2024年度のラノべ原作おすすめアニメランキング 63

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2024年度のラノべ原作成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年01月11日の時点で一番の2024年度のラノべ原作おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

59.0 1 2024年度のラノべ原作アニメランキング1位
ひとりぼっちの異世界攻略(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★☆☆ 2.8 (103)
266人が棚に入れました
高校生活を“ぼっち”で過ごしていた遥は、授業中に突然クラスメイトと共に異世界召喚に巻き込まれてしまう。 チートスキルが並ぶリストから好きなスキルを選んで神様から与えられる――はずが、チートスキルは早い者勝ちで既にめぼしいものはクラスメイトに取り尽くされていた!? 神様の逆ギレで残ったバッドスキルを全て押し付けられた遥は、スキル『ぼっち』のせいで、異世界でも孤独に冒険することに……。 チートに頼らず、チートを超えてやる―― 最強”ぼっち”の異世界HARDモード攻略譚、開幕!

ninin さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ぼっちじゃあない異世界攻略

原作未読 全12話

高校の教室に魔法陣が現れクラスごと異世界に転移させられたお話。転移させらないように最後まで抵抗を続けていた主人公は、結局異世界へ転移させられましたが、転移する際に神様?から好きなスキルを選べるように出来るのですが、前に他のクラスメイトが選んだスキルは選べず、転移が遅れたために残ったスキルはイマイチなものばかりでした。神様にお願いをして残ったスキルを全てもらい、そのスキルをうまく使うことによって色々なことができるようになった主人公は、一人異世界を攻略することに挑みます。

ひとりぼっちというは、現代にいる時の特定の友人がいなかったことに由来していると思います。最初はひとりスキルアップして異世界攻略を行っていましたが、転移した他のクラスメイトとの遭遇で一人ではいられなくなり、結局みんなと行動を共にしますので、完全なぼっちということではないですね。

他のキャラは現代と同じ服装で異世界観があまりなかったり、キャラも多く余り共感できるキャラもいないことから感情移入しずらかったですね。

お話は切りがいいところ終わっています。

OPは吉乃さん、EDは鯨木さんが歌っています。

最後に、タイトルとはかけ離れたお話でしたw

投稿 : 2025/01/11
♥ : 12

大重 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

ぼっち嗜好に共感できるかと見ましたが… 無理でした。普通に質が低い。

1話感想 3.1 うーん、まあ微妙ではありますが… 個人的には容認可能。ぼっち嗜好に共感も

原作はノクターンノベルズで連載中ですね。
18禁作品のアニメ化か、と思ったのですが元はなろうでやっていて、18禁シーンで怒られて途中から移籍、という感じのようです。

18禁シーンあるのか…?

さて、客観的な評価はどう考えても微妙ですね。
普通に糞アニメ扱いで良いと思います。

ただ、個人的には容認できる部分も多かったです。

筋金入りのぼっちの主人公。
クラスメートと合流できるのにあえてしない選択。
好き好んでボッチで居るタイプですね。
癖のある行動ですが、ここは、個人的には共感できなくもなかったです。

他人といっしょに居ると苦痛で、1人で居る方が楽ってタイプも居るんですよ。
まあ異世界に行って不安な状態でそれを貫く自身は私には無いですが、でもスキルとかがあればできるかもしれない。

作画はやや微妙ですね。そんなに綺麗でもないし絵柄が古い。
まあ古い絵柄って、オールドオタクな私は結構好きなので、私にはあまりマイナスではないです。

まあ神様転生でスキルがうんたら、とかが嫌な人も居るわけで、私もそういう質の低い作品を見すぎてちょっと、と思うところはあります。
でも、質が低くなければ別に良いんですよ。
ハズレスキルの使い道を色々考え工夫している様子は、結構悪くは無いと思いました。

いきなりゴブリンを殺せたりするのもちょっとと思いましたが、ゲーム脳で、またLVがある世界では敵を殺せばLVが上がって生存率が上がることはわかっている。だったらとりあえず殺すかな。

というわけで、山程荒があるのですが個人的には許せるポイントが多かったです。
まあ神様に対する態度が悪すぎたところはマイナスですが、他をこれだけ許していれば、まぁ…と。

まあ、本当にボッチだとこの主人公がずっと1人語りで進める様子を見せられるのか、と思うと微妙に思う気持ちもあるにはあるのですが。

なろう系は何が人気なのか調べるためにも、嫌じゃなければ見たいと思っているので、見られるなら見ようかと思いました。
18禁からアニメ化というところは応援したいですし。

でもクオリティが低いのは確かなので、本数次第ですが。

全話感想
いやまあ… 文句なしに糞アニメでしたね。
なんで最後まで見たんだか。
最初は自分なら耐えられるかと思ったのですがだんだん耐えられなくなってきました。
ひとりぼっちってのは嘘で基本仲間と同行していますし。
なろうはタイトルであらすじを説明しているのが長所なんだから、タイトルで嘘はつかないでほしいなぁ…。
1話で期待した内容でもなかった。

なんというか、全体的にノリがきついんですよね。レトロなノリというか。
いやもう基本つまらないのでどこがどうつまらないか語るのも面倒くさいので止めておこう。
『耐えられるかと思ったけど耐えられなかった』という見込みの甘さが原因です。そこは反省。

でも最後に出てきたアンジェリカさんはちょっと可愛いと思えたので、最後まで見たことで少し報われました。
ヒロインがツンデレで態度がきついのもストレスだったことに気付きました。

どうでもいいですが、原作ちらっと見たんですが… 作者、大丈夫なんですかね?
最新話の方、何かおかしくないんですかね。
いやいきなり最新話を見て意味がわかるわけは無いんですが、それにしても…。
タイトルから変ですし内容も変で… でも感想を見ると常連さん的には問題ないのですかね。
ちょっと怖くなったのであまりくどくど語るのは止めておきます。十分語りましたが。

追記 ちょっと内容をもう少し見てみましたが…。
ちらっと見た時に『作者の精神は大丈夫なのか?』と心配になった文章が、どうやら標準っぽいです。
いやぁ…。これは流石に、なろうの中でも随一にひどくないですかね?
この文章力でもアニメ化か… コミカライズのおかげか知りませんが、すごいですね。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 3

ヨッシャア! さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.2

評価に値しない、既視感まみれの凡百な作品

【物語】 1.0 / 5.0
典型的な「クラスごと異世界転移」系で、転移時に主人公が逃げ惑ったがために一人だけ転移が遅れ、転移時にもらえるスキルに残り物しかなかったうえに一人ぼっちとなり~、という導入の異世界転移系作品。
 掃いて捨てるほど量産されてきたテンプレなろう系のため、オリジナリティは限りなく皆無だし、「なろう系」の転生・転移作品特有の「寒さ」「痛さ」は健在。
 おままごとの延長のような稚拙な内容が続くうえに、子どもがその場で考えたようなありきたりで面白みのないテンプレートな展開が続く。
 タイトルに「ひとりぼっちの」とあるが、その要素も薄い。
 誰かしら別のキャラが常に主人公と協力関係にあったりするため、タイトルを守ることすら出来ていない。
 あまりにも「なろう系」な物語であるため、「ジャンルそのものが好きな人」以外は、この作品の物語に価値を見出すのは難しいだろう。

【作画】 1.5 / 5.0
 他の「なろう系」と比較するならまだマシ、といったレベル。
 決してレベルは高くないが、崩壊だけはせずにレベルを維持できている点だけは評価するべきか。

【声優】 1.5 / 5.0
「なろう系」主人公にありがちな、声のトーンが高い少年系男性声優が起用されている。
 物語の項で述べたように展開があまりにもチープなため、真に迫った演技も逆効果で「寒さ」に拍車をかけてしまっている。
 他の声優陣についても、特別目立った点はない。
 ひどい棒読みはない、という点だけが救いか。

【音楽】 1.0 / 5.0
 印象に残らない。

【キャラ】 1.0 / 5.0
 主人公の「お調子者だけど、やる時はやる」というキャラ付け・描写が、とにかく雑で稚拙に感じられる。
 そういうキャラクターには、それが許されるカリスマ性やそうなるに至る重厚な過去が求められるため、人生経験や人間性が薄っぺらい若者キャラにそれをやらせてもただ寒いだけで、度の超えたご都合主義にしか見えない。
「なろう系」という土台・媒体を考えれば、まあそれも許されるのかもしれないが、少なくともキャラ単体で見たときには評価に値しない。
 主人公以外のキャラも、妙にドライだったりワガママだったりで、「転移系作品の登場人物」としてあまりにも記号的すぎる。物語の項とあわせて、オリジナリティの薄さが顕著である。



【総括】 6.0 / 25.0 (平均 1.2)
 端的に言ってしまえば「味がしないのに、既視感だけはあるガム」みたいな作品。
 この作品の売りはどこなのかが全くわからない。
 雑で稚拙で期待の持てないストーリー、パッとしない作画、全く魅力のないキャラクター。
 このような凡百の作品に、アニメ業界全体のリソースが割かれていることを考えると、腹立たしさすら覚える。


・追記
 最終回まで視聴したが、評価に変更なし。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 3

56.4 2 2024年度のラノべ原作アニメランキング2位
魔王様、リトライ!R(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★☆☆ 2.6 (62)
185人が棚に入れました
大野晶は自身が運営する「INFINITY GAME」内のラスボス「魔王・九内伯斗」にログインしたまま、異世界へと飛ばされてしまう。そこで出会った謎の少女「アク」や聖女「ルナ」などのGAMEの配下や異世界で出会った仲間たちと共に着々と異世界での地盤を固めた彼は、現実世界に戻る術を探すべく新たな旅へ踏み出した。「魔王」を中心とした物語が再び動き出す……!

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

我、怒りもてリトライを語る。

おい、一体なんという事をしてくれたんだ。
私の「そうでもない作品」を楽しんだ際の売り文句、

「私は魔王様リトライを楽しめる男だ」

を完全に潰してくれたなぁ。


シーズンの継続にあたって制作会社が変更され、絵柄が変わったとの事だが、個人的には、あまり好きではない変更だった。
また、同時に声優さんたちも変更があったそうな。

その中で、主人公の語りだけで前作の雰囲気を維持できていたのは立派なモノと思ったが、全般的には厳しかった。

前作のチープながらも不思議な魅力があったところを踏襲しろというのは、なかなかに難しいところだとは思うが、こんな愛嬌の無い作品、いや愛が感じられない作品になってしまったのは少し残念。

物語も、若干進んではいるが、唐突であちこちに視点が飛び、さらに風呂敷を広げまくっている。
それってアニメ作品のほうで回収できる見込みあるの?
運が良ければ、あわよくばって感じなのでしょうか。

結局、伏線(らしきもの)をバラマキ、前作でのラストでの九内の言っていた課題、対魔法のアイテムをゲットするだけのストーリーライン。
ちょっとヴィジュアルのいい女性キャラを何人か散りばめておけばいいのでは?的な安易な意図を感じる。
その上、前作あんな感じでウケていたから、今作も敵キャラこんな感じでいいのでは?的な雑さも感じた。

コストの問題もあるのかもしれないが、がっつりリファインして、(中途半端に)クオリティを上げた上でソッポ向かれたらキツイじゃん的な守りを感じる。

つまるところ感じるのは

「この作品は、このくらいでいいじゃん、こんなもんで認めてもらえるのでは?」感。

メタな話、誰が、何を目的で、続編をつくったのか聞いてみたい。
(矛盾をしているが、作らなければよかった、作らない方がマシと言う意味では無い)

どうしても後の物語を作りたい、もう一度あのキャラクタ達を動かしたい、続く物語をユーザーに届けたい、なんて思いがどれくらいあったのか。
もちろんその中には、多少なりとも知られた作品の続編を作って稼げないか、という思いが混ざっていてもいい。
しかし、いずれにせよ、熱をもってモノを作るという事が無ければ、愛されるものは作れないのではないか。

なーんて思ってしまいました。


好きだった作品にグダグダ言いたくなかったけどなぁ。
あまり期待はできないと思うけど、仮に続きが作られたとしても、ストーリーの結末を知りたい程度の作品になってしまうかもしれないなぁ・・・。

つまらなかった、という事もないんだけどなぁ。
なんだかなぁ。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 16

ninin さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

置いてけぼりで、全然分かりませんw

原作未読 全12話

魔王様、リトライの2期です。

キャラデザが変わったこと、声優さんが魔王役の津田さん以外はほとんど変わったことで誰が誰だか分かりません。

みなさんが語っているとおり、元々低予算だった作品を逆手にとって色々な工夫で面白くした1期、今回も低予算だった思いますが、上記に記述したこととお話が色々と飛んでいて全くついていけませんでした。

制作会社変わり、キャラデザが変わり、声優が変わりとそれで前回より改善したら良かったですが、逆になるとはがっかりしましたね。

個々のお話には良いお話もあったのですが、すぐに違う展開になるので繋がりが全く分からない状態でした。

原作を読んでいないので分かりませんが、原作を読まなければ分からない作品ということでしょうか。

3期があっても多分観ないでしょうね〜オススメできません。

OPはASCAさん、EDはMIMiNARIさんが歌っています。

最後に、多分ですがw1期から出てきたキャラがメインで出て来なかったのも混乱した原因かもしれませんね。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 10
ネタバレ

どどる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

水戸黄門様R

1話はあらすじ。

1期の内容をよく覚えていなかったが、こちらの方が面白かった気がする。
水戸黄門タイプのファンタジーで、悪役がグフフ、ゲヘヘ、ガハハ、と調子に乗って女の子をいじめていると、ちょっと遅れて主人公がやってくる。
この形式のメリットとして、主人公の出番が少ない。男主人公の出番はほどほどに少ない方がいい。
つまり女の子の出番が多い!女の子がいじめられているシーンがやや多い!これは嬉しい。
女の子たちも全般に元気のある負けん気強い子ばかりで、見ていて元気になる。

とはいえ、水戸黄門式の欠点で、次々に困っているキャラのエピソードに乗っかるストーリー形式なので、以前に助けた女の子の出番が少ない。
助さん格さんに当たる準レギュラーの女の子がいないのもさすがに欠点。
あとラノベアニメの2クール目3クール目あたりの共通の欠点で、繋ぎの話だな~という感じはあった。




序盤の感想。
{netabare}
1話で切りそうだったけど、2話以降は相変わらず? おもしろい。

1期と違うのは、やけに隙が少ない楽しさになっている気がする。サマータイムレンダとかハルヒとかそっち系の感じ。
こういうのはスタッフの力がデカいことが多い。

監督の古賀一臣さんは監督作品で目立つのは彼女お借りします1~2期くらいだけど、演出歴を見るとゾイドワイルド、異世界魔王、異世界おじさんなどかなり信頼性の高い作品に関わっている。この人の力なんだろうか。
{/netabare}

投稿 : 2025/01/11
♥ : 1

73.9 3 2024年度のラノべ原作アニメランキング3位
負けヒロインが多すぎる!(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (318)
840人が棚に入れました
第15回 小学館ライトノベル大賞《ガガガ賞》受賞作、待望のTVアニメ化!想い人の恋人の座を勝ち取れなかった女の子——「負けヒロイン」。食いしん坊な幼なじみ系ヒロイン・八奈見杏菜。元気いっぱいのスポーツ系ヒロイン・焼塩檸檬。人見知りの小動物系ヒロイン・小鞠知花。ちょっと残念な負けヒロイン——マケインたちに絡まれる、新感覚・はちゃめちゃ敗走系青春ストーリーがここに幕を開ける!負けて輝け、マケインたち!
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

揺れてCガール

A-1 Pictures制作。

思いを寄せる人の心を掴めなかった少女たち、
残念な負けヒロインとモブな少年の青春ラブコメ。

勝者がいれば当然、敗者もいるのが現実である。

恋の主人公には選ばれなかった少女たちだが、
その割にはあまり悲観的になりすぎることもなく、
コメディ要素が絶妙に演出されている。

美麗な映像と優良な音楽もあり、楽しい作品です。

{netabare}誰にでもある日常の中で、感情を発露し、
その刹那に少女たちが見せる真剣な表情こそ、
青春群像劇の醍醐味なのでしょう。{/netabare}

それにしても、LOVE2000が良すぎる。

最終話視聴追記。
好きと言えば、もう引き返せない。
{netabare}負けヒロインたちはそれぞれ気持ちを整理し、
自身の新たな居場所を見つける為に奮闘している。
その頑張る姿に感じるものがたくさんある。
主人公との安易な恋愛関係に発展することが、
なかったのも、良かったと思います。{/netabare}

きっといつか報われますように。
素敵な青春ラブコメとなりました。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 39

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

負けヒロイン頂上決戦

作画綺麗だし、キャラクターがとても生き生きしていて個性的で素晴らしいですね、杏菜ちゃんが好き
シナリオはそんなに刺さらなかったけど主人公も負けヒロイン達もみんな魅力的で楽しい作品でした

シナリオが刺さらない理由は負けヒロインってこういうことじゃないと思うからです

私は俺ガイルとかハイスコアガールとかニセコイとかハヤテのごとくなど、一途に思い続けていろいろ頑張っているのに、イベントフラグでは正ヒロインと少しずつ差をつけられ、シナリオ展開的に負けっぽい空気を途中から出され、いいところは全部持っていかれて想い出だけで終わるかわいそうなヒロイン達・・・負けヒロインを応援したくなる体質です
恋をして一途に思っているのに報われない女の子が好きな人の前では強がっていい女を演じるのに、一人になったら号泣する姿、そういう切なさが彼女たちには感じられない、失恋の痛みは本人の中では一大事なんだけどね
彼女たちをフった男たちが表面的な部分しか語られないからそんなに魅力的に見えないし、奪った女にもあまりいい印象がないので、フった彼らに恋をする杏菜ちゃん達の気持ちにあまり共感ができないんですよ、過去の回想に近い感覚
だから負けヒロインじゃなくて、子どもの恋に別れを告げて新しい恋を探す女子になっています
これはこれで面白いコンセプトなので、やっぱり失恋部分をもう少し上手に見せてくれていれば心に刺さる作品になったかも

それはそうと、すでに負けヒロインとして集まった彼女たちの間でも負けヒロインと勝ちヒロインになんとなくわかれているのが切ないです

投稿 : 2025/01/11
♥ : 27
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

マケインで 光輝け 豊橋市

恋愛ラブコメでメインヒロインに敗北する“負けヒロイン(マケイン)”を題材にした、
同名ライトノベル(未読)の連続アニメ化作品(全12話)

【物語 4.0点】
原作者の雨森 たきび氏は中々、異色の経歴のラノベ作家。
大学時代、ラノベ新人賞に数回応募するも1次選考敗退……。
その後、事務職に就職し、執筆活動からは離れていたが、
40代前半に入り、仕事にも余裕が出てきて。
体力や頭の回転があるうちに「今できることをやりたい」と、
応募再挑戦した内の一作である本原作で受賞してデビュー。
そして今回のアニメ化に至る(※1)

しばしば“ロスジェネ”と揶揄されたりもするこの世代。
敗北、喪失の経験と取り扱いならお手の物。
何者にもなれなかったと自嘲する声が多いのも同世代の特徴ですが。
この原作者エピソードを見ると、40代から大谷翔平選手を目指すのは流石に無理にしても、
敗北も含めた、これまでの人生を伏線にして、挑戦や再起を志せば、
何某かにはなれるのだなと考えさせられます。

本作は作者が数年前アニメで見かけた青髪の“負けヒロイン”が、
恋愛に負け続けながらも、自分の気持ちに向き合いながら、もがく姿に感動したことから着想を得ているとのことで(※2)

本作には青髪の八奈見さんを始め三人のメイン“マケイン”が登場しますが、
それぞれ三者三様の身の処し方、想いの伝え方で玉砕する見事な負けっぷりで、
心を揺さぶって来ます。

この“マケイン”たち、心残りがないように自分の想いを吐き出しているからか、
恋愛に負けても、経験をいかに糧にできるかという人生においては、
むしろ勝ってるのではと感じます。
逆に恋愛の勝者であるはずの一部“勝ちヒロイン”の方が、
刹那の恋愛勝ちポジションを失う不安を抱えて、思い詰めている感すらあります。

人生では負けより価値がない不戦敗ばかりの自分が言うのもおこがましいですが(苦笑)
原作者の来歴含めて、瞬間負けて強くなった人間こそが人生では勝つという教訓を意識させられたラブコメ作品でした。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・A-1 Pictures

舞台となった作者出身地の愛知県・豊橋市。
現在私が暮らす名古屋から日帰り出来るということで、
この夏、聖地巡礼に行って参りました。
(近いと言っても片道80キロはあります。
返す返す尾張と三河を同県にしたのって、まぁまぁ酔狂な廃藩置県です)

尾張・名古屋城、西三河・岡崎城などに比べて、
インバウンドまで見込める観光資源には乏しい印象だった東三河・豊橋市。
一応、豊橋にも吉田城の櫓くらいは残っていますが、観光地としては正直……。

それだけに路面を走るヤマサちくわのラッピング電車や、パン生菓子のボン.千賀など、
日常風景から魅力的な舞台を切り取って来るロケハンと、
それらを再現する背景美術の仕事には感銘を受け、
気が付けば、この夏もクソ暑かったのに自然と豊橋に足が向いていました。

作中でも巡礼でも特に心に残ったのは、主人公たち高校生の登下校シーンの舞台。
リアルでは愛知大学前駅のホーム。
キャンパスの森をバックにした通学シーンは最高に絵になります。


これらの舞台で躍動するキャラクターの作画も、
通常ワンパターンの影の付け方しかない所、場面に合わせて複数パターン使い分けて心情表現。

さらには、プロップデザイン担当者に「料理作監」を特命し描き込み、食いしん坊の八奈見さんの演出をサポート。

そして第九話。サブの勝ちヒロインのために特設された“姫宮華恋バストコーディネーター”による狂気のプルプル感w

作画コスト度返しで、クオリティを追求するこだわりが半端なかったです。


主人公たちが通う“県立時習館高校”の女子制服。
襟から縦に4つ連なったリボンも、キャラ個性出しに寄与していました。
メインの“マケイン”たちばかりでなく、
バックのモブの女生徒に至るまで一人ひとりちゃんとリボンカラーが異なっている辺りが、本作の妥協なき所。
この作品“マケイン”だけでなくモブキャラも輝いていました。

本作が初監督だという北村 翔太郎氏。今後の活動に注目です。


【キャラ 4.5点】
青髪の“プロ”幼馴染・八奈見杏菜。
褐色ショートヘアの陸上部・焼塩檸檬。
片目が隠れた小心文芸部の小鞠知花。

ビジュアルからして既に「戦う前から負けている」w“マケイン”たち。
焼塩檸檬に至っては名前からして、
平安貴族が藻塩焼いて袖を濡らす失恋歌でも詠みそうな凄まじい“マケイン”名。
私も思わずレビュタイ五七五にしちゃいましたがw


この夏アニメはラブコメが渋滞気味で、
本作も実は初回視聴は後回しになっていた私。

目が覚めたのが、初回放送後ネット界隈で出回った、
校舎屋上にて、やまさチクワをくわえる“マケイン” 八奈見さんの衝撃カット。

令和時代に獅志丸(『忍者ハットリくん』の伊賀忍犬。古くてスイマセンw)以来のちくわキャラ爆誕か!?
と色めき立ち視聴しだした次第。
(実際には、八奈見さん、ちくわ喰ってたの初回だけでしたが)

食いしん坊の八奈見さんが、お弁当などを持参して、
主人公男子の温水くんへの借りを返済していくネタも、
視聴動機を持続させる“連載ネタ”として有効でしたね。


“連載ネタ”と言えば、小鞠と温水の水道水談義。
私も小学生の頃、あの洗面台は端っこの上向き蛇口が一番冷えていて旨いと蛇口による味の違いを知る人間であった栄華?を思い出し懐かしくなりましたがw
流石に、時間帯や階層まで計算に入れて水分補給はしていませんでしたw

公式HPも“八奈見杏奈カロリーメーター”や“マケイン水道探索”を随時更新するなど、ノリノリでしたねw


温水くんと“マケイン”たちの今後については、
“正妻感”は圧倒的に八奈見さんで、肉体的に濃厚接触していたのは{netabare} 用具室の汗だく{/netabare} 檸檬ですが。
掛け合いに将来の夫婦感出ていたのは小鞠だった印象。
小鞠ちゃんの温水に対してだけ毒舌が先鋭化する姿はある意味アットホームでしたし。

ですが、これは結婚相手ではなく、1年以内に7割破局するという高校生カップル(なんて世知辛い初回冒頭ナレだw)
に至るかどうかの論点なんですよね。

やっぱり八奈見さん?と思い直しつつ、
もういっそ妹の佳樹に甘えて、お友だちいないんですねと憐れまれるモラトリアムに逃げ込みたい心境もw


【声優 4.0点】
八奈見杏菜役の遠野 ひかるさん、焼塩檸檬役の若山 詩音さん、
小鞠知花役の寺澤 百花さん。

“マケイン”たちの三者三様のボイスは目を瞑っていても判別できるレベルでキャラ立ち良好。

その中でも特に寺澤さんの陰キャ演技に感心させられました。
アニメ観ていると、相当、声を張り上げる元気キャラでも、セリフが聞き取れないシーンがあったりしますが、
小鞠の声に関しては、ボソボソ濁声でありながら、つぶやき一つに至るまで明瞭に聞き取れたのが凄いと思いました。

これは音響の調整による所も大きいのかもしれませんが。
寺澤 百花さん。昨年初レギュラーの新人ながら、中々侮れない声優さんです。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は、うたたね 歌菜氏。
基本は多彩な音で会話劇を下支えするミニマル・ミュージックに徹する。
が、ピアノやストリングスのアレンジが盛られた際は、
宮廷ファンタジーBGM並みに優雅かつ繊細で、
いつの間にかキャラ心情を視聴者のハートに注入されている油断ならないお仕事ぶり。

が、“BGM”として何より優秀だと感じたのが蝉の声などのSE。
夏は前半で終わってしまう本作ですが、
私の中では巡礼も相まって、青空が眩しい夏アニメとして記憶されるのだと思います。

OP主題歌は、ぼっちぼろまる「つよがるガール feat. もっさ(ネクライトーキー)」
冒頭から“負け”を連発し、遊んでいると思わせておいて、
歌詞世界では負けて強くなる“マケイン”の本懐を捉える良作アニソン♪

ED主題歌。
八奈見杏菜「LOVE2000」(hitomi)
焼塩檸檬「CRAZY FOR YOU」(Kylee)
小鞠知花「feel my soul」(YUI)
“マケイン”たちによる平成懐メロリサイタル。

その中でも八奈見さんの「LOVE2000」のカバー。
実写の豊橋市の背景に、セルアニメ制作でキャラを重ねて、8mmフィルムで撮影処理したというED映像。
「2013年9月29日のサザエさん以来、10年9か月ぶり」だという新作セルアニメがいっそう平成ノスタルジーを醸す。


【参考文献】(※1、※2)東愛知新聞「東三河のサブカルチャー③ 豊橋出身のラノベ作家 雨森たきびさん」

投稿 : 2025/01/11
♥ : 25

65.5 4 2024年度のラノべ原作アニメランキング4位
精霊幻想記2(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (64)
218人が棚に入れました
前世と現世が交錯する――異世界転生ファンタジー新章開幕!! 幼い頃に母を殺され、スラム街の孤児となった少年リオ。七歳のある日、彼の中で不慮の事故で死んだ日本の大学生《天川春人の記憶》が甦り、同時に《膨大な魔力》が覚醒した。 それから様々な出会いと別れを経験したリオは、両親の故郷で母を殺した宿敵への復讐を胸に誓う。 数年の旅を経てシュトラール地方へと舞い戻ったリオは、望まぬ政略結婚を強いられていた恩師セリアを救出。だが、その直後、突如として出現した光の柱に導かれるようにして、彼は己が前世である天川春人の初恋の少女・綾瀬美春と衝撃的な再会を果たす――

声優・キャラクター
リオ:松岡禎丞
セリア=クレール:藤田茜
アイシア:桑原由気
ラティーファ:楠木ともり
綾瀬美春:原田彩楓
千堂亜紀:高野麻里佳
千堂雅人:大西亜玖璃
フローラ=ベルトラム:本渡楓
ギュスターヴ=ユグノー:荻野晴朗
リーゼロッテ=クレティア:東山奈央
アリア=ガヴァネス:高垣彩陽
坂田弘明:吉野裕行
皇沙月:戸松遥
サラ:新田ひより
オーフィア:首藤志奈
アルマ:西明日香
レイス=ヴォルフ:遊佐浩二
ルシウス=オルグィーユ:鳥海浩輔

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

旅は道連れ・・・にしない

この作品の良いところはなろう系なのに安定して良い作画と女の子がみんな可愛いこと
悪いところは主人公も含めて男性キャラクターに魅力がないこと、特に敵キャラは主人公を引き立てるために悪ささせられてる安っぽい悪者感が残念

一期で出ていた女子達あまり覚えてなくて、誰だっけ?っていうの多いなと思って一期の自分の感想読み返して思い出しました。
主人公は旅先で仲良くなった女の子をそこに置いて旅立っちゃうから、あちこちに仲のいい美少女がいるけど一人一人は記憶に残りづらい
あの時感じた懸念は2期になって現実のものになりました、主人公は覚えてますが、ヒロイン達がどんなキャラなのか覚えていません・・・
さらに2期で幼なじみヒロインに妹まで出てきました。やっぱり仲良くなったら残して旅立っちゃいます
でもどんなキャラかよく覚えてなくてもなんとなく見れました

キャラ多すぎて「あれはどうなったんだろう?」っての多くてちょっとモヤっとするけどいいなろうアニメ、面白かったです

投稿 : 2025/01/11
♥ : 13

U-yan さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

3期を熱望致します‼️

1期から時間が経ちましたが放送を楽しみにしていました!何と言っても私好み(1番すきかも?)のキャラデザ♡可愛い娘しかいませんw1期のレビューでも書きましたがもっと動いていたら作画は4.5でも良いくらいキャラデザ最高です!そして声優さんも推しが多くて良い!
これから転生者達がどう絡んでいくのか・・・。そして主人公の真の秘密を他の転生者達が知る事があるのか・・・。
テンポがゆっくりではあるが続編があるなら問題なし!だから続編制作お願いしますw

投稿 : 2025/01/11
♥ : 4

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

女連れで花嫁を略奪した日に別の女を助けに行ったところからスタート

前期から結構間が相手の2期ですね。
あまり間が開くと流石に忘れます。
まあ何とか見ていたら思い出しましたが。
そうそう、先生が嫁にされそうなところを略奪してきたところで、前世のヒロインを助けに行ったところでした。
さすがハーレム系。

なろう系にしては作画クオリティが非常に高くヒロインが可愛く主人公も格好いい。
これだけでポイントはかなり高い作品なので、結構楽しみにしていました。

前期と引き続き申し分ない作画ですね。
これが維持されるなら文句なしです。
前期も視聴したので今回も視聴予定です。

全話感想
いや個人的には結構好きでした。地味な作品であることは否定しませんが。

絵も良く、特にヒロイン達が非常に可愛らしくて良いですね。
アクションの作画は微妙でしたがヒロインが可愛ければ別に良いじゃん、という感じですね。

まあ、あまり大きなイベントが起きた感じも内容が進んだ感じもしないのですが…。
しかしまあ、最初は刺々しかった主人公も随分大人しくなったものです。
大人しすぎて煮えきらない感じもしましたね。

3期、やるんですかね? 2期自体どうしてやったのか不思議なくらいでしたが。
ソシャゲーがそれなりに人気とかですかね?
これで終わられても中途半端過ぎますが…。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 1

65.8 5 2024年度のラノべ原作アニメランキング5位
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインⅡ(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (103)
377人が棚に入れました
突如アナウンスされた新たなチーム対抗デスマッチ大会に、レン、エム、フカ次郎、ピトフーイの最強チーム《LPFM》が参戦する。 優勝候補筆頭と目される彼らを待ち受けるのは、“時間経過とともに海へ沈むフィールド“ “MAP中央に潜む【UNKNOWN】エリア“ “無名チームの結託” という過酷な状況だった。 さらに、全プレイヤーに驚愕の特別ルールが告げられる――

声優・キャラクター
レン:楠木ともり
ピトフーイ:日笠陽子
エム:興津和幸
フカ次郎:赤﨑千夏

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

FPSもどき

2期っていうより2回戦って感じ
キャラクターは良いしアニメの質も良い感じで安心して見ていられる

面白かったけど
残念なのはほとんどのキャラはFPSのヘビーゲーマーだと思うんだけど
その割に戦術や動きがあまりにも雑でとても強プレイヤーには見えないことかな?
バズーカにスナイパーライフルにショットガン・・・結構色んな武器が出てきて、それぞれの武器に得意な射程とか立ち回りがあると思うんだけど全然武器に合った戦い方してないし、地形を有効に使ってるプレイヤーも少ないし、戦術もただ固まってるだけなチームが多くてほとんど個人技ばかりなのが残念

みんな楽しそうにゲームやってるのでリンちゃんやピトさんなどキャラクターが好きならアリかも

投稿 : 2025/01/11
♥ : 19

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ガバガバルールの殺人同窓会的な何かを観せられている感じ…。祭り的な何かなのか?

