2024年度のラノベ原作おすすめアニメランキング 46

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2024年度のラノベ原作成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年10月06日の時点で一番の2024年度のラノベ原作おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

69.4 1 2024年度のラノベ原作アニメランキング1位
時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (197)
532人が棚に入れました
久世政近の隣の席に座るアーリャさんは、いつも彼に対して冷ややかな目線を向けている。けれど、時々ボソッとロシア語で彼にデレていて......。 その言葉を政近も聞き逃しはしない。 なんと、政近はロシア語のリスニングがネイティブレベルだったのだ!! 気付いていないと思い込み、時々デレるアーリャさん。 そして、その意味を理解しながらも、気付いていないような振りをする政近。 ニヤニヤが止まらない、二人の恋模様の行方は——!?
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

4話 無理に政近を持ち上げる話が決定的に面白くないです。中断かな。

1話 足の指の作画がすごい。それとOPEDは一見の価値あり。

{netabare} お隣の美少女系のラスボスなんでしょうか。結構題名は聞いた気がします。だからでしょうか、作画はいいですね。動きはそうでもないですが造形は綺麗だと思います。

「なんでこんなやつがモテるんだ」系ご都合主義ハーレムラブコメではあるんですけど、ロシア語で独り言を言うという設定はなかなか面白いですよね。思考が読める一種のテレパシーものに近い感覚です。

 作画・キャラデザは顔はテンプレなのはいまいちです。髪もつやつやしていいんですけど、髪がなびかないのは良くないですね。あと、アホ毛はそろそろやめましょう。
 太ももは今時らしく結構太ましいかな?絶対領域の質感はそれほどでもないです。
 ですが、足指の作画が綺麗で驚きました。CGモデル…ですよね?最近は区別がつかないので何とも言えません。違うのかなあ…とにかくヒロインの足指の形状は素晴らしかったです。

 それとOPEDのアニメの凝り方もすごいですし、EDアニメの作画スタッフは「#01エンディングアニメーション」となっていたし、キャラソンだったので、毎話変えてくるんでしょうか?だとすると相当気合いが入ってます。絶対領域の質感も本編よりいいです。このEDだけでも見る価値はあるかも。

 ということで、本作は見る気がなかったのですが、他のアニメの続きでいつの間にか始まったので見始めたら、結構見るべきところがあってちょっと驚きました。 {/netabare}


2話 アーリャのMプレイが主体?そして毎週1パンツ。

{netabare} 本作の見方はアーリャがいじめられるMプレイを堪能するということでよろしいでしょうか?
 心の内面を公開され、苦手の辛いものを食べさせられ、着替えでも恥ずかしい恰好を見られる。そういうマインドを計算しているのかどうかわかりませんが、無自覚やられ萌えキャラとして愛でる感じです。それと毎週1パンツかな?
 恋愛は今のところおまけかな。生徒会がらみと家族関係でストーリーは作るのでしょう。

 そうそう、妹=幼馴染設定はかなり強引ですが、これもアーリャの勘違いでヤキモチプレイの一環なんでしょうか?

 今週のEDは曲を知りませんでした。もうちょっとメジャーな曲でお願いします。まあ、一応調べましたけどね。

 あと、試着室の着替え…20分43秒のアーリャの四つん這いのポーズですが、脚のデッサンおかしくないですか?かなり違和感がありました。

 視聴継続は…まあ、ありかな。話が展開するまで見てみたい感じですね。{/netabare}


3話 あれ?パンツとロシア語のデレは?

{netabare} 出会いとデレを入れないと説得力がないのはわかります。わかりますけど、どうしてこう理に走るんでしょうね?アーリャの性格はわかりますし、文化祭のところの裁縫のところまでの心情は結構共感できます。

 一方で政近の解決方法はちょっと…いやかなり不自然です…裏での暗躍とクラスのメンバーの動きが想像できません。つまり、2人の関係性を作るための虚構感をものすごく強く感じます。「ごめん」のところはわざとらしすぎて身もだえしました。なぜ、童貞妄想系のラノベはこういう理屈を作るかなあ…と本当に余計なことを…という感じでした。
 
 そしてその後のアーリャのデレの心の動きが理解できませんでした。これを入れるくらいなら出会いは「遅刻食パン」の方がましかもしれません。2人って幼馴染だったんですよね?もうちょっとそっちの話を利用すれば自然な展開になるのに…そうだ、そもそもロシア語設定があるんだから、アーリャの気持ちを先取りできて惚れられるでいいじゃないですか。これだとロシア語が出オチになってしまいます。

 今回の展開で特に主人公の作り物感がものすごくでました。もっと薄いキャラにして視聴者が自分がそこにいたら…という妄想にふさわしい薄いキャラにすればいいのに、と思いました。

 真面目に言えば、シリアスをやるならそれなりの覚悟が必要です。アーリャにその性格造形を持たせた以上、それをテーマにした話を展開できるのでしょうか?できないなら入れるべきではないエピソードでした。

 ということで、評価はがた落ちです。がた落ちですが、来週ちゃんとルーティンのパンツとデレがあれば許しましょう。そう…大事なのは型です。

 でEDは「みゆき」のOP?ED?忘れましたが「想い出がいっぱい」ですね。私の印象だと別れの曲のイメージなんですけど、この作品の結末がそうなる暗示なんでしょうか?
 毎週歌は聞くと思いますが、中途半端な展開だと継続はどうしようかな、と思い始めてきました。 {/netabare}


4話 無理に政近を持ち上げる話が決定的に面白くないです。中断かな。

 うーん、話が面白くないです。1,2話は結構面白かったんですけど。エロシーン云々というより、4話のサッカー部と野球部のあれはなんですか?何か感心するところとかありました?
 
 普通高校のグラウンドの予約なんて曜日ごととかで決まってだろうとか、あれだけでかい高校でサッカーと野球のグラウンドが競合しているんかい!という突っ込みはさておいても、解決方法になんのヒネリもないです。アーリャがウニャウニャ言っていたのを政近がはっきり伝えただけでは?手伝いというのはありましたけど…

 生徒会室の問答もこいつら何言ってんの?としか思いません…なんでしょう、ドラマがないというか、エピソードで見せてよとしか言いようがないです。あのシーンで面白い・感動・感心・ほっこりなどの感情の動きはまったく感じませんでした。

 3話の中学生が文化祭でお泊りで準備するとかいう話もそうでしたが、無理やり作った政近スゲーの話がまったく刺さりません。3,4話って話の流れとして非常に不自然で、単にアーリャを下げて政近を上げるためだけの話でした。

 これは正直想像以上に面白くないです。EDのチョイスも良くわからないし。失礼ながら声優さん、決して歌が上手いわけでもないし。

 これは…一旦切ろうかな…アーリャは可愛いですが、話が決定的に面白くないです。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 9

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

結局、生徒会選挙がメインのラブコメ!Theラノベ展開が惜しい作品

 最終話(12話)まで観ました。2024.09.21

 ヒロインのアーリャさん、主人公の政近に対して1話から好感度マックス!ロシア語でデレます。カワイイ!

 しかし、これだとあっという間にカップル成立で物語が終わってしまうので、恋の障壁プラス学園イベントとして生徒会選挙がグイグイ前に出てきます。

 この生徒会選挙がTheラノベな感じです。原作者は、アーリャをプライドの高い、気高い女性に設定した様ですが、そうなると、金持ち進学校のエリート女子属性を付与せざるを得ません。低能で貧乏なのにプライドが高い様な女は単なるメンヘラです。

 また、生徒会も大豪院邪鬼が支配している様な底辺校では、必死で生徒会長の座を目指す必然性も無いので、やはりエリート高校の生徒会である必要があります。

 そして、実に学園ラノベっぽい世界が展開します。部活だと体育会系、文化系問わずキャラも沢山必要だし、試合シーンや発表会とかも描写しないといけませんが、生徒会を出しておけば、生徒会室という狭い範囲で話が完結する上に、キャラの数も制限出来、選挙をめぐる権謀術策も描かけるため舞台装置として非常に優秀です。

 本来だったら、アーリャさんを掘り下げてヒロインの魅力を前面に出したラブコメにしたいところですが、ロシア語でデレる出落ちのハーフ美少女以上のキャラ付けに成功していません。アーリャさん、可愛さ以外の特徴は勉強が出来るだけです。

 これは、単純にアーリャさんがロシア人とのハーフだから生じる問題です。ロシア人のエリートお嬢様キャラ設定は、実はとても難しいのです。

 なぜかと言うと、ロマノフ王朝が革命で倒れて以降、度重なる社会的混乱や粛清の嵐で、エリート層が入れ代わっているからです。

 イギリス人だったら貴族やブルジョワ、アメリカ人なら実業家や法曹関係、日本人なら旧華族、財閥系とか、戦争等で社会が混乱した際に没落したと言っても、支配階級がそれ程動揺していないので、良家(エリート層)のお嬢様を設定しやすいです。

 しかし、ロシアは違います。ロシア革命で王朝を支えていた貴族や富農は皆殺し、革命で活躍して勢力を伸長した赤軍の軍人や知識人も、スターリンの粛清で皆殺し、独ソ戦の戦功で確立した共産党貴族のノーメンクラツーラも一党独裁が終了した際に没落、混乱の中、マフィアがブイブイ言わせてましたがプーチン政権下で弾圧されて現在はオリガルヒの天下…。

 結局、時の政権に気に入られた連中が常に支配階級なので、日本人が納得出来ると形でロシアお嬢様をキャラとして設定するのは無理があります。

 さすがに、アーリャさんの曾祖母が独ソ戦の英雄、ファシスト500人殺しのリュドミラ・パブリシェンコだとか、パパが元カーゲーベー上がりのマフィアとかでは、ちょっとラブコメのキャラでは無いですね。そもそも何でアーリャパパは日本人と結婚してんだって話にもなります。

 亡命してきた反革命派白系ロシア人の子孫とかも、背景がヘビー過ぎますね。

 ロシア語デレハーフ美少女という設定を守るため、今まで散々他のアニメで繰り返されてきた生徒会選挙戦を前面に出さないといけないのは、本作品が宿痾的に抱える構造的な問題として納得するしか無い様です。

 さらに、政近アゲのために、アーリャさんが無能に見えると言う…。何か雑音が多いなぁ…。

 キャラは可愛いし、アニメとしての品質も悪くないので、観ていてとても面白かったですが、前述の様に制約も多く、何か乗り切れない感じなのが、とても残念です。なかなか覇権アニメの道は厳しいです。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 2

いこ〜る さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

くらえモノローグ

少し前になるが<ともちゃんは女の子>の主題歌で「くらえテレパシー」という曲があった。
これは「こんだけ想いを伝えてるのにわからねーのかこのやろう!」という切ない?女心を歌った迷曲だが、本作ではくらえロシア語!になっていて、しかもメチャメチャくらっているのがまず可笑しい。

お話の骨子はよくある男性向けのラブコメの域を出ないのだけれど、ヒロインのモノローグがダダ漏れしていて、それはすぐ顔に出るとかそういうありきたりの設定ではないところに独自性があり価値がある気がする。
思うに独白(モノローグ)って演出としては平凡になりがちで、各作品ともいろいろ工夫を凝らしている部分だ。
例えば脳内会議だったり、天使と悪魔だったり、このクールでは<菜なれ花なれ>が頭の上にミニキャラを載せてそれに喋らせたり(←これ可愛くて面白い)。
その工夫が本作ではロシア語な訳だ。

いいところに目をつけた。<高木さん>みたいにこの先フォロワーが続出するかもしれない。
時々ボソッとヘプタポッド語でデレるとか…

さて他にも動画工房の良作画については触れておきたい。
設定の面白さはあるものの、お話自体はよくあるラブコメの類型なのは変わらない。それを動画工房の作画が底上げしている。うーんOP・EDの出来の良さが本編を引っ張り上げているとした方が正しいか?
この絵の良さって本当に大切なんだなと改めて思わされる。

現在4話。お話の導入は終わってこれから一波乱もふた波乱もあるかと思う。
原作未読なのでどうなるのかとても楽しみ。

==========

見終わりました!
早々に2期も発表されたようにお話は途中でまだ続くので、ちゃんとした評価は2期の後でとしますが、ラブコメとしてなかなか良く出来ていたのではないでしょうか?
中盤以降ロシア語のデレが少なくなってどうした?と思ったけど、1期のラストは見事にロシア語でオチをつけて、しかもあれ?いいの??ってなるのも良かった。

ではみなさんまた2期でお会いしましょう。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 5

74.1 2 2024年度のラノベ原作アニメランキング2位
この素晴らしい世界に祝福を!3(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (281)
935人が棚に入れました
交通事故(!?)によりあっけなく人生の幕を閉じるはずだったゲームを愛するひきこもり・佐藤和真(カズマ)は、ひょんなことから、女神・アクアを道連れに異世界転生することに。 「RPGゲームのような異世界で、憧れの冒険者生活エンジョイ!めざせ勇者!」と舞い上がったのも束の間、転生したカズマには厄介なことばかり降りかかる。トラブルメーカーの駄女神・アクア、中二病をこじらせた魔法使い・めぐみん、妄想ノンストップな女騎士・ダクネスという、能力だけは高いのにとんでもなく残念な3人とパーティを組むことになったり、借金で首が回らなくなったり、国家転覆罪の容疑で裁判にかけられたり、魔王軍幹部を討伐したり、たまに死んだり……。 そんなある日、紅魔の里から帰還したカズマたちのもとに、手紙が届く。 その内容は、王女アイリスが、魔王軍幹部を倒したカズマ達の冒険譚を聞きたいというもの。護衛兼教育係のクレアとレインを伴い、アクセルの街を訪れた王女アイリスは、カズマ達パーティとの対面を穏やかに終えたと思いきや――― 「また私に、冒険話をしてくれるって言ったじゃない?」 王女アイリスが、カズマに懐いてしまった!? カズマが目を開けると、そこはなんと王都! アイリスに乞われて滞在するうちに、王城でのセレブ生活に味を占め、これ幸いと居座ることを決めるカズマ。 しかし、ちょうど同じころ、王都では義賊が暗躍する事件が起きていて――!?

声優・キャラクター
カズマ:福島潤
アクア:雨宮天
めぐみん:高橋李依
ダクネス:茅野愛衣
ルナ:原紗友里
荒くれ者:稲田徹
クリス:諏訪彩花
ウィズ:堀江由衣
バニル:西田雅一
ゆんゆん:豊崎愛生
ミツルギ:江口拓也
アイリス:高尾奏音
クレア:矢作紗友里
レイン:上田麗奈
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

このあざとらしい世界に満腹を!

ちなみに『あざとらしい』という日本語はありません。
わかって書いておりますので、
つっこみはナシでお願いいたします。ほんとお願い、やめて。ごめんて。

さて、本作は大人気異世界ギャグアニメの第三期にあたります。
途中にスピンオフ作品『この素晴らしい世界に爆炎を』があったので、
シリ-ズとしては4作目になるのかしら。

原作は暁なつめさんのライトノベル(拙は未読)。
制作は、二期まではスタジオディーンさんだったのですが、
前作にあたる『爆炎』からドライブさんへ変更になっております。
その変更に合わせて監督も、
金崎貴臣さんから安部祐二郎さんにバトンタッチ。
(金崎さんは総カントクですね)

前作の『爆炎』はめぐみんしか出てこなかったため、
主役パ-ティの四人(カズマ・アクア・めぐみん・ダクネス)がTVで揃うのは、
二期の放送終了以来、なんと7年ぶり。

ちなみに劇場版から見ても4年半ぶりということでして、
ファンの方々は待ち焦がれていた、
前作を知らない方々は「なんですか、これ?」的な新シリーズになります。

拙は一期から見ておりまして、
劇場版ぐらいまではけっこう好き・お気に入りだったのですが、
その視点から本作の評価を申し上げますと
  なんか思ってたのとチガウ
というのが偽らざるホンネといったところです。

見ていて面白いっちゃ面白いんですが、
拙が勝手に期待していた『おハナシの核心的な魅力』みたいなものが、
どうにも薄まっちゃった感が否めないんですよね。

仲間をココロから大切にし、実はけっこうもてもてのカズマさん、
なんていうのは、
なんかこう『裏切られた感』があると言いますか……。

  もちろん、何をどう描こうが、
  それは100%、原作者や制作陣の自由であります。

  いやほんと自由っちゃ自由なんですが、
  けどさ、でもね、
  ・「それってあなたの感想ですよね」とか言ってジャイアンを論破するのび太くん
  ・お笑い番組を見て、テーブルをばんばん叩いて笑い転げるゴルゴ13
  ・裏アカでアスカをディスりまくってクックッと笑う綾波レイ
  ・「おまえさ、いいかげん『長いものに巻かれる』ってこと覚えろよ」
   とかなんとか飲み屋で後輩にセッキョ-するエレン・イエーガ-
  ・「SOS団はズッ友だよ」なんて言う涼宮ハルヒ
  みたいなのって、あんまり見たくないじゃありませんか。

  もちろんパロディならぜんぜんアリなのですが、
  本編でそういうのって、
  なんかちょっとアレじゃないかと思うんですわたし。


で、拙が勝手に思っている『本シリ-ズの核心的な魅力』はなにかと言いますと、
  あえてきれいにまとめない『逸脱感』
という点に尽きると思うんです。笑いのとれるグダグダ感、とも言えるかしら。

イッパン論として申し上げますと、
巷にあふれてる異世界転生ファンタジーものって、
なぜか『きれいにまとめよう』とし過ぎちゃってると思うんですよね。

  ゲンジツ世界ではぼっち、あるいは引きニートだった主人公が、
  異世界でステキで愉快な仲間に恵まれ、
  最初はちょいちょい苦労っぽいことはするものの、
  ゲンダイ知識やチ-ト能力を生かし、
  モテモテで楽しい異世界ライフを満喫するのでした。めでたしおひたし。

なんかね、もうね、
そういう『ゲンジツ逃避型ユメ物語』は、ほんとおなかいっぱいなんです。
そんなジブン全肯定の妄想にひたる前に、
  ちゃんと本読めベンキョ-しろ、そして働け
とかなんとか言いたくなっちゃいます。


その点、1~2期の頃の『このすば』は、
いい感じに『とんがっていた・逸脱していた』と拙は思うんです。

転生しようがなにしようがクズマはクズマ。
世のため人のために働こうなんて気もちはまるっきりありませんし、
パ-ティメンバーとの友情だの相互信頼だのは、ほぼゼロ。なんならマイナス。

タチの悪いお調子者かつストレートでお下品なスケベさんなので、
モテることもありません。
たまに成り行きでがんばって皆から喜ばれたりしてみても、
セケンによくある女性の評価、
  あ~~悪いヒトじゃないと思うんだけど、
  そっち系の相手としてはふつうにナシかな、ごめんね。
的なポジションが不動のもの。

二期でダクネスにお見合いのハナシが持ち上がった時だって、
今期とは全然違いましたしね。
{netabare}
  ダクネスはダクネスで
    あんな下卑たところのない清廉なオトコはいやだ
  なんて理由で話をぶち壊そうとします。

  カズマはカズマで
    ポンコツクルセイダーとおさらばするチャンス
  という理由で、話をぶち壊そうとするダクネスの邪魔に潜入します。

  これはもう、よしあし以前の、
  作品としての『個性』かつ、れっきとした『差別化』なんですよね。
  視聴者の斜め上を行く枠外思考、
  ファンタジー作品におけるパ-ティもののセオリーを逸脱し、
  ブレないポンコツっぷり、外道っぷりがたまりませぬ。

  ところが今期の結婚話は、みんなそろってウジウジめそめそ。
  いやいや、こんなハナシならそのへんになんぼでも転がってますやん。

  教会からダクネスを略奪するシーンなんかは、
  制作陣はカンド-して欲しかったのだろうと思うのですが、
    なにを見せられてるんだ僕は
  としか思いようがないぐらいありきたり、チープそのものでした。{/netabare}


こういう傾向というか『ふつう化・セオリー化』は、
劇場版のラストあたりから見え隠れし、
前作の『爆炎』から顕著になってきていたと思います。

あの『爆炎』って、あにこれの評価もけっこう低めだと思うのですが、
その要因は『他の三人がでていなかった』からではなく、
まるっきり『エッジが効いていなかった』からではあるまいかと。
{netabare}
  めぐみんは『アタマのおかしい魔法使い』なんかじゃなく、
  爆裂魔法にこだわるのにはちゃんと理由があり、
  周囲の声に惑わされず夢に向かってまっすぐ突き進む元気な女の子。

  ゆんゆんとめぐみんは、
  堅い信頼と友情で結ばれている真の同期生。

  クラスメイトも二人のキャラに戸惑っているだけで、
  いじめもないし、
  どこまでいっても『まあ、ふつう』。

  個々のプロット以前の問題として、
  基礎構成自体があまりにも『ふつう』過ぎて、だらだらの緩斜面。
  エッジを利かせるところがひとつもありません。
    ネット上でシロートが書きちらかしている魔法学校物語
  と、どこがちゃうねん、というハナシです。
  ちゃうちゃう、こんなん『このすば』ちゃうんちゃう?
{/netabare}


というわけで、
本作において久々に四人が揃ったわけですから、
むかしのキレが戻ることを期待していたファンが多かったと思うんです。

で、確かにギャグ要素は、四人そろったからよくなっています。
だけど核心的な部分で、
なんかこう……『このすば』らしい逸脱感が失われちゃってるんですよね。
{netabare}
  王女アイリスの話のオチだって、え゛、そういうハナシなん? て感じですし。
    カズマは失意。だけどアイリスは実はホの字だった。
  なんて、そのへんに転がってるコミカルラノベそのまんまじゃないですか。

  拙の期待するオチというのは、
    指輪のルール(魔王を倒したら王女と結婚できる)を知ったカズマは、
    いずれオレは王族の仲間入り、おまえらいまから跪け、と有頂天。
    その勢いで魔王討伐の旅へ出かけようとします。
    だけどアイリスはけっこうしたたか。
    最初からカズマのことを『面白いペット』ぐらいしか思っておらず、
    まさかの事態にそなえ、
    指輪のル-ルを廃止することを決定、街中におふれを出します。
    それを見てガックリし引きこもるカズマ、
    爆笑するアクア、
    よくも散々威張ってくれましたねと怒るめぐみん、
    いいから魔王討伐に行ってやられよう、とカズマを引きずり出すダクネス
  みたいなグダグダ、ぜんぜん『ココロ暖まらない』ものなのであります。

  最終話の締め方も、なんだかな。

  カズマが支払ったお金は領主から没収した財産から補填されることになり、
  なにもかもが元通り。
  カズマが知的財産権を失いダクネスに×がついただけで、
  これからも楽しいわちゃわちゃした暮らしが続くのでしたって……
  あんたは文科省推奨作品か。

    めぐみんの爆裂魔法で破壊された教会・町の修復費で、
    パ-ティは元の極貧生活に逆戻り。
    カネのぶんはそのカラダで払え、と迫るカズマにたいし、
      それは正当な取引であり、悪辣さも下劣さもないではないか
    と反論するダクネス。
    そこにダスティネス家の使いが来て、
    貴族社会のルールとして結婚した女性は、
    夫が承認するか死亡・失踪後三年経過するまで離婚が認められず、
    貴族と不倫をした平民の男はナニがちょん切られる、ということが判明。
      ほほう、ならば相手をしてやろう
    とニヤリと笑い、逃げるカズマを追いかけまわすダクネス。
    アクアとめぐみんは「切~れっ、切~れっ」の大合唱。

  ぐらいの『美しくない』締めの方が、
  逆に『らしさ』があって爽やかじゃとぬしは思わんかや?
  と賢狼さまも申しております。ウソですが。 {/netabare}



いろいろぐちゃぐちゃ書いてきましたが、
拙的な作品全体のおすすめ度は、B+といったところです。
決して『駄作』というわけではありません。

ほかの異世界転生ものよりはキレがありますし、
バカバカしいギャグそのものは健在でもありますので、
お気軽な時間つぶしとして好適かと。

ただまあ、拙みたく一期二期に引っ張られてるムカシの方には、
やっぱ薄味感は否めないんじゃないのかしらと愚考します。
  ・もてもてカズマ
  ・パーティの美しくも熱い信頼と絆
  ・勧善懲悪・エブリバデハッピーな世界観
ってのはやっぱちょっとな……。

  スケベで矛盾だらけでお調子者でちゃらんぽらんだけれど、
  やるときはやる、そして仲間をダイジにする。
  そんな主人公に、最初は毛嫌いしていた美女たちもメロメロ。

    そういう物語のスタイルって、
    申し訳ないけれど『古い』と感じちゃうんですよね。
  {netabare}
  二期みたく
  バスタオルがはらりと落ち、
  カズマのエクスカリバーを見てアクアが『フッ』と笑う。
  ああいうグダグダで『美しくない』のが、
  本シリ-ズの魅力ではなかったのかと思ってみたりみなかったり。 {/netabare}


映像は、はっきり言って『しょぼい』です。
キャラデもなんかジュニア作品っぽくなってますし、
9話で「いっそこのまま……」とカズマにせまるダクネスなんか、
  いや、別にいらんけど
とかふつうに言えちゃいそう(←悪しきルッキズム)。

  役者さんとOP・EDが安定しているだけに、
  映像のやすっぽさが、
  世界観の『ありきたり化』をブーストさせている感は否めません。


そうは言っても、
主役パ-ティ四人がそろうのはやっぱ懐かしいし楽しいです。
ファンの方なら『けっこう』楽しめる仕様ではないかと愚考いたします。
少なくとも、
  なんでこんなんアニメ化したの?
みたいな異世界転生ものよりは、見どころ・笑いどころが盛りだくさんかと。

ある意味、こういう逸脱感の消失、テイストの変遷というのは、
  カドが取れて丸くなった、オトナになった
という前向きな評価をすることもできると思います。
コンテンツ制作業界ではこういうキャラの変遷を『振り幅』といって、
ドラマ系ではマストな要素のひとつですしね。

ただ、それって『このすば』に要るのかしらん。

そこのところはもう、
まるっきりの主観、好き嫌いレベルのお話でして、
正解なんてどこにもありません。

  クズマさんはあくまでも、どこまでもクズマさんであって欲しい、
  カドがとれたりオトナになったりしないで欲しい、
  そういうのはファンの勝手なノスタルジーの『押しつけ』です。

  ただまあ実社会においては、
  望む望まないにかかわらず誰もが荒波にもまれてカドを削られていく、
  というのは『みんなわかっていること』であります。

    だからこそせめてギャグアニメのキャラぐらいには、
    変わらない・成長しないことを求めたい。

  そういうキモチってわからなくもないというか、
  むしろ共感できちゃうんですよね。
  少なくとも本作品に対する拙のスタンスはそうであります。

  いや、決してゲンジツトーヒのためにアニメを見ているわけではなく、
  作品のコンセプチュアルな部分に対し、
  マ-ケットのニ-ズの観点からあ~だこ~だ……って、

                 言いわけ聞き苦しいぞ、僕。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 21
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

やはりこの4人が中心だと面白い。会社変更がかえって新鮮だったかも。

 あー面白かった、と素直に言える作品でした。制作会社が変わって作画や演出の雰囲気は2期や映画よりも落ちたといえば落ちたかもしれません。

 しかしながら、主人公カズマ+3人のヒロインの揺るぎないキャラ構成で作品そのものに力があります。ですので視聴中は2期までと比べて…のような感覚にはなりませんでした。

 というより、むしろギャグとして飽きが来るのを防ぐ効果があったかもしれません。アクアを中心としてダクネス以外の女性の描き方がよりギャグテイストになりましたが、そこが新鮮で面白かったです。
 その描き方のせいか、ゆんゆん、クリス、ウィズ、アイリスの使い方も出すぎないわりに印象に残ります。

 そして内容そのものですが、2期まではヒロインとしてはめぐみんが中心で、コメディリリーフとしてアクアが不動の地位。その2人と比較してダクネスは何かうっとしいというか、恥ずかしいキャラであまり好きになれませんでした。
 それがダクネスが中心になった3期はちゃんとダクネスに魅力を感じるんですよね。今回はめぐみんがむしろうるさいだけの役回りです。つまり、焦点の当て方がうまいのでしょう。

 前半がカズマのクズっぷり+アイリス、銀髪盗賊団の登場、後半がシリアスな話と構成もバランスがよく11話楽しめました。

 まあ、満点は盛りすぎだと思いますし、作画は4くらいでいいと思いますが、他は4.5つけたいですね。この作品は不思議なことに音楽いいんですよね。特にEDは素晴らしかったです。

 4期早く…というか、もう最後まで作っても採算とれるでしょう???会社作っちゃえばいいじゃないですか。




1話 作画はいいし面白いですが、カズマにちょっと疲れるかも。

{netabare}  やはりこの4人ですね。ひょっとしたら「爆炎」もこの作品と並行して見たら感情移入できて面白いかもしれません。

 原作4作目の映画版の紅魔の里に行く前の部分ですね。非常に独特な魔物が登場です。時系列がおかしくなるのでオリジナル要素を入れています。人気キャラ?なので分からなくはないですが、ちょっと引き延ばしのマインドがないか心配ですが様子見ですね。

 心配していた作画が良くなりすぎないか問題は、がんばって雰囲気を1期に揃えようという努力はちゃんとしているみたいです。

 ただ、1話を見てちょっと疲れました。カズマが絶好調過ぎてノリが強烈なので1期2期を視聴して感覚を合わせないと、きついかもしれませんね。 {/netabare}


2話 このクオリティなら安心して見られそうです。

{netabare} ということで、作画や演出はもちろんテンポもいいので、視聴継続は当然として満足度も高くなりそうです。ダクネスの表情も良かったです。

 ということでアイリス王女様登場ですね。待ちかねました。ちょっと思っていたよりもキャラデザが微妙な気がしなくはないですけど。最後の方だけは作画というか女性たちが妙に美人でした。

 文句があればレビューするかもしれませんが、今のところ良さそうです。楽しめそうです。{/netabare}


3話視聴後に追記 OPEDがいいです。特にEDは最高です。

{netabare} このシリーズ、EDが妙にいいです。余韻ですよね。今回も気に入りました。

 それとキャラデザは微妙に変わっています?3人の女子が妙に顔がかわいい気がします。{/netabare}


5話 放送事故みたいな沈黙がすごい。表情もカットも大胆な演出でした。

{netabare} エリス様との沈黙シーンはちょっと驚く時間でした。表情もいつにまして豊だし、作画もちょっと雰囲気が違いました。場面の転換もかなり思い切ったタイミングだったと思います。このセンスは「このすば」的な感じもするのですが、今までにはなかった新しさを感じました。

 この5話はかなり面白かったと思いますが、アニメのクオリティの高さも感じました。{/netabare}


6話 いいんですけどなんか物足りない回でした。

{netabare}  原作では一番盛り上がる回だし、実際本作アニメ版も悪くはなかったですが、なぜか淡泊な感じでした。
 期待では10に対して、8くらいというか。合格が7だからいいんですけど、もったいないというかなんというか。無難ではあるんですけど…うーん。

 5話は逆に期待以上でしたから、シリーズ全体が悪いというわけではないと思います。今回の演出のレベルなのか次回以降に力を蓄えたのかわかりませんが、今回はサラッと終わっちゃった感がありますね。

 まあ、やっと銀髪盗賊団が登場ということでいいんですけどね。「爆炎」は残念でしたが、こっちのスピンオフはぜひ見たいですね。{/netabare}


7話 アクアの下半身エロくない?声優さんにちょっと違和感。

{netabare} アクアの下半身の描写が妙にエロかった気がするのですが…気のせいじゃないと思います。じっくり見てしまいましたから。3期はかなり抑え気味だったのが7話はちょっと特殊だった気がします。

 それと6話よりよかったと思いますが、しかし、声優さんの演技がちょっと不思議な感じでした。
 「このすば」芸を本人が真似しているという感じというか、ほんの僅か間が悪いというか。監督なのか音響監督なのか知りませんが、ちょっと違和感を感じました。 {/netabare}


8話 ダクネスが可愛くなった半面、重くシリアス化したことの是非。

{netabare} ダクネスというキャラは1,2期は作りすぎというか少し不自然な造形というか、騒がしさがちょっとうっとうしというかで、あまり好きじゃないキャラでした。

 ただ、この3期…まあ、2期の最後の方くらいからアクアよりもキャラが自然な感じになってきて、少しずつ好感が持てるようになってきました。

 その好感が曲者で、キャラとしては非常にいいキャラだし可愛くなってきたんですけど、面白さが減ってきた気がします。貴族としての責任を背負いすぎでシリアス化してますし、カズマへの気持ちも重いです。
 その一方でめぐみんとアクアは、面白さはとんがってきているんですけど「ギャグ要員」なんですよね。

 めぐみんはそれでもまだカズマとの関係性でキャラが成立してるんですけど、アクアは少し形式化してしまった気はします。

 まあ、微妙なバランスの問題なんですけどね。カズマが面白さの中心ですし、エリス・アイリス(銀髪盗賊団)の投入が成功したので、周囲のキャラが少々ズレたところで作品としての面白さは成立していますのでいいんですけど、3人のヒロインたち…特にダクネスの変化はいいのか悪いのか。

 原作ではそれほどキャラの変化は感じませんでしたが、アニメだと結構顕著に感じました。アニメの制作陣の変更で解釈が変化した結果、増幅したのかもしれません。{/netabare}


9話 あと2話かあ。なぜコマ切れにするのかとも思いますが、飽きないうちがいいのかな。

{netabare} まあ以前見たのと同じような話ですけど、この作品なので許されるという感じでしょうね。作画も少し荒れてきた気がしますが、強引に乗り切るのでしょう。それもやっぱりカズマありきですね。爆炎を再挑戦しましたが、やっぱりそれほど面白く感じませんでした。

 噂によると11話らしいのであと2話かあ。なぜヒットする作品だとわかっているのにコマ切れにするんでしょう?ただ、ギャグは飽きがくるのも事実ですので休むのはいいですが、さすがに賞味期限が近い気もします。

 あのタヌキのしっぽって、腰から生えてたんですね。初めてしりました。{/netabare}


10話 ギャグのシリアス化にも耐えうるカズマという奇跡的なキャラ造形

 ギャグのシリアス化現象というのはどんな作品にでも起こりえるものです。本作も例外ではないんでしょう。ただ、この作品はもともとそういう厨2的なカッコつけを含めての作品なので、作風を保っているといえば保っています。

 結果的にやっぱり面白いんですよね、本作は。というよりカズマというキャラが素晴らしいのでしょう。3人のヒロインやその他のサブキャラたちのキャラ性を引き出しつつ、話の中心としてどっしりとした安定感があるキャラ造形は、ひょっとしたら作者の能力の枠を超えて奇跡的に降臨したのか、とも思えます。
 力があるキャラなので、カズマはシリアスをやっても受け入れられるキャラとしての力強さがあります。もちろん、3人のヒロインに支えられてこそ、なんですけど9話のタヌキのお姉さんの話もちゃんと面白いですからね。

 逆に言えば、失礼ながら原作者の他の作品や本作スピンオフと比較して、本作は突出して面白いということなんですけど。

 ということであと1話かな。開始前は不安でしたが楽しませてもらいました。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 15

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

そうだ、冒険に出よう。

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ第1期~第2期、スピンオフ作品と劇場版は視聴済です。
個人的には第2期と第3期の間にスピンオフ作品である「この素晴らしい世界に爆焔を!」が挟まれたことでより理解度が増した上、一層の愛着が持てるようになったと思っています。


交通事故(!?)によりあっけなく人生の幕を閉じるはずだった
ゲームを愛するひきこもり・佐藤和真(カズマ)
ひょんなことから、女神・アクアを道連れに異世界転生することに。
「RPGゲームのような異世界で、憧れの冒険者生活エンジョイ!

めざせ勇者!」と舞い上がったのも束の間、転生したカズマには厄介なことばかり降りかかる。
トラブルメーカーの駄女神・アクア、中二病をこじらせた魔法使い・めぐみん、
妄想ノンストップな女騎士・ダクネスという、
能力だけは高いのにとんでもなく残念な3人とパーティを組むことになったり、
借金で首が回らなくなったり、国家転覆罪の容疑で裁判にかけられたり、
魔王軍幹部を討伐したり、たまに死んだり……。

そんなある日、紅魔の里から帰還したカズマたちのもとに、手紙が届く。
その内容は、王女アイリスが、魔王軍幹部を倒したカズマ達の
冒険譚を聞きたいというもの。
護衛兼教育係のクレアとレインを伴い、アクセルの街を訪れた王女アイリスは、
カズマ達パーティとの対面を穏やかに終えたと思いきや―――

「また私に、冒険話をしてくれるって言ったじゃない?」

王女アイリスが、カズマに懐いてしまった!?カズマが目を開けると、
そこはなんと王都!
アイリスに乞われて滞在するうちに、
王城でのセレブ生活に味を占め、これ幸いと居座ることを決めるカズマ。

しかし、ちょうど同じころ、王都では義賊が暗躍する事件が起きていて――!?


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

これまで、アクア、めぐみん、ダクネスの3すくみ状態でしたが、この均衡が少しずつ崩れて来た様に感じるのは、私だけじゃないと思います。

アクアに対する無茶振りや、めぐみんのエクスプロージョンの空打ちといったこれまでの笑いのツボは少し影を薄めた感じがします。
特にアクア…個人的には天ちゃんの演じるアクアが大好きなので、もっと活躍して欲しいんですけどね。

代わりに存在がとりわけ大きくなったのがダクネスで間違いないでしょう。
今期の作品を視聴して思ったこと…
やっぱりダクネスって、アレなんです??
好きなのかなぁ…
でも、好きじゃなきゃ越えられない一線ってあると思うんですけど、そこを悠々と乗り越えてくるのって、考えてみるとダクネスだけなんですよね。

そして、ダクネスにとって脅威…となるかもしれないキャラも登場してきましたね。
ベルゼルグ王国の第一王女であるアイリス王女…
CVが高尾奏音さんでしたが、イメージがピッタリでしたね。

高尾さんでググってみると、私にとっては新しい発見がありました。
高尾さん、元々アース・スター エンターテイメントに所属されていたんですね。
「てーきゅう」「ヤマノススメ」「世界でいちばん強くなりたい!」などの有名どころを輩出していた会社で、特に「世界でいちばん強くなりたい!」は初の30分枠アニメだったことから、自虐ネタを交えて宣伝していたのを良く覚えています。

そんなアース・スター エンターテイメントさんですが、声優・タレント事業から撤退した上、会社自身も吸収合併により解散していたとは恥ずかしながら知りませんでした。
もう「てーきゅう」の様な尖った作品は放送されないんだろうなぁ…なんて思うと少し寂しい気がします^^;

少し本題から逸れちゃいましたね^^;
今期も安定的な面白さだったので、気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニンブテーマは、Machicoさんによる「Growing Up」
このすばのオープニングと、Machicoさんの組み合わせは最早鉄板ですね^^
エンディングテーマは、アクア・めぐみん・ダクネスによる「あの日のままのぼくら」
エンディグの曲風も毎度お馴染みの…という感じが溢れていて良かったと思います。

1クール全11話の物語でした。
これまでずっと全10話だったので、今期ももしや…と思っていましたが、全11話でした。
原作は既に完結していると聞いています。
「冒険に出よう…」と言っておきながら、もしやアクセルの街で完結するんじゃ…と危惧するようになってきました。
まぁ、それはそれで面白いですけどね。
続編の発表、楽しみにしてます。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 17

70.6 3 2024年度のラノベ原作アニメランキング3位
負けヒロインが多すぎる!(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (186)
551人が棚に入れました
第15回 小学館ライトノベル大賞《ガガガ賞》受賞作、待望のTVアニメ化!想い人の恋人の座を勝ち取れなかった女の子——「負けヒロイン」。食いしん坊な幼なじみ系ヒロイン・八奈見杏菜。元気いっぱいのスポーツ系ヒロイン・焼塩檸檬。人見知りの小動物系ヒロイン・小鞠知花。ちょっと残念な負けヒロイン——マケインたちに絡まれる、新感覚・はちゃめちゃ敗走系青春ストーリーがここに幕を開ける!負けて輝け、マケインたち!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

11話 小鞠をいじめる話が不快。温水に全く感情移入できず

1話 作画や背景がかなりハイレベル。ハーレムの様でハーレムでない感じ?

{netabare} まず、面白いのはとても面白いと思います。ラブコメのコメディ要素が60~70%くらいありそうなハーレムもの…なんでしょうか?他の男に未練があるなら、そこがハーレムの様でハーレムではないということにもなりそうです。

 この調整ですよね。あまり他の男に未練がありすぎると結構つらい立場になるし、あまり女子がチョロいのも面白くないと思います。ある程度NTR感を残しつつも、可能性を感じるくらい?

 メインヒロインが他の男が好きって「とらドラ」とかありますが見ている方はやきもきした記憶があるので、緊張感とコメディのバランスが上手く取れれば面白くなりそうです。NTRとかあるとストレスでしょうけど、雰囲気的にはかなりマイルドなのでしょう。

 ちょっと発想を変えると女子が見たらどう感じるのだろう?という気はします。リアリティがあって身につまされるのか「そんな女子いねーよ」となるのか。その辺の人間模様の描写が見どころなんでしょう。

 キービジュアルで3人の少女が出てますが、この3人が負けヒロインで妹を含むののかどうか、くらいでしょうか。そうそうあのドジっ娘?先生はどうなるの?先生含めばちょっと大人な感じのエピソードも入れられて面白くなりそうですけど。

 しかし、作画がいいですね。キャラの作画がハイレベルだし、なにより背景美術がすごくいいです。一時期、気が抜けたような背景の作品が結構増えてましたけど、今季は背景が良い作品が増えました。その中でもかなりいい方だと思います。

 構図も小物ももちろんレベルが高いです。弁当のシーンなど気が抜けた画面作りだと退屈なシーンになりそうですけど、絵だけで結構見れるレベルだし演出もテンポも良かったです。

 なお作品名が出ると検索する癖があるのですが「君は無邪気な闇の女王」という作品は実在しませんでした。「君は淫らな僕の女王(横槍メンゴ氏)」と「君は無邪気な夜の希望(ブルアカ?)」というのはあるようですけど。オリジナルはもちろん「月は無邪気な夜の女王(ハインライン)」ですね。{/netabare}



2話 1クール完走は楽勝でしょうね。メチャメチャなコメディですけど、結構心が痛い。

{netabare} 随分印象的なOPですが、クレジットで「スタッフ名(A1picture)」という表示になっていましたけど、普通そうでしたっけ?品質保証?差別化?

 内容です。体育倉庫に鍵をかける前に中確認しますよね?だって、掃除当番だったんでしょ?そして冷却スプレープレイとは…熱中症のときに冷やす場所を間違えているし、万が一ああいう場面になったらマリモ入りでも飲むべきでしょう。けど、何でマリモがいるの?そもそも熱中症の症状ってあんな感じでしたっけ?(一応、せん妄も熱中症の症状らしいですけど…)

 あんこサンデー×2プラスハンバーグで、1000円くらいだった?サイゼとかだとそれで行けるのかな?
 あと、駅でつないできた妹の手ですけど、ちょっと大きすぎな気が…だまされたと思いましたが、意図的な誤誘導というよりCGの関係?

 保健の先生のひそかな楽しみを含めて、そういうノリの作品だということですね。突っ込みどころが満載のドタバタですけど面白いのは確かです。1クール楽勝で楽しめそうですね。

 かなりコメディ要素強めですが、ちょっとだけシリアスシーンがありますが…ちょっと心が痛いです。そのシリアスの要素が1クールのシリーズ構成でラストにあるのかどうか…真面目にやりすぎるときついなあ、とは思います。{/netabare}


3話 日焼け表現が素晴らしい。小鞠ちゃんの結論は痛すぎて見たくないなあ。

{netabare} 部活のユニフォームとは違う形の水着を着て、白い日焼けしていない肌を見せつけるキャラと言えば「長瀞さん」が印象的でしたが、結構それに肉薄する素晴らしい作画とキャラデザでした。作画大変そうですけど衣装の模様と考えればそうでもないのでしょうか。その割にこの表現使っているアニメは結構少ない気がします。

 一方今回初めて違和感を覚えたのが制服のリボンなんですけど、何で四連装なんでしたっけ?小鞠ちゃん回で、彼女のリボンのカラーリングがカラフルなので非常に目立ちました。謎制服NO1かもしれません。

 もう1つ、どこがおいしい水道かの談義は何かの伏線なんでしょうか?真面目に追ってないとダメ?なお、朝の水道管にたまった塩素は蒸発せずかえって濃度が高まりカルキ臭がきつくなります。健康のためにも水が冷たくなるまで出し切ってから飲みましょう、と昔何かで読んだ記憶があります。

 で、今回のメインの小鞠ちゃんですが、まあ、性格的にはデフォルメされていますが、見覚えがある性格の子ですよね。もちろん自分自身のことですが多かれ少なかれ非モテ時代があれば、ああいうひねくれた感じにはなるものです。それだけに感情も乗っかりやすく、今回のラストは来週見たくねー、と思う程度には感情に来ました。

 そして赤飯は伏線?妹が文芸部と絡みだすのでしょうか?

 冷静に考えると、話としてはテンプレなんですけどね。演出なのかエピソードなのかキャラなのか。その総合力なんでしょうけど、妙に面白い作品ですよね。昔のラノベを素直にアップデートさせた感じがいいのでしょうか?{/netabare}


4話 忘れていた痛みの感情を思い出す話でした。

{netabare} 恋愛は辛くて痛いのはわかっていても、ティーンのころの恋愛中心主義の時代に振られる痛みを思い出すのは嫌なものです。ただ、このころの辛い経験があると人生が楽になるので頑張りましょう。

 という感想が出るくらい痛い回でしたね。しかし、です。ここで騙されてはいけません。この主人公は負け組でしょうか?原作者がサディストで徹底的にこの主人公を痛めつけたいなら別ですけど、今の時点で3人の女性の友達ができたわけです。彼には無限の可能性があります。

 この感じゼロ年代初期のラノベでは良く見られた展開だと思いますが、最近とんと見なくなった痛みです。「俺ガイル」なんかは確かに痛みはありましたが、結局は比企谷は誰からも振られてませんからね。

 その意味で非常に珍しい展開で、面白いというより自分の昔どこかに忘れた感情がよみがえってくるような痛みが新鮮でした。{/netabare}


5話 ドタバタ劇で終わるのかな?面白いですが、何かの視点が欲しい気もします。

{netabare} 相変わらず面白いです。登場人物が多すぎる気もしますが、まだ消化できていると思います。
 そうめんは笑いますけどね。ただ、給料の現物支給は違法です。賞与ならいいですけど。勝ち組にも心配はある、ということで、その視点は面白かったと思います。

 で、この作品こういう面白ポイントを上げてゆくこともできるし、4話の痛みはかなり良かったと思います。思いますが、キャラが多すぎて焦点が絞れていない気もします。
 中心にいる温水がいろんな娘のガス抜きというかよりどころになる感じになるのかな、と思ったらそうでもないですし。杏菜1本に絞られるのでしょうか。

 ちょっとその辺、視点をどこにもっていけばいいのかそろそろ提示してほしい気もします。こういうドタバタも悪くないですけど、それだと見終わって「ああ、面白かった」で終わってしまう気もします。{/netabare}


6話 話が強引すぎる気がします。レモンの「負けヒロイン」の辛さが弱いかも。

{netabare} 単なる中だるみならいいのですが、もうネタ切れなのか引き延ばしに入ったのかわかりませんけど、結構面白さが弱くなった気がします。キャラの奇異な言動は面白いとは思いますし、特に杏菜の面白さはわかりますがもう6話です。少し工夫が欲しいなあ。

 それとさすがにちょっと「レモンと一緒にいる理由」が「恋愛相談」なのは強引だし、理由が弱すぎる気がします。その時の「レモンの辛さ」が見えてこないので「負けヒロイン」感が弱いし、5話6話全体がちょっと茶番というか無駄に見えてしまいました。これで7話も引っ張るんですよね?4話までちゃんとそれぞれのキャラにあった「痛み」が全然伝わってきません。

 出落ちとは言いません。4話まではかなり面白かったですし、5・6話もそれなりには面白いです。ですが、何かパワーダウン感を感じました。{/netabare}


7話 普通過ぎるくらい普通の話で、負けヒロインを笑えない。

{netabare} うーん、こんなに普通の話を延々と3話見せられても…という気がしなくはないです。正直、内容そのものは陳腐すぎるくらい陳腐です。しかもキャラで魅せる話だっただけに、この真面目路線にはいるとキャラの独自の魅力が薄まるんですよね。

 失恋というその時の当事者にとっては最高の痛みであっても、振り返ってみれば滑稽だし、何も見えていなかったことに気づく、みたいなものを4話までは視点として楽しんでいたんですけど、これじゃあ、普通の…普通過ぎるラブコメです。そしてこの話で笑えないと意味がない気がします。ラストの八奈見のセリフが唯一の救いだったかな。

 恐らくこれを続けていると、皆善人になってセリフで心情を語って話が立ち行かなくなるでしょう。結果として無理な事件とか新キャラだよりになりそうです。ラノベの1巻の出来だけ良くて…のパターンの気がします。

 右肩下がりが急角度です。8話で判断ですかね。{/netabare}


8話 八奈見が上手く使えてないかも。7話からは持ち直したかな。

{netabare} シリアスにするのは正直言えば簡単です。人を泣かせる技法は確立しているので、それをテンプレでやるのは本当にやめてほしい。3話も使って。

 今回のようにコメディをキチンとやって、その中に痛みをどう入れてゆくかが大事だと思います。その意味で今回は持ち直した気がします。
 ただし、妹や八奈見が上手く使えていない、少しハーレム展開の匂いがしなくはない、負けヒロインの意味が希薄になった、という気がしました。そういうところで1~4話のレベルは維持できていないかな。

 ただ、3人の負けヒロインにこだわりすぎてしまうと、作劇が難しいなら新キャラだよりでもいいでしょう。生徒会VSがテンプレにならないことを祈ります。平凡なドタバタラノベ感が出てきているので、持ち直してほしい。{/netabare}


9話 普通のいい話など期待していません。新キャラがどうなるかですけど…

{netabare} 普通のいい話などこの作品に期待してません。痛くて恥ずかしくて本音で、それでいて面白いストーリーかなと思っていたんですけど。そしてコマリの物語はあまりにありきたりで、主人公の対応はいい人すぎます。痛みのリアリティからどんどん乖離している気がします。

 うーん…どうしましょうね?9話まで見ましたが結構評価は低くなっています。いったん切りましょうかね?ただ、新キャラがいるからなあ…ただ、さや当て的な何かで終わる気もするので、やっぱり最後まで確認しようかなあ。

 ボーダーギリギリではあります。{/netabare}


10話 心の痛みに泣きながらも笑い飛ばすようなものを期待したのですが…

{netabare} コマリの話って4話で終わったんじゃなかったんだ…コマリを文化祭でまた使っているので何かと思いましたが…うーん…まあ、人気作なので私一人くらい低評価にしてもいいでしょう。4話までだったらかなりの秀作だったと思います。

 そうそう、演出の面白さとコミカルな部分の出来は良かったと思います。それがあるから痛みが相対化されて、泣きながらも笑い飛ばせる話かなと思っていたんですけど、そこが分離しちゃった感じですね。今は感動ものとコメディが並行しているだけです。
 1話のヤナミのストローのシーンからの流れが傑作だっただけに、そこが頂点でしたね。普通の感動ものを見たいわけじゃないし、その点で言えば単純すぎます。

 低評価というほど低評価はつかないですけど、4話までなら78点。5~7話が35点、8~9話が60点、10話が40点という感じです。一応最後まで見ますが、暫定ではトータルで60点を切るくらいかなと思います。終わったら総評を書くかもしれません。{/netabare}


11話 小鞠をいじめて話を作っている感じが不快。中断にします。

 さすがに最後まで見るかなと思ってたら、今回の話はちょっとひどいですね。もし、小鞠が極端な人見知りというなら頑張って部長をしようとしている小鞠に対して温水はひどすぎます。動物園のセリフも部長会も。高校生なら失敗を引き受ける覚悟も必要ですし、その覚悟を聞いた以上は余計なお世話というか人間としてどうよという気がしました。それに症状的には吃音ですし…

 なんか、8話以降小鞠をいじめて話を作っている姿勢が負けヒロインというよりは、精神的に苦しんでいる子を弄んでいるだけに見えてきました。興味があったテーマとはかけ離れた感じです。

 それと負けヒロイン達の心理状態にあるのは「心の隙間あるいは傷」です。作品の構造上結果的にそこに付け込まざるを得ない、温水=原作者はそれを自覚しているかどうかだと思うのですが、そこが無自覚なのがちょっとなあという気がします。負けヒロインとの恋愛は偽の恋愛にならざるを得ないということですね。

 で、挙句の果てに非常階段のシーンですか。うーん…音楽とエモいモノローグ盛り上げてますけど…そのまとめ方はメチャクチャじゃない?一番重要なのは小鞠は感情的にそうなる?その心の動きは自然なの?温水の行動はそれだけで許せるの?

