2022年度のサイボーグおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2022年度のサイボーグ成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月02日の時点で一番の2022年度のサイボーグおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

70.3 1 2022年度のサイボーグアニメランキング1位
攻殻機動隊 SAC_2045 シーズン2(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (60)
252人が棚に入れました
近未来SFの金字塔「攻殻機動隊」、神山健治 × 荒牧伸志による2045年の未来像 全身義体のサイボーグ・草薙素子率いる公安9課が、今再び電脳犯罪に立ち向かう 情報ネットワークとサイボーグ(義体)技術の発達により人々の意思が“電脳”に繋がれた近未来において電脳犯罪に立ち向かう全身義体のサイボーグ・草薙素子率いる攻性の組織、攻殻機動隊。 1989年に士郎正宗により発表された原作コミック『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』を起源とし、アニメーション、ハリウッド実写映画など様々な作品群が展開され、その先鋭的且つ圧倒的な世界観とビジュアル表現により、全世界のクリエイターに影響を与えてきた近未来SFの金字塔が新たな未来像を提示する。 『攻殻機動隊S.A.C.』シリーズの神山健治と、『APPLESEED』シリーズの荒牧伸志が共同監督としてタッグを組み、田中敦子、大塚明夫、山寺宏一ほか『攻殻機動隊S.A.C.』シリーズのオリジナルキャストが集結。迫力のサイバーパンクアクションと、草薙素子たちの全く新しい物語が描かれる。制作はProduction I.G × SOLA DIGITAL ARTS。

takato さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

攻殻にあるまじき緩さと日本のCG懐疑説。「プリン」と「面白」ってなんやねん!。

 まだ全部は見てないので一時的な評価ですが、相変わらず攻殻にあるまじき緩い言動と行動による間抜けが見え隠れする格好悪さが尾を引いている。攻殻といえば、特に神山監督自身がやっていたTVアニメ1期ではそういう緩さとは対極であるキッチリとした緊張感が満ち満ちていて、故に無駄のない緊密さな構成と渋い格好良さが他に類を見ないくらい達成されていたのに…。テーマやストーリー云々以前の話で、コレジャナイ感が強すぎて全然話に乗って盛り上がっていくことができないのである。


 正直、神山監督は攻殻以降は迷走が続いてしまってかつての輝きは失われてしまったような気がして仕方がない。例えるなら、かつて大ヒットしたを飛ばした漫画家が、その後あんまりヒットに恵まれなくて結局むかしのヒット作の時間の空いた続編を描いてみた感というか。もうこの人の中には彼等はいなくなっちゃったんだなぁ…という寂しさ。作った当人であっても、残念ながらその作品のツボや要点をがっちり掴んでいるとは限らない問題。

 

 そして、本筋とは異なるが、そもそもCGってどうよ?という個人的にずっと感じている問題を改めて感じてしまった。CGでリアルめなキャラや世界を作る作品ってどうしてもゲームのような絵面にならざるをえない。特に戦闘シーンは本当にfpsに近似し過ぎてしまう。その戦闘シーンがやたら多いのも…。そもそも攻殻はアクションメインじゃない。


 現代においてCGが全面展開されているジャンルはなんといっても現代であろう。ゲームが悪いとは言わないが、ゲームのムービーがずっと流れてもストーリーやキャラの魅力でグッとくることはあるかもだけど、それ自体が持っている独自の表現の力で痺れることは、少なくても現時点ではそうないように思える。


 実写やアニメーションがずっと築いてきた表現としての力はやはりずば抜けたところがあって、どちらにも属しているようで属してない、便利に使われてるけど、それ自体の表現としての力は未だにCGはその2つには遠く及ばないように私には思えてならない。


 そもそも「リアルさ」の追求は、果たして現実に似ているけど微妙に違う何かを創造することなのか?という根本的な疑問を感じる。正直未だに普通には撮れないものを表現する方法としては、昔ながらのブツを作ってた特撮やアニメーションの持っている迫真の力には遠く及ばないのではないだろうか?。


 アメリカのですら少々そう感じるのに、況してや日本のやつにおいてはおやである。どう考えたって技術も人材も資金もない日本でCGをやるには、CGならではで他とは違う魅力を表現するための戦略なくしては無理であろう。それを達成してるのは、私としては「宝石の国」と「プリキュアオールスターズメモリーズ」くらいしかない。


 全編見たとしてもたぶんこの評価は変わらないと思いますが、いちを見終わってから中心的な部分にも突っ込んで書いてみようと思います。それにしても、シマムラタカシのデザインがペルソナ3のキタローみたな中2感だな。


