2019年度のスピンオフおすすめアニメランキング 11

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2019年度のスピンオフ成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年02月10日の時点で一番の2019年度のスピンオフおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

72.2 1 2019年度のスピンオフアニメランキング1位
とある科学の一方通行(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (424)
2026人が棚に入れました
東京西部に位置する巨大な『学園都市』。総人口230万人を数え、その約8割を学生が占めるこの都市では、超能力開発のための特殊なカリキュラムが実施され、学生たちの能力は『無能力レベル0』から『超能力レベル5』までの六段階で評価されていた。そんな学園都市で、能力者たちの頂点に君臨する最強の能力者・アクセラレータ。 7人しかいない『超能力者』の中でも、飛び抜けた能力を誇る第一位は、その力ゆえに殺伐とした日常を送っていた。繰り返される常軌を逸した『実験』と、絶対的な力を求めた末に経験した敗北。その先に待っていた、とある少女――ラストオーダーとの出会いによって、運命が大きく変わることになる。最強にして最凶の『悪』 ――アクセラレータが、学園都市の『闇』をなぎ払う!!

声優・キャラクター
岡本信彦、日高里菜、久保ユリカ、渡部紗弓、ささきのぞみ、甲斐田裕子、逢坂良太、真野あゆみ
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ステキな噛ませ犬♪

原作スピンオフ漫画は未読。

物語や世界観よりも、とにかく一方通行(アクセラレータ)さんの
キャラを無性に拝みたくて仕方がなかった外伝作品。

正直、1クールかけて死霊術師(ネクロマンサー)と科学が交錯する
大きな話で、壮大なサブキャラの過去エピソードも交えて、大物狩りをやるより、
1話~数話完結で、アクセラレータさんの小物圧倒を、もっと観たかった
と言う感想も残りました。
ですが、大風呂敷を広げる中でも、私が望んでいたアクセラレータらしい、
毒舌と制裁のコンビネーションもそれなりに提供され、その点では満足できました。

この観点から、私にとっては終盤より序盤が楽しかったです。
特に警備員(アンチスキル)の暗部(パチもん)が凝縮された
秘密結社“DA(ディーエー)”(懲戒処分)との暗闘。
学園都市第一位のダークヒーローによる、皮肉も交えた“猟犬”成敗は、
待ってました♪といった感じで盛り上がりました。

{netabare}“正義の猟犬”として「正義の牙に噛み砕かれたいか!?」
などと正義の絶対視が突き抜けたチョイ悪に自己陶酔して煽って来るDA。

それらを吠え面かくなよwって感じで、
完膚なきまでに煽り返して叩きのめすアクセラレータさん。

私にとっては至福のひと時でした。

中盤以降はDAも各勢力の思惑入り乱れる中、
捨て犬に成り下がっていって何だか憐れで寂しかったです。

それでも終盤では
ラスボスに平らげられる餌として存在感を発揮?してくれました。
いくら食い物がないからって“猟犬”まで喰っちゃいけません。
頭がオカシくなってしまいますw{/netabare}


人体実験兵器だの死霊術だのにかこつけて、やたら少女の全身下着姿が目に付いた本作。
チラリズムなんて中途半端でしょ?とばかりにかまして来ますw

元々、科学と魔術にラッキースケベも交わったりする学園都市だけど、
こんなに大胆でしたっけ?と少し戸惑いました。

ただ、私が萌えエロ方面で一番グッと来たのは
エステルっちのナース服みたいなコスチュームですけどねw

病院や学術研究都市の各施設で戦うナースな金髪美少女。
TPOをわきまえていて?サイコーです♪


……ん?あなたも入院した方が良いって!?


……レビュー終わりますw

投稿 : 2025/02/08
♥ : 30

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

自称『悪党』とミサカとの関係

アクセラレーターは、正義の味方かどうかあやふやな存在です。

彼はいつも自分のことを『悪党』といいます。
それは過去に多数のシスターズを殺戮したから。
実験のためとはいえ、彼女らをむごたらしく殺害したことを、彼はいまだに後悔しています。
おそらく彼は、一生その十字架を背負って生き続けるでしょう。

そんな彼が偶然に出会ったラストオーダー。
無垢の笑顔が可愛い彼女は、アクセラレーターを恐れることなく懐きます。
まるで妹のように絶えず傍に居ようとします。
しかし彼女はいろんな組織から狙われており、すぐにも消されてしまいそうな存在…。

アクセラレーターは、ラストオーダーと出会ったことで、初めて守るべきものを見つけました。
ラストオーダーの笑顔を守りぬく。これが今の彼の生きる目的です。
そのためならば、彼は何でもします。
力で彼女を守りぬくのはもちろんのこと、プライドを捨てて医者に頭を下げることもできるようになりました。

彼は、ラストオーダーのおかげで、心が成長したようです。


そしてラストオーダー。
彼女は実はシスターズの司令塔です。
だからアクセラレーターとシスターズとの過去の因縁も最初から知っていました。

そしてアクセラレーターの自責の念も、彼女は気づいています。
誰だって一生自分を責め続けて生きていくのは、凄くつらいことです。

彼女がアクセラレーターのそばにいる理由、それはアクセラレーターを守るため。
ラストオーダーは、心の支えとしてアクセラレーターをいつも守り続けています。


この物語は、とある魔術の禁書目録のスピンオフです。
だから話の内容はオリジナルで良いのですが、
アクセラレーターとラストオーダーとの関係だけは、原作に描かれているように丁寧に説明してもらえたら、もっとみんなが好きになったと思います。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 30
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

やはり、とあるシリーズは面白いと再確認

原作未読。最終話まで視聴。
とあるシリーズは劇場版も含めてすべて視聴済み。

やはり、とあるシリーズは面白い。
特に、とある科学シリーズは面白い。
感想はこれに尽きますが・・・。

アクセラレータ。
好きですねぇ。
”自称・悪党”な正義のヒーロー。
現実には、悪党なのは過去の話。
ラストオーダーと出会ってからは、{netabare}守るべき者が出来てからは、{/netabare}正義のヒーロー。

単純明快な主人公最強系。
もちろん、(物語を盛り上げるために)終盤、苦戦はしますけど・・・(笑)。

「やはり私は主人公最強系が大好物なんだ」って再確認できる作品でした。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 29

77.7 2 2019年度のスピンオフアニメランキング2位
異世界かるてっと(TVアニメ動画)

2019年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (508)
2344人が棚に入れました
「オーバーロード」「この素晴らしい世界に祝福を!」「Re:ゼロから始める異世界生活」「幼女戦記」。総シリーズ累計1600万部超え、BD&DVDシリーズ総売上枚数50万枚超えを誇る4作品が、ぷちキャラアニメになって大暴れ!ある日突如として現れた謎のボタン。ポチっと押すと、なんとさらなる異世界へ転移してしまう!!そこには他世界から転移したキャラクターたちも大集合していて…!?

声優・キャラクター
日野聡、原由実、上坂すみれ、加藤英美里、内山夕実、加藤将之、三宅健太、福島潤、雨宮天、高橋李依、茅野愛衣、小林裕介、水瀬いのり、村川梨衣、新井里美、子安武人、悠木碧、早見沙織、濱野大輝、笠間淳、林大地、三木眞一郎、玄田哲章、大塚芳忠

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

いうなれば「三次創作」(笑)!

原作として『この素晴らしい世界に祝福を!』、『Re:ゼロから始める異世界生活』、『オーバーロード』、『幼女戦記』の4作品がクレジットされる異色の学園コメディー作品です。

じつはこれら4作品のうち3作品に関しては、本編アニメ化と併せてwebなどでも公開されていたショートアニメがあります。

『Re:ゼロから始める異世界生活』→『Re:ぷち Re:プチから始める異世界生活』
『オーバーロード』→『ぷれぷれぷれあです』
『幼女戦記』→『ようじょしぇんき』

それぞれ、本編のキャラクター設定は踏襲しつつ本編で拾われなかった原作ネタを拾ったり本編ネタを踏襲したギャグをやったりといった感じのショートアニメでした。(← つまり「二次創作」的な作品)

これらのショートアニメ3作品は同じスタッフが手掛けていたらしく、そこにこのすばのキャラクターを追加で混ぜ込んで一緒に学園生活を送らせるという謎設定の下に作られたのが本作です。ということで、いうなれば「三次創作」というわけなのです。

各キャラクターの性格や能力などは元作品の少なくとも本編を知っていないと把握しきれないかもしれませんし、たとえばターニャは何の説明もなしに「存在X(エックス)」などと口走ったりもするので基本的には元作品を視聴したもしくは原作を読んだ人向けの作品です。

4作品とも主人公は異世界転生もしくは異世界転移した人たちなので、学園生活自体は元々いた世界からの知識で理解できているはずですが、それ以外のキャラからすればこの作品世界こそが「異世界」であり、また元いた世界での能力なども発揮できるのでどったんばったん大騒ぎなのであります。

私はそこそこ楽しみましたが、結局のところはそれぞれ単品のショートアニメ3作品の方が面白かった気がするので本作の評価は微妙なところです…。

あ、でもOP/ED主題歌はどちらも好きですよ!

投稿 : 2025/02/08
♥ : 35

イムラ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

くらべてみよう♪♪

<2019/6/29追記>
最終話まで見終えました。
感想は変わらず。

あ、でも。
あの白塗りの先生。「だぁーね」の子安武人の人。
あれはなんか病みつきになりました。
それでもリゼロを見ようとまでは思いませんでしたけど。

人気四作の主役級揃ってるだけあって声優さんが豪華でしたね。


<2019/6/13初投稿>
視聴中なので評価はデフォルトの3.0です。

「オーバーロード」
「幼女戦記」
「この素晴らしい世界に祝福を」
「Re:ゼロから始める異世界生活」
異世界転生ものとか転送ものとか言われるジャンルの人気四作を集めて、学校を舞台に、三頭身キャラでおまけアニメ。

ということのようです。

もちろん各作品、設定も背景も異なるので無理矢理集めました。
という設定。

ストーリーも、10話まで観ましたがあるようでない。
ようです。

ファンアイテムなんでしょうね。

四作のうち、リゼロは1話しか見たことないのですが、他三作は全部見てます。
その三作は結構好き。


感想。

この手の異世界ものってキャラを気にいるかどうかが大きいんだな、と再認識しました。

1話でやめた方のキャラクターはやっぱ受け付けない。
つまらないと感じてしまう。
これは、元を見てないからではないですね。
他の三作の人たちとついつい比べてしまうので、一作の方々のこと自分は生理的に無理なんだなとよくわかってしまいました。

もしかしたらクロスオーバーで相互に宣伝、みたいな効果も狙ってるのかもしれませんが、私の場合はこれで「見よう」という気は全く起きず。

そして本作、面白いかとなると「それはおまけアニメですから」としか・・・

投稿 : 2025/02/08
♥ : 30

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

スピンオフコメディミニアニメ

「オーバーロード」
「この素晴らしい世界に祝福を!」
「Re:ゼロから始める異世界生活」
「幼女戦記」

異世界転生作品の中でも、個人的にお気に入りの4作品がコラボしたスピンオフコメディアニメ。
各々の人間関係など、全く説明なく話が進んでいくので、4作品を視聴してからの視聴をお勧めします。

コメディパートにも定評のある4作品のスピンオフなので、とても面白かったです。

あと、当然ですけど、声優陣の豪華さは特筆すべきかも!

