トレーニングで熱いなおすすめアニメランキング 17

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのトレーニングで熱いな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月25日の時点で一番のトレーニングで熱いなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

89.0 1 トレーニングで熱いなアニメランキング1位
ウマ娘 プリティーダービー Season 2(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★★ 4.2 (678)
2190人が棚に入れました
「ウマ娘 プリティーダービー」は、Cygamesがゲーム・アニメ・コミックなどで展開するクロスメディアコンテンツで、競走馬の魂を受け継ぐ存在であるウマ娘たちが競い合う架空のレース競技<トゥインクル・シリーズ>と、一流の競技ウマ娘を目指す少女たちが通う「トレセン学園」を中心とした物語が描かれる。作中にはスペシャルウィークをはじめとした名馬たちをモチーフとしたウマ娘や、皐月賞、天皇賞といったレースが実名で登場する。2018年4月~6月にはTVアニメ「ウマ娘 プリティーダービー」が放送されたが、2021年1月4日より放送予定のTVアニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」は待望の続編となる。第1期ではスペシャルウィークとサイレンススズカを中心としたストーリーだったが、「Season 2」では伝説の三冠ウマ娘・シンボリルドルフに憧れるトウカイテイオー、そしてそのライバルであるメジロマックイーンにスポットが当たるようだ。

声優・キャラクター
Machico、大西沙織、和氣あず未、高野麻里佳、大橋彩香、木村千咲、上田瞳、田所あずさ、前田佳織里、花井美春、田澤茉純、遠野ひかる、矢野妃菜喜、立花日菜、沖野晃司、豊口めぐみ

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

ソシャゲ原作アニメ史上初の大傑作。それでも現実を乗り越える者に惜しみない喝采を。

♪♪(BGM)「GIRL'S LEGEND U 」FULL ver


 ついに現れてしまったソシャゲ原作アニメの大傑作…、その名は「ウマ娘 プリティーダービー Season 2。


 スタジオ変更があったりしたが、正直1期とは比べ物にならないくらい進化している。アニメとしてのクオリテーの平均値は非常に安定しているし、なにより王道なストーリーが素晴らしい!。1期見てなくても全然問題なく見れるのも良い。


 本作においてはキャラクターもストーリーも実に上手く現実という神様が作った究極の創作物を生かしている。だからこそ、一本芯の通ったブレない無駄のない見事な物語が作られている。それはテイオーの不屈の物語であり、他のウマ娘たちの輝きである。


 本作においては主役のテイオーが気持ちよく勝つのは最初のダービーくらいでそっから殆ど艱難辛苦の連続であり、9話においては近年ではこんなに主人公を追い詰める展開ないわ!って神様の鬼畜ぶりが冴え渡っている。


 王道の作劇の一つはとにかく主人公を追い詰める「我慢劇」と呼ばれるタイプがあるが、本作は近年稀に見るその成功例だろう。


 「我慢劇」は70年代くらいまでは日本だけでなくアメリカ映画の世界でも見られたが、主人公が耐えに耐える展開の連続に観客が飽きちゃう問題が出始めて、80年代からドッカンドッカンノンストップアクションが主流となった。


 本作においてテイオーがひたすら追い込まれる展開なのに暗くもならず飽きずに見れるのは、全体的な作風の楽しさと、テイオー以外のウマ娘たちも非常にキャラが立っていて彼等の物語も凄く面白いからである。


 ソシャゲアニメにおいてはキャラが多すぎて、キャラを出すのがノルマみたいになってるアニメが目立ったが、本作においてはキャラは多いといってもフォーカスするキャラたちをしっかり絞っているし、彼等の物語が充分主役級といっていいくらい素晴らしい。


 そして素晴らしいストーリーとキャラを活かす演出の妙!。1話の引きから、この監督は只者ではないと思ったが、ちゃんと盛り上がる段階を踏み、台詞無しや少なくても魂を震わせる場面をいくつも作ってるのが凄い。そしてコミカルなシーンを適度に入れる大人っぷりも偉いねぇ…。


 大絶賛な本作だが、良かっただけに少々勿体なく感じたのは終盤の11話を丸々百合回に使っちゃった点。やはりaパートだけとかにした方がビワのキャラをもっと積み上げられただろうし、マックイーンの件だってもっと良くなりえたろうし、if展開をもっと描く余地もあったろう。


 ビワとの決着も、マキバオーオマージュでこのレースにいないずっと追い続けてきたルドルフ、そしてマックイーンのイメージと競っているテイオー…とかの方が感動も納得度も高かったかな。ビワ「そうか…、お前は一人で走っているのではないのだな。勝てぬわけだ…。」みたいな。まぁ、無い物ねだりかな。

 
 「諦めないこと」を「ひたむき」であることを無駄だなんて誰にも言わせない!。本作は王道のエンタメを突き詰めた結果、このメッセージを単なる言葉でなく心に刻みつけてくれる。テイオーは選ばれし者じゃない、自ら選択した者なのだ。
 

最期はニコニコの1話についていたあるコメントで締めたいと思います。


「ここに無敗の天才の物語は終わり。不屈の帝王の物語が始まる」

投稿 : 2024/11/23
♥ : 95
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ずっと先で待っている。あなたが復活して来るのを…

この物語は、主人公に感情移入できるかどうかで評価が全く異なります。

確かにこのアニメは競馬の馬たちを女性に擬人化させて描いており、受け取る人によっては女性蔑視(セクハラ)だと感じる方もおられるでしょう。

私も以前はそう感じていました。
でも実際に視聴してみると、主人公の心の葛藤にぐいぐい引き込まれてしまい、目が離せなくなります。特に物語の後半は感動の嵐でした。

まだ見てられない方は、見ることをお勧めします。
きっと感動で涙が流れるでしょう。


シーズン2での主人公はトウカイテイオウです。
彼女は無敗のまま2冠を征しており、その優れた疾走は多くのファンを魅了していました。
彼女の目標は、無敗のまま3冠を征してチームメイトのメジロマックイーンと同じレースで走ることです。

その彼女が突然、足を骨折します。馬娘にとって足の骨折は致命的です。
3冠の目標はついえてしまい、無敗の記録も途絶えてしまいます。
それでも彼女は諦めません。レースでメジロマックイーンと共に走る約束を守るために、懸命にリハビリをします。

そして…、{netabare}
ようやく足が完治したかと思ったら、またしても骨折…。それも二回続けて…
折れ癖がついたかもしれない。
三度目の骨折は、トウカイテイオウの心を打ち砕くのに十分すぎる出来事でした。
{netabare}
リハビリの最中にメジロマックイーンの走行時間を測定するトウカイテイオウは、あまりの速さに驚きます。
その速度は、かつて自分が走っていた速さ…。今となっては別次元の速さに思えます。
そしてつぶやくのです。
「そうか。そうなんだ。僕はもう… あんなふうには走れないんだ…」

いつの間にかトウカイテイオウの両頬に涙がこぼれ落ちます。
その涙はいつまでも流れていました。

このときのトウカイテイオウの気持ちが切なすぎて切なすぎて…
思わずもらい泣きしました。
{/netabare}
それでも必死に応援してくれる仲間に励まされて、トウカイテイオウは再びあがき続けます。
周りから何と言われようとも、どんなにみっともなくとも、あがいてあがいて、あがき続けて…
{netabare}
その矢先、今度はメジロマックイーンが繋靭帯炎を発症します。
選手生命にかかわる不治の病です。奇跡でも起きない限り治りません。
残酷な運命の仕打ちにメジロマックイーンは子供のように泣きじゃくります。

そのとき、トウカイテイオウが言うのです。
「今度は僕の番だ。今度の有馬記念で僕は奇跡を起こす。誰よりも速く走る。」

かつてメジロマックイーンが王者としてトウカイテイオウの復活を待ち続けたように、今度はトウカイテイオウが王者としてメジロマックイーンの復活を待つつもりです。
{/netabare}
そして運命の有馬記念が始まります。
有馬記念の出場資格はファン投票で決まります。
一年近く休んでいたトウカイテイオウが出場できたのは、多くのファンが引退セレモニーとして最後の勇姿を見たいがため。投票した人は勝つことなど誰も期待してませんでした。

しかし…、{netabare}ここで奇跡が起きたのです。
手に汗握る感動のレースでした。とめどなく涙が出てきました。
競馬界に奇跡というものがあるのならば、まさにこの瞬間でした。

これは1993年に実際にあった出来事です。競馬史上最も有名な奇跡のレースでした。
トウカイテイオウは実に364日のブランクを克服し、復帰一戦目にして王者へと返り咲いたのです。{/netabare}

{/netabare}
奇跡は、信じ続けて必死にあがき続ける人にのみやってくるのかもしれません。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 83
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

勝利の女神は観た子だけにチューをする

オリジナルアニメ2期


往年の名馬が萌え擬人化して駆けっこする作品。勝てば“ウィニングライブ”と称したステージを披露。
文字面だけ追えば大きなお友達向けニッチなニーズを狙い撃ちしたコンテンツと思われても致し方ないやつです。やれスポコンだ友情だと言われたところで手に取る気になるかは怪しい。
が、手にしたら最後でハマる沼。そんなおとろしい1期でした。コアとなる魅力については変わらずなのでお手数ですが1期レビューご参照ください。

ついでに言うと、せっかくお越しいただいてなんですが、競馬好きレビュアーさんの感想のほうが面白いのでそちらもぜひ。
1期はスペシャルウィークとサイレンススズカ。スイッチして2期はトウカイテイオーとメジロマックイーンが主役です。尺を取って掘り下げた主軸を横に置けば失速するリスクがあるものですが少なくともそうはならなかったと思います。
あらためて元ネタとなる名馬それぞれの物語がファンをひきつけて止まないことと、その史実を皮肉やパロディではなく作り手が真摯に受け止めて世に出した作品であることを伺わせます。
観る側も呼応しついつい自力で元ネタを漁りたくなるのではないでしょうか。本気は伝わるみたいな。時折イマイチアニメにて「原作読んで」の声が飛び交いますが、作り手の誠意に欠ける作品と判断したアニメの原作に手を出しづらいのは私だけではないでしょう。

作り手の本気といえば

 ・ソシャゲのリリース
 ・この2期の放送そのもの

良く実現させたものだと思います。
2018年の1期放送中から『ウマ娘』に触れる時は「ところでゲームはいつリリースされるのか?」は挨拶代わりでした。足掛け5年がかりでのリリース。
プロデューサー石原氏のCygames退職もあったかと記憶してます。そして元請けの制作会社を変更してのアニメ2期の制作。

注)以下1期ネタバレ
{netabare}「悲劇の名馬のIFストーリー」が1期なら「奇跡のカムバック」がテーマの2期です。{/netabare}
見事に史実をエンタメ化したアニメの傍らで現実世界でも「無理じゃね?」な困難を克服したことが想像に難くないコンテンツとしてパッケージトータルで評価したい良作です。
中の人たちも演ずる自馬の掘り下げは当然として“馬蹄”“産駒”“葦毛”などのワードが自然と出てくるあたり真摯に向き合ってる感マシマシでしたよ。
やや精神論に傾いちゃってお恥ずかしい限りですが、萌えっとしたのが苦手な諸氏向けに私が感じた“向こうの本気”をご紹介したかったと言い訳。

馬を萌え擬人化してライブまでさせる。こんなぶっ飛んだ発想って依って立つ文化の懐が深くないと出てこないものです。バルセロナやブラジル代表のスペクタクルなサッカーは確かな技術と重ねてきた歴史に支えられてることに異論はないでしょう。それと一緒。
ゾンビ+アイドル+佐賀県みたいなアニメもヒットしましたよね。アニメでなくても時代劇スターに金ピカ衣装とちょんまげ着けさせてサンバ(しかも曲調はサンバと別物)で踊る曲が大ヒットしてみたり、たまに意味不明なかけ合わせで心を揺さぶられる傑作が出てきますがそこに立ち会えた幸福を噛み締めることができる作品でもありました。



※ネタバレ所感

■目線ずらし

1期と同じ路線{netabare}(悲劇的な史実のIFストーリー){/netabare}にしませんでした。
{netabare}サイレンススズカ路線の構成なら主役をライスシャワーにしてたかと。前半盛り上げてくれたダークヒーローです。きっとこの馬で語りたい諸兄も多いはずでして、これまた石見さんの薄幸な声が良く似合うウマ娘でした。{/netabare}

 ・スペ→テイオーへとセンターの変更
 ・ストーリーの本筋で新たなヴァリエーションの提示 

これらを2期でやれたことによって「他のウマ娘も!」とおかわり期待効果が生じちゃいました。
優秀な原作のストックまだまだあるのでなおさら思いを強くします。


■Cygamesのゲーム原作

信頼してます。ゲーム原作でのハズレが少ない印象。
増えすぎたキャラを処理しきれず空中分解してその残骸が無数に横たわってるこの分野で他の制作者は見習ってほしいかも。
ゲームも好調みたいですしアニメとの好循環が生まれている例なのは言うまでもないんだけど、もし自分が仕掛ける側だったら、制約あるのなんて当たり前でそれに唯々諾々としヒットを狙わない仕事なんて面白くないだろうなと思ってしまう。
例えば馬主の顔色をうかがうことは悪いことではなく、そんなん含めて

 制約があるからこそ仕事は面白い

ガイアの夜明けかプロジェクトXで取り上げ可能な難作業をスピンオフにしたらいかがだろうか。


■駆けっこも○

1期はシンプルで、加速直前に足元映して直後から風のエフェクトを効かすみたいなのの繰り返しだったと思います。
2期ではそれに加えて“スローモーション”“広角で捉えた構図”“豊富なアングル”と飽きさせない。モノローグも心憎い利かせ方をしてました。そのことでドラマに加えて視覚的にも楽しめました。

ここ一番の足元アップ演出だってシンプルゆえに力強さはあるのです。
{netabare}有馬でもみんなの「行け!」の画を抜いてからテイオーが「勝負だ」とスパートかけるわけですが、直前に後方から足元を映してました。しかもですよ。よりによってですよ。骨折した左足で大地を蹴って最後の力を振り絞るのです。みんなの願い/自分の魂をここに込めてました。{/netabare}


そんな作画を高評価するのはいかがなものか。ときおり視界がぼやけ画面が良く見えなかったもん。


■群像劇の見本

“強敵”を“とも”と呼ばせるのは1980年代『北斗の拳』の発明。普遍性があり現在も時折見かけます。
テイオーがケガから復帰する過程で“とも”と呼べそうな娘たちがわんさか。1対1・1対2と閉じた相関ではないのに注意が分散しないのが不思議。

 {netabare}・真打ちメジロマックイーンは説明不要でしょう
 ・スピカの面々は言わずもがな
 ・復帰を信じて菊花賞に出走。「ケガの状態は関係ない」からの「おかえり」ナイスネイチャ
 ・ただの鬱陶しそうな娘さんという印象からまさかのツインターボ
 ・有馬でのライスシャワー「おめでとう」は重みが違う
 ・ビワハヤヒデはセリフを言わないことでラスボス感を発揮
 ・有能男前常に冷静沈着シンボリルドルフ会長が感情露わに。史実だとテイオーの父なんでしょ?
 ・将来トレセン学園の門を叩くキタサトは少し前のテイオー自身。こうして歴史は受け継がれる。{/netabare}

本筋に絡んでくるキャラが多く、それらが累積していってきっちり最終盤で回収という構成。“仲間”“絆”“友情”と口で言うは易いがお見事でした。


■カムバック賞

目線をずらしても質を落とさぬ懐の広さを見せて
ペイすることを目的にアニメーター以外の大人も頑張って
駆けっこ動画でも創意工夫をこらし
多数のキャラを殺さず活かしてメインストーリーに花を添える

そして本筋の“ケガからの復帰”話でとどめ。
小野伸二や吉村禎章、最近だと池江璃花子選手の復帰で目が赤くなった自分にとって平常心を保つのは無理筋です。とりわけ優れていると感じた二点

 1.きちんとした前フリがある
 2.当事者が考えそうなことが描かれてる

一つ目例えば、前田智徳選手引退セレモニーで花束を渡すマエケンの顔が一気に歪む出来事がありました。その時どんな一言をかけられてたか?

 {netabare}「怪我には気をつけろよ」{/netabare}

こういうのは誰が言うかが大事で、この子が言うから重みがあるって伏線(前フリ)をきちんと序盤で振りまいていた『ウマ娘』でした。丁寧な仕事です。

一つ目だけで普通にエンタメとしてエモいんですけどさらに上乗せの二つ目。体育会系ガチ勢ならなんとなくわかりません?
{netabare}怪我の程度を量りながら状況が見えてきた時の落胆。気を使わせてる仲間への配慮やこれまでと違った距離感への戸惑い。腐りそうなのと奮い立たせるのを行ったり来たり。試合(レース)を見たくない気持ち。だって自分が惨めに感じるから。そんなの仲間もライバルも思ってないこと含む。復帰のラインを全盛期よりも低く設定することへの葛藤。されど求めたい自身のベストパフォーマンス。{/netabare}

{netabare}在りし日の白球追いかけてた頃の自分を思い出します。それなりにガチ勢でした。準決勝2点差でウチらを負かした高校がそのまま甲子園に進み阪神のドラ1ピッチャーに打ち勝ってたり。かといって巨人ドラ1の投球練習をブルペンで見た時は打てるイメージが全く湧かなかったり。だいたいそれくらいのレベル感(微妙)。怪我をめぐる悲喜こもごもの経験から頷ける場面多々なのでした。
ついでに程度はだいぶ低くなって、先日1年半ぶりにグラウンドに出て草野球をば。昨年は入院してリハビリもやって主治医と野球また出来たらいいねなんてやりとりもしてたもんで、打席に立った時感慨深かったし、先制のタイムリー打った時は泣きそうでした。要は競馬関係なく勝手に自分と重ねて観てたりしたのです。{/netabare}

{netabare}「僕は何度もくじけてきた!あの時も、あの時も、だれよりもくじけてきた!誰よりも悔しい気持ちになったのは僕だ!誰よりも勝ちたい気持ちが強いのは僕だ!」{/netabare}

金言です。


■お終い

それにしても血統を重視したり、走りに特化させたためか怪我にまつわる逸話に事欠かないのがサラブレッドなんですね。動物愛護には傾注しませんがちょい贖罪意識が芽生えそうなのは私だけ?
戦国時代の馬があんな脆かったら戦にならんでしょう。競走馬は精緻な工芸品というイメージです。

{netabare}劇中幾度と問われてきた「走ることは幸せなのか?」には幸せであるとの回答。さらに1期ではスズカさんに「皆に夢を与えるウマ娘」が目標だと言わせたアニメ作品。{/netabare}

“物語”に賭ける性格の濃い競馬において、いや競馬に限らず現実のいろんな局面で、我々は我々が欲する物語を常に探しているのだろうなと愚考。
自分は競馬をしませんけど、きっと“勝つ”馬ではなく“勝ってほしい”馬を選ぶのでたぶん向いてないと思います。



視聴時期:2021年1月~3月 リアタイ視聴

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2021.04.14 初稿
2022.02.19 修正

投稿 : 2024/11/23
♥ : 71

83.3 2 トレーニングで熱いなアニメランキング2位
ウマ娘 プリティーダービー(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (811)
2794人が棚に入れました
これは異世界から受け継いだ輝かしい名前と競走能力を持つ“ウマ娘”が遠い昔から人類と共存してきた世界の物語。
田舎から都会のトレセン学園に転校してきたウマ娘・スペシャルウィークは、チームメイトたちと切磋琢磨しながら「日本一のウマ娘」の称号をかけて<トゥインクル・シリーズ>での勝利をめざす!

声優・キャラクター
和氣あず未、高野麻里佳、Machico、大橋彩香、木村千咲、上田瞳、大西沙織、藤井ゆきよ、沖野晃司、豊口めぐみ、首藤志奈
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

現実と虚構を交え、バランス良く構成したサラブレットの擬人化物語

アニメーション制作:P.A.WORKS、
監督:及川啓、副監督:太田知章、
シリーズ構成:石原章弘(Cygames)・杉浦理史、
キャラクターデザイン・総作画監督:椛島洋介、
音楽:UTAMARO movement、原作:Cygames

第1R「夢のゲートっ!」第2R「いきなりのデビュー戦!」レビュー
サラブレットの実名を使って擬人化させた少女たちが、レースによって競い合い、勝者はライブ活動を行うという、かなり荒唐無稽な物語。ただ、最初の2話を見た限りでは、スポーツ、友情などをメインにしたスポ根アニメとして真っ当に作られていきそうなので、自分としては好みの気がする。

P.A WORKSとCygamesが制作してゲーム化もされるとあって、キャラづくりはかなり緻密。デザインは細かく、登場人物の一人ひとりが実際の馬の特徴を参考にした造形となっており、特に競馬ファンは細部までチェックしてしまうほど。実際の馬体の色や額の模様、鼻のライン、勝負服などを参考にしてキャラデザを行っている。コアな競馬ファンはいちいち反応してしまうに違いない(唯一謎なのがエルコンドルパサーのメンコのデザイン。エルコンドルパサーは、現役時代、ほぼメンコは付けてなかったと思う。何かほかに付ける理由があったか…?)。

スペシャルウィークの母親(実際の名前はキャンペーンガール)が出産後に亡くなって、育ての母馬がいたり、北海道でほかの馬とあまり関わらずに育てられたという生い立ちなども物語に取り入れるなど、おそらく、今後の展開もある程度、実際のスペシャルウィークの人生(馬生?)を基に話が構成されていくことが予想される。 {netabare} デビュー戦が阪神競馬場の芝1600メートルでゲートが14番、勝利したというところも同じ。ただし、当時の阪神1600メートルはスタートしてすぐにカーブのある旧コースだったが、それは現在の改修後の阪神競馬場外回りコースとして描かれている。細かいところなので、どうでも良いが、競馬ファンは、そんなところも含めて楽しめる。{/netabare}

また、ほかのウマ娘たちのレースや性格、ライバル関係なども実際の馬たちの物語を基にしており、その関係性にもいちいちニヤリとさせられる。例えば、成績の伸び悩んでいたサイレンススズカのデビュー1年後に覚醒したバレンタインステークスが描かれており、これもレース距離や競馬場、枠番や1000メートル通過タイムも実際のレースを忠実になぞっている。
また、同期のナリタブライアンとヒシアマゾンがライバル関係にあったりする。親子のシンボリルドルフとトウカイテイオーは師弟関係。ただ、個人的に大好きなジャスタウェイが出てこなさそうなのはとても残念だった(ジャスタウェイの同期で隣の馬房だったゴールドシップは登場しているのに。社台グループや金子真人オーナー所有の馬は許可が取れなかったようだ。( 有名馬のなかではディープインパクトやオルフェーブル、ブエナビスタ、ハーツクライなども出てこない)

ここまで書くと、競馬の知識がないと楽しめなさそうに感じるかもしれないが、そんなことはないように思う。確かにウマ娘の数が多すぎて、競馬を知らない人は名前を覚えられないだろうが、基本的には、スペシャルウィークとサイレンススズカ、あとはトレーナーやライバルチーム「リギル」の東条ハナを覚えておけば、とりあえず普通に楽しむことができるのではないだろうか。馬が全員女だということを許せない人もいるだろうが…そこはまた別問題ということで。物語は王道で、1話の構成や展開などもしっかり練られている印象がある。重点が置かれるのは、あくまでレースでの競い合いやライバル、友情ではないかと予想している。とりあえずは2話までを見ての感想だが、今後は重賞に出場するまでの道のりが描かれることになるだろう。ただ、レース勝利後に歌を歌うのは、アニメファンを取り込みたいのは分かるが、個人的には盛り込み過ぎの感があり、焦点がぼけてしまうように思う。その辺りはソシャゲに落とし込むことも含めて商売に関わることなので、仕方がないことかもしれないが少々残念な部分だった。

3話以降、スペシャルウィークとライバルたち(おそらくセイウンスカイ、キングヘイロー、グラスワンダー、エルコンドルパサーなど)の関係性も含めて、どのように展開していくのか、とりあえず、続けて視聴していくことを決めた作品となった。
(2018年4月6日初投稿)

第3R「初めての大一番」レビュー
{netabare}チームスピカの面々は、それぞれレースを勝利して士気が上がってくる。ちなみにサイレンススズカは11馬身差の圧勝。これはアニメだけではなく本当の話で、バレンタインステークスの3戦後の重賞・金鯱賞でやってのけている。この頃から飛び抜けた強さを安定して発揮しているのが見られた。
そして、スペシャルウィークは、いよいよクラシック(皐月賞、ダービー、菊花賞)ロードへ突入。皐月賞の前哨戦である弥生賞へと駒を進める。レースの前にカラオケ店でライブの特訓を行うのだが、その指南役がトウカイテイオー。披露するのが「テイオーステップ」だ。これは懐かしい。

私がトウカイテイオーをリアルタイムで初めて見たのは、骨折によって1年ぶりに出走した有馬記念だった。そのパドックの様子を見て、とても驚いたのを今でもよく覚えている。「これ、テイオーの足は大丈夫か?」と思ったのだ。というのも、パドックで歩くテイオーの歩様がとても異質で、足が治っていないのではないかと私の目には映ったからだった。何だかカックン、カックンしながら跳ねるように歩くのだ。私はその頃、パドックは結構注目して見ていたのだが、テイオーのような変な歩様の馬を見たことがなかった。しかし、そのレースでトウカイテイオーは奇跡の復活を遂げ、1年ぶりの休み明けでGⅠの有馬記念を勝利する。私は競馬を始めて間もない年で、いちばん好きだったビワハヤヒデから流して買っていたため大儲けしたのは良い思い出だ。
話が逸れてしまったが、要するにそのパドックの歩き方が「テイオーステップ」で、トウカイテイオーにとって、ごく普通のことだったのは、後になって知ったことだった。それ以来、ずっと競馬は見てきたが、テイオーのような歩き方をする馬は見たことがない。相当特殊な歩き方だったのだろう。

テイオーネタを挟みつつスペシャルウィークの弥生賞へ。2番人気ながら、セイウンスカイ、キングヘイローを破り、重賞制覇を果たす。その夜にスペシャルウィークのお祝いが行われ、彼女は腹がはちきれんほどに食べて楽しむ。

そして、クラシック第一弾、皐月賞の日。勝負服を受け取ったスペシャルウィークが着替えると、スカートの後ろのチャックが締まらないアクシデントが発生。まさか、スカートが脱げるというアクシデントがあるのかと思ってしまった。どうやら太ったという表現だったようだが、これは分かりにくい。ウマ娘紹介のところでもこのシーンが出てくるが、たぶん、これを見て太ったと思った人は、あまりいなかったのではないだろうか。伏線としてお祝いで腹が出ていた描写はあるが、これだけでは、ただそういう演出だとしか思えないので、スペシャルウィークが太ったとは考えなかった。ただ、競馬ファンならスペシャルウィークが皐月賞時にプラス10キロの体重で出てきたことを知っている人もいるだろうということで、こういうやり方になったのだろうが、私も全く視聴当時は思ってなかった。

皐月賞のレース描写では、セイウンスカイが後ろから押されてゲートインするシーンがある。これは、実際のレースでの枠入りの際にセイウンスカイが抵抗してなかなかゲートに入らなかったことを表現している。いやぁ、本当に細かい! しかも馬名も当時の馬を参考にしているところが見られる。エモシオン→ハルシオン、タヤスアゲイン→ヤスダリピートなどだ。

皐月賞でスペシャルウィークは3着に敗れる。もちろん、これも実際のレースと同じ。セイウンスカイは逃げずに途中からスパートするという作戦に出るが、これも同様だ。アニメでは敗因がスペシャルウィークの太り過ぎのような表現になっているが、実は、現実では、当週に仮柵が外されて、内側がグリーンベルトと呼ばれる芝の良い部分が現れたため、内側を通った馬、特に前にいた馬が有利な馬場となっていたのだ。当時、スペシャルウィークに騎乗した武豊は、そのことをJRAに抗議し、翌年から仮柵は外すのではなく、外側に移動されることになり、より公平なレースが行われるようになった。この皐月賞が、そういうレースだったというのは、アニメとは関係ないことだが。

そして、私が気になっていた同年代である最強のライバル、エルコンドルパサーとグラスワンダーは、結局、諸事情によって皐月賞には参加しなかった。当時は両馬とも外国産馬だったため、元々クラシックには出走できなかったわけだが、アニメでは現在のルールに合わせて出走できるようになっているようだ。グラスワンダーは怪我をしたから(実際もこの時期には骨折で休養していた)、エルコンドルパサーはトレーナーの決定により出馬しなかったことになっている。「なんで皐月賞あいつを出さないの?」とトレーナーがハナさんに聞くシーンがある。エルコンドルパサーのことだと思われる。

ここで、最初のレビューを訂正したい。エルコンドルパサーがメンコを付けている理由が謎と書いた。実はよく調べてみると、レースやパドックの時にはメンコを付けてなかったが、普段、厩舎にいるときなどには、メンコを付けていたようなのだ。私がエルコンドルパサーを見ていた頃は、まだグリーンチャンネルにも加入していなかったし、レース以外の普段の様子を見ることが、ほとんどなかった。写真では確認できなかったが、さすがにサラブレ編集部なども絡んでいるので、正しいと思われる。失礼しました。

次回はダービーが描かれるようだ。競馬界で全ての人が目標とする1度は勝ってみたいと願う最大のレース。当初は全く期待してなかったアニメだったが、とても楽しみになってきた。

※ちなみにOPの映像では、実際のサラブレットたちがG1を勝ったレースが表現されている。馬場が悪くてどの馬も通らなかった内側をあえて選択して豪快に差し切ったゴールドシップの皐月賞。また、前が詰まって馬群をぬうように抜けだしたウオッカの安田記念、誰もが感動したテイオーの復活の有馬など、印象的な部分を上手く演出しているなぁと感心した。{/netabare}

