スーパーヒーローおすすめアニメランキング 8

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのスーパーヒーロー成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月05日の時点で一番のスーパーヒーローおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

68.4 1 スーパーヒーローアニメランキング1位
映画 クレヨンしんちゃん ガチンコ! 逆襲のロボとーちゃん(アニメ映画)

2014年4月19日
★★★★☆ 4.0 (179)
931人が棚に入れました
原作:臼井儀人(らくだ社)/「月刊まんがタウン」(双葉社)連載、監督:髙橋渉、脚本:中島かずき、矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治、こおろぎさとみ、、、

声優・キャラクター
矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治、こおろぎさとみ

ninfami さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

映画館で泣いてしまいました。

ここ10年、クレヨンしんちゃんはパッとする作品がありませんでした(3分ポッキリ以降)。その10年の中で一番面白い作品と言えば私の中では花嫁だったのですが、今作でそれは塗り替えられました。これは長い目で見ても、オトナや戦国に劣らない名作です。脚本はグレンラガンで有名な中島かずきさんということで、元より期待をしていたのですが、見事その期待に応えてくれた作品です。

最近のクレしん映画は「子どもしか楽しめない」作品が多かったのですが、これは昔のクレしんらしく「大人も子どもも楽しめる」作品に仕上がっています。とにかく作りが巧かったですね。ロボットという要素で子どもたちは楽しめるし、ストーリーは結構大人向けになっているので、物語で大人も楽しめるし、尚且つ久しぶりに「クレヨンしんちゃんらしい」映画を見た気がします。そうです、クレヨンしんちゃんはやっぱり大人が見ても笑えるギャグアニメじゃないと。今作はひろしがロボットということで、非常にギャグがシュールに仕上がっており、結構レベルが高いです。

名探偵コナンを見ている人なら分かると思いますが、今作のひろしはコナンでいうところの「水平線上の陰謀のおっちゃん」です。つまり、ひろしがとてもカッコいいです。クレしんの中ではひろしが好きだという人は、きっとのめり込むことの出来る作品です。私はひろしが主人公の映画が見たいなーと思っていたので、この作品はまさにそういう人のために造られた作品だと思います。

ラストは大体予想はついていましたが、分かっていても涙をこらえられませんでした。中島さんならではのラストシーンだったと思います。余韻がもう半端じゃない・・・・。今作については、クレヨンしんちゃんに興味が無くても、見に行く価値は十分にある作品です。グレンラガンが好きな人や、「男の生き様」を見たいという人に特におすすめしたい作品です。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

しんちゃん×グレンラガンのアバンが熱い

{netabare}カンタム「超超超超超カンタムロボ参上!」
    「超超超超超カンタムドーーリル」
ジョン 「ドリルが尖ってない!?(CV檜山修之)」
カンタム「今の掘削ドリルはこうなのさ!」

からの板野サーカス!

オタク的には最高の掴みでしょ!!
その後のお話でもカンタムが関わってくれたら最高だったれど、それは欲張り過ぎか…

強くて、家事も仕事も出来るロボとーちゃんの生身にはなれない辛さ。自分がコピーであると知れたときのやりきれない想い。
そんなロボとーちゃんの心情を考えるとやりきれないよ。

コピーとわかった後で「どっちも父ちゃんだぞ」って言ってくれるしんのすけ。
ロボとーちゃん的には、嬉しいような、いっそ選ばないでいてくれば踏ん切りがついたような感じがした。
一方しんのすけは、本当にロボとーちゃんを一人の父親として見ていたから別れるなんて在り得ない訳で…{/netabare}

家族でもちょっとずつロボとーちゃんへの想いが違うのは当たり前だけど切ないね。
そして、そんな当たり前のことが伝わるように出来ているこの作品は凄いなと思う。

近年のクレヨンしんちゃん映画の中でもダントツに好きなタイトルになった。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

テングタケ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

平凡

割と評判が良いようなので鑑賞しました。
戦国大合戦は良かったし、オトナ帝国は号泣しました。
ですが、本作は全然その域に達していないです。どちらかと言えばウンコクサイとかケツだけ爆弾とか、そっちの方の作品です。
本作を見て、人間のアイデンティティがどうとか言う人もいるみたいですが、全然そんな作品じゃないです。ただ記憶がコピーされただけの単なる工業製品ですよ。ロボとーちゃんがヒロシ本人だと言うのなら、ヒロシの記憶を詳細に綴ったノートもヒロシ本人です。そんなアホな。
ラスボスの巨大ロボも馬鹿馬鹿しかったです。敵ボスも全然かっこよくなかったし。オトナ帝国の敵とか哀愁あってカッコよかったじゃないですか。
子供たちが鉄骨上でピンチになるシーンはハラハラしました。でもよく考えれば、なんでロボットがそんなことしたのか意味不明。ダメな脚本だなあ。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

59.4 2 スーパーヒーローアニメランキング2位
パンチライン(TVアニメ動画)

2015年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (440)
1978人が棚に入れました
「パンツを見たら人類滅亡!?」
とある事件をキッカケに幽体離脱してしまった高校生の伊里達遊太。
自分が住んでいるアパート、古来館で目覚めた遊太は、
突如現れた猫の幽霊、チラ之助から「肉体を取り戻したかったら、
古来館のどこかにある聖典を見つけるのら~」と告げられる。
かくして館内の捜索を始める遊太だったが、
そこで住人である女子のおパンツ様を目撃した瞬間、地球にトンデモナイ災いが…!!
遊太は特殊な霊力を使って住人達の暮らしに干渉。
ときに秘められた謎を解き明かしていったりしながら、人類滅亡の運命に立ち向かっていくことになる。
はたして彼らは最高にハッピーでピースフルな未来を迎えることができるのだろうか!?

声優・キャラクター
井上麻里奈、雨宮天、寿美菜子、釘宮理恵、戸松遥、吉田有里
ネタバレ

景禎 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

最高にハッピーでピースフルな未来

オリジナルアニメ作品。脚本の打越さんがゲームとして企画していたものをアニメ化したものらしいです。ゲームも同時に製作され、今冬発売の予定になっています。

世の中的にはかなり評価が低めですが、私としては評価かなり高め。

一話アバンはいきなり覆面テロリストのバスジャックのシーンから始まります。その後はしばらく「パンツを見たら人類滅亡!?」のキャッチコピーどおりにギャグ展開が続くので、気楽に見れるおバカギャグものなんだ・・・と思っていましたが、折り返し点の6話、7話あたりから物語は大きく転回し、前半とは打って変わった様相を呈してきます。

ジャンルはおバカギャグ、セカイ系クライム・サスペンス、パンチラ、パロディ、ミステリ、男女入れ替わり、変身ヒーロー、タイムループ、宇宙SF、ファンタジーバトル、ロボットバトル、ミリタリーなど、ありとあらゆる要素を取り入れた、超贅沢全部盛りテレビアニメです。入っていない要素は学園ラブコメとスポ根ぐらい?({netabare}青森の山の中で明香がみかたんに特訓した、というお話しはスポ根と言えなくもないが、これはどっちかというとスポコ根をネタにしたギャグ。{/netabare})

前半はひたすらギャグ展開に見えますが、物語全体から見れば伏線の仕込み時期であり、ギャグの合間にワケのわからん伏線張りのお話が入ってくるため、多くの視聴者は掴みどころのない展開に業を煮やして、視聴中断に走ったものと思われます。

製作側も、そうなることをある程度予測してか、パンチラアニメとしてのお色気要素をふんだんに盛り込んで、視聴者の繋ぎとめようとしたのかも知れません。しかし、それがかえってイヤという人も多かったため、結果的にこの作品の低評価につながったものと思われます。

パンチラインというタイトル、英語の本来の意味は「おち」らしいですが、パンチラを暗示(というか、かなりあからさまに)しています。この作品のパンチラシーンへの力の入れようは半端ではなく、それはそれは様々な角度、シチュエーション、色や形状等々、2つとして同じパンチラシーンはないと言ってよい!!(リキむところか?)と思います。そして、ひとつひとつのパンチラシーンの作画クオリティも高く、パンチラアニメとしては完全無欠な作品になっています。

