ミッションで冒険なTVアニメ動画ランキング 4

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のミッションで冒険な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月06日の時点で一番のミッションで冒険なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

82.6 1 ミッションで冒険なアニメランキング1位
デカダンス(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (633)
2294人が棚に入れました
突如として姿を現した未知の生命体《ガドル》により、人類が滅亡の危機に陥ってから、長い年月が過ぎた。生き残った人々は《ガドル》の脅威から身を護るため、全高3,000Mの巨大な移動要塞《デカダンス》を建造し、日々を暮らしていた。《デカダンス》に住まうのは、日夜《ガドル》と戦う戦士たち《ギア》と、戦う力を持たない《タンカー》たち。ガドルと戦う戦士《ギア》に憧れ、自らも《ギア》になることを夢見る《タンカー》の少女・ナツメは、ある日、無愛想なデカダンスの装甲修理人・カブラギと出会う。夢を諦めない前向きな少女と夢を諦めたリアリストの男。一見正反対のように見える二人の出会いは、やがてこの世界の未来を大きく揺るがすことになる。

声優・キャラクター
小西克幸、楠木ともり、鳥海浩輔、喜多村英梨、柴田芽衣、青山吉能、竹内栄治
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

SD体制にバグは不用だ

2話までの感想{netabare}
1話でいい感じだと思ってたら2話でビックリ。
世界の真実が明かされてその内容にビックリではなく、2話でもう明かしちゃうの?というビックリ。
似てると指摘されてる“進撃の巨人”で例えると2話で地下室入っちゃうようなもんかと。
普通の作品だったらクライマックスに持ってくるネタじゃない?
せ…攻めるねぇ。
この先「盛り上がる展開」が用意されてるからこそのあの2話だと思うのだが…ここからどんな展開が待ってるんだろう?

ナツメが真実を知って反抗するなりしないなり、カブラギが企業を裏切ったり裏切らなかったり、私にはそんなのしか思いつかないけどそのどれでない気がする。
あのカートゥーン系の絵とナツメが同じ画面に映るのがちょっと想像できないんだけど、どうなるのかな?
ナツメビジョンではあのコミカルロボ達もリアルになったりして?それもベタすぎるし違う方向を期待してしまう。
…期待していいのか?

因みに「現実世界をゲーム扱い」って設定は似たのはいくらでもあるだろうけど、私は“エクスパーゼノン”を思い出した。
あれは真実を知って反抗する内容だったけど、それと同じってことは…無いよね?なんせ2話で明かしたからねぇ。{/netabare}

5.5話までの感想{netabare}
ちょっと恐くなってきた。
作品に、じゃなくて、これの設定をガチで理解できてない人が居るらしいことに。
ナツメの居るリアル画世界をゲーム世界・VR空間だと思ってる人が一定数居るらしい。
そういう意見はちょいちょい散見されてたけど、冗談だと思ったら本気らしくて、公式もとうとう説明の画像や動画を作らざるを得ない羽目に。
https://twitter.com/kurishinBH/status/1291936772637614082/photo/1
https://www.youtube.com/watch?v=9emVslQhuBY
いやはや、2話を音声消して眺めてただけなのか、そもそも2話を見逃したのか。
言ったじゃん?「現実世界をゲーム扱い」って、我ながらこれ以上分かりやすい言葉は無いと思うのだが…。
ひょっとして「上位存在が現実の人間の住む世界をあたかもゲームフィールドであるかのように扱ってる」とまで書かないと通じない?
あいや、上位存在って書くとこれまた別の次元の謎存在みたいに解釈されちゃう?
そんな目新しくもない、飲み込みにくい設定ではないと思うのだが…私は“エクスパーゼノン”で例えたけど、最近でもこんなの無かったっけ?
ロボットやコンピューターが支配する世界ってのもよくあるじゃん?
作中の説明もそんなに不親切じゃないでしょう、“フェアリーゴーン”みたいなのまで行けばやり過ぎって言うのも分かるけど。
だったら“ノーガンズライフ”なんて不親切過ぎてチンプンカンプンだぞ。
なにか強い先入観があって理解を阻害したんじゃないか?と思ってるのだが、そんな強烈に印象を固定してしまうような作品ってあったっけ…。

で、こんな角の立ちそうなことを書いたのは危惧してることがありまして。
2話でドーンと明かした設定なので、今後もうひとドンデン返しがあるかも知れない。
もし2話の説明を理解してない人が想像した「誤った世界観」が正解になったりしようものなら、作ってる側が浮かばれない。
なにより“なろう”(全部が全部とは言わないが)に代表される様な「バカ向け」しか作られなくなっちゃうよ。
バカ相手の商売なら、マトモな製品作るよりも宣伝頑張った方が手っ取り早い(制作費に金をかけるよりステマ費に予算割いた方が儲かる)ってことにも…。

3話も「リミッター解除でもしなきゃ痛みも感じない、恐らく人間より高スペックな“ギア”」にとってチュートリアル程度のものでも、生身の人間には大変って表現だと思うのだが、ゲーム世界だと勘違いしてる人はそりゃガッカリに感じるだろう。
ナツメのバグ判定も、かつて死にかけて、実際は息を吹き返したけどチップは「ハイ死んだー」と誤認したって話でしょ。
まぁひょっとしたらウラがあるのかも知れないが、ウラを明かしてもなにも驚きに感じない状態ってのは…。


と、溜まってた鬱憤を吐き出したところで本編感想。
ここでもカブラギが何故か倒せない敵を倒せてしまったと解釈してる方が居る模様、いやリミッター解除してたじゃん。
で、リミッター解除をキッカケとするシナリオ破壊、FF2の初戦くろきしやFF3の初期バハムートやネプト竜を倒してしまった感じか。
ゲームならフリーズするか何事も無かったように進行が続くけど、こっちは現実の世界をそう導いてただけなので、イレギュラーが起きたら運営の意図しない挙動が発生した…のか?
TRPGだったらむしろここからがGMの腕の見せ所になるのだけど、どこまで想定済みなのか分からないので様子見。
オメガファイターの1周目エンディングみたいな引きだったけど、運営の「シナリオ外」のガドルは敵対的なのかどうかも不明だしなぁ…パイプが橋渡ししたりして?
リミッター解除がバグ(運営の意図しない挙動)の発生源なのでそこに踏み込んでく展開に…なるのかね?{/netabare}

追記{netabare}
ちょっと辛口過ぎたかなぁと思って、理解を妨げるものは一体なんだろう?というのを考えてみた。

サイボーグそれぞれに個性があり、デカダンス(ゲーム)をさせてランカーなんていう他者との比較を推奨しておきながら、はみ出し者(バグ)を排除するというのは矛盾を感じる。
リミッター解除を欲する欲求だって、結局は「他者よりも上位になりたい」「他のヤツらと違うところを見つけたい」と思ってしまうことが大きな原因だろう。
だったらサイボーグの製造段階で無個性・均等・画一的にすればいい、もっと言えば感情なんて無くていいのになぜそれをしない?娯楽が必要な理由も正直ワカラン。

というのが理解を妨げる障壁になってるのかな?
製造の材料なり何なりで「サイボーグに個性が生まれてしまうのは仕方ない事情」が今後明かされる…とは思うのだけど、明かされなかったら…アハハwそりゃ仕方ないww{/netabare}

6話感想{netabare}
前回ドームの外は大量のガドルが居て絶望的な演出で終わったけど、実際はその後平和が続いてるみたいで案の定システムによる調整前のガドルは凶暴ではないっぽい。
パイプでそれっぽいヒントは出てたし新たに気弱そうなガドルまで登場して、実は友好的ないしガドルも結局システムの被害者って展開になったりして?
一方の矯正施設。
あれ?小山力也声のキャラは前回普通にギアで戦闘参加してなかったっけ?
てっきり前線復帰してたんだと思ったら矯正施設に居て「あれ?」と思い、前回を見返したら5話の力也声のキャラ名はドナテロじゃなくてドトキンでした。
あー、ドナテロの不正アカウントのキャラってことか?
じゃあカブラギがログインしたらドトキンになる?と思ったがタイトルでニューゲームを選んでたので違う、かも?
しっかしまぁ、この話をやるためにサイボーグ側はあの絵柄にしたのかね?wリアル絵でやったら“砂ぼうず”のアレになってただろう。

カブの処刑を取り止めにさせた「横槍」が何者なのかは明かすと思うが、個人的にはあの不正ログイン機材やそもそものリミッター解除のチートコードは誰が作ったん?どうやってカブの手に渡ったん?というのも気になる。
そっちもちゃんと触れてくれるかなぁ?ジル(一つ目のヤツ)が何か握って…ないのかなー、どうかなー。{/netabare}

7話感想{netabare}
巨人に岩運ばせて大穴塞げばいいんじゃね?と思ったのは私だけじゃないハズw
巨人も居なけりゃピクシスの様なリーダーも居ない、そんな状況のifストーリーというか…やっぱり“進撃の巨人”の影響は強く受けてそう。
それまで壁の外で戦闘をやっててピンと来てなかった・他人事の様にしか思ってなかったタンカーが、自分達を守るために戦ってるナツメ達を身近で見て考えを改める…みたいな話かな?と思ったらちょっと違ってた。
人間はそこまでホイホイ考えを変えられるものじゃないってのを見せようとした気はするけど、結局展開早くてポンポンとコトが進んでしまった感じ。
気丈で前向きなキャラだと思ってたナツメが、実は心折れるギリギリのところをなんとか踏ん張ってただけと知ってカブが奮起するところで次回へ──。

カブのスクラップ決定に横槍を入れたのはミナトみたい。
ってかミナトが妙に女っぽい気が…本体は女性型だったりして?{/netabare}

8話感想{netabare}
あれ?
ミナトにそんな趣味あったの?前からそういうの匂わす描写ってあったっけか…?
実は前回も大穴開けられる描写が無くて、「まぁ粒子砲撃つガドルが居るのは分かってるから無くても構わないけどさ」と気にしない様にしてたのだが、同じようなことが繰り返されるとちょっと。
描写無くてもいいけどあった方がいいよね、って部分が目立ってきた気が…あんまりこういうのが多いとちと残念かも。
でもう一つ言うと、今後カブは組長ではない素体で行動することになって、ナツメはいつ気付くのかあるいはずっと気付かないのか、そこら辺が見所になるのかな?と思ったらアッサリ組長素体でナツメの前に登場。
あくまで個人的に期待した展開と違うってだけで、それで悪いだダメだと言うつもりは無いが、なんか盛り上がるポイントを外されたような…いや、まだ「生身の人間じゃなくて素体だ」って気付かれるかどうかの展開がありえるか。{/netabare}

9話感想{netabare}
2話でインパクト受けて5話くらいまで同じレベルのインパクトを期待してワクワクしてたけど、ここんトコなんか停滞してる感じ。
サルコジの顛末は「まるで三条陸の作品みたいだぁ」と笑って見てたけど、えっ、ターキー普通に裏切り者で普通に処分して終わり?
もう一ひねりあると思ったのだが…だってリミッター解除がバレて、査問を受けて、その時フギンの望んだ通りの回答をしなかった奴らが地下送りになったんじゃないの?
素直にシステムに従うつもりなら最初から地下には居ない、少なくともドナテロと処遇は違うと思うのだが…あれ?
ひょっとしてカブはミナトの口ぞえで特別にタンカーの監視という処置で済んで、他の連中は問答無用で地下送りだったとか?

