バンドで女子高生なおすすめアニメランキング 7

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのバンドで女子高生な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月05日の時点で一番のバンドで女子高生なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

91.5 1 バンドで女子高生なアニメランキング1位
ぼっち・ざ・ろっく!(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★★ 4.2 (903)
3694人が棚に入れました
“ぼっちちゃん”こと後藤ひとりは 会話の頭に必ず「あっ」って付けてしまう極度の人見知りで陰キャな少女。 そんな自分でも輝けそうなバンド活動に憧れギターを始めるも 友達がいないため、 一人で毎日6時間ギターを弾く中学生時代を過ごすことに。 上手くなったギターの演奏動画を“ギターヒーロー”としてネットに投稿したり文化祭ライブで活躍したりする妄想なんかをしていると、 気づいたときにはバンドメンバーを見つけるどころか友達が一人も出来ないまま高校生になっていた……! ひきこもり一歩手前の彼女だったが ある日“結束バンド”でドラムをやっている伊地知虹夏に声をかけられたことで、 そんな日常がほんの少しずつ変わっていく――
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

異世界ものときらら系のハイブリット。承認欲求の話ですね。

 なんとなく、最近作画が凄いアニメが増えたなあと思い、本作も何となく眺めていて気が付きました。そうか、この作品は、異世界転生ものなんですね。

 つまり現代でぼっちだったヒロインが、転生してもパーティーに上手くは入れないのでコツコツスライムを倒してレベル上げをしていた。武器はなぜかはじめから最強武器を持っていた。仮面をかぶっているので正体はわからないけど、強い冒険者がいると噂にはなっていた。
 ある日素顔で武器を持って街をウロウロしてたら、パーティーに誘われた。そして、自分も周りからもたいしたことないかと思っていたら、実はレベル99でした。そして俺TUEEE開始。「あの仮面の冒険者はお前だったのか」となり、お金も稼げて、皆から承認されて最高です…という話でしたね。

 だから、努力する姿とか、強くなるためのきっかけとか描けなかったんですね。それを描いてしまうと「転生もの」ではなくなってしまいます。レベル上げの部分は見せないのがマナーです。そして、なぜ強くなるかと問うてはいけないわけです。設定で解決するしかないですね。

 ロック・音楽ものでもないし、ぼっちをテーマにした作品ではなく、承認欲求の話だと。

 ひょっとしたら自分は特殊なんじゃないかという「ある日突然ガンダムに載ることになった」「コンパクトを貰って魔法少女になった」の変形としての異世界転生ものと同じマインドでこの作品は見たいわけです。
 才能と努力の先に「努力をした人だけが到達できる高み」に見えてはいけないということですね。逆にいえば「ひょっとしたら自分もそうなれるかもしれない」という魂の救済にならないといけないのでしょう。

 ぼっちちゃんの結束バンド加盟もリアリティを求めてはいけないわけです。異世界ものでパーティーに加入するのに理屈もプロセスも要りません。「お前はいらないか?」で済ませるから、いいのでしょう。それにギルドの上納金(チケット)で困ったりもしてましたね。

 そう考えると、本作の見方が「ロック・音楽ものとしてどうなのよ?」という意見と「いや、そういうアニメじゃないから」という意見が対立するのもわかります。「けいおん」がきらら系で日常まったりゆるふわに対して、本作は承認欲求=異世界そのうちでも追放ものでしょうね。そのマインドと重なる気がします。

 というかキャラはきらら系日常もの、ストーリーは異世界転生もののハイブリットといえると思います。人気の理由がわかった気がしました。なるほどなあ。音楽関係者が批判したら的外れになりますね。
 




以下 初回レビュー時の総評です。

「ぼっち」を嗤うのは卑しい。「音楽」作品ではない。キャラ消費作品。作画はすごい。

 面白い部類だとは思います。作画のレベルも高くライブのシーンは良く動いていました。

 ただ、テーマとして「ぼっち」を笑うのままに終わってしまったのが、残念です。作中ではぼっちちゃんは認められて行きましたが、メタ的には1話同様、ぼっちであるヒロインの滑稽な姿を見て、ちょっとブラックなマインドを刺激するようなギャグが続いたのがやはり気に入りませんでした。その笑いはちょっと卑しいかなあ。

 ぼっちの自己認識と周囲からの見た目のギャップがほのぼのと言えばほのぼのなんでしょうけど…これをぼっちは自分で思ってるほどじゃないから、気にしないでがんばろうとも取れますけど…うーん。

 ぼっちちゃんは、社会不安障害(昔でいう対人恐怖症)ですよね?自分はコミニュケーションしたいと思っても自己肯定感が低くて恐怖を感じているわけで…つまり、他人からの見たぼっちちゃんがどうこうではなく、病気で苦しんでいる状態なので、その滑稽さを笑うのは障碍者を笑うようなものだからなあ。「笑う」ではなく「嗤う」ですね。
 これが孤高の人で、一人上等、友達不要、バンドは仲間じゃなくて集団だ、なら全然いいんですけど。


 後は、ぼっちちゃんのギターに対する情熱が見えてきません。ぼっち脱出のモチベーションでしかないとしたら、音楽である必要もないし。1話でテレビを見て音楽に目覚め、ギターやりたいというシーンは確かにありましたけど、その後、ぼっちちゃんが音楽表現に熱くなっている描写ってありました?ギター演奏をこなす描写はありましたけど。

 最終回の後半はなんか「けいおん」の楽器店に行くところの焼き直しだしなあ。自力でお金を稼げるという一つのカタルシスにはなるのかなあ。
 やっぱりライブで締めるべきだったと思います。肝心のライブも作画に力が入っていたのはわかりますけど、壊れたギターで何とか演奏する…という技術と対応力の凄さはわかりますが、やはりぼっちちゃんの「ギター演奏」に対するこだわりではなく、音楽マインド、表現の情熱に肉薄できてないと思いました。

 つまり「バンドもの」「ギターもの」ではあっても、「音楽」を扱った作品に見えません。ロックの名を冠するからには「ロック魂」も見せてほしかったなあ。「ぼっち」と「ロック魂」の親和性は良いと思うんですけど。

 そう、全体的に内面が薄いですね。キャラ達の。感情移入の相手先が結局みつかりませんでした。

 癒し成分も萌え成分も少ないので、きらら系作品としては普通?ギャグはまあありますけどちょっと卑しい笑いだしなあ。脚本や演出それぞれのレベルが高いのはわかりますが、焦点がわかりません。

 作画はちょっと過小評価されている気もしますが。このちょっと崩れた感じのマンガ絵を立体的に動かすのは大したものだと思います。それと演奏シーンは実演奏をモーションキャプチャーして3DCGでモデリングした後、2Dのエフェクトかけて、手で修正している感じ?専門ではないので細かいことはわかりませんが、演奏シーンの動きとか見ると多分それに近いことをしている気がします。

 その点で力が入っているのはわかります。スタッフのクレジットがキャストの上に来ているエンドロールって久々に見た気がしますが、それだけアニメ作りに力を入れたのでしょう。
 このアニメ動画としての秀逸さは素晴らしかったと思います。

 本作の真価が問われるのは、これから半年後にどれくらい話題になっているか…といいたいところですけど、この考え方もちょっと古そうですね。瞬間でバズって「期」の3ヶ月の盛り上がりで楽しむ、というのがアニメの消費の仕方になったんでしょう。ということは深みよりも、キャラと雰囲気、エピソードありきに寄って行くんでしょうね。





以下 視聴時です。

1話 「ひとりぼっちを笑うな」じゃ、ないんですね。

{netabare} あー、そもそもぼっちをネガティブにとらえている段階で、視点が相当古いですね。ぼっちを止めるためのバンド活動のモチベーションで音楽って…ちょっとなあ、ですね。単なるルサンチマンですからね。エネルギーがクリエイティブに向かうのはいいですけど、アウフヘーベンできてないですね。

 そもそもボッチ設定がちょっと不自然だし。「私なんかが入ってもいいだろうか?」と思う子は少なくともいないんじゃないかなあ。幼稚園くらいなら「なんであいつら群れてんだろう」「子供すぎてついていけない」か「仲間にはいりたいけどはいり方がわからない」「拒否されるのが怖い」とかでしょうねえ。
 つまり、ボッチじゃない人が作ったボッチ作品の気がします。

 蛭子能収氏の「ひとりぼっちを笑うな」的な話かと思ったら、ヒロインは一人だから寂しいというマインドです。なれ合いを否定して1人で成り上がって行くのもたまにはみたいなあ。ボカロPで、一人で超メジャーになった人もいっぱいいますので…うーん。
 中学校時代6時間毎日演奏できる才能があるなら、その一人で出来る才能がクローズアップされるのもいいのでは?

 固い事いわずに、日常系ギャグとしてみるならいいでしょうけど、友情とか仲間とかなれ合いに行くなら、なるほど「けいおん」で、あずにゃんに逆戻りですね。そのあずにゃんですら、ギターありきでしたし、自分で積極的に活動してましたからね。ユーフォの麗奈の完全な逆ですね。アイドルアニメのバンドバージョンかなあ。

 ワタモテのマイルド日常版って感じですね。ワタモテはあまりに生々しすぎてみるのが辛いくらい、ボッチの精神性が描けていたので非常にいい作品でしたけど。

 テーマ的には興味あるのでチェックすると思いますが、思いっきり拒否反応が発生する可能性もあるかなあ。{/netabare}


3話 音楽に対する情熱も、ぼっち設定もコメディーの舞台設定

{netabare}  全部がゆるーいなんちゃって設定かなあ。きらら系用のギミックですね。4人目の子もなんだかわからないキャラだったし。

 ストーリーではなくて、キャラとかエピソード重視ならいいかもしれませんが、テーマ性は感じられませんでした。背景が薄いので登場人物のキャラ設定が不自然で行動に納得感がないです
 特にヒロインのキャラ造形は、世界を広げたいわけでもないし。音楽に情熱があって音楽をやる手段としてぼっちを克服するという背景もないし。溺れるもののワラで依存状態に陥っているんでしょうけど、依存状態としての描写も不自然です。ですので面白さが拾えませんでした。

 また、「ぼっち」という苦痛を抱えているキャラを弄んでギャグにしている感じが、私には合わないので撤退です。
 ギャグだったらボッチ設定でもいいから、ボッチの行動の滑稽さを笑うようなのはやめて、人を見下さないギャグにしてほしいなあ、と思います。ボッチの滑稽を笑うなら、むしろテーマ性がある場合に許される展開な気がします。

 この段階の断念はデフォルト3にする方針だったんですけど、本作はあまりにひどいので物語とキャラは落としておきます。 {/netabare}



6話 ひとりぼっちの性格を自己肯定して、バンド活動を仲間ごっこにしないなら面白いかも。

{netabare}  新キャラと出会う、ご都合主義展開ではありますが、ひとりぼっちの性格を否定しないで前に進んでくれるなら、それはありかなあ。

 その点でこの6話はちょっと良かったと思います。結束バンドに頼らないで、自分で何とかするところがいいので、この6話みたいのが続けば面白いかも。

 ひとりぼっちでもバンド活動で活躍できるとか、観客は自分の人間性を査定しにくるわけじゃなくて、音楽を聴いてくれているとかそういう方向なら面白いかも。結束バンドありきで、仲間になる話ならありきたりだけど。

 断念したにしてましたけど、チェックすると思います。{/netabare}


8話 「ぼっち」=劣等感パワー覚醒。仲間ごっこが出来るかが大事じゃなくてやり続けたギターがアイデンティティになって行く。

{netabare} 「ぼっち」とは裏を返せば劣等感です。これは非常に現代的なテーマで、金銭を稼ぐ、話題が上手い、友達が多い、そしてモテる。そんなのが大事だと、市場原理によって洗脳されて、自己評価が低い人間ばかりになっている気がします。

 スクールカースト等でクラス内のキャラ付けみたいなロールプレイが支配的な感じがありました。演技でキャラ付けしてみんな疲れ果てていた気がします。そして、今やSNSの中で自分を飾ることが価値になっています。それが国民総劣等感、国民総不幸になっている気がします。

 物語は、ぼっちちゃんの周辺の人間の何かも見えてきました。必ずしも心に何か抱えているのはぼっちちゃんだけではありません。

 そして、ぼっちちゃんは強烈な劣等感に苦しみながらも、技術を極め、そして、自身の価値を自分の手でつかみ取りつつあるように見えます。

 8話のぼっちちゃんは、劣等感をエネルギーに変えて技術に変えたその結果が出ました。突出した技能や好きなことを完遂できる力こそ最強なんだぞ、というふうに見えてとても良かったです。

 7話の両親のデリカシーの無さにイライラしましたけど、8話と対比することで家族ですらぼっちちゃんの価値に気が付いていないと取れます。が、あるいは既にぼっちちゃんの価値を理解しているから無神経に見えるだけかもしれません。

 バンドメンバーや周囲の音楽関係の人間はぼっちちゃんの価値というか、すごい存在だということに気付き始めました。分かる人には分かる、ですね。8話のぼっちちゃんの自己肯定感はまだまだですが、覚醒はとてもよかったです。

 早くぼっちちゃんには自分の価値に気が付いて欲しいです。仲間ごっこ、群れるのが大事なんじゃないと言う含意も見えてきました。初めの方の内容がヌルくて不快な展開な気がしましたが、どんどんいい方向になっていると思います。7、8話は明確にこの辺が出てきました。

 ただ、この作品は、この「ぼっち」のままの「自己肯定」こそが、大事だと思います。1クールで結論を出してその先は描かない方が良いと思います。{/netabare}


10話 どうせきらら系だからこれでいいんだ、という評価で終わるのでしょうか?

{netabare} きらら系ということで、ギャグ要素としてある程度ぼっちいじりはやむを得ないのかもしれません。原作は見てないですが4コマだとしたら、まとまりがない話があってもしょうがないでしょう。

 ですが、アニメ化にあたってはそれは7話以前で済ませておいてほしかった気がします。9話でまた逆戻り、10話は以前やった話の繰り返しみたいなものでした。

 逆説的な言い方をすれば「きらら系になにを期待してるんだ?」とか「こんなきらら原作のアニメに何言ってるんだ?」というレベルで終わらせるには惜しい部分があったと思ったのですどうでしょう?

 友情ごっこはではなく、孤独だからこそギターがアイデンティティとなって、音楽で広がる世界が見たかった気がします。文化祭で喝采を浴びて終了なら、原作がどうか知りませんが、少なくともアニメに関していけば肩透かしかなあ。
 エンタメとして楽しむと割り切るにはギャグとしては単調だし、暗い話題だし…うーん。

 中途半端にキャラ萌えだけで終わってしまうのでしょうか?9話とか必要ない話がもったいなかったなあ。{/netabare}


11話 サブタイトルのセンスがいい。学園祭で終わる雰囲気ですけど…

「一二進法の夕景」というサブタイトルは詩か?今までの時間の経過に区切りがつく直前のイメージ、あるいは明日のライブまでのカウントダウンの意味でしょうか。またはぼっちが一人でギターをやり続けてきた時間のことか。このサブタイトルを誰が付けたか分かりませんが、センスを感じます。

 本作は「けいおん」との比較論がありますが、あれはアニメ史的には女子だけ部活ものとしてほぼオリジナルという点と、昔の京アニの面白い演出で秀作ではありますが、今この時代に新作としてもってくれば、多少出来がいいキャラ萌えゆるふわアニメでしかありません。脳みそ停止系のアニメです。音楽は良かったですけど。

 本作のぼっちは「映画大好きポンポさん」のジーン君の学生時代を描いているような印象を受けます。設定も人間の病理である対人恐怖とギターと言うアイデンティティの問題。音楽という才能と技術追及の厳しい世界の話です。

 設定だけみれば「けいおん」とはまったく違う方向性の話で、同じカテゴリーには見えません。

 ただ、文化祭ライブで活躍して「仲間になった」「みんなから認められた」レベルなら「けいおん」の方向に収束していってしまうかもしれません。
 
 私としては最終回が、ぼっちちゃんのあまりのレベルの違ううまさに、バンドメンバーを置いてけぼりにして失敗するような展開なら、これからもっともっと面白くなる気がします。
 
 そもそも、ぼっちの一番の不明点は音楽を愛しているのか?ですね。これが描けていない気がします。ひとりぼっちを脱出するツールになっています。
 これからでもいいので、音楽愛に目覚める。自分がこんな狭い世界でいいのか、で、広い世界へ。でも、性格は相変わらずぼっち、みたいな展開になるかですね。

 6話、8話のぼっちがバンドの他の誰よりもうまいという部分。動画の伏線。青春のすべてをギターにかけていたという部分を切り取ると、名作になる要素はあると思います。

 最終回どうなるでしょうか。単に仲間を見つけた、みんなに承認されたなら、凡百のアニメ、普通にまあまあのアニメになるでしょう。どうなるでしょうか?

投稿 : 2024/11/02
♥ : 37
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

へいおん!

男の子が『もてたいから』という理由ではじめる趣味の一つ、
というか、そういう趣味の代表格として『ギタ-』というものがあります。
はい、拙もアコギとエレキを所有しております、ごめんなさい。

もちろん『ギタ-が弾けりゃサルでもモテる』ということはありません。

  もともとモテ要素のある男の子が、
  きちんとモテに値するだけの技術を身につけ、
  ふつうにモテそうな音楽を演奏をするから、

モテるのであって、
そうじゃない場合は、概ね、かすりもいたしません。
聞いてるか? あの頃の僕。


さて、本作のヒロインであるぼっちは『陰キャ美少女』であります。
幼稚園の頃からふつうにぼっち生活、
友だちもおらず、家族以外との会話はほぼコミュ障レベルでありました。

そんなぼっちが『こんな自分でも輝けるかも』という理由で、
中学一年生の時にエレキギターをはじめます。
さて、ぼっちは自分を変え、みごと輝くことができるでしょうか?

