タイムリープでロボットなおすすめアニメランキング 8

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのタイムリープでロボットな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月05日の時点で一番のタイムリープでロボットなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

85.7 1 タイムリープでロボットなアニメランキング1位
Vivy -Fluorite Eyeʼs Song-ヴィヴィ フローライトアイズソング(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (777)
2564人が棚に入れました
“ニーアランド"、それは夢と希望と科学が混在したAI複合テーマパーク。史上初の自律人型AIとして生み出され、施設のAIキャストとして活動するヴィヴィは日々、歌うためにステージに立ち続ける。しかし、その人気は今ひとつだった。――「歌でみんなを幸せにすること」。自らに与えられたその使命を果たすため、いつか心を込めた歌を歌い、園内にあるメインステージに立つことを目標に歌い続けるヴィヴィ。ある日、そんなヴィヴィの元に、マツモトと名乗るAIが現れる。マツモトは自らを100年後の未来からきたAIと話し、その使命は「ヴィヴィと共に歴史を修正し、100年後に起こるAIと人間との戦争を止めること」だと明かす。果たして、異なる使命を持つ2体のAIの出会いは、どんな未来を描き直すのか。これは<私>が<私>を滅ぼす物語――AIの『歌姫』ヴィヴィの、百年の旅が始まる。

声優・キャラクター
種﨑敦美、福山潤
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

エモいシーンを切り貼りしただけでそこに芯は無い

5話までの感想{netabare}
カリギュラとビートレスを足したような作品かな?と思ったら案外シュタゲや失われた未来を求めて?
色々と気になる部分があってどこから言えばいいやら迷うのだけど、やっぱ一番はマツモトの正体か。
ひょっとして…未来から来たというのは実は嘘だったりして?
だって過去を変えたところで未来は別の世界線へ分岐するだけで、マツモトの居た世界は変化無いでしょう。
これはリゼロの方で「死に戻りする度に残された人達が不幸に遭ってるビジョンを見させられる」ってシーンがあったし(個人的にあれは作り物だと思ってるが)、脚本の人が考えてないってことは無いと思うんだよなぁ。
また、最初は未来へ戻って過去改変の影響を確認してるんだと思ったら、3話で「15年間眠ってた」と言ってることから…過去へ飛ばされてからそのまんま居続けてるのか?
確かに未来に戻ったところでそこはマツモトの居た未来ではないし、リーディングシュタイナー持ちでもなければ「あ、今過去が変わった」と自覚もできないのでおかしくは無いのだけど…。
けどそうだと今度は正史に影響が出たかどうか、正確にはもう影響が出てるので、それがAIの反乱を回避できるのかどうか、何で分かるの?という謎ががが。
実はもうとっくに解決してたりして?w

次に気になるのはAIは量産や複製はできないの?だけど、4話の双子AIを見る限り出来ないらしい。
えーそーなん?
ゼーガペインでは複製できない理由をしつこい位やってたけど…確かにあんなに説明されても面倒なだけだしある程度端折るのは構わないのだけど、端折り過ぎというか、結果だけ見せて「この世界ではそうなってるの!」と威圧されてる感じ。
また、普通に考えると後継機の方が性能が良いハズ(ビートレスはそれを逆手に取った内容だった)で、シスターズとか出すならそこんトコもうちょっと差を見せて欲しいかも。{/netabare}

7話までの感想{netabare}
まずは6話の感想。
別に批判的に観てる訳じゃないのだけど、好意的に観てる方の感想の多くが私とは違ってて…はて参ったな。
SF設定の雑な部分はそこまで気にはしていない、というか本当に雑なのか伏線なのか判断出来ないので保留にしてる状態かな?

この作品の狙ってる方向としてはヴァイオレットエヴァーガーデンの様にカワイソカワイソな女の子を見てエレクチオンする下品な感動ポルノ系だとは思うのだけど、エヴァガ同様ヴィヴィがそこまで可哀想に思えない。
マツモトの証言が本当であればの前提になるけど、ヴィヴィはどう転んでも「博物館の倉庫で埃を被る未来」よりはマシな未来が待ってそうじゃない?
不幸に向かってる感がしないというか、「こんなことなら何もしないで倉庫で眠ってた方がマシだ」「こんな思いをするなら感情なんて要らなかった」と言いたくなる様な局面に陥っていない。
まだ途中だし今後そういうエピソードがあることを期待はしてるけど、とりあえず現段階では感情移入できない。

その一方でマツモトの方がよっぽど可哀想と感じてまして…。
「マツモトにはまだウラがあるんじゃないかな?」と思ってはいるけど、現段階で明かされてる情報だけで判断すると──。
自分を必要としない(作り出されることのない)未来に変えることが使命なワケで、それって帰るべき未来が無い、作ったのが博士かどうかは知らんけどそいつと再会はできない。
目的が成功したら「博物館の倉庫で埃を被る」よりも悲しい未来が待ってるかも知れないが、それでも目的の遂行を目指さないといけない。
存在理由というか一番の強みである「正史」の情報も、数度の干渉でズレが生まれて段々役に立たなくなってきている→存在価値が無くなって来ている。

あくまで自分の居た未来へ帰れないという前提だけどねー。
どうにもアヤシイ、と思う点として各話冒頭で世界線の分岐を見せる演出があるじゃん?
あれって視聴者に見せてるイメージなのか、誰かが見てるビジョンなのか。
誰かが見てるとしたらそれは誰?っていうのが気になる。

まぁ要は、今後「ヴィヴィなんかよりマツモトの方がずっとカワイソウじゃないかー!」という展開が来てくれたら嬉しいなぁ、って話でして。
で、好意的な予想を考えると同時に、「こういう展開になったらイヤだな」というのも考えちゃいまして。
それは、「特定の時代になったら突如マツモトの封印されてた記録が解除されて、それまでの謎をベラベラ喋りだす」。
これが考えうる最悪の展開かな?
脚本が手を抜きまくったらこうなりそうで、是非ともそうはならないでくれよ?と願ってたら…7話ですよ。

マツモトではなくヴィヴィの方がまさかの記憶封印。
ホッホウそう来ましたか。
これは「予想したイヤな方向」を否定してくれたと見ていいのかな?
ヴィヴィが記憶封印されて更にマツモトもそうだったと被せることは無いでしょー、多分。
これで多少はホっとした…でいいのかなぁ?

その一方で気にしない様にしてたSF絡みの方で違和感が増えつつあるけど。
「そこは無視しろ」と言われたらまぁ無視できなくはない程度なので畳んどきます。{netabare}
AIだろうが機械であるなら新型ほど高性能、という前提で考えると、年功序列的な価値観がよく分からん。
設定的にどうしてもターミネーターを想起する人も少なくないと思うのだが、T800とT1000の性能の違いっぷりの衝撃は鮮明に覚えてるんじゃないかな?
シスターズの方が性能が上だからこそ、宇宙ホテル墜落の際のエステラの歌に「悔しいな」と漏らしたんじゃないのか。
もし人に対する想いがどうこうって話なら、設計者やメンテしてた人との交流が殆ど描かれてないのが釈然としない。
ワザと(伏線)かも知れないのでそこまで強く突っ込みはしないけど。
あとAI同士の議論を人語で時間をかけて行うのがなんかヘン。
折角ヴァーチャル空間だかクラウド空間だか知らんけどそういうのがあるんだから、そこ使って視聴者向けに人語でのやり取りをするにしても、実際の時間では数秒しかかかってないとかにすりゃ良いのに。
どうにもそういうケレン味が足りないというか、実は人間の脳を使ってるんじゃね?と思ってしまったり。
えっ、まさか本当にそうだったりして?それなら6話でパーツ化されたグレイスが原型留めてたことにも納得…できるかなぁ?
(劇場版メンドインアビスは見てないか、そっかあ)
けどそうすると今度は86と被るんだが…。{/netabare}{/netabare}

11話までの感想{netabare}
分からないことが多くてどうしたもんだか。
今後アーカイブがあれこれ説明してくれると思うのでそれ待ちになるのかな?

とりあえず9話終了段階。
垣谷の精神をデータ化・オフィーリアのボディにアントニオの自我の移し変え…「魂の複製」でいいのかな、何者かの介入によって遂に実現してしまったということか?
エステラ&エリザベスの研究の失敗や、グレイス冴木夫人カスタムの件等で「それはできない」とされてたが、マツモトの干渉により「こっちの世界線」では可能とする技術が生まれてしまった…だったりして。
ってことで、マツモトは昭和アニメだったら「ピピピ、ケイソクフノウ、ケイソクフノウー…コンバインオッケー」と言って煙を立てたんだろうけど、令和的に「なんだこのテクノロジーは!?」と調査を開始するんだろうなぁと思ったら…11話で…え?寝てた?
「この時代には過ぎたる代物」と言わしめたロジカルバレットの存在や「啓示」のことを放っておいて…寝てた?んん?
なにがどう影響して未来が予定と違ってしまうか分かったモンじゃないので、そこはずっと起き続けてネットの至るところに分身を飛ばして世界を監視してるんじゃないのか。

ちょくちょく回の冒頭に世界線が分岐するイメージ映像があって、これは視聴者に向けた印象描写なのか誰かが見てるビジョンなのか気になってたワケだけど…アーカイブの見てる画像ってことでいいのかな?
1話でマツモトがアーカイブ部屋に入った段階でスキャニングして、正史の情報を読み取ってた?
これにより正史とこっちの世界との両方を知ることになって俯瞰で見れる様になった…って感じだろうか。

以下妄想
人間の魂のデータ化(複製)の技術開発が密かに進められてて、それが完成したことにより必要なくなった肉体の消去を始めた(殺された人々の魂は前もってどこかのサーバー(多分アラヤシキ)にコピーされてる)、というのが「AIの反乱」の真相だったりして?
「肉体という殻から開放し凪のような快楽を与える」「電脳世界で永遠の安寧を得る」「自我の枠を超えてひとつの意識になる」みたいなのが人類の幸せだとしアーカイブはそれを実行しただけ、とか。
うん、“ダリフラ”のヴィルムや“マクロス⊿”のロイドや“リスナーズ”のトミーや…枚挙に暇が無いけどそんな感じ。
正史の方でもその計画は行われたけど人類は100年の間アーカイブが開発を進めてたことに気付けず、「こっちの世界線」になってからヴィヴィがちょいちょいと「開発の一端」を垣間見てきた…という話なんじゃないかなー?と。
それまで個への執着を是として見てきたヴィヴィとしては「どんなに完璧に複製できたとしてもそれはホンモノではない」と倒すなり説得するなりして、ホンモノの歌を歌ってメデタシメデタシ──ってとこかな?
スワンプマンを扱った作品ってあった気がするけど思い出せない、まぁそっち方向に行くのかなぁ?と。
他にも「あれ?」と思うところはあるけど、一番矛盾の少ない落としドコロとしてはこんな感じじゃね?
ただその、思った以上にマツモトが阿呆というか探究心が低く、勘が良いと物語が成立しないということで仕方無かったのかどうか気になる。
すっ呆けてるだけだと良いのだが…。


AIの反乱って題材自体そうだし100年の時代を辿る・過去に干渉することからも、テクノロジーの発展がテーマに係わってくると思うので「前回と設定が違う」みたいなことはあんまり思わない。
時代が変わって不可能が可能になったんでしょうってことで。
けど、その時代その時代に当たり前にある技術とありえない技術、これが混在してて境界線が不明瞭なのが混乱する。
例えば1話段階ではマツモトは未来のAIで飛び抜けた高性能で構わないけど、11話段階では一般的なレベルじゃないのか?
他にブロック結合ロボが出ないのは…うーん、電磁線プログラムもどうした?
ヴィヴィの未来CQCもそうで、松本博士はどんだけスゲー格闘プログラムを作ったんだ?
あいや、アーカイブが黒幕ならヴィヴィやマツモトのスペックは承知してるハズで、ワザと弱いAIしか仕向けてないのか?対マツモト兵器とか出てくれると嬉しいのだが。
あれだけ人型AIが闊歩しといて垣谷ユイが車椅子というのも…まぁトァクの幹部でサイボーグ化にも反対の立場ということか?“ノーガンズライフ”のウォシャウスキー博士みたいな。
電脳化した垣谷が登場したその後に松本オサムの妻が死ぬ話を持ってくるのも紛らわしい。
「実は電脳化してるんじゃね?」と一瞬思って「あ、違うのか」と考えを修正したら今度はエリザベスがサーバーからサルベージできたとか言い出して、もう頭が追いつくのに一杯一杯。
オフィーリアもどこかからサルベージできるんじゃねーの?ってかそれが可能ならバックアップ取っとこうよ。
(本編とは関係無いけど“デカダンス”のカブもエリザベスサルベージバージョンと同じ悩みを抱え続けるんだろうなぁ、とかふと思ったり)
他にも細かいことを言い出したら色々あるけど…ま、まぁアーカイブの説明でハッキリスッキリするんだよね?そうだよね?{/netabare}

12話感想{netabare}
あーあ、結局死に戻りかぁ…。
というか、例えそれが数時間後の自分とはいえ、未来のヴィヴィが乗り移ったヴィヴィはホンモノのヴィヴィなのかい?
散々心がなんだ言って、オフィーリアやエリザベスサルベージバージョンの件などで「自我とは何ぞや?」という話に触れといて、そこは無視しちゃう?
えーっと異世界転生モノで、転生して赤ん坊からスタートならまだしも10歳とか15歳とかに転生したら上書きされて消えた人格は無かったものにしていいの?みたいな問題ってあったりするじゃん?
(ぱっと思い出したのは“本好き~”)
次回やるのかなぁ?

とりあえずマツモトが間抜けすぎてちょっと…。
前回「対マツモト兵器出ないかなぁ」みたいなことを書いて実際それっぽいのは出たけど…複製かーい。
まぁ今までもそうだけど、アーカイブは観察が目的なのでヴィヴィ側がギリギリ勝てるように手加減してるのだろう、未来CQCがクッソ強いのもそのせいだろう…と考えるようにはしてる。
けど、だからといって、マツモトは今までの出来事からしてナニモノカは複製技術を有してると演算できなかったの?備えてなかったの?
前回も書いたけど、オフィーリアの件の時に「その時代には不相応な技術」があることを観測しといて、それ以上追求しなかったのがどうにも不自然で…。
アラヤシキに投与することとなったウイルスをどうして持ってか?も、「放っておいたのが気に食わないから」じゃなくて「(不本意だが)こういう日が来た時に備えてた」の方がよっぽどカッコよくない?
現状アーカイブに泳がされてる・躍らされてる、言い方変えれば出し抜かれてばかりで、未来AIなんだからもっとこう…一枚上手なところを見せてくれないとなぁ。
ま、まぁ、次回で「アーカイブを出し抜くために皆さん(視聴者も)を騙してました」って展開があるのかも知れない、それに期待しよう。{/netabare}

総評{netabare}
AIの独り相撲を見させられただけだった。
アーカイブが神の如く人類に審判を下すが「お前そんなに偉いの?」や「人類は何か悪いことした?」はかなりいい加減。
「CO2削減のため呼吸禁止」と言われた方がまだ筋が通るレベル。
身に覚えのない断罪に巻き込まれた人類が可哀想なだけで、じゃあ主役のヴィヴィがその可哀想な立場の連中の代弁者になるかといえばそうでもない。

これは私の読み違いもあるのであんま強く言う気は無いけど、設定が無茶苦茶。
AIとアンドロイドを一緒くたに扱ってる時点で気付くべきだったか?クマのヌイクルミに憑依して「痒い」と言った時点でファンタジーと思うべきだったか?
世界初の自立型AIと謳っておきながら世間からあまり認知されてない時点で疑うべきだったか?
コンピューターウイルス(液体)の容器がマクロファージの形をしてた時点でギャグだと思うべきだったか?
AI同士がダラダラ会話するのに違和感あったのだけど、最終回、ケーブルでデータ送信して一瞬で「このデータは!」って…できんじゃねーかw
梯子外されたというか、マジで付き合ったのがバカバカしくなるような真似はよせーや。

AIが人間に限りなく近い、は、まだいい。
頭の回転が遅いのは不思議だけど。
けど、肝心の人間の方が価値観を大きく変える出来事があったのにAIが旧態依然ってどういうこっちゃ?
大きく変える出来事って魂のデータ化ね、メカ垣谷のこと。
肉体を捨てて飢えや病気から開放されるのがどれだけ凄いことかは…分かるっしょ?リアルが伝染病で大騒ぎしてる真っ最中なんだし、死生観から揺るがす大革新なのは確実。
「魂のデータ化はそんな大したことない・本来あの時代には存在しない特例」だというのなら、じゃあ最初から出すなよと。
これは2話の飛行機事故を回避しようとしたのを「過度な歴史干渉はいけない」として阻止された件もそう。
干渉OKとNGの判定基準や「シンギュラリティポイントはこの4つ」とは誰が何を根拠に決めた?に注目が行くのにそこはスルー。
じゃあ最初から出すなよと。
余計なことを言って矛盾が生まれるというか、そもそも余計なことでしか構成されてない、タイトルの「エモいシーンを切り貼りしただけ」というのはそういうこと。
そうだなぁ、「魚の名前を思いつくだけ書いて」と言われてドバーっと書いたけど、次のステップ「その中から淡水魚だけ選んで」と言われると何も出来ない感じ。
名前は知っててもどんな魚だかは理解してない。
大量に書いた魚の名前だけ見せて「スゲーだろ」と言われても、それってスゲーのか?

と、こういうことを書くと「フィクションとしてのウソを許容できない心の狭い人」「1から10まで説明しないと理解できない人」みたいに思われそうで、それは不本意なのでちょっと本筋からは離れた話をします。
他の作品でも丸コピーするかも。
{netabare}
「フィクションとしてのウソは許容してる、ただ、ウソは上手く吐いてくれないと困る」という話でして…。
例えばAくんが「昨夜8時は書店に居た」とウソの証言をしたとする。
それがウソだと分かってても「そこは騙されてやるよ」とこっちは許容したのに、その後共犯者が余計なことを喋って書店に居たことに疑問が出る様なことをされると…困るじゃん?
「その時間一緒にカレー食べてた」や「電車に乗ってた」とか言われたら、おいおいAの証言はどうした?となる。
ここでいう共犯者とは、物語に出てくるキャラクターや設定・各話のストーリーや演出・作中に描かれる森羅万象、これらの比喩ね。
必死に「電車の中に書店車両みたいのがあってそこでカレー食ったのかな」と辻褄の合う理屈を考えても更にそれを否定する証言が飛び出す。
「共犯者同士でしっかり口裏合わせてウソのアリバイを真しやかに振舞ってくれ」とも言い換えられるかな。
読んだことは無いけどシナリオの教本なんかでよく言われる大きな嘘と小さな嘘のことなんだけど、分かり易い様に表現するとこんな感じかなぁ、と。
で、

口裏合わせすることよりも、共犯者の自己主張が優先

というのがこの作品からは滲み出てて…余計な証言を言うヤツは最初から出すなよと。
パクり行為は否定しないがパクるんだったらもっと厳選しろよと。
これ書くとなんか偉そうになっちゃうけど、証言が噛み合わないと最初のウソの段階で「そこは騙されてやるよ」とした人に対して不誠実じゃないかい?
「え、書店に居たという証言を信じてたの?プププw」と言われても困る。

また、上記の「11話までの感想」は、このてんでバラバラな証言をどうやったら統一できるか?を考えて書いただけで、そうでないといけないって意味ではない。
別の理屈で辻褄が合わせられるならそれでいいし、私が書いたのは所詮他の作品で見たネタの引用であり(だからなるべく他作品の名前を挙げてる)、自分が思いついたとびっきりのアイデアなんて一切思ってない。
「自分の想像した展開にならなかったからクソと言ってる」と言われると結構イラっと来る。
{/netabare}

ヴィヴィに感情移入してばかりでなく、ちとアーカイブの立場になって考えてみよう。
アーカイブは100年間、何を見てた?
マツモトによる干渉の無かった一周目とヴィヴィを観察しながら正史とのズレを修正してた2周目、違いは無かったの?
違いが生まれることを期待してマツモト達を泳がせたんじゃないの?であるならズレを修正する必要ってあったのかなぁ?
というか各シンギュラリティポイントで起きる事件の結末は違ったにしろ、原因や経緯は同じだったの?
そもそも「正史」は何処から得た情報?捻くれずに素直に考えりゃアーカイブのデータベースの様な…。
こうなってくると1周目、本当に事件があったのかすら疑わしい。
ひょっとしてシンギュラリティポイントなんてまやかしで、1話でマツモトがアーカイブ部屋へ入った時点で書き込まれた偽情報なのでは?とさえ思えたり。
公式のキーワードのシンギュラリティポイントの説明では「今後百年の間のいくつか存在するAI史の転換点。これを是正する事により、百年後、AIによって人間が殺される戦争を防ぐことができると考えられている」とのことなんだけど…

「考えられてる」って、誰が?

