マスコットで異世界なTVアニメ動画ランキング 4

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のマスコットで異世界な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月07日の時点で一番のマスコットで異世界なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

71.3 1 マスコットで異世界なアニメランキング1位
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ(TVアニメ動画)

2013年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (989)
5230人が棚に入れました
イリヤは穂群原学園に通うごく普通の女の子。ある日、飛来してきたカレイドステッキの人工天然精霊マジカルルビーによって、強制的に契約を結ばれ、魔法少女プリズマイリヤになる。本来のカレイドステッキの持ち主の魔術師・遠坂凛に命令され、冬木市に眠るというある危険なカードの回収の手伝いをすることになる。

声優・キャラクター
門脇舞以、名塚佳織、植田佳奈、伊藤静、高野直子、松来未祐、杉山紀彰、七緒はるひ、宮川美保、伊藤美紀、伊瀬茉莉也、加藤英美里、伊藤かな恵、佐藤聡美
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

長期に亘る外伝アニメ化シリーズの礎を築いた偉大な?ロリ作品

『Fate』シリーズのイリヤが魔法少女に!?
外伝漫画シリーズ(未読)のアニメ化作品の第1期目。


【物語 4.0点】
単体で観ると、どぎついロリ成分と、マニアックな萌えに時々むせ返りそうにはなるもののw
『Fate』を魔法少女物の王道に置き換えた、まずまずのスピンアウト。


ですが、その後、4期『~3ドライ!!』+劇場版まで視聴した上で振り返ると、
優秀な1期目だったと評価がアップします。


ロリっ娘コスプレ趣味に訴求した「クラスカード」設定も、
『~3ドライ!!』までにこのシリーズなりの「聖杯戦争」として、
ある程度説明が成され。

美遊の過去も『~雪下の誓い』にて判明。


その上で本作を観ると、
イリヤの弱気で泣き虫という平凡な魔法少女属性についても、
冷徹な魔術理論に基づいた『Fate』の世界観に対して、
理論をひっくり返す奇跡をもたらす魔法少女像が追求されていると分る。

ライバル魔法少女・美遊の、
不器用で、ボッチになりがちだけど寂しがり屋な属性についても、
理由を知った上で再確認すると、いじらしくてニヤニヤできる。

など、この1期は後で壮大な展開を上乗せしても崩れない土台となるよう、
考え抜かれているな~と感心します。


一方で、肝心のイリヤの正体など、謎も多く、
シリーズは未だ底を見せていない。


私のツボ:{netabare}第四話にてイメージだけで空を飛んでしまうイリヤと、
物理法則に基づいて足場を築いて空を“跳ぶ”美遊。
による性格の違いの明確化。{/netabare}


【作画 3.5点】
描き込んだのは、入浴多めなイリヤちゃんの、
透き通った小学生の白肌だけじゃない!

シリーズ通じて、高橋 賢氏をアクション作画監督に据え、
戦闘シーンが熱い『Fate』ブランドに寄与している。


【キャラ 4.0点】
ここは魔境・深夜アニメ。女児に夢と称して玩具を売りつける必要がない。

それを良いことに?視聴者に魔法幼女萌えを煽るロリコン・ルビーさん
&生真面目な毒舌でキャラを貶める・サファイアさん。
両・魔法ステッキが大放言w


その他、“年増ツインテール”こと遠坂凛
VS“高慢ちきな金髪縦ロール”ことルヴィア
のギリギリ魔法少女舌戦。

より“お兄ちゃん”属性に拘束された衛宮士郎。

実は高校より小学校教師の方が似合っている?藤ねえ。

などなど『Fate』キャラを絶妙に壊し、ファンの腹筋を攻撃w


一方、イリヤ同級の小学生たちもやがて、
元気属性は無邪気過ぎてアブナく、
“腐る”女子は朽ち果てて{netabare}BL{/netabare}の沼にハマっていくことになるが、
本格的に壊れるのは2期『~2ツヴァイ!』からで、
1期は種蒔きのクール。

ただ、最後は、{netabare} 魔法少女ペアの濃厚接触
→地球より重た過ぎてドン引きする二人の友情(※一方通行){/netabare}
で締めくくり、波乱の次期に向け助走は十分で、
“大きなお友達”だけに向けて暴走する方向性が確定w


【声優 4.0点】
イリヤ役は本編と同じく門脇 舞以さん。
時に、ロリ特有の気の遠くなるような情けない高音域をかすれさせながら、
平凡な日常をぶち壊す各種ハプニングにツッコむ。

けど、やる時は涙を堪えて、勇気を振り絞るピュアな女の子を熱演。

(この外伝に慣れてしまうと、バーサーカーを引き連れている方のイリヤちゃんは、
一体、どこで道を間違えたのだろう?と悔恨してしまいますw)

美遊役の名塚 佳織さんも寡黙で、時にズレた真面目発言を重ねるなど
周囲がボケ通し、ネタを提供しまくるので、ツッコむイリヤ役の負担は大きいw


その他、本編からのキャラ役も含めキャストはシリーズ通じてほぼ不動。

それだけに、「カレイドステッキ」サファイア役・松来 未祐さんの早逝は、
ポッカリ穴が開いたようで、返す返す惜しまれます。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は加藤 達也氏。明快なメロディーでギャグと魔法戦に無難に対応……。
と行きたい所ですが、問題は曲名。

「少女の日常」に「少女のじゃれ合い」。「少女、絡まる」に「少女よ星になれ」
と全曲名に“少女”を付す執念で、ロリアニメのアイデンティティーを確立w


『Fate』と言えば処刑用BGM「エミヤ」。
数あるバリエーションの中でも実は本作の「少女進化!」が私のお気に入りだったり。


OPはChouChoの「starlog」。他に挿入歌も一曲。
後に4期『~3ドライ!!』のOPも歌う。
『イリヤ』とは『ガルパン』に次ぐ縁の深さ。


EDは声優ユニット・StylipSの「Prism Sympathy」が、
小学生イリヤのキラキラした日常を既成事実化。

(因みに、後に、この曲が再起用された『~3ドライ!!』4巻付属OVAの運動会ダンスは、
ロリコンを即死させる危険な宝具らしいので、該当者は絶対観ないようにw)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 25

tachibana さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

実はFate 全部見てないんですよね~

何がいいか、もちろんopです。w
素晴らしいメロディーのこのopはChouChoさんの『starlog』です。
いや、もう。何と言えば伝わるのか分かりませんが、Chouchoさんには珍しい(?)アップテンポ(?)な曲でテンションがあがりますよね!
このアニメを見始めてopがChouChoさんだと分かった瞬間、視聴が決定しましたww(元々ChouChoさんのファンだったので)
9話の挿入歌「kagami」もこのChouChoさんが歌っており、テンションが上がり、一回転して感動しました。(笑)

ここで、少しChouChoさんの曲のステマ(?)…………もとい紹介をしておきたいと思います
ChouChoさんは
『カワルミライ』(神様のメモ帳op)
『authentic symphony』(ましろ色シンフォニーop)
『ハルモニア』(空の軌跡ed)
『優しさの理由』(氷菓op)
『DreamRiser』(ガールズ&パンツァーop)
『空と君のメッセージ』(翠星のガルガンティアop)
などの曲を歌っていらっしゃいます。(正確には『優しさの理由』より前は「ちょうちょ」という名前)
是非聴いてみて下さい!おすすめです!!
ん?紹介になっているのか、これ?