 これ以上、文句を言いながら見ても仕方ないので中断扱いにします。温水にまったく感情移入も出来ないので、キャラの評価をかなり落とします。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 16

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

”青春”を作画したらこうなるのかな?って感じられる作品。

>2話まで視聴して
原作未読です。

今期の作品多数の各1話を順番にサラっと試し視聴した際は
本作はなんか地味な作品に感じてしまい、スルーしてしまってました。

2話の放送が終わったあたりで目にしたネット記事で
「作画が限界突破。映画館で上映しなきゃいけないレベル」っていう記事を見かけて
記事に載せられた画像(静止画)見ても、自分的にはそういう風に感じられず
「これってステマ?」くらいの感覚だったのですが、気になって確かめてみたくなって
せっかくなので再度視聴してみました。


するとグッと印象がかわっていました。

まず一番地味に感じてしまってた要素である主人公ですが
声優さんの演技が良いこともあり、徐々に馴染めてきました^^。

そして何よりグッと心掴まれたのは、第一のメインヒロイン?ですね。
うわー、表情豊かで動きも良すぎる。
けっこう予想をこえてくる表情・セリフや動きも見せられて
そして何より声の演技・声質も良い♪。
かと思えば1話ラストでの、あの動きwなのに最高の表情!!!。

はい、あっさり堕ちましたw。

そしてとどめとなったのは
ヘブバンでずっと中の人が誰か気になってたキャラの人と、合致してしまったのです!。
このキャスティングされた方、どっちも神ですね。
さらにED曲まで歌われてw。選局も神。・・これはもう感謝しかありません。


2話ではさらに第二、第三のメインヒロイン?も登場し
さらに、あっちにもこっちにも、裏ヒロイン候補?が乱立w?。

ちょっと狙いすぎてる感あるエロ要素・セリフ等は
やり過ぎ感あるとちょっと嫌悪感につながりかけるので
そこは意識的にスルーするとして(自己防衛^^)

それを差し引いてでも、やはりあの学生時代でしか味わえない
甘酸っぱさやキラキラ感が随所に煌めいている作品で
なおかつ基本的には明るい健康的な?作風なのが好感もてます。

さらには、不意に魅せる作画の質UPシーンやスローモーションシーン、空の描写など
ちょっと言い過ぎですが、ユーフォシリーズに通ずる”青春の作画”といってもいいのでは?。

かと思えば、ぼざろで感じた”狂気のぼざろグッズ”、”狂気のぼざろ作画?”
とかも彷彿させるシーンが、不意にやってきて、さらにさらに満足感を満たしてくれるのです^^。
  
 
-----------------------------
>4話まで視聴して
4話でいったん区切りなのかな?。
全く文句のつけようのない素っ晴らしい1話~4話でした!!。
お世辞抜きで、1話~4話で1つの映画作品だったとしても全く遜色ないし絶賛は変わりません。

けっこう時間が経ったのに、1話でのちくわのシーンが焼き付いて離れませんw(誉め言葉)。
これは既に、目も心も奪われてしまってますね。

ヤマサのちくわって、地方のスーパーとかで販売されることはないのかな?。
いつか食してみたい♪。


現実世界での猛暑ともあいまって、本作の夏感、青色+白感がより臨場感を高めます!。

レビュー書きながら、いろいろ確認したくて再視聴したくなってしまうのですが

なんか、安易に再視聴しちゃうことが、すごく・も・っ・た・い・な・く・感じてしまうw。

少し大事にとっておきたいと思えてしまう作品になってしまいました!。

4話での温水君と八奈見さんの距離感の変化の見せ方なんか、絶妙でしたね^^。


原作ラノベにも手を出したくてウズウズしてしまってるのですが
アニメ放送が終わるまでは自重しようと思っています(普段まったくラノベすら読まない人ですが)。

5話以降がどんな方向にいってしまうのか、もう不安と不安でいっぱいですw。
でもきっと本作ならば、また斜め上に展開してくれると期待して、また週末を待ちます♪。

★の評価、MAXまで上昇しました。
 
 
-----------------------------
>最終話まで視聴して
正直言って、か~なり惜しい作品でした・・。

タイトルが作品の良さを増幅するも、若干足かせになったのかな?。

3人のヒロインで分割される構成になってしまった?ため
その3つのブロックごとで、なんとなく全く別作品になってしまったような・・。
・・もちろん共通キャラ達は出てるんですが。

ハーレム色が落とし切れてない印象も、マイナス要因でした。

あと、安易なエ○描写頼りな印象も、もっと控えてほしかったかな?。
せっかくのサブキャラ達が、代わり映えしなかったような。

あと、1度描いた内容が再度演出?されていたり、若干クドい感じも。


もっと八奈見さんメインで1クール通してほしかったかな?。

最終話はアニオリなのでしょうか?。
「ここは視聴者の想像にお任せします」的な演出があったけど
なんだかなあ・・というか、ちょっと安易な片づけ方されちゃったような感。
「尊厳を○○された」
「尊厳を○った」
というセリフから、安全策は講じられていますが・・。

とはいえ、この年齢時代って、自分自身もコロコロ気がかわってたりしてたようにも思う。
昨日ああ言ってたのに、翌日はまったく真逆のこと言ってたり・・。
そういう意味では、ナシではないのかもしれません。

ということで、1話~4話は最大評価。
それ以降は、評価保留とさせていただきます。

★の評価、少し下方修正しました。
 

投稿 : 2024/10/05
♥ : 17

猫好き さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

あの夏、私たちはみんな負けヒロインだった

私はこれ大好き。本当にopからedまで全部楽しめてる

この物語を見ていて、HitomiのLOVE 2000オリジナルをリアルタイムで聞いてた私としては、女の子だって空回りするんだよとしんみり

物語のメインキャラは張れない、どっか調子のズレてた私たち情け無い日常、部室で放課後はトランプしながら恋バナで盛り上がり、出回ってたカッコいい先輩の写真をみんなでプリントしたが最後、あんた好きなんでしょうとあおって突撃させたり、しちゃったり。とにかく誘爆、誤爆、自爆を繰り返した寒い高校時代。色々やらかしたのを思い出す(遠い目)

まっ、個人の思い出話はどうでもいいんだけど、これ脚本がとにかく秀逸。ラノベ原作って事だったから、また下らないハーレム物、女の子の性格はどうせ主人公をなぜか好きになるだけの自分自身も何も持ってないテンプレかなと思ってたけど、唯一のお約束ラノベキャラ女子といえば、兄が異常に好きな主人公の妹ぐらい

とにかく、それぞれの女の子達のキャラがちゃんと立ってて登場人物のすべて、メインの三人と先輩やちはやちゃんまで含めて、私の友達と重なってしまう。うん、ここに出てる子たち、みんないたよ、私の友達だったよ。そして、負けた後にも人生は続くんだよ、むしろそっちの方が長いんだよ。そこを丁寧に描いてあって、ここまで踏み込むのは普通はよくできた少女漫画だけど、ラノベでもあるのかと少し驚いた

その物語を補佐するための作画も秀逸。特に八奈見さん、表情は豊かだしとにかくよく動く。ほかのキャラ、例えばこまりも地味な陰キャと思わせつつ髪の毛を指でいじる癖とか目線の動きをこまごまと描いてあって、視覚的な楽しみも満たしてくれる

キャラ絵も凄いけど、背景とかもいいね。予算のかかったアニメ映画かとおもうところもたくさん。特に地下資源館だったか、八奈見ちゃんが女子高生がこんなとこに来て楽しいのか?!って怒ってたわりに残りの二人はハマっているってよかった。きっと実際の場所がモデルなんだろうねぇ

OPやキャラに合わせたEDも秀逸。最近はやりのパステル調の絵柄だけど、枠線とかきちっと締まる色合いになっててしまりがあって不快感は無い。動きも文字の合間をさりげなく通り抜けるとか面白い。EDはそれぞれのキャラに合わせて4話ごとに変わるのかな。とりあえず八奈見さんと檸檬ちゃんの二人、イメージも合ってていい

とにかく、間違いなく今期一番のアニメだと思う

投稿 : 2024/10/05
♥ : 5

68.1 4 2024年度のラノベ原作アニメランキング4位
転生貴族、鑑定スキルで成り上がる(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (173)
534人が棚に入れました
異世界に転生した主人公アルス・ローベントは、小さな領地を持つ弱小貴族の子として生きることになった。 アルスには特別な知力や武力はないが、生まれながらにして他人の能力・ステータスを見抜く“鑑定スキル”を手にしていた。 そのスキルを活かして世に隠れた「逸材」を発掘し、弱小領地から最強の領地へと変貌させていく。 心優しいアルスと、個性豊かな逸材たちの出会いと成長を描く異世界統一記が今、始まる!

声優・キャラクター
アルス・ローベント:藤原夏海
リーツ・ミューセス:坂泰斗
シャーロット・レイス:佳穂成美
ロセル・キーシャ:岡咲美保
リシア・プレイド:花澤香菜
レイヴン・ローベント:東地宏樹
ミレーユ・グランジオン:生天目仁美
ファム:戸松遥
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

(最終)カタルシスが不足している『なろう』は『なろう』といえるのか

【レビューNo.131】((最終レビュー)初回登録:2024/6/29)
ラノベ原作(なろう発)で2024年作品。全12話。
今期も異世界なろうっぽい作品が多く、ほとんどタイトル切りですが、本
作は「鑑定スキル」が「何の鑑定やねん?!」と気になったので視聴。
出来れば「イセレべ」っぽい「ネタ実況枠」のレビューをやっていきたい
のですが、そこまで香ばしさがある作品かどうかw

(ストーリー)
異世界に転生した主人公アルス・ローベントは、小さな領地を持つ弱小貴
族の子として生きることになった。
アルスには特別な知力や武力はないが、生まれながらにして他人の能力・
ステータスを見抜く“鑑定スキル”を手にしていた。
そのスキルを活かして世に隠れた「逸材」を発掘し、弱小領地から最強の
領地へと変貌させていく。
心優しいアルスと、個性豊かな逸材たちの出会いと成長を描く異世界統一
記が今始まる!
(作品情報より)

(評 価)
・第1話:ゲーム「信長の野望」などを下敷きにした作品かな
 {netabare}・1話の大まかな流れですが、
  ・主人公が現実社会で心臓麻痺っぽい死に方(過労死?)。
   → 田舎貴族のローベント家に「アルス・ローベント」として転生。
  ・3歳になったアルスは鑑定スキルで、ある兵士の鑑定を実施。
   槍より弓矢の適性が高いので、そちらへの転属を勧める。
   → 試してみると一同「おおー!!」
  ・この世界の文献を調べると、中央政権の腐敗が進み、今後動乱の時
   代を迎えそう。
   → 領地を守るためにまずは優秀な人材を集めねば!
  ・町で鑑定スキルで人材を物色していると、武力が高いマルカ人の少
   年リーツを発掘。
   (マルカ人は通常奴隷等で差別対象)
   → 当然登用は周りから大反対。
  ・アルスの熱心な説得の末、この領地最強の父・レイヴンが試験する
   ことに。
   → リーツは才能の一端を示し、父や部下たちも彼の才能を認め、
     無事アルスの家臣に。
     リーツは自分を見出してくれた大恩に報いるためにアルスに忠
     誠を誓うのだった。
  (まだ大したことをしていないということもありますが)3歳で異常に
  しっかりしている点を除けば、悪くない無難な滑り出しだったのでは。

 ・個人的には光栄ソフトの歴史シミュレーションゲーム「信長の野望」や
  「三国志」を下敷きにしてるのかなっという印象ですね。
  これらゲームも武将の能力・ステータスが数値化されていて
  ・有能な人材を発掘し登用していく
  ・知力や政治力の高い武将で国力を上げたり、謀略で他国の戦力を削っ
   たりしながら戦争準備を整えつつ
  ・武力の高い武将で周辺国に攻め込んでいく
  って感じなので。
  この手のゲームは今でもたまにやっているので、なんか愛着が持てた
  というのも大きいですかね(笑)

 ・でも当面は人材発掘でエピソードが創れそうですが、このターンが終
  わるとどうみせていくのでしょうか?
  発掘した家臣は見せ場がありそうですが、アルスをどう扱っていくの
  かがちょっとわからないんですよね。
  ・ひたすら「アルス様にために!」で担がれる神輿になる
  ・「鑑定スキル」の拡大解釈でガバガバ設定にw
  ・現実世界の知見を活かした「領地改革」
   (それじゃ劣化「現実主義勇者の王国再建記」になりそうですがw)
  まあその辺含め、今後も見守りたい作品ではありますね。
  個人的には「イセレべ」のような香ばしい作品になればという感じで
  すが、そこまでのパワーはないかもですね。{/netabare}

・第2-3話:早くも手詰まりの予感。大丈夫か?!
 {netabare}2人目の人材発掘は、魔法の才をもつシャーロットでしたが・・・
 正直2話かけてやるほどの内容ではなかったなっと。
 ・1話は時間配分がちょうどよく面白く視聴できた
 ・今回は(極論でいうと)1話と同程度の内容を2話に引き延ばした感じ
  → そりゃ内容も薄くテンポも悪くなり面白くなくなるよね
 例えば象徴的なのが2話の冒頭のシーンですが、
 ・この国の歴史や現状の説明
  → 1話の説明と大分被ってるし、全体的に無駄に長いよね
 って感じなんですよね。まあ一事が万事こんな感じで・・・

 仮に1クールを12話と考えると
 ・5話位まで人材発掘に使いたいよね
  → 5人ほど逸材を発掘するぞ!
 ・ちょっと待て!OP映像では3人しかいなくないか?!
  → 1人を登用するのに2話使うしかなくない?!
 しかも
 ・鑑定スキルって、一目で適正見抜くのですぐに終わるよね
  → よっぽど上手く話を創らないと2話分引っ張るって無理があるやろ!
 結構構造的に詰んでいるのかなあって感じがするんですよね。
 更に前回懸念事項に挙げたように
 ・人材発掘した後、鑑定スキルどうするの?
  → 出オチで終わるのか?!
    (敵の弱点や外交交渉時の突破口捜し等に使えるかもしれないが)
 ・逸材3人で回すのキツないか?
 等疑い出すとキリがないんですよね。
 まあ始まったばかりなので、これからを信じて待ちたいと思いますが。
 
 ただ1話の好調の滑り出しから一転、評価は急降下で次回も構造的に詰んで
 ないか?という不安を感じる展開だったかなっと。{/netabare}

・第4話:テンポは戻ったが、今度は作画が・・・
 {netabare}前回から3年が経ったようです。
 シャーロットも魔法の才能を磨き、ランベルク軍のエースに成長したよう
 です。
 成長といえば食生活がいいのか、奴隷時代の貧相な体からこちらも立派に
 育ったようですが、「とりあえず胸は爆盛りにしとけばいいやろw」みた
 いなセンスはどうにかなりませんかね。
 またアルス様に双子の弟妹できたようで・・・
 2人とも将来有望で、なるほどそういう逸材発掘もあるんかと。

 3人目の逸材は、知力の才を持つロセルでした。
 まあ攻撃力の高い2人を登用したので、軍師ポジの人材は妥当なところで
 すね。
 今回はロセルの2人の兄も武人としての才ありというオマケ付きです。
 (元々2人の噂を聞きつけて訪問したのがきっかけ)
 これを今回は(予想に反して)1話で収めてくれたので、テンポはよく面
 白かったですね。
 やはり2話構成だと、それなりに緻密に物語を創り込まないと厳しいです
 からね。

 ただ今度は作画が・・・
 元々低予算アニメということもり、作画は多少やむを得ないところはあっ
 たのですが、「前回こんなに酷かったっけ?!」という感じで。
 特にシャーロットなんか、美少女キャラ台無しだよ!!
 今後が不安ですね。
  
 次回はEDを歌ってるリシア回でしょうか。
 しかしサブタイの「嵐、来る!」って何なんや?!
 まあここまでは「なろう原作」と思えないほど、実直に創られているとい
 う印象なので、ここらで1発はっちゃけるのもいいかもしれません。{/netabare}

・第5話:アルス様とリシアの相乗効果を生み出した、いい回だった
 {netabare}今回は許嫁のリシア回でした。
 サブタイ「嵐、来る」から、周りをひっかき回す”とんでも娘”を予想して
 いましたが、
 ・政治力やコミュ力が高く、思慮深く行動できる
  (外面を繕うしたたかさも持ち合わせている)
 ・観察眼の鋭さや野心の高さから、アルス様を見定めようとしていたが
  ・アルス様のを本質的な人間性を見極めて、きちんと内面を好きになる
   (打算ではなく、純粋に人を愛する真っすぐさもある)
  ・民のことを慮れる優しさや上に立つ者の器も持ち合わせている
  ・(今は弱小貴族だが)アルス様の将来性もしっかり見抜いている
  本質的な人間性に優れた、好感度爆上がりなキャラでしたね。
  ”脳筋・シャーロット”との対比も面白く描かれていましたし。
 
 またアルス様の鑑定スキルも人材発掘だけでなく、今後の外交交渉等でも活
 躍しそうかなという期待も膨らみましたし。
 (またリシアの鋭い観察眼との相乗効果も期待できそう)
 ただリシアにドギマギするアルス様は、一見年齢相応で可愛げがあるのです
 が、中身は「DTおじさん」だからなあ・・・
 まあそれはさておき、リシアをしっかり描くことでアルス様との相乗効果を
 生み出した、いい回だったのではないでしょうか。
 前回酷かった作画も持ち直していたように思いますし。

 人材発掘のターンは終了し、ここから動乱の時代に向けての準備が始まるの
 でしょうか。
 それに父・レイヴンの病は何かのフラグなんでしょうか。とりあえず介抱に
 は向かったようですが・・・
 これ無関係だったら逆に何なんやって話ですが。{/netabare}

・第6-7話:ついにアルス様の時代来たる!
 {netabare}中央では総督が暗殺され、後継者争いが本格化。
 それに伴い、各地にも戦火が及ぶ事態に。
 一方のランベルク領も
 >それに父・レイヴンの病は何かのフラグなんでしょうか。
 やはりレイヴンの病は回復せずに悪化した模様です。
 そんな中、レイヴンの代わりに戦場で指揮を取る決意をしたアルス様で
 したが、レイヴンの与えた試練
 ・目の前で罪人の処刑を見ても平常心を保てるか
  → 初めての衝撃的なシーンに耐えきれず
 で、戦場にはレイヴンが出陣。見事敵を蹴散らすもレイヴンも病に没し、
 ついにアルス様が当主として立つことに。
 ようやく1話冒頭のシーンを回収ですね。

 「鑑定スキル」自体は単なる「情報収集」のスキルにしか過ぎないので
 ・その情報をどう活かし見せ場をつくれるか
 って話になるのですが、(スキルの性質上地味な印象は否めませんが)
 地に足がつき、実直に創ってるなあという印象ですね。
 (試練で挫折を描くなども真面目だなって感じですし)
 また動乱の時代に突き進むところで、アルス様が当主になるもの上手い
 切り替えだと思いますし。

 ただここからの「成り上がり」展開をどうするのか。
 物語的には一応
 ・総督の後継者争いの”兄”側につく
 という世界観なので、ここでいう「成り上がり」とは
 ・自らが天下を統一することではなく、”兄”を総督の座につけるため
  奮闘することで認められるってこと?
 ってところに留まるのかなっと。
 (将来的には天下統一ルートもあるかもしれないが)
 尺的にも”兄”の要請に呼応し進軍して、強敵と対峙して「俺たちの戦
 いはこれからだ!」位で終わりそうなんですよね。

 よくも悪くも実直な作品なので、予想を超えてくるのは難しいのかも。
 となると創り込みの丁寧さでポイントを稼げるかという感じでしょうか。{/netabare}

(最 終)
1クール使ってまさか人材発掘だけで終わるとは・・・
よく言えば”実直で丁寧”なんですが、このテンポの悪さはさすがにダレる
かなっと。
それに丁寧というよりは、無駄に間延びしている感じもしますしね。
個人的には
・人材発掘以外のエピソードに面白みを感じなかった
 ・「鑑定スキル=情報収集」ってだけの能力なので、人材発掘以外の見せ
  場が創りづらい
  「鑑定、この領主さまは凄い人物だ!」→それで?!って感じ
・主人公に魅力を感じなかった
 ・ただの「いい人」ってだけ
 ・それに「信長~!」とか叫ぶだけで転生要素が必要だったのかと
 ・また普段は(中身はおっさんなのに)10歳児のリアクションしてるのも
  どうなのかと
・発掘した人材も魅力がイマイチ
 ・やっぱ戦がないと見せ場がないよね

『なろう』ってかなりガバガバでも、
「チート能力をぶっ放して、有無を言わさず(力業で)解決」
というカタルシスを得ることで、作品のバランスが取れてるように思うので
すが(ガバガバ設定へのツッコミを入れるところも込みでw)、本作はそう
いうのが圧倒的に不足している感じなんですよね。
ではその分(コミック原作のような)話が創り込まれているのかといえば、
そこは”所詮は『なろう』”という感じで、薄っぺらいという印象ですね。
なので通常の『なろう』なら
「ガバガバで都合主義のサクサク展開が『なろう』の醍醐味」
で笑って許せるところを、中途半端に実直に創っている分逃げ場がないって
感じなんですよね。

2期も決定したようで、次は戦のシーンもあるだろうから、そこで発掘した人
材が躍動すれば評価も変わってきそうですが、1期はあまりにもテンポが悪く
個人的には5話の「リシア回」がピークだったかなっと。

・チートで無双すれば「これだから『なろう』は┐(-。ー;)┌ヤレヤレ」と叩かれ
・チートせず実直に創れば「カタルシスが不足している」と文句をいう
視聴者ってホント面倒臭いなあ(笑)

投稿 : 2024/10/05
♥ : 17

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

こういうのが見たかった、と言いたくなるなろう系。ただ少しゆっくり気味かな

1話感想 4.0 こういうのが見たかった、と言いたくなるなろう系

なろう系ってのは、一応ね、面白そうな要素を詰め込むことで成立しているんですよ。
だからちゃんと作れば面白いはず。
なのにその質が低すぎて、逆にバカにしているのか、となってキレさせてしまう。
なろう系でもきっちり面白ければそれで全然良いんですよ。

本作はまさに、面白そうななろう系ですね。
鑑定スキル、なろう系の定番ですね。

その鑑定スキル一つで、優秀な人材を集めることで領地を発展させていく…。

良いじゃないですか。
これですよ、他のなろう系にも言いたいことは。

私はスマホ1つだけ持ち込んで異世界でどれだけできるかって内容なら、面白いと思いましたよ。
本当に身一つで異世界に行って、こちらの知識をどれだけ覚えていられるか。
そんな天才じゃなくても異世界で活躍できる、すごくバランスの良いチートだと思いました。
でも何で全属性だの全能力だの意味不明なもん付加するからどっ白けですよ。
つまんねぇ。案の定スマホはどうでもよくなってるし。

過度ではない適度なチート、ちゃんと能力を工夫、駆使しての成り上がり。
バランス良いですね。

そうなんですよ、そんなに強すぎないチートをちゃんと駆使して活躍していくなら面白いんですよ。

他作品だと、鑑定があるのに主人公を全ステータス999とかにして仲間を集める必要を一切なくして、何が楽しくてこんなものを見れば良いんだ? ということにするんですよね。本当に他作品は意味不明で…。
本作も主人公のステータスは見えないんでまだわかりませんが。
でも見せないことで安易にそんな展開にはしないんじゃないかと期待できますね。

これで良いんですよ。
何のチートも無いのは流石につまらない。
チートが過ぎてもつまらない。
適度なバランスが大事なんですよ。本当に他作品はわかっていない。
本作はちゃんとわかっていて素晴らしい。

つい熱くなってしまいました。アニメとしての出来も良いですね。
作画は綺麗で、また主人公の目的がしっかり提示されることで応援もし易い。
第一の仲間も差別されている中主人公に出会って… 応援したくなりますね。

とにかく気に入りました。これは見ます。

全話感想
決して悪くはなかったです。期待した内容はだいたい見られました。
ただ… 何か基本的には割とスローモーですね。

テンポの良い作品だと、1クールで戦争の1つ2つ片付いていても良いと思うのですが、本作は基本仲間集めで1クールお終い。

その仲間もたった4人。1人1人じっくり描いたのは悪くないですが…。
今後戦争するのに、まともな近接戦闘員が1人しか居ないのは良いのでしょうか。
ちょっとまったりし過ぎに思えましたね。

後は優秀な仲間達の優秀な描写が少なめでした。

とはいえ2クールもやるので、じっくり描いていたのでしょう。
今後も楽しみにしたいと思います。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 5

猫好き さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

主人公が可愛いのはいいけど、実際には組織運営をまったく理解していない残念話

これはちょっと変わった異世界転生もの。この作品、主人公が転生して得たスキルで人材を見極め、自分の領地を改革していくというストーリー。なろうにしては斬新なアプローチではあるよね

この物語の肝は何と言っても主人公アルスの「鑑定スキル」。どんな隠れた才能も見抜けるので、彼は有能な人材をどんどん見つけてきては自分の脇を固めていくところ。主人公は可愛いし、脇をどんどん固めていくストーリーは結構好きではあるんだけど、、、

でも、現実の組織運営ってそんなに甘くないのを知ってしまった私としてはいくらファンタジーでもこれは無いよなぁって思ってしまう。リクルートしてきた子たちがいくら才能があっても、すぐに即戦力になるわけじゃない。育てる時間も必要だし、既存の組織メンバーとのバランスも考えないといけない

それに、リーダーってのはただの「いい人」じゃなくて、カリスマが必要だと思う。そのカリスマ性を持って、組織内の権力闘争や人間関係の軋轢を抑えてどうやって部下を率いていくかが重要。アルスは可愛いけど、年齢で甘くみられるのは仕方ない。幼児(もしくはぽっと出の新人)に反感を持つ大人は多い。その反感をどうやって抑えていくかは重要なところ

この問題に触れないようにするためか、彼が幼少期から才能ある人たちを見つけて一から自分の親衛隊みたいにしてることで生臭い話に触れないようにしてるのは分かる

でも、現実では手持ちのイマイチ使えない人達をどうやってやる気を出させて使える子たちにすることこそが上に立つ人の采配能力であって、「出来る人を集めればOK」は違うんだよね。つまらない事で他人の足を引っ張る無能な連中をどう有効活用するか、そっちの方が問題になることの方が多いよ

その観点からするとこのお話は、能力があるにも関わらず不運で不遇にされている(と思っている人達)のためのファンタジーってことになる。自分の能力を見つけてさえくれれば、上手く行くはずなのにという人たちのための物語なのかなぁ

と、どうしてもそう思っちゃうので、アルスたちが上手く行けば行くほど「そんなことは無いのよ」と冷めた目でしまうお話になっちゃったと思う。アルスはいい子で可愛いから嫌いではないんだけど、テーマに対する踏み込みの甘さが気になってしまう点が残念

投稿 : 2024/10/05
♥ : 3

78.0 5 2024年度のラノベ原作アニメランキング5位
無職転生 Ⅱ ~異世界行ったら本気だす~ 第2クール(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (263)
914人が棚に入れました
2012年から小説投稿サイト「小説家になろう」で連載が開始されて以来絶大な人気を誇る“なろう系ラノベのパイオニア”『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』。理不尽な孫の手の著による本作は、多くの作品が生み出されている「異世界転生系ラノベ」「なろう系小説」のまさに先駆者的作品であり、幅広いファンを獲得している当ジャンルの代表作。働きもせず他人と関わりもせず、ただ部屋に引きこもってゲームやネットに明け暮れるだけの34歳のニート男が、ある日交通事故に遭い死亡…したと思った次の瞬間、剣と魔法の異世界に生まれたばかりの赤ん坊として転生!少年ルーデウスとして生まれ変わった男が、前世の記憶と後悔を糧に、出会いや試練に直面しながら「今度こそ本気で生きていく」姿と壮大な冒険が描かれる大河ファンタジー。

声優・キャラクター
ルーデウス・グレイラット:内山夕実
前世の男:杉田智和
シルフィエット:茅野愛衣
ノルン・グレイラット:会沢紗弥
アイシャ・グレイラット:高田憂希
アリエル・アネモイ・アスラ:上田麗奈
ルーク・ノトス・グレイラット:興津和幸
エリナリーゼ・ドラゴンロード:田中理恵
ナナホシ/サイレント・セブンスター:若山詩音
ザノバ・シーローン:鶴岡聡
クリフ・グリモル:逢坂良太
ジュリエット:諸星すみれ
リニアーナ・デドルディア:ファイルーズあい
プルセナ・アドルディア:田中美海
バーディガーディ:楠大典
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

クズの本懐

妻 「ねえあなた、会って欲しい人がいるんだけど」
夫 「へえ。誰?」
妻 「話したことなかったっけ、子供のころめっちゃ憧れてたセンパイ」
夫 「ああ……会うのはいいけど、なんで?」
妻 「あたしね……その人とも、結婚したいと思ってるの」
夫 「はいっ?」
妻 「ほら、こないだあなた出張中、あたしの父が死んじゃったでしょ」
夫 「うん」
妻 「あたし、めっちゃ落ち込んで……その時に再会して、優しくされて」
夫 「それ、つけこまれてない?」
妻 「で、なんか拒む気力もなくて……最後までしちゃったのね」
夫 「げふっ……だ、だからそれ、つけこまれてない?」
妻 「違うよっ。あの人はあたしのこと心配して、してくれたんだもんっ」
夫 「いや、だからそういうのを……あ~~もういいです」
妻 「で、すごく嬉しくて、あたしやっぱこの人、好きだなあって」
夫 「……で、僕と別れたい、と」
妻 「ううん、あなたのことも好き。だから彼を『第二夫』にしたいなって」
夫 「じゅ、重婚っすか。そそそ、それってもう、浮気ってレベルの話じゃないよね?」
妻 「うん、本気の話。あたし、自分に正直になりたいの」
夫 「あの~~正直過ぎませんか?」
妻 「ほら、あたしってオトコとかあっちなこととか好きでしょう?
   毎日好きな男二人に囲まれて生活して、
   かわりばんこにあんなことやこんなことって、サイコ-だと思わない?」
夫 「だから正直すぎるだろっ」
妻 「そっちの方が、あなたもコーフンするかも知れないし」
夫 「僕のため、みたいな言い方やめて。あと、そういう性癖ありません」
妻 「あたしも、最初はさすがにないかなって思ったのよ。
   でも、友だちが背中おしてくれて……」
夫 「お友だちのせいにするのもやめて。これ、キミの意志だよね?」
妻 「お願い、あの人のこと認めて。あなたのこともきっと幸せにするから」
夫 「いや、この話のどこに、僕が幸せになれる要素が?」
妻 「あなた、自分のことばっかり……。
   いっつもそうじゃない、ちょっとはあたしの気持ちも考えてよ。
   あなた、あたしのこと幸せにするって誓ったじゃない。
   あたしは、あの人のこともあなたのことも好きなの、
   だから三人で幸せになりたいのっ」
夫 「え~~~……」

げに恐ろしきは『ジブンに正直な人』であります。
がんばれ、旦那さん。


さて、大人気の異世界転生モノ『無職転生 Ⅱ』の第二ク-ルは、
平たく言っちゃうと、
前フリ会話劇のような論理がリッパに成立してしまうおハナシであります。

もちろん、いろいろオブラートに包んだり、
ちゃんと考えてるっぽいエピも散りばめられておりますが、
とどのつまりはそういうこと。ぜひもなし。

異世界モノガタリですから、日本の法律や倫理観は機能しておりません。
だからまあ、コトをコンプラうんぬんで語るのは詮無きことかと。
(てか、そもそもアニメだし)。
しっかし、
ED治ったと思ったら、いきなりなにやってんだ、ルディ。
(わかんない方は、第一ク-ルからどうぞ)


さて、この第二ク-ルは、
まんま第一ク-ルの『続き』なのですが、
ただ単にアソコのナニを克服するだけのことに13話まるっと費やして、
テ-マもへったくれもあったもんじゃなかった前ク-ルと違い、
ばくっとした大きなテーマをもっています。

拙は勝手に本作品の通奏的なテ-マを
  『人間の業と再生』
みたいなモノだと愚考しているわけなんですが、
その『ヒトとしての再生』過程における社会構成の最小単位、
いわゆる『家族』というものが、
本ク-ルのサブテーマとして流れているんですよね。

  13話から15話までが 『妻(結婚)』
  16話から18話までが 『妹(兄弟姉妹)』
  19話から22話までが 『親』

ここらへんあたりまでは、
好き嫌いは横に置いておくとして、
イッパン論的にわりとキレイな物語が紡がれていきます。

ただし、それで終わらないのが『無職転生』クオリティ。

ラスト二話、23話と24話でハナシがもっかい『妻(結婚)』に戻り、
  ちょっとは成長したじゃん、ルディ
といったそれまでの評価をブチこわしてくれやがります。
自己憐憫の次は自己陶酔かよって感じで、
なんかもういろいろセッキョ-したくなる話の畳み方なのでありました。


物語の前半部、
新婚ベタ甘生活から妹たち(ノルンとアイシャ)との同居生活のくだりは、
正直言って拙的にあんまり面白くありません。
もちろん、こういうのがお好きな方はお好きなのでしょうが、
ハナシの起伏が平坦でもったりしており、
拙は「いいから早よ、ツギ」とか思って見ておりました。

  ケッコンって素晴らしい、という甘々生活から始まって、
  いじけた妹を心配するおにいちゃん奮闘記、
  懐かしのホームドラマ異世界版がぐだぐだと続きます。

  全体的なハナシの進行や人物相関の明確化という点から、
  外せないプロットではあるのですが、
  ていねいに描きすぎてハナシが間延びしちゃった感が否めません。
  (それにしてもアイシャは、けなげでよい子ですね。鍛えられてます)


物語の中盤、
ギ-スからの『救援求む』の手紙を受け取ってから、
ハナシはがぜん面白くなります。
ただし、
すんなりベガリット大陸に行こうとしないルディがなんだかな。

  ヒトガミやエリナリ-ゼに何を言われようが、
  親がピンチで救援を求めてきていて、
  ジブンの家族は友人・仲間がしっかり守ってくれる環境なのだから、
  行く・行かないを迷うあたりでニンゲン失格。
  ごちゃごちゃとアタマの中で行かない理由を並べ立ててますが、

              いや行けよ

  としか思いようがありません。
  家長としてのセキニンカンみたいなハナシではなく、
  こんなの、単なる『守りに入ったおっさん』状態ではあるまいかと。

  で、自分で行こうとするノルンの姿をみて、
  ようやく覚悟をきめて重い腰を上げるとかね、もうね。
  ぜんぜん『いいお兄ちゃん』してませんやん。


で、ベガリット大陸行きを決めてからは物語がアクティヴになって、
テンポよく視聴者を惹きつけながら、
ダンジョンでの悲劇に向かって展開してまいります。{netabare}

  エリナリ-ゼとの砂漠旅。
  ラパンの町で父親(パウロ)、そしてダンジョンでロキシーと再会。
  ダンジョン攻略、ヒュドラとの死闘。
  パウロの死。
  救出に成功したものの、廃人化した母親(ゼニス)。 {/netabare}

  まさに『上質な異世界冒険譚』といった感じで、
  息つく暇もなく、
  リアリティのある残酷な結末へと物語が収束していきます。

  映像にもいちいちリキはいっていて、
  作画さん、
  描いていて楽しかったんじゃないかしら、と思いを馳せてみたり。

この間、ルディの言動はけっこうまともで、
ちゃんと異世界冒険譚の主人公ポジションをつとめております。
  おお、成長したじゃん、見直したわ
と思われた方も多かったのではあるまいかと愚考いたします。

ただまあ、ロキシーに結婚の報告をしない、という
  指輪を外してパ-ティに行き、女の子にコナかけるオヤジ
的なアレはあるんですが、
ちゃらちゃらしたお見合いパ-ティではなく、
ゼニス(母親)救出という目的を持ったガチパ-ティであるため、
この段階では「こらこら」程度でお目こぼし可。

ただし『けっこうまともなルーデウス』はこのあたりまで。

ダンジョン攻略終了後は、
ニンゲンとしての未熟さといいますか、
くすぶっていたヒキニ-トの思考回路が燃え上がります。まさに火の鳥。
{netabare}
  まず、ルディをかばって亡くなった父親(パウロ)について、
  まるで自分一人だけが大事な人を失ったように、
  周囲にカリカリしながら悲嘆に暮れているあたりで、なんだかな。

  そもそも心の中で『名前呼び』を続けて父親扱いしておらず、
  今回だって来るつもりなかったんですよこのヒト。
  それを『自分を息子と思ってくれていた』と気づいたからってアンタ。

  かたやパ-ティメンバーは、
  長年、パウロと命を預け合って苦楽を共にしてきた仲間たち。
  ロキシーだって第二の家族として慕っていたし、
  宿で待っていたリ-リャなんか、
  パウロの第二夫人であり、子ども(アイシャ)まで産んでいますしね。

  それぞれが気が狂うほど哀しい思いを抱えているのに、
  そういうのはガン無視。
  そして、オレだけがつらいんだヅラ。

       あんた、そんな顔する資格ないでしょうに。

  さらに、下心満載でなぐさめ夜這いをかけてきたロキシーを、
  ケッコンしている事実を伝えることもなく完食。
  で、翌朝すっかり元気になりましたとかね、なんかね、もうね。{/netabare}


でもまあ、それだけで済んでいれば「しゃ~ねえな」というハナシなんですが、
もちろんそれだけで収まるハズもなく、ここからがルディの本領発揮。
クズの本懐、重婚ハ-レムに向けて突っ走ってまいります。
{netabare}
  そもそも父親のパウロが妻を二人娶っていた理由というのは、
  愛情モンダイなどではなく『デキ婚』だったんですよね。
  リ-リャにうまいこと誘惑されて、デキちゃいましたごめんなさいという話。

  ですから、
  正妻ゼニスに対する『ニクタイ的な裏切り』はあっても、
  そこに『精神的な裏切り』はありません。
  もちろんニクタイ的な裏切りも決してよろしくはありませんが、
  そこはまあ、その、あの、えっと、ほら、なんだ。

  で、リ-リャを第二夫人として迎えることになったのも、
  なんにも言わせてもらえないパウロを尻目に、
  出ていこうとするリ-リャをゼニスが男前な判断で引き止めたまでのこと。

  かたや、ルディには『とるべき責任』がありません。

    むかし憧れていた年上のおねいさんとチョメチョメしちゃいました、

  ほんとそれだけの話なんです。

  ロキシーの方からベッドにもぐりこんできたわけだし、
  ルディが結婚していることを承知の上でのもぐりこみだったし、
  もちろん、できちゃった、なんてこともありません。

  そして相手は、見かけロリはいってるだけで100歳以上も年上。
  
  たとえお互いに好き同士であったとしても、
  こういうことは封印して鍵をかけ、
  黙って墓場までもっていくのが既婚者のたしなみではなかろうかと。
{/netabare}

ただですね、やっぱりと言うかですね、
ルディには持ち合わせがないわけなんですよ、既婚者のたしなみとか。

だってもともとキモデブヲタDTヒキニ-ト。
基本、ジブンのことばっかしで、
コンプラうんぬんのまえに『ヒトとしてのあれやこれや』が備わっておりません。
{netabare}
ロキシーを第二夫人にしていいかシルフィにお伺いを立てる、
ということで『正々堂々フェアにやっている』ように見せかけていますが、
それはただセキニンをなすりつけているだけのことかと。

  シルフィにしてみたら、
  帰らせていただく『お里』がないわけなんです。
  それどころか、
  ルディの屋敷を出たところで住む家も、
  乳飲み子を抱えて生きていくためのケーザイ力もありません。

  ですから『ぶち切れて出ていく』という選択肢は最初からないんです。
  身重のカラダであることが、
  オンナの幸せではなく『足枷』になってしまってるんですね。
  (そういうカラダにしたのはもちろんルディ)

  で、ロキシーを追い返したところで、
  ルディが未練たらたらでロキシーを思い続けるであろうことは容易に推察できます。
  この世界は重婚がコンプラ的にセーフですから、
  なんならシルフィの方が、
  独占欲で恋路をじゃました悪者ポジションにされるかも知れません。

  セ-ヨクに負けて××しちゃいましたあ、という話ならば、
  ぶち切れて何日かクチをきかず、
  可能な限り大きな『貸し』をつくって許してやればいいんです。

    それと『この女も好きだから第二妻にする』は全く別もの。

    ルディが選んだのは、
    一人のオンナを100愛するという生き方ではなく、
      ふたりのオンナを50:50で愛する
    という生き方に他なりません。
    (どっちも100というのはキレイゴトorうそっぱち)

  ゼロから50になるロキシーはともかく、
  100から50にされるシルフィにとっては
  たまったもんじゃありません。

  話を聞いてノルンがぎゃんぎゃん言ってたことは、まさに正論。
  かたや、
  自分の置かれた立場をすばやく計算し、

    あ~~それじゃあたしも50でついてけば、
    子どもと今の生活守れるのね

  という判断をくだしたシルフィは立派、男前、そして賢いかと。
  しゃあないな風に笑顔で認めるところが、
  オンナの強さとしたたかさを如実に表しています(てかちょっと怖いかも)。

  で、肝心のルディは、
  そういうことはなんにも理解せず、
  パウロの墓前で
    父さん、僕もこれでいっぱしの男になったよ
  みたいな感じに自己陶酔のラストシーン。

    ほんともう、後ろからバットでアタマ殴ってやろうかしら。
{/netabare}



それでも拙的な作品のオススメ度は、Aクラス。

映像・音楽・お芝居すべての面で標準を軽々クリアしており、
ほかのしょうもない『なろう系』見るぐらいなら、
ぜひぜひこっちを、と言えるレベルにまで達しております。

物語の根幹は
  もしも骨の髄まで腐りきったキモデブヲタDTヒキニ-トが
  金髪美少年として中世・牧歌的な異世界に転生したら
というものであり、
その背骨は一ミリたりとも揺らいでおりません。

社会経験・人生経験・恋愛経験なんもなし。
ジブンの受けた傷を理由に罪なき両親に寄生してぶくぶく肥え太り、
その親の葬式にも出なかったゴミ野郎。

そういうやつがパツキン美形に転生してモテモテになったら
そりゃあこのぐらいするわなあ、
ということをそのまんまいたしている物語にございます。

  もちろん平常運転のときは、
  周囲に気を配れるぐらいにニンゲン的な成長をしております。
  してはいるのですが、
  イザ、というときに前世の『業』が顔を出しちゃうんですよね。
  極端に視野の狭い、ジブン至上主義。

  ここのところは物語開始時から一ミリもぶれておりません。
  武道でも舞踊でも、
  正中線の揺らがない所作は美しいものであります。

  こんなの転生まったくカンケイないやん、
  という『エセ転生モノ』が横行する昨今のアニメ業界において、
  実に希少な『背骨のちゃんとした物語』だと拙は評価しています(←石丸ふう)。

  じわじわと『それなりに』成長している部分と、
  やっぱダメじゃんこいつ、という部分、
  その比率が回を追うごとビミョーに変化しているところが実によきです。


男性視聴者の多くを『いいなあ、うらやましいなあ』と唸らせ、
女性視聴者の多くに『死ねば?』と思わせたであろう本ク-ルですが、
物語はまだまだ続きます。

今後、どんなふうに視聴者の予想を裏切ってくれるのか、目が離せません。

  あくまでも拙的には、ですが、
  アイシャがどんだけ『いい子』に育つのか、
  秘かに楽しみにしております。
  (これ、高田憂希さんの手柄ですね)
  そこのところだけは、裏切って欲しくないかなあ。

いずれにいたしましても、
良きにつれ悪しきにつれ『人のカタチ』をしていて崩れない、
上質な異世界冒険譚に仕上がっております。
  はあ? なろう系転生モノ? いらんいらん。
という方にもオススメできる逸品かと。

未視聴の方がおられましたら、
ぜひぜひ第一話からご賞味あれ。

     けっこう気持ちよくイラっとできますよ。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 21

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

アニメとして良く出来ているだけに、マジでキモい。

 最終話(24話)まで観ました。2024.07.02

 ついに、重婚まで来てしまいましたか…。ルディの行動に対して感情的な場外乱闘が発生しているらしいですが、なまじ物語の出来が良いだけに、殴り合いは激しくなりそうです。

 人気作だけに無視も出来ないし、反フェミのミソジニー対、女性解放運動的な立場も絡んで、視聴者の思想的背景をかけた反応になるので、大人げないで片付けられません。

 私としては、ルディのキモさは江戸期に確立する、家を生産単位とする封建社会の家父長として中途半端に振舞っている所にあるのかなぁと思っています。

 江戸時代でも、江戸の様な大消費都市の小商い、職人層の住人は現在の様な一夫一妻制の核家族でしたが、農家や大商家は家父長に率いられた生産ユニットでした。

 構成員は絶対的な権限をもつ家父長に従って生きており、家産を維持、増加するのと、家の存続のためのコマに過ぎません。

 そのため、家父長の正妻が了承すれば、持ゴマ(子供)を増やすために妾を何人囲っても基本的にOKでした。

 ただ、妾は女中に毛が生えた程度の存在に過ぎません。家内奴隷に等しく、家中で重労働させられていました。

 この原則を守らずに外にセックスを楽しむためだけに愛人がいたり、正妻を追い出して妾を正妻にしようとすると、世間に糾弾されました。産まれた子の序列も厳格に管理しないといけません。

 明治になっても渋沢栄一の様な生涯やりまくりの稀代のエロ男の存在が許されるのは、今の古谷徹や櫻井孝宏みたいに、不倫、妊娠させて暴行、中絶させるなんてことはせずに、妾にして子供ともども面倒をみるからなんですね。

 ただ、渋沢栄一が現代のシブチン共より偉大であったとしても、程度の問題で、基本的には女性を分断する封建制度でしかありません。これを打倒するために、数々の女性達が戦ってきました。

 最近まで、非嫡出子は嫡出子の半分しか財産相続出来ないなどの差別的な扱いが民法上で規定されていたのもこの名残りです。これも運動の成果で改正されています。憲法違反の条文がそのまま残るって何よ!?

