クラスメイトおすすめアニメランキング 85

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのクラスメイト成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年04月24日の時点で一番のクラスメイトおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

65.6 1 クラスメイトアニメランキング1位
ハニーレモンソーダ(TVアニメ動画)

2025年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (59)
181人が棚に入れました
累計発行部数1,200万部突破の少女漫画 青春ラブストーリーの金字塔「ハニーレモンソーダ」ついにアニメ化! この恋があなたを変える 中学時代“石”と呼ばれていた石森羽花は、 自分を変えるため、自由な校風の八美津高校に入学した。 同じクラスで隣の席になったのは、レモン色の髪をした、 クールで自由奔放な「レモンソーダ男子」の三浦界。 実は羽花は中学時代に一度だけ界に会い、そのひと言をきっかけに高校を決めた。 羽花にとっては、人気者の界は遠い存在。 そんな界が、なぜか羽花の世話を焼くようになる。 界が背中を押してくれることで、少しずつクラスに溶け込んでいく羽花だったが・・・。 羽花の世界はどんどん、界の存在によって変わっていく―――。 果てなく広がる 光の真ん中に 今、私はいる
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

「立ちんぼ」や「海外●春」が増加し社会問題になっている理由が分かったような・・・

【レビューNo.177】(初回登録:2025/3/30)
コミック原作で2025年作品。全12話。
まあタイトルからして”如何にも”という香ばしい臭いがしてましたが・・・


(ストーリー)
主人公・石森羽花は内向的な性格で中学時代にいじめを受けていた。
羽花はある夜、街で金髪の少年・三浦界に出会う。
かねてから自分を変えたいと願っていた羽花――
そんな彼女は界の一言をきっかけに、彼と同じ自由な校風の八美津高校に入学
することを決意する。
そして高校生活を通して、羽花はぶっきらぼうでありながらも優しい彼に惹か
れていくとともに、羽花と界はその交流の中で少しずつ変化していく。


(評 価)
・序盤から頭の悪そうな展開が堪りません!
 本作は
 「ちょいワルな臭いがする”白馬の王子様”× 地味で内向的な主人公」
 という、今更感が拭えない組み合わせの少女漫画ですね。

 序盤から絶好調で
 {netabare}・”自分探し”を始めるぞ!まずは環境から!!
  → 進学校への進学を蹴って底辺校へ入学
    しかも街で一度会っただけの男子に憧れてとか・・・
 ・そこには昔のいじめっ子たちも入学していてまたいじめられる
  → わざわざそんな環境に自分から飛び込んでいくとか・・・
 ・いじめは更にエスカレート
  今度はいじめっ子のカレシたちが車で乗り付け学校に不法侵入、更に羽花
  を拉致ろうとしたところに”白馬の王子”こと界様参上!!
  (で、これが原因かは不明だが、いじめっ子たちは知らん間に退学)
  → もうどこからツッコんだらいいのかw{/netabare}
 なかなかに香ばしさ漂う作品ですね。


・自分の中ではひとつの謎が解決したみたいな!?
 そして「面倒くせェ」といいながらも何かと羽花の世話を焼く界様。
 吐き出すセリフもいろいろとまあ・・・
 {netabare}・界様「俺に『助けて』と言えよ!」
  羽花「た・す・け・て」(と界様が強引に言わせて)
  界様「よく出来ました♡」
 ・石のように固まるからあだ名は「石」
  「『石』でもお前は『宝石』なんだよ」
  →  え―――っ、まだお互いをよく知らないのに何を根拠に!?
 ・文化祭で学園イケメン・美少女のPVを作成!
  (こういう発想からもう・・・)
  キャラA「1年C組○○、『爽やか係』!」
  キャラB「1年E組□□、『うるおい係』!」
  界 様 「1年B組三浦界、『石森係』!」  
  → もう草しか生えんwww
 ・ラストは羽花の告白に対し、わざわざ全校集会の壇上で
  「石森さん、俺と付き合って下さい」
  それを聞いた女子共は阿鼻叫喚w
  「お前ら読者はこういうのが好きなんだろう」って感じがもう・・・{/netabare}

 う~ん、それになんというか全体的に少女漫画特有の
 ・私は勇気を出して第1歩を踏み出しました!(エクスキューズは作ったw)
  → 後は俺様にまかせろ!!
 女性の依存願望や他力本願的な部分が滲み出てるような・・・

 近年「立ちんぼ」や「海外●春」が増加し社会問題になっているようですが、
 その理由が
 ・真の社会的弱者で生活に困窮してやむを得ずとかより
 ・ホスト遊びにハマって等の自業自得的なケースが多い
 正直そのアホな思考が分からなかったのですが、本作を視聴してそこに答え
 があったみたいな。
 なんか腑に落ちるものがありましたね。


作品の創りとしては
・王子様と主人公の2人の世界が至高
・他の登場人物は物語を進めるための駒扱い
羽花のモノローグはやたら多いが、ストーリーありきでキャラはを動かしちゃ
っているので、キャラを魅力的に描けていない典型的な作品ですね。
でも羽花目線では”綺麗な世界”が構築されているので、彼女に感情移入して
試聴する分には楽しめる構成にはなっているのかなっと。
実際そういうところがウケて、原作はかなり売れているようですし。

昔はこういう作品には否定的でしたが、いうて自分も決して出来のよくない
「頭を空っぽにして観れる、『ガバガバでご都合主義満載な低予算なろう』」
を楽しんでるところもありますからねえ。
アニメにはいろいろな楽しみ方があると、少しは寛容になったのかな(笑)


(追 記)
>「海外●春」が増加し社会問題になっているようですが
これが原因で海外での入国審査が厳しくなり、女性の一人旅とかに悪影響が
出ているみたいですね。
(出張目的なのに「●春の疑い」をかけられ、入国審査時に「待った」を
 かけられるとか)
これまで積み上げてきた日本人への信頼が一気に揺らいでいるようです。
ホントなんてことしてくれてんだよ!

投稿 : 2025/04/19
♥ : 10

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

引っ込み思案の苛められっ子の少女が恋をする話

少しぶっきらぼうで不良っぽいイケメンに惚れた大人しい少女が、変わりたいと頑張る話ですね。

うーん、まあ普通の少女漫画ですね。

しかし男性視点だと、大人しい少女が、ヤンキーに惚れた結果金髪ギャル化していくというのは、BSSものの定番的内容なので、そういうのを思い出しちゃってちょっとなんだかなーという感じはあります。
うがった見方過ぎですが。
一応主人公は自分もおそろいに金髪にしようという発想は無いようですが。

少女漫画もなかなか良いものなので、余裕があれば見たいとは思いました。
でも100%好みのわけではないので… 
ちょっと作画には癖があって、純然と可愛いって感じではないんですよね。
目力が強くて。

まあ、考えます。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 0
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

2話 白馬の王子様型の少女マンガは私には理解できないということでしょう。

1話 事情を知らない金髪DQNがグイグイくる?セリフを丁寧にしてほしい。 

{netabare} 気の弱いいじめられっ子体質の女子が、王子様に助けられる話…昭和か?1話切り…と少し前なら判断していたでしょう。しかし「事情を知らない転校生がグイグイくる」がありますから、その構造をもって判断はしません。

 一方的な救済の手ではありますが、しかし、きっかけがあって自分を変えていくストーリーなら話にはなると思います。その辺をどう描くかでしょう。じゃあ、カイがなぜヒロイン石森羽花を助けるのかとセットで見たいといころです。

 それにしてもこれが令和の今現在連載しているコミックスなんですね。掲載がりぼん…タイムカプセルのような不思議な雑誌です。それとも、昭和ドラママインドは韓流に保存されていましたから、それが逆輸入されたのでしょうか。数話は見たいかなと思います。あまりに古臭いだけの話なら止めるかもしれません。

 しかし、石森…閉じこもったイメージ。そして羽花は羽化つまり蛹が蝶になるのでしょう。ハニーレモンがハチミツ高校の黄色い頭の男…うーん。「はちみつとクローバー」よりも謎なタイトルです。ネーミングに意味を込めるのは悪くないですけど、センスは…という気もします。


 1点だけ、1話でわからなかった部分です。中学校の先生に「間違いなくシンセイ学園に受かる」と言われたあと、羽花の「シンセイ学園に受かってさえいれば」というモノローグが入ります。「受かってさえいれば」というのは普通「行きたいけど落ちた」というニュアンスを持ちます。しかし「自分を変えるために、ハチミツ高校に行きたかった」というセリフもあるし、カイに「こっちが似合ってる、俺も行く」と言われます。

 結局、ヒロイン石森羽花の意思はセリフから読み取れません。自分を変えるためにハチミツ高校を選択したのか。カイを追って高校を選んだのか。もう1点「受かってさえいれば」が「わざと落ちた」「受けなかった」のか「落ちてしまった」なのか。

 ここは話としてヒロインの性格造形や変わりたいという意思の根幹の部分です。一番わかりやすくしなきゃいけない部分だと思います。セリフ回しが下手ですね。丁寧にお願いします。私の勘違いで他にわかる要素があったかな?原作はどうなんでしょうか。{/netabare}


2話 白馬の王子様型の少女マンガは私には理解できないということでしょう。

 前半で集中力が切れました。白馬の王子様が成長の手助けまでしてくれるという話と言えばいいんでしょうか。

 批判するというよりも、女性の比較的乙女な性格な人にとって面白いんだろうな、という思考上の想像はつきます。ですがそれは私の面白いとは全く違いますし、感情的には全く理解できません。

 この数年のアニメ作品で研究として、少女漫画ラブストーリーに挑戦してきましたが、結論はまったく理解できない、ですね。女性原作者が少年・青年コミック誌に書いたものは楽しめるものも多いし、秀作の頻度も高い気がします。女性原作者だから嫌いなのではなく「少女漫画」という型はやはり同じ漫画であっても、少年・青年向けとはかなり性質が違うということでしょう。

 少女誌でも「のだめ」とか「動物のお医者さん」「ガラスの仮面」などは楽しめるし、岡崎京子氏なども読んでいましたから、あくまでイケメンが無条件に不幸な少女に手を差し伸べる白馬の王子様型、あるいはシンデレラ型がダメなだけだと思います。

 ということで、私はカテゴリーについては論じられても「少女コミック誌の白馬の王子型の少女漫画」の単発の作品について、批評・レビューをそもそもすることはできないのだろう、と思います。


 

投稿 : 2025/04/19
♥ : 7

75.2 2 クラスメイトアニメランキング2位
ありふれた職業で世界最強(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (685)
3038人が棚に入れました
“いじめられっ子"の南雲ハジメは、クラスメイトと共に異世界へ召喚されてしまう。つぎつぎに戦闘向きのチート能力を発現するクラスメイトとは裏腹に、錬成師という地味な能力のハジメ。異世界でも最弱の彼は、あるクラスメイトの悪意によって迷宮の奈落に突き落とされてしまい――!?脱出方法が見つからない絶望の淵のなか、錬成師のまま最強へ至る道を見つけたハジメは、吸血鬼のユエと運命の出会いを果たす――。「俺がユエを、ユエが俺を守る。それで最強だ。全部薙ぎ倒して世界を越えよう」奈落の少年と最奥の吸血鬼による“最強"異世界ファンタジー、開幕!――そして、少年は“最強"を超える。

声優・キャラクター
深町寿成、桑原由気、高橋未奈美、日笠陽子、大西沙織、花守ゆみり、加隈亜衣
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

異世界転生への見解 そしてさようなら

※これ系好きな方は未読推奨

どうも自分自身に呪詛が溜まってきていると自覚せしめた作品。
お祓いも兼ねて今期(2019年夏期)から異世界転生ものを原則排除。こちらは意図しない録画でした。

なお排除の理由は以下

1.相性が悪いから

個人指標として、“面白い”と“それ以外”の境界線は4.0点以上以下を目安にしてます。点数付けをしている201作品(2019.8.16現在)のうち、4.0点以上は93品目。
けっこう甘々なはずですが、異世界転生ものでは唯一『このすば』が4.1点で1期2期がランクイン。実質1作品です。評判良い『幼女戦記』『盾の勇者』は惜しくも3.9点。あとは屍の山です。


2.転生に疑問符

転生先の多くはファンタジー世界。元の世界ではロースペック主人公が転生する先であははうふふな展開が待っているのがお約束です。これ、、、不幸な境遇はファンタジー世界スタートでも描けるため必然性を全く感じません。
多くの方が指摘されてるように、人生リセットしたらサイコロの良い目が出てハッピー。なわけありますかいな、なわけです。

作者個人の趣味で完結してないか?との疑念は確信に近く、ハーレムなる言葉が市民権を得てるようにだいたい主人公はモテます。モテる理由付けを作者なりに考えた末「ハイスペックじゃないとモテない」とでも思っているんじゃないでしょうか。完全にモテない人間の発想です。そういった貧相な発想しかできないから、俺TUEEE+ハーレムのセット以外のオプションが消えるのです。
百歩譲ってこのセット。現実世界かファンタジー世界のどちらか一方でやってちょーだいな。

 “リセットすればうまくいく。こんなに力あれば人生うまくいく”

そんな背景が見えて虫唾が走るのです。さすれば「もし宝くじが当たったらこうする」は、あくまで当人の妄想に留めるべきお話。他人のたらればなんぞ興味はありません。聞くだけ時間の無駄です。

百歩譲って投稿サイトです。商業ベースに乗らないゴミの山をくぐり抜けた猛者が書籍化されさらにアニメ化されたとして、一握りの良作小説はあるはずです。私は原作を読まないため、そこで描かれた優れた内容がアニメ化によってスポイルされているだけかもということは念頭には入れておかねばなりません。ただし私の観ているのはアニメなのです。ここ重要です。


3.初心に帰る
『まどか☆マギカ』に感動して以来、アニメでしかできない表現と物語を求めて2年になろうかとしてますが、最近は惰性で観てるな~と感じることが多くなりました。
思ったほどつまらなくない。わりと嫌がらずに観れる。全体イマイチだけどこの部分はいいところも。と言い訳も増えました。
「そんなん違うだろ!」の自戒の念もあります。

 “大人が観ても面白いアニメもけっこうあるんだよ”

こうだったはずなのに。。。もともと趣向が合わなかったところをいくつか作品を観たことで裏付けられただけでしょう。
それに叩くためにアニメ観るのもつまらんですしね。



シーズン終了後に酷評が並ぶことも風物詩。残念ながら“なろう系”は蔑称なんです。
“あにこれ”でも毎期「次期期待の作品TOPなんちゃら」で必ずランクインしてきます。原作ファン票なんでしょうか。それでつい視聴リストに入れて後悔する、を繰り返してます。
原作の魅力が削がれた作品は残念なアニメ化となり原作ファンにとっても不幸な話。
また、原作で補完するタイプの作品もアニメだけの私にとっては厳しいものがあります。『転スラ』なんかまさにそうでした。
原作の面白さという第一段階を突破してなお、アニメとしても面白いという第二段階をクリアしなければなりませんので相当狭き門なんじゃないかなと思います。

原作者への注文もあります。出版社のフィルターを通さずとも表現できる場があることはなろう系の存在意義でしょう。だったら、

「もっと前衛的なものやれよ!」
「ロースペックを慰撫するだけのお慰みもの作ってんじゃねーよ!」

と思ってしまうわけなのであります。

先期の『賢者の孫』も酷評花盛りながらコミカルおばか枠として捉えられなくもないのですが、本作『ありふれた…』の場合、わりと真面目な作風で底の浅いの見せられるともう無理です。
底の浅いええかっこしいな作品からは、“想像の欠如”“引き出しの少なさ”“甘え”ありとあらゆる原作者の能力の限界を感じざるをえません。



前置きが相当長くなりましたが、言葉がきつくなったのは本作の断念理由が影響してます。

{netabare}3話時点で転生前描写があったかなかったのかよくわからないのですが、この主人公は生命の危機に瀕して、なぜか「邪魔するものは殺す」と闇落ちします。ついでに「喰らってやる」のおまけつき。
この過程が全く描かれてなかったことと先の異世界転生系の悪イメージが合わさり、

“なんでそんな簡単に「殺す」という発想になれるかな?もっと別のやり方なくね?”
“生きるために必死なら気がふれる前にもっと頭使おうぜ”
“これだからひきこニートは危ねー(飛躍)”{/netabare}

主人公には善意ある他人が見えていません。彼に思いを寄せてそうな同級生の女の子と再会した時にどんな態度を取るのでしょうか?
コロッと翻意するとか、拗らせ悪化して孤立感が増すとか、しょぼい未来しか想像できないのです。

 架空の物語だしそんな目くじら立てんでも・・・

転生前がヒキコニートだったか知る由もないのですが、自意識が肥大し過ぎて視野狭窄に陥りあらぬ被害妄想を膨らませた者の行き着く先はどんなでしょう。
主人公のストレス耐性があまりにも低すぎて、キャラへの共感が皆無どころかマイナス。3話で撤退します。


そして異世界転生ものよさようなら!
 注)なろう全般ではなく“異世界転生もの”との別離を考えてます。


■オマケ
他のレビュアーさんからお薦めいただいていた『グリムガル』『オーバーロード』はいつの日か…
評判良いのを後追いする、、、で充分と思った令和元年の夏でした。



視聴時期:2019年7月~途中断念 リアタイ視聴

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2019.08.16 初稿
2020.04.03 タイトル修正/修正

投稿 : 2025/04/19
♥ : 78

scandalsho さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

この手の作品の原作者が不憫で不憫で・・・。

原作未読。最終話まで視聴。

どうして、異世界で最強な主人公(主に♂)は、横柄な言動になっちゃうんだろう。
このせいで多くの作品が『駄作』と酷評されているのに、全く後を絶たない。
この手の主人公って、視聴者の反感しか買わないのに・・・。

こういう作品を描く原作者(脚本家か?)って、よほどこっちの世界で不遇なんだろうなって・・・。
「最強」=「モテモテ」=「ハーレム」って発想が、そもそもモテない男子の発想だし・・・。
ちょっと寂しい人なんだろうなって・・・。
凄く不憫に感じちゃう。

吸血鬼(♀)が主人公に師事する理由が明かされないまま物語が進む。
うさぎにしても、竜神族にしても似たようなもの・・・。
「主人公強い」=「ついて行きます」
たったこれだけ。
原作者が不憫で不憫で・・・。

明らかにカマセな同級生冒険者たちの様子が度々描かれるのは秀逸なんだけど・・・。

ただまあ、ハーレムラブコメとしてはまあまあ面白いので、続きがあったら多分視聴しちゃうでしょうね。
あくまで、ハーレムラブコメとしてだけどね(笑)。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 47

kameko さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

ありふれた展開で過去最低評価

作品情報『“いじめられっ子"の南雲ハジメは、クラスメイトと共に異世界へ召喚されてしまう。つぎつぎに戦闘向きのチート能力を発現するクラスメイトとは裏腹に、錬成師という地味な能力のハジメ。』の、シーンどこ!?
大怪我するシーンから始まる→時系列を戻して回想シーン→主人公激弱らしいけどあるものを食べたら強くなる→ロリヒロインに出会う→突然のキス→え、何!?
「展開がつまらないなあ・・・」なんてことはあっても、ここまでわけのわからないアニメ見たのは初めてです。
お決まりのシーンや台詞を詰め込んだだけで人物像もストーリーの方向性もわからない。というか、主人公の性格が1話2話で変わりすぎて謎。
逆に、最終話までこんな調子なのかが気になるので途中断念はしないでおこうと思う。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 6

80.0 3 クラスメイトアニメランキング3位
僕の心のヤバイやつ(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (395)
1349人が棚に入れました
市川京太郎は殺人にまつわる猟奇本を愛読する、重度の中二病男子。同じクラスの美少女・山田杏奈をチラチラと見ては、ヤバめな妄想を繰り返していた。 そんなある日、山田が市川の聖域・図書室にやってくる。一人だと思い込み、大口でおにぎりを頬張ったり、機嫌よく鼻歌を歌ったりと、思うままに振る舞う山田。予測不能な行動を繰り出す姿に、市川は徐々に目が離せなくなっていき……。

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

今時ラブコメを超えた最終回の『ありがとう』。ビスクドールとの比較論。

 ビスクドールになんの恨みもないが、本作の方がずっと個人的には良かったと思うので比較して論じてみようと思います。その方がわかりやすいし、話しやすい。


①主人公


 本作の主人公の市川はちゃんと拗れている。五条くんは拗れていない。市川は正直イケてないがよく見るとショタ可愛い。五条くんは普通にイケメン。


 この差は大きくないようで重要である。現代の主人公に相応しいのはやはり前者だろう。壮絶な哀しき過去…とかなくても陰キャなのが今のアニメのデフォルト!。ぼっちちゃんがウケてるのを見れば明らか。


 それでいて惚れた女の為に誠を見せてこそ男!。凄ぇ奴が凄ぇ力を見せつけてモテモテなんて脳死的にアホな人間観である。能力が凄くなくても、イケてなくても、他人の為に身を投げ出し恥をかいても助けてくれる。こういう人間こそリスペクトに値する。暗い陰キャでも根は真っ直ぐ、これこそ現代的な理想。


 市川が拗らせているのも、近づくなアピール全開なのも、イソップ童話の「酸っぱい葡萄」の如く自分を誤魔化すための合理化だったと自己分析できて、それを突き破ってくれた山田に対する心からの感謝…。単なる惚れた腫れたをご都合主義や出落ちの属性付けでコーティングした今時ラブコメの遥か先を行く境地。他者を知り理解しようと努力した先にこそ自己肯定があるというテーマの豊かさ深さよ。


私の尊敬する礼司先生も仰っていたが、「一番のヒーローは俺自身であり、お前ら自身だ。だって今までちゃんと生きてたじゃん」の境地に着地することはなかなかできるもんじゃない。


②エロ


 この手の作品でラッキースケベは必須であり、作者がエロだからというより(まぁ、それもあるだろうが)マナーのようなもんだろう。ビスクドールは直接的な裸のエロが多いが(ギャルという時点でねぇ)、本作には裸はあんまりない。しかし、エロくてシコい(市川もちゃんとシコってるのが正しい)!。間接的にスキンシップなエロ、胸だけじゃなく、脚やうなじや髪といった複合的な味わいを出せてる。山田もムチムチ過ぎないが、個性ないしなヒロインでもない絶妙な地点に立っている。


③ヒロイン


 ビスクドールに代表される「オタクに優しいギャル」は流石にご都合主義感が凄い。しょせん軽いラブコメだからリアルじゃない駄目!なんて言わないが、いくらなんでも作中のリアリティーラインの上での「本当らしさ」は必要だろう。読モやってるようなバリバリの美人ギャルが、実はオタク趣味でコスプレイヤーというなら多かれ少なかれ葛藤が生じるだろうし。あと、やたらセックスアピールするくせに実は純情で…とかもうアカン。


 それに対して本作の山田は丁度良い感じに着地しているように思えた。基本良い意味でアホというのが上手く作用してるし、オタクに寄せてなくても惹かれ合うのが納得できる流れができている。ちゃんと多面的に描けているのが偉い。


キャラ属性とか趣味といった表面的な類似性に固執するのは変形した自己愛に近い。相手の自分と違うところに惹かれ、関わっていく内に「僕たちは似ている」に気づいていく流れこそ他者を愛するということではないだろうか。
 

 メインな要素を比較分析するとこんな感じだろう。他には般若様演じるお姉が実に良い。こういうトーンの般若様は久々だが、やっぱりメチャ上手いな。正直お姉の話も見たいくらい。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 35
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

観た後にじんわりくるラブコメの名作

[見終わって・・]※最終話感想は一番下です。
初回感想にも書いたけど、1話の時点では単に捻くれてる陰キャがすごくかわいい女子に翻弄されるみたいなギャグ多めのラブコメなのかなって思ってました。
でも、それだけじゃない不思議とじんわりしたものが残る感じが気になっていて。
それは二人のココロの機敏がとても丁寧に描かれていたから。
音楽も良かった。OPもEDもいい曲で合ってたし、じわっとくるシーンで流れる静かな曲がじんわり度をさらに上げてくれるみたいなところも好きでした。あとkarte・・の演出も。
話が進むごとにどんどんとこの作品世界にはまっていって、最終話での {netabare}「告白」で1話の市川くんの気持ちが分かる構成とか、もじもじしてた市川くんが最終話の「ありがとう」の声がはっきりしてて成長がわかるところなど{/netabare}細かく描かれてるところも素晴らしいです。
これ、ラブコメの名作だと思う。(私感動すると簡単に名作・傑作認定しちゃうんですけどね)
途中から原作読み始めて、アニメ1期は4巻あたりまでで終わりましたが、8巻読んで絶対ここまでアニメ化してほしいって思ってたので、2期決定のアナウンスはすごく嬉しいです♪
2024年1月からみたいでとても楽しみです♡

[初回感想]※各話の感想は下にあります。
中二病でちょっと屈折してる中学生の市川京太郎(いちかわきょうたろう)。
同級生を殺すヤバイ妄想をしたりするちょっと大人しい子だけど、最近クラスメイトの山田杏奈(やまだあんな)のことがなぜだかとても気になっている。。
で始まるお話。

市川くんのヤバイ妄想で面白いことになったり、山田さんにドキマギするような話なのかなーと予想しながら視聴開始。。

天然でマイペースな山田さんの行動に色々と気をまわしすぎて振り回される市川くん。。
・・みたいな展開が多くて充分面白いんだけど、それだけじゃない魅力も感じて。

市川くんのココロの機敏が丁寧に描かれていて、コメディ多めのラブコメなんだけど、観た後に不思議とじんわりくるものが残るみたいな・・

静かな音楽とともに各話の終盤に表示される「karte・・」の演出も抒情的で好きです♡

ヨルシカのOP「斜陽」もいい曲ですね♬
大雪海のカイナのOP「テレパス」も良かったですけどこれも作品に合ってて好きです♪

原作未読だったんですが、友達に面白いよと勧められて読んでみたらすごく面白かったです♪
これ、ぜひ原作8巻までアニメ化してほしい!!
でも1クールじゃ無理なので2期に期待・・かな。

以下、各話の私が印象に残ったシーンです♪(視点がちょっとズレてるかも。。)

karte 1「僕は奪われた」
{netabare}山田さんが載ってる雑誌を買ってしまった市川くん。
でも実際に山田さんのページを見て、知らない女性を見てるみたいに感じてどうでもよくなってしまうシーン。
こういう細かい感情の機敏を表現してるとこもいいかも。
他の男の子に連絡先を聞かれそうになった山田さんを助けようと自分の自転車を投げてしまうシーン。
こういう一見極端なシーンも、思春期の子の衝動みたいなものを感じる演出かなと。
・・なんて単にギャグ演出なだけかもですけどw{/netabare}

karte 2「僕は死んだ」
{netabare}山田さんに血のメイクをしようとしてドキドキしてしまい、少ししか付けられなかったシーン。
市川くんの鼓動のような静かな音楽とちょっと輝いて見えてる山田さん。。
山田さんが無邪気に撮ろうとする二人の写真に驚く市川くんの表情と「karte・・」の表示。喜ぶ市川くんの心の声。
こういうココロの機敏を描く演出、すごくいいです♡{/netabare}

karte 3「僕は抱きしめたい」
{netabare}ケガをした山田さんが気になって保健室についてきた市川くん。
泣いてる山田さんと一緒になぜか泣いてしまう。
自分があげた女の子のイラストを大事に持ってた山田さん。
そして違和感を感じていた自分の気持ちに気づいて・・
karte・・の表示の仕方も良くて相変わらずじんわりきます。{/netabare}

karte4「僕は心の病」
{netabare}山田さんにボールぶつけてしまった子とそれを心配して見守ってくれる子のやりとり。
こういう心配してくれてまっすぐに気持ちを伝えてくれる友達がいるっていいな。「なっ!」
市川くんと山田さんの自転車二人乗りシーン。
山田さんに情報処理部に入ろうかな・・と言われた市川くんのドキドキすぎる気持ち。
「変化を恐れるタイプだね」と言われてココロのどこかに変わりたいって気持ちがペダルを踏む力を増していく。。二人で交換するパピコもなんかかわいい。
あとマックで出会うシーンも職員室出てからのシーンとかもじんわりきて好きです♡{/netabare}

karte5「僕らははぐれた」
{netabare}下校時の雨のシーン。
市川くんのカッパを借りてコンビニに傘を買いに行く山田さん。
カバンを忘れてるのに気づいて雨の中、山田さんをおいかけて・・
二人それぞれの気持ちが甘酸っぱくてたまりません。。
ドキドキ照れる市川くんの「チョコミントがな~!!」がかわいい♡
この雨のシーンが気に入って、何度も見ちゃいました!{/netabare}

karte6「僕は溶かした」
{netabare}1話の頃と比べるとよくわかるけど、市川くん、山田さんと結構普通に話せるようになってるよね。
私がじんわりくるシーンでだいたい流れてる音楽がじんわり度をあげてくれて好き♪
今回は自分の好きの境界線について市川くんが悩み考えるシーンが良かった。{/netabare}

karte7「僕らは入れ替わってる」
{netabare}"好き"の境界線
自分と山田さんのジャージが入れ替わって、自分のことよりも山田さんを心配する気持ち
山田さんが出演する映画への興味よりも、映画に出演する山田さんのことが聞きたい気持ち
山田さんが出演する番組であまり注目されてないことに思わず安心してしまう自分に嫌悪感を抱く気持ち{/netabare}

karte8「僕は夢を見た」
{netabare}三者面談待ちで、山田さんが注意されたのにつられる市川くん母かわいい♡
山田さん、すっかり好き好きモードですねー💛
karte7の感想にも書いたけど、市川くんって行動がイケメンなんですよね。
とまと子さんが書いてた、山田さんが市川くんを見つけた物語ってところ、すごく納得です。
風邪を引いた市川くん家に訪ねていく話は見ててすごーく甘酸っぱい気持ちになりました💕{/netabare}

karte9「僕は山田が嫌い」
{netabare}ふぅーーーーーーっ。。
今回もすごく良かった・・原作読み直したくなっちゃいました。
冷たくてぶっきらぼうだけど、実はすごく優しくてたまに可愛くて不器用で・・
それって市川くんのことだよね。
しつこい男を振るために利用されてたと思い込んだ市川くん・・
追いかけてきて泣く山田さんを見て自分の気持ちに気づく。
大好きなのに手に入らないから嫌いになる理由を探してしまった気持ちに。。
ED「数センチメンタル」を聞きながら、ちょっとうるっときちゃいました。
恋にまっすぐで初々しい気持ちがとても尊く感じたから。
漫画の良かったところが自分と同じだった時のすごく嬉しい気持ちも。
わざと本を忘れてくる山田さんと震える手でライン交換する市川くん、どっちもかわいいです♡{/netabare}

karte10「僕らはゆっくり歩いた」
{netabare}市川くんは決して鈍感なわけじゃなくて、むしろ気遣いができる子なんだけど、山田さんが僕なんか好きになるはずがないって思ってるし、期待してがっかりして傷つきたくないって気持ちが強いから臆病になっちゃうんだよね。
手をつなぎたいけどきっかけがないから、一緒に紙袋の持ち手を持ったりする山田さんもかわいい♪
かわいいって言ってほしくて仕方ないとこもw
二人で見たイルミネーション。そして電車で手をつないで。。
そのまま手をつないで無言でゆっくり歩くシーンを見てる私の♡もヤバかったですw{/netabare}

karte11「僕らは少し似ている」
{netabare}東京と秋田。
電話越しに同じ月を見たりしてシンクロする嬉しさ。すごいわかる♪
わんこの代わりにお手をして、そのまま手をつないだり、市川ごしにマフラーとったり。
手を離されて残念がったり、おみやげのキーホルダーもらって嬉しくて飛び跳ねたりとか。
恋する女の子の細かいしぐさがよく描かれてますねー♡
先輩くんから山田さんのLine教えてって言われてちゃんと断れたのはえらい!
自分の気持ちを初めて声に出して、無性に声が聞きたくなって。。
はぁー。恋っていいものですねー。{/netabare}

karte12「僕は僕を知ってほしい」
{netabare}初詣で待ってた山田さん、黒っぽい服着てたのは市川くんの好みに合わせたのかな。
相変わらずの二人+市川くんのお姉さんのやりとりにニマニマ。。
中学受験に失敗して心に鎧を着てしまい、そんな自分を正当化するために殺人関係の本を読み漁って、学校が嫌いだったあの頃。
でも山田さんと出会って、山田さんがどんどん好きになって、他の子たちとも普通に話せるようになって。
だから山田さんに感謝してるし、大好きだからもっと自分の素のままの気持ちを知ってもらいたい。
・・もうこんなん見せられたらキュンキュンして泣いちゃうでしょー(ノД`)・゜・。
「告白」した後、気持ちが通じ合った照れみたいな微妙にぎこちない二人の描写とかも良きです♡
ED「数センチメンタル」を聞きながら、余韻に浸っちゃいました。。{/netabare}

投稿 : 2025/04/19
♥ : 43
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

【最終】ちゃんと「『僕ヤバ』という作品を観てる」という満足感がある

【レビューNo.65】((最終レビュー)初回登録:2023/6/18)
コミック原作で2023年作品。全12話。
何かでこの漫画が面白いって紹介されてて、原作買うか一時期悩んだんだよな。
(結局この時は「青年少女よ、春を貪れ。」を買っちゃたw)
そうこうしているうちにアニメ化されたので、これはラッキーと(^^♪
(まあ「青年少女」はアニメ化の可能性がかなり低いですしね)

(ストーリー)
市川京太郎は厨二病を患う中学2年生で、日々殺人の妄想を繰り広げていた。彼は自分と
対照的な同級生・山田杏奈から見下されていると思い込んでおり、特に彼女を殺したい
と思っていた。
そんなある日、市川が図書館にいると、山田が入ってきて突然お菓子を貪り始めたのだ。
「完璧な美少女」と思っていた山田のそのギャップを見て、市川は・・・

(評 価)
第1,2話:「からかい上手の高木さん」を等身大の中学2年生で描いたようなラブコメ?!
 {netabare}・冒頭は厨二病全開・市川のヤバめなモノローグで始まりますが、2話観た時点では上
  述の印象ですね。「高木さん」ってある意味この年頃の「ピュアな部分を純粋培養」
  して作った感があり、そういう純粋な部分でキュンキュンしつつも、中学生の恋愛
  モノとしては、「少々幼すぎるのでは?」という違和感があったんですよね。
  (西方の度が過ぎる恋への無自覚さやからかいの幼稚っぽさetc)
 ・その点この作品は、(厨二病患っているからではなく)しっかり中学2年生を描いて
  いるのかなって感じました。{netabare}例えば発育のいい女子の胸を目の前にした市川ですが、
  ・高木さんではそもそもそういうシーンが皆無
  ・通常のギャグアニメでは、ラッキースケベ扱いの演出
  → 本作ではいけないと思いつつも、興味には抗えない的な微妙な少年の心を上手く
    描いているなっと。
    他の男子のエロトークもあるが、その描写もある意味「年相応の健全な男子」ら
    しさがあって、個人的には「高木さん」より好感が持てるかな。
 ・またここまでは、まだ明確に「恋心」を自覚していない市川ですが、
  「殺したい対象」→ 「つい山田の言動が気になってしまう」→ 「陰で山田をフォ
   ローする行動をしてしまう」→ 山田の無自覚の行動に「(2話タイトル)僕は死んだ」
  って感じで、心の移ろい加減が「中学2年らしく丁度いい」という印象ですね。{/netabare}

・市川と山田のキャラがしっかり立っている
 (市 川)
 {netabare}・市川は下手するとイジメの対象となりかねないキャラですが、クラスではモブ的立ち
  位置を確立しているらしく、それなりにクラスメートともコミュニケーションも取れ
  るようで、妄想以外は思ったより普通の子って感じですね。
 ・でも妄想力はたくましく結構重度な厨二病。物語の多くはこういう「厨二病的なモノ
  ローグ」だったり「心の中の突っ込み」であったりするのですが、これが絶妙に面白
  い。声優・堀江瞬さんの好演が光る感じですね。
 ・それに厨二病といいつつも、基本「ヘタレ」なので、現実ではかなり日和る描写がリ
  アリティがあり、むしろかわいさすら覚えてしまうレベルですね。 
 ・また彼を含め、基本不快なキャラがいないこともこの作品よさですかね。
  → 文化際で山田たちをナンパしてくる先輩が登場するが、その先輩は市川のピンチ
    に真っ先に動いてくれた人だったり、それを素直に認めることのできる市川のよ
    さだったりの描写が上手い。
  → 市川自身も山田や空気を読んで他人を庇う行動を見せたりと、その辺りのさじ加
    減が非常に上手く、キモい妄想癖はあるが、あまり不快なキャラと認識しないで
    済む作品になっているのかなっと。{/netabare}
 (山 田)
 {netabare}・山田は美人でスタイルもよくこの年でモデルとして活動もしてる、そして市川のよう
  な男子にも分け隔てなく接してくれる、一見完璧なヒロインです。
  でも、天然でマイペース、そして間の抜けた言動も多く、作品では結構ポンコツ扱い
  されている面もあります。
  つーか作中では、やたらお菓子ばっか食ってる印象なんだよなw
 ・この山田をフォローしてる、しっかり者の親友小林(市川曰く「彼氏さん」)との掛
  け合いが面白く、上手く互いの良さを引き出しているなという印象ですね。
 ・今のところ市川に対し、無自覚に「近すぎる距離感」を取ることが多く、それに対す
  る市川の反応を愛でるというのが、作品の基本フォーマットになっています。{/netabare}

 他のレビュアーさんも触れていますが、
 ・制作会社:シンエイ動画
 ・監督:赤城博昭
 ということで、どうも「高木さん」のゴールデンコンビらしいです。なので(原作のこと
 もあるが)「高木さん」っぽい作品というところも、なるほどって感じですね。
 上述の通り、個人的には「高木さん」の年不相応の「ファンタジー感」がちょっとと思っ
 ていたので、今のところ本作の方が私好みかなっという感じですね。

 ただ懸念材料が2つ
 {netabare}・これから明確に恋を自覚したら、市川はどうなっていくのか?
  ・彼の成長とともに、厨二病は卒業していくのか?
   → そうなると彼の個性やこの作品のウリがなくならないか?
  まあそうなったとしてもしっかり「等身大のラブコメ」を描いて、「高木さん」との
  差別化は図ってもらいたいところ。
  (所詮「出オチで終わった『高木さん』の劣化版」だったとならないように)
 ・スタートが中2の2学期なのか?早くも文化祭が終わったのだが。
  (1学期に文化祭を実施する学校ってだけなのかもしれないが))
  ・いやいや2話で文化祭が終わる学園ラブコメって前例ないやろ?!
  → 中3に進級させ、進路の問題とかなにか狙いがあるのか?{/netabare}
 この辺は継続視聴で、どうエピソードを進めていくのか今後に注目!{/netabare}