それとガドル工場の破壊、ナツメ連れてく必要あった?
ま、まぁ結果論か、サルコジがあそこまでしてくれるのは想定外で、サルコジのお陰で予想よりも簡単にミッションが果たせたんだろう、と解釈しよう。
それでも工場を破壊するとガドルが消滅するってのはよく分からない。

個人的に一番引っかかりを覚えるのはカブへリミッター解除のプログラムを渡したのは誰かで、ナツメがバグなのは偶然の誤作動で納得できるけどこっちはそんな偶然では済まない。
ジルがなかなか謎めいたキャラに描写されてるのでそこと繋がってくれると嬉しい、ソリッドクエイク社以外の会社の手の者だったりして?
まさか「システム」自体がバグの芽を撒いてるってことは…“地球へ”じゃないんだしまさかね、ハハハ。{/netabare}

11話までの感想{netabare}
あははw
同期放送の“天晴爛漫”の方で「小雨は天晴号のAIになる」と冗談言ってたらこっちでカブがデカダンス号になってもうたww
ソリッド社がメギドだかイレイザーだか発動させるもオメガを倒すこと叶わずサービス終了が決定とのこと。
実は前回辺りから「これちゃんと完結するのかなぁ?ひょっとしたら同監督の“デスパレード”みたいな終わり方になったりして?」と不安に思ってたのだが、デスパレードよりは一歩前進した感じかな?
それでもやっぱり綺麗に終わらずにボヤけた感じで幕引きしそうな予感がしてならないが…。
できればソリッド社は墜ちて欲しい、まぁこれは私が天空都市は落ちてナンボという価値観を持ってるせいかな。
地を這って必死に生きてる連中を上空から高見の見物してる奴が居たら引きずり下ろしたいと思うのはエンタメとしては王道だと思うんだけどなぁ。

それとサイボーグ側のカートゥーン系の絵柄とナツメ側の絵柄、両方が同時に画面映る時はどんなのになるんだろう?と期待したが、案外アッサリ。
後になってから言うのもなんだけど第三の絵柄…そうだなぁ、思い切り劇画とかになるのを期待してたんだけどそんなことは無かった。
それこそ“惡の華”みたいにナツメがブッッサイクになったら絶賛するつもりだったのになぁ…残念。
ナツメがサイボーグを見てどう反応するかはパイプで予習済みなので順当、カブはナツメに対してビビリが過ぎる。
一方でミナト…こっちのがヒロインなんじゃねーの!?
なにかの手違いで女性のコアに男性のガワを付けてしまったなんて展開は無い?無いのかなぁ?{/netabare}

12話感想{netabare}
いやぁ思った以上に綺麗に終わって良かった良かった。
…ん?本当に良かったのか?

案の定「システム」に関しては“地球へ”のグランドマザーと瓜二つ、それでいて踏み込みが一歩足りない感じ。
地球へのTV版ではシステムの申し子のキースアニアンの声優は子安で(「SD体制にミューは不用」って言ってた気がするぞ?)こっちのフギンと一緒だったワケで、スタッフも知らない訳ではあるまい。
ミューポジのナツメは身体障害者だし、シロエやマツカが女性っぽかった(マライヒもといトォニィは、まぁ…)ところもミナトと被る。
そう考えるとグランドマザー役が三石だったのも折笠に匹敵する役者ってことで選出したのかなー?と確信犯的なモノも感じてしまう。
最終回突然ナツメがνガンダムになってアクシズ返しをし出したのも狙ってるっぽい。

なにより見てる最中「あれ?」と思ったのは、オメガは別にシステムの暴挙により襲ってきた・システムに操られてた(=システムの代表)『ではなく』単に自分の意思で生きようとしてただけ。
そいつと対決したところで「倒すべき敵はソイツじゃない」って感じてしまうし、むしろガドル工場で虐げられてたガドルが復讐に立ち上がったようなポジションな訳で、いじめを続行しただけのようにも思えたり思えなかったり。
なんか「倒すべき敵はソイツじゃない」ってところを演出で誤魔化そうとしてるキライも…あ、そのためのアクシズ返し?
オメガは共闘…まではいかなくてもパイプの説得で身を引くとかで良かったのでは…。
ってかパイプどこ行ったん!?
「9話感想」で触れたけど、ガドル工場破壊でガドルが消滅という原理にはいまいちピンと来てない。
自壊命令みたいのが発令されたのではなく工場破壊だからねぇ、常になんとかフィールドが張られててそれが途切れたって解釈の方が自然だと思うんだ。
で、いずれにせよバグでチップが機能しないであろうパイプは影響受けないのでは?と思ってたんだが…あれー?
何歩か譲ってパイプ殺したのは善しとしても、その反面カブ復活させてしまうのは…あれれー?
バックアップ取っておけば復活可能→寿命設定はどうした?
“ゼーガペイン”じゃないんだから…ってかあっちは散々「そういうことは基本無理」と念を押した上で成し得たことで特別感を演出してたけど、こっちは設定が突然生えてきた感が否めない。
だったら沢山複製作っておけばいいじゃん、とどうしても思ってしまう。
素体もどうしたん?フギンのGM素体を乗っ取るとかもちょっと期待したんだけどなぁ。{/netabare}

総評(これだけ読めばいいかも){netabare}
本来もっと後半でするであろう「世界の謎のタネ明かし」を2話で早々に行い、じゃあ後半もっとビックリな展開があるのかな?と期待したがそれは無かった、早目に明かした効果はなにも生かされてなかった気がする。
2018に放送されたオリジナルアニメ“LOSTSONG”が世界の謎を明かすのが遅くて「引っ張りすぎだ」という声が当時結構上がり、それを受けてこっちは急いだってことは…まさかね。
というか掘り下げがまだな中いきなりドンとデカいタネ明かしをされて付いていけない人が続出だった模様。
これなら素直に9話(ガドル工場破壊回)でナツメが真実を知るのと同じタイミングで視聴者にタネ明かしするで良かったような気がする。

内容は色々な既存作品の要素が散りばめられ、その中でも特に“地球へ”の影響を強く受けてるように感じた、個人的には。
これは“クジラの子らは~”や“ダーリンインザ~”もそうで、あまり言い過ぎると「じゃあ一生地球へを見てろ」と言われそうだけど、そうじゃない、そうじゃないんだ。
劣化コピーや切り貼りではなくブラッシュアップが見たいんだ。
果たしてこの作品はブラッシュアップされてたか?と考えると…ど、どうなんだろう?
まぁ1クールに収めるにはこれが限界なのかなぁ?と思わなくもない。
けどそうであるなら尚更、2話でタネ明かしなんかしないで9話に回せばもっと余裕作れたんじゃない?とも。
ぶっちゃけナツメの存在も物語に必要だったのかどうか不明、だったらミナトやジル、マイキーの掘り下げをもっとした方が良かったような?
企画当初ナツメは「視聴者と同じ目線・興味の誘導役」という立場だったのが、2話でタネ明かしをすることにより宙ぶらりんになってしまった…なんてことだったりして?と穿って見てしまう。
「重大な秘密を視聴者は知っててキャラクターは知らない」という作りの場合、どうやって秘密に近付くか・秘密に触れた時どんな反応するか(キャラが冗談で言ったことが実は真実で、見てる方が「いやそれシャレになってねーよ」とヒヤっとするとか)が関心ポイントになると思うのだが、妙に物分りが良くて肩透かしだった。
最後の締め方も「みんな物分りが良すぎ」という気がしないでもない。

と、結構辛口なことを書いてしまったけどなんだかんだで一応は完結してるし、途中危惧した“デスパレード”みたいなことにはならず前進した感じはする。
傑作とは言い難いが佳作。
「早目にデカいタネ明かしをしといてその後大したドンデン返しは無い」という作品の代表例として今後名前が挙がるかも知れない。{/netabare}

追記{netabare}
そうだ思い出した。
内容が似てるというより、想像でしかないけど制作の進行状況が似てるような感じの作品、“ID-0”。
あれは{netabare}人間がロボットにログインするって設定で、ログイン中に本体を失った主人公が自分は何者かについて悩む話。
最後は「主人公の本体」に嫉妬と憧れを抱いてた敵のボス(これも子安だw)に「お前はアイツじゃない」と言われて自我を獲得して終わり、みたいな展開でした。
で、作中ヒロインは居るには居るのだけど、企画当初は考えてなくて途中から登場を決めたという経緯があるらしい。
そのせいか先述の主人公が自我を獲得する部分には係わってなかったりと、「果たしてヒロイン必要だった?」と首を傾げるような扱いではあった。{/netabare}

