ファンタジーで王女なTVアニメ動画ランキング 23

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88.5 1 ファンタジーで王女なアニメランキング1位
盾の勇者の成り上がり(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (1184)
5574人が棚に入れました
図書館で出会った一冊の本。そこから勇者として異世界に召喚されてしまった主人公・岩谷尚文。盾を使う能力を持った彼は、陰謀と裏切りに会い、異世界ですべてを失ってしまう。どん底からの成り上がりを描いたヒロイック・ファンタジー!

声優・キャラクター
石川界人、瀬戸麻沙美、日高里菜、松岡禎丞、高橋信、山谷祥生
ネタバレ

フィーロたんlove さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

大人向け名作童話 人間臭い主人公の魅力が光る

総評

バトルシーンを除けば大人向けの童話です。
本編「盾の勇者の成り上がり」、外伝「槍の勇者のやり直し」
を通して読むと、「モモ」、「星の王子様」、「百万回生きた猫」
などに通ずるものがあると感じました。

ただ、大人向けです
この作品は忍耐強さ、誠実さ、気高さ、美しさ、愚かさ、醜さなど
人間の有する善悪両面を真っ向から描いています。

ですのでストレス耐性が少なく、理解力が浅く物事を表層的にしか
捉えられない中学生以下(あくまで一般的基準です)の方にはお勧
めしません。

22話感想
{netabare}
ウェポンコピー、転移スキル、武器の強化方法
あと信じてみる事の必要性
ここに来て重要な情報がようやく一部開示されました
ラルク(でしたっけ?)登場でしたね
たぶん小説版から登場したのでよく知らないキャラです
人気が高いキャラのようなので期待しておきます
{/netabare}

21話感想

綺麗に収まったと思います 
これぞアニメ版というとこでしょうか
特に言うべきことはありません

あと先週の声優さんの特番見ました
ねんどろいど可愛いです
フィーロの出来が良ければ買おうかな

番組を見ていて声優さん、スタッフの方、監督さん、
スポンサーさんなど、この作品がたくさんの大人の
心を動かし、このアニメが出来たことが感じられ
ました




20話感想
雑魚ボス戦での無理やりな盛り上げ方が気になりますね
{netabare}
今回のバトルはアニメ版の最大の盛り上げ場所のつもりだった
のでしょう。

これでもかと味方の攻撃が繰り広げられてましたが
なろう版でもコミック版でもなかっただろう攻撃
アクションが多かったように思います

無理やり全員参加型のバトルにして盛り上げようとしたのも
まるでプリキュアをみているような恥ずかしさが感じられて
ちよっとなーという思いでした

一応最後は原作通りナオフミの捨て身のスキルで締めたので
何とかまとまった感はありました
意図はわかるのでまあやむなしというところでしょうか


主人公の魅力について

①精神的なタフさ

 アニメを見てると3バカ勇者のマヌケぶりが目立ちますが
実際自分に置き換えた時どうでしょうか?果たして彼らより
うまく立ちまわれるでしょうか?ネットでググることもでき
ず、知り合いもいない、誰が嘘をついてるかわからない中で
正しい判断ができるでしょうか?

 ナオフミと自分を置き換えた場合も同じです。状況を判断
する情報が不足する中で、不条理に迫害されても下向かず
頑張れますか?自分の決めた方針を貫けますか?

 彼は周囲の冷たい視線の中、いろいろ思うことはあるにせよ
愚直にやるべきことをやり続けて周囲の評価を覆していきます。
近年稀に見るなんとも男臭い、人間臭いヒーローだと思います。

②懐の深さ

アニメ版では見れないでしょうけど、なろう原作ではだいぶ先に
精神的にポンコツな他の3バカ勇者を見事にまっとうな勇者とし
て再生していきます。

この作品が真っ向から描こうとしているテーマの一つは人間の
愚かさ、醜さでしょう。愚かさも醜さも人間臭さの一つです。

そして愚かで醜い人間も努力や他者の助けで立ち直れることも
この作品は示唆しています。

{/netabare}

 

*********
19話感想
尺を合わせるためか残念な展開に
{netabare}
たぶん2クールでカルミラ島までやって終わるつもりなのでしょうか
尺合わせのため後半が間延びしてる感じが否めませんね
マンガでもなろう版でもこんなに長くなかったと思います
どうせなら亀までやって2クール終了にすればいいと思うんですけど。
三勇教との戦いで3回使うとは思いもよらなかったです。
他の勇者とのぐだぐたも相まってちよっと残念な展開になっています。
教皇なんて雑魚ボスなのに3回もつかうとは。
脚本も割と裁量あるみたいなので、すっとばせるところはすっとばして
もいいと思うんですが。
いままでが良かったので、最近の制作サイドの不作為には少し失望し
評価は下げます(とは言ってもすでに最終話まで作っているでしょうが)。

アニメ版の現在の残念な展開はともかく原作は素晴らしいと思っています
原作の素晴らしさの一つに伏線の巻き方と回収の仕方が秀逸ということが
あります。

たいていの小説には読んでいくと穴ぼこというか伏線があります
情報が欠けている、訳がわからない、意味があるとは思えない情報
などの違和感です。違和感が読者の想像力を刺激するわけです。

本作品で言えば、

「情報が欠けている」は例えば波とはそもそも何か?結論を言えば最後
の最後で明らかにされます。読者は違和感を持ちながら展開される物語
から想像を重ねますが、別の「訳が分からない」ことが出てきたりして
簡単に先読みできません。

「訳が分からないこと」は例えば、マイン(第1王女)は何故そこまで盾の
勇者を貶めようとするのか?他の四聖勇者が仲良くなることを邪魔する
のか?これも結論から言えば最後の方まで明らかにされません。

「意味があるとは思えない情報」は例えば3話でナオフミがラフタリアを
始めて食堂に連れて行った時のお子様ランチの旗です。これは度々ラフタ
リアの初心忘れるべからずの決意表明で引用されるアイテムになります。
旗についてはなろう版では記述が無かったのですが、アニメ版15話ではエクレアの父が自分の領地で亜人が自由に暮らすことを保証する象徴で、白骨化したリファナちゃんが最後まで握っていたという設定になっています。恐らくこれは作者か編集者が後で思いついた伏線の回収でしょう。お話の膨らまし方として上手いと思います。

 作者は穴ぼこ(違和感)はできるだけ大き目に空けて後から埋める、伏線
は多めにばらまいて自由に回収するスタイルをとっていると感じます。なので本編でも回収が進んだとは言えず、外伝の「槍の槍なおし」で回収しまくっています。

 先読みが出来て読む気が無くなるようなことはなく、読み続けるほどに、あーなるほどそういうことかと腑に落ちていきます。厳密に言えば論理破綻しているところもありますが、別に法律文書でもなく娯楽小説なのでおもしろければ問題ありません。なお「槍のやりなおし」ではリファナちゃんが活躍するリープ周もあります。

{/netabare}

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18話感想
{netabare}
ようやく黒幕登場。高等集団儀式「裁き」すごすぎるだろう
クレーターできちまったじゃないか。
今回はモトヤスの勇者としての一途さ熱さが垣間見れた回じゃ
ないでしょうか。今は騙されておまぬけお馬鹿キャラですが
実は勇者としての資質をちゃんと持ち合わせているんですね。
{/netabare}
かなりWEB(なろう)版と異なるので、コミックス13巻まで
読んでしまいました。読んでわかりましたが、アニメ版は
コミックス版とも若干異なるのですね。脚本演出の方がセリフ
や話をうまくまとめていることがわかりました。
本作品においてバトルはストーリーをうまく転がしていくため
の手段というかつなぎなので、今のようなあっさり目で丁度
よいと思います。あくまで本作品の魅力はストーリーと登場
人物なので。


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17話感想
{netabare}
展開的には停滞・一時停止です
いろいろ伏線を撒く回になりましたね 
この先の難敵には勇者が一人でも欠けてはならないこと
何回目かの波の後多くの命が奪われること
人間を救うことと世界を救うことが違うこと
過去の勇者が人間を救おうとしたこと、それが茨の道であること

物語の展開上核心的な部分なのですが
いまいち理解できてなかった部分です アニメ版だとどういう
説明になるんでしょうか まあ今クールではそこまでいかないと
思うので制作サイドもノーアイデアかもしれませんが

「やるだけやってみるさ 期待はしないでくれ」と言って、
ちゃんとやってしまうのが主人公です。期待しています。

予告で太い熱線みたいな魔術攻撃がレンとイツキ一行に降り
注いでました。例の団体の例の術だと思われますが、たぶん
イツキとレンは死なないと思います。これで決定的に理解し
たのだと思うので説得できるでしょう。それともフィトリア
から聖域から出すときに他の勇者のところに下すって言って
いたけど、まさかナオフミ一行が降ってきたのか?かなり
過激な下し方です。違うと思うけどね。問題は現段階では
一番お馬鹿なモトヤスですが、なんとか2クール内に説得できる
ことを祈ります。

フィトリアは昔のご主人様の事を思い出して幸せそうでした。
人間と寿命が違うので仕方がない事ですが 残されたフィトリア
は不憫ですね でもフィーロがいるから 茶飲み友達にはなれ
そうです
たぶん出てこないと思いますけどフィトリアのご主人様の時の
四聖勇者の外伝も見てみたい気はしています
{/netabare}
いろいろ重要な情報が開示された回でした

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16話感想
{netabare}
WEB版とだいぶ内容が変更されているんですね
フィトリアが想像より遥かに大きかったです
可愛いけどでかすぎる そして強すぎる

流れからすると勇者同士の協力が2クール内で
実現しちゃうのかな だいぶ早い気がするんですが
フィトリアは争うのはダメだけじゃなくて理由とか
どうしたら強くなれるのか教えてあげればいいんだけど
何せ鳥頭だから記憶力悪いのはしょうがないか

ナオフミも1国につき勇者一人で波に対抗できるという
ところから、本来この時点で勇者はもっと強くなっている
はず、何かが足りないんだと気づけば....
そういう展開になるんでしょうか?
勇者が目指すべき最終的強さがフィトリアレベルという
のは理解できたとは思うけどどうなんだろう

もうあれだねフィトリア先輩にレベリングしてもらって
後々出てくる〇〇や△△に負けないぐらいの最強になったら
各国に一人ずつ配置すればいいじゃん それで全部解決
フィトリア先輩「今日から私がお前ら四聖を鍛える」
イツキ(弓)「鳥なんかに教わることはありませんよ」
モトヤス(槍)「フィトリアちゃんがデートしてくれるなら」
レン(剣)「群れるのは嫌いだ」
ナオフミ「お前ら」
全員フィトリア先輩にボコられる
四聖「わかりました先輩」
こんな感じかな

{/netabare}
だいぶロリ色が強くなってきて、胃もたれ気味になってきましたが
最後まで視聴します
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15話感想
{netabare}
今回は神回でした。
リファナちゃんが不憫でなりません。
もしかしたらヒロイン候補だったリファナちゃんの
白骨まで見せられるとは思いませんでしたが
まあ流れからOKです
旗にはそういう過去があったのですね
「違う」「そうじゃない」「お前は間違ってない」
ナオフミは3回言い換えました 誠実さを感じます
やっぱりいい奴だわ 友達になりたい
他の方のコメントにもありましたが音楽がとてもあっていました
{/netabare}

改めて感じた本作品の美点は
①キャラが立ってる 
②伏線の撒き方と回収の仕方が天才的
③亜人、魔物が可愛い 動物好きには高評価
④OP(新しい方)が素晴らしい
  雨の中の物憂げな表情の登場人物達
  この時期のストーリー展開にぴったりです
  特にモトヤスの悲しげな表情にぐっときます
  ところで鎌をもってた人は誰だろう
  楽しみにしておきます
⑤挿入曲がすごくあっている
⑥作画が丁寧で素晴らしい
⑦ストーリー展開演出に手抜きがなくて嬉しい

全体的にスピーディーな展開や爽快感は少ないですが、じわじわ来る
叙述的展開がたまりません。違うと思うんですけど、作者は女性なの
かな。

まあ中二病主人公、お手軽俺最強主人公、暑苦しいまでの絆押し付け主人公の作品や、ハーレム作品、主人公はまあいいけど展開が単調な作品などゴミ作品が多い昨今では、希少な本格的なアニメだと思います。


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物語設定、テーマ設定、キャラ設定だけで言えば最高傑作
進撃の巨人などのTOP作品よりも群を抜いていると思います

WEB版を通読した限りでは「モモ」とか「星の王子様」とか
「百万回生きた猫」とか童話、寓話に通じるものがあり一貫性を
感じますアニメ版を見ていまいちと感じる方は是非WEB版を通読し
てみることをお薦めします

主人公が逆境を乗り越えて成長していくというスタイルは程度の
差こそあれそこそこあります。しかしこの作品は迫害という程度の
強いものなのでストレス耐性があまり備わっていない若年層には
物語前半は苦痛になるかもしれませんね。そういう意味では大人
向けアニメかもしれません

アニメでもすでに憤怒の盾が出た時点で勇者の中では一番強くなって
しまったのでこれからは比較的楽に視聴できると思います。

ラフタリアとの関係は、「ゼロから始める異世界生活」のレムを
彷彿とさせますね リゼロも秀作だったと思います

槍のやりなおしを読んで、私もフィーロたんloveになってしまい
ましたですぞ

投稿 : 2025/02/01
♥ : 13
ネタバレ

とろろ昆布禿莉緒 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

序盤期待したのに

『盾の勇者の成り上がり』を視聴した感想は面白い。
けど、もっと面白くなっただろうし勿体無い。

良い点
1.序盤の絶望感
{netabare}
主人公 尚文に対する悪意がすごい
▶︎召喚されてすぐに除け者
>他の3人は剣、槍、弓を持った勇者だが、尚文は盾

召喚され、持っている武器の時点で不遇な尚文。それに加えて、国王からは無視される。国から用意された冒険者がいたが、誰も尚文とは冒険したがらかず他の勇者に同行する。

▶︎自分の担当してる武器しか装備できない
>尚文の場合盾だが、盾は武器なのかと疑問に思う

▶︎他勇者と冒険をすると成長しない
>他の勇者が近くにいると経験値の取り合いが発生し、経験値が入らない

剣も槍も弓も、他ハンマーや斧、全てが装備できない。尚文の攻撃手段は盾で殴るか、素手で殴るか。絶望なのは目に見えてわかる。そして、他勇者も頼りにできない。

▶︎唯一の仲間マイン
>かなりめんこい女性で、尚文も唯一仲間になってくれた彼女に感謝し、気を許す

唯一、仲間になってくれたマインは、夜中に自作自演の強◯を決行。その濡れ衣を尚文に着せて、冤罪をふっかけ成功している。

▶︎金無し、仲間無し、攻撃武器無しの尚文の行動
>取引しないアイテム屋を密かに忍ばせておいたモンスターで脅し、アイテムを売ったお金で奴隷商へ

主人公とは思えない外道なやり方をし、お金を稼ぐ(強盗はしていないのでセーフ?)
そして、最安値で購入できる奴隷を攻撃役として取引、ラフタリアを購入。
あくまで理由は利用するため。とてもダークファンタジー感があり、ドンドンと続きを見たくなる気持ちが湧き出ました。
{/netabare}
2.尚文の戦い方
{netabare}
地味で姑息
▶︎盾スキルで攻撃
>本来防御に使うであろうスキルを敵に突進させ攻撃する

エアストシールドという、目の前に緑色のクリスタルの様な頑丈な盾を出現させ、防御するスキル。それを、敵に向けて突撃させたり、上向きに出した盾を足場代わりにする応用で機動力も高め。

▶︎少なくとも主人公がやる戦術ではない
>形式上は尚文の奴隷であるラフタリアをかけた、尚文vs元康が行われてる状況

槍の勇者元康の攻撃により、尚文は防戦一方だが、エアストシールドの突進により元康の隙を作る。
その瞬間、自身の防御力が高いことを利用してマントの中に忍ばせておいたモンスターを元康に投げつけ、すぐに剥がされないようにプリズンシールドでモンスターごと元康を中に閉じ込める。

かなり卑怯ではあるものの、攻撃手段がない尚文からすれば正攻法。まさにダークヒーロー。

▶︎植物モンスターにはアイテム
>やらかした元康の尻拭いのために、村の養分を吸い尽くそうとしてる植物モンスターと対峙

初めは苦戦するものの、除草剤を使い形勢逆転。地味ではあるものの、アイテムを使った倒し方はとても面白く、まるでRPGような攻略方法。
面白くないなろう系の大半は、ぶんっ!で敵が消えてますから。
{/netabare}
3.ラフタリアが可愛い
{netabare}
悪ふざけなしに、しっかりヒロインをしてる
▶︎出会いは過去最悪
>精神、身体共に病気持ちで、まともに食事できず、あと数ヶ月で死ぬような状態のラフタリア

尚文はもちろん、そんな奴隷を買いたくありませんが、お金もないので仕方なく購入。せめて、金額分は働くようにと言い聞かせ、訓練を始めます。

▶︎尚文の心情の変化
>一人で孤独。奴隷として酷い扱いを受けていたラフタリアに今の自分を重ねる

共に過ごしていく中で、父性愛に目覚め始めラフタリアに心を許しつつ情が湧きます。極め付けは、資金稼ぎに訪れた洞窟での戦闘。尚文はラフタリアを庇い、彼女に逃げるように指示を出しますが、ラフタリアはそれを拒否し共に戦います。
かなり入りは歪でしたが、順当なヒロインとして尚文の心の支えになる存在です。
{/netabare}

悪い点
1登場人物の知能指数が低い
{netabare}
全体的に頭が悪い人ばかりです。
▶︎オルトクレイ=メルロマルク(尚文達を召喚した国の国王)
・唯一波に対抗できる四人の勇者。その勇者全員を召喚する事にゴーサインを出す

>メリット
・波が終わった後の功績などを総取りできる
・大嫌いな盾の勇者を陥れることができる
・最強戦力を獲得

>デメリット
・各国から敵視される
・最悪な場合、各国に同盟を組まれてしまい戦争状態(勇者が最強戦力であるとは言え、序盤はレベルが低く普通に弱い)
・盾の勇者は戦力外(召喚前から陥れる前提があるため)

ここまでのメリット、デメリットを背負って行った勇者召喚。そんな中、オルトクレイが行った事は盾の勇者である尚文をあからさまに無視、全く会話をしない。資金援助を断つ。転職の妨害。マインの様な目立った行動はそこまでなく、色々バレて国王の座から降ろされる。

▶︎マルティ=S=メルロマルク(オルトクレイの娘で第一王女。マインとも呼ばれてる)
・自作自演の強◯で、尚文に濡れ衣を着せる
>尚文本人にその事を知らしめるように、舌を出し、ざまぁみろと挑発(他の勇者等にはバレないようにしている?)

隠した方が自分の目的達成が簡単になるだろうに。高い地位を持っていると思っているからか、信頼を失い切った尚文を警戒することを微塵も考えてません。

・何か色々と尚文に仕掛ける
>頭の悪いゴリ押し。他勇者にも本心バレバレのはずだが、周りも馬鹿なのと、拗らせてる尚文が他勇者と交流がないため助かってる

先程述べた通り、圧倒的な地位で、権力を使いたい放題な状態であると本気で思っており、後始末なのどについての考えはない。雑な突貫工事の粗が出て、全てがバレてしまい「ビッチ」、「アバズレ」と呼ばれるようになる。

▶︎剣の勇者 錬 槍の勇者 元康
・倒したドラゴンの死体を放置(剣)
>ドラゴンを倒せるほど強くなったはずなのに、モンスターの死体は残るという常識を知らない

尚文の助言があったものの、マインの暴走に関わる三勇教の暗躍に気づく力を持っている。にも関わらず、ドラゴンの死体を放置し、尚文に尻拭いをしてもらう結果になる。ほんの少しでも疑問に思う瞬間は冒険をしていれば何処かしらにあったはず。あまりにも不自然。

・股◯に脳があるとしか言えない(槍)
>マインにことごとく利用され、マインの悪事が全てバレた状態でも庇う素振りを見せる

無駄なイライラを助長させる張本人。マインに騙され、尚文の邪魔をするどころか殺そうとした。
そこまでは仕方ないで済む?が、誤解が解けた後に全く謝まらず、裏で糸を引いていた三勇教を倒した事で何事も無かった事にする。尚文も拗らせてるので、そんな態度を受け入れるはずもなく。
結局、勇者の中で1番輪を乱したのに断罪されないクズ。
(弓の勇者 樹は、剣の勇者 錬の金魚の糞で存在感がないため特に無し)
{/netabare}
2.アニメ中盤からのぬるい雰囲気
{netabare}
個人的にぬるいと思う展開が二つあります。
▶︎尚文覚醒シーン(カースシリーズ初披露)
・ドラゴンの死体で大騒ぎ
>剣の勇者 錬がドラゴンを倒して放置。その後死体からの異臭で、近くにある村の人達はほぼベッドの上

その状況を知った尚文は死体処理をしに山を登ります。そして、辿り着き死体処理を行おうとするがドラゴンがゾンビ化して復活する。

・ついに覚醒、きっかけはフィーロの死
>ドラゴンゾンビと交戦するも喰い殺されるフィーロ

ここまであっさりやられるなんて。こんな絶望を叩きつけてくる世界に対して尚文はどうするのか!?とワクワクしてました。

・覚醒後、圧倒するがラフタリアに大火傷を負わす
>力が制御できず、暴走するがラフタリアが止める。その際にラフタリアは大火傷を負う

フィーロが死んでしまい、ラフタリアもぐったり。やっとの思いで倒したにも関わらず、今まで築き上げてきたものが全て崩れ去る。これは、錬との対決か?

・戦闘終了後、ドラゴンの腹からまさかのフィーロ
>ドラゴンの口から出ていた赤い液体は血ではなく、フィーロが直前に食べていた赤い果実の汁。無傷な状態

……この後、カースシリーズはかなりの猛威を奮っており、他勇者からはチートだ!ズルいぞ!と言われるほど。ぬくぬく過ごしている勇者達の説得力はないが、カースシリーズが強すぎるのは全くもってその通り。

フィーロが大怪我をしてギリギリ生きてる状態で出てきたなら腑に落ちますが、「へ?大丈夫だよ?元気元気!あれ?また、私何かやっちゃった?」
そんな空気感で出てこられても拍子抜け。

確かに、反動として尚文は大ダメージを負い。そして、その場では大火傷で動けないラフタリア。代償としては十分ですが、あくまで口火を切ったのはフィーロの死。その本人が先ほどのような状態で生きてるのは、正直言ってぬるい。

▶︎国王オルトクレイ 王女マルティの断罪
・メルロマルクはそもそも女王国
>散々ヤンチャした二人だが、不在だった女王ミレリアの帰国で状況は一変

道中には刺客なども居たかもしれませんが、勇者一行と合流したミレリアはかなりの強者です。三勇教の大司教が多くの信者を使って作り出した大聖堂。勇者一行と戦い、司教が弱ってる状態だからとはいえ、外から大聖堂の中に魔力を通す程の力。生半可な相手じゃ返り討ちは当たり前。

国王とマインは、女王の力を知ってたはず。
それを知った上で、足止めなり暗殺なりしなかった(していたとしても、ほとんど意味がない)のは甘いというより、やはり頭が悪い。

・悪事が即バレ、奴隷紋により全てが明らかになる
>尚文目線はほとんど全ての悪事が目に見えてたので全く驚きはない

元々ミレリアは全ての悪行を把握している状態。ここまで20話近く使っているのに、かなりあっさりと悪事が公の場で判明。規模が大きいだけで、やっている内容は[母の不在をいい事に、普段食べたらダメと言われているお菓子を爆食いする父と娘が、帰宅した母に怒られる]。
国王とマインがやっていた事が、頭のいい行動とは思えないのでこの程度の話と捉えられてしまう。

・ギロチンの処刑台で正義執行?
>直前で尚文が乱入し、死刑じゃ物足りない。一生恥を晒して生かす方が面白いと提案(オルトクレイはクズ、マインは本名ビッチ、冒険者名はアバズレに改名させられる)

1番苦しめられた本人である尚文が出した答えに文句はありません。彼が2人を生かすことに決めたのなら、そうすべきでしょう。

問題は周りの反応。ウェェェイ!クズにビッチ?ピッタリな名前だせ!と歓喜の声を上げる。そのスタンスで居ていいのは尚文本人と、その仲間と呼べる者たちだけかと。
国民も少しは便乗していたとはいえ、クズ、ビッチと名付けられた2人は、この国を破滅させていた可能性がある事も考慮すると反応としておかしい。

手のひら返しが酷く民度が低すぎる。やはり、モブであっても登場人物の知能指数が低いのだと言えます。

・尚文の提案に皆が共感
>女王ミレリアも安堵の表情を浮かべる

後にミレリアは尚文に対し、あの時あなたが止めなければ、私の命を使って処刑を止めるつもりでした。とはっきり発言。
この国は終わりです。私なら確実に死刑を執行します。当然です。メルロマルクを終わらすどころか、世界の終末を迎える可能性が十分にある行動をしてしまった問題児を生かすなんてあり得ません。
これは償いのための断罪ではなく、これ以上の悪行をさせないための断罪の意味が強いはず。

家族の情なんて捨てなければならない立場なのにも関わらず、自分を人質に夫と娘の処刑をやめるように交渉しようとしていた。
ミレリアは知能指数が低いとは思いませんが、甘くぬる過ぎる考えを持っている。そもそもこんな彼女だからこそ、不在中にこんな惨事が起こったのではないだろうか。
{/netabare}
3.断罪後の数話
{netabare}
まさかの展開。他にも異世界があった。
▶︎別世界の存在
・波が始まり、異世界の勇者が現る
>正体は別の世界の勇者(扇の勇者 グラス筆頭)

・波を退けると他の異世界に影響が及ぶ。つまり、互いに爆弾を押し付けあってる状態
>グラスらは、爆弾を押し付けあってる相手が消えれば波に対抗する必要はないと考え、直接乗り込んだ。
(個人的な仮説)

2部の導入部分だなとはわかりますが、やはりクズとビッチの断罪が中途半端に終わったこともあり状況を受け入れ難い。20話に渡って、ストレスが蓄積されてきたわけですからそれ相応のスッキリ感がないと消化不良です。
{/netabare}

序盤でかなり期待しただけあって、本当に残念な作品です。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 2
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

最高のリアルが向こうから会いに来ない

4話までの感想{netabare}
盾職が主人公の作品と言うと…“アブソリュートデュオ”と“ドルアーガの塔”くらいしか思い出せないや、それくらい珍しいケースだとは思う。
あとは「盾なのに○○」ではなく「盾だからこその○○」が描かれてたらいいなぁ~って感じで見てます。
ただねぇ、噂で耳に入ってくるのは芳しくない情報が多く、それに惑わされて色眼鏡で見るようなことはしないぞ、と自分に言い聞かせてはいるけどなかなか難しい。
その一方アニメの範囲は「つまらなくなる・馬脚を顕す」前までではなかろうかってのも聞いてて、あ、それだったら大丈夫かな?とも思ってたり。

内容は…まぁいいんじゃない?
主人公が謂われなき不遇に遭うけど、これで不快不快言う人は多分“世界名作劇場”を見れない。
最後いけ好かない連中の鼻をあかす展開になると思うので…もしならなかったらそれはそれで凄いけど。
むしろ主人公がそこまで性格捻くれるほど・味覚障害起こすほどの目に遭ったかなぁ?と思わなくもないけど、これは既に主人公が「異世界転生モノ」の作品を幾つも知ってて勝手に期待していてそれが裏切られたからだろう、と思って納得させてる。
それと召還された勇者が全員日本人って件。
日本人は日本人でも全員パラレル日本で、召還した時の座標が同じだったって思えばそこまで不自然でもないかな?

そんな感じでだらーっと見ながらの4話。
うっわ、分かりにくっ。
実際のラフタリアは大人になってるけど主人公視点では子供のまま。
味覚障害もそうだけど心を閉ざして外部の情報をマトモに受け付けられなくなってた(ラフタリアの説得をなかなか聞こうとしなかったのもそのせいだろう)って表現だと思うのだけど、テキトーに見てると時間が飛んでるかのような錯覚を覚える。
テキトーに見てた自分が悪いですね、ハイ。
とはいえ、剣と弓の勇者が不正を告発して、その件がどうなったかは有耶無耶になってる気がするのでやっぱり時間飛んでる感。
自分を笑ってた貴族は主人公の被害妄想が生んだ幻影?
「実際」と「主人公視点」が混ざり合っててなんかようワカラン。

以上は1回見ただけの感想なので、もう一度見返しての感想追記するかも。


追記
もう一回4話見直して来た。
↑と繰り返しになっちゃうけど「実際に起きてること」と「主人公が認識してること(主人公の視点)」には違いがあり、これを理解しないで見ても意味不明だと思う。
ラフタリアが大人か子供かで見分けは容易だけど、そもそも描き分けがされてることにも気付いてない人居そう、自分も危なかった。
具体的には主人公の認識では奴隷の呪いを解除されたラフタリアはなにか一言言ってプイと後ろを向いて立ち去ってしまったことになってる。
実際は槍の勇者にビンタかましてるんだけどね。
更にその後、裏切られたと思った主人公は「こんな世界は滅んじまえ」と言って「カースシリーズの条件が開放されました」って画面が出る。
その後言い寄るラフタリアを頑なに拒否したのは以前からの認識障害だけでなく、盾の効果も加わってた?
認識障害自体は味覚が無いことで表現されてはいたけど、気付かなかっただけで4話だけじゃなく3話もなにかトリック仕掛けてあったりして?
4話最後ではその認識障害も治ってメデタシメデタシで、今後はこの妙ちくりんな表現は無くなるのかな?
なんなんだろうね、心理表現をどうにかしようとしたらこんなんなっちゃったのかな?良い悪いはなんとも言えん。

ってよりも、ひょっとして…盾の勇者の真価を発揮させるには何個かある「ほにゃららシリーズ」の開放が必要で、そのために王様はワザと追い込む真似をした。
なーんてことは無いよ、ね?まさかね?
もしそうなら決闘の不正が有耶無耶になったのも納得できてしまうのがコワイところ。
あ、噂は聞いてるけど内容は全然知りません、念のため。{/netabare}

19話までの感想{netabare}
なんか4話がピークでそれ以降パっとしない話がダラダラ続いてるだけのような…それだけだったらまだ良いのだけど…。
個人的に「バイバイキ~ン」ないし「ヤなかんじ~」ってノリで空に飛ばされてキラーンってなるのってツラい。
ギャグならまだしも、普通のストーリーものだと「それが出来るならとっ捕まえて吐かせろよ」と思ってしまってホントツラい。
お前あかほりかよと、4クール作品かよと。
結局謎を引っ張るのにお手軽で都合のいいテクなだけで、真面目に話を考えてると思えなくなってしまう…からだと思う。

それでもボケーっと観てたら18話、黒幕と思しき教皇が再登場。
そしてご丁寧にも「ワタシが犯人です」と自供してくれました。
ぐへぇ、このパターンか!
今までダラダラやってきた出来事から証拠を繋ぎ合せて黒幕に到達するんじゃないのか。
こういうのって最近では“シリウス”でもあったけど、聞いてもないのにベラベラ喋るのはやっぱどうしてもう~んと言わざるを得ない。
これが一話完結モノで「その回のウチに陰謀を暴く」ってのならまだ分かるんだけどさ、時代劇でよくある「冥土の土産に教えてやろう」っての。
けど何話も引っ張ってコレってのはなぁ。
こういうパターンな場合は視聴者に伏せて引っ張るよりも、とっとと明かしてキャラクターは知らない体で話運んだ方が良いと思うのだが…。
しかも19話では後から駆けつけてきたレンとイツキがわざわざ敵の斜線上(クレーターの中)に集まる始末。
…。
どうしちゃったんだ?スタッフ力尽きた?原作からこうなの?{/netabare}

21話までの感想{netabare}
奴隷紋便利過ぎ!!
↑で書いた様に教皇が突如自供始めた段階でイヤな予感がして、21話の裁判もまぁ便利能力でお手軽に汚名を晴らせてしまいました。
やっぱ雑に感じるなぁ。
そりゃね、あんな世界だから平民の証言集めても意味が無いのかも知れないけど、個人的には自白剤使わずに証拠を集めて叩きつける展開にして欲しかった。
そうじゃないと5話以降の中身何だったんだよとなってしまう、退屈な話を見た甲斐が無くなってしまう…ってそれも↑で書いたか。
どうしても1話の段階で自白剤使えば良かったんじゃんってなるし、バイバイキ~ンしたのはやっぱり悪手だったということになるし(とっ捕まえて吐かせろよとずっと思ってた)、自白剤投与できるだけの「お膳立て」を揃えてくれたのも王女の鶴の一声にしか思えない。
それまでの主人公の努力が実を結んだって気がしなくてう~んう~ん…。{/netabare}

23話までの感想{netabare}
ん?あれ?
死刑を回避したことでまた厄介ごとが増えるのかと思ったらそうじゃない?
また、「なんで王様がそこまで盾の勇者を嫌ってたのか」の話をするのかと思ったらそれも無いっぽい。
相変わらずビッチは毒盛ったりして関係が改善もしなければ悪化もしない、変化が無いというのはどういうこっちゃ。
ってか情状酌量というか執行猶予というか…とりあえず再犯じゃん。
もう死刑は免れようが無いんじゃね?と思ったらどうもそうでもないっぽい。
…?
結局尚文の取った選択って、あんま言いたくないけど、良い悪いは置いといて戦争を知らない平和ボケした現代日本の価値観から「ギロチンコワイ」となっただけにしか思えない、良い悪いは置いといて(二度目)。
それに対してあの世界の価値観と摩擦を起こすことで問題提起する展開ならまだしも、23話まで見た限りそうじゃないっぽい。
…人が死んでるの沢山見てるんじゃなかったっけ?
どうしても死刑にできないのなら、再犯したら片腕落とすとかビッチは顔焼くくらい当たり前の世界だと思うんだがなぁ、罪人の刺青すら無いのん?
もっと言えば奴隷紋なんていう便利機能があるんだから心を入れ替えるまで鞭打ちとかすればいーじゃん、死ぬまで改心しなかったらそれは仕方ないってことで。
ってか思想警察居ないの?盾の勇者の誤った噂なんかしようものなら死刑でいいじゃん、もう、面倒臭いなぁ。

このアニメを大人向けだと評してるのを目にしたけど、個人的にはむしろキッズ向け、バイキンマン反省しないじゃん?
「人の話を聞かない」で間を持たせるのも1年以上放送するホビー系アニメじゃ日常茶飯事で、深夜アニメしか見てない人には新鮮に映るのかなぁ?と真剣に悩んでしまったり、煽りじゃなくて。

でもって23話、実在してないゲームのレベル上げだのアイテムだのモンスターの経験値だの設定の話をダラダラされても、その…ゲーム実況見たほうがマシな気が。
ってかそれをこのタイミングでやる!?
ここへ来て新キャラ登場もそうだけど、放送あと3年くらい続けるのかな?{/netabare}

25話までの感想{netabare}
なんか「おおおええああええ~」って歌いたくなる設定が飛び出してきて吹いた。
こんな終盤でソレ!?今のボクには理解できない(アニソーンアーニソーン)。
でもって他の勇者達と和解に向けた素振り・ヒント出しすら無いままエンド。
わぁい。
これ言うとどうせ老害とか言われるんだろうけど、こういう話(団結しないといけないのに足踏みが揃わない)って過去にいくらでもあってさぁ…。
えーっとマンガ版の幻魔大戦がこんなんじゃなかったっけかなぁ、超能力戦士が団結しなきゃいけないのにやってることは基本内ゲバ。
そんなの面白いワケもなく打ち切りでね、石森章太郎であっても。
ってかこの設定だったら勇者の一人が別世界のスパイやっててようやくイッパシの物語の体で…原作ではどうなってるか知らないけど、アニメそこまでやってくれないと「一つの作品」として至ってないというか…。
実は王様は向こうの世界の出身でもいいぞ、それくらいやってくれよと。{/netabare}

総評{netabare}
4話がピークでそれ以降は下降線。
“デジモンアドベンチャー02”のデジモンカイザー編だけ見せられた感じ。
話ブツ切りでもせめてカタルシスパート入れてくれよって気持ちだけど、それすら無い。
ってかこれ成り上がりじゃないよね?
本来勇者として相応の地位を与えられるところをなんやかんやで奪われて、それを取り戻しただけのような…。
成り上がりってのは元々無いものをもぎ取ることじゃない?
例えば皇位継承者が一度失脚して、返り咲いて即位したら成り上がりと言うか?というと、う~ん。
どこの馬の骨とも分からんヤツがあの手この手で玉座に就いたら「成り上がり」になるけどさ。
本来勇者に与えられる地位以上のものを手に入れたら成り上がりと言っても良いだろうけど…。{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 17

77.2 2 ファンタジーで王女なアニメランキング2位
それでも世界は美しい(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (1162)
6502人が棚に入れました
雨を降らせる能力を持つ「雨の公国」の第四公女・ニケ・ルメルシエ(ニケ)。彼女は嫌々ながらも国のため、「晴れの大国」の太陽王・リヴィウス一世(リビ)に嫁ぐことに。しかも、即位して3年で世界を征服したと聞いたが、会った相手は、なんとまだ子供であった。さらに、くだらない理由で、雨を降らせろと要求され、反発するニケ。しかし、共に危機を乗り越え信頼を深め、ニケは、自らの意志でリビのそばに残ることを決意する。互いに愛し合い、支え合いながら、共に歩むニケとリビ。やがて、2人は正式な婚約者となり、運命の輪が回り始めるのだった。感動×愛×ファンタジー。太陽と雨が一つに合わさる、光と雨のディスティニーロマンス。

声優・キャラクター
前田玲奈、島﨑信長、杉田智和、伊瀬茉莉也、茅野愛衣、寺崎裕香、浪川大輔、横山智佐、潘恵子、櫻井孝宏、池田秀一、二又一成、富田耕生、青木瑠璃子、大塚みずえ、佐武宇綺、乃村健次
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

男子にヒーロー願望があるように、女子にはプリンセス願望がある。王道の少女漫画原作アニメ!

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
少女漫画×ファンタジー は、十二国記を筆頭に、名作、秀作が多いですね。

戦記モノ、大河的な要素を期待すると若干物足りないですが、恋愛モノとしては流石に優秀で安定感バツグン。所々に小ジャレた演出があり、感心する作品。あと、ガンダム好きは必見(笑)

ショタという要素だけで敬遠するには、勿体ない作品だと思いますよ♪


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
このアニメは多分、矛盾点とか突いたらいけないアニメなんだと思います。雨の降らない国なのに、あれだけの水や緑がある点(地下水?)。「ONE PIECE」の「ダンスパウダー」のくだりでも言っていましたが、人工的に雨を降らすということは、他の地方の雨を奪う行為だということ。

その辺りをいちいち突っ込んでいたら、このアニメの世界観が崩壊しますね。2話を観た段階でそう思ったので、アニメを楽しむ為にもそこは意図的に意識から排しましたw

12話でまとめる為にはしょうがないのでしょうけど、特に序盤は(黒かった)リビの過去をちゃんと描けていないので、ニケが来てからの変化(成長)を感じにくかったのが難点でしょうか。

途中に「語り」が入るけど、作風的には山崎バニラさんに読んで欲しかった気もする。贅沢言い過ぎかw

オールドタイプのお転婆ヒロインに、オールドタイプのオラオラ王子様。少女漫画におけるTHE王道といった感じ。目新しさはなかったものの、キャラの良さやテンポの良さで楽しく観られました♪

「雨」というと、「涙」や「悲しみ」の比喩として安易に用いられがちだけど、これだけ多彩なことを雨と絡めて表現できるのは素直に凄いな~と思いました。虹と切れた指環のとことか上手だったし、雨で二人を閉じ込めて話し合わせるとか、素敵でした。

肝心の恋愛要素ですが、これはTHE王道でしたね。所々に歯の浮くようなオシャレな台詞や行動があり、正直おっさんにはキツかったですがw、10代女子ならきっと良いんでしょう(笑) 恋のライバルと呼べるほどの人物は男女とも登場せず、終始一途な二人を安心して見守ることができました。三角、四角のドロドロがお好みの人には合わないかもしれませんがw

個人的な好みを言えば、リビの有能さをもっと観たかったです。あの年で大陸を統べるなんて並大抵のことじゃないし、相当な恨みも買ってるはず。国内外に起きる難問を鮮やかな手際で解決していく(5話のような)話をもっと観たかったですね。

ただ、そうするとやっぱり二人の恋愛面や精神的な成長の魅せ処が減るから、まあこれで良かったんでしょう。

兎にも角にも、このアニメを観て一番心に残ったのは、コレ。

『池田さん、悪ノリが過ぎるっすよwww』

恋愛よりもファンタジーよりも、正直印象が強すぎて(笑) あの三賢人はアニオリキャラのようなので、アニメスタッフの悪ノリですねw まあ、その後に原作にも登場(逆輸入?)したらしいので、原作者も悪ノリしてたのかも(笑) だとしたら、楽しい職場だ♪
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
小国の王女は風使い? テンポもよく、かなりストーリーが動いた初回。王道感がある。うん、なかなか面白い。

2話目
ガチで命狙うなら毒ぐらい塗っておけと。雨のシーンは壮大だった。

3話目
大使達に対する真っ正面からのリベンジ。うん、すっきりした! 雨を降らせる条件、緩そうに見えて一応の筋は通っているのですね。

4話目
リビのオラオラ(傲岸不遜)な感じは少女漫画の男性キャラらしいですね。ツンデレは、やはり男女共通の萌えポイントなのだろうかw

5話目
普段は強強がっているリビの、デレと本音と弱気の吐露。これはショタ好きにはたまりませんな(笑) 太陽にかかる丸い虹は「ハロ(日傘・日暈)」と呼ばれる現象で、レアではあるけど現実にある(一回観たことある)し説得力ありましたね。なんだあの切れた指環と虹のクダリ? オシャレか(笑)

6話目
雨を人工的に降らせるなんて、最大限の国益だと思うんだけど。ルナは良いキャラでしたね。なかなかの引き立て役でした。「あいつの前では誰もがただのリビウスになれる。雨が等しく誰にの元にも降るように」ってなんだそれ? オシャレか(笑) 恋敵の涙を隠す為に雨を降らすってなんだそれ? オシャレか(笑)

7話目
少女漫画でまさかのガンダムパロ、しかも池田さんがやるガチのやつで笑ってしまったwww 悪いリビきたな。思ったより早いタイミングだな。てことは母親のトラウマ克服がラストになるのかな。

8話目
バルドの再度の重用のシーンは、胸が熱くなった! だから池田さん、遊びすぎだってwwww

9話目
「それがお前を育てた一部なんだ。気に入るとか気に入らないではなく、感謝だな」って、オシャレか(笑)

10話目
相合い傘しといて「雨に閉じ込められて、世界にお前と二人だけみたいだ」って、オシャレか(笑) 宴っていうよりlive(笑) キトラ、男の嫉妬ですな~。第6話で女の嫉妬を爽やかに描いておき、男の嫉妬はドロドロっと描く。対照的ですな。

11話目
一件落着。リビとニケのイチャラブっぷりがハズいw イラハ登場。セーラーマーズだw キトラ、これはこれで人気でそうなキャラだな、少女漫画だと。リビが、バルドとの時にやってもらったことを返したわけだね。

12話目
結婚式での新婦の手紙みたいだな。ストーリーとか全然違うんだけど、リビを観ていると「銀河英雄伝説」の「ラインハルト」を思い出す。背負った悲しみと有能さ。危うさからかな。最後はギャグ&恋愛で締める、軽い演出にも好印象。ただ、ラストのスレ違いの日々から雨、白馬の王子様のクダリは、流石にあざとくて、そんな好きではないな~と。
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 49
ネタバレ

雪だるま* さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

真に雫を届けるべくは、人の心の奥。そのまた奥。

◎放送時期:2014年4月~6月(全12話)
◎ジャンル:ファンタジー、恋愛

●原作:椎名橙(白泉社「花とゆめ」連載) ●監督:亀垣一
●シリーズ構成:藤田伸三 ●キャラクターデザイン:夘野一郎
●アニメーション制作:スタジオぴえろ


■あらすじ■
雨を降らせる能力を持つ「雨の公国」の第四公女ニケ・ルメルシエ。
ある日、彼女は自国のために「晴れの大国」の太陽王リヴィウス一世の元に嫁ぐことになる。


■感想■
※原作未読。

少女漫画らしくベタで捻りのない王道ラブストーリーではあるものの、
コメディ要素も含まれているので 女性だけではなく男性の方も楽しめる作品だと思います^^

今風ではないレトロな世界観もいい味を出していました。
(ニケの普段の服装がナウシカっぽいような気がするのは、私だけ?w)


嫁のニケが年上で夫のリビが年下(しかも11歳の子供)という凸凹夫婦。
初めてお目にかかるカップル設定でした^^
ショタ属性は無いので最初は微妙かなと思ってたんですが、そんな心配は最初だけでしたw


幼いながらに王位につき、たった3年で世界征服を遂げたリビ。
とても11歳とは思えない大人びた佇まいの少年でした。

しかし、そんな強さの裏側にあるのは 辛い過去の傷跡。
それゆえ表面は冷酷で、心はどこか脆くて儚くて危なっかしい。

そんなリビがニケと出会うことによって徐々に心の変化を遂げていきます。

ニケのリビを想うどこまでも一途な姿勢には毎回心打たれました。
それでいて人情に溢れており、真っ直ぐな心と強さを兼ね備えた勇ましくも優しいお姫様で、そんなニケにはとても好感が持てました^^

言葉遣いも態度もサバサバしてて気品がなく、おまけに力も男並みに強いといったお姫様らしくないお姫様ですが、その庶民的なところと
「守られる存在ではなく、守る存在」であろうとする面がニケの魅力だったと思います。


そして2人の相思相愛っぷりは観ていて恥ずかしくなるものの、
同時にとても微笑ましかったです^^

ときにはすれ違い ときには衝突しながらも、
間に訪れるさまざな障害を共に乗り越え、そしてその中で徐々に絆と愛を深めていく様子は正統派ストーリーであるからこその良さと美しさがありました。

毎回イチャイチャしてても何故か嫌味を感じなかったのは、2人のキャラクター性が良かったからかな^^
ていうか、もうむしろずっと見てたかったぐらいですw


脇キャラ達もなかなかに個性的。

中でもリビの秘書であるニールは、リビの良き理解者としてはもちろん、ニケとリビの2人を温かく見守っているポジションが良かったです。

CVをされている杉田智和さんの演技も相まって、
コメディ面でもとくに光っていたキャラだったと思いました^^


そして、この作品の最大の見所と言っていいのは音楽(とくに挿入歌)ですね。

●「アメフラシの歌〜Beautiful Rain〜」/ニケ・ルメルシエ(前田玲奈)

ニケが劇中で雨を呼ぶ際に使われている楽曲。

雨を求める者の想いと術者の想いを重ね、そしてその想いと歌を調合することによって雨を呼ぶことが出来ます。

ニケのCVをされている前田玲奈さんの伸びのある透き通った歌声が見事。

この声優さんはこの作品で初めて知ったのですが、初期の林原めぐみさんにどこか似た声質のような。結構好きな声質です(*´▽`*)
これからの活躍が楽しみな声優さんです。

{netabare}8話でリビとバルドを仲直りさせるために雨を呼んだ際、歌い疲れてグダグダになっているパターンも面白くて良かったですw{/netabare}

でも個人的には、もっと民謡チックな感じと異国の言葉を使ったものの方がアメフラシの儀式の雰囲気が出せたのではないか と思います><
良い曲なのには変わりないのですが、ちょっと今風すぎたような。

●「雨おくりの歌」/トハラ・ルメルシエ(横山智佐)

この曲の方が雰囲気が出ていて私は好きだったかな^^
横山智佐さんの歌声も耳にスッと入ってきて聴きやすかったです。
ただ、喋っている時と歌っているときの声のギャップが激しかったw

{netabare}最終話。
弟子であり孫であるニケを手放したくないがゆえに冷たい態度だったトハラ。

結局最後まで言葉を交わすことはなかったけど、精一杯見送ろうとする気持ち、
「不器用だけど温かい親心」がこの歌に乗せて伝わってきました^^

そんなトハラの気持ちを受け取ったニケが涙を流すシーンで私も涙でした( ;∀;){/netabare}


愛するモノの存在、大切に思えるモノの存在があることで、自分の存在も 住んでる世界も 大切で価値あるものだと実感できる。
そして目の前の景色が色づき始める。『世界は美しいんだ』と思える。

ニケとリビのように互いを常に見つめ合い、同じ歩幅で歩んでいける素敵なパートナー関係って憧れますね^^

ツッコミどころもあったけれど、最後も綺麗に締めていて全体的に満足な作品でした。
今読んでる漫画が読み終えたら、原作を手に取りたいと思います。


●OP:「BEAUTIFUL WORLD」/小池ジョアンナ
●ED:「PROMISE」/前田玲奈

OP、EDも共に良曲でした。

とくに映像の工夫が良かったです^^
OPは毎回ちょこちょこ絵に変化があるので間違い探しとしても楽しめるし、EDのキャスト表示がキャラ絵と一緒に出てくるので、誰がどの役を演っているのかが一目で分かって有難かったです。


■好きなキャラ■
ニケです^^
理由は主に前述したとおりですが、彼女は「女性が憧れる女性」な気がします。
私が男だったらリビと同じく、お嫁に欲しいくらいですw

投稿 : 2025/02/01
♥ : 35
ネタバレ

ホワイトマウス さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

9月28日11時にニコニコ動画で前田玲奈さんの生歌

 9月28日11時に花とゆめアニメ祭りがあって、ニケ役の前田玲奈さんの生歌と島崎信長さん、杉田智和さんが出演されました。また、ニコニコ動画でも生放送されました。

OPすぐにアメフラシの歌でした。前田玲奈さんはちょっとあがっていらっしゃったようでしたが、きれいな歌声でした。2番目からは突然男性の歌声が!島崎信長さんがステージに出てきて前田さんと一緒にデュエット、わー凄いスペシャル!!

トークでは出演者が選ぶBEST3などで、それセカの名シーンを振り返りながらアフレコでの楽しいお話などを聞くことができました。アフレコ時の前田玲奈さんは身を乗り出したりジャンプしたりとかなり動きのあるアフレコだったようですね。会場は大笑いでした。

杉田智和さんは終始、笑いをとっていました。杉田さんがニールの衣装を自前で準備されたとのことでした。杉田さんが登場して会場は盛り上がっていましたね。

最後は前田玲奈さんの曲 「PROMISE」で締めくくられました。

***********************
雨送りの歌、すてきな歌

ついに最終回を見てしまいました。もう、大泣きしてしまいました。

 前回の雨の公国編中盤では、{netabare}リビとトハラの争いが、見ていて胃がちぎれそうなお話でしたし、瀕死のリビを見たニケの泣き叫びながらの救命シーンはもう真に迫っていて、 {/netabare}前田玲奈さんの演技がすごすぎて、心が締めつけられそうでした。

 最終回は名言がたくさんあったと思います。{netabare}トハラに会えず落ち込んでいるニケにリビが背中を押すシーン、ニケのトハラへの別れのセリフ、そしてトハラの雨送りの歌中でのニケへの別れ。見ないとわからないですよね。ほんとうにとっても良かったんです。 {/netabare}

 トハラの雨送りの歌、とっても感動しました。素敵な歌だなあ、誰が歌っているのかなと思い、調べたら、トハラ役の横山智佐さんそのままだったので、とても驚きました。凄い!
 横山さんのお姉さんはオペラ歌手で、横山さん本人もとても歌が上手とのことでした。確かに良く聞くと声量が大きくて、ビブラートを聞かせた伸びのある歌はプロ級の技術だと思います。それセカでは前田玲奈さんの歌がとっても素敵で上手だなあと思っていましたが、横山さんの雨送りの歌も圧倒的でした。{netabare}この歌が、ニケのトハラとの思い出を描き、師匠として、そして恐らくは娘同様に可愛がってきた孫との別れを物悲しく奏でていました。
(トハラが風を起こして船を進ませるシーン、ニケも大泣きしていましたね。今まで見たことない別れのシーンです) {/netabare}

 雨送りの歌を調べた後で、最終回を見直したのですが、見るたびにもう大泣きしてしまいました。ニケ役の前田玲奈さん、本当に泣きの演技で、私も泣かされました。演技、素晴らしすぎです!

