スピンオフで戦争なおすすめアニメランキング 12

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのスピンオフで戦争な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月29日の時点で一番のスピンオフで戦争なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

79.5 1 スピンオフで戦争なアニメランキング1位
機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争(OVA)

1989年3月25日
★★★★☆ 3.9 (771)
3596人が棚に入れました
『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』は、ガンダムシリーズの1989年製作のOVA作品。一年戦争末期、地球連邦軍が新型ガンダムを開発しているという情報を掴んだジオン公国軍の特殊部隊「サイクロプス」は、機体を奪取すべく北極の連邦軍基地を襲撃する。しかし作戦は失敗、目標物は宇宙へと飛び立ってしまう。
その後、偶然入手した情報により、新型ガンダムが中立コロニーのサイド6に運び込まれていると知ったジオン軍はサイクロプス隊をサイド6に送り込み、再び新型ガンダムの奪取の任務に就かせるルビコン計画を発動するのだった…。
サイド6のリボーコロニーに住む小学生アルフレッド・イズルハ(アル)とサイド6に潜入したサイクロプス隊の新兵バーナード・ワイズマン(バーニィ)を軸に物語りは展開する。

声優・キャラクター
浪川大輔、辻谷耕史、林原めぐみ、鈴木健、丸尾知子、吉田小南美、秋元羊介、島田敏、島香裕、稲葉実、増岡弘、折笠愛、榊原良子

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

嘘だと言ってよ、バーニィ・・・(90点)

OVA作品。
全6話。

個人的満足点:90点
アニメ系統:ロボット

ガンダムシリーズの中では異色。
主人公がガンダムのパイロットではない。
主人公は一般人の子供アル。
アル目線でのサイドストーリー。

少年「アル」、ザクのパイロット「バーニィ」、ガンダムのテストパイロット「クリス」。
この3人を主軸とした物語。

ガンダムというだけで敬遠する方もいるかもしれないが
ガンダム本編を知らなくても十分楽しめる作品だと思う。
ロボット物苦手でも問題なし。
話も6話構成で短いので気軽に見れる。

6話に凝縮されたストーリーを堪能していただきたい。
切ない恋の物語を・・・
衝撃のラストに思わず涙が・・・

個人的にはガンダムシリーズの中でも1番好きかも。

嘘だと言ってよ、バーニィ・・・
そう言わずにはいられない。
そんなガンダム作品。

また、浪川さんがアル役をやっている。
当時12歳の浪川さんにも注目してほしい。

と結局のところ
何が言いたいかというと

ロボット物が苦手なあなたにこそ薦めたい

投稿 : 2024/12/28
♥ : 34

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

富野ガンダム以外では最高傑作。

ストーリーがやばい。
現代のガンダムも見習ってちょうだい。売れないか・・・

中立コロニーに住む少年とジオンのザクパイロットが主人公で条約違反を犯して中立地帯で製造中と噂される新型ガンダムを探すという物語。

戦争作品であるのだが、日常と非日常の狭間を描いており、重い内容と反して終止平和なBGMで淡々と物語がすすんでいく。

ガンダムらしくないのが特徴。監督が凄い嫌いだかららしい。
スタッフ的にも売り方的にもむしろパトレイバー。
ロボットプロレスはおまけで人間ドラマです。
サブタイなどから分かるように有名な小説たちのオマージュなのですが・・。

エンディングは語りつくされた名シーンですが最後のアルの友人の一言がマジですごい。あれだけで作品のすべてを表しているし、一流の傑作にしているかと。



投稿 : 2024/12/28
♥ : 13

あーるぐれい さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

平成ガンダム世代に観て欲しい。

言わずと知れたガンダムシリーズですが、本作は戦闘シーンよりもヒューマンドラマ重視です。

主人公は戦争や兵器に漠然と憧れる少年。
しかし、少年が憧れる戦争も、銃も、格好良いデザインのMSも、戦場を駆けるエースパイロットも、すべては殺し殺される悲しい現実の一部なのです。

「もう戦わなくていいんだっ!」涙ながらに叫ぶ少年は、
凄惨な(そして皮肉な)戦争の現実を知ることになります。

ガンダムのみならず「戦争」を扱った作品としても、観て欲しい。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 5

70.1 2 スピンオフで戦争なアニメランキング2位
コードギアス 亡国のアキト 第1章「翼竜は舞い降りた」(アニメ映画)

2012年8月4日
★★★★☆ 3.7 (810)
4905人が棚に入れました
監督、脚本家、二人のプロデューサー――たった四人から、コードギアス』は始まりました。お金も、テレビ局も、出版社も、有名な原作も、何もないところからのスタートでした。それがテレビシリーズとして放映され、さらに続編の『R2』が深夜枠から夕方枠へと引き上げられたのは、多くのファンの応援のおかげでした。
あらためて感謝と御礼を言わせてください。本当に、ありがとうございました。最終回を終えた後、多くの方々から続編を望んでもらいました。それらの声に応えるにはどうすればいいのか。我々は再び集まり、話し合い、単純な「続き」ではなく「拡大」を選択することにしました。今回、その嚆矢として、赤根監督のギアスが実現することを、とても嬉しく思っています。今後、発表されていくだろう「拡大」も含めて、みなさんご期待下さい。

声優・キャラクター
入野自由、坂本真綾、日野聡、松岡禎丞、日笠陽子、藤原啓治、甲斐田裕子、川田紳司、茅野愛衣、石塚運昇、森久保祥太郎、小松未可子、瀬戸麻沙美、東山奈央、早見沙織、高森奈津美、伊瀬茉莉也、松風雅也、三宅健太、子安武人

heqijimmi さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

前作とどうつながるかに期待!

第1章「翼竜は舞い降りた」、鑑賞了。

戦闘シーンの躍動感は前シリーズを凌駕。
グラフィックの細かさはもはや狂気といったレベル。
(制作スタッフの何人かは死んでるんじゃないか、って心配になるくらい)
ロボット戦闘の映像表現としては過去最高だと思う。

ストーリーは...
前シリーズの世界観を知ってるとずっとワクワクできる。
知らなかったら…なんともいえません。
(今のところは、前シリーズ売りの中二病的爽快感、笑いとかが無いからな~)

総評。
ロボ好き、戦争マニアは観て損なし。
物語をも楽しみたいならば、ルルーシュで予習を。
私は次回作も絶対に観る!

投稿 : 2024/12/28
♥ : 5

zunzun さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

OVAだからこそ、多くの人に観てもらいたい力作。

待望のコードギアス アニメシリーズ新作。遅ればせながら先日ようやく視聴し終えました。

個人のレビュー順序から考えると、シリーズの原点である『コードギアス〜反逆のルルーシュ〜』にまず触れておくのが妥当でしょうが、敢えてここは、『コードギアス 亡国のアキト』を。それ程までに私にとっては印象的で素晴らしい作品でした。

と、息巻いていますが、本作、実はまだ未完です。ここでは現在までに公開されている第二章までのまとめレビューとさせて頂きます。

スタッフはTVアニメシリーズの谷口 悟朗監督から、「天空のエスカフローネ」、「ノエイン もうひとりの君へ」の赤根 和樹監督へとバトンタッチしています。個人的にはもうこの時点で胸熱なのですが、現在も愛されているTVアニメシリーズ終幕から第一章公開までに実に4年と時間も経っていたせいか、公開当時の私は他のアニメへ浮気していた事もあり、華麗にスルーしていました。。

...話を戻します。ビジュアル面について、本編に登場するメカニックのうちナイトメアフレーム (KMF) はTVアニメシリーズの『反逆のルルーシュ』『R2』では、ほとんどアニメーターによる手描きでしたが、本作ではオレンジが参加していることもあり、同社によるCG描画になっています。ここが大きなポイントです◎

本作の一番の魅力はOVAだからこそできる突出したビジュアルの美しさにあると私は思っています。一瞬コードギアスシリーズでは無い他作品を観ている感覚に陥る程、美しいです。キャラの作画についてはCLAMPのキャラデザの流麗で繊細な印象を更に活かした出来になっています。年齢別によるキャラの描き分けも素晴らしく、ここがTVアニメシリーズよりも優れている点かもしれないです。美形キャラだけではなく、歳を重ねた渋キャラが綺麗にちゃんと描かれてる。

背景は本作の舞台となるヨーロッパの文化と歴史を感じさせる空気感が上手く表現されています。森や平原、お城に町並みと、どこか上品な雰囲気が漂っていて、本当に素敵です。

そして、CGによるメカの表現がかなり自然で、上記の点と上手く調和を保っていることが一番の驚きでした。。特に冒頭の森での戦闘シーンは必見とも言えるほど美しく迫力があります。とにかく動きまくりで、2度ビックリ。

このビジュアルの衝撃は、個人的に『機動警察パトレイバー the Movie』や『フルメタル・パニック! The Second Raid』を観たとき以来の衝撃でした。とにかく凄いに尽きる。。

とここまで本編のストーリーの内容については触れませんでしたが、ここで少し触れておくと、本作はTVアニメシリーズの『反逆のルルーシュ』『R2』の間のお話で、時系列になっています。舞台はTVアニメ版では存在こそは明かされていたものの、実際にはほとんど登場しなかったE.U.での物語。主人公はルルーシュではなく、イレブンでありながら、E.U.の少年兵である日向アキト。本作での敵もどうやらブリタニアな様子。ヒロインでありE.U.の軍人であるレイラ・マルカルと共に、熾烈を極める強国ブリタニア軍との戦闘へと身を投じていくことになります。

ブリタニアといえば、TVアニメシリーズで描かれた皇帝シャルルの治める大国ですが、この『コードギアス 亡国のアキト』で登場するユーロ・ブリタニアはシャルルの血族では無いヴェランス大公(ユーロ・ブリタニア宗主)が治めるエリア。スタンドアローンで帝国最強にして皇帝直属の騎士であるナイトオブラウンズに匹敵する程の武力を持つ強豪エリア。なので、他エリアと比較しても一線を画している癖の強いエリアなのかも知れません。エリア総督をほぼ血族で固める皇帝シャルルとの関係も気になるところなので今後の展開にも期待ですが、二章の最後にスザクとあの男がE.U.の地に降り立ったことでブリタニア内部でも一波乱ありそうな予感です。

TVシリーズの魅力に、衝撃的な展開を衝撃的な早さで展開していくシナリオが挙げられるかもしれませんが、本作も伏線を幾十にも張り巡らしている印象なので、これからかなり期待出来ると個人的には思っています。大人も楽しめる劇的なピカレスク・ロマンに最高のビジュアル、これほどの力作は他に無いでしょう。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 4

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

第1章「翼竜は舞い降りた」

この作品は、「コードギアス 反逆のルルーシュ」と世界を共有したスピンオフ作品で、時期的には反逆のルルーシュの1期と2期の間に位置するものです。

こちらの作品を第1章しか視聴していないので何とも言えませんが、世界を共有している事から、お互いの作品の接点が出てくると思います。なので、反逆のルルーシュを未視聴の方は予め視聴しておく事をお薦めします。

この作品の舞台は、主にヨーロッパ方面となっていますが、
既に神聖ブリタニア帝国に占領されている日本は、ヨーロッパでも「植民地の人種」としての扱いを受けています。

EUもブリタニアとの激しい攻防を繰り広げているのですが、その最前線には使い捨ての兵士として旧日本人である「イレブン」が送り出されていました。

この様な状況の中で、現状からの脱却を志す意思が生まれてもおかしくありません。
ですが、一人一人の願いに対する力は小さく非力です。でもそれが集結すると、大きなうねりとなって本懐を遂げる事ができるかもしれません・・・

それを思うと、全4章の中で物語がどの様に展開していくのか、楽しみで仕方ありません。
でも現時点で分かるのは、物語の壮大さが感じられる内容である事くらいで、全てはこれからです。

