ミステリーでラノベ原作なTVアニメ動画ランキング 6

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78.4 1 ミステリーでラノベ原作なアニメランキング1位
終物語(TVアニメ動画)

2015年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (1407)
8429人が棚に入れました
十月下旬、私立直江津高校三年生の阿良々木暦は、転校してきたばかりの一年生女子、忍野扇を後輩の神原駿河から紹介された。
放課後、扇は不思議なことを言い出した。彼女はとある事情から転校を繰り返しており、新しい学校に来るたびにその図面を作成しているという。そして、直江津高校の図面を作成したところ不思議な点があるのだと。図面上は3階の視聴覚室が奇妙に細長くなっているはずが、中からはそうは見えない。もしかしたらそのスペースには何か隠し部屋があるのかもしれないと。暦と扇はその隠し部屋を発見し、中に入るのだが、その部屋から出られなくなってしまう。時計が止まり、扉も窓も接着剤で張り付けられたように動かない。窓や扉を破壊しようにも机も椅子も跳ね返されてしまう。まるで、時が止まったかのように。
扇は何らかの怪異現象では無いかと言いだし、暦は二年前のある事件を思い出す。犯人が分かるまで決して出られない教室で、暦は自分が孤立した原因となった「物語」を扇に語る。

声優・キャラクター
神谷浩史、水橋かおり、井上麻里奈、斎藤千和、堀江由衣、沢城みゆき、花澤香菜、坂本真綾、早見沙織、ゆきのさつき、加藤英美里

nk225 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

どのアニメを視聴するか迷っている方に。今期アニメを制作会社からチェックしてみよう!

どのアニメを視聴するか迷っている方に。今期アニメを制作会社からチェックしてみよう!
まだ単なるアニメ好きだったころ……どれくらい作品自体に惹かれるかで視聴を決定していた若者も多いだろう。しかし、アニメ好き→アニオタへと大人の階段をのぼったとき、気になるのがアニメーション制作会社。今期の「(会社名)の作品はコレか……視聴してみよう!」となっているファンも多いはず。

ひと昔は少々コアなアニオタたちが決める手法ではあったのだが、どうやら最近ではライトなアニメファンにも広がっている様子。筆者の周りのライトなアニメ好きの口から「来期のシャフトは~」といった話が出たときには驚いた。

思い返してみれば2006年あたり、「涼宮ハルヒの憂鬱」を京都アニメーション(通称:京アニ)が制作したあたりから、ライト層にも制作会社で視聴を決定する傾向が強まったように感じられる。

【シャフト】
今期放送中:終物語
過去の作品(例):ニセコイシリーズ、物語シリーズ、ひだまりスケッチシリーズ、魔法少女まどか☆マギカ(2011)

独自の「シャフト演出」など、アニメファンの中では何かと話題になるアニメ制作会社。とりあえずシャフトだから観てみるか~といった人も多いだろう。

『化物語』副音声キャラクターコメンタリー付きで年始に再放送
2016年1月2日(土)より、TVアニメ『化物語』のオリジナルマスターバージョンが、TOKYO MXほか各局にて再放送されることが発表された。

本放送では、全話副音声でキャラクターコメンタリーを楽しむことができる。初回は第1話と第2話を同時放送する1時間スペシャルとなる。

『化物語』は、西尾維新さんの人気小説〈物語〉シリーズのファーストシーズン第1作を原作として、2009年に放送されたアニメ。

「ひたぎクラブ」「まよいマイマイ」「するがモンキー」「なでこスネイク」「つばさキャット」の5つのストーリーからなり、吸血鬼と化した主人公・阿良々木暦が、「怪異」と呼ばれる怪奇現象に苦しむヒロインたちを救うべく、奔走する姿が描かれる。

Blu-rayやDVDパッケージに収録されている、副音声で聴けるキャラクターコメンタリーは、すべて西尾維新さん書き下ろしの台本によるもの。

毎回2人のキャラクターによりストーリーとは全く関係のないトークが繰り広げられ、キャラの意外な一面も垣間見えたりと、ファンからは本編にも負けない人気を集めている。

年明けからの再放送とあって、多くのファンから歓喜の声が上がっている。

秋アニメ注目作品
西尾維新の<物語>シリーズ、そのファイナルシーズン3部作のトリを飾るのが、本作「終物語」(オワリモノガタリ)。シリーズの総決算として、本シリーズの主人公である阿良々木暦は何者なのか、これまで語られなかった物語が明らかになっていく。原作小説は推理小説の体裁をとっており、犯人捜しのミステリー色が濃くなっているのが特徴。
総監督が新房昭之さん、アニメーション制作がシャフトというおなじみの制作陣がそろう。キャストも、阿良々木暦役の神谷浩史さん、忍野 扇役の水橋かおりさん、老倉 育役の井上麻里奈さんをはじめ、そうそうたるメンバーが最終幕を飾る。

【2015秋アニメ】今期はどれ見る?
西尾維新による<物語>シリーズの主人公・阿良々木暦が『「何」でできているかを知る物語』とされており、彼ら一同が通う直江津高校に転入してきた「忍野扇」というキャラクターによって、過去に展開されてきたシリーズにおける“残された謎”が解消される……はず。

上中下巻で構成される本作の中巻で描かれていた「初代怪異殺し」にまつわるエピソードにどれくらいの尺を確保しているのか、どこまで映像されるかが気になっています。あとは戦場ヶ原ひたぎさんが可愛ければオールオッケーです。

アニメ映画『傷物語』三部作公開決定にちなみ『化物語』を振り返る
10月4日、アニメ映画『傷物語』の公式サイトが更新され、西尾維新による原作小説『傷物語』を全三部作『I 鉄血篇』『II 熱血篇』『III 冷血篇』として劇場公開することが発表されました。

第一部『I 鉄血篇』は2016年1月8日(金)に全国公開を予定しており、オリジナルクリアファイル付き全国共通特別前売券が10月9日(金)から劇場で販売されます。

本稿では、これを機にアニメ物語シリーズの1作目『化物語』を振り返ってみたいと思います。
『化物語』は2007年7月~9月に12話がテレビ放送されました。製作委員会はアニプレックス、講談社、シャフト。

シャフトは視聴者の度肝を抜く映像表現で知られており(例、『ef-a tale of memories.』第7話の携帯電話、『夏のあらし!』第6話の横浜大空襲)、『化物語』でも第1話『ひたぎクラブ 其ノ壹』の時点で恐ろしい文房具の嵐や不気味さ漂う字幕など、映像面でのインパクトは絶大でした。

印象深いのが第8話『するがモンキー 其ノ參』です。この回は人間の心の奥底に潜む無意識の願望を描き、直截的な暴力表現も怖かったんですが、それは表面的な恐ろしさであって、むしろ無意識のうちに他人を憎み、そねみ、ねたむ人間の本能を暴いた描写こそ、じわじわ来る恐ろしさを放っていました。
この回の終盤では、メインヒロイン・戦場ヶ原ひたぎ(声・斎藤千和)が乱入し、物語を大団円へと導きます。ひたぎは毒舌家ですが、人情家でもありました。途中にあれほどの暴力描写を含みながら、番組の後味は良かったです。これも作り手と沢城みゆきら出演者の手腕によるものでしょう。

アニメ『化物語』はテレビでは12話まで放送されましたが、実は全15話でした。残りの3話はインターネット配信されたからです。

第12話(テレビ版最終回)の題名は『つばさキャット 其ノ貮』ですが、羽川翼(声・堀江由衣)の出番は全くなく、全篇に亘って戦場ヶ原ひたぎのエピソードが描かれました。
因みにテレビ放送ではインターネット配信の予告がされなかったので、テレビだけ見ている人にとっては今回が本当に本当の最終回となってしまいました。
この回のラストは、主人公・阿良々木暦(声・神谷浩史)と戦場ヶ原が星空を眺める場面で締め括られました。本作の主題歌『君の知らない物語』は星空を眺める様子を描いたものであり、劇中においても歌詞と同様に戦場ヶ原が「あれがデネブ、アルタイル、ベガ」と言って夏の大三角を指差していました。クライマックスに天体観測を持ってきて盛り上げる手法は同時期のテレビアニメ『宙のまにまに』でも毎回見られ、『化物語』最終回で夏の大三角を眺めていたのに対し『宙のまにまに』最終回で冬の大三角を眺めていたのは興味深い。
しかし『化物語』の場合、主題歌の歌詞と劇中の描写をリンクさせたことで感動が倍増しました。普段流れる「君の知らない物語」はイントロ前の歌詞がカットされていましたが、最終回のバージョンではイントロ前の歌詞もちゃんと流れました。戦場ヶ原が阿良々木を連れ出した場面と、イントロ前の歌詞を対応させているのでしょう。

その後、11月に13話、2010年2月に14話、2010年6月に15話(オープニングは暫定版)、7月に15話(オープニングは完全版)がインターネット配信されました。
アニプレックスは当時アニメのテレビ未放送話をインターネット配信することを得意としており、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』ではテレビ版のパラレルワールドをインターネット配信し、『閃光のナイトレイド』では歴史上の事件を描いた回をインターネット配信しました。

さて、第13話『つばさキャット 其ノ參』については、インターネット配信という媒体の特性を考慮に入れながら観てみたいと思います。
私が注目したのはコマーシャルの存在です。ネット配信の場合は番組の合間にコマーシャルを挟む必要がないと考えられますが、本作はネット配信においても合間にコマーシャルを挟んでいます。
コマーシャルを流す理由は商品の売り上げを伸ばすためですが、もう1つの理由があると考えてよいでしょう。
『化物語』第13話の場合、羽川翼が帽子を脱いで視聴者が「あっ!?」と思った次の瞬間にコマーシャルに移行しました。テレビ番組においてはよくある手法ですが、同じことをインターネット配信でもやって視聴者の注意を惹きつけているところを見ると、コマーシャルは作り手にとって作品を盛り上げる手段の1つになっているようです。

そして全体を通じた最終回である第15話『つばさキャット 其ノ伍』もテレビ放送上の最終回となった12話と同様、主人公・阿良々木暦とメインヒロイン・戦場ヶ原ひたぎの交流を描いて大団円となりました。
今後も物語シリーズの行方に注目しようではありませんか。

3部作『傷物語』は“薄めたカルピス”なのか…!? 5年も待たされたファンの怒りが爆発中!
10月4日、『傷物語』の劇場公開日が決定、さらにビジュアルも解禁された。2010年のアニメ化決定から5年が経過しており、さぞかしファンも大喜びかと思いきや、“全3部作で展開される”という発表に不満が続出している。

作家・西尾維新氏による青春怪異小説『傷物語』は、<物語>シリーズの1作目『化物語』の前日譚。高校生の阿良々木暦が伝説の吸血鬼である“怪異の王”キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードと衝撃的な出会いを果たすことからストーリーが始まる、そしてすべての<物語>へと繋がるシリーズの原点だ。

『傷物語』のアニメ化が初めて発表されたのが10年。翌11年に「12年公開予定」と伝えられ、トレーラーまで公開された。その後、『偽物語』『猫物語』『憑物語』など他の<物語>シリーズは放送されるも、『傷物語』は音沙汰なし。今月3日からは『化物語』のその後を描いた、シリーズのファイナルシーズン第3弾『終物語』(TOKYO MXほか)の放送が開始となり、『終物語』にすら先を越されてしまった。

ただ、今月に入り『傷物語』公式サイトが謎のカウントダウンをスタート。ファンの期待を煽る中、「今回のED曲はいいな」「初回は毎度のことながら面白くない」「来週が楽しみ」など、さまざまな声が上がった『終物語』の第1話放送後、遂に『傷物語』の劇場公開が発表された。ただ、公開は来年1月。さらに、『I 鉄血篇』『II 熱血篇』『III 冷血篇』の全3部作で展開されるという。

散々待たされた挙句、まさかの3部作。これには「3部作とかありえねえだろ」「公開遅いし、3部作ってどんだけ?」「そういうの本当にやめろ」「なめ腐ってるな」など、ファンの不満が爆発した。中には、「刻んで金を搾取する気か」「俺は3部作を金払って観るほど、アニメ好きじゃない」といった“金銭目的のための3部作”を睨むファンや、「カルピス薄めるみたいなことやめてほしい」「わけるほどあるか?」と、『傷物語』の中身の長さを疑問視するファンも。

また、「平野に戻すなら観に行くわ」「平野に戻したら3部作でもいいし、円盤も買ってやる」「平野が降板してからクソになった」など、平野綾を求める声も多数上がっている。これは西尾氏自らが脚本を務めた、<物語>シリーズの番外編となるオリジナルCDドラマ『佰物語』の忍野忍役として平野が出演し、好評を博したにも関わらず、『偽物語』では外されていたことに起因する。なお、『偽物語』からは坂本真綾に変更され、『傷物語』のキスショットも坂本となっている。ただ、「まあやで正解」「平野じゃなくって良かった」「俺は俄然、真綾派」というファンも見られ、平野から坂本への変更は一概にミスキャストでもないようだ。

遂に劇場公開が発表された『傷物語』だが、5年を待った末の3部作公開というファンへの仕打ちなのか、それとも待ちに待った作品を3度も楽しめると思えばよいのか。監督には傑作『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』の原画を担当した尾石達也氏が決定しているし、期待と不満に包まれながらも公開を待ちわびたい。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 4
ネタバレ

ValkyOarai さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

シャフトの言葉遊び、ラスト 椅子机が吹っ飛ぶのはニセコイと同じ

言葉は人を惑わすもの
それを教えてくれた
アララギ君は言葉の果てに何を垣間見るのだろうか

おうぎフォーミュラ
扇(黒いマミさん)のターン
ED:さよならのゆくえ
{netabare}勉強会があったのか?
その議題からラストの幕が上がる
第三者の名前が個性的すぎる
犯人を特定するまで帰さない
まあこれは学校ルールもとい、クラスルールみたいなもの
しかし別クラスに犯人がいたら意味がない
でも絶望する意味もないんじゃないの?
2時間も続ければ精神的に参ってくるんだから

ならば多数決で決めようか、18時になったら強制下校だからね
老倉育(ラウラ)という少女しか手を挙げなかった。それがきっかけで彼女は学校に来なくなったし、アララギ君も休みがちになった。罪悪感も抱いた
正しさなんていくらでも量産できる
つまり正義と悪は「作られている」ようなもんだ。
消えればまた生成されるんだから
しかし、この教室自体もおかしいし、ペルソナみたいだ

数学の担任であるテツジョウが犯人か?
勉強の内容に合わせて試験問題を作っていたのか?
でも時間がないから一部しか修正できないし、偏差値も下がる可能性もある教師が不正行為するなんてご法度なのに...

先生は産休に入り、この事件も多数決で終結した
しかし翌日、ブーメランが帰ってきた
羽川が言うには老倉が帰ってきたんだって...{/netabare}

そだちリドル
アララギ君が育のことを嫌いになれないことを数学的に証明せよ
ただし扇のことは考えないでよい
OP:mathemagics
鏡文字だ、すっげえ斬新

{netabare}アララギ君がいた中学へ、そこで下駄箱に手紙が...

