メカニックでロボットなTVアニメ動画ランキング 9

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のメカニックでロボットな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年09月09日の時点で一番のメカニックでロボットなTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

90.2 1 メカニックでロボットなアニメランキング1位
天元突破グレンラガン(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★★ 4.1 (4251)
19963人が棚に入れました
これは、まだ自分の運命に気づかぬ一人の男の物語。遥か未来。人間は何百年もの間、地中に穴を掘って生活していた。ジーハ村の少年シモンは、いつものように得意な穴掘りをしていると、光る小さなドリルと巨大な顔を見つける。兄貴分と慕うカミナに、その顔を見せようとしたその時、突如として村の天井が崩れ、巨大なロボットとライフルを持った少女・ヨーコが落ちてきた。

声優・キャラクター
柿原徹也、小西克幸、井上麻里奈、小野坂昌也、檜山修之、伊藤静、中村大樹、谷山紀章、佐藤利奈、植田佳奈、阿澄佳奈、斎賀みつき、本田貴子、福井裕佳梨、梁田清之、根谷美智子、陶山章央、川久保潔、池田成志
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

とにかく熱さ尋常ではない

日朝にやるとは思えない圧倒的熱さ。この熱さに魅かれる。今でも、作画とこの熱さはTRIGGERの軸になってる。
{netabare}カミナとヨーコが良い雰囲気だったのに、カミナが死んじゃったのは凄く切なかった。{/netabare}
物語の前半と後半で異なるバトル。後半、大人になった主人公たちにそれぞれ生活がありつつも戦っていくのは好きだった。
戦いも{netabare}メカが肥大化してからとどめを刺すときは逆に小さくなってコアになるシーンは熱い。{/netabare}
最終話が切ないし、最後の戦いから時間経過した後がお前誰だよって感じになってるのは好き。ここからさらに主人公たちの生活を描いてほしいとも思う。

OP
空色デイズ 歌 中川翔子
ED
UNDERGROUND 歌 HIGH VOLTAGE
みんなのピース 歌 アフロマニア
挿入歌
happily ever after 歌 中川翔子
空色デイズはさすがの名曲。何度聴いても良い。個人的にみんなのピースもなんか好き。


1. お前のドリルで天を突け!
遥かな未来。人々は地中で時折起きる地震と落盤に怯えながら何百年も息を潜めるように暮らしてきた。村を広げるための穴掘りをしていた少年・シモンは、偶然、不思議に光る小さなドリルを見つける。そして、シモンの兄貴分であるカミナ。彼は地上があることを信じ、外へ出ようと目論んでいた。ある日、地震と共に村の天井が崩れ巨大なメカが落ちてくる! 暴れるメカに無謀にも立ち向かおうとするカミナ。その彼の前にライフルを手にメカ=ガンメンを追ってきた少女・ヨーコが現れる。しかし彼女のライフルでは、足止めをするのが精一杯。そんな中、シモンは地中から掘り出したモノをカミナとヨーコに見せる。それは顔だけの謎のメカだった…。

2. 俺が乗るって言ってんだ!!
ジーハ村を襲ったガンメンを撃破し地上に出たカミナとシモン。そこは更なるガンメンが待ち受ける世界だった。ヨーコの住むリットナー村をたずねる二人。そこには毎日のようにガンメンと戦っている村人たちがいた。村人の一人であるリーロンはシモンの乗っている「ラガン」に興味を持ち、何も知らない二人に「ガンメン」のことや地上のことを教える。翌日、夜明けと共に3体のガンメンが襲来する。驚く二人にヨーコは平然と「いつものこと」と答える。村人が応戦に向かう中、臆病風に吹かれ身動きの取れないシモン。村に危機が迫る中、戦いに加わっていたカミナは隊長機らしいガンメンに目をつける。「決めた!あのガンメン、俺がいただく!」

3. 顔が2つたぁナマイキな!!
シモンとの共同作戦(?)で見事ガンメンを奪取し、敵を撃破したカミナ。奪ったガンメンを「グレン」と名づけて得意げなカミナはヨーコに誘われ、狩りに出かける。その狩場でヴィラルと名乗る獣人と交戦。ヴィラルのガンメン「エンキ」の強さにラガンとグレンは敗退。なんとか命からがら逃げ出したものの、翌日にはリットナー村が襲われるのは明白だった。逃げようと提案するシモン。提案を一蹴し、ヴィラルとの再戦を挑むカミナだったが、やはり歯が立たない。ボロボロになっていくグレンの姿に、思わず顔を伏せるシモンに対し、ヨーコはカミナがシモンが必ず来ることを信じて戦っているのだと話す。「で、あんたはどうなの?」

4. 顔が多けりゃ偉いのか?
激しい戦いのなか、ラガンとグレンが奇蹟の合体を果たし、グレンラガンとなってヴィラルを打ち破ったカミナたち。勢いに乗って敵の本拠地に乗り込もうと旅を始めた矢先、突如合体の特訓を始めると言い出すカミナ。前回の合体はあまりにもブサイクすぎて「男の合体」ではなかったというのだ。最初は笑って取り合わなかったシモンだったが、特訓と称してグレンで大岩を投げつけられて逃げ回る羽目に。だが持ってきた食料を食べつくしてしまい空腹で力が入らない。特訓の最中、突然黒ずくめの4人組がグレンに襲い掛かってくる。彼らは獣人ハンター「黒の兄弟」と名乗り、グレンがシモンを襲っているのだと勘違いして助けに来たのだという。

5. 俺にはさっぱりわからねえ!
キタンたちと和解を果たし、さらに旅を続けるカミナ一行。とある場所までたどり着いた途端、突然地面が崩れガンメンごと地下に落下してしまう。落ちた先は古びたガンメンを「顔神様」と崇める奇妙な村だった。ガンメンから出てきたカミナたちは「顔神様の使い」として歓待されるが、その態度に不審なものを感じる。その後、村人たちはある儀式を行うが、それは貧しさゆえの過酷なものだった。儀式を「村が生きていくために不可欠なもの」と説く司祭に対し納得できないカミナ。そんな彼に反発を覚える村の少年ロシウ。一触即発になりかけたそのとき、新たなガンメンが天井から落下してきた! グレンラガンで応戦するカミナとシモンだったが…。

6. 見てえものは見てえんだ!!
仲間にロシウとギミー&ダリーを加え、敵本拠地への旅は続く。彼らの前に突如立ち塞がるガンメン軍団。これまでの戦いで成長しているカミナたちはあっけなく倒してしまうが、1体だけ逃してしまう。それを追えば敵の本拠に辿り着けると確信し、追跡するグレンラガン。だがいつの間にか立ち込めた霧のために見失ってしまう。霧中をさまよう中、1人の老人に出会う。老人は一行を奇妙な屋敷に案内するが…そこは温泉旅館?!女将と美女ぞろいのバニーガールに出迎えられ、下にもおかぬもてなしに浮かれっぱなしのカミナたち。そこにキヨウたちも合流し宴はさらに盛り上がる。ただ一人冷静なロシウは彼らの態度に疑いを抱き、屋敷内の探索を始める。

7. それはお前がやるんだよ!
オオカミ獣人の罠を打ち破った(?)カミナたち一行。その前に現れた獣人・ヴィラル。前回の戦いに敗れ、武士の誇りである兜をグレンラガンに奪われた雪辱を果たさんと再戦を挑みにきたのだ。そのまま激しい戦いを展開するグレンラガンとエンキドゥ。戦いの趨勢が優位に傾きかけたとき、突如彼方から砲弾が飛来し吹き飛ばされる。激しい砲撃と共に現れたのは……山のような巨大なガンメン!圧倒的な戦力の前に撤退を呼びかけるヨーコたちだが、カミナは一歩も退こうとはせず無謀にも戦いを続けるがまるで歯が立たない。集中砲火にさらされ、窮地に立たされるカミナたち。そんな彼らの前に新たなガンメンが現れる。彼らの正体は?!

8. あばよ、ダチ公
要塞型ガンメン・ダイガンザンとの戦いの最中、グレンラガンのピンチを救ったのはリットナー村のダヤッカや「黒の兄弟」キタンたちだった。彼らはカミナ同様、獣人のガンメンを奪取し自分のものにしてきたのだ。「大グレン団」の旗の下、各地で抵抗を続けてきた仲間たちが続々と集結する。カミナは彼らと共にダイガンザンの乗っ取りを決意する。作戦を前に盛り上がる大グレン団の面々とは裏腹に、カミナの無謀な行動に一抹の危惧を抱くヨーコ。決戦の朝、シモンはカミナとヨーコのキスシーンを目撃してしまい、激しく動揺する。そんな彼の心中をよそに、激しい戦いの幕は切って落とされる。果たして作戦は成功するのか?!

9. ヒトっていったい何ですか?
都に届けられた四天王チミルフ戦死の報。それは新たなる戦いの幕開けに過ぎなかった…。激しい戦いの末、ダイガンザンを手に入れた大グレン団。だが得たものの代償はあまりにも大きかった。カミナという精神的支柱を失い、目標を見失いかける大グレン団の面々。そしてアニキの死を「自分のせい」と半ば自暴自棄と化すシモン。仲間たちからも孤立する中、ガンメンとの戦いの最中にラガンが暴走し、グレンと分離し飛び出してしまう。コントロールのきかないラガンはそのまま、コンテナが散乱する奇妙な谷に不時着する。谷をさまようシモンの前に、新たなコンテナが落下してくる。その扉を開けると中には一人の女の子が眠っていた…。

10. アニキっていったい誰ですか?
シモンが連れてきた少女・ニアの正体を知り、動揺を隠せない大グレン団の一行。敵の情報を聞き出そうと尋問を試みるがうまくいかず、厄介払いでシモンに押し付ける。カミナを失った事実から立ち直れないシモンだったが、ニアに問われるまま、カミナとの絆を語るのだった。一方、ニア姫にためらい、戦いをやめてしまった四天王・アディーネ。都で螺旋王にそのことを責められたアディーネは単身ダイグレンを倒すことを誓い出撃する。ダイグレンの前に再び現れるガンメン・セイルーン。アディーネに対し、ニアは単身甲板に飛び出し、ことの真意を父王にただすべく、自分を都に連れて行くよう命じるのだが…

11. シモン、手をどけて
アディーネを退けた大グレン団。だが未だ立ち直れないシモンは部屋に引きこもってしまう。皆が見放していく中、一人ニアだけが彼を気遣うのだった。都を目指すダイグレンに入る緊急通信。あからさまに怪しい通信内容にリーロンたちは罠だと疑うが、キタンはそれをきかずに救助に向かってしまう。だがそれは四天王・グアームの狡猾な罠だった。ほとんど何の抵抗もできずに牢に放り込まれるシモンたち。脱出するべく穴を掘ろうとするキタン達だったが、全く歯が立たず、一人、また一人とあきらめていく。そんな中、一人黙々と掘り続けるシモン。そのうしろ姿を見て、ヨーコはかつてカミナが言っていたある一言を思い出すのだった…。

12. ヨーコさん、お願いがあります
グアームの卑劣な罠を打ち破り、己を取り戻したシモン。カミナの志を受け継ぎ大グレン団の新リーダーとして王都・テッペリンを目指す!そんな彼らの目前に海が広がる。地上専用のダイグレンでは海は航行できないのだが、こんなこともあろうかとリーロンは水上装備を用意していた。装備を換装する間、海水浴を楽しむ一行。その中に仲間として溶け込んだニアもいた。

13. みなさん、た~んと召し上がれ
四天王の一人、流麗のアディーネとの海戦に勝利したシモンたち大グレン団。その余韻にひたる間もなくテッペリンを目指すなか、突然「働きたい」と申し出るニア。メンバー全員が働いているというのに、自分だけ何もしないのはいやだというのだ。

14. 皆さん、ごきげんよう
ついに王都・テッペリン目前までたどりついた大グレン団。息つく間もなくテッペリン攻略戦の幕が切って落とされる。大グレン団の前に立ちふさがる四天王の旗艦ダイガンド&ダイガンテン。地上で、空中で互いのガンメンがぶつかり激しい火花を散らす。2隻の戦艦ガンメン相手にダイグレンは苦戦を強いられる。

15. 私は明日へ向かいます
シモンたちの前で、崩壊を始めるテッペリン。その正体は都市そのものが巨大なガンメンだった! 大グレン団の面々が呆然とする中、引き寄せられるように天空へ向かうグレンラガン。雲海を越えるほどの上空にしつらえられた玉座に座る一人の男。ついに螺旋王ロージェノムと相対する!

16. 総集片
これは、まだ運命に気づかぬ一人の男の物語。シモンとカミナ、二人の男が地下の村から地上へ突き抜けて始まった、遥かなる旅。見知らぬ世界、新たな仲間たち、そして別れ。絶望の淵で見つけた出会い。物語の欠片を紡いで語る「総集片」が今、ここに始まる。

17. あなたは何もわかっていない
テッペリンの決戦から7年後…。地上に解放された人々は、螺旋王の残したテクノロジーをもとに瞬く間に文明を構築していく。そんな中であるものは結婚して子供をもうけ、またあるものは新天地を目指し旅立っていった。新政府の総司令の座に着いたシモンは公務に忙殺される日々をぬって、ニアにプロポーズする。

18. 聞かせてもらうぞこの世界の謎を
螺旋王ロージェノムの予言通り、地上の人間の数が100万人になった瞬間に現れた正体不明の兵器。そして人類に宣戦布告したのはシモンたちにとって全く予想のできない人物だった。かろうじて敵を撃退したシモンは真相をただすべく、その姿を求めてカミナシティをさまよう。

19. 生き残るんだどんな手段を使っても
敵を撃退し帰還したシモンはロシウによって逮捕され、そのまま独房に監禁される。カミナシティで暴動を起こした民衆を鎮めるにはこの方法しかないと言うロシウに対し、キタンやダヤッカらグレン団のメンバーはいきり立つものの何も言い返せない。

20. 神はどこまで僕らをためす
カミナシティに帰還したシモンは監獄に収監される。そこにはかつてのライバル・ヴィラルも投獄されていた…。人間の避難を急がせるロシウ。ロシウの行動に不審を抱くキタンだが、行動の裏に隠された真の意味を知り驚愕する。

21. あなたは生き残るべき人だ
地下から出てきた人間たちが暮らすコレハナ島の小学校に、一人の新任教師が赴任してくる。その女教師は瞬く間に島の生活にとけこみ、生徒たちに慕われる。彼女の生徒の一人・ナキムは父親をなくしてこの島に移り住んだものの、島の生活になじめず、同級生ともうまく付き合うことができないでいた。

22. それが僕の最後の義務だ
宇宙へ脱出したアークグレンを、軌道上で襲うムガンの大編隊。ギミーたちグラパール隊の奮戦もむなしく、アークグレンの損害は増大していく。アークグレンのクルーが絶望のふちに立たされたそのとき、ブリッジに響くシモンの声!「あきらめるな!ロシウ!」

23. 行くぞ 最後の戦いだ
圧倒的なアンチスパイラルの猛攻を防ぎきり、逆転勝利を収めた大グレン団。その勝利の余韻も覚めやらぬまま、アンチスパイラルの本拠地探索を開始する。そのころ、ロシウは一人、生まれ故郷であるアダイ村に現れていた。

24. 忘れるものか この一分一秒を
人類の未来と愛するニアを救うため、次元の狭間にあるというアンチスパイラルの母星を目指すシモンと大グレン団。その行く手を阻むようにあらわれるアンチスパイラルの艦隊。その数、無量大数!シモンの螺旋力に全てを託し、大グレン団が絶望的な戦場で命を賭ける!

25. お前の遺志は受け取った!
アンチスパイラルの新たなる攻撃にさらされる超銀河ダイグレン。宇宙が高密度の海と化し、超銀河ダイグレンを沈めていく。罠を打ち破るため、シモンたちは一見無謀にすら思える捨て身の作戦に出る。

26. 行くぜ ダチ公
アンチスパイラルの罠を突き破り、ついに変形を完成させ大銀河に立ち上がる超銀河グレンラガン!その圧倒的な力は眼前に立ちふさがる敵艦隊をみるみるうちに駆逐していく。だが、アンチスパイラルの仕掛けた新たなる罠に大グレン団の面々はなすすべなく囚われる。それはシモンですら例外ではなかった。

27. 天の光はすべて星
これは自分の運命を知らなかった一人の男の人生の物語。今、男は自分の運命を知り、愛する女と、友と、まだ見ぬ明日のための最後の戦いが今、始まる!

投稿 : 2024/09/07
♥ : 8
ネタバレ

arias さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

日曜8時30分からこんな熱いの観てたら午後にはダウンしてるよ

2014年1月2日、3日のニコニコ一挙生放送にて(総集編16話を除く全27話)
ロボット(メカ)/熱血/成長/合体/SFファンタジー/オリジナル作品/2クール

1~15話  少年時代
16話    総集編
17話~27話 青年時代


ガイナックスによる熱血メカアニメ。なお主要スタッフである監督の今石洋之、副監督の大塚雅彦、原画のすしおらはTriggerを設立し移籍したため現在はガイナックスに所属はしていない。

アニメグレンラガンにはロボットとドリルを題材にした作品だ。今石らしいスピード感とコミカルな魅せ方と脚本による中島かずきによる友情(愛情)、熱血。これらがグルングルンとうまく合わさり回り素晴らしい作品になった。

1シーン見ただけで今石アニメだ!って思うほどの演出する監督だけれどもこれでもセーブしていた(ソースはアニメスタイル)とのこと。6話の温泉回が一番解放した回で徐々に落ち着いていき終わりに近づくにつれ大人しくなっていったかな、という印象を抱いた。最後はお話も真剣になっていくしね。
[追記:って6話は板垣伸が絡んで若干暴走気味だったのかな……?ソースは板垣伸のいきあたりバッタリ!第十八回]

さてロボットアニメなのでロボットについての話を。正直造形なんてわからないのでこうとしか言えないがかっこいい。合体シーンやドリル出現シーンなどは盛り上がる。
どうして動かせるのか、出力は何なのかなどの疑問の答えは「気合」。それでいいのかと思うけど熱血とスピード感でカバーしてる。
また主人公の機体は敵のロボットを略奪できるので性能の限界を感じることも飽きることもなかった。

熱血要素もこのアニメを語る上では欠かすことのできない。強大な敵にも諦めずに戦う姿やここぞという場面で「お前のドリルで天を突け」「オレを誰だと思ってやがる!」等の決め台詞もとても痺れちゃいますね。
毎話必ずおおっというシーンがあるし悲しい出来事や暗いエピソードなどで緩急もつけている。

岩崎琢による劇中音楽もまたいい味を出している。25話に流れたソプラノコーラス+ヒップホップ(ラップ)の楽曲がお気に入りです。
中川翔子によるOP&11話などの挿入歌も良かった。

不満だったのは4話かな。あの回は作画が酷かった。合体シーンだけ綺麗な作画になってて呆れてしまった。とはいえこれがパンティアンドストッキングの逆崩壊作画が誕生秘話だったのかもしれないが……。
9話も物語では重要な回だったがあれっ?と感じてしまうところがあった。
{netabare}後はブータが変身することの必要性が感じられなかったかな。結局合流する頃には元に戻るし。ケモナーホイホイだったのかもしくは何かのパロディだったのかね{/netabare}

天元突破グレンラガン……とても熱くかっこ良くいい作品だった。しかしこんな燃え上がる作品を日曜8時30分から地上波で放送してたなんて。その頃観ていたら午後にはテンション保てずダウンしてそうですね。



以下各話感想メモ。全力でネタバレしてます
{netabare}

★★★★★第一話~第三話★★★★★
熱血。熱い
カミナは頼りになるなぁ。
シモンは弱っちそうなだけに成長成分期待できそう

ところどころギャグが入ってる
第三話の初合体シーンは笑った
★★★★★第四話★★★★★
作画……頑張れよ
顔が潰れてるぞ
合体シーンだけ作画良くなってるな。ホント別人

洞窟暮らしが長いからか食物には火を通さないんだな
生肉とは恐るべし
★★★★★第五話★★★★★
あれっ普通に合体したな
あれだけ状況に拘ってたのに

全編通してフィルターかかってた
うまい演出だけど若干見づらかったな

これで仲間が3人増えた、のかな?
★★★★★第六話★★★★★
温泉回、ギャグ回。今石イズムだなぁ面白い
★★★★★第八話★★★★★
次回予告でネタバレしてたしAパートから死亡フラグ立ちまくってた
けど本当に死ぬとは。死んだんだよねこれ。どうするんだろ
9話予告で新キャラ登場。ナレーションもやってたからキーなんでしょうね
★★★★★第九話★★★★★
OP映像微妙に変わってる
カミナがOPから消えてら……
螺旋王人間なんじゃね?
→Bパートニアのセリフにより可能性大

箱からニアが出てきたのは箱入り娘ってことか

作画残念なとこあるなぁ。重要な回っぽいのに
★★★★★第十話★★★★★
ヴィラルはカミナ死んだこと知らないのか?
アイツいいやつになりそうだなぁ
★★★★★第十一話★★★★★
シモン復活。かっけー。しょこたんの挿入歌も盛り上がってよかった
十二話の次回予告。水着回かな?
★★★★★第十二話★★★★★
ヨーコも復活、でいいのかな
話の流れでニアの髪型変更。短いほうが描くの楽だからね
★★★★★第十三話★★★★★
OP、ニアの髪は長いままだった
やっぱりヴィラルはカミナが死んでいたことを知らなかった
良心も見せたけど螺旋王に改造されてダークサイドの道辿りそうだな

14話の次回予告「みなさんごきげんよう」って不穏だなぁ
★★★★★第十四話★★★★★
らきすたの店長がいるwww
突っ込んで死んだwwwww

ニアお別れじゃなかった
★★★★★第十五話★★★★★
螺旋王つええええwww生身のほうがつええんじゃねぇかこれ
意味深なセリフ残して消えたけど16話からは月偏なのかな
ひとまず1~15話、地球編おしまいってことで

作画監督すしおか。今更だけど音楽は岩崎琢
★★★★★十七話★★★★★
OPの歌詞が二番になってる
映像も変化……ってみんな大人になってるな
EDは歌詞も映像も変化

7年後の世界か。ロシウイケメンすぎる
性格変わったのもいればそのままのやつもいるね

ニアとケコーン……ならず

新章だけあってガラッとアニメの雰囲気変わったね
★★★★★十八話★★★★★
アンチスパイラルの存在なんかが明らかにされました
螺旋王も元は良い奴だった……?

シモンが暴走キャラに
ロシウが目的のためには手段を選ばないキャラに
★★★★★十九話★★★★★
ロシウ悪党すぎワロタ

ここでヴィラルと再会か
シモン反政府軍入り待ったなし
そしてここまで出番のないヨーコは何処へ
★★★★★二十話★★★★★
貴重なシャワーシーン(♂)

キタン回かってくらい出番あったな
死ぬのかと思った

最後の最後にヨーコきたあああああああ
★★★★★二十一話★★★★★
ヨマコ先生(ヨーコ)のおっぱい見つめるショタっ子
おねがい☆ティーチャーが始まりました

シモン「俺を誰だと思っている」
頂きました

シモンとヴィラルのコンビか。かっこ良すぎるぜ
シモン&ヴィラル「俺を誰だと思ってやがる!!」
うひょーーーーーーー!!!!
★★★★★二十ニ話★★★★★
怒涛合体アークグレンラガンかっけえええ

月もガンメンか

話の途中でぶっさしちゃったけど大丈夫かよ
大丈夫だったけど音楽も途中だったしビビったよ

次回からアンチスパイラルの全力軍隊との闘い編なのかな
これにて月偏終わりってことで
★★★★★二十三話★★★★★
ロシウ回

超銀河ダイグレン団結束!
ロシウもキノンとシモンによって復活したしいよいよって感じだな
★★★★★二十四話★★★★★
もう完全に戦艦のマスコットだな首だけ螺旋王さん

時間を稼ぐためみんな見せ場を作って死んでいく……
やっと合体かと思ったら罠にかかる……
★★★★★二十五話★★★★★
うわあああキタンも螺旋の力に目覚めてからやられてしまった……
お前もヨーコと死亡フラグ作ってから死んでいったな……
ヨーコのメンタルもやられそう

しかしついに超銀河グレンラガンの出番だ
最後のキタン→超銀河グレンラガンの流れにかかった音楽良かった
ソプラノオペラ+ヒップホップ風
★★★★★二十六話★★★★★
おぉIf...なBパート盛り上がる。カミナも出てきたし
Aパート後半の絶望感が緩急つけて良かったね

それにしてもブータは人になる必要あったのかな

26話のサブタイ『行くぜダチ公』と8話サブタイ『あばよ、ダチ公』。涙腺来ますね
★★★★★二十七話★★★★★
おおおおおおおおおおおお
グレン団全員騎乗による天元突破グレンラガン!
マスコットもいるwwww

ニア、消えてしまったんか……
結婚式でキスして消滅するなんて悲しすぎる

ところでブータさんは……
あっ数十年後を描いたCパートに出てきた。ちゃんと元の獣型でした

{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 1
ネタバレ

ぽんちぃ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

【視聴検討中!】ドラマのアオイホノオを観たり、キルラキルの関連作品として気になってます。

全27話 +DS版特典番外編1話

タイトル、絵柄からして、男の子向けと思ったので、視聴は初めから考えてなかった作品です。
なので、深夜の再放送でも完全ノーマークでした。

キルラキルも初めの数話で断念してしまったので、再トライしてみようと思っていますが、
よく一緒に名前が挙がるこの作品が気になり始め、視聴候補として検討中。

ただ、どちらを先に観た方がいいのか迷ってます。
もうちょっとレビューを読んでみたりしようかな。急ぐこともないかな。

しょこたんのOPテーマは、CMなどでも耳にしたので知ってました。
この作品のだとは知らなかったですが。


===================================
【参考情報】視聴検討するための予備知識など(公式サイト、Wikiなどより)
{netabare}
■概要
ジャンル:SFファンタジーロボット アニメ
16:9比率ハイビジョンサイズで制作されており、アナログ放送でもレターボックス16:9比率で放送されている。本作はGAINAXが単独でアニメーション制作をした初のTVアニメ作品である。

{netabare}作品名の「天元」とは、万物生育の根源という意味があり、また囲碁の用語では碁盤の中央(中心)を指す。劇中のキーワードにも螺旋、ドリル、回転等、中央・中心に関連するものが多く見られ、中央突破、王道路線を念頭に置いた作品名といえる。監督である今石洋之の「ドリル」を念頭に置いた原案、基本設定と構成から、脚本の中島かずきが「進化と宇宙での象徴である螺旋」というテーマに乗せ、一人の男の成長劇と、生命と宇宙の進化を描いた巨大ロボット作品となっている。