第2期、楽しみにしています!
転校生、誰なんだろう?

投稿 : 2025/02/08
♥ : 30

75.9 3 2019年度のスピンオフアニメランキング3位
ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note-(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (409)
1726人が棚に入れました
「Fate/Zero」において、征服王イスカンダルとともに第四次聖杯戦争を駆け抜けた少年ウェイバー・ベルベット。時を経て少年はロード・エルメロイの名を受け継ぎ、「ロード・エルメロイII世」として、魔術師たちの総本山・時計塔で魔術と神秘に満ちた様々な事件に立ち向かう―――。

声優・キャラクター
浪川大輔、上田麗奈、小野大輔、水瀬いのり、松岡禎丞、山下誠一郎、小林裕介、平川大輔、伊藤静
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

バビロン捕囚

原作三田誠、制作TROYCA。

Fateシリーズからのスピンオフ。
ロードエルメロイの名を襲名した主人公が、
神秘集う魔術師たちの総本山ロンドン時計塔で、
謎に満ちた様々な事件に挑む魔術ミステリー。

第四次聖杯戦争から時が立ち、
シリーズに疎い僕としては心配でしたが、
美麗な映像と神話的な世界観、
厄介な相談者、謎に満ちた仕掛け等々、
これは圧巻の導入部ではないでしょうか。

英霊イスカンダルの復活、
魔眼蒐集列車へと至るオリジナルエピソード。

ロードとは魔術協会を支配する最高権威。
彼はその地位を守り抜けるのでしょうか。

2話視聴追記。
超常現象と対峙する探偵といった趣で、
陰影に富む荘厳な館が舞台の超常ミステリー。
{netabare}魔術師の夢「根源」を願った研究者の悲劇。
永遠に憑りつかれたものの運命。{/netabare}
助手の少女グレイが「知識」ではなく「力」で、
頼れるのが好印象を加速させている。

これは僕が最も好む世界観である。

最終話視聴追記。
{netabare}魔眼蒐集列車での事件も一段落が付き、{/netabare}
学舎では根源を目指すもの達の巣立ち、
静かなエピローグが余韻を誘いますね。
主題歌・劇中歌ともに完成度が高く、
荘厳で秘教的な魔術の世界を堪能しました。
万物の理に退隠する真理探究の世界だ。

ぜひ皆さんも楽しんで頂きたい。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 50

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

『Fate/Zero』を観てから観るが良い!(なにげに「やが君」と監督同じ(笑))

『Fate/Zero』でまるで主人公のように(笑)活躍していたウェイバー君のその後を描くFateシリーズのスピンオフ的な作品。原作小説があるらしいです、知らんけど…。

まあ、『Fate/Stay night』の一連の作品群が「本編」と考えれば『Fate/Zero』も前日譚とはいえスピンオフみたいな物ですが…。

本作では『Fate/Zero』でのエピソードの後、ウェイバー・ヴェルベットがある経緯からロード・エルメロイⅡ世を名乗り、時計塔で現代魔術科学部長をしている中で魔術が関わった事件について(お金のために(笑))依頼を受けて解決していくという感じのお話です。

私個人としては、ロード・エルメロイⅡ世となるにあたって義妹となったライネスとの会話や、荒事では頼りになる内弟子グレイなどを愛でるアニメと化しています。

加藤誠監督作品でありあおきえい氏も参加していることなどから、演出には『やがて君になる』と似たような香りを感じることもあります。

2019年夏作品の中では、まあまあ面白い方だと思います。

2019.10.1追記:
第13話(最終回)まで視聴終了。6/29に放送された第0話を含めると全14話で、1クールでの放送としては話数は多い方となりましたね。

私はこの第0話が面白かったから第1話以降も観たのですが、観て良かったです。

魔術が絡むと犯罪の手段は超常的なので「How done it(ハウダニット)」を考察するのはあまり意味がなくまず「Why done it(ホワイダニット)を考えるべきだというのが本作の常套句でしたが、確かに犯行方法は「なんじゃそれ?」というものばかりでした。

余談:
その1)
EDで、トリムマウを変形させたと思われるかまくら的な物に入って雨宿りをしているライネスがカワイイです。

その2)
ロード・エルメロイⅡ世とライネスのやり取りを聞いてると「おまえら、本当に仲良しだな(笑)」と微笑ましくなります。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 38

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

やっぱり、スピンオフは予習が必要ですよね(苦笑)

予習無しで第1話を視聴して、冒頭から「???」となってしまったので・・・。

『Fate/stay night』
→『Fate/stay night:Unlimited Blade Works』
→『Fate/Zero』
の順で一気見視聴してから、再度、本作を視聴開始。


第1話冒頭から、感動で胸が熱くなる。
ウェイバーのイスカンダルへの想い。
最終話は涙無しには見られませんでした。
ここが物語の柱の一つになっていきます。
そのため、最低でも『Fate/Zero』は視聴してから、本作を視聴されることをお勧めします。

魔術絡みの事件を解決していく物語。
だけど、いわゆる「推理物」とは異なります。
なぜなら、魔術の何たるかを理解していない我々には、解決の糸口さえも掴めないからです。
そのため、「推理物」を期待していると、確実に裏切られることになると思います。

だけど、この作品に関しては、それでいいんだと思います。
この作品に関しては、楽しむべきポイントが別にあると思うからです。

圧倒的な背景の美しさ。
バトルシーンの美しさ。
豪華声優陣が紡ぐテンポの良い掛け合い。
本編の世界観とマッチしたOP/ED。

これらが作り出す雰囲気が非常に心地良い作品です。
続編を期待して待ちたい作品です。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 34

74.2 4 2019年度のスピンオフアニメランキング4位
PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1「罪と罰」(アニメ映画)

2019年1月25日
★★★★☆ 3.9 (179)
1012人が棚に入れました
3つの物語の舞台は約100年後の日本とアジア――その現在、過去、未来に起きる事件が語られる。事件に立ち向かうのは、規定値を超えた〈犯罪係数〉を計測された〈執行官〉たちと〈シビュラシステム〉が適性を見出したエリート刑事〈監視官〉たち。犯罪を未然に防ぐために必要なものは、猟犬の本能か、狩人の知性か。事件は思わぬ事実を明らかにし、世界のあり方を映し出す。これまで語られていなかった『PSYCHO-PASS サイコパス』のミッシングリンクがついに紐解かれる。

声優・キャラクター
野島健児、佐倉綾音、弓場沙織、平井祥恵、岡寛恵、小山力也、斉藤貴美子、多田野曜平、中川慶一、花澤香菜、東地宏樹、櫻井孝宏、伊藤静、沢城みゆき
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

青森のサンクチュアリ

『PSYCHO-PASS(サイコパス)』の新作・劇場版三部作の一作目の舞台は日本。
青森の<潜在犯>隔離施設“サンクチュアリ”から脱走した女に関する公安局の捜査に、
不自然な横槍が入ったことをキッカケに、公安局屈指の女<監視官>二人とその一味らが、
青森と東京、前衛と後衛、二手に分かれて喰ってかかる、やや刑事ドラマ色の強いシナリオ。

自動運転が絡んだ事件の発端。行動予測がすっかりスタンダード化した捜査。
あとは{netabare}旧優生保護法絡みの裁判でも問われた、
社会が不適合とみなした人間から出産、育児の権利を剥脱した件とか。{/netabare}
日々アップロードされ続ける社会に対する懸念もふんだんに盛り込みながら、
社会正義の在り方を問いかける構成にはらしさは出ていたと思います。

ただ、尺不足は感じます。
青森を聖域たらしめた根拠となった<潜在犯>更生のアプローチ。
即ち{netabare} 集団心理を活用した個の圧殺による<犯罪係数>低位安定を土台とした“ユートピア”実現。{/netabare}
に関しては特に心理描写の欠落による説得力不足を感じました。

これは1クールに枠が短縮されたTVアニメ2期以来、ずっと感じていることですが、
最近の本シリーズは、着眼点は面白いのですが、
個々の要素の掘り下げはやや物足りない印象が続いています。
『PSYCHO-PASS』は1期みたいにシステムの弊害や穴を突いた犯罪を描き
テーマを投げかけた上でさらに、
社会の変容が個人の価値観や芸術活動に及ぼす影響までえぐり出してこそ価値がある。
と私は思っているので、今回のネタも例えばTVアニメ3期2クール相当の枠内で、
“楽園”で暮らす<潜在犯>の生活感も含めて、
じっくり、ネットリ表現して欲しかったと言うのが正直な所です。

それでも劇場版ならではのSFバトルシーンなど見所はありました。
この第一部では、先輩<監察官>を差し置いて、
公安局のエース(自称)である霜月美佳<監察官>が捜査の前線・青森で活躍しちゃいます♪
正義の名の下に猪突猛進しそうになる、じゃじゃ馬ぶりは相変わらずw
まったく<監察官>と宜野座<執行官>どっちが“猟犬”だか分らなくなりますw

そんな中でも事件を通じて抑える所は抑える。美佳の成長は感じられました。
宜野座<執行官>がこぼした{netabare}「人うまく使えるようになったじゃねぇか」{/netabare}とのひとり言は、
美佳に対する賛辞だと私は理解しています。
但し本人には決して言いません。だって煽てると調子に乗っちゃいますからねw
この辺りは流石に“忠犬”宜野座さん。<監察官>の扱い方をよく心得ていますw

また今回の<シビュラシステム>に関しては、
治安を託し得るか?という論点に加え、政治を託し得るか?という点も強く意識させられました。
何せ毒をもって毒を制するシビュラ君は性格悪いですからw
高度な政治的判断とか任せて良いのか逡巡してしまいます。

特に今回エグいと思ったのはラストにて、やや重大なネタバレになりますが、
{netabare}美佳が<シビュラシステム>に対して事件関係者の人生保証と言う個人の幸福と引き換えに、
システムの欠陥やスキャンダルの暴露を断念した幕引き。
一見、提案したのは美佳だけど、私はこれ絶対<シビュラ>は最初から美佳たちが、
個人への情に価値を置くことを分っていて仕組んだだろうと言う疑念を持っています。