第4R「特訓ですっ!」レビュー
{netabare} 今回でダービーが描かれるかと思ったが、王道スポーツ漫画に必須の特訓回だった。皐月賞に敗北して意気消沈するスペシャルウィーク。心配したスピカのメンバーがトレーニングの手助けを行う。これは軽い日常回のようなもので、そのひとつとして、水着で飛び込みにチャレンジするサービスシーンも挟まれている(スク水だが)。

そんななかトレーナーは、皐月賞の映像を見直して、あることに気づき、中距離の絶対王者として知られるタイキシャトルとの模擬レースを思いつく。場所は美浦のトレーニングセンターで、南北の2ヵ所あるうちの南調教馬場にあるウッドチップコース。上から描かれたコース形態は、実際のトレーニングコースを完全に再現している。ウッドチップコースは、細かい木片を敷き詰め、足元への負担が少なく、体に負荷を与えることのできるコースだ。距離は1600メートルで、GⅠ馬であるタイキシャトル得意の距離で胸を借りる。

ここでスペシャルウィークは、馬の後ろのスリップストリームに入ると走りやすいことや、坂道を駆け上るときは、ピッチ走法で走ったほうが良いことに気づかされる。模擬レースは僅差で敗北するが、十分に実りのあるトレーニングとなった。ダービーを前にして準備は整ったようだ。

今回の最後にエルコンドルパサーがダービー出走を表明。実際にこの馬のいた時代、外国馬は出走できなかったのだが、史実とは違う展開にするようだ。来週こそはいよいよダービー。どのようなレースになるのか、競馬ファンとしても楽しみだ。予想としては、無難なところにまとめてくるのではないかと思っている。

ところで、1話から時々出てくるオグリキャップのネタが面白い。普通の馬の1.5倍以上もの飼葉を食べていたことで知られる馬だけに、出てくるときは、いつも大盛りの食事をしている。今回もゴールドシップが焼きそばを売るシーンのバックに度々登場しており、超大盛りの焼きそばが、映される度にどんどん減っている様子が描かれている。日本競馬を現在まで盛り上げるきっかけとなった最大の功労馬が頻繁に出てくるのもまた楽しい。{/netabare}

第5R「ライバルとのダービー」レビュー
{netabare}いよいよ競馬界最大の祭典・東京優駿(日本ダービー)でライバル対決が行われる。前半の佳境といえる回だ。Aパートは前回から引き続き、スペシャルウィークの特訓。東京コースにもあるゴール前の坂に対応するために神社での階段ダッシュを敢行。

この坂を利用した特訓は、実際のサラブレットにも行われている(もちろん、階段ではないが)。ひと昔前は西高東低と言われていた時代が長く、GⅠは関東所属の馬がほとんど勝てなかった時代があった。それは美浦のトレーニングセンターに坂路コースがなかったためで、このコースで負荷をしっかりかけた馬がGⅠでも好走するというのは、ずっと常識とされていた。その最も有名な例がミホノブルボンという馬で、坂路でビシビシ鍛える方法が馬を強くする秘訣といわれるようになった。そして、数年前に美浦にも坂路コースができたお陰で、関東馬もようやく関西馬に対抗できるようになったのだ。

そのほかにAパートでの注目は、メジロマックイーンがスピカの新たなメンバーとして加入することだ。面白いのはゴールドシップがマックイーンをとても気に入っている様子があるところ。ちょっかいをかけては、いつも逆に痛い目に遭っている。視聴当初は、なぜマックイーンがこんな重要なキャラとして出てくるのか、よく分からなかった。しかし、ゴールドシップと絡ませるために登場させたのだと知って納得した。ゴールドシップの母方のお祖父さんがマックイーンなため、このコンビに色々やらせるための計らいだったというわけだ。ちなみにスペシャルウィークを食堂で励ますのがマルゼンスキーで、これもスペの母方のお祖父さんがマルゼンスキーだから。また、雨の降った重馬場で無類の強さを誇ったマックイーンが「雨が印象的な映画20選」というタイトルの雑誌を読んでいるなど、相変わらず細かいことをやっている。

そしてダービー当日。スペシャルウィークは、ライバルのセイウンスカイ、キングヘイロー、エルコンドルパサーとともにゲートイン。もちろんスペシャルウィークは、現実と同じ3枠5番。
いつも熱いレースシーンだが、今回もかなり熱い。まぁ、見た目は大きな芝のトラックを女子が走るだけなのだが、一応、スピードは1kmを約1分で走っていくという超高速レース。箱根駅伝でのランナーが1kmを約3分で走るので、ウマ娘たちは3倍のスピードで駆け抜けるということになる。実際は背中に騎手を載せているのだから、1頭で走るだけならもっと速いわけだが。

レースは実際のレースと酷似している。引っかかったキングヘイローが逃げる展開。セイウンスカイは2番手に抑える。スペシャルウィークは中段、エルコンドルパサーもほぼ同じ位置。4コーナーを回って、早めにセイウンスカイがスパート。やや重の馬場ということもあって、早め先頭からの押し切りを図る。キングヘイローはここで失速。そして、セイウンスカイが先頭に立ってから、すぐに馬群の間を割ってスペシャルウィークが迫り、追い抜く。

このときのフジテレビ・三宅アナの「並ばない、並ばない」という実況も再現。一気にスペシャルウィークが先頭に立つ。実際のダービーでは、このままスペシャルウィークが圧勝するのだが、アニメではその後ろからエルコンドルパサーが差してくる。スペシャルウィークは2番手に後退。しかし、ゴール前で驚異の差し返しを見せて、2頭が同時にゴール板を駆け抜ける。

着順掲示板には写真の表示が点灯し、3着のところには16の文字が。この16番は実際のダービー2着馬ボールドエンペラー(アニメではマッシヴコウテイ)の番号だ。そして、写真判定の結果、同着という結果に。2頭のダービー馬が生まれたという結末だった。これは予想通りの改変だったといえる。エルコンドルパサーは日本で負けたのは1度だけで、さすがに、ここで負けさせるわけにはいかなかった。そして、スペシャルウィークがダービーを取らないというのもあり得ないので、やはりこうするしかなかったかなと思う。過去の実際のGⅠでの同着というのも本当にあった出来事。それは2010年のオークスでサンテミリオンとアパパネが同着となり、2頭のオークス馬が生まれている。

最後は特殊エンディング。エルコンドルパサーとスペシャルウィークが健闘を称え合い、スピカのメンバーも大喜び。当初、懸念していたウイニングライブは、これまではほとんど止め絵でエンディングに流す程度に収めているので、今回もこれで良かったと思う。前半が終了という感じの良い終わり方だった。次回からは菊花賞・ジャパンカップへと向かうのか、それとも別の展開とするのか、興味は尽きない。

小ネタとしては、今回も食堂でのオグリキャップのシーンは出てきたが、もう後ろ姿が部分的に映されるくらいでもオグリが大食いしていると分かってしまうところが面白い。それと、スペシャルウィークがダービーを取ったとき、実際は直線で武豊が鞭を落としていたというのは、有名な話。それを揶揄するようなシーンがあるかと思ったが、さすがになかった。この回では解説者として本人も登場しているし、CMにも出演してもらっているので、当然と言えば、当然か。しかし、あれだけの大スターでも失敗をしてしまうほど、競馬界で特別な舞台がダービーというレースだということなのだろう。 {/netabare}

第6R「天高く、ウマ娘燃ゆる秋」レビュー
{netabare}Aパートはお祭りに遊びに行く日常回で、いろいろなネタが満載。
新たなウマ娘も登場する。マチカネフクキタルやエイシンフラッシュ、ナイスネイチャなど。
相変わらずオグリの大食いのシーンが色々なところで出てくる。
第33回の大食い大会は、第33回の有馬記念の再現。優勝はオグリキャップ、2着タマモクロス、3着入線で失格となったスーパークリークも同じ。ナリタブライアンとヒシアマゾンがいつもコンビなのも微笑ましい。
スペシャルウィークとサイレンススズカの絆が深まる花火シーン。お互いが刺激を与えて、レースへのモチベーションを上げていく。

サイレンススズカの旋回癖のシーンが出てきて、少しせつなくなる。
馬房にいるときは、実際にいつも狭い中でグルグル回っていたらしい。
でもイライラしているわけではなく、厩務員が入って行ったら止まったそうだ。
これはアニメを見て、改めて調べて初めて知ったことだった。

Bパートは毎日王冠のレース。1998年に開催されたこのレースは、サイレンススズカ、エルコンドルパサー、グラスワンダーが激突するということで、GⅡとしては異例の13万人もの観客を集めたことで知られる。アニメでは、これに2010年のダービー馬エイシンフラッシュやGⅠでのブロンズコレクター、ナイスネイチャが参戦するという架空の対決になっている。
レースはグラスワンダーが出遅れて、3コーナーから捲っていくという実際と同じ展開。エルコンドルパサーは最後に追い上げるもサイレンススズカとは2馬身半も離された2着だった。

ウマ娘が走るだけなので、レースシーンがどうなのかという不安が当初からこのアニメにはあったが、アングルなどの絵作りの上手さやしっかりした作画、実際のレースをしっかりと参考にしていることが、画面から伝わってきて、とても迫力のあるシーンに仕上がっている。回を追うごとに楽しみも増えるし、飽きさせないシナリオ構成も優れている。全く想定していなかったが、これは今クールでトップを獲ることも夢ではないと感じさせるだけの仕事をしていると思う。
いよいよ、次回がいちばん問題となるレースとなるわけだが、ここをどう描くのか楽しみであり、不安でもある。 {/netabare}

第7R「約束」レビュー
{netabare}Aパートはスピカのメンバーで温泉合宿の特訓回。
最近は、特訓がAパートにあって、Bパートがレースというパターンが続いている。
リギルではグラスワンダーが同じ外国産馬のマルゼンスキーに合わせ馬の依頼をする。スピカの温泉合宿では、サイレンススズカがジャパンカップ後にアメリカに遠征することが語られる。
これは実際に計画されていたことで、アメリカは日本のような高速の芝で、中距離のGⅠが日本よりも多く、全てがサイレンススズカの得意な左回りコースのため、より大きな成功が期待されたからだった。日本の場合、その頃の2000mの中距離GⅠは天皇賞秋しかなく(現在は、右回りだが阪神の内回り2000mのGⅠ大阪杯もある)、サイレンススズカが活躍できそうなGⅠが少なかったのだ。

そしてBパートはいよいよ2000mの天皇賞秋。11月1日の1枠1番にサイレンススズカが入る。当時、私は馬券ではなるべく武豊を外して買うことが多かったのだが、この枠を見たときに、さすがに観念した。このレースでサイレンススズカ以外が勝つことはないと確信したからだ。それなら1番人気でもここからドーンと買って勝負してやろうと。それにサイレンスズカがまたどんな走りを見せるのかがとても楽しみでもあった。

アニメでの出走ウマ娘は、エルコンドルパサー、メジロライアン、ヒシアマゾン、ウィニングチケット、ナイスネイチャという超豪華メンバー。これは完全に架空のレースということになっている。

ただ、レースは実際と同じ展開。ゲートを出たサイレンススズカが1000mを57秒4というタイムで通過。騎手の安藤勝巳がダイワスカーレットで出走してウオッカに2㎝ハナ差負けした2008年天皇賞秋の1000m通過が58秒7で、安藤勝己はこのタイムについて「とんでもないペースで行ってしまった」と後述している。そのときの2000m走破タイムが1分57秒2で、レコードタイムを0.8秒も更新した。サイレンススズカが出走した天皇賞から10年も経過していた年のことだ。このことからも、サイレンススズカの1000mの通過タイムがどれだけ信じられない高速タイムを叩きだしたかということが分かると思う。

4コーナーの手前でサイレンススズカに故障発生。実際は左前脚の粉砕骨折で予後不良となった。馬の場合はひどい骨折の場合、足の血流が滞ってしまったり、ほかの3本の足に負担がかかって蹄葉炎などを引き起こし、生存率が著しく下がってしまうため、薬殺処分とされてしまうのだ。このレースは多くの競馬ファンの忘れられないシーンのひとつだろう。

アニメでは、スペシャルウィークの機転により、サイレンススズカのダメージを少なく助けることができたため、大事には至らなかった。それでもスペシャルウィークが泣きながらサイレンススズカに語りかけているシーンは、少しグッときそうになってしまった。ラストは特殊エンディングで病院にいるスズカを皆が取り囲んで励ますシーンで終わる。

天皇賞秋のレース結果は、実際のオフサイドトラップではなく、エルコンドルパサーが勝利。来週からスペシャルウィークはどこに向かい、サイレンススズカはどうなるのか、さらに目が離せない展開となりそうだ。 {/netabare}

第8R「あなたの為に」レビュー
{netabare} ジャパンカップや有馬記念をどうするのかと思っていたら、ここはスペの敗戦をアパンで少し描いて終わり。スペがサイレンススズカに相変わらずベッタリの様子とそれを心配するスズカが映される。
Aパートでは年始のパーティーとWDT(ウインター・ドリーム・トロフィー)という全ウマ娘のなかから投票で選ばれた人気のウマ娘たちが最強の座をかけて戦うという架空のレースが行われる。ここで最強を決める展開のようだ。この来年のレースにスペやエルコンドル、ススズが出て終わりということになるのだろうか。今年のレースではシンボリルドルフが勝利した。
そして、トレーニングの様子とリギルの皆は色々とレースを勝利したことがスペのナレーションで語られる。実際にはこの正月から春の間にスペシャルウィークは、AJCCと阪神大賞典、天皇賞春と重賞、GⅠを3連勝するのだが、そこは全く出てこなかった。スペシャルウィークファンにとっては少し不満に感じるかもしれない。
Bパートでは、グラスとスペのライバル同士の動向がじっくり描写された。この2人は宝塚記念で激突することになり、グラスワンダーはスペシャルウィークをライバルとしてとても意識するのだが、スペシャルウィークは怪我をしたサイレンススズカのことばかりを考えていて、レースのことはあまり頭にない。グラスからスペに向けられる視線が執拗に描かれる。思えば、6話の毎日王冠でグラスワンダーは初めて敗北を喫するのだが、そこでの焦りやレース後のうなだれる様子もかなり念を入れて描かれていたこともあり、今回はかなり気合が入っている様子。実際にはこのレースの前、スペの陣営は宝塚記念を勝って凱旋門賞に行くというプランを描いていて、ここは軽く勝つ前哨戦の空気だったので、スペがグラスのほうを向いていなかったというのは、上手くストーリーを作ったと思った。ただ、グラスワンダーが有馬記念を勝っていたことは、お花さんから語られるだけなので、競馬を知らない人からすると、なぜグラスワンダーが突然強いことにされているのか、分からないかもしれない。
宝塚記念のレース。
もちろん、出走の枠やウマ娘たちも実際と同じ。阪神の内回り2200mのレースだ。今回のレースも迫力があった。私がグラスワンダーのファンだったから余計にそう思うのかもしれないが、走っている動きや展開、絵作りがとてもカッコ良かった。スピード感があって、4コーナーでグラスがスペを抜く瞬間や抜いた後にスペの視線でグラスの背中が疾走しているシーンは、とても上手く描いていた。グラスワンダーのブルーの上着が翻って動く様がとても良くて、レースシーンを何度も観てしまった。
レースではスペシャルウィークが早めにスパートをして先頭に立つが、その後ろからグラスワンダーが一気にかわして3馬身差で勝利する。その後ろのステイゴールドは7馬身も離れており(これは実際のレース)、完全に2頭だけのレースだった。
また、これまでグラスワンダーは、おっとりした優しい性格だったのに、レースになって闘志を剥き出しにするギャップがとても良かった。
レースが終わり、また嘆きの木のところでトレーナーと話し、日本一のウマ娘になる目標を思い出すスペシャルウィーク。そしてススズはスペシャルウィークの敗戦をテレビで観て、何かを決意したようだった。これは来週にススズとスペとの関係に変化が起きる前触れだろう。
個人的には今クールは、これがトップで良いかなと思い始めている。 {/netabare}

第9R「スピカの夢」レビュー
{netabare}サイレンススズカの傷も癒え、リギルのメンバーは夏合宿に出発。トレーナーはサイレンススズカとスペシャルウィークを復活させるために2チーム制で競わせることを企てる。サイレンススズカは、怪我のショックから全力で走ることが怖くなってしまい、いわゆるイップスのような状態に陥ってしまっていた。スペシャルウィークは、スズカが復活できないことが気になって自分のことに身が入らない。
そこでトレーナーは、極限状態の負荷を2人に与えるショック療法的な試みを行う。2チームをトライアスロンのレースで競わせ、途中でトレーナーは、自分の夢を語って檄を飛ばすことによって、2人を復活へと導くのだった。最後の場面では、よりハードに競い合って速く走り過ぎたため、カーブを曲がり切れず、全員が海の中に「犬神家の一族」のスケキヨのような状態で頭から突き刺さるというギャグで締めくくられる。

そして、いよいよエルコンドルパサーが出走する凱旋門賞の日がやってくる。
前回の手紙でイスパーン賞やサンクルー大賞のことは、伝えられていて、実際にはそれに加えてフォア賞にも出走している。順位は、それぞれ2着、1着、1着でフランスのGⅠを1勝、2着1回、GⅡを1勝という好成績で、凱旋門賞ではモンジューに次ぐ2番人気だった。
アニメではモンジューの代わりにブロワイエという名前のウマ娘がベルサイユのバラのオスカルのような出で立ちで登場している。実際に凱旋門賞に出走したモンジューの名前は、馬主が所有していたモンジュー城が由来で、その城のある場所がブロワイエ地区というらしい。そこから馬名を変更したようだ。

レースは実際と同じ展開で描かれる。実はモンジュー(ブロワイエ)は、重馬場の鬼で、凱旋門賞が行われた日の前日から当日の午前中まで現地では激しい雨が降り、ここ20年ほどのなかで類を見ないような重馬場となっていた。元々凱旋門賞の行われるパリのロンシャン競馬場は芝の丈が長く、良馬場であってもかなり時計のかかる馬場のため、軽い芝の競馬場で走る日本馬には向いていないといわれている。またコースも特殊で、最後の直線の前に下り坂のフォルスストレート(偽りの直線)があり、仕掛けどころが難しい。

スピカやリギルの面々がテレビの前で応援するなかでレースはスタート。大方の予想を裏切り、エルコンドルパサーは逃げの戦法をとる。馬場の重いときは、逃げや先行の戦法のほうが有利に働くことが多く、これは良い判断だった(実際の判断は騎手の蛯名)。そして、2馬身ほどの差を保ったまま、フォルスストレートから最後の直線に向く。ヨーロッパの競馬で日本と違うところは、馬群のなかに入っていて周りが囲まれていると、ほとんどスペースがなく、なかなか抜け出せないことはよくある話。この日もそういう展開だったが、実際はモンジューの騎手が周りの騎手に「日本の馬に勝たせるのか!」と叫んで、スペースを空けさせたという話もある(レースの映像でもかなり強引に内を割って出てきている)。それほど、凱旋門賞は特別なレースで、フランス人にとっては、特に看過できないことだったことが想像できる。
そして残り50mを切ったくらいのところで前へ出られて、ブロワイエが優勝する。その後の3着のクロコルージュは6馬身も後方で、完全に2頭のマッチレースだった。

レース後、エルコンドルパサーからルドルフ経由でスペシャルウィークに電話がつながれる。エルコンドルパサーは、電話の向こうで悔しさのあまり泣きじゃくるのが心に残るシーンだった。そして、スペシャルウィークは何かを決意したような顔つきで前を見据えた。
このブロワイエ(モンジュー)は、近年のヨーロッパ競馬で最強と今でも語られるほど有名な馬で、その馬と僅差の2着だったエルコンドルパサーと日本競馬も世界で知られることとなった。そして、ブロワイエは、この後ジャパンカップに参戦する。この夢の対決は、おそらく再来週くらいに描かれることになるだろうか。そのときは、レースシーンの作画なども、戻っていることを期待する。
今回は、かなり作画が崩れており、特にBパートが厳しかった。先週のスペとグラスのレースシーンが素晴らしかっただけに、今回の凱旋門賞の粗が余計に目立ってしまった印象。あれだけの数のウマ娘と、それぞれの衣装を描くのは大変だろう。何とか万策が尽きないように最後まで頑張って欲しいと願っている。

※先日、スペシャルウィークに続いて、番組に登場しているテイエムオペラオーもこの世を去った。私は皐月賞(1着)と3歳時の有馬記念(グラスワンダー、スペシャルウィークに続く3着)を現地で観戦した。GⅠを7勝した思い出深い一頭だった。 {/netabare}

第10R「何度負けても」レビュー
放映日の5月27日は、競馬界最大の祭典であるダービーデー。
ここまで来ると、存分に楽しんできた春競馬もほぼ終わりという雰囲気が漂う。
前日の土曜日は予想で楽しみ、当日の日曜日の昼は馬券購入&観戦、夜になるとウマ娘が観られるということで、休日は完全に競馬づくしだった。
実際のダービーはワグネリアンが優勝。騎手の福永祐一は19回目の挑戦にしてダービー初勝利。私は人馬ともにずっと応援してきたので、とても感動的な日となった。

{netabare} ウマ娘のほうは、秋競馬に突入。
スペシャルウィークはトレーニングして大盛りの飯を食っての繰り返し。ちなみに飯を食っているシーンには全てオグリが一緒に映り込むというサービス?カット。
スペシャルウィークは京都大賞典から始動するが、何と7着に大敗。このレースにはテイエムオペラオーも出ていたが、こちらも3着敗退。実際もその順位の通りで、「マークすれば僕の勝利は間違いない」とオペラオーが言っていたが、実際のレースも全くその通り。スペを徹底マークしたが、スペが伸びきれないために踏み遅れて、最後に猛然と突っ込んできて3着というテイエムオペラオーの取りこぼし感が目立ったレースだった。

スペシャルウィークの敗因は、トレーニングを隠れてやっていて入れ込みすぎたというようにアニメでは描かれているが、これも実際とそれほど違っていない。スペシャルウィークは宝塚記念の頃から引っかかり癖がついてきており、京都大賞典でも武豊が手綱を引っ張り通しだった。気合が前に出過ぎていて、最後までもたなかったのだ。

そこで、アニメではリラックスするために帰郷することになる。スペシャルウィークは母親から「めざせ日本一」と刻まれた蹄鉄をプレゼントされて、やる気を増すのだった。その間にほかのウマ娘たちの休日の様子も描かれる。メジロマックイーンがライアンやドーベルと姉妹(実際はドーベルのみが牝馬)で一緒に食事をしていたり、ビワハヤヒデとナリタブライアンの姉妹(兄弟)がショッピングをしていたり、ウオッカとダイワスカーレットのライバルが靴を買いに行ったりと楽しませてくれる。またビワハヤヒデがブライアンに「頭でっかち」と言われて怒るなど小ネタを挟んできているのも面白い。
そして、サイレンススズカの復帰戦が決まり、絶対にアメリカに行くという決意をし、スペをライバルとして認め、戦おうと誓い合う。

最後に天皇賞秋のレース。
最近知ったのだが、実際にはスペシャルウィークは、宝塚記念からの不振によって、このレースに負けた場合は引退することをオーナーが決めていたのだという。ダービー馬で天皇賞春にも勝利していてGⅠを2勝していたため、これ以上無様なレースをするくらいなら引退させて種牡馬にしたいという意向だったそうだ。京都大賞典の大敗によって、この日は4番人気。私も当時は、このレースでスペが勝つとはほとんど考えていない1人だった。
アニメで1番人気のセイウンスカイは、この日もゲートに入るのを嫌がった。実際はファンファーレが鳴ってから5分以上も入らないというゴネっぷりだった。
レースにはサイレンススズカが観戦に来ておらず、レースの時間に合わせてトレセンで練習しているというのは良い演出だった。ふたりが相手のことをライバルとして意識して走り、ようやく同等の関係になったのだ。
レースではセイウンスカイの外から一緒にスペシャルウィークが追い込み、見事に1着となり、14万人の観衆が大興奮という状況になった。

いよいよ来週は、空前絶後といえるほど世界中から好メンバーが集まったジャパンカップ。ブロワイエ(モンジュー)以外の外国馬をどこまで描くのかも楽しみだ。今回も作画はいまいちだったので、最大の見どころとなる来週のレースは持ち直して欲しい。 {/netabare}

第11R「おかえりなさい!」レビュー
{netabare} 今回はもうひとりの主役ともいえるサイレンススズカの復帰戦。このアニメが始まったときから、ススズの扱いがどうなるのかというところに注目していたが、しっかりと復帰戦まで描かれた。ジャパンカップまで行くのかと思っていたが、復帰戦をじっくり描く構成は、とても良かったと思う。その間にジャパンカップに出走するブロワイエ(モンジュー)を登場させて次回での決戦を盛り上げた。

ここまで積み上げてきたものを考えると、この作品は成功した(売上は別にして)と言ってもいいと個人的に感じているが、それは、スペシャルウィークとサイレンススズカの友情・ライバル関係を中心に構成したことが大きな理由だろう。実際にはこの2頭は同時期に走っていたこと以外に共通点はないのだが、それを上手く重ね合わせたのは素晴らしい判断だったと思う。

冒頭でブロワイエ(モンジュー)がジャパンカップ参戦を表明。その年の凱旋門賞馬の出走ということで、競馬界での大きなニュースとなった。ブロワイエの戦績が凄い。凱旋門賞に加え、フランスとアイルランドのダービーも勝っていて、この時点でGⅠを3勝もしていた。そしてジャパンカップ後の翌年にもサンクルー大賞、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスなどのヨーロッパで格の高いGⅠを3勝したというヨーロッパの名馬中の名馬といえる。そんな馬が全盛期に来日したということにまた価値がある。
このほかにもバーデン大賞連覇などGⅠ3勝をしているタイガーヒル(サンクルー大賞ではエルコンドルパサーに負けて2着)、前年のイギリスダービー馬のハイライズ、2年前のドイツダービー馬ボルジア(直前のフォワ賞でエルコンドルパサーに敗れての2着)、香港などでGⅠを含め15勝を挙げているインディジェナス、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス3着のフルーツオブラブなど、実績のある馬が多数参戦した。

そして、ジャパンカップの前日にサイレンススズカの復帰戦が組まれる。ライバルとして登場するのがサンバイザーという馬。その名の通りサンバイザーを被っているのだが、声優が釘宮理恵。こんなちょい役で登場するのは珍しい。
1999年ジャパンカップ前日というと、10レースでキャピタルステークスが行われており、その時に勝利したのがサンフレア。おそらくこの馬をモデルとして名前を変更したと思われる。キャピタルステークスまで連勝で来ており、上り調子だったことも同じで馬番も10番だったことからまず間違いないだろう。
レースではサイレンススズカが出遅れて最後方からの展開。4コーナー過ぎから他馬をまとめて差し切り先頭でゴールする。このときのアナウンサー、観客、リギルやスピカのメンバー、トレーナーたちの応援、祝福する様子が映され、ファンにとっては堪らないシーンだったと思う。もし、本当にこういうことがあったとしたら、ということを心から感じさせてくれる、とても良い描き方だった。

来週はジャパンカップということになるのだろうが、どういう構成にするのか楽しみだ。実際のレースもとても熱い展開だったので、それをどのようにして再現しつつ架空の物語にしてくれるか。このときのジャパンカップはスペシャルウィーク以外の日本馬は手薄だったので、外国馬をもう少し丁寧に描くこともあるだろう。
そして、1話を使ってジャパンカップをやるのか、また有馬記念までやってしまうのかというところも気になるところ。この作品だと有馬記念は蛇足になってしまうので、次回でサッと終わらせることもあり得る。
ラストはWDT(ウインター・ドリーム・トロフィー)が出馬するところになりそうだが、
あと2話をこのまま突っ走ってもらいたい。作画のほうは持ち直したものの、まだ良いときほどのクオリティではないので、ジャパンカップのレースに期待している。 {/netabare}

第12R「夢の舞台」レビュー
{netabare}この物語の最大の見どころといえるジャパンカップ。
ほかの強豪馬についても出てくるかと思ったが、ブロワイエとの一騎打ちの構図で描かれた。一応、タイガーヒルやボルジア、フルーツオブラブなどは枠番と勝負服で分かるようにはなっている。今回だけで紹介されても強者感は出ないだろうから、これで良かったかもしれない。

前半ではレース前日の振り返りからブロワイエの当日の動向、リギルやスピカなどのチームの枠を超えてスペシャルウィークを後押しする様子が描かれる。皆が心配して、グラスワンダーが耳をつけて中の様子をうかがうところが可愛い。
そしてジャパンカップのレース。

実際と同じく、8番の隣が10番になっている。これは9番で出走予定だったアルボラーダが出走を取りやめたため。細部までこだわり続けてくれていることがよく分かる。ちなみに6番にはサイレンススズカの実際の妹(弟)のラスカルスズカが出走していたため、耳あてのデザインが同じに描かれている。

レースではスペシャルウィークをブロワイエが徹底マークする構図。実際のレースでも全く同じ展開で、エルコンドルパサーのときと同じようにマークをして差す競馬をするつもりだったようだ。3コーナーすぎから両馬とも上がっていく。
直線では下を向きながら必死に走るスペシャルウィークに限界が来たように一瞬モノクロの画面に押し込められる。そのときにサイレンススズカの「スペちゃん!」という声にスペが反応して、再加速。見事1着でゴール。アナウンサーの「日本の総大将」という呼び方も当時を再現していた。
最後にブロワイエが言ったのは「La victoire est à moi(調子に乗るな)」で、スペに言われた言葉をそのまま返した。しかし、スペはこの意味を「いい勝負をしましょう」と思っていたので、「はい」と笑顔で答えている。締めはスピカやリギルの面々と喜び合い、スペシャルウィークのライブによる特殊エンディングだ。

