2024年度のリメイクおすすめアニメランキング 10

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2024年度のリメイク成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月01日の時点で一番の2024年度のリメイクおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

71.1 1 2024年度のリメイクアニメランキング1位
らんま1/2(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (81)
238人が棚に入れました
早乙女乱馬と、天道道場三女の天道あかねは親が決めた許婚同士。

しかし乱馬にはある悩みが...。 中国での修行中、伝説の修行場「呪泉郷」に落ちてしまい、 水をかぶると女に、お湯をかぶると男に戻るという、不思議な体質になってしまっていた!? 乱馬とあかね、そして個性豊かなキャラクターたちが繰り広げるドタバタ格闘ラブコメディー、ここに開幕!
ネタバレ

ぴかちゅう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

リメイクってやっぱり難しい!

犬夜叉からアニメに入った私は、高橋留美子オタクとは言えないまでも、一応るーみっくワールドの主要作品はなんらかの形で触れてきました。らんま1/2は、原作はほぼ未読ですが、アニメ(旧作)は全編見ています。ただ、旧作は、当時シーズン制がとられていなかったため、アニメが原作に追いついてしまった後は、オリジナルを混ぜつつ進行していったのですが、このオリジナルアニメが全体的にかなりつまらなかった印象があります。正直、最後まで見るのは苦行でした笑 

旧作はオリジナルエンディング(とすら呼べないような終わり方)だったので、らんま1/2をリメイクすること自体はありだと思っています。しかし、現時点において、このリメイク版はあまり高く評価していません。その理由は以下のとおりです。

(1)らんま1/2はラブコメですが、平成前半といういまから30年も前の作品であるため、コメディの部分は、どうしても現在の感覚とは合いません。これを一番よくわかっているのは、高橋留美子先生自身のはずです。というのも、同じ日常ラブコメ系統ではあるけれども平成後半の作品である「境界のりんね」におけるギャグと、らんま1/2のギャグはかなり違うからです。にもかかわらず、コメディの部分も原作に準拠して丁寧に使ってしまっているので、ギャグが古くて面白くないんですよね。例えば {netabare}あかねが登校時に男子高校生蹴散らすシーンとか、良牙の迷子設定とか、 {/netabare}正直令和時代に見せられても、というのが正直な印象です。

他方、ラブについては、長く読まれる恋愛小説が多くあるように、普遍性を持っている部分が大きいです。だから、リメイクするのであれば、ラブコメ全部を原作準拠でリメイクするのではなく、恋愛部分を原作準拠でやりつつ必要に応じてコメディの部分を再編成するくらいのことをするべきだったと私は思います。特に、あかねちゃんは、(当時はそういった表現はなかったけれど)ツンデレの先がけともいえるヒロインですし、ヒロインが多く登場する点も、令和のラブコメアニメを先取りしているわけですから、恋愛部分は令和においても十分通用すると思うのです。

(2)現代の多くの作品は、12話1シーズン完結が多いので、初めてらんま1/2を視聴する方は、12話で少なくとも一区切りつくことを期待して視聴するのではないでしょうか。その観点からすると、話のテンポが遅いと思います。 {netabare} 人気サブヒロイン、シャンプーが出てくるのも遅すぎますし、12話終わっても私の推しである久遠寺右京はまだ全く出てきません。{/netabare} 3−4話くらいで脱落する人が結構いそうな気がします。

(3)深夜アニメや配信で見る時代に、たまたま4話目とか5話目から見始めるなんて人はあまりいないでしょう。そういう時代に、毎回のように冒頭で、らんまが水をかぶると女の子になっちゃうという設定を解説するのは、冗長でしかないと思います。擬音については、私はそこまで気にしていませんが、うる星やつらのリメイクでかなりここでも不評だったのに、失敗から学ばないのね、と思ってしまいました。

(4)私はテレビはほとんど見ないのですが、2023年末の紅白をたまたま見ていて、anoさんという方を知ったのですが、初めて聞いただけで、この話し方と声、無理って思ってしまったんですよね。完全に個人の好みではあるのですが、それもあって、anoさんが歌っているOPは基本スキップしていました。私は、OP・EDもアニメの一部だと考えていますし、作品を作ってくださった方たちへの敬意という観点からもクレジットも見ているのですが、その例外をおそらく初めて作らなくてはいけなかったのが、自分の好きな高橋留美子作品になったことは、率直に言って残念でした。

(5)旧作の声優陣は、その後日本を代表する声優になった方も多く、非常に豪華でした。旧作から30年経ったにもかかわらず、その旧作の声優陣が引き続き担当していることは奇跡だといってもよいかと思います。ただ一つだけ気になったのが、らんまとあかねの呼吸が最初から完全に合ってしまっていること。山口勝平さん、日髙のり子さんはいずれももちろんトップレベルの声優さんではあるのですが、やはり共演の機会が多いこともあり、最初から阿吽の呼吸になってしまっているように感じます。でも、らんまとあかねは最初は呼吸が合っていてはいけないわけで、その点、若干の違和感は持ちました。

(6)リメイクならやはり作画・キャラデザは期待してしまいます。あかね、シャンプーはまぁ普通に可愛いとは思うのですが、絶対もっと可愛くできるでしょ、って思ってしまいました。

全体として、私はらんま1/2をリメイクするのであれば、原作に準拠して令和には通用しないコメディも入れながら長々と100話を超えるような作品にするのではなくて、エピソードの取捨選択をしっかり行なって、らんまとあかねや他のサブヒロインとの関係を中心に、3−4シーズンくらいにまとめてほしかったんですよね。そういう感じには現状なっていません。

まぁこれを機会にグッズがいろいろ売り出されるのは嬉しいですが。2期制作は決まっているようなので、継続視聴はします。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 3

saitama さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

決して悪くないけど、小さくまとまってしまった感じ

タイトル通り。

うーん、正直、先に発表された「うる星やつら」よりはずっと良い。普通に面白い。
だけど、1989年のオリジナル(と言わせてもらうが)より上かと聞かれれば、作画は確かに上だけど、それ以外は全てオリジナルが上回っている。

なんというか、こじんまりまとまってしまったというか、当時の振り切れた感のパワーは感じない。適度によくできたアニメという感じ。

「うる星やつら」もそうなんだけど、あえての原作に寄せた漫画的な演出は失敗だと思う。やはり漫画とアニメは見せ方の根本が違う。塩梅が難しいのはわかるが、どうしてもパワー全開のオリジナル版があるために、それと比較してしまうし、単純に面白さが当時ほど伝わらない。

ヒット作のリメイクはどれだけ難しいのかがよくわかる。まあ、それは宇宙戦艦ヤマトでとっくの昔に証明されているのだけど。ダメだった作品をリメイクで素晴らしい作品に昇華させることはできる、劇場版マクロスとか。だけど、金字塔的によくできた作品をリメイクするのは無理がある。特に高橋留美子のアニメ化作品は全て金字塔的に成功しただけに・・・。

あと倫理観とか全て80年代の原作をリスペクトするなら、導入時点で、テキストで80年代を言うのではなく、80年代に入り込む演出が必要だったと思う。たとえばベタなやり口だと、アルバムを開いて思い出を振り返る的な。なんにせよ、導入演出がないから、80年代の倫理観とか、そういうものが入り込まない。今の子はおかしいと思うだろうし、当時を知る自分たちも、え?なんで中途半端にしてんの? となってしまう。

いやー、本当に惜しい。声優もオリジナルキャストが主演を固めているから、声の違和感は感じないだけに惜しい。

ただただ、惜しかった。配信だけにして、「バブルへGO!!」じゃないけど、導入演出でうまく時代を飛ばして、倫理観も80年代の原作のまま突き進むべきだった。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 3
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

千差万別我愛你

平成初期のアニメのリメイク、お話の舞台は80年代の東京だそうです
旧作は知りませんが有名な作品なので気になっていました。
EDテーマが好き、女乱馬とシャンプーがかわいい

乱馬とあかねを取り巻く周りのキャラクターは色んな愛の表現で好き好きいって迫ってきて大騒動に発展する騒々しいラブコメバトルアニメ
テンポの良い掛け合い、個性的な設定に面白そうなキャラ、声優は大御所ばっかりだし作画は良いし歌もいいしとてもいいアニメでした、どんどん面白いキャラ増えてきて、これ絶対もっと面白くなっていくやつじゃないですか
続きが早く見たい!

滅茶苦茶な設定をギャグみたいな展開と一緒に単純明快に説明しきった手法がすごい、1話で引き込まれて、次々と現れる奇人変人によって出来上がっていく極上の舞台にワクワクする

娘の部屋をノックもしないで急に入る父親にビックリ、許嫁っていうのも全然聞かないし、今のアニメではあまり見ない感じの暴力とかもあって昔のアニメなんだなーって思う

顔は変わってるっぽいけど、髪の毛の色も変わってる? アイラインいつの間に引いたんだろう? 
本人の身体が女に変化するんじゃなくて、別人の身体になってるのか変身なのかな?
父のパンダ化なんて道着とかメガネとかどこ行ったんだろ?衣装もセットなら乱馬は服そのままっぽいし、謎

{netabare}
旧作アニメがかなり長いことは知ってたので恋の進展もスローペースかな?って身構えてたけど、意外とあかねと乱馬が両想いっぽくなるの早かった、あかねが意外にも露骨にやきもち焼くから王道な恋のライバルキャラのリョウガとシャンプーですらつけ入る隙なさそうなので、二人の恋に割って入るキャラは出てこなさそうだけど、どこまでこの面白さを続けていけるのか注目してます

{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 17

71.7 2 2024年度のリメイクアニメランキング2位
狼と香辛料 merchant meets the wise wolf(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (185)
732人が棚に入れました
若き行商人クラフト・ロレンスは、荷馬車を引く一頭の馬を相棒に、街から街へと商品を売り歩く日々を送っていた。 ある日、黄金色の麦畑が広がる小さな村を訪れた彼は、耳と尻尾を有する美しい少女と出会う。 「わっちの名前はホロ」 自身を“賢狼”と呼ぶホロは、豊穣を司る狼の化身だった――。 彼女の「遠く北にあるはずの故郷・ヨイツの森へ帰りたい」という望みを聞き、ロレンスとホロは北を目指す商売の旅の道連れとなる。 だが行商人の旅には思いがけない波乱がつきもので……。孤独だった行商人と、孤独だった狼の化身を乗せた馬車が、今、騒がしく走り始める。
ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

2008年版より雰囲気を重視した作品に

『新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙』の支倉凍砂による原作小説は、『電撃文庫』(KADOKAWA)から刊行中(既刊24巻、既読)。第12回電撃小説大賞銀賞受賞、第2回ラノベ好き書店員大賞。
アニメ1期は全25話(2024年春夏)。総監督は、『まおゆう魔王勇者』、『狼と香辛料ⅠⅡ(2008年版)』などの高橋丈夫。監督は、『女子高生の無駄づかい』、『私の百合はお仕事です』のさんぺい聖。制作は、『異種族レビュアーズ』、『異修羅』などのパッショーネ。2期の制作が決定(以上、Wikipedia参照)。
(2024.1.9 投稿)

本作は、本作の総監督である高橋丈夫さんが監督として制作した『狼と香辛料ⅠⅡ(2008年版)』のリメイクになります。

かなり前に2008年版を観て、それが面白すぎて小説を全巻揃えてしまったという過去があり…本作の評価にあたって「思い出補正」がかかっていないかを検証する意図もあり、今回のレビューを書くにあたって「2024年版」、「2008年版」、「小説」を1話ずつ同時並行で見るという暴挙に…

当初は名案だと思ったのですが、直近観たアニメを実質3回観直しているようなものなので、『涼宮ハルヒの憂鬱』の伝説の「エンドレスエイト」を自作自演しているようなもの…ということに途中で気づきました(笑)

大筋同じで細かい違いがある程度なので、物語が面白くても流石に飽きるぞ!(笑)というわけで、思いの外、時間がかかってしまいました。


【あらすじ】
本作は、14世紀くらいのドイツ辺りをモデルとして、行商人のクラフト・ロレンス(CV.福山潤)と、その旅先で偶然に出会った狼の耳と尻尾を持った「花魁言葉」で話す少女の姿をした「ヨイツの賢狼」ことホロ(CV.小清水亜美)が、ホロの故郷であるヨイツを目指して一緒に行商をしながら旅をするというお話。

基本的には、旅をするうちに思いがけず知ることになった儲け話に首を突っ込んで「経済的リスク」という名の痛い目を見ながら、ホロとロレンスの機転でその窮地を脱し、二人の仲が次第に親密になっていくというのが既定路線。


【本格的な経済の勉強にもなってしまうラノベ作品】
「14世紀くらいのドイツ辺り」と若干時代と地域に幅はあるものの特定できるくらいには、食い物、着るもの、農村、教会、交易所、酒場、祭りなど雰囲気作りがしっかりとなされています。
(※本作に出てくる「北の大遠征」は「ドイツ騎士団」がモデル。教会や修道院は専門家じゃないので自信ないですがロマネスク建築でしょうか。この辺のしっかり調べて描いていることがうかがえる作画を高評価)

したがって、花魁言葉を話す狼の獣人(とその同類の存在)という超ファンタジー要素以外は、当時のドイツを実際に旅しているような雰囲気を味わえます(※衛生面を除く)。


また、「ライト」ノベル原作なのに、ロレンスが行う商いを通じて、為替、両替、債権譲渡、信用取引など本格的な経済の勉強にもなってしまうというのが本作の売りでもあります。

もっとも、ロレンス役の福山潤さんが指摘する通り、「本作は情報量の多い経済をテーマとして扱っており、気を抜くと演じる側が情報の波に流されてしまう」のは、視聴者も同じ。

なので、本作を観るにあたって、まじめな経済の話だ!と過度に身構える必要はありません。
経済の話については、すべて理解する必要はなく何となく得するのか損するのかさえ分かれば大筋は理解できるので、まずはホロとロレンスの会話を気軽に楽しむのが吉だと思います。
(※私も、今回、散々観直してようやくわかったこともあります(笑)あと、一応散々見返した成果として分かりにくそうなところについて下に解説を書いてみました。)


【花魁言葉を話す狼の獣人ホロ】
本作の一番の魅力は、何といっても花魁言葉を話す狼の獣人であるホロ。

キャラクターの魅力が突き抜けていて経済の話が添え物になっているという点は、キャラクターの魅力が突き抜けていてミステリーが添え物になっている『薬屋のひとりごと』の猫猫と同じ構図。とにかくキャラクターの魅力だけで話を突き進めていくことができる稀有な作品です(※賢そうなことを言ったり、ロレンスをたしなめるようなことを言ったりしておきながら、後ろから見ると、しっかり尻尾を振っているところが愛おしい(笑))。