そうだそうだ、これの一件が頭のどこかにあって、ナツメの登場って後から決めたんじゃないか?と思ってしまった…のかも知れない。
因みにID-0では「ヒロインに教えてあげよう」って体で中盤ラスボスが懇切丁寧に世界の謎について説明してくれる回があります。
つまりはヒロインが視聴者の目線キャラで、デカダンスではそれすらも務めてないので、より一層ナツメの必要性が希薄に感じてしまった…のかも?{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 23
ネタバレ

食前酒 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

アニメオリジナル作品

【第十二話】(総評も含みます)
{netabare}最終話でした。デカダンスならぬカブダンスということでカブラギが大型ガドルと一騎打ち。カブダンスを動かすために周りに散らばっているパーツを拾い集めて何とかラスト一撃を叩き込めるだけのパワーを取り戻す。そして大型ガドルに渾身の一発を発射しますがあとちょっとでオキソンエネルギーが足らない。カブラギは自らのリミッターを解除することでエネルギーを補充させ、無事大型ガドルは木端微塵に。最後までアクションの作画ももちろんキャラの表情もよく、迫力もあってよかったと思います。最後はカブラギが死んでしまって感動シーンも。しかしその後のミナトとジルのやり取りを見ているに何らかの方法でカブラギは蘇生できたと考えるべきでしょう。デカダンスも新たに生まれ変わって、全部丸く収まったわけですがう~ん…。正直ラストはちょっと物足りない感あったかな。確かにカブラギのリミッター解除の件は二話、三話で話してたことを体現していて面白いと思ったけど、やっぱり問題はナツメ。ナツメも一応ガドルの部品集めたりいろいろ貢献してたんだろうけど、もうちょっとナツメにもバリューポイントというか、ミナトやジル、ドナテロみたいにナツメにしかできないようなものが見たかったかな。ナツメの表情作画とかキャラ設定も悪くなかったし、大人になったナツメも美人で良かったからそこは少し残念。でもアニメ全体としては今までに見たことないようなものが見れて私的にはそれなりに楽しめたかなと思います。オリジナルアニメだけに二話の急展開とか独特の世界観、ロボバトルチックなところもハマった人には楽しめたかと思います。アニメのあらすじとか二話の急展開がどんなのか気になる方は是非見てみてください。まぁ序盤の方見て面白さを感じなかったら多分最後まで楽しめないとは思うのでそこは人それぞれですね。{/netabare}

【第一話】
まず世界観は面白そうだなと直感したけど、如何せん私はロボ系、機械系に疎く楽しく見れるかどうか…Bパートでデカダンスが少しだけ動きますが案の定そこまで熱くなれませんでした。今後はキャラの関係と作画美術を楽しむことになりそうかな。
【第二話】
冒頭から一話とまったく違う雰囲気。この作品の世界観が明らかになった回でした。賛否の分かれる設定だと思いますが、個人的には悪くはないと思いました。否定されている方もまだ2話の段階でこのアニメの評価をするのは尚早だと思いますよ。監督さん脚本、シリーズ構成の面子から二転三転あるだろうし、ナツメの正体も世界とどう関りがあるのか楽しみです。
【第三話】
{netabare}デカダンスの世界観が徐々に明らかになってきました。デカダンスは地球滅亡直前に開発された人類最後の防衛線的な施設で、人類はサイボーグによってつくり替えられたというお話。そして、ナツメがバグ判定される理由等々名立たるスタッフ人だけに抜かりは少ないですね。二話で切らなくて正解でした。話の展開的にカブラギとナツメ率いるバグ許容側とバグは絶対不要側に分かれて対立が起こるのかな。いずれにせよまだまだこれからだと思うので期待してます。{/netabare}
【第四話】
父が取り戻したかった地球、人間の居場所。そして父を殺した(今の段階で)とされるガドルを駆逐する。そりゃこれだけ思いを抱えていたらナツメをどう止めったって戦いに行くでしょうね。王道展開ではありますが細かい描写やワンカットごと丁寧な作りだったので退屈はしませんね。
【第五話】
{netabare}今回は終始戦闘です。なかなか面白かったです。知識を持つ敵ガドルとの戦いでナツメは戦う恐ろしさと必要な力に気付きます。そんなナツメを守るためにカブラギが助けに入りますが、なんだか急に不穏な状態に。カブラギが敵ガドルを倒したがために何かの計画を狂わせた?的な感じでしたがまだ何が何だかさっぱり。そして最後にはカブラギが計画を狂わせた罰か、それともカブラギという「バグ」を排除するためか殺されます…。まだまだ話に裏がありそうな感じでいいですね。{/netabare}
【第六話】
前回のカブラギの失態によって今回はその罰としてガドルのクソ処理をさせられることに(笑)。見終わって思ったのは何だこのアニメはですよ。ほんとに何がしたいのかここまで来ても鮮明に見えてこない。だからある意味楽しみ。
【第七話】
{netabare}面白かったです。前回終わりからつづきカブラギがアカウントを偽装してタンク内に潜入するという内容。本部指令によりガドルによって故意に破壊されるタンクの壁。破損の規模は甚大で人(タンカー)では簡単には修復できるものではありません。そんななかナツメは率先して修復のための人員、材を集めます。ナツメの呼びかけもあってなんやかんやで修復作業に取り掛かるタンカーたち。カブラギもタンカーにここまでの行動力と結束力があったことに驚いたでしょう。Bパート終盤にナツメとカブラギが二人で話します。ナツメの言葉にカブラギは我を見、本当に必要なモノは何か、いらない"バグ"は何なのか気付きます。このときのシーン全体の描写(色使い、カブラギの燃えてる感じ、ナツメの涙)すごく良かった。そして最後にカブラギは仲間に「ガドルを消滅させる」と言い放ち、仲間がさりげなくぽろっとこぼします。「あんたがホントのバグだよ」。いや~良い!今回までで一番いい回です。ナツメのタンカーたちに思う気持ちも伝わったし、何よりカブラギがナツメに振り切ってくれたのがばっちり決まってたように思います。{/netabare}
【第八話】
{netabare}ガドル工場をぶっ壊しデカダンスも終わらせると決意した前回から、今回はまずカブラギの体を取り戻しに動きます。カブラギの体はミナトによってかくまわれており割とあっさり回収できました。合わせてプレイヤーたちが注入していた緑の液体がガドルのク〇からできていたという衝撃の事実も判明しました。これでク〇工場をぶっ壊す理由が彼らにもできました(笑)。その後カブラギとミナトが面会し事情を把握します。でもミナトは不満そうです。果たしてミナトはカブラギに味方するのか否か。多分しますが(笑)。まぁ今回は下準備回ということで特段可もなく不可もなくといった感じです。{/netabare}
【第九話】
{netabare}面白かったです。ついにカブラギはナツメをつれがどる工場をぶっ壊しに行きます。カブラギ陣営のメカニックによって深部まで潜入できたもののそこにはゲーム警察のフギンの姿が。ここで今回思わぬ活躍ぶりだったサルコジ。サルは前回あたりから仲間に悪巧みを持ちかけられどっち付かずでしたが、最後には見事に寝返ってくれました。サルの最後の行動にはちょっとだけ熱くなった。熱くなりきれないのはあのビジュアルのせいか(笑)。それからガドルのク○工場はサルのおかげで破壊、カブラギもフギンをなんとか退きます。その後カブラギとナツメによってGGSなる装置を作動させ全ガドルを停止。世界の真実を知るナツメは何を思い、どう行動するか。次回が楽しみですね。{/netabare}
【第十話】
{netabare}想像以上にわかりやすい展開。デカダンスはスタッフが大物ばかりだから期待のハードル高くし過ぎたかも。カブラギに世界の真実を告げられて拗ねるナツメとかこのアニメであんな展開はあまり好きじゃない。その後もガドルのク〇工場から案外楽に突破しちゃったりサイボーグが寄生虫みたいなのに殺されたり。私的にちょっとつっかっかるところが多かった。極めつけはナツメの目の前でカブラギ素体がフギンに殺されたところ。カブラギとナツメの行動を把握しておいてあそこまで生かしてわざわざナツメの前で殺すってわかりやすすぎるしフギンの行動も謎。来週その補足があるとも思えないしデカダンス自体に興味をそそるものが無くなったかな。でも最後の最後に今回のこの感想文が全部ひっくり返るような展開があったらと考えるとやっぱり期待してしまいますね。デカダンスならやりそうなので(笑)。あと残すところ数話ですが最後まで楽しみにしたいと思います。{/netabare}
【第十一話】
{netabare}冒頭前回カブラギ素体を殺したフギンがカブラギ素体Ver2に反撃されフギン呆気なく撤退。前回から突如現れた謎の超大型ガドル。デカダンスで反撃するもののガドルの方が一枚も二枚も上手でカウンターを食らいます。デカダンスは戦えなくなります。ここでシステムがデカダンスを一時終了させると命令。デカダンスの終了=ナツメ消滅ですから当然カブラギは阻止しに動きます。ジルの妙案でなんとカブラギをデカダンスに接続させて操らせると言う。何でもジルはもともとデカダンス運営の中枢にいたらしくシステムのバグや抜け道をいろいろ知っているだとか。最後カブラギがデカダンスに接続する直前に現れたミナト。ミナトは未だにカブラギの行動の意味が分かりません。ナツメといういわばゲームの中の人物のために自分の命かけてるわけですからね。そんなミナトも最後にはカブラギに協力。バグは本来システムにとっては痛手にしかならないが、要はバグも使いようによっては進化の糧になるということですね。バグをバグのままただ消滅させるだけでなく視点を変えてどう再利用するか。勝手な感想ですが私なりにいろいろ考えれて面白かったです。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

こういうのが、最初からグローバルスタンダードなのかも

良かった。楽しかった。The 娯楽作品として一見の価値ありと思います。

それこそHollywood、Pixar映画のように最初からすっと入っていけ、そしてそれなりにじんわり出来たり、アクションに興奮できたりする、上質なEntertainment作品だと思います。なんかこんなことを目指すことをうたい文句にした「和」を目指した感じの別作品があったような気もしますが、よく知りません。