因みに二番の途中で「彼こそ~~」って言っているように聞こえる部分(笑)は「kaleidoscope」って言ってます。
kaleidoscopeの意味は「万華鏡」です。
どーでもいいですか、そうですか。

edは………………普通の良edです。
StylipSが歌っている『Prism Sympathy』です。コレ聴いて寝るとよく寝られそうな気がします。(適当)
作詞はこだまさおりさんが担当しています。
こだまさおりさんについては『氷菓』のレビューにでも書きたいと思います。

さっきから()とか「」とか『』とか打ちすぎて疲れました。
どーでもいいですか、そうですか。


疲れたので、そろそろ本編のレビューを書きたいと思います。(笑)

最初に言っておきますが、この作品はFate/stay nightや、Fate/Zeroを見なくても全然ついていけます。
まあ、ぶっちゃけギャグアニメみたいなもんなんで、気楽に見ればいいと思います。(笑)
イリヤの性格とかが変わっていても無視です。いやー並行世界って便利っすねー(棒)


さて内容ですが、このアニメのストーリーを表すのにぴったりな二文字があります。
ズバリ!
『王道』
です。これに尽きます。

このアニメはとにかく魔法少女もののテンプレストーリーをそのまんまなぞっています。
なので、「面白くないと思う人もいるんだろうな~」という感じでした。
しかし、友人の言葉を借りると、「王道だから強い」のです。
テンプレというものは言わば完成されているので、ある程度は満足できるんです。そこにないのは意外性だったりするわけですが。(杖が喋ったりするのもな○はさんで見ちゃいましたしねww)
あとこのアニメの特徴はとにかくあざとい!
「あ〜狙ってますね~~~(・。・)」
みたいな構図、シーンが多いこと多いことww
もう少し自重して、もっとやって欲しかったです。(錯乱)
まとめると、
・魔法少女ものが見たい
・Fateのキャラが見たい
・ロリ成分が欲しい
・ChouChoさんのopを聴きたい
なんて人なんかは見るといいのかもしれません。


ここで豆知識なんですが、これでもかっ!というほどあざとかったイリヤちゃんについて。
実はこの作品がやっていた2013年夏期にこのアニメの主人公(イリヤ)の中の人、門脇さんがこの他にもう1作品主人公を務めていました。(幻影ヲ駆ケル太陽の太陽あかり)
当時、私は門脇さん大丈夫かな~って思ってましたね。

知ってるだって?そんなもん関係ねぇ!!
オチ?そんなもんねぇよ!!(`・ω・´)

幻影ヲ駆ケル太陽のopも超良作ですよ~!!
どーでもいいですか。そうですか。

最後に、
今回のレビューは特にグダってましたが、最後まで見ていただき、ありがとうございました。
m(_ _)mm(_ _)mm(_ _)m

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

あしすと さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

自分はB級アニメが好きなのだということをつくづく実感しました(笑)

現在放送中のFateを、1期も含めてハードディスクで寝かせているのですが、それ以前のシリーズを全く見たことがなかったので、ここ数週間で頑張ってFateシリーズを一気見しました。

疲れましたw

実は最新シリーズはまだ見ていないのですが、それはFate/stay nightのルート違い版でしょうから、現時点でFateシリーズの世界観自体はだいたい分かったと言ってしまうことはお許しを(笑)


それで話を戻しますが、自分はFateの中ではこのプリズマイリヤが一番好きでした。

その理由が、タイトルのように自分が「A級アニメ」よりも「B級アニメ」のほうが好きだからです。





以下、例によってプリズマイリヤのレビューではなく、私個人のアニメの趣味嗜好の話題になりますw


まず、私がどのような作品を「B級アニメ」と考えるかですが、結論からいうと
・【物語重視】のアニメがA級、【キャラクター重視】のアニメがB級と考えています。
・つまり、キャラが【あざとい】作品がB級ということです。
・極端なことを言えば、主要キャラをハゲでデブのおっさんと大阪のおばちゃんに置き換えたとしても面白い作品ならA級、そうすると面白くなくなるならB級です(笑)

あ、もちろん、A級B級の基準は人それぞれだと思いますし、そもそもそういう分類をしない人もいるでしょうから、この分類は一般的なものではなくあくまで私の個人的なものと思ってください。

また、A級のほうがB級より優れているということではありません。
アワビやらフカヒレやらの中華料理フルコースと、ラーメン餃子チャーハンセットがあったとして、どっちのほうが料理として優れているというわけではないと思いますし、さらに言えばそもそも比べるものではないでしょう。


で、そんな中で私は、迷うまでもなくB級アニメが好きだという話ですw

Fateシリーズの中では、stay nightとZeroのいわゆる「本編」はA級でプリズマイリヤがB級ですね。

自分にとってのこの作品の一番の魅力は、魔法少女やらバトルではなく、イリヤのツッコミ可愛いところでしたw

なんていうか、イリヤはツッコミの言葉のチョイスが上手いキャラだと感じたのです。

いじられツッコミ型という意味での同タイプキャラとしては、自分がかなり好きなキャラとしてトリニティセブンのリリス先生が思い浮かぶのですが、むしろイリヤのほうがツッコミのバリエーションが豊富だった気がします。

近々作ろうと思っているBEST10の「ツッコミキャラランキング」では、イリヤはかなり上位にランクインしそうな気がしています。(…といっても、それは私のさじ加減ですが 笑)





余談ですが、同タイプ設定の作品ならやっぱり自分はB級のほうが好きかなぁと思います。

結城友奈(まどマギは未視聴)とプリズマイリヤだったら前者はA級、後者はB級だと思っていて、個人的にはイリヤのほうが好きですし、
私がこよなく愛するストブラはB級ですが、アニメ化範囲内では設定が似ているのは事実であろう禁書はA級(B級寄りではあるがA級だと思っています)であり、もちろん個人的にはストブラが神アニメですし(笑)、
最近の話題作品ならSAOはA級(これもB級寄りではあるがA級かな、と)、ダンまちはB級という感じですが、アニメとしてはおそらくSAOのほうが好きかもしれないんですけど、原作に進む可能性が高いのはダンまちのほうという気がしています。


ま、例によって脈略のないレビューでしたが、これは仕様ということでお許しください(笑)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13

66.6 2 マスコットで異世界なアニメランキング2位
かくりよの宿飯(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (213)
890人が棚に入れました
友麻碧氏による人気小説シリーズ(KADOKAWA刊)が原作。あやかしたちが棲む異世界「隠世(かくりよ)」にある老舗宿・天神屋の大旦那にさらわれてしまった葵は、祖父が残した借金のカタとして、大旦那に嫁ぐことを求められてしまう。断固として嫁入りを拒む葵は、自慢の料理の腕を振るい、借金を返済すべく天神屋で働くことを決意する。

声優・キャラクター
東山奈央、小西克幸、土岐隼一、加隈亜衣、内田雄馬、田丸篤志、石川界人、寺島拓篤、平川大輔
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

これといって見どころの無い作品(強いて言えば、〇〇風な”雰囲気だけ”アニメ)

原作未読。第12話まで視聴しましたが・・・。

感動無し、笑い無しの物語。
自信の無さしか伝わってこない、終始微妙な作画。

お料理系アニメ化と思いきや、そうでもないらしい。
調理のシーンは背中越しか横からのカットばかり。
絶対に手元は映さない。
出来上がった料理からは、美味さも温かみも伝わってこない。
そもそも、料理を食した人間の表情から、『美味い!』って感情が伝わってこない。

最後まで視聴することを信条とする私ですが、途中で断念します。

【あらすじ】
主人公・葵は、老舗宿の「天神屋」の大旦那である鬼神に連れ去られる。
そこで、葵は、祖父が残した借金のかたとして嫁入りすることを告げられる。
嫁入りしたくない葵は、借金返済のために料理の腕を活かして「天神屋」で働くことに・・・。

【作画】
『アニメってやっぱり作画だよね』というのが正直な印象。

作画に対する自信の無さは1話からずっと変わらない。
これはアニメというより、『動く紙芝居』という新ジャンルなんだと思った方が良い。
「カメラは固定したまま、口だけが動く」という場面ばかりが続く。
カメラが動くのは、基本、止め画の時だけという徹底ぶり。
作画崩壊を恐れるあまり、基本的には止め画で、必要以上に動かさないという事なのか?

この作品の場合、料理の画から温かさと美味しさが伝わってこないのは残念。
料理を食べた人の表情から「美味しい」という感情が全く伝わってこないのも如何なものか?