ちなみに、実際のレースでは、1着スペシャルウィーク、2着インディジュナス、3着ハイライズで、ブロワイエ(モンジュー)は4着だった。
そして、どうやら来週は有馬記念をカットして、夢のレースで締めるようだ。実質、今回がストーリーとしては最終回のような位置づけだろう。あれだけの話をとても良いシナリオにまとめたと思う。

ちなみに最後のウインタードリームトロフィーの映像の元ネタは、グリーンチャンネルで流れるこのCM。まさに夢というのがふさわしいメンバーだ。
夢の第11レース
http://ceron.jp/url/www.youtube.com/watch?v=bDpK38Lhdac
来週は、いよいよ最終回。1クールたっぷりと楽しませてくれたので、もう今の時点で満足している。作画が後半に入ってずっと失速気味だったのが残念だったが、全体的には良い仕事をしてくれたと思う。 {/netabare}

EXTRA R「響け、ファンファーレ!」レビュー
{netabare} 長い間、楽しませてくれたウマ娘も今回が最終回。
ストーリー的には前回で終わった構成だったが、夢の対決を描くためということで「エキストラレース」という位置づけになっている。

アパンでは意外にもスペシャルウィークが負けた有馬記念も少しだけ描かれた。私はグラスワンダーのファンで、この有馬記念の当日は中山競馬場で観戦していたのは良い思い出だ。ゴール前で見ていて、最後はスペシャルウィークに差されたと思ってうなだれていたのだが、写真判定では何とかゴールの瞬間だけ鼻面が前に出ていたのには驚いた。これはグラスの執念のようなものだったのだと思う(アニメでは一応、3着のテイエムオペラオーも描かれている)。

ほかのウマ娘のこともダイジェストで紹介される。ウオッカとダイワスカーレットの鼻差の勝負となった天皇賞秋らしきレースや、トウカイテイオーの二冠&有馬記念の奇跡の復活、メジロマックイーンの春の天皇賞連覇、ゴールドシップの宝塚記念連覇、凱旋門賞挑戦。そして、サイレンススズカは、その後にGⅠを勝利し、アメリカ遠征を行ったことが、スペから母への手紙という形で回想される。連覇しているウマ娘がいることから、ジャパンカップから最低でも2年以上は経ったという流れだ。

大爆笑したのは、ウマ娘たちを壇上で紹介するシーン。
司会役として日刊競馬の本紙予想を行い、UHF系の番組『金曜競馬CLUB』にも出演している飯田正美のような人物が出てくるのだ。あの鼻の詰まったような、たどたどしい喋り方に似せているので間違いないだろう。「あー」とか「~ね」という口癖は完全に物真似だ。ネットで調べてみたが、誰からも指摘されていなかったので、コアな競馬ファンでこのアニメを観ている人は、それほど多くないのかもしれない。私も周りの競馬ファンの数人には、強く勧めてみたのだが、1度は観てくれても、継続して観てくれている人はいなかった。きちんと観てくれれば、作品の良さを分かってもらえるとは思うのだが、アニメを見慣れていない人にとっては、女性声優のかん高い声でうんざりしてしまうらしい。

WDT(ワールド・ドリーム・トロフィー)のレースは予定調和というか、想像した通りの展開だった。オグリの応援にイナリワン、タマモクロス、スーパークリークがスタンドまで駆けつけていたのは面白かった。
これだけのメンツのレースでどれかのウマ娘を勝たせるというのは不可能。それよりもレースシーンまでやってくれたのは嬉しかった。

最後にこのレースを羨望の眼差しで見つめるウマ娘が現れる。リボンが右耳についていることから牡馬で、服の色から考えると、まずキタサンブラックで間違いないだろう。社台所属の種牡馬なので、今のところ登場することは考えづらいところだ。ただ、オーナーは北島三郎なので可能性はあるか…。個人的には2期があるなら、ファンだったジャスタウェイにも出てきてもらいたい。 {/netabare}

全体のレビュー
全話を通して、改めて思ったのがスタッフのこだわりが存分に感じられた作品だったということだ。ソシャゲにつなげるということもあり、デザインは緻密だし、細部までとても丁寧に作られていた。競馬についてはファン目線で見ても、生半可な知識で作っていないことは、すぐに分かる。それぞれのサラブレットについての生涯をしっかり理解した上でストーリーを組み立てた点は称賛したい。また、スペシャルウィークとサイレンススズカを主役にした判断も素晴らしかったし、何よりifの物語をサイレンススズカのファンに嬉しい展開にしてくれたのは、とても良かった。
これは私が物語にいつも望んでいることだが、やはり創作である以上、どこかに救いがあって欲しいと思っている。どのようなメッセージが込められているのだとしても、最後に絶望しか感じさせないような物語を私は観たくない。ハッピーエンドを望んでいるのではなく、ひと欠片でもいいから希望を感じさせて欲しい。そういう意味でもウマ娘は、とても良い作品だった。多くの人に幸せを感じさせたことは魅力のひとつだったと思う。
残念だったのは、後半になって作画が崩れてしまったことと、レースシーンに迫力がなくなってしまったことだ。レースシーンのピークは、スペシャルウィークとグラスワンダーが対決した宝塚記念だった。このレースシーンは素晴らしかったと思うし、結果は知っているのに観ていて興奮して、カッコ良いと思った。後半をそこまでやってくれていたら、良かったが、ウマ娘の数が多すぎるし、GⅠレースの勝負服のデザインまであるため、なかなか難しかったと思う。また、トレーナーの凄さが感じられなかったのも不満な部分だが、この作品がサラブレットに焦点を当てている以上、仕方のないことかもしれない。

実在の競争馬を女性化させたというとんでもない設定ながら、中身はとても真っ当に、そしてフィクションも含めた展開にしたことは見事だった。当時のことを思い出させてくれて、現実の過去の競馬とアニメの2つの世界を楽しむことができた作品だった。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 104

どどる さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

まさかの正統派名作

はじめてゲームの企画を見たときはなんと妙な企画だなあと思いました。
アニメを見終えてみると色々な意図が分かる気がします。

ゲームとは一切関係ありませんが、アニメはよくまとまっていておもしろいです。
ストーリーがまとまっているだけでなく、乱雑にキャラクターが出てきます。

わたしにとってこれは重要なのですが、例えば主要キャラクターが10人いて、その10人のキャラクターにそれぞれ主役回をつけて順番にキャラを立てていくアニメは、わたしは好きになれないことが多いのです。
お行儀が良すぎる、と感じます。
そのへんがソシャゲアニメが好きな理由の1つかもしれません。

ウマ娘は主人公のスペシャルウィーク、その憧れのウマ娘であるサイレンスズカが主軸となり、出番も圧倒的に偏っています。
この2人以外のウマ娘には、主役回と言えるような回はありません。
ですが、スペシャルウィークのライバルとなるセイウンスカイ、グラスワンダーなど、多くのキャラが瞬間瞬間にしっかりとキャラを立ててきます。
おとなしい顔と態度で、じわりとレズビアン的執着を感じさせるグラスワンダーの瞬発力は非常に良いものです。

各ウマ娘のキャラクターは原型となった競走馬の性格を元としているらしく、なるほどこういう性格はいそうだなあと感じられます。
萌えアニメで使い古されたテンプレからは外れつつ、かつ現実の性格を元にしたリアリティがあります。

そういった細かい良さが、レースを主軸にうまくまとめてあります。
わたしはこのアニメのレースを見ていて「これは競馬fateなのではないか」という感じ方をしました。
過去に多くの人が感動したものを再現するだけでなく、こうだったらいいなというifを盛り込み、夢の競演をする。

もちろん詳しければより楽しいでしょうが、たとえばfateで日本人の何割がアーサー王の履歴を知っているでしょうか。
ギルガメッシュって誰やねんじゃないでしょうか。
それでも「現実にあったことだ」という重みは、なんとなく訴えかけてくるものがあります。
(fateの多くは神話で史実ではないものも多いのでたとえとしては不適当かもしれませんが)

投稿 : 2024/11/23
♥ : 26

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

競走馬の擬人化(スマホアプリもあるよ!)→ 最終回は夢のEXTRAレース!(特別ED「うまぴょい伝説」はサイコー(笑)!)

第1話と第2話がまとめて放送されたので視聴。

スマホゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』の世界観がアニメ化された作品らしいです、このゲームよう知らんけど。

主な登場キャラクターは実在の競走馬の名前がついた「ウマ娘」と、調教師(トレーナー)ということのようです。

主人公のスペシャルウィークと寮で同室のサイレンススズカ、そして作中で一緒に「チームスピカ」を名乗るチームメイトたち(ウォッカ、ゴールドシップ、ダイワスカーレット)や、エルコンドルパサーなどのライバルたちとのトレセン学園での学園生活やレース出走などのストーリーを見せる作品みたいです。

なお、スペシャルウィークは北海道のド田舎から選考を通ってトレセン学園に編入(なので1年生ではない)という設定の模様。

まあ、ストーリー的には穏当にスポ根+日常系コメディ方向に向かうんですかね?

私は競馬に関しては馬券は買わずに普通にG1あるいはJpn1レースをテレビ観たり、購読している日経のスポーツ欄に載る情報を眺める程度の人なのですが、そんな私でも知っているような有名な競走馬ばかりが出ているのはさすがです。

ウマ娘は人の姿をしていますがレースでの用語は通常の競馬と同じようですね。レース時のタイムなど身体能力については人間離れしていて完全に競走馬のそれ(笑)。なお、ウマ娘が「人間」なので騎手はいません。

それと、1~3着のウマ娘には「ウイニングライブ」というアイドル歌手的なステージに立つ権利があるそうです。たぶんスマホゲームにも実装されるんだと思いますが、何じゃそりゃ(笑)?

何を考えてるCygames…。

ということで、ライブシーンもあります。金持ち(Cygames)の考えることは良くわからんけど、競走馬をある程度知っていれば案外面白かったりして。

== [全話視聴後の総評] ==(2018.6.18)
おそらく、放送前にはさほど注目を集めていなかった作品だと思われます。

マーケティング的にはこちらをウリにしてもおかしくなかったウイニングライブの描写をむしろ控えめにして、練習(競走馬的には調教)やトレーナーあるいはウマ娘同士の関係性を重視した日常描写と、実際のレースを元ネタにしたレースシーンで競馬ファンをも巻き込み、2018年春クールの台風の目となりました。

制作スタッフの取材も功を奏したのか、事前の予想を大きく上回る人気作品になったと思います。

== [以下、視聴期間中の追記] ==
2018.5.13追記:
第7話: その時が きました…。
救いのあるストーリーでで良かったです 。私はこの作品をを信じてついて行きますよ!

2018.6.18追記:
第12話が実質的な最終話で、アニメとしての最終回はやや番外編的なEXTRA R「響け、ファンファーレ!」でした。夢のオールスターキャスト!

特別ED「うまぴょい伝説」ですが、この曲は素晴らしいですね(笑)!

投稿 : 2024/11/23
♥ : 76

78.7 3 トレーニングで熱いなアニメランキング3位
風が強く吹いている(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (418)
1425人が棚に入れました
夜。逃げるように街を駆け抜ける蔵原走(くらはらかける)。その横に、不意に自転車が走り込んで来る。見知らぬ男が、走に向かって問いかける。「なあ!走るの好きか!」。男の名は清瀬灰二(きよせはいじ)。走は、灰二に導かれるまま、竹青荘という古びたアパートに辿り着く。そこに暮らす個性豊かな9名の住人。最後の空室を勧められ、戸惑いながらも、押し切られていく走。まさか自分が、『10人目の男』だとは、夢にも思っていなかった…。

声優・キャラクター
大塚剛央、豊永利行、内山昂輝、入野自由、榎木淳弥、上村祐翔、興津和幸、株元英彰、北沢力、星野貴紀、木村珠莉、中村浩太郎、河西健吾、日野聡
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「あり得ない」のその先へ

 ぺー 「敗北を知りたい」
 同窓A「全く強すぎるというのも罪ですな」

仕事始めここ数年では恒例のご挨拶。箱根駅伝は年始の楽しみの一つな私。箱根路を疾走するランナーには遥か及ばないものの自分も走るので、彼らがどれだけ凄いかのさわりくらいなら理解できてるつもりです。

だからこそ視聴する前から「あり得ない」のはわかりきってたこと。ん?それ以前に、ランナーでなくてもそりゃわかるか。素人込みの大学生が箱根を目指す物語だなんて。。。
視聴動機は“三浦しをん”。原作の出来が仮に直木賞作家の駄作だったとしても一定水準は満たしてるやろ、とだいぶ上からの入りでした。どうもすみません。原作も漫画も未読です。


で、掌を返すわけであります。あり得るあり得ないはいったん置いときますね。全23話。ハイジの表情(かお)に全てが集約されてると感じた最終回。
注)いきなり最終回のネタバレなので観終わった人だけ開けてね!

{netabare}ゴール直前で膝爆弾が爆発した瞬間だけ顔を歪めました。しかしその刹那以降、ゴールテープを切るまで苦悶の表情を浮かべることは一度もありませんでした。{/netabare}
{netabare}これには正直やられました。ハイジが倒れるか大ブレーキで足を引きずりながらゴールするかのイメージしか持てなかったからです。脳裏に浮かぶはロス五輪のアンデルセン選手的な展開。{/netabare}
{netabare}9人が繋いだ襷の意味=ハイジが求めた“走る意味”がシンクロし、プレッシャーや不安とは別次元の喜びに満ち足りていたあの表情です。おそらく選手としては人生ラストラン。″頂点”を見つけてカケルのもとまで辿り着き崩れ落ちました。理想の走りに近いと評されたカケル。なぜ走るのか?一生かけても未完で終わるだろう物語の襷はハイジからカケルへと託されたのです。{/netabare}
そのハイジの表情に至るまでの紆余曲折が丁寧に描かれた青春ストーリーでした。

メインは学生寮竹青荘住人の寛政大学に通う大学生10名。


ハイジ(清瀬灰二)声豊永利行
カケル(蔵原走)声大塚剛央
ニコチャン(平田彰宏)星野貴紀
ユキ(岩倉雪彦)声興津和幸
キング(坂口洋平)声北沢力
神童(杉山高志)声内山昂輝
ムサ(ムサ・カマラ)声株元英彰
王子(柏崎茜)声入野自由
ジョータ(城太郎)声榎木淳弥
ジョージ(城次郎)声上村祐翔


すくすく伸びゆく″青竹”の字が逆転していることが何かを指しているのか、皆ここに至るまで何かを諦めたり挫折したり、痛みを抱えている面々です。
メイン10名と登場人物が多い弊害は、2クールかけて各人に焦点をあてられたことであまり気にはなりませんでした。
取ってつけたような理不尽エピソードによるトラウマ発生ではなく、なにかどこかでちょっとボタンを掛け違って停滞してしまった駅伝メンバーたちです。
{netabare}ケガに対して切り捨てる監督と焦るなと慮る監督。結果として教え子二人は走ることに背を向けます。本人の意向より適性を重視する監督もいました。何が正解だったかはわかりません。正解がないからこそそれでももがいて足掻いて答えを見つけ出そうとする彼らに共感を覚えました。{/netabare}


放送が日テレ系と本職の駅伝中継職人だったこともあって予選会を含めたレース再現度は高いです。
そのため走ってる人がついこの間まで素人だったということを除けばレースの臨場感は充分伝わってきました。

よくある高校の青春ドラマと比較して自由度の高い大学生という設定。選択肢が多くある中であえて無理ゲーに挑む彼らの心の変化をぜひ見ていただきたい。
挑む壁は無理ゲーだとしても、挑戦を通して向き合わなければならない自分自身の課題は身近にありそうな素材ばかりです。


 「あり得ない」のその先へ


箱根を目指すという題材のリアリティはほぼ無いといって差し支えがなくても、描かれる人物にはリアリティを感じられる。
本作は後者の視点により軸足を移すことで満喫できました。逆に前者が気になると本作は楽しめません。こういった場合こう思うわけであります。


 物語くらい夢があってもいいよね


嗚呼、久しぶりに使うこのフレーズ。そして物語には続きがあるのです。

{netabare}まずは微笑ましいやつ。。。
・ジョータ続けてるんかい!
と走りに魅せられたこの間までの初心者さん。
・カケルと藤原の終わらない旅
常人には見えない景色を二人は見ていてさらにその先を追い求めて止まないことでしょう。
・ハイジの親父さん
王子の公認記録突破の時のハイジ。大事なところでは寡黙なのは親譲りなのか。
時は流れて、親父さんは妻とは離れた場所で息子を見守る。贖罪?応援?息子への想い? 震えるストップウォッチに父親が息子に抱く感情が痛いほど伝わってくる。父もつらいのだ。
そして、ハイジは父と同じ指導者の道へと進む。{/netabare}


カケル、ハイジ、そして王子の人気が高いようですが、誰が良いとかはあえて触れず。
バラバラだった10名が繋ぐ襷の物語。力作です。


■オマケ1
酒を飲むときくらいはちょっと陸上から離れようかww
{netabare}最終回Cパート。一升瓶の差し入れは右手に『天下の険(麦)』左手に『ニライカナイ(泡盛)』
箱根から理想郷(ニライカナイ)へ(笑)
ユキかニコチャン先輩は気づいてそう{/netabare}


■オマケ2
「予選会は昭和記念公園に隣接する自衛隊駐屯地からスタートする」
軍用飛行場が母体のこのエリア近所には今は社名変わって存続中の“立飛飛行機”があり、冬期作品「コトブキ飛行隊」の“隼”の製作協力をしてたりしました。
軍用研究の名残りなのか同じくご近所には「宇宙よりも遠い場所」でお馴染みの“極地研究所”なんていうのも。聖地巡礼が捗るかもしれません。
{netabare}そういえばハイジの親父さん、一人で見に来てなかったな?これは自信ない。{/netabare}


あー、ちょっと恋要素は蛇足に見えました。



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2019.08.28追記


視聴時期:2018年10月~2019年3月リアタイ視聴

前半ED「リセット」がお気に入り



2019.04.20 初稿
2019.08.28 修正

投稿 : 2024/11/23
♥ : 53
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

それぞれが感じる、美しきこの世界

アニメーション製作:Production I.G.、
監督:野村和也、
シリーズ構成・脚本:喜安浩平、
キャラクターデザイン:千葉崇洋
原作:三浦しをん

完璧なフォームで走る蔵原走(カケル)。
それを自転車で追いかける清瀬灰二。
猛スピードのなかで、灰二は問いかける。
走るの好きか?

主人公のカケルは、高校時代に
長距離の有望選手だったが、陸上をやめてしまっていた。
ある日、竹青荘の寮長である灰二から誘われ、
カケルは寛政大学の寮に住むことになる。
そこは灰二が何年もかけて計画していた
箱根駅伝を目指す陸上部のための住まいだった。
事情を何も知らされていなかった寮生たちは、
灰二に翻弄されながらも箱根駅伝に向けて走り出す。

どれだけ上手く嘘をついているか。
創作物を目にするときに私が重視していることだ。
サークルにも入っていない大学生たちが
1年足らずで箱根駅伝出場を目指す。
このあらすじを読むだけなら、そんなことは不可能、という
ひと言で終わりだろう。
健康ブームにも乗り、昨今は市民ランナーが増えている。
走ることに対するリアリティの感覚は、
より厳しくなっていると思う。
ジョギングの経験がある人なら分かると思うが、
1キロ3分のタイムは、普段から走っている人でも
才能がなければ、まず難しいスピード。
それを20キロとなると、ほとんど超人だ。
しかし、この作品はキャラクターの心情に寄り添い、
過程をとても丁寧に描いているため、
いつの間にか嘘の物語に引き込まれてしまう。

原作は未読だが、実写映画は視聴済み。
映画は2時間を超える作品だったが、
やはり、そのくらいの時間では
箱根を目指す描写が足りないように感じた。
その点、この作品は23話をかけて、
きっかけから葛藤、10人それぞれの想い、
ハードな練習、予選会などを描き切っている。
主人公ふたりはもちろん、ほかの部員たちの出身や
性格、バックボーン、家庭の事情、
子供のころの出来事など、細部まで考えられていて、
全員の人間像が見えてくる。
生き生きとしたリアルなキャラクター設定。
どの人物も本当に魅力的なのだ。

そして全話を通じて展開がとても上手く考えられている。
メンバーがひとつになっていく心の動き。
いちばん遅い王子の走りを皆で応援するときの団結。
カケルの過去を全員で共有する温もり。
「何のために走るのか」という
ジョージとジョータの問いに対する灰二の答え。
全ての出来事がラストに向かって絡み合いながら
一本の道になっていく。

{netabare}予選会の歓喜の通過後、箱根駅伝に挑む。
1区/王子、2区/ムサ、3区/ジョータ、4区/ジョージ、5区/神童、
6区/ユキ、7区/ニコちゃん、8区/キング、9区/カケル、10区/灰二。
走っているとき、それぞれの心に大切な思い出が蘇る。
全員が色々な想いを抱えて走っている。
秀逸なのがその時に自分の生き方を振り返り、
心のなかで何かが大きく変化する描写だ。

王子は灰二からかけられた言葉、
ムサは風呂場で灰二と交わした会話、
ジョータは弟への期待と葉菜ちゃんへの恋心、
ジョージは戸惑いと後悔、
神童は寛政大学ランナーの全ての想い、
往路5人それぞれの感情と向けられる期待を受け止めて走る。

特に心に残ったのは復路の21話の描写だった。
ユキは、カケルのスピードを箱根の山の下りで感じる。
その世界は美しいが、あまりにも寂しすぎた。
生きた人間には耐えられそうにない。
そのときにユキの母親の声が響く。
母は新しい父との間に妹を身ごもった。
とても柔らかい幸せそうな母の笑顔。
ユキは耐えられず、家族と疎遠になった。
その母が箱根まで来て、妹や義父とともに
息子のために声を張り上げていた。
ユキのなかで世界が変わるのだった。

ニコちゃんにとって走ることは、厳しく、楽ができない世界。
一度は完全に諦めてしまったことだった。
高校時代の顧問に体格の問題から
別競技への転向を薦められる。
走ることが大好きだったニコちゃんは、
そこで気持ちが切れてしまった。
灰二がいたから、また味わえた気持ち。
「走ることが好きだ、愛してる」
改めて想いが強烈にこみ上げてくるのだった。

キングにとっての現実は演じなければいけない場所。
しかし、走っているときだけは演じる必要がなかった。
そこは最も自分自身を感じられる世界になった。

カケルは、走ることについての特別な想いを
走り出す前から噛みしめていた。
そして、幻の自分を前方で見つめながら、
究極ともいえる領域へと踏み込んでいく。

灰二は怪我をしてから、ここまでの道のりを思う。
自分は弱いと思い、強さを求めてきた。
速いことよりも強さが欲しかった。
それを手に入れたことを証明するために、
灰二はゴールを目指す。{/netabare}

走ることによって辿り着くゴールは全員が違う。
しかし、タスキをつないで想いを共有できることは、
かけがえのない、とても幸せなことだった。

美しい世界が、確かにここにあった。


走ることに対するちょっとしたつぶやき。
{netabare}何のために走るのか。
昔は、よく考えた。
走ることは物心がついたころから大好きだった。
空気を切り裂き、筋肉が躍動する。
スピードに乗って加速した世界の変化に夢中になった。
それはユキが感じた「美しきこの世界」のようなものだと思う。

今でもよく思い出すのが中学の陸上部で
先輩たちとともに走ったインターバル練習。
学校の周囲の長い距離をゆっくりと走りながら、
合図とともに100メートルほどのダッシュを何度も繰り返す。
先輩から褒められるごとに自信を深めた。
しかし、学内でいくら速くても、
広い世界に出ると、速い選手はたくさんいる。
たった3キロほどの大会に出ても、
そのほとんどの時間がメチャクチャ苦しくて
耐えられないほど辛いものになる。
自分との闘い。
勝つためには限界を超えた苦しみを
ずっとひとりで抱えなければいけない。
何のために走っているのか分からなくなった。
私は高校生になってサッカー部に入った。

社会人になって忙しくなり、フットサルをやらなくなって
時おり、健康のためにひとりで走るようになった。
私はやはり走ることが好きなのだと実感した。
この作品を観ていると、そんなことを思い出した。{/netabare}
(2019年5月3日初投稿)

投稿 : 2024/11/23
♥ : 58

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

そして、次に襷をつなげるのです。

「風が強く吹いている」は
等身大の男子大学生が本気で箱根駅伝に向かって物語を創り、進んで行く作品です。

箱根駅伝出場は無謀ですか?
物事に本気で立ち向かったことはますか?
無理だと笑っている人に本気で笑い返せますか?
努力のあとの結果には何を求めますか?


竹青荘寮生は10人。
10人もいるけど、すぐに憶えられるほど個性的です。
その中で陸上経験者は3人。
陸上を諦めたニコチャン先輩
高校で実力がありすぎて孤立したカケル
過去に何があったかわからない主将ハイジ
残り7人は陸上未経験ですが全員が箱根の為に努力する姿はカッコいいです。

8話から面白くなってきます。
正直、本作品4話まで観て、物語の動きが鈍いなぁと思い保留作品にしてましたが、8話からは目が離せなくなりました。
中盤からは見逃せない展開で、チームとして順風満帆ではない物語の中でどの様に団結して行くのかも見所です。

最後まで襷をつなぐ箱根駅伝というスポーツの清々しい青春物語を楽しめます。

是非、観て頂きたい作品です。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 59

88.2 4 トレーニングで熱いなアニメランキング4位
THE IDOLM@STER [アイドルマスター](TVアニメ動画)

2011年夏アニメ
★★★★★ 4.1 (2513)
10758人が棚に入れました
都内某所にある、芸能事務所『765プロダクション』では、
トップアイドルを目指す駆け出しアイドル12人と、新人プロデューサー1人が、
夢に向かって毎日レッスンや地道な営業活動を行っている。
そんな765プロに、密着取材のカメラが入ることになった。
カメラは、輝くアイドル達の姿を撮影する!
――はずだったが、個性豊かな彼女達の取材は一筋縄ではいかず……!?
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

アニメ史上№1ヒロイン天海春香さんの魅力とは?

