仮にもレビューを書いているレビュアーとしてあまり言いたくない台詞なんですけど、
実際に観てもらった方が早いと思いますw

ただ、このアクションシーンが鮮烈なんですよね。
単純に凄い!爽快感が半端ない!!(まさに小並感)

一応どう凄いのか、その辺りを他のポイントと共に
ネタバレなしで語っていきたいと思います。


「不気味の谷現象」

{netabare}私は最近3DCGアニメーションに関心があり、
ちょこちょこと色々調べたりしているのですが、
その過程で知ったのが「不気味の谷現象」です。

これは元はロボット工学上の概念なのですが、
人間のロボットに対する感情的反応について、
ロボットがその外観や動作において、より人間らしく作られるようになるにつれ、
より好感的、共感的になっていくが、ある時点で突然強い嫌悪感に変わる。
人間の外観や動作と見分けがつかなくなると再びより強い好感に転じ、
人間と同じような親近感を覚えるようになる(wiki参照)。

この概念はアニメや映画でも用いられています。
3DCGアニメを観て「なんかキャラが気持ち悪い」って思ったことはありませんか?
単純な3DCGのポリゴンキャラなら「なんか人間っぽい!」と好反応を示すも、
徐々に人間に類似していった時にある境目を越えると
「マネキンみたいで気持ち悪い」というような拒絶反応に変わるというのが、
「不気味の谷現象」です。
「近親憎悪」に近い感情的反応だと思います。
私は「あるある!!」ともの凄く納得してしまいましたw

本作では人間が主人公ですが、デフォルメ化されており、
この「不気味の谷現象」を回避しているのですが、
ピクサーも不気味の谷を避ける試みであったと述べているようです。{/netabare}


「アクションシーンについて」

{netabare}本作のアクションシーンは、ヤムチャなら「目で追うのがやっとだ・・」と言うくらい
スピーディー且つ爽快なんですよね。

その素晴らしさについてここでは漫画のアクションシーンを引き合いに出して
語りたいと思います。

漫画のアクションシーンで特に重要なことは、
「誰と誰が」 「どこで」 「どのような」アクションをしているのか
ということになってくると思いますが、
例えば人気が出て安定期に入った作品によく見受けられるのが、
引き伸ばしの為か必要のない無駄なコマがやたらと多いというのがあります。
逆にコマをカットし過ぎても「何をやっているのかよく分からない」という
状況に陥ってしまうわけです。
その場合は何度か読み返してしまったりしますねw

過不足ないコマ割りで、どのような構図を取るのか
これが漫画におけるアクションシーンの肝と言えるでしょう。
そして、これが抜群に優れているのが鳥山明先生の「ドラゴンボール」です。
無駄のない必要最低限のコマ数で読者を迷わせることなく、
さらにコマ数以上のアクションを読者の頭の中で想像できるような構図取りと
言うなれば一切の無駄のない洗練された型と表現できるのかもしれません。

本作はキャラが画面上を縦横無尽に動き回るダイナミックさがあり、
細かいカット割りによって目で追うのがやっとというスピーディーな動きを実現し、
その上、「何をやっているのかなんとか分かる」という
視聴者を置いてけぼりにさせないようなアクションを実現していると思います。

アクションの流れの始点と終点(カットできない箇所)をしっかりと定め、
逆に、カットできるところはカットして作り出された
スピーディー且つ爽快なアクションは、
まさに「ドラゴンボール(漫画)」のような洗練されたアクションだと
思った次第であります。{/netabare}


最後に、とにかく視聴者はただ黙って観ていれば爽快さを感じるというのが本作の、
いや、ピクサー作品の凄さだと思いました。
分かりやすいフラグとなるシーンを提示して自然と次の展開を視聴者に予測させるよう
上手く誘導しているんですよね。
(例えば、岩にひびが入る→落石するだろうと視聴者に予測させるとかです)
だからごちゃごちゃと余計なことを考える必要なんてないんです。
作品に身を委ねてただ観ていればおもしろい。 
この辺は非常にハリウッド的な作りですねw