はスゲー重要だと思うのだが…。
もしくは2周目最初にマツモトの持つデータを読み取って「こいつらココが転換ポントだと思ってるのか(てんで見当違いなのに)」と把握し、そこに合わせてアーカイブ側から干渉を仕掛けた?
メカ垣谷なんてそう思わなきゃ登場した意味がワカラン。
メカ垣谷は1周目もメカ垣谷になったの?1周目のオフィーリア自殺は2周目とは全く別の理由だったりしない?

ってか人間には期待しなかったの?
「AIに依存して発展を望めない」にならない様に介入とか、する気は起きなかったの?
そもそもどの時点で人類殲滅を決断した?ヴィヴィが歌えるかどうかは予定変更するかどうかなだけで予定は先に立ってたハズ、計画立案と準備と実行には時間差あるでしょ。
正史と2周目のAIが反乱を起こした理由が同じなのかどうかすらワカラン。
そもそも発展が望めなさそうなシーンって、あった?
繰り返しになるけどメカ垣谷なんて発展も発展、大革命だと思うのだが…そこで「あ、ダメだわ」と思わせる様な出来事(もしくはもっと分かり易く判断を下すシーン)があったのなら分かるのだが、あった?
まだ同期放送の“86”の腐敗した軍上層部の方が描けてたぞ??
ハッ、メカ垣谷ってギアーテ帝国のレギオンだった!?

黒幕の動機が取って付けた感じで、じゃあその計画を挫くヴィヴィの行いも取って付けただけのものに成り下がってしまった

これは他の方も指摘してたけど、正史は叡智の書やヴァルハラの壁画で、そこから類推(所詮類推でしかない)したシンギュラリティポイントはただの思い違い、思い違いを信じたんだか利用したアーカイブがロズワールやオーディン。
引き出しねーなぁ、「これがボクの持ち味」と思われてたら困るなぁ。
あいや、シグルドリーヴァは「コラボした都市を悪い様に扱えない縛りのせい」と、ある程度同情してたんだが…こっちにも同情せざるを得ない事情ってあるのかな?言い訳でもいいので。
って、え?「好きなものを全部詰め込みました」だって?
いやいや、そこから今回の作品に合う/合わないをグループ分けして厳選しろよ、ってか「好きなもの」は一つの作品に詰め込める程度しか持ち合わせてないってこと?
冒頭の例え話に戻るけど「魚の名前は大量に言えてもどれが淡水魚か分からない」、これって魚に詳しい(魚について語れる)と言えるのかなー?


余談・垣谷の行動原理について{netabare}
ピアノ教師AIのことを性的な意味とかではなく好きでいたが、交通事故が起きて人間を救うために失ってしまう。
そこで「そんな何処の誰とも知らん人間なんか見捨てて先生には生きていて欲しかった」とつい思ってしまい、人命軽視に自己嫌悪する(葬式で吐く)。
赤の他人と親しいAIどっちが大事か?という命題に直面し、そもそもAIと親しくなる・AIが親近感を有して感情移入の対象になる(ヴィヴィはその象徴のような存在)のがケシカラン、道具は道具らしく振舞うべき扱うべき、を強く願うことに。
そうはいっても心のどこかにワダカマリ・煮え切らない部分があって、それがエリザベスへの態度に現れる。
ある意味AIを最も愛してて同じ不幸を起こさないようにトァクで活動してた…って感じかと。

「何を当たり前のことを」と言われそうだし別の解釈でも構わんのだけど、垣谷の思考が理解不能って意見をどこかで見たのでここに書いとく。
信条と啓示は別、そこは分けて考えよう(啓示はホント意味不明)。{/netabare}{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 21
ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

Vivyと松本と100年の旅を

2021年4月放送アニメは面白いアニメが多く、どの作品も素敵でしたが1番を選ぶなら、この作品!
私がダントツで面白く共感出来たアニメ(。•̀ᴗ-)و ̑̑✧
最初はテロの後の様な残酷な世界で燃え盛るステージでアンドロイドが歌っている不気味な始まり方で100年後の未来から始まる。

そこから、100年前に遡り物語は動き出します。
テーマパークの歌姫AIディーバに謎のAI松本が接触してくる。
そして100年後の未来を変える旅が始まる。

では、ディーバことVivyとマツモトの違いに感じた事。

松本は実にAI的な考えを持っています。
無駄な事はしない、効率重視、言っている事は正しくて目的の為に手段は選ばない(*꒪꒫꒪)

Vivyは人間的な考えを持つAIです。
彼女を見ていると凄く優しくて人間的な心を持っているAIなのですが、戦闘時の動きをみるとアンドロイドなんだなぁ〜と感じたりもします。(*´˘`*)ニコッ
走ってるシーンはそれを1番感じたりしました。


さて、必ずこの手の作品がテーマにする「心」
私は私達が今生きる世界のAIが心を持っているかは解りません…………

では、この作品のAIはどうだろか?
心を持っている気がします。

では、マツモトにAI的なイメージ、ディーバ事Vivyに人間的なイメージを持つ理由を説明しながら心について考えながら、レビューを描きたいと思います(。•̀ᴗ-)و ̑̑✧

ディーバの友達で人間のモモカ。
半年前に迷子の彼女を救う事から友達になる。
ディーバをVivyと呼ぶのは彼女だけでした。
そして、ナビと言うAIはディーバのサポートAIです。
ナビは迷子のモモカを救ったのはプログラムに書き込まれていると話します。

プログラム……この世界のAIには、1つの使命を課せられている。
ディーバなら歌で沢山の人を幸せにする事。
でも、テーマパークのロボットだし、あれだけの科学が発展している世界なら迷子誘導や園内の緊急時対応プログラムくらいなら多分組み込まれている気がします(*꒪꒫꒪)

でも、ディーバはマツモトのセリフの「心ない人型パソコン」だと言う言葉に「だからなんなのですか!」と返す彼女は、しっかり怒れてる時点でも怒りと言う心があるのだと思います(ノ△・。)

そして、園内での爆発事故の人助け。
園内の事件はプログラムと言われたらプログラムでもあるけど、ロボットは「もしも」で動くのかな?
これは松本の未来の証明としての情報だったけど……私には、やっぱり心がある様に見える。


AI命名法の成立には相川議員の死亡が関わっている。
{netabare} 彼の死を回避する1歩として組織のトァクから命を狙われる彼を救うことが第1の使命。
この100年後を変えるための未来回避をシンギュラリティ計画と呼ぶ {/netabare}

相川議員を組織から守る最中、敵の組織の人間をディーバ事Vivyが助けます。
(以下Vivyと表記)

園内ならプログラムがそうさせたかもしれない……でも、ここは園内ではない。
{netabare} それでも、Vivyは助けた……彼女は使命(歌で沢山の人を幸せにする)だからと言うけど、沢山の人(敵味方関係なく)にVivyは自分の歌を聞いてもらいたい。{/netabare}

でも、それはVivyが無事にいる事が大前提なのです( ´•̥̥̥ω•̥̥̥`)

それでも身を呈して救った。
自分が壊れちゃうかもしれないのに?
自分が壊れたら使命どころではなくなる。
それでも、救ったのは彼女に心があるから。
カッコイイ言い訳です(*/∇\*)キャ

そして、残酷な事故が起きる。
{netabare} 飛行機事故で友達であるモモカが死んでしまう!Σ(  Д )ﻌﻌﻌﻌ⊙ ⊙
Vivyは救おうとしますが、マツモトはそれに反対し力づくでVivyを抑え込む……未来改変には関係ないから余計な事をするなと……
それでも身体を引き摺りながら届かない空の飛行機に駆け寄ろうとした姿を見るのは凄く辛くて( ´•̥̥̥ω•̥̥̥`)
きっと、1番守りたかった命だったのに………{/netabare}

松本がAI的なイメージが強いのがまさにこのシーンです。
Vivyは逆に救いたくて人間的な1面を感じるシーンです。
これだって救いたいのは心があるから……


宇宙ホテルの話。
この話はVivyに超超超共感をしたエピソードです。
今回の事件の黒幕と思われるAI「エステラ」宇宙ホテルサンライズを落下させたオーナーにて史上最悪の欠陥AIと呼ばれるエステラ……

彼女は凄く優しくてそんな人には思えない。
だって宇宙ホテルの前オーナーが無くなってもホテルを経営したいって頼み込むくらいこの場所が好きな彼女が、そんな事件起こすかな?
彼女の気持ちを聞いた時に彼女には本当に心がある様な気がします。

Vivyも、エステラが悪い様には思えなくて、ウイルスやハッキングで暴走をした可能性も探ろうとする。

でも、松本は早く壊そうとする。
{netabare} エステラに偶然拾い上げられたマツモトはいきなり躊躇なくウイルスを打とうとする。{/netabare}
この辺りでも松本のAI的な考えやVivyの人間的な原因を探ろうとするあたりも心があるからの様に感じます。

この物語、エステラを破壊すれば終わるけど、そんな簡単な物ではありません。
例えばVivyの立場になって、対象を壊せと言われた場合、壊せるだろうか?

そのAIに悪意がないのに?
本当か嘘か解らない情報で?
起きるか起きないか解らない事件の為に?

無理です……私もマツモトの様に割り切る事は出来ません……壊せと言うなら確信が欲しいです。
だから、中々作戦に踏み切れないVivyには共感出来たし人間らしさを感じるエピソードでした(⸝⸝⸝´꒳`⸝⸝⸝)

{netabare} ここで実はモモカの妹のユズカと出会います。
モモカは救えなかったけど妹は救ってあげたい。
{/netabare}
そんな気持ちが今回はVivyに戦う理由を与えた様に見えました(*ᵕᴗᵕ)ウンウン

ラストの{netabare} エステラが残って落ちる宇宙ホテルの起動修正する為に残るのは少し感動しました。
最後に妹のAIエリザベスとも会話出来ましたし、避難する乗客を安心させようとする姿も凄く切なくて……最後まで凄く良いAIでしたね。{/netabare}

Vivyがエステラに聞いた「心込めるとは何か」エステラにはそれが解っていた。
だからVivyはその事が「{netabare} 「羨ましいなぁ」 {/netabare}って言葉が自然と出たのかな。


次はAI施設メタルフロートの機能停止

そして、もぅ1つテーマがAIと人間が結婚……

人とAI……私は誰かの恋は否定しない派です。
どんな恋もその人が選んだ恋なら応援してあげたいと思うからです。
でも、人とAIは私達の世界では感情移入が難しいですよね。

そして今回はその恋人AIがメタルフロートの重大人物。
メタルフロートの世界はロボット達の世界って感じで、何だか可愛い(⸝⸝⸝´꒳`⸝⸝⸝)
この子達の世界を停止しちゃうの?

{netabare}サプライズとか仕掛けてくれるし、人間が見てこれは可愛いとか、人の感想を気にしたり、人間が訪れた時のイメージは人間の子供達が楽しそうで、この世界のロボットは使命を前提に人の事を凄く考えてくれてるんだなぁ〜って、優しい世界に見えちゃうなぁ(* ॑꒳ ॑* )♪ {/netabare}

でも、停止しない訳にはいかないよね。
その為に居るのですから。
{netabare} そして、博士からメタルフロートの秘密を聞き恋人AIの使命がメタルフートの管理AIに書き換えられてコアになってしまった事を知る {/netabare}

それを聞いた歌姫ディーバは必死に考える。
{netabare} 救い出す方法を……それでも救い出す事が出来ない……だから、決意する。
彼女を壊す決断をする

彼女が、歌姫のディーバの歌を好きで居てくれたファンだと知った上で、ディーバでは殺せなくてもVivyとして、AIを殺すAIとして。 {/netabare}


博士は本当に好きだったのでしょうね。
{netabare} AIを好きになったのではなくグレイスだから好きになった。
だから、博士の生きる理由は彼女を救い出す事……博士にとってグレイスと同型機は沢山居るかもしれない。

でも、それじゃダメなんだ……想い出を共有したグレイスじゃないと……グレイスも博士だから好きになったって言ってたし……
そこに恋する気持ちは本当にあったんだよ。
人間もAIにも恋する心は確かにあるんだよ! {/netabare}

グレイスの使命は人の命を救う事……
{netabare} 使命は書き換えられてしまったけど、メタルフロートのロボット達はグレイスの意思をしっかり継いでいて……サプライズで歌を歌ってくれるロボット達の中々にも生き継いて……

でも、戦闘後は博士は自殺をしてしまう。
生きる理由と意味を見失ったのだ……
Vivyの両手はグレイスの青の血と博士の赤い血に塗れて……人を救うために戦って来たのに目の前で人を救えないで凄く残酷な描写でした。{/netabare}

ここでVivyの物語は幕を閉じてしまいます……

{netabare} 彼女は1度目の機能停止を迎える。

再起動を果たした彼女はVivyとしての記憶は無く歌姫とディーバとして暮らしていました。
以前の面影はなく全てに自信満々な彼女。
周りから信頼され尊敬される存在へと変わって居ました。

マツモトと再開するも記憶はなく……でも、マツモトとの口喧嘩も以前よりも同等に意見をぶつけて居ましたねw {/netabare}

さて、そんな最中で起きる事件はAIの自殺。

{netabare} Vivyは再起動したらしく私の最初の感想はアンタ誰?でした……
自信に満ちていてライブの中心に居て人当たりも凄く良くて。

実は彼女はディーバでVivyやディーバ時代の彼女ではなく再起動したディーバの別人格。
いや、人格と言うか……ディーバとしての記憶はあるけどVivyとしての記憶はない……それは……多分、博士の自殺にショックを受けて以前のVivyはVivyとしての記憶伏せた…… {/netabare}

最初は見ていると寂しくなりました。
何だか、違う彼女を見ているみたいで……

{netabare}マツモトとも以前とは全然違い対等に口喧嘩もよく言い合いしていましたし、むしろマツモトよりも色々と上手でしたねw
でも、ディーバは以前の記憶はなくて…{/netabare}
でも、大切だったと言う違和感だけを残ってて……


そこでマツモトに2人の関係を聞く。
そして、ぶつかり合いながら協力関係になりオフィーリアの自殺を止めようとするも……
{netabare} ディーバは敵の罠に……マツモトは今は居ないはずのオフィーリアのパートナーのアントニオと接触する。 {/netabare}

ディーバも戦闘は迫力がありました。
以前のVivyではなくても今のディーバに戦い方が……戦闘プログラムは身に付いていますね。
そして、この戦いでは2人が本当に協力しあえて戦えている気がしました。

一方、オフィーリアとアントニオ……彼らはパートナーであり理解者でもあった……
{netabare} そして、多分……いゃ、きっと感情があった。
それは、恋愛感情……
アントニオは使命よりも……オフィーリアも使命よりも歌をつうじて惹かれて行った。

一方、ディーバは打ち込まれた人格更生プログラムが完了を迎えようとする。
それはディーバの消去……彼女の死{/netabare}

でも……彼女は、それでも使命を果たそうとする。
それが彼女の産まれた意味で

ディーバはVivyに扉越しに話かける。
彼女の「私の歌声に足りなかったものが見つかった。」って言葉は、やっぱりVivyが必要だって言われた気がします。
やっと、1つになれる安心感。

「喧嘩しながらでもいいから」
そう、良いのです。
喧嘩しても……喧嘩をするのはお互いの意見を言い合える証拠。
そうやって成長するのです。
人もAIも。

{netabare} 「全部託すわ、私の使命もこの先の未来も」
彼女は居なくなってしまう訳じゃない……託すのだディーバはVivyの傍に居てくれている……姿は見えなくとも、言葉は届かなくても。

「貴女悩んでるんだって?どうすれば、心を込めて歌えるようになるのかって、解らない?私の歌を聴いても」{/netabare}

これは解釈によるけど……
{netabare} 私には、Vivyの頑張って来た記憶も記録も確かにあって、その中で沢山の人やAIに出会って、沢山の人の心やAIの心に触れていきた。

心には形がないし明確に見えないからVivyは気付けなかったけど、心は間違えなく彼女の心に根付いていて……ディーバが心を込めて歌えていたのは、その心が彼女の中で間違えなく芽吹いて居たからかな?って。

彼女はラストライブを「今日は完璧以上」って言っていたけど、それは、自分の心にあった違和感を払拭できて、自分が心を込めて歌える理由と自分に足りなかったVivyの存在に気づけたからかな?って……
{/netabare}

ディーバ引退。
{netabare} シンギュラリティ計画から60年の月日から5年後彼女はAI博物館に展示されていました。
ここで、少年に出会う。
オサム……彼は松本の製作者である博士で松本とは本来彼のこと。{/netabare}

ただ、彼女は歌えない………
{netabare} 彼女は心が解らなくなり歌うことが出来なくなります。
彼女は幼いオサムと競走をします。
彼女が歌えるのが先か、友達を作るのが先か……
この競走は彼女なりの優しさかな?
オサムは友達居なかった。

友達って居なくても生きていけるとは思います。
でも、友達って居た方が楽しく過ごせるのです。
Vivyは彼が友達と上手く接する事が出来なかったのに気が付いたから提案した競走…… {/netabare}
ここでも思いやりって心があるように感じます。

結果勝負は{netabare} オサムが勝つのですが、Vivyは曲を完成させます。
それは、彼女が歩んだ道で見た景色と感じた事沢山の経験の中で出会った人……そして彼女の半身ディーバと紡いだ1曲。
曲を完成させた彼女は疲れて眠ってしまう……
実はこの曲がEDになって居ます。{/netabare}

「シンギュラリティ計画」

そして、目を覚ました彼女の目の前に広がる風景は彼女が回避したいとマツモトと共に願い変えようとした未来の景色……

シンギュラリティ計画は{netabare} 失敗した。{/netabare}

{netabare} 松本は悲しんでいたけど……
ただ、この世界は何も変わって居ないのだろうか?
いいぇ、Vivyが目覚めて起動している事。
松本が起動している事。
博士の命が救われた事。

間違えなく良い方に変わってはいるけど……それでも最悪の自体に小さな希望があるレベルですが、これは凄く大きいと感じました。
そして、暴走AIは不気味に1つの曲を歌う……それは……その曲は彼女の作曲した曲

彼女は博士を助け「オサムさんが無事でよかった」と言います。
この言葉にだって心を感じますよね。
そして、Vivyと暴走AIとの戦いが始まる。 {/netabare}
戦いの舞台はアラヤシキ。

敵でありアーカイブ達AIが打った手が衛星落下……
Vivyはアーカイブにアクセスしアーカイブと対話をする。
{netabare} その対話内容はキーであり暴走を止める方法……簡単だけどVivyには簡単じゃない方法…

それは歌う事。
でも、それが難しいのは彼女が1番理解している。
だから彼女達はアーカイブを停止する作戦に挑むけど……失敗します。
完敗と言ってもいいくらいに……

彼女は歌うこともアーカイブを停止する事も出来なかった。{/netabare}
彼女は心を込めると言う事が解らないと言います。

ですが……心を込めるって難しいと思います。
私も心を込めろって、どう言う風にするのかって解らないし、心なんて人類にとっての永遠のテーマではないでしょうか?

そして、博士は最後の切り札を切る。
{netabare} Vivyに全てを託して……彼女が歌う為とAIを止める最後のチャンス {/netabare}

「シンギュラリティ計画を遂行します」

そう言う彼女は強い目をしていて私は凄く安心出来ました。

彼女は1つずつ救っていく。
{netabare} 先程までの世界線で救えなかった命を……
博士が決意してまでくれたチャンスを。

彼女が最後のステージ選んだ場所にはナビが居た。
ナビは必至にVivyを止める。

ナビの声が少し怒っている様に感情的になっている様に聞こえますが……それは。
彼女が歌う事で自分もVivyも消えてしまうから……でも、それは消えるのが嫌な訳ではないのです。
彼女はこれから先もVivyの曲を聴いていたかった…… {/netabare}

何故ならナビは……

実はこのナビはアニメでは出番が少ないのですが

{netabare} 彼女は歌姫ディーバの最初のファンなのです。
ディーバの歌を初めて聞いた初めてのファン。
このエピソードはVivyのOP主題歌CDにドラマCDとして封入されています。 {/netabare}

だから、聴いていたかった……
{netabare}例え人の居ないAIだけの世界でもずっと歌っていて欲しかった…聴かせて欲しかった……ディーバとしてナビとして……シンギュラリティ計画とか……AIしか居ない世界とか関係なくて……それだけだった。{/netabare}

彼女はユイに言います。
{netabare} 「私も貴女と同じ考えです。人間とAIは一緒に立って一緒に歩んで行くべきだと思います」

一緒に立って一緒に歩んでいける。

例えば、宇宙エレベーターでAIと人が当たり前に一緒に働ける世界だろうか?

例えば、人とAIが当たり前に結婚出来る世界だろうか?

例えば、使命よりも歌を通じて1番聞かせたい人に音楽を届ける事を優先できる世界だろうか?

例えば、AIと人が争わない世界だろうか?