ラスト手前の第24話『夢』のワンシーン
銀座の街角の巨大モニターから呼びかける765プロのアイドル達

 美希「待ってるよ」
 千早「私たちの、場所で」
 春香「うん」

ここで流れる『まっすぐ』の一節

・・・胸の奥に 複雑な気持ちが生まれるの

が何度聴いても絶妙です。

目を潤ませてうなずく春香。
2次元の子に不覚にも「か、可愛い」と唸ってしまう。
これがアニメ史上№1ヒロインの破壊力か、と納得(※注記)。

この第24話のキーシーンで使われる2曲の歌詞をここでチェックしておこう。

『まっすぐ』
{netabare}
作詞:朝日祭 作曲・編曲:NBGI(Yoshi)

恋したり 夢を描いたりすると
胸の奥に 複雑な気持ちが生まれるの
今 大人になる道の途中
あふれる初体験 毎日を飾る
だけど この空がいつも私のこと見守ってる
もっともっと強く 励ましてる
だから 怖くない どこまでも行きたいところに行ける
輝いた未来 まっすぐにね
きっとうまく超えられると
Happyな思考回路でLet's Go!
決めた! 今すぐに 笑顔しかない私になって
最高の未来 突き進む
{/netabare}

『さよならをありがとう』
{netabare}
作詞・作曲・編曲:橋本由香利

あなたがいる そんな風景が
あたりまえだと思っていたの
だけど少し変わり始めた日々
最初はいそがしいことも嬉しいよねって
気持ち隠してメールすれば
せつない心は凍えていくの
「いつもありがとう、がんばって」
胸が詰って言えない
いつでも応援してるよと伝えたいのに
私も頑張ろう 頼ってばかりダメだね
また会うその日は笑顔を見て欲しいから
泣いちゃおう 今は
{/netabare}



===============================================
《1回目視聴後の感想》

あるプロダクションに所属する12人の少女が、それぞれアイドルとして成長していく話です。
少女たちの個性が、かなり確り描き分けられていて、全員の名前を直ぐに覚えられます。
この作品はアイドルものなのに、意外にも少女たちが売れ出すまでのどちらかというと下積み時代の話が長く、とくに前半は結構地味です。
またこの作品は、あくまで現実の世界で起こり得る出来事を扱っており、僅かに沖縄出身の少女がハムスターや飼い犬などの動物と意思疎通が可能な風に描かれている点が例外です。

で、TV版全25話+劇場版があるのですが、中には正直、結構つまらない回もあります。
ただ、このTV版を第1話から端折らず通しで見続けるからこそ、第20話以降~ラストまでの畳み掛けるような感動が生まれるのだと思います。
そしてそれに続く劇場版も、TV版ラストに劣らぬ素晴らしさ。

きっと第20話までの間に、12人の少女たちや、先輩の律子さん・プロデューサーさんに少しづつ感情移入していってたんですね、私は。

劇場版までを含めて、名作だと思います。

※以上、1回目視聴時の感想です(この時点での個人評価★4.1)。
※このあと、2回目視聴時に、1回目では見えなかった作中の様々な伏線が見えてきて評価が急上昇します(下記)。

===============================================
《2回目以降の感想》※ほとんど内容分析です。

【作品の概要】 ※主にwikipediaよりコピー

ジャンル アイドル、青春、群像劇
アニメ 原作 バンダイナムコゲームス
監督 錦織敦史
シリーズ構成 待田堂子、錦織敦史
キャラクターデザイン 窪岡俊之(原案)、錦織敦史
音楽 高田龍一
アニメーション制作 A-1 Pictures

放送期間 2011年7月7日 - 12月22日
話数 全25話 + 特別編1話

『THE IDOLM@STER』(アイドルマスター)は、A-1 Pictures制作の日本のアニメ。
バンダイナムコゲームスが発売した同名のコンピューターゲーム『THE IDOLM@STER』シリーズを原作としたアニメ化作品。
テレビアニメが2011年7月より同年12月までTBSほかで全25話が放送され、特別編1話が映像ソフト収録作品の先行放送としてBS-TBSで放送された。
2014年1月25日には映画『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』が公開された。

※コピー終り

【見どころ】

この作品は、シナリオ構成に当って次の諸点が考慮されたものと推測します。

{netabare}
(1)ゲーム版では12人のアイドル一人ひとりに幾人もの「プロデューサー」がついている=各アイドルに固有のファンがいるので、TVアニメでも12人全員にファンが満足できる見どころをきちんと与える必要がある(→アイドル毎の当番回=メイン回を少なくとも1回は設ける)。

(2)しかし、こうした当番回ばかりにしてしまうと、総花的で散漫な構成になりアニメとしては失敗作となる恐れが高まるので、コアとなるストーリーは必要である。

(3)そのために、第15話以降に生番組「生っすか!?サンデー」で司会を務めることになる春香・千早・美希の3人の関係、および彼女らとプロデューサーとの関係の発展・収束、をストーリーの中心軸に据えることとする。

(4)特に、この3人のうち、アイドルとしては些(いささ)か自己主張が薄いけれども、他のアイドル全員を励まし勇気付けて団結させる行動を採る春香の心の揺れ動きを、彼女と同種の働きを意識的に行っているプロデューサーの動きとリンクさせつつ、きめ細やかに描き出していく。

(5)以上の工夫により、視聴者が、プロデューサー目線でアイドルたち(とくにその中心に常にいる春香)の心の揺れ動きを見守り、必要に応じて助力する感覚を擬似体験できるようにする。そしてそれによって彼らが個々のアイドルに対してだけでなく、作品全体に対して愛着を持てるように誘導を図る。
{/netabare}

従って、私たちが、このアニメを視聴するに当っては、

①アイドルたちの成長ないし成功ストーリーを追いかける、という楽しみ方と併せて、
②アイドルたち(とくに春香および千早・美希)の心の揺れ動きをプロデューサー目線で見守っていく、

という楽しみ方が可能となります。
(むしろ②の方がずっと楽しい・・・と個人的には思います)

※以下、②春香および千早・美希の心の揺れ動きに注目して各回をチェックしていきます。


【各回の評価】

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に大きな疑問を感じた失敗回

{netabare}
----------------- TV本編開始 -------------------

第1話 これからが彼女たちのはじまり  ☆全員回 (ED全員「READY!!」)
 △春香が早朝に自転車そして電車で事務所に通うシーンからスタート
 △その中で春香がお婆さんににこやかに電車の席を譲るカットがさりげなく挿入されている(春香の性格を象徴するエピソード)。
 △そのあとはアイドル全員の紹介。一人ひとりの個性が描かれ、「アイドルとは貴方にとって何ですか」という問いに一人ひとりが回答する。
 △ラストでプロデューサーが登場。

---------------- OP 「READY!!」 ------------------

第2話 “準備”をはじめた少女たち ☆全員回 (ED伊織&やよい)
 △全員の宣伝写真を撮影。一人ひとりの個性が大切と結論づけ。 

第3話 すべては一歩の勇気から ☆雪歩メイン(ED雪歩&真)
 △プロデューサーが雪歩をフォロー。春香と真も雪歩をサポート。 

第4話 自分を変えるということ  ★千早メイン①、春香サブ(ED千早)
 △お料理番組で千早が困惑。プロデューサーと春香が千早をフォロー。

第5話 みんなとすごす夏休み  ★全員で夏合宿(EDアイドル6名)
 △バーベキューを焼いていて手が忙しいプロデューサーの口元に春香が焼肉を差し出すが、横から美希が飛び出して肉を食べてしまい、珍しく春香が「こら、美希」と少し怒り口調になる(第22・23話への伏線)。
 △旅館で春香・千早・真・伊織が自分たちの将来について夜話。春香「でも、もしそうなったら(=トップアイドルになってたら)、皆そろって、こんな旅行とか、もう出来なくなっちゃうのかな」(第23話への伏線)

第6話 先に進むという選択  ★全員回、春香と美希の対比が描かれる(ED全員)
 △律子がプロデュースする竜宮小町(伊織、あずさ、亜美のトリオ)がブレイクし、他のアイドルたちとの扱いに格差が生じてしまう 。
 △プロデューサーは他のアイドルたちを後押ししようとして逆に空回りしてしまう。
 △春香が疲労気味のプロデューサーをフォロー。「私達を信用して下さい、か」
 △美希がプロデューサーに認めてもらおうと代役の仕事で頑張る(第12話への伏線)
 △この当りから、アイドル皆の集まりの中心に春香がいる場面が増えてくる。

第7話 大好きなもの、大切なもの  ★やよいメイン、伊織サブ(EDやよい)

第8話 しあわせへの回り道  ☆あずさメイン(ED竜宮小町)

第9話 ふたりだから出来ること ×亜美&真美メイン(ED亜美&真美)

第10話 みんなで、少しでも前へ ☆全員で芸能プロ対抗運動会出場(ED全員)

第11話 期待、不安、そして予兆 ★春香メイン①、美希サブ(ED春香)
 △全員でライブへ向けて特訓。雪歩とやよいが落ちこぼれ気味となるが何とか克服。
 △吉沢カメラマン「春香君のいい意味で楽天的なところは・・・彼女らを押し上げてくれるかもね」
 △上手く歌えない春香を千早がサポート。終電に間に合わなくなった春香が千早のマンションに一泊する(第20話への伏線)

第12話 一方通行の終着点 ★★美希メイン(ED美希)
 △初めて765プロ内部で本格的な緊張関係が発生。
 △プロデューサーが美希に「絶対美希を竜宮小町みたいにしてみせる」と約束。
 △春香「ねえ千早ちゃん。もしかしてちょっと怒ってなかった?」千早「全然っていったウソになるけど。でも私も春香と同じ。次のライブどうしても成功させたくて」

第13話 そして、彼女たちはきらめくステージへ ★★★全員回、特に美希が活躍(ED全員)
 △春香が千早に「そしたらね、ステージ上のアイドルが、一番後ろの人もちゃんと見えてるからね、って」「私、今日は、一番後ろの人も一番前の人と同じくらい楽しめるライブにしたいな」千早「そうね」(第25話や劇場版へ繋がる発言)
 △美希がプロデューサーに「美希、キラキラできるかな」プロデューサー「大丈夫だよ」
 △美希の頑張りでステージが盛り上がる。春香が疲労した美希をさりげなくいたわる。

---------------- OP 「CHANGE!!!!」 ------------------

第14話 変わりはじめた世界! ☆全員回(EDアイドル7名)
 △美希がプロデューサーを「「ハニー」と呼ぶようになる。

第15話 みんな揃って、生放送ですよ生放送! ★全員回(ED全員)
 △春香・千早・美希が司会を務める765プロ全員出場番組「生っすか!?サンデー」がスタート。

第16話 ひとりぼっちの気持ち ×響メイン(ED響)
 △冒頭に短く千早の回想シーンが入る(第20話への伏線)

第17話 真、まことの王子様 ★真メイン(ED真)

第18話 たくさんの、いっぱい ★律子メイン、竜宮小町サブ(ED律子)

第19話 雲間に隠れる月の如く ☆貴音メイン、千早サブ(ED貴音)
 △途中に何度か千早のエピソードが挟まれ、ラストで急展開。

第20話 約束 ★★★千早メイン②、春香サブ(ED千早+全員)
 △千早の危機を春香が粘り強くサポートする。

第21話 まるで花が咲くように ★千早メイン③、春香サブ(ED小鳥)

第22話 聖夜の夜に ★★春香メイン②(EDアイドル7名)
 △プロデューサーの財布がボロボロになっていることに気づいた春香は、X'masプレゼントとして新しい財布を贈ろうとするが、渡す直前に美希が自分の新人アイドル賞受賞をプロデューサーへのX'masプレゼントとして贈る、と発言したことに遠慮して引っ込めてしまう。

第23話 私 ★★★春香メイン③、美希サブ(ED Instrumental)
 △春香と美希の姿勢の違いが描かれる。ラストに意外な出来事。

第24話 夢 ★★★春香メイン④、千早・美希サブ(ED全員)
 △春香の危機に際して、千早・美希そして他の全員のアイドルたちの気持ちがようやく一致。

第25話 みんなと、いっしょに! ☆全員回(ED全員)

----------------- TV本編終り -------------------

特別編 765プロという物語 ☆全員回(ED全員){/netabare}
----------------------------------------------------------------
★★★(神回)4、★★(優秀回)2、★(良回)9、☆(並回)9、×(疑問回)2 ※個人評価 ★★ 4.7


【TV本編25話の構成】

 (1)生っすか!?司会の3人=計8話(春香メイン4話、千早メイン3話、美希メイン1話)
 (2)他のアイドル回=計8話(雪歩、やよい、あずさ、亜美&真美、響、真、律子、貴音・・・各1回)
 (3)メインなしの全員回=計9話

【なぜ春香がいつも中心にいるのか】

春香のみ→親和動機に従って行動。常に他の11人のアイドル達を見ており、彼女らの心を気遣っている。
他の11人→個々の達成動機に従って行動。

一人ひとりが強い個性をもって輝いているアイドル達だからこそ、彼女らの輝きが互いにバッテングして曇らないように常に配慮する人が必要であり、一義的にはその役割はプロデューサーが負うが、彼一人の働きではそうした役割を全部果たすには無理がある。

→そのため、別に自分の仕事でもないのに、そうした役割を自然に果たしてしまう春香の存在が貴重になってくる。
→TV本編をじっくり見てみると、春香とプロデューサーの考えや行動がよく一致していることに気づく。
→プロデューサーは雪歩・千早・美希らを励ましサポートしているが、彼が困難に陥り意気消沈している場面では、春香が彼を励ましている。
→そして春香も、表には出さなくとも実はプロデューサーを心の支えにしていて(第20話)、それがラスト手前の本作品中最もドラマチックな展開につながってしまう(第23話)。

【結局、アイマスの魅力とは?】

①アイマスが、このTV版の制作時点で既にゲーム稼働から6年目に入っていた長寿コンテンツで、新人アイドル12人+先輩アイドル1人の13人のひとり一人が、制作期間の短い単発のアニメ作品ではあり得ないレベルの明確な個性(あるいはアニメながらに人格といってよいようなもの)を持つ存在としてキャラ自体が育っていて、その感情描写や心理推移が的確で説得力が高いものとなっているばかりでなく、

②彼女らひとり一人を活かし成長させていくには、一体どのような周囲のサポート(※プロデューサーや事務員の小鳥さんらの貢献etc.)や彼女達アイドル内部の条件が必要なのか(※春香のような常に親和動機を優先する隠れたリーダーの存在ec.)という、アイドルに限らずスポーツ・部活ものなど一般に「成長もの」とされるアニメ・ジャンルに潜伏する普遍的なテーマについて、「一人ないし数人の絶対的なヒーローorヒロインの成長」だけを描き出したり、あるいは「チームワークや友情をただ単にスローガン的に強調する」だけの月並みな作風の作品よりも、論理的にも情緒的にも一段も二段も高い視点に立って作品が構成されている点

に、実はこの作品の本当の魅力があるのではないか。

⇒この②の点は、続編映画「輝きの向こう側へ!」の方でより明瞭に具体的に描き出されているので、本作のラスト手前3話(第22-24話)がどこか心に引っ掛かる方は、引き続きそちらを視聴することをお勧めします。

(この項さらに考察が必要)

===============================================

※注記(2014.12.30)

NHKラジオ第1(カウントダウン・アニメヒロイン:2014年12月29日放送)の結果

1位:天海春香(アイドルマスター)
2位:浅倉南(タッチ)
3位:キャンディ(キャンディ・キャンディ)
4位:ハイジ(アルプスの少女ハイジ)
5位:ナウシカ(風の谷のナウシカ)
6位:オスカル(ベルサイユのばら)
7位:メーテル(銀河鉄道999)
8位:木之本桜(カードキャプターさくら)
    マミ(クリィミーマミ)
10位:ラム(うる星やつら)
    岡ひろみ(エースをねらえ)
    サリー(魔法使いサリー)

NHKラジオ番組『渋谷アニメランド』一般参加の人気投票の結果
http://blog.livedoor.jp/aatyu/archives/1838797.html

◇「わたしの大好きなヒロインたち」の順位(2013/01/02)
 ※カッコ内は作品名と得票率。

1位 天海春香(アイドルマスター 44%)
2位 暁美ほむら(魔法少女まどか☆マギカ 14%)
3位 フェイト・テスタロッサ(魔法少女リリカルなのは 12%)
4位 木之本桜(カードキャプターさくら 10%)
5位 平沢唯(けいおん! 5%)
6位 御坂美琴(とある魔術の超電磁砲 4%)
7位 鹿目まどか(魔法少女まどか☆マギカ 4%)
8位 朽木ルキア(BLEACH 3%)
9位 涼宮ハルヒ(涼宮ハルヒの憂鬱 2%)
10位 綾波レイ(新世紀エヴァンゲリオン 1%)

投稿 : 2024/11/23
♥ : 81
ネタバレ

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

765プロ!ファイト!オー!(76.5点)

全25話。
ゲーム原作。原作にストーリーはない?のでほぼオリジナル。

個人的満足点:76.5点
アニメ系統:アイドル青春群像劇

13人の女の子がアイドルを目指す。
今期期待のくぎゅ枠。
ただただくぎゅう見たさに見始めたわけではあるが、なかなかのアニメ。
始めはもっとくぎゅうを出せと思っていたのではあるが、
いつの間にかどうでも良くなっていたw
皆なかなか魅力的なキャラたちだった。

ただキャラが多すぎて覚えるのが大変なのが玉に瑕。
そして、どうしてもキャラの掘り下げに時間がかかるので前半は少々退屈な回もある。

しかしながら11話以降ぐんと話が盛り上がってくる。
ここからは、いよいよアイドル活動が本格化。
アイドルを目指しながら、色々な障害を乗り越えていく。
そんな中で事務所のメンバーとの友情などが描かれていて涙腺を刺激する。
おっさんも最近涙腺がゆるいのか最終話付近は泣きながら観てたw

音楽は前期後期ともOPが良曲。
毎話色々なキャラソンも出てきて贅沢な作り。
作画もダンスシーンなど秀逸。
カメラワークなどは絶妙。
演出もなかなかの出来。

全体的にレベルの高いアニメだった。
青春群像劇のような物がお好きな方にはお勧めできる作品。


と、簡潔にまとめてみたが
つまり、何が言いたいかというと

いつの間にか、はるかに釘付けだったw


-----------------------------------------------------


以下、各話の感想
ネタバレを含む場合があるので
未視聴の方はスルー推奨


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{netabare}
1話視聴。
TVの取材形式として作品は始まる。
今回はほとんどキャラ紹介といった感じ。
さすがに1話から13人も覚えられないw

それでも個人的には
響がなんか良かった。
八重歯としゃべり、しぐさがなかなか可愛い。

もちろん、いおりーんもいい。
ツンデレくぎゅではなさそうだが
もはやくぎゅならなんでもいいのだw

そんな感じなので、今回は面白みはあまりなかった。
まずはどんなキャラがいるのか確認だね。
今後どうなっていくのか。
個人的には不安でいっぱいなのだがw
それでもくぎゅのために
追いかけるくぎゅううううううううううううう


2話視聴。
実質1話かなw
うおおおおおおおおおお
いおりんが主役級じゃないか!
いおりんは脇役と思っていた・・そんな時期が私にもありました。
これは毎話、主役が変わるのかな?
それとも、主役はいおりんなのか?
いーおーりん
いーおーりん

ん?内容?
そんなの今のところ分からんwwww
わかっているのは
くぎゅううううううううううううううううううううう

3話視聴。
今回は雪歩回。
どうやら、毎話各キャラ主役で話が展開しそう。
雪歩、男性が苦手ってなぜアイドルやろうと思ったんだw
まあ、パンチが飛んでこないだけいいがw
EDも毎話キャラごとの歌になりそう。
今のところ、あまり面白いとは言えないが継続視聴はする。
いおりんをもっと出せ!

4話視聴。
千早回。
確かに今回の主役は千早だったが
春香が存在感を出していた気がする。
春香が一応センターなのかな?
そして響もいいキャラしてる。
しかし、貴音のキャラが一番光っていたと思うのは
私だけだろうかw
千早回にもかかわらず、他3人に食われていたそんな回だった。

いおりんが全く出なかった(´・ω・`) ショボン

5話視聴。
水着回&お風呂回
そして、来週からいよいよか?
ようやくアイドル的活動がはじまりそう。
ここから盛り上がってほしいところだね。
そして、いおりんが活躍する気配。
竜宮小町\(^O^)/

6話視聴。
少し盛り上がってきそうな感じ。
竜宮小町もデビューしたし。
他の子も段々活躍していきそうな気配がしてきた。
どう盛り上げてくれるのか。
まだまだ先は長い。

7話視聴。
やよい回。
ちょっといい話だった。
やよいなかなか可愛かった。
いおりーんも大活躍。
いおりん、少しツンデレで満足満足。
アイマスも段々面白みが出てきた。

8話視聴。
あずささんかなりの天然www
真はかっこ強いしw
なんだか美希はかわいいねえ。
ちょっとギャグ回風味だった。

おい、くぎゅうの出番はどこいった。
ED曲で声だけ出番あったw

9話視聴。
いおりん今週は出番あったw
しかし主役は双子だった。
へっぽこ探偵ぶりに吹いたw
帰りの車の中で犯人分かるじゃねえかw
まあ、そんな突っ込みは別にいいんだがw
もうちょっとアイドル活動を前面に出して欲しいと
個人的に思ってしまう、そんな回だった。

公式HPがあああああああ
誰かの誕生日付近の日はトップが変わるのか?
ハッピーバースデイの真ちゃんになってるじゃないかw

10話視聴。
アイドル運動会。
事務所の力関係にどうなることかと思ったが
いおりーんw
さらなる力で押さえつけたw
竜宮小町以外も活躍してほしいねえ。

11話視聴。
やっと面白くなってきた。
皆でアイドル目指そうって流れに。
ハルカも主役ぽくなってきた。
そしてここで障害。
さてどうなるのか。

12話視聴。
美希可愛いけど、個人的にはちょっとイラっとするわ。
まあ、しかし、丸く収まってよかった良かった。
来週はいよいよライブかね。
ところでいおりんの出番が少ないんだが、もっと出番増やせw

13話視聴。
ピンチをチャンスへ。
そんな話だった。
美希ががんばったねえ。
ちょっと感動してしまった。
前半を綺麗に閉めた感じ。
来週から後半、物語に変化が出てきそう。
まだまだ面白くなる可能性を秘めてて楽しみ。

14話視聴。
新OP曲いいねえ。
新しい展開になってきた。
売れてきたね。
新たな問題に直面するもがんばって欲しいところ。
いつの間にか普通にアイドル応援してる気分になってきている自分がいるw

15話視聴。
ついに生放送番組を持つまでに。
「生っすか!?サンデー」
結構面白かった。
皆特徴が出てて良かった。
そして、映画「キサラギ」見てえwww
ホントに作らねえかなw
春香の存在感がビシバシ伝わってくる。
最近いおりんの出番が少ないのはちと寂しいところ。

16話視聴。
今回は響回。
響と動物達とのいい話だった。
ハムゾウがカッコイイ。
動物と会話できるという設定が作品から浮いている気はするがそこはご愛嬌。
今回は黒井プロからも妨害があった。
今後、黒井プロとの抗争に発展するのか。
皆、黒井プロの汚いやりかたに負けるな!

17話視聴。
今回は真回。
真の葛藤がなかなかよかった。
真可愛いのにね。
女の子でも十分やれると思うよ。
本当の芸能界でもあるんだろうな、こういうの。
しかし、最近いおりんの出番がねえ。。。

18話視聴。
今回はプロデューサーりつこ回。
後半のライブシーンは胸熱。
りつこの昔のファンがすばらしい。
なかなかいい話だった。
そして、久しぶりにいおりんの出番も。

20話視聴。
ちはやがピンチ。
しかし、いい回だった。
やべえ泣けてきたお。
個人的に最高回だった。

23話視聴。
なんとも切なくなる回。
はるかがんばってるんだが、うまくいかない。
そして、かなり滅入っているときにまさかの事件。
なんという引き。
基本1話完結のアイマスでは珍しい引き方。
早く来週を頼む。

しかし、いつの間にか後2話になってしまったなあ。


24話視聴。
はるかの演技シーンが秀逸。
冒頭から泣きそうなった。

中盤以降ずっとうるうるしながら見入ってしまった。
おっさん最近涙腺ゆるくなってきた気がするわ。
特に友情物には弱いなあ。
はるかと園児たちのからみは良かった。

そして、いよいよ来週最終回。
俺は最後まで皆を応援するお。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 67

448号 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

オススメです!

 最終話まで見た全体の感想としては、
とても面白かったと思います(*´∀`*)
 9話当たりで断念しようとしてしまっていましたが、
きりの良い13話まで見ようと言うことで
見たのが大正解でした!!
「最高じゃないか(;゚Д゚)!」
心のなかでつぶやきましたね(^^ゞ
そこからが765PRO快進撃でした!!
個人的に美希が気に入ってしまって、
毎週美希の活躍を期待しながら見ていました(〃▽〃)
そして気付いたらいつの間にか、
秋アニのなかでも1位2位を争う作品に
なっていましたヽ(*´∀`)ノ
そして迎えた最終回……
最後が見たい自分と、
「終わらないで゚(゚´Д`゚)゚」
と叫んでる自分がいました!!
 
ではここで、アイマスのオススメの見方を紹介しておきます。
①好きなキャラクターを一人でもいいから見つけること!
そうすることによって見る楽しみが増えます。
②断念しそうな人は13話から見ること!(キャラクターを把握している場合)
ぶっちゃけ、前半はキャラクター紹介の様な物なのであまり必要はないかと思ういます。
③一番言いたいのがこれ!!
 見直すことが大切です!
この作品はスルメイカの様なもので、見れば見るほどはまります。
僕も最終話を見た後に1話から見直したのですが、
「あれ…。こんなに面白かったっけヽ(´Д`;)ノ」
と、ビックリ仰天でした。
何より、キャラクター1人1人が輝いて見えるヽ(*´∀`)ノ

最後に見づらくてすみませんm(_ _)m
あと、読んでくださりありがとうございましたm(_ _)m
ぜひ、アイマス見てくださいね(・∀・)
「アイマスですよ、アイマス!」
では、よいアニメライフを!!

投稿 : 2024/11/23
♥ : 23

69.5 5 トレーニングで熱いなアニメランキング5位
競女!!!!!!!!(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (434)
1948人が棚に入れました
水着姿の美少女たちによるエキサイティングな水上の闘い「競女」!
ルールはシンプル。「ランド」と呼ばれる水上に浮かぶステージの上で、尻や胸を駆使して戦い、最後まで立っていた選手が勝者だ。
鍛え上げた肉体から繰り出される、胸と尻の超絶技! 熱き魂がこもった、荒ぶる尻、激しい胸のぶつかり合いに人々は魅了され、その勝者は富と名声が思いのまま!
そんな競女のトップ選手を目指し、選ばれた美少女アスリートたちが集う、瀬戸内競女養成学校。神無のぞみをはじめとした生徒たちは、みんな各自の得意分野を活かしつつ、自らの尻と胸を磨いてゆく。
競女に青春を捧げる熱き乙女たちの、汗と友情の物語がいま始まる!

声優・キャラクター
Lynn、M・A・O、本渡楓、大西沙織、前田玲奈、山村響、高橋李依
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

熱さと馬鹿馬鹿しさが萌えを超える時、裸もまたギャグになる!

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
「馬鹿になれ とことん馬鹿になれ 恥をかけ とことん恥をかけ かいてかいて恥かいて 裸になったら見えてくる 本当の自分が見えてくる 本当の自分も笑ってた そのくらい馬鹿になれ」「尻が一番 尻があれば何でもできる」「いくぞー! 1、2、3、ダー!」

ん? 一部違うぞ? まあでも、そんなアニメです(笑)

内容は、バカ要素もありつつ、スポ根もありつつ。バカを真剣にやってる感じが好印象でした♪ アニメ玄人?にオススメしたいアニメですね(オンリーワンなので)!

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
内容は、バカ要素もありつつ、スポ根もありつつ。バカを真剣にやってる感じが好印象。「競女」という謎のおバカ種目を「公営ギャンブル」にしたのは、面白いというより、上手い設定だと思う。バカなことをやっているのに、なぜか説得力が出てくる。少女達が厳しい練習に耐える理由がシンプルに「お金」ってのも分かりやすい。

てかこの競技、実際に競技化したらリアルに人気でるかもね(笑) おじさん達は喜びそうだw

何気に、各キャラクターごとにオリジナリティーある「ケツ技」があって、バトルものとしても面白い。まあ、各必殺技には無理矢理感あるのもあるけど、それに突っ込むのは無粋ってもんでしょう。

一番笑ったのは8話の次回予告w 「構えが変わった!? 乳首が立ってる!!{」って、どんな次回予告だよ(笑) 久々にアニメで声だして笑ったわwww

9話、馬鹿馬鹿しさがひとつの壁を越えた(笑)

11話、もう何があっても驚かない(笑)

12話、よくもまあ、色々考えるもんだな(笑)

感想➡他の方もレビューで書かれていますが、多分このアニメ、ここで終わるのがちょうど良いです。プロ編とか、2期やる余地はいくらでもあるけど、これ以上やっても、1期を超えられる気はしないかな。馬鹿馬鹿しさのMAXは通りすぎ、これ以上やってもマンネリ化するというか、強さのインフレがおきて、いったい誰が強いのか分からなくなってくる気がする(晩年のBLEACHのような状態)。

まあ、面白いアニメでした! 好評価です!
{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 42

シャベール大佐 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

かなりアホで、適度に熱くて、とても笑えるスポ根作品

女子選手が胸と尻だけを武器に戦う公営ギャンブル競技「競女」、その選手養成学校を舞台にした熱血お馬鹿スポ根作品。
秋アニメの中でも毎週楽しみに観ていました。とても面白かったです。
基本的なストーリーは、厳しい特訓で技を修得したり、仲間との息の合った連係プレーで強敵に立ち向かったりといった王道のスポ根なので、安定感があります。その土台の上に、水着女性によるお色気や、頭がおかしいとしか言いようがない発想の必殺技など、かなりB級っぽいエンタメ要素が散りばめられていて、単純に楽しめる作品になっていました。こんな作品で笑ってしまっている自分もどうかとは思うのですが、面白いのだから仕方ありません。毎回最後の次週への繋げ方も非常に上手くて、本当に笑わせてもらいました。
キャラは、主人公の神無のぞみ、そのルームメイトの宮田さやか、青葉風音といった主要キャラは、それぞれの個性や得意技もしっかりと描けていて良かったです。
作画は別に綺麗ではなく、特に最終回などはかなり崩れていましたが、それでも作品全体を通して試合の場面では、実際にはありえない人体の動きや、馬鹿馬鹿しい超能力的な必殺技を、スピード感や迫力を感じさせながらそれなりに説得力のある攻防として描けていたのは評価したいです。
音楽も、OP、EDともに結構好きでした。
全12話を退屈することなく最後までとても楽しめましたが、これ以上あまり長く続けると段々飽きてきそうな気もする作品で、ああ面白かったなあ、という良い印象のまま観終わることができる、これくらいの分量で丁度良かったかもしれません。
適度に熱いストーリー、健康的なエロ、頭を空っぽにして笑えるアホな必殺技。良い娯楽作品でした。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 20

yowano さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

エロ枠やギャグ枠として扱うにはもったいないクオリティ

尻と胸だけで戦う競技という奇想な世界観から、
ありがちなエロギャグ枠だと思ってスルーしていたことを後悔しました。

あらゆる必殺技や妙策が尻と胸にかかるせいで笑ってしまいますが、
ライバルと繰り広げる試合の数々は、どれも見どころがあり、熱いです。

試合の前にはある程度いがみ合いなどがありますが、
試合の後には互いを認め合って仲直りするところも爽やかで良いです。
今時これほど底抜けに明るいストーリーは逆に珍しいのではないかと思います。

また、敵も味方もキャラクターが非常に丁寧に作られていて、魅力的です。
一癖二癖ありながらも、可愛らしく、仲間想いの優しい子が多い印象です。
主人公も快活でありながら理解力が高く、見ていて気持ちが良いです。

私もそうでしたが、リアルタイムでは0話切りした方も多いと思います。
この機に是非ご覧頂ければ幸いです。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 7

72.5 6 トレーニングで熱いなアニメランキング6位
弱虫ペダル GRANDE ROAD(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (692)
3918人が棚に入れました
インターハイ2日目もゴールまで残り4㎞。先頭を走るのは、箱根学園と京都伏見、そして坂道の活躍によりチーム全員が合流を果たした総北高校。3校の先頭争いが繰り広げられる中、追い込まれた御堂筋は〝フェイズ49〟を発動。箱根学園のアシスト、荒北に迫る!激動のロードレース後半戦、優勝を賭けた戦いが遂に始まる!