最終話(12話)まで観ました。2024.12.23

 サード・スクワッド・ジャムが終わったと思ったら、今度は最強AIとバトルだぜ!!

 レンちゃんを含めてどういう基準で集めたのか良くわからん常連達がチームを組んで戦います。祭りっぽいですねぇ…。みんなでお城を攻略します。

 この最強AI達が実は…というオチですが、まぁどうでも良いですね。

 結局、仲間たちと遊ぶと楽しいね!ってことが言いたいのかなぁ…。陳腐ですが事実っちゃ〜事実ですね。

 結局、ガンアクションが売りの普通のバトルアニメでした。みんな楽しそうで何よりです。

………………………………………………………………………

7話まで観ました。2024.11.21

 冒頭いきなりサード・スクワッド・ジャムがスタートします。1期観てないと全く意味不明です。ただ、1期のキャラ達が再登場するので、懐かしい感じはします。

 狙撃手は強いけど、スキャンで位置がすぐにバレるので単独では戦え無いというのがちょっと面白いですね。
      
 しかし、内容は酷いです。 ゲームをやり込んでいる精鋭ばかりが参戦しているはずなのに、頭の悪い銃撃戦でバンバンモブが退場します。1期で登場した本職軍団程の強さと怖さがあるチームはいません。

 戦いの結果、キャラとチームが大分減った4話で特別ルール発動!もうね…、運用の掌で踊っている様です。ただ7話でネタばらしがあります。裏切り者が実は!?ルールの穴と言うか、ご都合主義と言うか…。ピトさんにヘイトが集まりそうです。

 ここまで観て言えることは、物語自体が1期で完結しているので、2期は良く言えばファンサービス、悪く言えば蛇足だと言う事ですね。

 1期はピトさんの死ぬ死ぬ詐欺が酷かったですが、何とかそれで物語の骨格を保っていました。今回はレンがライバルチームのシンクと真剣に戦いたいというだけしかイベント参加の理由が無いので、主要人物達が仲間内でギャーギャーうるさいだけの展開に終始します。

 戦いでキャラが減ることにより、さらに内輪の話になって物語は失速気味です。1期程の人気は出そうも無いなぁ…と言う感想しかありません。ちょっと、ドメスティック過ぎますね。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 5

べんちゃん☆ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

レンちゃんが可愛いです!

ストーリーは普通…別段面白い訳でもないのですが、作画は良いですし、主人公のレンちゃんが可愛いので それだけで良いのです!

あと、ピトさんの中の人(日笠さん)のはまり具合が◎

因みにワタシはロリコンではありませんm(_ _)m

投稿 : 2025/01/11
♥ : 2

71.6 6 2024年度のラノべ原作アニメランキング6位
Re:ゼロから始める異世界生活 3rd season(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (106)
533人が棚に入れました
襲い来るエルザたちの猛攻を退け、大兎との戦いでベアトリスとの契約を果たした「聖域」の解放から1年が過ぎた。 王選に臨むエミリア陣営は一致団結、充実した日々を送っていたナツキ・スバルだったが、平穏は使者によって届けられた一枚の書状によって終わりを告げる。 それは王選候補者の一人、アナスタシアがエミリアへ宛てた ルグニカの五大都市に数えられる水門都市プリステラへの招待状だった。 招待を受け、プリステラへ向かうスバルたち一行を待っていたのは様々な再会。 一つは意外な、一つは意図せぬ、そして一つは来るべき。 水面下で蠢く悪意の胎動と降りかかる未曾有の危機。 少年は再び過酷な運命に立ち向かう。

71.1 7 2024年度のラノべ原作アニメランキング7位
転生したらスライムだった件 第3期(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (199)
762人が棚に入れました
クレイマンを倒し、正式に魔王となったリムル。魔王たちの宴(ワルプルギス)を経て、リムルの支配地域はジュラの大森林全体に広がった。その影響で各種族の代表が挨拶しに殺到することが予想されならばいっそのこと魔王リムルのお披露目と、テンペストの新規住民獲得も兼ねた「開国祭」の開催を思いつく。 一方、魔物を敵視するルミナス教の総本山・神聖法皇国ルベリオスでは、聖騎士団長・ヒナタがリムルのメッセージを受け取る。しかしそれは、何者かによって改竄された宣戦布告だった。テンペストにヒナタが向かっていると報告を受けたリムルの決断はーー。真の敵と味方を見極め「人魔共栄圏」という理想を追い求める、リムルの新たな挑戦が始まる。

声優・キャラクター
リムル:岡咲美保
智慧之王:豊口めぐみ
ヴェルドラ:前野智昭
ベニマル:古川慎
シュナ:千本木彩花
シオン:M・A・O
ソウエイ:江口拓也
ハクロウ:大塚芳忠
リグルド:山本兼平
ゴブタ:泊明日菜
ランガ:小林親弘
ゲルド:山口太郎
ガビル:福島潤
トレイニー:田中理恵
ミリム:日高里菜
ラミリス:春野杏
ディアブロ:櫻井孝宏
ヒナタ:沼倉愛美
ダムラダ:浪川大輔
グランベル:小野大輔
マリアベル:水瀬いのり
レナード:野島健児
アルノー:竹本英史
バッカス:飯島肇
リティス:相川遥花
ギャルド:駒田航
フリッツ:村田太志
サーレ:千葉翔也
グレンダ:日野まり
グレゴリー:山根雅史

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

会議ばっかりしてたらクレームきた件

3期になっても相変わらず会議ばっかりしていて笑えますよね
今期はバトル少な目でみんな大好きな会議と外交、国の運営が話の中心なので、2期以上に会議の印象強い

会議して会議して会議して会議して、祭りの準備して、たまに敵が襲来して会議して戦って仲間が増えて勢力が拡大して会議して祭りの準備して会議して・・・
一期から続くワンパターンな展開の合間にちょっとずつ物語が動く
これは飽きられても仕方ない・・・

ストーリーは面白くて先が気になるんですけどね、なかなか話が進まない

この作品って、リムル帝国のメンバーと彼らのお祭り騒ぎが好きだから見てるところあるので、結局見るんですけどね

真剣に見るアニメじゃないので、だらだら見るのがオススメ

投稿 : 2025/01/11
♥ : 16

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

さて、どう評したものか・・・。

だいぶ長い付き合いになる作品。
1期は2018年との事、やがて6年か・・・。

もともと好きな作品なので、おもしろそうだから観る、つまらなそうだから観ないなどという範疇から既に外れている作品。
つまり、結局は観ちゃうのだ。

そろそろ、登場キャラも、強さも、文明度なんかもだいぶインフレ気味で、さらに転生者も多数登場し、厳しくなってきたかと思っていたけれども、今作は上手にまとめていたのではないだろうか。

いろいろなモノがポンポン出来上がってくるのは、まぁ、ご愛敬だが、これだけ登場してきたキャラを上手く配置し、過不足なく登場シーン、活躍シーンを描いているのは相当大変なのではないだろうかと愚考する。

そういう意味では、バランス感覚に優れているのかもしれない。

色々な権謀術数渦巻く中での国づくり、国同士のつながりも種々描かれ、人のつながりや国のつながりもだいぶ大掛かりになってきている。
なんと言うか、ワールド感が出てきていますね。
「転スラワールド」と言いましょうか。

そして、それらが、今なお途上であり、新たな敵(対抗する者、勢力)?が登場してきています。
まだまだ、物語は残されているようです。

さて、ここまで書いてどう評したものか・・・と悩んでしまっていますw。

もはや、悪く言えば惰性、よく言えば習慣、おもしろくても面白くなくても見ている作品をどう評すればいいのかw。
いや、実際は面白いと思って、馴染みのあるキャラがどうなるか気になって、楽しんで、さらなる物語も気になって観ているので問題はないのですが・・・、あそこが面白かったとか、ここが面白かったとかは超えてしまっている気がしています。

ながく楽しんでいるものとしては、面白かったとほめておけばいいのでしょうけれども、本当に困ってしまいます。

他の方のレビューを拝見するに、だいぶ原作に追いついてきているとの事、次のシーズンが出来上がるのが何時の事かはわかりませんが、元気であれば、私はきっとまた見る事でしょうw。

その時をゆっくりと待ちたいと思っています。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 12

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

会議と祭り、宴会後ちびっとバトル、また会議…。

 最終話(24話)まで観ました。2024.10.03

 会議、宴会、祭り、武闘会のトーナメント戦…。東京オリンピックや大阪万博で露呈している、祝賀資本主義もかくやと言った感じの3期でした。

 祝賀資本主義とは、昭和の高度成長期を忘れられない老害が、借金を重ねて将来世代の未来を食いつぶしながら開発独裁アンド金儲けのためのイベントで経済を回す収奪式の焼畑農業的国家運営のことです。そして、儲かるのは一部の権力者だけという…。

 低成長なら良い方で、衰退期の現代を生きている我々としては、ジュラの森をバンバン開発して、交易を活発化、人口増加に技術的イノベーションも起きている、リムル率いるテンペストは、とても眩しく見えます。

 その上で、テンペストは需要を喚起するために、イベントを打ち上げながら経済を回そうとします。もちろん、リムル周囲のキャラだけが利益を得ています。国民のパンピー達は、労働の対価にパンを得ていますが、トリクルダウンのおこぼれに預かっているだけにすぎません。パンとサーカスで支配された愚民の群れです。

 ただ、高度成長期期なら祝賀資本主義も、上手く回るんですよね。コレでお祭り気分になった国民が大いに消費をして好景気になり、トリクルダウンで貧民も潤います。低成長期の現代だと、借金のみが積み重なり、国民負担が重くなるだけなのが問題なのです。

 俺も高度成長期に国家の舵取りをしたかったと言うルサンチマンをアニメ化した様な作品ですね。あぁ…果たせなかった経済成長への想い…。この、3期を面白く無いなんて言う視聴者は、この作品の本質を理解していない経済的敗北主義者なんでしょう。

 昭和の夢をもう一度と言う事で、作品としての需要はある様です。4期と映画化が決定しましたが、このノリにどこまで付き合っていけるのか…。色々なモノを試されている気分がします。

 貿易黒字を投資に回して永遠の繁栄を夢見た日本…。どこで間違ったんでしょうね…。リムル達は、戦争で経済回そうとはしませんが、限界まで開発が進んだら、最後は戦争経済に突入しそうではありますね。アニメ的にはそっちの方が面白いかな?

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 6話まで観ました。2024.05.14

 皆様が書かれている様に、マジで会議しかしねぇ…。しかも、これは会議ですら無く、リムルへの報告会ですね。別に議論で方針を決めたりはしません。

 組織や国の動きを説明するのに、主要メンバーが一堂に会して情勢の報告会をやるのは、親切と言えば親切なのですが、アニメで観て面白いかと言うと…。

 相手陣営も会議…と言うか、策謀の説明会と言うか…。これからこんな悪巧みをしますよ〜的な集まりを延々としますが、敵陣営の話は必要?

 話の迫力は皆無です。やりたい事は分かりますが、アニメ化の仕方が下手すぎます。分かりやすさ優先ですが、視聴者は全員小学生ではありません。

 子供向け戦隊モノで、物語の冒頭で敵幹部が集まって、今回の怪人の能力と作戦を説明をしてから物語スタート!みたいな感じです。

 視聴者の読解力が無いことを前提にしているかの様な作り方に、馬鹿にされている様な気がします。

 しかも、大体ベルドラ他仲間達の圧倒的暴力で解決する話なので、時間の無駄にしか思えません。

 トップダウンで全てやってしまう、チート主人公独裁なろうと違い、民主的な感じにしたいのでしょうが、事ある事に幹部が集まって会議では、組織が機能不全を起こします。

 全員野球の零細企業じゃ無いんだから、部門事の招集で良いでしょう…。まぁ、ネタアニメとしては、優秀なのかもしれません。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 6

66.5 8 2024年度のラノべ原作アニメランキング8位
転生貴族、鑑定スキルで成り上がる 第2期(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (103)
338人が棚に入れました
異世界に転生した主人公アルス・ローベントは、小さな領地を持つ弱小貴族の子として生きることになった。 アルスには特別な知力や武力はないが、生まれながらにして他人の能力・ステータスを見抜く“鑑定スキル”を手にしていた。 そのスキルを活かして世に隠れた「逸材」を発掘し、弱小領地から最強の領地へと変貌させていく。 心優しいアルスと、個性豊かな逸材たちの出会いと成長を描く異世界統一記が今、始まる!

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

今期も始まりましたね。前期も見たので。プロポーズは良かったです

さて、今期アニメもスタートですね。
いち早く始まったのは良いことですね。

まあ前期も見たので続けてみる予定です。

前期は基本的には良いのだが、ややテンポが悪いか、くらいの印象でしたが…。
今期はしっかり戦争など、面白い部分をやってほしいですね。

いきなりプロポーズした所は良かったですね。
男気がある… という言い方は今はしないのかな。
でもしっかりしていたと思います。
引き続き、楽しみに見ていきたいです。

全話感想
前期より全体的に戦争していたことで動きもあって良かったのでは。
本人がチートで強くなるような展開にはならず、あくまで仲間が強いだけですが人徳で評価されていく展開はなろう系らしからぬ普通の面白さがあって良いと思います。
最後結婚式で締めたのも良かったですね。
嫁が一番魅力的であるのも非常に良いことです。

派手さは無い作品ですが結構好きです。なので3期も嬉しいと思います。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 1

llllllllll さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

伸び切らなかった2期

1期時点ではテンポの悪さと悪い意味での温さが気になるものの、2期への期待感と基本設定の面白さはあるなという評価。
さて、実際に2期が来た訳だが、戦争が始まり緊張感も出てきてテンポは改善。温さはずっと付きまとうが、まぁ持ち味かなと思えるようにはなった。が、強みでもあった鑑定スキルが空気に...。新規キャラもいるし、ちょっと鑑定能力は強化されるが、その鑑定の意味は特に無し、いや、あったかも知れないが印象に残ってないということは...。

色々あるが、やはり鑑定や、鑑定で培った人材を活かしきれてないかな。魔法に秀でたやつが魔法で活躍します!知略に秀でたやつが知略で活躍します!の一辺倒なのは活かしてるとは言えないよ。2期は優しい世界のままストンと収まった形に。これはこれで需要はあるだろうし、駄作とかそんなんじゃないが、個人的には期待に届かなかった。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 1

64.0 9 2024年度のラノべ原作アニメランキング9位
歴史に残る悪女になるぞ(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (90)
257人が棚に入れました
ヒロインにありがちな“いい子ちゃん発言”が大嫌いだった私が転生したのは、大好きな乙女ゲームの悪役令嬢アリシア。 念願叶って転生したからには、歴史に残る世界一の悪女になってやる!そのためには強くて頭もよくないといけない! ——と努力しただけなのに、悪役令嬢として頑張れば頑張るほど周囲は予想外の反応で……。 はたしてアリシアは歴史に残る悪女になれるのか⁉

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

悪女になりたい女っていうファンタジー

こんなの悪女じゃないけど面白かった
アリシアのちょっとズレた感じが可愛いし好感が持てるいい主人公ですね

乙女ゲームに悪役令嬢ってそもそも出てこないのに、何故か乙女ゲーム好きの主人公が悪役令嬢になるアニメが量産される不思議な現象が発生してますねー
乙女ゲームってイケメン愛でるゲームなので、悪女どころか女がほとんど出てきません

ゲームの正ヒロイン「聖女リズ」が出てきて、ちゃんとヒロインの動きしてるんだけど、主人公補正で何もかも恵まれていて、平民なのに貴族に馴れ馴れしく話しかけて大貴族のご子息の隣にいても怒られもしないで、努力もしないできれいごとばかり並べて周りからも評価されます
あー、これは確かに違う立場から見るとイラッとする・・・
チートなろう系主人公がアニメファンの一部から嫌われる理由がよくわかりますね

アリシアはこんなヒロインを「好きになれない」と断じて、作中のイケメン王子様達と出会って「顔面偏差値高!!でも恋愛はヒロインに譲りますわ!!」と言ってストイックに最強の悪女になるためにいっぱい努力してお花畑チートヒロインとは違う立場で世の中の不条理を正そうとします

これって悪女なのか?
なろう業界は一度悪女の定義について議論したほうが良いと思う

悪女になりたいはともかく、大好きな乙女ゲーの王子様との恋愛を嫌いな女に譲って私は最強の悪女になりたいっていうのはアリシアが嫌いな「いい子ちゃん」すぎかな?
ここは悪女らしく、王子様もヒロインから奪ってやるくらいで良かった

でもきれいごとだけな乙女ゲーム主人公女が嫌いっていうアリシアには共感するところもあるし、聖女の能力で魅了されてる人達の一部がアリシアの言葉で目を覚ましていく描写も良くて、見ていて気持ちよかったです

投稿 : 2025/01/11
♥ : 10

ヨッシャア! さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.3

看板に偽りしかない駄作

【物語】 1.0 / 5.0
 乙女ゲーに登場する悪役令嬢キャラに転生し、異世界で悪女として生きていくことを決意するところから始まる「悪女転生」系の女性向け作品。
 しかし蓋を開けてみると、悪女らしい行動は一切なく、主人公が「悪女ならこうするだろう」というズレた認識で善行や人助けを繰り返すだけ。
「悪女転生」系作品のテンプレ通り、対立する者として聖女が登場するが、聖女にまつわる話が冗長で、女から女へのいじめ描写など「これ、こんなに長々とやる必要があるか?」と疑問に思うレベル。
 ただでさえテンプレ通りというか、既視感を強く覚える「悪女転生」系作品なのに、加えて構成がド下手くそという致命的な内容となっており、この点に関しては評価するところが一切ない。
 また、転生前のパーソナリティが極めて希薄であり、「転生」という要素すらまともに扱いきれていないのは、もはや原作のレベルの低さを疑う他ない。「中学生が聞きかじった知識をフル動員してそれらを継ぎ接ぎし、なんとか形にした作品」と言われても納得できるレベルに感じた。

【作画】 1.5 / 5.0
 なろう系の中でもやや質が落ちる部類だろう。
 崩壊とまでは言わないが、評価には値しない。

【声優】 2.0 / 5.0
 悪女キャラが主人公なのだが、主演声優の声が「可愛らしすぎる」という点はミスキャストに感じた。
 ストーリーは幼少期から始まるので、それ込みでのキャスティングなのかもしれないが、後半成長して以降はもう少し大人びた演技をしてほしかった。

【音楽】 1.0 / 5.0
 印象に残らない。

【キャラ】 1.0 / 5.0
 物語の項でも述べたが、作品のコンセプトであるはずの「悪女としての言動・立ち振舞」が一般的な認識と極めてズレており、主人公の「言っていること」と「やっていること」の不一致があまりにも多すぎるため、全てが茶番・おままごことに見える。故に、キャラクターの中に芯のようなものは一切感じられず、もっと言えば俯瞰でものを見れない頭の悪い人物のように映る。
 こちらもアニメをそれなりに見てきたので、いわゆる「なろう・転生」系の作品にそこまで多くを求めはしないが、せめて掲げた看板の内容は守るべきだろう。
 それができないなら、ギャグテイストでもいいので主人公が理想と実情の差に葛藤したり、自分にツッコミを入れるなどして、理想との乖離に何かしら言及すべきであったと思う。



【総括】 6.5 / 25.0 (平均 1.3)
 全ての点において評価に値しない。
 特に個人的に気になったのは、やはり「いつになったら悪女らしい行動をするのか」という点であり、そのせいで物語やキャラクターには一層魅力を感じられなかった。
 聞いたところによると「悪女転生」系作品は数字を稼ぎやすいらしいので、その流れで生み出された粗製乱造の一つなのだろうと感じた。

・追記
 最終回まで見たが、評価は変わらず。
最後まで「歴史に残る悪女になる」を連呼するだけで、実情があまりにも伴っていない。くだらない。
 あと、不意打ちでキスをされるシーン、不意打ちされた側がしっかりキス顔になってるのは普通に演出としてミスなのでいい加減にしてほしかった。最後の見せ場くらいはしっかり作ってほしい。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 2

リタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

悪女たるもの

かなりストイックな悪女を存分に見せられてだいぶ満足した。

主人公補正なチート級の物語も大好物だけど、ここまで根性のある悪女も
なかなか見られるものじゃないので、よくある悪女モノの中でも際立つと思う。

大体こういうキャラの中身は腐っていて、救いようがなく、親の七光りで
本人には美貌くらいしかない、といった設定が多い。

だけどこのアニメは、悪女たるものチート主人公のライバルなら
そのレベルまで教養も鍛錬も怠るな! といった理解出来るような意味不明なような謎の苦行を散々見せられる。それがなんだか心地よかった。

ラストの展開もなんで!?と驚いたけど、ああそうなんだ...
すごい絵面だったけど最後は納得出来る?ような気がする。

この先も気になる所で終了してるけど、アニメで見たいなー。


◯作画
大して崩壊していない。美男美女はずっと美しい

◯声
イケメンが多めなので控えめイケボも多し。

◯ストーリー
最強主人公に疲れた時、努力の賜物悪女を見て英気を養うアニメ

投稿 : 2025/01/11
♥ : 2

65.3 10 2024年度のラノべ原作アニメランキング10位
最凶の支援職【話術士】である俺は世界最強クランを従える(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (90)
239人が棚に入れました
不滅の悪鬼(オーバーデス)と呼ばれた英雄を祖父に持つ少年ノエル。 祖父に憧れ、最強の探索者(シーカー)を志す彼の持つ職能(ジョブ)は最弱と評される支援職【話術士】だった。 祖父の遺志を継ぎ、並々ならぬ努力により探索者として力をつけたノエルだが、生まれ持った才能の差を埋めることはできなかった―― しかし類稀なる才略をも開花させた彼は最強への道を見出す。 仲間を集め最強の組織(クラン)を創り、そのマスターになること――。 策略を巡らせ敵を翻弄し、仲間を率いて遥かなる高みを目指す。 最凶の【話術士】は最強への道を切り開く。手段は選ばない。

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

クセ強めの主人公を我慢出来れば、面白いかも!?

 最終話(12話)まで観ました。2025.01.03

 カリスマ的な極道の親分を目指す任侠冒険者ものでした。
他のなろうと棲み分けするために、主人公のノエルが強いけど単体では最強では無い職業、話術士と言うのがミソの様です。

 こういう、男気で仲間を引っ張っていくスタイルの話は、本当に漫画ゴラクですねぇ…。あるいはチャンピオンで昔連載していた本気(マジ)とかかなぁ…。

 三國志とか水滸伝等の古典にも通じる漢(おとこ)の成り上がり成功譚の一つの様式美ですね。

 2期があったら観たいですが、気になることが一つあります。これ、話術士という職業を成立させるために、ネームドの魔物と話が通じるんですよね。魔物相手に騙しテクを使うのは、いくら何でも主人公アゲのために周りを無能にしすぎ感があります。

 魔物はあまりクローズアップせずに、他のクランとか犯罪組織との抗争メインにしたほうが、話がスッキリしたのと、ダークファンタジー色がより際立ったかなぁとは思います。
……………………………………………………………………… 

 8話まで観ました。2024.12.02

 テーマは異世界冒険譚と言うより、裏社会でのし上がれ!の様です。

 主人公のノエルさん、やっていることは海賊王を目指しているルフィとあまり変わりません。強い仲間を集めて最強のクランを作るぞ!クランと言うより組っぽいですが…。

 仲間集めを頑張って、8話でやっとクセ強めの二人目をゲットしたぞ!いや…何話かけてんの?10年位放映するつもりかいな…。

 主人公の特徴として、少年誌的王道キャラでは無く、敵味方に容赦無いダークヒーロー路線を目指しているのは分かるのですが、敵対キャラの始末等、ヘイトを集める汚れ仕事を奴隷商人に丸投げしているので、冒険者と言うより裏社会とがっつり癒着した犯罪組織の人間っぽいです。

 度胸とハッタリ、暴力と残虐さで裏社会をのし上がる…。漫画ゴラク連載漫画っぽいですね。

 私は往年のヤクザ漫画が大好きなので、野望の王国並みにハチャメチャにしても許せますが、基本的に手を汚さない偽善者の主人公を許せないと、視聴継続は難しそうです。

 ただ、あんまり主人公が残虐だとアニメ化出来ないので、こんなもんかなぁとも思います。裏切り者は、見せしめに自分のチン◯コ咥えさせた生首にして五条河原にさらすぞ!