作画は、静止画としても動画としても上質です。見せ方も上手く、戦闘シーンでの疾走感はなかなかのものと思います。「進撃」を映像では一切見ていないのですが、きっとあんな感じなのでしょう。おそらくは賛否両論あろうキャラデザインですが、僕としては最終的に違和感を感じなくなりました。人間タイプのキャラデザはかなり好きな部類です。主としてCGなのでしょうが、デカダンスや最初と最後の敵の「大きさ」を感じさせるアニメーションは良かったと思います。きっと、もっと「おおきく」出来たんだと思いますが、やり過ぎると尺が嵩むのでしょうか。ちょっと物足りないなぁと感じたのも事実です。

音楽はOP、ED共にだいすき。疾走感と共にぐわっと持ち上げるOP(+OP映像)。じんわりと聞き入らせるED。いずれもよいです。劇伴も良い感じで、SkyrimのBGMっぽさもある(わかるひとだけなんとなくわかって頂ければ・・・)、ケルトっぽさを感じるコーラス入りの劇伴がお気に入りです(こういう曲、なんていうジャンルなのでしょう?)。

キャラ、演技はについては何ら思うところがありません(良い意味で)。ナツメの性格付けはちょっと苦手な部類なのですが、演技はとても良かったと思う。

物語は、、、、なんて言うか、「よくある話」を一風変わった舞台装置に乗せ、その上で実直・丁寧に遂行したという感じです。作品が語ろうとしていること自体は目新しさはありません。キャラ配置もそういう意味では「よくある構図」に思います。でも、実によく語られ、まとめられたという印象を受けています。そういう意味でも、よく出来た(それこそハリウッド映画的な)娯楽作品だと思います。

なんか感想がまとまらないのですよねー。

以下、とりとめもなく。ダラッと長いっす。
{netabare}
-- 音と映像のマッチング:静寂の破壊力{netabare}
シンフォギア第一期をこよなく愛する僕としては、格好いいアクションやシーン転換と劇伴の調和に目を向けてしまいました。
その観点では、結構楽しめたし、他の作品ではあまりしてくれない、でも僕が好きな「調和」の仕方を見ることが出来て良かったです。
劇伴や効果音、セリフを止めた「無音」の使い方が良かったなと感じています。第一話の終盤が典型的な例ですが、組長がナツメを拾いあげに来るシーン、デカダンスキャノン発射直前など、短いですが無音に近くなる、あるいは、音を限定する瞬間があります。激しいシーンに挟み込まれた一瞬の静寂って、結構目立つんですよね({netabare}これ、プレゼンでも効く。ちょっと間をとると、その瞬間聴衆の注意が向く。逆に淀みなく蕩々と語られるプレゼンって、終わってみると何にも残らないことが多い{/netabare})。本作は、その静寂とそこからの劇伴・効果音+アニメーションのダイナミズムを上手くあわせて描かれるシーンがいくつか見られました。シンフォギア1期の最終盤で感じまくった「首から後頭~頭頂部がちりちりする感じ」にはちょっと及びませんが、似た感じを本作でも味わうことが出来、楽しめました。最終話も、同じ理由で良かったと感じる箇所がありました。

OP映像もちょっと変わった感じがして気になりました。曲終わりのスネア(?)4連発にあわせて、デカダンスのライトを「消す」部分です。曲の特徴的な部分には「オン」を重ねることが多いように思うのですが、逆にオフを重ねてきたことにおもしろさを感じました。OP映像全体の曲と映像の嵌まりそのものは並くらいかなと思いますが、この部分が妙に気になりました。
{/netabare}

-- いやちょっとわかんねーんだよな・・・{netabare}
--- ソリッドクエイク社とサイボーグ{netabare}
世界観、設定に関する部分では、消化し切れていないというか、納得できていないものがあります。デカダンスの世界を作り出しているソリッドクエイクとサイボーグの存在が相互に矛盾しているように思えるのです。

ソリッドクエイク社の企業目的って何なの?企業体としての「利益」はいったい何で、それは誰に対するものなの?おそらく、他企業と争う形で存在しているものではなく、社が保有するサイボーグが会社を構成するものであり、同時に企業が提供する各種の財の享受者であろうことはわかる。その意味では、ソリッドクエイクは企業ではなく国家に近い存在なんだろう。ソリッドクエイクとサイボーグの関係は、いわば国家と国民の間の相互義務関係に当たるんだろう(税・勤労の提供に対する、生存・権利・財産の保証の提供のような)。その観点に立てば、ソリッドクエイクとシステムは国家&独裁政権、サイボーグ達はそれに属する国民のような立ち位置になるんだろうと思う。

で、ソリッドクエイクはサイボーグ達の燃料たる「オキソン」を何らかの見返りとしてサイボーグ達に提供しているわけだが・・・そのオキソンはデカダンスに生存する(デカダンスにて製造する)ガドルから得られる。とするならば、ソリッドクエイク社に所属のサイボーグ達は、半強制的に「デカダンス」に参加あるいは、デカダンスに関連する作業に従事するべきで、これはむしろサイボーグ達の娯楽ではなく労働現場におもえる。が、幽霊アカウントもあるらしいし(最終話)、デカダンスをよく知らないサイボーグもいる(2話など)。

何を言いたいのか自分でもよくわからないところがあるのだが、この世界、サイボーグ達にとってのデカダンスの位置づけがよくわからないのです。サイボーグ達の「生活」が描写されなかったせいかもしれません。

視点を変えて、独裁政権・システムにとって最もありがたいのは「盲目なる国民」と思われます。特に第3話で述べられている内容からすると、です。その視点でわからなくなるのが、システムがなぜ未だに作品世界で表現されるようなサイボーグを維持しているのか、です。端的に言えば、「コア」壊しちゃえば良いじゃん、です。正確な描写があったかどうか憶えていないのですが、サイボーグに搭載されている「コア」がサイボーグ間に見られる個性の源だろうと思われます。そして、おそらくそれは旧時代の人間に由来する、再生産不可能なものなのではないかと推測します(2話でスクラップになるサイボーグからコアが取り出される際、[貴重な資源]であると言われていた。ちょっと飛躍していますけどね。あー、でも、だとするとデカダンスに搭載の「コア」はどこから来たんだろう・・・?)。サイボーグ自体は「換えが効く存在(マイキー)」であり、既に人間換算で数世代にわたって製造→廃棄→製造が繰り返されていたはず。で、なんでその都度システムから独立な(ジル発言)コアを盛り込む必要があるのだろうか。これは、結局ソリッドクエイク・システムが「是」とするものがなんなのかがよくわからないために起きている疑問な気がします。コアと個性の関係が間違いだとしても、そもそも個性を許容すること自体が大きな矛盾に思えます。

社是不明、なんか矛盾を感じるっていうところから、結局最終盤で展開されるシステムの言い分もよくわからないまま終わってしまいました。{/netabare}

--- その後のデカダンス。。。なのだが{netabare}
結局、「人類の所有権」はソリッドクエイクが握ったままなのよね?自治を認めるとか、そういうことになったのだろうか。それもまた、システム並びにソリッドクエイクが目指すところ次第なのだけど、2,3話で語られた話と矛盾する気がするんだよな。{/netabare}
{/netabare}

-- 「海外の反応」的には今ひとつだったっぽい{netabare}
こういうのが、最初からグローバルスタンダードなのかも、などといっておきながらですが、海外Reactorからの評価は二極化した印象です。やはり、第2,3話が鬼門になったようで、そこでリアクションをやめる方が多かった印象。でも、そこを超えた方は最後まで観ていましたね。{/netabare}

-- 追)そういえばサブタイトル{netabare}
車か飛行機か、いずれにしても動力、制御、伝達で構成されていたのが最終話になって「decadence」。第1話以外、特に各話と対応しているとも思えず、これは何を意図したものだったんだろう。{/netabare}

-- 追)バグといえば{netabare}
ストライクさんのレビューで「ゲームにバグは」とあってふと思い出しました。初代ファミコン時代のFinalFantasy、、、確か4だったと思うけど、あの飛空挺のスクロールスピードって、ファミコンの「バグ(詳しくはよくわからない)」をFF開発に携わった天才エンジニア(イラン人だったか、イラク人だったか、アジア出身の方)が積極的に利用した結果実現できたものらしい、って話を昔聞いたことがあります。バグも善し悪し。{/netabare}
{/netabare}

[2020/10/12 v1]
[2020/10/19 追) 追記]

投稿 : 2024/11/02
♥ : 37

71.7 2 ミッションで冒険なアニメランキング2位
転生したら剣でした(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (257)
856人が棚に入れました
転生したら剣でした――。 「知性を持つ武器(インテリジェンス・ウェポン)」と呼ばれる”剣“として異世界に転生した彼は、装備者との出会いを夢見ながら、孤独にスキル収集に励んでいた。 ある時、迂闊にも魔力を吸収される「枯渇の森」へ踏み入り、一歩も動けなくなってしまう。途方に暮れる中、奴隷として虐げられていた黒猫族の少女フランに出会う。 フランは巨大な魔獣に襲われ、絶体絶命の危機に陥っていた。彼女は眼前に突き刺さっていた彼を引き抜き、その力で窮地を脱すると、彼を「師匠」と名付けて正式に装備者となるのだった。 冒険者となったフランと師匠は、お互いにスキルを磨きながらクエストをこなしていく。フランは強さの果てにある「進化」を目指すために、師匠は少女の「願い」を叶えるために。 猫耳少女と親バカな剣の大冒険が始まる!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

再評価。キャラの独自性は評価できますが、設定のテンプレは減点要素。

23年10月 再視聴…といってもポイントポイントを飛ばし見ですけど。4点以上の異世界転生ものは冷静に考えると相当良い作りじゃないと付けられないなあと思い本作を再評価しました。

 本作は4.1をつけてました。で、見なおしてもちゃんと面白いです。面白いですけど、ストーリー4.5とキャラ5はないですね。声優も調整点で4.5でした。
 展開は悪くないですがやはり設定をテンプレに頼っている点で独自性がマイナスです。そして2期発表は好感がもてますが熱が冷めるのでストーリーは3.5に修正します。