・第3話:巧みな市川の心理描写→転換期となるのか
 {netabare}・冒頭は厨二病らしく、異世界モノ小説の構想を練る市川。キャラデザも考えるのです
  が、ヒロインのイメージはどう見ても・・・
  しかしこれがまさかの伏線で、詳しくは本編を観てほしいのですが、これは構成が本
  当に秀逸だった!! {netabare}→ 市川がついに山田に対する恋心を自覚します!{/netabare}
 ・そして終わり間際の、市川こその気づき
  「山田は僕らより少し大人なんだ」
  この原作者、こういう中学2年らしい心理描写がホント上手いな。
 ・「高木さん」の男子キャラは会話がガキっぽかったので、それへの当てつけではない
  だろうが、こっちの男子は逆に口を開けば「エロトーク」しかしていないんだよなw
  市川曰く「覚えたての言葉をいいたくなるアレか!!」w
  この辺りは今後の課題かな。
 ・今日の市川の名言
  {netabare}「いつの間にか頭の中の虫が下半身に移動している」www{/netabare}

  俗に「3話切り」なんて言われますが、このタイミングで早くも市川の心を動かしてき
  たのは評価。それで来週以降市川に何らかの変化がみられるのかが注目ですね。
  あとラストで山田の心中を察し、市川が隠れた気遣いを見せるのですが、これを山田ら
  しいオチで回収するというw
  こういうところをセットで(緩急をつけながら)この作品らしい色を出してる点は本当
  に見事。全体を通し「『僕ヤバ』という作品を観てる」という満足感がありますね。{/netabare}

・第4話:これが「僕ヤバ」流ラブコメ展開?!
 {netabare}・前回山田への恋心を自覚した市川ですが、「これは恋愛の好きじゃない!」と屁理屈
  をつけては、否定しようとしています。テンプレ展開ではありますが、この辺の描写
  がホント中学2年らしく相応に見えるのは、やっぱり上手いなと感心させられます。
 ・山田はあいかわらず市川との無自覚(?)な距離感で市川をドギマギさせています。
  しかし山田も「実は市川を意識してるのか?!」とも見える描写もあり、ちょっと先
  が気になる展開になってきましたね。
 ・やってることは純情ラブコメっぽい感じで、「『高木さん』に寄せてきた?!」とも
  感じるところもあったのですが、そこは市川と山田のキャラを本当に上手く活用し、
  「『僕ヤバ』流ラブコメ」できちんと差別化できている点は評価。
 ・あと山田の友達周りの話を入れたり、市川姉を登場させたりと自然な感じで物語に幅
  を出してきてる構成もよかったかな。
  (市川姉もちょうどいいかわいさで、弟思いのキャラっぽいのは〇)

 ただ当初の懸念通り市川の「毒」が薄まってきたような・・・。まあ薄まるなら薄まる
 で、市川の成長と上手くリンクしていけば、それもアリかと個人的には思っている部分
 ではありますが。
 その辺りも含め、来週以降の展開に注目。{/netabare}

・第5-6話:普通のラブコメっぽくなってきたが、中身はしっかり「僕ヤバ」なのはさすが
 {netabare}・>普通のラブコメ展開になり、市川の「毒」が薄まってきたような
  前回そう書いたのだが、どうもそれが本流のようですね。市川が明確に「恋心」を自
  覚した以上、そう展開していくのが必然ともいえるでしょう。
  むしろ市川の世界観が変わったことを上手く視聴者に印象付けている感があり、原作
  者や制作スタッフの技量を評価したいところですね。
 ・それでいて、キャラの特徴を生かした「僕ヤバ」らしい小ネタギャグがテンポよく入
  っくるなど、きちんと作品の色が出ていて、やはり原作者の上手さが際立ってますね。
  (例えば、市川が山田から借りた漫画を仰向けで読んでいると、お菓子の欠片が落ち
   てくるとかw
   それに6話終盤の図書館でのシーンは「恋心×コメディ×2人のキャラ描写」を同時
   に成立させるという、やっぱこの原作者天才だわw)
 ・山田も市川を意識してるのかなっという描写が多くなってきて、ちゃんと2人の恋の
  行方が気になる流れになってきているのもさすが。
  高木さんはこの辺り老獪さ(?)があり、普段は西方にそういうそぶりを見せることな
  く接しながらも、不意を突いた西方の無自覚攻撃がクリティカルヒットしてキュンと
  なるところで、中学生らしい純情を見せてくれましたが、山田はその辺り不器用そう
  なので上手く両作品の差別化が図れているように感じましたね。
  (山田ギャグでうやむやにして、視聴者に(いい意味で)モヤモヤさせるみたいな)
 ・男子は「エロトーク」のリーダー格が足立ですが、6話で山田への片思いを市川に打ち
  明けるなど「神崎×原」を含め、サブキャラにもいろいろ動きがでてきましたね。
  とはいえ、足立の話の8割はやっぱり「エロトーク」だったというwww
  しかしそれをきちんと「市川の恋心」に繋げていく流れは、やはりこの原作者技量が
  高いなと感心させられますね。

 なんだかんだいいつつも、しっかり「僕ヤバ」という作品を観てるという満足感は継続
 しており、改めて原作者の技量の高さを感じる作品だなっと個人的には評価。
 ちょうど折り返し地点で、後半どういう形で2人の関係性を描いていくのか楽しみですね。
 あと個人的には定番ながらも、職業見学の「秋田書店」見学で関根の
 「私、漫画には詳しいよ。好きな漫画は、『ワンピ』『ハンタ』『進撃』」
  → 全部別出版社の作品じゃねーかwww
 は意外とツボったw{/netabare}

・第7-8話:他のレビュアーさん「市川は少女漫画の主人公」→ なるほど!!
 {netabare}・順調にラブコメ展開進行中
  市川は主人公なのでモノローグがありますが、山田はそうじゃない分そういう描写で
  心情を表現していくのですが、市川に対する恋心の描写を細かく積み増さねながら、
  8話後半で一気に爆発させた神回となりましたね。でもそれは直接市川に伝わらず、
  → タイトル「僕は夢を見た」
  で、今後に繋いでいくという・・・やっぱり上手いな。
 
 ・細かい描写もさすが
  >市川に対する恋心の描写を細かく積み増さねながら
  これも非凡なんだよな。直接的な2人のやりとりだけでなく、友達の何気ない会話から
  「それ言っちゃダメ!」本人だけがあたふたするような絶妙なラインとか。
  それに「いちごババロア」に代表されるように、その中二加減さが本当に絶妙。
  「原作者は中二恋愛の教祖様なのか?!」と思える程に、程よいラインを突いてくるの
  は脱帽モノですね。

 ・「市川は少女漫画の主人公」はなるほど
  ・他のレビュアーさんの「市川は少女漫画の主人公」という意見が散見されたのですが、
   言われてみれば、なるほどですね。
   前にも書きましたが、市川って結構山田のことをしっかり見ているんですよね。
   そして山田の心情をおもんばかり、彼なりに実際に行動に移すことができるという。
   それを山田ギャグで台無しにされるというパターンもあり、決してスマートに決まる
   わけではないですが、たしかに「山田の王子様」という表現は言い得て妙だなっと。
   (そして陰ながらさりげなくという点がポイント高い)
  ・「言い得て妙」といえば、とまと子さんの
   「山田が市川を見つけた物語」
   「市川→山田」は分かるのですが、「山田→市川」って考えたときあまりピンと来な
   かったのですが、なるほどそういう見方があったのかと!!
 
 原作のよさもさることながら、作画やカメラワーク等さすが「高木さん」で培った制作陣
 って、「高木さん」から明らかに進化してるだろコレ?!
 特にここ一番の見せ場では期待を裏切らない仕事ぶりで、中二の恋愛を描いていても全然
 安っぽさを感じずに目を奪われてしまうという・・・
 最後に7話での市川名言 
 {netabare}「本当に何も変わらないんだな。好きだと分かったところで。」
 「再来年の春、僕は山田と一緒にいられるのだろうか・・・」
 (山田出演の映画公開時期を聞いて){/netabare}{/netabare}

・第9話:1話内での「起承転結」が気持ちいい優れた構成だった
 {netabare}・市川とLINE交換したいが、上手くできない山田から始まり
  ・彼氏さんがナンパイに誘われる。
   → 山田を釣るために利用されている。
  ・それを踏まえて市川も
   → 自分もナンパイからのガード役として、山田に利用されているのでは?
    → 山田に冷たくしてしまう。
  ・その態度に泣き出してしまう山田。
   → 山田はそんな奴じゃない。
    → 嫌いになる理由が欲しかった。
      欲しくてたまらなくても、どうせ手に入らないから。
      一緒にいてどんどん好きになるのが怖いから。
  ・和解して、一緒に帰る。その帰り道に山田に借りていた少女漫画を返す。
   → 山田:続きを明日持ってくると約束
  ・少女漫画を忘れてきた山田。でも明日から冬休み。
 ・連絡を取って続きを渡したいから「LINE教えて」。

 要約すると、市川と山田がLINE交換するだけのエピソードですが、そこまで
 の展開が凄く練られておりホント素晴らしい。
 しかも、待ち合わせの約束をした明日はクリスマスイヴとか・・・
 初見では「少女漫画を忘れたのは、いつもの山田ギャグ」と流してましたが、
 レビュー書くために見返したら →これ確信犯じゃないか?!
 
 それに山田が泣くシーンで使っていたティッシュは、3話で市川が山田のため
 に用意したものでした。あの時は「山田ギャグで気遣い台無しやん!」って
 感じでしたが、まさか市川の仕業と気づき大事に持っていたのか?!
 そうなると、山田はなかななか侮れませんな。
 
 最後にナンパイに利用されそうになった彼氏さんですが、この巧妙な
 ストーリー展開のために、原作者にも利用されていたのか?!
 そんな彼氏さんにも幸あれ(^-^)/{/netabare}

・第10-11話:安定のラブコメ展開。ゆっくりと――でも着実な歩み。
 {netabare}(10話)
 ・山田に仕組まれた(?)クリスマスデートでしたが
  ・陽キャと陰キャの壁を改めて感じ、気が重くなるも
  ・自分の事ばかり考えていて、山田に気を使わせていたのかもと反省し、
   そのことを言葉にして「僕」のことを少し語り
  ・(2人で観る)イルミネーションがこんなに綺麗だなんて初めて知り
  ・帰りの満員電車で繋いだ手を離すタイミングが分からず、そのまま
   「僕らはゆっくり歩いた」の見事なエピソードタイトル回収。

 (11話)
 ・市川は秋田帰省も右腕を骨折したため、トンボ帰り。
 ・借りてたマフラーと漫画を返すため待ち合わせするも、待ちきれないよう
  で、市川の家の近くまで来ていた山田がかわいいです。
 ・マフラーは実は市川にあげようと思っていたもの、(少し迷っていたが)
  市川の秋田土産も無事山田に渡すことができました。
 ・大晦日の夜、コンビニに出かけるとナンパイたちと遭遇。
  何故か関根も一緒にいる。
  そのままファミレスに拉致され、ナンパイから山田のラインを聞かれる市川。
  知らないで通していたが、山田からラインが来て噓がばれる。
  → さらにしつこく迫るナンパイに、Noを突き付けた市川
   → その様子を隠れて見ていた関根が助け舟。「友達なんで家まで送って」
 ・帰り道、成り行きで関根に「山田のことが好き」と話す市川。
  → 「知ってる、めちゃくちゃ分かりやすいからな」と返す関口。
 ・「好きだと声に出して言えた・・・」その高揚感から山田に電話する市川。
  → 新年のあいさつをすると、そこに関根が帰ってきてw
    (山田は友達と共に年越ししていた模様)
  「いつか僕から好きを伝えたい」と決意する市川で締めるという・・・

 そもそも山田とは初詣にいく予定だったのでは?!この後日中にでも行くの
 でしょうか。
 市川はついに「山田のことが好き」だと声に出して言いました。
 そして、それを「山田本人に伝えなきゃ」という思いも。
 原作未読なのでどうなるのかは不明ですが、例えばアニオリ的な市川の「告白
 エンド」という可能性もあるんですかね。
 (告白がアニオリかどうかは知らんけどw)
 話数的には次回で終わってもおかしくないところ。最後どういう形でアニメは
 締めるのかに注目ですね。{/netabare}

・第12話:最後に今一番伝えたい言葉は・・・原作者のセンスに脱帽
 {netabare}・やはり市川と山田は初詣に行くようです。でも市川は先約の家族と初詣
  し、30分後に山田と待ち合わせの計画でしたが、早く来ていた山田と鉢
  合わせw
  → 山田は市川家と合流することに。
 ・そしていろいろあって、山田が市川家に招待されることに。
  市川姉が気を利かせて外出することに(両親もまだ外出中)。去り際に
  「ありがとね、京ちゃんと仲良くなってくれて。それが嬉しいんだ、私」
 ・ドキドキ展開等いろいろあって、市川のアルバムの写真をスマホで撮る
  と帰り際に「今度は私のアルバムを見せるね。」
  → 「それって山田の家に・・・まさかな。」
 ・市川の回想(夢)。中学受験失敗~ボッチになっていく様を思い出す。
  そしてイマジナリー京太郎。
  「本当は曝け出したいと思っているんじゃないのか、心を。」
 ・冬休み明けの登校。朝から山田に出会い、2人きりになり何かを伝えよう
  として、市川は気づきます。
  ・(殺人の本を見て)学校に来れたのはこの鎧があったから。
  ・馴染めなかったのは、これのせいにしてきたから。
  ・そして僕はこれをいいたかったんだよな・・・
  「ありがとう」(暫し抱き合う2人)
 前回は「山田のことが好きいう気持ちを本人に伝えなきゃ」という流れで
 したが、それよりも山田を知り、今まで目を背けていた自分と向き合う勇
 気をくれた山田に今一番伝えたい言葉・・・
 「市川の心の成長」で締めるという、この原作者のセンス脱帽だわ!{/netabare}

(最終)
初めは上述のように「『高木さん』っぽい作品が始まったのか」いう印象でしたが、
・厨二病でしっかり「入り」を掴むと、そこから主人公の心の成長を描き、それ
 に合わせて違和感なく作品を変化させていく柔軟さ。
・市川や山田等そのキャラを活かしたコメディ展開や恋愛模様の描写の巧みさ。
 → 「原作者は中二恋愛の教祖様なのか?!」と思える程に、程よいラインを
    突いてくるシナリオ展開や日常描写の「中二加減」の絶妙さ。
・「高木さん」で培ったノウハウを更に進化させた作画や演出等制作陣の凄さ。
という感じで、競合作品の多いジャンルの中で
「ちゃんと『僕ヤバ』という作品を観てる」
という満足感を毎話得られたのは、ホント賞賛に値しますね。
原作者の技量の高さには脱帽!!「お気に入り」への追加作品、今年の第1号ですね。 

で、2期決定ですね。(2024年1月より)
1期で市川の心の成長を描ききった感があるので、2期はラブコメ全振りみたいな
イメージなんですかね。
2期も「僕ヤバ」らしさを失わない作品を期待!

投稿 : 2025/04/19
♥ : 28

72.2 4 クラスメイトアニメランキング4位
フルメタル・パニック!Invisible Victory(IV)(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (284)
1324人が棚に入れました
相良宗介たち「ミスリル」に、敵「アマルガム」が逆襲!
今度は本気の闘いだ!!

敵<アマルガム>のガウルン、ゲイツといった強敵を倒し、いつもの平和な日常が戻った「陣代高校」。
しかし、そんな日々は長くは続かなかった・・・。
失態続きの<アマルガム>は、本気で相良宗介たちに襲いかかってくる。
世界各地の<ミスリル>の基地が強襲される!
テッサ率いるトゥアハー・デ・ダナンが格納されている「メリダ島」もたくさんのミサイル、アームスレイブによって攻撃される。
一方、日本の宗介、かなめにも魔の手が追っていた!!

再び、宗介、かなめ、テッサたちに試練が訪れる!!!

声優・キャラクター
関智一、ゆきのさつき、木村郁絵、森川智之、夏樹リオ、ゆかな、三木眞一郎、根谷美智子、大塚明夫、西村知道、浪川大輔、山路和弘、杉田智和、てらそままさき、井上麻里奈、内田彩、茅原実里、津田健次郎、玄田哲章、速水奨、山口勝平、遠藤大智、斉藤次郎、代永翼、櫻井トオル

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

最終エピソード(11、12話)が、ひっそりと延期に…。最速はAT-Xで7/18、その他MX、サンテレビ、BS11で順次放送予定。

「Invisible Victory」の頭文字を取るとローマ数字のⅣ(4)になるという、なかなかにオシャレなタイトルを冠しての登場だった<フルメタルパニック!>シリーズの最新作。

今作ではミスリル的にはけっこう受難、アマルガム的にはしてやったりな展開になりました。

前作から間が空いたこともあり放送前にはシリーズの前の作品を再放送するなど、盛り上げにはそこそこ力を入れていたと思うのですが途中で製作が遅れてしまうなどして総集編をちょくちょく挟み、結局は放送予定の話数を6月いっぱいで使い果たしてしまったために10話が放送された時点で残りの2話の放送が延期となってしまいました。

幸い、残りの2話についても7月中に放送されることにはなったようです。けっこう面白かったけど、2018年春クールのベスト10には絶対に入れてやらない(笑)。

2018.7.25追記:
観終わってたけど更新し忘れ。面白かったです。1クールですけど、作中時間はけっこう経ってましたね。ナムサク編がエピソード的にもスケジュール的にもいろいろと辛かった…。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 26
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

今回のフルメタは死者・怪我人続出の本気戦闘モード!

本シリーズに関しては、サブヒロインのテッサ隊長が可愛いだけの、温(ぬる)くて展開の散漫な「なんちゃってロボット&学園ラブコメ」アニメとばかり思っていて、この新作の視聴前はほとんど期待していなかっただけに、第1話から・・・ちょービックリ!!!!
前作まで(1~3期+OVAの計50話)は、長~い前座だった!?

何か見続けているうちに、主人公=宗介君が『装甲騎兵ボトムズ』のキリコ君に見えてきた!
これは、《リアル志向ロボット&軍事アニメ》の思わぬ拾い物でした。

チンタラしてなかなか話の進まなかった前作までを余り確り見ていない私が、この新作はこれだけ楽しめたということは、コレ単独で新規に見始めてもいい作品なのかも?
というか、私の場合、この新作を見終えて、初めて前作の方をじっくり再視聴してみたくなりました。
原作の方は、さらにこの後シリアスな展開が続くそうなので、何とか最後までアニメ化して欲しいところです。


◆制作情報
{netabare}
原作ラノベ      賀東招二(『富士見ファンタジア文庫』1998-2011年刊)
監督         中山勝一
シリーズ構成・脚本  賀東招二
キャラクターデザイン 堀内修
メカニックデザイン  海老川兼武、渭原敏明
音楽         佐橋俊彦
アニメーション制作  XEBEC{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

======== フルメタル・パニック! Invisible Vicrory (2018年4-7月) ========
{netabare}
第1話 ゼロアワー ★ テロ組織「アマルガム」の本気宣言(レナード)、普通の学園生活の終り、世界各地のミスリル基地への大攻勢開始
第2話 損害制御 ★★ メリダ島基地への敵襲、宗介&かなめへの襲撃、スペック伍長懲戒(テッサ大佐)、かなめ動揺
第3話 BIG ONE PERCENT ★★ ベヘモス迎撃(スペック戦死、キャステロ中尉戦死)、Mr.クラマの卑劣な罠(人質・常盤恭子)、宗介とかなめの約束
第4話 オン・マイ・オウン ★★ 学園の戦闘(人質解放、レナード来襲・かなめ投降)、メリダ基地放棄・テッサ隊脱出、宗介の決意{/netabare}

 - - - - - - - - - - - シナリオの切れ目 - - - - - - - - - - -
{netabare}
第5話 WELCOME TO THE JUNGLE ★ 東南アジア・ナムサク市編(AS闘技場(アレーヌ)、ナミ&レモンとの出遭い、参戦)
第6話 腐敗のまどろみ ☆ 続き(地元警察署長の接触、宗介の目的)
第7話 ジャイアント・キリング ★ 続き(闇バトル(ロートル機サベージvs.最新鋭機M9)、再びクラマの卑劣な罠(人質・ナミ))
第8話 ワン・マン・フォース ★★ 続き(ナミ死亡、宗介の復讐戦、クラマ戦死・宗介重症、かなめの行方) ※ED「Remained dream」{/netabare}

 - - - - - - - - - - - シナリオの切れ目 - - - - - - - - - - -
{netabare}
第9話 堕ちた魔女 ★★ 旧アーバレストAI(アル)の機能回復、テッサ大佐サンフランシスコにて発見、アマルガムの尻尾あぶりだし作戦
第10話 前へ、前へ ★ レモン隠れ家への襲撃、囚われのかなめ、フロリダ軍事キャンプ(宗介回復)、カリーニン少佐の裏切り
第11話 ストーミー・ナイト ★★ メキシコ・レナード隠れ家強襲、かなめ奪還作戦(クルツ&メリッサ合流)、レナードの待ち伏せ
第12話 メイク・マイ・デイ ★★ かなめ奪還失敗、新機レーバティン無双(AIアル&宗介のコンビ復活)、かなめからの連絡・約束、テッサとの再会・宗介&アル原隊復帰{/netabare}
--------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)7、★(良回)4、☆(並回)1、×(疑問回)0 個人評価 ★ 4.3

OP 「Even...if」
ED 「yes」

投稿 : 2025/04/19
♥ : 16

セキエイ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

酷評している人も多いが・・

大のファンというわけではありませんが、
「ふもっふ」を含め、シリーズ全話見ていた作品ですので
今回もアマゾンで全話視聴しました。
原作は読んでいません。

根強いファンがいる印象のアニメです。
楽しみにしていたファンからは、放送スケジュールに間に合っていない、
作画が乱れるなどの、「万策尽きかけた」アニメとして不評をかっているいるようです。昨今のアニメ業界の疲弊を象徴するようで悲しくなります。

以前は京都アニメーションが担当していたことや、根強いファンが待ち望んでいたなどハードルが相当上がってしまっていたように思います。

そういった背景を無視してフラットな気持ちで視聴した私自身の評価は
『そこまで悪くはないし、星1を付けるような駄作ではなく、他の深夜アニメと比べたらなんなら平均より上』だと思いました。

個別のシーンにおいて演出が悪いという意見もありますので、原作を活かせばもっと良く描けたシーンもあったのかもしれませんが、ストーリーとして
破綻しているということはないので、最後まで見ることができたし、特に終盤は熱い展開もあり楽しめました。


次回作以降、物語のラストまでアニメ化されるのかはわかりませんが、
個人的には最後まで完走してほしいアニメです。万策尽きないで頑張れと言いたいです。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 2

59.7 5 クラスメイトアニメランキング5位
クラスの大嫌いな女子と結婚することになった。(TVアニメ動画)

2025年冬アニメ
★★★☆☆ 2.8 (129)
266人が棚に入れました
高校生の北条才人はクラスメイトと結婚した。 それも学校一苦手な、天敵のような女子・桜森朱音とである――。 「私と結婚してること、クラスのみんなに言ったら殺すから」 「俺だって結婚を知られたくはない。なんのメリットもない」 普段から嫌い合う二人の新婚生活が上手くいくはずもなく、なにかと衝突ばかり。 しかし、日々の暮らしの中で歩み寄ることで距離が縮まっていき、 一緒にいて楽しい時間が増え、少しずつお互いを理解していく。 才人は今まで知らなかった朱音の可愛い素顔を知り、 朱音は心の中に秘めていた想いに段々と気づき始め……。 素直になれそうでなれない二人が送る胸キュン新婚生活、ここに開幕――!

こっとん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

おいてけぼり

嫌ってる理由、結婚させる理由、結婚を決めた理由
どれも釈然としない
あとから深掘りするのかもしれないけどもやもやしながらみることになって感情移入できません
ラブコメ恒例のドキドキイベントもしょうもない感じで消化しちゃってます

結構深刻なのはヒロインです
ヒロインがかわいくても主人公が不愉快でみなくなることはありましたが、今回はその逆パターンになりそう
キャラデザ以外評価するところがないヒロインですがそれに加えて声優の演技も微妙に感じます

投稿 : 2025/04/19
♥ : 2

Dave さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

モテない中学生男子向け

ティーンエイジャー男子、こういうの好きですよね。自分の努力ではなく、なぜか「なりゆき」でハーレム展開だったり、一方的に好かれてかわいい女子と同棲したり結婚したり。まあ女子と付き合ったこともない、付き合い方も分からない男子がそういう他力本願な恋愛に憧れる気持ちは分からないではないですが…でもこういうのばっかり見てたら一生DTになりそうだけど大丈夫そ?

本作は努力もなく●金持ちの御曹司で●祖父の会社を引き継ぐことが約束されていて●成績も上位で●かわいい女子と結婚して新婚生活を送ることになった…惜しげもなくDT男子の妄想が注ぎ込まれています。ついでにサブヒロイン的な2人の可愛い女子もどうやら主人公に気がある様子?僕の思い描いた理想の高校生活!みたいで大人としては設定だけでムズかゆくなります。

作画は急にコミカルになることはある(レンタル彼女っぽい)ものの、安定の可愛さで問題ないです。アニメとしては至って真面目に作ってるなあという印象ですので、DTドリームについていける人はきっと楽しめるんじゃないでしょうか。逆に努力で何かを勝ち取っていくようなストーリーを好む層には限りなく厳しいでしょうね。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 2

Rera さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ドタバタラブコメ

主人公が大富豪の祖父の策略により、大嫌いなクラスメイトと結婚させられてしまうというお話。
スカした男子とツンデレ女子のよくあるドタバタラブコメ。
あり得ない設定とバカバカしい話の連続だが、ギャグタッチなところとヒロインのキャラデザが好みなので結構見れている。
いわゆる頭空っぽにして見れる作品。
話のテンポも軽快。2人の掛け合いが夫婦漫才のようで面白い。
ヒロインはすでにツンデレ状態。デフォルメキャラも可愛らしい。
ちょいエロがちょくちょく挟まるがすぐに場面が切り替わるので嫌味がない。
なろう系低予算アニメよりは遥かにいい。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 1

90.0 6 クラスメイトアニメランキング6位
新世紀エヴァンゲリオン(TVアニメ動画)

1995年秋アニメ
★★★★★ 4.1 (6275)
25384人が棚に入れました
西暦2015年。15年前に起こった大災害・セカンドインパクトで総人口の半数近くを失った人類は、使徒と呼ばれる新たな脅威にさらされていた。国連直属の非公開組織である特務機関NERV(ネルフ)は、汎用人型決戦兵器 人造人間エヴァンゲリオン (EVA) を極秘に開発し、予測されていた使徒の襲来に備えていた。そのパイロットに選ばれたのは、わずか14歳の少年少女たちだった。
 主人公である「碇シンジ」は、他人との接触を好まない内向的な少年だが、ネルフの総司令である父親ゲンドウによって、EVA初号機のパイロットに突如選任される。こうしてシンジらEVAのパイロットたちは、世界の命運を託され、命をかけて戦う過酷な状況に追い込まれる。セカンドインパクトの真相や襲来する使徒の正体、そして秘密裏に進められる「人類補完計画」など数多くの謎と共に、主人公シンジの成長と挫折を織り交ぜながら物語は進んでいく。

声優・キャラクター
緒方恵美、三石琴乃、山口由里子、林原めぐみ、宮村優子、立木文彦、石田彰、清川元夢、優希比呂、長沢美樹、子安武人、関智一、岩永哲哉、岩男潤子、麦人

九条 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

あの時代、あの瞬間だからこそ生まれた神話。

言わずと知れた社会現象を巻き起こし後続作に計り知れない絶大な功績と悪しき産物を刻印した作品。
複雑難解なストーリー、専門用語の羅列、主題歌の衝撃、個性的なキャラなど、現在でも画期的であり
単刀直入に言うならば、全てが斬新でありながら全てが他の追随を許さない折り紙付きの歴史的傑作。
流石に全てと言うと、語弊を生むが、先行作品に対するオマージュを絡めながら、本作独自の世界観を
構築しており、結果的に唯一無二のエヴァ色に染め上げたと思う。先行作品の恩恵や当時の情勢など
大ヒットを後押しする因果が多々あったのは事実だが、それらを差し引いても社会現象たる謂れはある。

思春期の少年少女のインナースペースを深く抉った描写やアイデンティティ・クライシスの描写は見事。
リアルタイム世代でなくても、あの時代、あの瞬間の閉塞感を、如実に体験出来るのではないだろうか。
また、視聴者の心を掴んで離さない数多の謎は、最大の見せ場であると同時に賛否両論の火種であり
物議を醸した最終話は、受け取り方一つで全くの別物になってしまうという、台詞が象徴しているように
エヴァに対する見方・解釈は特に千差万別であり、称賛と同じく批判が入り混じるのは致し方ない事実。

それ故、他者の意見を唯々諾々と受け入れるのではなく、個人の見解を確立してこそ真価が問われる。
収拾すべからざる混乱を招いた無数の異本的解釈は、単線的・一元的な図式へのアンチテーゼであり
25話・26話に関してもエヴァがエヴァたる所以であり、当時の既存アニメに対する懐疑であると言える。
無論、付け焼刃的ガジェットや聖書の引用など、難解さを競うかの如き流儀が本作以降頻出しているが
個人的には良し悪しの問題は別個として、アグレッシブかつアヴァンギャルドな試みは高く評価したい。
賛否こそ分極化するものの、クオリティ・ポテンシャルの高さは、誰もが認めるところではないだろうか。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 61

みかみ(みみかき) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

エヴァは何を救ったのか

(エヴァ評 その1:承認欲求編)

 エヴァについて書くのは恥ずかしいことだ。
 そう思っている。
 間違いなく、これは90年代最大のインパクトを誇った物語だ。それゆえ、包括的に書くことは難しい。どう書いても、誰かに何か言われるだろう。「わたしにとっては、そういうものではなかった」と。
 だから、とりあえず、まずは個人的な雑感を――とりわけ人の承認欲求にかかわるものとしてのエヴァについての話を――すこしまとめておきたい ※1。

■「立派になりたいとすら思わないわたし」の居場所

 当時、内向的な性格だった私自身も、ご他聞にもれず、たいへんハマッた。
 そのこと自体が恥ずかしいといえば、恥ずかしい過去でもある。しかしながら、それは一方で、わたしにとっての大事な過去でもある。
 ハマッた当時、シンジくんに、ベタに感情移入しながら見ていた。
 これは、シンジくんに感情移入できるかどうか、でまったく観方が変わる。
 だから、ここからの記述は15年前にシンジくんに感情移入できた側の人間の書いたものだと思ってもらいたい。
 当時のわたしにとっては、エヴァは「内気なわたし」に何か希望をあたえてくれるもの、でもあった。

 その理由は主に二つある。
 一つには、「どこにでもいるしょぼい私が、一足とびに世界の救済にかかわる」はなし、だったことだ(※2)。
 シンジくんが世界の救済にかかわりえた要因ははっきりといえば偶然に与えられていた資質でしかない(※3)。だが、「偶然」ではなく、多くのスポーツマンガにあるような「能力もある人間が努力によって、世界をすくうヒーロー」の話よりも、偶然によって世界を救う、という話は多くの凡庸な人々に希望をあたえる。たいした能力もなければ、努力をすることもできない。そういう人間に希望を与える話だ。
 もっとも、「どこにでもいる凡庸なわたし」が見出され、肯定される話は、少年少女向けの話ではよくある。
 「クラス一の人気者の彼に、ワタシなんかが告白されるだなんて…!」的な少女マンガのお約束展開でもある。肯定されるべき本人の自己評価の低さ、の種類はいろいろとある。少女漫画の場合は、多くの場合「ドジなわたし」「普通のわたし」だ(※4)。だけれども、多くのマンガやアニメでは、最初はドジで凡庸なわたし、が次第に精神的に成長し、努力家になったり、こころに余裕が出てきて周囲に配慮のできる人間になっていったりする。
 「努力」や「成長」によって、ヒーローになる話というのは「立派な人物」を称える話だ(※5)。
 「立派で善良な人物」を褒め称える話では、わたしは救われない。
 そういうことを思う人は、たくさんいただろう。全く立派ではないわたし、が生きていくしるべがあるのなら。それを見てみたい。立派ではないわたしが「いけない」ものではない、ということ。それをどうにかして肯定することができるのならば、その形を見たい。
 そう思っている立派ではない少年少女。そもそも「立派になりたい」とすら思うことのできない少年少女は、全国に何万、何十万といただろう。
 立派ではないわたし、が何がしか、世界にいていいのだ、と思わせてくれる。そういう物語がある。そして、その「立派ではない」わたしの、立派でなさ加減たるや、だいぶ徹底して救いがたい。そういう人間に救いがあるような世界観を提示してみせたこと。それだけで、エヴァは救いだったと思う。

■人を肯定してみせることの「闇」

 「あなたは、何も恥じることはない」
 そのことを強く感じさせてくれる経験は、強い力をもっている。
 だからこそ、実は、この経験は危うい力としても用いられる。
 うがった言い方をすれば、エヴァの熱狂は新興宗教の教義があたえる熱狂と同類のものである、というように言ってみせるひともいた。それもそうだと思う。当時で言えば、「オウム真理教にハマる若者」と、「エヴァへの熱狂」が同類のものだ、という評論家は、決して少なくなかった。
 自分なんて生きていていいのだろうか、という自分への自信のなさ。
 同時に、世界の役に立ちたいという底なしにピュアな善意。
 その二つを同時に兼ね備えた若者というのは、そこらじゅうに転がっている。そうして、どうやって世界と関わっていけばいいのか、その関わり方がわからなくなる。それは「若い」ということのもっているそもそもの性質なのだ、とわたしは思う。※6

 そういう若さ。
 それは「<しょぼいわたし>が、いきなり<世界の革命>に関わることができる」というストーリーに惹かれやすい。
 オウムが信者向けに用意していた話も、そういうものだった。
 オウムの信者と、シンジくんとほとんど同じじゃないか。そういう批判は、実際あった。※7

 こういう話は、いつしか定番のパターンとなり、二〇〇〇年代にはセカイ系、と呼ばれるようになった。
 こうしたお話、が新興宗教と類似の性質をもっていること。それはそのとおりだと、わたしも思う。
 だから、「エヴァなんて駄目だ」という人は、たとえば次のようなことを言う。
 「こんな浮世離れした話をみていないで、仕事で成功して、自分の自信をつけなさい」
 「こんなウジウジしたものを見て救われてないで、地元に親しい友達を見つけて、友達から認めてもらいなさい」
 と。

 それは、それで、そのとおりだということは、ある。
 その説教も、意味がある、と思う。この作品のラスト自体をそういうメッセージだと見て取るひともいる。
 
 一方で、その説教によってはやはり救われない人もいる。それもまた、もう一つの事実だ。
 仕事にも、友人にも、勉強にも、どう頑張れば、自らの居場所を得ることができるのかわからない。
 そういう少年少女は、溢れかえっている。そういう気分になっている人に、「あなたを肯定する物語」を与えることは、決して意味のないことではない、とわたしは思う。「新興宗教と同類の欲望を与えているのが事実だとしても、アニメという代理のもので欲望を昇華しえているのだから、問題はない」と、そう言うこともできる。

 一方で、
 「おまえらはみんな乱暴なんだ!おまえらは、ぼくのことなんか、ぜんぜんわかってないんだ!!」
 そう言い続ける人は、いる。
 そう言い続けたい人のための、免罪符として、エヴァのような物語があることにすがる人もいる。
 「ダメな自分」をいつまでも肯定し続けるためだけの装置になってしまっていたことも、もちろんあっただろう。
 そういうことの道具としてエヴァのような物語が使われたら、それはやっぱり不幸なことだと思う。

 エヴァはその意味で、危険な物語である。

■危険であり、重要な承認でもあるということ

 そういう、危険な物語。そういう未熟な人間のための物語に、ハマったということ。
 それは、今の視点でどう考えるにせよ、十代中盤の中学生のときのわたしが、どハマリした事実は、恥ずかしながら、素直に書けば承認欲求の問題だ。
 それは恥ずかしいとも思っているし、それは大事な「思い出」だとも思っている。
 この手の、そういう承認欲求の問題は、
 未熟なものとして否定してもいいし、
 しかしながら普遍的な悩みとしてもちあげてもいい。
 その二面性をもっている。

 未熟者を釣り上げるだけの話だといえば、「コンプレックス商法乙」という批判もでてくる。センチメンタルな表現による無内容な自己肯定とも言っていい。悩める日々を美しく描くことで、未熟さにとりあえず「青春」とか「思春期」とかいう名前をつけて肯定してみせる。そいういうやり方で、それは一部の新興宗教の与える物語とも実は近しい。
 普遍的な悩みなのだと言えば、「少年少女の繊細で、重要な問題の表現」になる。それは、実際、どこにでも転がっている凡庸な悩みでありながら、どこにでも転がっている凡庸んな悩みだからこそ、きちんと取り扱われることを要求する問題だ。


 わたしは、ダメで苦しい自分でしかいられないのか。もっと、立派でラクな自分になれるのか。
 そういうことは、人生のいつまで経ってもわからないけれども、
 若ければ、若いほどにそういうことは全くわからない。

 人生を少し生きていくと、「ああ、わたしはこういう自分でもありえたのか」と納得することもあれば
 「ああ、わたしにはこれが限界なんだなあ」ということをしみじみと思うこともある。
 若いということは、その範囲がまったくわからない。
 「自分」についての不安が、とても、とても大きい。

 だからこそ、「立派なわたしになる」ためのヒーローものや、成長物語が希望を与え、
 同時に、エヴァのような「立派ではないわたし」の抱える不安の物語も、一種の安堵を与える。

 どちらかの視点だけを強力に打ち出してくるようなタイプの考えは、わたしは非力だと思っている。
 どちらかが、完全に消去されることはない。
 そこのところのややこしさはある。
 立派であることを諦めるばかりでは、未成熟なまますぎるし、
 立派になれないことがある、ということを理解できないのも阿呆すぎる。
 自分ではなく、他人に対して「おまえも、もっと立派になれよ」としか言わない人間だったりすれば、それは無神経すぎる。
 何かに「立ち向かうこと」と、何かから「逃げること」との価値は紙一重だ。
 そのバランスが難しい。
 どうしても傷が深い人間には立ち向かえないことはあるし,
 だからといって逃げてばかりいてはいけない。
 そのバランスが難しいからこそ、いつまでも、人は脳天気に悩みから解放されない。
 「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ!」
 というシンジくんのテンプレートは、まさしく、そのバランスの難しさに直面した人間のそれだ。