【物語】
物語も薄味で、折り返しの12話までは大きな感動も笑いも無く、淡々と進んでいる印象。
原作がこうなのか、シナリオでこうなっちゃったのか、原作未読の私には知る由もありませんが・・・。

ほのぼのも無ければ感動も無い、不思議な作品に仕上がってしまっている。
制作陣は、せめて『何を見せたいのか?』くらいは、はっきりして欲しい。

【声優】
声優陣は良かったと思う。
作業用BGMとしては十分に耐えうる作品(笑)。

{netabare}
【第1話】
「天神屋」は「此花亭」にしか見えなかった。(from”このはな綺譚”)
『鬼神に嫁入り』のくだりは、”魔法使いの嫁”と、どこが違う?
後半のオムライスのくだりは、どう見ても”異世界食堂”の流れ。

(ありゃりゃ・・・。にゃんさん、Karukozakaさんと”まるかぶり”だわ)
ていうか、アニメ好きの皆さんなら、大概そう思いますよねぇ!

ただ、物語として面白くないかと言えば、決してそんなことはない。
第1話の掴みは良かったと思います。

良い意味で、今後の展開に期待したいと思います。

【第2話】
1話から気にはなっていたんだけど、作画がちょっと残念な作品。

”薄味”の『このはな綺譚&異世界食堂』といった印象。

登場人物の表情から感情が読みづらいのと、肝心の料理に温かさと美味さを感じられないせいかと・・・。
作画って大事。

【第3話】
葵の表情が不安定で感情が伝わってこない。

もつ鍋がちっとも美味しそうに見えない。

こういう作品って特に作画が大事。
そこが不安定なのがこの作品の弱点。

物語はとても薄味な印象のまま。
物語に厚みが感じられない。

っていうか、『諸問題を葵の料理で解決していく話ではない』ということでいいのかな?

【第4話】
相変わらず作画凄いな!(笑)

雪女のお涼が寝込んでいた部屋の畳の目の大きさ、凄くないですか?
大きくなったり、小さくなったり・・・。(笑)
どういう仕組みだ?(笑)

相変わらず、表情から感情が伝わってこない。
料理が美味しそうに見えない。
一番の問題は、料理を食べた人の表情から「美味い!」という感情が全く伝わってこないこと。
お料理アニメにとっては致命的だ。

【第6話】
ようやく、お店が開店。
おめでとうございます!(笑)

「かくりよ」での、日常ほのぼの系といった印象か?
つまらない訳ではないけど、面白いというほどの奥行きが「物語」から感じられない。

登場人物の表情が、あまりにも無表情過ぎて、感情が全く伝わってこない。
お世辞にも「飯テロアニメ」とは呼べない、お粗末な料理の「作画」。
相変わらず、料理を食べている人の表情から「美味しい」という感情が全く伝わってこないのは致命的。

【第7話】
止め画ばかりな印象。
口だけしか動いていないとか・・・。
作画崩壊が怖いのか、基本的には動かさない方針なのかな?

2クール作品なんだから、もう少し力を入れようよ・・・。

【第8話】
7話よりは作画が多少マシになった。
あくまでも7話と比べてだけどね・・・。

今時珍しい、作画レベルの低さは相変わらず。
作画のレベルもさることながら、カット割りが変なんだろうな?
素人の作品みたい。
違和感だらけで物語が頭に入ってこない。

【第9話】
この作品のことをどう伝えればよいか、ずっと考えていたけど・・・。
『動く紙芝居』
これが一番ピッタリだと思う。

カメラが動くのは基本、静止画のみ。
動きは最低限。
例えば、全体的には止まっているけど、口だけ動いているとか・・・。

これをアニメとして評価する意味があるのか、疑問に感じてしまう。

さて、肝心の9話の物語ですが、相変わらずの薄味。
もう少し上手く作れないものか?と疑問に感じてしまう。

【第10話】
作画が多少マシな場面も数か所あったけど、基本的には相変わらず。
物語は相変わらず盛り上がりが全くない。
ここまで視聴して、この作品の魅力が全く見当たらない。
逆に、凄い作品なのかも知れない。

【第11話】
正直、今回の物語の題材で、これほど感動を与えられないとは、逆に驚きだ。
全く盛り上がりに欠ける作品。

トマトのことをかくりよでは「赤茄子」と呼ぶ設定は、ガン無視ですか?
静奈ちゃん以外の人はみな、普通に「トマト」って呼んでますけど?
自分たちで設定を作っておいてガン無視とは・・・。
視聴者を舐め過ぎでは?

【第12話】
葵「でもあの人(葉鳥)って、かなり切れ者よね」
はぁ・・・?
どこかにそんなエピソードがありましたか?

カレーライスを箸で食べさせるとは、なかなかのセンスですね。

{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 35

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

あやかしお宿に嫁入りします!?

この作品の原作は未読です。
主演が奈央ぼう…この時点で視聴の意志は天岩戸並に固いのですが、私の中で赤丸急上昇中の石見舞菜香さんの出演が、気持ちを後押ししてくれました。
「ゲーマーズ!」の星ノ守千秋も印象的でしたが、何より「多田くんは恋をしない」のテレサ・ワーグナーがこれ以上無いはまり役で、振り返ってみるとテレサに色々持っていかれていましたから…^^;
加えてくまちゃんに上田さんも出演している…

声優の道は狭き門だと理解しているつもりです。
仮にその狭き門を運良く突破できたとしても、順風満帆な道のりではありません。
あっという間に淘汰される過酷な世界…のはずなんですが、一度花開いた声優さんの忙しさは半端ありませんね。
旬の声優さんは何本もの作品に出演されていますし、声優さん同士があちこちの現場で顔を合わせているのですから…

最近、私の中の声優さんの位置付け…というか認識が少し変わり始めています。
もちろん、作品に命を吹き込む大切な仕事…という位置付けは変わらないのですが、昨今の様に毎期の放送数が増えてくると、知らない作品は視聴が敬遠しがちになってもやむを得ないの思うのです。
ですが、そこで好きな声優さんが出演しているという理由で視聴を始めてみると、見て良かったと思える作品がこれまで山ほどありました。
だから、声優さんは作品と視聴者の架け橋の様な存在…最近、そう思えるようになってきました。

話題が思いきり逸れてしまいました。
この物語の主人公は、亡き祖父譲りの「あやかしを見る力」を持つ女子大生である津場木葵…
物語は、ある日彼女があやかしの棲まう“隠世(かくりよ)”にある老舗宿「天神屋」の大旦那を名乗る鬼神に攫われてしまうんです。
その大旦那曰く、祖父が残した膨大な借金のカタとして葵は鬼神に嫁入りする約束が祖父との間に交わされていたとか…
嫁入りを嫌がる葵は起死回生の策として、 「天神屋」で働いて借金を返済すると宣言し…物語が動いていきます。

隠世に棲まうあやかし…
やっぱりあやかしは人間を喰らう存在で、見た目と潜在能力も人間とは桁が違います。
だから、かくりよにおける葵の存在は、吹けば飛ぶような存在なんだと思います。
実際、その様なピンチが無かった訳でもありませんし…

でも2つの事が、ピンチが具現化しない足枷になっていました。
一つは、鬼神の花嫁候補であること…
名前に「神」が付いていることからも、潜在能力の高さはあやかしの中でもトップクラスなのでしょう。
そのため、手を出した際の返り討ちの怖さは、きっと半端無いんだと思います。

そしてもう一つは基本的に素直なあやかしが多かったから、っだと思っています。
あやかし全てが素直か…までは分かりません。
ですが、美味しい食べ物にはちゃんと美味しいという反応を示すんです。
そして、葵にはあやかしに美味しいと言って貰える料理のスキルを持ち合わせていたことが大きいんですけどね。

こうして自分の料理の腕を振るえる場所を手に入れるのですが、借金に関してどうしても気になる方は、きっと原作で確認するしかないんだと思います。
本作品の続編が制作されれば別ですけどね…
こう言うのも、葵は巻き込まれ体質なので、様々な問題やトラブルにぶつかった顛末を描くのに、2クール必要だったんですから…

だから自分の店を持って粛々と借金を返済する…こんな展開からは想像もできないような波乱万丈の展開が葵を待ち構えているんです。
そして痛快なのが、葵が決して追い込まれた事態でもものおじしないこと…
もちろん、ものおじしないのは決して良い事ばかりではありません。
勢いが裏目に出て周りに迷惑をかけたことだってありました。
でも、「自分に出来ることを精一杯頑張る!」と言う当たり前を愚直に貫く彼女の姿勢を見ているあやかしだってちゃんといるんです。