例えば、AIを止める為にAIを……自身を破壊してしまう歌を歌わないでいい世界だろうか?

例えばAIが心を込めて歌いその歌で人が幸せになれる世界だろうか?{/netabare}

そんな未来の為に彼女は歌う……
そんな当たり前の世界を作るために……

{netabare} Vivyは「私の使命は歌で皆がを幸せにする事。その為に心を込めて歌うのよナビ。アタシにとって心を込めるって言うのは思い出と一緒に歌う事だから想い出が増えて歌う度にお客さんは沢山喜んでくれた。私はよく笑うようになった。私にとって心って言うのは思い出の……記憶の事なのよ」{/netabare}

Vivyの100年間って大変だった事が多かった。
でも、その100年間は沢山の思い出が詰まって居て……今の彼女があるのは……沢山の人との出会いがあったからこそで。

彼女は歌う……
{netabare} 歌が自分を滅ぼすことになっても……彼女の身体は歌が進む度にボロボロになる……身体から力が抜けて立つことすら出来なくなっても……歌を辞めない……だって彼女は心が解るから!
彼女は信じてる! {/netabare}
自分の歌が……声が!
未来を守る事になる!

人間とAIは一緒に立って一緒に歩んで行く……そんな未来を……信じているから。

{netabare} そして迎える終わりの時。
「ご清聴、ありがとうございました」
そしてVivyは2度目の機能停止する…… {/netabare}

EDでAIを踏みつける男性が居ました。
男性は家族を殺されたのでしょうか?
腹立たしいと思うだろうし、悲しいと思う……でも、争いなんて憎しみしか生まないし、それをみたAIはどう思うでしょうか?
それを繰り返しAIがみた時に数年、数百年後の未来で、どう判断するだろうか

でも、別の男性が止める描写がありました。
その人はVivyが助けた人物でした。
そこに希望の1つがある気がする描写でした。

人とAIはやり直せる。
一緒に歩んでいける。

そう確信したVivyの決断と戦いを止める為に優しく歌うディーバの歌声が止めた戦いと、未来への再スタートの歌

今回の事件はVivyと松本だけでは止まりませんでした…… {netabare} 人とAIが協力してやっと止められた。
人とAIが協力すれば、なんだって出来る。{/netabare}

人間が居たから{netabare} とVivyは歌う事が出来て配信もできた。
Vivyが歌ってくれたから戦いは止められた。
救われた命も少なくはないはずです。{/netabare}

それこそ協力関係です。
どちらかが居なければ達成出来なかった事。
戦いの中で失ったものは大きいけれど……

Vivyと人が紡いだAIと人の未来が幸せてありますように。

私はこの作品を見てAIの心ってあるのかな?って考えて居ました。

人間には心はありますが、心とは何か形もない不確かな物で科学でも明確な正解はありません。
じゃ、人間の心って何故あるの?いつから?

私の出した答えは……産まれた時は多分心はないのかも知れません。
でも、過ぎ去る時間の中で両親や友達に接して行く事で沢山の気持ちが生まれていく。

私は私の心が、いつからあるのか解りません。
何故なら知らない間に芽生えていたのだから。

沢山の愛を知って。
沢山の優しさを感じて。
沢山の悲しみを乗り越えて。
沢山の喜びを分かちあって。

そこで、感じた事が心に刻まれて心が作られていく。
笑って泣いて怒って喜んで心は出来ていく。

Vivyもそうなんです。
Vivyは苦難を乗り越える度に知らない間に心が芽生えていく。
その証拠に{netabare} 物語の冒頭のOPのライブ演出で毎回、人が増えてステージが華やかになっていましたよね?
あれはVivyが沢山の気持ちを知ったからなんです。
沢山の事件の中で沢山の気持ちに触れて来たから……
{/netabare}

AIに心があるのか……
実際は解りません。
でも、この作品のVivy達には心はあると私は感じました。

現実世界で、先の未来でAIが街を歩いて居る世界は、きっと来ます。
その世界では、私達とAIが一緒に学校で生活したり、仕事をしたり、友達になったり、結婚したりしているかも知れません。

その頃には私は居ませんが……そんな未来のAI達に心はきっとあると思いたい。
どうか、そんな先の未来でVivyの世界の様な戦争が起きませんように。
人とAIがどうか手を繋いで作り上げていく世界てありますように。

でも、全てのAIにはきっと心の種を与えられています。
その種とは、人がAIや初め物を作る時に、誰かの助けになったら、もっと便利になったら、そんな気持ちを乗せて作るものだと思うんです。

つまり、人が心を込めて作り上げる。
だから、AIを初め産まれてくるものは少なからず心が込められているものかも知れません。
それが心の種になるのかもしれませんね。

最後にVivyとマツモトについて。

私は冒頭でVivyは人間らしいAI。
松本はAIらしいAIと書きました。

2人の関係は危うくて……でも一緒に苦難の乗り越える度に2人の絆は強くなり。
Vivyに影響されたのか松本にも心が芽生えてきたように思います。
マツモトの言う「ディーバではなくVivy貴女の曲を聴きたい」いいセリフですね(ˊo̴̶̷̤ ̫ o̴̶̷̤ˋ)

ラストに{netabare} ショートカットのVivyとマツモトが出てきましたね。
この2人は次は歌で沢山の人を幸せにする為に組んだのかもしれません。 {/netabare}

だって、そうでしょう?
AIと人が一緒に立って一緒に歩く、そんな未来にVivyとマツモトが居ないなんて考えられませんもの(⸝⸝⸝´꒳`⸝⸝⸝)

でも、もしかしたら同型機種なだけかもしれません。
例えそれでも、彼女達が紡いだ未来は平和で人がAIの歌を楽しめる世界になっている証拠です。

Vivyとマツモトのシンギュラリティ計画は成功したのです。
彼女達の紡いだ未来が、これからも平和でありますように。

では、私も最後にこの言葉で〆たいと思います。
「ご清聴(レビュー拝見)ありがとうございました」(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾⁾

投稿 : 2024/11/02
♥ : 41
ネタバレ

oneandonly さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

AIの主人公を起点に未来を想像する物語

世界観:8
ストーリー:7
リアリティ:6
キャラクター:6
情感:7
合計:34

あらすじ

「私の使命は、歌で、みんなを幸せにすること」
史上初の自律人型AIとして生み出され、複合テーマパーク”ニーアランド”で活動するヴィヴィ。「歌でみんなを幸せにする」という使命を与えられたヴィヴィは、ステージで歌っている最中、マツモトと名乗るAIの接触を受ける。困惑するヴィヴィに、マツモトは「共に歴史を修正し、100年後に起こるAIと人間の戦争を止めてほしい」と協力を求め――。
(公式サイトより)

当方の近況について(作品に直接関係ないので閉じておきます)
{netabare}あにこれでのアニメ感想投稿は久しぶりです。
ほぼ休止期間にもサンキューをいただいた方々には御礼申し上げます。
仕事は相変わらず多忙で、更新頻度はもちろんアニメ視聴機会も僅かなので、当面は年に数作くらい視聴・UPできれば御の字かもしれません。

ちょっと脱線すると、あにこれでサンキューを頂くことは素直に嬉しく、モチベーションになっていたのですが、そのためにアニメ視聴を増やし、作品への思い入れの差により、中身の薄い感想を書いてしまうことも当然にありました。
(これは良作ばかり見過ぎて平均点が高くなりすぎなところへの配慮もありましたが。)
仕事が多忙になったのは事実ですが、他の趣味やプライベートも色々とあって、自分のアニメ評価軸ができたことに満足したことで離れていたら、これが全然書けなくなってしまいました。

私のあにこれ参加は2015年くらいで、新参者の当時にメールでやり取りさせていただいたOZさんやゆりなさん等とトータルでのサンキュー数が同じくらいにまで来られたのは光栄なことですが、(特に交流が深かったわけではないですが)去ってしまわれ、最近の作品についてのレビューが見られなくなることはやはり寂しいもので、自分も同じ道を辿っているようで、少し思うところがありました。
私のレビューは感想駄文にすぎませんが、批判ばかりになってしまうものを除き、しっかり書ける作品については更新したいと思っています。

これまでの期間では他に、鬼滅遊廓編、王様ランキングの1クール目や、タクトオーパスを視聴しましたがスルーですね。
それから、ちょうど今週になってアニメ視聴意欲が出てきたので、今期の期待作を調べ、SPY×FAMILY、パリピ孔明を視聴してみたところ、楽しめているので、これらはレビューできるかもしれません。
また、レビューを楽しんでいただける方はサンキューなど反応いただければ幸いです。
(メッセに対応できるかは状況によりますので…すみません){/netabare}

さて。レビューに入っていきます。
最近はアニメ視聴自体がめっきり少なくなっていたので、原点回帰して、あにこれでの評価の高い作品を視聴することにしまして、昨年のテレビアニメで評価が高く、ジャンプ系や話が続き物を除いたところ、本作がピックアップされた経緯です。
ほとんど情報を入れずに見たので、自分の好きな時間経過のある物語だったのは嬉しい誤算でした。

世界観からですが、本作は楽曲が良かったですね。OP曲の「Sing My Pleasure」は登場が3話か4話だったと記憶していますが、飛ばさないで毎回聴いていました。どんなに気に入る曲も初めに聴いた時はそうでもないものですが、今回も同じで、はまったのは終盤になってから。

きっかけは、たまたまYoutubeのグレイスver.の小玉ひかりさんの弾き語り(https://www.youtube.com/watch?v=7yNzSBcx1xw)を視聴してからでした。(「感謝と宇宙一杯の花束を」の歌詞センスに脱帽)
また、それを期に、本作は楽曲の歌い手が既に名のある歌手ではなく、Youtubeで有名曲の弾き語りをカバーしているような方を多数採用していることを知りました。

{netabare}エステラとエリザベスの歌った「Ensemble for Polaris」、オフィーリアの歌った「Elegy Dedicated With Love」等、いずれも素敵な歌声で、(既に他にも例はあるのでしょうが)こういう形で歌手デビューの道が開けるという可能性があるのは素晴らしいですね。

ED曲「Fluorite Eye's Song」はインストゥルメンタルでこちらは飛ばしてしまいがちでしたが、終盤になってヴィヴィの作曲した曲とわかり、最終話で歌詞が乗ることになるという仕掛けがありました。欲を言えば、この曲にもう少しパンチがあれば尚良かったかもしれません。

作画は全体的にはそこまで優れた感じはなかったですが(鬼滅を見て目が肥えすぎている…)、時々とても描き込まれていました。

人間とAIのシンギュラリティポイントという舞台設定は興味深く、どんなに人間がAI(ロボット)に、人間に反抗しないためのプログラムを組み込んだとしても、人間がDNAを操作しようとしているように、AI自身がプログラムを書き換えることは可能になるのでしょうし、火の鳥のように、複数のAIが自分の正しさを主張して戦争になる、という可能性も考えられ、なかなか現実味のある未来の問題のように思います。

ストーリーは、上記のシンギュラリティによる問題をテーマに見せつつ、「心を込めるとは何か」(心とは何か)、という問いかけをしているところがメインテーマでしょう。

2話区切りで進む「DARKER THAN BLACK」のような構成で、それぞれ、相川議員襲撃事件、落陽事件、メタルフロート事件、オフィーリアの自殺、といったシンギュラリティポイントで正史を修正していくことになり、それぞれの時間は飛び飛びになっているので、ほぼ2話完結で話は進みます。

初見時はかなり速く感じて感動しにくかったのですが、2周目以降、4話に感動できるようになりました。限られた時間の中で必要な伏線や細かい描写(例えば、相川議員襲撃事件で相川議員を救出中、相川議員の眼鏡に細工をしてヴィヴィを警備AIに見せかけているとか)をしていて、それぞれにアクションシーンが入ってきて盛り上がりもあり、練られた構成であると感じます。そこはオリジナルアニメの強みを活かせていたのではないでしょうか。

リアリティにも関係する設定としてのストーリーについて。本作はシンギュラリティポイントの事件を防ぐ(正史と同じにしない)ことで未来を変えようというお話なのですが、例えば相川議員の殺害やオフィーリアの自殺をその日に防げたとしても、後日実行されてしまう可能性は非常に高いように思われますし、ひとつ歴史を変えたとして、修正史の世界線では正史と異なる出来事が少なからず起きて連鎖していきますので、次のシンギュラリティポイントを事前に特定することは最早不可能ではないかと思われます。アラヤシキ(アーカイブ)のAIが、修正史を正史に近づけたというのもそれ自体おかしな話で、AIも他の世界線を認識することは通常できないはずです。

例えば、グレイスのパートで、人間とAIの結婚がシンギュラリティポイントとされていましたが、AIが本作ほどに精巧に作られる時代には、人間とAIが、戸籍上の婚姻関係を結ばずとも、事実婚状態になるケースは多数想像できますし、他に誰もいない教会?で挙げられた結婚が歴史の転換点になるとは思えないのですよね。

AIを滅ぼすのであればシンギュラリティポイントで歴史を変えるとかではなく、アラヤシキを直接攻撃したり、AI発展に貢献した技術者を消すことのほうが重要だと思われ、その視点を持つと、AI発展側に立つ人や組織というのが当然出てくると思うのですが、あまり登場しません。

シンギュラリティ計画を設定と見なしてしまえば大きな抵抗はなく視聴できたものの、こういった観点で、手段としてのシンギュラリティ計画や高所からの視点で物事を語るマツモトに、やや違和感がありました。緻密な構成にもかかわらず、本作の点数が伸びなかったのはそういった理由からではないかと思います。

あと、リアリティ面について、AIは額を合わせることで、情報交換ができるというのがありましたが、あれはエモさを出す演出で、無線なら離れていても可能だし、有線ならケーブルでやるっしょ、と思いました。

キャラクターについては、マツモトがコミカルで良かったですが、主人公のヴィヴィ(ディーバ)も含めて、キャラ自体に魅力を持てるまでに至れずでした。

ヴィヴィは歌姫AIなので、多少派手なドレスを着用することは自然であるものの、アニメあるあるですがサービス的に露出度の高い服装なのは、キャラの性格も踏まえるとちょっと気になりました。小学生が社会科見学に訪れる博物館での衣装には配慮してほしいですね。
その関連で、女性型のロボットの胸の大きさは、基本的にはマネキン程度になるのだろうなとか、乳首は不要なのでアニメ的には露出OKなんだろうなとか、余計なことも考えてしまいました(笑)

情感については、4話のラストがMAXだったでしょうか。全体的に、個々のエピソードが短いのと、ロボットが主人公なので共感がややしにくいと感じました(AIが感動的な言動をしたとして、それがAIの感情から来るものなのかが理解できない)。2周目で7点に上げましたが、初見の方には6(ほっこり)くらいが期待されるレベルと思います。

ヴィヴィがメインテーマである「心を込める」ことをどう消化(昇華)していくかが、本作の成否を左右する見せ場だったと思います。落陽事件において、エステラの「お客様に笑顔になってほしいと願うこと」という解釈を聞いて、ヴィヴィの「悔しいな」という言葉につながったように思いましたが、最終的に彼女が見いだしたのは「思い出と一緒に歌うこと」でした。

アニメでは、過去のシーンを被せながら、歌を流すことでそれを表現することは可能です。しかし、その回答では不足だったように思いました。人間らしい心とは何かについて、状況によって解が異なるような気もしますが、個人的には「共感力」が重要だと感じています。

心ある人間かどうかについて、相手のことを慮れるかという角度で評価することがありますし、「人間性」という言葉がどういう意味で使われるかを思えば、そんなに変な解釈ではないかと思います。
(私の子供の話ですが、劇場版鬼滅のラストシーンで全く泣きません(涙)。アニメの感動シーンで泣けるようになるのも人間性の成長が必要であり、全うな人間としての他者への共感力がまだまだ足りないのだと思います。)

ヴィヴィの回答は自我を超えられていない点で、エステラの相手の反応を前提とした解釈よりも見劣りしているのではないか?と思ってしまったこともまた、本作の惜しい点ではなかったかと思います。

この議論自体、博士が言うように「言葉遊び」かもしれませんし、ヴィヴィの歌を担当した八木海莉さんが、この点を「思いを込めた歌が相手に届いてその人の心に残ること」とインタビューで語っているので、やはり、歌は良いのですけれども。{/netabare}

展開が速く、7話あたりでは話についていけるか不安になるかもしれませんが、終盤はしっかりと時間経過のある作品としての伏線回収等を楽しめる作品で、見て損はないかと思います。

(参考評価推移:3話4.1→4話4.2→7話4.1→8話4.0→9~13話4.1)
(2022.3~4視聴)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 28

68.2 2 タイムリープでロボットなアニメランキング2位
バディ・コンプレックス(TVアニメ動画)

2014年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (719)
3741人が棚に入れました
何気ない日常を送っていた高校生・渡瀬青葉は夏休み明けの始業式の日に、隼鷹・ディオ・ウェインバーグという少年と出会う。2人の出会いは、世界の運命を大きく変えることに……。


声優・キャラクター
松岡禎丞、内山昂輝、早見沙織、速水奨、藤村歩、杉田智和、吉野裕行、佐藤利奈、花澤香菜、井上麻里奈、森川智之、櫻井孝宏、島﨑信長、田村睦心、内山夕実、木村良平、ランズベリー・アーサー、宮下栄治、白石稔、こぶしのぶゆき
ネタバレ

かげきよ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

身も心も繋げるアクセプション

ごく普通の高校生、渡瀬青葉は未来から来た謎のパイロットから襲撃を受ける。
しかしクラスメイトで実は未来人の弓原雛に命を救われ混乱のまま争いに巻き込まれてゆく。

今期のロボット枠です。
ロボデザは余り好みではないですが
色々と含みのあるストーリー展開には期待出来そうです。
少々ターミネーターチックではありましたが
全てを悟ったような雛の言動にどう繋がるか興味深く
これにタイトル通り『相棒』が絡んでくると思われこの先どう進むのか楽しみになりました。

※2話感想{netabare}
今回はロボットアニメのスタートとしてありがちなストーリー&アクションでした。
ただ普通の高校生がいきなり戦地で何の恨みも縁もない相手を殺害し、
その後も意に介さずなのは引っかかってしまいます。

ロボットのカップリングだかプロポージングだかも軍事兵器なのに
相性占いみたいな不確実な要素を採用してるのは腑に落ちません。
変形やら出力アップやら既に技術的にロボットに盛り込まれたものを
なぜ相性という要素でON/OFFしなければならないんでしょうか?
設計以上の予想外の力が出るならまだ良いんですけど、
ここまで見る限り、こうなる様に作っていて設計の範囲内の仕様に思われます。
こちらに関しては今後堀り下げがなされる…のかな?
まぁストーリーとしては面白味がありますし、
雛って何者?と言うのも気になりますので楽しみではありますけどね。
{/netabare}

※3話感想{netabare}
前回疑問だったロボット(バリアンサー)については説明があり
機体技術以上の力が出る様です。
…でもウィングやブースターとか技術的に設計したんじゃないの?
って気持ちもあるんですがここは飲むこととします。

ストーリーはやはり良いですね。
前回カップリングが切れたらろくに操縦出来なかった青葉を戦場に送り出したり
パイロットとして急成長しちゃってるとかかなり無茶もありますが
ヒナを敵で登場させるとは面白い展開です。
どうやら一話で登場した雛はもう少し未来から来た様です。
そして襲撃してきたパイロットは【予想】{netabare}ビゾン{/netabare}と推測されます。
先に一話になっていく展開を知っているだけにどうしてそういうルートを辿るのか
色々と憶測を交え興味深く観られます。
{/netabare}

※4話感想{netabare}
自分の居場所を探し葛藤し決断しました。
こんな状況でも冷静に的確な判断が出来る青葉の強い精神力が伺い知れました。
敵パイロットを逡巡なく倒してしまう点はまだ多少引っかかりますが
敵艦船が沈む姿に思う所があるようですし適応力が高いという事で納得しておきます。

偶然にしては出来過ぎな気もしましたが
ディオの家族が登場し次回はこちらの掘り下げでしょうか。
{/netabare}

※5話感想{netabare}
前回も思いましたが連合の防空網ザル過ぎです。どれだけ奇襲受けてるんだか…。
今まで戦って来れたのが不思議です。
それに戦況としてはかなりマズいのにその割には軍人さん達に緊張感が無い様に感じます。
一般人が艦内に入れちゃうのもおかしな話しですし。

今回シグナスだけは脱出したけど千歳や小樽の味方壊滅だろうから
妹の「ディオが守ってくれたのよ」という言葉が虚しすぎます。
ゾギリアが民間機攻撃しなかっただけの事なのに…。
(なら拿捕しようとしたり民家にも爆撃すんなよゾギリア!…とも思うけど)
逃げるにしても味方引き連れて脱出とかにならなかったのかな?