 エヴァは、何かから「逃げるかどうかを迷う」話である。
 立ち向かってばかりいる人には「逃げる」ことの感覚を思い出す話は、それはそれで貴重なものだし、
 「逃げている人」には、世の中に数少ない(※8)何かから「逃げるかどうかを迷う話」は貴重だろう。
 迷っていい。

■沈黙のわからなくなってしまったわたしにとっての価値

 シンジくんは、基本、とってもウジウジとしていて煮え切らない。
 「凡庸」というよりも、もっといえば、自己評価が低すぎる人間、だといったほうがいいだろう。

 「自分など、生まれなかった方がよかったのではないか」
 そういうことを、思春期のときは何度も思った。
 自己評価の低さにあえぐ日々を送る人間にとっては、この人物描写はやっぱり深刻なものがあった。
 エレベータのなかで訪れる長い沈黙など、どうしようもなく、ささった。
 エレベータの「沈黙」や、綾波が雑巾を絞っているのを遠くから見つめている風景や、カヲルくんをエヴァから握り締めてながく沈黙する、あの沈黙の間の表現は、ひどく印象にのこっている。
 わたしは、この場にいて、何をすればいいのだろうか?
 そうやって、うろたえることが、わたしの昔の日常だった。

 わたしは大人になってから、
 「何をやっている人間なのか」を宣言することができる何者か、になった。
 何かの専門家であったり、何かの職業の人間だったり、会社の人間だったり、
 そういうものになった、ということだ。
 それはそれで辛いことは、もちろんあるけれども、
 行く先々で、わたしが何を期待されているのかが、だいたいは、わかるようになった。
 会議があれば、会議の時間で、わたしがひっそりと沈黙しなければいけないことはなくなった
 そうすると、不思議とこういった少しの沈黙や、人の微妙な言葉遣いなどがほとんど気にならなくなった。
 今はこういう沈黙の「重さ」がほとんど感覚的にはわからない。
 
 だけれども、かつてのわたしにとっては、こういう「沈黙」の重みこそが、切実な日常だった。
 こうした、きわめて自己評価の低い人間であっても、なにがしかの形で肯定されえたり、とんでもなく重要な問題の中心に置かれたりすることを描く。
 それだけで、これは、わたしにとっては、これがとても重要な物語たりえた。
 

 三〇を過ぎて、
 今になってみると、シンジくんに感情移入ができるかどうかは不安だ。
 いま、見たら、まったく違う感覚で見るしかないだろう、と思う。
 エヴァを見ることは、今のわたしにとっては、そのときの感覚を思い出すことになるかもしれない。
 それならば、それはそれで、今のわたしにとって貴重な物語だ。


 むろん、エヴァの全体のこうしたエポックメイキングな方向性は、描写の細やかさや、作話、作画の水準などの高さに支えられているのはいうまでもない。


 

■■■■注■■■■■

※1 なお、別途、エヴァの「解釈論」にかかわる感想を、「新世紀エヴァンゲリオン Air/まごころを、君に」のほうのレビューで書きました。「エヴァの「難解さ」ははっきり言って、ただのフェイクである」という一般に言われていることを全面的に肯定しますが、そのフェイクがどうして、機能したのか、ということのほうについての話です。

※2 いわゆる「セカイ系」
※3 シンジくんが、乗ったのは「必然」だったんじゃないか、というツッコミをいただきましたが、物語の受容のされ方によっては、そう感じられる、というのは確かにそうだと思います。なので、はじめの書き方だと、言葉遣いが適切でなかったかも…と思い、少し言い方を変えました。
 わたしがここで案に前提としている対比は次のようなものですたい
A:努力によって能力を得た人が必然的に選ばれる物語
B:たまたまの才能や、ほんとにただの偶然によって選ばれる物語
 との対比です。

 その人の自己評価などをめぐるさる社会調査で、努力・才能・運を分けて議論している話がありましたが、この三つは、それぞれ
・努力:後天的で、コントロール・選択可能なもの
・才能:先天的で、コントロール・選択不可能
・運:後天的だが、コントロール・選択不可能
 という分け方になります。(シンジ君は、デザイナーベビー的な側面がありますから、先天的にコントロールされた存在…とも言えますが)。要するに、ここでわたしが書いた「偶然」というのは、「運」という意味ではなく、本人によってコントロール・選択不可能な要因によって、エヴァにのるわけで、その意味で「偶然」と申し上げました。
 まあ、「努力する才能をどう考えるか」とか突っ込まれると、話がさらに混沌としていくというか、ディフェンスをするためにもってまわった言い方が必要になってくるわけですが、そこまで配慮した書き方をしようとすると、言葉の定義や選択をゼロから述べていく学術論文みたいな記述になってくるので、この程度の説明で許してつかぁさい。

※4 さらに言えば、シンジくんと、当時のわたしは、他のマンガなどで表現されている人格なんかよりも、だいぶ性格的にも近しかった。あそこまでいじけていたかどうかは、さておき、人の多い場所が慣れなかったり、会話に入れなかったりするコミュニケーションに対する自信のなさ、というのはだいぶ似ていたように思う。

※5 こういうものは、いまや誰もが古臭いと認める高度成長期的な価値観を、再強化するものでもある。その意味で、ヒーローの話しか存在しない世界と比べれば、こういう偶然性によって個々の人間の固有性を肯定する、という話の存在は、相対的には歓迎してもいいものだろう。(このような擁護の論理自体、ふるくさい)。こうした「高度成長期」の価値観への批判というのは、もう何週もしてしまって、賞味期限切れではあるけれども、一応、定番ものとしては見田宗介の時代区分「理想」の時代→「夢」の時代→「虚構」の時代あたりは、なんのかんのいいつつ何度も参照されるので、まあ一応、前提として確認しておきます、ということで。現代においても、「理想」を前提とする価値観こそを高尚なものと考える素朴な議論はあとをたたないですし。

※6 2012年現在においては、こういう「高度成長経済のメンタリティ」とからめてセカイ系を論じるという議論設定そのものがもはやきわめて古臭いわけだ。…が、いずれにせよ、こうした「高度成長」「バブル」の物語のあとにくる承認欲求物語はまったく空白だった、ということを論じていたのが、80年代後半~90年代の論壇だった。
 ある種の論壇人とかは、こういうタイプの「高度成長」「バブル」後の空白を埋める物語として、エヴァが機能した、というようなことをよく言っていて、それはまあ、確かにそうだといえばそうだろうということは、わたしも思っている。

※7 少年少女が、どのように世界と関わっていけばわからなくなる瞬間というのは、何度も訪れる
 青少年にむけて、こういった公共的な物語の空白というのは、90年代においてはじめて現れたものではなく、戦後1950年代~60年ぐらいの間にも存在していたものでもある、わけで。戦争のあとの空白感たるや、それはすごいに違いない。
 そういうのは繰り返す。
 最近だと、いまさらハルヒがそういう欲望を代替していた、と論じる人がけっこういっぱいいるけれども、こういうのは繰り返すものだから今だと確かにハルヒなのかもね。わたしがハルヒを見たときは、もうすでに承認欲求をめぐる問題からは、ほとんど自由だったので、ハルヒの中のそういう要素に対してはまったく反応できなくなっていたのだけれども。

※8 正確には、ジュヴィナイル小説だとか、青少年向けコンテンツに数が少ないだけで、純文学系だと腐るほどあって、それはそれでうんざりするような気分になることすらあるのだけれども…

投稿 : 2025/04/19
♥ : 44

米粉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

理解力を必要とする名作

話題になっているという
理由から見始めたアニメ、

面白いです!
設定が凄く変わっていて
ロボットアニメが苦手な私でも
全然抵抗なく見れました♪
まぁ、エヴァはロボットではなく人造人間なんですがね…
中身も(内蔵など)もちゃんと詰まってますしね!
そうゆうところ凄く好きです。

しかし
内容が少し難しいです
何回か見て解説サイトなどを
みて分からない部分を補ってくと
また新しい発見があって楽しめると思います!

投稿 : 2025/04/19
♥ : 12

84.0 7 クラスメイトアニメランキング7位
電脳コイル(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (1975)
11205人が棚に入れました
今よりもちょっと未来…子供たちの間では街のどこからでもバーチャル世界=コイルに接続できる電脳メガネが大流行していた。小此木優子(おこのぎ ゆうこ)は、小学校最後の夏休みを前に、父親の仕事の都合で最新の電脳インフラを擁する地方都市・大黒市に引っ越すことになる。
優子は、その街で出会った友達と電脳空間で次々と巻き起こるフシギな出来事を体験する…。

声優・キャラクター
折笠富美子、桑島法子、矢島晶子、小島幸子、斉藤梨絵、鈴木れい子、野田順子、小林由美子、梅田貴公美、山口眞弓、沼田祐介

九条 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

怒涛の超展開。これぞ、NHKの本気。

ヤサコとイサコを中核に電脳メガネに関わる少年少女の目線でARの普及した近未来世界を描いており
謎と不思議に満ち溢れる未知数概念を、都市伝説や専門用語の多用により、効果的に具現化している。
シュールなメッセージ性を根幹に斬新かつ洗練された各種設定など、視聴者を釘付けにする要素満載。
緻密かつ丁寧なストーリーも然ることながら、怒涛の超展開を繰り広げる近未来系SFアニメの最高峰。
特に序盤から中盤にかけ散布された伏線を巧みに利用・回収する終盤の展開は圧巻に次ぐ圧巻であり
表向きは子供向けの顔をしながらも、大人が鑑賞するに十二分に耐え得る汎用的な内容となっている。

現実と虚構の狭間で揺れ動く思想・価値観の変化を通じ、ジュブナイル的成長が顕著に描写されており
それと同時に、子供・大人の分け隔てなく巧い具合に近年のネット社会に対する警鐘が鳴らされている。
ただし、ユーモアも込められている故、堅苦しい感は皆無に等しく、ビジョンの在り方が示唆されている。
コミカル・ハートフル・シリアス・ミステリー・ホラーなどジャンルも幅広くSF大賞・星雲賞など数々の賞を
受賞するだけあり、どれもこれも一級品のレベル。因みに、第12話「ダイチ、発毛ス」は、SFファン必見。

また、小難しいストーリー構成とは対照的にジブリを彷彿させる愛嬌あるキャラを著しく際立たせており
非常に良く動く躍動感・疾走感のある映像は独創性にも富んでおり、本作を象徴する魅力の1つである。
ノスタルジックな雰囲気が漂う昭和風テイストの町並みとサイバーパンクSFの融合も綺麗かつ鮮やか。
しかし、作画以上にストーリーが素晴らしい。心の痛みを乗り越えて、成長していく過程の集大成であり
感動の最終話は、涙なくしては見られないと言えるほど凝縮されており、これぞ、NHKの本気と言える。
新たなシャープな切り口としてアニメ業界以外にも大変意義のある功績・可能性を示した秀作であろう。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 53
ネタバレ

カミタマン さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

12話は語り継がれるべき名作

2021/09/12 投稿 10話まで視聴
2021/09/13 加筆 15話 〃
2021/09/14 加筆 17話 〃
2021/09/18 加筆 20話 〃
2021/09/20 加筆 最終話(26話)まで視聴済み
2021/10/03 加筆 ふと気がついて調べたこと
2021/10/11 タイトル変更
2021/10/18 加筆

評価が高いようなので見始めました。
安定のNHKだし。NHKアニメに外れってありましたっけ?

でも・・・
設定がさっぱり理解できない・・・

とりあえず10話まで見ました。
ストーリーも小学生の学級内の対立を延々と見せられてもなぁ~・・・
10話だけはちょっと甘酸っぱい感じで悪くは無かったかも。

後半いいらしいけど・・・

くじけそうです・・・

評価の表示は★3つになってると思いますが,保留です。
正直いって10話までのところ,★二つがいいところかな?




2021/09/13 加筆部分 (15話まで視聴)
15話まで来ました。
11話から良くなってきたではありませんか!w
11話12話13話の{netabare}イリーガル{/netabare}三部作(勝手に命名)はかなり面白かったです。
特に12話の「ダイチ、発毛ス」は神回です!ここまで頑張ってきたご褒美ですねw






2021/09/14 加筆部分 (17話まで視聴)
うわっ!ハラケンの{netabare}乳首{/netabare}まで描いてある!
いいのか?Eテレ?

実際有る物が見えなくなったりするメガネを四六時中かけて生活する設定は,やはりナゾ・・・

「あっちの世界」の存在がにおわせられる(前にもあったけど・・・)
そういえば,見始め当初全体的に色が薄く感じたっけ
夕焼けのセピアカラーのシーンも結構多い
色の薄さって世界の設定に関係あるかも
実際の世界と仮想世界的な感じとか(あくまでも途中での感じなので・・・自爆しても優しく見守ってw)

17話の図書館の外でのヤサコとハラケンの会話は,なんか日本語って難しいってつくづく感じました。いろいろ,意図した意味じゃ内容に聞こえたりしました。





2021/09/18 加筆部分 (20話まで視聴)
11・12・13話は面白かったのですが,依然として視聴ペースは上がりません。気がつくとウトウトしていたり,先が気になる!ってならないなどの理由で・・・

18~20話に直接関係ないことも含めて,見ていて気がついたことや疑問に思ったこと,考えたことなどを

訂正 ハラケイではなくハラケンでした^^;(ここまでの表記は訂正しました)
平民宰相といわれた原敬(はらたかし)の愛称(?)に引っ張られ,脳内変換されていた模様wいや,分かった上でも,ハラケイに聞こえる時も多いような気がする・・・


年齢設定について

おばちゃん
確か登場回で女子高生と言っていました。
本当に女子高生なのか?公務員なのでは?と思い見ているうちに一人で合点がいきました!「登場回のはあくまで自称で,さば読んだんだと!」しかしJKシーンが登場w本当にJKのようです。ナゾは振り出しに戻りました。

イサコ
小学校6年生設定
どう考えても変でしょうw中の人は中二病の成人男性にしか思えません(笑)

と,ここまで考えて,ある考えが頭をよぎります。
作中の登場人物は,アバター的な物では?中の人は別に存在するのでは?
そう考えると,「うんち~」しかじゃべらないキョウコもあくまで設定として納得出来るかも。

{netabare}
20話より

電脳コイル=幽体離脱?
電脳体=魂的な物?
電脳体と体は見た目はすっかり同じに描かれているので,「中の人説」(上記)は有り得ないか・・・

ヤサコの人物像
「全員家の中から動かないで」とおばちゃんに言われても,家の外に出る。
おなじくおばちゃんから「私のそばを離れないで」と言われた直後にどこかに行ってしまう。
ああ!キョウコのお姉ちゃんなんだな!!って実感w{/netabare}

物語は終盤にさしかかっていると思うけど
メガネや世界の正体はさっぱり分からないw
分からなすぎてあんまり気にならない。
もうちょっと,気になるような展開にできなかったんだろうか。
最後に,ガラッと印象が変わることを期待しているけど,大丈夫か?ちょっと心配^^;



2021/09/20 加筆部分
最後まで見終わりました。

{netabare}
なんやかんやでよく分からないいろんな出来事の黒幕はメガマス社っぽいです・・・
まさかの敵の幹部はお父さん??
これは,意外な展開でなかなか見物かも?

なんて期待も途中頭をよぎったのですが・・・

見当外れでした(笑)

全体的に淡い色設定の作品世界やキャラクターの設定年齢と言動の乖離などから
作中の世界が実は仮想世界で,向こう側が現実世界という予想も大外れ(笑)

電脳体と魂も別物みたいです。「あっちに電脳体と魂を持って行かれた」的な表現がありました。

いろんな推測は全て外れて,盛大に自爆しましたf(^^;
結局作品世界について自分はさっぱり理解できていないということがはっきりしましたw途中何度も寝てしまったし・・・f^^;

最終話で出てきたコイン探偵局会員番号1番はなかなか頼りになる感じでした。また,彼によって事態は,メガマス社内部の一勢力による暴走であったことなどが語られます。その点については納得です。{/netabare}

最終的に物語は,じんわりくる感じで幕を閉じます。ヤサコとイサコの物語としての終わり方としては悪くは無いと思います。

その割には前半どうでもいいことに時間を割きすぎと感じました。

くどいので折りたたみます
{netabare}
そして,物語の世界設定の核心となるメガネについて,メガネとはどんな物なのか,全く説明がされずに終わってしまいました。
国や市に担当部署がある設定が語られているので,作品世界の中では重要な社会資本になっていると思われます。ハラケンが通院していた病院の医師は良くないと分かっていても自分も四六時中メガネを手放さないと言っていました。医師が仕事中に装着することを許されて,(診察時には目には装着せず,頭部にかけていました。)しかも,自分ではそれを良くないと思っている。一方で,子供達は親から,「いつまでもメガネ遊びになんか夢中になってないで。」といった,まるで昔のファミコン的な扱いをされていたりしますw
他に作中では「強制物理フォーマット(でしたっけ?)を実行するので,メガネの電源を切るか,家に居るかして下さい」といった呼びかけが,行政(大黒市の場合半民半官という設定ですが)から大黒市の市民に呼びかけられる場面もありました。{/netabare}

なんか,核心のメガネを中心とした世界設定がさっぱり分からず,むしろちゃんと設定されていない可能性が大きい印象・・・ずっとそこが気になったまま放置されていたような全26話でした。

せめて,前半の学級内でごちゃごちゃやってた尺を使い,メガネが何かを明確に提示できていたら後半もっと引き込まれたかも知れません。

率直な自分の感想としては11・12・13話が面白く,特に12話がピークと感じました。

あと各話冒頭のヤサコの一言は結構好きです!

もう一つ
ゴーグル型のメガネですが,鼻がちび太や花沢さんのように見えて,シリアスなシーンでは違和感がありましたw




2021/10/03 加筆部分

割と「電脳コイル」に厳しい評価の自分なのですが,12話「ダイチ、発毛ス」は日本アニメ史上語り継がれるべき神回と思っています。

ところで,この話既視感があるような気がして,気になっていたのですが,その理由にやっと思い当たりました。「ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld」でした。最終話でアンダーワールドに行くと中世ヨーロッパ風だったアンダーワールドは宇宙に進出するまで科学技術が進歩していました。ヒゲと一緒ですwもちろん「電脳コイル」の方がかなり早いです。

でも,この話他もどかこでみたことがあるような?記憶は定かではありませんが「ドラえもん」にも似たような話が有ったような記憶がおぼろげにあります。おそらく,有名な大元があるような気がして調べてみました。

エドモンド・ハミルトンの「フェッセンデンの宇宙」という小説が大元のようです。そういえばエドモンド・ハミルトンって往年のNHKアニメ「キャプテン・フューチャー」の原作者だった気がします。

「キャプテン・フューチャー」について調べると第24話「未知のミクロ宇宙~驚くべき小宇宙のなぞ~」とウィキペディア日本語版に記述が!

ちょっとスッキリ(^0^)/
そして、キャプテン・フューチャー見たくなって、またモヤモヤ(笑)



2021/10/18 加筆部分
12話の元ネタの一つとして挙げたドラえもんって「ドラえもん のび太の創世日記(アニメ映画)」でした。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 16
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

子犬デンスケ

マッドハウス制作。

最新の電脳設備を備える大黒市へ、
引っ越ししてきた小此木優子(ヤサコ)、
祖母の探偵局の一員となったヤサコは、
仲間とともに行方不明のペット捜索を開始する。

AR技術が普及する世界と地方都市の怪談、
現実と仮想空間とに生息する不思議な生き物たち。
大黒市ではオカルト的で奇妙な事件が多発している。

数多の謎が散らばり物語を牽引し、
練りこまれた脚本と構成の妙により、
最後まで集中力を切らさず楽しめます。

{netabare}絵日記に書かれた数字と鍵穴の絵、
イリーガルの観察が、
少女の失踪事件の真相へと繋がっていく。
あちら側に消えてしまった少女!? {/netabare}
ホラー、サスペンス要素が強く楽しめます。

子犬デンスケが良いですね。
自身を顧みず危地へと飛び込んでいく、
誰よりも勇敢で、優しいのです。
愛くるしいキャラクターだと思います。

一見の価値ある物語でしょう、感動しました。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 63

70.0 8 クラスメイトアニメランキング8位
Classroom☆Crisis(クラスルームクライシス)(TVアニメ動画)

2015年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (612)
3315人が棚に入れました
火星に作られた日本の新たな都道府県のひとつ、「第4東京都」。この都市の経済特区である「霧科市」に、
航空宇宙事業で名をあげた超一流企業、「霧科コーポレーション」があった。
この会社は様々なジャンルにシェアを広げつつ、「霧科科学技術学園」という私立学校も運営していた。
これだけでも特殊なのだが、さらに異彩を放つクラスが学園内にある。
昼は学園で生徒として勉学に勤しみ、放課後は社員として会社に出社し発展型試作ロケットの開発という重要なプロジェクトに携わっているのだ。
それが「霧科コーポレーション先行技術開発部 教育開発室」――通称「A-TEC」である。

この部署の室長を務める若き天才エンジニア瀬良カイトは、学園に通うA-TECの生徒達の
担任教師でもあり、熱血ロケット先生と呼ばれ親しまれて(?)いた。

物語はこのA-TECに転校生・霧羽ナギサがやってくることから始まる。
創業者一族の名を冠するこの男は、先行技術開発部部長に就任するやいなや、A-TECがこのまま高コストのお荷物部署であり続けるようならばメンバーをリストラし、部署を解散させると宣告する。
それを防ぐには今まで湯水のように使ってきた予算を節約し、開発コストを大幅に削減しなければならない……。
今まで目を逸らし続けていた現実をつきつけられたカイトは、果たしてA-TECの危機を乗り切ることができるのか。
そして霧羽ナギサの真の目的とは――。

声優・キャラクター
森久保祥太郎、雨宮天、小澤亜李、洲崎綾、夏川椎菜、津田美波、豊永利行、南條愛乃、近藤孝行、堀江由衣、阿澄佳奈

神撃のニャンコ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

5.5話を観なかったら 評価するの忘れてたw

一話を見て 今後このクラスの行く末を観たいと思いました
面白いかは 最後迄見る事が出来たとき改めてコメントします

とりあえず 面白そうな気がしたので 観て観ようかな~

※その後の追記
 最終話を見終えた後 評価にいたるまで だいぶ時が経ってしまいました
 5.5話が放送を観た時 改めて あぁ~ 面白かったな~って思い
 
 なんか かなり贔屓目な ☆になってしまったかもです
 其処は、私の気紛れで 減点するかもです

投稿 : 2025/04/19
♥ : 3
ネタバレ

るるかん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

最初の1~3話からは想像できない面白いシナリオです。

十分楽しめる作品です。最初の印象とは全然違う話になっていき、1話目からは全く想像できない最終話でした。私は今夏の作品の中で一番好きな内容でした♪

最終話{netabare}
霧羽ナギサ救出作戦とA-tecの新エンジン公開プレゼンを同時にやってのけ、霧科コーポレーションから独立宣言をするカイトとナギサ。爽快な終わり方で良かったと思う。ただ、続きがあるんじゃないかな・・・?と思わせるエンディングで2期があったらいいなぁ…とも思うが、これはこれで、完結ということでも十分に楽しめたシナリオでした。{/netabare}人間関係とビジネス感の融合度合いが非常にいい割合で、一定の距離感がある人間関係の構図がうまく描けていたと思う。グダグダでドロドロな人間関係に陥らず、常に前向きな方向へ動こうとするカイトとA-tecの仲間たちの爽快さが観てて気持ち良かった。淡白な人間関係に見えて芯では結びついている信頼関係の描写はしっかりと受け止めることができました。
12話{netabare}
ユウジに囚われの身になったナギサの救出のために、ハナコ達はユウジのアジトを突き止めるが、ナギサは救出できず、ナギサは超高性能なロケットエンジンを積んだ宇宙船でコールドウッドへ飛ばされ、7時間後にはそのまま爆死ということになるのだろう。ハナコはユウジに銃で撃たれるし、緊迫の展開でした。来週はどうなるんだろうか・・・。本物の科宮ナギサ(イリス)は守れたわけだが、コールドウッドへ向かったナギサ(霧羽)を救えるのはA-tecの再生計画のプレゼンで使うジェットだけじゃないかな?カイトはその腹づもりみたいだし、来週も緊迫した内容になりそうだ。ハナコは生きてて欲しい!!{/netabare}
11話{netabare}
ナギサを中心に目まぐるしく変わる状況の推移が非常に分かり易く紐解かれてきました。自分が守ろうとしたA-tecをカズヒサの策略から守りきれないと一度はあきらめるが、ミズキのひたむきなエンジニアとしての生き方に触れ、ナギサはカイトと共にA-tec再建計画を図ろうと動き出し始めた矢先に・・・なんと、ユウジに刺されてしまう。
また、イリスは幼き頃のナギサとのいきさつの記憶を徐々に取り戻し、ナギサに話そうとするが、ミズキとナギサの抱擁・キスシーンを目の当たりにし走り去ってしまう。記憶を失くす前のイリスはナギサを好きだったんだろうな・・・と思わせる描写に見えたが・・・。
しっかりと考えられた展開で、事件と人間模様が絡み合っていて、よくできたシナリオだと思います。今夏NO.1といえる内容じゃないかな?次週、ナギサとイリスがどうなるのか・・・また、A-tecは存続できるのか、興味は尽きない緊迫感のある状況となります。{/netabare}
10話{netabare}
常務取締役に昇格したナギサは役員会でA-tecの存続を訴えつつ、カズヒサの解散政策に批判的なプレゼンをするが、ナギサ以外の全員が反対に回り、権力構造の中の裏切り・策略の罠にはまった感じがする。一方、A-tecでは新型のロケットを開発し、イリスがテスト飛行に出るが、アクシデントに見舞われ、過去の記憶が呼び覚まされていく。イリスは自分が科宮ナギサであることを思い出す。会社で窮地に追いやられた霧羽ナギサとパイロットのイリス(科宮ナギサ)との関連性はかなり明確になったが、A-tecc存続のために霧羽ナギサがこれからどのように奔走していくのか、色々と興味は尽きない。見続けてよかった♪どんどん面白くなっていきます。{/netabare}
9話{netabare}
ナギサはA-tecを踏み台にしてユウジとカズヒサへの復讐を仕掛ける。まずはユウジを蹴落とすことには成功。カズヒサとの抗争が見物です。
しかし、A-tecを見捨てるような今回の行動は当然カイトを怒らせた。
今後はカズヒサとの抗争がメインになるのか・・・。
しかし、ナギサとイリスとの関係が曖昧だし、イリスの記憶に関しても未だ謎。A-tecのロケット開発の話がここで流れるような感じでもないので、A-tecと霧科コーポ抗争をどう絡めていくのかが非常に興味深い。なかなか面白いです!!{/netabare}

8話{netabare}
A-tecの予算を不正流用していることが判明し、霧羽ユウジをどう追い込んでいくのかが今後のみどころの一つです。ユウジの不正を暴けば、A-tecの開発予算も作れそうだし、霧科コーポレーションも大きく変わりそうです。
宇宙開発費用を捻出するために、やはり政治家やスポンサー会社が必要で、それを悪用する人をどう成敗してくれるのか・・・ナギサ君の手腕が試されるとこだね。{/netabare}

7話{netabare}
話が複雑になってきていますが、最初の頃よりもずっと面白くなってきています。霧科コーポにおける覇権抗争もありそうで、A-tecのメンバーがどのようにナギサの心を動かしていくのか、物凄く興味深い感じに深まっていきそうです。アンジェリーナ先生強い~~!!カッコ良かった!!
{/netabare}

5・6話{netabare}
霧科コーポレーションの内部事情は込入っているけど、話の辻褄は合っていると思う。ナギサの本心はどうなのか・・・?
ストーリーの焦点はどこにあてられているのか明確ではないけど、これから面白味が増しそうな予感もするし、学園青春ものに落ち着いていくような危惧もある。{/netabare}
 
4話
ようやくこの作品の面白い部分が見えてきた感じです。イメージとしては学園の予算を確保するための{netabare}半沢直樹的な感じの話になるのかな?エンジニアの資金確保の難しさを通して、アニメ制作における資金集めの大変さがメタファーとしてあるのかもね?
お仕事アニメのカテゴリーに突入していくようなら、{/netabare}それはそれで面白さがある。興味深くなってきました!!
 
3話{netabare}
3話でアンジェリーナという経理のプロが登場し、ごもっともな経費論を盾にAtecの杜撰な現状を戒めにかかる。当然のことではあるが、ビジネスにはコスト意識が必要だ。ただ単純に夢だけ追い求める若者や教師の話で終わらないのなら、もっと視聴しようと思う。社会の薄汚い一面も影に隠れていそうだし、展開次第ではもっと面白くなりそうな気がします。
先生が、自分の思い通りにいかなくてホッピー飲んで騒いで酔い潰れるシーンは同情もできないし、逆にこんなやつが過去の栄光を背負って教師面してんなよ・・・とも思ったが、この先生も含めて、残った生徒達の奮闘も今後の楽しみな点です。
論理的なアンジェリーナは色ボケしなければ、個人的にはとても好きなキャラだったのだが・・・。
{/netabare}

1・2話
正直パッとしないお話で始まりましたが、キャラは嫌いじゃないし、ただの学園ものでもなさそうなので、一応継続視聴してみます。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 26

しるまりる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

おもわぬところで名作に出会った

この作品はタイトルで損しているかなと。
このタイトルだと、教室で起きる危機的状況から大きく逸脱するような展開は想像しにくいです。が、実際は物語は教室にとどまらず、会社組織における暗闘あり、政界の手練手管あり、宇宙をロケットで駆け抜けるシーンありと広がりを見せます。

僕は評価の点数をつけるときに滅多に5.0はつけないのだけど、この作品は「物語の評価」に5.0つけちゃいました。
後半の怒涛の展開と思わぬ伏線回収には涙を流さずにはいられませんでした。
第1話と最終話の対になる物語構成もすばらしいですね。

主人公2人のギミックが面白く、片方が上司で生徒、片方が部下で先生という関係性なので、物語の場面場面で立場の強弱が変わります。
部下が稟議書を上司に止められたかと思えば、生徒が先生に赤点で補修にされるなど、ころころ目まぐるしくて面白い関係が物語を通して描かれ、非常にいいスパイスになっています。僕の見てきたたくさんのアニメでも、こういうギミックはなかったはず。

ヒロイン2人の設定もよく、それぞれが主人公の片方を好きになる理由に筋が通っていて、見ていて気持ちがよく、応援したくなります。ハーレムアニメの、謎の好きになる理由とは一味違います。

主人公ズとヒロインズ以外の登場キャラクターもみな魅力的。物語のためだけに存在するかわいそうなキャラは見当たらなかったですね。みんな生きています。

さらに、べたに水着/温泉回も備えていて隙なし。

このアニメは奇麗に完結しているうえに次回作を出す余地が残されているので、次回作がもし出るなら絶対観たいですね。

髪の毛のロングで両側にリボン結んだ子がかわいいです!

投稿 : 2025/04/19
♥ : 14

86.2 9 クラスメイトアニメランキング9位
その着せ替え人形は恋をする(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (776)
2709人が棚に入れました
雛人形の顔を作る、「頭師(かしらし)」を目指す男子高校生・五条新菜(わかな)。 真面目で雛人形作りに一途な反面、同世代の流行には疎く、中々クラスに馴染めずにいる。 そんな新菜にとって、いつもクラスの輪の中心にいる人気者・喜多川海夢(まりん)はまるで別世界の住人。 けれどある日、思わぬことをきっかけに、海夢と秘密を共有することになって……!? 決して交わるはずのなかった2人の世界が、動き出す――! 『ヤングガンガン』(スクウェア・エニックス)にて連載中・福田晋一による大人気原作を、CloverWorksが待望のアニメ化! 豪華スタッフが贈る、コスキュン? ストーリー!

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

高レベルのギャル系ラブコメ…ラブよりギャグ要素高めですけど。

 多分4回見たと思いますが、4回目は10話に入ったところで止めています。10話以降の出来が今一つな気がします。

 やはり本作は1~5話が一番面白いです。というのはやはりコスプレのノウハウと海夢が五条君に惹かれてくところがダブルで入っているうえに、おじいちゃんとか「行動力」とかギャグも非常に冴えていました。エロももちろん五条君ギャグになる適度な感じだったと思います。
 綺麗という言葉を使った演出で海夢が堕ちるのもまた、良かったと思います。

 1点だけちょっとなあというのが、五条君が試験とおじいちゃんの腰の件とコスプレが重なっていて無理をしているところで、最後海夢が泣くところですね。あれ、海夢は多分本気で反省しているんでしょうけど、無意識的に自動的にあれが出来てしまう女性のあざとさも透けて見えました。

 6話~9話のジュジュ様もノウハウと言う点では前半に劣らず感心したし、ジュジュ様のキャラも面白かったと思います。ただ、海夢が五条君好きと言葉だけになってしまった感がありました。オムライスは良かったですけど。ギャル系の女子として押し倒しに行くのか、ギャルなのに純情になってしまうのか、その辺の動きが欲しかったかなあと思います。

 この中間パートは話もいいですけど、演出と作画で魅せました。

 6話の演出は、海夢が電車に乗っている場面、ガラス窓に映った表情と学習塾のポスターの男女の演出良かったですね。
 そして8話後半の作画が非常に良かったですね。前半の止め絵も実はかなり手が込んでいましたが、後半の不思議なヌルヌル感が砂浜の解放感とセットになって、非常に見ごたえがある画面になっていました。青春を全力でアニメにした感じでした。

 で、10話以降なんですけど、なんとなくつないだだけ…の印象でした。ここでせっかくエロと純情のどっち?が出来ると思ったのになんか中途半端でしたし、コスプレノウハウもあまりなかったと思います。エッチコスプレがメインなんでしょうか?
 だったら、衣装と恋愛の進捗がシンクロした方が面白くなったのでは?と思います。


 OPEDは非常に凝っていてセンスが光っていました。

 全体的に気に入らないのは、写真をそのままアニメに加工したような背景美術です。また、それとは逆に気の抜けたようなのっぺりした背景も時々ありました。いずれにせよ人物が浮いてしまいます。アニメを見ている醍醐味が…


 本作は、テーマ性というよりも、ストーリーとキャラ、ギャグ、微エロを楽しむエンタメ作品ではありますが、ラブ要素とコスプレ要素が上手く絡み合ってレベルの高い作品になっていると思います。
 面白さでいうなら、この数年のアニメの中では再視聴に耐えうるかなりの水準だと思います。

 なお、原作は9巻まで既読で海夢の男装回が最高なので楽しみです。楽しみですけど、ダラダラ行くのだけはやめて欲しい。2期できっぱり結論を。



 現在、リアルタイムで視聴しながら書いた各話ごとのレビューや追記など、ごちゃごちゃしている作品をまとめ中です。主旨はほぼ変えていませんが、その後気が付いたところを書き加えています。
 
 22年12月までに書いた内容を23年7月にまとめ・追記しました。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 45

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

好きなんだろ〜?こういう娘(こ)がさぁ〜?。「オタクに優しいギャル」それは悲しきモンスター…。

 流石は「ワンダーエッグ」などのクローバーさんだけあってビジュアル全般が良くできている。非常に丁寧で瑞々しいアニメーションに、ちゃんと好感が持てるキャラたち、レイヤーの世界も垣間見えて悪い作品じゃないが、少々コクに欠けるように思えた。


 こういう作品はこういうの以上を期待しても仕方がないのかもだが、ラブ強めなラブコメだと、やはりヒロインがちょろいとイマイチ盛り上がりに欠ける。その点、コメを強めにしてる「かぐや様」は上手くいっているが。


 五条くんは悪い子じゃないし、頑張ってる好感が持てる主人公だから個性無しハーレム作品の主人公よりは全然ええけど、「とらドラ!」の竜児みたいにキャラ立ちしている良い奴かと言われると微妙な良い子ちゃん止まりかな。


 結局、恋愛というテーマ自体がオタクコンテンツではオワコン化が進んでる上に、どんどんソフトコーディングになっている現在において、物語に大きな山や谷が作りづらいし、ちょっとでも癖のあるキャラは出しにくいではもうラブ強めな男女の恋愛作品は難しいんじゃないかな?。なにより、オタクはもう男女の恋愛になんのロマンも見いだせまい。


 もはや恋愛メイン作品は、ピュアで甘々でも許される、殆どファンタジーな百合かblの世界しかありえない気がする。昨今のアニメで本当にキュンキュン(我ながらキモ!)になったのは「あさがおと加瀬さん」くらいだし。男女の恋愛では、流石に今やリアルな現実がそっと顔を覗かせてしまうが、百合ならそういうもん!って割り切って逆に全乗っかりできる。


 悪い作品では全然ないけど、サッと見て、サッと忘れちゃう、カラスの行水作品かも。ガッチリ刻み込まれるサムシングがないと、満足できない躰にチューンされた自分には物足りない。これが明らかに予算ない感じの作品ならまぁ仕方ない感があるけど、相当の人材と予算を傾注してるのがわかるからこそ。


 作中作の魔法少女作品が、「どれみ」+「プリキュア」+「さくら」で、中の人が丹下さん、久川さん、宍戸さんなのは勿論嬉しいが、それこそ「好きなんだろ〜こういうのがさぁ〜」なスタッフの顔が覗く、ちょい出し出じゃ評価には結びつかないかな。パロディーに限らず、出しただけでは駄目よ。「悪魔のいけにえ」のラストシーンパロを作画で見せてくれたのは意外で良かったけど。


 それにしても、「オタクに優しいギャル」ってオタクの勝手な欲望が産んだ矛盾を孕んだ悲しきモンスターではないだろうか?。ギャルのエロさは好きだが、当たりがキツイの嫌だし、エロさを期待してる癖にビッチは嫌(処女厨乙)だから実は純情という都合の良さ。だからといってもろにリアルなギャルを出せ!とは言わないが、あまりに傲慢なご都合主義設定な存在は哀しいなぁ…。


 ウマ娘のギャルキャラなヘリオスとジョーダンは大好きなのだが、彼らはご機嫌でありつつ人を馬鹿にしないでリスペクトをちゃんと持っている。それさえあれば充分に最高で、ご都合主義マシマシはいくない。長瀞さんも良いね。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 39
ネタバレ

Takaさん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

今期のダークホース

ガッチガチに枠組み固められているけど
(制作アニプレックス傘下、OP/EDソニー・ミュージックアーティスツ)

引っ込み思案&コミュ障だけど、雛人形職人を目指す五条と、
美人で気さくな喜多川(趣味コスプレ)が織りなすラブコメ。
原作面白いので期待大。

12話
{netabare}
花火大会END

個人的に今期の覇権アニメだったかな。
{/netabare}

11話
{netabare}
五条君、マンガ喫茶とラブホを体験する回。
文化祭は2期?かな。
{/netabare}

10話
{netabare}
Aパート
合わせ終了後の話。

Bパート
新コスと五条君の服を買いに行くぞ回。
喜多川さんの行動力っ!
{/netabare}

9話
{netabare}
合わせの撮影終了でOK?