  ……って、もちろんそんなうまくいくはずもなく。
    世間なめとんか、自分。

コミュ障も治らずバンドも組めず、
ソロ弾きだけがやたらうまくなっただけの三年間。
そんなぼっちが高校に進学し、
ひょんなことからガールズバンドに入ることになってなんやかんや、
というのが本作の概要であります。

原作は、はまじあきさん。女性。
きらら枠のJKガールズバンド日常系ものということですから、
あの『けいおん!』の正統的な系譜に属する作品ですね。

製作がSME系列のアニプレックス、
制作はその子会社のCloverWorksということで、
バチバチの音楽系企業がモノづくり母体となっておりまして、

  いよいよ『けいおん!』を超える作品ができるかな、
  超えたらいいな。
  いや、むしろ超えて欲しい、

と、放映前から個人的に期待していた一本です。

で、そのへんどうだったのよ、という結論から先に言いますと、
確かにすごく面白い。ほんと面白いっちゃ面白いんだけど、
改めて『山田尚子監督のスゴさ』を思い知らされた、
みたいなところに落ち着いちゃうのかな、と思う次第であります。
(あくまでも個人的な印象の話なので、あまり気にしないでおくんなまし)


原作素材としては、こっちの方がダンゼン面白い、と拙は思うわけです。

てか『けいおん!』の方は男性作家の原作だったので、
悪い意味での『オトコの身勝手な妄想』押し付けがてんこもり、
ウソ800のお花畑物語だったわけでありまして。

  ガチで練習したがっているメンバーと、
  遊んでばかりでろくに合わそうともしないメンバーが、
  仲良しこよしでキャッキャウフフ。

  なんかね、もうね、その世界観自体が妄想以外のなにものでもなく。

  そもそも楽器や音楽がホンキで好きならば、
  一分でも一秒でも長く演っていたいというのが初心者バンドの心理であります。
  ソロ練習は一人でもできますしね。

  よしんば、真面目に練習したがらないメンバーがいたとしても、
    あっさ~、悪いんだけど、やる気ないんならやめてくんない?
  などとシメられるのがふつうの姿かと。

  ところが同作では、ちょっとすねたり文句言ったりするだけで、
  ついついつられて仲良しこよし。
  まさに全てをやさしく抱擁する母性のかたまり、ミルキーはママの味。

  いやほんと、おまえらいったい女子高生になに求めてんだ。


そういう意味では、本作の方がよっぽどヒトのカタチをしているわけです。

陰キャでコミュ障のぼっちが仲間からよくしてもらえるのだって、
  ① 本気でギターが好きなのが伝わってくる。
  ② 接客だのなんだの、苦手なものでも頑張って取り組んでいる。
  ③ 片道二時間もかかる下北まで小まめに通ってきて、練習をサボらない。
という『ヒトとして認められる』部分、リスペクトがあるからであります。
{netabare}
ライブ前に逃げ出した喜多郁代がバンドに復帰できたのだって、
  ① 本当のことを白状して誠心誠意あやまった。
  ② 罪滅ぼしとしてライブハウスのバイトを明るく元気にがんばった。
  ③ そのまま帰るところを、ぼっちが必死に引き留めた。
からであって、ただ単に皆がお人好しだからってわけじゃありません。
{/netabare}
このあたりは、さすが女性作家の原作、という感じであります。
基本的には登場キャラみんな性格がいいわけですが、  
それでも『いいよいいよ』で許される点と許されない点の線引きがしっかりと。

  女の子みんながみんなお砂糖でできているわけじゃない、
  そういう『あたりまえのこと』が、
  ちゃんとあたりまえに描かれているところが実に良き、であります。

音楽的にも、こっちの方が本編で許容される幅が広いですしね。

あっちは、女子高のお遊び部活バンドのお話。
かたやこっちは、
まがりなりにもライブハウスに出演してプロを目指しているという、
ひよっこながらもガチバンドのお話ですから、
演奏レベル的にワンランク上の表現をしてもおとがめなし。

そんなわけで本作は、
原作的に『けいおん越え』ができる要素が大きかったわけです。

  人のカタチはこっちの方がまとも。
  音楽的に許されるキャパも、こっちの方が上。
  作画もCloverWorksなら当時の京アニとタイマンはれますし。


実際、すごく面白い作品に仕上がりました。

登場するキャラはそれぞれきちんと立ち上がっているし、
ヒロインであるぼっちの陰キャ・コミュ障属性も、
人のカタチのデフォルメ、キャラの『個性』の範囲に踏み止まっています。

  そもそも『陰キャ』という言葉って、
    オレだけが正しくて世間が間違ってる、ガッコ-なんてアホの集まりだ
  なんて下っ端パヨクみたく必死に自己肯定してるイメージなんですが、
  ぼっちは引っ込み思案をこじらせてるだけですしね。
  他人を否定しないところ、よきです。応援してあげたくなりますもの。

バンド女子たちの楽しい日常みたいなのも描けているし、
ちょい年上のおねいさんを登場させることで、
女子高生のみの『狭い価値観』に縛られない奥行きもしっかりと。
ボケとツッコミのセンスや会話リズムは耳に心地よく、
ちょっとダークな厭世ギャグも嫌味がなくて、安心して楽しめます。

きらら枠に期待されているであろう女の子のきゃぴきゃぴ感も出ているし、
ライブシーンは映像・音楽ともリアルかつカッコいい。
顔芸演出が多すぎ・ひつこい以外、欠点らしい欠点が見当たりません。


ですから作品単体で評価した場合、
僕のおすすめ度は、ほとんどSに近いレベルのAランクです。
とくに視聴者を選ばない、万人向けの楽しい一本ではあるまいかと。

  萌え、青春、ギャグ、そして耳になじみやすいPOPロックと、
  一つ一つの要素を丹念に磨き上げて詰め込んだ、
  海原雄山もびっくり、至高の幕の内弁当みたいな仕上がりになっております。

全編を流れる音楽、音作りは丁寧そのもの。
第八話、初ライブのノってない演奏や徐々にキレを取り戻すボーカルなど、
別どり収録して説得力をもたせているのは、ぱちぱちぱち。
ときおり覚醒するぼっちのギターも『女子高生離れ』しているし、
一回だけ登場したSICK HACKなんか、ちゃんとサイケロックになってますもの。
{netabare}
  ちなみに最終話でぼっちが演ったボトルネック、
  あれ、カップ酒のビンでやるの、けっこうムズカしいと拙は思います。
  ふつうは専用の器具を指にはめてやるんですよね。
  僕は薬指にはめてやるんですが、
  全然、まるっきり、きれいに鳴らないんだ、これがまた。
{/netabare}

音楽を支える映像・作画も充分に及第点。
動かしやすくするためにあえて線の少ないキャラデにしたらしいけど、
違和感なく、萌えは萌え、ライブはライブでさまになってます。

  特にライブシーン、ぼっちがカッコいいのはもちろんだけど、
  リズムセクションの二人、
  ドラムとべ-スが時折り視線を交わして確認しあうところがステキ。

  ていうか、喜多郁代を除く全員(SICK HACKも含む)の、
  ステージで演奏している立ち方がすごくキマっているんですよね。
  日常パ-トと全然ちがう。デッサン、すげえそす。

  その喜多ちゃんも、ギタ-を弾きなれてきた最終回では、
  ライブの立ち姿が格段にキマってきていて、
  このあたりの繊細な描き分け、ものっそいこだわりだなあ、と。


役者さんもかなり頑張っています。

個人的にMVPをあげたいのは、伊地知虹夏役の鈴代紗弓さん。
このバンドの編成って、実は虹夏しかツッコミ役がいないんですよね。
おなじく陽キャラで口数の多い喜多郁代(長谷川育美さん)は、
かぶり回避のためノリボケに振りぎみなわけで。
日常会話パ-トがあれほど自然に楽しく回ったのって、やっぱ鈴代さんの手柄かと。

  そして、ヒロイン後藤ひとり役の青山吉能さん。
  デビュ-作『Wake Up, Girls!』で山〇寛に散々ミソつけられただけに、
  いい役引けてよかったなあ、と。
  まだまだ26歳と若いだけに、歌や音楽に色気を出さず、
  きちんと芸を磨いて『役者』としての地盤を固めて欲しいものであります。

  それと、山田リョウ役の水野朔さん、
  どっかで見た名前だと思ったら『後宮の鳥』柳寿雪役だった人ですね。
  特別うまいわけじゃないけれど、声に表情と味があり、
  まだ23歳だけに、磨き方次第で大化けする可能性がある逸材かも。
   (ただ、所属がSMAだけに、
    楠木ともりさんみたく音モノ仕事ぶっこまれそうなんだよなあ)

  あと、JKじゃない『大人チ-ム』に、
  内田真礼さん、小岩井ことりさん、千本木彩花さんと、
  キャリア充分の演技派をもってきたところも、ナイスチョイスかと。
  それぞれが自分の立ち位置をしっかり演じてるおかげで、
  結束バンドの『地に足がつききらない若々しさ』がうまく浮き上がっています。


と、いうことで、かなり褒めっぱなしの本作なのですが、
それじゃ『けいおん!』なみのインパクトがあったのというと、
最初に書いたように、それほどでもないわけであります。

こっから先は作品単体の評価じゃない『比較論』ですから、
まるっとネタバレで隠しておきます。
読んでも読まなくてもまるっきり問題ありませんし、
本作が『すごく楽しい・よくできている』という評価は変わりませんから、
そこんとこはヨロシクだもの。
{netabare}

拙が愚考いたしますに、
本作って全体的にいい意味で、そしてちょいネガティヴな意味で、
『無難』『平穏』なモノづくり、なんですよね。

原作のよさを最大限に生かすべく、

  バンド女子のあるあるを前面にフィ-チャ-してみたり、
  ぼっちのキャラクター性をコミカルに描いてみたり、
  キモであるライブの音源に徹頭徹尾こだわりぬいてみたり。

つまり監督の斎藤圭一郎さんは、方向付けとして、
『与えられた素材を磨き上げて』作品を昇華させていったわけです。

これに対して『けいおん!』監督の山田尚子さんは、
原作に『足りない』と感じるところを、
4コマであるのをいいことに、拡大解釈を重ねて修正していったわけです。

  足を広げて座らせたり、おカネの苦労をさせたり、
  お砂糖だけじゃないところを少しずつ水増しすることによって、
  キャラクターに血肉を与えていった。

  そして、最大のネックである『女子高のお遊びバンド』である点。

  これをEDで『将来成功してプロになった』という仮定の元、
  PV形式でそれを表現していくということで、
  音楽的・映像的な制限をものの見事にとっぱらっちゃいました。

  最初のED曲『Don't say "lazy"』のイマジネーションあふれる映像、
  とりわけ澪の『右見て左見て』カットは、
  それまでのアニメの常識を覆す、衝撃的な、才気ほとばしったものでした。
  曲そのものも、そして演奏も、ガチプロでしたしね。  

  これらによって原作には存在しなかった表現の幅と奥行きが生まれ、
  凡庸な萌え四コマにびしっと芯が通り、
  メリハリの利いた楽しいアニメ作品になっていったわけです。

つまるところ、
  斎藤監督は『原作から想像できる最良の作品』をつくりあげ、
  山田監督は『原作からは想像もできないような作品』をつくりあげた、
というのが、僕の両作品への評価です。

作品の内容は圧倒的に『ぼっち』の方が好きですし、
正直、アレなひとたちによる『けいおん!』フィーバ-にはげんなりなのですが、
それでも、たとえそうであったとしても、
モノづくりのクリエイティビティという観点からすると、
どうしても山田監督に票を入れざるを得ない、という結論になっちゃいます。

  誤解のないように付け加えておきますが、
  斎藤さんも、誠実できちんとしたモノづくりができる、
  とてもいい監督さんだと思います。

  ただ、山田尚子さんが『ばけもん!』なだけです。

  だってその『けいおん!』が監督デビュ-作なんですよ?
  京アニ入社して5年で監督任されたんですよ?
  入社するまで芸大で油絵描いたり発泡スチロールけずってりしてた人なんですよ?


ちなみに本編に出てくるライブハウス『STARRY』、カッコいいですよね。
下北沢にある『SHELTER』が外観モデルになっているらしいです。
どこまで忠実に再現してるのかは、行ったことないのでわかりませんが。

  社会に出てからって、
  知り合いとか関係者に招待される以外で、
  ちっこいハコのライブに行く機会ってホントありませんしね。

  僕が学生の頃は実家通い、京都在住だったので
    『拾得』(実家がすぐ近くだった)
    『ブルーノート』(いまは奈良に移転しちゃったらしいけど)
  みたいな知る人ぞ知る伝説級の、
  そして激シブの店にちょこちょこ行ってました。

  当時の『ブルーノート』ってかなりフランクな感じで、
  お客さんが勝手に即興で演りはじめちゃって、
    君、フリっつったっけ?
    ギタ-だろ? 一緒にやろ~よ。
  なんてあたりまえっぽく声かけられちゃったりするんですよね。

  はっきり言って拙の腕前は
    学園祭で英国バンドのヘタコピ演ってイキってる中坊
  とトントンぐらいのものでありまして、
  (運動部員の手すさびギタ-なんてそんなもんです)
  カドが立たないよう笑いを取りながら断るのにけっこう苦労しました。

    だってあいつら、フツーに芸大レベルのヤツばっかなんだもん。

                          死ぬわ。

{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 36
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

転がるぼっち、笑い転げるオレっち

陰キャでボッチでも、バンドなら陽キャでリア充になれる!
とギターを始めるも、コミュ症故にネット動画配信に籠もっていた主人公・後藤ひとりこと“ぼっちちゃん”が、
“結束バンド”の仲間ら、人と接する度に自己嫌悪等を悶々とこじらせながら、
夢のバンドライフ実現に向けて三歩進んで二歩下がったりする。
「まんがタイムきららMAX」連載中の原作コミック(未読)のアニメ化作品。

【物語 4.0点】
大筋は典型的なバンド青春物。やはりライブがヤマ場。
だが、ぼっちにとっては、バイトする、友達を家に呼ぶといった当たり前のコミュニケーションが、
ライブに匹敵する生命の危機、ギャグもしくは妄想ワールドへの大脱線へと展開。

ぼっちちゃんの将来悲観妄想が具体的過ぎて笑えますw
{netabare}その心太(ところてん)俺が買ってやるから{/netabare}って感じで居た堪れなくなりますw
結果、客観的に見てバンド活動は進まなくとも、毎回笑って楽しめるので捨て回がない。

普段、情けない感じのぼっちちゃんだが、決める時は決める。
ぼっちちゃんの凄い所をちゃんと見ているバンド仲間を通じて、
自身が見えていなかった長所を発見し、
承認欲求よりもかけがえのない自己肯定感を獲得していく。

マイナス思考で地べたを転げ回っていたぼっちを見て笑い転げた末に、
終わってみれば良質な王道青春物の余韻が残る満足度の高いシナリオでした。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・CloverWorks

ぼっちちゃんは低すぎる対人スキルやメンタルのメーターが振り切れる度に、
バグって、顔面の各パーツが散り散りになるわ、{netabare}黒部ダムだわ、胞子飛ばすわ。{/netabare}
実に多彩な表情で楽しませてくれます(笑)

ところで、原作者によると、ぼっちの身体は人体ではない設定だそうでw
よって、ぼっちちゃんの形態変化はデフォルメではなく、リアリティの追求w
だからこそ、ぼっちちゃんは幾度も死と再生を繰り返しますし、
結束バンドの仲間たちは、実際に視認した崩れたぼっちちゃんの顔面も味だなと論評しますし、
{netabare}紙やすりでぼっちちゃんの顔を整え損ねたりもするのですw{/netabare}

この形態激変モンスター・ぼっちを映像化するため、CloverWorksは時に実写の挿入も厭わず尽力。

その他のキャラについても、絵を整えることのみに囚われない。
適宜、絵を崩す遊び心で視聴者を結束バンドに拘束。


3度のバンド演奏シーン。
実際の奏者の動きを取り込んで臨場感を演出。
作画カロリーよりも、ギターの運指に至るまで音響と絵を合わせる調整力が半端ない。

結束バンドの結束が尻上がりに上昇するのに比例して、
演奏シーンに込められた情報量も右肩上がり。
よって満足度も最後のライブが一番という方が多いのは分かります。
ですが私の場合は3回目の演奏シーンは、よもやここまで作画に濃密な情報を詰め込んでくるとは思っておらず。
加えてギターに疎い私にとっては{netabare}ボトルネック奏法がどれくらい凄いことなのか即座に理解できず。{/netabare}
パンクしてバグったぼっち状態にw

落ち着いて整理して再見すると、
{netabare}喜多ちゃんのアドリブフォローだったり、虹夏とリョウが阿吽の呼吸でリピートして場をつないだり、{/netabare}
結束バンドが結束している細かい描写がエモいと分かるのですが。

結局、私は2回目の演奏シーンが一番シンプルに感動できたので何度も再生しています。
ぼっちちゃんのアドリブギターパフォーマンスから曲が始まる流れは何度見てもシビれます。


【キャラ 4.5点】
結束バンドの各キャラがぼっちちゃんの自己発見に寄与した点は前述の通り。

ぼっちちゃんの家族について。
当初、私は、妹の後藤ふたりに、ぼっちちゃんの陰キャの傷に塩を塗り込む役をさせる以外は、
最後まで表情が描かれない父など、家族があまり存在感を見せない作品。
娘がロックに走っても無関心な両親なの?と思っていました。

これがまさか最終回のギャグで伏線回収するための家族の潜伏だとは思いもよりませんでしたw
{netabare}動画投稿サイトで虚言を吐く娘を見守ってきた父の心境は如何にw
……いや、ちゃっかり広告収入稼ぐ辺り、あんまし気にしてないのかもw{/netabare}


中盤、出没した酔っぱらいベース・廣井きくり。
バンド知識が乏しい私にとっては、ぼっちちゃんのスイッチが入る時、演奏の変わり目を察知するナビゲーターとしても重宝。
それにしても、きくりの飲酒が無限ループする“幸せのスパイラル”を回す原資はどこから来るのか謎ですw
リョウといい、きくりといい、ベーシストは誰かに集るものなのでしょうかw


【声優 4.5点】
ぼっちちゃんこと後藤ひとり役の青山 吉能さん。ぼっちだが独り言と妄想によりセリフ量は膨大。
加えてその生態から人の枠を越えた演技も求められますが、魂の怪演によりクリア。

特に4話の{netabare}SNSで自らが承認欲求モンスターを生み出してしまう恐れから、{/netabare}
いつもより余計に自我が崩壊した際に上げた奇声を“加工なし”で熱演した件には恐怖すら覚えますw
まさか、よっぴーにこれ程までのエンターテイメント性があったとは。間違いなく彼女の代表作ですね。