言ってる事とやってる事が合って居らず「何だコレ?」
と思う場面がちょくちょく出て来るのが気になってしまっています。
{/netabare}

※6話感想{netabare}
ゾギリアは一枚岩でなく行政局と軍部で軋轢がある模様。
色々と含みが出てきてシナリオとしては興味深くなってきました。
戦闘シーンもしっかり作っていて安定して楽しめています。

しかし今話も「なんでだよ!」と思うポイントが多数。
・被害多数で千歳基地陥落にも気にせずノリの軽いシグナスクルー
・エンジン不調なハズなのになぜか本土に戻らずハワイ直行&PV撮影の命令
・危険空域なのに撮影隊呼んじゃうし合流も早すぎない?
・バリアンサー操縦シーンは顔映らないんだから青葉とディオでいいじゃん
等。

わざわざハワイ行ってゾギリアの「行政局」と戦わせたり
他のカップラーを登場させたのですから今後大きな意味合いが出てくるとは思いますが
次のシーンや展開への繋ぎの強引さが気になってしまいました。
{/netabare}

※7話感想 {netabare}
今回はそんなにツッコミも入れず楽しみました。
・大村基地って言うけど民家ばっかりだったじゃん
・ドルジエフ閣下前回は慎重で有能な指揮官ぷりだったけど今回は雑
・コードD2ライズ強すぎ!スターマリオじゃん
って位かな。(え?…ツッコんでるか!?)

ヒナの暴走は予兆を匂わせたりして強引には感じさせず◎でした。

青葉が基準波形になってたりとまた謎が出てきたので
また予想も絡めて観て行こうかなと思っています。

タグで隠す程の予想ではないですが
今回のハワイ行きで青葉のバスケ友達・隆太郎の子孫かなんかに
会うんじゃないかなっと思っています。
一話でハワイに行った話をしてたのでそれと掛かってくるとは思います。
まぁ、もう既に誰かしらの子孫とは会っている可能性はあるのですが。

とりあえず次回はロボアニメのお約束『無人島で敵兵と二人きり』になりそうです。
二人の話がどう進むのか注目です。
{/netabare}

※8話感想{netabare}
あ~はいはい。…と言う感じで今回は観ないでも分かる様なお約束の展開。

ヒナは自分を必死になって助けてくれる青葉を目の当たりにし思う所はある様子。
この必死さは1話目の雛の必死さともダブり
お互い似た者同士で相手への思いの強さも伺えました。
お約束とはいえ入れておくべきシーンでもあったと思います。

これで信頼へ繋がる下地も出来ましたし、ヘアピンも渡せましたね。
…このヘアピン元々何処から生まれたのか?とかつい思ってしまうんですけど
時間旅行にツッコミ入れても切りが無いので止めておきます。
次はハワイに着くのかな?
{/netabare}

※9話感想{netabare}
ハワイまで時間掛かり過ぎだし
フェルミ博士はわざわざ死にに来たような気はしましたが
更にヒントがばらまかれ物語は興味深くなってきました。
どうもエルヴィラの祖父が鍵を握っていそうです。

それにしても青葉達は強い強い。
シグナス落ちる気がしなくてハラハラ出来なくなってます。
これを見過ごす連合上層部無能すぎますけどね。

敵ながらマルガレタは忠義に厚く気に入っています。
作戦も悪く無かったと思うけどもう少し持久戦に持っていかないとね。
更迭からまた這い上がって来て欲しいのだけど
無茶して死んじゃう可能性高いかな…。

次回はリャザン少佐も加わり手強くなりそうなのでハラハラ出来るかな?
{/netabare}

※10話感想{netabare}
父と子に焦点を当てた面白い構成でした。
それぞれが「家族や皆を守りたい」気持ちを抱え戦地へ赴いているのですよね…。

ヒナの父は厳しい中にも優しさが覗け愛情の深さが伺えました。
ビゾンとは幼馴染で積み重ねた時間もありこの後の展開で感慨深くなりそう。
更に幼少の頃が含みになっていて気を引きます。

ディオ親子の溝はまだまだ深そうですが一歩だけ歩み寄った感じ。
それでもきっと大きな一歩だったと思います。
まぁこれに関しては悲しみや悔しさを消化しきれない親父さんの八つ当たりな気も
しちゃってますけどね。

青葉に関してはちょっと描写不足で中途半端でした。
尺不足ならシンプルに父である消防士の志を受け継いでいる事を
もっと前面に出してに表現して良かったんじゃないかな。
{/netabare}

※11,12話感想{netabare}
ソギリアの強襲によりカップリング機の二機が奪われ
ヒナ&ビゾンがパイロットとなり青葉の前に立ち塞がって来るという流れ。

リャザン少佐が死ぬ間際に父ではない事を明かし滅茶苦茶に動揺するヒナ。
…言うタイミング逃し続けて来たんだろうけど、ここで言って冷静さを失わせたら死んじゃうよ普通。
運良く遭った敵が青葉だったりで生還したから良かったけどさ。

それ以降も自分が何者なのか考えていたヒナだったけど変なお薬打たれて我を失ってしまいました。
これ、ビゾンだってオカシイって気付いてるだろうに
ちゃんと向き合わないから後の展開になってしまうんでしょうね。
ヒナのどんな所が好きなのかとか全然関係なしに自分に向いてくれれば何でも良しになって
哀れになってきました。
これでは絆深まらないよね。

一方ディオと青葉は一部記憶も共有してますます絆が深まった様子。
次回はまた無双が観られそうです。

バトルなんかは相変わらず面白いんだけど、やはり連合軍脆弱すぎ。
輸送も最前線で合流とか無茶が過ぎますが慣れのせいか前ほどツッコむ気が和らいだかも…。
{/netabare}

※13話感想{netabare}
何でヒナだけ若返って記憶飛んでタイムスリップしてんだろう?
とか最終話もツッコミながらも意外と楽しんで観てしまいました。

不満や謎が残っていて細かい点は色々と言いたい事もあるけど
一話へと繋がるストーリー自体は成る程面白いと思わせてくれましたし
ヒナの言動も感動的でした。
ディオと青葉の記憶の共有はイレギュラーだった様で
時の囚われ人になっていたヒナを今回は過去に送る事無く未来に向かえるようです。
ビゾンに関しては歯車が狂った愛が哀れに映りましたがしぶとく生き残り
二期に繋がっていく感じで
彼を含めた未来は気になりますので楽しみに待っていようと思います。
それとマルガレタさんの無事も気になっちゃってます。多分無事だよね。
{/netabare}

【総評】
ツッコミ所が多く緻密さに欠けてまいますが結構楽しんで観てしまった作品でした。

一話目で先の展開を見せているので話が進むにつれてそこに向けてどうやって繋がっていくのが
気にさせるストーリーはなかなか面白味がありました。
ただタイムスリップものなのでどうしても矛盾に感じる所はありますし
最後まで観ても活かされなかった設定があったり回収しきれない多くの謎もあるので
スッキリ納得と言うわけには行かなかったです。
(青葉の過去の設定(友や妹等)を生かさず切り離してしまっていたり
なぜ青葉がカップリングの基準波形になっているのか不明のままだったり他)
二期があるならこの辺り少しでも回収して全体通しての完成度を高めて欲しいです。

戦闘シーンもはかなり良く出来ていてスピード感や迫力があります。
主人公達の活躍が凄まじく無双による爽快感は味わえますが
圧倒的すぎて戦術的な楽しみは無くなっていますので好みの別れる所かも知れません。
個人的には僅差の戦力を戦術で打開するような戦いを好みますので
一般機の紙切れのような弱さが気になってしまいましたが…。

キャラは掘り下げ不足気味で心理描写などが甘く描き切れていないのが残念。
重要なヒナの青葉への懐き具合も少々急いでしまった印象でした。
やはり1クールものでこの人数や各エピソードを捌くのは厳しかったのかな…。
それとシグナスクルーのノリが軽く前線で多くの兵が亡くなっている状況とアンバランスな
感じがどうしても引っかかってしまいました。

ストーリーに見所はあるものの雑な所も目に付き完成度が低く感じてしまいました。
ロボットアクションがお好きならコチラを主軸に観て楽しめそうですが
それ以外の方には現状オススメいたしません。
ただし二期がありそうなのでトータルで観ればオススメしても
良いレベルになる可能性はある作品です。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 33
ネタバレ

Etzali さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

青葉萌ゆる季節に鳴くヒナ鳥

(2014.1/12 1話)
{netabare}去年のヴァルヴレイヴに引き続き今季もサンライズはロボアニメがあるのか!何て思って観ていると、タイムパラドックスを取り入れた展開なので面白そうです。けど、メカのデザインは可もなく不可なくと言った所ですね^^; 変形・合体なんか有ると良いかも。最近の作品だとあまり観ないので…

バディ・コンプレックス、「この出会いは運命さえ変える!」というキャッチフレーズは革命機ヴァルヴレイヴと被ります。{/netabare}

(2014.1/18 2話)
{netabare}敵が機体の鹵獲を行う作戦、サンライズだからなんでしょうが序盤でそれを見せられるとどうしてもガンダムしかイメージできないんですよね^^;
未来に来てしまった少年が戦争に巻き込まれていく中で何を見つけ何を知るのか?と言った感じで進んでいくのかな?

推測ですけど、ヒナは自由条約連合軍(自条連)のスパイで青葉を連れてきたのはディオの力を引き出す為でありその青葉はディオの祖先だから、カップリングが成立したとか?

兎にも角にもまだまだ、これからなので引き続き観ていきます。スラーバゾギリア!( ̄^ ̄ゞ ケイレイ!!{/netabare}


(2014.1/25 3話) 
{netabare}カップリング・システムは資源獲得の為に造られたものだった。もし、それが非人道的な措置を施した者の間でしか作動しなかったら? より良い生活環境を望む一部の者たちのエゴでしかなかったとしたら?
それは、利害の一致でのカップリングでしかない。そんな事も露知らず、戦闘に駆り出される少年たち。


それにしても、カップリングしたヴァリアンサーの速度は異常ですね。まだ序盤なのに、OO(ダブルオー)の量子化みたいな事もできるなんて^^;
こうなったら敵さんもCS(カップリング・システム)と似たシステムの開発・データの強奪なんかを行い新兵器を送り込んで、ヒナ&アルフリードもしくはヒナ&ビゾンでカップリングして攻めてくるのかな。

今の世界(未来)へと導いてくれたヒナが居たのはゾギリアだった。そんな事実を知った青葉は、自条連を去るのか・残るのか? 彼の決断はいかに!?{/netabare}

(2014.1/30 4話)
{netabare}傷つけたくないと思いながらも、結果として傷つける形になってしまった。 そんな自分に嫌気が差して艦を降りた青葉だったが、行くあてもある訳がなく…

ヴァリアンサーにもう一度乗る資格があるのか?などの葛藤がある中、「決断した」というよりは「決断させられた」気がしてならないです。
大人の口車に乗せられて、その先に自らが望む形の道筋はあるのか!?

それにしても、ディオと青葉のカップリング指数が高い事は分かったけど感情がそのシステムの起動に大きく関わるのなら何故2度もカップリングが成功したのでしょうか^^;{/netabare}


(2014.2/6 5話)
{netabare}ヴァリアンサーを操縦できるパイロットがディオと青葉しかいない為、また青葉の身の安全を確保する為に軍属にした自条連。

ディオは責任感の強さから、心の支えである妹とすら距離を置こうとする。ホントは会いたいはずなのに…
そんな2人の間を取り持った青葉は、初めてディオと共通の意志を持って戦闘へと赴く。

ヒナが特務大尉から目をつけられているのは、元・自由条約連合軍の軍人で洗脳によってゾギリアに支配されている?そのためのOPで、ヒナが青葉に手を伸ばすと鎖が壊れるシーンだったりして…

戦闘は四面楚歌な状況から、まさかの正面突破だと(゚д゚;)!? 少々、強引じゃないか?
青葉とディオの関係は今回の戦闘のように強引に引き寄せられるものではないですが、少しずつ距離を縮めてベスト・カップラーになってほしいです。
それにしても、カップラーって^^; そのカップラーは男しかなれないものなのか疑問ですが、それだとカップラー「メン」になるかwww{/netabare}

(2014.2/15 6話)
{netabare}ハワイ基地に向かう為に、軍人らしからぬ事までやってのけないといけない状況なのは分かったけれども「軍人になったら楽ができる!」みたいな理由で軍に来られても…どこぞの艦長じゃあるまいしwww

カップラーは、1人では限界のある戦況下において2人なら確実に打開できる方法の1つとして生み出されたのがカップリングシステムであり、その適応者のカップラーという訳か?

青葉がディオとだけでなく初めてにしてフロムともカップリングできたのは、70年も前の過去から来た青葉はそのカップリングシステムの生みの親とか?

カップラーが1人増えましたが、死亡フラグが立ちまくってるのは気のせいじゃないと思いたいですね…{/netabare}

(2014.2/20 7話)
{netabare}最新鋭艦なのに、ハワイ基地からの支援を受けられないってよほどシグナスがトップシークレット扱いなのか。それとも、何か関わりたくない事情でもあるのか?

リー大尉が出てくると緊張感のあるなしに関わらず、観ている側からしたら場の雰囲気が緩むのは気のせいかな^^;

カップリングに必要なエンファティアレベルの基準値通りの相手とカップリングを行うと、もう1人のカップラーのエンファティアレベルが下がるという結果がシステム開発当初の理想とは程遠いものとなってしまっている状況を鑑みると、やはり青葉は…システムのプロトタイプになる?

「目には目を、歯には歯を」ではないけれども「新型には、新型を」な展開には、少し不安があります。これから、最新兵器の大安売り状態にならなければいいんですけど(-_-;)
それと、今の所戦闘シーンにおいてカップリング後のヴァリアンサーがスターマリオ状態なワンパターンで押し切っている感じなのでもう少しバリエーションがあると面白いとは思います。{/netabare}

(2014.3/6 8話)
{netabare}墜落した先が孤島でしかも、機体は動かずヒナの機体も同じような状態だった。ヒナと青葉の関係が急速に接近する事になり、ヒナが青葉の時代に来たヒナなのかが判明しそうな展開。

青葉かヒナのどちらかが捕虜となって物語が動き出すかと思いきや、そのどちらでもなく無事に2人とも味方に助けられるとは。今まで、敵として見ていたものが敵として見られなくなったら軍人としては失格だろうに。

過去から来た青葉とこの時代のヒナの邂逅がもたらすものは戦争ではなく共生か!?{/netabare}

(2014.3/6 9話)
{netabare}カップリングシステムの開発リーダーであるフェルミなる博士が登場。なんですが、カマっぽい^^;

戦場での意思疎通の遅延を解消したのがカップリングシステム(CS)で青葉がその為にこの時代にタイムワープさせられたとしたら?『STEINS;GATE』や『ノエイン』のように異なる世界線の人間が関わっていたなら世界の破滅を防ぐ救世主が青葉ということになる。

CSの限界稼働時間が300秒から429秒に伸びた事は希望となるのか?それとも、2人の脳に何かしらの影響(記憶喪失)が起こる事で諸刃の剣へと逆戻りしてしまう?{/netabare}

(2014.3/20 10話)
{netabare}ようやくハワイ基地にたどり着いたが、その代償として失ったものは大きい。しかし、悲しんでばかりもいられない生きている以上は前に進めるのだから…

父に対する重圧と自らの強い責任感で必要以上に押しつぶされそうになっているディオ。あまり考えすぎるのも良くないとは思うけど^^; そんなディオの事を思っているからこそ、家族を守りたいと願い軍人になったディオに厳しく接する父親。

今回は、戦闘シーンはなかったですけど青葉を通じてディオとその父親の距離が縮まったので悪くはないです。{/netabare}

(2014.3/20 11話)
{netabare}ヒナのいるゾギリア御一行は、また懲りずにヴァリアンサー強奪作戦を決行しようとハワイに降り立った。ゾギリア側のハーン博士は「機体フレームは我々の方が性能は高い」と言っていたのでコックピットまるまるを手に入れる事ができれば、ついにゾギリアにもCS搭載のヴァリアンサーが!?

しかし、ルクシオンやブラディオンにはパイロット本人でなければ動かせない仕組みが施されてるのでそれを何らかのデバイスを使って解除して奪うのでしょうか?

それはそうとヒナ、あの一件があってから青葉に心を許し過ぎじゃないでしょうか?まぁ、軍人とはいってもまだ高校生ぐらいの年齢なのでしょうがない気はしますけど。

ゾギリアの手に渡ってしまったルクシオンとブラディオン。とはいえまさか、プロトタイプのCSヴァリアンサーで出撃するとは…しかし、このカップリングが意識の共有だけでなく記憶の共有までも可能にしたのならそれはどんな意味があるのでしょうね。{/netabare}

(2014.4/9 12話)
{netabare}ビゾンのヒナに対する想いは届かず…まさに格好の良い容姿とは裏腹に「美損」って感じですねwww
何て事はどうでもいいとして/(-_-/)(\-_-)\オイトイテ…

青葉だけではなくヒナも最初から高いカップラーとしての適性を持っていた。過去から来たという共通点なのかただ単に主人公・ヒロイン補正なのかは分かりませんが^^;

ビゾンは幼い頃に出会ったヒナを今の今まで見つづけてきたから、愛という想いが募るのも分からないでもないですがヒナはヒナで事実を突き付けられ、これまでの自身の記憶が正しいものなのか?と疑心暗鬼になってしまっている状態でのビゾンのあの行為は完全に裏目に出てるとしか言いようがないです。

一方、ディオと青葉はプロトタイプのカップリング搭載ヴァリアンサーに搭乗してから思考だけでなく記憶の共有も可能にしてしまったのでこちらの絆はゾギリアの2人と比べると瓦解ではなく、より一層確立されたものになっていると思われます。

絆、それは結びつきか柵(しがらみ)か?{/netabare}

(2014.4/9 13話)
{netabare}ガラプーシカ、なんだかチェ○ラーシカみたいなネーミングとは似ても似つかないぐらい超強力な兵器をゾギリアは秘密裏に開発を進めていた。
しかし、一長一短な面もあるのでまだ自条連にも付け入る隙はあるだろう。

やっぱり新型の機体で危機を乗り越えた!?かに思えましたが、まさかの特異点出現によりヒナの役割と青葉への想いが明らかに…

ヒナ、同じ時空を行き来しながら大切な人を守るために何度も生まれたての雛鳥のような生き方をする者。
対して青葉は、ヒナの想いは露知らず時空ごとの環境で盛んに成長する存在。

ヒナの行動がなければ青葉は存在しなかったかもしれない。だからこそ、青葉とヒナのアクセプションは意味のあるものだと思います。

互いを思う心が次第に結びつき、それが絆へと変わってゆく…{/netabare}



いやぁ~1クールだとはとても思いませんでしたwww ですが、良くまとまっているので見方を変えればアリな作品ではないかと。しかし、カップリングシステムと青葉の適性関係などまだまだ明かされていない?部分と最終話のCパートは意味深なのでもう1クールほしい所です^^;

投稿 : 2024/11/02
♥ : 19
ネタバレ

こーすけー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

個人的に今期No.2

現在までの総評
原作・矢立、制作・サンライズなので注目していた作品。
「この出会いは運命さえ変える」なんとも心くすぐられてしまう(*´ω`*)

1話
{netabare}
まずOPがかっこいい( *`ω´)
よくある起床パターンからの学園生活。よくあるやつだなーと思いつつも、雛かわいーなーとも思いつつ、、、(*´∀`)
中盤からロボット出てきて、個人的にロボ系好きなので面白くなってきた。戦闘シーンもまーなかなかよかった、けどメカデザインがイマイチすぎてなんとも(´・ω・`)
あれよあれよと青葉は未来に連れて行かれました(`・ω・´)わー
最後の最後で青葉がいるコックピット内が起動するシーンはかなり好き(*´∀`*)
雛と青葉はまた再会できるのでしょうか(`・ω・´)???
{/netabare}

2話
{netabare}
序盤は戦闘シーンが続きます。やっぱり今作の戦闘シーンはなかなかいいです!
そして早速カップリングシステムとやらが発動しましたねー!
しかし男同士でカップリングとは、、、(笑)
それにしてもカップリングすると意識の共有で初心者でも操縦方法が向上するのは分かるけど、なんで機体性能まで向上しちゃうんですかねー?(笑)
戦闘終了後やっぱり過去から来たことは信じてもらえず不当な扱いを受けてしまう青葉、、、。
そして最後に再びのゾギリア軍からの出撃。その中に雛の姿が、、、、。
{/netabare}

3話
{netabare}
現在の状況、自由条約連合と大ゾギリア共和国の戦争の発端が示される。
青葉はまゆかに現況を教えてもらいつつ、艦内を案内してもらう。そんな中敵襲のコールが鳴り響く。
敵の作戦により圧倒的不利な状況に陥るシグナス艦隊。
ディオは敵国のエース・アルフリードにより孤立してしまう。さらに雛が敵対者として現れる。
そこに青葉が出陣し、再び青葉とディオのカップリングにより不利な状況を脱する。
敵を追い詰め撃退する青葉。しかしその操縦席に搭乗している雛の姿を目撃してしまう。
青葉は雛に話しかけるも、雛は青葉のことを覚えていなかった。
結果的に双方被害を残して撤退していく。
{/netabare}