本作品に登場するロボットは全編通して「ガンメン」と称され(由来は顔面)、「顔を中心に手足が付属する」という比較的マイナー部類のデザイン系統を採用している。
物語は前編(1部・2部)と後編(3部・4部)の2部2編で構成され、主題歌『空色デイズ』の歌詞は1コーラス目と2コーラス目で、それぞれの世界観のテーマに対応している。{/netabare}

過去の特撮・アニメをモチーフないしパロディとしたメカデザインやシーン描写が多数存在する。

2007年文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞、東京国際アニメフェア2008・第7回東京アニメアワードテレビ部門優秀賞・個人賞(キャラクターデザイン)受賞作品。

{netabare}劇場版映画として『天元突破グレンラガン 紅蓮篇』が2008年9月6日に、
続編『天元突破グレンラガン 螺巌篇』が2009年4月25日に公開された。
劇場版の展開に合わせ、テレビシリーズの地上波再放送がテレビ東京系列深夜枠にて度々行われた。
2007年10月 - 2008年4月(16話の総集編を除いた全26話を毎週1話ずつ放送。ローカルセールス枠)
『2008〜2009年年またぎ 大グレン団祭』 2008年12月28 - 30日、2009年1月1日 - 4日(1話 - 15話、17話の全16話を年末年始に全7夜で集中放送)
『2009大グレン団祭"春"』 2009年4月9日 - 6月11日(18話以降の再放送){/netabare}

■ストーリー
{netabare}遥かな未来。
人々は地中に穴を掘って家を造り家畜を飼い、
時折起きる地震と落盤に怯えながら何百年も息を潜めるように暮らしてきた。
そんな村の一つ・ジーハ。 村を広げるための穴掘りをしていた少年・シモンは、
ある日、掘り進んだ先で偶然、不思議に光る小さなドリルを見つける。
そして、シモンの兄貴分である青年・カミナ。
彼は、村の上には「地上」があることを信じ、
グレン団というチンピラグループを率いて天井を突き破って外へ出ようと目論んでいた。
そんなある日、地震と共に村の天井が崩れ巨大なロボットが落ちてくる!
カミナは確信する「やっぱり地上はあった!」
そして、無謀にも村で暴れるロボットに立ち向かおうとする。
その時、更に地上から何かがやって来た。
それは、巨大なライフルを持った少女・ヨーコだった。
彼女は、ロボットを地上から追って来たのだ。
しかし、ライフルの威力では、倒すどころか足止めをするのが精一杯。
そんなピンチの中、シモンは、以前、地中から掘り出したモノをカミナとヨーコに見せる。
それは、顔だけの謎のロボットだった…。
(天元突破グレンラガン公式サイトより){/netabare}

■放送情報
2007年4月1日 - 9月30日  テレビ東京系列
毎週日曜8時30分から9時00分に放送。

■各話リスト
{netabare}第1部 カミナとの離別まで(第1 - 8話)
1話 「お前のドリルで天を突け!」
2話「俺が乗るって言ってんだ!!」
3話「顔が2つたぁ生意気な!!」
4話「顔が多けりゃ偉いのか?」
5話「俺にはさっぱりわからねえ!」
6話「てめえら全員湯あたりしやがれ!!」
7話「それはお前がやるんだよ!」
8話「あばよ、ダチ公」
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第2部 ニア初登場からテッペリン陥落まで(第9 - 15話)
9話 「ヒトっていったい何ですか?」
10話「アニキっていったい誰ですか?」
11話「シモン、手をどけて」
12話「ヨーコさん、お願いがあります」
13話「みなさん、た~んと召し上がれ」
14話「皆さん、ごきげんよう」
15話「私は明日へ向かいます」
16話「総集片」”第1部””第2部”の総集編
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第3部 7年後の新政府設立から月直撃を食い止めたところまで(第17話 - 第22話)
17話「あなたは何もわかっていない」
18話「聞かせてもらうぞこの世界の謎を」
19話「生き残るんだどんな手段を使っても」
20話「神はどこまで僕らを試す」
21話「あなたは生き残るべき人だ」
22話「それが僕の最後の義務だ」
23話「行くぞ 最後の戦いだ」
24話「忘れるものか この一分一秒を」
25話「お前の遺志は受け取った!」
26話「行くぜ ダチ公」
27話「天の光は全て星」(最終話)
------------------------------------
{/netabare}

OP「空色デイズ」歌:中川翔子(しょこたん)
挿入歌「happily ever after」歌:中川翔子(しょこたん)

<STAFF>
{netabare}企画:夏目公一朗、山賀博之、工藤陽二郎
監督:今石洋之
副監督:大塚雅彦
シリーズ構成:中島かずき
キャラクターデザイン:錦織敦史
音楽:岩崎琢
音楽制作:アニプレックス
アニメーション制作:GAINAX
製作:テレビ東京、電通、アニプレックス{/netabare}

<CAST>
{netabare}シモン:柿原徹也
カミナ:小西克幸
ヨーコ:井上麻里奈
リーロン:小野坂昌也
ヴィラル:檜山修之
ブータ/ダリー:伊藤静
ダヤッカ:中村大樹
キタン:谷山紀章
キヨウ:佐藤利奈
キノン:植田佳奈
キヤル:阿澄佳奈
ロシウ:斎賀みつき
ギミー:本田貴子{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 3

68.9 2 メカニックでロボットなアニメランキング2位
銀河機攻隊 マジェスティックプリンス(TVアニメ動画)

2013年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (797)
3981人が棚に入れました
地球暦2110年。
宇宙に進出を果たした人類は、数多の資源小惑星を手中に収め、その未来と繁栄は約束されたかに思えた。しかし、外宇宙への橋頭保たる木星圏に、汎銀河統一帝国を名乗る謎の勢力・ウルガルが襲来。地球は存亡の危機に陥った。その頃、遺伝子操作で宇宙に適応できる人類を生み出そうとするプロジェクトによって生まれた特務機関 MJPに所属するチームラビッツの少年達は、最新鋭の戦闘デバイス「アッシュ」を受領し、あろうことか、全地球防衛軍・GDFの撤退の盾として前線に送り込まれてしまう。圧倒的な戦力を誇る敵軍に対し、果たして彼らは生き残ることができるのか…。

声優・キャラクター
相葉裕樹、浅沼晋太郎、日笠陽子、井口裕香、池田純矢、東地宏樹、沢城みゆき、伊藤静、浅野真澄、野島裕史、鳥海浩輔、鈴木千尋、緑川光、ゆかな、諏訪部順一、町田政則、山本和臣、梁田清之、勝杏里、村瀬歩、藤原祐規、大原さやか、渡辺明乃
ネタバレ

るぅるぅ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

残念なことこの上ない人間賛歌

全24話
ジャンル:ロボットアニメ
ブランド:動画工房×オレンジ

ロボットアニメの印象といえば、独自の世界観・専門用語に加えヒューマンドラマが描かれている。追い討ちをかけるようにコメディ要素が希薄で、楽しみ方がよく分からない。その為にストーリーの中核まで内容把握に専念しないと付いていけず、敷居が高かいと感じさせる。それ故、本作も敬遠しがちになるのも致し方ないジャンルだと想う。それだけにエンターティンメント性がない為、退屈に感じてしまうからだろう。

だが、ラノベの先駆けである「残念キャラ」をティストしコメディ要素を膨らませ、それぞれの成長過程を描かれることでキャラがストーリーを引っ張っている。ストーリー展開としては、中盤までウルガルという未知の生物が襲ってくる目的が掴めないですが、敵と戦う以前にキャラに興味を持たせる日常シーンをできるだけ取り上げ作品に深みを与えている。その下積みによって、戦う意味、存在目的、仲間との一体感を丁寧に創り緊張感あるバトルに仕上がっていく。この主要キャラ5人は、作中で残念ファイブと呼ばれており、それは視聴者目線でもダメっぷりは伝わり、緊張感のないバトルシーンにおいても同じく不安を感じた(笑)

ただ、ロボットアニメを見やすくするキャラ設定に留まらず、バトルシーンの迫力が凄まじい。視聴された方には言わずと知れたことだが、14話においてスピード感ある作画、組み手になった際の手数の多さには圧巻させられる。また、チームで戦っていることを認識させる構図が多く、日常シーンの意味を無駄にしておらず、チーム連携で一個体撃破し、敵との兵力さを補っている。ご都合主義設定がほとんど見られず、機体のエネルギー切れや弾切れなど、観ている者が感じる疑問に対しても忠実に表現されている。

さらに残念ファイブというチームだけで戦っているわけではなく、搭乗クール、メンテナンスチームといった人間関係も描写され人との絆を大事にしている。
それらに裏打ちされたヒーローの在り方について考えたシナリオの素晴らしさも相まって、それぞれのキャラが成長し向き合う姿が本作の魅力になっている。

最終話は2期へのフラグ・物語として完結はしていないが良い節目になっている。超展開で強引に終わらすこともなく私的ながら大変満足している。
キャラデザで敬遠される方もいると思うが、残念なキャラ達を温かく見守って欲しい作品である。


1クール終了・節目レビュ {netabare}
継続アニメで嬉しかったので少し節目に書いてみました。

今季のロボット作品(革命機ヴァルヴレイヴ、翠星のガルガンティア)のなかでは、シナリオ・作画と突出してはいないが地味ながら安定した作りになっている。

中盤まで掴み所がなく、くだらないギャグばかりで無双ロボットとなんちゃってヒーロー展開で惰性で観ていた枠。

それも期待させる要素が多いのが理由になっている。

■サブタイから誰か死んだりするのか超展開への期待。

■石川智晶さんの歌詞から連想させる意味を考えるとシリアス展開になるのかも。

■キャラデザインの平井久司さんが携わる作品はシリアス色が強く表現されている。

■シリーズ構成は、けいおん!の吉田玲子さんでミスマッチなのか。吉とでるのか見所。

■今季デートアライブの監督でもある元永慶太郎さんが同時進行でどうなんだろう・・・と一抹の不安を抱くが、過去作品を調べるとヨルムンガンドや刀語と期待せざるおえない。

と、魅力的な要素が多い。

それもキャラ掘り下げを重視したスロースタートで所々粗さはあるが、近未来の日常生活を描き徐々に成長する過程を描いている。その下地が出来上がる辺りが5話ぐらい。

また、残念キャラというのが特徴。
今までにない新しいキャラ設定に挑戦している。

『アニメ!アニメ! 元永慶太郎監督インタビュー』によると、「ガンダムやエヴァではないロボットアニメを」を作って欲しいという依頼によるもので、準備期間に4年かかっている。

キャラは全員どこかしら頭が緩く、それこそ人間味あるキャラ立ちになっている。その背景として、遺伝子操作によって作られた子供達5人の陰鬱な部分を引き出すわけでもなく、今の環境で楽しみ必死に生きる姿とのギャップあるザンネンファイブ。
それぞれに共通した残念さがバカらしく個性を活かし緊張感あるバトルでも笑える。
必死なんだけど、空回りしている感じ。だけど、成長してゆくとそういうバカさ加減も減りガムシャラさがでてくる。
幼稚だけど回が進むにつれて面白さが増してゆく。
けいおんに限らず日常アニメ的な気持ちにさせるのが不思議なんですよね。
過酷な運命を背負っていることは変わらないけどキャラのツボを抑えた使い方が巧いのかもしれない。

謎の勢力・ウルガルと呼ばれる敵の全貌も中盤からわかってくる。その目的が{netabare}優秀な遺伝子を取り込み種の絶滅回避する。{/netabare}勘のいい人は展開も読めそうだけど、死の設定があることから13話以降からシリアス推しになるのだろう。それでもシリアス・コメディパートのメリハリは崩れない創りで多くの方が楽しめる作品になると想う。

日常的ロボットアニメで独特のシナリオ構成で作中キャラと同じく成長してゆく物語の面白さが詰まっている作品。

2期でボロボロな展開になったら、また作品のイメージも変わるだろうけど現状かなり満足しているw{/netabare}

以下 各話レビュー

1話{netabare}
謎の勢力「ウルガル」から攻撃を受け、全地球防衛軍はMJPに助け求める。
その組織にいる「残念5」と呼ばれる個人の能力は高いがチームとしてはバラバラな5人がいきなり出撃し、気合で乗り切り倒す と1話で突っ込み要素が多すぎるアニメ。

MJPという組織の機体は、それぞれに個人のDNA情報を組み込まれていて、それにシンクロし機体そのものに意思があるような? まるで、輪廻のラグランジェのような機体という印象;
そして残念5は、それを搭乗した後に知るという緊張感がないシーン。
ウルガルは敵に見えるが、その存在がポイントなのか?

なぜいきなり出撃なのか不明、訓練生からその展開は省きすぎでは?
それともDNA情報からして優秀とわかっているから搭乗させたのかな と良いように考えると。
恐らく、その辺りの葛藤やチームとしての心理描写等が見られると想うが・・・王道ストーリーとして進むなら、深夜枠にする意味を考えてしまう。 

機体デザインは普通だが、バトルシーンの迫力が欠ける。
そして機体の出撃シーンが分割とかダメでしょ;

しばらく様子見になる作品かな。。{/netabare}

2話{netabare}
ヒーローとしてチヤホヤされるが、新たな敵に臆する残念5。
そして一般市民からバッシングコメントで動揺する気持ち。
戦闘兵器として養成されている機関らしいが、設定が弱いな・・・敵がいきなりチート的な存在とか、
思いつきで進んでいる雰囲気がする。 {/netabare}

3話{netabare}
前回、敵襲に情けをかけてもらい、何とか追撃されなかった残念5。その件を周りの視点からグダグダと批判される、無駄な演出に尺を取りすぎている。後半パートに駆け足で、再び敵襲と・・・来週に間延び、引きなんだろうが構成が下手すぎる。
ストーリーとして新キャラが一瞬登場、後は無能な指揮官が暴走し残念5が敵襲にピンチに追いやられ来週へ。コメディ部分は苦笑すらでなかったですね。{/netabare}

4話{netabare}
ウルガルの攻防によりタマキの危機をイズルが助け奮闘するが、帰還命令がでない状況に拍車がかかり追い込まれる残念5。さらに状況は悪化しリンリンによる帰還命令が下るとすでにケイを守ろうとしたイズルは瀕死状態へ・・・死にかけ間際、GDFドーベルマン部隊が援護し無事生還。
まず、サブタイトル「喪失」に期待していましたが、誰も死ぬことはなく釣られた感が否めないです。 他に喪失したモノは、機体しかないですねw それもあると想いますが、前回から小出しに心情描写が入るシーンの多くが、”彼等にいくら金をかけていると想っているのか!”という戦闘兵器として作られた闇を象徴させる。 また、機体はパイロットの深層心理によって左右される為、彼等は口には出さないが機体は素直になる。
だが、彼等はMJP入学する以前の記憶は消されているという設定から、恐らく薄っすらとしか認識できていないのだろう。コメディ要素がない方が無難な構成で驚いた。少しづつ死を実感してゆく残念5だが、そろそろ敵の全貌が見えないと辛い。{/netabare}

5話{netabare}
観方がなんとなくわかった、イズルのヒーローになりたい。すごくシンプルなテーマだけど難しいね。 決断する・諦めない・仲間を信じる。この3つを展開として描き、そこにオリジナリティとしてアッシュ機体の生きたいという本能を絡ませた内容とわかった。今までの流れが下地とわかった回で良かった。{/netabare}

6話{netabare}
ダイジェスト卒業式は少し無理あるねw 今迄、学校の話が無かっただけにキャラ達の学園生活を見せられても微妙; スズカゼ教官&月刊ヒーローズPRの回だったw Aパートで消化してウルガルの話へ進んでよかったのでは? と想った。{/netabare}

7話{netabare}
唐突に名前の連呼そして癖ありすぎ、ラマタ、シカーラ? とか異星人としてかなり区別されているが、目的なんだw? 家族について個々の想いあたる話と一応、戦略っぽいモノもあるが戦術でゴリ推しだろうなw{/netabare}

8話{netabare}
無駄に熱いバトルになってきたw 前回の家族と卒業みたいな話から覚悟を決めたら無双っぽいレベルまで上昇して笑ったw ウルガルの言葉も時々、字幕でなんか凝っているな。戦術になる予想通りの展開だな、それにしても相変わらずの無能指揮官で、そろそろ誰かドーベルマン辺りが消えるのかと想ったりした。{/netabare}

9話{netabare}
ウルガルからの亡命、あるある設定とアッシュの関係性もわかって、ジアート・緑川さんがテオーリア伊藤さんを探していると。全貌が少し見えたが、なぜ亡命したのか、なぜ無意味な狩りをせず遊びとして侵略しているのか、その辺りがわかるのかな。地味に加速してきた展開だけど、後3話でまとまるのかw{/netabare}

10話{netabare}
なかなかおもしろい、やはり序盤で尺くいすぎだな。ウルガルの目的が種の絶滅しない為に進化を促す遺伝子を全宇宙に放ち育ったのが地球人で、優秀な遺伝子を回収する狩り。
■不明な点、多分回収されないと想う設定。
なぜ、敵内部で遺伝子の取り合いしているのか分からないw
この遺伝子は個人にしか対応しないのか?
遺伝子を回収し、個人が取り込むことでその1人だけが救われ、他は死んでは意味をなさないのでは?
ウルガルの中でも強い種だけ残る淘汰システムと解釈するべきなら、内部分裂のような会議もわかるが。
後、荷電粒子砲を反射させる連中が敵の対戦相手ぐらい分かるだろw

と、どこかであった設定だな・・・なんだっけ忘れたw 要は地球人とウルガルは元を辿れば同じ人種で、ウルガルの特性というかテオーリアの遺伝子で作れたのが残念5っぽい予感。 異星人言葉も判明すると同時に切り替えている辺りは憎いねw 後はケイの嫉妬が可愛いなw
面白くなってきたが残り2話では中途半端に終わりそうな残念アニメになりそうだ。{/netabare}

11話{netabare}
火星にウルガル残存機体からデータ回収。タマキのハーモニックのレベル上昇によって機体が臨界点を超え壊れかけたが一命をとりとめる。 と、内容は特筆した点はないが、ウルガル残兵は優秀な戦士の遺伝子によって作られた消耗品のクローンとのこと。カートリッジがないと生体維持がでなきない、与える命令に忠実な機械と変わらないとのこと。 テーオリアの命は命という見解も階級によって支配されているのか、カートリッジがないと意思はないのか? と細かい設定だが気になった。
データ解析でウルガル人の拠点以外に何がわかるのか来週ですね。
そして来週ではまだ終わらない雰囲気ですw 地味に嬉しい。
唐突に終わるのは勘弁して欲しい。{/netabare}

12話{netabare}
まさかの2クールでしたw タマキとケイのサービス回、コスプレシーン見せます! みたいな日常内容。 濃縮練乳ドリンクは飲みたくないな、吐き気がするだろ; 来週は総集編で再来週から本筋になりそう。{/netabare}

総集編{netabare}
普通にナレーションして、日笠陽子と井口裕香の現場感想でしたね。 声優ファンにとってかなり嬉しいサプライズだけど、中の人に興味なければ・・・・ですねw 声優業の苦労や現場の楽しい雰囲気があって作られているみたいです。ラジオ感覚で聴いていたのですいませんw 早く13話の新キャラがどうなるのか観たいのが本音w{/netabare}

13話{netabare}
やっと学校の新キャラ・アンジュ登場。二重人格で面白すぎるw ビンタでスイッチ切れるとか、リンリンも面倒な部下かかえた感が否めないw キャラデザも男でも女でも後付できるし、今はどっちでもいいかな。 人数バランス考えると女っぽい。
それにしてもブラックアッシュの動く速さとカメラアングルの構図と観ているだけでテンション上がった。ハーモニックレベル上昇しすぎで、そのうち爆破しそうな予感もするけどw
イズル・アサギ・ケイの三角形ラブコメっぽい所も進展するのか今後次第ですね。{/netabare}

14話{netabare}
アンジュの有能さを見せるコメディとジアートとのバトル。
イズルはテオリーアに試されたのか分からないがハーモニックレベルの上昇により覚醒し同時にジアートも覚醒しアンジュなんか目じゃないぜ状態の応戦で援護もあって命からがら迎撃。
アッシュの本能が色濃くでるほど機体はついていかないのが課題になりそうであるが、自我もぶっ飛ぶ辺り一種のトランス状態で諸刃の剣っぽい。 それにしてもバトルシーンの作画がんばっていた。 おぉぉ~と、つい見入っていたw 来週のイズルに注目だね。{/netabare}

15話{netabare}
アッシュとパイロットが同じ遺伝子で作られているから親和性・ハーモニックレベルがピークになると自我が失われるとのこと。 まるでもう1人の自分が分離し乗っ取られ性格も行動も別人ですねw さすがにイズル以外が書けば漫画はおもしろいのかもとか想ったりしたw ケイのケーキーは甘すぎて三途の川へいつでも逝けそうだね。
バトル内容は、アンジュに協調性を教えることが趣旨になっていたのでイズルと一波乱おきそうな感じ。
ウルガルはテオリーアを捕獲し連れ戻す目的が何かそろそろわかりそうな雰囲気ですね。
次回はアサギが中心なんで進展はないと想うがw{/netabare}

16話{netabare}
アンジュの2重人格は未だにわからないが、素直なお礼も戦場になると暴走しそうな気がするw その反面、イズル・アンジュのWエースと称される中アサギが劣等感に追いやられる。アサギの良さはイズルとは違う指揮統率力ある見せ場が次のバトルで観れるのか期待!テオリーアとの会食の意味は何なのか?と途中でウルガル陣営が襲来し曖昧だが気になる所。
政治会合も地味ながら世界的な結束はなく、我が国がウルガルを倒し、その後の国益を優先させようとするGDFもアッシュ以外に何か裏を隠していそう予感がしますね。{/netabare}

17・18話{netabare}
バトル絵、特に18話クラインとレッドの殴り合いに速さ。手数の流れによってスピード感が生まれ、レッドの悲壮感がヒシヒシと伝わって来る。いつもながら高水準の作画を保っていて、スルガの長距離砲は迫力もあって安心して観れた。ただ、シナリオとして前後約2話を使うエピソードではないが、アサギの心情変化・そして他メンバーのハーモニックレベル上昇と全体的に成長しているとわかるが、クラインの足掻くシーンが薄く見えてしまう物足りなさを感じてしまった。団長クラスの無双的な力に自惚れ独断で行動するほど冷静さには欠けており、ジアートのお膳立てになった印象が強い。ジアートとルメスの関係も相互利益として成り立っている所を観ると、裏切りもありだが、瞬殺されたラダを観るとジアートの独壇場になりそうな雰囲気がある。アッシュ量産計画しないと全員死亡フラグしか立たないほど追い込まれてしまったね~戦略差があり過ぎだな。{/netabare}

19話{netabare}
冒頭からガッカリスリーの死亡フラグ立ち過ぎの会話・ゲートの確認指令。最終的にゲートを破壊して撤退させ地球を守る形で終わらすのか、ジアートをぶっ倒すのか気になる処ではあるが・・・ガッカリスリーあっての希望としか言い様が無い。緊張感ある演出で、やっぱり、死ぬのか・・・と想いながら「Respect Me」が流れた瞬間、ランディの死に台詞に鳥肌立ってしまった、恰好よすぎだろ!死は唐突に来るものだが、地味に馴染んできた頃に、この展開は卑怯だな。次はアンジュの死亡フラグが立ちそうな気もするが・・・・{/netabare}

20話{netabare}
重苦しい雰囲気が艦内にあふれタマキがイカ塩を泣きながら食べる姿は、絵として躍動感もあるけど今迄の印象とのギャップが露骨なほど見せることで場の静寂な空気がヒシヒシと伝わる。初めて身近な死を経験し、各々の心情に死に対する怖さを植えつけられ緊張感をもたす回になっていた。
同時にテオーリアとシモンの遺伝子操作で生まれたイズルとアサギの兄弟という真実が無いはずの絆が結束を強めているが、イズル・ケイ・アサギの恋模様は進展するのか。ウルガルのゲートにどう対応するのか佳境ですね。最後の決戦に向けて、思い残しがないような日常回をいれるだろうし纏め方に期待する。イズルの死亡フラグも濃厚だけど(苦笑){/netabare}

21話{netabare}
イズルの代わりにテオーリア参戦、スターローズが主力艦となる作戦プランを考えると、1人1殺で軍団長を倒せるのかとなるわけだが・・・恐らくイズルが覚醒して窮地を凌ぐのだろう。アサギの兄貴節が良い方向に流れて胃薬もいらなそうとわかったw ケイ・タマコ・アタル達の血のつながりもわかると設定の興味が増すのだが無いかな。後は、アンジュの暴走っぷりが楽しみw
ただ、アンジュはどうしても蚊帳の外のような空気がとれていないのが残念ではある。{/netabare}

22話{netabare}
アサギがリーダーとして作戦を開始するが、遭遇戦により計算外の攻防となる。1人1殺という流れが消えルティエルとタマキの高速戦をもう少し描いて欲しい部分はあったが、やっぱりチーム戦でようやく倒せるレベルという機体性能は変わらないね。スルガの遠距離射撃あってカバーできて連携プレーは良い流れになっていた。アサギの苦労も虚しくマーカーを貼り付けるも高エネルギー障壁に加え囲まれる絶体絶命のピンチに・・・アサギの特攻により回避しても死にそうな。まだジアートも出てこないし後2話が駆け足になりそうな。{/netabare}

23話{netabare}
ジアート来たー何とか登場してきたけど、見せしめに殺すような展開はないんだねw 怒りでイズル覚醒パターンかと思ったけど、アッシュ本来の性質を呼び起こしジアートとのガチバトルもクライマックスになってきた。ドルガナが最強の将という割には、地味な絵が多くしっくりこないかな。そして、またしてもゲートが壊せない・・・スターローズで次こそは破壊できるのか、それともイズル頼みになってゲート破壊して一時的に地球は救われたENDになりそう予感が強いかな。アッシュ量産型の出陣が早ければ戦況も大きく変わっていた可能性が高いが、この辺りは演出としての補足になっていた分かりやすい。超展開で残念5全員覚醒はやめて欲しいw{/netabare}

24話{netabare}
不満が聞こえてきそうな終わり、2期へのフラグ立てとなっていたが、私的ながら良い節目になっていた。分をわきまえた終わり方と思えばいいのかな、ジアートを含めウルガルの生死が曖昧にはなっているが、それだけ圧倒的な兵力の差を見せ付け、人類の存亡をかけた戦いとわかる。最後はイズル中心に描き、新ヒーロー誕生というコンセプトをストレートに打ち込んできた。伏線として、シモンとジュリアと呼ばれる者の関係がアッシュにどう関与しているのか、イズルのもう1つの人格はアッシュの人格はは生存本能に応えるシステムの他に秘められたエピソードが気になるところではある。後日談が少しぐらい尺を作って欲しかったが、ストーリー・キャラ設定が活かされた作品で満足している。振り返ると序盤からよくぞここまで楽しませてくれたと感謝している。{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 50
ネタバレ