ホロは、大酒飲みの大喰らいで粗野な面がありつつも、基本的には気高い狼で誰もが振り返るほどの美人であり、人の嘘を見抜ける「賢狼」なのですが、ロレンスが他の女の影をちらつかせる度に、「わっちと違って、あの娘のようなかわいらしい娘が好みなのかえ」などといってロレンスにウザ絡みする意外と嫉妬深い一面も(※本当に「賢狼」か(笑))

もっとも、これには、当時の小麦の栽培方法の発展などによって豊作の神と崇められた彼女が次第に不要とされていったというもの寂しい事情や、次第に判明していく故郷ヨイツの現状が影響していると思われます(※この辺りのホロの寂しさは、2008年版より2024年版の方がより強調されて演出されていると感じました)。

また、「狼のつがいは、基本的に一生涯にわたって別の相手とペアを組むことがない」ということを知ると見方が変わってくるかもしれませんね(※言い方の問題なんです。嫉妬深いんじゃなくて愛情深い生き物なんです!(笑))。


というわけで、本作は、商売は別として、基本的に人の良さ以外に取り柄がなく女性関係については全く気の利かない、なんならそっち方面でも「できる男」と勘違いしている節すらあるロレンスを、老獪な賢狼が自分好みのモテる男に再教育していく過程をニヤニヤしながら生温かく見守る作品となっております(笑)


【「人狼裁判」(※余談)】
村人の中から人狼を見つける「人狼ゲーム」というゲームがありますが、かつてキリスト教圏では、魔女裁判と同様に、市井に潜んでいる「人狼」を探し出し、自白を強要した挙句、形ばかりの裁判をして処刑したという「人狼裁判」の歴史があるようです(※Wikipedia「人狼裁判」参照)。

というわけで、本作でもカトリック教会が悪者として描かれていますが、ホロみたいな存在は、当時の教会に突き出されると確かに処刑されてしまうようです。


【声優】
ホロとロレンスの声優は、2008年版と変わらず。

ただ、本作と2008年版では、ホロの演技に若干の違いを感じました。本作の放送前のアニメジャパンで、小清水さんが様々な経験を経て、2008年版ではなかった数百年という悠久の時を生きてきたホロという存在を演じる取っ掛かりみたいなものが今回はあったと言ってたんですよ。

おそらく2008年版はホロの少女という見た目に寄せた演技。本作では、『江戸前エルフ』で演じた不老のエルフ・エルダのような内面の精神性に寄せた演技に変わっているということだと感じました(※『もののけ姫』で美輪明宏さんが演じた「モロ」が近いか(笑))。

それに伴って、福山さんのロレンスの演技も、2008年版に比べて大人っぽくなってます。同じキャストでも、相手の演技によって相方の演技も変わる。実に面白いですよね。

対して、羊飼いノーラ役の中原麻衣さんの声の高さに16年という時の流れによる変化が全く感じられず、変わってないことにびっくりしました。流石、声優。


【より雰囲気を重視した作品に(※2008年版と2024年版との違い)】
{netabare}そもそも私が2008年版と2024年版の両方を観直そうと思ったのは、2008年版の方が分かりやすく、2024年版は分かりやすさより雰囲気を重視していると感じたことが思い出補正ではないことを確かめたかったから。

結論からいうと、思い出補正ではなかった。
例えば、2008年版では、顔に指を広げた手を当てて狼の長いひげが生えているという表現をする際に点線を表示して補助線を引いていたのですが、2024年版では、その補助線がなかった。また、細かいですが橋の上で金貨と銀貨を両替していた男の演出が2008年版の方がわかりやすく「いやらしかった」です(笑)
2024年版は、基本的に2008年版の流れにそっていて、2008年版よりさらに原作の雰囲気を重視してリメイクされている印象を受けました。

あと、大きな変更点は、2008年版ではパスロエ村の麦売買の交渉人であるクロエ(CV.名塚佳織)が2024年版ではヤレイ(CV.杉田智和)になっているところ。

ヤレイが原作通りなのでクロエが2008年版のオリジナルなのですが、その改変意図は明らかで、ホロとロレンスの恋愛関係に分かりやすく特化したかったからでしょう。当時、女性が商いに関与することは珍しいことなので、男性のヤレイの方が雰囲気重視ということになります。また、2008年版では、ノーラにロレンスが誘うからこそロレンスが立てた計画にのるのだとわざわざ言わせているので、この辺りも恋愛関係重視の演出がみえます。

個人的に2008年版と2024年版で一番違いを感じたシーンは、2024年版第16話のエンディング後のCパート。ホロがヨイツの現状を隠していたロレンスに怒って感情を爆発させるシーンです。
同様のシーンは2008年版にもあるのですが、2024年版の方がホロのもの寂しさがより強く表現されていると感じました。
(※アマーティ編が終わった後のネタばらし的な会話で、「賢狼」であるはずのホロが感情に任せて行動していたようにロレンスに思われていたので、そのことをホロが怒っていましたが、ホロにあんな態度をとられたらロレンスが不安になるのは、むしろ普通かと(笑))


というわけで、2024年版は、2008年版より原作の雰囲気をより重視した大人向けの作品になっているということは言えそうです。
あと、2008年版は、2024年版と違って、2期の第7話以降の話が小説の4巻をすっ飛ばして5巻の内容から始まっています。{/netabare}


【2008年版と2024年版との構成の違いと、分かりにくそうなところの解説】
{netabare}●2008年版第1期
・第1話~第6話:パスロエ村からパッツィオ編(恋敵役:クロエ)
※『狼と香辛料』というタイトル回収編。
銀貨は、その価値を担保する銀の含有量が100%ではないため、銀の含有量が多い銀貨の方が価値が高い。
ここでいう銀貨の「切り下げ」とは、銀貨に含まれる銀の含有量を下げる、つまり既存の銀貨を鋳つぶし不純物を混ぜて、さらに多くのより質の悪い銀貨を大量発行すること(※一時的に王家が使えるお金が増える)。しかし、トレニー銀貨を発行していた王家には、そもそも銀貨切り下げのための銀貨自体が手元になかったので、切り下げをするための銀貨をトレニー銀貨を集めていたミローネ商会パッツィオ支店から買った。
ただ、その際に法外の取引手数料を王家から吹っ掛けられたので、切り下げ前のトレニー銀貨を王家に売ったことによる利益はミローネ商会にほとんどなかった。しかし、その取引の際に、おまけ的に小麦を取引する権利を王家から譲ってもらっており、その権利をミローネ商会がパスロエ村に売ったお金が最終的にロレンスのところに入ってきた。

・第7話:パッツィオでホロの新しい服を購入する回
・第8話~第13話:リュビンハイゲン編(恋敵役:ノーラ)
※香辛料を売る際に秤の不正をされたため、これをばらされたくなかったらと暗に脅して、ロレンスは自分が持っている現金の倍相当の武具を買う契約を締結した(ここでいう「信用買い」)。
この契約において、ロレンスが持っていた現金以上の部分は武具を買った商会に対する借金。そして、武具の暴落により、この借金を回収できる見込みがなくなったので、借金を回収する権利(債権)がロレンス同様に武具の暴落で大損こいていたリュビンハイゲンのレメリオ商会に何らかの商品の対価(代替)として譲渡されたよう。
ちなみに、即座に回収できる見込みの少ない債権が罰ゲーム的により立場の弱いものに譲渡されて泣きっ面に蜂状態になることは、現代でもよくある。


●2008年版第2期
・第1話~第6話:クメルスン編(恋敵役:アマーティ)
※ここでいっている「信用売り」は、アマーティとロレンスとの間で黄鉄鉱を売り渡す旨の契約締結時に、黄鉄鉱の現物をロレンスはアマーティに渡さない(ので渡すことを信用した取引)が、契約締結時の価格で黄鉄鉱を翌日に渡すという内容の契約を結んだ。
したがって、当該契約締結の翌日に黄鉄鉱の値段が上がれば「安い価格で黄鉄鉱を買っていたことになる」のでアマーティが得をし、下がれば「高い価格で黄鉄鉱を売ったことになる」のでロレンスが得をすることになるという勝負であった。
そして、アマーティは、ロレンスから契約締結時の価格で黄鉄鉱をもらうという契約内容を証書という形で保証されていたが、黄鉄鉱の価値暴落後は、ほぼ価値のなくなった黄鉄鉱をもらう内容の証書自体の価値がなくなってしまった。

・第7話~第12話:レノス編(敵役?:エーブ)


●2024年版第1期
・第1話~第6話:パスロエ村からパッツィオ編(敵役:ヤレイ)
・第7話~第13話:リュビンハイゲン編(恋敵役:ノーラ)
・第14話~第19話:クメルスン編(恋敵役:アマーティ)
・第20話~第25話:エンベルク、テレオ編(エヴァンとエルサ)

※2008年版は小説の1,2,3、5巻、2024年版は1巻から4巻まで{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 8
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

Spice & Sugar and Everything Nice.

原作旧作知りませんが、とても面白かったです!
リアルでもある経済や取引の話を基にしていてとても興味深いし、ロレンスとホロの徐々に信頼が確かなものになっていく関係性が尊くて人間ドラマとしても魅力的
商材の価値を嗅ぎ分ける狼をパートナーにするコンセプトと、商材の取引を香辛料としたタイトルのセンスが秀逸、主題歌も良曲

権力者や商会の思惑、攻防、駆け引きがあって陰謀渦巻く複雑な構図の中で、力を持たない商人が賢狼ホロと知恵を出し合って渡り合っていくストーリーがとても面白い
各勢力の関係や思惑、儲かる仕組みが単純じゃないので、何となく見ていると何が起きているかわからないけど、とても丁寧に描かれているので頭の中で整理しながら見ていればちゃんと理解できます。
真剣に見ていないと頭に入らないので、思わず真剣に見てしまうことで物語への没入感と、構図が頭の中で整理されていくのが気持ちいい

とても素敵な作品ですね

1~6話について思ったこと {netabare}
まず良かったのは毛皮を売る時のホロの交渉術、ただの詐欺じゃなくて短い時間の中で交渉のテクニックが満載でとても見ごたえがありましたね。
ロレンスとの商談に口をはさむタイミングに畳みかけるような売り込みで相手から冷静さを奪い、商品価値を相手に信じ込ませるテクニック、相手に考える時間を与えない切り上げ方、老練さを感じさせられました。
それでも疑り深い人はこういうテクニックを駆使されるとむしろ警戒心が強まって逆効果になりかねないけど、それはそれとして見ごたえのあるシーンでした

続いて「貨幣の銀含有量が上がる」とうその噂を流して実際には下がるという詐欺の話になって序盤の山場を迎えます。
話はとても面白いです、でもたぶんこれ実際には騙される商会そんなにいないんじゃないかな?
大きな商会は当然、世の中の金の動きには敏感なので、王国の財政が良くないのではないか?というのを主要商材の流通量の変化などで肌で感じていると思うんです、新しい銀貨ほど銀の含有量が減っている情報もつかんでいても不思議じゃありません。新しい銀の採掘のめどが立ったならともかく、そんな中でみすぼらしい格好した得体の知れない男からの銀の含有量が上がるという情報を信じるでしょうか? 情報源は? これほど有益な情報ならもっと大商人を相手にすればいいのに個人に持ち掛ける理由は? 他の商人にも同じ情報を渡している可能性は? 情報の重要性の割に要求する対価が少なすぎないか? こんな有益な情報わたした後にゼーレンが消されるリスクを考えてなさそうなど、疑わしいことは多い。
アニメの描写でもゼーレンは最初から胡散臭いように見えました。
商会の手練れなら情報の裏はとると思いますし、実際には下がる可能性も考慮すると思います

ヤレイと村のホロに対する考えの変化もちょっと納得は難しいかな?
宗教が絶対権力を持っていて科学があまり発達してなさそうな近世~中世欧州的な世界観で、ホロを実際に見たという証言もある中、商人との交渉がうまくいって豊かになったからといって、豊穣の守り神を蔑ろにするように村の意見が傾いていくでしょうか?
商人との交渉がうまくいくことと、豊作か凶作かの因果関係はないはずです。
作物が取れなければ交渉する材料もありません。それなのにいきなり豊穣の神を村の敵みたいに扱う村? 不思議です。 本当に神がいたら永遠の凶作にされても不思議じゃありません。いるかいないかわからないのにそんな恐ろしいことができるでしょうか?
21世紀の今ですら大昔の迷信を信じている人もいるくらいなのに
{/netabare}

7話~12話
{netabare}
今度は信用買いの話みたいですね
後半の話はそこまで複雑じゃなかったかな?
レメリオ商会に裏切られたけど、レメリオ商会と対立するんじゃなくてうまくやりくりしてレメリオ商会も救ったし、利害関係は無視してノーラも救ったのは綺麗にまとめたなって思いました

{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 18
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

3話 どうしましょうね?旧作の2期を見ながら考えましょうか。

第1話 3DCGの技術的な挑戦が大きい?それとも海外を意識した? 

{netabare} 試しに旧版と本作を同時に見たら、冒頭に少女が出てくる以外、14分くらいまでほぼ同じ話、構成でしたね。場面とかセリフで30秒も差が無い感じでした。
 ただ、驚いたのが旧知の人って、旧版はクロエっていう女性でしたがヤレイっていう男なんですね。この違いがありました。

 そして14分以降キャラの関係で若干違いがありますが、旅立つところ以降は一緒でした。で、あれ小説どうだったっけ?と思い以前買った小説版を引っ張り出したら、この場面が丸々ないんですね。馬車でホロがオオカミであることを確認したらそのまま旅立ってました。

 まあ、そういう細かい違いがあるみたいですけど、大筋は同じですね。雰囲気や作画は当然ですが、旧版の方が圧倒的にいいです。しかし、本作はホロが可愛いですね。

 それと何といっても3DCG技術でどこまで演技ができるか情緒的な画面を作れるのかが見ものでしょう。
 今回のリメイクの見るべきところは、もし解釈が旧版と同じであれば、これに尽きるのではないでしょうか。その点では遠景の手足にまだ違和感があるものの短時間でかなり進化したなあという印象でした。
 海外セールスを狙ってしっかりした作品を選んだ、という意味もあるのかもしれませんけど。

 せっかく小説を引っ張りだしたので、以前の疑問を含め読むかもしれません。ストーリーが旧版と同じならいちいちレビューはしませんが、気が付いたところがあれば、随時。 {/netabare}


2話 リメイクの意味が薄いなら飛ばし見か放置かもしれません。

{netabare} 1話のヤレイの登場シーン以外は、原作にほぼ準拠という感じで進んでいるようです。ただ、ロレンスって開き直ってホロと馬車の上で一緒に寝ているんじゃなかったでしたっけ?