声優陣は豪華です。中でも明香役の釘宮理恵さんの大阪弁の演技は一聴の価値ありです。よく聞くとネイティブスピーカーでないことは分かるのですが、それにしてもうまい。うますぎる。身近に大阪弁をしゃべる人がいて、常に耳にしていないと身につかない微妙なアクセントやニュアンスとか、完璧に再現している。それもそのはず。Wikiを調べると彼女は「大阪府生まれの熊本県熊本市育ち」となっています。小さい頃、家族のしゃべる大阪弁の中で育ったのかも知れませんね。

ついでに、明香の育ての親、台初天華博士の声優、蓮岳大さんは北海道出身となっています。この人の大阪弁は完璧で、どう考えてもネイティブだと思うのですが・・・。

方言といえば、成木野みかたんは小さい頃に青森で特訓していたという設定になっているので、ときどき津軽弁が出ます。本来の津軽弁は英語より分かり難いほどなので、津軽以外の人にも分かるように、かなりマイルドにしてあるとは思うのですが、私の素人耳にはとっても津軽弁っぽく聞こえました。

この作品にはパロディものとしての要素もふんだんに入っています。主なものとして、階下の遊太を振り向かせるためチラ之助が床を強く蹴ったシーンは「となりのトトロ」、Q冥会の人類保存計画はエヴァの人類補完計画、63億7315万3740回のタイムループはハルヒのエンドレス・エイト。ストレンジジュースが出動するときに流れる演歌っぽい歌(津軽観光ごり推し記)は石川さゆりの津軽海峡冬景色。その他にもいろいろあるようです。

登場人物の命名がおもしろい。
伊里達遊太(いりだつゆうた)→幽体離脱
成木野みかたん(なるぎのみかたん)→正義の味方
曳尾谷愛(ひきおたにいと)→引きオタニート
台初明香(だいはつめいか)→大発明家
秩父ラブラ(ちちぶラブラ)→チチぶらぶら
壺内Q冥(つぼうちきゅうめい)→地球滅亡
といった具合。おかげで登場人物の名前覚えられない病の私にとって、たいへん助かりました。

ちなみに、ユーバラボの3人の子供の名前は、階段でやるジャンケン遊びのあれですよね。

{netabare}SFタイムループものという側面では、全12話中の前半6話と後半6話は同じ時間、12月21日~31日を繰り返しています。前半6話は幽体の目から見た10日間、後半6話は別世界線の遊太自身の体に憑依した10日間となっています。1話~6話で撒き散らされた伏線は7話以降できれいに回収されます。(一部、未回収と思われる伏線もあるにはあるが・・・)「あー、そういうことだったのかー」というタイムループものの醍醐味が思う存分味わえます。

宇宙SFとしての設定もしっかりしています。人工衛星に搭載されたミサイルは遠くにある小惑星に到達できるが、地上配備のICBMやSLBMは第一宇宙速度を越えられないため、小惑星を地球に引き寄せてからでないと命中させることができない。ただ、至近距離で直径2kmの小惑星を破壊した場合、その破片はすべて地球に降りそそぐことになるため、ノーダメージというワケにはいかなくなります。ラストシーンでは、空に無数の流れ星が流れていく描写がありますが、中には隕石として地球に到達するものも、かなりの数あるだろうし、隕石の大きさや落下場所によれば大惨事にもなります。まあ、そこらへんをツッこむのは無粋ということでしょう。

11話、12話のバトルシーンの作画はとことんリキ入っています。ファンタジーバトルやロボット、ミリタリーといったさまざまなバトルシーンを、これでもか!というクオリティで。私は比較的ロボットバトルものが苦手だったのですが、こういうものを見せられるとカッコいいと思わざるを得ないですね。

12話のラストシーンは、前半のどたばた展開からは予想もできなかった美しいシーンです。未来からやってきた遊太は、度重なるユーバ化によって疲弊したグリコの体に憑依して死んでいきます。ちょっと涙腺に来るのですが、未来から来た遊太が死んでも現在の世界線の幽体となった遊太がいるため、悲壮感はちょっとマシになって助かったです。{/netabare}

全編が終了しても、ナゾのいくつかは残ったままになっています。最終話にも新たなナゾが・・・。たとえば、{netabare}ちらノ助の正体は何?遊太の四十九日に突如として現れたペルシャネコはいったい?(ネコはチヨコによってちらノ助と名づけられたので、あの霊的なちらノ助と深い関係があるものと思われますが。)そのとき、遊太の写真が倒れたのは?ひょっとして遊太の霊はまだ生きてるのか?

それにしても、遊太へのお供え物が各自のパンツって・・・{/netabare}

今回の結末は地球滅亡のバッドエンドではないとしても「最高にハッピーでピースフルな未来」としてのトゥルーエンドではないのだろう。今後発売されるゲームのトゥルールートをプレイすれば残されたナゾは解決するのかもしれない。知りたければゲームを買え!ということか?いかにも商魂たくましい。こういうの嫌いではないが・・・

投稿 : 2024/11/02
♥ : 18
ネタバレ

素塔 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

宮沢賢治(?)礼讃

ノイタミナ枠のオリジナルアニメ。2015年制作。
監督は知られざる名作「ダンタリアンの書架」の上村泰。
両作品とも丁寧につくられた、全体にクオリティーの高いものだ。
ただしこちらには、「無駄に」という付け足しが加えられてしまうだろう。
ランキングを見ても一目瞭然、驚異的な低評価アニメである。

「パンツを見たら、人類滅亡!?」
このぶっ飛んだキャッチコピーそのままの暴走感で前半部は突っ走る。
冒頭いきなりのバスジャックに、バス暴走に、謎のヒーローの登場。
説明もなしに現れた奇妙な猫から謎のミッションが与えられ、
唐突に人類が滅亡する(!)。かと思えば、いつのまにやら
怪しいアパートの、怪しげな住人たちによる日常パートが始まっていたり…。
この勢いに振り落とされ、早々にかなりの数の脱落者が出ることになる。

その先もまさしく、ありとあらゆる設定のてんこ盛り。
小惑星の落下による人類滅亡の危機を回避するために、タイムリープで過去に戻るSF設定。
そこに、何度でもセーブポイントからやり直す、ゲーム的要素が加わり、
幽体離脱やら憑依やらといった、オカルト的要素に、ネット上の殺人予告からはじまる
サスペンス風の展開に、アパートの住人たちの人情ドラマ風の交流があり、
天才博士が造ったロボットがいたり、悪と戦う正義のヒーローがいたり、
ど派手な戦闘シーンやらチャンバラが繰り広げられ、心に沁みる再会の物語があったり…。
これだけでも目まいを起こしそうなのに、さらにこれを二倍、あるいは二乗して
ややこしくする仕掛けまでが組み込まれている。

さすがにここまで来ると、何も考えずに詰め込んだ挙句、
うっかり招いてしまったカオスとは到底思えない。明らかにこれは確信犯だ。
思うにこれは、今までにない新しい物語世界を生み出すチャレンジだったのではないだろうか。
コメディーとシリアスを本格的に融合させた、笑いあり涙あり、
歌に踊りに、パロディーにお色気、娯楽成分をたっぷり加えた
賑やかで心躍る、極上のエンターテインメント作品の新たな創造。
破綻の危険を冒してでも、あえて限界に挑戦しようとする、
クリエイターたちの冒険心のようなものがここには感じられないだろうか。

おそらく誤算だったのは、制作者の想定以上に視聴者が保守的だったことだろう。
規格外の遊び心は、彼らにはただのおふざけと感じられ、不興を買った。
さらに構成上の問題として、このアニメの前半6話がすべて後半の布石になっており、
ストーリーの本筋が始まるのはこの折り返し点を通過してからという決定的な難点があった。
このアニメの真価は後半にこそあるのだが、結局それはほとんど理解されず、
訳の分からない前半部の、消化不良の印象ばかりが残るという不幸な結果になった。