 剣呑剣呑…。正統派ヒーローで無い人物を描くのは、難しいですね。

………………………………………………………………………
 2話まで観ました。2024.10.16

 劇中で、話術士というジョブは戦闘力が低いので馬鹿にされている設定とは言うものの…、ほぼ無制限にバフやデバフをかけられるので、かなり有能です。

 ドラクエでバイキルトやルカナンがとても使えたのを思いだします。しかも、ボス級にもデバフ出来るので、かなり強いです。ラスボスやはぐれメタルにルカナンとか効いたら楽ですわ〜。

 しかも、人間相手に口を割らせたり、行動を制約出来たりするので、そのうち、死ね!とかの命令で殺したり出来る様になりそうです。即死チートみたい…。

 主人公の能力的制約が不明なのと、裏切ったら仲間でも容赦せずにイキリ散らしている狂犬野郎なのを許せれば、結構面白いかもしれません。

 劇中の話術士と言う設定は、単なるバッファーやデバッファーを超えた概念なので、ご都合主義ゴリゴリな展開になりそうな恐れもありますが、視聴継続です。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 5
ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

中途半端とみるか、ちょうどいい塩梅とみるか

じゃきによる原作小説は、「小説家になろう」から「オーバーラップ文庫」(オーバーラップ)で書籍化(既刊4巻、未読)。シリーズ累計100万部。
やもりちゃんによるコミカライズは、『コミックガルド』(オーバーラップ)にて連載中(既刊10巻、既読)。
アニメは全12話(2024年秋)。監督は高村雄太。制作は、『老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます』、『裏世界ピクニック』などのFelixFilmと、画狂との共同制作(以上、Wikipedia参照)。
(2024.12.17 投稿 12.21 「芸術と商業とのバトル」を追記)

コミカライズを既に読んでいたので、個人的に今季期待していた作品だったのですが、アニメ化によってコミカライズから大きなマイナスもないけれど、大きなプラスもないといった印象。


【あらすじ】
舞台は、「探索者(シーカー)」というダンジョンを探索する冒険者のような存在がいるのだけれど、文明レベルは中世じゃなくて近代くらいの西洋。

主人公のノエル・シュトーレン(CV.山下大輝)は、「不滅の悪鬼(オーバーデス)」と呼ばれる偉大なシーカーの祖父の背中を見て育つも、自身が授かったジョブは最弱とされる「話術士」であった。

しかし、ノエルは、亡くなった祖父のような最強のシーカーを目指すことを諦めきれず、その巧みな話術を使って最強のクランをつくり、自身が最強になれずとも、最強クランのマスターとなることで、のし上がっていこうとするのだった…


【権謀術数を用いて、のし上がる主人公】
主人公は、RPGでいうところのバッファー(※能力補助系魔法使い)なので単体としての強さはないのだけれど、時に汚いとも思える手段を選ばない謀略を用いて、のし上がっていこうというストーリーが他の典型なろう作品との違い。


【中途半端とみるか、ちょうどいい塩梅とみるか】
アニメを観て思ったことは、典型なろう作品と比べると主人公が権謀術数を用いるなど「ダークファンタジー」寄りなんだけど、明らかなダークファンタジー作品と比べると「温く」感じるという中途半端な立ち位置になってしまっているところ。

おそらくファンタジー作品だと思って観始めると主人公の癖が強く感じそうですが、ダークファンタジー作品だと思って観ると全体的な雰囲気だったり、描き方に温さを個人的には感じました。

なので、ダークファンタジー作品としては中途半端な感じなのですが、「ダークファンタジー風のファンタジー作品」としてみるなら、いい塩梅・バランス感覚なのかなと思います。


もっとも、本作は、いずれにせよ「ダークファンタジー色」が他の作品との差別化、セールスポイントだと思うんです。

個人的には、コミカライズと比較して、もちろんアニメには時間的・資金的な制約がありますが、ストーリー展開、演出(見せ方)、作画の説得力、音楽といった総合面で、ダークファンタジーとしての雰囲気づくりの大切さを感じました。

ダークファンタジーは、人間のリアルでシビアな暗黒面を描いているので、それに対する裏付けがしっかり感じられないと「ダーク」さが薄れてしまう。

逆にいうと、そこが感じられないとただの「ファンタジー」っぽくなる。そういう意味で、天翼騎士団のリーダーでナイトのレオン(CV.坂田将吾)の話は、尺に追われて筋を理解するための最低限という感じがしたので、もう少し尺を使って心理的葛藤を表現した方が良かったんじゃないかと思いました。


前向きに表現するなら、あえてファンタジーかダークファンタジーかとカテゴライズしないで、ご都合主義の典型なろう作品には辟易しているけれど、人間の暗黒面をこってりと描いたダークファンタジーを観るメンタル的な余裕がないといった人向けでしょうか。


【アルマは可愛い】
左右の眼の色が違うオッドアイで、主人公と同様に伝説の暗殺者を祖父に持つ設定マシマシのスカウトのアルマ(CV.芹澤優)のヴィジュアルがいい。可愛いは正義。

ただ、彼女みたいな生い立ちだと、もっと性格がひん曲がっていてもおかしくはない。ダークさを出すために、とにかくヤバい奴を出しゃいいというつもりもないですが、その辺りも生粋のダークファンタジーに振り切っていない印象。

もっとも、一般論として、そうした方が多くの人に受け入れられやすくなるとは思うので、そういったところをどう評価するかだと思います。

同じ作品ではありますが、その辺のバランスがコミカライズだと「よりダークファンタジー寄り」で、アニメだと「よりファンタジー寄り」という印象。


という感じで、中途半端とみるか、ちょうどいい塩梅とみるかは、結構、人によるんじゃないかという印象を持ちました。


【芸術と商業とのバトル(※余談)】
{netabare}先月出た『荒木飛呂彦の新・漫画術悪役の作り方』(集英社新書)を読んだのですが、作品において「「こう描きたい」と「売れるか、ウケるか」のせめぎ合い、つまり芸術vs商業のバトルが起こる」というのは、本作もそうですが、アニメのレビューをしているとよく感じます。

私なんかより『ジョジョ』の作者の言葉の方が説得力があるでしょうから、そのまま引用すると、「「こう描きたい」というものが自分の中にあるなら、外野の声やプレッシャーに惑わされず、むしろ描きたいものをさらに強化していくべきです。そうやって貫き通すことが、結果的にその漫画を名作にするのだと、僕は思います。」

まあ、そうはいっても既に商業的に成功した人だからこそ言えることだと思いますし、「描きたいもの」が一般受けするとは限らないし、名作なんて目指してない、ちょっとでも売れればいいんだという気持ちもわからなくはない。

なので本当に難しい問題だと思いますが、私は「一アニメファン」として、妥協じゃなくて原作者またはアニメ制作者が「こう描きたい」と思ったものを見たいと思っています。そして、そういうものが感じられるアニメを高く評価したいと思いました。

そうそう新書の宣伝になってしまいますが(笑)、個人的な経験則の面が強い印象ですが作者がどういう思考で物語を作っているのかが分かるので、レビューを書く際にも参考になると思います。{/netabare}

投稿 : 2025/01/11
♥ : 3

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

なろう系とか関係なく出来が良い。主人公が魅力的で出てくるとワクワクする

1話感想 3.6

さて、普通のなろう系作品という感じですね。

でもまあ…
普通だ、という印象です。全然、ちゃんとしている。
作画も特別良いとまでは言えませんが、普通には良いです。
主人公格好良いですね。

主人公の説明がちゃんとしている。祖父にあこがれて冒険者を目指すという動機もはっきりしている。主人公の動機が曖昧な作品が多いですから高評価です。

そして本人が不遇職だと追放系をイメージしますが、世の酷い追放系とは違いますね。
話術士は役立たないと言われている割には、ちゃんと有効活用していてパーティメンバーには頼りにもされている。
不遇職は、そりゃあるでしょう。でも、長所が全く無いわけではないでしょうから、できる限り有効活用するのは当然。その活用を全く認識されていないという意味不明さは無くて、なんかもう普通です。

意味不明な「追放だ」という理不尽な展開ではなく、パーティメンバーが金を持ち逃げしたという、これは全然普通に有り得るトラブルですね。
パーティメンバーと理想を共有していなかった… とか以前に、金を持ち逃げするのは普通にクズの所業ですし、これはざまぁする正当性しかないですね。

というわけで、追放系と言えないからか、あまり理不尽さが無く、普通に楽しめる作品です。
なろう系にはやや加点しているので、十分視聴レベルになるかなと。
これは見ようと思います。

全話感想
非常に良かったです。
なろう系とか関係なく、純粋に出来が良かった。
主人公が個性的ですね。決して性格が良いわけではないですが目的のためになりふり構わずで。
そういうところは応援できますし、そして頭も良いと思わせてくれました。
優秀かつ容赦なく、登場すると『次は何をしてくれるのか』とワクワクさせてくれる。
そういうのを魅力的な主人公というのです。
毎週とても楽しみで、非常に楽んで見られました。
実に良かったです。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 2

67.2 11 2024年度のラノべ原作アニメランキング11位
嘆きの亡霊は引退したい(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (107)
314人が棚に入れました
トレジャーハンターになろうぜ 目指すはただひとつ、世界最強の英雄だ かつてそんな誓いを交わした六人の中でひとりだけ圧倒的に才能がなかった少年がいた。 ある日挫折を口にした彼に、幼馴染は言った。「クライ、お前、特に役割ないんだからリーダーやれよ」 才能があり過ぎる怪物達(=幼馴染達)で結成されたパーティ《嘆きの亡霊(ストレンジ・グリーフ)》は数年にしてその名を帝都中に轟かせ、そのてっぺんに据えられた彼はあれよあれよという間に最強パーティのリーダーとして祭り上げられた。 跳ね上がる周囲からの期待により彼の言動はいつだって勘違いされ、事態は予想もしない展開に…。 これは、最強パーティのリーダーにして最強のクランマスターとして名を馳せるクライ・アンドリヒの栄光と苦悩に満ちた英雄譚である!

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

放送終了後に一気見。

原作未読です。

放送開始時に1話視聴して「面白そうだな~」と感じてたのですが
同時にあざとさやエ○要素?等からくる嫌悪感の方が勝ってしまい1話断念・放置してました。

正月休みに入り、録画してたレコーダーの整理する際
削除してもいいか念のため確認してたところ
本作はついつい最終話まで一気見してしまいました(数日かけましたが)。


最初のころに懸念してたあざとさやエ○要素は・・
最終的に個人的にはギリ許容内?・・でしたが、不快に感じられる方も少なからずいそうかな?。
(そんな要素を入れない方が、最終評価が上がったのは確か(つまりその分減点あり))

 あと、虐待一歩手前(二歩先?)な描写も、不快感のギリ手前(二歩先?)かも。
 される側のキャラ付けのためもあってか、なんとか踏みとどまってるけど
 これも不快に感じられる方も少なからずいそうかな?(いやもっとたくさん)。


勘違い系作品としては、「陰の実力者になりたくて!」と同系統作品に感じます。
あちらは主人公が自ら能動的に斜め上方向の努力するのに対し
本作は巻き込まれ型で、まあ、いわゆるハーレム的に何もしなくても万事上手くいってしまう。
自分にとっては敬遠しがちな設定ですが、それでも継続できる要素がたくさんありました。


まず、まわりの環境・キャラ設定等がうまくできていると思います。
幼馴染パーティ設定は、なんかノスタルジック感もあり、それなら仕方ない感までw。

続いて、適度に狂ったキャラ設定。
個々のキャラが、それぞれ確固たる自分を持ってる気がします。
なので、ありがちな最初からパーティ全員でボコる・・・
みたいなのではなく、個々で十分魅力的なエピソード展開・戦闘ができる。


作画はすごく丁寧ですね。
すごくよく動くのに、崩れないし、やわらかさがある!!。角の少ない優しい作画?。
色彩も豊富で、決め画面も過度にならない程度のスタイリッシュさ。

OP・EDも凝ってて、本編がうまく組み込まれていて、見逃し厳禁なつくり。次回予告も。
からのCパートまであるのは、個人的に高評価ポイント!。
12話の特殊OPも良かったですね♪。


毎話、Bパートラスト・ED手前で食い気味に入ってくるED曲。
それまでの雰囲気もある意味ぶち壊してしまう感ありあり(いい意味で)の
ちょっと電波気味であざとさ感つよつよで、下手したら嫌悪感まで抱かせかねない楽曲。

う~ん、だんだんくせになってきたw。

クレジットよく見てみたら「ピノキオピー」!!!。
マジですか?。ビックリしました。
同時に納得。。。

今まで全然知らなかったのですが、最近はこういった感じで他のアニメにも携わってたりされるのかな?。

  ※余談:今でも大好きな楽曲・PV
     ・「モチベーションが死んでる / 初音ミク」 https://www.nicovideo.jp/watch/sm27868484

正直、EDに全部持ってかれてしまいますね。
最初、声優さんが歌ってるのかな?って思ってましたが、P丸様。という方なのですね。
キャラ設定、本編の雰囲気にもすごくあってる楽曲・歌詞で、中毒性がありますね。

  ※余談:ぜんぜん聞き取れなかったので、歌詞付き助かる^^。
     ・「【Onボーカル カラオケ歌詞full】すくりぃむ! / 嘆きの亡霊は引退したい ED / P丸様。」
      https://www.youtube.com/watch?v=r0RPjbUuyvk

  ※余談:タック二階堂さんのレビューで↓の動画知りました。感謝です。
      こういうのすごく面白いですね!。
     ・『嘆きの亡霊は引退したい』エンディングガイドパフォーマンス映像
      https://www.youtube.com/watch?v=3UnVfmWHPEc

投稿 : 2025/01/11
♥ : 8

saitama さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

評価点には表れない、製作陣のセンスの良さが光る作品

タイトル通り。
もし、このアニメどうだった?の評価点に演出点があったら5点。

それくらい、明かな低予算、低作画作品なのに面白い。
これは完全に監督を筆頭にキーとなる制作スタッフが優秀な証。
アニメは作り手によって、どうにでも面白く作ることが可能ということが証明された。

ぶっちゃけ、思いっきり失敗したリメイクの「うる星やつら」は、どうせリメイクするなら、こういう感じに原作設定は最低限程度に踏襲、そして過去のアニメとも別の方法で、今の感覚でシュールさ全開で振り切って作ったら、絶対面白くできたはずなのになぁ、とこの作品を見て尚更思った。監督以下のキースタッフの重要性がアニメを決めるのだと再認識。

正直、1話の時はそこまで面白いとは思わなかったけど、話数が進むにつれて、すっかりこの制作の手のひらに乗ったというか、ハマってしまった。

各キャラがそれぞれぶっ飛んでるのも良い。これくらい振り切れたキャラばかりだと、話がどうにも面白くできるというか、勝手に面白くなっていく。「このすば」にも通じる感じ。また話が脱線するが、「うる星やつら」も各キャラがぶっ飛んでいるから、勝手に面白くなるはずだった。それを活かせない時点で、あの作品のスタッフにはセンスが無かった。この作品のスタッフに、あの予算感で「うる星やつら」を作らせたら大成功したんじゃなかろうか・・・。

すでに2期も発表されているようだし、このスタッフのまま進んでほしい。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 2

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ノリがわかってからはどんどん楽しく、いつしか毎週の楽しみに

1話感想 2.9 1話で主人公が気に入らなきゃ、普通は切りますけどね
ううーん…。
なろうで人気のある作品だとは知っていましたが、読んだことはありませんでした。

なので楽しみに見てみたのですが…。
ううーん、という感想ですね。

まず、設定は面白そうだと思いました。
追放系の逆ですね。仲間に比べて実力が劣る主人公が、追放されるどころかリーダーとして祭り上げられて、
実力に見合わない身分に祭り上げられてどうしよう、という内容かと楽しみに見たのですが…。

主人公が気に入らなかったです。
分不相応な地位を得たくせに、その地位に調子に乗って偉そうに振る舞っているように見えて、なんだこいつは、となりました。

この設定を見た時は、主人公はもっと卑屈だと予想したんですよ。

でも、こいつがやったことって、クランに入りたい希望者達に入会の餌をチラづかせて、それを奪い合って暴れる様をあざ笑う行為。
実際には身内がその餌を確保したわけで、本当に、集まってくれた人達をただの笑いものにしたわけですね。
お前それ、完全に悪役ムーブだろうが…。

人の良いNo.2に雑用を押し付けようとしたり、実力不足の新人に高難易度な任務を押し付けようとしたり、今のところ好感の持てる要素が微塵もない。
何だこりゃ。

ギルドで言い訳とかしてましたが、本当にそうしなきゃいけない理由があったんですかね? ただの自己正当化、言い訳にしか見えませんでしたが。

作画はぼちぼち、ヒロインなどちょっと可愛らしくて悪くもなかったのですが、この主人公の好感度の低さはまずいわ。

いやまあ、多分この主人公は、普通に実力者なんですよね。
このふるまいが許される本物の実力者で、口では弱いと言っているだけの嘘つきだから、この横柄な振る舞いが許されるのでしょう。

そういう展開は予想できますが、現状与えられた情報からするとクズにしか思えなくてきっついです。

ただまあ、なろうでも高ポイントを獲得している人気作なら、どこか面白い要素もあるのかもしれない、と思って見たい気持ちもありますが…。

ま、考えます。まあ切るかな…。

コミカライズもちょっと見てみましたが、似たようなものですね。
ただちょっとだけマシでした。
思っていることを吹き出しで書いてくれるので少しわかりやすかったんですよ。
いや、それでもわかりにくいですが。

集まった新人に餌を投げ入れる理由が、全く納得いかなくて。
でもこのままだと収まらないとか、何か考えていたみたいです。
納得いかないですが。


主人公に好感が持てるようにするのなら、No.2のことを普通に尊敬していて人格実力全てでクランマスターに相応しいのは彼だと思っているから、マスターの業務を任せて実質的にマスターの地位から退こうとしている、とかですかね。描き方次第では好感が持てるようにもできると思いますが…。
実態は単に面倒くさいからお人好しのNo.2に全部押し付けようとしているだけです。こういうのはむかつきます。

新人に理不尽な任務を押し付けたのは、普通に見る目があって妥当な任務を課したなら別に良い。でも口では人を見る目は無い、と断言していて…。
だったら任務を選ぶのは、選べる人に任せるべきでは?

結果オーライで全部うまく行っているから、適当にやっているんですかね。
主人公の言うことを信じたら、本当にやっていることが有り得ない。

多分嘘なんでしょうけど、主人公が視聴者に嘘ついたら、この話の何を信じれば良いんですかね?

というわけで、かなり意味不明でした。

でも、この意味不明さで、なろうでも高ポイントというのは信じられなくて、そこがちょっと、見てみたくなりました。



なろうでも面白い作品はたくさんあるのですが、不思議と短期のランキングの上位を適当に見てみると、面白いことがめったに無い。
それはなんかこう、流行に乗っているとか、流れみたいなものがあって、ぱーっと短期に上がるのはそういうことかと思います。

でも総合ポイントで上に来るのは、やっぱり結構質が良い作品になってくると思っていました。
本作は…3ページ目だから47位ですね。100万作品の47位ですから上澄みの上澄みです。
これがそんなに上に来るの? と不思議になりました。
もちろん単に自分には合わないだけ、ということはありますが。

じゃあWeb原作を読めば良いのでしょうが…。
アニメの方が楽に見れますからね。でも時間はかかるから…。
まあ、考えます。



追記:アニメの該当部分だけWeb原作読んでみました。
結論としては、モノローグ削りすぎてわかんねぇよ! というところですね。

ふざけんなと思った主人公のギルドでの行いですが、主人公は単純にビビり散らかしていて逃げようとしただけなんですね。
価値あるものを放り込んで気を引いて逃げる。忍術でいう金遁の術ですね。

別にティノが獲得するとわかって嘲笑ったわけでもなく、結果的にそうなった、というだけなわけですね。
これは大分印象違うかなぁ。

それが伝わらないのは、アニメの出来が悪いってことです。

小説→アニメではクオリティが上がるのが当然です。絵が動いて音楽までついて。

にも関わらず、クオリティが下がることがある。
もちろん作画等ヘボすぎて単純にクオリティが低い場合は論外ですが、このアニメは作画等は問題ないのに、小説よりクオリティが下がっている。

そうなる理由で、一番大きいのはモノローグを削り過ぎているところだと思います。
本当に一から十まで全部モノローグ、地の文を主人公に語らせたら、当然尺に収まらないでしょう。なのでどうしても削る必要はあるのですが、削りすぎて必要な部分まで削ったら伝わらないわけですよ。

私はアニメを見ていて主人公の何を信じれば良いのかわからなくなったわけですが、モノローグは信用できるんですよ。
それを削りすぎているから混乱する。

特に内面と行動がチグハグな主人公なのにモノローグを削りすぎるのはなんだかなーと思います。


まあWebで予習してから見れば動いているだけで面白い、となるのかもしれませんが…。
まあ原作前提のアニメなんて、単純に駄目だと思いますが。

でもこの主人公「言動から誤解される」という設定はあるんですよね。
その通り言動から誤解したのですから計算通り、と言われたらそうかもしれませんが。でもそれはそれでムカつく。主人公を誤解して嫌って良いことは無いでしょうが。

だったら最初から完全に騙して、大胆不敵、傲慢不遜な最強クランのボス!
というところをしっかり描いてから、最後に種明かし、みたいな作りにしてくれ。

まあ絶対このアニメは出来が悪いんですが…。
脚本を視聴者が頑張って補えば、作画とかは悪くないんですよね。
Web原作で予習してからなら楽しめるかも?
まあ考えます。

全話感想
文句たらたらで始まった本作ですが、主人公が弱くて生きるために精一杯であることを理解した上で見始めたら、どんどんおもしろくなっていきました。
主人公は決して善良でも格好良くも無いのですが、滑稽な面白さはありますし、本人はよくわかっていなくてただ生き残るために必死なんだと思えば、まあ許せますね。

ヒロイン達は可愛かったです。
ティノが可愛いですね。決して強くはないこの子はマスコット的な可愛さで出るたびに可愛らしい。
またシトリーが実に良かったですね。
登場から面白かったですね。
ほぼ完全に黒幕という。赤髪の子実に不憫な…w
その黒い魅力に一発で気に入りました。

オープニングの時間を紹介に使う演出なども面白く、気づけばどんどんお気に入りの作品になっていました。
2期も嬉しいです。
楽しみに見続けたいと思います。


「主人公は本当は強い」と思いながら見ると相当ムカつく奴になるということも、今にして思えば面白いですね。
全てを掌の上で操っていて、全部わかっているくせに必要な情報を明かさないで右往左往する人々を見て嘲笑っている。
心底性格が悪いです。
そのように、作中では思われているわけですね。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 2

65.1 12 2024年度のラノべ原作アニメランキング12位
やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (85)
260人が棚に入れました
処刑前夜、牢から逃げ出す令嬢ジル。 何の咎もない自分を罪人に仕立て上げたのは、婚約者の王太子・ジェラルドだった。 戦場で「化け物」と恐れられ、いつしか「軍神令嬢」と呼ばれるようになった働きもすべて初恋のためだったのに……。 初対面で求婚された、あの夜。もし、もしも、渡された薔薇を手に取らなければ……。 後悔にくちびるを噛みながら兵の矢に討たれたジルは生涯を終え――た、はずだった。 気がつけば、そこは2人が出会った6年前の夜。 ジルは、10歳に戻ってしまった自分に戸惑いながらもジェラルドの求婚をかわすため、たまたま手を掴んだ男に「一目惚れした」と嘘をつく。 だがそれは、6年後の未来に暴虐の限りを尽くし、クレイトスを火の海に沈めた隣国の皇帝・ハディスだった――! でも、ジルが知る姿とはまるで違うピュアすぎる「恋愛オンチ皇帝」で……!? やがて、ジルは決意する。ジェラルドではなく、ハディスと結ばれることで失ったすべてを取り戻していこうと。 「あなたを必ず更生――いえ、しあわせにいたします」 生涯最悪の選択を回避したやりなおし令嬢の大逆転劇が、幕を開ける!

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ここにも「ドロボー猫」がw(3話まで視聴して)。

>3話まで視聴して
原作未読です。

視聴の動機は、本作メインヒロインのキャスト、内田秀さんです。
はい。自分にとってはヘブバン声優さん。ヘブバンでは「ななみん」ですね。
 ヘブバンにログインしたら、毎回何らかのボイスが流れます。
 レアボイスが流れないかと毎回楽しみなんですよね^^。(各種オマージュネタなどなど)

最近流行りの、令嬢やりなおしなろうモノか?・・と甘く見ていましたが
いやいや本作、クオリティなかなか高そうです!!。

少しシリアスなテーマを含んでいるハズなのですが
それらを全て吹き飛ばすパワー、テンポ、明るさ(能天気さ?)がある♪。
作画の表情描写は丁寧だし、動きもダイナミック!。


気付けば、ここにも「ドロボー猫」がw。
本作ヒロインも、かなりの食いしん坊キャラ?。
 なんか、マケインムーブが続いている??w。

いろんな他作品にも登場する、マスコット的な動物系キャラ。
基本的に自分は苦手な要素で、たいていはしっくりくるものがないのですが
本作のあのキャラにはハマった!。
はい。井澤詩織さんキャラ。
はい、反則w。いや、グッジョブです!!。ナイスキャスト!。

ただ1点、本作を支持すると社会的にマズくないか?。と懸念がw。
はい。○リ。
いや、否定はしませんが、中の人は16歳?。だからセーフ??。いやアウトですね。。

個人的に、今期のダークホース。
  
 

投稿 : 2025/01/11
♥ : 4

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

誰向けなのか、良く分からないやり直し令嬢もの…。バトルアニメ?ラブコメ?

 最終話(12話)まで観ました。2025.01.03

 主人公のジルつおい!ステゴロでも負けへん…。一回目って、どんなお子様だったんすかね…。魔力が凄いからで説明されてますが、単純に危険人物です。

 そして、ロリコン皇帝も強い!龍帝だから…。人間核弾頭リーサル・ウェポンでキレると怖そうです。二面性と言うより、サイコパス寄りの男キャラで、DV後たまに優しい系の男っぽくて、好感度は低いです。

 物語は、皇帝の座をめぐって後半延々とバトルを繰り返します。1回目の展開が不明なので、ジルがキーキー騒ぎながら戦っていますが、それが妥当なのかが判断できません。

 ロリコン皇帝は敵だらけだし、1回目はどうやって切り抜けたのかな?後、女神も何なのか不明なので、要らない要素な気がします。

 結局、1回目でジルの国はロリコン皇帝にやられて無茶苦茶になるんでしょう?

 ジルは、ロリコンの子供を10人産む宣言して物語を締めます。イタリアの女傑、カテリーナ・スフォルツァみたいな王女になれたら良いですね。実に貴族らしい発想です。政略結婚させまくって、皇帝権の安定を図る気らしいです。てめぇで天下取った方が早くね?

 何か、いちいちキモくてザワっと来る所が視聴者を選びそうです。絵柄は可愛いのにね!٩(♡ε♡ )۶

………………………………………………………………………

 2話まで観ました。2024.10.21

 これは厳しい…。主人公のジルは10歳の頃から強かった様です。令嬢とかそれ以前の問題では?軍艦をぶん投げたり、飛んでくる砲弾を素手で防いだりします。

 己の武で生きていけますよね?貴族社会に留まったり、結婚したりする意味が不明です。何処か他所で自分の帝国を樹立して初代皇帝になった方が良いのでは?

 ジルは自立している様で、中途半端に男に頼っている感じの気持ちが悪い主人公です。男性作家なら絶対に創作しないタイプのキャラクターですね。

 そして、ロリコン皇帝もきつい人物です。幼女の気を引こうとあれこれ画策しますが、幼女性愛者が被害者を誘惑しようとしている感じです。イケメンならロリコンでも無罪なんでしょうね…。

 また、皇帝の相棒のドラゴンもキモいです。翼が独立しておらず、手に羽根が生えているので鶏みたいです。これ、可愛いか?羽毛を毟られた鶏みたいなのが好きなのか?

 男性視聴者向きでは無いのが明らかなアニメの様です。順当に篩にかけられている様な気分がします。
………………………………………………………………………

 初回観てのレビューです。2024.10.11

 軍神令嬢!?冒頭からパワーワード炸裂です。どうやら主人公は、戦場で大活躍している様です。

 16歳の小娘が戦場で大活躍出来る?どういう世界観なのかな?ヴェルサイユの薔薇のオスカルは一端の士官だったけど、40歳近かった…。指揮官として軍功を挙げて評価されるには時間がかかります。純粋な武力、戦士として評価されていると言うことなのでしょう。

 1話からツカミにツッコミ所満載で不安になります。貴族とは言え、令嬢が最前線で戦うってどのくらい国が疲弊してんの?首都ベルリン陥落まで戦ったナチスドイツ並の総力戦をしてるのかな?

 そして、シスコン王子は何でこんなに戦闘力の高い女性にワザワザ求婚するの?婚約後の10歳から5、6年でそんなに強くなる?もう、子供の頃から呂布子や成吉思汗子みたいなキャラじゃないと説得力無くね?もしくは巴御前…。並の女じゃありません。

 恐らくこれは、宿敵のロリコン皇帝との因縁を作るための下らない設定に過ぎません。作画やキャラデザインは良い感じですが、スタートから暗雲が立ち込めています。いくら他の悪役令嬢、やり直し令嬢ものと差別化が必要とは言え、やり過ぎです。

 そして、結局はラブコメ展開に…。今後、上手く色々な伏線を回収出来るか注目したいと思います。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 2

57.6 13 2024年度のラノべ原作アニメランキング13位
パーティーから追放されたその治癒師、実は最強につき(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★☆☆ 2.7 (71)
207人が棚に入れました
かつて世界は〝邪竜〟と呼ばれる邪悪な存在によって滅ぼうとしていた。 しかし、1人の勇者によって邪竜は倒され、世界は救われた。 それから 200年あまりの時が過ぎようとしていた――。 世に数多ある迷宮都市の1つ、マータット。そこに〝無能〟と呼ばれる男がいた。名はラウスト。 職業、治癒師。ラウストはその無能さゆえに他の冒険者たちから蔑まれ、利用され、捨てられる。 そんな日々をくり返していた。 ある日、ラウストの前に1人の少女があらわれた。名はナルセーナ。職業、武闘家。ナルセーナはとあるパーティーから追放されたばかりのラウストに言った。 「お兄さん、私とパーティーを組みませんか?」 今、ラウストとナルセーナ、2人の冒険がはじまる――。

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

いい所、好きな所を見つける事ができれば・・・。

本日は2025.1.1なり。

こちらもお正月期間に某youtubeで目にとまった公式イッキ配信(某アベマなTVPR?)にて視聴。
いやあ、本当にTV(番組)を見なくなったなぁ。
元々、数年前からTV自体持っていないのだけれども、見たいものを見たい時に観ることができる、に慣れてしまう&TV(番組)自体がつまらないとなると、こうなるのは必然か。

昨年は大きな地震があったけど、今のところは大丈夫そう。
しみじみ、ゴロゴロしながら好きな動画を見ている事が出来ている事をありがたく感じる。


さて、今作品。
よくある?PT追放系、実は俺TUEEEかった系でしょうかね。

一話初見時に主人公の声で「あらら、これダメかも」と思ったのですが、女性キャラのヴィジュアルが割とよく出来ていた(お好みだった)ので、しばらく視聴をしてみた次第です。

物語は、PT追放された治癒士が実はめちゃつよキャラだったという事でベースの準備は完了。
あとは、すっごいちっちゃいエリアで、世界を危機に陥れる邪竜の復活がああでこうで。
それを何とかする的な・・・。

でも、実はいろいろとツッコミどころはあるもののストーリーラインは割としっかりとしていたような気がしています。
それぞれの出来事について、一応、その理由と言うか根拠についての描写がしっかりとあったという点が大きいのかと思います。
ま、重ねて言いますが、ツッコミどころはあるのですけれども。

恐らく、なのですが、この作品が抜群の高評価という事はないと思います。
ただ、レビュータイトルにあるように、いい所や好きな所が見つかれば、楽しめると思います。
(なんでも、そうだろっていうツッコミは甘んじて受けますw)

個人的には、追放モノって、ヒドイ扱われ方をしてPTを追放された後って、だいたい良いPT、PTメンバーとめぐり合って・・・ってパターンが多いので、私自身のお好みに合った展開になる事が多いので「お好み評価」がプラスになるのですが、今作もそのパターンでしたね。

少し話数的に時間はかかりましたが、最初のPTメンバーのナルセーナをはじめとして、アーミアやライラ、ジークなどと行動を共にすることになります。
色々とわだかまりがあったり、遠慮があったりする中から、PTらしく成長していく様子は好きでした。

また、中盤で少し描かれた、恋愛要素?も楽しかったですね。
ライラがちょっとしたお姉さん役としてナルセーナやアーミアの相手をしていたところは微笑ましかったです。

そして終盤で自分たちの街を守る為に団結して行動している様も割とよかったです。ラルマの自己犠牲を伴う行動も好きでしたし、わらわらと一応、目的を同じくして戦う様子が描かれていたところも良かったですし、小僧戦士たちにしっかりと役割と目的を諭すところなんかも好きでした。

また、裏で動いていたギルドのミスとやハンザムの動きも、若干のツッコミどころはあるものの、まぁ、整合性は取れていたのではないでしょうか。


総じてですが、物語の展開するエリアはちっちゃく、危機のスケールはでかい。作画は普通かそれ以下、キャラデザ(主に女性)はそれなりにファンが出来そう、ストーリーラインはなんとかかんとか及第点、一応、ポイントポイントには恋愛要素や、義理人情を刺激する要素を散りばめ、形にはなっていたとの評価です。

ただ、個人的には主人公の魅力がイマイチ、それと主人公が暴走(覚醒?)することについての建付について全く説明がなく、一言「勇者に変わる存在に~」的なコメントがあるのみ。
伏線というか、後に語られる真実という事なのかもしれませんが、この点においては今のところ全く説明がないので「ぶん投げ」と見えています。



・・・ま、個人的に好きなパターンを内包する作品として、下駄をはかせてこの評価なので・・・。

「素人(何の?)には少し厳しい作品かもしれませんな」


以上です。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 12

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

普通に典型的ななろう追放系ですが… 演出がしっかりしていて悪くない。

なろう系の中でも以前一斉を風靡した追放系ですね。
今でもそれなりに人気のようですが。

いや、そんなに悪くも無いんじゃないですかね。
まず追放シーンをカットしてスタートしたところはおや、と思いました。
追放系ではそこは華のシーンじゃないんですかね?