ここから回想
教室に行ってみたら育がおった
すげえ嫌悪感を持って...
曖昧にまとめやがって...丸く収めようとしやがって...
でも彼女は咳き込んだ、体が弱いのか
私は「幸せの理由を知らない」奴が嫌いなのよ!
幸せかどうか考えないのも、沸騰した水も、巡ってくる季節も、自ら昇ってくる太陽も
全部嫌いなのよ!!
彼女を追い詰めたのは学級会か?それとも2年間か?
そうではない、アララギ君が何で構成されているかどうかだ

文房具で刺されたアララギ君
そこに戦場ヶ原が羽川と共にやってきた...刺していいのは私だけなのに...
大したことねーな、育...(魔法少女とプリキュアとの違いだと思う)
ビンタされたから殴り返したwww

えっとここまでが長い回想
手紙を開けてみよう
なにやら謎解きみたいなものが入っていた
これはクイズだ
プレイヤーは3つの扉のうち、一つを選択する
司会者ははずれの扉をオープンする
変更するか最初の選択を貫くかどうかを決める
って寸法
地図があったので示されていた廃墟へ
そこで育の言葉がよぎる
怖いねえ、怪しいねえ
相手の目的が分からないから怖いのかもしれない
とすると目的が分かれば怖くないのか?
そしてアララギ君は何でできているのかを知るための旅路だ{/netabare}

{netabare}ここで中学2年に遡る
彼は普通の人だった、でも数学はダメだった
手紙を受け取ったので育の所で解いてみた。家に訪れた
オイラーの公式についても教えてくれた。数学が好きになるために廃屋に訪れた
そして数学以外のことを要求していなかった。でも衝撃的なことがあった。夏休み最後の日にいなくなったからだ

待て、その時の廃屋の状態はどうだった?5年前と一緒だった?
そうさ、ここは育の家だったんだから...
それと家庭内暴力も受けていた...
まだ遡らなければならない事情があるはずだ{/netabare}

そだちロスト
扇について4文字以内でで答えよ
アララギ君について20字以内で答えよ、ただし「忍野扇」という言葉を使用せよ
{netabare}今日は羽川とどこかに出掛ける模様、扇が尾行していたりしてwww
片方は自動歩道なのに、羽川は歩く、何故
向かった場所は団地
そういえば夏休みに地獄を味わったアララギ君
本当の受難はこっからかもしれない

育の住居に到着した二人、会えるかな?
同時にガハラさんも学校に来てないようだ
恋人と仇敵、どっちを見舞う?
行く前に扇と出会っていた。また彼女と約束をしていた。
が、その約束を破ることに..これキレる?
いやちゃうねん、後輩に内輪揉めのことで関わらせるわけにはいかねえよ
アカン、羽川が入って修羅になってるwww
流石に男一人だけで女一人の家に行くわけには参らないよね
私と一緒に行くなら...{netabare}おっぱい触らせてもいいわよ{/netabare}⇒はい確定

尚、扇を選んだら、羽川はガハラさんの所でパジャマパーティをする予定だった(言い換えるとイチャイチャないし揉むだろうなwww確か猫物語白で...)
よし、部屋に入るぞ{/netabare}

そだちロスト2
{netabare}あれ?喉大丈夫!?一瞬奈々さんを思い出した
すげえ、羽川よ、何故投げかけられた紅茶を掴めるwwwww
アララギ君に媚びを売ってたのか
ケイオスドラゴンに引き続いてマーチさんの本気が見れる^^

もう私には家族がいない...
そして他人の家族を恨んでいた
幸せなんて平等に存在しない
そして和解できたアララギ君
そこでとんでもない依頼を受けることになった
「母さんを探して」{/netabare}

そだちロスト3
{netabare}やっぱり扇も羽川のあのポヨーンに嫉妬している模様だwww
栄養が全部胸にいくことはあり得るのだろうか?
へ?母さんどこに行ったかわかんの?扇?

羽川は白虎の呪いを受けているため、水を被ると髪が少し白くなる
それで頭が冴えるのである
育が母さんを殺して、自ら隠しているの?これも怪異の仕業か?
ヒントが10以上あるwwwうるせいよwww
違う、ゆっくりと餓死して、それを育が面倒を見ていたんだ
ならばその真実を育に話してくるわ

真実を素直に受け入れた育
それで転校することに、なんでわめなかったんだろう
それが育のケジメだったんだろうな
机の近くに封筒があった。何が書かれていただろうな{/netabare}

しのぶメイル
忍野忍のターン
op:mein schatz これ大河ドラマじゃねーかwwwシャフト進化してる^^
{netabare}今から終局に入ろう
ここは忍が転校してくる前に遡る
そこで神原の膝蹴りが襲ってきたwwww
そこで閑話休題を2つした後、鎧武者が...
神原が向かっていくが、弱っていく
エナジードレインだと!?{/netabare}

しのぶメイル2
{netabare}一戦後、余接に会った二人
あの鎧武者について何か知ってる?
おい、アララギ君を蹴るなwwwそして友達でもなんでもないから
神原をおぶって学習塾跡から移動、公園へ
アララギ君に対して
「召し上がれ!」⇒「止めろ!」wwwww
リボンを巻くなwwww

だが1時間歩いても到着しない...
っていうわけでガエンさんに電話をかける
貴女はこれまで我々が見た怪異を知っている...
当たってるぜ...蝸牛...

それと神原
貴女は忍者じゃなくてプリキュアだろwwww
公園のブランコにキスショットがおった
貴女は何を知っている?何故道路を通ると道に迷う?{/netabare}

しのぶメイル3
{netabare}開幕から怪異(化物語で遭遇したメドレー)が襲ってきた
おい、右と左を間違えるなwww
アララギ君はキスショットから妖刀を受け取った
次はなでこが白蛇の怪異に取りつかれたあの神社に向かう
何でブランコにガエンさんの写真wwww
へ?ガエンさんが忍の妹?嘘だっ!!www

え?これまでの怪異は偶然?
必然じゃなくて?
それとキスショットは400年前、初めての眷属を作った
それで妖刀を作り、ずーっとトライ&エラーを繰り返した
それでこの街に流れ着いたんだ。15年前から{/netabare}

しのぶメイル4
{netabare}へ?キスショットは導かれてこの街に来たのか?
それと15年前に神社はちゃんと建っていたのか?
先祖がいたことは分かった。でも灰の状態で壊したのか?

神がいない神社は意味をなさない
その掃除役として、余接が送られた。それが夏休みの出来事だ
つまり、やる仕事を纏めると、初代の眷属を探してきてほしいってこった
下手したら夜に始末される

探しに行く前に腹ごしらえだ
でも二人っきりにさせる訳には...
じゃあ俺が行くわってことで
い つ も の
BL本と共に熟女ものを購入
そして同時に少年と出会った...
話の都合よく一人目の眷属に...
皮肉にも声はアララギ君と同じ...{/netabare}

しのぶメイル5
{netabare}単刀直入に言われた
キスショットと別れてくれと...
別れてメリットがあるのか?
いや、彼は400年の時を経て輝きたいのか。アイドルみたいだなww
その時、十字架が投擲された。何だ?あの金髪?
彼はエピソードだったのか
と同時にガエンさん登場
交渉したかったが...
やっぱやるしかねえのか...

神社に帰ったら二人とも何してんの!?
話しかけようとしたが余接に止められた
おいキスショットよ、何故人が好きになることを拒む!?
どうして3人で主従関係を結ばない?
何故アララギ君だけを好む!?
誰かと出会わなければ
「物語」にならないだろうが!
奴と別れろ!主従関係なんざどうだっていいんだ!
DIYで行け!アララギ君!{/netabare}

しのぶメイル6
{netabare}ガハラさんに電話をかける
貴女もアララギ君や神原によって変わったようなもんだ

向かい合う、あの鎧武者と
忍の力は借りない、忍の力になりたいからだ
あの竹刀を一太刀浴びせたら勝ち
シンプルだ

30分の休憩でメールが
ベーしている羽川だった
だって白虎に会っているんだから
つまり猫物語白が同時進行していた
神原を行かせたアララギ君

そして8時
決闘の時間だ...
お前は俺じゃないし
俺はお前じゃない
どっちか一人だ

一太刀浴びせるんじゃねえ
1タッチ浴びせればいいんだ
ってことでお札を貼った
凄まじいほどの怪異が現れた
それをキスショットは喰らった
別れを惜しみながら...

後日、扇に報告
あれ?甲冑は?妖刀は?
結局の所
だれも幸せになれなった
それだけだ{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 11
ネタバレ

ともゆき! さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

まだ途中です。

終わった話と向き合う。

1話 おうぎフォーミュラ
印象に残ったセリフ
{netabare}阿良々木
『…違うよ。僕が絶望したのは議論じゃなくて結論なんだ』
『正しさが捏造される現場を目の当たりにして僕はどうしようもなくなっちまったんだ』
『否 見失ったのではなく。失ったのだ』
『正しさなんて、いくらでも量産可能なのだと、僕は知った』
《…僕が絶望したのは》
《あのとき、クラスの連中に紛れて教師である鉄条もまた、ぴんとますぐ手を挙げていたからだ》

神様が作ったもの、世界は綺麗、数式はだから綺麗。
そして人間は作った多数決、人間が作った汚いものだと、正しくないものだと。人間は正しくないものだと。
まあ人間は自分的に正しいのであり、人から見たら正しくないことばかりしてるもんだよね。それを価値観と言う(笑){/netabare}


2話 そだちリドル
印象に残ったセリフ
{netabare} 老倉育
『幸せな奴は好きよ。見ていて幸せな気持ちになるもの』
『私が嫌いなのは幸せの理由を知らない奴。自分がどうして幸せなのか考えようともしない奴』
『自分で沸騰したと思っている水が嫌い。自然に巡ってくると思っている季節がきらい。自ら昇ってきたと思っている太陽が嫌い』

自分が何でできているか、知らない。自力で沸騰してた思っている水が嫌いか。
誰かに影響され自分ができている。
親、友達、本、音楽。
阿良々木暦の過去に何が合ったったのか?
気になりますねー!{/netabare}

3話 そだちリドル
印象に残ったセリフ
{netabare}阿良々木暦
『今の僕はとても恵まれているよ。確かに順風満帆で、幸せだ。友達がいて、恋人がいて、後輩がいて、とてもとても幸せだ』
『だけどそんな幸せな僕を、僕は少し、嫌いになってしまったよ』

正義の儚さ、世界の美しさ。
正義とは結局自分の正しさ、自分とは人間であり、人間の価値観、感情が入ってくる。貪欲な、自分勝手な。
世界は、自然は、数学は美しい。人の手が入ってないから。
確かに一理ある話しだ(笑)まあでも美しいなんてまた価値観ですよね!

平等な世界はないのた確かだけど過去自分が助けられた人がいると思うと悲しくなるよね。結局人は気がついていないだけで生きているだけで色々なことに関わっているよね。 {/netabare}

4話 そだちリドル
印象に残ったセリフ

{netabare}扇忍野
『あなたが知っているんです、阿良々木先輩。羽川先輩の過去と現在、そして未来についてはね』

未来もか、今があるから未来がある、それを見ていれば未来もわかるだろうとそういうことなのかなw?ついに老倉の謎に明確に!{/netabare}

5話 そだちロスト
印象に残ったセリフ
{netabare} 老倉育
『わかった?私がそんなに不幸じゃないってことが。これくらいのことなら誰の身にも起こり得ることでしょう?』
『だから同情なんてしなくていいって。謝らなくても、償わなくてもいいって阿良々木』
『どうせ全部昔の話だしね。お前が望む昔話は昔々のお話でしかないのよ』
『全部終わった物語』
『ねぇ阿良々木…お前の家に保護されたとき、私がどんな気分だったかわかる?』
『何をみせつけられているのかと思ったわよ』
『窓の割れていない、あんな小奇麗な家が、あんな穏やかな家庭があるだなんて信じられなかった』
『だけど逃げて来た私は逃げられなかった。もう逃げられなかった』

阿良々木
『ねぇよ。お前が潰れるほどの幸せなんてこの世にねぇ』
『幸せはまぶしくもなければ重くもない。幸せを過大評価するな。あらゆる幸せはお前にとってちょうどいいんだ』
『だからそんな風に幸せを嫌うな。世界を嫌うな、何もかもを嫌うな。自分を嫌うな』
『確かに僕は今とても幸せだ。だからこそあえて言うぞ』
『こんなもんはな、誰もが持ってて当たり前のもんなんだよ!』

幸せか、阿良々木に自分が言われているようだった。自分も過去に怠けていたお陰て、一時期悲惨だった。そこから這い上がろうと必死で頑張った、何年も必死で。最近やっとまともな幸せが手に入ったような気がしてきたが変な癖があることに気がついた。
うまく行き過ぎると壊したくなる、失敗したくなる。
心のどこかで自分がこんなにうまくいくはずがない、少しうまくいかないことが心地よくなっていたのだ。
自分も幸せを過大評価しすぎているのかもしれない。幸せになることを恐れないようにしようと思わされた。{/netabare}

6話 そだちロスト
印象に残ったセリフ
{netabare}阿良々木
《ほんの少しだけ先んじたその道の先輩として、あいつに幸せになる方法を教えてやろう》
《とはいえ、生徒はなにせあの優秀極まる老倉だ。幸せについてもちょっとコツさえ掴んでしまえばすぐに追い抜かされることになるのだろうけれど…》
《幸せは競争じゃあないしな》
《追い抜かされたなら、今度は僕があいつから教えてもらえばいいだけの話だ。そうしてお互い、学び合い、教え合い、高め合えばいい》
《勉強会を開こう。底抜けに愚かな僕達だけれど、一緒に、賢くなろう》
《ちゃんと、幸せになろう》

幸せか。幸せってなんだろうね。不幸ってなんだろうね。よくわかんない。でも人との出合いが人を救うのは確かな気がした。

止まっていたものが、なあなあで誤魔化していたものが、急に動き始めた。
おうぎは、過去に縛られて止まっていた、足に鎖をつけたままズルズルと、
未来に進むって過去との決別をするために、を糧にするためには、向き合うこと、きっぱりと決めることなのだと。
 過去と向き合うって苦しいことだし、今は過去になる。向き合わなかった今も過去になっていくし。いつか向き合わなければ行けないものなんだよね。結局人は自分で勝手に救われるんだなと思った反面、人との出合いが人を幸せにするのだと思つた。
 自分で自分を救う一歩をおうぎそだちは始めた。自分も歩かなければと、歩きたいと思ってしまったお話だった。{/netabare}

7-12話 しのぶメイル

印象に残ったセリフ
{netabare}斧乃木余接
『八九寺真宵の件といい、鬼いちゃんには覚悟が足りない』
『ねぇあなた、いつだって人生はやり直せるとか、思っちゃってるんじゃない?』
『失敗しても、うっかりしても、取り返しはつくって思っちゃってるんじゃない?』
『人生は最後にはプラスマイナスゼロになる、だって?』
『はっ そりゃ死んだらゼロになるのは当たり前だっつーの』
『ひょっとして鬼いちゃん、ひょっとしてあなた、不幸や不遇に甘んじていることを「頑張ってる」と思っちゃってるんじゃないの?』
『そういうのを世間では「何もしていない」って言うんだよ』
『…厳しいな斧乃木ちゃんは』
『不幸でい続けることは怠慢だし、幸せになろうとしないことは卑怯だよ』
『そんなんじゃ自殺した先駆者も報われまい』

神原駿河
『誰かが誰かを好きになる気持ちだって自然だろうが!』
『誰かがきみを好きな気持ちを否定するな!』
『もしも忍ちゃんが初代怪異殺しよりも阿良々木先輩を選ぶというのなら、それでいいんだ』
『それを相手に伝えるのは、忍ちゃんじゃなきゃならない。伊豆湖さんや阿良々木先輩に任せるべきじゃない』
『誰かと誰かが出会わなきゃ話にならないだろうが!』
『物語にならないだろうが!』
『きみは彼に会うことが阿良々木先輩に対する裏切りのように思うから彼と会わずにいるつもりらしいがそれは違うぞ』
『君が裏切っているのは自分自身だ』
『言えばいいだろう。四百年がかりで生き返ってくるような愛情は重いって』『阿良々木先輩と仲良くやっているところに今更生き返って来られても困るって』
『言えよ。それが言えないんだったら主人だの主だの口にするな。孤高でもなければ高潔でもない』
『きみには関係を築く権利がない』
『きみは一人目を捨てるようにいつか二人目を捨てる。一人目に向き合えないきみが二人目に向き合えるわけがない』
『三人目も四人目も五人目も、永遠に人と別れ続けろ』
『永遠に…』

戦場ヶ原
『絆が絶対なんてないことを私は知っている。両親を見て、学んでいる』
『戦場ヶ原、いやそれは』
『だから乗り換えられないよう努力しなさいという話でしょ』
『特別な人間にはなれなくとも誰かの特別にはなれるでしょ』
『安心しなさい阿良々木くん。あなたは十分、特別な人間よ』
『私にとっても、神原にとっても。忍ちゃんにとっても』
『私達はあなたを選んでいる』

過去と向き合う話。過去があり今があり、未来がある。
今は過去になるいつまでも今をしっかりと生きないといつまでも過去に引っ張られる、いつまでも。
幸せに生きるためには過去と向き合うこと。過去と向き合い、今を生き、未来に進んでいくことが大切なんだなと強く思わせられた。{/netabare}

最後にこのセリフがジワジワしみてきた。『私は何も知りませんよ。あなたが知っているんです』、自分が自分の過去を知っている、それを見てみぬふりをするのは自分を裏切る、自分を不幸せにする行為だと。
昔から言う仏教で言う所の生き地獄ですね。悪いことをしたら生き地獄に落ちると。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 4