参考までに、後半のストーリーに関するやや考察風の覚書を以下に記そう。

{netabare}
著名なゲームクリエイター、打越鋼太郎が練り上げた本作の特徴として、
タイムリープに幽体離脱を掛け合わせるという、独創的なアイデアの他にも、
通常なら平面的なネットワークで表せるような登場人物の関係図が何と三通り、
重層的に相関し合って存在し、それぞれが異なった固有のフェーズを形成するという
このアニメ特有の複雑な構造を指摘できる。

第一に主人公の遊太とチラ之助、これは物語に対してメタレベルの機能を担った部分。
第二がストーリーの軸になっている、遊太と古来館の住人たち。
そして第三が、運命的な再会を果たす三人の子供たちの関係。

この第三のフェーズこそが、物語の核心部である。
後半のシリアス展開は、第1話冒頭からすでに暗示され、伏線を張られてきた
このフェーズが本格的に前面にせり上がってきた結果であり、
前半には見られなかった繊細な心理描写を中心に、徐々に迫真の度を加えつつ
物語はクライマックスをめがけて一気に加速してゆく。

正義のお助けマン、その名も「宮沢賢治」。
前半、見るからに怪しいキャラクターとしてネタ風に描かれていた彼が、
その本来の「記号」としての意味を表すのも、このフェーズの文脈の中である。
悲壮感を帯びて、絶望の底から立ち上がる彼の姿には、本作のテーマのひとつ、
真のヒーローとは何かという問いへの答えが、おそらく託されている。

なぜ「宮沢賢治」なのか。その答えは、最後に遊太が選択した行為にある。
星空の彼方に消えてゆく彼の姿にそれははっきりと集約され、象徴されている。
みかたんのために、ごく自然に、ためらうことなく自分を投げ出す彼の「自己犠牲」。
賢治作品を貫く精神へのオマージュともいえるものが、確かにここには認められる。
宇宙が浄化されてゆくような、壮大なラストがもたらす感動は神アニメ級と言ってよい。
{/netabare}


タイトルの「パンチライン」は、ジョークやコメディーの「落ち」の意味だそうだ。
最終話のサブタイトルにもなっているから、そこにオチがつけられているのだろうが、
今一つ判然としない。最後まで謎のままだったチラ之助の正体と結びつけると、
一つの仮説らしきものが思い浮かぶが、長くなるので次の点だけを指摘しておく。

本作を構成する三つのフェーズのそれぞれに対応した三通りの結末があるとする。
第三のフェーズ、すなわちシリアスパートに対応するラストは上に記した通りなので、
当然「オチ」は、残るコメディーパートに対応した結末の中にある。
シリアスなラストと、コミカルなエンドとが、最後の最後まで絡み合っているわけだ。
やれやれ、とにかくこのアニメは救いようもなく、ややこしく出来ている。

わざわざおパンツを真正面に掲げて世間の顰蹙を買いに行くあたりにも
下品さからは逆に程遠い、上質な韜晦の精神を自分は認める。
カオスであるよりは、真にアナーキーなものの刻印がそこにはある。
これほどまでに野心的な快(怪)作は滅多にあるものではない。
自分のお気に入り棚の、不動の一点である。

(・・・ですのでどうか、公式のヴィジュアルを使ったまともなサムネにして下さい。
 ロゴだけって、運営はこのアニメに何か怨みでもあるのか…?)

(初投稿 : 2019/07/15)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ever17は問題点こそ多かったけれど、紛れもなく傑作だった。ではこの作品は・・・?

視聴開始時レビュー

『パンツを見たら人類滅亡!?』というわけのわからないキャッチコピーのパンチラアニメ
いわゆるお色気アニメ枠だと思ってっ気楽に観ている分にはいいですが
正座してじっくり見ようとするといろいろカオスすぎてちょっと疲れます
というのが3話まで見た上での雑感です
スタッフを知らずに見ていたら多分もう切ってますね

しかし

脚本:打越鋼太郎

となればゲームオタクとしてはチェックしないわけにはいかないですよね?
打越鋼太郎と言えば経営難で潰れてしまったKID時代の
代表作Ever17などのinfinityシリーズや
チュンソフト(現スパイク・チュンソフト)移籍後の極限脱出シリーズなど
良作のAVGを輩出してきた人気シナリオライターです

最近エロ・非エロ問わずゲーム業界で名の通ったライターが
オリジナルアニメに携わることが増えています
やはり虚淵玄がまどかで大成功したのが転機だったように思います
それ以前にもABの麻枝准や。犬日々の都築真紀(なのははオリアニに含めるのか微妙)などがありましたが
虚淵以降はシンフォギアの金子彰史。ズヴィズダーで星空めてお。ゆゆゆのタカヒロなど
パッと思いつくだけでもこれだけのシナリオライターが
人気を博した自身のゲーム作品のアニメ化ではなく
完全なオリジナルアニメに原案や脚本などで関わって
アニメ業界に参入してきています

3話まで見た限り
馬鹿馬鹿しいノリのお色気ギャグアニメと見せつつも
何やらこそこそ伏線っぽいものを撒いてみたり
時系列を弄ってみたりと
後半に向けていろいろ仕込んでいるように見えなくもないです
特に時間に関するトリックは打越鋼太郎の18番ですから
これは後半化ける可能性もあるんじゃないかな?
なんて思っています

なので頭使わずにぼーっと見てればいいアニメ
だと思っていると痛い目見るかもしれないです

しかし一年くらい前には「星空めてお」だし!と
きっとそのうち面白くなると信じて観ていたら
面白くなる前に終わってしまったアニメもあったので
このまま視聴者を置いてけぼりのまま
明後日の方向にゴールする可能性も否定できません(・x・;

視聴後レビュー

手放しに面白かったと言えるレベルには達していませんが
つまらないとか駄作だとは決して思いません
というか尻上がりに面白くなっていったと思うし
序盤から撒き続けてきた伏線を一気に回収して迎えた
終盤の怒涛の展開はまさに打越作品らしい出来栄えです

大小様々な伏線を丁寧に撒いていき
それらが少しずつ紐解かれていって
最終的にはジグソーパズルが組みあがるように
壮大な一つの絵を描き出す
冷静になって細かい粗をあげつらえばきりがないが
プレイ中はそんなものどうだっていいと思えるくらいに
ぐっと引き込まれるのが彼の作品の魅力だと思います

パンチラインにおいても緻密に幾重にも折り重なった伏線
要所要所で予想だにしないどんでん返し
視聴者を楽しませるための仕掛けはきっちり用意してありました
しかし残念ながらそれらがうまく機能していませんでした

理由はいくつか考えられると思います

まず第一にこれがゲームではなくアニメだったこと
前にどこか別のレビューでも書きましたが
ADVゲームで自分で考えながら手に入れた情報と
アニメの画面から自動的に垂れ流される情報では
意識の定着度がまるで違います
しかも全体像が見えないままただ伏線ばかり撒き続ける作業が
前半6話分に渡ってだらだらと続けられているうえ
そこまででも時系列が飛んだりとかなりわかりづらい部分が多いです
脚本が打越だと知っていたから我慢してみようという気になったものの
中盤までははっきり言って観ていて疲れるだけのアニメでした

次に問題だった点は
何回も人類を滅亡させながら
時間を巻き戻しループさせていく設定が
最初から明示されているおかげで
物語の中で死の持つ意味を薄めてしまっている点
死人が出てもああそのうち生き返るんだねって具合に
ドラゴンボール並に死という概念が軽いので
盛り上げなきゃいけないところでいまいち盛り上がらないんですね

第三に、伏線を撒いていく間視聴者を牽引するガジェットとして
何を血迷ったかパンチラを選んだこと
このパンチラに喜んで飛びつく層は
難解なループものの謎解きになんか興味を持ってくれません
逆に本来ならばこの作品を楽しめるはずの層は
無意味にパンチラを連発してもちっとも牽引できないか
あるいは逆に敬遠して離れていってしまう気がします

っていうかそもそもあれパンチラじゃねぇよパンモロだよ
チラリズムってのは本来
見えないのが普通で意識もしないものを
わずかにチラ見せする事で強く意識させ
想像力を増幅し喚起させることによって
見えそうで見えないシーンを引き立たせる手法なのであって
ごくわずかな見えているシーンを使って
見えていないシーンをいかに際立たせて魅せるかが勝負なの
この作品の下着描写にはチラリズムの美学なんか全く存在しないわけ
ただ単に女の子の下着が観たいなら
みんなノイタミナじゃなくてAT-X観に行きますよってお話

まぁそれはさておき
途中までは正直面白くないんだけど
そこで切ってしまうのは勿体ない作品だなぁと思います
途中で脱落してしまった人も
長編映画でも見る気分で全話一気観してみたら
それなりに楽しめるかもしれませんよ?