Ballantine さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

全然完結してねえええ(最終話まで

1~23話までを 9月20日(金)15:00より無料配信予定
http://ch.nicovideo.jp/mjp
↑こちらのページにある動画が20日より全て無料開放されます。

【出演:浅沼晋太郎・ブリドカットセーラ恵美】 『銀河機攻隊マジェスティックプリンス』最終回放送直前特...
【会場のご案内】
2013/09/19(木) 開場:19:40 開演:19:50
http://live.nicovideo.jp/watch/lv152330606


●関連URL
番組公式サイト:http://mjp-anime.jp/
番組公式twitter:http://twitter.com/MJP_anime
まとめwiki:http://www51.atwiki.jp/mjp_s/
ニコニコ動画(公式配信):http://ch.nicovideo.jp/mjp 毎週(月) 23:30更新 4/8-

なんか説明不足な部分も多々ある感じがする。
まぁ後々わかるタイプのアニメなんでしょうねストーリーは。

キャラデザが一部特殊なんだろうけど私は好きかも。
キャラは主人公がヒーローに憧れ、惚れっぽいアホの子、記憶の良い気さくな奴、あがり症なイケメン、クールな女の子の5人「ザンネン5」だがなかなかいいメンツ。
それと「ガッカリスリー」も良いキャラ。
しょぼい主人公アニメが多い中これは主人公らしさがちょくちょくあるのでなかなか好き。

ロボットのデザインはVVV>マジェプリ>ガルガン
取り敢えず爆乳ばっか。兎に角でかい。
個人的にはサイズより感度重視派なので惹かれない。

悲壮感とか緊張感が全然伝わってこないのがなんだかなぁ…
まぁよく言えば安心して見れるしギャグ路線なのかな?結構面白く明るいアニメ。


GDF広報室提供「MJPザンネンラジオ」
http://onsen.ag/program/mjp/
こちらもお勧め!
ブリドカットセーラ恵美さん(ナトリ・シオン 役)
なんでこの人がラジオやってんのか未だに意味がわからん。


1話~8話までの相関図
http://p.twpl.jp/show/orig/tIE2o

6話まで
{netabare}6話で今までの養成所みたいなとこから出て行くわけですが、いやぁあの僚から出て行く時の感じが凄く良い演出だった。
特にバスに乗って送り出される時の敬礼(`・ω・´)ゞ
あれは泣けました。
何はともあれここで綺麗な区切りが付きましたね。{/netabare}

1話から6話
ここまでが第一章だそうです。(ラジオ06より)
新兵たちというタイトルがあるそうです。

7話~12話
{netabare}いきなり悪役が勢揃い。
あれ?見てるアニメ間違えたか?と思うくらいなんか凄く違うアニメに…
使い捨てレールガンはやりすぎじゃないか!?
別に使い捨てなくても…コスパがry
山田ぺこさんwww随分濃いキャラがここにきて現れたな…
部屋に戻れよからの皆同じ部屋に集まる心理すげーわかるw
僚で暮らしてた時なんてこの流れが当たり前にあったなぁ…
いいよねこういう仲間思いな流れ。
ってか一々おっぱいでかすぎだろw

うーんやっぱMJPが今季ロボアニメでは一番良いなぁ。
良くも悪くも無難でいい感じ。

8話
マンザイ3が強すぎるだろと思ったら、
緑の母艦がチート性能すぎるw
1発2億ってww貨幣価値知らんけど凄そうだ…
だからいちいち皆おっぱいでかすぎだろw
筋肉自重w敵の白い機体かっこいいなぁ
しっかし今回戦闘が凄かったなぁ次回が楽しみだ。


9話~14話までの相関図
http://p.twpl.jp/show/orig/tQvOY

9話
敵が人間だってのは内緒なのか。
そしてまたいつものように集まるメンバーww
噴水さんが仕事してるw
いよいよネタバレタイムか。

10話
話が壮大になってきた…
テオーリアと以前友達だったとかどういう事。
ケイの嫉妬が捗るな。
実験用のうさぎか…
ジアートが緑川光すぎる。キャラ濃いなぁ。

11話
宇宙イカって完全にヒディアーズじゃねぇかw
潜入工作面白いな。宇宙以外で戦うのもなかなか良い。
岩が崩れた時絶対にゃーんっていったよなw
うーむ見入ってしまった。やっぱ面白い。

12話
なんだこのコスプレ回w息抜き回なのか。
やばい塩辛マジ食いたくなるw
アイハブコントロールって聞くとプラネテス思い出す。
ケイはなんで園児の服着てんだよw
ケイブチ切れwww
まぁ唯一いらない回だった。{/netabare}

13話から第三章「激闘」 ラジオより引用

13話~
{netabare}総集編ただのつぎはぎだけじゃなくて声優出てましたね。
やっと13話。新型ってロボットかなんかかな?
まだキャラ増えるのか…あぁそうだ総集編でいたっけ。
最後話まとめられるのか怪しくなってきたなぁ…
新キャラ後輩なのか。アンジュって男なのか?男の娘なのか?
どっちなんだ。変な髪型だなぁ…模擬戦だと!?
エロい事が頭をよぎってしまったのは俺だけじゃないはず…
アンジュ早すぎwうわうわ上から目線になったww
なんとも分かりやすい奴だ。ナイスケイ!
オペレーション硫黄島?
何故いちいち発進のシーンを全部写すんだ…
4画面とか分割して尺縮めろよ。ってか尺稼ぎしすぎだろ。
長い長い。
アンジュ何してんだ?ビビって動けなかったのかな?
アンジュ捕獲されそうな予感がしてきた。
アンジュ無双すぎる。
駄目な事してもこのアニメは怒られたり落とされたりしないのね…
後半入って誰か死んだりして展開広がらないのかな…
OPED変わったけどなかなか良い曲だ。

14話書き忘れ

相関図15話~
http://p.twpl.jp/show/orig/jjMNy

15話
アッシュにも自我がある…だと…!?
人造人間なの?EVAなの?しぬの?自我の覚醒に期待したい。
ケイはイズルにゾッコンだなw
漫画が面白いから変なのかw
アッシュの自我が覚醒して飲み込まれつつあるのかな?
それとも同化してるのか。
タマキは惚れっぽいだけだろw
ちょwケイのケーキそんなやばいのかよw
ギャグなのかシリアスなのかわからんw
レッド機体修理中なのか。
アンジュまた狂っとるw
敵は光学迷彩あるのか。
コアってなんだ?新機体?
カメムシだったりゴミムシだったり虫が好きだなアンジュ。
相変わらず敵弱いな。なんか単調すぎる流れだな。
うーん伸び悩みだなぁストーリー的になんかどかんと来ないかなぁ。


16話
そろそろ大きな展開が見たい。このままじゃ普通すぎて面白くない。
イズル明らかに謎のフラグが立ってるな。
キリッとしてってどういう事wケイ可愛いなw
アンジュの歓迎会か。なんかうまそうなもん食ってるなぁ。
会食か。過去が明かされるとかかな?
シモン司令はどうなってんだ。駆け引きってなんだよ。
ライノス。権益確保は重要だな。
なんでデートって事になってんだよwケイ嫉妬しないのか?
塩辛もケーキもどっちもだめだろw
3人なら私も安心だし。やっぱ嫉妬してたのかw
教官の職だと!?まさかの戦線離脱か?
まさかのお好み焼きw
うおタマキが好きだったのか!!チョロインだし簡単に落とせるぞw
山田が選んだのかお好み焼きw
ちょw鉄板に手のせるなw
絶対防衛圏突破とか地球やばいんじゃ…
最終防衛ライン突破された的な意味でいいのかな?
あれ?またED変わった!?


17話
忙しくて見るの後回しになってしまった。ってか前後編だし続けて見たかったのもある。今回どうなるやら。
OPがなかなか良いよね!
アンジュ別行動なのか。学園ピンチ?DNAサンプルが目的なのか。
クレイン死亡フラグが…
ジアートの妹だったのか。
ってか話遅過ぎないか?色々伏線回収しないまま終わりそうだ。
クレイン動き速すぎw
ほほう新しい装備になるのか。
だからいちいち出撃場面出さなくていいから…公式で見放題じゃないかこの場面。テンポ悪すぎ。
アンジュの装備どうなってんだよまったくw
いってきマンモスwwネタが古いwいってきマングースww
大気圏突入かっこいい。
チームラビッツのエースはイズルだったのね。
たまきそりゃないだろww
光学兵器?超ウルトラ遠距離スナイパーライフルかよ。
説明乙wホント中の人凄いわw
ちょまw光学兵器どんだけ強力なんだよwって全然効いてねぇ…


18話
はずしたって事なのか?
OPの受け入れよ弾幕どんだけジアート好きなんだw
接近戦激しいな。
マイクロウェーブエネルギーすげぇな。
敵の機体硬すぎだろ。タマキはフラフラいつまでやってんだw
しっかしまぁ戦闘シーンぬるぬる動くな作画半端ない。
光学兵器エネルギーオーバーかなんかで爆発したのか?
クレイン今度こそ逝ったか。
敵幹部一匹倒すのにメッチャ苦労したな。こんなんで話数足りるのか?
整備間に合うのかよ。全機ボロボロじゃねぇか。整備班良い奴しかおらんw
え?なんで怒られてるんだ?怒るとこちげぇだろ。
なんだ続けて攻め込んで来ないのかよ。
緑川さん緑の川が写ってますよw
おっ?まさかの内部分裂か?
ジアート速すぎ強すぎwまた一人逝ったか。

このアニメやっぱ鬱展開一切やらないのかな…
戦争やってんのに味方一人も死なないんじゃ緊張感がまるで伝わってこないな。
まぁ13話当たりからドカンと展開動くかと思って期待してたけど無かったから最後までこんな調子なんだろうとは思っていたけど期待はずれだったな。
平和ボケ専用アニメな感じだなぁ。まぁ最後まで見るけどさ。
どれだけ風呂敷畳めるか見ものだ。


19話
まーたAV鑑賞会かよw
女の子硬いのがいいってどういう事w
まさかのアンジュ参加wやっぱり男だったのか?
そして性格がまた暴走中。スイッチわからんやつだな。
戦争が終わったら結婚…死亡フラグが…
全人類をまとめて反攻作戦?
イズルに陰りだと?
ゲート破壊作戦。
戻ったら渡すんです…って死亡フラグっぽいんだが。
イズル再検査か。何が起きてるんだろう。
女の敵ロボかっけぇ。メッチャ強いな。
うっわアッサリやられた…
ああああああああ。やっぱり死亡フラグだったか。
ランディー(´;ω;`)ブワッ
チームドーベルマン生存1名って事でいいのかな?
ED変わったか。

いよいよ大詰めになってくるのかな?
なんかこっから急に死人がバタバタ出そうだなぁ。
緊張感が出てくるから次回から楽しみだ。
一体誰が生き残れるのやら。なんか全員死んでもおかしくなさそうだ…


20話
棺桶?雰囲気がヤバイななんか…BGM無しか…
あれだけフラグ乱立した場合なんか知れっと生きてました落ちとか来るかと思ったが。
AV先輩(ランディー)とタマキ好き(パトリック)やっぱ死んじゃったんだな(´・ω:;.:...
もう今週から誰死んでもおかしくないな。
まさにお通夜モード…
パトリックのプレゼント塩辛だったか(´;ω;`)ブワッ
ドーベルマンが命をかけて持ち帰ったデーターどれだけ重要なんだろ。
パトリック(´;ω;`)
お腹痛い~っておい食い過ぎかよw
イズルに何が起きてるんだ。老化だと!?
アッシュに乗って覚醒したせいだったのかやっぱ。
アンジュも再検査か。戦うどころじゃ無くなってきたな。
誕生の経緯…
首脳会議か。GDF作戦参謀アマネ大佐。
パイロットはやっぱDNA登録型なのか。
他の人間乗って大丈夫なのか?あら?起動?おいおい大丈夫かよ。
ゲートを破壊すれば本当に終わるのだろうか?
テオーリア実はスパイだったとかって落ちじゃないよなぁ…
MJP?ウルガルの?テオーリアの機体だったのか。
テオーリアも戦うのかな?
アサギとイズルに共通のDNAか。なる程ねぇそういやそんな話いつだかあったっけ。
ウルガルからもたらされたDNAだと?テオーリアとは兄妹って事だったのか。
シモン司令のDNAも使われてるのか。パイロット皆兄妹だったのか。
伝えたい琴は早めに伝えておいたほうがいいね。
なんでホモ展開想像してんだよイズルw
兄妹の話やっぱしちゃったか。お兄ちゃんww
作戦の指揮はアマネ大佐が行うのか。
ED変わったか。6機の光。全員生還するんだろうか…
次週「決戦前夜」再来週からまた戦闘開始かな。
後4話でどうやってまとめるんだろうか…


21話
大艦隊戦やるのか…エグザイル並みのを期待してしまうんだが…
あれ?今更気付いたがOPのイズルの影がジアートじゃね?これってまさかジアートと実は同じDNAでとかって落ちになるんじゃ…何かきずいてはいけないものにきずいてしまった感じがする。まっ関係無いって事もあるからまだわからんか。
「決戦前夜」
おにいちゃんっぽいよねっておいおいw
なんだ皆にバレてんのかよwスルガ拒否すんなw
タマキだけは別な感じするけどなw
イズル退艦命令だと?ゴディニオンに搭乗する事は許可するって戦艦の話か?
イズル出撃出来ないのかよ…
レッド5使えないけどテオーリアが出るのか?
最後のシカーラ。
自らの命を優先して…まぁ人間だけだよな人の為に命をはる馬鹿は…
なんだ色んな軍隊があったんだな地球も。
割りと適当な作戦だな。まさにタマキの言うツッコんでってドーンだなw
アサギ死亡フラグなんじゃ…
ダニール「時には遺伝子に逆らい心に従うのが人間なのだと」
アンナ…ただの駄々っ子じゃねぇか…と思うが遺伝子に逆らう話の後だと色々深い。
アニキって超アニキかよwww
ロックをかけただと!?イズルどうやっても出れないのか…
ダメだ全員死亡フラグにしか見えない…
あー頼むからイズルとケイだけは幸せになってほしい。
スターローズは地球とケーブルでつながってたのかな?
全面戦争開始だな。
もうダメだ悪い予感しかしない…絶対死ぬんだろわかってんだよ皆死んじゃうんだろ…
あぁ鬱鬱する。


22話
敵はニ個艦隊。イズルお茶くみで紐付きw
アサギリーダーになったか。お兄ちゃんw
目的はゲート破壊。出撃体制はとってないが鉢合わせ。
奇襲で攻撃開始。地球の全戦力が援護。
パトリックを落とした奴…やっぱタマキ突っ込んだか。
ジアートのラマダは出てきませんよっと。
食堂のおねぇさんの差し入れはノリ無しオニギリか。中身が一々豪華w
凄い新兵器があったもんだな。
凄い連携と凄い戦闘シーンだった。
アサギツッコんで大丈夫なのか…このフラグ乱立は…
アンカー刺さったか。戦艦の巨大なレーザー砲発射。
発射したエネルギーが消失だと?
あちゃー一気に囲まれて大ピンチじゃねぇか。
後2話しかないんだけどどうなる事やら…
そういやアサギ死ななかったな。まぁ来週のほうがやばそうだけど。


23話
さてどうやってこのピンチを切り抜けるのか。ラスト二話。
亜光速誘導弾の飽和攻撃も効かず。
ジアート出陣か。
子猫ちゃんw聞こえるにゃんってw
あらシリアスパートでもお兄ちゃん呼びなのか。
ウルガル最強の将?
こんなんで本当に話をたためるのだろうか…
イズルいきなり皆に告白か。死亡フラグじゃないか。
書きたい漫画があるから僕はまだ死にませんっておいw
機体直ってたのかよ。覚醒でもするのかな?
やっとジアートvsイズルか。
戦艦何処へ向かうんだ?全艦で突撃する気だったのかよ。
量産型アッシュなんてあったのか。援軍メッチャ多いなw
タマキが押してるでかいのまた新しい装備か?
テオーリアいよいよ戦闘に参加か?
ストラガルレーザー消滅かよ。
レッド5完全覚醒か。一体何が起こるんです?
スターローズをぶつけるだと?
ありゃもう終わってしまった。これホント来週で終わるの?
色々ぶん投げて中途半端に終わる未来しか見えないんだけど…
不安しか無いなぁ…
イズルが完全覚醒したからパワーインフレでゴリ押しで終わったら駄作。
「宇宙に散る花」ってなってるからイズル死にそうだけど主人公補正で生きててよかったねENDかな。微妙すぎる…
なんか色々残念なアニメだったなぁ。


24話
スターローズだけじゃなくまさか全艦突っ込むとか無いよな?
おい強行突破する気なのか?ジアート引く気無しか。
イズルバーサーカー状態か。一体何と戦ってるんだ…
ケイどうやってイズルを取り戻す気なんだ?やっぱり説得か。
戻ったか。あれ流れ遅くないか?
トメートだかポテートだかw
ケイのケーキ食べたく無いのかよww
「HEROになる為」再覚醒か?
おいおいジアートも覚醒出来るのかよwなかなか勝負着かないな。
いやいや戻れも何も戻りようが無いだろ。
スターローズは誰が乗ってたんだ?お父さんしかわからん。
中身だけでジアート倒したか。一緒に吹っ飛んだか?
ゲートが壊れて新たな進化とはなんだ?残った敵機はどうなるんだ?
生きてたか。あれ?なんかおかしい?
うわーこれで終わりかよぶん投げやがった…
元々二期予定で作成されたのか?完全に丸投げENDじゃないか…
ジアート死んだのかも怪しいし。
残った敵機体どうなったのかわけわかんないし。
なんで新たな進化なのかわけわかんないし。
テオーリアどうなったんだよっていう。
もうわけわからん。最悪の終わり方しやがった。
続編早く見せてください。これで終わったら最悪だろこのアニメ。売り上げ的に続編出そうに無いから困る…
駄目だこりゃ。{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 43
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

残念な主人公たちがヒーローになるまでの物語

★第25話「未来への翼」レビュー
(2016.9.29 BS11にて視聴)

今回の脚本は、TVシリーズでは軍事・SF考証担当で
脚本も全24話中5話分を執筆した、鈴木貴昭氏が担当。

初放映時、最終話の第24話が
各局で2013年9月19日~27日頃放映だったので、
当に3年ぶりの新作。とても楽しく視聴しました。

OP&EDは2クール目の楽曲を流用。
特に、EDのクギミヤ・ケイ(日笠陽子)とイリエ・タマキ(井口裕香)の
「アリガトウ。タダイマ。」は、
3年待って続編を迎えるにあたりとても感慨深いものがありました。
{netabare}
残念ながら、既存のキャラの後日談は描かれず、
2016年11月公開の劇場版の新キャラ紹介と劇場版前日談で終わった。

既存キャラは、整備士長の西園寺レイカと
ガトゥ司令が台詞付でほんのちょっとだけ登場。

主たるチームラビッツの面々は、台詞なしのアバンタイトル以外
本編では、バンク映像の搭乗したアッシュの戦闘シーンこそあれど
彼らの声も姿もなし。

ファンの一人としてはチームラビッツの後日談が観たかった。
でもなかなか新キャラも面白そうな設定で楽しめた。

杉田智和演じるその名もずばりスギタ教官。
そしてルーキーのチームフォーンの4名。

ザンネンの伝統は新キャラでも例外ではなかったようで…。

相変わらずよく練られたキャラ設定で劇場版が楽しみになった反面、
キャラがしっかり立っていた彼らゆえ、1クールでもTVシリーズで
じっくり描いた後で劇場版にして欲しかったという思いも抱く。

描かれた時系列は、第17,18話の都市学園防衛戦から
第22話のオペレーション・ヘヴンズゲート開始時まで。

都市学園防衛戦時のバトルはファンの一人としてとても燃えたので
それを防御シェルター内のモニターで魅入って同じように燃えている
チームフォーンの面々に感情移入も容易だった。

因みに杉田氏は公式HPでのコメントで
一時は本作の1ファンだったことをカミングアウトしてたが、
最近、その文章はカットされていた。
本放送と同時期放映のロボアニメのライバル、「翠星のガルガンティア」で
必要不可欠の重要キャラを演じていたので無理のない配慮に思う。
{/netabare}


以下は、2015.09.23 18:37投稿分

久しぶりにブルーレイで全話再視聴出来たので、2014/12/29に投稿したレビューを全部書き直しました。

放映後、ピンポイントでいろんな回を観返すことはよくありましたが、全話リピートはこれで3度目になります。
(以下制作にまつわる裏ネタは、webサイト”アニメ!アニメ!”の記事の監督インタビューより頂戴しました)

<主要スタッフ>
監督:元永慶太郎
シリーズ構成:吉田玲子(ロボットアニメを手掛けるのは今作が初めて)
軍事・SF考証:鈴木貴昭
脚本:吉田玲子(1-4,6,7,13,16,20,21,24話)、鈴木貴昭(8,11,15,19,23話)
志茂文彦(5,9,10,14,17,18,22話)、伊藤ヒロ(12話)
キャラクターデザイン:平井久司
音楽:渡辺俊幸

<通称マジェプリ、MJP、全24話>
既に吉田さんと平井さんはスタッフとして決定済の制作チームに元永監督が後から参加。
「ガンダムやエヴァではないロボットアニメを」というお題の下、
準備期間約4年で生れた宇宙が舞台のロボットアニメ。

<主人公は、チームラビッツ(通称ザンネン5)>
男3人、女2人が今作の主人公たち。
2クール目は性別不明の1人も加わり6人となります。
それぞれのアッシュと呼ばれる搭乗ロボットは、
以下のネーミング通りに色分けされている。

ブルー1、パープル2、ローズ3、ゴールド4、レッド5(実際のカラーリングは紅白)、
そして2クール目からはブラック6も加わり合計6機体となる。

チームリーダー、イズルの描く漫画からも察せられるように、
戦隊ヒーローをリスペクトしたかのような設定となってます。
因みにザンネンファイブいう命名は、吉田玲子さん。

<そして「ザンネンだっていいじゃない」のキャッチコピー>
誰もがザンネンで、誰もがヒーローというコンセプトで、
メインの主人公たちの成長を軸に、群像劇を織り込み
最終回のカタルシスに向けて積み上げられたエピソード群は
とても丁寧に描かれています。
しかも緩急自在で話に深みがあり、始終飽きることがありませんでした。
話に中だるみを感じた方もいるようですが、自分は問題ありませんでした。

平井さんがノリノリで生んで、監督のOKが出た総勢50人に及ぶ登場人物たちの群像劇と
思考停止しまうほどのスピード感あふれる3DCGアクションの魅力も素晴らしい。

人間ドラマ、ヒーローの成長もの、ロボットバトル、宇宙戦争、戦時下でのシリアス、日常コメディなど
バラエティに富んだ内容を、無理なく高度に融合させることに成功してると思います。
死亡フラグを叩き折るキャラ達の逞しさも魅力。

恋愛要素は、あまりドロドロベタベタしてないので割とさっぱりしている。
そんな中、突然の悲劇のイベントもあるが、一瞬の悲しみの後には尾を引かせない工夫が上手い。
重すぎず軽すぎない、絶妙なバランス感覚を終始保っていて後味が良い。

<内容的にはロボットアニメ全盛期の夕方放映向け?>
序盤のストーリー展開から惹きこまれる方は少ないでしょう。

主人公たちの未熟さが目立ち、話の進み方が遅いと感じるかも。
物語開始当初は、漫画チックなキャラデザに耐性なく、
コメディ路線の緩くて軽い話と見間違えてイラッとしたり、
深夜アニメのくせに子供向け、ありきたりとばかり、
割と簡単に見切ってしまった視聴者も多かったことでしょう。

特に、ガンダム&エヴァ系のファンの多くの引きつけは弱いかもしれません。

ただ、日常会話の面白さは、吉田さんの真骨頂です。
やはり『けいおん!』での実績は伊達じゃありません。

あまり期待せず、拘りや先入観持たないニュートラルな状態で観ることをおすすめします。

自分にとっては第6話「卒業」が分岐点でした。
この物語が輝きだすのは、主人公たち5人が、
ヒーローとして本当のスタートラインに立った、この話以降にあると思います。
全校生徒から敬意を持って見送られる彼らたち。
以来、チームラビッツの面々は愛しく目が離せなくなりました。


<3度目の全話視聴を終えて>
王道の展開がとても心地いい。
良く練られた物語で、童心に返って安心して楽しめる作品だと思います。
特に吉田玲子さんの脚本は人間ドラマとして秀逸です。

多くの今作のファンの方と同感で、
やはり最後に後日談が欲しい所ではありましたが、
何度も観ても楽しめる魅力があることを再確認しました。

いまだ色あせないクオリティに敬意を表し、
ザンネン5ならぬ、オール5で評価を更新、
この作品は傑作とさせていただきます。

ここでの評価はあまり高くないのは非常に残念です。

<でも「ザンネン!」で終わってなかった!?>
初放映後2年と数か月経った現在、続編制作の朗報はいまだありません。
やはり円盤の売り上げが続編制作ラインに達してないのが一番の原因でしょうか?
しかし、2015年8月26日、パチスロ化記念ではあるものの、秋葉原において、
展示や声優トークショーなど、盛りだくさんのマジェプリのファンイベントが開催されました。
何百人ものファンが駆け付け、約4時間のイベントは大盛況だった模様。
2年以上経ってもいまだ根強いファンが残ってるのは大変心強い。
続編の望みが全くのゼロではないと思えたちょっとうれしいニュースでした。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 20

76.1 3 メカニックでロボットなアニメランキング3位
機動戦艦ナデシコ(TVアニメ動画)

1996年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (788)
3774人が棚に入れました
22世紀末。突如として木星方面より現れた謎の兵器群木星蜥蜴(もくせいとかげ)は、圧倒的な戦闘力で火星、月の裏側を次々に制圧。今や、地球各地にもチューリップと呼ばれる母艦を多数降下させるに至っていた。2196年。そんな中、木星蜥蜴の支配下に置かれた火星に残された人々を救うべく、民間企業ネルガル重工は「スキャパレリプロジェクト」を計画し、その要となる実験戦艦 ND-001 ナデシコの艤装を終了させていた。クルーには「能力が一流なら性格は問わない」と言う方針の下、一癖も二癖もある人物ばかりが揃えられた。ナデシコ発進の日、火星生まれの青年テンカワ・アキトは、偶然再会した幼なじみミスマル・ユリカを追って出港直前のナデシコに乗り込む。アキトはコックとしてナデシコのクルーに採用されるが、IFS処理をしていたため、人型機動兵器「エステバリス」のパイロットとしても戦っていくことになる。

声優・キャラクター
うえだゆうじ、桑島法子、伊藤健太郎、高野直子、岡本麻弥、南央美、飛田展男、関智一、小杉十郎太、小野健一、真殿光昭、一城みゆ希、田中信夫
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

シナリオには余り期待せず、ヒロインズのキャラ・アニメとして楽むのが正解かも?