 原作を改めて読んでいますが、なぜ家に数巻あるのに原作を覚えていないのだろう?と思ったら、1期の銀貨とかこの後出てくる武具の話とかの内容が理解できなくて、そこだけ集中的に読んでいたみたいですね。

 ですので、2巻までで放置してたみたいです。今回読み返し始めました。面白いことは面白いですが、経済的な部分の謎解きをしないで話が進んでしまい、どいうことなのかエピソードの最後の方まで説明がないので、頭を使ってしまいます。そうすると感情が引き戻されてメタ的な気分になるんですよね。そこが没入できない原因だったかな。

 むしろ長寿のホロが北にかえる旅路の話…商人との信頼関係を結びながら…そして…という話の方が面白いです。その部分は「フリーレン」をちょっと思い出します。

 それと、やっぱり雰囲気は旧作の方がいいです。作画で見るべきところもないし。話が原作・旧作準拠でリメイクの意味が薄いようなら飛ばし見か放置になる気がします。{/netabare}



3話 どうしようかなあ…どうしましょうね?旧作の2期を見ながら考えましょうか。

 もちろん前作を最後まで(1期だけ)見ているので、話が面白くないということはないです。リンゴのシーンも良かったです。

 ですが…うーん、同じすぎ?例えば「キノの旅」などのリメイクを考えると新旧見比べる意味があるのですが…ただ、まあ雰囲気は慣れてくればそれほど違和感もなくなってきた気も…

 それと今回の部分で、以前はスルーしてたんですけど原作を読み返して気になったのが、テンの皮(革?)の時の匂い問題なんですけど…あれは取引上の口の上手さなんでしょうか?なんとなく詐欺というか騙しだと思うんですけど…そう言うものなの?とちょっと引っ掛かりましたね。

 どうしましょう?継続にしとこうかなあ…とりあえず旧作の2期が先かなあ…一応、中断にしておきます。違いを確認するためにチェックはすると思いますけど。

 EDを初め音楽は結構気に入りました。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 14

67.1 3 2024年度のリメイクアニメランキング3位
るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 京都動乱(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (25)
184人が棚に入れました
コミックスがシリーズ累計7,200万部、実写映画はシリーズ累計興行収入193億円と全世界・全世代からの支持を受ける伝説の名作『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』。2023年に、スタッフ・キャストを一新し新作TVアニメシリーズとして、2023年7月に第一期全二十四話を放送し、そして、2024年10月より第二期『京都動乱』を放送する。 和月伸宏による原作は1994年「週刊少年ジャンプ」にて連載開始、1996年には初のTVアニメ化。以降もOVAや劇場映画など数々の展開を経て、現在は『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚・北海道編-』が「ジャンプSQ.」にて連載中。 第二期の制作にあたっては、より熾烈な戦いを描くべく、監督・駒田由貴(『無限の住人-IMMORTAL-/助監督』)を起用。シリーズ構成は引き続き倉田英之(『メイドインアビス』)が務める。 連載開始から30周年の節目を迎える「るろうに剣心」。 色褪せることのない、王道にして普遍的な物語、 登場人物たちの苛烈な信念を、今再び鮮烈に映し出す――

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

全体的に無難な感じ

バトル自体は限られた感じとなっているものの、要所で盛り上がるところで効果的に用いられているという印象。

今回はストーリーの関係もあってかヒロインの出番は序盤から少なめでびっくりしたけれども、その代わり剣心が京都へ向かう道中で付いてきた操との掛け合いが楽しいものがあり、ある意味ロードムービー的なところがあったかな。

もっとも、派手さはなく、無難な印象で、旧作からの人は物足りなさを感じるかも。

それでも、新規の人にも楽しめる作りになっており、幕末〜明治初期の動乱の時代のロマンが詰まった作品だと思います。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 4

キャプテン さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

あえての『旧作との比較』はやめようぜ

YouTubeを見てると↑が必ずあって、ホントにアホらしい。
何故、普通に観れないのだろうかと思うんだよね。残念。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 1

72.3 4 2024年度のリメイクアニメランキング4位
Re:ゼロから始める異世界生活 3rd season(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (125)
618人が棚に入れました
襲い来るエルザたちの猛攻を退け、大兎との戦いでベアトリスとの契約を果たした「聖域」の解放から1年が過ぎた。 王選に臨むエミリア陣営は一致団結、充実した日々を送っていたナツキ・スバルだったが、平穏は使者によって届けられた一枚の書状によって終わりを告げる。 それは王選候補者の一人、アナスタシアがエミリアへ宛てた ルグニカの五大都市に数えられる水門都市プリステラへの招待状だった。 招待を受け、プリステラへ向かうスバルたち一行を待っていたのは様々な再会。 一つは意外な、一つは意図せぬ、そして一つは来るべき。 水面下で蠢く悪意の胎動と降りかかる未曾有の危機。 少年は再び過酷な運命に立ち向かう。
ネタバレ

アニメアンチ2号 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

プレプレ👹プレアデス!?

●歴史に記憶を刻みつけるほどに・・・強烈熾烈なぁ・・・((;´∀`)

妖怪大戦争の展開だけはやめておけと必死に申し上げたつもりの当方でありましたが、
その甲斐まるでないかの如く、悪役令嬢{netabare}プリシラ様と胡散臭いマスカレードの
歌姫コンビがよりにもよって今回壮絶超絶にやらかしてしまいましたようです。

本作既出のはらわた狩りに被るとこも否めませんが、憤怒の大罪司教の名演技には
目を見張るところあったのにもかかわらず、それをまるで意に介さないように
プリシラ&マスカレードコンビの圧勝パーフェクトゲームの結末でございます。

御令嬢プリシラ様をただただ忖度するために用意されただけのかませ犬
憤怒の大罪司教があまりに哀れと言いますか、茶番過ぎて・・・
へそで茶を沸かしたくなる心境にござます。

あまりに茶番過ぎて脱力感が否めない失望展開故に、今回の物語評価については
2.5アンダーは避けられないでしょう。

当然の如くのプリシラ無双もあれですが、しかしここまで理不尽にマスカレードの歌姫に
無理矢理華を持たせるという展開はあまりに不自然で違和感満載すぎて、そいつは
「ドラゴンボール」の何キャラなんだと?思わざるを得ない始末であります。

へたれ設定のプレプレ~ナツキスバルが主人公である本作の意味がまるでありません。

強すぎ悪役令嬢プリシラ様と、それ以上に謎過ぎる
マスカレードの歌姫{/netabare}が兎に角胡散臭いわけであります。

そういうわけで、その詳細については次回にご披露したく思う次第ですが
もしもよろしければお付き合いいただければと存じます。





比較的人気がある本作シリーズでありまして、物語自体は相対的に良質であると思いますが
その一方で「進撃の巨人」みたいに回を重ねるごとに下り坂傾向にあるような気も致します。

主人公プレプレ~なつきすばるのキャラについて賛否両論あるようで、個人的にはキャラ設定の
意味については理解しているつもりでいましたが、{netabare}それでもちょっと濃い感じが否めず
やはりいい加減クドイと言いますか、飽きてきたところあることは否定できません。{/netabare}

{netabare}【グノーシス】的{/netabare}作品の傾向して「エロ・グロ・ウツ」の三拍子が揃った感じのものが
しばしば見受けられますが、本作は「ロリ・グロ・ウツ」というような感じで、エロが
ないだけマシと言いますか、{netabare}グロもほどほどに抑えられている点については比較的
好印象を抱くことができます。

しかしながら、耳付き角付き尻尾付きなどなどの、キャラがごちゃごちゃ出まくって、
ポケモンデュエルバトルのように?あるいは「進撃の巨人」や「烈日の黄金郷」のように
敵味方入り乱れる「妖怪大戦争」みたいな展開だけはいい加減もううんざりしていまして
そのんなものはオリンピックの中だけで済ませて頂きたく思います。{/netabare}

【ティタノマキア】のリメイクは既にお腹いっぱいでございますので。

キャラが多すぎたのが今回最大の問題点であると思いました。


①プレプレ~なつきすばる
主人公の左胸には「N」の文字が刻まれてますが、その中心に「🌞」があります。

この関係性から「N」を反転させ「Z」にして「スバル」で解くと
「プレアデス星団」即ち【牡牛】座🐮を表していることが見えてきます。

「🌞」と【牡牛】🐮これに「謎の歌姫」を合わせて関係性を考えてみます。

②恥ずい💛歌姫
「褐色の肌」を持つ歌姫でありますが、名をリリアナ・【マスカレード】と言います。

{netabare}水の都の歌姫【マスカレード】とは【ヴェネツィア】を表していると断定できます。

【マスカレード】=「仮面舞踏会」の起源は【ヴェネツィア】であり、
【マスカレード】とは貴族文化でありまして、それはつまり
【ヴェネツィアの黒い貴族】を暗示しているということになります。

「黒い貴族」と言われる所以は肌の色が黒かったからであります。

音楽の起源は【イニシエーター】(が習得した技術・知識)にあります。
【マスカレード】も【イニシエーター】により伝えられた秘術、つまり
【イニシエーション】であります。

褐色の歌姫【マスカレード】は腰のところにイチジクの葉っぱを身に着けています。
イチジクの葉はアダムとエヴァが「人にはお見せできない恥ずかしいところ」
を隠すために装着したものでありまして、「恥」を象徴するものであります。

そういうことで「褐色の」【マスカレード】は恥ずかしいということになります。
故にその【イニシエーション】にはイチジクの葉っぱ必要ということになります。

褐色の肌を持つ種族その名は【カナン人】であり、
彼らは【鬼神】🐮【バアル】を主神として崇め奉る種族であります。

そして【バアル】🐮は🌞「太陽神」とされています。{/netabare}

③水の都の腹黒い💀貴族

{netabare}褐色の歌姫【マスカレード】がプリシラ👹の体を見て欲情します。
それは【イニシエーション】=【マスカレード】の暗示です。

この関係性からプリシラという存在は某💀貴族がバックボーンにあると推測できます。

黒い貴族の故郷は【カナン】であり、またの名を【シオン】といいます。
ガンダムでお馴染み「ジーク!」【Zion】が【シオン】です。
Zガンダムの【Z】は【Zion】を示しているわけであります。

故にプレプレ👹すばるは【Z】&【🌞】のシンボルを掲げるわけであります。{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 0

snow さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

襲撃編(全8話)はもう終わってた<55>

第58話まで視聴
2週つづけて再放送だったので、やっと調べたけど
襲撃編(全8話)はもう終わってて、反撃編(全8話)は2025年2月5日(水)から放送開始とのこと。
観終わった扱いでええのけ?
あにこれがどういう扱いをするか次第ですわね。

まあ、ここまでだとたいした感想もないんだけど。

マラソン的始まり<53>
3期初回、51話視聴
こんなキャラがいましたよという復習と伏線撒きの尺が長くて60分目あたりはかなり長さを感じて観てた。
2期後半がやたらタメの尺が長かったので、通してみればまあ面白めだったけど・・・という前期の視聴感が影響を与えてる面もあり。

初回90分を3幕構成的に見返すと、30分目は吟遊詩人が出てきたところ、60分目はお好み焼きを食べている。
最後の30分でやっとラインハルトさんちの対立とラストのアレ。
てか、毎週アンケートで競ってる原作の大正義アニメが増えて、長くタメだけやってられるような温めのコンペティションからの作品は、自分の中じゃ相対的に順位を落としつつある。
30分尺だと漫画単行本半分くらいやれますからね。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 1

さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

2期とは全然違う

1話から面白いリゼロが戻ってきた
正直2期はかなりキツかったから驚いた
制作会社は同じだしなにが変わったんだろうか
シンプルに物語が面白くなるタイミングなのかと思ったけど、なんと言うか見せ方が良くなってるというか作画も良いのもあるけど表現のバランスが良いというか
フワフワしたキャラクターや世界観に突如やってくる強烈な狂気的猟奇的残虐性やグロテスク、この切り返しの見せ方が強烈に引き込まれた1期の時を思い出す
どの作品でもそうだけどこのギャップが強烈なほど人の心を掴むし画面に釘付けにさせると思う
2期ではネチネチと作者のズレた感性をキャラクター通して押し付けられて気持ち悪くイライラしたが今回はその心配なさそう。たぶん
相変わらずスバルとエミリアのやりとりは気持ち悪いが今回は期待出来そう

投稿 : 2025/03/01
♥ : 2

68.0 5 2024年度のリメイクアニメランキング5位
嘆きの亡霊は引退したい(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (139)
396人が棚に入れました
トレジャーハンターになろうぜ 目指すはただひとつ、世界最強の英雄だ かつてそんな誓いを交わした六人の中でひとりだけ圧倒的に才能がなかった少年がいた。 ある日挫折を口にした彼に、幼馴染は言った。「クライ、お前、特に役割ないんだからリーダーやれよ」 才能があり過ぎる怪物達(=幼馴染達)で結成されたパーティ《嘆きの亡霊(ストレンジ・グリーフ)》は数年にしてその名を帝都中に轟かせ、そのてっぺんに据えられた彼はあれよあれよという間に最強パーティのリーダーとして祭り上げられた。 跳ね上がる周囲からの期待により彼の言動はいつだって勘違いされ、事態は予想もしない展開に…。 これは、最強パーティのリーダーにして最強のクランマスターとして名を馳せるクライ・アンドリヒの栄光と苦悩に満ちた英雄譚である!

