ライオンで変身なTVアニメ動画ランキング 3

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のライオンで変身な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月23日の時点で一番のライオンで変身なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

81.1 1 ライオンで変身なアニメランキング1位
カードキャプターさくら さくらカード編(TVアニメ動画)

1999年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (723)
4444人が棚に入れました
木之本桜は友枝小学校5年生の元気だけが取り柄の女の子。そして魔術師クロウ・リードが創ったクロウカードの主である。今日から2学期、さくらのクラスに転校生の少年・エリオルが紹介された。さくらは彼になんとなく懐かしいような印象をもつ。「初めて会った気がしないなぁ」そうつぶやいたとき、「僕もですよ」と言いながらエリオルが現れた。それをイライラしながら見ている小狼と、楽しそうにビデオ撮影している知世。クロウカードが集まって平穏な日常が戻ったかに見えたが・・・。 ある日、友枝町に不思議な雨が降った。さくらはクロウカードでこの雨を静めようとしたが、なぜか封印の鍵が杖に変わらない!
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

ぜったい大丈夫だよ、の魔法

ここのところしばらく、少女マンガ原作の長編「変身(魔法)少女」アニメのレビューばかり集中的に上げていましたが、その打ち止めとして、2018年1月から新章-クリアカード編-の放送が始まった本作のレビューを更新しておきます。

・・・って、好きすぎてレビュー書けないな、これ。
仕方ないので、以前書いた「クロウカード編」のレビューを手直しして、各話評価部分だけ更新します。

この機会に、一人でも多くの方が、本作を見始められることを願って。
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◆魔法少女のフォーマットを借りた古典的な初恋ストーリー

プラチナ(第3期OP)を聴くだけで泣けてくる伝説の名作アニメ。
超絶可愛い主人公「木之本桜」の活躍を描くだけではなく、むしろ、さくらとクロウカードを集めるライバルだったはずの「李小狼」君が次第にさくらに惹かれていく過程を細かく描き出している点が、隠れた鑑賞ポイントです。
全3期70話+映画2本(但し李君の実家のある香港に行く映画はストーリーの本筋には関係なし)


◆制作情報
{netabare}
原作マンガ       CLAMP(『なかよし』1996年6月-2000年8月連載)
監督           浅香守生
シリーズ構成      大川七瀬(CLAMP)
キャラクターデザイン CLAMP(原案)、高橋久美子
音楽           根岸貴幸
アニメーション制作  マッドハウス{/netabare}


◆作品別評価

(1) 第1期(クロウカード編Ⅰ) ★★ 4.6 (全35話) 1998年4-12月     
(2) 第2期(クロウカード編Ⅱ) ★★ 4.6 (全11話) 1999年4-6月      
(3) 劇場版(無印)         ★  4.2        1999年8月
(4) 第3期(さくらカード編)   ★★ 4.8 (全24話)  1999年9月-2000年3月
(5) 劇場版(封印されたカード) ★  4.3        2000年7月
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総合                ★★ 4.7 (全70話)+(劇場版2本)

※なお、原作マンガ       ★ 4.4


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回
※各話の右端は登場するカード(「*小狼」表記は小狼がGETしたもの)

※なお、アニメに登場するクロウカード(のち、さくらカード)の総数は、トランプと同じ53枚(劇場版第2作に登場する「NOTHING(無)」のカードも含めて)。但し、WAVE(波)・THROUGH(抜)・LIBRA(秤)の3つは名前が呼ばれるだけで実際に使われるシーンはない。

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  ※小学4年の1学期~2学期の出来事

===== カードキャプターさくら(第1期) クロウカード編Ⅰ (1998年4-12月) =====
{netabare}
第1話 さくらと不思議な魔法の本 ★ 桜の季節、カードキャプター誕生 WINDY(風),FLY(翔)
第2話 さくらのすてきなお友達 ★ 一番の親友(知世) SHADOW(影)
第3話 さくらのドキドキ初デート ★  兄の親友・さくらの憧れの人(雪兎) WATERY(水)
第4話 さくらのくたくた日曜日 ☆ お留守番 WOOD(樹),RAIN(雨)
第5話 さくらとパンダとかわいいお店 ☆ 縫い包み店ツインベル JUMP(跳) ※挿入歌「夜の歌」
第6話 さくらとお母さんの思い出 ★ 母の幻と兄・桃矢の秘密 ILLUSION(幻)
第7話 さくらの怪盗初挑戦!? ☆ 美術館、ラストで小狼初登場 SILENT(黙)
第8話 さくらのライバル登場! ★ 香港からの転校生、李家の魔法 THUNDER(雷) 
第9話 さくらとふしぎなブローチ ★★ 大人っぽい同級生(利佳) SWORD(剣)  ※相手の気持ちを察する描写が◎
第10話 さくらと花の運動会 ★★ 知世の母(園美)とさくらの両親(撫子・藤隆)の縁 FLOWER(花)
第11話 さくらと知世の大きな家 ★ 知世の困り事、さくらのブーケ SHIELD(盾) 
第12話 さくらの終わらない一日 ★ ※珍しいループ回 TIME(時)*小狼 
第13話 さくらとゾウの力比べ ★ 動物園見学 ※小狼の意外な一面が描かれる回 POWER(力)
第14話 さくらと桃矢とシンデレラ ★ 星條高校学園祭 ※同上 MIST(霧)
第15話 さくらとケロの大げんか ★ STORM(嵐)*小狼、FLOAT(浮)
第16話 さくらと思い出の虹 ★★★ 夏休み、高原の別荘地での老人との出遭い ※第1期で一番印象的な回
第17話 さくらのこわーいきもだめし ★ 臨海学校 ERASE(消)
第18話 さくらと雪兎と夏祭り ★ 予知夢、月峰神社の蛍 GLOW(灯)
第19話 さくらと夏休みの宿題 ☆ 図書館、小狼宅へ、ラストに苺鈴登場 MOVE(移)
第20話 さくらと闘う転校生 ★ 2学期開始、苺鈴転入 FIGHT(闘)
第21話 さくらのながーいマラソン大会 ★ ※さくら・小狼・苺鈴が友情を深める回 LOOP(輪)
第22話 さくらとやさしいお父さん ★ 父(藤隆)の大学訪問 SLEEP(眠)
第23話 さくらと知世とすてきな歌 ★ 音楽室の謎の歌声 SONG(歌) ※挿入歌「夜の歌」
第24話 さくらの小さな大冒険 ☆ 『アリス』モチーフ回 LITTLE(小)
第25話 さくらともう一人のさくら ★★ カードの災い、ラスト観月先生登場 MIRROR(鏡)
第26話 さくらと不思議な先生 ☆ 観月先生転任 MAZE(迷)
第27話 さくらと思い出の神社 ★ 桃矢と観月の過去 RETURN(戻)*小狼
第28話 さくらとおまじないカード ★ 危険な攻撃カード SHOT(撃)
第29話 さくらのあまーいクッキング ★ 学校でケーキ作り SWEET(甘)
第30話 さくらとケガをしたカード ★★ 6年生の陸上少女、チアリーディング DASH(駆)*小狼
第31話 さくらと名前のない本 ☆ さくらvs.怪獣 BIG(大)、CREATE(創)
第32話 さくらとケロと小狼と ★ 小狼とケロちゃん入替り回 CHANGE(替)
第33話 さくらのさむーいアイススケート ★ FREEZE(凍)*小狼
第34話 さくらと雪兎と昼の月 ★ 友枝町クイズラリー、満月の夜の災い ※挿入歌「ヒトリジメ」
第35話 さくらのすてきなクリスマス ★★ 遊園地デート FIRERY(火){/netabare}
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★★★(神回)1、★★(優秀回)5、★(良回)22、☆(並回)7、×(疑問回)0 ※個人評価 ★★ 4.6

