Witch さんの感想・評価
4.8
【最終】ちゃんと「『僕ヤバ』という作品を観てる」という満足感がある
【レビューNo.65】((最終レビュー)初回登録:2023/6/18)
コミック原作で2023年作品。全12話。
何かでこの漫画が面白いって紹介されてて、原作買うか一時期悩んだんだよな。
(結局この時は「青年少女よ、春を貪れ。」を買っちゃたw)
そうこうしているうちにアニメ化されたので、これはラッキーと(^^♪
(まあ「青年少女」はアニメ化の可能性がかなり低いですしね)
(ストーリー)
市川京太郎は厨二病を患う中学2年生で、日々殺人の妄想を繰り広げていた。彼は自分と
対照的な同級生・山田杏奈から見下されていると思い込んでおり、特に彼女を殺したい
と思っていた。
そんなある日、市川が図書館にいると、山田が入ってきて突然お菓子を貪り始めたのだ。
「完璧な美少女」と思っていた山田のそのギャップを見て、市川は・・・
(評 価)
第1,2話:「からかい上手の高木さん」を等身大の中学2年生で描いたようなラブコメ?!
{netabare}・冒頭は厨二病全開・市川のヤバめなモノローグで始まりますが、2話観た時点では上
述の印象ですね。「高木さん」ってある意味この年頃の「ピュアな部分を純粋培養」
して作った感があり、そういう純粋な部分でキュンキュンしつつも、中学生の恋愛
モノとしては、「少々幼すぎるのでは?」という違和感があったんですよね。
(西方の度が過ぎる恋への無自覚さやからかいの幼稚っぽさetc)
・その点この作品は、(厨二病患っているからではなく)しっかり中学2年生を描いて
いるのかなって感じました。{netabare}例えば発育のいい女子の胸を目の前にした市川ですが、
・高木さんではそもそもそういうシーンが皆無
・通常のギャグアニメでは、ラッキースケベ扱いの演出
→ 本作ではいけないと思いつつも、興味には抗えない的な微妙な少年の心を上手く
描いているなっと。
他の男子のエロトークもあるが、その描写もある意味「年相応の健全な男子」ら
しさがあって、個人的には「高木さん」より好感が持てるかな。
・またここまでは、まだ明確に「恋心」を自覚していない市川ですが、
「殺したい対象」→ 「つい山田の言動が気になってしまう」→ 「陰で山田をフォ
ローする行動をしてしまう」→ 山田の無自覚の行動に「(2話タイトル)僕は死んだ」
って感じで、心の移ろい加減が「中学2年らしく丁度いい」という印象ですね。{/netabare}
・市川と山田のキャラがしっかり立っている
(市 川)
{netabare}・市川は下手するとイジメの対象となりかねないキャラですが、クラスではモブ的立ち
位置を確立しているらしく、それなりにクラスメートともコミュニケーションも取れ
るようで、妄想以外は思ったより普通の子って感じですね。
・でも妄想力はたくましく結構重度な厨二病。物語の多くはこういう「厨二病的なモノ
ローグ」だったり「心の中の突っ込み」であったりするのですが、これが絶妙に面白
い。声優・堀江瞬さんの好演が光る感じですね。
・それに厨二病といいつつも、基本「ヘタレ」なので、現実ではかなり日和る描写がリ
アリティがあり、むしろかわいさすら覚えてしまうレベルですね。
・また彼を含め、基本不快なキャラがいないこともこの作品よさですかね。
→ 文化際で山田たちをナンパしてくる先輩が登場するが、その先輩は市川のピンチ
に真っ先に動いてくれた人だったり、それを素直に認めることのできる市川のよ
さだったりの描写が上手い。
→ 市川自身も山田や空気を読んで他人を庇う行動を見せたりと、その辺りのさじ加
減が非常に上手く、キモい妄想癖はあるが、あまり不快なキャラと認識しないで
済む作品になっているのかなっと。{/netabare}
(山 田)
{netabare}・山田は美人でスタイルもよくこの年でモデルとして活動もしてる、そして市川のよう
な男子にも分け隔てなく接してくれる、一見完璧なヒロインです。
でも、天然でマイペース、そして間の抜けた言動も多く、作品では結構ポンコツ扱い
されている面もあります。
つーか作中では、やたらお菓子ばっか食ってる印象なんだよなw
・この山田をフォローしてる、しっかり者の親友小林(市川曰く「彼氏さん」)との掛
け合いが面白く、上手く互いの良さを引き出しているなという印象ですね。
・今のところ市川に対し、無自覚に「近すぎる距離感」を取ることが多く、それに対す
る市川の反応を愛でるというのが、作品の基本フォーマットになっています。{/netabare}
他のレビュアーさんも触れていますが、
・制作会社:シンエイ動画
・監督:赤城博昭
ということで、どうも「高木さん」のゴールデンコンビらしいです。なので(原作のこと
もあるが)「高木さん」っぽい作品というところも、なるほどって感じですね。
上述の通り、個人的には「高木さん」の年不相応の「ファンタジー感」がちょっとと思っ
ていたので、今のところ本作の方が私好みかなっという感じですね。
ただ懸念材料が2つ
{netabare}・これから明確に恋を自覚したら、市川はどうなっていくのか?