 サントラ版を買ったのですが、雨送りの歌は入っていなかったので、とっても残念です。

 ラストで、ニケもリビもお互いがいないともうだめになっちゃうくらいの関係になっていましたね。いいなあ♡

 それセカは毎回お話が安定していて、私にとっては今年のアニメでは最もお気に入りの作品でした。製作スタッフも原作とそのファンをとっても大事にしていたと思います。最後に原作者の椎名橙さんのテロップがその証拠かと思っています。
これだけの素敵な作品だったので、2期は見て見たいけど、この雨の公国編で感動をしまい込んでもいいかもしれません。


6話見ました。
「こんなのが公女だなんて、世界中のプリンセスに謝れって感じよ!」
【2014/06/04】 {netabare}
タイトルのセリフ、ルナ姫がニケに {netabare}放ったセリフです。もう大笑いでした。
とにかく6話は自称許嫁のルナ王女!ルナ姫が圧倒していて、ニケはもしかして本編最大の敵(^^;)に遭遇。~ {/netabare}
 リビの表情、太陽王になったばかりの頃は、ルルーシュの表情にそっくり。それが今はコナン君になってます。いろんな表情の変化がありますね。
 それとルナ姫、このキャラクター好きになりました。いじっぱりで。最後はウルウル来ました。

4話と5話見ました。「敵意」と「悪意」 {netabare}の大きな違い、ニケの危機。それを5話で日傘とこぶしで解決するなんて、ニケはかっこいい!
 ニケを失うことにおびえるリビ、もうかわいいです。ニケでなくても守ってあげたくなるかも。
 5話の演出も素敵です。昔の映画みたい!~ {/netabare}

2話のレビュー 
2014.05.11 雨の公女と太陽王

 まだ3話だけ視聴しただけですが、1話を見てとても印象に残って見続けています。
 ニケもリビも喧嘩ばかりしているけど、とてもお似合いで、緊張感漂う世界観の中で、2人がどのような愛を奏でるのか、とても楽しみです。
(太陽王って、フランスのルイ14世もそう言われていたそうですね)

 奏でるといえば、音楽や歌がとってもよくって・・・
 特に「アメフラシの歌」はニケのCVの前田玲奈さんが歌っているんですが、とても気持ちがこもっている歌だと思います。特に2話と3話でこの曲が流れてきただけで感動しました。
 このような素敵な歌は私にとって「Silver Sky」(nano)以来で、聞いただけでもう、涙が出てきます。

 作品的にも演出や絵がとても私好みです♪

 これからが楽しみですね(*^-^) ~ {/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 106

69.1 3 ファンタジーで王女なアニメランキング3位
テイルズ オブ ジ アビス-TALES OF THE ABYSS(TVアニメ動画)

2008年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (560)
3384人が棚に入れました
二大国・キムラスカ・ランバルディア王国とマルクト帝国により危うい均衡が続いている時代。
キムラスカ公爵家の一人息子・ルークが敵国マルクトに誘拐された。それから7年後、自分の屋敷に軟禁されているルークは、師匠・ヴァンとの剣の修行が唯一の趣味となっていた。
そんな折、ルークはヴァンを殺そうと屋敷に侵入してきた少女・ティアと超振動を起こし、彼女とともに見知らぬ場所に瞬間移動してしまう。屋敷に戻るため、ルークはティアと行動を開始する。その旅路で、ルークは様々な人と出会い、自分の生まれた意味を知ることとなる。

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

自分の存在意義を見出しながら成長していく主人公を描いた作品・・・聞いていた通り名作だったと思います。

この作品の原作であるゲームは未プレイです。テイルズシリーズで3番目に視聴した作品になります。
2作目の「テイルス オブ ファンタジア」がOVA4本分という短さだったため、ゲームの世界観を描くに留まりましたが、今回の「テイルズ オブ ジ アビス」は堂々の2クール作品です。
その上、あにこれで懇意にさせて頂いている方から「名作」と伺っていたので、とても視聴を楽しみにしていました^^

私はこのシリーズを制作された時系列の順に視聴するつもりですが、これまで作品前後の繋がりが全くありませんでした。
もしかすると、時系列に視聴しなくても物語についていけなくなる事はないのかもしれません。
この辺りも気にしながら視聴を進めたいと思います。

物語の舞台は、預言(スコア)と呼ばれる創世時代に未来の出来事が記された譜石通りに人類が生きていく事を是とする異世界・・・
スコアには国家間の戦争から個々人の行動といった幅広い内容が記されており、このスコアに従っていれば国家の繁栄が示唆されていた事から、人々にとって無くてはならない存在となっていました。

一方、この世界ではキムラスカ王国とマルクト帝国という二つの大国が、和平条約を遥か昔に取り交わしたものの緊張状態に陥っていました。
そんな中、キムラスカ公爵家の一人息子であるルークが誘拐されるという事件が発生します。
幸いにも大きな怪我を負うことなく救出されたのですが、ルークは誘拐前の記憶を一切失っていたのです。
そして7年の歳月が流れ・・・17歳になったルークは剣の師匠であるヴァンと稽古をしていたところ、ティアというヴァンを殺害するため屋敷に不法侵入してきた少女の武器を防ごうとした際、ルークの身体の回りが急に光りだしティアと一緒に全く知らない場所に飛ばされてしまうんです。

何が起きたか全く分からないルークでしたが仕方ありません・・・
この7年間、ルークは軟禁されていたのですから・・・
こうしてルーク達の壮大な物語が動いていくのです。

まず物語ですが、2クール作品だけあってストーリーがしっかり練られていて、一切無駄がありません。
内容は・・・驚きの連続です。
生きていく上における「自分の居場所」・・・身分の差はあれど家族という一つの集団の中に必ず居場所はあるので、普段は気にする必要の無い事です。
ところが、この作品においてそれは考えの甘さである事を痛感させられます。
家族の中における自分の居場所・・・昨日までの自分の居場所が今日は無い・・・
これが運命なら自分の不運を呪う・・・?
それで居場所が戻ってくるなら、きっと誰もが呪うことでしょう・・・
でもそんな事をしても・・・生きていく上において何の価値も無いんですよね・・・
今日食べる食事や寝床にも結びつかない・・・

だから過去に因われるのではなく先を見据えて生きていく・・・
正にその通りなのですが、気持ちと心はホントにバラバラです^^;
過去の思い出や約束に縋らないと心が折れてしまう・・・
やっぱりそこまで強くなれませんし、それで良いのだと思います。

でもいきなりこんな展開から物語が始まる訳ではありません。
序盤はルークの考え無しの言動に・・・正直何度かイラッとしました^^;
言う事は一丁前なんですが・・・やってる事はヘタレなところも苛立ちを後押しします。
そんな言動を発してしまう理由もあって彼ばかりを責められない一面もあるのですが・・・

ルークも自分の行いにハッと気づくのですが全ては後の祭り・・・
周りの信用を失ってしまったルーク・・・
どん底からルークはどうやって這い上がるのか・・・この作品の一番の見どころです。

この作品はRPGが原作なので、主人公以外のパーティーの仲間も登場する訳ですが・・・この仲間が半端なく素晴らしいんです。

私の一推しはヒロインのティア・・・少し影がある感じで決して表に出ることは多くないのですが、ルークを見守り時には叱咤する彼女・・・CVのゆかなさんとの相性もバッチリだったと思います。
他にも魅力的なキャラがたくさん出てきますが、濃密な2クールなので登場人物の名前が分からなくなる事はありませんでした。

その最大の理由が・・・それぞれのキャラを深掘りしていく先には想像を超える接点や、一人で抱えるにはあまりにも重すぎる過去を背負っている人達なかりなので、どのキャラにも感情移入ができちゃうんですよね^^

この感情移入という点においては、敵に対しても同じです。
大切な人を殺された・・・
この大切な人が居たから今の自分があるというのに・・・
直接的ではないにしろ、それに加担してた・・・
貴方だけは許せない・・・
自分の筋を通すには十分過ぎる理由だと思います。
そして次の瞬間画面一杯に広がるのは、本気と本気の激しいぶつかり合い・・・
本当に好きになれない敵もいましたが、敵でも嫌いになれない人の方が多かったのも印象的です。

そして物語だけでなく作画の緻密さにも圧倒されました・・・
原作がRPGなので、お約束の船や飛行艇が登場する訳ですが、それらどれもが細かいディテールまで丁寧に捉えられているのですが、その出来映えには感嘆の声しかありませんでした。

2クール全26話の作品です。物語が面白くて声優陣が豪華で作画が綺麗・・・文句の付け所の無い作品だったと思います。
特に中盤以降・・・目が画面に釘付け状態で視聴していました^^;
こういう王道ファンタジー作品・・・見応えがあって堪りません。
販促目的の作品が多い中、しっかりと物語を完結している所も好印象です。
こういう作品は、これからもどんどん視聴していきたいと思います^^

投稿 : 2025/02/01
♥ : 21
ネタバレ

kblack さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

とても感動的で心に沁み、倫理的にも考えさせられる作品です。

「生まれた意味を知るRPG」

このコンセプト通り、主人公"ルーク"が自分の生まれた意味、存在の意義を探し、成長していく物語です。
テイルズシリーズの中でもとても大好きな作品です!

{netabare}ルークが実はアッシュの"レプリカ"であり、"オリジナルルーク"はアッシュだったという事実を突きつけられ、アクゼリュスはヴァンの策略によって自らの手によって崩壊させてしまい、仲間の皆からは見離されたルークがあまりにも不憫で。
そんなルークを見守り、支えてくれたティアや、絶対立ち直ってくれると信じて待っていたガイには本当に「ありがとう」の気持ちでいっぱいでした。
最初、オリジナルルークがアッシュだったと分かった途端のナタリアの態度やアニスの態度、ジェイドの冷たい態度がすごくショックというか、ちょっとムカついたり、イラッとしたりしましたね、やっぱり。ジェイドなんか、お前がレプリカの技術を生み出した張本人のくせして!っと思ったりしました。けど、ルークの必死に前に進もうとする姿勢にいつしか、皆がアッシュの"レプリカ"という存在なんかじゃなくて、一人の"ルーク"という個人の存在なんだと認識、認めはじめて、アッシュにどこか申し訳ないという罪悪感の気持ちでいっぱいだったルークが"自分は自分なんだ!"という気持ちを持てるようになったときはすごく嬉しかったです。
レムの塔事件の時やその後、乖離現象に悩まされるルークの姿を見る度にすごく胸が締め付けられる想いでいっぱいでした。
ローレライを解放する時もイオン様が消える時もすごく涙がぽろぽろ出てきました。{/netabare}
たくさん涙が出たシーンや感動したシーンは数多くあるのですが、やはり原作であるゲームをやって欲しいと思います。
私的には原作ゲームの方がより感動しました。特に最後のローレライを解放し、ビッグバン現象が起きるまでのシーンが一番感動するイベントCGでした。
ゲームではイベントCGとして無かったイオン様の消えるシーンをアニメできちんと見れるというところがアニメならではの良い所かなと思います。
アニメでは語られない部分や省かれた部分でもとても面白いシーンなどもあるので原作ゲームをやられることをおすすめ致します。
後、ちょっと「うーん」と思った部分を強いて言うならば、作画がちょっと微妙かな?と思いました。アニメーション自体はとっても綺麗で良いのですが、作画があまり原作に似てない感じがしたので。(藤島さんの絵が好きなもので;)
その点で言うなら「劇場版テイルズオブヴェスペリア」や「テイルズオブシンフォニア」の方が綺麗に原作絵を描ききれていたかなと思います。
まぁ、製作しているアニメーション会社が違うので無理ないのですが、作画はもうちょっと頑張って欲しかったので作画の評価を☆4つにさせて頂きました。
ここで余談なのですが、OPには原作と同じBUMP OF CHICKENの「カルマ」を使用し、アニメOPではありえない2分超というのは、監督のこだまさんのこだわりで原作と同じようにしたそうです。監督のアビスに対する熱い気持ちを感じました!
ここまで長々と書いたのですが、少しでもアビスの良さが伝わってもらえたら嬉しいですし、また、原作ゲームをやってみようという気持ちになって下さったらなと思います。

※下記にはアビスに関する情報を掲載させて頂きます。参考にして下さい。

>>ゲーム
①PS2 (2005年12月15日発売)
②3DS (2011年6月30日発売)

私はPS2の方をやったのですが、3DSの方はまだやったことがないのでいずれやってみたいです。

>>小説
①エンターブレイン出版 ファミ通文庫 (著者:矢島さら、イラスト:中嶋敦子) 全7巻
②集英社出版 スーパーダッシュ文庫 (著者:結城聖、イラスト:松竹徳幸) 全6巻

私はスーパーダッシュ文庫の方を読んだのですが、イラストの方はスーパーダッシュ文庫の方が原作アニメ絵に近いです。また、内容も私的にはこっちの方が好きです。スーパーダッシュ文庫の方をおすすめ致します。

>>漫画
①メディアワークス出版 「テイルズオブジアビス」(作画:玲衣) 全8巻+外伝1巻

だいたい流れは原作と同じで、外伝ではゲームでは描かれなかったオリジナルイオンの話やネフリーとピオニー陛下との恋の話、アニスとディストの出会いの話、原作より数日前のイオンとアニス、ジェイドの話など4作品収録されており、オリジナルイオンの話はすごく切なかったです。
作画はあまり好きではないのですが、外伝だけでも読む価値はあると思います。

②角川書店出版 「テイルズオブジアビス 鮮血のアッシュ」(作画:斎藤ハナ) 全2巻

アッシュサイドの話です。

③角川書店出版 「テイルズオブジアビス 追憶のジェイド」(作画:狩野アユミ) 全2巻

ジェイドの過去の話を原作の時間軸(短髪ルーク時)の中で話しが進みます。ジェイドサイドのようでルーク中心的な話です。

>>アニメ
全26話 (2008年10月~2009年3月放送)
監督:こだま兼嗣 制作会社:サンライズ
DVD&Blu-ray 全9巻 DVD-BOXも発売中。

何故、各巻ではBlu-rayが出ててBlu-rayBOXが出ないのか、不思議…。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 2
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

癖の強い部分を好きになれるかが評価の分かれ目

2008年放映のTVアニメ。全26話。
ゲーム原作、未プレイです。

最初、設定や用語を理解するのにちょっと大変でした。

ストーリーはほぼ原作通りだそうですが、複雑な部分やちょっと鬱寄りな展開もあったりで、意外と評価が割れているようですね。
尺がギリギリでどんどん話が進むので、もう少しゆっくり世界観やキャラクターの心理を楽しみたいなと思う時も。
ですがアニメスタッフの原作愛が感じられて、最終話のEDまで含めてとても良かったです。

キャラクターは全体的に美点と欠点がはっきりしていて、私は割と誰にでも好感が持てました。
ルークが序盤酷い態度なのは私も頭を抱えたくなりましたが、彼の背景を知ってからは成長した姿をとても楽しみにできました。…私はどうもそういうの好きなんですよねw
ただ尺の関係もあったのか、敵キャラクターが掘り下げ不足なのは少しマイナスでした。

作画、声優さんの演技、音楽なども水準高めで安定していて、全体的なクオリティという点では見やすいと思います。

{netabare}
「生まれた意味を知るRPG」というゲームのアオリ文句のとおり、自分の出生や過去と向き合うキャラクター達を丁寧に描いた良い作品だったと思います。レプリカ問題とあわせて自分の居場所を問う展開に繋がっているのも非常に良かったです。

ルークについては、最初からなかなか憎たらしい性格で描かれていたので成長キャラだろうと緩く見ていた部分もありましたが、中盤で仲間達に冷たい態度を取られるのもまあ当然だな、と。
成長途上の子供であると見るか、大使の任を背負った公人と見るかで視聴者の感想が割れるところだと思うのですが、少なくとも本編内では公人として扱われていると私は考えています。仲間達全員、軍人だったり王族だったり導師だったり、子供ながらにしっかり働いていたりと、「公人」としての責任感が大きく、彼らの考え方がルークとの軋轢を生んだのは自然な流れだったと思います。

アッシュと自分が違う人間という結論自体は予想が出来ますが、そこに至るまでにルークにいくつもの大きな決断を経験させているため、オリジナルとレプリカの問題にもキャラクターそのものにも厚みが出ていたと思います。
ルーク自身が生まれてから7年とわかってからはちょっと可愛く感じる時もw
本人がショックを受けている時にミュウが一緒にいてくれて安心できました。マスコット系は普段あんまり好きにならないのですが、ミュウはルークを支える姿が健気で可愛かったです。


女性キャラもお気に入りでした。ティアもナタリアもそれぞれ違うタイプですが、健気でしっかり者で可愛い女性でした。

特にナタリアは女の子らしい少し勝手な考えも個人的には魅力だったり。女性として元のルークに戻って欲しいという願いは当然の事だと思います。
勿論それはレプリカのルークには可哀相なことでしたが、ナタリア自身も「代替品」であった事実に直面してからの成長は立派でしたし、その騒動の中でルークとの関係を再構築した部分は本作の中でも特に好きでした。

ルークに約束の言葉を言ってもらったシーンは印象的で、
自分がこれから王女として国のことを第一に生きるため
大切な幼馴染みの一人であるルークとも、アッシュと同じ重さで同じ約束を交わしておきたいから
おそらく戻るつもりのないアッシュのことを振り切るため
…など色々感じさせられました。
アッシュと幸せになるのを期待していましたが、アッシュもナタリアもそれを諦めていたようでちょっと切ない。

ラストシーンで戻ってきたのはルークかアッシュか、本編内の描写で予想は付きますがそれは「言わぬが花」って感じなんじゃないでしょうか?わざわざ語らないのもいい演出でした。
{/netabare}
(2017.2.15)

投稿 : 2025/02/01
♥ : 13

80.8 4 ファンタジーで王女なアニメランキング4位
ロクでなし魔術講師と禁忌教典(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (939)
5110人が棚に入れました
魔術と科学が共に発展した世界――ルヴァフォース。
魔導大国・アルザーノ帝国の南部に位置する「アルザーノ帝国魔術学院」はこの世界で最先端の魔術を学べる最高峰の学び舎である。
およそ四百年の歴史を有するこの学院は魔術の道を志す全ての者の憧れであり、学院の講師や学生たちも自信がその輩であることに誇りを抱いている。

この由緒正しき学院に突如として赴任してきた非常勤講師、グレン=レーダス。
「お前らに、本当の魔術ってもんを教えてやるよ」
《ロクでなし》と呼ばれるこのオトコの破天荒な授業が、今はじまる。

声優・キャラクター
斉藤壮馬、藤田茜、宮本侑芽、小澤亜李、高橋広樹、喜多村英梨
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ワルブレ難民救…ならず

2話までの感想
{netabare}学校の制服が可哀想すぎて辛い、これ年頃の女子には拷問じゃなかろうか、ってのが第一印象。
主人公は教師を辞めたくて仕方ないので無気力なのはさもありなん。
それでいて褒められると悪い気分じゃないってのもさもありなん。
ってことで自分は不思議とイヤミを感じませんでした、ロクでなしと謳ってるのに。
ここら辺は気を使ってるのかねー?
まぁそんなことよりも、ですよ。
学園にテロリストですよ、奥さん。
もう笑いが止まらん…これ、結構面白いかも知れない。{/netabare}

8話までの感想
{netabare}学園にテロリストの次は競技大会!
ここまでテンプレで迫るとホント潔いっていうか…他の方も書かれてるけど、伝統芸能だか無形文化財だかで“やり続けることに意味がある”って作品なんじゃなかろうか。
やんごとなきお方がクラスメイトってのもテンプレよなー。
「なんで処刑するために木に縛り付けるの?」や「正体隠すためにお土産屋に扮してたのに店そのままに立ち去っていいの?」など、突っ込みドコロを入れてるのもワザとなのかも知れない。
でもってお次のテンプレ展開は…リィエル登場で、あ、コレ強化人間ネタか。
戦闘力は高いけど精神が未熟ってヤツ、なにかに依存しててそれ以外の価値観に揺さぶられるってヤツ。
いやぁよくここまでテンプレネタ引っ張ってくるもんだなぁと感心。
更には人口呼吸、笑い殺す気か!
ってかそのネタ入れるなら海水浴も兼ねた社会見学だったんだから普通にそこで溺れたにすればいいのに、この無理やり感はやっぱりワザとだと思う、ギャグとして。
もうグレンは剣刺さったまんまピンピンして動き回らせた方が良かったんじゃないかな?ブラヴォみたいに。{/netabare}

9話までの感想
{netabare}↑の感想で強化人間ネタと書いたが、自分が思い描いてた以上にプルツーしててビビった。
雑誌や公式の予告や原作のネタバレとか一切見てませんぞ?ホウトウデス。
スゲーよまじで、ここまでテンプレに徹するか。
あれ?でも前回人口呼吸がどうこうってのは引っ張ることなくアッサリスルー…今後そのことに触れるのかな?
というより、原作未読でありながらアニメは物凄く急ぎ足だと感じる。
強化人間ネタも本当はもっと時間をかけて心のうつろい様を描くべきだろうに…急展開過ぎて唐突感が否めない。
クローン姉妹を倒すシーンだって凄惨なBGM流してお涙頂戴な方向に持ってくこともできたハズ。
恐らくクライマックスには世界の存亡に関わる大事件を持ってくると思うので、そこまで話を進めなくてはならないとアニメは急いでるんじゃないかなー、と思ったり。
まぁそこら辺も「展開はえーw」「傷治るのはえーw」「あんな血まみれの部屋見て信じて待ちましょうってww」とギャグとして解釈できる逃げ道を用意してあるのはスタッフの手腕かと。
ここまでテンプレ全開で来ると次どんなテンプレが来るのか楽しみではあるのだけど、ちゃんと伏線を回収するのであれば生徒達が一丸となってグレンのピンチを救うってネタが来るハズだが、果たして…。{/netabare}

12話までの感想
{netabare}↑でも書いたように、最後は「世界の存亡に関わる大事件を解決」&「生徒一丸となってグレンのピンチを救う」を予想してましたが、最終回手前の11話でクラス対決を済ませてしまったのでそっち方向にはならないと悟りました。
おや?じゃあ最終回はどんなテンプレネタを突っ込んで来るんだろ?と思いつつ(テンプレネタ入れてくるのは確定扱い)12話を見たら…。

卒業ネタキター!!!!

くっそw思いつかなかった、終末~でヒント出てたのに。
婚約者ネタが出た時点で気付くべきだったか?まさか結婚式挙げるとは思わなかったよ。
それ以上に、その…今の時代「使い古されてそのネタをやるのは勇気が居る」系だと思います、卒業ネタって…ドラクエ8以降なんかあったっけ?
それをやる勇気、すっごいなぁこの作品…。
白猫の両親はどうしたとか突っ込み所を残してあるのはやっぱりワザとか。
というか、もしレオスが本物のままであるなら最大目標は名家?との結婚なので、参列者には国のご歴々を呼ぶハズ→実際はそうじゃなかったので式は急遽行われたもので、レオスも本物じゃないかも?
と匂わすシーンだと思うのだが、なんかアッサリ流しちゃって勿体ないような…尺のせいか?
他にも、グレンは対レオス用に隠し玉(有刺鉄線や菜箸)を準備しといたけど天使の塵中毒者を相手するため(予定外の出来事)に手の内を明かしてしまった!、ってのももうちょっと強調して描いた方が良かったかも?
前回からの“引き”に係わる部分だし、作中描写じゃグレンは勝機ナシで挑んだかのように見えちゃいそう…やっぱり尺なのか?

そんな「どうしてこんなに急ぎ足なのだろう?」という疑問も最終話で解決。
ああ、ワールドブレイク…じゃなくてアカシックレコードっでワードが出るところまで進めたかったのねー。
原作有りのアニメで出来の悪いのがあった場合、犯人は「原作」「アニメスタッフ」「アニメ化しようと決めたヤツ」のどれかに絞られるものだけど、これは…誰も悪くないね。
これを2クール枠でやるってのはまず無理だもんねぇ…やられてもこっちも困るし。
まぁでもラスボス逃走エンドってのは最悪のオチだったかな?ISUCA見てるのかと思った。
ここはアニオリ展開にしてでもスカっと一区切りできる終わり方にして欲しかった。{/netabare}

総評
{netabare}「次はどんなテンプレ展開が来るのだろう?」と予想したり「そのネタやっちゃう?」と驚いたりしながら見るのが楽しい作品でした。
使われたテンプレもラノベのあるあるネタから始まり、ラストは創作物全般にまたがるあるあるネタ(卒業)を突っ込み、原作からしてそうなのかアニメスタッフによるものなのかは不明だけど思い切りの良さは評価したい。
とはいえ、こういう作りって既存作品の知識に胡坐をかいて斜に構えたもの、というのも忘れてはならない…かと。
悪く言ってしまえば寄せ集めのパロディ作品だし、人によっては既存作品を揶揄ってると捉えかねない。
当然作ってる側もそれは承知してて、そこはギャグ寄りってことで「笑って許して」が適用されるようにしてるのは流石というべきか。
(シリアスぶったパロ作品は辛くて適わん)

ラノベテンプレを順手にとったギャグ作品としては“聖剣使いの禁呪詠唱(通称ワルブレ)”が思いつき(このすばは逆手※)、この作品はそれ系統かな?と思ったけど微妙に違いました。
ワルブレはテンプレもさることながら「思い出した→処刑用BGM」で勝利確定という天丼ネタを構築したのに対し、こっちは作品独自の天丼ネタは無し。
毎回ヒロインが攫われるってのを天丼にするのかな?と期待もしたのだけど…。
また、ワルブレはクライマックス用に「原作者も知らない竜」をアニオリで用意したのに対し、こっちはラスボス逃走というガッカリな幕引き。
面白さで言うとワルブレのほうに軍配が上がってしまいますね、あくまでアニメだけで評価した場合ね。
結論としては「惜しい」かと。
あ、それと女生徒の制服は最後まで慣れることができませんでした。
そうさなぁ、10話でルミアが攫われて電流?だか流されるシーン、あそこ電流じゃなくて紐をひたすらペチペチする拷問だったら良かったかも?


※順手と逆手
展開予想に対し「そう来ると思った?そう来ると思った?」→「ハイその通りです」ってのが順手。
「そう来ると思った?そう来ると思った?」→「違うんだなぁ」というのが逆手、かと。
お約束を守るのが順手、破る(皮肉る)のが逆手…って解釈してます。
あくまで個人的なものだし、どこまでを展開予想とするかも曖昧なのでこの場だけでの使い分けです。{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 11

こうへい さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ろくでなし無免許講師です。テンポもオチも毎回良いです!テンプレ具合も満点です(笑)

あらすじ
アルザーノ帝国魔術学院に赴任した非常勤講師であるグレンは授業もせず居眠りばかりのロクでなし。
優等生のシスティーナはそんな彼に耐えきれず「まともな教鞭」を求めて決闘を申し込むことに・・・。


いやー、待ってたよ!久しぶりのコテコテのテンプレアニメ!
深夜アニメ黎明期のあかほりさとる先生の作品を彷彿とさせるなつかしい雰囲気です。
第1話から女子更衣室で百合展開や期待通りのお約束展開があったりと・・・。しかし言及してくるとは、ちょっぴり新しいですねww
ニートになれなかったので、しぶしぶ講師に就職を決意しました。(どっかのラノベタイトルみたいですね(笑))
非常勤講師になるまでの彼のかわいそうな過程も必見ですよ!
はたして2話はまともな講義が始まるのか?テンプレお約束でなぜかヒロインが主人公に落ちてたりするのでしょうか?
どこかの素晴らしい世界のクズマさんとも違うタイプのクズっぷり(笑)
主人公がショボイ!大事なところもしっかり押さえられていて丁寧なつくり!これは面白いです!!

何気に一番キャラが立ってる眼鏡君は毎回出てくるのでしょうか?そちらも期待したいです(笑)


第2話を視聴して、本を釘で打ち付けるところから開始です。
さすがはロクでなし講師ですねw今回もまじめに講義をするつもりはないようですww
魔術に対して良く思っていないグレン先生。彼は過去に魔術で故郷でも滅ぼされたのでしょうか?今のところ彼の過去について語られていないので、これから語られることを期待しましょう!

そして、第2話でもあの眼鏡君にセリフがありましたよwwいやぁ、彼には毎回出てきてほしいですねww
やっとPV詐欺をしていた箇所に今回でつながりました。三節の呪文が四節になるとどうなるか?A:右に曲がる
今回の呪文詠唱改変のくだりは、TVゲームの「ルドラの秘宝」を思い出しました。あのゲームでは自分で魔法を作ることができて魔法に名前を付けることで効果が異なるというものでした。
さて、話が横に反れましたが戻しましょう。
グレン先生曰く、魔術は深層意識の自己暗示とのこと。なんと適当な呪文でも魔術が発動するというものでした。しかし、威力は通常よりだいぶ劣る模様です。

第2話にしてロクでなしがロクでなしでなくなってる!?
なんか最近CMでよく見るリスニングの力が向上するCMを見ているかのような講義でしたw
グレン先生、本気を出すとちゃんと講義できるんですね。学生時代にこんな先生に出会いたかったですね。

そんな中、暗躍する影が・・・。
さあ、みんなお待ちかねのズドンさんの登場です!見た目はザコそのものなのですが、魔術使いとしてはある程度実力があるようです。なにせズドンなんていう適当な呪文にもかかわらずそれなりの威力を誇っていましたので。
そして、メインヒロインの今日付けている下着の色を教えてくれるだなんて、なんて良い人なんだww
そんなメインヒロインはズドンさんに落ちました。あれ?お約束で主人公に落ちるものと思っていたらそっち?ww
そうこうしている間にさっそうと登場するグレン先生。やっぱりチート持ちのようです。
ズドンさん、ありがとうございました。最大級の感謝を(`・ω・´)ゞ
なお、ズドンさんについては原作での立ち絵はなく、マンガ版の絵がそのままアニメに引き継がれたそうです。

ノリノリで講義したり、終盤のバトルもスカッとしてよかったですね。グレン先生のことをクズだと思っていましたが今回で人間くさいところも見れて好感度が上がりました。



「ズボンがドーン!」第3話はこれに収束されます(嘘です笑)
意外な人物が今回の騒動の黒幕でした。しかし、今回の騒動は一旦は解決したものの、あとに引きそうですね。
そして、OPが初解禁です!OPカッコよかったです!


第4話にて、「魔術競技祭」が始まることに。学園ものではおなじみのお祭り会ですね。
今週の解説であるメガネくんやるきないぞー(´・ω・`)それでもメガネくん好きです(笑)

金欠で給料の前借って、やっぱりロクでなしですね(笑)
でもグレン先生はそんなにお金を使うようなイメージがないのですけど何に使ってるんでしょうか?

「自業自得だ。自分の力でなんとかしろ」
「学院長聞きました!?セリカのやつこれだから困るんすよ!」
「なんで私が悪いことになってるんだ?」
「頭潰れる~!助けて~!ママ~!」

富士見ファンタジア文庫でママというと例の全体攻撃を2回攻撃してきそうなママ(CV:茅野愛衣)が思い出されます(笑)
このネタどれだけの人がわかるだろうかww

システィの未来が不安です。グレン先生とのやりとりにおいて勘違いが・・・w

それにしても、ルミアちゃんの過去に何があったのでしょうか?
今回、途中で回想がありましたが・・・。ここまでの流れでなんとなくあの人が関わってることはわかるのですが・・・。
しかし、グレン先生、必殺の固有魔術ムーンサルトジャンピング土下座で・・・ってwあなた毎回土下座ネタを入れないと気が済まないのかww

そして、前シーズンのタイトルとは裏腹に高いレベルの変態指数を叩きだした主人公がいましたが、本作品でもいましたよ!あれとは違うレベルの高さを持った変態がwwww
舌の動きが変態紳士過ぎますwww舌でレロレロしてる様がキモすぎますwww
学園長、グレン先生より彼のほうをクビにしたほうがよいのでは?
漢ジャイルくんもいいキャラでしたね。彼も今後再登場してもらいたいですね。彼はどっかの学戦都市のレスラーさんに似た雰囲気を感じました。

第4話にして、初めてEDが流れました。PVでは少し聞いていたものの、やっぱりかわいい曲ですね♪
そして、OPには登場している気になるあの子も初登場!彼女がグレン先生にどう関わっていくのか楽しみですね。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 16

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

あれ…そういえば禁忌経典って…?

この作品の原作は未読ですが、早くから視聴を決めていました。
藤田茜さんや小澤亜李さんといったお気に入りの声優さんが出演されるのも決め手の一つでしたが、ラノベ原作で実は大いなる力を宿しているとは思えない一見普通っぽい主人公が複数のヒロインに囲まれて、というお約束の設定が好きだからなんだと思います。
似たような設定の作品…これまでたくさん視聴してきましたが、飽きもせず毎回結構楽しんで視聴しているのが何より「好き」の証拠だと思います。

この物語の主人公は、グレン=レーダス…アルザーノ帝国魔術学院2年2組の担当講師になる前は、ずっと引きこもりのニート生活を送ってきた人物です。
引きこもりのニート生活が一変して学校の先生…そのギャップは大きく直ぐに順応できないのは理解できますが、正直着任早々のグレンの生成としての態度は教師としてあるまじき振る舞いでしかありませんでした。
だから生徒の中でも本気で勉強したい人に先生の態度は耐えられなかったと思います。

物語の進展に合わせていい加減だったグレンの態度の理由も明らかになっていきますが、隙あらば引きこもりのニート生活に戻りたい…という欲求は本物だったと思います。

でも世の中ってそんな簡単に楽ができないような仕組みになっているのでしょうか…
結果的に面倒くさい出来事に巻き込まれ始めて…この作品の面白さが加速していくのですが、同時に輝きを増していくのが3人のヒロイン達です。

システィーナ=フィーベル(CV:藤田茜さん)
この作品のメインヒロインに位置する彼女は、グレンの受け持つ2年2組の生徒…
真面目な性格の持ち主で、一生懸命勉学に励んでいるのはどうしても叶えたい夢があるから…
だから中途半端を許さない彼女の振る舞いは、個人的にグッとくるモノがありました。
でもグレンとの事になると途端に色々と面倒な女の子に早変わり…
そこが彼女の魅力でもあるんですけどね…
CVの藤田茜さんは今期大活躍ですね。

ルミア=ティンジェル(CV:宮本侑芽さん)
システィの家に同居している彼女はシスティのクラスメイトであり良き友人です。
何をするにもシスティと一緒…
優しさで出来ている様な彼女ですが、ここぞという時の彼女の芯の強さは折り紙付きです。
そして…システィが持っていないものをルミアは持っている事から時折嫉妬されるのはお約束…
でも完走して振り返ってみるとルミアが物語のキーパーソンだった…と言っても過言ではないと思います。
もちろん自分がキーパーソンである事を彼女が望んでいた訳ではありません。
それで人一倍苦しい思いを積み重ねてきたのですから…
そんな彼女は私にとって目の離せない存在でした。

リィエル=レイフォード(CV:小澤亜李さん)
リィエルもグレンの教え子でしたが、彼女だけ引きこもる前のグレンを知っている存在…
だから彼女だけ他の二人とはちょっと経歴が異なっています。
彼女も辛い十字架を背負って生きてきた一人でした。
一人で背負うのは重過ぎる十字架…グレンや他の二人ならリィエルの背中を支えてあげた事でしょう…
けれど、真っ先に彼女に手を伸ばしたのはグレン達とは真逆の考えの持ち主で、それらは彼女の心の折り方もちゃんと心得ていました…
一番見ていて心の痛んだ存在でした。

この作品のタイトルは「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」
「ろくでなし魔術講師」については、それなりに回収できていたと思いますが、「禁忌教典」については、殆ど触れていないのではないでしょうか。
だから作品としては結構楽しみながら視聴できましたが、タイトルがしっかり回収されなかったところに少々物足りなさを感じてしまいました。

オープニングテーマは、鈴木このみさんの「Blow out」
エンディングテーマは、ヒロイン3人組が歌う「Precious You☆」
どちらも通勤途中に聞いている曲です。
個人的には勢いのあるオープニングの方が好み…
可愛らしいエンディングも捨て難いんですけどね…

1クール12話の物語でした。
現在オリジナル版は8巻まで発刊されているうち、5巻までを使ってアニメ化されたようです。
続編はもう少し原作のストックが貯まらないと難しいかもですが、続編の可能性はどうなんでしょう…
これで終わってしまったら販促作品…でもそうなるのが勿体ない作品だと思いました。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 24

79.3 5 ファンタジーで王女なアニメランキング5位
天鏡のアルデラミン(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (907)
5030人が棚に入れました
隣接するキオカ共和国と戦争状態にある大国、カトヴァーナ帝国。その片隅で一人の青年が戦乱に巻き込まれようとしていた。名はイクタ・ソローク。戦争嫌いの怠け者で女好きという、およそ軍人とはかけ離れた人物だ。幼馴染であるヤトリシノ・イグセムとともに高等士官試験を受けた彼は、二次試験への送迎船で、看護学校出身のハローマ・ベッケル、旧軍閥名家のマシュー・テトジリチ、そしてヤトリと同じく忠義の御三家の一角、レミオン家のトルウェイ・レミオンと出会うこととなる。道中、彼らと賑やかな時間を過ごしていたその時、突如船が座礁する。総員退艦となり脱出する5人……だが、そこで一人の少女が船から海へ落ちる姿が目に入る。ためらわず、大荒れの海に飛び込むイクタ。そして、彼は少女の小さな手を握った。時に帝歴905年。それが後に常怠常勝の智将と呼ばれた男と、帝国最後の皇女と呼ばれた女の初めての邂逅。“約束された敗北"へと向かう、物語の発端である――。

声優・キャラクター
岡本信彦、種田梨沙、水瀬いのり、金本涼輔、間島淳司、千菅春香
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

内容の詰まった戦記物でキャラクターを見るのも楽しい

2016年夏アニメ。ライトノベル原作、全13話の戦記物です。
原作は2巻途中まで読了。ペースとしては原作3巻までのアニメ化のようですね。
原作より全体的に地味な印象に作られたアニメというのも珍しいかも。

キャラ物と戦記物のバランスの良さが良いですね。これは原作の良さでもあり、きちんとアニメにも反映されていると思います。
原作からのカットや短縮が沢山あるだろうと思っていたのですが、原作の内容もかなり詰まっているのであまりカットしていませんね。全13話でストーリーをキリの良い所まで進めるためにどうしても詰め込み気味になってしまった印象。
カトヴァーナ帝国の斜陽ぶりがわかりにくくなっていることと精霊の活躍が少なくなっていること、軍事関係のシーンが少なめになっているのも勿体無い点ですが、原作の進み具合からしてここしか切りようがなかったと思われます。
必要な情報を言葉での説明に頼らない(あるいは尺のために削らざるを得ない)ため、繰り返し視聴する人向きだと思います。

キャラクターは全体的に個性がわかりやすくイクタ以外のメインキャラクターが皆常識的なので、かなり見やすいと思います。人間関係もさっぱりしていてとても印象がいいです。
イクタは女たらしだったりと癖のある性格で、何話か進まないと良い所がはっきりと出てこないので苦手な人は苦手だったようですが、私はとても好きですね。{netabare}「人材の適材適所」という考えがイクタ本人にあるため、汚れ役を引き受けることが多くて痛々しいシーンもあるのですが、そこが良いバランスになっています。{/netabare}

キャラクターの配置も上手で、完璧系キャラと成長型キャラの両方が味方におり、それぞれに抱える問題・はっきりした美点欠点が設定されているため、誰にも感情移入できるし、好みのキャラクターは見つけやすいと思われます。

精霊も可愛くて好きですね!
見た目はちょっと癖がありますが動きや仕草が可愛らしく、主人に対する献身が健気ですし、物語に必要な存在として大切に描写されマスコット然としていないのが好印象です。……ねじまき要素は原作でも大分後にならないと出てこないという話。それはちょっと残念です。

キャラクターデザインに原作イラストよりずっと地味な絵柄を選択したのはチャレンジだったと思います。
でも堅実な世界観を作るという明確な意図が感じられて面白いですし、それぞれ良し悪しはありますが、個人的にはマシューのキャラクターがしっかり嵌っているのはアニメ版の絵柄だと思います。

戦闘シーンに作画全力投球というのが徹底していて素晴らしいです。接近戦に力が入るのは勿論ですが、長距離狙撃のシーンも本当に丁寧な作画ですし。
他の部分も常にきちんとしていて、コンテ演出も常に安定していて映像面で違和感は全くありませんでした。

OPは絵と歌詞の意味が物語が進むにつれ分かって行く作りで、最後まで見るととても感慨深かったです。じわじわ嵌って行きました。

{netabare}
第5話で子ども時代のイクタのヤトリに対する「君がいないと僕怪物に食べられちゃう」の台詞が色々想像させられますね…怪物とは狼の群れなのか、他の何かなのか。
むしろ人間を襲撃したものの返り討ちにあい、群れを崩壊させられた狼達のほうが喰われた側という描写なのが意味深です。
狼たちも幼少のイクタとヤトリも、戦った理由は生き残るため。弱肉強食ならぬ弱肉弱食とでもいうべき構図がやりきれない。
(※「弱肉弱食」という言葉は何年も前にどなたかのブログで見かけました。ブロガーさんのことも内容のことも今ではうろ覚えなのですが、酷く象徴的なこの言葉が忘れられません。)

人間もまた、正常な感性を持ち泥を被ってでも誰かを守ろうとする人(リカン中将、トァック少佐、カンナ、デインクーン)ほど腐った国に、あるいは周囲の大きな意思に喰われ飲み込まれていきました。
主人公であるイクタでさえ相手を納得させる言葉を用意することで自分の意志に他人を巻き込んでいくのですが、そこに理性と誠意があるからやりきれないものにはならずに済む。
他者と関わり合いながら生きていく上で人は「喰らわずにいられない存在」なのかも知れませんが、喰うか喰われるかの関係にならずに済む方法も、イクタの生き方によって明示されているのが良いなと思います。

第9話「ささやかな面目の行方」での食堂のシーンは正直その時は笑って見ていたんですが、「戦士」「勇者」にさらには「騎士」と次話で「ケダモノ」という言葉が飛び出したことで、人間のサガと理性、第5話で示された喰うものと喰われるもの、第8話「いつか、三度目に」から繋がる守りたいものと守れないもの、と明確にテーマ性が纏まっていく興味深い構成になっていると感じました。
……まさか伏線なんて思わなかったよ、あの猥談シーンw 考えてみれば尺がカツカツなんだから無意味なシーン入れるわけ無いですねw

「戦士」と「勇者」を飾らない自分だとすれば、「騎士」は他者にいかに誠実に向き合うかという理想を自分自身に課す在り方なのではないかと思います。
そして「ケダモノ」は自分のために他者を食い荒らすことに抵抗感を持たない存在。それは仔のために人間を襲った狼にさえ劣る在り方です。

シャミーユが願う国の在り方は、国を人に見立てるならば「騎士」に近いものなのでしょうね。しかし、シャミーユは自身の目的のためにイクタを喰らい飲み込もうとしています。敗戦国の軍事最高責任者なんて、正しく“すり減らされて捨てられる英雄”であるのは間違いないのですから。
イクタにとっては大事な存在(ヤトリ)を喰われないために逃げ出すか、人を喰らうばかりでない国を作るかという二択になるわけですが、どちらにせよ、仲間や身近な人が喰らわれる可能性は非常に高い酷な選択です。

イクタとヤトリの信頼関係を象徴する演出として二人の背中合わせの構図が一貫して強調されてきましたが、向かい合うシャミーユとイクタは全く正反対の関係性なのですよね。喰うか喰われるかという緊張状態にさえ見えてしまう。
第1話からずっと見て来たこのOP、本当によく出来ているなと思います。
{/netabare}

他の人の感想にもあるとおり、先がすごく気になる作品になってしまいましたが、本作単品でも十分に楽しめるようにはなっています。
色んな理由で1クールでの構成が難しい作品だったと思われますが、ヤスカワショウゴさんのシリーズ構成凄く良かったです。
物語の入り口という形にはなってしまいますが、気になる人にはオススメします。(2016.11.17)

投稿 : 2025/02/01
♥ : 20

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

あれ…ねじ巻きはどこに行っちゃったの…!?

この作品の原作は未読ですが、種田さん、水瀬さんが出演する事を知って視聴を決めた作品ですが、序盤の視聴ですっかりこの作品の魅力にハマってしまいました。

この物語の主人公は、17歳のイクタ・ソローク…彼は軍の名門イグセム家の令嬢であり幼馴染でもあるヤトリシノ・イグセムと高等士官試験に臨むため船出するところから始まります。

その船には、狙撃手のトルウェイ、旧軍閥のテトジリチ家の長男であるマシュー、衛生兵のハローマ…そしてなぜか帝国第三皇女シャミーユも乗船していたのですが、船が嵐によって沈没してしまうのです…

一行は地上に流れ着き一命を取り留めるのですが、流れ着いた先は帝国と戦争状態にある隣国のキオカ共和国だったんです。
彼らの選択肢は二つ…自国の領土まで逃げ延びるか、捕虜となって捕まるか…
紛争中の国境近くでもあるこの場所は敵の見張りの目も厳しく、簡単に逃げられる場所ではない事を認識させられるイクタ達…
きっと帝国第三皇女であるシャミーユ殿下は恰好の交渉材料となるでしょう…
でもそれは一つ間違うと戦局の大きく影響の出る可能性を秘めている…
こんな困難の中から物語が動いていきます。

この作品で第一に感じるのは、主人公であるイクタと幼馴染であるヤトリシノとの関係です。
ヤトリシノのCVが種田さんである事も相まって、彼女に流れるイグセムの血を重んじ、騎士として凛とあろうとする姿は堪らないくらいに魅力的…
でも、彼女が凛としていられるのは、傍らに必ずイクタがいるからにほかなりません。

このイクタ…「食わせ者」とは、正に彼の事を指す言葉といっても過言ではありません。
常日頃からいかに怠けるかを考えており、「怠ける時は怠けるが、怠けるための努力は惜しまない」が彼のモットー。
でもその実態はイクタが師と仰ぐ科学者アナライ・カーンの弟子一人で、彼が口にする「怠ける」とは「効率が良い」事と同義なんです。

例えば1日かかる仕事をやり方を工夫する事で半日しかかからなかった…
余った残りの時間は自分で好きなように使う…これがイクタの言う「怠ける」です。
人は面倒くさい事が嫌いで「安心・安全・安泰」が大好き…というのは本当だと思いますし、文明の発達もこの発想に基づいた部分が多いと思います。

でもイクタが怠ける事を追い求めた結果、彼に待っていたのは彼の人生における3重苦でした。
ただイクタにとっての3重苦が世の中全ての3重苦とはならない事を彼は知っており、軍人としての道を歩き始まるのです。
でも、イクタが軍人として歩むようになってからが面白さの本領が発揮された作品だったと思います。

それとこの作品の登場人物として重要なのが「精霊」の存在です。
火・水・風・光の4種類に分けられた精霊は手のひらサイズで、人間一人につき一体の精霊をパートナーとする事ができるんです。
精霊は武器の動力として使用できるだけでなく、人間に忠を尽くす存在なので一部では神から遣わされた存在として崇められています。

実はこの作品のタイトルを一目見た時から気になっていた事があります。
「ねじ巻き精霊戦記」です。精霊とねじ巻きって、アンマッチ過ぎ…だから物語の中でどの様な関わりを持っていくのかが楽しみで仕方ありませんでした。
でもそれは結局作品の中で触れる事はありませんでした…原作は10巻まで発行され、さらに連載も続いていますが今回アニメ化されたのは原作の3巻まで…つまりまだまだ序盤という事なので、そのうち制作されるであろう続編の中で明らかにされるのかもしれません。

イクタの前に広がるのは、見方の圧倒的不利な状況ばかり…
後に「常怠常勝の智将」と呼ばれるイクタでも味方の犠牲を一人も出さずに…という訳にはいきません。
それに智将よ呼ばれる人物は、この世でイクタ一人…という訳でもありません。
どんなに最善を尽くしても守りきれなかった命は一つや二つではありません。

自らの判断が…命の優先順位が間違っていると罵られた事もありました。
きっと普通に諭すことができるなら…そんな状況が許されるなら罵られる事もなかったでしょう…
でも戦争がそんな言い訳すら許してはくれないんです。
誰もがイクタの様に状況を俯瞰できる訳じゃない…
少しでも味方の犠牲を減らしたいだけなのに…
身に付けていたモノだけが淋しげに残されている…そんな状況を見たくないだけなのに…
気になる方は是非本編でご確認下さい。
私にとってダークホース的存在の作品でした。

この作品の続編は是非とも見たいところですが、乗り越えなければいけない壁があるのも事実だと思います。
最大の壁は声優さんの復活だと思っています。
この作品には、ヒロインのヤトリシノ・イグセム役に種田梨沙さん、そして藤原啓治さんも出演されていますが、お二人とも現在療養中です。
幾つかの索引では代役も決まったようですが、既に世に出回っている作品の出演者が変わるのは淋しい限りですし、ヤトリシノ役は種田さん以外は考えられないと思っています。

でも…wikiで彼女の出演した作品を見ると病気になるのも仕方ないような気がします。
出演される殆どの作品はメインキャラで、テレビアニメ、OVA、WEBアニメ、劇場アニメ、ゲームにドラマCD…それに吹き替えやラジオにまで出演しているんです。
それだけ彼女のニーズがあるからなんですけれど…
これだけ忙しかったら、自分の出演した作品もまともに見れていないのでは…と思ってしまいます。
絶対元気な姿をもう一度見たい…そう願っています。

オープニングテーマは、岸田教団&THE明星ロケッツさんの「天鏡のアルデラミン」
エンディングテーマは、鹿乃さんの「nameless」
相変わらず歌い辛いですが、岸田教団&THE明星ロケッツさんのオープニングは恰好良いの一言です。
しっとりとしたエンディングも好きでした。

1クール計13話の作品でした。物語的にも見どころがあり出演している声優さんも豪華…しっかり堪能させて頂きました。気になる続編…の前に療養されている声優さんの復帰を祈念しています。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 26
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

YOUTUBE「実は面白いマイナーアニメ」 →なるほど、言い得て妙かも

【レビューNo.151】(初回登録:2024/11/4)
ラノベ原作で2017年作品。全13話。
YOUTUBEで「実は面白いマイナーアニメ」と紹介されていたのと、お付き合い
ある青龍さんが同じようなタイミングでレビューを書かれていたので非常に
気になっていたんですよね。
まあそこから半年位放置してたんですが(笑)


(ストーリー)
火・水・風・光の四大精霊が実体として存在し、人間のパートナーとして共に
生きる世界――
カトヴァーナ帝国は国力が衰え、政治は腐敗して国としての寿命が尽きかけよ
うとしており、内政の失敗を戦争で購おうとしていた。
そして帝国一の科学者アナライの弟子少年イクタ・ソロークは、優れた才を持
ちながらも昼寝と女漁りに精を出し、日々怠惰に過ごしていた。
イクタは軍部の名門出身の昔馴染みの少女ヤトリシノと、高等士官試験に臨む
道中船が嵐によって沈没し、ヤトリや同じ受験生たち
・狙撃が得意な好青年トルウェイ
・上昇志向が強く小太りの突撃兵マシュー
・失言の多い衛生兵ハローマ、
・まだ幼き帝国第三皇女シャミーユ
と共に、帝国と戦争状態にある隣国のキオカ共和国の領土に流れ着いてしまう。
イクタの機知により帝国に無事帰還した彼らは「帝国騎士」の称号とともに、
士官学校に入学することになる。


(評 価)
・2人の関係性や他のキャラもしっかり描かれている
 本作は
 ・戦争嫌いの怠け者だがずば抜けた戦略・戦術眼をもつイクタ
 ・武芸に秀で比類なき実力を誇るヤトリ
 この2人の波乱に満ちた運命を描いたファンタジー戦記作品となります。
 平時は軽口を叩き合いながらも、一度戦場に出てばお互いの才を信頼し
 背中を預け合える、そんな2人の絶対的な関係性が実に尊い。
 イクタは女好きですが、そこには恋愛感情はないものの
 「イクタにとってヤトリは大事な人」
 という様が、彼の言動から伺えますね。
 それを象徴しているのが、物語の最初に語られるイクタのセリフ
 {netabare}「(中略~)何故僕がここにいるのか――
  君をさらいに来たんだヤトリ、未来のないこの国から。」{/netabare}
 なんとも意味深な言葉ですね。

 そしてこの2人の脇を固めるのがトルウェイ、マシュー、ハローマの
 士官学校の仲間達です。
 2人の天才に比べ、彼らがしばし凡人として悩む描写がみられますが、
 イクタはそんな彼らのウィークポイントは実は長所だと考えており、
 時にはムチャ振り(?)をすることも。
 そんな中で苦難を乗り越えていく、彼らの成長譚も見どころの一つに
 なっています。

 また戦記モノなので、交流を経て魅力的に描かれた軍人たちとの死別
 も避けては通れないわけで、本作でも
 {netabare}「自らの指揮による輝かしい勝利と自らの選択による苦々しい結末」{/netabare}
 といった言葉でその無情さが語られています。


・ーこれは”約束された敗北”へと向かう戦いの物語ー
 上述はPVの冒頭に現れる言葉ですが、本作では
 ・北域動乱の鎮圧終結のタイミングを見計らって敵国兵が進軍 
 ・消耗しきった帝国軍にはそれを正面から迎え撃つ戦力はなく
 ・撤退戦が最善の策
 ということで、イクタたちが殿を務め帝国軍の命運を握ることになり
 ます。
 まあ早い話が「約束された敗北」の尻ぬぐいってことでw
 しかも敵軍はイクタに比肩する『不眠(ねむらず)の輝将』の異名を
 もつジャン・アルキネクスが指揮を執るという。
 物語最大の山場となりますが、2人の知略戦は非常に見応えがあります。
 そして圧倒的不利な状況でイクタが放った勝負手とは――
 幾分ご都合主義かなというところではありますが、善意的に解釈すれば
 「天才は天才を知る」
 ということなんでしょう。

 しかし物語はこれで終わらない。
 帰還したイクタに第三皇女シャミーユが語る衝撃の計画とは?
 ーこれは”約束された敗北”へと向かう戦いの物語ー
 「なるほど!最後はそうきたか!!」
 という余韻を残して物語が終わるという。


1クール作品ながらも、「何のための戦いか」から始まり戦争や軍人という
ものをかなり地道かつ実直に扱っているという印象ですね。
また平時のイクタの軽口は滑り気味ではありますが、戦場での彼の言葉選
びのセンスには目を見張るものがあります。
これは他の軍人の言葉にもハッとさせられるものがあり、この辺が原作者
の真骨頂なのかなっと感じますね。

ただ難点をいうと導入の5話位まではテンポが悪く展開もぬるいので、上述
「実は面白い”マイナー”アニメ」
で留まっている原因かなっと。
あと「精霊」という要素も(原作では上手く活用されているかもですが)
本作では面白さに繋がっていないという印象ですね。
(そもそもの『ねじ巻き精霊戦記』が「??」って感じなんですよね)

とはいえ高いレベルでまとまったファンタジー戦記作品であったので、
視聴してよかったと思います。
2期があったら是非観てみたいと思いますし。
(望み薄でしょうが)

最後に背中を押して頂いた青龍さんには感謝ですね。
アザ━━━(*゚∀゚*)ゞ━━━ス!!