このような素晴らしいピクサー作品のあにこれにおける知名度の低さは
少し悲しくなってきます。

・単純明快なストーリー(テーマはどちらかと言えば大人向きです)。
・スピーディーで爽快なアクション。
・視聴者はただ観ていれば楽しめるということを実現させるきめ細やかな演出。

他にもキャラクターの魅力なんてことも挙げられますが、
これらは別に本作に限った話でなく、エンターテインメントの基本にして真髄なんです。
あとはそのクオリティをどれだけ高められるかなのですが、
そこに必要なのは、作り手たちの妥協なき姿勢、つまり灼熱の太陽の如き情熱です。
本作の放熱量は凄まじいですよ。そしてその熱に是非触れてみてください。
エンタメ王国アメリカから見習う点はまだまだ多いと強く感じた、ピクサー会心の1作です。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 31

ASKA さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

スーパーヒーローの家族の絆を描いた映画。

引退した元スーパーヒーローが普通の暮らしをして普通の生活を送っている。元スーパーヒーロー・Mr.インクレディブルは、「ロバート・パー」として保険会社に努め、元「イラスティガール」ことヘレンと結婚して息子ダッシュ、娘で長女の「ヴァイオレット」、生まれたばかりの次男「ジャック・ジャック」と平穏な生活を送っていた。

というのが基本設定です。
やはりヒーローの能力を使うシーンはとても観ていて面白いです。
そして普通のサラリーマンのインクレディブルとのギャップも面白いです。
作画もCGをフルに使っておりピクサーの作品は動きが綺麗で素晴らしいですね。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 14

褐色の猪 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ヒロイックファンタジーへの問い掛け

ヒーローは必要か?


ちなみにヒーロー≒ヒロイックファンタジーとするならば

高畑勲氏は監督第一作目「太陽の王子ホルスの大冒険」が(根底ではヒーローを否定してはいるが)唯一のヒロイックファンタジーで以後封印、
宮崎駿氏は「ホルス」後も作製していて「紅の豚」完成時になって漸く「この作品は作るべきでなかった」と後悔したそうですが、、
片渕須直氏は大学在学中既に「ヒーローは必要か」を考察されていて、職赴いてのち自身の作品としてヒロイックファンタジーは手掛けていない(と記憶)

他、アニメーターのみならず多くの小説家、漫画家等も一度は熟考した事があるかもしれません。
そして
この作品はディズニー自身への問い掛けになるのでしょうが、

「居てもいいんじゃない」と締め括るのがディズニーらしい。

まぁ余り気にせず(否定の先となるのは所謂ジュブナイルですから)、
認識ある大人が幼い子供達と一緒に観る娯楽映画として充分充実、
痛快アクションをたっぷり堪能しましょう。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 14

57.8 6 ロケットでロボットなアニメランキング6位
Project BLUE 地球SOS -プロジェクト・ブルー(TVアニメ動画)

2006年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (34)
148人が棚に入れました
西暦2000年、人類は公害を出す事の無い究極のエネルギー発生装置・G反応機関を利用した爆発的な技術進歩と調和の時代を迎えていた。そんな折、地球首都・メトロポリタンとニューヨークをわずか1時間半で繋ぐ超弾丸列車・イナズマ号が開通式当日にナゾの光に包まれ、文字通り“消失”するという奇怪な事件が発生した。偶然消失の場に居合わせた2人の天才少年 ― ビリー・キムラ、ペニー・カーター ―は事件を調査するうちに、世界各地で同じような事件が続発しているという事実を知る。

おみや さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

昭和と平成のミックス作品。(違和感は否めないが、、、)

バンダイチャンネルにて視聴。

もともとは小松崎茂さんという昭和のイラストレーター(主にメカ系
を得意としてました。)が1948年に発表した作品です。

ですので作中の都市やメカ(宇宙戦艦、戦闘機、敵の円盤、等)は
当時のレトロな感じで表現されています。
昭和生まれの方なら見れば「ああ、そういうことね。」って感じです。

