2024年度のナンセンスTVアニメ動画ランキング 2

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の2024年度のナンセンス成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月07日の時点で一番の2024年度のナンセンスTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

70.6 1 2024年度のナンセンスアニメランキング1位
魔法少女にあこがれて(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (199)
583人が棚に入れました
わたし、柊うてなは魔法少女が大好きなごく普通の女の子☆ある日、変身する力を与えてくれそうなマスコット的なやつに出会って不思議な魔法をかけられちゃった! これでわたしも魔法少女に――と思ったらえ? なにこの格好?悪の組織の女幹部ってどういうこと!?これからわたしどうなっちゃうの~~~!!?魔法少女ファンの心優しい内気な少女がサディスティックに大変身!!?正義と悪の激しい SM プレイ(!?)スタートです!!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

オリジナルのないエロ2次創作が生み出したオリジナリティ。

 最終回が一番面白かったのが意外でした。ツボに入って声を出して笑い転げました。
(追記 12話で終わりと勘違いしていました。13話がありました。この作品に水着回が意味があるのかわかりませんが、マジアアズールの覚醒が明言されていました。やはり、マジアアズールが真の主役でした。伏線はずっとありましたから、一応これで伏線回収ということで)

 この手の作品は出落ちが多いので本作もそうかなと思っていたら、どんどん面白くなってゆきました。原作未読なので、アニメの制作の力なのか原作の出来の良さなのかはわかりませんが、エロと面白さの相性の良さを最大に引き出した秀作と言えるでしょう。

 それと本作をメタ的に俯瞰した場合、本作はちゃんと構造上「魔法少女もの」の物語になっているのが素晴らしかった。魔法少女に憧れている少女が闇墜ちして、悪役に回る。悪に取り込まれそうになるけど、悪のやり方が気に入らず、3つ巴の対立構造になる。そして、真の悪役である異質な悪意(ヴェナリータ)が次の展開をにおわせる。

 これをシリアスにやろうと思えばそのままダークヒロインものにもなりそうだし、原点ともいえる女児向け魔法もの(プリキュア等)にもなりそうです。つまり本作はプロットがしっかりあります。

 キャラのコンプレックスを使えばテーマの深堀りもできます。悪と正義の仲良しごっこは魔法少女モノそのままです。本作はそれをエロに持って行ったということですね。

 出来がいいので、テーマ的なものを牽強付会できなくはないです。が、それは視点を間違ってしまう気がします。
 本作の優れているところは「魔法少女」というカテゴリーのエッセンスを抽出して、そこにエロのガワをかぶせることによって作品を仕上げているということです。
 オリジナルのない「魔法少女もの」という概念に対する2次創作が、結果的にどんな作品よりもオリジナリティを産み出したという評価が正しいかもしれません。要するに本質を見抜く目を持った人が作り出した作品と言えるでしょう。

 最後のエピソードが特撮怪獣ものの視点でも描けるよ、というのを見せてくれたのもいいですよね。シンウルトラマンでみんなが思った事をそのままやっている感じです。
 いろんなカテゴリーのエッセンスを抽出して、是非、特撮もの、戦隊もの…と続けて欲しいものです。


 作画の評価4が高すぎるのは分かりますが…しかし、ここまで攻めた作品をやり遂げたスタッフへの敬意も込めて。

 



1話 化けたらすごい作品になるかも。推し活の深層にあるリビドーを描いている?

{netabare}  可能性を感じる作品です。明らかにまどマギのオマージュですが、力と引き換えの自らの選択を試されているわけでなく、強制的に魔法少女…のアンチとされてしまうところが秀逸です。

 少女の憧れだった魔法少女をまどマギで少女の欲望・ダークサイドとして描きました。その後「魔法少女特殊戦あすか」「間違った子を魔法少女にしてしまった」等過激さは増して行きますが、いずれも魔法少女側です。この作品はその点で視点が非常にいいです。

 そして、その逆転構造にエロス・リビドー・性癖を入れてきています。これはメタ的な視点で 2次元の魔法少女を愛でるマインドとは?理屈をつけてもエロだろう?という意図が見えます。少女の性の切り売りというのはまどマギのテーマの一つでもあると思いますが、あまりそこは注目されませんでした。

 また丁度今やっている「SHY」のヒロインのメンタルに非常に近いので、正義・悪というよりも、コンプレックスと2面性、承認と立場のような構造になるのかな?という気もします。

 ウテナという名前にも何か意図があるのか?柊の意味は?マギアレコードの方には出てくる苗字みたいですが見てないのでわかりません。花言葉というより棘があるのと冬の字が入るのが重要なのでしょう。

 とにかく1話面白かったです。これは期待枠…と言いながらも、アニメは結構安っぽいので、ほどほどの期待にしておきます。今のところ可能性ですが、化けたら面白そうだなあ、とは思います。出落ち、パターン化ではないことを祈ります。そして、謎の光いる? {/netabare}


2話 放送事故並みの止め絵も、やっぱり面白い。演出力でしょうか。

{netabare}  地上波でもやってるんですよね?今回は随分攻めてましたけど大丈夫か?と思ったら、ATXの他はサンテレビ、KBS、BS11ですか。一応選んでるんですねえ…

 巫女に面…そして○○○○とはマニアックな…古き良き日本の緊縛ですね。

 で、なかなか面白い展開でした。一方的な蹂躙だと飽きるかなと思っていたら、まさかでしたね。ヒロイン?のコンプレックスをエピソードでもっと描いてくれると奥行が増すのですが、まあ、過剰な期待はしませんが、おバカな作品に見えて、妙な何かに引っかかりがありますので、展開に期待します。テーマ的なものが見えてくるのでしょうか?