83.7 2 ミステリーでラノベ原作なアニメランキング2位
神様のメモ帳(TVアニメ動画)

2011年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (2598)
14141人が棚に入れました
「ただの探偵じゃない。ニート探偵だ。世界を検索し死者の言葉を見つけ出す」路地裏に吹き溜まるニートたちを統べる“ニート探偵”アリスはそう言った。高校一年の冬に僕と同級生の彩夏を巻き込んだ怪事件、都市を蝕む凶悪ドラッグ“エンジェル・フィックス”―すべての謎は、部屋にひきこもる少女探偵アリスの手によって解体されていく。 「真実はきみの平穏を破壊する可能性がある。それでも知りたいかい?」 僕の答えに、普段は不真面目なニートたちが事件解決へと動き出す! 情けなくておかしくて、ほんの少し切ない青春を描くニートティーン・ストーリー。

声優・キャラクター
小倉唯、松岡禎丞、茅野愛衣、生天目仁美、松風雅也、宮田幸季、櫻井孝宏、小野大輔
ネタバレ

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

原作の魅力を表現しきれていないのが残念(原作ファンによる補足付)

はじめに断っておくとこの作品は本格ミステリではありません
そのように書くと「本格的ではない子供騙し」
というような勘違いされる方が出てきそうですが
「本格」ミステリというのは黎明期のミステリのもつ
推理パズル的な要素を前面に押し出した作品のことです
そもそも「本格」という表現で幅を利かせているのは日本だけで
海外では「パズラー」あるいは「フーダニット」という
ミステリのジャンルの一つ程度でしかありません

ミステリの歴史として犯人あてゲームのフーダニットから
トリックの妙にフォーカスをあてたハウダニット
動機や背景に力をいれた社会派のワイダニットと流行が移っていき
最近「新本格」のように原点回帰した作品が評価されたりもしていますが
もはやミステリに疎い方がイメージするミステリ(=「本格」ミステリ)は
ミステリのジャンルの一つに過ぎないということをご理解ください
そしてはじめに述べたようにこれは「本格」ミステリではありません

また、アリスが部屋から動くことなく事件を推理することから
安楽椅子探偵ものと評されることもありますが
これもやや語弊があると思います
安楽椅子探偵はもともと前述の「本格」ミステリにおいて
ドラマ性などを廃し謎解き部分に特化させるための手法です
たしかにアリスが現代版安楽椅子探偵なのは間違いないでしょう
謎が解ければ事件が解決するのが「本格」ミステリですが
現実世界じゃこれっぽっちも謎なんてなくても
簡単に解決しない事件が山ほどあるわけです
この作品はそんな事件の解決のために奔走するナルミとニートたちの物語であり
安易に安楽椅子探偵ものという括りに入れてしまうのは乱暴すぎます

ついでにもう一つ誤解を解いておくと
ニートのもとになった英国におけるNEETの本来の意味は
Not in Education, Employment or Training
教育、雇用、職業訓練に参加していない 16〜18歳の若者というもの
それが捻くれて日本で変な意味で定着しているものですから
日本人がニートと呼んでいるものの大半は
年齢的に、本来NEETではないというのは確かです
そしてその定義を言葉通りにとれば
専業主婦や病気療養者、個人事業主なんかも立派にNEETです
そういう意味でニート探偵というものに何ら矛盾はありません
それでも年齢的に上限か下限を振り切っている作中のニートたちは
本来の意味でNEETを名乗る資格がないので
作中のニートの定義がおかしいと言われると
擁護しきれない部分は確かにありますね
ちなみに原作者の肩書きも「小説家・ニート」です

原作者杉井光は2005年に第12回電撃小説大賞において
デビュー作「火目の巫女」が「狼と香辛料」と並んで銀賞を受賞
その後トントン拍子に2008年のアニメ化までこぎつけた「わっち」とは対照的に
陰鬱で救いのないストーリー展開のデビュー作の続刊をぽつぽつ出すのみ
デビュー作以外でははじめての作品となる
2007年の初めに刊行された神メモ一巻も
間違ってもアニメ化の話が舞い込んでくるような内容ではありませんでした
しかし、その後の神メモ続刊や別シリーズで無駄に暗いだけの作風から脱却
シリアスからコメディまで書けるマルチな作家として
各社から引っ張りだこになりました

その原作者の談によると
アリスのキャラはもともとニートのおっさんだったそうです
それが担当との打ち合わせで読者層を考えて幼女に変わったわけですね
そしてそこに岸田メルが絵をつけた

この作品がアニメ化された最大の理由はおそらく
岸田メルがイラストを担当していたから
アニメやゲームで岸田メルがちょうどブレイク中なので
ブームに乗っかってのアニメ化を考えたのでしょう
だからアニメスタッフはメル絵の女の子を動かすことにしか興味がなかったわけです
原作ではアリスと同程度には活躍している男性陣
そこそこ優遇されていた四代目はともかく
テツ、ヒロ、少佐はそれぞれが主役を張っている3、6、7巻がアニメ化されず
ほかのエピソードでも活躍をいろいろ削られてしまっています
逆に彩夏の出番は原作のエピソードの順番をいじってまで増やしています
男性陣をもっと魅力的に描くことができれば
原作のファンに評価してもらえただけでなく
別の層にも人気が出たと思うのですが・・・
なんにせよ強引に改変した代償は大きく
物語のあちこちにひずみが現れています
ハテナ?とおもったら下記の補足を参考にしてみてください

1話補足
{netabare}
オリジナル回です
原作者が案を出していたようなのですが
ほとんどボツになったとかで
アニメが終盤に差し掛かったところで発売された
8巻に近いエピソードが収録されています

まず、最初に補足しておかなくてはならないのは平坂組について

一巻ヒロとナルミの会話から抜粋
「平坂組って知ってる?」
「暴走族でしたっけ?」
「違う違う。走ってないよ。ただこのへんの喧嘩っ早いのとか騒ぐのが好きな子供が大勢集まってやくざ気取ってるチーム。四代目はそれの頭なんだ」
「四代目の頭だから四代目って呼ばれてたんですね」
「いや、平坂組は初代だよ。あいつが作ったの。あいつ以外にあんな連中全員締められる奴いないよ」
「え、じゃぁなんで四代目なんですか?」
「それはね、関西の方に実家があって、逃げてきたらしいんだけど、そっちの四代目なんだってさ。そっちは本職のヤのつくお仕事」
しかしこれはただの噂話で誤情報
ヤクザではなく商家の四代目だったと
後になって本人の口から明かされます

つまり平坂組は渋谷にたむろしている不良組織の最大派閥で
四代目はそこの頭目というわけですね
アニメだけ見て本職のヤクザだと勘違いしている人がいそう
というか、確実に居ますよね・・・

そんな四代目が1巻でアリスのもとに依頼に来た際
部外者で高校生のナルミを追い出そうとするのを
アリスがそれはボクの助手であると口からでまかせを言って妨害します
そしてそのあとアニメ最終話の事件に巻き込まれたときに
ナルミは真実を知るためアリスに依頼し
その対価として正式にアリスの助手になりました

どちらのエピソードもアニメでは最後まで語られずに
視聴者ほったらかして進んでいきましたが
オリジナルにするならばその一話目の中に
必ず入れておかなければいけない部分だったとおもいます
{/netabare}
2話補足
{netabare}
「メ」の後に微妙な伸ばす音が続き、「オ」は奥に引っ込むような「ウ」に近い付属音で、日本語にはない響きだった。(原作より)
アニメ化されるので生の発音が聴けると期待してたんですが
普通に日本語っぽくメオって発音してるだけじゃないですか!
こういう活字では伝えきれない部分にこだわってこそのアニメだと思うのに

ストーリーも端折って意味わかんないところがありますね
原作ではナルミが地道に探偵しています
メオの住んでいたハローパレスに聞き込みに行って
張り込んでいたヤクザに追いかけられることに
さらに草壁の目撃情報をもとに張り込み開始
二日目にして草壁を発見し尾行潜伏場所を突き止める
そしてそこで草壁の電話を盗み聞きする
しかしそこに先ほどのヤクザが現れ・・・
そんな紆余曲折を経て出てきた推論が
「メオを置いて一人で逃げようとしている」
だったはずなのですが
アニメ版の働かないナルミはなんの裏付けもなく
思いつきだけでメオを傷つける心無い発言
あれじゃナルミはただのイタイ子ですね・・・
{/netabare}
3話補足
{netabare}
まずは兄弟杯について
四代目は一巻でナルミに借りを作ったので
困ったことがあったら助けてやるとナルミに言っています
そのためナルミはメオを匿って欲しいと頼みますが
助けるのは身内とそのダチまで、ヤクザともめてまでメオを助ける義理はない
とにべもなく断られます
そのために杯を交わして身内になってしまおうというのがナルミの作戦
ただし、高校生では親子杯は受けられないので兄弟杯という話になった訳です
ですが1巻の事件もない上に、今回の事件でも全く自分で働いていないナルミを
四代目が認める理由がどこにも無い以上
あの状態では兄弟杯なんて受けてもらえる訳がありません

ハローコーポについて
ハローコーポレーションは人材派遣会社という表向きの看板で
実際はアジアからの出稼ぎ女性に風俗業を高給で斡旋し
給料の海外送金の際に上乗せした分の給料を回収するという
マネーロンダリングのための組織です
草壁はそのマネージャーとして女性たちと
ハローパレスという社宅に住んでいました
しかし、その資金洗浄能力は億単位の金を処理できるほど高くなく
資金はだぶついていくばかり
草壁は資金洗浄が上手くいっていないのが露見し
ハローパレスの女性たちが行き場を失うのを防ぐため
2億を自分が着服した事にして事態の発覚を先延ばしにして
逃亡しながらも別の資金洗浄の方法を探るものの
そこから足がついてヤクザに捕まったというわけです

ラストは草壁を取り返して終わりでしたが
あれでは何も解決していません
ヤクザを襲撃して武力で解決!めでたしめでたし。
なんて、そんないい加減な話通るわけがないでしょう
お金だって結局草壁の講座に振り込んで戻しただけですし
お金を持ち出した経緯に付いても触れていませんから
草壁は一時的にやくざの手から逃げただけ
つまり草壁が逃げ出した作品冒頭の状態に戻っただけで
事件は何一つ解決していないのです
これでは草壁親娘(と出番のなかったハローパレスの女性たち)のお先は真っ暗ですね

原作では実際に草壁に振り込んだのは一千万だけで
アリスの指示した様々な名義の講座へ細かく分散して振り込まれています
それらはアリスがネットで拾い上げた岸和田会の講座
つまり草壁にできなかったマネーロンダリングそのものを
アリスが強引な方法でやってのけた訳ですね
「岸和田会も今頃は横領の真実を知っただろう。だからといって、草壁昌也が背負わされたものは消えない。美河がやったことの落とし前は、彼と会社がつけなきゃいけない。それがやくざの世界の絶対だ。それに、洗浄能力がもはや限界であることも変わりはない。ごくわずか、崩壊までの猶予が伸びただけだ。」
原作ではそんなアリスの科白で事件は締めくくられます

とまぁ真面目な話はここまで
3話で一番納得がいかないのは置き手紙ですね
2巻の冒頭でラーメンはなまるの暖簾が読めず
「ごめんなさい漢字あんまり読めないんです」
漢字は使ってないと告げると
「じゃぁこれはなんて読むんですか」
とナルトの絵を指さす
それはただのナルトの絵だと伝えると
「これでナルトって読むんですか。日本語って難しい」
そんなメオが漢字使った置き手紙なんてできるわけがないじゃないか!
{/netabare}
4話補足
{netabare}
4話は5巻の4話入りの短篇集の中から取られています
そのため今回はカットらしいカットがありません
つまり4分の1巻で30分がちょうどいい消化ペース
逆に言うとほかの話は4話使うべきボリュームを
2話で強引に終わらせているわけですね・・・

補足が必要な部分はほとんどありません
あえて言うなら話の一部は6巻への伏線になっていますが
それは6巻が発行される前に5巻を読んでもわからないわけですから
ここで補足を入れる必要はないでしょう
気になる方は小説版をどうぞ
{/netabare}
5~6話補足
{netabare}
5~8話は原作4巻を4話使って展開しています
無理のないペース配分なのでかなり原作に近い物語になっています
私が一番好きなエピソードもこの4巻なのでこれは嬉しいですね

しかしながら割と重要な人物が一人ざっくりやられています
ナルミを褒めていたデザイナーの女性「美嘉さん」
彼女にワカギ手芸店のヨシキさんを紹介して
バンドのTシャツを発注するシーンがカットされ
路地裏で偽平坂組に襲われたときも
原作では彩夏ではなく彼女が一緒でした
っていうか仕事になんで彩夏連れてくんだよ!
アニメはテツが助けに入るタイミングが早く彩夏は無事でしたが
原作では美嘉さんは一晩入院させられることになります

錬次とチンピラのときもそうですが
流血沙汰の描写がスパっと抜かれていたり
かなりおとなしくなっているのは
公共の電波に乗せる以上仕方ないのでしょうね

仕方ないと言えばもう一つ
カピバラの人形に文句をつけるアリスのシーンですが
原作で彼女が否定していたのは「カピバラさん」です
そのままでは到底使いようもないネタなのは分かりますが
変に歪めるならこういうところこそカットすればいいのに
{/netabare}
7~8話補足
{netabare}
毎回描写が足りなかった話ばかりでしたが
なんと今回は逆なのです
あえて描写しないでおいた部分が
アニメではうまく表現できなかったのですね

今回の主要キャラの一人ヒソン(喜善)は
事件の際にヨシキ(善喜)と名を変え
手切れ金で手芸店を構えたわけですが
ヒソン=ヨシキを匂わせる描写が露骨すぎて台無し
いや・・・そこでお腹を抑える描写はやりすぎだろう

そしてもう一つは終盤の神明裁判
すなわち「タイマンで勝ったほうが正しい」
という錬次が作った組の掟
その最中の錬次と四代目の会話です
アニメはどれが誰の人影かわかる中での殴り合いでしたが
原作ではもっと暗い中ナルミには二人の判別がつかない中での殴り合い
そしてどちらがどちらのセリフかも明示されずに
二人の会話が展開されていきます
勝ったのは関西弁の男、つまりは平坂錬次・・・ではなく
このとき二人はお互いの大切なもの(言葉)を返した状態で
勝ったのは関西弁を話している四代目でした
「お互いの大切なもの(言葉)を交換した」という伏線を
ある種の叙述トリックとして使ったのですね
小説を読んだ時はこのクライマックスの演出に唸らされましたが
まぁアニメで再現するのはちょっと難しかったですね

しかし一方ではいつもどおり足りていない描写もあります
まずは錬次の動機
アニメ版では単純に4代目への怨恨のようでしたが
原作では元々バンドのプロデュースは
柳原会の息のかかった芸能ゴロが請け負っていたものを
ロクに仕事をしなかったことにバンドのリーダーがキレて
柳原会に睨まれながらでも動ける平坂組のところにまわってきました
表立って平坂組とことを構えるのを避けた柳原会は
東京を離れている間に借金で首が回らなくなっていた錬次に目を付け
その債権を手に入れて、飴と鞭を使って錬次を平坂組にけしかけました
そのため、組を潰せなかった錬次は柳原会への負債が残ったままなので
東京にいることができなくなり高飛びすることになりました

また、風俗嬢だったヒソンに関して調べる際に
情報収集のためその道のプロのもとを訪ねています
アジア人女性が勤める水商売の店の元締め
そう、メオの父親である草壁昌也です
草壁昌也に会いに行ったハローパレスで
2話でカットされた風俗嬢の依林(イーリン)が
ヒソンと親しかったことが分かり
その口からヒソンの彼氏は後藤田組組長だと知らされます
このへんのくだりはまとめてカット
2話がアレじゃ仕方ないかなぁ
{/netabare}
9話の補足?
{netabare}
予想通りひどい出来でした

まずはパワレボの選手データに関しての解説から一部抜粋
「どうやらネットに蓄積された何らかのデータをいじくって生成しているらしい。」
「たとえばセナとかプロストとかシューマッハとか入れるとすさまじい俊足選手になる。」
「もちろん野球選手の名前を入れれば、それらしいデータが出てくる。」
「桑田がボールを投げる前にボールに向かってぶつぶつ言ったり、清原がデッドボールを喰らいまくったりするといった細かい癖まで反映されているのも評判を呼んだ」
今回の話で一番大きな伏線ですがえらくいい加減な処理のされ方でしたね