それに対しキャラは思いっきり平成の作画で描かれています。
このミックス感がなんとも、、、不思議に思えました。

ストーリーはバリバリの昭和テイストで、簡単にいえば地球侵略に来た
バグア遊星人(このネーミングも今じゃ浮きますね。)を2人の天才少年
が中心になってやっつける内容です。

どちらかというと、低年齢層向け(小学生あたりか)の作品かなぁと
思います。

ただ特筆すべきは1948年の作品ということ。
終戦が1945年ですから、わずか3年後にこれだけの空想を巡らせた
という事はとてもすごいことじゃないかなぁ、、、。
人間が月に到達するのがその21年後ですからねぇ。

まあそんなことで、普段観ている作品とは離して作品自体の時代背景を
頭に入れた上で視聴していただければ少しは楽しめるんじゃないかな。

おまけ
OPはなかなかカッコイイです。(おしゃれな感じ)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 16

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

他の追随を許さない"不死身の男"ジェームズとスカイナイトの活躍に刮目せよ

サンダーバードとかのプラモのボックスアートで有名な小松崎茂先生による※1絵物語「地球SOS」が原作のSFアニメ。

物語の主人公はペニーとビリー二人の天才少年。人類と異性人の熾烈な戦いを、切磋琢磨して成長する少年達の姿と共に描きます。

いきなり酷評ですが、この作品、SF作品でありながら原作が古い所為なのか、脚本にかなりの強引さを感じます。たった二人で敵要塞を破壊するとか、制御パネルを壊してドアにロックを掛けたり、素手でロボをやっつけたりとか‥、味方の弾は当たって敵の弾は当たらないというシーンは、古い漫画とかでは特に良く見られるお決まりの描写ですが、絵柄や演出が刷新された新しいアニメ作品にそれらをそのまま転用すると違和感を禁じ得ず、ご都合主義とSFという組み合わせの相性の悪さを感じました。

中でもレビュータイトルにもある、神出鬼没であまりにも頼りになる"不死身の男"ジェームズの存在は極め付けで、科学力でも数でも勝る、並み居るUFO軍団をたった一機の戦闘機で壊滅させたり、少年達のピンチに絶妙なタイミングでバイクで駆けつけたり、何でも出来てしまう所がとても痛快なのですが、この人が一枚噛めば必ず事態が好転してしまう為、物語の緊迫感をかなり減退させている印象がありました。このジェームズという人、完全無欠なナイスガイの上、誇張無しにスーパーマンなので、ある種、水戸黄門の印籠的な存在としか評価出来ない場面も多々ありました(笑)

会話パートについて、両者とも若年の天才であるゆえの孤独を抱えている、冷めたペニーと傲慢なビリーのライバル関係、ぎこちない会話を重ね、お互いの才能を認め合ってゆく姿、次第に深まっていく友情ドラマついてはとても好感が持てました。

一方、地球軍の実質的な司令官に当たるブレスト博士とジェームズの問答を始めとし、幾度も繰り返される「危険過ぎる」に続く「やらなければいずれ人類は侵略される」という台詞回しについては古典的な三文芝居の一場面を見る様で脚本の無駄を感じました。結末が最初から決定している不毛な会話なので、全て取り除くか、もうちょっと決断に説得力を加える様な合理的な説明が欲しかった気がします。

科学描写について、SFらしく表層をかためているものの、結局はG反応炉とか、天使の髪とか、エレメントXとか、重要な部分の多くを便利なファンタジーの産物に頼り切っていたり、敵であるバグア遊星人の描写にばらつきがあったり、徹底さに欠ける印象が残りました。

SF小説なら、例えば無尽蔵のエネルギーだったら、反物質とかレーザーによるエネルギー送信とかでの正体を説明してくれたり、生物の正体も~の遺伝子、酵素に由来するとかで説明してくれたり、既存の科学、あるいはその延長上にあるかも知れない未来の科学で説明してくれるので、知的好奇心を書き立てられるのですが、説明不能なファンタジーとなると、そういった知る楽しみが得られず、どうしてもSF物語としての面白さに欠けてしまいます。(G反応炉の説明ではありませんが、後半には一応"対消滅エンジン"という語を含む台詞はありました。)