 それにしても面白さは作画じゃないということでしょうか?ファミレスのアップシーンとか放送事故か?と思うレベルでしいた。5,6秒は動かなかったと思います。一番力が入っていたのがSM雑誌だった気もします。それでも面白いのは演出力なんでしょうか?

 で、1話のあこがれverも見ましたが、謎の光があった方が見やすいかも。どうせこのレベルの作画ですからね。想像を掻き立てられる分で変な効果が出ていると思います。{/netabare}

3話 アニメは予算じゃない。センスと工夫だ。

{netabare} 面白い作品は予算じゃなくてセンスなんだろうなあ…と。本当に面白いです。ストーリーやキャラが秀逸なのはもちろんですしプレイのシーンが秀逸なのはもちろんです。謎の光があっても…というかあったほうが面白いのはすごいですね。
 それだけではなくて、金髪の娘の髪のハイライトが白抜きではなくピンクになっていたり、EDの歌詞がしっとりとSの目覚めについて歌ってたりで、アニメ作りに関していろんなところの工夫がいいですね。

 あるいは原作×制作会社の奇跡のマリアージュかもしれません。

 というか、これが予算があっていい作画だとつまらなくなる気がします。作画のB級感が脱力系の面白さにつながっています。その点では「おにまい」と似て非なる面白さですね。

 3話はちょっと電気ショックプレイだと物足りないかな…と思ってたらアズール…最高です。「うてな×アズール」がいい感じなのが伏線なんでしょうか。

 レオパルトが承認欲求キャラでうてなとの対比で、結構キャラがちゃんとあるんですよね。これが物語の面白さを引き出しています。ところでレオパルトはベットの上で何をしてたんでしょう?自家発電ではなく、エロ系の写真アップでいいねを貰おうとしていた…と見えたんですけど、スマホとかが描かれていなかったので確信がもてませんでした。 {/netabare}


8話 笑いの感情とサディズムは相性がいい。境界線上だから面白い。

{netabare} いわゆる一般と成人の線引きって、考えてみればかなり恣意的ですよね。性癖の多様性を考えれば、単にどこまで見せているのかで考えるのはかなり乱暴です。その線引きに挑戦しているのが本作かなあという気がします。

 変な言い方出すが、大人が見ればこの作品はギャグです。決してアダルトには見えません。魔法少女もののパロディとしてギャグ要素をエロにする、というだけの話です。薄い本の様なニーズでは決してないと思います。

 こういう面白さを表面上の裸体表現の有無で安易に判断することで、どこかでクオリティを犠牲にしているのではないのか?という気がしなくはないです。「お兄ちゃんはおしまい」でも、ある意味本作のベクトルのチャレンジはありましたが、そのコンセプトは本作においてもっと先鋭的です。

「笑い」はサディスティックな感情と相性がいいのは漫才・コントで良く知られています。みっともない、醜い、痛い、そして裸…蔑む心が笑いを誘います。

 なんとなく本作を見ていると「笑いの構造」「エロとギャグ」「ジャンル・規制とは何ぞや?」などと考えてしまいます。見ているときはもちろん普通に楽しんでますけどね。
 要するに本作の「ジャンル」は境界線上ぎりぎりだと思いますが、その境界線が生み出す面白さだなあ、と思います。そこに人間の感情が一番動くポイントがあるのかもしれません。

 それとマジアアズールだけ、妙に内面の深掘りが丁寧ですよね。このキャラがいることで深みがあるように感じているのは錯覚でしょうか?7話最高でした。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 20

たナか さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

ぼっち・ざ・やみおち!

VS魔法少女のエロコメ。
原作の上澄を掬い取ってキャラの魅力ゥへ。

魔物と戦う魔法少女に憧れる凡人うてなの元に現れた悪の組織のマスコット。脅されるままに戦わされるなかで、うてなは自身の内なる欲望と直面する。真にうてなが戦うべきものとは…。

01
逆張りしただけの光線触手アニメかよ…くだらねえ、と思いきやなんかチグハグした居心地の悪さを感じたので原作チェック。なんだこれ、全然別モンじゃねえか。普通ならダークな猟奇エログロでやるような「人間のッ闇ッ…本質ッ…」みたいな厨二くさいテーマを、一捻りしたおバカな魔法少女モノでやるというのは優れたアイデアだと思う。こういうのまんまシリアスにやると辛気臭くなるだけからね。

あからさまなド陰キャなのにアニメでは普通普通と念押ししてるのも謎。アニメこそぼっちキャラの方がウケるのでは。ただ漫画そのままやっちゃうとちょっと重たくなりそうって配慮なのかな。どうせラストまでやらないのでわかりやすい部分を強調して、原作への誘導が出来ればOKという意図かもしれん。マーケティングゥ。