声優・キャラクター
山下大輝、鳥海浩輔、福島潤、安元洋貴、森久保祥太郎、伊藤健太郎、岸尾だいすけ、松岡禎丞、諏訪部順一、諏訪彩花、宮田幸季、前野智昭、代永翼、柿原徹也、日野聡、吉野裕行、阿部敦、遊佐浩二、野島裕史、関智一

kazunyanzu さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

届ける―みんなのジャージ―を1番にε”ε”ε”(;ノ>Д<)ノ

原作未読 【アニメ弱虫ペダル―第2期―】全24話 (※第1期 全38話※)

待ちに待った…
あの熱い自転車ロードレースの戦いが、帰ってきた!!!
インターハイ2日目もゴールまで残りわずか…
3日間に渡って繰り広げられる激動のインターハイロードレースも
いよいよ後半戦に突入!!! 
各校優勝を懸けた熱い戦いの軌跡が―今、ここに刻まれる!!!


◆はじめに◆
当然のことながら1期からの視聴を強く、強く推奨致します(人д`*)

そして私、1期レビュも_((Ф(・ω・`)書いております
本シリーズ、未視聴の方、興味のある方はそちらも併せて読んで頂くことで
この「弱虫ペダル」の魅力を少しでも感じて頂ければコレ幸いと思います(。・ω・。)

個人的にですが本シリーズかなりオススメしています(◍>౪<◍)ノ"

日頃より「萌え」探しの旅に出ている私ですが
本シリーズでは正しく「萌え」ならぬ「燃え」な展開に激しく夢中になりました♪

1期+2期 あわせると全62話と、とても長丁場でとても気軽には手を出せない
印象を持たれている方もいらっしゃると思います

しかしこれが見出すと止まらない内容で、とにかく続きが気になり
全部観終わってみると…

え|ºдº)?5クール? ((((;゚;Д;゚;))))アワアワワワワワワワ

そ、そんなにやってたの?…ですね。。Σ(゚艸゚〃)アラビックリw

いや大げさに言ってる訳ではありません(*゚∀゚)*。_。)
全くもってそんな長さを感じさせない
それだけ、ただただ夢中にこの5クールをあっという間に
駆け抜けていった― そんな印象を強く感じました♪

まずは気軽に、とりあえず試しにどんなモノか観てみるかな(*´∀`)っピッ
と、あまり構えず気軽にご視聴頂ければと思います!!


◆本作(2期 GRANDE ROAD)の紹介・感想をヌメヌメと◆

それでは本作2期の感想、思いの丈を
ネタバレをギリギリかわしつつここに書しるしたいと思います(*`・ω・)ゞ

まずやはり最初に述べたいのが、1期さながら
強力なインパクト、ドラマのある魅力的な"キャラ"たちの存在です!!

今回主に主力級のキャラは

主人公チーム みんなで繋ぐチーム精神が強み         総北高校×❻人
昨年覇者常勝チーム 個々の能力、メンタル、チームワーク◎ 箱根学園×❻人
型破りな独裁チーム 1人最強キャラ(+1)要する        京都伏見×➋人 
本作のダークホース的チーム                    広島呉南×❶人  

                         かな…かなぁ((Ф(・ω・`)

他、主人公のお母さん、委員長ちゃん、マネージャーとそのお兄さん、
総北2年生他、等の脇役的キャラも魅力的で名演が光る!!

なんと言ってもキャラそれぞれの、
このインハイに懸ける想い、仲間への信頼や友情、絆が
観ているコチラにヒシヒシと伝わってきて胸の内が熱くなる!!!

ロードレースという自転車競技の試合展開そのものも
ストーリーを楽しむ上で大きな要素ですが…
その競技にいそしむ、キャラ一人一人にドラマがあり、
それぞれがその想いを"これでもか"と言わんばかりに
ぶつける、懸ける、胸熱感動ドラマにただただ涙゚(゚´Д`゚)゚


しかしながら本シリーズ通して、
よくマイナス点として指摘されがちなのが
"各キャラの回想の多さ" がストーリーのテンポを悪くしてしまう
との意見を私も目にした事がありますが…

私が思うに、感じるに…、正にこの回想こそが本シリーズの―"核"―

キャラそれぞれが、なぜにこーまでにこの戦いにこだわるのか―!?
そこに至るにはどーいった背景があり、どんな過程を踏んできたのか―!?

その部分が回想により "色濃く描かれる" 事により
その選手のレースでの活躍、奮闘の様
それに伴う結果、喜びの姿や散る姿…に観ているコチラが
とてつもなく感情移入するのであります *゚Д゚)ウ、オォォ...スゲェー


と言いつつもさすがに私も
本作始まってすぐ、2日目ゴールまで残り ―50m!!―
さー2日目決着!! どーなるコレ━(゚∀゚)━!

のシーンでの〇〇〇クンの回想シーンが入った時にはщ(゚д゚щ)ココデカァ--!?!?
と思いましたが…w しかしコレも大変良いお話しで゚(゚´Д`゚)゚イイッ

このおあずけ感もすっかりクセになりましたね(ノ∀`*)w

とにもかくにもこの”回想シーンの数々”をどれ程、”よしッ!!” と思えるか?
が本シリーズを楽しむ上で一つ、観る側のベクトルとなりそうです!!


長くなってますが…
最後にお気に入りのキャラへの想いを書かせて下さい(人Д`*)

それは総北高校 クライマー
ピークスパイダーこと『巻島祐介』巻島先輩です!!

1期はじめの印象は…口癖は「~しょ♪」
しょっしょっ言い過ぎw なんかチャラい人(。・ω・。)?
ん~…見た目もちょっと受け付けない感じかなぁ~|ºдº;)…

て思って観てました…
他人に気を遣ったり、会話したり、とにかく苦手な先輩…

ですが!!!
そんな彼が、彼だからこそ!! 同じクライマーでチームメイトで後輩の
主人公の『坂道』くんへ人一倍強い期待と深い信頼を持っていて…

そしてこの一見クールな雰囲気の彼のイメージからは程遠い
熱い想い、熱い名台詞、熱い名シーンの数々…

グギュウ゚(゚´Д`゚)゚泣く…これ泣いちゃうヨ…゚(゚´Д`゚)゚

涙が止まらないっしょ~━゚(゚´Д`゚)゚━!!! 
巻ちゃん巻ちゃん巻ちゃん巻ちゃん~ ♪w


そんな訳で、
男女問わず楽しめる作品と思いますので
この熱いスポコン感動ドラマの軌跡をぜひ一度ご覧頂きたく思いますヽ(*´∀`)ノ

最後に、本シリーズ劇中歌
「ラブヒメ -恋のヒメヒメぺったんこ-」 もうコレ歌うしかないっしょ♪

投稿 : 2024/11/23
♥ : 43
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

これはある意味 箱根学園自転車競技部の物語

すごく感動しました。
この物語の主人公は、総北高校自転車競技部の小野田坂道のはずです。
ですが、この物語の半分以上は、他校の生徒が主に活躍します。

特に、箱根学園自転車競技部の面々、
福富 寿一、荒北 靖友、新開 隼人、東堂 尽八、泉田 塔一郎、真波 山岳
彼らは、それぞれの個性が眩しいほどに輝いています。

彼らには、それぞれの過去があり、それぞれの信念があります。
そして、誰一人として、決して自分の信念を曲げません。
頑固と言えば頑固ですが、それが実に素晴らしい。

特に私が最も好きなのは、箱根学園の荒北 靖友です。
どこから見ても乱暴者にしか見えない彼は、狂犬のように他校の生徒から恐れられています。
それは予想通りですが、彼は決して努力を怠りません。人の2倍練習します。
そして、チームのために自分を犠牲にして懸命に走行します。
彼は悪く言えば単純ですが、よく言えば純粋です。
純粋な人は嘘をつきません。決して人を裏切りません。

そんな個性の塊の箱根学園自転車競技部の男たちが活躍するので、
いつの間にか私は、主人公ではなく、箱根学園自転車競技部の男たちを応援していました。


また、京都伏見工高の御堂筋 翔も強烈な個性でした。
そして彼の過去のエピソードを知ったとき、彼の心がようやく理解できました。
(小さかったころの御堂筋は、可愛かったし素直だった。)


こんなに主人公以外が活躍するアニメは久しぶりに見ました。
まだ見ていない方は、是非見てください。
きっとあなたが好きになる登場人物がいますよ(^_^)

最後に、こんなに感動する物語ですが、私には一つだけ不満がありました。
{netabare}
小さい頃に母親を亡くし、そのときの心の痛みを知っている御堂筋が、競技中に今泉に「母親が事故にあった」なんて嘘をつくはずがないと思います。
これは明らかに原作者の考慮不足だと思いました。
{/netabare}
この部分を編集しなおしていただければ、私は更にこのアニメが好きになると思います。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 25
ネタバレ

ポロム さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

想いを繋ぐ

一期に続き、休みの日に録画ストックの分を全力一気観しました。
命懸けの熱いバトルが光るインターハイから目が離せなくて、
キャラの掘り下げや回想シーンに親近感が増し、共感しました。

観ていて面白いけれど、視聴中本当にドキドキして交感神経が優位になるので
すごく面白いのと同時に疲れます・・。
レース中にいきなり回想シーンや別キャラの話が長く入ってくるので
話に集中してたのが、突然何の話だっけ?と混乱することもありましたが、
この回想シーンがないとただの中継で面白みに欠けるので、制作スタッフも魅せ方を悩んだんだろうなって思いました。

キャラクターも個性が強くて、自然とお友達な人、筋肉に名前をつけて話しかける人、レース中突然ジャージを脱いで半裸になる人、雰囲気イケメンなのに本気で走ると顔が違う人(いろんな意味で)
動きが爬虫類っぽくて動くと粘着質系SEが「ヌチャァァァ・・」「グショァァァ」ってなったり、弱虫ペダル どころか 妖怪ペダル回し状態の人。
なんか、全員独特で体型や顔も一人一人違っていて、誰が誰だかわかりやすかったです。キャラの個性やストーリー性の強いアニメって本当に好きです。

感想{netabare}
御堂筋くんの突然の回想シーンはびっくりした。
どうしてあんな感じの性格になってしまったのか気になっていたけれども
あんなの見せられたらもう憎めないじゃない・・と思った。

お気に入りキャラは、箱根学園の荒北くんと京都伏見の石垣くん。
荒北くんは目つき悪いし、最初「この人超こわい・・」だった。
狼っぽくて今にも噛み付きそうな感じが、福富さんの前ではなんだか犬っぽくてギャップ萌えというか可愛い
石垣くんは初登場時からルックスが好みで、良識的で温厚な性格なのにレースで御堂筋を牽引する苦労人。御堂筋としっかり向き合おうとする姿勢なのが格好良い!
彼のエピソードはもっと観たかった・・石垣くんのいる京伏はもっと応援したかった!

このインターハイ戦で今泉くんや小野田くんが異様に成長を遂げたので今後が楽しみ。{/netabare}

以前、出掛け先で弱虫ペダルの原画展がやっていましたが
その時がまだ視聴していなくて知らなかったので行けなかったことを悔やむほどにハマりました。
3期が楽しみです。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 44

66.7 7 トレーニングで熱いなアニメランキング7位
八月のシンデレラナイン(TVアニメ動画)

2019年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (254)
774人が棚に入れました
市立里ヶ浜高校に入学した有原翼は、野球部のないこの学校に「女子硬式野球部」を立ち上げる。そこに集うのは、野球にはじめて触れる少女や、一度はプレーをあきらめた少女、高い壁に挑み続ける少女……。時にぶつかり、競い、支え合って、里高女子野球部は青春を駆け抜ける!世界で一番あつい夏がはじまる――

声優・キャラクター
西田望見、近藤玲奈、南早紀、井上ほの花、花守ゆみり、緑川優美、高木友梨香、山下七海、佐伯伊織、白石晴香、八島さらら、立花理香
ネタバレ

るるかん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

再度一気見して改めて良い作品と思う。

球詠を見て、もう一度ハチナイが見たくなって改めて全話見た。野球同好会を発足する所から部になるまでの軌跡、選手達のそれぞれの気持ちや取り組み、そして初めての試合でボロ負けしてからのチームとしての成長、全然野球には詳しくないが一生懸命で選手達から慕われる監督。本編には3試合しかなかったが、それぞれの試合に選手一人一人がそれぞれの思いを胸に秘め試合に臨む描写は充分感情移入ができた。
それはハチナイが野球の試合よりも監督も含めてチームの成熟と個々の成長に比重を置いたシナリオだったからに違いない。ゲームでありながらハチナイには立派なエピソードが各選手にある。ゲームだけではなく、読み物としても楽しめるゲーム構成になっていて私は今でも楽しくハチナイを楽しんでおります。
またハチナイはライバルチームのエピソードもしっかりあり、里ヶ浜高校以外のライバルチームのユニフォームもスタイリッシュでキャラも魅力的に設定されています。
つまり、そもそもシナリオとキャラはしっかりしているのです。だからこそ2期を切望しています。最終話に応援に来ていた生徒は全員入部します。野球部員はかなり増えますが、それでも各選手のエピソードがゲーム内にあり、楽しく読むことができます。女子野球アニメはハチナイさえロングランしてもらえれば私は充分です。但し、作画には手を抜かないで欲しい。
よく長い髪をバサバサさせて野球やってることを卑下しているレビューを拝見しますが、何か問題がありますかね?野球少女を魅力的に可愛く魅せることの方がリアリティより楽しめると思っています。そういうのが嫌なら球詠を見ればいいんじゃないですかね?
再度見てもハチナイはやはり楽しかったし感動できたし、里ヶ浜ナインを応援したくなりました。続編がくればいいなぁと思っています。

9話~最終話まで
結局終始いい話でした。とても楽しませてもらいました。引きの画はどうにもいただけなかったけど、後半は画も随分綺麗になった感じがしました。最終話に『これは始まりの物語』と言っていたので続きを作って欲しいな~。ゲームのハチナイに出てくる新メンバーがぞろぞろ最後に入部して来てこれからって感じなのですが・・・。
ただ、続きをやるなら野球描写に長けている方に参加してもらいたい。そうすれば数段良くなる気がする。
掛橋先生はとってもキュートで野球は全然詳しくないのに生徒達の為に一生懸命で寡黙で魅力的な監督でした。OPとED(音痴だったけどw)は内容とマッチしててとってもよかったし、野球部できたての中途半端さがよく表現できていたと思いました。他校にも魅力的なキャラがいたし、これから楽しくなりそうなのに・・・。思った以上にいい話でキャラクターの個性も立っていたし、最終的にとても楽しめた作品でした。
8話
{netabare}掛橋先生が大奮闘してくれたおかげで、野球部となり全国大会に出場ができることになりました。掛橋先生の人柄の良さが滲み出る回でとても良かったです。ハチナイはもう少し作画がしっかりしてて、脚本が整っていればもっといい作品になっただろうなぁ~。ほんとにもったいない。とにかく大会出場も決って、次週からも楽しみです!!{/netabare}
7話
{netabare}ピッチャーとなりそうな舞子が入部。家庭環境の問題を抱えて夜中に街をふらつく気持ちは分かるなぁ。でも、野球部という居場所ができて舞子にとってはいいことだね。チームにとっても強力な戦力となりそうだ。しかし、画はほんとに安定しないな・・・。来週は休止って・・・大丈夫か?もうちょっとスタッフに予算を割いて欲しいなぁ。{/netabare}ロングランしてもいい内容にできる話しだと思うんだけどなぁ・・・。結構楽しみなので、万策尽きないで下さい!!EDの写真は可愛くて良いね!!
6話
{netabare} チームメイトに親友がいたらいけないのかな?確かに翼が智恵に野球を教えたら甘くなりそうだから、智恵の言いたいことは分かるけど、だから親友じゃいられないっていうのは納得し兼ねます。
ただ、そこまで自分を追い込んで野球の技術を高めたいという率直な気持ちは伝わりました。なぜ、そこまで野球がうまくなりたいのか・・・他の人より劣っていることも遠因としてあると思うが、主因は翼と同じレベルで野球を楽しくやりたいからではないのか?それはチームメイトとしてではなく、親友として、翼と野球においても共に語り、向き合えるような存在になりたいということなのではないかと思うのです。いきなり親友をやめるという稚拙な切り口では感動は薄い。もう少し脚本を考えて欲しかった。{/netabare}今回の話は悪くないのだが、もっと智恵の気持ちや胸の内を繊細に描写できたら、泣くレベルの話になったと思う。非常に残念。
5話
{netabare}野球の試合の時の描写はまぁまぁじゃないかな。引きの画は相変わらず乱れるけどね・・・。展開が早いのは1クールだし仕方がないかな。最初から承知で見てるし・・・。さて、試合をして大負けして、これからみんなでどんなチームを作っていくのかが見どころかな。茜が活躍するシーンは欲しいなぁ。茜の帽子は耳付きなんだねw 鈴木さんはチームを強くするためには必要な重要メンバーですね。あとは、翼と龍がどう意識を高めてチームを成熟させていくのか。2~3人以外はほぼ素人集団だから試合に勝つまでどれだけ時間が必要なんだろうか・・・。
 
ウマが合わなそうな茜と龍の慰め合うシーンはいい場面でした。{/netabare}今期は選択失敗でイマイチ作品ばっかり見てるから、すごくいいって訳じゃないけど、真摯に野球だけを題材にしてストーリー展開してくれそうなハチナイが楽しみになってる感じですw
4話
{netabare}
シニアリトルの大会が終わった後、野球を続けていくことをあきらめていた翼に、親友の智恵は気持ちをこめて翼を野球へ誘う。なかなか良いシーンでした!!トライアウトを受けに行った龍を野球同好会全員で応援に行く。翼は前に進もうとしている龍をリスペクトし一生懸命に応援する。この一連のシーンも良かった。テンプレなのかもしれないけど、そういうものを見たくて見てるので、今回の脚本はいいんじゃないかなって思う。
綾香も同好会に加わり、トライアウトで不合格だった龍も加わった。これで9人が揃い、次回は試合・・・?いくらなんでも早すぎるだろ・・・と思うけど、どうなるのかな・・・。〇ヵ月後みたいな感じにするんだろうね。そうじゃなきゃ試合にならないしね・・・。どんな試合になるのか楽しみです。{/netabare}
 
3話
着々とメンバーが加入してきました。{netabare}シニアリトルは私も〇〇年前在籍していましたが、リトルリーグ(硬式ボール使用)の延長で、学校とは全く関係のない外部団体で立ち上げてある硬式野球チームで、全国で優勝といったら、それはたいしたものです。よって、翼の野球の実力はかなりなものだと思います。東雲さんはライバルチームにいた人みたいですが、彼女が入部すれば、かなりの戦力になりそうです・・・でも、どう説得するのかな?{/netabare}
ワンクールじゃ収まらない話だと思いますが、どこまで見せてもらえるのかな?人物画は所々乱れますがそこは頑張ってもらって、これからのストーリーを見守りたいと思います。
 
2話{netabare}
メンバーが一人増えました。5人ですね!グランドも整備すれば使用できる私有地を確保しました。茜はもうしっかり球を投げてグローブで受け取ることができるようになりました。若者の適応力はすごい!本格的な練習もまだできませんね。{/netabare}私はゲームはしないので、この野球部が強かろうが弱かろうがどっちでもいいんです。この作品で何を見せたいのかが気になります。あまり期待はしてないのも事実ですけど・・・。感動できるストーリーをシッカリ作って欲しいです。
 
1話
バトルや特殊能力や妖精やら・・・ちょっとそういうのに飽きてしまっていて、よほどの内容じゃないと見る気はおきない。だけど、 こういうポンコツそうなスポ根ものは定番な内容かもしれないけど、キャラクターの力でどういう感動を与えてくれるのか興味があります。もとはスマホゲームみたいですね。そんな深い話にはなりそうもないけど、ポンコツ野球部をどう成長させるのか、(アニメ制作の)監督の手腕に期待してみます!キャラクターは普通に可愛いです。
EDは『どんなときも』のカヴァーでしたが、ちょっと歌唱力の無さが際立ってました(笑)。選曲はいいんだけどね・・・。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 21

うぐいす さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

スポ根じゃないスポーツもの

野球同好会から始まって素人の集まりからなぜか強豪ピッチャーをあっさり打ち崩すとても浅いお話。
美少女揃いだとか、髪の毛が膝まであるふわっふわのロングとかくるくるツインテールとか、ありえない設定はアニメなので寛大なスルーが必要。
スポーツものは清々しいのでどうしても採点が甘くなる。
主人公ですらキャラの掘り下げを全くしないという大胆さがあるが、他校も含めると尺的には仕方ないと思わせるバランスの良さはあった。
EDがキャラがカバーする「どんなときも」で挿入歌でも「世界でいちばん熱い夏」だったりして、個人的にはこういうのが大好き。
野崎さんの巨乳にすら誰も突っ込まない健全なスポーツもの。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 7

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

どんな人に対しても可能性が示されている。(2周目視聴&ソシャゲ版プレイ開始して)

※ゲーム版未プレイです。

>2話まで視聴して
今調べて初めて知ったのですが、ゲーム版は2年前くらいから稼働してたんですね。
・・てっきり、某ウマ娘のようなアニメ先行型かと思ってました。

1話視聴開始時には「ゲーム版のための媚び媚び作品なんじゃないの~?」
って思ってましたが、2話観終えた時点ではそんなに悪くないです。続きが気になります。

ふと「キャプテン」や「FIELD OF DREAMS」思い出しました^^。

気になってるのが、ED。
曲はモチロンあの超有名曲ですが、音域が広い曲なのかな?。
せっかくいい曲なのに、キーが苦しそう・・。下手したら逆効果??。

あと、EDでのあのビジュアルは、未来予想図?。過去?。
なんで登場キャラが○○○○なの?。ちょっと謎で気になってます。


---------------------------------------------
>8話まで視聴して
世間?某まとめサイト様あたり?当サイトでも?結構酷評されてますねw。
・・でも自分はなぜか本作に好感もってます^^(ソシャゲ?には無関心ですが)。

作画・・は、確かに誉められたものではないですね><。
外注先がどうのこうの・・って記事を見かけることもありますが
状況変化を追ってゆけば、自分は作画はあまり気にならないかな・・。
(スライディング作画とか、逆においしいネタでは?w)

というのも、もっと専門的な本格的な描写もやろうと思えばできたかも??だけど
もともと運動が苦手な人や、内気な人、その他もろもろ全部ひっくるめて
どんな人に対しても、”始めてみる可能性”と
”それらにのめり込める可能性”があることを示してくれている気がして
そこはやっぱ個人的に大きく評価してしまいます!!。
(ED曲「どんなときも」にカブせてる?))

キャラの役割構成は全く異なりますが
作品全体のイメージとしては
やっぱ”女性版キャプテン”
・・といっても、言い過ぎではないのでは?。

某話で、EDの風景が一変しましたね♪。
・・不意にやられてしまいました(誉め言葉)。
歌の聞こえ方も、なんか少しずつ変化してる気さえも(気のせい?)。

その回で追加参入された最後のメンバーキャラ?。
「なんか最近既視感あったな~」って思ってたら
最近やっと視聴終えた「ヲタクに恋は難しい」に中盤~終盤に登場した某キャラと
自分の中でなんかリンクしてカブってしまいました(いい意味で)。
双方ともにいいキャラなので、今後の動向が双方さらに楽しみに^^。


---------------------------------------------
>12話まで視聴して
自分は本作を高く評価します!。

一部ヘンテコな作画は、自分にとっては”むしろ面白い”んですがww。

技術が進んでしまった現代
CGだとか何だとか
スゴい作画?、高精細?、実写さながら・・?

確かにそういうのも評価基準であってもいいとは思うのですが

いや~、でも自分は
むしろ「え~っ!?wwww」って
いろんな意味で驚かされる作品に惹かれるかもです♪。

今、覚えてる範囲で驚かされた点をあげてみます。
・今まで見たことのない野球シーン描写(ある意味誉め言葉)
・意味不明だった序盤のED絵(誉め言葉)
・モブ的なキャラの方が、作画が良い!??
 (実はゲーム版では全員登場キャラだったりするのかな??)
・まさかの唐突なオ○○○展開w(・・夏だからアリ?)
・悪球○○じゃなかったww(思い込んでたのに・・w)。
・序盤貢献重要キャラの終盤での扱いww


では良かった点。
・ストーリー(自分のレビュータイトルの意味で
       上手く始まり、上手く〆めた作品だったと思う!)    
・キャラの表情や表情変化、目の色や描写
・OP曲、ED曲+挿入歌(選曲込みで♪)、BGM全般ほぼ全て
・”スコアブック+タイトル+格言?+ピアノの音色”
 の組み合わせが、なんか心地良い^^。
・12話ラストで初めて、OP曲で気になってた某キャラの描写と繋がった 
・他にもいろいろ細かいところが工夫して練られている!

・・あれ、気づけばこれ、お気に入り作品なのでは!?。

あー、2期ないかな~?。
ないだろうなあ~。でも、あったらいいなあ♪。

(でもソシャゲはしませんw)

---------------------------------------------
>2周目視聴&ソシャゲ版プレイ開始して
「しません」って言ってましたが、開始してしまいました、ソシャゲ。
今のところ無課金プレイです。

なかなか面白いです、ソシャゲ版(てのひらw)。
どこがいいかというと、今始めてもストーリーをちゃんと最初から体験できる。

ストーリーを追いたいだけなら、無課金でもそこそこ楽しめるんじゃないかな?。
(まだ序盤なのでなんともいえませんが)
若干P4(ペルソナ4チックな演出・フォント等含めて)彷彿させられる。


ソシャゲ版プレイ開始したうえで本編2周目視聴開始したところ
「ああ、なるほど~」ってさらにいろいろ楽しめました。

ソシャゲ版で、たくさんのキャラ設定+キャラエピソードが作成されている中から
今回のアニメ版として再構成されていたのですね。

ですのでソシャゲ版序盤の進行はアニメ版とも異なっています。

ですが、キャラ固有の性格や、メンバー同士のエピソードや絆等は
ちゃんと共通した世界観になっており、どちらからどちらへ移行しても
そんなに違和感なく楽しめることがわかりました。


本編で気になっていた高クオリティーのモブキャラ?達ですが
ソシャゲ版の主要人物ばかりだったことがわかり、抱いていた疑問が解消されました^^。


男子競技があって女子競技のない?スポーツ。
このテーマも本作があったおかげで考えさせられました。
土俵に女子が上がれない?。(間違ってたらごめんなさい)
甲子園に女子が上がれない?。(間違ってたらごめんなさい)
某動画サイトで、高校野球部のノックが上手い女子マネージャーの動画も見ました。
いろんなことをみんなが疑問に思って、変わっていくきっかけになればいいな。
女子プロ野球リーグがあること、本作見るまでしりませんでした。
地上波でも放送したらいいのにね。
もしかしたら本作を見た少女が将来プロの選手になるきっかけになることもありえるのでは?。


あと、やっぱ本作の制作においては予算や人員が限られていたのかな?。
某まとめサイト様の情報なので、鵜呑みにはできないのですが
アニメ制作における下請けやさらにその下請け、予算・人員・などなど
いろいろ大人の事情はありそうですね・・・><。
でも、限られた状況・環境だから生まれるものもあると思います。

自分は2周目視聴した正直な感想としては
やっぱ途中の話数での作画乱れがひどかったとは思いますが
作品全体通して描かれていたものは素晴らしかったと思います!。
それはアニメ作品は作画がすべてではなく、そのストーリー展開、演出
声優さん方の演技、音楽、ほかにもいろいろ詰まっていると思います!。
できればBD発売するのであれば、できる限り仕上げ切った状態で発売してほしいものです。

野球シーンの作画を比較するうえで
ひさしぶりになつかしの「キャプテン」序盤を観てみましたが
野球描写のシーンについては大差なかったように感じました^^。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 22

66.3 8 トレーニングで熱いなアニメランキング8位
アイカツ!(TVアニメ動画)

2012年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (190)
829人が棚に入れました
「私のアツいアイドル活動! “アイカツ!”始まりますっ!」
主人公の星宮いちごは、ごくごくフツーの中学一年生の女の子。
ところが、親友のあおいに誘われてアイドル養成の名門校“スターライト学園”に編入したことで、いちごをとりまく世界がガラリと変わってしまう。
さまざまなライバルたちと出会い、アイドルとしての心得を学びながら、いちごはアイカツカードを使って数々のオーディションに挑戦していくことに。
新人アイドルいちごの、明るく元気なアイドル活動が幕を開ける……!