 (最後まで見終わって)


 やはり感想は変わらず…。2期の時点で難民だの革命だのと手を広げ過ぎた感があったのに、今回は更に手を広げちゃってスカスカになっちゃったような。テーマ的には上手く描きうる余地はあったかもしれないが、2クールかけた割には…。


 1期が傑作だったのは、未来を舞台にしながら実は「グリコ森永事件」や「薬害エイズ事件」なんかを下敷きにした現実と地続きな作品だったのが素晴らしかった。しかも、それでいて単に疑獄事件ってだけじゃなく、スタンドアローンコンプレックスという掘り甲斐のあるテーマも、エモーショナルなドラマも両立させられていた。刑事ドラマがモデルだった1期に比べちゃうと、今回はなんちゃってSFなハリウッドアクション映画という感じなような。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 9
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

思考の祝祭

神山健治&荒牧伸志監督、
士郎正宗原作の傑作サイバーパンク。

戦争が最も効率的な経済行為であると、
世界は持続可能な戦争へと突入した。
理想とする社会と拡大する貧富の差に、
{netabare}全世界同時デフォルトの発生、
その裏で生み出され、暗躍するもの、
新たな可能性、ポストヒューマンが誕生する。{/netabare}

圧倒的な面白さでしょう。
背景・美術に関しては現実に近い。

とある事件を探索中に失踪した、
トグサを追い公安9課は東京へと向かう。

廃墟東京でNと名乗る思想的群衆、
{netabare}彼らはビッグブラザーを信奉し、
望むものは、摩擦のない世界である。
私たちより少しだけ早く絶望した人たち。
秘密裏に介入する米帝特殊部隊、公安9課、
過去に例のない内戦を抱え込み、
三つ巴の戦いは、こうして激化していく。{/netabare}

人とそれ以外を隔てるもの、
意識、記憶ですら曖昧な境界線の上で、
見据える未来へと自らを信じ正義を為す。

最終話は議題に上がるでしょう。
{netabare}少佐はプラグを引き抜いたのだろうか!?
私は引き抜いていないと考えている。{/netabare}

ぜひ視聴をお薦めします。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 22

CPPok24298 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

3Dを受けつけるかどうか

脚本は本格的で秀逸ではないか。大人が見ても十分楽しめると思う。
ただ3D作画を受けつけない方にとっては、物語もいまいちに見えるのか。あるいは解釈が少し難しいのか。
私としては本作の3D作画はアクセプタブルだった。たしかに味気ないように感じるところもあったが、戦闘シーンなどは2D以上の迫力だと感じた。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 1

60.8 2 2022年度のサイボーグアニメランキング2位
ドールズフロントライン(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★★☆ 3.1 (95)
249人が棚に入れました
2045年、コーラップス液によって世界中が汚染された地球。 人類は最も原始的な欲求である住居や食料を巡って、全世界を巻き込んだ第三次世界大戦が勃発。 終戦後の世界は、もはや荒廃しきっていた。 文明が滅びる寸前まで追い込まれる一方で、戦争とそれに伴う労働力の不足は機械技術の進歩を促し、その結果人間を模した“人形”が創り出された。 人間への各種サービス提供を目的にしたその見た目は人間の少女と何も変わらないが、 人間を遙かに超越した能力を持つ機械生命体。それが“人形”である。 そして技術が更に発展するにつれ、人形にマッチする銃を持たせた「戦術人形」があらゆる軍事組織で採用された。 そうした中、軍需企業「鉄血工造」のAIが突如人類へ反旗を翻し、 それを調査・阻止しようとする民間軍事会社「グリフィン」の戦術人形たちとの戦いが幕を開ける。 「グリフィン」に所属する最高級の戦術人形で構成された「AR小隊」のメンバーは、人間の指揮官とともに各地の秩序を取り戻し、人類の安全を守ると同時に、その戦争の背後に潜む巨大な謎を解き明かしていくこととなる。 戦術人形たちが紡ぐ、壮絶な戦いの末に待っているものとは、いったい……。
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

茶番感

銃の擬人化?というより銃の名前が付けられた人形?が戦う話。

{netabare}
ソシャゲにしてはメインとして扱うキャラがほぼAR小隊だけに絞られていてキャラが覚えられないということはなかったが、話が絶望的に面白くなかった。