・彼の成長とともに、厨二病は卒業していくのか?
→ そうなると彼の個性やこの作品のウリがなくならないか?
まあそうなったとしてもしっかり「等身大のラブコメ」を描いて、「高木さん」との
差別化は図ってもらいたいところ。
(所詮「出オチで終わった『高木さん』の劣化版」だったとならないように)
・スタートが中2の2学期なのか?早くも文化祭が終わったのだが。
(1学期に文化祭を実施する学校ってだけなのかもしれないが))
・いやいや2話で文化祭が終わる学園ラブコメって前例ないやろ?!
→ 中3に進級させ、進路の問題とかなにか狙いがあるのか?{/netabare}
この辺は継続視聴で、どうエピソードを進めていくのか今後に注目!{/netabare}
・第3話:巧みな市川の心理描写→転換期となるのか
{netabare}・冒頭は厨二病らしく、異世界モノ小説の構想を練る市川。キャラデザも考えるのです
が、ヒロインのイメージはどう見ても・・・
しかしこれがまさかの伏線で、詳しくは本編を観てほしいのですが、これは構成が本
当に秀逸だった!! {netabare}→ 市川がついに山田に対する恋心を自覚します!{/netabare}
・そして終わり間際の、市川こその気づき
「山田は僕らより少し大人なんだ」
この原作者、こういう中学2年らしい心理描写がホント上手いな。
・「高木さん」の男子キャラは会話がガキっぽかったので、それへの当てつけではない
だろうが、こっちの男子は逆に口を開けば「エロトーク」しかしていないんだよなw
市川曰く「覚えたての言葉をいいたくなるアレか!!」w
この辺りは今後の課題かな。
・今日の市川の名言
{netabare}「いつの間にか頭の中の虫が下半身に移動している」www{/netabare}
俗に「3話切り」なんて言われますが、このタイミングで早くも市川の心を動かしてき
たのは評価。それで来週以降市川に何らかの変化がみられるのかが注目ですね。
あとラストで山田の心中を察し、市川が隠れた気遣いを見せるのですが、これを山田ら
しいオチで回収するというw
こういうところをセットで(緩急をつけながら)この作品らしい色を出してる点は本当
に見事。全体を通し「『僕ヤバ』という作品を観てる」という満足感がありますね。{/netabare}
・第4話:これが「僕ヤバ」流ラブコメ展開?!