引き続き、2章を視聴したいと思います♪

投稿 : 2024/12/28
♥ : 30

67.8 3 スピンオフで戦争なアニメランキング3位
トータル・イクリプス(TVアニメ動画)

2012年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (814)
4017人が棚に入れました
1973年、地球に襲来した異星起源種「BETA」によって引き起こされた戦争は、人類を滅亡の淵へと追いやった。圧倒的な物量で迫るBETAに対し、人類は対BETA戦、人型兵器「戦術機」を実用化して戦線に投入、世界規模の抵抗を試みた。しかし、押し寄せるBETAに劣勢を強いられた人類は、ユーラシア大陸の大半を失うことになる。以降、30年近くも攻防は続くが、BETAとの戦いに光明は見えず、人類は未だ泥沼の中でもがいていた。2001年、極東の最前線を支える日本帝国では、次期主力戦術機の開発が問題となっていた。そこで、国連軍の「プロミネンス計画」における日米共同の戦術機改修計画が提案される。帝国斯衛軍に籍を置く篁唯依は、計画責任者の任を与えられてアラスカへと向かう。それと同じ頃、米国軍の若き衛士ユウヤ・ブリッジスもまた、アラスカの地を目指していた。その出会いが運命を大きく変えることを、このときのふたりはまだ知らずに――。滅亡の危機に瀕した地球を舞台に、対"BETA"戦の要である人型兵器"戦術機"の新型開発をめぐる、熱き人間たちのドラマを描いたロボット・アクション作品!
ネタバレ

TaroTanaka さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

期待していなかったが案外面白かった。ただし黒幕が明かされていない伏線放り投げエンドは良くない。

■良い点
{netabare}・難民解放戦線がテロにより基地を制圧していく流れ。{/netabare}
・IF世界のディテールが作り込まれていて面白い。

■良くない点
・1話のユイの話があまり面白くない。アニメ・マンガ等の作品全般への要望だが、
やはり1話は世界観導入や過去編ではなく、現在進行系のコメディやドンパチから初めたほうが面白い気がする。
・黒幕がわからないまま、もやもや終わったこと。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 7

アトランティス さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

個人的にはいろいろ楽しめた作

緻密なストーリーと世界設定で多くのゲームファンを魅了した大人気PCゲーム「マブラヴ」

そして数あるマブラヴシリーズの中でもマブラヴ オルタネイティヴの熱き血潮を継いだ作として注目されたのが
本作「マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス」である(公式サイトより)

このアニメはあるアニメ雑誌で発見してストーリーが面白そうなのと戦術機のかっこよさで視聴することを決めたのですが、最初の2話はメインヒロイン「篁 唯依」の過去編で正直あまりテンションが上がりませんでした
が、面白くなってきたのがその後!

中尉と立場上、毅然とした態度をとっている唯依。
でもたまに彼女が見せる少女らしい一面に私はすっかり虜になってしまい、このアニメが毎週の楽しみの一つとなっていました(^<^)

また、最初から期待していた戦術機ですが、
これがまたカッコ良い!!(・∀・)
細部まで作画が上手く作り込まれていました
私が一番気に入った戦術機は
ソ連のクリスカとイーニァが乗る「チェルミナートル」でしょうか(・。・
双銃の装備で回転しながら戦闘を繰り広げる姿は本当にカッコ良かった
唯一惚れた機体でしたね(^^

そして、敵のベータ
たくさんの種類がいて(ソルジャー級、タンク級、レーザー級etc…)特にレーザー級の強さは異常でした

あいつらのせいで何人の人間と戦術機を失ったのか…(・・;)

2クールあるうち1クール目は主にこんなベータ達との
戦いがメインでした

しかし2クール目は試作機や戦術機同士で演習などをずっと行っていたり、基地内で反乱が起きたりと
「ベータが世界で暴れてるのに人類同士で何やってんだ」とツッコミたくなるような内容。
そして途中(1期最後あたりか)からキャラの作画が崩壊し、笑いが止まらない回もありました笑

でも2クール目の最後は中々面白かったのでオススメですよ


このアニメの失敗した所はキャラの作画崩壊…というところでしょう(1クール目は良かったのに…)

なのでオススメ度は「少しオススメ!」
という事にしておきたいと思います

最後に、このアニメの曲紹介をしたいと思います♪

OP1
「Go to the top」/倖田來未
ED1
「sings ~朔月一夜~」/栗林みな実
OP2
「Doubt the World」/栗林みな実
ED2
「Revise the World」/ayami

ED曲はどちらも言う事なし!
とても良い曲でした

OPは2つ目の「Doubt the World」が中々疾走感があり映像も良くてこのアニメに合った曲だと思いました(^^♪


追記:このアニメのゲームが現在発売中でして、アニメのその後のストーリーとかを体験できる内容になっているようです。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 34

タマモ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

苦手な人は苦手

ロボットアニメで、とても面白いのですが、序盤にひl人が死にまくります。
その際、手足がもげたり、その他グロテスクなシーンが多いです。まあ、三話からが本格的なスタートなので主人公が高校生ながら過酷な戦場を生きてきた、という認識があれば大丈夫でしょう。
結構戦闘シーンがかっこいいので楽しめることは楽しめます。見る人を選びますが、合えばすごい面白いです。
私も放送二話で辞め、そのあとDVDを借り、いまではDVDを全て揃えたくらいですのでぜひオススメです。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 3

68.5 4 スピンオフで戦争なアニメランキング4位
コードギアス 亡国のアキト 第2章「引き裂かれし翼竜」(アニメ映画)

2013年9月14日
★★★★☆ 3.8 (510)
3687人が棚に入れました
皇歴2017 年(革命暦228 年)、ユーロ・ブリタニアとユーロピア共和国連合(E.U.)の戦争は続いていた。劣勢のE.U.軍は、イレヴン――ブリタニアに占領された亡国の日本人――を集めた特殊部隊、wZERO 隊を設立した。そして、wZERO 隊に新たな指令が下る。それは陽動のため敵中降下を命じる過酷な内容だった。wZERO 隊のパイロットは、隊長のレイラ以下、先の戦闘での唯一の生き残り日向アキト、イレヴンのゲットーを逃げ出し闇社会で生きてきたリョウ、ユキヤ、アヤノのみ。それぞれがさまざまな思惑を抱えたまま、作戦は発動する。一方、ユーロ・ブリタニアでは恩人を謎の力“ギアス”で自死させたシンが、聖ミカエル騎士団の総帥に任命される。自らの野心のために着々とあゆみを進めるシンと、配下のアシュラ隊に出動命令が下る。闘う為に生きる者と、生きる為に闘う者。凄惨極まる戦場のさなか、恐るべき真の力を発揮したアキトと、シンがついに相まみえる!

声優・キャラクター
入野自由、坂本真綾、日野聡、松岡禎丞、日笠陽子、藤原啓治、甲斐田裕子、川田紳司、茅野愛衣、石塚運昇、森久保祥太郎、小松未可子、瀬戸麻沙美、東山奈央、早見沙織、高森奈津美、松風雅也、伊瀬茉莉也、寺島拓篤、島﨑信長、花江夏樹、井口祐一、小野友樹、石川界人、逢坂良太、室元気、菅生隆之、子安武人、武虎、宮田光、立木文彦、石原夏織、能登麻美子、櫻井孝宏
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

金髪司令官レイラが魅力的

5章構成の第2章。
徐々に物語が動き出します。
{netabare}第1章でも軽く仄めかされていましたが、日向兄弟の確執が物語の本筋か。
シン兄とアキトの邂逅が思いがけず実現します。
シン兄のギアスは1章で把握済ですが、アキトのギアスは良くわからない。
でも、破滅的なギアスに間違いありません。{/netabare}

ユーロピアの金髪司令官レイラは心のオアシス。
危険を顧みず部下を守る態度には、人間的な魅力大です。
こんな上司が欲しいものです。
ただし、司令官としては失格。
{netabare}司令官が絶望的な最前線に赴くなんて考えられません。
メインヒロインだから命を大事にしてね。{/netabare}

ユーロピア側の登場人物に人間味が感じられます。
このメンバーでコメディーをやらせたら楽しそうと思うのですが・・・
尺がないし、そんな雰囲気でもなさそうです。

「ここかと思えばまたまたあちら♪」的な動きを見せるナイトメア。
目で追いかけるのがきついほど高速です。
そして動きが、気持ち悪いほど滑らかです。
それにしても、{netabare}シン兄のナイトメアはカッコ良い。
ケンタウロスみたいで動きが派手です。{/netabare}

{netabare}シベリア鉄道にて、スザクやルルーシュ的な人物が到着。{/netabare}
第3章ではブリタ二ア側に大きな動きがありそうです。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 35
ネタバレ

アシュレイ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

第二章は最高だった!

ゼロがスザクに捕まってからゼロが復活するまでの空白の一年間を描いたコードギアスのアニメ映画・・・。

物語は世界を支配する三極の一つ、EUとヨーロッパ地方にルーツを持つブリタニア人のユーロ・ブリタニア軍との戦いです。

第二章は第一章に比べたら天と地ほどの面白さだった。

ナイトメアの動きは勿論、キャラの台詞、ナイトメアのデザインは個人的に100点です。
特にシンのナイトメアのデザインには驚いた。

なにせ、第二章は戦いが7割近くあったので楽しめた。

意外な人物の登場・・・{netabare}神聖ブリタニア帝国の軍師、ジュリアス・キングスレイとして登場したルルーシュと瓜二つの謎の人物。(声優も一緒){/netabare}

予想通りの・・・{netabare}シン・ヒュウガ・シャイングと日向アキトは兄弟。{/netabare}

アシュレイの行動・・・{netabare}暇だから部下の前でロシアンルーレットやシンの片腕に銃を向けるなど。{/netabare}


第二章は本当に楽しかった。

皆様も是非、鑑賞してみて下さい。

第三章が待ち遠しいですね~!!!

投稿 : 2024/12/28
♥ : 6

nani-kore さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

イイ感じに盛り上がって。。またおあずけかっ!

亡国のアキト第2章、ぼちぼち無料動画あがってきたので拝見。
第1章は出だし編、この第2章でいよいよ盛り上がってキタ~。。はい、来春までおあずけで~す!
もうっ、イヌじゃないんだからっ!!
こんな細切れが後2回続くのか。。観るけどさぁ、結局第1章から観直さないと分からなくなっちゃうんだよね~3

さて、グチはこれ位にしてと。
第1章を上回る素晴らしさです♪
今回もっとも素晴らしかったのは戦闘シーンでしょう。
作画、気合入ってます=33
ロボット&戦闘モノが大好きな諸氏には、感涙モノだと思います。
私は特別にロボ&戦闘モノが好きなわけではありませんが、ロケット打ち上げ作戦のスタートから、ストーリー性すら感じさせる戦闘の素晴らしさに感動してしまいました~;
死地に向かう戦士たちが、ガガーリン気分入っちゃうなんて、背筋がゾクゾクする作戦ではありませんか~~
北欧の公団みたいな場所での激しい戦闘。
公団だから、人がいっぱい住んでいたんだと思うんですよね。
ついさっきまで誰かが飲んでいたような、飲みかけのコーヒーカップが残っていたり。。
そんな人の暮らしの後が残った場所で戦闘が行われるのが、意味深くてジワジワきます~
住民は避難したのか、無人なのが救いだけど、踏みにじられる平和を象徴しているようにも感じられました。
こーゆートコ、にくい演出ですね!