 作中、パパがあっさり退場し、ママは廃人になったので名実ともに家長になったルディさん、貴族で家長なのだから、正妻が臨月なのにロキシーとやりまくって妾にして家に置くと宣言しても何の問題もありません。

 それが封建社会!ショックでシルフィが流産しても関係あらへん!家長の言う事聞けんのは気合が足りないからですね。

 ただ、なろうなんですよねぇ…。ルディは転生者なので、現代のジェンダー規範を持っていることになっています。現代の感覚では封建制度下の男性は鬼畜です。

 なので、臨月のシルフィにOK出させて、ロキシーを妾に加えて子供も産まれて仲良し家族を形成するというオチなんでよね。

 こんなのは、男性の妄想と逃げです。これが、中途半端に悪質な家父長を演じているルディのキモさの原因です。シルフィに民主的に了承させた感がご都合主義でキモいのです。

 シルフィは出来た女だ!で、現在進行形で女性達を苦しめている一夫多妻制(日本が一夫一妻制なのは、女性側の闘争の成果であり、勝ちとった基本的人権である。認められてない国は多数ある。)の諸問題を個人的なモノに押し込めて妄想垂れ流しでは、そりゃぁ批判されますわ。

 漫画や小説と違い、広く一般の目に触れるアニメでなろうの特徴である転生設定が自縄自縛に作用する…。観ていてこれからどうするのか、とても気になります。
 

投稿 : 2024/10/05
♥ : 6

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ついに本気になった無職の明日はどっちだ

無職がトラックにはねられ異世界転生する、おなじみ異世界転生なろう系アニメ、無職転生シーズンⅡの2クール目。
前クールでシルフィエットと再会、再会そして合体、ルーデウスを悩ませていた勃起不全から立ち直り、るんるん気分の2クール目開始です。

1クール目はやはりEDの悩みとその解消のために奮戦するイメージが強いのですが、それも含めて、辛い現実からの脱却が描かれているように思いました。
1クール目のダウナースタートと、比較的暗い展開に比べると、2クールは無職らしい展開だったように思います。
股間の息子復活早々にギャル獣人のぶっとい太ももにエロい目線を向けるあたり、心からの祝福を送りたいですね。
ただ、ギャル獣人盗撮やナナホシの匂いを執拗に嗅ぎまくるような変態行為は行われず、やはり基本的には紳士なあたりが残念です。
EDのときに無くしたなにかを取り戻せずにいるように見受けられます。

ただしその滾る性欲は妻となったシルフィエットにぶつけにぶつけまくったらしく、ある日、子供ができたことを知る。
一緒に共にいることを誓うルーデウスだったが、ある日、父・パウロから、助けを乞う手紙を受け取る。
苦悩するルーデウスだが、家族のため、ベガリット大陸へ向かうことを決意する、という展開です。
その後、結構過酷な展開が待ち受けます。
すけべ無職が努力無しで無双できるほど異世界甘くなく、ご都合主義的なところは感じるものの、待ち受ける"苦難"に押しつぶされそうになりながら、それでもこの世界で生きてゆくシーズンⅡでした。
タイトルからもZ世代向けのダメアニメのように見えますが、意外に骨のある作品なので、古残のアニメファンにもおすすめします。
最後は不覚にも感涙しそうになる終わり方ですが、それは別としても、家族の前とか通勤時に見るのはおすすめしないですね。
前作もですが、本作も下半身がワクワクする展開があるため、そのあたりもしっかり"無職転生"で個人的には満足でした。
ルーデウスの変態性欲爆発の結果ではなく、非常に誠実な対応であったあたりがやや不満感残りますが、それでもよかったんじゃないかなと思います。

本作でシーズンⅡが本作で終わり、一旦、区切りがつきます。
エリスとの再会など、課題は残っているものの、アニメは本作で終わりとしても良いくらいの満足感でした。
原作ではもちろん続きが書かれているので、私的にはアニメでも続きが見たいですね。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 3

65.9 6 2024年度のラノベ原作アニメランキング6位
俺は全てを【パリイ】する~逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい~(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (145)
376人が棚に入れました
「小説家になろう」年間総合ランキングで1位を獲得した人気タイトルが、待望のTVアニメ化! 世界をめぐり、怪物と戦い、人々を守る。 そんな冒険者に憧れる少年・ノールに下されたのは、「全てにおいて、一切の才能がない」 という残酷な判定だった。 でも才能がないなら、誰よりも努力すればいい! 身につけた最低スキル──攻撃を弾く【パリイ】を十数年もの間ひたすら磨き続け、ついには千の剣を弾けるように成長する。 しかし、どれほど極めても最低スキルだけでは冒険者にはなれず、ノールはいつの間にか世界最強クラスの力を手にしながらもそれを自覚することもなく、街の雑用をこなす日々をおくっていた。 そんなある日、魔物に襲われている王女・リーンを偶然助けたことで、ノールの運命の歯車は思わぬ方向へと回り出す……! ──これは、謙虚な無自覚最強男が、磨き抜いた最底辺スキル【パリイ】で、強者を薙ぎ倒していく物語。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

7話 失速しました。付け足し、引き延ばし、テンプレ化の匂い。撤退します。

2話 出来の悪さに逆説的な面白さを感じます。狙ったのなら大したもの。

{netabare} 試しに見た初回の母親の埋葬のシーンで、子供だから小さな石の墓しか作れないのかなあとか、父親の墓と二つならんでいるところとかで、少しジーンときたのでこれは見てみようかなと思いました。

 いや、もう清々しいくらいの「俺なんかやっちゃいました?」系ですね。牛って…もはやギャグですね。見るのやめかけましたが、2話のサブタイトルが「謝礼をパリィ」って…もう見るしかないですね。

 突っ込みどころは数知れず。多分一番のポイントは、才能がないとか言われてたのにその特訓で強くなるんだ…しかも、パリィがなぜ得意になるのかわかりません。せめて、もっと紐が長くて攻撃したら自分に戻ってくるように見せたほうが説得力はあると思います。

 ただ、匂いとして、原作者が真面目な話を意図しているなら申し訳ないんですけど、出来の悪さ故に逆説的な面白い可能性を感じます。タイトルに逆勘違いとあるので、そこを意図的に狙ったなら大したものです。
 突っ込みになってしまうと本当に申し訳ないんですけど、その楽しみ方はできそうです。この作品はニコニコが無くて本当にもったいない。非常に盛り上がるでしょう。

 ただ、キャラ萌えができるかもというポテンシャルは…ちょっとだけ感じます。あのお姫様が残念王女なんでしょうか?
 それとOPの作画は良かったです。音楽は転調が昔のアニソンの感じで、懐かしい曲調でした。{/netabare}



3話 やっぱり出落ちかなあ…無自覚があまり笑いに効いていないかな。

{netabare} 前半の槍の男とのシーンが長すぎてちょっと退屈でした。最後にとってつけたようなギャグがありましたけど。

 そして、どぶさらいをした剣でピザとか鉄板焼きとかやるな、という話ですけど、これはギャグなの?
 で、プチファイヤ云々は技(魔法?スキル?)は最小のものしか覚えられないけど、それが強力という解釈でOK?もし、ただ、そこはやりすぎるとパリィじゃなくなるしなあ。

 うーん、微妙かなあ。出落ちな気もしてきました。勘違いギャグもさほど面白くはないし…次で判断かなあ、同じ感じなら断念ですね。{/netabare}


4話 絶対飽きるだろうなあと思いながら、視聴継続。微妙で奇妙な面白さ。

{netabare} 面白くない、と4話で言い切りたかったのですが、微妙に面白いです。話の構造で帝国?みたいなところの仕掛けとその対応という部分と、E級冒険者の無自覚バトルが上手くかみ合って、全体として見られる話になっています。

 牛の次はゴブリンで、ちょっとわざとらしい展開ですが、そこがこの作品の売りになっていくのでしょう。

 パリィ設定いる?という突っ込みはさておいて、本当に奇妙なバランスの上で、面白い方にちょっと傾いている感じの作品です。絶対途中で飽きるだろうなあ、と思いながらもとりあえず継続視聴します。 {/netabare}


5話 主人公の強さの説得力以外は面白い話。冒頭の説明ではわからなかったです。

{netabare} 本作は、冒頭のノールの修業時代の成果というか強くなり方がもうちょっと上手に描けていればすっきり話に入れたのに、という気がします。そこの描き方が読み取れなかったので、剣をぶら下げた修行だけで強くなったと思っていました。
 途中、最年少で全部を修行した、みたいな説明はあったものの、それはものすごい強いことの説明ではないし。あの低級の魔法しか操れないけど、ものすごく威力がある的なことも説明が中途半端だし。

 その辺が上手く描けていれば、もっともっと人を引き付けたのではないかと思います。2重性の活かし方は下手ですが、話そのものは国そのものの攻防に絡む話でギルド云々だけで終わらず、スケールが大きくて面白いです。

 1話、2話はあまり集中して見てなかった気がするのであとで彼のキャラ造形はもう一度確認してみます。{/netabare}


6話 毒の後付け設定はいいとして、面白さが維持できるかどうかですね。

{netabare}「薬屋のひとりごと」勇者バージョンですねえ…後付けのひどい設定ですけど、これで主人公に関しては完全にギャグで行くという宣言でしょう。

 それと「パリイパリイ」って口で言っているだけで、普通に攻撃してるじゃん、という気もします。そもそも魔族の子の設定も悲惨を絵にかいてアニメにしただけのテンプレを恥ずかしげもなくやっていますし。

 無自覚系については出落ちなので工夫が必要なのはもちろんですけど、裏で流れるストーリーに興味が持てるかどうかが肝心かな、と思います。その点ではまあまあなんですけど、ちょっとずつ期待値が下がっている気もします。1クールは見られる気がしますが、ちょっとギリギリかなあ…7,8話で飽きるかも。{/netabare}


7話 失速しました。付け足し、引き延ばし、テンプレ化の匂い。撤退します。

 急激な失速感。やはり飽きましたね。出落ちというほどではないですが、ラノベでいうと1巻は面白かったんだけど…という感じでしょうか。

 なろう系の弱点ですけど、やっぱりゴールイメージを考えないで設定とキャラ造形で書き始めるので、途中からどんどん付け足し、引き延ばし、テンプレ化、新キャラだよりになる典型例に陥りそうです。バトルは無駄に長いし、パリィが意味をなさないし、国の危機も戦略的な仕掛けを期待したのですが、結局「伝説のドラゴン」でしたし。

 ということでここで中断します。まあまあでしたが、興味が持続しません。作画は…うーん、異世界で慣れていると普通に感じますが、止め絵ばかりでアニメ作品としてはどうかなあ、とい水準でしょう。

 評価はパリィ設定とキャラ造形は工夫したのでストーリーとキャラに加点しておきます。平均3.2点。ただ、それは前半までの評価ですから、平均3を下回るだろうなという気はします。
 主観的には100点満点で55点。他のジャンルならギリギリ継続しているかもという感じです。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 5

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

つい先日この言葉を知ったばかりの自分w。

原作未読です。

>4話まで視聴して
時間が空いたので、録り貯めしていて未視聴だった本作1話をお試し視聴。
意外に一気に4話までスラスラ観れてしまいました(本意ではなかったw)。

主人公の落ち着いた声が本作を安定させている気がします^^。

で、なるほど。勘違い系ですか。
最近、多い切り口だと思うけど、かなり上手く機能していると思います!。


そして【パリィ】という言葉は、つい先日知ったばかりの自分ですw。
ソウルライク系のゲームとかでは一般的なのかな?。全くその系はやってないので。

先日、話題になってたゲーム「Stellar Blade」で初めて知りました。
タイミングよく相手の攻撃を受け流して、有利な状況になるのはなかなか爽快ですよね♪。

本作での【パリィ】は都合良すぎる??。
・・いいんです。アニメですから!!。
そういう世界なんです。ここはw。

・・やっぱ、アニメって極端に言ってすべてが
多かれ少なかれ”ご都合主義”をふんだんに含んでいると思うのですが
視聴者がそれを見て「おお~!」って思うか「んんん~~?」って思うか。
それだけだと思うのです。
結果として自分にとって本作は、とても好意的に受け入れられる作品だったように思えます。


そして本作のヒロイン?。のキャスティング観て、継続視聴が確定しました^^。
はい。ヘブバンでおなじみの某声優さんですね♪。

ヘブバンの声優さんって、個人的にはあまりまだアニメでは見かけることのない声優さんも
多い気がしてますが、すごくいい演技されてる方ばかりに思えます。
今後もどんどん新作アニメの中で見かけることが増えたらいいなと願っています!。


>最終話まで視聴して
意外に自分の中では中盤でダレることもなく、終始安定して楽しませてもらいました!。

パッと見、あの大剣を持った”出で立ち”は
自分の中では自動的に”ベルセルク”になってしまいますのです・・w。

が!!、ベルセルクでは、どうしても”ダークな深淵”がまとわりついてきてしまい
どうしても若干暗めの重い展開が続いてしまうのですが・・

・・本作では、とにかく明るい^^。前向きすぎるwww。

自分もこれくらい全ての物事を前向きにとらえられる性格だったら
もっとリアルな世の中を渡っていくのも苦にならないだろうな~って
うらやましくも思い、また尊敬?すらしてしまいそうですw。

だから、某ヘブバン声優さんが「先生!」って呼ぶのも
共感して受け入れられてしまいますw。

あ。そうそう。三木さんはじめ、6人?の教官の先生方?(うろおぼえ)も
なんかいい味出てて、観てて心地よかったです(嫌悪感がわかない)。

他のサブキャラ達も、それぞれが、出すぎないけど
少しずつちゃんと個性と良さを持っているように感じさせてもらいました。

ひょっとしたら2期の予定はないかもですが
自分はずっと2期を待ちたいなと思っています!。


毎話終わりの「俺は○○をうんぬんかんぬん」の書?
も、いい味出していて、好みでした♪。
 
 

投稿 : 2024/10/05
♥ : 7

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

描写が丁寧で主人公を好きになれる良いなろう系

1話感想 3.9
なろう系なので警戒して見てみましたが…。

これは出来が良い作品ですね。
描写がしっかり丁寧です。

主人公のチートもしっかり努力を積み上げたもので、これはあまりムカつかない。
決して絶対的ではなく、もちろんチートなんですが、剣が折れそうでやばい、とかピンチの演出もしっかりしていました。

一話でじっくり主人公を描いてくれて、冒険者に対する憧れを抱いてそれを追い求めて、でもまともなスキルが無いからと叶えられず…。
といった描写が丁寧で、まあある程度は納得できました。

いやパリィだけでもタンク役なら十分だし、何でそんなに頑なに冒険者として認めないのかは意味不明だとも思いましたが。

ここは普通の冒険者のタンクのスキルも見せておけば良かったですね。
普通のタンクは味方全員にバリアを貼れて、剣も矢も跳ね返せて、これくらいできないと冒険者にはなれないんだよ、とか言われてから、
この普通のタンクがミノタウロスに一撃でバリアを割られてぶっ殺されたのに、主人公の地味なパリィで逆転する流れが欲しかったかな。
まあもっと良くするならこの方が良い、とは思いましたが、本作も十分悪くは無かったです。

ヒロイン何で逃げてないの? とも思いましたが、あれは光で拘束されていたんですね。ちょっとわかりにくかったです。
ミノタウロス君魔法使えたんか? だったら何で主人公には使わなかったのか。
いや兵士達は拘束されていなかったから、威圧系のスキルとかで心が弱い相手だけ構想するスキルとかですかね? でも威圧であんな光りますかね? 魔法っぽいんですが。
魔法を受けているなら、味方の魔法使いが裏切ってヒロインを殺そうとしていて、そいつはもう逃げてたって感じ? いや何で死ぬまで見届けないの。ちょっと事情が良くわかりませんでしたが…。

まあ細かなツッコミどころはあれど、主人公を好きになって応援できた、という長所の前では全てが些事です。
頑張れおっさん。

作画は結構良くないですかね。いい感じです。
ヒロインも殆どでてきていないですが可愛らしかったですし。

これは視聴継続。良いなろう系が来てくれるのは嬉しいですね。
…いや悪いなろう系が来るのがおかしいと思いますが。

全話感想
なかなか良かったと思います。
作画は良好で逆勘違い系主人公が楽しく良い作品でした。
リーンは可愛かったですね。

自分が優秀なことに気づかない逆勘違い主人公は下手すると嫌味なのですが、不自然さはもちろんありますし。
でも基本コメディタッチにすることで、嫌味が抜けてぐっと見やすくなっていました。

エロ系はエロけりゃそれで良いんだよ、となるように、コメディだから硬いこと言うな、という空気になるわけですね。

危機感を煽って主人公が万事解決、という流れはワンパターンで、あまり長続きすると飽きが来そうですが1クールなら丁度良い感じだったと思います。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 2

70.7 7 2024年度のラノベ原作アニメランキング7位
狼と香辛料 merchant meets the wise wolf(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (131)
619人が棚に入れました
若き行商人クラフト・ロレンスは、荷馬車を引く一頭の馬を相棒に、街から街へと商品を売り歩く日々を送っていた。 ある日、黄金色の麦畑が広がる小さな村を訪れた彼は、耳と尻尾を有する美しい少女と出会う。 「わっちの名前はホロ」 自身を“賢狼”と呼ぶホロは、豊穣を司る狼の化身だった――。 彼女の「遠く北にあるはずの故郷・ヨイツの森へ帰りたい」という望みを聞き、ロレンスとホロは北を目指す商売の旅の道連れとなる。 だが行商人の旅には思いがけない波乱がつきもので……。孤独だった行商人と、孤独だった狼の化身を乗せた馬車が、今、騒がしく走り始める。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

3話 どうしましょうね?旧作の2期を見ながら考えましょうか。

第1話 3DCGの技術的な挑戦が大きい?それとも海外を意識した? 

{netabare} 試しに旧版と本作を同時に見たら、冒頭に少女が出てくる以外、14分くらいまでほぼ同じ話、構成でしたね。場面とかセリフで30秒も差が無い感じでした。
 ただ、驚いたのが旧知の人って、旧版はクロエっていう女性でしたがヤレイっていう男なんですね。この違いがありました。

 そして14分以降キャラの関係で若干違いがありますが、旅立つところ以降は一緒でした。で、あれ小説どうだったっけ?と思い以前買った小説版を引っ張り出したら、この場面が丸々ないんですね。馬車でホロがオオカミであることを確認したらそのまま旅立ってました。

 まあ、そういう細かい違いがあるみたいですけど、大筋は同じですね。雰囲気や作画は当然ですが、旧版の方が圧倒的にいいです。しかし、本作はホロが可愛いですね。

 それと何といっても3DCG技術でどこまで演技ができるか情緒的な画面を作れるのかが見ものでしょう。
 今回のリメイクの見るべきところは、もし解釈が旧版と同じであれば、これに尽きるのではないでしょうか。その点では遠景の手足にまだ違和感があるものの短時間でかなり進化したなあという印象でした。
 海外セールスを狙ってしっかりした作品を選んだ、という意味もあるのかもしれませんけど。

 せっかく小説を引っ張りだしたので、以前の疑問を含め読むかもしれません。ストーリーが旧版と同じならいちいちレビューはしませんが、気が付いたところがあれば、随時。 {/netabare}


2話 リメイクの意味が薄いなら飛ばし見か放置かもしれません。

{netabare} 1話のヤレイの登場シーン以外は、原作にほぼ準拠という感じで進んでいるようです。ただ、ロレンスって開き直ってホロと馬車の上で一緒に寝ているんじゃなかったでしたっけ?

 原作を改めて読んでいますが、なぜ家に数巻あるのに原作を覚えていないのだろう?と思ったら、1期の銀貨とかこの後出てくる武具の話とかの内容が理解できなくて、そこだけ集中的に読んでいたみたいですね。

 ですので、2巻までで放置してたみたいです。今回読み返し始めました。面白いことは面白いですが、経済的な部分の謎解きをしないで話が進んでしまい、どいうことなのかエピソードの最後の方まで説明がないので、頭を使ってしまいます。そうすると感情が引き戻されてメタ的な気分になるんですよね。そこが没入できない原因だったかな。

 むしろ長寿のホロが北にかえる旅路の話…商人との信頼関係を結びながら…そして…という話の方が面白いです。その部分は「フリーレン」をちょっと思い出します。

 それと、やっぱり雰囲気は旧作の方がいいです。作画で見るべきところもないし。話が原作・旧作準拠でリメイクの意味が薄いようなら飛ばし見か放置になる気がします。{/netabare}



3話 どうしようかなあ…どうしましょうね?旧作の2期を見ながら考えましょうか。

 もちろん前作を最後まで(1期だけ)見ているので、話が面白くないということはないです。リンゴのシーンも良かったです。

 ですが…うーん、同じすぎ?例えば「キノの旅」などのリメイクを考えると新旧見比べる意味があるのですが…ただ、まあ雰囲気は慣れてくればそれほど違和感もなくなってきた気も…

 それと今回の部分で、以前はスルーしてたんですけど原作を読み返して気になったのが、テンの皮(革?)の時の匂い問題なんですけど…あれは取引上の口の上手さなんでしょうか?なんとなく詐欺というか騙しだと思うんですけど…そう言うものなの?とちょっと引っ掛かりましたね。

 どうしましょう?継続にしとこうかなあ…とりあえず旧作の2期が先かなあ…一応、中断にしておきます。違いを確認するためにチェックはすると思いますけど。

 EDを初め音楽は結構気に入りました。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 14

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

前作を観ていない若い人は、このリメイク作品にどんな感想を持つのかな?

 最終話(25話)まで観ました。2024.09.29

 祝2期決定!ホロとロレンスの旅は続きます。しかしまぁ、歳はとりたくないもので、旧作を楽しんでいた頃と大分受け取り方が変わってきてしまいました。

 原作者は狙って小説に書いているのかもしれませんが、ホロのメスムーブが炸裂したなんちゃって廓(くるわ)言葉と、ロレンスの頑張って冷静さを装っているやり取りが、風俗嬢ガチ恋オジサンと歴戦の風俗嬢の同伴珍道中に見えてなりません。

 オジサンの気持ち、分かるなぁ…。風俗はあくまで疑似恋愛を楽しむものなのですが、お互いに一線を越えそうなところまでいくのが、風俗嬢の手練手管の見せ所です。危険が無い程度に生かさず殺さずにケツの毛まで抜くのだ!

 オジサン(ロレンス)もそれは分かっていて、ホロとは最後までいけそうだけど、基本的に全てが演技の風俗嬢だしなぁ…。年齢も不詳だし、そもそも女なのかさえも怪しいしなぁ…。本気になっても怪物が嫁じゃあ世間体も悪いし…、でもタイプで話も面白いんじゃ〜。結婚とかしたら商人としてのキャリアが終わりそうだし…。と言う心の声が聞こえそうです。

 この会話劇こそがラノベの真骨頂よ!と言う、ラノベ全盛世代には懐かしいですが、若い視聴者には冷ややかな目で見られていそうです。男子が女子と内容の無い会話劇を繰り返しながら絡んでいくお話は、所詮疑似風俗ですから。

 気合を入れて過去作をリメイクしても、世代を超えたヒットに結びつくかどうかは微妙な様です。私も過去作の思い出補正に邪魔されて、何か釈然としないレビューになってしまいました。
………………………………………………………………………

 初回観てのレビューです。2024.04.02

 2008年の作品をリメイク!懐かしいです。リアタイした上に、小説も全部買い、ゲームも買いました。続編は読んでいません。

 今回は原作準拠らしいです。クロエが原作通りおっさんなんですね。前作は美女だったので、俺だったら狼女より、クロエを選ぶなぁと思ったもんです。

 派手さは無い本作品ですが、1話観てみると、こんな感じだったかなぁ?と少し違和感を感じます。想い出補正?

 今の視聴者に受け入れられるのか?今後に期待です。ちなみに、細かい所は忘却しているので、また楽しめそうです。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 4
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

旧作ファンから見た新・狼と香辛料

旧狼と香辛料はとても好きな作品でした。
可愛い見た目と裏腹に老獪なところを覗かせるホロの言葉に、なんとか負けまいと出し抜こうと頑張るロレンス。
でも険悪さはまったくなくて、むしろ軽やかで愉快な会話のやりとりがとても楽しくて・・

3年前に新作アニメの特報が流れて、もうあきらめていた二人の旅の続きがまた見られることにとてもわくわくしました。
でも待望の新作アニメは旧作のリメイクで、続きが見たかった私は少しがっかり・・でも、旧作では原作から改変したり飛ばしたりしていたところもあったので、そのあたりがどう描かれるのかなと思いながら今回見ました。

OPとEDは旧作の雰囲気を結構意識してますよね。
歌詞の冒頭に旅の途中~と歌詞に入れたり・・
でも分かります、旧作1期OP「旅の途中」は良曲で狼と香辛料のイメージそのものでしたから。

ホロとロレンスの声優さんは旧作と同じ小清水亜美さんと福山潤さんで、こういう配慮は嬉しいです。
旧作の監督だった高橋丈夫さんが今回総監督になってました。

1話冒頭、ホロと女の子が話すシーン。これ入れるということは、もしかして最後までアニメ化する予定!?

絵はさすがに新作のほうが綺麗になってましたし、ホロの萌え度も上がっている気がします。
5話のホロの耳ピコピコ踊りなんかそうですよねw
ただ、狼の姿は旧作のほうが狼らしかったかも。新作はかわいい大きな柴犬みたいに見えました。

物語としては、旧作のクロエが原作どおりヤレイになっていたり、2期終盤のエーブの話がなくなって、旧作で飛ばされていた、テレオの教会の話が原作どおりの順番でアニメ化されていました。
これは新作のほうが良かったです。

旧作終盤のエーブの話は駆け足っぽくて中途半端に終わった感じでしたが、新作はテレオの教会の話を最後に持ってきたことで、豊作の神として最初は祀られてたのに、いつしか別の神にとって代わられ、感謝されなくなっていたホロが、{netabare} 神父エルサにホロの存在を認められて、さらに皆の前で奇跡を起こした話で{/netabare}綺麗に終われたと思います。

そしてそして・・2期制作決定!!これほんとに最後までやってくれるかも。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 20

68.4 8 2024年度のラノベ原作アニメランキング8位
治癒魔法の間違った使い方(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (184)
543人が棚に入れました
平凡な高校生・兎里 健(ウサト)は、帰宅の途中、生徒会長の犬上鈴音(スズネ)、クラスメイトの龍泉一樹(カズキ)とともに突如現れた魔法陣に飲み込まれてしまう――。 気づくと、そこは異世界。 3人は王国に攻め込んでくる魔王軍に対抗できる『勇者』として召喚された……はずが、勇者の適性を持っていたのはスズネとカズキのみ。 ウサトは巻き込まれただけだった! しかし、ウサトに“治癒魔法”の適性があることが判ると事態は一変。 救命団団長を名乗るローズが現れ、ウサトを力ずくで連れ去ってしまう。 そこでウサトを待っていたのは、想像を超える地獄の訓練の日々だった――!

声優・キャラクター
ウサト:坂田将吾
スズネ:七瀬彩夏
カズキ:高梨謙吾
アマコ:会沢紗弥
ローズ:田中敦子
ブルリン:渡辺明乃
オルガ:中村源太
ウルル:青山吉能
トング:伊藤健太郎
ミル:堀井茶渡
アレク:奈良徹
ゴムル:堀総士郎
グルド:藤井隼
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

設定も話も面白かったですが、キャラに入り込めなかったです。

 面白い話だったと思います。肉体修行そのものが強さにつながって行くしギャグにもなっているのが面白いですね。治療魔術が最強なわけでなく、辛い修行とセットで身体性が養われる=強くなる感じです。全体的に修行ギャグとキャラ萌えの話でした。

 最後の対黒騎士は治療魔法をそっちの方向で見せるのは、変なチートにつながるのでちょっと疑問でした。が、本作のエピソードとしては、北風と太陽というか、傷つけるものは傷つくし、治す人は相手を懐柔することができる…という寓話になっているのかもしれません。勇者との対比が活きていました。

 キャラとしてはスズネが非常に可愛いかったですね。キャラデザとしては最高に好みでした。ローズは意図的に「ガラスの仮面」の月影先生に似ているのでしょうか。怖くて厳しい過去がある教師を意識したのかもしれません。

 ただ、最大の欠点なんですけど、主人公が「記号」なんですよね。無自覚でやられキャラ。そのくせ最強という駒ですね。無垢すぎて内面が感じられません。先ほど「ガラスの仮面」と言いましたが、北島マヤも同じでした。サブキャラたちは非常に魅力的だし話は面白いんですけど、「主人公」という名の記号になってしまい、魅力を感じません。

 そして、それはスズネ会長にも言えます。ヒロインとして内面の深みが弱いのでせっかくいい設定・造形なのに、単なるおバカキャラに見えてしまい今一つ惚れられない感じがします。

 ローズだけに物語がありました。過去回想の手法は良くなかったですが、現状では内面が見えるのはローズだけかなあ。

 総評すると発想も設定も話も面白いと思いますが、主人公とヒロインが見えてこないので没入感がなかったかなあ。再視聴したくなる感じがありません。作画は良かったですね。量産型の異世界ものとしてはトップクラスに良かったと思います。

 ということで、話は4ですが、キャラは3.5かなあ。設定は良いんですけどね。キャラ萌えの構造の話なのにキャラに萌えられないというのは痛かったと思います。
 作画は4.5。声優はスズネ役が可愛かったし調整として3.5。音楽は3にします。






1話 コメディよりで変化球な感じ。シンエイ動画最近いいですね。

{netabare} シンエイ動画、最近いいですね。「僕ヤバ」「高木さん」の作画のクオリティにかなり感心しましたが、本作も異世界ものの作画としてはかなりいいと思います。

 かなりコミカルな感じで、異世界テンプレからは少しキャラの反応や異世界側の対応も変化球になっているので、ちょっと期待がもてます。

 生徒会長のキャラに悩み事もあるみたいですけど、転生でワクワクしてましたので、どうなんでしょう?ヒューマンドラマがあるのかないのか。がっつり考察するような話ではないでしょうけど、毎週の配信が楽しみになるレベルの作品になればいいと思います。

 掴みは悪くないと思います。なによりアニメが綺麗なのが好感がもてます。{/netabare}


2話 話もキャラも設定も演出もとても良い。会長が可愛い。

{netabare} 今期は異世界モノをチェックしていこうと思い、いろいろ見てますがなかなか面白い話だと思います。

 設定それ自体が秀逸なのはもちろんですが、それを支えるテンポも演出もいい思います。訓練シーンとローズと会長のキャラ造形が秀逸なのが今のところの面白さでしょう。

 超回復のメカニズムとか、身体を鍛えるとテストステロンで性格がポジティブになるらしいのでその辺が主人公の成長と非常に自然にマッチしています。また、同僚と肉体を通じて仲が良くなってゆく描写もいいですね。モブサイコをちょっと思い出しました。我々オタクも少し見習いたいものです。

 途中「訓練についてこられるというお墨付き」は言葉の使い方が間違っていると思います。お墨付きは偉い人が権威を与える時に使う言葉です。

OPの曲名が「CURE」なのは笑いました。この辺がセンスなんでしょう。EDは会長のイメージビデオですね。とてもかわいい絵でした。

 視聴継続ですね。{/netabare}


3話 展開が面白いです。シリアスもギャグも考えられる進行ですね。

{netabare} 不思議なもので、荒唐無稽ご都合主義でも面白い作品と言うのはあるものです。本作はその良い一例かと。今のところですけど。

 誰も今の段階で主人公が死ぬとは思いませんので、その点では安心して見ていますが、展開が面白いんでしょうね。会長が助けにくることも期待しましたけど出番は一瞬でしたね。もうちょっと会長成分が欲しい。

 今期は本作と「俺だけレベルアップ」「最弱テイマー」が苦労しながら話が進む感じなのが、なかなかいいと思います。なろう系ですからどこかで強くなるんだとは思いますが、今のところ話がちゃんと面白いです。

 魔族側が巨乳のお姉さんでしたけど、ローズがいるし主人公の初陣ですから負けキャラですよね。ひと昔前ならローズが死んで後を継ぐ的な展開もありそうですけど、本作はそこまでシリアスは入れないと思いますがどうでしょう?会長たちも活躍が少ないので、悩みとか出てくるのでしょうか?

 シリアスよりでもいいし、ギャグになってもいいです。1クールなら面白く見られそうな気がします。{/netabare}


4話 シリアスな要素もありつつギャグで行く感じかな?委員長可愛すぎ。

{netabare}  シリアスギャグという感じでしょうか。魔族側を見るとコメディ臭がプンプンします。真面目なコンセプトではありますが全体的な雰囲気はそれほど重くしなさそうですね。

 委員長やもう1人の描写も含め、努力が必要な点で転生設定がなかなか有意義になっている気がする一方で、もう現地出身者の努力でも同じ話が作れそうなので、転生であることが無意味になっている感じもします。ただ、そこがコメディタッチであるために気にならなくなっているのでしょう。

 で、委員長が無駄に可愛いですね。可愛すぎです。一見極めて平均的な委員長キャラの割に、なぜか印象に残るいいキャラです。

 視聴継続決定ですね。{/netabare}


5話 サブキャラの描写が丁寧なのがいいかも。

{netabare} もう1歩転生した意味、転生後の悩みなどに入り込めればなあ、と思う反面、委員長のキャラ付けにちゃんとできている点がいいですね。面白い作品ですね。勇者も主人公もオレTUEEEだけじゃないし。サブの描写もおろそかにしていないし。ストーリーというよりキャラで見てるかなあ。 {/netabare}


8話 ちょっとローズの説明頼りになっちゃいましたね。ここまでは十分面白いですが、この数話は若干冗長感がありました。

{netabare} ちゃんと話になっているし、各キャラクターのキャラ付けがあってエピソードもありますので、作品としてちゃんと成立している感じがします。ただ、話の展開をローズに任せてしまっている感じなのが、どうか?ですね。

 ウサトの無自覚とか勇者2人を描くのに、狂言回しが必要でしょうし、ポジション的に全部が見渡せる視点にいるローズが適任なのは理解しますが、どうもセリフで説明する感じがします。

 中間の総括にもなりますが、「なろう」作品としては、かなりのストーリー力だとは思いますが、アニメ化にするときもうちょっと構成とか展開を工夫出来ないものでしょうか。特にこの数話、セリフでの説明が顕著な気がして、6~8話の3話で1話分くらい冗長だった気がします。

 この作品出落ち感は少ないのですが、キャラも増えてきてこの後の展開次第では話が続かないのかな?という危惧もあります。作画も丁寧だしいいと思いますが、1クール分なら十分面白く見られそうですが、それ以降が心配になる作品ですね。 {/netabare}


9話 回想シーンは日本のコンテンツの悪しき点だと思います。

{netabare}  8話のレビューで、1クールなら面白く見られると書きましたが、回想の入れ方ですね。12話でほぼ2話回想は長過ぎでしょう。「なろう」全般に言えることですが、設定を後付けで説明する場合どうしても回想を使いたくなるみたいですが、これは感情移入の視点がズレるからやめた方がいいと思います。週刊連載も同じですけどね。回想か学園パートが始まると醒めてしまいます。

 本作の場合、ローズの目の事とキャラ付けから言って決して後付け設定ということではないと思いますし、生還した魔族もキャラが立ってますので何かあるのでしょうけど。それにしては長いです。アニメ化の問題というよりこれは原作からじゃないかと思います。

 回想シーンは必要最小限にしてほしいなあ。感動ポルノにもなり勝ちだし。日本のアニメ・マンガ・ラノベのすべてに共通する悪い点だなあ、と思います。{/netabare}


10話 話は思ったより…ですけど、会長の作画が無駄にいい。

{netabare} 治癒魔法で反転ですからね。話は読めますけどそっちの方向?悪魔には白魔法がきく的なやつでしょうか。
 もっと治癒…治療行為とはなにかをクローズアップしないのかなあ…という気がしなくはないです。そっちにいっちゃうと治癒魔法が無敵魔法になる俺TUEEEになってしまいます。

 戦場における治癒行為って着目点としては悪くないですからね。今回のフォーメーションも設定としてよく考えられています。

 当初思っていたほどストーリー展開が飛び切り面白いわけでもないし、テーマも深いわけではなさそうですが、しかし、なろう系としてはここまでは悪くないと思います。

 問題は会長ですよ。会長可愛すぎですけど、ちょっとあざといですよね。ウサトくんラブにもうちょっとストーリーがあると良かったんですけど。

 しかし、作画がいいなあ…無駄にと言っては失礼ですけど、異世界転生ものでこのレベルって、無職とかオバロとかのビッグネーム以外だと「聖女の力」くらいでしたけど、本作の作画、特に会長は最高です。顔のバランスがいいので非常にいいです。
 これは原画がいいという奴なんですかね。CGが優れているのでしょうか。よくわからいけど、スタジオアドとシンエイ動画…どちらの技術か知りませんが、これは本当に感心しました。

 まあ、あと数話ですもんね。作画と設定は評価したいですね。 {/netabare}









 

投稿 : 2024/10/05
♥ : 18
ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

少佐、異世界で何やってんすか?

くろかたによる原作小説は、「小説家になろう」から「MFブックス」(フロンティアワークス・KADOKAWA)で刊行中(既刊14巻、原作未読)。
アニメは、全13話(2024年)。監督は、緒方隆秀。制作は、スタジオアドと『ドラえもん』、『八男って、それはないでしょう!』、『僕の心のヤバイやつ』などのシンエイ動画との共同製作。
(2024.7.19投稿)

【少佐、異世界で何やってんすか?】
本作を観ていて、まず思ったことは、「少佐、異世界で何やってんすか?」と(笑)

ここでいう「少佐」は、マスクを被って機体を真っ赤に染めて性能を30%あげたら速度がなぜか3倍になる方ではなく、『攻殻機動隊』の草薙素子少佐の方(※中の人の愛称も少佐)。

本作に登場するローズは、中の人が同じ田中敦子さん、主人公に兵士としての過酷な訓練を課し、その疲労などを治癒魔法で無理やり回復させ、さらに過酷な訓練を繰り返すという偏った脳筋メスゴリラ思考っぷりが「少佐」を彷彿とさせます(ただし、少佐の性格には作品によって若干のゆらぎあり。)。

その存在は、ある意味、ブートキャンプで新兵をしごく鬼軍曹をしのぐ怖さで、ローズ隊長に対して、思わず“イエッサー”と敬礼したくなります(笑)


こんな感じで、本作は、主人公が異世界転移するものの、他の「なろう系」と違ってあらかじめ与えられたチート能力で無双するのではなく、治癒魔法による常軌を逸した肉体強化によって無双するというのが売り。
(※視聴前は治癒魔法で過剰回復させて細胞を破壊する的な使い方(例えば、『ダイの大冒険』の閃華裂光拳)なのかと思っていたら、その斜め上でした(笑))


【あらすじ】
主人公の兎里健(うさとけん:CV.坂田将吾)は、進学校に通うも冴えない高校生であったが、才色兼備で勇者として召喚された生徒会長・犬上鈴音(CV.七瀬彩夏)と副会長・龍泉一樹(CV.高梨謙吾)の異世界召喚に巻き込まれてしまう。
望まれて異世界に召喚されたわけではなかった主人公であったが、治癒魔法の素質を持っていたことがわかり、「救命団」なる謎の部隊に配属されることに。
救命団とは、隊長のローズの下、治癒魔法で鍛え上げた肉体で戦場を逸早く駆け巡って負傷兵を回収し、その治療を施すという脳筋集団であった。


【主人公はローズ隊長!?】
本作では、「主人公はローズ隊長」といっても過言ではない圧倒的な存在感が彼女にはあります。

また、彼女は、ただ厳しいだけではなく、その裏に隠された優しさが垣間見えるところがまたいいんですよね。
特に彼女が「救命団」なる謎の脳筋集団を作るきっかけとなるエピソードが8話(か9話)にあるんですが、結構いい話と演出に仕上がっていると思います。

個人的には、ローズ隊長は話数が進むにつれて主人公と「師匠と一番弟子」という関係になっていくのですが、そのうちローズが「このバカ弟子が」といい、主人公が「流派東方不敗は王者の風よ」とかいいだしそうな雰囲気です(笑)

そんな“脳筋師匠”と“バカ弟子”が織り成す熱い話が、本作の魅力の1つになってます。


【戦争と治癒魔法】
さて、戦場における治癒魔法って、ある意味、戦争に対して、直接的には、すごい無力だと思うんですよ。

なぜなら、救命団は、戦場で傷ついた兵士を回収し癒すわけなので、根本的な戦争の原因を直接排除するわけではない。なので、起こってしまった戦争を直接止めるということに対して、すごい無力だからです。

しかも、主人公は、{netabare}戦場で敵を殺すことを躊躇っていて、拳に治癒魔法をまとわせ、敵を殴りながら同時に相手の傷を癒し、{/netabare}相手に苦痛のみ与えるという「お仕置き」的な攻撃に終始しています。

まして、救命団は、負傷兵を回復させては直ちに戦場に送り返しているわけですから、見方によっては戦争の継続を助長しているともとれる。

言ってみれば、救命団は、戦争に対して、その関わり方が非常に間接的なんです。
だから、彼女たちの活動に対して、生死をかけた戦場でそんな焼け石に水的なことをして生ぬるいんじゃないかとか、なんで戦う能力があるのに自分で直接戦わないのかといった疑問が出てくると思うんです。


これに対する一つの答えなのかもしれませんが、作中でローズが{netabare}「殺してしまっては相手に恨まれる」と言っています。

後に敵であった黒騎士(CV.悠木碧)が救命団に加入することになりますが、それが単なるご都合主義展開ではなく、本作では治癒魔法による博愛主義を掲げていたからこそであった、という説明はできるかもしれません。
また、おそらくこの後は、敵である魔族との和解という話になりそうですが、救命団である主人公がその役を担うのに適任という見方もできるかもしれません。{/netabare}


本作に限らず、なんで戦うのか、なんで殺し合うのか、なんで憎しみの連鎖を断ち切れないのかという、“おもーい”テーマを比較的軽めに取り上げようとしたアニメは他にもあります(例えば、『勇者、辞めます』など)。

本作も、それらのおもーいテーマを真正面からきちんと受け止めているわけではないのですが、治癒魔法と救命団という独自の仕掛けを通じて、説教臭くない範囲でその辺をうまく扱っているところが他の「なろう系」作品との違いだと思いました。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 4

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

作品のテーマは体育会系的奴隷根性の讃美ってこと?

 最終話(13話)まで観ました。2024.04.02

 主人公の修行に始まり修行に終わりました。修行というよりシゴキかな?そして獣人の国へ旅立って終了でした。2期はあるのかなぁ…。

 魔族との戦争も、背景化してしまい、体育会系的な特訓が自己目的化しているというか…。人格の陶冶のために鍛えるみたいな感じは、好き嫌いが分かれそうです。

 戦闘で活躍するのが必ずしも目的では無い主人公ですが、巻き込まれ転位先の異世界で、なぜ、ここまでシゴかれないといけないのか?

 捕虜の魔族も何となく訓練に参加しているので、全員マゾなのかもしれません。

 登場人物達のキャラデザはとても良く、作画も良かったと思いますが、主人公の周りのキャラが基本、M奴隷なので、そこまで感情移入できるかというと、疑問はあります。

 治癒魔法云々より、暴力を伴うシゴキを讃美する作品だった様です。だからウサトが人間っぽく無い、サイコパスな感じなんですね。合点合点!
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 11話まで観ました。2024.03.19

 魔族との戦争は、スカスカの戦場で少人数の剣撃小競り合いをやっている、いつもの低カロリー戦争ですが、まぁ仕方無いですね。

 そして、主人公による治癒魔法の間違った使い方は…、回復しながら打撃を加えて、殺さない様に無力化するというものでした。

 まぁ、タイトルから想像できる範囲の話です。現実の戦争も、敵対勢力の無力化が目標なので、必ずしも殺す必要はありません。

 調略で降伏、寝返らせるとか、兵糧攻めにするとか、戦わずして勝つのが良い兵法です。

 人類が色々思考錯誤してきた、持続可能な殺し合いを異世界で実現出来て良かったね!としか言え無い、今後の展開が気にならない物語なので、これ以上跳ねるのは難しそうです。
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 9話まで観ました。2024.03.02

 パワハラ師匠の過去も明らかになり、主人公も努力で強くなって、魔族との戦争開始!盛り上がってきましたよ!

 漫画だとあまり気にならないのですが、動画だと、作画が良いだけに師匠の暴力がキツイですね。体育会系の人だと、トラウマスイッチが入りそうです。

 愛だの、躾だの、お前のためだの言って指導の名のもとに暴力を振るわれて、死んだり一生もんの傷を負っても、気合や精神力が足りないからで片付けられた人達の叫び声が聞こえてきそうです。

 暴力描写に加えて気になるのは、戦争における傷病者のケアを上手く描けるのか?という点です。

 私、ある程度の規模の事業所に法令で義務付けられている自衛消防訓練で、応急救護訓練を毎年受けているんですが、講師の方の話しによると、外傷処置技術はまんま軍隊の衛生兵の技術らしいです。

 処置のポイントは、命を助ける+なるべく機能を残すことらしいです。メイドインアビスで毒にやられたリコが、腕を切断する際に、なんとか関節を残そうとしたアレです。

 手足を失って義手義肢になっても、関節機能が残っていると社会復帰しやすいらしいです。

 大戦争後は、手足を失って働けなくなった廃兵がアコーディオン弾きながら物乞いをしているのが定番ですが、社会復帰出来ない人が銃後社会に溢れかえると、次の戦争に支障をきたすということなのでしょう。

 戦争で死傷者が出るのは仕方無いけど、社会が壊れない程度に被害を抑えて持続可能な殺し合いを続けようぜ!