OP『天鏡のアルデラミン/岸田教団&THE明星ロケッツ』
・『GATE』を彷彿させるような出だしから「岸田教団」感がビシバシと。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 10

75.0 6 ファンタジーで王女なアニメランキング6位
暁のヨナ(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (902)
4789人が棚に入れました
建国神話・四龍伝説が伝わる高華王国。
緋龍城では当時、王の他には世継ぎの王子も、世継ぎを産むお妃も無く
ただ齢十五の王女・ヨナが、大切に大切に育てられていた――。
そして迎えた十六歳の誕生日。
武器を厭う心優しい父王・イル、幼馴染で護衛のハクや、ヨナが想いを寄せていた従兄のスウォンと共に、幸せな一日を過ごす…はずだった。
宴の夜、スウォンとの婚姻を反対するイルに、ヨナは自分の気持ちを伝えに行く。
しかし、イルの部屋で彼女が遭遇したのは思いもよらぬ過酷な現実で…!?
ヨナと四龍、それぞれの運命が絡みあう、激動の大河ファンタジー・ロマン――!

声優・キャラクター
斎藤千和、前野智昭、小林裕介、森田成一、岡本信彦、諏訪部順一、下野紘、皆川純子
ネタバレ

小歌 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

各話の感想

 ■第1~10話■
{netabare}第1話 王女ヨナ
 {netabare} 高華王国の王女・ヨナは、いとこのスウォンに想いを寄せていた。しかし16歳の誕生日の夜、そのスウォンに大好きな父王が殺される。OPもBGMもやたら壮大。ハクの、幼馴染で護衛ってポジションには超絶萌えますな。今のところ甘ちゃん王女のヨナだけど、今後素敵に成長していくのかなーと期待。 {/netabare}

第2話 ちぎれた絆
 {netabare} 国王イルを殺害したのは、自身の父を彼に殺されたためだと明かすスウォン。口封じのためにヨナも殺されそうになるが、ハクによって辛くも王宮の裏山へ逃げのびる。放心状態のヨナが可哀想だけど、それに対して姫様姫様ぁ!とならずに、わりと淡々とキャラが行動していくのが花ゆめらしくて良かった。 {/netabare}

第3話 遠い空
 {netabare} 幼少時のヨナ、ハク、スウォンの回想エピソードが大半。ちびヨナかわいい。そして後半、今の放心状態のヨナに対するハクの献身っぷりに泣ける。ヨナがスウォンから贈られた髪飾りを手離せないことに憤りを感じつつも、それで彼女を現実に繋ぎとめられるなら構わないと思うハクが本当に甲斐甲斐しい…。 {/netabare}

第4話 風の部族
 {netabare} ヨナたちはハクの故郷である風牙の都に辿り着く。ハクの弟・テヨンをはじめ、マイペースで心温かい風の部族の人々。しかし、ハクの祖父・ムンドク長老がスウォンの王位承認を拒むと、スウォン派の火の部族から悪質な工作を受けてしまう。風の部族長としてのハクも、威厳があってすごく格好良かった。 {/netabare}

第5話 咆哮
 {netabare} これ以上風牙の都に危害が及ぶのを避けるため、ハクはソンの姓も将軍の座も捨て、ヨナとともに都を出る。まずは風の地のどこかに住む神官を探すことにするが、火の部族長の息子・テジュンが率いる兵たちに見つかり追い詰められる。ヨナ姫が気高く美しかった。「お前(ハク)が欲しいもの!」にキュン。 {/netabare}

第6話 紅い髪
 {netabare} 追い詰められたヨナとハクは谷底へ落ち、テジュンはスウォンに2人が死んだと憔悴しきった様子で報告する。一方、ヨナたちは谷底で倒れているのをユンという少年に発見され、介抱を受けていた。OPとEDに姿だけは登場していた、旅の仲間になると思われるキャラが登場。6話目にしてようやくだよ…! {/netabare}

第7話 天命
 {netabare} ユンの保護者を名乗る青年・イクスは、ヨナたちが探していた神官その人だった。ハクを死なせず、自身も生きたいというヨナの願いを聞いたイクスは、それはもはや天命だと言う。そして建国神話に登場する伝説の四龍を探すよう告げる。ますますもって面白くなってきた。ハクの片想いっぷりが切ない…。 {/netabare}

第8話 選んだ扉
 {netabare} ユンを一緒に旅へ連れて行ってくれないかとヨナに頼むイクス。それを聞いたユンは最初反発するが、イクスから離れて外の世界を知るため、ヨナたちと共に旅へ出ることを決意する。8話でようやく仲間が入ったよー。どうやらユンくんは本を1度読めばその内容を覚えてしまうほどの天才美少年設定の模様。 {/netabare}

第9話 ふるえる覚悟
 {netabare} 四龍の血をひく者が、火の部族と王都の近くを横切ったところにある山の上に住んでいるとイクスから助言を受け、まずはそこを目指すヨナ達。その道すがら、ヨナはハクから弓矢の稽古を受ける。生きるため・守るために、奪い奪われる命のやりとりをする覚悟を決めるヨナ姫。彼女の精神的成長が著しいな。 {/netabare}

第10話 待望
 {netabare} 白龍の血をひく一族が住まう里に辿り着いたヨナたち。そこにいたのは、白龍の力を受け継いだ証である龍の右手を持ち、主が現れるのを待ち望んでいた青年・キジャだった。1人目の四龍があっさり仲間に。銀髪美青年とは王道ですな。早速ハクとバトってたし、これからは逆ハー要素も楽しめるわけかー。 {/netabare}{/netabare}

 ■第11~20話■
{netabare}第11話 龍の爪
 {netabare} 初めて里を離れてする慣れぬ旅にうろたえるキジャ。しかし龍の爪の力は強力で、清廉な容姿には似合わぬほどの力技で敵をなぎ倒す。キジャが感じる四龍の気配を頼りに進む一行は、青龍が住まうと思われる岩山に辿り着く。ハクとキジャのヨナを巡るバトルが楽しくてニヤニヤ。ユンくんは完全にオカン。 {/netabare}

第12話 目隠しの龍
 {netabare} 青龍がいると思われる村に足を踏み入れたヨナ達だが、村人達はそんな者はいないと言う。迷路のように入り組んだ洞窟の村を探るうちにハク達とはぐれたヨナは、お面をつけた青髪の青年に助けられる。青龍の幼少時の回想シーンが切なかった…。キジャとは正反対で、龍の力を恐れられながら育ったのかー。 {/netabare}

第13話 反響する恐怖
 {netabare} 龍の力を“呪い”と里の人間から恐れられ、隔離させられてきた青龍。ハクを見張りとして残し、ヨナ達は青龍と話をしに再び迷路のような岩穴へ。仲間に誘うが断られ、さらに突然の地震で壁が崩れ進路が塞がってしまう。青龍もハクもシリアスで切ないシーンが続く中、1人だけ元気なキジャがおば可愛い。 {/netabare}

第14話 光
 {netabare} 無事岩穴から抜け出し、青龍も旅の仲間に加わることに。名を持たない青龍に、ヨナは“月の光”という意味のシンアという名を与える。ユンとシンアがヨナを名前で呼ぶようになったけど、ハクに対してだけは「姫って呼んで」と言ったシーンで、その理由も含めて泣きそうになった。主従モノの醍醐味だね。 {/netabare}

第15話 新たな地へ
 {netabare} とある荒れ果てた村に辿り着いたヨナたち。そこの村人が語った先王イルへの不満と新王スウォンへの期待に、ヨナは思わず涙する。一方その頃、スウォンは地の部族長であるイ・グンテを訪ね、地心の都へ訪れていた。緑龍見つける前にスウォンのターンなのかな。イル陛下の評判悪すぎてヨナが少し気の毒。 {/netabare}

第16話 戦ごっこ
 {netabare} のほほんとしたスウォンに猜疑心を抱くグンテ。お祭りと称してスウォンが主催した戦ごっこで、グンテに心酔する兵士たちを上手く操りながら戦況を優位に進める王の姿に何かを感じる。穏やかそうに見えて実はかなりの切れ者なスウォンのターン。ヨナ達の出番は一切なし。スウォンの二面性が少し苦手…。 {/netabare}

第17話 阿波の海賊
 {netabare} 緑龍の気配を追って、地の部族・阿波の都に辿り着いたヨナ達。食料調達のため1人で街へ向かったハクは、自由を愛する謎の青年・ジェハと出会う。彼の正体は緑龍で、阿波の港に停泊する海賊の一員でもあった。緑龍はナルシストキャラかー。前話になかったハク×ヨナのときめきも戻ってきて楽しかった。 {/netabare}

第18話 縁
 {netabare} 阿波の都を牛耳るヤン・クムジやその臣下の横暴っぷりに怒りが湧くヨナ。緑龍ジェハとついに対面し、仲間になることはスッパリと断られるが、クムジ討伐のため海賊と協力したいと申し出る。ジェハの計らいでギガン船長と面会をするヨナ達だが…。ジェハが登場してからテンポが良いね。がんばれヨナ姫。 {/netabare}

第19話 千樹草の試し
 {netabare} ギガンの信用を得るためヨナに課された試練は、断崖絶壁に生えた千樹草という薬草を1人で採ってくること。震える足で進もうとするヨナの姿に、ジェハは心を揺さぶられる。えろかった…ヨナの手につけすぎた蜂蜜を舐めとるハク…やばかった…。なんだかすごく乙女ゲームっぽいシーンが目立つ回だった。 {/netabare}

第20話 勇気の連鎖
 {netabare} 若い女を人身売買しているクムジ。3日後にその取引をするという情報を掴んだギガン率いる海賊団は、その日を襲撃日とする。女達が乗る船をいち早く見極め避難させるため、ヨナは自ら内部に潜入し合図の花火を上げる作戦を申し出て…。ユンくん女優やな。他の皆もどんだけ自分の女装姿に自信あるのよ。 {/netabare}{/netabare}

第21話 火花
 {netabare} 人身売買用の女たちの中に紛れ込むことに成功したヨナとユン。クムジに姫だとバレそうになったり、甲板に出る前に捕まって万事休すの状況に追い込まれたりするも、なんとか合図の花火を打ち上げる。ハラハラドキドキ。ヨナ姫は非力だけど、とりあえず眼力だけで相手が気圧されちゃうから都合いいよね。 {/netabare}

第22話 歴史は夜作られる
 {netabare} ヨナが射った矢がクムジの心臓に突き刺さり、戦いは終わりを告げる。阿波の街で勝利の宴会が催されるなか、ひとり歩くヨナが偶然出会ったのは…。ここでスウォンと再会とか!もう次週が楽しみすぎる。止めを刺したヨナ姫は凛々しかったけど、初めての殺生を経験したってことを思うとクるものがあるね。 {/netabare}

第23話 誓いの朝
 {netabare} 思いがけない再会をしたヨナとスウォン。束の間の邂逅のあと動揺を隠せないヨナであったが、明日には阿波を発つことを決める。翌日阿波の海賊や住人に見送られ、ヨナたちは旅へ出発。そして密かにつけて来ていたジェハを仲間に迎え入れる。スウォンが抱く志はヨナの存在があっても揺るがないのね…。 {/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 9
ネタバレ

buon さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

正統派伝記もの+

おもしろい。

というか正直、評価に困るw
本当、単純に、単純ながらこの物語がおもしろい。

当初は国盗り合戦みたいなものだと思っていたが、
{netabare}世直し{/netabare}の話だ。

これは朝鮮半島あたりの話だけど、
日本やギリシャ神話、異世界のファンタジーであってもすんなり落ちそうな内容。

{netabare}王族の主人公の親が暗殺され、命からがら国を逃げる。
共に国を出た仲間と共に協力者を探し、
当初は復讐を考えていたのだろう。

親の庇護下でぬくぬく育ってきた主人公は世間知らずで、
世に蔓延する穢れや苦しみを知らなかった。
臆病と言われながらも信じていた親が統治していた国、
豊かで平和だと思っていた、いやそんなことすら考えたことがなかった。

無意識の理想とは違った。

重税、病、資源の枯渇、差別、閉ざされた地域での圧政、
目にした現実に幸せなどなかった。

それを見て、どうしたか、どうするのか。
そういう物語である。


これ、ぶっちゃけファンタジー要素皆無でも問題ない。

武器、知力、腕力、視力、脚力、体力に優れた仲間。
そのものを探す旅の途中で磨かれる精神と肉体。

行く先は憎むべき親の仇と同じ道。


この物語の主人公はヨナとスウォンだと思う。
ヨナがこれまで、これから気付き、やってきたこと、やろうとしていることは、
スウォンと同じ。

違いは親の仇かそうじゃないか。

スウォンは親の仇であるヨナの父親を暗殺したが、
遅かれ早かれヨナの父親は殺されていただろう。
仮にスウォンがそうしなかったとしても、
そうしようと思っていたものは他に5人ぐらいはいたのではないか。

王位に着けるもの、あるいは王位に着けるものに近しいもの、動かせるもの、
そういうヤツらがそうしていただろう。
スウォンの脇にいる黒髪ロンゲなんて、スウォンを動かした人間だろう。

そして多分、スウォンはそれを分かった上で行動に移した、とあってほしい。



さてさて、だらっと物語について述べましたが、
こんなシンプルな話だと中高年層にウケても、
購買力のある歳がアラサーまでの人たちの手を引っ張るには至らないだろう。

足りない要素は
無双っぷり、実は天才、
美女、おっぱい、
イケメン、ほもー、

というより、いくらでも色付けができる内容だ。

今回は、主人公を美女にしイケメンパラダイス、
逆ハーレムにした。

ハーレムものにイラッ☆とする女子の気持ちがほんのわずかだけ分かりましたが、
残念ながらそれがメインの物語ではない、それはおまけだ。
{netabare}はちみつプレイは素晴らしかった。
なるほど、棘が刺さったら蜂蜜か。
ハクはイケメンでまじめだから患部だけにかけ、ついでに舐めていたが、
どうせならそのまま○○にかけモッタイナイので舐めました的にもってくか、
うひょひょひょひょ♪{/netabare}
とあらぬ角度で勉強にはなりましたww

けど、
「キモ」
「イケメンだから許されるんだ」
「オレもやりたい」
と思ったことはそれぐらいで、
自分としては程よい味付け。

むしろ、もーほーのストーリーになんなくて良かったwwwww
{netabare}漫画の大奥じゃないけど、
男が男で満たされる、的なことは往々にしてあったからね。・・・過去形にしたい。
日本で坊さんやら将軍やらそんな感じがあったってことは、
やんごとなき地位にいらっしゃる男は、もう本当。
そうできない人は仕方なくないけど、
美女を選べて、そっちにも手を出すとか、どんだけお盛んなんだよ的、みたいな~。
ぶっちゃけ主人公が中性的美少年とかでもストーリー作れたからね。
むしろ「美」が付かないくてもできたか!?
いや本当、そんなの見たくない。
ヨナちゃんが天パー赤髪美少女で良かった。
本当は美少女性分が不足がちなんだけど、
ヤン・クムジ編でいたし、
この物語にそういうの求めてないから。
別に、ヨナ姫だけいればいいし、本当そう思うよ。
もう一人や二人、いても罰当たらないなんて、そんなこと思ってもいないよ。

・・・と今回はネタバレタグの使い方間違っているなw{/netabare}

黄龍、なんかあるな~

この作品、まだ連載続いてるんだっけ?
その世界でのハッピーエンドはあり得ないけど、
二人の関係、三人の関係での終止符は打てるからそれは見届けたいな。

ということで、みんな買ってね♪
買わないと、矢で眼か股間を射抜くわよ☆


・・・悪ふざけが過ぎたけど、
普通におもしろい物語だった。演出も良かった。
6話ぐらいまでだるかったけど、それも含めていい作品。

{netabare}一応、ヤン・クムジを殺した後の気持ちにも触れてたし。
ゴミはゴミ箱へ的な感じかな。よく分からんかった。
もうちょい苦しんでても良かったんだけど、
物語としては重要じゃない。興味本位として掘り下げてほしかったが。

そういえば、ヤン・クムジが支配者についての名言を言っていたな。
どんな汚い手を使っても、恥を恐れず、自らを生き永らえさせる、
やっぱ本物はこうじゃなくちゃな♪{/netabare}


物語としての音楽は最高に良かった♪
BGMとか効果音とか良かったな☆
テーマ曲は、1クール目OPと2クール目EDがめっちゃ好き☆☆☆☆☆で、
1クール目EDはあんまり聞いてなかったけど嫌いじゃなくて、
2クール目OPの曲もアニメーションのやっつけ具合も微妙だった。
特殊EDはカッコよすぎ!!!!!

あと所々、戦闘や決めるところの描写がカッコよすぎ!!!!!
作画は全般的に良かったけど、本当、良かった♪

{netabare}物語としては、あの土の国?だっけ。
あーいう平和そうで全然平和じゃない、やることやってる話好き☆
まあ、他も好きだから最初の6話ぐらいまでのダルいとこ以外好きなんだけど、
けどそれも必要で・・・うんぬんかんぬん{/netabare}


この文章の長さが好きとか嫌いとか通り越した、この作品への思いと思ってください。{/netabare}



☆1話感想→{netabare}

『アハハ、ウフフ、ほらイケ綿のお花畑よ~・・・えっ (1話感想)』
2014.10.08 00:59 ★★★☆☆ 3.7
物語 : 3.5  作画 : 4.0  声優 : 3.5  音楽 : 4.0  キャラ : 3.5


あらすじ見てたから戦国時代的なのだと思ってたけど、そうきたかw
ぶっちゃけこういう話って誰が悪いとか良いとかない話。
何か理由があるとか、そういうのいいよ。

それはそれ。
これはこれ。
今のところ、かわええ女の子はヨナだけ。

問題は、華に群がる好青年どもをまとめて楽しめるか否か。

だけでもないか。
やっぱり国と国の小競り合いだから、国の行く末、
そして主人公たちの行く道、
ってのは気になるわな。

「タイトルがなんかカッケー」見よう♪
→「イケメンパラダイスだよー」やっぱやめた
→「少女マンガだから純愛っぽいかもー」観よう♪

という経緯wがあって見た。

いいよね、新ジャンルに挑戦しても。
と言っても、ハーレムとは違うのかな。

というわけで、そういえば大人になってからは見てない国取物語、
しかも歴史に関係なさそうな少女マンガの作品を見てみます。

よく分からんけど、チュッチュラブラブ以外の少女マンガも見てきて、実際面白かったから、
実は少年漫画とかそういう垣根と面白さってあんま関係ないのかな。
主人公の男女比が違うだけで。

・・・そう言えば「私ツエー」的なのって見たことないな。誰か作れば流行りそうなのにw{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 21
ネタバレ

♡Sallie♡☆彡 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

2クールじゃ全然足りないよぉo(>_<)o

「花とゆめ」で連載の少女漫画が原作のアニメです。
原作は読んだことないんですが,中華風ファンタジーとか和風ファンタジー大好きなので観てみることに…☆
―っていうか,これは韓国風なのかな!?
世界観はめっちゃ中国だけど,名前だけ韓国っぽいんだよねぇ。
まぁ,韓国も大陸だし,あの三角の帽子に数珠がついてる衣装の時代(韓国ドラマでよく見る)ばかりじゃないんでしょうけど…。

まず,キャラデザは…
良くもなく悪くもなく…といった感じです。
あたしが少女漫画歴が「りぼん」とか「なかよし」の少女向けのものでSTOPしてるのは,中高生以上向けの漫画のキャラデザがあんまり好きじゃないってのも大きいんですよね。
原作読んでないから知らないんですが,漫画がこんな感じなんですよね,きっと。
あ,でもヨナが好きじゃないだけかもです。
天パの設定なんですよね?
個人的に女の子は前髪アリのストレートロングのキャラが好きなので,天パなだけでなく,髪短くなっちゃうから更に…。
ハク,ジェハ&ゼノはキャラデザも好きだし,キャラ自体も好きです!!
特にゼノのキャラデザ可愛い♡

放送序盤でちらっとネットで感想読んだんですが…
{netabare}スウォンがイル陛下殺しちゃうのめっちゃびっくりしませんでした!?{/netabare}
なんか,あるあるっていうか,王道っていうか,先が読みやすい的に書かれてて,びっくりしたのあたしだけか(* ̄□ ̄*;って思いましたよぉ。
あたし的にもう少し緋龍城でのお話が続いてヨナとハクとスウォンの三角関係が描かれるのかなって思ってたのでショックでした。
最終的にヨナとハクがくっつくのは目に見えてるので,やっぱ序盤はヨナの想いが届いてスウォンとくっついたり,イイ感じになってほしかったなぁ。
やっぱハクが1番かっこいいけれど,スウォンのキャラも好きなのです。
{netabare}あと,「スウォン自ら手を汚さなくても…」とか「殺さなくてもヨナを籠絡すれば難なく国王になれたんじゃ…」的な意見もあって「確かに!!」と激しく同意してしまいました(笑)。{/netabare}

“四龍の戦士を探す旅に出る”なんてところはRPG感ありますねー。
「ふしぎ遊戯」(アニメは観てない)を思い出しちゃいました。
四龍の戦士それぞれに力があるってとこもそうだし,それぞれのお話が描かれてからの仲間になるっていう流れとか…。
なんかいろいろダブりますね。
やっぱ「ふしぎ遊戯」には及ばないですけど★
あと,同じく「花とゆめ」連載の「それでも世界は美しい」のレビューで比較すると書いてしまったのでくらべてみました♪←ちょっと後悔してる(笑)。
あと,最近3巻まで読んだ「女王の花」(中華風ファンタジー)という漫画もついでに…。
(あくまで個人の見解ですのでご参考までに…。)

恋愛感
それでも世界は美しい≧ふしぎ遊戯>暁のヨナ≧女王の花

ファンタジー感
それでも世界は美しい≒ふしぎ遊戯≧暁のヨナ>女王の花

歴史感
女王の花>暁のヨナ>ふしぎ遊戯≧それでも世界は美しい

コメディ感
ふしぎ遊戯>それでも世界は美しい≒暁のヨナ>女王の花

アクション(戦い・バトル)感
女王の花>ふしぎ遊戯>暁のヨナ>それでも世界は美しい

―って感じです。
こうみると「それでも世界は美しい」はロマンス(恋愛×ファンタジー)!!っていうのに対して「暁のヨナ」はそこまでロマンスっぽくなかったです。
アニメはまだハクとの恋が進展してないからラブっぽさはほとんどなく,どちらかというと歴史×ファンタジーの色合いが強い印象です。
少女漫画原作だからもっときゅんきゅんを期待してたのでちょっと拍子抜けだけれど,このくらいが丁度良いかも!!
原作の方は話も進んでもっとラブな感じなのかなぁ?
あ,でもハクが常にヨナに敬語を使い続けているところが態度とのギャップできゅんきゅんしますね。
「女王の花」もそんな感じできゅんきゅんしたので,こういう萌えがあるということを知りました。←
あと,ヨナやハクはスウォンのことをどう考えてるのか凄く気になりました。
アニメの中であまり描かれなくて…。
{netabare}特にヨナにしてみたら大好きだった人なのにお父さんの敵なんですよ!!
めちゃくちゃ憎いはずなのに簪捨てられてないですよね。。
再会した時もただ呆然としていてセリフ全然なかったし…。{/netabare}
あとスウォンもヨナやハクのことをどう思っているんだろう。
スウォンにあぁいう一面があったけど,今まで見せてたキャラが全て仮面という訳じゃなくて,あのおっとりしてるのもそれはそれでスウォンなんですよね。
複雑なんでしょうけど,だからこそ彼らの気持ちが気になってしまいました。
最終話でちょこっと描かれていたけど満足できない(>_<)

そもそものストーリーが壮大なので,2クールやってもなお全然足りない!!
だってゼノ出てきたばっかだよ!!しかもさらりと…。
キャラつかめないうちに終わっちゃったよ。。
むしろこれからでしょ!!っていう時に終わってしまったので,もちろん2期求む!!ですよ。

因みに,OP&EDはアニメーションをもう少し頑張ってほしかったという印象です。
なんか次々に絵を見せられてる感じ…。
EDはどちらもスローなのでそこまでじゃないんですが,OPは気になってしまいました。
しかも2クール目のにちょっと使いまわしてるし…(^-^;
EDの「夜」はめっちゃ好きになってしまいました♪
vistlipって知らなかったけど,まさかヴィジュアル系とは…(笑)。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 10

72.3 7 ファンタジーで王女なアニメランキング7位
魔弾の王と戦姫(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (1019)
6455人が棚に入れました
中央から遠く離れた辺境の若き領主であるティグルヴルムド=ヴォルンは、
ある日、国王の命によって隣国との戦争に出向く。
敵の総大将は竜より超常の武具を与えられし七戦姫の一人、
エレオノーラ=ヴィルターリア。
弓使いの少年と銀髪の美しき戦姫が出会うとき、
後世まで語り継がれる《英雄》の伝説が幕を開ける!

声優・キャラクター
石川界人、戸松遥、上坂すみれ、井口裕香、伊瀬茉莉也、茅野愛衣、小松未可子、小林ゆう、原田ひとみ、興津和幸、飯島肇、菅生隆之、木村良平、松本大、東地宏樹、小杉十郎太
ネタバレ

ゆ~ま さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

13話まで鑑賞完了。総評らしき物と採点を更新。

コミックスは6巻まで既読。

原作は10巻まで。
つまりは追いついてしまいましたw
ブリューヌは?
ティグルと戦姫・ティッタ達との関係性は?
他の国は?
と気になってしまいまして。

採点と総評-----

●物語●
{netabare}
テンポは悪くないですが、逆に早すぎる印象が強いです。
ティグルと各戦姫やヒロイン候補との関係性は
もっと押し出して良いと思えます。

「登場順的」や「絡み具合」や「今後の出番」等もあるのでしょうが、
結構エレン・リムの扱いが雑だな~と。
カットされていたり、SDキャラ劇場に回されていたりと、
結構不遇な扱いだと思うのですが・・・。

そういう意味で、2クールでやって欲しかったですね。
ラッキースケベ的な意味でも、各キャラの心情を描く意味でも。
{/netabare}
●声優&キャラ●
{netabare}
『ティグルくんとヴァナディーちゅ』のせいで、リムが。
あの井口さんのインパクト大で、申し訳ないですが他の方々が霞んでますw
{/netabare}
●作画●
{netabare}
さすがに最終話は良かったと思いますが、
10話~11話辺りは少々不安になりました。

地形や地理的なところはともかく、
駒を使った戦場の解説はわかり易かったと思います。
{/netabare}
●音楽●
{netabare}
鈴木このみさんのOPが今クールでは上位かと思います。
{/netabare}

●総評らしき物と追記●
{netabare}
シナリオ面では
『必要最低限を、よく1クールに収めたな』と思いつつも
『やはり2クール使って丁寧に描いて欲しかった』とも思えて
矛盾した感想を持っております。

原作のダイジェスト的な印象が否めない出来だったとも思います。

敵対した人物達の背景・思惑や人間性を描いていたら、
もっと物語に対する理解や思い入れが出来ていたように思えました。

コメディやラノベ的な部分とシリアスな部分のバランスは、
絶妙な加減だったと思います。
配信されていたミニキャラ劇場のネタの中にも、
正直本編でやってほしかったな~という物もありました。
が・・・バランスや尺を考慮すると、大変なことになるのだろうな~とも。

2期があるのか不明ですが、可能なら作って欲しいな~と。
オルガ、エリザヴェータ、サーシャに出番をw
2章で終わられても、モヤモヤしてしまうのは間違いないですが・・・。


実際に原作を読んでみて、とても読み易く面白かったです。
先が気になる内容でダレることなく10巻まで行けました。

新たな人物や環境・展開はありますが、
無理に能力を盛ってみたり、キャラ一辺倒にしたりせず。
あまりに本格的な戦術描写はありませんが、
普通はスルーされる補給や資金的な問題が触れられていたのも新鮮でした。

ハーレム物と言われるのかもしれませんが、
主人公・ヒロイン達にそれぞれ立場がある為に安易な展開にならず。
個人的にはそれほどそう感じなかったです。
というかティグルの人望は男女お構いなしですからw
{/netabare}


12~13話の感想-----
{netabare}
12話-----
バートランが亡くなる回だと知って観ると、
前半後半の落差が結構激しいな~と。
アバンの水浴びシーンから随分と気前の良いサービスでw
ミラさん・ティッタさん・レギンさん・・・あまり気に病む必要は無いですよw
比較してる対象がおかしいだけですからw

相変わらず爆睡中のティグル。
正しい彼の起こし方、第・・・何弾?
というかティッタは普段どれだけ苦労して起こしてるのかw

レギンの身の証を立てる為、街外れの神殿から聖窟宮へ。

・・・他のアニメやゲームにもこういう仕掛けありますけど、
外側に鍵のような仕掛けがあるのは、実際どうなのか?と。
大抵こういう設備って『脱出用』ですよね?
『外側にスイッチ』とか『出口に巨大オブジェ』とか、
内側から動かすには困るような・・・。

エレンvsテナルディエ。凄いのは何なのか?
戦姫&竜具に互角の、テナルディエなのか。
謎の武具を相手に折れもしない彼の剣なのか。
重量や腕力の大差を物ともしないエレンなのか。

原作でも結構ヤバそうな雰囲気出ていたスティードさんですが、
アニメになってみたら、それはそれで怖かった。
ルーリックや流星軍兵を相手にしながらもティグルに迫り、
落盤の最中にでも命を狙いに来る。
結果的には彼を失ったことが、
テナルディエの敗因の1つになったとは思いますが・・・。

スティードの刃から身を挺してティグルを救ったのは、バートラン。
既に原作を読んで展開を知っていたわけですが、
改めてアニメで観て・・・泣きました。
原作読んだ時も、計り知れないショックを受けました。

13話-----
バートランを失い悲しむティグルに語られる、エレンの想い。
あまり長い描写ではありませんでしたが、
彼女の過去が描かれていたのは良かったかな?と。

ボードワンの訪問により、
改めてティグルは自らの正当性と今後を語るわけですが・・・。
『一領主→捕虜→第三勢力総指揮官』と立場を変えてきた彼ですが。
それでもアルサス第一で、自身がエレンの捕虜であることを忘れない、
誠実さは近年光る物があると思います。

まぁ・・・仮にも救国の英雄を捕虜待遇なんてことは、
ティグルの立場的にもエレンの心情的にも無いですよねw

最終決戦においてのレギンの鎧は・・・いろいろ心許無いw
総指揮官なわけで最前線に立つわけでもないですが。

ティグルvsテナルディエ。
テナルディエ自身、「息子の仇」という思いはあるわけですが、
この人の人となりを描かれていたら、
この戦いにもっと意味を持たせられたのでは?と思います。

ブリューヌ内戦も終結して・・・。
ガヌロンの今後の描写があったわけですが、
ここを描かれるとなると、やはり2期を期待してしまいますね。
そして逆にカットされた分が勿体無くも思えてきます。

ティグルの凱旋式。
元王子とは思えない程の、レギンの可愛らしさ。
レギンとティグルのやりとりに、不機嫌なティッタ。
馬車の後ろで行われる、いつもの正妻争いw
(エレン・リム・ミラ・ルーリックの、いつもより畏まった服装が印象的でした。)

正気を取り戻したブリューヌ王。
毒を盛られていただけあって、結構酷いありさま。
子安さんの演技と相まって、衰弱した様子が表現されていたと思います。

ティッタに懐くルーニエは、絵的に貴重かと。
{/netabare}

11話までの感想-----
{netabare}
1話残して年内終了とは・・・生殺し状態ですw

まず気になったのは作画系の粗でしょうか。
最終回に向けての追い込みなのか、締め切りなのか、
他の作品との兼ね合いなのか。
序盤と比べるとやはり・・・丁寧さに欠けるのが見えてtしまいます。
オルメア会戦の「踊るムオジネル兵」とか、あからさま過ぎるかな~と。

現段階で原作最新刊まで読んで、
その後の展開を知った上での視聴なわけですが・・・
テンポが早すぎる感は、やはり否めない。

9話&10話-----
戦姫の中では出番がある方だと思える、エリザヴェータ。
テナルディエかガヌロンの差し金でしょうが・・・やはり少ない。
他の2人と合わせて、2期で出番を差し上げて欲しい。

オルメア会戦では、ミラのカッコ良い所やデレた部分が見れて良かった。
最終的にはエレンと正妻争い(?)をするわけですが・・・
この戦いにおいては彼女の助力は大きかったと思います。
戦の後二人並んで眠ってしまうわけですが、
当初のミラの反応からは想像もできない絵だったように思います。

ティグルの人望というとまず戦姫達が浮かびますが、
ヒゲのオジサン方にも厚かったというのも印象的でした。

サーシャを助けブリューヌに戻ったエレンに、
「たくさんの兵を死なせてしまった」と頭を下げるティグル。
この辺が彼の器を現しているのでしょう。
それに対するエレンの返答も、「為政者」としての彼女なりの物なのかと。
おざなりにし過ぎても、こだわり過ぎても、どちらもダメなわけで。
月夜のこのシーン、化物語の「天文台デート」を連想した人も多いはずw

ムオジネルの指揮官・クレイシュも良いキャラしてましたね。
独特の存在感とでも言いましょうか。
見た目としゃべりは豪快さを良く表していたと思いますが、
その実、軍の運用や引き際など優秀さの見える人物でした。

11話-----
ヴァレンティナさんの出番が~と思ったわけですが・・・
やはり何処からともなく現れて、
寝ぼけたティグルに胸を揉まれて去っていく。
原作以上でも以下でも無いものでしたw

ムオジネルを退け、いよいよテナルディエとの決戦か?と思いきや・・・
そこに現れるのはレギン。
過去に「レグナス」と名乗り王子を演じていた「王女」。

原作読むまで、レグナスの姉妹(生き別れ込みで)と思ってましたが、
まさか性別を偽っていたとは・・・。
「リム並み」どころか「ミラ並み」でも正直無理でしょうw

レギンの身の証を立てる為、ガヌロン領へ進む両軍ですが・・・。
それに手を打つガヌロンのセリフと、テナルディエの竜についた鎖。
この2つを語るならば、やはり2章(とそれに付随する内容)は
あった方が良かったと思えます。
(『弓』という呼称、『デュランダル』の特殊性共々)
2章で綺麗に全てに片がつくわけではない(10巻で2章完)ですが、
2クールくらいで七戦姫、各国の思惑などを描いてしまった方が、
良かったのではないかな~?とも思えます。
(10巻でキリが付けれるか?と訊かれると・・・正直難しい)
{/netabare}

8話まで鑑賞後-----
{netabare}
正体不明とはいえ黒弓の力を得ることになったティグルですが・・・。
またティッタさんが大変なことに。二重の意味でw
巫女の家系ということが、今後重要になってくるのかな~?と。
期待しております。

一応コミックスでの知識はありましたが・・・
ロランさんの出番、やっぱり短い。アニメになって尚更でしょうか。
アニメでは鬼神みたいな強さをあまり描かれていなかったと思えます。
個人的には(コミックス読んだ時)、
ティグルの直接的な力になってくれると思っていたですが・・・。
彼の役目は『デュランダル』をティグルに渡すことにあったのかな?と。
それにしても・・・勿体無いし、退場の描写はかなり端折っていたな~と。

コミックス勢としてはムオジネル戦に入った所で止まってますので、
以降は未知の領域なわけですが・・・。

銀の流星軍のピンチに現れるリュドミラさま、カッコ良かったw
次回予告、可愛い(と思われる)シーンありそうなので期待してます。

そういえばOPにリュドミラとソフィーが加わってましたね~。
{/netabare}

6話まで鑑賞後-----
{netabare}
クールの折り返し地点でロランさんが出てるというのは・・・個人的にはもう少しスローで作って貰えてたらな~と感じますね。

何と言いますか・・・
・戦記物としては押さえるべきところを押さえていると思う
・コミカルやサービスは必要最低限(?)
・1人中ボスが飛ばされてる気が(コミックと比べて)
と、微妙に中途半端な気がしながら観ています。

公式HPで配信されている『ティグルくんとヴァナディーちゅ』でのネタを、本気で本編に入れて作ったら・・・確かにそこだけ浮くとは思います。が・・・熟慮を重ねた上での構成なのでしょうが、そういう部分も含めて「作品」なのだとも思えます。
(個人的には3話がお気に入り。あれはリムじゃなくて井口さんでしょ?w)

ティグルと各戦姫とのやりとりは、もうちょっと描写があっても良いのではないかな?と思います。原作の展開を知らない上でですが、何が無くともまずは「ティグルと戦姫」あってこその物語だと思うのです。
最低限のやりとりはある。でもエレンもミラも、どちらもやりとりが薄味な気がするのです。良くも悪くも、もっと他にもお互いに抱いてることがあるでしょう? 戦姫同士も同様。
{/netabare}

3話鑑賞後-----
{netabare}
前回予想した進み具合はハズレでした。
まさか、ザイアン倒すのに1話(というか2話?)かけてくるとは。
今のところ一番目立ってるのは彼のような気がしますw まぁ「今後」は無いでしょうが。

地竜も飛竜も、倒す際の描写はアッサリしていたと思いますし。
いや本当にティグルとエレンに見せ場をw
『レイ・アドモス』も思ったより地味・・・。
{/netabare}

2話鑑賞後-----
{netabare}
まさかのアルサス戦だけで1話使ってくるとか。
予想してませんでした。
原作小説での比率を知らない身ですのでどうかとも思いますが、漫画版と比較すると・・・1話が1巻丸々、2話が2巻最初から1/3。
ティッタをフィーチャーしたいのか、ザイアンの下種っぷりを描きたかったのか。
これから追々描かれるのかもしれませんが、これならティグルや戦姫様(というかエレン)の人となりを描く時間もあったんではなかろうか?と思えてなりません。
ちょっと緩急付けすぎな配分かな?と思いました。

え~と次は・・・vsドラゴンからですか。
で一度ジスタートへ、というところでしょうかね。
{/netabare}

1話鑑賞後-----
{netabare}
漫画版を読んで原作組を名乗る気は全くありません。
正直、結構期待しているタイトルです。

1話からして、色々削りすぎかな~と。
・ティグルの領地・地理・周囲の人物などの説明が大体無い。
・お約束ながら、用語がセリフにされるだけだと、理解し辛い。
・何故冒頭の戦場シーンになるのかも説明が無い。
・まさか1話でアルサスが攻められる話まで進むとは・・・。

漫画ですら「結構削られてますよ」とのことだったのに、アニメでこれは結構キツいんじゃないか?と心配になってしまう。尺とか時間配分とか苦労はあるのでしょうが・・・。

漫画で読んでみて、ちょいサービス(?)有りの、意外と結構硬派な戦記物だと思えていたのですが・・・それにしては説明・解説が無さ過ぎるかと。

エレンの水浴びシーンまではサービス要素無しで来たのに、そこは書くのかwと。それならティグルや他のキャラを描ける部分があるように思えたました。

専門用語や人物については追々説明があるものと期待してます。
一応最後まで観るでしょうけど、扱いについては今後次第というところでしょうか。
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 22

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「魔弾の王と戦姫」というタイトルまでたどり着けなかったのではないでしょうか・・・^^;

この作品の原作は未読ですが、ヒロインを演じるのが戸松遥さんと知り、視聴を楽しみにしていた作品です^^

この物語の主人公は、ティグルヴルムド=ヴォルン伯爵(以下、ティグル)・・・彼はこれまで代々治めてきたブリューヌ王国北部の辺境アルサスの土地と民をとても大切に思っており、領民からも慕われています。

そんなティグルはブリューヌ王国の一員として参加したジスタート王国との戦争に破れ敗走している際、敵の七戦姫の一人でヒロインのエレオノーラ=ヴィルターリア(以下、エレン)に弓の技量を認められ捕虜となってしまうのです。

そんな最中、エレンの留守中にアルサスの土地を焼き払おうとする輩が現れ、物語は大きく動いていきます。

大きな戦争の流れは、正直良く分かりませんでいた^^;
でも、自分の故郷であるアルサスを守ろうと必死に奮闘するティグルは格好良いと思いましたし、それ以外の戦いでも目的をはっきりさせてから戦闘になるので、個々の戦はとても分かりやすかったと思いました。
また、戦の状況を原作を未読の視聴者にも理解して貰おうと、随所に工夫が盛り込んであります^^
そのため、大きな戦争の流れが十分頭に入っていなくても、十分楽しめる構成になっていたと思います。

それ以上に魅力的だったのが個性豊かな登場人物たちです。
特に主人公のティグルと七戦姫の活躍はもっと見ていたかったというのが本音です^^

主人公のティグル・・・何といっても弓の技量は半端ありません^^
正直弓って剣などと比べると動きのバリエーションが少ないので、どうかなぁ・・・と思っていましたが、弓には弓の良さがあるんですね^^
そして人柄は実直で優しく、まるで野心を持っていません・・・
あぁ、ティグルを中心としたハーレム展開になるのかな・・・ともチラッと思いましたが、一人のところに戦姫が全員集合する事も無いでしょうから、戦姫全員を・・・とまではいかないんでしょうけれど、付き人のティッタを含め今後はそっちの方面の戦いへも身を投じていく事になるんでしょうね^^;

そしてエレン・・・銀髪のスタイル抜群な美少女・・・
戸松さんが演じられるという事もあって、SAOのアスナ的キャラを勝手に想像していましたが、戦では自らが先人を切って馬を走らせるなどとても勇猛果敢な彼女でした^^
でも、これはこれで全然有りだと思います^^
一方、ティグル事が自分のお気に入りになっていくのが、見ているこちらにも手に取るように分かります^^
彼女の長所でもあると思うのですが、「好きなものは好き」という性格なんですよね^^
今後ティグルとの付き合いがどの様に発展していくのかが楽しみです^^

そしてリュドミラ=ルリエ(以下、ミラ)・・・真面目で聡明・・・そして義理を重んじる彼女・・・
最初は高慢な態度が気になりましたが、物語を重ねていくうちにどんどん魅力が増したように思います^^
もともと戸松さん目当てで視聴を始めたこの作品・・・終わってみるとミラに色々と持っていかれていました(//∇//)
あの悪戯な瞳と仕草・・・もう堪りません(//∇//)

ここでは2人の戦姫について記載しました・・・物語の中ではもう少し戦期も登場するのですが、出番は少なく、まったく登場しない戦姫もいたように思います。
そもそもタイトルにもなっている「魔弾の王」が誰なのか・・・それすら謎なんですよね^^;
1クール13話を使ってしっかりと物語は描かれていましたが、きっとまだ序章なんでしょうね^^;
原作の連載も続いているようですので、続編の制作を楽しみにしています^^

オープニングテーマ
「銀閃の風」歌 - 鈴木このみさん
エンディングテーマ
「Schwarzer Bogen」歌 - 原田ひとみさん
「竜星鎮魂歌」歌 - 鈴木このみさん
オープニング、エンディングともどっちも格好良い曲だと思います^^
もちろんお気に入りの曲です♪

投稿 : 2025/02/01
♥ : 39

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

大河「真田丸」のコーエー戦略画面ってそれなりに意味あったよな。

原作知らず。
dアニメのおすすめに出てきたのでためしに視聴。2日かけて通し視聴でした。全体としては結構楽しめました。ですが本作、いろんな要素を盛り込みすぎた感じがします。

中世・封建社会ライクなファンタジー世界を舞台にした、少年領主と戦女神たちのハーレム英雄戦記、ってなかんじ。おおよそのモデルとしては13~15世紀くらいのヨーロッパとその周辺、かつ、東西南北を縮小した感じかな(銃はない世界)。

ボーイ・ミーツ・ハーレムものとしては、なかなかの良作だとおもいます。女性陣は「こういう子、必要だよね」っていう子が過不足なく配置されています。いずれも内面・外面ともに魅力的です。青髪ヒロインの対主人公・対ライバルヒロイン戦闘力の高さは本作でも遺憾なく発揮されています。男の子向けサービスシーンもそこそこありますが、やり過ぎのない、ほどよい感じでおさまっていると思います(おおいに主観)。

僕はハーレムものの成否って、ヒロインよりも主人公が占めるウェイトの方が高いと考えているのですが、その点でもよかったと思います。それなり以上に有能で、何よりブレないところはたいへんよかったと思います。決断が早い点もよかった。少なくとも、僕には主人公を強く嫌う要素がありませんでした。
キャスト陣も(いまにしてみれば?)豪華ですし、声の演技もよかったと思います。

英雄譚としてみた本作は、「悪くない」という印象です。上述の通り主人公に特段の問題がないうえに、政権の簒奪を狙う敵を撃つという大枠の流れがつかみやすかったのがよかった点だと思います。また、主人公が作中では評価が低い(なぜか蔑まれる)弓の使い手という立ち位置で、そこからののしあがりというのもお話にいい味を付けてくれています。

他方、戦記ものとしてみた本作は不満の塊でした。これが非常に残念でした。

戦姫や一部将兵、竜などの突出した戦力の存在は確かにお話のバランスを崩していますが、これはそんなに気になりませんでした。三國無双、戦国無双みたいなもんだと呑み込める範囲にあったと思います。

僕にとって戦記ものとして著しく悪かった点は、「戦争の舞台がわからない」という点です。機械化歩兵や航空戦力が無い世界での戦闘では、なおのこと地勢的な要素が大きなウェイトを持つと考えています。が、本作、それが全くわからんのです。主人公の領地が舞台となっている世界全体のどこに位置するのか、国境線と山地・稜線はどこを走っているのか、軍が何処にいてどのようなルートでどこを目指しているのか、などが全くわかりませんでした。
作中、「それっぽい地図」やら「机上戦っぽいもの(チェスっぽいやつ)」が幾度となく提示されますが、それらの説明能力が皆無でした。なんていうか、意識他界系のプレゼンのごとく、雰囲気オンリーです。飾りの強すぎる文字、速すぎるスクロール、短すぎる説明のコンボで、理解するには無理がありすぎました。
これでは、例えば最終話に主人公とメインヒロインとの間で交わされた会話にでてくる「実利」を納得することができません(理解は可能だが、実感湧かず空虚に感じる)。これが本投稿の表題に繋がるわけですが、なんとも惜しいなと思う次第です。いっそ、あんなの出さなければ気にすることもなかったのに。。。

まだまだ先がありそうな終わらせ方でした。興味なくもないというところですが、それほど続きをみたいとも思えないなぁ、というのが正直な感想です。というのも、OPにでてくる(多分)戦姫がまだまだいるのですが、本作ではその一部しかメインストーリーに絡んでないのです。ってことは、です。この先があったとして、さらにハーレム肥大になりそうな気がするのです。個人的にはいまの面子でよい感じがするので、それは遠慮したいなということです。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 23

68.6 8 ファンタジーで王女なアニメランキング8位
グランクレスト戦記(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (349)
1524人が棚に入れました
「わたしは騎士テオの聖印と契約し、永遠の忠誠を誓います」
孤高の魔法師シルーカと、放浪の騎士テオ。ふたりが交わした主従の誓いは、混沌と戦乱の大陸に変革の風をもたらすのか混沌がすべてを支配する大陸、アトラタン。
人々は混沌により生じる災害に怯え、それを鎮める力“聖印”を持つ者、〈君主(くんしゅ)〉に守られ生きてきた。だが、いつしか君主たちは「人々の守護」という理念を捨て、互いの聖印と領土を奪い合う戦乱へと突入していく。

その中、理念なき君主たちを軽蔑する孤高の魔法師シルーカと、故郷を圧政から解放するべく修練の旅を続ける放浪の騎士テオは出会う。
テオの理想に触れたシルーカの強引な策略により、主従の契約を交わすことになった二人は、戦乱の巻き起こる大陸に、変革をもたらしていく。

秩序の結晶である<皇帝聖印(グランクレスト)>を巡り繰り広げられる一大戦記ファンタジー、開幕!

声優・キャラクター
熊谷健太郎、鬼頭明里、中村悠一、上田麗奈、日野聡、松岡禎丞、高森奈津美、茅野愛衣、櫻井孝宏、羽多野渉、井口祐一、鈴木みのり、中島愛
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.1

なろう以上のゲーム脳

5話までの感想{netabare}
原作未読。
ファイアーエムブレムのRTA見せられてる気分。
物凄くダイジェスト風で溜めとか一切ない。
似たような世界観でダイジェスト風というとチェインクロニクルが思い浮かぶけど、あれだってあくまで前半の主人公に(アニメが始まる以前に)助けられて恩義のある連中が協力するって流れで、顔出し程度のキャラ続出でも初対面ぽさ・唐突さは緩和しようという雰囲気はあった。
一方の今作ではひたすら唐突、いつの間にか仲間になっていつの間にか親しくなって。
各ユニットの関係性が肝になると思うのだけど、掘り下げ無しに次の展開次の展開と進んでしまってどうにもパっとしない。
とはいえ現段階は下地作りで、ある程度まで話が進んだら展開ゆっくりになるんじゃないの?とは思ってます。
そうじゃないと2クールもたないんじゃ?
D&Dでいえばとっととエキスパートやコンパニオンやりたいんでベーシックはカッ飛ばす、みたいな。
けどその調子のまんま進んだらあっという間にマスター飛び越してイモータルになっちゃうというか。
この予想は当たるかのう?ナイツ&マジックでは思い切りハズしてしまいましたが…。

現状放送された内容から分かる世界観の解釈…の確認。
混沌っていうモンスターが存在する世界(もしくはモンスターの引き起こす災害自体も混沌と呼ぶ)。
混沌を倒してポイント獲得して、そのポイントが一定を超えると聖印が宿る?
一定以上聖印のランクを上げると君主となって玉座に就く資格を得られる?
聖印は血筋など関係なく、それこそ農民でも高い志をもって混沌を倒せさえすればポイント貰える?
それでいて「魔法師」は、そのクラスを選んでしまったら領主には絶対に成れない?どんなに強かろうが賢かろうが混沌ポイント貯めてようが。
また、混沌を呼び出す魔法もあるみたいで、それで呼び出してポイント無限稼ぎってのは出来ないのか?(T&Tではそれはできないって明確に書かれてたのを思い出した)
もしくはある程度ランクが上がると獲得ポイントが減衰する?
でもって聖印ポイントは人間同士で授受が可能、敵の領主倒して奪い取ることが可能。
(ある程度までランク上がったらPKでしかポイント貯まらなくなる?)