スザクとルルーシュにも、ちょっと出会えます!!
R1とR2の間なので、ブリタニアへ輸送途中の伏線程度かしら?と思ったら、次回から大活躍しそうな感じ=33
。。それにしても、マスクについた模造宝石とかヘン。
ルルだけじゃないけど、レイナの軍服とか、スケスケドレスとか、おっぱいブルンブルンのぴっちりバトルスーツとか、ピンクのピンヒールブーツとか、そもそもアキトの「らん〇1/2」みたいな三つ編みとか。。なんかこ~、ファッションセンスが微妙ですw
物語がシリアスなだけに、よけ~笑いを誘いますww
これもまた、ちょっぴりギャグのスパイスとゆーか、ギアスシリーズの味なのでしょうか~?

なんにせよ、ギアスのスピンオフにふさわしい傑作です。
細切れ放映がムカっちょですが、観てソンは無い、観るべき作品でしょう。
細切れムカっちょなら、まとめて観れって?
。。待てないのだよ。
いずれまとめて観るけどね♪

投稿 : 2024/12/28
♥ : 10

64.6 5 スピンオフで戦争なアニメランキング5位
コードギアス 亡国のアキト 第3章「輝くもの天より堕つ」(アニメ映画)

2015年5月2日
★★★★☆ 3.7 (260)
1796人が棚に入れました
『コードギアス 反逆のルルーシュ』と同じ時期のヨーロッパを舞台に、新たな主人公アキトが超大国・ブリタニア帝国に戦いを挑む姿を描くシリーズの第3弾。

キャラクター原案はCLAMP、キャラクターデザインには木村貴宏と、前作に引き続き人気タッグがキャラクターを担当。そして、『天空のエスカフローネ』などを手掛けた赤根和樹を監督に迎え、『コードギアス』は新たな局面へと進む。

声優・キャラクター
入野自由、坂本真綾、日野聡、松岡禎丞、日笠陽子、藤原啓治、甲斐田裕子、川田紳司、茅野愛衣、石塚運昇、森久保祥太郎、小松未可子、瀬戸麻沙美、東山奈央、早見沙織、高森奈津美、松風雅也、伊瀬茉莉也、寺島拓篤、島﨑信長、花江夏樹、井口祐一、小野友樹、石川界人、逢坂良太、室元気、菅生隆之、子安武人、武虎、宮田光、立木文彦、石原夏織、能登麻美子、櫻井孝宏、福山潤

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

全俺が泣いた!ナイトメアじゃなくてガイメレフだった!!『反逆のルルーシュ』ファンも『エスカフローネ』ファンも必見!!!

前章で遂にアキト達の前に姿を表した兄、シン・ヒュウガ・シャイング
さらにブリタニア本国から派遣されたジュリアス・キングスレイと名乗る軍師(通称、誰ーシュさん)と、彼を監視するナイト・オブ・セブンこと枢木スザク
そしてレイラの記憶の中に微かに残るC.C.の姿
多くの謎を残しながら再スタートした第3章が今作です


ミカエル騎士団との死闘から辛うじて生き延びたレイラ率いるワイヴァン隊でしたが、ワルシャワの補給基地で足止めを喰らってしまい帰還もままならない
一方のユーロ・ブリタニアでは、ブリタニア皇帝が直々に派遣したと言うジュリアス・キングスレイによる奇策が決行されることとなる・・・


これまで死と隣り合わせの場面の連続で張り詰めていた空気のワイヴァン隊でしたが、今回ワルシャワで出会った老婆たちとのコミカルでアットホームな交流を機に徐々に心を開いていく彼ら
アキトとレイラがお互いの過去を語る場面など、キャラの掘り下げが目立ちます
こういったサイドエピソードを合間合間に挟んでくる構成は『反逆のルルーシュ』譲りで良い取り込み方だと思います


しかしクライマックスに待ち構えるのがジュリアス・キングスレイを守らんとするスザクの活躍!
そう、遂にこの『亡国のアキト』で動くランスロットが拝めるのですよ!
スザク×ランスロットといえばシリーズ最強なワケでして、赤根監督や井野元さんも「最強である故に画面から恐怖心を匂わせる」ことに拘ったと言うだけあってその戦闘シークエンスは瞬きが勿体無くなるほど美しい


特に赤根監督作品では共通の拘りとして見られる「重いものはゆっくり動く」という重量感の演出が今作でも徹底されており、片手剣で西洋剣術を駆使するランスロットの姿は『エスカフローネ』のガイメレフそのもの!
ごく普通のアニメファンにはワカランかもしれませんが『エスカフローネ』の作画の凄さがご理解いただける方には今作のCGによる戦闘も是非チェックしていただきたいです!


さて、前章から1年半も間を空けてしまった反省なのか;全4章の予定を全5章と改め、2015年中に完結させる予定のようです
まあ、予定はあんまり信じてませんが(笑)物語も勢いに乗ってきたので率直に続きが気になるところですね!


それにしてもエンドロールを飾る「モアザンワーズ」は1章から3年近く時間が経過しているにも関わらず、全く色褪せない名曲ですな
毎度イントロで鳥肌がw

投稿 : 2024/12/28
♥ : 13
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ワルシャワの日常、レイラたちの関係に変化が・・・

5章構成の第3章。
本章はユーロピアとブリタニアの直接的な対決はありません。
物語が小休止です。

ワルシャワの日常が微笑ましいですね。
レイラ一行5人の交流が描かれます。
{netabare}とくに、アヤノのはしゃぎようが初々しい。
レイラと完全に打ち解けてます。
また、アキトを意識する描写もあります。
リョウの情にもろい意外な一面も。
リョウはアキトを認め、ライバル視しています。
アキトとレイラの信頼関係も増大。
別の感情も生まれている感じです。
そんなこんなが死亡フラグに見えるのは私だけ?

一方のブリタ二ア側の動きが微妙。
シン兄とスザクが一戦を交えます。
シン兄が全権を掌握し、本国に反抗する方向へ。
スザクとルルーシュは・・・。
アキトとの因縁もあるので、シン兄にも死亡フラブが立ちつつあります。

あでやかなC.C.が登場。
魔女魔女していましたね。
幼少期のレイラと接触があり、レイラにギアスが与えられた模様。
このギアスが最後の鍵になりそうです。{/netabare}

第4章は両陣営が衝突し、物語が大きく動きそうです。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 16

daikingu さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

観て良かった!!   ※ネタばれ無し※

第三章観てきました。観て良かったです!!
やっと物語がすすんできたという感じ。
一章や二章に比べると日常の彼らも多く見ることができて良かった!!
レイラかわいいですねw

この作品を見る方々へ、一章、二章は序章のような物語で展開が遅いのでそこできらずにぜひ第三章まで見てほしいと思いました!!

以上

追記 今回レイラの登場シーンが多いのでレイラファン必見です!!

20150516更新





コードギアス 亡国のアキト 公式HP http://www.geass.jp/akito/

投稿 : 2024/12/28
♥ : 2

66.3 6 スピンオフで戦争なアニメランキング6位
ブレイブウィッチーズ(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (347)
1574人が棚に入れました
扶桑国佐世保航空予備学校に通う生徒・雁淵ひかり。
エリートウィッチで佐世保の英雄でもある姉・雁淵孝美に少しでも追いつくため、
日々努力を重ねる魔法少女は今日も一人山道を走っていた。
そんなある日、父の務める無線発信所に一報の電信が届く

「今日の午後、第三航空戦隊が入港する」

「三航戦・・・お姉ちゃんだ!」

喜ぶひかりは居ても立ってもいられず、その場を飛び出すのだった。

声優・キャラクター
加隈亜衣、末柄里恵、村川梨衣、高森奈津美、原由実、照井春佳、五十嵐裕美、佐藤利奈、石田嘉代、水谷麻鈴
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

“勇敢な魔女たち”を応援したくなる、レニングラード攻防戦モチーフ《架空戦記》

『ストライクウィッチーズ』(2008年)(※個人評価 ★ 4.2)、『ストライクウィッチーズ2』(2010年)(※個人評価 ★ 4.3)に続く「ワールドウィッチーズ」シリーズのTV企画第3作です。
そして、この3作の中で、個人的には一番好きで高く評価している作品(※個人評価 ★★ 4.6)であり、本作の第1-2話をたまたま視聴していなかったら、前2作に再挑戦して完走する気にならなかっただろう、と思うくらいに良い意味で刺激を受けた作品でした(※その辺の事情は、『ストライクウィッチーズ』のレビューに書きました。)

・・・ただ、この手の作品(※WWIIの出来事をモチーフとするミリタリー系作品)は、どうしても極端に低い点数を付けるアンチが涌くのか、それとも、既存のあにこれ評価をみて何となくそれに合わせて低めの点数を付けてしまう自分の目に自信のない人が多いのか、本サイトでの評価が意外にも低めになってしまっているのは、とても残念な気がします(※円盤売上がコンスタントに5,000枚を超えるヒット作だったのにね)。

・・・ということで、本作の実際の面白さは、個々人が自分の目で見て確認して下さいね。
以下のレビューは、その魅力の一端の紹介です。


◆まずは、作品舞台である聖ペテルブルグ市街の描写が圧巻

本作のヒロイン達が所属する「ブレイブウィッチーズ」と呼ばれる航空戦隊の基地があるオラーシャ帝国のペテルブルグ市は、現ロシア連邦の聖(サンクト)ペテルブルグ市がモデルであり、作中に登場するラドガ湖や北海・ネヴァ河といった地名、またペトロザヴォーツクやムルマン(スク)は実在の地名や都市名で、本作はロシアの中でもフィンランド(※作中ではスオムス共和国)の国境に近い一番北側の地方を舞台としています。

で、ネヴァ河の河口付近にあるペトロパヴロフスク要塞(※作中で幾何学的な外癖に囲まれたウィッチ達の基地がある小島)から自然河川と運河を介して東西南北に広がり、朝は霧が立ち込め、昼は青空が広がり、時に冷たい雨や雪に見舞われ、冬はオーロラ・初夏は白夜に包まれる、幻想的な聖ペテルブルグ市街の様子が、かなりの再現度で美しく描き出されている点が、まず素敵だと思いました。

歴史好きな人は御存じかと思いますが、この聖ペテルブルク市は、ロシアの名君として知られるピョートル大帝が、それまでバルト海周辺を支配していたスウェーデンとの激しい戦争(北方戦争)に打ち勝って、ようやく手に入れた海への出口に、それまで内陸国であり文化的・経済的に立ち遅れていたロシアに先進的なヨーロッパの文化・技術を招き入れる拠点とすべく建設した人工都市であり新都であって、その都市建設(1703年)・モスクワからの遷都(1713年)から、ロシア革命によるソヴィエト政権の成立とモスクワへの再遷都(1918年)までの間、約200年に亘ってロシア帝国の首都として機能した街です。

そして新都の建設の際に、ピョートル大帝が旧都モスクワの貴族や商人達に強引に移住を促し、また彼らが住みやすい環境を整えるために運河の開削を進めたことから、聖ペテルブルグ市は、モスクワのような自然発生し拡大した都市には有り得ない人工的な景観が与えられ、ことに運河の多さから、“北方のヴェネチア”とも称えられる美しい街並みを今に至るまで保っています。

ただ、どうしても気候環境が厳しく、とくに暖房の効く室内の空気と壁との温度差が大きいことの影響なのか、聖ペテルブルグの建物は外観はともかく、室内の壁がその境目部分からボロボロになってしまうそうで(※同市で一番の有名施設であるエルミタージュ美術館(※もとロシア皇帝の冬の宮殿)の各室内がそうなっています)、アニメでもウィッチ達の基地の室内の壁がやはり境目からボロボロになっている様子が忠実に描き込まれている点にも好感を持ちました。

あとは、ロシアの中央部から北は小麦が取れず、従って白パンが作れないので、より冷涼な気候に強い大麦・ライ麦から作る黒パンが主食になっていることが確り描写されている点も好印象でした。


