エージェントおすすめアニメランキング 16

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのエージェント成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月22日の時点で一番のエージェントおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

86.9 1 エージェントアニメランキング1位
リコリス・リコイル(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (1021)
2840人が棚に入れました
東京の下町にある和カフェ「リコリコ」 。 カフェが受ける注文は、おいしいコーヒーにあま~いスイーツ……だけじゃない!? ちょっとそこまでのお届け物から心細い夜道の送り迎え、ゾンビ退治から巨大怪獣…!? なんでもお悩み、相談ください! お客さまの「困った」をなんでも解決しちゃいます! 皆さまをお待ちするのは、いつもスマイル看板娘と、クールで真面目なド新人。働きたくないちびっ子に、結婚を焦るアラサー女子? そして店長は、日本かぶれのナイスガァイ!! どんなご注文(オーダー)も、おまかせあれ♪
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

24年8月 再視聴。キャラ配置と組織の思想について

24年8月 再視聴。キャラ配置と組織の思想について

 再視聴してちょっと思うところです。

 リコリスの理屈です。これは実はたきなで象徴しているのだと思います。国家の利益になるなら法が許さなくても、その行為は許されるというのがマキアヴェリズムですね。リコリス側の理屈です。同じことを実はたきながやっていて、人助けのためなら命令無視も辞さないという姿勢です。1話でたきなは結局失敗するのが、リコリスそのものであり、本作の象徴になっていた気がします。

 一方で、国家の安全安心は国民が自ら勝ち取るものである。間島の理屈です。善悪のバランスをとるために、銃を1000丁ばらまいたと。法の下ではリコリスこそ不法な存在であるという理屈です。法秩序から考えれば偽物の秩序の維持をこわそうという考えです。銃をばらまき破壊行為をすれば単なるテロリズムに見えます。しかし、国家が犯罪を犯している場合、そのテロリズムはテロリズムか、革命なのか。
 銃1000丁は彼はバランスと言っていましたが、国民の善悪の悪の量が少ない部分のバランスをとることが真の正義の実現のために必要という理屈でしょう。

 ここで千束が不殺の意味を考えると「人は人を裁けない」という考えにつながる気がします。ただ、不殺という点ではリコリスと対立関係にあっても、不法行為であってもリコリスの活動そのものには肯定的です。つまり、必要悪による現状維持は認めているということになります。それは社会の平和を維持することが、結果的に人命尊重につながるからとも取れます。
 千束が自分の命がはかないからこそ、人を殺せないというヒロイズムかとも思っていましたけど、それだけではない気がしました。

 で、以前まで私はアラン機関という組織が話が別の様に捉えていましたが、アラン機関の善悪を考えず、才能に投資するという考えはどうでしょう?つまり、秩序の維持ではなく優秀な人間こそ生き残るべきという選民思想に繋がります。そしてその才能を使えと言います。要するに弱肉強食、リバタリアニズムの象徴です。
 その代表が千束と間島という構造の意味ですね。結果的に今回の騒動の原因になりました。

 と、こういう構造があるのかなあと思いながら見ると、なかなか千束、たきな、間島のキャラ配置が組織の構造と関係性、思想のアナロジーになっていて面白いなあと思いました。

 2期は難しいですよね。ここまで作りこんだ関係性を再び動かすと、どうしても話のスケールがパーソナルな問題になりがちです。同じレベルの視点でしかも続編で描こうとすれば、無理無茶がどうしても出てくるでしょう。

 この作品、噛めば噛むほど味が出てくるので、見るたびに評価が上がりますね。過去のレビューがゴチャゴチャしているので後でまとめます。




23年11月 追記 スタンドバイミ―オマージュについて

 最近、スタンドバイミーを見返して、ちょっと感じたのが本作のOPの尻蹴りのオマージュです。

 スタンドバイミーは4人組ですが、特に悪ガキだけど悩んで少年と小説家志望の主人公の少年の2人が物語のメインです。

 この2人。ネタバレですが、{netabare}悪ガキだけど悩んでいる少年は、劇中で銃を持っていますが1度も撃たず、主人公の少年に銃を預けてしまいます。そして主人公の少年は銃をたしか2度使います。
 そして、悪ガキの少年は結末ですが、弁護士になっています。そして喧嘩を仲裁していて殺されてしまいます。