投稿 : 2024/11/02
♥ : 32

70.1 3 スーパーヒーローアニメランキング3位
Mr.インクレディブル(アニメ映画)

2004年12月4日
★★★★☆ 3.9 (57)
462人が棚に入れました
「トイ・ストーリー」「モンスターズ・インク」「ファイディング・ニモ」など数々のメガ・ヒット作を世に送り出してきたピクサー&ディズニー共同による長編フルCGアニメの第6弾。ピクサー初の人間キャラクターを主人公に据え、引退したスーパー・ヒーローとその愛する家族が世界の命運をかけて立ち上がる姿をユーモラスかつハートフルに描く。監督は「アイアン・ジャイアント」のブラッド・バード。 かつては世界の危機をいくつも救ってきたスーパー・ヒーローたちだったが、15年前にその桁外れの破壊力が問題視されて以来、スーパー・ヒーローとして活動することを禁じられていた。いまでは正体を隠し一般市民として暮らし、その大きな身体を持て余し気味のMr.インクレディブルもそんな元スーパー・ヒーローの一人。そして彼の愛する妻と3人の子どももスーパー・パワーの持ち主。彼らは普通の生活を送りながらも、それぞれに不満や悩みを抱えていた。一方その頃、巷では元ヒーローたちが次々と行方不明になる不穏な事件が続発していた。そんな中、インクレディブル一家にも陰謀の影が迫っていた…。

声優・キャラクター
クレイグ・T・ネルソン、ホリー・ハンター、サラ・ヴァウエル、スペンサー・フォックス、ジェイソン・リー、サミュエル・L・ジャクソン、ブラッド・バード、ウォーレス・ショーン、エリザベス・ペーニャ
ネタバレ

takarock さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

スピーディーで爽快なアクションの実現。そしてエンタメの真髄とは。

2004年公開、ピクサー制作のフルCGアニメーション映画です。
ピクサー長編アニメーション6作目であり、人間が主人公となる初の作品です。

例えばウルトラマンが怪獣をやっつけても
戦闘中に街を破壊して、怪我人も出してしまったという場合、
その損害賠償額を誰に請求するのかというと
ウルトラマンということになってしまうのかもしれません。
今の世の中はスーパーヒーローが活躍するには
あまり窮屈過ぎるということなのでしょうか。
本作の主人公Mr.インクレディブルことボブ・パーもそのような憂れき目にあってしまい、
さらには、政府の政策によってすべてのヒーローは引退に追い込まれてしまいます。
世間には正体を隠すことを余儀なくされた生活を送り15年・・・
ボブ・パーは保険会社に勤務、かつては同じくスーパーヒーローだった妻と
人並み外れたスーパーヒーローの能力を持つ長女と長男、そしてまだ赤ん坊の次男、
一家五人はなんとか普通の生活に馴染もうとしていました。

主人公のボブ・パーはかつての栄光が忘れられず燻っているというのに対して
その妻のヘレン・パーは非常に現実的で今の暮らしの安定に執着しています。
ロマンチストな男とリアリストな女と
この辺りは日本もアメリカも大差ないのかもしれませんねw

やがてこのスーパーヒーロー一家は事件に巻き込まれていくのですが、
家族一丸となって悪と戦うというのは、「劇場版クレヨンしんちゃん」っぽいですね。
日本の家族とアメリカの家族の違いという視点で観てみるのもおもしろいと思いますよ。

本作を観て私が感じたのは「やはり母は強し」ってことですかねw
常に我が子の安全を第一に考え行動する
ヘレン・パーは頼もしいとしか言い様がありませんでした。

さて、私は本作のストーリーについて深く言及していこうとは思ってはいません。
なぜなら、本作は実に単純明快な痛快アクションアニメ映画だからです。
仮にもレビューを書いているレビュアーとしてあまり言いたくない台詞なんですけど、
実際に観てもらった方が早いと思いますw

ただ、このアクションシーンが鮮烈なんですよね。
単純に凄い!爽快感が半端ない!!(まさに小並感)

一応どう凄いのか、その辺りを他のポイントと共に
ネタバレなしで語っていきたいと思います。


「不気味の谷現象」

{netabare}私は最近3DCGアニメーションに関心があり、
ちょこちょこと色々調べたりしているのですが、
その過程で知ったのが「不気味の谷現象」です。

これは元はロボット工学上の概念なのですが、
人間のロボットに対する感情的反応について、
ロボットがその外観や動作において、より人間らしく作られるようになるにつれ、
より好感的、共感的になっていくが、ある時点で突然強い嫌悪感に変わる。
人間の外観や動作と見分けがつかなくなると再びより強い好感に転じ、
人間と同じような親近感を覚えるようになる(wiki参照)。

この概念はアニメや映画でも用いられています。
3DCGアニメを観て「なんかキャラが気持ち悪い」って思ったことはありませんか?
単純な3DCGのポリゴンキャラなら「なんか人間っぽい!」と好反応を示すも、
徐々に人間に類似していった時にある境目を越えると
「マネキンみたいで気持ち悪い」というような拒絶反応に変わるというのが、
「不気味の谷現象」です。
「近親憎悪」に近い感情的反応だと思います。
私は「あるある!!」ともの凄く納得してしまいましたw

本作では人間が主人公ですが、デフォルメ化されており、
この「不気味の谷現象」を回避しているのですが、
ピクサーも不気味の谷を避ける試みであったと述べているようです。{/netabare}


「アクションシーンについて」

{netabare}本作のアクションシーンは、ヤムチャなら「目で追うのがやっとだ・・」と言うくらい
スピーディー且つ爽快なんですよね。

その素晴らしさについてここでは漫画のアクションシーンを引き合いに出して
語りたいと思います。

漫画のアクションシーンで特に重要なことは、
「誰と誰が」 「どこで」 「どのような」アクションをしているのか
ということになってくると思いますが、
例えば人気が出て安定期に入った作品によく見受けられるのが、
引き伸ばしの為か必要のない無駄なコマがやたらと多いというのがあります。
逆にコマをカットし過ぎても「何をやっているのかよく分からない」という
状況に陥ってしまうわけです。
その場合は何度か読み返してしまったりしますねw

過不足ないコマ割りで、どのような構図を取るのか
これが漫画におけるアクションシーンの肝と言えるでしょう。
そして、これが抜群に優れているのが鳥山明先生の「ドラゴンボール」です。
無駄のない必要最低限のコマ数で読者を迷わせることなく、
さらにコマ数以上のアクションを読者の頭の中で想像できるような構図取りと
言うなれば一切の無駄のない洗練された型と表現できるのかもしれません。

本作はキャラが画面上を縦横無尽に動き回るダイナミックさがあり、
細かいカット割りによって目で追うのがやっとというスピーディーな動きを実現し、
その上、「何をやっているのかなんとか分かる」という
視聴者を置いてけぼりにさせないようなアクションを実現していると思います。