自分のためじゃなく誰かの幸せのために頑張る葵の「隠世」での心温まる物語…
気になる方は、是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、奈央ぼうの「灯火のまにまに」と、ナノさんの「ウツシヨノユメ」
エンディングテーマは、沼倉愛美さんの「彩 -color-」と、中島愛さんの「知らない気持ち」
個人的にはオープニングが好みでした。奈央ぼうのオープニングをカラオケでチャレンジしてみました。
奈央ぼうはスイスイ歌っているので私も…と思いましたが、思いのほか歌詞が早くて撃沈しました。
でも大好きな歌です。

2クール全26話の物語でした。
最初は2クール作品とは知らなかったので、知った時には嬉しく思ったのを覚えています。
やっぱり2クール作品の方が物語の内容も深いですし、愛着も湧きますから…
こういう心と心の触れ合いを描いた作品が腰を据えて視聴できるのは素晴らしい事です。
今後もこの様な作品に巡り合えるのを期待しています。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

人と妖は料理で繋がる

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
本作は一応、女性向けのラノベが原作らしいですが、男でも観られる作品にはなっていると思います。クオリティ的には大分違いますが、「赤髪の白雪姫」的な感じかな、印象としては。

基本的にテンポが遅く、特に中盤はかなり退屈さを覚えますが、終盤の数話が良いので、完走しても悪くはないかな、とは思います(絶対完走しろ~。までは勧められませんが)。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
序盤は色々変化があって良かった。中盤はややマンネリ化して、退屈に。終盤は、謎解きが一気に済むスリリングな展開で、盛り返した。そんな印象かな。

26話は面白かったし、物語を綺麗にまとめていたと思う。海坊主を子供、孤独な存在、実は災厄を防いでいたとしたのは、上手かったね。卑しさで癒しをくれていたwチビが、大活躍するという熱い展開も○。チビ、本作で一番好きなキャラだった♪ 大旦那と銀次という、メインの男性キャラを両方生かそうとしたら、ああいうことになるだろうしね。ただ、だったら大旦那様は、もっとクールでも良かったというか、かなり早めにデレましたよね。

というか、(特に女性の方にとっては)大旦那様と銀次、どっちが人気あるんでしょうね? 個人的には銀次を応援したいんだけど、「少女漫画の法則(マーマレードボーイのレビュー参照)」によると、大旦那様の勝利なんだろうね(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
かっぱ、可愛いな(笑) 魔法使いの嫁、かなぁ(笑) 地獄の折檻コース(笑) 九尾君、若旦那w つまり、妖と人間は味覚が同じなんだね。逆ハーレム? グルメアニメ?

2話目
人間の葬式との対比が、なんか良いな。松葉様、良いキャラだな。格好良い。ちょいと、有頂天家族を思い出す。

3話目
天狗のウチワ、最強クラスの装備なのかな。

4話目
結果、みんな良い人に。土蜘蛛w じいちゃん、つえぇな(笑)

5話目○
兄妹は絶対的な味方。兄弟みたいなもの。素敵♪ 最後、ちょっと切ないけど、素敵な終わり方だな。かっぱ、人生ハードモードw

6話目
達磨三兄弟(笑) まさかのロコモコ(笑) あざといかっぱ(笑) だだっ子な松葉様(笑) 太い客つかんでるんだから、なんなら、スナックでも(笑)

7話目
なんか、大旦那のキャラがイマイチ掴めないんだよな。お凉、常連w 懐かしい現世の料理って、ほとんど隠世と変わらないじゃん。

8話目
白夜、ギャップ萌え(笑) 普通にデートw 目的をしゃべっちゃう、雑魚キャラ感w

9話目
わりと雑に解決したな、この事件。角煮、うまそう♪

10話目
原爆、か。かくりよでは、あまり年をとらないんだね。天狗の団扇に、天女の羽衣。装備が充実していくな(笑) 河童は、安定の可愛さ♪ 人物の作画が崩れてくると、ちょい厳しいな。

11話目
サブキャラを順に深めていく展開ね。義理の父とか師匠と言っても、妖怪の恋愛観は分からんな。赤茄子でなく、トマトいうてるやん。気軽な料理いうわりに、なかなか気合い入ってるやん。ケチャップはハインツが旨いよな~。

12話目
かき氷(しろくま)に、こんにゃくって、こんにゃく臭くならないか?

13話目
なんか、とってつけたような新展開。

14話目
作画ヤバイね。

15話目
シンデレラって、誉め言葉か(笑)

16話目
うすらトンカチの初出って、なんだろう?

17話目
もののけ姫かな(笑)?

21話目
ねね役、下手? ここで、おかずクラブをぶちこんでくる、センスのなさ。結局、みんな良い人か。

22話目○
作画、酷いな。まあ、妖怪だから、恐がられるのは嫌いじゃないわな。妖を信用しすぎ。確かに。ホントにお菓子かい? 時をもて余した妖。嫁入りの重要性。なんか、問題提起を投げまくった回だな。

23話目
枕、高いな(笑) ただ意味もなく、悪意を秘めた妖怪。別に、葵が料理を作って、味見を乱丸あたりが担当すれば? 見栄えと食感、、、優しいな、銀次は。

24話目
注意書き、ちょっとウケた(笑) つか、そんなに霊力失うなら、チビはすぐに死ぬんじゃ? チビ、あざとい(笑) いや、お風呂とか、優先順位が違うやん。

25話目
チビ、強い(笑)

26話目○
なるほど、災いって、子供の癇癪みたいなもんだったのかな? 寂しくて、ひもじい。チビカッパにチビ海坊主。可愛いし、良い話。海坊主にとっての、夢の時間。子供の時のことといい、色んな謎解きが一気に済んだ感じ。大旦那の脅しも良いな。

{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 16

66.2 3 マスコットで異世界なアニメランキング3位
メルクストーリア -無気力少年と瓶の中の少女-(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (125)
447人が棚に入れました
モンスターの心を癒やす力を持つ癒術士の少年・ユウは、幼い頃に父から不思議な瓶をプレゼントされる。
ユウが瓶に触れると中から出てきたのは液体状の少女・メルク。
そしてユウと出会う前の記憶がないメルクは自分が何者なのか知りたいと言い、2人はさまざまな国を巡る旅に出た。
モンスター恐怖症の見習い癒術士ユウと、瓶詰め少女のメルクが引き起こす2人のコミカルファンタジー開幕!

声優・キャラクター
田村睦心、水瀬いのり、花守ゆみり、チョー

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

無気力少年と瓶詰め少女のモンスターを癒やす不思議な旅の幕開け!

この作品の原作はスマホ用ゲームだったようですが、そちらは未プレイです。
この作品が目に留まったのは、ファンタジーの中でもメルヘンの王道を思わせるようなキャラデザや背景もさることながら、一番の要因はやはり声優さんです。
いのすけ、花守さん、そして田村睦心の名前を見たら、飛びつかずにはいられません。

いのすけ…私の中では「ごちうさ」のチノや「天メソ」のノエルの頃から気になる声優さんで、リゼロのレムりんで一気にブレークしましたが、気になるのは彼女の忙しさです。
2018年は19作の出演しているのですが、そのうち12作が主要登場人物を演じているんです。
1クールで平均約5作に出演するうち、3作がメインって働き過ぎじゃありません?
それだけじゃありません。
テレビアニメ以外にも、劇場アニメ、OVA、Webアニメ、ゲーム、ドラマCD、にラジオや歌手の仕事までこなしているんです。
1ファンとしては、彼女の活躍を目の当たりにできるのは凄く嬉しいことです。
ですが、このペースで仕事を続けたら身体を壊してしまうのではないでしょうか。
声優って身体が資本の仕事だと思います。
無理して体調を崩して長期離脱…という事態は避けて欲しいです。
そうなったら心配ですし…悲しいですから…

話題が逸れてしまいました^^;