そして今回の話のメインキャラの西村さん
「おどおどした感じの眼鏡のお兄さん」(おい!眼鏡どこいったw)
店のオーナーの息子であり病気で入院中の父親にゲーセンの経営を任されています
「店の前を通るたびにガキどもの野球の知ったかを耳にするのは腹たつ」
というネモさんの最初の要求は「パワレボ」の撤去でしたが、
「パワレボ」を撤去したら店を続ける意味がないとそれを拒んだ西村さん
今回の250%(アニメ版は25%)の賃上げ要求には
何もできずオロオロするばかりでした。
野球で決着をつけると勝手に約束してしまった少佐が
バッティングセンターでゲーセン仲間を対象に入団テストを始めるも
ゲーセン浸りの連中は100km/hの球にキリキリ舞い
しかし、そこに現れた西村さんは140 km/hの球を軽々と打ち込んでいきます
実は彼もかつてはエースピッチャーとして都大会準決勝まで行った元高校球児だったのです
そして「やくざなんかと関わらないでいつもどおり遊んでいってほしい」とお客を解散させ
「やくざと揉めても大丈夫なメンバーだけを集めて欲しい」と少佐に頼むのでした
こうして甲子園勝利投手のネモさんと都大会準優勝の西村さん
二人の元高校球児による投手戦が展開されることに・・・はなりませんでした

「試合は正午からやけど会場は11時からとってあるから11時集合や。ちっとは球場で練習したいやろ」
そんなネモさんの計らいにメンバーたちは11時に到着するも西村さんの姿が見えません
そして西村さんから父の病院に向かっていると連絡が入ります
野球の試合と並行して契約書にハンコを押せと病院までやくざが押しかけていたのでした
試合開始までには戻ると言って電話を切る西村さん
しかし「この場所、昼の1時までしか借りてへんのや。さっさと始めんと時間内に終わらんで」と
12時開始のはずの試合は11時に始まってしまいます
急遽ピッチャーに抜擢される4代目とライトに入る彩夏
ナルミは西村さんを連れ戻すため自転車で疾走することに

病室に駆け込んだナルミの前にはベッドに横たわる老人と4人のヤクザ
そして反対側の椅子に座ってナルミの登場に驚く西村さん
もう試合が始まっていることを告げるとベッドの老人が口を開きます
「……ほんとに野球なんかで決めようとしてたのか。馬鹿かおめえは。あんな店、もうめんどくせえだけじゃねえか。放り出せっつってんだろ」
「親父、頼むよ。やらせてくれよ。俺、あの店続けたいんだよ」
「負けたらどうすんだ、一文ももらえず放りされたら踏んだり蹴ったりじゃねえか」
「親父!頼むよ、負けっぱなしは嫌なんだよ!野球で勝負なんだ、俺それ以外なんの取り柄もないんだ、親父も知ってんだろ。野球だけなんだよ!ど真ん中に絶好球が来たのにバットも振らずに見逃せってのかよ!」
やくざたちが引き剥がそうとする中で、必死に食い下がろうとする西村さん
「負けたらはっ倒すぞォッ」
その熱意が伝わり親父さんは契約書をビリビリに引き裂いてしまいます

二人が戻ると8回裏3-2で負けている中での1アウト1塁
彩夏がバッターボックスに入ろうとしているところに代打西村
そしてそれに呼応しての投手交代ピッチャー根本貴一です
しかしネモさんの剛球に西村さんもミンさんもあえなく三振に切って取られます
続く9回表は西村さんが緩急をつけた地味なピッチングながらきっちりと3人で抑えるものの
9回裏2番バッターから始まる好打順も2番3番と簡単に打ち取られてしまいます
4番の岩男がデッドボールで出塁するも退院明けで8回を投げ抜いてきた5番の4代目は限界
全員の視線がナルミに集まる中、ネモさんの剛速球に腰が引け縮こまって動けないナルミ
そこにアリスが一声
「審判、選手交代!代打、ぼくだ」
慌てて止めようとするナルミ
「なんだい、まさかきみが打席に立つとでも?今の君の萎えた心じゃ十中八九、三振でおしまいだ引っ込んでいたまえ。監督命令は絶対だ!」
そして、なんの冗談だ?と訝しむタコ坊主に
「冗談でもなんでもないよ。ぼくはプレイングマネージャーだ。きみは関西生まれの野球人だったのだから、当然ながら初代ミスタータイガース藤村富美男のこともよく知っているだろう。『代打わし』の恐怖に震えるがいい」
たとえ四球で1,2塁としても逆転は難しい場面が
アリスの機転、振り逃げ偽装で2、3塁と一打逆転のチャンスに
しかしそのまま正規の6番(=電柱)にまわせば敬遠されて満塁策で打ち取られる可能性が高いところ
「封殺の起きない絶好機でタコ坊主が勝負してくれるとしたら、このチームで誰よりも雑魚の僕しかいない」
自分を奮い立たせて打席に立つナルミ
諦めて歩かせる選択を取られないようにとフルカウントを避け
ボール球にも必死に喰い付きファールで望みを繋いでいく
それが実ったのは9球目、セットポジションのネモさんがチラリと2塁のメオを見たのです
「2塁にランナーを背負って決め球のフォークを投げるとき、握りを見られていないか一瞬確認する」
それこそがネモさん、そしてゲームの中の根本貴一が持っている癖でした

こうして辛くも勝利を収めたニート達でしたが
今回の助っ人たちには少佐がお金を払って仕事として依頼していました
そのため少佐が立て替えた分を西村さんに請求することに
ただしそれはお金ではなく現物支給
野球の面白さに目覚めたニートたちのため
西村さんには報酬がわりにコーチをしてもらうことになりました
めでたしめでたし

・・・というわけで、今回の話は
ネモさんの、西村さんの、そしてニートたちの
三者三様の野球への愛がこの話の根底にあるわけで
それを通じて見える著者の野球愛は
端々に散りばめられたプロ野球ネタからも一目瞭然
江夏の二十一球をもじった題名からもはっきり読み取れるでしょう
きっとアニメのスタッフは皆、野球に興味がなかったのでしょうね
まさかこの話から野球バカが一人削られているとは思ってもみませんでした
{/netabare}
10~12話補足
{netabare}
ほとんど補足する必要ありませんでした
ちょいちょい削ってあったり順番いじってありますが
重要な部分はほぼ原作1巻そのままですね
テツと四代目の神明裁判とか削られてたのはまぁ予想通り
アリス以外のニートは相変わらず冷遇されてます

ドラッグの売人つかまえるために
高校生がドラッグをキメるお話

どうも文壇やら芸能界やらは
良い作品を生み出すための必要悪として
薬物に関して寛容な傾向がありますが
ジュニア向けのレーベルで
主人公の高校生がトリップしちゃうのを
まるでそれが最善の選択肢であるかのように描く
というのはいくらなんでもどうなんだ?
と思っていたのですが
アニメの大トリにもってくるくらいのイイ話
というのがアニメ製作者たちの評価なんでしょうか?

アニメ全体としては
原作は良かったけどアニメは・・・
という部分が多かったですが
この話に関しては原作もアニメも問題外
というのが私の評価です

投稿 : 2025/02/01
♥ : 52
ネタバレ

N0TT0N さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

依存度鬼MAX。

※割と批判的内容が含まれています。

元々探偵が登場する物語が好きというのもあるし、キャラデザも比較的タイプ。あと、ニート×探偵という設定にも興味をそそられ視聴しました。

1番の興味はニート×探偵という設定をどう生かしてくるんだろ?っていう部分だったんだけど、何というか‥あまり設定が生かされているとは思えなかった。
もしかしたら自分が思い描くニートっぽさの基準が「N.H.Kにようこそ!」の主人公佐藤だから‥のせいな気がしないでもないけど、ニートならではの弱点を描いてもよかったんじゃないかと思う。

中心的存在のアリスはほぼ引きこもりでネット依存度MAXで、もっと言えばぬいぐるみ依存度鬼MAXではあるけど、そのアリスを含む主要人物は概ねコミュニケーション能力に問題があるわけでもなく、実家に寄生してるというような描写も特にない。ニートニート言ってる割にそこまでニート感がない。
なんなら自立してる感さえ漂ってる。
せいぜい自称ニートくらいの感じで、見始めるきっかけになった設定なだけになんとも肩すかしな気分になっってしまった。

結論を言うと、
君ら、ニート探偵っていうより分業探偵なんじゃね?
です。

分業、あるいは仲間探偵と言ってもいいと思うけど、

指揮、戦略、推理=アリス(NEET探偵事務所を運営している探偵‥ではなくニート探偵)

行動=鳴海(高校生兼助手?)

力、物量作戦=四代目(平坂組、NEET探偵事務所と協力関係?)外注。

その他=ヒロ(情報)、テツ(力)、少佐(諜報(有能))

といった、それぞれの特化した部分でそれぞれの足りない部分を補い合って依頼の核心に迫っていくという探偵チームだったと思う。

分業探偵!
仲間探偵♪♪

…いくら「!」や「♪」を付けてみたところでキーワードとしては「なにこれ?」なんで、こんなワードにすれば良かったのに‥などとは微塵も思わないけど、自分の印象としてはこっちの方がしっくりくる。

そしてもう1つ気になる部分がある。
それは仲間としての密度。
全部がそうだとは言わないけどあっさりと信頼関係が成立し、仲間化し、協力し合ってしまう。
そういう印象を受けてしまう部分が少なくない。

依頼に関すること、つまり物語の本線は概ねシリアスに、整合性のある話として描かれていると思うけど、各人の動機の足並みが揃ってないように見えてしまう。
むしろ金銭的動機で協力するんであれば別に気にするようなことでもないんだけど、仲間として協力するんであれば仲間としての描写を十分描く必要があるんではないかと思うのです。

主要人物3人はある程度関係性が描かれているんだけど、実質的な実働部隊のヒロ、テツ、少佐の動機や背景があまりに薄い。
アリスや4代目とはそれなりの時間を過ごしてきたというベースがあるだろうからそこまでは気にならないけど、新しく入ってきた主人公の鳴海との間の友情?みたいな関係にどうしても薄っぺらいものを感じてしまう。
そのせいもあって、ちょっとお遊び探偵ごっこに見えてしまう。
主役級の3人を取り巻く人達のガヤっぽい扱いがちょっともったいなかったかなと思う。
あと鳴海と4代目の関係にも「ん?」ってところがある。

そういう部分もあって前半で断念しそうだったんだけど、後半の錬次の回、彩夏の回は楽しめたので完走してよかったかなと思ってます。

それに、主人公の鳴海がなかなか行動的で、成長もみえて失敗もする。ところどころやたら高い能力を覗かせる。
振り回されることもあれば、引っ張ることもある。
なかなかいい主人公だったと思う。

このアニメは、1件の依頼で1つのストーリー。という構成になっています。アニメでは4つの依頼+ちょっとした話が描かれています。
その中でも最後の話は格別見応えがありました。
この話に関しては1話目の些細なシーンで暗示してる部分もあるので、例えば最終話を見るときに1話目も見れる状態だったら、より楽しめるかもしれません。

最後にアリスという生き物。
たぶん何歳か不明だったと思うけど彼女はなにげに興味深く核心をつく言葉を発します。文語調で。
まったく小憎たらしいやつです。

にやけ顔でこの生き物を見ていようものなら、

「もしキミのその締まりのない顔の原因が私に対するツンデレ認識に起因しているというのであれば、キミの"人を観る目の無さ"は絶望的だな。」
とか言われそう。文語調で。

まあ、他人の人生を覗き込む彼女はやっぱり、間違いなく探偵と言えるでしょう。
「神様のメモ帳」とは?というのもこの物語を観る楽しみの1つだと思うけど、もう1つ、そんな言葉を発する「アリスのメモ帳」も覗いてみたくなります。

因みに‥このレビューのタイトルが、ほぼ内容を表していないことを訂正せずお詫びいたします。(*´ω`*)


※以下はある解決の為に鳴海がとった行為と仲間の対応に関する話(ネタバレ)を少々。


{netabare}ある調査が行き詰まり、どうしても解決したい大切な理由がある鳴海は違法(脱法?)な選択をするわけだけど、正直その気持ちは解る。
ただ、それは自分が鳴海の立場だったらという話で、周りの仲間の立場だったとしたら話が180度変わってくる。
いくら鳴海が覚悟を決めてそういう選択をし、止めても言うことを聞かなかったとしても、周りは彼の覚悟を知った上で止めるべきだったんじゃないかと思う。
少なくともあっさり"他に方法がないなら仕方ない"というレベルの行為ではないし、アリスに全ての判断を預ける事柄ではなかったと思う。

実は自分、あるドラマで同じようなシチュエーションを見たことがあって、その話では、父親が娘の薬物依存を断ち切らせるために、いろいろやってみた末の最終手段として、あえて自ら薬物依存になり娘と同じ苦しみを味わい、娘と同じ状況から共に立ち直っていこうという壮絶な話だった。
誉められたら話ではないが、この父親は社会的にも家族の長としてもいろいろ失うものが多いという厳しい現実を考え抜いた末の決断だった。実際いくつかのものを失った。
それに比べて鳴海の覚悟の場合、感情的な勢い任せの覚悟にみえる。強い覚悟なのは伝わってくるがリスクより成果に目を向けすぎている。
高校生なので成果に囚われがちなのは当然といえば当然。それなら周りが助言して欲しい。それもないとすれば(みんな若いといえば若いので‥)こういう題材故のリスクを十分描いてもらいたい。
感動的な話だったけど、ほぼ無傷で成果を得るには、方法が間違いすぎている。{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 12

Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「I.W.G.P」5:「GOSICK」4:「シュタゲ」1=「NEET探偵」

【レビューNo.90】(初回登録:2023/10/14)
ラノベ原作で2011年作品。全12話。
夏アニメの後始末やら、今期分の立ち上げやらが終わったので、古いアニメの
掘り起しに戻りたいなと。
この辺はアニメに目覚めた頃に「タイトルが当たりっぽい」でガンガン過去の
アニメを観てたなあっと。
そして後に図書館に原作が置いてあるのを知り、感動してそちらにも趣味の輪
を広げていったとw

(ストーリー)
主人公藤島鳴海は、度重なる転校のせいでクラスメイトと距離を置く学生生活
が身についてしまっていた。しかし今度転校した東京の高校では、篠崎彩夏と
いう少女が積極的に話しかけてきて、彼女の強引な勧誘で園芸部を掛け持ちす
ることになる。(彼自身は部員のいないパソコン部に所属)
そんな鳴海の歓迎会として、彩夏はバイト先の「はなまるラーメン」に彼を連
れていく。
そこには2階に事務所を構え「NEET探偵」を自称するロリ系美少女のアリスと、
その探偵員のニート達がたむろしていたのだ。
できるだけ距離を置こうとした鳴海であったが、その思いと裏腹になし崩し的
に彼女たちの活動に巻き込まれていく。

(評 価)
・当時のラノベ全盛の息吹を感じる作品
 レビュータイトルの
 「I.W.G.P」5:「GOSICK」4:「シュタゲ」1=「NEET探偵」ですが
 ・「I.W.G.P」(池袋ウエストゲートパーク)
  原作者が大きな影響を受けたと公言しており、本作のような若者たちのド
  ライな絆を描くスタイリッシュな都市型ミステリーを目指し、題材も麻薬
  やギャングといったアングラ的なものを扱っています。
 ・「GOSICK」
  ・天才的な頭脳を持つロリ系美少女探偵のヒロイン
  ・そんな彼女に振り回される、平凡で特徴がない助手役・主人公
  このコンビは、本作を彷彿させますね。
 ・「シュタゲ」
  そんな彼女の最大の武器は、コンピュータネットワークからの情報収集で、
  そのために高いハッキング技術を有し、そして「大のドクペ好き」という
  これもどこかでみた設定ですねw

 そんな感じで「NEET探偵:アリス」が自らの情報収集と探偵員のニート達の
 「足」も活用しながら、「安楽椅子探偵」スタイルで事件解決や隠された真
 実を紐解いていくという、ミステリーをベースにした作品になります。
 ラノベ市場はここ10年で半減、「なろう系」の台頭もあり現状アニメ原作も
 こちらが席巻している感がありますが、本作は当時のラノベ全盛の息吹を感
 させる作風なのかなという印象ですね。