 キャラで4.5を超える水準はよほど独自性があるか作り込まれてないとなあと思いました。異世界のテンプレを2.5スタートとすると、剣という無機物に転生するのは目新しいのでその点ではいいし、ヒロインのフランちゃんにちゃんの魅力と背景・暗い過去など厚みがあることはいいので4とします。
 声優は、声優さんそのものは可もなく不可もなく。調整点でストーリーとキャラの中間…ですが作品の出来は悪くはないので4とします。


以下 初回レビューです。

「あれ?13話は?」というのが率直な感想です。せっかく面白い作品だったのに、尻切れトンボにしても旅立って終わりならまだよかったと思います。余計な次の展開部分を入れてきました。これが2期めをやるというアナウンスと同時なら許せますが、決まってないなら入れるべきではないでしょう。

 もはや異世界もののテンプレになった手法ですが、誰が得する?となると出版社なのかなあ…と思うと急激に冷めてしまいます。「つづきはWEBで」の販促にしても作品ありきでちゃんと結末をつける方向でやってくれないかなあ。
 こういうモヤモヤする終わり方だとコミックや小説に誘導できるデータとかあるんでしょうか?私に対しては少なくとも逆効果かも。

「転スラ」「盾の勇者」「魔王様リトライ」などこの手法でどんどん作品の価値を落としていっていますし…すごい作品だった「シャドウハウス」も2期楽しみにしてたのに、2期の1話みたらもう集中力が持たなくなっていました。


 さて、本作については、フランと師匠のキャラ造形と掛け合い、父的な視線でフラン萌えで見られる作品作り、完全な俺TUEEEでないところ、展開のテンポの良さなど非常に面白いアニメでした。
 異世界転生した人物に感情移入しつつ、がんばるのは娘的なヒロインというのが目新しかったです。

 作画は高級ではないですが、無難な水準は保っていたし、2人の声優さんも良かったと思います。2期情報あれば評価は変えるかもしれません。

 最終回のせいで評価はかなり落ちていますが、しかし、楽しませてもらったし、低評価を付けるのもどうかと思いますので、楽しんだ分客観的な評価はしますが、うらぎられた感が強く主観的には80点できてたのが55点になった気分です。


追記 2期決定!!??ガセじゃないよね??尻切れトンボ最悪評価撤回。

 あれユーチューブに2期決定報が…なんか本物っぽいですね。このタイミングは不幸中の幸いです。だったら、高評価です。是非、冷める前に半年くらいで来てほしいけど、1年でしょうね。とにかく、尻切れトンボの意味がわかったのでその減点は撤回です。

 ただ、アニメ作りすぎてどれが当たりになるのか読めない制作者が増えすぎですね。2クールのリスクで作らないとやっぱり作品に対する熱量とか構成の面で失敗するかもしれません。
 それに、原作の面白さが読めないというのは、どういうことでしょう?本当に駄作ばかりになるので、そこはちゃんとやって欲しいです。

 とはいえ、フランちゃん最高!ということで高評価でお願いします。
 

以下 視聴時のレビューです。

 

4話 テンプレ異世界を楽しみつつ、「父」として娘の成長を見守る。

{netabare}  3話まで見てレビューしようと思っていたら、なんと無料配信のサブスクがありません。アベマでかろうじて、1,2、4話を無料で見られました。キンドルのアンリミテッドでコミック5話まで読み放題できたので補完はできました。

 さて、モロに「転スラ」「蜘蛛」と同じか?と思っていましたらそうでもなかったです。ロリキャラではありますが、父性的な立ち位置なのでいいですね。「魔王様リトライ」や「うちの娘のためなら」のような感じです。

 大事なのは、ヒロインを「父」として暖かく見る目です。本作のキャラ萌えはこの点が大事でしょうね。

「剣」なのでフロイト的な男性性の象徴もちょっと想像しなくはなかったですが、それはない感じです。

 そして、更に「ギルド、スキル、レベル上げ」要素がかなり強いテンプレ異世界の構造なのも、「頭を空にして純粋に楽しむ」という点でいいと思います。設定は気にする必要がありません。

 ということで、暖かい気持ちでヒロインの成長を見守りつつ、テンプレで頭を空にして楽しむ、という作品でエンタメとしていい出来に仕上がっていると思います。多分、アベマで強制的に毎週見ざるを得ないので見ると思います。なお、コミック5巻まで読みましたが、そこまでは結構面白かったです。 {/netabare}


7話 フランちゃんのような娘が欲しいです。

{netabare} 無料期間のおかげで今のところ全部見られています。アベマに感謝を。で、私は完全にキャラ萌えです。本作の成功要因は剣が主役ではない、あるいは主役だとしても視点が完全にフランちゃんになっていることでしょう。
 つまり、剣の視点は視聴者の視点。それも父の視点になっています。物語世界の構造がそのままこちらの視線になっているということで、これが最高です。この剣の気持、フランちゃんを娘として守りたい、育てたい、喜ばせたいという気持ちに完全に同化できます。

 フランちゃんは、可愛いというかけなげというか、何より謙虚です。この謙虚さがフランちゃんの最大の魅力です。
 それに加えてフランちゃんは、ハンバーグとカレーを喜んで、メインデッシュとか言っている姿も可愛くて良きです。

 ストーリー展開も次週につなげる展開が上手いですね。不愉快な引き延ばしでなく次に何がおきるんだろうという楽しみがちゃんとあります。やっぱり「異世界転生もの」が、つまらなくなったのではなく、工夫の無いテンプレが乱造されすぎてカテゴリーの価値を落としてるんでしょうね。本作のようなテンプレでも、面白くキャラ萌えできる作品なら異世界モノはアニメ作品とは相性が良く楽しめます。

 視聴中は評価点付けないのでここでいいますけど、キャラは5点です。本当は5点満点で10点あげたい。 {/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 20
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

何よりも感性という絶対基準こそが肝要であります

●進化論という学説は進化せずむしろ退化してるという矛盾
結論は、所謂なろう系の典型と言うべき作品でありました。

全般的にかなり緩く、ソフト路線のファンタジーの傾向が強く
更にその上異世界転生もの特有のステータス値設定にその説明が延々と繰り返されるのを
見るのはかなり苦痛であり、生理的にも受けつけないというのは極めて個人的な
問題なのかもしれませんが、物語的に特に惹きつけられるような要素がまるでなかった
というのは、流石なろう系と言うべきなのかもしれません。

ケモ耳キャラに全く魅力を感じない体質というのもあるのかもしれませんが
インテリジェンスウェポンである剣というキャラにもエルフ族の自称ママにも
共感できる要素がまるでないというは逆に驚きの結果であります。

単にキャラが微妙という話に尽きるのではなく、大量生産された
ゲーム的な薄っぺらい世界観の中である種の使命を負ったとしても
その使命にしても命がけのやり取りにしても、ゲーム設定的な軽さが作用し
あらゆる行動・発言に重みが出ず、見てる側にもリアルなものとして伝わってこない
というのが本作最大のマイナス要因であったような気がいたしました。

空回りして滑っていくような物語感覚はある意味斬新でありますが、
異世界転生もの作品に秘められた謎を解くために見てるだけの当方としましては
最後までついていくのは至難の業でありました。

本作を見て得られた唯一の成果は「進化」という概念が異世界転生ものでも
重要ということでありますが、もしも続編があるとしたら異世界転生と「進化」について
明確に描いてくれることを期待したいところであります。

●「グルメ」の道化師が踊る世界
みんな大好き!の例のカレーを作る回でありましたが、何故かハンバーグを {netabare} 作る
シーンもあるという意図不明な描写に脱力感を大いに被った次第であります。

料理の基本味付けは塩胡椒であり、この加減がかなり重要な要素であるはずなのですが
どういうわけか省略していたり、ハンバーグのつなぎにパン粉を入れるも水分がないと
つなぎとして機能せずにパテがボロボロに崩れ去る運命がん無視だったり…
材料の準備もなしにデミグラスソースがあっという間に完成してしまったりと
兎に角突っ込見所満載で突っ込み切れない話にございます。

肝心のカレーも、恐らくは日本人一般になじみある英国由来のシチューが原型の煮込み料理を
作ろうとしているのだと思われますが、だとしたら小麦粉でルウを作らないと
始まらないという話であります。

煮込み料理の旨味は出汁にあるわけですから、野菜を多く入れその旨味を引き出す以外に
道はなく、スパイス適当にぶち込んだらそれが旨味に変わるとかいう出鱈目な発想は通用しません。

アニメに限ったことではないのかもしれないですが、中途半端にグルメを語りたがる
お笑い芸人みたいな道化師たちが、リアクションのみでごり押しする料理の祭典の世界、
そこには夢があり、ファンタジーがありますが
現実的に他人に喜んでもらえるような美味しい料理作るには、 {/netabare} まずは
基本的なことの習得から始めるべきと個人的には強く進言したく思います。

ゴブリン系三部作と言えば
「ロードス島戦記」と「灰と幻想のグリムガル」と「ゴブリンスレイヤー」でありますが
その中でも「ゴブリンスレイヤー」はファーストインパクトにおいては他作品を圧倒するものの
ストーリーという観点においては二作に大きく後れをとるものであると認識するものにございます。

そんな「ゴブリンスレイヤー」の劣化版に過ぎない本作に期待が持てるのかと言えば
残念ながら今のところは劣化版のレベルにとどまっているのが実情であります。

ケモ耳ヒロインが可愛いだけという理由で予想外にウケている側面があることは否定しませんが
この程度の全くもってぬるいストーリー展開で「ゴブリンスレイヤー」超えなどとかいうのは
ほぼ不可能と考えるべきでしょう。



異世界転生もの作品に対していちいち突っ込み入れてたらキリがないので
本作に対する突っ込みは自重するつもりでおりました。

これは異世界転生ものに限った話ではないですが
敢えて「その設定」を踏襲する意味ってあるんですか?的な作品が
あまりに多すぎて辟易するばかりであります。

あまりに怪しすぎる異世界転生ものの乱発、ごり押しに対して
その不自然さについてはいい加減気づくべきではないでしょうか?