HSP陰謀論反ワク発達障害など生きづらさのお気持ち表明の自由が溢れる昨今では、陽キャをやっつける隠キャ、もしくは陽キャに認められる隠キャみたいなルサンチマンを刺激する卑屈な作品がバズりがち。底辺非モテが不意にモテると調子に乗って浮気しまくるとか、冷遇されてた隠キャが不意に高い地位につくと急にイキリ散らかすとか、不遇に虐げられてきた社会的弱者が他者を圧倒する力を手に入れた時、果たしてどのような挙動を示すのか。という「考えさせられる作品であるッ…」的な思考を促すテーマのようなものも原作には内包されていると思われる。が、アニメはほぼオミットされてただの安いエロコメへ。もちろんバトルシーンの爽快感もない。無念。


以下モヤモヤ排泄クソポエム

ヤンキーとオタクも内実は同根であり弾かれたアウトサイダーという立場では同種。強者と弱者を分つのはそのまま現環境への適応度の高さでしかなく、陽キャと隠キャの区別などは全くの無意味であり、しょせんはサピエンスの繁殖干渉によるパワーバランスの結果に過ぎない。オラついたチンピラも医者弁護士政治家などのエリート集団にブチ込めばダンマリを決め込むしかなく、卑屈な隠キャを自認する者でも推しを同じくする小中学生の目の輝きに触発されれば、いかに多人数を前にしても自発的で能動的なマシンガントークをカマす気持ちよさを覚え恍惚となる。

人間には自由意志など無く環境の奴隷に過ぎない。ジャンプを始めとするバトル描写は全てメタファー。日々社会と戦う強者たちが他者に都合よく用意された力でイキる異世界モノを忌諱する理由はここにある。しかし彼らもまた同様に他者の下駄を履いている事を自覚せねばならない。魔法ではなくとも我々皆が特に理由もなくなんらかの下駄を履かされている。地雷爆撃銃撃暗殺病気で死なないジャパンは地球の総人口の多方が羨む国ガチャSSR。下痢や虫歯で容易く死ぬ貧困国にとっては当たり前の医療など存在しない。クリティカルな障害は除くとして、誰しもが他者が羨む何かしらの力を持っているはず。カタログスペックだけなら完全上位互換も存在するが、そこから視野を広げない限りは他者から奪うだけの人生しか残されない。数字に振り回されるゼロサムゲームから降りるには、どのような立場でもまず自己との対話から始めるしかない。

内心の自由は憲法でも保障された人権。
どんなひどいことだって思ってもいい。
思ってしまう自分を認めること。
思ってしまう自分を許すこと。
そんなの萌え萌え高校生だって知ってるんだぜ。

「大事なのは自分認めてくこと
 自分を許さなきゃ他人も許せない」
 -don't say "lazy"-

まず戦うべきは自分なのだ。
うてなの健闘を祈る。

あー長文吐き出してスッキリ。豚以外は観なくていいやつ。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

ヨッシャア! さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.6

「不愉快」と「百合・エロ」を天秤にかけて、前者に大きく傾く作品

【物語】 1.0 / 5.0
脅される形で正義の魔法少女に敵対するヴィランとなった女の子が、魔法少女と戦っているうちに自分の中の性癖に気づいていき…、という話だが、やりたいことが散らかっている印象を受けた。
作品描写の割合を見るに「百合・エロ」がメインなのだから、そちらに偏らせればいいのに変にシリアスを挟むものだから、ギャグみたいな「百合・エロ」が途端にチープに見える。つまり、一方がもう一方へのノイズとなっている。
また、「作者の性癖である百合・ソフトSMを、無理やり一般向けに落とし込んだ結果、脚本やキャラが歪んで何がしたいのかよくわからなくなった」という印象を受けた。

【作画】 2.0 / 5.0
性的な描写が極めて多い作品で、美少女・百合・エロ好きを狙い撃っているにも関わらず、どうにも作画が不安定だった。
物語や主人公などの構成に魅力があまりないからこそ、作画の力でごまかさなければならないはずなのだが、それすらもできていないかった。

【声優】 3.0 / 5.0
2024年からアニメの主演が増えた和泉風花を主人公役に抜擢し、それがしっかりハマるなど、キャスティングは光る点があった。
が、やはり性的な描写に不慣れな若手声優もそこそこおり、キャスティングや演技が特別秀でているという印象はなかった。

【音楽】 1.0 / 5.0
印象に残らない。

【キャラ】 1.0 / 5.0
主人公がとかく不愉快だった。
「巻き込まれたから仕方なく…」という体で、憧れの魔法少女を襲い、そのうち自分の性欲や願望を相手に押し付けるだけの存在になっており、重ねて言うが、ただひたすらに不愉快だった。
また、いわゆる「なろう系」と揶揄される作品群の主人公にありがちな、「実はキレると怖くて強い陰キャ」という安直でねちっこいキャラ付けも不愉快さを加速させていた。
身内との仲良し描写も、視聴者へのメタ的な免罪符にしか見えず、「結局作中世界にとっては害にしかなっていないのでは?」と感じたし、その釈明もなかったように思える。



【総括】 8.0 / 25.0 (平均 1.6)
タイトル通り、「百合・エロ」でごまかしきれない強烈な「不愉快」が存在する作品であり、かといって「百合・エロ」もなかなかに強いので、両者あわせてとてもじゃないが他人におすすめできるような作品ではないし、はっきり言ってその出来もお粗末。
もっとテンポを上げたり、尺を短くしたり、ギャグに寄せたりすることで、気を楽にして見られる作風にすればよかったのに、変なところで時間のかかるシリアスをやりたがるところも理解に苦しむ。このアニメの視聴者はそういう展開を望んではいないのでは?
やりたいことがとっちらかってて、どういう姿勢で向き合えばいいのかわからない作品だった。
かいつまんで言えば、「舵取りが迷子になっているうえに、不愉快でつまらない」といったところか。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