アクションの流れの始点と終点(カットできない箇所)をしっかりと定め、
逆に、カットできるところはカットして作り出された
スピーディー且つ爽快なアクションは、
まさに「ドラゴンボール(漫画)」のような洗練されたアクションだと
思った次第であります。{/netabare}


最後に、とにかく視聴者はただ黙って観ていれば爽快さを感じるというのが本作の、
いや、ピクサー作品の凄さだと思いました。
分かりやすいフラグとなるシーンを提示して自然と次の展開を視聴者に予測させるよう
上手く誘導しているんですよね。
(例えば、岩にひびが入る→落石するだろうと視聴者に予測させるとかです)
だからごちゃごちゃと余計なことを考える必要なんてないんです。
作品に身を委ねてただ観ていればおもしろい。 
この辺は非常にハリウッド的な作りですねw

このような素晴らしいピクサー作品のあにこれにおける知名度の低さは
少し悲しくなってきます。

・単純明快なストーリー(テーマはどちらかと言えば大人向きです)。
・スピーディーで爽快なアクション。
・視聴者はただ観ていれば楽しめるということを実現させるきめ細やかな演出。

他にもキャラクターの魅力なんてことも挙げられますが、
これらは別に本作に限った話でなく、エンターテインメントの基本にして真髄なんです。
あとはそのクオリティをどれだけ高められるかなのですが、
そこに必要なのは、作り手たちの妥協なき姿勢、つまり灼熱の太陽の如き情熱です。
本作の放熱量は凄まじいですよ。そしてその熱に是非触れてみてください。
エンタメ王国アメリカから見習う点はまだまだ多いと強く感じた、ピクサー会心の1作です。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 31
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

これからもどうかスーパーヒーローたちが活躍できる社会であって欲しい。

2004年公開、ピクサー6作目の長編映画は超人的能力を身に付けた一家が主役のヒーロー映画。

しかし社会の異端者でもあるスーパーヒーローの世界観と
何かに付けて訴訟ばかり乱発する、かの国の現実社会との
衝突への着目から入っていく本作は、なかなかに世知辛いムードw


驚異的な対物理防御、怪力が自慢。一家の大黒柱である夫。

四肢がどこまでも伸びたり、膨らんだり。その他、飛行機操縦など多彩なスキルを持つ。伸縮自在な妻。

見えなさ過ぎて自ら自信喪失する程の透過能力や、絶対不可侵のバリア能力を誇る長女。

F1カークラスの超快足が自慢の長男。


表舞台に出れば世界新記録連発も間違いなしの超人一家も、
ヒーロー活動による損害賠償請求の激化からの、
スーパーヒーローを禁止する法律の成立により、
“普通”の家族であることを強いられ燻る日々……。
張り合いがないのか、パパもややメタボ気味w

けれど、やはりヒーローはリミッターなしのフルパワーで悪をとっちめてこそ。
その過程で、ちょっと?被害が出たくらいで、ガミガミとツマラナイことを言うもんじゃありませんw
お堅い現実とぶつかる中で、スーパーヒーローが再誕し、市民権を取り戻していく。
パパを始めとした家族のみんなも自分らしさと威厳を取り戻していく。
夢の再興に嬉しくなる良作CGアニメ映画。


そのCG技術が遺憾なく発揮されているな。と感じるのは、長男の全力疾走シーン。
カッチリと描かれた現実の風景や小物等が、
アニメキャラの干渉を受けることで、あり得ない形にヘコんだり、弾んだり……。
リアルからコミカルゾーンへ突入していく、
古のディズニー以来、連綿と受け継がれて来た米アニメーション作品ならではの躍動感。

それらの表現が、トップスピードに達して、
加速度的にエンターテイメント性が極まっていく。
ピクサーの実力の一端が窺えるワンシーンです。


……おっと、そう言えば、このヒーロー一家には、もう一人、末っ子がいたのでした。
まだ赤ん坊ですけどね……。
ただ、{netabare} 赤ん坊はある種のモンスター。こういう話って大抵、末っ子が一番侮れないもの。
家族の留守中、この子を世話するベビーシッターも決死の覚悟が必要です。
でも大丈夫。モーツァルトでも聴かせて落ち着かせておけば、きっと大人しくなりますよw{/netabare}


ヒーロー一家が現実の壁を突き破り覚醒してからも、
{netabare} 巻き込まれ事故のリスクが伴うマント付コスチュームは断固拒否する {/netabare}など、
シュールなリアリティを決して忘れないw

現代社会にチクリと一刺し二刺しするスパイスも効いている。イカしたヒーロー映画です♪

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12

褐色の猪 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ヒロイックファンタジーへの問い掛け

ヒーローは必要か?


ちなみにヒーロー≒ヒロイックファンタジーとするならば

高畑勲氏は監督第一作目「太陽の王子ホルスの大冒険」が(根底ではヒーローを否定してはいるが)唯一のヒロイックファンタジーで以後封印、
宮崎駿氏は「ホルス」後も作製していて「紅の豚」完成時になって漸く「この作品は作るべきでなかった」と後悔したそうですが、、
片渕須直氏は大学在学中既に「ヒーローは必要か」を考察されていて、職赴いてのち自身の作品としてヒロイックファンタジーは手掛けていない(と記憶)

他、アニメーターのみならず多くの小説家、漫画家等も一度は熟考した事があるかもしれません。
そして
この作品はディズニー自身への問い掛けになるのでしょうが、

「居てもいいんじゃない」と締め括るのがディズニーらしい。

まぁ余り気にせず(否定の先となるのは所謂ジュブナイルですから)、
認識ある大人が幼い子供達と一緒に観る娯楽映画として充分充実、
痛快アクションをたっぷり堪能しましょう。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 14

64.5 4 スーパーヒーローアニメランキング4位
怪盗グルーの月泥棒 3D(アニメ映画)

2010年10月29日
★★★★☆ 3.8 (37)
165人が棚に入れました
世紀の大泥棒を目指す男が、ある悪だくみから孤児の三姉妹を利用しようとするものの、思いがけず愛情が芽生えてしまうさまをユーモラスに綴るハートウォーミング・アドベンチャー・コメディ。監督は、共にこれが長編デビューのクリス・ルノーとピアー・コフィン。 大泥棒グルーの生きがいは、世界をあっと驚かせる物を盗むこと。そのために、バナナから作られた怪盗軍団“ミニオン"を従え、涙ぐましい努力を続けていた。そんなある日、ピラミッドが盗まれ大ニュースに。悔しがるグルーは、負けてなるものかと、月を盗むことを決意する。ところが、宿敵ベクターの横やりで作戦失敗の危機に。そこで、ベクターを陥れるため、養護施設で暮らす三姉妹、マーゴ、イディアス、アグネスを利用することを思いつく。こうして三人を養女に迎え入れたグルーだったが…。

声優・キャラクター
スティーヴ・カレル、エルシー・フィッシャー、ジェイソン・シーゲル

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

月を盗むぞ!

イルミネーション・エンターテインメント製作の
「怪盗グルー」シリーズの第一作目。

2010年公開です。

ミニオンが有名なのですが、
主人公は、グルーです。笑

90分ほどの作品です。


● ストーリー
世界一の悪党を目指すグルーは今、
“月を盗むこと”を目標にしていた。

バナナから生まれたミニオンたちや
サイエンティストのネファリオ博士と共に、計画を進めていた。

しかし、計画に必要な“縮小ビーム銃”を
新人悪党のベクターに横取りされてしまった。

クッキーの注文でベクターの家に出入りする三姉妹を見つけたグルーは、
彼女たちを利用することを思いつく。

養護施設から三姉妹を引き取り、共に暮らす。
果たしてグルーは、ビーム銃を取り返し、月を盗むことができるのか?