OP 「Catch You Catch Me」
ED 「Groovy!」


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  ※小学5年の1学期の出来事

===== カードキャプターさくら(第2期) クロウカード編Ⅱ (1999年4-6月) ======
{netabare}
第36話 さくらと雪の新学期 ☆ 進級、新担任(観月先生) SNOW(雪)
第37話 さくらと消えた知世の声 ★★ コーラス部発表会 VOICE(声) ※挿入歌「友へ」「しあわせの魔法」「やさしさの種子」
第38話 さくらの楽しいいちご狩り ★ 遠足回 LOCK(錠) ※挿入歌「プリズム」
第39話 さくらのふらふら熱曜日 ★★ さくらの風邪 ※ミラー再登場回 CLOUD(雲)
第40話 さくらと夢の中のさくら ★★★ 4人の休日デート、東京タワーと予知夢 DREAM(夢)*小狼 ※挿入歌「ヒトリジメ」
第41話 さくらと小狼と砂の海 ★ 学芸会稽古 SAND(砂)*小狼
第42話 さくらのまっくら学芸会 ★★ 学芸会当日、さくらの心の中にいたカード DARK(闇)、LIGHT(光)
第43話 さくらのさよなら苺鈴 ★ 苺鈴と小狼の過去、苺鈴香港帰国 TWIN(双)
第44話 さくらとケロと不思議な先生 ☆ 弓道大会、もう一人の守護者(ユエ)、この世の災い? EARTHY(地)
第45話 さくらと最後のクロウカード ★ 最後のカード封印、選定者ケルベロス&審判者ユエ、最後の審判
第46話 さくらと最後の審判 ★ 続き、この世の災い、月の鈴、星の杖、クロウ・リード ※脚本・演出の古さは残念{/netabare}
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★★★(神回)1、★★(優秀回)3、★(良回)5、☆(並回)2、×(疑問回)0 ※個人評価 ★★ 4.6

OP 「扉をあけて」
ED 「Honey」


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  ※小学4年の冬休み(第1期と第2期の間)の出来事

============ 劇場版カードキャプターさくら (1999年8月) =========

全1話 ★ 4.2 {netabare}香港渡航編 ARROW(矢){/netabare} ※1時間22分

主題歌「遠いこの街で」


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  ※小学5年の2学期~3学期の出来事

=== カードキャプターさくら(第3期) さくらカード編 (1999年9月-2000年3月) ===
{netabare}
第47話 さくらとふしぎな転校生 ★ エリオル君転入、カードの異変
第48話 さくらとめざめた星の鍵 ☆ 続き、星の力、さくらカード FIRERY(火)
第49話 さくらとキケンなピアノ ★ さくらのお見舞い SONG(歌) ※挿入歌「やさしさの種子」
第50話 さくらと小狼とみえない糸 ☆ 縫いぐるみキット購入、エリオルと仲間達 SWORD(剣)
第51話 さくらと大きなぬいぐるみ ★ 手作りくまさんの渡し先 JUNP(跳)、FLY(翔)
第52話 さくらのひつじ注意報?! ★ 知世の新携帯とアドバイス ERASE(消)、POWER(力)
第53話 さくらとパニック自転車 ★ さくらとカードの絆 DASH(駆)他9枚
第54話 さくらと思い出のカレンダー ★ 母の花のプレゼント、父と曽祖父の和解 FLOWER(花)
第55話 さくらと不思議の国のさくら ★ 『アリス』モチーフ回2 BIG(大)、LITTLE(小)
第56話 さくらとケロのお菓子な出会い?? ☆ 友枝小バザー騒動 SLEEP(眠)
第57話 さくらと小狼とエレベーター ★★ テディ・ベア展(4人デート回) FLOAT(浮) ※挿入歌「気になるアイツ」
第58話 さくらと二人の大ピンチ ☆ 仮の姿に戻れない守護者達 BUBBLE(泡)、SHIELD(盾)
第59話 さくらと知世とボールの罠 ★★ エリオル&知世のアドバイス SHADOW(影) ※挿入歌「夜の歌」
第60話 さくらと大切なお友達 ★★ 小狼と苺鈴の約束 FREEZE(凍)
第61話 さくらとカードとプレゼント ★★ カード達への感謝 ※ミラー再々登場回 MIRROR(鏡)、MIST(霧)他4枚
第62話 さくらと不思議なおみくじ ★ 月峰神社(初詣、予知夢) DREAM(夢)
第63話 さくらとプールと大きな波 ☆ 室内プール騒動 WATERY(水)
第64話 さくらと吹雪のスキー教室 ★★ 雪山合宿、エリオル君の苦手なもの TIME(時)
第65話 さくらと雪兎と消えゆく力 ★ 映画撮影、桃矢の献身(ユエ回復)、さくらの決心
第66話 さくらの一番好きな人 ★★★ 星條高校文化祭、さくらの一番の人 MAZE(迷)、ILLUSION(幻)
第67話 さくらと小狼と月峰神社 ★★ 手作りマフラー、月峰神社の夜祭 WOOD(樹)、THUNDER(雷)、GLOW(灯)
第68話 さくらと過去とクロウ・リード ★ 桜の神木(過去遡行)、クロウとの会話、エリオルの正体 SNOW(雪)、RETURN(戻) ※挿入歌「見えない地図」
第69話 さくらと現れたクロウ・リード ★★ 最後の試練、告白 CLOUD(雲)他7枚
第70話 さくらと本当の想い ★★★ エリオルの意図と予想外の出来事、名前のないカード、空港での別れ{/netabare}
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★★★(神回)2、★★(優秀回)7、★(良回)10、☆(並回)5、×(疑問回)0 ※個人評価 ★★ 4.8