・ミステリー要素は面白い
 ・ミステリーといってもトリックを暴いて犯人捜しをするといった類でなく、
  「いなくなってしまった者の失われた言葉を代弁して明らかにし、そこに
   埋もれていた思いを汲み、事件の対する観点を変えていく」
  感じで「死者の代弁者」というのが、アリスの「探偵としての矜持」にな
  っているようです。
  彼女が推理を語るシーンは
  ・「死者の代弁者」を覚悟して、凛として真実を語る意志の強さの表れ
   (ロリキャラとのギャップも上手く映える)
  ・推理自体もよく考えられていて面白い
  個人的には、この作品の一番の見どころかなっと。
 ・そしてこの作品のもうひとつの見どころは、主人公・鳴海の大胆な突破作
  戦ですね。
  普段はナヨっとしてる鳴海ですが、ここ一番で魅せる突飛な発想や口八丁
  でかます大胆なブラフは、仲間から「詐欺師」と評される程。
  これでどうにか「主人公属性」を保っているって感じですねw

・尺的に厳しくいろいろと惜しい
 ・でも全体的にはストーリーを追うのに手いっぱいという感じで、いろいろ
  と掘り下げ不足という感じは否めないですね。
 ・人物も推理を語る以外のアリスは、ツンデレキャラもイマイチ魅力的に見
  えないし、「NEET探偵員」のテツ、ヒロ、少佐も原作では掘り下げ回があ
  るのですが、アニメではカットなので、ストーリーを進めるための駒要員
  っぽい扱いのため作品に深みが出ないって感じです。
 ・そういった描写が雑な中で、原作の名言を結構ぶっ込んでくるのですが、
  これも真意がしっかり伝わらず、上滑りしてる感がもったいない。
  なので「NEET探偵」という設定もイマイチ活きていない感が・・・
 ・よく言えば重いテーマ等を扱っている割に、ライトにサクサク観れる部分
  はあるのですが、ここのレビューでも「浅い、軽い、薄い」という評価さ
  れているのもやむを得ないのかなっとか感じる部分はありますね。
  原作も良くも悪くも「ザ・ラノベ」ってところがあり、更に1クールで収め
  るためにそこからいろいろと削られているので、仕上がりとしてはやはり
  薄味感は否めないですかね。

有体にいってしまえば「販促アニメ」レベルかなっというところはあるのです
が、ストーリー重視で視聴する分には、それなりにまとまった作品だと思いま
すし、「死者の代弁者」としての「探偵アリス」は十分魅力的かと思うので、
個人的には結構好きな作品ではあります。
アニメ版のラストもいい終わり方だったと思いますし。
原作もそこまでよくできた作品ともいえないので、そういう意味でもアニメ制
作陣は健闘している部類では。
(「櫻子さん」でも感じたことですが、ミステリーが主軸だとそちらにかなり
 尺がとられるので、他の要素も魅力的に魅せるのは、1クールで制作するには
 かなりハードルが高いのかなという印象ですね。)

OP「カワルミライ/ChouCho」もテクノが入ったアップチューンな感じが
「チョコ選」等2010年台前半を感じさせてくれるのがツボですね。

(追 記)
・本当に面白いのはアニメ化以降
 原作も一番面白いのは最終巻で、アリス(本名:紫苑寺有子)の「紫苑寺家」
 を巡る物語で、「アリス出生の秘密」や「IT技術の師匠:従兄弟との攻防」、
 そして物語の終わりもかなりいいんですよね。まあアニメ放送時は未発表だ
 ったんでどうにもならなかったんですが。その辺も惜しいところですね。
 あと「神様のメモ帳」という言葉もアニメでは2回程出てきますが、本当に
 回収されるのはラストなので、本作ではちょっと意味が分からないだろうし。
 そういう意味では2クールのリメイクで見直してみたい作品ではありますね。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 15

73.9 3 ミステリーでラノベ原作なアニメランキング3位
六花の勇者(TVアニメ動画)

2015年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (1261)
6726人が棚に入れました
闇の底から『魔神』が目覚めるとき、運命の神は六人の勇者を選び出し、世界を救う力を授ける。

地上最強を自称する少年アドレットは、その六人、『六花の勇者』に選ばれ、魔神復活を阻止するため、戦いへ向かう。

だが、約束の地に集った勇者は、なぜか七人いた。

その直後、霧幻結界が作動し、七人全員が森に閉じ込められてしまう。

七人のうち誰かひとりが敵であることに気づいた勇者たちは疑心暗鬼に陥る。

そして、その嫌疑がまっさきにかかったのはアドレットで―。

伝説に挑み、謎と戦う、圧倒的ファンタジー、堂々始動。


声優・キャラクター
斉藤壮馬、日笠陽子、悠木碧、鈴村健一、佐藤利奈、加隈亜衣、内山昂輝
ネタバレ

生来必殺 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

頭に蛆でも湧いたか?

とりあえず1話だけ見た感想として・・・
本作のどこがどう面白いわけ?か考えたみたが、理由は今のところ不明。

なんだか理由はよくわからないが、第1話からいきなり惹き込まれていたりする・・・

「戦う司書」と同じ作者の作品だからということもあるのだろうけど、
主人公と魅力的なメイド様の会話シーンだけで直感的に満足ケージが一杯になる。

{netabare}いい意味で主人公は紙一重の大馬鹿野郎で、彼の紙一重な本質に惹かれた
姫様との対面シーンが印象的で、宿命的出会いを物語っているような予感を感じた。{/netabare}

過去に本当に気に入った作品というのは言語表現するのが難しいという
経験則からしても、多分この直観は間違いではないと思うが、それを
表現できないとしたらそもそもレビューを書く意味がなく、
なんというかとても矛盾しているのだけど。

しいて言うなら、直感的期待感優先で次が見たくなるところが本作の魅力なのかも
と思ってみたりもする。


追記:頭に蛆でも湧いたか?
はい、湧きました・・・忘れてました。作者は「戦う司書」の人でた。。。
{netabare}
正直、「戦う司書」も「another」も大好物で、というか大好物なら
1話だけ見て迂闊にレビュー書くかね、「これだから素人は!」
という感じで、駄目駄目人間だなこりゃ・・・

駄目駄目人間でさぁーせん。ネタバレ厳禁アニメだけど
ここまで来たら開き直って参ります!
{/netabare}

本作とはある意味運命的な出会いなので悪しからず。
{netabare}
この中に一人偽者がいるという件について余計な詮索してるため、
以下は特にご注意されたし!(第6話あたりの話について↓)


容疑者の確率が7分の1ではなく、8分の2なら答はさらに簡単。
考え方としては7分の1+1の共犯者で、ルールはある意味「another」と同じ
勇者でないけど発動権限を持つもの。それが多分、答。
「another」よりも登場人物が少ないから消去法でやったら自ずと
答が出てくる気がする。
(と舐めてかかったのだが、ファンタジー作品特有のドンデン返し展開を
考慮したら予想以上の泥沼に嵌り、只今アンナカモナカの暗中模索中)

もし本当に共犯者がいるなら、まずは共犯者を捕らえ口を割らせれば万事解決だが
そう上手くはいかないのだろう。
にしても、次の展開に移行するのは間違いなく、そのプロセスが最も確実性高いと推測。

1番最初に神殿に入ったのが真犯人、2番目がアドレットで
1番目が神隠し状態なので2番目が自動的に1番扱いとなっている。
彼は何故2番なのか?もしかしたらそこに意味があるのかも。

もしも「絶望を笑え」というのが伏線なら、笑えないような絶望が待ってることに・・・


ところで、数的には圧倒的不利な勇者6対1裏切者でどうやって勇者を倒すのだろう?
{netabare}
もしも共犯者がいるということなら6対2になるが、それでもやはり戦力比は
3:1で数的劣勢は変わりない。
しかし、戦略の常套手段、常に数的優位を作り各個撃破していったら勇者は全滅する。
つまり、6対2ではなく、6を1+1+1+1+1+1に、1人VS2人を6回
やれば少なくとも戦略的には、全勝出来る可能性が大きいと言える。

そして、雛見沢・・・いや、疑心暗鬼のトラップが発動しだしたら
竜虎相打つ計略炸裂で同士討ちが発生し、スタンドアローン状態の1人に
対し操り人形の勇者1+2の3人で圧勝するパターンだって無きにしも非ず。

自分が疑われたくないあまり、他人を誰でもいいから無理矢理でも裏切り者に
仕立て上げようとする無意識的心理が働き、勇者軍団は今まさに決壊戦線状態。
既に本当の裏切者の術中に嵌ってる感がかなりある。

この先は裏切り者が誰なのか?よりも、何故裏切ったか?という点に
とても興味がそそられてしまうわけだが。
恐らくは回想シーンで、共犯者ともども、割と丁寧に描かれるような気がするというか
そうなることを強く期待したく思うわけである。
{/netabare}
{/netabare}

今更手遅れなので禁断のネタバレに突撃!(8話以降の行方は?)
{netabare}
ファンタジー作品の特徴として「マジカルな現象」によって何でもできてしまう
というある種のご都合主義が発生してしまうことがしばしばあるのだが、
それは推理もの系として今後の展開を予想していく上では少々厄介な要素ではある。

ところで、裏切者はどうやって凶魔と連絡をとっているのだろうか?
裏切者が人間ではなく、凶魔と同じ本性が魔属性であるなら、
テレパシーのような能力で遠くにいる凶魔と意思疎通可能だが。
しかし、人間だった場合は連絡役としての共犯者が必要となる。

というのは、凶魔の奇襲攻撃が陽動作戦的意図を持って行われた可能性が
かなり強いからである。
恐らくアドレットは罠に嵌められたのだろう。
だが、それは何のために?
勇者の戦力を削ぐ、数を減らすだけなら裏切者の手により勇者の寝首を掻く
というのが最も合理的な手段であるはずである。

しかし、そうせずに結界を発動させるという魔王サイドに
とってのリスクを冒してまで敢えて謀略で勝負してきたのには、
六花の勇者の各々に相互不信感を植え付け、彼等を無力化する狙いがあったように思う。
結局のところ、勇者の物語というのは「信じる」ということがテーマになるはずだから。

7人目の裏切者が魔属性だった場合、凶魔との連絡は都合よくいくのだが、
それだと結界の発動権限がないから、やはり権限のある8人目の共犯者が必要になる。

もし8人目の共犯者がいないとしたら、7人目が結界を発動させたことになるのだが、
その線で考えた時、あり得る方法は、マジカルな瞬間移動や遠隔操作的なものに
なるのだろうが、いくらファンタジーでも瞬間移動はチートすぎて推理ものとして
説得力がなく、遠隔操作だとするなら、発動権限ある人間によるものだから
連絡困難な状況下での凶魔の奇襲攻撃が偶然のご都合主義展開になってしまう。

より説得力ある展開を考えたらやはり8人目の共犯者は不可欠であると言える。

一番シロに近いのは、フレミー。
チャモとは面識があり、勇者候補者を殺害した事実が知られ逆に命を狙われる
立場になって今更他の勇者と行動をともにすることに意味がないから。
(ハンスとモーラによれば魔属性には結界発動権限がない。
という話でうっかり勘違いの記憶違いをしてしまったが、
フレミーは半分人間なので発動権限はあるというのが正解だった・・・)

次にシロに近いのは、ハンスと思ったが・・・
もし彼が魔王サイドなら、わざわざフレミーの身の潔白を証明することに
意味がなく、状況的に見て一番疑わしいアドレットを積極的に殺ろうと
しているが、一番疑わしい容疑者を始末したが、その容疑を実証できなかった場合
次に疑いがかかるのは、彼を積極的に殺害したハンス自身になる。
アドレットを躊躇いなく殺りにいけるのは彼自身が潔白であるという自信の証
なのかも?と思ったが、誘導尋問くさい話の進め方がなにか引っかかる。
とりあえず、殺し屋という設定のキャラとしては言動に一貫性はある。
依頼主の心変わりという現象、彼の経験則に関してある種の真実を語っていた
ことからしても、案外ストレートな人間なのかもしれない。
但し、偽者が殺し屋というキャラを演じてるだけだとすると全部ひっくり返るが。

8人目の共犯者がいるとしたらアドレットは自動的に潔白となるが
未だ8人目の存在は証明できてないので、現時点では重要参考人扱い。
でもなんと言っても一番勇者的なのが彼であることだけは確か。

チャモは、フレミーによって過去に命を狙われたことからして
本物の勇者である可能性が高い。もし仮にチャモとフレミーが共犯関係で
口裏合わせているだけだとすると、チャモがフレミーを殺そうとしているのも
嘘になるのだが、簡単にばれてしまう嘘をつくことに意味がないから、
チャモがフレミーを殺そうとしているのは真実と推測される。
チャモが勇者でないとフレミーが魔王をサイドを裏切ったきっかけとなる話が
全部台無しになることからしても、チャモとフレミーの過去対決は嘘ではないはず。
但し、フレミーが母親たちにより切り捨てられることになった理由が
勇者暗殺に失敗したからではなく、大いなる謀略のための優秀な手駒を
誤って殺そうとしたからだと考えると、チャモが勇者とは必ずしも断定できない。

とりあえず、容疑者を特定しようと考えてみたが今ひとつ決め手に欠ける。
冷静に考え直してみると確定できる情報が未だ少なすぎるのだが、
にもかかわらず、ついつい容疑者を特定したくなるのは、もしかして孔明の計略なのかも?
{/netabare}

8話を見て消去法の方針転換
{netabare}
情報量が不足している現状で一般的な消去法ではラチが明かないようなので
消去法の基準をシロさが一番明確だったフレミーに標準設定。
つまり真実味のある話を語ったかどうかで洗い直してみる。
当然、寝返りの動機を語ったフレミーはシロ。
殺し屋の経験則を語ったハンスもシロ。ならば
姫への忠誠心というか個人的な思いを吐露した?ゴルドフもシロで?
面倒くさいから皆殺しにすることを表明したチャモもシロになるかも?