またキルリアンエネルギーという言葉、この作品で初めて知ったのですが、そんな得体の知れないものを持ち出すよりも、ただのサーモグラフィーで十分だったのでは?と思える場面もあり、この様なわざと似非科学っぽい方向へ持っていこうとする試みを見ると、製作者の目的がSFを描く事にあるのではなく、単に懐古にあるのではないかと疑いたくなってしまいます。

スカイナイト、ヘルメットワーム、スーパーモール、ピンクのスーパーカーなど、登場するメカについては、どれもカッコ良く描かれていますが、やはりテクノロジー描写の方は割とかなりイイ加減で、デザインも「謎の円盤UFO」「宇宙戦争」「サンダーバード」などの古典特撮のメカからの流用が殆どなので、斬新さに欠け、リファインバージョンの枠を出ないという印象でした。後半に登場するインビンシブル号についても、ファイナルファンタジーとか実在の空母ではなく、恐らくスタニフワフ・レムの「砂漠の惑星」からの引用という徹底の模倣振り‥。キャラについても一部ハリウッド映画から飛び出た様な、役柄も風貌をそのままに近い人が何人も登場していて、パロディ色をより一層強めてしまっていた様に思います。

上記の様に説明不十分な科学描写やパロディがあるのに「他の追随を絶対に許さない」とか「圧倒的スケール」とか、終幕時のナレーションで言い切ってしまうので、的外れの自画自賛の印象を抱いてしまい、これも心から楽しめない一因になりました。

超高性能戦闘機の"トリックスター"及び"スカイナイト"の航空アクションについてはスピード感が際立っていて、飛び抜けて素晴らしい映像だったと思います。ただ、敵側の主力兵器であるヘルメットワームの動きが単調なので、ドッグファイトとかがほぼ無く、ただのジェームズ無双の様に見えなくも無いのは残念でしたが‥。

エンディングテーマ「風の産声」に続く、次回予告の関西弁による漫才(主にビリーとベニーの)については、シリアスな作風に水を差す以外の意味を見出す事が出来ず、むしろ聞くと興が削がれてしまうので毎回飛ばす様にしてしまいました(汗)

手塚治虫先生や石ノ森章太郎先生の時代のSF漫画でさえ、既存の科学に即した描写が多く見られたのに、今から10年前の作品である本作はまだしも、最近のアニメ(極一部を除いて)では、それを無視しても良いとする気風があるのは奇妙な傾向です。何となくアニメの乱造と関係がある様に思えてなりません。

難しいテクノロジーでも、かいつまんででも説明してくれれば、SFとしての説得力に深みが出ますし、それが物語の整合性を際立たせる演出にもなるのでしょうが、あんまり難解な説明だとかえって鈍重な印象になったり‥バランスが重要なのだと思います。

全てのSFアニメに「攻殻機動隊」とかで描かれる様な精密な描写を求める訳にはいきませんが(その基準だと殆どはじかれてしまいそうなので)仮にもファンタジーでなくSF、あるいは空想"科学"とするならば、せめてそれよりもやさしい「サイコパス」とか「紅殻のパンドラ」くらいの合理的説明が必要なのではと思ってしまうブリキ男なのでした。‥説明が難しくても、専門用語とか飛び出しても、後でwiki見て調べるので(笑)

以上全体的に酷評となってしまいましたが、色々と見所はある作品だと思います。古典SFや特撮もの好きの方には軽い気持ちでお勧めしたいアニメです。


※1:漫画雑誌「冒険活劇文庫」で1948年から連載していた作品だそうです。打ち切りで終わってしまったらしい‥。

※:レビュータイトルの「~に刮目せよ」は作中ナレーションからの引用です。失礼な言い回しでスミマセン(汗)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 9
ネタバレ