「ナデシコ」と聞けば「大和撫子(やまとなでしこ)」という言葉がすぐに思い浮かびますが、ここで同じく、「戦艦」と聞くと「ヤマト」という言葉がすぐに思い浮かぶので、この『機動戦艦ナデシコ』というタイトルは、有名アニメ『宇宙戦艦ヤマト』のオマージュもしくはパロディとして付けられたものなのかも知れませんね?(ちょっと気になる・・・)

本作は、あの『新世紀エヴァンゲリオン』より少し遅れて制作・放送され、その後、続編となる劇場版も公開された90年代後半の人気作の一角ですが、終盤のシナリオが意味不明すぎて・・・色々と細かい設定があるので、資料集を読み込んで考えながら何度も見ていくと面白くなるのかも知れませんが、そこまでする気が余り起こらない作品でした(※そこが設定をどんどん調べたくなる『エヴァ』との差か)。

一般的にはホシノ・ルリ(愛称ルリルリ)が本作のヒロインズの中で一番人気ですが、個人的には「アキトは私のことが好き、好き、好き、大好き!」と満面の笑顔で口ずさむ艦長ミスマル・ユリカ嬢(20歳)が、かなり好印象でした。
主人公(テンカワ・アキト)もトラウマ持ちではあるものの『エヴァ』の碇シンジ君よりは前向きな性格で悪くない印象。
・・・ということで、シナリオには余り期待せずに、主人公とヒロインたちのキャラ・アニメとして楽しむのが正解の作品と思いました。

あと、OP「YOU GET TO BURNING」はやはり名曲だと思いました。


◆視聴メモ
{netabare}
・第1話視聴終了時点
コメディ調だけど展開が早くて掴みはOK
・第8話視聴終了時点
ボソンジャンプによって空間&時間が歪む現象がナデシコ・クルーにはっきりと自覚される回
・第9話視聴終了時点
強引な三角関係の進展はイマイチだけど、メイン・ヒロイン(ユリカ)のキャラが割と好感が持てて楽しめる感じで◎
・第14話視聴終了時点
1クール目の総集編と見せかけて、制作側の工夫が楽しめる注目回
・第16話視聴終了時点
木星蜥蜴の真実がようやく明かされる。
・第17話以降
シナリオが散漫で余りはっきりしない終わり方となってしまって残念。
但し、主人公とメイン・ヒロインの恋だけはそれなりの決着がついた点は◎
{/netabare}


◆制作情報
{netabare}
監督           佐藤竜雄
助監督         桜井弘明(13話 - )
ストーリーエディター 會川昇
脚本           會川昇、荒川稔久、首藤剛志、あかほりさとる、川崎ヒロユキ、堺三保、佐藤竜雄
キャラクターデザイン 麻宮騎亜(原案)、後藤圭二
SF設定         堺三保
音楽           服部隆之
アニメーション制作  XEBEC{/netabare}


◆作品別評価

TVシリーズ  ☆ 3.5
劇場版    ☆ 3.9
---------------------------------
総合     ☆ 3.6


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============== 機動戦艦ナデシコ (1996年10月-1997年3月) ===========
{netabare}
第1話 『男らしく』でいこう! ★ 西暦2195年火星壊滅(木星蜥蜴来襲)、1年後(ネルガル重工のクルー選抜、機動戦艦ナデシコ発進)
第2話 『緑の地球』は任せとけ ★ 連合軍のナデシコ拿捕作戦、火星への出発
第3話 早すぎる『さよなら』! ★ 地球防衛圏突破作戦、ジュンの挑戦、ダイゴウジ・ガイまさかの・・・
第4話 水色宇宙に『ときめき』 ★ 隕石コロニーからのパイロット3人娘、通信士メグミ&アキト進展
第5話 ルリちゃん『航海日誌』 ☆ 艦内放送「なぜなにナデシコ」、艦長の任務と心構え、火星空域突入
第6話 『運命の選択』みたいな ★ 火星基地到着、アキトの故郷、イネスとの出遭い、艦長の辛い決断
第7話 いつかお前が『歌う詩』 ★ 火星北極冠へ、護衛艦クロッカス自爆・フクベ提督自決?、ネルガル本社の思惑
第8話 温めの『冷たい方程式』 ★ 月周辺宙域へ、ナデシコ2番艦コスモス、新クルー(ナガレ、エリナ、ムネタケ新提督)、3人(明人・ユリカ・メグミ)の遭難の危機
第9話 奇跡の作戦『キスか?』 ★ 某国親善大使救出任務、3人のヴァーチャル・デート
第10話 『女らしく』がアブナイ ☆ 南の島の休日(迷惑な令嬢アクア・クリムゾン) ※リューコも加わって明人ハーレム化で笑
第11話 気がつけば『お約束』? ☆ クルスク木星蜥蜴拠点攻撃任務
第12話 あの『忘れえぬ日々』 ☆ ナデシコ中枢コンピューター「オモイカネ」の不具合&記憶修正 ※初のルリ注目回
第13話 『真実』は一つじゃない ★ X'mas、ヨコスカベイ入港、アキト退鑑命令、生体ボソンジャンプ実験、ゲキガンガー出現?、アキト時空転移(2週間前の月へ) ※脚本の分かりづらさは×
第14話 『熱血アニメ』でいこう ★ ※前半は総集編だが、途中から劇中劇(スーパーロボットアニメ「ゲキガンガー」)の世界とクロスオーバーする面白回
第15話 遠い星からきた『彼氏』 ★ 艦内侵入者(白鳥九十九)、月のアキト、木星連合の戦士、白鳥・メグミ・ミナト脱走、ナデシコ月へ
第16話 『僕達の戦争』が始まる ★ 100年前の秘密(木星蜥蜴の真実)、ナデシコYユニット搭載、アキトvs.白鳥
第17話 それは『遅すぎた再会』 ☆ ウリバタケの新機開発、ムネタケ提督暴走・自爆(第3話のエピソード回収) ※作画乱れの酷さは×
第18話 水の音は『私』の音 ☆ 天才オペレーター(ホシノ・ルリ)の過去、ルリの居場所
第19話 明日の『艦長』は君だ! ☆ 艦内アイドルコンテスト、エースパイロット(スバル・リョーコ)の夢(自分の一番星を見つけること)
第20話 深く静かに『戦闘』せよ ☆ 生体ボゾン・ジャンプ実験進展、和平か継戦か
第21話 いつか走った『草原』 × ポゾン砲実験成功、クルーの記憶混交 ※脚本が破綻している
第22話 『来訪者』を守り抜け? ★ 木連からの来訪者(白鳥ユキナ)の処遇、ネルガル会長の正体、天河夫妻死亡事件の真相 ※脚本の分かりづらさは×
第23話 『故郷』と呼べる場所 ☆ ナデシコ・クルー解散、ナデシコ奪還
第24話 どこにでもある『正義』 ★ 白鳥九十九来訪、明人&ユリカ進展、和平交渉決裂、白鳥九十九死亡
第25話 『私らしく』自分らしく × 機動戦艦カキツバタ&ナデシコ共同作戦の齟齬、火星遺跡を巡る戦い、ボゾンジャンプの説明
第26話 『いつか逢う貴女のために』 × イネスの過去(アイちゃんとの再会)、明人&ユリカの結末 ※脚本が残念、ED「いつか…信じて」{/netabare}
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)14、☆(並回)9、×(疑問回)3 ※個人評価 ☆ 3.5

OP 「YOU GET TO BURNING」
ED 「私らしく」

※西暦2201年(TVシリーズ完結から3年後)の物語


======== 機動戦艦ナデシコ-The prince of darkness- (1998年8月) ======

全1話 ☆ 3.9 {netabare}火星の叛乱、ナデシコ新クルー結集、ユリカ救出{/netabare} ※1時間20分

投稿 : 2024/09/07
♥ : 10

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

SFロボットアニメながらコメディ色を強く感じさせる…そして時々胸がキュンキュンする作品でした^^

この作品についてタイトルを知っているくらいの知識しかありませんでしたが、先日友人がソースを貸してくれたので視聴しました。
この作品が制作されたのが1996年…今から20年も前になります。
そのため作画に関しては現在における技術の進歩を感じましたが、内容については今でも十分面白さを感じる作品だったと思います。
それにキャラデザ…特にヒロイン達の可愛らしさは、今でも十分通用するレベルだと思います。

物語は「木星蜥蜴」と呼ばれる未知の敵と宇宙で戦っている真っ最中…しかし、戦局は芳しくなく敵の圧倒的戦力で火星と月が制圧されており、地球にも攻撃が仕掛けられ始めた…という状況です。

そんな中、火星に取り残された人々を救うべく民間企業であるネルガル重工が立ち上がり、「機動戦艦ナデシコ」を火星に向かわせることになるのです。
軍に属さなない民間企業の戦艦…ナデシコを発艦させる日に主人公である火星生まれのテンカワ・アキトは、ナデシコの艦長である幼馴染のミスマル・ユリカに出会い、テンカワ・アキトもナデシコのクルーの一員となって…物語が動いていきます。

完走後に振り返ってみると…幾つかのテーマに分類できる作品だった様に思います。

SFロボットアニメの部分は「正義とは何ぞや?」を描いていたと思います。
それは敵との攻防におけるセリフであったり、作品の中で何度も登場した熱血巨大ロボットアニメ「ゲキ・ガンガー3」の内容だったり、それに感化された登場人物の一挙手一投足そのもの…

でもこの作品のテーマってこれだけじゃないんですよね…
遺伝子操作によって生まれた11歳のホシノ・ルリ…表情を出すことが殆ど無く無口な少女…
そしてナデシコのメインコンピューターである「オモイカネ」の操作に長けている…
そんな電脳美少女が他のクルーの影響で少しずつ変化していく姿に彼女の成長が感じられる…

そして、何気に女性クルーから人気のある主人公のアキト…最初は幼馴染だけでしたが、少しずつ…だけど着実に包囲網が広がっていくのを目の当たりにする事になります。
今ではお約束ですけれど、鈍感な主人公には羨ましさを感じてしまう訳ですが…
それも愛の形の一つだと思いますが、本作で描かれている愛の形はそれだけではありません。
コメディ路線で進んでいたかと思えば、まさかの急転直下の展開…この世には戦争より正義より大切なモノがあるから人は必死になれる…そんな悲痛の叫びを目の当たりにした時には、私も痛みを感じずにはいられませんでした。

ナデシコに搭載されているメインコンピューターの「オモイカネ」の立ち位置も重要でした。
普段の「オモイカネ」は茶目っ気たっぷりで、とてもコンピューターとは思えない反応を示してくれます。
何より、ナデシコの歴史そのものである自分を必死に守ろうとする様には感動すら覚えました。
だってナデシコの歴史は、乗組員みんなで紡いできた時間と記憶なのですから…

色んな設定のごった煮…だけどそれぞれのバランスが絶妙な作品…といえると思います。
登場するキャラが魅力的だったのも作品の面白さに拍車を掛けています。
私は推しのキャラを見つけて作品を視聴する事が多いのですが、この作品に限ってはイチオシのキャラを絞り込む事ができませんでした。
なぜならどのキャラもここぞという時に放つパワーが半端無かったから…

メインヒロインであるミスマル・ユリカは、CVが桑島法子さんである事も相まって言うに及ばず…
頬を赤らめるホシノ・ルリを見た時には、心を一気に持っていかれた気がしました。
大人の魅力溢れる美人さん…苦しみからも見事立ち直ったハルカ・ミナト…
積極的な性格の人が多い中、奥手で不器用な性格が可愛らしかったエステバリス隊隊長のスバル・リョーコ…

でも一目で心を鷲掴みにされたのはオープニングアニメの一コマ…
荒廃する前の花咲き乱れる火星の草原に二人の子供が座っています…
一人はテンカワ・アキト…バツの悪そうに正座している姿が特徴的です。
その彼の隣でもたれかかりながらチョコンと座っているのがミスマル・ユリカ…
花で編んだネックレスと冠に身を付けた彼女は目を瞑って静かな笑顔を浮かべています。
その表情…女の子は男の子に全幅の信頼を置いているのが手に取るように分かるその笑顔が堪らなく可愛いんです。
ホンの一瞬しか映らなかったのが唯一残念だと思った点でした。

オープニングは、松澤由実さんの「YOU GET TO BURNING」
エンディングは、桑島法子さんの「私らしく」

2クール全26話の作品なのですが、気が付いたら完走していた…そんな感じで一気見してしまいました。
2016年10月1日にBlu-ray BOXのアンコールプレスが決定したとの事です。

「2010年発売、期間限定版のために現在プレスが終了しているBlu-ray BOXを、ファンの皆様からの熱烈な要望を受けて、放送20周年のメモリアルイヤーにあたる今年2016年秋に、仕様等一切変えずにアンコールプレスすることが決定致しました!
発売日は第1話が放送された記念日10月1日!
これが最後のチャンスとなりますので、是非お見逃し無く!!」

…だそうです。
TV放送から20年…仕様を一切変えずにアンコールプレスされる…それだけ根強いファンに愛され続けている作品、という事なんですよね。
でもこの様な事態が発生するのも理解できるほど面白い作品だったと思います。

引き続き、劇場版を視聴したいと思います。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 15

Dkn さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

大和をかける撫でし子のように

花の名であります撫子は女子供を例えた「撫でし子」から来ていて、時には清楚な日本女性を「大和撫子」と
表したりと様々な意味合いを持つものでございます。和歌や雅語を昔は「大和言葉」と呼んだとか。
文脈や人の立場や感情にも左右される日本語の妙。つまり「込められた意味」は読み取るのが楽しいもんで。
――――――――――――――――――――――――
「目の上のたん瘤(こぶ)」1.あって邪魔なもの 2.非常にうっとうしいという意味だそう。
「目上」の方に対して使うことが多いでしょうか。
――――――――――――――――――――――――

テラフォーミングやワープ航行があるSF世界で問いかけられるのは「大人や社会の嘘」と、反抗する若い世代。

内容を表面的に点で捉えると本作はパロディとギャグ多めのロボットアニメにしか見えませんが、
時代を切り開いた先人に対するアンチテーゼとして考えるとカチリとハマる気がします。
SFを構築したアニメ界に対する、初脚本であった「佐藤竜雄」他、若いスタッフ達と重なるものでありました。

放送されていた1990年代中盤は時代の移り変わりとともに各々の人気シリーズが変化を求められていた時代で、
ガンダムシリーズ「機動武闘伝Gガンダム」、マクロスシリーズ「マクロス7」勇者シリーズ「黄金勇者ゴルドラン」
たまたまですが、ナデシコと同じ年1996年で戦隊シリーズに「激走戦隊カーレンジャー」というのもありますね。

共通するのが「ギャグ路線とパロディ」でした。

シリーズ化された人気作が若年層を取り込む意識と変化をつけて往年のファンも呼びこむ工夫だった訳です。
近い年に「新世紀エヴァンゲリオン」や「マクロスプラス」などシリアス路線な屈指の名作もあるため、
すべてがそうでないにしろ、今でもシリーズの異色作と謳われるタイトルは1990年代半ばに集中していました。
前時代からの脱却を図りながらも名作を踏襲しオマージュする形式はシリアスなタイトルにも共通点が有りますし、
歴代の名作アニメに憧れ業界入りした若いスタッフ達らしいカラーを出した結果、生まれた作品のように思います。

宇宙戦艦ヤマトと対になり(ヤマト・ナデシコ)女子供を乗せた異色の戦艦をナデシコ(撫でし子)と呼ぶような、
重なったいくつかの意味を持つ設定過多を全ては回収出来ず、スタッフさえも忘れた複雑な設定があり、
劇場版も良い出来だが小説版の補完ストーリーを見なければTV版から繋がらないという声もある。
あと何故モテるのかわからない主人公(一応、ヘビーな人生で背負った影と母性本能をくすぐられる事が理由)

賛否ありますが「自分に世界に酔える作品」とはまた違った明るさを持つ独特なシリアスさが魅力です。

若さや推進力をエネルギッシュに描く荒々しさと、
火星・木星・地球の社会構造と隠された謎。

作中でキーとなるスーパーロボットアニメ「ゲキガンガー3」は
作品内外で意味を持つ懐古的な作品で、前述したことを踏まえると作中の台詞が向かう先を納得できる気がします。

カッコつけてますが私らしく言えば、
人気キャラ、ホシノ・ルリの「あなたの一番になりたい」を何度もリピートした萌え豚(私)が当時ハマったアニメ。


90年代に輝くSFアニメの寵児、機動戦艦ナデシコ。大和を駆ける撫でし子は、今なおファンに愛され続けています。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 28

71.7 4 メカニックでロボットなアニメランキング4位
機動警察パトレイバー(TVアニメ動画)

1989年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (280)
1661人が棚に入れました
時は1999年。社会は作業用ロボットことレイバーで発展を遂げる一方、レイバーを使った犯罪も多発。警視庁は対レイバー用の特機パトレイバーを準備した。レイバー小隊である特車二課第二小隊へ配属された婦警の泉野明は、パトレイバー・イングラムに“アルフォンス”と命名する。

声優・キャラクター
冨永みーな、古川登志夫、池水通洋、二又一成、大林隆介、榊原良子、郷里大輔、井上瑤、千葉繁、阪脩、西村知道、よこざわけい子、合野琢真、鈴置洋孝、土師孝也
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

もっともリアル・ロボットらしい作品だが・・・

制作者の側が、主人公達が所属する警察組織ではなくて、明らかにテロリストの側にシンパシーをもってる点が何とも。

『パトレーバー初期(アーリーデーズ)』のレビュー
https://www.anikore.jp/review/1785022/
の方に書きましたが、押井守氏を始めとする本作の制作者の世代(※全共闘世代)では仕方なかったのか?
このシリーズが好きな人もおられると思いますが、上記の理由で私の個人的評価はかなり低めになります。
(※但し劇場版第1作だけは、制作年代を考えると驚くくらい良く出来ていると思うので、そこだけは高く評価します。)


◆制作情報
{netabare}
原作           ヘッドギア(ゆうきまさみ、出渕裕、高田明美、伊藤和典、押井守)
監督           押井守(初期OVA1-6、劇場版1-2)、
              吉永尚之(初期OVA7、TVシリーズ、新作OVA)
              高山文彦(劇場版3(総監督))、遠藤卓司(劇場版3、(監督))
              神山健治(ミニパト)
シリーズ構成      伊藤和典(旧作OVA、TVシリーズ、新作OVA)
脚本           伊藤和典、押井守、横手美智子、とり・みき他
キャラクターデザイン ゆうきまさみ(原案)、高田明美
メカニックデザイン   出渕裕、佐山善則
アニメーション制作  スタジオディーン(初期OVA・劇場版1)、
              サンライズ(TVシリーズ・新作OVA)、
              I.G.タツノコ(劇場版2、ミニパト)
              マッドハウス(劇場版3){/netabare}

◆作品別評価(OVA&TVシリーズ、劇場版)

(1) 初期OVA      × 3.2  (7話)  (1988年4月-1989年6月)
(2) TVシリーズ     × 3.4  (47話) (1989年10月-1990年9月)
(3) 新作OVA       × 3.4  (16話) (1990年11月-1992年4月)
----------------------------------------------------------------
  総合          ×  3.3  (70話)


(4) 劇場版1       ★ 4.1       (1989年7月)
(5) 劇場版2       × 3.2       (1993年8月)
(6) 劇場版3(WXIII)  × 3.1       (2002年3月)
(7) 劇場版短編     × 3.3  (3話) (2002年3月) ※劇場版3と同時上映
----------------------------------------------------------------
  総合         ×  3.4  


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

===== 機動警察パトレイバー (アーリーデイズ) (1988年4月-1989年6月) ====
{netabare}
第1話 第二小隊出動せよ! ★ この年代にしては作画良好だが一部のキャラのウザさには閉口
第2話 ロングショット ★ ニューヨーク市長来京・テロ防止任務、カヌカ着任
第3話 四億五千万年の罠 × 東京湾の巨大謎生物 ※オチがなく脚本安直
第4話 Lの悲劇 × レイバー隊の富士研修 ※陳腐な怪奇譚でガッカリ
第5話 二課の一番長い日(前編) ★ 年末休暇、篠原重工の極秘開発メカ、陸自クーデター発生
第6話 二課の一番長い日(後編) × 核ミサイル回収作戦、空挺用レイバー投入、クーデター鎮圧 ※首謀者の小物感&陸自クーデターの目的の偏向ぶりは×
第7話 特車隊、北へ! ☆ 盗難パト密輸未遂事件 ※脚本が分かり辛い点&この回も犯罪者が小物過ぎる点は×{/netabare}
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)3、☆(並回)1、×(疑問回)3 ※個人評価 × 3.2

OP 「未来派Lovers」
ED ※毎回変わる


==== 機動警察パトレイバー ON TELEVISION (1989年10月-1990年9月) ====

 - - - - - OP「そのままの君でいて」、ED「MIDNIGHT BLUE」 - - - - -
{netabare}
第1話 イングラム起動 ☆ 泉野明(いずみ・のあ)イングラム初搭乗、二課着任
第2話 香貫花が来た ☆ 香貫花クランシー登場、模擬戦、担当任務決定
第3話 こちら特車二課 ☆ 
第4話 魔の山へ行けっ! ☆ 巨大実験動物排除作戦 
第5話 暴走レイバーX10 ★ 無人暴走レイバー(自衛隊開発4脚型試作機)排除任務
第6話 ザ・タワーSOS ☆ 建設中高層ビル火災、外国要人含む人命救助任務
第7話 栄光の97式改 × 新型機SRX-70試験導入、外資系軍需企業の影、南雲隊長の反発 ※色々とやらかしてる気が・・・
第8話 まぼろしの緑 ☆ 鬼の宿る神木移植
第9話 上陸 赤いレイバー ☆ ソ連軍用レイバーとの交戦、公安外事部暗躍
第10話 イヴの罠 ☆ 香貫花の祖母の50年のX'mas、西ドイツ製軍用レイバーとの交戦 
第11話 イヴの戦慄 ☆ 続き(※初の続き物)、謎の軍用レイバー・データ収集チーム(ファントム)
第12話 太田 惑いの午後 ★ 太田功操縦士のお見合い・失恋
第13話 殿下 お手柔らかに ☆ 中東産油国ウル王子来日・体験入隊、王子暗殺テロ未遂事件
第14話 あんたの勝ち! ☆ 隊員たちの日常回
第15話 歌を唄ったクジラ × 東京湾に迷い込んだクジラを逃がす話 ※マルクス号・・・
第16話 小隊 海を渡る ☆ 過激派環境保護組織(地球防衛軍)の爆破テロ未遂事件 
第17話 目標は後藤隊長 ☆ 
第18話 スキスキ野明先輩 ☆ 国民的アイドル(松本加奈)体験入隊、野明誘拐事件
第19話 ジオフロントの影 × 東京地下の空洞探査、東京湾埋立計画(バビロン・プロジェクト)阻止目的の爆弾テロ防止任務 ※謎の巨大生物は安直×
第20話 黒い胎動 ☆ 篠原重工の機種開発、大島陸自演習中の所属不明レイバー襲撃、パトレイバー隊大島へ
第21話 亡霊(ファントム)ふたたび ★ 大島の戦い(対所属不明レイバー2機)
第22話 花とレイバー ★ ヤクザ親分のレイバー道楽 ※良シナリオ(横手美智子担当)のギャグ回
第23話 香貫花レポート ☆ 香貫花のレイバー隊員評価 
第24話 さらば香貫花 × 空港ハイジャック事件 ※日本赤軍みたいな犯人を好意的に描きすぎ×
第25話 春の嵐 ☆ 進士幹泰(しんし・みきやす、太田の指揮官)のヘッドハンティング話
第26話 私が熊耳武緒です × 熊耳(香貫花の後任)着任 ※犯人像が日本赤軍やか中核派・革マルっぽい点が非常に不愉快
第27話 闇に呼ぶ声 ☆ 火浦藩藩邸跡の怪奇譚 ※シナリオ安直で見なくてもよい回
第28話 怪しいふたり ☆ パトレイバー・ゲーム、シャフト社の極秘レイバー(グリフォン)開発
第29話 特車二課 壊滅す! × 下らないアジ演説を聞いているようなダメ回、ヲチも酷い(脚本=押井守)
第30話 グリフォン参上! ☆ 陸自小笠原訓練地への謎のレイバー襲来、シャフトのパトレイバー略奪計画
第31話 雨の惨劇 ★ 国際レイバーショウ、グリフォン来襲、ニ号機データ略奪、熊耳負傷 ※グリフォン飛翔は流石にシナリオ無謀×
第32話 再会 ☆ 内海の正体(リチャード・ウォン)、香貫花復帰
第33話 シャフトの犬たち ☆ 内海のシャフト社上層部への反抗、グリフォンvs.SSS(シャフト社警備システム)
第34話 城門の戦い ☆ バビロン城門の鼎戦(一号機vs.グリフォンvs.エイブラハム) ※見せ場のはずなのに脚本・演出ともイマイチ×{/netabare}

 - OP「コンディション・グリーン 〜緊急発進〜」、ED「パラダイスの確率」 -
{netabare}
第35話 グリフォン墜つ! ☆ 一号機vs.グリフォン、内海&バド海外逃亡 ※篠原指摘の「野明の変わりよう」が全然伝わってこない点が×
第36話 野明の冒険 ☆ ※機動二課の日常回
第37話 安心売ります × ※保険会社回だが、とくに見なくてよい内容
第38話 地下迷宮物件 × ※これも見なくていい内容のない回
第39話 量産機計画 ☆ レイバー隊の量産機開発への協力
第40話 沿岸警備命令 ☆ 首長竜プレッシー騒動
第41話 テロリストを救え × バビロンPJコンベンション会場爆弾テロ
第42話 帰ってきた男たち × 環境テロリスト「海の家」メンバー達の友情話
第43話 はたらくお嬢さん ☆ TVレポーター人質事件
第44話 CLATよ永遠に ☆ シバ整備班員のNY研修の夢 ※脚本安易なギャグ回
第45話 職業選択の自由 ☆ 空挺レイバー隊演習見学、野明が仕事を続ける理由
第46話 その名はゼロ ☆ 最新鋭機ゼロvs.アルフォンス、野明の憂鬱
第47話 コンディション・グリーン ☆ アルフォンス最後の出撃、新機種名ピースメーカー{/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)5、☆(並回)32、×(疑問回)10 ※個人評価 × 3.4