◆次に、軍人の本分を体現しているキャラが多くて好印象

詳しくは、『ストライクウィッチーズ』のレビューの方に書きましたが、私が最初に同作の視聴を始めた頃、その1/3も見終えないで視聴を断念してしまったのは、そこに描かれる主人公・宮藤芳佳の、たとえ巻き込まれた結果とはいえ、一旦は軍務を任された者に似つかわしくない無責任な行動・思考パターンに納得いかなかったこと、が一つの大きな原因でした(※もうひとつは、不必要にしつこいパンツ押しに嫌気が差したためです笑)。

ところが、本作の主人公・雁淵ひかりや彼女の姉・孝美は、その正反対で、第1-2話から存分に飛ばしてくれます。

まさに、“軍人の本分は、後に続く者を信じて前進すること”
涼宮ハルヒ風にいえば、“Super Driver 突進まかせて 何てったって前進”(※第2期OPの歌詞より)

・・・この気概がなければ、そもそも軍隊なんて機能するはずがありません。
どれだけ優秀な作戦を立案できる参謀や、最適な決断を下せる指揮官がいようと、最後に事の成否を決するのは軍人の行動力であり、その行動力を奮い起こすのは彼らの気概でしかあり得ません。

前作・前々作(『ストライクウィッチーズ』1-2期)も、最初は遠慮がちながらも、結局のところは、そうなる道理を描き出すしかなかったわけですが、それから制作時期が下った本作では、世間一般の空気の変化にも後押しされてか?、最早、それまであったしつこいパンツ押し(※これは軍人を描いた作品ではなくてただのギャグなんですよ・・・だから目くじら立てて怒らないでね評論家さん!という制作側の苦心のアリバイ作り?)なども脱ぎ捨てて、真正面からそうした道理を描き切った点に、私は非常な好感を持ちました。

なお、ここで「なんで女の子が軍隊に?」という問いを持ち出すのはナンセンスです。
だいたい、この手(※いわゆるミリタリー系)の作品に女性視聴者が余り付くとは思えませんし、そうした専ら男性視聴者をターゲットとした作品にするんだったら、彼らが見易く応援しやすい設定にして人気が出るのを狙うのは当然の制作方針でしょう。
何のことはない、彼らは女の子キャラに仮託しつつ、実際のところは(特に性別に関係のない)その気概や心情に共感し応援しているわけですから。

・・・思うに、前々作の宮藤芳佳や、古くは『機動戦士ガンダム』のアムロのように、結局は軍務に就いて散々に敵主力を撃滅するキャラに成長しようとも、少なくとも作品登場当初、あるいは軍務に就くことになってからも相当の長きに亘って、「軍隊なんか大嫌いだ、自分は戦いたくない」と憤(むづか)って(=機嫌が悪くなり、泣いたりすねたりして)周囲に迷惑をかけまくるのがデフォルトの主人公が要求された(※そういう主人公にしないと、アニメ雑誌などの安保闘争世代(団塊世代)やベトナム戦争世代(全共闘世代)の評論家に叩かれたり無視されて、そういう評論に影響されがちだった一般視聴者にも人気が出にくかった)時代がようやく終わり、そういう変なアリバイなしに、堂々と正面から軍人の本分を描き出す作品が、それに相応しい評価と人気を獲得できる時代に回帰しつつあるのではないか(※例えば、かって『宇宙戦艦ヤマト』や『太陽の牙ダグラム』が人気を博したように)。

・・・そういう取り留めない期待をふと感じた作品でした。


※以下は、本作登場キャラの簡単な紹介です。
(本作は設定が凝っているので、視聴を始める前に予め登場キャラとその属性をある程度把握しておくと便利です。)

◆連合軍第502統合戦闘航空団(ブレイブウィッチーズ)メンバーと階級・固有魔法
--------------------------------------------------------------
{netabare}(1) 雁淵ひかり (扶桑皇国=日本) 軍曹 接触魔眼 ※負傷した姉に代わり入隊志願
(2) 雁淵孝美  (扶桑皇国=日本) 中尉 絶対魔眼 ※配属前に負傷し長期離脱
(3) 管野直枝(愛称ナオ)  (扶桑皇国=日本) 中尉 超硬シールド
(4) 下原定子  (扶桑皇国=日本) 少尉 複合魔法視力 
(5) グンドュラ・ラル (帝政カールスラント=ドイツ) 少佐(※司令(隊長)) 偏差射撃 
(6) ヴァルトルート・クルピンスキー (帝政カールスラント=ドイツ) 中尉 マジックブースト
(7) エディータ(愛称パウラ)・ロスマン (帝政カールスラント=ドイツ) 曹長(※教育係)
(8) ジョーゼット(愛称ジョゼ)・ルマール (自由ガリア=フランス) 少尉 治癒魔法
(9) アレクサンドラ(愛称サーシャ)・I・ポクルイーシキン (オラーシャ=ロシア) 大尉(※戦闘隊長) 映像記憶能力
(10)  ニッカ(愛称ニパ)・エドワーディン・カタヤイネン (スオムス=フィンランド) 曹長 超自己回復魔法{/netabare}
--------------------------------------------------------------
※このようにウィッチーズの国籍分布は、日4、独3、仏・露・芬(フィンランド)1・・・の計10人で、各々そのお国柄を反映したキャラ設定になっています。

※なお、本作の開始時期は、 『ストライクウィッチーズ』(第1期)のラストに描かれた、宮藤たち第501統合戦闘航空団(通称“ストライクウィッチーズ”)によるガリア地域のネウロイの巣破壊・同地域解放(1944年9月)から間もなくの頃、という設定です。

※また、レビュータイトルにある「レニングラード」は、ソ連邦(ソヴィエト政権)時代の聖ペテルブルグの呼び名で、ピョートル大帝の名前にちなんだ「ペテルブルグ」から、ロシア革命の指導者レーニンにちなんだその都市名に改名されていました(ソ連邦崩壊後に再改名)。
そして、第二次世界大戦中の1941-44年、長期にわたるドイツ軍とソ連軍のレニングラード攻防戦が繰り広げられ、その中には本作に描かれた北海沿岸ムルマン(スク)への英国艦隊の補給作戦やドイツ軍の巨大列車砲グスタフ&ドーラの戦線後方搬入も史実としてあったそうです。


◆制作情報
{netabare}
原作          島田フミカネ&Projekt World Witches
監督          高村和宏
シリーズ構成      ストライカーユニット
脚本          鈴木貴昭、浦畑達彦、あおしまたかし、村上深夜
キャラクターデザイン  島田フミカネ(原案)、高村和宏
軍事考証・世界観設定 鈴木貴昭
音楽          長岡成貢
アニメーション制作   SILVER LINK{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

================ ブレイブウィッチーズ (2016年10-12月) ===============
{netabare}
第1話 佐世保の魔法少女? ★ 佐世保航空予備学校1年・雁淵ひかり(14歳)、姉の一時帰国、欧州派遣軍選抜試験
第2話 羽ばたけチドリ ★★ 北極海ネウロイ迎撃戦、絶対魔眼、ひかり出撃、BW来援、入隊志願
第3話 第502統合戦闘航空団 ★ ひかりの魔法力不足、ラドガ湖周辺の戦(ひかり/菅野/ニパ、剣一閃)
第4話 戦いたければ強くなれ! ★ ペテルブルグ軍集団結成、ロスマン先生の期限付き特訓、接触魔眼 ※オベリスク登りが◎
第5話 極寒の死闘 ★ ジョゼの治癒魔法、定子の博識、吹雪のペトロザヴォーツク戦(ジョゼ/定子/ひかり)
第6話 幸運を ★ ネウロイのゲリラ攻撃、対擬態ネウロイ戦(サーシャ/ニパ/ひかり) ※ペテルブルグの街の描写は◎
第7話 聖なる夜に ☆ ネヴァ河畔の氷床、ひかりの風邪、補給不足、サトゥルヌス祭、SW来援(エイラ&サーニャ)
第8話 君の瞳にぶどうジュース ★ ブリタニア船団護衛任務(クルピンスキー/ひかり/ニパ/菅野)、クルピンスキー奮闘・負傷
第9話 ブレイクウィッチーズ ★★ 補給路の危機、菅野&ひかり共同作戦(接触魔眼、剣一閃)、孝美の目覚め ※宮藤ちょい出
第10話 姉と妹と。 ★★★ フレイヤー(グリゴーリ撃滅)作戦、孝美BW着任、ひかり転属命令、姉妹の魔眼能力の優劣
第11話 やってみなくちゃわからない ★★ 作戦開始、列車砲グスタフ&ドーラ護衛・コア特定任務、魔導鉄鋼弾投下、真コア捕捉作戦
第12話 ひかり輝いて… ★★ 続き、グリゴーリ撃滅(剣一閃、幸運の一撃){/netabare}
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)1、★★(優秀回)4、★(良回)6、☆(並回)1、×(疑問回)0 個人評価 ★★ 4.6

OP 「アシタノツバサ」
ED 「LITTLE WING ~Spirit of LINDBERG~」


============ ブレイブウィッチーズ (特別編)(OVA) (2017年5月) =========

全1話 ペテルブルグ大戦略 ☆ 3.5 ※第7-8話の間の日常回(エイラ&サーニャ活躍)

投稿 : 2024/12/28
♥ : 12
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

東部戦線異状あり。極寒の地での激熱物語

501部隊が西部戦線で勝利。
そのころ、東部戦線では502部隊によるペテルブルグ攻防戦が行われていた。
扶桑からの帰任中の雁淵中尉はネウロイの急襲により重体。
その代わりに、見習いとして妹のひかりが着任した。

ひかりは、やる気と根性と体力は一人前。
しかし、魔法力は足りず、ウィッチとしては力不足。
とても危険な特技、接触魔眼が唯一の武器です。
彼女の成長がこの作品の見どころといってよいでしょう。

やってみないとわからない!
彼女の無茶な申し出。
{netabare}対立はありつつも、仲間と共闘し次第に認められるひかり。
とくに熱血漢菅野中尉との関係が特筆すべき。
当初はひかりを認めない菅野中尉。
しかし、最終的には相棒に。
最悪な関係からの好転は、ひかりの前向きな明るさによるものでしょう。
{/netabare}全身全力でぶつかるひかり。
学ぶところ大です。

最終決戦は{netabare}激熱。
私、これまでの想いがこみ上げ、目がウルウルです。
極寒の地であの格好。
寒いを通り越して痛いでしょう。
そんなことを忘れるほどの熱い熱い戦いでした。

春3月。
ひかりは温かい日差しの元、502部隊に正式着任。
そして新しい戦いが始まるのです。たぶん・・・{/netabare}

投稿 : 2024/12/28
♥ : 25

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

どんなことでも、やってみなくちゃわからない!