ボーカル・喜多郁代役の長谷川 育美さん。
ひとりカラオケで鍛え上げたという歌唱力も上々。
リア充独特の後光のSE?「きたーん」もフォローし、ぼっちに有害な陽キャ光線を照射w

ドラム・伊地知虹夏役の鈴代 紗弓さん。
特に夜道でぼっちちゃんを呼び出した際の語り口は天使としか言い様がありません。
前クールでの『シャインポスト』TINGSセンター役といい、さゆみんキテますね~♪


【音楽 4.5点】
結束バンドによる主題歌、挿入歌。
キャラ回だからキャラソンでテコ入れという感じではなく、
数話かけて、視聴者とキャラ理解が共有できた、
ここぞというタイミングで満を持して投入するので、歌詞一つ一つが心に響いて来ます。

虹夏のタイトル回収からの「なにが悪い」へのED切り替えなど完璧。
よって「なにが悪い」がイチオシになる方が多いのも頷けます。
ですが、ここも私は「あのバンド」がお気に入り。
結局、私は{netabare}野草{/netabare}食ってようが、ぼっちに集ろうが、
孤高の信念を貫くリョウというベーシストが好きなのでしょう。


【余談】
作品人気を受け、調子に乗った芳文社。
原作連載雑誌の付録に“ぼっちちゃん福笑いセット”を用意し、ひと儲けしたそうで。
顔面のパーツをどこにどうばら撒こうが、ぼっちにしかならない。凄いw


【5話感想】「ギターと孤独と蒼い惑星」結束バンド……良いロックじゃないか👍
{netabare}
ライブ出演オーディションにて、ようやく披露された挿入歌「ギターと孤独と蒼い惑星(ほし)」
演奏するキャラのCGはそこそこでしたが、踏み込んだ靴がキュッと鳴ってぼっちのギアが上がる演出など、
やはりスタッフはここに力を入れて来ました。

今回、挿入歌の作詞を担当したのはZAQさん。
『よう実』OP主題歌などでも知られるシンガーソングライター。
詞のパンチ力はそのままに、ぼっちちゃんが徹夜で考えた陰キャ&中二病の歌詞世界という設定に寄せるため、
絶妙に未熟で青臭い感じに調整されているのに唸らされました。

ボーカル・喜多 郁代役の長谷川 育美さんの歌声も陰鬱とした歌詞と合っていて良かったです。
もっとも、陰キャ・ぼっちちゃんの目が眩むくらいの後光が差す陽キャの喜多ちゃんは、普段こんな鬱々としたこと考えてはいないのでしょうがw

尚、公式では作中ライブシーン動画と合わせて、
リリックビデオ風のMV(FullVer.)も公開されているので、
アニメ未見の方も、まずはこれだけでも見て、
劣等感を燃料にしたロックに殴り倒されてみて欲しいです。
そこで、何か刺さる物があったら、多分アニメも行けるかと思います。{/netabare}


【4話までの感想】ぼっちちゃんガンバレ~
{netabare}
ぼっちちゃんが根暗なだけならハマらなかったのでしょうが、
彼女の場合は理想と現実のギャップが激し過ぎる故のアイデンティティ崩壊芸が笑撃的で、私も無事、結束バンドに拘束されましたw
ぼっちちゃんが極度に狼狽した際の、
垂れた両目が著しく離間した、あの情けない顔が頭から離れませんw
でも心身が溶解するくらい、いや、むしろ{netabare}プランクトンだの、ゾウリムシだの、下北沢のツチノコ{/netabare}だの、人ならざる物に成り果てて(笑)まで、
落ち込むのは、ぼっちちゃんが変わることを諦めていないから。
こういうキャラは、あんましプレッシャーかけるのも良くないのでwゆる~く応援したくなります。


CloverWorksのアニメーションもキャラデザが激変するギャグにも対応したり、歪み補正も交えたりと構図も大胆でゆる~い笑いをアシスト。
かと思えばフォトリアルな背景等で引き締めて来たりと、今後のライブシーン等にも期待が高まります。
その前にまず{netabare}ぼっちちゃんはダンボール箱から出ないとw{/netabare}


ぼっちちゃん役の青山 吉能さん。
4年前に「Wake Up, Girls!」解散した時は、このままフェードアウトか?
とも思っていましたが、こうやって主役を務めたりと、順調に活躍されているようで何よりです。
自己否定沼に沈没する、ぼっちちゃんは唐突に{netabare}「押し入れより愛をこめて」{/netabare}などのぼっちフォーク?(笑)を吟じたりしますが、歌唱へのつなぎもスムーズです。
「WUG」では演じてるキャラがセンターの娘と髪型一緒で見分けが付かないとかイジられていたよっぴーですが、
これもぼっちちゃんの日陰のメンタルを汲むのに役に立っているのかも?と思うと感慨深いですw


本作も、きらら系ということで、サブキャラのバンドメンバーも、
多少、強烈なぼっち生態を喰らっても、ゆるふわと吸収してしまう曲者揃い。
最近、私は“ひとり好き”(ぼっちとは大きく異なるらしいw)のベース・リョウにもハマりつつあります。
最初は{netabare}野草{/netabare}喰ってる変な人という印象でしたが、四話では音楽に対する芯のある発言で魅せてくれました。
いい加減だけど、この人なら振り回されても良いと感じる不思議な引力があります。
ある意味、リョウは最もバンドマンらしいキャラなのかもしれません。
だからと言って{netabare}驕らせるのはどうかと思いますがw{/netabare}{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 46

71.5 2 バンドで女子高生なアニメランキング2位
BanG Dream!(バンドリ!) 2nd Season(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (220)
828人が棚に入れました
高校2年生になった香澄たちPoppin'Partyは、生徒会や家の手伝い、塾やバイトで大忙し。5人で一緒に居られる時間が少なくなり、拠点である蔵にもなかなか集まれない。そんな彼女たちのもとへ、1人の少女が現れて――。新たな出会い。変わらぬキズナ。Afterglow、Pastel*Palettes、Roselia、ハロー、ハッピーワールド!も登場し、個性豊かなバンドメンバー達がキラキラドキドキなステージを魅せる!「また、みんなでライブしたい」音楽が今、走りだす!

声優・キャラクター
愛美、大塚紗英、西本りみ、大橋彩香、伊藤彩沙、佐倉綾音、前島亜美、相羽あいな、伊藤美来
ネタバレ

ゲリオ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

もっと評価されるべき傑作

いやはや、マジでホントに最高でした。
悪夢の出来だったアニメ1期で負の印象が付けてしまったバンドリですが、コンテンツのポテンシャル自体には大きな可能性を感じ、その後「ガールズバンドパーティ」の配信と同時にこの2年間バンドリコンテンツの虜になってしまった私。
あとは2期の出来さえ良ければ言うことなかったわけですが、期待をはるかに超えた最高のアニメでした。
ブシロードさん、サンジゲンさん、最高の作品をありがとうございました!

のはずなのに、あんまり評価が上がらないのはなんでだー!w
ガルパプレイ組とそうでない人の差がありすぎるぞ!?
このサイトにおいては総合得点が1期より下とか正気とは思えない。
たしかにガルパのキャラやストーリーを知ってること前提な部分もあったけど、それにしたってこの出来栄えで叩くのは本当にちゃんと見てるのか疑わしいものだが。
未だ残る1期の呪い「バンドリ=叩くべきもの」というイメージが根付いた負のスパイラル…
それでもちゃんと感想書いてくれる人はゲーム未プレイ組でも評価してくれてる人増えてきたし、ちょっぴり安心です。
みんな~、もっとバンドリを見てくれ!少し時間があったらガルパもやってくれ!

以下、評価項目についてそれぞれ長々と個別に書いていきます。

キャラクターに関してはファンなので★5です。
視聴前にやや疑問だったのは2期からはポピパの5人だけでなく、ガルパの登場キャラ25人が全員出てくるということで、果たしてこれだけのキャラ数を30分アニメにまとめるのが可能かということ。
そんな多少の不安も1話冒頭に大好きなパステルパレットが登場した時点で吹っ飛んでしまいましたが。
基本的にはポピパメインのシナリオでしたが要所要所で他バンドのキャラが活躍するのでファン的には感謝感激。動く彩ちゃん最高でした。
また、セカンドシーズンで初出となるRASの面々ですがここまでアニメで推されるのは予想外でした。
特に六花に関しては2期の裏主人公と言っても過言ではなく、結局最終回になってもRAS加入に至りませんでしたが、おそらく続編の3期は彼女メインの話が展開されていくことになるんでしょうかね。
ガルパの方でも今後RASが登場するはずなのでそっちも楽しみです。

作画というか3DCGに関しても★5です。
まさにアニメーションの歴史を塗り替える出来栄えで、お金さえかければCG作品でも作画以上の感動を味わえることが証明されました。
放送前に色々言われてたけど自分はCGに対する不安はありませんでした。
制作するサンジゲンさんは過去作をみても安定したCG技術を誇っていたし、何よりガルパに昨年実装されたMV機能におけるライブアニメーションを見ていたので。
ソシャゲのCGでこのレベルなら、テレビアニメーションにしたらどんだけだよっていうワクワク感しかありませんでしたよ、ほんとに。
美少女アニメにCGは合わないという従来のオタの妄言を根本から覆し、むしろCGアニメ全盛を感じさせる最高のアニメーションでした。
これ見ると本当に1期のクソ作画が恨めしくさえ感じてきます…

声優に関しては言わずもがな★5です。
ポピパ、ロゼリアの声優さんはライブで実際に楽器を演奏。バンドリ専属声優だろうがそれだけで賞賛に値します。
彼女たちにとっては「歌って踊れる声優」って言葉すら過去のものとしてしまいそう。
特に沙綾役の大橋さんは声優業も多忙のはずなのに本格的にドラムを叩いていて、その才能に驚くばかりです。
リアルバンド展開はしていない3バンドもそれぞれキャラにピッタリな声優陣を揃えており文句無し。
あやねるの歌唱力はバンドリが育てた。

音楽に関しては当然★5。
「バンドリはカバーだけでオリジナルは弱い」未プレイ組がよく言ってることですが、実際はそんなことはなく全曲最高レベル。
実績のあるElements Gardenさんが楽曲を担当してるんだから当然と言えば当然ですが。
既存の名曲たちがハイクオリティなCGアニメーションで映像化されてまさにファン感無量のアニメとなりました。
終盤においてアニメ初出の曲も出てきましたが、それぞれ良曲だったのではないでしょうか。
オープニングのキズナミュージックは名曲が多いポピパの中でも一~二を争う曲になったかもしれません。

物語に関してはやっぱり★5で!!
各話詳細は放送中に書いたのをネタバレ枠で。
1話感想
{netabare} 冒頭でいきなりパスパレきたああああああああ!!!!
彩ァァァァァァァ!!!
セカンドシーズン第一話は5バンド全てにライブパートを差し込むという、強烈なボリュームだった。
CGも文句なしに素晴らしく、既存ファンとしては感涙できる内容だった。

少し残念だった部分は明らかにファン向けな初回で、ゲーム未プレイ組の人を置いてけぼりにしたところか。
たた、ゲーム以降のストーリーを描くとなると、いまさらポピパ以外のバンドを一からやってくってのも無理があるし、どうしてもこの形しかないのかなと感じてしまう。
たぶん、監督も色々迷った末の一話だったのではないかと思う。
既存ファンを盛り上げた点では100点、新たなファンを増やすという点では60点といった具合かな。{/netabare}

2話感想
{netabare} 2期も結局ポピパメインのストーリーに格上存在のロゼリアを絡ませていく感じ?
と、なると他3バンドの出番はゲスト扱いになりそう?
ブラックシャウトの演奏シーンは、三次元ライブ展開中の声優さんの動きとシンクロさせるという再現度。
こんなんファン感涙不可避でしょう。
今後も人気曲のライブシーンを片っ端からやってくれそうで楽しみでならない。
既存ファン目線で視聴するならば2話時点で神アニメである。 {/netabare}

4話感想
{netabare} ハロハピきた~~~!
やべっぇ!神回じゃねーか!
この狂気にみちたキャラ力よ!
けど、これじゃポピパが完全にモブに。
やっぱ混ぜるな危険じゃないけど、ハロハピはハロハピで別アニメとして見たかったけどねー。 {/netabare}

5話感想
{netabare} か、神回すぎて息が・・・・
まさにパスパレファン大歓喜という内容でした。
ゲーム内で取り上げられなかった"ゆらゆら"に関するドラマをアニメでピックアップしてくれて最高。
彩&千聖メインの話だったけど意外にイヴちゃんが目立ってて良かったです。
「拙者これにてドロン!ニンニン!ニンニン!」←可愛すぎやろ。

千聖がメンバーに隠れて個人練習をしていた描写も素晴らしい。
あんだけ多忙でどこで練習してんだよってずっと思ってたからね。
プロ意識が高いから、メンバーにも中途半端な状態の自分も見られたくないし、努力してる姿も見られたくないんすわ、この子は。
それを日菜と麻耶は察してるのがまたイイ~!
察せない彩ちゃんが自分のせいだと思って落ち込むのも彩ちゃんらしい。
すごくいつものパスパレらしいシナリオだったと思います。

ただ、ゲーム未プレイ組にとっては千聖らの性格が分からないでしょうし、意味不明だったかもしれないですね。
むしろ突然出てきたアイドルが本筋と関係ない話を勝手に進めてポカーン状態だったかも。
ところんファン向け特化アニメっすね、バンドリ2期は。
まぁ、25人キャラ全員を取り扱う以上、ファン向けアニメになるのは予想できたことだけどね。
個人的にはパスパレはパスパレで単体で30分アニメ化してほしかったと思います。
もうずっとパスパレを見ていたいけれど、2期におけるメイン回はこれで終わりでしょうなー。
もちろん他のバンドも好きだけど、なんとももどかしい気持ちです。 {/netabare}

6話感想
{netabare} アフロ回にしてはアフロが目立ってない?
ハロハピ、パスパレは完全に個別回が用意されていたのにあんまりだー!w
ただ、これ以上ポピパをないがしろにするのもどうかと思うので、このシナリオも有りちゃ有り。
むしろ4~5話は完全にファン向けだったのでそっちが異端だったかも。{/netabare}

7話感想
{netabare} RASのストーリーが本格的に始動!
なるほど、おたえを絡ませる展開できたかぁ。
レイヤ役のRaychellさんの演技力がとても声優初挑戦とは思えない素晴らしさ。
一方マスキングさんは・・・・
いやいや、役者でもない国内トップクラスのドラマーさんに声優やらしてんだから当然じゃない! {/netabare}

8話感想
{netabare} おたえの開口一番「別のバンドに行きたい」にはギクッとしてしまった。
ポピパを辞めたいって意味じゃないにしても、もっと言い方あるだろう。さすがコミュ障。
「どういう…こと」一瞬にして曇る沙綾の表情がまたグッとくる。
自分が一度別のバンドから脱退した過去があって思うところがあったんだろう。
予告見る限り、来週はRASを優先してしまってポピパの学祭ライブに間に合わない的な話になるのだろうが、沙綾がガチギレしそうでドキドキしちゃうなー。

彩ちゃん率いるバイト応援バンドも最高だった。
本筋と関係ないようで「ひとりじゃないんだから」という曲タイトルはポピパの現状にもかかってたんだよね。
送り出したメンバーを見守る各バンドの面々が面白い。
つぐモカを取られて一人膨れっ面の蘭ちゃんに草w
あと、彩ちゃんと花音ちゃんをネットリと保護者的な表情で見つめる千聖さんw
そして、薫さんたちに気づいてニッコリする花音ちゃんは可愛すぎた。
その他、ガルパの4コマネタを差し込んできたり、おたえがRASのサポートメンバーになるというのも、現実の3次バンドとリンクさせてるし、ファンならピンとくるネタを随所に散りばめる制作スタッフのバンドリ愛が本当に素晴らしい作品だと思います。 {/netabare}

9話感想
{netabare}おたえアウトー!
なんだかんだで間に合うと思いきや・・・
予想以上の鬱展開。
ポピパに厳しすぎるアニメ。
友希那さんの失望感極まる視線も辛い~。 {/netabare}

10話感想
{netabare} RIOTキター!
カッコよすぎるだろう。
このライブをやるために、おたえ脱退ネタを引きづってる印象。
六花のRAS加入はよ。
先週、唯一出番がゼロだった麻耶ちゃんがめっちゃ喋ってて草。{/netabare}

11話感想
{netabare} おたえ脱退騒動、引っ張りすぎに思えてきた。
この話にここまで重きを置くならよほどのドラマチックなシナリオが求められるはずだけど、ぶっちゃけどうせ脱退しないことは既定路線なんでそこまでハラハラドキドキもせず…
う~ん、ここまで完璧なシナリオに思えたセカンドシーズンも少しダレてきたか。
てか、彩ちゃんたちの霊圧が完全に消えちまったんだが…
どうせポピパのストーリーにほとんどを費やすなら、本筋から脱線した4~5話のハロハピ回パスパレ回はいらなかったかもしれない。
ガルパファン的には嬉しかったけど、新規さんはあそこで切っちゃった人も多いみたいなんで。
んー、9話あたりまでは本当に文句の付けようのない(ファンにとっては)アニメな気がしていたんだが、なかなか完璧なアニメに仕上がるのって難しいなぁ。 {/netabare}

12話感想
{netabare} 今週はメチャ出来の良い回で息を吹き返したかな。
ポピパのストーリーを軸にしつつ、ガルパのキャラも程良く出してくれて配分も満足。
テンポもよく無駄なシーンがまったくないので非常に濃密な30分を視聴することができた。
そして、リターンズ…めっちゃ良い歌…
また一つ名曲が生まれてしまったか。
何気にポピパは名曲が多い。
なのに、アニメ2期の劇中では「STAR BEAT!」など初期の曲しかやってないんだよね。
ポピパの曲では中堅どころの「Happy Happy Party!」がやたら推されてるし。
時系列的には「二重の虹」もあるはずなんだが、一向に出てくる気配なし。
一応、バンド技術はまだまだ未熟って設定があるから、名曲は出し惜しみしなければならない事情があるのかもしれない。
いずれにしても今回のリターンズという曲は、ポピパを代表する良曲の一つになったように思う。{/netabare}

13話感想
{netabare} バンドリ最高。ポピパ最高。
ハロハピ最高、パスパレ最高、アフロ最高。
ロゼリア最高・・・・はぁ~、やりきったわ。 {/netabare}

終わりに総括するとシリーズファン的には最高のアニメでした。
今までついてきて良かったなぁと。
あんまりこういうこと言いたくないけど、すべての美少女アニメを過去の物にしてしまったかと、あくまで贔屓目に見てる個人的な意見なんですみません。
3期は来年に延期されてしまいましたがバンドリコンテンツを長く楽しめるという風に前向きに受け止めます。
また、劇場版を挟むとのことで、フィルムライブとあるがストーリーがあるのか、ミュージックビデオを永遠にやるのか、今のところは不透明。いずれにしろ絶対見に行きますが。

バンドリコンテンツの今後の発展を願いつつ長々と書いてしまったレビューを終えたいと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ブシロードPARK2019?