OP 「プラチナ」
ED 「FRUITS CANDY」


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  ※小学6年の夏休みの出来事

=== 劇場版カードキャプターさくら 封印されたカード (2000年7月) ===

全1話 ★ 4.3 {netabare}友枝町なでしこ祭、さくらの返事 NOTHING(無)のカード+名前のないカード=HOPE(希望){/netabare} ※1時間22分

主題歌「明日へのメロディー」

投稿 : 2024/12/21
♥ : 11

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ヒットしたのをいいことにやりたい放題。

近親相姦の暗喩は元より
生徒と先生の恋愛。同性愛まで手をだしてくる。偉い人にはわからないようにだ。
笑いがとまらないww
そんなふざけた外野とは裏腹にさくら自身はまじめな恋心に目覚めはじめます。後半戦のテーマになります。

でもCCさくら後半って圧倒的に『プラチナ』のイメージなんですよね。
ゲッダンの人の初代OPもすごくいいですが、
プラチナは半端ない名曲です。菅野よう子が本気を出せばやっぱり天才だと思った。最高傑作だと思う。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2

irvine さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

これを超えるアニメは二度とあらわれないでしょう

当時のNHKアニメのエースですね。このアニメがどれだけ世の中の男性を大きいお友達に仕立てあげたのかと考えると胸が熱くなります。

ストーリーは魔法少女ものです。普通の女の子がある日偶然以下略。
なんといってもこのアニメの強みはキャラクターたちの魅力でしょう。主人公のさくらちゃんが可愛かったのはもちろん、あのぬいぐるみや、毎回のバトルをビデオカメラにおさめている女の子(名前忘れました)や、雪兎さんなど登場人物全員が、うまく魅力的に描写されていました。
op、ed共にいい曲です。世界観にあっていたと思います。
悪いところは特にない…ような気がします。今で言う「萌え要素」が満載でしたが、まだこの時代は、ここまで萌えを充実させていたアニメはなかったように思います。
個人的には雪兎さんがかっこよくて好きでした。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3

66.0 2 ライオンで変身なアニメランキング2位
キリングバイツ(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (248)
912人が棚に入れました
平凡な大学生・野本裕也(のもとゆうや)は、謎の少女・ヒトミと出会う。ひと気のない廃棄場にて、野本は彼女が獣の姿に変貌し、獅子の怪物と死闘を繰り広げる様を目撃する。彼らの正体は、人類の頭脳と獣の牙を併せ持った「獣闘士(ブルート)」。そしてヒトミは、最強の闘争本能を秘めた獣闘士「蜜獲(ラーテル)」だった。獣闘士たちは、古来より日本経済を支配してきた4大財閥、三門・八菱・角供・石田に抱えられ、その代理人として決闘を行い、覇権を争ってきたのである。そして野本もまたヒトミと出会ったことで、この獣闘士たちの熾烈な戦い「牙闘(キリングバイツ)」に飲み込まれていく──。

声優・キャラクター
雨宮天、羽多野渉、内田真礼、上坂すみれ、赤﨑千夏、潘めぐみ、浅川悠、本田貴子、柴田秀勝
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

セクシー&バイオレンスなケダモノバトルアニメ

あらすじ

{netabare}この国の政財界を支配する四大財閥。そのパワーバランスは裏で開催される
獣人の戦士「獣闘士(プルート)」同士のバトル「牙闘(キリングバイツ)」で決められて来た。

平凡な男子大学生はしょーもない理由から(←本当にしょーもないw)
牙闘に挑む獣闘士「蜜獾(ラーテル)」に遭遇し、戦いの渦に巻き込まれて行くことになる……。{/netabare}

同名原作コミック(未読)のアニメ化作品。


【物語 3.5点】
本能の赴くままにバトル描写するためのシンプルな構成。


上記の超設定による土台の上で、
序盤の小競り合いを経た後、中盤以降は、各獣人の回想も交えつつ、
ひたすらチームバトルロイヤル大会の描写に徹する。

エロ要素も{netabare}雌と交尾することしか考えていない蛇さんや、
発情フェロモンを撒き散らす猫さんなど、{/netabare}
お下劣な獣人も逐次投入されショーは低俗化。