「ストライクウィッチーズ」と同じ時代・同じ世界で戦う、
別の部隊「ブレイブウィッチーズ」の物語。

設定や世界観は全く同じですが、
「ストライクウィッチーズ(通称ストパン)」とは切り離された物語なので、
ここから視聴することも可能です。

ストパンのキャラも何人か登場するので、
ストパンファンにも嬉しいかも^^

雰囲気も似ているので、
ストパンが好きだった方はこちらも楽しめるのではないかな。

私もとても楽しめました^^
やっぱりこのシリーズは安定して面白い♪

全12話です。


● ストーリー
突如世界に出現し、
ヨーロッパを征服した異形の敵・ネウロイ。

ネウロイに対抗するために結成されたのが、
“ウィッチ”と呼ばれる魔力を持つ少女達。

雁淵ひかり(かりぶち ひかり)は、姉の孝美(たかみ)のような、
立派なウィッチになることを目標にして訓練に励んでいた。

姉のヨーロッパ行きに影響されて、
自分もヨーロッパ行きを志願する。

姉の代わりに連合軍第502統合戦闘航空団、
通常「ブレイブウィッチーズ」への入隊を志願。

実力不足だからダメだとされながらも、
あきらめの悪さと根性で少しずつひかりは成長し、
ウィッチとしてネウロイと戦う。


世界観や設定、時代はストパンと同じです。
時系列的にはストパンより後のお話です。

ストパンは501部隊で、今回は502部隊だから、
舞台となる部隊が違うだけです。

キャラが全く違うので、
その辺りで好みは分かれるかもしれませんね。

私はどちらのキャラも好きなので、
どちらがより好きというのはなく、どちらも好きです♪

最初は、こちらの方がキャラは微妙かなーと思ってましたが、
掘り下げ方や仲間としてのつなぎ方がとてもうまかったです。

ひかりと接点を持たせながら、
そのキャラを掘り下げ、よさを引き出していく。

もちろん、ネウロイとの戦いも並行しながら。

キャラを見せることに重点を置いたストーリーと、
ネウロイとの戦いに勝って平和を手に入れるという中心ストーリー、
その2つの物語のバランスが非常によかったです^^

そのバランスの良さがあったから、
最初から最後まで飽きずに楽しめたのだと思いました。


≪ ケモ耳 ≫

ウィッチたちは魔法力を発動させたとき、
その力のコントロール役として使い魔となった動物の力を借ります。

そのため、魔法力を発動させたときには、
その動物の耳と尻尾が出てきます。

これがなんとも愛らしくて萌える(*´Д`)

緊迫しそうな戦闘シーンもそれほど重たくならず、
スピード感や美しさを楽しむシーンとなるのに一役買っていると思います。

戦闘は真剣だけど、見た目はずっと可愛いという、いい塩加減です^^


≪ 服装 ≫

このシリーズの特徴といえば、服装ですね。
私もレビュー書くたびに触れていますがw

ストライカーと呼ばれるユニットを履くため…と言われれば、
確かにそうなのでしょうが、下半身が非常に軽装ですw

ひかりを例に挙げると、
水着の上にセーラー服の上だけを着用している状態。
下半身寒いよ!お腹冷えちゃうよ!

だけどこの世界ではこれが普通の恰好であり、
パンツのようなものはパンツではなくズボンらしいので(無理あるw)、
別に恥ずかしくない服装なのです。

ミニスカートやタイツ、長めのトップスを着ているので、
ワカメちゃん状態にはなりませんが、
空を飛んだり激しい動きをすると見えちゃいます。

キャラのイラストだけ見たらよくない受け取り方をされるのでしょうが、
でもこれが不思議とアニメの中では下品に見えないんだなー。

むしろ、大きなユニットを履いて空を飛ぶ姿と非常にマッチしていて、
可愛さすら感じるのです。恐ろしいww

ブレイブウィッチーズでは、
これまでよりも下半身強調は少な目だったと思いました。笑


● キャラクター
主人公のひかり。
私はひかりのキャラ、好きだったなー。

決して実力や才能があるわけではないけれど、
根性とあきらめの悪さは誰にも負けない。

努力と“やってみなくちゃわからない”精神で突き進む主人公です。

そんなひかりは、気が付けば仲間とつながって、
気が付けばみんなの中心にいて。

なんとも主人公らしい女の子だなと思いました。
ぐいぐい突き進むから自然とみんなを引っ張っていきます。

うっとうしがられても自分の信念を曲げずに突き進む図太さ、
見習いたいですw

そんなひかりと共に戦う502の仲間達もいいキャラしていて、
それぞれの魅力や可愛さがあって…ここじゃ語り切れない!笑

口も態度も悪い菅野(かんの)は、私は最初は苦手でしたが、
最後には大好きになってましたね。

菅野が変わったんじゃない。
ひかりが関係を変えたんだなーと、ひかりのすごさも感じます。


● 音楽
【 OP「アシタノツバサ」/ 石田燿子 】

この曲大好きです♪
私の好みドンピシャです。笑

歌詞も曲調も、
前向きなひかりのキャラにぴったりだし^^

この曲を脳内再生させながら原付乗ってまっすぐな道を走っていると、
すっごく気分がいいですw

エンジン音の効果で、
ストライカーユニットで空を飛んでる気分に♪笑


【 ED「LITTLE WING 〜Spirit of LINDBERG〜」 】

LINDBERGの曲を、
回ごとにいろんなキャラがカバーしています。

…こちらは特に印象に残らなかったかな。笑
歌を聴いても誰が歌っているのか、あまりわからなかったし^^;


● まとめ
面白かったです!

キャラの関係が温かい仲間で、
見ていて気持ちがいいし、感動もします^^

ストーリーもすっきりと終わるし、
満足度の高い作品でした♪

投稿 : 2024/12/28
♥ : 15

65.2 7 スピンオフで戦争なアニメランキング7位
マギ シンドバッドの冒険(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (230)
1404人が棚に入れました
マギ前章始動!!大人気コミック『マギ』に正当なる前章がここに!!後に七海の覇王とよばれるシンドバッドを主人公として物語はマギより30年前の時代から始まります。マギに出てくる様々なキャラクターの若き日がここに!!全く新しい魔導冒険譚いよいよスタート!!

声優・キャラクター
小野大輔、杉田智和、石田彰、茅野愛衣、小西克幸、日笠陽子、子安武人、東地宏樹、櫻井孝宏、藤原啓治、藤村歩

となぷ~ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

主人公最強系ファンタジー

全13話。

アラジンとアリババが出ているマギにも登場するシンドバットのお話。
途中で話が終わっているので、2期もありそうです。
シンドバットの生い立ちからシンドバット商会を軌道に乗せる
までが描かれています。

アラジンとアリババのマギとは違い、シンドバットは主人公最強系を
色濃く出しています。その点が個人的にヒットでした。
笑いもあり、楽しく見させてもらいました。
2期も期待です。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 1

りおんぱん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「俺は王になる」

これが、もう1つの「マギ」、若き七海の覇王の冒険譚

のちに七海の覇王と呼ばれる少年・シンドバッドは
様々な出会いや別れのなかで成長し、そして王へと至る道を突き進む


~感想~
原作未読

シンドバットはどんな場面でも楽観的且つ
超ポジティブで実際自力で障害を突破
見ていて深刻さが感じられない最強主人公!ってな感じ
シンドバッドの魅力を充分に見せられた作品です

ストーリーは非常にテンポがよく観やすかったです

マギ本編ではシンドバッドより
アリババが好きであまり気にしてませんでした
というよりの最初は敵かと疑ってました…
とんでもない勘違いでしたが…笑

この作品と出会ってシンドバッド大好きに!
もっとシンドバッドの活躍がみたいです♪
八人将が出てくるたびに「仲間なるやつ!」とテンションが上がりました

まだまだシンドバッド旅は終わらないので続編希望です!

投稿 : 2024/12/28
♥ : 5

ざっくり侍 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

やっぱり面白いね

13話まで視聴済み、原作未読。

マギ本編も面白かったけど、サイドストーリーとしてとしては本編に負けないぐらいガッツリしていてかなり楽しめる作品。
これだけで観ても面白いと思うけど、マギ本編を見ていた方が、「ああ、あのキャラがこんなところに」とか、「だからこの人はシンドバットに心酔しているのか」とか、いろいろ繋がる部分がたくさんあって面白い。

いいところでまとまっているけど、もう少し続きを見てみたかったかな。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 1

64.3 8 スピンオフで戦争なアニメランキング8位
コードギアス 亡国のアキト 最終章「愛シキモノタチヘ」(アニメ映画)

2016年2月6日
★★★★☆ 3.5 (241)
1337人が棚に入れました
「この世界を滅ぼすことが俺の目的だよ」

暴走するシンのギアス。兄との最後の戦いを決意するアキト。ユキヤの放った爆弾によりユーロ・ブリタニア軍を三分の一に減らすことは出来たが、ヴァイスボルフ城を包囲されたwZERO部隊が圧倒的に不利な状況にあることは変わらない。そこに敵であったアシュレイが新たな仲間として加わる。アキトは最後の戦いを前に、自らの髪を切りレイラに渡す。
「今度の戦いでもし死んで、死体も残らなかったら……これを」
レイラはアキトを見つめる。
「私はもっとアキトと話したいことがあるのです。だから……必ずみんなと一緒にここへ帰ってきてください」

ひとの心が一つに結ばれるとき、運命の秘密が明らかになる。真実が示す未来は果たして希望か絶望か。運命の闘いがついに終局を迎える――。
『コードギアス 亡国のアキト』、ついに完結!

声優・キャラクター
入野自由、坂本真綾、日野聡、松岡禎丞、日笠陽子、藤原啓治、茅野愛衣、甲斐田裕子、川田紳司、森久保祥太郎、石塚運昇、寺島拓篤、伊瀬茉莉也、松風雅也、工藤晴香、櫻井孝宏、福山潤

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

赤根ループ発動!お話に疑問が残ったままの消化不良END?

60分×全5部作で送る『コードギアス』の外伝作の最終章
今回だけは特に前作までを振り返るダイジェストはありませんのでご注意を


前作、アキトへの復讐に燃えていたアシュレイとあっという間に和解してしまったり、シンの目的が世界を滅ぼすという荒唐無稽なもので急展開にかなり萎えてしまいました
そもそもアシュレイは部下を一人殺されしまったことに腹を立てていたはず、これでは死んだヨハネに会わせる顔が無いのでは?;


クライマックスでは赤根監督作品ではもはやお馴染みと言える「タイムリープ」というか「パラレルリンク」というか「リバイバル」というかが発動するのですが、「ブレインレイド」や「ギアスの欠片」という要素は全部このための伏線だったということに思わず笑ってしまったw
そこまでやりたかったのか赤根監督w
オイラは今後この一連の展開を‟赤根ループ”と呼ぶことします(キリッ


シンの目的が世界を滅ぼす事なのや、アキトをその手で殺すことに拘る理由については詳しく描写されるためとても納得がいきましたね
この辺りシン役の松風雅也さんやシンの幼少時代役の皆川純子さんの演技も込みで観どころです
また、軍内部からも反発を買い独裁者ぶりを深めていくシンを唯一の理解者として彼を支えるジャンの存在はこの作品の数少ない救いの要素
ジャンを演じてる伊瀬茉莉也さん、ヴァイスボルフ城のオペレータ役も努めつつの重ね役の演じ分け素晴らしかったですb
(不意打ち的に乳首券も発行されてしまったしw)


で、アシュレイが寝返ったこと以上にオイラが一番納得いかないのはスマイラス将軍と時空の魔女の関係
第3章でこの二人はシンの暴走を止める契約を交わしていると明言されている(劇中では「(シンの)命を差し出す」と表現されている)がスマイラス如き小物(笑)がなんで時空の魔女と知り合いなのかがよぉわからんかったです
スマイラスはなぜこんな危険な契約を結ばなければならかったのか?
誰か解説キボンヌですよ
これさえキチンと補完されてればもっと評価は上でした;


さて第1章から散々言ってますが今作も井野元英二さん率いるチームオレンジによるフル3DCGで描かれるナイトメア戦には注目していただきたい
特に今回はヴァイスボルフ城での籠城戦ということで、『反逆のルルーシュ』では主人公サイドが様々な奇策で難攻不落の要塞を陥落させたのに対し、その逆に数で圧倒する敵から如何にして拠点を防衛するかが今作の手に汗握るポイントです
今回のナイトメア戦の出来はホントに良かったと思います
オイラはこれまで3DCGによるロボアニメの最高傑作は『マジェスティックプリンス』だと言い放ってきたのですが【遂にソレを超えた】と思います


シリーズ完結ということで総評としましては当初の予定を遥かにオーバーし3年半もかかっただけに完成したフィルムの出来はさることながら、テレビシリーズから設定を変えたりお話の急展開が目立ったたりでお世辞にもイイハナシではなかったです
さあ泣け!と言わんばかりのラストシークエンスも全然泣けませんでしたし
まあこれは『R2』の時にも感じたことなのですけどね
ただし前作までをチェックされた方は必ずその最後を見届けていただきたい、今作が全話で一番面白かったですからb