子どもも大人も楽しめる作品だと思います。

“月を盗むこと”というゴールに向けて、
やらなければならないことがはっきり示されているので、

子どもにもわかりやすいと思います。

いろいろな展開や要素があって、
長時間でも飽きない構成なのは、いいです。

だけど、ラストはあっけなく感じました。

月泥棒よりも、途中から三姉妹とのあれこれの方に
物語の主軸が動いたからかな。

月を盗む、なんて夢があっていいゴールだと思うけど♪
私もどうやって盗むのか、ちょっとわくわくしました^^

子どもには月泥棒を、
大人にはグルーと三姉妹の絆を。

世代によって
面白いと感じたり心に残ったりするシーンが違うかもしれませんね。


● キャラクター
ミニオン。集団を指すときはミニオンズ。
バナナから生まれた生物らしいです。

だからバナナが好きなの?共食いww

黄色くて、言葉は彼ら独自の言語を使い、
一生懸命だけどどんくさくて、でもめげないから憎めない♪

面白いことが大好きで、
いざというときにはすごい力を発揮する♪

おバカなところも含めて、
なんといっても彼らがかわいい♪

私はミニオンの走り方がツボでしたw
ちょこちょこ~と走るのが、かわいかったw


怪盗グルー。

悪党らしく、冷たいシーンもたくさんありますが、
結局はいい人という描写に落ち着きます。

三姉妹が改心させた、というよりも、
元からそんなに悪い人という印象はなかったな。

笑福亭鶴瓶さんが演じてますが、
初めて見た時からどうもこの棒読みが苦手で…。

演技が悪いのか、関西弁が悪いのか、

初めて見た時に感じた気持ち悪さは、
作品を観終わっても消えませんでした。


グルーのライバルになるのが、怪盗ベクター。

こいつはすごいのか、バカなのか、わかりません。笑

ここぞというときにヘマばかりして、
グルーにとってもベクターにとっても、
お互いの活躍する機会をぶっ壊していましたw

まあ、緊張感が長く続かず、
あっさり次のシーンに進めるという点では、プラスだったのかな。笑

今ひとつ輝き切れないキャラだったように思います。


● 音楽
テレビ放送で見た時には主題歌等は流れなかったのですが、
調べてみると日本語版の主題歌はRIP SLYMEが担当していたそうですね。

「Good Times」という曲を、
電気グルーヴの砂原良徳さんがアレンジしたものが使用されたそうです。

聞きましたが、他の洋楽からも浮かず、
かっこよさでも負けない一曲でした♪


● まとめ
今やミニオンが有名すぎますが、
主人公はグルーなのですね。笑

ミニオンがかわいかったので、
もっと活躍が見たいな♪

一家に一匹ミニオンがいても癒されそうですが、
彼らの場合は、集団でうじゃうじゃいるからかわいいのかもしれませんw

私には個体の見分けがつかなかったけれど…。笑

大人と子どもが一緒に楽しむには、
うってつけな作品だと思いました^^

投稿 : 2024/11/02
♥ : 16

ASKA さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

世紀の大泥棒グルーと3人の少女達との交流を描いたハートフルなコメディ。

あにこれのあらすじ
世紀の大泥棒を目指す男が、ある悪だくみから孤児の三姉妹を利用しようとするものの、思いがけず愛情が芽生えてしまうさまをユーモラスに綴るハートウォーミング・アドベンチャー・コメディ。監督は、共にこれが長編デビューのクリス・ルノーとピアー・コフィン。 大泥棒グルーの生きがいは、世界をあっと驚かせる物を盗むこと。そのために、バナナから作られた怪盗軍団“ミニオン"を従え、涙ぐましい努力を続けていた。そんなある日、ピラミッドが盗まれ大ニュースに。悔しがるグルーは、負けてなるものかと、月を盗むことを決意する。ところが、宿敵ベクターの横やりで作戦失敗の危機に。そこで、ベクターを陥れるため、養護施設で暮らす三姉妹、マーゴ、イディアス、アグネスを利用することを思いつく。こうして三人を養女に迎え入れたグルーだったが…。

感想
とても面白かったです。怪盗グルーシリーズの1作目。今作以降も続編やスピンオフが作られています。イルミネーション制作。
グルーの悪党キャラ、吹き替えの鶴瓶さんの声もよかったですが、バナナから作られた不思議な生き物ミニオンたちの仕草も可愛かったし、三姉妹のマーゴ、伊ディアス、アグネスとの生活も微笑ましかった。そのうえすごい科学技術を持っているグルーが盗むために作るメカなども興味深かった。
悪党のグルーが三姉妹と触れ合うことによって徐々に優しくなっていくのもよかった。
家族で観られる、ハートウォーミングな映画でした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

若干ひっかかる場面もあったが十分楽しめる作品

グルー役の笑福亭鶴瓶の声の演技は関西弁も含めて意外に良い感じで、ストーリーも王道かつ主人公のツンデレぶりを楽しめる良作なのですが、どうも家族向け映画としてひっかかるところがあります。

ひっかかる部分は子どもたちがちっとも反省したり、謝るシーンがないこと。
作中で子どもたちは、グルーのいいつけを守らずに研究所に入り込んだり、部屋をめちゃめちゃにしたりします。それにも関わらず、ごめんなさいと謝るシーンがない。一番年上のお姉さんのキャラでさえ、だって「退屈なんだもの」という始末。これには子どもの扱いを知らないグルーのほうがよほど常識人に見えます。
さらに遊園地のシーン。理不尽なゲームでお金を巻き上げるお店をグルーはふっ飛ばしふっとばすのですが、それに対する子どものセリフが「今のって最高」。

大人向けの映画だったら手を叩いて喜ぶようなシーンだし、特にひっかからないのですが、本作は小さな子どもも観るであろうファミリー映画なのでどうかな?養護施設のおばさんが結局痛い目に会ってないのも残念。
敵キャラが普通にwiiで遊んでいたり、何気にGru-Ray Discというのがあったりする小ネタが微笑ましくて好き。音楽も印象にのこりました。不満点はありますが観終わって十分面白かったなと言える作品でした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

70.2 5 スーパーヒーローアニメランキング5位
インクレディブル・ファミリー(アニメ映画)

2018年8月1日
★★★★☆ 3.8 (32)
208人が棚に入れました
悪と戦い、人々を守ってきたヒーローたち。だが、その驚異的なパワーに非難の声が高まり、彼らはその活動を禁じられていた------。
 そんなある日、かつてヒーロー界のスターだったボブとその家族のもとに、復活をかけたミッションが舞い込む。だがミッションを任されたのは――なんと妻のヘレンだった!留守を預かることになった伝説の元ヒーロー、ボブは、慣れない家事・育児に悪戦苦闘。しかも、赤ちゃんジャック・ジャックの驚きのスーパーパワーが覚醒し・・・。
 一方、ミッション遂行中のヘレンは“ある事件”と遭遇する。そこには、全世界を恐怖に陥れる陰謀が!ヘレンの身にも危険が迫る!果たして、ボブたちヒーロー家族と世界の運命は!?