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ノリがわかってからはどんどん楽しく、いつしか毎週の楽しみに

1話感想 2.9 1話で主人公が気に入らなきゃ、普通は切りますけどね
ううーん…。
なろうで人気のある作品だとは知っていましたが、読んだことはありませんでした。

なので楽しみに見てみたのですが…。
ううーん、という感想ですね。

まず、設定は面白そうだと思いました。
追放系の逆ですね。仲間に比べて実力が劣る主人公が、追放されるどころかリーダーとして祭り上げられて、
実力に見合わない身分に祭り上げられてどうしよう、という内容かと楽しみに見たのですが…。

主人公が気に入らなかったです。
分不相応な地位を得たくせに、その地位に調子に乗って偉そうに振る舞っているように見えて、なんだこいつは、となりました。

この設定を見た時は、主人公はもっと卑屈だと予想したんですよ。

でも、こいつがやったことって、クランに入りたい希望者達に入会の餌をチラづかせて、それを奪い合って暴れる様をあざ笑う行為。
実際には身内がその餌を確保したわけで、本当に、集まってくれた人達をただの笑いものにしたわけですね。
お前それ、完全に悪役ムーブだろうが…。

人の良いNo.2に雑用を押し付けようとしたり、実力不足の新人に高難易度な任務を押し付けようとしたり、今のところ好感の持てる要素が微塵もない。
何だこりゃ。

ギルドで言い訳とかしてましたが、本当にそうしなきゃいけない理由があったんですかね? ただの自己正当化、言い訳にしか見えませんでしたが。

作画はぼちぼち、ヒロインなどちょっと可愛らしくて悪くもなかったのですが、この主人公の好感度の低さはまずいわ。

いやまあ、多分この主人公は、普通に実力者なんですよね。
このふるまいが許される本物の実力者で、口では弱いと言っているだけの嘘つきだから、この横柄な振る舞いが許されるのでしょう。

そういう展開は予想できますが、現状与えられた情報からするとクズにしか思えなくてきっついです。

ただまあ、なろうでも高ポイントを獲得している人気作なら、どこか面白い要素もあるのかもしれない、と思って見たい気持ちもありますが…。

ま、考えます。まあ切るかな…。

コミカライズもちょっと見てみましたが、似たようなものですね。
ただちょっとだけマシでした。
思っていることを吹き出しで書いてくれるので少しわかりやすかったんですよ。
いや、それでもわかりにくいですが。

集まった新人に餌を投げ入れる理由が、全く納得いかなくて。
でもこのままだと収まらないとか、何か考えていたみたいです。
納得いかないですが。


主人公に好感が持てるようにするのなら、No.2のことを普通に尊敬していて人格実力全てでクランマスターに相応しいのは彼だと思っているから、マスターの業務を任せて実質的にマスターの地位から退こうとしている、とかですかね。描き方次第では好感が持てるようにもできると思いますが…。
実態は単に面倒くさいからお人好しのNo.2に全部押し付けようとしているだけです。こういうのはむかつきます。

新人に理不尽な任務を押し付けたのは、普通に見る目があって妥当な任務を課したなら別に良い。でも口では人を見る目は無い、と断言していて…。
だったら任務を選ぶのは、選べる人に任せるべきでは?

結果オーライで全部うまく行っているから、適当にやっているんですかね。
主人公の言うことを信じたら、本当にやっていることが有り得ない。

多分嘘なんでしょうけど、主人公が視聴者に嘘ついたら、この話の何を信じれば良いんですかね?

というわけで、かなり意味不明でした。

でも、この意味不明さで、なろうでも高ポイントというのは信じられなくて、そこがちょっと、見てみたくなりました。



なろうでも面白い作品はたくさんあるのですが、不思議と短期のランキングの上位を適当に見てみると、面白いことがめったに無い。
それはなんかこう、流行に乗っているとか、流れみたいなものがあって、ぱーっと短期に上がるのはそういうことかと思います。

でも総合ポイントで上に来るのは、やっぱり結構質が良い作品になってくると思っていました。
本作は…3ページ目だから47位ですね。100万作品の47位ですから上澄みの上澄みです。
これがそんなに上に来るの? と不思議になりました。
もちろん単に自分には合わないだけ、ということはありますが。

じゃあWeb原作を読めば良いのでしょうが…。
アニメの方が楽に見れますからね。でも時間はかかるから…。
まあ、考えます。



追記:アニメの該当部分だけWeb原作読んでみました。
結論としては、モノローグ削りすぎてわかんねぇよ! というところですね。

ふざけんなと思った主人公のギルドでの行いですが、主人公は単純にビビり散らかしていて逃げようとしただけなんですね。
価値あるものを放り込んで気を引いて逃げる。忍術でいう金遁の術ですね。

別にティノが獲得するとわかって嘲笑ったわけでもなく、結果的にそうなった、というだけなわけですね。
これは大分印象違うかなぁ。

それが伝わらないのは、アニメの出来が悪いってことです。

小説→アニメではクオリティが上がるのが当然です。絵が動いて音楽までついて。

にも関わらず、クオリティが下がることがある。
もちろん作画等ヘボすぎて単純にクオリティが低い場合は論外ですが、このアニメは作画等は問題ないのに、小説よりクオリティが下がっている。

そうなる理由で、一番大きいのはモノローグを削り過ぎているところだと思います。
本当に一から十まで全部モノローグ、地の文を主人公に語らせたら、当然尺に収まらないでしょう。なのでどうしても削る必要はあるのですが、削りすぎて必要な部分まで削ったら伝わらないわけですよ。

私はアニメを見ていて主人公の何を信じれば良いのかわからなくなったわけですが、モノローグは信用できるんですよ。
それを削りすぎているから混乱する。

特に内面と行動がチグハグな主人公なのにモノローグを削りすぎるのはなんだかなーと思います。


まあWebで予習してから見れば動いているだけで面白い、となるのかもしれませんが…。
まあ原作前提のアニメなんて、単純に駄目だと思いますが。

でもこの主人公「言動から誤解される」という設定はあるんですよね。
その通り言動から誤解したのですから計算通り、と言われたらそうかもしれませんが。でもそれはそれでムカつく。主人公を誤解して嫌って良いことは無いでしょうが。

だったら最初から完全に騙して、大胆不敵、傲慢不遜な最強クランのボス!
というところをしっかり描いてから、最後に種明かし、みたいな作りにしてくれ。

まあ絶対このアニメは出来が悪いんですが…。
脚本を視聴者が頑張って補えば、作画とかは悪くないんですよね。
Web原作で予習してからなら楽しめるかも?
まあ考えます。

全話感想
文句たらたらで始まった本作ですが、主人公が弱くて生きるために精一杯であることを理解した上で見始めたら、どんどんおもしろくなっていきました。
主人公は決して善良でも格好良くも無いのですが、滑稽な面白さはありますし、本人はよくわかっていなくてただ生き残るために必死なんだと思えば、まあ許せますね。

ヒロイン達は可愛かったです。
ティノが可愛いですね。決して強くはないこの子はマスコット的な可愛さで出るたびに可愛らしい。
またシトリーが実に良かったですね。
登場から面白かったですね。
ほぼ完全に黒幕という。赤髪の子実に不憫な…w
その黒い魅力に一発で気に入りました。

オープニングの時間を紹介に使う演出なども面白く、気づけばどんどんお気に入りの作品になっていました。
2期も嬉しいです。
楽しみに見続けたいと思います。


「主人公は本当は強い」と思いながら見ると相当ムカつく奴になるということも、今にして思えば面白いですね。
全てを掌の上で操っていて、全部わかっているくせに必要な情報を明かさないで右往左往する人々を見て嘲笑っている。
心底性格が悪いです。
そのように、作中では思われているわけですね。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 2
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「低予算」でも勝負できるいい素材を仕入れて、制作陣が的確に調理したって感じ

【レビューNo.165】(初回登録:2025/1/12)
ラノベ原作(なろう発)で2024年作品。全13話。
個人的には「レビュー書くのどうしようか」と思っていたのですが、saitamaさん
のレビューに感化され、思うところを一気に書いてみようかと。


(ストーリー)
時は今、かつてなき「トレジャーハンター黄金時代」。
帝都ゼブルディアで煌めく数多の才能の中に一際異彩を放つ男がいた――
その名はクライ・アンドリヒ。

主人公クライは幼馴染たちと最強のトレジャーハンターを目指すことを誓い合う。
仲間たちが次々と才能を開花させていく中、クライは才能に恵まれず、やる気を
失い引退を表明する。
しかし仲間たちから「役割がないならリーダーやれ」とパーティー「嘆きの亡霊」
のリーダーに任命されてしまう。
そして「嘆きの亡霊」は、仲間たちの活躍で帝都でも最強のパーティーとなり、
気付けばリーダー・クランも「千変万化」の二つ名を持つ最強のクランマスター
として祭り上げられていたのだった。


(評 価)
・これは令和版「『スーダラ社員』こと植木等」
 植木等は昭和の喜劇俳優ですが、個人的には
 ・かつてなき「トレジャーハンター黄金時代」
  → 1960年代の高度経済成長の中で「モーレツ社員」が溢れていた時代
 ・そんな彼らを尻目にハッタリでスイスイ世渡りしていく(植木等演じる)
  「スーダラ社員」や「無責任男」にクライを重ねる
 そんな感じの作品ですかね。
 (一応言っておくと、私はその時代の生き証人ではないですよ(笑))
 
 「勘違い・すれ違い系コメディ」的なところから『オバロ』や『陰実』の
 ような作品と評されることも多いですが、いうても主人公「アインズ様」
 や「シャドー様」は作中でも最強クラスの実力者ですからねえ。
 
 一方のクライは
 ・「ワイも無敗やぞ!」→まあ今までまともに戦ったことないけどw
  (宝具頼りで誤魔化しは利くが)
 ・唯一の特技が「土下座」というプライドのなさ
  そして口癖も「ゲロ吐きそう」w
 ・面倒ごとはすぐに他人任せでやる気なしの他力本願
 ・宝具集めが趣味でそのため仲間のシトリーに多額の借金中
 となかなかにクズな描写が多いですね。
 でもそんなクライを「愛すべきコメディリリーフ」として愛情を持って描い
 ているから、意外と不快にならず楽しく視聴できるんですよね。
 (後述しますが)上述2作品よりもかなりコメディ主体に振った作品という
 印象ですね。
 

・素材選びの勝利!?「低予算なろう」ながら上手く調理している
 いわゆる「低予算なろう」になりますが、この手の作品の失敗の典型例は
 ・チート能力などで「俺tueee」を見せつけるぞ!
  → となるとバトルシーンが主体となるよね
    でも「低予算」で「魅力あるバトルシーンの作画」ってかなり難易度
    高いよね
    → 結果中途半端
 ・ついでにコメディも加えちゃえ!
  → 練られてないので中途半端
 ・ハーレム要素で主人公モテモテにしちゃうぞ!
  → テンプレのご都合主義にうんざり
 って感じのパターンですね。

 その点本作だと
 ・コメディ主体でいくぞ!
  → これなら「低予算の泣き所:作画」にあまり負担をかけずに、演出や
    センス等工夫で勝負ができる余地が大きくなる
 ・バトルシーンも描くぞ!
  → でもコメディという基本軸はズラさないぞ
    ・クライ「聞いてないよ~」
    ・ティノ「これはますたぁが与えた私への試練!」
    → バランスを上手く取れば面白い魅せ方が可能
 ・ハーレム要素も描くぞ!
  → (後述するが)ヒロインに役割を与え上手く活用すればさらに面白く
     描くことが可能

 感覚的には「低予算」でも勝負できるいい素材を仕入れて、制作陣が的確に
 調理して仕上げたって感じですかね。
 まあOPや次回予告から「遊び心」を感じる”ご機嫌仕様”ですからねえ。
 上述の「クライのキャラ描写」といい、制作陣はノリノリで作品愛もかなり
 深かったんじゃないですかねえ。
      
 
・ヒロインたちも物語上の役割をしっかり担ってた
 ヒロインたちもただのハーレム要員というだけでなく、上手く活用して機能
 させてたという印象ですね。
 ・ティノ
  {netabare}「ますたぁに甘えたい」というヒロイン性を描きつつも「ますたぁは神」
  という盲目的なクライの信奉者
  → 「勘違い・すれ違い系コメディ」の先導役として機能{/netabare}

 ・シトリー
  {netabare}クライを甘やかす”ダメ男製造機”という表の顔とは裏腹のマッドサイエ
  ンティスト気質で策士の黒幕的な一面も
  → 本作に不足美味の「ダークな毒気成分」補充要員として機能{/netabare}

 ・リィズ
  {netabare}戦闘能力が高く頼りになるが、脳筋の直情型で行動が制御しずらい
  またシトリーの姉であり、ティノの師匠でもある
  → クライでも”取り扱い注意”のトラブルメーカー+ヒロインズ間の
    相乗効果の起点として機能{/netabare}

 三者三様にキャラ立ちしてたと思います。


視聴時はそこまで深く考えていたわけではないですが、saitamaさんのレビュー
に感化され、再整理してみると意外に奥が深い作品だったかも(笑)
刺激をアザ━━━(*゚∀゚*)ゞ━━━ス!!

最終話もまさかの{netabare}オークション{/netabare}展開で、そこでしっかり見せ場もつくるという
終わり方も本作らしくよかったと思います。

ただ2期決定らしいですが、これはどうなんですかね。
この手のなろうだと
「最強目指して成り上がる!俺たちの戦いはこれからだ!!」
とかが多いですが、始めから成り上がちゃってますからねえw
物語の方向性としてどこを目指すのでしょうか?
「この制作陣が次は何をみせてくれるのか」
という期待半分、
「『1期で終わっておけばよかったのに』とならないか」
不安半分って感じですかね。


ED『すくりぃむ!/P丸様』
耳に残る中毒性のある楽曲とティノのかわいいお尻みせのED映像にしっかり
ハマってましたねえw
(『すくりぃむ』といえば、『氷菓』の「I scream」が頭に浮かび、
 「曲中でやたら叫んでたのはそういう意味か!」
 と納得したのは私だけ!?)