===== 機動警察パトレイバー NEW OVA (1990年11月-1992年4月) =======
{netabare}
第1話 グリフォン復活 ☆ 黒崎&内海&パド再登場、ゼロ(第一小隊(五味丘&結城機))大破
第2話 逆襲のシャフト! ☆ 不穏な年の瀬
第3話 史上最大の決戦 ☆ 第二小隊vs.グリフォン ※敵側が小物ばかりでイマイチ・・・
第4話 GAME OVER ☆ 香貫花出動、ウォンと熊耳の再会、ウォン&黒崎逮捕失敗 ※同上
第5話 災厄の日 ☆ 野明の歯痛・体調不良
第6話 視聴率90% × 子供向け長寿番組打ち切り反対者の人質事件 ※犯人像が美化されすぎ
第7話 黒い三連星 × 銭湯客取り調べ事件 ※ガンダムネタ回
第8話 火の七日間 × 整備班の下らない馬鹿騒動回
第9話 VS(バーサス) ☆ 機動二課の慰安旅行回
第10話 その名はアムネジア ☆ 太田逃亡回だが、どうでもいいヲチの茶番劇
第11話 雨の日に来たゴマ ☆ 子猫好きの山崎巡査の話 
第12話 二人の軽井沢 ☆ 後藤&南雲両隊長の過ごす一夜
第13話 ダンジョン再び ☆ 地下迷路探索
第14話 雪のロンド ★ 篠原の初恋の人(加嶋由紀江)
第15話 星から来た女 × 見なくてもいいギャグ回
第16話 第二小隊異状なし ☆ 第三小隊創設へ、篠原の兄の墓参り{/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)1、☆(並回)11、×(疑問回)5 ※個人評価 × 3.4

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============ 機動警察パトレイバー The Movie (1989年7月) ============

全1話 ★ 4.1 {netabare}天才・狂人プログラマー(帆場暎一)の首都圏破壊計画阻止任務{/netabare} ※1時間39分 


=========== 機動警察パトレイバー 2 The Movie (1993年8月) ===========

全1話 × 3.2 {netabare}元PKO派遣陸自部隊長の首都圏を巻き込むテロ活動の阻止{/netabare} ※1時間53分


=============== WXIII 機動警察パトレイバー (2002年3月) ==============

全1話 × 3.1 {netabare}米軍と陸自と民間研究施設が極秘開発していた生物兵器の暴走阻止{/netabare} ※1時間40分


============= (劇場版ショートアニメ) ミニパト (2002年3月) =============
{netabare}
第1話 吼えろ リボルバーカノン! ☆ 紙芝居風パロレーバー兵器解説回 ※14分
第2話 あヽ栄光の98式AV! × 紙芝居風パトレイバー(REAL ROBOTアニメとしての)解説回 ※12分、演出がくどい×
第3話 特車二課の秘密! × 紙芝居風ギャグ回 ※12分、ダラダラと中身のない語りが続くだけ{/netabare} 
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★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)0、☆(並回)1、×(疑問回)2 ※個人評価 × 3.3

投稿 : 2024/09/07
♥ : 12
ネタバレ

シェリー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

映画では見られないパトレイバーのみんなの日常。

押井監督の作ったパトレイバーの映画は何度も観ていてとても好きなのですが、監督は押井さんではなかったのでどーでもよく思っていました。しかし、後藤さんと南雲さんをあまりにも好きになり過ぎて他の一面も見たくなり、とうとう観てみました。

 原作の映像化の順番としては、代表的なところを挙げるとOVA→映画第一弾→TVアニメ(→映画第二弾)となっていて、本作であるTVアニメは他の映像作品に比べて意外にも後なのです。OVA1~6までと映画は押井守さんが監督を手掛けています。これらが、または押井監督が火種となって後続の映像作品へと続いていったのです。

 『パトレイバー』のストーリーは。レイバーと呼ばれる汎用人間型作業機械が作られたことにより、社会の発展に役に立つのだけれど、そのせいでレイバー犯罪なるものも出てきました。その対策として警備部内に新たに設けられたのが「特科車両二課中隊」、通称「特車二課」。そこに配属された個性あふれる愉快な仲間たちを中心に描いたお話です。
 話の根幹や重要な登場人物にはどれもそんなに違いはありません。少年漫画的雰囲気やストーリーの構成が見えるものの、他の少年漫画原作の作品に比べ幾分おとなしく、彼らの真剣に事件に取り組む様はなかなか面白いです。
 押井映画を先に観ていた僕は知らなかったのですが、主人公はなんと泉水野明という女の子。これはなんと冒険的。最初から好感を持つことはできませんでしたが、何話か観ていると彼女の良さがだんだんと伝わってきます。アルフォンスという機体を病的に愛する面と、キレたときの「このやろー!」という子供っぽさを持った彼女を好きになってしまいます。

 押井監督の映像作品はとても現実的だという意見が多かったのですね。僕もそう思います。けれど監督は違えど、この作品にもそういう面はちゃんとありました。ああ見えても一応彼らは警察官なので、やはり行動の規制やモラルの維持や体面や上下関係などはとても厳しいです。それが今このときしなければならない行動を抑制したり、八方塞でにっちもさっちもいかない描写はまさに現実的です。それに、機体の話をするときも特に篠原はたくさんの知識をもってして、今までの機体と新たな機体の比較やその必要性なんかを論理立てて検討します。他にも小隊の編成や人事異動、上からのお達しなどなど。一見するとストーリーの都合の良いようには運んではいるようにはみえないところは十分に現実的にみえます。

 ついでにOVA版も書いてしまう。
 とりわけ押井色の強いOVA。まあ押井監督が作ったのだから当たり前と言えば当たり前なのだけれど。ストーリーの構成はもちろんのこと、グッと引きつけるシーンや乱れる感情を抑えつつ淡々と話すシーン、かたや騒がしかったり、静かだったりと緩急をつけた展開の仕方はとても素人には発想できない代物です。とにかくアニメを上手く作っています。特に5話と6話はこの後に作る映画に近いくらいシリアスな話でとても面白いです。あちこちで登場する脇役の人々の、あのうるさいくらい怒鳴り散らす滑稽な姿も特徴のひとつですよね。
 ただ、登場人物の描き方はだいぶ違うなあ、という印象を受けました。これは映画とアニメを比べてもそうなのですがちょっと違うんです。何がどう違うのかと言われるとはっきりとしたことは言えないのですが、例えば1人の台詞の長さや内容なんかは結構違う。アニメ版は無駄というわけではないのだけれど、何気ない日常での台詞と感情的な発言や「おりゃー!」「うわー!」などの感動詞が多いです。対して押井さんが監督した作品では、騒がしいところはみんな声をかぶせてやっちゃうし、笑わすシーンではキャラの性格を使って語りで見せます。ボケ、ツッコミの掛け合いよりもこっち。繁さんを見ているとそれがよく分かります。他にも台詞のほとんどは話を進めるために有効に使っていることが多く見られたり、1人が何かを話すときはカットを入れず、じっとその人ひとりを映します(この手法が僕はとても好き)。
 それと、とりわけ後藤さんの描き方だけは良くなかった。それというのも南雲さん好きを露骨に下品に表に出してしまうし、性格や態度も少しキツく真剣になり過ぎでした。本当はもっと余裕があってある程度怠けるのが後藤さんであり、彼の魅力でもあるのです。映画の方ではとても上手く描かれているから、もしかしたら見直しが図られたのかもしれません。まあこの意見は話としては逆なわけだけどね。


 パトレイバーを知っている割と多くの人は、映画第一弾を観て興奮し、第二弾で首を傾げ、好奇心の強い人はさらに第三弾まで観てなんだこりゃ。と思ったのだと推測します。パトレイバーの世界が好きなのであればぜひ本作、もしくはサクッと観られるOVAをお勧めします(NEW OVAはまだ観ていないのでわかりません)。そうか、こいつはこんな奴だったのか。と楽しめるはずです。僕はすごく楽しかった。
 ちなみにアニメ版でもたった1話だけ押井さんが脚本を担当した話があります。それはその話を最後まで観れば絶対分かります。本当にこの人は小難しいことが好きだな。と思うに違いないでしょう(なんて失礼なヤツw)。

なんだか長くなってしまいましたが、なかなか面白いのでお勧めです。


以下、余談です。
{netabare}


 ではではお前さんの目当ての後藤さんと南雲さんはどうだったのかということですが、もう大満足です!後藤さんはいつも通りのあの調子で、南雲さんは映画よりもちょっと肩の力を抜いた落ち着いた魅力がありとことん惚れました。僕はお2人のそれぞれの人柄も好きで、さらにその2人の掛け合いの後、結局後藤さんが折れる感じがたまらなく好きなのです。
 後藤さんってとてもかっこいいとは思いませんか?彼を担当する声優さんの演技も抜群ですし、あの雰囲気ながらも抜け目なくそして熱い部分も持っている人。そんでたまにせこい(笑)。確かにこれまでにも似て非なるキャラクターは星の数ほど描かれてきたけど、僕は後藤さんほど好きな人はいません。まあ押井監督の映画での描写が火付けになっているのだけれど、アニメ版でもやっぱり好きだ。
 南雲さんもとても好き。これも声優さんの演技と声の艶と、その中に芯の強さをかすかに感じられるのがとても良い。後藤さんもそうなんだけれど話し方にすごく惹かれます。彼らの話す独特なテンポがその性格を見事に反映できているし、さらに観ている人を惹き込む力があります。他の人にはできないよね。さらに僕は、南雲さんのゆずれないところは決して何があってもゆずらない強さに惚れます。これがとてもかっこいいんです。
 今回TVアニメ版で新たに好きになったのが、香貫花・クランシ―。押井映画第一弾では酷い目にあったし、逆に足を引っ張る形になってしまってとても不憫なキャラだなあと思っていたけれど、全然そんなことないじゃないか!ニューヨークから来た彼女は、とても優秀で静かでいながら覇気に満ちたいささか恐い女性です。行動的で理性的、何にも動じないような面持ちを持って、太田を叱責するのに最も効果的な女性です。でもかっこいいじゃなく、とても可愛いと僕は感じます。なんでだろう。きっとついに狂ったんだな(笑)。声優さんの演技もとても素晴らしいです。彼女がしゃべる度すごく聴き入ってしまいます。なんといっても特徴的な声が惹きます。香貫花さんはほんとに好きです。とっても可愛い。

 TVアニメ版を観てからまた映画を観て、何か変わったことを感じられたかというと特にないです。やっぱりキャラの描き方が違うから、別物というまでは離れていないけれど、彼らの違った一面が見られるのが映画かなと思います。まあ繁さんの渡米があの夢オチの実現だったり、熊耳が映画に出てこなかったことに残念がったり、彼らの関係が把握できたりと個人的な収穫は大きかったです。でも言うまでもないけど両方面白いですよ。ぜひ。



{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 11

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

TV版あるふぉんす♪

独特のセンスで描かれる近未来ロボットSF。

警察機構を風刺して、ドタバタと動きまわるレイバー
や、現場の警察官の日常や人間模様をコミカルに描く。

産業に纏る陰謀や多様化するレイバーのコントロールは
コンピューターが行っている事を中心にSF設定が好きな
人が喜びそうなソフト・ハードネタが多く含まれている。

パトレイバーが人型の二足歩行とか、操作技術向上の為
にレイバーで綾取りをさせる等の感覚で描かれている。
そういうネタが笑える人には最高傑作だと思う。


「レイバー」それは産業用に開発されたロボットの総称。
建設・土木の分野において特に広く普及したが・・
同時に事故や犯罪も急増・・安易なテロ誘発も招く・・

警視庁は、レイバー犯罪の対応部署として特科車輌二課
パトロールレイバー中隊を設けた。通称「パトレイバー」

元々OVAが先行して出ていますが、TV版は若干設定が変更
されている。時系列的には初期OVAに被っている。

特車二課は、従来機を運用する「第一小隊」だけ増え続ける
犯罪に対応しきれず、新たに「第二小隊」を編成するが・・
其処に集まった精鋭?は・・強烈な個性派揃いの問題児。
警察のお荷物部隊・・被害を増やす現況と揶揄されていた。

其処に、初の警察専用機とし設計・製造された篠原重工製
98式AV(Advanced Vehicle)“イングラム”が導入される。

後に非難と賞賛を浴びる特車二課「第二小隊」の始まり・・
パトレイバー隊員たちが葛藤しながら成長する青春群像。

基本的には現場の実務を軸に、独特の社会情勢の風刺等が
盛り込まれつつ、漫画版の様なコメディーな展開が多い。

警察内部の政治や産業に絡む陰謀や謎の組織の陰謀なども
同時に進行していき、話数が進むに連れ、シビアな展開も
増えて、シリアスな描写も増えていく。

レイバーで柔術や警棒での格闘などナンセンスなギャグが
多く、其れ等も産業戦の一面として組み込んでいる。
自給自足ネタ等警察官の日常をコミカルに描いたり、技術
馬鹿の整備班等もコミカルに描かれる事も多い。



特車二課第二小隊

泉 野明(冨永み〜な)イングラム一号機の操縦担当。
北海道出身だから?明るくのびのびとした単純な性格?で
正義感が強いが、上官に逆らう事も・・。少しミーハー。

篠原 遊馬(古川登志夫)一号機の指揮担当。
「篠原重工」の御曹司。ひねくれ者で口は悪く冷めた性格。
冷静な分析や繊細な思考を持つが・・のめり込む事も・・

香貫花・クランシー(井上瑤)二号機後方支援。巡査部長。
ニューヨークのポリスアカデミーを首席で卒業した才女。
研修目的で第二小隊に派遣された。クールで現実主義者。

太田 功(池水通洋)二号機フォワード。巡査。
生真面目で正義感の強い熱血漢、猪突猛進の熱血馬鹿。
融通が利かない性格で・・トラブルも多い。撃ちたがり。

後藤 喜一(大林隆介)特科車両二課第二小隊長。警部補。
普段は掴み所のなく飄々とした昼行灯・・所謂キレ者。

その他変り者が多い。


特車二課 第一小隊

南雲 しのぶ(榊原良子)特科車両二課第一小隊長。警部補。
特車二課の実質的な責任者。警視庁きっての才媛。


特車二課 整備班

榊 清太郎(阪脩)特科車両二課整備班長。整備の神様。
通称「おやっさん」。レイバー隊の闇将軍とも言われる。

シバ シゲオ(千葉繁)特科車両二課整備班員。
通称「シゲさん」。榊班長を崇拝する信奉者。若頭的存在。


シャフト・エンタープライズ

内海(鈴置洋孝)自称「黒の騎士」。「グリフォン」の生みの親。
基本的に享楽主義的能天気感覚満載の子供のような男。
非合法な活動を行う部署と思われる企画7課を率いてる。

黒崎(土師孝也)内海の懐刀。
目的のためには手段を選ばぬ現実主義的で冷徹な男。

バドリナート・ハルチャンド(合野琢真)通称バド。
黒いレイバー「グリフォン」のパイロットの少年。
下手な関西弁で喋る。ゲーム感覚で特車二課に戦いを挑む。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 7

71.9 5 メカニックでロボットなアニメランキング5位
フルメタル・パニック!Invisible Victory(IV)(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (281)
1315人が棚に入れました
相良宗介たち「ミスリル」に、敵「アマルガム」が逆襲!
今度は本気の闘いだ!!

敵<アマルガム>のガウルン、ゲイツといった強敵を倒し、いつもの平和な日常が戻った「陣代高校」。
しかし、そんな日々は長くは続かなかった・・・。
失態続きの<アマルガム>は、本気で相良宗介たちに襲いかかってくる。
世界各地の<ミスリル>の基地が強襲される!
テッサ率いるトゥアハー・デ・ダナンが格納されている「メリダ島」もたくさんのミサイル、アームスレイブによって攻撃される。
一方、日本の宗介、かなめにも魔の手が追っていた!!

再び、宗介、かなめ、テッサたちに試練が訪れる!!!

声優・キャラクター
関智一、ゆきのさつき、木村郁絵、森川智之、夏樹リオ、ゆかな、三木眞一郎、根谷美智子、大塚明夫、西村知道、浪川大輔、山路和弘、杉田智和、てらそままさき、井上麻里奈、内田彩、茅原実里、津田健次郎、玄田哲章、速水奨、山口勝平、遠藤大智、斉藤次郎、代永翼、櫻井トオル

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

俺はすべてを守る。君に属するすべての世界を護衛する!

この作品は「フルメタル・パニック」の4期に位置する作品です。
物語の内容に繋がりがあるので、前期未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

本作品の最大の特徴でもあると思うのですが…
これまでアニメーション制作は京都アニメーションでしたが、今回からXEBECに変わっています。
XEBECといえば、しーぽんの愛称が懐かしい「宇宙のステルヴィア」や「蒼穹のファフナー」が頭に浮かびますが、調べてみると「To LOVEる -とらぶる-」シリーズや、「這いよれ! ニャル子さん」などの作品も手掛けられているんですね。

京アニからアニメーション制作が変わる事を知り、少しビックリしましたがXEBECと聞いて安心しました。
XEBECといえば「蒼穹のファフナー」の様な半端ないクオリティのロボットバトルを輩出した会社です。
直近では「蒼穹のファフナーEXODUS」が放送されましたが、この作品のスタッフには子供の頃にファフナーを見て、自分もこの様なアニメを制作したい、という意志を持った人たちが参加していたそうです。
こういうモチベーションの高いスタッフが一緒だと心強いですよね。

一方、本作品の物語の方ですが…
これまで「アマルガム」というミスリルの敵の名を幾度となく聞いていました。
アマルガムの執拗な攻撃に相良宗助らは、何とか辛勝してきました。
ですが、今期のアマルガムは本気です。
本気でミスリルを潰しに襲ってくるのです。
彼らの本気…実はこの目にするまで皆目見当が付きませんでしたが、本作品で彼らの実力が明らかになります。

明らか…とは未だ言えないかもしれません。
アマルガムは底の見えない組織なんです。
だから、これが彼らの本気であることを証明する手立てがないんです。

しかもアマルガムはミスリルを同時多発的に襲ってきたんです。
個々の能力では拮抗するかもしれません。
でも最新式のアームスレイブを多数揃え、圧倒的火力の差を持って襲われては流石のミスリルも堪りません。

そして当然ですが、アマルガムの手は相良宗助…いえ、かなめにも迫っていたんです。
きっと状況はこれまで見てきた中で最悪と言っても過言ではないと思います。
そしてこの物語は、ミスリルにとって組織も心も瓦解した最低最悪の底辺から動いてきます。

今回はどのキャラを見ても心が痛みます。

成す術なく選択を強制・受諾させられた相良宗助。
これまで手を伸ばせば触れられる位置にいたはずなのに、一体どれだけの溝が開いてしまったのだろう…
でも再び歩き始めた矢先で彼を待っていたのは絶望…
襲い来る数々の痛み・苦しみを味わいながら、それでも宗介は顔を上げ叫びます。
だって…約束したから。

一番心細いのは、かなめかもしれません。
普通の高校生活を送りたいだけなのに、どうして自分の身の廻りでは騒ぎばかりが起きるんだろう…
でも、今度の騒ぎは普段の宗介のバカ騒ぎが可愛く思えるくらいに激しく、友達を容赦なく傷つけていくんです。
だからもう全部駄目かも…と思っていました。
けれど、物語ラストの叫びはズシンと胸に響きましたよ。
やっぱりかなめはそうじゃなくちゃ…

でも一番心を痛めたのはテッサで間違いないと思います。
自分の一声で人を生かしも殺しもするんです。
現在の状況を踏まえ、一番正しい選択が出来ていたのだろうか…
彼女の心にはこの問いがずっとついて回るのではないでしょうか。
いえ、今回の一件だけじゃありません。
自分が大佐としての言動全てについて回るんです。
その重みを受け止めるには…正直テッサは華奢すぎです。
更に寄りかかりたい人の消息は分からない…
組織としての自分、本心の欲求に対する自分…
きっと心はグチャグチャだったのではないでしょうか。

そういえば、今回新たに一人紹介したい人ができました。
宗介が立ち寄ったナムザクで知り合ったナミという女ん子です。
明るく聡明で…彼女もかなめやテッサに負けず劣らず良い娘なんですよ。
暗い話ばかりが続く中、彼女はオアシスの様な存在だったと思います。

混沌は留まる事を知りません。
そして一旦は停止を余儀なくされましたが、これで終わるミスリルではありません。
これまでも圧倒的不利な状況の中から、僅かな勝利条件を掴んできました。
この戦いにおいてもその奇跡を信じています。

オープニングテーマは、山田タマルさんの「Even...if」
エンディングテーマは、山田タマルさんの「yes」茅原実里さんの「Remained dream」
何このオープニング…ムッチャ痺れるんですけどっ!
って、エンディングも…!
どちらも大好きで通勤電車でリピートしながら聞いている曲です。
特に好きなのはオープニングです。
今期のアニソンBEST10の上位にどれだけ食い込んでくるかが楽しみです。

1クール12話の物語でした。
作画は、ロボットのクオリティーが素晴らしいです。
キャラデザは京アニとの違いは感じましたが、違和感は無かったと思います。
まさか…これで終わりじゃありませんよね。
原作は完結しているようなので、最後まで描ける条件は整っていると思います。

以前、とても悲しい思いをした経験があるので、なにとぞ続編…からの劇場版という改悪パターンだけは無い様にお願いします。
これはそうしちゃいけない作品だと思いますので…

投稿 : 2024/09/07
♥ : 17
ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

この愛に壮大な名前をつけよう

序盤 あぁ

中盤 うーん

終盤 うーーーーんんんん

四期です。お察しの通りInvisible Victoryの頭文字をローマ数字のⅣと見立てています。
三期の続きなのでだいぶ暗いです。四期もシリアスメインとなってきます。コメディシーンはやはり少ないです。個人的には嬉しいんですがね?

時代というものは無慈悲にすぎるもので、三期放送から13年の月日が立ちました。流行りや一般受けが変わる中で、作風が変わるのはとてもどうしようもないことなのでしょうが、個人的にあの作風が好きだったので残念です。

序盤から攻めてきます。恋愛系から始まるのですが、いきなりシリアスシーンになったり戦闘になったりと忙しいです。そしてあいも変わらず血は跳ね首が飛ぶので苦手な方はご控えを。まぁ三期を見れるくらいなら余裕でしょうが。
やはり前に三期あったとはいえ13年のときが経っているので、覚えているか正直微妙でしたが視聴し始めれば徐々に思い出してくるので安心してください。しかし、導入が雑だったのは些か見過ごせませんが。
中盤は新キャラがメインになってきます。主人公はソウスケのままなのですが、時間的にも空間的にも間ができるのでちょっと最初は驚きます。しかし、そこはフルメタ。もちまえの「なんやかんや」と「非情」を使い切り抜けます!
おおとここで終盤に差し掛かる!止まる様子はまったくなく、ゴールもどんな形かわからない。この状況で不安にならない視聴者はいるのでしょうか。{netabare}実際ものすごく中途半端で終わりましたからね。続きはあるのでしょうかね。また13年待つのは厳しいですよ。{/netabare}
物語の全体的な印象としては悪くないです。なんやかんや言ってもフルメタは四期まで続いているだけあってちゃんと物語としては成り立っています。無駄なシーンもあることにはありましたが、それが無ければ納得するかと言われれば微妙なとこです。要はフルメタが好きならば問題ない、ということです。個人的にはセカンドが一番好きですが、本作が一番好きという視聴者がいてもおかしくは無いと思います。そういう感じです((

{netabare}あと個人的な読みではソウスケが「愛」を知るのに時間がかかったり、何かしらのアクションがあると思ったんですが、案外あっさり愛を伝えてますね。私が見逃しただけなのかな。だとしたら結構重要なとこ見落としてますね。世界を巻き込んだ恋愛なのですから、一括いに愛の力と表現するのはなんか癪です。かと言ってなんと表現すればいいのか。やはり愛なのか…できれば下限も知ってほしいところです。発送としては良いのですがね?
あとナミの声優さんは茅原実里さんだそうです。茅原さん救われない役多くない?気のせい?いつも死んでるか救われないイメージしかないんだけど。気のせいかな(汗){/netabare}

先程も行ったとおり制作会社がかわり作風がガラリと変わっています。一期と二期ではもちろん差はあったにしろ大きな変化ではありませんでした。しかしこの三期と四期の間には深すぎる溝ができてしまいました。主人公たちや生徒たちはもちろん、ロボットや車などが大分変わり果てていました。人はキャラデザの変更を疑うくらいには違いましたね。見た目から元気いっぱいだったあの少女が今では恋するうら若き乙女に。まぁ言動とかが女々しくなったのも原因でしょうが。個人的にはやはり昔のほうが好き。
ロボットは3DCGをつかっていました。モーションは丁寧でしたが、ちょっと陳腐な感じはしました。対象年齢が低めのアニメにでてきそうなやつ(伝わってほしい)。まぁ大の大人がロボット変形に対し「その稼働はおかしい」と批判する業界もありますからね(そっと宇宙世紀から目をそらす)。ほ、本当にガンダムは面白いですよ?(必死のフォロー)
あと恭子ちゃん扇情的になった?ちょっと気に食わないんだけど。前の元気で天真爛漫な恭子ちゃんに戻してよ!(過激派)びっくりしたね。一瞬誰かわかんなかったもん。

監督は中山勝一さん。planetarianのシリーズディレクターをされた方ですね
原作・シリーズ構成・脚本は賀東招二さん。
キャラデザは堀内修さん。不動
劇判は佐橋俊彦さん。不
アニメ制作はXEBECさん。ファフナーやニャル子などを制作したところですね

opは山田タマルさん作詞曲歌唱、山本陽介さん編曲の「Even...if」
edも山田タマルさん作詞曲歌唱、山本陽介さん編曲の「yes」
ちなみに個人的に好きなのが8話ED畑亜貴さん作詞、菊田大介さん作編曲、茅原実里さん歌唱のゴールデンコンビの「Remained dream」が大好きです
声優さんはよく、主人公の関さんが初期とは大違いの演技力でした。いや初期も味があってよかったんですけどね

総合評価 受け入れられない人もいると思う

投稿 : 2024/09/07
♥ : 9
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

今回のフルメタは死者・怪我人続出の本気戦闘モード!