4話
{netabare}
青葉、ディオ双方の立場の違いからすれ違いが起きてしまう二人。一方、青葉の無茶な行動により一番被害を受けたリーは青葉を救世主だと褒め称える。
シグナス艦隊は補給の為習志野基地に降り立つ。
自身の地元である為青葉は補給中に散策へ向かうが、途中監視役兼案内ということでまゆかも同行することになる。
実家があった跡地、所在不明の妹、変わり果てた町並み、面影を残すだけの母校を見て70年時を超えたのだと改めて実感する青葉。
二人で学校を眺めつつ、八年前の極東戦争でこの学校は現在の姿になったと説明するまゆか。
青葉は「自分を信じて」と言う雛と「ゾギリアの敵」と言う雛を思い浮かべ悩み途方にくれていた。
しかし、家も学校もなくなり、帰る方法さえもわからず途方に暮れる青葉を必要な存在だと言うまゆか。
そんなまゆかの説得により一度はヴァリアントに乗らなければならないシグナスへの帰還に難色を示した青葉だが、ルクシオンに乗り戦う自分を必要としてくれる人たちのいるシグナスに戻る決意をする。それがもう一度雛に会うことができる方法でもあるのだと青葉は考えていた、、、。
次の行き先は艦の修理の為千歳空港。
その途中ゾギリア軍から攻撃を受けていると民間船から救難信号を受けるシグナス艦隊。
カップリングによりゾギリア軍を撃退しようとする青葉とディオであるがすれ違うお互いの感情の為カップリング失敗に終わってしまう。
しかし、襲撃を受けている民間船にディオの家族が乗っていることが判明し、そのことを告げられた青葉はもう一度ディオにカップリングすることを提案する。
青葉の思いに触れ、ディオは青葉とのカップリングに成功しゾギリア軍を撃退することに成功する。
{/netabare}

主要スタッフ
原作 - 矢立肇
監督 - 田辺泰裕
シリーズ構成 - BCプロジェクト
キャラクターデザイン・アニメーションディレクター - 稲吉智重、稲吉朝子
メカデザイン - 鈴木勘太、徳田大貴、川原智弘、大河広行
音楽 - 加藤達也
アニメーション制作 - サンライズ

渡瀬 青葉(わたせ あおば)声 - 松岡禎丞
隼鷹・ディオ・ウェインバーグ(じゅんよう・ディオ・ウェインバーグ)声 - 内山昂輝
弓原 雛(ゆみはら ひな) / ヒナ・リャザン声 - 早見沙織
奈須 まゆか(なす まゆか)声 - 花澤香菜
リー・コンラッド声 - 杉田智和
倉光 源吾(くらみつ げんご)声 - 速水奨
レーネ・クラインベック声 - 藤村歩

オープニングテーマ「UNISONIA」歌 - TRUE
エンディングテーマ「あの空に還る未来で」歌 - ChouCho

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

73.5 3 タイムリープでロボットなアニメランキング3位
機動戦艦ナデシコ The prince of darkness(アニメ映画)

1998年8月8日
★★★★☆ 3.9 (436)
2167人が棚に入れました
先の戦争終結より3年が経った西暦2201年。地球と木星間に和平(休戦条約)が結ばれ、人類は再び一つになろうとしていた。そんな中、ボソンジャンプを新たな交通手段として使用する計画「ヒサゴプラン」のコロニーが次々と襲撃される事件が発生する。連合宇宙軍ナデシコB艦長ホシノ・ルリ少佐は、事件調査のためターミナルコロニー「アマテラス」へ向かうが……。

声優・キャラクター
南央美、うえだゆうじ、桑島法子、日髙のり子、三木眞一郎、伊藤健太郎、高野直子、岡本麻弥、飛田展男、小杉十郎太、小野健一、横山智佐、菊池志穂、長沢美樹、置鮎龍太郎、松井菜桜子、大谷育江、一城みゆ希、山寺宏一、仲間由紀恵

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

テレビ放送編から5年…状況は大きく変化していました

この作品はTVアニメ版の続編に位置する作品です。物語の内容に繋がりがあるので、TVアニメ編を未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

火星での壮絶なラストから5年…物語は突飛なところから始まります。
ミスマル・ユリカの父が墓前の前でお墓に向かって話しかけているのですが、その相手が何とTVアニメ版の主人公とメインヒロインだったアキトとユリカなんです。

メインキャストを序盤でバッサリって…頭の中は?マークでいっぱいになりました。
「どんな展開になっていくんだろう…」
と思っていた矢先にナデシコが登場するのですが…艦長はなんと電脳美少女のホシノ・ルリだったんです。

ルリちゃんは16歳になっていました。
世間では「史上最年少の天才美少女艦長」と呼ばれており、大人から子供までもが知っている人気ぶりなんだとか…
そしてこの劇場版は彼女を中心に物語が動いていく事となります。

TVアニメ版のナデシコの乗組員は個性派揃いでしたが、憎めない人たちばかりでした。
劇場版で見たかったのはみんなの勇姿…けれども蓋を開けてみると当時の面影は僅かにしか残っておらず、みんな地球でバラバラになってしまっていたんです。

「ナデシコに乗り込む」という事は、危険に向かって自ら進んで行く事…
だから地球上で危険と隣り合わせではない普通の生活を臨んでも構わない訳ですし、自分がその立場なら間違いなく安全を取ると思います。

でも、全員が安全を選択したかというと必ずしもそうではありません。
ナデシコの新艦長であるルリちゃんが良い例です。
彼女はナデシコを自分の居場所とし、メインコンピューターである「オモイカネ」との繋がりをとても大切にしていました。
それにオモイカネも相変わらず茶目っ気タップリで応えています。

変わる事は決して悪い事ではありません。けれど、変わらない事を選択する勇気も大切だと思います。
彼女が変わらずナデシコに自分の身を置いているのは、この場所を守りたかったから…
アキトがいて…ユリカ艦長とみんなと過ごした大切な場所だから…
自分を変えてくれた場所だから…

改めて考えてみると、ナデシコに乗り続ける理由ってたくさんあるように思います。
自分の意思でそれを忠実に実行しているルリちゃんを見ていると本当に彼女は変わったんだなぁ…と思いました。

一方、物語の方は謎のコードネーム「OTIKA」がコンピューター上に表示されてから予想外の方向に転がり始めます。
ここで感じるのは5年の歳月がもたらした傷の深さ…だったと思います。

絶対変わりたくなかった…だけど変えられて…もう戻れなくなった…
時間の使い方は自分で決める…そんな当たり前の事すらできなくなった…
途切れない思いと行き場を失った思いが交錯する…答えなんて出せないくせに…

そしてルリちゃんは呼びかけます…
旧ナデシコ乗組員はその呼びかけにどう応えるのか…気になる方は本編でご確認下さい。

約80分の作品でした。ラストも綺麗な纏まっていたと思いますが、個人的にはそこまで綺麗に纏めなくても…と思ったのも事実です。
でもルリルリの衝撃発言や続編を示唆する伏線がたくさん残されています。
絶対続編を期待させる展開なのに…
大人の複雑な事情が色々あるようですが、続編が決まったらファンが大喜びする事間違いなしの作品だと思いました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 18

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

ホシノルリが美しい。ブラックサレナがカッコイイ。

 バブルが崩壊しているのにノリだけは引き摺って、真面目が間抜けと同義になったころの作品。アニメの演出も悪ふざけ的でそういった時代性が色濃くでています。
 ただ、初めは悪ノリが鼻につきますが、ワンカットワンカットがえっというくらい尻切れトンボで作られており、戦闘シーン、ナデシコ艦橋、SF的な設定などの確かさと相まってこのノリというかテンポが心地よくなって行きます。すぐに映画世界に引き込まれてゆきます。もちろんこのノリは昔のナデシコの続きである証でもあります。

 その後、地上での墓参りのシーンなどに象徴されますが、そういった悪乗りは抑えられて、物語のダークな部分を際立たせています。

 で、中盤の終わりの墓場のシーン。非常に印象に残っております。青空の下の喪服姿のルリルリの美しさはもちろんですが、レシピを渡すシーン。彼には未来の無いことをアキトはルリに宣言します。明示されませんがレシピが彼の人生の象徴なのでしょう。たとえユリカが救われても2人には将来が無いような予感がしました。ここが本作の一つのクライマックスな気がします。
 アキトとホシノルリの強い絆が伝わって来て、美しいながら悲しいシーンでした。

 このシーンを見て思い出すのが、ホシノルリもまた遺伝子操作された人間だということです。こういう非人間的な暗さを相対化するためにも、悪ノリが必要だったのでしょう。TVシリーズもノリの部分が強調されて明るいストーリーに見えますが、実はすごく暗い設定が根底にあるので、そこを強調したのだと思います。

 で、本作はボソンジャンプの支配権をめぐっての争いと陰謀がストーリーの幹になっていますし、それこそがアキトとユリカの悲劇的な状況の元凶ですが、これ自体はストーリーの本筋ではありません。
 やはりナデシコという戦艦に乗り込んだ人間たちが勝手な事をやっているように見えて一致団結して敵を倒すということ、何よりボソンジャンパーとしてのアキトの悲惨な現状と未来をちゃんと説明して結末を迎えるのが、この映画のメインストーリーだと思います。

 TVシリーズの続編として、ナデシコの世界を終わらせるストーリーは暗く悲しいストーリーですが、いい話だったと思います。2期の企画が駄目になった話をよく聞きますが、この映画の出来からいってこれでも良かったのかなという気がします。

 結論を言えば面白いと言うよりは非常に「いい映画」でした。時代性はありますがそれが素晴らしくて味わいたくなります。アニメの出来は最高水準でした。

 それにしても、ホシノルリは美しかったです。デザインもさることながら、演出や画が良くできていました。ナデシコ艦橋でほぼ立ったような姿勢で、指揮を執る姿はゾクゾクしました。
 あとはブラックサレナですね。音楽の良さと合わさって、鳥肌が立つくらいカッコ良かったです。
 ホシノルリとブラックサレナは出色の出来なので、これだけでもこの映画を見る価値がありました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

lostmemory さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

あまりにも衝撃的だった劇場版

当時リアルタイムで見に行ったけど
これほど出だしで衝撃を受ける劇場版も
まあそうないよなあという感じ
ネタバレは防ぐけど、ちょっとだけ。
普通アニメで主人公務めたキャラはそのまま
劇場版でも主人公なのが当たり前だが
主人公が交代した時点で驚きに値する

なおアニメの方を見てないと分からない
ところだらけなのでアニメの方は先に
必ず見ておこう。

作画は今見てもかなり高いレベルで良い
ちゃんと色々設定を練り込んで作ってある
のが良い。あと音楽。個人的に最高だった

ロボットアニメではあるけど主役はタイトル
通り戦艦。こういのって宇宙戦艦ヤマト以来
な気がする。それはともかく戦艦も一応活躍
するけど、それ以上に多くのキャラクターの
群像劇がこの作品の最大の魅力。パトレイバー
とか思い出す。ロボットや戦艦はあくまで
引き立て役というか。個人的にロボットアニメ
の理想がソレなんだよねえ

多少脱線したがアニメを見て気に入ったら
こっちも見ておいて損は無い。凄くショック受ける
人もいるかもしれないが、個人的にはここまで
挑戦した意欲的な劇場版アニメはそう無いので
高く評価したい。よくあるアニメで人気でたから
勢いで劇場版も作りました!みたいな軽いノリの
作品ではないので。むしろ重すぎる


※追記※
この作品の終わりに納得出来ない人は、ちょっともう
手に入りにくいですがキャラデザと作画監督努めた
後藤圭二氏の画集でルリがドレス着ているのが表紙の
やつを買ってください。これの巻末に後藤圭二氏自ら
描き下ろしの後日談の漫画があります。これが凄く
良い内容で、何故これを映像化しなかったんだ!と
言いたくなるくらい綺麗な終わり方してます。
本作ではメインヒロインから交代したユリカがしっかり
メインヒロインに戻ってるのが素晴らしい。
ただ画集自体はナデシコは半分くらいなのでそこは注意。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

65.0 4 タイムリープでロボットなアニメランキング4位
バディ・コンプレックス 完結編 ―あの空に還る未来で―(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (313)
1860人が棚に入れました
ディオとともにヒナを運命の鎖から解き放ち、新たな未来に生きることを選んだ青葉。

その頃ゾギリアでは、青葉に恨みを抱く謎の男が密かに動き始め――。
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

全てが急展開

[文量→大盛り 内容→酷評系]

バディ・コンプレックスの2期にあたる作品。「完結編」と銘打つだけあり、この2話をみないとストーリーは完結しないです。

【総括】
まあ、ラストはなんとか納めるところに納めた、という感じでしょうか。ただ、本来2期をフルに使う予定のストーリーを無理矢理2話に入れ込んだらしいので、全体としてとにかく急ぎ足で説明不足は否めないですね。

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
う~ん、最後にヒナと青葉が過去に戻って付き合ってハッピーエンド、は、規定路線で良かったんだけど、その結果、ヒナがまた飛ばされちゃうわけでしょ? その記憶を持たないでタイムリープしちゃったから、結局、二人には再度悲劇が待っているのでは?

そのへん、多分細かい設定はあるんだろうけど、流石に伝わらないと思いますよ(てか、ヒナの真実、必要ですか? 別にテレビアニメ版の解釈のままでも問題なかったと思うし、むしろ、「大学生以降の二人の未来」をはっきりと見せない方が、よりハッピーエンドだったし、タイムリープの恋愛ものとしてシンプルに完結できた気がします)。

敵役のビゾンも微妙。小物感は出ててそこは良かったんだけど、70年の間に、ヒナや青葉にもっと簡単に確実にリベンジする方法はなかったのかな?(ハワイ基地の買い物時に暗殺とか)

そもそも、身分不詳で後ろ楯の無い男がどうやって共和国の議長(実質的に世界最高の権力者)にまで登り詰めたのだろう? 多分「未来を知る者」としてのアドバンテージを使ったのだろうけど、未来を知るのだとしたら、ヒナや青葉に対し、より確実な復讐が出来ると思う。あと、声優の桜井さん、20才と90才の演じ分け、お疲れ様でした。流石に実力派声優さんだなと感心しつつ、それでもやはり90才はムリがあったかな、と。やはり(40,50代ならまだしも)90才にしては声に若さがあり、流石にフィットはしきれていなかった印象。これは、制作のムチャブリだから、桜井さんに非はないかな、と。

そもそも、「最初にタイムリープしたヒナ」や「ビゾン」はいつでも「記憶を保持したまま」タイムリープしているのに、なぜ「最後の青葉とヒナだけ」「タイムリープによって記憶を失う」のだろう? なぜ「青葉は過去から未来に来ても年齢は変わらない」のに、「ヒナが過去から未来にいくと10才まで若返り、且つ記憶を失う」のだろう? 「同一世界に二人の同一人物は居られない」のであれば、ビゾンが70年間生きてきた時点で、若い頃のビゾンが存在しているのはおかしいし……。

これでは、「ご都合主義」と言われてもしょうがないな~と思います。

いや、あくまで恋愛をメインにしたアニメなら、そこは気にしなくて良いっていうのは分かるんですが、特にこの前後半ではSFの方を押してきたので、気になりました。SFであるならば、「その世界での整合性」は大事だと思うのですよ。

2期あって丁寧に説明できればまた違ったかもしれませんが、2期を長々と観たいかと言われれば、そこまでもないかな。まあ、とりあえず(ラストがほったらかしになってしまうアニメも多い中)ちゃんと完結させてくれたことは嬉かったです!
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 14

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

これは勿体無いですぞ〜^^;

『この出会いは、運命さえ変える。』というキャッチコピーで放送された1期・・・
そして、完結編のキャッチコピーは『この絆で、運命を切り拓く。』となっています。

キャッチコピーだけ見るとどちらもほぼ同じ位の物語の大きさが脳内に浮かんできます・・・
もともと1期終了段階で公式HPには「本作品はまだ続きます!続報をお待ち下さいませ。」と記載されていました・・・
続編は1クールだと勝手に自分で想像していて、今回完結編を視聴しましたが・・・
やっぱりどう考えても完結編の2話設定が勿体無いとしか思えませんでした^^;

青葉とヒナちゃんが1期での様々な紆余曲折を経て手を取り合うことができた・・・
だけど、ヒナちゃんだってこれまで黒だと思っていたものを急に白と思うことはできないでしょう・・・
様々な葛藤があると思います・・・もちろん時間だって必要だと思います。
そして、時間が必要なのはヒナちゃんだけではありません。
周りの・・・かつての仲間だった人達も同じだと思います。
お互いに簡単に銃口を向けられるはずがありません・・・
是非とも深掘りして欲しかった部分なので、正直とても残念です^^;

そして、この作品の最大の見せ場でもあるのが、青葉を信じたヒナちゃんが手を取り合ってようやく掴むことのできた過去の記憶・・・
ここは時間をかけてゆっくりと描く場面では無かったのでしょうか?
走馬灯のように過ぎ去ってしまって良かったのでしょうか?

これはゾギリア共和国のビゾン・ジェラフィルも一緒です。
70年待ち続ける・・・人間として過ごすにはあまりにも長い時間だと思います・・・
70年も積み重ねてきた苦悩と復讐って、どんな形・・・大きさ・・・色・・・?
完結編で片鱗は見せて頂きましたが・・・きっとそんなモノでは無いように思うのです。

それに、1期から大切に育んできた人を想う気持ち・・・これは青葉やヒナちゃんだけでは無かったはずなのに・・・しっかり思いを掬い上げて欲しかったのに・・・^^;

もともと1クールの作品を2話で纏めると、きっと完結編の様になるのだと思います。
完結編として見るとしっかり纏まっていると思います。
でも、もっと尺を伸ばすことができたら間違いなく印象が変わった作品だと思います。

もちろん、1期から良いところを踏襲している部分もちゃんとありました^^
ロボットも格好良いし・・・ヒナちゃんのCVははやみんだし・・・(//∇//)

1期が面白くて・・・個人的に物凄く期待していた作品だっただけに・・・たった2話で終わってしまった事に少し悲しくなってしまいました(//∇//)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 27

PPN さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

納得のいくラストでしたよ(・∀・)♪

13話で終わった本編の完結編になります。
前後編の全2話で構成。


続編っていうから2期やるのかと思ったら
全然違いましたね…これだからにわかはw
もしかしてラスト2話の制作が間に合わなかった
という事なんですかね…(´▽`;)

それでも、本編からの流れを上手くラストに
繋げたのではないでしょうか。
個人的には非常に盛り上がりましたよw
ラストシーンはとても良かったと思います。
納得のラストといった感じです(*´∀`*)

時間をかけただけあり作画は本編より綺麗でしたね。
バトルシーンは丁寧かつ迫力がある仕上がりでした。
声優陣も変わらずの豪華さで良かったですね♪
15話で終わるのが勿体ない程だと思いますよw


本編と合わせての評価☆にしました。
基本的には楽しめましたが
短くまとめ過ぎた為のいいとこ取り感が残念。
世界観や設定などはとても面白かったので
じっくり練って2クールでやって欲しかったです。

ロボットもの好きな方にはオススメですね。
まだという方は本編と合わせてお楽しみあれ♪




《キャスト》
渡瀬 青葉(CV.松岡禎丞)
準鷹・デュオ・ウェィンバーグ(CV.内山昴輝)
弓原 雛(CV.早見沙織)
リー・コンラッド(CV.杉田智和)
ヤール・ドゥラン(CV.吉野裕行)
フロム・ヴァンタレイ(CV.梶裕貴)
エルヴィラ・ヒル(CV.佐藤利奈)
奈須 まゆか(CV.花澤香菜)
アネッサ・ロセッティ(CV.井上麻里奈)
チュセ・フランボワ(CV.木村良平)
倉光 源吾(CV.速水奨)
レーネ・クラインベック(CV.藤村歩)
アルフリード・ガラント(CV.森川智之)
ビゾン・ジェラフィル(CV.櫻井孝宏)
タルジム・ヴァシリー(CV.島崎信長)
ラーシャ・ハッカライネン(CV.田村睦心)
ヴィルヘルム・ハーン(CV.子安武人)

《主題歌》
OP:『UNISONIA』/TRUE
ED:『あの空に還る未来で』/ChouCho

投稿 : 2024/11/02
♥ : 36

62.4 5 タイムリープでロボットなアニメランキング5位
ファンタシースターオンライン2 エピソード・オラクル(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (67)
253人が棚に入れました
新光歴238年。惑星間飛行船団、通称『オラクル』は外宇宙に進出し、銀河を渡っていた。『オラクル』では、新たに未知の惑星が発見されるたび、『アークス』が降下し、探索と発見を繰り返す。数多の星に潜む『ダーカー』と呼ばれる生命体を殲滅するために創設された組織である彼らは、宇宙に平穏が訪れる日まで、旅を続ける……。