PeachFly さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

残念! レトロの焦点がちょっとずれてる

2006年のアニメで、レトロな雰囲気を出そうとしたけれど、いまひとつ的を得ていないような作品でした。

レトロって何でしょう? ストーリーが昔風なのはわかります。では、レトロの真髄は? 勧善懲悪、完結大団円、主人公がヒーロー、派手なアクション …いろいろ考えられますが… 

私が感じるところは、レトロ(懐古)アニメはストーリー、脚色はとってもシンプルなんだけど、その中に人々の思いが複雑に絡んでいて、またストーリーの展開は、各話はばらばらでも、全話を通じた共通の目的意識みたいなものがあってと… レトロ作品の中で良い作品というのは、そこが上手く表現できている…と思っています。

では、この作品はというと…
{netabare}
画風は古いです。わざと古さを表現したような感じで、「昔風をわざと装った」という感じが拭えません。 タイトル、OP、次回予告のキャッチ…と、すべてにおいて古臭さ全開なので、ちょっとやりすぎの感があります。

登場人物のキャラクター、台詞は、…これも「レトロを上手く表現した」のではなく、「古いアニメを真似たけれど、真髄のコピーにはいたらなかった…」というところでしょう。
聞いていて歯が浮くような台詞が各所に出てきますが、どうにもその場面とマッチしていないようです。

登場人物の関係が薄いのは、今のアニメでもあることですが、主人公二人の立ち位置がどうもわかりません。 各所にそれらを説明するようなイベントを設けているけれど、それらが上手く伝わってきません。

ストーリーの設定で、いわゆるお気楽設定の「時空の超越」、「敵は実は地球を脱出した人造人間の末裔だった」、「たかだか30年前に今後100年かかっても成し遂げられないような発明がたった一人の科学者でされている」、「最強・最先端の空中要塞が完成・発進したが、後話になって、実はその要塞を遥かに凌ぐ戦艦をそれ以前に作っていた…」等、いささかギャグめいたストーリー展開であり、レトロとは観点がずれた作品となっています。
{/netabare}
最後に、声優に大原さやかさんの名前があったので見てみましたが、キャラクター設定が特に大原さんじゃなくても良かったのでは…ということで「残念!!」でした。

また観ることはないですね~。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 3

計測不能 7 ロケットでロボットなアニメランキング7位
レインボー戦隊ロビン(TVアニメ動画)

1966年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (8)
36人が棚に入れました
石ノ森章太郎、藤子不二雄らが一時期集結した創作集団スタジオ・ゼロが、原案を提供した大人気SFアニメ。星の寿命があと2年に迫った逆銀河系のパルタ星の皇帝は、強硬な地球侵略を開始する。だが十数年前に地球に潜入したパルタ人ポルト博士と地球人の女性すみ子の間に生まれた少年ロビンは、生き別れになった両親が残した6人のアンドロイドと共に地球を防衛するレインボー戦隊となる。地球人そして罪なきパルタ人を救え!

声優・キャラクター
里見京子、新道乃里子、中村恵子、八木光生、篠田節夫、桜井英一、関根信昭、三田松五郎

momomax さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

懐かしの昭和アニメ

私の戦隊もの元祖!
ロビンが大好きでした!!恋してました。(笑)
マフラーが印象的。
♪OP大好きです☆

投稿 : 2024/11/09
♥ : 5

REI さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

キャラクター設定にあの人が・・・

レインボー戦隊で、面白いのはキャラ設定に藤子不二雄両先生と石ノ森章太郎先生、つのだじろう先生がキャラ設定に関わっているという事。そういえばどこかで見た絵のようなって思ったのはこういう事だったんですね。

物語は地球人とパルタ星人の間に生まれた子ロビンとロビンを取り巻く6体のロボットのお話です。

ロボットの中で私が好きだったのはリリとペガサスでリリは簡単に言えばロビンの育児件看護師ロボット、ペガサスはロビンが乗っているロケットがロボットに変形します。

主題歌もそれなりに印象が残る主題歌でしたね。

エネルギー噴射~ スピードをあげろー♪

って言う感じでしたか

モノクロ作品なので気になる方はどーぞ

全てのアニメに携わる方々に感謝を!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 4
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