まあまず設定からして微妙。戦術人形って人間の代行として戦場で戦ってもらうために作られてる物のはずなのに、感情を持ち合わせてるのがそもそも意味わからない。まだそこは、臨機応変な対応のためだとも思えるけど、人形が人と同じように大切に扱われてるのは意味がわからないし、この時点で大体のストーリーが茶番にしか見えなかった。
それこそ戦術人形を86みたいな扱いにすればまだ良かったのかもしれないけどね。
そもそも兵器として作られたという設定ならなんで人型なんだよって。
作られたという設定のせいで常に違和感が。

それと敵のデザインの酷さ。あの水着みたいな服を着た人形の複製体が全員銃を持った手を前に出して迫ってくるのがシュールすぎてギャグにしかなってない。

ストーリーに関して言えば基本話はあまり進まず、ずっと戦ってたイメージがあったけど、その戦闘が全く面白くない。作戦とかもあまりないしあったとしてもご都合だったりで。説明台詞が多すぎるのもなんかな。
AR15は結局最後の方何がしたかったのか。操られてたフリをしてたってことなのか?
あと、HK416さんも何がしたかったんですかね

OPは映像含めかなりかっこよかった。

↓一話毎メモ
{netabare}
1話 ☆2
アズレンと同じく敵は鉄血なのね。もうすでにつまらない。
作画怪しくねw 死ぬほどつまらんなこれ。

2話 ☆2
絵面がギャグアニメなんだよな。
複製体、シリアスな笑いを誘いに来てるだろ。
86にいそう。下に降りるなや。
突っ込んだらいけないところだろうけど、わざわざ人型にして知性を持たせる意味ないよね。戦争ごっこでしかない。
感情移入して大胆な作戦ためらっちゃうならほんと人型にするメリットないじゃんw
最後86感あるなw
てか鉄血が裏切った設定も含めて、レギオンを人型にした86だなこれw
86の劣化版。

3話 ☆0
兵器の美少女化をそういうものだと割り切れないから終始違和感がある。
座標分からない設定にした方が指揮官の活躍感があったのでは。
いや銃使えや。仲間って言ってもただの兵器じゃん。
こういう仲間意識が出来てしまってる時点で...。

4話 ☆2
見捨てちゃえ。絵面がギャグアニメw
大体この敵のわけわからん服装のせい。
場所がコロコロ切り替わりすぎててわけわからん。
早くいかないって言ってももうこんなに時間たってるなら言っても無駄だろ

5話 ☆5
クソアニメの時間。ほんと設定が酷いw
普通の人のように扱うなら戦術人形を使うメリットw
イキリしかいねえ。
けど今回はちゃんと戦術があってそれなりに面白かった。

6話 ☆1
HK-416好き 話全く分からん。
いやなんで撃たないし これ仲間割れ? マジでよくわからん。

7話 ☆2
相変わらず敵の見た目がギャグ これ今どういう状況
今回の相手、ダサすぎる 相手簡単に倒されてるって言うw
結局敵がご都合な指示をしたから成功した作戦。フラグ立てていく

8話 ☆2
日本語英語。BGMがどこかで聞いたことある気がするけどかっこいい。
いつのアニメのノリだよw 嫌いじゃない。
司令塔責められてるってw やっぱり86じゃないか...。
ギャグアニメ 警戒してないならなんであんなに警護いるんだよw
こいつら銃は持ってるのに爆弾的なのはないのな。
普通銃を使う人形作るなら爆破機能とかあってもいいだろうにw

9話 ☆1
現実主義勇者 ほんと意味のない兵器だよな。
感情持たせて不利益を被るなら本末転倒だろ。
不快なキャラしかいねえ。
使い捨てする奴を悪のように書くのはやめろ。正論じゃねーか。

10話 ☆3
クソアニメの時間。拘束じゃなくて壊せや。
M4A1頭悪いだろ。命令を遵守するようにプログラム組んどけよ。
銃の名前を付けた理由は良かったな。は? 

11話 ☆1
単身は無理だろ。何やってんだ?
てかAR15はどこで何してるんですかね。AR15何がしたいんだよ。
なんで友達の概念あるんだよ。不必要だろ。
結局指揮官は有能なのか無能なのか。

12話 ☆1
茶番アニメ。何がどうなってるんだよ。
AR15何がしたかったの?w この指揮官たち誰だよ。
効果音w 撤退か継続結局どっちなんだよw
正論じゃん、戦術人形なら自爆してなんぼだろw
結局操られてた振りしてたってこと?w 爆破オチなんてさいてー!
相手さんなんでボタン押されるのをじっとしてまってるねんw

曲評価(好み)
OP「BAD CANDY」☆9
ED「HORIZON」☆5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 3