ジュジュ様妹の男装コスに喜多川さんは分かるけど、
ジュジュ様も興奮とか、2人とも自重よろー
{/netabare}

7話~8話
{netabare}
ジュジュ様姉妹との顔合わせからの合わせからの
ロケハン+試験も終わったし、そうだ海に行こう!回。

喜多川さんの行動力!!
{/netabare}

6話
{netabare}
五条君に新たなコス衣装の依頼。
依頼相手は、喜多川さん憧れのジュジュ様。

五条君の見つけ方が、コス会場からのストーキングとかダメ絶対!
憧れのジュジュ様にも臆せず切り込んでいく喜多川さん流石。

従妹の姉ちゃん、男子高校生は、女性用ストッキング普通に持っては
いないと思うよw
{/netabare}

5話
{netabare}
人間力高すぎ喜多川さんが見れる回。

五条君、喜多川さんを見習って行こう!
{/netabare}

4話
{netabare}
喜多川さん、報連相大事ー!
五条君、相談大事ー!

無事、雫たんコス完成おめでとう!
{/netabare}

3話
{netabare}
五条君、自意識過剰過ぎ。

喜多川さんの友達たちも、理解度高いから、
五条、すんなり受け入れていていい人たちだなと。

逆に、喜多川さんと五条君が釣り合わないとこそこそ言ってた外野、
派手な美人=派手なイケメンと付き合うとは限らないゾ!
{/netabare}

2話
{netabare}
喜多川さん、人の懐に入るのが巧い!
そしてブレない!
さり気なく、手土産持ってくるのはいいけど、
ググって、五条家特定とか怖いよw
{/netabare}

1話
{netabare}
五条君のトラウマ過去と喜多川さんとの出会い。

まさか、喜多川さんがいきなり脱ぐとは…
その後、コスプレ衣装に着替えるけど、制作は魅せ方狙っている感があるよね。
{/netabare}

投稿 : 2025/04/19
♥ : 12

77.7 10 クラスメイトアニメランキング10位
無能なナナ(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (561)
1792人が棚に入れました
「わたし、人の心が読めます!でも、ちょっと空気は読めません!よろしくお願いします!」孤島にある奇妙な学園。生徒、中島ナナオの前にあらわれたのは、転校生の柊ナナ。ここは、さまざまな能力を持つ少年少女が集う施設。炎や氷をあやつる者。自在に宙を飛べる者。空気を刃にして攻撃できる者――。生徒たちは、「人類の敵」と呼ばれる怪物と戦うために訓練を受けているのだ。だが、島にはいくつもの秘密が隠され、おそるべき罠が牙をむく。続発する怪事件。学園にひそむ殺人鬼。一人、また一人と姿を消してゆく同級生。予想を裏切る展開。知力、能力の限りを尽くした頭脳戦。そして友情。熱いドラマにいろどられた、「人類の敵」との死闘が、いま、始まる!

声優・キャラクター
大久保瑠美、下野紘、中村悠一、中原麻衣、増田俊樹、中島卓也、井上雄貴、大塚剛央、山谷祥生、手塚ヒロミチ、堤雪菜、小坂井祐莉絵、田丸篤志、富田美憂、二ノ宮愛子、大野智敬、鎌倉有那、髙坂篤志、遊佐浩二
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

MUNOで三択

原作未読


第1話からの引き込みが素敵な作品。
“人類の敵”と対峙すべく様々な異能力を持った少年少女が孤島に集められ訓練をおこなう、との設定。

なにかしらおおごとな感じがする事前予想は置いといて

 「そう来ますか!」

な冒頭に姿勢を正しての完走でした。ネタバレ厳禁系ですね。
事前の方向けに上澄み部分だけと思いましてのレビュータイトルです。


①“無能”なナナ

ひとつめのMUNOは文字どおり。異能力エリート達の学園において無能ってどゆことよ?を探る物語。

柊ナナ(CV大久保瑠美)
小野寺キョウヤ(CV中村悠一)
犬飼ミチル(CV中原麻衣)

主軸の声優さん皆さん10年以上のキャリアです。表向きの対応、心の声。わりと心理的な駆け引きに軸足を置いてまして、演技力を求めたキャスティングだったんだろうなぁと後から思いました。
声優といえばひとつ驚きのキャスティング{netabare}(藤原啓治さんのことね…){/netabare}がありましたけど、これは2020年秋クールをリアタイで視聴してたからこその感慨深さがありました。

一つの作品を作るのにだいぶ前から準備して、場合によっては部分部分で進行し最後に全体のバランスを整える。そんなパズルを組み合わせるような作品制作を地でいくキャスティングであり、また本編のお話展開もそれをなぞったかのようなものでしたよ。


②“『ムー』の”なナナ

だがすんなりとそうはいかない。衝撃の1話をきちんと踏まえてのその後の展開は穏当。しかしながらところどころ首を傾げたくなる場面ありで、精緻なパズルを組み合わせるのとは程遠いなぁという折り返し地点です。
ということでふたつめは近年創刊40周年を迎えたスーパーミステリー・マガジンから。絵面の印象もありましょうがやや出オチ感が先行した中盤でした。

とはいえとはいえ片や『ムー』は40年も続いているのです。ご都合や粗さが目立ってたとしても

 精緻なパズルを懸命に演じた何か

の需要を満たせはしますね。エンタメとして充分楽しめます。
要求レベルは上がりますが、異能力設定を消化しきった物語展開だったとしたら名作ともなりえたと思います。ここは惜しい点です。


③??なナナ

コアな部分に抵触するので伏字で(笑)
素晴らしいツカミと冗長で隙だらけながらされど緊張を失わない展開。わりと安心エンタメとの見立ててましたね。
ところがどっこい最後のひと盛り上がりを終えて完走して一息ついてみました。

 想像以上に深みとコクがある全13話


まあなんといいますか孤島が舞台と聞くだけで胸騒ぎしますでしょ?
ざわつきたい気分にはぴったり合いそうな良作。エンタメしてると申し上げた通りでして、なんとなく嫌な予感されてる方でもたぶん大丈夫なはずです。


みっつめのMUNOは『{netabare}“無脳”{/netabare}なナナ』となるのでしょう。続きは後述のネタバレにて…



※ネタバレ所感


■それいっちゃぁ

どうも主題歌『Broken Sky』が好きじゃない。
なんだよ「無能な僕は残酷」って…
いい感じのリフに厨二な歌詞が載ってるの苦手なのです。
ただON AIRされてない2番の歌詞を見るとまんざらでもなかったですね。

{netabare} ムノウ ナ ボクハ ザンコク?
 ムコウ ニ ミエル テンゴク ガ アル{/netabare}

韻を踏みつつ深みが増している。物語同様最後まで通すことで評価の上がる主題歌でした。

アニメ関係ないけど毎度CMで流れてたMVがあちゃーって感じでした。作品世界に合わせての濃いめメイクだと思うのだが童顔にはっきりした赤の口紅って冒険よね。チークもがっつり入ってるからケバく見えてしまう。メイク覚えたてな年頃の少女の危うさを表現したかったと最大限好意的に解釈しときます。富田さんは悪くない!


■パブリックエナミー

人類の敵というネーミングがパンチ効いてます。
{netabare}具体的に紐解かず、壮大なテーゼを用意し目の前にぶら下げる。曖昧であればあるほど良い。
さらに閉鎖空間。他の情報をシャットアウトするのがまず基本。そしてトリガーとなる強烈な原体験。

『洗脳』のなんたるかの表現においてこの物語に齟齬はありません

それを具現化してる存在が“閉鎖空間である孤島の住人”とは異分子なナナちゃんというのが興味深い。
そしてミチルのおかんだったか少年少女たちも異端児扱いされてここに集結しているというのもものごとが単純でないことを伺わせます。異端児と異分子の似て非なる者同士の化学反応。{/netabare}

{netabare}そして『人類の敵』について。現実世界でもプロパガンダーは具体性に欠け壮大に話を盛ってくるので要注意なのは同じこと。

 誰が真の人類の敵か?

そんな展開を匂わせながらアニメは終わっちゃいましたがこの塩梅で良かったように思えます。{/netabare}


■アレとの比較

同時期に『神様になった日』key×P.A.WORKSのをやってたわけですが、系列の始祖に『Angel Beats!』ってのがありましたよね。
※以下Angel Beats!その他のネタバレ注意。

{netabare}ABのゆりっぺと本作のナナって似たような境遇だと思うんですけどわかります?
二人とも肉親殺されてその原因を自分に求めてるところ。

その後の二人の違いって仲間の有無なんだろうと。あっちは戦線メンバーがいたから闇落ち圧力に抗う力学が働いたと仮説。ついでに『俺ガイル』高校時代雪ノ下姉の隣にガハマさんや八幡がいればあれほどこじらせなかったのではとも思います。

結果としまして、閉鎖空間に居て複数からの干渉を受けない状況下だと心のバランスを保つのが難しい。あまり濃厚に接触しちゃあかんよというご時勢なればこそ留めておきたい視座かもしれません。{/netabare}


接触は濃厚でなくてもドグマが濃縮されちゃわんように気をつけなきゃ!ってことをぼんやり思ったステイホーム。紙一重なんですよね。



視聴時期:2020年10月~12月 リアタイ   

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2021.01.18 初稿
2021.09.28 修正

投稿 : 2025/04/19
♥ : 53
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

天使のようなミチルにより氷のようなナナの心が融けてゆく物語

超能力者が集められた孤島にて、物語前半は無能力者のナナが超能力者を一人ずつ暗殺していく物語でした。
正直、ナナの心には暖かさのかけらもありません。だから途中で見るのをやめようと何度も思いました。

でも、天使のようなミチルちゃんにより、氷のようなナナの心が少しずつ融けてゆくのです。そこが感動します。


ナナはある機関に雇われた暗殺者。
ナナは超能力者に家族全員を殺されたため、超能力者を恨んでいます。

ミチルは誰の言葉でも信じる少女。決して相手を疑いません。
そして相手のためならば自分の身を犠牲にしてでも守り抜こうとします。

ナナが機関から受け取っている超能力者ごとの推定殺害人数を記載した情報。それがデタラメです。
例えば他人の傷を癒す能力を持つミチルの推定殺害人数が15万人以上と書いてあります。
ナナの頭脳であれば、それが実現不可能な人数だとすぐにわかるのですが、
家族を殺されたナナにとって、超能力者は全て殺人鬼にしか見えません。
正常な判断ができなくなっているのです。ナナは、無能なナナとして機関から利用されていたのです。


でも、ミチルの献身的な愛によりナナの心に人間らしさが少しずつ戻ってくる。
{netabare}
高熱で意識不明のミチルをナナが助ける際、助ける理由を言い訳のように述べて助けます。
きっとナナは、本心では今すぐにでもミチルを助けたかったのでしょう。
でも、超能力者を暗殺するナナには助ける理由は無いのです。

ミチルの熱が下がったとき、思わず「よかった」とナナはつぶやきます。
その言葉にナナ自身が驚きます。
なぜ「よかった」とつぶやいたのか…、ナナは考えます。
{/netabare}
そして…

最終回は大いに感動しました。ぜひ見てください。


私たちは誰でも間違いを犯します。
そのときに、間違いを気づかせてくれる友達がいたならば、とても幸せなことだと思います。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 67
ネタバレ

元毛玉 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

12話で号泣

原作未読

お話のざっくり概要
能力者たちが集められた孤島に
送り込まれる暗殺者
次々と消されていく能力者
人類の敵とは何なのか?
友情で人類の敵に立ち向かう…
だいたいそんな感じ

トリックとかはツッコミ処が満載ですし
何で暗殺者一人送るのか意味不明なんですけど
その辺は横においといて
割と声優さんの演技を楽しんで観てました。

全く事前情報無しに12話を見たんです。
ED見て驚愕しました。
何度もリピして聴きました…自然に涙出ました
もう一度聞けるなんて…思って無かった…

トリック関連は、「おいおいw」ってヤジいれつつ
コナンを見るような感じで寛容に許しましょうw
ジャンルは「知略サスペンス」ではなく
「サスペンス風多重人格演じ分け」を楽しむ感じ

大久保さんと中村さんの喋る声と内面声の
演じ分けとか豹変した時の中原さんとかw
そんな中で藤原啓治さん(´;ω;`)
おいおいそんなん泣くわ

13話は普通に良い話でしたし
内容的にはそっちの方で涙するのでしょうけどね

推定殺害は…{netabare}多分、ランダムじゃね?{/netabare}
と思われるぐらいざっくり雑な情報ですねぇ
能力的には{netabare}キョウヤ&ジン{/netabare}が強すぎるので
弱点が判明しないと無理ゲーに思います。

12話以降は必聴です。
あと、ミチルちゃんは天使
異論は認めません(`・ω・´)

投稿 : 2025/04/19
♥ : 48

64.3 11 クラスメイトアニメランキング11位
俺だけ入れる隠しダンジョン(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★☆☆ 2.9 (342)
1189人が棚に入れました
稀少な魔物やアイテムが⼤量に隠されている伝説の場所――隠しダンジョン。就職⼝を失った貧乏貴族の三男・ノルは、幸運にもその隠しダンジョンの⼊り⼝を開いた。そこでノルは、スキルの創作・付与・編集が⾏えるスキルを得る。さらに、そのスキルを使うためには、「美味しい⾷事をとる」「魅⼒的な異性との性的⾏為」などでポイントを溜めることが必要で……︖

声優・キャラクター
逢坂良太、富田美憂、大久保瑠美、堀江由衣、鬼頭明里、長野佑紀
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

心が貧しくなる

4話までの感想{netabare}
今期アレななろう系アニメがこれともう一本あって両方共1話切りしたのだけど、さすがにどっちか片方は見といた方が良いかな?となにを血迷ったのかこっちを4話まで視聴。
ということで原作未読、前情報一切ナシ。

一度1話で切った理由は…他の方も指摘されてるけど「大賢者のスキルで頭痛治す方法探らないの?」という疑問や、主人公の親父へ対する不遜な態度。
あと冒頭の隠しダンジョンの説明で「到達不可能」と言って天空都市が映るんだけど、雲で隠されてるでもなく丸見え状態で、それって「隠し」?
そういうのは「多くの冒険者が目指す場所」で隠しダンジョンと言うのとは…う~ん?
そしてなんといっても師匠に会って獲得したスキルの使い方が宝の持ち腐れ状態、大賢者にしてもそうだけど。
「宝クジで3億当たったらどうする?」に「うまい棒を腹一杯食う」しか思いつかない様な、ミジメというか夢が無いというか、発想の貧困さが見てるこっちの心を貧しくする。
要は得た力に対してシミったれてる。
だったら最初はめっちゃ弱くて使い道無さそうなスキルにして、そこから「そんな使い方があったのか!」と拡張する方向にできんもんかねぇと一瞬思ったが、そんな知恵無いかー、そっかー。
それでも目一杯好意的解釈をすれば、現代からの転生でないだけマシなのかも?
もし転生してこれだけノータリンだったら元居た世界の義務教育を疑う所だったかと。

そして2話。
冒険者になるための英雄学校への入学金のために冒険者の仕事をする、については高卒と大卒みたいなもんか?と思ってそこは違和感は無かった。
大卒で新聞記者になるためにバイトで使いっ走りをする、みたいな?
むしろ見続けてみると、冒険者ギルドの連中はゴロつき(平民出)ばっかりで、英雄学校は貴族が行く所ときちんと描き分けがされてる…と思う。
単にギルド連中に煌びやかな衣装をデザインするのが面倒なだけだった気がしないでもないけど。
そうは言っても2個目のクエスト、ビッグラビットの討伐が結構な命懸けで、ローラは男爵家のエマを殺そうとしたのか?と穿ってしまう展開。
後で「依頼人から聞いてたのよりも巨大だった」とかのフォローがあっても良かったんじゃね?

そんなことよりなにより…オリビアは隠しダンジョンで罠にはまって今も生きているということを隠しとかなきゃいけない理由って…提示されてたっけ?
オリビアから私のことはナイショにしてと言われてもないし、「隠しダンジョン」ってのも勝手にそう呼んでるだけで、世間に公表すると消滅するとかいう設定もこれといって語られてない。
「隠しダンジョンって名前だから隠さなきゃいけないんだよ」と言われても困るぞ?
扉を開ける合言葉「俺だけ入れる隠しダンジョン、こっそり鍛えて世界最強」だってあくまで合言葉、事実を言ってる訳ではないのでメタ的にはアジャラカモクレンでも急急如律令でも構わない。
呼び方で事実が決定される訳ではない、そういう言霊のようなものがある世界って訳でもないみたいだし因果がアベコベ。
というかオリビアが入ってる時点で「俺だけ入れる~」じゃないじゃん。
これまた目一杯好意的解釈で「ノルは腹黒キャラで他者より優位性を保つため秘密にしてる」と考えようにも、2話最後ギルド連中(平民)と和気藹々と食事をしてイイ話ダナーみたいな流れになってて、違うみたい。
スタッフが意図的にゲスを描くならまだしも、無自覚なゲスって結構キツいぞ。

3話、ギルドではスキルをホイホイバラしたのに学校では明かしてない?というか尋ねられてない??
そして序盤散々貴族の階級差を見せ付けといて剣術の先生が傭兵出。
生徒達はみんな貴族なワケで、お色気を振り撒いても玉の輿狙いとしか思われないんじゃ…。
でもって公爵家のマリアによる準男爵家アゲ。
ん?ノルの家が準男爵になったのってどの時期?親父の代?
ま、まさか、それより前で親父がその名誉を損なう行為をしてノルは軽蔑してるっていう、1話での不遜な態度の理由が明かされる展開が…まさか、まさか、あるのか!?
単にマリアが身分で差別しないイイ娘ちゃんなのを描きたかっただけだと思うけど…期待はしないけどもしあったら褒める準備はしとこう。

と、ここまで色々ツッコミ入れつつ見てきたけど4話、さすがに疲れたかも?w
見る作品間違えたかなぁ?回復ナントカを見るべき?
一応書くとラッキースケベのスキル、アクティブとパッシブの違いくらい前もって設定しとけ…って、転生者じゃないからギリ許容範囲か。
呪いや解呪がどうこうの前に人のステータスをホイホイ覗き見て咎められないのか、それでいてルナはローラにペナルティのことを隠してたって?
よく分からん。
弱気癖もよく分からん、実際に寿命縮めるんだからビビるのは普通では?それを笑いのネタにするのは…だったら異性と一線を越えられない主人公の方がよっぽど弱気癖な気が。
というかそれってスキル?性格じゃなくて?つまり書き換えられるってこと?うわ怖っ。
ハーレム自慢大会に出場で次回へ続く~で、どういう競技なのかも分からん(勝利条件とか)のでそれが明かされる次回までは見る。
そっから先は…う~ん…。

と、以上が内容(話)についてで、作画については──。
アニメスタッフはオリビアが微動だにしないことに「作業が少なくて助かる」と「動きが無くてツマラン」、どっちに思ってるんだろう?
なんか前者…なるべく手間をかけたくない、みたいな消極的さを感じる、この作品に限った話じゃないけど。{/netabare}

6話までの感想{netabare}
5話、ルールが全く想像できなかったハーレム自慢大会、いざ本編始まって説明されたが…意味が分からない。
大会の意図が分からない、主催者は何がしたかったのか分からない。
フェミがどうこうに関しては触れたくないのでそこは無視するにしても、結局頑張ったのはエマ、ルナ、ローラで、ノルは何もしてない(※)。

そしてマリアが呪いに苛まれてるのは公にされてるの?秘密にしてるの?
周囲の態度からして後者っぽい(学校で呪いが原因で倒れたら先生が慌てたし)んだけど、そうであるならステータス覗き見したノルが咎められない、それどころか賞賛されるのが気持ち悪い。
公爵家の秘密を知ったとして命を狙われてもいいくらいだと思うのだが…。
そもそも…逆じゃね?
「英雄学校で男爵家だからといって差別しなかったから助けようとした」とのことだが、むしろ差別バリバリされて「アイツ気に入らねー」と思ってる中、それでも呪いのことを知ったら助けないワケには行かなかった、の方がドラマになりそうな?
そっちの方がノルが一肌脱いだ感出るし(※)、マリアが改心してデレるってことで、なぜ惚れたかの説得力も高かったのでは。
「差別して気に入らないアイツを助けるかどうか」と葛藤したり、周囲のヒロインから「なんであんなヤツ助けるの」とプレッシャーかけられたりするシーンを入れたくなかったのかな…ストレスに弱いから。
ラッキースケベの元祖かどうかは知らんが代表作の“トラブル”だって、自分を殺しに来たヤミを身をもって庇ったから云々って話だったろうに…。


本編では「人を助けるのって気持ちいい~」と言ってたが、お前何も苦労してないじゃんってどうしても思ってしまう。
実際に苦労したエマ、ローラ、ルナが報われたかどうかには無関心。


鈍感系主人公というのが一時期叩かれてたけど、これはそれのアップグレード版に思える。
周囲に気を配らない、無関心、無神経。
主人公だけがそうってことではなく作中のキャラクターがみんなそう、意思が無い、案山子か衝立のよう。
“異世界チート魔術師”のドラゴンブレスで死んだ娘やいつの間にか居なくなった双子と同じ、作者やスタッフがそのキャラになったつもりで書いてない、感情移入してない。
新人監督&ベテラン声優の現場だと、そういう時結構声優側からツッコミが入る「ことがある」らしいが(そりゃそうだわな、感情移入できなきゃ演技もし辛かろう)、この作品ではどうだったんだろう。


──と、以上で「5話で断念」として総評めいたものまで書いてたのだけど、6話が比較的マトモになったと聞いてついつい視聴しちゃいました。
ってことでの6話なんだけど…ああ、面白くもなければ不快でもない、ただただつまらないだけでした、味の無いガム。
いや不快な部分はあったか、手コキシーン、そんなことより他にやることあるだろ?と。
マリアの呪いの件はあれで終わり?呪いをかけた呪い師の残党が居るとか師匠に罠かけたのも同じだとか、そういった展開はナシ?
細かいこと言えばゾンビってそんなん?同期放送の“キングスレイド”を見てるせい(あっちではアンデッドになったら戻せない)ってワケではないだろう、もっとこう別の状態異常は無かったのかな。
原作5話までの段階で「主人公に共感能力無いっすね」とでも言われたのか、慌ててそういうエピを入れた感、感情無いクセに何が「わかるわ~」だか。
まぁ虎丸って名前は“異世界スマホ”の琥珀よりはほんのちょ~~~~~~っとだけマシか。

一応次回も見るか…こんな感じで最後までズルズルと見ちゃうのかなぁ?{/netabare}

8話までの感想{netabare}
あはは、何を言ってるのか分からないw
先に8話、ドリアードのドリちゃんの本体は木で、人間と交渉するため、また「こういう姿にすれば同情を引ける」と交渉を有利に進める為に幼女の姿を形成したんだよね?
(最初は立体映像かな?と思ったが接触してたので実体はある模様)
もしくは人によって別の姿に見える系かも?
で、そんな相手に「幼馴染の昔の姿にソックリなんだ、放っておけない」と言い出して助けようとするのはまんまと術中に嵌ってしまったとしか見えず、実はドリアードの方が悪者なんじゃないか?とさえ疑ってしまった。
要は「主人公イイ奴ダナー」や「イイ話ダナー」という感情が一切湧かない、そこに執拗なキスシーン見せられても全然嬉しくない。
以前の感想で書いた「マリアの性格逆にして、最初はイケ好かないヤツにした方が良かったのでは?」と同じく、こっちも逆にして、最初ドリアードは見た目化け物で、助けたら美少女の姿になったってした方がマシだったんじゃないかなー?
これもこれでしょっぼいけど、本編よりはマシな気が…。
ってか人間描写がうっすい、薄っぺらい、深みがない、怒ったり喜んだりする感情表現は作り手の都合によって操作されてるだけで自我が無い。

そしてギルドの受付嬢対決、もう意味が分からん。
7話の段階で意味不明で8話で明かされるのかな?と思ったがそんなことは無かった。
これは…個人的には気にしてなかった部分(※)だったのに、気にならざるを得ない状況に作り手側が墓穴掘ってるような?
余計なこと言わなきゃなんとなくで流せてたのに、変に言い訳して逆にボロが出る感じ…見ててちょっとツラい。



自分は気にならなかった箇所を、他の人が「違和感ある」「ここがおかしい」と指摘することで、「そこは私は気にならなかったなぁ→何でだろうなぁ→ああ無意識のうちにこう解釈してたんだ」と感想が浮かぶ。
あくまで他人のツッコミを受けて気がつく程度で自発的に言い出すこともできないし、特段面白い箇所ということでもない。
ってことで、閉鎖的なアニコレで言うのはあんまり良くなさそうだけど、以下はそうやって他人の感想を受けて引き出された感想になります。
まぁキッカケとなった感想はようつべだし大丈夫かなー?

まずローラがノルに惚れた件、理由が無さ過ぎて理解できないって声があったのだけどそこは自分は気にならなかった。
超有望なスキルを持ってることを知って、コイツと親しくしとけば…あわよくば結婚できりゃ将来安泰ということでデレてるんでしょう。
ノル本人の人格は無視でスキル(≒年収)に惚れてるだけで、もしノル以上に強力なスキルを持つ男が現れたらキモオタハゲデブであってもそっちに乗り換えるんでしょう(作者が出さないので安心)。
果たしてそれが視聴者に好感持たれるキャラかどうかは疑問だけど、そういう人も居るよねー、と。

英雄学校行っておきながらギルドで活動、これも突っ込まれてたけど個人的には2話の感想で書いた通り。
もう少し違う言い方すれば、英雄学校卒しか受けることのできない上位のクエストがあるんじゃねーの?と思えば、まぁそこまで変じゃないかなと。
また高い入学金を設定して上流階級しか入学できないようにしてることから、既得権益というか…例えばギルド新設しようとしたら英雄学校卒じゃないと認可が下りないとか、そういう仕組みなんじゃねーの?と。
そもそもギルドがどんな運用形態なのか不明で、そこら辺のヒントを7・8話で見せてくれるかな?と思ったが全然でした。

それとLPの回復量・消費量の基準の適当さと主人公のいいかげんな態度、実はこれも私はあんまり気になってなかったり。
というより今後次第?
というのも欲求を満たすとパワーチャージって…その時々で違わない?
貧乏人にとっての10万円と富豪にとっての10万円では重みが違うでしょう、食事やエロだってそう。
で、「エロいことしてエネルギーチャージ」をネタにしたものとしては“ダイミダラー”が一歩突っ込んだエピソードをやってて、それが頭をよぎる。
{netabare}「ずっと乳揉みやってたら飽きちゃってパワーが溜まらなくなってしまった!」って内容で、オチはオナ禁で解決というもの。{/netabare}
そんな感じで、LPの回復量もその瞬間の体調や精神状態で上下するんじゃねーの?と。
そして回復量が不安定であるせいで、消費する際もそれが高いのか安いのか判断できないんだろう、と。

けど、だ。
もしそうであるなら、大金を手に入れてLP回復した後でそれがニセモノだったと知ったらLPは減少する?
8話のドリちゃん(幼女)でLP回復して、その後ドリちゃんは実はバケモノでしたーってなったらLPは減少する?
そこら辺を無意識のうちに気にしてたので、ドリちゃんの正体明かす順番逆にした方が良かったのでは?という発想が浮かんだのかも。
また、LP=幸福度と仮定すると、大量に消費すると得体の知れない不安感が襲ってきたりして?ハーレム要員に囲まれてるのに激しい孤独感に見舞われたりして?
そこまで行ったら躁鬱だかパニック障害の類になるけど、作中で語られる代償が代償になってないのでそれくらいやっても良いんじゃねーかなー、と。

とりあえず「その時の体調や精神状態でLPの回復量は変動する」の説明をしっかりやってくれたら有難いんだけど…無いのかね?
ってかそうでないと8話Cの妹に踏まれるネタが意味不明じゃない?
コレって「普段のイチャつきでは回復量が落ちてきたので新境地を開拓しなければならなくなった」という前提があればこそ成り立つネタでしょ。
ハッキリ明確に、常により強い刺激を受けないとLPは回復できないって設定にしたらちょっとは面白い展開になりそうなんだけどなぁ…。
そして最後は、主人公は全てが満たされ何をやっても無感動・無感心になってしまい、LPの回復もできなくなってひたすら退屈に苦しみながら死へと向かう、な~~~んてオチが来たら神アニメ認定しても良いんだけどなぁ。
「なろう」でよくあるらしい“エタる”現象を間近で見てる作家達はどう思ってるのか聞いてみたい気もあるし。{/netabare}

9話感想{netabare}
あーあ言わんこっちゃない。
折角それまで気にならずにいたのに余計な描写入れたせいで違和感が生まれてしまうアレ、前回の感想で指摘したそばからこれかw

オーディン(ギルド名)に所属してるから他のギルド所属の冒険者とはライバル?はて??
ノルはてっきりバイト的ポジションで守らなきゃいけない職務規定みたいなものは無く、そん時の気分でホイホイ仕事先(ギルド)を換えられるんだと思ってた。
オーディンで仕事してるのはあくまでローラの顔を立ててるだけで、実際その気になれば担当受付を換えられるのはこの前見せたばかりだし、ギルド自体もその程度の扱いじゃないの?と。
そうでないと英雄学校との兼ね合いがおかしくなるし(例えばギルドで遠征に行くことになって学校通えなくなったらどうするの?とか)、そもそも──

この作品の根幹である隠しダンジョンでの成果物をギルド通してないじゃん

隠しダンジョンの存在すら報告してないんだぞ?国にも。
これが背信行為にならない設定をこっちは想定してるワケで、それに比べりゃ別ギルドの垣根を越えてトモダチーとかやられても「何を言ってるんだ」状態。
ギルドに義理立てするようなこと何一つしてないじゃないか。
更に、事件を解決して称賛されるオチはもう、なんかもう…殺人犯が、被害者の遺品を落し物として警察に届けたら表彰されて喜んでるみたいな気持ちの悪さ。
オレTUEE系・チート系って得てしてそういう匂いを醸し出してるモンだけどこの作品は顕著。
個人的に勝手に対になってる作品(対極という意味ではない)と目してる“回復術師~”の様に気持ち悪さを見せる目的の作品ならまだしも、この作品はそうじゃないでしょ、多分。
気持ち悪いのを見せ付けて「これは美談だ」「感動しろ」と迫られても…ねぇ?

せめて、せめて以前から(ずっと前の回から)他ギルドと競ってる──依頼が被ってて先に達成した方に報酬が払われるとか、それこそ「隠しダンジョン」を先に発見したギルドに探索の権利が与えられるとか──描写でもありゃあ良かったのだが。
というかそうい描写があった体で話を作ってる。
もっと言えば他の作品の印象だけを引っ張って来て、設定は引っ張って来れてない。
どうせ「ギルドとはなんぞ?」というのを真面目に考えずに“ダンまち”のファミリアの設定とかを漠然と頭に浮かべてそのまんま書いちゃったんでしょ。
これを業界では上っ面をなぞっただけと言います。
前回のドリちゃんの扱いといい(もし蜂や狼が美少女に変身できる能力持ってたらどうしたのっと)キャラが上っ面しか見ないクズ揃いで、設定も同様というのは…ある意味統一が取れてるのか?
原作者はどうか知らんけどアニメスタッフがバカ揃いとは思いたくない(“シャチバト”から目を逸らしつつ)ので、意図的に徹底してるのかなぁ?
キャラを人ではなくただの駒としか思ってない辺りはよく描けてると思います。


それはそうとこの回の作画、アクションシーンが酷かった。
動きに溜めが無いっつーか、アクション映画のメイキングの殺陣の打ち合わせシーンみたいな…体に力が入ってなくて動きをなぞっただけの様だった。
“エクスアーム”はコンテ撮だからいいとして(良くない)、こっちは完成品って体なんだよね?{/netabare}

10話感想{netabare}
温泉回。
序盤女子生徒達の「覗きなんてノルが阻止してくれるよね」「ねー」は、信頼してるのではなく御し易いザコとして圧をかけてたんじゃないかな?
なんでそう思ったのかは後述。
これを「女子から全幅の信頼を寄せられてる」と解釈したらこの作品見るのホント辛いと思う。
そして、それと対比するように今度は男子達から覗きに誘われ、それを断ったら裏切り者だと追い掛け回されるという展開。
いや待てって。
こういう同調圧力嫌い、ホント嫌い、覗きの是非なんかどうでもいいと思えるくらい嫌い。
「あーお前参加しないのね、んじゃ部屋に残ってろ、女子にはナイショな」で、そこで更にノルが「いいや言いつける」と返したら総括されたってことならまだしも、ただ参加しないだけで裏切り者って…。
しかもその後、男子生徒は先生に見つかってしまったのにも係わらずクラスの女子の裸に対する情熱を語り出して…なんなの?それをノルにも理解して欲しかったの?
その熱弁の中に女子側の意思が全く考慮されてないのがまた気持ち悪い。
先生に見つかった時点で例え女子の裸を見ることに成功したところで“覗き”は失敗だろうに…女子にバレてはいけないってのが条件じゃないのか。
もしバレても構わないという気構えであるなら当事者の意思(その後自分がどういう扱いをされるか)も考慮すべきだと思うのだが、一体何を考えてるのかサッパリ分からない。
女子の方には公爵令嬢が居るんだぞ?これまで貴族の階級格差を語ってたのは何なんだよと。

まぁこの作品いつもこうなんですけどね、なにかキャラが意見を言う時はそれ以外の人間の意思は無い扱いで話が進む。
作者は一度に複数の感情を処理することができないみたい。

で、結局この回はクラスの女子と男子から同時に同調圧力をかけられ、女子の方を選んだだけの話だったような?
主人公に実直さや誠実さなんてものは無く、単に日和見しただけでいつもの様に中身は空洞のままとしか感じなかった。
とはいえ、これはアニメスタッフも分かってて意図的にやってるんじゃないかな?と思うフシも。
これまでノルは鑑定眼で散々人のプライバシーを覗き見してて、そして今回の前半、ピクシーの性質を見抜くエピソードをやることで「鑑定眼で覗き見られたら嫌がるヤツも居る」という印象を視聴者に強く植えつけました。
ここまで前準備をした上で、女風呂覗きに対し「ズルして覗くなんて罰当たりですよ」と言わせたのは…ワザとじゃない?
そうでなきゃピクシーの一件を入れた意味が分からない。
制作側から「さぁみんなで『お前が言うな』とツッコミ入れましょう」って意図が込められてたんじゃないかなー?
もっと言えば「俺だけ入れる隠しダンジョン、こっそり鍛えて世界最強」、これってズルじゃないのかい?とか。


こういった主人公ヨイショ系…ヨイショって言葉使ってる時点で意味が重複するけど「主人公は周囲の連中に担がれてるだけなのでは?」って感情が芽生える。
この作品は特にヒロインズが空虚で、主人公スゴイスゴイと口では言うけど、その実主人公に対して感情・関心を向けることは無い。
鑑定眼されて怒ったり恥ずかしがったりもしなければ、例えば9話冒頭「風の餞別」(多分凄い高価)をプレゼントされて「ダンジョンで拾った」と説明されただけで「どこのダンジョン?」「どうやって手に入れたの?」とそれ以上追求しようとはしない。
注意されたり勘ぐられたり、そういうのってストレスに感じるのかも知れないが、それを排除しちゃったら「主人公に興味が無いっぽい」「お仕事で愛想を振り撒いてるだけのキャバ嬢みたい」にしかならないって。
そして思うのは──

本命の男は他に居て、ノルは都合のいい金ヅルとしてテキトーに煽ててるだけ

という疑惑。
8話のドリちゃんなんて正にソレだったしローラは最初からそう解釈してたけど、他のキャラもみんなそうみたい。
で、今回の感想の冒頭に戻るんだけど「覗きなんてノルが阻止してくれるよね」って発言も、そう言っとけば都合良く動いてくれるという打算で圧をかけただけなんじゃないかなー、と『その部分に関しては』素直に受け入れることが出来たり。
さすがに最後のご褒美シーンは気持ち悪かったけど、これも…人じゃなくてモノ扱いされてるだけと思えばまぁ…。
誰も本気でノルのことは愛してなくて、それでLPが回復する(=自覚してない)なんて惨めで哀れでいたたまれなくて涙を誘うが、どこまで意図的なんだろう…スタッフ分かってやってると思うんだけどねぇ。
ここまで来たら最終回は「隠しダンジョンでズルをしてたのは知ってたけど黙ってた、そっちのが煽て易いから」「いい人だけど、お付き合いするのはちょっと…」って神展開を期待してしまうが、無いよなぁ、さすがに原作付きじゃあ…。{/netabare}

11話感想{netabare}
なかなかに興味深いなぁ。
前回の、ピクシーに鑑定眼を使う(=覗き見する)エピソードをわざわざやっておいて同じ回の後半に「覗きは良くない(キリッ」と言わせたのと同様、作品への皮肉めいたものが見えたり見えなかったり。
ノルが師匠に助ける決意を伝えたら「好きな女の子の情報散々集めといて、結局告白できずに他の男に取られて泣きじゃくるタイプだよねー」と言われたり、隠しダンジョンの扉を開ける合言葉「オレだけ入れる隠しダンジョン、こっそり鍛えて世界最強」を聞いて「その合言葉、ノルの人生を宣言してるみたいだね」と言われて「一人称がボクだったら完璧かもね」とマンザラでもないご様子だったり。
いやいや、それ褒め言葉じゃない、褒め言葉じゃないってw
キャラのキの字っぷりがよく描けてる、特に主人公の。
これは原作からそうなの?アニメオリジナル?
と褒める(褒めてるのか?)トコロは以上で以下ツッコミ。


スライム料理、産地偽装どころか材料不明の食品を商品として出すとか正気か?
ってかこの世界ではスライムがどういう存在なのか分からないのでピンと来ない。
「材料は何なのか隠さなきゃいけない」ことから逆算して考えることはできるけど…黙ってヴィーガンに肉食わせたりイスラム教徒に豚肉食わせたようなモン?
もしくは地溝油?
主人公が常識ナシなせいで「いくら隠さなきゃいけないモノといっても常識の範囲内だろう」と好意的解釈するのが難しい。
「黄金スライム食べてみたら美味しかった」って、犬のフンをかりんとうと言って喜んで食ってそうじゃん?
いやホント、これまでに常識のあるキャラって描かれ方をしてたらこんなの突っ込み入れずに笑って流せたんだけどねぇ。