要するに本作が「異世界転生ものである必然性」が果たして何処にあるのか?
また、他とまるで同じようなゲーム的ステータス値の表示を馬鹿の一つ覚えみたいに
やたらと繰り返す意図とは何でしょうか?という素朴な疑問
そういう疑問を当たり前のように抱ける視聴者の感性はまともであるという話です。

もしも自分の感性に自信がある人は、言語転換することにより必然性を証明してみてください。

感性が塞がれている人は、ある意味目が見えていないのと同じで、
この先の大穴に嵌ることは避けられないでしょう・・・

異世界転生ものでありながらもその意味が不明なら
視聴者とは何を期待して異世界転生ものを見ているのでしょうか?
という話になるように思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

師匠との関係性は良い

{netabare}
C2Cの転生モノ。
初期設定だけテンプレからずらして他はテンプレの踏襲の、作者だけは独自性があると思ってる系転生作品はあまり好きではないけど、まあその中ではよくやってた方じゃないかなと思う。
どうせ人間体になるんだろと思ったら、意外と最後まで剣だった。

良かった点はキャラ。
珍しく、最後まで主人公のそばにいるキャラが師匠一人だったから、フランにとっての師匠の唯一無二感が感じられて良かった。
いざと言うときに唯一頼れるのは師匠だけ。
随所でフランから師匠に対する信頼感が伝わってきた。
師匠からもフランを守りたい気持ちに必死さがあって良い。
師匠はフランの父親的な立ち位置な気がする。
俺TUEEEでもなく、格上のアマンダに立ち向かうなど、向上心のあるフラン。
主人公が一途だから好感が持てたし、そんなフランをフォローする師匠に関しても印象がいい。
ストーリーよりもキャラを重視する人にはかなりいい作品かもしれない。

駄目な点として、俺TUEEEEではないし、主人公も剣ではあるものの、やはりストーリーはなろうのテンプレに感じるところ。
テンプレを感じさせる要素は俺TUEEEEではなくて、中世世界観(ナーロッパ)やゲームっぽい設定、独自性のない敵、分かりやすい対立構造等にあるからなのかな。
この作品も秋アニメの他のなろうと同じくテンプレだった感は否めない。

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆0
親の顔より見た導入。
作者だけは独特なことをやってると思ってるんだろうな。
独特なだけでクソしょうもない設定なのに。
もうこういうのばっかになってしまったなぁ最近のアニメ。
マジで面白くない。何も惹かれない設定。
主人公が違うだけで結局いつものなんだよ。
もう無敵じゃんこの剣。今季こういうの多すぎてため息でるわ。
農民の次につまらん。もうこういうのいいよ。

2話 ☆1
作画の無駄遣い。
結局目的なくダラダラ旅するだけのいつものなろうだよね。
いつものギルド設定。俺TUEEEEじゃない?
てかいつも思うけど冒険者って言う職業はなんだよ。
何でも屋か騎士団でいいだろ。死ぬだろ。いつもの魔石。
脳死ゲーム世界観ほんと嫌い。
部屋めっちゃ汚れそう。いつものチンピラ。
協会内で争いとかあほなんか? EDは名作感ある。

3話 ☆7
アルデラミンみたいなOP まあ不快感は無いなこれ。
作画頑張ってんな。ゴブリン襲撃イベント?

4話 ☆5
邪神ちゃんかな? 結局無双。ガチャ神引き。

5話 ☆7
いつまでゴブリン また俺何かやっちゃいました?
どうせ復活する。一本ぐらい飛んだままなら評価してた。
そんなに俺tueeeじゃないのはいい。
相手噛ませじゃなくて面白いじゃん。

6話 ☆4
戦闘面白いな。普通に復活するんかい。
こういうゲームみたいなスキル設定ほんと嫌い。

7話 ☆4
お前つまんない嘘つくね。はぁ大賢者みたいなのもいるのかよ。
分かりやすい噛ませ 飯食いながら見てんねん汚いなぁ。
成れ果ててて草。

8話 ☆5
天敵じゃなくて仇敵が適切な表現だろ。
なろう主人公がやられてんの珍しいなって思ってしまう。
少ない。イキリモード 即落ち二コマ。一瞬アーニャみたいな喋り方。
取引上手なのか…? どうせならCぐらい行けよ。

9話 ☆6
なろう臭すぎ。親の顔より見た展開。イキリアニメ。
槍って突くだけだから楽そうだな。当たったら死ぬやろこれ。
てか鞭掴めばいいのでは。戦闘面白かったな。
アニメスタッフも有能。

10話 ☆3
ゲームみたいな設定つまんね。テンプレ設定解説コーナー眠い。
これ解説する意味ある? また俺なんかやっちゃいました?
でた、アクシデントw Aランクが何とかしろや。
なろう全般に言えるけど、ダンジョンとかトラップとか誰が作ってるんだよw
魔獣が作れんのか?w 試験もっとちゃんと管理しろや。

11話 ☆8
無能Sランク 剣になんかあるってバレてそう。リョナいいぞ~
モブ男よく生きてるな。モブを適当に殺さんのだけは印象いいわ。
リョナ回。何だかんだちょっと感動した。

12話 ☆6
哀しき過去。また俺なんかやっちゃいました? モブサイコで見た。
進化ってなんだよポケモンかよ。ん?フランの親だったの?
OPで見た飛行。

曲評価(好み)
OP「転生したら剣でした」☆8
ED「more<STRONGLY」☆7
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

53.7 3 ミッションで冒険なアニメランキング3位
エンドライド(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★☆☆ 2.8 (151)
666人が棚に入れました
エンドラと呼ばれる地球の裏側の世界を舞台にしたファンタジー。前向きで明るい普通の中学生・浅永瞬が不思議な水晶の力でエンドラへと迷い込み、エンドラの王子・エミリオと出会ったことから物語は動き出す。

声優・キャラクター
小野賢章、増田俊樹、美山加恋、大橋彩香、高橋広樹、鳥海浩輔、伊藤静、内田雄馬

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

「思い」の詰まった物語…だったと思います。

この作品はオリジナルアニメだったみたいです。レビューを書くためwikiをチラ見するまで全く知りませんでしたが、初めは何となく視聴を初めて…ヒロインのアリシアの可愛らしさに惹かれて…しばらく視聴していくうちに伊藤静さん、悠木さんも出演されて…振り返ってみると視聴して良かったと思える作品でした。

この物語の主人公は中学3年生の浅永 瞬…両親との3人暮らしで仲の良いごくありふれた家庭で彼は育ってきました。
父親の誕生日を家族で祝うため父親の経営している会社に瞬は迎えにいくのですが、社長室に保管されていた石に触れた途端、全く見覚えのない場所に飛ばされてしまったのです。

そこは暗い洞窟の中の様な場所だったのですが、その中の牢獄に一人の若者が幽閉されていたのです。
その若者の名はエミリオ…この物語のもう一人の主人公でした。
エミリオは投獄されるに値する十分な悪意…現王を憎み復讐するという明確な意志を持っていたのです。
こうして波乱に満ちた幕が上がり…物語が動いていきます。

瞬がエミリオと出会った場所はエンドラという地球の内側に広がる世界でした。
瞬はエンドラで様々な人々と出会います。
エミリオの幼馴染であるヒロインのアリシア…
エミリオの教育係で研究者のパスカル…
革命軍「イグナーツ」を率いるデメトリオとそのメンバーたち…

でも一番びっくりしたのは「ズー族」の存在…
なぜなら彼らにはエンドラの動物の血が混ざっている事が一目で分かる容姿…
確かにパッと見は怖いイメージもあるのですが、実際に話をするとそんな悪いイメージは簡単に払拭できるくらい義と忠に熱い民族でした。

それなのに「ズー族」だからといって蔑められ、過酷な重労働を強いられてきました。
同じエンドラで生きる民なんです…
確かに見た目の違いはありますが、それは彼らに辛く当たる理由にはなりません。
だからこそデメトリオらイグナーツが立ち上がった訳ですが…

でも、地球の裏側に別世界が広がっている…という設定はとても面白いと思います。
昔から「北極には地底に繋がる穴がある」「ナチス・ドイツは地球空洞説を信じていた」
などという話題がありましたから…

中でも個人的に興味を持ったのはアメリカ海軍のリチャード・バード少尉のお話です。
彼は地底の世界で眼下に広がるジャングルを見ただけでなく、写真まで撮ってきていたんです。
その写真には「のどかな田舎の風景」と記されていました。
この世界観…正にこの作品とマッチしているんですよね。

実際に地底に別世界が広がっているかは分かりません。
でも存在の可能性を物語に活かす点が普通のファンタジー作品とは一線を画していて面白いと思いました。

一方で物語の方は結構シビアな展開の連続です。
「復習」「革命」といったキーワードが浮上する時点で決して穏やかではないのですが…
とにかくたくさんの「思い」の溢れている作品でした。
本懐を遂げる事のできた思い…
行き場と一緒に失って…後から想像する事しか出来なかった思い…
本当の事が言えなかった思い…

今は仮初めの状態…でもそれが悪いだけでは無いと思います。
真実を追い求める事だけが幸せじゃない…
だって思いを伝えたら仮初めの状態が終わってしまうかもしれないのだから…
終焉をみんなが望んでいる訳ではないのです…
たくさんの思い…気になる方は是非本編でご確認下さい。

オープニングテーマは、LUNA SEAさんの「Limit」
エンディングテーマは、藤巻亮太さんの「go my way」と中村一義さんの「世界は変わる」
クロムクロでGLAYが出てきた時にはビックリでしたが、正直LUNA SEAの方がよりビックリでした。
確か解散したんじゃ…と思って調べてみたら、2010年から活動を再開させていたんですね。

2クール計24話の作品でした。しっかり腰を据えた物語の構成は良かったと思いますし、終わり方も個人的には好きでした。
レビューではもう少しアリシアの可愛らしさについて触れようと思っていましたが、結局殆ど触れず終いになってしまいました。アリシアのCVは美山加恋さん…この作品がアニメ声優初挑戦との事でしたが、「ももへの手紙」の主人公である宮浦ももを演じられていたみたいですね。
「ももへの手紙」は未視聴の作品なので、今後視聴するのが楽しみになりました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10
ネタバレ