 本作は、『Mr.インクレディブル』(04)で世界中を魅了した、ボブたちヒーロー家族に再会できる作品でもある。監督は、『Mr.インクレディブル』をアカデミー賞2部門(長編アニメーション映画賞、音響編集賞)受賞に導き、『ミッション・インポッシブル/ゴースト・プロトコル』(11)など実写アクションにも手腕を振るうブラッド・バード。

 笑いと驚きに満ちた、一家団結アドベンチャー『インクレディブル・ファミリー』。この家族が、スカッと楽しい夏を連れてくる!
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

パパよ、これがワンオペ育児だ。

スーパーヒーロー禁止法に象徴される、
異端者への風当たりに直面する超能力家族の奮闘を描く、
ピクサー映画13年半ぶりの続編。

基本的な構図は前作と同様。
外の世界に出てヒーローの居場所を取り戻しつつ、
内なる家事、育児に対応する内外二正面作戦。

ただ、一作目と違うのは、成り行きで、
外の仕事に打って出るのがママで、
家庭を守るパパと立場が逆転したこと。


イラスティガールの活躍を満喫したい方には良い構成だったと思います。
今回も良く手足が伸びておりましたw
力技で押す夫・インクレディブルに比べ、
伸縮自在でパラシュート化もする妻の特性、
体得した様々な乗り物スキルからは、
スタントなど多彩なシーンが展開。

さらにバリエーション豊かになった他の能力者との絡みで発揮される、
能力バトル、連係プレーの動きを遺憾なく発揮した
CG作画はパワー十分で、鑑賞者に豪華なヒーロー体験を提供してくれます。


一方、家を守ることになったパパに立ちはだかるのは、
末っ子の赤ん坊・ジャック=ジャック。
ヒーロー界でも稀有なマルチスキルから繰り出される
オテンバぶりは天才的過ぎて予測不能w

奔放なベビーの行動に、劇場観客席のお子様から歓声が上がる中、
振り回されるパパはやつれていくばかりw
さらには繊細なお年頃の長女のトラブルまで複合的に絡んで来て、
事態はこじれる一方……。

そもそも、何が問題だったかすら分らなくなる。
単独主夫業の苦難が凝縮され、いたたまれなくなりますが、
ここで挫けたらスーパーヒーローの名折れ。
家族の底力が発揮されるのはここからです。


シリーズの発端からして、
訴訟社会や、マイノリティといった社会問題との接点を感じる本作。
続編でも女性の社会進出などを内包して世間をチクリと刺激。

前作よりヒーローを取り巻く環境は前進してはいますが、
他方でスーパーヒーローに対する人々の過大な依存と幻想に対しては、
敵キャラを通じて釘も刺して来ます。

童心に爽快感を残しつつ、大人の頭にもしっかり課題を積んでいく。
十年経っても相変わらずインクレディブルはインクレディブルでした。


ところで、複雑化した家庭問題に煮詰まったパパが、
{netabare}最後に当てにしたヒーロー用スーパースーツデザイナー・エドナ。
彼女が発明した赤ん坊が次に何をしでかすか専用衣服から読み取り、
端末で可視化するシステムが画期的でした。

これ……スーパーヒーロー限定と言わず、全世界の子育てに悩む親御さんのために、
是非とも一般向けに改良&販売しましょう!{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

家族が一つになるとき

 始まった少し後から、スピード感あふれるヒーローアクションが、凄かったアニメだったです。ヒーローアクションという題材の中に、家族というものの大切さを見せてくれた、正に異色のアニメだっと思うです。
 吹替版、字幕版で見たです。

 ヒーローが認められない法律のある世界の中で、悪者から町を守ることだけを考えて生きている、家族の姿は良かったです。

 その中において、支援者の手を借りて、働く母親の姿があったり、娘のためにしたことが仇となったり、子育て育児に追われ父親の姿があったり、両親を助けるために活躍する子供たちの姿が、印象的過ぎました。

 非常に個性あふれる親子で、ハラハラしたり、可笑しかったり目が離せない展開だったです。

 進み方は単純のようにも見え、よくこんな事が次から次へと起こるなぁという出来すぎた進行に思えたけど、親子で見に行って楽しめるアニメだと思うです。

 全体的にイラスティガール(ママ)の活躍が、冴えていたです。物語の進行上の成り行きで働くことを決意し結果を出していくのだけれども、ルフィーと同じ能力を持つ彼女は最高だったです。
 優れた洞察力にもたけ、それが悪者の黒幕の核心に迫りすぎたため、捕らえられ利用されてしまうほどだったです。
 人を助け、悪者と戦う姿は、非常にスリリングで良かったです。また悪者を叩きのめすだけではなく、何を言われたとしても、命を見捨てない姿勢は、私の知ってきたヒーローの手本だったと思うです。

 Mr.インクレディブルは、ヒーローとして活躍するだけでもなく、父親として家族のために何ができるのかを、日常を通して見せてくれたです。

 ヴァイオレットも思春期の女の子みたいで怒りっぽかったけど、家族が好きなんだなぁというのを最後にも見せてくれたです。

 ダッシュもジャック・ジャックも元気いっぱいで、いい味出してたです。ジャック・ジャックの愛嬌振りまく姿には、赤ちゃんらしい可愛さがにじみ出ていたけど、インクレディブル ファミリーでなければ、手に負えないと思ったです。

 終盤の海上での活躍は、手に汗握る展開で、Mr.インクレディブルの体を張った活躍も見所です。

 結果よし、スリル満点「これでいいのだ!」でしたです。吹替版の声優さんも役になりきっていて素晴らしかったけど、英語はあまりわからないけど、字幕版も捨てがたいものがあったです。これ、私なんか好きです。また見に行ってもいいかなぁです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

上手くまとまってる。

前作からなんと14年後に続編を作るという、当時6歳の子どもならば立派な20歳の成人である。いやはや、ハリウッド映画の気の長さというものはすごい。

世界初のスーパーヒーローであるスーパーマンがコミックに登場してから今年で80周年であり、記念の年でもあるが、アメリカのスーパーヒーローブームは留まるどころか、勢いを増してユニバース化し、年に10本以上のスーパーヒーロー映画が軒を連ねるようになった。興味のない人にとってはどうでも良い話かもしれないが、

この「インクレディブルファミリー」も同様に観ていて非常に楽しい。

超能力は誰しもが一度は夢見たことあるだろう。空を飛んでみたい。。とか、ケタ違いのパワーを身につけたい。。とか。。透明になりたいとか。。なんでも良いが、そんな夢を叶えさせてくれるのが日米ともにコミックの世界ならではである。

本作は続編ながら、手抜きせずにアメリカンスーパーヒーローもののパロディーを織り交ぜて「サザエさん」的なお茶の間コメディに仕上げたという意味では非常にライトでポジティブなアニメーション映画だった。

さすが、ピクサー。外さない安定のクオリティである。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7

61.3 6 スーパーヒーローアニメランキング6位
強殖装甲ガイバー(TVアニメ動画)

2005年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (27)
128人が棚に入れました
遥かな昔、謎の異星人「降臨者」が地球に残した3つの「ユニット」と呼ばれる物体。高校生の深町晶は偶然その一つを手に入れ、殖装体「ガイバー」となってしまい、降臨者の遺したデータを悪用し世界征服を目論む秘密結社「クロノス」に追われることとなる。
「調製」と呼ばれる遺伝子操作により強大な力を持った怪人「獣化兵(ゾアノイド)」達との激闘。 クロノス幹部の殖装体「ガイバーII」の襲撃。そして獣化兵を遥かに凌ぐ力を持つ「超獣化兵(ハイパーゾアノイド)」。 晶は苦戦しつつもガイバーの能力でこれらの強敵を撃退する。

たかゆかしき さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

ガイバー大好きなので辛口

●良い点
・新規演出を多数挿入、原作で拾い切れていない人間ドラマの部分を補填している。

・全くの初見の人でも物語に入って行きやすい構成

●悪い点
・作画が荒い、いっそ原作の絵をトレースして使って欲しいと思うくらい。背景も手を抜いているとしか思えない学生でも描けそうなレベル

・演出が下手。物語を盛り上げるために挿入された対人関係の演出がくどい、半分の尺にして止め絵も多用して良いから戦闘シーンの動画に手間暇をつぎ込んで欲しかった。

・重要で印象的なシーンですら手抜き演出+駄作画の影響でガッカリしてしまう。

●総評
大人の事情もあるのだろうが、残念な仕上がり。
これなら初期のOVA版の方がまだ良い。
一応は観れる作品に成っているのは原作の優れた完成度によるもの。
再々々アニメ化を希望。その際は充分な予算&時間と、実力のあるスタッフに制作していただきたい。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

きゃのぴ~ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

不遇な名作

原作は掲載誌が2度に渡り廃刊になり、連載がストップした不遇な漫画のアニメです。
その影響なのかアニメ版も原作のストーリー(コミック第10巻くらい)のストーリーで完結してます。

強殖装甲ガイバーなんてタイトルを見れば、良くあるヒーロー物で低年齢層しか楽しめないような物なんだろう?って思われると思いますが少年誌に渇載されていたとは思えないようなストーリー展開を見せます。
日本ではほとんど知名度が無い作品ですが海外では結構評価の高い作品です、2度も作品が生き返ったのは伊達じゃありませんよ。

アニメ版はストーリー展開(進み具合)が割りとグダる傾向にあり、作画(作者の画力)も良いとは言えませんが、それを考慮に入れても十分楽しめると思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

IDjxn17955 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

殖装!