気になるのは魔法師は領主になれないの?ってことと、領主にならずに混沌退治だけし続けてポイントがトンでもないことになってる人とか居ないの?って点。
魔法師は絶対に君主に傅(かしず)かなければならないってのがようワカラン。
ヒロインが自分で統治すりゃええじゃんって思ってしまって…それでは領民が納得しない価値観(宗教観?)が根付いた世界なのかなーってことで無理やり納得させてるけど。
せめてロードと契約したら強力な魔法が使えるとかあればいいのに。
ポイントって言葉を使ったけど、それは有限なのか無限なのか。
ファイアーエムブレムでは一応ロードは王家の血筋っていう歴史的保証のある身分だったけど(例外はあるかもしれない)、こっちでは聖印さえ立派ならそれで良いっぽい。
人と交わらずに聖印育成だけに邁進してる人も居そうな気がするんだがのう、「流れの混沌ハンター、その強さは国王を超える」とかさ。


──と、そんなことを4話終わった段階で下書き書いてました。
なんか長ったらしいのでもうちょっとどうにかならんかと推敲してる間に5話が放送してしまいまして。

で、5話、予想通り展開ペースゆっくりになった?
まだ安心できないけど、それまで(4話まで)よりはずっと見やすくなりました。
また、疑問に思ってたのも幾つか明かされました。
魔法師にも聖印ポイント貯めてその恩恵を我が物にする勢力はあるらしい。
それが通称黒魔法師ってやつで、ヒロインはそれはやらないと誓いを立てた勢力に属してるってことらしい。
また、聖印ポイントも有限っぽい。
正確には一定以上ポイントを集めるとランクが「皇帝」になって、もしそれが完成すれば世界は平和になって他の聖印パワーは消えて無くなるんだって。
これなら無限にポイント貯める前に「皇帝」になってしまうし、現状その境地に至った者は居ないってことからレベルキャップはかなり高い所に設定されてるっぽい。
また、「皇帝」完成で聖印パワーを失ってしまうのはイヤ、って思ってる勢力もあるらしい、と。
あ、それと↑では書かなかったけど、1話で出たデーモンロードその後どうなったの?ってのも気になってたんだけど、どうやら数年暴れた後消滅(衰退)してったらしい。
あくまで文献でそう書かれてるってだけの表現だったのでこれはウラがあるかも?

ふう、ここまで来てやーっと世界観が漠然ながら見えてきた感じ。
なるべく早くここまで進めたいってことで4話までがあんな急ぎ足だったってことだろうか?{/netabare}

6話感想{netabare}
あら、てっきり5話みたいに小規模な事件を順次解決してくクエストクリア方式になるのかと思ったら、また戦記モノに戻っちゃった?
タイトルに「戦記」が付いてるんだしそれで間違いでは無いんだろうけど…なんかそれ系はあんまり面白く感じないというか。
もうずっと地図映して説明だけしてた方が良いんじゃね?と思ってしまったり。
ヴィラールが契約する魔法士が女性限定なうえ25歳になったら解雇してる理由は、「幼少の頃母から虐待を受けてて、けど実は迫害受けないためのブラフだったのかも知れない、と思うようにしてる」ってことだったのダー!
とか言われましても別にそれが何か?って感じで…だったら「なんでこの人女ばっかり雇ってすぐに解雇してまうん?」って視聴者に思わせる「溜め」はもっと必要だったし(ってかそれが理由で事件が起きるくらいのことは…)、そのネタバラシも回想シーン流そうよ。
幼少時代を絵で見せるでもなく言葉だけで説明して、絵の方は“神撃のバハムート”に大きく劣るダンスシーンで尺割きまくり。
…分かるけどさぁ。
別にバハムート意識してないし、幼少時代は新たにそれ用のデザイン起こしたり声優当てたりする手間も無かったんでしょう。
原作知らんけど、原作(小説?)からアニメへのメディア変換に物凄く手間取ってる印象。

一方で↑で疑問に思ってた答えの一つ?らしきものが明かされました。
ミルザーが「配下や領民の生活なんて知ったことか、聖印ポイント貯めて皇帝にすりゃあいいんだよ(結果的にはそう振舞った方が味方に被害も出ない)」ってタイプな模様。
将来主人公と敵対するかより強大な敵を前に共闘するか、どっちになるかは知らんけど、やっぱ人間対人間ではなく混沌絡みの話に展開して欲しいトコロ、折角そういう設定なんだし。{/netabare}

9話までの感想{netabare}
やっと…やっと来たああああ!
混沌の兵器利用(でいいんだよね?瘴気操ったのは)。
ああコレだ、これを待ってた。
さもなくば皇帝聖印否定派vs完成目指す派にしろよと。
折角混沌っつー設定あるのにそれが物語に全然絡んでこなくて結構イライラしてたんだなぁ、と9話終わって気付きました。
もうね、絡んでこなかったらトータルイクリプスの二の舞じゃないか、とね。
連合も協和も最終目標は天下統一して「皇帝聖印を完成させる」なので、目的が同じ奴同士のにらみ合いが続いてもなんだかなぁってしかならなかったんよねぇ。
つか、皇帝聖印目指すのも混沌災害を無くすことが理由なハズで、そのために混沌災害を起こすという矛盾(作品が矛盾してるんじゃなくてキャラが矛盾抱えてるって話ね)、良いんじゃな~い?
原発反対を唱えながら原爆落とすようなモンよね。
更には一方的に科学力…じゃないな、魔法技術?が発展してて「敵は混沌兵器を使えない」ってのとは違う。
序盤シルーカがデオの経験値稼ぎ用にケルベロスだったっけ?を召喚したように「やろうと思えば出来る」。
単にやっちゃうと後が大変だってことで紳士協定的に使わずにいたと思うんだけど、その禁を破ってしまったら…混沌兵器使いまくりの報復合戦の始まりか?
大陸汚染されまくりーの、混沌の時代の始まり~、とかだと自分はウキウキしちゃいます。

ってかね、もしかして…今出てるキャラ達の子供が主役になる、みたいな展開になる可能性ってあったりする?
テオとシルーカが愛を確かめ合ったり、マリーネがミルザーに抱かれたり、なんかそん時出来た子供が親の宿願を果たす~みたいなことになってしまいそうな予感が。
そもそもの話、1話の結婚が破談に終わったのは式場に「デーモンロードを召喚する時限爆弾」が仕掛けられたからだと思うんだ。
偶然運が悪く~ではなく、何者かが仕掛けた。
普通に考えれば皇帝聖印完成を快く思わない勢力によるもので、それは恐らくドラキュラや黒魔女で、それは恐らく歳をとらない。
混沌兵器使いまくりの泥沼でテオもシルーカも死んで、その子供は生涯独身になりそうなヴィラールの養子の立場になって~、とか…なーんかね、子供世代に舞台が飛んでも大丈夫な下準備をしてるみたいな予感。
今居るキャラの名前覚えるだけでも大変で、そうなったらちょっとついてくのキツいかも。
ってかね、ミルザーは、もしヴィラールに覇道の才覚アリと認めたらケツ掘る予定だったの?
流れ的にそんな感じが…。{/netabare}

10話感想{netabare}
9話でやっと話が動き始めたと思って期待してた10話…。
あっれー?
「グラクレ、グラクレが見たいよぉ!正確にはマリーネをミルザーに寝取られたヤサ男の顔が見たい、アビャアア」
だったのに、アレクシスなんて存在してなかったかのような話運びで…「アレクシスが知ったらどう思うかしら?」みたいなこと言ってたやーん!
“引き”をやっておきながらそのアンサーはもっと後にお預け?
混沌の兵器利用(非人道兵器の使用)に対する周囲の反応もなんか冷静っていうか、無かったかのような扱い。
それでいてまた全然思い入れの無い新キャラ投入で、もうなんだかもう。
映画スリーハンドレッドで補ってくださいって言わんばかりの合戦シーンもなぁ。
描くの大変だってのは分かるが、ポっと出のキャラが善戦空しく敗退とか言われましても、ねぇ。
ちゃ、ちゃんとこっちが期待してること回収してくれるよね?後回しにするにも引きに対する繋ぎが全然無くてちと不安になってきた。{/netabare}

12話までの感想{netabare}
まず総集編についての感想だけど…これ、答え合わせだな?
それまで頑なに地図を見せずにいたのが、ここぞとばかりに地図を映す。
本編はワザと分かりづらく作って「これってこういうことなんじゃないか・ああいうことなんじゃないか」と思わせて、総集編で正解かどうか明かすって作り…なんじゃないかなぁ、と。
けどそういったパズルのピースはめてく系の作品なら“剣王朝”がこの先数年はトップに君臨し続けると思うぞ。
また、これはあくまで好意的解釈、普通に考えたら「最初からやれ(地図映せ)」だし、「どこまで描写すれば視聴者は理解できるか」の実験──人を試すようなことをしてるみたいで心証は良くない。
なによりゴチャゴチャとキャラ出ても即退場、後の物語には影響しませんっていう不必要な情報も本編は多くてもはや覚える気も無いというか…。
正直それ以前の話は見る必要ありません、総集編から見始めるのが楽で良いかと。

でもって本編12話。
瘴気を兵器利用したことについては誰も咎めないのね、なんか「そんなことあったっけ?」な扱いでガッカリ。
ってかマリーネとアレクシスの結婚の時に邪魔が入ったのは「皇帝聖印完成を嫌うモノの手によるもの」だと…最近知った!?
そいつらを炙り出すために皇帝聖印完成を進めるってことらしいのだけど……ちょ、調査したん?
調査しても分かりませんでしたとか、配下に裏切り者が潜んでて誰も信用できないとか、そういうエピソード必要じゃない?この内容だと。
更に不思議なのが「連合のトップ誰にすんべ」って話をまた始めて、テオがどうのラシックがどうのと揉めてたワケですが…

聖印のデカい方が偉い

でいいんじゃないの?
以前も書いたけど血筋や家系は全然関係なく──それでどうして封建的な世界になるのか謎だけど──聖印さえ持ってりゃ領主になれる世界なんでしょ?と。
だったら牙の鋭い…もとい聖印のデカいやつが勝つ、でいいじゃん。
折角マリーネ軍が引いてくれたってのに武勲を上げるために戦線拡大するとな?劣勢側が。
う~ん、う~ん…{/netabare}

16話までの感想{netabare}
…。
これ、作者真面目に書く気無い状態だったのかな?
裸踊りは別にいい、そっちじゃない。

なんだあの通信機は{/netabare}

17話感想{netabare}
携帯電話のある世界で狼煙(のろし)かぁ。
まぁそれはいい、携帯使えるのは魔法師だけなので、ミルザーの侵攻を友軍に広く知らせるってことでアリだろう。
が、次はラシックの援軍としてセルジュが駆け付ける。
どっちの陣営も魔法師従えてて、前もって連絡できるハズなのに直接対面するまでトップが「状況を把握してなかった」扱い。
うん、まぁ、うん…通信傍受恐れたのかな、アドレス交換してなかったのかな。
もはや戦記モノとしてはどうでもいい内容で、それでいながら勝ったー負けたーやってるのでダルくて仕方ない(劇場王の息子とかどーでもよくね?)。
一騎討ちにしても、有利な側(一騎打ちなんかしなくても勝てる側)を、そうせざるをえない状況に引きずり落とすといった前準備、御膳立てって言った方が良いかな、それも無くて全くワクワクしない。
民衆と領主との関係とは何ぞ?ってテーマであるならミルザーは民衆からハリネズミにされるのが相応しいと思うのだが…妙に英雄たらしめる殺し方(一応親父を殺したのと同じ殺され方だったかな)をしてしまって、これもう~ん…。

と、文句を言いつつまだ見続けてるのは気になる部分がありまして。
以前「皇帝聖印完成を快く思わない勢力」には教会も一枚噛んでるっぽい描写(黒魔女の処刑を急いだ)があり、そこから賜った「特殊な金属」でもってテオは一騎打ちに勝てました。
なんたる皮肉!ってのをスタッフは描きたかったのかなぁ?
教会側はテオの計算外の働きにうろたえる・尻尾出すって展開に…なってくれんかのう?{/netabare}

21話までの感想・かなり批判的なので注意{netabare}
なんだこれヒッデーなおい。
「原作がそうである」ってのは別にいい、何巻まで続けられるか分からない状態(いつ最終回になるか分からない状態)で作ってるってのも勘案して、先の展開あれこれ考える暇もなく執筆したってこともあるだろう。
けど、予め全何話って決まってる・いつ最終回を迎えるか決まってるアニメでこれってどうなん?

まずは20話、アレクシスが呆気なくマリーネを赦して、マリーネもそれをアッサリ受け入れてポカーン。
何話だったか、進退窮まって自殺した魔法師居たよね?同じ事させろよと。
そうなって然るべき展開なので、マリーネに醜態を曝してでも生き続けさせたいのならその理由として…腹さするぐらいしようよ。
「私のお中にはミルザーの子が…(=この子に罪は無い、この子のためにまだ死ねない)」くらいやろうよ、なんのための9話だ?
「もう後には戻れない」って決意を見せる描写じゃなかったのか?
アレクシスにも生っちょろかった過去の自分を後悔させろよ、お前が立ち上がるのが遅かったせいで何人も死んだんやで。
こんな簡単に決着付くなら何話も引っ張らないで欲しい。
ってかはよ民衆(混沌兵器の被害者)に刺し殺させよう、なんのためのあのシーンだったんだ?

そして極めつけの21話。
魔法師がタクトで通信できるってのがドッチラケだったのだけど、「(折ることで)これから通損ができなくなるのは痛手だ」とか…。
だったらもっと前から通信を使うことで難局を乗り越える展開・描写入れとこうよ。
折って使えなくなるという展開のために思い付きで通信設定入れた感がプンプンしてつれぇ。
しかもタクトに細工が仕掛けられてるとの通信を傍受したのがシルーカだけってなんだそれ?
会議開いてシルーカの口から他の魔法師に改めて説明するって、シナリオ的に二度手間じゃん。
(見落としあったかなぁと21話をもう一回見たけど、序盤の通信はシルーカ個人相手ではなく「この通信を聞いてる全ての魔法師に告げる」としっかり言ってる)
会議の奴らも初めて聞く情報・タクトを失うという痛手を伴うのに、シルーカ一人だけの証言をアッサリ信じるし…。
実はシルーカ個人に宛てたニセ情報だったりして?(シルーカからの情報なら他の魔法師も信じるだろうという作戦)
ってかテオも黒魔女捕縛の褒章で教会から賜った(ミルザー戦で役立った)装備を疑ったほうがよくないか?

そしてアイシェラによるテオ暗殺未遂の件。
教会の特務機関“パンドラ”の指令には逆らえない様にギアス…いわば“爆弾の仕掛けられた首輪”が付いてる状態。
…。
それが解除できたのはいいとして、テオの周囲にはアイシェラの他にもスパイが居るかも?ってのは真っ先に疑おうよ。
一応テオ・シルーカの暗殺を阻んだ直後、次のターゲット候補(教団のトップになりかねない)のプリシラを案じたのは評価するけどさぁ。
また、他の君主にも同様にスパイが潜んでるのは明白で、「お前らの中にもパンドラの手の者が潜んでるかも知れんぞ」って何故知らせない?
えっ、そのためのタクト折り?だったらもっと前から通信は密にやってるシーンを(ry
アイシェラを助けたからってのんびりしてないでさ、急いで伝令飛ばせって。
腹心に裏切り者が潜んでるかも知れないって、一刻を争う情報ちゃうんかい。
それとアイシェラ以外にも本当は君主に従いたいのだけど爆弾に逆らえなくて渋々やったって人も居るんじゃね?
解除方法があることを知ってたら救えた命もあったんじゃないのか?
ってかマリーネもさも知った顔で、犠牲者大量に出た後で「こうなることは予想できた」って…バカかな?
寝首かかれないように注意するってだけでも被害かなり抑えられたんちゃう?
こうなることを恐れて和平路線に背いたハズで、更に最も恐れたのはその中にアレクシスを巻き込むことだったハズで…けど実際にはアレクシスはピンピンしてるじゃん。
せめてテオの働きでそれ(スパイの工作)を阻止したって展開でなければおかしいハズで…だったらやっぱりアイシェラ捕縛からの対策の通達とかやらないとおかしくて…ああもう、なんだこれ。

教会の反君主派が蜂起ってのもアホアホだけど(水面下で暗躍るす存在ちゃうんかと、こんな簡単に尻尾出すならマリーネの苦労も意味が無いものになった)、皇帝聖印完成すると混沌が消えるってのは事実でいいのか?
そうすることで君主をコントロールしやすくするようにパンドラが流したデマって可能性も視野に入れて観てたんだけど…。
これまでのダイジェストでありながらダラダラやってた糞クラダン戦記モドキはパンドラによる手引きってことに繋げてくれないと「序盤のクソ戦記はなんだったんだ」ってことになってしまいかねない。
ちゃんと意味があったものになる展開は今後あるのだろうか。
ぶっちゃけ今までの戦記シーンで、パンドラによって操作されてるような描写ってあったか?
下手したら3勢力の件もマリーネ懐柔で「もうお終い」な可能性が見えてきてなんかイヤな予感。
連合・同盟・条約、それとは別に教会(君主派・反君主派)・教団と、妙に勢力を出す割には料理し切れてない気が。

どうなんだ?次回以降そこら辺フォローしてくれる話をやってくれんかのう。
マリーネの赦免といい、期待薄だけど…。

ところでこの作品で唐突にエルシャダイのパロって、今まで見続けてた人的にはどうなん?{/netabare}

最終回までの感想、酷評注意{netabare}
バカにされてるような気分。
パンドラ(教会)が何故混沌を維持しようとしてたかの理由が「混沌無くなって科学が発展・または恐らく混沌によって秘匿されてる前史文明の発掘が成されると人類は滅びの道へ進むから」でした。
…。
だったら最初からそう提示すりゃいいじゃん、教会の教義にすりゃいいじゃん、Gレコのスコード教みたいに。
こんな使い古されたネタ、80年代まらまだしも今の時代に後半まで伏せて、明かされた瞬間「な、なんだってー」と驚くとでも思ったのか?
そうであるなら混沌に覆われてる未踏の地を強引に突き進んでみたらミサイルが転がってましたとか傾いた自由の女神がありましたとか、伏線張れよと、けもフレ見習えよと。
または敵側がそういったオーバーテクノロジー使ってくるでも良かったんじゃ?
それの恐怖心・危険性に対して実感が沸かない(他人事)からテオは無責任な選択ができた、とさえ思えてしまう。
無理やり〆るためについさっき思いつきました感が半端ない。
原作の小説はまぁいいとして、アニメ化する際もうちょっと考えろよと。
また、明かされた上で「それでも混沌の時代は人々が苦しんでてダメだ」と思わせるだけの描写もありゃしない。
自分的には「混沌の時代はダメだ」と思えるようでは全くなかった。
ずっと退屈な人間同士の合戦ばっか描いてるんだもの、あの世界の人々の暮らしに混沌がどう影を落としてるのか全然描かれてないんだもの。
ネコ男爵みたく話の通じる存在も居るワケで、じゃあ使役なり契約なりして産業の発展に寄与してるのもあるんじゃないの?と思ってしまう(出された情報からの類推、「直接描かれてないのでそんなことは無い」って理屈は糞喰らえ)。
結局混沌にしろ何にしろ、その力をどう使うか人間側の問題なだけであって(テオの故郷だって領主が悪かっただけだし)混沌そのものが悪だとはどうにも思えない。
川の氾濫が迷惑だとダムでせき止めたら下流域は痩せた大地になってしまいましたって逸話が頭を過る。
要は混沌もテクノロジーの一種にしか思えず、それが気に入らないから消してしまえってのは…ねぇ?

というか、だ。
どんなテクノロジーだろうが平和利用ではなく兵器利用するのがケシカランって視点(テーマ)で見たら、混沌を兵器利用したマリーネは大罪人でして。
むしろそれまでの作中世界は兵器利用しない紳士的な民族の集まりで、そいつらだったら科学が発展しても平和が維持できそう。
マリーネみたいなヤツが滅亡をもたらすんじゃん。
混沌を悪用するのが悪いって話なら、科学を悪用する奴も現れるだけで何も解決にはなってない。
見せしめとしてマリーネを火あぶりにするかせめて戒めを公布するか国教の教義に入れるかすりゃいいのに、それができる皇帝テオはサクっとスルーして譲位だってさ。{/netabare}

総評{netabare}
ゲーム設定を考えただけで先の展開は何も考えずに行き当たりばったりで作っただけの作品。
あくまで“なろう”に多いJRPGの世界であって異国情緒など無く真っ当な意味でのファンタジーではない。
いっそのこと「ゲームの中の世界」としてくれた方が済々する内容。
同時期に放送してた2クールモノの糞作品には“バジリスク~桜花ほにゃらら~”があるけど、あっちはパチ素材がメインで作品自体はどんなにつまらなくてもスタッフの懐は痛まないという、文句言ってもしょうがない作り(イヤな話だけど)だったのに対し、こっちは…どうなんだ?
売れなきゃ困るって姿勢じゃないのん?
怒りを覚えるだけ諦めるよりマシなのかなぁ?
未来神話ジャーヴァスのプレイ動画(解説無し)を見るのといい勝負。
クライマックスから逆算して以前の回を思い返し「あの回って何だったんだ?」と考えて腹立たしい気持ちになりたい人にオススメ。{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 12
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「大講堂の惨劇」から「大講堂の奇跡」へ至る物語〈原作&コミカライズ読了・追記あり〉

2018年冬アニメ。全24話。
小説原作。原作は現在2巻まで読みました。
異世界ファンタジー軍記もので、群像劇の様相が強い作品となっています。

かなり詰め込み気味ですが私はなかなか楽しめました。
不満点は世界観の説明と世界地図の提示が遅かったり足りなかったりで、全体像を掴みにくい所。

{netabare}
作画は長丁場で大変そうでしたが、戦闘シーンを優先する姿勢を一貫していたことが良かったです。たまに作画がフリーダムになるのがひそかな楽しみでしたw
合戦シーンはかなり力が入っていたと思いますし、海戦も船のCGは浮いていると感じるところもありましたがなかなか迫力があったと思います。
キャラクターデザインは良く出来ていて絵柄もかなり気に入っているのですが、思い切ってもっとシンプルにしても良かったかも…。これでも結構簡略化されてはいますけど。
原作のデザインはとても素敵ですが、アクションの多いアニメにするには装飾も多く繊細すぎましたね。

キャストは全体的に合っていて好きでした。
テオの熊谷健太郎さん、穏やかさと意思の強さが良く出ていてとても良かったと思います。
ラシックの日野聡さんとモレーノの松岡禎丞さんもキャラとシンクロしててかなり好き。

音楽は全体的には良かったと思います。
OPEDはどれもなかなか良かったと思います。ふたつ目のOPが曲もアニメーションも一番好きですね。編集なんだけど、群像劇の印象が強いので特に作品に合っていたと思います。
BGMはキャッチーで格好いいのですが、ずっと流し続けるシーンが多くて気になりました。

キャラクターは、テオの良い意味で癖のない主人公像とシルーカのちょろい可愛さが気に入ってます。二人が主人公と思うとより楽しめますね。テオの人間性の背景と、シルーカがテオと契約した理由をもっとはっきり提示する必要はあったと思いますが。

心理描写はかなり淡白で流石に勿体なかったです。序盤のテオとシルーカにはもう少し丁寧な描写をして欲しかったな、と。それ以外だと中心人物であるはずのアレクシスの描写はかなりもの足りない。
また人外側のラスボスであるディミトリエは5話に登場したのみで情報が少なすぎて、最終戦が乗り切れないと感じました。人外キャラクターの描写が少なすぎます。
なので序盤は味気ないかも。まあ原作がもともと淡々とした描写をしていますし、アニメもはっきり言って尺不足でした。

ただ、そのあたりを越えればあとは設定と描写の積み重ねが上手く作用して面白く観られます。私は戦記ものは好きですし序盤の地固めが必要なタイプの作品なのはわかっていたので、そのあたり割り切って視聴してはいました。

世界中の多くの君主が混沌の時代を終わらせることを考えず、魔法士協会はそれを存続させるために動く中で、テオやシルーカが秩序の時代を目指し奮闘する様は見応えがありました。
また為政者や英雄が平和な世界を実現するために犠牲になる物語ではなく、テオにもマリーネにも一人の人間としての幸福が訪れる結末も好感が持てました。テオとシルーカのいちゃいちゃを頻繁に見せつけるのはニヤニヤしましたがwそういう結末になりますよっていう制作側からの方向性の提示でもあったと思います。

それぞれの君主の掲げる道、キャラクター達の信念…原作の言葉を借りれば流儀(スタイル)…もしっかり読み取れ、その点で群像劇・軍記ものとしての必要条件も満たしていたと思います。
テオの故郷でのエピソードの為政者の諦観、テオとミルザーの信念である王道・覇道の対比、初対面でシビアなやり取りのあったマリーネとミルザーのその後の絶妙な距離感などが、私には印象に残っています。

自分の器の大きさを理解した上で自身を託すに足る君主を探していたラシックとミルザーは、もっとがっつり対比させても面白かったかな、とちょっと思いました。原作はどうなってるかわからないけど。
主人公のライバルに当たるキャラクターがこの立ち位置なのが何とも面白い作品でしたね。物語の本筋が最初から決まっていたのがよくわかります。{/netabare}

全体的にはなかなかのお気に入りとなりました。
また骨太な戦記ものが見られると嬉しいです。(2018.7.11)


【原作について】
全10巻読了しました。
原作は簡潔な文章で読みやすく、展開が早いので内容も濃く、心理描写も最低限。なぜアニメ本編内に世界地図の掲示が無かったんですかね…。原作にも公式サイトにもちゃんとあるのに。
ちなみに原作ではエロは必要最小限で一文とかで終わってるので、どうか誤解なさいませんよう…w

{netabare}
全てアニメ化しようとしたら、4クールでもまず足りないと思います。
アニメ版では本筋に関わらないキャラクターを結構な人数削除し、大陸の外の島国や小大陸のエピソードはシスティナ以外は削られています。勿体ないけどこうする他なかっただろうと思います。
ちなみにアニメでも好きだったけど原作でさらに好きになったのは、テオと、ロッシーニ家の次男坊ジュゼル。


・原作と比較して気になった所・
削られた部分の内容については、台詞や絵作りでフォローしようとする努力がかなり見られます。ですが、キャラクターの人物像をきちんと理解させるためには採用した方が良かったのでは?という台詞が結構多いです。

テオの印象も少し変わりました。個人的にアニメで気になっていた(悪い意味ではなく)のが、ミルザーにどれだけ煽られてもブレなかったこと、父の仇であるロッシーニ家の従属を受け入れたこと。
テオの信念は、故郷でのある苦い経験から来ており、原作ではちょっとした会話でそれが明かされています。その台詞はどうしても採用してほしかった。

ミルザーは印象が良くなった所も悪くなった所もありました。一番の不満はやはり第9話Bパートのマリーネとのシーン。
二人の行動理念がわかる会話があるのに削られてしまっています。魔法師協会への疑いはここでも出ていますし、その後のシーンよりもずっと大切だったと思う。

プリシラの出番も、聖印協会の内情の描写と共にだいぶ減ってしまっていて勿体ないですね。それでも回復役としての見せ場は原作より増えていますから、分かっていてもどうしようもなかったのかな。

原作では秘密組織パンドラの名前は第2巻(アニメでは第5話の「常闇の森」)で初出。アニメでは後半になってやっと出てきたような…。
魔法師協会の抱える秘密組織がパンドラであること、聖印協会は半ば魔法師協会の傀儡になっていることは説明しておく必要があったと思います。


・原作を読んだ上で良かった所・
原作を読んでアニメの評価も若干上がった感じ。全体の演出(戦闘シーン、ドラマパート)はかなり好みでした。
原作カラーイラストを上手くふくらませ、マリーネの心理を一貫して演出したのも見ていて楽しかったですね。
軍記ものとしては大河ドラマの演出などを参考にすればもっと良かったかも。

また、原作の内容をただカットするだけにせず、最低限の補足を入れる努力が見られたことも好印象。むしろわかりやすくなったと感じたシーンもいくつかあります。

具体的に一つ挙げるなら、第7話でテオがラドヴァンを説得するシーン。
ラドヴァンの裏事情をあえてカットして、テオとラドヴァンの人間性を強調し、二人のやり取りを短縮しながらもわかりやすくしています。さらに、天候の変化と太陽光の演出、街の住人に取り囲まれていたテオがラドヴァンと上座下座を交代して君主として受け入れられたと印象付ける演出。Aパート前半のみの短いシーンにも関わらず、非常に凝ったシーンだと思います。
このテオの無血開城は第6話のミルザーの城落としとの対比でもあります。原作では同じ巻で描かれるエピソードですが、アニメでは話数をまたぐため、6話ラストのミルザーの台詞で繋がりを強調しているのも当然工夫の一つです。

システィナ編は原作もアニメもかなり力が入っていて、アニメでも短縮してはいるものの、レベッカの行動には良改変も。

アレクシスの契約魔法師であったホスティオにも興味深い変更点がありました。
アニメでは皇帝軍から去る時にアレクシスから労いの言葉をかけられ、その後サイクロプスの封印解除の際に再登場しています。これ、原作とはだいぶ役回りが違っているのですが、魔法師協会の傲慢さと無慈悲さを描いているという点は共通かなと。

後半に行くほど脚本がこなれて、納得のできる改変が多くなっていった印象でした。

原作では登場しなかった脇役も、映像作品の強みを活かして出来る限り画面に映していました。サトゥルス師が終盤でもいてくれて嬉しかったw

アニメ未登場キャラクターも色々なシーンで見られます。原作を読みつつそういうカットを見つけるのがとても楽しかった。愛のあるアニメ化だったと思います。{/netabare}


【原作と各コミカライズについて】
原作小説とコミカライズ2作品の作風について簡単に。ネタバレはありませんので、興味があればどうぞ。
ゲームはPS4、スマホゲーともに未プレイです。
{netabare}

・「グランクレスト戦記」原作小説(全10巻) 水野良/著 深遊/イラスト 富士見ファンタジア文庫 KADOKAWA刊

平易な文体で読みやすく展開も早く、心理描写も簡潔ですがキャラものとしてもなかなか優秀。決して難解ではありませんし全10巻サクサク読めます。アニメで全体の流れが大体わかっていればさらに理解しやすいですし、削られてしまったキャラクターも非常に魅力的です。
戦局、政治、世界観もしっかり描写され、軍記ものが好きなら読む価値あり。もちろん地図は毎巻掲載されていますw
原作を読んだ上でなら、アクション重視・演出上々のアニメ版を補助的な作品として楽しむことも出来るかと思います。
テオの本来の器の大きさが知りたいなら、やはりこれ。シルーカの目線で語られることが多いので、シルーカ好きの人も楽しめます。


・「グランクレスト戦記どろっぷあうと」(全1巻)深遊/作画 水野良/原作 ドラゴンコミックスエイジ KADOKAWA刊

原作イラスト担当の深遊作画のギャグ&ほのぼの4コマ。時系列は原作2巻と3巻の間(アニメ5話と6話の間)で、テオが常闇の森の領主代行(アルトゥーク伯の城代)をしていた時期を描いています。表情豊かで動きのある可愛らしい絵柄が魅力的で、かつキャラクターの掴み方もとても上手。
メインキャラが気に入ったからほのぼのが見たいという人には特におススメ。…なのですがアニメ未登場キャラクターもたまに出るので、ネタバレになりそうな所も少しあるかな。


・「グランクレスト戦記」(現在4巻まで)四葉真/作画 水野良/原作 ヤングアニマルコミックス 白泉社刊

かなりの後追いなので現在刊行されている4巻でも、まだ原作1巻が終わっていません;が、先の展開に支障の無い範囲でキャラクターの背景を補完。政治的・軍事的な内容も丁寧に解説してくれていて、一番今風でわかりやすくなっています。ただ、その分進みが遅くて最後まで連載されるかどうか…。
作画は丁寧でコマ割りや表現もなかなか。4巻までで戦闘シーンが随分こなれてきていて、この先も楽しめそうです。
テオの年齢が3歳ほど引き下げられた印象があり、素朴な印象が強くなっています。かつシルーカのツンとデレが大幅に増強されてるw


シルーカが好きならどれを読んでも楽しめます。
個人的にはやっぱり原作小説が一番読んで欲しいですが、漫画版も担当漫画家に恵まれていて読んで損はないと思います。それぞれ違う魅力がありました。{/netabare}(2018.7.30)

投稿 : 2025/02/01
♥ : 27
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

(アニメ)グランクレストのことは嫌いになっても、水野良先生のことは嫌いにならないで下さい!(笑)

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
はじめに言っておきますが、贔屓しますよ(笑)

古くさい戦記モノ、、、だか、俺が好きにならず、誰が好きになる! という、謎の使命感(笑)

好きなんですよね~。英雄譚とか、戦記モノとか。漫画、アニメ、ラノベ、全てのジャンルに共通して、自分の一番好きなジャンルです。

なかでも、水野良先生(ロードス島戦記)は、自分の中では別格なんです。神様なんです。だから、これは信者のレビューと思い、読み流してもらえれば、ありがたいですwww

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
大好きな水野良先生の新作、どうせなら一気見で楽しもうと思い、録画をためておいたら、断片的に聞こえてくるのは悪評ばかり。

「だったら、自分が愛さなくて、誰が愛すのだ!」という無駄な使命感と反骨精神から、「好きになろう!」と決めてから視聴を始めた、初めての作品。当然、悪い部分には目をつぶり、良いところを極力見つけようという視聴態度にw

まず大前提として、水野先生にはそもそも、戦略とか戦術とか、綿密に練って執筆する力(適性、ヤル気?)は無いですよ、ロードス島戦記の頃から(笑)
(ああ、私が悪口を言えるのは、好きな相手にだけですw) 例えば、ドラゴンボールを観て、戦術や戦略に文句をつける人がいるかといえば、いないと思います。それと一緒です(笑)

え? 鳥山明大先生を引き合いに出すな? いや、(あくまで私の中では)水野先生の方がやや上ですから(笑) 同格は、井上雄彦先生くらいのもんですw

あと、水野先生は恋愛描くの下手だし、ラブコメはもっと下手ですよ(笑) 上手いのは、「武骨な純愛」です。パーン×ディードもそうだったし、オルソンとか(涙)

ロードスもそうですが、水野先生はキャラモノの作家なんですよ。ストーリーは王道でも、キャラに魅力があって、心が熱くなる展開があれば、それでOK! 整合性とか、知ったこっちゃありませんw

え? お前(剣道部)がこれまで書いてきたレビューと違う?

いや、惚れた者の弱味ですよw 基本的に、ハナから全肯定ですから(笑)

じゃあ、なんで☆5じゃないのかと言われれば、それはやはり、1000以上アニメを観てきた上での矜持というか。「覇穹 封神演義」を思わせるテンポの早さ。感情移入する前に死んでいくキャラクター。熱くなる前に収束する戦。これは、アニメスタッフの問題であり、水野先生のせいではないので、ダメ出しします(でも、水野先生がシリーズ構成やってるから、擁護しきれない)w

まあ、なにはともあれ、2クールでキッチリ完結させて、ハッピーエンド。視聴後は爽やかになれるはず。昨今、完結する戦記モノは珍しい!

先文明と同じ失敗をさせないために、混沌(灰色)の時代を維持しようとする影の勢力ってのは、ロードスと全く同じで、ファンならニヤリ。

ベストバトルは、ラシック隊vsサイクロプス戦。ちゃんとサブキャラ活躍し、連携したし。グラック、格好よかったな♪ 終盤に何人か味気なく死んでしまいましたが、原作なら多分丁寧に描かれているはずです。水野さんは、キャラを使い捨てにする作家じゃないし。ただ、アニメ尺であれば、味方ならヴィラールとプリシラ以外は死ななくてもなんとかなったっぽいので、せっかく、水野さんが制作に絡んでいるなら、(アニメでは意味をもたせきれない死なら)思いきって原作改変するのもアリだったとは思います。

まあ、批判される理由は、観ていて分かりました(苦笑) でも、私は楽しめたから良いんです♪ アニメなんて所詮、嗜好品ですから♪

こういう王道のファンタジー、一期に1つはほしいけど、イマイチ人気ないんだよな~。
{/netabare}

【余談~ どうせ水野作品でアニメ化するなら ~】
{netabare}
私は「ロードス島伝説」を推薦しますね。

「ロードス島伝説」は、「ロードス島戦記」の30年前を描く、いわゆるエピソード0の作品。全5巻でキッチリ完結していて、グランクレスト戦記(は10巻だから)の半分だから、2クールかければ、かなり原作を丁寧にアニメ化できたはずです。

派手な戦もあるし、男性女性まんべんなく良キャラがいて、キャラ数も極端に多くはなく、敵も分かりやすいので、「グランクレスト」よりも、アニメに向いていると思います。

また、「ロードス島戦記」を知らずとも楽しめる作品になっているため、初心者も入りやすい。勿論、ここからロードスの世界に、そして、フォーセリアの世界に誘うにしても、良い作品だと思います。

ここで、水野先生が「キャラもの」の作家だという一例を。

この「伝説」は、「戦記」に出てくる「六英雄」といわれる人達が、どのように英雄になったか(若き日)を描くために、企画が始まりました。この「六英雄」は、「戦記」の中でも屈指の人気を誇るキャラ達であり、その強さは対等に描かれているため、誰を主人公にすることも出来ませんでした。そこで水野先生は、「ナシェル」という主人公を生み出し、彼の視点から六英雄の活躍を語らせようとしました。ナシェルは語り手であっても脇役。あくまで六英雄が主役の物語、、、だったはずなのに、作品を書き進めるなかで、このナシェルが大暴れ大成長。最終的には、完全に六英雄を食う成長を見せ、結果、「伝説(外伝)」は、「戦記(本編)」に一切登場しない、ナシェルの物語となったのです(笑)

水野先生は、超遅筆の作家で、「キャラが動かないとストーリーを作れない」と公言しています。また、「キャラが動き出したなら、自分が想定していた物語が変わることを厭わない」作家でもあります。水野先生は、自らの生み出したキャラを大切にしていて、彼らに命を吹き込み、彼らの動いた結果を物語としてまとめています。だから、良いキャラを生み出せた時の水野作品は凄いんですよ。この「ロードス島伝説」は、それが一番分かりやすい作品だと思っています(てゆうか、ハリウッドに実写化もしてほしい)。

「グランクレスト戦記」ですが、正直、微妙でした。でも、原作読んでないんで、原作ならもっと丁寧に描いていると、私は信じています。

まあとにかく、アニメ制作会社の皆様、もし、拙者の拙いレビューを見てくださっているなら、(メッチャ古い作品ですが、あのドラマ性は色褪せないの で)是非次は、「ロードス島伝説」を最低2クールでアニメ化してくだせぇ。お願げぇしますだm(._.)m
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
大きなストーリー、小さなストーリー。女性主導の展開に、志だけは高く、性質的には草食系の主人公。ある意味、現代的なのかな?

2話目
神輿になれる主人公、ね。多分、かなり駆け足なんだろうけど、こうやって仲間が増えていく過程は凄く好きです。

3話目
ん? そっち? 分かった上で傀儡にしてたんじゃないの? 多分これ、原作を省きすぎだよね。よく知らんキャラもいるし。色んなシーンを、もっとゆっくりしっかり観たいな。なんなら、ここまでで1クール使っても良いからさ。

4話目
いや~、暴速テンポだな。そりゃ批判もされるわ。つか、水野先生、昔から恋愛描くの下手なんだから、無理しない(笑) (水野先生か描くのが素晴らしく上手いのは、無骨な純愛ですよ♪ パーンとディードもそうだけど、オルソンとかね、涙)

5話目
勢力拡大。ゆっくり観たいな~。

6話目
テオがパーンで、ディラークがカシューみたいなイメージなのかな? いや、だから、水野先生はラブコメ下手なんだってw テオが、王を目指すか。だから、知らんキャラが(汗)

7話目
一転突破の戦力と、無血開城か。綺麗事過ぎる感はあるが。まあ、住民にとっては、連合やら同盟より、領主だろうしね。

8話目
ちゃんと惚れる過程を描くのはイイね! こういう会議では、綺麗事(大義名分)というのは強いよね。

9話目
基本的に、戦力増強は、早送り(苦笑) こういう展開、やっぱり、下手(笑) 貧者の核兵器だね。非人道的ではあるな。う~む、姫の覚悟か。

10話目
ミルザーは今のところ好きくないな。だったら、お前自身が剣1本で大陸を統べる野心をもてよと。いや、シェーンコップかよ(笑)

11話目
うーむ。やはり、知らんキャラが(汗) 好色伯、今のところ一番良いキャラなんだけどな。ザンネン。

11.5話
まあ、分かりやすい総集編だったかな。

12話目
死してなお、何を成すか。なかなか面白い展開。

13話目
住民の蜂起。今みたいにネットがない時代なら煽動は難しいわな。

14話目
トリシラのチート感といったら。戦い方もゴリ押しだし。でも、許す(笑) かなり甘いけどな。

15話目
認めちゃうんだw ミルザーを雑魚っぽくするのは良いけど、それやっちゃうと、同時にヴィラールの価値が下がるんだよな。

16話目
基本的に、内政の失敗が戦の敗北に繋がるという構造が続いているね。まあ、全裸で士気が上がるかはさておき、士気の高揚は大事だよね。

17話目
一騎討ちで勝つ、ね。大分強くなってきたな。敵を倒すとレベルアップというのが、分かりやすい。ゲーム化狙い?

18話目
戦力が集まっていく感じ、好きだな~。キャラを使い捨てにしないのは、水野先生らしい。ついに、アレクシスが立ったか。動機はさておき、胸熱だな~♪

19話目
集団戦闘は、軍記モノの華。もう少し、格キャラの紋章の効果を説明しても良かったかも。

20話目
良い感じにまとまったな。クサカッタけど(笑) まあ、トップの3人がツーカーだから、茶番と言えば茶番なんだよね、この大戦。

21話目
通信と魔法の消滅は痛いな。大戦と一転し、人間ドラマに。

22話目
ロードスにもあったな、聖戦。ファリスの大神官しか使えない大魔法。説得するのは、相手のボスではなく、信者達。プリシラがいるのが計算外だったとはいえ、信者を同席させたのは失策だったよな。命をかけて、は分かるけど、やっぱりプリシラは死ななくても良かったかなと。多分、このシーン、(プリシラを丁寧に描いたであろう)原作なら、かなりのクライマックスなんだろうな。

23話目
プリシラの死によって、一皮剥けたテオ。短いけど、大事なシーン。ラシック隊vsサイクロプス戦、良かったな。ちゃんとサブキャラ活躍し、連携したし。グラック、格好よかったな♪ 組体操(笑) なるほど、プリシラから「預かった」聖杯が、テオの無茶を止める役割もあるんだね。

24話目
聖杯、強ぇな。まあ、アンデットみたいなもんだし、効果は抜群だな。先の文明の同じ失敗をしないための、混沌。灰色の世界の維持。このへん、ロードスと同じだね。新国家を支えるのが、血筋でもシステムでもなく、理念というのはイイね。ダブル結婚式♪ なるほど、猫ちゃんも浄化されるか。そして、地元に戻る。ハッピーエンドだな~。墓参りも忘れない。
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 28

67.3 9 ファンタジーで王女なアニメランキング9位
星刻の竜騎士(ドラグナー)(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (785)
5813人が棚に入れました
竜と契約を交わした者が通うアンサリヴァン騎竜学院の生徒アッシュは、契約の証「星刻」を持ちつつもパートナーの竜がいまだ誕生していないために肩身の狭い思いをしていた。
彼の身に宿っていた竜は、ある事件をきっかけに覚醒の時を迎えたが、現れたパートナーはほかの竜とは違って少女の姿をしていた。

声優・キャラクター
髙橋孝治、伊瀬茉莉也、佐倉綾音、井上麻里奈、下田麻美、榊原ゆい、前野智昭、室元気、生田善子、七緒はるひ、子安武人、大亀あすか、花澤香菜
ネタバレ

いっき さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

触手プレイはちょっと。。。

全12話、ドラゴンと人間が織りなす歴史とファンタジーと人間同士の関係性を描いたアニメ。

と概要を綺麗に描くとそういうことなのですが、視聴し終わって思ったことは、世界観は二の次の女性キャラのエロい触手プレイや手順が雑な脈絡のないいちゃいちゃ恋愛描写となんちゃって戦闘アニメが全話網羅している''見どころが見出せなかったアニメ''でした。

世界観と設定はよくあるファンタジーでその要素は良かったのですが、物語は単調で、見どころであろう箇所もありましたがどれもが中途半端かつ呆気なく終了してしまい、こちらが盛り上がることができないまま露骨ラブコメシーンなど、その見せ方全体が私の視聴欲をガリガリ削るものでした。

主人公ですが伝説的な存在とか女性キャラにモテモテとかよくある目立ち系ラブコメ主人公は好きなのですが、その主人公描写も見せ場で気を失ったり、恋愛描写も盛りの付いた犬以下の脈絡の見えないいちゃいちゃは見ていてマイナス要素しか残らない恋愛要素でも魅せれない見どころという重要要素が欠けた''残念モジモジ君主人公''でした。見どころのある盛りの付いた犬の主人公なら好きですけどね。

見どころであろう主人公描写が私的に壊滅でした。①

主人公も去ることながらキャラ全体にもこれは言えるものでした。兎に角見せ方が雑というか短絡的でどこにこのアニメの見どころがあるのか最終回まで見ても、それを振り返っても無かったので絵は綺麗なのに・・・と絵で選んで残念だった系のアニメです。

キャラ全体の描写が薄い。②

そして戦闘シーンもこのアニメでは重要だと思われますが、その戦闘シーンや竜騎士団の描写などの描写がなんちゃって戦闘そのものでした。模擬戦や合宿での特訓など、そこは一部でいいから真面目描写が欲しかったですが、一切なく、それで「今こそ合宿の成果を見せる時だ!」と言われても、こちらは当然盛り上がれず戦闘シーンもあっけなく終了の緊迫感のないものでした。

戦闘要素も、作画の見せ方の単調な描写+あっけなく終了の緊迫感ゼロ。③

①+②+③=残念要素満載のアニメ、でした。

笑いありのシュールな要素とか設定全般やキャラの本筋とか結構好きなのですが、作り手に恵まれなかったアニメという位置づけです。戦闘の作画は残念でしたが一部の竜に騎乗してる時とかの作画は良かったです。

{netabare}
こういう露骨な男性受けのラブコメを好きな人はどうぞという感じですが、私は触手プレイが苦手で女性キャラを弄ぶ感じがすごく嫌いですので、マイナス要素の塊でした。一部の電車での集団痴漢とかで快楽とかを感じる人とか好きそうですが、私はそういう男性は早く滅んでほしいと思います。{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 3

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

人と相棒である竜との繋がりを描いた作品です^^

ロートレアモン騎士国にある竜飼い人専門の教育期間である「アンサリヴァン騎竜学院」。
この作品の主人公はその学院に通っているアッシュ・ブレイクです。
彼には「どんな竜でも乗りこなすことができる」という特技を持っている反面、自分の相棒である竜がおらず、必要に応じて他人の竜を借りるという肩身の狭い思いをしてきました。
ところが、学校で行われているレースの最中、アッシュは崖下に転落するトラブルに巻き込まれてしまうのですが、その時、左腕の聖刻が輝くのです・・・
いよいよアッシュの竜が目覚め・・・と思ったら、目覚めたのは幼女の姿をした竜で・・・そして物語が動いていきます^^;


エーコと名付けられたアッシュの相棒ですが・・・人型の竜が目覚めるのは過去に例が無いことなのだそうですが、本人は典型的なツンデレちゃんでしたね^^
幼女・・・だからなのか、好物系のツンデレちゃんだったからなのかは分かりません。

けれども、物語の進展に伴って自分の気持ちに気付いていくこと・・・素直になることを覚えていくのですが、一挙手一投足がどれも可愛らしかったですね^^
でも、彼女がなぜ他の龍とは違う人型なのか・・・その辺りの伏線は回収しきれていないのが、少し残念ですけれど^^;


でも、私がこの作品で推していたのはシルヴィアでした(//∇//)
ロートレアモン騎士国の第四王女である彼女・・・普段は竜騎士としての誇りを持っているのですが、臆病な一面も併せ持っています。王女であるから何事にも強くなければいけない・・・という気持ちに身体がついていけないこともありました。
王女だからといって完璧である必要は無いと思うのですが・・・^^;

彼女は兄妹の確執など物語の中でたくさんの苦しみを味わいます。
けれど、しっかりと自分の苦手を克服していくところはこの作品の見どころだと思います。
何より彼女の立ち振る舞いには華やかさがありましたし・・・(//∇//)


1クール12話の作品でしたが、1クールではこの物語は収まりきれず途中で終わっています。
無理矢理1クールに詰め込んで説明不足になるよりは、ずっと良いと思います。
けれども、続編の有無・・・くらいは本編終了時に教えて貰えると、待つのも苦にならないのですけどね^^;
今後、アッシュやエーコがどの様に成長していくのか・・・はたまたシルヴィアの想いは・・・?
う〜ん・・・気になることだらけです^^;

投稿 : 2025/02/01
♥ : 22

にゃっき♪ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

how to dally with your dragon

竜族と竜騎士がペアになって戦うバトル味のエロアニメです。

作品世界には竜族が存在しますが、彼らが生きていくには星精路(アストラル・フロウ)から生命力を得る必要があり、竜騎士と呼ばれる人間と契約しなければ生きてはいけないようです。ロートレアモン騎士国では7才になると、アルビオンの森へ出向き、竜騎士になれる素質があるかを見極めるための「オーファンの儀」という儀式を受けなければいけません。素質を認められた者には、マザー・ドラゴンから竜の幼生を授けられ、星刻(せいこく)と呼ばれる紋章を通じて、相棒(パル)と呼ばれる自分が契約した竜に生命力を与えることで、その竜と共存していくことになります。

星刻を持つ者は、自分のパルが幼竜の間は竜飼い人(ブリーダー)と呼ばれますが、竜と共に成長して幼竜が聖竜になれば竜騎士(ドラグナー)、さらに聖竜が飼い主に心身を捧げ、聖騎甲(アーク)と呼ばれる固有の甲冑を製造できるようになれば、貴族の階級に属する聖天竜騎士(アーク・ドラグナー)への道が開けています。この物語はブリーダーの教育機関であるアンサリヴァン騎竜学院を舞台に、主人公のアッシュと、何故か人の姿で生まれてきたパルのエーコの成長を綴った物語...のつもりで視聴するとがっかりする作品です^^

竜騎士は自分が契約した竜にしか騎乗できませんが、アッシュだけはどんな竜でもOKですし、周囲の巨乳女性キャラからもてまくる主人公補正が極端な作品で、魅力を感じる女性キャラがいるなら、視聴を続ければサービスシーンに何度も遭遇できると思います。
序盤から、アッシュがレース中に進路妨害をする連中を排除して、負けてはいけない相手に道を空けてあげたり、襲撃者を庇って身代わりに崖から落ちてしまうなど、キャラの好感度を持ち上げるためのイベントのような描き方が鼻について、かえってシラけてしまいました。巨乳ばかりの女性キャラは、裸のシーンはともかく、触手のようなものに凌辱されるシーンは、個人的には気分が悪くなり、何度か視聴を中断させられました。
設定を生かせば、もっと楽しめる作品を作れたと思うのですが、どうしてこんなエロばかりの作品にしてしまったのか理解に苦しみます。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 25

71.2 10 ファンタジーで王女なアニメランキング10位
スレイヤーズNEXT[ネクスト](TVアニメ動画)

1996年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (208)
1121人が棚に入れました
テレビアニメ第2作目で、原作小説であるスレイヤーズ本編第2巻、第4巻、第7巻、第8巻を元に構成されている。本編第一部の残りのエピソードをアニメ化したが、6巻の内容のみ、構成や登場人物の都合上、ほぼ丸ごとカットされている。魔道の奥義が記された魔道書「クレアバイブル」を求めて旅に出たリナ達。千年前の降魔戦争以来、なりをひそめていたシャブラニグドゥ配下の魔族たちがなぜか彼女らの行く手を阻んでくるのだった…。
ネタバレ

Ballantine さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

いやぁいつになっても面白い!

公式サイト
http://www.tv-tokyo.co.jp/contents/slayers/


シリーズ物第二弾、全26話。冒険ファンタジー。

■TVアニメ
スレイヤーズ
スレイヤーズNEXT    ←ここ
スレイヤーズTRY
スレイヤーズREVOLUTION
スレイヤーズEVOLUTION-R
■劇場版
スレイヤーズ(劇場版)
スレイヤーズRETURN
スレイヤーズぐれえと
スレイヤーズごぅじゃす
スレイヤーズぷれみあむ
■OVA
スレイヤーズすぺしゃる
スレイヤーズえくせれんと


サブタイトル

第25話までのサブタイトルはしりとりになっている。余談だがサブタイトルの1文字だけ赤文字になっている。


主題歌

オープニングテーマ「Give a reason」
歌 - 林原めぐみ、作詞 - 有森聡美、作曲 - 佐藤英敏、編曲 - 大平勉
エンディングテーマ「邪魔はさせない」
歌 - 奥井雅美、作詞 - 奥井雅美、作曲 - 奥井雅美・矢吹俊郎、編曲 - 矢吹俊郎
挿入歌「乙女の祈り」
歌 - 林原めぐみ&鈴木真仁、作詞 - 渡部高志、作曲 - 奥井雅美、編曲 - 矢吹俊郎

いやぁOPED共に神がかっていますね。大好きです。当時こればっかカラオケで歌ってましたよ。すっかり忘れてたのでまたカラオケ行った時は歌いたいと思います!