でもまあ、そのおかげでヒロインを早めに出せましたし、ヒロインの可愛らしさは良かったのでは。
作画はほどほどで、絵柄も悪くないです。

ギルドの受付嬢が性格が悪い感じで、そこもヒロインと差別化できていて良いのでは。
追放されて以降、全員やさしい人に恵まれるだけの起伏のないストーリーより。

後はどう見ても優秀な主人公がなんで追放されたのか、という謎を作って1話…。
と、なんか普通に興味惹かれたんですが。

いや追放系でも普通に楽しめれば普通に見ますよ。悪くないです。
可能なら見たいと思いました。


本作、コミカライズもちらっと見てみましたが…。
あれ、コミカライズは、全然テンプレ通りのなろう系ですね。
普通に追放シーンから始まって。
あとギルドの受付嬢はさらに一段性格が悪かったですが…。
これはアニメの方が出来が良いですね。
アニメで見たい理由が増えました。

まあ、すごく面白いわけじゃないんで、見るかどうかは本数次第で考えますが。

全話感想
うーん、まあ普通ですね。問題ない、という感じです。

なろう系ではありますが割とゲーム風ファンタジーものとして普通の内容でした。
主人公が変なイキリチートではなくムカつかないし作画はなかなか良く、ヒロインも可愛らしい。
ヒロインが青髪になった理由、冒険者になることを反対されていた理由も納得行くもので、ちゃんとした内容でした。
ただまあ、総じて普通に見られる内容でした。

特別おもしろいわけではなくても、まあそれで十分と言えば十分ですね。

そうじゃない作品が存在していることが問題なので…。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 4

CfrzK48306 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

私としては圧倒的にお気に入りだが世間の評判は悪いようです

世間ではどうもいろいろ悪い評価がついているようですね。
ヒロインのナルセーナが非常に魅力的という以外は悪い評価が多い。
主人公が魅力的でない平板なキャラという評価も多いですが、私はこれはこれで新鮮だと思います。

まあ、なんにしろ、人は人、私は私です。
私としては相当にお気に入りの作品です。
音楽は並のような気もするけど、OPも良く、EDはもっと良いと思うので高評価です。
先の展開もいろいろ面白そうなので期待してます。

*あと、あえてほとんど関係ない事を書きますが、
これもまた追放系で世間ではヒロインが圧倒的に魅力的だが、それ以外で大きく叩かれている
「勇者パーティーを追放された白魔導師、Sランク冒険者に拾われる ~この白魔導師が規格外すぎる~」という作品のアニメ化企画も遂行中だそうです(制作中止にならなければ良いのですが・・・)、私は楽しみにしてます。
どうも私は「世間では評価の低い作品愛好家」なのかもしれません。

見終わって
良いラストでした。主人公とヒロインの行動が感動的でしたし、悪い人と思ってた人か良い人だった点もよかった。エンディングも良かった。
長々、書いたけど、私としては「面白かった」の一言で十分な作品でしたね。

ラストと言っても物語としては一区切りにすぎませんけど。
二期以降がある事を期待してますが、世間での人気から難しいかもしれませんね。
前述の「全くの教科書通りの追放系でヒロインが超魅力的」と言われる作品。
「勇者パーティーを追放された白魔導師、Sランク冒険者に拾われる ~この白魔導師が規格外すぎる~」が私にとっての実質続編になるのかもです。

追放系に関して補足
また、レビュー作品と全然、関係ない事、書きますけど(ここはあんたのプログじゃないと言われそうですが・・・)、
凄い面白い「追放系作品」を見つけました。
ここ、最近、ヤフーなどの広告で盛んに宣伝してるので知ってる人も多いでしょうけど「貸した魔力は【リボ払い】で強制徴収~用済みとパーティー追放された俺は、可愛いサポート妖精と一緒に取り立てた魔力を運用して最強を目指す。」という作品です。
無料の三話を試し読みしてみましたが、あまりの面白さに止まらず、広告を出している電子コミック会社から出ている三巻をクーポンは使ったけど有料で一気読みしてしまいました。
この作品って追放系とリポ商法の闇とウラミの魔太郎(古い・・・)をミックスしたような作品でまさに異色の変革派追放系作品ですね。
普通の追放系作品と違って登場人物の多くに闇や下衆さや悪を感じる部分が俊逸です。
例えば普通の追放系なら主人公を追放したパーティが自滅していくのに対してこの作品は主人公が能動的・積極的に動いてバーティを破滅させていく感じです。
そしてサポート妖精のえげつなさと下衆さ、胡散臭さは半端ではないし、主人公やヒロインまで「復讐とはいえ、そこまでやるか?」と思ってしまうくらい復讐心や悪意で行動してしまい闇を感じてしまいました。
ていうか、もしかしてこの作品「追放系」と見せかけた別ジャンルの作品なのかもしれない。ちょっとだけ「笑ゥせぇるすまん」っぼさも感じた。
この作品、早くアニメ化されないかな?

投稿 : 2025/01/11
♥ : 4

62.6 14 2024年度のラノべ原作アニメランキング14位
さようなら竜生、こんにちは人生(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (57)
188人が棚に入れました
ある時、最古の神竜が人間に討たれた。 悠久の時を生き、神々すらひれ伏す絶大な力を持つその竜は、孤独と共に己の死を受け入れた。 しかし、次に気がついた時、竜は辺境の村人ドランとして第二の生を受けていた。人間として竜よりずっと短い生を生きることになった彼は、畑仕事に精を出し、食を得るために動物を狩る……。 質素ながらも温かい村での生活に、ドランの心は竜生では味わえなかったささやかな喜びで満たされていく。しかしそんなある日、沼地の調査に出かけたドランの前に、セリナと名乗る半身半蛇のラミアが現れる。 伴侶を探して旅をしている彼女は、ラミアなのに人間を誘惑するのが苦手だという。人と魔物、相容れぬ存在ながらも次第に心を通わせていく二人。 だが、二人の前には様々な外敵が現れて――!? 辺境から始まる、元最強最古の竜の“生き直し”ファンタジー!

声優・キャラクター
ドラン:武内駿輔
セリナ:関根瞳
クリスティーナ:大橋彩香
ディアドラ:佐々木未来
アイリ:松永あかね
ギオ:石毛翔弥
フィオ:天海由梨奈
マール:朝日奈丸佳
ゲオルード:水中雅章
ラフラシア:小倉唯
ゲレン:野津山幸宏
ゲオルグ:日野聡
マイラール:金元寿子
カラヴィス:朝ノ瑠璃
レティシャ:松岡美里
マリーダ:松井恵理子

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

人外村人ドランさん…。こんな主人公をどんな感情で応援すれば良いのか迷うなろう…。

 最終話(12話)まで観ました。2025.01.04

 セリナ可愛い、ドランさんは化物…。以上感想終わりです。

 主人公のドランが身も心も古竜なので、グチャグチャとモノローグで何か言われても感情移入が出来ません。

 娯楽で転生されてもなぁ…。ドランにも色々と悩みはある様ですが、どうせ何とかなるんだろ?としか思えず、視聴していて常に退屈でした。

 気持ち悪さの一歩手前にいるラミアのセリナ以外に応援したくなるキャラもおらず、何でアニメ化したのか不明な作品でした。
………………………………………………………………………

 8話まで観ました。2024.12.01

 いやぁ…つまらんですねぇ…。なろうの悪い所が表に出てきており、アニメ化しても改善出来なかった様です。

 物語の面白さを損ねている根本的な原因は、敵役がつまらない奴らだと言う点です。なろう如きに突っ込むのは野暮ですが、いくらなんでもキャラ造形が酷すぎます。

 敵役キャラの背景とかの設定を考えるのが面倒だからって、魔界から侵略してきたバトルジャンキー魔族とか言う設定は、いくらなんでも…。

 バトルが大好きだから主人公達と無目的に戦っちゃうぞ!でキャラ設定から逃げんな!

 次回あたり、ドランさん達は魔族と決戦の様ですが、まぁ、どうでも良いです。後、森に味方とは言えモンスターい過ぎ…。ラミアのセリナが霞んでいます。もう少し、頑張りましょうとしか言えないアニメですね。
……………………………………………………………………… 

 6話まで観ました。2024.11.21

 ちょっとトボケているけど真面目な若者として村で暮らす元ドラゴンのドランさん、平和に暮らそうとするも、ラミアが婿探しに来たり、悪い魔法使いがちょっかいかけて来たり…。定命の者は大変だな。ヤレヤレ…。

 そして、善良なラミアのセリナとイチャイチャする話かと思ったら、魔界からバトルジャンキーな上級魔族が侵攻してきたぞ!

 そもそもドランさん、転生とか言っても、完全にドラゴンの時の人格や交友関係を保持しており、強さも未知数です。神様とお友達なので、すげー強そうですが…。

 しかもドランさん、子供時代とかも不明で、いきなり成人状態で村に居るので、何となく感情移入がしにくいです。

 これ、人の皮を被ったドラゴンじゃん…。両親とかいるのか?木の股から産まれてきたんじゃ?ここまで人間味の欠けた主人公ってのも珍しい気がします。

 次回以降、バトルジャンキー魔族と言う、こすり尽くされたテンプレキャラとのバトルが盛り上がるかどうかで、このアニメの評価が決まりそうです。

 敵に頭の悪い体育会系的なキャラを出して話を作るのは、なろうの悪癖ですね。体育会系に恨みでもあるのかな?

投稿 : 2025/01/11
♥ : 4

75.1 15 2024年度のラノべ原作アニメランキング15位
この素晴らしい世界に祝福を!3(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (313)
1069人が棚に入れました
交通事故(!?)によりあっけなく人生の幕を閉じるはずだったゲームを愛するひきこもり・佐藤和真(カズマ)は、ひょんなことから、女神・アクアを道連れに異世界転生することに。 「RPGゲームのような異世界で、憧れの冒険者生活エンジョイ!めざせ勇者!」と舞い上がったのも束の間、転生したカズマには厄介なことばかり降りかかる。トラブルメーカーの駄女神・アクア、中二病をこじらせた魔法使い・めぐみん、妄想ノンストップな女騎士・ダクネスという、能力だけは高いのにとんでもなく残念な3人とパーティを組むことになったり、借金で首が回らなくなったり、国家転覆罪の容疑で裁判にかけられたり、魔王軍幹部を討伐したり、たまに死んだり……。 そんなある日、紅魔の里から帰還したカズマたちのもとに、手紙が届く。 その内容は、王女アイリスが、魔王軍幹部を倒したカズマ達の冒険譚を聞きたいというもの。護衛兼教育係のクレアとレインを伴い、アクセルの街を訪れた王女アイリスは、カズマ達パーティとの対面を穏やかに終えたと思いきや――― 「また私に、冒険話をしてくれるって言ったじゃない?」 王女アイリスが、カズマに懐いてしまった!? カズマが目を開けると、そこはなんと王都! アイリスに乞われて滞在するうちに、王城でのセレブ生活に味を占め、これ幸いと居座ることを決めるカズマ。 しかし、ちょうど同じころ、王都では義賊が暗躍する事件が起きていて――!?

声優・キャラクター
カズマ:福島潤
アクア:雨宮天
めぐみん:高橋李依
ダクネス:茅野愛衣
ルナ:原紗友里
荒くれ者:稲田徹
クリス:諏訪彩花
ウィズ:堀江由衣
バニル:西田雅一
ゆんゆん:豊崎愛生
ミツルギ:江口拓也
アイリス:高尾奏音
クレア:矢作紗友里
レイン:上田麗奈
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

このあざとらしい世界に満腹を!

ちなみに『あざとらしい』という日本語はありません。
わかって書いておりますので、
つっこみはナシでお願いいたします。ほんとお願い、やめて。ごめんて。

さて、本作は大人気異世界ギャグアニメの第三期にあたります。
途中にスピンオフ作品『この素晴らしい世界に爆炎を』があったので、
シリ-ズとしては4作目になるのかしら。

原作は暁なつめさんのライトノベル(拙は未読)。
制作は、二期まではスタジオディーンさんだったのですが、
前作にあたる『爆炎』からドライブさんへ変更になっております。
その変更に合わせて監督も、
金崎貴臣さんから安部祐二郎さんにバトンタッチ。
(金崎さんは総カントクですね)

前作の『爆炎』はめぐみんしか出てこなかったため、
主役パ-ティの四人(カズマ・アクア・めぐみん・ダクネス)がTVで揃うのは、
二期の放送終了以来、なんと7年ぶり。

ちなみに劇場版から見ても4年半ぶりということでして、
ファンの方々は待ち焦がれていた、
前作を知らない方々は「なんですか、これ?」的な新シリーズになります。

拙は一期から見ておりまして、
劇場版ぐらいまではけっこう好き・お気に入りだったのですが、
その視点から本作の評価を申し上げますと
  なんか思ってたのとチガウ
というのが偽らざるホンネといったところです。

見ていて面白いっちゃ面白いんですが、
拙が勝手に期待していた『おハナシの核心的な魅力』みたいなものが、
どうにも薄まっちゃった感が否めないんですよね。

仲間をココロから大切にし、実はけっこうもてもてのカズマさん、
なんていうのは、
なんかこう『裏切られた感』があると言いますか……。

  もちろん、何をどう描こうが、
  それは100%、原作者や制作陣の自由であります。

  いやほんと自由っちゃ自由なんですが、
  けどさ、でもね、
  ・「それってあなたの感想ですよね」とか言ってジャイアンを論破するのび太くん
  ・お笑い番組を見て、テーブルをばんばん叩いて笑い転げるゴルゴ13
  ・裏アカでアスカをディスりまくってクックッと笑う綾波レイ
  ・「おまえさ、いいかげん『長いものに巻かれる』ってこと覚えろよ」
   とかなんとか飲み屋で後輩にセッキョ-するエレン・イエーガ-
  ・「SOS団はズッ友だよ」なんて言う涼宮ハルヒ
  みたいなのって、あんまり見たくないじゃありませんか。

  もちろんパロディならぜんぜんアリなのですが、
  本編でそういうのって、
  なんかちょっとアレじゃないかと思うんですわたし。


で、拙が勝手に思っている『本シリ-ズの核心的な魅力』はなにかと言いますと、
  あえてきれいにまとめない『逸脱感』
という点に尽きると思うんです。笑いのとれるグダグダ感、とも言えるかしら。

イッパン論として申し上げますと、
巷にあふれてる異世界転生ファンタジーものって、
なぜか『きれいにまとめよう』とし過ぎちゃってると思うんですよね。

  ゲンジツ世界ではぼっち、あるいは引きニートだった主人公が、
  異世界でステキで愉快な仲間に恵まれ、
  最初はちょいちょい苦労っぽいことはするものの、
  ゲンダイ知識やチ-ト能力を生かし、
  モテモテで楽しい異世界ライフを満喫するのでした。めでたしおひたし。

なんかね、もうね、
そういう『ゲンジツ逃避型ユメ物語』は、ほんとおなかいっぱいなんです。
そんなジブン全肯定の妄想にひたる前に、
  ちゃんと本読めベンキョ-しろ、そして働け
とかなんとか言いたくなっちゃいます。


その点、1~2期の頃の『このすば』は、
いい感じに『とんがっていた・逸脱していた』と拙は思うんです。

転生しようがなにしようがクズマはクズマ。
世のため人のために働こうなんて気もちはまるっきりありませんし、
パ-ティメンバーとの友情だの相互信頼だのは、ほぼゼロ。なんならマイナス。

タチの悪いお調子者かつストレートでお下品なスケベさんなので、
モテることもありません。
たまに成り行きでがんばって皆から喜ばれたりしてみても、
セケンによくある女性の評価、
  あ~~悪いヒトじゃないと思うんだけど、
  そっち系の相手としてはふつうにナシかな、ごめんね。
的なポジションが不動のもの。

二期でダクネスにお見合いのハナシが持ち上がった時だって、
今期とは全然違いましたしね。
{netabare}
  ダクネスはダクネスで
    あんな下卑たところのない清廉なオトコはいやだ
  なんて理由で話をぶち壊そうとします。

  カズマはカズマで
    ポンコツクルセイダーとおさらばするチャンス
  という理由で、話をぶち壊そうとするダクネスの邪魔に潜入します。

  これはもう、よしあし以前の、
  作品としての『個性』かつ、れっきとした『差別化』なんですよね。
  視聴者の斜め上を行く枠外思考、
  ファンタジー作品におけるパ-ティもののセオリーを逸脱し、
  ブレないポンコツっぷり、外道っぷりがたまりませぬ。

  ところが今期の結婚話は、みんなそろってウジウジめそめそ。
  いやいや、こんなハナシならそのへんになんぼでも転がってますやん。

  教会からダクネスを略奪するシーンなんかは、
  制作陣はカンド-して欲しかったのだろうと思うのですが、
    なにを見せられてるんだ僕は
  としか思いようがないぐらいありきたり、チープそのものでした。{/netabare}


こういう傾向というか『ふつう化・セオリー化』は、
劇場版のラストあたりから見え隠れし、
前作の『爆炎』から顕著になってきていたと思います。

あの『爆炎』って、あにこれの評価もけっこう低めだと思うのですが、
その要因は『他の三人がでていなかった』からではなく、
まるっきり『エッジが効いていなかった』からではあるまいかと。
{netabare}
  めぐみんは『アタマのおかしい魔法使い』なんかじゃなく、
  爆裂魔法にこだわるのにはちゃんと理由があり、
  周囲の声に惑わされず夢に向かってまっすぐ突き進む元気な女の子。

  ゆんゆんとめぐみんは、
  堅い信頼と友情で結ばれている真の同期生。

  クラスメイトも二人のキャラに戸惑っているだけで、
  いじめもないし、
  どこまでいっても『まあ、ふつう』。

  個々のプロット以前の問題として、
  基礎構成自体があまりにも『ふつう』過ぎて、だらだらの緩斜面。
  エッジを利かせるところがひとつもありません。
    ネット上でシロートが書きちらかしている魔法学校物語
  と、どこがちゃうねん、というハナシです。
  ちゃうちゃう、こんなん『このすば』ちゃうんちゃう?
{/netabare}


というわけで、
本作において久々に四人が揃ったわけですから、
むかしのキレが戻ることを期待していたファンが多かったと思うんです。

で、確かにギャグ要素は、四人そろったからよくなっています。
だけど核心的な部分で、
なんかこう……『このすば』らしい逸脱感が失われちゃってるんですよね。
{netabare}
  王女アイリスの話のオチだって、え゛、そういうハナシなん? て感じですし。
    カズマは失意。だけどアイリスは実はホの字だった。
  なんて、そのへんに転がってるコミカルラノベそのまんまじゃないですか。

  拙の期待するオチというのは、
    指輪のルール(魔王を倒したら王女と結婚できる)を知ったカズマは、
    いずれオレは王族の仲間入り、おまえらいまから跪け、と有頂天。
    その勢いで魔王討伐の旅へ出かけようとします。
    だけどアイリスはけっこうしたたか。
    最初からカズマのことを『面白いペット』ぐらいしか思っておらず、
    まさかの事態にそなえ、
    指輪のル-ルを廃止することを決定、街中におふれを出します。
    それを見てガックリし引きこもるカズマ、
    爆笑するアクア、
    よくも散々威張ってくれましたねと怒るめぐみん、
    いいから魔王討伐に行ってやられよう、とカズマを引きずり出すダクネス
  みたいなグダグダ、ぜんぜん『ココロ暖まらない』ものなのであります。

  最終話の締め方も、なんだかな。

  カズマが支払ったお金は領主から没収した財産から補填されることになり、
  なにもかもが元通り。
  カズマが知的財産権を失いダクネスに×がついただけで、
  これからも楽しいわちゃわちゃした暮らしが続くのでしたって……
  あんたは文科省推奨作品か。

    めぐみんの爆裂魔法で破壊された教会・町の修復費で、
    パ-ティは元の極貧生活に逆戻り。
    カネのぶんはそのカラダで払え、と迫るカズマにたいし、
      それは正当な取引であり、悪辣さも下劣さもないではないか
    と反論するダクネス。
    そこにダスティネス家の使いが来て、
    貴族社会のルールとして結婚した女性は、
    夫が承認するか死亡・失踪後三年経過するまで離婚が認められず、
    貴族と不倫をした平民の男はナニがちょん切られる、ということが判明。
      ほほう、ならば相手をしてやろう
    とニヤリと笑い、逃げるカズマを追いかけまわすダクネス。
    アクアとめぐみんは「切~れっ、切~れっ」の大合唱。

  ぐらいの『美しくない』締めの方が、
  逆に『らしさ』があって爽やかじゃとぬしは思わんかや?
  と賢狼さまも申しております。ウソですが。 {/netabare}



いろいろぐちゃぐちゃ書いてきましたが、
拙的な作品全体のおすすめ度は、B+といったところです。
決して『駄作』というわけではありません。

ほかの異世界転生ものよりはキレがありますし、
バカバカしいギャグそのものは健在でもありますので、
お気軽な時間つぶしとして好適かと。

ただまあ、拙みたく一期二期に引っ張られてるムカシの方には、
やっぱ薄味感は否めないんじゃないのかしらと愚考します。
  ・もてもてカズマ
  ・パーティの美しくも熱い信頼と絆
  ・勧善懲悪・エブリバデハッピーな世界観
ってのはやっぱちょっとな……。

  スケベで矛盾だらけでお調子者でちゃらんぽらんだけれど、
  やるときはやる、そして仲間をダイジにする。
  そんな主人公に、最初は毛嫌いしていた美女たちもメロメロ。

    そういう物語のスタイルって、
    申し訳ないけれど『古い』と感じちゃうんですよね。
  {netabare}
  二期みたく
  バスタオルがはらりと落ち、
  カズマのエクスカリバーを見てアクアが『フッ』と笑う。
  ああいうグダグダで『美しくない』のが、
  本シリ-ズの魅力ではなかったのかと思ってみたりみなかったり。 {/netabare}


映像は、はっきり言って『しょぼい』です。
キャラデもなんかジュニア作品っぽくなってますし、
9話で「いっそこのまま……」とカズマにせまるダクネスなんか、
  いや、別にいらんけど
とかふつうに言えちゃいそう(←悪しきルッキズム)。

  役者さんとOP・EDが安定しているだけに、
  映像のやすっぽさが、
  世界観の『ありきたり化』をブーストさせている感は否めません。


そうは言っても、
主役パ-ティ四人がそろうのはやっぱ懐かしいし楽しいです。
ファンの方なら『けっこう』楽しめる仕様ではないかと愚考いたします。
少なくとも、
  なんでこんなんアニメ化したの?
みたいな異世界転生ものよりは、見どころ・笑いどころが盛りだくさんかと。

ある意味、こういう逸脱感の消失、テイストの変遷というのは、
  カドが取れて丸くなった、オトナになった
という前向きな評価をすることもできると思います。
コンテンツ制作業界ではこういうキャラの変遷を『振り幅』といって、
ドラマ系ではマストな要素のひとつですしね。

ただ、それって『このすば』に要るのかしらん。

そこのところはもう、
まるっきりの主観、好き嫌いレベルのお話でして、
正解なんてどこにもありません。

  クズマさんはあくまでも、どこまでもクズマさんであって欲しい、
  カドがとれたりオトナになったりしないで欲しい、
  そういうのはファンの勝手なノスタルジーの『押しつけ』です。

  ただまあ実社会においては、
  望む望まないにかかわらず誰もが荒波にもまれてカドを削られていく、
  というのは『みんなわかっていること』であります。

    だからこそせめてギャグアニメのキャラぐらいには、
    変わらない・成長しないことを求めたい。

  そういうキモチってわからなくもないというか、
  むしろ共感できちゃうんですよね。
  少なくとも本作品に対する拙のスタンスはそうであります。

  いや、決してゲンジツトーヒのためにアニメを見ているわけではなく、
  作品のコンセプチュアルな部分に対し、
  マ-ケットのニ-ズの観点からあ~だこ~だ……って、

                 言いわけ聞き苦しいぞ、僕。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 22

よこちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

4期あるなら詰めてやって欲しい

冒頭のカズマの回想シーンが、前回2019年の劇場版であり、リアタイ派だと5年前、劇場版って案外観てない方いてそうで、ちょっと不親切かなと思いました。
私なんかすぐ忘れるんで、レビュー書いてないこともあり1期から全て視聴しました。やはりもうアニメは配信で観るべきだと思いますね。月額も観れるアニメ数考えたら安いし、観返すこともできますし。

いきなり脱線しましたが、今回もスピンオフ爆焔をと同じく制作会社がドライブ、キャラが少し可愛く感じます、ただ怪しいキャラ絵はあり、特にEDのカズマ達の画像が怪しく、うーんこのすばの事分かってるねってなります(^^)

あまりストーリー性がなくギャグと下ネタで押し切るこのすばですが、3期は大きく2つのエピソードがあり良い話なんですよ、もちろんギャグと下ネタで笑かしてくるんですが、その辺が今までと違うと感じる方が多く少し評価が下がったのかもしれません。
私は良かったと思いました、もう3期だし話を進めることもしないとさすがに飽きられて来るのではて感じたので。

あと後付けっぽい伏線みたいなのがあります、これが良い話で私は楽しめたんですが、1期か2期と繋がります、7.8年前ですよね。
やっぱりアニメは配信で(しつこい)

今までのこのすばと同じく楽しめましたので
ぜひお勧めです。

2024年8月15日

投稿 : 2025/01/11
♥ : 21
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ララティーーーナ!

原作未読 全11話

この素晴らしい世界に祝福を!の3期です。関係性から1・2期、『映画 この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説』を事前に観ることをオススメします。

本編は約7年ぶり劇場版からでも5年ぶりの3期となります。

ただ、2023年にスピンオフ作品の『この素晴らしい世界に爆焔を!』がありましたのでそこまで懐かしさはありませんでしたね。

でも、この作品はカズマ・アクア・めぐみん・ダグネスの4人が揃わないと面白くないですね。

今回は、大きく前半後半と分かれていますが、両方ともダクネス(ダスティネス・フォード・ララティーナ) が物語のキーとなっております。

ダクネス役の茅野愛衣さんになんてことを言わせるんだ!というシーンがこれまで以上にありますw

お調子者のカズマ、普段は駄女神ですが結構凄い事をしているアクア、猪突猛進のめぐみんw、肝心な時にドMな本性が出てしまうダグネスと相変わらずのメンバーです。

楽しく観させてもらいました。最後はスッキリした終わり方をしていますね。

また、続きがあるといいですね。

OPはMachicoさん、EDはアクア役の雨宮天さん・めぐみん役の高橋李依さん・ダクネス役の茅野愛衣さんが歌っています。

最後に、「安楽少女」というモンスターが出てきますが、CVは小清水亜美さんでオーデションの時にあるアドリブをいれて受かったそうです。
本編を観ると確かにアドリブ{netabare}(舌打ち){/netabare}は見事なものでしたw(何回もさせられたそうですw)

投稿 : 2025/01/11
♥ : 20

61.3 16 2024年度のラノべ原作アニメランキング16位
即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★☆☆ 2.9 (193)
485人が棚に入れました
全ての敵を即死させる!最強主人公爆誕!! 修学旅行中、高遠夜霧とクラスメイトたちは、突然異世界に召喚された。 召喚したのは賢者を名乗る女、シオン。彼女は《ギフト》と呼ばれる特殊能力を彼らに与え、賢者になるための試練をクリアしろと一方的に宣告する。 突然の事態に動揺しつつも行動を開始する一同。 だが、なぜか《ギフト》を与えられなかった夜霧や壇ノ浦知千佳ら一部の生徒は、 ドラゴンが迫る草原に囮として置き去りにされてしまう。 飛来したドラゴンによって次々に殺されていく残された生徒たち。 夜霧と知千佳も絶体絶命の大ピンチ! ……かに思われたが……。 「死ね」 夜霧はその一言でドラゴンを撃退。 なんと彼は、任意の対象を即座に殺せる《即死チート》の持ち主だった!!! 元いた世界への帰還を目指し、旅を始める夜霧と知千佳。 そんな彼らの前に現れるのは異世界にいるチート能力者たち。不死身の吸血鬼?   やり直しの勇者? 神に溺愛されし転生者? そんなやつら、即死チートの相手にはまるでならないんですが! 前代未聞のチート能力が武器のダウナー系少年とちょっぴり残念な美少女の異世界冒険が今、幕を開ける!!