<シビュラ>はシステムのガンになりつつあった青森の<サンクチュアリ>を、
自らの手は直接汚さず、しかもイメージダウン等、切除のダメージは最小限にして、
<潜在犯>をゴミ呼ばわりしていた管理者もろとも、大掃除した。

結局、今回もまた<シビュラ>の掌の上で踊らされていたと私は解釈しています。{/netabare}

うん……やっぱりシビュラ君、性格悪いわ~w

投稿 : 2025/02/08
♥ : 21

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ここで引き下がったら公安局刑事課のエース、霜月美佳の名が廃るっ…

この作品は、2019年に上映された劇場版アニメ三部作の第1弾です。
3つの物語の舞台は、約100年後の日本とアジア…その現在、過去、未来に起きる事件が語られるんだそうです。
これまでは、主人公である常守朱を主体として物語が構成されてきましたが、本作の主人公は、何とあやねる演じる霜月美佳監視官なんです。
「格好良い」あやねるボイスを満喫できる作品でした。


2117年冬、公安局ビルに一台の墓相車両が突入する事件が発生。
その運転手は青森にある潜在犯隔離施設<サンクチュアリ>の心理カウンセラー・夜坂泉だった。
しかし取調べ直前に夜坂の即時送還が決定する。
監視官の霜月美佳は、執行官・宜野座伸元らとともに夜坂送還のため青森へ向かう。
そこで待っていたのは、<偽りの楽園>だった。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

上映時間が約1時間の作品なのですが、物語の濃厚さが半端無い上、兎にも角にもあやねるボイスが満載なんです。
もう、霜月美佳監視官があやねるにしか見えませんでしたよ^^;

これまで、何か事件が起きると、常守監視官が我先にと現場に急行していましたが、先輩監視官…だからでしょうか。
青森まで送還する役目を霜月監視官に一任するんです。

責任ある仕事を任されるとやっぱり嬉しいですよね^^
あやねるも…いえ、霜月監視官も喜びの表情全開で任務に向かいましたっけ。

サンキュチュアリって「聖域」や「自然保護区」などを意味する言葉です。
ですが、青森の施設は聖域などとは程遠い場所であるのが徐々に感じられるんです。
最初に感じるのは、公安に対する言動の違和感…
ですが、この違和感が途中から激しさを増していくんですよね。
そしてその違和感は「気持ち悪い」と感じるレベルにまで跳ね上がる…

人間は間違える生き物です。
だから人間には他の動物と比べ物にならないくらい修正力が高いから、ここまで進化してこれたんだと思います。
ですが、サンクチュアリでは自分たちに不都合なことは、全て悪になっちゃうんです。
そして悪を見つけたら全力で排除しようとする…
それは、明らかに正しいことを言っていても捻じ曲げてしか伝わらないんです。
それが「気持ち悪い」と思える所以でした。

だからこそ公安の活躍が光っていたんだと思います。
何度もピンチがみんなに襲い掛かります。
でも霜月監視官の不撓不屈の闘志が、みんなの切れそうな糸を繋いでいくんです。
こういう役を演じるあやねるの声質…堪らなく格好良いんですけど!

主題歌は、1期オープニングだった「abnormalize」
エンディングは、2期エンディングだった「Fallen」
どちらもリミックスバージョンになっていました。

このシリーズのファンの方や、あやねるボイスを堪能されたい方にはお勧めの一作なのではないでしょうか。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 13

アトランティス さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

サイコパス新3部作の序

2015年の劇場版サイコパスから4年。
近未来SF風刺作品として名高い本作が戻ってきました。
一作目の副題は「罪と罰」になっています。

特に今までの復習やキャラクターの紹介もないので
軽く人物を復習してから見られることをおすすめします。

3部作1作目となる今回は常守朱の後輩である霜月監視官(cv.佐倉綾音)と
今回彼女のお目付け的役割の宜野座執行官が中心となり事件に挑みます。
アクションシーンも多く全体で60分なのですがそれ以上見ていた感覚でした。
60分の中で事件の始まりから終わりなので敵は結構あっさりとしています。
アニメでも何度か登場した思想犯、殺人犯の収容所、
映画の舞台はその収容所のうちの1つです。(アニメでは初登場)

一見しっかり更生プログラムを実行しているように見える施設、
その施設が抱える闇に霜月監視官らが挑んでいく展開になります。

男(おっさん)キャラが多い中で今回のCase1の癒しは佐倉綾音ボイスの霜月監視官、
彼女の作画だけはサイコパスでは可愛いを重視しているような気がします笑
映画館は満席で宜野座の美顔を求めていた女性の方も多くおられました。
でも今回の宜野座執行官はとてもかっこよかったですね。
アニメの記憶が薄れているのですがこんなにかっこよかったけ?で見た後も思っていました。

主題歌については
1期のアニメの曲のRemixでした。
意外に良かったのでCD音源化してほしいです。

まだ1作目で今後のストーリーにつながりがあるか分かりませんが
今作もいつも通りのシビュラシステムでした。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 10

75.7 5 2019年度のスピンオフアニメランキング5位
PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.3「恩讐の彼方に」(アニメ映画)

2019年3月8日
★★★★☆ 4.0 (165)
981人が棚に入れました
3つの物語の舞台は約100年後の日本とアジア――その現在、過去、未来に起きる事件が語られる。事件に立ち向かうのは、規定値を超えた〈犯罪係数〉を計測された〈執行官〉たちと〈シビュラシステム〉が適性を見出したエリート刑事〈監視官〉たち。犯罪を未然に防ぐために必要なものは、猟犬の本能か、狩人の知性か。事件は思わぬ事実を明らかにし、世界のあり方を映し出す。これまで語られていなかった『PSYCHO-PASS サイコパス』のミッシングリンクがついに紐解かれる。

声優・キャラクター
関智一、諸星すみれ、本田貴子、志村知幸、磯部勉、高木渉、鶴岡聡
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

終わりなき自分探しと居場所探しの果てに……

少し前、世界を旅すれば人生の指針も自分も発見できると言う、
旅万能論に基づいた自分探しの旅がもてはやされた時代がありました。

実際には、サッカー選手が世界を旅して改めてサッカーに関わりたいと思い直す。
くらいの心のリフレッシュ効果があれば良い方で、
旅先で人生前後不覚になり“沈没”するリスクまであると言うのに。
俺は旅で夢を見つけたと自身の半生を伝説化する経営者など、
旅が美化される風潮に私はある種の気色悪さを感じたものでした。


このような捻くれ根性で、本作を劇場鑑賞した私にとって、
狡噛慎也が長い放浪の旅の果てに辿り着いた、
ヒマラヤを望む「チベット=ヒマラヤ同盟王国」
その絶景はシャンバラさながらの理想郷の姿をしながら、
内実は、麓の都市文明同様……いやそれ以上に矛盾を抱えたディストピアそのもの。

因みに現実のヒマラヤ山麓も、麻薬問題、貧困による児童人身売買が横行。
“幸福度世界ナンバーワン”の触れ込みで度々来日してくる某王国も、
足下では内紛の火種を抱えているのです。

この世の果てとも言うべき、“世界の屋根”に至っても尚、
人は、狡噛もまた、己が背負う過去や宿命から解放されることはない。
作品内世界、リアル世界共に、乖離しがちな理想と現実に
私は苦虫を嚙み潰しながら、
復讐に囚われた少女と向き合う狡噛の姿を見ていて、
もう旅もそろそろ終わりで良いのでは?と何度も語りかけたくなりました。

さらに極めつけだったのは黒幕の所業。
(※重大なネタバレ有)
{netabare}傭兵ガルシアに至っては、平和維持活動による世界平和という理想郷を演出するため、
鎮圧すべき紛争を自作自演して、己の存在意義をでっち上げるマッチポンプぶりを披露。
過去の自分の理想像に囚われ、シャンバラを汚す人間の姿はどこまでも哀しいです。{/netabare}

よって……(※ラストの重大なネタバレ有)
{netabare}日本帰国の決断に至った狡噛の心情は筋が通っていると感じました。
狡噛が行った復讐とそれにより生じた諸々の葛藤のモヤモヤを晴す
万能薬は世界の何処にもなくて、
やはり、狡噛自身が、発端となった日本で解決する以外にないのだと納得しました。{/netabare}

結局、己の運命を決めるのは、旅先の壮大な自然風景ではなく、
自分自身の心の風景次第。
私の中の旅万能論への懐疑が一層、強まる(苦笑)
苦味が利いた有意義な映画鑑賞となりました。



主人公らを一新して迎えるTVアニメ3期は、本劇場三部作でも描かれた
シビュラが社会を統制するシステムとしての地歩を固めるため、
繰り広げて来た、霞ヶ関内での暗闘が引き続き背景になるものと思われます。

これまで厚労省のシビュラVS他省庁については、
本三部作第二部では、{netabare} 国防省{/netabare}の威信を失墜させる陰謀が明らかとなり、
TVアニメ2期では、{netabare}「パノプティコン」で社会基盤の座を争う経済省{/netabare}の野望粉砕の過去が明かされ、
他にも、政官の中枢にまでシステム末端を食い込ませる策士ぶりを見せています。

そして、今回、前作劇場版&本三部作を通じて次なるライバルとして
{netabare}外務省{/netabare}の暗躍が強調されました。
旧世紀、伏魔殿と恐れられた難敵。シビュラも相手にとって不足はないでしょうw
伏魔殿の手先たるフレデリカさんも金髪美人だし、巨乳だし、
スナイパーだし、雑賀流・心理学の使い手みたいだし、
何より“棄民”とかシビュラの痛~い所をネチネチと突いてくるし、
排除するにも一筋縄ではいかないでしょう。


ただ、本劇場三部作は2期、劇場版1作目と3期をつなぐ上で事前に予習必須なのか?
と言うと何とも微妙なところと思っていて。

3期を視聴していて、例えば、新主人公コンビの脇に回された旧作メンバー等を見ていて、
おや?こんな人間関係あったっけ?と気になった時なんかに、
或いは、黒幕が過去何をしていたのか知りたくなった時なんかに、
フラリと本三部作に舞い戻る感じでも遅くはないのかなと私は思っています。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 21
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

正義は歪んだ世界を照らす

シリーズ原案、虚淵玄。

人間の心理状態を数値化し管理する近未来、
犯罪係数を基に潜在犯を追う刑事のSF活劇。

[1]罪と罰
[2]FIRST GUARDIAN
[3]恩讐の彼方に

新劇場版はかつての物語の補完として、
テレビシリーズ直前直後の事件を描いている。
2112年~2117年が舞台である。

霜月と執行官となった宜野座の物語では、
経済省特別行政区からの女の逃走劇から始まる。
その犯罪者隔離施設サンクチュアリでは、
潜在犯たちを鉱山労働に従事させている。
{netabare}事件の背後で見え隠れする各省庁の動き、
そして秘密裏に任務を遂行するシビュラ。{/netabare}