 まさに戦争は政治の一手段に過ぎない…、クラウゼヴィッツの戦争論の世界ですね。

 次回から魔族との本格的戦争の様ですが、そもそも論的に戦争下での人道的応急救護の持つ欺瞞・偽善性を上手く処理出来れば、傑作ファンタジーに化けるかもしれません。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 3

68.2 9 2024年度のラノベ原作アニメランキング9位
転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (182)
541人が棚に入れました
第七王子は“魔術ヲタク” 魔術に大切なものは、“家柄“・”才能“・”努力“……。 魔術を深く愛しながらも、血筋と才能に恵まれずに非業の死を遂げた“凡人“の魔術師。 死の間際に「もっと魔術を極め、学びたかった」と念じた男が転生したのは、強い魔術の血統を持つサルーム王国の第七王子・ロイドだった。 過去の記憶はそのままに、完璧な血筋と才能を備えながら生まれ変わった彼は、前世では成しえなかった想いを胸に、桁外れの魔力で“気ままに魔術を極める“無双ライフをエンジョイする! ライトノベルを原作とし、マンガアプリ「マガジンポケット」(講談社)で連載を開始したコミカライズはアプリ内セールスランキング1位を記録し、シリーズ累計発行部数は250万部を突破! いま最も注目される“転生異世界ファンタジー“が満を持してアニメ化! 舞台となるのは獣や魔人が巣食う異世界。本作では魔術に通じる者たちが恐れを成すほどの絶大な魔力を持つロイドが、自身の興味の赴くままに魔術を学び、極めようと成長する姿が描かれていく。ちょっぴりお気楽だけど、強大な力で圧倒していく魔術バトルの爽快感と迫力が詰まった、“第七王子“による気ままな転生物語が今はじまる! 「俺は、魔術を楽しみたい、それだけだ。」


声優・キャラクター
ロイド:小市眞琴
グリモ:ファイルーズあい
シルファ:Lynn
タオ:関根明良
レン:高橋李依
グリモワール:大塚明夫
アルベルト:堀江瞬
ディアン:広瀬裕也
アリーゼ:熊田茜音
シロ:松井恵理子

青龍 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

かわいらしいキャラたちがアクションで魅せる作品。

謙虚なサークル(原作)、メル。(イラスト)による原作小説は、「小説家になろう」から「講談社ラノベ文庫」(講談社)で書籍化(既刊7巻、小説未読)。
石沢庸介(作画)によるコミカライズ版は、マンガアプリ「マガジンポケット」(講談社)で連載中(アプリ内セールスランキング1位を記録、既刊15巻、コミカライズ版は途中まで既読)。
アニメは、全12話(2024年)。監督は『明治撃剣-1874-』の玉村仁。制作は、同じく『明治撃剣-1874-』のつむぎ秋田アニメLab(本作が2作目)。放送は、テレビ東京系列など。なお、二期の制作が決定済み。
(2024.4.14投稿、7.15「本作の特殊な制作体制」を末尾に追加)

【あらすじ】
血統による魔法の才能が絶対的な力を持つファンタジー世界が舞台。そこで才能に恵まれなかった魔術師が血統による魔法の才能に恵まれた貴族と決闘して死亡した後、サルーム王国の第七王子ロイド(CV.小市眞琴)として転生。
その後、血統による魔法の才能を得た主人公ロイドは、第7王子という気楽なポジションと前世の知識を武器に魔術を極めて俺TUEEEするという、いかにも「なろう」な作品。

基本的なノリは、コメディなので観やすい作品だと思います。また、キャラが全般的にかわいらしく、その「かわいらしいキャラ」からは想像しがたいほど「よく動くアクションシーン」で魅せる作品にもなってます。

なので、上で「なろう系」とは書いたものの、雰囲気は、世界観や時代設定が異なるものの、軽いノリや見た目かわいらしいキャラたちが、えげつないバトルをするところから『平穏世代の韋駄天達』が近いでしょうか。ただ、エログロ表現の多い『平穏世代』より内容がマイルドなので一般受けはしそう。


【かわいらしいキャラたち】
主人公のロイドは、10歳のショタキャラなのですが、魔術と武術に対して異常なまでの興味を示し周囲をドン引きさせます。

また、王城の地下に封印されていた魔人グリモは、ペット兼マスコット兼解説役として、わざわざ声優を大塚明夫さんからファイルーズあいさんに変更し、姿も可愛らしくなって、ロイドの使い魔となります。

個人的には、ロイドのメイドで教育係のシルファ(CV.Lynn)が推し。
彼女は、「銀の剣姫」という異名を持つ銀髪の剣の達人なんですが、ロイドを溺愛しており、ロイドのことになると暴走気味に…
また、彼女の見せる「ラングリス流剣術」が本作の見処の一つにもなっています。

あと、冒険者で気術使いのタオ(CV.関根明良)は、イケメンに目がなく、シルファと張り合うやりとりが面白い。

さらに、第6話からEDなどで既に登場していた褐色幼女のレン(CV.高橋李依)がようやく出てきて、圧倒的な魔力を持つ魔族とのバトルが始まります。


【よく動くアクションシーン】
さて、本作では、実写のアクション映画などではよく見てもアニメでは見なれない「アクション監督」(『ダンス・ダンス・ダンスール』の主人公・村尾潤平の父親がアクション監督でしたね)の表示が!
本作のアクション監督のアベユーイチさん、Wikipedia調べですが、特撮のウルトラマンシリーズで監督などをしていた方のようです。

私は武道をしていたので、アクションシーンの違いに敏感なのかもしれませんが、本作のアクションシーンは、他のなろう系アニメとは一線を画すレベルだと思いました。

例えば、第1話でいきなり始まった、それまでのコメディタッチな流れとは不釣り合いとも思えるほどの凄まじいロイドとシルファとの剣の稽古シーン。まず、これに驚いてレビューを書こうと(笑)

また、第10話。シルファの「ラングリス流 一虎・顎」の演出がかっこよすぎる。あの微妙な角度をつけた構えからカメラアングル一周は、実際に達人の動きをモーショントレースするか武道やってた人じゃないと、あそこまで細部を表現するのは難しいと思いました。

監督以外に「アクション監督」が別に求められる理由は、監督の頭に全身の具体的な動きのイメージがないと、それを具体的な動画にできないから(アニメの原型である「パラパラ漫画」の要領)。

是非、他のアニメのアクションシーンと比べて欲しいのですが、他の作品では、具体的な動きのイメージを持てないこと以外にも動かすと予算や作業量などが大変なこともあって、剣を持ったままの「止め画」や、動きの過程を省いて最後だけ敵を倒す描写をした「決め画」が多い。

対して本作では、動きの過程に説得力を持たせるだけの一連の描写の流れに裏付けがある。もちろん、アニメなので実際の動きをリアルに再現したわけではなくて、「カンフー映画」みたいに、動きとしては現実にはありえないんだけど、リアリティのあるアクションになっているということ。

特にアクションシーンに興味がある方は、「百聞は一見に如かず」、話のネタに一度ご覧になってみてはいかがでしょうか(※動画のアクションシーンは、静止画の漫画にはできないアニメ独自の魅力だと思うので、作画の評価をあげました。)。


【声優】
『呪術廻戦』で真人役をしていた島﨑信長さんが、本作でも似たような役柄で登場。そもそも声優業界における悪役不足という問題もありますが、仲の良い松岡禎丞さん共々、最近はこの世代の人たちの悪役も多くなってきましたね。


【「本作の特殊な制作体制」(2024.7.15追加)】
(「『第七王子』のEDクレジットを見ると、なぜ日本アニメの未来がわかるのか」(2024.7.13のASCIIの記事)を引用したかったのですが、URAがNGワード扱いされるので、お手数ですが自分で検索してください。)

この記事によれば、本作は、絵コンテ、作画監督、総作画監督が、ほぼ固定という、日本のアニメ制作においては、特殊な作り方がされているようです。ちなみに、他の制作会社は、各担当が話数ごとに違っていて、それが大雑把に数グループある感じ。

話数毎に担当が違う場合にどうなるかについて、わかりやすい例は、同じ『ドラゴンボール』の孫悟空でも、作画監督によって微妙に描かれ方が違うといった比較がネットを検索すると出てきます。こんな感じで、同じ人が継続して担当するというのは、作画の安定につながります。

それで、詳しくは、記事を見てもらうとわかるのですが、要は、新しい技術を使って、従来分業していた工程を同じ人がまたいで関われるようになり、作業工程が合理化されたみたいです。

上で書いた本作におけるアクションシーンのなめらかさは、そういった制作体制の合理化がもたらした産物であったようです。

そうすると、制作工程の合理化によって、なめらかなアクションシーンを描けるようになり、そこにアクション監督を置く必要性が生まれたという風にも言えるのかもしれませんね。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 10

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

君のチカラ、全部僕にみせて。

この作品の原作は未読です。
主人公のロイドは一見女の子にしか見えない容姿ですが、中身はとんでもないチート能力の持ち主です。
この作品、このギャップが半端ないんですよね~^^、


魔術に大切なものは、“家柄”・“才能”・“努力”……。
魔術を深く愛しながらも、血筋と才能に恵まれずに非業の死を遂げた“凡人”の魔術師。

死の間際に「もっと魔術を極め、学びたかった」と念じた男が転生したのは、
強い魔術の血統を持つサルーム王国の第七王子・ロイドだった。

過去の記憶はそのままに、完璧な血筋と才能を備えながら生まれ変わった彼は、
前世では成しえなかった想いを胸に、
桁外れの魔力で“気ままに魔術を極める”無双ライフをエンジョイする!

ライトノベルを原作とし、マンガアプリ「マガジンポケット」(講談社)で
連載を開始したコミカライズはアプリ内セールスランキング1位を記録し、
シリーズ累計発行部数は300万部を突破!

いま最も注目される“転生異世界ファンタジー”が満を持してアニメ化!

舞台となるのは獣や魔人が巣食う異世界。
本作では魔術に通じる者たちが恐れを成すほどの絶大な魔力を持つロイドが、
自身の興味の赴くままに魔術を学び、極めようと成長する姿が描かれていく。

ちょっぴりお気楽だけど、強大な力で圧倒していく魔術バトルの爽快感と迫力が詰まった、
“第七王子”による気ままな転生物語が今はじまる!


公式サイトのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

主人公ロイドの破天荒っぷりと、ロイドに注がれる年上の女性からの過度の愛情を愛でる作品、といったところでしょうか。
特にロイドの教育係兼剣術指南役であるシルファと、第六王女のアリーゼ・ディ・サルームから放たれる愛情は、
特に半端ありませんでした。

ロイドが第七王子である設定は殆ど活かされていませんでしたが、強いて言うなら身の丈が小さく可愛らしいところと、末っ子なので兄弟から溺愛されている、という点では活きていたのだと思います。
でも、まぁ、そういう溺愛っぷりって嫌いじゃないので全然ウェルカムですけどね~^^;

寧ろ、仮に時分があんなに幼い頃に、あれほどの溺愛を受けたら…
きっと全く違う人生を生きているでしょうね^^;
あれほどの溺愛を受けている人の方が珍しいと思いますが如何でしょう…
少なくても私の身の回りにはいなかったので、少し羨ましさを感じてしまいましたけれど^^;

あと、見どころと言えば、ロイドの魔術に関する無双っぷりでしょうか。
結構それなりの相手が出来てているようでしたが、相手を「ばったばったと薙ぎ倒す」んですよね。
「変態」という表現が一番しっくりくるように思います。
ここで言う変態とは、魔術に対するのめり込み方と理解度・応用度が尋常じゃないことを指しますので。

物事を徹底的に突き詰める…
きっと社会人はそれぞれの道で誰もが普段から実践していることだと思うのですが、ここまで尖れる人って、きっと努力以外のギフトを貰っているのでしょうね。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニンブテーマは、樋口楓さんによる「キュンリアス」
エンディングテーマは、熊田茜音さんによる「ハッピーの秘訣」

1クール全12話の物語でした。
完走してwikiをチラ見して知ったこと…
この作品は第2期の制作が決定していたんですね。
私はこの作品をdアニメストアで視聴していたので全然気付きませんでした^^;

あ、この作品の続編なら見たいかも^^
続報、期待していますね♪

投稿 : 2024/10/05
♥ : 9

こま さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

11話まで視聴。少しは楽しませろ!!byロイド&ギザルム

主人公も狂っているが漫画家も狂ってる作品!!

とにかくマンガは作画がカラーがヤバい。
アニメは果たしてマンガレベルの作画に出来るのか?とか言われてた作品の1つ。
間違いなく言えるのは「変態レベルの漫画家が描いてるから」売れている作品。
小説版は表紙で察すると思う。

現在マガポケで週連載しているが何故かある時を境に、セミカラーだったのが何を思ったのかフルカラー化したのであるw
今現在は何故か白黒が見せゴマに使われているとか言うよく分からない状態にw

更に言うならマンガ宣伝のオマケでさえフルカラーという暴挙w
アレはどう見てもマンガだと思うの。アレをオマケとは言わない(白目
アレ見ると読者に心配されても何も言えないと思うんだ(トオイメ

ちなみにフルカラーで読めるのはマガポケだけ!!
マンガは白黒とセミカラーは売ってるんだけどねw
読者はカラー版欲しいのにwまあ難しいんだろうね。
もちろんマガポケで読んでどちらも最新刊まで買ってます!!

で肝心の物語はと言うと。
主人公は魔術によって殺されたが、本人は死ぬ寸前まで喜んでいたと言う何時もの!?
「これが選ばれた者の魔術か…!!」なので才能を持った第七王子になりましたとさ。

基本的に魔術狂いで女の子の裸にさえ興味無し。
可愛いメイドさん達とお風呂に入り、後頭部に当たっているのに考えているのは魔術に関する事だけ。ちなみに赤ちゃんの時でさえ母乳を嫌がると言う紳士!!
御涙頂戴的な話しになってもふーんで終わる。
ただし魔術以外で1つだけ大好きなものがある。

狂ってるとは言うものの仲間は必ず助けている…が
主人公の仲間が何故か敵に対して「頼む止めてくれ!」
と叫ばせた事があるのは確かではある(トオイメ

アニメ感想。
特に5話が良いね!!顔と目がイッテルの最高w
「キレイ…!」も良いw実際虹色きれいだったからねw
パズズのセリフワロタw
そして女の子も可愛いしエロい!


個人的には作画も満足!魔術部分もコレはコレでアリ!
アレは再現難しいだろうからね。
キャラデフォルメもマンガ再現で可愛いくて良いね!

最初はPV見てアレ?これ大丈夫かな?と思ったけど問題無し!
コレならアニメはアニメで楽しめる!
ここまでマンガに近いレベルで再現してくれた、つむぎ秋田アニメLabさんに感謝を。

もちろん最後まで視聴継続!

最後に一応。
結局何時もの最強主人公無双なのと主人公の見た目がショタおとこの娘足がwとかなので好き嫌いは分かれると思います。
マンガ1話感想欄でも女の子みたいな見た目と足が気持ち悪いとかあったので。
ただ、アレ見てめざめた人もいるみたいw男の子でも良い!!
特にマンガは最近またアレな服着て見た目が!まあ凄いw
アレはめざめてもしかたないと思った。
…主人公が服にも全く興味がないからねしょうがないね()


11話までの感想。
綺麗にハモってたの笑ったw
相変わらず主人公の言うセリフでは無いし顔w
戦闘中なのにふざけてるのマンガ再現も良いね!

即死する可能性あるけど選択肢来たー‼️
→気になる(受ける)
→ヤバそう(逃げる)
迷ってて笑ったw

(グリモ)逃げる一択ですぜ‼️
分かってたらとっとと逃げてくだせえ!

実際当たった相手の心臓止まったからねw

そしてグリモ(魔人)がどんどんキレイになっていくよ!

投稿 : 2024/10/05
♥ : 2

56.8 10 2024年度のラノベ原作アニメランキング10位
モブから始まる探索英雄譚(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★☆☆ 2.6 (68)
179人が棚に入れました
モブな男子高校生の成り上がり英雄譚!ステータスも低くいわゆるモブキャラである高校生・高木海斗は、日本に現れたダンジョンで毎日スライムを狩り、クラスのマドンナである幼馴染に憧れながらせっせと小遣稼ぎをするふつうの探索者だった。ある日そんな彼の前に、見たこともない金色のスライムが現れる。困惑しつつも倒すと、神話の存在を呼び出せるサーバントカードと呼ばれる時価数億の激レアアイテムが!!覚悟を決めて召喚するとそこにはこの世のものとも思えぬ美しさの戦乙女(ヴァルキリー)が現れ――。モブな探索者から成り上がれ! 現代バトルファンタジー開幕!

大重 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

1話に全振りされると1話切り勢としては困ってしまうな

1話 4.1 現代ダンジョンもの。作画が良好でキャラに共感できるので十分面白い
現代ダンジョンものですね。
なろうか… と警戒して見ましたが、いや結構良いですよ。
私は気に入りました。

まず作画。十分良好ですね。絵柄も良く、主人公も格好良いですし、ヒロイン達も可愛いです。
アクションは今のところは殺虫剤かけてるだけですが、まあ魔法の演出なども十分では。

で、内容ですね。内容も気に入りました。

主人公はヒロインの父にあこがれて冒険者を目指していると。
なろう系にしてはしっかり目的が描かれていましたね。

超レアなサーヴァント召喚カードをたまたま手に入れて、そこから始まる出世話という感じですね。
レアアイテムをたまたまゲットするというのは、誰にでも起こり得て、誰かに起こり得るものなので、チート能力をゲットする理由として全く問題ないのでは。
理不尽感は無いです。
主人公はスライムを倒し続けて2年、1000匹狩り続けていたわけですから、ちゃんと努力もしていましたからね。

このレアカードは売れば10億円。現代物だから価値がわかりやすいですね。10億あれば大抵の人の生涯年収を上回っているわけで、人生上がりみたいなものです。
それを自分で使うか、売るか、しっかり悩んだ上で、自分で使うと選んだ。

憧れを優先したわけですね。
もちろんそうしなければ始まらないわけですが、主人公の選択の結果としてチート能力を得たわけですから、これもいいかと。
10億円分の課金アイテムだから、強力なのも当たり前ですし。

ダンジョンができて冒険者は高額収入を得たり英雄として評価される世界観なので、最高に価値のあるアイテムが10億というのも私は納得しました。

で、シルフィーが登場した時に幼女でがっかり、という対応も良いと思いました。
幼女だヒャッホーと喜ばれたら流石にドン引きですし、普通に頼りなさそうに思えますよね。カードのイラストと違うし。
だからって10億でこれかよ、みたいな見下した態度は一切とらず、庇護対象とみなしてちゃんと優し接して、実際戦わせたら自分より遥かに強いから、逆に女神として敬意を払ったり…。

なんか、すごくいい感じの主人公です。
自分もそう思う、という感じの自然さがあります。

主人公が気に入ってしっかり共感できたので、ここからの出世街道を楽しみに見ていきたいと思えました。

今期はいい感じのなろう系が多くないですかね? こうやっていい感じなら、なろう系は本来好きなジャンルなんですよ。
こうして楽しめるなら嬉しい限りです。

2話 3.7(作画減点)現代ダンジョンもの。作画が良好でキャラに共感できるので十分面白い→2話で作画崩壊とか…

作画酷い… いや2話で作画崩壊ってどういうこと?

ありがちなのは、8~11話あたりね。このあたりで力尽きるのは、まだわかる。で、最終話だけちょっと頑張ったり。
また途中のグロス回だけおかしいとかもよくある。
最初から力不足なら1話から作画崩壊と言われる場合もあるけれど。

でも2話って。
そのあたりって最初に納品しておくんじゃないの?
そんな早く崩壊するなら期をずらすなりなんとかしてくれ。

1話でこの作画だったら切ったんですが…。
どうなんでしょうね。おかしいのはここだけで、今後マシになるのでしょうか。今後どんどんひどくなる可能性もありますかね。
かなり不安です。

全話感想 
うーん、まあクオリティ低かったですね。
1話に全振りしたのか以降作画は低調で、これならあまり見る必要は無かったです。
1話切り勢からすると、1話に全振りして高クオリティ、以後グダグダってのは本当に困ります。
2話以降の品質が見えていたら1話切りできたのに…。

とはいえ、本気でつまらないなら2話以降でも切れば良かったのですが、一応、本気でつまらない、まではいかなかったんですよね。
いやどのアニメもそれなりに面白い部分はあるので、当然かもしれませんが。

なろう系ってのは基本的には好きな話なんですよ。
現代にダンジョンができてそこを探索して成り上がっていく話、普通に好きです。

クオリティが低すぎて楽しめないのが問題なのであって、ほどほど楽しめるなら、好きなタイプの話はできれば見たいのです。

本作は一応主人公の動機が悪くなく共感でき、普通に冒険している話なので普通には見られる。
主人公は馬鹿ですけど、単に馬鹿なだけで不快では無いですからね。

だから、見ようと思えば見られる作品でした。なので最後まで見ちゃいましたが。
ヒカリン助かって良かったね、程度は思いました。

でもまあクオリティは低く、クソアニメだと言われていても否定する気は全く無いです。


後、Web原作、コミカライズも見てみました。
Web原作は… 案外悪くないですね。テンポ良くサクサク見ることができました。ただこれくらいでそこまで人気が出るのかは不思議でしたが…。
でもサクサク読めるだけで実はクオリティ高いってことなんですよね。
なので評価されたのもわかる話です。

しかしコミカライズはクオリティ高い。非常に良かったです。
でも設定や展開などかなり改変していて、それでぐっと面白さが増していると思いました。
アニメ化したのはこっちの功績が大きいのでは?

近年、なろうのアニメ化は多いですが、コミカライズで人気を博してアニメ化って例も多いと思うのですよね。

コミカライズでずっこけたけどアニメ化したってケースありますかね。
後で考えてみよう。

だというのに、原作→コミカライズ→アニメ化 ではなく
原作→コミカライズ
原作→アニメ化
という流れしか、基本的には無いというのは本当にどうなんでしょう。

それって一番の功労者である、コミカライズの実績をなくしてしまうのでは…。

本作もコミカライズのクオリティが高いですし、
誰も僕の世界を… もコミカライズは面白いのにアニメはゴミだったり、なんでコミカライズをちゃんと生かさないのかなー?

他は仕方ないですが、チー付与だけは絶対にコミカライズ版をアニメ化して欲しいものです。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 2

たナか さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9

ブルシットジョブ

いつものキモなろう。
品質はそれなり。

OP・なにこれいいですね、これにはもったいねえ
ED・このテンポで歌詞聞き取れるのすげえ

01
底辺が他人の力で「せいちょうした!!」みたいにイキるいつものやつ。

いくつもの工夫が見える流石の後発作品。モブと言いながら一般人には脅威なモンスターと戦えちゃうツッコミどころを殺虫剤でカバー。馬鹿馬鹿しさでラインを下げつつ身体能力は低いモブのテイを保てる発明。某RPGのおかげで最弱モンスターのイメージがついてしまったスライム。物理攻撃無効だが最初から魔法を使える有能設定も避けたい。そこで殺虫剤!!ドン!!これを描けるツラの皮の厚さこそが商業作家に求められる資質。いくら「殺虫剤ってなんだよww」とバカにしようがアニメ化された商業作家という実績を積んだ作者の勝ち。売れないクリエイターはこのハングリーさを見習うべき。ステイフーリッシュ。

都合よくレアモンスター、都合よくレアドロップ。幼女のギャン泣きは「泣ける!!」みたいなポルノで売れちゃうものだが、オスの苦労話など誰もアニメに求めてないのでヨシ。「10億…」もまた発明。そう。みんなだいすき「葛藤」ですね。セオリーとしては主人公のウダウダクヨクヨが話が進まないストレスを産み、そこで視聴者とキャラの心情をシンクロさせるという技法だが、「なんやねんこいつ」という作品独自のストレスが同時に付与されるおかげでストレスが瞬時に閾値に達する技術。これでコストを払った気になってるのすごいけど、なろうはこれでいいんでしょう。

んで幼女。わざわざ召喚しておいて一瞥して肩を落とす主人公。勝手に召喚しておいて自分らの都合を押し付けるいつものクズ女神や無能貴族らとなんら変わらない、あまりにも身勝手で自己中な反応。いつものやつと全く同じ構図なのに、視点は完全に逆転しているというメタ構造。後発作品ならではのなかなかすごい仕掛けだと思う。他者の視点を獲得した人はラノベなどは一度卒業するだろうが、気づかない特性の人にとっては自分の感性にシンデレラフィットする作品となりうるもの。KEYとか初期新海とか。なかなか巧妙な計算で設計された、デジタルドラッグとしては完成度の高い作品だと思う。

スライムスレイヤー
MP消費の無いノーコストのパッシブスキルで攻撃手段を問わず無条件で攻撃力1.5倍。討伐数のみで獲得出来るスキルにしてはダントツで破格の性能。これが微妙って、作者はゲームとかしない人なのか。これもツッコミどころとしてあえてアホにしてるのか。スライムにはボスクラスの上位種が存在しない世界観ならそうかもしれんがそこもわからんし。

10億ゥ
召喚したら売れない…ああ…葛藤…とかやってたが戻せるんかいな。契約者が変更不可能とかあるんでしょうけど、あれだけウダウダしたんだからそれくらいの説明はしてほしいところ。次回でやるの?見ないけど。

つまりゴミ。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 3

猫好き さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

なろう、、、イキリとバカのどっちがマシか? どっちもイヤ

未読のなろう。目の付け所はまずくは無いと思う。いきなりチート能力を見つけた主人公が俺tsueeでイキリまくることは無く、モブ主人公がささやかかな能力で頑張ってたところ、召喚カードを見つけてロリなバルキリーや悪魔とダンジョン攻略で一攫千金を目指すのはいいかなと思った

主人公のタイプは最近のテンプレタイプ、性格が良くてお人好しで善人だけどドジで憎めない、女の子からはなぜか好かれてハーレム化す。まぁ、現実のモブβ男子が自分を投影できる主人公

ありきたりななろうチート物にならないように工夫をしようとしてるのは分かる。例えば最初彼が使える武器と言えば殺虫剤だけ。それだけでスライムを倒すっていう、使えるものなら使って目的を達成するって発想はいい。後ほど覚えた水の魔法も彼の現在の能力では戦闘にあまり役立たないとはいえ、小さな魔剣と組み合わせることでシナジー効果で威力アップ。いいね

ただ、この主人公、おどおどしてる上にバカで成長しないところがかなりうざい。例えば戦闘中に石で転んであたふたを何度繰り返した?最初はいいけどお約束としても二回目からは寒いわ、このネタ

RPGっぽいダンジョンが普通の世界って設定なら、装備はダンジョンドロップのレア品以上が最低、が普通の感覚。それにレベルが上がっても殺虫剤でボスを倒すとか、装備はしょぼいままとか、ショップで装備を買うとか(普通はショップにお金使うのはド初心者の無駄遣い)、ダンジョン攻略なめるなよってなっちゃう

半神と悪魔という強い召喚を得ながら、彼女らを前面に押し出すと営業コストが高すぎてメリットが得られない、だから本人も工夫しなきゃ、という設定はいい。だけどその工夫がモブ発想のままでしょぼくて行き当たりばったりだし、危機に彼女らを使ったのにそのコストがどうなのかの話も無い

おまけに彼を思う幼馴染への対応にしてもモブくさい脇の甘い反応をいつまでも続けているのがギャグを通り越してもう面白く無い

モブネタを何時までも続けること自体は悪くは無いんだけど、成長しないバカな主人公には付いていけない。その点がものすごくマイナス

投稿 : 2024/10/05
♥ : 1

68.9 11 2024年度のラノベ原作アニメランキング11位
魔法科高校の劣等生 第3シーズン(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (159)
594人が棚に入れました
魔法。それが現実の技術として確立されてから約一世紀が過ぎていた。 国立魔法大学附属第一高校、通称“第一高校”にとある兄妹が入学する。 魔法師として致命的な欠陥を抱える劣等生の兄・達也。 すべてが完全無欠な優等生の妹・深雪。 二人の学生生活は激動に次ぐ激動の日々だった。 政治結社《ブランシュ》の襲撃。 九校戦への香港系国際犯罪シンジケート《無頭( ノー・ヘッド・)竜(ドラゴン)》の介入。 大亜連合軍の横浜への侵攻。 人の精神に取り憑いて変質させる魔物パラサイトの出現。 そしてUSNA軍魔法師部隊スターズ総隊長アンジー・シリウスことアンジェリーナ=クドウ=シールズの来訪。 波乱に満ちた一年が終わり、二年生になった二人の生活も少しずつ変化する。 四葉家から使わされた桜井水波が達也たちと同居することになり、 達也は新設された魔法工学科、通称《魔工科》に転科する。 深雪と共に平穏な学園生活を送るはずだったが それを世界が許すはずもなく…。 そして、──波乱の日々が、再び幕開く。

声優・キャラクター
司波達也:中村悠一
司波深雪:早見沙織
桜井水波:安野希世乃
九島光宣:戸谷菊之介
千葉エリカ:内山夕実
西城レオンハルト:寺島拓篤
柴田美月:佐藤聡美
吉田幹比古:田丸篤志
光井ほのか:雨宮天
北山雫:巽悠衣子
黒羽亜夜子:内田真礼
黒羽文弥:加藤英美里
七草真由美:花澤香菜
七草香澄:喜多村英梨
七草泉美:悠木碧
七宝琢磨:橘龍丸
周公瑾:遊佐浩二
中条あずさ:小笠原早紀
十文字克人:諏訪部順一
九島烈:大塚芳忠
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

古都内乱編は最悪でした。名作をメチャクチャにし続ける会社。

 原作ファンとしては、CG、演出、構成すべてにおいて不満でした。1話冒頭のシーンの映像が素晴らしいものだっただけに、非常に残念な結果です。
 途中までは真由美とかあずさとか使って面白い部分はありましたが、古都内乱編はほめるところはないです。

 もともと、原作時点でリーナ登場までとそれ以降では面白さのレベルに違いがありますので、そこをどうやって補うか楽しみでした。ですが、アニメが原作を全然超えられませんでしたね。

 省略したことが面白さにつながってないし、CGに時々とんでもない違和感があったりとで、シリーズを追うのをやめようかなと思うレベルでがっかりしました。
 劇場版来るらしいですが、今のエイトビットには何も期待できません。「ヤマノススメ Next Summit」「ゆるキャン△3」「転生したらスライムだった件3」と素晴らしいシリーズをメチャクチャにした前科と「SYNDUALITY Noir」の出来の悪さはちょっとどうなの?と思います。

 まあ、1話の冒頭のクオリティで全編作れるならと思わなくはないですが、エイトビットかあ…もうやめようかなという気がしてきました。

 ストーリーは原作通りといえば通りですが、省略の仕方が気に入らないので2.5点…というかオール3でストーリーだけ2.5にします。前半はともかく後半が心の底からがっかりでした。古都内乱編だけならオール2ですね。




1話 予想の斜め上の映像と演出でした。悪くないと思います。

{netabare}  映像的に面白いですね。人物もフル3DCGの様に見えます。その割に2Dっぽい良さがあります。髪の毛が若干塊になってしまったり、身体、特に女子の制服がヌメッとした感じはありますが、かなり自然でした。加えて構図や動き、魚眼レンズ効果など面白いことをやっています。
 強いて上げると深雪の横顔がどうかなあ、と思わなくは無かったですが、以前も同じだった気もします。

 3DCGは好きじゃなかったんですけど、もうここまで来れば毛嫌いする必要はないかもしれません。冒頭のシーンや最後の戦闘シーンを含め、かなり高度な水準ではないかと推察します。視覚効果を使った演出は面白かったと思います。テンポも声優さんも期待通りでした。

 さて、今回はどこまでやるのでしょう?2期の来訪者編が3冊分+アルファで中途半端な話がくっついた感じで1クールの完成度は低かった印象でした。
 ラノベはダブルセブン編から1冊が薄くなった気がするので、ちょうど4冊分、ダブルセブン、スティープルチェイス、古都内乱編2冊までの消化でピッタリでしょうか。1話を見る限り変な引き延ばしは感じられませんでした。

 ラノベのSF的ストーリー的な完成度で言えば1期の横浜騒乱編までが98点だとすると追憶編は85点来訪者編92点、この3クール目の(おそらく)3作は80点ぎりぎりかなあという評価です。ですが、面白さではなかなか良いパートです。その面白さを拾えていると思います。

 ここのパートは女子たちが面白く、特に七草真由美が面白いパートです。特に古都内乱編は最高です。登場シーンは少ないですけど。

 なお、Dアニメの1話のサムネの映像ですが、女子の胸のサイズが陰影でモロに分かるようになっています。これも遊び心なのか、3DCGのレベルの高さを見せつけているのか…{/netabare}


2話 幽霊みたいなモブはやめて。それとCGは良いけど画面がクリアすぎます。

{netabare} 後ろを歩いているモブが幽霊みたいで、あれはやめた方がいいですね。群衆の密度は確保できているのだから必要ないでしょう。他の出来の良さを全部打ち消してます。

 女性たちは美しいですねえ。深雪と真由美嬢、黒羽亜夜子は非常に良かったです。このCGモデルは本当に素晴らしい。それと映像としては冒頭の四葉家の深雪はかなり美しくできていました。このシーンのクオリティで全編作れれば感動ものですね。達也がちょっとおかしい気がする以外、主要キャラは本当に技術的進化を感じます。

  ただ、最大の欠点が画面が独特すぎて話に集中できません。CGは出来は良いんですけど、あまりにクリアです。ごくごく少しでいいのでエフェクトを使ってコントラストを下げた方がいい気がします。

 それと、九島烈役は声優さんが交代したんですね。他界されていたのを知りませんでした。

 内容は2期の最後のタワーの件をまだ引きずっているんですね。それほど話に影響しない感じですけど。 {/netabare}



3話 この話が理解できると本作の面白さがわかる。すごいが不親切でもある。説明なしにこの作品を理解できるのか?

{netabare} この作品がすごいと思う反面、不親切だと思うのは今回を見ればよくわかると思います。

 核融合の仕組みは今ホットな物資でああるトリチウム(3重水素、陽子+中性子2つ)と(2重水素、陽子+中性子)を超高温にしてプラズマ状態つまり電子と原子核が分離した状態にします。
 この状態で両方をぶつけると2陽子+2中性子のヘリウムの原子核と中性子になります。このヘリウムができる過程で、実は質量がほんの僅か減少します。これがE=mc2乗により莫大なエネルギーを生み出します。

 で、この状態は高温プラズマ状態のために飛び出した中性子が高速で動き回るあめ、いろんな衝突と分解、結合が起きます。3重水素原子核、2重水素原子核、中性子、陽子などさまざまな粒子が飛び回ります。次の原子核にぶつかることで連鎖反応がおき、核融合反応が継続することになります。

 この高温プラズマ状態は1千万度から1億度に近い状態でこの反応している場を閉じ込めるのが非常に困難になります。現在は磁力などを用いて閉じ込めることを想定しています。が、これを重力制御で閉じ込める、といっているのだと思います。

 核分裂ほどではないですが「ガンマ線」がでるので、これを防いでいます。プラズマとは固体液体気体の次の「第4の状態」ということです。「クーロン力」は原子核はプラスの電荷の陽子と中性子なのでプラスです。原子核同士、つまりプラスとプラスをぶつけようとしても反発します。これをぶつけるために高温にするわけですが、クーロン力を制御できれば炉の効率があがりますし、反応速度の調整もできるでしょう。

 こういう核融合反応の基礎知識が重要…とまでは言いませんが知っていると何をやっているのか、どんな話なのか理解できます。

 本作の主要テーマの1つとして、今までなぜ魔法でできなかったかといえば「重ね掛けはできない」という設定がありました。だから飛行魔法つまり飛び続けることができなかったわけですが、それをループキャストを機械制御することで継続的に魔法をかける技術で飛行魔法を実現しました。核融合炉は反応の連続なので魔法をかけ続ける必要があります。

 つまり、シルバーホーンという設定は俺TUEEEでなく、飛行魔法の発明から重力制御の熱核融合炉の実現につなげる設定ということです。これが一つのテーマとして魔法師と一般人の対立と絡めて、この作品を貫いています。
 達也のマテリアルバーストにより質量を消滅させることができますので、その魔法と対になっています。これが平和と軍事のアナロジーとなっているのも面白いところです。

 また、市川先輩の横浜の実験ですが、ちょっとわかりづらいのですが実験の様子を見るとクーロン力をゼロにすることで強引にぶつけに行っているのかなという気がします。さらにレリックによる常駐型魔法の実現もここにつながります。

 こういう風にSFとオカルトを融合させてかなり面白いストーリーになっています。核融合炉の仕組みがわからなくても、この軍事のみの魔法師の身分と一般人の問題、四葉家の内部闘争と外部対立など十分面白いのですが、達也が研究している内容のつながりの意味の説明、つまりSF的知識的な伏線の種明かしが弱い気はします。

 つまり「これで面白さが伝わるか」ですね。本作が酷評されるケースはこういう部分の説明不足なのかなあ、という気がしています。{/netabare}


4話 見せ所のチョイスが間違っているような気がします。

{netabare} あれ?今回はちょっと省略と説明不足で何をやっているのか原作勢以外は置いてけぼりのような…それと原作で、深雪の「身の程を弁えぬ愚か者です」っていうセリフに水波同調して、達也が頭を抱えるシーンが面白かったりするんですけど…完全省略ですね…楽しみにしてたのに。それとテレビ局の社長の娘のところもこれでは何をやっているのかわかりません。

 うーん、シリーズ構成はどうなんでしょうね?前回の核融合の説明不足は原作からの面白さの一つでもあるんですけど、今回のは原作の省略です。今回はダブルセブン編なのに2つの7の意味とドラマの説明が不十分すぎる気がします。

 たしかにダブルセブンはちょっととってつけたような話だし、水波登場シーンは2期でやってしまったしで、短くすることに異論はないんですけど、見せ所のチョイスに不満がありました。{/netabare}


5話 あまり好きじゃないパートですが、女子の作画がやたらとすごい。

{netabare} スティープルチェイス編は、正直全31巻の中でもあまり好きなパートではない…というよりパラサイトという設定があまり好きではないので、正直流し見かなと思ってたら映像と演出が思いのほかよかったです。

 特に女子を使ってなかなか見どころを作ってますね。あずさのデフォルメ絵はいいアイデアだと思いますし、七草真由美嬢もよかったです。
 それとやっぱり作画が妙にいいです。特に女子の作画は素晴らしい。多分3DCGモデルだと思うのですが、手書きとほぼっ遜色がないです。ちょっとその辺の詳細はわからないんですが、感心してみてます。EDの作画は注目です。

 今期はアニメが思ったより切れないので、本作のレビューは特記事項がない限り途中経過はこれくらいにします。とにかく作画を楽しんでいます。 {/netabare}


6話 原作の責任もありますが大量脱落が出ても不思議ではない回ですね。

{netabare} 通常ラノベ原作の場合、間延びしてテンポが悪くなることが往々にしてありますが、本作の場合、スティープルチェイスははっきり飛ばしすぎだし説明不足だと思います。これはアニメ制作陣というよりも原作からそうですからどうしようもないでしょう。

 それと5話とは演出も作画もレベルが落ちている気がします。まだ、スタッフのお名前は確認してませんが、スタッフの方には申し訳ないですが外れ回だった気がしました。
 構成が原作と若干違う気がしますが、まあ、それはシリアスとギャグを明確に分けて5話に資源を集中したのだと思います。

 私は原作読んでいるしファンなのでいいですが、大量脱落者が出ないか心配になりました。{/netabare}


7話 深雪の足が大失敗でしたね。

{netabare} やっぱりCGモデルは不自然さがでます。中盤の達也と深雪のいいシーンにおいて、深雪の足でやってしまいましたね。広角レンズ的な演出とはいえ、足の線の醜さは、やはりCGでよくみられる棒足で関節の不自然さが出ていました。重要でかなり緊張感があると同時に、ある意味最強のブラコン発露で笑ってしまうような緩急の狭間にあるような場面です。ここでそれかあ…という感じで、技術的に可能かわかりませんが、手で修正できなかったのかなあと思います。

 それと顎の線…というより顔と首の陰影ですね。ここのコントラストが今回は随分気になりました。

 話的にはあんなに面白かった9校戦なのに…という気がしますが、まあだらだら同じようなことをやられるよりは、いいのかな、という気がします。全員が仲良しグループになってしまう話が多い中、こういう裏表がある作品も少ないですし。
 そして演出面では最後の数分は結構よかったですね。{/netabare}


8話 話としてはあっさりですが、戦闘シーンは良かったです。

{netabare}  なるほど…話としてあまり盛り上がりのないダブルセブンとスティープルチェイス編をかなり意識してあっさり終わらせた感じですね。構成としては古都内乱編に力を入れるんでしょう。

 とはいえ8話はなかなか絵というかシーンとして戦闘シーンは面白かったです。アニメの出来はもちろんですが、特にピクシーのオペレーションの落ち着いた声が演出としてよかったと思います。ギャーギャー騒ぐオペレーターの作品はそれだけでシラケてしまうので、そういうところはツボをちゃんと押さえてます。それと東山奈央さんの機械的な演技が好きなので個人的にとても満足しました。

 それと七草先輩のコメディリリーフ的活躍が楽しみなのが3期に対応する原作3作ですね。水着もなかなかエロかったし次の登場が楽しみです。

 それと音楽があまりよくないなと思っているこのシリーズですが、今回のEDはなかなかいいですね。{/netabare}


9話 不気味の谷という言葉を思い出した回でした。

{netabare} 久しぶりに「不気味の谷」という言葉を思い出しました。なんでしょうね。この微妙感。EDが半クールで変ったし、初めの方にあった豪華な作画から判断して、お金はちゃんとかけていると思います。

 3DCGのモデルもいいところはいいので、それなりの水準で仕上げてきたなあと思っていたのですが、何か絵が気持ち悪い回があります。モブはもちろんですけど、6、7話が違和感があって、9話はそこまでじゃないんですけど、その微妙さが少し嫌な絵になっていました。

 まあ、この技術はこれからなんでしょうけど、私としてはAI生成動画の方が可能性は感じるかなあ…3DCGモデルは多分日本のアニメ絵、萌え絵だと限界がある気がしてきました。ガルクラくらいぶっ飛んでいるならいいんですけどね。

 話は原作既読勢には問題ないですが、やっぱり説明不足な気はします。{/netabare}



10話 作画も演出も急に劣化しました?シーズン通じて構成もなんか変だし。

{netabare}  んん???なんか作画も演出も急激に劣化している気が…楽しみにしていた古都内乱編なのに…という感じです。尺の使い方もテンポがいいというより、変な構成に感じます。
 それと水波への注目度が足りないので、構成というかキャラの焦点の当て方が大丈夫かなあと思っていたら、やっぱり今回違和感がありました。

 そして、光宣ですけど…モブ?今後注目キャラなのに…。

 うーん。ちょっとアニメの制作レベルがつらい状況ですねえ…今度1話2話当たりと比較してみますが…よくないなあ…{/netabare}


11話 もう見たくないけど、一応、チェックはします。また一つアニメ会社が…

{netabare} 出来がなあ…と思います。正直もう見たくなくなってきましたけど、一応、七草先輩のところは見たいので、チェックはします。

 エイトビットは2021年くらいから徐々におかしくなっている気がします。転スラ、ヤマノススメ、ゆるキャン△に続いて本作もなんかおかしくなっちゃったなあ。SYNDUALITY Noirとかやっている場合じゃあないと思います。

 資本関係がバンダイになったから?よくわかりませんが、また一つアニメ会社が…という感じですね。{/netabare}


12話 最悪。真由美との絡みがカット?そして面白くない。

 うーん、このシリーズで一番見たかったホテルでの真由美との絡みのシーンがカットなの?順番的にはもう場面が過ぎてしまいましたが…来週に持ち越し…はないかなあ…いや、回想という形はありえますね…それに期待しましょうか…

 ただ、そもそも面白くないなあ…古都内乱編は本当に面白くないです。アニメの作りが。演出かなあ…エイトビット…うーん…





 

投稿 : 2024/10/05
♥ : 11
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

21世紀末の情報工作の捌(さば)き方

引き続き原作未読で視聴継続。

達也&深雪2年度の部「ダブルセブン編」、「スティープルチェイス編」、「古都内乱編」
3エピソードを1クール全13話で描くTVアニメシリーズ第3期。

【物語 4.0点】
ライトノベル、特に電撃経由でアニメ化するSFファンタジーには、
魔法に関する独特な解釈が興味深い作品が多い印象ですが、本シリーズはその最たる物。

物理次元に重なる情報次元の書き換えによる事象変更こそが魔法である。
などというSF的な魔法解釈はかなりぶっ飛んでいますが、
魔法を技術として捉える方法としては説得力があり、その再現たる魔法戦闘には独特の渋味があります。

例えば、第四話は、ほぼ校内模擬戦が3戦続くだけの回でしたが、
その回すらも、今日も“脳汁”が出る素晴らしい話だったと満足してしまう私はスッカリ『魔法科』に沼ってしまっているのでしょうw


のみならず、本シリーズは魔法が夢や憧れではなく、現実の技術として確立されて1世紀。
100年も経てば魔法に、もはや夢の新技術がもたらす未来への期待感などはほぼなく。
今や魔法も、国家間の駆け引きの道具、社会分断の一因、支配者層の権力争いのコマ等として既存の世界にこべりついて陳腐化してしまっている。

魔法への夢が乾き切ってしまった21世紀末に、
主人公・司波達也が魔法の平和利用実現を通じて、戦場以外の魔法師の価値を確立し、
深雪との居場所をどう切り開いていくのか。
この渋さに惹かれて私は本シリーズを追いかけ続けています。


この3期では大人たちの陰謀、外国勢力も含めた情報工作合戦を背景にした魔法が掘り下げられ、いっそう渋味が増した感。

情報操作による世論誘導についても、自勢力の主張に沿った露骨なネタばかり流布させるのではなく、
燃え過ぎて事態が急進し過ぎて、火の粉を浴びないように、
時には反対の主張を反映したネタもばらまいて“火加減”を調節しながら慎重に世論を整えていく。

その文脈で展開された第三話。
反魔法主義を標榜する政治家と、その取り巻きのマスコミ関係者。
反魔法主義者たちは、魔法大学付属高校は魔法の軍事転用を目論み、生徒に教育しているという、自陣営の勢力拡大に有利な扇動ニュースネタが欲しい。
彼らに対して達也たちが{netabare} 魔法の平和利用の礎となる“恒星炉”実験の{/netabare} “おもてなし”を成功させ一泡吹かせる。
というこれまた渋味の効いたシナリオ。

私はこの三話を観て3期も面白くなるとの手応えを掴みました。


その土台の上に展開した「スティープルチェイス編」では恒例の九校戦の舞台裏で、
地政学的に日本と敵対する大亜連合も含む、各々の勢力が蠢(うごめ)く。
競技映像発信を通じて、世論に対して、
日本における魔法と軍事の関係性や、戦闘ロボット・パラサイトドールの可能性や危険性を、どう印象付けて、
自勢力のポジションを取っていくかが醍醐味でしたし。

3期の一連の駆け引きに絡んだ黒幕との決着を描いた「古都内乱編」では、
そこに名家・十師族間の駆け引きや伝統派らの内紛も絡んで来る。

詳述された複雑な近未来社会に、ぶっ飛んだ魔法設定が、しっかりと落とし込まれている。
ある種のシュールさも感じる作風がますます病み付きになった所で、
3期完結、新作劇場版の制作発表。

原作ファンからアニメ化熱望の声をよく聞く「四葉継承編」アニメ映画化。
私も公開を心待ちにしております。


【作画 3.5点】
アニメーション制作は劇場版『星を呼ぶ少女』及びTVアニメ2期からのエイトビットが続投。

群衆など作画カロリーが増大しそうな所はCGで補完しつつ乗り切る無難な映像構成。
3期では、これまでメカニック、CAD(≒魔法発動高速化デバイス)デザイン、副監督と叩き上げて来たジミー・ストーン氏が監督昇格。
本作の魔法世界観の勝手知ったるスタッフ布陣で、魔法エフェクトに派手さは無くとも、
伝わる人には伝わる魔法戦闘シーンを構築。

露出は少ないけど、シルエットを強調する衣装で控えめなエロスを表現するのも本シリーズの伝統。
今回も巨乳女子の揺れる所を揺らすカットを隙あらば滑り込ませて来ますw

{netabare} 桜井水波(みなみ)と九島光宣(くどうみのる){/netabare} ほのかな恋のバックで咲く花々など、
意外と奥ゆかしいのも、このSFの味わい深い所です。


【キャラ 4.0点】
3期のラスボス・周公瑾。
3エピソードを通じて黒幕として暗躍。
反魔法組織に連なる人物で、大亜連合のスパイも引き入れて事態を動かしていく。

日本の諸勢力の内紛に蛇のように滑り込んでいく周公瑾の搦め手も見応えがありました。
いわゆる“ネトウヨ”が普段ネット上で糾弾しているような生粋の反日勢力って実はあまりいなくて。
最初は反魔法の理念も共有する同志として協力しつつ、
助力されるのが常態化する内に無くてはならない依存関係の泥沼にはまり、
いつの間にかズブズブと、反日スパイを手引きするまでになってしまう。

諸外国勢力との外交では悪意はもちろん善意の裏にも警戒せねばならない。
ハイレベルな教訓を再認識できる駆け引きも仕掛けてくる手強いボスキャラでした。


四葉(よつば)家当主・真夜。
3期通じて、達也と深雪を“値踏み”するように立ち回る“魔王”ぶりが気色悪い彼女の言動が、
次の劇場版に向けた助走にもなっていた感。

達也も“平和で退屈な時代”に魔法師が生き長らえるため、
“精霊の眼(エレメンタルサイト)”による敵魔法師等の戦力分析だけでなく、
諸勢力のポジション分析にも骨を折る。
子供ながらに、相互の貸し借りを通じた大人の駆け引きにも好対応する。
が、四葉真夜に言わせれば、貸し借りをすぐに精算してしまう達也は未熟。
貸し借りを腐れ縁に発展させていく大人の関係を理解しき切れない辺り達也もまだまだ子供。

その辺りの政治力を達也がどう覚醒させていくのか。
居場所を掴み取るためには欠かせない論点の深化が、新作劇場版以降の私の注目点です。


今後もう一つテーマになりそうなのが魔法と血筋。
「古都内乱編」で新登場した九島光宣(くどうみのる)。
病弱ながら、莫大な魔法力を有する彼のルーツは、
(※核心的ネタバレ){netabare} 九島家当主・真言とその妹との超近親配合で生み出された調整体。
魔法力を追求し血統を追い求める狂気との対峙も意識していきたい所です。{/netabare}


反抗的で可愛いなwと思ったのが、今年の新入生総代・七宝琢磨くん。
{netabare} たった一年先輩なだけなのに何でこんなに差があるんだと悔しがるカット。
大人の一年とは違う、高校生活の圧倒的に濃密な一年間を想起させられ痛感を共感しました。{/netabare}


【声優 4.0点】
脇にまで主役級の豪華声優を敷き詰める盤石の布陣が、
どんどん補強されて大河ドラマ化していく本シリーズ。

七草(さえぐさ)真由美役の花澤 香菜さんが一高卒業して寂しくなるかと思いきや、
新たに次女・七草香澄役の喜多村 英梨さんのボクっ娘ボイス、七草泉美役の悠木 碧さんのおっとりボイスという双子成分が追加供給され、
七宝琢磨に喰ってかかるなど、耳が休まる暇もありませんw