投稿 : 2025/03/01
♥ : 17

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

放送終了後に一気見。

原作未読です。

放送開始時に1話視聴して「面白そうだな~」と感じてたのですが
同時にあざとさやエ○要素?等からくる嫌悪感の方が勝ってしまい1話断念・放置してました。

正月休みに入り、録画してたレコーダーの整理する際
削除してもいいか念のため確認してたところ
本作はついつい最終話まで一気見してしまいました(数日かけましたが)。


最初のころに懸念してたあざとさやエ○要素は・・
最終的に個人的にはギリ許容内?・・でしたが、不快に感じられる方も少なからずいそうかな?。
(そんな要素を入れない方が、最終評価が上がったのは確か(つまりその分減点あり))

 あと、虐待一歩手前(二歩先?)な描写も、不快感のギリ手前(二歩先?)かも。
 される側のキャラ付けのためもあってか、なんとか踏みとどまってるけど
 これも不快に感じられる方も少なからずいそうかな?(いやもっとたくさん)。


勘違い系作品としては、「陰の実力者になりたくて!」と同系統作品に感じます。
あちらは主人公が自ら能動的に斜め上方向の努力するのに対し
本作は巻き込まれ型で、まあ、いわゆるハーレム的に何もしなくても万事上手くいってしまう。
自分にとっては敬遠しがちな設定ですが、それでも継続できる要素がたくさんありました。


まず、まわりの環境・キャラ設定等がうまくできていると思います。
幼馴染パーティ設定は、なんかノスタルジック感もあり、それなら仕方ない感までw。

続いて、適度に狂ったキャラ設定。
個々のキャラが、それぞれ確固たる自分を持ってる気がします。
なので、ありがちな最初からパーティ全員でボコる・・・
みたいなのではなく、個々で十分魅力的なエピソード展開・戦闘ができる。


作画はすごく丁寧ですね。
すごくよく動くのに、崩れないし、やわらかさがある!!。角の少ない優しい作画?。
色彩も豊富で、決め画面も過度にならない程度のスタイリッシュさ。

OP・EDも凝ってて、本編がうまく組み込まれていて、見逃し厳禁なつくり。次回予告も。
からのCパートまであるのは、個人的に高評価ポイント!。
12話の特殊OPも良かったですね♪。


毎話、Bパートラスト・ED手前で食い気味に入ってくるED曲。
それまでの雰囲気もある意味ぶち壊してしまう感ありあり(いい意味で)の
ちょっと電波気味であざとさ感つよつよで、下手したら嫌悪感まで抱かせかねない楽曲。

う~ん、だんだんくせになってきたw。

クレジットよく見てみたら「ピノキオピー」!!!。
マジですか?。ビックリしました。
同時に納得。。。

今まで全然知らなかったのですが、最近はこういった感じで他のアニメにも携わってたりされるのかな?。

  ※余談:今でも大好きな楽曲・PV
     ・「モチベーションが死んでる / 初音ミク」 https://www.nicovideo.jp/watch/sm27868484

正直、EDに全部持ってかれてしまいますね。
最初、声優さんが歌ってるのかな?って思ってましたが、P丸様。という方なのですね。
キャラ設定、本編の雰囲気にもすごくあってる楽曲・歌詞で、中毒性がありますね。

  ※余談:ぜんぜん聞き取れなかったので、歌詞付き助かる^^。
     ・「【Onボーカル カラオケ歌詞full】すくりぃむ! / 嘆きの亡霊は引退したい ED / P丸様。」
      https://www.youtube.com/watch?v=r0RPjbUuyvk

  ※余談:タック二階堂さんのレビューで↓の動画知りました。感謝です。
      こういうのすごく面白いですね!。
     ・『嘆きの亡霊は引退したい』エンディングガイドパフォーマンス映像
      https://www.youtube.com/watch?v=3UnVfmWHPEc

投稿 : 2025/03/01
♥ : 11

68.0 6 2024年度のリメイクアニメランキング6位
バーテンダー 神のグラス(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (107)
317人が棚に入れました
「神のグラス」と称されるほどの若き天才バーテンダー、佐々倉溜。パリより帰国し、銀座のバーで働き始めた彼のもとに、多種多様な事情や生き様を抱えたお客様が訪れる。彼らに差し出される一杯のグラスが、あるときは彼らの人生を変え、あるときは彼らの心を少しだけ慰める――。酒と人とがドラマを紡ぐ、大人のためのスタイリッシュ・BARストーリー!
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

【第2作】「西尾節」と「シャフト演出」と「戦場ヶ原」を抜いた『化物語』

【レビューNo.129】((最終レビュー)初回登録:2024/6/21)
コミック原作で2024年作品。全12話。
第1作は好きだったので、第2作にも期待ですかね。

(ストーリー)
バーテンダー・佐々倉溜は、パリから帰国後銀座のバー”イーデンホール”で
最近働き始めた。
ホテル・カーディナルの営業企画部で働く来島美和は、ホテルのカウンターバ
ーに相応しい、客の魂を癒す「神のグラス」を作れるバーテンダーを探してい
るが一向に見つからず焦っている。
偶然街で出会った溜がバーテンダーであると知る。
(公式サイトより)

(評 価)
・第1話:温故知新的な取り組みは評価したいが・・・う~ん、様子見ですかね
 {netabare}・第1作は2006年にアニメ化されており、2回程視聴してますかね。
  第2作の位置づけが分からなかったのですが、公式サイトや1話を見た限り
  では、リメイクというより
  ・原作からの主要キャラや舞台等世界観を引き継いだ上で
  ・現在風解釈等を加えながらの完全新作ストーリー
  という感じっぽいですね。
  原作未読なので、完全アニオリかどうか等は判断できないですがw
  1話はベースとなる世界観を提示する必要があるので、ある程度前作で既視
  感のあるものをみせつつ、ところどころ改変が行われているという感じでし
  たね。

 ・例えばグルメなんかは「食堂食堂」や「ダンジョン飯」等ここでも異世界モ
  ノが席巻している感があり、個人的には少々食傷気味な感じではあります。
  (これらの作品は好きなんですが、こうも異世界モノが多いとね・・・)
  なので、下手に「異世界バーテンダー」とかに走らずに、こういう時代だか
  らこそ過去の名作に回帰してみようという「温故知新」的な取り組みは大い
  に評価したいところですね。
  第1作での魅力であった
  ・バーという(重い扉で閉ざされた)隠れ家的な空間に流れる緩やかな大人
   の時間や癒し
  ・そこで繰り広げられる人間ドラマ
  ・バーやお酒のウンチク等
  第2作ではどうみせてくれるのか。

 ・ただ1話を観た感じだと「う~ん、コレジャナイ」って感じが・・・
  ・前作より幼さを感じるキャラデザやコメディ要素を加えたキャラ描写
  ・前作よりも明るい感じの色調
  ・過剰なアニメ演出等
  前作の素材の味を楽しむような大人な空気感が・・・って感じですね。
  しかし
  ・第2作を創る以上、前と変わらないという訳にもいかんやろしなあ
  ・第2作として面白いテーマ性とかがあるかも
  ・新作エピソードは気になる
  という感じではあるので、しばし様子見ですかね。
  あと前作は思い出補正がかかってる可能性もあるので、この機会に前作も見
  直してみようかなっとw{/netabare}

・第2-3話:第1作とは異なる方向性はきちんと提示されていたと思う
 {netabare}先日の 第1作のレビューで
 ・第1作はよくも悪くも「昭和世代が思い描く『かっこいい大人の男像』」を
  描いている
 ・第2作は尖った感じがなくなり、凡庸な作品になりそう
 と書いたのですが、

 第1話
 メインキャストが神嶋部長から来島美和に変更。
 それに伴い、神嶋部長の人間ドラマをカット。
 その分佐々倉の人間臭いキャラ描写を追加。
 → 「かっこいい大人の男像」が後退

 第2話
 第1作で2話分のエピソードを1話に詰め込み
 → 人間ドラマは薄味になり、ストーリー重視の味付けに

 第3話
 見習いバーテンダー・川上京子を追加。
 第1作では友好的な熟練バーテンダー・葛原が越えるべき壁という存在。
 まさかのカクテル対決w
 → 第1作では客に寄り添う存在であった佐々倉を第2作では前面に押し出し
   た演出

 やはり第1作のエピソードが古く時代に合わないという判断なのか
 ・第1作:客の人間ドラマとそれに寄り添う佐々倉
 ・第2作:佐々倉の人間臭さや彼や来島美和、川上京子等の成長譚
 という方向に舵を切っていくのかなあって感じですね。
 個人的には
 ・第1作の「昭和世代が思い描く『かっこいい大人の男像』」がストライク
 ・第1作でしっかり描かれていた「人間」が、単純な記号化され面白みがな
  くなったように感じる
 と、どうしても辛口になってしまうのですが。
 第1作とは異なる方向性はきちんと提示されていたのかなっと思いますね。{/netabare}

・第4話:第2作のやりたいことは大分明確になってきたかな
 {netabare}前回のレビューで書いたように
 >・第1作:客の人間ドラマとそれに寄り添う佐々倉
 >・第2作:佐々倉の人間臭さや彼や来島美和、川上京子等の成長譚
 >という方向に舵を切っていくのかなあって感じですね。
 がより鮮明に描かれていたのかなっと。

 Aパートは
 ・ホテル・カーディナルに凄腕フレンチシェフのスカウトを画策
 ・このシェフを口説くために佐々倉も一役買う
  → 利き酒対決や酒にまつわるエピソードを絡め、シェフの心を動かす
 という流れでしたが、
 ・やはりシェフよりも佐々倉に焦点を当てた演出で「佐々倉スゲー」をやり
  たいみたいな
  → う~ん、少し話が軽く安っぽくみえるのかなあ
 
 Bパートは「見習いバーテンダー・川上京子の苦悩」ということで
 ・ようやくカクテル作りの許可が出たが、オーナーからは厳しいダメ出し
 ・自分が目指すべきバーテンダー像がわからない
 それを「キング・オブ・カクテル」と呼ばれるマティーニで
 ・佐々倉の作る顔のある→酒の個性を引き出したカクテルとは
 ・他のバーへ行き、多様なマティーニを飲み比べ
 でしたが、第1作にはなかった
 ・若手バーテンダーの共演
 ・駆け出しの頃の佐々倉の描写
 ・カクテルレシピだけでなく、ステアや温度管理といった技術面の細やかな
  解説
 などは第2作のウリとしてよかったのでは。
 今回の新キャラ・バー「Hell's Arms」の金城ユリも今後の出番が楽しみな
 キャラではありますし。
 また会話の中でカクテルコンクールの話も出たので、以降でそちらの話も描
 かれるのでしょうか。
 それにラストは熟練バーテンダー・葛原と来島会長で何か仕掛けてくるよう
 な引きで終りましたし。
 (これも第1作にはない展開ですね)

 一長一短はありますが、(第1作とは異なる)第2作のやりたいことは大分明
 確になってきたように思いますね。{/netabare}

・第5話:悪くないが凡庸かな
 {netabare}今回の主役は、葛原の愛弟子チェン。
 ストイックだが、視野が狭いようで・・・
 >それにラストは熟練バーテンダー・葛原と来島会長で何か仕掛けてくるよう
 >な引きで終りましたし。
 前回のフリは佐々倉ではなく、チェンの見識を深めるためのようで、
 ・「サントリー 山崎蒸留所」見学ということで関西へ研修ツアー
  (来島会長の人脈による)
 ・他のバーテンダーと触れ合うために、川上京子と金城ユリも同行
  (あと孫の特権で来島美和も)
 ということで、はじめはツンケンとしたチェンでしたが
 ・佐々倉のフォロー
 ・自身の京都の苦い思い出と向き合い
 最後に何かを掴んだようです。
 う~ん、話は悪くないですが、もうひとつ面白くないんですよね。
 回想なんかも入れてますが、全体的に人物描写が単純な記号化されて平面的
 というか、やはり凡庸な感じが否めませんね。
 「サントリー 山崎蒸留所」の辺りは、昔住んでたことがあったので、
 「おお、こんな風景だったわw」
 と、懐かしさがありましたが。
 
 川上京子と金城ユリとの交流を深める目的もあったはずですが、途中から別
 行動になったので、その目的も果たされずでよかったんか?!
 今回2人は「コメディ要員か?!」という扱いでしたね。
 この2人はカクテルコンクールに出場すると表明したので、今後そちらも描か
 れるんでしょうね。
  
 よくも悪くも「第2作はこんなもんかな~」という印象ですね。{/netabare}

・第6話:「バーという”特別な空間”だからこそ面白い」が薄まった
 {netabare}今回のエピソードは
 ・来島美和の後輩・樋口由香利のまさかの結婚話
 ・心がささくれだった中間管理職と患者を救えなかった女医の出会いの物語
 でした。

 樋口由香利については、来島美和ともに最初からずっと登場していますが、
 仕事でいいところがなく、どこかお気楽で浮付いたキャラって感じなんです
 よね。
 ・そんな彼女の”結婚”といわれても、唐突感だけが凄くて感情移入できな
  かった
 ・佐々倉の彼女の本心を見抜いてた描写が「佐々倉スゲー」よりの演出で
  「バーテンダー="優しい止まり木"」
  からズレてる感じがどうも好きになれない
 
 また中間管理職と女医の物語ですが
 ・ストーリー重視で薄味、この2人に焦点が当てたいのか、佐々倉よりなのか
  創りが中途半端
 ・バーという”特別な空間”に入ったという空気感が不足している
 この辺りも第1作ならこれだけで1話分の尺を使ってたところを、上述由香利の
 結婚話も詰め込んでいるので、まあそうなるわなっと。

 やはりこの手の話になると、第1作に比べ
 「バーとバーテンダー(優しく寄り添う存在)だからこそ独自の面白さがある」
 という尖った感じが薄まり、無難でライトな仕上がりだなという印象ですね。
 いつまでも「第1作がよかった~」という私は老害でしょうか(笑)
 第2作として新作のエピソードをやってくれてるのは、ありがたいですが。{/netabare}

・第7-8話:正直どうでもよくなってきた(笑)
 {netabare}7話はチェン君の話がメイン
 ・葛原の元を破門された模様
 ・父親が来日(シンガポールの有名ホテルの跡取りとして連れ帰るため)
 ・バーテンダーを本気で目指すことを決めたチェンは、佐々倉の元で研鑽
  を積みつつ、父に認めてもらうためにカクテルを作るのだが・・・

 また8話はカクテルコンクール回。
 ・川上京子
 ・金城ユリ
 ・チェン君
 が出場。その模様とそれぞれの新しい始まりを描いて終わりました。
 チェン君の騒動も一応の決着を見ましたが・・・

 正直どうでもよくなってきました(笑)
 エピソードは進むものの、こちらに積み上がってくるものがないなっと。

 >「バーという”特別な空間”だからこそ面白い」が薄まった
 前回こう書いたのですが、少しフォローしておくと
 ・第1作はバーでの人間ドラマや男のカッコよさなど、かなり特化した創り
  → (バーでのシーンが大半で)バーの空気感等も注力して創りやすい
 ・第2作は”前作とは違うベクトルを”ということで、多様化を意識
  → まあ「バーの空気だけ重厚に」とかは創りづらいよなあ
 って感じですね。
 正直原作未読なので両作とも、どこまでが原作準拠でどの辺がアニオリ改
 変なのかも分からないですし。
 そういう意味では「第2作は第2作の面白さ」があればと期待していました
 が、ちょっと厳しくなってきましたねえ。
 一応最後まで視聴予定ですが、ただ”凄腕バーテンダー”が出てくるだけの
 作品で終わりそうですね。
 この”凄腕バーテンダー”も「佐々倉スゲー演出」でみせたかと思えば、重
 鎮からは「ひよっこ扱い」等なんかチグハグなんだよなあ。{/netabare}

・第9-10話:人間を描くってやっぱり難しいんだと思う
 {netabare}第2作の目玉として第1作では描かれなかった
 ・”佐々倉溜”という人間を深堀して描いていく
 という試み自体は評価したいのですが・・・

 ざっと作品内での”立ち位置”でみても
 ・「神のグラスを作る男」とか”凄腕バーテンダー”と持ち上げる一方で
 ・重鎮(老害?)からは育てるべき人材として「ひよっこ扱い」
 ・佐々倉自身も自分が未熟だと納得していない様子
 ・その一方で高みを極めし者のように説法を垂れるという
 もうストーリー都合でキャラを動かしちゃってるなあっと。
 
 それに今回はついに佐々倉の過去が明かされますが
 ・人が死んだという話を絡めればインパクトがあり、説得力増すやろ
 という、制作側の浅はかな考えが透けて見えるというか・・・
 ”キャラ造形”って
 ・作り手が「彼はどういう人間か?」というのを考え抜いた上で、それを
  作中の言動に地道に落とし込んていく
 ・その積み重ねを経て、視聴者側がどう受け取るか
 ということだと思うのですが、やってることは
 ・こういうエピソードで説明したから、彼はこんなキャラということでい
  いよね♡
 という制作側のキャラの押しつけだったり、レッテル貼りレベルにしか過
 ぎないんですよね。
 やはり人間を描くって難しいですね。でもそこを超えてくるから私たちは
 「プロのクリエイターってやっぱり凄い」
 とリスペクトの念を抱くわけで、そういうところをインスタントにやろう
 している作品はねえ・・・