続く第2部の物語では、
国防軍所属時代の須郷と征陸の邂逅、
外務省花城フレデリカの色艶に興奮する。

物語を締めくくる第3部は、
日本を脱出しアジアでゲリラ活動を続ける、
狡噛の新たな旅路の物語である。
{netabare}このまま現世を彷徨う悪霊となるのか、
自問自答の果てに日本へ帰還することを誓う、{/netabare}
彼に興味は尽きない。ここは沸きましたね。

新たな敵と遭遇し信念を基に行動する。
また正義と向き合い躊躇うのでしょう。
これが正しい道なのか!?と。

新劇場版が躍動する起爆剤になって欲しい。
そう願いを込めて待っています。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 19

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

わたしの、先生になってもらえませんか

この作品が、2019年に上映された劇場版アニメ三部作のラストになります。
現在、過去、未来の三部作のうち、今回は「未来」に位置付けられる作品となります。


2116年に起きた東南アジア連合・SEAUnでの事件後、狡噛慎也は放浪の旅を続けていた。
南アジアの小国で、狡噛は武装ゲリラに襲われている難民を乗せたバスを救う。
その中には、テンジンと名乗るひとりの少女がいた。
かたき討ちのために戦い方を学びたいと狡噛に懇願するテンジン。
出口のない世界の緑辺で、復讐を望む少女と復讐を終えた男が見届ける、
この世界の様相とは…。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

作り手の粋な計らいを感じます。
まさか、2015年に公開された劇場版の後日談と、こんな形で出会えるとは予想だにしていなかったので…。
そっか、ここで狡噛が出てくるのか…
劇場版のラストシーン…あんな形で狡噛をばっさり切り捨てるなんて、奥歯に何かが挟まっていた感じはあったんですよね。
この計らいも計算されたモノだとは思いますが、頭の中で点と点が繋がる瞬間はやっぱり嬉しいです。

でも、点と点が繋がるのは狡噛の件だけじゃないんです。
第2作「Case.2『First Guardian』」でチラッと登場した方も本作ではキーパーソンになっていました。

しかし狡噛さん…
どうして自分の居場所を無くす…未来の可能性を削る生き方しか出来ないんでしょう。
狡噛の選択は概ね間違ってはいないと思うんです。

そりゃ、過去に超えてはいけない一線を超えたことはありました。
それが原因で日本から脱出せざるを得なかったことも理解しているつもりです。

ですが、SEAUnの事件の時…折角繋がることのできた旧知の仲間との接点まで
切り捨てる必要は無かったんじゃないかと個人的には思っています。

放浪の旅…吟遊詩人みたいで聞こえは格好良いかもしれませんが、特定の居場所を持たず、衣食住がままならなず、加えて狡噛の目指す先は何時だって戦場なのですから、命の保証だって無いんです。

確かに、狡噛が放浪の旅を続けていなければ、目の前で親を惨殺され復讐を誓ったテンジンとの出会いは無かったかもしれません。
ですが、彼がそこまで自分を徹底的に推し殺さなければいかねい業を背負っているとも思えないんです。
あくまで個人的意見ですけれど…

「あなたには救える人がいる…やることがある…」
物語の中で流れてきたこの台詞が耳に残っています。
この一言が狡噛自身の救いになったのではないかと思っています。
だって、物語の中で彼は物凄く大きな決断をするのですから…

一連の出来事の中狡噛が何を拾うのか…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングアニメは、3部作に合わせて全て刷新されていました。
主題歌はCase.1と変わらずですが、エンディングはリミックスされた「名前のない怪物」でした。
「名前のない怪物」って、原曲のクオリティが鬼懸かっているんですね。
だから、どの様な形に編曲されても格好良さが失われない、というのが分かりました。

アニメーション制作はProduction I.Gさんなので、クオリティは折り紙付きです。
3期視聴を待ってでも先に視聴する価値のある劇場版だったと思います。
これでようやく…待ち望んでいた3期が視聴できます。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 12

68.3 6 2019年度のスピンオフアニメランキング6位
マナリアフレンズ(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (140)
629人が棚に入れました
ここは、《人》《神》《魔》あらゆる種族の入り混じる神秘の世界ミスタルシア 快活なマナリア王国のお姫さま"アン" 内気な竜族のお姫さま"グレア" ふたりの出逢いからマナリア魔法学院の生活がはじまる。

声優・キャラクター
日笠陽子、福原綾香、水樹奈々、羽多野渉、こやまきみこ、井上喜久子、内田雄馬、沢城千春

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

キャラ萌え勝負!「毒にも薬にもならない」よりはやや薬より…?(おまけ: 作中でサブタイトルに使われていた文字を読んでみた!)

== [下記は第3話まで視聴時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
ゲームが本業と思われるCygamesが、本業の宣伝のために作ったようなアニメです。本作品の舞台ミスタルシアは複数のゲームに出てくるようなのですが、まったくプレイしない私には良くわかりません。

さて、そのミスタルシアにあるマナリア王国にはマナリア魔法学院という学校があり、本作のダブル主人公としてその学院で学ぶマナリア王国の王女アンと、竜族の姫グレアが登場します。

基本的にはこの二人を中心とした学院の関係者による、学院あるいは王都を舞台にしたお話ということのようです。ここまで観る限り二人の交友関係を中心とした完全に日常系のストーリーでしかなく、考察や伏線などの要素はほとんど考える余地はなさそうです。

結局、二人を始めとする「キャラ萌え」要素と「百合」要素で勝負しようという感じの作品なので、気に入る人は気に入るだろうという一方、特に「大嫌い」という人は出てこなさそうなある種「安全牌」的な作品と言えます。

毎話ともEDの背景画が数枚切り替わって、それが本編のエピローグ的になっているのはちょっと面白いかも。

そんな平坦なお話ですが、第3話では二人が王都散策中にある服屋を見つけて入店するというお話でした。

これ以上ストーリー自体には触れませんが、置かれていた服がどう見ても我々の世界の体操着とかそれ系な感じだったので「イベント・コスチュームはこうやってこの世界に供給されているんだよ」的なお遊び回だったのかなあと思いました。
== [第3話まで視聴時レビュー: ここまで] ==

2019.3.25追記:
第10話で最終回ということだったようです。結局、作中での経過年数は1年ということだったんでしょうか。全寮制の学院ですが、学年の変わり目には多くの学生が帰省するようですね。

王都出身のアンも実家である王の居城に帰るようで、たぶん遠すぎるからなんでしょうが寮に残るグレアは独り取り残されながら、これからアンと一緒に過ごせる時間はどれくらい残っているのかと思いを募らせるといった感じのお話でした。

おまけ:
『神撃のバハムート』などでも使用されていた作中の文字ですが、本作のサブタイトル表示にも使われています。どうやらアルファベットをベースに作られた文字のようで、解読は難しくないので読んでみると英語っぽく読めるみたいです。

各話サブタイトルで日本語の左側に出ていた物を英語表記に書き換えてみたものを並べてみます。

1. ANNE AND GREA
2. AGONY OF GREA
3. PRINCESSS HOLIDAY
4. TEST TIME
5. ACADEMY DOWN
6. FLOATING AT SEA
7. HIDE AND SEEK
8. BACKSTAGE CONFIDENTIAL
9. A SLICE OF LIFE
10. THE PAIRS PROMISE

3. は読めた通りに書いたらこうですが、英語的に正しくは’が入って「PRINCESS'S HOLIDAY」じゃなかろうかとかツッコミどころはあります。10. も「THE PAIR'S PROMISE」なんですかね?

まあ「読んでみたらこうでした」ということでご参考まで。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 36
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

なんか覗いちゃってすみません

ゲームはしてない


まあ明確なターゲットがあるんでしょうけど、、、

実は本作が『神撃のバハムート』系列の作品と聞いて、視聴にあたってはTVアニメ『神撃のバハムート GENESIS』と『神撃のバハムート VIRGIN SOUL』で予習しました。
これだけ聞くとすごい気合いが入ってそうですが、よくある続きものの放送前に旧作を漁る的なやつです。両作品ともソシャゲ原作らしからぬ面白さで観て良かったと思える良作。

さて、『マナリアフレンズ』ですが、そういった予習は一切不要(笑)
15分一本勝負の百合百合ガチンコバトルです。

前クールの『やがて君になる』でまんざらでもないと思ったのも束の間、やっぱあたし無理!と思ってしまい撤退を視野に入れながら録り溜めてたものを観てるうちにうっかり完走しました。さすがの15分です。


■とはいえ良いところは良いのでは?

1.アンとグレア
アン:快活なマナリア王国の王女さま(CV日笠陽子)
グレア:内気な魔竜族の姫君(CV福原綾香)
それが男同士だろうが女同士だろうが関係なく、性格が陰と陽である鉄板の組み合わせです。


2.常にデレる
15分あっという間なのでこっちがじらされることはありません。アンはさっきまできゃんきゃん吠えてたのが突然顔を赤らめ、グレアは言葉に出せず恥じらいながら顔を赤らめます。
{netabare}あまりにもほっぺが赤くなるので第1回の頬を赤らめた回数を数えてみました。

アン⇒6回  グレア⇒6回

実質10分ちょっとの尺でどんだけデレてますの?というツッコミは置いといて、両者五分五分のいい勝負です。・・・と思っていたら見落としがありました。グレア特有の感情表現で、嬉しいと尻尾がピョンと上に跳ねるため、その尻尾ぴょこんの2回を含めると若干グレアに軍配が。。{/netabare}

もじもじしながら、「べっ別に・・・(以下略)」大解放中です。
そこにアンが「べっ別に・・・(同じく省略)」被せてきます。

笑い飯だと思えばイメージしやすいかもしれません。


3.綺麗
背景も人物も綺麗。神撃のバハムートでも感じたところですが磨きがかかってます。


このような感じで、王女さまと姫君といったやんごとなきお家柄のご令嬢が、これまた由緒正しい学園を舞台に〇〇したり××したり。
EDのピアノ曲は旋律がこれまたとても美しく、綺麗な絵と合わせて、耽美というか退廃的な雰囲気まで醸し出す。触れちゃいけない覗いちゃいけない世界な気がしてきます。
毎話のセレブの宴を庶民が覗き見るみたいな姿勢で毎週15分お付き合いする感覚でちょうどよいのかしら?