この物語の主人公はユウ…モンスターの心を癒す力を持つ癒術士の見習いです。
ユウはそんな力を持っているにも関わらず、モンスター恐怖症でした。
彼の友達は、幼い頃に父から貰った小さな小瓶に入ったメルクという液体状の少女…
メルクはユウに出会うまでの記憶がありませんでした。
ある日、メルクは「自分が何者なのか知りたい」と言い出し、ユウと一緒に世界を巡る旅に出る事になり…物語が動いていきます。

完走してwikiをチラ見して知ったのですが、本作品には膨大な数のキャラクターが存在するんだそうです。
ユウたちは世界各地を旅するのですから、巡った分だけ異なるキャラが登場するのは理解できます。
ですが、wikiの登場キャラクター紹介欄で「本作品は膨大な数のキャラクターが存在するため、主要キャラクターならびにストーリー上で重要な立ち位置を担っているキャラクターに絞って記載する。」
というお断りの文章を見たのは初めての様な気がします。
それでも、相当の数のキャラは紹介されていましたけれど…

現実では金銭的にも時間的にも余裕が無いので、世界を巡る旅には出られません。
でも、人間を成長させる一つの方法であるのは間違いないと思います。
ユウはモンスター恐怖症…
ですが、旅先ではどこにどんなモンスターが現れるか分かりませんし、モンスターの心を癒す癒術士がモンスターを怖がっていては、それこそ自分の本分を全うできません。
だから、旅からちゃんと帰還するには苦手をちゃんと克服しなければなりません。

成長って、目に見えるモノだけでもないと思います。
様々な考え方や文化に触れることで、物事の見方や発想の幅にも広がりが生まれますが、これも立派な成長だと思います。

成長という側面だけを考えると、別に旅に出なくても自分を伸ばすことは可能です。
自己研鑽しかり、仕事で自分を伸ばせる課題を設定したり、様々な講習を受講したりと、私たちの身の回りには、自身を成長させるシステムは多数存在していると思います。
後は、それらをどう活用するか…それこそ自分自身の選択ですよね。

だから、本作品を見て私が一番感じたのがユウの成長ぶりでした。
まぁ、ユウの場合は成長する必要に迫られた場面が多かったですけれど…

物語は、それぞれの国や町での出来事が1~2話の短編となって構成されています。
だから1クールの物語の中では生ける場所にも限りがあります。
それでも、行く先々で見える景色はみんな違っているので物足りなさを感じることはないと思います。

こんなメルヘンチックは物語の中で、唯一慣れが必要なのは、いのすけ演じるメルクの喋り方でしょうか…
語尾に「~なのですよ」とつけるのが口癖なので、言い回しが引っ掛かったことが何度かありましたが、メルクの可愛らしさの前ではそんなことは些細なことなのかもしれません。

それと個人的に少し残念だったのは花守さんの配役です。
トトという本作のマスコットキャラクター的な存在で見た目も十分愛らしいのですが、鳴き声である「きゅうっ」しか台詞がないんです。
変化があるとすれば、感情に合わせて語尾が上がったり下がったり…
確かにモンスターがペラペラ喋りだしたら、それはそれで違和感あるかもですが、できれば花守さんの台詞が聞きたかったのが本音です。

この旅はどこに向かって進んでいくのか…?
メルクの記憶は取り戻せるのか…?
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、Miliさんの「オリジン」
エンディングテーマは、メルクの「Bottleship」
エンディングもMiliのメンバーの方が作詞・作曲されているのですが、今期Miliさん大活躍ですね。
でも個人的に好きなのは、いのすけが歌う「Bottleship」でした。
初めて聞いた時、全身に鳥肌が立つくらい衝撃を受けた曲です。
メロディ、ハーモニー共に最高の楽曲だと思います。
気になるのは販売情報が分からないのこと…でしょうか。

1クール全12話の物語でした。
メルヘンチックな物語が大好きな方なら、きっと楽しめる作品だと思います。
私はしっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

深夜らしからぬ作風の癒しアニメ

2018年秋アニメ。全12話。
ソーシャルゲーム原作、未プレイです。
物語として大きなヤマはないため刺激が欲しい人には向かない作風ですが、私は好きでした。

舞台は人間とモンスターが暮らす世界「メフテルハーネ」。
時として衝突する人間とモンスターを、癒しの力「癒術」で導く「癒術士」が存在します。
その才能を持つちょっと無気力でモンスターが苦手なユウは、瓶に宿る少女メルクと共に、メルクが何者であるかを探す旅へ。様々な国を訪れて沢山の人に出会い、ユウは癒術士として成長していきます。


内容はどちらかというと感動系寄り。原作よりもキャラクター数を絞り、各クエストのストーリーをコンパクトに纏めているようです。
それぞれの国の風習や文化が物語に反映されているのが興味深く、ハッピーエンドで終わるので安心して見ていられました。子どもや若者に結構重いもの背負わせるけど、最後は気持ちよく終わるのが良いですね。

ビジュアルは全体通して世界観に合っていました。キャラクターデザインは原作よりかなりシンプルになっていて、絵柄も子ども向けに近いはっきりした優しい印象。作画は標準的ですが、動きにメリハリがあって好みでした。
背景の美しさ、国ごとの街並みや植生の違いも見ていて楽しかったです。

ターゲットは癒されたい人とか、可愛いキャラ(萌えキャラに非ず)が好きな人とか、 ハッピーエンドが好きな人とか?
ユウとメルクが好きになれれば結構楽しく見られるんじゃないかと。

{netabare}
ユウは主張の強い子ではないため、視聴者の視点に立つタイプの主役かも。それでもメルクやオルトスに対しては遠慮のないやり取りをしています。
最初はメルクに引っ張られるばかりで面倒事には首を突っ込もうとしなかったのに、ストーリーが進むにつれて誰かのために、傷ついたモンスターのために自分から行動するようになっていきます。

メルクも主張ははっきりしているけれども優しく可愛らしい。瓶詰め少女っていうよくわからない存在なんだけど、だからこそユウと自然なやり取りをしてるのが友達って感じで良いですね。(…メルクの正体が知りたければ、ゲームをやれってことですね解ります)


問題の当事者の気持ちの変化が物事を良い方向へ導く展開を一貫しており、癒術を使うのは本当に危険な時だけだったのが好感度大。

ユウとメルクが訪れる国にはそれぞれに独自の文化や価値観があり、そのために何か問題を抱えていたり、今を生きる若者たちの悩みになっていたり。
それぞれの恋愛観、死生観、宗教観、信仰が描かれ、それを否定することなく受け入れつつも、新しい考え方や若い力によってより良い方向へ向かう、というのが好きでした。

印象的だったのが第8・9話。外見と歌が絶対的な美の基準となる国の物語で、ありのままの相手を愛するため(相手の隣に立つため)に外見と歌を磨くという、ちょっと世知辛い(?)展開を納得のいくハッピーエンドにしちゃう所が好き。「まだらも水玉に変える」ルピエが全てをありのまま愛されるよう、ヴォイシアさえも美しく変える結末は何とも心憎いなあと。

第10・11話もちょっと趣が違って、ユウがメルクとオルトス…二人の友人のために珍しく無茶をするんですよね。最終話でも、ユウはメルクのために一人でモンスターを探して洞窟に入っていく。この時にはユウはトトと意思疎通できるようにさえなっていて、ユウの成長がわかる良い最終回でした。
ユウの物語としては第1話、第10・11話、最終話で起承転結がきちんと作られていた印象。第1話と最終回はアニメオリジナルで上手くまとめていたそうです。
{/netabare}
個人的には朝か夕方に子ども向けとして1年くらいかけてやって欲しいなあ…なんて。和んだし楽しかったです。(2019.1.7)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 19

TAMA さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

モンスターを『倒す』では無く『癒やす』、癒術士のストーリー

観た感じで例えると『キノ○旅』をかなり優しくした旅物+世界観は『ハクメイ○ミコチ』に近いですね。ちょっとチュートリアルの説明が足りないかな?と思いましたが内容は優しい仕上がりでした。


原作(スマホゲーム)・未プレイ。
アニメ・全話視聴。(全12話・30分アニメ)