毎回、波乱が巻き起こったED後には、おまけアニメ「導け!オシエちゃん」が挿入。
ヒロイン・ラーテルと共生関係にある鳥の如き性格を百合妄想として爆裂させ、
混迷に拍車をかける。


このままでは評点は底割れ必至だが、
こんな獣人バトルのために広げたような陰謀論設定の大風呂敷を、
1クール、一大会で、それなりに畳んでみせ、
意外と着地は決まっている。


【作画 3.5点】
ハミ尻美女獣人が躍動ということで、どーしても尻にばかり目が行ってしまいますがw
肉体描写は体幹を中心にまずまず。

その上で各ケダモノの特徴を再現した技の応酬など、
部位欠損も辞さないグロ表現も交えて
描写されるバトル作画は中々刺激的(あとはエロもw)


【キャラ 3.5点】
男子主人公は典型的な意志薄弱の流され体質。

ですが、これは獣人アニメ。人間主人公の影が薄くて何が悪い?
とばかりに開き直り、イライラは通り越すためか、
不思議とストレスは感じませんでした。


各獣人の性格&バトル設定を補強するケダモノイラスト解説は、
やや誇張やこじつけを疑わせる内容もあるもののw
ギャグ含みの煽りと割り切れば、盛り上がることも可能。

ヒロイン獣人・宇崎瞳の元ネタが小型食肉類のラーテルというのは変化球だが、
ドン引きする位の不屈の闘志など、
バトルの王道にマイナーなケダモノのしつこい性格がマッチ。


百獣集結の中、私のお気に入りはラビこと稲葉 初(うい)。
脱兎の如く逃げることと、穴を掘ること以外は、ほぼ戦闘力ゼロのウサギさんが、
凄惨な獣人バトルロイヤルに投入される悲劇は、癒やしももたらす一服の清涼剤でした。
(最後の{netabare}適者生存のオチも読み通りでしたが笑えました。
俺、あの会場にいたら多分ラビにベットするので一人勝ち確定ですw{/netabare})


【声優 4.0点】
全体的にテンション高め。

ヒロイン・宇崎瞳(ラーテル)役は雨宮 天さん。
「牙が鋭い方が勝つ!」(←毎回、決め台詞が強引w)と吠える勇ましい獣人ヒロインボイスに燃えるか、
男子主人公を「殺すぞ!」とパシリにするオラオラボイスに調教されるか、
反転、祠堂さんに手懐けられて頭をナデナデされる甘えボイスに萌えるか、
どれでも、お好きな方をお選び下さい。


ライバル・三門財閥を率いる令嬢・陽湖を演じた潘 めぐみさん。
形成有利の時は上から目線で勝ち誇り、不利の時は狼狽え、絶望する、
起伏の激しい明快なボイスでショーアップに寄与。
(最後は、{netabare}エロ的な意味でケダモノの餌食に……{/netabare})


ナレーション役の諏訪部 順一さんは獣人解説等で、
CV.篠崎 舞さんは司会進行役&次回予告で会場過熱に貢献。


私のツボ:毎回おまけアニメにて「オシエちゃんは獣人でも何でもない!」
のナレーションで締めるグタグタな幕引き。


【音楽 4.0点】
劇伴はロック中心で押しまくり熱戦を煽る。

OPのfripSide「killing bites」も今回はロック寄りのアレンジで闘争本能を追求。

EDもロックバンド・キツネツキの「ケダモノダモノ」
“あのコはどっから見ても ケダモノだもの”
ED映像……どっから見ても、美女のセクシーボディでした。
ありがとうございましたw


【感想】
ケモノで萌えだのフレンズだのも結構だけど、
たまには野生の本能剥き出しで、しばき合う(絡まり合う)やつが観たい!
などと欲望の赴くままに視聴したので満足度は高め。

ケモノアニメも近年は、ケモ耳からガチの獣人まで、癒やしからバイオレンスまで、
テーマなしのノンストレスな内容から、獣の設定を社会風刺に用いた重厚な内容まで、
幅広いラインナップで、気分に応じて視聴選択できて、
ケモナーにとっては幸せな時代ですね。

ロボットアニメにもソースを少し分けて欲しい位ですw

投稿 : 2024/12/21
♥ : 25

ISSA さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

俺のコブラキャンぶちこんでやるぜ!!

これはセーフなのかw
爬虫類ち○こだからオッケーかw


原作パラパラと見ましたが、なんだこのつまらない漫画はと思ってた作品のアニメ化。

物凄いB級感漂うけど視聴してるうちに面白くなってしまう。
恐ろしやエロパワーw

前期だと十二大戦の寅ちゃんお尻に惚れたけど…
今期はラーテルちゃん君のお尻に惚れたw

意外と動くバトルとなぜか笑ってしまう濃いキャラが見てて楽しい。

視聴完了
B級アニメのお手本みたいなアニメでした。
作画が京アニだったり、きらら系の「ゆるほわ」なキリングバイツ…見たくないw
作画が少し汚くて、お色気&バトル…これですね。

主人公より上坂すみれさん演じるウサギちゃんが一番目立って可愛くって好きなキャラだった。

最後に2期あるかの様な締め、またするなら見たいです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 27

ウィラード さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

女キャラが戦っては脱がされる作品

端的に言ってしまえばそうした作品であり
それを目的とした作品

能力バトルとかそういうの見る人も見れると思うが
基本的に脱がしていくスタイルの作品なんで好みは大分分かれるんじゃないかと思う

ハイスクールDDがいけるならこれもいけるんじゃないかって思う
ハイスクールDDとクェイサーみたいなもんか
女キャラを脱がしていこう というそうした目的意識が強い作品

見る人の好みがわかれる

投稿 : 2024/12/21
♥ : 1

64.2 3 ライオンで変身なアニメランキング3位
魔法の妖精 ペルシャ(TVアニメ動画)