本シリーズに関しては、サブヒロインのテッサ隊長が可愛いだけの、温(ぬる)くて展開の散漫な「なんちゃってロボット&学園ラブコメ」アニメとばかり思っていて、この新作の視聴前はほとんど期待していなかっただけに、第1話から・・・ちょービックリ!!!!
前作まで(1~3期+OVAの計50話)は、長~い前座だった!?

何か見続けているうちに、主人公=宗介君が『装甲騎兵ボトムズ』のキリコ君に見えてきた!
これは、《リアル志向ロボット&軍事アニメ》の思わぬ拾い物でした。

チンタラしてなかなか話の進まなかった前作までを余り確り見ていない私が、この新作はこれだけ楽しめたということは、コレ単独で新規に見始めてもいい作品なのかも?
というか、私の場合、この新作を見終えて、初めて前作の方をじっくり再視聴してみたくなりました。
原作の方は、さらにこの後シリアスな展開が続くそうなので、何とか最後までアニメ化して欲しいところです。


◆制作情報
{netabare}
原作ラノベ      賀東招二(『富士見ファンタジア文庫』1998-2011年刊)
監督         中山勝一
シリーズ構成・脚本  賀東招二
キャラクターデザイン 堀内修
メカニックデザイン  海老川兼武、渭原敏明
音楽         佐橋俊彦
アニメーション制作  XEBEC{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

======== フルメタル・パニック! Invisible Vicrory (2018年4-7月) ========
{netabare}
第1話 ゼロアワー ★ テロ組織「アマルガム」の本気宣言(レナード)、普通の学園生活の終り、世界各地のミスリル基地への大攻勢開始
第2話 損害制御 ★★ メリダ島基地への敵襲、宗介&かなめへの襲撃、スペック伍長懲戒(テッサ大佐)、かなめ動揺
第3話 BIG ONE PERCENT ★★ ベヘモス迎撃(スペック戦死、キャステロ中尉戦死)、Mr.クラマの卑劣な罠(人質・常盤恭子)、宗介とかなめの約束
第4話 オン・マイ・オウン ★★ 学園の戦闘(人質解放、レナード来襲・かなめ投降)、メリダ基地放棄・テッサ隊脱出、宗介の決意{/netabare}

 - - - - - - - - - - - シナリオの切れ目 - - - - - - - - - - -
{netabare}
第5話 WELCOME TO THE JUNGLE ★ 東南アジア・ナムサク市編(AS闘技場(アレーヌ)、ナミ&レモンとの出遭い、参戦)
第6話 腐敗のまどろみ ☆ 続き(地元警察署長の接触、宗介の目的)
第7話 ジャイアント・キリング ★ 続き(闇バトル(ロートル機サベージvs.最新鋭機M9)、再びクラマの卑劣な罠(人質・ナミ))
第8話 ワン・マン・フォース ★★ 続き(ナミ死亡、宗介の復讐戦、クラマ戦死・宗介重症、かなめの行方) ※ED「Remained dream」{/netabare}

 - - - - - - - - - - - シナリオの切れ目 - - - - - - - - - - -
{netabare}
第9話 堕ちた魔女 ★★ 旧アーバレストAI(アル)の機能回復、テッサ大佐サンフランシスコにて発見、アマルガムの尻尾あぶりだし作戦
第10話 前へ、前へ ★ レモン隠れ家への襲撃、囚われのかなめ、フロリダ軍事キャンプ(宗介回復)、カリーニン少佐の裏切り
第11話 ストーミー・ナイト ★★ メキシコ・レナード隠れ家強襲、かなめ奪還作戦(クルツ&メリッサ合流)、レナードの待ち伏せ
第12話 メイク・マイ・デイ ★★ かなめ奪還失敗、新機レーバティン無双(AIアル&宗介のコンビ復活)、かなめからの連絡・約束、テッサとの再会・宗介&アル原隊復帰{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)7、★(良回)4、☆(並回)1、×(疑問回)0 個人評価 ★ 4.3

OP 「Even...if」
ED 「yes」

投稿 : 2024/09/07
♥ : 16

67.5 6 メカニックでロボットなアニメランキング6位
フレームアームズ・ガール(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (291)
1195人が棚に入れました
ある日の早朝、普通の女子高生あおの元に届けられた謎の小包。
開けるとそこにはフレームアームズ・ガールと呼ばれる完全自立型の小型ロボット「轟雷」が入っていた。

おもちゃだ!プラモデルだ!

しかし轟雷はただのフレームアームズ・ガールではなかった。

通常の人工知能以上に高度な、人格を有する人口自我、AS(アーティフィシャル・セルフ)を搭載した最新型の試作機だったのだ。
しかも轟雷を起動できたのは世界中であおたった一人。

バトルデータを収集し、感情を学んでいく「フレームアームズ・ガール・轟雷」。
フレームアームズ・ガールの知識0(ゼロ)の「少女・あお」。

かくして、あおと轟雷、少女とフレームアームズ・ガールの奇妙で楽しい、きゃっきゃうふふな日常がスタートする!


主人公「あお」と「轟雷」たちFAガールたちの日常生活と成長する感情のストーリー!

声優・キャラクター
日笠陽子、佳穂成美、綾瀬有、長江里加、山崎エリイ、山村響、樺山ミナミ
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

かつてプラモ少年(非モデラー)だった人の感想

2話までの感想
{netabare}てっきり武装神姫の新シリーズかと思ったのだけど、関係ないの?
スカイガールズとストパンみたいに紛らわしいことによく顔を出すなぁ、島田フミカネって。
いや、そういいつつ実は世界繋がってました~とかやるんじゃないの?(願望)

内容は…うん、現時点では武装神姫なのでこれといって感想はナシ。{/netabare}

6話までの感想
{netabare}5話まではキャラ紹介って感じだったのかな。
次から次へと新たなフレームアームガールズが加わり、どいつもこいつもなし崩しでアオの家へ居候することになる。
ってことでマトモに話が動くのは6話からかな~と思ったけど、これまで通り日常生活を描くのみでした。
別にそれは良いのだけど…どうしても武装神姫のイメージを引きずったまま見てるせいか、その作品の社会での立ち位置が見えないのはどうもシックリ来ない。
要は武装神姫からの設定を拝借するなら「世間ではフレームアームズが大流行で、オモチャ屋には本体やパーツが並び、ちょくちょく大会も行われてる」…くらいは描いて欲しいなぁ。
そうでないとお買い物の回とか、酢はちゃんと代金を支払えたのかどうか気になって仕方ない。

それと童心に帰ってプラモにハマってた頃のつもりで見てみると、一応そうは描いてるけどまだまだピーキーさが足りないような?
ゴウライは空を飛ぶのを捨てて地上戦用特化なのだから、もっと重量級を意識してもいい気が。
相撲の回とか、空戦用がいくらぶちかましをかけてもビクともしない(場合によってはゴウライ無傷で空戦機体が壊れる)とか、掴むことさえできれば負ける要素が無いとか。
ってかそれくらい差がないと空戦用が圧倒的に強すぎる気が…。
あ、それとパーツ換装ね、他の機体との。
コアファイター挟んでガンタンクダムにしてみたり、エルガイムにバスターランチャー持たせたくて買いたくもないバッシュのプラモ買った人は少なくないハズ。
(さすがにアトールⅤの再現はできませんでした、お小遣いがねぇ…)
古くは変身サイボーグ、現代でもねんどろいどがそういった「楽しみ方」で需要を満たしてるんじゃないのん?
…って、そこら辺ってビルドファイターでやってるんだろうか?自分そっちは全く見てないので。
折角模型屋が原作なんだからもっとそっち寄りの魅力を前面に出しても良い気がするんだがのう。

一方で誉める点。
バーゼラルドがストパンのハルトマンとルッキーニを足したようなキャラで(それがパクりだと非難してるワケではない)、ブレパン見てた時「なんか足んないんだよなぁ」と思ってたのはコレだと気付けました。
トラブルメーカーって言っちゃっていいのかな、それでいてムードメーカー的なキャラの配置は重要だなぁと思った次第。
本作だとどのキャラもトラブルメーカーになりえる感じだけど。{/netabare}

9話までの感想
{netabare}↑の6話までの感想にて換装してくれないかなーと書いたけど、どうやらアオ宅に居るFAGはどれも特注品らしく、装備も専用のでないといけないらしい。
って設定が明かされてガッカリしたと思ったら…8話で装甲強化したゴウライキター!
更にアーキテクトがフレズヴェルクに化けたシミュレーションなので実戦ではまだどうなるか不明だけど、取っ組み合いをしてパワー勝ちしてるし!
ゴウライはもっと重量級・パワータイプにしてくれんかのうと書いたらホントにそれが実現してしまいました。
雑誌の月間あらすじとか公式予告とか見てないですよ?
いやぁ驚いた。
っていうかさすが模型屋というべきですね、何が望まれてるかちゃんと把握してたのねー。

ってことで評価がドドンと上がったところで話は戻って7話…モ、モグタン!?
ゴンとオリーブも含めればかなり長いこと放送されてたのでマニアックとはいわんけど、3Dを実写パートになぞらえて、工場見学パートをアニメでやる辺りなかなかニクい演出。
できればナレーションは局アナにやって欲しかった…というのは贅沢な望みか。
でもって9話では鬼公園ネタ。
色んな作品のロケ地になってるそうでこれまたマニアックとはいわんけど(普通のご当地ネタかと)あんなにグッズは出てないよね?
ってか昔リアルで何度か通り抜けたことがあるけど、立川周辺はもっと散策すれば良かったなぁ…当分行く用事無いよ。
そして病状を聞いた時の反応で「一回関節外して~」と言ってるので、ああやっぱりそういうことができる設定なのねーと思いつつも多分実際にそうやるシーンは見せないんだろうなぁ。
残酷表現に引っかかってしまうんだろうか、バラバラに分解した姿は見せてくれないんだよなぁ、武装神姫もそうだった。
そこから組み立てなおしてガンタンクダム状態とかやって欲しいんだがのう。{/netabare}

12話までの感想
{netabare}まず11話、あおがフレズベルクに会うべく本社へ…って近所かよw
しかも恐らくアポなし。
「試供品送った客(唯一ゴウライを起動させた重要人物)が突然本社へやって来た」となれば、すわクレームかと社員は色めき立ったと思うのだが、相手があおで助かったな。
あっさりフレズベルクと面談できて「あれ?」と違和感をあまり抱かないのはこれまであおを能天気なアホキャラとして描いてきた功績かと。
でもって最後のフレズベルク暴走シーン…ちょ、ウイルスファージww
「なにかに浸食されてる」ってのを絵で表現するなら、これ以上分かりやすいのは存在しねーだろってくらいの潔さ。
親切心なのかヤケクソなのかもーワカランぞ。

そして12話。
↑でエルガイムのアトールV(ウルトラマンのタイラントの方が通じる?)のことを書いたけど、それが最終回で実現んん!!!
腕外したり首もげたりするのがNGであるなら、恐らく作中の描写が精一杯のキメラモード。
おおお、わかってるねぇ。

こ れ を 見 た か っ た ん だ

もし自分が未だプラモ少年だったら全キット集めて再現目指さずには居られなかったと思います。
または、既にキットを持っててゴチャゴチャ組み替えて遊んでたらそれが本編で実現して大興奮だったかと。
これで更にあの形態が可能なのはパワー自慢のゴウライだけってことなら大歓喜だけど、そこまでは説明されませんでした。
ってか…金ピカ…だと?
金ピカ…メッキ…ハイシャルタット専用ウィンガル…うっ頭が(※)。
とはいえ、CGで金属を表現した時ってあり得ないほどテカテカしてるのをよく見るけど、この作品はかなり自然に描かれてました。
(気付いてないだけで最近のCGはこれ位普通にできてる?)

でもってラストのステージシーン。
実は今まで書かずにいたけど、秘かに期待してたことがありまして…。
それは「実物のキットを使ったコマ撮りシーン」をやってくれないかなー?というもの。
ガンプラでアニメのダンスシーンを再現した動画だったかを見かけたことがあるので、もし踊らすことがあるならあんなのをFAGでやらんかなぁ?と思ってたり。
なので最後のステージシーンがCGだったのはガッカリ…と思ったけど、いや待てよ?
これは…「キミも実際にキットを買って作中のダンスを再現させてみよう」って意図なのかも?
さすがにそこまで動画を追う気力無いけど、居そうじゃない?ってかもう居たりして??
そういう人に向けたメッセージかあれは、と思えばなるほど納得、CD売りたいとか大人の事情もあるんだろうけどうまく作品コンセプト(キット売りたいってのも大人の事情ではあるのだけど、これはもう最初から提示されてるコンセプトかと)に落とし込んだなぁと思います。

それとこれは自分語りになってしまうけど…自分はプラモは動かしてナンボと思ってます。
関節ダルダル接合部カパカパになるまで動かし倒して最後は空気銃の的…がプラモの一生かなぁ、と。
ヤマトのプラモならまだしも、ロボットでわざわざ可動部分があるんだから動かさなきゃ勿体ないというか。
(なのでプラモのコマ撮り動画は究極形態だと思ってます)
で、そのことを友人に話したら、どうやらリアルのFAGは動かそうとするとパーツがポロポロ取れてしまいそういう楽しみ方は困難なんだそうな。
「現実はそんなものかー、残念だなー」と頭の片隅に置きながらアニメを見てたら、ドローンに運ばれるゴウライを追おうとしたフレズベルグが、燃料切れだかで地面に落ちてあっさりとパーツが取れてしまうシーンがあったり。
「ナルホドこうなっちゃうのか」と思うと同時に「え、そこでリアルネタ入れるの?」とビックリ。
現実と空想の匙加減が絶妙というか…さすが原作コトブキヤというべきか、しっかりキットとしての性質を描いてて感服しました。
(ってか友人から実際のFAGのこと聞いてなかったらそのシーン何も感じなかったと思う)
FAGコマ撮り動画で「動く度にパーツが落ちる轟雷」なんてのあったらウケるんじゃないかな?



ガリアンの敵メカ。
全身銀ピカって設定でプラモデルもランナーの状態からメッキ加工済み。
接着剤効かないヤスリかけられない塗装できない、で当時の自分は「こんなの作れるか!」と投げ捨てた苦い記憶が。
自分はただのプラモ少年で“モデラー”に足を踏み入れずに卒業しちゃったのだけど、モデラー的にはメッキ処理って面白いのだろうか?
(百式やナイトオブゴールド見るに){/netabare}

総評
{netabare}「自分が未だプラモ少年だったら~」って視点(つまり玩具の販促アニメ)で見ると、痒いところに手が届くというかよく分かってるじゃんと感心するというか、ニーズをよく理解した出来だったと思います。
モデラーじゃないので断言はできないけど「モデラー心をくすぐる」って表現がシックリ来るかな。
まぁ腕外したり首もげたりして欲しかったってのはあるけど…これは仕方ないか。
スポンサーが作品の内容に口出すとロクな結果にならないことが多い中、これは非常に上手く行った珍しい例かと。
(コトブキヤがどこまで口出ししてるのかは知らないけどね)

一方でバトルモノだったり社会描写モノとして見ると、まー緊張感が無いこと、ワザとだろうけど。
早めに「そういうアニメじゃないですよ」と示してくれれば良かったのだけど、暫く自分は戸惑ってしまいました。
だってさぁ、エンディングでオモチャ屋の売店と思われるシーンあるじゃない?
本編でそれ出るんだろうなーと予想してしまうのは仕方ないと思うんだが…。
そうそう、エンディングで思い出したけどオープニングの方、分身したアーキテクトに囲まれてるシーンを見て「量産機(市販品)相手に多対一の戦闘もあるのかなー?CGだったら楽そうだし」と思ったけどそれもありませんでしたね。
登場したFAGはどれも試作品らしいので、市販品との違いなんてのも見たかったかもー?
もし続編が出るようなことがあれば、そこら辺に期待でしょうか。


余談
バーゼが金髪なんだか銀髪なんだかよーワカラン。
アニメ見るだけだったらプラチナブロンドって解釈でいいんだろうけど、公式のキットの写真見てみると黄色…う~ん?{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 8
ネタバレ

アレク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ダイレクトマーケティングも愛があってこそ

監督が好きなというか個人的に注目してる人だったので視聴、と思いきやフレームアームガールズ達の
柔らかで丸っこいキャラデザ、それ以前にOPにいきなり拝めるパンチラならぬパンもろ
どこかで見たノリだなと思いきやキャラデザは島田フミカネ氏というビッグネームでしかも作中で活躍する
プラモも同氏のデザインで実際販売され詳しい経緯は知らないがその販売元の肝いりで今回のアニメ化まで
こぎつけたらしい。

なのでこのアニメは販促色が濃くアニオタにとってそういうのっていい予感がしないもんなんですが意外や意外
面白いですよこれ。(実写化でもアニメでもムーブメントを作りたいのか原作売りたいのか知らんけど宣伝に
予算をかけて制作陣も下請け的に無感動に作った作品ほど見てて萎えるもんはありませんからね)

{netabare}

愚痴はさておき実際このアニメは販促色が濃い、濃いがだからといってダメなわけでは決してなく
プラモ素人のあおちゃんと一緒にプラモの組み立てからそのプラモが出荷されるまでの様々な工程などを
一緒に学んでいくチュートリアル的機能もある作品。
自分はプラモいじりの趣味はないがオタ知識には無関心でいられなかったし知らなかったからこそ
一昔前に流行ったクイズ番組での工場見学のような知的好奇心がくすぐられる感じもあり(実際に
工場見学パートもあったしね)その道の人には物足りなかったであろうが初心者の自分としては
楽しく学べました。




そして個人的にはこちらの方がより楽しめた最終的にフレズヴェルクも含め8体の主要なプラモが
登場するがその彼女たちが各イベントやハプニングて巻き起こす掛け合いや会話劇。

色んな意味で純真無垢で感情を学ぶという設定にふさわしい轟雷
逆に今時珍しいテンプレートなツンデレでこのメンバーの中ではむしろ常識人の突っ込み役スティレット
一見おバカだが実は頭がいいデレマスでいう杏ポジ、バーゼラルド
変態お色気枠マテリア姉妹
古風だが頑固で融通がきかない実はトラブルメーカー迅雷
ググる枠で優等生なアーキテクト
そして終盤登場し緊張感を与える戦闘狂フレズヴェルク
そして忘れちゃいけないイベント好きで金にがめついのも含めて生活感のあるいい子源内あお
(デフォルメたっぷり属性盛り盛りの子もいいけどAチャンネルのユー子とか最近では天使すぎるきらいがあるが
ガヴドロのヴィネットちゃんとか実際にそんな人は現実にいるのか、いたとしてお近づきになれるかは
いったん置いといてこういった実際にもいそうなデフォルメ控えめないい子っていいよね( ´∀`)b)



そんな今時珍しくはない属性のキャラたちだが少ないシーンでのキャラクターの個性の際立たせ方を心得てる
印象でどのキャラも来てすぐ覚えられたし大爆笑ってわけじゃないが所々クスリとさせるようなギャグセンスは
流石、正直あおちゃん役の日笠陽子以外は新人らしくあまりうまく感じられないんですがキャラが生き生きした
脚本を見ているとそれすら好意的に感じてしまう不思議。
こうなってくるとアイマスのようにいろいろな組み合わせのカップリングやユニットを妄想したくなるが
最終回のライブシーンはその兆候か、それもこれもキャラとしての土台がしっかりしていればこそ。
感情を学んできた轟雷が後半恐れや不安などといったマイナスな感情も出すようになったという
描写が軽いタッチながらも盛り込まれていてそういうとこまで踏み込むのは個人的にポイント高かったり。


しかも舞台は資本元のコトブキヤのお膝元立川市ということで街並みや背景はもちろんのことさりげなく名産品を
作中に入れてみたりご当地アニメの側面から見てもぬかりなく肝心の内容も面白かったしプラモに関する描写も
愛があるかは本人にしかわからないが少なくともしっかり下調べしてから作品におこしている印象で
やらしい話スポンサーの意向にも沿ってるしこれからプラモを始めたい人にとって入口としてふさわしいアニメ
これぞまさにプロの仕事。
(個人的にたまにある百合、またはフェチズムを感じさせる艶めかしい描写も好きでしたヾ(*´∀`*)ノ)



このアニメの監督どこまでが監督の功績かわかりませんが今までクレジットされてる作品をざっと見ても
個性を押し出すタイプじゃないが原作の魅力をよく引き出せてる印象の作品が多く今回の件でますます
好きになりました(∩´∀`)∩



特に印象に残ったのは6話の怪談話は画面越しだが思わずぞっとした
あんなうっかりミスやろうもんなら自己嫌悪でその夜眠れない(((( ;゚д゚)))
プラモに限らずコレクターにとって使い込まれた各用具というものは愛着沸くしコレクションの一部なのです。
高価なものならなおのこと
そんな知識だけじゃなく心理まですくい取ってるところも本作の美点




最後にふとした疑問なんですけど自分はプラモをいじる趣味はないんですが昔いじってる奴眺めてたのと今回の
アニメで気付いたんですが昔は塗装は買い手の裁量に委ねられていてクリエイターと買い手共同の作品という
印象だったんですが今回出てくるプラモはみんな塗装済みで買い手は組み立てるだけなのでクリエイターの作品
というウエイトが大きくなってるのかな?誰か詳しい人いたら絶賛メッセ募集中です(/・ω・)/

{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 24
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

今期(2017春)のダークホース ~シガラミの少ない、清々しいまでの販促アニメ~

[文量→小盛り 内容→感想系]

原作が「プラモデル」ってのは変わってるね。まあ、ガンプラを原作にした「ビルドファイターズ」は面白かったし、やりようだよね(自由度はかなり高いはず)。

【総括】
「どうせ、美少女プラモの可愛い仕草を観て、ブヒブヒ言わせるだけのアニメでしょ? 販促目的の低クオリティアニメでしょ?」なんてナメた態度で視聴開始しましたが、いや~、良い意味で予想を裏切られました。

バトルものの側面もありますが、わりと日常ギャグよりで、そのギャグがなかなか面白い。面白いというより、微笑ましい!

これは「食わず嫌いは勿体ない作品」だと思います! 今期(2017春)、一番のダークホース(期待以上に面白かった)でした!

(まあ、元の期待値が低かったというのはあるけどねw)

《以下ネタバレ》

【視聴終了】
{netabare}
販促も、飛び抜けると面白い! が、現実はただのプラモな(バトルが出来ない)わけで、本当に販促になってるのかな(笑)? まあ、知名度は上がったか。

バーゼの天然に見せかけたやや黒い性格と、白黒姉妹の漫才、あお の拝金主義(なのにちゃんと優しい)で現実味のある性格が良かった!

個人的には9話(風邪回・夢回)が一番好きだった。プラモ原作の自由度(なんでもアリ)をフル活用していましたね。キャラが良いからできる変化球回。あと、7話の反則的販促回w や、最終話のメチャメチャな感じも好きだった。なんか、制作も楽しんで作っているんだなというのが伝わる、良いアニメでしたがたね♪
{/netabare}

【余談 歴史上No.1のバトル玩具システム】
{netabare}
今まで日本では、様々な玩具が発売されました。その中で「戦い」をメインにしたもので、私が思うNo.1の玩具(システム)は、

「バーコードバトラー」

という玩具です。知ってますか?