63.3 2 2024年度のナンセンスアニメランキング2位
しかのこのこのここしたんたん(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (197)
474人が棚に入れました
都立日野南高校に通う女子高生、虎視虎子。 ある日の登校中、彼女は顔に冷たいものが当たるのを感じた。 ふと上を見ると、そこには鼻水をたらし、ツノが電線に引っかかって 身動きが取れなくなっている女の子が――!? うっかり変な『ツノ』の生えた少女・鹿乃子のこを助けたことで、 優等生(の皮を被った)虎視虎子の人生がかき乱されていく...... 一人の少女(元ヤン)が一人のシカ(?)に出会う ガール・ミーツ・シカ物語開幕!!
ネタバレ

ナルユキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

愛すべきバ鹿アニメ。令和のボーボボ──と言うより令和の邪神ちゃん

え、邪神ちゃんは令和に2期3期やってるって?
いや、ちょっと僕まだ1期しか観ていないのでねハハハ…
原作者・おしおしお先生は、ホロライブやにじさんじなど女性VTuberの動画を観ていると時たま耳にするお名前ですね。かなたその設定画に『胸が揺れるモーションは入れないでください』、それでも㈱カバー側が勝手に巨乳にした時には『法廷で会おう』『カバーの27億円のスタジオを破壊していいか』とほぼ毎回脅しているという面白い方です(これで別に貧乳過激派というわけではないのがまた面白い笑)。
そんな方が描いている新作ギャグ漫画のアニメ化ということで、まあ最近V配信も楽しんでいる私からすれば期待値大なアニメだったんですよ!!

え、知らんがな?
あにこれやってるならもっとアニメ観ろ?

…………………………




ハィィィィ↓




【ココが面白い:東京都日野市に訪れる空前のシカブーム】
鹿{シカ}と言えば奈良である。奈良公園には実に1200頭もの鹿が放し飼いにされており、敷地内にある春日大社の神様はシカに乗ってやってきたという伝説がある。シカは奈良県民にとって「神の使い」であり、現在もその畏敬の念が込められ手厚く保護されている────というニホンジカの歴史を完全に無視して(笑) 東京という縁も縁も無い場所で「シカ」をテーマにしているところが先ず面白い。まあ今年は江東区や多摩川沿いでシカの目撃情報が多くあったけれどもこれもアニメ化効果よなぁ(嘘です放映前のニュースでした)
シカの角{ツノ}を生やした女子高生・鹿乃子のこ{しかのこ - }の出現・転校を皮切りに、東京都日野市では実写CGのシカが街を闊歩し、学校では『シカ部』が設立され、動物園はシカの大名行列が名物となり、若宮神社や八坂神社よりも『鹿神神社』の方に参拝客が集中するetc.最早モデルの日野市の原型を留めていないんじゃないかと疑ってしまう程の独特な世界観を1クール通して形成している。
こんなムーブメントおかしいだろ!と思う人物もいる。その1人が鹿乃子の相方となる虎視虎子{こし とらこ}だ。高校では優等生を演じている彼女の正体は元ヤンキー。そんな設定とベテラン声優である藤田咲さんの演技によるオラオラ系な女声ツッコミが常に作品世界で木霊する。

のこ『私たちシカ部は鹿せんべいより固い絆で結ばれてるんだから!』

こし『鹿せんべい硬くねぇだろサックサックじゃーん!!!』

他にツッコミをしてくれる人はいない。後に根子ちゃんや燕屋兄などが代打や助太刀をしてくれることもあるが、間もなく2人とも日野のシカワールドに呑まれる。虎子は唯一のツッコミ役として本作に最低限の収拾がつくよう孤軍奮闘していくのだ。

【ココも面白い:キャラ全員でボケていくスタイル】
ツッコミをほぼ全て虎子に任せ、他の登場人物──モブも含めて──全員がボケや奇行を重ねることで1話1話の内容をより濃くしている。これは中々の好感触だ。
名も無きクラスメイトも先生も、生やしたツノで教室を破壊しながら入室する鹿乃子を平然と受け入れており、破壊時の瓦礫やガラス片で思いっきり負傷しているのにまるで気にしない。そして唯1人困惑している虎子の元ヤン疑惑や処女判定には全力で食いつくのである。

『虎視さんが……ヤンキー?』
『まさか虎視さんが……』
『聞き間違いよね……?』

こし(おいィィィィ!!‬‪シカの転校生には反応なしで‬‪何でここに食いつく!?‬)

これを読んでいる貴方も同じツッコミをしたのではないだろうか(笑)
{netabare}ここまで読むと虎子だけがマトモなキャラをしていると思ってしまうだろうが、そんなことはない。
そもそも「中学時代はヤンキーをやっていた」という設定からぶっ飛んでいる上、そういった時代を黒歴史としながらも3話では(事情があるとはいえ)自らノリノリで、創作歌に乗せて暴露してしまったりもする。仮面優等生である彼女のそうとは思えない間抜けな姿がある意味一番ギャグとして面白く、そして可愛らしくもある。{/netabare}