投稿 : 2024/12/28
♥ : 8

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ヒロイン レイラに萌えられるかどうかでしょうか。

 5話ありますが、シリーズ全体のレビューです。

 本作は、貴族のクーデターの話と、歪んだ愛を持ったギアス能力者の2つの軸から話が構成されています。脚本は良く練られていてつまらなくはないのですが、個人の因縁の話が中心で世界観の広がりといいますか、壮大な感じがありません。

 ただ、個人の話が中心なだけに、キャラに注目し感情移入できると面白く感じられると思います。

 レイラ、つまりヒロインは理想主義者です。それゆえに行動は過激で自己中心的ではあります。自分が率先して戦地に赴むいたり、人を信じすぎるなど危うい面も見せます。イレブンに対しても人道的というより根っからの平等主義なのでしょう、イレブンと対等に接します。
 そういう「危うい理想主義の痛いヒロイン」像が最後まで一貫していました。結局成長はあまりありませんし、主体的に見えて結局状況に翻弄されて、最後は小さな幸せに落ち着いた、みたいな感じです。コードギアスなので超常現象的な話は気になりませんでした。
 このストーリーが受け入れられるかは、キャラに萌えられるかどうかでしょう。
 私は「理想主義」を自ら実践するヒロインとして好感が持てました。どうしても86のレーナちゃんと比較しますが、彼女が初め嫌だったのがこの実践がなかったからです。

 レイラのキャラデザですが、非常に整った造形だし白人系の美少女OKな私としては気に入りましたが、日本人キャラ萌え勢にはちょっと辛いかもしれません(86のレーナちゃんの顔の造形は銀髪とカラコンのコスプレをした日本人です)。
 レイラの髪型と極端なフィッシュテールのスカートが非常にいいのです。新鮮でした。2話の着替えのシーンとかあざといエロさはありました。

 もう一方はアキトの兄ヒュウガの愛の話になりますが、ストーリーは狂った愛情に基づく殺戮なので意味不明で感情移入のしようがないです。
 ですので、正直こちらは私にはわからない感覚、BL的な要素しかない気がします。ギアスの因縁としては筋は通っていて話にはなっているのですが、敵と考えた場合の魅力がどうも感じられませんでした。女子の方ならわかるのでしょうか。

 3人のイレブンたちに関して言えばサブとしてのキャラは良かったと思いますが、まあそれでもサブでしかないですね。1話の残酷さ、2話のレイラに対する行動に対して3話以降の性格が違い過ぎて唐突感がありました。


 あとは、SFとして楽しめるかでいえば、そもそもコードギアスはキャラ萌えアニメなので厳しいですかね。アニメ作品としてのSF設定、ロケットを使う作戦はなかなか面白かったし、司令室の描写もかなり作り込まれていて感心しましたが、それだけではSFとはいえません。

 ロボットモノとしては、ナイトメアに対するKMFのテクノロジーが進み過ぎていたり、相手の敵の主力機が化け物みたいに強くて、正直ランスロット以上に作品のアンバランスな設定になってしまいました。

 アニメとしては、ものすごい奇麗でよい出来だったと言えるでしょう。

 ということで、本作の評価はアキト、ヒュウガのBL要素を抜かせば、レイラに萌えられるか、にかかっていると思います。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 0

よまわり さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

コードギアス 亡国のアキト 最終章「愛シキモノタチヘ」

「この世界を滅ぼすことが俺の目的だよ」

暴走するシンのギアス。兄との最後の戦いを決意するアキト。ユキヤの放った爆弾によりユーロ・ブリタニア軍を三分の一に減らすことは出来たが、ヴァイスボルフ城を包囲されたwZERO部隊が圧倒的に不利な状況にあることは変わらない。そこに敵であったアシュレイが新たな仲間として加わる。アキトは最後の戦いを前に、自らの髪を切りレイラに渡す。
「今度の戦いでもし死んで、死体も残らなかったら……これを」
レイラはアキトを見つめる。
「私はもっとアキトと話したいことがあるのです。だから……必ずみんなと一緒にここへ帰ってきてください」

ひとの心が一つに結ばれるとき、運命の秘密が明らかになる。真実が示す未来は果たして希望か絶望か。運命の闘いがついに終局を迎える――。
『コードギアス 亡国のアキト』、ついに完結! (アニメ映画『コードギアス 亡国のアキト 最終章「愛シキモノタチヘ」』のwikipedia・公式サイト等参照)

投稿 : 2024/12/28
♥ : 0

71.1 9 スピンオフで戦争なアニメランキング9位
機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起(アニメ映画)

2016年6月10日
★★★★☆ 4.0 (110)
687人が棚に入れました
宇宙世紀0074年。 テキサス・コロニーを離れたエドワウ・マスは身分を偽り、シャア・アズナブルとしてジオン自治共和国国防軍士官学校に入学する。同期となったザビ家の御曹司ガルマと親交を深めるシャア。次第に二人は学生たちからも一目置かれる存在になってゆく。 そして宇宙世紀0077年、ついに学生たちは独立をかけ地球連邦軍治安部隊に対し武装蜂起する。しかしそれはシャアの描く復讐への壮大なシナリオの幕開けでもあった……。——いま、歴史の歯車が回りだす!

声優・キャラクター
池田秀一、柿原徹也、前野智昭、浦山迅、銀河万丈、三宅健太、渡辺明乃、坂東尚樹、茅野愛衣、潘めぐみ、坂口候一、古谷徹、大塚明夫

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

「赤いな・・実にいい色だ。」

2016年に上映されたOVA 機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅲ 暁の蜂起

原作総監督 安彦良和 監督 今西隆志 脚本 隅沢克之 制作 サンライズ

キャスバル・レム・ダイクンはサイド3にあるジオンの士官学校に入隊する。
そこで出会うのは権力を握ったザビ家の3男ガルマ・ザビだった。
キャスバルは後の物語である「機動戦士ガンダム」の歴史通りシャア・アズナブルの名前を手に入れていた。

ザビ家の面々、特にギレンは兵器開発を急ぎ密かに新兵器モビルスーツを軍事用に想定する。
地球連邦政府はコロニーに生きる人々への優越感をあらわに、
圧倒的な軍事力を背景に圧力政治を行っているように見えます。

前半は風雲急を告げる一年戦争の開幕前としてクールダウン状態で静かな流れ。
シャアとガルマの出会いと信頼が描かれる。
後半はタイトルにある内乱「暁の蜂起」の全貌が描かれ、ここまでのシリーズ最大のスペクタクルとなった。
暁の蜂起によってスペースノイドはザビ家に大いなる信頼を寄せ、
圧倒的な戦力を持つ地球連邦政府への叛逆へと至るわけです。

1,2,3と淡々と進むストーリー。
シャアは何を考えどう実行したのか?
日本最大の文化であるアニメーションの最も大切な物語を見届けなくてはならない、
と決意した次第であります。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 24

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ガルマはもはやヒロインでした

「機動戦士ガンダム THE ORIGINE」アニメ版第Ⅲ章。
キャスバル・レム・ダイクンことエドワウ・マスがシャア・アズナブルとなった経緯、そして士官学校での出来事、後の世に「暁の蜂起」と呼ばれる事件について描かれた作品です。
Ⅰ章、Ⅱ章では、派手な戦闘は無いにせよ、一応、モビルスーツでの戦闘シーンがありましたが、本作はモビルスーツでの戦闘シーンは一切なし、ラスト手前に軍事転用前のモビルワーカーが少し登場するくらいだけだったと思います。
ですが、内容的に地味な作品というわけではなく、モビルスーツこそ出ないものの、シャアが手動して行われる一つの戦闘が描かれています。
その戦闘では命の奪い合いがあり、緊張感や高揚感がある、萌芽ではありますが戦争の空気を感じられる戦いが描かれており、過去2作と比較するとよりガンダムらしい作品だったように思いました。

本作のメインキャラクターと言えば、やはりガルマ・ザビです。
士官学校に入ったシャアは、同級のガルマに当初目をつけられるのですが、ある出来事が元でガルマに気に入られます。
ガルマは本作においては、もはやヒロインのようなポジションでした。
シャアに張り合って、懐いて、シャアに振り回されるガルマはもはやデレてしまったツンデレヒロイン、そんなガルマとシャアの関係はコミカルに感じる場面すらあります。
シャアは目的のために障害になる者、踏み台になる者は容赦なく殺してきたのですが、憎い仇であるはずのガルマについては、誰にも気づかれずに殺せるチャンスがあるにもかかわらず殺さずに、そのチャンスを不意にするシーンが多々あるのが気になりました。
シャアの独白のようなものは本作中にはなく、シャアの気持ちはその振る舞いから察するしかない内容になっているので、このシーンは人によって解釈の分かれるところだと思いますが、私的には本作中のシャアは、どこかガルマを難からず思っていたのではないかと思いました。
ガルマに庇われたシーンがあり、真っ直ぐなガルマにどこか惹かれるところがあったんじゃないかと勝手に思いました。

本作ではドズルとゼナ・ミアのエピソードやシャアがゴーグルを手にした経緯、そして有名な「坊やだからさ」という台詞の原点があり、Ⅰ章、Ⅱ章に引き続き「機動戦士ガンダム」を保管する内容になっています。
次回作はいよいよシャア・セイラ編のラストです。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 1
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

「僕はキャスバルでない、シャア・アズナブルだ」・・・何かカッコいい!

 前回のシャアの声は、年相応に聞こえなかったけど、今回は役にはまってたと思うです。初日早朝、見に行ってしまったです。

 今までのあらすじを簡単にまとめて始まったと思いきや、予想通りエドワウ(キャスバル)と本物のシャア入れ替わったです。こんなに早くもそうなるとは!です。
 後から思うけど、仕組まれた偶然にしか見えないです。{netabare}
で、エドワウ、本物のシャアを自分の身代わりにするのだから、物語とはいえ狡猾だと思ったです。後半にも秘密を知ったリノを誘導して、反乱の巻き添えに消し去るのだから無意識に自己中心的な面も見えたです。{/netabare}
 素性が知られるのを困るのは、分からなくもないのだが・・・・・・。

 なりすまして士官学校に入学するシャア(キャスバル)。いきなりなんでも出来ちゃうのだから、才能といえばそうだろうけど、反則すぎる感じです。
 ここでガルマでてくるのだけど、TVシリーズで見たガルマと違い、背伸びをする幼い少年のように見えるです。{netabare}自分で何でも決めることのできない未熟さもある感じです。そこを後半、シャアに付け込まれるんだけどもです。

 モビルスーツ開発エピソードもでてきて、Dr.ミノフスキーなんてTVシリーズでも聞いたことのある名前の爺さん登場は、面白いです。見た瞬間に髪短いけどすぐわかったゼナとかいう女性。ドズルの奥さんがシャア、ガルマと同期だったのは、ビックリです。

 ジオン独立の話につながるエピソードが、後半でタイトルにもある連邦に対する暴動をきっかけに、シャア達がサイド3の連邦を武装解除させる連邦の制圧させる「暁の蜂起」。ガルマをシャアが決め台詞でそそのかすのだけども、ここを含めて最後まで見事に成功させる展開は、凄いし面白かったです。
 ここでシャア、例のマスク、バイザー登場の秘話が明かされるです。目的のためとはいえ、利用できるものは利用するというシャアの姿を見たです。{/netabare}前作より、ずっと面白いですけど・・・・。本当にジオンの歴史に残りそうな、展開だったです。

 最後{netabare}にアムロ親子が、またサプライズで出てきたと思ったけど、{/netabare}次回のお話にも繋がる登場だったようです。
 {netabare}秋上映予定が、{/netabare}楽しみです。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 10

64.3 10 スピンオフで戦争なアニメランキング10位
機動戦士ガンダム サンダーボルト(Webアニメ)

2015年12月25日
★★★★☆ 3.9 (96)
527人が棚に入れました
宇宙世紀0079、地球連邦とジオン公国が戦った一年戦争の末期、サイド4のスペースコロニー群、ムーアはジオン軍の攻撃により破壊され、多くの住人が命を落とした。破壊されたコロニーや、撃沈された戦艦の残骸が無数に漂う暗礁宙域では、ぶつかり合い帯電したデブリによって絶えず稲妻が閃くようになり、いつしかそこは、『サンダーボルト宙域』と呼ばれるようになった。ムーア市民の生き残りで構成された地球連邦軍所属部隊、ムーア同胞団は、故郷であったサンダーボルト宙域の奪還を悲願とし、宙域のジオン軍を殲滅せんとしていた。連邦の進軍を足止めせんとするジオン軍も、義肢兵の戦闘データ採取を目的に設立されたリビング・デッド師団を展開。ムーア同胞団に所属しながら、故郷や自身の出自に束縛される事を疎ましく思うイオ・フレミングと、過去の戦闘により両足を失い、今はリビング・デッド師団でエーススナイパーとして活躍するダリル・ローレンツは、戦場で対峙した時、互いに悟るのだった。ふたりは、殺し合う宿命なのだと……。

声優・キャラクター
中村悠一、木村良平、行成とあ、大原さやか、平川大輔、咲野俊介、佐々木睦、土田大
ネタバレ

全身タイツ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

大人のガンダムっすね!