これ、市販の(何でも良いので)商品のバーコードを切り取って厚紙とかに貼り、「バーコードバトラー本体」で読み取ると、そのバーコードに応じて「攻撃力」や「防御力」が決まり、カードゲームのように戦えるという商品です(まあ、モンスターファームと同じ理屈です、って、モンスターファームも知らないかw)。

バトル自体にはさほど工夫はなく、そこは面白くなかったです。でも、とにかく面白かったのが、「強いバーコード探し」という遊びでした。まるで、宝探しのような楽しさ(んで、バーコード貼った紙に、自分で絵とか数値を書いて、カードっぽくしてたw)。

この遊びの良さは、とにかく「親の経済力に左右されにくい」という点です。だって、「1万円のラジコンのバーコード」に、「30円の駄菓子のバーコード」が勝つこともザラですから。

だから私たちは、ムリヤリ毎回違うお菓子を買ってもらったし、親が買い物に行ったら、ごみは全部もらったし。たまに旅行に行き、地域限定の商品を買ってもらうときは、2倍の喜びでした。

いや~、あの、新しいバーコードを試す時のワクワク感と、それが弱かった時のガッカリ感、鬼強かった時の喜び、たまらなかったな~。

「ゴミが玩具になる」なんて、すげぇECOな商品で、今の時代に超マッチしてるとも思います(けど、結局、販売元が本体の分しか儲からないから、生産中止になったけどね)。

ただこの「バーコードバトラー」、今、売ってもダメでしょうね(アプリ版もあったようですが)。【バーコードバトラー 最強】とネットでググって、Amazonでポチっとやって、すぐにみんなが最強になれちゃうから……。(まあ、当時も改造バーコードとか流行ってから、つまんなくなりましたね)

あぁぁ、あの「え~! ナニソレ!? そのバーコード超強いんだけど! 何のバーコード? ねぇ、教えてったら、教えてよ!」「うーん、ダメぇ~♪」「ケチ! マジムカつく!」という友達とのやり取り。あの「自分だけが知っているという優越感」。今の子供は経験できないんですねぇ(何事においても)。

調べれば何でも分かる時代。恵まれてるんだか、可哀想なんだか……。
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
丁寧なプラモデルの説明ですね。嫌いじゃないです(こういう導入系アニメ)。

2話目
やはりの百合展開。三者三様。キャラがたってきましたね。

3話目
武器庫(笑)? いや、語尾w ヤギに小便かけられるヒロインってw Aパートの伏線を上手く使う展開。

4話目
相撲、シュールw タダ働きに嘆く主人公ってw

5話目
新キャラ&日常回

6話目
なぜかたまにあるサービスシーン。迅雷の頭に落ちるギャグ的重りが100gで、笑ったw

7話目
製造過程をガッツリ見せるなんて、新しい(笑) 個人的には、振り切ってて好きでしたね♪

8話目
ハイブリッドアーマー(笑) みんなの出し物、良いね~。マテリア姉妹の漫才と、あおの手紙は面白かった♪

9話目
なんか、「プラモデル原作」という自由度をフルに使う生かした回でしたね。今まで一番好きかも♪

10話目
鍋回。なかなかよかったです。特に、ホルモン鍋のクダリが(笑)

11話目
ああ、バトルアニメだったんだな、と。

12話目
作画、いつも以上に頑張ってましたね。Bパート、遊び過ぎでしょ(笑) まあ、作品の〆としては、平和で良かったかな、と。
{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 19

62.6 7 メカニックでロボットなアニメランキング7位
ライドバック RIDE BACK(TVアニメ動画)

2009年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (197)
1035人が棚に入れました
国連の解体や東京大震災などを経て、学生達による反政府運動が再び活発になっている2020年の日本。学生運動の一拠点でもある武蔵野文芸大学に、一人の少女が入学してきた。彼女の名は尾形琳。類い稀なる舞踊の才能を持つ琳は、入学初日に人型二輪車ロボット・ライドバックと出会う。それが、世界を変革するきっかけだとは、誰一人知る由もなかった…。
ネタバレ

キャポックちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

「答えのない問い」を突きつける予言的な傑作

(2022年9月、末尾に【小論】を付け加えました)

【総合評価☆☆☆☆☆】
 傑作であるにもかかわらず、知名度が低いアニメの代表だろう。
 基本的なプロットは、テロリストと政治権力の相克を巡って展開されるが、何と言っても、テロ撲滅という大義名分の下に導入された自律型ロボット兵器(実質的な殺人マシン)が興味深い。
 プレデターに始まる軍用の無人ドローンは、テロリスト暗殺の兵器としてアフガニスタンやイラクで実際に使用されたが、遠隔操縦で人殺しの指示を出すオペレータに多大な精神的ストレスを与えることが問題となった。そこで、個人識別のためのAIを搭載し、自力で標的を探し出して暗殺を遂行する自律型殺人マシンの開発が、アメリカを中心に進められている。人道的観点から国際法によって禁止しようとする動きもあるが、実現していない。
 本作に登場するのは、ライドバックと呼ばれるオートバイに手が付いたような機械。もともとは人間が跨がって操縦する乗り物だったが、プレデターを思わせる新型ライドバックは、無人でもAI制御で攻撃ができるように改良されている。物語のクライマックスでは、クラシックバレエで鍛えた運動神経でライドバックを操るヒロインが、人間としての尊厳を懸けて、暴走する無人ライドバックの群れに立ち向かう。

【小論】「答えのない問い」を突きつける予言的な傑作
 きっかけは、10年ほど前に大陸の片隅で始まった小さな戦争だった…。国際的なパワーバランスが崩壊し秩序が一変した社会情勢を背景に、錯綜した状況に翻弄される少女・尾形琳の姿を描くアニメ。2009年制作とは信じられないほど予言的である。ちなみに、琳のテーマとして作中で何度も繰り返される旋律は、ムソルグスキー作曲「キエフの大門」。
 政治的に微妙な問題を扱っている上、残酷なシーンもあり、子供向きではない。だが、世界秩序について考えようとする大人の視聴者には、多くの示唆を与えてくれる傑作である。

【作品の舞台】
 作品の舞台となるのは、局地戦での核兵器使用をきっかけに、国際情勢が大きく揺れ動いた世界。一時は核を保有する超大国が主導的だったが、新たに開発された分散型兵器によって基地が制圧され核兵器が事実上無力化されると、強大な軍事力に頼ってきた世界の秩序が一変する。日本は核の傘を失った上、続いて起きた巨大地震の打撃で社会が混乱、頻発するテロを抑えきれなくなったため、もともと海外のレジスタンス部隊だったGGPを治安維持の目的で駐留させる。
 本アニメの設定によると、核兵器を無力化したのは、ライドバックと呼ばれる「オートバイに手が付いたような」ロボットとされる。ただし、これはアニメ的な視覚効果を狙った便宜的設定と考えた方が良いだろう。近未来の戦争が、巨大な破壊力を持つ大型兵器ではなく、サイバー攻撃による敵兵器の無力化や、多数の自律型ドローンによる分散攻撃(ガメラに小型レギオンが取り付くような)をメインとすることは、多くの軍事専門家が指摘する通り。AIによる顔認識機能を使って人間が操作しなくても要人を暗殺できるドローンも、2020年頃に実用化されたらしい(アニメ後半で登場する無人ライドバックは、このドローンの地上走行版と言える)。ライドバックは、安価で大量生産可能な民生品でありながら、容易に兵器に転用できるPCやドローンなどのアレゴリーである。
 GGPは「Global Government Plan」の略称で、超大国主導の国際政治を再編することが本来の目的だが、日本に駐留するのは、司令官ロマノフに率いられた事実上の軍隊。警察を傘下に置き政府に無断で緊急事態宣言を発令するなど、強権的な体制作りを進める。当然の結果として反GGP運動が盛り上がる中、GGPとBMA(反GGPを掲げるテロ組織)は、ともに軍用ライドバックを導入し武力対決に踏み切る。

【脚本の素晴らしさ】
 物語は、GGP対BMAの争いを軸にしながら、その周辺の動きを含めて多面的な展開を見せる。GGPとBMAいずれにも主流派・反主流派があり、複雑な内部抗争が陰に陽に進行する。驚くべきは、こうした策動をきちんと描ききった脚本の妙。ストーリーに直接関わる主要人物だけで1ダースを超えるのに、各人が従う指導原理が明確に叙述され、それぞれの行動方針に納得がいく。
 私が好きなのは、GGPで副官的な立場にある女性士官の描写。ふだんは感情を見せず実務的なのに、ロマノフが退席すると、書類をさっさと片付けながら自分でパラパラめくり、不敵な笑みを浮かべる。{netabare}この女性が陰で何かしていることを匂わせ、終盤における急展開の伏線となる。{/netabare}登場人物の多くがただの賑やかしにすぎない水増しアニメとは一線を画する、本格的な群像劇と言って良い。
 全体の中心にいるのが、ヒロインの琳。彼女は、震災で早世した天才バレリーナの娘として過度の期待にさらされ悩んでいたが、舞台上での怪我を契機に、バレエからきっぱり引退。何の目標もなく進学した大学で、スポーツとしてのライドバック競技に出会い、バレエで鍛えた身体能力を生かして好成績を収める。そのまま楽しい学園生活を送れるかと思いきや、親友をテロから救うためにライドバックを超絶技巧で乗りこなす映像がテレビで放映され、運命が一転。GGPとBMA双方から目を付けられ、両者の狭間で翻弄され続ける。
 琳は、もともとモラトリアム型で社会問題に関心がなく、バレエという閉ざされた世界で生きてきた。そのせいでGGPやBMAについての知識が乏しく、しばしば優柔不断に思える言動を示す。しかし、そのことが逆に、2つの勢力を善と悪に分ける教条的な解釈をいましめ、人間らしい生き方の何たるかを教えてくれる。このような描写を正しく読み解くことができれば、最終局面で彼女がある選択を行う理由がはっきりとわかるだろう。
 興味深いことに、こうした琳の姿は原作漫画と大きく異なっており、アニメ独自のものである。脚色を行ったライターの貢献か、監督が作品の方向性を指示したのか、具体的な経緯はわからない。

【高度な演出テクニック】
 アニメ『RIDEBACK』最大の眼目は、練り上げられた脚本を完璧に映像化した演出テクニックだろう。新人監督・高橋敦史の力量には端倪すべからざるものがある。
 例えば、何度も挿入されるテレビの報道番組。第5話では、テロ騒動から脱出するライドバックの映像を紹介しながら、いかにも聡明そうな解説者が、乗っているのが二人連れの女性であり、民間人が軍の包囲網を突破したことを、驚きを押し殺した口調で指摘する。時間軸に沿って繰り広げられるアクションを堪能してきた視聴者は、その瞬間、自分たちの目にした光景が、客観的にはどう認識されるかを察知する。このように視聴者の理解を映像でコントロールするのは、きわめて高度な技術を要するのだが、高橋は、いともやすやすと実行している。
 アクションシーンも素晴らしい。ライドバックは、近未来の乗り物であるにもかかわらず、エンジンを吹かす音やタイヤの軋みがオートバイそっくりで、妙に生々しい。これは、SFの世界に視聴者の知悉する現実を適度に混ぜることで、リアリティを増す手法である。よくよく目を凝らすと、走行中に車輪の位置が変わったり、かなりの高さから無事に着地したりと、工学的に無理のある動きも散見するが、エンジンやタイヤのリアルさが際だっているので、あまり気にならない。近未来的な操作パネルと旧式のハンドルやペダルが混在する外観も、印象的な音響と相まって臨場感を増幅する。
 人間が搭乗する二足歩行型巨大ロボットは、技術上の障害が多く高速走行は困難である。ロボットアニメでは、(『コードギアス 反逆のルルーシュ』のように)脚部に車輪を取り付けたり、(『新世紀エヴァンゲリオン』のように)あえて人工物には不可能な動作をさせて逆に非現実感を強調したりすることで、表現上の問題を回避する。『RIDEBACK』は、オートバイ型変形ロボットという独自の解決法を提示した訳である。オートバイのようにスピーディに動き回って視聴者に高揚感を味わわせた後、変形して人型に近い形態になる(こうした工夫は、オープニングアニメで集約的に表現されている)。
 ロボット同士のバトルもある。特に、第6話と第11話の終わり近く、琳が軍用ライドバックと闘うシーンの迫力は凄まじい。どちらも数秒で終わる一瞬の闘いなので、子供には物足りないだろうが、状況を把握できる大人は、息を殺して画面を見つめ、終わった後はしばし呆然としてしまう。

【作品に込められたメッセージ】
 アニメは、最終回でストーリーラインが分裂したように見える。{netabare}GGPとBMAの対立は、陰で暗躍していた勢力が事態を収める。一方、琳は独自の行動に出て、自律型殺人ライドバックを、バレエを思わせる華麗な動きで破壊していく。{/netabare}このラストは、ハッピーエンドのようで、どこか煮え切らなさを感じさせる。
 ある意味、それは当然のことである。世界秩序が一変したのに、すべてがあっさり解決するはずがない。「こんな解決法もありますよ」と提示するにとどめたと考えるべきだろう。
 力に頼る秩序は意外なほど脆く、簡単に壊れてしまう。現代人は、その危険性を至る所で目にしているはずだ。では、どうすれば良いのか。答えはない。しかし、アニメの中で琳は、答えがないなりに、決して踏み越えてはいけない一線、揺るがしてはならない原則があることを示す。それは、「命を守る」ということだ。時に力への憧れに身を任せそうになりながらも、彼女がこの原則を失念することはない。
 琳は、大切な家族や友人を助けようとするとき以外、他人に暴力を振るわない。第6話で弟を守るために警官を負傷させてしまうと、その警官が夢に現れ彼女を責めさいなむ。それほど、命を守るという原則を重んじているのだ。BMAのリーダー・キーファが、抜群の技量を持ちながら優柔不断で行動を起こそうとしない琳をなじったとき、彼女はこう答える。

 「人の命をなんとも思わない人たちと一緒にいるだけで、吐き気がします」

 素朴で情緒的だが、人間らしく力強い答えである。

【どうでも良いことですが】
 琳は、幼い頃から短いチュチュを穿いてクラシックバレエを踊ってきたので、パンツが見えても恥ずかしくないのだろう……多分。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 3
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

映像的なオーパーツ。すさまじい映像のアニメでした。

 当時、本作を見てアニメというものの表現の可能性に驚かされました。すさまじい3DCGでした。OP映像のレンダリングのすさまじさ。グランツーリスモみたいなゲーム専用機ではなく、アニメでここまで金属光沢が表現できるのか、という感動がありました。映像的にはオーパーツかもしれません。

 話はバレエを怪我で諦めた女子大生が、バイク+ロボットのような乗り物ライドバックに出会い、テロに巻き込まれてテロリストとして指名手配されるというストーリーです。
 正直テーマは見つけづらいところがあります。ライドバックの動きがバレエに通じるところがあって、ヒロインは覚醒します。が、ヒロインには主義主張もなく友人を助けるという動機で、テロに巻き込まれて逃げ回るだけです。

 友情のエピソードも主体的ではなく憧れの存在としてなついてくる幼馴染とのストーリーでした。

 ただ、13話で話が奇麗に完結しているうえに、ストーリーは面白かったと思います。ライドバックというバレエに通じる機械と出会い覚醒する。この乗り物を極めたいと思う。そこまでは良かったと思います。ただ、その後のヒロインの行動の選択になんでもいいので「動機」があればなあと。テロに加わるにしても、逃走するにしても、全く別の競技などのストーリーにするにせよ「私はこうしたい」が弱いですよね。「友人を助けたい」はウォンツではなくマストですので動機とは言い難いです。

 だから、最後ヘリに乗らない選択をした時に「おお」と思いましたし、彼女が主体性を持って動けたのはいいのですが「心の赴くままに舞う」ためだけにその選択をしたのがどうだったでしょう。バレエの代替ではないのか、という疑問が生じます。
 彼女がライドバックで美しく舞うのを見るためだけに作られたアニメに感じてしまい、ちょっとストーリーの深みという点で残念でした。

 ただしそのヒロインがライドバックで舞うアニメの出来は半端ではありませんでした。迫力、動きやエフェクト、3DCG等々が素晴らしく、なんといってもヒロインの造形の魅力があって「アニメを見る」という楽しみにおいては、すさまじい水準の作品だったと思います。ですので、映像を楽しむだけでも見る価値があると思います。映像だけは何年たっても心に残っていました。声優さんも一世を風靡した水樹奈々さんでしたので、力が入っていたのでしょう。

 再視聴したくてアマプラやDアニメを探しましたが無くて、結局古い録画を探して見つけ出しました。ということは、やはり人気は無いのでしょう。JDという年齢層、テロに巻き込まれて行く、{netabare}友人の死{/netabare}という題材が、受け入れられなかったのかもしれません。


追記 SF設定について、バイクで戦うは荒唐無稽のような感じがあります。その昔のSFでメガフォースという映画でバイクで戦ってましたが、やっぱりちょっと頼りないというか、空想にしか見えないというか…瓦礫には圧倒的に弱そうですし、射撃をするにも進行方向をそっちに向けたら事故っちゃいますし。ロボット化できるならありなんでしょうか?

投稿 : 2024/09/07
♥ : 1

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ロボットアニメへのなり損ない

キャラの絵柄は地道。雰囲気もちょっと大人しい。
ぱっと見、ロボットものだと思われがちですが、実際に視聴してみるとロボットアニメのカテゴリーには微妙に入らないのが理解できます。
オートバイに手足が生えたような車両「RIDE BACK」(ライドバック)。
ひとりの少女が、このメカと出会い、天才的なライダーとしての才能を開化させていくお話。

・・・・だけじゃあない作品でした。


作品タイトルにもなっているライドバックは、基本的にはオートバイの進化系のようなもの。手が出ていたり人型に変形するのは、姿勢制御や移動する場所を選ばないためのバリエーションのような役割です。人間が搭乗し、移動する乗り物であることに変わりはありません。
怪我でバレエダンサーとしての夢敗れた主人公が、偶然このライドバッグに乗って新たな喜びを見つけ、バレエで培ったセンスを活かしたライドで一流に上り詰めていく・・・という、話だと思いました。最初の方は。
颯爽とスカートを翻しながら華麗に踊るような主人公のライディングが素敵です。


ただ、中盤からは、政治やテロやらが絡んできて、ライドバッグ=兵器、のような扱いになってしまいます。
そういう路線、つまりライドバッグをロボットアニメのロボット的な扱いにして、アクションバトルをやるならソレはソレで良かったんですが、いまひとつそういう方向にも突き抜けていない。半端なポジションで納まってしまい魅力半減でした。
こういうメカなら、アクションはカーチェイスやアクロバットで充分でしょうに、普通。
鉄砲撃ったり殴ったりするシーンが多くて「何か違う」って印象でした。

また、不必要に世界を支配する組織がどうのこうのと、大きな風呂敷を広げるもんだから、暗くて血生臭いストーリーになってきます。
レースやメカアクションものの肝であるスカッとする要素が、そのやたらと重苦しい雰囲気ために台無し。爽快感に欠ける展開と進行でした。
そもそも設定に無理がありすぎるんです。
世界情勢を変えるくらいの新機軸って・・・これが? ( ̄△ ̄)


素直に「少女が特殊な愛機とレースする」作品だったら面白かったとおもうんですが、個人的には。
いいギミックなのに、素材の調理方法を間違ったようで残念。
ほんと勿体無い。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 22

69.3 8 メカニックでロボットなアニメランキング8位
宇宙戦艦ティラミス(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (215)
788人が棚に入れました
人類が生活領域と欲望を宇宙まで拡大した時代、
自由を求めた人々が宇宙へ流れ住むようになり、彼らの叡智は文明を育み、
いつしか地球を脅かす存在へと変貌していった。

宇宙暦0156年、地球連邦政府が祖母星グランマースから
史上4度目のコンタクト(4th note)を受けたその年、
【メトゥスの民】との抗争は本格化していた。
終わらない戦い、増え続ける犠牲……。

そんな戦況を打開する為、颯爽と一人の青年が戦場に降り立った。
彼の名は、スバル・イチノセ。
宇宙戦艦【ティラミス】の眉目秀麗・成績優秀な若き天才エースパイロットである。

全人類の希望は、彼に託された。

――だが彼の真の姿は、ティラミス艦内の集団生活に馴染めず、
いつも専用機デュランダルのコックピットにひきこもってばかりいる青年で……。


声優・キャラクター
石川界人、櫻井孝宏、諏訪部順一、江口拓也、大塚明夫、新井里美、中田譲治、桃井はるこ
ネタバレ

dbman さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

クソ笑った超絶ギャグアニメ

原作:漫画/放送期間:2018年4月-6月/全13話/制作:GONZO

キービジュアルやタイトルからしてロボ系かと思い込んで敬遠していたけれど、ちょっと調べたらショートアニメ&ギャグ作品ということで視聴したところ、ロボ系苦手とかそんなもんまったく関係なしに楽しめる超絶ギャグアニメでした。

あらすじをちらっと見るには、宇宙戦争やロボ系かと思ってしまうので、私のように端から敬遠されている方も多いと思われますが、約7分ほどのショートアニメなので、とりあえずご覧になって頂きたい。(もちろんギャグには合う合わないがありますが)

視聴開始したらすぐさま毛色が違うことが解かります。正直、第1話は微妙だと思っていたけれど第2話からハマってしまいそのまま一気に観てしまい全13話があっという間に終了。寒いネタのハズレ回もあったけれど私としてはほとんどがツボってしまうアタリ回だらけでした。

ちなみに涙が出るほどクッソ笑ったのは {netabare}「すぐ絶対って言うな」のくだりw くだらなすぎるけど、{/netabare}こういう奴ホントいますわなw

登場するキャラクターも主人公のスバルをはじめ、イカしたキャラばかり。紅一点の爆乳美女・リージュ(声:遠藤綾)も捨てがたいけれど、{netabare}やはりスバルの兄・イスズ・イチノセの残念なイケメンキャラが最高すぎる。{/netabare}

声優さんもナレーションの大塚明夫さんなどそれぞれがいい味を出し作品を盛り上げており、なかでも中田譲治さんと能登麻美子さんがよくこんな役どころを引き受けたものと感服してしまった。

この第一期を逃していたことで先日放映を終えたばかりの続編となる『宇宙戦艦ティラミスⅡ』もノーマークだっただけに遅ればせながら面白い作品に出会えて嬉しい限り。続けて第二期も視聴したいと思っております。


▼キャスト
スバル・イチノセ:石川界人
イスズ・イチノセ:櫻井孝宏
ヴォルガー・ハマー:諏訪部順一
ヴェンチュリー・ルロワ:土師孝也
リージュ・ルロワ:遠藤綾
シゲルコ・ホンダ:新井里美
パッカー(PAC2-AR):桃井はるこ
ナレーション:大塚明夫

▼制作
原作:宮川サトシ/漫画:既刊7巻
作画:伊藤亰
監督:博史池畠
シリーズ構成・脚本:佐藤裕
キャラクターデザイン・総作画監督:横山愛
アニメーション制作:GONZO

▼主題歌
オープニングテーマ「Breakthrough」歌:スバル・イチノセ(石川界人)
エンディングテーマ「DURANDAL」歌:スバル・イチノセ(石川界人)

投稿 : 2024/09/07
♥ : 27
ネタバレ

kororin さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

自己満、ボッチ嗜好主義の成れの果て?(笑) ナレの渋い大塚ボイスがさらに笑いを誘う!

「人付き合いはそれなりに折り合いをつけましょう」という教訓アニメ(?)。

OP:30秒 本編6分15秒 ED:15秒のショート(コント)アニメ。
ショートなので見易いです。

宇宙歴0156年。膠着状態が続く地球連邦とメトゥスの民との宇宙戦争。
地球連邦・宇宙戦艦ティラミス所属、汎用人型兵器(ロボット)デュランダルの若きエースパイロット「スバル・イチノセ」少尉。イケメンでそれなりの仕事(戦闘)をこなすのだが・・・チョット残念な「性格」だった。

集団生活においては決して自分の思うようにはいかないもの。或る程度は妥協を覚悟しなければならないのは世の常。
しかし、スバルはそんな妥協を許さない!潔癖気味な性格で人の忠告を素直に聞かない。「ガサツでデリカシーの無いクルー(戦場だからしかたないヨ)」を快く思わず、仕方なく同席・同艦していることに「ストレス」が溜まりまくる。そんな彼の唯一の「避難場所」はデュランらダルのコクピット(操縦席)。そこだけが変に人に干渉されない(絡まれない)安らぎの聖域・・・・なので、当然「人とのコミュニケーションがとれないヒッキー」の症状が出てますし、友達(親友)とかも居なさそうです。だから自己満足&(間違った)自己解釈することが多く、一般良識&常識が欠如し、当然「素っ頓狂」な行動をとってしまう。そんなスバルのティラミス艦内での奮闘劇(コメディ)。

「ガチの宇宙戦争中に何をやっとるんだ貴様!」と、思わずツッコミを入れつつ笑わせてくれます。
実社会でもこんな人がいる分、悲しいやら、可笑しいやら・・・と言いつつ楽しく見てます(笑)


2016.06.27【2018年10月 Ⅱ(ツバイ)に続く!】
「銀魂」とは違った感じの「中・高生あるある」や「ツッコミ」の数々。
スバルも残念だが、敵の兄・イスズもかなり残念。(笑)
常に行動の優先順位が周りの状況(戦闘状態など)より「自身のコンディション」が『最優先』され、ガマンを出来ないお子ちゃま状態。未来SF設定なのに現代日常テイスト(コンビニ・世話好き関西オバチャン・コクピットの自室コーディネイトなど)を熱弁するところがさらに笑いを誘います。
{netabare}ラストは「不朽の問題作」と言われるロボットアニメみたくに地球の大気圏突入。(笑){/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 13
ネタバレ

sunnyday さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

笑いのスーパー機動兵器、デュランダル

あのエンディングテーマが頭から離れません。
たった15秒の奇をてらった訳でもない普通の曲なのに、なぜか頭から離れないのです。
10分間の短い作品なのに、だからこそ、インパクトが凄まじいアニメでした。
仕方がないので素直に2期を見ることにします。

以下観点別レビューです。
<物語について>
1話冒頭の、誰が見てもスターウォーズのパロディだとわかる高速字幕から物語は始まります。スバル・イチノセが串カツに悪戦苦闘する様子は、まさにベッドにスナック菓子をこぼした時のよう。そこには僕の想像したような、クールでストイックな戦場はありませんでした。ロボットアニメに現実味を持たせるとここまでカッコ悪いとは思わなかったw
そして終盤の急展開、{netabare}まさか保護フィルムのせいで大気圏に突入するなんて、{/netabare}最後の最後まで意表をついて来られました。

<作画について>
作画も本物の(?)ロボットアニメと遜色の無い凝りようです。10分のショートアニメだからこそのクオリティなのかも知れません。

<声優について>
声優の方々も豪華で、キャストの無駄遣いと言われるくらいの顔ぶれです。
特にナレーターの大塚明夫さんがホントに良い味出してる!良いナレーターがいるギャグアニメは名作ですね。

<音楽・OPEDについて>
OPEDについては前述した通りですが、BGMの管楽器のシュールな笑いをさらに引き立たせています。

<キャラについて>
どの人物もキャラが立ちすぎていて、ここで紹介するには余白が足りません。かいつまんで紹介する事にします。
主人公、スバル・イチノセは戦艦ティラミスのエースパイロットだがコックピット{netabare}と陰毛{/netabare}だけが友達の引きこもり体質な人間。彼の聖域である専用機デュランダルのコックピットがメカニックのシゲルコに荒らされる所は、まさに思春期の親子のようです。
また、ウザいオヤジキャラのヴォルガーや、腐りきった性格をしたヒューマノイドロボットのパッカーなど、挙げればきりがありません。

1話10分で気軽に見れますのでみなさんも是非見てみてはどうでしょうか〜。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 16

63.2 9 メカニックでロボットなアニメランキング9位
エガオノダイカ(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★☆☆ 3.0 (202)
701人が棚に入れました
地球より遥かかなたの星にある、笑顔に溢れた王国。王女のユウキは十二歳、そろそろ多感なお年頃。毎日泣き、笑い、時にはときめいたり…?しながら、王宮で楽しく暮らしている。日々を彩るのは、忠実な家臣たち。教育役のレイラ、政治を補佐するイザナ、騎士団長ハロルド、そして……幼馴染の側近、ヨシュア。「ユウキ!気合と根性さえあれば、何だってできる!」「……もうっ。またそれ~!?ヨシュア、もっと貴族らしくしてっ!」ステラは十七歳、有能かつクールな軍人。けれど微笑みはいつも絶やさない……笑顔は生きるためには、欠かせないから。これは、遠い星に生まれた、二人の少女の物語。

声優・キャラクター
花守ゆみり、早見沙織、松岡禎丞、佐藤利奈、神奈延年、置鮎龍太郎、小市眞琴、榎木淳弥、松山鷹志、長久友紀、増田俊樹、石谷春貴、白石稔
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

エガオニナルカ?