【でもココがつまらない?:ギャグレベルは邪神ちゃん級】
この作品は『邪神ちゃんドロップキック』と同じく笑いを取れるなら何でもするスタイルだ。流石に第1話を原作の途中から始める──所謂『すき焼きショック』──なんてことはしていないが、電線にツノが引っ掛かり上空で首吊り同然の姿になっているのが初登場と十二分にカオスで体の張ったギャグをしている。結局そんなシカのツノを付けたJKはどこからどんな理由で日野市に来たのか、正体はシカなのか人間なのかもハッキリさせない。作品の説明に不足感を漂わせているのはお互い様なのである。
異様にパロネタやメタ演出が多いのも共通しており、第1話の時点でコナン君やはじめちゃんなどの名前も出しまくる上、急に我々視聴者に向けて挨拶をしてきたり「こんなの映していいのか」や「深夜アニメでよかった」などのメタ発言も飛び出す。
ストーリー構成も狂気じみている、基本的には短いエピソードを1話の中に詰めているのだが、6話に限って言えば「18エピソード」も詰めこんでいる。これを狂気と言わずしてなんと言えばいいのか(苦笑)
どう反応して良いやら悩むようなシーンやネタも多く、虎子のヤンキーツッコミが冴え渡っているからこそギャグとして成立している部分もあるが、彼女ですらツッコミを躊躇ってしまうほどのシュールなボケが大半を占めており、怒涛の勢いで叩き込まれる。
逆に絵面の酷いギャグシーンはスロー再生とリプレイで延ばしに引き延ばして異様な「間」を作り上げている。どれくらいかと言うと、ニコニコ動画などのコメント付動画で本作を観た場合、ギャグを見てから「うわああああああああ」や「大☆惨☆事」といった反応コメを打ち込めるくらいはあり、本作の独特な空気感に相乗りしやすい様に作られている。逆にYouTubeや一般サブスクなど、一本通して観てから一言書き込むような場所では頭が冷静になって冷めた感想に陥りやすく、諸刃の剣だ。

【でもココが面白い:しかのこVS○○○くん】
個人的に「コノヤロウwww」となったのが11話Cパートと最終話のギャップである。
{netabare}鹿乃子に振り回されながらも世話を焼く日々を「悪くない」と思い始めるようになれた虎子。『ずっとこんな日が続けばいいな』と盛大なフラグを立ててしまう。
そのフラグを回収するかの如くCパートは、鹿乃子が忽然と行方をくらまし周囲が彼女の存在を忘れているという不穏なラストで〆られた。
突然姿を現し日野市をシカワールドに染めた鹿乃子だからこそ突然消えるのもまた必然。そういう納得感もあり、またこれまでギャグとして提供し続けた作品が最後だけシリアスやセンチメンタルな回をやるというのも“稀によくある”パターンである。皆の記憶からも消えてしまった彼女を虎子は如何にして取り戻すのか、普通に気になって1週間を待ち遠しくしてしまった。
それだけに最終話冒頭で『些細なこと』として無かったことにしてきたのには「うわやられた!www」と思ってしまった。ギャグ作品にはこういうパターンもあるのだが、まさか話数を跨いで仕掛けてくるとは思わず気持ち良く騙されてしまったのである。
勿論おちょくられた怒りや嫌悪感というのもあるが、それ以上に「作品が視聴者をおちょくってきた」という事実がプチ漫☆画太郎作品の様でもあり笑えてしまう。{/netabare}
{netabare}そんなことをしてまでじゃあ最終話は何をするんだと思えば、鹿乃子がなんとあの「せんとくん」と対決する(笑) シカといえば奈良、奈良といえばせんとくんだ。シカというものを扱っているこの作品だからこそ向き合わなければならない存在とも言え、ある意味でこれほど最終話に相応しいお話は無い。
先ずは前話Cパートを秒で一蹴しつつ、鹿乃子とシカ系ゆるキャラ養成機関『しかのあな』との対決が始まる。機関は刺客として北海道のキュンちゃんや長崎県のちかまるくんを送り、機関からの脱走者であった鹿乃子を連れ戻そうとする(ついでに観光PRもしてくる)。
もうこの時点でツッコミどころ満載なのだが最後の刺客として、あのキモかわいいを通り越して「気持ち悪い」とド直球な悪口まで受けてきたせんとくんが登場し、鹿乃子と彼のプロレス勝負が始まる(笑)
ゆるキャラ好きの一部からも「気持ち悪い」という言葉を引き出しただけあって、やはりアニメでもせんとくんのビジュアルは凄まじい。しかもアニメ化といってもせんとくんの「着ぐるみ」の方をアニメ化している。一切喋らず表情も変えない彼のキレのあるダンスやランニングはあまりにもシュールであり、見るだけで自然と笑みがこぼれてしまう。
そして無茶苦茶強い(笑) 私たち日本の国技、相撲スタイルから繰り出すツッパリは某星座戦士の如く高速で鹿乃子の顔面を連打し、たった1ラウンドで実質KOしてしまう。追いつめられた鹿乃子は反則や買収で4Rまで粘った挙げ句「シカコプター」で空を飛びながら「ツノ爆弾」で爆撃するというジュゲムの如き外道な戦法に走るのだが、その高低差をロープを使った大ジャンプで埋めてそのまま叩き落としてしまうのだから、最早最終話Bパートに関してはせんとくんが主人公にしか見えない(笑)
最後はせんとくんの広い心で両者優勝(?)となりシカ部は存続、鹿乃子と虎子はこれからも一緒というガールズコメディらしい形で終わる。数あるギャグから「百合」「尊み」といったものが感じられるのも本作が『邪神ちゃんドロップキック』に近いなと思える部分だ。{/netabare}