1984年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (17)
116人が棚に入れました
主人公の速水ペルシャは、アフリカで生まれ育った野性児である。11歳の夏に、両親の待つ日本にやってきた。日本に向かう飛行機のなかで、異世界ラブリードリームに引き込まれ、 その妖精から「ラブリードリームを救うために愛のエネルギーを集めてほしい」と言われ、愛のエネルギーを集めるための魔法を授けられる。ペルシャを助けるお助け役として、アフリカからきたライオンのシンバ(後に猫に変身)やラブリードリームのカッパたち(ゲラゲラ、プリプリ、メソメソ)、妖精のボンボンなどがいる。小学生らしく無邪気なペルシャが、魔法ではどうにもならない現実の重みを知り、精神的に成長していく物語。

声優・キャラクター
冨永みーな、水島裕、難波圭一、野島昭生、高島雅羅、郷里大輔、三田ゆう子、千葉繁、亀山助清
ネタバレ

タマランチ会長 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ロリコンブームにのった萌えアニメの古典

 AT-Xでデジタルリマスター版を放送していましたので、2015年にCS再放送いらい、再視聴しました。デジタルリマスターのせいではないと思いますが、今回の再視聴で、この作品の魅力が理解できたように思います。

 主人公のペルシャですが、この子はかなり性格がよい子でした。困っている人はほっておけないからどんどん首を突っ込むし、常に自分より相手の気持ちを優先します。自分は多分ペルシャに惚れていたと思いますが、ただ可愛いだけのテンプレうっすらパーじゃなかったことが確認されました。ってか、今の今までそれに気が付かなかった自分の不明が恥ずかしいです。

 今回、ツイッターで1話1話レビューを書き続けたことで、この作品の成り行きが見えました。序盤はモトクロスとかプロレスとか、アフリカから日本へ来たことで、常識はずれのペルシャの日常を愛でるような展開でしたが、19話から21話の3話で、そもそもの妖精からの依頼を受けて愛のエネルギーを集めることについて再確認。ここで魔法を使っていることがバレたら学と力が女の子になってしまうというリスクを思い知ったはずのペルシャが、何を思ったか魔法を使って愛のエネルギーを集めることを決意してしまう。何のメリットもないことを引き受けてしまうペルシャの行動原理は、「困っている妖精さん」の願いを捨て置けないというペルシャの性格故としか理解しようがない。22話では、学と力が女の子になってしまう悪夢にうなされ泣き叫ぶくらいのトラウマになっているのに。
 しかし、ここからシナリオは、人助けとか、縁結びとかそういう脚本が多くなり、ドタバタコメディからハートフルな話が多くなっていき、ペルシャの優しさが際立っていきます。
 そういうエピソードを積み上げていったところで、45話「涙は春風に乗って」間違いなく神回でしょう。学から「アフリカへ行く」と告げられ、最初は「そんなの分かりませんの!」と叫び走り去った後、一人スタジアムで気持ちの整理をつけ、学を送り出す決心をする。ここからのペルシャの健気さはもう涙なしでは見られません。そこから最終回まで3話あるわけですが、特に大きな展開もなく、最後は爽やかに自然異別れを迎えます。

 洞沢由美子の作監のペルシャが自分のペルシャです。しっかりしたデッサンで表情が実によい。実にほっこりしました。

以後、一話から一言ずつレビュー


1話「迷い込んだ夢の国」
AT-Xで
#魔法の妖精ペルシャ
集中放送やってますの。
やっぱわしペルシャ好きだわ。
愛の力を集めるため魔法をもらう、魔法を使っているのを人に見られたら大切な人が性転換されるという意味不明な設定、やっぱ笑っちゃう。
しかし、1話から健康的な脚線美とパンチらのサービスカットはあざといわ

2話 「猫になったライオン」
力のガールフレンド小夜さん登場。暴力的な性格設定、CV島津冴子、スタジオピエロ作品は当時放送していたうる星やつらのしのぶをもろ意識していますね。しかし、アフリカから連れてこられて周りの人からかまってもらえないペルシャが不憫な回でした。

3話 「ようこそ脱走犯」
 凶悪犯に銃口を向けられたり、縛りあげられたり。後半には脱走犯の逃走を全力で手助けし、追走するパトカーをことごとくクラッシュさせるペルシャ。いやまあ昔のアニメらしくリアリティゼロのハチャメチャな展開でした。

4話 「キスは恋のABC」
学に気のある同級生のヨヨコちゃん。いかにもモブキャラな適当キャラデザが残念。この回でペルシャはショートパンツをはいて奔放なペルシャが学と力に無理やりキスをするというとんでもないセクハラ。顔いや~~、昭和のアニメですね~~。

5話 「必殺!チャンピオン」
女子プロレスラーの自立を助けるまともなかなり脚本。ところどころにアタックナンバーワンなどの昔のアニメのオマージュが入っていた。当時プロレスは地上波放送されていて、かなり人気があったから、プロレスの描写にかなり力が入っていました。

6話 「真珠貝のロマンス」
 水族館のイルカが、病死した仲良しの女の子を思い続けているって話。ペルシャがイルカに「悪魔の牙」と呼ばれる危険な海域に女の子がいるとか教えたせいで、イルカはそこで死にかけます。ほんと脚本がいい加減なろころが当時のアニメらしいですね。

7話 「逃げてきたアイドル」
前半のクルーザーやヨットのある海辺の町の描写がよかった。ペルシャはアフリカで育ってきたせいで常識がないけど、基本世話焼きで優しい子なんだよね。
久しぶりに見ててほんとに落ち着くわ~~

8話 「大変!学が女の子に」
魔法をただの便利な道具として使い始めるペルシャ。魔法を使っているのがばれたら学と力が女の子になるというリスクをすっかり忘れているところが実に子供らしい。それでいて、女装をした学を本気で心配して奔走するところもまた可愛い。よい回でした。

9話 「初恋猫ニャンニャン」
恋わずらいで体調を崩すシンバのために奔走する話。なるほど、ペルシャのキャラクターが分かってきた。とにかく身近な人のことを気にかけ、その人のために何かしたいというのが行動原理の子なんだ。そういう話だったのね。この年になって理解できてきた。