物語がないように見えて一区切りつけさせましたし、無理にとは言いませんが、30分枠だと匙を投げだしてしまうそこのあなた!
日笠陽子さんのロリボイスに釣られて15分×10回完走してみてはいかがでしょうか?



19.03.27 初稿
19.08.22 修正

投稿 : 2025/02/08
♥ : 35

すがさ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

静かなる百合

美少女2人が永遠にイチャついてるアニメ。

15分アニメとはいえ、お話の中身は無いに等しいので、
『神バハ』とか『グラブル』とか、登場キャラが出ているサイゲのゲームをある程度好きでないとキツいかも。

私は『シャドバ』をやっていたことがあったので、キャラはギリギリ知ってたんだけど、
個人的に"両想いの百合"にあまり興味がないということもあってか結構退屈だったので、途中からほぼナガラ見状態だった。

別にいいけど、「アン」って名前すげー呼びづらそうですね(笑)

投稿 : 2025/02/08
♥ : 16

67.6 7 2019年度のスピンオフアニメランキング7位
ストライクウィッチーズ 501部隊発進しますっ!(TVアニメ動画)

2019年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (145)
584人が棚に入れました
人類の防衛線『第501統合戦闘航空団』に宮藤芳佳が入隊!・・・しかし、肝心の敵・ネウロイはなかなかやってこず、戦闘ではなく炊事洗濯の毎日に追われる日々。個性的な隊員たちに振り回されたり、ツッコミを入れたり、フォローしたりと、そんな芳佳と愉快な魔女(うぃっち)達のおかしな日常が始まる!

声優・キャラクター
福圓美里、世戸さおり、名塚佳織、沢城みゆき、田中理恵、園崎未恵、野川さくら、斎藤千和、小清水亜美、門脇舞以、大橋歩夕

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ウィッチーズたちの日常は‥‥‥

原作未読 全12話 1話15分枠の作品

突然出現した敵「ネウロイ」に対抗するために結成された統合戦闘航空団一つの第501統合戦闘航空団ストライクウィッチーズのスピンオフ作品。敵ネウロイがなかなか出現しないので、日常シーンをメインにコミカルに描いています。

各キャラクターを演じている方々は本編と同じ方なので違和感がありませんが、作画は本編と比べて大きく違いますね。(OPではそんなに思わなかったのですが)

ギャグばかりなので、そのギャグが合うか合わないかだと思います。個人的にはみなさん、弾けすぎですねw

本編の世界観やイメージを崩しかねませんので、お気楽に観るといいかもしれません。

OPは本編OPでおなじみの石田燿子さん、EDは第501統合戦闘航空団みなさんがそれぞれ歌っています。

最後に、この作品の劇場版が発表されました(上映時間30分の予定)。OVAやOAD、本編のおまけでよさそうな作品が劇場版になることが多いように思えます。儲かるのでしょうね〜

投稿 : 2025/02/08
♥ : 17

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

『異世界かるてっと』の流れで、何となく・・・

『ストライクウィッチーズ』視聴してないし、どうしようかな?って思っていて・・・。
『異世界かるてっと』の流れで、何となく最終話まで視聴しちゃいました(笑)。

元の作品を見ていないので、コメントしづらいところですが・・・。

かなりぶっ飛んでいて、日常系コメディとしては面白かったと思います。
キャラの個性や関係性など知っていると、もう少し楽しめたのかな・・・?




皆さんのレビューを拝見していると、そうでもないらしいですね(笑)

投稿 : 2025/02/08
♥ : 17

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

欧州本土の大半がネウロイの勢力に落ちているはずなのに…

このストパンシリーズは、テレビ本編、劇場版、OVAと視聴済です。
言わずと知れた大人気シリーズ…私にとって視聴しないという選択肢は初めからありませんでした。

とは言え、これまでの作品と雰囲気はだいぶ異なっています。
もともと第501統合戦闘航空団「STRIKE WITCHES」は、対ネウロイ一大反抗作戦の一つとして各国のトップエースや将来有望な若いウイッチらによって結成されました。

だから彼女たちの居場所は常に最前線…のはずなんですが、本作品では敵であるネウロイが一向に出てこないんです。
彼女たちに下されている命令は「待機」と「哨戒」のみ…


人類の防衛線「第501統合戦闘航空団」に宮藤芳佳が入隊!
…しかし、肝心の敵・ネウロイはなかなかやってこず、
戦闘ではなく炊事洗濯の毎日に追われる日々。
個性的な隊員たちに振り回されたり、ツッコミを入れたり、
フォローしたりと、そんな芳佳とゆかいな魔女達の
おかしな日常が始まる!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。
第1話を見た時に、懐かしさを感じました。
私が1期を視聴したのが2012年…
それから2014年にOVAが、2016年にブレイブウィッチーズが放送されましたが、約3年もの間音沙汰がなかった訳ですから、そう感じるのも当然なのかもしれません。

改めて本作を見てみると、声優陣の何と豪華な事か…
最初に視聴した頃、声優さんのことは何も知らなかったので気に留めることはありませんでしたが、こうしてみるとホント凄い声優さんばかりが起用されているんです。

宮藤芳佳:(CV:福圓美里さん)
坂本美緒(CV:世戸さおりさん)
ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ(CV:田中理恵さん)
リネット・ビショップ(CV:名塚佳織さん)
ペリーヌ・クロステルマン(CV:みゆきち)
ゲルトルート・バルクホルン(園崎未恵さん)
エーリカ・ハルトマン(CV:野川さくらさん)
フランチェスカ・ルッキーニ(CV:斎藤千和さん)
シャーロット・E・イェーガー(CV:小清水亜美さん)
サーニャ・V・リトヴャク(CV:門脇舞以さん)
エイラ・イルマタル・ユーティライネン(CV:大橋歩夕さん)

一方、物語の方は日常系なので抑揚無くまったりと進んでいく感じ…
個人的に嬉しかったのが、芳佳の魔法を見れた事でしょうか。
ハルトマンの部屋が汚かったり、ルッキーニの悪戯好きは相変わらずでしたけれど…

最終回に「重大発表あり」のテロップを見た時には驚きと共に嬉しさが…
詳しくは公式サイトをご覧くださいと記載されていたので行ってみたら…とんでもないことになっていました。

「501部隊発進しますっ!」が10月から劇場公開されるんだそうです。
でも、それだけじゃありません。
ワールドウィッチーズの公式サイトを見ると「ウィッチシリーズ3連続アニメ化!!」と書かれているではありませんか。
3連続アニメの一つ目がこの「501部隊発進しますっ!」だったみたいです。
その他、2020年には第3期として「第501統合戦闘航空団 ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN」が、2021年には「ルミナスウィッチーズ」が放送されるそうです。
こんな嬉しい話があったなんて…

オープニングテーマは、石田燿子さんの「空が呼ぶほうへ」
エンディングテーマは、第501統合戦闘航空団による「Treasure of life」
やっぱりストパンと言えば石田さん…この組み合わせは鉄板です。

1クール全12話の物語でした。
ショート枠なので、サクッと視聴できる作品です。
2020年の第3期に向け、良い足掛かりになる作品だと思いました。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 16

66.2 8 2019年度のスピンオフアニメランキング8位
みにとじ(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (62)
217人が棚に入れました
少女たちの日常は戦ったり戦わなかったり?TVアニメ「刀使ノ巫女」とスマートフォンゲーム「刀使ノ巫女 刻みし一閃の燈火」のキャラクターがちいさくなって大集合!

声優・キャラクター
本渡楓、大西沙織、和氣あず未、木野日菜、松田利冴、鈴木絵理、茜屋日海夏、石原夏織、五十嵐裕美、藤田茜、沼倉愛美

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

薫 The ブラック公務員…(笑)!

君、日常コメディでも本編でもほとんどやることかわらんのだな(笑)。

※本作は『刀使ノ巫女(とじのみこ)』本編を観るかスマホゲーム『刀使ノ巫女 刻みし一閃の燈火(きざみしいっせんのともしび)』のプレイをするかどちらかがないとまったく楽しめない作品だと思います。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 24
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

「この番組はうら若き公務員たちの提供でお送りいたします」

『刀使ノ巫女(とじのみこ)』のメディアミックスの中核はアニメよりも
どちらかと言えばスマホゲームアプリ。

アニメの主要キャラ六人に加え、ゲームにはそれとは別の主要キャラ五人+αが暗躍。
さらには一応の敵方・折神家の一味などについても別途、掘り下げられたりしていて、
私もアニメの裏側で展開すると言う物語目当てでたまに、
主にメインストーリーだけ(三周半遅れくらいでw)プレイしたりしています。

本作はそのスマホゲームに集結した刀使(とじ)たちの
ほぼ全員集合キャラアニメの性格が強いショートアニメ。

アニメだけの方が見たら誰コレ?ってキャラもいるとは思いますがw
私としてはメガネな先輩・木寅 ミルヤと、チチエこと瀬戸内 智恵。
晴れて映像化されたゲームの両お姉さんキャラがどうネタにされるか等を
期待しながら挑みました。

アニメ本編では消化しきれなかったキャラ設定などを、
ここぞとばかりに放出する、ちびキャラショート作品の文法は踏襲されていて、
おおよその人物相関を抑えていた私にとっては毎回楽しい視聴となりました。

本編で発現したキャラクター性の深刻化、変質も典型的で……

{netabare}薫ちゃんのサボりグセも、彼女をこき使う上司のパワハラ?がもたらす、
とあるブラック公務員悲話へと進化w
(ゲームでは編成外の刀使カードを全国各地に遠征に出し、放置してアイテム獲得するモードもあって、
薫の沖縄遠征を恒常化させているブラックプレイヤーの私には他人事とは思えませんでしたw)
世の中ブラックと言うと、とかく民間企業ばかり釣るし上げられますが、
真の魔境は労働三法が無効化される官にあり。
本編では薫のグ~タラぶりを憂えていた私ですが、本作では流石にチョット可哀想になってきました。
本当に{netabare}フランダース{/netabare}になってしまう前に、
戦う公務員・薫にどうか有休を、連休をお与えくださいませ~~。{/netabare}

その他にも……

{netabare}愛しの可奈美が姫和といちゃついている間に、重量化した舞衣の沙耶香に対する溺愛とか、
刀使(とじ)養成校の交流の中で生まれた格差がもたらした、
“ほらいぞん同盟”と言う名の分断。{/netabare}

などネタも充実していて、最終回は、もう終わっちゃうのか~って感じで意外と寂しかったです……。


レビュータイトルは可奈美と美炎。アニメ&ゲームの両主人公が歌う本作のOP曲名よりw
ややブラック風味の外面ですが、中身は愉快な?キャラクターソングです。
“日常垂れ流してどうすんの?どうすんの?”といった感じでノリも良く、妙な中毒性があります。