【総評】
OPイントロ耐久動画や先の展開含む笑い所を詰めたPV2本など、プロモーションに物凄く力を入れてきただけに本編自体は「内容が伴っていない」と書かれ続けてしまった様だが、多くを求めなければ毎度、荒唐無稽かつシュールな内容に度肝を抜かしつつ笑うことができる作品だと私は評する。
ギャグを1キャラに依存させずボケる時は皆でボケる連帯感がポイント。ボケの切り込み隊長は当然主人公の鹿乃子だが、そこから鹿乃子に憧れつつもマイペースにお米や農業を嗜む馬車芽や全肯定面をしておいて割と簡単に梯子を外したり単に性欲まっしぐらだったりする虎子の妹・餡子などの他キャラが持ち前のボケでたたみかけ、周囲はそのシュールな状況を平然と受け入れ展開を盛り上げてしまう。
仮面優等生である虎子は「元ヤンキー」とばれないように新キャラが出てきても悪戦苦闘しつつ、鹿乃子などにも振り回されつつ物語が展開していく。そんな彼女もマンガに影響されやすかったり意外と私利私欲に走る浅はかさなども持ち合わせることでボケのドツボにはまりやすく、単なるツッコミキャラではない面白さがあるのだ。
そういったギャグシーンの数々はWITSTUDIOの作画能力が遺憾なく発揮され、鹿をあえて実写にしつつ時に劇画調に、時にコミカルに、時に限界作画になりと目まぐるしくタッチを変えカットを挟みながら勢いよく展開している。
とはいえ、流石に“令和のボーボボ”という肩書き・タグ付けはちょっと持て囃し過ぎた感も否めないが、最終話の{netabare}せんとくん{/netabare}の登場はとんでもない角度から打ち込まれるような感覚になるほどの衝撃であり、そこだけはボーボボのアフロから飛び出した闇遊戯くらいのインパクトを帯びていただろう。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6
ネタバレ

wkr さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

タイトルなし

つまらない。脳死で観れるだけ価値があったと思いたいけどいかんせんつまらない。こんな作品にわざわざレビュー書くのも億劫なので気が向いたら書きます。自分の中の駄作ラインが☆3.0未満なので、☆だけ見てもらえればオッケーです



1話
{netabare}放送前の盛り上がりのせいで期待値上がり過ぎた?w一つ一つの事象を必要以上に擦り過ぎてて全体的にくどい。鹿ネタもワンパターンでかなり滑っていて、演出はスロー演出で謎に溜めるのがかなりテンポ感崩してます。キャラは可愛いけど、エロネタは正直イメージと違いました(そこは慣れでなんとか)。一つ一つのネタも振り切れておらず、個人的には幼稚に感じたのであんまり面白くなかったです。OPは曲は良かったけど映像はなんかちょっとだけ滑ってるかな。EDは割と好きです

勢い不足でギャグとしては微妙です。まだ1話なので作品自体微妙と断定はしませんが、くどい演出は今後も出てくるはずなので、そこは痛いかなあ。ですが、キャラ紹介動画で出てた2人以外のキャラ達はだいぶ濃そうなので、今後登場してくるキャラ次第でだいぶ変わりそうです{/netabare}


2話
{netabare}ノリが寒いのは安定。こしたんが戦犯です。逐一ぐだぐだとツッコミにすらなっていないツッコミを繰り返すので寒い+テンポ悪いです。今回は、比較的無駄なスロー演出が少なくて良いなと思ってたらナレーションが出しゃばってるせいでここでも少しテンポ感悪い。新キャラは2人よりは良いキャラですが、のこたんと和解しちゃったから以後どうなるか。最後の希望、緑髪の娘に期待するしかないのか...

追記:緑髪の娘だけじゃなかったですね。ネガティブな娘とのこたんオタクの娘は期待できそうです。猫っぽい娘はPV見た感じあんまり好きじゃないのでノーマーク{/netabare}


3話
{netabare}初笑いです。耐久動画のシーンが出てきた瞬間は面白かったです。その後の歌はお察しの通り、、痛々しい!w もう少し歌を作り込んで真面目にして欲しかったかな。でもばしゃめちゃんが良いキャラですね。キャラは弱いけど他キャラとの噛み合いが丁度良く、気だるげな演技も見た目も可愛らしくて個人的には好みです。そしてこれから段々キャラが増えていくと共にこしたんの影が薄くなることを期待します。
こしたん1人の時は割と大丈夫でしたが、彼女がツッコミ役に回ってしまうとダメそうです。ツッコミは一言で済ませて欲しいんですよね(それか画角を変えて二言目を言うとか)、ボケ役になる時はもっと酷くて、普通わかるやろ...ってことを声を張り上げて言うので観てて冷めるし恥ずかしくなりますw 演技自体は悪くないですがその勢いが空回りしていて寒いです。今回、前半はシンプルにテンポ感悪いうえに茶番臭くて面白くなく、後半は新キャラが登場してちょっと面白くなるも、こしたんが目立ってしまい結果的に微妙でした。