1話目がちょっと説明が足りない様に感じました。
描写的にいろんなモンスターが居たので瓶から出てきた少女に驚かないのは良いとしましょう。
ですが、なぜ冒険をする事になったのか?なぜ主人公『ユウ』はモンスター恐怖症になってるのか?
公式のあらすじに書いてある「旅に出る前は癒術士になる気は全く無かった」のになぜ旅に出て癒術士になる事にしたのか?
これは説明が欲しかったかな。


簡単にあらすじを書くとモンスターと人間が共存する世界『メフテルハーネ』。モンスターと戦う事では無く『癒やす』事で人間との争いを無くす『癒術士』の物語。
アニメ観た感じではなぜ旅に出るのかが私には説明出来ないのでここで終わります。


旅で様々な交流をし、考えが変わり、目的を見出していくってのは良かったと思います。『ユウ』の成長物ってとこかな。後、ヒロイン『メルク(瓶娘)』の記憶を取り戻す為の旅ですね。

観た感じだとN○Kの教育番組や土日の朝方で放送しても問題ないくらいの優しい物語です。


前半のエピソードはそこそこな感想しか無かったですが#6〜#11のエピソードが個人的に大好きなとこでした。

#6〜#7は『不思議の国○アリス』と『ハロウィーン』を合わせたような物と創作+親子のストーリー。
これを観ていたら子供の時を思い出しましたね。紙とペンさえあれば物語を紡ぐ事が好きだった。しかし歳を重ねて行くとこーゆー夢みたいな事が書けなくなっていく。現実を知っていって…
そーゆー風にこのエピソードを観てました。
『CV子安武人さん』はこーゆーキャラは合うなぁ(笑)

#8〜#9はバラード(物語詩)として面白かったですね。流れは分かりやすく優しい流れ。でもストーリーより私は『CV日笠陽子さん』の演技にビックリしました。
低音・中音・高音のキャラを演じてらっしゃって声優の本気を感じました。ま、歌声の時は仕方ないと思います。完全に「あ、日笠さんだ」となりました。
でも『日笠陽子さん』と『伊藤健人さん』のデュエットも結構良かったです。
…しかし『ルピエ』は「どんな斑も水玉に変えてみせる」って言っても鳥使いが荒いなぁ。面白いプロデュースだけど(笑)

#10〜#11はこのストーリーの中では山場ではありますね。別々になるし、一応危機もあったし。
ここは説明すると面白味が半減するので辞めときます。
「僕が欲しかった物は…翼が無くても手に入るものだった」…鳥籠から羽ばたいた瞬間、良かった。


最終話では流石にゲームシナリオなので一応終わりって形にはなってますがまだまだ続くんだろうなって感じですね。
OP曲ED曲共、物語に合ってました。
最終話のED曲は各エピソードで関わった人達のその後を描写したエンディング(どれも1カットですが)も良かった。

ある時代のある場所の、優しく見守りたい物語だと思います。それをご所望な方にはオススメします。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5

60.0 4 マスコットで異世界なアニメランキング4位
ブルーアーカイブ The Animation(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★☆☆ 3.0 (97)
276人が棚に入れました
数千を超える学校で形成された巨大な学園都市「キヴォトス」。ここでは銃を手にした生徒たちの諍いが、日常的な風景になっている。その中で、砂に包まれた「アビドス高等学校」は廃校の危機に瀕していた。状況を脱すべく奮闘する「対策委員会」の5人の生徒が、「先生」と呼ばれる“大人”と出会い、物語は動き始める。生徒と青春、学園と銃。彼女たちが目指す未来は


声優・キャラクター
砂狼シロコ:小倉唯
小鳥遊ホシノ:花守ゆみり
黒見セリカ:大橋彩香
十六夜ノノミ:三浦千幸
奥空アヤネ:原田彩楓
アル:近藤玲奈
カヨコ:藤井ゆきよ
ハルカ:石飛恵里花
ムツキ:大久保瑠美
アロナ:小原好美

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

金と暴力で全て解決出来る透き通った世界観!キャラ萌えすれば観れなくもないかも…。

 最終話(12話)まで観ました。2024.06.24

 ホシノ先輩奪還作戦!先生もこんな自殺行為を良くやらせますね…。何か援軍が来て上手くいった流れですが、こんなの計算に入れんなよ…。

 敵のカイザー・コーポレーションも、たかだか相手戦力が数人増えただけで全滅すんのか…。ヘルメット団や傭兵団でも呼べば良いのにね。学習しない奴らです。初戦じゃ無いんでしょ?

 それか、何故か女子達の後ろにふんぞり返っている先生を狙えば良いのに。

 こいつの存在がどの程度戦力増強に資しているかは終始不明ですが、先生を狙えば、ある程度の戦力を割いて守るという謎行動を女子達はとるので、戦況をコントロール出来ます。
 
 まぁ、敵はNPCの烏合の衆なので、そんな能力は無く、大人しく捕まっていたホシノ先輩も解放できました!先輩…、中で暴れて自力脱出出来たでしょ…。

 走りながらショットガンぶちかませる超人ですよね?自分の武器が無いと役立たずになるのはお約束かぁ…。

 アニメ勢には知ったことでは無い原作縛りのため、単体作品としては高評価しづらいアニメでした。

 後、疑問なんですか、シロコは元浮浪者でホシノ先輩に拾われて高校生になった様ですが、そんなんで良いなら全校生徒が5人になる前に使えそうな孤児でも拾ってくれば良かったのでは?自爆工兵位にはなるでしょ?

 原作の某国には、奨学金受給学徒兵みたいな制度があるのかもしれません。こんなことしてるから金が無いんだよ!

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 11話まで観ました。2024.06.17

 高校と街の関係がよくわかりません。土地建物は高校の所有で住んでるケモケモ人は年貢でも納めてるのかな?意味不明です。

 10話でカイザーコーポレーション軍に街の住人が無差別に襲われたりしますが、住人は武士の生活をサポートするためだけに存在していると看做されていた江戸の町人みたいなポジションなのかな?何のために落ち目の高校が支配する街に住んでいるんでしょう…。NPCだからどうでも良いのか…。

 ホシノ先輩の退学届は先生が受理していないので無効!暴力で奪還するぞ!という展開になりました。もう、物語もクソもあったもんじゃありません。

 エデン条約の話が少し出てきますが、条約に何の効力があるのか…。この世界の人間に、契約や約束とかを守る意識があるとは思えません。条約って何?美味いの?
 
 結局、暴力が正義の透き通った世界観なので、ウダウダ言って無いで、挙兵するのが一番ですね。借金もついでに踏み倒せよ…。揉め事は決闘裁判で解決!神は強い方の味方なので死んだら負けぇぇ〜。ひどい話やで…。

 有名ソシャゲ原作じゃ無い、オリジナルアニメだったら、マジで意味不明なクソアニメとして名が残ったでしょうね。色々残念です。

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 8話まで観ました。2024.05.27

 Aパートで水族館へ皆で遊びに行きました!若いねーチャンがわちゃわちゃしてりゃ楽しいのです!会話に内容が無くてもね!マジでどうでも良いことしか喋らんねぇ…。

 Bパート、ホシノ先輩周辺に何か不穏な動きが!?ちょっとシリアス?怪しい契約書も出てきて…。

 まぁ、全て暴力で解決できるので、大して伏線にもなっていませんね。竹槍でドンと突き出す二分五厘みたいな透き通る世界観なので心配御無用!観ている私の心も凪状態です。

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 6話まで観ました。2024.05.14

 戦闘描写が酷い…。物語が荒唐無稽なのは仕方ないにしても、これはどうにかしないと挽回不能ですね。

 剣や魔法ではなく、近現代兵器を使用しての戦闘をアニメ化するのは難しいです。特に銃器を使用するアニメは…。

 棒立ちのマスケット銃兵みたいなモブ戦闘員…。街の看板すら撃ち抜けない豆鉄砲…。近距離で混戦状態なのに迫撃砲を撃つのにこだわるアホなモブ戦闘員…。

 火砲の間接射撃と言う概念が無い様です。日露戦争の頃にはやってますよ?モブ戦闘員が無能過ぎます。

 モブ戦闘員は廃して、主要キャラ同士のガンアクションにした方がアニメ向きだと思います。どうせリアルな戦闘描写をする力量は無いんでしょ?この辺はゲームの戦闘パートから改変しても良かったのでは?