その症状緩和に是非、楽曲ダウンロードを……。
と思ったら主題歌CDは本作ぶるーれい初回生産版との抱き合わせ。

アニメファンへのブラック搾取はんた~いw

投稿 : 2025/02/08
♥ : 19

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

みんなの「にちじょう」、ときどき「じけん?」

この作品は、2018年の冬から2クールで放送された「刀使ノ巫女」のスピンオフ的な位置付けの作品です。
アニメ本編では、前半の胎動編と後半の波瀾編の大きく2つの物語があり、波乱万丈のイベントの目白押しでしたが、この作品では刀使の皆さんのちょっぴりゆる~い日常に着目しているのが特徴です。

まぁ、アニメ本編では登場人物の皆さん忙し過ぎでしたから、こういうのんびりした展開も悪くありません…というより、これまでとは違った一面が見れて個人的には良かったと思っています。

完走して思ったことが2つあります…
まず一つ目は、この作品はアニメ本編を視聴していないと、この作品の面白さが理解できないこと…
だから一見さんにはとても厳しい内容になっています。
もっとも、スマホのゲームをプレイしている方も話の展開についていけるようですけど…

そして二つ目は、この索引が作り手の方々に愛されているということ…
勿論、作り手に愛されている作品は山ほどあると思います。
キャラの魅力を切り口を変えて余すことなく表現するために、敢えて本編の続編という形を取らなかったのは、ある意味挑戦であり英断だったのではないでしょうか。

何故なら、視聴者が望むのはまず間違いなく本編の続編だと思うんです。
でも物語の展開上、必ずしも続編が成立する訳じゃありません。
この作品の本編も物語は綺麗に纏まっていましたから…

それでも作り手の皆さんは挑戦しました…
だからじっかりと感じられたのは、キャラに対する作り手の方々の愛情です。

可奈美、姫和、舞衣や沙耶香といったお馴染みのメンバーはもちろん、折神 紫を中心とした親衛隊の皆さんも良い味を出していましたね。
個人的に嬉しかったのは、いのりん演じる燕 結芽…アニメ本編では不憫な立ち回りでしたが、この作品ではツッコミ役として元気一杯の姿を見れたことです。

そして今回外れクジを引いたのは…薫とねねでしたね。
刀使は国家公務員ですから、ある程度は仕方無いのでしょうけれど、何の仕打ちかと思うくらい本来好きな任務と真逆な仕事に勤しんでいましたから…

作り手の愛と遊び心の詰まったこの作品…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、衛藤可奈美(本渡さん)&安桜美炎(茜屋さん)の「この番組はうら若き公務員たちの提供でお送りいたします」
この曲は円盤の特典になっているみたいです。

1クール全10話の物語でした。5分枠なのでサクッと視聴できる作品です。
尺は短いですが、起伏の無い単なる日常を描いただけの作品ではありません。
物語にもしっかり動きがありました。
最終話のテロップは「またね」でしたが…再会を期待しても良いのでしょうか?
それなら嬉しいですけれど…

投稿 : 2025/02/08
♥ : 18

59.5 9 2019年度のスピンオフアニメランキング9位
バミューダトライアングル ~カラフル・パストラーレ~(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★☆☆ 2.9 (69)
203人が棚に入れました
光り輝くスポットライト。キラキラふわふわ、かわいい衣装。笑顔輝くダンスに魅惑のチャームボイス。まばゆい光が照らすのは、水中を自由自在に泳ぎ踊る マーメイド。“マーメイドアイドル"が活躍するのは、光あふれる海の中――。そんな大都会から遠く離れた、片田舎の静かな海で始まるものがたり。

声優・キャラクター
武田羅梨沙多胡、平栗萌香、紡木吏佐、遠野ひかる、進藤あまね、日髙のり子、井上喜久子、松井恵理子
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

豆生田To Lieあんぐる

1話感想{netabare}
はよイーカラ持って歌わんかい、と思ったら提供タカラじゃないじゃーん。
絵がへちょいのは前作(前作ではない)のぴちぴちぴっちをを意識してのことでしょう、うん。
前作(前作ではない)ではブラックビューティーシスターズが出てからが本番なので、こっちでもそれに相当するのが出るまでは当分退屈展開が続くのかな?
…出るよね?{/netabare}

3話感想{netabare}
やっべぇ、予想以上にシュール。
1話で海中のハズなのにお茶入れたカップが出てぎょっとしつつ、まぁいいやと流してたら──。
3話で水槽(金魚鉢)にクラゲ入れてて…ツッコミ通り越して爆笑w
この世界どうなっとるんじゃああ。
ってかアザラシの脇の下ってww
↑の感想でブラックビューティーシスターズ、つまりはライバルとなるグループの登場を期待してたのだけど、歌唱合戦って展開にはならない?
てっきりアイドルモノだと思ったんだが…映画館直してからそっち方向へ行くのかね?{/netabare}

5話までの感想{netabare}
あっれ?正直最初は「なんじゃこりゃ?」だったのに、段々クセになってきてる?…脳がやられてる??
4話…まではメインキャラの紹介って感じかな、フィナとセレナがメインの回。
それよりも5話ですよ。
最初ひじきサンドに群がる少女達って絵面にゲラゲラ笑ってたんだけど、あ、あれ?スポンサーを同じくする“バンドリ2期”でテーマに据えてると思われることをやり始めて…。
映画館の映写機が直って上映会するぞとなったはいいものの、いざそれをするとなるとやることが多くて大変って流れ。
上映日決めたり映画館の名前決めたり宣伝するにもチラシ貼ったり放送の原稿考えたり。
特に大量にあるフィルムの中からどれを上映に使おうかってことで悩み、結論は「みんなで時間を共有するのが大事」みたいなことになって。
あっれー?ポピパが主催バンドになってさてどうしようって展開をしているバンドリとネタ被りというか…追い越しちゃったような?
そして実際に上映した映画は…メリーポピンズかこれ?あっぶねええええ!
しかも作中作(上映内容)をガッツリ尺使って映すって、ちょっと珍しいんじゃない?
無声映画だったので次回声当てする話になるのかな?または別の映画になるのかな?
そうそう、それとスタッフ証作ったのが前回の話を踏まえての流れになってるのもポイント高い。
そして今回も水の中(のハズ)なのに風呂に入るというシュールシーンも健在。
おいおいどうした、普通に面白いぞ?{/netabare}

6話感想{netabare}
の前に5話感想の追記、作中作の映画について考察というか内容の確認。
雲同士を虹の橋で繋いだ「雲の上の国」ってのがあって、そこの住人の少女Aがある日地上(海底だが)に遊びに来て、地上では歌を歌ってた少女Bが居て、AとBは親しくなる。
想像・雲の上の国へ帰るには虹の橋が地上まで伸びてないといけない。Aは降りて来たはいいけど地上まで延びた虹の橋が消えてしまい戻れなくなってしまった。
今度橋が地上まで伸びたらAは帰ってしまうことを知り、別れたくないBはAの交通手段である傘を奪ってしまう。
そんなひと悶着あったけど、雨の日(海底だが)に傘を差してやることで仲直り。
雨が上がり虹の橋が地上=海底まで伸びる。
二人一緒に雲の上の国へ向かってエンド。

うん、非常にベタでありきたりだけどフツーにいい話、元ネタあるかどうかは知らない(羽衣伝説のいち類型?)。
作中作で、しかも無声でここまで内容分かるくらい描写するのはこれはこれで手間かかったのでは?

でもって6話感想。
今回は「ちょっと不思議な感じ」の話。
昔、病弱で屋敷から出られない少女がキネオーブをビデオレター代わりに使ってて、そこに宿ってた残留思念?が嵐によって顕現したって話…かな?
本体の少女がその後どうなったのか、大人達は何か事情知ってそうな素振りではあるけどそれが何なのかは触れない。
誕生日が来るたびに思い出すナニか、意味ありげに背景に貼ってあったポスターと関連があるのか…この話は今回で終わりなのか続くのかすら分からんので、まー不思議だねぇって以上の感想は難しい。

それよりもあの世界のクラゲ(こっちの世界ではネコみたいな扱いか?)の名前ってメメクラゲっていうのか、医者はどこだ。
もっと前から明かされてたかも知れないけど、1~4話までは流し見に近かったので聞き逃してたかも?
そして相変わらずのひじき推しwなんでやねーん。{/netabare}

8話までの感想{netabare}
なるほど、方向性がなんとなく分かってきた。
外れてるかも知れないけど、これ“けもフレ”を意識してるんじゃない?
けもフレ(一期)がヒットした時、「今後模造作品生まれるんだろうなぁ」みたいなことを仄めかしたことがあるけど、TVアニメって企画から放送まで1・2年かかるんだよね?
時期的に考えても「とうとう来たか」って感じ。

そう感じさせたポイント、あるいは注目する点としては「けもフレがウケたのはいいとして、じゃあどんな部分がウケたんだ?」の分析を企画者?クリエイター?はどうしたのか。
これがズレてると所謂劣化コピーって言われちゃうワケで。
で、思うのが「ヘボい絵で、ヘンチクリンでゆるい世界で、1から10まで説明しないで適当なところではぐらかす」がウケた要素だと睨んだのでは?
↑で書いた様に6話、キネオーブの少女は現在どうなってるん?ははぐらかしたままだし。
7話は「世間知らずなお姫様(今作はアイドルだけど)が城を飛び出して下町の人情に触れて、一回り成長して帰っていく」っていう非常にテンプレな内容だけど、最後の映画機材故障の時、どうやって切り抜けたかは敢えて見せない。
これは狙ってじゃないかなー?
ってかね、それ考えると5話の「映画はヒジキサンドなんだよ(=映画館という同じ場所・上映時間という同じ時間を、皆で共有するのが楽しい)」も、けもフレフィーバー時の盛り上がりを表してる気がしてならい。

そんなことを思いながらの8話、地上に出る回。
塩ゼリーなるものを作るのは地上でないとダメらしく、岡上がりをして足を生やす。
…。
……。
コイツらノーパンじゃーーーーん!!!!!
靴よりもそっちが気になって仕方ないぞwww
ずっと地上で暮らしてるグラディスだけパンチラがあったせいで余計引き立つ、上級者向け過ぎひん?
地上では機械を装着してないと上手く発声できないとか、妙なところで設定の拘りを見せる。
でもって濃霧の時は火を焚いて座礁を防ぐって…おい、人魚(セイレーン)がそれやるんかい!
人 魚 が ソ レ を や る ん か い !?
逆じゃーーーんwww
また、この星には地上で暮らすヒトが居るんだ?とか、グラディスの過去には一体何が?ってのは匂わすだけではぐらかす。
昔は座礁事故がよくあったと話してるし、それこそ以前は伝説の様に座礁するのは人魚のせいだとされてたけどグラディスの働きによって誤解が解けたとか、そんな展開があっても良いなぁと妄想が捗る。
まぁ伝説で言ったら最後泡にならなくて良かったねってのが先に来るのかね?
そのうち不老不死を求めて人魚狩りする人が登場とか…無いよね?さすがに。