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

サイコパスと悪人しかいない最低な世界

他の異世界なろう系アニメのチート能力主人公を大集合させました!って感じでかなり反則なチート能力もった人がうじゃうじゃいて、みんな倫理観が壊れていて自己中で最低な人がどんどん出てくる中、敵意のある人を一瞬で殺せる主人公があっさり殺して「ざまぁ!!」、嫌な人達を皆殺しするなろう系アニメ

このアニメ、爽快感全振りで細かいことは無視、めっちゃ雑なので感想書くと悪いことばかり書くことになっちゃうけど、こんなアニメ他にないから新鮮で面白さはあると思う、すごく趣味悪いけど

反則チート能力持った性格悪いイヤーな人達があっさりやられていくのは爽快感があるし、主人公の能力を把握して対策をしてくる敵との駆け引きは面白いけど、これだけのチート能力を持ちながら能力の使い方が子どもみたいで工夫が足りないのが残念であっさり殺され過ぎてて命がとにかく軽い、敵にもう少し狡猾さが欲しい

大量にチート悪人出てくるけど頭のいい悪人なんていなくて、ストレートな悪意をぶつける子どもみたいな小悪党ばっかり
性欲にも忠実で女の子を殺してゾンビ化して好き放題する、奴隷の首輪をつけて好き放題する、屈服させて魅了して下僕にする
発想が最低ですね・・・
あと、「死ね死ね死ね死ね」ってまるで引きこもりの中学生みたい・・・

不謹慎でサイコパスで悪いところばっかりだけどつまらなくはないという問題作品

投稿 : 2025/01/11
♥ : 16

Witch さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

(最終)これは「呪術廻戦」に対するアンチテーゼwww

【レビューNo.110】((最終レビュー)初回登録:2024/3/22)
ラノベ原作(なろう発)で2024年作品。全12話。
まあ少し違った切り口からこの作品を語ってみようかと。

(ストーリー)
面倒なので省略

(評 価)
・大きな括りでみればよくある「低予算なろう作品」
 大括りでみれば、よくある「すっとぼけ系主人公がチート能力で異世界で
 無双する『低予算なろう作品』」になります。なので
 ・粗を探して観れば、いくらでもツッコミどころ満載
 ・「こういうもの」として割り切り脳死で観ればそれなりに楽しめる
 って感じで、視聴者が「どこにハードルを設定するのか」により評価が変
 わってくるという話でしょうか。

・「Z世代」を象徴したような主人公
 しかし見方を変えてみると、結構いろいろ斬新だなっとw
 すっとぼけ系「俺tueee」主人公ということですが、従来の「無自覚系」で
 「また俺なんかやっちゃいました?!」
 というのとまた違うのかなっと。何というか「無欲・淡泊系」というか、
 執着がないって感じなんですよね。
 ・仲間意識が希薄
  この手の作品にありがちな「仲間思いの正義感あふれる主人公」って
  感じが皆無。ヒロインと旅していても「成り行きで飛んでくる火の粉
  を振り払ってるだけ」みたいな。
  観ていて「ヒロインを守るために」って感情とかが薄いんですよね。
 ・恋愛感情・性欲が皆無
  巨乳でかわいいヒロインと2人きりで旅しているのに、「ラッキースケ
  ベにドギマギ」とかがあるわけでもなく、そもそも
  ・「異性として全く意識してないだろw」とか
  ・「根本的に他人に興味ないだろw」とか
  いう感じなんですよね。
 ・守りたいもの→「ゲームをする時間だけ」
  チート能力があっても無欲で、「ゲームをする時間だけあればいいや」
  で面倒ごとは「タイパ重視」でちゃっちゃと終わらせようみたいなw
 思うに原作者は「『Z世代』を象徴した主人公」を描きたかったのに違い
 ないとwww
 執着を持たないなかなか斬新な主人公だなっと。
 (「Z世代」は正確にいうと執着がないのではなく、「失われた30年」の
  あおりをモロに受け、執着をしたくてもいろいろあきらめざるをえない
  状況下にいるのだと思うのですが)
 
・これは「呪術廻戦」に対するアンチテーゼ
 「呪術廻戦2期」は1期以上に作画が凄かったですね。特にバトルシーンと
 か。もうTV版じゃなく劇場版レベルでしたね。
 しかしこのクオリティーを維持するために、人海戦術とかタイトなスケジ
 ュールで綱渡りとか制作現場はかなりの惨状だったという話も。
 (アニメーターさんがTwitterでぼやいていたとかw)
 本作はそんな「呪術廻戦」に真っ向から喧嘩を売っていきます。
 ・主人公が「死ね」とつぶやくだけで、敵がバタバタ死んでいく。
 ・なので本来なら見どころのひとつである主人公のバトルシーンに全く見
  どころがない。というかバトル自体成立してないだろうw
 って感じなのですが、しかし見方を変えてみると
 ・そもそも「低予算なろう作品」が体力ある「呪術廻戦」と勝負しても勝
  ち目あるわけないやん。
 ・それなら極力バトルシーンを省力化した方がいいやん。
  (どうせ低予算でバトルシーン描いても「作画ガー」で叩かれるし)
 ・バトルシーンが省力化できる本作は、お財布に優しい「低予算なろう作
  品」の救世主やん。
  (面白いとはいっていないw)
 思うにこれは「作画至上主義」ともいえる「呪術廻戦」に対するアンチテ
 ーゼに違いないとwww
 これも「コロンブスの卵」的な発想がなかなかに斬新だなっとw

まあ半分ネタとして書いてるわけですが、切り口を変えてみてみるとなかな
かに斬新で面白みのある作品なのかなあっと。
「呪術廻戦」が白鳥の如く、優雅な姿の水面下で必死に足掻いている様を横
目に、こういう作品をぶつけてきたのは個人的には結構ツボりましたね。
作品自体は脳死で観ているので、まあこんなもんかって感じですが。
ここにきて登場人物がかなり増え、いろいろな勢力が思惑をもって動いてい
るような描写もありましたが、あと数話でどう風呂敷を畳むのでしょうか。
バトルロイヤル的なもので主人公が一気に処分してしまうのか、投げっぱな
しENDで放り出してしまうのかw

あとOP曲「Killer Bars/Hilcrhyme」は個人的には耳に残り結構好きでし
たね。綺麗に韻を踏んでるのはさすがHilcrhyme。

一応中間レビューではありますが、最後まで観ても書きたいことは変わらん
だろうなっと。

(2024/3/22追記)
状態 →「観終わった」に変更

・とりあえず思い付くままいろいろねじ込み、カオスな状態にw
・収拾がつかなくなると主人公のチート能力で「処分」
・そしてお約束の「俺たちの戦いはこれからだ」END
しかし風呂敷を広げても、最後は「死ね」で解決できるんだから、制作陣
にも便利なチート能力だよな。
まあ何かと制作陣に優しい作品だったということでw

投稿 : 2025/01/11
♥ : 16
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

死と世界の構造と道徳と…思想的になる面白い話でした。秀作認定でいいかも。

 結論から言ってかなり面白かったです。秀作認定してもいいかもしれません。しかし、この何でもありのチート設定が、なぜ面白いのかは考える必要があるかもしれません。

 まず、世界観が恐らく作り込まれているんだろうな、というのは感じます。多元宇宙というより多層的な構造を上手く作り込んだのでしょう。
 元の世界のセーフティが干渉してきたと篠崎綺香の組み合わせ、シオンとマナの関係とか重層的な視点がなかなか面白い世界観だなあと感心しました。異世界の適当な設定に見えますが、SFマインドを感じるなかなか深い設定です。

 その多層的な世界の中で、それを相対化してしまうアルファオメガという概念ですね。これが上手く機能していました。まあ、深読みすると死というのは人間どころか宇宙ですら避けられない定めです。どんなに大きな構造をみたとしてもいずれ滅びがくる。それを上手くキャラ化したのは画期的ではないでしょうか。

 その死との付き合い方ですが、それを分かりやすくしていたのが高遠の名前を貰った(職員の)お姉さんのほうでしたね。壇ノ浦知千佳もそうでしたが、死の隣にいて平気だというのは言葉を変えれば「悟り」ですからね。

 ラストのお姉さんの道徳観は…うーん…もうお姉さんの行動で見せて欲しかった気もします…いや、もう見せてくれていた気もしますので無くてもよかったかな?まあ、ラスト数十秒がこの作品の意味だとすれば入れて良かったのかもしれませんけど。

 この物語の行く末がどうなるんでしょうね?私としては主人公が自分に対して殺意を持った場合を見たい気もします。

 まあ、そういうお堅いことを言わなくても、サブキャラが上手くできていたし、シオンという存在の謎も機能していたのでストーリーになっていたので、普通に面白かったです。
 偶然なのか意図的なのか…ワンパンマンに触発されただけなのか…更に上を行く思想があるのか…その辺はよくわかりません。
 普段から死とか強さとか世界とか漠然と考えているだけかもしれません。作者が意図的に思想を上手く物語化して、こういうチューニングにしたのだとしたら、大したものだと思います。

 例えば化物語シリーズに出てくる「暗闇」も絶対的な死ですが、あれは非常に観念的で説明的ですよね。その点では本作の方が死を上手く扱えている気がします。

 一応の結末を描けたのも高評価ですね。もちろん続くのでしょうが、主人公の生い立ちというか、主人公=死が描けていたのでここまででもいろいろ感じることができました。

 この作品を酷評すると殺されるかも…と想像してしまうくらいには作品に入り込みました。

 作画はまあそこそこですが、女の子は可愛かったですね。壇之浦さんは気合いが感じられました。
 世界観、設定、キャラ、ストーリー、思想…どれをとっても良くできていたと思います。音楽と作画が若干ついてこれなかった気もしますが、このくらいのデキの方が帰って見やすかったかもしれません。




 1話目からOP含めて情報量が多すぎてどんな話になるのかまったくわかりません。

{netabare} ちょっと見た感じだと、主人公は昔子供のころにこの世界に来たのか、能力を授かっていた?記憶が残ってない感じもあります。いつものあれ?なんかやっちゃいました?系の俺TUEEE…ですが、もうちょっと自覚的みたいです。
 賢者様のセリフで無能力者に何かがありそうな雰囲気はありましたね。

 魔法ファンタジー世界と未来ぽい感じが混在しているので「勇者、辞めます」みたいに昔に文明あって…になるんでしょうか?「乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です」とか「聖剣学院の魔剣使い」みたいな設定上等で適当な異世界なのかわかりません。

 OPではヒロインは武道が出来るみたいだし、完全に和風の道場みたいなところでお化けと戦ってるし、お化けは後から仲間になる…みたいです。
 EDがここに来るまでの出来事の説明なんでしょう。サラリと流しておしまいにするのかな?次回からは別のEDになるんでしょうか?

 主人公がゲームをずっとやっているのもちょっと気になりますよね。田んぼとか出てくるから、現代日本が舞台でゲーム世界に入っている?かな、とも思わなくはないですが、なろう系なら題名が異世界である以上異世界だと思います。

 うーん…やっぱり、まだ情報が多すぎてよくわかりません。2、3話見て展開しだいです。

 主人公とヒロインの髪の毛の作画も、絵としての情報量がそこだけ多くて気になります。 {/netabare}


2話 相変わらずの情報量。ヒロインが可愛く見えてきました。

{netabare}  変なお化けでた!で、コンシェルジュ?吸血鬼?で、あのロボットはなに?侵略者ってことは自分で来たの?考察厨の私でも良く分かりません…というか考察する気にもなれず。侵略者?異世界に階層というか座標があるって言ってましたが…本当に情報量が多すぎて全然わかりません。

 ただ、1周回って逆にアリなのか?ヒロインがちょっと可愛く見えてきた…SFみたいな武器とか言っちゃってるし…働く魔王様の初期のチーちゃんみたいなキャラで、ちょっと癒されます。

 文明の設定どうなってるの?とか、キャラデザ適当過ぎるだろう?とか、作画は中盤は本当にひどすぎるだろう?とか、もうこういう話だから全然気になりません。文句言いながら見ちゃう感じでしょうか。{/netabare}


3話 壇之浦さんのメタ視点のツッコミがご都合主義を相対化している?

{netabare} なんだろう…ちょっと面白い…アニメを沢山見すぎて感覚がおかしくなったんでしょうか。シリアス要素がありながらも、世界観も主人公の能力は滅茶苦茶で、正直普通なら見てられない話なんですけど、妙に面白いんですよね。

 で、自分なりに理由を絞り出すと、ヒロイン壇之浦さんがこっちが思っているセリフを先取りして言ってしまうので、すべてのツッコミが相対化されてしまうからかな、と思いました。

 究極の俺TUEEEという点でワンパンマンメソッドと言えばそうなんですけど、違いはジェノスと壇之浦さんの役割の差ですね。ワンパンマンも本作も決して主人公に感情移入できませんが、そのサイドにいる人物の視点になります。

 ジェノスが戦いの主体で引き立て役・狂言回し・解説役であるのに対し、壇之浦さんが物語から遊離してメタ的な存在とマスコットという役割だからでしょう。

 ただ、本作とか「もふもふ」「悪役令嬢レベル99」「俺だけレベルアップ」とかが面白く感じている私は、ちょっと末期かもしれません。{/netabare}

投稿 : 2025/01/11
♥ : 14

71.4 17 2024年度のラノべ原作アニメランキング17位
時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (280)
739人が棚に入れました
久世政近の隣の席に座るアーリャさんは、いつも彼に対して冷ややかな目線を向けている。けれど、時々ボソッとロシア語で彼にデレていて......。 その言葉を政近も聞き逃しはしない。 なんと、政近はロシア語のリスニングがネイティブレベルだったのだ!! 気付いていないと思い込み、時々デレるアーリャさん。 そして、その意味を理解しながらも、気付いていないような振りをする政近。 ニヤニヤが止まらない、二人の恋模様の行方は——!?
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

むしろ生徒会選挙に惹かれて後追いした視点のレビュー

無気力な主人公高校生男子にツンツンしながらも、バレないようにロシア語でデレている同じクラスで隣の席のメインヒロイン。
が、実は幼少の頃、ロシア人少女と交流があった主人公はロシア語のデレを理解できていて……。
同名小説(Web短編版、ライトノベル版共に未読)の連続アニメ化作品の1期目(全12話)


【物語 3.5点】
夏アニメ放送開始当初から、『ロシデレ』初回から盛り上がっているな~と横目でチラ見しつつ、
“〇〇さん”系に関しては私はお腹いっぱい。

本作もバレてない外国語のデレがバレていて……という風味は特徴的ですが、
刺激的なのは最初だけで、あとはユルくてじれったい日常の掛け合いが続いていく。
頬杖をついて微笑みかけてくる、如何にもなメインヒロイン・アーリャのビジュアルからして、
量産型〇〇さん系なのだろうなどと、
世間に背を向ける、持病の天邪鬼を発症し、様子見を決め込んでいた私。

興味が出てきたのは、放送中盤以降。
アーリャが主人公男子のサポートで立候補を目指す生徒会会長選挙がストーリーの軸となって、
当初のようなツンデレなどラブコメの安定供給を期待していた一部視聴者からコレジャナイと脱落者が出ているらしい。
(あとは{netabare} 催眠術{/netabare} などエロがハイレベル過ぎて付いていけないとかw)
など色々と雑音が聴こえてきたから。

私はむしろ、ただデレデレするだけの凡庸なラブコメかと思っていたが、
本作には生徒会選挙を通じて作者が伝えたいテーマがあるのでは。
消費され使い捨てられるだけでは終わらない、残る芯がちゃんとある自分好みのラノベアニメなのでは。
と、またぞろ逆方向に天邪鬼が発症し、夏も終わる中、後追い視聴し始めた次第。


その生徒会選挙。
学内民主主義が盛んな私立征嶺学園の校風もあってか、
内容は会長候補と副会長候補がコンビで戦うことを重視する。
相当先の本選に向けて、事前の評判を左右する学生議会での討論バトル、実質立候補者演説となる終業式の生徒会挨拶など、予備選ポジションのイベントが長いスパンで続いていく。
米国大統領選なんかも彷彿とさせる本格的な選挙戦マラソンレースが1期では完結せず、
制作決定した2期も続いていく。

選挙に向けた“政治劇”も、私心を満たすためのハリボテ政策提言。
噂の流布や、時に{netabare} さくら{/netabare} も使う聴衆への印象操作。
本音と建前を使い分けるダーティーな部分も結構、描写されており。

これはなるほど、アーリャのツンデレで息抜きしたいと思っていた視聴者の中には胃もたれする人も出てくるわと納得w


が、生徒会選挙には、やる気を無くしていた主人公少年が、
何事にも本気なアーリャに惹かれて、全力を出すことを思い出していく。
ラブコメの根幹にも関わる要素が示唆されており、私は好感触。

何より私自身が選挙権取得後、国政選挙投票は皆勤する(今週末も当然行く)
薄汚い政治茶番劇も含めて、選挙戦見ると血が沸き立つ選挙大好き人間ですから。

2期も選挙戦目当で、是非視聴したいです。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・動画工房

手描き感重視の柔らかいタッチには工夫を感じますが、
作画カロリー自体は安定はしているが及第点くらいかなとの印象。
が、ラブコメで肝要なヒロインが可愛いという部分は譲らないという信念は好感できます。

私との相性で言えば、キャラクターデザインの室田 雄平氏。
アニメ版『ラブライブ!』無印のキャラデザで、私の推しであるロシア系のエリーチカ含めて、
散々私を萌え殺してくれた御方がデザイン調整したヒロインズには、
私の本能が逆らえません。
(余談ですが、アーリャといい、エリーチカ妹といいロシア女子はお汁粉を飲み物扱いするものだという風評被害の拡大が止まりませんw)
氏のデザインで躍動するヒロインズの瞳のキラキラは本当に綺麗ですね。
(据わったジト目も含めてw)

作画4.0点まで上げるダメ押しとなったのは全12話毎回違うEDアニメーション。
OPも含めて、様々な衣装で目の保養になったアーリャら萌えキャラファッションショーには、
どうもごちそうさまですといった心境です。


【キャラ 4.0点】
個人的に一番惹かれたのが主人公少年の久世 政近。
典型的な、普段やる気ないけど、本気出したら無双する系の主人公。
ただ、こういうキャラって恋愛にも無関心、鈍感なことが多いのですが、
彼の場合は、上述の通り、幼少期の初恋体験と挫折経験が、かなり至近距離にある模様なのが特徴的。
今後、恋と選挙がどう絡んで彼の真意が明かされていくのか、2期以降も目が離せない主人公です。

メインヒロインのアーリャ。
ロシア語デレこそ個性的だが、二次元世界では何処にでもいるフツーのツンデレといった感じで、
私にとっては第一印象は意外と薄かった彼女。

正直、途中までは、会長選でも最大のライバルとなる周防 有希(ゆき)の方が、
キャラクターとしては面白かったくらい。
中等部で政近と組んで生徒会長も務めた清廉さと、裏のゲスい表情。
そして{netabare} 政近の実妹としてオタクトークも絡めながら、兄にグイグイ迫る{/netabare} さらなる裏の裏の本性と、
ウラオモテが激しすぎて衝(笑)撃的でした。

が、有希を始め、裏表を器用に使い分けるキャラが続々と投入され、周囲を掻き回す度に、
終盤になるに連れ、裏表の少ない真っ直ぐなアーリャの
(単にロシア語でデレるのを隠せない程、不器用だとも言えるが)
無色透明なピュアヒロインとしての価値が浮き彫りになって来た感じ。


政近とアーリャの“ロシデレ”が掛け合いの中心ですが、
政近は他の女子との絡みも面白かったです。
特に、ほんわかした外面を被ったアーリャ姉・マーシャにペット犬扱いされる政近が微笑ましかった?ですw

興味深かったという面では政近と宮前 乃々亜。
共に副会長候補として、アーリャと谷山 沙也加という不器用者の会長候補を支えるためには、
駆け引きや印象操作で手を汚すことも厭わない者同士の会話からは、渋い味わいが滲み出ていました。


【声優 4.0点】
ヒロイン・アーリャ役の上坂 すみれさんは上智大学外国語学部でロシア語を専攻しており、
“ロシデレ”にはうってつけのキャスト。

よく日本語は世界で一番難しいと言われますが、
それは文字の種類の多さや、SVO(主語、動詞、目的語)からSOVにひっくり返す文法などの話であって、
発音パターンに関しては日本語はかなり少なくてシンプルな方。

欧米圏における無声音と有声音の聞き分け、使い分けなどは日本人の私には勝手が分からず苦労しますし、
中国語の四声(せい)とかリズム音痴な私には厳しいですし、外国語発音って誠に難しいですが。
ロシア語に至っては巻き舌が多用されるため、私には本当にムリ。
ロシア語とか、聞いているだけで舌がもつれそうになりますw

ロシア語監修が萌えキャラに寄せて、優しい印象の発声を意識してくれたとのことで、
本作のロシア語はまだ巻き舌控え目なのかな?と思っていましたが、
クライマックスの終業式挨拶での上坂さんは巻いてましたね~。
最近の声優さんの多芸ぶりを改めて思い知らされました。


『ぼざろ』結束バンドのメンバーは、他作でしばしばコンビで出演したりしますが、
本作では谷山 沙也加役の長谷川 育美さんと、宮前 乃々亜役の青山 吉能さんが、
会長&副会長候補ペアとして主人公ペアの前に立ちはだかりました。
視聴者にもシリアス要素でプレッシャーを与える演技で、また違った色を出してくれました。

裏表が多いキャラ同様、色んな声を使い分ける声優さんもまた奥が深いです。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は堤 博明氏。
〇〇さん系の日常・ラブコメ対応に関しては『高木さん』で勝手知ったる同氏。
本作は舞台がセレブも通う高校とあってか、優雅な旋律も目立った印象。
もっとも{netabare} 「誰でも出来る催眠術入門」{/netabare} ではキッチリと縦笛の音程を外してコメディ対応して来ますがw


主題歌はヒロイン・アーリャのリサイタル。

OP主題歌「1番輝く星」
常に上を目指して研鑽する中で芽生えるこの感情は恋心なのか?
ヒロインの性格や葛藤を的確に捉えたアップテンポナンバー。

ED主題歌は往年のカバー曲が中心。
こうしたカバー企画は、第5話・MONGOL800「小さな恋の歌」や、第9話・いきものがかり「気まぐれロマンティック」など、ゼロ年代のJ-POPが中心になることが多い印象。
ですがアーリャさんは初手からフィンガー5「学園天国」(1974)を仕掛けて来るなど、
昭和歌謡曲に、ボカロ曲やアニソンとレパートリーが多彩でした。

時にいきなり出サビで、キャッチーさを重視する昨今の音楽トレンドの中で、
第7話・小田和正さんの「ラブストーリーは突然に」の長~いイントロをTVサイズに押し込んだ編集にもこだわりを感じました。

でも結局、私が映像含めて一番良いEDだなと感じたのは、
最終12話のオリジナル曲・「ハナモヨイ」
お花見シーズンに聞き返してみるのも一興かと。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 17

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ツンデレじょうずのアーリャさん

男性向けのハーレムラブコメ

でもこれはラブコメなのか?
ラブコメ見てるはずなのに、チートアニメを見ているような気分

アニメのデキはとても良くて、しっかり美少女達の可愛さを引き出せていますね

隣の席のクールビューティー美少女が日本語ではつれない言葉だけど、ロシア語では大胆にデレていて、実はロシア語理解している主人公がドキドキするラブコメ・・・なんだけど、次々とキャラの濃い美少女が表れるし、主人公は実は超ハイスペックで学校で無双して美少女たちにモテモテな様子はまるでなろう系主人公のよう
主役はアーリャさんのハズなのに、どんどん影が薄くなっていきます・・・

話はホントに学園版なろうって感じで特に面白くない。
相手に通じてないと思ってただストレートに気持ちぶっちゃけるだけで、ロシア語なんておいしいネタをうまくいかせてないのも勿体ない

でもかわいいからそれで充分でしょ、知らんけど

1話からミニスカートで靴下履かせて~って言いだして切ろうかと思った

投稿 : 2025/01/11
♥ : 17
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ヒロインにインパクトがw

原作未読 全12話

スポーツ万能成績優秀なヒロインのロシア人の父と日本人の母を持つハーフのアリサ・ミハイロヴナ・九条、通称アーリャの隣の席である主人公の久世 政近(くぜ まさちか)は、いつも小言を言われた後にアーリャから何故か誰も分からないと思ってロシア語でデレる言葉を言われてしまいます。実は久世にはロシア語を話す幼馴染がいて、ロシア語を理解するために必死に勉強したことで実は何を言っているか理解できていますが、違う解釈受け取っているいます。また、アーリャが所属している生徒会も絡んでいく学園ラブコメ作品です。

キャラも可愛く2人の関係も良好で、そのまま突き進むのかなと観ていると、ある人物w {netabare}(妹ちゃんの周防 有希(すおう ゆき)) {/netabare}が目立つようになってきて、ヒロインの位置を全部持っていかれましたねw

もちろんアーリャが全面的に出てくるのですが、ある人物が色々な出来事に絡んでくるのでこちらがヒロインといってもいい感じもしますねw

アーリャにその人物の性格がプラスしたらヒロイン確定みたいな感じがしましたw

もっと先にはアーリャが自立して目立つのかもしれませんが、現段階であれば影が薄いヒロインという感じでしたね。

OPとEDはアーリャ役の上坂すみれさんが歌っています。EDは高木さんのように毎話別々のカバー曲が歌われます。

最後に、上坂すみれさんは大学でロシア語を学んだだけあってロシアを流暢に話しますね〜

投稿 : 2025/01/11
♥ : 15

71.8 18 2024年度のラノべ原作アニメランキング18位
狼と香辛料 merchant meets the wise wolf(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (180)
716人が棚に入れました
若き行商人クラフト・ロレンスは、荷馬車を引く一頭の馬を相棒に、街から街へと商品を売り歩く日々を送っていた。 ある日、黄金色の麦畑が広がる小さな村を訪れた彼は、耳と尻尾を有する美しい少女と出会う。 「わっちの名前はホロ」 自身を“賢狼”と呼ぶホロは、豊穣を司る狼の化身だった――。 彼女の「遠く北にあるはずの故郷・ヨイツの森へ帰りたい」という望みを聞き、ロレンスとホロは北を目指す商売の旅の道連れとなる。 だが行商人の旅には思いがけない波乱がつきもので……。孤独だった行商人と、孤独だった狼の化身を乗せた馬車が、今、騒がしく走り始める。
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

旧作ファンから見た新・狼と香辛料

旧狼と香辛料はとても好きな作品でした。
可愛い見た目と裏腹に老獪なところを覗かせるホロの言葉に、なんとか負けまいと出し抜こうと頑張るロレンス。
でも険悪さはまったくなくて、むしろ軽やかで愉快な会話のやりとりがとても楽しくて・・

3年前に新作アニメの特報が流れて、もうあきらめていた二人の旅の続きがまた見られることにとてもわくわくしました。
でも待望の新作アニメは旧作のリメイクで、続きが見たかった私は少しがっかり・・でも、旧作では原作から改変したり飛ばしたりしていたところもあったので、そのあたりがどう描かれるのかなと思いながら今回見ました。

OPとEDは旧作の雰囲気を結構意識してますよね。
歌詞の冒頭に旅の途中~と歌詞に入れたり・・
でも分かります、旧作1期OP「旅の途中」は良曲で狼と香辛料のイメージそのものでしたから。

ホロとロレンスの声優さんは旧作と同じ小清水亜美さんと福山潤さんで、こういう配慮は嬉しいです。
旧作の監督だった高橋丈夫さんが今回総監督になってました。

1話冒頭、ホロと女の子が話すシーン。これ入れるということは、もしかして最後までアニメ化する予定!?

絵はさすがに新作のほうが綺麗になってましたし、ホロの萌え度も上がっている気がします。
5話のホロの耳ピコピコ踊りなんかそうですよねw
ただ、狼の姿は旧作のほうが狼らしかったかも。新作はかわいい大きな柴犬みたいに見えました。

物語としては、旧作のクロエが原作どおりヤレイになっていたり、2期終盤のエーブの話がなくなって、旧作で飛ばされていた、テレオの教会の話が原作どおりの順番でアニメ化されていました。
これは新作のほうが良かったです。

旧作終盤のエーブの話は駆け足っぽくて中途半端に終わった感じでしたが、新作はテレオの教会の話を最後に持ってきたことで、豊作の神として最初は祀られてたのに、いつしか別の神にとって代わられ、感謝されなくなっていたホロが、{netabare} 神父エルサにホロの存在を認められて、さらに皆の前で奇跡を起こした話で{/netabare}綺麗に終われたと思います。

そしてそして・・2期制作決定!!これほんとに最後までやってくれるかも。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 23
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ぬしっこたちは満足できたかや〜

原作未読 2008年度版視聴済 全25話

完全新作ということで続編かと思ったらリメイク版でしたw

ただ、2008年度版はリアルで試聴していませんが、観たのはかなり前で忘れていることも多かったですね。

メインキャスト前作と変わらずホロ役は小清水亜美さん、ロレンス役は福山潤さんなので違和感はありませんでした。

キャラデザも前作と比べて少しふっくらとしましたが、極端に変わっていないので違和感はありませんでしたね。(はたらく魔王さまはどうしても受け付けませんでした)

狼の耳と尻尾あり、麦に宿り収穫を左右する能力を持つ「賢狼」ホロと旅の行商人ロレンスが、ある村で出会い、北の故郷に帰りたいホロと行く先々で行商を行いながら旅をしていくお話です。

久しぶりにホロとロレンスの掛け合いは懐かしい感じがしましたw

色々と苦難を乗り越えた旅も一息という感じで終わっています。{netabare}最後のCパートはホロがロレンスとの子供?に語りかけているようなシーンでしたね{/netabare}

2期制作も決定しました。2008年度版には語られていない続きが観れるそうで今から楽しみです。

OPは、Hana Hopeさん、Aimerさん、EDは、ClariSさん、音莉飴さんが歌っています。

最後に、この作品と連動してホロが出てくるYoutube番組「わっちちゃんねる」も同時に観ていました。他のキャストさんとそれぞれのキャラになってトークやOPEDを歌っている歌い手の方達とのトーク、ぬしっこたちのお悩み相談など多彩な番組でした。観ていない方は是非観てくださいね。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 22
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

Spice & Sugar and Everything Nice.