1話感想{netabare}
へぇ、フルCGなんだ。
ストーリーはテキトーに、ステージシーン主体で話進んでくれたらいいなぁ…ムーンウォーカーみたいに。
…。
……。
ってか、ひょっとして最終回“モンソニ”的な展開になったりして?
https://www.youtube.com/watch?v=BnJ5h03kvaU
あっ間違えた、↑は最新の、「アニメと直接連動」ってことではその前の年のコレ↓
https://www.youtube.com/watch?v=M1vU2ZSi0bo
で、こんな感じの現実のステージと連動みたいなのするつもりだったりして。
超会議やマジカルミライはよく知らん(※)けど、ブシロードはちょくちょくイベント開いてるんだよね?
フルCGだったらやらない手は無い気が。
やろうと思えばいつでも出来る立場なだけにちょっと気になる…3月末にブシロ関係のイベントなんかあったりする?


若くて何でも吸収できる世代ならまだしも、オッサンな自分としてはいくらステージで歌ってようがそのキャラのバックボーンが分からないとどうにもノれない。
「ステージでとっくにそんなことはやってる」ってことではなく、窓口(入り口)としてアニメがあると非常に有難いんだけど、この作品はそれを狙ってってことは…ないかな?
ついでに言えば時祭イヴでこういうステージやってくれないの?と常々思ってる。{/netabare}

2話感想{netabare}
しまった重要なこと忘れてた。
この作品世界の観客は何故か女性ばかりって設定があったんだった。
ってことは、↑で期待した「リアルステージと平行」展開の線は薄い?
う~ん、折角のフルCGなのに勿体無いなぁって思っちゃうんだけど、声優オモテに出さないほうのが勿体無いのかな。

んで2話の感想
1話で「あれ?」って思ってたのがあって、それはメンバー紹介の時に担当楽器鳴らさなくて「そんなんだっけ?」と思いまして。
で、2話ではちゃんと紹介ごとに鳴らしてくれました。
自分主催(メイン)だとやるのか?ここら辺知らなくてなぁ…。
できれば紹介ごとに音数が増えていって最後に曲が始まるってのやって欲しいけど、アレンジ面倒くさい?{/netabare}

4話までの感想{netabare}
あっるぇ?バンドメンバーが自分でチケット売ったりバイトしたり、堅実というか等身大な部分がウリだと思ったんだが、金持ちの道楽になっちゃったなぁ。
採算度外視で膨大な予算ぶっ込めば笑顔になれるって…そりゃそうでしょー。
ロゼリアの主催ライブに圧倒されてショゲてたポピパを元気付けようって話のハズだが、そんな予算ウチには無いと余計に落ち込みそうな気が。
…いやでもまぁ、これ見させられて「じゃあポピパはどんなライブやるの?」って興味は沸く…のか?{/netabare}

8話までの感想{netabare}
5話、前回のぶっ飛んだ話は無かったかのように等身大?の女子高生の話。
ってか行く先々でたえがバイトしてて「たえは見てる」状態w
でもなー、前回のこと考えちゃうとなー、これでもかと言わんばかりの金持ちの道楽を見せ付けられてチマチマバイトなんてやってられるか?ってなことをど~しても考えてしまう。
6話は地元商店街のお祭りでライブやるって展開で、こりゃあ家がパン家の沙綾にとっちゃあホームみたいなもんじゃね?なんてことを思ったり。
地元の爺ちゃん婆ちゃんから「ほう、やまぶきパン家の娘さんじゃないか」と贔屓目に見てもらえるだろー、そこら辺の地域密着?な部分をもうちょい見せて欲しかった。
と、ちょっと沙綾に注目が向いたところで7話、まさかの1期ネタ。
文化祭でポピパ一周年ライブやろうって話になって沙綾が「今度は始めから参加したいなぁ」って…ああそっかそっか途中参加だったっけ、家のパン家がゴタゴタして。
一応続きモノではあるけど絵柄ガラっと変わったし、一期の話は引っ張らないと思ってたので驚いた、別に一期見てなくても通じる程度ではあるけど。
ってか一期の話を継続するのなら、あの畳んだ伝説のライブハウス(名前忘れた)のその後の話とかも触れて欲しいなぁ。

なーんてことを思いながらの8話、更に一期の件が炸裂。
いや炸裂してないかも知れないけど。
たえが助っ人で他のバンド掛け持ちするって話で、それを明かされた時に沙綾が表情を曇らせるんだけど、これは一期の内容引っ張ってる?または別の理由?
一期、確か沙綾は別のバンドのドラムやってて、だけど家のパン家が大変でバンド辞めて、そこを香澄に強引に引っ張られてポピパでドラム再開したって話だったハズ。
以前に組んでたバンドとはケンカ別れではなく円満脱退って形になってはいるけど、機会があればゲスト参加したいとか思っててもおかしくないワケで。
ってか沙綾のゴミ捨てを手伝って、その時「このままみんなすれ違っていきそうで怖いんだ」と悩みを聞かされてたのって前のバンドメンバーのナツキなんですけど…そこにそのキャラ配置するかー。
そのうちたえに向かって「ズルい」って言いそうでヒヤっとしてます、そういう方向に進むのか??
それ以前にたえが助っ人で参加したバンドが、何話だったかロゼリアを見返してやると息巻いてた自称プロデューサーが結成したもので、ここら辺の衝突も今後あるのかねぇ?

どこまで一期の話を継承するのか不明だけど、4話は無かった事として見れば現在結構楽しく見れてたり。{/netabare}

9話感想{netabare}
おや?やっぱ一期の話を継続させてるのかな?
一期ではりみのお姉ちゃんズバンドがライブの出番に間に合わない事があって、カスミ達がキラキラ星を歌って時間稼ぎをしたことがあったハズ。
その時助けた側が今度は助けられる側になって…って考えるとなかなか感慨深い。
ってか前回同様、その時の当事者をわざわざ登場させてる(今回の文化祭でもお姉ちゃんズが来てくれたってシーンがある)し、やっぱ一期の話と対比させてる意図はあるんじゃないかな?
さすがに今度ばかりは助力にも限界があって結局間に合わなかった展開ではあるけどね、そこは一期と違って小山菜美にドヤされて終わりとは行かないっぽい。
…って、え、ギスギスはダメなん?
個人的にはたえと沙綾のビンタ合戦とかあってもいい位なんだが…ポピパ内ではタッパのある(≒ウエイトのある)トップ2なので迫力あるだろう、なーんてことを期待しちゃうのは邪道なんかな?{/netabare}

11話までの感想{netabare}
まず10話、迷惑をかけた関係者各位への謝罪行脚、ひいぃ胃が痛くなりそう。
そこはヤマブキパンでもいいから菓子折りの一つでも持参して行って欲しかったが、さすがに高校生らしくないかな?
ってかね、こういう経験を若いうちにしとくのは良いことだ、とオッサンな自分は思ってしまったり。
そして11話、たえが引き抜きのお誘いを受けてどう対応するかの話。
そこで今までのポピパでの思い出を振り返るシーンが出てきて…うおお、一期の内容じゃーん。
一期見てなくても「なんかそんなことがあったんですね」と通じる描き方ではあるけど、一期知ってれば「ああ、あったあった」とより楽しめる内容。
こんな演出ベタだし当たり前のことなんだけど、同期に放送してる“デートアライブ3”がそれをやってくれなくて不満に思ってたので「やっぱこういうシーンって重要だよな」と再認識。
しかもその思い出巡りをした後に砂浜に歌詞を書き出して…。
あれ?これって…“覆面系ノイズ”じゃね?
バンドリ1期と同時期に放送して、しかも重要なシーンでキラキラ星を歌ってて、ちょいとバンドリと関連しがちな作品だったんだけどまさかのここでもネタ被り?
悪い意味じゃなくて、これにより自分は当時(バンドリ一期放送時)をより強く思い出すことに繋がってくれました…まさか狙ってやった?
でもって今後気になるのは、ポピパはラスとは喧嘩別れではなく円満な関係を保ったまま引き抜きを断れるかどうか。
ロゼリアの時はそこら辺上手くできなかったって話なハズなので、ポピパは違うってところを見せてくれることに期待。
というか、チュチュも自分の意に沿わぬ者はなんでもかんでも敵認定ってキャラじゃない…よね?
ちと最近そういうゴタゴタを目にしてて興味がそっちに傾きがちでして…。{/netabare}

最終回までの感想{netabare}
あれ?終わっちゃった??
たえ絡みでラスと溝ができでしまうのかどうか、ロゼリアとチュチュとの確執はどうなるのか…辺りの顛末を期待して見てたんだけど…。
なんか見てる途中でTV消されちゃった気分。
最終回のCパートからしてこれは続きを作る前提…なのか。
これがいわゆるクリフハンガーってやつ?

ま、まぁ、ひとまず最終回の「引き」は置いとくとして全体の感想。
まず前期の評価は物凄く低いです、我ながらよく最後まで見たなぁと感心するくらい。
が、今作の二期ではそれを反省したのか、悪くない、むしろ良い、4話は無かったこととして。
更には前作を知ってるとより楽しめるネタも投入してて、無理して前作を完走したのが報われた気分にもなれたり。
やってくれるねぇ、ちょっとした掘り出しモンです。
そもそも最初はCGに変わったので「ひょっとしたら最後はホンモノのステージ流すかも?」と気になって見始めただけで、結局その期待は的外れだったけど、CGに変わってなかったら見てなかったかも知れない。
ふぅ、こういうのがあるから途中切りや前作がダメだったからもう見ないってことが難しくなるんだよなぁ(その結果最後までグダグダ文句言いながら見続けることも増えるという…)。
というか二期をより楽しみたいなら前作も見て欲しいと思う反面、前作はつまらなくてお勧め出来ないんだよなぁという、なんとももどかしい気持ちにもなったり。

とはいえ、じゃあ何処が良かったのか書こうにも、その…4話が邪魔しててナンともう~ん。
4話を無視するなら、女子高生がバイトやったり地元の祭に参加したり、最後のライブにしたって武道館とかではなく地元のライブハウスと、地に足着いた活動と言えばいいのかな?
荒唐無稽な夢物語ではなく、リアルっぽさがあったのが好印象。
あ、4話だけじゃなくて観客が女性ばかりなのを無視すればね。
それとちょっと邪道な楽しみ方として「メインキャラ以外は手書き」というのがありまして。
↑でも書いたけどたえが他のバンドのヘルプで掛け持ちすることとなり、それを沙綾が不安がって愚痴をこぼすシーンで聞いてたのが「ポピパ以前に沙綾が組んでたバンドメンバー」のナツキ。
ひょっとしてこれは本編に関わってくるか?とも思ったけど、ナツキはCGではなく手書きなので「その線は無いな」とすぐに判断できたり。
りみのお姉ちゃんズバンドもそうでしたね、手書きだったのでこれはゲストだとすぐに分かった。
こんな方法でこのキャラは今後話に関わってくるかどうかを判断するってのは、まぁ~邪道ではあるけどちょっと楽しかった。
逆に商店街のお婆ちゃんズは手書きなのにちょくちょく出番多かったのう、婆ちゃん顔のモデリングはやりたくなかったのかな。

総評
見て損は無いけどより楽しみたいなら一期から見たほうが良い。
が、一期は結構アレなのでお勧めはしない。
4話は忘れよう。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ゲームファンとアニメファンの二兎を追う

1期視聴済 そして相変わらずゲームはしてない


2018年始特番で1期の一挙放送と武道館Liveなどのコンテンツを合わせて鑑賞したのが始まり。
アニメは周囲が言うくらいこき下ろすほどでは無かったと思ってますし、声のお仕事しながら楽器もこなす声優さん達に感銘を受けてもいました。

“そこそこのアニメ”&“頑張れ声優さん”

私のバンドリへの評価はこの2つの要素で出来てます。そしてこれはおそらくレアケース。ゲームの要素が抜けてるのです。
ゲームはスマホ音ゲーのお化けコンテンツで、むしろこっちからのユーザーが流れてくるほうが多かろうもん。1期で匙投げた方が多かろうアニメのみメンバーズは絶滅危惧種じゃなかろうかと邪推してます。

この前フリで何が言いたいかというと、、、


「ゲームユーザー向けの作品にがらっとリニューアルしちゃって戸惑ってます」


■戸惑い1 いつの間にか綺麗になって・・・
この2年(1期の放送からの意)ですっかり綺麗になっての再会。めっちゃCGです。ポピパの誰かは髪の色でやっと判別できました。それと第1話で5人集めての尺を取ってくれたのでなんとか。
演奏シーンで止め絵がないのはCGさまのおかげと思えば、慣れればOKということなんでしょう。


■戸惑い2 人多すぎ
ゲームオリジナルキャラを投入!って知らんがな。ざっと5ピースバンド×4組なので一挙女子20名追加です。Roseliaは1期にも登場してますが覚えてません。とはいえ総勢25名の顔と髪型と髪の色と制服の組み合わせで判別可能ではありました。さすがゲーム原作なのかスタッフ頑張ってたと思います。
なお4組とは以下、しっかり第1話で全員集合してたりします。

 『Roselia』 (ロゼリア)
 『Pastel*Palettes』 (パスパレ)
 『ハロー、ハッピーワールド!』 (ハロハピ)
 『Afterglow』 (アフターグロウ)

{netabare}さらに1組『RAISE A SUILEN』。試験勉強並に覚えることが多いのです。{/netabare}


■戸惑い3 曲多すぎ
1話1曲+one more 次から次へと右から左へ。思い入れがないのでほぼスルーです。


軽い疎外感はありますね。ゲームユーザー向けコンテンツになれ果てたのか?と。
結局のところ序盤の構成は「ゲームユーザー向けのコンテンツ」の体裁を取りながら「アニメ作品」としての二兎を追っていて、バランスは悪くなかったと思います。

1兎.バンドと曲紹介
2兎.ポピパを軸にしながらの筋を通したストーリーライン

ざっくりAパート日常描写。Bパート後半に演奏シーンで新規4組を取り上げてました。
{netabare}2話ロゼリア回。ポピパと双璧のロゼリアをまずもってきたのは正解です。
4話ハロハピ回。ファンタジーですね。↑↑↓↓←→←→BAとは粋なことをしてくれます。
5話パスパレ回。雨降って地固まる。三軒茶屋駅と生田スタジオの再現性がハンパないです。リアルの三茶はミュージシャン多い。
6話アフロ回。夕日と青春との相性の良さよ。そしてこちらも雨降って地固まる。{/netabare}

バンド紹介と並行してるのは、{netabare}“目指せ!ポピパの単独ライブ開催”、と{/netabare}ポピパを軸にしながらのストーリーラインでそこは崩しません。
そして折り返しの後半戦、{netabare}第7話から{/netabare}アニメらしく物語が動き出します。やっとだよ。。。



と、ボヤキはここまで。ここからV字回復。本格的に二兎めを追いだしてからがすこぶる良かったのです。軽く1期を凌駕する出来でした。
これならゲーム組もアニメ組も双方幸せになれるひとときを過ごせたのではないかと思うほど。


想像するにアイドルもの(バンドだけど・・・)の定番。後半トラブル発生→解決→大団円の流儀を守るなどお作法順守という安心感と、トラブル内容の濃さとが両立してたんじゃないでしょうか。

{netabare}1期は紗彩の加入騒動と香澄の声が出ない騒動。そこそこエモい仕上がりでした。
2期のトラブルと比較すると、1期より関係者の数の多さ、規模が拡大しているのがわかります。いわゆるステークホルダーが多い状態。収拾するにも関係各先の調整なり思惑が複雑に交差し、1バンド内のゴタゴタとは桁違いのレベルで重さが変わってきます。
第9話以降の{/netabare}後半はそこそこエモいではなく“エモい”でした。

{netabare}10話11話OPはRoselia『BRAVE JEWEL』。唐突な感じがしますし、これだけ作中の楽曲が多いと流して聴いても不思議ではありません。

『自分を責めないで 抱きしめなさい
 弱さを知る者は 強さを宿す
 貴方は手にしてるから』

傷つき折れそうな心を奮い立たせるような歌詞。おたえとその先のポピパへのエールとしか思えません。またこれが友希那んとこのバンドというのがエモい。ユキナは曲と背中で語るのです。{netabare}ついでに文化祭で猫カフェをしたがるおちゃめな娘さんです。{/netabare}{/netabare}

いろんな人の思惑が交差します。そして誰も悪くない。引っ掻き回し役の“ルー大柴”風JKプロデューサーもしかりです。こんな時に試されるのがバンドの結束力ですね。展開はわかっちゃいるけど、掌の上で踊りたくなるのです。

※ほんとにネタバレ
{netabare}11話が秀逸。揺れに揺れてるポピパメンバーの中で香澄が壁を越えておたえの懐に飛び込みます。さすがきらきら星メンタル保持の主人公です。
「ポピパはポピパだよ。おたえはポピパ。ギター弾こう!おたえ」→そして『STAR BEAT!~ホシノコドウ~』へ。はぁ~1期観ていて良かった。

そしてポピパはやっぱりポピパ。
おたえ「私ポピパが好き」
ありさ「いつか武道館とか行くのも悪くねェなと」
さあや「おたえ、行かないで」
りみ「おたえちゃんがポピパ大好きなこと知ってるもん」「ポピパでいてくれてありがと」{/netabare}

そして名曲が生まれました。続きは本編で。


楽曲に支えられ、仲間に支えられ、「あー音楽っていいな」と思える良作でした。



■■アニソン雑感

巷で神曲と言われようが作品を視聴してないとそうは感じられない私です。
経験上、楽曲単体でハマることは稀有で、未視聴作品のCVさんが担当する曲に限ってはハマったのは後にも先にも『回レ!雪月花』のみ。それもネタの性格が強い。
一言で言えばタイアップ。
作中繰り返し流れる。キャラの心情が投影されてる。作品世界を表わしている。

巷で流行っている曲よりもアニソンのほうを覚えているくらいになった現在でも変わりません。
本作バンドリ2期の前半で大量投入された曲は一過性でピクリとも食指は動かず、作品世界とリンクした後半の「Returns」「BRAVE JEWEL」「キズナミュージック♪」には心が震えます。
本作で作品とのリンク有無が大事なのだと再認識しました。みんなそうなのかな?