アドレットは地上最強って発言が嘘だから、嘘つきかもと考えられるが
なりたい願望という意味では嘘ではないと言えなくもない。

積極的に真実を語ろうとしないという意味で順番的に怪しいというか
不自然なのはモーラということになりそうだ。
今回の件に関して一番知識と情報量を持っているはずのモーラがイニシアチブを
取らないのがどうしても腑に落ちない。
{/netabare}

9話で、立直!
{netabare}
偽者が誰なのか割りと簡単に判明すると見込んでいたが、
いや、勘だけで言うなら大本命が誰であるのかは容易なのだが
消去法でやるとフレミー以外は積極的に違うと言える要素が希少すぎたようだ。

簡単に判明すると思ったのは、実は{netabare}
大本命の被疑者が7人目で、砦の兵士がその協力者である8人目だと予想した
からなのだが、話の流れ的には砦の兵士とは別カウントで7人目と8人目が
いそうな雰囲気になっている模様。

8人目が砦の兵士なのか、別にいるのかはさておき、まずは7人目を特定してみる。
半ば強引な消去法でやった結果、フレミー、ハンス、チャモ、ゴルドフはシロ。

そして残りのアドレットとモーラはトレードオフ?的関係にあるようで
一方の言っていることが本当ならもう一方の言っていることは必然的に嘘になる。
アドレットはハンスの信頼を得る。モーラはチャモの信頼を得るが、
チャモはアドレットとハンスの信頼関係を共有できなかった、というのは
つまり信頼関係を見誤っていたということになり。
結論として、チャモがモーラに抱いていた信頼はトレードオフの関係により
崩れ去る。
7人目はモーラでファイナルネクロマンサー!
モーラにはチャモとハンスに偽情報を流しけしかけた疑惑があり、
そのことについてハンスも勘付いたようである。
{/netabare}
但し、{netabare}モーラ=大本命ではない。{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 16
ネタバレ

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

「敵」と「味方」

【2015/9/20 視聴完了して改稿と追記。長くなりましたが再読いただけると嬉しいです】 *誤字訂正


昔々、マンガファンが喫茶店に集まると、誰か一人は人数を数える真似をして「11人いる!」と言うのがお約束だったが、これからのアニメファンは「7人いる!!」と言い出す事になるのだろうか。


神託に選ばれて集結した勇者の中に、ニセモノが紛れ込んでいる。
果たしてニセモノは誰か、という謎が物語を駆動するのだが、ミステリーにおいては、作者はあらゆる手段で偽装を施しミスリードを試みる。

中でも製作者によって仕掛けられる最大の偽装は、{netabare}本作が、魔神と戦う「冒険ファンタジー」ではなく、ニセモノをめぐる謎〈ミステリ〉が主題の「ミステリー」である、という点だろう。

あたかも探偵小説における叙述トリックを参照したかのように、ミステリーを冒険ファンタジーと見せかける製作者の「騙し」は慎重で、「謎」に直接のかかわりを持たないものの、視聴者に驚きを与える効果は十分にある。

冒頭の首都の描写において、「本筋」には全く関与しないのに、壮大な美術設定や華麗な映像を見せていることは、製作者が「騙し」に自覚的である証左だろう。中世的な設定が多い冒険ファンタジーに対して、古代的なビジュアルを用意するオリジナリティも、新味のある「ファンタジー」を意図しているように見せかける偽装の一環だ。

冒頭の数話で、能天気に「地上最強」を連呼する主人公と物語のリズムに不和が感じられるのは、この偽装がもたらす違和感による。

周到に楽曲と映像を変えるオープニングが、勇者同士が戦う映像に切り替わったとき、偽装は解かれ、違和感も消失することになる。
魔神を斃す冒険ファンタジーではなく、仲間に紛れ込んだ敵を炙り出すミステリーなのだと暴露されたとき、物語がどこか鬱屈していて爽快感に欠けると感じられていた理由にも納得がいく。
疑惑にかられた勇者同士が戦う物語は、陰惨な雰囲気を纏わざるを得ないだろう。

異世界の構造や異能の仕組みがどこまで開示されているか不分明な中での「謎解き」は、「本格」として推理する条件には欠けているかもしれない。
条件に欠ける結果、安楽椅子的な「推理」で決着をつける探偵小説的快楽は不可能となるが、その分、「推理」の醍醐味を補うように、引き起こされる勇者同士の戦いはビジュアル的に派手で見ごたえがある。背景や戦闘描写はしっかりと「ファンタジー」風味で、「偽装」に引き摺られた視聴者にも満足を与えるものだろう。

そんな状況の中、仲間の勇者から疑惑を向けられ、嫌疑と攻撃を退けながら真相を「推理」しなければならない主人公は、奇妙にメタミステリー的な条件を背負い込むことになる。


ミステリーにおいて探偵の「推理」は、真の意味での「真相」とは言えない。

メタ的な視点からは、事件の「謎」という現象は多様な解釈が可能だ。
「本格」のルールの存在意義は、なるべく解釈の多様性を減らし、非合理的なものは排除するためでもあるが、真相の「唯一」性を保証することはできない。

物語の中で探偵の「推理」が「真相」となるためには、作品世界内で唯一の「真相」であると作中人物たちが(読者もそうであることが期待される)「信憑」することが必要になる。
メタ的な意味で、事件が「解決」され真相が明らかになるのは、推理が「信憑」を得た時だ、とも言えるだろう。

他の勇者たちから疑われ、抹殺の対象ともなる主人公は、「推理」するだけで解決に導くことが不可能な立場に追い込まれている。
いくら「推理」が「事実」と合致したとしても、「信憑」を得られない限り「真相」に到達できないからだ。
どれほど合理的な推理であっても、疑惑を向ける勇者たちからは信憑を勝ち取ることができないだろう。


このメタミステリー的条件は、勇者の「一員」であるという自覚と相まって、主人公の「戦い」を独特に屈折させる。

勇者という「仲間」同士が戦う状況で、主人公は自分を攻撃する勇者を、上記の二重の理由で抹殺してしまうことができない。
二重の意味で、反撃して斃すことは禁じられ、信頼を勝ち取ることが要求される。

戦いの焦点は、紛れ込んだ「敵」を発見し抹殺することではなく、自分を襲う仲間に自分を信じさせなければならない、「味方を作る」というより困難な方向へ結ばれることになる。

ファンタジー世界であれば「拳で語り合」えば済むかもしれないが、合理性に規定されたミステリー世界ではそうはいかない。

性格も立場も信条も違う、自分に敵意を持つ対立者に対し、まず対話の可能な共通の立場を模索し、味方につけ「なければならない」という「戦い」は、「魔神を斃す」ように「敵対者を抹殺」するのとは困難の次元が違う。

物語の語り口が地味になるのも無理はないが、このような「戦い」を主題にするアニメは空前と言っていいと思う。


ここまできて、主人公の「地上最強」の意味が明らかになってくる。

ルールに則って競われる「強者」に対して、ルールの枠組みなど無視する「地上最強」は、「卑劣」で済ませられるほど安易なものではない。
通常、恣意的に捨て去ることが困難なルールという「絶対」性を、相対化して無視することが可能なのは、絶望の中でも足掻き続け、なりふり構わず生存の可能性を探り続ける主人公の精神と不可分の「能力」と言える。

「強者」たる勇者にとっては、世界の構造が崩壊し精神的な足場が崩れ去るような異常な状況の中で、ルールの底が抜けた混沌で勝機をうかがう精神を持つ「地上最強」の主人公のみが、謎に正面から挑むことができる。

何処までも足掻き続けなければならない凡人であることが「地上最強」だと語る主人公は、敵対者を抹殺することなく「対話」し続けなければならないこの困難な「戦い」に、唯一、勝利を呼び込める「勇者」だろう。

「敵を斃す」冒険ファンタジーの爽快を期待して裏切られた視聴者も、失望する前にぜひ、「味方を得る」全く新しい「戦い」とその帰結を目撃して欲しい。


【追記】

「本格」のフェアプレイルールを満たすものではないが、密室トリックの解明と犯人の指摘は、この世界内での論理に則って合理的に解決される。
「冒険」ファンタジーではない、ファンタジー世界の「ミステリー」として、成功したと言えるだろう。


当面の敵に勝利した主人公だが、この独特な「戦い」の形態を最底辺で規定したのは、ミステリーという形式と共に、「六花の勇者」という集団が、一種のプロジェクト・チームであるという設定だ。

定められた宿命ではなく、魔神を斃すという「プロジェクト」を最適化するものとして抽出される「勇者」は、プロジェクト遂行上の要請を除けば、構成員同士に共有される価値観も規範も、ましてや人格的なつながりも無いと巧妙に設定されている。

内的な結束の理由を持たない結果、「プロジェクトを不能にする」敵の潜入したクローズドサークルの「罠」のように、外的要因を左右されることで求心力は失われ、一体であるべき「チーム」は結束を保つことができずに容易に解体する事になる。
求心力の消失と解体の危機は一回性のものではなく、何度も繰り返され得る不安定さから逃れられないと最後の最後で暗示されるが、この設定から生じる必然的な帰結だろう。


「六花の勇者」チームという一個の「組織」から秩序と規範が消失し、単に物理的な「勇者の集まり」という無秩序の集合に変貌する事態は、法哲学者カール・シュミットの提唱した「例外状態」と完璧な相似形をなしているようだ。

シュミットによれば、国家の規範が崩壊し秩序が失われた「例外状態」の混沌において、「敵」を名指しし「友」=味方との間に線を引くことが、新たな秩序形成の根源であるという。
敵との闘争が、主権を勝ち取り集団に秩序を打ち立てるという政治的なるものの起源であり、まず「敵」を名指し「味方」を糾合する事から闘争は始まる、と。

例外状態で名指される「敵」は、運動のその場その時に合わせ、その都度繰り返し選択される。
敵と味方を規定する秩序が消失している混沌では、「自分」と「それ以外」しか存在しない。まず「敵」を名指し、敵ではないものとして「味方」が生じる線引きには、あらかじめ自明である「味方」は存在していない。

主人公以外の「勇者」がそうであったように、その都度「味方」であるか疑わしい者を「敵」として排除しようとする倒錯も秩序形成の過程ではあり得る。が、自明の「味方」が無い以上、「敵」とその線引きは次々に交換されてゆく。
そのような「敵」「味方」の名指しのダイナミズムによって、最終的に秩序を打ち立てる主権者が誕生するのだ。

本作において、主人公は、密室トリックを仕掛けクローズドサークルを作り出した「犯人」を暴き出す。
主人公のみが、味方「候補」を切り捨てることなく、「犯人」という属性を持つものだけが「敵」であると見据えて特定=名指しに挑み、他の勇者がその都度行おうとした「敵」「味方」の線引きを退けて、最終的な「敵」の名指しと「味方」の最大化に成功する。

本作の「謎解き」は間延びしているとみる人も多いかもしれない。
が、「推理」と共に進行する主人公の「戦い」は、主人公が単なる「探偵」ではなく特異な「アジテーター」として、犯人という「敵」を名指し、「味方」を獲得して秩序を形成する例外状態での「政治」的なるものの過程を、ミステリーという形式のエンターテインメントとして展開して見せたと看做すことができるだろう。
「秩序」は動的であり、闘争は不断に生じる必然を暗示する、最後のエピソードを含めて。


シュミットの「例外状態」は、立憲国家の憲法が機能停止し、法秩序が無効化した状態を指している。

本作の主人公の「戦い」は、今後のために記憶しておく価値が十分にあるのではないかと思う。{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 12
ネタバレ

♡Sallie♡☆彡 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

この中に,偽者がいる…

タイトルとキャラクターデザインが良さそうだったので観ることに…。
観始めて「これはライトノベルが原作かな?」って思ったらやっぱりそうらしいですね。

ストーリーはファンタジーで,ピエナという国で開かれた武闘会に主人公であるアドレットが乱入するところから始まります。
1番初めに思ったのはアドレットに対する「何コイツ」っていう思いです。
主人公なのでもちろん悪いやつではないんだけど,自分のことをずっと“地上最強”って言っててなかなか痛いやつなのかな??って思いました。
でも,そこを作者がいじってくるようなキャラ設定だったら良いんですが(強い割に詰めが甘くてドジするキャラだとか),そうでもないし戦い方も武器頼りなので見ていて「強いな」とか「かっこいいな」って思えなかったんです。
まぁ武器を持って戦うのは良いんですよ,それはもちろん。
だけど,いろんな暗器の使い手みたいな戦い方で剣一本で正々堂々と戦うようなスタイルじゃないからね~。

牢獄に捕らえられた彼の前に現れたのはナッシェタニアというピエナ王国のお姫様。
彼女がこのアニメのメインヒロインで,物語が進むうちに彼と良い感じになるのかなと予想。
まぁみんなそう思うよね。
少なくともアドレットのことを好きになるんだろうなって。
そしたら,旅が始まってすぐにもう好意を示してくるので「え。チョロっ!!」って思いました。
ていうか,そのうさぎの耳なに??
初めて登場した時には無かったよね!?!?

で,その旅というのは闇の底から魔神というのが目覚めるからそれを阻止するための旅。
魔神ってのは1000年前人間をたくさん殺したやつらしいのだけど,一輪の聖者によって封印されたそう。
タイトルの「六花の勇者」というのはその魔神の復活を阻止できる唯一の存在で,6人居るから“六花”らしい。
それに選ばれると身体のどこかに紋章が表れるのだけど…。

主人公のアドレットはもちろん,ナッシェタニアも紋章が表れたからお城にいる2人は一緒に魔神が封印された土地「魔哭領」をめざして出発。
途中でアドレットはフレミーという,同じく六花の勇者の女の子に出会います。
ナッシェタニアの方はゴルドフという家臣と合流。
彼はナッシェタニアより強いらしく彼も当然紋章が表れたとか。
で,そのゴルドフの報告によってフレミーが六花の勇者に選ばれそうな人達を殺していた“六花殺し”だと判明。
そんな彼女を野放しにしておけないってことで戦闘が始まるけど,アドレットはフレミーを庇います。
第4話からは勇者が集結して神殿でのお話。
わたしはこの物語は魔神の復活を阻止するべく色んな凶魔(魔神が生み出す存在らしい。子分的な??)と戦っていくのかなと思ったら,勇者が7人も集まっちゃったってことで「この中に勇者じゃない偽者がいる…!」と(^-^;
なんかこれ,もちろんファンタジーではあるんだけどいきなりミステリーが始まっちゃった感。
密室殺人の犯人を捜す推理モノみたいな展開だよね,これ(苦笑)。
それと人狼ゲームやデスゲームを組み合わせた感じかな。。
これファンタジーでやる必要ある!?!?
でもね,それも話の途中にちょっと組み込まれる分には良いんだけど,それで最終話までいっちゃったものだから,「このアニメのメインストーリーこれか!!」ってなっちゃったのよね。
肝心の魔神はおろか凶魔との戦いの話でもないんですよ。
これ,原作はまだ完結していないのかな。
原作では長いストーリーの中のほんの一部なのかもだけど,ここでアニメを終わらせられると「は!?」ってなります。
きっと原作ではこれがメインの話じゃないだろうからアニメではこの犯人捜しの件もっとさくっと終わらせてほしかったです。

観ている間は,わたしはゴルドフが怪しいなと思っていました。
ナッシェタニアが彼と合流したとき「わたしが選ばれてあなたが選ばれないわけないものね」みたいに言ってたのでこれがミスリードなんじゃないかと…。
{netabare}まさかナッシェタニアが偽者だとは思いませんでした。
これにはほんとにびっくりしたし,好きな展開ではありませんでした。
わたしは王道でも彼女がメインヒロインでいてほしかったんですよね。
うさ耳とか着ているコスチュームとかツッコミどころはあれど,キャラデザ可愛いし…。
一方でフレミーが急にヒロインに成り上がってきた展開も驚いたし,そもそも{/netabare}わたしはフレミーみたいなキャラ好きじゃないんですよね。
ナッシェタニアもそうだけど,彼女以上に心許ないその服装はなんなの!?
なんか「乳バンド」とか言われてたらしいですね(笑)。
こういうコスチューム,他のラノベ系アニメでも観たことあるな(^▽^;)
作画も安定しないものだから「それ覆えてないよね!?」って思うこともしばしばでした。
{netabare}アドレットがフレミーを好きとか言い出したときはほんとにびっくりした(*_*){/netabare}
それでまぁ取り敢えず偽者が誰か分かったところで終了。
もう~何なの,この話。―ってのが1番の感想かな。
これで第2期があったらまた評価も変わってくるのだろうけど,こちらは2015年のアニメでもう続きは作られないだろうから物語の評価はどうしても高くできませんでした。

他のキャラもなんか魅力的なキャラが居ないんですよね。
チャモは可愛い感じで8歳とか9歳くらいなのかと思ったらもう14歳らしく…(^-^;
14歳でその感じって思いっきり中二病発症しちゃってるじゃん!!って思ったし,モーラはわたしが2番目に怪しいと思った人物だけど,{netabare}彼女は途中アドレットを殺すために嘘をつく辺りで{/netabare}嫌になりました。
唯一好感が持てたのはゴルドフかなぁ。
{netabare}彼はほんとに可哀相だった。
アドレットが主人公だから彼のナッシェタニアへの想いは届かないんだろうなと思って観ていたけど,わたしは彼の恋を応援したい気持ちでした。
あんな展開になると知るまでは…。
「まさかあんなことを言い出すなんて…!!」ってナッシェタニアが言ってたけど,彼何か言ったかな!?!?
彼がナッシェタニアに告ったシーンなんて無かったと思ったけど…。{/netabare}
ナッシェタニアは可愛いから彼女のことを好きになっちゃう気持ちはよく分かるんだよなぁ。
身体が大きいし声も低いから年齢もっと上かと思ったけど,観終わった後でまだ16歳だったと知って驚きました。

なんとなくツボだったのはハンスとチャモの会話かな。
うまく言語化できないけど,お互いに相手を「可愛こぶってんじゃねぇよ」って思ってそうと言いますか…(笑)。
なんかその感じが好きでした。

最後の最後で{netabare}もう1人勇者が現れて{/netabare}びっくり!!
えぇ~。もういいよー。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 10

72.2 4 ミステリーでラノベ原作なアニメランキング4位
棺姫のチャイカ(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (998)
5778人が棚に入れました
原作:榊一郎「棺姫(ひつぎ)のチャイカ」(ファンタジア文庫)、キャラクター原案:なまにくATK(ニトロプラス)、監督:増井壮一、監督補佐:小森高博、シリーズ構成:待田堂子、キャラクターデザイン:新井伸浩、美術監督:岡本好司、色彩設計:岩沢れい子、撮影監督:福田光、、、、