原作旧作知りませんが、とても面白かったです!
リアルでもある経済や取引の話を基にしていてとても興味深いし、ロレンスとホロの徐々に信頼が確かなものになっていく関係性が尊くて人間ドラマとしても魅力的
商材の価値を嗅ぎ分ける狼をパートナーにするコンセプトと、商材の取引を香辛料としたタイトルのセンスが秀逸、主題歌も良曲

権力者や商会の思惑、攻防、駆け引きがあって陰謀渦巻く複雑な構図の中で、力を持たない商人が賢狼ホロと知恵を出し合って渡り合っていくストーリーがとても面白い
各勢力の関係や思惑、儲かる仕組みが単純じゃないので、何となく見ていると何が起きているかわからないけど、とても丁寧に描かれているので頭の中で整理しながら見ていればちゃんと理解できます。
真剣に見ていないと頭に入らないので、思わず真剣に見てしまうことで物語への没入感と、構図が頭の中で整理されていくのが気持ちいい

とても素敵な作品ですね

1~6話について思ったこと {netabare}
まず良かったのは毛皮を売る時のホロの交渉術、ただの詐欺じゃなくて短い時間の中で交渉のテクニックが満載でとても見ごたえがありましたね。
ロレンスとの商談に口をはさむタイミングに畳みかけるような売り込みで相手から冷静さを奪い、商品価値を相手に信じ込ませるテクニック、相手に考える時間を与えない切り上げ方、老練さを感じさせられました。
それでも疑り深い人はこういうテクニックを駆使されるとむしろ警戒心が強まって逆効果になりかねないけど、それはそれとして見ごたえのあるシーンでした

続いて「貨幣の銀含有量が上がる」とうその噂を流して実際には下がるという詐欺の話になって序盤の山場を迎えます。
話はとても面白いです、でもたぶんこれ実際には騙される商会そんなにいないんじゃないかな?
大きな商会は当然、世の中の金の動きには敏感なので、王国の財政が良くないのではないか?というのを主要商材の流通量の変化などで肌で感じていると思うんです、新しい銀貨ほど銀の含有量が減っている情報もつかんでいても不思議じゃありません。新しい銀の採掘のめどが立ったならともかく、そんな中でみすぼらしい格好した得体の知れない男からの銀の含有量が上がるという情報を信じるでしょうか? 情報源は? これほど有益な情報ならもっと大商人を相手にすればいいのに個人に持ち掛ける理由は? 他の商人にも同じ情報を渡している可能性は? 情報の重要性の割に要求する対価が少なすぎないか? こんな有益な情報わたした後にゼーレンが消されるリスクを考えてなさそうなど、疑わしいことは多い。
アニメの描写でもゼーレンは最初から胡散臭いように見えました。
商会の手練れなら情報の裏はとると思いますし、実際には下がる可能性も考慮すると思います

ヤレイと村のホロに対する考えの変化もちょっと納得は難しいかな?
宗教が絶対権力を持っていて科学があまり発達してなさそうな近世~中世欧州的な世界観で、ホロを実際に見たという証言もある中、商人との交渉がうまくいって豊かになったからといって、豊穣の守り神を蔑ろにするように村の意見が傾いていくでしょうか?
商人との交渉がうまくいくことと、豊作か凶作かの因果関係はないはずです。
作物が取れなければ交渉する材料もありません。それなのにいきなり豊穣の神を村の敵みたいに扱う村? 不思議です。 本当に神がいたら永遠の凶作にされても不思議じゃありません。いるかいないかわからないのにそんな恐ろしいことができるでしょうか?
21世紀の今ですら大昔の迷信を信じている人もいるくらいなのに
{/netabare}

7話~12話
{netabare}
今度は信用買いの話みたいですね
後半の話はそこまで複雑じゃなかったかな?
レメリオ商会に裏切られたけど、レメリオ商会と対立するんじゃなくてうまくやりくりしてレメリオ商会も救ったし、利害関係は無視してノーラも救ったのは綺麗にまとめたなって思いました

{/netabare}

投稿 : 2025/01/11
♥ : 18

69.2 19 2024年度のラノべ原作アニメランキング19位
魔法科高校の劣等生 第3シーズン(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (174)
651人が棚に入れました
魔法。それが現実の技術として確立されてから約一世紀が過ぎていた。 国立魔法大学附属第一高校、通称“第一高校”にとある兄妹が入学する。 魔法師として致命的な欠陥を抱える劣等生の兄・達也。 すべてが完全無欠な優等生の妹・深雪。 二人の学生生活は激動に次ぐ激動の日々だった。 政治結社《ブランシュ》の襲撃。 九校戦への香港系国際犯罪シンジケート《無頭( ノー・ヘッド・)竜(ドラゴン)》の介入。 大亜連合軍の横浜への侵攻。 人の精神に取り憑いて変質させる魔物パラサイトの出現。 そしてUSNA軍魔法師部隊スターズ総隊長アンジー・シリウスことアンジェリーナ=クドウ=シールズの来訪。 波乱に満ちた一年が終わり、二年生になった二人の生活も少しずつ変化する。 四葉家から使わされた桜井水波が達也たちと同居することになり、 達也は新設された魔法工学科、通称《魔工科》に転科する。 深雪と共に平穏な学園生活を送るはずだったが それを世界が許すはずもなく…。 そして、──波乱の日々が、再び幕開く。

声優・キャラクター
司波達也:中村悠一
司波深雪:早見沙織
桜井水波:安野希世乃
九島光宣:戸谷菊之介
千葉エリカ:内山夕実
西城レオンハルト:寺島拓篤
柴田美月:佐藤聡美
吉田幹比古:田丸篤志
光井ほのか:雨宮天
北山雫:巽悠衣子
黒羽亜夜子:内田真礼
黒羽文弥:加藤英美里
七草真由美:花澤香菜
七草香澄:喜多村英梨
七草泉美:悠木碧
七宝琢磨:橘龍丸
周公瑾:遊佐浩二
中条あずさ:小笠原早紀
十文字克人:諏訪部順一
九島烈:大塚芳忠

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

魔法科高校の秘密兵器

最高の「さすがですお兄様」をやるためだけに複雑すぎる設定、多すぎるキャラクター、シリアスなシナリオを用意した!!って感じの尖った作品
わかりづらくて微妙に感じるけど、やっぱり面白いところは多くて魅力のある作品だと思う

キャラは一期からずっといい感じ、お兄様が頑張っちゃうと学生は全員その他大勢になっちゃうので、お兄様以外の活躍ももっと見たい
難しいこと考えずに深雪と一緒に「さすがですお兄様」するのもいいと思う
アニメだけだと設定が複雑すぎて難しいので、凝った設定が好きならラノベ読むといいかも

シリーズ全体が魔法体系や十師族など設定が多すぎてハードルが高い作品ですが
どれだけ複雑な設定や反則な敵が出てきてもどうせ最終兵器のお兄様がなんとかしちゃう
二人を取り巻くキャラクターはとても魅力的で、設定も面白いんだけどお兄様が能力も思想も妹を守る最終兵器で
お兄様の生きる意味は「すべては深雪のために」だから
正義とは何か?自問自答することもないし、敵に惑わされることもなくて達也には共感しづらい

魔法体系の凝った設定とか、複雑な人物相関図が一気に吹き飛ぶほどの圧倒的な力は
それまで長々と見てきたことは何だったの?ってなる

気に入ったキャラクターがいるなら見てもいいと思う

投稿 : 2025/01/11
♥ : 20
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

21世紀末の情報工作の捌(さば)き方

引き続き原作未読で視聴継続。

達也&深雪2年度の部「ダブルセブン編」、「スティープルチェイス編」、「古都内乱編」
3エピソードを1クール全13話で描くTVアニメシリーズ第3期。

【物語 4.0点】
ライトノベル、特に電撃経由でアニメ化するSFファンタジーには、
魔法に関する独特な解釈が興味深い作品が多い印象ですが、本シリーズはその最たる物。

物理次元に重なる情報次元の書き換えによる事象変更こそが魔法である。
などというSF的な魔法解釈はかなりぶっ飛んでいますが、
魔法を技術として捉える方法としては説得力があり、その再現たる魔法戦闘には独特の渋味があります。

例えば、第四話は、ほぼ校内模擬戦が3戦続くだけの回でしたが、
その回すらも、今日も“脳汁”が出る素晴らしい話だったと満足してしまう私はスッカリ『魔法科』に沼ってしまっているのでしょうw


のみならず、本シリーズは魔法が夢や憧れではなく、現実の技術として確立されて1世紀。
100年も経てば魔法に、もはや夢の新技術がもたらす未来への期待感などはほぼなく。
今や魔法も、国家間の駆け引きの道具、社会分断の一因、支配者層の権力争いのコマ等として既存の世界にこべりついて陳腐化してしまっている。

魔法への夢が乾き切ってしまった21世紀末に、
主人公・司波達也が魔法の平和利用実現を通じて、戦場以外の魔法師の価値を確立し、
深雪との居場所をどう切り開いていくのか。
この渋さに惹かれて私は本シリーズを追いかけ続けています。


この3期では大人たちの陰謀、外国勢力も含めた情報工作合戦を背景にした魔法が掘り下げられ、いっそう渋味が増した感。

情報操作による世論誘導についても、自勢力の主張に沿った露骨なネタばかり流布させるのではなく、
燃え過ぎて事態が急進し過ぎて、火の粉を浴びないように、
時には反対の主張を反映したネタもばらまいて“火加減”を調節しながら慎重に世論を整えていく。

その文脈で展開された第三話。
反魔法主義を標榜する政治家と、その取り巻きのマスコミ関係者。
反魔法主義者たちは、魔法大学付属高校は魔法の軍事転用を目論み、生徒に教育しているという、自陣営の勢力拡大に有利な扇動ニュースネタが欲しい。
彼らに対して達也たちが{netabare} 魔法の平和利用の礎となる“恒星炉”実験の{/netabare} “おもてなし”を成功させ一泡吹かせる。
というこれまた渋味の効いたシナリオ。

私はこの三話を観て3期も面白くなるとの手応えを掴みました。


その土台の上に展開した「スティープルチェイス編」では恒例の九校戦の舞台裏で、
地政学的に日本と敵対する大亜連合も含む、各々の勢力が蠢(うごめ)く。
競技映像発信を通じて、世論に対して、
日本における魔法と軍事の関係性や、戦闘ロボット・パラサイトドールの可能性や危険性を、どう印象付けて、
自勢力のポジションを取っていくかが醍醐味でしたし。

3期の一連の駆け引きに絡んだ黒幕との決着を描いた「古都内乱編」では、
そこに名家・十師族間の駆け引きや伝統派らの内紛も絡んで来る。

詳述された複雑な近未来社会に、ぶっ飛んだ魔法設定が、しっかりと落とし込まれている。
ある種のシュールさも感じる作風がますます病み付きになった所で、
3期完結、新作劇場版の制作発表。

原作ファンからアニメ化熱望の声をよく聞く「四葉継承編」アニメ映画化。
私も公開を心待ちにしております。


【作画 3.5点】
アニメーション制作は劇場版『星を呼ぶ少女』及びTVアニメ2期からのエイトビットが続投。

群衆など作画カロリーが増大しそうな所はCGで補完しつつ乗り切る無難な映像構成。
3期では、これまでメカニック、CAD(≒魔法発動高速化デバイス)デザイン、副監督と叩き上げて来たジミー・ストーン氏が監督昇格。
本作の魔法世界観の勝手知ったるスタッフ布陣で、魔法エフェクトに派手さは無くとも、
伝わる人には伝わる魔法戦闘シーンを構築。

露出は少ないけど、シルエットを強調する衣装で控えめなエロスを表現するのも本シリーズの伝統。
今回も巨乳女子の揺れる所を揺らすカットを隙あらば滑り込ませて来ますw

{netabare} 桜井水波(みなみ)と九島光宣(くどうみのる){/netabare} ほのかな恋のバックで咲く花々など、
意外と奥ゆかしいのも、このSFの味わい深い所です。


【キャラ 4.0点】
3期のラスボス・周公瑾。
3エピソードを通じて黒幕として暗躍。
反魔法組織に連なる人物で、大亜連合のスパイも引き入れて事態を動かしていく。

日本の諸勢力の内紛に蛇のように滑り込んでいく周公瑾の搦め手も見応えがありました。
いわゆる“ネトウヨ”が普段ネット上で糾弾しているような生粋の反日勢力って実はあまりいなくて。
最初は反魔法の理念も共有する同志として協力しつつ、
助力されるのが常態化する内に無くてはならない依存関係の泥沼にはまり、
いつの間にかズブズブと、反日スパイを手引きするまでになってしまう。

諸外国勢力との外交では悪意はもちろん善意の裏にも警戒せねばならない。
ハイレベルな教訓を再認識できる駆け引きも仕掛けてくる手強いボスキャラでした。


四葉(よつば)家当主・真夜。
3期通じて、達也と深雪を“値踏み”するように立ち回る“魔王”ぶりが気色悪い彼女の言動が、
次の劇場版に向けた助走にもなっていた感。

達也も“平和で退屈な時代”に魔法師が生き長らえるため、
“精霊の眼(エレメンタルサイト)”による敵魔法師等の戦力分析だけでなく、
諸勢力のポジション分析にも骨を折る。
子供ながらに、相互の貸し借りを通じた大人の駆け引きにも好対応する。
が、四葉真夜に言わせれば、貸し借りをすぐに精算してしまう達也は未熟。
貸し借りを腐れ縁に発展させていく大人の関係を理解しき切れない辺り達也もまだまだ子供。

その辺りの政治力を達也がどう覚醒させていくのか。
居場所を掴み取るためには欠かせない論点の深化が、新作劇場版以降の私の注目点です。


今後もう一つテーマになりそうなのが魔法と血筋。
「古都内乱編」で新登場した九島光宣(くどうみのる)。
病弱ながら、莫大な魔法力を有する彼のルーツは、
(※核心的ネタバレ){netabare} 九島家当主・真言とその妹との超近親配合で生み出された調整体。
魔法力を追求し血統を追い求める狂気との対峙も意識していきたい所です。{/netabare}


反抗的で可愛いなwと思ったのが、今年の新入生総代・七宝琢磨くん。
{netabare} たった一年先輩なだけなのに何でこんなに差があるんだと悔しがるカット。
大人の一年とは違う、高校生活の圧倒的に濃密な一年間を想起させられ痛感を共感しました。{/netabare}


【声優 4.0点】
脇にまで主役級の豪華声優を敷き詰める盤石の布陣が、
どんどん補強されて大河ドラマ化していく本シリーズ。

七草(さえぐさ)真由美役の花澤 香菜さんが一高卒業して寂しくなるかと思いきや、
新たに次女・七草香澄役の喜多村 英梨さんのボクっ娘ボイス、七草泉美役の悠木 碧さんのおっとりボイスという双子成分が追加供給され、
七宝琢磨に喰ってかかるなど、耳が休まる暇もありませんw

九島家の元当主“老師”烈を演じた大塚 芳忠さんら、
各勢力の要所でベテランの好演が光ったのも政治ドラマ盛り上げの一助に。
その中でも私は七草家ボディーガード・名倉三郎役の上田 燿司さん。
文字通り爪痕を残した、いぶし銀のお仕事ぶりが光りました。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は1期から岩崎琢氏が続投中。
『ヨルムンガンド』、『シン・仮面ライダー』などでも魅せた、電子音も交えたハードな戦闘曲のみならず、
21世紀末の音楽トレンドなど誰にも予測できない。
そう言わんばかりの国籍不明な謎BGMによる珍味な日常シーンも楽しめる本シリーズw
特にラブコメの波動を検知してBGMのネジが外れると、あぁまた『魔法科』が始まるんだなと微笑ましくなりますw


OP主題歌はLiSA「Shouted Serenade」
1期前半「Rising Hope」以来のタイアップ。
“Here we go”からスタートダッシュを決める、2番サビ前のBメロを変化させて畳み掛けていくなど、
「Rising Hope」も意識した構成で作品に発破をかけるアップテンポナンバー。


ED主題歌。
「ダブルセブン編」八木 海莉さんの「recall」
「スティープルチェイス編」三月のパンタシア「スノーノワール」
「古都内乱編」ASCA「紫苑の花束を」
エピソードごとにEDを切り替えてメリハリをつける。

八木 海莉さんはSPアニメ『追憶編』に続く主題歌起用。
『Vivy』ヴィヴィの歌い手役の二次元世界での活動は尚も継続していくようです。

頭にこべり付くのが「スノーノワール」
EDまで謎化したのかwという独特のリズムで『魔法科』EDの新ジャンルを開拓。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 17

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

「おにいさま」も様式美にw

長く続くシリーズになってきました。
原作を読んでいる訳ではないのですがだいぶ長いシリーズなようで、書店の店頭でライトノベルのコーナーにずらっと並んでいたのを見た記憶があります。

私はアニメ作品のみで楽しんでいる派閥なのですがw以前にレビューで厨二中の厨二などと評したことがあったように記憶をしています。
魔法は言うまでもなく、士族がどうの、魔法士だの、戦略級魔法がどうのまったくもって小僧が喜びそうなワード、設定のオンパレードだと。

ただ、今となってはそれも誉め言葉。
色々なものが大分アタマに入った上で、物語の結末を知りたいという欲求に苛まれて視聴を続けているという状態になっています。
俗に言えば、「まんまとやられた」と言っていいでしょうw。

そして、深雪嬢の「おにいさま」呼びも既に様式美、違和感なく受け入れられるようになってしまいましたw。

大分、アニメ作品としての物語も長く続いており、全てをしっかりを覚えているという状況は既に遠くwもはや馴染みのキャラを頭に入れた上で、流れでの視聴となっている段階になっているのですが、今作でも、本当の「大筋」の物語がどうなっているのかはよくわからず・・・、「大きな流れ」の中でのサイドストーリー、エピソードが展開されたとの理解です。

そんな中で、ちょっとした恋愛模様(とまではいかないか)がチラ見できたのは微笑ましかったです。
(・・・あれは、どう見ても恋愛要素と言ってもいいですよねw)

前述した、大量のライトノベルが、何とか編、何とか編と小分けにされていたのに準じて、今シリーズも小分けに展開をされていました。
それぞれのエピソードで何がどうなるのか、と興味深かったのは確かなのですが、終わってみれば、やっぱり「大筋」は見えてこないというw。
これも様式美と言っても良いのかもしれません。

きっとなのですが、どこかのタイミングで大規模に「大筋の物語」が急展開することもあるのでしょう、どうやら、映画化が予定されているので、そのタイミングかもしれませんし、またのアニメシリーズかもしれませんが・・・。

いずれにしても、物語の結末、各キャラの行方が気になるレベルまで馴染んでしまっているので、機会をみて楽しんで観たいと思っています。

そして、これも、過去レビューでちょいちょい言ってたかと思うのですが・・・、特定のカットで主人公の達也の顔が雑というか、間抜けというか、間延びというかな顔になるのは何なんでしょうかねw。
最初は特定のカット、角度を描くのが苦手なのかな・・・なんて思っていましたが、もはやここまでくると・・・!?これも、様式美なのかw慣れろと言う事なのか・・・?

いや、スミマセン、こんなこと言っているの私だけなんでしょうかw。
他に気になる方はおられないのでしょうかw。

いや、ディスってる訳じゃないんですよwディスってたらここまで長く視聴しませんしw。

・・・んでも、気になるんだよなぁ。


さて、またの機会の視聴を楽しみにしています。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 14

68.7 20 2024年度のラノべ原作アニメランキング20位
転生貴族、鑑定スキルで成り上がる(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (199)
625人が棚に入れました
異世界に転生した主人公アルス・ローベントは、小さな領地を持つ弱小貴族の子として生きることになった。 アルスには特別な知力や武力はないが、生まれながらにして他人の能力・ステータスを見抜く“鑑定スキル”を手にしていた。 そのスキルを活かして世に隠れた「逸材」を発掘し、弱小領地から最強の領地へと変貌させていく。 心優しいアルスと、個性豊かな逸材たちの出会いと成長を描く異世界統一記が今、始まる!

声優・キャラクター
アルス・ローベント:藤原夏海
リーツ・ミューセス:坂泰斗
シャーロット・レイス:佳穂成美
ロセル・キーシャ:岡咲美保
リシア・プレイド:花澤香菜
レイヴン・ローベント:東地宏樹
ミレーユ・グランジオン:生天目仁美
ファム:戸松遥

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

地方領主の野望

人の能力を数値にしてみることができる能力を持つ地方領主の息子が主人公
ゲーム知らないけど能力の元ネタは信長の野望というゲームだそうで、高い能力の人を発見したときに戦国武将に例えていますね

主人公がバトルで無双しないので仲間達の活躍が中心、一人一人にスポットライトが当たっていい感じでした
面白かったけど、他の領地との駆け引きや人材集めばかりに目が行っていて、内政や外交は今のところあんまり考えてなさそうなので、これから面白くなるかどうかは半信半疑です

一期は仲間集めでほぼ終わり、他の領地や他国との闘いがどう描かれるのか楽しみですね

投稿 : 2025/01/11
♥ : 22
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

(最終)カタルシスが不足している『なろう』は『なろう』といえるのか

【レビューNo.131】((最終レビュー)初回登録:2024/6/29)
ラノベ原作(なろう発)で2024年作品。全12話。
今期も異世界なろうっぽい作品が多く、ほとんどタイトル切りですが、本
作は「鑑定スキル」が「何の鑑定やねん?!」と気になったので視聴。
出来れば「イセレべ」っぽい「ネタ実況枠」のレビューをやっていきたい
のですが、そこまで香ばしさがある作品かどうかw

(ストーリー)
異世界に転生した主人公アルス・ローベントは、小さな領地を持つ弱小貴
族の子として生きることになった。
アルスには特別な知力や武力はないが、生まれながらにして他人の能力・
ステータスを見抜く“鑑定スキル”を手にしていた。
そのスキルを活かして世に隠れた「逸材」を発掘し、弱小領地から最強の
領地へと変貌させていく。
心優しいアルスと、個性豊かな逸材たちの出会いと成長を描く異世界統一
記が今始まる!
(作品情報より)

(評 価)
・第1話:ゲーム「信長の野望」などを下敷きにした作品かな
 {netabare}・1話の大まかな流れですが、
  ・主人公が現実社会で心臓麻痺っぽい死に方(過労死?)。
   → 田舎貴族のローベント家に「アルス・ローベント」として転生。
  ・3歳になったアルスは鑑定スキルで、ある兵士の鑑定を実施。
   槍より弓矢の適性が高いので、そちらへの転属を勧める。
   → 試してみると一同「おおー!!」
  ・この世界の文献を調べると、中央政権の腐敗が進み、今後動乱の時
   代を迎えそう。
   → 領地を守るためにまずは優秀な人材を集めねば!
  ・町で鑑定スキルで人材を物色していると、武力が高いマルカ人の少
   年リーツを発掘。
   (マルカ人は通常奴隷等で差別対象)
   → 当然登用は周りから大反対。
  ・アルスの熱心な説得の末、この領地最強の父・レイヴンが試験する
   ことに。
   → リーツは才能の一端を示し、父や部下たちも彼の才能を認め、
     無事アルスの家臣に。
     リーツは自分を見出してくれた大恩に報いるためにアルスに忠
     誠を誓うのだった。
  (まだ大したことをしていないということもありますが)3歳で異常に
  しっかりしている点を除けば、悪くない無難な滑り出しだったのでは。

 ・個人的には光栄ソフトの歴史シミュレーションゲーム「信長の野望」や
  「三国志」を下敷きにしてるのかなっという印象ですね。
  これらゲームも武将の能力・ステータスが数値化されていて
  ・有能な人材を発掘し登用していく
  ・知力や政治力の高い武将で国力を上げたり、謀略で他国の戦力を削っ
   たりしながら戦争準備を整えつつ
  ・武力の高い武将で周辺国に攻め込んでいく
  って感じなので。
  この手のゲームは今でもたまにやっているので、なんか愛着が持てた
  というのも大きいですかね(笑)

 ・でも当面は人材発掘でエピソードが創れそうですが、このターンが終
  わるとどうみせていくのでしょうか?
  発掘した家臣は見せ場がありそうですが、アルスをどう扱っていくの
  かがちょっとわからないんですよね。
  ・ひたすら「アルス様にために!」で担がれる神輿になる
  ・「鑑定スキル」の拡大解釈でガバガバ設定にw
  ・現実世界の知見を活かした「領地改革」
   (それじゃ劣化「現実主義勇者の王国再建記」になりそうですがw)
  まあその辺含め、今後も見守りたい作品ではありますね。
  個人的には「イセレべ」のような香ばしい作品になればという感じで
  すが、そこまでのパワーはないかもですね。{/netabare}

・第2-3話:早くも手詰まりの予感。大丈夫か?!
 {netabare}2人目の人材発掘は、魔法の才をもつシャーロットでしたが・・・
 正直2話かけてやるほどの内容ではなかったなっと。
 ・1話は時間配分がちょうどよく面白く視聴できた
 ・今回は(極論でいうと)1話と同程度の内容を2話に引き延ばした感じ
  → そりゃ内容も薄くテンポも悪くなり面白くなくなるよね
 例えば象徴的なのが2話の冒頭のシーンですが、
 ・この国の歴史や現状の説明
  → 1話の説明と大分被ってるし、全体的に無駄に長いよね
 って感じなんですよね。まあ一事が万事こんな感じで・・・

 仮に1クールを12話と考えると
 ・5話位まで人材発掘に使いたいよね
  → 5人ほど逸材を発掘するぞ!
 ・ちょっと待て!OP映像では3人しかいなくないか?!
  → 1人を登用するのに2話使うしかなくない?!
 しかも
 ・鑑定スキルって、一目で適正見抜くのですぐに終わるよね
  → よっぽど上手く話を創らないと2話分引っ張るって無理があるやろ!
 結構構造的に詰んでいるのかなあって感じがするんですよね。
 更に前回懸念事項に挙げたように
 ・人材発掘した後、鑑定スキルどうするの?
  → 出オチで終わるのか?!
    (敵の弱点や外交交渉時の突破口捜し等に使えるかもしれないが)
 ・逸材3人で回すのキツないか?
 等疑い出すとキリがないんですよね。
 まあ始まったばかりなので、これからを信じて待ちたいと思いますが。
 
 ただ1話の好調の滑り出しから一転、評価は急降下で次回も構造的に詰んで
 ないか?という不安を感じる展開だったかなっと。{/netabare}

・第4話:テンポは戻ったが、今度は作画が・・・
 {netabare}前回から3年が経ったようです。
 シャーロットも魔法の才能を磨き、ランベルク軍のエースに成長したよう
 です。
 成長といえば食生活がいいのか、奴隷時代の貧相な体からこちらも立派に
 育ったようですが、「とりあえず胸は爆盛りにしとけばいいやろw」みた
 いなセンスはどうにかなりませんかね。
 またアルス様に双子の弟妹できたようで・・・
 2人とも将来有望で、なるほどそういう逸材発掘もあるんかと。

 3人目の逸材は、知力の才を持つロセルでした。
 まあ攻撃力の高い2人を登用したので、軍師ポジの人材は妥当なところで
 すね。
 今回はロセルの2人の兄も武人としての才ありというオマケ付きです。
 (元々2人の噂を聞きつけて訪問したのがきっかけ)
 これを今回は(予想に反して)1話で収めてくれたので、テンポはよく面
 白かったですね。
 やはり2話構成だと、それなりに緻密に物語を創り込まないと厳しいです
 からね。

 ただ今度は作画が・・・
 元々低予算アニメということもり、作画は多少やむを得ないところはあっ
 たのですが、「前回こんなに酷かったっけ?!」という感じで。
 特にシャーロットなんか、美少女キャラ台無しだよ!!
 今後が不安ですね。
  
 次回はEDを歌ってるリシア回でしょうか。
 しかしサブタイの「嵐、来る!」って何なんや?!
 まあここまでは「なろう原作」と思えないほど、実直に創られているとい
 う印象なので、ここらで1発はっちゃけるのもいいかもしれません。{/netabare}

・第5話:アルス様とリシアの相乗効果を生み出した、いい回だった
 {netabare}今回は許嫁のリシア回でした。
 サブタイ「嵐、来る」から、周りをひっかき回す”とんでも娘”を予想して
 いましたが、
 ・政治力やコミュ力が高く、思慮深く行動できる
  (外面を繕うしたたかさも持ち合わせている)
 ・観察眼の鋭さや野心の高さから、アルス様を見定めようとしていたが
  ・アルス様のを本質的な人間性を見極めて、きちんと内面を好きになる
   (打算ではなく、純粋に人を愛する真っすぐさもある)
  ・民のことを慮れる優しさや上に立つ者の器も持ち合わせている
  ・(今は弱小貴族だが)アルス様の将来性もしっかり見抜いている
  本質的な人間性に優れた、好感度爆上がりなキャラでしたね。
  ”脳筋・シャーロット”との対比も面白く描かれていましたし。
 