 >こういう時代だからこそ過去の名作に回帰してみようという「温故知新」
 >的な取り組みは大いに評価したいところですね。
 と最初に書いたのですが、どうもアニメ化の経緯もタック二階堂さんの
 「サントリー案件」
 というご指摘が的を射ている気がしますね。
 そう考えるとこの凋落ぶりも納得ですね。{/netabare}

(最 終)
「西尾節」と「シャフト演出」と「戦場ヶ原」を抜いた『化物語』

率直な感想がこれですかね。
第1作を知らなければ、「バーとバーテンダーが登場する一風変わった作品」
として、それなりに楽しめたかもしれませんが、前作の尖った部分を切り捨
て、凡庸な人物描写やサントリー案件を加えた本作は”コレジャナイ”って
感じですね。

まあ「昭和の男臭さ」がプンプンする第1作と同じテイストで令和のアニメ
を創る訳にはいかんやろ、という判断は理解できます。
とはいえ、
>「バーとバーテンダー(優しく寄り添う存在)だからこそ独自の面白さが
>ある」
という根幹が揺らいでしまっては「本末転倒だろう」って思う訳ですが。

今回”佐々倉溜”という人物描写に結構尺を使ったものの、あまり魅力的に
描けていないからなあ。
いろいろと多角的に描いてみたものの、結局どれも中途半端に終わった印象
ですね。
>「バーという”特別な空間”だからこそ・・・」
やはりこの空気感がないと、漠然とバーのシーンを見せられても響くものが
ばない気がしますし、そこが本作の生命線だったのではと思いますね。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 21

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

グルメものより話の広がりは無い。虚構と虚栄の世界ですね。

 最終話(12話)まで観ました。2024.06.20

 佐々倉さん、結局ホテル王に取り込まれたか…。仕方ないですねぇ…。孫娘やホテル関係者とあれだけ濃厚に関わってたら、身内扱いされるのも当たり前かなぁ。

 薀蓄モノはネットがこれだけ普及すると、説得力をもたせるのがものすごい難しいので、より権威のある者の傘下に入るのはある意味現代的なのかもしれません。

 薀蓄漫画の傑作、美味しんぼの山岡士郎と佐々倉さんの差が如実に出た感じがします。

 山岡士郎はネット普及前の80年代の人物で、当時は情報を独占していた大新聞社の社員で、対立していたとは言え、得体の知れない政財界のフィクサー、海原雄山の御曹司として、教養と裏表の一流人脈を継承していた怪物でした。

 だから、薀蓄にも説得力がありました。対して佐々倉さんは原作ではネット黎明期の人物なのかもしれませんが、アニメでは現代人です。

 ヨーロッパの一流バーにいたと言っても、所詮は狭い世界の住人で、垂れる高説に裏付けが決定的に欠如しています。各界の著名人とフランクに接触出来る山岡士郎との差は歴然です。

 佐々倉さんは、最近バケの皮が剥がれつつある、フランス在住逆張りシッタカおじさんと同程度の人物である疑いが濃厚です。情報源はウィキペディア的な…。

 ネット以前なら物知りバーテンダーとして通用したかもしれませんが、カクテル知識も、客がスマホでググったら、異説が出てきて、それを根拠に反論してくる可能性があります。

 理論や意見は発する人間の立場を絶対に超えません。バックにケツ持ちがついている人物と、何の権威も無い人物の発言は同価値では無いのです。

 サントリーもこの辺を分かっていて、アニオリ宣伝改変を突っ込んだり、ホテル王を絡ませたりしているんでしょうね。

 まぁ、会社の力で下請けや顧客をいじめている大資本の考えそうなことです。薀蓄漫画やアニメ受難の時代に上手くまとめたと評価すべきでしょうが、釈然とはしないですね。
………………………………………………………………………

 11話まで観ました。2024.06.16

 早いもので、間もなく最終話です。このアニメ、何となく良い感じのエピソードを積み重ねながらも、何か物足りない感じがします。

 主人公の佐々倉さんに、魅力が無いんでしょうね。新人バーテンダーのひたむきさは女性バーテンダーの2人やチェン君に敵わないし、熟練の苦労人キャラとしては、「バー・風」オーナーの師匠に敵わない。

 やさぐれ無頼漢キャラは兄弟子に持っていかれているし、ホテル王には鼻垂れ小僧扱いされています。

 客に対して凄腕バーテンダーとして高説を垂れますが、発言に権威と説得力が足りません。

 魂の救済やら、佐々倉さんのせいで客が死んだとか、何を言ってるのかと。夜の世界はヤバい奴が蠢いております。そいつ等に比べたら、まだまだ若造の丁稚に過ぎません。

 そもそも、酒を飲んで魂が救済されるのか?毎日ホッピーを飲んで、中は七割位入れてくれ!たみゃらん!とか言っている其辺の親父の魂は救済されて無いのか?

 酒が飲めない人から見たら、高級バーで最高の一杯を求める客も其辺のホッピー親父も単なる迷惑アル中では?

 ラスト、どんなオチをつけるかで、だいぶ印象が変わりそうです。
………………………………………………………………………

 9話まで観ました。2024.05.30

 原作や前回のアニメ化作品、ドラマ版を観ているタック二階堂さんやwitchさん達のレビューによると、今回は大幅に雰囲気を変えてアニメ化している様です。

 主人公の佐々倉さんは、お客様の魂を癒やすためにバーテンダーという生き方をしているそうなので、本来はバーに集まる人々の人間模様を描くのが、テーマとして妥当なのかもしれません。

 ただ、原作と現在では社会状況が違い過ぎるので、工夫した結果が今回のアニメの雰囲気に繋がっているような気もします。

 そもそも、銀座の高級バーに頻繁に来れる様な奴に魂の救済が必要か?今回の話の様に場末のバーのバーテンダーや場末のシングルマザーホステスみたいに魂以前に物理的に困っているような人達が激増している時代に、何を言ってる?という気がします。

 もっと、治安の悪い街のスナックやバーの方がふさわしい様な…。そんな所に来るやつにカクテルの味は分からんか…。

 今回、佐々倉さんの先輩が作った、女性酔い潰しレイプカクテルみたいな話ばかりになりそうです。

 原作の縛りで深夜食堂みたいな物語にも出来ないし、サントリーの宣伝も噛んでそうなので、殺伐とした話にも出来ない…。物足りなさの原因はそこかもしれません。

………………………………………………………………………

 4話まで観ました。2024.04.25

 Aパートの、権威ある男性にアレコレ薀蓄でどうこうする話は、人によってはブチキレるんじゃね?と納得いきませんが、Bパートの若いねーチャンに対するマティーニの薀蓄話は面白いです。

 Bパートのバーにいた、ボーイッシュで格好良い女バーテンダーが居る店が近所にあったら、下心こみでケツの毛をむしられるまで通ってしまいそうです。剣呑剣呑!
 
 バーに行きたくなります。ワイにも顔のあるマティーニを頼むで!

 こういう、若い同僚とかにマウント取れるマメ知識みたいなのが面白いと感じるのは、老害レベルが上がった証拠かもしれません。おっさん向けのアニメですね。

………………………………………………………………………

 3話まで観ました。2024.04.18

 タック二階堂さんの書かれている通り、老人達の独壇場ですねぇ…。モノ消費よりコト消費って、こういうことなんでしょうか。

 情報を消費しているので、権威と経験、知識ある男性がマウントとっているんですよね。登場人物のねーチャン達はお色気マウント取られ要員でしかありません。

 今回、主人公はカクテル勝負で負けてしまいましたが、相手の状態によって味を変える是非は?人によっては主人公が勝ちかも…。ねーチャンは権威が無いので審判すら出来ません。

 共産党が政権を取ったら、私の好きな甲類焼酎の発泡酒割が至上のカクテルになるのになぁ…。労働英雄が飲むべきカクテルじゃ!所詮、評価なんて時代の価値観に過ぎませんて。
……………………………………………………………………… 

 2話まで観ました。2024.04.11

 美味しんぼだなこりゃ…。京極さん、四万十川の鮎で号泣みたいなエピソードをAパート、Bパートでやりました。

 酒は基本的に毒で、飲めない人も多いので、グルメものより話のオチの説得力に欠けます。飯を喰えない人はいませんからねぇ。

 カクテルも、物語を消費している部分が大きく、主人公の作るカクテルを飲んでゲストキャラがホロリとするのに、説得力がありません。

 みんな単なるアル中で、カクテルに何となくな物語があれば、喜ぶ様な単純な連中なんじゃね?と、いう疑問を感じます。

 そもそも、美味いという基準も怪しいです。カクテルの主要な材料の一つであるメキシコのテキーラは、本当に美味いのは伝統的な技法で作ったものらしいですが、それだと副産物のメタノール(メチルアルコール)を排除出来ないので、アルコール分解酵素の弱いアジア人向けには売れないそうです。

 日本で買えるのは工業的に成分を調整したテキーラなので、アジアのアミーゴ達は可愛いそうだと知り合いのホセが言ってましたが、視力を失う危険と天秤にはかけられません。

 バーでオシャレにカクテル飲んで喜んでいるのも、見た目が良いとか、伝統とか、物語と雰囲気を楽しんでいる部分が大きいので、8割方虚栄と虚構です。

 夜の街とはそういうものだ!ですが、この価値観を共有してないと、このアニメは楽しめなさそうです。

 学生の頃、金が無くて工業用エタノールを鍋で蒸留して添加物を除いて飲もうもして、下宿を火事にしかけた頭の悪いロシア人みたいな友人は、面白さが分からんと言っておりました。

 カクテル飲ましたくらいじゃ、駄目だこりゃ…。
……………………………………………………………………… 

 初回観てのレビューです。2024.04.07

 オシャレなウンチク漫画が原作の様です。バーへ行きたくなりますね。期せずしてスナックバス江と同じ様な感想に…。

 バーテンにカクテル作って貰うと美味いんですよね。腕の良いバーテンはまさに酒飲み界の至宝…。

 その代わりお高いので、そうそう行けないです。スナックより非日常かも…。

 バーに行っている気分になれるので、酒好きにはたまりません。さぁ…、家でカクテルでも作りながら観るか…。甲類焼酎の発泡酒割、カクテル名、労働英雄(ルンプロマイスター)!(´Д⊂ヽ

投稿 : 2025/03/01
♥ : 4

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ビジネス系の漫画がアニメ化するのって珍しい。しかし… なんだかなぁ、ですね

原作は序盤だけ既読。ジャンプ+だかで無料で読めた時に。

こういうビジネス系漫画という、青年誌ジャンルがありますね。
職業を題材に人との関わりを描いていくという。
気づけば何十巻と続いていることも多いながら、アニメ化することは少ない印象です。
なので珍しいなぁ、と思いました。なんでこれがアニメ化したのでしょうね?

それこそ酒系なら神の雫なんて相当ブレークしましたけど、アニメになってないですし。まあドラマか映画かになっているみたいですが。

でもまあ、本作は知らないけどアニメ化するくらい人気だったのでしょうかね。
ちょっと調べたら2006年にもアニメ化していたそうで。そりゃすごいですね。

まあバーテンダーの技術をアニメ化しているのはちょっと面白さもありましたが…。
原作通りですし特に見る必要は無いと思いました。


しかし、珍しいだけに色々感想が思い浮かんじゃったのでくどくどと語ってみます。

見た印象としては…。まあ原作通りなんですが、他人を上から目線で評価している人間って、改めて感じ悪いですね。
いやまあ、こういうビジネス系漫画はこういう評価する人間が出てきて、主人公が高く評価されてこそなんですが…。

何様だよ、って感じがありますね。
私がバーに行って勝手に「これは神のグラスではない」とか言う資格ってあるんですかね? 無いと思います。そんなことを言える人間って何様だよ、ってなりますよね。

だから、こういう作品に出てくる評価者、食通は、人間国宝とか、大きな組織の長だったり、それなりの箔を必要とするわけですよ。海原雄山とか味皇とか。
しかし本作だと小娘が偉そうに評価しているので、ちょっとイラッとしました。

いやもちろん美味しい、美味しくない程度はどんな客にも言う資格はありますが。
飲む前から失望したとか、偉そうだな、とイラッと来ました。

またこの漫画のキャッチフレーズのようなセリフに文句をつけるのも野暮ですけれど、客を裏切って良い仕事というのは、この世に一つも無いと思います。

医師や薬剤師は確かに「お前のせいでウチの子は死んだ」と言われてしまうのでやばいです。
でもバーテンダーは、注文を聞き違えても人は死なないし、『すみません、作り直します』で済むじゃないですか。もちろん激昂して手がつけられなくなるキチガイ客というのは居るでしょうけれど、そんな客に正当性は無いのでは。

後は女を酔い潰したい男と、断りたい女が並んでいた場合、男はアルコールを増やして欲しい、女は減らして欲しい、どちらに加担しても他方を裏切るわけですが、どうするんでしょうね? 
まあそういう話があるかはわかりませんが。ノンアルコールを出しながら話題が弾んで仲良くなる手伝いをして、両方きっちり満足させる、あたりが落とし所でしょうか。
漫画なら可能でしょうけれど、現実では不可能ですね。
そこまでやらなきゃバーテンダーじゃないなら、求める基準が高すぎですね。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 3

63.3 7 2024年度のリメイクアニメランキング7位
ささやくように恋を唄う(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (73)
232人が棚に入れました
高校入学初日、新入生歓迎会でのバンド「SSGIRLS」の演奏を見た新入生の木野ひまりは、ギターボーカルを務めていた朝凪依に憧れ、彼女に‟ひとめぼれ”をする。 その気持ちを伝えられた依は、ひまりに‟ひとめぼれ”という名の恋心を抱くことに。憧れと恋心。同じ‟好き”でも異なる気持ち。 すれ違うふたりの関係に、バンドメンバーの想いも絡み合い…。ふたりの‟ひとめぼれ”は、やがて鮮やかな青春を奏で始める——

声優・キャラクター
木野ひまり:嶋野花
朝凪依:瀬戸麻沙美/笹倉かな(歌)
水口亜季:小松未可子
筒井真理:小原好美
橘香織:加隈亜衣
泉志帆:根本優奈/水上スイ(歌)

猫好き さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

これは誰向けの百合なんだろう???