 あと、悪ガキたちが溜まっている秘密の隠れ家は、はしごが付いていています。
{/netabare}

 OPのオマージュ…スタイリッシュだからとか単なる遊びで…うーん、あそこまで露骨にやるかなあ、と思います。やっぱり普通のクリエータなら意味を込めると思います。それは正義と銃と結末だと思います。

 この銃とスタンドバイミーの結末を考えるとやっぱり本来の千束の最後は構想が変わったのかな…と思ってしまいますが、どうでしょうか?だから、名作になり損ねた気もします。ストーリーがよれた感じがするのはそのせいかな、と。まあ、2期があるらしいですが、本来は1期のストーリーなはずですので。 追記 終わり



キャラが良すぎて名作になれなかったのかも、と言う気がします。

 本作は萌え百合として、千束とたきなが余りにも秀逸だったのでしょう。おかげでキャラ萌えアニメのような認識になってしまったのは、かえって不幸だったかなあという気がします。やはり根底にあるのは、生命と使命の問題が一つ、そして正義の実行とは何か、だと思います。

 まず、生命と使命の問題は千束を追うべきなんでしょう。今更ネタバレでもないと思いますが、一応隠しておきます。

{netabare}  千束は心臓の病気を抱えて余命いくばくもなかった。吉松は千束の殺しの才能にほれ込んだ。吉松は千束に人工心臓を提供し助かった。吉松は千束に殺しをしてほしい。千束は助かった命に感謝し、他人の時間を奪いたくない。殺しをしない千束に、吉松は殺しをせざるを得ないように仕掛けて行く。

 千束の享楽主義で無駄に明るい性格は、生命に対する達観だと思います。カフェでおいしいものを食べる時に残された時間について言及していました。
 設定的に、幼い頃に手術を受ける前、塔の事件の時に既に殺しをしないのがいただけないと思います。
 助かった命だからこそ他人の時間を奪えないという千束の性格形成とそぐわない気がします。

 そして、心臓停止までのタイムリミットが出た後です。吉松が代替の人工心臓を自らに埋め込み、吉松を殺さなければ命が助からないと脅します。ここですよね。私はテーマ性を重視し、千束の命=殺しの使命という等価交換から言って、千束は吉松を助けて自らの命を諦めるほうが自然だったかなという気がします。そして、たとえ他人が吉松を殺したのだとしても、アラン機関に対する落とし前として、千束は移植を断るのが自然な気がします。

 無駄に明るい性格なので「助かっちゃった」も分からなくはないですが、あまりに千束が達観しすぎているので、もし助かるなら命への執着をどこかで見せて欲しかったなあと思います。 {/netabare}

 ここが本来クリエータならどうするだろう?と考えたとき不自然だと思いました。つまり初期段階であまりに人気だったので、2期に色気がでて初期の構想を変えたのかなあと。それで千丁の銃と真島が半端になったのかなと思いました。つまり、2期をやるならやり残したここがテーマになるでしょう。
 
 ただ、2期は苦労しているみたいですね。そりゃあそうでしょう。本作の一番の見どころである千束の命の問題が無くなるわけですから、何をやっても本作よりも軽くなってしまいます。


 さて、もう1つ。正義の実行。真島あるいはリコリス・DAの絡みになります。

 こちらについては設定で終わってしまったかなあ、という気がします。リリベルという機関を投入した割にあっさりでしたね。千丁の銃もにおわせで終わってしまいました。本来、こちらもケリをつけたいところです。1話からつながる大事な設定なのに放置ですからね。

 それとリリベルですね。私は初めリリベルって苦し紛れに作った組織かと思いましたが、6話に出てきた組織図で八咫烏という組織の下に君影草=スズラン=リリベルがありましたので、少なくとも構想には初めからあったのでしょう。あと、花葵=ハナアオイという組織もあるみたいです。