 またアルス様の鑑定スキルも人材発掘だけでなく、今後の外交交渉等でも活
 躍しそうかなという期待も膨らみましたし。
 (またリシアの鋭い観察眼との相乗効果も期待できそう)
 ただリシアにドギマギするアルス様は、一見年齢相応で可愛げがあるのです
 が、中身は「DTおじさん」だからなあ・・・
 まあそれはさておき、リシアをしっかり描くことでアルス様との相乗効果を
 生み出した、いい回だったのではないでしょうか。
 前回酷かった作画も持ち直していたように思いますし。

 人材発掘のターンは終了し、ここから動乱の時代に向けての準備が始まるの
 でしょうか。
 それに父・レイヴンの病は何かのフラグなんでしょうか。とりあえず介抱に
 は向かったようですが・・・
 これ無関係だったら逆に何なんやって話ですが。{/netabare}

・第6-7話:ついにアルス様の時代来たる!
 {netabare}中央では総督が暗殺され、後継者争いが本格化。
 それに伴い、各地にも戦火が及ぶ事態に。
 一方のランベルク領も
 >それに父・レイヴンの病は何かのフラグなんでしょうか。
 やはりレイヴンの病は回復せずに悪化した模様です。
 そんな中、レイヴンの代わりに戦場で指揮を取る決意をしたアルス様で
 したが、レイヴンの与えた試練
 ・目の前で罪人の処刑を見ても平常心を保てるか
  → 初めての衝撃的なシーンに耐えきれず
 で、戦場にはレイヴンが出陣。見事敵を蹴散らすもレイヴンも病に没し、
 ついにアルス様が当主として立つことに。
 ようやく1話冒頭のシーンを回収ですね。

 「鑑定スキル」自体は単なる「情報収集」のスキルにしか過ぎないので
 ・その情報をどう活かし見せ場をつくれるか
 って話になるのですが、(スキルの性質上地味な印象は否めませんが)
 地に足がつき、実直に創ってるなあという印象ですね。
 (試練で挫折を描くなども真面目だなって感じですし)
 また動乱の時代に突き進むところで、アルス様が当主になるもの上手い
 切り替えだと思いますし。

 ただここからの「成り上がり」展開をどうするのか。
 物語的には一応
 ・総督の後継者争いの”兄”側につく
 という世界観なので、ここでいう「成り上がり」とは
 ・自らが天下を統一することではなく、”兄”を総督の座につけるため
  奮闘することで認められるってこと?
 ってところに留まるのかなっと。
 (将来的には天下統一ルートもあるかもしれないが)
 尺的にも”兄”の要請に呼応し進軍して、強敵と対峙して「俺たちの戦
 いはこれからだ!」位で終わりそうなんですよね。

 よくも悪くも実直な作品なので、予想を超えてくるのは難しいのかも。
 となると創り込みの丁寧さでポイントを稼げるかという感じでしょうか。{/netabare}

(最 終)
1クール使ってまさか人材発掘だけで終わるとは・・・
よく言えば”実直で丁寧”なんですが、このテンポの悪さはさすがにダレる
かなっと。
それに丁寧というよりは、無駄に間延びしている感じもしますしね。
個人的には
・人材発掘以外のエピソードに面白みを感じなかった
 ・「鑑定スキル=情報収集」ってだけの能力なので、人材発掘以外の見せ
  場が創りづらい
  「鑑定、この領主さまは凄い人物だ!」→それで?!って感じ
・主人公に魅力を感じなかった
 ・ただの「いい人」ってだけ
 ・それに「信長~!」とか叫ぶだけで転生要素が必要だったのかと
 ・また普段は(中身はおっさんなのに)10歳児のリアクションしてるのも
  どうなのかと
・発掘した人材も魅力がイマイチ
 ・やっぱ戦がないと見せ場がないよね

『なろう』ってかなりガバガバでも、
「チート能力をぶっ放して、有無を言わさず(力業で)解決」
というカタルシスを得ることで、作品のバランスが取れてるように思うので
すが(ガバガバ設定へのツッコミを入れるところも込みでw)、本作はそう
いうのが圧倒的に不足している感じなんですよね。
ではその分(コミック原作のような)話が創り込まれているのかといえば、
そこは”所詮は『なろう』”という感じで、薄っぺらいという印象ですね。
なので通常の『なろう』なら
「ガバガバで都合主義のサクサク展開が『なろう』の醍醐味」
で笑って許せるところを、中途半端に実直に創っている分逃げ場がないって
感じなんですよね。

2期も決定したようで、次は戦のシーンもあるだろうから、そこで発掘した人
材が躍動すれば評価も変わってきそうですが、1期はあまりにもテンポが悪く
個人的には5話の「リシア回」がピークだったかなっと。

・チートで無双すれば「これだから『なろう』は┐(-。ー;)┌ヤレヤレ」と叩かれ
・チートせず実直に創れば「カタルシスが不足している」と文句をいう
視聴者ってホント面倒臭いなあ(笑)

投稿 : 2025/01/11
♥ : 19
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

タイトル通りの素直な作品です。

転生感をあまり感じられない異世界転生アニメ。
転生の痕跡は、人物評を戦国武将に例えるくらいです。
弱小貴族に生まれた主人公が、鑑定スキルで有能な家臣を集め徐々に・・・
のような内容で、チート感はあるけれど素直な作品です。

主人公アルスは人が良く、誰からも好かれる優しく素直な性格。
有能な人々に囲まれているので、普通が際立ちます。
しかし、彼の能力は人々に慕われるところ。
人種・身分・境遇・性別にかかわらず分け隔てなく接します。

{netabare}2~3年で1人の家臣をスカウトしています。
だから、時間がアッという間に経過している感覚。
家臣たちは剣士・魔法使い・軍師など、それぞれ秀でた能力を持っています。
1期現在の有能人物は家臣4人、許嫁1人、それにスパイ?1人です。

キャラ立ちは良く、彼ら彼女たちとの確かな関係を築く過程が描かれます。
どちらかと言うと、女性キャラの方が自由奔放で面白味があります。
中でも、許嫁のリシアが怖可愛いい。
間違いなくかかあ天下、良く言えば内助の功、良いパートナーになりそうです。

内戦勃発不可避のラスト。
皇帝への道が示唆されて、1期が終了します。{/netabare}
アニメタイトルの「成り上がる」
2期では、きっとなし遂げられるでしょう。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 17

61.4 21 2024年度のラノべ原作アニメランキング21位
齢5000年の草食ドラゴン、いわれなき邪竜認定 season2(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (18)
79人が棚に入れました
五千年ものあいだ洞窟に潜んでいた、凶悪な容貌の竜。その正体は── 草や木の芽が大好物の、お人好しすぎる草食ドラゴンだった! 元生贄の少女・レーコは、そんな彼を最強の邪竜と思い込み、今日も崇拝してやまない。強すぎる思い込みによって自分自身が最強の力を得たとも知らず……。 魔王討伐を目指す一匹と一人は、レーコがぶち抜いた岩山のトンネルを通ってアスガ王国へ。たどり着いた王国では、国王・ヴァネッサとその妹・ロゼッタの間に、王位を巡る陰謀が動き出していた!

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

邪竜さまは分からせたい

みんなから誤解されて邪竜扱いされる心優しいドラゴンさんの苦悩の日々を描くギャグアニメ2期

ネタギレでマンネリ感はちょっとあるけど安定してそこそこ面白かった
15分アニメでちょうど良い

投稿 : 2025/01/11
♥ : 9

78.6 22 2024年度のラノべ原作アニメランキング22位
無職転生 Ⅱ ~異世界行ったら本気だす~ 第2クール(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (297)
1042人が棚に入れました
2012年から小説投稿サイト「小説家になろう」で連載が開始されて以来絶大な人気を誇る“なろう系ラノベのパイオニア”『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』。理不尽な孫の手の著による本作は、多くの作品が生み出されている「異世界転生系ラノベ」「なろう系小説」のまさに先駆者的作品であり、幅広いファンを獲得している当ジャンルの代表作。働きもせず他人と関わりもせず、ただ部屋に引きこもってゲームやネットに明け暮れるだけの34歳のニート男が、ある日交通事故に遭い死亡…したと思った次の瞬間、剣と魔法の異世界に生まれたばかりの赤ん坊として転生!少年ルーデウスとして生まれ変わった男が、前世の記憶と後悔を糧に、出会いや試練に直面しながら「今度こそ本気で生きていく」姿と壮大な冒険が描かれる大河ファンタジー。

声優・キャラクター
ルーデウス・グレイラット:内山夕実
前世の男:杉田智和
シルフィエット:茅野愛衣
ノルン・グレイラット:会沢紗弥
アイシャ・グレイラット:高田憂希
アリエル・アネモイ・アスラ:上田麗奈
ルーク・ノトス・グレイラット:興津和幸
エリナリーゼ・ドラゴンロード:田中理恵
ナナホシ/サイレント・セブンスター:若山詩音
ザノバ・シーローン:鶴岡聡
クリフ・グリモル:逢坂良太
ジュリエット:諸星すみれ
リニアーナ・デドルディア:ファイルーズあい
プルセナ・アドルディア:田中美海
バーディガーディ:楠大典
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

クズの本懐

妻 「ねえあなた、会って欲しい人がいるんだけど」
夫 「へえ。誰?」
妻 「話したことなかったっけ、子供のころめっちゃ憧れてたセンパイ」
夫 「ああ……会うのはいいけど、なんで?」
妻 「あたしね……その人とも、結婚したいと思ってるの」
夫 「はいっ?」
妻 「ほら、こないだあなた出張中、あたしの父が死んじゃったでしょ」
夫 「うん」
妻 「あたし、めっちゃ落ち込んで……その時に再会して、優しくされて」
夫 「それ、つけこまれてない?」
妻 「で、なんか拒む気力もなくて……最後までしちゃったのね」
夫 「げふっ……だ、だからそれ、つけこまれてない?」
妻 「違うよっ。あの人はあたしのこと心配して、してくれたんだもんっ」
夫 「いや、だからそういうのを……あ~~もういいです」
妻 「で、すごく嬉しくて、あたしやっぱこの人、好きだなあって」
夫 「……で、僕と別れたい、と」
妻 「ううん、あなたのことも好き。だから彼を『第二夫』にしたいなって」
夫 「じゅ、重婚っすか。そそそ、それってもう、浮気ってレベルの話じゃないよね?」
妻 「うん、本気の話。あたし、自分に正直になりたいの」
夫 「あの~~正直過ぎませんか?」
妻 「ほら、あたしってオトコとかあっちなこととか好きでしょう?
   毎日好きな男二人に囲まれて生活して、
   かわりばんこにあんなことやこんなことって、サイコ-だと思わない?」
夫 「だから正直すぎるだろっ」
妻 「そっちの方が、あなたもコーフンするかも知れないし」
夫 「僕のため、みたいな言い方やめて。あと、そういう性癖ありません」
妻 「あたしも、最初はさすがにないかなって思ったのよ。
   でも、友だちが背中おしてくれて……」
夫 「お友だちのせいにするのもやめて。これ、キミの意志だよね?」
妻 「お願い、あの人のこと認めて。あなたのこともきっと幸せにするから」
夫 「いや、この話のどこに、僕が幸せになれる要素が?」
妻 「あなた、自分のことばっかり……。
   いっつもそうじゃない、ちょっとはあたしの気持ちも考えてよ。
   あなた、あたしのこと幸せにするって誓ったじゃない。
   あたしは、あの人のこともあなたのことも好きなの、
   だから三人で幸せになりたいのっ」
夫 「え~~~……」

げに恐ろしきは『ジブンに正直な人』であります。
がんばれ、旦那さん。


さて、大人気の異世界転生モノ『無職転生 Ⅱ』の第二ク-ルは、
平たく言っちゃうと、
前フリ会話劇のような論理がリッパに成立してしまうおハナシであります。

もちろん、いろいろオブラートに包んだり、
ちゃんと考えてるっぽいエピも散りばめられておりますが、
とどのつまりはそういうこと。ぜひもなし。

異世界モノガタリですから、日本の法律や倫理観は機能しておりません。
だからまあ、コトをコンプラうんぬんで語るのは詮無きことかと。
(てか、そもそもアニメだし)。
しっかし、
ED治ったと思ったら、いきなりなにやってんだ、ルディ。
(わかんない方は、第一ク-ルからどうぞ)


さて、この第二ク-ルは、
まんま第一ク-ルの『続き』なのですが、
ただ単にアソコのナニを克服するだけのことに13話まるっと費やして、
テ-マもへったくれもあったもんじゃなかった前ク-ルと違い、
ばくっとした大きなテーマをもっています。

拙は勝手に本作品の通奏的なテ-マを
  『人間の業と再生』
みたいなモノだと愚考しているわけなんですが、
その『ヒトとしての再生』過程における社会構成の最小単位、
いわゆる『家族』というものが、
本ク-ルのサブテーマとして流れているんですよね。

  13話から15話までが 『妻(結婚)』
  16話から18話までが 『妹(兄弟姉妹)』
  19話から22話までが 『親』

ここらへんあたりまでは、
好き嫌いは横に置いておくとして、
イッパン論的にわりとキレイな物語が紡がれていきます。

ただし、それで終わらないのが『無職転生』クオリティ。

ラスト二話、23話と24話でハナシがもっかい『妻(結婚)』に戻り、
  ちょっとは成長したじゃん、ルディ
といったそれまでの評価をブチこわしてくれやがります。
自己憐憫の次は自己陶酔かよって感じで、
なんかもういろいろセッキョ-したくなる話の畳み方なのでありました。


物語の前半部、
新婚ベタ甘生活から妹たち(ノルンとアイシャ)との同居生活のくだりは、
正直言って拙的にあんまり面白くありません。
もちろん、こういうのがお好きな方はお好きなのでしょうが、
ハナシの起伏が平坦でもったりしており、
拙は「いいから早よ、ツギ」とか思って見ておりました。

  ケッコンって素晴らしい、という甘々生活から始まって、
  いじけた妹を心配するおにいちゃん奮闘記、
  懐かしのホームドラマ異世界版がぐだぐだと続きます。

  全体的なハナシの進行や人物相関の明確化という点から、
  外せないプロットではあるのですが、
  ていねいに描きすぎてハナシが間延びしちゃった感が否めません。
  (それにしてもアイシャは、けなげでよい子ですね。鍛えられてます)


物語の中盤、
ギ-スからの『救援求む』の手紙を受け取ってから、
ハナシはがぜん面白くなります。
ただし、
すんなりベガリット大陸に行こうとしないルディがなんだかな。

  ヒトガミやエリナリ-ゼに何を言われようが、
  親がピンチで救援を求めてきていて、
  ジブンの家族は友人・仲間がしっかり守ってくれる環境なのだから、
  行く・行かないを迷うあたりでニンゲン失格。
  ごちゃごちゃとアタマの中で行かない理由を並べ立ててますが、

              いや行けよ

  としか思いようがありません。
  家長としてのセキニンカンみたいなハナシではなく、
  こんなの、単なる『守りに入ったおっさん』状態ではあるまいかと。

  で、自分で行こうとするノルンの姿をみて、
  ようやく覚悟をきめて重い腰を上げるとかね、もうね。
  ぜんぜん『いいお兄ちゃん』してませんやん。


で、ベガリット大陸行きを決めてからは物語がアクティヴになって、
テンポよく視聴者を惹きつけながら、
ダンジョンでの悲劇に向かって展開してまいります。{netabare}

  エリナリ-ゼとの砂漠旅。
  ラパンの町で父親(パウロ)、そしてダンジョンでロキシーと再会。
  ダンジョン攻略、ヒュドラとの死闘。
  パウロの死。
  救出に成功したものの、廃人化した母親(ゼニス)。 {/netabare}

  まさに『上質な異世界冒険譚』といった感じで、
  息つく暇もなく、
  リアリティのある残酷な結末へと物語が収束していきます。

  映像にもいちいちリキはいっていて、
  作画さん、
  描いていて楽しかったんじゃないかしら、と思いを馳せてみたり。

この間、ルディの言動はけっこうまともで、
ちゃんと異世界冒険譚の主人公ポジションをつとめております。
  おお、成長したじゃん、見直したわ
と思われた方も多かったのではあるまいかと愚考いたします。

ただまあ、ロキシーに結婚の報告をしない、という
  指輪を外してパ-ティに行き、女の子にコナかけるオヤジ
的なアレはあるんですが、
ちゃらちゃらしたお見合いパ-ティではなく、
ゼニス(母親)救出という目的を持ったガチパ-ティであるため、
この段階では「こらこら」程度でお目こぼし可。

ただし『けっこうまともなルーデウス』はこのあたりまで。

ダンジョン攻略終了後は、
ニンゲンとしての未熟さといいますか、
くすぶっていたヒキニ-トの思考回路が燃え上がります。まさに火の鳥。
{netabare}
  まず、ルディをかばって亡くなった父親(パウロ)について、
  まるで自分一人だけが大事な人を失ったように、
  周囲にカリカリしながら悲嘆に暮れているあたりで、なんだかな。

  そもそも心の中で『名前呼び』を続けて父親扱いしておらず、
  今回だって来るつもりなかったんですよこのヒト。
  それを『自分を息子と思ってくれていた』と気づいたからってアンタ。

  かたやパ-ティメンバーは、
  長年、パウロと命を預け合って苦楽を共にしてきた仲間たち。
  ロキシーだって第二の家族として慕っていたし、
  宿で待っていたリ-リャなんか、
  パウロの第二夫人であり、子ども(アイシャ)まで産んでいますしね。

  それぞれが気が狂うほど哀しい思いを抱えているのに、
  そういうのはガン無視。
  そして、オレだけがつらいんだヅラ。

       あんた、そんな顔する資格ないでしょうに。

  さらに、下心満載でなぐさめ夜這いをかけてきたロキシーを、
  ケッコンしている事実を伝えることもなく完食。
  で、翌朝すっかり元気になりましたとかね、なんかね、もうね。{/netabare}


でもまあ、それだけで済んでいれば「しゃ~ねえな」というハナシなんですが、
もちろんそれだけで収まるハズもなく、ここからがルディの本領発揮。
クズの本懐、重婚ハ-レムに向けて突っ走ってまいります。
{netabare}
  そもそも父親のパウロが妻を二人娶っていた理由というのは、
  愛情モンダイなどではなく『デキ婚』だったんですよね。
  リ-リャにうまいこと誘惑されて、デキちゃいましたごめんなさいという話。

  ですから、
  正妻ゼニスに対する『ニクタイ的な裏切り』はあっても、
  そこに『精神的な裏切り』はありません。
  もちろんニクタイ的な裏切りも決してよろしくはありませんが、
  そこはまあ、その、あの、えっと、ほら、なんだ。

  で、リ-リャを第二夫人として迎えることになったのも、
  なんにも言わせてもらえないパウロを尻目に、
  出ていこうとするリ-リャをゼニスが男前な判断で引き止めたまでのこと。

  かたや、ルディには『とるべき責任』がありません。

    むかし憧れていた年上のおねいさんとチョメチョメしちゃいました、

  ほんとそれだけの話なんです。

  ロキシーの方からベッドにもぐりこんできたわけだし、
  ルディが結婚していることを承知の上でのもぐりこみだったし、
  もちろん、できちゃった、なんてこともありません。

  そして相手は、見かけロリはいってるだけで100歳以上も年上。
  
  たとえお互いに好き同士であったとしても、
  こういうことは封印して鍵をかけ、
  黙って墓場までもっていくのが既婚者のたしなみではなかろうかと。
{/netabare}

ただですね、やっぱりと言うかですね、
ルディには持ち合わせがないわけなんですよ、既婚者のたしなみとか。

だってもともとキモデブヲタDTヒキニ-ト。
基本、ジブンのことばっかしで、
コンプラうんぬんのまえに『ヒトとしてのあれやこれや』が備わっておりません。
{netabare}
ロキシーを第二夫人にしていいかシルフィにお伺いを立てる、
ということで『正々堂々フェアにやっている』ように見せかけていますが、
それはただセキニンをなすりつけているだけのことかと。

  シルフィにしてみたら、
  帰らせていただく『お里』がないわけなんです。
  それどころか、
  ルディの屋敷を出たところで住む家も、
  乳飲み子を抱えて生きていくためのケーザイ力もありません。

  ですから『ぶち切れて出ていく』という選択肢は最初からないんです。
  身重のカラダであることが、
  オンナの幸せではなく『足枷』になってしまってるんですね。
  (そういうカラダにしたのはもちろんルディ)

  で、ロキシーを追い返したところで、
  ルディが未練たらたらでロキシーを思い続けるであろうことは容易に推察できます。
  この世界は重婚がコンプラ的にセーフですから、
  なんならシルフィの方が、
  独占欲で恋路をじゃました悪者ポジションにされるかも知れません。

  セ-ヨクに負けて××しちゃいましたあ、という話ならば、
  ぶち切れて何日かクチをきかず、
  可能な限り大きな『貸し』をつくって許してやればいいんです。

    それと『この女も好きだから第二妻にする』は全く別もの。

    ルディが選んだのは、
    一人のオンナを100愛するという生き方ではなく、
      ふたりのオンナを50:50で愛する
    という生き方に他なりません。
    (どっちも100というのはキレイゴトorうそっぱち)

  ゼロから50になるロキシーはともかく、
  100から50にされるシルフィにとっては
  たまったもんじゃありません。

  話を聞いてノルンがぎゃんぎゃん言ってたことは、まさに正論。
  かたや、
  自分の置かれた立場をすばやく計算し、

    あ~~それじゃあたしも50でついてけば、
    子どもと今の生活守れるのね

  という判断をくだしたシルフィは立派、男前、そして賢いかと。
  しゃあないな風に笑顔で認めるところが、
  オンナの強さとしたたかさを如実に表しています(てかちょっと怖いかも)。

  で、肝心のルディは、
  そういうことはなんにも理解せず、
  パウロの墓前で
    父さん、僕もこれでいっぱしの男になったよ
  みたいな感じに自己陶酔のラストシーン。

    ほんともう、後ろからバットでアタマ殴ってやろうかしら。
{/netabare}



それでも拙的な作品のオススメ度は、Aクラス。

映像・音楽・お芝居すべての面で標準を軽々クリアしており、
ほかのしょうもない『なろう系』見るぐらいなら、
ぜひぜひこっちを、と言えるレベルにまで達しております。

物語の根幹は
  もしも骨の髄まで腐りきったキモデブヲタDTヒキニ-トが
  金髪美少年として中世・牧歌的な異世界に転生したら
というものであり、
その背骨は一ミリたりとも揺らいでおりません。

社会経験・人生経験・恋愛経験なんもなし。
ジブンの受けた傷を理由に罪なき両親に寄生してぶくぶく肥え太り、
その親の葬式にも出なかったゴミ野郎。

そういうやつがパツキン美形に転生してモテモテになったら
そりゃあこのぐらいするわなあ、
ということをそのまんまいたしている物語にございます。

  もちろん平常運転のときは、
  周囲に気を配れるぐらいにニンゲン的な成長をしております。
  してはいるのですが、
  イザ、というときに前世の『業』が顔を出しちゃうんですよね。
  極端に視野の狭い、ジブン至上主義。

  ここのところは物語開始時から一ミリもぶれておりません。
  武道でも舞踊でも、
  正中線の揺らがない所作は美しいものであります。

  こんなの転生まったくカンケイないやん、
  という『エセ転生モノ』が横行する昨今のアニメ業界において、
  実に希少な『背骨のちゃんとした物語』だと拙は評価しています(←石丸ふう)。

  じわじわと『それなりに』成長している部分と、
  やっぱダメじゃんこいつ、という部分、
  その比率が回を追うごとビミョーに変化しているところが実によきです。


男性視聴者の多くを『いいなあ、うらやましいなあ』と唸らせ、
女性視聴者の多くに『死ねば?』と思わせたであろう本ク-ルですが、
物語はまだまだ続きます。

今後、どんなふうに視聴者の予想を裏切ってくれるのか、目が離せません。

  あくまでも拙的には、ですが、
  アイシャがどんだけ『いい子』に育つのか、
  秘かに楽しみにしております。
  (これ、高田憂希さんの手柄ですね)
  そこのところだけは、裏切って欲しくないかなあ。

いずれにいたしましても、
良きにつれ悪しきにつれ『人のカタチ』をしていて崩れない、
上質な異世界冒険譚に仕上がっております。
  はあ? なろう系転生モノ? いらんいらん。
という方にもオススメできる逸品かと。

未視聴の方がおられましたら、
ぜひぜひ第一話からご賞味あれ。

     けっこう気持ちよくイラっとできますよ。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 22
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

無職、家を買う。

【物語 4.5点】
【新婚編】、【転移迷宮編】を描くTVアニメシリーズ第2期の2シーズン目(第十三話~第二十四話)

【新婚編】、前世、引きこもりで自堕落な生活を送っていたルーデウスに、
新婚生活のためのマイホームを購入する甲斐性を見せ付けられ。
ルディは前世のトラウマも{netabare} ED{/netabare} も乗り越え、
魔術などの能力的にも、経済的にも、自立した一人前の男になった。

{netabare} シルフィとの第一子の誕生{/netabare} も予定され、手応えも得た矢先の【転移迷宮編】
(※核心的ネタバレ){netabare} 父の急死、母の廃人化、
そして傷心で魔が差したかのようなロキシー師匠との過ちと、
シルフィとロキシーへの重婚関係申し入れ{/netabare} という、波乱とド修羅場。

怒涛の如く続発する事象自体も衝撃的でしたが、
私は見ていて、ルディが内包するEQ(心の知能指数)と愛情の毀損という、
真の問題が改めて俎上に並べられたと感じられたのが一番痛切でした。

ルディと転生異世界での父・パウロとの間には家族に対する献身の温度差についての確執がずっとありました。

ルディは、前世、引きこもった自分の気持ちを理解してくれなかった家族という物への不信を引きずり。
この異世界で本気でやり直すと誓ったとはいえ、やっぱりグレイラット家は本当の家族ではないという感覚も拭い去れない。

家族は考える前にまず助けるのが当たり前と思っている父・パウロと、
しばしば家族愛が欠落したかのような言動を見せるルディとは中々分かり合えませんでした。

ところで、皆さんはパウロみたいに誰かのために自らの身を投げ出すことはできるでしょうか。
私は、何か困っている人が視界に入っても咄嗟には動けませんし、
すぐに飛び出して行ける人に劣等感すら覚える欠けた人間です。

よってルディとパウロの親子喧嘩では、私は終始、ルディ側に寄り添った視点で見ていましたし。
この観点から、{netabare} 重婚{/netabare} という今後の大問題に関しても、
ルディの能力的、経済的、嫁の性格的には不可能ではないのでしょう。
が、家族愛を引き受けるだけの器の大きさ、もっと言えば器にヒビが入ってるまであるルディが、
ひと家族分以上の幸福の重責に耐え得るのか。
倫理観より何よりまず、ルディのメンタルを心配してしまう私がいます。

ただ、思い返せば、ルディの前世から異世界転生のトリガーは、
トラックにはねられそうになっている高校生を身を投げだして救命しようと飛び込んだ決死の行動でした。
ドン底状態でも人間性を失わなかった前世の男だからこそ、
ワンチャン与えてみても面白いというのが、この転生の真意なのかもしれません。

制作決定している3期でも、{netabare} 父になって{/netabare} 身を賭して守る物を得たルディの心の成長に期待したい。
やはり本シリーズは、単なる異世界転生ファンタジーに留まらない、
視聴者に突き付けてくるだけの人間再生物語を含んだ壮大なドラマなのだと再認識しました。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・スタジオバインド

2期全体通じて学園生活のシーンも長かったため、バトルシーンやロケーションの多彩さは控え目。
が、【転移迷宮編】では部位欠損などグロ表現にも容赦なく踏み込み、
トラウマになるレベルのバトル映像を提供。

エロ表現については直接的な描写は自粛気味。
が、このシリーズ、キャラの肌艶の配色の調整等が素晴らしくて。
{netabare} ルディと新妻との混浴シーン{/netabare} なんて幸せ一杯な新婚生活過ぎますし、
事前事後のカットも、下手にエロを売りにしている作品の直接描写より余程、艶めかしい。

そんな血と心が通った人物作画で詳述される心情描写もハイレベルだったからこそ、
人間ドラマを、視聴する自分にも照らして考えさせられる程、引き込まれましたし、
{netabare} 我が子の誕生に感涙するルディや、ノルンの葛藤{/netabare} など、
体温を感じられる登場人物の涙には、こちらも目頭が熱くなる物がありました。


『無職』“専用機”として発足した同スタジオも、最近は、他作品元請けもするようになりましたが、
来年冬予定の武田 綾乃氏・原作のコミック『花は咲く、修羅の如く』TVアニメ化でも、
作画による繊細な心理描写に期待しています。


【キャラ 4.5点】
ヒロインズが良い娘過ぎるのは当然かつ、
詳述すると私もルディの爆発を願いたくなってしまうので自重するとしてw

ノルンとアイシャ。ルディの家に住まうことになった2人の妹。
特にノルン・グレイラットは、父を平然と殴っているように見えた兄・ルディへの恐怖と軽蔑、
にも関わらず学園内では羨望を受ける兄への劣等感。

ノルンの悩みは、ルディが前世で抱えていた物と共通点があり、
ルディがノルンにどう接するかを描いた中盤のシナリオは、
ルディの前世のトラウマ解消の現状を整理する上でも重宝。
ノルンは主人公拡張キャラとしても優秀でした。

主人公拡張と言えば、もう一人の日本からの転生者・ナナホシ。
異世界で第二の人生をやり直すと決意しているルディと異なり、
現世帰還を渇望し、研究に没頭する少女。
逆説的にルディの現世への未練の無さを浮き彫りにするのにも効果的な転生者でしたし。
何より、{netabare} 実験失敗した際の、発狂するCV.若山 詩音さんの熱演。{/netabare}
数多ある異世界転生アニメで、私が地味に不満な、
元の世界に戻りたい執着の不足を、
補給できる貴重な存在でもありました。