好きなもん聴けばいーじゃん、という話ですが、「これ良い曲だよ」がなかなか非ヲタ一般人の方には通じません。映像(物語)と音楽がリンクしてこその良曲。私にとってのアニソンです。



視聴時期:2019年1月~3月 リアタイ視聴

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2019.04.01 初稿
2019.09.20 追記
2020.10.19 修正

投稿 : 2024/11/02
♥ : 34

91.6 3 バンドで女子高生なアニメランキング3位
映画けいおん!(アニメ映画)

2011年12月3日
★★★★★ 4.3 (3046)
15466人が棚に入れました
「放課後リターンズ!」「けいおん!」は、いつでも進行形!!あの大人気TVシリーズが遂に映画化!TVシリーズでは描かれなかった、桜が丘高校在学中の軽音部5人の繰り広げるゆるやか部活ライフを描く。卒業を控えた軽音部3年生 唯、澪、律、紬の4人は、いつもどおり部室でお茶したり、バンドの方向性を話し合ったり?とゆるやかな時間を送っていた。そんなある日、教室で同級生たちが「卒業旅行」を企画していることを知り、唯たちも卒業旅行に行こうということになる。そのことを聞いた梓も参加することになり、各自、候補地の希望を出す中、くじ引きの 結果「ロンドン」へ行くことに決定!ガイドブック等旅行の準備をしながら、各自、ロンドンへの思いをはせる。

声優・キャラクター
豊崎愛生、日笠陽子、佐藤聡美、寿美菜子、竹達彩奈、真田アサミ、米澤円、藤東知夏、永田依子
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

出会えた奇跡に、ありがとう

これで、けいおん!シリーズの週刊連載もいよいよ最終回。私にとって、「始まりと終わりの物語」である映画けいおん!最後まで、お楽しみいただけたら幸いです。


◆出会いは、あの日あの場所で◆

時は、2011年12月18日。場所は、横浜みなとみらい。この日、この場所で、私は運命の出会いをしました。

その日友達ととある用事で出かけていた私は、流れでいっしょに映画を観ることになりました。作品は、『映画けいおん!』

実は当時の私はアニメの駆け出しで、けいおん!という作品は知っていたけれど、一度も見たことがありませんでした。そう、私はけいおん!という作品に、映画館で初めて出会ったのです。

「観たい」という友達に言われるがままについて行った私は、正直まったく期待していませんでした。が、その期待は見事に裏切られました。なんだこの、楽しそうな女の子たちの表情は。なんだこの、きらきらと輝く青春は。気がついたら私は一人、彼女たちの姿に涙を流していました。

その日のちょうど2ヶ月くらい前、当時の私にはとても悲しい出来事がありました。それも相まって、輝いて見えた彼女たちの永遠。その日から私も、ある永遠を手にしました。きっと色あせることのない思い出たちと、ずっと愛し続ける名曲を。

けいおん!という天使に出会えた奇跡。その奇跡に、心からありがとう。


◆この作品で伝えたかったこと◆

この映画けいおん!で伝えたかったのはきっと、「ありがとう」という感謝の気持ち。

この作品では、卒業旅行とあずにゃんへの贈り物が中心となって、お話が展開されていますよね。卒業旅行に行く中で、あずにゃんへのプレゼントを、伝えたい気持ちを一生懸命考えた。今まで過ごした大切な時間。忘れることのない思い出。伝えきれないありがとう。

そんな、いっぱいのありがとうから生まれた一つの名曲。

この曲も、あずにゃんの羽根になるかな?

なる!と思いたい

なるわ。たくさん詰め込んだもの。あずさちゃんへの気持ち、いーっぱい

気にってくれるといいな

あんまり上手くないですね

でもね、会えたよ! すてきな天使に

ゆい、りつ、むぎ、みおからの、あずにゃんへのありがとう。そして、あずにゃんからの、4人へのありがとう。その両方のありがとうが、この曲に込められているんだと思います。

でも、もしかしたら、それだけじゃないのかもしれませんね。けいおん!を見てくれたすべての人たちに。けいおん!の制作に関わったすべての人たちに。

この作品が描きたかったのは、けいおん!を通して出会ったすべての人に贈る、ありがとうの気持ちだったのかもしれません。

改めて、出会えた奇跡に、ありがとう。


◆まとめ◆

本編の中では、2期の第22話から第24話の間にあたるこのストーリー。まさか、けいおん!ファンの方でまだ見てない人はいないと思いますが、もしいたらすぐ観るべきです。そう、今すぐに。

女子校生ならではの友情と音楽を描いてきた、けいおん!シリーズ。

きっと、50年後も100年後も、色あせることのない唯一無二のその魅力を、一人でも多くの人に感じてもらえたら幸いです。


だいぶ私の個人的感想が強かったと思いますが、最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。


◇余談◇

『聖地巡礼?~玄のイギリス訪問記~』

※私が以前行ったイギリス旅行の紹介と、それを参考にしたゆい達の旅行のちょっとした解説です。興味のある方はどうぞ読んであげてください。

{netabare}はい!実は私も、この映画を観たちょうど後、イギリスに旅行に行きました。(たまたまですが)

時は、2012年8月下旬。日数はゆい達と同じ3泊5日。当時、私の姉がイギリスのロンドンで働いていて、父と二人で訪れたって感じです。(ちなみに母と弟は、同じ年の3月に行っています。)もう3年も前の話ですが、覚えてる範囲で書いていこうと思います。


☆1日目☆
たしか、お昼頃に成田発の飛行機に乗りました。飛行時間は13時間。電車以外の乗り物だと眠れない私は、ぜんぜん眠れず苦労しました。機内食は美味しかったです。出され過ぎて、常に満腹でしたけど ^ ^

☆2日目☆
夕方頃に、イギリスのヒースロー空港(ゆい達と同じ)に到着。クイーンズパーク駅にある姉の家に一旦寄って、ロンドン市内散策へ。イギリス初日にもうビックベン(世界遺産の時計台)を見て、その後、ロンドン・アイの観覧車に乗りました(ゆい達が乗ってたあれ)。もう夜だったので遠くはあまり見えなかったけど、輝く夜景はきれいでした。夕食は最寄り駅のイタリアンレストランへ。2種類のパスタとピザを食べました。そこそこ美味しかったと思います!

☆3日目☆
イギリス二日目。今日は本格的な市内散策へ。バッキンガム宮殿(たしかロンドンオリンピックのマラソンコースだった場所)を訪れて、お昼にイギリスの名物料理であるフィッシュ&チップスを試食。その後、トラファルガー広場と国立美術館を見学して、テムズ川の遊覧船クルージングへ。天気もよかったので、とても気持ちよかったです。そして、ゆい達も行った(はずの)大英博物館に行き、最後はどこかの劇場でミュージカルを見ました。演目はオズの魔法使いのエピソード0にあたる「ウィキッド」。といっても、私はほとんど眠っていましたが ^ ^

☆4日目☆
イギリス三日目。ずっと姉と父の金魚のフンだった私は、この日は一日一人で行動してみました。目的地は、ロンドン郊外にあるケンブリッジ天文台。小高い丘を歩いて登り、世界の中心、本初子午線をまたいで来ました。その後はロンド市内に戻って、ランチにハンバーガーを食べました。そして、ロンドン塔(ここの近くに、ゆい達が行ったはず)とタワーブリッジを見学し、リージェント通りでお土産の紅茶を購入。最後駅から姉の家に帰る途中、道に迷ったのには焦りましたが、きれいなイギリス人女性に助けてもらって事なきを得ました。家に着いてからは、夕食もろくに食べずに爆睡でしたが ^ ^

☆5日目☆
イギリス最終日。本当はアフタヌーンティーを飲む予定でしたが、飛行機の時間が13時くらいだったので、諦めることに(ここもゆい達といっしょ)。2度目の観覧車に乗って、イギリス旅行を振り返りました。4日間歩き回ったかいもあって、1回目よりも場所や地理がわかって楽しかったです。ラストはヒースロー空港から日本に、Sky High!


私がイギリスを訪れて特に面白いと感じたのが、いろんな人種の人々が集まっていたこと。ロンドンは年間1500万人以上が訪れる、世界有数の観光都市。ヨーロッパ系はもちろん、アジア系やアフリカ系などのいろんな人種の人がすぐ近くにいて、すごく不思議な気分でした。

また面白かったのが、アジア系の人々(日本人、韓国人、中国人)は顔が似ているのですが、服装でなんとなく判別できること。{netabare}中国人は二昔前のちょっとダ○い格好、韓国人はカッコつけた感じ、日本人は自然体、でした。(決して、悪口ではありません){/netabare}


ちなみに、ゆい達のスケジュールは以下の感じだったと思います。

♪1日目♪
成田出発(11時45分発)

♪2日目♪
ヒースロー空港到着→あずにゃんくつ購入(カムデン・タウン駅)→すし屋で演奏→ホテルへ

♪3日目♪
市内散策(ウェスト・ブロンプトン駅)→ベーカー街221b(シャーロック・ホームズ居住地跡)→大英博物館(ロゼッタ・ストーン)→アフタヌーンティー失敗→ロンドン・アイ(観覧車)→夜の屋台(バラマーケット)→ホテルへ

♪4日目♪
音楽店見学→ロンドン塔付近→買い物(グロスターアーケード)→ホテルへ

♪5日目♪
ロンドン・アイでライブ→ヒースロー空港出発(17時くらい)


私は家族のおかげもあって、楽しく安全にイギリス旅行を過ごすことができました。英会話はできなくてもなんとかなるし(できないと不便は不便ですが)、料理もそこそこ美味しかったと思います。お金や治安等については、各自気をつけていただければと。

私はいつになるかはわかりませんが、ぜひまた行ってみたいと思います。


ほんと無駄な長文を、最後まで読んでいただき、ありがとうございましたm(_ _)m


{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 36

N0TT0N さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

終わらないで欲しいという感覚。

この映画を観るにあたって重要なポイントは1点だけです。

是非TV版を観てから映画版を観てください。
これだけでもある程度成立はしてるんだけど、やはりTV版とリンクしているお話なので断然1期→2期→劇場版の順で観ることをお勧めします。

で、早速結論を言わせてもらうとお勧めです。
てか必見です!
お父さん‥けいおんさんを僕に下さい!!

そういう感じですw


映画版はオリジナル脚本でしかも海外旅行ということもあり、下手すれば作品のテイストが変わってしまう可能性もあったと思うけど、そんなこともなくとてもいい出来だったとおもいます。
相変わらずのマイペース。
いつも通りの関係性。
どこまでいっても日常。。。

なんかこう書くと誉めてるように見えないけど全力で誉めてます。

特にオープニング10分位の紹介&ネタはTVシリーズを観ているとニヤニヤが止まりません(●´ω`●)デヘヘ♪

ゆるさとハイテンションの夢のコラボレーションでチャンチャラ可笑しいわね?!

‥いや、スゴく面白いオープニングでしたw

勿論実際にヨーロッパをやったのは言うまでもありません!
まあ、言うほどのことでもありませんが‥(笑)

1つ「ん?!」って思ったのは
いつも突然登場するさわちゃん先生ですが今回ばかりは流石に度胆をぬかれた件くらいでしょうかw
いくら自分がけいおんを下僕かのように盲信してても、この登場を擁護できる自信はありません(; ̄∇ ̄)
唯の英語歌詞をしのぐ正真正銘、完全無欠の「どないやねん」ですw

逆にキャラクター以外でうまいなぁと思う部分の1つに、ライブ時のお客の数とノリ具合というのがありますね。
劇中ライブを3回ほどやるんだけど、そのライブのお客とHTTとの関係、時間、場所によって、
「だよな、確かにそのくらいの感じになるだろうなぁ。。」
という客席の雰囲気を表現してる。

そこはTVシリーズから一貫して上手くて、
けいおんの音楽の部分を支える1つの重要なパーツだと言っていいと思う。

そしてもう1つ巧いなぁと思ったのが帰りのタクシーの中。特に何がどうという訳じゃないんだけど、光、暗がりの表現、表情、座り位置、どれを取っても素晴らしい名シーンだったと思いう。

TV版のフェスの後もあったけど「祭りのあと」の感じを涙が出るくらい完璧に表現していたと思うし、
物語のAメロとBメロを繋ぐ間奏としても満点の効果だったと思う。

あと、飛行機の日除けを開けるシーンや屋上で思わず駆け出すシーンなど、日常の延長線上にあるきらきらしたシーンがゆるい日常とのギャップでスゴく胸に染みました。

着眼点も、まずこの卒業前の部分を映画化しようと考えたことに「いいところに目をつけたな♪」と思います。
さらに、無理に「曲作り」という本題を押し出さず寄り道、道草メインで展開した演出はお見事でした♪

あと、1つポイントだと思うのが、
例えばけいおんの笑いって、他の4人に向けたボケやら失敗など‥
つまりほぼ登場人物達の内輪ネタでできていて、視聴者が居ようが居まいが5人の世界で完結しています。

それを視聴者の特命工作員であるスタッフが気付かれないようにコソッと覗いてくれていい具合のアングルでいい具合に切り取ってくれて視聴者にお届けしてくれているような感覚です。

1人1人が別に視聴者を意識することなく存在してるのです。

もし、全国の人に覗かれていると知ってたら
もっと頑張って、
キレのあるネタを提供してくれたかもしれないけど、5人はそんなことにはお構いなしで、永遠のような限られた時間の中で「好きな音楽」と「やらなければいけない練習」と「目の前のティータイムとおしゃべり」の間を行ったり来たりしているだけなのです。

大切なのはそのときどきの今。

物語のエンディングってとても重要だけど、けいおんに対して思うのはエンディング来ないでくれ。

今がずっと続いてくれ

ということにつきます。


個人的には‥

観に行った。。
というより再会しに行った。と言う方がしっくりきます。

面白い!
というよりふわふわ時間をおすそ分けしてもらってありがとう♪と言う方がしっくりきます。

レビュー♪
というにはどうにも客観性が著しく欠けてしまいます(^^;)

どこからかこんな声が聞こえてきそうです。


『あんまり上手くないですね♪』

投稿 : 2024/11/02
♥ : 18
ネタバレ

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ほるもん!

映画としちゃダメダメだけど。
だけど。。これ、けいおん!だからね。
ハルヒとは違うから。
だから同じダメダメでも遥かにあっちよりマトモっていう・・・。志的に。ポリシーがある。


映画作品の必須条件として最低限だけどサラッと初見さんフォローをしてるのがなんというか・・
申し訳なさそうに『すいません・・一応映画なんです・・』という、そのオーラが良い。

某消失でイラっとした初見とか予備知識なしのヤツがみるわけねえだろ?ってアホな態度がない。
これが初めてならTVも観てくれたらうれしいなってか。
わかってらっしゃる。監督とか演出さんがまともな人間だよな。


でこの作品、ビシっと締っちゃったらそれは『けいおん!』じゃなくなっちゃうんだな。
だからロンドンいらなくね?話の都合が良すぎね?ツマンネって人がいても問題ナッシング。唯のバカさがちょっとやりすぎ?・・ウザ・・は同感しとく。
大学はAOとか流行のカンニング・・・いや全部マークシートだったとか・・。

相変わらず山もオチも締りもない。最初から最後までふわふわ。ゆるゆるのグダグダ。
かといってドラえもんみたいに映画になったら冒険と友情の感動巨編だと作品をぶち壊しだからな。
結局OVAでもよかったんだろうし、2時間ただTVシリーズを繋げただけっていう雰囲気。切り売りできるレベル。
作画だってカット、コンテの切り方が映画用になってるだけでフルアニメでぬるぬるじゃないYO。全国じゃないんだからそりゃ予算も時間もガチには敵わない。
しかしエピソードの塊というか。元々4コマなんだし、それがこの作品の作風だし、これもあえてそうしてるんだろう。いいと思います。



ストーリーはせっかくのアンコールだから、梓の補完をしたかったのかしら。
TVはけっこうドライに終わったし。4人は大学が同じだけに。あずキャットかわいそうに。。
あとは原作で続きがあるがゆえにか。。

唯がでしゃばり過ぎだとも思うが、これはニーズに答えて?なのかな。唯あずの百合成分補給ってことでいいんでね。
アニメキャラとしては珍しい短足なキャラデザ、でもカメラは基本フトモモw2期の頃とブレてねえな。あのラストがすべてを物語るなぁと。。


ただし、作品から伝わるのは『もうけいおん!はやりたくない!』というメッセージ。
あくまで女子高生の時間こそが至高であることを強調してきますね。この感じ、どうしてもってなら、過去か、梓単品しかありえませんね。
分かりやすい例として{netabare}最後の最後まで制服は意地でも脱がせない。卒業してるけど式直後なんだからありしょ?という{/netabare}
すべてケジメはちゃんとつけたぞと。
その心がけやよし!