原作が未だに完結しない。
単行本も何年かに一冊程度。
でも、ついつい新刊は手に取ってしまう。
まだまだ長い付き合いになりそうです。
そんなアニメですので、
キリのいいところで、ご都合主義で
終わってしまいますが、それでも好きです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

62.2 7 スーパーヒーローアニメランキング7位
エイトマン(TVアニメ動画)

1963年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (23)
69人が棚に入れました
警視庁の敏腕刑事・東八郎は、悪人の手によって殉職するが、謎の科学者・谷博士の手で超能力のスーパーロボットに記憶と精神を移植される形で甦った。表向きは私立探偵事務所の所長となった東は、一方で警視庁の秘密捜査官として国際的犯罪者や科学を悪用する者と戦う。

声優・キャラクター
高山栄、上田美由紀、原考之、天草四郎、田上和枝、明石一

ぶらっくもあ(^^U さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

幼児期の記憶と爺の戯文

幼児期(幽かな記憶)

エイトマンと言えば、、のりたまだった、
サッサカサッサカ食べよ~暖かいご飯に~♪
意味わかんないかもだけど、
提供が丸美屋でのりたまにエイトマンシール入ってて、
のりたま開封楽しかったな、
話の内容等は同時期放送中の鉄人28号や鉄腕アトムに比べ、
若干高学年寄りだったのか当時園児だった自分には難しかったかも、
でも観てた、それしかないからね、
これ終わったらこれ始まります~良い子は観てね~ハ~イみたいな時代、
エイトマンと言えば煙草、
当時は煙草吸うと強くなる?勘違いしてたけど、
実際はエネルギー元体内小型核炉で煙草は冷却用カドミウムだったらしい、
どちらにしても最近じゃまずいんだろうけど、
当時も子供が喫煙真似しちゃヤバいってんで設定かわったらしかった、
でも煙草のかたちしたチョコやらハッカ飴やら売ってたのは、
エイトマン基端だったという説もある、
走れエイトマン弾よりも早く~♪で、
OPで新幹線(当然初期型)走って追い越す描写よく知られてるけど、
上半身駆けっこの姿勢固定で下半身は見えないという表現、
エイトマン走りってよく真似してたね、
動画手抜きって謂われりゃそれまでなんだけどね、
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爺戯言

原作は平井和正氏(ストーリー)と桑田二郎氏(画)
制作TBS、TCJ動画センター(エイケン)

「SF」今ではアニメや小説で普通に認知され使われるジャンルだけど、
当時は??なジャンルでSF作家そのものが少ない時代、
アニメ化の際も脚本においてSF理解者乏しく自ら殆どの脚本勤める傍ら、
平井氏自身の人脈、SF仲間の方々も動員されたらしい、
半村良氏、辻真先氏、豊田 有恒等、、、層々たる面々だね~、
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8マンのボディは、谷博士が国外から持ち込んだ戦闘用ロボット08号[3]である。ハイマンガンスチール製の身体、超音波も聞き取れる耳、通常の壁なら透視できる「透視装置」の付いた眼、最高3000km/hで走れる能力(加速装置)を持ち、原子力(ウラニウム)をエネルギー源とする。 なお漫画版では、眼から「紫外線」を放つことも出来る。(魔人コズマ篇)、電子頭脳のオーバーヒートを抑えるために、ベルトのバックルに収めてある「タバコ型冷却剤(強化剤)」を定期的に服用しなければならず、時には服用できずに危機に陥ることがあった。日常は粋なダブルのスーツを着た私立探偵・東八郎だが、ひとたび事件が起き、田中課長から要請を受けると、8マンに変身して数々の難事件・怪事件に立ち向かう。(8マン設定の一部、wikiより)
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空想科学そのもの、凄いよね、

後に原作本も揃えたけど桑田二郎氏という漫画家、
というより劇画家も当時としては傑出してたと思う、
影の使い方や人物描写の遠近法、キャラ画そのものもとてもスマートで、
コマ割りこそ時代をしのばせるけどアメコミ風ともとれる感じ、
今でも十分観れてたまに紐解く。

フジテレビの鉄腕アトムに抗し半年弱遅れでTBSから放送された本作、
TBS東京では8チャンネルだったのかな?
当時TBSの人気刑事ドラマ七人の刑事というのやってて、
8番目の刑事的意味もあったらしい、
印象的な主題歌はCMや巨人の原選手の初代テーマ等各方面で使われるけど、
克己しげるの事件は暗い影おとして残念だった、
子供のヒーロー、正義の味方に関わるという事、意味、
大切にしてほしかった、

ドラマ、実写、OVA、アニメ等その後も幾度となくリメークされる本作、
何処かで触れる機会あらば、
原点的本作も意識の端に置いて戴ければと想う次第。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 20

HeX さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

いろんな発想の原点

ロボットものとしては当時すでに何作品もあったが、死んだ人間の意識の移植というのは本作品が初めてだと思います。
参考にしたかどうかわからないが、後年の映画「ロボコップ」などもその亜流ではないかと考えてしまいます。

原子炉搭載で高出力だが、炉心冷却のためにタバコ型冷却剤を吸う必要があるといった制約、一番の特殊能力が「俊足」であるというある種の地味さなど、妙なリアリティを伴うのも、当時としては新しい(もしかしたら、人間形態からロボ形態への変身ですら)ものだったのでは。
特に、スーパーヒーローながら、何かしらの制約、欠点があるというのは、後続の作品に大きな影響を残したのでは。

ストーリーは、東八郎ことエイトマンが、さまざまな事件や怪奇を解決するために奔走、戦闘を行うというもの。
あくまでも事件解決が目的ですが、悪役のロボットや超人的な人たちとのバトルものと解釈してもよいと思います。

敵は典型的な悪役、たとえばマッドサイエンティストや世界征服云々というのもありますが、企業間抗争や、既得権を守るために新発明を潰す勢力など、現実にもありそうなものもありました。

残念ながら古い作品で、すべてを視聴できる機会がなかなか無く、ごく一部のみの視聴に基づくレビューですが、アニメ黎明期にあってこの設定、ストーリーはなかなか感心するところではないでしょうか。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9

k-papa さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ロボコップの原型なんですね。

OPの歌詞を未だに覚えていると言うことは
子供の頃結構歌っていたに違いない。
しかし残念ながら内容を覚えているほど
頭はよくなかったみたいです、自分。

通常、人の姿になっているのは凄いハイテクでしたね。
ロボコップだと悲しいかな、機械の外装ですので。

タバコは冷却装置だったかな。
スーパーロボットというよりサイボーグぽいですね。

今見るとかなり笑える作画レベル。
まあ、古き良き時代でした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

計測不能 8 スーパーヒーローアニメランキング8位
ジュラシック・ワールド/サバイバル・キャンプ(Webアニメ)

2020年9月18日
★★★★☆ 4.0 (3)
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最先端の科学技術が作り上げた島、イスラ・ヌブラル。ここでのキャンプに招かれた6人の若者を待ち受けていたのは、暴走する恐竜たちからの決死の逃避行だった!

声優・キャラクター
佐藤元、内田真礼、増田俊樹、水瀬郁、望海将太郎、河合ゆめの、山根舞、中谷一博
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