各話感想(14話以降~ 1話から書いておけばよかった…
{netabare}14話
緑川さんwwなんで歌ってるんですかw
ってかアイドルアニメになってるwリナとアメリア可愛いw
もうドラグスレイブのバーゲンセールw
15話
完全にコスプレ回w
ガウリィのクラゲが面白すぎるw
ちょくちょくリナが今までクラゲってツッコミ入れてたんだよな。
リナの足音がうるさいw
しりとりならぬ尻取りw完全に詰んだゼルww
16話
はいはい毎度毎度の飯テロ。なんでこんな食い物がうまそうなんだ。
ゼル女装やめいw
完全にタンゲw
何故かスポ根アニメにwまるでキャプ翼のような恐ろしさw
そしてクレアゲイブルという落ちw
17話
今度は女装回w
全員気持ち悪すぎるwゼルちゃんww
まさかのフェミ王国。
ルルwどっから出てきたんだよその名前wだが、男だ。
宝塚w結構パロ多かったんだなぁ。
Bパート始まりが完全にBLww
落ちは嘘発見器とみわがまさかの男w
ゾクゾク男の娘が暴露wひどい回だったww
神谷浩史がMOB出演!
18話
ここからが本番シリアス回が始まる。
はいはい出落ちゼロスw
マルチナ苦労してんなーwリナひっでぇw
石版多すぎwクレアバイブルとは一体なんだったのか…
完全なるコピーとはいえこれはひどいw
文字も点字みたいなもんじゃねぇか。
おばあちゃんにガウリーとの関係聞かれて赤くなるリナ可愛いw
リナとガウリーの焚き火シーンいいなぁ。
一生かって完全にプロポーズだろwって寝んな!w
黒い石版。

ギガ・スレイブ『不完全版』
闇よりもなお暗き存在(もの)、夜よりもなお深き存在(もの)混沌の海にたゆたいし、
金色なりし闇の王、我ここに汝に願う、我ここに汝に誓う、我らが前に立ち塞がりし
全ての愚かなるものに、我と汝が力もて、等しく滅びを与えんことを

ここメッチャシリアル。
いよいよ出ましたガーヴさん。


19話
あれだけ強かったゼロスが一瞬のうちにフルボッコ…
セイグラムまで。
ヘルマスターの目的は…秘密ですヽ(・ω・)/ズコー
ドラグスレイブがまったく効かないセイグラム。
絶体絶命ですね。この状況でマルチナ登場www
ばあちゃん強いな。水竜王=ゾアメルグスター
ばっちゃああああん!
今から真人間になるんですって職業じゃないんだからw
ズタボロのボコボコwwアメリアひでぇw
「人生って素晴らしい人生って素晴らしい」
いやいや勘弁して下さいよアメリアさんww
上から10皿ずつとかおまえは悟空か!w

20話
アクアおばあちゃんどうなったんだろうか。
可愛いショタだと思ったらまさかの盗人w
ゼル「リナに食われなくてよかったな」
えっとどういう意味ですか?なんか色んな妄想が膨らんじゃうんですがw
ゴールデンドラゴンとブラックドラゴン…
マルチナ駄目過ぎるw
降魔戦争?クラゲツッコミw
ゴールデンドラゴンまさかの擬人化!
しっかしまぁマルチナ良いキャラしてんなぁw
ガウリーの1012歳以上ツッコミヽ(・ω・)/ズコー
真のクレアバイブル。おいマルチナww

21話
いよいよ伝説の魔導書クレアバイブル解禁!?
のっけから完全にDBwヤムチャ視点w
ドラゴンジョークわらえねぇよ!w
ゼロス化物じゃねぇか…
アクアばあちゃん元気だったのか。
やっとクレアバイブルに辿り着いたか。
ロード・オブ・ナイトメアって響きがカッコイイ。
ロードオブロードって何かのゲームであったようななんだっけなぁ…
赤龍vs青龍再び…
正義の拳ww

ラグナ・ブレード『完全版』
悪夢の王の一欠けよ、天空(そら)の戒めとき離れたし凍れる黒き虚ろの刃よ、
我が力我が身となりて、共に滅びの道を歩まん、神々の魂すらも打ち砕き

ガーヴ強すぎ…

22話
ラグナブレード完全版の反動か…
ガウリーとゼルかっけぇー。
ラグナブレード連発して大丈夫なのかよ…
倒したかと思ったらラグナブレード効いてないのかよ。
ショタはヘルマスターだったのか。まぁ大体わかってたが。
ガウリィまじヒロイン…
まーたサイラーグのサイラーイ。

23話
ガウリィの回想…
ガウリィ犬扱いすんなw
涙がちょちょぎれる…(´;ω;`)ブワッ
やっとシルフィーきたか。
ガウリー売るってどういう事ww川に流すとかw
ガウリーの暗黒騎士化。
ドラグスレイブの吸収とか半端ない。
ナイスタイミングでのザングルス。
ラグナブレードのバーゲンですね。
まっまっまさかのガウリーだったのかー(迫真
こっこんな展開誰がわかるって言うんですかー(棒

24話
あっ操られてるだとー(棒
そしてまた拐われる…
マルチナ駄目すぎるw
何がどうして街が復活してるのやら…
お父様ああああ…生きていないだと?
フィブリゾの魔力で復活した仮初の命。
精神攻撃がひどい。
魔力増加版ラグナブレードでやっと侵入成功。

25話
フィブリゾが鬼畜すぎる。
アメリアがいちいち可愛いなぁもうゼルと結婚しちゃえよ。
マルチナの扱いが毎度毎度ひどいw
まさかのシルフィール版ドラグスレイブ。
アメリア…
死を操るものとかひどすぎる。
シルフィールもゼルもザングルス…
もうだめだこりゃ。全滅…

ギガ・スレイブ『完全版』
闇よりもなお暗き存在(もの)、夜よりもなお深き存在(もの)混沌の海、たゆたいし、
金色なりし闇の王、我ここに汝に願う、我ここに汝に誓う、我らが前に立ち塞がりし
全ての愚かなるものに、我と汝が力もて、等しく滅びを与えんことを

ロード・オブ・ナイトメア降臨キタ━(゚∀゚)━!
このストレスが溜まりに溜まった状態からの降臨はスカッとする。
もうメチャクチャかっこ良すぎる。
いつ見てもいいなぁ本当に最高だ。

26話
リナをおっかけてからの告白シーンは本当にいやぁ泣きましたよ(´;ω;`)ブワッ
そして戻ってきてからのギャグ落ちw
エピローグの結婚式で何故ザングルスとマルチナなんだよw
もうなんていうか色々理想的な最終回過ぎて素晴らしい出来だった。{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 17

Zel さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

悪夢の王の一欠けよ、天空の戒めとき離れたし凍れる黒き虚ろの刃よ

1996年放映作品
全5シリーズの内1stに続き2期にあたる
前作もファンタジーとして秀作と言える作品だったがこのNEXTはシリーズ最高峰と言われる名作

リナ ガウリイ アメリア ゼルガディス
という前作からのお馴染みのメンバーは健在
というかより一層個性を増している
ゼルなどcoolなキャラが崩壊しかけていて最高に笑えるw
それに加えて獣神官ゼロスが今作から一行と共に旅をする事になる
このゼロスがとても神秘的で惹きつけられる
温厚な人柄の奥に隠れる狡猾で残忍な眼差し
ゼロスの登場のおかげで物語は120%増しで面白くなっていると言っても過言ではないだろう

1st同様前半は一行が旅をしてる最中にトラブルに巻き込まれてそれを解決していくパターンだけど、様々なトラブルがやがて一つの謎に関わっていく
クライマックス数話の次々と魔族の大物が出てくる大迫力で息を呑む展開は圧巻
そして最後は感涙必須w

ちなみに3期にあたるTRYは翌年1997年放映
そこから11年の時を経て2008年に4期REVOLUTION
2009年に5期REVOLUTION-Rが放映されている
月日が空き過ぎた為4期以降は未鑑賞
いつか観たいと思ってます


主演リナを演じる林原めぐみさん
言わずとも知れている名優さんです
同時期に放映していたヱヴァの綾波レイと同一人物と知った時は驚きました

光の剣士ガウリィは松本保典さん
サザエさんのノリスケさんもやってます

残酷な魔法剣士ゼルガディスは緑川光さん
スラムダンクの流川楓などクールなキャラが多いです

セイルーン王位第一継承者の姫アメリア役の鈴木真仁さん
アメリアと言えばこの方です!まさにはまり役だと思います
最近は出演作品が少ないようですが好きな声優さんです

ゼロス役の石田彰さん
夏目友人帳の名取周一や男子高校生の日常の会長などいけしゃあしゃあとした役がよく似合う声優さんです

投稿 : 2025/02/01
♥ : 17

JBさん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

リナ・インバース=Untouchable

1期に続き、2期でも第1話でドラグ・スレイブぶっ放し♪
ファンタジーコメディ街道まっしぐらかと思えば
ガウリィとリナが・・・つ・遂にラブコメ展開!!?
そして魔族に対抗しうる力を求めて、クレアバイブルを探す旅の過程で
魔族に関して知ると、より世界観が明確になり面白味を増しました。
最強呪文であるギガ・スレイブの力の源、ロード・オブ・ナイトメア
その全ての闇を統べ、全ての混沌の生みの親
その配下の事とか降魔戦争のファンタジーな歴史とか
いやぁ~面白い♪実に面白かった♪
それにしても、リナとガウリィの食いっぷりを見てたら
こっちまで腹減ってくるよねww
ではでは、前作のレビューでも書いたようにこっちにも呪文書きますかw
 
【召喚術】
天を翔る闇夜の星久を、大地を束ねる古の契約よ、
我が命に従いて彼の者を呼び寄せたまえ
 
【魔力増幅】
四界の闇を統べる王、汝ら欠片の縁に従い、
汝ら全ての力持て、我に更なる力を与えん
 
【ラグナ・ブレード】
世界の戒め解き放たれし、氷れる黒き虚無の刃よ、
我が力、我が身となりて、ともに滅びの道を歩まん、
神々の魂すらも打ち砕き。
ラグナ・ブレェェェド!!
 
【ラグナ・ブレード】(完全版)
悪夢の王のひと欠片よ、世界の戒め解き放たれし、
氷れる黒き虚無の刃よ、我が力、我が身となりて、
ともに滅びの道を歩まん、神々の魂すらも打ち砕き。
ラグナ・ブレェェェド!!
 

投稿 : 2025/02/01
♥ : 4

67.1 11 ファンタジーで王女なアニメランキング11位
ラストエグザイル-銀翼のファム-(TVアニメ動画)

2011年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (678)
3441人が棚に入れました
「決めた!私はあの戦艦を盗む!」 全ての命の源-グラン・レイク。その聖なる湖で、アデス連邦とトゥラン王国が砲撃戦を開始する。圧倒的な艦隊戦力で全世界の制圧を目指すアデス連邦を前に、壊滅寸前に陥るトゥラン。トゥランの王女たちが見たのは、小型ヴァンシップ“ヴェスパ”に乗った空族の少女・ファムだった。「これより貴殿の旗艦を、この戦場より盗み出さん!」対空砲火が飛び交う中、ファムのヴェスパは大空を舞う。侵略を続ける連邦総統ルスキニアの目的は? そして、謎の力「エグザイル」とは? 今、激動の大航空冒険活劇が幕を開ける!!

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

タチアナさんも言ってたよ「ぎりぎり及第」ってね♪ ∑('◇'*)

■ラストエグザイル-銀翼のファム-ってこんなアニメです☆彡
2003年に前作「LAST EXILE」から8年の時を経て2011年に「ラストエグザイル-銀翼のファム-」というタイトルで続編がスタートしたのですね♪
壮大な世界観と圧倒的な作画を更にパワーアップしたと言う事で否応なしにも期待しちゃいますね
(*・ω・)ノ
キャストについては前作以上に主要キャラも増えた事もあって豪華な顔ぶれで、アニメファンであれば聞いた事のある人ばかりなのですよ♪

ストーリーの方は前作から数年先の話となっているのですけど、関連性は大きくないので「-銀翼のファム-」から観始めても十分楽しめるのではないでしょうか(*^o^*)
とはいっても前作から引き続き登場するキャラがどんな過去を送ってきたのか、またアナトレーという帝国がどんな国であったかなど、知っているだけで楽しさが倍増すると思うので、やっぱり前作を観てからの視聴をお薦めしたいですね♪

今回の舞台となっているのは「アデス連邦」が「トゥラン王国」に侵攻してくる場面から物語がはじまるのです!
ことの始まりは・・・はるか昔にエグザイルで移民してきた「トゥラン王国」やその他移民国が「アデス連邦」の土地に移り住んで来たのが原因みたいですね(・0・*)ホー
「アデス連邦」は、移民すべてを受け入れるだけの国力が無いのと、移民国に土地を追われる形となった現地民族からその土地を奪い返すべく各地に一個大隊を向かわせ侵攻を始めたようなのです!
そんな戦乱の世に「アデス連邦」の侵攻で故郷を追われた者が集まった『空族』という集団があったのですね♪
連邦の空中戦艦を鹵獲して生計を立ててる『空族』の一つ『カルタッファル』と名乗る集団に、本作品の主人公の「ファム」とファムのナビを努める「ジゼ」が所属しているのです♪
愛機の小型ヴァンシップ<ヴェスパ>とその腕前で数々の艦船を鹵獲してきた「ファム」と「ジゼ」はとっても可愛い女の子なんですよ♪
そんな彼女らが「アデス連邦」と「トゥラン王国」の戦闘に巻き込まれていく事になるのでした・・・


■銀翼のファムに出逢った日の日記 φ(^∇^ )
5話まで観終わった時点での感想を書かせていただきたいと思います♪
前作から8年経った続編という事もあって、現在の技術力でラストエグザイルを制作したらどんな凄い映像を見せてくれるのかなぁってとっても期待して視聴することになったのです!
かなりの期待過剰状態で第1話を視聴する事約30分・・・
前もって「1話テイクオフ直前スペシャル」を観ていたにも関わらずその作画のできに驚かされました♪
ヴァンシップが雲を掻き分けて疾走していく描写はとっても爽快で、艦隊戦のシーンはまさに海を泳ぐ「クジラ」そのものです♪
またそんな「クジラ」を鹵獲するシーンは圧巻の一言ですよ(*゚o゚*)
地デジ化して本当に良かったと思えたのは初めてだったかもしれませんw

ストーリーの方は、前作のクラウスとラヴィは戦乱に巻き込まれていったのに対して、ファムの困ってる人を見たら放っておけない性格からか、自ら戦乱に首を突っ込んでいく展開になって行きましたね♪
そんなファム達と「トゥラン王国」復興を目指すトゥラン王国第二王女のミリアにどんな展開が待ち受けているのでしょうね!
とっても楽しみです(*^o^*)
また、前作から引き続き登場のディーオやタチアナ&アリスティアコンビのアナトレーの戦艦「シルヴィウス 」がどう絡んでいくのかも今後の楽しみですね(*・ω・)
ディーオのルシオラへの思いや、素敵な女性艦長になっていたタチアナが赤いヴァンシップに乗りこむシーンなど、前作からのファンにとっても嬉しい演出が所々出てくるのも好印象ですね♪
ただ、ちょっと難しい専門用語や耳慣れない国の名前が度々登場してくるので、結構把握するのに手間取るかもしれませんね(^ー^* )フフ♪
そこのところは公式ホームページで前作同様に用語集のリンクがあるので補完しながら見ると良いかも知れません♪
しかも、各国の相関図のリンクもあって毎話更新されているので、アタシσ(゚-^*)は結構利用させてもらってますw


■総評
前作「LASTEXILE」の続編としてファンの期待が大きかった本作品ですが、果たしてその期待に 応え得ることが出来たのでしょうか?
期待が大きかったぶん厳しい意見もあったようですけど、個人的には及第点を与えられる内容になっていたと思っています。
前作よりもスチームパンク色が落ち着いたものの、気になっていたキャラの表情・動きといった人形っぽさが無くなっていたので3Dと2Dの融合感は圧倒的に今作の方が上ですね♪
また、ファムを主人公においた事もあってか全体的に明るいイメージで、それにあわせて彩度を上げて全体的な映像の印象も明るい印象に仕上げてましたね(*^^)v
それとヴァンシップもデザインが豊富で前作よりも個性があって楽しめました!
ファムが乗るヴェスパは機体が小さい分キャラの表情が映えてファムにピッタリの機体ですよね☆彡
ストーリーに関しても概ね前作よりもわかり易かったような気がします、前作を視聴していない人には難しいかもしれませんけどね!
全体的な作品の仕上がりは前作よりもマニア向けから大衆一般へ歩み寄った作品といえるんじゃないかなぁーって思います。

ただ、手を上げて大満足と言えないのは、GONZOイズムなのでしょうかw
前作でも思ったんですけど…「磨けばもっと輝けたのに!」ってね ゞ(^o^ゞ))))アラアラ
どんな点が今一歩(GONZOイズム)だったのかちょっと振り返ってみようと思います。

そもそもファムを主人公に設定したこと自体が間違いだったような気がしてならないのです…∑('◇'*)エェッソコ!?
『銀翼のファム』では、人類の永遠のテーマでもある「世界平和」を目指して国家ごとの思想や、その要人たちの信条を絡めて物語が進んでいくわけです。
そんな中、政治的重責のないファムを平和の象徴のグランレースと結びつけてファム目線でストーリーを進めていくには限界があったと思うのです。

『銀翼のファム』が続編という位置付けであるならば、やっぱりアナトレー視点のストーリーを見てみたかったなぁって思うのです∑('=';)
個人的には色んなとこに顔をだしながら、それでいて不思議と不自然じゃなくなっちゃう機動力のあるディーオを主人公に推したかったかなぁw
ルスキニアやアラウダはディーオと同族っぽいしね!
とにかくディーオ、タチアナ&アリスティア等、前作のキャラを登場させているのであればしっかりストーリーに組み込んで欲しかったです☆ミ
特にアルの扱いはひどいですw 追いかけっこしてただけですよww
愛着のあるキャラ達をまた見ることが出来たのは嬉しいんですけどファンサービス止まりなので・・・
結局「銀翼のファム」の評価を落とす結果となっている気がしました(ToT)

また、前作の内容から切り離してまったく新しいストーリで作るっていうのでも良かった気がします。
であればミリアを主人公としてストーリーを組上げていけばよかったのでは?って思うのです。
本作品で色んな表情を見せてくれていてたし、作品を通してもっとも成長したのがミリアだったからね!(^-^)
唐突な展開が多かったので、前作のキャラを削る事で、リリアーナ&ルスキニアの心情の変化やミリア&ディアンの掛け合い等々、もっと深く掘り下げるべき場面や伏線を丁寧に回収するなど深味のあるストーリーをつくり上げることも出来たはずなんですよね!

ファムの人格だけ見れば主人公たるポテンシャルは十分満たしているとは思うのですけど、この物語の内容にはね…
スピンオフのキャラから主人公に抜擢されて文句言われているファムがとっても可哀相に思えてならないのです。
「わたしが あなたの翼になる」と言ってたようにミリヤの良き理解者という立ち位置だけでも充分輝けるキャラだと思うんですけど背伸びさせ過ぎちゃった感じかなのなぁ(^▽^;)

なんだかんだと色んな事を書いてきましたけど、それでもやっぱりこの作品は大好きです♪
ファムもジゼルもミリアもみ~んな好き♪
「おいしいってときにはね、おいしいって顔、しなきゃ。」って事だよねーディーオ(*^^)v

「ラストエグザイル-砂時計の旅人-」のアニメ化ないのかなー♪
やっぱりクラウスの活躍がまたみたいです( ̄∇ ̄+) キラキラキラ~♪


■MUSIC♫
OP曲『Buddy』
 【作曲・編曲】School Food Punishment/江口亮【歌】坂本真綾
 なんといっても注目は大好きなスクパニが曲を提供しているって事です!
 疾走感あふれる複雑な楽曲とお馴染みの坂本真綾さんの素敵な歌声はとっても気持ちいいですね♪
 でも残念な事にスクパニはこの曲を最期に活動を休止なのです…(。>0<。)ビェェン

ED曲『Starboard』
 【作曲・編曲】黒石ひとみ【歌】Hitomi
 風を感じる流麗な楽曲とウィスパーボイスで優しく包み込んでくれます♪
 「銀翼のファム」の世界観を見事に表現してますね♪
 さすが黒石ひとみさんです(*^^*)
 

2011.11.20・第一の手記
2012.05.12・第二の手記(追記:■総評、■MUSIC♫)

投稿 : 2025/02/01
♥ : 47
ネタバレ

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

空に想いをはせる(80点)

事前SP+全21話+総集編2回。
アニメオリジナル作品。

個人的満足点:80点
アニメ系統:SF(スチームパンク風)

前作、ラストエグザイルの続編。
前作未視聴でもなんとかならないこともないが
前作視聴済ならより熱くなれるので前作視聴してから視聴するのがお勧め。

そして、舞台設定が1話ではほとんど語られないので
できれば0話の「1話テイクオフ直前スペシャル!」を視聴されることをお勧めする。
簡単な舞台設定やキャラ設定が紹介されているので1話にすんなり入れると思う。

世界観は前作を引き継ぎスチームパンク風の世界でロマンあふれる作り。
大空を飛ぶシーンだけで満足してしまう自分がいる。

物語の大筋は世界統一しようとするアデス連邦とそれをとりまく国との衝突を描いている。
しかしながら、物語は中盤あたりで少々定まりが悪い。
途中経過がはしょられたり、物語が急に方向展開するような印象を受ける。
それも後になって理解が深まってはくるのだけれども。

また、キャラに萌え要素が入っているのも個人的には少々疑問。
この世界観にはミスマッチかなと思われる。
もう少し硬派な作りでもいいんじゃないかなと思う。
(商売を考えると仕方ないのかなあと思ったりもするのだけれども)

なんだか悪いようなことばかり書いているが個人的には大好き。
しかも最終話では胸が熱くなって涙腺がやられていた。
なんだろうか?
やはり音楽がいいという部分があると思う。
数多くの挿入歌を効果的に使っている。
それぞれのシーンでの音楽が各シーンを盛り上げる。

そしてOP曲 坂本真綾さんの「Buddy」は大空をかける疾走感を
曲から感じることができ、曲を聴くだけで物語への期待感が高まる。

兎に角、ロマンを感じるっていうのが好みならお勧めの作品。
そして、音楽だけでも1度聴いてみて欲しい作品。


と、まあ色々書いてきたが
つまり、何が言いたいかというと

1番熱かったのは総集編2だったw


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以下、各話の感想。
ネタバレを含む場合があるので
未視聴の方はスルー推奨。

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{netabare}

1話視聴。
前作に比べやや軽い感じになったかな。
ヒロイン「ファム」が天真爛漫な感じなので
そう思わせるのかもしれない。
キャラも前作に比べやや柔らかくなったかな。
前作に比べやや萌え要素が加わった感じはする。

映像は、やはり空を飛ぶ疾走感がすばらしい。
前作を上回るクオリティ。
2Dと3Dの融合がすばらしい。
空戦の作画が半端ない。
このクオリティで2クールもつのかねw

何にしても今後が楽しみで仕方ない。

最後に「すごいとおもわなーい」がまどかに聞こえたw
この瞬間まで悠木さんが出ていることを忘れていたw

2話視聴。
今週のが序章となるのかな。
OP曲が最後に流れたことから考えても、そんな流れと思われる。
前作までと違い意外と目的などはっきりしてきそう。
ファムとジゼルもいいコンビぽい。
とくにジゼルはかなり優秀なナビのように感じた。
来週からの盛り上がりに期待したい。

3話視聴。
あおちゃんと千和さんのからみだw
一人で歓喜してたお^q^

雰囲気だけでもっていかれている自分がいる。
映像だけで満足してるとか、ダメな俺。
ロマンを感じるんだよね。
ファムも主人公らしくなってきた。
来週も楽しみ。

4話視聴。
タチアナキター
赤いヴァンシップきたよきたよ。
1期視聴済の私にとっては鳥肌ポイント。

そしてシルヴィウスかっこいい。
もしかしてと思ったが、潜った\(^O^)/
さてさて来週からどうなるのかな。

5話視聴。
星から自分のいる位置をずばり当てるジゼルいいねえ。
こういうちょっとしたシーンが何か好きだわ。
そして、戦闘なしで戦艦1隻ゲット。
ジゼルの戦略が冴えていた。
戦略のシーンはあまりないけどね。
そしてファムが全然活躍してないw
完全にジゼルのすごさを見せ付ける回だった。

そしてミリアw
なんという戦略www
メイド姿で男を落とそうとかwww
さすがに無理すぎるwww
俺なら落ちるかもしれんが・・・・
それでも厨房を占拠したのには笑ったw

6話視聴。
物語は飛んで戦艦を半分まで集めた段階へ。
1話で1隻ずつ集めたんじゃ終わらないしねw

展開が加速しだした。
トゥラン再建に向け動き始めたファム達。
同時にアデス連邦もさらなる動きに。
ルスキニアのやり方がえげつない。
ルスキニアはいったい何をやろうとしているのか。
ここまで若干軽いのりだったが、やや重めなのりになってきたかな。

そしてレースが熱い。
物語の展開上、勝つとは思っていながらもドキドキした。
最後は魅せ方には胸が熱くなって痺れた。


7,8話視聴。
最後のくじら狩りに向ったファム達だが、ピンチに。
何とかピンチを脱するも更なるピンチに。

シルビウスがやばい。
しかし、タチアナかけえ。
「ぅってええ」とかしびれる。

でも、ジゼルが心配だなあ。
かなりショックを受けていたようだし、
もうヴァンシップに乗らないとか言わないかな?
来週からの展開が気になるところ。


9話視聴。
予想通りの展開キター
ジゼルの葛藤がいい感じ。
あおちゃんは相変わらずいい演技するねえ。

個人的にはもうちょっと引っ張って欲しかったが、こういう友情ものには弱い。
ファムとジゼルの友情にミリアが加わり、なんともいえない良回だった。

来週からいよいよ国を取り戻す展開に入っていくのかな。
益々の盛り上がりに期待したい。


10話総集編視聴。
総集編だが、最後だけちょっと話がある。
そこだけでも観よう。


11話視聴。
盛り上がってまいりました。
アル来たー。
これはやはり1期を見ていた方が楽しめるね。
そして、ディーオカッコイイ。
このあたりは完全に1期見てないと分からないね。

今回はちょっと作画がおかしく感じた。
何か顔とか変だった気がする。

まあ、盛り上がってきたから別にいいけどね。


15話視聴。
いよいよクライマックスに向けて動き出したかな。
ファムとミリアが熱かった。
こういう熱い思いは個人的に好み。
ここから最後の巻き返しに期待したいところ。


17話(総集編2)視聴。
なんと1期の総集編に2期をからめてきた。
あらためて観ると1期ってこんなに良かったのかと思ってしまったw
そして、なんとクラウスとラヴィが出てきたよ。
来週からんでくるのかな?
俄然来週が楽しみになってきた。


19話視聴。
なかなか熱い展開だった。
そして、最高のところで出てくるシルビウス。
来るぞ、来るぞ、キターーーーーーーって感じだったw

あっさりしていた感じはしたものの
何かぐっとくるものがあった。
ここから最後に向けてどう展開していくのだろうか。
最後の盛り上がりに期待したいところ。


20話視聴。
いよいよ、クライマックスかな。
核心にせまって話が展開しそう。
しかし、今一盛り上がりに欠ける気はする。
正直1期を超えるのは無理かなあと感じてはいる。
まあ、でも好きだけどw

あと、どうでもいい話だが、ドレスのファム可愛い^^


21話(24話)視聴。
結局は皆、平和な世の中を作りたいだけなんだよね。
その方向性が違うだけ。
ルスキニアの最後の笑顔が印象的だった。

そして、ファムが無事帰還した時に胸が熱くなった。
別にどうってことないシーンのはずなのに
無事戻ってくるって分かっていたはずなのに不思議と涙腺をやられた。

{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 46
ネタバレ

buon さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

100年後とかにすれば良かったのに

二つのアニメを一緒にしちゃイカンでしょ。
ラストエグザイルを冠するアニメではあるが、方向性は同じではない。
というか、同じだとまた中途半端になるからそれは避けなければならないのだが・・・

◆アニメオリジナル
◆全21話かな、総集編を除くと
◆LAST EXILE という作品が既に出ていて、舞台はその世界と同じ

☆LAST EXILEの感想 → http://www.anikore.jp/review/661668/

※ネタバレ感想


{netabare}
ブームに流された中途半端な作品。

1話か、2話で初めてOPを見て、
イントロの後に主要キャラが謎の全裸シーンというOPが作品を表しているかな。これに期待感をかなり削ぎ落とされた。後の方での落ちるミリアを助けるファムのシーンも。

物語は、
空族でヴェスパのドライバーのファム、ナビのジゼルが仕事の過程で王女のミリアに出会う。
そんで自ら積極的に関わったり巻き込まれたり、と今回も巻き込まれる系のストーリー。
また「エグザイル」が重要な役割を果たすということも同じ。

最初にこの作品の特徴というか、前作?との大きな違いを挙げると、
◇主人公の主要飛行機がヴァンシップ(「紅の豚」の飛行機の両翼とプロペラを取った感じ)からヴェスパ(空飛ぶビッグスクーター)に変更
◇主要キャラ(主人公かな)は3人で全員少女(前作も一応3人かな、少年、少女、ちびっこ女)
◇うち主人公2人は空族(前作は運び屋)
◇キャラデザが前作(「世界名作劇場」寄り)っぽいのと萌えっぽい(眼がクリッと大きく、キャラによっては少年漫画みたいな髪型)のが混在
などなど。

このまま流れで微妙な点を3つ挙げるが、
●ヴェスパとヴァンシップがスピードを争うとか外見だけであり得ない
●戦争アニメに日常系アニメキャラがいるような違和感
●ギルド人、白兵戦無双
と、前作の微妙さに上積みする微妙な点が満載。
スポーツカーと50ccのスクーターが争うような様は、滑稽とかよりも、あまりにも機能美からかけ離れたデザインで、理不尽過ぎて悲しくなるレベル。100ノット(54ノットで約100km/hらしい、詳しくはググって♪)を超える世界なのに。前作でも、ゴーグルやヘルメット付けたり付けなかったりが気になったのに。
せめて、使い分けして欲しかった。

オシャレ軍人さんですらギリギリなのに、バンダナかヘアバンド巻いてる少年と落ち着いたオッサンキャラがいるシーンとか切なくなる。
眼や顔の形ぐらいある程度は統一して欲しかった。ギルド人、他の前作キャラ(リニューアルされたりされてなかったり)、今作からの少年少女、ちょっとクリッとした目のおっさん・・・とか、違い過ぎるにもほどがある。
声優もごっちゃ。

ギルド人の人力ビームサーベル・・・

前作に増して、いらないシーンやキャラが豊富。
単純にキャラが多過ぎる。キャラが多かろうと少なかろうと別に構わないのだが、意味のないキャラはちゃんとモブっぽくして、出番減らさないと。
ミリア様の付き人とか出すぐらいなら、他の主要キャラを掘り下げたり物語を丁寧に作り上げればいいのに。

ミリア様は、最終戦が指揮を執る初陣なのになんとかやってるとか、そんなムチャブリに対応しなくていいのに。

「アヒルやろう」は「上手く飛べもしねえヤツラは地べたに這いつくばってろ」って意味でいいのかな? この言葉使い過ぎ。
と、ここら辺にしとくか。けど、もう1つだけ言わせてもらう。

●前作キャラの扱いが色んな意味でひどい

この作品での良い点を3つ挙げると、
○前作を上回る映像美
○戦闘規模が拡大し派手になった
○萌え要素大増量、サービス回サービスシーン(OPが1番だが)はある
と、前者2つは同じようなもんだが、映像美や戦闘シーンは壮観である。
萌えやサービスシーンは人によっては喜ばれるんじゃないかな。オレは全然求めてなかったが。

ジゼルがいなかったら相当つらかったな。ジゼルがいなかったら最後まで観れなかったかも。


物語は前作と比べ最大悪が居らず、より複雑かもね。眼帯男がどうしたかったのか結局よくわからんかったし。
ファムは悪いやつじゃないけど、完全に異世界人。お偉いさんたちの会議、会合での場違い感。ミリアの関係者がいないとはいえ。
キャラとして魅力があったのはジゼルとサラ様(ちびっこ王女)かな。他は・・・前作キャラも・・・
シルヴァーナなしの空中戦とか、ほとんど戦略皆無の数の勝負だし。けどシルヴァーナが輝いたのは最初の一回だけ・・・

うーん、何がしたかったんだろ、どんな作品にしたかったんだろ?
萌えっぽくするにしても、前作っぽくするにしても、違うようにしたかったのであれば、
100年後ぐらいの話にするか、違う世界で作って欲しかったな。別の大陸とか、この際、前作の世界観(飛行機とか)だけで引き継いで、世界地図を作り変えてもよかったかも。
産みの難しさは分かるから完全オリジナルじゃなくていいけど、同じ名前を冠するのであれば大事なところは守って欲しい。

観る側にとっての大事ってのは面白さであって、同じ(ような)人間やシナリオではない。ましてやつまらない点ではない。おもしろい点では映像美だけに限って引き継がれてたかもね。
要するに、ロープレの続編でよくある全く違う世界が良かった。ドラクエみたいな。同じ舞台でいいから。


と酷評になってしまったが、ただ1つだけ明確に言いたいことがある。他の感想をチラッと見て、声優がどうのとか書かれていたが、そんなことはどうでもいい。

ジゼル、かわええ~☆☆☆☆☆
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 8

73.2 12 ファンタジーで王女なアニメランキング12位
えんどろ~!(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (315)
1326人が棚に入れました
人々とモンスターが共存して暮らす剣と魔法の大陸「ナラル島」。そこには恐ろしい「魔王」が存在していました。はるかはるかの大昔、ナラル島に現れた魔王を倒した初代勇者――それからも、様々な時代で何度も何度も魔王は蘇り、同時にそれに対抗する勇者もまた現れ…。少女たちは、いつの日か出ずる魔王を倒すべく冒険者学校へ通います。ちょっと抜けているけど勇者体質の、ユーシャ。生真面目ゆえに苦労が絶えないエルフの聖者、セイラ。食べることが大好きで明るい戦士、ファイ。物静かなヲタク魔法使いの、メイ。勇者パーティーを目指す4人の、いつまでたっても魔王をたおす様子のないゆる~いファンタジーライフがはじまります。

声優・キャラクター
赤尾ひかる、夏川椎菜、小澤亜李、水瀬いのり、麻倉もも、久野美咲
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

観終わった

2話までの感想{netabare}
うおっ、前期“リリースザスパイス”をやった直後でこれって、なもりどうした?借金でも抱えた?
別にファンでもアンチでもないけど、こうも仕事立て続けだと心配しちゃいます、大きなお世話ですねハイ。

内容はこれ…「ドラクエ4コマ」じゃ~ん!
今更?って気もするけど今まで無かった方のがおかしかった?
ソレっぽいのはかつても有ったけど、ここまでソレってのは珍しいんじゃない?
未来を知ったデスピサロがシンシア殺さずに山奥の村で先生始めましたって感じか。
タイトルもドラクエのカジノで御馴染みハイエンドローとエンドロールのダブルミーイングじゃないかな。
2話では更に世界観の説明がされて、魔王誕生して勇者が倒すのは伝統文化のようになってる世界だそうな。
パジャマパーティでの「こんな魔王四天王はイヤだ」の内容聞きたかったなぁ、ってよりも実際の魔王に四天王居ないじゃないかw{/netabare}

3話感想{netabare}
まずは前回の感想が言葉足らずだったので補足から。
どこまで正確かは知らないけど、あくまで個人的な解釈ではこの世界(島)は『「魔王が現れて勇者が倒す※」が何度も繰り返され、人間の間ではそれはもはや伝統行事と化してる』。
これってゆるい作風を作りあげる上でよく考えられた設定だなぁ、と感心してまして。
ここでいう伝統行事ってのは…えっと、神事というかお祭りというか、「魔王対勇者」は神に奉げる舞台みたいなもので、筋書き(※のこと)はもう出来上がってて覆ることはない、とその世界の人間の間では信じられてる。
あとはもう舞台で踊る巫女さんがどれだけ上手く舞えるかだけが重要ポイントになってて、冒険者学校はその練習の場って扱いなんかなー?と思うと世界観への違和感がスっと抜ける。
緊張感が無いのもさもありなん、文字通りお祭り気分なんだろうなぁと許せてしまう。
この作品を楽しむために無理やりこねくり出した解釈ではなく直感でそう思っちゃいまして…なので全くの見当違いかも知れないけどね。

ただこの解釈はあくまで「どうせ魔王が現れても最後は勇者が退治してくれるし」っていう人間側の思想で、「最後は負けるのが決まってる」魔王側としてはたまったもんではない。
ってことで魔王側の抵抗・悪あがきっぷりが見所なのかなー?と思ってたら、2話最後でサクっと諦める描写が。
まぁどうせ1話完結モノで次回には再び勇者潰しを企み出すんだろう、と予想してたら…3話魔王出番ナシ!
くっそw引っ張りおるww
ってかマジ?1話完結じゃなくて続きモノになるのか?

あと見てて「あー、あのネタ欲しいなぁ」と感じたのがドラクエネタに倣うなら精霊ルビスやマスタードラゴン、いわゆる勇者を勇者と認定する存在(作中ではまだ自称勇者に過ぎないよね?)。
OPに姫様と思しきキャラが出てるので、そんな神的存在じゃなくて姫様がその役を担うのかな?と、ふと公式覗いてみたら(この段階で初めて公式見た)「ローナ姫」って名前で爆笑。
あっぶねえ!ギリギリ攻めてないか?
(一応書くとドラクエ1の姫様の名前がローラ姫)
それ言ったら3話の塔の最上階にはリーザス像があるんじゃないかとスゲーヒヤヒヤしたんだけどさ。
スポンサーがスクエニだったらこんなヒヤっとしないんだけど、セガだぞこれ?
…。
だったらアルゴル星系(ファンタシースターの1~4)パロやってもいいんやで?と一瞬思ったが、PSOのアニメは全然見てないことに気付いて自戒。
って、あれ?定期的に魔王が復活するって…あいや、マオは前任の記憶引き継いでる訳でもなさそうだしダークファルスがモデルではなかろう。
まさかね、ハハハ。{/netabare}

4話感想{netabare}
うわああ、共同発明ってかタンノくん出たあああ!!
更に邪神が…マインドフレイア?
だからさ、これスクエニじゃなくてセガだからな?
どんだけ攻めるんだw
スイカ型モンスターはマンカバー(PS2)っぽかった、最近のゲームでもっと似てるのは居るのかも知れないけど。

とりあえず、魔王以外にもヤバい存在が居たことにちょっと驚き。
外にも同格の魔物が居たりする?…最後魔王と勇者で共闘することになったりして。
他の方の感想(予想)で、最後魔王が勇者のためにワザと負ける展開かも?みたいなことを書かれてて、それやられたら泣くかも知れんって思ってたので、他の可能性が見えてきて(外れるだろうけど)ちょっと安心。{/netabare}

最終回まで見ての感想{netabare}
“魔方陣グルグル”的なドラクエパロディ作品…いわゆるドラクエ4コマみたいな内容で楽しめた。
なによりこれにスクエニは関わってなくて、スポンサーがセガやホビジャパなのがツボw
↑で書いた様に、この世界では「勇者vs魔王」は伝統行事みたいなものになってて住民はそこまで危機感を抱いてないって解釈(合ってるかどうかは不明だけどね)は個人的にかなり強い説得力を受けた。
ゆるい世界を形成する上でしっかりとした設定を考えてあるのは大したものかと。

個人的に驚いたのは後半、このゆるい感じがダラダラずっと続くって〆方をするのだろう、と思ったらしっかりと物語を〆て来たこと。
但し〆方としてはどうなんだろう…メイドゴーレムが一気に全貌を語りだし、チビがデウスエクスマキナの如くまるっと解決というのは急ぎ足に感じた。
ってかチビってマスタードラゴンやーーーん!
ドラクエの4~6のどれか知らないとマスドラオチだと気付かずに唐突に感じるかも。
こんな急展開で〆るのならダラダラしたのをずっと続けた方が良かったのかも?
いやどうなんだろう、自分にはちょっと判断つけられないな。
いっそのこと年老いたローナが「…という話だったのさ」と孫に本を読み聞かせてエンドだったら大爆笑だったんだけど…一般的にはマズいか。
あ、それとメイゴは頭にキノコを生やしてたら完璧だった。{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 21
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

うん。「その先」が気になっちゃってさ。。。

原作知らず。

多くの方にお薦めしたくもあり、薦めづらくもあり。
そんな作品です。

魔王との対戦において魔法の発動に失敗し、勇者や魔王等が過去;勇者パーティーが出会った頃の過去に飛ばされてしまう。魔王はそこで、勇者たちを含む冒険者を養成する学校の教員となる。。。主たる登場人物がいずれもゆるっとふわっとした女の子達で、お話そのものもゆるっとふわっと進みます。

作画はそこそこ高値安定。
声の演技は申し分ないと思います。主要人物はいずれも良かったし、可愛らしかったです(ごく一部のへんた。。変な人含め)。

この手のタイムリープものって、世界線の継承や入れ替わりなどを考え出すとワケわかんなくなってしまうのですが、細かいこと()はスルーしとけってことですね。いつも、ゼノンのパラドクス的なことを考え出してしまい、自己解決ならぬ自己破綻であたまがぽーってなてしまうのです。

===お薦めしたい理由
最終盤は、{netabare}それまでの展開が嘘のように物語が展開します。そして、全く思いもかけない形での終幕へと突き進みます。よくあるファンタジー世界の存在事由そのものを揺るがす、それでいてやっぱりゆるく、でもほっこりハートウォーミングな展開でした。正直なところ予想もしていなかっただけに、結構うるっときてしまいました。こういう不意打ちは好きです。{/netabare}

===お薦めしづらい理由
先述の通り{netabare}大変に良い終盤の展開なのですが、そこにたどり着くまでがしんどいのです。ゆるふわ過ぎというか、だらだらしすぎというか、無駄というか。1, 2, 4, 6, 11, 12話だけで物語の骨子が成立します。なんなら4話と6話もなくてよいです。それ以外は日常回、単発ものです。いちおう最終盤で使われるネタの提供もしていますが(だったかなぁ。。。?)、必須なものはありません。キーとなる回でおさらいが入ります。
作品全体にたゆたう、このまだるっこしさがお薦めしづらいおおきな理由です。{/netabare}

さらに、{netabare}物語のキーとなる存在を特に説明も紹介もなく置きっぱなしにしておいて、最後の最後に「ま、いっか」で片付けるなど、お話の作り方が粗っぽいところも、特に目の肥えた方にお薦めしづらくしてくれます。{/netabare}


===とはいえ、
僕個人としてはまだるっこしいパートも含めて結構楽しめました。それぞれのエピソードが、それなりによく作られているとおもいます。
あれが{netabare}まさか、農産物だとは思いもよらなかった。{/netabare}

主要人物の造形はそれぞれが好ましく、かつ、ギャップ要素も含めて解りやすいです。一番、脳筋ライクなキャラが実は一番ロジカルってのは、個人的にはありそでなかった、かな?いやどうかな。


===とかいいながら、不満がないわけではなくて。

というか、大ありでして。
フィナーレの本当の最後までは良かったのですが、主人公の最後の台詞がどうにもこうにも・・・・ラスト10秒で、本作に対する僕の評価が揺らぎました。

物語の終わりは、 {netabare}「概念」を消去するというチビちゃんの能力を用いて、勇者・魔王という対になる概念を共に消去することで勇者たちが大好きなマオちゃん先生を倒さずに済むようにし、一段落となります。いまさらチビちゃんの処遇をどうのこうのはいいません。彼女ら全員が「ま、いっか」でスルーしているのでそこは従います。

深く考えてはいかんことは分かるのですが、それでもフィナーレのユーシャの台詞が腑に落ちないままで、モヤっとしています。

フィナーレにおいてユーシャは「やっぱり勇者になるよ」と、まっさらな物語(お姫様が持ってきた本)を手に言うわけです。無論、ユーシャの手元にある「真っ白な物語」とユーシャ自身の「真っ白だぁ」の台詞が、いままでとは違うまったく新しい勇者=ユーシャのメタファーなのだろうとは分かるのです。が、ここは「新しい勇者の概念を作っていくんだ」を明示して欲しかった。ほんの一言でいいから言葉を補って欲しかった。
「やっぱり勇者になるよ」だけだと、それまでの概念どおりの勇者になってしまうような気がするのです。とすれば、その対概念である魔王=マオちゃん先生もその概念に従わざるを得なくなり、全てが元の木阿弥ではないか、と。え?実はそのメタ要素も含めたタイムリープなの?とか勘ぐってしまうわけです。

そもそも、「勇者」という概念が消失した後も「勇者」という言葉は有効であるというのが僕には難しすぎるのです。いや、言葉と切り離された「概念」って、僕には想像しにくくてですね。チビちゃんの能力が、「ユーシャに付随する勇者(マオちゃんに付随する魔王)」という限定された範囲にのみ効力を発するものだったのだ、とかいうのなら、それはそれで明示しておく必要があったと思います(その場合は、上記の議論が再燃するわけですが。「一般論としての勇者の概念」は有効なままとなるので)。

なんか、物語の締めにおいてあまりにもいい加減というか1,2手先で論理破綻してしまうものを堂々と見せつけられて、困ってしまったというが率直なところでした。なにか重要なものを見落としてしまったのでしょうか。
{/netabare}

*
皆さんのレビュー、ざざっと拝見しました。
僕が持つ「不満」に関して、どうも僕は何かを見落としているような気がしてきました。あるいは、単純に考え違いか・・・
モヤッとしたままなのもしんどいので、どこを見落としたのか、何が間違ってるのか教えていただけるとありがたいです。一応、11、12話は繰り返し観てみたのですが・・・
[2019/08/31 v1 & *部追記]

投稿 : 2025/02/01
♥ : 25
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

史上トップレベルにゆるい魔王討伐(笑)

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
ゆる~く眺めるには向いているアニメ。基本的に日常系ですが、設定に一工夫あるんで、たくさんのアニメを観てきた層にも一応は対応できそう。キャラデザは、ゆりゆり の方ですから、可愛くできていると思います。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
ある意味でラスト(まおちゃんは倒さず、魔王の力だけを消すこと)は1話の段階から予想できたし、別に制作も隠す気なんてさらさらなかったでしょう。むしろ、ラストがハッピーエンドになることが分かっているからこそ、1~10話の日常系をゆる~く楽しむことが出来ました。

意外だったのが、まおちゃんがわりと早い段階(2話)で魔王になることを放棄したこと。1話を観たとき、「まおちゃんがユーシャに意地悪(勇者になる邪魔)をするが、結局、ユーシャが勇者になる手助けになってしまう」展開なのかと思いましたが、確かに、こういう平和なラストにしたいなら、本作の展開が良いでしょうね。

ラストに描きたかったのは、「まおちゃんの孤独」であり、「教師と生徒の、友達同士の絆」。そのためには、まおちゃんが魔王になりたければダメなわけですね。実は最初から魔王になんてなりたくなかったから、あんなにアッサリ魔王を放棄できたんだなと、後で納得しました。渡りに船だったわけですね。

一番笑ったネタは、11話の、ユーシャ達が記憶を戻す流れ。まさか、そっちが思い出すとは(笑)
{/netabare}


【1話ごとの感想】
{netabare}
1話目「エンドロールにはまだ早い〜!」☆3
{netabare}
魔王が先生で、勇者が生徒。なるほど、魔王が過去に転送。これは面白い設定。最近、ゆるゆり風のキャラをよく観るな(笑)

《今後の展望》
これ多分、「何をやってもユーシャが勇者になる手助け」になるんだろうな、歴史は変えることができないから。しかし、ユーシャと魔王ちゃんは仲良くなってたので、退治せず(暴れず)に済みましたとさ、めでたしめでたし、かな。
{/netabare}

2話目「魔王、夕陽に散る〜!」☆3
{netabare}
全員がリーダーのつもりだった、後の気まずさは面白かった。アイテム作りは、犯罪w 数の暴力が最強w
あれ、意外と早い段階で魔王辞めたね。

《今後の展望》
2話の段階で魔王辞めるのは、意外。最終話まで引っ張ると思ったのに。こうなると、シンプルに日常系で引っ張るか、ユーシャが勇者になる夢を叶えるために、一肌脱いで魔王になってあげる展開かな?
{/netabare}

3話目「クエスト実習〜!」☆2
{netabare}
5連続で猫探しw もはや、キャットスレイヤー(笑) NPCもいる世界観なんだなw 日常系に振ったか。魔王ちゃんが出てこないと魅力半減だな。

《今後の展望》
多分、このままゆるゆる日常系だな。せめて、魔王ちゃんが絡んでほしい。
{/netabare}

4話目「海と水着と邪神討伐〜!」☆3
{netabare}
メンタル弱いモンスターは笑えたw なんか、真面目に冒険していると、これはこれで、違うなと(笑)

《今後の展望》
なんかこう、先が読みにくいな。日常系でいくのか、ストーリーでいくのか。ストーリーでいくなら、次あたりから展開させていかないとね。
{/netabare}

5話目「私の勇者様〜!」☆3
{netabare}
王女の前で爆発案件、確かに(笑) ユーシャが勇者認定されたw ワイバーンがファイヤーボールくらうと、あんな顔になるんかい(笑) 王女暴走だな、王立(笑) いや、王家途絶える(笑) 行動原理が自分の中にあるんだね。少し、新展開。

《今後の展望》
10話くらいで、王女様がマオちゃんを魔王認定しそう、あのカルタードで。
{/netabare}

6話目「六畳一間、魔王付き〜!」☆4
{netabare}
まおちゃん、魔王熱。魔王の孤独。侘しさを解消するための征服。ファイッ(笑) 良い看病回だな。

《今後の展望》
もうなんか、あれだな。予想とか期待とか、する方が不粋なアニメだな(笑) 頭空っぽにして、楽しもう♪
{/netabare}

7話目「ローナ姫ファイと〜!」☆3
{netabare}
勇者マニア(笑)。カルタードの件は、分かるわ。私も、コレクションしてるのは、ネットに頼らないことにしている。

《今後の展望》
もうなんか、あれだな。予想とか期待とか、する方が不粋なアニメだな(笑) 頭空っぽにして、楽しもう♪
{/netabare}

8話目「私のユーシャ様〜!」☆3
{netabare}
実際より強い、四天王(笑) 良い意味で、感想書く気がなくなってきた。なんか、BGMに聞き覚えが(笑) 呼び名の伏線回収は、イイね♪

《今後の展望》
10か11話あたりで、1度シリアスぶちこみそう。まあ、今回をシリアスとしているなら、もうないかもだけど。
{/netabare}

9話目「秘祭!カルタード祭り!」☆3
{netabare}
カルタードが木になるってのは、意外w それが文化なら、、、大切だね。

《今後の展望》
特になし(笑)
{/netabare}

10話目「雪山の夢〜!」☆3
{netabare}
特になし(笑)

《今後の展望》
特になし(笑笑)
{/netabare}

11話目☆4
確かに、普通に強いよな(笑) 底辺同士わかり会わない(笑) まさか、そっちが思い出すとはwww 本作で一番笑ったわw まあ、そうだよな。ラストは魔王バトル。さあ、どう決着をつける?

12話目 ☆3
そんなもの、馬鹿馬鹿しいほどに楽しかったに決まっているじゃろが。生はダメだよ(笑) す「くわれた」(笑) 概念を食えるw まあ、魔王の力だけを倒すのは規定路線として、食わせるのは意外だったな。勇者が無職になる物語w
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 34

63.1 13 ファンタジーで王女なアニメランキング13位
エガオノダイカ(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★☆☆ 3.0 (203)
705人が棚に入れました
地球より遥かかなたの星にある、笑顔に溢れた王国。王女のユウキは十二歳、そろそろ多感なお年頃。毎日泣き、笑い、時にはときめいたり…?しながら、王宮で楽しく暮らしている。日々を彩るのは、忠実な家臣たち。教育役のレイラ、政治を補佐するイザナ、騎士団長ハロルド、そして……幼馴染の側近、ヨシュア。「ユウキ!気合と根性さえあれば、何だってできる!」「……もうっ。またそれ~!?ヨシュア、もっと貴族らしくしてっ!」ステラは十七歳、有能かつクールな軍人。けれど微笑みはいつも絶やさない……笑顔は生きるためには、欠かせないから。これは、遠い星に生まれた、二人の少女の物語。

声優・キャラクター
花守ゆみり、早見沙織、松岡禎丞、佐藤利奈、神奈延年、置鮎龍太郎、小市眞琴、榎木淳弥、松山鷹志、長久友紀、増田俊樹、石谷春貴、白石稔
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

エガオニナルカ?