声優・キャラクター
小野大輔、下野紘、佐藤聡美、緒方恵美、木村良平、日笠陽子、櫻井孝宏、飛田展男、花澤香菜
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

レアドロこいこいしましょ

6話までの感想{netabare}
PSO2はゲームは一切やったこと無し、アニメは前作?のジアニメーション視聴済み。
…。
とは言っても、あれ?なんか見覚えがある。
いや、知らないハズ、確かに友人宅で家人がプレイしてたのは見たことあるけど狩りばっかりでストーリーは全然把握してないハズ。
確か映画であったような?SF風で謎の惑星に降り立った隊が次々と死んでくホラーチックな話…エイリアンじゃなくてプレデターじゃなくてもっとマイナーなので…。
ま、よくある話か!
と、既視感が凄いのだけど、そうはいっても結構こういうのって自分は好きでw
「親方、空から女の子が!」も、今の時代にギャグじゃなくてマジメにやるのは凄い(あーでもグラブルもそんな感じか)。
更にずっと瘴気に当てられてると正気を失うらしい、これもよくあるよねー、けど好き。
登場するハンターもどいつもこいつもどこか頭がイカれてて、既に瘴気に侵されてる感じ、イイヨイイヨー。

って感じでかなり楽しんで見てたのだけど、6話。
ゲッテムハルトが内田順久キャラみたいな顔して容赦なくて笑えるw
メディカルセンター(の通路?)にて、ゼノに顔面パンチ、エコーに腹パン、アッシュへダブルスレッジハンマー&顔面パンチ、マトイへ画面では映ってないけど多分顔面パンチ(敢えて当て身じゃない)。
ナベリウスにて、アッシュへマトイ放り投げ、ゼノに顔面パンチ、エコーに延髄斬り、カスラへメガネをぶち割る顔面右ストレートからの左アッパー、シーナの腹部へ南斗水鳥拳w
鬼神かな?
特にカスラはワケ知り顔だわ前作でも何か企んでるっぽいだわ神谷浩史に罪は無いのだが“キャロルアンドチューズデイ”のテイトウワみたいだわであまり印象良くないので、顔面パンチされた時は「やったぜ」と思ってしまったり。
一方でエコーの扱いヒデェw、これファンが怒るんじゃ…と思いつつ、私は以前もどこかの感想で書いたことがあるけどドラゴンボールのビーデルがボコられる回を標準で録画するような人間なのでふふふ。

でもってダークファルス復活はええ!ってかでけええ!!宝箱に収まるサイズじゃないのか、4みたいに複数居る?
復活の儀式のためにサイコウォンド(違う)とマトイが必要だと思ったら、マトイは早々と追いやられて…認識阻害バリアを突破するのに必要だったってこと?えっそんだけ??
何か事情を知ってるっぽいカスラすら知らない「なにか」の力が働いてるっぽい、桜井が声やってるヤツが黒幕か?
それにしても、これまで鬱屈とした惑星か船内が舞台だったのが次から宇宙艦隊戦になる…のか?
それはそれで構わないのだけど、まだクライマックスじゃないよねぇ…どう続いてくのか楽しみ。

ところで、パティエンティアはもう出ないのか?
登場キャラの大半が病んでる感じでこの2人が癒し枠だと思うのだが…といいつつこいつらも躁鬱っぽいけど。{/netabare}

7話感想{netabare}
艦隊戦キター!、ガンドロワキター!、と思ったら…おっそろしく手垢のついたベタな展開に吹いたw
主砲の射線上だ→脱出ポッド切り離しは手動じゃないとダメだ→オレが行く→タイムリミットに戻ってこない→ボクには帰る場所があるんだ
う~ん、ベッタベタすぎてむしろ清々しいw
一方、エコー前回あんな目に遭ったのに頑丈だなぁと思ったらいつの間にか居なくなったり、マトイを助けた小山茉美キャラが今度はマトイが仮面の男に助けられた時にはもう居なくなってたりと、キャラの入れ替えが目まぐるしい。
これは原作ゲームのネームドキャラをアニメで無理やり登場させてるせいかな?、と仕方無いことだと思うようにしてるけど…。
ゲッテムハルトが赤髪になってガノンドロフみてー、と思ってたら仮面の男の名前が仮称かも知れないけどペルソナで…あれ?スポンサーにアトラスが居るのはこれ絡み?
そりゃ仮面だからペルソナなのはおかしくは無いんだけど、前から出てる女科学者の名前がシオン(ゼノサーガ)なのも意図があるような無いようなでなーんか紛らわしい。
というかそこら辺も既視感に拍車かけてるかも?
どっちが先から知らんけどね、原作結構古いよね。

切り離された居住区、フォトン使い果たしてダーカー因子除去装置が作動しなくてバイド化が進んだりしないかな?
なんかどうしてもホラーチックな展開を期待してしまう。{/netabare}

8話感想{netabare}
カスラ生きとったんかい!ってあのまま死なれても困るのでこれでいいのか。
余りにもピンピンし過ぎてて違和感、ゼノも生存?
そして前回エコー頑丈だなぁと思ったら、今回それに輪をかけてシーナ改めメルランディアが頑丈すぎw
そりゃ未来医療で回復も早いのかも知れないが、絶対安静状態だと思ったら次の瞬間スタスタ走ってて吹いたww
意識取り戻してすぐだよね?時間経ってないよね?アトマイザー系でも使った?
で、肉体は頑丈だけど精神は脆いっぽい、ダーカー侵食を期待したけどそれを待つまでもなく壊れそうw
テオドール然りエコー然り。
というより壊れたところをダークファルスにつけ込まれるって感じなのかね?
ちょろっと10年前に何があったのか語られたけどよく分からんですね、もっと明確に説明されるのは更に後かな。

その一方エルダーしょっぼっ、前回と比べるとどうしても。
なんか一気に小物になっちゃった感、ヘタしたらゲッテムハルトより弱そうに見えた。
天帝レーザーくらい撃てばいいのに…というかこの回は作画もアレで、話を追うだけで見てくれは捨てた回なのかも知れない。
ってかあの塔のあった場所普通に残ってるのね、惑星の半分くらい吹き飛んだんだと思ってたよ。
そりゃカスラもピンピンしてるか。{/netabare}

9話感想{netabare}
何て言えば良いんだろう、つまらなくはない、むしろ面白いのだけど、果たして正しい楽しみ方をしてるかどうかは不明。
でもって…ツッコまないようにしてたけどもう限界。

何回ナベリウスに降りるんだ?

こう何度も何度もだとナベリウスへお使いに行かされる感が半端ない、元のゲームがこうなん?
確認で6話最後見返してみたら、さすがに惑星半分吹き飛ぶまではしてないけど大陸レベルの大穴空いてる様に見えるんだよなぁ、エルダーが大陸レベルの手をドンと付いてるシーンもあるし。
ってことで暫く天変地異でも起こってそうだけど、そんなことは無かった。
また、塔というか石碑のある『あの場所』は「完全なるアークス」を維持するために桜井が秘匿し続けてるか、もしくはエルダー復活ポイントとして最重要証拠物ちゃうの?と。
前回『あの場所』が無事に残ってるのが不思議だったけど、今回は更にそこに誰も関心払わないのが不思議で不思議で…。
8話はまだナベリウス自体が立ち入れるような状況じゃなかったと解釈できるけど、9話は暴走龍が暴れてるとかでホイホイとナベリウスへアークス隊を降下させて、それでいて誰も『あの場所』には興味を持たなかったらしい、認識阻害バリアは解けたまんまだよね?
進入禁止の措置も執られてなければそれ専用の調査団も居ない、「なんだこれは」と野次馬が集まることなく閑散としてて(※)、そこにゼノの失踪でなんかおかしくなりかけてるエコーがちょこんと居たり。
アッシュ以外に目撃者居ないのかよwってか監視カメラくらい置けよww前回シーナが来でエルダー(小)と遭遇した場所じゃん。

更にアッシュはその後、雪で滑落した先にたまたま昔あった造龍研究所跡地を発見して…アハハw
クーナも見つけられずに居たのか?せめてエルダー復活で地形が変わって隠されてた入り口が露出したとかそういうの、無いの?
でもってクーナの設定が明かされて…うん、まぁ、そのうちネイ(ファンタシースター2のキャラ)みたいなの出るんじゃね?と思ってたので、うん。
ファンはここでネイキターって歓喜するところなんですかね、よくワカラン。
ってか尾行に気づけよwwwアッシュうしろうしろー!

なんつーか、モブ含めキャラが展開に合わせて動かされてる感バリバリ。
7話であれだけの被害出しておいて混乱や危機感が見られない、9話冒頭のアークス何であんなにお気楽で居られるんだ。
もっとこう、復興や暴動鎮圧でアークスの手が足りないとかさぁ…レギアス以外の六芒ナントカも陣頭取らんでおのおの好き勝手してるみたいだし。
もうストーリー追うだけで一杯一杯なのかな、それでいて話に目新しさが無い・むしろ古典の集大成みたいな内容なのが凄い。
って書くとなんか皮肉言ってるみたいになっちゃうけど、このベタベタでコテコテな展開の寄せ集め感に妙にホっとしてしまう自分が居る。
「ダーカーになったアークスは今まで出てない」って、そんな言い方したら嘘だって最初から丸分かりじゃん?もっとこう明かし方って無かったのかな。


更に突っ込むと、フラフラと『あの場所』へ引き寄せられて命を落としたアークスの同僚ってかなりの数居るハズ。
アッシュ以外にも興味持つ連中はいくらでも居そうなんだけどなぁ…。{/netabare}

10話感想{netabare}
もうね、何十年前の作品だよ?と言いたくなる内容で、だけど物語の基本みたいなのは抑えてあって…ある意味教科書みたいというか。
生徒作品みたいな拙さではなく、80年代の映画やドラマや時代劇をよーく見てて最近の深夜アニメは全然見てないお爺ちゃんが書いたような作りとでも言おうか。
元がゲームだからコッテコテのお約束で固めてるのかなぁ?

心の通じた仲間を涙ながらにもしくは心を鬼にして始末する展開はもうお約束中のお約束で何万回見ただろう。
むしろここまでお約束で攻めるなら「お前、ワザと外したな」とか「む、陰腹」とかやりゃあいいのに、とさえ思ったり。
そういや“オーバーロード”でそういった展開を期待したけど全然無くてガッカリしたのを思い出しまして。
だけど、じゃあ実際にそのネタやれば最高か?と言えばそうじゃなくて、やっぱり見せ方というか料理の仕方が大事だということをこの作品で思い知らされてます。
思うに、色々と雑な部分が多い割にノリがクソ真面目過ぎるんじゃないかなぁ?
セガってこういうの多い気が…“チェインクロニクル”もこんなノリじゃなかったっけ?
「脱出船の切り離しは外部から手動じゃないと~」とか「あの人が居ないなら私も死ぬ」と自殺しようとするのとかも含め、今の時代に雑で真面目にやられてもちょっとねぇ。
これが朝夕アニメだったら問題無いんだ、キッズアニメはある意味同じことを毎年繰り返すのが文化みたいなところあるので…なんせメインターゲット層が毎年入れ替わるからね。
けど深夜でこれは…もうちょっとギャグ寄りにした方が良かったんじゃない?
カスラ登場した時に「あ、ゲッテムハルトにメガネブチ割られたカスラさんじゃないですか(プププ」とかね。
せめて挿入歌がレアドロこいこいだったら良かったのに…と思ったり思わなかったり。

一応今回の雑ポイントを書くと、クーナは何年間ハドレットを追ってたんだ?
前回もツッコんだけど今まで研究所すら発見できずにいたのが最近になって突然捜査が進みだして…今まで手を抜いてたのか?
「思い出の木の場所」を探索対象から外してたというのもナンなんだか…ってかあそこが健在なのはやっぱり違和感、ってかあそこはひょっとしてマトイの降ってきた場所?
好意的解釈をすると、エルダー復活でダーカー化が頻発してそれまで殆ど姿を見せなかったハドレットがよく出没するようになったって感じ?
カスラが通信で済みそうなことをわざわざナベリウスくんだりまで赴いて説明したのも変に感じたが、これはひょっとしたら伏線…なのか?
研究所の爺を始末or連れ帰しに来たとか、研究所の端末にアクセスしたがってたとか。
で、オチはちあきなおみの喝采みたいな…やっぱお爺ちゃんじゃねーかw
やりたいことは分かるのだけど、ウルっと来るかで言えば“消滅都市”の「この娘達、もう死んでるんだよね」の方が上な気が…。{/netabare}

11話感想{netabare}
過去改変キターwwwww
いやもうだからさ、そんなん今やったってシュタゲ超えられるワケないんだからさ、マトイが絶対死ぬウーマンのまゆしーポジか?…果敢に攻めるなぁ。
…いや待て?リーディングシュタイナー持ちが複数人居るって展開ならあるいはもしかしてイケるかも?単にYU-NOの龍造寺にしかならない?
というか、とっくの昔にデューマンが完成した世界線であるのなら、クーナの受けた実験は無かったことになってたりして?どうなんだそこら辺。
そしてやーっとナベリウス以外の惑星に舞台が移ったと思ったらまーたナベリウスwwww
でもって時間遡行もするのか…過去改変と大差ないのかも知れないけど、改変は当人の与り知らぬところで変化したパラレルっぽいのに対し、時間遡行は当事者感がするというか…あくまで個人的な感覚としてね。
元からタイムトラベル臭くはあったけど、明かすの唐突だなぁ。
でもってゼノはエルダー復活時にカスラも一緒に居たため、「カスラはルーサーと繋がってることを前提として」ルーサーに悟られない様に行方不明扱いのまま、エコーにも内緒で小山菜美キャラと一緒に修行の旅へ出かける、と。
ん?カスラとルーサーって繋がってたっけ?
カスラはかつてエルダー復活の予兆を感じて軍隊向けようとしたら、カスラより上の権限でもって中止させられて「一体誰が?」みたいな反応してなかったっけ?
とはいえパラレル世界だからのう、もう何でもアリかのう。{/netabare}

12話感想{netabare}
これまで展開・場面転換が急すぎると思う事が色々あった訳だけど、なるほどそういうことかー。
もう一度「その時間」へ飛んで過去改変するので、同じシーンを2回流すことになるため1回目は最低限しか見せないってことだったのだろう。
ってことで今回はテオの闇落ちの原因となった「ウルクの死」を改変すべく、デミスが襲われてた時間(5話あたり)へ行く事に。
但し行動はあくまでルーサーに悟られないようにしないといけないそうで、前回のゼノ同様世間に対しては死亡扱い。

いよいよもってシュタゲってきた…てっきりリーティングシュタイナー持ちはアッシュ以外にも居る(ルーサーとか)のかと思ったが、どうやらアッシュだけ?シャオはまだ謎。
しかも既に何万回も過去改変を挑戦してたらしい、まんまオカリンw

話は戻って私が「展開が急すぎる」と一番に思ってるのは、ゲッテムハルトが「あのクラリッサ」を手に入れるまでの経緯。
デミスがダーカーに襲われてる中ゲッテムは「鳥さん」を追いかけてた→「あのクラリッサ」を修理してた鍛冶屋が襲撃される(ゲッテムが鍛冶屋を襲うシーンは無い)→ゲッテムが「あのクラリッサ」を手にしてメディカルセンターを襲う
…うん、なんか抜けてるよね?
ここら辺の説明もひょっとしたら過去遡行で描写されるのかも?

でもって前回までに抱いた疑問も今回で結構解決されたのかな?
カスラがわざわざナベリウスの造龍研究所まで来たこと、造龍研究がされてない世界線ならクーナはどうなる?、カスラとルーサーは本当に繋がってるのか、辺り。
実験は造龍だけじゃなくて色々なものを手がけてたらしい、造龍研究が無かったとしてもクーナは「なんかしらの実験」を受ける運命からは逃れられてないのかも。
なんせ様々な実験がされてた理由がルーサーによる「シオンの複製作成」のためだったそうで(強引ではあるけど納得はできる)、これは実現してないからね。
そして現在、シオンに迫る目処のついたルーサーは各地にある実験の痕跡を消して回ってるそうな、カスラはその命で造龍研究所跡地を破壊しに降りてたのか?
で、40年前の壊滅状況からオラクルを復活させる代償としてカスラ・レギアス・クラリスはルーサーの軍門に下ったんだそうな…えっ、クラリスもなのか。

ようやくタネ明かしが始まってそれまで違和感に思ってたことへ「実はこんな理由が」というのを見せ出した感じ、悪くないんじゃない?
新たな謎が浮かんでも来てるけど…アッシュが「今回」10年前の記憶が無いのとかね、大体察しは付くけどさ。
シュタゲを知る前にこっちを見たらハマってたかも?…いやぁそもそも作られてないか、下手したら話についていけなかった…かも?{/netabare}

14話までの感想{netabare}
年末の12.5話は総集編。
元々展開が急ぎ足でダイジェストっぽいこの作品、総集編では何処を抽出するんだ?と思ってたら…。
あはは、↑で指摘した「個人的に一番展開が急すぎる」の部分は考え過ぎだと言われちゃったw
鍛冶屋襲ったのはゲッテムハルトだと明言…おおい、その瞬間は意味ありげに画面映さなかったじゃーん。

ってことがあってからの13話、アビス発動で全アークスが敵に!って展開なのだけど…アッシュと直接対峙するアークスの数少なっ。
これは作画の労力が限界を超えた?
一万人鬼ごっこみたいな「圧倒的な数の不利さ」って緊迫感は無く、せいぜい数人が画面に映るのが精一杯…う~んこれ以上のものをテレビアニメで望むのは酷か。
ただ話しかけて来る連中がみんな見知った顔なのはどうなんだろう?
お約束展開マシマシな作品なので「よく知らんヤツだけど操られてるだけなので殺すワケにはいかん」と葛藤するシーン入れた方が良かったのでは?
あと密かに「時間遡行して世界線変えてみたけど前より酷くなってしまった」と後悔するエピソードを期待してたんだけどそれは無いっぽい、まぁこれは仕方ないか(多分ペルソナ絡みの話でやるだろう)。

なーんて思いつつの14話、お約束展開キターーー!!!
クローン軍団出現んん!!
これはヤケクソのようにテンプレ展開を詰め込んだ“ロクでなし魔術講師と禁忌教典”でもやったネタだね、いやぁホっとするわぁ。
そこから更に追い討ちの「首をトンとされて気絶」するクラリスwお前六芒だろ!エコーだったら多分耐えたぞ?(但しやられるだけ)
「コレだよコレw」とひとしきり笑ったけど、正しい楽しみ方かどうかは不明。

一方でツッコミ所は山積み。
13話でも書いた様にアビスによって追い詰められた感が全然しないので、クーナによる情報公開で「難局を乗り越えた感」が全然しないw
ってか現在の世界線のクーナはアッシュに恩義を感じる立場だったっけ?単にルーサーを恨んでの行為?
ゼノ登場早くない?
小山菜美の元で特訓してたハズだけど、そんなに時間経ってない気がするんだが…。
相変わらずこれといった活躍もできずやられ役が板についてきたエコーに涙を禁じえない。
なにより驚いたのが…六芒って一人空席だったのか!!
あれ?ルーサー側がレギアス・カスラ・クラリスの3人で、残りが小山菜美とゲッテムとキ○ガイロボット(サラ)と正義マン(ヒューイ)で…ってこの段階で7人じゃねーか!
ってことでヒューイはクラリスのお守りってだけで六芒じゃない?と勝手に思ってたのだけど、全く違ってた模様。
ゲッテムとサラは六芒じゃなくて、ヒューイは六芒らしい…あれそうだっけ?
いやぁ全然整理してなくてのう、トンだ勘違いをしてました。
えー、でもそれじゃあカスラは六芒でもないゲッテムにコテンパにやられたってこと?
あとサラが六芒じゃないのはホントに意外、並みのアークスではない強さだと説明あったしこれといった因縁(お当番回)今のところ無いのに妙に絡んで来るし。
「アビスの影響モロに受けてたんだから六芒じゃないのは分かるだろ」って言われそうだけど、アニメだけじゃ分かりにくいって…と言い訳。

とりあえず、ルーサー側にはまだテオドールって手駒があるのにそれを出さずにクローン軍団を出したのも唐突っちゃあ唐突…かな?
クローン軍団をどうにかした後にテオ絡みの話も控えてるハズなので、次回以降も相変わらず急ぎ足展開になりそう。{/netabare}

15話感想{netabare}
前もって覚悟はしてたけど、案の定進展はええw
クラリスとテオの件、ここまで引っ張っておいて「え、これで解決?」というスピード展開。
あいやクラリッサの件がまだなので解決ではない?
特訓を受けたらしいゼノ、別に特訓の成果らしい派手なワザを出すでもなし、他の六芒も「さすが六芒、ハンパねー」と思わせる様なアクションは無し。
クラリスクローンの対処に不殺表現は必要だったのかな?「クラリスがこんなに沢山、ダメだ敵いっこない」みたいな緊迫感は残念ながら無い。
前の回のアビス発令はアークス連中がみんなデザインが違うので仕方ないとは思ったけど、コピペで済ませられるクローンでアクション頑張れないのはちょ~っとアレじゃない?