原作は百合姫で未読。百合姫物はこのところ非現実的ギャグ系ばっかりで辟易してたし、男の子の妄想の入ってない無いBL/百合は好きな腐女子な私なので楽しみにしてる

お話の方はガチレズ(女子に一目惚れするのは間違いなくガチ)の先輩とストレートの後輩(この年齢で無自覚ならストレート)の恋愛。この状況、ビアンの間で片思いとして本当に多いみたいだけど、ほぼ上手く行かないからこそ、上手く行ってほしいファンタジーとして成立する

それに音楽やってるカッコいい先輩と可愛い後輩とか腐女子萌え要素は高い。あとクラス内で百合恋バナを大っぴらにしてる女子高生なんて、私の頃には考えられなかったからその点もいいんだよね

とはいえ作画はかなりイマイチなのがマイナス。キャラ顔は綺麗でいいんだけど、止め絵が多くて紙芝居みたいなところが多い。日常恋愛ものは、元から動画にこだわる要素は少ないとはいえ、これだとボイコミに毛が生えた程度。もっと主人公たちの魅力を伝えてもらうには、表情や細かなしぐさに気を使って彼女たちの美しさを見せて欲しい

特にこのお話は主人公が音楽やってるんだから、せめて演奏シーンくらいは気を入れてほしい。でも一話目のバンドシーンからして今一つ。一目惚れするほどの演奏のはずなら、もっとエモーショナルな演奏シーンにして私も惚れさせてほしかった

特に今期はガールズバンドクライ、夜のクラゲは泳げないとか女子バンド物の出来が良いし、おまけに響けユーフォニアム3とかすべてのシーンが美しい音楽物もあるので、それらと比べちゃうとでどうしても見劣りしてしまう

お話そのものは嫌いじゃないけど、本当、作画だけは何とかしてほしい

第三話

うわっ。ひまり、めんどくさい後輩。これ一番迷惑な子。恋愛なんて目が合った瞬間に付き合うかどうかなんてわかるけど、とりえず好きなんでいっしょに居てみようって、キープと変わらないでしょ。そもそも、何かいいお話のように描きたかったみたいだけど、お母さんのアドバイスを全く聞いてないじゃん。お母さんはその時は分からなかったからきちんと断ったでしょ。それでもお父さんがアプローチ続けたから好きになったわけで、生殺しにしてたわけじゃないじゃない

ヨリ先輩も止めなよ、この娘は。二丁目とかイベント行ってかわいい子探しなよぉ

第六話

総合評価ダウン・およびレビュータイトル変更

ひまりが好きなのか分からないから、恋人って何するか分からないへ変わっただけで当初のもやもやが未だに続いていて、もういいやって気になって来た。そもそも、これいったい誰向けのアニメなのか心底分からない

恋人って何?ってそれはセックスしたくなるかどうかよ。それ以外は無いの。もちろんそこに至る過程でのイベントはいろいろあってお互いはらはらどきどきの駆け引きやらなんやらがある。でも、「恋人何するの?」でうだうだ悩むならそれは恋愛では無くてただのあこがれ。その点は相手が同性でも異性でも同じこと。少なくとも私はそう思う

気になるのはこれはいったい誰向けの百合なんだろうってこと。ヨリ先輩の年代でストレートに恋しちゃって大変な目にあうのはよくあることだけど、それにしてもこんなに引っ張っていいのかなぁ?見てて面白い?少なくとも私はげっそり

これ、男の子の漫画ではよく見かけるパターンだけど、女はそんなの待ってられないから次に行くのではないかと私は思う。もちろん私はすべての女たちの代表では無いけど、それにしても一体誰向けの百合なのかだんだんわからなくなってきた

第八話

ひまりの天然くさい恋愛能力ゼロな点はもうどうしようもないと見限ることにした。頭をなでてあげる、やきもち焼く?笑わせないで、あれが受けるのは最初の三日くらいよ。これでOKと思うのは男の人向けのお話、百合だからでしょう。

でもでも、それ以外のヨリ先輩を慕うアキやシホの拗らせ具合がいい感じになって来た!こっちの二人の話を中心にしてほしいと思うなぁ。まだ、その方が現実感が沸くと思う

投稿 : 2025/03/01
♥ : 0
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

2話 私の読解力不足でよくわからない。撤退します。

1話 ひまりがヒロインだと崩壊するでしょうね。ヨリ視点だと思います。

{netabare}  一応、ヒロインはひまりという1年生なんだと思いますが、この娘に感情移入するとちょっと厳しいかもしれません。歌い手であるヨリから見た恋愛の対象で、よくわからない存在で内面がないですからね。キャラとして、ウザがらみワガママ系で脇から傍観すると少しも可愛くないからです。この子をヒロインにしたら恋愛ものとして成立しないでしょう。作品が崩壊すると思います。

 むしろヨリという歌の人のマインドが、引っ込み思案で歌でしか想いを表現できない、と思った方が作品の中には入り込みやすい気がします。それが原作者、制作者の意図かは不明ですけど。

 この関係性の構築の仕方は、なんとなくですけど、作者は男性なのかな、という気もします。

 そもそも髪型のセンスとか、アクセサリーの描写、制服着崩し方、女子たちの集まった雰囲気が、原作は知りませんが結構リアリティがないですよね。これは男の妄想女子高生の気がするんですけど、間違ってたらごめんなさい。
 ということはどこまで深く「百合マインド」を描けるかは、あまり期待しないで視聴した方がいいかもしれません。

「ささやくように」なのにライブで一目ぼれして、アコースティックギターで歌を歌っているのに、そこのズレに言及が無いのもちょっと違和感と言えば違和感かなあ。つまり題名からどんな話になるのかが今のところ想像が出来ません。

 いろいろ言いましたが「百合もの」は研究中ですし、バンドものも24年春期は比較しながら見てますので、視聴候補の一つです。ただ、期待値は低いかなあ…

 ボーカルの人のバズリ期待の作品ではないことを祈ります。 {/netabare}


2話 私の読解力不足でよくわからない。撤退します。

 ストーリーどころかエピソードがありません。場面がただ切り替わるだけの気がします。結果として、心の移り変わりが全く理解できませんでした。まあ、恋愛状態になった以降のごたごたが描きたいので、そこまで省略したのかもしれませんけど。

 なんらかのリテラシーがあれば読み解いて面白いと感じる人がいるのかもしれませんが、私にはちょっとその読解力がないみたいです。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 5

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

これは良い百合。恋愛ものとしてキュンときた。作画、スケジュールに難はありましたが

1話 3.8 これは良い百合。恋愛ものとしてキュンときた

百合はイマイチ。
なぜなら女同士であるという必然性が無い作品が多いから。

しかし本作はかなりキュンと来ましたね。
まず作画クオリティは高めで良いですね。

主人公… どっちだ。下級生の方は、ファンという意味で一目惚れと使ったのですが、上級生の方は恋愛的な意味で一目惚れ。
で、上級生の方は自分が勘違いした、と思いつつ、下級生の子が好きだからと積極的に近づいていく。
格好いい先輩だと思って欲しいと努力したり。
そういう所が、普通に好きな子に振り向いて欲しくて努力する感じで良いですね。
下級生の方はファンだから当然嬉しいし…。

と、ちょっとすれ違った状態から始まります。
上級生が堂々と踏み出せない理由として、女同士だから、というのも挙げられる。

女同士だから、常識的に考えたら恋愛的な意味で一目惚れってのは無い。
だから自分は勘違いしたと思う。

つまり私の嫌いな、女同士の必然性が無くて当たり前に女同士が恋愛する世界観ではなく、女同士だからという戸惑いがガッツリあるわけです。
これこれ、こういうのですよ。
こういうのは、百合でもぐっと好物になります。良いじゃないですか。

というわけで本作は気に入りました。
一応まだ観たいにしておきますが… 本当に観たいですね。

全話感想
どろどろした人間関係の面倒くささがあり、そこが良い、と思って見ていたのですが…
まあ、作画はどんどん酷くなっていって大丈夫かいな? というところに、長期間終了。
その後スタジオが倒産したとか? 色々あったようですが。でも、完結編をやっただけでも良かったんじゃないですかね。

カップルが中盤あたりで成立して、以後はその周辺の人々を追っていくスタイルのラブコメ、多い気がする。

まあ点数的には減らさざるを得ないですが。内容は悪くなかったかと。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 0

68.5 8 2024年度のリメイクアニメランキング8位
うる星やつら 第2期(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (78)
226人が棚に入れました
「でもうちは、やっぱりダーリンが、好きだっちゃ。」 地球“最凶”の高校生・諸星あたると、宇宙から舞い降りた“鬼っ娘”美少女ラム。二人の出会いからすべてが始まった…! 今なお第一線で活躍する高橋留美子による鮮烈のデビュー連載「うる星やつら」。小学館創業100周年を記念し、選び抜かれた原作エピソードを4クールに渡ってテレビアニメ化! (第1期:2022年10月より2クール放送) 監督は「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」を手掛けた髙橋秀弥・木村泰大、シリーズ構成に「はたらく細胞」の柿原優子、キャラクターデザインに「おそ松さん」「映像研には手を出すな!」の浅野直之、アニメーション制作は「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズ、「炎炎ノ消防隊」のdavid productionが担当。そして、主人公の“ダーリン”こと諸星あたると、ヒロイン・ラムという稀代のカップル役を神谷浩史と上坂すみれが演じる。 大胆不敵、恋にも全力、でもどこか切なくて…あたるとラムのボーイ・ミーツ・ガールを、銀河中から集結するキャラクターたちが彩るラブコメディ。 目を見て「好き」と言えない今だからこそ届けたい。 ゴージャスでタフ、クレイジーな“やつら”の青春がかけめぐる!


声優・キャラクター
諸星あたる:神谷浩史
ラム:上坂すみれ
三宅しのぶ:内田真礼
面堂終太郎:宮野真守
錯乱坊:高木渉
サクラ:沢城みゆき
ラン:花澤香菜
レイ:小西克幸
おユキ:早見沙織
弁天:石上静香
テン:悠木碧
藤波竜之介:高垣彩陽
竜之介の父:千葉繁

tomledoru さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

感動回の再現を待っていました。

もともとの「うる星やつら」のアナログ放送時の大ファンでした。高校生から大学生にかけて5年もの間,受験勉強も後回しにして楽しみました。

やはり,もともとの作品の放送期間の長さ・OP・EDの質の良い豊富さ・派生OAV(OVA)や5-6本の映画のほとんどに並々ならぬ心血を注いだ作品にどっぷりつかりました。

今回の令和版「うる星やつら」は,おそらくは,比較的若い方~中年の新しいファン層の獲得と,もともとの作品のファンの両方にターゲットを広げたことにより,作品全体の焦点当て方にあいまいさが目立つ出来上がりになってしまっています。

私は還暦の年齢ですが,すでに友人の何人かは欠けていて,彼らがもし生きていて鑑賞していたら,狙いの分散と欲張りすぎ(詰め込みすぎ)に,少しがっかりするでしょう。

しかしながら,令和になってまた「うる星やつら」で,ラムちゃんをはじめとするメンバーにまた出会えることに,とてもうれしく思っていますし,楽しみにもしています。

もともとの「うる星やつら」のレビューで書いたような記憶があるのですが,5年間の放送の中には「傑作回」が,たくさんあって,今回の新作でどの話を再現するのか,また,傑作になりうるオリジナルストーリーはあるのかというのも,見どころにしていました。もともとのストーリーの再現は,ここまでは,まあまあ,オリジナルもまあまあというところでした。

3月中旬の「最後のデート」という回は,再現されることは間違いないと思っていましたが,内容を端折りすぎて,もともとの作品のほうが,より「しみじみ」(半分うるうる)と観られます。でも,こうした傑作回をよりよくリメイクしていこうという気持ちは買いたいと思います。

そういう意味では,今後も楽しみにしたいと思う作品ではあります。
「ボーイ・ミーツ・・・」の回は,もともとあるお話ですが,いよいよ話が佳境に入ってきて,終わり方が楽しみな時期になってきました。

ぜひ新しいファンも応援できる作品として記憶に残ってほしいです。

追記 第2期も「けり」が付きました。昭和と令和は,1字違いですが,世代間でのギャップは大きいようで、考え方もアニメの在り方も大きく変わりました。昭和で5年間続いた大作も,2クールに縮まってしまったのは致し方ないことなのでしょうね。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 2

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

感想は1期と変わらずとしておきます。

なんというか、どういった作りでリメイクをしてるのだろう、という興味が大半、結末(シリーズ末)がどうなっているのかという興味が残り30%、謎の使命感が最後の20%というところでした。


そして、今の若い世代の皆さんはこの作品を観てどう思ったのか、がすごく気になって他のレビュワーさんのレビューをいくつも眺めてみました。

当時の自分の思った事と、今の自分の受け止め感と、今の若い人との差を知ってみたくなったと言うのが割と視聴理由の一つとしてあります。
え!?最初の文章にそんなのないじゃないか、ってw。


えーと、謎の使命感の所にしておいてくださいw。


なんて言うか、同じ内容(厳密には違うけど)の作品を観て、今の若い方と同じように面白いと思えたら自分も考えが若いのかなー、なんて思ったり、どのくらい感覚違うんだろうなーと思ったり・・・してみたかったんですが・・・。


1期のレビューでも書いた様に、想像以上にフラットな目線で見てしまって、おもしろいのか、おもしろくないのかさえ分からない始末。
実は結構辛抱しながらの視聴でした。

ま、実際やっぱ歳食ってんでしょうねぇー、仕方ないっすねェ、こればっかりは。

なので、今回も☆評価はオールフラットの触らずです。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 14

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

33話の後半「最後のデート」はお勧めします。45話の巨大ラムはちょっとがっかり

 本作は視聴していなかったんですけど、ざっとサブスクのページを見ていたら「最後のデート」の文字が…迷わずこれだけ視聴しました。

 うる星やつらはコミックスはかなり昔に読んで記憶もあいまいですが、その中で隅から隅まで、セリフも絵柄も覚えているのが本話です。

 単話16ページの傑作といっていいでしょう。24巻だったと記憶しています。何十回も読んだと思います。短編のラブストーリーとしてはどんな小説よりも心を打たれました。そして、今回のアニメ化は原作通りというのが活きましたね。この回はアニメも本当に良かったです。

 感性の違いがあるので人に作品を勧めることは少ないのですが、この話だけはお勧めしたいですね。

 ということで、まだ本作は終わっていないし、見たのがこの33話の後半だけなので評価はしません。最終回数話も素晴らしい原作でしたのでそこは見るかもしれませんけど。



 最終回ではないですが、ラムが街の上空に巨大な映像として現れるシーンは、SFとして素晴らしい映像だったので、アニメでどこまで再現してくれるか楽しみにしてたんですけど…うーん、原作の1枚絵の迫力に負けるなよ…という感じでした。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 6