 ただ、正義の実行のテーマは難しいですよね。悪法も法なり…なら、コードギアスのスザクみたいなイライラの正論を聞かされるだけだし、そもそもリコリスが非合法だと思いますので。

 2期を作るなら見ている方としては、リコリスが自己否定して解散の流れしかないかな、という気がします。本来このテーマこそ、たきなのDAへの執着が活きてくると思うので、たきなをもっと上手く使えば描けたのにと思わなくはないです。

 この問題は法手続きにより公権力の行使の問題で、デュープロセスオブロウという概念の話になりますので、深掘りしようと思えばかなり深い話になってきますが、やっぱりスザクになっちゃうかなあ。話を作るのは難しそうです。



 ということで、何が言いたいかというと、本作は千束の生命と使命の問題に関して言えば、伏線や細かい演出、セリフなど緻密に作って合って非常によくできた作品だなあと言う印象です。テーマ的には千束の結論にちょっと納得がいかないところもありますけど、心情的にはもちろんよかったとは思います。

 一方で真島の方の話は中途半端だったですね。千丁の銃が話に活きてきませんでした。ここが減点要素ですかね。

 が、総括してみるとエンタメとしての出来がこれほどいいのに、結構重いテーマを入れてきたのは、すごいと思います。
 キャラが良すぎたというのが、ひょっとしたらテーマを描くのに、あるいは読み取るのにマイナスにもなった気がしますが、私の言いがかり…かもしれません。

 とにかく本当に面白い作品だったと思います。初めは萌え萌えのキャラに反発心はありましたが、2回目以降冷静になると楽しめました。


 現在、リアルタイムで視聴しながら書いた各話ごとのレビューや追記など、ごちゃごちゃしている作品をまとめ中です。主旨はほぼ変えていませんが、素その後気が付いたところを書き加えています。
 22年10月までに書いた内容を23年7月にまとめ・追記しました。

 評価は4.0→4.5と上方修正です。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 53
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

アニメファンの感性を残酷なまでに問われる惨い作品

日本国の治安を守る秘密組織機関に属するエージェント=「リコリス」と呼ばれる少女たち
「千束と たきな」 2人のバディを描いた物語。

銃撃戦もありますが、最大の見せ場は何と言っても
千束と たきな のバディの関係性の描写にございます。

人気実力を兼ねそろえた完成度が非常に高い超話題作。

エンタメ性も高くキャラも魅力的で評判は上々、一見の価値ありと
自信を持ってより多くの方々にお奨めできるタイプの作品であります。

お気楽吞気で全身脱力系の 千束 と
生真面目で融通が利かない たきな の凸凹コンビが繰り広げる
化学反応の超展開(けつキック合戦の模様を含め)どうぞご期待ください。

●メサイヤ×スクランブル~最終話視聴後の総合評価~
{netabare}総合的に考えると相棒系の物語としてはかなり上質の完成度であったと評価できますが
最終話で、 たきな の活躍が期待していた程ではなかったこと、そして
「心臓」の件は個人的には千束もしくは たきな の決断により解決してほしかったのですが
二人の父親同士の決闘の末、先生の独断?(あるいはすべてを見越した吉松氏の計略?)により
あっさり解決されてしまったのが少しだけ残念でありました。

「彼岸花」が暗示する「死亡フラグ」も吉松氏が全部引き受けることで
一番危うい立ち位置にあった千束、仲間思いの念が強すぎて見境なくなる
という意味で何かやらかしそうだった たきな も事なきを得たようです。

千束の二人の父親、先生と吉松氏のBL関係のごり押しは{netabare}あまりに露骨で悪趣味なものを
感じたので減点の要素としました。

実はエリートと呼ばれる人たちにBL系の人が多いというのは事実であり、ある意味アラン機関の
吉松氏が同様であるのもリアリティがあると言えばその通りですが、主人公の父親がともに
BL系というのはかなり微妙過ぎるものがあるように感じました。{/netabare}

人気・評判・実力の総合評価では今期最高水準であることを証明したような本作でありますので
続編が期待されるのは当然の成り行きでありますし、だからこそ千束や たきな の手によって
命の問題を解決させようとする結末を描かなかったのには理解はできるところもあります。
というのも、原理上、命の代償は命であるのが必然だからであります。