10話 「恋のパソコン占い」
校長が学と力のモテっぷりに嫉妬して、女の子を紹介しろ、出来なければ生徒会を解散するとか言い出す。変身してプログラムを組んだのに、それをあっさり否定するペルシャ。結局、校長は学と力はグラウンド100周を言い渡す。脚本が無茶苦茶。

11話  「夢の扉をあけて…」
キャラデザの残念な真鍋 よよ子ちゃんの話。小学生くらいで将来のビジョンをもっている子なんでそうそういない。結局よよ子ちゃんの夢は、「赤い屋根の白い家で、結婚生活を送る」って実に子供らしいぼんやりしたものでした。中身の無い話でした。

12話 「六ッ子ちゃん大行進」
結構ぞんざいな扱いを受けるペルシャがちょっとかわいそう。勝手に六っ子を外に連れ出し、乳母車が暴走、崖から落ちて行方不明。警察沙汰にまで発展して、工事現場の鉄筋から落ちそうになったり、車に轢かれそうになったり、笑うに笑えない展開。

13話 「炎の町内ランナー」
 運動会のかけっこで目立つと魔法がバレるって謎理論。それでも鉛入りの靴を履いて短距離走でビリになるペルシャ。昭和ブルマに色気無し。やっぱりチラリズムが重要だと再認識。最後はよよ子ちゃんと同時に止め絵でゴールしてめでたしめでたしと謎演出。

14話 「想い出はセピア色に」
学と力のおじいちゃんの剛健の若い頃のロマンスに変身したペルシャがかかわっていたというタイムリープもの。直前に公開されたうる星やつらビューティフルドリーマーの押井監督の演出を色濃く受け継いでいる印象。ペルシャの浴衣とうなじが結構色っぽい。

15話 「対決!モトクロス」
野球をやったり大口開けて弁当食ったり鼻の穴を開いてうっすらパーと叫んだり・・・ペルシャの子供らしい描写が続きます。それでも力を心配する小夜を気遣ったり、優しい性格もしっかり描けています。しかし、小学生がバイクに乗って大ジャンプとかどうなの?

16話 「オモチャじかけの館」
作画が大変よい。あざといサービスカットもほどよくちりばめられていた。子供とガチで遊びたい会社社長の遊び心が大企業の社長との契約に一役買うって脚本も自然。いい回でした。

17話 「危険なおるすばん」
お約束のドジっ子ぶりを発揮するペルシャ。まあ誰も怪我するようなものじゃなくてよかった。
ラストシーンで学の心臓の鼓動が「ペルシャペルシャ」と聞こえるとか、最終話に向けての伏線なのかと思わないでもないけど、多分偶然。

18話 [ケンカはやめて!]
文化祭準備期間中に兄弟喧嘩を続けている学と力が仲直りするまでの話。二人を心配するペルシャは仲直りしてほしいと頑張るけど、すべて空回り。結局二人は勝手に仲直りしちゃいます。懺悔とか、ひょうきん族のネタが入っていたり、時代を感じました。

19話 「ペルシャが2人!」
変身後のペルシャとプリンセスフェアリがそっくりだって話。何かしら謎めいたことを匂わしてるけど、結局話の展開に大して影響してなかった気が

20話 「魔法が使えない!」
鏡に映る自分の姿が変身前と変身後で一致しなくなったって話。これは正体がバレてしまうので一大事。ファンから評判のすこぶる悪い紀信がカメラもってペルシャを追い掛け回すんだから今となっては既に犯罪です。冬服がキュートでした・

21話 「凍りついた学と力」
19話から21話まで一本の脚本。学と力を危険な目に合わせたくないというペルシャの気持ちはごもっとも。なのに引き続き愛のエネルギーを集めることを約束しちゃうところがペルシャ。こういう慈愛に満ちた子が選ばれたってことでとりあえず納得。

22話 「港祭りのハプニング」
前回学と力が女の子になりかけたショックでうなされるペルシャ。鏡に変身後の姿が写るようになったせいで魔法がバレたんだから、元々、ペルシャの過失じゃないんだよね。
で、よよ子ちゃんと学がキスをしたと思い込んでヤキモチを焼くペルシャ。可愛い。

23話 「ぬけだした雪の精」
おじいちゃんのいたずらのはずが、本当に雪の精が出てきたって話。ほとんど見どころはなかったけど、何で昔は妖精とかお化けとか、ガタガタ震えあがるのがテンプレだったのかとふと疑問に思ってしまった。

24 話 「あみかけのセーター」
力とデートだとめかしこんできたのに、小夜がいてガッカリ?この辺よく分からない。さづりになったペルシャの脚を掴んでいるのは学で、学の足を掴んでいるのが力。スカート抑えても意味が無い。最後は喧嘩していた力と小夜が仲直りしてハッピーエンド。

25 話 「夜八時のサンタさん」
サンタがいると信じているのは、知識が無いからであって、うっすらパーだからってわけではない。それでも、サンタはいないと理解して、家族や学、力の温かさに触れる展開。愛のエネルギーを集めるというテーマに沿ったいい脚本でした。

26 話 「真冬のライオン祭」
洞沢由美子さんの作監のペルシャは実に安定している。ワシの中のペルシャはこれだな。シンバがホームシックになったと勘違いしたペルシャと、ペルシャがホームシックにかかったと勘違いした家族らがライオン祭りをガチでやる。思いやりに満ちたいい話・

27話 「変身また変身」
一人の小学生が、真実追求という大義名分で取材を続けていくうちに、ストーカーに変容していく様を描いたサイコスリラー。最初はタンスの扉の後ろにこっそりペルシャの写真を貼っていたが、ラストシーンでは堂々と部屋に貼ってにやける始末。こりゃあかんわ。