 結局、ネームド達のガンアクションとモブ相手の陣取り、制圧戦が上手く噛み合っていないのと、被弾しても怪我もしないという茶番バトルがアニメ的な戦闘描写の面白さを徹底的に阻害しています。

 シナリオで評価される様な物語では無いのですから、アニメの動きの面白さで頑張らないと駄目ですね。

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 5話まで観ました。2024.05.06

 4話で銀行強盗したり、5話でラーメン屋を吹き飛ばしたり、エンジョイバイオレンスなお話が続きます。

 一般モブ市民は死なないのかな?NPCだから時間が経過すれば湧いてくるのかな?犬の店長さん、無事で良かったです。

 先生みたいな、良識のある機関に所属する常識人キャラなど削除して、武装サイコパスのハチャメチャ戦争ギャグにした方が良かったのでは?

 敵も味方も、一般市民なんて肉の壁や自走自爆兵器位にしか思って無い位ハジけていても良さそうです。もちろん、借金なんて返す気はありませんよ?

 86団との抗争が終了したら、仲直りに店長を具にした赤犬ラーメンをみんなで食べる位の気合が欲しいですね。
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 3話まで観ました。2024.04.22

 人気キャラだという、86団登場!そして緩いサバゲ戦闘に突入し、先生の作戦で味方の動きが良くなって勝利しました。

 作戦?何もやって無いような気がします。タブ太郎先生、身体強化魔法でも使えんのか?それよりドローンにミサイル積んでぶっ放せよ。前回やったろ?必要なのは兵隊の数と火力だ!

 銃器もBB弾位の威力しか無いようです。左手に盾持って金属バットか木刀を振るって突っ込んだ方が良くね?近接攻撃じゃ敵を無力化できないのかな?

 シリアルコード等の特典がついた円盤のオマケアニメなので、何となく楽しい雰囲気で物語が進めば良い様です。これからも尖ったことは起こらんのでしょうね。
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 2話観てのレビューです。2024.04.15

 覇権候補らしいですが、原作縛りのため、アニメとしての出来はイマイチです。

 戦闘シーンも、戦略、戦術的に観るべきところがありません。ヘルメット団の拠点を陥落させたりしますが、誰が占領継続するの?味方は5人しか居ないのに…。

 ヤバい事に、味方は敵の機甲部隊に対する抗戦力がありません。対戦車ライフル位あればな〜。

 ドローンが優秀でミサイルを搭載出来る様ですが、何故かヘルメット団は脅威と感じていません。まずドローン娘を何とかしろよ…。

 ドローンにはミサイルがあるのに、N2地雷的なモノで味方を巻き込んで爆破して敵装甲車両を撃退しますが、なぜ味方は無傷?

 ドローンに何らかの制約があるなら、敵は装甲車両で学校に突入すれば、無血占領出来るじゃん…。

 多分、ゲーム縛りで歩兵じゃないと拠点を占領出来ないのでしょうが、アニメ勢には知ったことでは無いわけで…。

 茶番的戦闘をずっと繰り返すのか?アークナイツより酷いですね。これでシリアス路線になったら、ヤバいでしょ。

 キャラにもアニメ的な魅力がありません。今回クローズアップされた黒髪猫耳娘は、見た目アズニャン中身キャルのツンデレで個性皆無です。
 
 ゲームキャラなら、テンプレ判子キャラでも良いのですが、アニメでこれはキツイです。ゲームキャラに変な個性や設定があると、操作や感情移入しにくいので、其辺は理解していますが。

 でも、もうちょっと何とかならないかなぁ。女戦闘員ですよ?何も、常在戦場で風呂嫌いのため異臭がする上に、歯も磨いたことが無いので虫歯で奥歯が無く、顎がシャクれているとかの極端な個性をつけろとは言いませんが、あまりにも無味無臭すぎます。

 アンチと擁護の場外乱闘を楽しむアニメというのも新基軸かもしれませんが、今のところ、オススメ度は低いです。
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 初回観てのレビューです。2024.04.09

 原作ゲーム未プレイです。学園で女子高校生が銃器で戦うバトルギャグの様です。

 うぽって!!か?と、言うのが第一印象です。ただ、うぽって!!と違い、銃器を女子化したギャグアニメでは無い様です。

 登場人物は、主人公で指揮官の男先生、ショットガン使い、狙撃手、機関銃手、アサルトライフル使い、ドローン偵察兵です。

 後は擲弾兵とか、歩兵砲使い、火炎放射器使いとかが出てきたらそれなりの陣容になりそうです。戦闘の絵面的にライフルマンだけだと地味なんですよね。ドールズフロントラインなんかはそうでした。

 最終的に吶喊して銃剣で制圧するなら、ゴールデンカムイっぽくなりそうです。

 まぁ、どちらにしても使用兵器に性格とかが紐づけされている訳では無さそうなので、なぜ、このキャラはその兵器を使用しているのか?とか疑問に思うと楽しめなくなりそうです。

 1話観ると、バトルは派手ですが、機関銃手(ガトリング女)には、機甲拳骨かRPGでもぶち込めよ!とか、銃弾効かないなら、銃剣とかヒート剣で刺殺すれば良いのにとか少し思います。

 銃撃戦を楽しみながら超人的だけど可愛い女子高校生達を楽しむ作品の様です。女子高校生なら何をやっても許せるし楽しめる!と、昨今は言えない風潮(ポンのみちとか…)なのが少し心配ですが、視聴継続です。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

4話 キャラ萌えもできないし、面白味が何1つ理解できなかったので断念

1話 ソシャゲ原作なので固いことを言わずに見たいと思います。

{netabare} 韓国のソシャゲということくらいしか知りません。1話を見る限り謎は大きく2つ。
 1つはなぜ学校の借金を少女たちが背負うのか。もう1つはあの先生は多分「はるな」という娘…連邦生徒会長という人物の名前を意図的に伏せている感じなのでおそらくの「はるな」(訂正 アロナでした。聞き間違いです)という子の要請で先生が来たということだとおもいますが、その意図は?

 設定それ自体はゲームですからどうこう言っても仕方がありません。「ガルパン」や「アスタリスク」(訂正:むしろ「鋼殻のレギオス」とか「ダリフラ」ですね)などを考えれば、それは保留すればいいと思います。頭のわっかが気になりますが、生活している人にはないので戦闘員という目印なのかな?その意味で空に見えるサインもそこに拠点があるということだと思います。
 ただ、2重構造の気配もあるので、虚の世界が今の世界か「はるな」のいる世界なのか、ですね。

「図書館戦争」みたいに殺傷力がある兵器ではなさそうですが、冒頭のシーンから言えば命のやり取りがある世界に移るのかもしれません。冒頭の男性は先生と考えればいいのでしょうか。つまり、裏切り?

 まあ、そんな感じですね。さすがにソシャゲのアニメ化ということで含意は薄いでしょうけど、ある意味感動ものにはなるのでしょう。リラックスして世界観をどう作っているのか見せてもらおうかな、と思います。

 バスの停車ボタンの時にセリフを言うのは滑稽でしたね。演出で気を付けるのは、そういうところですね。なお、韓国では2つ停留所を言っていた気がするのですが、今は違うのかな?