[文量→大盛り・内容→酷評系]

【総括】
アニオリのロボアニメのダメなパターンの方、って感じですかね。

雰囲気や出だしの感じはかなり良かったんですが、肝心のストーリーでおおこけしました。ロボットアニメ自体は大好物なので、期待はしてたんですけどね。

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
まず一番の問題は、「クラルスの停止=文明の崩壊」みたいな論調で物語を進めてきたのに、最終話Cパートでいきなり、「え? 結構、普通に文明を維持できるんじゃん」となったところ。あれはズルいと思う。話が違う。

という事で、あくまで、「クラルスの停止=文明の崩壊」と考えてレビューを進めていきたいと思う。そうじゃないと、ユウキの行動に是も非も言えないから(兵器だけが停止し、文明が維持できるならば、そりゃ理想的だから)。

ユウキのとった行動は控えめにいっても最悪で、まさかただの箱入りワガママ王女様のままで最終話までいくとは思わなかった。じゃあ、縄文時代や弥生時代は争いが無かったのか? 充分な食料や医療がない中で、幸せに長生きできたのか? など、たくさん疑問が浮かぶ。

もしこういう「ハッピーエンド」を目指すなら、「クラルスの軍事転用だけを止めるウィルスを流す(ナノマシンの改造)」とかにすりゃ良い(勿論葛藤は生まれないが)。

構成的にも、とてもとても疑問が残る。

本作はダブル主人公の形式をとり、相互にそれぞれの陣営を見せていた。その中で、敵味方に分かれた二人の主人公が出会い、どう平和に導くかが見処になる作品だったはずだ。

そんな二人の大切な「邂逅」を、まさか最終話の終盤にもってきて、しかも、一方(ユウキ)の考えに全のっかりとか、マジか?と思った。もう一人の主人公であったステラのとった行動は、「止めない」という消極的なものだけで、だったらなぜ、主人公を二人にしたのか分からない。

ダブル主人公のメリットは、立場や境遇などの違いから、見える風景が変わり、異なる主張をもった者同士がぶつかり合い、それでも互いを認め、異なる二人だからこそ辿り着けるゴールを見つけるところにあると、私は考えている。

例えば、ダブル主人公×戦争 モノの金字塔、「銀河英雄伝説」は、ラインハルトとヤンという二人の天才が、直接顔は見合わせずとも、常に相手を意識し、敵の味方以上に相手のことを深い部分で理解していからこそ、感動が生まれた。

けれど本作は、二人が直接顔を合わすまでは、互いから何かを受けとるのではなく(というかユウキに関しては、ステラを個人として認識すらしてないと思うし)、むしろ、自分の味方から多くを学び、たくさんのものを受けとってきた。だから、最後に敵側についたステラには、裏切り者のような印象をもってしまった。会って数十秒の敵国の姫のありきたりな台詞に感動し、祖国をあっさり裏切った、そんな風に捉えられてしまわないだろうか?

ダブル主人公のデメリットは、片方を深める時間が半分になることだ(だから銀英伝は長大だった)。これだけ、ユウキのやりたいことを100%叶えるなら、普通に王国サイドのエピソードだけで充分だった。また、ダブル主人公の良さを生かすなら、7話くらいで二人を出会わせ、二人がそれぞれに1つのゴール地点に向かっていくような構成の方が良かったと思う。

さらに、普通に考えて「クラルスの全停止」というのは、愚作としか思えない。ナノマシンを使いきり、人が住めない環境になるのが、明日明後日の危機でないのなら、まずはこの情報を全世界に公表し、王国は帝国に即事降伏(敵対勢力がなくなることで、兵器によるナノマシンの浪費は防げる)。日常生活におけるクラルスの使用も最低限に抑えつつ、代替のエネルギー開発か、ナノマシンの発明・生産に全力を尽くす。その上で、全て上手くいかなかった場合は、一次産業の推進(人力での農業指導や農具の生産、家畜を充分に増やすなど)や治安機関などをしっかり整備した上で、今回のユウキのように、クラルスの全停止を行う。そのぐらいのことをやった上で行わないと、限られた食料や文明の遺産を巡り、間違いなく略奪が横行し、戦争以上の被害を生んでしまう可能性もある。マジで、雑だと思う。

これだけの悪さがある作品なので、視聴後の感覚的には☆1でも良いのだが、1~4話くらいまではしっかり楽しめるなど、良さもあったので、まあ、☆2かな。

あと、ネタバレに繋がるようなOPをつくるのは、特にアニオリならやめてほしいと思った。
{/netabare}

【視聴終了(要約バージョン小盛りレビュー)】
{netabare}
クラルスの全停止=文明の崩壊みたいな論調で物語を進めてきたのに、最終回Cパートで、わりと普通に生活出来ているようなので、話が違うと思った。

ダブル主人公の良さを全く生かさず、最終回になってようやく邂逅し、すぐに意気投合する二人がよくわからん。

てか、クラルス全停止、兵器が止まって世界が平和になりましためでたしめでたしとか、頭お花畑かよ(向日葵だけに)w

☆1でも良いが、序盤はまあ楽しめたので、☆2で。
{/netabare}


【1話ごとの感想(視聴時毎回更新)】
{netabare}
1話目「ソレイユの少女」☆3
{netabare}
器の大きさをみせる、主人公。なんか、好きな世界観っぽい。

《今後の展望》
王女が有能且つ良い人なので、彼女の成長を描くというより、理想と現実のギャップに悩みつつも、それを乗り越える様子を描くんだろうな。笑顔の代価、というタイトルが気になるな。ヨシュアかユウキのどちらかが死んだりする?
{/netabare}

2話目「戦乱の真実」☆4
{netabare}
なんか、OPが盛大なネタバレになっているような、、、。ヨシュアの死亡、思ったより早かった。

《今後の展望》
こうなると、王女の闇堕ち、本領発揮で帝国を蹂躙することもありそうだけど、多分、爽やか路線だな。OP観る限り(苦笑)
{/netabare}

3話目「微笑みの戦士」☆4
{netabare}
戦場で親を殺した(かもしれない)兵士が、その子供に桃缶を配る。そして、家を爆破に巻き込み、助け、罵倒される。しっかり「人間」を描いているな。

《今後の展望》
1話ごとに主人公サイドを変えていく、ダブル主人公構成でいくのかな。銀英伝もそないな感じだし、好きな構成ではあるかな。
{/netabare}

4話目「希望の選択」☆4
{netabare}
王女の素人判断で最悪の結果を招く。なかなかちゃんとドラマを作る気があるな。

《今後の展望》
科学力と経済力、地の理は王国にあるが、戦力(物量)と勢いは完全に帝国にある中、やはり逆転の一手は、ユウキの覚醒しかないでしょうね。ただ、最終的には和解、和平だろうから、互角まで戻せば良いわけだけど。帝国に物資は無さそうだし。
{/netabare}

5話目「分隊の一夜」☆3
{netabare}
昔世話になった先輩軍人、、、わっかりやすい、死亡フラグ(笑)

《今後の展望》
リリィもいつか死にそうですね。ユウキにとってのヨシュアの死に釣り合う存在が、ステラにとってのリリィっぽいし。
{/netabare}

6話目「運命の岐路」☆3
{netabare}
総数五万!? かなり大規模なロボット軍団がいるんだな。いくら士気を上げるためとはいえ、戦術を考える人が前線に出るの? ユウキが指揮をとる(覚醒する)きっかけ作りか。

《今後の展望》
やはり、ユウキ無双の展開かな。今回追い討ちをしなかったことが、後々、ステラとの和解、共感の種になるのかな?
{/netabare}

7話目「王宮のひまわり」☆2
{netabare}
退役、メデタイ、メデタクナイは、微妙なところだな。こっちのチームも、かなりキャラは深まったな。ピアーズを殺したか、これはちと残念。なんか、体よく悲劇を背負わせて、ちょいキャラを殺していく。こうなると、ピアーズを殺すために、今回、彼をとってつけたように引き立てたことになる。こういう、キャラの生かし方、殺し方は嫌いです。キャラクターは、ちゃんと生きて、どうしようもなく、死なないと。

《今後の展望》
帝国側、ステラサイドにも死の悲しみは必要で、だとしたら、ヨシュアに釣り合うのは、リリィか隊長かと思っていたら、ピアーズというちょいキャラに悲劇を背負わせて退場させる手段に出たか。今後を、想像したいと思えなくなったな。とりあえず、ユウキ無双ですね。
{/netabare}

8話目「最後の伝言」☆3
{netabare}
イザナ、死亡。最後に一花咲かしたら死んでいく流れを続けるのか?

《今後の展望》
新型クラルスのリスク。世界が滅ぶとか、そんなんでしょ、多分。
{/netabare}

9話目「暁の挽歌」☆3
{netabare}
王国編が続いたね。笑顔の代価とは、人々がクラルスによって笑顔になった代価として、環境が犯されることもあるんだね。う~ん、パタパタ人が死んでいくな~。ハロルドも死に、いよいよ王国は人材不足だな。

《今後の展望》
次は帝国編を2話続けるのかな? 最終的には、世界の全てのクラルスを活動停止にするの? てか、これ、ストーリーまとまるか?
{/netabare}

10話目「魂の発火」☆3
{netabare}
戦争被害者との触れ合い。素直に笑う、ステラ。悲劇の予感しかしない。ここで、隊長の死か。ここで両陣営の物語がひとつにまとまるのね。

《今後の展望》
ステラ、最後は隊長の孤児院を引き継ぐのかな。次はステラとユウキの邂逅だろうね。二人はどんな決意をするのか。やっぱり、新型クラルスを使って、全クラルスの停止かな。でも、それで争いがなくなるほど、世界はシンプルなのかな?
{/netabare}

11話目「二人の決意」☆2
{netabare}
隊長への熱い思いに、なんかこっちがついていけないな。ダブル主人公ものだけに、片側の掘り下げは不十分になるわけだし。ユウキが、父の死というツラい事実を、母親に言わせず、自ら言ったのは、偉いと思った。

《今後の展望》
まさかこれ、クラルス全停止でハッピーエンド、にはしないよね? クラルスを全停止するならするで、現実的な代替案がないと。
{/netabare}

12話目「笑顔の代価」☆1
{netabare}
よく娘だと分かったな。母親の超能力か? なぞの挿入歌(笑) 野菜は元気になるって、ナノマシンは自己増殖するの? じゃないなら、「減らなくなった」だけ(現状維持)で、回復はしないでしょ。

いや、確実に間違いなく、ユウキもステラも刺されると思うんだけど。

ここまでダメな最終回も珍しい。総合評価まで1にしようか悩むレベルです(汗)

《今後の展望》
2期や劇場版はないな。100%。
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 34
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

ダイカ君の笑顔がステキでした

3話までの感想{netabare}
大地が作物育ちにくくなって食料を巡って戦争ってのは非常にシンプルで分かりやすい。
主人公、お姫様には辛いニュースは聞かせたくないって、お人形扱いかよー。
「お前は何も知らずに神輿に担がれてりゃそれでいいんだ」と言ってるみたいで、ああこれがのちに代価に繋がるのかなぁと思ってたら2話で主人公死んじゃった!?
それ以前に「篭城だー」と言ってた次のシーンではもう撤退してて、2話は展開がぶっ飛んでるっていうか…何かトリックでも仕掛けてるのか?
ってことで気になる3話を待ってみたら…ヨシュアどころかソレイユ王国側全然出ないw
くっそww引っ張りおるwww
内容も、命令果たすためなら恨まれても構わんっていうもので、個人的には大好きな部類。
(ここぞとばかりに叩きのネタに使うのもどうかと思うが、“ゴブスレ”がそういう作品だと思ったら全然違ってヌルくてビビった)
もしこれで最終回、「世界が平和になったーやったー」ってところでステラが子供に撃ち殺されたら大絶賛します(嫌味ではない)。

それにしても…これ言ったら世界観台無しだし無視すべきことなんだけど、肥料って鉱物由来だぞ、水耕は特に。
なので作中のプラントはどっちかっつーとグランディーガ側の方が得意ってのが自然で…いやいいんですけどね。
大地で作物が育たないのはマグマエネルギーが枯渇したせい(ダリフラネタ)みたいな、クラルスラピス掘りすぎたって展開にはならんだろうなぁ?{/netabare}

4話感想{netabare}
戦争の用語?はよく知らんけど、いわゆる二次遭難みたいな展開。
退去命令出されたけど従わずに留まって抗戦しようとする民衆が居て、そいつら助けに行ったら全滅。
ん?全滅か?途中からロボだけ映してトレーラーがどうなったか映ってないのでちと不明。
どちらにしろ…う~ん、タマランw
ってか退去命令なんて住民全員が大人しく従うワケないじゃーん。
姫様はカリスマあるんだっけか?じゃあ姫様直々に発令すれば叶ったかも知れんけど、そうできない事情──新型クラレス絡みで報告を伏せた──を生み出したヤツは切腹モンだろう。
あとかつての和平式典で乱入してきたの、あれは帝国の手によるものなのかテロリスト(第三勢力)によるものなのか、どっちなんだろ?
ソレイユ側は帝国のしたこととしてるみたいだけど、そうであるなら式典の場に帝国の要人が来ていない(町ごと爆発させる計画に要人送るかね?)と、もっと早い段階で気付けそうなもんだが…。
第三勢力によるものならグランディーガ側もお偉い人がテロに巻き込まれてると思うので、両者痛み分けとしてまだ歩み寄る余地があるような?
“反新型クラレス”の勢力が居るような気がするんだが、どうだろうか…。

それにしてもヨシュアは死にっ放しなんかね?
1話のシミュレーション装置に個人データが残っててそこから…みたいな展開だったらヤダなぁと思ってるのだけど、どういう扱いしてくつもりなんだろう。{/netabare}

9話までの感想{netabare}
なるほどねー、2話でヨシュアを殺したことで「この作品はメインキャラでも容赦なく退場させる」って印象を植え付けられたみたい。
5話ではリリィが死ぬんじゃないかとヒヤヒヤしながら見ることが出来ました、というか死亡フラグ立てまくりで思い返してみると結構笑える。
でもって9話までの感想としては…実はユウキの側近連中に裏切り者でも居るんじゃね?と思ってたけどそうじゃないっぽい。
「担ぐ神輿は軽い方が良い」と側近が意図的に姫をお馬鹿に仕立て上げてたってことにすりゃこれまでのアレコレも納得のいく方向で収められたと思うのだけど、そうじゃないのかー。
更に言うと“LOSUTSONG”のように、王国視点と帝国視点で実は時代が違ってたりして、なーんてこともうっすらと考えていたけどそれも違うっぽい。
う~ん予想外れてばかりだなぁと思ってたら、↑で書いてた第三勢力キター!
やっぱ昔テロ起こしたのはグランディーガ帝国ではなくてベルデ皇国?公国?ってところだったらしい。
とはいえ今はもう滅んでるみたいだけど…とりあえず現在戦争をしてる二国はどっちも被害者みたいなものなので、そっち方向で和平エンドって可能性は…あるんかなぁ?

また、どうしてベルデ皇国は新型クラスル開発を阻止しようとしたかって形で「この世界の仕組み」が9話でやっと明かされる。
…。
ソレイユ王国はトップに報告しないのが慣わしなのか?
ナ、ナノマシーンかぁ。
作物が育たなくなり出してる原因にも繋がるワケだけど、これは航空兵器が存在してない理由にも繋がってる?
上空はナノマシーンの濃度が薄いとかで。
でもこれだとナノマシーンには「ムラ」があるってことで、今までそれを匂わす描写(風向きによってエンジンの調子が変わるとか)は無かったので違うんかな。
と、いうよりも、だ。
ナノマシーンは自己増殖して~とか言ってたけど、じゃあどうやったら増殖できるのか・促進可能なのかの解明はしないのかいな?
人間側からの干渉ではどうにもできないとか明かしてないので、最後ナノマシーン増殖方法が見付かってめでたしめでたしエンドの可能性が…あ、あるかな?
もしくは高濃度の・パンパンにナノマシーンの詰まったコンテナでも見付かったりして。
なんか物語最後のカット、立派に咲いたヒマワリのアップで終わりそうな気がして、それに向けてどう展開するかで考えてしまいまして…。

もう一個気になるのは3話で接収したプラント、あれはクラルス使っての栽培だったよね?
ナノマシ-ン周りの設定と矛盾してない?
また、接収しといてそれ以降帝国側がどんな分析したのか全然触れないんだよなぁ、それ真似て食料確保できるようになれば当面の戦争は回避できそうな気がががが。{/netabare}

最終回までの感想{netabare}
10話…え、待って、9話でやっとクラルスの謎明かしたと思ったらまたこんな話?
3話の焼き直しじゃん。
いやだからさ、戦争の悲惨さ見せたいんだったら孤児に「母さんの仇!」と撃ち殺させようよ。
孤児から花束渡されて受け取ろうとしたらその下から銃口が…とかやろうよ。
もし衝撃的な死を描きたいんだったら、作戦で手柄上げて、隊員から誉められて「よせやい照れるぜ」と照れ隠しでサイドカー乗り回してたら補助席に放り込まれてた手榴弾のピンが外れてドカーンくらいやろうよ。
ダグラム見よう(ダイマ)、うん。

けどそんな10話はまだマシだった、11話は…えええ、今の時代にコレ?
原始共産主義というか“地球へ”のナスカ編というか。
そういう発想も分かるんだけど…科学の発展に対し「果たして本当に大丈夫なのだろうか?」と不安がる気持ちというか。
そういうのってひと昔前のやれ公害だ自然破壊だのと騒がれた頃に散々見た気がしてのう。
それ以降もちょくちょくあるにはあるし、最近では“ダーリンインザフランキス”も挑戦はしたけど結局有耶無耶にするのが精一杯で、そうそう書けるものじゃない気がする。
…原発事故を受けて今後そういう系がまた流行りだすのかね?
最終回ではもういきなり千年後になって「あの頃は大変だったらしい」としてユウキは伝説の悪魔か魔女のように語り継がれ、それでいてその時代の住民はクラルスとは別の動力で文明を建て直し背景にはヒマワリが咲いててエンドでいいんじゃね?と思ってしまったり。

ってなことを11話観終わった後に下書きしてました。
ゴチャゴチャ言わずに最後まで見よう、と思って投稿しなかったのだけど…。
ってことで最終回の12話…スコーっ、思いっきりズッコケちゃった。
「えっ、なんで?」というのが第一印象。
人類には厳しい冬の時代が到来するんじゃないの?ポルポト政権下よりも酷い時代に…ならんの?
武器を奪ったところで石や棒で戦争続けるだけだと思うのだが…「そもそもなんで戦争始めたの?」をお忘れか?
3話でクラルス使ってのプラントもあったし、それもシャットダウンしたんだぞ?
???
クラルス停止装置を起動した時感動を誘うような挿入歌が流れたが、思い切り空回りしてて虚しかった。
ダブルヒロインとか視点切り替えによる云々とか誰が誰の娘とかどうでも良くなった。{/netabare}

総評{netabare}
悪い方向で騙された。
「きっと○○なんだろう」という好意的展望は総て打ち砕かれました。
姫様が頭お花畑なのはきっと側近(教育係)に裏切り者が居るからだろう、クラルスを使っても作物がちゃんと育つ技術がきっと開発されるんだろう、クラルスの真の動力たるナノマシンを増殖する技術がきっと見付かるんだろう、クラルス停止して姫様は処刑されるんだろう、クラルス停止で人類は10分の1とかに減ったりするんだろう…。
全部「そんなことはありませんでした」。
最後のオチも、自分は一体12話も何を見させられてたんだと考えてしまう肩透かしなものです。
いっそのこと最後にダイカって名のキャラが笑顔で登場してくれたほうがまだマシだったんじゃないかと思うくらい虚無。
もしこれから見ようという方は、何も期待しない方が良いと思います。
というより、これ見てアニメを嫌いにならないで。{/netabare}

余談{netabare}
11話で本軍が対面してた平原が赤く描かれてて「お?アッケシソウかシチメンソウかな?」と思ったら(他のアニメだと“宝石の国”の何話かのエンドカードでアッケシソウ(多分)があったので記憶にある人も居る…のか?)12話でアップが出て、赤かった正体がヒガンバナで平凡すぎてガックシ。
多分そこまで考えてないと思うけど、ヒガンバナならヒガンバナで「今後大規模な飢饉に見舞われる暗示かも?」(ヒント:救荒植物)ってネタにもなりえたけどそんな展開にはなりませんでした。
というか、言わないようにしてたんだけど、ひょっとしてユウキの名前って有機農法から来てる?
…。
有機農法自体はJASで厳格に規格されてるけど、ちょっと外れるとエセ科学や宗教臭い魔境が広がってまして…。
最後のオチを見るにスタッフはそんな魔境出身なのかな?と思わなくもない。
監督“ヒロイックエイジ”の人なのにねぇ…いやあれも宗教臭いっちゃあ臭いか。{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 10
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

笑った私は素敵でしょう・・・ね?どう?どや!素敵でしょ?

タツノコプロ創立55周年企画オリジナルアニメーション、とのこと。


そのまんま『笑顔の代価』となるのでしょう。好物である不穏な展開が待ち受けてそうなタイトルが視聴の決めてでした。鬱展開カモン(^^)

王国と帝国。二つの勢力に別れての戦争もので主力兵器はロボットという世界が舞台です。キービジュアルからは想像つかないですけどね。王国側の王女ユウキ(CV花守ゆみり)と帝国側の一兵卒ステラ(CV早見沙織)のWヒロインになります。
戦争の原因は資源エネルギーに絡んでと妥当な理由でした。
タイトルから“笑顔は何と引き換えなのか?”
OP映像から“ユウキとステラはどう絡むのかなぁ?”
そんなところが気になる序盤です。


観終わって、、、そこそこ期待した通りの“不穏さ”ではありました。
エガオにまつわるオチのつけ方やたぶん監督が描きたいであろうテーマも伝わってきます。ただわかりづらい。

戦争もののくくりで本作を捉えるとして、陣営の違う二人を主人公に据える場合、まずはお互いの関係を決めてくれると楽だったのです。
 ・一番手っ取り早いのは二人をライバルにしちゃうことでしょう。
 ・次に考えられるのは敵味方を超えた友情物語にしちゃうことでしょう。
これがどちらでもなく関係性は不明のまま。
ただそれ自体は悪くないことです。後半に結びついてこればいいだけの話。

次に早い段階で二人が会うなり相手を認識すること。接点を作ってあげないと一つの作品のなかで別個の物語を追うハメになるからです。これもないため、視聴者は二つを追いながらの集約待ち状態が続きました。これもそれほど悪くないことです。
代わりかどうかは知りませんが、同じ事柄を王国視点で次は帝国視点でと交互に見せる演出が何回かあって理解を促してました。
おもしろい演出でしたが、《話の進行速度》を代価として払った感じですね。終盤近づいてももやもやが依然として残ります。
{netabare}9話以降、クラルスとは何ぞや?が解明されたあたりから物語は加速していきますが、{/netabare}どうしても終盤慌てて畳んだような印象です。

 尺不足ではなくこれは脚本が悪いです。

並行で物語を進行させる場合、興味を引き付ける要素を要所で挿れないと置いてけぼりになります。その悪い見本。
最終盤はいろいろ繋がって作品のメッセージも受け取りましたが、それまでの組み立てのしょっぱさから{netabare}ラストカットのユウキとステラの二人に{/netabare}感情移入できた方がどれほどいたでしょうか?私は2週めでやっとおぼろげながら見えてきた感じでした。

 『その笑顔のためにどんな代償を二人は払ったのだろうか?』

ここに注視する必要がありそうです。鬱展開は好物です。ただしそれは人間の根っこ部分を摑まえてこそ。メッセージ性があるものの根っこが弱い、もったいない作品でした。
テロップ挿入ありのOP。「笑った私は素敵でしょう」とストレートなED。OPはムービーがネタバレやんと思いつつ、両曲とも作品世界に合っており肝いりだったことがわかります。


※以下ネタバレ所感
■笑顔の意味
ヒロイン二人の笑顔には別々の意味がありました。
{netabare}ユウキ:幼くして両親を失う不幸に見舞われながら周りの助けもあり、愛情を注がれて育った娘の笑顔。
王女らしく笑顔の対象は自国民だったり『公』に向いている。しかし次々と愛する人(家臣含む)を失っていき、笑顔は消えていく。愛する人を失わずに済む日が訪れた時に笑顔は取り戻せるのだろう。{/netabare}

{netabare}ステラ:幼くして両親を失う不幸に見舞われ里子に出されても厄介者扱いで、愛情を注がれずに育った娘の笑顔。
自己防衛ありきで笑顔の対象は自分『私』に向いている。仮の居場所(軍)を見つけ必要がなくなり、笑顔は消えていく。在りし日のかすかに残る記憶。人と人との繋がりを取り戻せた時に心から笑える日が訪れるのだろう。{/netabare}

{netabare}ユウキは民を統べる者としての自覚が芽生え、その責任を全うしようとすることで。
ステラは戦災孤児や隊の仲間の温もりに触れ、居場所を見つけようともがくことで。
クライマックスに向けて両者の心の変化みたいなものが集積していき、ラストピースをレイラさんが埋める。そして繋ぐ。ここはちゃんと筋が通っているんですよね。{/netabare}


■メッセージ
非戦反戦であることは明確です。王国にも帝国にもそれぞれ兵士たちには愛する者がいて、と。両陣営の視点で描かれているので狙いはある意味分かり易い。戦争なんてろくなもんじゃない。その通り!
なんだけど、物語の収束のさせ方が自分には刺さらない刺さらない。受け取ったメッセージに共感するまでには至りませんでした。

{netabare}作中でも再三指摘されてましたが、動力源(クラルス)を失えば、新たな争い生まれないわけないでしょうに。自覚あるだけマシと言えなくもないが、クラルス停止の正当性の根拠に持ってきたのが住環境の維持、すなわち環境破壊の阻止です。しかも1000年後。
これは問答無用でグレートリセットすればなんとかなる、のテロリストの発想ですよ。クラルス停止してもいいようにエコ手法を周知徹底するロードマップを敷くとか代替エネルギー研究するとかまじめな議論すっ飛ばすやり方はどうも性に合いません。そんな真っ当なツッコミに対しての反論が{/netabare}

{netabare}『気合と根性さえあれば、なんだって出来る…』
ヨシュアの伏線回収です。 ダメだこりゃ (*´▽`*){/netabare}

賢明な皆さんならもうお気づきでしょう。既視感のあるプロパガンダ臭がプンプンで胡散臭いったらありゃしないのです。
エンタメはエンタメで楽しみたいのでこういうのいらんかなぁ。リアリティの欠如した作品は今の時代ウケませんよ、タツノコプロさん。
GO!GO!がコンセプトの55周年企画なそうですが、これが非難轟々にならないことを切に願います。


■オマケ
1.CV花守ゆみり
ユウキが野営のキャンプで食事にありついてるシーン。もうすぐ冬ですね。
※出典:寒い季節にキャンプを楽しむアニメ
2.役名リリィ
仲間が戦死する度にこのフレーズが耳から離れない
「さよならはやってくるけれど ずっと先だって思ってた」
※出典:ゾンビがアイドルするアニメ

お粗末さまでした。



-----
2019.08.25追記

視聴時期:2019年1月~3月リアタイ視聴

ED『この世界に花束を』のフレーズ。「笑った私は素敵でしょう」
これ放送中は気にならなかったのですが、最終話を観終わって、

 「素敵って言えや、ゴルァ!」

と迫られてるかのように感じました。作中のメッセージが押しつけがましかったのが理由です。お姫様は自分は良いことしてる!って信じて疑ってないですよね。だいたいこの手の方って人の話聞かないんですよ。



2019.03.29 初稿

投稿 : 2024/09/07
♥ : 46
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