んで、ファンタジーだったTV版と違い男が大量に出る。モブだけど、先生も家族もでるし、しかもトイレもいく。2回?普通は描く必要のないことだし、わざわざ分かりやすく描くってことは・・。
{netabare}ロンドンでお茶もしないよね。ここも意味深。彼女達の世界はやっぱりここではないと?放課後だけが彼女たちの世界だったと。{/netabare}
修学旅行で京都から京都へ行く、男はクラウザーさん他しか存在しない。そんなTVシリーズでしたが、
要するに彼女たちがついにあの摩訶不思議な世界から一度だけロンドンという現実に似た世界へ出てきてしまった。

これもう、みんなもいっしょに軽音部を卒業してげんじつ!へ帰ってかなきゃいけないでしょ?もうそろそろいいしょ?みたいなことなのかしら・・・・。実際そんなもんだしね。
視聴者が歳をとっちゃう。
ナウシカがオームを帰すようなかんじで。。
森へお帰り的な・・・。
別の形、ご都合主義で受け取るなら梓=視聴者となる。
ありがとうと。
とにかく彼女達の人生は終わらないが、物語はおしまいですよと。勝手に読み取った。


余談だけど個人的にツボったのが冒頭、まさかのw{netabare}MMDけいおんモデル、恋のメガラバのリスペクト?!!{/netabare}やるなぁ公式wwあんだけ人気ありゃそりゃ巡回済みだったんね。まんまじゃんか。
消されてるのてツベ探すとのこってるよ・・

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17

68.3 4 バンドで女子高生なアニメランキング4位
神のみぞ知るセカイ 4人とアイドル(OVA)

2011年9月16日
★★★★☆ 3.7 (598)
3144人が棚に入れました
舞高祭でかのんと同じ舞台に上がるために軽音楽部を立ち上げようとするエルシィ達。しかし文化系部活動主任の児玉先生から部の創設をするためにある条件を提示される。それは全員が次のテストで満点を取るというもの。成績不振のメンバーのためエルシィは桂馬を引っ張ってくるがそこにかのんも加わって…。一度は桂馬に攻略された女子が一堂に会する勉強会で何かが起こる!?

こなそ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

2期視聴後に視聴してください

僕が愛してやまない、神のみぞ知るセカイのOVA作品です。

3期の女神編が
「こんな面白いアニメがあるなんて…」
ってレベルで面白いので正しい視聴順で見てください

アニメだけを観る場合は
1期→2期→OVA(4人とアイドル)→OVA(天理編前・後編)→女神編

でOKです!

話の内容としては、学祭出演に向けての2B Pencils結成のお話で、ちひろ・歩美・かのんを中心としたお話です。

ほのぼの日常系のお話ですが、しっかり女神編の布石になっているので見ておきましょう。

というか、見てないと女神編で

「あれ?なんでバンドやってんの?」

みたいな感じになるのでw


-------------------

以下、私的オススメ視聴順

上でシリーズの視聴順を書きました。

が、アニメだけだとどうしても分かりづらいところもあるので
漫画で補完するのを強くお勧めします。

というか、神のみの単行本とアニメとの連動なんですが

1期…12話構成(単行本1~2巻)
2期…12話構成(単行本3~5巻)
3期…12話構成(単行本12~19巻)

となっています。
というわけで、見てわかるとおり2期と3期の間の7巻分、アニメでやらないんですよw

その空白部分は、なんと3期の女神編一話の冒頭で、ダイジェスト風に一気にかっ飛ばしてやっちゃうんですw

なので原作未読の方は「ファッ!?」ってなりますw

しっかり感情移入したい人は単行本で補完した方がいいと思います。

また、3期も7巻分を1クールでやるので結構な進行の速さです。ただ、女神編はアニメの演出がすごくいいので、単行本を見ずに初見で見るのを強くお勧めします。


ということで私的オススメは以下の通り
1期→2期→OVA(4人とアイドル)→OVA(天理編前・後編)→単行本1~12巻で補完→女神編→単行本12巻~19巻で補完

これがベストだと思います。

参考までに。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 16

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

女子高生が軽音楽部を作る話だけど、アレじゃないよ

コッミック付属DVDです。
某人気アニメの映画が公開されようとしている時期に発売され、狙ったようなタイムリーさですが、LCと攻略女子達(+モブキャラ)で軽音楽部を作るという話です。
でもこれ、ちゃんと原作にあるストーリーなんですよ。
決してパクりでも便乗商法でもありません・・・・たぶんw


今回は女子達が主役なので、神にーさまは絡みますが、大した事はしません。
もちろん攻略もなしです。
上でパクリじゃないと言っておきながら、まるで、どこかの日常系アニメのように仲良し女子がキャッキャしてる様が中心。
紆余曲折あって部が認められるまでの出来事を、ゆるーく描いています。
(重ね重ね申し上げますが、パクリじゃないですよぉ)
相変わらず、作画も声優もいいですね。出来としては充分。


ただし、もしも3期をやるならこのバンド結成、本編のストーリーにも密接に絡んでくるはずのイベント。
これがコミック付属のDVDを持っている人しか見られないという商売の仕方は、どうかと思います。
まぁ、結成の経緯を端折っても、問題ないと言えばそれまでなんですが・・・なんか釈然としません。


というか、やるでしょ?3期。
エンディングに、アニメ本編未登場の重要攻略キャラでてますしねぇ。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15

Ssoul30 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

桂木桂馬の知らないエルシィの部活活動。以外にトラブルは起こさず、可愛い日常を送っていた。

この作品の世界観。

舞島学園高校に通う桂木桂馬はネットで伝説の落とし神ほどギャルゲーが得意なゲーマーですが、ある日謎のメールを返信したせいでエルシィと言う悪魔と契約しました。この物語は人間の中にいる「駆け魂」を摂取する物語です。

私の感想。

この物語はエルシィの日常を描いた作品なので、桂馬のあの完璧なる女子の落とし方を紹介するような作品ではありませんでした。けれど、結構可愛い日常が最高でした。こうして、エルシィの部活活動を見ていると、なんだかエルシィは相当落ち着きが無いキャラクターと感じられました。

しかし、一度落としたヒロインをもう一度見直すのは結構新鮮な感じでした。本作を見た人はこの作品を見る事をお勧めします。

オープニング

「夏色サプライズ」
かんのが歌う可愛い曲です。
日本のじめじめしたイメージとは違い、さわやかなイメージです。
かなり可愛い曲です。

エンディング

「初めて恋をした記憶」
軽音部の部員メンバーの曲ですが、原作を読んでいる私ならわかりますが、何故アニメではまだ活躍していない、五位堂 結をバックダンサーみたいにだしたのだか・・ 本当に理解不能です。あんな超微妙な出番を出すのでしたら、はじめから出してほしくなかったです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17

67.3 5 バンドで女子高生なアニメランキング5位
SHOW BY ROCK!!(TVアニメ動画)

2015年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (419)
2465人が棚に入れました
音楽都市【MIDICITY】。ゴスロリ好きなネコの女の子【シアン】は、通りすがの怪しい音楽事務所社長【有栖川メイプル】にスカウトされる。優等生ウサギの【チュチュ】、ネットギークイヌの【レトリー】、宇宙ヒツジ?の【モア】、3人の仲間と出会い、ガールズバンド【Plasmagica(プラズマジカ)】を結成。バンドで世界の頂点を目指す事になる。
だが、トップバンドへの道は長く険しく、ノリが大事。数々のクセのあるアーティスト達と対バンし、Plasmagicaは少しずつ成長して行く。やがてMIDICITYの音楽シーンを牽引する存在にまで上り詰める・・・かも?
Gonna be a music millionaire!(音楽で億万長者になってやる!)


声優・キャラクター
稲川英里、上坂すみれ、佐倉綾音、沼倉愛美、谷山紀章、内山昂輝、柿原徹也、細谷佳正、潘めぐみ、早見沙織、松井恵理子、宮野真守、逢坂良太、村瀬歩、日高里菜、茅野愛衣、村川梨衣、五十嵐裕美

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

3DCGによる驚異のクオリティのライブパートは必見!(追記アリ

視聴前レビュー

サンリオの音ゲーSHOW BY ROCK!!のアニメ化です
サンリオというと女性向け子供向けというようなイメージが強いですが
サンリオ社内で男性をターゲットにした作品を作ろうという形でスタートしたのがこの企画

しかし出来上がったスマホ向け音ゲーは
音ゲーマニアからすればゆるすぎる代物で
結局居ついたのは元々のサンリオの顧客だった女性客が中心のようです

私自身はアニメ化の話が持ち上がった頃に
アニメ化されるくらいだから面白いのかな?
と少し気になって始めた感じなのですが
音ゲーとしてはちょっと物足りない感じでした

しかし、オリジナルのバンドと
実在ミュージシャンとのコラボバンドと
合わせて20組にも及ぶバンドの奏でる
100曲近い多彩な音楽に強く惹かれて
そのまま継続して遊んでいます

オリジナルバンドの中では
「徒然なる操り霧幻庵」が推しバンド
もともと和ロック大好きなんです

タイアップバンドの中では
植田真梨恵さんとコラボした
「しにものぐるい」が好み

一昔前の音ゲーは曲追加ごとにお金をせびられるものでしたが
全楽曲が無料で遊べるスクフェスのヒット以降
ゲーム内楽曲は客寄せのために無料にして
それ以外のところで稼ぐスタイルの音ゲーが増えています
コレもその一つでガチャを無視すれば
基本無料でだいぶ遊び倒せます

ほんとに多彩なバンドが揃っているので
多分誰でも一つか二つかは琴線に触れるバンドがあるんじゃないでしょうか?
という事でシステムが若干微妙ですが
曲はガチなのでゲームとしては十分お勧めできます

まぁでもそれとアニメが期待できるかってのとはまったくの別問題ですよね
そもそもゲーム内にストーリーと呼べるほどのものは無いので
PVには原作:サンリオなんて書いてありますが
ゲーム原作というよりはゲームキャラを使ったオリジナルアニメだと思っていいでしょう
アニメとして面白くなりそうなのかどうかは
正直全くわかりません

なので個人的な興味はアニメ化によって追加される楽曲にあります
ただし一部ゲーム版とキャスト変更があるようなので
その辺ちょっと心配です

キービジュアルにあるバンド「プラズマジカ」が
OPEDと挿入歌を発売することが発表されています
シアン:稲川英里
チュチュ:上坂すみれ
モア:佐倉綾音
レトリー:喜多村英梨⇒沼倉愛美
レトリーのキャラソン好きだったので
キャスト変更はちょっと残念に思っていましたが
アニメジャパンのレトリーコスのぬーぬーがかわいかったので
なんかどうでもよくなりました(何
まぁぬーも歌唱力の高さは文句ないですしね

中二病バンド「シンガンクリムゾン」は挿入歌一曲発表
クロウ:谷山紀章
アイオーン:柳田淳一⇒内山昂輝
ヤイバ:市来光弘⇒柿原徹也
ロム:丹沢晃之⇒細谷佳正
こちらは大幅にキャスト変更されていますが
ヴォーカルはクロウのみなので特に問題はなさそう

個人的イチオシ「徒然なる操り霧幻庵」も挿入歌一曲
阿:?⇒早見沙織
吽:松井恵理子
ダル太夫:潘めぐみ
ヴォーカルは阿ですが
今まで歌ってたのははやみんではない(と思う)
ので歌手自体が変更になるのか
演技部分と楽曲部分で分ける形で行くのか気になります

シンガンと腐女子人気を二分するゲームの稼ぎ頭「トライクロニカ」
シュウ☆ゾー粕谷大介⇒宮野真守
カイ:逢坂良太
リク:村瀬歩
こちらもヴォーカル変更なのか
演技と歌で分けるのか気になるところ

ゲーム内未実装のアニオリバンド「クリティクリスタ」
ロージア:日高里菜
ツキノ:茅野愛衣
ホルミー:五十嵐裕美
ジャクリン:村川梨衣
ゲームがいまいち男性層の囲い込みに失敗しているので
テコ入れで別路線のバンドを投入という事なんでしょうかw
睦月あるいは延珠
めんまあるいは白
ひなだお!あるいは杏
りえしょんだけは一条蛍くらいしか思いつかないけど
幼女役で名を馳せた声優を集めました!
って感じのユニットなのはわかりますw

プラマジの挿入歌は両A面であるそうなので
OPED+挿入歌6曲?
結構豪華な感じですね
アニメジャパンのステージ観に行った時の話だと
「ライブシーンも結構多い」ということでした
その辺も少し気になりますね

アニメがどんな感じになるのかは
とりあえず来週末の先行上映会行ってみてきますn(・x・

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

一話視聴後レビュー

一話上映会に行ってきました

2等身のミューモン体の3DCGによるバトルシーンと
擬人化verをメインに使った作画で構成される日常シーン
元々のゲームPV内の説明だとテンションが上がると擬人化体になる
という話だったような気がするけどまぁどうでもいいや

第一話なので当り前ではありますが
CGパートも作画パートもクオリティ高いです
でもふたつセットにして説明なく出したら
ご新規さんは混乱するだけだと思うんだよね
なにしろゲームプレイヤーでも展開に置いて行かれそうになったので

今回のアニメ化の目的は男性客層の開拓にある
というような話がアニメジャパンであったので
新規層にやさしい導入が必要だったと思うんだけど
その辺かなり強引な印象を受けました

あとキャスト変更のあったバンドは
歌も変更後のキャストにやらせるみたいですね
元のバンドよりもアニメのキャラソンっぽさが増してる感じ
開拓したい客層を考えるとまぁコレはこれでいいのかな?
しかし今は音楽を題材にしたアニメで溢れているうえ
そうでないアニメからもキャラソンなんかがガンガン出ている時代です
アニオタの嗜好に合わせてしまうと他の作品との差別化が難しくなるので
元のゲームが曲の多彩さ幅広さが売りなのを考えると
そのままの路線を貫いた方がオンリーワンなアピールができた気もするんだよねぇ

とりあえず2話以降も継続して観ていきますが
他人に勧めるならアニメより先にゲームかな?

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最終話視聴後レビュー

話の大筋は深夜アニメというよりは
夕方に放送される子供向けアニメです
そこに原作ゲーム組や大友向けのネタを
ちょいちょい差し込んだような作りになっています
実際深夜に最速放送されているだけで
そのあと夕方にリピート放送されているので
深夜の客層にちょっと配慮しつつも
基本は夕方アニメだと思えば良いでしょう

純粋に深夜放送のオリジナルアニメとしてみた場合
キャラが多すぎる分掘り下げが足りないとか
何だかよくわからないバトル展開から
なし崩し的にすべて解決する
おおざっぱなストーリー展開とか
色々気になる点は多かったです

ただ3DCGシーンのクオリティだけは異常に高かったです
綺麗にデフォルメされたミューモン体の豊かな表情と滑らかな動きは
3DCGアニメーションとしては最高峰クラスだと思います
制作費の桁が一つか、下手したら二つくらい違うディズニーアニメと遜色ないレベル
これみてるとなんか他の国産CGアニメ(劇場版除く)がものすごく粗悪に見えてきます

あとはOP/EDから挿入歌の数々まで
中々クオリティが高かったのでゲーム組としても満足です
特にED曲のhave a nice music
挿入歌の迷宮Destiny&流星ドリームライン
とプラズマ絡みの曲はミューモンCGによる演奏付きで
すごく良いPV映像だったと思います
挿入曲2種に関しては最終回での使われ方もバッチリ!
あれはバンド演奏シーンで使った曲を
最終回で使いまわしたというよりも
最終回のクライマックスシーンに合わせて作った曲に
あとからCGアニメーションをつけてライブシーンを作ったのかもしれませんね

一応(?)音楽を題材にしたアニメですし
音楽部分がしっかりしていないと話にならないんですが
ゲーム内でもしばらくはアニメ曲がプレイできる形になっていたので
楽曲でアピールして本家の音ゲーへユーザーを呼び込むのにはまぁまぁ成功していたようです

ゲームユーザーの中には
アニメ化によるボーカル変更に抵抗のある方もいるようですが
宮野版シュウ☆ゾー(通称宮ゾー)以外は違和感ありませんでした
宮ゾーもまぁあれはあれで別物と割り切れさえすれば悪くないと思います

一番心配していたのは徒然なる操り霧幻庵でしたが
はやみんの歌唱力が尋常じゃないことを再確認させられて終りました

沼倉レトリーも悪くなかったですね
ちなみに沼倉さんはオーディションで選ばれたそうなのですが
最初呼ばれたのはクリティクリスタのオーディションだったそうで
自分に中学生役ができるか悩んでたところに
後からレトリー枠が追加されたんだそうな
おそらくその間にキタエリからNGが出たんでしょうねw
スケジュール合わなかったのかな?

シンガンに関してはVo変更ではなく追加だったこともあって
こちらは全く違和感なしでした
ちなみにシンガンの曲を作ってるのはボカロPのマチゲリータさん
ボカロ界では割と知られた鬼才ですね
かなりぶっ飛んだ曲を作ってるイメージしかなかったので
正直同じアーティストが作ったものとは思えませんでしたw

アニメではライブパートをもらえなかった
それ以外のグループもちょこちょこ出てきていたのが
ゲーム組には嬉しい演出でしたね
楽屋で一緒になる雫シークレットマインド
MIDICITYの音楽イベント情報を視聴者に伝える
チョイ役の田舎者集団ウワサノペタルズ
トライクロニカの追っかけでライブの最前列にいた豚は
ゲーム組以外はただのモブにしか見えなかったと思いますが
実はドーリィドルチというガールズバンドのメンバーですw

しかし一番優遇されていたのはしにものぐるい
ゲーム内でも特に人気の高いバンドです
アニメに出てきた中では唯一
ゲームオリジナルではない
実在アーティストとのコラボユニットなので
たぶん大人の事情でライブ披露とはいかなかったんだと思いますが
なんと個別回をもらう程の厚遇ぶり
さらにゲームでもまだ出てきていない「つぎはぎ」の擬人化Verが
緑髪のショタキャラとしてお披露目されて驚きました

そんな感じにゲーム組視点でみると
ファンサービスに溢れたいいアニメでした
あくまで純粋にアニメとして評価したので
ストーリーの☆評価は高くしませんでしたが
ゲームの販促映像としてはとてもよくできていました

アニメからのファンをゲームへ誘導し
ゲームからのファンへのサービスも欠かさず
さらに従来のサンリオファンにもアピールできるような
深夜アニメとしては相当マイルドなつくりで
老若男女問わず楽しめる作品になりました
これはスマホゲー原作のアニメとしては
大成功だったんじゃないでしょうか?