PVに出てくるキャラが全員出るまで、こしたんに耐えます
{/netabare}


4話
{netabare}新キャラ3人増えて、PVで紹介されていたキャラは全員登場しました。正直全然期待してなかったですが、素直に面白かったです。
猫→常識人、萌え要因、頑張れシャミ子!
狸→ぼっちちゃん(っぽい)
青髪→のこたんファン
印象としてはこんな感じです。前回登場ばしゃめちゃんはキャラ弱かったですが、今回登場の3人はかなり濃いです。そして今回はこしたんが微妙にテンポの悪いツッコミをしなかったので全体的にはテンポが良く、日常ギャグ作品として普通に楽しめました。不条理ギャグはどこへ、とはなりますが、そもそも勢い不足で理にかなってしまっていて不条理ギャグとして成立していなかった気もするので、今回みたいな日常ギャグに納めとくのが丁度いいのかなと思います。個人的には、スロー演出がちゃんとした使い方がされていて、1話のくどい使い方は何だったんだ...と思います。また、前回はヒェッヒエの曲を1分近く聴かされましたが、今回の曲は作り込まれていたのが良かったです。

今回普通に面白かったので全話完走出来そうです。
{/netabare}


5話
{netabare}前回は普通に面白いなと思ったんですけど、気のせいでした。残念
ギャグに走るとつまらないですね。単にセンスがないのか合わないのか...ナウシカパロ?のシーンは無理に鹿ネタを合わせてるのと、ガヤのこしたんが必要以上にツッコミまくっていて相当寒かったです。やっぱり鹿ネタがつまらないうえにくどい。加えて全体的にセリフのテンポ感が悪いのがダメですね。シュールギャグとしてもツッコミが邪魔してシュールさがないし、不条理ギャグにしても流れが完全に理にかなってるから何にもなれてないただのつまらないギャグ。今回猫娘が登場しましたが、このキャラもこしたんっぽいかなあ(悪い意味で)

この作品をリアタイは今後しません。和泉さんの声がベーゼちゃんに聞こえるので頑張って完走します{/netabare}


6話
{netabare}前半は18本立てでした。どういうこと?と思ってたら4コマ作品みたいな内容でした。
正直ずっとこのままでいい。ネタは微妙かもですがテンポが強制的に良くなっていて今までになかった勢いが若干出ています。そしてテンポの悪さやネタのくどさが薄れていたのが良かったです(バンドネタの回はこしたんがしつこかったけど)。前半は日常コメディとしては及第点辺りでした。

後半はいつも通り。一つ一つが弱いネタばかりでテンポ感もちょっと悪いのでギャグに昇華できてませんでした。勢いが足りない。「日野市にも夏が来るなんてね」っていうメタセリフがちょっと面白かったけど、メタいネタが多過ぎて悪ノリ感が出てしまっているのは好きじゃない。ナレーションも今回しつこい

ギャグ作品なので脳死で観れて疲れないところは良いところです。これだけでも一応価値はあるかなと。でもネックなのはつまらないことですよね...{/netabare}


7話
{netabare}赤羽根Pみたいなキャラがサムネにいるな〜と思ってすぐ観ちゃいました。今回は3本立てです

1つ目はこしたんがうるさすぎますね。パロも古いしあんまり伝わんなかったです。スケールも小さく終わって何がしたかったのかわからなかった。

2つ目は配信ネタでした。個人的にはちょっと好きです。こしたんが優等生の状態を全く保とうとしないのが違和感ありましたが。

3つ目は赤羽根Pみたいなが登場しました。内容はよくあるゲスト的なキャラ視点でメインキャラを描くやつ。今までの回の中で一番キツかったかも...
赤羽根Pのツッコミがシュールさに水を差していて、無駄にオーバーリアクションなせいで寒すぎました。それを7分くらい見せられます。現実にもいるような単なる真面目キャラでギャグな面白みが弱くて場違い感出てたと思います。二度と出ないでほしい

色々文句言ってるし安定して内容は微妙だけど、キャラには段々と愛着湧いてきましたよ...(こしたん以外){/netabare}


8話
{netabare}6話時点では夏だったのに、あっという間にお正月ネタ。いつも通りです。おみくじのくだりはボケとツッコミの流れがしつこいかったです

後半は比較的最近のパロネタ多かったのは良かったです。でも完全にフィクションなシーンにいちいちツッコんでるのはなんとなくウケ狙いなのが見え透いて冷めます。ばしゃめちゃんがオチだけだったのが残念

今更だけどシーーーカーーーみたいな劇版は好きです{/netabare}


9話
{netabare}出て欲しくなかった赤羽根P出ちゃった...1分くらいだったからマシだったもののやっぱリアクションがつまらない。ヤンキーバレのとこはまあ良いんじゃないかな。
何回でも言いますが、こしたんのツッコミがしつこくてテンポも悪いし、ボケやネタも「ほら変でしょ!?」「ほら可笑しいでしょ!?」みたいな低レベルなのを延々と見せられてうすら寒いです。頑張って鹿要素を擦り続けてるのは偉いですが、面白く無いから頑張りも無意味ですね。止め絵のシーンの方が面白かったかもしれないw{/netabare}