で、この作品と私の感性が決定的に合わない部分…2話の感想でも書いたけど、隠しダンジョンを隠さないといけない理由ってあったっけ?
これが解消されない限り「主人公は人間のクズである」って前提のままだし、作中良い人みたいな扱われ方をされる度に気持ち悪さが増す。
そして「きっと明かせない重要な理由があるんだろう」と思ったら…エマにアッサリ明かしおった!
しかも何?その理由が危険な目に遭わせたくなかっただって?
おいおいエマは2話でビッグラビットに殺されかけたじゃん、入学金稼ぎのギルドのバイトに付き合ったせいで…とっくに危険に晒しといて何を仰る?
しかもその2話では6年前に「死ぬまで一心同体だ」の約束の確認をしてるワケで、隠しダンジョンを隠してたのはそれに背くことだとしてエマは…怒らんのかい!
これじゃあノルのことなんて心底どうでもいいと思ってるとしか映らんぞ?
…。
2話の出来事なんて覚えてないか、5分前も覚えてないみたいだし。
6年前?6秒前の間違いだろ。

更に恐れてたことに、「なんで隠しダンジョンをこれといった理由無しに隠しておいちゃいけないの?」→「これこれこいういうことが起きたら責任取れないでしょ?」の実例が発生。
合言葉で入り口が開くってことは合言葉で封印してるとも考えられるワケで、『内部に居る強力なモンスターが解き放たれたらどうするの?』。
分かってるのかな?見た目オリヴィアとはいえこれモンスターでしょ、町にまで来ちゃったけどどうしてくれるん?
鬼太郎とかでよくあるじゃん?ガキが悪戯でお札剥がして封印されてた妖怪が暴れてさぁ大変ってヤツ、あれと被る。
予めダンジョンの場所明かして冒険者なり軍に見張らせておけばこんなことにはならなかったかも知れない。
ノル以外ではとても手に負える相手じゃないので明かす意味が無かったとでも?
どうせ大した被害は出ずに解決して、ひょっとしたら称賛されるオチで終わるんだろうけど、そうじゃないだろ、未来予知者じゃないんだから。
先の展開を知ってる作者に動かされてる感バリバリ、だから中身の無い空っぽなんだって。
未来なんか分かりっこない人間の「備え」が無い、いつでも最善手と取らなければいけないとは言わないけど最善策を目指そうという素振りが無い、それでいて最善の結果になるんだから気持ち悪い。
いっつも思いつきで行動する、オリヴィアを救いたいんだもそうだし。

いやでも、それでも、次回、鬼太郎に説教されるような展開があるかも知れない。
もしそれが来たら多少は見直す…かな?
ゴブリン?と毒クッキーのエピは何が面白いのか分からなかった。
渡辺直美はタイミングが悪かったとしか言い様が無い、スタッフが一番肝冷やしてるんじゃないか?{/netabare}

12話感想{netabare}
そもそもはロクな備え無しに「師匠を助けるんだあ」で偽師匠を解き放ったのが悪い。
いつものことだけど主人公の無策のせいで余計なピンチになってるだけで、それで場が盛り上がるかと言われたらう~ん…だし、無策を反省するどころか「結果的には前よりも良い状態」になって終わるモンだからご都合主義感が酷い。
ローラの勤めるオーディン(ギルド名)はかつて伝説の冒険者オリヴィアが所属してたことを誇っていなかったっけ?
偽師匠との対決時は「伝え聞いてるだけ」でオリヴィアだと気付かなかったんだと解釈できるけど、その後本物との感動のご対面…はしないのか!?
「オリヴィアは実は生きてる」と伝えたらローラは喜ぶだろうとは一切考えなかったワケか…総評の方にも書くけど「隠しダンジョン」を隠しておかないといけない理由が無い時点でそれを思いつかないのってどうなんだ。
やっぱその…何も考えない=他人への気遣いも考えない=クズ、だよ。
クズなのに良い人扱いなのがもう、う~んう~ん…。{/netabare}

総評(これだけ読めばいいかも){netabare}
この作品の一番致命的なポイント、そして作品全体のダメポイントの象徴だと思ってる点──

・「隠しダンジョン」を隠しておかないといけない理由が、無い

意味も無く主人公が隠してるせい(実際は隠してるとも思ってない、それすらも考えてない)で問題が発生・被害が拡大する展開ばかりで、しかもそれを解決することで「結果的には前より良い状態」になる。
人ん家に火をつけて消火したら家人から大絶賛される、みたいな。
殺人犯が、被害者の遺品を落し物として警察に届けたら表彰されて喜んでる、みたいな。
作品そのものが想像力貧困な自作自演。
これで主人公がゲスキャラとして描かれてるならまだ良いのだけど、イイ人として描かれるもんだから気持ち悪さが果てしない。
ダメ親父をディスらせることで常識人ぶらせといて実は主人公が一番キの字という地獄の世界。
それでも「隠さないといけない重大な理由があるのだろう」と必死に好意的解釈をしてたが、それも11話であえなく否定、何も考えてないことが明らかに。

作品全体の象徴と表した様に、ホントに何も考えてない。
それぞれのエピソードが繋がってないというのも結構辛かった。
司書の内定を奪った貴族とオリヴィアに罠はめたのと聖女に呪いかけたのと虎丸の相棒をアンデッドにしたのと奇行種の黄金蜂生んだのと怪盗とクラス男子にドーピング材を与えたの…その他モロモロ、どれかは共通の黒幕とか用意しない?
そもそもこのタイトルだったら隠しダンジョンの存在を秘密にし続けるためにアリバイ作りに奔走するとか、疑いを持ったヤツをコロコロするとかじゃないのかい!
「オレだけ入れる隠しダンジョン、こっそり鍛えて世界最強」を悪いことだと思ってない、いや思ってるかもだけどほんのちょっぴりアクドイかな?程度で悪びれることも無い、後ろめたいとも思わない。
5分前の出来事は覚えてないし5分後の出来事を想像できない。
倫理観のおかしいキャラを描いてるのではなく素で倫理観が欠如していて、バイトテロをする人の脳内ってこうなってるのかな?ってのが味わえます。
そういう意味では貴重なのか?{/netabare}

投稿 : 2025/04/19
♥ : 17

scandalsho さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

あぁ、残念バカアニメだったか・・・

原作未読。最終話まで視聴。

タイトルで騙された系とでもいうのでしょうか?
もう少し真面目な、骨のある作品を期待していたんですけど・・・。

ああ、がっかりだよ。
エロならもっとエロに振らないと・・・。
特に今期は『回復術士・・・』とかあるんだから、中途半端すぎ。

ハーレムって割には、周りにいるのは幼馴染と妹っていうのも微妙。
今期なら『ラスダン』を見れば、「ハーレムとは」多少参考になるんじゃないかな?

大きく振れば面白い設定だと思うのに、とにかく中途半端な印象。
これでは、高評価は得られない。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 35

アニメ記録用垢 さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

回復術士のやり直しがなければ、世界最強の糞アニメ候補になれたかも

糞過ぎて説明するのも面倒なので糞ポイントを簡単に3つ挙げるんだぜい

①主人公がスキルを使うのにLP(ライフポイント)を使う、それを回復する為に『欲求』を満たす必要がある
『欲求』には様々あると思うが、この作品では性欲を使う

②隠しダンジョンに入る合言葉が「俺だけ入れる隠しダンジョン こっそり鍛えて世界最強」

③主人公が大賢者を使用する=転スラの丸パクリ


【導き出される結論は…】
“『何も才能も能力もなければ、努力する気もない、けど女性にはモテたいし彼女も欲しい』”
なろうの九分九厘はコレ
んでこういう作品を楽しいと思える人も九分九厘上に同じ

オレはね、こういう奴等にはこう言いたい
「才能や能力ないなら努力しろ!女性にモテたいなら自分を磨け!
行動を起こす前から甘えるな!この世の不利益はすべて当人の能力不足だ!」

ホンマにこういうゴミ作品が増えないでもらいたいぜよ

投稿 : 2025/04/19
♥ : 10

79.8 12 クラスメイトアニメランキング12位
僕の心のヤバイやつ 第2期(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★★ 4.1 (275)
915人が棚に入れました
重度の中二病で陰キャの市川京太郎と、クラスで人気者の山田杏奈。 美少女らしからぬ行動を繰り出す山田に、市川は目を離せずにいた。 そんな市川の恋心を知ってか知らずか、山田は天真爛漫に近づいて来る!! 全く違う世界にいたはずの2人。しかしその距離は、徐々に近づいていき……。

声優・キャラクター
市川京太郎:堀江瞬
山田杏奈:羊宮妃那
小林ちひろ:朝井彩加
関根萌子:潘めぐみ
吉田芹那:種﨑敦美
足立翔:岡本信彦
神崎健太:佐藤元
太田力:福島潤
原穂乃香:豊崎愛生
市川香菜:田村ゆかり
南条ハルヤ:島﨑信長

カミタマン さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

意外にも感動した!

2024/05/16 初投稿

山田がドストライクなので高評価は見る前から確定だったのですが・・・w

印象としてはちょっとエッチないちゃラブコメディー的な印象だったのですがw
音楽の使い方が上手く感動させられました!

ちょいちょい各話の終盤に音楽で感動的に盛り上げたりされていました。

そして何より、全話見終わった後で
OP「僕は...」をフルコーラスで聞いたら、衝撃的なほど感動に襲われ思わず泣いてしまいました。

聞いていなかったらぜひ「僕は...」のフルコーラスバージョンを聞いてみることをお勧めします。
作品の本質がしっかり整理され、さらに非常に感情面に訴えて来ます!

投稿 : 2025/04/19
♥ : 20
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

観た後にじんわりくるラブコメの名作 第二章

[2024.3.31見終わって]
最終話みてあらためて思ったこと。
山田さんのことを本気で心配して山田さんの一部になりたいって思う下心なしの純粋な気持ち。
市川くんの山田さんへの想いはもう恋じゃなくて愛だなぁって。

なんていうか、大人の普通の恋愛ものよりも、こういうピュアな恋愛もののほうがココロにくるのって、市川くんのお姉さんの放課後デートじゃないけど、思春期の恋心ってもう二度と味わえないものだから尊く思えちゃうんでしょうね。

市川くんは山田さんのおかげで成長できて、山田さんも市川くんのおかげでもっと自分を好きになれた。
ほんと、とても素敵なラブコメでした。原作者さん、アニメスタッフさんありがとうございました。

ラストで1期OPのヨルシカの「斜陽」が流れる粋な演出にまた涙腺が。。

[初回感想]
1期は私にとって名作でした。
原作の良さをうまく引き出してる演出とリズと青い鳥の音楽などを手掛けた牛尾憲輔さんの静かでエモい劇中曲、そして市川くんが山田さんと出会ってからのココロの動きと成長を丁寧に描かれてて、見てる私のココロを何度もヤバくさせていただきました。

そして待望の2期!!
実は原作も最新刊まで読んでまして、これからの展開はおおよそ知ってはいるんですが、でもだからこそ あの展開を1期と同じスタッフがどうエモく演出してくれて私のココロをヤバくしてくれるのか、楽しみで仕方ありません。

OPの二人のダンス、かわいいですね。スキロー思い出しました。
EDは1期に続いて こはならむさん。今期もまた本編の余韻をいい感じにしてくれそうな曲ですね。

各話感想は以下のとおりです。

ツイヤバ
{netabare}アマプラで12月から公開されてる短編集です。
2期のとこから入って一番上から見れます(^^♪
なんとなくタイトルの音楽とか高木さんっぽい感じしますね。
全部面白かったですけど、「おねえと買い物」「肉まん」が好きかも。
僕ヤバがお好きなら見て損はないと思いますよ☆彡{/netabare}

karte13「僕らは探している」
{netabare}「山田さんは仲いいとかじゃないんで・・」
男の子の照れ隠しあるあるなのかな。。
「・・でも一番・・頼りたいと思ってる・・」
1期の初めの頃に比べてここまでちゃんと自分の気持ちを山田さんに伝えることができるようになった市川くんにじんわり。
自分が載ってる雑誌を見せたい山田さんもかわいい。
「仕事、好きなんだな」
こういうこと好きな子から言われたらすごく嬉しいよね♡
失くしたキーホルダーを必死に探す市川くん。
「ある!絶対にあるから!だから気にするな」
こんな大きな声で山田さんを励ますようになるなんて。。
市川くんの想いと成長にちょっとうるっとしちゃいました。{/netabare}

karte14「僕は大人のなりかけ」
{netabare}好きな相手に自分をもっと知ってほしいって気持ち、よくわかる!
卒業アルバム見せたり、自分のココロの奥底にある思いを打ち明けたくなったり・・
その気持ちをちゃんと優しく受け止めてくれた市川くん。
でもそんな市川くんにもココロの奥底にある不安な気持ちがあって。
少しずつ大人になっていく二人のやりとりが甘酸っぱくてたまりません。。{/netabare}

karte15「僕は山田と」
{netabare}「中学生だから好きなこといっぱい増えて成長して・・環境も心だって変わるんだよ」
市川くんのお姉さんの言葉はそのとおりなんだけど、
「それはない!僕は・・ずっと山田が好きだと思う」
市川くんのこの想いも間違っていない。
2人がこの先どうなっていくかなんて誰にもわからない。
でも山田さんに嘘をつかせたくなくて、真っ直ぐに向き合っていたいって思う
そんなのいやだーって叫びたくなる、山田とつきあいたいってつぶやいて悶えてしまう
思春期の、初恋の、この想いにキュンとしちゃうんですよね。{/netabare}

karte16「山田は僕を」
{netabare}「勘違いしても・・いいよ」
二つに割ったチョコの文字がスから♡に見えたとき。
市川くんの中の、そうだったらいいな・・が確信に変わって。
先輩の言葉に言い返したり、負けずに手を振ったり。。
それも山田さんが自分のことを好きだと分かって、もっと素直に自分の気持ちを出せるようになったから。
早よ告白して付き合えとか思っちゃうかもだけど、こういうもどかしいけど少しずつ進んでいく二人の初初しい恋もいいなぁって思います。{/netabare}

karte17「僕は知りたい」
{netabare}山田は自分と違う景色を見ている・・
それでも・・僕の知らない景色を話す山田は美しいんだ

仕事が好きなんだなって言ってくれた
市川が気づかせてくれたんだよ。。すごく嬉しかった。。

もし山田が普通の中学生に戻ったら・・
もしそうだったらこんなに好きになってない!!
尊敬してるんです・・杏奈さんを

でもなぜかつらい
自分が子供すぎてくやしい

そんな真っ直ぐな市川くんがとても素敵だなって見てて思いました。
こういうところが山田さんも好きになったんだろなって。
自分が撮った山田さんの写真をすごく綺麗だろって素で言ったり。。

次回は原作読んでた時も好きなお話だったので、とても楽しみです♡{/netabare}

karte18「山田は僕が好き」
{netabare}市川くんの周りにくる人が増えて嬉しそうな表情したり、いい先生ですね。
中学生になって、自信が持てなくて自分を嫌いになっていた
でも今は・・
前よりも自分を好きになって信じることができたのは、光と出会ったから。。
二人の勇気のバトンとしての秋田けんたろうのやりとりも良かった。
それを手に握りしめながら、勇気をもらって自分の気持ちを話す山田さん。。
自分の気持ちにちゃんとケジメをつけたり、去り際にわざと連絡先の話したり、先輩も普通にいい人でした。{/netabare}

karte19「僕らは溢れ出る」
{netabare}市川くんのカラオケからのOPの流れ良かった♬
挙動不審になったり、相手の言動に敏感になったり
お互いの気持ちはわかってるのに・・わかってるからこそ落ち着かない気持ち。
お互いに好きだけどまだ恋人になりきれていない二人。
ほんと、ここまで少しずつ進んでく恋する気持ちを丁寧すぎるくらいに描いてるラブコメってなかなかないと思う。
市川くんがマフィンを渡して死ぬほどかわいいって言ったあたりでうるっときちゃいました。。{/netabare}

karte20「僕らは夜更かしした」
{netabare}山田さんが家にお邪魔して妙にテンション上がる市川のお姉さんかわいいw
今回あんまり書く感想ないので、関根のことでも。
関根って山田家でチョコ作りのとき彼女の振りを喜んでやってたり、わざと市川の机で義理チョコ配ったり。
行動の表面だけなぞると市川のことが好きみたいだけど、全然決してそんなことはなくて。
たぶん、モデルやってて彼氏みたいな存在もいる山田に対してのちょっとした思いの裏返しなのかな。。
でも山田のことは友達だと思ってるしちょっとした悪戯だと思うんですけどね。{/netabare}

karte21「僕らは約束した」
{netabare}素でうっまぁ。。って言われたら料理人としては嬉しくなるよねー。
でも本人への告白の前に親に告白って・・w
ラーメン二郎、昔連れてってもらったことあるけど、予想以上に量があって少し残しちゃいましたw
いつも山田さん側に立って気遣いしてる市川くんが素敵。{/netabare}

投稿 : 2025/04/19
♥ : 36
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

先制の初回、中押しの6回、ダメ押しの最終回……ヤバすぎる2期

引き続き原作未読で視聴。

【物語 5.0点】
恋愛ラブコメ続編物でありがちな、
連載続けたいから引っ張ってるのは分かるけど、早くくっけば良いのに?という焦れったさから来る退屈さ。

対して、この2期は、思春期の自意識過剰に伴う繊細さ故に恋路に踏み出せない、
葛藤する少年少女の心理描写の解像度を極限まで高めることで、
退屈になりかねない停滞期を、濃厚な人間ドラマに昇華することに成功しています。


象徴的だったのが第10話(karte22)
{netabare} ヒロイン山田が、市川と山田の恋愛進展を早急に後押ししようとする女子・半沢に対して、
送った手紙を市川がうっかり読んでしまうシーン。{/netabare}
これはこれで好きな女子の本心をうっかり垣間見ちゃう激ヤバなムズキュンイベントなのですがw
それ以上に中二病少年のハートが如何に繊細なコワレモノで、
恋愛成就させるためには熟成する時間が必要であることが、
作者も、きちんと整理できていることが確認できた印象的なカット。

何故、今はまだ、付かず離れずの距離感が適切なのか、
都度、納得できるだけの心情表現があったので、
私は前向きな気分で告白前のもどかしい恋愛劇を見守ることができました。
というより毎回キュンキュンして尊死してましたw


卒業式?体育祭?修学旅行?ダルくてやってられんし。
主人公・市川もまたカースト下層民らしく、各種学校行事を毛嫌いしながら、
心のモヤモヤをぶつけるはけ口としてチャッカリとイベントを活用しちゃってる。
一周回ってやっぱり学校って青春って良いなと視聴者に思わせる。
学校との距離感も良い意味でささくれだっている感じで良かったです。

しかし、まさか第6話(karte18)にて、{netabare} 送辞{/netabare} で感動させられるとは思いも寄りませんでした。
美容院で髪型から変えて男の本気をぶつけられる学生時代のくだらないイベント。
全てがしがらみに絡め取られている実社会では、そんな都合の良いサンドバッグはそうそうありませんw
儀式は組織内政治であり私心は全て検閲で弾かれますw


こんな病んだヤバい大人の私がラスト感涙したのは言うまでもありません。
自分で踏み出した一歩。しかと見届けました。
私も挑戦をやめないで、自分を好きになろうと思いました。
素敵でヤバい恋愛続編物をどうもありがとうございました。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・シンエイ動画

相変わらず撮影の貢献度が高い本作。
心に何かが芽生えた時に差し込む光など、
リアリティより心情反映に重きを置いた処理が成され
市川と山田の青春劇を盛り上げる。

振り返ればこの2期は初回から言葉以上に伝わる作画の心情表現もトップギアでした。
市川と山田の両想いなんて、周りはとっくに気付いている。
だけど口には出さずにそっとしておいてあげよう。
冒頭から映像を通じて空気感が伝わったことで、
私も見守り視点でスムーズに折り合うことができました。


キャラが躍動するOP映像も高密度で素晴らしい出来栄え。
本シリーズ配信を独占しているAmazon Prime Videoも、
最近OPスキップボタンを挿入して来るようになりましたが、
映像美に目を奪われた私はワンカットも飛ばせませんでした。


【キャラ 4.5点】
作中、中3進級イベントを挟んだ2期。
新たなクラスメイトとして、告白成功させたい祝いたい、
恋愛積極煽り勢の安堂カンナや半沢ユリネが登場。

ただここも、あくまで初恋は見守る、育む。
少年少女が抱えたモヤモヤした関係性は、
恋愛という枠に性急に分類することなどできない。
こうした基本線は変えない上での、終盤、佳境に向けたスパイス。
思春期の恋愛は焦っちゃいけないという反面教師として機能した感じ。


モデルでもあるヒロイン山田杏奈。
芸能界サイドからはマネージャー諏訪や、
山田の隠れ大ファンで{netabare} カリスマモデルの香田ニコ{/netabare} が割り込む。
いずれも市川に、こんな根暗な僕が光の差す場所で輝く山田と釣り合うのだろうか?
この恋心は絶望だという市川の葛藤描写を拡張するサブキャラとして有用でした。


あとは山田のパパ。圧が凄かったですw
でも{netabare} 一緒にゲームで遊べる楽しい方で良かったです。{/netabare}


【声優 4.5点】
市川の心の中の格好つけたいもう一人の自分、
“イマジナリー京太郎”役の福山 潤さん。
市川も初恋で殺人本より恋愛漫画読むようになって、
イマジナリーも2期になってさらに出番が増えている気がw

放送に先立つ1期振り返り動画では、
市川姉役の田村 ゆかりさんを差し置いて、
ナレーションした福山 潤さんのナルシストボイスが作品をナビゲートw


級友・足立役の岡本 信彦さん。
神崎、太田と共に頭の悪い中学生の猥談ネタ担当の三バカの一角で、
折角のイケボを無駄遣いしている感が相当ありましたがw
終盤11話、{netabare} 山田への恋慕を巡って市川役の堀江 瞬さんとぶつかり合った雨中騎馬戦。{/netabare}
泥臭くて格好良かったです。


山田の親友・小林ひちろ役の朝井 彩加さん。
よしよし~って感じで山田を理解してあげられる、
保護者な朝井さんの明るい濁声。
1期、2期通じてホッと一息付ける癒やしスポットでした。


思えば、山田役の羊宮 妃那さん目当てで観始めた『僕ヤバ』
好きな男の子と夢を叶える仕事の好機との間で揺れ動くヒロインボイス、
相変わらず何でも美味そうに食べるもぐもぐボイスw

羊宮さんはこの夏、同じくテレ朝のアニメ枠・NUMAnimationで放送予定の米澤 穂信氏の青春ミステリー小説『<小市民>シリーズ』ヒロイン役も決まっており活躍が期待されます。


【音楽 4.5点】
アマプラにNUMAnimationと、
独占イチオシしたいメディアに恵まれた『僕ヤバ』。

宣伝も兼ねた動画、番組での赤城 博昭監督や小沼 則義音響監督のメディア露出も頻繁で、
心情表現を極めるために、音響等を如何に工夫しているのか?
私はある程度スタッフ意図をインプットした状態で2期も観ることができました。

恋愛ってウキウキな印象ですがシャイな思春期少年にとっては地獄。
だからここはリズムは弾ませず敢えてピアノバラードをチョイスして、
倒錯した思春期心理を演出する。

現実世界では環境音が急に大きくなったりはしない。
だがここは感情が盛り上がる場面だからボリュームを上げていく。

こうした音響方針を分かった上で視聴すると、
リアリティより心情を表現できる映像作品って面白いなって感じで沼ります。


OP主題歌は、あたらよ「僕は…」
シリーズ各話全タイトルに挿入された一人称を曲名にピックアップして、
少年にとって光となった想いをぶつけるアップテンポナンバー。
大サビ前のポエトミーも良い意味でイタくてグッド。

ED主題歌は「恋してる自分すら愛せるんだ」
恋に気付いた自分すら受け止められない、
思春期の自己肯定不足によく効く良作ラブバラード。
世界を優しく祝福する歌詞世界で、クライマックスの挿入にも使える一曲。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 29

61.4 13 クラスメイトアニメランキング13位
即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★☆☆ 2.9 (200)
514人が棚に入れました
全ての敵を即死させる!最強主人公爆誕!! 修学旅行中、高遠夜霧とクラスメイトたちは、突然異世界に召喚された。 召喚したのは賢者を名乗る女、シオン。彼女は《ギフト》と呼ばれる特殊能力を彼らに与え、賢者になるための試練をクリアしろと一方的に宣告する。 突然の事態に動揺しつつも行動を開始する一同。 だが、なぜか《ギフト》を与えられなかった夜霧や壇ノ浦知千佳ら一部の生徒は、 ドラゴンが迫る草原に囮として置き去りにされてしまう。 飛来したドラゴンによって次々に殺されていく残された生徒たち。 夜霧と知千佳も絶体絶命の大ピンチ! ……かに思われたが……。 「死ね」 夜霧はその一言でドラゴンを撃退。 なんと彼は、任意の対象を即座に殺せる《即死チート》の持ち主だった!!! 元いた世界への帰還を目指し、旅を始める夜霧と知千佳。 そんな彼らの前に現れるのは異世界にいるチート能力者たち。不死身の吸血鬼?   やり直しの勇者? 神に溺愛されし転生者? そんなやつら、即死チートの相手にはまるでならないんですが! 前代未聞のチート能力が武器のダウナー系少年とちょっぴり残念な美少女の異世界冒険が今、幕を開ける!!

Witch さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

(最終)これは「呪術廻戦」に対するアンチテーゼwww

【レビューNo.110】((最終レビュー)初回登録:2024/3/22)
ラノベ原作(なろう発)で2024年作品。全12話。
まあ少し違った切り口からこの作品を語ってみようかと。

(ストーリー)
面倒なので省略

(評 価)
・大きな括りでみればよくある「低予算なろう作品」
 大括りでみれば、よくある「すっとぼけ系主人公がチート能力で異世界で
 無双する『低予算なろう作品』」になります。なので
 ・粗を探して観れば、いくらでもツッコミどころ満載
 ・「こういうもの」として割り切り脳死で観ればそれなりに楽しめる
 って感じで、視聴者が「どこにハードルを設定するのか」により評価が変
 わってくるという話でしょうか。

・「Z世代」を象徴したような主人公
 しかし見方を変えてみると、結構いろいろ斬新だなっとw
 すっとぼけ系「俺tueee」主人公ということですが、従来の「無自覚系」で
 「また俺なんかやっちゃいました?!」
 というのとまた違うのかなっと。何というか「無欲・淡泊系」というか、
 執着がないって感じなんですよね。
 ・仲間意識が希薄
  この手の作品にありがちな「仲間思いの正義感あふれる主人公」って
  感じが皆無。ヒロインと旅していても「成り行きで飛んでくる火の粉
  を振り払ってるだけ」みたいな。
  観ていて「ヒロインを守るために」って感情とかが薄いんですよね。
 ・恋愛感情・性欲が皆無
  巨乳でかわいいヒロインと2人きりで旅しているのに、「ラッキースケ
  ベにドギマギ」とかがあるわけでもなく、そもそも
  ・「異性として全く意識してないだろw」とか
  ・「根本的に他人に興味ないだろw」とか
  いう感じなんですよね。
 ・守りたいもの→「ゲームをする時間だけ」
  チート能力があっても無欲で、「ゲームをする時間だけあればいいや」
  で面倒ごとは「タイパ重視」でちゃっちゃと終わらせようみたいなw
 思うに原作者は「『Z世代』を象徴した主人公」を描きたかったのに違い
 ないとwww
 執着を持たないなかなか斬新な主人公だなっと。
 (「Z世代」は正確にいうと執着がないのではなく、「失われた30年」の
  あおりをモロに受け、執着をしたくてもいろいろあきらめざるをえない
  状況下にいるのだと思うのですが)
 
・これは「呪術廻戦」に対するアンチテーゼ
 「呪術廻戦2期」は1期以上に作画が凄かったですね。特にバトルシーンと
 か。もうTV版じゃなく劇場版レベルでしたね。
 しかしこのクオリティーを維持するために、人海戦術とかタイトなスケジ
 ュールで綱渡りとか制作現場はかなりの惨状だったという話も。
 (アニメーターさんがTwitterでぼやいていたとかw)
 本作はそんな「呪術廻戦」に真っ向から喧嘩を売っていきます。
 ・主人公が「死ね」とつぶやくだけで、敵がバタバタ死んでいく。
 ・なので本来なら見どころのひとつである主人公のバトルシーンに全く見
  どころがない。というかバトル自体成立してないだろうw
 って感じなのですが、しかし見方を変えてみると
 ・そもそも「低予算なろう作品」が体力ある「呪術廻戦」と勝負しても勝
  ち目あるわけないやん。
 ・それなら極力バトルシーンを省力化した方がいいやん。
  (どうせ低予算でバトルシーン描いても「作画ガー」で叩かれるし)
 ・バトルシーンが省力化できる本作は、お財布に優しい「低予算なろう作
  品」の救世主やん。
  (面白いとはいっていないw)
 思うにこれは「作画至上主義」ともいえる「呪術廻戦」に対するアンチテ
 ーゼに違いないとwww
 これも「コロンブスの卵」的な発想がなかなかに斬新だなっとw

まあ半分ネタとして書いてるわけですが、切り口を変えてみてみるとなかな
かに斬新で面白みのある作品なのかなあっと。
「呪術廻戦」が白鳥の如く、優雅な姿の水面下で必死に足掻いている様を横
目に、こういう作品をぶつけてきたのは個人的には結構ツボりましたね。
作品自体は脳死で観ているので、まあこんなもんかって感じですが。
ここにきて登場人物がかなり増え、いろいろな勢力が思惑をもって動いてい
るような描写もありましたが、あと数話でどう風呂敷を畳むのでしょうか。
バトルロイヤル的なもので主人公が一気に処分してしまうのか、投げっぱな
しENDで放り出してしまうのかw

あとOP曲「Killer Bars/Hilcrhyme」は個人的には耳に残り結構好きでし
たね。綺麗に韻を踏んでるのはさすがHilcrhyme。

一応中間レビューではありますが、最後まで観ても書きたいことは変わらん
だろうなっと。

(2024/3/22追記)
状態 →「観終わった」に変更

・とりあえず思い付くままいろいろねじ込み、カオスな状態にw
・収拾がつかなくなると主人公のチート能力で「処分」
・そしてお約束の「俺たちの戦いはこれからだ」END
しかし風呂敷を広げても、最後は「死ね」で解決できるんだから、制作陣
にも便利なチート能力だよな。
まあ何かと制作陣に優しい作品だったということでw

投稿 : 2025/04/19
♥ : 16

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

全ての敵を即死させる最強主人公爆誕!!

この作品の原作は未読です。
タイトルからチート無双系の作品であることは分かっていましたが、まぁ半端ありませんでしたね^^;
なお、原作は全15巻で完結しているようです。


全ての敵を即死させる!最強主人公爆誕!!

修学旅行中、高遠夜霧とクラスメイトたちは、突然異世界に召喚された。
召喚したのは賢者を名乗る女、シオン。彼女は《ギフト》と呼ばれる特殊能力を彼らに与え、
賢者になるための試練をクリアしろと一方的に宣告する。

突然の事態に動揺しつつも行動を開始する一同。

だが、なぜか《ギフト》を与えられなかった夜霧や壇ノ浦知千佳ら一部の生徒は、
ドラゴンが迫る草原に囮として置き去りにされてしまう。

飛来したドラゴンによって次々に殺されていく残された生徒たち。
夜霧と知千佳も絶体絶命の大ピンチ!

……かに思われたが……。

「死ね」

夜霧はその一言でドラゴンを撃退。
なんと彼は、任意の対象を即座に殺せる《即死チート》の持ち主だった!!!

元いた世界への帰還を目指し、旅を始める夜霧と知千佳。
そんな彼らの前に現れるのは異世界にいるチート能力者たち。不死身の吸血鬼? やり直しの勇者? 神に溺愛されし転生者?
そんなやつら、即死チートの相手にはまるでならないんですが!

前代未聞のチート能力が武器のダウナー系少年と
ちょっぴり残念な美少女の異世界冒険が今、幕を開ける!!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

まぁ、深夜アニメでしか放送できない作品でしたね。
主人公の持つ即死チートのえげつなさがヤバいくらい凄いんです。

主人公らに敵意を見せた相手の命は、きっと真綿より軽い…
そういう場面をまざまざと見せつけられた感じです。

ここまでくると、嫌悪感というより作品への慣れからなのか、あまり何も感じなくなるんですよね。
しかも、その場にいない相手だって即死させられるんだから、一層質が悪いです。

とみたんボイス、ほっちゃんボイスを堪能できたのは嬉しいと思いました。
他にも旬な声優さんがたくさん起用されているんですが、主要登場人物以外の出番はほんの少ししか無かったので、ほぼ印象に残らなかったのが残念だったかな^^;

主人公がダウナー系でヒロインがちょっぴり残念な美少女に位置付けられるんでしょうね。
ダウナー系…周囲の人間の気分を暗くする人、または常に暗い気分でいる人やさまを意味する単語だそうです。
確かにけだるそうにしていたから、一応そんな感じかな。

という事は、とみたん演じる壇ノ浦 知千佳がちょっぴり残念な美少女…!?
主人公にキレッキレのツッコミを入れる美少女の方が合っている気がしますけれど^^;
少なくても私には残念要素は見当たらなかったかな。

wiki先生を見て面白いと思ったのは、主要登場人物に下野さん演じる花川 大門が入っていたこと…
確かに他のクラスメイトと比べたら出番は多かったと思いますが、決して立ち位置的には主要登場人物枠には入らないと思うんですけど^^;

アニメーション制作は、アース・スター エンターテイメントさん。
あの超早口アニメ「てーきゅう」を制作した会社です。
思い返せば、フルタイムの作品を最初に制作したのは2013年に放送された「世界でいちばん強くなりたい!」でした。
当時は「本当に制作できるのか!?」的に自虐ネタで宣伝していましたが、それから10年が経過しようとしています。
時間の流れの速さを改めて感じた気がしました。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニンブテーマは、Hilcrhymeさんによる「Killer Bars」
エンディングテーマは、ウタヒメドリームの桜木舞華(鈴木杏奈さん)による「Haze」

1クール全12話の物語でした。
圧倒的なチート能力を気軽に楽しめる作品…といったところでしょうか。
主人公らは元の世界に帰りたいと言っていました。
果たして本当n帰れるのか…気になったら原作で、という感じですかね^^
総じて楽しませて貰った作品でした。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 9

たナか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

クリエイション・クリティシズム

売れ線アニメをコケにしたようなメタコメディ。
数々のお約束をブッ壊していくカオスな爽快感。

修学旅行のバスごと異世界召喚された高遠たち。無能扱いされ窮地を脱するべく、高遠は過去に自ら封じた「即死チート」を発動。

バカな話はバカには書けない。作品の成立すら難しい設定で既刊14巻。これもっといい作画でやるべきだったよ。もったいねえ。

OP・クソダサい。これ自体もメタなのか。期待通りに必ず飛ばす。
ED・歌上手いなと思えば声優さん。だがメインキャラ担当ではない。謎。

11
おもしれー

こういった何でもアリなのがマンガやアニメの醍醐味だったはず。いろんな表現を自在にできるのでアニメーターとしてもやりごたえのある作品なのでは?とも思うけど、ビジネスとしてはグッズが売れる作品優先になるのはしかたないか。

デスゲーム突入で即死マンから潰すのも上手い。デブヒーラー便利すぎと思えばしっかり自己言及もさすが。毎回「アレはアレ、コレはコレ」と、とにかく引用量が凄まじい濃度なのだが、抽象度をうまく操作しててモロパクリにはせずアンチを引き寄せない作りもさすが。すごい。今回は特に面白かった。情報の摂取量を教養と言うのなら、まさに教養が試される作品と言える。もしくはいにしえのマンガオタク向けのシルバーアニメなのかも。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 2

69.1 14 クラスメイトアニメランキング14位
弱キャラ友崎くん 2nd STAGE(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (156)
446人が棚に入れました
友崎文也は、日本屈指のゲーマーながら現実ではぼっちの高校生。“人生はクソゲー”だと言い切る彼が出会ったのは、学園のパーフェクトヒロイン・日南葵だった。「この『人生』というゲームに、真剣に向き合いなさい!」人生ははたしてクソゲーか、神ゲーか?日南の指導のもと、弱キャラ高校生の人生攻略が幕を開ける!