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

11月8日に行われたガールズバンドフェスティバル
昼の部&夜の部ともに参加してまいりました
歌える人気声優がずらりと並ぶ姿は壮観でした

対バンニコニャマの出張版も楽しかったし
各バンドの楽曲が生で聴けて最高でしたが
まぁそれはアニメとはあまり関係ないので割愛するとして

夜の部のラストに今後の展開についての新発表がありました
アニメと関係あるものだけ上げておくと
各バンドをフィーチャーしたショートアニメと
そしてTVアニメ2期の制作が決定しました

キービジュ一枚とキャッチフレーズのみの発表でしたが
その場にいたキャストさんたちにもサプライズだったようで
みなさん驚いていました

これは今後の追加情報に期待ですね!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 30

nk225 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

サンリオキャラに異変?6頭身のアニメ調キャラが人気!“萌え”に本腰

サンリオキャラクターの人気投票企画「2015年サンリオキャラクター大賞」の結果が27日に発表され、ハローキティなどの人気2頭身キャラクターを生み出してきたサンリオのイメージを覆すような、等身&デザインのキャラクターがトップ10の4割を占めていることが注目を浴びている。

その代表格が、18年ぶりの1位に輝いたポムポムプリン(獲得票数:27万837票)に続いて2位に入った「シンガンクリムゾンズ」(獲得票数:27万802票)だ。イラストには、ハイライトや影などの表現や色を多用したアニメ調で、少なくとも6頭身以上ある男性4人組が描かれている。彼らからはほかのサンリオキャラが醸し出す、ゆるさはみられない。そんな「シンガンクリムゾンズ」は、トップ10で同じく異彩を放っている「プラズマジカ」「トライクロニカ」「徒然なる操り霧幻庵」と同じキャラクタープロジェクト「SHOW BY ROCK!!」によって誕生した。

「SHOW BY ROCK!!」は、サンリオ初のゲーム・アニメファン向けのプロジェクトとしてスタート。音楽とバンドをテーマに、キャラクターたちが世界一のバンドを目指す過程が描かれている。2013年7月にはリズムアクションとキャラクター育成ゲームの要素を組み合わせたスマートフォン向けゲームアプリを配信し、2015年4月にはテレビアニメの放送を開始した。そして「サンリオキャラクター大賞」の上位を占めるほどの人気を誇ることになるが、グッズはサンリオの公式オンラインショップで検索しても見当たらない。ここに子供や女性を中心に人気を集めてきた従来のサンリオキャラクターとの違いがある。

ゲームアプリは、音楽に合わせて三つのボタンをタッチするという子供や女性を含むライトユーザーも取り込みやすいつくりになっているが、テレビアニメは基本的に夜22時や27時の「深夜アニメ」として放送。子供向けの朝・夕方ではなく、コアなアニメユーザーを取り込める時間帯に設定された。限定グッズも、ゲーマーズやアニメイトなどアニメファン御用達の店で販売。これにより、子供や女性を中心とした幅広い客層を対象とするほかのサンリオキャラと一線を画し、「SHOW BY ROCK!!」は層を絞り、ニッチなファンの声にも対応しやすいキャラとして差別化した。

以前、ハローキティのファン「キティラー」をキャラクター化した「ハローキティといっしょ!」が、“オタクの祭典” コミックマーケットに出展したことが話題を集めたが、こちらはサンリオの子会社であるサンリオウェーブが展開。そのため、「SHOW BY ROCK!!」は、サンリオが“萌え”路線に本腰を入れた作品ともいえる。また今回「サンリオキャラクター大賞」の上位に入ったことにより、マクドナルドのハッピーセットのおもちゃになることも決定。よりサンリオキャラとして周知されることで、サンリオにどのような変革がもたらすのかにも注目だ。

【サンリオ大賞2015】ポムポムプリン18年ぶり1位 キティ19年ぶりTOP3圏外
今年で30回目を迎えるサンリオの人気キャラクター投票企画『2015年サンリオキャラクター大賞』の最終結果が27日、東京・サンリオピューロランドで発表され、27万837票を獲得したポムポムプリンが大賞に輝いた。デビュー翌年の1997年に初参加した際に大賞と新人賞をダブル受賞して以来、18年ぶり2回目の快挙。また、ハローキティは他キャラクターの躍進を受けて7位にランクインし、19年ぶりにTOP3圏外となった。

初日速報5位、中間発表3位とじわじわ順位を上げて、ラストスパートをかけたポムポムプリンが、2位のシンガンクリムゾンズとの大接戦をわずか35票差で制し、大逆転劇を繰り広げた。3位はシナモロール、4位にはぐでたま、5位にマイメロディがランクイン。

20位から順にランキングが発表され会場が大いにざわつくなか、最後に1位の大賞として名前を呼ばれて登場したポムポムプリンは小さな手を大きく振って喜びを表現。感想を求められると「はい! 僕、プリンです。みーんなが応援してくれたおかげで1位になれました。これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします! 本当にありがとうございました! 僕、プリンでした」とファンに感謝を伝えた。

『サンリオキャラクター大賞』は1986年にサンリオの月刊『いちご新聞』誌上でスタート。節目の30回となった今年も総勢100組のキャラクターがエントリーし、投票数は歴代最多の376万5250票を記録した。5月10日の初日速報から波乱が巻き起こり、音楽ゲーム&アニメファン向けキャラクタープロジェクト『SHOW BY ROCK!!』のシンガンクリムゾンズが暫定首位に。続く中間発表でも暫定首位を独走していた。

バンドをテーマにした『SHOW BY ROCK!!』は、今年4月にテレビアニメがスタートしてキャラクターの認知度が上昇。大人のアニメ・ゲームファンの投票により票が伸びていたとみられ、最終的にはエントリーした5組中4組がTOP10にランクインする大健闘をみせた。

『SHOW BY ROCK!!』のランクインを受け、シンガンクリムゾンズ(2位)のギター&ボーカル・クロウの声優を務める谷山紀章、プラズマジカ(6位)からギター&ボーカル・シアン役の稲川英里がサプライズゲストとしてステージに登場。イベント後、取材に応じた稲川は「たくさんのキャラクター、伝説的に有名なキャラクターもいる中、6位という栄えある順位をいただいて本当に嬉しく思います」と喜んだ。また、7位のハローキティのひとつ上という順位には「ありがたい気持ちと、キティ先輩すいませんという気持ちとで複雑です」と恐縮しきりだった。

▼『2015年サンリオキャラクター大賞』TOP10
1位 ポムポムプリン(27万837票)
2位 シンガンクリムゾンズ(27万802票)
3位 シナモロール (26万2274票)
4位 ぐでたま(22万3336票)
5位 マイメロディ(20万3883票)
6位 プラズマジカ(18万5381票)
7位 ハローキティ(14万3342票)
8位 トライクロニカ(14万2673票)
9位 リトルツインスターズ(13万8926票)
10位 徒然なる操り霧幻庵(12万7936票)

世界観など大きな点はゲーム設定をそのまま使用、TVアニメ用にオリジナルストーリーとして制作され、プラズマジカのシアンの設定、各バンドのミューモンの担当声優など、一部変更点がある。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 18
ネタバレ

buon さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

オレのギターが真っ赤に燃える、おまえに届けと火を噴き叫ぶぅ、響けぇひぃ~っさつのぉおレーーーーーッドトマホゥーーーーーク! Beat END!!

ただ、これ(出来は38点のタイトル)を言いたかっただけなんだ。

さて、萌え燃えもえもえキャラアニメなのでキャラ紹介だけします。
※公式と異なるかも知れませんが悪しからず


♡シアン♡{netabare}
私、ひじりかわしあん♪
入学したばかりのごくごく普通の女子高生☆ ギターが好きなメガネっこ♯
軽音部に入ろうと思ったんだけど、もう4月も終わっちゃう!
GWには合宿もあるっていうし早く入らなくちゃ!!
・・・でも勇気が出ない、人見知りの小猫ちゃん、
もうビビリかわダメやん!!!

そんなこんなで自分の部屋でスマホゲームしてたら、あれあれ、
怖い画像が現れて喋ってきた!
えっ、どこに連れていくの!!!!!

なんだかんだでゴスロリファッションのスーパーギタリストとして、
プラズマジカでギターを奏でるにゃん♪

あと、なんかゴスロリファッション好きとか誰かが言ってるけど、
好きだけど、そういう服は1つも持ってないです☆

女の子がマリスミゼルみたいな恰好は好きだけど、男はやめてほしいにゃん!
{/netabare}

うさこ
プラスマジカのギターでリーダー、バニー服は夏に快適ですの♪

ぴるみ
プラスマジカのドラマー「ぴる」じゃなくて「ぴゅる」だぴゅる~!

めがつー
プラスマジカのベーシスト、ネット(だけ)は友達♯

社長{netabare}
ドMの覗き魔{/netabare}

秘書
セクシー


以下、Shingancrimsonz{netabare}

クロコリン
聞こえるぜ、家畜共の叫び声、
ギターで響かせて、声で震わせて、歌で燃え上がらせて!
・・・待つ必要はない、オレならいつでもココにいる!!
その渇きを炎で、この赤で、この魂で満たしてやる!!!
叫べ、喚け、求めろ、
おまえたちが望むのなら何度でも奏でてやる、この紅蓮の轟きを!!!!
さあ、オレのギターが真っ赤に燃える・・・!!!!!

アイオーン
我、闇の太陽神は聖なる太陽と交わらぬ、
唯一無二にして絶対なる存在。
さ、最近、プラスマジカもメンバー増えて、その、
我が禁じられた黒衣の波動を纏うホーリーアークにその身を焦がさぬよう、
はな、離れるがよい。
おい、か弱き小動物よ。
昏き玉座に傅くのは其方だけで十分過ぎる。
まずは100mから、と伝えてこい。

この対なす鏡が見るは真の闇。内なる黒き影に染まりし毒蛇。
その邪悪さ故にか弱き背丈の小さなものは下がるがよい。
磨かれしこの肉体、この魂を共にするは故に、
拙者の得物は森羅万象を司る真髄 
龍虎無双神威流 故に龍剣伝 刃 参上

労務
・・・音楽を続けるとは、そういうことだ。

{/netabare}以上

あと、その他いろいろ。


そう、何を隠そう、
シンガンクリムゾンズとシアンが好きだ!!!!!
wikiとかセリフ集とか見ずにイメージだけだと、
シンガンのカッコよさが伝わらないな。
ロム、ちゃんとカッコイイです。

この作品はシンガンのカッコよさとかわいさと、
シアンのかわいさだけで出来ていると言っても過言ではない。

シアンの声がええ☆
あのちょっと籠ったちょっと低めのちょっとハスキーで
一言に高低さがある、なんだろ、
アニメ声って言うのかな?
あの独特の声と、
猫耳と特に髪が湿ったときの巻き毛伸び伸びヘアーがええ。

あとベリーさん書き忘れたけど、{netabare}
おねえ言葉やめて欲しかったな。別に面白くも何ともなかったし。
普通にカッコよかったのになぁ。{/netabare}

別にケモナーではない。というかこれだけは覚えてほしい。
かわいい女の子がケモ耳や尻尾を付けているからかわいいのであって、
獣がケモ耳と尻尾を付けたところで、獣は獣だ。
つまり、
人間の女の子がケモ耳を付けた姿を見たいのであって、
マスコットを見たいわけではない、断じて。
そこのところ勘違いしないでよね。

素晴らしい3Dを見せてくれたが、
あの滑らかなピン○ーみたいなのは2Dと合わない気がする。
何より人間の面影が何一つない。
猫耳王国め!

さて、サン○オは活き活きとこの作品を作ってたんだろうな。
最近規制が煩い中、漆黒の闇を悠々自適に飛び回る梟のように!!!!!


というわけで、
シンガンクリムゾンズかシアンが好きになったら最後まで割と楽しめると思います♪


音楽も結構いいけど、
対バンにこ生を見ると{netabare}「ロックをぐぐれ」と萎える。
ロックのことを有名どころしか知らない自分でも思うよ。{/netabare}
そもそもニコ生って面白いのあんまないかも。ものすごいファンよりの作品。

変化するOPから分かるように萌え燃えキャラアニメなので、
ストーリーには期待しないでね、
それじゃあみんなBooDooKanでオレサマたちに握手!しに行こうぜ♪

投稿 : 2024/11/02
♥ : 14

73.0 6 バンドで女子高生なアニメランキング6位
BanG Dream! 3rd Season(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (144)
561人が棚に入れました
ポピパ主催ライブから4ヶ月。楽しい夏休みを経て、季節は秋。蔵練、バイト、生徒会――いつもの日々を過ごす香澄たちPoppin'Partyは、ライブハウスGalaxyで、あるポスターを見つける。一方、運命のバンドメンバーを探す六花の元に、一通の招待状が届いて……再びはじまるキラキラドキドキなステージ!みんなと一緒なら、どんな夢だって撃ち抜ける!

声優・キャラクター
愛美、大塚紗英、西本りみ、大橋彩香、伊藤彩沙
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

世はまさに大ガールズバンド時代

3シーズン全体を俯瞰したようなレビュー・感想。

Poppin'Party(ポピパ)を主役に武道館での決勝を目指してガールズバンドが覇を競う大会、
「バンドリ!ガールズバンドチャレンジ」の模様などを描いた、
シリーズ3期目(全13話)

スマホアプリ『ガルパ』は未プレイ。
ポピパのTVシリーズについても、かつて私は1期放送当時、3話のきらきら星の演出等が合わず挫折。

6年越しの視聴再開、シリーズ完走のキッカケは昨年のTVアニメ『~MyGO!!!!!』が私の心に刺さったこと。

さらに最近ネットで『ぼざろ』『マイゴ』『ガルクラ』と3年連続でガルバン作品が続いた現象を、
“大ガールズバンド時代”と称する動画、コメント等を見かけるようになり。
この“大ガールズバンド時代”の元ネタが本シリーズらしいと耳にして興味が蘇って来たこと。
(因み“大ガールズバンド時代”は2期初回のTVニュースで登場。
この3期も最終話「これが……これこそが、大ガールズバンド時代や!」で締めくくられます。)

丁度、好みに合いそうな新作音楽アニメの供給が途絶えたタイミングも来たので、今こそと再チャレンジした次第。


【物語 3.5点】
6年前、私が視聴挫折した引き金自体は、きらきら星でしたが、
原因は、シリーズ構成・綾奈ゆにこ氏らが、キラキラした2.5次元コンテンツの親しみやすさを重視してドロドロ、ギスギスを自重したことにより、
1期放送当時の私には、心情表現が踏み込み不足のまま、キャラ同士の微百合なスキンシップなどファン向けの燃料投下で尺を埋めていく薄味の作品に感じられて。
これが特段バンドリーマーでもなかった、バンドアニメとして視聴していた、あの頃の私には、外野からよく分からない内輪ネタを眺めているようで、それがフラストレーションとして蓄積していってリタイアした感じ。

その後『マイゴ』構成・脚本も務めた綾奈氏らのスタッフインタビューも拝見する中で、
当時、制作者側にも、ちょっと踏み込んでキャラに喧嘩させたら、推しのイメージがなどと、一部視聴者から反発が起きる2.5次元アニメの制約下で、
ギスギス、ドロドロにどこまで踏み込むのか、葛藤があったと知って。
(というより例えば1期7話の{netabare} 香澄と沙綾{/netabare} の口論程度でムリと悲鳴を上げられたんじゃ、まともな青春アニメの脚本(ほん)なんてほぼ書けないと思います。
そうやって叩くから反動で?“ギスドリ”こと『マイゴ』や、
放送前から既にキャストから脚本が怖いと証言されている『Ave Mujica』が産み落とされるのではないかとw)

再視聴に当たって、シナリオを2.5次元キャラで希釈したというなら仕方ない。
自分は、薄めた中でもスタッフたちが込めた矜持やらをかき集めて楽しめば良いと割り切って見ることで、無事完走できました。

この3期もまた基本的には大会というスケジュール進行の中に、
百花繚乱するガールズバンドの萌えキャラたちの絡みを敷き詰めていくキャラアニメとして尺を消費していく。
が、シナリオとして光る部分を拾い集めていくと、バンドアニメとしてちゃんと光る星も詰まっているGalaxyであることも認識できました。

振り返ると本シリーズは2期には{netabare} ポピパからRASへの花園たえ{/netabare} 引き抜き騒動があったり、
3期でも{netabare} RASのパレオ{/netabare} の脱退騒動があったり。
女子同士がイチャつきながらも、結構重たいバンドあるあるも展開してるんですよね。
こうした鬱要素を、キラキラのオブラートなしでぶっこんで来るであろう『Ave Mujica』が今から本当に恐ろしいですw


【作画 4.0点】
1期ではISSENとXEBECが共作で、手描き作画ベースでライブシーンを中心にモーションキャプチャーも活用したCGも入れる構成。
2期ではサンジゲンの3DCGアニメに。
3期もサンジゲンのCGアニメだが、一部カットには手描きも混じり、
心情掘り下げの際には手描きで雰囲気を出していく後のシリーズの片鱗も覗かせる。

1期でやや不安定な描画も見られたが、2期でCGにすることで安定。
3期では手描きの良さも改めて取り入れていく。
3シリーズマラソンすると手描きとCGに関する模索も感じ取られて興味深いです。

ライブシーン。手描きが良いか、CGが良いか。なかなか決着が付きそうにない論争。
私は後者寄りですが、それぞれに長所があって決めきれない感じ。
が、このシリーズ見ると、楽器や機材に関してはCGに利があるなと再認識します。
目の細かいスピーカーのウーファーの質感とか、ダイナミックにドラムが震える描写などはCGが得意とするところなのではないかなと。


あとはチョココロネが旨そうで、視聴中つい魔が差して買い食いしてしまいましたw


【キャラ 3.5点】
基本的に、個々人のキャラ深堀りは『ガルパ』プレイして見て下さいって感じの構成。
そもそも登場バンド数が多く、萌えキャラの物量が膨大なので、
私はキャラごとに把握し切るのは早々に諦め、
バンドごとに、それぞれの音楽性を捉えることで、バンドアニメとしての本シリーズの論点をすくい上げる視聴スタイルで挑むことで、
キャラの大群も捌(さば)いた感じ。

仲間同士でキラキラ楽しいPoppin'Party。
それじゃヌルい。夢と野望を持って、突き進むプロ意識のゴシック集団・Roselia。
敏腕プロデューサー・チュチュによる、さらにプロフェッショナルが先鋭化したアンストッパブルなデジタル・ロック集団・RAISE A SUILEN。
この辺りを台風の目に、多種多様なガールズバンドの在り方を咀嚼(そしゃく)すると、
“大ガールズバンド時代”を堪能できます。

キラキラ衣装の見てくれから、アイドルバンドアニメとの評も見かけ、私もそうなのかな?と思っていた本作ですが、
本シリーズにはアイドルバンドとしてPastel*Palettesも設定。
一応アイドルとバンドの区別は付いていると認識できたのも収穫でした。