蟹チャーハン さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

今春、俺だけのアニメ候補になりそう。(俺も見ないアニメになりそう

あんまり評判よくないですね。
コメントありのレビューも数件しかないし。

バトルシーンがあっても盛り上がらないし、
動くと絵柄が微妙な感じになるのはなんでだろうか。

話しとしては、まだ2話までしか見てないからわかりませんが、
子供のころに読んだ神話であるとか冒険話に近い雰囲気で、
無理のないストーリーになりそうです(おもしろいとは言っていない)

地上で暮らす人がエンドラと呼ばれる地下の世界に紛れ込んでしまい、
その地下世界こそが神々の住む場所だった~。

神界が天空じゃなくて地下なのは、
今後の何かにつながりそうですね。

神様もそれなりの地位のある神になると、自身の体内から
家宝具とよばれるアイテムを取り出して使えることがあります。
(誰でももっているわけではない)

主人公は人間なのに偶然からでも家宝具を扱えるようになりますが、
生まれからして何か秘密が隠されているのかもしれません。
(実は王家につながる神様の子だったとか)

とまぁ、想像だけで書いていても、なぜかほとんど正解に
なりそうな恐ろしさを感じるのでやめますが
見ようと思えば見られる話しなのは間違いないです。
ただ、年齢対象が限られるっぽいのかな。

個人的な感想としては、よくしゃべるタイプの主人公なんで
そこをもう少し押さえてほしいですね。
ちょっとうるさい。

テイルズオブジアビスのルークもそうですが、一昔前の主人公って
うるさいくらいに怒鳴って会話するのが当たり前なところがあって、
喜怒哀楽がオーバーなキャラが多かった気がするのはなぜだろうか。

以下ネタバレで

4話まで~ 無計画すぎる王子様に付き合わされる主人公が不憫すぎる
{netabare}
王子の身分ながら現国王を襲って切りつけてお尋ね者になってしまってエミリオと、
そのエミリオの脱獄を手伝って以来、逃避行に付き合わされる瞬。
とりあえず幼少のころに勉学を教えてくれた元宮廷博士のもとにいき、そこから
反体制派の救世軍に身を寄せるところまできました。

エミリオの怒りはそれはそれとして、瞬からしたら迷惑なことだらけですよね。
何も知らずに地上からやってきて、質問に答えてくれるのがエミリオだけだった
てのはあるんでしょうけど、それでいろんな敵に追われて戦って、ほめられるどころか
罵られてバカ扱いされてと、これっぽちもいいことがないんですがw
もう別行動でいいんじゃね?という気も~。

ヒロインぽかったアリシアも置いてけぼりくらってるし、このアニメはどう転ぶのかわかりませんね。
来週にでも唐突にエミリオが王様になってても驚きませんw

基本、エミリオは無策。逃亡者の身だから仕方ないのかもだけど、その割りに悲壮感ないし
毒づくだけで建設的な試みがひとつもないし、見ていて盛り上がれるところがないなぁ~。

てか、エミリオと瞬がいつまでたっても仲が悪くてケンカばかりしてますからね。
それもわめく系。
これでは会話もおもしろくならないし、どこが見所なのかな。
夕方放送なので少年向けなのかもですが、うーん。

反乱軍として活躍しはじめるまでの我慢?とは思っても、そろそろ限界かもw
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5

ろれ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

序盤で切った人もったいない

内容は王道ファンタジーもので、昔休日の朝にやってたアニメみたいな雰囲気があります。
エロもないし萌えも適度なので普通に朝でも大丈夫な内容だと思います。

で、私はというと剣や魔法で戦うといったファンタジーものはマジで嫌いなんですけど、OPがLUNA SEAだったので見ました。
今の若いオタクはLUNA SEA知らないかな?

2000年末に一度終幕したんですけど、2007年に一夜限りで復活して、2010年ごろに完全復活したバンドで今ではちょいちょいライブやってます。

2000年末の終幕ライブは東京ドーム2daysだったのでµ'sがよく比較されてましたね。(他にも共通点が多々あり、「µ's=LUNA SEA説」も浮上したほど)
07年の一夜限りも東京ドーム。
10年は東京ドーム3daysで3日目はチケ代無料。
そのあとは武道館6daysなんかもやってます。
ここまで書けばいかに化け物バンドかがわかるでしょう。

ちなみに今年はたまアリ2daysです。
本編でもライブの告知がされてましたね。


やっとここから感想やら書きます。
序盤はクソ&クソでLUNA SEAの無駄遣いだったんですけど、話数が進むにつれて面白くなり、後半から終盤、ラストにかけては結構な盛り上がりを魅せます。

なんといっても最終話がよかったです。
個人的にああいう終わり方には弱いです。

このアニメに関しては途中で切った人のレビューはあまり参考にしないほうがいいかもしれない...。

と言っても超絶めちゃくちゃ面白いというわけでもないので単純に「個人的に好き」という意味で評価が高いだけです。

お、「OPの歌が下手」と言ってる人が。
確かにOPの「Limit」はLUNA SEAにしてはキーが高いので張り上げた感じになってるからそう思うのも仕方ないかな。
というかRYUICHIの声、歌い方自体好き嫌いがわかれるのでなんも言えねぇな。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7

64.2 4 ミッションで冒険なアニメランキング4位
真夜中ぱんチ(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (68)
198人が棚に入れました
「真夜中なのにおっはよー!真夜中ぱんチです!」 世界でもっとも見られている動画投稿サイト「NewTube」。 3人組NewTuber「はりきりシスターズ」の「まさ吉」こと真咲は、とある事件がきっかけでチャンネルをクビになってしまう。 起死回生を狙う真咲の前に現れたのは、なぜか彼女に運命を感じたりぶ。 超人的な能力を持つりぶと一緒なら、最高の動画が撮れるはず。 目指せ、チャンネル登録100万人! 現代人共感必至!? 「パリピ孔明」スタッフが贈る、ワケあり動画投稿者たちのハイテンション・ガールズ“再生”ストーリー!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

6話 話が展開しているようでしていない。「物語」の作り方を思い出してほしい。

1話 導入の完成度が高すぎて驚愕。素晴らしい第1話でした。

{netabare} 今季No1アニメ候補、来ましたね。1話の出来が良くアニメ作品としての完成度(といっても導入としての完成度)が素晴らしいと思います。当然ですがPAの今季3作品の中では本作がダントツで一番面白いというか別次元でした。

 OPのアニメーションの雰囲気は多分エフェクトの関係だと思いますが良かったですね。洋館みたいな建物の雰囲気も良いし。音楽も遊び心があって、流行りのアーティスト頼りでないのも好感が持てます。つまり作品の1部にちゃんとなっています。

 ユーチューバーの様々なあるある…というか問題点のカリカチュアライズが非常に上手いです。テンポの良さでぐいぐい引き込まれます。そして、その思いっきりギャグに振っているように見えて、人の言動が自然です。ライバルも作品の方向性も過不足なく説明しきっている構成の上手さ。

 キャラ造形もいいです。追放ものではありますが自業自得です。でも、その境遇にちょっと応援したくなる何かがあります。過去回想とかがその辺を上手く膨らませているのでしょう。そしてバンパイアの方も登場する時間は短いですが、どういう人?でどういう境遇なのかあっという間に理解させます。先物も今時ですよね。

 もちろんアニメとしてのデフォルメはありますが、アニメストーリーとしての面白さと深さの掛け算が上手くできている気がします。オカルトも入れますが、そこに全く違和感もありません。

 そして画面、演出、カメラワーク…とにかく画面の見せ方が最高です。そして重ねて言いますが、テンポですね。テンポが気持ちがいいし、しかもその中でうまく話が進んでゆきます。これは見ていて本当に心地よかったです。久しぶりに手放しでほめたいアニメが来ましたね。

 今季NO1候補は、今のところ本作と「ダンジョンの中の人」かなと思います。{/netabare}


2話 クオリティは素晴らしい。もうちょっとキャラに焦点が当たってもいいかも。

{netabare} 1話の完成度が高く2話はどうかなと思いましたが、やっぱりいいですね。1話よりも若干間延びは感じましたが、そうはいっても高いレベルで、テンポの緩急のつけ方が絶妙で全く飽きません。このテンポこそ本作の特徴でしょう。OP曲からしてテンポを意識しています。

 その他、確かな作画はもちろんですが、構図もいいしカメラワークもいい。背景美術で「20年ぶりに起きた」ということを、レコードやコンポ、ビデオテープなどでちゃんと意識しています。動画サイトのレイアウトなどのリアリティはもちろんです。隅々まで作品の詳細を作りこんでいるので、見ていて大変気持ちがいいです。

 話としても、方向性が明確で今時点でヒロインの輪郭が見えてきています。多少場面としては説明くさいですが、セリフでの説明は比較的少なめです。エピソードがあっという間に始まってあっという間に終わり次に展開するのも、やっぱり演出上のテンポの他、構成上のテンポも計算されていると思います。吸血鬼の社会も裏にあることが数分のシーンだけで自然に説明されていました。

 内容はドタバタ劇ですが、一体ヒロインはどうなるんだろう?という部分がぶれずに展開しているので内容に入り込めるので面白いです。

 欠点としては、テンポが良すぎるのでキャラを咀嚼する間がなく、余韻が少なすぎる気もします。ヒロインはまだその点はいいんですけど、吸血鬼の娘りぶですね。この子にもうちょっと焦点を当ててほしいかな。3話辺りで一旦スローダウンしても良い気もします。{/netabare}


3話 思ってたよりもスケールの小さい話かも。楽しませてもらってますがハッピーエンドがいいかなあ。

{netabare} キャラに焦点を当てるというよりも、ドタバタの果てに逆転で100万再生という話なんでしょうか。それでもいい気はしますけど。2話でバンパイヤ設定を使うというところからズラしましたので、どこに着地するのか興味あります。