声優・キャラクター
安済知佳、間島淳司、原優子、斎藤千和、細谷佳正、佐藤健輔、野水伊織、幸田夢波、森嶋秀太、山本和臣、藏合紗恵子、勝沼紀義、ブリドカットセーラ恵美、金尾哲夫、大空直美、村瀬歩、櫻井孝宏、小日向茜、牧野由依、緒方恵美、東地宏樹
ネタバレ

westkage。 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ありがちっぽいベーシックなファンタジー作品なのに、結構ハマってしまった!衝撃の事実っ!!w

本作は榊一郎のライトノベルが原作の作品です。2014年4月から全12話で放送されています。2期は2014年10月から放映予定です。

あらすじ・・・主人公の「トール・アキュラ」は幼少時より戦士としての腕を磨いて育ったが初陣を飾る前に戦乱の世が終わり自らの身の振り方に悩んでいた。一方ヒロインの「チャイカ・トラバント」は各地に散らばって保管されている父の遺体を集める旅をしていた。そんな2人が山の中で偶然出会う所から物語は始まる。チャイカの探し求めるものとは「禁断皇帝・魔王・狂戦王」など数多くの異名を持ち、巨大な魔法帝国「ガズ帝国」を何百年もの間治めていた皇帝「アルトゥール・ガズ」のバラバラになった遺体であった。遺体は1部でも膨大な魔力を秘めているため、チャイカの旅はそれを阻止する組織などとの対立により困難を極めていた。縁あってチャイカと行動を共にしたトールと妹のアカリは、彼女を自分の雇い主とする事で自分の身の振り方・生きがいを見つける事となる。かくして3人の旅は幕を開ける事となる。

総評としては「ベーシックなファンタジーの枠に入る作品ながらも、特徴的で躍動感あふれるキャラクターの存在により面白さが際立つ作品」といった感じです。個性的な世界設定を持っていますが、その1つ1つが解りやすく構築されているので非常に溶け込みやすいです。

主人公とその妹は「乱破師(サバター)」と呼ばれる戦士で一時的に身体能力を高める奥義‘鉄血転化’を使います。奥義には詠唱が必要でセリフは「我は鋼なり、鋼ゆえにひるまず鋼ゆえに惑わず、一度敵に逢うては一切合切の躊躇無くこれを討ち滅ぼす凶器なり」といったもの。なんだか古臭い魔法詠唱みたいですが自己暗示の一種らしく、そう考えれば現実的なセリフっぽく見えて私は結構気に入ってます。カッコいいですね♪

そしてヒロインは「機杖(ガンド)」と呼ばれる武器で魔法を使う「魔法師(ウィザード)」です。ガンドはどう見てもアンチマテリアルライフル(対物ライフル)っぽいデザインですw こちらも呪文の詠唱が必要みたいですが、まあアッサリしてるので見てて痛いほどではありませんw
そしてチャイカちゃん少し喋り方がカタコトなんですね、これが中々可愛いんです☆お気に入りのセリフは「衝撃の事実っ!」です。つい彼女が話すシーンは耳を集中させてしまいます。このキャラ設定は秀逸ですね!

基本的に国同士や人間同士の対立や対決が多いので、モンスターみたいな部類はごく少数しか登場しませんね。対立する相手の人間味も描かれている所が好感を持てる要因の一つかもしれません。
唯一の不満はOPテーマが全然駄目です。コレ大丈夫ですか?と思えるほど自分の中で低評価。

ファンタジーが無理と言う方にはそのまま苦手なジャンルかと思いますが、ファンタジーが好きな私にとっては大変楽しんで視聴する事が出来ました。2期も決まっている作品で1期と物語は続く形で描かれます。1期ではストーリーや登場人物など色々な謎がありましたが2期で明らかになっていくと思います。大きく期待しておりますので、これから楽しみです!

*以下ネタバレレビューにて注意!
{netabare}
ドラグーンのフレドリカが戦闘後仲間になったり・アルベリックジレットが自分の職務に段々疑問を持つようになったりとベーシック作品ならではの先の読みやすい展開もありながら、フレドリカがいきなり脱皮したり・航天要塞がまさかの体当たりであっけなく沈んだりと意外性もほどよくあって良かったです。
また第1話で「謎の影」に語られているチャイカは主人公のチャイカだとばかり思っていたのに、実は蒼のチャイカだったってのはやられましたね。良い仕掛けだったと思います♪

*最後に好きなキャラランキング*
1位「フレドリカ」
ドラゴンの彼女はややデザインがイマイチですがw人型の彼女は本当に可愛いです。わがままな感じもドラゴンならではなんでしょうけど、自由奔放な感じの彼女が魅力的に描かれてますね。

2位「チャイカ・トラバント」
カタコトな言葉遣いと、純粋な感受性を感じさせるセリフがとても可愛いですね。少しウザくなってくるのかなーって最初思いましたけど、そんな事は無く最後まで全然可愛かったですね。

3位「ヴィヴィ・ホロパイネン」
ツンツンした感じが可愛いツンキャラ代表の彼女ですが、最後の描写でなんだかチャイカに変身しているような…。2期での彼女がどうなってしまうのかハラハラする終わりかたでしたね。

{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 44
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

正に紅白つけがた、、、いや、甲乙つけがたい魅力あり(笑)

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
観た人には分かるレビュータイトルにしてみました(笑)

ジャンルとしては、ファンタジー、バトル。でも実際はキャラものだったかなと。女性キャラはみんな可愛らしく、バトルもそこそこ迫力あって、視聴時「は」、かなり2期が楽しみな作品でした(苦笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
よし、2期のことは2期に書こう(笑)

最初の2~3話は、かなり楽しんで観られました。特にトールとニコライ(モヒカン巨漢)のバトルは、良かったです。ラノベ原作なのに、厨二的な必殺技も、(トールの界王拳wみたいなやつ以外)はなく、ちゃんと地味に剣技で戦ってたあたりは、剣道部的に好印象でした♪

中盤以降、多少ダレる部分もあったけど、ストーリーは「父親の死体を集める」という点で一貫していたので、とても観やすかったです。(かなり簡単でしたが)所々に謎というか、伏線もあって良かったです。

なにより、キャラが可愛い。

白チャイカは、なんといっても眉毛! 太眉で可愛いって、アニメでもリアルでも貴重です!(アニメ→けいおんのむぎ。リアル→怒り新党の夏目ちゃん)。しかも、ロリ&片言&記憶喪失&魔法使い&天然&ロシア風。要素を詰め込み過ぎだけど、それでもうまくまとまっていました。

個人的にお気に入りはアカリです。私は兄妹なのに恋愛してるやつは生理的にNGなのですが、これは血の繋がりがないからOK! アカリの、トールに対する偏愛というか変愛wは、かなり笑えました♪ 今まであまり観たことないキャラでしたね。

フレデリカもキャラは良かったけど、ちょっとチートでしたね、戦力的に。フレデリカがいなければ、もっと戦闘や攻略に工夫が生まれ、面白かったと思います。まあ、それはフレデリカが悪いのではなく、便利に使った(楽した)作者の責任ですが。それに、ややグロのシーンもあり、萌えには一歩届かず。

赤チャイカは、ツンデレだし、負けず嫌いなのに可愛げがあって、正に紅白つけがた、あっ、間違えた(笑)甲乙つけがたい魅力ですね♪ 赤派、白派で別れて意見を戦わせてるのも、よくわかります。……ところで、あの赤チャイカの武器、かなり好きな武器なんだけど、元ネタやら正式名称がよく分からん。個人的には、ダイの大冒険のヒュンケルや、ラグナロク(ラノベ)のジェイスが使ってたイメージだけど、もっと前からあるのかな?

作品として惜しかったのは、主人公であるトールが薄味だったこと。サバターとか、(原作では違うのかもだけど)アニメではわりと説明不足でいきなり用語が出てくるんで、最初は3Dの青い人と関係あるのかと疑ってしまいました(笑) まあ、忍者みたいなもんだと解釈してますが、この辺り(トールの過去やなぜチャイカにあそこまで肩入れするのか、サバターとは何か)を更に深く掘り下げられれば、もっと感情移入できた気がします(まっ、それやっちゃうと白チャイカをあそこまで掘り下げられませんが)。

早目に2期が発表になるくらいですから、計画はあったのでしょう。だったら、1期でムリに終らせようとせず(ストーリーを追いかけるのではなく)、 じっくり時間をかけても良かったような気がしないわけでもないです。

と、いうことで、あにこれではあまり評価されていませんが、私は個人的に結構楽しめましたよ、1期は(笑)(笑)(笑)
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 32

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

チャイカの片言言葉・・・慣れたら可愛らしく感じました^^

この作品は原作未読、事前情報無しで視聴した作品です。

この物語の主人公は、トールという20歳の青年です。彼は戦争でしかその業を活かせないサバターという職種なのですが、戦争が終結してしまい世の中が平和になると・・・無職になって無気力な生活を続けていました。そんなトールを支えるのが妹である同じくサバターのアカリちゃんです。

ある日のこと、無職貧乏生活真っ最中のトールは山に山菜を取りにいきます。
そこで、本作のヒロインであるチャイカと出会うのです。チャイカにはある目的がありました。
それは彼女が一生賭けても達成したい願い・・・それに触れたトールとアカリはチャイカの願いを叶えるために立ち上がり・・・物語が動いていきます。

チャイカの願い・・・それは、誰もが欲するもので良くも悪くも使い道は持ち主次第というモノでもあるので、一度それを手にしてしまったら、簡単に手放せるものではありません。
守るもの・・・
狙うもの・・・
横取りしようとするもの・・・
チャイカの願いはたくさんの人の思いや野望と折り重なっているので、行く先々で危険な状況に陥ります。

それでも3人・・・途中からフレドリカを加えた4人の連携で、何とか危機を回避しながら前に進んでいきます。
このフレドリカの話・・・個人的に大好きです^^
生き甲斐って、人に認めてもらうことだったり、必要としてもらうことだと思います。
人から認めてもらえなくなったり、必要とされなくなったら・・・たとえそれがどんな理由であれ寂しさを感じてしまうと思います。
大切な人である程その空いた穴は大きくて・・・その寂しさを紛らわすための言動・・・分かる気がします。

それとサバターであるトールとアカリの戦闘シーンは格好良かったと思います。特に「鉄血転化」後の2人のバトルシーンは見応え十分でした^^

この作品も・・・になりますが、人間模様が豊かで面白いです^^
トールに対するアカリの気持ち・・・少しズレていますが可愛らしい限りです。
フレドリカは・・・どうしたいのか現時点では良く分かりませんが、所期の目的に変化の兆しが見えなくもありませんね^^
トール達と敵対関係にある相手の中にも、きゅんきゅんする思いを感じ取ることができます。
敵対関係・・・と書きましたが、完全な敵対関係・・・という感じではありません。
その辺りの微妙なさじ加減は、是非本編をご覧頂き感じ取って欲しいと思います。

物語の終盤・・・トール達の目的とは別の次元で蠢く陰謀に巻き込まれる形で超大型兵器が登場します。
その大きさはたくさんの人間が乗っても余りあるほど・・・
その兵器の中でも戦いは続きます・・・色んなことが一気に起こるので、目を離す隙もありません・・・
結果的にその戦いも終焉を迎えますが・・・爪痕はあまりに大きいものでした。

こうして1期目のチャイカの旅は終幕するのですが・・・既に2期の製作が決まっていて、それが何と今秋放送とのこと・・・これは喜ばずにはいられません^^

1期12話のこの作品ですが、結果的に分割2クールの作品になりそうです^^
トール達と敵対する相手・・・でもどこか憎めない一面を持つ人達と、今後トール達がどの様な物語を紡いでいくのか、凄く楽しみです♪

投稿 : 2025/02/01
♥ : 35

67.9 5 ミステリーでラノベ原作なアニメランキング5位
ダンタリアンの書架(TVアニメ動画)

2011年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (717)
3929人が棚に入れました
蒐書狂(ビブリオマニア)である祖父から、古ぼけた屋敷とその蔵書を引き継いだヒューイは屋敷の地下で静かに本を読む少女、ダリアンと出会う。彼女は禁断の『幻書』を納める『ダンタリアンの書架』への入り口、悪魔の叡智への扉だった……。

声優・キャラクター
沢城みゆき、小野大輔

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

雰囲気が良いですねo(*^▽^*)o~♪

■「ダンタリアンの書架」ってどんなアニメなの(*゚・゚)ンッ?
ラノベが原作のダーク・ファンタジーなのですけど、ミステリーっぽい内容にもなってますね♪
ミステリーと言い切れない点は、基本1話完結だと思うので、綿密な伏線も張れないでしょうし、絶対に謎解き不可能なシナリオ構成もありますので、本格的なミステリー小説と比較してしまうと、物足りなさを感じてしまうのではないでしょうか?
そう考えると、やっぱりファンタジー作品なのでしょうね♪
 
日本では、マジックリアリズム的な表現を用いている作品が多くなってきているようですけど、「ダンタリアンの書架」の独特な雰囲気もその部類に入るのでしょうね♪
そう考えると「GOSICK」に似た感じを受けるのも頷けるような気がするのです。
ミステリーとファンタジーの狭間でグレーな部分の位置付けの作品って評価の目線をどこに持ってくるかでだいぶ評価が分かれそうですけど、アタシσ(゚-^*)はこういう作品は大好きです♪
どうせ推理しても解らないので・・・
(´ρ`)ヘー・・・とか( ̄。 ̄)ホーーォとか・・・(^ー'*)bナルホドとか言いながら雰囲気を楽しめれば良いなって思ってます♪
 
 
■注目はやっぱり「ダリアン」と「ヒューイ」ですよね(-ω☆)キラリ
ヒロインのダリアンは小さくって、とっても可愛い女の子なのです♪
そんな小さな体に、90万666冊の幻書を封印している迷宮図書館の入り口と、その錠前を胸元に持っているのです。ちょっとインデックスっぽいですねw
お人形さんのような美貌と、赤ワインのような瞳が魅力的なのですけど、その美貌とは裏腹に、強烈な毒舌の持ち主でもあるので・・・
ポカッ! (._+ )☆ヾ( ̄ヘ ̄; ) ォィォィって思わずしたくなっちゃいますねw
でも可愛いからなんか許されちゃうのかなw
 
「ダンタリアンの書架」の鍵を持つ主人公のヒューイがどのように立ち回っていくかがこの作品の方向性を決めていくような気がします。
迷宮図書館内の子供の頃の回想シーンをどう結び付けていくかも注目ですよね♪
 
 
■前半まで視聴した感想(*^o^*)
まず、沢城みゆきさんの演技がとっても良いです。
ダリアンの魅力を余すことなく出し切っている所はさすがですね♪
まり†ほりの寮長先生とはまた違った毒舌っぷりでした!!(*`◇)<毒毒毒毒ブオォォオ*_*;)
 
舞台は20世紀初頭のイギリスで、その街並みや情景とシリアスな展開が非常にマッチしていて、コントラストの使い方がしつこくなく、重い空気感を演出していてダークな雰囲気をさりげなく演出しているような印象を受けました。
 
残念なのは幻術をつかったバトルシーンには物足りなさを感じちゃいます。
せっかく良い雰囲気を作っているのに、幻書の危険な香りや重みが感じられずに、魔法少女的なきらびやかな演出で綺麗に終わってしまっているのです・・・。
幻術を使わない格闘シーンは悪くはないので、もったいないなーって印象です。
  
 
■総評
各話単体での出来自体はショートストーリーとしてそこそこ面白いのです♪
でも・・・最終話まで通しての印象としては、各話の出来栄えにバラつきがあるので全体を通してのストーリーがぼやけてしまっていましたね。
なんだかドラえもんのポケットを迷宮図書館に例えるなら、ポケットの中のアイテムが幻書ってところでしょうか!
色んな幻書をクローズアップしてショートストーリーを構成するのはもちろん魅力的なのですけど、この物語の根底でもある迷宮図書館や鍵守や読み姫の関係などの説明や描写が不足しているのです♪
「ダンタリアンの書架」の世界観を作るだけ作って放置という状態になっちゃってますね!
雰囲気の作り方が良いだけに、肝心の物語に深みが感じられない要因となってるのが残念だなぁって思っちゃいました><
 