12話の展開の過熱感は限界突破をするほどの熱を帯びているように思えましたが
最終話ではピークアウトを迎え少しだけトーンダウンしたような印象も受けました。

ただ続編への繋ぎということならば、若干ぬるめのハッピーエンドみたいな締めでも
ファンにとっては好印象であったのかもしれませんし
まだまだ物語が続くなら、それを待たずして激辛評価というのも早計でありかつ
期待が持てる終わり方というのも印象は悪くなかったように感じました。
結論は、概ね着地成功という話にございます。{/netabare}

ざっくりレビュー{netabare}
1話 たきな は待機の命令違反を犯しリコリスの仲間を救出
この命令違反を理由に本部から左遷されますが、救世主に憧れる千束には好印象
たきな は仲間思いの「熱い」性格であることが判明します。

2話 千束のマトリクスディフェンス炸裂
カラシニコフは反動が大きいのでかわし易いということなのでしょう。
異常に目がいい千束は射撃手の腕の筋肉の動きから弾丸の起動が読めるというチートであります。

3話 健康診断受診前に飴を食べようとする千束に たきな が注意勧告
甘いものは血糖値を上げるからと正論を放つも実は思いやりがあるというのが たきな であります。
模擬戦煽り合戦で千束吠える!千束も たきな のこととなると熱くなります。名コンビ覚醒回であります。

4話 たきな 用下着の買い出しシーン。ショップで二人の禅問答が始まり
千束の一人乗り突っ込みが冴えわたる。所詮は百合サービスデート回だろうと油断していたら
二人の会話は盛り上がり、思い出話の暴露から信頼関係が強化されていく様子が描かれます。

5話 千束の秘密が明らかになる重要回。
手作りの「旅のしおり」は千束の観光ガイドの依頼に対する本気度が窺えます。
アラン機関によりもたらされた人工心臓、そして千束の使命とは?物語は動き出します。

6話 リコリス襲撃犯テロリストとの対決。千束の弱点、目潰し攻撃で追い込まれるも
たきな のバックアップで難を逃れます。

7話 アラン機関に選ばれた千束と運命の人との再会。
しかし両者のそれぞれの思いにはズレがあるようであります。

8話 たきな 渾身のオリジナルパフェを考案。
絵の才能に加え たきな は決定的にセンスがないことが判明。
旧電波塔事件に関与していた男、真島の正体はアランチルドレンであり
千束との運命的再会は彼にとってはリベンジマッチ千載一遇のチャンスとなるのであります。

9話 人工心臓に細工され千束の余命は数か月に。
先天的心疾患の千束を救った救世主=吉松氏は憧れの人。
千束の生存につながる情報の手がかりを求め本部復帰を決意する たきな。
思い出作りのため たきな エスコートで千束とお出かけ。
たきな らしい生真面目過ぎるデートプランであるも、千束は大満足。
二人の別れのシーンで待望の雪が降るという演出がとても印象的な感動回でありました。

10話 自分のために人生を棒に振ってほしくない千束は喫茶店の閉店を決意。
そしてテロリスト真島覚醒!その本領を発揮します。 {/netabare}

以下長文レビュー{netabare}
●「メサイヤ・コンプレックス」~テロリスト真島について~
{netabare}真島というキャラが魅力的に見えるのは、本人が言うように真島が弱い者の味方であり
現状の腐った政治が蔓延する日本という社会においては過激な改革こそが庶民にとっては
正義であり救いであるというのが真実であるからであります。

テロリストというのはある意味「メサイヤ・コンプレックス」という精神病理に憑りつかれている
ような存在でありますが、この狂った世界に生きていれば誰しもが病みを抱え鬱積した感情の
どろどろのマグマがやがて臨界点を迎えるのも致し方ないことのように思われるわけであります。