九島家の元当主“老師”烈を演じた大塚 芳忠さんら、
各勢力の要所でベテランの好演が光ったのも政治ドラマ盛り上げの一助に。
その中でも私は七草家ボディーガード・名倉三郎役の上田 燿司さん。
文字通り爪痕を残した、いぶし銀のお仕事ぶりが光りました。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は1期から岩崎琢氏が続投中。
『ヨルムンガンド』、『シン・仮面ライダー』などでも魅せた、電子音も交えたハードな戦闘曲のみならず、
21世紀末の音楽トレンドなど誰にも予測できない。
そう言わんばかりの国籍不明な謎BGMによる珍味な日常シーンも楽しめる本シリーズw
特にラブコメの波動を検知してBGMのネジが外れると、あぁまた『魔法科』が始まるんだなと微笑ましくなりますw


OP主題歌はLiSA「Shouted Serenade」
1期前半「Rising Hope」以来のタイアップ。
“Here we go”からスタートダッシュを決める、2番サビ前のBメロを変化させて畳み掛けていくなど、
「Rising Hope」も意識した構成で作品に発破をかけるアップテンポナンバー。


ED主題歌。
「ダブルセブン編」八木 海莉さんの「recall」
「スティープルチェイス編」三月のパンタシア「スノーノワール」
「古都内乱編」ASCA「紫苑の花束を」
エピソードごとにEDを切り替えてメリハリをつける。

八木 海莉さんはSPアニメ『追憶編』に続く主題歌起用。
『Vivy』ヴィヴィの歌い手役の二次元世界での活動は尚も継続していくようです。

頭にこべり付くのが「スノーノワール」
EDまで謎化したのかwという独特のリズムで『魔法科』EDの新ジャンルを開拓。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 17

saitama さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

まずまずな感じ。ただ、演出は・・・監督レベル低すぎる

原作未読。

1期は良かった。2期は並列要素が多すぎていまいち。
そして優等生は論外だった。。。

で、3期。
うーん、1話だけだけど、なんか期待できそう。評価はあくまでも暫定。
ただ、カット割りというか、画の見せ方に攻殻機動隊の影響をすごく感じる。
まあ良い作品の良い要素を取り込んだと思えば、良し。

さてさて、1期を超える面白さを作ってくれることを期待。


第8話まで視聴

うん、1期に近い感じで面白いけど、
明らかに言葉での説明が増えた。
映像でさりげなく見せる演出ではなく、最初から言葉を加えての説明ばかり。
あと、演出面でも見え見えというか下手にわかりやすいものが増えた。
そういった意味で面白さが減ったな。
というか、アニメ初心者への間口を広げたと言うべきか。

果たしてどうなんだろうなあ。
1期と比較しても深みは減った。

これは、ぶっちゃけ監督がダメなのだろう。
本業のデザインだけずっと担当していればよかったのに・・・・。
この作品に詳しくて思い入れもあるのだろうけど、アニメ監督としての才能は一切ない。
才能がないから演出が子供騙しなんだろうな。

あれだ、どこぞの映画評論家が自信満々に映画を作ったらクソだったってのに似てる。
横から口出す時は、まとものように聞こえるけど、実際にメガホン取ったら、
なーんも分かっていない素人以下のクズ。
声だけデカいやつには、何かと周りは騙されちゃうんだよなぁ・・・。

実写は才能のなさを余すとこなく露呈するが、
アニメの場合、周囲のスタッフが優れていると多少誤魔化しが効く。
この3期は、三流監督を周りがなんとかフォローして見れる作品になっている。
だから尚更罪深いのだけど・・・。

あと、マッドハウス時代と比較すると作画レベル下がったというか、難しい作画を一切しなくなった。
止め画を多用しまくりだし・・・。アニメなのだから紙芝居は要らんのよ。
ソニー系列制作会社は、自社主導作品じゃないとき作画に対するあからさまな手抜きレベルが酷い。
それはハッキリわかる。あ、監督のレベルの低さを見抜かれて、
結果として現場スタッフから手を抜かれている可能性も捨てきれないが。

なんにせよ、原作小説でのこの辺りはすごく面白いのに、
それがアニメではまるで描ききれていないなあ。
原作の表面だけをなぞったアニメ化とでも言えばいいのかな。
元々の原作の骨格が持つ面白さでなんとか保っている。

早くこの監督は降格させた方が良い。まるで才能がない。
作品のためにも。
適材適所でやらないと勿体無い。

◾️10話まで視聴

正直、今回3rdシーズンの原作はめちゃめちゃ面白い。
それだけど、アニメ化にあたっての演出がクソすぎる。
キャラの個性もブレブレというか極端に振りすぎ。

これは全部監督の才能がないからだろう。
アニメ監督に向いていない人間がやるから、演出が子供染みているというか、直接的過ぎる。
メリハリを理解していないというか、稚拙すぎて全てにおいてセンスが感じられない。
何でもかんでも言葉で説明だし・・・。

せっかく原作が面白いのに、そのアニメ化としては、もっと面白くなるはずだけに平均レベル程度の時点で監督のレベルの低さが露呈している。

◾️11話視聴

あー、やっぱり監督がダメだ。原作展開は超面白いのにアニメでその半分も伝わらない。
文字だけの展開にボロ負けのアニメ化というのは、監督に才能がないからとしか言えないよなー。
本当に勿体無い。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 5

69.5 12 2024年度のラノベ原作アニメランキング12位
転生したらスライムだった件 第3期(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (126)
625人が棚に入れました
クレイマンを倒し、正式に魔王となったリムル。魔王たちの宴(ワルプルギス)を経て、リムルの支配地域はジュラの大森林全体に広がった。その影響で各種族の代表が挨拶しに殺到することが予想されならばいっそのこと魔王リムルのお披露目と、テンペストの新規住民獲得も兼ねた「開国祭」の開催を思いつく。 一方、魔物を敵視するルミナス教の総本山・神聖法皇国ルベリオスでは、聖騎士団長・ヒナタがリムルのメッセージを受け取る。しかしそれは、何者かによって改竄された宣戦布告だった。テンペストにヒナタが向かっていると報告を受けたリムルの決断はーー。真の敵と味方を見極め「人魔共栄圏」という理想を追い求める、リムルの新たな挑戦が始まる。

声優・キャラクター
リムル:岡咲美保
智慧之王:豊口めぐみ
ヴェルドラ:前野智昭
ベニマル:古川慎
シュナ:千本木彩花
シオン:M・A・O
ソウエイ:江口拓也
ハクロウ:大塚芳忠
リグルド:山本兼平
ゴブタ:泊明日菜
ランガ:小林親弘
ゲルド:山口太郎
ガビル:福島潤
トレイニー:田中理恵
ミリム:日高里菜
ラミリス:春野杏
ディアブロ:櫻井孝宏
ヒナタ:沼倉愛美
ダムラダ:浪川大輔
グランベル:小野大輔
マリアベル:水瀬いのり
レナード:野島健児
アルノー:竹本英史
バッカス:飯島肇
リティス:相川遥花
ギャルド:駒田航
フリッツ:村田太志
サーレ:千葉翔也
グレンダ:日野まり
グレゴリー:山根雅史
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

楽しみだった開国祭が面白く感じなかったので断念します。

 原作でかなり面白かった開国祭が、面白くなくて断念しました。すでに1度断念してますけど、この部分は結構楽しみにしてたので残念です。3期は1話が面白かったので期待感はあったし、ラミリスのところとか面白かったんですけど、それ以外は「やっぱり…」という感じですね。

 会議、冗長、説教臭い、演出…いろいろ指摘したい部分はあります。がちょっと驚いたのが、原作を読み返しましたが、高評価だった1巻~2巻くらいもつまらなく感じました。不思議なものです。

 ということで3期は再度撤退します。


1話 意外なことにテンポも作画も演出も良くて面白かったです。

{netabare} 意外なことに…というと失礼ですけど、1話面白かったです。2期のダラダラ感とスピンオフのせいで作品に対して反発心がないわけではないですが、試しに見たら1話はスッキリしていて面白かったです。
 また、シオンが「肉塊」にしたファルムス王をどうやって描くのか気になっていたので、そこはテレビ向けに工夫したなあという感じでした。

 原作の既刊分21巻は買って読んでいるのですが、19巻以降は1回しか読んでいません。要するに結論が知りたいだけなので。この作品は「会議」と「進化・強さの説明」「バトルシーン」を半分以下にできていればずっと面白かったのにというのが感想です。ですが、東の帝国との戦いの前半まではそれでも面白いのでそこまではアニメも付き合うつもりです。

 今回は開国編、お祭りまでやるんでしょうか。そこまでは原作は普通にワクワク感がありました。アニメ3期の本作については、テンポ、作画、演出など1話が良かったので、このままなら面白く見られると思います。(1クールだとお祭りまでやるのは結構つらいかな?でもそれくらいのテンポの方がクオリティが担保できると思います)

 それにしてもシオンの胸よ…久しぶりに視たら相変わらず強烈でしたね。 {/netabare}


2話 23時からの地上波2クールなんですね。それでレベルが上がったのかな?

{netabare} そうか、フリーレンのあと枠で地上波23時の優遇枠で2クールなんですね。道理でアニメのレベルが上がっていると思いました。ルミナスが結構この絵柄にしては美しく描けていますし、1場面の長さはぎりぎり飽きる寸前で調整されている気がします。シリーズ構成とか演出の水準が上がったのかもしれません。
 2話ということで、説明的な回でしたが、原作を比較的テンポ良く消化している気はします。2クールなら区切りで考えるとやはりお祭りまでかな?つまり、ヒナタ、ルミナスメインで進む感じ?

 アニメ人気が一般化されて「オタク」が大衆化しましたが、怪我の功名ですね。視聴者が増えて、スポンサーがつけば作品の質は上がるということでしょう。その意味では「フリーレン」の成功はアニメ界にとってプラスだったのかな。 {/netabare}


3話 会議と打ち合わせ多すぎ問題ですが、初見の時は会議も面白かったよな、と思い出しました。

{netabare} 街づくり、支配領域、新しい民…多分、原作を読んだときはかなりワクワクしたんだと思います。ただ、原作を読んでしまうとバトルや緊迫感がないのでちょっと退屈になります。
 このお祭りに動き出すまでって、一番面白かった部分だったと記憶しています…初見では。

 この作品、2期について会議の悪口とか冗長感の批判をしましたが、街づくりの構想とか情報交換とか対策とか、そういうのを含めて初めて原作を読んだときは多分楽しんでたんだろうな、と今回の話を見て思いました。

 アニメが原作に忠実なだけに余計会議的なものが退屈に感じるのかな、と思います。ですが、今回はアニメとして出来がいいので、原作未読のアニメ勢だったらしっかり楽しめる気もします。

 ただ、です。ミリムからの手紙の時のミリムのイメージですが、それは違う気がします。あそこは「切実で必死」な場面です。その解釈違いは駄目でしょう?伏線というほどではないですが、結構、後に響きませんか?{/netabare}


4話 やっぱり会議回はつらいなあ…

{netabare} 今週は同じメンバーの会議がずっと続いたので辛かったです。溜めておいて、会議シーンは飛ばしながら見ようかなあ… {/netabare}

5話 会議すぎて断念。

 まあ、多分ですけど24春の整理がついてくるとか、シーズンの端境期に見るかもしれません。最近作品数が多すぎて、古い良作が見れてないので早めに決断します。


13話…かな?面白い回もたまにあるから何とも言えない。

 断念したとはいえ、ポチポチ話だけは追っています。ちょっとヒナタとバレンタインがテンペストに訪れたときの宴会があまり面白くなかったので「あーあ」と思いましたが、今回は面白かったですね。1話もそうでしたけど、少なくとも3~4つの場面に分けて場面を見せてくれると面白さが感じられる気がします。

 それでもエルメシアのシーンがちょっと長すぎるんですよね。そこで飽きてしまいます。つまり、今13話?だと思うのですが、これを7,8話…せめて10話くらいでやっていれば…そして、面白いポイントを外さなければ、まだまだ面白い話だなと思いました。

 13話を見る限り作画はかなりクオリティがいいと思います。来週は多分迷宮作りかな?最も面白いエピソードの1つなので、また、拾い見していきたいと思います。


 15話 4鬼人が絡むとつまらないのかな?迷宮回は面白いです。

{netabare} この数回は結構面白い回が続きました。で、気が付いたんですけど建設的なことをしている回は面白いですよね。国造り、迷宮作りなどです。

 それと関連しますがラミリスはキャラが面白いので、十分面白いです。面白くないのが4鬼人…特にベニマルが絡むと一番つまらないかなあ。シュナとソウエイも…か。シオンは場合によりますね。もちろん会議にからむキャラということでしょうけど。{/netabare}




 
 

投稿 : 2024/10/05
♥ : 9

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

会議と祭り、宴会後ちびっとバトル、また会議…。

 最終話(24話)まで観ました。2024.10.03

 会議、宴会、祭り、武闘会のトーナメント戦…。東京オリンピックや大阪万博で露呈している、祝賀資本主義もかくやと言った感じの3期でした。

 祝賀資本主義とは、昭和の高度成長期を忘れられない老害が、借金を重ねて将来世代の未来を食いつぶしながら開発独裁アンド金儲けのためのイベントで経済を回す収奪式の焼畑農業的国家運営のことです。そして、儲かるのは一部の権力者だけという…。

 低成長なら良い方で、衰退期の現代を生きている我々としては、ジュラの森をバンバン開発して、交易を活発化、人口増加に技術的イノベーションも起きている、リムル率いるテンペストは、とても眩しく見えます。

 その上で、テンペストは需要を喚起するために、イベントを打ち上げながら経済を回そうとします。もちろん、リムル周囲のキャラだけが利益を得ています。国民のパンピー達は、労働の対価にパンを得ていますが、トリクルダウンのおこぼれに預かっているだけにすぎません。パンとサーカスで支配された愚民の群れです。

 ただ、高度成長期期なら祝賀資本主義も、上手く回るんですよね。コレでお祭り気分になった国民が大いに消費をして好景気になり、トリクルダウンで貧民も潤います。低成長期の現代だと、借金のみが積み重なり、国民負担が重くなるだけなのが問題なのです。

 俺も高度成長期に国家の舵取りをしたかったと言うルサンチマンをアニメ化した様な作品ですね。あぁ…果たせなかった経済成長への想い…。この、3期を面白く無いなんて言う視聴者は、この作品の本質を理解していない経済的敗北主義者なんでしょう。

 昭和の夢をもう一度と言う事で、作品としての需要はある様です。4期と映画化が決定しましたが、このノリにどこまで付き合っていけるのか…。色々なモノを試されている気分がします。

 貿易黒字を投資に回して永遠の繁栄を夢見た日本…。どこで間違ったんでしょうね…。リムル達は、戦争で経済回そうとはしませんが、限界まで開発が進んだら、最後は戦争経済に突入しそうではありますね。アニメ的にはそっちの方が面白いかな?

………………………………………………………………………

 6話まで観ました。2024.05.14

 皆様が書かれている様に、マジで会議しかしねぇ…。しかも、これは会議ですら無く、リムルへの報告会ですね。別に議論で方針を決めたりはしません。

 組織や国の動きを説明するのに、主要メンバーが一堂に会して情勢の報告会をやるのは、親切と言えば親切なのですが、アニメで観て面白いかと言うと…。

 相手陣営も会議…と言うか、策謀の説明会と言うか…。これからこんな悪巧みをしますよ〜的な集まりを延々としますが、敵陣営の話は必要?

 話の迫力は皆無です。やりたい事は分かりますが、アニメ化の仕方が下手すぎます。分かりやすさ優先ですが、視聴者は全員小学生ではありません。

 子供向け戦隊モノで、物語の冒頭で敵幹部が集まって、今回の怪人の能力と作戦を説明をしてから物語スタート!みたいな感じです。

 視聴者の読解力が無いことを前提にしているかの様な作り方に、馬鹿にされている様な気がします。

 しかも、大体ベルドラ他仲間達の圧倒的暴力で解決する話なので、時間の無駄にしか思えません。

 トップダウンで全てやってしまう、チート主人公独裁なろうと違い、民主的な感じにしたいのでしょうが、事ある事に幹部が集まって会議では、組織が機能不全を起こします。

 全員野球の零細企業じゃ無いんだから、部門事の招集で良いでしょう…。まぁ、ネタアニメとしては、優秀なのかもしれません。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 4

こま さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

60話まで視聴。13話削っても良かったんじゃ()マンガ勢としてはね…。

会議アニメ言われてたのワロタw
2期もだったけど確かに6話、7話辺りまでずっと戦闘が無いからなぁw
そりゃ言われるわwと。
やっぱりどうしてもアニメ勢とマンガ勢では違うよねw

いまだにマンガ買って読んでるマンガ勢としてはいつもの事なので気にしないし、そもそも会議部分やらないと、何が何やら分からないとかなるだろうし。

そして今回言いたかったのは58話EDでやっていた宴会と温泉回ダイジェスト見て、
え?コレやらないの?マジ?とかなった。
戦い終わった後の和解に食べたり飲んだり、温泉入ったりっていう楽しみにしてた1つだったのに…。同じく残念っていうコメがたくさんあった。

まあその後PVで宴会部分は確認出来たのでホッとした…と思ったら温泉回は?と。
最近見た画像カット10枚の中にも温泉だけ確認出来ず…。
別に凄いアレなわけでは無いし、だとしても湯気でどうにでもなるはず…。
これなら会議部分カットで良かったw

正直期待は薄い、何故ならPVなら女性の温泉回は重視するはずだから。
果たして次回温泉回はあるのだろうか?

60話までの感想。
特に前半のほう。
アニメで観たいのは?観たかったのは?と聞かれれば間違い無く宴会温泉回。
誰が好き好んで()もちろん会話内容的には必要ではあるけど…。
それ言ったら宴会温泉回もなぁ。
うーん残念…。OVAでもいいから作ってくれんかな?

投稿 : 2024/10/05
♥ : 2

63.6 13 2024年度のラノベ原作アニメランキング13位
ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (102)
293人が棚に入れました
学校では空気な高校生、三森灯河はクラスメイトとともに勇者として異世界に召喚された。 女神ヴィシスによってクラスメイトたちが次々にS級、A級と能力を見出される中、灯河は最低ランクであるE級と宣言され『廃棄』対象となってしまう。 生存率ゼロの遺跡に廃棄された灯河はハズレ枠と貶された【状態異常スキル】を駆使して遺跡脱出を試みる。 その日から、女神ヴィシスへの復讐の炎を宿した青年は人畜無害な人間をやめ、心の奥底に隠していた本性を明かしていく…… 「はじめようか、生存競争を」
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

テンプレ化して飽きました。右肩下がりはがっかり感が強い。

 10話で中断します。未来の王うんぬんでさすがにシラケたというか、配信が進まないせいか集中力が切れたというか、結局完結しなさそうなのでどうでもいいというか。

 冒頭の導入はクラス転移からの追放ものとしてテンプレではありますけど、クズ女神が良くちょっと引き込まれました。「楯の勇者」「回復術士」「即死」のような作りこみがあるのかなという期待がありました。

 ただまあ、面白かったのは3、4話くらいかな。飽きてきたのがヒョウ柄のお姉さん(顔)が出てきてくらいからですね。

 異世界転生ものは最近の作品は冒頭は工夫がありますが、どうもテンプレ化する傾向が強い気がします。右肩下がりはがっかり感が強くて最悪なんですけど。時間の無駄とはいいませんけどね。ここまで見させてもらったので。

 評価は…異世界転生ものの標準が2.5だとすると、作画は3.5。ストーリーは冒頭の期待からの右肩下がりのマイナスがあるので2にしておきます。

 


1話 私はこの設定が好きなのかも。作画も良いので数話見てみたいです。

{netabare} 異世界ものはどうしようかな、と思っていましたが、dアニメ1話のサムネのお姉さんがエロくて悪そうなので確認。その通り…いえ、想像以上のクズでうれしくなります。

「ありふれた職業」「楯の勇者」「即死チート」などのテンプレフォーマットの1つといえばわかりやすいでしょうか。

 さて、現在作品が多すぎて1話切りの場合はレビューはしない方針で、つまり本作については、2話以降も見るつもりです。理由は一つ、いや2つか。

 1つめの理由は、無駄に作画というか画面がいいんですよね。今回はEDで流れたOPの出来は大したものです。

 制作は「魔都精兵のスレイブ」「Extreme Hearts」を作ったSeven Arcsという会社で作画だけなら結構いい会社です。ですが、SynergySPという「変人サラダボウル」「カッコウの許嫁」などのいいんだけどちょっと微妙な作画でおなじみの会社が協力するという不思議な体制です。

 2つ目の理由は「ありふれた」「楯」「即死」の3作って、考えてみれば1期だけならそんなにつまらないわけじゃなかったです。というか結構好きです。ですので、ひょっとしたら私は「クラスで転生(楯は違うけど4人でした)」「クズ女・イキリ男が出てくる」「はずれスキル・ステータス・レベル」「仲間外れ・追放」「主人公の悪い笑顔・復讐」のパタンが好きなのかも。{/netabare}


2話 導入回ですね。すでにタイトル回収している感じですが、面白い感じです。

{netabare} 今回は導入その2でしょう。いきなり強くなってしまいました。すでにタイトル回収が完了しそうです。それを全部セリフで説明してくれます。そして、よくわからないコーラとビーフジャーキーを得ます。
 通常の作品ならボロクソに非難したいところですが、異世界転生ものの作品としての型としては、見せ方は工夫した方じゃないでしょうか。今回対応を迫られたクリーチャーはなかなか不気味な造形でよかったです。

 いきなりみんなの希望を背負ったりしましたが、それだけあの女神はひどい奴なのでしょう。それが毒親と重なるのかな?そういうところはちゃんと導入として描けました。
 そして、その衣装どうなってんの?というエロい乳の王女?聖女?的な人と来週出会うのでしょう。3話のサブタイは「邂逅」らしいので。これで復讐劇の前提となる下準備が完了するのでしょう。4話以降が結構どう展開するか楽しみです。

 エロでもグロでもいいですが、このドロドロした雰囲気は継続してほしいなあ。主人公の悪い笑顔が期待感を盛り上げます。

 作画で、異世界としてはかなりいい画面のときと変なヌメっとした作画のときとのギャップがすごいのが難点といえば難点でした。全体の印象として5話くらいまでは余裕で面白く見られそうなので、視聴継続でしょう。{/netabare}


3話 期待通りの復讐もの。B級の異世界転生はジャンルのテンプレが心地良い。

{netabare} 期待通り皆悪い顔をしてます。最高ですね。そして委員長的ポジションの綾香ちゃんとエルフのお姫様とハーレムになるのでしょうか。
 期待通りエルフのお姫様のコスチューム…胸のあたりはどうなっていかわからない馬鹿みたいなデザインでしたが、それがこの手の転生ものではマナーですので問題ありません。

 いろいろ類似例は思いつきますがやっぱり「ありふれた職業」が一番似てるかな?もうちょっとクズがクズの方がいいですけどね。「回復術士」くらい?

 もちろん設定や展開はある種テンプレなんですけど、むしろ復讐の痛快さを楽しむためにはそれでいいと思います。俺TUEEE系の復讐劇ならそういうジャンルとして、わかりやすく脳みそ停止で見られる方向なのは非常に好感が持てます。いまのところかなり面白いです。

 スライムはさすがに「ん?」と思わなくはないですが、独り言じゃない状況説明を入れるためのある種の工夫にはなっています。

「杖と剣のウィストリア」はテンプレ故につまらないし切ったのに、こちらの作品はテンプレ故に面白いし継続しています。その違いはジャンルの好みが大きいとは思います。テンプレ故にどこで視聴者を楽しませるか。刺激をどこに持っていくか。
 ギャグ、無双、エロ、暴力…どんなものでもいいですが、テンプレの場合真面目にやりすぎるとよくない気がします。「杖と剣…」は真面目にやってテンプレです。これはいただけません。シラケます。本作は「こういうのが見たいんだろ?」感が読者・視聴者サービスになって面白さに繋がっています。


 で、作画です。地上に出て気が付いたのが輪郭線…というよりその内側のハイライト?これは工夫ですね。森の中にいても人物が分かりやすい一方、浮くこともなくかえって背景になじんでいました。全体としてB級の異世界ものの中では画面的にはかなりレベルが高いと思います。

 ということで多分最後まで見られそうな展開です。{/netabare}


4話 何が面白いかわからないけど面白いです。ヒロインへの嗜虐心かなあ?

{netabare} なぜ、こんなテンプレが面白いのだろうか?という疑問を持っています。不思議なくらい24分普通に面白く見られます。もちろんテーマとか感動とかいう点では0点に近いです。
 ですので、酷評するレビューやXなどがあっても、理解しますし反論もできません。ただ、私はわけもわからないのに面白いです。

 設定が一人で孤独になっていろいろ工夫してるうちに強くなる系は好きかもしれません。復讐もので目標に一本筋が通っているというのはありそうですし、比較的暗いドロドロした作品だというのはあります。それと、ヒロインがエロいとか、ヒロインが可愛いとか、女神がド外道とか、悪い奴が分かりやすく死ぬとか、サブがクズばっかりとかでしょうか。
 ああ…そうですねえ。無理しているヒロインにちょっと嗜虐心をくすぐられるのはあります。

 ヒロインの不思議なOPEDのCGいいですね。OPの剣舞とか結構ビジュアル的に引き付けられます。EDもなかなか面白い見せ方(太もも→乳、乳→脇というフェチ)ですし。と考えると、やっぱり全体的にレベルが高いのかなあ。


 4話の欠点を上げれば、食事シーンの食事がメチャメチャまずそうで「まずい」って言うだろうなあ、と思ったら「うまい」といういい笑顔にちょっとずっこけました。
 それとスケルトンキングを追ってミルズに来たという脚本にすればいいのに、たまたま「スケルトンキングが必要か…生息地は…ミルズ!?」はないでしょう。{/netabare}


5話 お前は本当に護衛必要か?違う動機が作れれば1ランク上の作品になるのでしょう。

{netabare} すべてがテンプレに進んで行く安心感がいいですね。S級の男2人の末路がどうなるか予言できそうです。女神さまがどうなるかが気になるところですが、1クールじゃあそこまで描くのは話のテンポ的に無理だろうなあと思います。そうなるとよほど期待値を超えてくる何かがないと作品としては残らないと思います。

 しかし、独特のCGです。人間対人間のバトルはもっさりして迫力が全然ないですが、単体で見ると悪い造形じゃないんですよね。

 エルフの姫様がピンチでしたが、どうなるか一瞬たりとも心配しませんでした。「服を脱げ」という魅力的なセリフで終わりましたが、礼装?関連が簡単に解決するのでしょう。そもそもお前本当に護衛いるのか?と思ってしまいますが。そこに上手い理由やストーリーが作れればこの作品は1ランク上になると思いますが、このレベルだからいいのかもしれまえん。

 最後まで見ると思います。これから先はメモ程度のレビューになると思います。{/netabare}


6話 中途半端な感じはある。もっと徹底してドロドロさせた方が良かったです。

{netabare} 口先で遣り込める…というのはよほど練らないと説得力がありませんので、今回の話ですと工夫が必要でしょう。セラスに対する暗い欲望というのは悪くないですが、だったらもっとドロドロした話にした方が中途半端では無くなります。

 女神の配下の娘も同様で、あそこまで描写するなら視聴者層は狭くなりますが、全体的に「回復術士」くらい徹底した方がいいです。この手の話はいずれにせよ視聴者は選ぶでしょうから、特徴があった方が結果的に名は残るでしょう。{/netabare}


7話 主人公が善人化しないで欲しいんですけど。そこは押し倒せよ。

{netabare} いやそこは押し倒せよ…と思わなくはなかったです。どっちからでもいいので。エロ描写が欲しいというより性行為を示唆するところで場面転換でもいいですから、そこは人間の欲望への耐久力の低さを見せてほしかった。

 エロ描写は異世界ファンタジーだとやりすぎるとノイズになることがありますが、この作品は人の悪意や本音が大事な作品です。主人公とヒロインだけそこから浮いてしまうと、全体が嘘っぽくなります。

 ここの部分で、急に主人公が善人化したなあというがっかり感がありました。主人公の善人化、聖人化は作品の陳腐化の大きな要因です。これは期待外れになっていくんでしょうか。

 と、思ったら、ヒョウのお嬢さんで何かありそうですね。来週どういう展開にするか、ちょっと楽しみです。楽しみですが、ここで理屈をつけて主人公が善人にならないようにお願いしたいです。{/netabare}


8話 結局復讐の端緒にもつかないで1クール終わり?期待とずれましたね。

{netabare} 魔女に会うために居場所を知っているイヴを助けて逃げ出すという話それ自体は流れとして自然だし、冒険譚としても成立していると思います。

 ただ、主人公の復讐と絡まない時間が1話以降あまりに長い気がします。一番そこを見たいのに、クラスの内紛と委員長みたいな子がちょこっと出て今のところ進展がありません。魔女にまず会うのが目的なので話の展開はわかりますが、その復讐劇を外すと単なるチート持ちの異世界転生ものです。

 もちろん、今時の異世界ものですので「俺たちの戦いはこれからだ」で、続きは本を買ってね、というのは仕方ないかもしれませんが、これでは本作で楽しみにしていたVSクラスメイトの復讐の方向性すら見えません。つまり、期待から外れている分、面白く感じなくなっています。

 話全体の展開と構成について、理屈はわかるしラノベで読めばそうでもないかもしれませんが、1クールアニメの出来としてはどうなのよ?という気がしてきました。次回9話。イブと少女を助けて、魔女と合うための旅をして出会って終わり?魔女の正体はなんでしょうか?まあ、普通に考えればもったいぶっている以上、女神の分身でしょうけど…せめてその辺の工夫は欲しいかな。

 主人公が善人化しちゃってるし…どうしましょう?最終話を待ってそこの到達点を見極めてから戻って見るのも手かなあ…{/netabare}


9話 1クールアニメで今新キャラ仲間にして、どうするつもりなんですかね?

 はじめの設定は悪くないし、9話に至っても平凡というほど平凡になっていない気もするし、女神のことを忘れてないようですけど、ちょっと飽きてきました…クラスメイトとどうなるか見たいから見ますけどね。8話9話でキャラ増やしてどうすんの?という気もします。

 原作通り論争がありますけど、私は少なくともきりがいいところまで終わらせるべきだと思います。エピソードのカットやテンポを速めてある程度の冒険は見せてもらわないと、1クール異世界もので記憶に残っている作品はほんの数作しかないです。記憶に残らないのが良いジャンルではありますけどね。

 

投稿 : 2024/10/05
♥ : 8

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

またなろう系か、と思いましたが出来が良い。感情がしっかり動く良作

1話 3.8
さて、いつものですね。
いつものはクオリティが低いことが多くて警戒して見ましたが…。

いやこれは良い作品ですよ。

見ていて感情がしっかり動きました。
ヘイト役が本当にムカつくんですよ。
最初の不良から、クラスメート達。先生、女神…。
割と本気でムカついて。

こいつらはざまぁされる役目ですが、ざまぁされる奴がムカついていないとざまぁしても嬉しくない。

いや実に良いですね。ヘイト役がしっかりムカつく。これができないなろう系がどれだけ多いのか。

ヘイト役がムカついて、だからこそ主人公に逆転して欲しいと思える。
そして逆転してくれるからこそ、面白いのですよ。

追放された主人公の絶望から立ち上がる様子まで、感情の動きがしっかりしていて共感できました。

主人公にしっかり共感して応援している状態なら、主人公がなんかチートだった、となっても、良かったね、と応援できるわけですよ。

追放系に何が面白いんだかさっぱりわからない作品が多いですが、それは要するに追放する側がムカつかないどころか正当に思える、主人公の方がムカつく話が多いからです。
それでは主人公がチートでも全然嬉しくないわけですね。ムカつく奴が一方的なチートでムカつかない一般人を蹂躙する話という、気持ち悪いものが多くて…。

求められているのはこれですよ、これ。

絵柄は100%好みでもないですし、作画クオリティが高いとまでは言えませんが、この感情を動かす力がしっかりある点で、本作はなろう系でも良い作品です。
で、良い作品ならなろう系は、本来好きなジャンルなので視聴確定です。

いや追放系でも、こういう出来の良い作品なら大歓迎ですよ。
主人公の逆転劇が楽しみです。

全話感想
まあまあ良かったです。
特にヒロインのセラスが結構肉食系でガンガン攻めてくるところが良かったですね。
可愛かったです。

まあ主人公の動機も応援できてヒロインが可愛くて… じゃあ申し分ないのかというと一点なんだかなーってところは有りました。

ステータス、レベルのの意味がわからない点ですね。

主人公は早々にLV1000を超えちゃうんですが、対比として他の勇者はLVが2桁程度なんですね。

そうすると普通に考えると圧倒的な、無双系だと思うわけですよ。
しかしその割には主人公は普通に相手にビビったり危険に備えたりして、実際に怪我をすることもあって…。
なんか良くわかりませんでした。

レベルがある世界で、LV1000とLV10が戦ったらLV10が何をやってもダメージは与えられず、LV1000が攻撃したら一発で死ぬのが当然ですよね。

高レベルになった時点で、状態異常スキルを使わず素手で戦っても強くなったと思っていました。でも一度も素手で戦うことはありませんでしたね。

…いやだったらレベルを出す意味なくね?

LVを出すなとは言ってません。むしろLVってのは便利なんですよ。
主人公がLV1000だったらLV10000の相手を出せば勝てるわけがないと言えるし、LV10の相手なら楽勝だって言える。

相手に負ける可能性が残るのであれば、相手がLV30なら主人公はLV50、くらいにしとけば良くないですか。

LVが意味ない世界ならLVを出す意味がないし、負けるハラハラを描きたいなら圧倒的高レベルにする意味がわからない。

という点が気になってしまって、なんだかなーとなりました。

LVがあったら嫌がる人も居ますが、私は別にLVが嫌では無いだけに、出しておいて適当にするのが嫌でした。

まあ文句が長くなってしまいましたが、そこを無視すればなかなか良作でしたよ。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 4

たナか さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ISEKAI-NAROU

見事なまでにコッテコテなザ☆スッキリざまあオレツエー。
何故かべらぼうに作画がいいゲーム系無双復讐劇。

作画監督・原画・絵コンテ・演出:湖川友謙というレジェンドの無駄遣い。
※ステータスオープン有り。アレルギーのかたはご注意ください。

OP・どうでもいい
ED・いい声

ウォリアーやウィザードではなくデバッファーが主役。初期魔法はパラライズ・スリープ・ポイズンと単純だが強力。一応勇者だもんね。CGの凝ったモンスターデザインも秀逸。ヒキの絵はややCG感あり。なろうなのでご都合アレルギーの方は厳禁。

現在のステータス
LV1789
MP59037
他5367

パラライズLV3
複数対象指定/任意解除/部位解除(頭部)
ポイズンLV3
複数対象指定/任意解除/非致死設定
スリープLV3

05
はいはい、やっぱりいつものやつ

今までのバトルシーンは麻痺&毒で動きのある絵がなくても成立してたが剣士加入でどうなるかと思えば…。うん、いつもどおりでした。迫力も説得力もない殺陣とすら呼べないダサいアクション。まあこれが配信アニメの限界か。大作ソシャゲのゼンレスゾーンゼロのCGアニメは凄まじいクオリティの素晴らしいデキなのだが、流石にアレは予算が違い過ぎるので比べるのも酷というもの。でもいくら予算があってもどうせ中抜きするし、単純な技術だけを比べても研鑽の機会がないのでもう完全に負けてると思う。

今は萌え絵のアドヴァンテージだけで勝負できてるが、韓国中国が世代交代して萌え絵ネイティブによるクリエイティブが主流になったらあっさり逆転されそう。しかし我がジャパンには彼らが決して踏み込めないHENTAI領域が残されている。そしてこの弱者に寄り添うなろう作品もなかなか他国には生み出せないはず。シノギの習作の粗悪品と思ってたなろうアニメだが、実は日本が差別化できるところはこういう作品なのかも。

ジャパニメーションが世界で人気!ってのは別に優れているわけではなく、他国の大人はプライドや世間体とかで美少女アニメなんて恥ずかしくて作れないからで、偶然が産んだ隙間産業でしかない。アメリカなんていまだに男が女性アーティスト聴いてるだけでチー牛扱いされる差別大国だし。令和になってすら、いい大人がアニメなんて見てるのバレたらひと昔前の日本とは比較にならないくらいに迫害される。しかしそこを狙い撃ちする戦略しかジャパンには残されてないのかもしれない。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 2

64.1 14 2024年度のラノベ原作アニメランキング14位
Unnamed Memory[アンネームドメモリー](TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (84)
281人が棚に入れました
絶大な力を操る五人の魔女が、人々にとって畏怖の象徴となっていた時代――。 大国ファルサスの王太子・オスカーは、幼い頃に受けた「子孫を残せない呪い」を解呪するため、荒野の塔に棲む“青き月の魔女”ティナーシャのもとを訪れる。 どんな望みも叶えるという“魔女の塔”の試練を乗り越えたオスカーが望んだのはティナーシャを妻として迎えることで……。 魔女の契約者となった王太子と、王太子の守護者となった魔女。 二人の出会いは“魔女の時代”に変革をもたらし、やがて、世界の〈運命〉を書き換えることになる。 オスカーとティナーシャの行く手に待ち受ける物語とは――。

声優・キャラクター
オスカー:中島ヨシキ
ティナーシャ:種﨑敦美
ラザル:梅田修一朗
シルヴィア:夏吉ゆうこ
メレディナ:赤﨑千夏
アルス:佐藤拓也
カーヴ:天﨑滉平
ナーク:森永千才
トラヴィス:福山潤
ルクレツィア:川澄綾子
レオノーラ:斎藤千和
ラナク:柳田淳一
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

魔法はあっても奇跡はない?永き魔女の静寂を切り裂く王子様

【あらすじ】
{netabare}
五人の魔女が畏怖される時代―――

“沈黙の魔女”に“子孫を残せない呪い”を受けたファルサスの王太子・オスカーが、
“青き月の魔女”ティナーシャが棲む、望みを叶える“魔女の塔”の試練を乗り越えて、やって来た。

オスカーの望みはティナーシャとの結婚による呪いの超克。
折衷案として1年間の“契約”を結ぶことになった2人。

魔女の周囲に持ち込まれる様々なトラブル、
王子様から魔女への求婚。
波乱の1年が始まる。{/netabare}

同名ライトノベル(web版、電撃の新文芸版共に未読)の連続アニメ化作品の分割2期の1期目。


【物語 3.0点】
ライトノベル、特に電撃経由でアニメ化するSFファンタジーには、
魔法に関する独特な解釈が興味深い作品が多い印象ですが、本作も同様。

一見、魔女の力は圧倒的で、全知全能に思えますが、
魔法で無から法則を生み出すチートは起こり得ないというのが、この世界の渋くて面白い所。
魔法は既存の物理法則等を加速させたり停滞させたりすることで現象を実現しているに過ぎない。

魔女は厳密には不老長寿ではなく、成長活動を止めているだけ。
怪我からの自己再生も、止めていた成長を急加速することで回復を早めているだけ。
{netabare} 大怪我から急回復してロリ少女属性から急成長したティナーシャ。何か萌えましたw{/netabare}

よって不可逆性の事象を覆す奇跡は、魔法でも引き起こせなし、魔女だって不死ではない。
この世界の魔法では、割れたティーカップひとつ元に戻すことができないのだ。

王太子オスカーにかけられた件の子孫を残せない“呪い”は突き詰めれば、
“沈黙の魔女”の“祝福”であるという解釈。
沈黙の魔女の強すぎる愛情が憎悪に裏返って呪い同然と化しているというのも独特。
よって{netabare} “解呪”では完全解決し難く、祝福転じた呪いに耐え得る母胎を有するティナーシャにオスカーが求婚という流れになるわけですが。{/netabare}


構成はオスカー&ティナーシャのお惚気(のろけ)な掛け合いが軸。
作中、大陸を揺るがす結構な一大事が起こっている気がしますが、
2人の関係性に焦点が絞られるため、国一つ転がされる、魔族まで絡んだ緊急事態の説明も割と雑w
聞けば原作の内容も結構飛ばされていたとか。

シリーズ構成の赤尾 でこ氏は過去、賛否が割れたり、物議を醸したりするアニメ化作品に携わったりもしていますが、
私は氏の割り切った構成が比較的肌に合う方で、魔法世界観への興味もあって、終盤までは折り合っていたのですが。

1期目・最終12話。
分割2期目に向けて強烈な引きを作るための大ドンデン返し。
私は分割2クール構成を想定していなかったので面食らいましたw
煽りを受けて物語も3.5~4.0点着地想定から、結論先送りの基準点3.0点に墜落。
最終話のこの構成。赤尾氏による犯行ではなく、プロデューサー意向によるものだそうで(※1)

個人的には11話までの内容で1クール目を締めて、
2クール目の初回で、2人への新たな試練が始まるという構成が無難だと思うのですが、
やはりプロデューサー目線だと分割クールの放送空白期間に忘却される不安が上回るのでしょうか。

これから追いかける方には、11話まで観て一端視聴やめて、
来年冬予定の2期視聴に先立って1期目最終12話から視聴再開するプランをオススメします。


2期目については私にとってはやや食傷気味のジャンルすなわち(※核心的ネタバレ){netabare} 歴史改変、広義のタイムリープ物になるようですが。
多くのSF同ジャンルと異なり、歴史を書き換えても、平行世界が発生しない。
書き換え前の歴史は消滅する。{/netabare}
ここも、不可逆性を織り込んだ本作独特の魔法解釈ならではの展開も期待できるので、
取り敢えず視聴候補には入れておこうと思います。


【作画 3.5点】
アニメーション制作・ENGI

全体にやや作画カロリー不足。
大規模な魔法戦闘等も描写されますが迫力は今ひとつ。
一応モンスターデザインも付けてはいますが、そこも可もなく不可もなくくらいの出来。
ただし、ティナーシャが使役するドラゴンのナークの造形はまずまずでした。

一方で、ティナーシャらの青紫系カラーを基調とした背景美術、キャラデザ、小物デザインには統一感があり雰囲気作りは良好。
ゆっくりと紅茶でも一杯飲みながら、静寂としたファンタジー世界に浸りたいと思わせるだけの映像は実現していました。

ティナーシャが入れる紅茶。
{netabare} かつて王女として命を狙われるリスクがある中、何でも自分でやる中で習得した魔女の永き孤独の象徴。{/netabare}
さぞ渋みが効いて美味に違いありません。


オスカー&ティナーシャの恋愛メインということで、
キスシーンとか、そういう展開もありますが、
直接的な濡れ場表現は描写されないので、
視聴している姿を誰かに見られても安心?ですw
ただし、{netabare} お盛んな夜の翌朝に、あくびをするティナーシャ{/netabare} など、
間接的にアダルトなポイントは押さえてはいますw

警戒したいのはグロ表現。
{netabare} 幼女ティナーシャを滅多刺しにする{/netabare} など、
ショッキングな描写が突然飛び出すので、
油断して紅茶を噴き出さないようにしましょう。


【キャラ 4.0点】
王太子・オスカー。
子孫を残せない呪いさえなければ、もう姫君をもらい受けてもおかしくない精神年齢。
よって美少女な雰囲気のティナーシャにも動揺せず大人な?余裕の対応。
繰り出される求婚のジャブが、
初心な鈍感中二病少年とは異なる本作の味わいどころ。

初心で鈍感なのは、むしろヒロインの魔女ティナーシャの方で。
不老のため、肉体の成長を止めた際、精神の成長まで止めてしまったのか、
恋愛方面では長寿の余裕がまるで感じられないのがくすぐったいですw

2人の絆は、{netabare} ティナーシャがオスカーに腹に飲み込んだ水晶ごとアカーシアで串刺しにさせて事態解決する{/netabare} くらい深い、
命を預け合える唯一無二の関係。

だから私も2期目に向けた1期目最終回には驚きはしましたが、不思議と絶望はしませんでした。
この2人なら2期目の試練くらい、余裕のトークを繰り広げながら乗り切ってしまいそうな予感もします。


公式HPのキャラクター欄にオスカーとティナーシャしか紹介されていない程、
メイン2人一択で、他のサブキャラは添え物感が満載ですがw
私はティナーシャより年上属性な“閉ざされた森の魔女”ルクレツィアさんとは、
一度、一杯やりながら語らってみたいと思いました。


何より“沈黙の魔女”がオスカーの何を何から守ろうとして祝福転じた呪いをかけたのか?
など2期目では、サブキャラの答え合わせも望みたい所です。


【声優 4.0点】
オーディションは主演の王子様役&ヒロイン・魔女役に掛け合いの演技審査も行う、
ここもメイン2人の会話劇重視の異例の選出方法。
結局、掛け合いオーディションでペアになった、
オスカー役の中島 ヨシキさんと、ティナーシャ役の種崎 敦美さんをそのまま起用。

中島さんのイケボでティナーシャの“猫のいたずら”を軽くいなすことで本作独特の惚気のリズムが生まれる。
6話。{netabare} 使い魔・ナーク譲渡のドサクサに不意打ちのキスを受けた際の
「これは、なかなか……予想外」{/netabare}
11話。{netabare} 決戦を前にそういう雰囲気になった2人。ティナーシャに時と場所を弁えてと言われて弁えず
「分かった」「今やる。明日、死んだら心残りだしな」と臆せず行為を続けるオスカーとか。{/netabare}
恋愛面でも余裕綽々な主人公最強ぶりが可笑しかったですw

ティナーシャ役の種崎 敦美さん。
率直に『フリーレン』ロスの埋め合わせに、種崎さんの長寿キャラをというのが、
私の視聴動機の一つ。
魔法関連では熟練の余裕を見せ付けるのに、恋愛面では見事なポンコツぶりを好表現。
何百年生きても知らなかった人間を知る演技ならお手の物です。
今後も、この種のキャラで楽しめそうな声優さんです。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は松田 彬人氏。
同氏が手掛けた『響け!ユーフォニアム』の吹奏楽曲を聞いていて、
松田氏のファンタジーBGMにまた浸ってみたいと思っていた所に本作が。
というのも私の視聴動機の一つ。
静かなピアノとストリングスによる心情描写から、重厚な管弦楽による戦闘描写まで。
緩急自在なBGMもまた世界観に浸る一助に。

OP主題歌は丁「呼び声」
私にとっては『ツルネ』2期ED以来のエンカウント。
ハープ弾き語りバラードで歌われる、意味深な歌詞の真意を思い知るのはEDに回った最終12話にて。

ED主題歌はシルヴィア役の夏吉 ゆうこさんの「blan_」
ピアノと高音ボーカルが織り成す良作バラード。
“呪い祈る”こちらの歌詞の真意は、2期目以降により深く知ることになるのだと思います。

全体的に静寂が似合う世界観を壊さない品のある音楽構成でした。


【参考文献】(※1)「animate Times『Unnamed Memory』連載第8回:監督・三浦和也さんメールインタビュー」

投稿 : 2024/10/05
♥ : 17

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

王子「ティナーシャ〜!」ティナーシャ「オスカー〜!」うおおおお!フォーリーラブ!(背後で爆発)

 最終話(12話)まで観ました。2024.06.27
 
 祝2期決定!からの〜、1期であったことを最終話でチャラにします。こんな夢オチみたいな展開、良いのか?

 そしてオスカーさん、400年前に行ってもピンポイントで若き日のティナーシャの元へたどり着きます。匂いでもたどったのか?時空を越えたストーカー…キモい男ですね。

 オスカーさん、現在のティナーシャにハメられてね?塔のお掃除をお手伝いしてたらこんな目に…。体よく始末されたとしか思えないのですが?

 時空を越えるのは魔法では出来ないとか何とか過去のティナーシャさんが言い出しますし、未来から来た男が母親を助けた後に消えたという以前描かれたエピソードからも、オスカーを過去改変の鉄砲玉扱いするティナーシャの悪意を感じます。

 こういう、物語の延命のために、主人公以外の人間が記憶喪失になるとか(うしおととらだよ!俺はあの展開を今でも許していない)違う世界線でやり直すとか、夢オチとかやるのは、ファンを馬鹿にしています。

 リアルタイムで追ってきた熱心なファンにとっては、クライマックス間近でのちゃぶ台返しは頭にきます。

 途中で参入してきたニワカや、過去の記憶を維持できない様な奴ばかりでは無いのです。

 私は、ツッコミを入れながら矛盾ばかりの破綻した本作品を楽しんでいたアンチ寄りなので良いですが、熱心なファンにとっては、頭にパイルドライバーを喰らわせる様な最終回は許してはいけない様な気がします。

 大した話でも無いのにここまでやるのか…。人の心とか無いんか?

………………………………………………………………………

 11話まで観ました。2024.06.19

 悪い魔女を倒しに、悪い魔女に介入されて内戦の危機にあるヤルダへ我らがバカップルが向かいます。

 そして、気持ちの悪いバカップルのイチャラブをこれでもかと見せつけて来ます。決戦前に朝までヤりまくるとかヤバいでしょ…。

 ティナーシャとオスカーの性欲モンスターぶりに、ヤルダ王女のネフェリィも引き気味です。悪い魔女もティナーシャも行動原理が謎で怖!

 やることしか頭に無い色ボケのくせに、ティナーシャがリーサル・ウェポンぶりを発揮して、内戦の危機も収めてしまうし、悪い魔女も圧倒するしで、国家間のミリタリーバランスもクソもありません。

 処女じゃないとー!とか、全く嘘やん…。ヒューマノイドタイフーン並みに強いやん…。

 ティナーシャさん、本当に400年間処女だったの?嘘なんじゃ?過去の悪事がバレない様に昔の知り合いを始末してね?