{netabare}・前回山田への恋心を自覚した市川ですが、「これは恋愛の好きじゃない!」と屁理屈
をつけては、否定しようとしています。テンプレ展開ではありますが、この辺の描写
がホント中学2年らしく相応に見えるのは、やっぱり上手いなと感心させられます。
・山田はあいかわらず市川との無自覚(?)な距離感で市川をドギマギさせています。
しかし山田も「実は市川を意識してるのか?!」とも見える描写もあり、ちょっと先
が気になる展開になってきましたね。
・やってることは純情ラブコメっぽい感じで、「『高木さん』に寄せてきた?!」とも
感じるところもあったのですが、そこは市川と山田のキャラを本当に上手く活用し、
「『僕ヤバ』流ラブコメ」できちんと差別化できている点は評価。
・あと山田の友達周りの話を入れたり、市川姉を登場させたりと自然な感じで物語に幅
を出してきてる構成もよかったかな。
(市川姉もちょうどいいかわいさで、弟思いのキャラっぽいのは〇)
ただ当初の懸念通り市川の「毒」が薄まってきたような・・・。まあ薄まるなら薄まる
で、市川の成長と上手くリンクしていけば、それもアリかと個人的には思っている部分
ではありますが。
その辺りも含め、来週以降の展開に注目。{/netabare}
・第5-6話:普通のラブコメっぽくなってきたが、中身はしっかり「僕ヤバ」なのはさすが
{netabare}・>普通のラブコメ展開になり、市川の「毒」が薄まってきたような
前回そう書いたのだが、どうもそれが本流のようですね。市川が明確に「恋心」を自
覚した以上、そう展開していくのが必然ともいえるでしょう。
むしろ市川の世界観が変わったことを上手く視聴者に印象付けている感があり、原作
者や制作スタッフの技量を評価したいところですね。
・それでいて、キャラの特徴を生かした「僕ヤバ」らしい小ネタギャグがテンポよく入
っくるなど、きちんと作品の色が出ていて、やはり原作者の上手さが際立ってますね。
(例えば、市川が山田から借りた漫画を仰向けで読んでいると、お菓子の欠片が落ち
てくるとかw
それに6話終盤の図書館でのシーンは「恋心×コメディ×2人のキャラ描写」を同時
に成立させるという、やっぱこの原作者天才だわw)
・山田も市川を意識してるのかなっという描写が多くなってきて、ちゃんと2人の恋の
行方が気になる流れになってきているのもさすが。
高木さんはこの辺り老獪さ(?)があり、普段は西方にそういうそぶりを見せることな
く接しながらも、不意を突いた西方の無自覚攻撃がクリティカルヒットしてキュンと
なるところで、中学生らしい純情を見せてくれましたが、山田はその辺り不器用そう
なので上手く両作品の差別化が図れているように感じましたね。
(山田ギャグでうやむやにして、視聴者に(いい意味で)モヤモヤさせるみたいな)
・男子は「エロトーク」のリーダー格が足立ですが、6話で山田への片思いを市川に打ち
明けるなど「神崎×原」を含め、サブキャラにもいろいろ動きがでてきましたね。
とはいえ、足立の話の8割はやっぱり「エロトーク」だったというwww
しかしそれをきちんと「市川の恋心」に繋げていく流れは、やはりこの原作者技量が
高いなと感心させられますね。
なんだかんだいいつつも、しっかり「僕ヤバ」という作品を観てるという満足感は継続
しており、改めて原作者の技量の高さを感じる作品だなっと個人的には評価。
ちょうど折り返し地点で、後半どういう形で2人の関係性を描いていくのか楽しみですね。
あと個人的には定番ながらも、職業見学の「秋田書店」見学で関根の
「私、漫画には詳しいよ。好きな漫画は、『ワンピ』『ハンタ』『進撃』」
→ 全部別出版社の作品じゃねーかwww
は意外とツボったw{/netabare}
・第7-8話:他のレビュアーさん「市川は少女漫画の主人公」→ なるほど!!
{netabare}・順調にラブコメ展開進行中
市川は主人公なのでモノローグがありますが、山田はそうじゃない分そういう描写で
心情を表現していくのですが、市川に対する恋心の描写を細かく積み増さねながら、
8話後半で一気に爆発させた神回となりましたね。でもそれは直接市川に伝わらず、
→ タイトル「僕は夢を見た」
で、今後に繋いでいくという・・・やっぱり上手いな。
・細かい描写もさすが
>市川に対する恋心の描写を細かく積み増さねながら
これも非凡なんだよな。直接的な2人のやりとりだけでなく、友達の何気ない会話から
「それ言っちゃダメ!」本人だけがあたふたするような絶妙なラインとか。
それに「いちごババロア」に代表されるように、その中二加減さが本当に絶妙。
「原作者は中二恋愛の教祖様なのか?!」と思える程に、程よいラインを突いてくるの
は脱帽モノですね。
・「市川は少女漫画の主人公」はなるほど
・他のレビュアーさんの「市川は少女漫画の主人公」という意見が散見されたのですが、
言われてみれば、なるほどですね。
前にも書きましたが、市川って結構山田のことをしっかり見ているんですよね。
そして山田の心情をおもんばかり、彼なりに実際に行動に移すことができるという。
それを山田ギャグで台無しにされるというパターンもあり、決してスマートに決まる
わけではないですが、たしかに「山田の王子様」という表現は言い得て妙だなっと。
(そして陰ながらさりげなくという点がポイント高い)
・「言い得て妙」といえば、とまと子さんの
「山田が市川を見つけた物語」
「市川→山田」は分かるのですが、「山田→市川」って考えたときあまりピンと来な
かったのですが、なるほどそういう見方があったのかと!!