 正直何人か集まって身内で、アレやってみましたとか、どっきりとか、クイズとか面白いと思ったことがないので、彼女たちが作る内容それ自体が面白くない、というのはすごくわかります。
 作品内で、その先のすごい企画を見せてくれるなら、このアニメ制作にも企画力が必要となりますのでそこに説得力を持たせるのはものすごいハードルだとは思います。バンパイヤ設定も過去まで深掘りする感じではないですし。

 汚部屋でちょっとした成功があると思ったら、そう来ましたので成功しないエンドでもいいですけどね。ただ、カタルシスは欲しいので、100万人とは違っても何らかのハッピーエンドにはしてほしいですけどね。時間の経過が短いので成長が感じられないとなると、ちょっとスケールが小さい話になっちゃう気もします。

 1話のクオリティが高すぎたので、ちょっと普通感は出てきましたが、それでもなお、気持ちがいいテンポで話が進むので面白く見られています。

 なお、一般人は生ニンニクを食べてはいけません。ラーメン屋で入れるのもごく少量に控えた方がいいでしょう。腸内細菌が全部死にます。最悪、救急搬送されて死にかけることになるでしょう。{/netabare}


4話 エピソードとキャラの積み上げが本筋に収束するのか?ちょっとバラバラ感あり。

{netabare}「いい話」というのは正直それほど難しくありません。もちろんそれを作品にするのはプロの仕事が必要なんでしょう。けど、今回の話は本当に単なる「いい話」です。

 他の作品でも思ったのですが「キャラの深堀り病」に今のアニメ制作は陥っている気がします。そして深掘りしている気になってもそれほど深くはありません。単純に一つのエピソードです。
 2クールで贅沢に遊び回がある時代ならいいですけどね。今は1クールです。しかもオリジナルですよね?

 それが今後の展開に役立つかどうかですよね。前回が汚部屋掃除、今回が歌ってみた、次回が無人島。まったく一つの方向性に向かってのステップに見えません。1クールで本当に印象に残る作品に仕上げるならこういう無駄を極力行間に押し込める工夫をしてほしいです。

 本作は作画のレベルも高いし、4話は彼女たちの生きる時間のスケールを何気なく感じさせるという要素はありました。また、神出鬼没で距離に制約されない生き物だというのは言葉でなく描けていました。
 ただ、それぞれのキャラの深堀り=特徴やバックグラウンドと動画でやってきた事柄の積み上げが、最後の成功あるいはチャレンジに向かって一つの流れになって収束するようデザインされているかどうかが大事だと思います。

 その点では最後の方まで見ないと判断が付かない作品ですので、現時点ではなんとも言えません。アニメのレベルそのものは高いですし。ですが、4話はちょっと安易なテンプレに逃げたかなあという気はしました。{/netabare}


5話 オリジナルなのに幹がない。何を見せたいかわからない。

{netabare} うーん「物語」がないなあ、という感じです。もちろん本筋として100万再生というのがあるんですけど、吸血鬼を封じたためにキャラが全然活きてきません。幹がないですよね。少なくともオリジナルでやる以上は何を見せたいかをもっと明確しないと、心が全く動きません。

 4話の話はキャラの深堀りとしては必要性は感じませんでしたが、少なくとも吸血鬼の不死性、日光で灰になる、神出鬼没などの特徴を活かしていました。これを単話だけでなく、人間と吸血鬼の種族を超えた物語として真ん中に置かないと作品を見る意味が「単純な面白さ」だけになってしまいます。

 であれば、もっと笑いを取る工夫をする必要があるでしょう。エロネタでもいいですけど、少なくともそういうキャラ造形じゃないですし。

 1話の出来からものすごく期待したんですけど、このままわちゃわちゃして終わりなら、やっぱりPAはもうだめか…となりそうです。「アクアトープ」とかも導入は素晴らしかったですからね。ただ、ストーリーというか「物語」がないんですよね。一番ひどいのが「アキバ冥途戦争」でしたけど。そこが改善しないと何をやっても一緒でしょう。

 ぜひ頑張ってほしいですけど、完パケなんでしたっけ?あと1話付き合います。そこで同じ傾向なら今季のPAは全滅です。アニメのそのほかの要素の出来がいいだけに本当にもったいないです。2018年の「色づく世界の明日から」の後のオリジナルは本当に何が言いたいのかよくわかりません。{/netabare}


6話 話が展開しているようでしていない。「物語」の作り方を思い出してほしい。

 中間なので展開があるかなと思っていたらありました。ありましたが、これが起承転結の転のつもりなでしょうか?100万再生の言い換えをしただけのように見えます。
 バンパイヤ側にも積極的になる要素が補強されたものの本質は彼女たちは、どこでもいいって言っちゃってます。

 せっかくマザーを伏線として寝かせておいたのに使い方がこれではなあ…まあ、100万再生だけが目標というのは若い女性(実際は若くなくても)なら肌をさらす気になればそれほどハードルは高くない気がします。そこが吸血鬼としてどうしてもできないというなら別ですけど、無人島で水着になってますし。

 なんだろうなあ…事件の起こし方、展開の仕方はラノベテイストではあるのですが、どうも進んでいるように見えないというか、本筋に物語がないというか…正直、6話も惰性でみました。さすがに一回切ろうかなあと思います。

 1話の完成度がすばらしくて、この作品には期待していただけにがっかり感も強いです。PAはせっかく質が高い映像を作れるのだから、少し内容を考えないと本当にもったいないです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

コミカルで良いのですが、致命的に題材が良く無い失敗作。

 最終話(12話)まで観ました。2024.10.08

 YouTuberって大変やなぁ…。と、ため息が出そうなアニメでした。

 YouTuberはすぐにスタート出来ますが、経営規模が小さいので、身内でワチャワチャやってる感が強い上に、個人の負担が大きいです。

 芸能事務所や映像制作会社、テレビ局などの中間団体が存在しないエンターテナーと言えます。

 中間団体による中抜き搾取はありませんが、防波堤も無いので何でもダイレクトに影響があることに普通の人間は耐えられない様です。 

 世間の反響が無くても、文壇的な中間団体兼ムラ社会での評価が高ければ、次に繋がったりしますが、そういった緩衝材が無いのはキツイです。愚民たる一般大衆には早すぎたんよ…と、仲間内で慰めてくれないと心が折れます。

 だから、ある意味冒険できず、ウケるものに集約する感じです。しかも、テレビでウケた企画を上書きしているだけで、それ程オリジナルティがあるわけではありません。

 ドル売り、有名YouTuberとのコラボ、私生活の切り売り、エッチな配信とか…。しかも、バズりは先行者利益が大きいです。後は二番煎じに過ぎません。

 本作品は、ヴァンパイアとか色々な要素をぶち込んでいますが、YouTuber自体がテレビの発明した企画を過激にしただけで、本質的には超えておらず、中間団体が無いため、投下資源のタメも無く、テレビ程金も人材もかけられないため、ネタ切れ状態であるのを、更にアニメ化すると言う、どう考えても面白いはずが無いことに挑戦しています。

 キャラは立っており、作画も良かったですが、そもそものお話がアニメ向きではありません。

 VTuberやYouTuberが配信する系アニメが死屍累々なのは必然です。相性が悪すぎる感じしかしません。そもそも、アニメなんて観ずにVTuberやYouTuberを観れば良いですね。

 人気が出て盛り上がっていることの描写がリアルな観客が入ったライブだったりと、YouTuberならではの人気がある状況も表現出来ていません。登録者数何万人!や再生数何万回!とか言われても、ピンと来ません。

 テレビの下位互換でしか無い動画配信なんて、何故ウケているのか誰も分からないでしょう。あくまで、人気があるから人気と言う、バンドワゴン効果状態でしか無く、今後も流行が継続する保証はありません。

 そもそも面白いのかさえ不明です。誰も面白さを分析出来ないものを物語に仕立てても、視聴者は納得しません。

 YouTuberやVTuber自体はこれからも残るでしょうが、バズるために配信してバズるみたいなスタイルは長続きしない気がします。

 YouTuberは、テレビではペイしない、趣味や特技の動画をゆるりと流していったり、宣伝プロモーションのためのサービス以上のものにはなりそうもありません。

 どちらにしても、アニメ側が安易に手を出してはいけない領域な気がします。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

たナか さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

よふかし独学

ストリーマー×ヴァンパイアなオリジナルアニメ。

ことぶきつかさ、ファイルーズあい、PAワークスと隙の無い布陣による高品質な美少女アニメ。

OP・今風
ED・今風

01
楽しい画面は文句なし、しかし構成に難あり

レジェンド絵師によるポップで嫌味のないキャラデザが荒唐無稽なお話にマッチ。しかし言われんと気付けんくらい今風。美少女アニメなので頬肩膝はしっかりと赤みを帯びたテカテカでキャラの魅力ゥもバッチリなんでしょう多分。配信者が殴って炎上は前期も見たがしっかりとペナルティは食らってるので可哀想属性付与もヘイト対象装置も全て準備済みと完璧な導入。

特筆すべきはギャグシーンのテンポ感。原作アリのアニメ化は漫画には無いセリフの尺が必要なので、メディアの特性上ギャグが死にがち。しかしアニオリならばそんな問題は発生しない。サクサクと切り替わるカットも併せて心地いいリズムでギャグを畳み掛けてくるキモチよさ。サクサクと絵を切り替えるのもコストがかかるので低予算アニメでは到底出来ない体験。

しかしキャラの説明が退屈なグダグダ感。配信者も吸血鬼も擦られで新鮮味もない。テカテカ美少女のドタバタに価値を見出せないのなら、ギャグシーンのテンポがいいだけに逆に通常時のほうに間延び感を感じてしまう。初回はチーム結成で締めたいだろうから尺調整で引き伸ばしたのかな、と思えばオリジナルだったという。最初に2人の出会いのシーンを入れてヒキを作って、そこから時系列を戻して3人体制のシーンから説明をいれたりとか、もっと情報量を詰め込んでも良かったと思う。

ファイルーズあい氏はやっぱりこういうまんがキャラが似合う。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1
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