 作画はちょっと前なら褒めたかもしれませんが、今期他にもっとレベルが高いのがいっぱいでてきたので、もう古く感じます。技術の進歩は恐ろしいです。{/netabare}


2話 先生が助けてくれるのが「上から目線」という感覚が面白い。

{netabare} 1話で少しSF的要素を感じたのですが、2話を見る限りあまりSF的な考察する意味はなさそうに見えました。連邦生徒会長が違う世界に隠れていると思ったら、AI的なものっぽかったですね。要するにゲーム原作なので先生=プレイヤーの立場として全体を俯瞰できるという意味のサポート役でしょう。

 本作のストーリーはSF的考察の為に伏線を仕込んでいるという作品ではなく、ゲームの進行とともに徐々に世界観が見えてくる感じなんだろうな、と思います。

 それにしても「上から目線」という単語を1晩で2回聞きました。「鑑定スキルで…」も言ってました。あちらは貴族→奴隷的な身分の女の子、本作では先生→生徒なんですよね。いや、上から目線で当たり前の立場だろ?と思わなくはないですが、これが例のZ世代なんでしょうか。時代の感覚を知るのに重要かもしれません。

 それで反抗して孤立して結局助けてもらうという流れも同じですよね。この描き方ってなんでしょうか。身分とか貴賤がフラットになるのは良い事なのかもしれませんが、リバタリアニズムに支配された自己責任の世の中ということかもしれません。そりゃあ生きづらいでしょう、という気もします。

 2000年代前半にはなかった言葉ですよね。登場したときには品のない言葉だなあ、と思っていました。バラエティとかで芸人が使いだしたのかな?ちょっとこの「上から目線」を哲学すると最近のアニメは見方が変わるかもしれません。

「ガールズバンドクライ」の2話の後半でも「上から目線で腹が立つ」でした。{/netabare}


3話 なぜ突然こんな緩く?美少女サバゲ、超劣化ガルパンで終わるのか?

{netabare}  突然牧歌的な戦争ごっこ…サバゲになってしまい訳が分かりません。前回までのシリアスはどこに行ったの?と、思ってたら最後の30秒でまた世界観の違うキャラが…

 この世界がどんな状況なのかには興味があるものの、この話のチューニングだとつらいなあ…戦闘員が美少女だけ、ということだけでちょっと設定的には緩いのに。ガルパンくらいぶっ飛んだキャラと世界観が提示できるか、ですね。今のままだと超劣化ガルパンです。

 うーん、うーん、まあ次回までは様子見ます…多分。{/netabare}

4話 面白味が何1つ理解できなかったので断念

 なぜ借金をしたの?とか、頭の輪は何?とか、連邦生徒会って?なぜ戦ってるの?アロナ何者?等々は最終的に謎ですが、それはいいんです。謎を解明するのでも、謎は謎で保留して話が進むのでも。

 ですが、ストーリーそのものが全く面白くないです。スマホゲーのアニメ化だから深さもメッセージもいいんです。そもそもこのジャンルに整合性があるストーリーは期待していません。
 ですがそれを理解した上で、本作は、戦闘美少女ものとして、美少女部活もののとして、SFとして、コメディとして、何を面白がればいいんでしょうか?勝利の戦略が興味深い、戦闘シーンが秀逸、エロい、可愛い、借金を返すカタルシス、ギャグが切れている、百合、ゲストキャラとの駆け引き…うーん、一つもできてない気がします。

 キャラにしても萌えられるかと言えば、テンプレ美少女です。入り込めれば可愛いのかもしれませんが、キャラの可愛さで言えば「アークナイツ」のアニメの方が作り込みとキャラデザで理解できました。アニメとして後発なら少なくともあれは超えないと…

 ゲームのファンがキャラが動いているのを楽しめればいいのでしょうか。海外のソシャゲなのでマーケットが見込まれるから、という感じ?いずれにせよ私には面白味が何一つ理解できませんでした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8

ヘンゼル さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

群像劇として下の下の出来

正直、自分が今一番ハマっているゲームのアニメですからあまり悪いことは言いたくはないんですが、期待外れ感は否めませんね。
本当につまらない。


その原因は主役の不在。
正確に言えば、主軸となる視点を持つキャラがいないことが原因なんですよね。

そもそも本作品はゲーム→アニメと媒体を変えたせいで、主人公である「先生」の視点を一人称から三人称にしています。
それはいいんですが、三人称にした弊害として、先生というキャラを作らなければいけなくなったという事。

一人称の時の利点は、プレイヤーがそのまま「先生」というキャラに入り込むことができ、簡単に没入感を得ることができる点にあります。
しかし、三人称にするということは即ち、一般アニメの主人公や、このゲームで言う美少女キャラクターのように、キャラ設定をしっかり考えないといけないわけなんですよね。

でも本作はそこら辺が疎かになっているワケです。

「これは対策委員会編のお話だから対策委員たちが主役なんだよ」
そういう意見もあると思いますよ?

しかしブルーアーカイブを初めて見た視聴者さんは、世界観すらロクな説明もないまま、対策委員というよく分からない団体に感情移入してくださいって言われても、そんなの無理な話ってわけです。

しかし先生というキャラはフラットな状態なわけです。
そういう物騒な世界観に驚く、価値観に驚いたとき他のキャラに説明を促すなど、視聴者に「本作の設定」を伝えさせるそういう役どころを与えられたはずです。

そういった視聴者と情報を共有したり、感情を共感させる要素が「先生」という主役には全く足りていないから、本作品に主役がいないように感じるんですよ。


ならキャラの掛け合いや行動からイベントが起きたりする、そういう群像劇としての評価はどうかって話ですが、正直下の下の出来ですね。
これも主役の不在が主な原因なんですよ。

群像劇っていうのは、主軸となる視点がいて初めて土台が安定するんですよね。
デスゲーム系の作品にはそういった群像劇が多いんですけど、
例えば「ひぐらしのなく頃に」なら前原圭一、未来日記なら天野雪輝と、物語の始めには必ず「主軸」となる視点のキャラがいて、その主役のシーンが十分見せ終わった後の話でようやく他のキャラクターにスポットがあてられるわけです。

ではなぜそうする必要があるのか?

それは、「誰に感情移入するか」作品の最初はまだ決まっていないからです。
当然ですよね。読者・視聴者はその作品を今初めて知ったわけですから。

その作品の最初に主軸となるキャラを出すことで、すんなり読者・視聴者はそのお話に入り込むことができるわけです。

しかし、もしそういったキャラがいない場合どうなるのかといいますと、感情移入をどのキャラにしていいか分からないため、物語の本筋がブレるんですよね。

物語の本筋がブレるというのはすなわち、どの話をメインストーリーとして受け取ればいいかが定まらないという事を指します。

本作で言えば、シロコが仲間を守る話なのか、先生が問題解決に奮闘する話なのか、ホシノが仲間のためを思って行動する話なのか、どの要素が主軸と話が進んでいくのかが定まっていないため、非常に見ずらい物語になるんですよ。

主人公が決まっていれば、主人公の物語がメインストーリーだとすぐに受け取ることができるんですよね。

そのため、この作品には群像劇にもかかわらず主軸となる視点、つまりは主役となりえるキャラが、主役である意味を成していないため、普通の物語としても、群像劇としても全くの不出来というわけです。


ここまで散々言ってきましたが、一応良い所も。

キャラがちゃんと動いてるのはいいでしょう。
目立った作画崩壊がないとかも。
声優さんの演技は普通に良いです。
OPとEDが素晴らしい。

以上ですね。
それ以外は褒めるようなところは一つもありません。

1ゲームファンとして、対策委員会編のお話(第1・第2章)は、ブルアカという作品の世界観や設定というものを上手く物語に落とし込む作業を「どの編よりもするべき」だったのではないかと思います。

そしてちゃんと先生を主人公にすべきです。
共感させなきゃいけない主人公なんですから、心理描写や行動原理、何を思ってどう行動しようとしているのかを描くべきです。
一人称から三人称にした時点で、一人称の時にあったプレイヤーが先生になる事で生まれる没入感の仕掛けは無いも同然ですからね。

そうすれば、3つ目のお話であるエデン条約編をアニメにしようとした時、スムーズにお話が作れると思うんです。
2つ目のお話は先生の出番はほとんどありませんし、多分掘り下げもそこまでできないでしょう。
次があるかどうかは、本作のクオリティを見れば絶望的ですが。

というわけで、本作をおススメできる人はブルアカをやっていてキャラが動いて喋ってればいいという方だけですね。
もしくは、出てくるキャラがドストライクだった人とかですか。
お話の面白さを期待している人には見るだけ時間の無駄だと思います。

以上です。

投稿 : 2024/11/02
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