正月に兄に勧められて視聴しました。

ザクやリックドムが出てきたりBGMにジャズを使う辺りはファースト世代を意識したのでしょうか?

{netabare} ジムはシールド2つ使っても「負けジム」{/netabare}なんだと苦笑いしてしまいました。
ジオン軍のスナイパー部隊と壊れ気味の連邦のパイロットとの戦いということで楽しみですが、正直な気持として恋愛要素の無い徹底したドライな話を観てみたい気もします。

とりあえず続きが楽しみです。原作読もうかな?

投稿 : 2024/12/28
♥ : 4
ネタバレ

Me262 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

UCスタッフの最新映像で1年戦争ザクが見れるのは期待せざるを得ない

マンガ連載中の1年戦争スピンオフ作品のアニメ化
20151225有料配信開始 全4話予定

原作は未読
PVを見たがUCのスタッフが担当している様で作画はかなり期待できそう。

何より1年戦争を舞台としてガンダムとザクのガチンコバトルが見れる?
と思うと最高に楽しみ。

*****
PPVレンタル250円
作画は最高クラス
ストーリーは序盤から激戦開始

1話
{netabare} モビルスーツはザク、ドム、ジム、最後にガンダムが登場
ジオンの天才スナイパー(ザク)vs連邦破天荒キャラ(ガンダム)の因縁バトルが始まるまでが描かれる。
当初優位に立っていたジオン側がガンダムを見て戦慄する。
ジオン側主人公の展開が期待できそう。 {/netabare}

投稿 : 2024/12/28
♥ : 2

田所浩二 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

泥臭い戦争こそ正義

色々なガンダムが出てきたが、やはり泥臭く戦闘シーンがかっこいい宇宙世紀のOVAが一番だと思う。

コックピットなどが忠実に描かれていて男心をくすぐる。
ジムの補助ブースターが主人公の操作に合わせてくねくねと動く様はすごくかっこよかった。

ジムにコアブロックシステムが採用されていたのは驚いた。

カウボーイビバップの人が作曲しているBGMのジャズも60年代のアメリカンな感じがして素敵。
CDが出たらぜひ購入したい。

ただスターゲイザーと同じく1話あたり15分なのは残念だった。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 1

68.3 11 スピンオフで戦争なアニメランキング11位
機動戦士ガンダムNT(アニメ映画)

2018年11月30日
★★★★☆ 3.6 (121)
486人が棚に入れました
2010~14年にかけてOVAと劇場上映で展開され、16年にはテレビシリーズとして放送もされた「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」の続編となる劇場版アニメ。「ガンダムUC」のストーリーを担当した小説家の福井晴敏が脚本を手がけ、「ガンダムUC」から1年後となる宇宙世紀0097年を舞台に、ユニコーンガンダム3号機フェネクスをめぐる物語が描かれる。ニュータイプの存在と権利に言及した「宇宙世紀憲章」の存在が明らかにされた「ラプラス事変」から1年。争乱の中心にあった「ユニコーンガンダム」と呼ばれたフルサイコフレーム仕様の2機のモビルスーツは最後の戦闘で人知を超えた力を発揮し、それゆえに危険視され、封印された。しかし、2年前に消息を絶っていたユニコーンガンダム3号機が再び地球圏に姿を現し、同機をめぐる争奪戦が勃発。この戦いに、新たなモビルスーツ「ナラティブガンダム」が投入される。

声優・キャラクター
榎木淳弥、村中知、松浦愛弓、梅原裕一郎、藤村歩、古川慎、塩田朋子、てらそままさき、中井和哉、山路和弘、星野貴紀、佐藤せつじ、駒田航、荒井勇樹、島田岳洋、玉野井直樹、中村文徳、横溝菜帆

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

まさしく宇宙世紀の…新世代の『火の鳥伝説』…オイラは刻の涙を見た!【Narra-TALK&ノベライズ版&パッケージマスター版感想追記】

ファーストガンダムから始まる「宇宙世紀(UniversalCentury)」を舞台にしたガンダムシリーズのオリジナル長篇映画
『NT』は「ナラティブ」と読み、この単語自体は“物語”や“説話”という意味を持ってますが宇宙世紀を舞台にした作品ではお馴染みの要素である“ニュータイプ”と掛けてるダブルミーニングであり、今作では“神話”という意味に意訳できます
『機動戦士ガンダムUC』の1年後が舞台で実質的に『UC』の後日譚になっている為『UC』及び『UC』に至るまでの宇宙世紀シリーズを視聴者が把握してることを大前提として話が進みます
具体的には『ファースト』『Z』『ZZ』『逆襲のシャア』『UC』を把握していた方がすんなり話が入ってくると思います


宇宙世紀0097
ラプラス戦争から1年後、極秘裏に開発されていたユニコーンガンダム3号機「フェネクス」を追う地球連邦軍の特殊部隊シェザール隊
起動実験の最中で暴走し、行方不明となっていた幻の機体だったがルオ商会のミシェル・ルオから提供された試作兵器「ナラティブガンダム」とそのパイロットのヨナ・バシュタの協力もあり、あと一歩のところまでフェネクスを追い詰めるも逃げられてしまう
実はヨナとミシェル、そしてフェネクスの起動実験に参加していたリタ・ベルナルは一年戦争開戦当初、わずか7歳にして「コロニー落とし」を予知したというニュータイプ“奇蹟の子供”と呼ばれた三人組だった
そんな因縁浅からぬ関係のヨナとミシェルが、リタが乗っているはずのフェネクスを執拗に追う理由
それは解体されてしまったユニコーンとバンシィに代わるサイコフレームを手に入れ、ニュータイプの真実…を解き明かすことにあった
だが、同じくフェネクスを狙うネオジオン残党の過激派=袖付きとシェザール隊が偶発的に衝突してしまう


























わずか90分の単発長篇ですが、実はガンダムシリーズというのは来年で40年、そのほとんどがテレビシリーズを端に発している為に今作のように単発で完結する作品はあまり作られていません
宇宙世紀を舞台にした作品としては『逆襲のシャア』と『F91』ぐらいなもので、それから数えて実に27年ぶり
『劇場版00』から数えても8年ぶり、と長い歴史の中でも珍しい作品であるとわかります


『UC』を手掛けた福井晴敏が『UC』の外伝として発表した『不死鳥狩り』という短篇小説が原作となっていますが、当該小説とはだいぶ違う内容なのであまり気にしなくて良いです
というか、ちゃんと映画らしくなるように再構築されているので『UC』シリーズという括りにはなっていません
ですが『UC』までに“ニュータイプ”と呼ばれる存在とそれに反応する“サイコフレーム”という金属が何を起こしてきたのか…これが大前提になっている為、宇宙世紀シリーズのファン以外は相手にしていないのが実際のところでしょう


今作のキーポイントは何といっても、“ニュータイプ”という宇宙世紀シリーズに共通する要素にお茶を濁すことの無い回答を提示したこと、に尽きるのではないでしょうか?
コレに関しては賛否が別れてるようにも感じますが『UC』を観て面白いと感じれた方には今作もご納得いただけるはずです
ニュータイプとは結局なんだったのか…今まで薄々解っていても誰も声を大にして言わなかった真実を、今作は遂に取り上げてしまったのです
そりゃ賛否も別れますわなw


ツッコミ所、というか矛盾を感じるのはマウリ中将が「ルオ商会がグリプス戦役でエゥーゴ側に着いたのはミシェルの進言あって」と言ってましたが、ミシェルがルオ・ウーミンに引き取られたのはグリプス2陥落後の為、あの証言は都市伝説を口にしただけだったのかな?ってところです
あとラストシーンで10年前のシドニーでヨナ達と幼いゾルタンがすれ違っていた可能性に触れていますが、設定上ゾルタンの方が2歳年上なので現実描写としての信憑性は希薄です
ゾルタンの記憶が投影された、と割り切った方が良いでしょう


さて、そんなシナリオに対して今作はファーストをリアルタイムで視聴していた世代のスタッフが中心だった『UC』や『THE ORIGIN』と違って吉沢俊一を監督に配したり、金世俊(キム・セジュン)をキャラデザに配したりと、メインスタッフの多くが30歳代、とガンダムのスタッフとしては比較的若いことに注目したいです


吉沢監督は『Gのレコンギスタ』で御大・冨野由悠季と師弟関係を結んだ気鋭の若手で今作が初監督作
今作の、内容が詰め込まれたスピーディーな構成は冨野演出そのものを体現しており、他人のガンダムに口出ししない御大が珍しく吉沢監督を素直に褒めていたそうですw


キムさんをキャラデザに起用したのも、高齢化しつつあるガンダム関連アニメタを意図的に若返らせるためだそう
キャラの私服がやたらオシャレだったり、ゾルタンの印象的なツーブロックの髪型はまんまキムさんのアイデアだとか
新世代スタッフが伝統ある宇宙世紀ガンダムを手掛ける、という今作のモットーは実に有意義に感じます
伝統芸能の継承みたいな流れですね


ちなみに同じサンライズ制作の『シティハンター新宿プライベートアイズ』のスタッフは『UC』や『THE ORIGIN』のベテランで固められているようです


全篇で90分、という尺は映画としては決して長くは無いのですが、これでもかと詰め込まれた展開がとてもスピーディーに進んでいく様はそれだけでもとても気持ちが良いものです
さらに『UC』でオーケストラを用いたエピックな劇伴を手掛けた澤野弘之が、今作では打って変わってエレクトロを取り入れた重厚かつハイテンポな、ガンダムシリーズとは思えない挿入歌や劇伴を挟んでくる演出もキマっているのも今作の完成度を高めている一因でしょう


ナラティブガンダム出撃のテーマとして流れる「vigilaNTe」は男女ツインボーカルでありながら別々の歌詞が付いており、mpi氏歌唱の男声パートはヨナの心情を、Gemie氏歌唱の女声パートではミシェルの心情をそれぞれ歌っているので本編を観たあとに再注目していただくのも面白いです


あとお台場に立っている実物大ユニコーンで毎夜行われているライトアッププログラムに使われているテーマソング「cage」のアレンジ版がココぞ!という場面で流れたのも鳥肌モノです
思えば「cage」というタイトルからして、不死鳥を追いかけるという今作のテーマにぴったりだったのではないでしょうか
アレが流れるとお台場の人集りの中でも泣いちゃうんですわw


Narra-TALKで小形Pが最も拘ったポイントに挙げていたのはやはり音楽
『UC』、さらにはその後の『ハサウェイ』でも澤野氏が起用されることから本作は意図的に毛並みと変えてるとのこと
また、「cage」のレコーディングに立ち会った小形Pは「良い曲なので(等身大ユニコーン立像のテーマだけでなく)是非本編でも使いたい」と申し出て今作への起用に繋がったようです
「vigilaNTe」も「cage」も劇中で流れるタイミングは小形Pの拘りだそうです
グッジョブですね!