声優・キャラクター
諸星すみれ、田所あずさ、大橋彩香、寿美菜子、能登麻美子、瀬戸麻沙美、松谷彼哉、保村真

ひげくま さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

楽曲のクオリティが凄ぇ!キチガイ回もアリ

【あらすじ】トップアイドル美月のステージに感動した主人公いちごが、親友のあおいと一緒にアイドル学校『スターライト学園』に入学。アイドル活動を通し仲間と共に成長していく。

【設定】アイドルは『アイカツカード』を使って衣装とステージをセルフプロデュースする。多様なブランドがあるけど、ゲームをしない人にとっては『ステージ前に変身する』くらいの認識でOK

【ステージ】3DCG(初音ミクみたいの)初期はゲーム用と同じCGなので細いマッチ棒みたいで怖い 
9話以降、クオリティが目に見えて上がっていくのが面白い。
2期になると新人は目線泳いでたり細かいです。3期ではキレキレのダンスキャラが暴走しますw

【楽曲】アイカツを見るきっかけはOP曲『signalize!』で「あれ?女児アニメにテクノポップ??」と感じたコト。
キラキラのアイドル曲以外にもロック調やハウスっぽい楽曲まで有り。


【キチガイ回】
12話クリスマス回、斧を片手に「アイ・カツ!」の掛け声で森林伐採をする。以後、学園の伝統化
9話から始めた崖上りと共に新人アイドルの通例儀式に。「このキャラもついに崖に来たか」と笑ってしまう。
13話『カロリーの悲劇』正月太りも見もの。声までデブっててカワイイです
 以降も1クールに2~3回は『!?』となると思います。

【他作品と比較】「アイカツが楽しめたならラ◎ライフも…」と思って挑戦しましたが、ギャルゲー風というか萌え要素というか…どうしても苦手でダメでした。女の子を愛でる趣向が無いのがアイカツの良さだと思います。

==

【飛ばして観るなら】
1話:
2話:スターライト学園入学
4話:蘭初登場
10話:おとめ初登場
12話:クリスマス回(ストーリー的にも重要)
19話:エリカ初登場
26話:さくら初登場(入学)
31話:母の日(ストーリー的に)
33話:選抜オーディション(ストーリー的に)
34話:かえで初登場
35-38:ユニット結成etc.
47話:レジェンド登場
49-50話:1期の終わり

投稿 : 2024/11/23
♥ : 2

ASKA さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

私の熱いアイドル活動、アイカツ!始まります。

アイカツ!、1stシーズン50話までを見終わりました。
感想としてはとても感動しました。
このアニメは女児向けではありますが、
大人が見ても何かしらの感動を得るアニメだと思いました。

主人公星宮いちごのアイドルとしての生活や仲間との出会い、家族との絆、同じアイドルの先輩神崎美月への思いなどを感じて感動しました。

また音楽もライブシーンのCGを含めて非常にクオリティの高いものになっていると感じました。2ndシーズンもあるとのことなので、2ndシーズンも観ようと思います。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 14
ネタバレ

ヒカリ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

きらきら輝くアイカツ!の世界☆彡

★あらすじ
普通の中学生だった、星宮いちごちゃんが、親友のアイドル博士、霧矢あお
いちゃんに誘われ、トップアイドル、神崎美月のLIVEを見に行く事に。

きらきら輝いている美月さん、アイカツ!の世界を知ったいちごちゃん。

あおいちゃんに誘われ、美月さんや現役で活躍するアイドルも通う、アイドル学校、スターライト学園の編入試験を受け、合格。
いちごちゃんはあおいちゃんと一緒にアイカツ!生活を始めることになる。

スターライトでは、紫吹蘭ちゃんと出会い、始めは苦手意識を持っていたけど、少しずつ、大切な存在になっていき、3人はなくてはならない親友に。


他にもたくさんの仲間と出会い、いちごちゃんのアイカツ!はもっともっと輝いていく!


…みたいな感じです。文章力がなくて、アイカツ!の良さがあまり伝わってこない、あらすじになっちゃっていますが…笑




★感想 少し長めなので、閉じておきます。{netabare}
少し、落ち込んでいた時、たまたま、ディズニーチャンネルで放送していた子供向けアニメのアイカツ!。なんだこれは、と思いながら(情緒不安定気味)ぼーっと視聴。
右も左もわかってないくせして、まっすぐ、まっすぐ、進んでいくいちごちゃんが目に焼き付いて、自分が考えていたことが、どれだけちっぽけなことなのか、と思いました笑



…なんとそれが、いちごちゃんだけじゃないんですよ!
あんなに食っていくのが大変なアイドル界で!売れていなくたって(あくまで子供向けなので、すぐに売れていくんですが笑)!あんなに元気にアイカツ!しているみんなをみて、夢中にならないわけがないじゃないですかと、
実はアイドルアニメを好きになるきっかけが、アイカツ!でした。


ただ私の場合、落ち込んでいた時に視聴して、(いい意味で)単純な子供向けアニメに落ちてしまっただけかもしれませんが…


だけど、睡眠をバッチリとらないとすぐにダウンする体質の私にとって、深夜ではなく夕方に放送している、アイカツ!をリアルタイムで、視聴するのがどれだけ楽しみだったか…!



音楽も大好きでした。もともとリアルなアイドルの曲とかも好きなんですけど、音楽に乗って、踊るアイドル達、アイドルが身にまとっている、衣装。
なんですか、このクオリティーの高さは!と思いました笑
元々、データカードダスのゲーム発信みたいなので、衣装が細かいはずだ!

だけど、1話のLIVEシーンの絵はヒドかったんですよ笑
ゲームの絵がそのまま出てきた感じで、さっきまですごく可愛かったじゃん、なにこれ!状態でした。笑
でも話数を重ねていくごとに、違和感がなくなるようになりました。
それは私の目が慣れていったわけではなく。


今、放送している3期はLIVEシーン、もっといいです!
曲もいいし、まずステージがすごくよくなってます☆彡
まあ、ストーリーは1期がピカイチなんですが、
1期を、LIVEシーンだけ取り直しで、再度放送…とかしてくれないかなあ…{/netabare}





★視聴メモ(更新する予定です♪)

投稿 : 2024/11/23
♥ : 21

66.8 9 トレーニングで熱いなアニメランキング9位
アイシールド21-EYESHIELD21(TVアニメ動画)

2005年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (384)
2242人が棚に入れました
私立泥門(でいもん)高等学校に通う気弱な高校生、小早川瀬那は入学早々ひょんな事から泥門高校アメフト部「泥門デビルバッツ」に主務として入ることになった。
その帰り道、彼をパシリにしていた不良たちに絡まれ、逃れるために泥門駅まで爆走して駆け込み乗車をした。それを目撃したアメフト部主将ヒル魔に翌日強制的に選手にされ、唯一の取り柄である俊足で選手登録名「アイシールド21」として試合に参加することになる。
多くの強豪と戦いアイシールド21として瀬那自身も成長していくことで、全国大会決勝(クリスマスボウル)出場を仲間達と共に目指していく。

◎TARGET さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

どんなに絶望的な状況でも最後まで絶対にあきらめない男たち

❏総評

原作者は「稲垣理一郎(原案)、村田雄介(作画)」。

ネタバレしない程度にあらすじ

部員2人で部活動すらままならない弱小の泥門高校アメフト部
「泥門デビルバッツ」が、主将のヒル魔(蛭魔)があらゆる手段を使って
仲間を集めながら共に成長し、ライバル校の猛者達と切磋琢磨
しながら、クリスマスボウル(※)出場を夢みて努力奮闘するという、
スポコンアニメの王道とも言える作品。

(※クリスマスボウルとは高校野球で言う甲子園決勝戦のこと。)


作者も公言しているが「リアル40%、ファンタジー60%」の作品なので
いわゆる少年漫画向けの一般的なスポコン漫画同様、演出は
かなりオーバーではある。反面、アメリカン・フットボールを全く
知らない人が見てもわかりやすく、アメフトがいかに面白いスポーツか
視聴者に感じさせるよう色々工夫されているように感じた。


❏アメフトアニメとしての見所

アメフトは他の一般的な球技と異なり、ポジションそれぞれに求められる仕事が
かなり限られているので、ジェネラリストだけでではなく「○○しかできないけど
他はからきしダメ」といったスペシャリストの活躍が許される唯一のスポーツ
と言っても過言ではない。

だから主将のヒル魔は、

小さい頃からいじめられっ子で不良にパシられてきた「逃げ足」だけが取り柄の
主人公のセナをスカウトしたり、野球部で2軍にも入れないが「ボールのキャッチ」
だけは誰にも負けないモン太をスカウトしたりして、他のスポーツでは活躍が難しく
埋もれてしまうような凡人達の個性、「アメフトの世界では光り輝く個性」を見極め、
スペシャリストの集団を作っていく。

しかし当然、1つだけできるより2つも3つももしくは何でもできる選手の方が
選手としては使いやすいのも確かである、しかしそのようなプレーヤーは
皆アメフトの名門高校でプレイしており、泥門高校には居ない。だからヒル魔は
そんな個性的なメンバーを自らの頭脳をフル活用して、効果的な場面で
効果的に使っていくことで本来勝てないような格上の相手にも勝つための
活路を見出してゆく。

アメフトは体力だけの戦いではなく、将棋のようにプレイヤーを駒として
どのようにプレイさせるかで戦局が変わっていく頭脳スポーツなのである。

これらの選手スカウティングから選手へのコーチング、さらに選手本人の
がんばりによる成長までの過程と、ヒル魔の試合中、試合前の頭脳戦/心理戦が
このアメフトアニメの最大の見所である。


❏原作>アニメ

途中、原作の連載に追いついてしまった際のオリジナルストーリーは
盛り下がるものの、原作に沿った方のストーリーラインは原作と遜色ない
レベルですごく面白くできている。

オリジナルストーリーは「ながら見」「1.5倍速」で見ればOK。

アニメの方はストーリーライン上かなり盛り上がってる所で
打ち切りになってしまったので、その後の話は原作で必ず読もう。
というか、読まずにはいられないはず。

主役の1人「ヒル魔」の声優がロンブー敦なのだが、かなりのハマリ役だった。
賛否両論あるが、個人的にはかなりキャラにマッチしていたと思う。
彼はプロの声優ではないので、最初ちょっと下手っぴーだったが、
徐々に良くなっていき途中からは声優として違和感を感じなくなっていった。

あとチアリーダーの「瀧鈴音」役の声優さんが素敵だったので、調べてみたら
なんと「しょこたん」だったw 全然気付かなかった…


❏蛭魔妖一という男

当作品の表の主人公を「小早川瀬那」とすれば
裏の主人公は「蛭魔妖一」である。

「小早川瀬那」はこのチームが勝つためのキーマンの一人であることは事実だが、
選手層も薄く、初心者ばかりのチームを勝利に導いていく大役を担っているのは
圧倒的にヒル魔の方なのである。

上にも記載した通りアメフトは同じプレイヤーで戦っても、戦術次第で強くもなれば
弱くもなる要素がとても強いスポーツなので、心理戦、頭脳戦を介して戦況に応じて
戦術を臨機応変に組み立てられるヒル魔こそが最大のキーマンなのである。

週間少年ジャンプの作品なので、セナが主人公だが、
青年誌向けの連載だったら、ヒル魔を主人公にする設定でもいいぐらいである。

大人(特に社会人)が見る場合は、ヒル魔の勝利への執念と行動力、
どんなに絶望的な状況でも心折れずに最後まで勝利までの道筋を
冷静に考え続ける姿勢に考えさせられる場面もあるのではないだろうか。


❏最後に

最後まで絶対にあきらめない熱い心
狡猾な心理戦、頭脳戦

色々な要素が楽しめるスポコンアニメの良作!

投稿 : 2024/11/23
♥ : 3

prost さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

うん、おもしろかった!

アメフトという競技そのものを知らなかったけど、逆輸入状態でハマった作品。
アメリカで人気のスポーツらしいのは、秒単位で試合が展開しちゃう早さ。
攻守同じメンツなのに体力持っちゃうとことかちょっと無理な展開もあるけど、許せちゃうのはなじみがないスポーツだからかな?
キャラクターの個性は圧倒的におもしろい。
頂点めざすスポ根アニメだけどキャラの心理的成長とうまくあっててしつこく感じないと思う。
後半部の閉め方があまり納得できなかったのが残念。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 0

nani-kore さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

今さらアイシールド21☆

自分にカツ!を入れたい時、なんだか熱~いスポコンアニメを観たくなりませんか?
そんな時にはジャンプのスポコンアニメ、ピッタリですね!
美形が多くて女子にも馴染やすい「黒子のバスケ(大好き★)」に対し、美形こそ少ないですが、本作はヤケドしそうに熱い!!
アメフトへの情熱で繋がる、少年たちの熱い友情に胸打たれ、現在65話まで中毒状態です;
しかしまだ折り返し地点にも至ってない。。145話もあるぅ;

ポセイドン戦から美形が増えてきて、女子にはウレシイ♪
みなさんのレビューを読むと、マンガの方が評価が高いみたいですが、アニメの画の方が私は好きです。
マンガの画はとても上手なのですが、デフォルメがあまり好みじゃなくて。。アニメではけっこう美形のカケイ君とか、全然美形に描けてないし、セナもアニメの方が断然可愛い~
そのヘタレぶりも、容姿がキュートなら許せちゃいマス♪

声優さんは、影の(真の)主人公ヒルマがロンブーの淳で、ヒロインのスズナがしょこたんだったり、意表を突く豪華さ!
中毒症状が続く限り、観続けますよ~☆☆

投稿 : 2024/11/23
♥ : 16

68.7 10 トレーニングで熱いなアニメランキング10位
艦隊これくしょん -艦これ-(TVアニメ動画)

2015年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (1276)
5686人が棚に入れました
人類がその制海権を失ってしまった世界。海を蹂躙する脅威、それが「深海棲艦」。その脅威に対抗できるのは、「艦娘」と呼ばれる在りし日の艦艇の魂を持つ娘たちだけ――。 深海棲艦に対抗する艦隊の拠点、「鎮守府」。そこは、多種多彩な艦娘が集い、そして日々の演習などで切磋琢磨しながら、共同生活をする場所。その鎮守府にある日、一隻の艦娘が着任する。彼女は、特型駆逐艦―-。その名を「吹雪」。 「吹雪です! よろしくお願いします!」 吹雪の、そして艦娘たちの物語が、今始まります。

声優・キャラクター
上坂すみれ、藤田咲、井口裕香、佐倉綾音、東山奈央、大坪由佳、日高里菜、洲崎綾、野水伊織、種田梨沙、谷邊由美、ブリドカットセーラ恵美
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

OP『海色』歌詞に示される核心テーマ。日本海軍の栄光と悲劇をモチーフとした人気ゲームのアニメ化

《各話タイトル&評価》

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に疑問を感じた失敗回
?は内容が微妙で現時点で評価保留の回

{netabare}【第1話】 「初めまして!司令官!」(1/7放送) ★★
【第2話】 「悖らず、恥じず、憾まず!」(1/14放送) ★★
【第3話】 「W島攻略作戦!」(1/21放送) ★
【第4話】 「私たちの出番ネ!Follow me!」(1/28放送) ★
【第5話】 「五航戦の子なんかと一緒にしないで!」(2/4放送) ☆
【第6話】 「第六駆逐隊、カレー洋作戦!」(2/11放送) ☆
【第7話】 「一航戦なんて、大ッッキライ!」(2/18放送) ☆
【第8話】 「ホテルじゃありませんっ!」(2/25放送) ★
【第9話】 「改二っぽい?!」(3/4放送) ☆
【第10話】 「頑張っていきましょうー!」(3/11放送) ☆
【第11話】 「MI作戦!発動!」(3/18放送) ★
【第12話】 「敵機直上、急降下!」(3/25放送) ☆{/netabare}

※以下、時系列での内容レビュー・感想+キーワード&解説
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【第1話】 「初めまして!司令官!」(1/7放送)視聴直後の感想

《とりあえず第1話は◎。方向性がまだ見えず期待と不安が交差するスタート》★★

原作ゲーム未プレイ。
作画は当然ながら良質で、キャラ設定・音楽も良い感じでした。
肝心のストーリーは、第1話では方向性も皆目分からないし、これからなのだけど、ちょっとワクワク感があって好感を持ちました。
ただし、先の大戦当時の日本海軍の艦艇名称が矢継ぎ早に出てくるので、予備知識がない人は視聴を続けるのは少し厳しいかも(※対策として以下のレビューに ◆キーワード&解説 を多数盛り込みました)。

◆キーワード&解説
{netabare}
¶鎮守府
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8E%AE%E5%AE%88%E5%BA%9C_(%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%B5%B7%E8%BB%8D)

鎮守府(ちんじゅふ)は、かつて日本海軍の根拠地として艦隊の後方を統轄した機関。
横須賀(神奈川県)、呉(広島県※本作のモデル地)、佐世保(長崎県)、舞鶴(京都府)の4箇所に設置。

¶艦艇の種類
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%B8%9D%E5%9B%BD%E6%B5%B7%E8%BB%8D%E8%89%A6%E8%89%87%E9%A1%9E%E5%88%A5%E5%A4%89%E9%81%B7

※下段はネーミングルール(※艦名は本作品に登場したもの。§はセリフが多い重要キャラ、-は姉妹艦)

(1)戦艦
※旧国名が規則だが(例:長門§-陸奥§、大和§)、巡洋戦艦の場合は山岳名(例:金剛§-比叡§-榛名§-霧島§)
※長門は連合艦隊(旧日本海軍の合同艦隊)旗艦を最も長く務めた艦であり、本作でもそれを意識して{netabare}提督(司令官)の意を受けて各艦に指令を下す艦(秘書艦){/netabare}となっている。
※なお戦艦のうち、比較的小型で巡洋艦並の高速機動力を誇るが、主砲火力や艦体防御力が通常の戦艦に比べて弱い艦を、特に巡洋戦艦と呼ぶ(高速戦艦とも)。

(2)空母
※縁起の良い実在または想像上の飛翔動物名だが(例:翔鶴§-瑞鶴§、蒼龍、飛龍、翔鳳、大鳳§)、もともと戦艦や巡洋戦艦として建造開始されたのち空母に転用された艦はそれぞれ戦艦・巡洋戦艦のネーミングルールのままとなっている(例:加賀§、赤城§(主人公の憧れ))
※なお正規空母(軍艦として建造された大型空母)と軽空母(商船からの改造が多い。護衛空母とも)の区別あり。

(3)一等巡洋艦(重巡洋艦)
※山岳名(例:愛宕§-高雄§、足柄§-羽黒-那智、青葉)
※ただし当初軽巡洋艦として設計されたのち重巡洋艦に転用された艦は軽巡洋艦のネーミングルールのまま(例:利根§-筑摩、最上)

(4)二等巡洋艦(軽巡洋艦)
※河川名(例:川内§-神通§-那珂§、北上§-大井§-球磨-多摩、夕張、大淀)
※なお、二等巡洋艦は駆逐艦を引き連れて水雷戦隊を結成し、夜戦を仕掛けることが多い({netabare}「夜ならば・・・」というセリフが何度も出てくるのはそのため{/netabare})

(5)一等駆逐艦
※気象や時・音に関する名称(例:吹雪§(主人公)、夕立§、暁-響-雷(いかづち)-電(いなづま)、島風§)
※陰暦の月名称(例:睦月§(主人公の親友)-如月§-弥生-望月)
※なお、特型駆逐艦という呼称は吹雪型(特Ⅰ型)駆逐艦に対して最初に付けられたものだが、後継の綾波型(特Ⅱ型)、暁型(特Ⅲ型)もある。

(6)二等駆逐艦
※縁起の良い植物名称(本作には登場しないと思われる)

(7)水上機母艦
※縁起の良い抽象語彙(例:千代田、千歳)

(8)給糧艦(食糧補給艦)
※海峡の名称(例:間宮§)

(9)その他
※登場したら追加予定
{/netabare}

◆現状での違和感と期待

2013年秋に放送された『蒼き鋼のアルペジオ-ARS NOVA-』が、{netabare}軍艦形態そのものは確保しながら、その制御ユニットとしてメンタルモデルという擬人化艦娘を設定して、その感情変化を巧みに描き出した{/netabare}のに比べると、どうしても{netabare}少女の容姿のままの艦娘達が砲塔や盾を装着して海上で敵と戦闘する{/netabare}、というスタイルは、今のところ迫力不足なだけでなく説得力に欠けるものに見えてしまいます。
今後、ストーリーが進むにつれて、この違和感が解消されていき、終盤ではこの作品ならではの魅力に変わると良いのですが。

とにかく、多くの人が感動する名作・・・というようなストーリー面での大成功は要らないので(というよりアニメの設定上、無理だと思う)、去年のラブライブ!(※シナリオ構成が同じ花田十輝氏)のような感じで原作人気を一層盛り上げる手堅い成功を収める作品に育って欲しいものです。

あと史実に基づく艦の個別エピソードをどのくらい盛り込むのか(あるいは盛り込まないのか)、にも注目です。

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【第2話】 「悖らず、恥じず、憾まず!」(1/14放送)視聴直後の感想

《第2話でストーリーの方向性が少し見え始めた?嬉しい史実リスペクト》★★

悖(もと)る、とは「道理に背く、約束を破る、歪む」という意味。
憾(うら)む、とは「外的な刺激によって心に不満や残念を感じる」という意味。

◆キーワード&解説
{netabare}
¶特型駆逐艦(吹雪型駆逐艦)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%B9%E9%9B%AA%E5%9E%8B%E9%A7%86%E9%80%90%E8%89%A6

ワシントン海軍軍縮条約(1922年)で戦艦、空母および巡洋艦の建造制限を受けた旧日本海軍は、補助艦艇である駆逐艦に重装備を施して英米に対する海軍戦力の劣勢を補おうとした。
そのために新規に建造されたのが、吹雪を1番艦とする「特型駆逐艦」で、戦艦・空母クラスの巨艦をも撃沈できる61cm魚雷や、駆逐艦としては強力な12.7cm砲を装備したために、従来の駆逐艦よりも艦上部が重く、運航時のバランスを取るのが難しかった。

※本アニメ中で、吹雪が{netabare}「トップヘビーでバランスが悪い」と先輩の艦娘達から指摘されている{/netabare}のはそのため。
※しかし、提督(司令官)や赤城先輩、さらに軽巡洋艦の3姉妹(川内、神通、那珂)達が、{netabare}新入りの吹雪に大きな期待を寄せて、彼女の頑張りを評価しようとしている{/netabare}のは、上記のように特型駆逐艦にかけられた旧日本海軍の期待の反映。

¶酸素魚雷
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%85%B8%E7%B4%A0%E9%AD%9A%E9%9B%B7

本アニメの講義に登場する「酸素魚雷」は、先の大戦当時、旧日本海軍が世界で唯一開発に成功していた高性能魚雷で、圧縮空気を使った従来型の魚雷よりも、速度・炸薬量で勝るばかりでなく、水中で容易に二酸化炭素に溶解する酸素の特性から、ほぼ無航跡かつ長射程(従来型の数倍)を実現して、旧日本海軍の虎の子兵器となっていた。

※本アニメ中で、吹雪が所属する{netabare}水雷戦隊(軽巡洋艦と駆逐艦からなる、強襲夜戦を得意とする戦隊)にも、正規空母(赤城・加賀)を中心とする航空戦隊や戦艦(金剛・比叡)を中心とする支援戦隊と同様に、提督(司令官)や長門(秘書艦)から大きな期待が寄せられている{/netabare}のはそのため。
{/netabare}

◆迫力のOP「海色」から見えてきた?本作の方向性

第1話でラスト付近に特殊EDとして流れた「海色」ですが、楽曲1~2番のミュージッククリップが公開されています。
しかし正確な歌詞がまだ発表されておらず、肝心の英語部分がはっきりしません。
(2/18のOPシングル発売日までお預け→2/18確定)


OPもしくはEDに、その作品の制作者が視聴者に届けたい作品テーマやメッセージが篭められおり、それらを読み解くことによって作品テーマの理解が進むケースは、とても多いのですが(というより常識になっている)、この作品の場合でも、やはりそうなるのか?

特に、艦娘は先の大戦当時に実在した軍艦の擬人化であり、「その記憶をある程度有しており、それに因(ちな)んだ人格やトラウマを有している者もいる」という原作ゲームの設定を考えると、OP歌詞にある「私」=艦娘=実在した軍艦となり、意味深です。

これは相当ポレミカル(論議を呼び起こしがち)で刺激的な歌詞だと思いました。
今後のストーリー展開に注目です。

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【第3話】 「W島攻略作戦!」(1/21放送)視聴直後の感想

《第3話で史実回収イベントを敢行!物語は一気に悲劇性を帯びて、艦娘たちの行方が心配・・・》★

◆放送前の予想

果して、{netabare}駆逐艦如月(きさらぎ)の運命{/netabare}は・・・!

※W島は{netabare}ウェーキ島(ウェーク島){/netabare}を暗示。
※史実では、この島の攻略作戦で{netabare}駆逐艦如月と疾風(はやて)が轟沈{/netabare}している。

本作にシリアス展開があるのか否か、あるとしたらどの程度か、の指標となる注目回



◆放送後の感想

(´・ω・`) ヤッテクレタネ;;

今回、史実回収イベントが確認されたことにより、第2話放送直後から気になっていた事ですが・・・
OP動画の最初の部分に、{netabare}正規空母=赤城・加賀両艦娘の凛々しい上半身のアップ・シーンに一瞬赤いフラッシュがかかる{/netabare}箇所があり、動画を一時停止して確認したところ、{netabare}案の定ミッドウェー海戦で両空母が大破炎上している艦影の画像が挿入されていて、この感じだと両艦の悲劇回収はどう見ても必至と思います{/netabare}(いわゆるフラグ)。

⇒ここが本作のクライマックスとなると予想。

※私は、第1話の感想に書いたように、このアニメは原作ゲームの人気を維持し盛り上げることを第一とした手堅い作りになると思っていたし、最悪の場合、艦娘たちがキャハハ・ウフフするだけのギャグ多めの固定ファン向け日常ほのぼのアニメになっても仕方ないかな、くらいに見ていたのだけど、守りに入らず逆に、アニメはアニメとして果敢に討って出てきたことに驚くとともに、制作者側の心意気をちょっと応援したい気持ちになりました。

※原案ストーリー・コンセプト=田中謙介氏の2013年9月のインタビュー記事(田中氏の基本的な考えと共に、様々な艦娘の名前・絵柄が紹介されており参考になります)
http://www.famitsu.com/news/201309/07039658.html
http://www.famitsu.com/news/201309/08039659.html

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【第4話】 「私たちの出番ネ!Follow me!」(1/28放送)視聴直後の感想

《第4話は武勲艦・金剛四姉妹のターン。日本海軍の栄光と悲劇をモチーフとした人気ゲームのアニメ化》★
{netabare}
英国帰りの巡洋戦艦(高速戦艦)金剛と姉妹艦、さらに駆逐艦島風も活躍。
{/netabare}

◆キーワード&解説
{netabare}
¶金剛(戦艦)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E5%89%9B_(%E6%88%A6%E8%89%A6)

金剛は1913年(大正2年)に竣工・就役した英国製の巡洋戦艦(高速戦艦とも呼ばれる)。
英ヴィッカース社は日露戦争(1904-05年)で活躍した戦艦三笠の製造元で、日本海軍との良好な協力関係の下、金剛を設計・製造、なおかつ同社の強力な技術協力により、金剛型の姉妹艦(比叡-榛名-霧島)が国内メーカーにより製造されることになり、以降、日本海軍の主力艦は全て国産化されることになった。
金剛型より新しく主砲火力も強力な、長門型(長門-陸奥)さらに大和型(大和-武蔵)の大戦艦が、通常は司令官が座乗し艦隊の象徴となるフラッグシップ(旗艦)となることから前線への投入が避けられたことと対象的に、高速機動力を誇る金剛型巡洋戦艦は繰り返し最前線に投入されて活躍し、一番艦金剛は日本海軍の最高殊勲艦(他に空母瑞鶴、駆逐艦雪風など)となり、姉妹艦もそれぞれ赫赫たる戦績を残した。{/netabare}

◆第7話辺りに来る?次の山場に向けて、しばらくは人気艦の紹介回が続く気配
{netabare}
本作の核心的テーマが謳われていると雑誌で公式アナウンスのあったOP『海色(みいろ)』のシングルリリース&歌詞判明が2/18(第7話の放送日)であることから、第3話に続くシリアス展開が来るのはここが最有力と推測します。
それまでの溜め回として、しばらくは今回の金剛四姉妹など原作ゲームでの人気艦の活躍を描く紹介回が続くと予想。{/netabare}

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【第5話】 「五航戦の子なんかと一緒にしないで!」(2/4放送) ☆

{netabare}第三水雷戦隊は解散となり、吹雪は新たに編成された第五遊撃部隊に配備されることに。
同部隊は、①巡洋戦艦1隻=金剛、②正規空母2隻=もと一航戦(第一航空戦隊)の加賀・もと五航戦(第五航空戦隊)の瑞鶴、③軽巡洋艦(但し重雷装艦)2隻=北上・大井、④一等駆逐艦1隻=吹雪、の計6隻で、この個性派揃いの部隊のフラグシップ(旗艦)を誰にするかでひと悶着し、意外な結果となる。{/netabare}

◆キーワード&解説
{netabare}
¶瑞鶴(空母)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%91%9E%E9%B6%B4_(%E7%A9%BA%E6%AF%8D)

正規空母瑞鶴(ずいかく)は、初参戦となった真珠湾攻撃(1941年12月)からレイテ沖海戦(1944年10月)での轟沈まで日本海軍の機動部隊主力として活躍し続け、姉妹艦翔鶴(しょうかく)(マリアナ沖海戦(1944年6月)で轟沈)と共に歴戦の殊勲艦とされる名空母。
瑞鶴の轟沈により、日本海軍は事実上、航空機動力を喪失した。

¶重雷装艦(じゅうらいそうかん)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8D%E9%9B%B7%E8%A3%85%E8%89%A6

日本海軍の虎の子兵器である酸素魚雷を重装備した二等巡洋艦(軽巡洋艦)で、具体的には北上・大井の2隻。{/netabare}

===========================================================
【第6話】 「第六駆逐隊、カレー洋作戦!」(2/11放送)☆

{netabare}第六駆逐隊に配属の一等駆逐艦(暁型=特Ⅲ型)暁-響-雷(いかづち)-電(いなづま)4隻のインドシナ海域・インド洋方面での活動史実をモチーフとした話か。
※雷(いかづち)が轟沈した敵艦の乗組員多数を救助した史実は有名。
http://kancolle.doorblog.jp/archives/31667176.html

※放送後の感想

全然違うじゃないか(笑)。今回は{netabare}海軍カレーをモチーフとした完全なコメディ回{/netabare}でした。{/netabare}

◆キーワード&解説
{netabare}
¶海軍カレー
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%B7%E8%BB%8D%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%BC{/netabare}

===========================================================
【第7話】 「一航戦なんて、大ッッキライ!」(2/18放送) ☆

おおよそ予想通り、第7話から再び史実をモチーフとしたシリアス寄りのストーリー展開に突入か。

※FS作戦・MO攻略作戦は、ともに先の大戦初期(1942年春)に企画された日本軍の米豪遮断作戦の一環で、
①米豪両国を結ぶ海上補給線上にあるフィジー(F)・サモア(S)両島の攻略を目指したもの→FS作戦
②豪州北方にあるニューギニア島の要衝ポートモレスビー(MO)の攻略を目指したもの→MO攻略作戦