[文量→大盛り・内容→酷評系]

【総括】
アニオリのロボアニメのダメなパターンの方、って感じですかね。

雰囲気や出だしの感じはかなり良かったんですが、肝心のストーリーでおおこけしました。ロボットアニメ自体は大好物なので、期待はしてたんですけどね。

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
まず一番の問題は、「クラルスの停止=文明の崩壊」みたいな論調で物語を進めてきたのに、最終話Cパートでいきなり、「え? 結構、普通に文明を維持できるんじゃん」となったところ。あれはズルいと思う。話が違う。

という事で、あくまで、「クラルスの停止=文明の崩壊」と考えてレビューを進めていきたいと思う。そうじゃないと、ユウキの行動に是も非も言えないから(兵器だけが停止し、文明が維持できるならば、そりゃ理想的だから)。

ユウキのとった行動は控えめにいっても最悪で、まさかただの箱入りワガママ王女様のままで最終話までいくとは思わなかった。じゃあ、縄文時代や弥生時代は争いが無かったのか? 充分な食料や医療がない中で、幸せに長生きできたのか? など、たくさん疑問が浮かぶ。

もしこういう「ハッピーエンド」を目指すなら、「クラルスの軍事転用だけを止めるウィルスを流す(ナノマシンの改造)」とかにすりゃ良い(勿論葛藤は生まれないが)。

構成的にも、とてもとても疑問が残る。

本作はダブル主人公の形式をとり、相互にそれぞれの陣営を見せていた。その中で、敵味方に分かれた二人の主人公が出会い、どう平和に導くかが見処になる作品だったはずだ。

そんな二人の大切な「邂逅」を、まさか最終話の終盤にもってきて、しかも、一方(ユウキ)の考えに全のっかりとか、マジか?と思った。もう一人の主人公であったステラのとった行動は、「止めない」という消極的なものだけで、だったらなぜ、主人公を二人にしたのか分からない。

ダブル主人公のメリットは、立場や境遇などの違いから、見える風景が変わり、異なる主張をもった者同士がぶつかり合い、それでも互いを認め、異なる二人だからこそ辿り着けるゴールを見つけるところにあると、私は考えている。

例えば、ダブル主人公×戦争 モノの金字塔、「銀河英雄伝説」は、ラインハルトとヤンという二人の天才が、直接顔は見合わせずとも、常に相手を意識し、敵の味方以上に相手のことを深い部分で理解していからこそ、感動が生まれた。

けれど本作は、二人が直接顔を合わすまでは、互いから何かを受けとるのではなく(というかユウキに関しては、ステラを個人として認識すらしてないと思うし)、むしろ、自分の味方から多くを学び、たくさんのものを受けとってきた。だから、最後に敵側についたステラには、裏切り者のような印象をもってしまった。会って数十秒の敵国の姫のありきたりな台詞に感動し、祖国をあっさり裏切った、そんな風に捉えられてしまわないだろうか?

ダブル主人公のデメリットは、片方を深める時間が半分になることだ(だから銀英伝は長大だった)。これだけ、ユウキのやりたいことを100%叶えるなら、普通に王国サイドのエピソードだけで充分だった。また、ダブル主人公の良さを生かすなら、7話くらいで二人を出会わせ、二人がそれぞれに1つのゴール地点に向かっていくような構成の方が良かったと思う。

さらに、普通に考えて「クラルスの全停止」というのは、愚作としか思えない。ナノマシンを使いきり、人が住めない環境になるのが、明日明後日の危機でないのなら、まずはこの情報を全世界に公表し、王国は帝国に即事降伏(敵対勢力がなくなることで、兵器によるナノマシンの浪費は防げる)。日常生活におけるクラルスの使用も最低限に抑えつつ、代替のエネルギー開発か、ナノマシンの発明・生産に全力を尽くす。その上で、全て上手くいかなかった場合は、一次産業の推進(人力での農業指導や農具の生産、家畜を充分に増やすなど)や治安機関などをしっかり整備した上で、今回のユウキのように、クラルスの全停止を行う。そのぐらいのことをやった上で行わないと、限られた食料や文明の遺産を巡り、間違いなく略奪が横行し、戦争以上の被害を生んでしまう可能性もある。マジで、雑だと思う。

これだけの悪さがある作品なので、視聴後の感覚的には☆1でも良いのだが、1~4話くらいまではしっかり楽しめるなど、良さもあったので、まあ、☆2かな。

あと、ネタバレに繋がるようなOPをつくるのは、特にアニオリならやめてほしいと思った。
{/netabare}

【視聴終了(要約バージョン小盛りレビュー)】
{netabare}
クラルスの全停止=文明の崩壊みたいな論調で物語を進めてきたのに、最終回Cパートで、わりと普通に生活出来ているようなので、話が違うと思った。

ダブル主人公の良さを全く生かさず、最終回になってようやく邂逅し、すぐに意気投合する二人がよくわからん。

てか、クラルス全停止、兵器が止まって世界が平和になりましためでたしめでたしとか、頭お花畑かよ(向日葵だけに)w

☆1でも良いが、序盤はまあ楽しめたので、☆2で。
{/netabare}


【1話ごとの感想(視聴時毎回更新)】
{netabare}
1話目「ソレイユの少女」☆3
{netabare}
器の大きさをみせる、主人公。なんか、好きな世界観っぽい。

《今後の展望》
王女が有能且つ良い人なので、彼女の成長を描くというより、理想と現実のギャップに悩みつつも、それを乗り越える様子を描くんだろうな。笑顔の代価、というタイトルが気になるな。ヨシュアかユウキのどちらかが死んだりする?
{/netabare}

2話目「戦乱の真実」☆4
{netabare}
なんか、OPが盛大なネタバレになっているような、、、。ヨシュアの死亡、思ったより早かった。

《今後の展望》
こうなると、王女の闇堕ち、本領発揮で帝国を蹂躙することもありそうだけど、多分、爽やか路線だな。OP観る限り(苦笑)
{/netabare}

3話目「微笑みの戦士」☆4
{netabare}
戦場で親を殺した(かもしれない)兵士が、その子供に桃缶を配る。そして、家を爆破に巻き込み、助け、罵倒される。しっかり「人間」を描いているな。

《今後の展望》
1話ごとに主人公サイドを変えていく、ダブル主人公構成でいくのかな。銀英伝もそないな感じだし、好きな構成ではあるかな。
{/netabare}

4話目「希望の選択」☆4
{netabare}
王女の素人判断で最悪の結果を招く。なかなかちゃんとドラマを作る気があるな。

《今後の展望》
科学力と経済力、地の理は王国にあるが、戦力(物量)と勢いは完全に帝国にある中、やはり逆転の一手は、ユウキの覚醒しかないでしょうね。ただ、最終的には和解、和平だろうから、互角まで戻せば良いわけだけど。帝国に物資は無さそうだし。
{/netabare}

5話目「分隊の一夜」☆3
{netabare}
昔世話になった先輩軍人、、、わっかりやすい、死亡フラグ(笑)

《今後の展望》
リリィもいつか死にそうですね。ユウキにとってのヨシュアの死に釣り合う存在が、ステラにとってのリリィっぽいし。
{/netabare}

6話目「運命の岐路」☆3
{netabare}
総数五万!? かなり大規模なロボット軍団がいるんだな。いくら士気を上げるためとはいえ、戦術を考える人が前線に出るの? ユウキが指揮をとる(覚醒する)きっかけ作りか。

《今後の展望》
やはり、ユウキ無双の展開かな。今回追い討ちをしなかったことが、後々、ステラとの和解、共感の種になるのかな?
{/netabare}

7話目「王宮のひまわり」☆2
{netabare}
退役、メデタイ、メデタクナイは、微妙なところだな。こっちのチームも、かなりキャラは深まったな。ピアーズを殺したか、これはちと残念。なんか、体よく悲劇を背負わせて、ちょいキャラを殺していく。こうなると、ピアーズを殺すために、今回、彼をとってつけたように引き立てたことになる。こういう、キャラの生かし方、殺し方は嫌いです。キャラクターは、ちゃんと生きて、どうしようもなく、死なないと。

《今後の展望》
帝国側、ステラサイドにも死の悲しみは必要で、だとしたら、ヨシュアに釣り合うのは、リリィか隊長かと思っていたら、ピアーズというちょいキャラに悲劇を背負わせて退場させる手段に出たか。今後を、想像したいと思えなくなったな。とりあえず、ユウキ無双ですね。
{/netabare}

8話目「最後の伝言」☆3
{netabare}
イザナ、死亡。最後に一花咲かしたら死んでいく流れを続けるのか?

《今後の展望》
新型クラルスのリスク。世界が滅ぶとか、そんなんでしょ、多分。
{/netabare}

9話目「暁の挽歌」☆3
{netabare}
王国編が続いたね。笑顔の代価とは、人々がクラルスによって笑顔になった代価として、環境が犯されることもあるんだね。う~ん、パタパタ人が死んでいくな~。ハロルドも死に、いよいよ王国は人材不足だな。

《今後の展望》
次は帝国編を2話続けるのかな? 最終的には、世界の全てのクラルスを活動停止にするの? てか、これ、ストーリーまとまるか?
{/netabare}

10話目「魂の発火」☆3
{netabare}
戦争被害者との触れ合い。素直に笑う、ステラ。悲劇の予感しかしない。ここで、隊長の死か。ここで両陣営の物語がひとつにまとまるのね。

《今後の展望》
ステラ、最後は隊長の孤児院を引き継ぐのかな。次はステラとユウキの邂逅だろうね。二人はどんな決意をするのか。やっぱり、新型クラルスを使って、全クラルスの停止かな。でも、それで争いがなくなるほど、世界はシンプルなのかな?
{/netabare}

11話目「二人の決意」☆2
{netabare}
隊長への熱い思いに、なんかこっちがついていけないな。ダブル主人公ものだけに、片側の掘り下げは不十分になるわけだし。ユウキが、父の死というツラい事実を、母親に言わせず、自ら言ったのは、偉いと思った。

《今後の展望》
まさかこれ、クラルス全停止でハッピーエンド、にはしないよね? クラルスを全停止するならするで、現実的な代替案がないと。
{/netabare}

12話目「笑顔の代価」☆1
{netabare}
よく娘だと分かったな。母親の超能力か? なぞの挿入歌(笑) 野菜は元気になるって、ナノマシンは自己増殖するの? じゃないなら、「減らなくなった」だけ(現状維持)で、回復はしないでしょ。

いや、確実に間違いなく、ユウキもステラも刺されると思うんだけど。

ここまでダメな最終回も珍しい。総合評価まで1にしようか悩むレベルです(汗)

《今後の展望》
2期や劇場版はないな。100%。
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 34
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

ダイカ君の笑顔がステキでした

3話までの感想{netabare}
大地が作物育ちにくくなって食料を巡って戦争ってのは非常にシンプルで分かりやすい。
主人公、お姫様には辛いニュースは聞かせたくないって、お人形扱いかよー。
「お前は何も知らずに神輿に担がれてりゃそれでいいんだ」と言ってるみたいで、ああこれがのちに代価に繋がるのかなぁと思ってたら2話で主人公死んじゃった!?
それ以前に「篭城だー」と言ってた次のシーンではもう撤退してて、2話は展開がぶっ飛んでるっていうか…何かトリックでも仕掛けてるのか?
ってことで気になる3話を待ってみたら…ヨシュアどころかソレイユ王国側全然出ないw
くっそww引っ張りおるwww
内容も、命令果たすためなら恨まれても構わんっていうもので、個人的には大好きな部類。
(ここぞとばかりに叩きのネタに使うのもどうかと思うが、“ゴブスレ”がそういう作品だと思ったら全然違ってヌルくてビビった)
もしこれで最終回、「世界が平和になったーやったー」ってところでステラが子供に撃ち殺されたら大絶賛します(嫌味ではない)。

それにしても…これ言ったら世界観台無しだし無視すべきことなんだけど、肥料って鉱物由来だぞ、水耕は特に。
なので作中のプラントはどっちかっつーとグランディーガ側の方が得意ってのが自然で…いやいいんですけどね。
大地で作物が育たないのはマグマエネルギーが枯渇したせい(ダリフラネタ)みたいな、クラルスラピス掘りすぎたって展開にはならんだろうなぁ?{/netabare}

4話感想{netabare}
戦争の用語?はよく知らんけど、いわゆる二次遭難みたいな展開。
退去命令出されたけど従わずに留まって抗戦しようとする民衆が居て、そいつら助けに行ったら全滅。
ん?全滅か?途中からロボだけ映してトレーラーがどうなったか映ってないのでちと不明。
どちらにしろ…う~ん、タマランw
ってか退去命令なんて住民全員が大人しく従うワケないじゃーん。
姫様はカリスマあるんだっけか?じゃあ姫様直々に発令すれば叶ったかも知れんけど、そうできない事情──新型クラレス絡みで報告を伏せた──を生み出したヤツは切腹モンだろう。
あとかつての和平式典で乱入してきたの、あれは帝国の手によるものなのかテロリスト(第三勢力)によるものなのか、どっちなんだろ?
ソレイユ側は帝国のしたこととしてるみたいだけど、そうであるなら式典の場に帝国の要人が来ていない(町ごと爆発させる計画に要人送るかね?)と、もっと早い段階で気付けそうなもんだが…。
第三勢力によるものならグランディーガ側もお偉い人がテロに巻き込まれてると思うので、両者痛み分けとしてまだ歩み寄る余地があるような?
“反新型クラレス”の勢力が居るような気がするんだが、どうだろうか…。

それにしてもヨシュアは死にっ放しなんかね?
1話のシミュレーション装置に個人データが残っててそこから…みたいな展開だったらヤダなぁと思ってるのだけど、どういう扱いしてくつもりなんだろう。{/netabare}

9話までの感想{netabare}
なるほどねー、2話でヨシュアを殺したことで「この作品はメインキャラでも容赦なく退場させる」って印象を植え付けられたみたい。
5話ではリリィが死ぬんじゃないかとヒヤヒヤしながら見ることが出来ました、というか死亡フラグ立てまくりで思い返してみると結構笑える。
でもって9話までの感想としては…実はユウキの側近連中に裏切り者でも居るんじゃね?と思ってたけどそうじゃないっぽい。
「担ぐ神輿は軽い方が良い」と側近が意図的に姫をお馬鹿に仕立て上げてたってことにすりゃこれまでのアレコレも納得のいく方向で収められたと思うのだけど、そうじゃないのかー。
更に言うと“LOSUTSONG”のように、王国視点と帝国視点で実は時代が違ってたりして、なーんてこともうっすらと考えていたけどそれも違うっぽい。
う~ん予想外れてばかりだなぁと思ってたら、↑で書いてた第三勢力キター!
やっぱ昔テロ起こしたのはグランディーガ帝国ではなくてベルデ皇国?公国?ってところだったらしい。
とはいえ今はもう滅んでるみたいだけど…とりあえず現在戦争をしてる二国はどっちも被害者みたいなものなので、そっち方向で和平エンドって可能性は…あるんかなぁ?

また、どうしてベルデ皇国は新型クラスル開発を阻止しようとしたかって形で「この世界の仕組み」が9話でやっと明かされる。
…。
ソレイユ王国はトップに報告しないのが慣わしなのか?
ナ、ナノマシーンかぁ。
作物が育たなくなり出してる原因にも繋がるワケだけど、これは航空兵器が存在してない理由にも繋がってる?
上空はナノマシーンの濃度が薄いとかで。
でもこれだとナノマシーンには「ムラ」があるってことで、今までそれを匂わす描写(風向きによってエンジンの調子が変わるとか)は無かったので違うんかな。
と、いうよりも、だ。
ナノマシーンは自己増殖して~とか言ってたけど、じゃあどうやったら増殖できるのか・促進可能なのかの解明はしないのかいな?
人間側からの干渉ではどうにもできないとか明かしてないので、最後ナノマシーン増殖方法が見付かってめでたしめでたしエンドの可能性が…あ、あるかな?
もしくは高濃度の・パンパンにナノマシーンの詰まったコンテナでも見付かったりして。
なんか物語最後のカット、立派に咲いたヒマワリのアップで終わりそうな気がして、それに向けてどう展開するかで考えてしまいまして…。

もう一個気になるのは3話で接収したプラント、あれはクラルス使っての栽培だったよね?
ナノマシ-ン周りの設定と矛盾してない?
また、接収しといてそれ以降帝国側がどんな分析したのか全然触れないんだよなぁ、それ真似て食料確保できるようになれば当面の戦争は回避できそうな気がががが。{/netabare}

最終回までの感想{netabare}
10話…え、待って、9話でやっとクラルスの謎明かしたと思ったらまたこんな話?
3話の焼き直しじゃん。
いやだからさ、戦争の悲惨さ見せたいんだったら孤児に「母さんの仇!」と撃ち殺させようよ。
孤児から花束渡されて受け取ろうとしたらその下から銃口が…とかやろうよ。
もし衝撃的な死を描きたいんだったら、作戦で手柄上げて、隊員から誉められて「よせやい照れるぜ」と照れ隠しでサイドカー乗り回してたら補助席に放り込まれてた手榴弾のピンが外れてドカーンくらいやろうよ。
ダグラム見よう(ダイマ)、うん。

けどそんな10話はまだマシだった、11話は…えええ、今の時代にコレ?
原始共産主義というか“地球へ”のナスカ編というか。
そういう発想も分かるんだけど…科学の発展に対し「果たして本当に大丈夫なのだろうか?」と不安がる気持ちというか。
そういうのってひと昔前のやれ公害だ自然破壊だのと騒がれた頃に散々見た気がしてのう。
それ以降もちょくちょくあるにはあるし、最近では“ダーリンインザフランキス”も挑戦はしたけど結局有耶無耶にするのが精一杯で、そうそう書けるものじゃない気がする。
…原発事故を受けて今後そういう系がまた流行りだすのかね?
最終回ではもういきなり千年後になって「あの頃は大変だったらしい」としてユウキは伝説の悪魔か魔女のように語り継がれ、それでいてその時代の住民はクラルスとは別の動力で文明を建て直し背景にはヒマワリが咲いててエンドでいいんじゃね?と思ってしまったり。

ってなことを11話観終わった後に下書きしてました。
ゴチャゴチャ言わずに最後まで見よう、と思って投稿しなかったのだけど…。
ってことで最終回の12話…スコーっ、思いっきりズッコケちゃった。
「えっ、なんで?」というのが第一印象。
人類には厳しい冬の時代が到来するんじゃないの?ポルポト政権下よりも酷い時代に…ならんの?
武器を奪ったところで石や棒で戦争続けるだけだと思うのだが…「そもそもなんで戦争始めたの?」をお忘れか?
3話でクラルス使ってのプラントもあったし、それもシャットダウンしたんだぞ?
???
クラルス停止装置を起動した時感動を誘うような挿入歌が流れたが、思い切り空回りしてて虚しかった。
ダブルヒロインとか視点切り替えによる云々とか誰が誰の娘とかどうでも良くなった。{/netabare}

総評{netabare}
悪い方向で騙された。
「きっと○○なんだろう」という好意的展望は総て打ち砕かれました。
姫様が頭お花畑なのはきっと側近(教育係)に裏切り者が居るからだろう、クラルスを使っても作物がちゃんと育つ技術がきっと開発されるんだろう、クラルスの真の動力たるナノマシンを増殖する技術がきっと見付かるんだろう、クラルス停止して姫様は処刑されるんだろう、クラルス停止で人類は10分の1とかに減ったりするんだろう…。
全部「そんなことはありませんでした」。
最後のオチも、自分は一体12話も何を見させられてたんだと考えてしまう肩透かしなものです。
いっそのこと最後にダイカって名のキャラが笑顔で登場してくれたほうがまだマシだったんじゃないかと思うくらい虚無。
もしこれから見ようという方は、何も期待しない方が良いと思います。
というより、これ見てアニメを嫌いにならないで。{/netabare}

余談{netabare}
11話で本軍が対面してた平原が赤く描かれてて「お?アッケシソウかシチメンソウかな?」と思ったら(他のアニメだと“宝石の国”の何話かのエンドカードでアッケシソウ(多分)があったので記憶にある人も居る…のか?)12話でアップが出て、赤かった正体がヒガンバナで平凡すぎてガックシ。
多分そこまで考えてないと思うけど、ヒガンバナならヒガンバナで「今後大規模な飢饉に見舞われる暗示かも?」(ヒント:救荒植物)ってネタにもなりえたけどそんな展開にはなりませんでした。
というか、言わないようにしてたんだけど、ひょっとしてユウキの名前って有機農法から来てる?
…。
有機農法自体はJASで厳格に規格されてるけど、ちょっと外れるとエセ科学や宗教臭い魔境が広がってまして…。
最後のオチを見るにスタッフはそんな魔境出身なのかな?と思わなくもない。
監督“ヒロイックエイジ”の人なのにねぇ…いやあれも宗教臭いっちゃあ臭いか。{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 10
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

笑った私は素敵でしょう・・・ね?どう?どや!素敵でしょ?

タツノコプロ創立55周年企画オリジナルアニメーション、とのこと。


そのまんま『笑顔の代価』となるのでしょう。好物である不穏な展開が待ち受けてそうなタイトルが視聴の決めてでした。鬱展開カモン(^^)

王国と帝国。二つの勢力に別れての戦争もので主力兵器はロボットという世界が舞台です。キービジュアルからは想像つかないですけどね。王国側の王女ユウキ(CV花守ゆみり)と帝国側の一兵卒ステラ(CV早見沙織)のWヒロインになります。
戦争の原因は資源エネルギーに絡んでと妥当な理由でした。
タイトルから“笑顔は何と引き換えなのか?”
OP映像から“ユウキとステラはどう絡むのかなぁ?”
そんなところが気になる序盤です。


観終わって、、、そこそこ期待した通りの“不穏さ”ではありました。
エガオにまつわるオチのつけ方やたぶん監督が描きたいであろうテーマも伝わってきます。ただわかりづらい。

戦争もののくくりで本作を捉えるとして、陣営の違う二人を主人公に据える場合、まずはお互いの関係を決めてくれると楽だったのです。
 ・一番手っ取り早いのは二人をライバルにしちゃうことでしょう。
 ・次に考えられるのは敵味方を超えた友情物語にしちゃうことでしょう。
これがどちらでもなく関係性は不明のまま。
ただそれ自体は悪くないことです。後半に結びついてこればいいだけの話。

次に早い段階で二人が会うなり相手を認識すること。接点を作ってあげないと一つの作品のなかで別個の物語を追うハメになるからです。これもないため、視聴者は二つを追いながらの集約待ち状態が続きました。これもそれほど悪くないことです。
代わりかどうかは知りませんが、同じ事柄を王国視点で次は帝国視点でと交互に見せる演出が何回かあって理解を促してました。
おもしろい演出でしたが、《話の進行速度》を代価として払った感じですね。終盤近づいてももやもやが依然として残ります。
{netabare}9話以降、クラルスとは何ぞや?が解明されたあたりから物語は加速していきますが、{/netabare}どうしても終盤慌てて畳んだような印象です。

 尺不足ではなくこれは脚本が悪いです。

並行で物語を進行させる場合、興味を引き付ける要素を要所で挿れないと置いてけぼりになります。その悪い見本。
最終盤はいろいろ繋がって作品のメッセージも受け取りましたが、それまでの組み立てのしょっぱさから{netabare}ラストカットのユウキとステラの二人に{/netabare}感情移入できた方がどれほどいたでしょうか?私は2週めでやっとおぼろげながら見えてきた感じでした。

 『その笑顔のためにどんな代償を二人は払ったのだろうか?』

ここに注視する必要がありそうです。鬱展開は好物です。ただしそれは人間の根っこ部分を摑まえてこそ。メッセージ性があるものの根っこが弱い、もったいない作品でした。
テロップ挿入ありのOP。「笑った私は素敵でしょう」とストレートなED。OPはムービーがネタバレやんと思いつつ、両曲とも作品世界に合っており肝いりだったことがわかります。


※以下ネタバレ所感
■笑顔の意味
ヒロイン二人の笑顔には別々の意味がありました。
{netabare}ユウキ:幼くして両親を失う不幸に見舞われながら周りの助けもあり、愛情を注がれて育った娘の笑顔。
王女らしく笑顔の対象は自国民だったり『公』に向いている。しかし次々と愛する人(家臣含む)を失っていき、笑顔は消えていく。愛する人を失わずに済む日が訪れた時に笑顔は取り戻せるのだろう。{/netabare}

{netabare}ステラ:幼くして両親を失う不幸に見舞われ里子に出されても厄介者扱いで、愛情を注がれずに育った娘の笑顔。
自己防衛ありきで笑顔の対象は自分『私』に向いている。仮の居場所(軍)を見つけ必要がなくなり、笑顔は消えていく。在りし日のかすかに残る記憶。人と人との繋がりを取り戻せた時に心から笑える日が訪れるのだろう。{/netabare}

{netabare}ユウキは民を統べる者としての自覚が芽生え、その責任を全うしようとすることで。
ステラは戦災孤児や隊の仲間の温もりに触れ、居場所を見つけようともがくことで。
クライマックスに向けて両者の心の変化みたいなものが集積していき、ラストピースをレイラさんが埋める。そして繋ぐ。ここはちゃんと筋が通っているんですよね。{/netabare}


■メッセージ
非戦反戦であることは明確です。王国にも帝国にもそれぞれ兵士たちには愛する者がいて、と。両陣営の視点で描かれているので狙いはある意味分かり易い。戦争なんてろくなもんじゃない。その通り!
なんだけど、物語の収束のさせ方が自分には刺さらない刺さらない。受け取ったメッセージに共感するまでには至りませんでした。

{netabare}作中でも再三指摘されてましたが、動力源(クラルス)を失えば、新たな争い生まれないわけないでしょうに。自覚あるだけマシと言えなくもないが、クラルス停止の正当性の根拠に持ってきたのが住環境の維持、すなわち環境破壊の阻止です。しかも1000年後。
これは問答無用でグレートリセットすればなんとかなる、のテロリストの発想ですよ。クラルス停止してもいいようにエコ手法を周知徹底するロードマップを敷くとか代替エネルギー研究するとかまじめな議論すっ飛ばすやり方はどうも性に合いません。そんな真っ当なツッコミに対しての反論が{/netabare}

{netabare}『気合と根性さえあれば、なんだって出来る…』
ヨシュアの伏線回収です。 ダメだこりゃ (*´▽`*){/netabare}

賢明な皆さんならもうお気づきでしょう。既視感のあるプロパガンダ臭がプンプンで胡散臭いったらありゃしないのです。
エンタメはエンタメで楽しみたいのでこういうのいらんかなぁ。リアリティの欠如した作品は今の時代ウケませんよ、タツノコプロさん。
GO!GO!がコンセプトの55周年企画なそうですが、これが非難轟々にならないことを切に願います。


■オマケ
1.CV花守ゆみり
ユウキが野営のキャンプで食事にありついてるシーン。もうすぐ冬ですね。
※出典:寒い季節にキャンプを楽しむアニメ
2.役名リリィ
仲間が戦死する度にこのフレーズが耳から離れない
「さよならはやってくるけれど ずっと先だって思ってた」
※出典:ゾンビがアイドルするアニメ

お粗末さまでした。



-----
2019.08.25追記

視聴時期:2019年1月~3月リアタイ視聴

ED『この世界に花束を』のフレーズ。「笑った私は素敵でしょう」
これ放送中は気にならなかったのですが、最終話を観終わって、

 「素敵って言えや、ゴルァ!」

と迫られてるかのように感じました。作中のメッセージが押しつけがましかったのが理由です。お姫様は自分は良いことしてる!って信じて疑ってないですよね。だいたいこの手の方って人の話聞かないんですよ。



2019.03.29 初稿

投稿 : 2025/02/01
♥ : 46

68.3 14 ファンタジーで王女なアニメランキング14位
マナリアフレンズ(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (140)
629人が棚に入れました
ここは、《人》《神》《魔》あらゆる種族の入り混じる神秘の世界ミスタルシア 快活なマナリア王国のお姫さま"アン" 内気な竜族のお姫さま"グレア" ふたりの出逢いからマナリア魔法学院の生活がはじまる。

声優・キャラクター
日笠陽子、福原綾香、水樹奈々、羽多野渉、こやまきみこ、井上喜久子、内田雄馬、沢城千春

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

キャラ萌え勝負!「毒にも薬にもならない」よりはやや薬より…?(おまけ: 作中でサブタイトルに使われていた文字を読んでみた!)

== [下記は第3話まで視聴時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
ゲームが本業と思われるCygamesが、本業の宣伝のために作ったようなアニメです。本作品の舞台ミスタルシアは複数のゲームに出てくるようなのですが、まったくプレイしない私には良くわかりません。

さて、そのミスタルシアにあるマナリア王国にはマナリア魔法学院という学校があり、本作のダブル主人公としてその学院で学ぶマナリア王国の王女アンと、竜族の姫グレアが登場します。

基本的にはこの二人を中心とした学院の関係者による、学院あるいは王都を舞台にしたお話ということのようです。ここまで観る限り二人の交友関係を中心とした完全に日常系のストーリーでしかなく、考察や伏線などの要素はほとんど考える余地はなさそうです。

結局、二人を始めとする「キャラ萌え」要素と「百合」要素で勝負しようという感じの作品なので、気に入る人は気に入るだろうという一方、特に「大嫌い」という人は出てこなさそうなある種「安全牌」的な作品と言えます。

毎話ともEDの背景画が数枚切り替わって、それが本編のエピローグ的になっているのはちょっと面白いかも。

そんな平坦なお話ですが、第3話では二人が王都散策中にある服屋を見つけて入店するというお話でした。

これ以上ストーリー自体には触れませんが、置かれていた服がどう見ても我々の世界の体操着とかそれ系な感じだったので「イベント・コスチュームはこうやってこの世界に供給されているんだよ」的なお遊び回だったのかなあと思いました。
== [第3話まで視聴時レビュー: ここまで] ==

2019.3.25追記:
第10話で最終回ということだったようです。結局、作中での経過年数は1年ということだったんでしょうか。全寮制の学院ですが、学年の変わり目には多くの学生が帰省するようですね。

王都出身のアンも実家である王の居城に帰るようで、たぶん遠すぎるからなんでしょうが寮に残るグレアは独り取り残されながら、これからアンと一緒に過ごせる時間はどれくらい残っているのかと思いを募らせるといった感じのお話でした。

おまけ:
『神撃のバハムート』などでも使用されていた作中の文字ですが、本作のサブタイトル表示にも使われています。どうやらアルファベットをベースに作られた文字のようで、解読は難しくないので読んでみると英語っぽく読めるみたいです。

各話サブタイトルで日本語の左側に出ていた物を英語表記に書き換えてみたものを並べてみます。

1. ANNE AND GREA
2. AGONY OF GREA
3. PRINCESSS HOLIDAY
4. TEST TIME
5. ACADEMY DOWN
6. FLOATING AT SEA
7. HIDE AND SEEK
8. BACKSTAGE CONFIDENTIAL
9. A SLICE OF LIFE
10. THE PAIRS PROMISE

3. は読めた通りに書いたらこうですが、英語的に正しくは’が入って「PRINCESS'S HOLIDAY」じゃなかろうかとかツッコミどころはあります。10. も「THE PAIR'S PROMISE」なんですかね?

まあ「読んでみたらこうでした」ということでご参考まで。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 36
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

なんか覗いちゃってすみません

ゲームはしてない


まあ明確なターゲットがあるんでしょうけど、、、

実は本作が『神撃のバハムート』系列の作品と聞いて、視聴にあたってはTVアニメ『神撃のバハムート GENESIS』と『神撃のバハムート VIRGIN SOUL』で予習しました。
これだけ聞くとすごい気合いが入ってそうですが、よくある続きものの放送前に旧作を漁る的なやつです。両作品ともソシャゲ原作らしからぬ面白さで観て良かったと思える良作。

さて、『マナリアフレンズ』ですが、そういった予習は一切不要(笑)
15分一本勝負の百合百合ガチンコバトルです。

前クールの『やがて君になる』でまんざらでもないと思ったのも束の間、やっぱあたし無理!と思ってしまい撤退を視野に入れながら録り溜めてたものを観てるうちにうっかり完走しました。さすがの15分です。


■とはいえ良いところは良いのでは?

1.アンとグレア
アン:快活なマナリア王国の王女さま(CV日笠陽子)
グレア:内気な魔竜族の姫君(CV福原綾香)
それが男同士だろうが女同士だろうが関係なく、性格が陰と陽である鉄板の組み合わせです。


2.常にデレる
15分あっという間なのでこっちがじらされることはありません。アンはさっきまできゃんきゃん吠えてたのが突然顔を赤らめ、グレアは言葉に出せず恥じらいながら顔を赤らめます。
{netabare}あまりにもほっぺが赤くなるので第1回の頬を赤らめた回数を数えてみました。

アン⇒6回  グレア⇒6回

実質10分ちょっとの尺でどんだけデレてますの?というツッコミは置いといて、両者五分五分のいい勝負です。・・・と思っていたら見落としがありました。グレア特有の感情表現で、嬉しいと尻尾がピョンと上に跳ねるため、その尻尾ぴょこんの2回を含めると若干グレアに軍配が。。{/netabare}

もじもじしながら、「べっ別に・・・(以下略)」大解放中です。
そこにアンが「べっ別に・・・(同じく省略)」被せてきます。

笑い飯だと思えばイメージしやすいかもしれません。


3.綺麗
背景も人物も綺麗。神撃のバハムートでも感じたところですが磨きがかかってます。


このような感じで、王女さまと姫君といったやんごとなきお家柄のご令嬢が、これまた由緒正しい学園を舞台に〇〇したり××したり。
EDのピアノ曲は旋律がこれまたとても美しく、綺麗な絵と合わせて、耽美というか退廃的な雰囲気まで醸し出す。触れちゃいけない覗いちゃいけない世界な気がしてきます。
毎話のセレブの宴を庶民が覗き見るみたいな姿勢で毎週15分お付き合いする感覚でちょうどよいのかしら?


物語がないように見えて一区切りつけさせましたし、無理にとは言いませんが、30分枠だと匙を投げだしてしまうそこのあなた!
日笠陽子さんのロリボイスに釣られて15分×10回完走してみてはいかがでしょうか?



19.03.27 初稿
19.08.22 修正

投稿 : 2025/02/01
♥ : 35

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ミスタルシアを舞台に奏でる学院生活(ファンタジー)

この作品にパクっと食い付いた理由は三つ…

1.「神撃のバハムート」を冠名にしていたから。
2.「Cygames」の名前が目に入ったから。
3.日笠さんが出演されると知ったから。

「神撃のバハムート」の名前を見たら、テンションが上がっちゃいます。
これは反射…若しくは生理現象といった領域なのかもしれません^^;


ここは、≪人≫ ≪神≫ ≪魔≫あらゆる種族の入り混じる神秘の世界ミスタルシア

快活なマナリア王国のお姫様”アン”
内気な竜族のお姫様”グレア”

ふたりの出逢いから
マナリア魔法学院の生活がはじまる


公式HPのIntroductionを引用させて頂きました。
全10話のショート作品なので、導入部分はこれで十分…
きっとこの作品で大事なのはそこじゃないので…

物語が見始めたらまず気付くこと…
それは思わず溜息が出るような作画と、見惚れるばかりのキャラデザという
「最強」を兼ね備えた作品であること…

正直ビックリ…というか圧倒されたというか…
何かもう1話から全部持っていかれちゃいましたよ…

その原因が何かは分かっています。
全ては日笠さん演じるアンのせい…

もうアンが可愛すぎて悶えそうなんですけど…
天真爛漫さを武器に持つ最強のお姫様…
日笠さんとの相性も抜群過ぎなんです。

きっとアンの存在をこのアニメ以前から知っているのはゲームをプレイした人の特権なんでしょうね。
神撃のバハムート GENESIS / VIRGIN SOULのどちらにもアンは出てきませんでしたから…
私が忘れているだけなんでしょうか…?
でも、アンの様なキャラがそれなりに活躍したら絶対忘れないと思うんですけど…

お姫様の美少女…という点においてはグレアも一緒なんですが、個人的には完全にアンに軍配です。

どうしてアンみたいなキャラを作り出せるんだろう…?
どうしてこのアニメはこんなにも綺麗なの…?
3DCGじゃないんですよね…それなのにどうしてこんなにも緻密なの…?
視聴している間、頭の中はいつも???がグルグルでした。

つまり、何が言いたいのかというと…
アンにすっかりメロメロになってしまったということです^^;

何となく分かってたんです。
書き始めたら「アンが好き」しか出てこないってこと…
やっぱりそうなってしまいましたね。

1クール全10話の物語でした。
こういう心奪われる系の作品…大好物です!
これだからアニメはやめられないんですよねっ…!
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 14

60.8 15 ファンタジーで王女なアニメランキング15位
祝福のカンパネラ(TVアニメ動画)

2010年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (303)
2119人が棚に入れました
舞台は海に囲まれた都市国家。
世界中から商人と冒険者が集う国。"世界の宝物庫"と呼ばれ、無限の可能性を秘めたこの町で多くの人々が夢を抱き、今日も生きている。
これは、ある冒険者と愉快な仲間たちによって繰りひろげられる、ちょっと不思議な物語。

声優・キャラクター
岡本信彦、門脇舞以、こやまきみこ、今井麻美、水橋かおり、結下みちる、柚原有里、後藤麻衣、藤原啓治、杉山紀彰、後藤邑子、壱智村小真、安元洋貴、高野直子、石丸博也、こおろぎさとみ、平田宏美、長谷川明子

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

双子漫才♪

原作はアダルトゲームの全年齢向けのアニメ化作品。

ナレーション聴くとロリ依存っぽい。
背景とか衣装とか冒険ファンタジー系RPG風の世界観。
何となく描写も音楽も緩めの和み系コメディ路線。

MOBは普通・メインの女性キャラは美少女(母も含む)
美少女系登場人物は全員イチャラブ系ハーレム要員。

流星群見学中にレスタの娘が降ってくる・・ロリだ・・
何処かで見たこと有る様なヒロイン系キャラを集めた
にやにやくすくすというシーンは多いかな?そういう
アニメなので、割りきってみると良いのかも?

モンスターとのバトル?と思ったら晶石モンスター?
常にズッコケバトルな感じでショートコント仕立て。
美少女が動けば萌える人向けで、そういう意味では
視たいと思う人向けに考えて作られているかな。
4話以降は梃入れでサービスカットも増えていく感じ。

隙あらば徹底的に小ネタを入れるというお笑い志向?
原作はこんな雰囲気ですよ。又はゲームキャラの魅力
補強的な要素を強く打ち出した感じ。一応物語も有る。
視ても不快指数は上がらない程度の総合バランスかな。

レスター 岡本信彦
冒険者クラン「Oasis」に所属するアイテム技師。

ミネット 門脇舞以
伝説の人形師アルトワーズの作ったオートマタ。

カリーナ こやまきみこ
エルタリアの公女で魔法少女。クラン「Oasis」のマスター。

チェルシー 今井麻美
神都"ラングバース"の神殿騎士。酷い方向音痴。

アニエス 水橋かおり
自称「世界一の人形師」。相棒は猫のオートマタのタンゴ。

ニナ     結本ミチル
「Oasis」の管理人。元々はカリーナ専属のメイド。

ニック     藤原啓治
「Oasis」所属の斧使い。いかつい風貌のみんなの兄貴分。

サルサ     柚原有里
「トルティアC」の副社長。双子の姉。某国出身王女。

リトス     後藤麻衣
「トルティアC」の社長。双子の妹。某国出身王女

アバディーン  杉山紀彰  アニエスの兄弟子。
アヴリル 後藤邑子  アバの傍にいる少女。
ミリアム 壱智村小真 アバディーンの妹。
ナーガン 安元洋貴  レスターの父。
シェリー 高野直子  レスターの母親。
ファビウス 石丸博也  カリーナの父。
ガーネット   長谷川明  子自称竜王の化身。
ゴーレム    安元洋貴  ゴーレム

フィオーレ   こおろぎさとみ
タンゴ     こおろぎさとみ
アルトワーズ  平田宏美
モンテッキア  平田宏美

投稿 : 2025/02/01
♥ : 5
ネタバレ

ともか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

微妙すぎて何てコメントすれば良いか困る… (^_^;A

まぁつまらなくは なかった。
…の一言で済ませてしまうのはあんまりなので一応書きます^^;

原作は「ういんどみる」の恋愛アドベンチャーゲーム。

ジャンルは…いろいろ混ざっています。
ヒロイン、コメディ、冒険、バトル、ファンタジー、魔法、(ほぼ)ハーレム、等々。

しかし、どの項目を取っても もう一つ足りない印象です。
どれかの項目が飛びぬけて良ければいいのだけれど、
本当に「どっちつかず」。

いや、魔法は都合の良いようにぶん回していたか?w


登場人物が多く、みんなカタカナ名でややこしかったです。
レスター、ミネット、カリーナ、チェルシー、アニエル、
ニナ、サルサ、リトス、シェリー、タンゴ…etc
と、1話からこんな感じで、その後もキャラが追加されます。

でもまぁ、キャラは個性的なのでキャラ同士のやり取りを
見ていて退屈はしなかったです。
サブキャラが多い中で、メイン級女性キャラたちには
きちんと出番が与えられています。


バトルはいつも非常にあっけなく終わります。
11話で少しだけ見応えのあるバトルシーンはありましたが、
和解し、連携してお互いにとってプラスとなる方法を探すことに。
逆に言えば「登場人物が絶対に死なない」と安心して観ていられました。


DVD版で聴いたスタッフコメントにて
『前半はほのぼの日常、後半はシリアス展開にしました』
的な事を言っていました。
私にとって、これこそが失敗だったと思います。
物語の結末は{netabare}「めでたしめでたし」{/netabare}ですが、
最後の3話になって、それまでほとんど進めていなかった物語を一気に展開させ、
短い(足りない)尺で強引にまとめてしまった印象です。


あとコメントするべき点は、肌色のシーンが多く、
おっ○い が{netabare}乳○び{/netabare}まで含めてモロに見えますw
何回もあるので、こういうのを楽しみたい方にはお勧めできるかも。
その割には、それほどのいやらしさは感じなかったので不思議なものです。
それでも よく放送倫理審査通ったなぁ( ̄□ ̄;)

投稿 : 2025/02/01
♥ : 11

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

トルティア姉妹のみが見所<追記;「8話だよ全員集合」を再視聴、そしてさらに追記>

内容がほとんどないゆるい作品。
退屈なので、うっかり何回か寝てしまいました。

トルティア姉妹の漫才だけが楽しみでした。
とくにリトスの意地悪で冷静なボケが好きです。
8話のトルティア回だけは満点です。
8話のOP曲も良いですよ。

<追記;「8話だよ全員集合」を再視聴>
サブタイトルがかの有名な国民的バラエティー番組のパロディーってわかるかな。
まあそれはともかく、8話はトルティア姉妹回です。

オープニングからして、やる気満々。
かわいい曲調の萌えソング、時々ゴーレム。
トルティア姉妹のセクシーポーズとかあって、サービス全開です。

リトスがひたすらサルサをからかいまくる。
ゴーレムが天然にひっそりボケる。
それを凄い勢いでツッこみまくるサルサ。
サルサの頭の血管が何本か切れているのは確実です。

ラストも、リトスの確信犯的暴走。
サルサが不憫でなりません。
トルティア姉妹漫才ここに極まれりです。

あと、「恐怖のズンドコ」に笑いました。
これもパロディーってわかるかな。

<追記;再視聴、それもリトス登場シーンだけ>
我が愛するリトスだけを再視聴。
究極マニアックですねえ。

こいつ、取り乱すことが全くない。
取り乱すように見えるところはすべて演技です。

それにしてもサルサ、いじられ過ぎ。
サルサのキレキレツッコミ、楽し過ぎ。
声を出して笑ってたら、隣の部屋から嫁さんが、
「何笑ってるのよ」だって、危ない危ない。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 24

67.1 16 ファンタジーで王女なアニメランキング16位
Lapis Re:LiGHTs (ラピスリライツ)(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (170)
552人が棚に入れました
舞台は輝砂、そしてその結晶体である輝石が動力として普及した街・マームケステル。輝砂や輝石を利用し、呪文やメロディによって魔法を発動させる少女は “魔女"と呼ばれ、歌唱活動や魔獣退治を行い、人々から憧れを集めていた。暁の魔女が創設した魔女見習いが集う学校、フローラ女学院。立派な魔女になることを夢見る少女・ティアラは学院の門を叩く。「私、ぜひともこちらの学院で学ばせていただきたく――えっ!?」

声優・キャラクター
安齋由香里、久保田梨沙、向井莉生、佐伯伊織、山本瑞稀、星乃葉月、嶺内ともみ、篠原侑、中山瑶子、本泉莉奈、鈴木亜理沙、大野柚布子、早瀬雪未、広瀬世華、赤尾ひかる、雨宮夕夏、松田利冴、桜木夕、奥紗瑛子、伊藤はるか、花澤香菜、南條愛乃、上坂すみれ、佐倉綾音
ネタバレ

食前酒 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

アイドル系好きな人是非見てみてください

【第十二話】(総評も含みます)
{netabare}最終話です。私的には満足な回でした。魔獣の群れが迫って緊迫した状況の中行われるケステル祭。ウォール展開のために魔力を集めるべく早速各チームがオルケストラを開始。最後にはティアラも登場して魔力は十二分に貯まりました。この連続ライブシーンも踊りやキャラの表情作画最終話だけに力入っていて良かったです。Aパートの魔獣の件は案外テンポ良く終わりました。それはそのはず今回の目玉はBパートにありました。ティアラは魔法の干渉を受けて記憶の中に。その記憶の中に子供の頃のティアラがエリザに介抱される姿が。苦しむティアラを見てエリザは自分の声を代償にした高等治癒魔法をかけます。これによりエリザは声を失いオルケストラの道も引いたと。これを知ったみんなもびっくり私もびっくりですよ。いや意外に重い裏設定でしかもエリザの意思を声にして伝える魔法具を使う仕草もしっかり一話からやってたので要所要所の作り込みは相変わらず丁寧。そして事情を知ったティアラは今度はエリザの声を取り戻すために仲間と協力して魔力を集める。という落ちからの特殊ED『A.R.I.A』でFin。良いですね。こういうエンドの仕方嫌いじゃないです。でも私は最終的にみんなでOP曲歌うだろうなぁって思ってたので変化球でしたね。ただこの回も全体的にみるとやや雑に捌かれたシーンもありましたが冒頭にも述べたとおり私は満足です。このアニメについて正直なところ一話から四話辺りまではあまり評価してなかったけどなんだか分からないうちに見てて面白くなってきた。十話前ぐらいに一話から見直して私の推しをアシュレイに決めるぐらい全員の名前も性格も網羅しましたから笑。アイドル系に目がないわけではないと思うんですが(ラブライブ全然好きじゃないし…)。おそらくアイドル系の王道テーマよりはこの魔法アイドルみたいな別路線のアイドルものも思ったより悪くなかったということだと思います。アイドル系のアニメ見たい方は一回見てみてください。{/netabare}

【第一話】
ヒロインティアラ役で出演されている安斎さんが主演ということでかなり前からチェックしていました。安斎さんの演技とこれからの話の展開に期待しています。
【第二話】
同チームの話メインだったがちょっと眠くなる展開でした。ティアラがもっと色濃く出てきたら面白くなりそうです。最後のライブシーンはかなり動いていて素晴らしかったです。
【第三話】
女の子たちがドッチボールをする話。それもみんな魔法使ってるのでぶっちゃけ何でも有り感しましたが、キャラ可愛いので私は見れました。ただ、登場キャラが多いので誰が何さんか何グループなのか整理が大変。
【第四話】
{netabare}いまいち魔法×アイドルがうまく表現できてないと思う。四話まできてほとんど展開が起きず、超長いキャラ紹介を見せられてる感じ。アニメーションも別に悪くないし、ライブシーンは二話同様良かったと思う。けど最後木から落ちそうになってぶら下がってる子助けるシーンあったけど不自然だったし、ところどころアクションシーンのBGMが無駄にでかく感じた。新キャラカエデの下着をとるマジックみたいなことしてるキャラもいたけど滑ってるしああいう破廉恥シーンはこの作品の雰囲気に合わないでしょ。初めからアイドル面だけを前面に打ちだしといたほうがまだましな評価ができたのでは。変に魔法要素入れたせいでコケてる気がしてならない。{/netabare}
【第五話】
{netabare}背景の崖、川、木の感じ良かったし、女の子たちも結構動いていたように見えた。ここまできて今更話の内容について文句言う気もありません。女の子たちがわいわい森に調査に出て魔法で木の中に部屋を作る、川で魚を釣る。ティアラグループは部屋で魔法すごろく。そこで3桁の素数言わせたり、腕立てをやらせるなどこちらはこちらで微笑ましい。急にライブシーンもあったしある意味魔法×アイドルになってた(笑)。遅いですが五話まで来てようやくこのアニメの楽しみ方がわかりました。そう考えると前話の感想は少し辛口すぎましたね。{/netabare}
【第六話】
{netabare}Aパート下手なホラーアニメより怖かったんだが(笑)。特に廊下歩いてるときにアルファがふざけてエミリア驚かせるところとかマジでビビったよ…。音響高いのもあったかもね。そこからBパートは打って変わって面白展開。アルファがエミリア抱えながら髪の毛で屋敷の壁切り裂いて進んで終いにはエミリア壁にぶつけておろすところは笑いました。最後にはライブシーンもばっちりあってガーネットもチーム参戦。ここ最近このアニメ見るの楽しみになってきてる。{/netabare}
【第七話】
{netabare}七話まで来てようやくティアラグループも本格的にオルケストラの道へ。ヒロインティアラの表情も良く安齋さんアフレコもグッド。作画も安定してるし、ライブシーンは言わずもがなヌルヌル。私も回を通してだいぶキャラ関係もわかってきてそれぞれのグループの色も見えてきて面白くなってきた。このまま順調にいけば話の展開次第ではティアラグループのライブシーンで感動できるかも。{/netabare}
【第八話】
{netabare}ティアラ率いる五人のかけだし魔法アイドルが日々練習を重ねおるケストラを完成させる。ここまで来てようやくティアラ達のチーム名も決まりました。ティアラたちらしいネーミングでここまでの運びもよかったと思います。そして最後にライツの初オルケストラ。3DCGではありますが踊りも細かかったし、曲もよかった。何よりみんなかわいかったのでグッジョブ!アイドルアニメの王道的な流れではあったものの作画も安定してましたし、これまで出てきたキャラクター達もいい感じにスポットがあてられてたので文句ありません。{/netabare}
【第九話】
{netabare}全体的に悪くはないんだけどあっと一歩な感じがすごいする。前回ライツオルケストラでの誤判定によって見事退学処分になったティアラたち。そこでティアラが実は第二王女であることが判明。当然退学処分になったティアラは故郷へ連れ戻されます。さてここで残ったメンバーはどうするのかというのが今回の内容。面白い場面も結構ありました。ラヴィとアシュレイも笑えたし、アシュレイの抜歯の件は正直いるのかいらないのか微妙だったけどまぁ可愛いかったし良かったんじゃない(笑)。そこからついにはロゼまでいったん故郷に帰ると言い出しいよいよライツ自体の存続が危うく。アンジェやルキ、ラトゥーラ、双子のリリココの声掛けに残ったライツの三人の意思が固まります。退学になったからどうするのかではなくまず五人一緒にいられるにはどうすればいいのか。ティアラの向かったブリストルへと四人は向かっていきます。うーん悪くない。悪くないけどなんだろうなもっと味を濃くしてもいい。魔法が使える世界のアイドルなんだからやりすぎなくらいでも良い。作画も頑張ってるし、OPEDも良いし、もちろんキャラたちも可愛い。すごくもったいない感じがします。あと残すところ数話だけどここ一番のものをバシッと決めてほしいです。{/netabare}
【第十話】
{netabare}ティアラに合うために城へ潜入するライツの四人。下水道で鉄パイプの柵を魔法で熱膨張させて壊したり透明化の魔法を使ったり石化の魔法で石像に扮したりと様々な魔法を使って潜入。その時のアニメーションや作画もよかったように見えました。特に目が行くのはラヴィやアシュレイの足。今回に限らずこの二人は割と足を開けがちで地面やソファーに座るときもスカートでも結構大胆な格好をするんですがそれが逆に自然な感じがして私は好きですね。なんやかんやでティアラと再会した四人はティアラと話し合い今後の方針を固めます。ラストは城で生活するライツの風景と同時にED。最後の寝相や寝方はみんならしくて面白かった。全体の話的にはまったく深くないし、内容も正直浅い。批判する人はするでしょう。そもそも興味ない人はここまで見てないでしょうけど私は六話あたりから私なりにこのアニメの楽しみ方を知ったので結構楽しめてるんですが。アニメの面白いところなんて視点一つ変えるだけで全く違いますし人それぞれですからね。このアニメ見てるとよく思わされます。{/netabare}
【第十一話】
{netabare}ティアラたちが通っていたマームケステルフローラ女学院に魔獣の群れが迫っている。それを防ぐためにオルケストラを行い膨大な魔力を集め撃退しなければならないという今回の流れ。そもそも彼女たちがオルケストラをやる理由にはこの魔獣に襲われるのを防ぐために魔力を維持しなければならないからでもある。ティアラの姉エリザがティアラをわざと退学に仕向けたり、やたら学院に戻ることを拒む理由にも納得。ここら辺の設定は想像以上にしっかり作られていて良いと思いました。学院の危機を知った各チームメンバーはそれぞれに決意を固め最後まで不安だったシャンぺも参戦を決めます。この時のフォークロアのあるふぁの突っ込みや震えるアンジェに対するルキの「トイレか?」など笑えるところも結構ありました。このアニメ最初は雑な作りのアニメなのかなと思ってたけどシナリオ面や作画面で意外と細かいところまで作りこまれてます。今回の十一話見る前に一話から全部見直しましたが全く悪くない。今からでも一話から四話の感想文全部書き直したいぐらいですよ(笑)。毎話毎話何かしら面白いものを見せようという気概が伝わってくるのでいいと思います。{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 7
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

リライトもリライフもサンライズライツも関係無い

1話感想{netabare}
なんだこのOPは!?
警告と取るか挑発と取るか…どっちだろう?
ゲーム原作アニメの悪い点としてよく挙がる「キャラ多すぎ問題」、これはアニメ作ってる側も自覚してるハズ。
“スクスト”ではチーム分けして複数人ひと塊りとして覚えられるように、“バトガ”では6話か7話くらいまでキャラ名のテロップ出したり、と「キャラ多すぎ問題」をどれだけ解消するか色々工夫がされてたワケだけど、この作品のOPはそれをあざ笑うかのような内容。
いちいちキャラの顔と名前を覚えられなくても「色」で判別できるようにする、これも先人が苦労して築き上げてきたテクだけど、OP冒頭まさかの白黒でキャラ19人が順番にドバーっと登場…マジでか!?
正気とは思えない。
当然意図も無くこんな演出をする訳がないので、どういった狙いで?という部分が非常に気になったり。
私的には「白黒の状態でキャラの見分けが全部出来るような人以外は見ない方が良いですよ」という警告に見えたんだけど…実際OP始まって「ひえっ」と声出たし。
それとも回が進むたび登場済みキャラに色が乗るようにする予定とか?