さて今作のフェネクスというモビルスーツ
よくわからん原理で飛んだり、約1年半も宇宙を彷徨い続けたり、とにかく物理の壁を叩き壊すMSなのですが、こういう何がなんだかわからないモノを追い続ける人々の悲喜交々を描く、というのは手塚治虫の『火の鳥』を思い出します
恐怖を通り越して、美しい
美しさを通り越して、気高い
気高さを通り越して、恐ろしい
ともかく追い詰められた人間ってのはこーゆーよくワカラナイものにすがりたくなる性分なのだな、と再認識するドラマでした


本編を観てこのフェネクスの中身を知ると【もしかしてコイツ、ガンダム史上最高の“ヒロイン”】なのでは?とすら思えてくるほど可愛く見えてくるのが不思議ですw


ところでリタ・ベルナル役を演じた松浦愛弓さんってどっかで聞いたような声…と思っていたら『うさぎドロップ』のりんちゃん役だったって…あの子役がこんなに立派になっていたとはオジサン感無量ですよ(;;)


そうそうオジサンといえば、イアゴ隊長とかダマスカスの艦長とか、オジサンキャラが格好良く描かれているのも宇宙世紀ファンのツボを突くのではないでしょうか?


あと竹内清人が手掛けたノベライズ版も読みました
小説家の福井晴敏が書いた脚本から、脚本家の竹内清人が小説を書く、というのも面白い話ですw
このノベライズ版では劇中では多く語られなかった部分がより掘り下げられています
特にヨナがイジメられていた理由やニュータイプ研究所を脱走できた理由や子供だったヨナ達がコロニー落としをシドニーの人々に知らせた方法…というのはこのノベライズ版のみで語られるショッキングな設定です;
この話を踏まえるとミシェルのヨナへの距離感がやたら近いことや側近にブリックが宛がわれた理由が読めてきます
竹内先生は過去に冨野監督が書いたガンダムのノベライズ版を意識して書いたそうです
より本作の理解を深めたい方には必読の一冊ですのでオススメします


そしてガンダムエースにて連載中の大森倖三先生のコミカライズ版ですが、こちらには福井夫人からのアイデアで、今作でも印象的な名脇役として機能しているブリックの過去にまつわるエピソードを、今後収録したいと冗談交じりに福井氏からは語られました


ラストシーンでミネバが意味深な言葉を残してますが今作を皮切りに今後の宇宙世紀ガンダムは年一ペースで長編映画を出していくそうで、とりあえず来年には『閃光のハサウェイ』が3部作形式で映画化するそう
その後は『UC』の続編も描かれる予定とのことで、個人的にはジオン共和国がなぜ衰退してしまうのか(ムーンクライシスのアレ、はちょっと納得いってないので)をハッキリさせて欲しいと感じてます

























…さて、ただいま1月の2週目時点でまだロングラン公開中ということで、実は既に5回も観に行ってます(笑)
正直言ってここまでハマるとは思ってませんでした;
ガンダム40年の歴史で一番好きになりそうです


5回中の3回は新宿ピカデリーの爆音映画祭で観賞してますのでその感想をば…
爆音映画祭は今は無き吉祥寺バウスシアターで始まった企画で映画用ではなく音楽ライブ用機材を用いて大音量で映画を上映するイベントです
現在は映画批評家の樋口泰人氏とboidというイベンター企業の手で全国各地を行脚するように運営されています
ライブ用巨大スピーカーが剥き出しでスクリーン下に鎮座し、配線やPA等も雑多に置かれる為に最前列は基本的に閉鎖されていて座れません


肝心の音感ですがやや音圧が高めかな、と思います
正直セリフ等が聴き取りにくくなる傾向にあり、初期の立川シネマシティの極上爆音上映に似てます
やはり機材の品質の差だと思います
低音に関しては極端に効いているわけではなく、この点は好みが分かれそうですが低音を効かせすぎると劇伴が別モノになってしまうので悪くないと思います
ちなみに立川シネマシティ、特に現bスタジオが知る限り一番低音が効いてます


一番音圧を感じるのは意外にも冒頭、コロニー落としの落着の瞬間でした
まさにこの世の終わり、といった破裂音を感じますw
次いでナラティブA装備の初撃、超長距離からのハイメガ砲が飛んでくるカット
それと計2回あるフェネクスのデストロイモードへの変型シークエンスのバスンッ!バスンッ!ってあの音がかなり勢いよく弾けてました


爆音映画祭は基本リバイバル上映にあてがわれるので、今回の様に新作で上映されたのは大変珍しいことなので貴重な体験だったと感じました
(この記事の後にNarra-TALKを含め計10回観ましたw今作は個人的にシリーズで一番好きなガンダムになったと思いますw)


先日のAnimeJapanでの展示で公表されて驚いたことがあったので追記します
80年代のサンライズ作品へのリスペクトを込めた作品にすべく、フェネクスの機動音には『レイズナー』のV-MAXの音が、Ⅱネオジオングの波動の音には『イデオン』のイデオンソードの音をあえて使っているそうですw
またcageからnarrativeへは、当初シームレスに繋がる予定だったそうですが、間に無音のパートを挟んだ方が良いということから尺を合わせる為にわざわざ幼少期のゾルタンとすれ違うカットを追加したそうです
音の演出に合わせて画を増やすって珍しいですね
制作期間も限られていた中で素晴らしい現場の連携だと思いました


11回目の劇場鑑賞をしたので少しだけ追記します
1週間限定で一部の劇場で公開された“パッケージマスター版”つまりブルーレイ用に多少修正が入ったバージョンの劇場公開です
結論から言うとカットが増えたり大幅に作画が修正されたりするわけではありません
一番大きい変化ですがコロニー(メーティス)の3DCGを作り直したそうです
残りは主に撮影のリテイクで画面の明るさ等、観え方に関する部分を直したそうです
音響のダビングやマスタリングも変わっているんじゃないでしょうか?、セリフ類が聴き取り易く感じました
作画の修正点ですが最後に素顔を見せるバナージの瞳にハイライトが入れられていたのは変更点なはずです

投稿 : 2024/12/28
♥ : 10

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

嘘を付くなんてあまりにも人間的じゃないか

宇宙世紀の歴史を様々な視点から再考する『ガンダムUC』シリーズ。
「ラプラスの箱」を巡る争乱後の地球圏を舞台に、
本編やこれまでの『ガンダム』シリーズとは異なる登場人物を軸に紡がれた本作もまた、
「ニュータイプ」を巡る論争に新たな論点を補強する意欲作でした。

超人的な能力故、都合の良い解釈と悪用に曝され続けて来た「ニュータイプ」
本作では兵器としての「ニュータイプ」だけではなく、
政治に有用な予言者として、肉体を超越した不老不死をもたらす者として、多様な野心家に見出されます。

ついでに、歴代のガンダムパイロットたちは
何故、死に別れたはずの女性たちと会話できるのか?という超設定への疑問も、
不老不死の観点から大真面目に解決w

こうして種々の野望に曝された「ニュータイプ」は、
宇宙に出て進化した人類は肉体と言葉を超越し、みな分かり合えるようになる。
と言う初期の「ニュータイプ」の理想から、どんどん引き離されて行きます。

「ニュータイプ」は邪な野望でその力を求める程、真実から遠ざかって行く……。
そのジレンマの最たる人工的な「ニュータイプ」製造の研究
及び“失敗作”というフェイクの数々。嘘に塗れた狂気の歴史。
その本丸たる悪名高き“ニタ研”の暗部にメスを入れるテーマの掘り下げも果敢。

そもそも超越者である「ニュータイプ」能力は「オールドタイプ」に観測可能なのか?
という視点から、認識もできない物から現世利益をもぎ取るために、
切っ先を振り回し、強化人間たちの肉体や人生を傷つけていく……。
狂乱の本質に迫る切れ味も良好です。

そんな中、ある女が真の「ニュータイプ」に抱いた、
死者と再会できる世界、もう嘘を付かなくていい世界という憧憬が悲壮です。
命も肉体も有限だから、人は執着し、嘘を重ねて行く。
ならば魂が解放された「ニュータイプ」の高みに至れば、
自分を押し殺して嘘を重ねなくて済むのだろうか?

野望、悲願、復讐……。
三機目のRX-0・フェネクス。黄金の“不死鳥狩り”に殺到する諸々の思念が、
未曾有の「サイコフィールド」出現という“特異点”へと登り詰めて行くその先に、
待っている君は、嘘を許してくれるのだろうか?それとも……。

真実は、是非劇場に滑り込んで澤野弘之氏の劇伴と共に展開される
迫力の戦闘シーンと共に目撃して欲しい。

私にとっては後年も思索の種として思い返すことも多くなりそうな有意義な『ガンダム』でした。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 15

フェイルン さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

ニュータイプの解釈

まずは視聴条件から。
原作の小説は読んでいません。よって、予習は前売り券に付いてきたマル秘レポートのみのみをさらっと見て、初日に観に行きました。
ほぼ、今までのガンダム作品は把握。ガンダムUCはもとより、初代ガンダム~逆襲のシャア~Vガンダム、ガイアギア、その他ガンダム作品など(以下略

UCから1年後の話で、消息不明となっていたRX-0 ユニコーンガンダム3号機「フェネクス」が、再びその姿を見せ始めた。……といったところから話が始まる。

キャラの作画は希に気になるところがありました。例えば、マーサ・ビスト・カーバインが移動されている場面、わざとかもしれませんが、UCとは別人かと思うくらいに違って見えました。まぁ、栄枯盛衰と言うのか、それだけ落ちぶれたという事を表現していると理解してます。

MSは、CGで綺麗に表現されていました。

キャラクターが各々個性が出ていて良いです。
本作のキーパーソンではありませんが、マーサ・ビスト・カーバインのみならず、UCからのキャラがいますので、UCが好きな人はニヤリとする場面もあり。

人により、UC以降はやり過ぎ感があると聞きますが、「そういう感じ方もあるのかぁ」くらいにしか思いませんでした。原作小説からはカットされている部分もあるようですが、未読なので特に分からず。映画を観た限りでは、テンポ良くまとまっていました。

ニュータイプの可能性といったテーマがあり、本作は過去のガンダム作品に対する今なりの1つの答えであり解釈なのでしょう。

『UC NexT 0100』の第2弾になる、閃光のハサウェイも楽しみです。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 3

55.8 12 スピンオフで戦争なアニメランキング12位
セイント・ビースト 聖獣降臨編(TVアニメ動画)

2003年春アニメ
★★★☆☆ 3.0 (20)
148人が棚に入れました
遥かいにしえ、天界には神と神に従う天使たちがいた。大神ゼウスは特に優れた能力を持ったユダ・ルカ・ゴウ・シン・レイ・ガイの六名の天使たちにそれぞれ六体の聖獣(鳳凰・麒麟・青龍・朱雀・玄武・白虎)の二つ名を与え、地上の動物たちを統べる者として彼らを「六聖獣」に任命した。しかし度重なる大神の傲慢で非情な命令に六聖獣は疑念を抱き始め、やがて彼らは天界に反乱を起こす事となった。激しい戦いの末ユダとルカは神に敗れて地獄界へ落とされ、ゴウ達四名の天使も大神の側に仕えし女神と天使ミカエルによって石に変えられ地上(人間界)へ封印されてしまう。
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