本作に登場する都知事が(ノンフィクション作家の著作)「女帝」というタイトルの暴露本で
学歴詐称並び公職選挙法違反の疑念を抱かれる対象の某都知事と瓜二つなのは、偶然ではなく
必然であると考えられますが、その問題の某都知事はジョージ・ソロスという世界的大富豪の
お知り合いという話でございます。

都職員による実績評価は過去最悪級の某都知事でありますが、どういうわけか?選挙にはやたら強く
某独裁与党に所属していた時から大臣などの重要ポストを当たり前のように手に入れてきたという
経歴を持つというなんとも「狐」につままれたような奇妙な話でありますが、政治の世界、
いえ、この世のすべては人脈やコネこそが肝心要であり、
実力やら誠実さやら信頼などは二の次三の次のことなのでしょう。

某与党で重要ポストを得てきた女議員とは、よく見りゃみんなよく似てる
「女狐」であるという笑えないオチであります。

だからこそ真島というキャラの思想性に自分の憧れや理想を重ねてしまうわけですが
テロを起こそうが起こすまいが、ガチガチの完全性で固められている現世界システムは
強固なる鉄壁性を示すのみでありましょう。

ただし、その鉄壁性という性質は我々庶民に対してのものであり
もしも権限ある強者たちが世界を変えると決めた時は、逆に多くの庶民が抵抗したところで
いともあっけなく劇的に変わってしまうというのは何とも皮肉な話であります。{/netabare}

●すり替えのトリック
{netabare}「プリンセスプリンシパル」と「探偵はもう死んでいる」から導き出される
「心臓のすり替え」には、トリックが仕組まれていたことが最終話で判明します。

千束の「代替心臓」は実はケースの中にあったというのが真相ですが、
では吉松氏が人工心臓を自らに埋め込んだという話はただのブラフだったのでしょうか?
個人的推測では、計算高い吉松氏のことですから実際に装着して性能テストをする必要性を感じ
ただろうということと、ただのハッタリでは千束が信じないかもしれないという判断から、
自身に人工心臓を埋め込んだのは真実であると判断いたします。

目的のためには手段を択ばない狡猾なトップエリートであるのが吉松氏の本性でありますが
そんな彼でも、千束には父親としてなんとかして生きて欲しいという願いを抱いて
いたという話であります。

愛娘のような千束を欺き、親友のミカを欺いてでも自分の思いを貫く純粋なる狂信者吉松氏と、
片やそのような一方的で残酷な解決法を望まない千束とは、考え方が真っ向から対立しますが
誰かのために生き、誰かの命を救うために生きることとは、千束にとっては理想的な生き方で
ありそれこそが彼女にとっての「救世主」であったというわけです。

千束としては、吉松氏の一方的なプレゼントとメッセージについてはひどく受け入れ難いものの
ため「これ」を海に投げ捨てますが、そのシーンで彼女が断ち切ったもの、断ち切りたかった
ものとは過去であり、ある意味吉松氏によって与えられた未来には真っ向から向き合って生きて
行く決意を表したような意味合いが、そこには込められていたようにも思えます。

今の千束には救世主に対する憧れはもうありません。
等身大の自分が生きる道、未来につながる道をひたすら歩んで行くだけです。

例え与えられた命でも生きる権利があるのは本人であり、
どう生きるかも本人の専権事項であります。

親がなければ子は生まれませんが、親はなくとも子は育ち、やがて巣立ちます。
未来とは親のためではなく子どものためにあるものです。
そして親とは子どものために、子どもを思い生きる存在であります。
自分の理想を一方的に押し付けるようなことは本来親がやるべきことではなく
もしも吉松氏が本当に千束を自分の子と思い、自分は父親と自覚していたなら
それが間違いであることに当然気づくでしょう。

吉松氏はどちらだったでしょうか?{/netabare}

テロリストの真島もなかなかいいキャラでありますが、いかにもエリートらしい吉松氏の{netabare}
目的のためには手段を択ばない純粋なる狂気っぷり加減もなかなかによい塩梅であります。
自分の信念を純粋無垢に貫いてブレない千束との対比効果が鮮明で個人的には
かなり燃える因縁の対決シーンでありました。