で、公式見たら…見たら…まずトップにキャラ20人、そしてキャラクターのページで25人がズラーっと…わぁい。
(因みにバンドリは30人だけど、ユニット別に覚えりゃいいのでそこまで大変でもないような?)
うん、確信した、キャラ多すぎなんてそんなん言われなくても分かってるよバーカという意思表示だ。
キャラ描き分けにスゲー手間かかるわ、それでいて視聴者に受けが悪いんじゃヤケ起こしたくなる気持ちも分からんでもないけどさぁ…。
なんか逆に興味が沸いてきた、開き直りっぷりを見せてもらおう。
…そうはいってもチーム分けはして欲しいね、Bチームの赤いヤツとかCチームの黄色いヤツって認識でしか覚えられんぞ?

で、制作の横浜アニメーションラボって何作ってたトコ?と思って調べたら…ああ、モンストの1期2期と“約束の七夜祭り”のトコロか。
じゃあCGは安心して見られる…かも?{/netabare}

2話感想{netabare}
ロゼッタ追跡→アヒルを追いかける形で町中紹介。
…って、え、なんでこんなに背景に力入れてんの?
いかにも商店街ってのではなく、住宅街の中にポツンポツンと店がある感じか?
テレビアニメで、実在じゃない町並みでここまでやるのって珍しいような。
確かこれゲームやステージなんかのマルチメディア展開狙ってるんだっけか。
町の中練り歩けるようなゲームを想定してる?正直こんな町中練り歩きたいと思ってしまったり。

そしてアヒル捜索の途中、ケバブ屋らしきところで尋ねるのだけど…これ「アヒルだったらここに」と店主が〆て吊るしてる鳥肉を見せてロゼッタが卒倒する予定だったんじゃない?w
残酷だということでボツになったけど途中まではそのアイデア使おう、みたいな。
で、川?に落ちそうなところを引き寄せてティアがロゼッタの胸に顔をうずめたり、ロゼッタにティアが抱きついたところで2人を祝福するチャペルの如く鐘鳴らしたり…せ、攻めるねぇ。
1話のOPの段階で妙に攻めの姿勢を感じたけど間違いじゃなかったっぽい。
黄色がハンバーグを食いそびれる一連のシーンはどう見ても柿崎、「今度ご馳走する」と言われて機嫌を直すがパインサラダじゃないだろうな?
また黄色が川に落ちる直前必死に踏ん張って、あダメだと諦めた時のポーズとか、細かいところの所作も抜かりが無い。
緑は足が遅くて緑以外がアヒルを川に追い詰めて1・2の3でどうこうで話し合ってる最中に追いつき、そして探してる最中に見つけた魔法本で束縛魔法を唱えることができた。
ここら辺の経緯もよく出来てると思う。
なーんでこんなに気合入れてるんだw、比較に上げちゃ悪い気がするけど“新サクラ大戦”って何だったんだ…。

今後息切れすることあるかなぁ?
もし無くて最後までこの調子で突っ走れば結構良いアニメになるかも、ストーリーはそこまで期待してない(=ズッコけることはないだろう)ってせいもあるけど。{/netabare}

3話感想{netabare}
ドッジボール回。
出場者は結構ガチで、鼻血垂らしたりビンタしたり身体強化魔法の反動でグッタリしたり…と萌えアニメだからといって容赦しない姿勢には目を見張る。
(“ダーウィンズゲーム”で気絶してるヒロインをビンタしないで頬をペチペチ撫でてたのは未だに何だったのか不思議)
また、“ギャラクシーエンジェル”のノーマッドだったり「私にいい考えがある」だったり、随所の小ネタにぬかりが無い。
“のうきん”の様なあからさまなパロより、こういったさり気ないタイプの方が好感が持てる。
フリーダムハンド(ヘアー)きめぇw
そしてなにより、コートの中ボールが跳ねまくるのは…モンスターストライクじゃねーか!!
昔取った杵柄というかナンというか、横浜アニメーションラボでそのネタをやりますかw
なんかこれ…ドがつくアニヲタ向けじゃね?
そして後半は“アンジュヴィエルジュ”よろしくお風呂シーン、もし円盤で乳首解禁したらホンモノだと認めるけど多分そこまではないだろう。

ところで1話でもあったけど、背景にさり気なくエクメア(暑さには強いが寒さに弱い植物)の花らしきものが見える。
雰囲気的に地中海性気候(シチリア島?)っぽいんだけど、大雨に降られる回とかあったりするんだろうか。{/netabare}

4話感想{netabare}
日本?からの留学姉妹の当番回。
髪飾りがそれぞれの名前になっててこれは覚えやすい(“俺を好きなのはお前だけかよ”でもやってたけど、双子でもないのにサザンカとツバキが登場するのはあんまりだと思う)。
で、ティアは花が好きだそうで珍しい花に目を輝かせてたが、日本の花には興味無さそうなのがいかにも日本人の考えた脚本って感じw
カメリアさんとダイアンサスさんとメープルさんなのに…ってかティアの「花が好き」発言って愛の告白に聞こえなくも無いのだけど、そういった誤認を狙ったのかな?
でもってキサ、輝砂かな?キセキ(輝石?)を砕いたもので肥料になるらしい。
リン鉱石やカリ鉱石みたいな?
でもって占い好きのカエデがキセキを欲しがってて、ケンカ中のナデシコが仲直り用にキセキを探しにマジューが潜むらしい森へ行ってしまった、と。
因みに視聴2回目で気付いたけど、序盤のアラビア風建物の小道具屋でカエデが欲しそうにキセキを眺めてた。
んん?こんな伏線張るのなら魔法の眼鏡のステータス表示も話に繋げて欲しかったが高望みし過ぎ?
そんでもってパロはガラスの仮面っぽいのがあったけど狙ってなのかどうかは分からない、それと「斬れぬものなど、あんまり無い」。
最後はライブシーンなのだが、これは…同期に“ジビエート”があるせいかな、三味線の音もっと前に出さなくていいの?という疑問が最後まで頭から離れなかった。
音楽で言えば崖から落ちそうになるシーンでBGMが頑張りすぎててちょっとうるさかった。
音楽回りが気合入れてないじゃなくて、その逆の気合入れすぎて空回りしてる?{/netabare}

5話感想{netabare}
森に怪異があるそうで主人公の属する「落ちこぼれ組」以外が学校から指令を受けて調査に向かう話。
但し“プリコネ”のキャルみたいな奴とそのパートナーの二人組は調査をサボり、点数の欲しい落ちこぼれ組が代わりに行こうと地図を要求して、「ねんがんのアイスソード(ボードゲーム)をてにいれたぞ」からの「(地図を)ゆずってくれ、たのむ」でジュマンジ勝負。
一方調査に向かった連中は…結構愉快なキャンプ生活wおい“白猫”の山菜取りより楽しそうだったんだが。
フリーダムハンドが相変わらずキモかったり、“GA”のヴァニラがノーマッド壊れて凹んたり、野生の熊すら平然と退けるサキュバスが幽霊を怖がったり…その他モロモロ、キャラ立たせにもぬかりが無い。
なんでこんなに気合入ってるんだ?
ジュマンジの方も、チャイナ服を着た時は語尾にアルヨを付けたり、ドッジボール回に引き続きロゼッタは体力勝負担当なのかw
そしててっきりジュマンジやってる間に調査が終了してしまうオチかと思ったら次回に続くらしい。

ところで1話感想で指摘したOP、相変わらずイントロが白黒だけどそこのパート、「公式ではキャラ20人が紹介されてるのにOPでは19人しか居ない」というトリック?がありまして。
足りない一人は後から追加されるか、ひょっとして幽霊?と睨んでるのだけど、今回最後に登場したのがその足りない一人か?{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 9

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

歌って踊る「魔女(アイドル)」って、何やねん…(笑)? でも、好きか嫌いかでいうと好きですよ。

==[下記は第1話視聴時のレビュー: 以下、追記あり。]==
最初からメディアミックス前提の企画というふれこみの『Lapis Re:LiGHTs(ラピスリライツ)』のTVアニメとして放送されてます。

アニメは第1話を観ました。私はこのところ毎月「月刊コミック電撃大王」を読んでいるので、コミック版は連載開始の2019年12月号から最新の2020年8月号まで、掲載されたものは全話読んでいます。

アニメ本編後の宣伝でも言っていた通りで、少なくともアニメとコミックでは登場キャラクターは共通しているもののストーリーはまったく一緒というわけではないようです。ゲームに関しては私はしりませんが、こちらもおそらくアニメやコミックとは若干異なるストーリーになるのではないでしょうか。

ただし作中で主人公のティアラを始めとして魔法を使える「魔女」と呼ばれる存在があること、魔女を育成する「フローラ女学院」があって主な登場人物はその関係者であること、魔法の発動に「音」が必要であることなど基本となる設定は共通であるようです。

また、彼女たちは作中で「オルケストラ」と呼ばれるライブパフォーマンス的な活動を行います。

第1話の段階では誰も「オルケストラ」を披露していなかったので、そのような場面での作画や演出は現時点では未知数ですが、いわゆる「アイドル物」と呼ばれるような競合作品は、結果として同一放送クールにはなくなってしまったようです。

なので、そういったライブステージ前提の作品を求める向きには今クールの注目作かもしれません。
==[第1話視聴時のレビュー、ここまで。]==

2020.7.12追記:
第2話まで視聴終了。

主人公ユニットではありませんでしたが、学園のトップレベルの班であるsupernovaによる「オルケストラ」が初めて披露されました。

ライブのシーンにはCGが使用されていたようでしたが、普段のシーンの作画との違和感はそれほどなく、動きも悪くはなかったです。今のところ全体として作画クオリティはやや高めといって良いのではないでしょうか。

この世界でも、魔力で光る(?)サイリウムとかペンライト的な物があるんですね!

主人公の属する班(CMではLiGHTs(ライツ)と名乗ってるけど作中での命名イベントはまだ)のメンバーについて、ティアラ以外のキャラクターの性格や特徴の理解が進む回でした。第3話も楽しみです。

2020.8.1追記:
第5話まで視聴終了。

あの世界だとなんていうのか知らないけど、野営の食事の仕込みでシュラスコ(ブラジル風バーベキュー)でいうabacaxi(アバカシ:パイナップルの芯のところに串を刺して焼いた奴)みたいなのの準備をしてました。ナイフや火打ち石代わりになる髪とか、あるふぁさん、いわばメイドロボだけど、まじ人外(笑)。

「ねんがんの○○を手に入れたぞ!」(ロマサガ)とか、スティッキィ・フィンガーズ(ジョジョ)とか小ネタは相変わらずふんだんに仕込まれていますねぇ…。

あと、この世界では魔道具(?)的な物がきちんとテクノロジー化されているというか、固有魔法みたいな物はみんなてんでバラバラなのに自動ドアから始まってダイソンの扇風機みたいなドライヤーや5話の野営用装備など、同じ道具を使うと基本的にちゃんと同じような効果が得られるように描写されているのには妙に感心してしまいました。

これだけ技術的に安定した物なのであれば、魔力が街のインフラを担えるのにも納得ですよね。

2020.8.9追記:
第6話まで視聴終了。自分以外も通せるなら、確かに「壁抜けの魔法」で良いような気がする。

2020.9.24追記:
放送日に最終話(12話)まで視聴しましたが更新が遅れていました。最終話は豪華全ユニットでのオルケストラ披露でしたね。

各話サブタイトルの頭文字を並べていくと作品タイトルになっているという言葉遊びみたいなことになっていましたが、それはまあわりとどうでも良かったりします。

リネットはLiGHTs(主人公ティアラの所属ユニット)の中では一番作中での成長がわかりやすいキャラだったと思います。序盤こそおどおどするばかりでしたが、終盤では土壇場でもティアラ以外の4人の中では一番落ち着いていたように見えますし、魔法や知識面での活躍も見せてくれました。

アシュレイはオチ要員として鉄板でしたね。ラヴィを常識面で窘めるくせに自分はポンコツというキャラが魅力でした。最終話での空からの登場シーンもとても彼女らしかったと思います。

ラヴィは普段のアホな言動からは想像もつかないような大技をたまに見せたり、良いことをポロっといったりしてギャップが魅力でした。

ロゼッタは頼りになるオールラウンダーで、ティアラそしてLiGHTsを支えていましたね。

LiGHTsの5人を含めた作中のメインキャラ20人についてはわりとキャラが立っていて、ユニットも含めて覚えるのはあまり苦痛になりませんでした。

ティアラ様はウェールランドの第二王女ということで、魔法の系統的には我々の世界のケルト系の魔法なんですかね、知らんけど。
(『魔法使いの嫁』を思い出したり出さなかったり…。)

いわゆる「魔力」をエネルギー源としてマームケステルのインフラが担われていたり、メアリーベリー作のベリーボードやオルケストラ用の音響機器、あるいは航空機(しかもVTOL!)のようなものが実用化されていたりとこの世界の文明に関する設定はけっこう私好みでしたね。

「ティアラのティアラ」にも面白い設定があって、最終話で明らかになりましたが設定的に面白くなる要素がたくさんありました。

あと「対魔獣戦力としての魔女」ということでいうと「強い人は直接戦闘においてもけっこう強い」ということで一般兵の数十人分の戦力なんではないかと思います。もっと支援魔法や遠距離攻撃をするものなのかと思いましたが、接近戦もこなすのは意外でした(笑)。

フローラ女学院の教育内容については、作中世界の要請からすると実践的な内容でとても妥当だと思います。こちらの学園生活により強くフォーカスすると、もう少し世間受けする作品になったかもしれないですね。ただ、ゲームへの展開からの要請で対魔獣戦闘描写を入れることは避けられなかったのかもしれません。

個人的には結局ティアラの魔女としての実力レベルが良くわからないという点以外は大きな不満があったわけではなく、本作にはかなり楽しませてもらったと思うので、世間の評価とは一致しないという自覚の下で評点的には4.0とさせていただきました。世の中の本作のストーリーに対する評点は、きっともっと低いものでしょうね。

作画は終始安定していたと思います。声優についても問題を感じるレベルの演技はなかったんじゃないでしょうか。

音楽に関しては、特に本作ではユニット毎の特徴というものがある程度意識されていると思いますが、そこはとても良かったです。私はLiGHTsとIV KLORE(フォークロア)が特に気に入っています。

特にIV KLOREの歌の歌詞の中二病ぶりは突き抜けていて良いですね。

何だかんだいって、実は毎週楽しみに観ていましたよ。ということで特にお勧めはしないのですが、私はけっこう本作は好きでした。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 34

66.0 17 ファンタジーで王女なアニメランキング17位
アリソンとリリア(TVアニメ動画)

2008年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (366)
2758人が棚に入れました
大きい大陸が一つだけある世界。
そこでは2つの連邦が長い間不毛な戦争を繰り広げている。空軍のパイロット・アリソンは孤児院で育った幼なじみのヴィルと共に、あるホラ吹きで有名な老人のいう「戦争を終わらせるほどの価値のある宝」を探す旅に出る。

声優・キャラクター
水樹奈々、くまいもとこ、吉野裕行、山寺宏一、桑島法子、能登麻美子、森川智之
ネタバレ

PeachFly さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

NHKのアニメにしては、…もうひと押し、といったところ

いつも安定感抜群のNHKアニメですが、この作品はストーリーの展開方法の事もあって、ちょっと辛口の評価をしました。 大人から子供まで全ての年代で楽しめる設定になってはいますが、ちょっと若年向けかな。
二頭身のアイキャッチだったりとか、ちょっとギャグめいた味付けも見受けられました。

{netabare}
アリソンとリリア… おそらくこの作品の主人公であろう二人について、アリソンは1話目から登場したのですがリリアって誰?? …。 それもそのはず、リリアはアリソンの娘で、この作品自体が前半のアリソン編と後半のリリア編に分かれています。 (1~13話、アリソン編。 14~26話、リリア編)

話の展開も時系列に進んではいきますが、3~4話毎にイベント的な事件が勃発し、アリソンやアリソンの恋人ビルを交えた登場人物たちにより解決されていきます。 事件と事件との間は、割と数か月~十何年とかで簡単に飛びます。 これらの事件はその後に続く全く別の事件にも微妙に関わり、またこれらの事件の背景には戦争がモチーフとなっていて、「戦争はしてはならない事…」といったメッセージが込められています。

原作は大量虐殺や戦場の描写があったようですが、TVアニメではこれらの描写はカットされ、少年・少女の冒険活劇にアレンジされています。

作品中の事件・エピソードは大きく分けて、7つあり、
1.宝(最古の壁画)発見
2.フィオナの王家復活手助け
3.列車旅行中の武器商人の殺人事件、
4.アリソンとビルの同居と別れ
5.リリアとトレイズ編の始まり。 孤児人質の奪回事件
6.イクストーヴァ年越し、王宮離れ襲撃事件
7.トレイズ暗殺の阻止

4.は前編と後編をつなぐストーリー展開であって、事件というわけではないのですが、作品の流れから1つのエピソードとして挙げました。

アリソンとリリアは同じ声優さんがされていて、二人ともやんちゃでお転婆、自己主張の強い点で性格は一致しています。 リリアの性格は母親譲りなんでしょう。 リリアより朝ちょっとしっかりしている所は父親譲りなんでしょうね。

思いっきりネタバレですが、実はリリアの父親はビルです。 大学に進学した後アリソンと同居して、この間に子供ができますが、ビルは生まれたその顔を見ないうちにアリソンの父親(死んだと思われていたが、実は生きていて、情報部の幹部だった)が組織する部隊へスカウトされ、この世からいなくなります(いなくなった事になります)。 でも、リリア編では「アリソンの恋人のトラヴァス少佐」という設定でちょくちょく出てきます。

それで、感想ですが。
原作に沿って話が進んで行くので、まどろっこしい所とか、話の設定が苦しいところ等は作画製作側の責任ではなく、企画・脚本の問題でしょう。 作画は綺麗で、お金がかかっていると思います。 もうちょっとストーリー展開が上手く言ったら面白い作品になったと思います。

{/netabare}
ただ、まぁ、全体的にまとめられており、可もなく不可もなくというテイスト。万人受けし、ドキドキ・ハラハラする場面もあるけれど先が読めてしまう…。 悪人と対峙した時の緊張感が全くない…。等、対象年齢が少し低めに思われ、込み入った推理の展開がされていないところが惜しいかな。


<<PeachFlyの「また観るかな~」判定>> : 2

0:途中で挫折、 
1:もう観ない、
2:もしかしたらもう1回くらい観るかも、
3:たぶんもう1回は観るかな、
4:もう2~3回は観るつもり、
5:ベスト10に入る逸品!。きっとこの後何回も観ることでしょう^^

2014.2.18 / 3.2 誤字訂正

投稿 : 2025/02/01
♥ : 3
ネタバレ

ガムンダ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

飛行機ものと聞いて観てみたら NHK海外ドラマみたいだった

休戦中の2大国(それぞれ連邦制の様である)のある架空の大陸が舞台。
時代は1920~30年代くらい。
射撃が得意で秀才の高校生ヴィルの所に、空軍パイロットになった幼馴染のアリソンがやって来た所から物語が始まります。

飛行機あり、アクションあり、ミステリーあり の色々てんこ盛りです。
まず、全26話で大きく13話ずつ前後編に分かれます。
後半は時代が18年ほど進んでアリソンの娘リリアが主人公です。

更に全体の中で個々のエピソードに分かれる形式となっています。
そのエピソードが何というか、取り立てて熱中はしないが観てられる、と言う程度の物でしてこの感覚…
「名探偵ポワロ」とか「ビバ高白書」とか、なんか海外ドラマみたいでした。
こういう風にテンポ良く区切ってくれると観易いですね。

思えば昔はこういうのいっぱい有りましたね。「ダーティペア」とか「スペースコブラ」とか、分かり易い所で言うと「北斗の拳」とかジャンプ系バトル物もそうだし。
アニメと言えば2クールどころじゃない時代にはたくさんありました。

いうてほら「エヴァガ」もエピソード抱き合わせ物ですしね。
「エヴァガ」は個々のエピソード進行中本筋は殆ど進行しませんが、こちらは個々のエピソードが巧く本筋に絡んで来るのが巧い所。

なんですが、脚本がこれがまたガバガバで…
{netabare} テクテク歩いて行ける所にある遺跡を見つけたら戦争が終わってハイ英雄、って・・・ {/netabare}
あと悪役が馬鹿過ぎます。ひたすら状況を作る為だけに動いてくれます。
最近嘆きのレビュー書いた気がしますが「リコリコ」的ご都合展開ですね。
「いやそうはならんやろ」がハリウッド映画。
「いやそんな事せんやろ」がジャパンアニメ。この違い。


私が脚本考えた方がマシじゃね?って事がよくあります。

例えば最後
{netabare} 敵の目的はトレイズとマチルダ婚姻阻止なんだから、ピンチの所でトレイズとリリアをくっ付けさせれば盛り上がるじゃない。
大体トレイズは登場時はあんなチャラ男だったくせに途中から何であんな奥手になっちゃうのかよ。{/netabare}


しかしまあ母娘ツンデレヒロインに皇女(出番少ない)もツンデレとツンデレ好きとしてはアザマッス!でした。


それで、飛行機ものとしてどうかと言えばダメですね。
殆どの方にはどうでも良い事なので畳んどきますがネタバレはありません。
{netabare}登場機種当てゲームが難しいんですが、時代考証が全く出来てないです。
前半はユングマンみたいな複葉機で謎のエンテ式水上機が最新鋭だそうです。
後半にはフロート付フォッカーD21みたいなんのとドーラ9みたいなんのドッグファイトあります。
全体に同一技術水準ではないのが一緒に出て来ます。地上の乗り物とか無線機とかインカムとかもなんか時代が変ですし。

最初の方ですが同型機のドッグファイトあり得ない機動をします。
エンジン停止でテールスライドに移行、垂直姿勢のままエンジン始動でバックを取ると言う…。しかもどう見ても推力重量比の極小の戦闘機で。

この時点で、「あ、飛行機ものじゃない」と割り切りました。

複座水上機を遊覧用にバルクヘッド後に3座目を追加してある所なんかは結構リアルなんですけどね。バルクヘッドも軽量化してあるし。
飛行機詳しいのか詳しくないのか今一測りかねます。

他にも飛行機は色々出て来ますよ。
Ju52とか、正立エンジンのAr68Fぽいの。

詳しい方詳しくお願いします。
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 2

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

全年齢対象活劇

主人公が二人いる本作。(タイトルどうり、アリソンとリリアです)
彼女たちが、良きパートナーや友人達と共に、旅をしたり事件に巻きこまれたりする物語。
血生臭い事件も起きますが、20世紀中頃のヨーロッパのような舞台で明るい作風。
架空の世界ですが、ファンタジーやSF的な要素はなく、我々の住む世界となんら変わりはありません。飛行機や列車といった乗り物がレトロな雰囲気を醸していて素敵です。


主人公その1、アリソンのお話。
気っ風がよくアグレッシブ、何にでも首を突っ込むチャキチャキな女の子アリソン。この子が幼なじみの男の子とともに、冒険したりミステリーに巻き込まれたりするお話です。物語のスタートは戦争中(休戦状態ですが)それで軍人という設定の主人公ですが、本作は戦争のドロドロや殺したり殺されたりは、大きく扱ってはいません。
事件の中、かけがえのない友人を得たり、世界を平和にしちゃったりと、色々活躍してます。
もちろん恋にもアグレッシヴ。

主人公その2、リリアのお話。
気丈で正義感もあり、基本的にはお人好し。危ない目に合っても人の善意を信じる女の子。パートナーからは愛されていますが、その気持ちに応えればいいのかどうか態度を決めかねているといった立ち位置。ちょっとツンデレも入ってます。
性格は行動的なんでしょうが、事件に巻き込まれても自分から攻めて出るのではなく、王子様に護られて飄々としている受け身のヒロインです。ナイトであり幼なじみであるトレイズ君が、リリアに愛を伝えるまでに起こった様々な事件のお話です。
可愛いって、得だなぁ(^。^;)
実質、主人公はトレイズ君。間が悪く不格好でも懸命に彼女を想う物語になっています。


作品全体を通して、基本的には冒険物語といっていいですが、2人の主人公に関わる人々との人間関係を描いた色合いが強いです。
謎解きやアクションはそんなに深くはなく、事件を通じて彼女達がパートナーとの絆が深めていく事が話の中心。
調べると、原作の過激な部分の描写はこのアニメ化に際して改変されているとのこと。
ぬるい内容で多分に御都合主義的なところは見られますが、テンポよく次が見たくなるような展開の連続で安定感は抜群。さすがにNHK、ソツがない出来です。
声優陣も手堅く、文句なし。作画は、まぁそれなりです。


爽快冒険活劇(恋愛入り)、として万人に楽しめる作品に仕上がってます。
お子様にも安心な一作なので、ぬるめの冒険モノとしてご鑑賞ください。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 24

71.3 18 ファンタジーで王女なアニメランキング18位
最弱無敗の神装機竜《バハムート》(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (824)
4913人が棚に入れました
遺跡から発掘された、古代兵器・機竜。亡国の王子、ルクスは何故か、機竜使い育成の女学園に入学することに……!? 王立士官学園の貴族子女たちに囲まれた、"最強"の学園ファンタジーバトルがはじまる!

声優・キャラクター
田村睦心、Lynn、藤井ゆきよ、久保ユリカ、種田梨沙、小澤亜李

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

現からちょっとはみ出して笑うきみを ヒトリボッチにはしたくなくて なりたくなくて・・・

この作品の原作は未読ですが・・・私の好みであるキャラデザの綺麗なラノベテンプレ系なので、タイトルを見た瞬間に視聴を決めた作品です^^;
その後種田さん、小澤さん、石上さん、高橋さんらが出演される事を知り、放送を待ちわびた作品の一つです。

この手の作品を視聴するとき・・・どうしても主人公目線で見てしまいます。
かつで一度は憧れたヒーロー、大勢の敵の中に単騎で突っ込んでいく・・・現実の自分とは真逆の強さ、そして知らぬ間に過ぎ去ったモテ期・・・きっと、遠い昔に見た夢が形を変えて画面の中で再現され気分は正に主人公・・・そんな気持ちを味わえるのが、このラノベテンプレ系作品の魅力じゃないかと個人的に思っています^^

物語のアティスマータ新王国・・・ここは、かつて圧政の限りを尽くした旧アーカディア帝国が滅ぼされ、新たに設立された王国の王立士官学園が舞台になっています。
物語の主人公は、ルクス・アーカディア・・・旧アーカディア帝国の生き残りで、新王国と国民のあらゆる雑用を引き受け、旧帝国の借金を返済する契約を結んでいます。
そんな彼は戦闘機竜による公式模擬戦の結果から「無敗の最弱」という二つ名が付けられるほど、守りに徹する戦闘スタイルをこれまで貫いてきました。
そしてルクスが王立士官学園に転入し・・・物語が動いていきます。

戦闘機竜ですが、姿かたちはISと似ています・・・というか、ほぼISです^^;
違いは、戦闘機竜には汎用機竜と神装機竜の2種類があり、神葬機竜にはそれぞれの機竜特有の特殊能力が備わっている点でしょうか・・・
それと機竜は女性の方が装者に適していますが、男性が装備できない訳ではありません。
ISの一夏は完全にイレギュラーでしたので、この点は大きな違いかと思います^^;

話が横道に逸れてしまいました^^;
完走して振り返ってみるとヒロインに萌えながら、主人公の無双っぷりを堪能するこの作品・・・完全なキャラ推し作品でした。

主人公のルクス・・・ルックスが良く律儀な少年で、雑用王子として日々走り回っています。
彼の長所でもあり短所でもある点は、良くも悪くも頼みを断らないこと・・・例えそれがどんなに無謀な事でもです。
確かに彼は旧アーカディア帝国の王子・・・でも実際に政治に携わっていた訳ではなく、小さい頃に宮廷を追い出され決して恵まれた境遇では無い日々を過ごしてきたんです。
だから、彼には何の罪も無いのに・・・誰かが汚れ役にならなければならないとなったら、真っ先に我が身を差し出す彼の言動で妹をどれだけ心配させたことか・・・
そんな彼は皆んなにとある事実を隠匿しています。
物語の進展と共に少しずつ明らかになっていく隠匿した事実は、この物語の鍵になっています。
その度に心配する妹さんが不憫で仕方ありませんでしたけれど・・・^^;

でも、その妹さんの言動がルクスの行動に意味を持たせ・・・魅力的に輝かせたんだと思います。
そんな妹さんの名前はアイリ・アーカディア・・・銀髪ボブカットで可憐、そして「にいさん」の呼び方と、どこをとっても超王道の妹なのですが、可愛いんです(//∇//)
この世でたった二人しか残っていない血の繋がりだからか、本当に兄思いの妹なんです。
CVが小澤さんである事も大きかったと思います。
こんな妹だったら今からでも欲しいくらいです^^

それでもこの作品には、この妹に真正面から太刀打ちできるほど魅力的なヒロインがたくさん登場します。
本当にこの手の作品はヒロインが魅力的だから・・・止められません(//∇//)

リーズシャルテ・アティスマータ(CV:Lynnさん)
アティスマータ新王国の第一王女でこの作品のメインヒロインです。
金髪ロングで愛らしい顔立ち・・・キャラ的にはツンデレでしたが、物語が終盤に向かうに連れデレっぱなし・・・でもそのデレた言動も可愛らしさに溢れています。
物語の中で、自分の過去に消せない傷を抱える彼女が受ける残酷な仕打ちは、人間の尊厳に対する冒涜そのもの・・・
誰にだって、他人に触られたくない部分ってあって・・・そこはそっとしておかなきゃいけないのに・・・
でもリーシャの過去を受け入れ前に進もうとする強さは素晴らしいと思いますが、まだ弱く風が吹けばとんでいきそうなほど脆い強さ・・・これからしっかりと育めると良いですね^^

クルルシファー・エインフォルク(CV:藤井ゆきよさん)
伯爵家のご令嬢で才色兼備・・・その中でも神装機竜の扱いに秀でている彼女ですが・・・彼女も心に深い闇を抱えていました。
幼い頃の彼女の選択は「頑張って認めてもらう」事だけ・・・だからがむしゃらに頑張ってきました。
じゃないと、彼女には「諦める」という選択肢しか残らなかったから・・・
そしてこの学園でルクスとの出会いが一筋の光となって彼女を照らします。
最後まで約束を貫き通す背中を見て彼女が選んだ選択肢は・・・もうドキドキでしたよ^^

フィルフィ・アイングラム(CV:久保ユリカさん)
ルクスとは幼馴染で「フィーちゃん」「ルーちゃん」と呼び合う間柄。
普段はぼーっとした天然系ですが、この作品一のグラマーだと思います。
ルクスに対する彼女の仕草と言動は優しさに満ち溢れていて、一緒にいるとどこか安心できる・・・そんな存在なのですが、彼女もまた消えない傷を宿していました。
彼女の傷に対してできる唯一の事は抗うこと・・・だからこれまで全力で拒んできました。
天然系の彼女ですが、その抵抗は並大抵のモノではないんです。
それは決意の表れ・・・?

セリスティア・ラルグリス(CV:種田梨沙さん)
金髪ふわふわロングでスタイル抜群な彼女は、学園最強の機竜使いで男嫌い・・・^^;
男嫌いってルクスとのフラグでしかありませんでしたが、事の真相はだいぶねじ曲がっていたみたいでしたね^^;
学園最強のレッテル・・・聞こえは良いですが、実際になっていみると以外に寂しいモノだったりするんですよね。
そして彼女も・・・負い目を感じる過去を背負ってきました。
彼女が示せるのは正しさと責任感だと自分に言い聞かせてこれまで生きてきましたが、それは最早呪縛・・・
正義感を持つ事は大切な事だと思います・・・でも何事もし過ぎては逆効果・・・
そんな彼女の笑顔はとても魅力的だったと思います。

切姫 夜架(きりひめ よるか)(CV:石上静香さん)
これまで登場してきたヒロインとは一線を画す雰囲気の持ち主です。
物語の終盤に登場したので出番がホンの少ししかなかったのが残念で仕方ありません。
正直見た目一発でKOされたキャラでした^^;
オッドアイである事を除けば、私の愛してやまない「機巧少女は傷つかない」の夜々に瓜二つなんですもん^^;
これまで登場したキャラも十分過ぎるほど魅力的なんですが、最後に全部かっさらっていったのが彼女でした(//∇//)
そして・・・あんな風に耳元で囁かれたりなんかしたら・・・間違いなくネジの2,3本はブッ飛んでしまいそうです^^

そして忘れちゃいけないのが「Yesの人(CV:高橋李依さん)」です^^
いつもアイリの傍でフォローを忘れない優しいキャラです。
時々めぐみんでしたけれど・・・でも可愛いから良いんです^^
何といっても「可愛いは正義」ですから・・・^^;

オープニングテーマは、TRUEさんの「飛竜の騎士」
エンディングテーマは、nano.RIPEさんの「ライムツリー」(第2話 - )
どちらも良い曲ですが、特にエンディングには痺れました。
個性的なギターサウンドとメロディが個人的にツボに入りました。
このエンディングは今期アニソンBEST10に入ると思います。

1クール12話の作品でした・・・毎日の様な多くの作品が放送される中、視聴優先順位のかなり高い作品でした。
けれど、物語的には思い切り伏線を残して終わりましたよね^^;
ここからがラノベテンプレ系唯一の残念なところ・・・中々続編が制作されないんですよね^^;
「続きは小説で・・・」が本流かもしれませんが、アニメから作品に入ると続きもアニメで見たくなるんですよね・・・
やはり販促が目的だと1クールが精一杯なのでしょうか・・・^^;?

投稿 : 2025/02/01
♥ : 18
ネタバレ

keylove さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

テンプレ主人公なんとかの学園ハーレムバトルファンタジー・・・ですが

この手のテンプレがいくつか続いたのがちょっと不思議です。
観てない人はよくわからないかもですけど

同じ時期に
{netabare}
落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)と
学戦都市アスタリスク
があったんですよね。

この三つが比べられるっていうのは仕方ないのかなと。

先にそういうことから書いておきますと
個人的にはこのバハムートが一番落ちます。
{/netabare}

他の二つと圧倒的に違うのは、結局何がしたいのか。
最終目的は何か。
ってことですね。
目的はあるんですよ、ちゃんと
でも学園バトルファンタジーじゃなくてもいいじゃん!
っていう感じがしたので。

ちょっと書いておきます。
{netabare}
主人公最強で、戦いとともに仲間(ヒロイン)が増えていくってだけならそれでいいんだけど、この作品はちょっとシリアスな面が多くて、それでいてどこか設定が甘いというか、ちゃちい感じがしました。
出てくる敵キャラとか、ふざけてる?
って思うぐらいに場違い感ありましたしね。

キャバルリィは「七星剣武祭」っていう騎士の大会があって、それを一つの目的としてるところがあるし、アスタリスクは「星武祭」というやっぱり各学園規模の大会があって、それぞれにとても学園らしいイベントを軸としていますよね。
それによって、ヒロインの可愛らしさや主人公の強さが際立ってるんです。

でもこのバハムートは学園の物語かと思いきや、国の存亡がかかっていて、それが主人公たちに起因するところが多いという、別にそこまで望んでないよ、的な蛇足感を持たずにはいられなかったんです。
{/netabare}

だから、この作品だけ明らかに路線が違うし、観ていても単純にかっこいいとか頑張れとかって思えない節がありましたね。


まあ比べてばかりなのもなんなんで、この作品を純粋に評価します。

※ここから訂正しておきます。

作画が良くないって書いたけど、なんとなくぶれてるところがあるように思えたっていうことであって、キャラが可愛くないとかそういうことじゃないです。
それぞれに可愛らしいし魅力はありますよ。


フィルフィ推しです!
めちゃ可愛いフィルフィ推しです!

と、いきなり評価を変えてごめんなさい。
なんとなく思い違いのように思えて気になっていたので。

※ここまで


これは完全にハーレムものなので、基本的に主人公以外の登場人物は女の子ばかりですね。
そして戦いの時には遺跡から発掘された古代兵器なるものを身にまといます。
僕の見た感じでは、自分が常に装備している剣でそのバトルスーツを召還しているって感じでした。
その辺は気にすることでもないと思うので突っ込まないでくださいね。

このバトルスーツを身にまとい、そして超ハーレム設定っていうのは
IS(インフィニットストラトス)そのもののような気もしましたね。

そしてこのテンプレに欠かせないのは、メインヒロインがお嬢様もしくはもっと限定すればお姫さまであることですね。

どこかのお国の第○皇女っていう。。。
そして必ずツンデレで、学園においての実力はトップクラスであり何年に一人の逸材的な少女で髪の色はレッド、イメージカラーもレッド。
だいたいそうです、はい。

そして妹がいて、一見おしとやかだけどけっこう強くて、髪の色はブルー系でイメージカラーもブルー系。

そして幼馴染が・・・ピンクでおっとりで天然系の可愛い女の子で
これはこれだけだけど・・・
はい

それで女子の生徒会長がいて、だいたい学園最強。
髪はロングで金髪で、なぜか人間的に不器用でちょっと可愛いところあり。
そしてイメージカラーはイエロー。

もうこれ、なんとかレンジャーシリーズのまんま!ってイメージあります。


そういうテンプレを観てる人は概ね共感していただけると思いますけど。


でもそのテンプレがなぜかやめられない。
おそらく70%以上展開がわかってるのに観てしまう。

そういうなんかしらの中毒性のようなものを持ってる気がしますね。

だから僕は嫌いじゃないです。

しかしこのバハムートに関してはそういう要素こそ満たしているものの、もう少し根底のテーマを魅力的にしてほしかったです。

{netabare}ひとことで言えば、暗くて重いんですよね。
{/netabare}


ではキャラ紹介しておきますが、今までは気にせず書いてましたけどそれを見るのもネタばれに感じる人がいるかもなので伏せておきます。


{netabare}
ルクス・アーカディア-田村睦心さん
本作の主人公で滅亡したアーカディア帝国の王子。
バハムートの使い手であり、最弱無敗という異名を持ちます。
まあ無敗なんだから最強ってことですよね。
cvの田村睦心さんは、境界線上のホライゾン、咲-Saki- 全国編、学戦都市アスタリスク、などで活躍されている女性です。


リーズシャルテ・アティスマータ-Lynnさん
本作のメインヒロインであり、新王国の第一王女。
校内では無敗を誇っていた神装機竜の使い手。
ほんとにメインヒロイン?っていう扱いでしたね。
cvのLynnさんは、さばげぶっ!、ではメインで活躍されてますけど、あとはパッとしない感じかもです。


クルルシファー・エインフォルク-藤井ゆきよさん
本作のヒロインの一人で留学生の神装機竜の使い手。
謎な部分が解き明かされた時はちょっと驚きです。
大人の魅力を持った少女。
ほんとにヒロインですよね。
cvの藤井ゆきよさんは、ほとんどメインでは出てません。


フィルフィ・アイングラム-久保ユリカさん
本作のヒロインの一人で、主人公の幼馴染。
いつもお腹を空かせてる天然少女で神装機竜の使い手。
ぼーっとしててつかみどころのない性格ながら頑固で自分の意見を通すことが多い、他のヒロインからは脅威の存在。
cvの久保ユリカさんは、ガッチャマン クラウズ、琴浦さん、ラブライブ!など多数で活躍されていますね。


セリスティア・ラルグリス-種田梨沙さん
本作のヒロインの一人で生徒会長で学園最強の機竜使い。
常に自分がみんなを守らなければならない、強い存在でいないといけないという気持ちから、周りからは怖いという目でみられることが多い少女。
男性嫌いと言われているが、実は男性に興味を持ち、尊敬し、頼りたがっている子。
不器用なのが面白かったですね。
cvの種田梨沙さんは、新世界より、きんいろモザイク、四月は君の嘘、など多数で大活躍のトップ声優さんです。


切姫 夜架(きりひめ よるか)-石上静香さん
本作のヒロインの一人で最強の機竜使い。
学園とは関係のない存在で、幼い頃から人を躊躇なく殺せることなどが大きな才能とされるが、それゆえに人から忌避されてきた。
この子の変わりようがまたすごいですね。
cvの石上静香さんは、食戟のソーマ、ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか、落第騎士の英雄譚、などで活躍されています。


そのほかに、日笠陽子さん、内山夕実さん、中原麻衣さん、松岡禎丞さん、
浅沼晋太郎さん、M・A・Oさん、逢坂良太など豪華声優陣となっています。



ただ、この作品はメインヒロインの扱いが酷いというか、誰が本当のヒロインなんだかわからないところがありますね。
ハーレム設定でもひどすぎるかも。
{/netabare}


エンディングテーマ「ライムツリー」
作詞 - きみコ / 作曲 - 佐々木淳 / 編曲・歌 - nano.RIPE

はかなり良かったと思います。


ハーレムバトルファンタジーが好きなら見ておいて損はないですよ。


ここまで読んでくれてありがとうございます。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 22
ネタバレ

境界線の観測者 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

バランスのとれていないテンプレハーレム

オタク初心者が通る初心者用の出来の悪い
単純明快なわかりやすい中高生向けのハーレムアニメ。

草食朴念仁主人公最強系チョロインがテンプレを突き進むだけ。
オリジナリティが欠片もない、キャラクターがハマれば見れる。

凡作 下の中。

お手軽ハーレムだけどキャラクターの抱える過去は重い。
で、それを解決、理解、向き合ってくれる主人公に魅かれるというテンプレもの。

タイトルの【最弱】は目を引くためだけの要素。
のし上がっていくとか、様々は手段で勝つなどの展開は期待してはいけない。

作画、アニメーション、キャラクターデザインは良い。
ただ、敵側の魅力が欠片もない使い捨ての舞台装置だったのはいただけない。

ストーリーは破城はしていないものの先が読めることは当たり前で展開も退屈すぎる。

設定、世界観の説明不足なのはアニメ化に当たり削減しているからだろう。

ハーレムとシリアスのバランスが悪い上に
ハーレム要素を挟むタイミングが「へた」すぎてテンポ悪すぎる。

キャラクターがハマらなければ魅力的な
かわりのアニメはいくらでもあるのでこだわる必要もないだろう。


自分用メモ

6話 女装回 7話 水着回

episode 01 朱の戦姫
{netabare}
OPから漂う駄目アニメ臭

開幕 どうしてこうなったんだっけ これはクソアニメ臭がすごい

機竜使い は 女性の方が適性が高い 男はレア 戦争で少なく

「だったら私と勝負しろ」 姫様 立場的に痴漢は牢獄でいいのでは?

「無敗の最弱」 ⇒ 誰だこんなセンスの無い二つ名を付けたのは?

ヒロインが勝手に暴走して騒いでるだけなんだよなぁ 
⇒ 全面的に信用するぞ
⇒ まだ教えられない は?

わかりやすいくらいラノベ産教科書通りのテンプレ一話
{/netabare}
episode 02 最弱の機竜使い
{netabare}
雑用係 ⇒ 専属契約

ラッキーおっぱい

シリアスモード

最弱?ねぇ、最弱って言った?
{/netabare}
episode 03 北の令嬢の婚約事情
{netabare}
クルルシファー編

あれ?前回の戦闘の感想なし?
あれだけぶっ殺しておいてなにもないのか?

歓迎回

グレンラガンのドリルがあるぞおい

裸を見られるのはダメ ⇒ パンツは見せる ⇒ キスは子供が……

あれ、この話次週に続けるほどの話か?
{/netabare}
episode 04 第六遺跡-箱庭-
{netabare}
クルルシファー編

くそみたいなサービス展開だけやってればいいものを
謎シリアスをいれるからテンポが悪いことこの上ない

預けちゃだめだろ 旧帝国の元王子だぞ 他にいるだろ

部外者が参加しちゃだめだろ 射線に味方がいるのに打つなよ

遺跡人? 異世界人!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
{/netabare}
episode 05 少女の願い
{netabare}
クルルシファー編

「女の弱音を本気で受け取らない事」

「なんの成果も得られませんでしたぁ!!」

あるてりーぜ 「あぁっ!!」 そんな簡単に

子づくり(ヒロイン視点)を目撃するってなかなかだよね
{/netabare}
episode 06 最強の帰還
{netabare}
セリスティア回
女装回

えっ、まだキャラクター追加するの?

「許可します」 何だこの話し方?

すぐ決闘だよ それしか解決方法ないのか

EDが変わっている ほんと作りは丁寧だな(呆れ)
{/netabare}
episode 07 少女の真実
{netabare}
セリスティア回

「お前、妹にまで、ドエロ!!」

新王国の戦力の壊滅!!

決闘 ⇒ 乱入 ⇒ チョロイン
{/netabare}
episode 08 幻神獣の目覚め
{netabare}
フィー ポンコツロイド 回

目の付け所がへんたいなんだよなぁ
{/netabare}
episode 09 約束
{netabare}
フィー回

数日で確実に死ぬ まぁそうなるよな

フィー メインヒロインの風格

金髪どもはもはや戦闘要員

解除コード送信に一分とか設計ミスってるよね?
{/netabare}
episode 10 少女たちの報酬
{netabare}
ハーレ設定はまぁいいけど
その他取り巻きの女の子も侍らす必要ないんだよなぁ

オーバーリミットの反動 ⇒ 寝込む程度

「なんでこんなにピリピリしているのかな?」

デート ⇒ 最強金髪 キス魔 正妻(フィー) 
      整備士はヒロインレースから脱落です

一応、主人公からキスしようするくらい意識してるのはキス魔

「んっ、いまなんでもするって?」
いずれは帝国を亡ぼし 
 ⇒ いやだ 
 ⇒ 風が出てきましたね 
 ⇒ 金髪ストーカー
{/netabare}
episode 11 帝国の凶刃
{netabare}
勝っちゃったよ 大会で もはや「無敗の最弱」ですらなくなったよ

道化だと!?結構じゃないか、暴虐の限りを尽くせる
 ⇒こんな小物が相手でいいのか、盛り上がらないぞ

最後は巨大な敵、お決まりですよね
{/netabare}
episode 12 少女の本懐
{netabare}
固定砲台をあそこまで持っていって負けるなよ

主人公が女のケツしか追っかけないので盛り上がりに欠ける
物語に熱さが「乗ってこない」

最大の危機 ⇒ あっさり解決
テンポとはこういったことではないのだ 適当っていうんだよ

政治的に色々と思惑がありそうだけど
暴力がモノを言わせる世界だから問題ないのよね
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 3

58.9 19 ファンタジーで王女なアニメランキング19位
神秘の世界エルハザード(TVアニメ動画)

1995年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (36)
271人が棚に入れました
高校生の水原誠は文化祭の準備の為、実験装置の準備を行っていたが誠を一方的にライバル視する生徒会長、陣内により装置は暴走、それにより誠、陣内、陣内の妹の菜々美、教師の藤沢の4人は異世界エルハザードに飛ばされてしまう。
ばらばらに飛ばされてしまった4人だが奇跡的に再会できた誠と藤沢は化け物に襲われている少女を偶然助ける。 その少女、ロシュタリア王国のルーン王女に王宮に招かれた誠と藤沢は元の世界に戻る方法を探す間そこに滞在することとなるが、おりしもロシュタリアは王女を襲った昆虫型人類バグロムとの勢力争いの真っ最中。 異界に飛ばされたことで特殊な能力を持つこととなった誠と藤沢はその戦いに力を貸すことになるが、なんとバグロム側には陣内の姿があった。かくして、ルーン王女・水原誠 vs. バグロム・陣内克彦 のバトルが展開するのだった。

匿名 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

異世界転移

なんやかんやことが進んでいい感じにハッピーエンドっていう作品

問題点
主人公と生徒会長のいる国はそれぞれ争っているようだったけど、
最初の方で生徒会長が非道なことをしても誰一人死なないせいで、
その後のバトルのハラハラ感が一切なくなりました。

まあギャグがメイン(だと思っている)ので別に問題ないですかね
実際に異世界に住む人の立場になってみれば深刻そうな問題も、ギャグでサラーッと流されてしまう。そこが気になりました。

あと生徒会長をバイキンマンみたいな立場にしたかったのかもしれませんが、主人公がアンパンマンになるには力量不足なせいでうまくいっていないように感じました。
何が足りなかったのか…必殺技かなあ…

投稿 : 2025/02/01
♥ : 1

JBさん さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

OVAのがよかった。

OVA版とはキャラ設定とかシナリオ設定や展開とか
作画とかがかなり違っていて、変えすぎ感が否めない。
OVA版でも頭悪いキャラは陣内とシェイラと藤沢の3人と多かったのに・・・
頭悪いキャラが増えたせいか、シナリオも頭の悪い物が多くなって
たまにイライラするというか、くだらなく思ってしまう・・・=w=;
やっぱOVA版のがいいね。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 1

Takaさん さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

OVAの方が面白かった

アニメ版は全26話と話数はあるけど、
話を広げすぎて、それを広げっぱなし感があった。

OVAとは設定も違うし若干登場人物も違うので別モノと見ても、
陣内克彦(敵側にいる)の卑劣卑怯で詰めの甘いオチが付いている所しか
面白くないかなー

主人公の水原誠にあまり魅力がないとも思えるけど…
関西弁設定とかいるのかな?とか。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 1

63.0 20 ファンタジーで王女なアニメランキング20位
異次元の世界エルハザード(TVアニメ動画)

1998年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (16)
121人が棚に入れました
引退したミーズにかわり新たな水の大神官であるクァウール・タウラスが到着したが、就任式の日に誠たちは次元転移装置の暴走により異世界クレタリアの各地へと飛ばされてしまった。転移の原因となった命の泉の秘密とは?

声優・キャラクター
岩永哲哉、置鮎龍太郎、夏樹リオ、石井康嗣、井上喜久子、小桜エツコ、石村知子、阪口あや、島津冴子、櫻井智、吉田美保、坂本真綾、沢海陽子、子安武人、玉川砂記子、青野武

JBさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

次元転移装置だけじゃなく製作側も暴走してね?@w@;

神秘の世界エルハザード2の後の話になるので3期にあたります。
これでエルハザードシリーズ最終となるので、
自分が勝手に思い描いた物語がありまして
ラストはそうならないかなぁと期待していたのですが・・・
見事に違いましたねww
最後の最後まで期待してたんだけどね・・・=w=
13話作成されていますが、13話目はスペシャルエピソード的扱いなので
物語自体は12話構成です。
ただ、シナリオ構成とエピソード展開が結構、雑なところが見受けられ
ラストは、旅行かばんの蓋を無理やり押さえつけて閉めるというような
製作側の焦りが見受けられた為、とても残念でした^^;

投稿 : 2025/02/01
♥ : 0

ネロラッシュ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

TV版神秘の続きと思ってはいけません

TV版神秘の続きと思ってはいけません。
異次元はOVA版エルハザードの続きなのです。

次元転移装置の暴走によって異次元へ飛ばされるエルハザードの面々。
この次元転移装置はOVA版1期のラストに繋がる最重要アイテムなので、紆余曲折なくしてあの感動は無しです。
たわいもない話ばかりだとしても。
異次元でルーン王女を助けて一緒に暮らしている青年は、どう見ても天地無用の柾木天地にしか見えんのが笑える。AICめ(^^)

投稿 : 2025/02/01
♥ : 2

64.3 21 ファンタジーで王女なアニメランキング21位
ピーター・グリルと賢者の時間(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (155)
642人が棚に入れました
ここは、剣と魔法の世界――ヤケッパチ戦士ギルド所属のピーター・グリルは、見事に武闘祭を勝ち抜き、地上最強の男の称号を手に入れた!これで、恋人ルヴェリアとの結婚も認めてもらえるだろう。しかし、大いなる力には大いなる代償がともなう…。オーガ。エルフ。オーク。地上最強の遺伝子を狙う様々な異種族の女たちが、ピーターの子種を狙い、今まさに蠢きだそうとしていた。なぜ人は、事が終わってからこんなにも冷静になるのだろうか。かつて誰も見た事がない、地上最強の賢者タイムがやってくる!