声優・キャラクター
友崎文也:佐藤元
水沢孝弘:島﨑信長
日南葵:金元寿子
中村修二:岡本信彦
七海みなみ:長谷川育美
竹井:水野駿太郎
菊池風香:茅野愛衣
夏林花火:前川涼子
泉優鈴:稗田寧々

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

君の描いた選択肢が、みんなの物語になる

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ第1期は視聴済です。
物語の内容に繋がりがあるので、前作未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

アニメーション制作がproject No.9さんで、キャラデザが矢野茜さん。
この最強タッグの作品が視聴できることが素直に嬉しく思います。

これまでこの最強タッグは、「ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?」「りゅうおうのおしごと!」「超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!」「弱キャラ友崎くん」などの作品を輩出してきました。
どの作品も華のあるひろいんが目に浮かぶ作品…と言いたいところですが、ネトゲの亜子ちゃんと、りゅうおうのあいちゃんに、よりその傾向が強く感じられますね。

そして亜子ちゃん、あいちゃんのどちらも演じているのが、ちゃんりななんですよね。
これは運命的な何かを感じるのは気のせいでしょうか^^;?
そう言えば、この度、内田雄馬さんとご結婚されましたよね。
おめでとうございます!! 末長い幸せを祈念しています。


友崎文也は、日本屈指のゲーマーながら現実ではぼっちの高校生。

“人生はクソゲー”だと言い切る彼が出会ったのは、
学園のパーフェクトヒロイン・日南葵だった。

「この『人生』というゲームに、真剣に向き合いなさい!」

人生ははたしてクソゲーか、神ゲーか?
日南の指導のもと、弱キャラ高校生の人生攻略が幕を開ける!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

第1期では自分を知り、周りとの距離感を知りました。
そして第2期は周りとの距離を縮めつつ、より高校生活を満喫できるようシフトチェンジする展開だったと思います。
距離感に気付き、意識するようになったのは主人公の友崎だけではありません。
七海みなみ、菊池風香、そして少し毛色は違いますが夏林花火の存在がより増した展開であったとも思っています。

個人的には、七海みなみの良い子っぷりが堪らないんですけど…
友崎をブレーンと呼称したり、突然夫婦漫才を始めてみたりと、お互いの息がピッタリ合う感じは、視聴者のみならず本人たちも気持ち良かったのではないでしょうか。

そしてそんな空気を同調できるからこそ、気付いてしまうコトもあるんですよね。
きっと知らないフリをしていても良かったと思っています。
だって、未だ成就出来ていないのだから…
でも、みみみは自分のことより相手を優先する女の子なんですよね。
どこまでもムードメーカーたらんとする彼女に言動には、こちらも思わず貰い泣きです。

そして、ここまで視聴してきて一つ気付いたことがあります。
友崎の変化によって、クラスメイトや友人との立ち位置も変化したと思います。
きっとこれは良い変化なんだと思います。

ですが、パーフェクトヒロインである日南葵の立ち位置だけは全く変わっていないんです。
最初は、友崎のアドバイザー的な役割だからだと思っていました。
でも、彼女の不変はとても頑なで、距離感が近いようで決して自ら歩み寄ることの無い雰囲気が見え隠れしたように感じてしまいました。

私は原作未読なので、アニメを視聴した範囲の事しか分かりません。
ですが、これがもしも彼女のSOSだったとしたら…と考えると、本当に救済すべきは彼女なのかもしれない、と思ってしまいました。

作画も良いクオリティで安定しているので、とても見易くしっかり感情移入できる作品だと思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニンブテーマは、「イージー?ハード?しかして進めっ!」
エンディングテーマは、「誰かじゃないから」
どちらもDIALOGUE+さんが担当されています。

1クール全13話の物語でした。
原作は小説は既刊13巻(本編11巻+短編集2巻)まで発行されているようですが、漫画は全6巻全29話で完結しているそうです。

もしかすると完結までアニメで視聴できるのでは…?
と甘い気持ちを抱いているのは、きっと私だけではないと思います。
続編が制作されるなら、是非、日南葵にメスを入れて貰えると嬉しいです。
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 15

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

個性のあるラブコメとして面白いのだけれども・・・。

1期で褒めた点がそこそこ維持されていたので、悪くはない印象でした。

悪くはない印象だったのですが・・・、日南 葵の理論的と言いましょうか、テクニカルな所に強くフィーチャーしている所はすごく苦手でした。

1期のレビューでは理論が違うのを承知の上で、コーチング20%ティーチング80%と評しましたが、2期では、ほぼガッツリとティーチングといった感じでした。
いずれにせよ、依頼人≒友崎くんと信頼関係が築かれた上で、依頼人の希望を叶える方向に動いているようなので外野がどうこう言う事ではないのですが・・・。

また、意図的に心理学や認知心理学、認知行動学などのテクニックを使って「人を動かす」というより、コントロールする様は、なんとも・・・。
いや、本当にどう表現して良いかわからないのですが、あえて言えば苦手でした。
凄いとも思いますし、よく勉強しているとも思いますし、効果的に実行できてるところも「やるな!」とは思うのですが・・・。

皆さんは、この点どのように受けとめられましたかねぇ。




物語の前半部分のキーとなるクラス内不和の件(あえてぼかします)でも、私はどうにも馴染めない点がありまして・・・。

夏林花火がターゲットになってからの、何とかしてあげよう的なクラスメイトの動きは確かに好感を持って観ていました。
そして、やっている側のエリカに不快な印象を持っていたことも確かなのですが・・・。
それ以上に、日和見的な、移ろい易い大衆≒周囲のクラスメイトの様子が嫌でした。
まあ、世の中そんなもんやろ、との思いもあったりはするのですが、どうにも私の感性では嫌なんですねぇ。

結果、諸々の施策、努力の甲斐あって「呪い返し」の様なブーメランによって、落ち着きを取り戻したようですが、本当に私自身の感想としては辛く、苦い面持ちでした。

もしかしたら、これは私の過去体験に原因がある様な気もしますがw自己分析すれば。


そして、後半メインとなる七海みなみと菊池風香のエピソードについても、これはこれで、なかなかにシビア。
前半戦とは別の意味、別のベクトルで辛いものがありました。
これも、多くは語らないのですが、個人の感想として、友崎くんの選択は意外でした。


多分ざっくりとしたお話しか書いていませんが、
この作品は学校モノのラブコメ作品としては、少し別格の魅力を持っていると思います。
個人的にですが、同じような感覚(痛みや辛さ、苦しみを色濃く内包していた作品)を受けた作品として『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』シリーズが浮かびました。
こちらも、個人的には学校ラブコメとしては高く評価しているつもりなのですが、それに近い印象を持っています。

ただ、個人的には続きがある様な演出で終わっていましたし、女性キャラが大変に魅力的なので、またの機会があれば視聴をしてみたいという思いは強くあるのですが・・・。
一つ形になった上で、さらに、ゲームチックに「課題」を詰めていくとなると・・・、本当に「ゲーム」になってしまいそうで少し気がかりに思っています。
今後どうなるのかは知りませんが、一度心を合わせてお付き合いを始めた上で・・・、ゲームの様に「課題」をクリアしていくようなお付き合いをされたら、どう思います?
課題をクリアする本人は、対人スキルなり、人間力なり、成長をしていくのだとは思いますが、相対している方は・・・。
課題をクリアする過程とは言え、あっち行ったり、こっち行ったり、あれしたり、これしたり、仲良くなっていけば(お互いの中が進展していけば、本人もそう望んでいるという事で)納得してくれるんでしょうか。

私は、それあんまり見たくないなぁ。
完全に振り切ってコメディレベルまでもっていってくれれば見れるかなぁ、ぐらいには思いますが・・・、今のままの建付では見たくないと思っています。
まぁ、ここら辺は次回があった時のクリエイターさんの腕の見せ所かもしれませんが。

ああそうそう、女性キャラの事ばかり言っていますが、水沢くんは、さすがのイケメンぶりでしたね。
それ以外にも友崎くんに言いにくい事をズバズバいう様子。
チャラいのはチャラいかもしれませんが、努力と才能に裏打ちされた筋のとおったイケメンチャラ男かもしれません。
なかなかにいい男です、友達にはなれそうにありませんがw。



そうですね、私の好きな学校ものラブコメのトップ2が決まったかもしれません。
ちょっと、苦しい思いもあるので、硬派部門かもしれませんが。
ライト部門もいくつかありはするのですが、それはまたの機会にw。


個人的には、ユニークで面白いつくりになっていると思います。
もしかしたら「学び」になる点も多いかもしれません。
この中で描かれているテクニックを使うも、見破るもあなた次第かもしれません。
機会があれば、ご覧くださいませ。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 18
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

正しさの証明

原作未読ですが面白かった
すごくデキがいいアニメだし、何よりキャラクターの描き方が上手だし、1期の引きこもりな友崎くんの視野はまだ狭くて目の前の出来事で終わってたけど、2期になってリア充の仲間入りした友崎くんの視野は凄く広くなって、クラス全体が見えるようになって人間関係が大きく広がりました、今まで目に入らなかったことが見えるようになって友崎くんの成長がこんなところにも表れています
不自然なこともあるけど、とてもいい作品です!いちばん好きなのは水沢

一期は引きこもりコミュ障だった主人公をリア充に変えていくのがメインテーマのようだったけど、1期の主人公の成り上がりはこの作品全体の本筋ではなく、前フリというか準備期間かな?
キャラクターの描き方がとても上手で、奇抜なキャラ付けに頼らず見事に様々なタイプの高校生を描いているので普通にラブコメとして面白いけど、作者の描きたいものはラブコメのもっと先にあるように思いました

【日南は友崎くんに何をさせたいのでしょうか? 考察】
まず、2期を見ていくと{netabare} この物語にとって主人公が弱キャラからリア充になるのは手段であって目的ではないことがなんとなくわかります、2期の終わり方もハッピーエンドのように見えるけど、この物語の象徴のような位置の日南のことはほとんど掘り下げられてないですからねー
日南はなんで主人公をリア充に導いたのでしょうか?
ゲーム的に表現するなら、私は「ラスボスである日南に挑む勇者を育てたかった」んじゃないかな?って思いました

日南は他人の人生なんて放っておけばいいのにすごく面倒くさいことをしています
「人生なんてクソゲーだ、与えられたものが最初から違う」と言う友崎くんに対し、「私は努力をしてリア充になった」「正しさを証明する」と言う日南
友崎くんをリア充にすることで日南は自分が正しいことを証明したいんですね
じゃあ手間をかけて証明しようとしているその正しいことって何なの?
「一生懸命努力をして作り上げてきた今の日南は正しい」これを証明するのが彼女の目的なんじゃないかな?
「葵に妹って一人しかいないはずなんだよ」これと関係ありそうですね
この一言を言うためだけに10話のBパートまるまるつかってやっていたので日南の鍵になる話だと思う
日南は友崎くんに「彼女を作る」という中くらいの目標を出しました
「彼女を作る」はもっと高いと思うけど中くらいということは、彼女を作ることは日南にとって重要じゃないということです、日南は中学の時に彼氏を作ったけどすぐフったという話がありました、コレ、たぶん日南が自分の正しさの証明の一環でとりあえず彼氏を作るというミッションを達成したかっただけな気がします、だから友崎を自分と同じリア充にさせるために必要な過程なのでしょう
インタビューの時「嘘をついていると思います」と分析する菊池さん、「そのインタビューは聞こえのいい言葉に本音風の毒を混ぜただけのハリボテ」という印象を友崎くんは抱いていました
日南は自分のキャラクターを嘘で塗り固めて本当の自分を隠しているみたい
それと「正しさを証明する」というセリフ
日南ほど努力してきた人なら、本当はそれが正しくないことに気づくと思うから、友崎くんに自分と同じように努力して日南と同じくらいのリア充になってもらって、否定してもらいたかったのかな? パーフェクトヒロインを演じる自分を辞めるきっかけが欲しかったのかな? なんて思いました

日南はキャラというよりまるでこの作品の「システム」のようで、一期から一貫して相手が人間だという感覚を捨て去ったAIのような冷酷さを感じて、1期では不自然さが強かったけど、2期になってキャラが増えていく中、日南だけ意図的に人間味のないキャラクターとして描かれているように思います
日南が言った通りにしたら友崎くんは見事にリア充になることに成功した、っていうことは日南が正しい?
でも、最初から一貫して人間味のないキャラとして描かれている「日南が正しい」という結論でこの物語が終わるとは思えなくて

そんなわけで3期はいよいよ日南のおかげでリア充になった友崎くんが、「日南の努力は正しいかもしれないけど、人生はゲームじゃないよ」って感じで「日南が築き上げてきた圧倒的な正しさ」と戦う話になるんじゃないか?と予想します

そのうえで「弱キャラ友崎くん」というのはどういうことなのか、一期の最初ですら友崎くんは言うほど弱キャラじゃないんですよね、「キャラ」って言葉には「そういう人間を演じている」という側面もあるのでタイトルの「弱キャラ」の意味は、「弱い人間を演じている友崎くん」ということじゃないのかな?って思いました、大好きなゲームを極めた友崎くんは確かな自分を持っていて、リア充になって学校での立ち位置は大きく変わったけど、好きなものを素直に好きと言い、「人生なんてクソゲーだ」と断じる彼は最初から強い人だったようにおもうし、日南は友崎くんが「本当は強キャラ」だって認めたから彼を自分と同じくらいリア充に育て上げたんだと思う
パーフェクトヒロインの彼女が勝てない相手って、ゲームの友崎くんだけだから、一つのことを極めた彼の強さを、努力を信条とする日南が気づかないわけないと思うんです
日南のことはまだ全然良くわからないけど、きっと彼女は強いキャラを演じているだけで本当は強くなんてない
リア充になって弱いキャラを演じることを辞めた友崎くんが、強いキャラを演じている日南と向き合って、彼女を救う?
そんな話なような気がしました{/netabare}

気になったところは、2話3話あたりの {netabare}エリカや花火の行動、クラスメイトの反応や日南の対応がどれも不自然で共感できなくて、まるで全員が台本通りに動かされてるような気持ち悪さを感じた
もうちょっとこのエピソードは自然にできなかったのかな?
例えばエリカのことは、いくらクラス全員が味方でも上位グループの派手で性格がキツい女子を攻撃する勇気ある高校生なんてほとんどいないと思う、クラスで孤立させても他のクラスの子は? 先輩後輩は? 学校外でやばい人と繋がりあったらどうするの?
私はどんな報復されるか怖くてできないです

でも話の面白さとは関係ないのでこのくらいに
{/netabare}
先の話がとても気になります! おもしろかった

投稿 : 2025/04/19
♥ : 19

63.7 15 クラスメイトアニメランキング15位
ぴたテン(TVアニメ動画)

2002年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (61)
418人が棚に入れました
中学受験を控えた、ちょっぴりクールな小学6年生「樋口湖太郎」が、天界から彼の元にやって来た見習い天使「美紗」や、突然どこかから現れた謎の女性「紫亜」、同級生のテンちゃん、小星達と共に悩み、成長して行くストーリー。

声優・キャラクター
田村ゆかり、沢城みゆき、ゆかな、斎賀みつき、釘宮理恵、くまいもとこ、野川さくら、冬馬由美、岡村明美

パパどる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

笑いあり、ほんわかあり、涙あり

母を亡くし、さめた小学生の「こたろう」に
ハチャメチャな落ちこぼれ見習い天使の「みさ」がまとわりこたろうの心の成長していく物語

回りの人達を騒動の渦に巻き込む黒い服を着た見習い天使「美紗」(田村ゆかり)と
家庭的で弱気な白い服を着た見習い悪魔「紫亜」(ゆかな)の立場とは反対の性格を持つ二人の設定がおもしろい

「湖太郎」のクラスメイト「小星」(釘宮理恵)の湖太郎への一途な思いが可愛いです。

心温まる作品です
一度見て作品評価を上げてください。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 1

67.7 16 クラスメイトアニメランキング16位
私の百合はお仕事です!(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (129)
416人が棚に入れました
「ようこそ、カフェ・リーベ女学園へ!」 ここは架空のお嬢様学校。 店員同士が姉妹(シュヴェスター)となり、清らかに美しく給仕をするサロン。 日頃より誰からも愛されるような振る舞いを心がけている陽芽は、とあるきっかけでリーベ女学園の生徒として給仕をすることに。 そこで出会った女生徒・綾小路美月を何気なく「お姉さま」と呼んでしまい…? 演技(ソトヅラ)と本音が咲き乱れる、お給仕生活はじまります!
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

この喫茶店は幻想です!

メイドカフェ系のコンカフェのことは結構知ってるつもりですけど、この作品のコンカフェは現実とは全然違います
※どういうところが違うかは下のほうにネタバレタグで隠しています

でもストーリーには関係ないので気にしないほうがいいのかも、面白かったけど見ていて気持ちいいアニメではないですねー

百合アニメだけど、女の嫌らしいところが満載で性格かなり悪いしずっとギスギス、ドロドロしています
地獄か!!ってくらい背筋がゾクッとなる泥沼の女コミュが楽しめるのが本作品の魅力
絶対関わりたくないけど外から見るなら面白い、人間の業を感じますね

アニメのクオリティは高いけど、負の感情とか陰湿な部分の表現がちょっとマイルドで可愛さを捨てきれてないのが惜しいかな?
嫉妬に狂ったときの女の醜さはこんなものじゃないですよ、裏の顔とかヤバすぎてとても放送できるものじゃないです
問題が先送りで気持ちに決着ついてなさそうだからこの後惨劇が起きそうで怖いですねえー


【コンカフェの話】
{netabare}
お客様は毎日来るわけじゃないし、来店時間もバラバラなので途中から見てもどういう関係なのかわからないので、百合をテーマにするならもっと違うやり方をしないと商売になりませんから、こんなコンカフェはないと思います

実際のメイド喫茶系のコンカフェは入店前に料金システムや設定の説明をコンセプト壊さないように上手に説明されます。
だいたいは滞在時間で加算or席代+料理代+追加サービス料のはず
追加サービスは多種多様で、オムライスに文字とかラテアートのような提案から、一緒にチェキ(写真)撮ったり、カラオケしたり、ライブしたり、浴衣やサンタクロースなどのコスプレしたり、ミニゲームしたり、キャストに特技があるなら披露したり・・・とにかくキャストとお客様が触れ合うサービスなんですよね、常連の人はだいたいこれ目的で来店されます。
コンカフェにとって大きな売上げが期待できる部分なのですが、この作品のコンカフェは普通のカフェに寸劇を追加しただけって感じでした
現実に百合学園のコンカフェやるなら、追加料金払ったお客様の前だけで寸劇することになるんじゃないかな?需要あるかわからないけど

女学園設定なのに、舞が「店長」って呼ばれてるけど、「生徒会長」とか「理事長」とか、開店のことは「OPEN」だけどこれも「登校」、退店の時は「下校」とか、
現実のコンカフェならこういう細かいとこまでこだわると思う
細かいことは置いといても、コンカフェはコンセプトが命なので
システムや設定がよくわかってない主人公をいきなりお客様の前に出すのはナシです

お客様との距離が近いしキャストもお客様もだいぶ独特な人が多いのでモチベ低いと続かないんですよ
人気店だと「顔とコミュ力には自信があります!!」っていう自信過剰・・・じゃなかった、「期待の」バイト希望者も多く入ってくるので人手不足にはならないですし
給料は固定給+歩合制なところが多くて人気があるキャストは高い時給で働けるのでお金目的で働く子か、この仕事が好きで働く子に分かれます
モチベが高い子が多いしそういう子がお店の売り上げを伸ばすので、意識の低い子に嫌々やらせてもお店の評判悪くするだけでいいことはないのです

キャストは地下アイドルみたいなもので「自分を魅力的に見せること」「お客様を楽しませること」が大事
他のキャストとうまくいけば意気投合して仲良くなれるけど、人気が大事の歩合制で女だらけの職場っていつ爆発するかわからない火薬庫みたいなもの・・・
誰かが喧嘩すると秒で派閥ができあがるし、お客様との距離が近いから変なお客さんに当たるときついし、
人気がないとお客様から「あの子と代わって」とか「君と話しててもつまらない」とか「うざい」「キモい」など酷い言葉も言われるし、人気のあるキャストは接客中のセクハラやナンパ、ストーカー被害があります
そんな待遇の差からキャスト同士でもめることになりがちで、ストレスが大きい
それでも続けられるのは「稼ぎたいから」「働いていて楽しいから」「アイドル気分になれるから」
でも何と言っても可愛い制服が着れるところが良くて、制服目当てにバイトする子も多いです

長々と語りましたけど、嫌々働くような仕事じゃないってことをわかってもらえたら幸いです
{/netabare}

投稿 : 2025/04/19
♥ : 19

よこちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

キャラの可愛さと話の内容が反比例

よく美少女キャラがわちゃわちゃするアニメを百合アニメと言う人がいますが、私は恋愛感情、もしくはそれに似た感情が百合であり、例えばごちうさなんか全く百合アニメと思わない、そう言う認識です。なのでこのアニメはタイトル通り百合アニメだと思います。ただそんなにくどくなくて見やすいですよ。きららアニメのブレンド・Sみたいなカフェの百合特化型ですね。ただいざこざと言うかシリアスな面があり、見た目はきららアニメっぽいですが、内容は別物で面白いですね。

推しの小倉唯が主人公って久しぶりで期待したんですが、可愛いけど外ヅラを使う少し腹黒いキャラで良いです。準主人公のすみぺとのやり取り、この2人はやはり演技が上手い楽しめます。大きく2つのエピソードで構成されてますが、2つめが話を引っ張ったわりに解決がそれ?と感じ惜しかったと思います。

キャラも可愛いし作画もほぼカフェのシーンですが良いと思います。他の声優さんの演技も良く、キャラに個性もあります。コメディな要素もありますしその点も見やすいです。個人的には田村ゆかりの店長がいろいろ謎な上に結構無能でツボりました^_^

OPは映像も可愛く曲は小倉唯で最高
EDは小倉唯とすみぺが歌いこれまた最高

ただ好きな声優さんだから評価も上がるんですか、そうでないと合わない可能性ありです。賛否あるアニメだと思います。あと細かい事は気にするなアニメなので、説明を求めてツッコむ方は無理です、じゃあバイトやめればええやんで話終わりますから。私的にはそう言う見方をして第1話で断念するのはもったいないと思いますけどね。

タイトルからは予測出来ない展開で面白いですよ。平均満足度4点台はかなりお勧めアニメなので、良かったらご覧ください。

2023年9月1日

投稿 : 2025/04/19
♥ : 16
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

嘘の功罪がスパイシーな百合作品

演技(ソトヅラ)抜群の美少女JK・陽芽(ひめ)がクラスメイトの果乃子と共に
ミッションスクールの百合ムード等を提供するコンセプト・カフェ「リーベ女学園」で働くことになり、
確執や恋愛絡みなど、店舗の裏側でも嵐が吹き荒れる同名コミック(未読)の連続アニメ化作品(全12話)


【物語 4.0点】
前後半で2つのメインストーリーを展開する全体構成。

前半は陽芽が“姉妹(シュヴェスター)”の契りを結んだ先輩店員の美月との確執。

陽芽のコンセプト・カフェの無理解によるボタンの掛け違いか?
優雅そうなカフェだし、その内ゆるふわと丸く収まるのだろうか?平凡だな……切ろうかな?と軽く見ていたら、
3話~4話にかけて{netabare} 小学校時代、2人は親友だったが、陽芽が友情を守るため重ねた嘘により、関係が破綻。
それを根に持つ美月、過去を思い出してからも納得できない陽芽。{/netabare}
という重量級の理由をみぞおちに食らって目が覚めました。


後半は人気投票企画「ブルーメ選挙」が続く中、
陽芽と美月の愛憎を横目に見ていた果乃子の嫉妬。
これを店に波乱をもたらす危険な恋愛要素とみなした先輩店員・純加が絡んでこじれて行く。


陽芽の外面と友情を守るための嘘が導火線になった面もありますが、
わだかまりを解く媒体となったのも「リーベ女学園」の演技。

人間にとって嘘はどのくらいの塩梅が、どんな用法が最適か?
探っていく感じが、割り切れない人間関係を象徴していて苦味が効いています。


割り切れないと言えば、後半は特に、恋は過ちであるという価値観に久々に触れた感もあり、
物語4.0点到達の決め手に。

恋愛物を巡っては、何で好きになったのか分からない、その判断は納得できない。
との批判をよく見かけますが、私は恋に落ちた人間の言動を全て合理的に説明しきれる恋愛物なんてAIと会話するより退屈だと思っていまして。

その観点から、恋愛は、店の人間関係を壊してしまう危険要素。
恋心の取り扱いに難儀する、果乃子と純加の葛藤と口論には惹き付けられる物がありました。

恋愛の不合理性に関しては、むしろ百合作品の方が洞察が深いのではないか?
共感できるかどうかは別として、触れてみる意義はある心情描写だと好感しました。


【作画 3.5点】
アニメーション制作・パッショーネとスタジオリングスの共作。

時折、華のミッションスクールのイメージ映像を挟んだり、
カフェ内の百合の瞬間で背景に花を咲かせたり。
コンセプト・カフェに酔いしれる観衆の心境を視聴者と共有。

前半から嫉妬の睨みが効いている果乃子の縫い付けるような視線など、
言外の心理描写も中々。

作画カロリーはそこそこながら、ポイントは押さえた感。


ただスタッフに巨乳好きがいたのか?美月の夏服乳揺れ案件のインパクトが強すぎて(苦笑)
これをまた最終回に持って来られたものですから、
私はそれ以外の作画のことが中々思い出せませんw


【キャラ 4.0点】
「リーベ女学園」の新人・白木陽芽と間宮果乃子は店では白鷺、雨宮と名乗る。
2人が出会う先輩店員も源氏名を名乗っており、本名は演技の下の正体と共に後々知ることになる。
この設定も嘘というテーマを深める視点を提供する。

主人公・陽芽(ひな)は処世術としての演技が抜け目ないようで、店舗業務では抜けも多いポンコツな面も。
外面も完璧というわけではなく、演じていない本音を言える親友がいないと落ち着かないようで。
そのポジションが今は果乃子で昔は{netabare} 美月{/netabare} というわけですが、
これが台風の目になるという自覚にも欠ける。
物語展開上は起爆剤ですが、困った娘ですw

むしろ鉄仮面なのは店長の舞さんでしょうか。
ロリ中学生みたいな笑顔の外面で、
{netabare} ぶつかって怪我をしたとこじつけて陽芽をカフェに引きずり込んでおきながら、
ギプスで固めた腕を平然と振り回す言動w{/netabare}
どんだけ面の皮分厚いのかと呆れ果てます(笑)
それだけに多少の修羅場では動じない頼れるリーダーでもあります。


そして、やっぱりワケありだった{netabare} 厨房の寧々{/netabare} さん。
明らかに自身も周りも破滅させてしまう間違った恋なのに深入りしてしまう。
本作の恋愛観を象徴するようなキャラでしたが、
原作ではさらに計算をこじらせた深い事情があるそうで。

嘘は用法用量を守って適切に使いましょう。


【声優 4.0点】
主人公・陽芽役の小倉 唯さん。
中の人も可愛らしいお方で、昔、見た配信番組では、
共演した女性声優をも狂わせる事案がしばしば発生w
外面を操るあざとさを表現するようになって、魔王化していたらどうしよう?
と余計な心配をして本作のラジオ等も拝見しましたが、相変わらずの天使ぶりで一安心w

香乃子役の田中 美海さん
元「Wake Up, Girls!」の中でも妹ポジションを務めたロリボイスを武器に、しぶとく生き残っている美海さん。
声優歴の中で、毒ボイスも交えて来た経験が、本作の嫉妬の演技でも光り、
キャリアの積み重ねも幅の広がりも着実。


メインの新人店員役を姉妹(シュヴェスター)役として受け止めるのが
美月役の上坂 すみれさんと、純加役の小市 眞琴さん。
店員コンセプトの外面と、素の姿の落差も大きい役ですが、卒なくこなす。
特に、{netabare} 普段はギャルの純加が、店では白紙の本を読んで知的なメガネ娘でキャラ作りする件{/netabare} が凄いですw


その他、店長がCV.田村 ゆかりさんだったり、
過去の因縁に{netabare} CV.瀬戸 麻沙美さん{/netabare} やCV.伊藤 静さんが絡んで来たり。
「リーベ女学園」の層は厚いです。


あとは、カフェ内でお嬢様学園の演技を堪能する客たちの感嘆のガヤ。
毎回、聞くのが楽しみでしたw


【音楽 3.5点】
劇伴担当は大橋 恵氏。特撮戦隊ヒーロー物BGMの実績も目立つ方ですが、
本作では優雅なワルツでカフェのコンセプトを表現する。
裏側のドロドロで重たくなれば修羅場曲に変わりますw

OP主題歌は主演・小倉 唯さんの「秘密♡Melody」
十八番のスウィーボイスで視聴者の脳を溶かしつつ、
微量の小悪魔成分もアレンジされたメロディで懇願する罪な一曲。

ED主題歌は陽芽&美月。“姉妹(シュヴェスター)”によるデュエット曲「夢が覚めても」
嘘と本音(しんじつ)の狭間で尚も惹かれ合う。
二人の関係性や作品テーマも押さえたアップテンポナンバー。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 14

62.0 17 クラスメイトアニメランキング17位
魔法使いになれなかった女の子の話(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (67)
176人が棚に入れました
原案公募企画「Project ANIMA」から生まれたオリジナルTVアニメーション 「魔法使いさん、わたし、約束守れませんでした……」 魔法使いに憧れる天然少女クルミ=ミライと、代々魔法使いを輩出する名家の令嬢ユズ=エーデル。 レットラン魔法学校<国家魔法師養成専門学科(通称・マ組)>への進学は魔法使いになるための必須条件。なのに、まさかの受験失敗………と思っていたら!? 一見、子どものような国家魔法師ミナミ=スズキが担任として現れ、学園生活は急転! 訳ありげなクラスメイトに、怪しそうな同好会…… この学校に隠された秘密って何!? 魔法使いさん、わたし<普通科一組>で、魔法使いになれる、の、カナ……? 夢に破れた正反対なふたりの少女の青春*魔法学園ファンタジー!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

作画・画面は素晴らしかった。内容はテンプレ・模倣で深味が感じられません。

 作画…広義の作画ですね。キャラデザ、美術、色彩など画面作りは本当に良かったと思います。この点ではこの数年で見た作品の中でもトップクラスで好きでした。

 キャラで言えばユズはいいキャラを配置したなあと思います。本来、この子がヒロインでもおかしくないと思います。コンプレックスや成長したいという思いが強く描かれていました。

 一方で、ミライですね。最終話になって初めて、冒頭の魔法使いの言葉に「何がやりたいか」が付け加わります。これは悪手でした。それをはじめに提示して、ミライが何をやりたいかを模索しつつ、古代魔法との出会いが彼女の夢に繋がってゆくならテンプレですが、物語にはなったと思います。ところが「魔法使いはもういい」と葛藤するわけでもなく、すぐにあきらめました。この点でストーリーがものすごく受け身で場当たり的になってしまいました。

 また、魔素とミナミ先生、古代魔法と現代魔法の関係です。なんとなく説明がありましたが、ここに自然と科学、伝統と効率化、学校の成績至上主義などをもっと盛り込めればなあと思います。ただ、それだけだとそれこそパターンですので、そこに原作者あるいはこの作品に魂を込める立場の制作者が自分が何をこの作品で発したいかを込めるべきでした。そういうこの作品を描きたいと思った動機・モチベーションが見えてこないので、非常に浅く感じました。

 別にメッセージが表に出てこなくてもいいんです。ただ、問題意識を持って何かを普段から考えていれば、自然とそれが作品に入り込むはずだと思います。その辺がこちらに伝わってこないということは、ただ、作品が作りたいから作った…どまりかなあという気がしました。

 冒頭の導入、舞台とキャラ構造が本作とそっくりな「リトルウィッチアカデミア」においてはエンタメを強く表に出していました。そんな中で成長課題を描けていたと思います。まあ、この作品も深みはそれほどないですが、エンタメとして作品のストーリーそのものの出来が非常に良かったです。

 また「魔法科高校の劣等生」と同じ構造の設定でしたが、模倣で終わりました。それは魔法や魔素を使って「何をやりたいか」=「何を描きたいか」が不明瞭だからだと思います。
 「劣等生」はSF設定として「3つの魔法の課題」として魔法による核融合=魔法使いを経済に組み込むことで戦闘員からの解放という大きな設定がありました。また、魔法の測定方法の不十分なところな現代の学校批判につながるものを描いていました。
 そういうところにちゃんとしたSF設定の上にテーマを乗っけているなあと感心しました。本作はそういうところが手抜きというか、何もなくスタートしてしまったため深味に乏しい気がします。

 ユズ、ミナミ先生がいるのと、作画・画面がいいので最後まで見られました。話もテンプレに乗っかっているので話にはなっています。でも、咀嚼するもの、ひっかっかるものがない、サラリと終わってしまいました。2クール後には忘れられている気がします。





1話 作画と色彩が素晴らしい。類似が気になりますが面白かった。

{netabare} この中間色で柔らかい着採はなかなか気に入りました。キャラデザ、作画など絵作りはかなり好きな部類と言っていいでしょう。表情の作り方とか、構図とかの作りこみが良くて「アニメならでは」がものすごく好感が持てます。話の導入も落ちこぼれの逆転劇的な話は好きなので面白かったです。

 引っ掛かるのは「リトルウィッチアカデミア」との類似性ですね。キャラの配置とか、魔法へのあこがれとか、先生の素性が得体がしれないとか、昔会った魔女の素性が分からないとか、いろいろです。
 ただ「リトルウィッチアカデミア」ってアニメーターの習作みたいな位置づけもあった作品だと思います。本作も新しい才能が新しい挑戦をしているならそれは素晴らしいと思います。

 それとエブリスタに原作があるみたいですね。エブリスタ…「サクガン」のトラウマが…まあ、それは考えすぎでしょうけど。

 とにかく良い方にも悪い方にも偏見を持たずに見ると、素直に非常に面白い1話でした。「アニメーション」としては素晴らしいと思います。かなりレベルが高い作品になる…という期待は充分持てました。まあ、期待は外れることも多いですけどね。 {/netabare}


2話 「魔法学校の劣等生」?演出と脚本が子供向けの意味が不明。

{netabare}  1話の期待が100だとすると、2話で37くらいになった気がします。話はいいんです。ただ、演出と展開がなあ…誰向けかわからない、演出が日朝女児向けアニメよりも低年齢な感じがします。

 これは本当にわかりません。作画で女児向け的テイストを出しながらも、内容は大人の鑑賞に堪える演出になるのかなと思っていましたが、そこが最大の期待外れですね。作画のレベルも2話ということで落ちている気がしますし。別に演出と脚本の問題なのでお金は関係ないと思います。

 気になるところとしては、数学の定義や幾何学の歴史と結びつけながら魔法を描いていますが、その意味するところがヒロインの初回の魔法の発動の挑戦に繋がっているのかわかりません。

 1話は「リトルウイッチアカデミア」との類似性が気になりましたが、むしろ設定と話は「魔法科高校の劣等生」をやろうとしているのかな?
 魔法の作中の定義を科学的(もちろん疑似科学。本作は数学、劣等生はコンピュータ言語とか物理)に行いそれを理解できる人間というのが達也そのものです。で、劣等生と優等生の逆転劇ですね。魔法を国家が管理しているのもそうですし。

 類似性を非難したいわけではなく、そういうテーマを込めるなら演出と脚本の年齢層のレベルは間違ったんじゃないのかな?という気がします。{/netabare}


3話 2話で評価爆下げでしたが、3話で爆上げです。面白かった。

{netabare} 今回は作画もエフェクトや演出も展開・エピソードも良かったです。非常に面白かったです。やっぱりこの作品はちゃんと動くと本当に絵がいいなあと思います。
 それと、魔素と魔人(神?)で話が展開するんですね。なるほどそれで普通科を魔法使いにする必要があると。

 マ研という設定もクルミの居る場として面白いと思います。こういう特別感がワクワクさせてくれます。ミナミ先生が可愛いのもまたいいです。

 苦言を呈するとすれば、ユズが部活紹介のときに「本当は自分は…」みたいなことをつぶやきます。それは表情でわかるし、秘めたる気持ちで意地でも口にしないのが彼女のキャラ造形になると思いますし、このセリフを入れると安っぽくなります。
 やっぱりこの作品、このユズがいるかどうかでストーリーの厚みが変わってきそうです。彼女はぜひキャラを考え抜いて丁寧に描いてほしいです。

 それと、マ研って顧問がいるなら部室もらえるんじゃね?とか思ったりしました。あとは彼女たちが魔法をこっそり研究するきっかけが描かれなかったのはちょっともったいないかな。これからあるかもしれませんけど。

 ということで2話の出来が良くなくて、切る寸前でしたが3話で評価は大きく上がりました。2話は後で手直しした方がいいかもしれませんね。{/netabare}


4話 対立構造に深みは感じない。ユズに期待。

{netabare} 話の構造はよくあると言えばよくある古代VS現代の対立軸がそのまま普通科(マ研)VS魔組(魔研)になる感じです。それと魔人(神?)みたいですね。マ研の素性について若干説明がありました。

 一見すると古代の自然からのパワーというのと現代の科学あるいはマニュアルからのパワーという話で意味がありそうです。ですが、テーマというより自然(古い)VS科学(新しい)という創作のデータベース化された要素を使っているだけに見えます。

 展開としては非常にありきたりです。それでも面白いのはキャラだと思います。ミナミ先生が一時退場してしまいましたので、期待できるのはやはりユズのキャラかなあと思います。その他で意外性はない気がします。

 それとありきたりではありますが、アニメの基礎みたいな展開なのでちょっと懐かしい気分で見ています。基礎ということはしっかりしているということでもありますし。

 作画については今のところ奇数話が良くて偶数話が物足りない感じです。偶数話は大木良一さんという方が総作画監督で共通していますのでこの人の絵作りが…なのかもしれませんなのかもしれません。「総」が付く人が関係するのかわかりませんけど。{/netabare}


5話 低年齢向けっぽくあっても中身があるから面白い。

{netabare} レースのルールや途中の描写など短絡的な内容で、それだけ拾うと女児向けというかせいぜい中学生向けっぽいとは思います。演出もキャラの演技もエピソードも低年齢向け感はあります。

 ですが、中身がある話なので面白いです。ちゃんと話になっているのはやはりユズの存在です。ユズのコンプレックスと置かれた状況の中で頑張ろうとするところだと思います。夢をあきらめた少女が希望が見えることで考え方や行動がかわりました。

 やはりユズのキャラ造形が素晴らしいです。ユズが話に深くかかわるだろうなと思っていたら、やはり目立ってきましたね。彼女の性格というか意志が描けていて良い回だと思います。

 もちろんヒロインの魔法を使える、使えないということがあります。ここに何かが乗っかってくるのでしょう。そこも注目点ですね。

 また、ジャージをあえて負け組に着せた演出の意図もいいと思います。一見カッコ悪いですが、努力する彼らを見ているとそんな事を忘れてしまいます。
 ジャージを嘆いていた彼を使って上手くそこを強調しました。そしてサブキャラはこの程度の深堀りでいいと思います。1エピソード使ってサブキャラを全部深掘りするのではなく、こういう感じで見せるのがいいんでしょうね。

 それとやっぱり奇数話は人物の作画がいいです。姿勢や構図の変化がちゃんとあって、アニメーションを見ている気がします。{/netabare}


6話 内容があるだけに期末試験云々のエピソードの出来がもったいなかった。

{netabare} クルミが魔法使いになりたいの部分に「何故」「何に」「何のため」が抜け落ちていること、ユズの親や家族の手前あるいはエリート一家だからという理由で魔法使いを目指していた。そして、アニクの落ちこぼれと、キャラたちのそれぞれの悩みとしては面白いと思います。

 が、ちょっと不自然だったかなあ…特にクルミの考えの変遷が不自然に感じました。魔法使いにどうしてもなりたいと何故思っていたんだっけ?と魔法使いになるには実力が不足しているかも…が混在している気がしました。そもそも期末試験がエピソードとしては不自然だった気もします。

 クルミ=ミライって多分「来未=未来」ですよね。将来の自分を悩む少女だけにこの5話がポイントなんでしょうけど、ちょっとエピソードの出来に不満が残るかな。内容があるだけにもったいない回でしたね。やっぱり偶数回の出来が悪いなあ…

 それと類似例を挙げるときりがないんですけど今回ちょっと「水星の魔女」を思い出しました。「リトルウィッチアカデミア」「魔法科高校の劣等生」とミックスている感じですね。それぞれ名作と言っていい出来の作品です。
 ですので今見えているテーマが表面を撫でるだけの単なる物まねで終わるのか、自分なりのメッセージを込められるかです。{/netabare}


7話 展開が遅くて期待よりも話のスケールが小さそう。悩みはいいんですけどね。

{netabare} どうでしょうね。このままだと話のスケールがこじんまりと終わりそうです。もうちょっと大きな話に展開していくのを期待していたんですけど。学園内の魔素の問題だけで終わってしまう感じで、それで終わるなら「面白かった」で終わりそうです。

 古代魔法、成長、世の中の魔法の仕組み…なにかそういうものは描き切れない気がします。生まれの問題にするにしても、何かもうちょっと冒険とか謎解きが欲しかったなあ…

 ここで足踏みしたり疑問をもったり、ライバルであり良い友達であるユズとの関係性の変化は悪いとは思いません。2クールならかなり期待できるんですけどねえ… {/netabare}


8話 クルミの話とキャラ造形に違和感を強く感じる展開。もったいない。

{netabare} クルミの葛藤が弱すぎてなんとも言えません。入学時にはあきらめていたのが魔法少女になれるかもという希望を持たされて、でも先生も消えちゃうしなれそうもない…この振り出しに戻るのに意味があまり感じられません。だったら入学時からなれるかも、でもなれないという葛藤があればいいだけの話です。

 ユズを巻き込んでユズがヒロインの座になるならまだわかるのですが、その辺物語性というかキャラ造形に違和感を感じています。どうするつもりでしょうか?子供向けであっても子供だましではいけません。

 せっかく絵作りはアーティで頑張ったアニメなのに、脚本がこれだともったいない感じになりそうです。{/netabare}


9話 テーマやメッセージ自体がテンプレの型になってしまったかな

{netabare} 残念ながらクルミミライの描き方は失敗しましたね。外部から働きかけだけで意思決定して自分の想いが感じられません。魔法に対する執着、あきらめざるを得なかったときもあっさりしていて、劣等感や未練、葛藤、ルサンチマンなどの人間の内面に渦巻くドロドロをみじんも感じません。

 ユズもなかなかなところまで行きましたが、なかなかどまりかなあ。変な恋愛感情とか入ってきましたし。

 全体の流れは興味深いところもありますが、テンプレと言えばテンプレです。テーマやメッセージがありそうで、その肝心の芯の部分が何かの物まねでしかないように感じます。{/netabare}


10話 この展開が見たかったです。6から9話をもっと上手く使えていれば…

 10話がああ、これが見たかったという展開ですね。謎が姿を現す、陰謀の存在が明確化してくる、先生の復活、ヒロインの覚醒や過去が明らかになってゆく。
 要するにこの10話が見たかった起承転結の転の部分なので、作品の構成それ自体は上手くできていると思います。既視感は強いですけどね。

 ただ、6話から9話が弱いですね。ミライとユズの内面描写と成長、2人の葛藤と和解そして信頼がもっと丁寧にできていれば、優れた作品になったのにという気がします。謎の提示の仕方は悪くなかったかもしれませんが、マ研のキャラがふざけすぎて、イマイチ入り込めなかったのもマイナス要素です。

 本作のボディ…つまり、キャラそのもの大きな物語、設定はしっかりしているので、もし原作と違うのであれば、それは脚本、シリーズ構成が失敗したということです。中盤のダレは作品評価にとってかなりのダメージになっている気がします。

11話 いいんですけど、テーマが借り物で物語がなくなっている。

 なんでしょうね。魔素という要素に意味性が付加できれば、テーマが生まれたと思うのですが、そこが弱いのかも。つまり、ノーザンが何を目指してに意味が生じれば、話の厚みが出来たと思います。魔法手帳はスマホのアナロジーになってますし、学校批判にもなっています。

 なぜ、古代魔法を否定して選民思想的な管理社会にしたかったのか。ミライがなぜ魔法使いになりたかったのか、何を成し遂げたかったのか。それを語れなかったので、何かの模倣、型にはまった話になってしまいました。

 大きな意味で資本主義批判にはなっていますけど、それを言うなら社会の問題を描いた話はすべて、資本主義批判ですかね。魔素が自然な古代の良きやり方、エネルギーは人間からもれでるものですから欲望・悪意などダークサイドの象徴ともとれます。ですが、そこまで描けているというのは明らかに牽強付会だし、読み取れなければ意味がないです。10話、11話は話としては悪くないのですが、そこが弱いので何を言ってるんだ?という感覚が付いて回ります。


 本作のテーマやメッセージに借り物感、つまり言いたいことではなく話のネタとしてそれっぽいテーマ的な何かを置いているだけ、という感じがあるのはその辺かなと思います。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 8

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

私、魔法使い?それとも普通の人?