28話 「吸血鬼はバラの香り」
前回はストーカー、今回は吸血鬼にも情けをかけるペルシャ。ホントにやさしい子だね。しかし、吸血鬼に襲われて逃げ出した後も、律儀にかくれんぼの続きをしているとか、脚本が相変わらずテキトーですね。まあそれも昔のアニメの愛すべきあるある。

29話 「参観日はキライ!」
参観日に行くと約束していた父親が、急用で行けなくなった父親に怒るペルシャ。で娘を心配する母親、父親のこれなくなった理由をほのめかすおじいちゃん、間に合わないと知っても駆けつける父親。愛のエネルギーがたくさん集まったことでしょう。

30話 「ふしぎの森の白雪姫」
やけに作画に気合が入っていた回。いきなり学と力と並走するシーンから入ったり、絵本の中に入るときに井戸にへばりついたりと、ところどころに視聴者を引き付けようとする演出が冴えていました。いい回でした。

31話 「こわれたバトン」
風邪をひいて、スキーにも行けず、ケツに注射を射たれるペルシャ。プリプリの怪しい常備薬を飲み、目が逝っちゃったペルシャは、自分の代わりにスキーに行くことになったよよ子ちゃんに嫉妬し、魔法で遭難させるという暴挙に出る。そりゃバトンも壊れるね・

32話 「冷たいバレンタイン」
笑うことを禁止すると、嫉妬から暴走する相変わらずのダメ校長。笑いを搾取して集めようとするボンボンもアホ。楽しい思い出が沢山出来る世の中にしなくてはならないと真っ当な結論を再確認。それはそうと、チョコを作る恋する女の子はカワイイね。

33話 「スクープ!結婚宣言」
丸写しとはいえ、子供が形にした壁新聞を無慈悲に破り捨てる先生。嫉妬深い校長といい、昭和の先生の権威は相当なものだったよね。それでも、先生モモ子さんの結婚へと導いたのはやっぱりペルシャ。愛のエネルギーを集めるというテーマはまだ生きているね。

34話 「天使のように美しく」
ファッションショーでカーズ様発見!結縁びみたいな脚本が2回続いた。ちょっと安易じゃないかな。暴走する学と力の乗る自転車を受け止めるラストシーンは、やけに印象深い。

35話 「激突!フォーカス合戦」
カメラ小僧の紀信ちゃんはそんなに悪い奴じゃないって話なんだけど、ラストのペルシャの写真を見てにやけるのはやっぱNGだよね。この回もペルシャはよく走りました。

36話 「きらめく氷の上で」
気に入らないことがあるとすぐにグーパンを出していた小夜が、こらえてやっと放ったのが平手打ち。力がスケートの練習をしている間、ペルシャは見守るだけ。この辺これまでと様子が違う。2人の成長を意図的に描いていたのか。ただの考えすぎか。

37話 「ざんげ!マリア様」
教会にピストルを持った強盗が入ることを知ったペルシャ。まず警察に行きましょう。ピストル突きつけられて脅されるは、強盗は力に馬乗りになって往復ビンタするは、なかなかバイオレンスな回でした。

38話 「疑惑のおじいさん」
ペルシャに取り入って10日間も居候を決め込む手癖の悪いおじいさんでした。結局ジャンバルジャンのオチで大団円。名作の力は強い。洞沢由美子さんの作監はやっぱりいいね。髪の毛の表現なんかすごくいい。

39話 「科学博カッパ騒動」
メソメソの身勝手さにキレる他のカッパ。正直カッパどうでもいい。しかし、娘のケツを何回もひっぱたく父親ってのも、いかにも昭和ですねえ。こんな女の子向けアニメでもそんな描写があるんだから。

40話 「沈黙刑はウッスラパー」
冬太の予知能力でテストで100点をとった事を正直に話したら、お父さんに「バカモン!」と叱責されるペルシャ。それでも今度は実力で100点をとればいいと前向きに立ち直る。沈黙刑に晒される冬太を心配したり,やっぱペルシャはやさしい娘だね。

41話 「時をかけるペルシャ」
学力にサイクリングをすっぽかされて不憫なペルシャ。突然現れた未来人が、何でペルシャと一緒に逃避行をしているのか謎。キーボードをたたいて治らなかったメインコンピュータを、配線いじって直してしまうとか、ツッコミどころ満載でした。昭和とは言え、今じゃ立派な児童虐待だよなあ。

42話 「星明りの映画館」
時代を感じますね。落ち込むよよ子ちゃんを心配して、一緒に家出してひたすら寄り添うペルシャ。相変わらずやさしい。最後に、6年生の女の子にお父さんは尻たたきの折檻。

43話 「チューリップの求婚」
この男、パソコンいじって3色チューリップ作れると思ってるのかね。魔法の力で3色チューリップ作って、プロポーズって流れ、どうなの?ちょっと調べたけど、同じ球根から分球した場合、クローンができるので、違う色の花は咲くことはないみたいです。

44話 「小さな恋人たち」
とにかく走る走る。キャラがよく動いた回でした。番長グループとか、親分とか、これもまた昭和の世界観。この回かぎりのハナタレ子分役に野沢雅子を起用するとか、この頃の作品はすごいよね。さあ、次回から最終回に向けてクライマックスへ向かいます!

45話 「涙は春風に乗って」
 いや、あかんわ。まさに神回。これまでいろいろ聞き分けてきたペルシャも、学に別れを告げられたときはさすがに「分かりませんの!」だったね。その後の後楽園球場でのから元気も涙を誘う。電車のつり革のカットとか、映画的な演出が冴え、最終回まで行きますよ!