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

銃を擬人化した中国発のスマホゲームのアニメ化

この作品の原作ゲームは未プレイですが、どるふろ -癒し篇-全2期と、どるふろ -狂乱篇-は視聴済です。
「どるふろ」は、基本的に原作ゲームプレイ組に対するご褒美的立ち位置の作品なので、原作ゲーム未プレイの私には理解の難しい作品となりましたが、この本編を視聴した後にもう一度見直すと、より愛着が湧くんだろうなぁ…って思います。


銃器を擬人化した戦術人形たちと共に戦う、
育成&戦略シミュレーションゲーム『ドールズフロントライン』。

中国大陸、台湾、韓国、英語圏、そして日本と
世界中でローカライズ版が配信中の人気スマホ向けゲームが、
待望のアニメ化決定!

技術が発展した未来の世界を舞台に、戦術人形たちが紡ぐ壮絶な戦いが、いま開戦する。

原作は、日本でのリリースが決まって以降、
瞬く間に事前登録者数が70万人を突破するほどの大きな期待を集め、
ローンチ後は「Google Play ベスト オブ 2018」ユーザー投票部門にノミネート、
全世界では1800万以上ダウンロードされるなど、
2018年から今日まで人気が絶えない、大ヒットタイトル。

作り込まれた世界観をアニメ化するのは、
旭プロダクション制作のもと、
監督・上田繁
シリーズ構成・倉田英之
キャラクターデザイン・山田正樹
など、日本の実力派クリエイター!

ここは、硝煙と感情渦まく──少女たちの前線


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

確かどるふろ -癒し篇2-を視聴していた時には、既に本作の制作が決まっていて、公式サイトには、オープニングアニメの一部が視聴できたと記憶しています。
その時の印象は「とにかく格好良い…!」の一言でした。

だから放送が始まり、オープニングアニメを目にした瞬間、当時の思いがぶわっと溢れかえった感じがしました。
一切の妥協を許さないオープニングアニメ…
凝っているし、作り込みも丁寧ですし、楽曲とアニメとが見事に融合していました。
このオープニングアニメだけでも、何かの賞が取れてしまうのではないかと思えるほど秀逸な出来映えだったと思います。

一方、本編はと言うと、作画は綺麗だしアニメーションとしての動きも申し分無し…
ですが、物語そのものが今一つ頭に入って来ないんですよね^^;

そもそも戦っている理由から分からなかった様な…
ゲーム的にはバンバン敵を倒してレベルアップ…するかは分かりませんが、つぎ込んだリソースに見合ったリターンがあれば、きっと満足できるゲームなんだと思います。

ですが、アニメとして物語を描こうとすると、ゲームでは見えなかった部分を個別に設定するなど、きめ細やかな配慮が必要なんだと思います。
この作品にその配慮があったかは、結局最後まで分かりませんでした。

展開的にも疑問点は残ります…
特に最終話の顛末はあれで良かったのでしょうか。
AR小隊って、他の自動人形と一線を画した稀有で特別な存在だったんじゃありませんでしたっけ…?
それともこの展開は、既に原作に織り込み済なのでしょうか。
じゃなければ、一部の熱狂的なファンが暴走するかもしれないんですけど…
と懸念しております。

それと、当然なのかもしれませんが、wikiをチラ見すると声優さんと配役の一覧表が記載されています。
メッチャ大勢の声優さんが起用されているんですけどっ!
あいみん、ぴちゃん、天ちゃん、ちかぺ、石川由依さん、石見さんに市ノ瀬さん…
まぁ、錚々たるメンバーが勢揃いしていると言った感じです。

加えてコラボキャラまで存在するみたいです…
ヘリエッタって、「GUNSLINGER GIRL」じゃありませんか!
おぉ…と思っていたら、まさかの邪神ちゃんコラボ…!?
「GUNSLINGER GIRL」は銃こそ出てくるのでイメージは湧きますが、邪神ちゃんって…まさか武器はドロップキックとかじゃありませんよね!
ゆりねはどんな武器も変幻自在に操れそうですが、メデューサやぺこらに至っては、戦うイメージすら湧かないんですけど…

これで分かったのは、やっぱりゲームって儲かるってことでしょうか…!?
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、yukaDD(;´∀`)さんによる「BAD CANDY」
エンディングテーマは、TEAM SHACHIさんによる「HORIZON」
言うまでもなくオープニングに軍配です。

1クール全12話の物語でした。
作画が綺麗だったので見易かったこと、声優さんの演技が抜群だったことは言えると思います。
物語の方は今一つ理解できない部分はありましたが、少なくても原作のイメージを壊していないことを祈るばかりです。
ですが、総じて楽しませて貰ったと思える作品でした。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 8
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