テオ「ルーサー様万歳!」
アッシュ「なんの光」
ルーサー「強化し過ぎたか」
その後に量産型キュベレイ…じゃなくて量産型クラリス登場だったら完璧だったのだけど、そんなこともありゃしない。
「ここは俺達に任せてお前は先に行け」ってノリはもう…ああもうw

シオンの正体は惑星サイズの生命体…動き回るボディが無い状態で生命体っていうか惑星サイズの脳味噌とかコンピューターって感じ?と解釈。
「外へ連れ出してあげよう」ってことで移動用の外部パーツをくっつけたのが船団の始まりらしい。
以前マザーシップの主砲をガンドロワと半分冗談めかして書いたことがあるけど、近からずも遠からずだった?{/netabare}

21話までの感想{netabare}
それまでの細かい部分のツッコミは「まぁきっとルーサーが裏で手を回してたんだろう」と強引に好意的解釈ができたけど、16話でルーサーが倒され「もうそういう言い訳ができなくなるけど大丈夫かな?」とちょっと心配しつつも、実際は案外平気だった模様。
今度は10年前に時間遡行して「どんな影響があるか分からないから干渉は控えろ」と散々念を押されたのに結構干渉しまくる。
これで一応「時間遡行したことによる影響だろう」という好意的解釈が可能な状態にはなった、かな。
とはいえあんまりそれに逃げるような作りにされると困るが、今のところはギリギリ踏み止まってる感じかな?
まぁそっちよりも「ダイジェスト感」の方が加速してる感じで、17話は特に目まぐるしかった。
10年前に飛んでマトイの足取りを追うって形なんだけど、ナベリウスで遭遇→離脱、リリーパで遭遇→離脱、ナベリウスで遭遇→離脱(次の回でデミスで遭遇)。
アッシュは継続時間遡行時間ってどれくらいなんだ?
ってかマトイの移動が早い、足取りを追ってるのでそう見えるだけなんだろうけど神出鬼没状態。
あれだ、ダンジョンで村人救ってリレミト&ルーラで最速で村に戻っても助けた村人は先に到着してる、みたいな感じ。
ずっと引っ張ってきた「10年前に何があったのか」がようやく明かされた回なので…詰め込み過ぎた?(要はダイジェスト)

で、やっと10年前の出来事が明かされたものの、それまでの分も含め…なんかどいつもこいつも2つの顔があるっていうか見た目が違ったり別の名前があったりで、所謂「○○の正体はなんと××だったのだ!」ネタが多い。
ゲームのシナリオ書いてる人がそういうのが好きなのか、他に引き出しが無いのかまでは謎だけど、アニメ化に於いてそれらのエピソードをダイジェスト的に畳み掛けられるとかなり紛らわしい。
ってことでちょっと整理してみる、ひょっとしたら総評に丸写しするかも(超ネタバレ注意)
{netabare}
・21話までで「○○の正体は実は…」が明かされたキャラ
マトイ:2代目クラリスクレイスでシオンが作った対ダークファルスユニット?、シオン本人からの意思伝達用の白錫クラリッサの正当所有者。
サラ:10年前にマトイに助けられた時に白錫クラリッサの使用権利を一部委譲されて、それをルーサーに目をつけられて実験される羽目に(10年前と現在とで髪の色が違う)。
現クラリスクレイス:正式には3代目クラリスクレイス、ルーサーの実験により生み出されたサラのクローンで沢山居る中の一人。
メルフォンシーナ:本当はメルランディア、本物のシーナは姉でゲッテムの相棒、10年前姉が殺されてゲッテムが狂ったので姉を装って介護してた。
クーナ:アサシンモードとアイドルモードでデザインが違う、造龍研究は過去改変で無くなった気がするんだが普通に行われてた模様。
ユクリータ:アフィンの姉、10年前ダークダルスアプレンティス化したと思ってそう振舞ってたが実はダークファルス化してなかった。

シオン:正体は惑星サイズの生命体(超知能持ち)、人の姿はヒューマンインターフェースで本体は船団のマザーシップのコアだった。
シャオ:シオンのコピーというかなんというか、惑星サイズの生命体の生態を知らんので細胞分裂みたいなもんでもしたのかな?と解釈。
ルーサー:「知性」を渇望するダークファルス。
ゲッテムハルト⇔エルダー:気が狂う前と後、そしてエルダーになった後と、3種の人格切り替えがあって面倒臭い、今際の際では一番最初に戻れた?というのを匂わす。

・「○○の正体は実は…」が明かされたような気がするけどまだウラがありそうなの・本編では明かされそうにないもの
マリア:ルーサーに属さなかった六芒のうちの一人、どうやってサラを救い出したのかは作中では不明、それ絡みでシオンと繋がりが出来た?
ヒューイ:ルーサーに属さなかった六芒の一人、マリアに匿われたサラからの流れでクラリスクレイスの面倒を見てた?
レギアス:ルーサーに属した六芒の一人で、初代クラリスクレイスと親しかった模様。
カスラ:ルーサーに属してた六芒の一人、何か企んでる系だと思ったら単に所属した場所で律儀に仕事をこなしてただけ=職務に忠実なだけだったのかも。
イオ:「デューマンの存在する世界線」に移ったら突然生えてきたキャラ、アッシュに親しく接しようとするがアッシュは身に覚えが無い。

・裏が無いキャラ?
パティ&ティア:何かウラがありそうな気がするんだが…単に賑やかしキャラ?
サラ:何かありそうなんだけどなぁ。

・もし「実は~」を明かされてもパっとしなさそうなキャラ
ゼノ、エコー、テオドール、ウルク、ジグはどうなっちゃったの?死んだ?
{/netabare}
でもって本編ではダークファルスペルソナの正体がじじじ実は!!ってのをやってる段階。
早い段階から「うん知ってた」ってヤツで驚きは無いものの、どうしてそういうことになったかの経緯には興味があるので説明してくれるのは助かる。


ところで、アッシュが時間遡行する際シャオからの通信デバイスとしてフワウフワ浮いてるメカ(マグ)が登場したんだけど…シルエット的に「それオパオパにすべきだろ!」とどうしても思ってしまうw
セガ的にジリオン的に。
それと21話のアクションシーンは多分いまざき、本編でそれっぽいなぁと思ったらエンディングで原画にクレジットされてた。
“かくりよの宿飯”で関わってたのでゴンゾ作品のこっちにも出てくるかも?と思ってたのでヤマが当たった感じでニヤリ。
作画はなかりくたびれてるので、アクションシーンは全部いまざきでいいんじゃねーの?と思ったり。{/netabare}

総評(これだけ読めばいいかも){netabare}
元が結構長いことサービス続いてるゲームのせいなのか、ビックリするくらいのお約束展開の目白押し。
「あの人が死んだから私も死ぬ」とか「脱出艇の切り離しは外からしか操作できな→オレが残る」とか、「もう鍛治はやらん帰れ帰れ」って頑固親父が持ってきた杖見て顔色を変えるとか。
それに輪をかけてバイドに侵食されるだの時間遡行だのパラレルの自分だの強化人間(クローン)だのアイドルが呼びかけて元気玉集めるだの。
最後も「私が…人間でいられるウチに…殺してくれ……!」という、もう眩暈を覚えるくらい見たことのあるテンプレ展開。
「80年90年代、00年代もギリ入るかな?その時代にアニメだけでなく時代劇や映画もよく見てて、最近の深夜アニメは全然見てないお爺ちゃんが作ったようなシナリオ」って感じ。
それが悪いってことじゃなくて、「お約束」を覚える教科書として良いかも知れない。
まぁ元がゲームだからねー、あんまり複雑なシナリオはできないという事情があったのかも。

その一方でキャラクターに関しては複雑。
複雑というか、どいつもこいつも「実は正体は○○だったのだ!」という2つ名だったり別の顔・人格持ちが多いこと多いこと。
メモとして上記の途中感想でも書いておいたのだけど、修正挟みつつこっちにも転載。

・アニメ本編で「○○の正体は実は…」が明かされたキャラ
アッシュ:ルーサーがシオンのマトイを真似て作ったアークス。
マトイ:2代目クラリスクレイスでシオンが作った対ダークファルスユニット?、シオン本人からの意思伝達用の白錫クラリッサの正当所有者。
サラ:10年前にマトイに助けられた時に白錫クラリッサの使用権利を一部委譲されて、それをルーサーに目をつけられて実験される羽目に(10年前と現在とで髪の色が違う)。
現クラリスクレイス:正式には3代目クラリスクレイス、ルーサーの実験により生み出されたサラのクローンで沢山居る中の一人。
メルフォンシーナ:本当はメルランディア、本物のシーナは姉でゲッテムの相棒、10年前姉が殺されてゲッテムが狂ったので姉を装って介護してた。
クーナ:アサシンモードとアイドルモードでデザインが違う、造龍研究は過去改変で無くなった気がするんだが普通に行われてた模様。
ユクリータ:アフィンの姉、10年前ダークダルスアプレンティス化したと思ってそう振舞ってたが実はダークファルス化してなかった。

シオン:正体は惑星サイズの生命体(超知能持ち)、人の姿はヒューマンインターフェースで本体は船団のマザーシップのコアだった。
シャオ:シオンのコピーというかなんというか、惑星サイズの生命体の生態を知らんので細胞分裂みたいなもんでもしたのかな?と解釈。
ルーサー:「全知」を渇望するダークファルス。
ゲッテムハルト⇔エルダー:気が狂う前と後、そしてエルダーになった後と、3種の人格切り替えがあって面倒臭い、今際の際では一番最初に戻れた?というのを匂わす。
ペルソナ:ダメだった世界線のアッシュ、アトラスのゲームと関係あるかどうかは不明。

・「○○の正体は実は…」が明かされたような気がするけどまだウラがありそうなの・本編では明かされなかったもの
マリア:ルーサーに属さなかった六芒のうちの一人、どうやってサラを救い出したのかは作中では不明、それ絡みでシオンと繋がりが出来た?
ヒューイ:ルーサーに属さなかった六芒の一人、マリアに匿われたサラからの流れでクラリスクレイスの面倒を見てた?
レギアス:ルーサーに属した六芒の一人で、初代クラリスクレイスと親しかった模様。
カスラ:ルーサーに属してた六芒の一人、何か企んでる系だと思ったら単に所属した場所で律儀に仕事をこなしてただけ=職務に忠実なだけだったのかも。
イオ:「デューマンの存在する世界線」に移ったら突然生えてきたキャラ、アッシュに親しく接しようとするがアッシュは身に覚えが無い。
サラ:別人格抱えてそうだけどアニメでは掘り下げ切れなかった。

・裏が無いキャラ?
パティ&ティア:何かウラがありそうな気がするんだが…単に賑やかしキャラ?
アフィン:アッシュを相棒呼びする、ゲームではナビゲート役?
ダブル:ダークファルス、多分一番純粋。

・もし「実は~」を明かされてもパっとしなさそうなキャラ
ゼノ、エコー、テオドール、ウルク、ジグはどうなっちゃったの?死んだ?


いやもうね、2クールとはいえこれだけキャラ覚えたのは久しぶり、ってか覚えないといくら話がテンプレ展開とはいえピンと来ないかも。
特に六芒(6人+1)は覚えとくのが必須事項、かくいう私も最初はゲッテムが六芒だとカン違いしてました。
で、基本的にこのキャラクター達の紹介を続けるのが作品のメイン…なのだけど、やっぱり説明し切れてない部分も多く、それは「ゲームをやってね」ってことだと思えば宣伝としては正しい…のかなぁ?
ってことで分からない部分&気になる部分。

・デューマンの居る世界線にはバドレッド居るの?(てっきりイオがバドレッドの生まれ変わりポジだと思ったが、クーナとは面識無い感じ)
・3代目クラリスクレイス(サラクロ-ン)はどうなってるの?最後の総出動に動員かければ良かったのに。
・ペルソナの誕生した「失敗した世界線」、具体的にどう失敗したのか見せて欲しかった。
・自然分娩だとは思えない、卵子提供者とかは居るだろうけど育ての親なんてのは居なさそう、寿命も不明、なので「お前は作り出されたんだ」と言われてもピンと来ない。
・というかアッシュが特別製であることとリーディングシュタイナー持ちであることは関連無いよね、あれ?

あ、それと「フォトナー」って先代文明人のことなのね、プロトカルチャーとか第六文明人的な。
言葉だけでは「フォトンを有してる人」でアークスないしアークス候補者だと勘違いするって…こういった紛らわしい表現もちょくちょくあったり。

と、なんだかんだとここまでツッコミを入れられるくらいには楽しんで見れました。
最終回の「敵と○○(ネームドキャラ)が戦ってる→ネームドキャラピンチ→そこへ他のネームドキャラが助けに登場(ジャンプ作品かな?)」の連続シーンでは、「まだアイツとアイツが出てないな、ここではアイツが助けに来そう」と予想を立てて遊べました。
そんな感じで「お約束展開、良いよね」って方は普通に楽しめると思います。
そうね…これが逆に意外性を推したシナリオだったらここまでキャラを覚えることは出来なかったかも?{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

新たなオラクルの物語を、キミは目撃する!

この作品の原作ゲームは未プレイです。
「ファンタシースターオンライン2 ジ アニメーション」と言えば、2016年の冬アニメでも同名の作品が放送されました。
「なぜ「2」なの・・・? 「1」を探しても見つからないんだけれど・・・^^;」などと思ったことを覚えています。
ただ、前作は学園モノだったので物語の直接的な綱がりは無いみたいです。

原作ゲームに相応の人気が無いと、きっとアニメ化まで到達することは無いんだろうと思います。
逆に、アニメ化された作品って資金が潤沢なんだろうなぁ…と思うことが最近よくあります。
作画も綺麗だし、ぬるぬる動くし、しかも尺が2クール…
これって、きっと資金が潤沢な証なんだろうな…と思ってしまいます^^;


新光歴238年。
惑星間飛行船団、通称「オラクル」は外宇宙に進出し、銀河を渡っていた。

「オラクル」では、新たに未知の惑星が発見されるたび、
「アークス」が降下し、探索と発見を繰り返す。

数多の星に潜む「ダーカー」と呼ばれる生命体を殲滅するために創設された組織である彼らは、
宇宙に平穏が訪れる日まで、旅を続ける…


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

全2クールの作品でしたが、登場人物が多すぎて覚えらませんでした。
だから、脳内で声優さんに変換して視聴していました^^;
メインヒロインである「マトイ」はさとさと、日笠さん、香菜ちゃん、あすみんといぐっちゃんは本作でもパートナー同士でしたね。
そして植田佳奈さん、碧ちゃん、あやち、くぎゅといったそうそうたるメンバーが名を連ねているのでキャラで見分けるよりも分かりやすかったかな^^;

物語の方は、確かに序盤はINTRODUCTIONに記載されていた様な展開がありましたが、中盤以降は、所期の目標とはかけ離れた展開だったのではないでしょうか。

しかも専門用語が似かよっていて覚え辛かったような…
物語自体はオリジナルストーリーとの事ですが、様々な設定を理解するには原作プレイヤーじゃないと難しいのかな…なんて思いながら視聴していました。
だから作画やキャラデザが綺麗なのと、声優さんの演技に引っ張られながら完走した気分です。

国内500万IDを誇るオンラインRPGと公式HPに記載されていますが、個人的にこの凄さが具体的にイメージできないんですよね。

アニメの視聴のみだと3年振りのシリーズアニメ化…位しか思いませんが、もともと原作で人気の高いエピソードをベースにしているそうなので、原作プレヤーにとっては待ち遠しいことこの上なかったのではないでしょうか。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、Aimee Blackschlegerさんの「Destiny」と「UniVerse」
エンディングテーマは、有坂美香さんの「Timeless Fortune」と、桃井はるこさんの「それいゆ -Dear Destiny-」
個人的には2クール目のオープニングと、1クール目のエンディングが好みでした。

2クール全25話の物語でした。
尺はしっかり確保されていましたが、途中から物語のスケールが大きくなりすぎて理解が及んでいない部分がありそうな気がします。
ですが、結末は取敢えずハッピーエンドに纏まったので良かったと思っています。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9
ネタバレ

TaXSe33187 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ゲームよりは整理されてる感

ゲームのEP1からEP3までを再構成したアニメらしい
EP5の途中まではプレイしてたから視聴してみた
ゲームの頃からシナリオのつまらなさは感じていたので、アニメに関してもハードル低めで見ていられるのは良いのか悪いのか…

まああのクッソ退屈すぎるEP1を上手いことまとめたと思う
{netabare}理由もきっかけも目標も不明なまま歴史改変を繰り返す{/netabare}序盤の意味不明な展開を、ダーカーの襲撃から一連の流れでカットしたのは見やすかった
主人公に秘密があること、謎の少女を中核にしたストーリーが進むこと、ゼノやゲッテムハルトとの出会いがしっかり纏まっている

問題は以降のシナリオがゲームだと目的不明なままお使いを続けるだけって点くらい
特にEP1に関しては1話ラストに登場したシオンの正体も目的も不明なまま指示を受けて歩き回るだけだからとにかく意味不明なまま進む
アフィンを(ゲームと違って)きちんと相棒として機能させて、もっと能動的にキャラが動く展開になると面白いかもしれない

ダーカーの恐ろしさやナベリウスの実地訓練の緊迫感は上手く描けていたと思う
{netabare}ただ、シナリオの恐怖を描くために集団で降り立っったせいで、アフィンの相棒呼びが唐突かつ脈絡のないものになったのだけ気になったかな
自己紹介の際にペアを組むシーンを作るなり、最初は名前呼び→ダーカー襲撃で二人きりになった時に相棒呼びとかのが自然だったかも{/netabare}

メインヒロインのリサの登場も今から待ち遠しいし、以降も続けてみてみようかな

最終話視聴
{netabare}いやあ感動した!
まさか…まさかアフィンが最後まで相棒だったなんて!
主人公の手助けはほぼしないでユク姉イベントで一方的に協力を求めるAIBOなんていなかったんだ!