原作未読 全12話

昔は自然に誰もが魔法使える世界だったが、現在では魔法使いとしての資質とデバイスである手帳が必要となった世界。

幼い頃、魔法使いに助けられた主人公のクルミ=ミライは魔法使いに憧れて、唯一魔法使いになるための魔法学校の国家魔法師養成専門学科(通称・マ組)に入るために受験する。

しかし、マ組に入ることは叶わず、同じ魔法学校の普通科に入ることになります。その普通科の新たな親任教師が、魔法使いを目指す!と宣言して、魔法使いになることを諦めかけてたクルミに一つの希望が輝いて行きます。そんな魔法の名門校・レットラン魔法学校での様々な出来事を描いた作品です。

様々行事やレットラン七不思議といわれる現象をクラスメイトや怪しい部と共に解決していくことで、この世界の魔法使いについての真理に迫っていきます。

色々なことが分かり一区切りというところで終わりましたが、伏線は全然回収されていません。

もう少し続きを観たい作品でした。

OPは、PUFFYとついでにTOOBOEさん、EDはhalcaさんが歌っています。

最後に、パステル調に描かれた世界は、「灰と幻想のグリムガル」を思い出しましたね。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 10

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

学校という理不尽な存在に甘えた作品

 最終話(12話)まで観ました。2024.12.29

 物語の舞台として学校という組織はとても優秀です。学校は教育のためという大義名分のために、かなり理不尽なことをしても許されますし、構成員の学生も、モラトリアム期の生き物なので、必ずしも合理的な行動をしなくても良いため、キャラや物語を転がしやすいです。ただ、そうした便利な舞台装置に甘え過ぎています。

 本作品の問題点は、古代魔法と現代魔法、魔法科と普通科という対立構造があるのですが、設定として上手く機能していない所です。

 普通科が何のためにあるのか、ラスト近くで明らかになりますが、どうも釈然としません。魔法科に合格出来なかった生徒が普通科へ行く意味が不明なので、面白くなりそうでならないのです。

 誰でも使える現代魔法と古代魔法も、差がよくわかりません。古代魔法を復活させたいミナミ先生は、本作品の現代魔法を使用する秩序側勢力からすれば、かなり反社会的な人物のはずですが、学校内の先生同士のライバル関係に集約してしまっています。

 学校という聖域内でのゴタゴタに終始するので、主人公もその他のキャラクター達も印象が薄いです。学校ものの宿痾と言っても良いほど、物語に社会的な広がりがありません。

 本作品は、パステル調のアニメで、色々やってみようと言う姿勢は感じますが、以上の問題点から、印象が薄く、先も気にならず、手放しに面白いと称賛出来る代物ではありませんでした。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 2

67.7 18 クラスメイトアニメランキング18位
村井の恋(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (47)
139人が棚に入れました
様子のおかしい男子高校生・村井は担任の田中先生に恋をしている。 しかし一方の田中は乙女ゲームの推しキャラクター「春夏秋冬(ヒトトセ)」に恋をしている。 そんなことはつゆ知らず、田中に告白をする村井だったが、「黒髪ロン毛は恋愛対象外」と一蹴されてしまうーーところが翌日、髪型を一新して現れた村井は田中の”推しキャラ”そのものの姿となっていた。 激しく動揺する田中と猛烈にアプローチをし続ける村井、果たしてこのおかしな恋の行方はどうなっていくのか...!? 「次にくるマンガ大賞2019」Webマンガ部門で2位に輝いたエクストリーム胸きゅんラブコメ「村井の恋」が待望のアニメ化!
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ばん、ばん、ばん、ばん、ばん!

原作未読 全12話

高校生の村井が、あることで教師の田中に恋をします。そして、村井は告白をするが秒で振られてしまいますが、諦めない村井は、田中が乙女ゲームのオタクだと知り、その乙女ゲームに溺愛している主人公に村井は髪型を変えて主人公に寄せて何度もアタックをしていきます。はたして恋の成就は成るのか?友人やクラスメイト、他の先生たちも交えての恋愛をコミカルに描いたラブコメ作品です。

結構、性格が滅茶苦茶なキャラが多いですねw

田中はいつも敬語で話してくるのですが、心の中のセリフは結構弾けていましたねw 流石のCV日笠陽子さんです。

村井も変わっていますが、友人たちも結構ズレた性格なので余りまわりを気にしていませんねw

{netabare}村井が何故田中を好きになったのかを終盤まで描かれていなかったため、ずっと不思議な感じがしました。{/netabare}

ずっとコミカルなシーンが多く、このまま終わるかと思いましたが、最後はきちんと伏線が回収されて締めてくれましたね。

OPは莉犬(すとぷり)さん、EDはヤバイTシャツ屋さんが歌っています。

最後に、作画はあまりいい方でありませんが、この作品には合っているように思えました。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 11

たナか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

2.5次元の誘惑(村井)あるいは日笠劇場

実写化もされたLINE漫画原作。
あからさまに低予算ながらしっかり面白い。

OPED・映像楽曲ともに勢いがあって良き。

自身の推しキャラにそっくりな村井に猛アタックされる高校教師田中。彼らを取り巻く愉快な一般人やらオタクやらと紡ぐ妄想純愛ドタバタラブコメ。口パク動画で枚数を減らしたぶんカット数を増やして勢いよく畳み掛けるテンポよいギャグ時空が心地よい。そのうえ日笠氏の怒涛のムッハー芸を畳み掛ける職人技のキレの良さ。エフェクトをピカピカ光らせてたりコマ数増やしてヌルヌル動かしたりCGをグリグリと回転させたりさせずとも面白いアニメは作れることを示してくれる秀作。抜けた作画だからこそのアニメならではの味わいが楽しめる。しかし30分枠だとやや冗長。メイン2人以外の出番が増えないとキツイかも。

02
低予算ながら引き算として成立、安っぽさも嫌味もない。

しかし話の内容的には特に新しさはないのであとはノリと勢いとの相性次第。次回以降周囲のキャラにも存在感が出せないとダレてくる一方だと思う。美少女アニメではないのでキャラの魅力ガー掘り下げガーなのかもしれないが、ぼざろ的な演出の良さは感じられると思う。ラブコメではあるが美少女アニメではない一般向けアニメ。

勢いと演出というかノリが全て。相性次第ではただの低予算アニメでしかないか。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 2

tomledoru さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

プレミア作品の扱いですが,その価値はあるんでしょうか?

原作とかが大変に評価が高くて、いわゆる「鳴り物入り」でアニメーションになった作品だと思います。

鑑賞できる環境が地上波ではなくて。ほかの動画配信サイトなどでも、プレミア扱いされていることが多くて、課金しないと見れないというサイトもあるようです。

BS日テレかなんかで確か、録画して見てますが,それほど、気合の入った作品とは思えませんでした。

今の高校生や、若い人たちが。どんな恋をするのか、私にはちょっと想像がつきませんが,年上の先生を好きになっても、それはそれで結構なことだと思います。「村井」には、彼なりのアプローチの仕方があって,そこは面白いです。

教師と生徒が恋に落ちて。問題になることがありますが。それは,どちらか片方が?下心があったり、いい加減だったりする場合だと,私はそう思っています。

私が知ってる限りで,周りの大人も公認が前提で,教師と生徒がひそかに付き合っていて,結婚できる年齢になってから籍をちゃんと入れて,真っ当に暮らしてるというカップルを結構知ってます。

歳が上とか下とか、そんなことは恋愛には関係ありません。人を好きになってしまえば。全てが許されるわけです。相手の魅力も。相手の欠点もすべて受け入れる。真剣な覚悟で付き合っていくのが恋です。

いかにも若い人に気に入ってもらえるようなアニメーションに仕上がっていますが,果たしてそれだけの値打ちがあるのかどうか。

かえって視聴率を下げてしまって。円盤も売れずに、半年経ったら忘れ去られるようなアニメになるような気がして。残念な気がします。

もっとオープンに。誰しもが見られるような設定であれば、きっと多くの人が楽しんで見られるアニメーションだと思うのですが。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 2

88.7 19 クラスメイトアニメランキング19位
デュラララ!!(TVアニメ動画)

2010年冬アニメ
★★★★☆ 4.0 (5876)
26650人が棚に入れました
東京・池袋。都会の非日常に憧れる少年・竜ヶ峰帝人(りゅうがみねみかど)は、幼馴染の紀田正臣(きだまさおみ)の誘いもあり、地元を離れて池袋にある来良学園に入学することに。正臣曰く、池袋に住む上で敵に回してはいけない存在が何人かいるらしい。特には、喧嘩上等のチンピラ・平和島静雄(へいわじましずお)と、趣味で情報屋を営む折原臨也(おりはらいざや)の二人。そして、奇妙な組織体系を取る詳細不明のカラーギャング“ ダラーズ”。上京した初日、そんな正臣の話に不安をおぼえた帝人が目撃したのは、漆黒のバイクを駆る都市伝説“ 首なしライダー”だった…。さらには連続通り魔事件や池袋に根付くカラーギャング“ 黄巾賊”の存在まで浮上し、池袋の街が壊れてゆく――。

声優・キャラクター
豊永利行、宮野真守、花澤香菜、沢城みゆき、福山潤、神谷浩史、小野大輔、中村悠一、梶裕貴、高垣彩陽、寺島拓篤、堀江一眞、小林沙苗、伊瀬茉莉也、黒田崇矢、藤原啓治、大塚明夫、うえだゆうじ、小山力也、小西克幸、福圓美里、岸尾だいすけ、中原麻衣、高木渉、遠藤大輔、伊丸岡篤、大塚芳忠、戸松遥、岡本信彦、伊藤健太郎、松風雅也、井口祐一、宮島依里、ささきのぞみ、さかいかな、加藤将之、金元寿子、喜多村英梨、藤田咲、大川透、互野ちひろ、高橋伸也、安元洋貴、宮下栄治、松岡文雄、広瀬正志、葉山いくみ、納谷六朗、井澤詩織、仲村萌実

kiki さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

続きが気になり、一気に観終わる!!

はじめは、全体的な模様をうつしていった感じ。はじめから普通に楽しく観ていましたが、11話からさらに面白くなって行きました。そういうことになってくのか、と。

色んな登場人物がいますが、それぞれのキャラにスポットをあてつつ、物語も進行していくので、こいつはこういう人間で、こういう考え方ってのもあるんだな~とか、あぁこいつはそういう風に人との関わり方をしていくのかな~って思いつつ、物語も展開していくので、ホント次から次へと観たくなります。

音楽も、OP曲がかなり良かったと思います。
あと、予告曲も

続編は絶対ありますね。早く見たいです。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 27

どうまん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

内輪揉め:ロワナプラ化に失敗した池袋

●率直な感想
原作未読。

前半と後半とでかなり趣が異なる。

前半は、首なしライダーの首を探すことに重点を向けた話となっていて、各登場人物の役回りの概ねが提示されるパートとなっている。
後半は3人の人物に焦点が絞られ(陰で暗躍している1名を含めれば4人)、ある結末へと収束していく。

バッカーノと同様群像劇の類に属する物語であるが、こちらは内面描写を起用する(後半パート)などいくつか違いが見られる。
それらの点に関して良いと見るか悪いと見るかは人によって様々。
個人的には、あまり成功しているとは思えなかった。

●スケールの小ささ
バッカーノよりも登場人物の年齢層が低い事もあって、いかにも中二病的な雰囲気を感じてしまう人は多いと思われる。
全て「イタい」の一言で片づけられてしまいがちなのが惜しい所。
何人かは大人キャラがいるが、彼らに至っては存在意義がよくわからない。
白バイポリスは、敢えて出すまでの必要があったとは到底思えない。

それをさて置いても、少年ギャングが町を取り合うというスケールで考えてしまうと、せっかくの超常現象的なキャラも壊れた人格も、どうにもせせこましく感じてしまう。
大きく広げられそうな物を無理に押し留めている感が否めない。
そのため内輪で小さないざこざを起こしているようにしか見えず、池袋をロワナプラとして見れるほどには、作品として洗練されていないように思えた。

また内面描写があるとは言ってもそこまで深く掘り下げられていないので、終盤の行動に関して疑念の余地がある。
純粋な群像劇を楽しむというのであれば、バッカーノの方が出来は数段上であるように感じられた。

○こんな人向け
・群像劇が好き
・キャラが立っている話が好き
・神谷浩史が好き
・花澤香菜が好き

投稿 : 2025/04/19
♥ : 12

レイルトレーサー さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

自分の中で頂点のアニメ

まずはじめに、1話2話で終わることのないようにしてほしいです。
はっきりいって僕も1話を見た時はそんなにいい印象は持ちませんでした。
出来れば10話まで見てもらいたいのです。デュラララは最終回になるにつれてどんどん面白くなっていきます。
1話見終わるごとに続きが気になり、次の展開が気になりすぎて、ずっと変な笑みを顔に貼り付けながら見入っていました。
最終回はまとまって終わりましたが、それでも続きが知りたくて原作を買ってしまうほどでした。
早く二期がみたいです。
首無しの運び屋を中心にして周囲の人々が池袋の町で思考をめぐらし、躍動し、騒ぎを起こしていく。
キャッチコピーは
『これは、歪んだ歪んだ物語。歪んだ恋の、物語』
キャラにも魅力があります。ぜひ見てほしい作品です。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 21

78.6 20 クラスメイトアニメランキング20位
ましろ色シンフォニー -The color of lovers-(TVアニメ動画)

2011年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (1490)
8377人が棚に入れました
ごく普通の中流家庭の人々が住む「新市街」と、裕福層が主に暮らす「旧市街」の二つの区域から成る町「各務台 (かがみだい)」。
新市街に住む少年「新吾」が通っていた「私立各務台学園」が、経営難に陥ったことで旧市街の名門女学校「私立結姫(ゆいひめ)女子学園」、通称「結女(ゆいじょ)」への統合が計画された。試験期間として設けられた仮統合前日、選抜生徒のメンバーとなった新吾は、いつもの様に迷子になった妹の「桜乃」を迎えに行き、彼女を連れた少女「愛理」と出逢う。

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

癒し猫発見d(=^‥^=)b ニャッ!

■「ましろ色シンフォニー」ってどんなアニメなのかなぁ(゚∇゚ ;)エッ!?
高校生のピュアな恋愛を描いたストーリのようですね!
それと、原作の・・・ゲロエ・⌒ ヾ(*´ー`) ポイッって感じの作りになっているみたいですね♪
久しぶりに綺麗過ぎるほどの純愛ストーリーが見れるのでしょうか?(^ー^; )"~サア?
英語版タイトルで「Pure White Symphony」なので、「ましろ色」って「まっしろ」って事でいいのかな?
無垢で、純真な、ピュアな恋愛をどのように見せてくれるのでしょうね♪
 
ちなみに舞台背景は旧市街と新市街が混在する各務台[kagamidai]っていう街なのです。
旧市街にあった共学の高校が、経営難で閉鎖することに・・・アラアラ('-'*)マアマア
そのため、新市街の私立結姫女子学園に生徒を受け入れてもらうことになるのですけど、まだ仮統合なので一部の選抜された生徒達だけが試験的に結女に通えることになるのでした♪
そんな新しい学園生活で、きっと新しい恋が生まれていくのですね♪
 
 
■「ましろ色シンフォニー」と出逢った日の日記((φ(~∇~*)
やっぱりこの手のアニメはキャラがみんな可愛いですよね(⌒^⌒)b
でも、ちょっとキャラデザが似通っていて個性が薄い印象ですね!
第一印象は髪型とか髪の色で判別するようなイメージだったのでもうちょっと個性的にしても良い印象を受けました。
ところが一人だけ・・・じゃなくって一匹だけ愛嬌を振りまいている個性豊かな生物がいたのですw
その名は「ぱんにゃ」
猫の様なのですけど、鳴き方が「うりゅ~♪」って鳴くんですよ(*´∇`*)
あぁ~こんな所に癒し猫発見なのです♪
なんだか「ぱんにゃ」だけで十分満足できちゃいそうなので、この作品は完走決定です∑('◇'*)エェッ!?
 
ストーリーは何となく安心できるようなベタな展開になるような予感がしますね♪
まっしろな恋心がどんな色に染まっていくのでしょうね。。。o(゚^ ゚)ウーン
まさかのドロドロ展開で「ドス黒シン腐ォニー」なんてならないでしょうけど(*゚v゚*)ププ
この作品には特に奇抜な展開は求めてないので、爽やかな恋愛感と心温まるピュアラブな展開を存分に見せて欲しいと思ってます♪
 
 
■総評
久しぶりに良い純愛ラブストーリーに出逢えたって感じでしたぁo(*^▽^*)o~♪
主人公の新吾くんの立ち振る舞いはとってもよかったです(o^∇^o)ノ
キザすぎず優柔不断でもなく、細やかな目配り気配りができるので協調性もあって、こんな好青年を女の子は放っておかないですよね(・-・*)ヌフフ♪
新吾くんはどんな女の子とラブラブ街道まっしぐらなのかなぁって思いながら毎話楽しく見させてもらいました♪
そして最終的に新吾くんが、新しい学園生活を前向きに考えられるきっかけを与えてくれた女の子の事を、最終的に好きになったのは、アタシσ(゚-^*)的にはとっても自然で納得できる綺麗なハッピーエンドだったと思っています!
 
また、癒しのオーラ全快で、いつもヾ(@~▽~@)ノホヘーってさせてくれた「ぱんにゃ」はただの癒し系キャラでは終わらなかったですね♪
「ぬこ部」って部活の設定も物語の良いアクセントになってたなぁって思いました(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪
まだ見ていない人は「ぬえ部」って∑(-x-;)ナ、ナニッ?って思うかもしてませんけど、その活動内容と「ぱんにゃ」の存在は「ましろ色シンフォニー」っていう作品に個性という色を付けてくれていたように思えます((゚ー゚*)ンダンダ
 
恋愛って十人十色で色んな感情や表情を見せてくれるものですけど、「ましろ色シンフォニー」では前向きな恋愛模様を中心に描かれていましたね♪
恋と好意の微妙な気持ちや、好きと伝えられない恋心、などなど・・・
もちろん、恋叶わずに辛い思いをする子もいる訳ですけど、気持ちの切り替え方なんかの描き方も、あっさりし過ぎず、うじうじし過ぎずの絶妙なサジ加減で描かれているのが印象的でした♪
 
またそれ以外では、「ありがとう!」って言葉がとっても印象に残ってるんですよね♪
さりげなく使われているのですけど、気まずい雰囲気の関係の中でも「ありがとう!」って言えるって大切ですよね(^-^)
そういった言葉を上手に使って心情描写がなされているのもこの作品の印象を良くしていたと思ってます♪
 
派手な演出や展開など、刺激を求めて見るようなアニメではないので、綺麗な純愛ストーリーを見たいなぁって思ったら是非見て損はない作品だと思います♪
σ(・・*)アタシが泣かされたキャラは・・・もちろん「ぱんにゃ」でした♪o(=´∇`=)o


■MUSIC
OP曲『Authentic symphony』
 【歌】ちょうちょ
 神様のメモ帳の「カワルミライ」に続く2ndシングルですね♪
 歌い方に飾り気はないのですけど、心にストレートに響く美麗で可愛い歌声がいいですね♪
 疾走感がある楽曲で着々とファンを増やしてる感じですねv(´∀`*v)

ED曲『水彩キャンディー』
 【作詞・作曲・編曲・歌】marble
 ましろ色シンフォニーにぴったりなナンバーですね♪
 色鮮やかな恋愛模様の甘く切ない気持ちを歌いあげてましたね(*^_^*)
 かなりキャッチーな曲ですけど飽きが来なさそうでこの中で一番好きかも♪
 marbleは、たまゆらの第4話で「やさしさに包まれたなら」を挿入歌として歌ってたんですよ♪
 
挿入歌『さよなら君の声』
 【歌】美郷あき 
 この曲聴くと紗凪ちゃんの失恋シーンを思い出しちゃいますq(T▽Tq)
 「こんな悲しいなら出逢わなきゃよかった」って歌詞が胸に突き刺さりますw
 ストレートな歌詞としっとりとした曲調で切なさをかもし出しているナンバーです♪
 

2011.10.17・第一の手記
2011.12.24・第二の手記(追記:■総評)
2012.01.09・第三の手記(追記:■MUSIC)

投稿 : 2025/04/19
♥ : 68
ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

普通に良い、学園恋愛ハーレム作品

原作 美少女ゲーム(エロゲー)

未プレイ

学園恋愛ハーレムもの

全12話


主人公 の通う高校が、経営難に陥ったことで名門女子高と統合され、そこでいろんな女の子達との恋愛模様を描いた作品。


原作がエロゲーですが、Hな描写等、サービスシーンは殆どなかったはずです。(記憶が・・・^^;)

ヒロイン達は、妹、ツンデレ、メイド、ふわふわ癒し系等、誰か気に入れば 楽しく視聴できるかと思います。

ちゃんと最後は、主人公が誰か1人を選ぶので、単にハーレムだけで終らない所が良いですね。



感想 ネタバレ注意
{netabare}
最初に出会う女の子、愛理といろいろあって仲良くなるし、メインヒロインっぽかったので、最後は愛理とくっ付くもんだと思っていたら・・・
途中から仲良くなる みう先輩とEDになるとは思いませんでした。

個人的には、この みう先輩が可愛かったです。
あの声も可愛いし、明るくて優しくて癒されます。
なので、みう先輩とのEDで大満足でした。

途中でキスシーンがあるのですが、あれはちょっとエロかったです。 (〃ω〃)
あのシーンは1番の見所かもw ^^
{/netabare}

自分的には、主人公が誰を選ぶのか?が、ちょっと意外で面白かったし、みう先輩が可愛かったので、毎週楽しく観れました。
エロゲーの恋愛ものとして普通に良かった作品でした。(*´ー`)


学園恋愛ものが好きな方には オススメですよ。
 

OP:「Authentic symphony」 歌 - ちょうちょ

ED: 「水彩キャンディー」 歌 - marble


OPの「Authentic symphony」は、好きな曲で、CD購入。
今でもたまにカラオケで唄います♪




追記

余談
『滑り台』
よく恋愛もので、1人のヒロインが選ばれた場合、その他の選ばれなかった負けヒロインたちのことを「滑り台」と形容されてますが
これは、この『ましろ色シンフォニー』からが語源らしいです。
終盤、選ばれなかったヒロインたちが、女子回と称し公園の滑り台付近で、それぞれ虚しい言葉を発するシーンが視聴者にあまりに強烈な衝撃を与え、そのまま負けヒロインを指す言葉になったとか。(ネット情報)


ガハラさんが『滑り台』で落ちるの嫌だな・・・>ボソッ

投稿 : 2025/04/19
♥ : 63

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

素敵なタイトルですね!

恋する少年少女に贈るピュアラブストーリー。

◆この作品の概要は・・・
経営悪化になったお嬢さま学校が経営を立て直す為に他の学校の生徒を実験的に編入。
今まで女子高だった学校に主人公の瓜生新吾など男性生徒も入ってくることになるのだが、そこから繰り広げるピュアなラブストーリー。

◆タイトルがとても素敵ですね・・・
ましろ色とはどんな色でしょうか?
『女の子は何色で男の子は何色か?
女の子は赤?男の子はなんだろう、よくわからない。
何色かをした女の子、何色かをした男の子、そんな2人が出会ったらその間は一体何色なんだろう?
きっとまだ真っ白。
設えたばかりのキャンバスのようにこれからの色をしている。
だからきっと恋の色は白い色。
2人の色で染めてゆける無垢で純真な白い色。』
第1話冒頭に流れるこの素敵なフレーズからも、とても純粋な展開が期待されます。

◆第1話視聴・・・
登場する女の子達がみな抜群に可愛いですね♪
元はエロゲ原作なので、てっきり最近流行りの第1話に過剰なおパンツ描写を持ってくるようなアニメかと思っていましたが、ちょっとだけサービスシーンがあったぐらいで、あとはそのような描写は全くありませんでした。
ピュアストーリーと銘打っているだけあって、このまま素敵な物語になるといいですね♪

◆前半視聴・・・
元々女子高だった学園に別の高校の生徒が編入する事によってどう周りと打ち解けていくのか?
女子ばかりの所に男子が入りどう打ち解けていくのか?
このあたりの描写はなかなか良かったと思います。
注目すべきは瀬名愛理の瓜生新吾に対する態度ですね!
瀬名愛理が初めて出逢った時に見せた爽やかな笑顔とは一変、学校ではツンツンした態度を見せますが、この先2人がどう仲良くなっていくのか楽しみです。
良い感じのツンデレぶりが期待できそうですね♪

◆後半視聴・・・
私このレビューで素敵なピュアな作品で期待できると記載してしまったので、もしエロ路線に走ってしまったら赤っ恥だー(///o///)ゞと危惧しておりましたが、そんな心配は全く無用でした^^
純粋なラブストーリーであると共に動物愛護の展開へ。
ただラブよりも動物愛護の描写が大きくなっていきます。
そして終盤は恐らく誰もが『なんだとーーーーーーーーー』と声を上げた事でしょう^^;
もちろん私も上げました^^;
ちょっと私的には納得のいかない複雑な展開になってしまいましたが、ぱんにゃの可愛らしすぎる姿に胸がキュンキュンしっぱなしだったのでこれはこれでよし(*'-')b OK!
おそらくぱんにゃを前面に出したかったからこういう展開になったというところでしょうか。
とはいえ、恋が成就する人もいれば恋が叶わなかった人もいます。
ありきたりな表現ですが、恋愛というモノは甘いモノだけではない、失恋から学んで立ちあがって強くなっていく。
この作品の恋愛観についてはデレデレな恋愛描写よりも、むしろその裏に描かれた恋が叶わなかった側の描写の方がとても切なく丁寧に描かれていて心に残りました。

◆声優陣は・・・
瓜生新吾 : 水島大宙(コードギアスのロロ・ランペルージ)
瀬名愛理 : 小野涼子(俺たちに翼はないの玉泉日和子)
瓜生桜乃 : 後藤麻衣(恋姫†無双の劉備)
天羽みう  : 力丸乃りこ(To Heart2の小牧愛佳)
アンジェ  : 壱智村小真(11eyesの広原雪子)
乾紗凪   : 吉田真弓(俺たちに翼はないの渡来明日香)

投稿 : 2025/04/19
♥ : 55

80.4 21 クラスメイトアニメランキング21位
バクマン。(TVアニメ動画)

2010年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (1373)
7891人が棚に入れました
舞台は埼玉県谷草市、中学3年生の真城最高(サイコー)は、高い画力がありながらも将来に夢を持たず、ただ流されて普通に生きていくだけの退屈な日々を送っていた。そんな最高の叔父は、かつて週刊少年ジャンプに連載し、その作品がアニメ化もされた漫画家川口たろうであったが、連載打ち切りとなり、その後の過労により亡くなった過去があった。ある日、些細な出来事をきっかけに、秀才のクラスメイトで原作家志望の高木秋人(シュージン)に、「俺と組んで漫画家にならないか」と誘われる。はじめは一緒に漫画を描くことを拒絶していたが、声優を目指している片思いのクラスメイト亜豆美保と、「アニメ化したら結婚する」と約束したことから、漫画家への道を志すことになる。

声優・キャラクター
阿部敦、日野聡、早見沙織、矢作紗友里、岡本信彦、諏訪部順一、志村知幸、川澄綾子、藤村歩、利根健太朗、野島裕史、川田紳司、堀内賢雄、浜田賢二

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

とっても気持ちの良い作品でした(o^-')b

■バクマン。ってこんなアニメなのです(*'ω'*)
『DEATH NOTE』でおなじみの大場つぐみ&小畑健コンビの作品なのです(ノ´▽`)ノオオオオッ♪
ジャンル的には純愛青春サクセスストーリーですね!
 
漫画家の叔父の姿を幼少の頃から見ていた「真城 最高」(愛称:サイコー)と、学年トップでサイコーの絵に惚れ込み漫画家を一緒に目指そうと誘った「高木 秋人」(愛称:シュウジン)。
そして、この2人がコンビを組むきっかけになったのが、声優を目指すヒロインの「亜豆 美保」(azuki miho)とそれをサポートする親友の「見吉 香耶」(miyoshi kaya)。
この4人の純愛と紆余曲折しながらも夢に向かって突き進む日々を描いたストーリーなのですよ♪
 
 
■総評
原作の方はまったく知りませんけど、アニメから観た人も十分楽しめる作品だと思います♪
とにかくサイコーとシュウジンの2人を見ていると、何かこういう関係って良いなって思えて、とっても良い気分にさせてくれました♪
 
中学生で漫画家という自分の進む道を決め、同級生達とは違う道を選んで行くわけなのですけど、決して中途半端な気持ちじゃない、真っ直ぐに夢に向かっていく本気さが伝わってくるように描かれているのです。
さすが本職のストーリーだけあって、漫画家を目指す心理描写が細部までこだわりを持って描かれている印象ですね♪
 
個人的には、シュウジンが面白くって、かっこ良くって一番のお気に入りかな(*^-^)
サイコーの良き理解者であり、頭は元々良いのだけど裏では人並み以上の努力を惜しまないそんなシュージンにもう釘付けですo(- -;*)ゞ
 
それと、夢に向かって一直線のサクセスストーリーの中にも、甘酸っぱい恋のお話が絡められていて、それがハーブティーのように気持ちを(´▽`) ホッっとさせてくれる良いアクセントとなっているのです♪
 
サイコーと亜豆ちゃんのわざと距離を置いてお互いを支え合い、愛を育んで行く関係は到底理解できないですけど、ちゃんと成就できたらどれだけ幸せな気分になれるのかなって考えちゃいました♪
それとは対照的に恋に積極的な見吉ちゃんと徐々に惹かれて行ったシュウジンの恋の行方の方が自然でいっぱい共感できました♪
とにかく、2組4人の絶妙な関係は注目して欲しいところですし、こんな恋の話があるからこそ、地味な漫画家のイメージにさわやかなが風吹き込まれて清々しさを感じる作品になっているようなきがしました(⌒-⌒)
 
「バクマン。」を観ると、きっと前向きな気持ちにさせてくれて、元気をもらった気持ちになれると思いますよ♪
なので、2期もとっても楽しみなのです( `ー´)ノ
 

■MUSIC♫
OP曲『Blue Bird』
 【歌】コブクロ
 「まだ見ぬ二人の幸せの為に、愛が繋がっていれば信じて歩んでゆける」って内容の歌詞です!
 サイコーと亜豆ちゃんの気持ちを歌ったコブクロらしい心温まる楽曲ですね♪

ED曲『BAKUROCK 〜未来の輪郭線〜』1話~13話
 【歌】YA-KYIM
 軽快なロックサウンドと前向きでストレートな歌詞がヤル気を出させてくれる応援ソングですね♪
 R&Bやヒップホップ主体のYA-KYIMの楽曲では珍しいナンバーかもしれませんね(*^。^*)
 
ED曲『現実という名の怪物と戦う者たち』14話~24話、25話はOP曲
 【歌】高橋優
 前期のED曲同様に、元気をもらえるような応援ソングです♪
 東京メトロのCMソング「福笑い」の人ですねw
 ダミ声とまではないのですけど、ノイジーな声質が特徴的で、
 胸に響くストレートな歌詞が特徴のシンガーソングライターなんですよ♪


2011.09.16・第一の手記
2012.01.26・第二の手記(追記:■MUSIC♫)

投稿 : 2025/04/19
♥ : 51

@ほむほむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ぶーばー

1期は連載漫画家になるまでの道のりを描いた内容。
漫画家になることがどれだけ難しいことか、またどれだけ努力しなければいけないかということがうまく視聴者に伝わったのではないかと思う。
また編集部の裏話などのエピソードは知らなかったことが結構あったのでそこそこためになった。
また主人公以上に秋人の人間的な素晴らしさに魅力を感じた。
キャラクターや作画等は至って普通かなーと。
EDの入り方はいつも次回が気になる形になっていてよかったと思う。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 0

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ジャンプ漫画の超王道を自ら実践

漫画家を目指す若者の物語ですが地味さはありません。
ジャンプ漫画原作という事で、ジャンプらしいアツさが漲ってます。
こういう一風変わったコンテンツはNHKの得意とするところ。アニメとしての出来は原作に忠実かつ良質でした。


一口に漫画といっても、ただ漫然と漫画家になりたいのではなく「ジャンプの漫画家」を目指すお話。
日本一売れている漫画誌の人気作家になる!が目的です。
アンケートの順位で一喜一憂する生き馬の目を抜くシビアな最前線。
その中で夢を叶えるための、ある意味戦いの物語といっても過言ではないでしょう。
決意し、努力し、友情を培い、愛情を育み、挫折し、成長し、(漫画で)勝負し、勝利する という、ジャンプ流の王道を踏襲してます。


劇中で、面白い漫画とは、人気の出る漫画とは、が何度も語られますが、本作そのものが、それをふんだんに含んでいるのは流石。
信頼できる親友と仲間がいて、
愛すべき可愛いいヒロインがいて、
切磋琢磨する強力なライバルがいて、
不屈の意思で目標に向かって突き進む主人公がいる。
そんなベタな少年漫画の世界をお楽しみください。




じつは私、随分前からジャンプは読んでいません。
もうワンピースもナルトも読んでないのですが、バクマンだけは単行本を即日購入する大好きな作品です。

大人も若者も、編集も作家も、みんな真摯に向き合ってる漫画バカ達が愛おしく思えるのは、やっぱり自分もマンガが好きなんだからだろうなぁ、と、しみじみ思います。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 8

77.6 22 クラスメイトアニメランキング22位
宙のまにまに(TVアニメ動画)

2009年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (1348)
7795人が棚に入れました
主人公・大八木朔は、かつて暮らしていた町に引っ越してきた高校生。朔は読書好きで、静かで平凡な学園生活を望んでいた。\\nしかし、そんな朔の前に現れたのは、過去にこの町に住んでいた時の幼なじみ、明野美星。朔にとって美星との過去はトラウマになっていた。\\nそんな中、美星が作った天文部に入ることになった朔。そして、天文部を舞台にしたドタバタラブコメディが、いま始まる。

声優・キャラクター
前野智昭、伊藤かな恵、戸松遥、小清水亜美、早見沙織、高木礼子、間島淳司、チャン・リーメイ、松風雅也

チャーリー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

星、好きですかー!?