そんな中、シリーズ全体の中で私が一番輝きを感じた個人は朝日六花。
{netabare} メガネっ娘は眼鏡外してリミッター解除したらロックで凄いのです。{/netabare}


今回のシリーズ視聴再挑戦。もう一つキッカケになったのが、
ライブハウス「SPACE」の「やりきったかい?」なオーナー・都築 詩船。
彼女が『マイゴ』終盤で{netabare} 楽奈{/netabare} の関係者として絡んで来た。
かつ、『マイゴ』劇場版総集編PVでも重要なキャラらしいと判明し、予習しとこうと思ったから。

オーナーが語る居場所に関する人生哲学。
『マイゴ』総集編の注目点としても期待しています。


あとは、RASのドラム・マスキングの親父さん。
ライブハウス「Galaxy」に併設されている青果店での男前な出で立ちを見る度、
この女子校だらけ、萌えキャラだらけの世界にも、ちゃんとオスがいたんだなと安心しますw


【声優 3.5点】
巧拙まばら。

演奏もできる声優がリアルライブもするというコンセプト下。
時折、演奏はできるけど声優は初挑戦という新人も交じる。

例えばポピパのギター&ボーカル・戸山 香澄役の愛美さんなどは声優キャリアも積んだ上での収録で、
感情表現が豊かなキャラを気持ちよく振り切っている感じ。

が、一方でドラムの腕を見込まれて起用されたRASのドラマー・佐藤 ますき役の夏芽さんなどは、
抑揚を制限されたキャラボイスでの表現への苦戦からか、やや棒読み感が残る。

キャラ声も出せている。心情も込められている。
でも味わい深いアンニュイボイスと棒読みボイスに分かれる明暗。
経験により変わるものなのか、センスなのか。不思議な問題です。


【音楽 4.0点】
主人公バンドのPoppin'Party。
明るく元気なんだけど、視聴断念時から再開に至るまで、キラキラしていて、自分には眩し過ぎるかな?陽キャバンドビーム浴びて私溶けたりしないかな?
と心配していましたが、2期でもっとハッチャケて文字通り飛んでるパフォーマンス集団・ハロー、ハッピーワールド!を喰らって、
ポピパの音楽の明るさって、案外フツーの範囲内だよねと中和、相対化され折り合えました。

音楽性で一番刺さったのは、RAISE A SUILEN。
エレクトロ成分が好物の私には、近未来な電飾、衣装、ステージも含めてAmazingでした。

ポピパのライバル枠として設定されたRoseliaのゴシック・メタルも美味しく頂けました。
Roseliaボーカル・友希那は、時に、ポピパに厳しく意識が高い言動も投げて来ますが、
本当はポピパのこと気にして、気にかけているのがミエミエで親近感を持てました。

ポピパがフラフラしていたら{netabare} ステージの穴埋めも買ってでますし、{/netabare}
OP主題歌だって代わってあげますし。

3期EDのポピパ「夢を撃ち抜く瞬間に!」がラスト、
{netabare} ポピパ&Roselia&RASの合同演奏曲として披露されたのも{/netabare}
“大ガールズバンド時代”の集大成といった感じで粋な演出でした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

曲数減りますた

2期と比較すると楽曲シャワー感が減ってしまった。特にアフターグロー、はろはぴ、パスパレの活躍が有意に減ってしまった。
勿論、楽曲は良きですよ。

今作はRoseliaを敵視?しまくったRAISE A SUILENの立て直しストーリーがメインでPoppin'Partyも少々影を潜めた感じ。
ロックが新たにバンドメンバーとしてスカウトされて拒否して逃げ回った{netabare}けど、無理にマスキングに連れていかれ、演奏したところ顔色を伺う演奏はいらないと逆に不要宣言をくらって逆に燃え上がるという話。逆張りタイプ??押して引くとあっさり落ちるタイプ??{/netabare}
いつも冷静なRoseliaメンバーも焦りを感じることあるという意外なエピソードも。
ライブの結果をきっかけにチュチュことチユとパレオことれおなちゃんの友情というか主従関係にもひびが…。
{netabare}
でも、あっさり解決だった。連絡を一切無視して頑なだったのに、チュチュが転んだところに真っ先に駆けつけるあたり心から忠誠誓ってるのね。
チュチュが素直に謝れる子だったのは良かった。
バンドは海外にずっといて構ってくれない演奏家の親に対する当てつけみたいなところがあったみたいだけど、{/netabare}
これからはさらに良いバンドになっていけるそんなエピソードだった。
自分の演奏技術の足りなさを他の実力派メンバーで補うのは合理的ね。
あとマスキのキャラクターが結構可愛いなと思いました。ぱっと見怖いけど、しっかりお嬢様してるじゃない。ごきげんようのギャップが凄い。


OP
イニシャル Poppin'Party
ED
夢を撃ち抜く瞬間に! Poppin'Party Poppin'Party×Roselia×RAISE A SUILENは最終話
劇中歌
Determination Symphony Roselia
R・I・O・T RAISE A SUILEN
FIRE BIRD Roselia
Step×Step! Poppin'Party
EXPOSE ‘Burn out!!!’ RAISE A SUILEN
もういちど ルミナス Pastel*Palettes
ぽっぴん'しゃっふる Poppin'Party
LOUDER Roselia
UNSTOPPABLE RAISE A SUILEN
しゅわりん☆どり〜みん Pastel*Palettes
えがお・シング・あ・ソング ハロー、ハッピーワールド!
Dreamers Go! Poppin'Party
ゆら・ゆらRing-Dong-Dance Pastel*Palettes
Beautiful Birthday RAISE A SUILEN
ミライトレイン Poppin'Paraty
Avant-garde HISTORY Roselia
OPとEDは変わらず良かった。最終話でみんなで演奏して歌うのはなかなか痺れました。
Step×Step!の内容がピンポイントすぎるのも心痺れる。
EXPOSE ‘Burn out!!!’のMVはかっこよすぎんか。
高校生の設定をぶち破っても良いのでは??


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
ポピパ主催ライブから4ヶ月。楽しい夏休みを経て、季節は秋。 蔵練、バイト、生徒会--いつもの日々を過ごす香澄たちPoppin'Partyは、 ライブハウスGalaxy で、あるポスターを見つける。 一方、運命のバンドメンバーを探す六花の元に、一通の招待状が届いて…… 再びはじまるキラキラドキドキなステージ! みんなと一緒なら、どんな夢だって撃ち抜ける!

1. 最高の夢--ですよね!
ポピパ主催ライブから4ヶ月。楽しい夏休みを経て、季節は秋。 蔵練、バイト、生徒会ーー いつもの日々を過ごす香澄たちがGalaxyで見つけたものとは?

2. おびえてるじゃない
「ロッカ・アサヒ、あなたをスカウトする!」 チュチュから大胆なスカウトを受けた六花。 困惑する彼女の返事は……?

3. 帰らん!
不合格を告げられ、複雑な心境の六花。 事情を知った沙綾は、自分がPoppin'Partyに加入した時のことを思い出す。

4. タコさんウィンナーだぎゃあ
RAISE A SUILENに、「RASのギター(仮)」として加入した六花。 慣れない環境に戸惑う六花を尻目に、MVの撮影がはじまる。

5. ポピブイ!
RAISE A SUILENのMVに感銘を受けたPoppin'Party。 自分たちもやろう!と意気込むが……?

6. This is it.
チュチュの思惑通り、同じ予選ライブに出場することになったRoselia。 紗夜は友希那の予想外の返事に困惑し、友希那を問いただす。

7. 音に残しておきたくて
Roseliaに勝利し、RASメンバーのために祝勝パーティを開くチュチュ。 しかし、レイヤやマスキングは浮かない表情で……。 そのころ、Roseliaはーー。

8. のんびりしていてよいのでしょうか
Afterglowが、いつも通りの放課後を過ごしていると、 突然、つぐみのスマホが鳴る。「えっ、長老さん達が!?!」

9. いくぞポピパ
3weeksライブに励み、ポピブイの再生回数も増え、順調なPoppin'Party。 もっと大きな会場でライブしようという声を聞きつけ、マスキングが声をかけて来る。

10. ボーカルは……星……
揺れるRAISE A SUILEN。 「あなたRASの自覚あるの?」というチュチュの言葉にレイヤはショックを受ける。 悩む彼女が向かった先は……。

11. パレオはもういません
パレオを探す六花とマスキング。 2人の知るパレオは、どこにもいなくて……。

12. ポピパさんと共演やーーーーーーーーーーーーーー!
決勝進出が決まったPoppin'Party。 夢の武道館に胸をときめかせる香澄たちは、もっとキラキラドキドキしたいと、あることを思いつく。

13. これが……これこそが、大ガールズバンド時代や!
バンドリ!ガールズバンドチャレンジ決勝当日。 Poppin'Party、Roselia、RAISE A SUILENは、思い思いの気持ちを胸にステージに立つ。 グランプリはーー?

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

ゲリオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

香澄とみんなの物語の集大成

アニメは色々見てるけどコンテンツとして追いかけてるのは本シリーズだけなので大甘評価なのはご容赦ください。
贔屓目無しって言っても、元々シリーズファンなんだから普通の人よりも高評価になるのは仕方ないことである。
なのでこのレビューはバンドリファンから見た3期アニメの感想ということになるのであしからず。

まずはサンジゲンさん制作によるCGアニメーションの素晴らしさは1年前に2期のレビューで熱く語ったはずなので今回は割愛。
今シーズンも更に磨きがかかった最高のアニメーションだった。
今後制作される劇場版においても引き続きハイクオリティな動画を宜しくお願いしたい。

3rdシーズンまで視聴して感じたのは、「アニメバンドリ」はあくまでバンドリプロジェクトのひとつであり、アニメ1~3期にバンドリの総てが詰まっているわけではないということだ。
ソシャゲアプリのストーリー、CD楽曲、さらにはリアルライブまでを包括して初めて"BanG Dream!"という作品が完成するメディアミックスプロジェクトなのである。
そんな中で作中もっとも重視すべき物語を「アニメバンドリ」内で展開してるように見受けられ、今回の3期では「RAISE A SUILENの成長物語」がその部分に該当することになった。

一方でPastel*Palettes、Afterglow、ハローハッピーワールド!の非リアルバンド3組が割を食う形となり、出番が少なめだったのが不満というファンの声も多かったようだ。
昨年の2ndシーズンでは彼女たちが主役を張った回もありファンとしては非常に嬉しかったのだが、やや場違い感が否めない浮いてる回だったのも正直なところで、3期はゲスト程度にとどめたのは個人的には仕方がないことだったようにも思う。
そもそもメインキャラが30人のシナリオを1クールでやるのは無理がある。
3バンドのアニメにおける活躍は続編が決定している短編作品「ガルパ☆ピコ」で楽しみたい。

3期のメインを担ったRAISE A SUILEN(以下RAS)のストーリーについてはなかなか見応えがあるシナリオだったのではないか。
2期から登場こそしていたものの、満を持しての六花の加入からバンド崩壊の危機、最後はメンバーの心がひとつになるという王道のヒューマンドラマを短い尺の中で綺麗にまとめた印象。
また、RASの成長にPoppin'Partyが背中を押す役割を担ったというのが非常に感慨深い。今風に言えばエモい。
香澄たちポピパもこれまでのストーリーを通じて大きく成長してきたんだなあ~と。
さらにRoseliaも加わり、3バンドでガールズバンドの大会「BanG Dream!Girls Band Challenge!」の決勝戦、日本武道館を目指すストーリーが繰り広げられた。
アニメ3期にして作中で初めて"BanG Dream!"の単語が登場したのも大変エモい事象。

そしてRASの成長と並ぶ今シーズンの大きなメインテーマが、バンドリプロジェクト初期から存在する「キラキラドキドキ」あるいは「ホシノコドウ」という概念の答えである。
主人公の香澄がこれまで度々言葉にしてきたこの抽象的な単語の正体が3期12話で明らかとなる。
ポピパを結成して、たくさんのバンドと交流して、出会うみんながキラキラしてて、ドキドキをくれて「ホシノコドウはみんなだった!」と。
当時ネット界隈で散々に批判冒涜されたバンドリアニメ1期の冒頭の星空のシーンに繋がり、延いては黒歴史である1期第3話の「きらきら星」までも最終的には大きな意味合いをもたらすいう…
これ、長年苦渋を味わってきたファンとしては言葉にできないほどエモい現象だと思うのだが共感してくれる人はいないだろうか?
ちなみに香澄以外のポピパのメンバーのイニシャルをつなげると「S(さあや)T(たえ)A(ありさ)R(りみ)」でSTARになる。
オープニング曲の"イニシャル"はそんな意味も含んでいるのかなぁと。「イニシャルのその先へ ホシノコドウ感じて」という歌詞といい、考えれば考えるほどエモいね。
そして視聴者の僕らもホシノコドウの一部だったということですな!
ああっ!儚い!

さて、そんなわけでアニメシリーズとしての香澄たちの物語は3rdシーズンで一旦区切りとなるとのこと。
もちろんガルパではストーリーが続いているし劇場版も含めプロジェクトは継続するので、今後も本当の意味でシリーズが結末を迎えるまではファンを続けるつもり。
バンドリシリーズに関しては今年で5周年を迎え、スタッフの皆様方には今まで長年に渡り楽しませていただいたことを感謝するとともに、これからもファンにキラキラドキドキを届けるプロジェクトをやりきっていただきたい所存である。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11

59.3 7 バンドで女子高生なアニメランキング7位
イロドリミドリ(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★☆☆ 2.9 (58)
189人が棚に入れました
舞ヶ原音楽大学付属舞ヶ原高等学校(通称まいまい)。 才能あるミュージシャンの卵が全国から集まるこの学び舎には、ある噂がある。 『ライブですごいパフォーマンスができたら、追加で特別な点数がもらえる(らしい)』 単位の危ない芹菜は噂を信じてバンドを結成! 演奏したり、お泊りしたり、コスプレしたり?な、いろとりどりの毎日。 学園フェスでいい演奏をして無事に単位をゲットできるのか!? ゆるゆる日常系ガールズバンドストーリー開演!

声優・キャラクター
明坂芹菜:新田恵海
御形アリシアナ:福原綾香
天王洲なずな:山本彩乃
小仏凪:佐倉薫
箱部なる:M・A・O

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

「セガの音ゲー「CHUNITHM (チュウニズム) 」から生まれたオリジナルガールズバンド!」のメディアミックス作品

この作品の原作ゲームは未プレイです。
原作ゲームは音ゲーらしいのですが、メインストーリーが漫画動画を軸に展開されているんだそうです。
そのため、原作の公式サイトを覗いてみると「学園フェス編」などのマンガが掲載されています。

ですが、原作ゲームと聞いて納得した点が一つ…
起用されている声優さんが凄いんですよ。
新田恵海さん、福原綾香さんにM・A・Oさん…
アニメで描かれていたバンドは総勢5名でしたが、ストーリー展開に合わせて
メンバーも増えるんだそうです。

これは原作がゲームだったからですね。
じゃなかったら、5分枠のショート作品に起用できるとは思えませんので…


舞ヶ原音楽大学付属舞ヶ原高等学校(通称まいまい)。
才能あるミュージシャンの卵が全国から集まるこの学び舎には、ある噂がある。

『ライブですごいパフォーマンスができたら、追加で特別な点数がもらえる(らしい)』

単位の危ない芹菜は噂を信じてバンドを結成!
演奏したり、お泊りしたり、コスプレしたり?な、いろとりどりの毎日。
学園フェスでいい演奏をして無事に単位をゲットできるのか!?
ゆるゆる日常系ガールズバンドストーリー開演!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

アニメはサクッと終わってしまうので楽しみ方は人それぞれ…
私は、M・A・Oさんの台詞を楽しみにしていたかな^^
役どころが自らボケとツッコミの両刀使いなので、1粒で2度おいしいみたいな感じが良き…^^;

そしてもう一つ腑に落ちた点が…
エンドカードが毎回ゲームセンターっぽい場所の紹介だったんですよね。
これも、セガの作品ならでは、ということなんでしょうね。

個人的にビックリした点が一つ…
この原作ゲームはアーケードゲームなんだそうです。
これで、ゲームセンターがエンドカードになっていた理由はより理解できましたが、アーケードゲームがアニメ化されるって、個人的には珍しいような気がします。

1クール全8話の物語でした。
5分枠のショート作品なので、あっという間に視聴は終わってしまいます。
推しの声優さんがいたら、メッチャ効率よく推しを堪能できる作品だと思いました^^;

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

特に何もない

チュウニズムの宣伝用?のショートアニメ
キャラはかわいかったけど特に内容はなかった。
歌詞を書く話とかはちゃんとやってくれてた気がするけど、ちゃんとやっていてもさすがに3分アニメじゃなんとも。
低予算感すごいし、そもそもどうやっても3分×8話で面白くできないから、こういうショートアニメを放送する意味が謎。
いや、まあ悪くもなかったけどね。

↓一話毎メモ
{netabare}
1話 ☆5
キャラが可愛い。

2話 ☆6
意外と作詞の話ちゃんとやってくれるのね。

3話 ☆4
その通りやな。今回は内容がないなw 

4話 ☆6
タイトルそれでいいじゃん。唐突な自分語り。

5話 ☆5
すねちゃまw タイトル回収

6話 ☆3
さすがに飽きてきたな。
今回パジャマパーティしただけで何もしてねえ。 

7話 ☆3

8話 ☆5
曲いいじゃん。

曲評価(好み)
8話IN「Change Our MIRAI!」☆8
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

税金対策?

チュウニズムという音ゲームのバンドユニット「イロドリミドリ」をショートアニメにしたものみたいです。
短すぎますね。あっという間に終わる。

絵が綺麗でキャラ可愛くてゆるい雰囲気なので手軽に見れる萌えアニメです。
エピソードも萌えアニメのツボは抑えてる感じで悪くないです。
ただ、音楽がメインのはずなのに音楽に全然力を入れてないのが残念。

短いし悪くなかったけどショートアニメのためシナリオもキャラも薄いので、プレイヤー以外が見ても好きになれると思えないです。
チュウニズムのプレイヤー向けのアニメなのでしょうね。

放送局は少なくてこのアニメの存在自体知らないアニメファン多そうだし宣伝効果なんてないと思うので何のために作ったのか謎のアニメ。

もしかして税金対策?

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15
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