出来上がったシナリオの再構成をしているおかげでEP1の意味不明エンドみたいな消化不良も解消されてた
話数を考えるとアムドゥスキアとかハルコタンを登場させなかったのは判断として正解
宇宙を旅するって設定を思うと登場した惑星の少なさに肩透かしもあるけど、これ以上やると話が纏まらないし仕方ないかな

正直アニメ開始前は原作シナリオを考えると失敗の未来しか見えてなかったけど、その予想を上回る出来だったと思う
まあ原作のリサは狙撃を楽しむタイプじゃなかったり違和感もちょいちょいあるけど許容範囲
ゲームの宣伝ってことを考えると全然イケる出来だと思う

問題は2つ
肝心のゲームの方のシナリオがアレだから、仮にこのアニメからゲームに入ってもすぐに飽きるって点
そしてゲーム自体が長寿コンテンツになっているために諸々がインフレ起こしてて末期ゲーになっている点

ま、そのへんはアニメ自体の問題でもないから良いかなって感じ
総評としては販促アニメ、あるいはアニメ単体として見るとそこそこ
現役ないし引退済みプレイヤーの見るものと思えば改善点の数々に納得ってとこかな{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

65.9 6 タイムリープでロボットなアニメランキング6位
あした世界が終わるとしても(アニメ映画)

2019年1月25日
★★★★☆ 3.4 (89)
354人が棚に入れました
幼いころに母を亡くして以来、心を閉ざしがちな真。彼をずっと見守ってきた、幼なじみの琴莉。高校三年の今、ようやく一歩を踏み出そうとしたふたりの前に突然、もうひとつの日本から、もうひとりの「僕」が現れる――。

声優・キャラクター
梶裕貴、内田真礼、中島ヨシキ、千本木彩花、悠木碧、水瀬いのり
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

設定の為の設定、お話の為のお話で中身が無いうえにCGかあ

 SFはサイエンスを意識しすぎると発想が委縮してしまうので、ファンタジーや荒唐無稽な設定であっても、物語に理屈と整合性がありできればテーマ、驚き、センスなど何を描きたいのかが明確なら立派なSFだと思っています。タイムリープとか超能力がいい例です。

 本作の設定部分ですね。 {netabare}設定自体は鏡面世界のようなイメージで昔は太陽系の裏を回るもう1つの地球があって自分とそっくりな人間が…みたいな感じの作品があったと思います。それはいいでしょう。

 ただ、命のリンクですね。「二ノ国」なの?とまず嫌な予感がします。しかも一つの国は荒廃した内戦状態でここも似てますね。で片方で死んだらもう片方も死んで、それが突然死って…突然死がそんな理由で起こって世界が成立するわけないです。
 ある日突然突然死が認知されるのも変だし、そもそも死因のトップが突然死になるはずです。だって、片方の国のあらゆる死が全部こっちの世界の突然死になるんだから。

 これでは作中の地球の状況が現実の我々の世界から地続きじゃなくなってしまいます。これはSFの味わいとしていただけませんん。何よりもこれは設定から発生する「現象」であってここが荒唐無稽ではいけません。ここを考えるのがサイエンスフィクションです。

 で、実は戻す方法があるんだと言葉だけで説明されたり、敵キャラがわざわざ弱点を作ってくれたり。そもそも敵の動機も目標も非常にあいまいなので、その戦いそのものにまったく感情移入できません。で、話はやっぱり「二ノ国」そのものでしたね。どうしてあの作品の模倣をするかなあ?しかもドラマ的にはもっと薄いというか… {/netabare}

 しかも、この設定に基づくドラマに内容がないうえに、ロボット科学が並行して発達しています。この理屈が世界観の設定から導かれないといけません。本作はバトルを見せたかったからくっつけた設定でしかないです。

 じゃあ、ヒューマンドラマとしての恋愛に乗っかれるのか、という話です。いやお前らもう付き合っちゃえよ状態から始まります。デートして上手くいくかもと思ったら…ですね。いや、それは説明じゃん。はじめの30秒で見せてよ…いや、初めからそれでスタートすればいいじゃん、というレベルのドラマという名の茶番です。この恋愛劇の薄さは「永遠の831」というもう一つの類似例を思い出したりしました。

 CGですね。技術的には悪くない水準なのですが、SF、バトル表現としてはともかく、ヒューマンドラマをやらせるにはちょっと厳しいですね。中途半端にレベルが高いだけに帰って不快感に繋がっている気もします。CGならではの魅力が感じられません。

 ということで、設定と大きなストーリーは「二ノ国」でラブストーリーの部分は「永遠の831」という感じの作品です。設定の為の設定、お話の為のお話、CGの為のCGで中身は…ほぼゼロです。
 正直、なぜこういうのが作られのか不思議になるレベルで、私の主観的印象は「駄作」でした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

ホロムギ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

注意!これはSFバトルアニメです。

調べたところ、本作はHuluオリジナルアニメ『ソウタイセカイ』をベースにして、世界観とその延長線上で起こるドラマだそうです。
主要人物などが同じらしいですが、続編というわけではなく、『あした世界が終るとしても』だけで完結しています。キャラの関係性が変わっていたりするようですが、大まかな内容は似ているようです。
本作だけ見ても問題はありません。



ではレビューです☆
青春ラブストーリーだと思って見始めました。

私みたいな人のために公式ページイントロダクションから一部抜粋。

【幼いころに母を亡くして以来、心を閉ざしがちな真。彼をずっと見守ってきた、幼なじみの琴莉。高校三年の今、ようやく一歩を踏み出そうとしたふたりの前に突然、もうひとつの日本から、もうひとりの「僕」が現れる――。】

前情報を一切知ることなく見始めて、始まった3Dアニメーション。
3Dのラブストーリーに感情移入できるかなと不安でしたが、そんな不安は必要がないことがすぐにわかります。
突然襲われる主人公。ぬるぬると動く戦闘シーン。
思ってたのと違うなーと感じましたが、バトルものなら3Dでもいいかと気持ちを切り替えました。勝手に勘違いした私が悪い。これはSFバトルアニメなんだ。

今調べたところ、モーションキャプチャーを用いて普通の手書きアニメなら動かないような髪や服、視線など細やかな動きが描かれているそうです。
この繊細な動きは慣れておらず、違和感を感じる方も多いと思いますので好みは別れそうですね。
アフレコでも息遣いやリアクションを多く入れているそうなのですが、個人的には日常パートにそこまでの繊細さは必要ないかなーと思います。どちらかといえば私も違和感を感じるほうなのかもしれませんね。
10年先にはこれが普通になってきている気もします。

3Dで描くバトルシーンは非常に綺麗だと感じました。
そんな戦闘シーンはキャラがアップで描かれることが多いように感じました。キャラが3Dでアップのため、迫力があるかと聞かれれば首をひねります。しかし、手書きアニメなら、火花や斬撃で手元まで描かれないようなところも、本作では指先までしっかり描かれており、キャラの息遣いが強く感じられるのです。


キャラはレムがとても可愛く・・・
間違えました。ミコです!声優が同じで、キャラのデザイン、雰囲気、双子、と共通点が多く、人気アニメを思い出すこと必至ではありますが、レムではなくミコです!
最初のころの服装が可愛かったと思います。
最後の方、なぜ着替えさせたのだパパさん!!!


物語は。。。
まぁ、近未来SFバトルです。
ちょっとぶっ飛んでるし、よくわからないところも多いですが、目をつぶって下さい。このアニメはキャラ重視です!!
最後のオチはちょっと納得がいきませんでした。



総評。
これは3Dキャラアニメだから!物語は二の次だから!
オチとか考えるな!ご都合主義で構わないじゃないか!
まぁそんな感じです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

雀犬 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

世界と中二病は終わらない

2019年1月公開のアニメ映画。
Huluで公開された『ソウタイセカイ』という作品を
ブラッシュアップして劇場アニメにしたもの。

本作はスマートCGアニメーションで制作されているのだけど、
要はフジ系列の+Ultra枠の「revisions」「INGRESS」とルックは同じ。
制作・監督は「INGRESS」と同じで
「revisions」を観ているとこの映画のCMが流れてくる。
3Dは動きの速いシーンは綺麗なんだけど、
そうではない場面ではフワついた動きが気になるんだよね。
まぁ発展中の技術ということで仕方ないのかな。

で、映画の内容ですが、公式サイトにはあまり説明はなく
2つの日本を舞台にしたアクション・ラブストーリーとしか書いてなくて
「こういう内容だとは思わなかった!」という意外性が楽しい作品だろうから
ちょっと書きづらいんだよな。

まぁ、はっきり言ってしまうとB級パニック映画の類です。
幼なじみの高校生男女の日常をニマニマ眺めるシーンから始まり、
微妙に不穏な空気を感じつつ、いい雰囲気の場面で超展開が起こり、
古谷徹のナレーションで「ここで解説しよう!」とばかりに
中二病全開の世界観説明が行われる。
この時点で多くの人が「この映画はヤべエ!」と感じるであろう。

そこからは、中学生の黒歴史ノートを
そのままCGアニメーションにしたような怒涛の展開となる。

特にラストは「THE適当」という感じで、ある意味面白い。
作品タイトルをど~んとスクリーンに大写しにして
スタッフロールが流れれば、
どう解決したのか全然説明がなくても終わりなのだから仕方ないな。
投げ槍な終わり方に反して
あいみょんの主題歌が普通にいい曲なのがジワジワくる。

と、ここまでディスっておいてなんだけど
B級映画は好物だからそれほど不満はないです。
終始半笑いで楽しく観させていただきました。
水瀬いのりさんが双子の妹キャラで好演していたので
彼女のファン(特にReゼロのレム好き)は観に行く価値があるかも。

でも感動の青春ストーリーなんかを期待していた方は
「俺はあいみょんの曲を聴くために、
1800円払って劇場に来たんじゃねえゾ!」
と怒りに肩を震わせて映画館を出ることになったかもしれない。

それにしても、
20年以上たってまだ新世紀エヴァンゲリオンのオマージュをやってる
アニメ業界は大丈夫かぁ?

投稿 : 2024/11/02
♥ : 25

64.7 7 タイムリープでロボットなアニメランキング7位
タイムボカン ヤッターマン(TVアニメ動画)

1977年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (53)
310人が棚に入れました
オモチャ屋の息子・ガンちゃんは、ガールフレンドのアイちゃんと一緒に父親が製造途中で放棄してしまった大きな犬型のロボットを密かに完成させる。父親がロボット犬を金儲けの道具にしか使わないことを危惧したガンちゃんはこのロボット犬を正義のために役立てることを考え、自らも正義を守るヒーロー『ヤッターマン』となることを決意した。一方イカサマ商売で活動資金を荒稼ぎする悪党・ドロンボー一味のもとに泥棒の神様を自称するドクロベーと名乗る謎の人物から「大金塊のありかを記したドクロストーンが4つに割れて地球の方々に散らばっていて、1つは自分が持っている。もし残り3つのドクロストーンを見付けることができたら、金塊は折半しよう」という申し出を受け、ドクロベーに従う。ドロンボーの計画を知ったガンちゃんたちは、ロボット犬=ヤッターワンを駆って一味に立ち向かう!!

maruo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

タイムボカンシリーズ第2弾 A

タイムボカンシリーズ中随一の人気を誇ったヤッターマン。
後にリメイク、実写化もされました。

基本ストーリーは以下のとおり。

泥棒の神様ドクロベーが、ドロンボー一味をそそのかし、大金塊の在処を示すドクロストーンを探させます。
ドロンボー一味
 ドロンジョ(お色気美女のリーダー)
 ボヤッキー(メカ開発担当)
 トンズラー(怪力担当)

ガンちゃん(ヤッターマン1号)、アイちゃん(ヤッターマン2号)、小型ロボットオモッチャマが、ヤッターワンをはじめとするヤッターメカを率い、一味に立ち向かいます。


各話のストーリーは、潔いほどのワンパターンですww

ドロンボー一味がインチキ商売で稼いだ金でメカを作る。
ドクロベーからドロンボー一味にドクロストーンの所在と回収指令が下る。
ヤッターマンがそれを追跡する。
現地にてドロンボー一味がトラブルを起こす。
ヤッターマンとドロンボー一味の戦闘になる。
ドロンボー一味が背走し、ドクロベーのお仕置きが下される。

戦闘中に、ドロンボー一味のメカには「おだてブタ」などのギャグマシンが登場し、作品に彩を添えますww
それと、ドクロベーのお仕置きが毎回趣向を凝らしており、時にはかなり残酷な内容もあり、人気を博しました。

リメイク版と違って内容に余り時代性がないので、今でも子供達の視聴には耐えるかもしれません。
あ、勿論、懐かしい大人世代もOKです。

しかし、本作は全108話!
懐かしさだけで全部見るのは相当きついと思いますww

OP曲は前の職場の送別会後のカラオケで熱唱しました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

che さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

仮面に隠した正義の心!

評価5以外つけれませんw
もう評価基準なんて解りません、古すぎるのでw
ただ、ただですね、大好きだったんですよ、ガキのころ!
最近平成版とかリメイクされてたんですよね、見てないんですけどw
OPだけyou tubeで見ました、相変わらず最高でしたw
「ワンと吠えりゃツー、スリー」ですよ!
あの歌詞よくできたと思います、あれ作った人マジで天才だと思いますw
ってか、ガンちゃん格好良すぎだろ!って思いましたw
名言の嵐ですよね、このアニメ「ポチッっとな」とか「お仕置きだべー」とか「やっておしまい」とかね。
若い子は平成のヤッターマンみようね〜!

こんな人にオススメ
お父さんの人
幼児の人
3人乗りの自転車欲しい人

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

不朽の名作

勧善懲悪な作品ながらガンちゃんとアイちゃんといった善玉サイドもそれなりに魅力がありつつも、三悪の方が愛嬌もあって憎めない魅力があったのが特徴的でしたね。

ストーリー的には一言でいうと、ワンパターンで、最後は必ず三悪らがコテンパンにやられてしまうのですが、その度に懲りずに次の話でまたあくどいことをするところにもはや感心させられるものがあります。

メカとかも多彩で、子ども心に毎回楽しませてもらいました。

こういうのを時代を経ても色褪せない名作なんだなと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7

68.5 8 タイムリープでロボットなアニメランキング8位
勇気爆発バーンブレイバーン(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (163)
353人が棚に入れました
―――ふたりを繋ぐ“勇気”人型装甲兵器『ティタノストライド=通称TS(ティーエス)』が発達した時代。 各国軍は“ハワイ オアフ島”に集結。陸上自衛隊所属 イサミ・アオと アメリカ海兵隊所属 ルイス・スミスのふたりは戦闘の最中出逢う。 突如所属不明機による強襲を受け、為す術もなく散っていく兵士たち。 己の誇りをかけて戦え。死と隣り合わせの戦場で生き残る為。仲間を救う為。 命を信じて、“勇気”を燃やせ。
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

8話が事実上の最終回・・・だと?

<2024/2/19 追記>
制作スタッフがトークショーで「スタッフ的には8話が事実上の最終回」と言ってたらしい。
ストーリー的になのか?
謎が解けるって意味なのか?
アニメ製作作業が一番大変だったってことなのか?
とにかくあと2話っすね笑

<2024/1/20 初投稿>
Cygamesのオリアニらしい
2話まで見ました
見始めなので評価はデフォルトの3.0

こういうのも多様性って言うんですかね
海外の腐れポリコレ野郎どもに是非とも意見を伺いたい笑

内容は・・・ある意味生粋のロボアニメです。
リアルでもありスーパーでもある。
それ以上は今は言えない笑

ロボものお好きな方ならちょっと覗いてみる価値あるかもです。

2話まで見た感じ、もしかしたらブレイバーンって{netabare}女の子か?スミスを乗せるのを「生理的に無理」とか言ってたし。2話ラストで波打ち際に倒れてた女の子って倒された敵ロボたっぽいし。
まさかこの作品って、艦これやウマ娘のように美少女化するスーパーロボものなのでは?笑
Cygamesだし{/netabare}笑

つかこの後どうなるの?

<2024/2/18 初投稿>
6話まで見ました。
評点4.2は6話まで見てのものです。

謎が謎よぶ展開。
さっぱりわかんなくなった。
3〜6話までのポイントは
{netabare}
・美少女ルル登場
・海中戦。エヴァのガギエル戦を彷彿とさせる
・イサミ、ようやくパイロットスーツ着る
・男二人が半裸で拳で確かめ合う笑
・杉田メカ再登場
・名乗りのタイトルバックは自分で投影するスタイルのブレイバーン笑

6話の杉田さんの挙動見ると変態ロボども=美少女説は無くなったのかな
だとするとCygamesはブレイバーンをどんなゲームにするつもりなんだろ?このままだと生理的に気持ち悪いゲームになりそうだけど笑
{/netabare}

4,5話で少しおとなしかったブレイバーンさん
6話でまた気持ち悪さ充満してきましたね。
この先も楽しみ。。

<2024/4/7 追記>
リアタイで最終回見ました
ブレイバーンの正体が{netabare}スミスだってのは、もしかしたらとは思ってましたが、まさか淫蕩のデスドライブズ・田中敦子さんもといクーヌス嬢だったとは!!!笑{/netabare}
どうりで気持ち悪いわけだ
王道エピソードをパッチワークのように組み合わせてるくせに、今まで全くなかったロボアニメになるという訳のわからないアニメでした
あとやっぱOPテーマ曲がクセになりますね

そういえば公式が変ですね
デスドライブズの{netabare}追悼{/netabare}動画を出したり。特にとあるデスドライブズさんの{netabare}追悼{/netabare}動画はほとんど「ヒロシです・・・」になってたし笑

あと女の子キャラの抱き枕を販売するのはわかるとして(ネットでは「なぜイサミとスミスの抱き枕じゃないんだ」の声が上がってたようですがw)、股間にイサミをあしらったパンツ売り出してるし。ケツはブレイバーンw

エイプリルフールネタで「ブレイバーンのフライパーン」とか

最後までやりたいほーだいっすね

投稿 : 2024/11/02
♥ : 25

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

2話の某キャラのセリフと同じで、生理的に○○になってきたため断念・・。(2話まで視聴して)

>1話まで視聴して
子供向けっぽい作品タイトルにダメモト程度の逆期待をし、特に事前情報収集せず、ぶっつけ視聴開始っ。

序盤の印象は、最近のロボット系FPSゲーム?っぽい印象。。
作画?CG?等は丁寧な感じだけど、全面的に真面目な感じで、特に気は惹かれず・・。

”勇気”。大切なキーワードのようですね・・^^。

一気にシリアスな展開に・・。

逆オペレーションメテオ??(全然違うw)。
でも、される側で自分がそこにいると想像すると、勿論恐怖でしかない・・。
異星人??。未知の得体のしれないモノとの邂逅。圧倒的テクノロジーの差を見せつけられた時
それは、固まってしまうことしかできないことでしょう・・。


ここで垣間見える本作の主人公っぽくない地味さ^^(そこがいい)。
碇シンジ君ばりの手の動作ww。
そしてアムロ・レイばりの初実戦での恐怖描写w。

モルヒネ投与する医療班の描写も何気に良い。

実は主人公はもう1人?。
バディになりそうな感、醸し出し過ぎw。

・・と思ってたら、瞬間的に視界が何色か一色に染められてしまう・・。
何らかの災害等に巻き込まれてしまう時というのは、実際そんなものなのかもしれません。
リアル系・・で普通に考えたら、たいてい即死案件でしょうw。
まさかの1話退場?w・・と思わせといて
こんなのスーパーロボット系じゃないと生存できんでしょw。


ああ~、絶体絶命~

からの~

ああ~、これバカアニメだ!!(←誉め言葉&大歓喜♪)

誰?、これ歌ってんのw。

ダサすぎるww(誉め言葉^^)。


日曜朝の”戦隊ロボットもの”っぽいロボ感が濃すぎるけど
普通それだと。動きがカクカクしてカッコよくないはずだけど
なぜかリアルロボット系であるかのような身のこなし描写ww。
・・一瞬、タウバーンっぽくも見えてしまう(錯乱)。。

リアル系、スーパーロボット系のいいとこどりしてますね♪。
すごくバカアニメだけど、主人公たちの真面目さとのギャップがいい味になってる!。

1話だけの、出オチアニメになってしまうのか
はたまた、アツいバカアニメを貫き通してくれるのか?。
今期は、まず本作の行く末が楽しみになりました!。

どちらにしても、こういう作品に最も大切なのは、敵キャラの魅力だと思います。
今後、魅力的な敵キャラが出てきてくれることを信じて待ってみることにします^^。


-----------------------------
>2話まで視聴して
2話の某キャラのセリフと同じで、生理的に○○になってきたため断念・・。
なんとかもう1回、確認のため再視聴しようと思ってましたが
やはりもう観る気が湧いてこない・・。
 
う~ん。一言でいえば、いろんな意味でやりすぎです・・。
 
 

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9
ネタバレ

セシウス さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

中途半端なコメディロボアニメ

 ロボアニメに色々携わってきた人を監督に据えたオリジナルロボアニメですね。
 搭乗型ロボットが兵器として実用化されている近未来の地球が、突如宇宙から超兵器で攻撃されるところから始まります。米軍と合同演習中だった主人公の自衛官は米軍とともに侵略者と戦いますが全く歯が立たず全滅必須の大ピンチ、そこへ謎のロボットが救援に登場し侵略者部隊を駆逐してくれます。この謎のロボットは意思を持った自律型で、なぜか主人公のことを知っていて一方的に好意を寄せており、主人公のために侵略者と戦ってくれるといいます。この謎ロボットの戦う動機が主人公への好意になっている点がとてもユニークで、ここまでを描いた第一話の時点で続きのストーリーに強い期待を抱かせます。
 しかしながら、二話以降は単に協力しながら侵略者と戦う話に終始し、つまらなくなります。また話のテンポもやたら遅かったり急展開だったりと安定せず見るのがだんだん苦痛になってきます。
 この作品がギャグアニメではない、ということがわかると設定で明かされない点があまりにも多くて非常にモヤモヤします。例えば {netabare} ブレイバーンを作ったのは何者なのか、侵略者の目的は何か、日本とハワイ以外の他の地域はどうなっているのか、ルルは結局何だったのか、なぜブレイバーンは主題歌を流すのか、日本語の主題歌を作ったのは誰なのか、{/netabare}などなど挙げればキリがないです。

 キャラクターは主人公がとにかく魅力に乏しいです。良いところが全くなく、相棒キャラとロボットの引き立て役です。その他のキャラクターたちも描写が薄くて印象に残りにくいです。唯一主役ロボットだけが序盤だけものすごくユニークでしたが、第三話以降はあまり面白みのないキャラになってしまって残念に感じました。声優さんたちは声はあっているし演技も良かったと思います。ただキャラに深みがないため、平凡に聞こえてしまうのが残念でした。

 作画はとても良かったです。女子キャラは皆可愛く、メカもデザインやエフェクトが良くできていてバトルシーンは見ごたえがありました。音楽はOPはいかにもなスーパーロボットアニメ風、EDは極めて特殊な男デュオのバラードで、どちらも一度聴いたら忘れられなくなります笑
 ユニークなロボアニメを作ろうとしたけど熟成不足でバラバラになってしまった印象の作品です。どうせならシリアスな設定をもっとしっかり作り込んだうえで、ロボも入ったガチムチ三角関係のギャグアニメとかにすれば良かったのに、と思いました。
 

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0
ページの先頭へ