原作のよさもさることながら、作画やカメラワーク等さすが「高木さん」で培った制作陣
って、「高木さん」から明らかに進化してるだろコレ?!
特にここ一番の見せ場では期待を裏切らない仕事ぶりで、中二の恋愛を描いていても全然
安っぽさを感じずに目を奪われてしまうという・・・
最後に7話での市川名言
{netabare}「本当に何も変わらないんだな。好きだと分かったところで。」
「再来年の春、僕は山田と一緒にいられるのだろうか・・・」
(山田出演の映画公開時期を聞いて){/netabare}{/netabare}
・第9話:1話内での「起承転結」が気持ちいい優れた構成だった
{netabare}・市川とLINE交換したいが、上手くできない山田から始まり
・彼氏さんがナンパイに誘われる。
→ 山田を釣るために利用されている。
・それを踏まえて市川も
→ 自分もナンパイからのガード役として、山田に利用されているのでは?
→ 山田に冷たくしてしまう。
・その態度に泣き出してしまう山田。
→ 山田はそんな奴じゃない。
→ 嫌いになる理由が欲しかった。
欲しくてたまらなくても、どうせ手に入らないから。
一緒にいてどんどん好きになるのが怖いから。
・和解して、一緒に帰る。その帰り道に山田に借りていた少女漫画を返す。
→ 山田:続きを明日持ってくると約束
・少女漫画を忘れてきた山田。でも明日から冬休み。
・連絡を取って続きを渡したいから「LINE教えて」。
要約すると、市川と山田がLINE交換するだけのエピソードですが、そこまで
の展開が凄く練られておりホント素晴らしい。
しかも、待ち合わせの約束をした明日はクリスマスイヴとか・・・
初見では「少女漫画を忘れたのは、いつもの山田ギャグ」と流してましたが、
レビュー書くために見返したら →これ確信犯じゃないか?!
それに山田が泣くシーンで使っていたティッシュは、3話で市川が山田のため
に用意したものでした。あの時は「山田ギャグで気遣い台無しやん!」って
感じでしたが、まさか市川の仕業と気づき大事に持っていたのか?!
そうなると、山田はなかななか侮れませんな。
最後にナンパイに利用されそうになった彼氏さんですが、この巧妙な
ストーリー展開のために、原作者にも利用されていたのか?!