前世で孤独だったルディの人間性が広がる。
この異世界での出会いがもたらす実りは豊穣です。


【声優 4.5点】
主人公・ルーデウス役は外面・内山 夕実さんと、前世の男・杉田 智和さんの体制が継続。

もしかしたら、ルディが青年期になったら、男性声優に変わることもあるかもと身構えていましたが杞憂でした。
内山さんも、幼年期、少年期、青年期で段階的に声の高さを切り下げて行き、
大人の落ち着き成分も付加したりと、年齢調整も卒がないですね。
それでいて、{netabare} サキュバスの影響で発情した際には、エリナリーゼさんに「スケベしようや~」 と、
エロオヤジ成分ダダ漏れな呆けた演技を仕掛ける{/netabare} など、
“中身”を担当する杉田さんとの整合性を保つ連携も相変わらず上々w

主演・内山さんだけでなく、本シリーズは他のメインキャラも、
幼少期から担当声優が不変。
1期の時点から、この声優に長期に亘り、キャラクターの人生を丸ごと預けるという覚悟を感じるキャスティングです。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は藤澤 慶昌氏が1期から続投中。
こちらも学園生活が長かったのでロケーションのバリエーションは控え目でしたが、
【転移迷宮編】では、砂漠地帯のベガリット大陸のムードもカバーして来ました。

OP主題歌はヒトリエ「オン・ザ・フロントライン」
ルディの半生と内面の葛藤を綴ったアップテンポナンバー。

ED主題歌は大原 ゆい子さんの「守りたいもの」
大切にしたい人への感謝を歌ったバラード。

1期では異世界情緒が前面に出た主題歌の作風が目立ちましたが、
2期では、より心情にフォーカスした歌詞が増えた印象。
と言うより、EDなど『高木さん』でこっそり流しても違和感なくハマりそうです。

15話EDではナナホシ(CV.若山 詩音さん)に2004年のヒット曲・アンダーグラフ「ツバサ」をカバーさせ、望郷の念を演出。
最終24話では大原 ゆい子さんが「かげくらべの唄」で家族を繋ぐ意志を示して締めくくる。
など特殊EDによるキャラ拡張も意欲的。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 21
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

家族愛

原作未読 全12話

無職転生2期の第2クールです。事前に1期(全23話)・2期(12話)第一クールを観ることをオススメします。

1期の後の番外編である「エリスのゴブリン討伐」を観ると2期の重要人物の一人あるクリフ先輩が出てきますので気になる方は見ても良いかも知れませんね。結構面白かったです。

家族がテーマの一つであるこの作品、特にこのクールはルディを取り囲む家族たちの人間模様を描いています。

前クールでシルフィと結ばれたルディ、これから2人で新しい家庭を築いていこうした矢先に、ルディの2人の妹ノルンとアイシャをやって来て同居生活を始めます。

最初ノルンは、父親のパウロの件もありルディとはかなりギクシャクしていましたね。

前半はノルンとの和解を描いたお話がメインでした。ルディとノルン、2人の心情が深く描かれていましたね。{netabare}(ノルンが寮で塞ぎ込んでいて、ルディと対面するときの2人の心情、特に前世の記憶と今回の件を絡めたお話は心に響きました。){/netabare}
何でも出来るアイシャが少し不便でしたね。

後半はゼニス救出に向かうお話でした。この作品には珍しいダンジョン攻略でしたね。ゼニスが囚われているダンジョンへ、パウロたちと合流までの旅路から、パウロたちとのダンジョン攻略、そして師匠との思わぬ再会に心躍らせましたが、その後、悲劇が起こりました。{netabare}(パウロの死、ルディを庇って亡くなるシーンは観ている私もウルッときました。やっとの思いで救出したゼニスは記憶喪失の上、廃人ような感じになっているのを観て報われない悲しみでしたね){/netabare}

その後、ルディは立ち直り、シルフィが待つ家へと帰っていきます。

ここでも一悶着ありましたが、最後は{netabare}パウロのお墓で話しているルディを観て、{/netabare}やっと前世の男からルーデウス・グレイラットなったような感じがしました。

色々と賛否{netabare}(ロキシーを妻に向かい入れたこと){/netabare}分かれることもありましたがw、心に響くシーンの結構ありますので観て良かったですね。

また、3期の制作が発表されました。これからも起こるであろう困難に立ち向かうルディたちを観ることを楽しみしています。

OPはヒトリエさん、EDは大原ゆい子さんがメインで歌っています。

最後に、今回ノルンが色々と結構頑張っていましたね。そしてシルフィの心の広さに平伏しますw

投稿 : 2025/01/11
♥ : 19

68.6 23 2024年度のラノべ原作アニメランキング23位
転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (192)
610人が棚に入れました
第七王子は“魔術ヲタク” 魔術に大切なものは、“家柄“・”才能“・”努力“……。 魔術を深く愛しながらも、血筋と才能に恵まれずに非業の死を遂げた“凡人“の魔術師。 死の間際に「もっと魔術を極め、学びたかった」と念じた男が転生したのは、強い魔術の血統を持つサルーム王国の第七王子・ロイドだった。 過去の記憶はそのままに、完璧な血筋と才能を備えながら生まれ変わった彼は、前世では成しえなかった想いを胸に、桁外れの魔力で“気ままに魔術を極める“無双ライフをエンジョイする! ライトノベルを原作とし、マンガアプリ「マガジンポケット」(講談社)で連載を開始したコミカライズはアプリ内セールスランキング1位を記録し、シリーズ累計発行部数は250万部を突破! いま最も注目される“転生異世界ファンタジー“が満を持してアニメ化! 舞台となるのは獣や魔人が巣食う異世界。本作では魔術に通じる者たちが恐れを成すほどの絶大な魔力を持つロイドが、自身の興味の赴くままに魔術を学び、極めようと成長する姿が描かれていく。ちょっぴりお気楽だけど、強大な力で圧倒していく魔術バトルの爽快感と迫力が詰まった、“第七王子“による気ままな転生物語が今はじまる! 「俺は、魔術を楽しみたい、それだけだ。」


声優・キャラクター
ロイド:小市眞琴
グリモ:ファイルーズあい
シルファ:Lynn
タオ:関根明良
レン:高橋李依
グリモワール:大塚明夫
アルベルト:堀江瞬
ディアン:広瀬裕也
アリーゼ:熊田茜音
シロ:松井恵理子

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

もう少し角を落して、整えて欲しい感はあったけど。

久々に転生モノをリレー視聴した気がする。

この前に視聴した「転生貴族、鑑定スキルで成り上がる」 が大分お好みで、琴線に触れるポイント多数、なんなら、うるうるしながら観ていた事もあり、シーズンのランキングでも割と近い順位にいる、こちらの作品も視聴してみようとの思い(勢い)での視聴でした。

視聴開始直後には、若干クセのあり絵柄に戸惑い、あれ?あれ?と言う感じでした。
ヘビーな開始直後の導入部からの、軽いノリ、そしてきらびやかなおねいさん達に囲まれスタートする主人公の転生後の人生。
一瞬、あちゃー、と思いましたw。

まぁ、それでも主人公ロイドのマッドサイエンティストならぬ、マッドウィザード、いやサイコパスウィザードかなw、っぷりを眺めていた訳なのですが・・・。
いや、他のレビュワーさんがショタだショタだとおっしゃっていたので、どんなもんかと思ったのですが、これは狙ってやっていますねぇ。
どんな理由があるのか、どの層を狙ってなのかは知らないですが、狙わないとこうはならないでしょう、私は少し苦手でしたけど。

流れ的にロイドのクレイジーっぷりと、折々に挟まれるデフォルメキャラ、そして各キャラとの掛け合いが面白くはあったのですが、デフォルメキャラの造形は実は私は苦手でした、ギャグ的な場面と通常時のギャップが上手くつながっていない印象を受け、違和感があり、これも少し苦手でした。
少し、子供っぽい作りなように感じたのもこれが影響しているかもしれません。
ああそうそう、アイキャッチ?ショート解説みたいなのが入るポイントは、よくある作品と違っていて、新鮮味がありましたかね。

何人かキャラ立ち、良い感じのキャラがいるのに惜しいな、と思い始めた頃、暗殺団のエピソードが始まりました。
このエピソードは結局、今作のエンディングまで続くエピソードとなるのですが、ここら辺からですかね、尻上がりに面白みが増していったのは。

少し、尺を使ったエピソード展開となりましたが、よく出来ていたのではないかと思います。
バトルシーンも、良いカットが何度かあり「おっ!」と思うところがありました。
また、キャラもさらにいい動き始めていました。
いい決めゼリフ、決めカットもあり、ストーリーも若干深みを増していきました。

個人的には、「どっかの転生したスライムのお話」や「帽子をかぶった海賊」なんかを彷彿とさせるシーンがあり、ニヤリとしました。

最後の落としどころも、個人的には、好きな展開でしたね。
今後の、これらのキャラクタ達との活躍を観てみたいと思いました。

あとは・・・気功?気術をつかうミニチャイナドレスキャラ、賑わしキャラとしてイイ感じだったのですが、あれ?ラストバトルにからんでねぇな・・・と思っていたら、案の定でしたw。


全体的に、キャラやストーリー、エピソードのつくりとして、作品自体の(対象)年齢のふり幅が整っておらず、アラもあり、「整い」が足りていないという印象は持ったのですが、流れを作ってからのラストエピソードで挽回した感じです。
トータルとしては、まずまずでしょうか。

あとは・・・そうですね、途中で出てきた敵役のキャラ造形は、もう少し何とかならんかったかなぁ・・・とは思いました。

今回のペースで他の王子王女が出てくるとすると、もう1シーズンぐらいは必要な感じですね。

機会があれば、見てみようかな、と思うレベルではあったと思います。
またの機会を待ちたいと思います。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 16
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「気ままに」ではなく「徹底的」にです。

「転生したら」系アニメ。
もちろん主人公は強いです。
それも相当に。

第七王子ロイドが、前生でなし得なかった魔術の探求に没頭する話です。
もうそれは魔術オタクといってもいいほど。
常人には理解できないほどです。

{netabare}終盤は激しいバトルとなります。
しかし、ロイドにとっては新しい魔術の習得の場。
戦いはついでといった感じ。
もちろんロイドは最強なので、戦いはあっけなく集結。
ド派手な演出のわりには緊張感はないです。{/netabare}

女性キャラとしては、中国なまりのタオが印象に残りました。
彼女の頭のネジが少々飛んでるとこがカワイイ。
イケメン探しに明け暮れ、出番が少なめなのが残念です。
あと、布面積の少ない毒ロリっ子レン。
一線は超えていないけど、こんな格好いいの?
ちょっと心配です。

第二王子、第四王子、第六王女など登場し王宮内は賑やかなもよう。
ということは、少なくとも王子王女が最低13人いるのか。
子だくさんです。
他の連中もちょっと気になります。

気になるといえばロイドの短パンの裾がヒラヒラ。
あまりにもヒラヒラするので、気が散って仕方ない。
緊張感のなさの表れなのだろうか。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 12

青龍 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

かわいらしいキャラたちがアクションで魅せる作品。

謙虚なサークル(原作)、メル。(イラスト)による原作小説は、「小説家になろう」から「講談社ラノベ文庫」(講談社)で書籍化(既刊7巻、小説未読)。
石沢庸介(作画)によるコミカライズ版は、マンガアプリ「マガジンポケット」(講談社)で連載中(アプリ内セールスランキング1位を記録、既刊15巻、コミカライズ版は途中まで既読)。
アニメは、全12話(2024年)。監督は『明治撃剣-1874-』の玉村仁。制作は、同じく『明治撃剣-1874-』のつむぎ秋田アニメLab(本作が2作目)。放送は、テレビ東京系列など。なお、二期の制作が決定済み。
(2024.4.14投稿、7.15「本作の特殊な制作体制」を末尾に追加)

【あらすじ】
血統による魔法の才能が絶対的な力を持つファンタジー世界が舞台。そこで才能に恵まれなかった魔術師が血統による魔法の才能に恵まれた貴族と決闘して死亡した後、サルーム王国の第七王子ロイド(CV.小市眞琴)として転生。
その後、血統による魔法の才能を得た主人公ロイドは、第7王子という気楽なポジションと前世の知識を武器に魔術を極めて俺TUEEEするという、いかにも「なろう」な作品。

基本的なノリは、コメディなので観やすい作品だと思います。また、キャラが全般的にかわいらしく、その「かわいらしいキャラ」からは想像しがたいほど「よく動くアクションシーン」で魅せる作品にもなってます。

なので、上で「なろう系」とは書いたものの、雰囲気は、世界観や時代設定が異なるものの、軽いノリや見た目かわいらしいキャラたちが、えげつないバトルをするところから『平穏世代の韋駄天達』が近いでしょうか。ただ、エログロ表現の多い『平穏世代』より内容がマイルドなので一般受けはしそう。


【かわいらしいキャラたち】
主人公のロイドは、10歳のショタキャラなのですが、魔術と武術に対して異常なまでの興味を示し周囲をドン引きさせます。

また、王城の地下に封印されていた魔人グリモは、ペット兼マスコット兼解説役として、わざわざ声優を大塚明夫さんからファイルーズあいさんに変更し、姿も可愛らしくなって、ロイドの使い魔となります。

個人的には、ロイドのメイドで教育係のシルファ(CV.Lynn)が推し。
彼女は、「銀の剣姫」という異名を持つ銀髪の剣の達人なんですが、ロイドを溺愛しており、ロイドのことになると暴走気味に…
また、彼女の見せる「ラングリス流剣術」が本作の見処の一つにもなっています。

あと、冒険者で気術使いのタオ(CV.関根明良)は、イケメンに目がなく、シルファと張り合うやりとりが面白い。

さらに、第6話からEDなどで既に登場していた褐色幼女のレン(CV.高橋李依)がようやく出てきて、圧倒的な魔力を持つ魔族とのバトルが始まります。


【よく動くアクションシーン】
さて、本作では、実写のアクション映画などではよく見てもアニメでは見なれない「アクション監督」(『ダンス・ダンス・ダンスール』の主人公・村尾潤平の父親がアクション監督でしたね)の表示が!
本作のアクション監督のアベユーイチさん、Wikipedia調べですが、特撮のウルトラマンシリーズで監督などをしていた方のようです。

私は武道をしていたので、アクションシーンの違いに敏感なのかもしれませんが、本作のアクションシーンは、他のなろう系アニメとは一線を画すレベルだと思いました。

例えば、第1話でいきなり始まった、それまでのコメディタッチな流れとは不釣り合いとも思えるほどの凄まじいロイドとシルファとの剣の稽古シーン。まず、これに驚いてレビューを書こうと(笑)

また、第10話。シルファの「ラングリス流 一虎・顎」の演出がかっこよすぎる。あの微妙な角度をつけた構えからカメラアングル一周は、実際に達人の動きをモーショントレースするか武道やってた人じゃないと、あそこまで細部を表現するのは難しいと思いました。

監督以外に「アクション監督」が別に求められる理由は、監督の頭に全身の具体的な動きのイメージがないと、それを具体的な動画にできないから(アニメの原型である「パラパラ漫画」の要領)。

是非、他のアニメのアクションシーンと比べて欲しいのですが、他の作品では、具体的な動きのイメージを持てないこと以外にも動かすと予算や作業量などが大変なこともあって、剣を持ったままの「止め画」や、動きの過程を省いて最後だけ敵を倒す描写をした「決め画」が多い。

対して本作では、動きの過程に説得力を持たせるだけの一連の描写の流れに裏付けがある。もちろん、アニメなので実際の動きをリアルに再現したわけではなくて、「カンフー映画」みたいに、動きとしては現実にはありえないんだけど、リアリティのあるアクションになっているということ。

特にアクションシーンに興味がある方は、「百聞は一見に如かず」、話のネタに一度ご覧になってみてはいかがでしょうか(※動画のアクションシーンは、静止画の漫画にはできないアニメ独自の魅力だと思うので、作画の評価をあげました。)。


【声優】
『呪術廻戦』で真人役をしていた島﨑信長さんが、本作でも似たような役柄で登場。そもそも声優業界における悪役不足という問題もありますが、仲の良い松岡禎丞さん共々、最近はこの世代の人たちの悪役も多くなってきましたね。


【「本作の特殊な制作体制」(2024.7.15追加)】
(「『第七王子』のEDクレジットを見ると、なぜ日本アニメの未来がわかるのか」(2024.7.13のASCIIの記事)を引用したかったのですが、URAがNGワード扱いされるので、お手数ですが自分で検索してください。)

この記事によれば、本作は、絵コンテ、作画監督、総作画監督が、ほぼ固定という、日本のアニメ制作においては、特殊な作り方がされているようです。ちなみに、他の制作会社は、各担当が話数ごとに違っていて、それが大雑把に数グループある感じ。

話数毎に担当が違う場合にどうなるかについて、わかりやすい例は、同じ『ドラゴンボール』の孫悟空でも、作画監督によって微妙に描かれ方が違うといった比較がネットを検索すると出てきます。こんな感じで、同じ人が継続して担当するというのは、作画の安定につながります。

それで、詳しくは、記事を見てもらうとわかるのですが、要は、新しい技術を使って、従来分業していた工程を同じ人がまたいで関われるようになり、作業工程が合理化されたみたいです。

上で書いた本作におけるアクションシーンのなめらかさは、そういった制作体制の合理化がもたらした産物であったようです。

そうすると、制作工程の合理化によって、なめらかなアクションシーンを描けるようになり、そこにアクション監督を置く必要性が生まれたという風にも言えるのかもしれませんね。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 11

67.7 24 2024年度のラノべ原作アニメランキング24位
俺は全てを【パリイ】する~逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい~(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (209)
549人が棚に入れました
「小説家になろう」年間総合ランキングで1位を獲得した人気タイトルが、待望のTVアニメ化! 世界をめぐり、怪物と戦い、人々を守る。 そんな冒険者に憧れる少年・ノールに下されたのは、「全てにおいて、一切の才能がない」 という残酷な判定だった。 でも才能がないなら、誰よりも努力すればいい! 身につけた最低スキル──攻撃を弾く【パリイ】を十数年もの間ひたすら磨き続け、ついには千の剣を弾けるように成長する。 しかし、どれほど極めても最低スキルだけでは冒険者にはなれず、ノールはいつの間にか世界最強クラスの力を手にしながらもそれを自覚することもなく、街の雑用をこなす日々をおくっていた。 そんなある日、魔物に襲われている王女・リーンを偶然助けたことで、ノールの運命の歯車は思わぬ方向へと回り出す……! ──これは、謙虚な無自覚最強男が、磨き抜いた最底辺スキル【パリイ】で、強者を薙ぎ倒していく物語。
ネタバレ

元毛玉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

!(ピコーン) \パリィ!/

原作未読

お話のざっくり概要
パリィします。
───全てをパリィします。
だいたいそんな感じ

概要がタイトル回収で終わってしまった…orz
と、いっても本当にその内容なんですよ。

ではネタバレ含んだ作品概要はどうなのか?というと…
まずは、パリィします。{netabare}
どんな物理攻撃もパリィします。
魔法攻撃の攻撃だってパリィします。
強力な毒や兵器だってパリィしちゃいます。
巨大ドラゴンも問題なくパリィです。
{netabare}
冒険者?そんな就職先はパリィです。
有用なスキル?そんな便利なものはパリィします。
教官たちの期待?まぁパリィしときましょう。
リーンの好意?若干ストーカーだしパリィです。
貴族への礼節や態度?面倒だからパリィ!パリィ!
王国からの恩赦?んなもんまとめてパリィですね。
あ、ドブ掃除にちょうど良さそうな板切れだけGET
安全な他国に逃げる?当然、パリィでしょ。
強いって認識?よくわからんがパリィしておこう。

有用なスキルが無いから諦めろ?
…俺に諦めるという概念は無い!───パリィ!
{netabare}
アニメ二期?色々意見はあると思うが…パリィ!
{/netabare}
{/netabare}
{/netabare}
ね?ざっくり概要の説明でだいたい合ってるでしょ?

こうして並べてみると、パリィとはスキルでなくて概念なのかも知れません。

特に他に語る事が無いな。
まぁ、勘違い最強系でパリィの一つ覚えです。
出オチものかな~と思ってみてたら「あ、全てをってそういう意味」って事でわりかし楽しめました。
話は分かり易いし、テンポも良い。戦闘も派手で見栄えがします。
特に悪い所は無いですね~。

真剣に見るよりは、シリアスギャグのネタを楽しむ感じでしょうか。
割と好きです(´∀`*)ポッ

投稿 : 2025/01/11
♥ : 17

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

鈍感勘違いファンタジーコメディ

ノールは憧れの冒険者を目指していたが、スキルはパリィしか取得できず、Fランク冒険者としてどぶさらいや土木作業などの雑用に従事していたが・・で始まるお話。

小説家になろう原作で俺Tueee系ではあるんですが、主人公ノールが超鈍感でかなりズレた感性の持ち主で、自分は弱いと思い込んでいたり、王様をただの貴族と思い込んでたりしてて、そういう勘違いがコメディとして面白いところでした。

ただ、そういうのが続くとくどくなったり飽きたりしがちなんですが、欲がなくて他人のためにどんな仕事も嫌がらずに頑張るノールに好感を持ちながら、最後まで楽しく見ることができました。

作画も安定してて見やすかったのも良かったですね。

余談ですが、見る前はタイトルのパリィってなんだろうって思ってたんですが、parry=受け流す、かわす、なんですね。
でもノールのやってることってパリィをはるかに超えることやってましたよねw

投稿 : 2025/01/11
♥ : 13

コーヒー豆 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

主人公ノールが、とても良い人でした!

作品のタイトルで最初観ていませんでしたが、
観てみると、とても面白かったです。

まず、主人公のノールが謙虚というか勘違いも激しいのだが
とても良い人でした。親しみのある良キャラ主人公です。
単なる俺強い系の主役ではなく、信念や自分の軸を持った
キャラでした。嫌味のない清々しいキャラです。

物語はとてもわかりやすい、魔法の使える世界のお話でしたよ。

2期があれば、ぜひ観たい作品です。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 11

69.1 25 2024年度のラノべ原作アニメランキング25位
変人のサラダボウル(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (147)
490人が棚に入れました
貧乏探偵、鏑矢惣助が尾行中に出逢ったのは、魔術を操る異世界の皇女サラだった。 なし崩し的にサラとの同居生活を始める惣助だが、サラはあっという間に現代日本に馴染んでいく。 一方、サラに続いて転移してきた女騎士リヴィアは、ホームレスに身をやつしながらも意外と楽しい日々を送る。 前向きにたくましく生きる二人の異世界人の姿は、惣助のほか、鬼畜弁護士、別れさせ工作員、宗教家といったこの地に生きる変わり者達にも影響を与えていき――。

声優・キャラクター
鏑矢惣助:古川慎
サラ・ダ・オディン:矢野妃菜喜
リヴィア・ド・ウーディス:M・A・O
プリケツ:大地葉
皆神望愛:藤田茜
愛崎ブレンダ:沼倉愛美
永縄友奈:高田憂希
閨春花:真野美月
草薙勲:上田燿司
タケオ:立花慎之介
鈴木:鳥海浩輔

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

謎の岐阜アニメ

作画は微妙だけど面白かった
岐阜が舞台のギャグアニメ
異世界から姫と従者がやってきて、姫が魔法をあまり使わず探偵事務所や学校でまっとうに暮らしているのに、従者は裏社会にどっぷりはまっていってそれぞれに異世界を堪能しているのが面白かった

【聖地について】
岐阜市周辺ですね
岐阜県は飛騨・東濃・中濃・西濃と4つの地区に分かれていて、古くから交通の要衝であった岐阜県は隣県の影響が強く、地区ごとの特色が強いのですが、それぞれの地区にアニメがあります。地域性の違いにも注目ください!

名古屋に近い中濃・岐阜市は河合荘と僕たちは友達が少ない、変人のサラダボウル、美濃加茂市ののうりん
山岳地帯の飛騨地区・飛騨市の天気の子、高山市の氷菓、白川郷のひぐらしのなく頃に
東濃・多治見市のやくならマグカップも、
関西の影響が見られる西濃地区・大垣市の聲の形

【岐阜のイメージダウン?!】
カルト宗教にパチンコに風俗店に橋の下のホームレスに競馬・・・
間違ってないと思うんだけど、岐阜のいいところも紹介してほしいな

投稿 : 2025/01/11
♥ : 25

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

岐阜ご当地コメディアニメ

探偵の鏑矢惣助は、ある日異世界から追われてきた姫サラと出会い・・で始まるお話。
原作のラノベは未読です。

見始めて思ったのは「ひなまつり」みたいだなって。
ある日突然現れた異能力者、もうひとりはホームレスになって生活とか似てる部分があったり。

でもこちらはあまり異能力(魔法)を使わず、何も知らないこの世界で頑張って生活する話がメインでした。

色々と話が飛ぶのでとっちらかったイメージでしたが、キャラが出揃ってそれぞれの関係もこなれてきて、これから面白くなっていくのかなってところで終わりました。

岐阜のご当地アニメだったみたいで、地元の方が見ると面白い描写とかあったんでしょうか。

お話では新興宗教の教祖が出てくるんですが、あんまりこういうキャラは好きじゃないかな。
宗教で集めたお金で色々やってると思うと・・ね。

でも気軽に面白く見れましたので、もし2期がありましたら見たいと思います。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 23
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ぶっ飛んだ”非日常”より、少し波風のある変人達の”日常”を描きたかったみたいな?!

【レビューNo.143】(初回登録:2024/9/22)
ラノベ原作で2024年作品。全12話。
最初はタイトル切りしてましたが、他の方のレビューを拝読すると思っていた
モノとは違いよさげだったので、視聴し始めて無事完走。


(ストーリー)
岐阜で探偵業を営む鏑矢惣助は、不倫調査の尾行中に異世界から転移してきた
皇女サラと出会う。
彼女は異世界で祖国が滅ぼされ、こちらの世界に逃げ延びてきたのだった。
こうして2人は成り行きで共同生活を送り始める。
一方サラの従者である女騎士・リヴィアも遅れてこちらの世界に転移。
彼女はホームレスからこちらの世界での生活をスタートさせるのだった。


(評 価)
・ホームコメディとしては◎
 原作者は『はがない』の平坂読先生。
 『はがない』が(時代の流行りもありますが)
 → 個性豊かなヒロインたちが枠からはみ出すドタバタ学園ハーレムモノ
 という感じだったのに対し、本作は趣向を変え
 → 収まりのいいホームコメディをベースにした群像劇
 をやりたかったのかなっと。

 ベースとなるホームコメディですが、主人公のサラは
 ・年令は12歳ながらも、皇女という立場や命の危険にさらされる等波乱万丈
  な人生を送る
  → そのため精神が早熟しており、妙に達観している面もある
 ・言動に高貴さがあり、上述の大人っぽさがより引き立つ
 ・それでいて年相応の子供っぽさも持ち合わせている
 ・また順応性も高くネットやオタク文化を満喫している
 キャラ造形がなかなかに秀逸。
 なので、惣助との会話だったり食事等の日常シーンなども
 ・小学生のそれでなくまた(精神年齢の高い)高校生とのそれでもなく
 ・当然実の親子ではないが赤の他人という距離感でもない
 サラという”特異なキャラ”だからこそ成立する、独自の空気感や面白さが
 心地いいんですよね。
 「これが平坂先生のやりたかったホームコメディか。なかなかええやん。」
 と納得させられるモノはありますね。

 あとサラは魔法が使えますが、それに頼って面白展開をガツガツつくること
 なく、必要最小限に留めたのも好印象ですね。


・他のキャラの群像劇は小粒感が・・・
 上述の通り、「惣助×サラ」の主役コンビは収まりのいいホームコメディと
 して機能していた分、他のキャラでもっと引っ掻き回してもよかったかなと
 思ったのですが、その辺少々物足りなかったかなあっと。
 全体的にソツなく単打が打てるアベレージヒッターはそろっているが、長距
 離砲がいないみたいな。

 ポジション的には、リヴィアなんかはガンガンバットを振って長打を狙って
 欲しいところなんですが
 ・”どちゃシコボディ”の下ネタではみ出し感はあるが
 ・基本他のキャラに振り回されて、ようやく持ち味を発揮するという感じな
  ので、ちょっと物足りない
 という感じですかね。
 (エピソード自体はソツなく創られており及第点だったと思いますが、味付
  けはもう少し刺激が欲しかったかなっと)
 むしろキャラとしては、ヒットや送りバントでリヴィアの支援という役割を
 きっちり果たしてたプリケツさんの方が好印象だったかな。

 ただこの辺も平坂先生が『はがない』でみせた勢いにまかせたはみ出し感を
 封印し、やはり収まりのいいコメディを目指したのかなと感じるところもあ
 るんですよね。
 (ぶっ飛んだ”非日常”より、少し波風のある変人達の”日常”を描きたかった
  みたいな)

 唯一の例外が永縄友奈でしょうか。
 {netabare}・中学生だがいじめ問題で探偵依頼して惣助とサラに助けられる
  → その経験を活かし今度は他のいじめられっ子を助ける
 ・そしてサラの初めての親友になったり、探偵業に興味を持ったり{/netabare}
 ハートウォーミングな展開で見事に長打をかっ飛ばしてくれました。
 

上述のように個人的には少し物足りなさがありましたが、サラのキャラ造形が
よかったので結構楽しめたと思います。
さすが平坂先生で、それなりのレベルは担保されていたと思いますし。

作画はコメディなので、そこまでハイレベルなモノを求められないとはいえ、
ちょっとチープだなと感じましたね。
それに女の子はもう少し萌えっぽさがあった方が見映えするだろうと。
あと岐阜アニメらしいが終わってみると
・長良川で勝手に鮎を獲ってはいけません(遊漁証が必要)
・岐阜タンメン食ってみて~
位しか頭に残ってねーなw


OP『ギフにテッド/和ぬか』
ED『今晩の喧嘩/名誉伝説』
・両曲とも面白い感じで、作品にはマッチしてたかな。
・あと作中でサラが歌う『レタスとキャベツ』も「なんじゃこりゃ?!」って
 感じがよき。

投稿 : 2025/01/11
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