声優・キャラクター
下野紘、浅水健太朗、二ノ宮ゆい、竹達彩奈、山村響、上原あかり、千本木彩花
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

自業自得やん

下野紘、二ノ宮ゆい、竹達彩奈、山村響、千本木彩香など声優は割りと自分の好きな人達。

主人公は流されやすいピーター・グリル。しかも事後は必ずと言っていいほど後悔に苛まれる。でも、自業自得だからね。したのはあくまで自分の意思だからね。

オスとしての欲求としてはできる限り種をまき散らすことだから合理的だろうけど、あんだけして妊娠しないのは逆にオスとしての力が弱いのかもしれん。というか妊娠したらそこで話が終わるのか。

自分が同じ状況に置かれたら我慢できるのだろうか?と考えてもみたけど、そんな状況は一生訪れないだろうし、関係ないと断言できる。むしろ、その事実が辛い。

ただ、こんな作品だけども学びがありまして。一人の女性に固執しすぎてはいけないよということ。身近に良い出会いがあるかもよということ。スパルタコスさんありがとう。{netabare}リサを想い禁欲を続けるが故にリサの乳に目を奪われて勝てないせいで交際に至れないからより禁欲して鍛錬を続けるループを繰り返していたのにミッチーとの交際を機会にリサへの想いなんて遠い過去だとばかりにしてのけたのは少々笑える。{/netabare}
女性を忘れるには女性との出会いですね。

だらだらとちょっとエッチなアニメを見たいときにはいいかもしれない。


OP
つらぬいて憂鬱 ニノミヤユイ
ED
ヨリドコロ Hilcrhyme
挿入歌
Ti amo Shusei's Project


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ
ここは、剣と魔法の世界--ヤケッパチ戦士ギルド所属のピーター・グリルは、見事に武闘祭を勝ち抜き、地上最強の男の称号を手に入れた!これで、恋人ルヴェリアとの結婚も認めてもらえるだろう。しかし、大いなる力には大いなる代償がともなう…。オーガ。エルフ。オーク。地上最強の遺伝子を狙う様々な異種族の女たちが、ピーターの子種を狙い、今まさに蠢きだそうとしていた。なぜ人は、事が終わってからこんなにも冷静になるのだろうか。かつて誰も見た事がない、地上最強の賢者タイムがやってくる!


第1話 ピーター・グリルとオーガの姉妹
ここではない、どこかの世界。ピーター・グリルは、各国の代表が覇を競う絢爛武闘祭で優勝し、地上最強の男となった。モチベーションとなっていたのは、婚約者であるルヴェリアとの結婚。ところが、リサとミミのオーガ姉妹をはじめとする様々な種族が、ピーターの最強の遺伝子を狙って動き出していた。

第2話 ピーター・グリルと未来の義父
リサとミミのオーガ姉妹の誘惑に負け、朝チュンしてしまったピーター・グリル。そうとは知らないルヴェリアは、父であるギルド長に対して婚約を宣言する。娘を異常なまでに溺愛するギルド長は、血の涙を流してピーターを憎悪。こともあろうに、ピーターがまたもオーガ姉妹に誘惑されているところに訪れる。

第3話 ピーター・グリルとエルフの関係
ある夜、ピーターの寝込みを襲いに来た全裸の少女。それは、エルフの里の特別親善大使を名乗る、ビーガン・エルドリエルだった。狙いはもちろん、ピーターの持つ最強の遺伝子。ところが、ピーターの象さんはいっこうに興奮しない。プライドを傷付けられたビーガンは、うさん臭い術をピーターにかけて去っていく。

第4話 ピーター・グリルと入浴の作法
ワームゴブリンの触手に捕らわれたルヴェリア。絶体絶命のピンチから救ってくれたのは、地上最強の男の本領を発揮したピーターだった。その圧倒的な強さに、戦いを見ていたリサとミミは大興奮。ルヴェリアも惚れ直した様子だが、ピーターはなぜか浮かない顔。実は、ビーガンにかけられた術の効果が出始めていて……。

第5話 ピーター・グリルとオークの縁談
娘を奪ったピーターに、憎しみを募らせるギルド長。そこに舞い込んできたのは、やはり最強の遺伝子を求めるオークの国からの、ピーターへの縁談話だった。ルヴェリアの必死の反対も空しく、オークの国に連れて来られたピーター。彼のお相手として姿を現したのは、美しく慎ましいピグリット・パンチェッタだった。

第6話 ピーター・グリルとオークの覚醒
ギルド長の狙いは、ピーターとピグリットをわざと浮気させ、ルヴェリアとの婚約を破棄させることだった。今度こそ誘惑に屈してはならないと己に言い聞かせるピーターだが、ピグリットのおっぱいの魔力に負け、またしても一夜を共にしてしまう。ギルド長からは報告を求められ、今度こそ身の破滅だと絶望しかけた時……。

第7話 ピーター・グリルと因縁の戦い
リサ、ミミ、ビーガン、ピグリット。ピーターの子種を賭けて、女の色気バトルが始まった! ビーガンが魔術で召喚したのは、妖精のアガペー。ピーター側の都合は一切お構いなしに、性的な興奮度を数値化して見せるという代物だ。それぞれが譲らず、争いが激化するかに見えた時、ティムが酒を持って訪れ、酒盛りが始まる。

第8話 ピーター・グリルと秘密の条約
とんでもない夜を過ごしたために、爆発して無惨な姿になってしまったアガペー。これ以上の争いを避けるためには、子種を巡る枠組みを取り決めるしかない!リサによる鶴の一声で条約が締結され、ピーターは毎晩ひとりずつから搾り取られることになった。ようやく休息日が訪れ、ルヴェリアとのデートに出かけるが……。

第9話 ピーター・グリルと条約の行方
楽しみにしていたルヴェリアとのデートが台無しになり、落ち込むピーター。慰めに来てくれたピグリットに甘え、またしても罪を重ねてしまう。もともと誰ひとりとして、条約を真面目に守るつもりなどなかったのだ。罪の意識と自己嫌悪のあまり、全裸で飛び出したピーターが出会ったのは、オーガの男・スパルタコスだった。

第10話 ピーター・グリルと怒りのメガトンアックス
ピーターに問われたリサは、自らの身の上に関する驚くべき秘密を打ち明ける。その頃、筋肉ムキムキマッチョマンのスパルタコスは、ヤケッパチギルドの受付に訪れていた。受付嬢のミッチーは筋肉フェチ。そんなことも知らず、通りがかったミミがスパルタコスに声をかける。オーガ姉妹と彼は、何やら縁があるらしく……。

第11話 ピーター・グリルと決闘の心得
ピーターは、リサを賭けてスパルタコスと決闘することになった。わざと負ければ、彼がリサを故郷に連れ帰ってくれるだろう。だが、リサとミミからは、手を抜いて戦えば肉体関係をルヴェリアにバラすと脅されている。観客として見守る男達は、スパルタコスを応援。なぜなら彼は、生真面目な童貞だったのだ!

第12話 ピーター・グリルと愛を叫んだ戦鬼
リサを連れ戻そうと、戦いを挑むスパルタコス。ピーターによる特訓でさらに腕を上げたにも関わらず、勝てないのには理由があった。童貞ゆえに女体に気を取られすぎ、集中力を乱してしまうのだ。そんな彼に、ミッチーが本気で恋をしている様子。ピーター達にも、新しい冒険に旅立つ時が訪れようとしていた。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 9
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

クリムは可愛いが、グリルは可愛くない。似て非なる流されエロキャラ。

[文量→中盛り・内容→酷評系]

【総括】
人類最強となった男が、その子種を求める異種族の美女とヤりまくる、だけのアニメ。

私自身がエロアニメが苦手なことを差し引いても、面白くはなかったと思う。異種族レビュアーズを見習ってほしいと思った点を、レビューに書きたい。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
異種族とか言いながら、容姿やプレイ含め、ほぼ、人間の痴女と変わらん。

異種族レビュアーズでは、(他作品ネタバレ){netabare} 例えば、ラミア族が、パーピーの排卵にメッチャ興奮するとか、エルフは同族の美女より、魔力が若い人間の熟女の方が好きみたいな、{/netabare}その種族ならではの性癖のようなものをきちんと描いていたし(種族の多様性を寛容な視点で描くのは、もはや哲学)、悪ふざけも突き抜けて高レベルギャグに昇華できていた。

ところが本作は、オーガー(性欲が強い)、エルフ(魔法で勃起させてくる)、オーク(美意識の違いから自信がない)など、一応の設定はあるけど、弱い弱い。

別に全部、人間でも代用できる設定ばかりでしょ。

それから、主人公のピーター君のクズっぷりに好感が抱けない。「クッ、負けてなるものか!先輩のためも俺は負けない!」というポーズだけして、簡単に流され、1発ヤッて、後悔する(フリ)。

どうせ流されるなら、異種族レビュアーズのクリムくんのように、{netabare} 最初は拒否しながらも、なんだかんだ興味があって、徐々に自ら(ベテランも引くくらいの)エロの探求者になっていく {/netabare}みたいな感じなら微笑ましい。消極的な流されエロキャラとしては、彼(彼女?)は当代1である(笑)

また、積極的なエロ方面にいくなら、スタンクたちのように堂々とスケベを求めてほしい。それはそれで、分かりやすい作品になる。

あと、本作の内容で15分は長い。中途半端なドラマを2分でまとめ、エロ部分を2分たっぷり魅せ、ラスト1分をギャグで落とすような5分アニメの方が良かったと思う。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆2
エロギャグ系か。賢者タイムって、そっちのか。この作風なら、(インパクト的に、ネタバレになる)1話でのOPは省いた方がよくない? これ、異種族レビュアーズの前だったら、もうちょい評価されたか?

2話目 ☆3
いや、別室ならまだしも、その距離はバレるだろ、流石に(苦笑) AVの痴漢モノじゃないんだから(笑)

3話目 ☆2
次はエルフ。ハーフエルフになるじゃん。心が伴わなくても、海綿体に血は通うけどな。分かりやすく、触手プレイか。

4話目 ☆2
バトルは超アッサリなのな。どんなエンチャントだよ(笑)

5話目 ☆


6話目 ☆


7話目 ☆


8話目 ☆2
先輩~っす、というと、宇崎花に似てるよな、声質とか近いし。

9話目 ☆1
最後は完全にただの浮気。

10話目 ☆


11話目 ☆2
久々にエロがない。

12話目 ☆1
童貞(笑) ミッチーを好きになり、リサを忘れるって、分かりやすい展開。
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 18
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

今観てる

1話感想{netabare}
僧侶枠?と思ったら違った。
こういうの見ててつくづく思うのが…もうちっと小池一夫のノリってできないもんかね?
ってか存命中に監修とかして欲しかったなぁ。
ピーターが「お前にはエレクチオンしないッ」とかやったら爆笑だったのに。
言い寄る女も当然ソッチ系で…処女厨が卒倒するようなヒロインとか別に構わんと思うんだがのう。{/netabare}

3話までの感想{netabare}
武闘大会って今回初めての開催ってことじゃないよね?
歴代チャンプは居ないのだろうか。
特にギルド長、若いころピーターと同様オーガに言い寄られて大変だったという過去があってもおかしくない気が。
娘を渡したくなくて事情を知りつつワザと泳がせてる、な~んて可能性は…無いかな?
と思ってたら3話でエルフが登場。
こっちは外部の子種を持ってくるのは最近決まったことらしい、これはギルド長も知ってなさそう。
なーんてことを思ってたら、「どうしてエレクチオンしないのッ!?」来たー。
原作未読ですよ、ホントウデス。
って、違う、なーんか違う。
私が1話感想で書いたのは、男慣れしてる女性が自慢のテクを披露しても無反応で愕然とするのを想定したもの。
そのキャラの生き様(主に女としての)によって培われたプライドが揺らぐ場面で、こっちのエルフの生き様なんて知りませんがな。
プライドの拠り所は男女関係無く人間より上位ってだけで、女の意地とか男をどうこう思ってるとかとは若干違う気がする。
それでも小池一夫ネタ使ってくれただけでもありがたいのかなー?どうなぁー?{/netabare}

6話までの感想{netabare}
あれ?何気に面白い?
英雄が手柄を上げて王様よりも民衆から支持されて、煙たく思った王が失脚を目論んで無理難題を押し付ける──みたいなのは神話や歴史でよく見る話で、そういう系って私は好きみたい。
これはそれに近いんじゃない?
どうやって無理難題を回避するか・打ち破るかが見所の…まぁ陰謀を暴く話と共通するのかな?
で、失脚させる手段としてギルド長はハニトラを用意したって話。
そして主人公はなんとか回避したものの、意に沿った顛末というワケでもないのが「なろう系」に見飽きてたところに新鮮に映るw
敵意を持ってる奴じゃなくてむしろ味方なんだけど、ピグリットが望まない方向に行ってしまいそう・爆弾抱えてそう、というのも一歩間違えるとイラッとくるとこどだけど上手く調整してあるんじゃない?
ところでオーク長はピグリットが人間族の価値観では美人だと承知はしてたのかな?知っていながら邪険な扱いをしてた?{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 7

69.7 22 ファンタジーで王女なアニメランキング22位
テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス(第2期)(TVアニメ動画)

2017年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (190)
884人が棚に入れました
ロゼたち「セキレイの羽」の一行と共に新たな地、ローランスへと向かっていたスレイたち。道中でハーブの取り引きをした際、盗品を売りつけられそうになり、犯人から脅しをかけられるものの、難なく相手を返り討ちにするロゼ。スレイは商人としての仕事をきっちりとこなすロゼに感心しつつ、夜になると穢れのありようを自分なりに認識し、受け止めることができるようになるためライラたちと鍛錬を続けていた。穢れの塊であり、強大な力を持つ「災禍の顕主」に立ち向かう力を得るために――。そしてスレイたちは商業都市ラストンベルに辿り着き、そこで“語り部”メーヴィンと出会う。

声優・キャラクター
木村良平、逢坂良太、茅野愛衣、小松未可子、下屋則子、福圓美里、小野大輔、津田健次郎
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

細かい所を気にせず見られる人にお勧めしたい

2017年冬アニメ。分割2クールの後半、全13話。
ゲームはゼスティリアではなくベルセリアをプレイ済みです。

細かいツッコミ所はあったものの、最後まで一貫したテーマを描ききっていてとても良い作品だと思います。
原作ゲームのラストとは似て非なるものになっていて、アニメ独自のテーマに沿った素晴らしい改変でした。

西洋の中世風のビジュアルではあるのですが、この世界観は日本人的な感覚で考えたほうが理解しやすいと思います。白黒付けられないこの世界観がすごく気になって本作に興味を持った身としては、とても納得のいくラストでした。

何よりも世界観とテーマを大切にしていますが、そのぶん設定説明を省くところが多く、ストーリー面でも謎が残ってしまったのは勿体無かったですね。
作画は1期に比べ安定感を欠いてはいますが高水準は維持していた印象。個人的にはコンテ・演出で練り込みが足りないかなあ、と。
音楽は楽曲自体は良いのにFLOWの曲を使い過ぎで、かえって冷めてしまうこともあり残念でした。

全体的な作りがアニメ慣れしていない印象で、解りにくいところもある反面面白いとも感じました。

【テーマ】
本作で最も評価すべき点ですね。テーマのみ星評価できるなら10くらい付けたいw{netabare}

スレイが穢れに対する答えを導き出すためには人間を知る必要があり、それをアリーシャ・ロゼの掘り下げと、彼女達との交流によって描いたのはとても良かったと思います。
スレイの答えは本作のテーマを浮き彫りにし、さらには交流するゲストキャラクターやサブキャラクターに影響していきました。
導師一人ではできることに限りがあり、スレイが独りではないこと、仲間が支えてくれることが最も大切なことで、人の絆をより強く印象付けるために「人を浄化するには導師は穢れを引き受けなければならない」「受け止めた穢れを従士に振り分けられる」という設定の変更があり、本当によく考えられていました。
ヘルダルフとアイゼンという「殺すことが救いとなる存在」をそれぞれ別の形で救ったのも上手いですね。{/netabare}

【キャラクター】
全体的には良かったのですが、描写不足や最後にどうなったのかわからないキャラクターがいたのは勿体無かったですね。
{netabare}
1期に比べミクリオにはスレイ以外のキャラクターとのやりとりが増え、ミクリオの思いやりや少年らしさが描かれたのがとても良かったです。
ミクリオはゲーム版では出生が明かされますが、アニメでは語られなかったので人によっては「いるだけ」に感じたかも知れません。
ですが、「スレイは一人ではないからここまで来られた。スレイはどんな時も独りではない」という描写を一貫した本作では、常に素顔で接することが出来るミクリオがスレイと一緒に旅すること自体がとても大切だったと思います。
人と天族の共存というテーマから考えても、種族間の壁が最初から全くない、「特別ではないからこそ特別な友人」という、存在そのものに意味のあるキャラクターでした。

ロゼはスレイやアリーシャの理想・理念に対してひとつのアンチテーゼの役割を果たし、二人と衝突・和解することが非常に大きな意味を持ったキャラクターとなりました。それぞれの理念が両立するにはこの世界観でなければ無理だろうなあ。
ロゼ本人に関しては、自分のしてきたことが間違っていたと自分で認識しながらも、心折れずに別のやり方を見つけ出し、自分自身を変えたことは特に素晴らしいと感じました。
小松さんも多面性の強いロゼをしっかりと演じきっていて、まさしく本領発揮という印象で見事でした。
ロゼ編長かったですが、その分説得力も生まれてとても良かったです。
デゼルはロゼを語る上で欠かせない存在。詳しくは各話レビューに書いています。

…エギーユは怖い人って印象が消えてません;;

ルナールの良心を誰にも見せない在り方は色々考えられて面白いですね。
ルナールは元々ロゼの部下で暗殺者でしたから、世直しを夢見ていながら暗殺業に疑問を持ったがために穢れたのではないかというのがプレイヤーの間で多い考察のようです。アニメでは第1話(#0)で風の骨の一員としてルナールがアリーシャの目の前で憑魔になっているので、設定は継承していますね。
憑魔は人間なら誰でもなってしまう可能性があり、それが人間の一つの側面でもあると考えるとルナールは良いキャラクターだったなと。

サイモンについては情報が少なすぎィ!w
{/netabare}(2017.5.4)

【以下各話レビュー】
{netabare}
急に思い立ち、今期かなり楽しんでいる本作で。
3話目までは見直して書きましたのでよろしくです。

・第14話(#13)「穢れなき世界」{netabare}
先代の導師ミケルが雪原に立つ後ろ姿の孤独なイメージが印象的でした。足跡の先に立つライラは見守ることしか出来ないという感じで何とも淋しい演出です。
ロゼの商人と暗殺者の姿のギャップ、必要悪として行動する姿、中間管理職らしいセルゲイの苦労、先代導師ミケルの苦悩の言葉が繋がっていると感じます。
風の骨の行動原理は何となくわかりますが、語られる言葉がかなり曖昧なのは問題点かも。1期から感じてましたが、理論的な部分が苦手らしいのは本作の特に勿体無いところですね。 {/netabare}


・OPについて {netabare}
2期OPの哀愁漂う感じがかなり好きです。
雪原で背中を向けて立つ姿は孤独を象徴するイメージ映像と思われますが、OPでもう一人、災禍の顕主ヘルダルフが吹雪の中で孤立しているのは原作の設定を反映しているのかな?
OPラストでは仲間の中心にスレイが立ちますが、彼らには導師の苦痛を肩代わりすることも分かち合うことも出来ない。それでも支えられている。
そんな風に感じました。 {/netabare}


・第15話(#14)「風の天族デゼル」 {netabare}
ボーイッシュなロゼをいかに女性らしく可愛く描くかに腐心している感じがするなあw地味可愛いの好きですよ!
ロゼの暗殺業にスレイがどこまで気づいているのかが気になるところ。
マーリンドよりも今回の地下水浄化のほうが短時間で済んでいる様子だったり、鍛練シーンを入れたり、スレイの成長も描いていて好印象です。
アニメオリジナルキャラクターだというグルードマンは、比較的理解の早かったセルゲイの対となる人物なのでしょうが、敵になるのかどうかが気になるところ。セルゲイにより語られたローランスの内情も貴重な情報でした。
ロゼの矜持が揺らいでいるのは、殺すべきでない人間であるアリーシャを殺そうとしてしまったためでしょうか?自分の目に映ることだけが全てではないとスレイとの交流で認識したのもあるかも。{/netabare}


・第16話(#15)「それぞれの哲学」 {netabare}
アニメではロゼとデゼルは親子に近い関係と判明しましたが、まだ語られていない部分もあるようです。
グルードマンの目的がまだはっきりしませんが、武装した兵士を連れての交渉は脅迫に近いですね。スレイがセルゲイを解放するように言い、エドナの足止めがグルードマンへの脅迫みたいになっていました。面白いけどスレイたち浮世離れしすぎててハラハラするw

スレイの「もし争いのない世界にしようと思ったら…」という言葉の先には、ロゼと同じような結論があるかも知れません。これってベルセリアにも繋がる事ですね。ロゼの暗殺に気づいているのかどうかで、この言葉の意味は大分変わってくるかも。
一方でロゼも天族を認識したことで、自分の考え一つでデゼルが暴走する可能性があると自覚せざるを得ない。共に行動したことで、スレイとロゼはお互いの信じてきたものを揺らがせているのではないかと思います。

メーヴィンの言葉のとおり、スレイは自分に正直に進むしかないのでしょうね。ここでライラがアリーシャの名を出したことで、理想を共有する人物の存在が悩めるスレイの気持ちを軽くしたと感じられました。
そしてアリーシャもまたスレイの言葉を支えに困難を突破しようとしています。

この回、スレイとアリーシャ、スレイとロゼの互いへの影響を明示している印象でした。(2017.1.28) {/netabare}


・第17話(#16)「復讐」 {netabare}
今回でロゼの背景がほぼ示されたと思って良さそうです。
ロゼがアリーシャ暗殺の依頼を受けたのは、実現困難な理想を掲げる為政者に対する反発があったためなのかも…。
デゼルもエギーユも任務と語っていますが、明らかに私怨による復讐ですよね。確かにコナン王子は許されない行いをしていますが、それを自分達の正当性に結びつけるのはどうかと思う…
ロゼにもコナン王子を恨む気持ちはあるでしょうけど、もしも殺すことそのものに迷い悩んでいたとしても、周囲からの期待はロゼに「殺さない」という選択を許してくれない。コナン王子を襲撃するシーンでロゼが仮面を外したのは、私怨による行動であることの証明に見えます。

これまでロゼは世直ししているという誇りと信念があったから、殺人を犯しても穢れずにいられたのかもしれません。でも自分で決断したと言えるのかが曖昧な今回の復讐を完遂したとして、それでも穢れずにいられるか、私には微妙に思えます。

スレイはロゼの様子がおかしいことに気づいていましたし、人を浄化するために他者の穢れを引き受けてきたスレイにとってロゼの暗殺を止めるのは当たり前のこと。でもそれ以上に、スレイは友人に人を殺して欲しいとは思わないでしょう。
メーヴィンの「大切なのは自分に正直に生きること」という言葉が、今回のロゼとスレイにも繋がっているように感じます。

天族たち(エドナ、デゼル、ミクリオ)の問答のシーンでは、彼らの年齢差が感じられて面白かったですね。(補足・エドナは1000歳超え、ミクリオは見た目どおり17歳、デゼルは天族としては若いようですがミクリオよりは年上とのこと)
ミクリオはデゼルの言葉に反論することはありませんでしたが、エドナは一刀両断。現段階では殺す以外にどうしようもない兄アイゼンのことがあるからこそ、エドナの言葉は非常に重く、説得力がありました。

グルードマンは話のわからない相手ではありませんが、スレイとのやり取りを見ると和解するか決裂するか微妙な距離感があり、今後の展開が楽しみです。得体の知れない力を持つ導師と馬車の中で丸腰で話し合うあたり、相当肝が座ってるなあw 私どうもグルードマンさん好きみたいですw(2017.2.1) {/netabare}


・第18話(♯17)「届かない理想より目の前の正義」{netabare}
今回も面白かったけど、尺が心配になってくるなあw
初めてロゼを完全にヒロインとして描いた回でもあるかな?本当に可愛かったw

今回はロゼの正義が崩れる話でしたね。
ラストのロゼの涙は、ブラドの正義ではどうにもならない現実を知った絶望なのかな…。「世の中には殺されなきゃいけない奴がいっぱいいる。綺麗事じゃすまない」というロゼの台詞には強い義務感が感じられてやるせなかったです。

今回のスレイの言葉はどれも良かったです。「どんな人の中にも穢れはある。誰だって穢れを戒めながら生きている」という言葉にはアリーシャのことで穢れかけた自分のことも含まれていると思うと重い。その上でロゼが穢れと向き合ってきたことをいたわり、スレイ自身の意見とロゼに対する優しさ、世界の現状まで含めてロゼの知らない世界を語る。これは導師ですわw
スレイは先代導師の言葉に対して、人間の業も受け入れた上で一つの誠実な回答を示したとも感じます。

ライラやミクリオだけでなく、人間嫌いであるはずのエドナが、ロゼを利用してきた(と思われる)デゼルに対して批判的なのが良いなあ。デゼルの「ロゼは傀儡だ」という言葉の真意は何でしょうね?個人的にはデゼルがロゼを大切に思っているのは本心だと思うので、腹も立っているけどちょっと様子見かな。デゼルもですがエギーユに関しても、まだ評価は保留すべきのようです。(2017.2.7){/netabare}


・第19話(♯18)「商談」{netabare}
スレイはローランス皇帝ドランの屋敷に招かれ千年前(ベルセリア)の出来事を伝承として知るのですが、大分間違った伝わり方ですねw
ベルセリアゲーム内ではベルベットは世界中に支持されたアルトリウスに反逆した人物です。1期の頃から本作では闇に葬られた人達を描いてきましたが、ベルベットはまさにそちら側なので、捻じ曲がって伝わっているのは仕方無い。
アルトリウスが実現したとされる「感情のない世界」についてスレイはどう思ったのか?ベルベットが導いたのが災厄の時代であったとしても、人の感情を否定したくないスレイはベルベットをどう思ったのか?という点が気になります。

従士契約の描き方がアリーシャとロゼで今回も対比的でした。
アリーシャの場合はスレイや天族との絆の証であり、最初に見たのはずっと見たいと願っていた世界。
ロゼは自分の正義のためにスレイにギブアンドテイクを持ちかけていて、最初に目にしたのは立ち向かうべき世界。
その前提として二人ともスレイとの信頼関係がきちんと描かれ、命を賭ける覚悟があるのは良いですね。

あとライラ、従士契約のデメリットについてスレイに教えてないのはズルい。スレイは怒って良いよw
ライラはアリーシャとロゼに対して誠実でしたが、スレイを守るためにはそういうやり方もする。ライラにとって一番大切なのはスレイが人間に絶望したり穢れたりしないように導くことで、それは1期からずっと描かれてきたと感じています。スレイは導師として天族とばかり人間関係を作っていては駄目で、ライラにとっても人間に頼るべき時があるんですよね。(2017.2.15){/netabare}


・第20話(♯19)「レディレイク」 {netabare}
今回はアリーシャが妾腹の王女であることが明かされ、個人的には結構気になっていた事だったのですっきりしました。
重要な遺跡の鍵(紋章つきの短剣)を与えられてる立場だからそのくらいの血統ではあるはずですよね。

近隣の村でアリーシャたちを襲ったのは穢れまじりの土石流なのかな?目に見える天災が竜巻だけではなくなってきているのか…。
ザビーダは再登場しましたが、あっさり分かれてしまったなあ…。人間のトラブルに天族や導師は関わらせないのがアリーシャの考えだからでしょうね。

ザビーダの「あんたたち人間は何をやってる?」という問いは人間全体に対する厳しい問いかけであり、反対にルナールの、あんな奴らには報いを受けさせてやればいい、という主張は人間の弱い心からくる誘惑でもあります。
アリーシャもまた自身の中の穢れを戒めているという印象で面白いシーンでした。

竜巻が天の裁きなら導師にすがるしかないけれども、穢れによる天変地異だからこそ人間である自分が行動する意味もあり、妾腹とはいえ王女であるアリーシャには人の上に立つ者としての責任もあります。マルトランを救出に向かうかどうかの決断や、シレルから「どんな状況でなら殺しを認めるのか」という判断を求められたこともその一つ。特に不殺を貫くか否かはアリーシャというキャラクターにとって重要です。

竜巻とドラゴンの謎も気になるし、次回も楽しみです。(2017.2.20) {/netabare}


・第21話(♯20)「浄化」{netabare}
都市部に潜入した時点でバルトロ兵に気付かれるって早いwと思っていたけど、広場に向かうと思わせるためにわざと気付かれるようにしたのかな?

国王が穢れを背負っていたのは長年王としての責任を果たしてきたから?自分の穢れを戒めるだけではなく、国内の不平不満(他者の穢れ)とも向き合う必要があったということかな。それでもアリーシャを守ったのは一人の人間として感情を捨てずに生きてきた証なんだと思います。
…それはともかくアリーシャ医者くらい呼んであげて~;;

バルトロの結末はちょっと説明不足でしたね。
アリーシャの理念を否定するために命まで捨てたバルトロは公人としては失格です。同じような事態を起こさないことが、今後アリーシャが政治に関わる中で乗り越えるべき大きな課題のように思います。
アリーシャを理解し信じているから穢れないマルトラン師匠が対照的なのも良いですね。ルナールは狂言回し的な役割になってるなあw

そして念願のドラゴン浄化に成功!
これまで何人、どんな導師と従士が存在したのかはわかりませんが、その中でスレイ、アリーシャ、ロゼという三人が揃ったというのは奇跡に近いのだと思います。
三人が穢れを恐れていたらこんなことできないと思うんですけど、1期でライラがスレイに答えを導き出して欲しいと言ったことや、アリーシャロゼの掘り下げをがっつりやったことがきちんと繋がっているのが素晴らしいです。

今回色々勿体無かったのがコンテ演出で、アリーシャとバルトロのシーンや浄化シーンはもう少しわかりやすく、盛り上がりを作れたと思うので残念。

…あれ?アリーシャ…「どういう状況で殺しを認めるのか」の結論は?;;
(追記・後から思ったけど「誰も死ぬ事は許さない」と言ってたからやっぱり殺すなということでいいのかな?)
(2017.3.1){/netabare}


・バルトロ卿について{netabare}
全体的な描写から考えるにアリーシャがいなくなることで地位が磐石になる立場なんでしょうけど、凄くわかりにくいですねw
でも一番はアリーシャの理念に対する反発かな。むしろ憎んでさえいるように見えました。その理由も描いてくれたらさらに良かったけど、本作はそういうのが苦手っぽいんですよね。

1期ラストの戦争ではローランスを獲るのと同時に、アリーシャが止めに入るのを見越して、どさくさに紛れて殺すつもりだったのかも?ランドン師団長はバルトロの意向を理解していたから、王女に部下が深手を負わせても「よくやった」なんて言えたのではないかと思います。
さらには国家反逆罪を被せて追い討ちをかけたものの殺すことも捕えることも出来ず、師匠を囮に誘きだそうとするも、裏をかかれ国王の前に来られてしまった。自身が国王を刺してしまったのは計算外だったでしょうけど、アリーシャに罪を擦り付けられれば逆転の目はある。バルトロも他に方法がなかったでしょう。

自身の責任を果たす事によって穢れの発生を少しでも食い止めたいアリーシャに対して、バルトロの自殺は彼女の理念に汚点を付けたという意味で「負けなかった」と言えるのかも知れない。
ただ、アリーシャは政治ばかりではなく世界の仕組みという大局を見ていて、バルトロはもっと個人的なものを見ているのだから、そもそも同じ土俵にいないのですよね。これでは出し抜かれても仕方ない。

今となっては、スレイの殺害がバルトロにとって目的達成の一番の近道だったのかも、なんて思います。
会食に招きながらもスレイを殺さなかったのは、バルトロ自身の言葉の通り、政治的にアリーシャに加担しなければ眼中に無かったから。結果的にはスレイのおかげでアリーシャは命も理念も失わずに済んだのだから、詰めが甘かったですね。まあライラとミクリオがいたから殺せなかっただろうけど。(2017.3.1){/netabare}


・第22話(♯21)「いつか夢見た世界」 {netabare}
前回国王が亡くなったのは触れなくて良いんだろうか…。あとアリーシャ以外次期国王候補居ないの?
レディレイクを襲ったドラゴンは中身の天族はどうなったんだろう。それとも感情を伴う穢れが集って実体化した場合もドラゴンになるとか?
ゲームの設定と違う部分もあるので、調べて知ってても混乱する時がwもう少し説明してくれてもいいのよ?w

ハイランド国内が一丸となったり、人間と天族が実質的に共闘する形になったり、ハイランドとローランスの両国の兵も協力関係を築いたりと、スレイとアリーシャが夢見る光景の縮図が描かれた回でしたね。皆可愛いし和むし久しぶりに明るいシーンが多くて良かったです。
兄より世界が先だと言えたり、従士と共倒れになる可能性も知りながら神依に名乗りをあげたり、エドナの中身大人な所をしっかり見せてくれたのも個人的に凄く好き。ザビーダが加入してパーティ全体が落ち着いた雰囲気になったのもイイですね。

…ところで導師一行を陰から見守りながら情報提供とかサイモンちゃん何してんですかw
彼女も腹に一物抱えてるようで、しかも描写からして導師一行を勝たせたいようなので先が気になる。

ベルセリアとのクロスに関して、アニメでは千年前の出来事で伝承や口伝で伝わってきてるので間違っている部分もあって、メタ的にもネタバレにならないようになってるのがちょっと面白いかも。(2017.3.7) {/netabare}


・第23話(♯22)「北の大地」 {netabare}
今回は従士二人の神依、デゼルやサイモン、ルナールなど色々詰め込んだ豪華な回でした。今の段階ではサイモン、ルナールの顛末は説明不足(ルナールに関しては全体的な描写から心境を想像はできる)ですが次回フォローあるかな?
…サイモンちゃん寂しがってるというか、主にかまって欲しいようにしか見えないのは私だけですかねw

地脈の話がまともに出てきたのは第1話(♯0)以来ですね。OPの雪山はラストバトルの舞台だったのか。
神依するうえでロゼは行使する力(武器)が扱い難い、アリーシャは神依の素地そのものが出来ていないという違いがあるような描写も面白いと思いました。

そしてロゼを利用してきた事を後悔し始めているデゼル。ブラドの復讐はデゼル自身の無念を押し付けていた部分は間違いなくあったと思うし、デゼルの一方的な憑依によってロゼの運命は良くも悪くも変わったわけで。
主体性の強いロゼとは遠からず子離れ(?)のような時期が来るだろうとは思っていたので本編中で描かれて嬉しいですね。
デゼルがロゼに憑依してきたという関係とその変化、デゼルの心理がサイモンとのやりとりと連動してスムーズに描写できている印象。
…で、次回予告が不穏な空気なわけですが…;;

サイモンドラゴン化でしっかり盛り上がりを作った引きで次回も楽しみです。(2017.3.13) {/netabare}


・第24話(♯23)「風になる」 {netabare}
原作プレイヤーに気を揉ませていたデゼルの結末が今回のハイライト。
残念ながら生存とはなりませんでしたが、2期前半のロゼメインの一連のエピソードで同時にデゼルの掘り下げも出来ており、しっかりと繋がっているのはとても良かったです。
ブラドの目指したものとデゼルの願望をある意味では背負わされてやってきたロゼは、これからは一人で決断し責任を背負っていかなければなりません。ですがデゼルが思っていた以上にロゼは成長していて、何の心配も要らないと感じられたから最期に笑えたのかなと思います。
泣いてもいいだろ?って言いながら笑って終わるとか反則ですわ…;;

ベルセリア作中で重要な意味を持つ「緋の夜(月が赤く輝く夜)」を迎え、その影響なのかベルベットとスレイが夢の中で邂逅。こう来たかー(歓喜)!!
かつて災禍の顕主と呼ばれたベルベットも導師であるスレイも、大切な誰かや自分の願いのために戦う(戦った)という点では変わらないのですよね。ベルベットの言葉はスレイ自身がどうしたいのかを問いかけているようでした。

ベルベットに復讐心を抱かせたことがアルトリウスの最大の間違いだったとも言えますが、だからといってハイランド・ローランス間の戦争をその身で経験したスレイには、世界のために一人を切り捨てたアルトリウスのやり方が間違っていると断言する事も出来ない。
ですがデゼルがロゼに言い残した「導師が誰かを犠牲にすることを肯定したら悲劇が繰り返される」という言葉は、デゼルがスレイのやり方を心から認めている証拠で、物語の上でもアルトリウスとスレイの差異を明確にしていました。

負の感情の蓄積が天変地異すら起こす本作で、人間や穢れが根本的に抱える矛盾をも受け入れて世界を良い方向に導くというのがどれだけ無理難題なのかを再認識してしまうわw(2017.3.23) {/netabare}


・第25話(♯24)「導き出した答え」{netabare}
マオテラスさん登場でとても嬉しいですw ベルセリアとのクロス要素ではありますが、五大神(最高位の天族)の一柱だと分かれば支障ない描き方でしたね。穢れながらも自我を保ち自身の意志で抗っている状態はなんとも健気。

災禍の顕主は先代導師にかけられた「永遠の孤独の呪い」のせいで、時には自由な意志疎通すら出来ないことが判明。きっつい呪いですね…;
首吊りしてたのはヘルダルフの親しい人たち?自分も自殺しようとしても出来ないような描写もちらっと入ってて辛い;サイモンの呼び掛けに応えなかったのも呪いの影響なんだろうか。
サイモンの「主は導師に自分を殺す可能性を見出した」という言葉は殺害がヘルダルフへの救いになることの暗示でしょうね。

災禍の顕主が出した答えは「力により矛盾を打ち破る」こと。お互い自分の思いを通したければ相手を倒すしかないという理屈なんだろうなあ。
それに対し、スレイは「人としてお前を浄化する」という言葉を返しましたが、ヘルダルフと人間として話したい、繋がりを持ちたいという意味かな、と。スレイ自身が常に誰かに支えられてここまで来たからこそ言える言葉なのだと思います。(2017.3.27){/netabare}


・ミケルとヘルダルフについて{netabare}
カムランにおける先代導師とヘルダルフの因縁は、歪な人間関係がきっかけであるように私は感じました。

立場も状況も人柄も違うので単純に比較は出来ないですが、スレイとグルードマンの関係性は少し似ている部分があったように思います。
スレイは脅迫じみた行為にも屈しない意志の強さと導師としての力を示し、実直ながら強硬派らしかったグルードマンも一筋縄では行かないと認識したから、ペンドラゴへの道中で対等に話し合うことができたわけです。最終的にはグルードマンは導師に協力することになりました。皇帝ドランの命令もあったとは思いますが。

一方でミケルは何の力も持たず、ヘルダルフはマオテラスの姿を目にしても軍人としての立場を曲げなかった。
ミケルはヘルダルフに騙されたのは確かなのですが、その純朴さゆえ、自分を対等と認めさせることが出来なかったために良いように利用された印象です。ヘルダルフが「力の伴わぬ馴れ合い」を否定しているのは、人間の頃からの性格なのかも。
とはいえミケルがヘルダルフにかけた呪いも正直やりすぎで、後世に大きな負の遺産を残してしまっています。ミケルが引退した理由が語られていないので何とも言えないのですが、導師としてよほど辛い思いや挫折を経験してカムランに辿り着き、村が心の支えだったのかな、と…
ミケルとヘルダルフ、二人とも加害者であり被害者でもあるという描き方は良いですね。(2017.3.27){/netabare}


・第26話(♯25)「伝承」{netabare}
1ヵ月は長かった…でもその分楽しめました!

「死こそが救い」である災禍の顕主の怒りを鎮め孤独を癒すというスレイの結論は本当に良かったです。ヘルダルフとスレイのやりとりをもっときちんと描いてほしかった気持ちはありますが、呪いと穢れに飲み込まれたヘルダルフを救い上げ、穢れと矛盾を抱える人間として再びやっていけると考えられるまでに繋がりを持てたことは素晴らしい結末だと思います。
「永遠の孤独の呪い」を解くということは、ミケルのやり場の無い感情も一緒に浄化するということなのかもしれませんね。
ドラゴンの姿のまま自我を取り戻しつつあるアイゼンも、アニメのテーマに沿った描写だったと思います。

スレイが願った「人と天族が一緒に暮らせる世界」はお互いを見て語り合う世界ではなく、人間も天族も独力で生きているのではないことを認識し、積極的に繋がりを保ちながら共存していく世界として実現しつつあります。
第24話のスレイの「皆と旅をしたことで人間と天族が共存できると信じられた」という言葉がきちんと形になりましたね。

アリーシャが天族に対して様付けを止めないのは何故かとずっと思っていたのですが、それは天族とどんな関係性を築くかは人それぞれだからだと感じるようになりました。
為政者であるアリーシャは天族に支えられて国を維持していることを知っており、スレイやロゼにとっては家族や身近な友人。普通の人々にとっては見守ってくれる土地の神様です。
崇高な存在だったり友人や家族だったり、色々な関係があるのですね。(2017.5.1){/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 14

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

キャッチフレーズは「伝承はいつしか「希望」になる」其の2です。

この作品はテイルズ オブ ゼスティリアの2期に位置する作品です。
物語の内容に繋がりがあるので、1期を未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

この作品のPVを初めて見た時、あまりの作画の綺麗さに鳥肌がたったのを覚えています。
これまでも作画の綺麗な作品はたくさん見てきました。
でも、この作品の作画レベルは「思わず息を吞む」ほど高いと思いました。
レベルが高いのは作画だけではなく、SEについても同様…
つまり、アニメの根底部分のクオリティが半端なく高い作品…という事なんだと思います。

ここまでレベルが高いと次に気になるのは途中からの失速になるのですが、この作品については全くの杞憂でした。
しかもゲーム原作にも関わらず、分割2クール作品として描き切ってくれる…
視聴者冥利に尽きるとはこの事だと思います。

こうして2期の放送が始まった訳ですが…2期も期待を裏切らないクオリティだったと思います。
「人と天族が共に暮らせる世界を作ること」を目指して始めた導師スレイの旅も未だ道半ば…
そしてその旅路は決して平坦ではありませんでした。

導師の穢れを浄化する能力は確かに凄いです…
けれど、導師と言えど一人でできる事には限界があります。
そのためにライラやミクリオなどの天属と行動を共にしてきた訳ですが…
時には剣…そして時には盾にその姿を変え導師と共にあろうとする天属の皆さんですが、穢れは中心への接近に伴って強さを増していくので、これまで通りの戦い方では通用しなくなっていくんです。

そしてアリーシャとロゼ…どうやら二人とも大層な荷物を背負ってここまで生き抜いてきたようです。
アリーシャは一国の姫君で王位継承権を持っている立場…隙あらば、と邪な考えを持つ者が決して少なくありません。
でもそんな事に現を抜かしている時間はアリーシャには1秒だってありません。
だってその1秒があったらその分、国や民にできる事を考えたい…

争いが嫌いな平和主義者…「敵がこちらに攻撃するまで我々は攻撃してはならない」
自分の発言に真摯に向き合い率先垂範する彼女は、やっぱりどこからどうみても魅力的です。

そしてロゼ…彼女の心の中の闇はどれだけ暗く深いのだろう…
物語の展開を見ていれば、彼女の中に闇が渦巻くのも激しく理解できます。
だって、今自分がここで生きているのは誰のおかげ…?
そんなの改めて問う必要なんてない…

誰かがやらなくちゃいけないから自分がやるんだ…
教えて貰った「届かない理想より目の前の正義」の信念はとても大切…
でも本当にそれだけ…?
自分にはそれしかできないの…?
この自問自答は彼女に自分自身を俯瞰させるきっかけとなりました。

そしてアリーシャとロゼは、これまでの自分と決着を付け更なる高みを目指す事を決めます。
それはこれまで以上に険しい道である事は行く前から明白…
自分の手で掴み取れるのは、ほんのちっぽけかもしれない…
けれど、これは自分達にしかできない事…
だから自分の全部で絶対支えてみせる…自分達も支え合いながら…

でも一番おいしいところを持っていったのはお約束通り導師でしたね。
その前の展開から何となく予感はしていましたけれど…
だって、きっとこれ以外の着地方法を模索したら絶対に尺が足りなかったと思いますし…
今でもミクリオの叫び声が頭から離れてくれません…

ここまで視聴してきてふと思った事があります。
導師って、何人いるんでしょう…?
私は世界に一人きりだと思っていました。
導師が導師として機能しなくなった時、世界のどこかに導師が息吹くのだと…
でもどうやらそれは間違いだったみたいです。
私の勘違いかもしれませんが…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

私のイチオシはやっぱりアリーシャでした。
CVがかやのん、というのが大きいですけれど…
あの花のめんまや、さくら荘のましろの様なふんわりした感じも好きですが、アリーシャや、このすばのダクネスの様に一本筋の通った感じも堪らなく大好きです。
かやのんが声優さんで本当に良かったと思っています。

オープニングテーマは、Minamiさんの「illuminate」
エンディングテーマは、FLOWさんの「INNOSENSE」
どちらもカラオケ挑戦済です。
どちらも良曲ですが敢えて1曲を選ぶならオープニングに軍配です。

1クール13話、全部で2クール26話の作品でした。
もう何もう事はありません。
最終回の放送まで少し空いた時間が待ち遠しかった事くらいで、最高の作品を視聴させて貰ったと感じています。
「Tales of 20th Anniversary Animation」の冠に恥じない作品だったのではないでしょうか。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 15
ネタバレ

いしゆう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

”自分の信じる道を進め!”

あらすじはあにこれを参照ください。
放送時期:2017年1月~4月

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

〇物語
Ⅰ期の続きです
天族と共に世の中の穢れを清める旅をする
導師スレイと仲間たちの冒険ファンタジー。

〇音楽
OP曲はMinamiが歌うilluminate
25話のOP曲はFLOWが歌う風ノ唄
ED曲はFLOWが歌うINNOSENSE
21話のED曲はfhánaが歌うcalling

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

〇専門用語
・セキレイの羽{netabare}
ロゼが頭領として率いる商隊ギルド。{/netabare}

・風の骨{netabare}
セキレイの羽の裏の顔でありロゼを頭領として動いている
グリンウッド大陸一の暗殺ギルド。{/netabare}

・従士{netabare}
導師の配下としてその活動を補佐する人間。{/netabare}

・神威{netabare}
人族と天族との融合技{/netabare}

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

〇作画
制作はufotable
天族が風や水そして火などを利用して攻撃するのですが
その表現がとても綺麗で迫力あって引き込まれました。

戦いも終盤になっていくにつれスレイの瞳が怖く感じました
しょうがないですが天真爛漫で穏やかな瞳の方が好きです○o。.。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

〇観終わって
スレイ ロゼ アリーシャ それぞれの視点で展開する物語も
佳境に入って俄然面白くなりました。
{netabare}
これまで自らの心と組織の決断は復讐としてきたロゼ
そんな彼女が自身の理性に委ねスレイの従者になることになった
この選択 ロゼらしいですよね

捕らわれた師匠マルトランを救うため苦悩するアリーシャ
内乱を企てたバルトロ卿に親を殺されても信念を曲げないのは凄い!

Ⅰ期に出てきた5話と6話の物語 1000年前のおはなしだった
この世界 あんまり文明とか発展しないのかなぁ○o。.

穢れの無い世界とは感情の無い世界
だからベルベット・クラウは業魔として

穢れで包まれる世界とは災厄が溢れる世界
だからスレイは導師として

歪んだ世界を正す こういうお話と勝手に理解しましたが合ってます?

最終決戦の前 夢に出てきたベルベット・クラウのセリフ

”鳥はただ自分が空を飛びたいから飛ぶんだ”
”自分の信じる道を進め!”良いセリフですね心に響きました○o。.

最後 浄化を終えてやっと自由!

イズチを出て試練のくり返しで
ちょっとは遊んでもいいんじゃない?って思っていたから
ホッとしちゃった○o。.。{/netabare}

最後 ED曲流れてもおはなしは続くから見逃さないように♪。 

以上 最後までお読み下さりありがとうございます。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 11

64.5 23 ファンタジーで王女なアニメランキング23位
リボンの騎士(TVアニメ動画)

1967年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (39)
151人が棚に入れました
サファイア姫は王子として育てられているけれど、本当は女の子。天使のミスで女の子の体に男の子の心が入ってしまったお姫様が誕生してしまったのです。そのサファイアは世継ぎのいない王国で男の子として育てられますが、大臣たちはサファイアが本当は女の子であることを暴こうとします。そんな王国にはびこる悪に黙っていられずに、サファイアはリボンの騎士へと変装して正義の剣をふるうことになります。そんなサファイアの恋と冒険を描いた少女漫画のアニメ化で、これが日本で最初の少女向けテレビアニメーションとなりました。

声優・キャラクター
太田淑子、貴家堂子、小林恭治、新道乃里子、塩見竜介、武藤礼子、雨森雅司、北川智恵子、納谷悟朗
ネタバレ

天神 羅愚羅 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

僕の見る夢は秘密だよ

原作で、サファイア王女の瞳に星がキラキラってのはこの作品が初の技法だってことで
知られる作品ですね(゜ω゜)
 
天使チンクのいたずらで、男の心と女の心を持って生まれてしまったシルバーランド王国の王女
サファイアの物語。
 
{netabare} 王国には王位を男しか継げないという法律があり、王子として公表され、男として
育てられたサファイア。
そんな彼女を不憫に思った国王は、王位継承権を男女どちらにも認めるという
公布書を作成した晩、実はサファイアが女ではないか?といぶかしむジュラルミン大公によって
拉致され、公布書を暖炉に投げ込まれてしまう。

ジュラルミン大公は国王の従兄弟であり、法律が改正されず、サファイアが
女であると証明できれば、息子のブラスチックに王位継承権が移るからである。

サファイアは、政敵ジュラルミン一派と戦うため「リボンの騎士」に変装し
様々な危機を回避するが、ついには女性であることが暴かれ、王妃とともに
塔に幽閉されてしまう。

国王失踪から、一定期間が経てば、プラスチックが国王として即位できるのだ。

はたして、シルバーランドの命運やいかに? {/netabare}
 
ところで、作品に登場する天使「チンク」モデルはやっぱりティンカーベルですかね?(´ω`)
ティンカーベルの愛称は「ティンク」だし、衣装はピーターパンに酷似してますもんね(´ω`)
 
神様にもお手本はあるんですね(´ω`)

投稿 : 2025/02/01
♥ : 11

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

巨匠や重鎮達の頂点に立つ【漫画の神様】

巨匠や重鎮達の頂点に立つ【漫画の神様】の
代表先のひとつですね。
王位が継げるのは男に限るというシルバーランド王国の掟が
存在するために、
主人公・サファイア王子は実は女であるが世間の目を欺くために
男の姿をしているという設定。

かの神様の記念館が宝塚にあることからも
この作品が【宝塚歌劇団】に関係がある事は容易に想像が付く。
神様は幼少の頃親しんだ、タカラジェンヌに感銘を受け
この作品を生み出した。

今思い出せば設定だけでなく、主題歌を含めた
全体のイメージもズカっぽい
ちなみに私は神戸生まれにも関わらず、ズカへの
関心が少し薄い、、、当然私は【阪神】沿線の人間。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 4

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

男の娘じゃなくて男装女子(*´∀`)

中性的な子が好きなルーツはここかも?w

手塚プロのアニメで
「海のトリトン」「ジャングル大帝」
と並んで好きですね~

当時の虫プロはウォルト・ディズニー作品の
影響が大きくて、リボンの騎士も随所に
作画やキャラデザ、背景などにカラーが出てました。

漫画は3巻しか出てないのもあり、
アニメ版、52話が1話完結型で制作され
本編の悲劇的なストーリーはほとんど無いです。

アニメから入ったため、漫画を読んだときは
結構ショッキングでしたねw

今では珍しくない女性主人公。
先駆け的に「魔法使いサリー」があり、
テレビまんがとしては2作目の作品でした。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 9
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