※このMO攻略作戦遂行のため派遣された日本海軍の空母機動部隊に対して、その暗号を密かに解読し作戦目的を把握していた米豪側も空母機動部隊を出撃させたため、史上初の空母機動部隊同士の海戦が行われることになった(1942年5月の珊瑚海海戦)

◆キーワード&解説
{netabare}
¶珊瑚海海戦(1942年5月)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8F%8A%E7%91%9A%E6%B5%B7%E6%B5%B7%E6%88%A6

この海戦の結果、米豪側は{netabare}正規空母1隻轟沈(レキシントン)・1隻中破(ヨークタウン){/netabare}、日本側は{netabare}軽空母1隻轟沈(翔鳳)・正規空母1隻中破(翔鶴){/netabare}となり、日本側の戦術的辛勝となったが、MO攻略作戦は中止され、米豪遮断は失敗したために、米豪側の戦略的勝利と評価されている。

※アニメでも、{netabare}史実どおり軽空母1隻轟沈(翔鳳)・正規空母1隻中破(翔鶴)という描写{/netabare}となっている(加えて{netabare}暗号も漏れている{/netabare})ため、この後間もなく実行された{netabare}MI作戦(ミッドウェー攻略作戦、1942年6月){/netabare}がアニメでも描かれる惧れが一層高まりました(第9話以降か)。{/netabare}

===========================================================
【第8話】 「ホテルじゃありませんっ!」(2/25放送) ★

戦艦大和登場!(※艦内設備が充実し居住性も良かったので他艦の乗組員から「大和ホテル」と揶揄されていた)

===========================================================
【第9話】 「改二っぽい?!」(3/4放送) ☆

{netabare}駆逐艦三人娘の中では影の薄かった夕立が、大規模改装を受けて戦力を大幅UP、吹雪の憧れの赤城先輩のいる第一航空戦隊に配属されることになります。
一方、第五遊撃部隊の旗艦として頑張ってきたはずの吹雪には、部隊解散の上、鎮守府に至急戻るように指令が下されます。
気持ちが折れそうになっていた吹雪に赤城先輩が掛けた言葉は「努力に憾みなかりしか」。
第1話冒頭のナレーションにも出て来た海軍兵学校・海自幹部候補生学校で継承されている五つの訓戒の一つです。{/netabare}

◆キーワード&解説

¶五省(ごせい)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%94%E7%9C%81

===========================================================
【第10話】 「頑張っていきましょうー!」(3/11放送) ☆

{netabare}鎮守府に戻った吹雪たちが見たものは敵機の爆撃を受けて煙をあげる施設でした。
行方不明の提督から吹雪に託された指令は「改になれ」。吹雪の特訓が始まります。{/netabare}

◆キーワード&解説

¶ドーリットル空襲(1942年4月)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%AB%E7%A9%BA%E8%A5%B2

米軍機による本土初空襲。
日本軍が南方に戦力を展開している隙を突かれたこの空襲は、被害は小規模ながら衝撃が大きく、敵機動部隊の脅威を取り除くことを目的としたMI(ミッドウェー)作戦発動の誘因となった。

===========================================================
【第11話】 「MI作戦!発動!」(3/18放送) ★

ラスト2話はOP映像にも予告されていた大詰めです。

◆キーワード&解説

¶ミッドウェー海戦(1942年6月)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%83%E3%83%89%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%BC%E6%B5%B7%E6%88%A6

史実では、日本軍が正規空母4隻轟沈(赤城/加賀/飛龍/蒼龍)・米軍が正規空母1隻轟沈(ヨークタウン)という日本側の惨敗に終わり、日米の形勢が逆転してしまった海戦として有名。
※空母赤城は、敵機の爆撃を受けて大破炎上し、総員退艦のあと護衛の駆逐艦により雷撃処分されて轟沈。

赤城先輩に憧れる駆逐艦吹雪の成長・奮闘物語として描かれてきた本作が、こうした史実を踏まえて、どのような結末を描き出すのかに注目です。

===========================================================
【第12話】 「敵機直上、急降下!」(3/25放送) ☆

{netabare}史実のミッドウェー海戦では、航空戦力としては

(1)日本軍は空母6隻参戦(うち4隻轟沈)、
(2)米軍は空母3隻参戦(うち1隻轟沈)+ミッドウェー島基地航空部隊

の対決となり、本作でも危うく空母タイプの艦娘4人が轟沈しそうになったのですが、主人公吹雪や提督の機転、そして艦娘たちの団結により「歴史の強制力」を打ち破って敵空母3隻撃破+敵航空基地破壊という勝利をもぎとることに成功しました。{/netabare}

1クールではどうしても消化不足感が強く残るラストだっただけに「続編 制作決定!!」のアナウンスは素直に嬉しく思いました。

◆キーワード&解説

¶大鳳(たいほう)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%B3%B3_(%E7%A9%BA%E6%AF%8D)

投稿 : 2024/11/23
♥ : 92
ネタバレ

らいむぐりーん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

面白くなるのは3話から。史実に基づく点が何よりの救い。

萌えミリタリーですね。
艦隊を擬人化してます。
ストーリーは、
ぶっちゃけほとんどあってないようなものです。
花田さんもネタ切れ感があったのかな?
敵キャラもあまり印象に残りませんでした。

ただ、3話「W島攻略作戦!」で
{netabare} 如月が轟沈してしまうというまさかの如月死亡フラグに心が揺れました。
「まぢで...( ゚Д゚)ウワー」
艦これというゲームの性質・土壌・風潮を考慮しても
有名艦隊キャラを轟沈させて退場させる思い切りの良さにショックを....
自分の中で、これからの続きが気になるキッカケになりました( 一一)
そして普段のED「吹雪」が流れることなく「Let’s not say ”good bye”」が流れ3話が終わります。
この演出には、さすがと思いましたー( ̄▽ ̄)
あの重々しい引きで、いつものアゲアゲ「吹雪」が流れちゃうと雰囲気パラドックス発生しちゃいますもんw {/netabare}
この点は、高得点あげちゃいましょう。
一見の価値アリです。


そして本作の特徴ともいえる
声優さんの複数キャスティング、案外有りカモです。
1人何役も演じてます。
佐倉綾音さんは驚愕の8キャラ!
(長門、陸奥、川内、神通、那珂、球磨、多摩、島風)
東山奈央さんも多めです。
(金剛、比叡、榛名、霧島、高雄、愛宕)
聞けばすぐわかると思いますが、金剛はきっときんモザに親戚がいます。
(ユニオンジャックのあの子デースw)


キャラが皆かわいいので、ブヒる目的には優秀。
百合な雰囲気もちょいちょい。
貧乳は艦隊ものならではの「甲板胸」だそうです。
OPとEDはノリノリですねーよく聴きます(/・ω・)/

数回観てみて決まった推しメン。
島風型1番艦駆逐艦「しまかぜ」ちゃん CV佐倉綾音
赤白のニーハイにTバックというあざとい武装ですが、
ゲーム内でも速さが際立ち、機動力高しという。
レア度も高い点からも評価させていただきました。

おすすめ回は第六回の{netabare}カレー回。
サービス回の匂いプンプンですが、かわいいキャラが競ってカレーを作るという、
なんとも戦闘に関係なさがシュールで良かったですねw
第六駆逐隊の4人の子娘たちが、「レディーの嗜み」を高めようと頑張るとこは {/netabare}
非常にGJでした!
1話くらいこんな回はなくちゃね( ̄▽ ̄)


本来、人を殺傷させるために作られた武装艦隊。
これを戦後70年たった今、
萌え要素を兼ね備えたミリタリーアニメの素材になるとは、
かつて我々の先祖は想像しただろうか。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 51

chii3n さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

予想外のおもしろさ!!

今回まだ三話までしか見ていませんがもう感想を書いていこうと思います。
今回も毎度のごとく四観点から!

 ① 物語・ストーリー
あらすじは、【人類がその制海権を失ってしまった世界。海を蹂躙する脅威、それが「深海棲艦」。その脅威に対抗できるのは、「艦娘」と呼ばれる在りし日の艦艇の魂を持つ娘たちだけーー。深海棲艦に対抗する艦隊の拠点、「鎮守府」。そこは、多種多様な艦隊が集い、そして日々の演習などで切磋琢磨しながら、共同生活をする場所。その鎮守府にある日、一隻の艦娘が着任する。彼女は、特型駆逐艦ーー。その名を「吹雪」。「吹雪です! よろしくお願いします!」吹雪の、そして艦娘たちの物語が、今始まります。(公式HPより引用)】という感じです。アニメになる前から自分も提督なので、気になっていましてやっと今日見れました!ギャグな感じなのかな・・・とみてたらまさかのシリアス!!そして三話でいきなりあの艦娘が・・・!!とまぁこれ以上はお伝えできませんが、いろんな艦娘が出てきてどの艦娘もかわいいし、吹雪を中心とした感じでストーリーが展開されていくので、まぁゲーム未プレイの方でも「意味わかんない!!」とはならないのではないでしょうか。あと変身?シーンがかっこいいです!あれは血がたぎります!!そんな感じで、自分自身が提督なのでちょっと点数かさましして、5点中5点!!

 ② キャラ
自分はけっこう艦これのキャラデザは好きです。あえていうところもなし。
なかなかじゃないかな?なので4点くらいで。

 ③ 作画
戦闘シーンで無理をせずCGを使ったのは、よい判断だったと思います。実際、気になる作画崩壊もなく、CGも自然で・・・。そのおかげか日常風景にも力が入ってるのか絵がきれい!文句なし!!5点!

 ④ 音楽
OPEDどちらもかっこいい!!なかなかの曲を選んできてる!!て感じでこれから楽しみです!!5点にしておきます。

今回も四観点から見ていきましたが(けっこう手抜きですみません・・)アニメの影響で提督増えて欲しいですね・・・。こんなので参考になるのかは分かりませんが艦これの魅力が伝わってくれれば幸いです。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 11

67.4 11 トレーニングで熱いなアニメランキング11位
ベイビーステップ(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (517)
2817人が棚に入れました
勉強にしか興味のなかった主人公・栄一郎(15歳)は、運動不足解消の為に立ち寄ったテニススクールでの出会いをきっかけに、テニスの奥深さに目覚める。 全くの素人だった栄一郎は、身体面での不利を、持ち前の観察・分析力と、徹底して身に付けたボールコントロールで補っていく。
初めは栄一郎のことを相手にしていなかったジュニアテニス界の強豪選手たちも、彼のひたむきな姿勢に触発され、少しずつ意識を変化させていくことに…。

声優・キャラクター
村田太志、寿美菜子、浪川大輔、寺島拓篤、下野紘、柿原徹也、優希知冴

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

フェレールって、なだぎ武とちょっと似てる気がする

<2024/5/13 追記>
視聴完了、録画、Blu-rayにコピー済み
自分の中で評点の基準を変えたので、修正レビューです。
(4.6→4.2)

テニスアニメとしては白眉
80点/100点満点


<2017/10/9 初レビュー>
王道のリアル系テニス漫画のアニメ化。
元々原作が好きでしたがアニメ化も完璧。
さすがNHK。

以下、多少のネタバレ含まれますが軽いものですのでご容赦ください。

主人公は文化系ガリ勉秀才優等生の超真面目な丸尾(マルオ)くん。
そう、あの国民的日曜夕方アニメの丸メガネ委員長と同じ名前。
丸メガネ委員長からメガネ外して少し爽やか、更にメンタルを強烈にタフにすると、ベイビーステップのマルオくんとほとんど区別つかないと思います。

そんなマルオくんが高校に入り、健康のために丁度良いスポーツはないかと探すところから、この物語は始まります。
勉強が大事なので部活のような本気の体育会系ではなくて、手軽にできる全身スポーツを。

こんな感じでいろいろ探してるうちに、テニスクラブと出会ってしまい、ヒロインと出逢い、いろいろあってマルオくんはついにプロテニスプレイヤーになることを目指してしまいます。
(ちなみにテニスは野球などと違い、本気で上を目指す人は部活ではなく、民間のテニスクラブに所属することが多いようです。)

とは言っても高一で文化系人間がテニスのプロを目指すって尋常じゃない 笑。
もちろんマルオくんにも強みはあるのですが、テニス選手としては体格的に恵まれていない方です。
ましてやプロ目指す連中なんて小学生からバリバリやってるのばっかなのに。

でも、この漫画はそんなマルオくんを可能な限りリアルに描いてます。
だから、夢があっていいなー。と。

マルオくんは一つ一つ、それこそタイトル通りの「よちよち歩き」で、でも着実に成長していきます。
最初はど素人の打ち方から始めて。
体力もごく普通の高一から始めて。
人一倍を通り越した粘り強い努力と精神力で。
周囲も「いつの間に?」という勢いで伸びていきます。
でもでもプロへの道のりは果てし無く遠い。
更に挫折も味わいます。
それでもやはり並外れたメンタルで乗り越えていきます。
このマルオの精神力なら、どんな業界でも大成功修めるんじゃないかな 笑
そうやって少しずつ、ちょっとずつプロに近づいていくストーリーです。

そんなマルオくんのプレースタイルは、スペイン人プロのフェレールみたいな感じ。
強靭なフットワークから生み出される正確で粘り強いグランドストロークを、戦略と戦術で活かしていく。
いわゆる"シコる"タイプ。
地味です。
ビッグサーブも相手を圧倒するフォアもありません。もちろん某テニス漫画の様な物理法則を無視した必殺技もありません。
でも、いやだからこそ面白い。
細かな駆け引きや、自分のメンタルの揺らぎとどう向き合うかといったところから、やはりスポ根で一番大事な「熱い想い」「闘う意思」といったものまで、プレースタイルが地味な分、より一層生き生きと描かれています。

マルオくん以外のテニス選手もたくさん出てきます。
みなキャラはもちろんプレースタイルにリアルな個性があります。
テニスファンならそのプレースタイルから「あ、この人はフェデラーだな」「これは錦織だよね」「これはナダルか?ナダルだな?」「もしかしてデルポトロ」「まさかこれモンフィス?」などという楽しみ方もできます。

ベイビーステップは、テニスファンなら見逃せませんし、テニスに興味ない方でも一度は手に取っていただきたい作品です。

あと一応恋愛もあるよ!

投稿 : 2024/11/23
♥ : 19

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

教科書的テニスアニメ

正統派テニスアニメと言えるでしょう。
スポーツとしてのテニスの魅力を十二分に伝える作品です。

主人公の栄ちゃんは、几帳面な性格。
すぐ何でもノート化する完全記録能力を持っています。
高校に入って、体力増進にでもと選んだのがテニス。
テニスの奥深さや爽快感に魅せられ、本格的に。
コーチや同僚、ライバルたちに触発され、徐々にプロを志します。

テニスは、限られたスペースの中で、死力を尽くす過酷なスポーツです。
体力・技術はもとより精神力・知力・視力・想像力を働かせなければなりません。
また、戦術的な面や相手に応じた柔軟な対応も求められます。
大いに感銘しました。
ホント奥が深いスポーツですね。

テニスプレイヤーにとって、教科書的なアニメではないでしょうか。
スポコン要素は小さく、栄ちゃんの目を通して理論的にテニスを解説・解剖しています。
私のような素人でも、「なるほど!納得!」ですね。
あまりに面白くて、毎回あっと言う間でした。
来年4月からの2期も楽しみです。

本筋には関係ありませんが、私が好きなキャラは姫子です。
純なメガネっ娘で応援したくなりますが・・・。
片想い、たぶん・・・です。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 38

くかす さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

感想

超がつくほど真面目な男がテニスにはまる話です

主人公は頭が良く几帳面、テニスの試合をやるときでさえ
一回一回の軌道とかをノートに書いて対策法を考え
自分の練習不足を補う戦い方をしています

テニスやったことはありませんが相手のコートを64分割して
その1点に狙っていれられるのは異次元じゃないかな?と思いました
実際プロはできるもんなんですかね

つまりどういうことかというと地味です
確かに他のスポーツアニメみたいな派手さはないですが
戦略をめぐらせた頭脳戦が楽しめるテニスアニメです

2期で全国大会とかあるだろうから期待です

投稿 : 2024/11/23
♥ : 15

71.2 12 トレーニングで熱いなアニメランキング12位
月とライカと吸血姫(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (254)
750人が棚に入れました
世界大戦の終結後、世界を二分する超大国、東のツィルニトラ共和国連邦、西のアーナック連合王国は、その領土的野心を宇宙へと向けた。両国は熾烈な開発競争を繰り広げ、そして今――東歴1960年。共和国連邦最高指導者ゲルギエフは、成功すれば人類初の快挙となる有人宇宙飛行計画『ミェチタ(夢)計画』を発令する。そんな折、宇宙飛行士候補生の補欠、レフ・レプスは、ある極秘任務を命じられる。『ノスフェラトゥ計画』――有人飛行に先立つ実験として吸血鬼を飛ばす計画――その実験体、イリナ・ルミネスク を24時間監視し、訓練で鍛えろというのだ。レフとイリナ、人間と吸血鬼、監視役と実験体――種族の壁や国家のエゴに翻弄されながらも、宇宙への純粋な想いを共有し、2人は共に宇宙を目指すこととなる。

声優・キャラクター
林原めぐみ、内山昂輝、日野聡、小松未可子、木野日菜
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

ちょと古い作りのアニメ。だがそれがいい。今期No1ですね。

 さて、本作は冷静に考えると、差別問題の解決の部分のストーリーが甘く、テーマという意味では期待外れかもしれません。もちろん、イリナとレフの頑張りが人の心を動かしたとのは読み取れますが、トップと女性のあの2人は政治的プロパガンダですからね。もう少しここの話に奥行きがあれば差別問題に関しては深まった気がします。

 ただ、です。本作は恋愛ものだと見た場合、あまりこの差別問題を中心にしてしまうと、尺からいって、2人の心理描写を省略したりセリフだけの恋愛ものになってしまったでしょう。ボーイミーツガール…2人の命がけの宇宙飛行そして命がけの恋愛が、差別問題解決への答えだったと思います。

 ちょっと古いタイプのラノベ的な舞台設定と物語に感じますが、それだけにストーリーにボディがあって、見ごたえもあり、何よりキャラがちゃんと活き活きしていました。
 
 古いと言えばアリプロジェクトに林原めぐみさんですからね。ゼロ年代感がすごいですね。古い言葉でいえば「だが、それがいい」ですね。

 アニメにとって作画は大きな要素だと思いますが、本作をみるとやはりストーリー、脚本、そしてキャラだと思います。本作はその意味では私にとってはですが、今年のTVアニメではブルーピリオドと並んでナンバー1かなあ。



以下 視聴時のレビューです。

 あらすじの吸血鬼という単語でちょっと敬遠していましたが、宇宙飛行士ものということで、なんとなく見始めたらまさかの出来でした。非常に面白いです。今のところ今期NO1ですね。もちろん継続視聴です。

 宇宙飛行士ものというよりもそれは物語の設定です。今のところ幹になっているストーリーは、差別される立場でもプライドと強い想いに基づく試練の選択をする吸血姫、そしてそれを支える落ちこぼれた優等生という、差別問題と人間ドラマの部分に注目ですね。
 ですので、気になるポイントは、吸血鬼全体の被差別問題まで行くのか。あるいはヒロインのアイデンティティの問題か、個人的な救済か。それは現実社会でなのか、命の捨て方による魂の救済なのか。または主人公の命がけの献身となるのか。恋愛の行方は?等々ですね。

 キャラデザは萌え絵の要素はあるんですけどちょっと写実が入っていて、物語の雰囲気とあっていてバランスが非常に良かったです。作画も丁寧だし、人も良く動いていました。

 で、7話です。 {netabare}まさか7話でここまでくると思っていなかったです。逆にいえば話の展開が早くて飽きさせません。宇宙開発もの的な詳細な話をばっさりとカットしたのが不満といえば不満ですが、そのおかげでテンポが良くなったのでキャラに感情移入しやすいのはプラスでした。

 吸血鬼が被差別民族のような感じで、命令を聞かざるを得ないヒロイン…という設定と主人公の関係をどう考えればいいんだろうと、初め戸惑いはありました。
 もちろんですが、主人公と心を通わせる展開になります。ただ、ゆっくりとエピソードを重ねながらなので自然と受け入れられます。その意味では4話が良かったですね。レモンの炭酸水をキーアイテムにしたのは良かったですね。吸血の設定もよく物語とマッチしていました。で、7話です打ち上げ成功…そして帰還と。

 そうですね。ここからが重要なテーマです。ヒロインがどうなるのか。なんか死亡フラグみたいなセリフが結構あったので心配ですが、一方で、この主人公ならなんとかしてくれるかも、という期待もあります。


 SF的にいえば、ロケットの技術的問題をどうやってクリアしたのか、という部分が根性論に見えましたね。
 ストーリー的には、吸血鬼の迫害からヒロインが宇宙飛行士に立候補するまでの心理描写が弱いこと、ロケットの研究所の研究者たちがいつの間にヒロインの心情的な味方になっている部分の描写が弱いです。ここがちょっと残念ポイントです。 {/netabare}


9話 とにかく話が面白いですね。宇宙飛行と恋愛。話の本筋が明確です。そして、テンポもいいし、ツンデレ具合がなかなか悶えます。 {netabare}白薔薇ちゃんもデレましたね。結構チョロくて笑いました。ここはもうちょっとなんかあっても良かった気がしますね。そして、ヤキモチ…ラブコメでした。{/netabare}

 後は人種差別問題ですね。ここがちょっとなあなあになりかけてるんでしょうか。それとも何かこれからあるんでしょうか。テーマ的な深掘りは、正直それほどでもない予感があります。

 ですが、とにかく見ていてこれほどワクワクするアニメは久しぶりです。吸血姫という設定と宇宙飛行競争。うまく組み合わせましたね。原作はとりあえず3巻まで買って寝かしてあります。



10話 こういうのが好きです。切なすぎる。

 設定とか作画とかがすごい…ではなく、話が純粋に面白い話っていいですね。ここまでダレるところ無しですね。

{netabare} お別れ前に何気ないデートをする。自分の死を覚悟して。もう切なすぎます。こういうストーリーできちんと恋愛感情の深さとか相手を思いやる気持ちを表現して、別れ際に笑うって…バス停のシーンとかもう涙なくしては見られませんでした。

 イリナちゃんの生存確率が上がってうれしい半面、政治的思惑の外的要因かあと、ちょっとそこは興ざめはありますね。ただ、レフとイリナががんばったから周囲の心を動かしたのかもしれません。
 最後は2人がどこかで会えるのか、心を遠くで通わせて終わりなのかわかりません。{/netabare}

 それにしても、いい話だなあ…。話の面白さなら2021年度TV部門ではNO1候補かなあ…


11話 恋も自由にできない国ではいけません。今時珍しい純愛ですね。

 そう恋も自由にできない国ではいけません。民主主義というのは欠点も多いですが、やっぱり人の気持ちが尊重されるという意味ではベターな選択なのでしょう。話が面白過ぎてこの辺りのテーマを忘れていました。

{netabare}  吸血鬼の差別問題はちょっと浅くなりましたが、2人の気持ちが痛いほど伝わってきてもうペンダントのシーンは涙失くしては見られませんでした。この差別と不自由の中で命がいつ消えるかもしれない状況で、せめて気持ちだけでも伝えたいという…もう苦しいくらい愛おしいです。{/netabare}本当に今時珍しい純愛ストーリーですね。

 暗躍する人々の思惑ではありますが、もうそういう些末なことはいいです。ぜひハッピーエンドでお願いします。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 25

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

共産趣味宣言!

== [下記は第1話視聴終了時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
私が「共産趣味」という言葉を知ったのは、声優の上坂すみれさんがそれについて語っていたのを聞いたのがきっかけです。

作中の共和国の政治体制やメカなどがソ連的なノスタルジーを誘う物だったので、レビュータイトルは「共産趣味宣言!」としました。

本作のモチーフは史実でいうと主に1950~1960年代に行われた米ソの宇宙開発競争です。米国サイドに立った有名な『ライトスタッフ(The Right Stuff)』という映画がありますが、本作は「共産趣味」とは切り離せないソ連サイドに立った作品です。

ただし、作中の国名(ツィルニトラ共和国連邦とアーナック連合王国)やロケットや人工衛星などのの機体名は架空の物に置き換えられています。

クドリャフカにあたると思われるライカ犬も出てきますし、たぶんガガーリンやテレシコワに相当しそうな宇宙飛行士候補生も出てきます。

両大国はどちらも人類初の有人飛行を目指して競争しています。そこで人間に先立ち動物実験としてソ連はライカ犬を打ち上げています。史実では人間の直前には霊長類などが打ち上げられていますが、本作では「吸血鬼を打ち上げよう」というなかなかに荒唐無稽な話になっています。

どうやら吸血鬼のイリナは人間扱いされていないようなのですが、外見的にほぼ人間ですし言葉によるコミュニケーションも可能です。イリナの世話係に任命されたレフの心情やいかに、といった感じのお話になるんでしょうか?

余談: 本作の原作はガガガ文庫刊行のライトノベルらしいのですが、内容的にはかつての朝日ソノラマ文庫みたいな雰囲気の懐かしさを感じます。まあ、単なる気のせいかもしれません。
== [第1話視聴終了時のレビュー: ここまで。] ==

2021.10.13追記:
第2話で、旧ソ連で流行ったと噂された物をモデルにした、炭酸水の自動販売機が出てきましたね。普通の飲料水に、購入時に炭酸ガスとシロップを混入する仕組みらしいです。

宇宙飛行士訓練施設を含めた旧ソ連の「星の街」をモデルにしていると思われる街並みや訓練装置の描写も良く描き込まれていると思います。

2022.2.2追記:
アニメは爽やかに終わったけど、原作はこれ以降の話があるみたいだからこの先はまた何やら闇はあるんじゃないかという気はしますよね。(未読)

投稿 : 2024/11/23
♥ : 36

ひろたん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

月と星空と彼の横顔

主人公は、吸血鬼の女の子のイリナ。
そして、もう一人の主人公は、宇宙飛行士を目指す軍人のレフ。
この物語は、この二人のちょっと変わった恋物語です。

まず、エンディングがとてもロマンチックです。
星空の下、二人がサイドカーに乗っています。
これだけでもかなりいい感じなのですが、素晴らしいのはその構図。
レフがバイク側で運転して、イリナが少し低い位置のサイド側に着座しています。
そして、イリナがレフの横顔と星空を一緒に見上げていて、これが素敵すぎ。

また、このエンディングでは、イリナの顔は映りません。
すべてうしろ姿です。
これが意味するのは、このエンディングは、イリナ視点だということです。
"彼の横顔"を見つめ、"星空"を見上げている。
そして、その視線の先にはロケットで彼と"月"へ行きたいという夢を見ている。
このエンディングは、動きは少なく地味なので飛ばしたい衝動にかられます。
しかし、イリナの夢を語るにはこれ以上ないくらい素敵なエンディングなのです。

こんな詩的なエンディングの作品です。
もちろん物語の内容もとても素敵でした。

内容は、吸血鬼とロケットと宇宙飛行と言う突飛な組み合わせです。
しかし、それでもとてもよくまとまっている王道のボーイ・ミーツ・ガールでした。
しかも、多少のギャグはありますが、少し古臭く感じるぐらい硬派なつくりです。
さすが、モアイ像で有名な「EMOTION」レーベルだけあります。

そして、なによりも、12話でちゃんと綺麗に完結するところが良いです。
脇道にそれず、最初から最後まで一本の筋が通っています。
しかも、7話、11話、12話で話を盛り上げてきています。
まるでこの作品に登場する3段式のロケット噴射のようです。
そのため、観終わった後は、良くできた映画を観たような感覚になりました。

とても面白い作品だったと思います。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 28

67.6 13 トレーニングで熱いなアニメランキング13位
ViVid Strike!(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (242)
1282人が棚に入れました
孤児院で暮らす少女、フーカとリンネは、貧しい暮らしの中でも明るい未来を夢見て暮らしていた。
しかし数年後、リンネと離別して孤児院を出たフーカは苦しい生活の中で荒んだ暮らしを送っていた。
そんなある日、不良との喧嘩で負傷したフーカを救った少女がいた。
少女の名はアインハルト・ストラトス。挌闘競技選手である彼女との出会いが、フーカの運命を変えてゆく。

声優・キャラクター
水瀬いのり、小倉唯、水橋かおり、能登麻美子、上坂すみれ、喜多村英梨、福圓美里、伊藤かな恵、斎藤千和、佐倉綾音、阿澄佳奈

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

何ていうか、普通に面白くて次回が気になる。

作中の競技、ストライクアーツで少女たちがガチで殴り合ってます。
とりあえず、経験上わかることは頭を蹴られると痛いです。(痛いだけじゃない、脳震盪で意識飛んだ人も実際に知っています。)

2016年12月19日時点で、特番が残っているようですが一応本編終了のようなので「観終わった」ということにしてレビューを書いています。

まず最初に断っておくと、私はリリカルなのはの他のシリーズ作品を観ておらず本作が最初の視聴となります。

で、まあ本作ですが過去のシリーズの登場人物がたくさん出てきているようではありますが、「本作のメインストーリーを理解する」という上ではそれは特に障害ではなかったと思います。

作中オリジナル競技のストライクアーツについても魔法力的なもので打撃効果を高めたり、謎の安全システムによって危険度が下げられたりはしているようですが基本的には「打撃中心の総合格闘技」という理解で良さそうです。

で、本作なんですがストーリーの作り方は基本的に格闘技系の少年マンガのそれですね。ライバルとの因縁、ちょっとした行きがかりで入門、同門の仲間との練習、師匠の導き、etc.