 オスカーも、魔女に魅入られて操られてるのでは?今回の悪い魔女も面白半分に王子様をたぶらかしていましたし、この国大丈夫なん?

 なろうチート男に何の警戒心も持たずに寄ってくるチョロイン並みにティナーシャとイチャイチャするオスカーは、既に籠絡されてそうです。

 チョロインズを観ていていつも思うのですが、いくら強い男が好きでも、デコピンで頭を吹き飛ばせる位のパワーがあるチート野郎に寄っていかんでしょ?うっかり死亡しそうです。

 ティナーシャが悪巧みをしていないなら、自己評価低過ぎです。気まぐれに瞬殺出来る程度の存在のくせにオラオラ男のオスカーなんて好きになる?男性視聴者には理解出来んわ〜。

 そして、結婚!次回最終回!ティナーシャが実は全ての元凶で王国を乗っ取り、世界を支配して、犬がニャーと鳴き、猫がワンと鳴く様なカオス地獄が現出することを期待しています。無いよな〜。
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 10話まで観ました。2024.06.12

 オスカーとティナーシャ、既に肉体関係になった様です。処女じゃなくなると力が落ちるとか言ってましたが、そんなことも無く、今度はオスカーとの子供が出来たら、魔力の高い者同士の子なので、悪魔鬼みたいな子供が出来ちゃうかもとか言い出しますが…。

 どうせ、そんなに気にすることも無いんでしょ?設定が全て上滑りしているので、ゴチャゴチャうるさいです。

 いつの間にか結婚が既定路線になってるし、恋愛ものとしても何かおかしい感じです。

 ラスボス的な魔女や昔の知り合いの悪魔?みたいな奴が出てきますが、どうも、気まぐれとかで城を襲ってくる様です。

 過去の因縁とかも長寿キャラティナーシャの知り合いだからで片付けてしまい、其辺のチンピラが絡んでくるのと余り変わりません。何これ?

 魔女や魔法士を便利に使い過ぎて、何が言いたいか分からなくなってきています。オスカーとティナーシャ以外のことはオマケに過ぎない…。結婚がゴールってことでエエのかな?

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 9話まで観ました。2024.06.06

 オスカー王子、また悪い奴に襲われます。ティナーシャが命懸けで救います。危機管理の出来ねぇ王子だなぁ…。

 そして、二人でさらにチュッチュイチャイチャしました。9話はマジでこれだけです。

 長寿キャラのティナーシャさん、オスカーを人間だと思って無い、ワガママで可愛い子猫が、スリスリしてきてういやつじゃ…くらいに認識してるのかと思ったら、男として性的にも好きだった様です。

 他のレビューアー様のレビューにもありますが、かなり原作を端折っているので、ティナーシャがサイコパスにしか見えません。

 どうも、鈍いというより、人間性が欠落しているというか…。仲間の魔女は恋愛経験豊富そうなので、魔女が種族としてそうなわけではなさそうです。

 まぁ…、好きにして下さい。しかし…、白昼堂々と本拠地の城が襲撃される無防備さ(一応、夜襲でしたが)は、ティナーシャ様の力でなんとかした方が良さそうです。国としてありえんだろ…。

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 8話まで観ました。2024.05.30

 まだ物語は続く様です。魔法士差別の現況となった神様?のイルティルディアとか言うのが出てきて…。

 全てイチャイチャカップルがさらにイチャイチャするための小道具に過ぎないので、極めて話がザックリしています。今更セカイ系かぁ…。

 王子とティナーシャのやることなすことが、全てお互いの愛を確かめ合うかの様な感じなので、辟易します。

 色々と言いたいこともありますが、セカイ系にツッコミ入れるのは野暮ですね。早く結婚してハッピーエンドになって終わって欲しいですね。
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 7話まで観ました。2024.05.22

 わっるい組織のわっるい人達が王子の国を含めて数カ国を危機に陥れますが、王子とティナーシャの活躍でわっるい人達はやられました!

 恋するバカップルの小規模な戦いで世界が救われた!みたいな話で、なにコレ状態です。

 敵も味方も軍勢が小規模すぎねぇ?世界系だったのかな?王子様は態度も部下の数も付き合う他の王族もチンピラみたいで、何か変な世界観です。

 王子様とティナーシャは最初からデキている感じで、王子様のティナーシャに対する距離感も何かおかしいので、素直に応援出来ないんだよなぁ〜。

 ティナーシャの正体も分かり、いよいよやることが無くなった2人…。どうする?どうする?と、私の心の中のどうする連達も騒いでいます。
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 3話まで観ました。2024.04.27

 危険な魔女がウロチョロしている世界で、王子様、戦闘力皆無の従者と二人で外出し過ぎです。今回もそれでトラブルに…。

 話の作り方が雑ですね。王子様、魔女の気まぐれで直ぐにブチ殺される程度の存在のくせに、俺様男すぎて頭がおかしいレベルです。

 契約があるとはいえ、ティナーシャを堂々口説きに行きますが、周囲はあんな人外に関わるなよ…と思わないのかな?

 外見が美女で、処女なら何でも良い…。今の所、視聴者に媚びてるだけの内容なので、なんとも言えない感じがします。

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 初回観てのレビューです。2024.04.10

 俺様王子様、攻略に人数制限のない魔女の塔に単騎で挑んであっさりクリアー、年齢不詳のロリババァと1年契約成立です。

 1話のあらすじは本気でこれだけで、なにコレ?感が強いです。色々ぶち込んできますね。

 魔女とは何なのか?王子が単独でウロチョロ出来る状況なのか?王子は何でこんなに強いのか?

 ただ、魔女は可愛いです。ラノベっぽい会話劇が売りなのかな?ベラベラ喋るロリババァ好きなら面白いかもです。特殊性癖の私めは視聴継続です。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 4
ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

基本的にオスカーとティナーシャのイチャラブもの

古宮九時、chibi(イラスト)による原作小説は、「小説家になろう」から「電撃の新文芸」(KADOKAWA)で書籍化(全6巻、原作未読)。『このWeb小説がすごい!』全Web小説ベストランキング9位、『このライトノベルがすごい!』単行本・ノベルス部門2020年1位、2021年3位、第5回ラノベ好き書店員大賞で単行本部門第5位。
アニメ1期は全12話(2024年)。監督は、『旗揚!けものみち』、『宇崎ちゃんは遊びたい!』などの三浦和也。制作は、『究極進化したフルダイブRPGが現実よりもクソゲーだったら』、『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』などのENGI(KADOKAWAの子会社)。2025年1月から2期が放送予定。
(2024.7.29投稿)

【あらすじ】
長きにわたって絶大な魔力で大陸に君臨する5人の魔女がいる時代。
ファルサス王国の王太子オスカー(CV.中島ヨシキ)は、「沈黙の魔女」にかけられた「子孫を残せない呪い」を解呪するため、塔を登りきれば願いを叶えてくれるという「青き月の魔女」ティナーシャ(CV.種崎敦美)が住む塔を訪れる。
塔の試練を乗り越えたオスカーであったが、ティナーシャでも解呪は難しいと告げられ、別の手段として「呪いに対抗できる魔力と魔力耐性を持った女性を探す」ことを提案される。
そこで、オスカーは、ティナーシャを妻にすることを逆提案するものの、ティナーシャが固辞するので、代案として「1年間自分の傍で暮らす」ことを提案し、ティナーシャは、これを渋々承諾するのだった…


【基本的にオスカーとティナーシャのイチャラブもの】
1期は、基本的に「ティナーシャが好きすぎることを隠そうともしないオスカー」と「恋愛に疎い鈍感ティナーシャ」がお互いに深い愛情を育んでいくまでが描かれています。

そして、この深い愛情を前提として、タイトルの“Unnamed Memory”(明かされない記憶)がどうして発生したのかが第12話で回収されるというのが大雑把な流れ。

なので、原作は「ミステリー要素」や「世界にまつわる謎」もあるみたいなんですが、おそらく尺の都合で二人の恋愛にテーマが絞られたため、それ以外のところをバッサリいかれてます。


もっとも、これ以上二人の恋愛について書くと核心的なネタバレになってしまうので、非常に説明しにくいのですが…

真の愛情と言われる「無償の愛」は、「見返りを求めず相手のためを思う気持ちや行動」(≒自己犠牲)をいいますが、その結果は、必ずしも相手を幸福にしないというのが1期の終着点。
近いのは、シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」的な悲劇でしょうか。

もっとも、その辺を二人がどうやって克服するかが2期なんでしょうから、その準備段階が1期に当たるといった感じ。
なので、本作は1期と2期のセット販売です(笑)

こういった悲劇は結構好きそうな人が多そうで、原作が人気なのもわかるので、興味を持ったのなら2期が始まる前にまとめて観るといいかもしれません。おそらく1期だけだと消化不良になります(笑)


【第12話を整理(※ネタバレ有り)】
{netabare}前提として、タイムリープものでは、「祖父のパラドックス」というものがあります。
これは、「ある人が時間を遡って、血の繋がった祖父を祖母に出会う前に殺してしまったらどうなるか」というもの。
世界が1つしかないとすると、世界が分岐しないので、パラドックスが生じないように自分の祖父を殺した人は消滅することになります。これに対して、世界は1つではなく並行世界が存在するとすると、世界が分岐するので、パラドックスは生じず自分の祖父を殺しても殺した人は消滅しないことになります。
本作では、前者の設定を採用しているみたいです。

それで問題の第12話では、未来から来たオスカーが過去のティナーシャを助けないと、自分が愛するティナーシャがこれから悲惨な体験をすることがわかっている。もっとも、今助けてしまうと過去改変により、パラドックスが生じないように今の記憶を持った自分が消えてしまう。しかし、オスカーは、自分と出会う前のティナーシャであっても、自分が愛するティナーシャであることに変わりはなく、彼女が不幸になることをわかっていて見過ごすことができなかった。
そこで、オスカーは、過去のティナーシャを救って、ティナーシャとの幸せな記憶(これが“Unnamed Memory”なのかな?)を持つ自分を消滅させるという選択をする。

このオスカーの行動は、オスカーのティナーシャに対する「無償の愛」ゆえのものだとは思うのですが、原作を少し調べてみたところ、オスカーによって改変された歴史で、未来のオスカーに助けられた魔女にならないティナーシャが彼女を知らないオスカーと再会するという切ない流れになるようです。

さて、二人は2期で救われることになるのでしょうか。{/netabare}

投稿 : 2024/10/05
♥ : 2

62.3 15 2024年度のラノベ原作アニメランキング15位
魔導具師ダリヤはうつむかない(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★☆☆ 3.0 (92)
220人が棚に入れました
彼女が最後に見た光景は資料が雑然と散らかるデスクだった。徹夜続きで働き、突然心臓が止まってしまったのだ。やりたいことがたくさんあったはずなのに、机に突っ伏して最期を迎えるなんて…。彼女は二度目の人生を魔法の存在する世界で送ることになった。名前はダリヤ・ロセッティ。彼女が暮らすこの世界には、人々の生活を便利にする「魔導具」がある。普段の生活はだらしないが魔導具師としては尊敬できる父のカルロ。ダリヤはカルロの作る魔導具に憧れ、自分も魔導具師になろうと決意する。これは彼女が魔導具師として前をむき、花開いていく物語。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

6話 右肩下がり。イチャイチャいらない。3話までの面白さがあればなあ…

1話 テーマを絞れている作品に良作多し。女性原作者?

{netabare} 道具を扱った作品には良作が多い気がするので、何となく見始めました。そして本作は良作の匂いがしなくはないです。1本話のテーマがあるとそれだけで、奥行きもキャラ描写も一段と良くなりますから、道具を中心においているのは期待ができます。それと「現存する道具」よりも「不便を解消する道具」を作るところに意味を持たせようとしたところは視点がいいと思います。

 心配なところは、現世の職業などから道具への興味のきっかけに繋がっていけば、もっと説得力があるんでしょうけど、そこの点は惜しい感じですが今後描かれるのでしょうか?落書きを見ていると記憶は残ってそうですよね。
 それと稚い少女がなかなか良いキャラだっただけに、あのメガネ少女になってちょっとアレ?とはなりました。

 原作者の方なんですけど男性名ですが、作品を見ると女性原作者の雰囲気があります。主人公の前世が女性で過労死していること、ドライヤーに視点が言ったこと、チートではなさそうなところ、苦労や失敗を描いているところ、理屈があまり精緻ではないところ、ファザコンなところ…などですね。あとキービジュアルを見ると、ヒロイン以外のカップルもいて、それも女性原作者かなと思う要素です。

 女性主人公の転生ものは「本好き」「聖女の力は…」「はめふら」など女性原作者に結構面白い印象があるので、もし本作が女性原作者なら期待が持てそうです。

 作画の水準は中の上くらいかなと思いますが、構図やカット、人物の配置、演出、背景美術などは結構高い水準かなと思います。好みでした。

 ということで、本作もノーチェックの作品でしたが面白そうです。ちょっと今期は見るべき作品が多くなりすぎて困りますが、一方で異世界ものも作品によっては面白そうなのが増えてきた感じで喜ばしい限りです。{/netabare}


2話 まだ導入…展開は次回以降でしょう。トビアスが分かりやすい負けキャラ。

{netabare} あれ、なんか普通…オタク少女がすごい発明して金儲けして…と思ったらそう来ましたか。なんとなく、トビアスの表情にコンプレックスというか何かが浮かんでいたので不穏な感じはありました。

 なるほどねえ…どう考えても婚約破棄の流れでしょう。わかりやすい言動でした。やっぱり女性原作者だろうなあ、という流れですね。

 アニメのEDのクレジットだとトビアスって3番目ですけど、サブスクの作品紹介だと8番目だし2番目にまだ登場していない他の男がいるし…という見方は邪道ですがそういうことだと思います。(そもそもキービジュアルがそうか)

 3話で新しい出会いで、新展開かな?権利を残して商会を去るかトビアスを追い出すか。まあ4話以降でしょう。なお、ダリアが不遇の時代が長くてもいいですけどね。その方がカタルシスも大きいでしょうから。

 作画は…まあ、ちょっとなあ、という感じになってきました?{/netabare}


3話 婚約破棄手続きの描写がすごい。これは一見の価値があります。

{netabare} 婚約解消手続きを丁寧に描きすぎだろう、と思わなくはないですが、面白い視点でした。荷物の持ち出しまで描くとか…それだけでいろいろ感じることができるいいエピソードだと思います。

 手続きの多さにため息をつきながら淡々とこなすのも内面の未整理な精神を表すいい演出でした。そしてそのあと美容院ですよね。これがまた女性的な感覚です。これで気持ちの整理を一応はつけよう、という内面描写なのでしょうか。そこに昔の発明品のドライヤーが置いてあるのもいい演出です。

 ベッドの件はちょっと絵だけでは読み取れませんが、やった痕跡がある…ということ?貴族の女性がそんなとこを見せるのかなあ?と思いましたが、わざと浮気相手の女が忘れ物をする、というのはよくある話ですので、女性の悪意の描き方も上手いなあと思いました。

 正直、異世界もののアニメでは今までにない描写で、感心してみました。ひょっとしたら、原作者の経験談?と思うくらい、ちょっと迫真の話でした。


 ただ、婚約解消ですが私は商会の権利に欲が出たトビアスの思惑とか、モラハラとか、そういうのをダリヤから断ち切るのかと思っていました。そこは父親の遺志を優先という気持ちだったんですね。そうすると2話のトビアスの態度の描写がちょっと活きてこないなあとは思いましたが。

 で、そのあとの出会い方とかは、まあ、ご都合主義だよなあ、と思います。「遅刻食パン」「雨の捨て猫」などと一緒の展開ですよね。それで血だらけはいいですけど、いくらなんでも血だらけすぎるだろう、というのも婚約破棄描写のリアリティとのギャップにちょっとずっこけました。

 そして何より「ポーションあるんかい」と思いました。

 そうそう、いろんな花が出てきますが、花言葉等はまだ調べてませんが、何か関係ありそうなら調べてみます。花が分かれば、ですけど。{/netabare}


4話 魔法付与と魔石の扱い方にちょっと混乱します。トビアスの話が面白いです。

{netabare} やはり権利関係でのもめごとが来ましたね。今のところダリヤが優勢っぽいですがトビアスの婚約者の女性が貴族ということで、ゴリ押しがあるのでしょうか。副ギルド長が子爵夫人ということですが、伯爵とか侯爵とかなんでしょう。
 で、あの黒髪の騎士様が公爵でした…みたいなオチでしょうか。あるいは公務員?的な立場なので司法に対して公正な判断をさせるとか。

 で、魔法付与の話は確かにレインコートのところでもあったので設定なんでしょうけど、魔石を組み合わせて云々と技術体系が違うように感じるのですがどうなんでしょうね?そっちの組み合わせの妙みたいな工夫が面白そうだったのに、魔法付与とか言われてしまうと…そもそも、どういうファンタジー的な設定なのかちょっと混乱があります。

 それにしても、もめごとの描写はものすごく上手ですよね。トビアス回りの。そして妙に生々しい手続きの話も。ですが、恋愛パートのところは言っては悪いですが、昭和の少女漫画みたいなレベルです。というより、血まみれ騎士様の描写がイマイチなのかなあ。そのギャップがすごいですね。

 すでに作画がメタメタになってきたので頑張ってください。トビアスがらみの話は面白いです。{/netabare}


5話 魔導具あるいはトビアスの話が見たいです。ちょっと「聖女の力」を思い出します。

{netabare} 冷風機があるのにドライヤーの発想がなかったのかなあ?という疑問はありますが、それより盗聴防止かあ。魔法付与とかも考えるとなんか「聖女の力は万能です」+「本好きの下剋上」という感じがしなくはないです。どちらかと言えば「聖女の力」ですね。両作とも転生女性の話としては秀作ですので、当然参考にはしているのでしょう。

 それはいいとして、1話まるまるデート回と父の思い出でしたね。やっぱりホーク様とセイの初デートを思い出してしまいます。プレゼントも含めて。
 今回はトビアスの活躍がちょっとしかなくて残念です。あの貴族令嬢的な婚約者のダークサイドも早く見たいです。

 何より導具あるいは商会にまつわる話の方向性が見えないのがちょっとダラダラ感になっています。特の魔導具に関しては設定すらまだ見えません。騎士との出会いイベントが終わったらもう6話です。まとまりがある筋が通った話はあるのでしょうか。それがトビアスがらみだといいですが。

 正直1話~3話の期待感からしてちょっと4・5話が弱いなあという気がします。6話での持ち直しに期待します。

 そうそうOPの主旋律はそうでもないですが、後ろのストリングスがいいんですよね。ちょっと「ユーレイデコ」のOPに似た感じで。郷愁を誘う感じがいいです。{/netabare}


6話 右肩下がり。イチャイチャいらない。3話までの面白さがあればなあ…

 右肩下がりだなあ、という印象です。特に魔導具開発が情緒的なものになってしまい、その点はとてもがっかりです。2人のイチャイチャに妙に理屈がくっつくのもおもろさに繋がっていません。

 5・6話で一気につまらなくなりました。3話まではメチャメチャ面白かったのに。
 魔導具のエピソードで感心するでもなく、コメディでもなく、ラブストーリもすでに既定路線です。ヒューマンドラマも弱いです。トビアス関係で期待したのですが、今回でいろいろ言葉で説明があって反省しちゃうし。もちろん、そこからの闇落ちもあるでしょうけど…

 ドライヤーと婚約破棄・引っ越しの話のレベルに戻れば面白いと思うのですが。中間だし、一回中断しましょうかね?トビアスが闇落ちしたら見たいですので、あらすじだけ確認すると思いますがステータスは撤退です。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 7

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

魔導具と工業製品が錯綜する歪な世界!もう少し世界観を整理せよ!

 最終話(12話)まで観ました。2024.09.25

 水虫はこうして治療するんじゃ〜!ゴイスー!細菌の知識が無くても、ある程度は経験で知ってるだろ?異世界人アホ過ぎ…。治癒魔法とかあるのに、カビには勝てないのね…。

 まぁ、そこはさておき、最終話まで何となく淡々と物語が進んでいきます。そして、ダリヤは父の墓前で魔導具師としてさらに研鑽することを誓うのであった!父よ…あなたは偉大であった!

 ダリヤさん…。あなた転生者ですよね…。違ったら感動的なシーンなんですが、前世の記憶がある人間がやってもねぇ…。
 
 魔導具や転生設定、婚約破棄等が上滑りしたままワンクール終了してしまいました。スパダリとの関係も友情から進展しないし、盛り上がりに欠けたかなぁ。なんか微妙なアニメでした。

 結局、ダリヤ以外のキャラは、転生者でも無いのに婚約者以外は良い人しかおらず、現代人的な意味での紳士、淑女キャラで、個性が全体的に薄いのが良く無いのかなぁとは思います。

 転生者設定とは、そもそも現代チートと、過去の人間や異世界人みたいに偏見と因習に支配されていない、視聴者目線を持っているキャラを担保するもののはずです。

 スパダリ騎士のヴォルフにしても、淑女を慈しむ騎士道の持ち主ではありません。これでは現代的な理解ある彼氏です。異世界人の意味がありません。

 騎士道精神に則り、淑女の定義から外れる下層階級や労働者、職人の女など、そもそも人間では無いので、戯れに興味を持って、ちょっと妾か性奴隷の恩典を与えてやる位の態度で良いと思います。キャラも立ってますよ!

 異世界ほんわか日常ものにするなら、転生者設定は余分だった様です。
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 10話まで観ました。2024.09.11

 唐変木ですがダリヤは嫌味では無く、過去の技術系俺スゲエエエエエなろうとの差別化を図ろうとしているのは良く分かります。

 前世の知識があっても、技術力や社会的な条件が異なる異世界で前世の製品が作れるかと言うと、絶対に無理です。

 なろうではマヨネーズを良く作ったりしますが、生で食べられる衛生状態の卵を技術力の低い世界で大量に買えるのか?現代でも国や地域によっては無理ですよ?

 反射炉とかも知識があれば作れるけど、良質な石炭を得られるの?韮山反射炉では、最後まで良い石炭を得られず、大量生産出来ませんでしたよ?常磐炭では駄目でした…。

 なので、前世の便利製品を異世界の技術である魔法を絡めて製作する魔導具師と言うのは、良いアイデアだと思います。

 さらに、特許やら工房との交渉、商売のライバルとの競争とかで主人公が奮闘するというのも、物語を面白く出来そうです。

 ただ、やっぱりなろうなんですよね。日本ゴイスー!を出さないと気が済まない様です。で、9話の泡ポンプボトルかぁ…。これは魔導具なの?

 こういったものは、特許とノウハウの塊なんですが、何となく完成させたダリヤさん、量産のために交渉をした工房のフェルモさんに、正論を吐かれます。

 敬意と金を払われるべきなのは、オリジナルを作った人間であるべきだ!

 おお!作品を否定しかねない痛烈な皮肉をダリヤさん、理解出来ない感じです。作者もか?

 技術力にリスペクトが無い作品では、やはり物語に芯が通っていません。大人しく、水虫のスパダリとイチャイチャしていれば良いのです。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 2

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

女性向けで好みとは違うとはいえ… いまいち? ずっと水虫の話をしていた印象が

1話感想 3.5 女性向けですが描写は丁寧で悪くなさそう
なろうで総合ポイント順に並べた時、総合5位。
女性向け=異世界恋愛で総合Pt1位が本作品ですね。

では、女性向けには一番気合を入れて作るべき作品ということなので、しっかりアニメ化するべきでしょう。

見た感じ出来はなかなか良さそう。
作画は悪くなく描写も丁寧でした。

ただ、大人から天才した割には、子供の頃が子供っぽすぎる。
これは前世の記憶がちゃんとあるわけではなく、なんとなく記憶に残っていて地球の知識を利用できるだけ、という設定なんですかね?

本題はあくまで彼が登場し恋愛が始まってからなのだと思いますが、普通に見られそうに思いました。

ものづくりの楽しさがあったとこは男性にも面白かったのでは。

別に全てが好みってわけではないでしょうけれど、面白い部分もあるし、女性向けで1位なら見ておいて損は無いかな? とも思います。
本数次第ですが可能なら見たいですね。

全話感想
うーん、まあ、確かに女性向けで好みが違うのは仕方ないのですが…。
なんか微妙でした。そもそもアニメの出来が微妙かなぁ。

影のつけかた、変な直線の影を全編にわたって引いているんですよね。
あれは一体何。
屋内なら窓から差し込む光なのかと思いましたが屋外でもずっとあるし…。
一度気になるとずーっと気になってしまいました。普通に変。

他にはまあ内容も、全体的になんか煮えきらないというか。
恋愛方面でも活躍方面でもそれなりに進んでいるのでしょうけれどなんかね。
ヴォルフレードは好意はあるのでしょうがあくまで友人って態度が煮えきらないと感じました。
その割には全体的に媚びている感じがするのがなんかなー。
はっきりしなくて微妙なのですが…。

てか水虫の話がくどい。発明品をバンバン作るわけでもなく、一つ一つをくどくど語っているので、防水布もドライヤーもくどいのですが、特に水虫の話がくどく感じました。

というわけで、全体的にイマイチで何が良くて、なろうの女子向けNo.1なのでしょうね。

No.2の聖女の魔力は万能ですの方が男が普通に格好良いので女子ウケは良さそうに思いましたが。

まあ追放ざまぁ系とか婚約破棄とか、複数の人気要素が絡み合って高評価ってことでしょうか。
このアニメで評価するのではなく、原作読んだほうが良いかな。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 2

65.1 16 2024年度のラノベ原作アニメランキング16位
新米オッサン冒険者、最強パーティに死ぬほど鍛えられて無敵になる。(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (80)
239人が棚に入れました
“別にいいじゃねぇか……。何歳から新しいこと始めたって!” 最強にして新人のオッサン、冒険者を目指す! 「夢を追うならできるだけ若いうちがいい」 人は皆、そう考える。だが、どうしても諦められない。そんな大人も、どこかにいる――。 10代で冒険者になるのが当たり前の世界で、30歳を過ぎてギルド事務員から冒険者を目指したリック・グラディアートル。 大陸最強の冒険者が集う伝説のパーティ「オリハルコン・フィスト」のメンバーによる想像を絶する訓練の日々を過ごしてきた彼は、新米Fランクながらも最高位であるSランク並みの戦闘力を有していた!? 叶えたい夢を追い続けるアラサー主人公が、なめてかかってくるエリート冒険者を、本人が気付かないうちに鍛え上げられた戦闘力で次々にねじ伏せていく痛快アクションコメディ!
ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

夢を諦めないおっさん冒険者の話

岸馬きらくによる原作小説は、「小説家になろう」から「HJノベルス」(ホビージャパン)で書籍化(既刊14巻、原作未読)。
荻野ケンによるコミカライズは、『コミックファイア』(ホビージャパン)で連載中(既刊10巻、コミカライズ既読)。
アニメは、全12話(2024年)。監督は、『あっくんとカノジョ』、『CUE!』などの片貝慎。シリーズ構成・脚本は、『Lapis Re:LiGHTs』の土田霞。制作は、『東京ミュウミュウ にゅ〜♡』、『マブラヴ オルタネイティヴ』などのゆめ太カンパニー。
(2024.9.27投稿)

本作は、少なくとも私が持っていた、これまでのホビージャパン関連のアニメ化作品の印象を覆すのに十分なほどアニメ化に成功した例で、少なくとも私が読んだコミカライズの良さは十分に伝えられていると感じました(詳しくは後述)。


【あらすじ】
主人公であるリック・グラディアートル(CV.佐藤拓也)は、幼いころ、この世界の誰もが知る英雄譚「ヤマト伝説」に憧れ、何が発現するかはわからないが稀な「固有スキルの因子」を持つこともわかり、冒険者になることを夢見ていた。しかし、その後、固有スキルが発現することはなく、両親の意向もあり、危険な冒険者ではなく安全・安定の冒険者ギルドの受付に就くことに。

そして、気づけば30歳になっていたリックであったが、冒険者ギルドの受付として、冒険者を支援し、その活躍を間近で見守ってきたこともあり、どこか自分が冒険者になるという夢を捨てきれずにいた。
そんなある日、最強の冒険者の称号である「S級」を持つメイドの格好をしたダークエルフの美女リーネット(CV.大西沙織)と出会う。彼女は、リックに対し20歳までに成長限界を迎える魔力量を育てなければ冒険者に必要とされる魔力量を確保することは難しいと告げられ、リックも一旦は冒険者の夢を諦める。

ところが、ある事件をきっかけにリックの固有スキルが発現。彼の固有スキルの特性と持ち前の勇気に感銘を受けたリーネットは、彼女が所属する最強冒険者パーティー「オリハルコン・フィスト」にリックを勧誘。「オリハルコン・フィスト」の目的は、リックが幼いころに憧れていた「ヤマト伝説」に登場する最強のボス「カイザー・アルサピエト」を倒すことであった。

リックは、冒険者を目指すには遅すぎる年齢である30歳という「出遅れ」をカバーするため、4人の「オリハルコン・フィスト」のメンバーから、死んでも強制的に蘇生されるという地獄のような特訓を2年にわたって受けることに(『治癒魔法の間違った使い方 』でも似たような光景を見たような(笑))。

そして、E級冒険者の試験をパスし、名実ともに冒険者となったリックは、パーティーメンバーと共に「カイザー・アルサピエト」へつながる「7つのド〇ゴン〇ール」…ではなく、「六宝玉」を探し始めるのだった…


【夢を諦めないおっさんの話】
夢を諦めきれなかったおっさんが、一念発起して、出遅れを取り戻すために正に死ぬ気で努力した結果、超人的な力を手に入れたものの、いじめのような一方的な訓練をただ耐え忍んできただけなので自己肯定感は依然として低いまま(笑)

序盤は、そんな主人公が自分の強さに対する自覚がないまま、見た目冴えないおっさんであるリックを外見で判断して無礼くさった自称強者たちを軽くあしらっていくというコメディ展開。

超人的な能力を努力して手に入れたところが、いきなりチート能力を持つ昨今の異世界ものとの違い。

加えて、作中でも登場するのですが、「夢を諦める後悔」と、「現在の苦労」、「どっちがお前の人生の天秤で重いのか?」という問いかけ。

高校生くらいの年齢が主人公という異世界ものが多い中、ある程度年齢がいっているという設定だからこそ活きる「この問いの説得力」(でも、32歳でおっさんか…いやおっさんか(笑))。


いつまでも夢を諦めず、そこに向けて努力を続ける「中年」を特に応援するような作品になっていると思います。


【これまでのホビージャパン関連のアニメ化作品の印象を覆す作品】
これまでのホビージャパン関連のアニメ化作品とは、『異世界はスマートフォンとともに。』、『百錬の覇王と聖約の戦乙女』、『インフィニット・デンドログラム』など(多くは語らない(笑))。

さて、私の本作に対する印象がいい理由は、ストーリー展開がスムーズでテンポが良く、ストーリーの先の展開を見据えて、わかりやすい演出がなされていたところ。

例えば、コミカライズと内容が結構違うのですが、物語の進行に必要な範囲で矛盾なく物語がまとめられていました。また、物語の後半で拳王トーナメントという武術大会が開かれるのですが、そこに出てくる主要な登場人物(ギース・リザレクトとケルヴィン・ウルヴォルフ)の強キャラ感がうまく演出されていたとも感じました(ただ、スネイプ・リザレクト(CV.一条和矢)はちょっと滑ってたかな…)。

おそらく上にあげたテーマがはっきりしていることと、そこに対する視聴者層もはっきりしていることとも関係があるとは思うのですが、特にホビージャパン関連のアニメ化作品では、原作やコミカライズの良さを十分に伝えきれていない印象があったので、本作についてはその辺を評価したいと思いました。


【声優】
ちなみに、声優の小西克幸さんがコミカライズのファンを公言していて、アニメ化前には主人公に!という話もあったのですが、拳王トーナメント三連覇のチャンピオンであるケルヴィン・ウルヴォルフ役として出演しています。


【音楽】
オープニングの「荒野に咲けよ冒険者たち」は、おっさんが視聴者層とはいえ、ちょっと対象年齢を上げすぎな気も(笑)

ケルヴィンのトレーナーも『あしたのジョー』の丹下段平っぽいし(笑)


【作画】
賛否ありそうな絵柄ではあるのですが、コミカライズの良さを生かしつつ、アニメキャラとしてうまく落とし込んでいると思いました。


【リックがもてる理由に共感できる!(※ネタばれ有りの感想)】
{netabare}昨今の異世界ものだと、奴隷から解放して、ただ人として扱ったら惚れられたなんて展開が多い中、本作では、リーネットがリックに惚れた理由がちゃんと描写されている。
(※リーネットは最強のS級冒険者なのですが、トラウマからドラゴンが近くにいると戦闘不能になるという弱点が。ドラゴンを目の前にして戦闘不能に陥っていた彼女を見て、まだ弱かったころのリックは身を挺して彼女を助けようとした。)

あと、本作のツンデレ枠であるアンジェリカ(CV.下地紫野)。
リックは、拳王トーナメント準決勝でアンジェリカを破ったギースと対戦した際に、リックがアンジェリカの現状の能力でもギース勝てるところを示したり、パワーアップ後のギースに対しても1年間特訓した後のアンジェリカであればギースに勝てるところを示したところなんかも、そんなこと実際にされたら惚れてしまいますよね。

まあ、その程度で評価するのかという向きもあるかとは思いますが、特に異世界ものだと、その程度の描写すらないものが多いんですよね…なので、積極的に評価したいと思いました。{/netabare}

投稿 : 2024/10/05
♥ : 4

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

転生、転移がこれほど重要だとは…。ズラしが上手くいっておりません。そして脳筋体育会系アニメでした。

最終話(12話)まで観ました。2024.09.29

 ワンクールの半分以上やっていた闘技会編もいよいよクライマックス!リックとブロストン先輩が本気で殴り合い、ブロストン先輩も大満足!凄まじい体育会系の脳筋ストーリーでしたが、オチはキレイに決まった様です。

 リック達の今後の目標も定まり、俺達の戦いはこれからエンドでしたが、ワンクール作品としては上手く畳めたと思います。わりと強さ表現が限界突破したので、2期は無くても良い感じです。これ以上の強敵が出現すると、作画崩壊しそうです。

 まぁ、リック達の目的も、宝玉を集めて超強いカイザーをいっちょ討伐するかぁ〜位なので、そんなに興味を湧きません。別に今の所カイザーは人類の脅威にもなってませんしね。

 後、ブロストン先輩は、割と才能だけで産まれた頃から強いので、トカゲ男のギースと何が違うのか良く分かりません。イキッて無い所かな?パーティーのメンバーも修行で強くなったとは思えない面々なので、これ以上続けると、物語が破綻しそうな気もします。

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 9話まで観ました。2024.09.04

 6話からスタートした拳王トーナメントも佳境に入りました!お色気ツッコミ要員のアンジェリカのために、超天才で才能のみで戦うトカゲ男のギースをボコボコにして指導します。

 主人公、もう強さを自覚してるやん…。手加減まで覚えちゃって…。最初のオトボケ振りは何だったのかな?普通の俺tueeeeee!に成り下がっています。

 主人公、努力だ〜とか申しておりますが、チート能力覚醒してましたよね?説得力がありません。始めの変に自分は弱いと勘違いしてる云々の設定は、正直必要ありませんでした。

 アンジェリカ以外のキャラに魅力が全く無いという不思議なアニメですが、ここまで来たら最後まで視聴継続です。
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 4話まで観ました。2024.07.24

 えっ!?タイトル詐欺じゃね?4話で3話までのお話と矛盾する回想をぶっ込んできました。

 他のレビューアー様も指摘されていますが、主人公、特訓のおかげで強くなり、自分の実力を勘違いしているキャラだったはずなのに、ドラゴン倒しちゃったよ…。

 30歳で能力覚醒してたのね…。1話辺りの無知さは何だったのか?出落ちで後の展開を考えてなかったのでしょうか?

 物語の制作において、誠実さを感じさせない展開に、失望させられました。せめて能力覚醒は特訓中にするべきだろ…。

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 3話まで観ました。2024.07.16

 Eランク昇級試験編終了!主人公、Aランクエリートお貴族様を軽く退けました。

 そして、お貴族様に対して強くなるためのアドバイスなんかしちゃいます。これ、全然無自覚系俺ツエエエエ!じゃ無くね?

 主人公、割と性格が悪いんじゃね?と疑問に思いつつ、次回も楽しみです。

 しかし…、主人公はあんなに鍛えた体を見せつける様な格好をしていて、自信が無いとか、何を言っているのか…。

 ボディービルの大会で上位入賞する様な人物が自分はヒョロガリですとか自己紹介する様なもので、嫌味にしか聞こえません。

 どう考えてもオッサンである以前に強いでしょうよ…。みんな、年齢以外に他人を評価すべき基準が無いのかもしれません。視覚情報に頼らないなんて、こんなことじゃモンスターに勝てなくね?
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 初回観てのレビューです。2024.07.05

 なろう無自覚オレtueeeeee!テンプレを転生転移無しでやってみたら?的な作品です。主人公は元ギルドの受付32歳!

 まぁ、これが見事に滑っています。主人公はある意味視聴者の分身なので、親切にいちいち異世界の出来事に驚いてくれますが、あれ?この世界の住人ですよね?

 主人公、異世界で社会人を何年もやってたのに、無知過ぎます。山奥で暮らしていたならともかく、ギルド職員だったのに、冒険者とかの状況を知らな過ぎです。

 なろうの導入としての異世界転生、転移というのは、やはり重要な発明だったんですね。生粋の異世界人なのに、主人公の無知さは違和感を感じます。

 現代日本の現役世代なのに、スマホを見たことが無いとか、キャッシュレスの使い方が分からないとか、日本を旅行中の外国人を見て天狗や鬼がおる〜と驚く様なもんです。

 記憶喪失かムショ帰りかなんかでしょこれ?どう考えてもサイコパスです。元ギルド職員設定いらんでしょ。

 後、2年でここまで強くなるんなら、10代から修行してたら、素手による惑星破壊が可能な位に強くなってね?

 テンプレを少し外してみても別に面白くないと言う…、1話から事故ってますが、これからどうなるのかちょっと気にはなります。十中八九クソアニメでしょうが…。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 6

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

主人公に突っかかっていく格上とされる敵が不快な上、引き立て役にもなっていませんでした

なろうお決まりの主人公最弱扱いからのエリート、天才といった格上の連中をぶっ飛ばして俺ツエーする感じに特化した作品。

それは別にいいのだが、主人公に舐めて突っかかっていく相手が小物臭が半端なくて不快感の塊のようなキャラばかりで画面に映るたびに主人公を煽るばかりでストレスが溜まる。そして、他のなろう作品みたいに主人公にボコられてスカッとさせられるならまだしもカッコつけたような捨て台詞で退場といった具合に爽快感はなく、むしろ不快感が残ってモヤモヤさせられたりと微妙でした。

当初は無自覚に強い主人公にワンパンマンのサイタマ的なのを見出そうとしたのですが、いやー雲泥の差がありますね。特に3話で高圧的な三兄妹の長兄の鼻っ柱を折って言ったセリフがそれまでの経緯や過程を考慮しても、あまりにも浅いというか捻りなさすぎて控えめに言ってダサいかなと。

ここから格上を倒しまくるジャイアントキリング的ストーリーが展開されるのでしょうが、そもそも冒頭でチートな修行をこなしてチート級の強さを持ってる時点で勝ち確の戦い見せられても正直面白いとは思えないし、前述のように爽快感も皆無なので3話まで観ましたが切ろうと思います。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 4

57.2 17 2024年度のラノベ原作アニメランキング17位
魔王軍最強の魔術師は人間だった(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★☆☆ 2.7 (77)
210人が棚に入れました
『魔王軍最強の魔術師』と呼ばれ、単身で砦をも攻略する魔族、その名はアイク。 絶大な魔術で敵をなぎ払う様は、まさしく『化け物』そのもので、敵味方から畏怖される存在だった。 しかし、そんな彼には、他の魔族にはいえない秘密があった。 「――俺、実は人間なんだよね」 人間であることを隠しながら魔族と人間の共生を目指す、成り上がりダークファンタジー!

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

良くある魔王軍の中に人間がいて、人間ならではの活躍をするいつものやつ…。でも無かったです…。

 最終回(12話)まで観ました。2024.09.19

 主人公がメイドを連れて食糧調達のために外交していたら、ロリコン海賊団にメイドが捕まって助けるために色々していたら、魔女軍団長が敵に捕まってピンチになったりと、薄いエピソードが続きます。

 軍団長、主人公不在で食糧の備蓄も無いのに軍団を分散させて攻勢に出る意味は?食糧略奪目的か?主人公アゲのために、周りを無能にしすぎです。

 で、結局主人公の火縄銃と空からの火薬樽爆撃で敵を撃退します。主人公じゃ無くても出来る作戦です。

 この手の戦略モノは難しいです。軍団を動かす以上、勝つ時は勝つし、負ける時は負けます。個人の智略で何とかなるものではありません。戦争は数です。

 エピローグで、今後の展開も明かしてしまうし、2期を作る気はなさそう。う〜ん。

 人間側の魔法使いも結構強いし、魔女軍団長も最初の方で見せた大規模魔法を使わないし、主人公が魔族では無く、人間だというのも、最後の方は霞んできます。強ければ何でも良くね?

 内政もあまり詳しく描かないし、戦略面も弱く、見せ場が最後までありませんでした。何のためにアニメ化したのか不明な作品でした。見なくても良かった感じしかしません。

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 8話まで観ました。2024.08.22

 2000の守備兵で5倍の人類軍を撃退しました!どんなすごい作戦を使ったかと言うと…。はっきり言って期待外れも良いとこでした。これ、盛り上がる所ですよね?ツッコミ所しかありません。

 ローテーションで敵に当たれとか馬鹿なの?それは、数が多い方がやる作戦でしょうよ。少数兵力をさらに小出しにしてどうすんのよ?

 火縄銃の運用数も少ないし、こんなので敵を撃退出来ないでしょ。弩で撃たれて終わりですよ。ドワーフの下り何だったの?

 人類軍側も、バリスタやらカタパルトやらを大量に運用しているのに、無策に突撃したり、馬鹿すぎです。

 城内の民間人に被害が出るからあんまり撃てないとかでも無いのに(味方に誤射しても構わん系の運用をしている)なんで活用しない?何も考えずに撃ってるだけで落城したろ?

 魔王軍側に飛べる魔物がいて、そいつらにカタパルトが空からの投石で制圧されていますが、包囲される前にゲリラ的に攻撃した方が良かったのでは?

 空からの攻撃は、人類側の魔術師を無力化しないと無理だったのかもしれませんが、劇中、魔術師をどうやって無力化出来たのかは謎です。いつの間にか捕虜にしてました…。

 最後は師団長の大規模魔術だよりだし、主人公何かしたの?ドヤってますが、作戦もクソもありません。

 主人公アゲで周りの知能を低下させるの、恥ずかしいから辞めてくれます?作者の知能が並以下ってことですよね?

 いや〜、こんな視聴者を馬鹿にしたアニメを良く作りましたね。今期ナンバーワン糞アニメ候補は伊達ではないです。
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 6話まで観ました。2024.08.11

 人類連合との決戦に備えてドワーフを使役して、火縄銃の大量生産だ!火縄銃にこだわるな〜。発想が極めてチープです。謎の火縄銃推しは一体?

 広範囲攻撃魔法がある世界で密集隊形からの飽和波状攻撃で面的な制圧を図る滑空銃による戦法が役に立つのかね?メテオ的な魔法で瞬殺されそうです。

 まだ、ライフリング銃による分隊を基本とした散兵戦術の方が魔族向きな様な気もします。

 多分、滑空銃による戦闘法を理解していないんでしょうね。命中率なんてクソなので、とにかく集団で乱射乱射乱射です。

 一方、散兵戦術は四境戦争で幕府軍を圧倒した長州軍の戦い方ですね。機動力を活かした分隊単位でライフリング銃の命中率を効果的に使用していた長州歩兵の戦闘力は、まさに一方的な虐殺…。幕府軍は何も出来ずに崩壊しました。

 このアニメ、生産量を上げるための農法も含めて、馬鹿が馬鹿な話を一生懸命に作っている感じが微笑ましいです。もちろん面白くはないですよ?

 どうせ妄想思弁作品なのだから、ミニエー銃位作っても良さそうです。旋条加工程度ならドワーフにさせても無理は無い気がします。

 どちらにしても、極めて技術や人類史に対する侮辱を感じる時点で駄目ですなぁ〜。

 次回以降、どんな馬鹿な戦術で人類軍がやられるのか、とても楽しみな反面、馬鹿な役をやらされる声優さん達が可哀想でもあります。
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 5話まで観ました。2027.08.02

 結局、対戦相手がキレてクーデターを起こしました。銃云々の話はどっかに行ってしまいました。

 しかし、主人公の上司の魔女が、コレを見越して備えていたぜキリッ!っと援軍を率いて駆けつけます。魔王様も一時行方不明になっていたのに、この展開読んでいたぜキリッ!と、再登場します。いや、無事なら最初から出てこいよ!

 結局、今までのエピソードは何だったの?何でこんな茶番に尺を使っているの?馬鹿なの?裏切り者を探すのに何話使ってるの?結局、女騎士を助けるエピソードも意味が無かったし、尺稼ぎかなんかなの?つまんね〜話に尺稼ぎが必要なのかね?

 結構、見物していた魔族(オーク兵)が巻き添えをくって殺されていますが、茶番的殺戮劇の意味は?もう、分からんことだらけです。

 モブ敵兵がカクカクしたCGなので、戦闘に迫力も無く、視聴していると無駄な時間を使わされている感じがします。魔法も全然強そうじゃないし…。

 良くある物語なので、もう少しテンポを良くした方が…と、観ていて腹が立つより心配になるクソアニメですね。

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 4話まで観ました。2024.07.27

 主人公、旅団長の代理として決闘することに!傀儡(くぐつ)人形を操って模擬戦をするそうです。指揮能力が試されるぅ〜!

 ここで主人公はとんでもないことを口にします。銃を作ろう!コイツ、転生者でしたっけ?すごい魔術師の弟子ではあったと思いますが…。

 で、何故か魔王様が完成した火縄銃をサンプルにくれて、それを基に銃、弾丸、火薬を量産します。銃がある世界なの?それにしては、魔族に知識がなさ過ぎます。

 もう、ウィキペディア程度の知識で知識チート無双する百錬の覇王かよ!と、ツッコミを入れたくなります。しかも、傀儡人形が銃を使いこなしています。

 これ、魔族要らなくね?傀儡人形の戦列歩兵で人類だろうが他の種族だろうが蹂躙出来ます。火薬があるなら自爆傀儡人形を使うのもありです。

 いや〜、4話にしてクソアニメっぷりが牙を剥いてきました。最近のなろうでも珍しい位の頭の悪さです。

 人類の技術史とかに全くリスペクトがありません。硝石なんて、どうやって仕入れているんでしょ?汲み取り便所周辺の土でも集めて作ってるんですかね?

 鉛や硫黄だって、地域によっては入手しにくいのに、異世界で魔法があるからといっても、やり過ぎです。

 強い武器って言ったら火縄銃〜!ハイ!馬鹿確定!

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 3話まで観ました。2024.07.18

 相変わらず戦闘シーンが暗いです。特に接近戦が…。何かやましいことでもあるんでしょうか?

 2話から引きずっている裏切り者を探せ!ですが、まぁ、つまらんエピソードです。その過程で女騎士を助けに行ったり、それ要る?と疑問に感じます。

 また、なろうに良くある、収穫を増やすために麦を辞めてコメを作ろうとか主人公が言い出しますが、コメの調理方法も分からずメイドに丸投げなのに、バカなの?

 麦畑潰して水田にするの?パン食辞めるの?他の地域にそんな未知の穀物売れるの?

 主人公がバカなのに周りの知能を低下させて優秀に見せるいつものヤツでしかありませんでした。

 内政の話は辞めて、なろう馬鹿バトル物にした方が良さそうです。

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 初回観てのレビューです。2024.07.05

 もう、鑑賞状況観終わったにしても良い感じの既視感ですね。主人公は魔術師の弟子で転生者では無い様です。

 人間の心が分かるので、人間を上手く支配出来るといういつものヤツですが、ボロが出ないと良いですね。

 人間だから人間を上手く支配出来るなら、国家の興亡なんてありえないでしょ…。

 とりあえず、墨俣一夜城みたいなエピソードでお茶を濁してきましたが、この手の話は大体戦国時代のエピソードの焼き直しなんですよね…。

 ちなみに墨俣一夜城のエピソードは武功夜話という偽書にしかない嘘ですが…。

 どこまでオリジナリティを出せるのか見ものですね。多分、頭の悪い歴史薀蓄的なもの乱発になるんでしょうが…。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 5

こま さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9

12話最終回視聴。主人公のおかげで世界は平和になりました終わり。

特に目新しさも無い何時もの異世界なろうアニメ!
と思ってマンガ確認したら異世界転生だった()
アニメでは魔族のおじいさんに育てられた事しか言っていないが、マンガは前世の記憶を持って転生した日本人。
としか書いていなかったが、見た目は制服着てて高校生くらいに見えた。
そこ高校生で良くね?
まあ気にしてもしょうがない部分ではあるけども。

アニメでは転生部分を完全にカットしてるので異世界アニメと勘違いしてた。
そしてこの転生部分を「異なる文明」に変えてるので日本が元々存在していたみたいな話しになってしまっている。

更に言うなら魔王ダイロクテンの事もかつて存在した日本の名残りくらいに思っていたら…
織田信長も転生していただけでした()
まあ織田信長のパロネタ(であるかなど)多いなとか思ってたしね納得()
それに日本の食べ物とか色々あったけど主人公が料理に詳しくなく、ほぼメイドの子に丸投げしてたし…マンガ読まなかったら気付かなかったかもねw

もう一つカットじゃなく変えた部分。
アニメではポッチャリブタだが、マンガでは見た目スッキリオーク。
もう1人のサキュバスと並ぶ事によってコメディ色が強くなったのでそれが狙いか?