46話 「行かないで!学と力」
ガリ版にプッシュホン。昭和だねぇ。ペルシャの中にはもう力はいない。学だけですね。学も、終える斜のけなげな姿にすっかりやられちゃいましたね。お別れの前に記念品をを買いに街を徘徊したり、告られて顔を赤らめるペルシャもけなげでカワイイね。

47話 「よみがえった妖精」
いやいやひどい作画。誰だよコイツ。プリンセスフェアリがよみがえったからって、彼と結ばれないんじゃ何のためによみがえったのかね。妖精と人間は住む世界が違うってのは道理だけど、学とペルシャはれっきとした人間界の住人だから、関係ないよね。

48話 「ペルシャが好き」
もう泣き疲れたのか、お別れパーティー、空港への見送りと、あっさり別れを迎えました。今でこそ別れをがっつり演出するアニメは多かったけど、当時のペルシャは秀逸でしたね。6年生になって、ちょっぴり女の子らしくなったペルシャの成長が感じられました。

2015/01/06に投稿したレビュー
 アフリカから日本に連れてこられた少女が、魔法を授かり愛のエネルギーを集めるために奔走するという、摩訶不思議でデタラメな設定。これも、ミンキーモモが作った女子小学生ロりアニメブームにのっかった作品の宿命と言えるでしょう。

 そんなブームの中、当時ガンダムファンの硬派を気取っていた自分も、やはりそこは健康な男子でありました。ペルシャの美しい脚線美と野放図であからさまなサービス精神に満ちたパンチラに心躍らせたものです。

 {netabare} そんなデタラメアニメも、後半は作り手が意地を見せました。天真爛漫というよりもバカすぎといったほうがピッタリだったペルシャも、学と力がアフリカに引っ越すことになり、高学年女子の落ち着きを見せ始めます。学への恋心を意識しだすペルシャ。最終回に向かって別れのペーソスは最高潮に達しつつも、大きなハプニングがあるわけでもなく、自然に別れを迎えます。アフリカに引っ越した力が、地平線から走ってくるペルシャの幻を見る演出はとても印象深かったです。

 結局、最終回までの数話は、魔法なんかまるで関係なくなってしまいます。{/netabare}
作り手が根性を出していい作品にしようと頑張ったのでしょうか、そこは彼らなりの気概を感じます。そして、終わり良ければすべてよし。いい作品になりました。実写映画的な演出を意識し、心象風景を描写することに成功したさきがけのアニメだったのではないでしょうか。

 最近、CSでやっていたので、あらためて視聴し直しました。{netabare} 昔はただの頭の足らないうっすらパ~だと思っていたペルシャも、実はそれほどアホというわけでもなく、自分のやりたいことはやりたいと主張したり、駄々をこねたりすることもありますが、ダメと言われれば引き下がるし、やりすぎだと自分で思えば素直に反省する娘だったのですね。{/netabare}
この辺も昔のアニメのテキトーさ加減が伝わってきます。まあ、そんなところも含めてこの作品好きです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 8

テングタケ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

「ペルシャがすき」は全巻持っていました。

漫画版は面白かったなあ・・・。
えっと、本作は主人公があんまり可愛くないです。原作では確かペルシャは高校生でしたが、本作では小学生に幼女化されています。しかも野生児だということで(その辺の説明が無いぞ!)、さらに性格や知能は幼児化され、自分勝手・わがままぶりは園児レベルです。「やーのやーの」じゃねえ!
しかもそれを取り巻く御学友どももわがまま放題なサイコパスばかりです。前作では、敵キャラを含めみんないいキャラばかりだったのに、今作は本当に腹が立つヤツらばかりです。ストーリーも度々胸糞レベルの話があるので(六つ子の話、ルンペン腹話術師、よよ子&紀信の話全般、デブメインの話等々)、見ているのが辛かったです。
しかもマスコットの河童まで可愛くない。子猫とかモモンガと違ってカッパだよ?あいつら両生類で(多分)、始終ヌメヌメしてるんだよ?千葉繁とかうるさいしオカマとかキモイし。途中からモフモフのイエティみたいなやつが出てきましたが、ほとんど意味が無かったです。
前作に近い立ち位置のキャラを何人も前作の声優が続投してるのも、なんか安い感じ。人気シリーズ必殺仕事人の繋ぎ番組に秀とか勇次とかが出てくる感じです。
超名作である前作も、大事な話以外はどうでもいい展開が多かったですが、そのどうでもいい展開のみで構成したのが本作という感じ。ハートのエネルギーを集めるとかどうなったんだ。最後の方で正体を現す妖精のボス(の部下)の姿が始終デビルマンかガッチャマンのボスみたいだったのが笑えました。
前作で魔法少女物は新しい時代に突入したはずなんですが、本作はミンキーモモの時代に逆戻りしてます。前作より子供受けを狙ったんでしょうね。愛染と不動が学と力という名前に変えられたのも子供向けだからでしょうね。まあ属性は分かりやすくなりましたが。前期の「ペルッコラブリンクルクルリンクル」も大概ですが、後期から「クルクルピカリンクルピカリン」という頭が沸いたような呪文に代わりました。そう言えば魔法使いプリキュアでも「フルフルリンクル~」って言ってましたね。
とまあ、褒めるところを探すのが難しい本作。ですが、1期オープニングだけはベタ褒めしたい。楽曲の良さもさることながら(ストーリー中に何度も出てくるピアノアレンジもいいです)、そのアニメが素晴らしい。宙を舞う紙飛行機に飛び乗る河童たち、それを追いかけるペルシャ、そして大空に羽ばたくカモメ。ここまでの一連の動きは完璧。その後のコメディレリーフもペルシャらしくて好感持てます。そして、電車のドアによりかかるペルシャ(本体)とガラスに映るペルシャ(変身後)。街灯を通り過ぎるたびに消えつ現れつする虚像がなんともエモい!アニメ史上でもかなり上位にランクインするOPアニメーションだと思います。
2期はねえ・・・。なんかスカした歌詞だと思ったら秋元康かよ・・・。アニメもペルシャ(大)の目元ドアップとか意味不明で、なんか不愉快で毎回早送りしてました。
というわけで、やっとペルシャ観終わったので本命の次作を視聴開始します。もしかして2度とこちらの世界に戻ってこれないかもしれないという危惧を抱きながら・・・。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 0
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