女の子ばかり出てくるという点を除けば、普通に王道の熱血スポ根ものと言えます。わりと手堅く作られていますが熱めのストーリーでそこそこ楽しめる良作と言えます。本作が魔法少女ものかって聞かれると、違うと思います(笑)。

私的にはブラジルの格闘技であるカポエイラ(蹴りおよび回避が中心)を約10年、ロシアの格闘技であるシステマ(攻撃はなんでもあり+呼吸による早期回復など)を若干経験しているので、彼女たちほどガチガチに痛い思いをする機会はほぼないにしてもなんとなく共感できる部分もあり毎回楽しんで視聴していました。

シリーズの他作品も観ると、また別の楽しみ方もあるのかもしれません。が、とりあえず本作だけでも過去のシリーズ作品でのエピソードの片鱗などもうかがわれてわりと面白かったです。

最後に、作中での「いじめへの報復」について:
行使できる実力があって周囲に止める人間もいなければ、むしろ本作の描写がリアルに近いんじゃないかと思う(やって良いとは言ってない)。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 41

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

悲しみの記憶は勇気の種になる 希望の光 貫いて

2016年放送のテレビアニメ 全12話 OVA3話

原作 都築真紀 監督 西村純二 制作 セブン・アークス・ピクチャーズ

なのはシリーズの第五弾となるようですが、
タイトルからは「魔法少女なのは」は消えて続編ではありますが主人公は変わりました。
シリーズで中心人物だった「なのは」と「フェイト」は登場せず、
前作「魔法少女なのはViVid」の主人公「高町ヴィヴィオ」は準主役級または脇役止まりです。

フーカ・レヴィントン CV水瀬いのり 
リンネ・ベルリネッタ CV小倉唯 

孤児院出身の二人の少女が主人公となる格闘アスリートストーリー。

タイトルから魔法少女が外され、所属も「ナカジマジム」と言うことで、
ほぼ、美少女格闘スポコンアニメになっています。
総合格闘技つまりキックボクシングの進化系ですが、
寝技や投げは少なく、パンチ偏重のようです。
格闘系にはあまり詳しくないので分かりませんが。

孤児院と言うことで虐げられた過去から這い上がる努力と根性物で、
梶原一騎の作品へのリスペクトがこの作品の真髄かとも思います。

「タイガーマスク」「あしたのジョー」「キックの鬼」「空手バカ一代」などですが、
その後のK-1などの総合格闘技とストリートファイターなどの格闘ゲームも、
視野に入り、ネタは十分だと思います。

それを魔法少女風ファッションの10代美少女に行わせるというアイディアは、
そのうちやるだろうと予測していた人も多かったと思います。

この作品は四角いリング内のファイトという選択で、70年代スポコンものの流れです。
少女と言うことでコメディ、お色気、ゆとり、などの可能性があったと思いますが、
梶原一騎風一本に絞ったようで、個人的にはちょっと微妙かなという感じです。

可能性があるジャンルなので、エロゲキャラではなく、現代少女キャラで見たいと言う希望です。

なのは系を期待すると肩透かし、スポコン系として観るとキャラデがかみ合わない、
やっぱり、なのはのスピンアウトとして楽しめればと思いましたが、
「魔法少女なのはViVid」と同様にイマイチ合いませんでした。
レビューを見ると比較的好評のようなので、魔法少女と思わずスポコンと思って観れば楽しめそうです。
ただ、リングの上での魔法少女ファッションは心震わせるものがありました。

わたし個人としては「劇場版魔法少女なのは」に期待と言うことで。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 31
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

残された時間を燃焼しろ! そこにお前の命の輝きがあるんだ! ……今から、お前を殴る!!

「魔法少女リリカルなのは」シリーズの外伝?みたいなことかな? シリーズを観てないので、よくわからないです(汗)

[2016秋 個人内ランキング 9位]

《以下ネタバレ》

【各話感想】
{netabare}
第1話
なかなかシビアな冒頭。格闘技系のスポ根もの? やたらとオッドアイの人物多いけど、何の意味もなくオッドアイのキャラを出すアニメはあんまり好きくないな。ヴィヴィオの「アクセルスマッシュダブル」は、「はじめの一歩」「ヴォルグ・ザンギエフ」の「ホワイトファング」にしか見えないw

第2話
絵柄があれだけど、微エロには少し萌えたw 腹とかw フーカの1日を淡々と紹介しつつ、各キャラクターに触れていく感じはなかなか良かった。

第3話
リンネのトレーニングシーンは、しっかりと筋肉を見せたいって感じでしたね。第2話の寝ているフーカの腹の描写もそうだけど、制作にはなんらかの特殊なフェチを感じる(笑)

第4話
リンネ過去編。たまたま、「いじめ~いけにえの教室~」を観てレビューを書いた直後の視聴で、不思議とリンクした。ラストのリンネの暴行リベンジで胸がスッとしてしまった私は、いけない人間なのだろうか?

第5話
大分バイオレンスな回でした。魔法少女の要素、必要ですか?

第6話
ミウラに、分かりやすい死亡(負け)フラグがぁ……。バトルシーンの手抜きがヤバイ(笑)

第7話
アインハルトの1回戦、鳩尾への肘打ちからの延髄蹴りとか、リンネよりエグいんじゃ(苦笑) フリッカージャブって、やっぱり「はじめの一歩」に似ている気が(笑)

第8話
今井VS板垣 戦を観ているようだな。二人ともスマッシュ撃ってたな。ヴィヴィオのスイッチスタイルも、ランディー・ボーイ・ジュニアがやってたな。カウンター狙わず、判定勝ち狙えばヴィヴィオは普通に勝てたんじゃ? でもここでヴィヴィオを勝たせるとか、良い展開ですね!

第9話
やはりここでリンネを負けさせるとは、凡百の格闘アニメとは違いますね。もしかしたらリンネは、「格闘技を辞めるために、格闘技を続けていた」のかな? やたら熱血展開だ(笑)

第10話
殴り合いながらの過去を回想。どこの熱血バトルやねん(笑) 熱く、熱く、熱く!

第11話
意識が無くなりかけ、トレーナーの言葉とミットの位置だけが見えるって、やっぱり「はじめの一歩」じゃんw 怪我と才能の無さを努力と理論でカバーしてきたジルが、才能のあるリンネと出会い、新たな夢をみる。「あなたの強靭な体に、私の技術と理論の全てが乗って、あなたの全身の筋肉が完璧に連動した一撃を討てたのなら、その打撃に耐えられる人間なんていません。きっと神様だって倒せます。」という言葉は、胸熱だった。神様=運命、なんだと思う。私もたまに道場で子供の指導をするので、どうしてもジルに感情移入してしまうw 才能ある若者との出会いは、それだけで幸せだよね。

第12話
殴り合って、仲よくなった後の平和な世界。百合百合してたw 太腿のアップとか、やっぱり制作の妙なフェチを感じるw キャラとか知らない人も出てきてるし、前作(シリーズ)ファンへのサービスも兼ねてるのかな? 決勝は、観たい気もするけど、ここまできたらもう蛇足ですよね。コーチ二人の会話とか、深いこと言ってた。
{/netabare}

【視聴終了】
{netabare}
愛は奇跡を信じる力よ~♪ 孤独が心~閉じ込めても~♪

……ハッ! 仲良くして頂いている(と思ってる)天地人さんのレビューの入りに似ている(しかも平成生まれの方には伝わらない)w

絵柄と違い、ガチのバトルアニメでした。実はリリカルなのはシリーズは観たことがなく、これが初の視聴ですw 結論としては、かなり面白かったです。ストーリーにも重厚さがあり、意表をつく展開もあり、熱さもあり、悲しさもあり。

個人的には第4話が印象に残っています。人としてどうかとは思いますが、正直に言って、スカッとしてしまいました(汗)

4話以降は、ナカジマジムの面々とリンネを中心した話が多く、サブキャラもよく掘り下げられていると感じました。

一方、フーカは途中から空気になっていましたが、リンネとのラストバトルで面目躍如。この作品の主人公であることを証明してくれました。リンネの目の、心の曇りを晴らすために殴り合う姿は胸熱。ところどころ完璧に「はじめの一歩」だったのはまあ、ご愛敬ということでw

ただ私は、リンネとジルのコンビに一番心を奪われました。才能という壁に夢を阻まれたジルと、才能溢れるリンネとの出会い。ジルの「私の理論とあなたの才能が合えば、神様も倒せる」という言葉、じ~んときました。この場合、神様=運命(人生)、だと思います。ジルは自分の不甲斐ない格闘技人生を、リンネは大好きな祖父の死とその後に起こしていまった事件を、それぞれが呪っています。そんな自分の人生を吹き飛ばすような、強烈なアッパー。第4話以上に胸がスッキリしました。

リンネは強くなりたかったのではない。強くなったと思いたかっただけ。だから、形(ベルト)を欲した、というのは納得の出来る心情です。

リンネはこれまで誰とも試合をしてなかったのですね。だから、勝っても冷たい目をしていました。それは、リンネの戦う相手は常に弱い自分自身、弱い自分自身が起こしてしまった過去の出来事だから。そういう、いつまでも過去に立ち止まっている姿、誰のことも見ていないリンネを、フーカは許せませんでした。だから殴ったのです。涙を流しながら。ジャジャジャン、愛は奇跡を信じる力よ~♪(って、もう良いってw)

そんなリンネが、フーカとの殴り合いを通し、過去を払拭し、自分がどれだけ格闘技が好きなのかを自覚し、最後は青空の中で二人揃って倒れるシーンは、正に名シーン。フーカに勝てなかったからもうベルトには手は届かないのだけど、そんなのどうでも良いんですよね。リンネは自分が本当に欲しかったものを手に入れられたのだから。

最終回は、本当に色んなことに結末をつける、温かいものになっていました。ちょい役のキャラにもちゃんと後日談を用意しているとか、芸が細かい。

リリルカなのはシリーズ(というより外伝的な扱い?)は本作が初めての視聴でしたが、予想以上に楽しめました! 時間ができたら、一作目から全部観てみたいと思えました♪
{/netabare}

【総括】
絵柄とは違う、ガチの格闘アニメ。格闘技を観る、というより、そこに至るまでの経緯や、バトル中の心情の変化を楽しむアニメか。シリーズ未視聴だが、ここから入っても充分に楽しめた。他の作品も観たくなった♪

投稿 : 2024/11/23
♥ : 31

68.0 14 トレーニングで熱いなアニメランキング14位
ワルキューレ ロマンツェ(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (692)
4201人が棚に入れました
原作:ワルキューレ ロマンツェ[少女騎士物語] 監督:山本裕介 シリーズ構成:ふでやすかずゆき、キャラクターデザイン:桂憲一郎、音楽:ランティス 山下誠一郎、清水愛、瑞沢渓、中村繪里子、田口宏子 橋本みゆき

声優・キャラクター
山下誠一郎、清水愛、瑞沢渓、中村繪里子、田口宏子、生天目仁美、柚木涼香、水橋かおり、今井麻美、千葉千恵巳、新井里美、内山夕実、米澤円、下屋則子、飯塚昭三
ネタバレ

ValkyOarai さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

中世ヨーロッパ風の18禁 基本に忠実なラブコメです フェンシングっぽいですが乗馬して争います これがジョストです

同会社である「プリンセスラバー!」はプレイ済みです
アニメも見ました(アクションも楽しいですが、温泉回が良かったです。カイジありましたwwwww)

これの18禁見つけましたが8000円出さないと買えなかったwwwしかもいつの間にか少なくなってたwwww
2012年萌えゲーアワード金賞である「この大空に、翼をひろげて」を先に購入したため、かなり後になるか、買わないかもwww

ED数は4つ故「プリンセスラバー!」と同じ
最初の方を買いたいため、アフターストーリーは買いません
こっちの方が安いのは何故www

中の人でハートさん(龍造寺 茜)やシャマルさん(ベルティーユ・アルチュセール)がおったぜ。
後、大先生(希咲 美桜)も彼女がメインヒロインです
柊木 綾子はマミさんでした
ノエル・マーレス・アスコットは天海春香かよ!?
これ観るため、マシンドールは見ません

水野 貴弘(中の人は山下誠一郎:ルーキーのため今後期待)は著しく真面目だ。それでも一夏みたいに鈍感っぽそうwwwでも大怪我のせいでジョストができなくなった。だが{netabare}本当は期待を背負うのが怖かった。故に負けた時に襲われる恐怖に耐えられなかったのが大怪我のきっかけだった。Wikiで分かりました{/netabare}
背景がきれーな、18禁ってこれが凝ってるんだよね、それと水しぶきの演出も

1話~
{netabare}ベルティーユが希咲に決闘を!?
よしゃ、決闘の申し込みなら受けるしかないっしょwww
槍は重い重い3.5~10kgあるから。それを片手で持たないといけない

特訓の最中、サービスの嵐がwww
それはさておき、最初の戦を始めよう...

そうや、参加することに意義があるんや
流石、挑発・煽りに耐性がある主人公っていいね!
そうか、変わるためにロングからショートに断髪したのか
戦の結果は...これも見てください
もう最終回の下りでしたwww
まだジョストは始まったばかりだ...{/netabare}

4話~
{netabare}黒い騎士、貴女は天才だった
戦は終わったが、ジョストから離れられなくなった美桜、貴女は選ぶのか?騎士ってそう簡単にはなれないからな

確かに騎士科が普通科にジョストで負けることはレベルの低下だとは思うがそうとは限らない。それだけだ
おいおい、許可無しで決闘かよ、見つかったら大会の出場停止を意味する。止めろ!
貴弘が魅せる!⇒惚れたな...
同時に嫉妬も生まれる。それを乗り越えるために彼女はジョストを選んだ...これからだ、足掻いてくるがいい

普通科が大会に申し込むってことは嘗てなかったからなあ
皆でお茶会=まーた修羅www
ホントに避けられない運命ですwww
あっ茜だけ撃たれました。会長さんにwwww同時にテディベアにもwwwww>そっとしておこう...
勝つことが全てか?敗北も勝利以上に得られるものもあるけどな

ちょ、ストレッチで喘ぎwwwwww一瞬「う、美しい...ハッ!?」ってなるから止めwwwww
ホントこの世界ってお金持ちはすげえなって思う
同時に未練があるなら「人はどこでもやり直せられる」忘れるな

休日~~戦において休憩は必要です
でも貴弘の腹を労って貰いたい...ライフがカンストするwww
断れないんだよね...あんな攻め込み方されてもww{/netabare}

7話 まさかの神回wwwプリンセスラバーの風呂ネタを思い出せwwwww
{netabare}アフターだと攻略できる茜のターンです、雨宿りした矢先にスィーリア会長!?あ...これは倒れるな...だが堪える...
よく会長さん、全裸で立ってられるなあwwww階段が盾になってるけどwwwww
マズイな...タワーが建っちまうwwwww
あ、服飛んでった...都合上主人公の元に...
本気で探しに行きやがったwwwしまう能力無いのかwww
あ、今度は閉じ込め...
会長、親友のためなら行ってきな!UMAがいれば何でもできるから!
でもその親友がなあ...{/netabare}

8話 合宿~ 別荘が何気に安土城www
{netabare}晩飯が和食だったか。ここの世界観中世ヨーロッパのはずなのにギャップが生まれます
露天風呂のはずなのに、マーライオンがあったぞwwwこれが日本かぶれなのか?
ノエルの過去を明かしました。足が動かなくなった妹のためにジョストを続けているからな
風呂場ではあるが偶然にも入ってきた美桜に貴弘の過去も明かした。Wikiに描かれてある奴をな。それでもジョストをやればいいから。揺らぐ心だった
あ、神風...&全員来ちゃったぞ!?
見つかったら八つ裂きにされる...でもEscapeできたからよしb
あ...流れ星...それぞれの想いを誓う皆であった。
さあ、開幕戦だ!{/netabare}

9話 開幕戦、ベグライターからアサシンをやる貴弘
{netabare}ジョストの大会の前日に行うのか、ミスコンってやつをな
ノエルはアピールするけど貴弘ぜんっぜん見てねーし!!wwwwww見ろや!!wwwww

着ぐるみを着て探し物をしていたら...
ちょ、今度こそ見つかったら八つ裂きにされる...着ぐるみ着てるから盾にはなるけどwwwwwアサシンクリードやってんじゃねえよwwwこの世界で困ったらUMAが解決してくれる。それだけだ。
貴方はリサみたいに激辛料理を顔色一つ変えず食べられるか?
兄貴は辛いもん好きですが自分は好きでないです
それと辛党ってのは「酒好き」を意味しますので意味を間違えないように{/netabare}

10話 やっと開幕戦、今度こそ最初に散るのは?
{netabare}貴弘よ、お前は誰を選ぶ?さあ、本当の修羅を始めよう...
の前に馬のお産に付き合ってくるわwww
それでも最後、皆に助言する貴弘、それでいいんです

順当に勝ち進むヒロイン達
最初に当ったのはリサと茜
結果は...セオリーをたまには破壊することも大切だ{/netabare}

11話 中盤、次に散るのは?
{netabare}まだ会場に来ていない人もいるんだよね、来いよ...ノエルの親父さんよ...
ベルティーユさん...あの試合以降、その成り、気にいっちまったかwwwwwwwwだからはけwwwwww
尚ブロックは美桜と同じブロックだ、順当にいけば4強で当たる

次に当るのは会長と茜、軍配は?
腕を痛めてなかったら分からなかっただろうな、それだけ足掻けばいいんだ

そして美咲はまたしてもベルティーユさんと当る...
リベンジか?返り討ちか?
おいおい、まだ始まってもないのに感謝の嵐かよwwwwはよやれwwww

次はノエルとスィーリア会長が向かい合う...
あ、雨...
ノエルよ、後は意志をぶつけろ。そうすれば届く
まかさの反則を誘っただと!?ノエル、やっぱできるな
親父はやってきた「お前は誇りだ!」
両者一歩も譲らねえ、最後の槍を突く!
女神はどちらに?
ガルパンの如く切り方が上手でしたwwww{/netabare}

12話 ジョストの果て 他の道はPCで
{netabare}勝ったのは...自分の目で確かめな
そして一つの奇跡を垣間見る。それは起きるんじゃない、起こすもんなんだから
そして貴弘よ、学園に残りたくば選べ
誰のベグライターになるかを...

最後、あ、逃げた!www
これは販促も含まれていることも忘れないでください。{/netabare}

2014.10/13
お買い上げ~一作目を
カイルっちゅう男の三下がおった。オマケにイケメンwww
アニメではベルティーユさんだけだったのに
あえて入れなかったんだな
2015.10/12
1年越しとなりましたが終わりました。やっぱ他のゲームと同時進行はつらい
それと美桜のルートだけ結末が異なってました

投稿 : 2024/11/23
♥ : 34

ネロラッシュ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

馬上槍試合ジョストを題材にしたスポ根アニメ

馬上槍試合ジョストを題材にしたスポ根アニメ。
原作がエロゲなので、エロエロの台詞やサービス回、ハーレム展開になるが、素人だった美桜が元天才騎士の貴弘のトレーニングで上達していくのは応援したくなる。
中盤のサービス回を無くして、団体戦のトゥルネイをやって、一騎討ちジョストという流れならば最高だったのになぁ〜であるし、最終話の決勝戦はここでOP曲を入れるか?!
緊迫感がなくなってしまい、なんでやねん!!
ちょいもったいない演出だった。
ちなみにヒロインではスィーリアがどストライク
(笑)

投稿 : 2024/11/23
♥ : 2

Tatsurei さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

露骨なエロ演出やテンプレ萌えキャラ、ハーレムなど敬遠要素はありますが、完成度の高い良作だと思います。

くだらないエロギャグも突き抜けると、本当に面白いと解らせてくれた作品です。
全体的に真面目な雰囲気があるので、そのギャップで本当に笑えましたw

バカなピンク髪や金髪ツインテのお嬢様など良く目にする設定ですが、上手くキャラを掘り下げ、魅力を引き出してましたね。

エロもギャグも無い競技のシーンも読み合いや作画の良さで見応えがあり、熱い展開も良かったです。

何気に綺麗にストーリーをまとめてた点と納得できる落とし所も好印象でしたね。

エロあり、ギャグあり、スポ根あり、ハーレムあり、恋愛少々とてんこ盛りのお得な作品です。

エロ描写に抵抗が無ければ非常にお勧めですね。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 15

67.7 15 トレーニングで熱いなアニメランキング15位
新世紀GPXサイバーフォーミュラ(TVアニメ動画)

1991年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (111)
510人が棚に入れました
かつて頂点と謳われた「F1」を凌駕する最高峰のレースが誕生した。無公害エンジンとナビゲーション用人工知能《サイバーシステム》を搭載したマシンによるカーレース。その名は「サイバーフォーミュラ」。すべてのマシンは想像を絶する超高速スピードで走り抜け、あらゆる過酷なレース状況に対応するべく最先端のテクノロジーが搭載された、まさに「夢のマシン」。2006年に記念すべき第1回世界選手権が開催されて以来、サイバーフォーミュラは瞬く間にモータースポーツの頂点へと君臨し、多くの熱狂的なファンを生み出した。 2015年開催の第10回世界選手権、思わぬきっかけからサイバーフォーミュラにデビューすることになった少年、風見ハヤトは幾多の挫折と苦い敗北を乗り越え成長していく。

声優・キャラクター
金丸淳一、三石琴乃、飯塚昭三、安達忍、竹村拓、松田辰也、小野健一、緑川光、天野由梨、関俊彦、松岡洋子、吉川晃介、置鮎龍太郎、島田敏、龍田直樹、西村知道、速水奨

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

レースアニメの金字塔 コッソリ富野監督もいたり新旧ガンダムスタッフ乱れ咲き

ワタルから続いてきたしゃべるロボット、鏡の国のアリス方式、基本一話完結の作品から一変。かなり凝った大人向きのレースアニメに。
グランプリがはじまると毎度賭けレースが開催w
当てるとプラモがもらえる・・

数年前までサンライズを背負っていたアニメで、キャラが変わらないアニメとしてはスタジオ最長寿。
監督はSEEDの福田さん。

基本チキチキマシン、マッハGOGOなんですが、レギュレーションとかマシンのシステムとか細かい設定がハンパない。
河森さんがデザインといっしょに煮詰めたそうで・・。
なかでもイシュザークは最高傑作と名高い。
キャラクターも良キャラぞろい、声優さんも本作が名刺がわりって人がいた。緑川さんとか。
むしろこっちのほう、女子層人気でひっぱられてた。

OVAが人気ありますが、画が悪くてもTV版がやはり一番面白い。
作画予算うかせるのに、レースからオフロードなくしちゃうんだもん・・・
そんなのサイバーじゃないよ!
細かい演出がめちゃくちゃかっこいいんすよ。
脚本も古臭いけど逸品。
主人公がどうせ勝つだろうとわかっていても最終回までの盛り上げ方はほかでは類を見ない高揚感。アナウンサーの実況の台本がヤバイです。

ガンダムと同じで玩具不振、打ち切り短縮なので余計締りがいい。
私からすれば『玩具がうってねえんだよ!』だった。
メーカーの生産数が間違ってる。Sアスラーダ出すの遅すぎ。
アスラーダ、Sアスラーダ、ナイトセイバー 探してもないんだって。



以後、OVAが連発で続きますが途中でガンダムで有名な脚本家、シリーズ構成をしていた星山博之氏が病気で降板、悪名名高い両澤千晶氏に交代してすげえ残念なことに・・・

私も大好きだったブリード加賀、メージュとかでも超人気キャラに。星山さんの脚本では名台詞のオンパレード。
主人公の師匠、兄貴分なのですが、とにかく生き様がかっこいいw

『金じゃねぇのさ。やっぱ俺には向いてねぇのかな。しがらみ背負って走るってぇのはよぉ』

ほれてまうやろー。いつも心に加賀城太郎ですよ。

ぜんぜん関係ないすけど幼い頃観たこのアニメで人生決まりました。そういう意味では私の場合、BOXを墓場までもっていかなければいけない作品。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 8

お茶 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

単純ではない話。

あにこれあらすじ
かつて頂点と謳われた「F1」を凌駕する最高峰のレースが誕生した。無公害エンジンとナビゲーション用人工知能《サイバーシステム》を搭載したマシンによるカーレース。その名は「サイバーフォーミュラ」。すべてのマシンは想像を絶する超高速スピードで走り抜け、あらゆる過酷なレース状況に対応するべく最先端のテクノロジーが搭載された、まさに「夢のマシン」。2006年に記念すべき第1回世界選手権が開催されて以来、サイバーフォーミュラは瞬く間にモータースポーツの頂点へと君臨し、多くの熱狂的なファンを生み出した。 2015年開催の第10回世界選手権、思わぬきっかけからサイバーフォーミュラにデビューすることになった少年、風見ハヤトは幾多の挫折と苦い敗北を乗り越え成長していく。(TVアニメ動画『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』のwikipedia・公式サイト等参照)

カーデザイン>マクロスバルキリーの河森正治
シリーズ構成>爆走兄弟レッツ&ゴー!!等の吉川兆

単純な話。14歳主人公が特にF1経験も無く、サイバーフォーミュラで活躍していくこと自体ご都合主義に見えなくもない。事実作内ではぽっと出レーサー、マシンの性能便りのガキなどと揶揄され、そんなイメージを抱えながら10回のレースの中で活躍していくことになるが、

単純な話。そう簡単には勝てないし、勝ってもご都合主義ともとられるし、逆に負けてばかりでも面白くない。そんな微妙な立ち位置から、どう面白く魅せるか、ということは案外難しいことかもしれない。

単純な話。序盤はほぼアスラーダ(車についている人工知能)の性能に頼り切りだったりする。が、それだけでも視聴者は満足はしないだろう。そこで日常回において、トレーニングを行ったりをする。そしてレースを盛り上げる為のタメが用意されているのは、単純ではあるけれども、本作でしか得ることのない、マシンへの執着や設定の凝り方が半端ないw制作者がオタクと感じられるほどw

単純な話。これはねーだろみたいなwところもしばしば見受けられるが、本作の匙加減は単純に子供でも燃える分かりやすさだったり、大人でも唸るほどの渋い男の想いがあったり、そのバランス具合は、レースにおける勝敗の加減や、レーサーものでありながらのロボ風マシンであったりと、ギリギリの良い加減で調整されている。

単純な話。90年代アニメを観ていてよく感じることですが、世紀末の中にいながらも新世紀にむかう、当時の社会情勢と、アニメ産業の熱が異様な形で作品に注入されている奇妙な感覚を伴う場合がある。今では当たり前のワンクール放送ではなく、打ち切りがある中での、アニメーションに賭ける緻密に設計された裏にある、悪戯心がみょうに画面越しに伝ってくる。

本作もそんな悪戯心が見え隠れ。アスラーダにおけるブーストや性能の変化は奇異に飛んでいるし、物語途中で、重要キャラが入退場するのは失笑ものだが、これも一興wこういう突飛な灰汁さが個人的にはツボで、本作も打ち切りで終わったみたいですが、そうは思えない締りの良さ。

単純な話。本作で一番目立つのは、各キャラクターの個性とセリフ。それが走りにも反映しているし、何よりも人工知能アスラーダが誰よりも人間臭いのだ。てな感じで毎回のレースは燃えに燃えたし、シナリオの駆け引きと作風バランスに優れている、という意味では単純ではない、話でお気に入り決定!!

投稿 : 2024/11/23
♥ : 25

ぽこたん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

OVAのために見るべき

この作品はこの地上波放送分の他に、続編となるOVAが4作品ある。
地上波放送分はちょっと子供向けチックで、見るには少し我慢が必要かもしれない。

しかし、この後に続くOVAは、その世界観を最高に昇華させ、
熱き男の戦い、そしてリアルなマシンとその動きには、
高鳴る鼓動を抑えられないだろう。

サイバーフォーミュラは未来のマシンなので、
リアルなマシンという表現は語弊を生むかも知れない。
車の各機構が現実的で、かつ夢を持っている。「もしも」がリアルなのだ。
機械が細部まで考えられており、見ていて面白い。

レース好きはもちろんのこと、メカ好きも必ず魅入られるだろう。

OVAを見るために、地上波分を我慢して見よう。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 4

61.6 16 トレーニングで熱いなアニメランキング16位
DIVE!!(TVアニメ動画)

2017年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (164)
709人が棚に入れました
中学二年生の坂井知季は、水泳の飛び込みに励む毎日。
始めたきっかけは幼い頃に見た3つ年上の富士谷要一の美しい飛び込みに魅了されたこと。
友人の陵、レイジとともにミズキダイビングクラブ・通称MDCに通う知季だったが、
ある日MDCに謎の女性・麻木夏陽子が現れ...?

声優・キャラクター
梶裕貴、櫻井孝宏、中村悠一、名塚佳織、逢坂良太、内山昂輝、小林裕介、杉田智和、小野賢章、蒼井翔太、河西健吾、木村良平、日高里菜、小西克幸、羽多野渉

65.3 17 トレーニングで熱いなアニメランキング17位
みどりのマキバオー(TVアニメ動画)

1996年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (112)
592人が棚に入れました
主人公であるミドリマキバオーが、北海道勇払郡鵡川町のみどり牧場に生まれるところから始まる。母のミドリコが堀江牧場(通称・ひげ牧場)に売られてしまったため、マキバオーは母親に会うべく、生まれどころのみどり牧場から脱出。森の中で親分肌のねずみ、チュウ兵衛と出会うことによって、さまざまな困難を乗り切り、母親と会う。その後、カスケードらライバルとの競走によって、ミドリマキバオーは成長していくのである。 ちなみにみどりのマキバオーの世界では人間と動物が普通に話し合える世界となっている(ただし物語序盤ではそのような設定はなかった)。

声優・キャラクター
犬山イヌコ、千葉繁、高山みなみ、飯塚昭三、緒方賢一、桜井敏治、石田彰、玄田哲章、有馬端香
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