そんな彼氏さんにも幸あれ(^-^)/{/netabare}
・第10-11話:安定のラブコメ展開。ゆっくりと――でも着実な歩み。
{netabare}(10話)
・山田に仕組まれた(?)クリスマスデートでしたが
・陽キャと陰キャの壁を改めて感じ、気が重くなるも
・自分の事ばかり考えていて、山田に気を使わせていたのかもと反省し、
そのことを言葉にして「僕」のことを少し語り
・(2人で観る)イルミネーションがこんなに綺麗だなんて初めて知り
・帰りの満員電車で繋いだ手を離すタイミングが分からず、そのまま
「僕らはゆっくり歩いた」の見事なエピソードタイトル回収。
(11話)
・市川は秋田帰省も右腕を骨折したため、トンボ帰り。
・借りてたマフラーと漫画を返すため待ち合わせするも、待ちきれないよう
で、市川の家の近くまで来ていた山田がかわいいです。
・マフラーは実は市川にあげようと思っていたもの、(少し迷っていたが)
市川の秋田土産も無事山田に渡すことができました。
・大晦日の夜、コンビニに出かけるとナンパイたちと遭遇。
何故か関根も一緒にいる。
そのままファミレスに拉致され、ナンパイから山田のラインを聞かれる市川。
知らないで通していたが、山田からラインが来て噓がばれる。
→ さらにしつこく迫るナンパイに、Noを突き付けた市川
→ その様子を隠れて見ていた関根が助け舟。「友達なんで家まで送って」
・帰り道、成り行きで関根に「山田のことが好き」と話す市川。
→ 「知ってる、めちゃくちゃ分かりやすいからな」と返す関口。
・「好きだと声に出して言えた・・・」その高揚感から山田に電話する市川。
→ 新年のあいさつをすると、そこに関根が帰ってきてw
(山田は友達と共に年越ししていた模様)
「いつか僕から好きを伝えたい」と決意する市川で締めるという・・・
そもそも山田とは初詣にいく予定だったのでは?!この後日中にでも行くの
でしょうか。
市川はついに「山田のことが好き」だと声に出して言いました。
そして、それを「山田本人に伝えなきゃ」という思いも。
原作未読なのでどうなるのかは不明ですが、例えばアニオリ的な市川の「告白
エンド」という可能性もあるんですかね。
(告白がアニオリかどうかは知らんけどw)
話数的には次回で終わってもおかしくないところ。最後どういう形でアニメは
締めるのかに注目ですね。{/netabare}
・第12話:最後に今一番伝えたい言葉は・・・原作者のセンスに脱帽
{netabare}・やはり市川と山田は初詣に行くようです。でも市川は先約の家族と初詣
し、30分後に山田と待ち合わせの計画でしたが、早く来ていた山田と鉢
合わせw
→ 山田は市川家と合流することに。
・そしていろいろあって、山田が市川家に招待されることに。
市川姉が気を利かせて外出することに(両親もまだ外出中)。去り際に
「ありがとね、京ちゃんと仲良くなってくれて。それが嬉しいんだ、私」
・ドキドキ展開等いろいろあって、市川のアルバムの写真をスマホで撮る
と帰り際に「今度は私のアルバムを見せるね。」
→ 「それって山田の家に・・・まさかな。」
・市川の回想(夢)。中学受験失敗~ボッチになっていく様を思い出す。
そしてイマジナリー京太郎。
「本当は曝け出したいと思っているんじゃないのか、心を。」
・冬休み明けの登校。朝から山田に出会い、2人きりになり何かを伝えよう
として、市川は気づきます。
・(殺人の本を見て)学校に来れたのはこの鎧があったから。
・馴染めなかったのは、これのせいにしてきたから。
・そして僕はこれをいいたかったんだよな・・・
「ありがとう」(暫し抱き合う2人)
前回は「山田のことが好きいう気持ちを本人に伝えなきゃ」という流れで
したが、それよりも山田を知り、今まで目を背けていた自分と向き合う勇
気をくれた山田に今一番伝えたい言葉・・・
「市川の心の成長」で締めるという、この原作者のセンス脱帽だわ!{/netabare}
(最終)
初めは上述のように「『高木さん』っぽい作品が始まったのか」いう印象でしたが、
・厨二病でしっかり「入り」を掴むと、そこから主人公の心の成長を描き、それ
に合わせて違和感なく作品を変化させていく柔軟さ。
・市川や山田等そのキャラを活かしたコメディ展開や恋愛模様の描写の巧みさ。
→ 「原作者は中二恋愛の教祖様なのか?!」と思える程に、程よいラインを
突いてくるシナリオ展開や日常描写の「中二加減」の絶妙さ。
・「高木さん」で培ったノウハウを更に進化させた作画や演出等制作陣の凄さ。
という感じで、競合作品の多いジャンルの中で
「ちゃんと『僕ヤバ』という作品を観てる」
という満足感を毎話得られたのは、ホント賞賛に値しますね。
原作者の技量の高さには脱帽!!「お気に入り」への追加作品、今年の第1号ですね。
で、2期決定ですね。(2024年1月より)
1期で市川の心の成長を描ききった感があるので、2期はラブコメ全振りみたいな
イメージなんですかね。
2期も「僕ヤバ」らしさを失わない作品を期待!