ともあれ、ダリアンちゃんの毒っぷりと可愛らしさは一見の価値はありますね♪
続編みたいですか?と言われたら。。。o(゚^ ゚)ウーンとなりますけど、他の読み姫との絡みも気になりますし2期やるならきっと観ちゃうと思いますけどね(*v.v)
 
 
■MUSIC
OP曲『Cras numquam scire』
 歌:Yucca
 寂しさを感じさせる、しっとりとした歌声で作品の雰囲気作りに一役買っているナンバーですね♪
 
ED曲『yes,prisoner』
 歌:maRIONnetTe
 意味腐なED映像はさておき・・・この曲のタイトルもかなり鬱ですねw(@`▽´@)/ ハイッ囚人!!
 聴くと心が病んでいくようなプログレッシヴ・ロック的?なナンバーですw
 
 
2011.08.28・第一の手記
2011.10.02・第二の手記(追記:■総評、■MUSIC)

投稿 : 2025/02/01
♥ : 49
ネタバレ

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

結局よく分からなかった(55点)

全12話。
ライトノベル原作。原作未読。

個人的満足点:55点
アニメ系統:ダークファンタジー

舞台は1900年ごろ?のヨーロッパ。
「幻書」によって引き起こされる出来事を
主人公ヒューイとダリアンが解決する物語。

作品の雰囲気はかなり好みだったが
どうも、毎回、パターンが同じで退屈。
さらに、急に話がすっとんでいくので大筋が見えない。

7話では急に新たな登場人物と読姫が出てきて
またもや、話がつながらない。
11話も何の前触れも無く過去の話が出てきて
新たな読姫?出現。
12話で3人とも出てくるが何のことだか意味が分からない。
雰囲気はお気に入りだっただけに少々残念な出来だった。

しかし、ダリアンはいい。
この毒舌に沢城さんの声。
毎話、ダリアン見たさにアニメを観ていたのは間違いない。
過去の自分の感想みても、ほぼダリアンで吹いたw

音楽の雰囲気は非常に良かったが
EDの実写が少々違和感を感じた。

全体的に残念な作りだった。
お勧めではないが沢城さん好きなら
それだけでいけるかもしれない。


と、まあ、残念な内容になってしまったが
つまり、何が言いたいかというと

ダリアン=真紅+翠星石 つまり俺得w


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以下、毎話後の感想。
ネタバレを含む場合があるので
未視聴の方はスルー推奨。

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{netabare}
1話視聴。

作品の雰囲気は結構好み。
今後、どのように物語が展開するのか楽しみである。

ダリアンの声優さんが沢城さんなのも見逃せない。
個人的にはダリアン役の沢城さんはかなりツボだ。
ダリアン可愛いよダリアン。
(真紅+翠星石と感じ「ゴチです」と思ったのは内緒w)


2話視聴。
作品の雰囲気はかなり好みぽい。
だが、面白いかと言われれば今のところ、そこまで面白みを感じない。
それでもダリアンが好きだわ。
アニメの雰囲気とダリアンだけでしばらくはいけそうw
来週も継続。


3話視聴。(3話、4話)
ダリアンが可愛い♪
スコーンを出すのですっ!
スコーンは?
可愛すぎるw

展開は相変わらず幻書のからんだ事件。
少々展開に飽きてきてしまった。
が、ダリアンが可愛いので継続w

4話視聴。(5話)
物語は可もなく不可もなくかな。
ちょいとグロイ所もあるので
グロ耐性が全く無い人は気をつけたほうがいいだろう。

そんなことより、ダリアンの1つ1つのセリフがいいね。
あのしゃべり方で毒吐くのがたまらないw
ダリアン可愛いよダリアン。

5話視聴。(6話)
なんだか飽きてきたw
毎話幻書がらみで事件が起きて解決の繰り返し。
何かこうもっと盛り上がる展開にならないものかな。
でもダリアン可愛いのでがんばります。

7話視聴。(8話)
あれ、俺のダリアンは?
ダリアンが出てこないんだが・・・
ダリアーーーーーン。
変わりに幼女思考の変態とガラクタなるものが出てきた。
一瞬違うアニメ見てるのかと思ったw
どうやら、主役はダリアンだけじゃないようだ。
話によって違うみたい。
ダリアンは「黒の読姫」でガラクタは「銀の読姫」らしい。
まあ、ガラクタもいい味出てたのでこれはこれでよしとしておこう。

8話視聴。(9話、10話)
ダリアン復活\(^O^)/
久しぶりにダリアンの毒舌が惜しみなく炸裂。
毒舌を堪能できて満足。
しかし、毎話同じことの繰り返しかな。
盛り上がりに欠けるね。

9話視聴。(11話)
作画が変わったのかと思ったw
どうやら本の世界に入っていたようだ。
うむう、しかし、毎回代わり映えしない。

10話視聴。(12話)
今回は楽譜が幻書みたいな感じ。
そして、いつもとあまり変わらない。
10話だな内容は12話。
次で終わりなのかな?

11話視聴。(13話)
ヒューイの過去の話かな?
何か意味がよく分からなかった。
来週まであるみたい。
ふむう、なんだか微妙だなあ。

12話視聴。
結局最後も意味が分からず終了。
まあ、ダリアンが可愛いので、許すとしようw
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 31

素塔 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

ゴシック―ロマネスク

ミステリー? いや、凝ったトリックも謎解きもないし、
魔法もの? といっても壮大な世界観もバトルもないし、
何やら不思議なアニメではある。
個人的な、ざっくりの印象で強いていうなら、
奇譚風に仕立てられた、正統派ヒューマンドラマといったところか。


幻書、というものをめぐって物語は展開する。
幻書とは、この世界にあってはならない禁断の書物で、
世界の秩序を変えてしまうほどの、恐るべき魔性の力を秘めている。

このアニメが最終的に人間ドラマとなる理由、それは、
各話それぞれの事件がつねに、おのれの歪んだ願望を遂げるために、
幻書のもつ強大な力を利用しようとする、世の人間たちが引きおこすものだからだ。

その結果、幻書を管理する立場にある主人公の二人が、
事件に巻き込まれるたびに、いやでもそこに見ざるを得ないのは、
人間のかなしい業であり、愚かさであり、狂気である。
二人とも、そうした人間模様を、どこか達観して眺めている風があって、
この作品を一貫する静かな、はかなげな雰囲気はどうもそこから来ているようだ。


ゴスロリ幼女に全部持っていかれた感はあるが、
主人公のヒューイはそれなりに魅力的なキャラクターだと思う。
一抹の影を帯びた、若くして老成してしまったような彼の人格の奥には、
確実に戦争の傷跡がある。この事実は11話で明らかにされる。
大空への無垢な憧れが壊されてゆく、この11話が、最も詩的で、美しい。
ラストは、来るべき次の動乱への予感をはらんで、張りつめた終末感を漂わせているようだ。

人間の最大の狂気としての戦争、どうやらこれが本作の隠しテーマであるらしい。
うっかり見過ごしていたが、全編見終えてから1話を見返すと、
過去のプレイバックの中に、しっかりと予示されているではないか!


舞台となる英国の風土を象徴する霧が、冒頭から立ちこめているように、
繊細な情景描写がストーリー以上に雄弁なのも、このアニメの特色だろう。
明暗のコントラストの効果は全編を一貫しているが、
とりわけ印象深いのは、しばしば描かれる月明かりの場面だ。
月は古来、狂気を象徴するものとされている。ここに、
隠しテーマの暗示を推測するのは、うがちすぎる深読みだろうか。


オープニングのソプラノ独唱に代表される、
静謐な作品世界のトーンを際立たせる音楽の素晴らしさも付け加えておきたい。
一方で、そうした雰囲気からは突出した異物のような、
エンディングの不気味な実写映像は何を意図しているのだろうか?

「この世界には知るべきでない事があるのです。」
・・・作中、ダリアンが時折つぶやく言葉だ。

決して見てはならない、知ってはいけない禁忌の領域の一端を垣間見せるために、
あえて実写を用いて、現実そのものに潜む禍々しさを象徴風に表現した、そう解したい。
おどろおどろしくも不思議に懐かしい、寺山修司の世界などに通じるものが感じられる。


最後に総評です。

いぶし銀のような渋さと、深い余韻が味わえる、玄人好みの秀作。
O・ヘンリーの短編などを好まれる文学愛好家には、特にツボかもしれません。
勿論、ダリアンの可愛さを愛でるためだけでも、断然、視聴する価値はありです。
(え? こっちが王道ですか? 失礼しました。)


(初投稿 : 2019/07/07)

投稿 : 2025/02/01
♥ : 10

59.0 6 ミステリーでラノベ原作なアニメランキング6位
ブギーポップは笑わない Boogiepop Phantom(TVアニメ動画)

2000年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (95)
462人が棚に入れました
上遠野浩平の人気ノベルを原作に、オリジナルストーリーで展開するサイキックロマン。多感な高校生たちの間に起きる不可解な出来事をオムニバス形式で描く。女子高校生たちの間で静かに広がっている噂があった。この街には“死神”ブギーポップが存在するという。それは、他愛ない噂のようでいて、奇妙に真実味があった。聖谷高校1年の殿村望都は、現実にブギーポップに出会った1人だ。内気で潔癖性のため、男の子が苦手な彼女は、心の底にある気持ちをずっと抱えていた。

声優・キャラクター
清水香里、浅川悠、浅野まゆみ、福山潤、能登麻美子、小林沙苗、程島鎮磨、渡邉由紀、吉住梢、近田和生、伊藤美紀

ostrich さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

世紀末の思い出

今期、新作テレビアニメが放映されたのを機に久しぶりに再見した。
私は原作をリアルタイムで読んでいて、当時は結構熱心なファンだったのだけど、だからこそ、なんで今更、アニメ化するのかよくわからなかった。「そもそも、前もアニメあったじゃん」と疑問に思ったことが視聴の動機だ。

その謎は第一話を観て氷解した。
そうそう、本作は原作を基にしたアニメのオリジナルストーリーだった。で、ほぼ同時期に実写映画版が公開されているんだけど、そっちは原作に忠実なんだよね。そして、両方観ると作品の全体像がわかる仕掛け。そうでした、そうでした。

今はこういうメディアミックス展開って普通のことだけれど、当時はメディアミックスそのものにまだ新鮮さがあった時代だった。
作品内容もいかにも90年代末というか、世紀末感があって、懐かしさすら覚えたよ。

エヴァンゲリオンとか、セカイ系とか、終わらない日常とか、なんならオウム真理教事件とか、そういう類のヤツで、懐かしさと同時に恥ずかしさも覚えたのが正直なところなんだけど、でも、当時の青春ってこんな感じだったと思う。
…いや、それは言い過ぎか。いくらなんでも、みんながみんな、本作ほど暗くはない。

ただ、時代の空気はすごく反映されてると思った。
実際、こういう作品はほかにもいくつかある。有名なところでは「lain」とか。

若い人には想像がつかないかもしれないけれど、90年代末って、私も含めて、若者の多くが近いうちに世界が終ると漠然と思ってた時代なんだよね。今、考えるとすごく変な時代なんだけど。
そして、それをガチに信じた結果、起きたのが地下鉄サリン事件を含む一連のオウム真理教事件。

本作では直接的な言及はまったくないけれど、最終話で地下鉄とお茶の水駅が出てきたときはちょっとドキッとした。作り手が意識したのかどうかわからないけれど、なんらかの影響はあるかもしれない。もっとも、あの時代にあの事件に影響を受けないようなクリエイターはあまりいなかっただろうけど。

再見して気付いたことだけれど、世界の終りが終わらない日常のどこかで準備されていて、それが、ある日、突然、現出して日常に牙をむく、というストーリーラインはもろにオウム真理教事件だ。そういう意味では「輪るピングドラム」あたりと比較するのも面白そうだ。

※翻って考えると、今でもオウム真理教事件を忘れずに、正面切って扱った幾原邦彦という人は、ものすごく誠実な作り手だと思う。

ほかにも終盤の「オトナ帝国の逆襲」的な展開とか、マイスタジンガーの思い出とか、主題歌が名曲だとか、アイキャッチのドラムンベースが懐かしすぎるとか、今敏作品と同じスタッフが参加しているとか、いろいろ語りたいことはあるけれど、とりとめがなくなってきたのでこの辺で。

こういう作品を面白いと思える人がどれだけいるのか分からないけれど、本作が少なくともあの時代の空気をガッチリ捉えていたのは間違いない。

翻って、新作がどういう方向に向かうのか、より楽しみにもなったかな。良くも悪くもこれだけある時代にまみれた作品で、今、何を語るのか。単に原作のアニメ化されてない部分をやりました、というだけで終わってほしくない。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 7

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ラノベの地位を確立した名作「ブギーポップは笑わない」の後日譚となるるオリジナルストーリー

2000年1月~3月にテレ東の深夜アニメとして放送された

原作 上遠野浩平 監督 渡部高志 構成 村井さだゆき キャラ原案 緒方剛志
制作 マッドハウス
 
OP「夕立」スガシカオ ED「未来世紀(秘)クラブ」杏子

テレ東は90年代から深夜アニメに力を入れ始めているが、この作品あたりが本格的深夜アニメのありようを確立したと言えると思う。

原作未読 ウィキによると原作のストーリーを知らなければ理解不能だということ。
同時期に上映予定だった実写劇場版とリンクの予定だったが、
映画の制作が遅れ、いろいろ手違いが起こった作品のようです。

各話の語り手が変わり、セカイ系不思議ストーリーとして初めから理解する気が無い人(わたしのような)なら雰囲気アニメとして楽しめます。

主役のブギーポップは清水香里 ブギーポップファントムは浅野まゆみ
他に能登麻美子、伊藤美紀、田村ゆかり、浅川悠、など新旧世代が共演。

毎回、意味が判然としないミステリーゾーンが描かれ、最終話に向かって収束していくはずが、映画版の不備などで構想が狂ったらしい。

もはや原作を読まなくては理解は無理とのこと。

リアルな描写の少年少女たちが黄昏の空間へと紛れ込んでいく。

あなたもトワイライトゾーンに踏み込んでみませんか?

そして、18年ぶりに「ブギーポップは笑わない」が復活。
本作品は「ブギーポップファントム」というオリジナルストーリーだったので、
今度こそ上遠野浩平の小説がアニメ化されるのか、どうなのか?

主役「ブギーポップ/宮下藤花」に悠木碧 霧間凪に大西沙織
監督は夏目慎吾 制作はマッドハウス

「新世紀エヴァンゲリオン」「最終兵器彼女」と並ぶセカイ系の名作が、
今度こそ再現されるのかどうなのかは、見てのお楽しみでしょう。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 24

Ballantine さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

西尾維新の原点

化物語など物語シリーズの原作者こと西尾維新がこの作品の原作者である上遠野浩平を執筆業を志した決定打であったと度々インタビューで答えている。

注意点

それから原作の『ブギーポップは笑わない』および『夜明けのブギーポップ』の後日談を描いたオリジナルストーリーであること。
同年公開の映画版とリンクするメディアミックス企画であり、原作の場面や台詞も登場するがその一部は映画版のそれに基づいているようです。
原作と同様に各話の語り手が異なり、全ての話を見ることで事件の全体像が浮かび上がってくる構成となっているが、小説本編を読んでいないと内容をほとんど理解できない。
感情移入が難しいです。
(『笑わない』の部分は映画版によって補われるはずだったが、公開が遅れたため構想が狂ったらしい。wikiより引用

なんとも難解なアニメです。原作未読な為か…
子供が大人になるにあたって切り捨てた部分をやっつけるのがブギーポップ?
大人への階段を登ることを促すのがブギーポップ?
心の闇を食う少年を倒すブギーポップ
なんだろう心理的描写で言うと物語シリーズには似ているのは感じました。
恐らく作者のいとをくむには小説及び映画を見ないとわからないのでしょうけど。
なので評価は3です。
全部見てないので良くわからないのですけど、多角的視点で物語を書いてるのは面白いですね。
まぁその分感情移入がしづらいのが難点なんですけど、恐らくその辺りもこのシリーズ全部を見ていけばきっと面白いのでしょう。

物語シリーズが好きな方はこのシリーズを読んでアニメをみてみるのもお勧めかもしれません。
なんか羽川さんみたいなキャラも出てきますしね。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 15
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