後は…まあ何時ものハーレムアニメかなw
メイド、サキュバス、師匠、追加で1人。10話まででコレだからね。
主人公が真面目キャラなのが救いかな。

個人的に気になった部分。
主人公が人間である事が複数にバレるの早過ぎない?とか
魔法がどんな魔法を使っているのか分かりずらいし派手さが足りない、主人公が戦闘で善戦してるのか苦戦してるのかが分かりずらいとか、まだあるけどとりあえずこのくらいかな?

ここまで観てるので最後までは観るつもりだけど、果たして面白くなるのだろうか?

12最終回までの感想。
終わり方がタイトルの感じで終わったのでアニメ2期以降が作られる事はもう無いと思う。

上にも書いたがおじいさんから、出来る限り仮面を外すなと言われてたのに、何故かとにかく色んな場面で外す、挙げ句の果てにメイドにバレてしまうがその後も外す、外しまくるし反省も全くしないこの主人公の記憶力はどうなっているのだろう?
寝る時以外外さないとかで良かったはず。
ただこれだとメイドにバレる事は無かったので、ハーレム要因の1人に出来ないとかが理由かもしれない。まあ憶測でしかないのだけど。

物語に関しては。
ブタさん、魔法使いを不意打ちで倒せたかもしれないのに何もせず話し始めたのには笑った。その後普通に魔法使いが動き出したが、師匠に殺されたのでそう言う事なんだろうと納得した。他にも気になる部分があったけど忘れた。

この作品も数ヶ月後には忘れているかもしれない。
たとえ覚えてたとしても主人公の声優が福山潤と言う事だけかなと。
面白くはないけど観れないわけじゃないそんな作品でした。
終わり。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 5

llllllllll さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9

ストーリーにも画面にも動きがない

3話まで視聴。ここで切りですかね...。

説明下手戦記が延々と展開していくばかりな上、ツッコミどころの多い場面が多いですね。これで絵が良くて動きも良ければまだ見れるんですが、チャチなCGで誤魔化したりテンポ悪い会話で突っ立ってたりと酷い酷い。キャラ絵は可愛いんですが、掘り下げどころじゃないので何も言えないですね。尚主人公はキャラ絵(どころかこれもCGかな)も悪いです。
3話までで主人公の活躍どころか良いとこなし、戦況の変化よく分からず、エッジになるようなシーンも無し、OP,EDも曲は良いですが合わない、ほぼ無音でたまにあるbgmも合ってない、こんな状況なんで声優の声だけ浮いてますね。

強いて言えばキャラデザインと世界観(の匂わせ。説明無いので),魔法デザインの良さは感じますが、これってつまり原作はなろう標準くらいには面白そうってことで、悲惨ですね。原作知りませんが、素直にそっちを読んだ方が面白いんじゃ無いでしょうか。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 1

58.7 18 2024年度のラノベ原作アニメランキング18位
なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか?(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★☆☆ 2.8 (51)
188人が棚に入れました
「なんで誰も、本当の世界を覚えていないんだ …………!」 地上の覇権を争う五種族の大戦が、人類の勝利に終わった時代。だがその世界は、少年カイの目の前で突如として「上書き」された。 パラレルワールドのような世界でカイが見たのは、歴史が改ざんされ、人類が大戦に敗れた光景── ここでは竜や悪魔が地上を支配し、さらにカイは全ての人間から忘れられた存在になっていた。 だが神秘の少女リンネと出会い、カイは英雄なき世界で、英雄の剣を継承し、君臨する強大な敵種族に戦いを挑む。 世界から忘れられた少年が「真の世界を取り戻す」 王道ファンタジーバトル、開幕!

大重 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

怒涛の説明セリフの嵐! 最悪クラスの脚本で、シナリオも作画もぶち壊しか

1話 3.3
いやもう、何ですかこりゃ。

まず作画は良好です。キャラ絵は良い感じ。キャラデザ加藤裕美さんですか、道理で。ヒロインは可愛く主人公は格好いい。

そしてストーリー自体はなかなか良さげです。
人類は預言者シドのおかげで五種族大戦で勝利他の四種族は封印している。平和な世界に生きる主人公。
しかし突然転移したらそこは預言者シドが現れず五種族大戦で人類が敗れた世界だった。
友人達は誰も主人公を知らない。

うん、なかなか面白そうな内容だとは思いました。


しかし、その認識を極めて困難にする、説明セリフの嵐!

…いや脚本、ひっでぇ! 最悪クラスです。
何ですかこりゃ。どこの素人使ったんですかね?

説明はね、一個ずつ小出しにして良いんですよ。

五種族の説明、1話では要らないです。だって出てこないんだから。
出てくる時に紹介すりゃ良いんですよ。
だから悪魔とヒロインの種族だけ最小限度に説明すりゃ良かった。

ヒロインが2年後帰るだの他の2人は任期が終わってるだのも、要らないです。
ヒロインが離れる。それだけで良いでしょ。2年後がどうたら必要でした?
どうせすぐ転移するのに。

こんな必要ない無駄な説明を、怒涛のように無駄に詰め込んで説明セリフだらけにして…。
いやもう、何がしたいんですか。
脚本が最悪クラスに出来が悪いと思いました。これじゃせっかくの内容も作画もぶち壊しですよ。

後は転移後の主人公の勘の悪さも癇に障りましたね。
友人の対応でパラレルワールドに転移してきたくらいわかるだろうが。

いやタイトルでなぜ、とか言っているので、察しが良かったら駄目なのか知りませんが…。

ストレス溜まりそうで、見るのはきついなぁ…。
しかしひどすぎて逆にちょっと見たい気もしました。

それとも最初の説明セリフをくぐり抜けたらマシになったりするんですかね?
だったら作画の良さと、本来は内容も良さそうなので、見ても良いのですが…。
マシになるのかなぁ?

どうでもいいですがこの細音啓という作者は3本も続けてアニメ化して、すごいヒット作家なんですかね。
そこまで大ヒット作家の印象は無いんですが… なんか人気なんですかね。
まあアニメのクオリティはどれも微妙なのですが…。

2話で断念 2.9
残していたもののなんとなく見る気がしなくて、容量が圧迫されてきたので一応2話だけ見ましたが… うん、切って良いや。消します。

とりあえずヒロインが気に入りませんでした。
いや助けてもらっておいて「襲ってくるのは無しだぞ」とまで言われておいて、いきなり襲うな。
しかも混乱してちょっと暴れたレベルじゃなくて、明確な殺意を持って、主人公じゃなければ即死レベルで襲っていますし。

助けてもらった相手を勘違いして襲っておいて、それを不機嫌そうな「謝るわ」の一言で済むまそうとするとか…。いや許せんだろこれ。
好感度だだ下がりです。
メインヒロインを好きになれなかったら、完全に終わりですね。

せめて不可抗力で力が暴走しただけで、無事に助かっても心底謝る程度じゃないと許容範囲になれません。
あるいは「助けてくれてありがとう。お礼に殺してあげる」と言い出すような完全サイコパスなら逆に魅力的なのですが。

しかしやっぱり全般的に脚本酷いですね。
絵コンテとか全般的に酷い。
説明しなくていいセリフをくどくどと、それでいてキャラを魅力的に思わせるための必要なセリフがほとんど入っていない。

おかげで見ているとストレスがやたら湧いてきます。

いやあまりに酷くてちょっとコミカライズ読んでみましたが、いやこっちは全然問題ないですね。
同じ量の説明をわかりやすくまとめながらストーリーを追いやすく…。

いやまあヒロインがクソなのは原作が悪いのがわかりましたが、それでも印象がそこまで酷くは無いです。
落ち込み方がしっかりしていて可愛いし。

作者の能力の差って、歴然ですね。


同じ原作を使って、アニメと漫画でクオリティが雲泥の差って。
アニメの方が参加人数多いんだしもうちょっと何とかしろよ。

この手の、コミカライズは良いけどアニメは酷いって作品、
 原作→コミカライズ
 原作→アニメ

って流れだから起こるんですよね。

 原作→コミカライズ→アニメ

って流れにはできないんですかね?
複数の権利が混じってきて難しいのかはわかりませんが、
小説から映像化するより漫画から映像化する方がまだやりやすいでしょ。

能力が無いんだったら、楽な方法を取った方が良いですよ。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 5

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

すみません、見るのをわすれてました。

すみません、ちょっと面白そうと思ったのですが、2話以降見るのをわすれてました。今更なので中断します。



2話 ジャンルと方向性がちょっと気になる作品。

 歴史のIFもの、というジャンルがあります。もし太平洋戦争で日本が勝っていたら?とかいうアレです。あの発想を使った異世界の歴史のIFものですね。それと異世界の魔王とか勇者が違う世界に転生する話…「失格紋」「魔王学園の不適合者」などを組み合わせた感じでしょうか。

 要するに俺TUEEEの舞台設定のバリエーションですけど、そこに敵の弱点を知っているというチートも加わりますので、ひょっとしたら行き過ぎた俺TUEEEになる気もします。

 2話まで見たとところ世界観や雰囲気は悪くありません。ありませんが、いきなりそこまで行くんだ?という目標を掲げるので、そのエピソード×4なんでしょうか?ただ、その1つ上の上位存在的なものもいそうなので、その辺気になる話ではあります。

 今のところリンネ、ジャンヌとデレがいくら何でも早すぎだろう、と思うので、シリアスっぽいハーレムものの可能性も否定できません。キービジュアルだと4人いるみたいですので。

 今季なぜか土曜から日曜にかけてみている作品が集中しているので、本作は優先順位が高いとは言いませんが、ジャンルと方向性が気になるので2話まで見たところ何となく見られる気がしなくはないです。テンプレすぎる展開なら切るかもしれませんけど。

 それにしてもなぜ、こういう作品の主人公ってみんなキリトになっちゃうんでしょう?

投稿 : 2024/10/05
♥ : 10

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

物語が駆け足で進みます。うざくは無いけど、何これ感が強いです。

 最終話(12話)まで観ました。2024.09.30

 主人公のカイは、ある日人類が他の5種族に勝利した世界から敗北して滅亡しそうな世界に転移します。

 うわぁ~…。元の世界チート知識で無双するのか…。ウザそう…。と、1話切りした方も多いと思いますが、1話で多少その素振りも見せますが、薄い世界観の中、サクサク物語が進みます。

 最初の悪魔との戦いは戦争感がありましたが、結局他の種族の英雄を倒せば良いとのことで、悪魔の英雄戦後、一挙に物語が小規模化します。

 やっている事は、謎の美少女リンネ、男装?の美少女ジャンヌ達を引き連れて美男美女の敵対種族の英雄と戦い、異種族美少女もゲットして行くハーレム戦記でした。

 精霊族なんて、美少女英雄だけで雑魚も出て来ないし、獣人も雑魚一匹とこれまたケモミミ美少女英雄のみしか登場しません。キャラクター出すのが面倒になったんかな?後半ものすごい雑に物語が進みます。

 世界を上書きしたラスタライザとか言うマネキンみたいのが元凶らしいですが、説明も無く退場しました。

 俺達の戦いはこれからエンドでしたが、後は何と戦うのか?スカスカの世界での冒険が続いてもねぇ…。2期は無さそうです。

 風呂敷を畳めない、いつもの奴だったと、笑って許すしか無いですね。考察とか時間の無駄無駄ムダ〜!と心の中のディオさんが叫んでいるのが聞こえました。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 3

65.0 19 2024年度のラノベ原作アニメランキング19位
Lv2からチートだった元勇者候補のまったり異世界ライフ(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (154)
463人が棚に入れました
どんな壁だって、二人でなら乗り越えられる! 商人として日々働いていたバナザは、突然クライロード魔法国という見たことも聞いたこともない異世界に「勇者候補」として召喚される。 だが、Lv1の能力が一般市民並みだったことで勇者失格の烙印を押され、さらには国の手違いで元の世界に戻れなくなってしまう……。 王都から辺境へ追放されたバナザが、なんとか生き延びるべく森で襲い掛かってきたスライムを撃退、Lvを2に上げると彼のステータスは見慣れない「∞」の記号に変わっていて──!? これは、名前と姿を変えて異世界で生きることを選んだ「超越者」と、敵対する人種族に恋した「魔族」との波乱万丈な新婚ストーリー。 あらゆる種族を巻き込んで──目指せ、平和なスローライフ!

声優・キャラクター
フリオ:日野聡
フェンリース:釘宮理恵
バリロッサ:山根綺
ブロッサム:日野まり
ビレリー:広瀬ゆうき
ベラノ:稗田寧々
金髪勇者:村田太志
ツーヤ:高橋美佳子
第一王女:川澄綾子
サベア:井口裕香
ヒヤ:堀江由衣
ゴウル:前野智昭
ウリミナス:田村ゆかり
ダマリナッセ:伊藤静
ユイガード:楠大典
フフン:新井里美

ダリア さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

これを機に、アニメ化ガチャという概念をみんなで真剣に考えてみませんか

随分前にラノベ原作コミックおすすめスレに名前挙がってて購入したので、
コミカライズ1巻だけ既読です
本編の感想は特にありません、コミカライズと同じで演出も作画も声優も可もなく不可もないですが、逆に視聴を継続するような魅力が感じられなかったので2話のOPで切りました、ダサすぎて


☆釘宮病(令和)
令和になってまで釘宮理恵(45)を酷使するの、もう辞めませんか
キャストのここが旬の若手だったらな……と視聴中何度思ったことか
釘宮が令和に一線級の若手と張り合うのは流石にキツすぎる

ブルース・ウィリス、失語症で俳優引退しましたね
いや、俺もこんなこと言いたくないよ
水瀬伊織Pだったしさ
辞めろって言ってるわけじゃないです、
ただヒロインとかのメインキャストはもう厳しい
OPで嘘みたいにダサい萌え萌え(死語)キャラソン歌わされてて悲しかったよ俺は
年甲斐もなく彼氏に媚びている母親を目撃してしまった時の居た堪れなさに近い
オーシャンズ8 という洋画の吹き替えの釘宮理恵は最高に良い仕事してたので、主役の脇を固めるにはまだまだ素晴らしい声優だと思う
助演女優賞という道もあるじゃん


☆漫画家ガチャ
漫画家ガチャ、という言葉をたまに聞きます
原作者は(多分)コミカライズの担当漫画家を選べないわけですが、漫画って画力以外の実力も必要になる総合芸術なので、漫画家の実力が残酷なぐらい如実に出る

そして、あまり数字の話はしたくないけど、正直小説と漫画では市場規模の格が違う
2022年 出版科学研究所が公表してるデータだけでも電子出版売上の88%以上を電子コミックが占めている
単純計算すると、漫画は小説の8(~15)倍ぐらい売れるわけです
コミカライズした作品は普通はIPの収益の殆どを漫画が賄っている状態になるわけなので、担当漫画家の力量によって販路の拡張度合いが変わってくる

例えば転スラとかは大当たりの漫画家を引いたおかげでコミカライズが爆売れした結果、潤沢な予算で映像化してもらえたお陰で今日の地位を築いています
原作はかなり酷いよ


☆アニメ化ガチャ
新規層を開拓するためにも優秀な漫画家を当てる豪運が必要になることは前述の通り
じゃあ、仮にコミカライズが成功して映像化が決まったとしてそのクオリティも漫画と同じぐらい大切じゃないですか?
転スラが異世界はスマートフォンの中でと同じぐらいのカスみてえなアニメで終わってたらこんなに売れてなかったと思うよ俺は

勿論アニメ制作会社も馬鹿じゃないので、ここ十年ぐらいですっかりなろう原産アニメのノウハウが貯まってきたような感じがあって、限られた予算の中で、原作の世界観を尊重しながら初見で観ても普通に楽しめる良アニメ化をした作品もかなり増えてきてはいるんだけど
(例:真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました、黒の召喚士、ダンジョンの中の人など)
光あるところには影もあって、まあこういうアニメも出てきてしまうよな……という感想

最近はYoutubeにノンクレジットの動画が上がって、それを導線にアニメ本編を視聴するヲタクもいます
今やOP、EDはただのクレジットではなく、短時間で作品の世界観を梱包して提示する販促映像の役回りがあるわけです

そんな作品の自己紹介のようなOP映像で、毒にも薬にもならないゴミみてえなキャラソンを背景にcv釘宮理恵のヒロインが踊ってる映像を見て本当にそのアニメに興味を持てるか?って話をしてます
少なくとも俺はスタッフのセンスを信用できないから視聴できない

もうゼロの使い魔の頃から時代は変わったわけですよ
外資系サブスクサービスの品質向上によって合法的にいつでも誰でも深夜アニメが視聴できるこのご時世、深夜アニメはもうとっくにキモヲタだけの所有物ではなくなって久しい
あのOPで喜ぶのは、でっかいリュック背負って分厚い眼鏡を曇らせながら秋葉原で同人誌を買っていたキモヲタク君だけ
いつまでそんなガラパゴスな商売をしてるのか

データとか持ってないから憶測になっちゃうんだけど、転スラを買い支えてる消費者のボリューム層って多分普段深夜アニメとかあんまり観ないライト層なんじゃないですか?
そういう層に浅く広く訴求できたからビジネスとして成功したわけで、それに追従しろとまでは言わないけど、この時代に本当に一部のディープなキモヲタクの需要を満たすためだけのアニメを作るのはある意味で不誠実な気がする

☆制作陣のセンス
この作品、先述した真の仲間とかと予算感は大差ない気がするんだけど、
じゃあその真の仲間(OPもEDも世界観に寄り添った優しい楽曲と映像)とか黒の召喚士(普通に凝ったアニメだしOPがすげえお洒落 岸誠二作品っぽい)とかを制作したスタッフだったら、もっと原作の世界観を尊重したセンスの良いOPに仕上げてくれたんじゃないのかな、と思ってしまう
制作期間も予算感も似たようなアニメなのに明暗が分かれる要因、俺はアニメ制作スタッフの原作への理解度と愛だと思います
運が悪いよな、原作ファンには同情する

納期が定められている中で、職人たちのこだわり、なんていう一切お給料にならない厚意みたいな気持ちの有無によってアニメーションのクオリティが支えられている、という業界の歪つな現実にもっと向き合うべきなのかもしれない
俺も、今読んでいるお前も

投稿 : 2024/10/05
♥ : 1

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

典型的なバカなろう系… に見えて、ちゃんと作ったなろう系という感じ

1話 3.5 典型的なバカなろう系… と思いきや出来は案外悪くもないような? ちょっと見たい気も

かつてSF畑の人が、創作で安易に『光速』とか『絶対零度』とか使うとキレていた印象があります。
光速を達成するには無限のエネルギーが必要というのはそうなんですが、でも魔法のある世界ですから質量保存の法則とか成り立たないし、じゃあ光速度不変の法則も成り立たなくても良い気もするし。
すごく速いを比喩的に光速と言ったりもするし、そう目くじら立てなくてもいいじゃん、SF畑の連中はうるさいなぁ、と創作を擁護したいと思う方なんですが…。
そうやってうるさいことを言っていたからSFは滅んだんだよ、と。

でも、あえて同じことを言わせてもらいます。
安易に無限とか使わないでくれませんかね?

本当に無限の力があったら、使った瞬間宇宙が滅びませんかね?
せめて必要な力を上限なしで自在に発揮できるという意味で無限というなら良いかと思ったのですが、だとすると「魔力の1/3を消費する」が意味不明になる。いや無限の1/3ってなんだよ…。

∞なんて出しちゃうからLV-UPした時のステータス上昇とかも楽しめないし、なんでこんなことしたんですかね?

まあ『こういう問題に気付かない人、もしくは気にしない人だけが楽しめる作品です』という振り分けのために、あえてバカな設定を出したのかもしれませんが。

さて、では∞は「なんかよくわからん都合の良いチート」という意味として、気にせずに楽しめるかどうかですが…。

とりあえずアニメスタジオJCSTAFFですか。
JCといえば昔は質が低かったですが近年はすっかり質が上がった、という認識のあるところですが、本作は微妙ですね。低いというほど低くはないですが本気を出せばもっと綺麗に作れるはず。
まあ本気で作るほどの作品では無いのでしょうけれど…。

とはいえ、気が抜けた感じながら、さすがJC。崩れてはいないし女の子のキャラデザは可愛いので、充分ではあります。

そして内容は… とりあえず∞の問題さえ目を瞑れば、それ以外は不快感は少ないですね。
異世界から別の異世界への転移というのでわかりにくいですが、その世界の常識が無いから自分がチートであることに気づいていない、という展開が、今のところ不自然じゃない。
今後同じことを繰り返せば別ですが。

ヒロイン達は自分の常識に照らして主人公を否定していたが。立証されたらすぐ謝罪するなど、対応は普通。ちゃんと謝れるのは偉いですね。

王と勇者は失礼ですが、ざまぁされる立場なのでヘイトを溜めているだけでしょうし。

なんで魔物の森に行こうとしているのか、という理由が実は魔物だったから、と明かされるなど。
いや人間が入れる土地なら、住人が居ても別に不自然じゃないとは思いますが。
火山のすぐ近くで住んでいる人もいるわけで、危険なら絶対住まないはず、なんてことは無いんですよ。
でもまあ、意外性があるところは悪くはないです。

あれ、∞の問題さえ目をつむれれば、案外悪くないのかも?

これはどうも、ちゃんとわかっている人が、あえて知能指数を下げてバカが楽しめるように書いているかもしれませんね。
あっと口が悪かった。子供向け作品が書ける人は、素直に尊敬できるのに。
でも、なろう読者が喜ぶ作品を書けるのは、立派な技術ですね。

わかっている人の作品なら、ちょっと見てみたい気も。

ただ見るのに知能デバフが必要、ということは決して手放しに称賛できる作品ではないので… まあ見るかどうかは考えます。
本数の問題もありますし。

全話感想

いや、思ったより全然悪くなかったです。むしろ良かった。
ちゃんと作ったなろう系、という感じですね。
何がちゃんとしているか。
圧倒的チートを持った存在に対する周囲の扱いとかがちゃんとしています。

主人公は圧倒的なチートであるから魔王軍、人間側両陣営から味方になるように求めてくる。
両陣営とも、主人公と敵対しないように注意深く振る舞ったり。
主人公も自分が強いことは自覚しつつ、それをただ闇雲に振るうのではなくちゃんと自衛のためだけに使おうとしたり。

そんなに圧倒的に強くてどうするんだよ、という問題に対しても、ささやかな平和を求めるだけの小市民だからとか、隠棲する理由もちゃんとしていて、力を振るう時もヒロインが傷ついた時とか必要な時だけで。


なろう的チート存在が居たら、その世界の人々がどう振る舞うか。それがちゃんと作られているわけです。

…いや当たり前なんですけど!
それすらできていないなろう系が多すぎるんですよ…。
というわけで、本作はちゃんと作られたなろう系でした。

そして特筆すべきはヒロインの可愛さでしょうね。
釘宮理恵、まだまだ全然メインヒロイン行けるじゃないですか。
かつて一世を風靡しながら、最近はあまりメインヒロインはやっていない印象でしたが、いや全然いけますね。
フェンリース、可愛かったです。

オープニングの歌の得も言えぬ気恥ずかしさも良かったですね。

まあすごく高評価の傑作というわけでもないのですが、好きになれる良い作品でした。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 5
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

今観てる

5話までの感想
ひょっとしたら面白いかも?ってか5話までは非常に楽しく観ています。
{netabare}1話がアレで辟易する内容だったけど、2話以降からはめきめきと面白くなる。
個人的に「序盤酷かったけど途中から面白い方向へ化けたなろう作品」としてスライム300やモブに厳しい~がありまして、これもその部類に入る…かも?
ってか1話、監督の岩崎良明って聞いたことあるけど何作ったか覚えてないなぁEDがラストピリオドっぽいなぁと眺めつつ、2話で初披露されたOPを見てようやく調べたら本当にラストピリオドで、正解した自分を誉めてもらいたい気分(名前で思い出せない段階でダメですやん)。
まぁ原作がどんなだかは知らないけど「原作がどうであれ、アニメスタッフ次第ではいくらでも面白く出来る」ってのを渇望してたので、これは本当に頑張って欲しいトコロ。
なにがどう面白いのか具体的な説明はし辛いんだけど、OPやEDだけでなく全体の雰囲気が非常にラストピリオド(アニメ版ね)っぽく、あれが好きだったって方は1話は無かったこととして2話から観てみるのもいいかも?

──と思ってたら5話で分岐点が。
厳密には次の回が良作かダメななろう系かの分水嶺になりそう…と思って慌てて感想書いた次第。

要は主人公がそれまでの行いを後悔するのかどうか。
いやぁ、その…ダメななろう作品ってのは、主人公が後悔しないorそもそも後悔するような失態をしない。
もっと言えば、画面に映ってない所で多大な迷惑を被ってる人が居る・主人公は恨まれて当然なのに、何故か作中世界では大絶賛される。
おっさんMMOにおける「こんなゲームすぐサ終だろ」とか、もふもふの「強制収容所かな?」とか、作品世界内にそういう声があって然るべきなのに写さなければ無い扱い。
メタ的な経緯としては「主人公が失敗(誤った選択)をしても後悔や反省をしないのはケシカラン」なのを「主人公が誤った選択を選ぶのはケシカラン」と誤解した?
(誰も「主人公は常に最適解を選らばなければならない」なんて言ってないのに、そう解釈する人がたまに居て話しにくいったらありゃしない)
これが進行して「どんなに悪手を打っても作中では成功扱い」になって、それをストレスフリーだと礼賛する始末で、こうなっちゃうと、もう…ね。

この作品だと「強大な影響力を持っていながら世界情勢に無頓着だったがために大切な人が不幸な目に遭う」が5話で起き、これを6話でちゃんと受けられるのかどうかがとても気になる。
同期に放送されてる出来損ない~が同じ展開で、そっちは思い切りアレで失意のドン底に落とされたので、こっちはマジでいいトコ見せて欲しい。
というかこっちまでアレだったら私の精神がもたんよ。{/netabare}

6話感想{netabare}
あちゃー、こうなっちゃったかー。
ま、まぁ、スタッフは手を尽くして「なろうの臭み消し」を頑張ったけどこれが限界ってことだろう。
決して手を抜いてるとは思えないのでそこまで酷くは言いたくない…落胆はあるけどね。

いま一度自分の5話までの感想を見返してなにを期待してたかというと「主人公がそれまでの行いを反省すること」な訳だけど、もっと具体的に言えば──
初代ルパン3世のEDで「この手の中に抱かれたものは全て消えゆく」ってあるじゃん?
要は惚れた女に限って死んでしまう、自分が危険な存在なので大切なモノを巻き込んでしまう。
その運命を呪うなり抗うなり、それをやってくれることを期待したんだよねぇ。
もしくは、そこから長じて「オレに関わると不幸になる」と言って別れる作りの作品も数多あるワケで…シティーハンターとか。
メタ的には、次のヒロインへ次のヒロインへと乗り換える体のいい言い訳ではあるけど、先人が築いた黄金パターンだけあって説得力はある。
それくらいのことはして欲しかったし、それ(女と別れる)が嫌だったら自分に降りかかる災いの根本に目を向けようよ。

まぁその、一番悪いのは「このまま放っておいたらお前の住む世界にも害が及ぶ」ってコトもない全くの部外者を召還(拉致)した王様で、金髪勇者ですらその被害者で「元の世界に返せよ、そうでないならこの国を滅ぼす」って態度であっても仕方ないとさえ私は思ってる。
なので金髪勇者はクズキャラには映ってないし、それよりものうのうと不問に終わらせた主人公の方がクズ人間でして…。
怒りをぶつける相手を間違えんなよと。

まだ途中だし、今後そっち方向への掘り下げとかやってくれるんだろうか…だったらいいんだけどなぁ。{/netabare}

投稿 : 2024/10/05
♥ : 2

56.4 20 2024年度のラノベ原作アニメランキング20位
異世界ゆるり紀行 ~子育てしながら冒険者します~(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★☆☆ 2.7 (60)
155人が棚に入れました
神様のミスによって命を落とし、転生した茅野巧。様々なスキルを授かり異世界に送られると、そこは魔物が蠢く危険な森の中だった。タクミはその森で双子と思しき幼い男女の子供を発見し、アレン、エレナと名づけて保護する。格闘術で魔物を楽々倒す二人に驚きながらも、街に辿り着いたタクミは生計を立てるために冒険者ギルドに登録。アレンとエレナの成長を見守りながらの、のんびり冒険者生活がスタート!

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

犬も歩けば棒に…ゴイスー!

 最終話(12話)まで観ました。2024.09.28

 最後まで隙あらばゴイスー!と異世界人に褒められなければいられない感じのアニメでした。主人公は何らかの精神疾患かな?テレビ版エヴァンゲリオンの最終回みたいな感じをワンクール通して繰り返している状態です。おめでとう!おめでとう!

 双子も召喚獣達も主人公に都合が良すぎる存在過ぎて何かキモいです。作画も悪く、タイトルどおりゆるいアニメですが、ゆるさを言い訳にしているだけの低クオリティさでした。

 異常に好戦的かつ暴力的な、気持ちの悪い双子が印象に残るのだけが売りのアニメだった様です。視聴者を洗脳しようとでもしてるんか?こんなアニメを制作した意図が不明です。
………………………………………………………………………

 11話まで観ました。2024.09.16

 次回最終回なのに、畳みかける様に周囲の人々が主人公をゴイスーゴイスー持ち上げます。

 もう、寸暇を惜しんでゴイスー連呼です。カレーを作ってゴイスー!惣菜パンを作ってゴイスー!

 コレを観て、承認欲求が満たされる視聴者なんている?何か極めて馬鹿にされている感じがします。

 存在しているだけでイイネ!が貰える世界に行きた〜い…。それ、何らかの末期症状やぞ…。

………………………………………………………………………
 10話まで観ました。2024.09.11

 海の迷宮の宝箱には、生の海老や鰹節とかが入ってるんやで!視聴者馬鹿にしてんのかな?

 一事が万事こんな調子で、醤油の採れる木が迷宮に生えていたり、どうしようもねぇ…。

 こんな主人公に都合の良い世界、誰もおかしいと思わんのか?悪の根源的な何かに、幻影を見せられて脳ミソ吸われているんじゃないかくらいの危機感を持った方が良さそうです。

 主人公が何をやってもゴイスーゴイスー!貴族にも取り入ってノンストレス異世界極まれりです。

 家族にも、こんなの観ていると言えない感じです。何かよからぬことを企んでいるのでは?と、警察に通報されそうですね。
………………………………………………………………………

 3話まで観ました。2024.07.24

 ここまで露骨に欲望に忠実な異世界転位モノは久しぶりに観た気がします。

 子育ての良いと取りとか、子供をペットにしているとか以前に気持ち悪い位、主人公に都合の良い世界です。

 主人公自体チートの上、ファンネルみたいに戦闘力の高い双子を連れている怪しい男を、ギルドも冒険者も街の人もすぐに受け入れてくれます。

 しかも、神様のサポート付きです。主人公が何かやると皆ゴイスーゴイスーと大絶賛です。全てが主人公の承認欲求を満たすためだけに存在しているかの様です。

 主人公、何か怪しい機械に繋がれて妄想世界を見ながらウヘウヘ言ってるキャラなんじゃ?原作者やアニメ制作会社もどんな精神状態でこんな物語を作ってるんでしょうか?

 こんなのがウケている様では、この世界の終わりも近そうですね。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 3

ヨッシャア! さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.2

口汚く罵ることだけは避けました

【物語】 1.0 / 5.0
 質の悪い「なろう系」の良くないところを凝縮したかのような内容。
 なろう系の嫌味に見える部分を中和しようとしたのか「子育て」要素がメインテーマとして存在するが、それ以外の部分に中身がないので、幼児番組未満の茶番を延々と見せられるのが非常に辛い。
 嫌味を消そうとした要素が気持ち悪さに拍車をかけてしまっている。
 何がしたいのか、何が売りなのか、創作物の根幹たる「作品のコンセプト」が全く見えてこず、何もかもが度し難い。
 どこに勝算があってこのアニメ化プロジェクトが始まったのか、考えれば考えるほど頭が痛くなる。

【作画】 1.5 / 5.0
 日常シーンもアクションシーンも作画のレベルは極めて低い。オープニング映像の時点で作画のレベルが怪しいのだから、本編も推して知るべし。
 最低点数ではない理由は、極めて低水準とはいえ「後々語られるレベルの酷い作画崩壊だけはなかった」という一点のみ。
 こういう作品が、新人やレベルの低いアニメーターの教育・実習の現場になっているのかな…?と思えば、まあなんとかギリギリ許容できるような気がしないでもない。

【声優】 1.5 / 5.0
 声優に罪がないことは重々承知の上で評するが、作品全体の幼児性・茶番、そこからくる気持ち悪さのせいで、全ての演技にいわゆる「寒さ」を覚える。
 これもまた彼らにとっては重要な仕事なのだから、声優業というのも大変なのだなと再認識できる。

【音楽】 1.0 / 5.0
 印象に残らない。

【キャラ】 1.0 / 5.0
 物語の項でも述べたが、作品を通して「何がしたいのか」「何をする話なのか」が極めて薄っぺらいうえに一貫性がなく、1クールの展望が全く見えてこないから、そのような作品のキャラクターに魅力があるわけもない。
 何らかの教材に載っているんだろうか、と疑いたくなるような量産型のキャラクターまみれで本当に虚無。



【総括】 6.0 / 25.0 (平均 1.2)
「ストーリーにもキャラクターにも全く魅力がないのだから、もうせめてもの悪あがきで雑に美少女キャラを並べてハーレムにでもしたほうがいいんじゃないか」と投げやりに考えてみたが、子育て要素が邪魔をする。この作品に残された勝ち筋はもうどこにもないように思えた。
 どこか既視感がある「自称無害系」のなろう系主人公に、どこか既視感がある子育て系作品の無垢なロリショタ双子、どこか既視感がある動物の使い魔、どこか既視感がある主人公をひたすらヨイショする異世界人。
 ちょっと頭を使えば、何かしらのオリジナリティは出てきそうなものだがそんなものはなく、このような作品がアニメ化されるほどに界隈は出がらし状態なのだろうかとアニメファンである自分を不安にさせる。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 2

たナか さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

愛は双子で割り切れない

子供は可愛いが結婚はイヤ!な未婚者向けなろうが堂々登場!

01
モテモテハーレムからチヤホヤゴイスーまでバリエーションが広がってきた異世界なろう。フリーレンや薬屋など一般向けを装ったなろうアレンジの作品も好調で、本家なろうもまた幾多の実験的な作品に挑戦しているもよう。んでこれです。

子育てを冠するもただヨシヨシして可愛がるだけ。母親不在で無条件に自分だけに懐いてくる愛嬌のある存在。無垢な子供の可愛さだけを無責任に享受したいとの願いを叶えるメルヘンが爆誕。人よってはある意味で陰キャがモテモテ!みたいなやつよりキモいのかも。子育て舐めんなとか。新生児の世話なんて自分でエサ食えるペット飼うよりもキツいわけで。

結婚はともかく恋愛にすらリアリティが持てない若い世代も多いらしく、ならせめて創作世界の中だけでも妄想を楽しみたいという人にはいいのかも。実際子育てというより世話すらも一切してないどころかこの子らは超強くて逆に助けられてる。そのうえで主人公に瞳ウルウルしながら庇護を求めてくるすこぶる都合のいい存在。

イヤなところからは目を逸らし都合のいいところだけをつまんで味わいたい、これが今の異世界アニメに求められるもの。キャバ嬢やホストなら自分の身を崩すし、酒や麻薬なら体を壊す。しかし異世界なろうは時間を消費するだけでキモチいい妄想に浸れる安心安全なデジタルドラッグ。中途半端な陽キャはブラック会社にコロされまくってる現在、これからの社会で適者生存で優位を取れるのは妄想だけでストレス解消などの自己調整が個人で自己完結できる、なろう好きのような方々なのかもしれません。

しかし高額なグッズを売りつける弱者搾取ビジネスをやるつもりなら金髪ツインテロリにするはずなので、これはこれでまだ志というか良心は残っているのかも。育成システムが完全に崩壊した核家族社会の中でナチュラルにテイカーな餓鬼と化すしかない愛に飢え奪うことしか知らないクソガキヒトモドキが跋扈する令和において、純粋に子供の無垢な可愛らしさだけを抽出したオブジェクトを見つめることで「子供は本来可愛い存在である」ということを思い出させてくれる崇高な使命を帯びた作品なのかもしれない。

2人の可愛さを楽しむ作品なので舞台装置の異世界要素は極めてベーシック。つまり凝った独自の設定などいっさいの捻りもないし、説明も簡素でまったく奥行きのない世界観。2人のノイズにならないように徹底してあえて凡庸な設計を貫いている。これはこれで勇気のいる仕事。

しかし拙い言葉での可愛らしさを楽しむのなら海外Vtuberがいるのでこれは流行らないと思う。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 2

58.7 21 2024年度のラノベ原作アニメランキング21位
Re:Monster[リ・モンスター](TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★☆☆ 2.8 (111)
315人が棚に入れました
突如ストーカーに刺され、目覚めると最弱ゴブリンに転生していたゴブ朗。 喰えば喰うほど強くなる【吸喰能力】で異常な進化を遂げ、 あっという間にゴブリン・コミュニティのトップへ―― 弱肉強食の異世界で、有能な仲間達とともに生き抜いていく痛快下克上サバイバル! 怪物転生ファンタジーが蠢き出す!!

声優・キャラクター
ゴブ朗:佐藤拓也
ゴブ吉:細田健太
ゴブ美:加隈亜衣
ゴブ江:植田佳奈
ホブ星:山根綺
ホブ里:大森日雅
赤髪ショート:菅野真衣
姉妹さん:山村響
鍛冶師さん:島袋美由利
錬金術師さん:東城日沙子

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

システムの奴隷アニメがまた一本!ゲームっぽいですね。

 最終話(12話)まで観ました。2024.06.28

 傭兵団としての王女の護衛任務もサクッと終了し、また、レベルアップと仲間を鍛え、女性を犯す日々が始まる様です。

 物語としては全く面白く無く、作画も悪いので視聴する価値は極めて低いですが、初期なろうに何が求められていたかが分かる、歴史的な価値は多少あるかもしれません。

 これ、今やVTuberに独占されたコンテンツである、ゲーム実況なんですね。

 かつて、ゲームを一生懸命に子供達はプレイしていました。当時、ドラクエなんかをやっていると、大人達にそんなお使いアンド作業の何が楽しいの?と批判されましたが、努力、友情、勝利こそが至上の価値であると洗脳されていた昭和児童にとって、地道なレベルアップで強くなり、スライムに苦戦する雑魚から魔王を倒す勇者へとキャラを鍛え上げるのは、苦行ではなく、喜びでした。

 そんなゲムっ子も、大人になると時間も無くなり、目も悪くなり、集中力も低下し、他に面白いことも出来るので、ゲームから卒業していきました。

 ただ、下克上の物語を消費してカタルシスを得たいという欲求は残っているので、初期なろうでこのアニメみたいなゲーム実況っぽいのが量産されたのです。

 異世界のんびり農家とかもそうですが、キャラのレベルアップを眺めて楽しむ話なので、ストーリーの整合性とかはどうでも良いのです。

 それに思うがままに女性を犯したいという欲求が結びついたのが、本作品を含めた初期なろう作品群なのです。

 ゲームにそれほど思い入れが無い世代が観ても面白く無いでしょうし、女性をモノの様に扱うので、女性人気も期待できない、団塊ジュニア辺りの世代の欲望垂れ流しなので、良識あるアニメファンにも評価されない…。
 
 はっきり言ってポルノ的汚物でしか無い原作のアニメ化…、どういう意思決定なのか、そっちの方が興味深いですね。

………………………………………………………………………

 10話まで観ました。2024.06.09

 100日位で主人公の子供が誕生しました。マジでキモいです。記号的キャラを通り越して、気持ち悪い蟲とか、侵略的外来種が蔓延っていく様を眺めているような気分になります。

 近所の池がいつの間にかブラックバスやブルーギルだらけになってしまう感じです。

 初期なろうのキモさが爆発しています。俺tueeeeeeeイキリ、エロ、早すぎる展開、女性や仲間を積んで馬車で旅をする、やたら風呂に入りたがるとか…。古いなろうのキモい成分満載で吐きそうです。

 同じ様な感じの異世界のんびり農家は、もう少しなろう臭を脱臭してアニメ化していましたが、本作品もコミカライズ版マンマでは無く、脱色した方が良かった気がします。
………………………………………………………………………

 3話まで観ました。2024.04.21

 作者の身の回りに起こったことをグダグダ書いた私小説に対し、完全なフィクションである虚構小説の真髄を垣間見た気がするアニメです。

 なぜ私小説か?それは、どんな文豪でもモデルが存在しないキャラクターを設定してフィクションを書くのが難しいので、何となく私小説になることが多いからです。

 しかし、この物語は違います。キャラクターにモデルなんて存在しません。先行の小説、アニメ、ゲームキャラの設定を借用しただけです。

 そのため、女性キャラはオナホか肉便器、良くて孕ませ要員、敵はカマセか経験値稼ぎキャラ、男性キャラは友人や仲間では無くて奴隷か使い捨て戦闘員と、著しく記号的です。

 世界観も適当で、下剋上と言っても、主人公はゲームチェンジャーでは無く、何故か既存のシステムに特別扱いされてるだけのチートキャラです。ドラクエの勇者一味と全く同じです。

 小説も、モデルがいると名誉毀損で裁判沙汰になったりしますが、キャラが記号に過ぎないゲーム実況アニメなので、ストレスはありません。

 後は、森羅万象をモノの様に扱う主人公が許せるかです。主人公自体も記号なので、感情移入を拒んできますが…。

 私小説を批判的に乗り越えた筈の現在の虚構小説(なろう)がこの程度とは…深く考えてはいけませんね。

………………………………………………………………………

 2話まで観ました。2024.04.14

 主人公、強いリーダーというか、人非人というか…。集団をまとめるためとは言え、やっていることは連合赤軍事件の陰惨なリンチ殺人ですが、全く葛藤したりしません。

 なろうに在りがちな、主人公がシステムの敷いた道を辿っているだけだからですね。ゲームの信長の野望とか、ドラゴンクエストとかで、主人公が敵対勢力の殲滅やレベル上げに疑問を抱かないのと同じです。

 物語としては至極単純で、主人公とその仲間達がどんどん強くなるのを眺めているだけになります。漫画や小説ならまだしも、アニメで観る価値があるのかは少し疑問です。

 バトルものなので、後は戦闘シーンの作画次第といったところでしょうか。

 BGM代わりに丁度良い…、そんな感じですね。
………………………………………………………………………

 初回観てのレビューです。2024.04.09

 他のモンスター等を倒して食べるとレベルアップ!味方も強化してモンスター軍団を作るお話です。

 タック二階堂さんの情報によると、結構古参なろうの様です。異世界のんびり農家みたいに村や勢力を発展させるエロ要素ありのゲーム実況を見ている様な感じです。

 コミカライズ版は途中まで読んでいます。段々強さがインフレして、凄まじいことになっています。しかしまぁ、読めないことはありません。

 転スラと似ていますが、あまり敵対勢力と交渉したり会議したりせず、サクサク倒して進むのが魅力と言えば魅力ですが、反面浅い感じは否めません。

 ゲーム的な世界なので、主人公も他のキャラも能力の選択は出来るものの、システムの思惑通りに強くなっていく感じです。RPGゲームのレベル上げが好きなら面白いかもです。

 似たようなアニメは沢山ある気がしますが、一番近いのは転スラよりも蜘蛛ですが何か?かもしれません。

 蜘蛛はシステムの管理者とも戦う様な流れになっていますが、本作品はそこまで行かなさそうです。

 究極まで強くなった後のことはあまり考えていなさそうですが、成り上がり最中の話はノーストレスなので、視聴継続です。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 7

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

作画クオリティ低め。内容も淡々と成長するだけ… こういうのも人気あるのか

1話感想 3.4 作画クオリティ低めながら、内容がしっかりしていて面白い
さて、またなろう系ですが一風変わった感じですね。
ゴブリンに転生して、そこからどんどん強くなって成り上がっていくという…。

まあ蜘蛛ですがなにか系統と言えばそうかもしれませんが。

スキルをどんどん覚えていくのは前世に持っていた能力だそうで。前世も地球ではない異世界だったということでしょうかね。

淡々と成長していく感じですが… 結構悪くないです。

主人公に多少のチートがあるのは当たり前。ちゃんとそれなりに工夫して努力した結果強くなっているので、ムカつきはしませんでした。

主人公が特にムカつかなければ、単に成長していくところを見ていくだけでも結構面白いものですね。
ポンポン成長していくテンポも良かったですし、このまま成り上がっていく様子を見守るのも悪くないと思いました。

ただ作画クオリティは微妙ですし、すごく面白い、というわけではないので…。
本数次第で諦めます。

全話感想
うーん、1話はまだ良いと思ったのですが…。以後もずーっと淡々と成長するだけで、そもそも作画レベルは低いままだし、なんだかなー とは思いつつも、そのまま流れで最後まで見てしまいました。

正直イマイチと思いつつ、アニメ化までしたということは誰かにとって面白かったわけで、では何がどう面白いのか。
分析しようと思って見た感じです。

本作は何が面白かったか。
単純にレベルアップの面白さってのもあると思います。
ゲームでレベルアップし、ステータスが上がって新しいスキルや魔法を覚える。それだけで面白い、という面はあると思います。

主人公だけじゃなくて仲間もレベルアップしていくのでその楽しみの回数が多い。

本作は主人公が圧倒的に強いですが、一応多少は苦戦するレベルの敵も出てくるわけで、強くなった力の振るう先も皆無ではない。

というあたり、まあ本当に駄目ななろうに比べたらいい感じだったのかなぁ? とか。
いや駄目ななろうでも人気あったりしますが。

じゃあ何がいまいちだったかというと、本作も明白な目標が無いことですね。
途中で何か理想や夢ができるかと思ったのですが、最後まで特になかった。結局生き抜くことだけ? まあ生き物が生きる理由は究極的にはそれだけかもしれませんが。
でも物語で描くなら生きる理由ってのが欲しいのですよ。

特に目的はないけど眼の前の問題に対処しているだけでそれなりに流れていくだけ、という感じは盛り上がりに欠けましたね。まあそういう作品多いですが。

あれこれの出来事に対して主人公が感想を持ってくれるのは良いのですが、
基本あっさりしていて蛋白に感じました。
まあまったくないわけではないので、本当に感想が皆無な作品よりはマシな方ですが。
でももうちょっと起伏が欲しいというか。子供が生まれるのもさらっと流しすぎというか… まあ一気に4人もできてますから1人ずつ重く扱ってはいられないのでしょうけれど。

後はやっぱり作画面が微妙過ぎましたね…。

でも、生まれてからの日数をちゃんとカウントしているところからくるアンバランスさは普通に面白かったと思います。
生後127日で、ゴブリンからなんか凄いのに進化して、一族を率い子供もできて… という出世っぷりは、改めて考えてみるとなかなか楽しいかったな。

まあいろいろ不満はありましたが、ここで感想を書いて完了というところですね。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 4

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ゴブリンよ、強く・賢く成り上がれ―――

この作品の原作は未読です。
完走後にwikiをチラ見した際、原作は2012年から始まっており既刊15巻まで発行されていること、そして何とゲームまで制作されていたことを知りました。

彼らの能力である「吸喰能力」で手あたり次第、色んな怪物をガブガブ食べたら無双になれるんだろうなぁ…
などと思いながらゲーム欄を覗いてみると、残念なことに2021年に配信が終了されていました。
アニメが結構面白かったので、もし今ゲームがプレイできるなら一定の人数が参加するのではないでしょうか。

改めてメディアミックスの内容とタイミングの難しさを感じた気がします。
勢いも大切だと思いますが、仕掛けるタイミングがきっとあるんですよね。


突如ストーカーに刺され、目覚めると最弱ゴブリンに転生していたゴブ朗。

喰えば喰うほど強くなる【吸喰能力】で異常な進化を遂げ、
あっという間にゴブリン・コミュニティのトップへ――

弱肉強食の異世界で、有能な仲間達とともに痛快下克上サバイバル!
怪物転生ファンタジーが蠢き出す!!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

捕食してそのスキルを会得する…碧ちゃん演じる「私」が大活躍した「蜘蛛ですが、なにか?」も同じ感じだったと記憶しています。
碧ちゃん演じる「私」は何度も死線を潜り抜けてきましたが、本作品はあっという間に強くなってしまったので、緊張感はやや薄めでしたが、痛快な展開の連続だったのでこれはこれで有りだと思いますし、結果オーライだったのではないでしょうか。

唯一気になったところと言えば、殆ど描かれなかったモブキャラが何時の間にか成長・進化している点かなぁ。
既にゴブ郎を頂点とした組織が成立している認識はありましたけれど…
成長・進化を前提とした食生活が全員に行き届いているんでしょうね。

そう考えると途中でリタイアした先輩ゴブリンは勿体なかったかも。
自ら強くなれる機会を放棄した訳ですから…

前半はまぁそんな感じ…
途中でエルフや人間との争いの様なイベントがちょいちょい挟まりましたが、後半はお目出たラッシュと言っても過言ではないでしょう。

ゴブ郎の恋鬼はゴブ美ちゃんで、ゴブ吉君の恋鬼はゴブ江ちゃん…
最初は全然違和感ありませんでしたが、この組み合わせで結果的に正解だったと思います。
進化後の体格ですが、ゴブ郎とゴブ吉君の体格差が半端無くなっていましたから…
ゴブ美ちゃんとゴブ江ちゃんもゴブ郎とゴブ吉君と同じ系統の進化で良かった^^

しかし、終盤にパラベラムの皆さんを改めて見てみると、皆さん随分と成長・進化したものです。
錚々たる面子が揃っていましたから…

しかも、物語が続編の布石を投じて幕を引いた展開も気になるところです。
まさか、ここで終わるなんてこと、ありませんよね。
パラベラムの活躍はこれからだ…を是非アニメで見せて欲しいモノです。
住処も新しくなったことですし…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニンブテーマは、CHANSUNG (2PM) & AK-69 feat.CHANGMIN (2AM)さんによる「Into the Fire」
エンディングテーマは、EverdreaMさんによる「運命」

1クール全12話の物語でした。
痛快な展開にどっぷり浸かって視聴できる作品で、しっかり堪能させて頂きました。
続編の情報、待っていますね♪

投稿 : 2024/10/05
♥ : 8

51.8 22 2024年度のラノベ原作アニメランキング22位
出来損ないと呼ばれた元英雄は、実家から追放されたので好き勝手に生きることにした(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★☆☆ 2.3 (119)
283人が棚に入れました
「ようやく探しに行くことができる。前世から待ち望んだ平穏な暮らしを。」 神の恩恵『ギフト』を得られず、出来損ないと呼ばれた少年・アレン。 しかし、彼の正体は――前世の記憶と力を持つ元英雄だった⁉ 実家である公爵家から追放されたのをいいことに、自由気ままな旅を始めようとするアレンだったが、 元婚約者の暗殺未遂に遭遇することになり......⁉ 今世こそのんびりしたい元英雄の、望まぬヒロイック・ファンタジー開幕!