10話
{netabare}ワンチャン同人誌の方が面白い。
キャラは良いだけにギャグが下手くそでつまらないのが勿体無い。ナレーションがでしゃばっててうざいのが地味に痛いw 今回の前半の「○○あるある」ネタとか陳腐なんだよなあ。中盤はのこたんがへんなことをする→周りが褒め称える(ええ〜〜!?)みたいな回。ボケの流れもマンネリしててつまらない。後半のあんことばしゃめの回は普通のほっこり日常系になってて好みでした。ナレーションの「犯罪案件である。」ってセリフは場合にあってて面白かったししつこくなかったのも良かった。やっぱりこしたんが邪魔だよこの作品{/netabare}


11話
{netabare}一つ目の話。アバンのこしたんの顔好きです。でもやっぱり演技がくどい。つまらないギャグのせいで力の入った演技が明らかに空回りしてました
「タグ、ついてるよ。」の台詞はある意味衝撃的です。どこが面白いのか全くわからない...ギャグとして描かれてるのにギャグだと理解するのに10秒くらい要しました。ここまで面白さを微塵も感じなかったのは初めてです。そもそもギャグと言っていいのかこのシーン?自分の理解が間違ってるのかそれとも単につまらないのか

二つ目の話もどこかズレてました。英語推しも何がしたいのかわからないし、この回で急に登場した猟師?ばかり映されてもなんも面白くないんですよね。シュールギャグと解釈するにもシュールさを幼稚さと履き違えてるように思えます。すごく退屈でした

三つ目の話。こしたんがデレたのは次回の内容の布石にしたかったからでしょうね。内容的には次回に続くからかすごく薄かったです。オチが印象的だっただけですが、次回はこの作品のテンプレから外れた回になりそうなので期待します

倍速再生したくなったけど耐えました。今回は音消した方が面白かったと思います{/netabare}


12話
{netabare}ちょっと期待外れでした。前回が最終回でよくあるシリアス展開になりそうな雰囲気だったので、素直にシリアスやって欲しかった気持ちがあります。ゆるキャラ出て説明始めるのはシュールでちょっと面白かったですが。ただツッコミがそのシュールさを台無しにしてますね。「ちょっと待てー!!」「ええー!?何でそうなるの〜!」みたいな、ボケにツッコミのパワーをぶつける感じじゃなくてボケを擦るだけのツッコミがほとんどなのでひたすらつまらなかったです。あともうちょっとテンポ感が欲しいですよね。猫山田登場シーンはテンポ感良かったのでいつもこんな感じにやってくれたら割と面白くなったんだろうなあと、心残りです。多めのメタ要素も陳腐で悪ノリ感が出ていてあんまり好きじゃなかったです。

見終わった後に悪いことしか思い浮かばなかったです。OPバズっただけでもようやっとるの言わんでもない{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

不条理ギャグになり切れないギャグアニメ…。一般向けでは全くないですね。

 最終話(12話)まで観ました。2024.09.29

 まさかのセント君登場!最終話で全部持ってかれた感じがします。このアニメは本当にしかのこと虎子以外のキャラが薄く、居ても居なくても良い感じの奴らばかりなのですが、セント君は、しかのこを圧倒するパワーで暴れ回りました。

 奇人が常識人に迷惑をかける系のギャグで、しかのこが、虎子を嬲る寒い展開がずっと続きましたが、最後にしかのこが、ボコボコにされて懲らしめられたので、とても良い最終話だったと思います。今までの寒いギャグとストレスフルな展開は、このカタルシスのためにあったのか!?

 惜しむらくは、セント君はゆるキャラとして既に認知され、キャラが確立しているために、ラストで大暴れしてもコミカルなギャグキャラとして、ヘイトを集めず、トリを努めることができましたが、下手なキャラだったら、サイコパス乱入の上に暴力オチで大惨事でした。

 作中のオリジナルキャラを使わずに他人の作ったキャラで落とすのは、どう考えても他力本願な印象を受けます。やはり、ギャグはキャラが命なので、オリジナルキャラでやって欲しい展開でした。残念!

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 8話まで観ました。2024.09.01

 もう正月か…。こいつら3年生だよね?このまま卒業して終わりなのかな?それともサザエさん時空?

 相変わらずこしたんの処女ネタを引きずっているし、ギャグが寒いねん。

 ギャグは難しいですね。クスリとも笑えないとは、このことなのかなぁ…。

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 4話まで観ました。2024.07.31

 キャラは可愛いのですが、鹿推しギャグがとにかく寒いです。

 基本的に鹿の子達による元ヤンの虎子に対するセクハラ、モラハラギャグなので、何かセンスが古い感じがします。

 4話でメインキャラが揃いましたが、どんどんキャラを増やすことでギャグを継続していく感じなので、観ていて疲れます。

 今の所、オープニングがバズっただけの出落ちアニメですね。

 後、虎子はもう3年生なのに、他の生徒達からの評判を気にしたりしていますが、優等生なのだから、受験勉強でもした方が…。内部進学狙いかもしれませんが、そろそろ進路とかの方が気にならない?

 鹿の子も3年生ですが、進路は春日大社の浮浪鹿か食肉工場送りかな?どちらにしても、3年生の所業ではありません。頭悪過ぎですね。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3
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