星空を通して子供の頃の好奇心を思い出させてくれたこのストーリー好きです。天文学の知識がなくても十分楽しめました。

一番は美星ちゃんの純粋でまっすぐなところが可愛いいなって思ったのもあるんですけど、星空のようにキラキラ輝いてる天文部のキャラもとても魅力的で良かったですね。

いい終わり方ではあったけど、その後の恋愛模様も気になって仕方ない。 原作購入するけど、2期もやってくれないかな~。




※今回はみなさんの投稿のおかげでいい作品に巡り合えたので感謝してます。 ありがとうございました。

たくさんの人がこうやって感動をつなげて、今がある。自分もまだ見てない人につなげていけたらいいな。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 48

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

忘れ物を思い出させてくれるような素敵な作品です(-ω☆)キラリ☆彡

■「宙のまにまに」ってこんなアニメなんです☆彡
月刊アフタヌーンで連載していた柏原麻実さんの漫画をアニメ化した作品なのです☆
この作品のテーマはずばり『星』なんですよ☆彡
 
主人公の大八木 朔[ooyagi saku]くんは読書好きで目立たない・・・いや、目立ちたくない高校生活を送ろうとしていたのですけど、そんな彼の平穏な日常を見事に打ち破ってくれる存在がいたのですw
その存在とは・・・明野 美星[akeno mihoshi]ちゃんなのです!
実は朔くんの1つ先輩で幼馴染なのですけど、星空を見られないと衰弱してしまうほどの「星」大好きっ子でもあるのですよ♪
美星ちゃんはかなりの暴走列車っぷり&トラブルメーカーなので、朔くんの理想だった平穏な日常は彼女に振り回されてサヨーナラー(_´Д`)ノ~~.。・:*:・゚`☆、。・:*:・゚`★* なのでしたw
そんな2人が所属している天文部を通して、繰り広げられるほのぼの青春ラブコメディーなのです♪
しかも、星の魅力をたっぷり堪能できちゃう『癒し』のおまけ付きなので、アタシσ(゚-^*)の大好物な作品であることは間違いありませんでした(o^∇^o)ノ
 
 
■総評
この作品は見る人の感性によって評価が分かれるんじゃないかなって思ってます!
評価目線が萌えとか、ラブストーリーとかだとちょっと物足りなく感じるかもしれませんね♪
でもこの作品の最大の魅力は、普段忘れがちな「星」という素敵な存在を思い出させてくれた事なんじゃないかなってかってに思っちゃってるのです(´- `)フッ(´ー `)フフッ(´ー+`)キラッ
 
古今東西、四季折々に変わらない表情を見せてくれる夜空に輝く満点の星達☆彡
街の明かりにその美しい表情をみる事が出来なくなってきている今日この頃でですけど、きっと誰もが星空をながめてその美しさに酔ったことがあるんじゃないかな?って思うのです♪
忙しない日常が、そんな綺麗な星空を眺める事さえ忘れさせてしまってるんですよね・・・!!
そんな忘れてた感動や感情を思い出させてくれたのがこの「宙のまにまに」でした♪
 
ラブコメ主体のストーリーの方もとっても爽やかで好印象でした!
特にお気に入りのキャラは姫ちゃんですね(*^o^*)
くせっ毛で湿気が天敵でドライヤーにこだわりを持っている姫ちゃんには共感しまくりですw
アタシσ(゚-^*)もちょっとくせっ毛なのでマイナスイオン発生装置付きじゃないと・・・とかのこだわりがあるんですよ(*'ー'*)ふふっ♪
美空ちゃんと朔くんがまだ付き合ってないって事だけで前向きにがんばっている姿や好きな人に少しでも可愛く見られたいって言う気持ちや表情がとっても良く描かれていてとっても可愛かったです♪
 
それと、後半登場のキャラが近江 あゆみ[oumi -]ちゃんの存在は爽やかな印象を与えてくれました♪
積極的なお嬢様キャラなんですけど、嫌味がなくってそれでいて一途な彼女のサイドストーリーは見ていて清々しさを感じました!まだ見てない人は必見です♪
 
お笑い担当の江戸川君も大好きなキャラの一人です♪
ちょっとエッチな写真部の男子なんですけど、朔くんよりも頼りになるし天文部には欠かせない存在になってて何故もてないのかなぁ・・・身長低いとか・・・エロイとか・・・暴走するとか・・・w
 
この作品はもっとたくさんの人に見てもらいたいなって思います♪
天文学なんか全然わからなくっても楽しめるし、今度星空でも見に行ってみようかなって思ったり、星座からギリシャ神話を覚えてみようかなって思ってもらえたらいいなって思います♪
美星ちゃんも言ってたように、たくさんの人達と星の魅力を「共有」できたら素敵ですよね☆彡
 
 
2011.11.05・第一の手記

投稿 : 2025/04/19
♥ : 52

レイ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

爽やかなBGMとかなりのレベルの星空の描写に感涙!

天文部の日常を描いたすごくほのぼの系物語で癒されます。
美星の声優の伊藤さんは個人的に好きな声優さんで、声を聞いてるだけで落ち着くし…美星っていうキャラクターの明るい性格上、見ててスゴく楽しい気分で心地いいです。
さらに、沢城みゆきさんも出てるんだからも〜グッジョブ!

恋愛要素はそこまで期待しない方がいいですが…
星空の描写は鳥肌物です。かなりうるっとしました。
これだけでも見る価値アリです!

自分がスゴく田舎育ちなもんで…トイレが一回外に出ないと行けれなくて小さい頃毎晩外に出てた時、夜空を目が慣れてもずーっと綺麗で眺めてたのを思いだしました(感涙)
で、これみたら…また外に駆け出しで星を眺めたいなーとか思っちゃいました。

それと、OPは結構…どなたも神だとか最高だとか書いてたけど、個人的にはあんまり好きでは無かったです。
歌ってるのスフィアで好きだけど、この曲は普通って感じで…汗
でも、EDやBGMはどれも透明感があって爽やかでとても個人的には好きですね♪

最後に8話の後半…銀魂のエリザベスがいたーーーーー(爆笑
中の人ネタらしいですが、これはウケました。。。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 8

94.2 23 クラスメイトアニメランキング23位
月がきれい(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (1816)
7685人が棚に入れました
キャッチコピーは「I love you をそう訳したのは、太宰だったか、漱石だったか……」で、中学3年で初めて同じクラスになって出会った水野茜と安曇小太郎の成長、周囲との関わり、思春期の恋などが描かれる。

声優・キャラクター
千葉翔也、小原好美、田丸篤志、村川梨衣、筆村栄心、金子誠、石見舞菜香、鈴木美園、千菅春香、井上ほの花、広瀬裕也、石井マーク、白石晴香、熊谷健太郎、岩中睦樹、東山奈央、岡和男、井上喜久子、斎藤千和、前川涼子
ネタバレ

素塔 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

初恋と文学

ロラン・バルトの『恋愛のディスクール』。
何ら成算がないにも拘らず、敢えてこの書物のことを仄めかす意図、
それは、本作のあまりにも明け透けな「文学」への言及に対して
テクスト論からのアプローチを思わず誘発されてしまったことへの
一種、自嘲めいた気分を顕さんがためである。

本作の至る所、文学からの「引用」は執拗に、明示的に反復される。
それらはただの趣向やスパイスではなく、記号ともまた異なっている。
「作品とはさまざまなものが引用された織物のような物であり、
 それを解くのは読者である。」(Wikiのバルト解説からそのまま借用。)

自分にとって「解釈」は宿業のようなもので、それが全てだとは勿論思わないが、
ただ、文学を正面切って掲げた上は相応の覚悟は問われて然るべきであり、
こちらも私情でこそあれ、ただでは済ませておけないという妙な義務感がある。
「文学」とはのっぴきならないものだ。そうだろう? 安曇小太郎君。

自分はこう仮定したい。この作品は多分、まるで呼吸をするように自然に
私たちの身近に遍在している、ミニマムな「文学」へのオマージュなのだと。


{netabare}
月夜の晩の神社の境内。小太郎と茜が二人きりで座っている。
序盤のクライマックスとも言える、告白のシーン。

小太郎の脳裏には、恋の文句をめぐる文豪のエピソードが浮かんでいる。

 I love you を、月がきれいですねと訳したのは、
 太宰治だっけ、夏目漱石だっけ・・・

顔を上げられないまま、俯いて水面に映る月の影を見つめている・・・と、
ふと盗み見した茜の横顔は、月よりももっと美しいと感じられた。
そして、口をついて出たのは、tsu-ki の二音。

  つき・・・
  え? 月? ・・・ほんと、月、きれい・・・。

それ、自分が言いたかったことなのに…、と一瞬悔やんだだろうが、
月を見上げている彼女の横顔にますます心を奪われ、ついに
抑え難い初恋の衝動が、文学少年のロマンチックな背伸びを裏切るにいたる。

  つき・・・あって・・・
  え?…

文学的なフレーズからは、まず意味が脱落して音声へと溶解し、
次いで、文学とは程遠い直情的な告白にすり替わってしまう。
このシーンが暗示するものは、通常の文学イメージの奥に潜ませた
本作固有の眼差しによって、初恋を描き出そうという意図ではないだろうか。

水の上にたゆとう、涼やかな月の影。
虚空に照り輝く月よりも、さざ波立つ水面に揺らぐ月影の方が
主人公の心の有り様をより正確に映し出しているようだ。
天空の月が、文豪だけが到達し得る高みの世界だとするならば、
小太郎たちが紡ぐ恋模様はもっと身近な、足元にある月の輝きであっていい。

かなり思い切った深読みには違いないが、
本作が指向する「文学」のユニークな位相がここに定位されているように思う。
多分それは、日常の中に遍在するミニマムな「文学」に向けられている。



象徴的なのが、LINEの存在だ。
今どきの恋愛の基本にして必須のツールであるそれは
作品にリアリティーを付与する重要な舞台装置となっていると同時に、
二人の関係の進展を、臨場感を伴って同時進行的に体験させる媒体でもある。

LINEが、いわばミニマムな文字テクストであるという事実を想起したい。

期待のこもる緊張の中、スマホの画面に現れてくる文字、言葉。
未知を前にした張り詰めた待機状態は、まさしく進行途上の恋愛心理と相似である。
やり取りの画面に高揚し、幸福感に満たされた互いの表情がそこに織り込まれる。
その目撃者である私たちは、今しも紡がれてゆく初恋のテクストの読者でもあるのだ。

LINEのやり取りでは順調に距離を縮められた二人だったが、
直接会って言葉を交わす場面では、ぎこちなさが余計に際立って見える。
この明らかな落差は、あるいは作り手によって計算されたものではないだろうか。

  もっと・・・しゃべりたい・・・安曇くんと…
  それっ…て・・・返事…?
  うん…。

二人の間でポツポツと交わされる言葉の一片一片が
LINEでの一言とほぼ等量、あるいはさらに断片化していることに気づかされる。
LINEで円滑に交換されていたのとほぼ同じ単位の言葉が
面と向かい合った場面では途切れたり、滞ったりする。そのことで
二人の関係の初々しさが強調され、もどかしさもまた増幅される効果を生む。

想いばかりがあふれて、それを伝える言葉が見出せずにいる時、
あるいはためらいによってなかなか口に出せずにいる時、
そこに生まれる沈黙の「間」と、その間合いに差し挟まれる生々しい息遣いとが
言葉以上に雄弁に彼らの心の火照りを描き出す。

ここに、テクストと対をなす、もう一つの言語の位相が認められるように思う。

やっと実現した二人きりのささやかな逢瀬のひと時。
緊張感と闘いながら、舌足らずな言葉を交わしていく古書店内のシーン。
小太郎が口にした間接的な「好き」は、その場の空気を緊迫させ
恋心をうまく表現できないもどかしさのあまり、思わず茜の手に自分の手を重ねる。

この接近・接触を誘発する、濃厚な身体性を孕んだ言語の位相、これを仮に
言語学で個々の発話を指す「パロール」の語で呼んでみたい。

私たちが本作に感じとる比類のないリアリティーはどこから来ているのか?
言うまでもなくリアルとは、現実の単なる忠実な模写を意味してはいない。
初恋の特権性を可能な限り繊細に表出するために練り上げられた、
テクストとパロールの併用によるこの独特のナラティブ(語り方)こそが
作品特有のリアリティーを生み出しているのではないだろうか。

テクストとパロールの双方が相補的に絡み合い、織り成されてゆく中に
本作の目指した初恋のディスクールが実現していると自分は考える。
つまり、初恋は固有の「文学的」ディスクールとしてこの物語の核心を形成しているのである。



初恋のディスクール。そこに最初に刻まれるものは
初めて人を好きになった歓び。そして、想いが通いあった幸福感。
だがやがて、その裏側に潜む苦しみをも知ることになる。

本作が卓越している点は、初恋の歓喜と苦悩とを同一のナラティブによって表現し、
かつ、それらを小太郎と茜とに振り分けていることである。

春から夏へ、秋から冬へと、移ろう季節とともに心に生じてくる翳り。
親友との関係を危うくする三角関係、家の引越し、小太郎の受験失敗。
それらすべてが茜の内面を震撼させ、平和な少女時代に終わりを告げる契機となる。

茜は漠然と別れを予感していて、その不安をどうにも解消できないでいる。

  私…・・・ずっと・・・不安で・・・不安で…・・・
  小太郎くんに・・・迷惑ばっかり…・・・それが・・・
  いちばん・・・つらい…・・・どしたらいいの?

誰かを好きになることによって、同時に抱え込んでしまった未知の感情。
その悲哀が相手への愛おしさに伴う、恋の宿命であることを知りつつも、
そこからの出口が見つからない切なさを彼女は訴えている。

紛れもなくこれも、初恋のディスクールの一片である。
まだ未熟な心が突き当たった限界点をありのままに表出する、この上なく真実なパロール。
初恋が少女の心にもたらした深淵を垣間見て、私たちは胸を打たれるのだ。

想いが溢れて言葉が無効になる瞬間、全身から衝動が迸り出る。
誰もが虚を突かれた、茜の突然の行動・・・それは彼女の苦悩が
二人を隔てる距離への絶望的な恐れによることを痛々しく物語っている。

このあと、小太郎が茜をフォローするシーンは一切ない。
現実に横たわる非情な距離を前に、LINEはもはや役には立たない。
パロールとテクスト、双方の限界が二人の前に立ちはだかった時、
それを突破する力はどこに求められるのか。
初恋は試練を乗り越えられるのか―。

その答えは、ラストへと収斂してゆく展開の中に明瞭に語られる。

距離という障害を克服し、さらには未来をも先取りするような
揺るぎない確かな結びつきを生みだす奇跡の回路、それが「文学」だ。
本作のテーマがここに明示される。

小太郎の小説「13.70」。それは二人が共有してきた時間を凝縮したテクストであり、
同時にメタレベルで追求されてきた「初恋のディスクール」が作中に具体化したものだ。
だからこそ、その「終章」は文字通り、本作の内容の終結を意味するとともに
新たな物語の始まりの宣言でもあるという、両義的な構造を内包し得るのである。

そしてそれは、偶然の助けによって茜のもとに届いた恋文に他ならなかった。
そこにはこんな文句が記されている―。

  ずっと、大好きだ。

はっきりと伝えることができずにいた愛の告白の言葉、
小太郎が漸く見出した、彼自身の I love you であるこの表現―、
あのボソボソした、自信なさげな「つき…あって…」がこの力強い一言に結晶する、
その過程を描いた物語だったとさえ言うことができるだろう。

茜を乗せて走り去る電車に向かって、彼がこの言葉を全身全霊で叫ぶとき、
並行するテクストとパロールがついに重なり合い、初恋のディスクールは完成する。



さて、自分の考えでは、本作における月は「文学」のメタファーである。
虚空に冴えわたる月。水面にたゆとう月の影。その対比については上に触れた。

そして、ラストシーンに映し出される昼の空の月について。

列車を見送ったまま立ち尽くしている小太郎の頭上の空に
ポツンと浮かんでいる、控えめな目立たない昼の月にはおそらく、
本作の最終的なメッセージが込められている。

それは多分、この作品が初恋を通して掬い上げようとした、
私たちの日常に潜む、ありふれてはいるがかけがえのない無数の小さな「文学」、
その存在を象徴しているのだと思う。

ラストシーンに向かって、二人のモノローグが掛け合いを繰り返しながら
一つの心情の表明に結実してゆく。その最後の結びとなる小太郎の言葉、

  好きな人が、自分を好きになってくれるなんて・・・

これに続く、茜の

  奇跡だと思った。・・・

この最後の言葉が、頭上の月の映像とシンクロして重なり合う。
その時、「奇跡」という言葉の深く鮮烈な余韻と響き合い、
こんな祝福のメッセージが私たちにも投げかけられているような気がする。

・・・ささやかな、素晴らしい数々の奇跡を、この世界は秘めているのだ、と。
{/netabare}


初恋というものの特権性について、一言触れておきたい。
初恋を特別に美しく、純粋なものとして聖別しようとする心性は
美しさに憧れそれを希求する、普遍的な人間感情におそらくは根差している。

本作で描かれる初恋も、かなり純化され理想化された像になってはいるが、
観る者が身につまされるような、非常な迫真性がそこに感じられるのは、
私たちの心の中にある憧憬と現実とが巧みに配合された
いわば「願望のリアル」が表現されているためなのだろう。
文学もまた、そうした願望のリアルを追求する営為だと言ってよく、
文学と純愛とが、永遠に親和的である最大の理由はここにあるはずだ。

本作の着想の土台となっている漱石の「月がきれいですね。」にしても
出所不明のいわゆる都市伝説の類であることはすでに知られているが、
むしろその方が、本作の文学観にはマッチする。
有名なアニメでも言われていたように、「都市伝説、それは一種の願望だ。」
人間が存在する限り、常に抱かれる願望が空想を刺激して
私たちの周囲には日々、無数のミニマムな「文学」が発生し続けるのである。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 25
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

心模様と花ごろも

川越の中学校を舞台とした、
思春期を向かえた少年少女の恋物語。

遊園地、お祭り、街の風景、
四季の色彩がとても美しい物語。
機微な心を良くとらえた演出で、
エンディングのLINEの文字まで隙がない。
お互いを意識し始める2人、
丁寧な描写の数々、まだ微妙な距離感、
好きになるってこういうことでしょう。

各話のタイトルが小説や詩集から。
主人公が文学少年なのでいい感じです。
{netabare}そう「月に吠える」が意外でしたが、
最後にそういうことかと納得です。
少年、頑張りましたね。
ここから物語が始まりました。{/netabare}
ひと際、月がきれいです。

初めての恋は知らないことばかりで、
戸惑ってばかりでしょう。
思ったこと感じたことの半分も伝えられない。
結末は大抵上手くいかないわけで、
たくさん泣いて大人になっていくのでしょう。

文学の言葉が紹介されていますが、
私からも少年に太宰の言葉を送ります。
「私は何も知りません、
しかし伸びて行く方向に陽が当たるようです」

真っすぐ伸びて下さい。
そのままでありのままで。

どうか末永く愛されますように。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 153
ネタバレ

pio さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

大人も何年に一度か見返したくなるような、間口の広い名作

近年では珍しい、リアル路線の恋愛ものを描いた本作。
派手なアニメが多い中、比較的地味な本作ですが、誰もが過去に一度は経験している
ような「あるある」が多数散りばめられており、強烈なノスタルジーを感じさせます。
それもただ懐かしいだけでなく、忘れてしまった大切な感情を思い起こさせてくれます。

毎話、適度な盛り上がりを見せるため、飽きずに最後まで完走できました。

<良い点>

・舞台選定
 川越に実際に訪れたことはありませんが、本作のリアルな雰囲気を
 つくる上で一役買っていると感じました。
 都会の近郊にある都市は所謂「都心から近い田舎」のため、
 地縁深い家庭、転勤族の家庭の両方が混在します。
 主人公は前者、ヒロインは後者それぞれの家庭の中学生であり、
 その家庭環境の違いが良い対比となっています。家庭内の描写も
 リアルに細かくなされているため、どちらの家庭で育った方も
 共感できる内容になっています。
 
・作画
 背景はとてもきれいです。作品への没入感を高める上で十分すぎるほどです。
 人物の作画は一見シンプルですが、中学生の未熟さ、純粋さを表現するには
 これもアリかな、と。

・音楽
 op,edの川嶋あいをはじめとし、ELTやJITTERIN'JINNなど、20代や30代を
 ターゲットにしている印象を受けました。該当世代の方は特に反応してしまうでしょう。

・声優
 この作品ではアフレコではなくプレスコで収録されていたようです。
 その甲斐あってか、奥手な主人公2人の経験不足からくるもどかしさが
 よく表現されており、とてもリアルです。

・キャラ
 登場人物の性格は基本的に良く、視聴していて非常に気持ちよかったです。
 特に大人たち(主人公の両親やご近所の方々)の主人公2人への愛情が視聴者へも
 伝わるため、 {netabare}主人公2人が純愛を育み、ゴールインまで到達する事への説得力が
 あります{/netabare}。
 
 また現実では同級生の恋愛がバレることで、イジメやハブ、絶縁といった
 ネガティブな現象が生じることがありますが、本作品ではそうした要素は一切
 ありません。
 
 ネタバレになるため詳述は避けますが、いくつかの同級生は2人の恋愛に
 水を刺します。しかし、それはストーリー上のスパイスであり、決して
 ドロドロとした展開にはならず、安心して視聴できます。
 

<悪い点>

・作画
 基本的には高水準でまとまっているものの、いくつか崩壊しているシーンもありました。
 しかしその他の演出水準が高いため、ほとんど気にならないと思います。


<まとめ>

自分自身の何かしらの過去と重ね合わせて共感し、時には涙を誘われ、
大人になって忘れていた感情と向き合う機会を与えてくれた本作。
深夜アニメに対する予備知識などは一切要らず、全12話の中できれいにまとまっており、
万人におすすめできる作品です。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 29

74.5 24 クラスメイトアニメランキング24位
落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)(TVアニメ動画)

2015年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (1383)
7481人が棚に入れました
魂を魔剣に変えて戦う現代の魔法使い“魔導騎士”。

その学園に通う黒鉄一輝は魔法の才能がなく落ちこぼれた“落第騎士”だ。

だがある日、異国の皇女にして“A級騎士”のステラから『敗者は一生服従』という決闘を一方的に挑まれ―勝ってしまう!

一輝は魔法の代わりに剣技を極めた異端の実力者だったのだ!

「なんでもいうことをきかせればいいじゃない!えっち!」

悔しがりながらも一輝に惹かれ始めるステラ。

そして騎士の頂点を争う戦いの中、かつての“落第騎士”は“無冠の剣王”としてすべての騎士からも注目され始める!

最底辺から並み居る強敵をなぎ倒して駆け上がる学園ソードアクション開幕!!

声優・キャラクター
逢坂良太、石上静香、東山奈央、浅沼晋太郎、小林ゆう、金元寿子、東内マリ子、相坂優歌、井口裕香、橘田いずみ、M・A・O、潘めぐみ、松岡禎丞、細谷佳正、有本欽隆
ネタバレ

愛花 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

個人的には秋アニメ1のダークホース*\(^o^)/*

このアニメ、最初は見るつもりもなかったんです。
アスタリスク観るしいいやって。。
でも落第騎士とアスタリスクに第1話が似すぎているという評判を聞いてどんなものかって観てみると。。

まずOPから惹きつけられました。。
ちょっとかっこいい入り出しで男性の方が歌っていて、アニメーションも白黒に赤が映えてクールで、お、これは何か違うぞ!という予感がしました。
曲は酒井ミキオさんの『アイデンティティ』です。

EDは久方ぶりのアリプロさんでしたね。
アニメーションはこれどうなの、って感じでしたが歌は良かったです♪
というか彼女おいくつなんでしょう。。
相変わらずの歌声でした(@_@)‼︎

第3話あたりからとても面白くなってきました。
バトルシーンは動きがとても細かくて迫力があってかっこいい!
主人公最強系と違って、主人公がボロボロの血だらけになりながら勝っていく様もめちゃめちゃかっこいい!!


1-4話
{netabare}
1話
一輝、ステラの着替えを見てしまう→相手の一生服従権をかけて決闘→一輝勝利

2話
一輝、妹と再会(キス。。)

3話
一輝、ステラ、珠雫、有栖院、ショッピングモールの立てこもり事件に巻き込まれます。
一輝かっこよし。。。めちゃつよーい!
有栖院の影を操る能力も気になりますねー(´・_・`)

4話
一輝と桐原の試合。
前半ズタボロの一輝、ステラの呼びかけに冷静になり、桐原の言葉、行動パターンなどから「桐原の思考を掌握」し桐原に打ち勝ちます。
一輝かっこいいよ!!!
その後。。一輝とステラが正式に恋人関係になります(^-^)♡
ヒロインたちの間でどっちつかずの、というより露骨なアタックを受けているにもかかわらず好意を寄せられていることにも気付かないようなラノベあるある主人公より、こういう方が好感持てます!
(妹からの好意にはとても鈍い一輝ですが(笑)まぁそこは、例の"お兄様"同様ということで。)
わ〜〜これからが楽しみです♡♡
{/netabare}

5-8話
{netabare}
5話
ゆる会です(笑)
一輝に剣術の教えを請う学生に、一輝は嫌な顔1つせず剣術を教えます。
その流れで生徒たちとプールに行くことに。ステラも誘われます。

張り切って水着を着てきたステラですが、一輝は生徒につきっきりでステラは不満顔。

ステラは日下部の計らいでやっと一輝と2人きりになりますが、一輝が話があると切り出すとステラは別れ話だと勘違いし、2人で口論になります。

喧嘩の末お互いが想い合っていることがわかり、今したいことを同時に言おうということになると、2人とも小さい声で「キス…」と…\(//∇//)\
いやいや、こっちまで赤面してしまいますよ笑笑

キャバルリィのこういう感じ、他のラノベ作品には無くて凄く好きです‼︎
一輝がステラと恋人関係になったのはかなり正解だったと思います♪

6話
新キャラ綾辻が登場。
父を超えられないという悩みを抱えて一輝に近づいて、一輝の的確なアドバイスを受けます。

教える過程で一輝が綾辻の太ももから股関節にかなり近いところまで触ってギャーーってなりました(^^;;
「自分でやっておいてなんだけど大丈夫だった?」と一輝が聞いていたことから、自覚はあったとわかってちょっとホッとしましたよ←

綾辻は次一輝と対戦することになりましたが、一輝を夜中屋上に呼び出して、何か仕掛けてきそうな気配です。。

7話
絢辻の策略は試合当日に一輝に一刀修羅を使わせて試合で使えなくさせるってことでしたね…
そして試合でも反則をします。
一輝は予め反則を予測しながら、一刀修羅無しで絢辻に勝ちます。
それにしても一輝いつも血まみれですね…OPもそうですが…
いや、かっこいいですね(*σ´ω`*)σ

8話
絢辻の道場を取り返すべく倉敷に決闘を挑む一輝。
剣を交える中で、絢辻の父は無念の内に倉敷に敗れ道場を追われた訳ではなく、嬉しかった、そして相手に無礼のない剣を振るう力が残っていなかったことを申し訳なく思っていたのだとわかる。

まったく予想外の展開で素晴らしかったです‼︎倉敷って乱暴者ですが剣客ですね…!かっこよく見えてきました(^_^*)笑
{/netabare}



9~12話
{netabare}

9話
いわゆるサービス回というやつですかな(・Д・)ノ
いや、でも不自然な感じがなくてよいです!
落第騎士の、ラッキースケベのような控えめなエロではなく遠慮なくエロい展開になるとこ、わりと好きですよ!!
一輝が真面目な性格なのも好感持てます(*^^*)
一輝のおかげでエロいシーンも女性にあまり反感(?)持たれにくい気がします(´・ω・`)

それから我らが生徒会長東堂刀華の初登場回です(*^_^*)

10話
しずくvs生徒会長
バトルが熱すぎる!!
動きが細かすぎです。迫力満点!
文句なしの神回です!
バトルだけでなくしずくの心理描写も盛り込まれているのもよかったです。

11話
赤座の陰謀により一輝が査問にかけられ、監禁されます。
心のどこかで信じていた父親にも突き放され、一輝はどん底へと落ちていきます。

12話
最悪のコンディションの一輝に赤座は刀華との試合を仕組んできます。
絶望のどん底まで落ちきった一輝を、ステラやこれまで一輝が助けてきた仲間たちが引っ張り上げてくれました。
刀華との試合は、今までのどんな試合よりも短く一瞬で終わりましたが。。
ここの作画も本当に素晴らしい!
一輝が集中して世界が白と黒に変わっていき、OPのような作画になったと思ったら、一輝は血まみれになって、牙もむき出して、まさにOPそのものでしたね!
最後に手を突き上げて拳を握り締めるところまで!
本当に、巧いなって感動しました!
一輝と刀華のセリフをぴったり重ねてきたとことも美しかった!
声優さん、絶対に何度も合わせたんだろうなあ。。

一輝のプロポーズも素敵♡
結婚してくださいではなく、家族になってくださいっていうのが実に一輝らしいですね(*^^*)

最終回にふさわしい回だったと思います*\(^o^)/*

{/netabare}

こんなに面白い作品になるとは思っていませんでした‼︎
2期に期待してしまいます(*σ´ω`*)σ

投稿 : 2025/04/19
♥ : 42

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「落第」は嘘ではないが、「弱い」とは言っていない(笑)。

同タイトルのライトノベル(GA文庫刊)が原作。視聴開始時には原作未読でしたが、2話目くらいで追いついて以下既刊分既読。3話以降は原作を読んだ状態で観ていました。

本作の世界は現実とどこで分岐したのか良くわかりませんが、架空の歴史を経ております。作品世界では自分の魂の力を武器に変えて戦うことができる伐刀者(ブレイザー)という存在がおり、主人公の黒鉄一輝はその養成学校の一つである破軍学園に通っております。

伐刀者(ブレイザー)はその存在自体が実戦戦力と考えられており、日本を始めとして各国で「魔導騎士」として登録・管理されています。

日本にはこのような魔導騎士の養成学校が破軍学園を含めて計7つあり、それぞれに北斗七星の星の名前(破軍/武曲/廉貞/文曲/禄存/巨門/貪狼)がつけられています。

そこでタイトルの「落第」ですが、どこぞの名ばかり劣等生とは違い主人公は物語冒頭で実際に落第、留年して2度目の1年生をやっております。

ただその落第の理由ですが主人公は魔力のレベルが低く、魔力を武器に具現化する最低限の力は持っていますがある事情により進級評価の基準の一つに魔力のレベルが設けられ、2年生に進級することができなかったというものです。

ただ主人公黒鉄一輝の特徴は、決して戦闘力が無いわけではなく単に「魔力を基準にするとレベルが低い」というあたりです。

逆にヒロインのステラ・ヴァーミリオン(ヴァーミリオン皇国というヨーロッパの小国かの第二皇女で新入生として日本に留学)は魔力が最強レベルという対極のようなキャラです。

この二人がそれぞれの目的のために、7校の代表が出場してその頂点をかけて戦う七星剣舞祭での優勝を目指すお話です。

本作でアニメ化された部分では、破軍学園の代表者を決定するための校内戦が描かれます。

まあヒロインの設定(皇女)とかラッキースケベとかブラコン気味の主人公の実妹(雫珠(しずく)ちゃん)とか眼鏡っ娘とかのテンプレ満載の「良くあるバトルアニメ」と言ってしまえばそれまでなんですが、少年マンガ的な妙な熱さのある作品です。

OP曲とその背景アニメもカッコ良いです。学園バトルものが好きな方にはお勧め。

そういえばこの手の作品にしては珍しく本作には主人公の妹以外の肉親が何人かまともに出てくるなあ…。

#2016/06/06 誤字修正

2017.10.18追記:
原作13巻が出ました(まだ読んでいます)。最近BD-BOXのテレビCMを良く観ますが、生徒会長との決戦は超カッコいいですね。

『学園都市アスタリスク』とかぶったとかよく言われますけど、かなり毛色の違う話だと思いますね。

ちなみにアニメから生まれた「夜の一刀修羅」というフレーズは、原作に逆輸入されました。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 54
ネタバレ

るるかん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

綾辻さんのエピソードが特に好きでした

学園純愛ものかと軽く思っていて、なかなか3話目から
見るのが進まなかった作品ですが、キャラデザが好みだし
戦闘描写も悪くないし、もう少しいい話があるのかな・・・
と思って残りを一気見してみました。
 
思った以上にストーリーの構成が良くて、いい話が多かった
ので、もっと早く見てれば良かったと思いました。
{netabare}
特に剣客とは・・・という命題で構成された綾辻さんとの
エピソードはとてもよくできていたと思います。

そして一輝は剣客として自分を見失わずに、一心にステラへの
想いを貫いた所も、よくある学園ハーレムとは一線を画し心地
良かったところです。{/netabare}

戦闘シーンもよく作れていたと思うし、後半の描写も迫力が
あって、よくできていたと思う。

キャラクターの振り分けもバランスがよく、有栖院さんはとて
も重要なキャラでした。先生では寧音先生がピカ一でしたね。
ああいうキャラは大好きです。
 
2期があったら必ず見ます。戦闘があるストーリーにしては
とてもほんわかした後味のある好感のもてる作品でした♪

投稿 : 2025/04/19
♥ : 24

70.9 25 クラスメイトアニメランキング25位
ドラゴンクライシス!(TVアニメ動画)

2011年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (1192)
7378人が棚に入れました
高校生の竜司は海外の両親と離れて一人暮らしをしていた。だが、はとこの英理子が帰国したことからその日常は一変する。闇ブローカー「ファング」との接触、謎の美少女「ローズ」との出会い。しかもローズは伝説のレッド・ドラゴンだと判明する。ローズは初対面の竜司に夢中で……。

声優・キャラクター
釘宮理恵、下野紘、ゆかな、仁後真耶子、堀江由衣、いのくちゆか

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ねえ、聞こえてる?

くぎゅ目的で視聴を開始。
ドラゴン系ファンタジー。

ストーリーは序盤はなかなかいい感じ。
3話までの盛り上がりは良かった。
その後はちょっと失速ぎみ。
萌え、微エロ、ハーレム、ギャグ?路線へ流れた感じ。
終盤に盛り返しはしたが、
世界観が良かっただけに個人的には残念。

目的のくぎゅはツンデレ路線ではなくデレデレ路線。
これはこれで釘宮病患者にはご馳走でした。
終盤のローズはやばさ爆発ですw

あと、キューべ・・・サフィがなかなか可愛かった。
ローズの可愛さには適わないのは言うまでも無いが。
と、何かキャラ萌えアニメかなと思う。

個人的には3話までのような展開で
竜司とローズの心理描写をもっと出して
終盤へもって行ってもらったほうが良かったと思う。

ずばり、もったいない作品かな。

と、まあ色々書いてきたが
タイトルにあえて答えるなら

「好き、好き、だーい好き」しか聞こえてない!

投稿 : 2025/04/19
♥ : 10

hiroshi5 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

感想、そして雑談(ロリコン、ペド、ショタコン、そして新たな道)

ロリロリロリロリロリロリ・・・・・・・
全てが釘宮の為にあるようなアニメ。

視聴者が求めるニーズに答える。これが近代アニメの傾向。
視聴者をいかにビジュアルで感動させるか、喜ばせるかを探求した結果である近代アニメの象徴的作品ですねw
内容は深い訳でもなく、設定は謎に包まれた部分が多い。

設定が詳細に説明されていないのは作品が駄作なのでは無く、単に詳細を説明する必要が無いからでしょう。
これも最近のアニメの傾向とも言えるでしょうね。

ある程度の矛盾は仕方が無い。それよりも可愛いキャラ、綺麗な背景、そして感動的な恋。
これが今のアニメの王道です。

そんな敷かれた道をまっすぐ突き進んだのが今作品です。

私としてはあまり見ることをお勧めしませんが、最近のロリアニメがどういったものなのか、または人気の釘宮がどういった声優なのかを知りたい人にはお勧めかもしれませんね。
釘宮病の人は既に視聴済みだと思うので触れておきませんねw

音楽、作画などは、正直全然覚えてませんので、他の人のレビューを読んでくださいw←おい!

最終的に落ち着くところ、この作品は最近の傾向にもろ影響を受けたロリアニメと理解していただければ・・・w

さてここでロリコン、ペド、ショタコンの違いについて・・・(俺は何を言っとるんだw)
ロリコンはロリータ・コンプレックスの略
ペドはペドフェリアの略
ショタコンは正太郎コンプレックスが起源らしいです。

一見違いの見えないタームですが、意外にもちょっとした違いがあります。
ロリコンとは中年や年の離れた男性が少女に性的嗜好や愛情を抱くことを言います。
ショタコンはロリコンの男性バージョンと考えて貰えれば結構です。
ペドはロリコンやショタコンより病的意味で使用されることが一般的です。さらにロリコンの対象が少女であるなら、ペドの場合は(基本10歳以下)幼女を指す場合が一般的です。また、ロリコンやショタコンのように性別的差別は無く、女性にも使われえると思われます。

後、もう一つ知っておかなければいけないのは(いけないのか?w)エフェボフィリアでしょうね。
エフェボフィリアはロリコンと類似していますが、対象年齢が中年ではなく成年男子です。

最後にロリコンやショコタンはジャンルとしては愛情的ニュアンスが基本であり、性的欲求を示す言葉はペドの方が正しい、と個人的には思います。

って俺は何を話してるんだww

今更ですが、私、ロリコンではありません!あ、いやまだ高校生だからエフェボフィリアか。まぁ何でも良いですが、少女、または幼女にはめっきり興味が無く、ツンデレに道を日々究めています!!(説得力ねぇ~と思った人、同情します。←何を言ってるんだかw)

投稿 : 2025/04/19
♥ : 12

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

釘宮ファンには必見

ヒロイン役であるローズを演じた「釘宮理恵」の演技が顕著に楽しめる作品。
「釘宮理恵」といえば「灼眼のシャナのシャナ役」や「とらドラ!の逢坂大河役」などツンデレ役のイメージが強いが、このアニメで演じるローズはツンデレとは全く違うキャラ。
シャナが「うるさい!うるさい!うるさい!」ならばローズは「好き!好き!大好き!」。
主人公に無邪気に甘えたり、好き好き全快モードの演技は「釘宮理恵」ファンにはたまらない魅力を感じさせてくれます。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 10
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