因みに島の全景からしてあそこ(砂浜)で火を焚いても他の場所で座礁しそう、霧が立ち込めるのがそこだけってことで納得はできるけど。{/netabare}

最終回までの感想{netabare}
9話、イワシストームw
なにそのデストロイアンドサツジンみたいな名称ww
映画よりもそれを撮ったドキュメンタリーのほうが人気出たりして?
なんてことを思ってたら10話はパーレル村のドキュメンタリーを撮るという話に。
村の成り立ちや祭りを紹介し出して、アレだ…例えが古くて恐縮だけど「素晴らしい世界旅行」だったか「兼高かおる世界の旅」だったか、自分も記憶曖昧でどっちがどっちだか分からんけどそれを彷彿とさせた、“えんどろ~”の「カルダード祭り」以上に。
撮影機がソナタの興味のあるものしか作動しないというもので、当初目指してたのはお堅い歴史資料みたいなものだったのに、実際出来上がったのは住民の息遣いが聞こえてきそうな密着型になり、けど「これはこれで価値がある」ということでメデタシメデタシって話…なんだと思う。
前からそうだけど、映画館内のシーンでは背景にコーダ専用VIP席がちょくちょく映ってて結構笑える。
11話~最終回はカノン絡みでわちゃわちゃしつつ、最後はみんなでアイドルをやるという展開。
10話最後の「パーレル村の伝説にはまだ続きがあって~」が何なのか気になってたんだけど、そういうことね。
あの段階は過去の話で、そこから時間が経ってキャロ達がアトランティアに行ってアイドルやってるのを現在として語ってたってことだろう。
1話の段階でアイドル目指すのは仄めかしてたけど、こういう展開だったかー。{/netabare}

総評{netabare}
これ言うと角が立ちそうで怖いんだけど同期に放送してた“けものフレンズ2”や“ケムリクサ”よりよっぽど“けものフレンズ”に近い作風だったと思う。
作ってる側もそれを目指したんじゃないかな?
危険だか安全だかもよく分からん世界で、そんな中で住人はのんびり生活してて、たまに外部(人魚の生活圏外)の情報をチラ見せして、妙なところで妙な拘り(マーメイドフォントやコーダ専用席とか)を見せる。
また、海底なのに雨が降ったり紅茶淹れたり風呂入ったり、ここら辺は3話くらいまで見れば「ワザとやってる」のは明白で突っ込むのは野暮というか…強烈なパンチ(矛盾)で頭クラクラさせて不思議な世界・フワフワした世界へ強引に引き込む手段だったようにう思える。
実際殴られ続けてパンチドランカーになるのか、ずっと見続けてるとそういう「おかしなところ」がむしろクセになる。
OPとEDも中毒性高いです。
まぁ洗脳の手口なんですけどね、正常な判断能力を奪うっていう。
これにハマってしまうと絵がヘボいのも敢えてじゃないかな?とさえ思えてきたり。
とはいえ自分も4話まではナメて見てて、見方が変わったのは5話。
実際一番のお勧めは5話、8話もイイゾ。

偉ぶるつもりもないし人を馬鹿にする気もないけど“けものフレンズ”を1話切りせず、例えバズらなくても見続けてたよって人はこれも楽しめるんじゃないかな?
「なんだこれ設定がおかしいじゃないか」って気になる気持ちも分かるけど、素直にパンチを浴びるものたまには良いかも?{/netabare}

投稿 : 2025/02/08
♥ : 13
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

「何が起こるかわからない世界」は少女たちにとって自由な世界

2019年冬アニメ。
なんだか今季の自分、不思議系ばっか見てるなあw

このアニメは、カードゲームであるヴァンガードのうっす~らとした世界観を使った派生作品。
「バミューダ△」はヴァンガードのクラン(いわゆるデッキテーマ)のひとつ。なので、ハッキリ言って世界観ガバガバなのは仕方ない部分もあるんですね。
私はカードゲームやらないのでちょっと設定を知っている程度。以下受け売りですが気になった人は読んでみてください。

【ヴァンガードにおける設定】
「カードファイト‼ヴァンガードwiki」より引用。
{netabare}
・バミューダ△(バミューダトライアングル)とは
(惑星クレイの)海洋国家「メガラニカ」の深海で活動している、世界的に大人気のマーメイドアイドルグループ。(後略)

全てのカードの種族がマーメイドであるが、一部のカードのパラレル版イラストでは、人魚ではなく普通の人間の姿となっているものも存在する。
これは、「トゥインクル・パウダー」を使用し、尾ひれが人間の足に変化している為である。体の構造が変化しているので声を出すことができなくなるが、「プリズムパール」という真珠を身に着けることで声を発せられるようになる。このため人間の姿となったバミューダ△達は、全て身体のどこかに真珠のアクセサリーを身につけている。


・惑星クレイとは
地球と似た形の惑星。神や悪魔、ドラゴンや妖精の存在が忘れ去られず、魔法と科学が共に研究され、技術として確立された世界である。
独自の文明を発達させた国家が、各大陸を支配している。

このゲームに登場するユニットが住まう惑星であり、(中略)しかし基本的にゲームそのものと無関係な背景設定だけに、公式サイトにも深い説明はないが故に、惑星クレイの設定に関しては不明瞭な部分も決して少なくはない。
 「惑星クレイ」の実情はフレーバーテキストや「今日のカード」における数多の文章から断片的に窺える程度(後略){/netabare}



【8話までの全体的な印象】
まず、見始めた理由はシリーズ構成が横手美智子さんだから。
音楽とその使い方が凄く良いのが最大の長所かも。OP、EDも結構好きだし綺麗。でもそれ以外はかなり粗が多いですし…せめて5人の個性を序盤でもう少しはっきり描いてほしかった…良い部分が見えてくるまでには辛抱も必要でした。
{netabare}
最初の印象は正直良くなく、3話まで見た感じではユルい雰囲気が合わず違和感が半端ないw
私は設定ガバガバなのは割と流せる人間なので水中の描写については「そういうもの」で済ませられるのですが、引っかかるのがターゲットが誰なのかサッパリわからないってこと。

絵柄や大人組の服飾デザインは萌え系に感じる(キャラクター原案はさらにもっと萌え系です)、背景や小物の可愛らしさは女性向けっぽく感じる、やたら女の子がベタベタしたりフェチっぽいのは男性向けに感じる、情緒面の描写が丁寧であったりするのは子ども向けに感じる、みたいな…
…頼むからハッキリして;

そんな感じで断念しようか迷っていたら、4話の小さな子を交えた内容で初めて面白いと思い継続(脚本青木由香さんじゃーん)。起承転結がスムーズで内容も簡潔、キャラクター同士のやりとりも温かく、コンテ・演出も良かった。
5話で5人の頑張りがきちんと描かれたこと、6話で過去のフェルマと会話するファンタジックで意外な展開が来たことで興味が継続。7話は物語は好きなんだけど前半がユルすぎて苦手…。
一話完結形式でバラエティに富んでいるのは良いことだけど、私の好みに対しては打率5割くらいw

8話は素直に良かったです。脚本は横手さんと青木さんの連名で、どう役割分担したかは不明ですが展開・会話・回想の入れ方などなかなかでした。
カードゲームの設定(トゥインクル・パウダー、プリズムパール)も使いつつ、ちょっと切ないミステリアスな内容で、脚や靴の演出も良かったと思います。
このくらい出来の良い回が3話あたりまでに一回あれば、視聴継続してくれる人ももう少し多かったかなと…
{/netabare}
6話と8話で顕著ですが、この作品では「何が起こるかわからない」楽しさを発見できた気がします。大人世代・少女世代・子ども世代の描き方、世代間のやりとりにも厚みが増してきました。
…キャラクター描写が萌え系っぽくないほうが個人的には嬉しいんだけど…まあそれは無理よねw

短所が多いので、完走するとは思いますが全体の評価はあまり高く出来ないかもしれません。自分で見所を整理しながら全体の纏まりや繋がりを見つけていけたらと思います。(2019.3.7)


【最後まで視聴して】
{netabare}
「5人でアイドルになる」というラストは意外というか、個人的にはあまり好きでない方向性になりました。

ただまったくわからないというわけではないです。
5人は長命な人魚の人生を決断する段階にはまだない少女たちであり、パーレルへの愛情とともに、外の世界にも興味を抱く物語はここまで描かれていました。5人が復活させた劇場も、時間と空間を超えてパーレルと外界を繋げ、少女たちが新しい世界を知るギミックとして機能してきました。
「何が起こるかわからない世界」は惑星クレイに生きるキャラクター達にとっても同じ。大人世代でも一度パーレルを出ながら戻ってきたアルディもいますし、パーレルから出たヴェラータ、パーレルでずっとアクセサリー店を営むマルトレ、都会に出たマルトレの弟子のマルタがいたりする。何が起こるかわからない世界だからこそ、彼女たちは自由。
パールバールが真珠だけでなく「真珠とクラゲのお祭り」なのは、砕け散ってクラゲになった輝きがパーレルに縁のある全ての住人を指すからかもしれないとも感じました。

アトランティアに出るそれぞれの理由についても、カノンの気持ち、キャロの積極性、第4話で描かれたセレナの経験を伴う好奇心といった点を考えると、この3人の動機は納得できます。他の二人についても一言で良いので言及して欲しかったとは思いますが…。
5人で歌う描写ももっと入れておいて欲しかったけど、第7話のチェルの来訪が「歌で観客と喜びを共有する」物語だったことは納得してます。 {/netabare}

もう少しラストに向け細かな描写を追加してくれれば良かったとは思いますが、全体としては自分なりに楽しんだみたいですw特に楽しめたのは4話、5話、6話、8話、9話、10話でした。
EDが劇中歌としても効果的に使われていたのも良かったです。
もしも続編があるなら、個人的には大人になった5人がどんな人生を選んでいくのかが見たいですね。
(2019.4.22)

投稿 : 2025/02/08
♥ : 12

褐色の猪 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

オリジナルテレビアニメ

ストーリー的にはオリジナルテレビアニメになるんでしょうか、

プロットは良かった、設定も無理やりっぽいのが逆に面白い、
序盤、終盤などいい感じの回もあったんですが、

作画は褒められたものではないですね。

私的には割と気に入った面もありますが、トータルではちょっと弱かった。

残念(´・ω・`)

投稿 : 2025/02/08
♥ : 10

68.4 10 2019年度のスピンオフアニメランキング10位
ストライクウィッチーズ 劇場版 501部隊発進しますっ!(アニメ映画)

2019年10月4日
★★★★☆ 3.6 (28)
171人が棚に入れました
ネウロイの巣を破壊した戦いで魔法力を失った宮藤芳佳。501部隊が解散した後、彼女は故郷の扶桑へ戻り、久しぶりに平穏な日々を送っていたが、かつての上官だった坂本たちの計らいで欧州の医学校へ留学する事になる。海軍兵学校で坂本の生徒だった服部静夏と一緒に再び欧州へ向かう宮藤。一方、かつての501部隊の隊員たちも各地に散り、それぞれの生活を送っていたが、宮藤の再渡欧や新たなネウロイの兆候をキッカケに、再び集まり始める。そんな時、欧州を旅する宮藤と静夏の前に、強大なネウロイが出現、宮藤はかつてない最大の危機に陥ってしまう。元501部隊の仲間たちは、無事に宮藤たちを救い出す事ができるだろうか──!?