56.1 9 2024年度のリメイクアニメランキング9位
魔王様、リトライ!R(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★☆☆ 2.6 (68)
205人が棚に入れました
大野晶は自身が運営する「INFINITY GAME」内のラスボス「魔王・九内伯斗」にログインしたまま、異世界へと飛ばされてしまう。そこで出会った謎の少女「アク」や聖女「ルナ」などのGAMEの配下や異世界で出会った仲間たちと共に着々と異世界での地盤を固めた彼は、現実世界に戻る術を探すべく新たな旅へ踏み出した。「魔王」を中心とした物語が再び動き出す……!

fluid さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

1期と比べてつまらない、逆にそれがおもしろいかもしれないです。

子供が描く絵って人間の体型がおかしかったり、物理的に配置がおかしかったり、逆にそれがおもしろかったりするじゃないですか。
このアニメは9割以上のシーンがそれです(笑)
左右の腕のバランスがおかしかったり、
ゆらゆら動くマントに隠れてるはずの腕が無かったり、
浴衣姿が全員ガンダム体型だったり、
背の低い女の子を描こうとして縦方向だけ縮めてる面白い体型になってたり、

ここまで露骨に手抜きしてるアニメって他にありましたっけ?ちょとすぐには思いつかないですね。
絵コンテにそのまま色を付けましたみたいな手抜き感(笑)
1期と同じクオリティとか言われてますが、それと比べるのもおこがましいくらい2期はやばいです。というか2期の制作会社がやばいです。

声優さんについては総入れ替えですが、
主人公を除いてすべて変更されてますから、
スケジュールが合わないとかそういうレベルではないようです。
これは完全に監督の趣味でしょうね。
普通なら視聴者の期待に最大限に答えるために、制作会社が変わったとしても同じ声優さんをできるだけ採用しますが、この制作会社はそんな配慮をまったく感じさせない。逆に新しいですね。

ギャグシーンについては、
1期はかなりおもしろかったのに、なぜ2期はまったく面白くないのか?
例えば、怖い顔のおっさんが真面目な顔でボケると、ただそれだけで、そのギャップがシュールで面白い空気になりますよね。何も特別なことをせずとも自然と笑える空気になるわけです。
なのにこの2期は、わざわざ顔の作画を変えてデフォルメして笑わせようとするところがしらけます。笑いを何も理解してないアホがギャグアニメを作ってる感じです。

2期は色んな意味でやばいです。
何というか、中身の無い、ただの動く絵?って感じです。

人物が登場しないアニメって面白いと思いますか?
おもしろいかどうかというより、ただの動く絵ですよね。
この2期はそれと同じです。
会話のキャッチボールが機械的ですし、視聴者の期待を無視して、ただただ文字を読み上げてるだけみたいな感じです。
例えば、1期のときのルナは表面上はツンツンしてるけど、内面はデレてる感じでしたけど、2期のルナはツンしかないです(笑)ただの、おっさんが嫌いな女子みたいな感じですね。嫌いならなんで一緒に居るんだよお前?という感想しか湧いてこないです(笑)
会話のキャッチボールにも、理由と結果、因果関係を考えなければいけないはずですが、この監督はその辺りまったく考慮せずに、ただ原作の文章読み上げてるだけみたいな感じですね。これで、お金もらってるのか?という感じです(笑)

逆にそれがおもしろいので最終話まで見続けることはできそうです。
アニメ作品として楽しむことは無理そうですけど。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 8

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

我、怒りもてリトライを語る。

おい、一体なんという事をしてくれたんだ。
私の「そうでもない作品」を楽しんだ際の売り文句、

「私は魔王様リトライを楽しめる男だ」

を完全に潰してくれたなぁ。


シーズンの継続にあたって制作会社が変更され、絵柄が変わったとの事だが、個人的には、あまり好きではない変更だった。
また、同時に声優さんたちも変更があったそうな。

その中で、主人公の語りだけで前作の雰囲気を維持できていたのは立派なモノと思ったが、全般的には厳しかった。

前作のチープながらも不思議な魅力があったところを踏襲しろというのは、なかなかに難しいところだとは思うが、こんな愛嬌の無い作品、いや愛が感じられない作品になってしまったのは少し残念。

物語も、若干進んではいるが、唐突であちこちに視点が飛び、さらに風呂敷を広げまくっている。
それってアニメ作品のほうで回収できる見込みあるの?
運が良ければ、あわよくばって感じなのでしょうか。

結局、伏線(らしきもの)をバラマキ、前作でのラストでの九内の言っていた課題、対魔法のアイテムをゲットするだけのストーリーライン。
ちょっとヴィジュアルのいい女性キャラを何人か散りばめておけばいいのでは?的な安易な意図を感じる。
その上、前作あんな感じでウケていたから、今作も敵キャラこんな感じでいいのでは?的な雑さも感じた。

コストの問題もあるのかもしれないが、がっつりリファインして、(中途半端に)クオリティを上げた上でソッポ向かれたらキツイじゃん的な守りを感じる。

つまるところ感じるのは

「この作品は、このくらいでいいじゃん、こんなもんで認めてもらえるのでは?」感。

メタな話、誰が、何を目的で、続編をつくったのか聞いてみたい。
(矛盾をしているが、作らなければよかった、作らない方がマシと言う意味では無い)

どうしても後の物語を作りたい、もう一度あのキャラクタ達を動かしたい、続く物語をユーザーに届けたい、なんて思いがどれくらいあったのか。
もちろんその中には、多少なりとも知られた作品の続編を作って稼げないか、という思いが混ざっていてもいい。
しかし、いずれにせよ、熱をもってモノを作るという事が無ければ、愛されるものは作れないのではないか。

なーんて思ってしまいました。


好きだった作品にグダグダ言いたくなかったけどなぁ。
あまり期待はできないと思うけど、仮に続きが作られたとしても、ストーリーの結末を知りたい程度の作品になってしまうかもしれないなぁ・・・。

つまらなかった、という事もないんだけどなぁ。
なんだかなぁ。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 19

Witch さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

【失敗作の典型例-8】アニメ化だけが目的 →作品を面白く創ろうという気概が感じられない

【レビューNo.147】(初回登録:2024/10/14)
ラノベ原作(なろう発)で2024年作品。(3話切り)
1期は結構好きだったので2期も期待していたんですが・・・


(ストーリー)
ゲーム運営者の社会人・大野晶が、自分の作成したプレイヤーキャラクターの
魔王・九内伯斗に転生して・・・


(評 価)
1期も決して出来のいい作品ではなかったんですよね。
・作画やBGM等の出来も悪くいわゆる「低予算なろうアニメ」
・原作3巻位のところでアニメ化したようで、テンポが悪く内容もスカスカ
しかしそんな中でも
・津田健次郎さん演じる九内伯斗のダンディさやシュールさが引き立つよう
 な演出に極振り
・むしろB級感を前面に押し出してそこを楽しむような構成
何というか「逆境ながらもいかにこの作品を面白く仕上げるか」という制作
陣の気概が感じられたんですよね。
私も「ツダケン劇場」目当てに視聴してましたし。

で、本作なんですが、制作会社が「EKACHI EPILKA」から「月虹」に変更に
なったものの
・低予算クオリティといった悪いところはしっかり引き継ぎ
・よかったところは全部そぎ落とした
救いようのない作品に成り果てたって感じなんですよね。

まずキャラデザが作品に致命的に合っていない。
幼めな感じなので九内伯斗や側近の田原や悠といった「大人だからカッコ
いい」というキャラが台無しだよ!
また演技も抑え気味にという指示が出ているのか九内伯斗のキレのあるツッ
コミや男の娘キャラのユキカゼの面白さが消えてしまっているし。
(ユキカゼは後述キャスト変更の影響かもですが)

ストーリー構成も含め「仕事なのでとりあえずアニメ化しました」って感じ
で、「この作品を面白くする」という気概が全く感じられないんですよ。
1期の「ツダケン劇場」が期待できないとなると視聴の意味もないかなっと。


(追 記)
また本作では津田さん以外の主要キャラがほぼ入れ替えになっています。
原作者によると
「売れっ子声優全てのスケジュールを押さえるのは難しいので刷新」
という理由らしいのですが、でも他作品の続編ってちゃんとやってるよね。
一説によると
・今回制作委員会の幹事会社がソニー系列会社に変わった
 → 声優陣もソニー系列会社所属に変更
という”大人の事情”ではっと。
この辺りもなあ・・・

投稿 : 2025/03/01
♥ : 15

64.9 10 2024年度のリメイクアニメランキング10位
ドラゴンボールDAIMA(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (38)
134人が棚に入れました
悟空たちの新たな冒険が幕を開ける!突如として子供の姿に戻ってしまった悟空とその仲間たち。彼らは元の姿を取り戻すため、謎に満ちた「禁断の世界」への旅に出る。
その世界で彼らを待ち受けるのは、強大な敵と予想もしない試練。しかし、悟空たちの闘志は健在!小さな体で、しかし大きな勇気と友情で、彼らは困難に立ち向かう。
新たなキャラクターとの出会い、懐かしい顔ぶれとの再会。そして、ドラゴンボールの世界がこれまで明かさなかった秘密が次々と明らかに!『ドラゴンボール』シリーズ40周年を記念する、笑いあり、感動あり、そしてハラハラドキドキの大冒険が今、始まる!

中島野球しようぜ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

超以来の新作となる新世代のドラゴンボール、色々と何もかも噛み合ってない歴代ワースト作品に、おすすめ度★☆☆☆☆

夢はTORIどり なYAMAない AKIRAめない

大人気バトル作品、ドラゴンボールの完全新作アニメ。ZやGT、超とずっと追い続けてきた自分にとっては感慨深く、ながらく待ち望んできたアニメ作品である。

バトルシーン、作画は往年の味を出しつつも令和クオリティにブラッシュアップ。無印を彷彿とさせる悟空の如意棒アクションに魅せられる。グロリオの戦闘シーンもガンアクションとスピード感ある動きで、戦闘シーンが増えていく今後を考えると及第点は余裕で超えている。原作では無能扱いされている界王神が本作ではメインキャラとなっており、界王神とデゲスの因縁も今後の期待要素として注目できる。

シナリオ面も大魔界を舞台に新たな冒険へ!という路線は無印初期、GTを彷彿とさせる展開。GTの冗長さのような悪い側面が出てはいるものの無印のギャグや新キャラの登場など期待できる要素も多く、ストーリーの牽引力自体は高いと言える。懸念としてはGTのように悟空1強路線になりかねないことだが、DAIMAではベジータやピッコロも後々加入してくるし、悟空達が子供にされて弱体化してる分グロリオの活躍も描いたりするだろうしそういう心配はない…はず。

ブログにも記載したが声優陣の変更は思い切ったなと思いつつもこのやり方を英断と言えるかは微妙なライン。声優陣の高齢化という事情を考慮すればいつかは来ることなので仕方ないとも思う一方、制作側の不誠実なやり方については甚だ疑問。スラムダンクの声優変更みたいに批判は避けられない問題ではある。スラダンの成功も結果論だし、下手な火種を投下しただけだろうとも思わないでもない。しかもベジータやピッコロ、クリリンまで変える必要はあったのか…?あと赤ん坊トランクスの声優が代永翼さんなのは驚いた、長らくお見かけしてなかったのでお久しぶりです…

ベジータが3になって以降ずっと右肩下がり。盛り返したかと思ったらすぐ期待を裏切る。
第1魔界の探検で尺稼ぎ。
憲兵に苦戦する話で1話潰す。
ギニュー特戦隊の超絶劣化版キャラを出す。
空気な上に雑に退場したデゲス。
覚醒ゴマーのビジュアルがまんまジレンの劣化。
ドゥーが超サイヤ人3をパクる。
クウはちっとも戦わないし覚醒しない、ドゥーのアシストばっか。
超サイヤ人3がやっぱり不遇。
超サイヤ人4を登場させたはいいがゴマーの噛ませ。
呆れた。舐めてんのか?不快な展開のオンパレード。これを見て面白いとは到底言えないし言いたくない。魅力的な前半のワクワク感を後半で一気にゴミに出来るのは最早神業といっていい。4が活躍したら少しは評価戻せるかと思ったらやっぱり酷くてすごいがっかりしてる。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 2

lostmemory さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

自分は何を求めていたのだろうか?

※追記の追記 
実は2024年の4月頃にこの作品は既に全話完成していて
全20話で納品済み。という情報が流れていた。が、当時
は噂程度で聞き流してた。が、公式が全20話なのを発表
したので噂が確定に変わった。途中で結構前に亡くなった
声優さんが何人か出てた時点で噂の信憑度は上がっていたし。
加えて作品の企画自体は2018年からスタートしてたらしい。
なんでも映画のスーパーヒーロー(2022)と並行して進行
してたとか。当然当時鳥山明はまだ生きていたので
関わったTVシリーズとしてはこれが遺作と思われる。
鳥山明としてはずっと謎だった魔界という世界を今作
で描きたかったのだろうか?

※追記 
粘ってみたが残念ながら自分には面白い作品とは
思えないしこれからも面白くなりそうにないので
ここで離脱させてもらいます


正直今のところ面白いとは言えない。
加えて、自分が見たかったドラゴンボール
の新作とは一体何だったのか?自問自答している。
スーパーみたいなひたすら強いやつと戦うやつか?
でもそのパターンはもう見飽きた感じはあるし、
強さもこれ以上の進化は無理があるだろう。
かといってこんな冒険が見たかったかというと…
その答えを探すためにもう少し付き合おうと思う。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 2

8bit さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

雑記

1話2話を見ての感想。
まだイントロの部分なので評価はデフォルト。

■作画面
 1話の過去回想は超絶作画。
 原作絵の再現が凄まじく動きも良い。
 (この超絶映像で改が観たかったなぁ…)
 東映アニメは1話に最大リソ-スを使い以降は省エネになるのでその点は心配。

■デザイン面
 子供になったというより「デフォルメされた」の方が正しい。
 デザイン的には微妙。

■ストーリー面
 導入がGTそのまんま。
 一度コケた歴史があるのにまたそれをやるのか…というのが率直な所。
 今後魅力ある冒険や魅力ある敵が出てくるか。

■世界観
 ダーブラがいた魔界すごい気になる!って人はどれだけいるのでしょうか。 
 冒険活劇ならばGTの時みたいに宇宙を飛び回る方が魅力あります。
 ギャグがかなり滑っているのも気になる所。
 神龍のくだりは…まあ酷い。
 あとナメック星のドラゴンボールで治してもらえばいいじゃん…

■声
 キャラがデフォルメされた事により声優陣の変更はさほど気にならない。
 今後もこのIPを続けていくのであれば世代交代は必要なので英断。
 世代交代のためにわざわざデフォルメの世界観にしたのかな?

投稿 : 2025/03/01
♥ : 1
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