声優・キャラクター
アレン:蒼井翔太
リーズ:栗坂南美
アンリエット:鬼頭明里
ノエル:雨宮天
ミレーヌ:愛美
ベアトリス:潘めぐみ
アキラ:伊瀬茉莉也
クレイグ:子安武人
ブレット:逢坂良太
カーティス:子安光樹

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

アレン君!凄いテンプレだよー!テンプレにもなっていない?

 最終話(12話)まで観ました。2024.06.19

 いや〜面白かったです。さすが今期ワースト候補作!ブッチギリで1位です。

 前世から因縁のある、4人目のチョロイン、アンリエットを助けるのは良いのですが、アレンさん、いつも通り殺される寸前にならないと行動しません。

 蒼井翔太さんのCVもアレンに合っており、サイコパス感マシマシでとても良い感じです。ぬらりひょんかなんかなの?いつもの様にヌルっと登場します。

 ラスボスは、昔のゲゲゲの鬼太郎に出てきた強欲な人間が祟りで妖怪化したやつみたいなキャラで、フンスカ言いながらアンリエットを襲いますが、作画と動きの悪さのために、80年代のギャグアニメみたいになっています。ここ、笑うとこ?

 そして、いつもの様にアレンさんにワールドエンドを叩き込まれます。ワンパターンだなぁ…。しかも一応ラスボスなのにこんなに弱いのは良くないですね。

 ラスボス「神の如き力だな。お前は一体何なんだ?なぜ何者にもなろうとしない?」本当にそうですね。今回の人生でやりたいことは、複数の嫁をゲットしてウロツクだけなんですかね?

 何が言いたいか最期まで良く分からない、やっつけ仕事の本作品…。それでも総集編無しでワンクール放映出来るのだから、日本のアニメ制作技術は優秀ですね。なろう原作も大したものです。
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 9話まで観ました。2024.05.30

 エルフの国の問題も、いつもの通りアレン君は仲間がピンチになるまで待ってから登場して助けて何となく解決しました。色々関係者にぶん投げただけですが…。

 前世のトラウマで全ての行動に腰が重いそうですが、何かなぁという感じです。前世の件必要か?

 結局、ハーレム作って色々な事に武力介入しないと物語が作れないのだから、実家を継げば良かった気がします。

 物語中の人達はアレンの前世の事など知らないのだから、現状、何がしたいのか分からない不気味な集団としか思われて無い気がします。

 この、凄い薄味の物語に何らかのオチはあるのでしょうか?疑問です。
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 8話まで観ました。2024.05.22

 実家は継がないよ〜!で、ハーレムヒロイン達と楽しく暮らすアレン君…。しかし、それでは話が終わってしまうので、ニューヒロイン登場からのいっちょカミでエルフの国へ…。

 全てがどうでも良い男、アレン君…。悪魔がどういう存在なのかをヒロインから聞いて、深刻な顔をしますが、仲間も含めてどうでも良いんだろ?

 家族にワールドエンドを容赦無く叩き込んで別に何のフォローもしない鬼畜に何かを期待してもな〜。

 何か、ポプテピピックのキャラが出て来ても大丈夫そうな虚無アニメですが、スマホ太郎の方がまだ面倒見が良い位、アレン君が人非人なので、これからどうなるのか凄く気になります。このまま、サイコパス街道を爆走して欲しいですね。

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 6話まで観ました。2024.05.09

 今期の異世界なろう三銃士、ニューゲート、レベル2、出来損ない…ですが、毎週観ていると似たような内容なので印象が混ざってきます。

 本作品、出来損ない…は三銃士の中ではオリジナリティを出そうと頑張っている感じはします。しかし、圧倒的に作画と演出が悪いです。

 何でしょうね…。フェンリル戦、ゾンビ退治、オジサマ騎士の悲劇と、見せ場を作ろうとしますが、作画と演出が悪くてことごとくギャグみたいです。ガチの低品質さが何とも言えません。

 ゾンビ退治は酷かったなぁ…。往年のフラッシュアニメの方が迫力あるのでは?鷹の爪〜!

 今回でアレン君の因縁が片付きましたが、ワールドエンド!とクソダサ技を叫んで決着って…酷くね?

 敵味方の登場人物達が何をしたいのかイマイチ不明なままクールの後半へ…。人間性の欠如したアレン君に刮目せよ!
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 初回視聴してのレビューです。2024.04.02

 転生チート、実家追放、スローライフを目指しての旅、美女戦士と婚約者の馬車がモンスターに襲われていたので助ける、美少女合流ハーレム、旅の途中でイキった奴らを懲らしめる…。

 観ていて、自分にも前世の記憶があるのか?それともデジャヴ?舞浜サーバでループしてる?いつの間にか死に戻った?と、不安になるほど既視感があります。コレはヤバい…。

 こんなにオリジナルティーの欠如した原作を良くアニメ化したなぁ〜と言うのが1話の感想です。

 タイムリープ感を味わいたい方にオススメです!寧ろ変なオリジナルティーを出さない方が良いかもしれません。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 7

こま さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

1話視聴。スゲー!!ここまでのは久しぶりだ!!うぉぉぉぉぉぉ!!1話切り!!

2024年1月時点で電子版を含むシリーズ累計発行部数は90万部を突破している。
コレが売れてるとかマジか…。

出来損ないが!!ギフト持って無い雑魚なので追放だ!
自由だよ!やったね!平穏に生きたいな!
早速何時もの厄介ごときたー!ピンチだった女騎士とヒロイン来たー!

コードアカシック(全知の権能)天の瞳!ワールドエンド(剣の権能)!!百花繚乱!
実はすごい力を持っていたんですね!ドヤァ!
パラレルパラドックス(理の権能)魔導ヒーリングライト!×2
重症者と服を治したついでに馬車と馬も治したよやったね!

ヒロイン、実は幼い頃に友達だった王女だったよ!やったね!
なんで友達だったか分からなかったよ!やったね!
出来損ないが…出来損ないが…出来損ないが!以下ループ!

次の厄介ごと来たー!
最強のギフト!!ブレイバー!!持ち女の子?とドラゴン退治!
生贄要求喋るドラゴン!!
ドラゴン、小さい女の子を人質に!!くっ…攻撃出来ない…と思いきや勇者攻撃!!

勇者で最強?のギフト!ブレイバー!!
…ドラゴンに傷も付けられず負ける!!…最強とは?

そして何時もの主人公強ぇぇぇぇ展開来たー!

主人公に負けそうだ…そうだ!また人質を取ればいいんだ!!これなら攻撃出来まい!!
ヒロインと騎士を人質に取る最強?ドラゴン!
なんと!!神に近いとまで言われた赤竜王!だった!!
主人公、コイツは隔絶された力を持っている!…なんだと!?
主人公ヒロインの目を見てドラゴンにトドメ!ドラゴン死ぬ!
草。

厨二病が凄まじい上、主人公に都合が良すぎる展開!
なろうのヤバさてんこ盛りで気持ち悪い!…まあ百錬よりかはマシか?
そして素人目にしても作画がアレなのが分かるw
主人公も声優さんが合ってないのも。はめふらは良かったんだけどね、

ホント凄い!ここまでだと切りやすくて助かるw
1話切りだよ!!やったね!!


ちなみにマンガもアレとか聞いたので確認。
アニメとマンガの作画は似たような感じ。

マンガは騎士の腹が抉れてる。グロはしょうがないね。
王女は主人公の元婚約者。
モンスターの襲撃とドラゴンは裏から手を引いていた集団がいた。

ギフト無しだった主人公の追放について。
大司教のギフトランクが5。現在5以上のギフトは測定出来ない。
なので主人公のギフトランクは6以上の可能性。
コレに関しては前世の力なのでなんとも。

勇者と会いそのまま龍退治だが、マンガだと会った時点で手合わせしている。それも10回。
王国最強に一歩及ばすだったのでそれなりに強いのは確かなんだけどうーん。
龍との戦い。
堕ちろ雷帝…ブレイバー(勇者)魔法サンダーレイン!貫け天の雷!!
黒刃滅塵!滅魔の蒼電ファイナルストライク!ワールドエンド斬魔の太刀!極技・閃
必殺技が厨二病のそれw

人質の女の子。
アニメだと女の子はぼろぼろなだけ。
マンガはコレ生きてる?状態。てか絵が雑過ぎて生きてるかの判別は出来なかった。
手足の少なくとも3つは飛んでる。下半身もあるのかコレ…。


龍との戦いで勇者は聖剣(オートゥレール)抜いてる。
龍のレベルは52…レベル?レベルってギフトレベル?
判断基準が分からんけど主人公は強いとか言ってるので強いのだろう(弱かったけど)

ちなみにアニメは最後辺りで赤竜王とか言ってたけどマンガは赤竜王とか名乗ってない。
強さを強調したかった…じゃないねアレはw
龍の最後のセリフバカな、こんな事…奴らからは何も。コレもマンガのみ。
このセリフで何かと繋がってる事が分かった。
まあアニメでも匂わせしてたからここはいいか。

最後に人質の女の子。完治!!アレで生きてるってw
うん?聖女なら治せる?アレ?なら騎士さん治せたよね?
とか思ったけど事情があって話せない感じか。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 3
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

今観てる

7話までの感想{netabare}
この作品に限った話じゃないが、「大いなる力には大いなる責任が伴う」って言葉がありまして、それに賛同するしない以前に、どうしてそんな考えが生まれるのかを作り手はちゃんと考えて欲しい。
特に大いなる力…今風にならチート能力になるけど、これを持つことのデメリットについて。

大いなる力=その力でしか助けられない状況、というものがあって、それを出し惜しみするということは見殺しにするということ。
「そんなこと言われても助ける義理はない、なんで滅私奉公しないといけないんだ」は正論だけど、であるなら同時に恨まれるのは覚悟しないといけない。
「お前が出動すれば助かったのに、そうしなかったらから家族は死んだ」みたいなね。
場合によっては「なんであと一日早く村に来てくれなかったんだ」と理不尽な理由で恨まれることもあるだろう。
これがチート持ちでないなら「オレに言われても…」と突っ返せるが、チート能力を持っててそれが周知されてるのなら避けられない。
なので、そういう面倒ごとに巻き込まれるのが嫌だから能力を隠したりするワケで…さもなくば恨まれても知ったことかと跳ね返す気概を見せる作品を先人達は書いてきたワケで。

ってことでこの作品、6話まで、上記のデメリットに気付かない主人公が、心が折れるレベルで“思い知らされる”展開なのかなぁと、色々と突っ込みどころもあるけど頑張って好意的解釈をしてたのに、7話冒頭、あれは何だ!?
いやマジで、6話まではかなり大らかな気持ちで見てました。
なのに7話、ギルドから「アレン殿にしか倒せない強力なモンスターがわんさか居て~」と言われても乗り気でなさそうだったり、あまつさえアクセサリー女が「そんなのどうでもいい」って…正気か?
1・2話の生贄少女みたいのがわんさか居るとは思わんの?
6話まで何を見させられたんだ??
6話までの「主人公の無責任な振る舞いによって悲劇が起きた」って展開そのものは別に構わないんだ。
問題は、それを主人公はどう受け止めるか、作者はちゃんと考えてるか・自覚してるかどうかで…その答えが7話ってことでいいのか?
「前世で英雄と奉られて大変な目に遭った」と言い訳がましいことを言ってるが、だったら6話で親父から怨嗟の言葉を吐かれても鼻で笑うことくらしろって、「ボクちゃん世界のために能力使うのイヤなんだ」ってさ。
別にピカレスクは否定してないんだから。
というかさ、そこに想像が働かないのは「これはお前にしかできない(だからやって)」ってことを言われた事のない、「イヤだったら辞めていいぞ、代わりはいくらでも居るから」としか言われた事のない、惨めな人間の惨めな妄想にしか見えなくて、見てるこっちまで惨めな気分になる。
暴漢に襲われてもひいぃと言って逃げ惑えよ、アンリエット家に居た執事から冷たい目で見られろよ。
主人公にはみっともないマネさせられないって下心が丸見えだし、悪魔の居ることが事実とされてる世界で「悪魔の証明」を語るのは…何なんだ?

バイトテロする人の倫理観、炎上するまでそれが何で悪いのか分からない、いや炎上しても何故なのか分からない。
コンビニのレジ打ちバイトしたら、自分が何十時間働いても手に入らない大金が目の前にポンとあって手を出さない理由が浮かばない、それどころか「こんなにお金あるのにボクにはちょっとだけしか払わない店長はボクに意地悪をしてる」と思っちゃうタイプ。
そういう人が居るのは分かるけど、そういう人の価値観を共感するのは私にはちょっと…。{/netabare}

投稿 : 2024/10/05
♥ : 2

56.5 23 2024年度のラノベ原作アニメランキング23位
神は遊戯に飢えている。(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★☆☆ 2.7 (75)
212人が棚に入れました
人類VS神々 至高のファンタジー頭脳戦! 暇を持て余した神々が作った、頭脳ゲーム「神々の遊び」。 神々から神呪アライズ を授かった人間は使徒と呼ばれ、「神々の遊び」に10勝した者は莫大な祝福を得られる。 しかし、完全攻略者は――未だゼロ。 なぜなら神様は気まぐれで、理不尽で、たまに理解不能だから。 永き眠りから目を覚ましたばかりの元・神様の少女・レーシェは開口一番にこう宣言した。 「この時代で一番遊戯ゲームの上手い人間を連れてきて!」 そして指名されたのは、ゲームをこよなく愛す少年・フェイ。 彼は無敗のまま3勝を積み上げ「近年最高のルーキー」と期待されていた。 フェイはレーシェと共に「神々の遊び」に挑むことに。 完全攻略を目指すフェイとレーシェの、神々との究極頭脳戦の幕が今、上がる——!


声優・キャラクター
フェイ:島﨑信長
レオレーシェ:鬼頭明里
パール:立花日菜
ネル:中村カンナ
ミランダ:小清水亜美
ダークス:伊東健人
ケルリッチ:伊藤美来

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

ライアー・ライアーとイイトコ勝負!今期のNo.1クソアニメ候補作です。

 最終話(13話)まで観ました。2024.07.05

 11話から、不条理な死にゲーをプレイさせられる主人公達…。ただ、死んでもセーブ地点に戻るだけなので、時間をかければクリア出来る様です。

 無理矢理水着回をぶち込んできたり、アイテムの使い方が言ったもん勝ちだったりと相変わらずクソな上に、最終的に俺達の戦いはこれからだエンドでしたが、不思議と視聴後の気分は悪くありません。

 やっていることは頭の悪い神様の不条理なゲームをハーレムヒロインズを引き連れたイキった男がプレイするだけなんですが、ライアー・ライアーよりは、はるかに胸糞感が少ないです。

 やはり…、神様の存在が大きいですね。不条理で非合理な頭の悪い展開も、神様がやることなんで仕方ないと言う気分になります。

 決して面白いアニメではありませんが、全知全能なる者が背後にいると、何となく納得させられてしまうと言う、神と言う概念のポイズン的な側面を感じさせるクソアニメでした。

 便利だから、なろうは女神だとか神様だとかを出したがるんですね。ガッテンガッテン!
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 10話まで観ました。2024.06.08

 今回のゲームは割とまともでした。神様のイカサマを見抜けば勝ちの3本勝負です。後出しジャンケンや裏ルール無し!スーパーフィジカルやウルトラ能力も使いません。頭脳戦だよ…。どうした?今更本気を出して…。

 ただ…、意味も無くヒロインをゾロゾロ連れているハーレム主人公への当てつけの様なイカサマに失笑しそうです。原作にもあるのかな?ブラックユーモア入っています。

 神様がやはりアホなのでイカサマは分かりました!主人公とチョロインズの絆も深まりましたとさ…。

 まぁ…、10話でやることではありません。俺たちの戦いはこれからだエンドまっしぐらですね。

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 9話まで観ました。2024.05.30

 純粋にポーカーで勝負だ!黒髪ポニテ、やっぱり駄目でした。見せ場もありません。

 まぁ、神様がイカサマしてるかもしれませんし、今までの様に物理的なパワー勝負の方が勝ち目あるなぁ…。

 次は主人公がしゃしゃり出て勝負する様です。クールの後半に役立たたずのために何をしてんのか?疑問です。

 黒髪ポニテは主人公達を応援してくれたりしたらしいですが、そんなに貴重な能力持ちかな?別に要らんでしょ…。

 後、3、4話ですが、どうするんだこれ?まさかの2クールなのか?ゲームよりもそちらの方が気になりますね。
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 8話まで観ました。2024.05.25

 今回のゲームは裏ルール無しです。毒の花を上手く神側につかませるのがポイントでしたが…。

 何と言うか…。もう、頭脳戦でも何でも無く、とにかく能力が高けりゃ良いという…。戦闘力以外に必要なものが何も無い感じです。

 主人公、赤髪元神ヒロインが居なかったら、何も出来ません。ここまで、交流戦以外は全て戦闘力でゴリ押しクリアーしてきたので、何となく釈然としません。

 ワンクール後半なのに、役にたつか良く分からんニューヒロインを仲間に加入させるために、黒星を消す神のゲームを次回からやるそうです。

 ハーレムを充実させるのと尺稼ぎかぁ…。何とも言えません。次回は面白いゲームを期待しています。無理かなぁ…。

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 6話まで観ました。2024.05.08

 他のプレイヤーと交流戦です。双六カードゲームとか言うフザけたゲームで勝負だ!

 何となく迫力のバトルが展開します。おお…一応頭脳戦っぽいぞ!

 ただ、このゲーム、一回のターンで何枚カードを出せるのか不明です。ヒットポイントは20以上にはならないので、職業に回復役の治癒士を選ぶ意味があまりありません。

 正直、魔法使いを選択して、カードの温存なんて考えずに一人のプレイヤーを集中的にフェエイズ1からハメていけば、手札次第では相手に何もさせずに勝てるクソゲーです。どう考えても攻撃魔法が有利です。

 主人公達は治癒士や旅人を選択し、回りくどいプレイをして、ターンを無駄にしますが、相手に一方的にボコられる可能性もありました。

 相手がアホだから勝てた様な…。遊戯王等のパロディーとしては面白いかもしれませんが、ルールがやはりガバガバです。

 ライアー・ライアーよりはマシと言う評価は揺るがない様です。これから、どんなクソゲーが出てくるのか、楽しみです。

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 4話まで観ました。2024.04.23

 神々とのゲームを繰り返し、勝利して願い事をかなえるお話です。今回で2回戦目です。

 既にネタ切れ感が漂っています。今回のゲーム、元神の超人赤髪ヒロインが居なかったらクリアー不可能のクソゲーです。

 神レベルの攻撃力、防御力、耐久力を要求されるゲームは頭脳戦ではありません。SASUKEとかの方が近そうです。

 主人公は有能キャラ設定ですが、無敵の赤髪を前に出して行けば、取り敢えずゲームクリアーのヒントがつかめると言う、イージーモードです。イキんなやカスが!

 サイコパスかAIが作ったお話かな?アニメ化に耐えるような作品ではありません。クソアニメハンター以外対象外なのが明らかなので、被害者は少なくて済みそうです。

 次回も楽しみです。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 5
ネタバレ

猫好き さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

底辺なろう

2024年の春アニメの底辺なろう枠。今季は、The New Gate, Re:Monster, 出来損ないと言われた元勇者と底辺なろう目白押しだったけど、これはその中でも一二を争う底辺アニメ

原作未読だけど、Kindle Unlimitedで読める雑誌でコミカライズは読んでいる、、、はず。というのもコミカライズの連載も毎回記憶にも残らないので元から面白いわけでも無い

理由はここでも散々指摘されているけど、後だしルールを解明されても、特に関心する答えでも無く、なるほどと思わされる点も無くて、どや顔で説明されるからイラっと来るのよね

原作が面白く無い以上、謎解きじゃなくてそれ以外の人間関係の面白さで勝負してほしい。そのための舞台は整えてるはず。神様から人間になったレオレーシェ、挫折から立ち上がるパールとか設定はいいし、それぞれの葛藤なり理由がもっと出てたらと思う。でも、彼らとの会話からはありきたりな表現ばかりで刺さってこない

作画で気になるのは、キャラの枠線がパステルカラーで画面にしまりが無い事。そのため画面がやけに白っぽく見えて非常に散漫な感じになってる。妙な特徴出そうとせずに枠線だけきちっと黒くしておけば、低予算なろうとしては悪くない作画だったはずなのに何を考えていたのか

個別の突っ込みどころ満載なところは他の人にまかせておくとして、{netabare}最終回前の強引な水着話の導入方法にはちょっと呆れた。そこまでして水着回作る必要あるの?意味も無い水着回導入は私も嫌いだけど、だからって理由付けがそれ?しかも、もう宝箱で水着が出てきた段階で何が必要なのか答えは見えてたでしょ。それをどや顔で答えだと言われてもねぇ{/netabare}(苦笑

って、えっ、これまさか13話あるの?12話で終わるよくある底辺なろうとして、ここらで止めておいた方がいいと思うんだけど

そして、底辺なろうにしては珍しく本当に13話あったんだけど、間抜けな神様相手との気の抜けたラスボス戦。12話分の糞ゲーを最後にもう一度やりなおしたかのようなデジャブ感で、かなり脱力。

とにかく終わってくれてよかったけど、コミカライズ版は三年かけてアニメの7話目ぐらいのところなんだよね。アニメがこれだとあと終了まであと二年くらいかかるだろうけど、二年間紙面の無駄遣いになるか

そう思うとこれ、コミカライズ版クラッシャーだよね。元から記憶にも残らない漫画版だけど、より強く無駄な感じがしてげっそり。せめて漫画の進行に合わせておいてくれればよかったのにと思った。(もっともこれはKADOKAWAのコミカライズ版全般に言える問題だけどね)

投稿 : 2024/10/05
♥ : 3

大重 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

今期のアニメ第一号ですが…残念な出来ですね

さて、今期もアニメが始まりました。
楽しみですね。
というところで第一号。

…えーと。まあ微妙でした。
まず作画が微妙ですね。
キャラが可愛かったり格好良かったりすればある程度の荒に目をつむれるのですが、それは無理です。

では内容ですが… 神とゲームで勝負していく話。
ノーゲーム・ノーライフですね。しかしまあ… 比べ物にならないですね。
単純にゲームがつまらん。
最初の神経衰弱、本作の面白さを占うとても重要なゲームだったのですが、全く面白くない。
いやどういう駆け引きがあってどういう能力のお披露目があったのか。

名前のペアをとってはいけないと言われても納得できない
別に取ったって構わんでしょう。多く取った方が勝つのが神経衰弱なのだから、揃えなきゃ情報を増やすリスクがあるじゃないですか。

赤毛の女を探している主人公に、赤毛の神が直ぐ側に居るのに何のコメントも無しってのもおかしいし…。

本格的なゲームもただの鬼ごっこ? まあ興味が持てないですね。
コンプリートした時のご褒美も、ただのなんでもありって…。
つまらなそう。

ノーゲーム・ノーライフ→ライアーライアー→本作
という流れの印象ですが、
作画が良くキャラも魅力的でゲームが面白い→キャラは可愛い、ゲームはまだ少しは面白そうに見えた→絵も微妙でゲームがつまらん

と、順調にグレードダウンしていますね。
ま、切れるところは有り難いです。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 5

58.4 24 2024年度のラノベ原作アニメランキング24位
恋は双子で割り切れない(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★☆☆ 2.8 (59)
172人が棚に入れました
いつまでも、ただの幼なじみじゃ居られない── 初恋こじらせ系双子ラブコメ開幕! 白崎純と琉実・那織の神宮寺姉妹は小さいころから家族同然で育った幼なじみ。 見た目ボーイッシュで乙女思考な姉・琉実と、 外面カワイイ本性地雷なサブカルオタの妹・那織。 顔はそっくりだけど全く正反対な2人。 純はいつからか芽生えた恋心を抱えながらも、特定の関係を持つでもなく交流は続いていたのだけれど…… 「わたしと付き合ってみない? お試しみたいな感じでどう?」 琉実が発したこの一言が、3人をいびつな三角関係へと導いていく――

大さじコショウ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

妹ちゃんがキッツいかなぁ…?

そろそろ今期も終わるので、一気見しているところです
「悪くはないかなぁ」ってぐらい

ラブコメだと思いますが、
コメディ的というか笑い的な明るい要素は少なめです。



◆ キャラ ◆───────────────────────────────────────
ヒロイン姉妹は見た目は可愛い
姉は面倒な女性って感じで、しっくりくるんだが
妹は言動やらがアレすぎてピンとこないかも
アメリカンジョークのような知的会話ではありますが
本場でも常時ジョークいってるわけじゃないので、
たまに挟む程度が良かった。
                    (個人的に妹ちゃんは無い…)

主人公は妹に合わせてる時の言動はともかく
優等生の可もなく不可もなくって感じの味付け
むしろ姉妹に振り回されてるのもあって若干可哀そう
姉妹の感情に対して優柔不断だが、
年相応だし悩む気持ちは当然あるでしょう。



◆ 展開 テンポ ◆────────────────────────────────────
可もなく不可もなく。 一気見してるのもあるが特に特出すべき点は無し



◆ 作画 声優 ◆─────────────────────────────────────
絵は安定しています。 キャラデザ好きだし可愛いとは思う。

声優さんは詳しくないですが、特に違和感は無し



◆ 総評 ◆────────────────────────────────────────
妹ちゃんが結構癖ッけが強くて
言動が伝わりにくいので感情がわかりにくいです。後半はマシになりますが
それに合わせる主人公でもあるんで、
視聴者は蚊帳の外で置いてけぼりになるときもあり

下手に妹の味付けしたせいで、
せっかくの性格面倒な姉も変に薄くなってる印象

母親似の姉、趣味話が通じる妹ってぐらいが良かったかな

悪くはないんだけど、うーんって感じで
雰囲気も明るめなシーン少ないから見るタイミングは計るべきでしょう
一応最後まで見る予定です

投稿 : 2024/10/05
♥ : 0

たナか さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9

二等分の花嫁

こじらせ系ラブコメらしい。なんだそれ。

01
作者は女性かな?双子の親が子供を間違えることは絶対にないのだが

原作漫画と構成がかなり違う。アニメだと2人の視点だが原作漫画は3者の視点。同じ展開を3回まるまる繰り返すわけではないにしろ流石に…との変更か。ブンガクサブカルかぶれのイタい会話はそういうキャラ設定なのでしゃーないにしても、ひたすら被害者気取りのウジウジポエムを畳み掛ける。心理描写ッ!!君の名はクソ5cmこそ至高的な新海原理主義者にはたまらないと思う。

姉のために自分の想いを殺す妹、妹を裏切った最悪感からくっつけようと画策する姉、自分に酔ってる姉妹にただ振り回されるのみのメガネくん。姉の真意が痛いほどにわかるからこそ前に進めない妹。ただ罪の意識から逃れたいだけの姉。これが…こじらせ…。っていうか厨二メンヘラアニメ。

こんなのさっさと物理的に距離をとって新しい出会いを探すしかないでしょう。これでは3人とも自分に嘘をつき続けるしか道がないので全員トラウマになってしまう。いうて幼い当事者にそれがわかるはずもなく、地獄への道を突き進むしかないか。ドロドロした色恋の揉め事よりも姉妹愛のほうが尊い!をやりたいのかな。キービジュアルには姉妹しかいないので、やはりメガネくんは美しい姉妹愛の踏み台及び引き立て役でしかないのかも。

よくある美少女アニメへの批判として女性キャラがあまりに都合良すぎる装置でしかないってのはあるがこれは全く真逆。ここまで女性視点に寄り添った作品が世に出てくることはフェミニストやジェンダー論者からみればいいことなのかも。多分どちらもくっつかないままでメガネくんを美しい思い出としてポイ捨てするENDしかやりようがない気がする。

炭治郎どころの騒ぎではない。3人ともずっとウジウジモノローグポエムしてるのがキツい。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 2

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

変な双子で割りきれない。

 最終話(12話)まで観ました。2024.10.01

 結局、主人公の純は何も選択しないと言う…。オチなし恋愛ものってどうなんでしょ?エッチ系ハーレムものなら良いのですが、一応真面目な恋愛ものなので、単なる引き伸ばしにしか見えません。原作は続いているので仕方ないですが。

 観ていて特に面白さを感じませんでしたが、登場人物達のヲタク属性には興味を惹かれました。

 アニメの登場人物でヲタクを好意的に描くのは難しいと言うことが良く分かります。クリエイター側ならそうでも無いのですが…。SHIROBAKOやNEW GAME、映像研には手を出すな等のキャラクター達は、マニアックな人物が多かったですが、好意的に描かれています。

 ところが、一般的なヲタクだと…。ディープなヲタク知識全開だと意味不明だし、知識が浅いと興ざめです。小説と違い、情報に注釈をつけられないので、丁度良いヲタクをアニメで表現出来ないのです。

 意味の分からないことを早口で喋る気持ちの悪い奴と言う、偏見に満ちたステレオタイプの方が、アニメ的には相性が良いようです。

 最終話で純が、ちょっと電気が切れただけでシャイニングごっこはやめろよ!とかのたまいますが、この後に及んで浅いセリフを吐くなこの野郎!と殺意を感じました。

 一事が万事こんな調子なので、キャラ設定的にもアニメ化には向かない作品だった様ですね。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 1

67.8 25 2024年度のラノベ原作アニメランキング25位
悪役令嬢レベル99 ~私は裏ボスですが魔王ではありません~(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (174)
551人が棚に入れました
乙女ゲーム『ヒカユウ』の悪役令嬢・ユミエラに転生してしまった主人公。 実は、ユミエラは魔王を倒したあとに登場する裏ボスで、レベルをカンストしていないと倒せないほどの強大な存在だった。 しかし、ただ倒されるだけの存在ではいたくはない。そう考えたユミエラは、ゲームのストーリーに干渉しないよう、目立たず生きていこうと決意するが、ゲーマー魂に火が付いて思わず自身のレベルを99 まで上げてしまった。 その強大な力のせいで、周囲の人々から「魔王」と疑われることになってしまう。 平穏な学園生活を望むユミエラが手にする未来とは――?
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

残念な要素もありますが、ヒロインが最高でした。

 とても面白かったです。最後アニメ作品として完結させるために無理な1話になってしまいました。魔王の伏線があってゲーム世界の意味に関われれば、かなりの作品になったのかなと思います。

 しかし、強制力と護符という概念で話を作れていたので、ゲーム世界設定の意味はあったのかなと。

 この後も続けようと思えば続く感じがありますが、話として1クールアニメに落とし込めたのは良かったと思います。
 全体感としては、キャラが上手く使いこなせていなかった気もするのが減点要素でしょうか。

 この作品はプロット、ストーリー展開、キャラがよくできていたと思います。残念なのはエピソードです。話の1つ1つがコメディーですが、そこにゲーム要素の意味が、もうちょっとでいいので落とし込めているだけでかなりの作品になっただろう、という気がします。

 キャラはアリシアの作り方は上手かったと思います。ユミエラの対抗軸として機能していました。パトリックはコメディリリーフでしたが、ユミエラの孤独を救うという大切な役割がありましたし。あと2話くらいあって、この2人がもっと活躍できていればかなり面白くなったかな、という気がします。

 そして、なんといってもユミエラ嬢。この人が面白さの8割でした。声優さん…ファイルーズあいさん、非常に良かったです。作画のデキをカバーしたのは、この人の演技でした。

 作画は残念極まりないですが、話の内容的にそこまで足は引っ張らなかった気がします。
 
 隠れた秀作認定をしていましたが、結末から言って秀作は言い過ぎかも。ただ、12回結構どの回も楽しませてもらいました。
 
 評価は作画が残念なので3.8点と低くなりますが、体感的にはかなり面白かった80点の評価です。






1話 なるほど工夫しました。ただ下手すると0.3話切りされそうです。

{netabare} なるほど…そうきましたか。あまりにキャラがテンプレなのと、途中のOPらしき画面にクレジットもないし、何だこりゃ?と思ったら伏線だったわけですね、一応。
 原作がこうなのか、スタッフの工夫なのかわかりませんが、この遊び心は悪くないです。私はちゃんとひっかかりました。
 ただ、私のように情報ゼロで公式サイトすら見ない状態じゃないと、成立しない気もしますが。そして0.3話切りとかされなければいいのですが。

 悪役令嬢ものはカテゴリーとしては爛熟していて、もう内容よりもキャラと設定で見ればいいかなと思っています。その点ではこの作品は悪くないかもしれません。

 頭からっぽにして楽しめそうな感じです。センスが合わなければやめますが、多分見ます。{/netabare}


2話 はめふらのカタリナの逆というコンセプト?面白いと思います。

{netabare} ヒロインのモノローグで「やれやれ」をずっと聞かされる感じですけど、なんかちょっと面白いです。というかひょっとしたら異世界ものの中では一番の期待枠かも。と、同時に陳腐化したらひどいでしょうけど。

 はめふら的なテンプレを逆転させてテンプレではあっても、ヒロインのキャラ込みで上手く作品にしています。

 あの3人の男子が惚れるのか、敵対するのか。その辺が楽しみです。

 それにしてもヒロインの声優さんがなかなかいい演技でしたが、ファイルーズあいさんですか。「ダンベル何キロ」の紗倉ひびき役の筋肉の子ですよね?今年の役柄のラインナップは主役級ばかりですね。演技でここまで来たんだと思います。素晴らしいと思います。{/netabare}



3話 アニメの出来は悪いですが話は面白いので視聴継続します。

{netabare}  異世界モノって、これだけ作っているんだから何か安価で効果的な背景とかモブとかの共通のパーツとか開発できないんですかね?もう何でもいいんじゃね?と言う感じですので。

 まあ、そう思ってしまう程度のアニメの出来ですねえ…ただ、話は相変わらず面白いと思います。今回はちょっと退屈な回でしたがやっぱり最後にアリシアちゃんが出てきて来週へのいいつなぎでした。

 なお、EDは結構面白く作れていると思います。

 ということでレビューを継続するほどではないですが、見ると思います。何か面白い展開があればその時にレビューします。 {/netabare}


5話 アリシアに動きがあって期待が高まります。パトリックの設定と使い方が上手い。

{netabare} パトリックの性格造形に辺境伯という設定が上手く活かせてます。そして、アリシアと3人の男という集団だけで話が推移するのかなと思っていたら、アリシアに何か思惑がありそうです。

 今期の異世界もの本作と「間違った治療魔法」「俺だけレベルアップ」「最弱テイマー」の4作品は設定のズラしだけでなく、ストーリーがちゃんとあるのが良いですね。まだまだキャラ萌え+アルファではありますがちゃんと展開が気になる作りになっています。その中でも本作が一番面白いです。
 まあこの2~3年、俺TUEEEの出落ちで3~5話までは面白いけどその後は…という作品が多いので油断はできませんが。

 ということで細かい話ですが、アリシアの動きで期待感が高まりました。今のところ本作と「ダンジョン飯」「僕の心の…」の3作が今期派遣候補かな?{/netabare}


8話 安っぽさナンバー1。作画崩壊云々というレベルでなく同人アニメ。面白いんですけどね。

{netabare} ひどい作画でしたねえ。動くとか動かないとか、崩壊とかそういうレベルを超越した、同人アニメという感じです。ニコニコで10年前に見たMMDの方がレベルが高い気がします。なんといえばいいのか…安っぽい…というのもまだほめ過ぎかもしれません。商業レベルでこれはないでしょう。

 一時安っぽいCG作画で有名だった「蜘蛛ですがなにか?」が普通に見えてくるレベルでした。

 とはいえ、話が面白いから始末に負えません。「なんかやっちゃいました?」がいい味なんですけどね。間が抜けた感じが作画とあっているともいえますが、それにしてもこれが公共電波で流れているというのもすごいですね。
 もうなろう系は極主夫道みたいな色付きモーションアニメにすれば?あるいはもうAIで良くね?という感じです。 {/netabare}


9話 ズラしギャグだけでなく、ストーリーが気になる。面白いです。

{netabare}  魔王を倒すという目標を平民出身のゲームのヒロイン役にやらせるって、多分悪役令嬢ものの基本だとは思うのですが、しかし、面白いですよね。

 一般的には悪役令嬢が無自覚ハーレムを形成してしまうところがそうならないところが面白いのか、ギャグでありながら話の道筋が無いようでしっかりあるところなのか。
 露骨な「はめふら」のズラしという感じですが、そのズラし方が悪役要素を保ったままなのがいい味になっているんですよね。

 ギャグ異世界で言えば「はめふら」「このすば」並みに、もう1回見るか…と言われると微妙な水準ですけど。ただ、1回見ている感じでは、ストーリーが気になるのが秀逸です。決して出落ちだけの設定倒れではないです。面白さではかなりのものだと思います。

 作画については酷評してますけど、この水準の作画だからかえっていいのかもしれません。 {/netabare}


10話 隠れた秀作。設定とキャラが上手くストーリーと絡んで面白いです。

 10話、今週展開がありましたね。アリシアのキャラもいいですね。滅茶苦茶面白かったです。ゲーム設定とダブルヒロインの立ち位置がストーリーと上手く絡んでいました。この先の展開がものすごく気になる、「次が楽しみ」なのがいいと思います。

 このストーリーは「慎重勇者」みたいに1クールで完結みたいなペース配分じゃないのがちょっと残念ですけど、今のところ「最弱テイマー」と並んで…いや、それよりも上を行く面白さだと思います。

 本作はあまり評価されていないようですが、隠れた秀作と言っていいでしょう。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 12
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「悪役令嬢モノ」の中でも異彩を放つ「どこかズレてるぼっち主人公」

【レビューNo.121】(初回登録:2024/4/28)
ラノベ原作(なろう発)で2024年作品。全12話。

(ストーリー)
主人公の女性は前世でプレイしていた乙女ゲームのの世界に、悪役令嬢にして
ゲームの裏ボスでもあるユミエラ・ドルクネスとして転生した。
ユミエラはバッドエンドを回避するために、目立たぬよう平穏な日々を過ごす
ことを誓うのだったが、王立学園入学時のレベル測定でいきなり「レベル99」
を叩き出してしまう。
ユミエラは不測の事態に備えて、レベル上げを徹底したことから強くなりすぎ
ていたのだった。
こうしてユミエラの前途多難の日々が幕を開ける。

(評 価)
・「悪役令嬢モノ」の中でも個性が際立つ主人公
 通常の「悪役令嬢モノ」だと
 ・転生者の持ち前の社交的な性格で、転生前になかった人望や信頼を取り戻
  し人の輪に囲まれる
 という微笑ましい展開になりますが、本作の主人公ユミエラは
 ・親がダメ貴族の毒親で、親の愛情に恵まれていない
 ・入学早々に強大な力を見せつけるハメになり、周りから恐れられる
  しかもこの世界では忌み嫌われる黒髪の持主
 ・またユミエラの性格も
  ・冷静で表情が乏しく常にほぼ真顔
  ・空気や相手の感情を読むのが苦手で、周りと上手く協調できない
  ・また価値観等が独特(効率重視等)で周りとズレている
   (前世は「人付き合いが苦手な廃ゲーマー」だった模様)
 という、かなり個性的な「ぼっちキャラ」として描かれるというw
 それでいて話が暗く重くなることはなく
 ・真顔でいろいろやらかすのがなかなかにシュール
 ・他人とズレたところが新しい笑いを生み出す
 ・魔法だけでなく腕力も最強、そんな中で繰り出す「ユミエラパンチ」が
  ちゃんとネタになっている
 という感じで、この個性をしっかりコメディに繋げている演出が最高です!
 このユミエラの個性を楽しむだけでも、作品を視聴する価値アリですね。

・他のキャラも上手く配し機能させていた
 このユミエラの独特な個性に合わせて、他のキャラも上手く配置されていた
 ように思います。
 ・アリシア
  この世界の本当の主人公。周りから好かれる性格で王子等「攻略対象」も
  皆アリシアに夢中。
  魔法の属性の違い(光属性と闇属性)から始まり、「ぼっち」のユミエラ
  に対し、常に対極の存在としてユミエラの個性を上手く際立たせていた。
  (そういう意味では攻略対象の3バカも、アリシアを補完する存在として、
   程よい感じに配置されていたのでは)
 ・パトリック
  辺境伯家の出身。ユミエラの一番の理解者として
  ・ユミエラが物語から浮かないようにしっかり受け止めつつ
  ・ラブコメ要員として笑いもとりながら、ユミエラに認められるために努
   力を惜しまず、最後は王子様役までしっかり昇りつめ、視聴者のハート
   も鷲掴みという
  個性的なユミエラを支える「要」的な役割を担っていたと思います。
 ・エレノーラ
  ユミエラよりも悪役令嬢らしかった。
  (元のゲームではユミエラは彼女のとりまきの一人だった)
  それでいて根は
  ・天然ボケで他人の感情の機微に疎い世間知らずなお嬢さま
   (また他人に利用されやすい性格)
  で憎めないという。
  彼女も単独だと「ちょっとなあ~」って感じのキャラですが、ユミエラと
  絡んだ時の化学反応が凄くて・・・
  この辺は作品のいいアクセントになっていたように思います。

作品としてはユミエラのキャラで魅せるところがあるので、ストーリーの方は
少々味気なさを感じるかも。(特に最終決戦とか)
それでもユミエラの「どこかズレてるぼっちキャラ」は、これまでの「悪役令
嬢モノ」とは一線を画していると思いますし、それをしっかり笑いに繋げるな
ど、本作は独自の面白さをもった作品だと思います。
何気に他のキャラとも上手く相乗効果を生み出していたと思いますし。

OP「LOVE or HATE?/前島麻由」
・やさぐれ感のある歌詞にロックなリズムが前島さんの声とベストマッチで、
 インパク大
ED「好きがレベチ/エレノーラ&ユミエラ」
・まさかのエレノーラがメインだと?!
 2人のキャラを活かしたふわふわでキャッチーな食感がクセになるw

(追 記)
原作とアニメとの違いがYOUUBEにアップされていたのですが、例えばアリシア
は原作だと
{netabare}・ユミエラの寝首をかくために謝罪して油断させる
・自分の命か仲間の命かの選択で、迷わず自分の命を懇願
等結構クズキャラで描かれているようですね。{/netabare}
アニメ化にあたって、この辺りも改変されているわけですが、
「1クールアニメとしてどういう作品したいか」
全体像を考慮の上で、上手くチューニングしているなと評価していいんじゃな
いですかね。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 13

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

転生したのは乙女ゲームの悪役令嬢。レベル上げに興じていたらうっかり世界最強に…!

この作品の原作は未読です。
最近、異世界転生×乙女ゲーム×悪役令嬢系の作品ってやたら増えてきたのではないでしょうか。

・乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…
・ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する
・彼女が公爵邸に行った理由
・悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました 等々…。

挙げたらもっと出てくると思います。
どの作品も「悪役令嬢」と謳っておきながら、微塵も悪役っぷりを発揮しないのが特徴であり、売りだと思うんですけれど…
まぁ、総じて楽しめる作品が多いので、個人的には嫌いなジャンルではありません。

そしてそれはこの作品においても然り…


乙女ゲーム『ヒカユウ』の悪役令嬢・ユミエラに転生してしまった主人公。

実は、ユミエラは魔王を倒したあとに登場する裏ボスで、
レベルをカンストしていないと倒せないほどの強大な存在だった。

しかし、ただ倒されるだけの存在ではいたくはない。

そう考えたユミエラは、ゲームのストーリーに干渉しないよう、目立たず生きていこうと決意するが、
ゲーマー魂に火が付いて思わず自身のレベルを99まで上げてしまった。
その強大な力のせいで、周囲の人々から「魔王」と疑われることになってしまう。

平穏な学園生活を望むユミエラが手にする未来とは――?


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

ゲーマー魂(笑)
でもそれって、メッチャ賛同できます。
好きなゲームなら拘りたいし、レアアイテムなんかもゲットしたいと思うのは不思議じゃ無いと思うんですよね。

そーいや、私も学生時代にゲームにハマっていた時期がありましたっけ^^;
何作目かは忘れましたが、「Wizardry」は電源を付けっ放しで数日間ひたすら敵を倒す、なんてことやってました。
直ぐ仲間を呼び寄せる「グレーターデーモン」の習性を活用して、仲間を呼んでは倒しの繰り返し…
経験値がメッチャ貰えるだけでなく、確かSSR級のレアアイテムもゲット出来た様な覚えがあります。

ましてやユミエラの場合は、自身の存在にも深く影響するんです、そりゃ頑張りますよね~^^
ただ、王立学園入学時に、同級生とのレベル差があんなに開いていたとは思いもよりませんでしたけれど…

このユミエラが自身のレベルが99であることを周囲に納得させる下りの物語は本当に面白いです。
必死さ、余裕度とも言うのでしょうか、それがユミエラと周囲の人たちとの間に雲泥の差があるんです。

王立学園には第二王子とその取り巻きも同級生として入学してくるのですが、この方々が事あるごとにユミエラに突っかかってきては敗北するの繰り返し…
個人的には魔法の授業中にレベル99であることを証明するために、とある魔法を披露するシーンは大のお気に入りです。

この作品の面白さに拍車を掛けているのは、主人公であるユミエラを演じたファイちゃんの演技です。
ファイちゃんと言えば、「ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン」の空条徐倫や、「便利屋斎藤さん、異世界に行く」のラエルザなど、気持ちの熱いキャラを演じるイメージが強かったですが、ユミエラの様な飄々とした感じのキャラもとても良き感じだったのは個人的には新鮮でした。

しかし…原作は未だ連載中の様ですが、物語は良い感じで締まりましたよね。
ラストの展開はアニオリなんでしょうか?
最終話でラスボスと対峙しましたし…

も、もしや、最終話に登場したラスボスは真のラスボスでは無かったとか…!?
それなら、何となく説明はつきそうですが、そうするとアニメのラストは何だったんだろう、という話になりますよね。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニンブテーマは、前島麻由さんによる「LOVE or HATE?」
エンディングテーマは、エレノーラ・ヒルローズ(ちゃんりな)とユミエラ・ドルクネス(ファイちゃん)による「好きがレベチ」

1クール全12話の物語でした。
毎週の視聴が楽しみな作品でした。
こういう肩の力を抜いて視聴できる作品は良きですね~。
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 14
12
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