声優・キャラクター
福圓美里、内田彩、世戸さおり、名塚佳織、沢城みゆき、田中理恵、園崎未恵、野川さくら、斎藤千和、小清水亜美、門脇舞以、大橋歩夕

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

『ストライクウィッチーズ 劇場版 501部隊発進しますっ!』

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ1,2期、OVA全3話、劇場版と、ブレイブウィッチーズ、そしてこの作品の前進であるストライクウィッチーズ 501部隊発進しますっ!、は視聴済です。


501部隊の魔女(うぃっち)たちが織りなす、シュールな日常劇が話題を呼んだTVアニメ
「ストライクウィッチーズ 501部隊発進しますっ!」がついに劇場へ……!

新たな彼女たちの物語をたっぷり詰め込んだ30分アニメ
「ストライクウィッチーズ 劇場版 501部隊発進しますっ!」が
10月4日(金)より全国の劇場にて公開決定です!

更に本作のティザービジュアルも解禁。
「501部隊発進しますっ!」の世界に新たに仲間入りした服部にお姫様抱っこされる宮藤。
なんだか懐かしさを感じるテイストのビジュアルですが、どんな物語が描かれるのか…?
そしてTVアニメでは一切ネウロイと戦うことのなかった501部隊のメンバーたちに、
次こそ戦う機会は訪れるのか…!?

何だかさらに色々パワーアップした魔女(うぃっち)のメンバーが今度こそ…発進しますっ!


公式HPのニュースを引用させて頂きました。

視聴のきっかけは、10月からテレビアニメ第3期となる「ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN」の放送が始まるので、その前に視聴しておこうと思い今に至る訳ですが…

作風のTVアニメ版のまま、全然ネウロイと戦わないグダグダの展開そのものでした^^;
確かに、501統合戦闘航空団は全員集合しますし、オープニングも石田燿子さんが歌うという、本編さながらのメンバーが揃っているという、盛り上がる要素は凡そ全て備えているんですけどね。

やっぱりストパンの魅力の一つに、みんなで連携しながらのネウロイとの戦闘シーンは欠かせないと思うんです。
それに特別シュールとも思えませんでしたし、TVアニメ版がそこまで話題になった記憶もありませんが、考えようによっては攻めの姿勢を貫いた作品であると言えると思います。

多分、ストパン愛がなかったら恐らく手を出すことは無い作品…
そしてストパン愛がある視聴者向けに作られた作品なのでしょう。
内容はグダグダでもキャラの特徴は捉えられていたので、私は問題なく視聴できましたが、視聴者を選ぶ作品であることは間違いありません。

上映時間はたったの30分…
あっという間に視聴できる作品です。

完走後にwikiをチラ見して知ったのですが、2021年に502部隊を加えた第2期「ワールドウィッチーズ発進しますっ!」が舗装される予定なんだそうです。
502部隊って、確かブレイブウィッチーズですよね。
501統合戦闘航空団でも11人いたのに…
これで部隊がもう一つ増えたら、きっとキャラは覚えられないでしょうね^^;
ですが、続編の放送が決まっているのは嬉しい限りです。
2021年の放送を楽しみに待っています。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 14
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

夏に観たいアニメです。

驚きました、スピンオフショートアニメを劇場版にするなんて。
ほとんど需要はないような・・・

{netabare}宮藤が魔力を使えなくなった後の話で、史実?どおりです。{/netabare}
そんなことはどうでもいい。
このアニメが面白いか面白くないか。
はっきり言って辛いです。

完全にTV版の延長です。
コメディーが滑りまくっているではありませんか。
まるで、スケートリンクのように。
寒い寒い。

あ、そうだ、新キャラが登場します。
多分、どこにも出演していないはず。
間違っていたらごめんなさい。
何故ならば、レギュラーメンバーの名前もほぼ覚えていないもので。

OP曲はたしか、TV版と同じ。
登場人物の紹介です。
やっぱり、皆覚えられないんだ。
私だけじゃなくて安心しました。

いったい何時になったら本編の続編が始まるのかな?
このままじゃ、ネウロイも腐っちゃいます。
だから、今回天日干し代わりに登場したんだ。
コメディーの餌にしかならなかったですけど。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 12
ネタバレ

シン☆ジ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

こ。。こんなウィッチ達も愛おしいw

 
ぜひ本編劇場版の後にご視聴ください。

 原作:スピンオフ漫画
 監督:伊藤史夫
 制作:Acca effe、戯画プロダクション
    (作品情報なし・・)
 協力: Production I.G
 放送:2019年春(全12話)
 視聴:2021年冬(dアニメ)

スピンオフ漫画の劇場版の部分をアニメ化・・ややこしい。
要は、アニメ劇場版のパロディですねw

■キャラ/キャスト(ほぼ自分用)
501の面々は省くとして・・
~{netabare}
スピンオフアニメでキャラ紹介をしていた・・
 山川美千子(cv佐藤有世)
  「すごーい!芳佳ちゃん!」
  はちょっとフイタw

そして劇場版のキャラは当然出てくるワケで・・
 服部静香(cv内田彩)、
 ハイデマリー・W・シュナウファー(cv植田佳奈)

植田さん出演で観た作品をおさらい・・
 サイボーグ009(001/イワン)
 Fate/stay night(遠坂凛)、
 咲-Saki-(ヒロイン宮永咲)、
 大正野球娘。(川島乃枝)、
 Re:ゼロ(アナスタシア)、
 FGO(イシュタル/エレシュキガル)
 001と凛/咲が同じ声帯だったなんて・・orz

それにしても、スピンオフアニメと比べて、特にリーネがまともでしたねw

あ・・今回はちゃんと発進した・・・ことになるのかなw
{/netabare}~

いや~普段聴けない芳佳たちの声がクセになりそうw
ほどよいギャグでストーリー性もあり、可愛さもあり、ニンマリし通しでした。
シリアスなウィッチ達もいいけど、これはこれで愛しいw

スピンオフアニメを観てなくても楽しめそうだけど、観た後だとより面白いかな。

■理想の観る順序(自分用)
~{netabare}
ストライクウィッチーズ【1期】
ストライクウィッチーズ501部隊発進しますっ
ブレイブウィッチーズ【1期】
ストライクウィッチーズ2【2期】
ストライクウィッチーズ Operation Victory Arrow
ストライクウィッチーズ 劇場版
ストライクウィッチーズ劇場版501部隊発進しますっ
ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN【3期】

=以下未視聴=
ワールドウィッチーズ発信しますっ(2021年予定)
連盟空軍航空魔法音楽隊ルミナスウィッチーズ(2021年予定)
{/netabare}~

まとめて観たいので2021年作品はとりあえず終了待ち。。
 

投稿 : 2025/02/08
♥ : 10

58.3 11 2019年度のスピンオフアニメランキング11位
雨色ココア side G(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★☆☆ 2.9 (33)
142人が棚に入れました
とあるのどかな日。静けさを破り、一人の少女がカフェ『Rainy Color』の扉を蹴破る音が響く。 彼女の名は、天見ヨーコ。このカフェのオーナーである天見浩司の娘です。「約束くらい守れ!このクソオヤジーっ!」そう叫ぶ先にある姿は、騒動の元凶である天見浩司の姿でした。自分達との旅行をすっぽかしただけでなく、自分はハワイ旅行に行こうとしている浩司に、ますます怒りの度合いを強めるヨーコ。ですが、そこに現れた『Rainy Color』のマスコット犬であるレインの姿に、ヨーコが固まってしまう。実はヨーコは、犬が大の苦手だったのです。そして慌てて逃げた先には、浩司が荷物を詰めていたスーツケースが…。ガシャーン!スーツケースに足をひっかけたヨーコが盛大に転び、近くにあった浩司の壺が木っ端みじんに。そしてヨーコは、壺粉砕の罰として夏休みの間、『Rainy Color』の代理店長をする事になってしまうのでした…。ヨーコ達の奮闘とともに、人のために何ができるかを描く、ほっと一息つけるハートフルストーリーが始まります。

声優・キャラクター
松井恵理子、花井美春、山田麻莉奈、小見川千明、大森日雅、原奈津子、鈴木愛奈、堀川りょう

えたんだーる さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

話の進みの遅さが致命的…。

カフェを舞台にした話であるはずですが、第1話での「Rainy Color(レイニー・カラー)」休業状態から始まり第4話終了時点にしていまだに開店せず(笑)。

たぶん本日2/5深夜放送の第5話で開店するとは思いますが、1クールだとしたらこの話の進みの遅さは致命的なレベルだと思いますね。残りの話数で何をするのでしょう…?

2019.4.1追記:
全話観ましたが、観終わってみて特に言うこともない感じのアニメです。気が付けばインターナショナル・メディア学院のCMに出てた堀川りょうの顔が思い出されてしまいます。まったくお勧めしません…。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 24

ninin さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

ばっさり

全12話 5分枠のショートアニメ

あることで仲が悪くなった高校生2人が、紆余曲折を経て仲良くなるお話。

喫茶店が舞台のようですが、観ているとそこまで重要視されていません、。

毎回バッサリ切られるようなEDは好きではありません。

オススメできない作品です。

最後に、この作品5期なんですね。前作があるのを知りませんでしたw

投稿 : 2025/02/08
♥ : 12

すがさ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

歌っとる場合かっ!

始まったと思ったら突然終わる謎アニメ。

これが5期だということには途中から気づいたが、たぶんそんなに関係無さそう。

わざわざOP作ってるってことはアニメーターの練習か何かなのかなとも思ったけど、それも違うっぽいし本当に何なのか分からない。

まあ1話2分だし、特にストレスを感じることもなく完走した。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 9
ページの先頭へ