話は面白いけど見せ方が悪い

【まとめ】
美少女達が露出度の高いコスプレして緊迫感のある荒廃した戦場で銃撃戦するふりをして長々とおしゃべりするアニメ。

キャラデザが良いし、話は面白かったけど、アニメ化のデキが悪くて見せ方が悪いと思いました。
キャラの見た目と戦場の緊迫感が合ってない。
薄暗い廃墟で命がけの闘いしてるのに敵も味方も汚れも傷もない綺麗な服と肌をキープしていて戦場の重みがない。

特にダメなのが、キャラクターがいつも淡々としているように見えて、感情が伝わってこないこと。
内面では感情の動きがあるんだと思うけど、表現が淡泊なので淡々としているように見えるんです。
それがキャラクターやシナリオの魅力を半減させていてもったいない。

見た目だけアニメよりはずっとマシですが、見た目も大事です。

状況説明も大事だけど、魅力的に見せることをもっと重視したほうがいいと思いました。

【音楽、声優】
OPEDアニメが凄く良いデキでカッコいい。でもBGMが薄味で盛り上がるべきところで盛り上がらない。
声優も豪華です。

【シナリオ】
まだまだ話が続くような終わり方で、シナリオは良かったけどこんな終わり方でいいんでしょうか?
続きは気になるけど、続編制作されるんですかねコレ?

話がわかりづらいのと、キャラクターが淡々と状況説明することが多くて、このへんちゃんとしていれば面白い作品になりそうなのに、なんかもったいない。

{netabare}
最終話でAR-15が自己犠牲に走るのはいいけど、なんでそんな場面ですらみんな淡々としてるの?
このアニメの定番になってるけど、常に状況説明みたいなテンションで話すのやめてほしい。
タイトル通り、感情もたないドールってことなの?

もっと感情を爆発させてもいいんじゃないかな?
せっかくの見せ場なのにイマイチ盛り上がらなくて、残念な演出が足を引っ張っているように思います。
{/netabare}

【キャラクター】
せっかくデザインがいいのに、無表情で淡々としゃべる時間が長すぎてタイトル通り人形っぽい。
感情の起伏があまりないので愛着がわかない。

AR15の掘り下げは良かったので、シナリオはちゃんとキャラの魅力を引き出せていたと思うんです。
ただ何度も言いますが演出が残念なので台無し。

【不安定で安っぽい作画】
アニメーションの出来が安定してないのが残念。
すごく絵が綺麗な時もあるんですが、酷い時は生気が抜けたようなのっぺりした絵で表情や仕草の変化がなくてとても不気味なときがある。
でも絵がいい時はキャラクターの魅力がちゃんと伝わってきて良い感じ。
背景作画は無機質で味がない。動きがないので戦闘シーンが全く面白くない。

重めの雰囲気を出しているのはいいと思いましたが、色使いが悪いのと動きが少ないのとBGMが盛り上がらないのが致命的で安っぽくみえるためただ暗いだけになっています。

【変なところ】
銃撃の軌道が適当すぎる。
例えば建物の中で床から5m以上あるところを平行に銃弾が飛んでるのおかしいでしょう
どこから誰を狙って撃ってるの? 
空飛ぶ天使か天井を這う忍者でも見えてるの?
敵の攻撃が当てる気がないどころか、ただ機械的に見当違いなところを銃弾のぶれもなく正確な射撃で撃ち続けているだけなのが本当に酷い。
こんなぶれない精密射撃ができるなら、一発くらい当てれるでしょうに。
背景に光の線を適当にたくさん引いてるだけの雑な仕事。

銃撃中に目立つ場所で長々話しているのもおかしいと思う。
話している間ずっと銃の音してるけど、銃の音で声消されて会話成立しないんじゃ?

ロボも人間も美少女ばっかりで戦闘にふさわしくない格好で戦っているのはすごく変
リアルな戦場の厳しさを出しているのにまるでコスプレみたいな薄着だからシリアスなのにギャグに見える。
防具なんてつけなくても十分なのかな?って思ったらそうでもないみたいだった。
こんな高性能なAI搭載しているのになんで防具つけずにコスプレさせてるの?女だらけの戦場で一体誰に見せつけてるの?
出撃する戦場を間違えたのかな?
昌城官邸かホワイトハウスにでも行ったほうがいい。

美少女が無防備な恰好で戦うアニメはだいたいが魔法障壁とかあるから気にならないけどこれはただの銃撃戦だから気になってしまうんですよね。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 13
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