そして仲間思い千束思いの たきな の鬼の形相、必死すぎる表情も上手いこと描かれており
熱量が凄いことになっておりました。

組織挙げてのオペレーションの失敗の責任をすべて部下に押し付けて何事もなかったかのように
トップの地位にのうのうと居座り始末書の処理だけは優秀な楠木司令
この世界で出世し勝ち残り優秀と言われるのはお役所仕事をそつなくこなす方なんですが、
しかしながら要するに、そういう人は無能で信頼もできないし
自己保身が最優先事項なので実は全く使えないというのが真相でしょう。

ハッカーや真島に何度もしてやられて自分の面子や上司からの評価がガタ落ちの状況を
何とか打開しようと功を焦り、真島検挙の手柄を独り占めしようと目論み
自ら現場にしゃしゃり出てきたDA司令官でしたが…取らぬ狸の皮算用の狸が逆に化かされて
失態の上に失態を重ねて、上司激ギレの結果、切り札の千束を使えという鶴の一声のオチであります。

組織人ならば組織の命令や上司の命令に従うのはある意味当然ですが、
しかし上司が無能で組織自体も形骸化しており機能不全起こしてるならば
訓練された無能力集団の命令に従うことほど間抜けなオチはないと言えましょう。

真島やハッカーはそれについて十分熟知しているので
某都知事含めてコケにされているという展開であります。

優秀なる官僚主義である楠木司令も最後の最後で上層部に一矢報い名誉挽回できたようです。
最後の切り札=千束を政治力を駆使して温存していたこともありますが
それ以上に最後の最後でものをいうのは人脈であるということなのかもしれません。{/netabare}

「えんくうぼく」という名の電波塔とは5Gが普及する近未来を端的に示しており、
劇的な変化を遂げ生まれる新世界秩序の誕生を示唆しているようにも思えます。{netabare}

新世界秩序を作り出すための重要な鍵となるプレイヤーは中国とも言われており、
中国が推し進める一帯一路構想と5G建設計画には密接な関係性があるようです。
世界秩序の劇的な変化の反動、反発としてテロが引き起こされるのは
必然であると言えるのはないでしょうか。

第1話における東京で「桜開花の情報」のテロップが「東京」ではなく「関東」に差し替えられていた問題に関して考えられる仮説の一つとして挙げられるのは
情報操作=「情報のすり替え」の暗示があったのだと推測いします。

東京は関東に属しますが、仮に東京の桜が開花したとしても
関東全体が桜の開花したというのは確かに論理の飛躍が惨過ぎますよね。

そういうことがちゃんとわかっている賢明な?視聴者の方々は当然テロップの違いに
突っ込んでますが、本作における東京及び関東に属するような愚民風情の我がニッポン国民とは、
そんな明らかな論理の飛躍=あからさまな情報のすり替えや情報改ざんの類にはまるで気が付かない
間抜けでお人好しな、救う余地がまるでないような程に絶望感が惨過ぎるからこそ、
例えテロリストになってでも真実を伝えようとするような真島の真摯的な
態度には共感以外に言葉はなく、
一方であまりに哀れ過ぎる我がニッポン国民の愚民性をこのような対比でまざまざと見せつけられたら
笑って誤魔化すしか手立てがないとかいうのは、とても皮肉な話であります。

1話に登場した電波塔とは(改ざん可能な)高度情報化社会を象徴するシンボルであった
可能性が濃厚だと感じました。{/netabare}

1話において某作戦の失敗の原因は{netabare} 某リコリスのスタンドプレーによるものとして
組織内部では処理されていますが、要するにただの責任転嫁のしっぽ切りのために
たきな は左遷されたという話であります。
情報操作と虚飾にまみれた組織とそれによって守られた治安のいい?国家=我がニッポン、
そこに住まう意識が高い?国民性を持つ小奇麗な我が家畜たちの間抜けな幻想、
そういうもの一切合切を痛烈に皮肉ってるようなメッセージが胸に突き刺さります。

某「緑の」都知事には思わず苦笑w皮肉が凄いですw{/netabare}

●個人的に気になった用語
{netabare}・リリベル
リリーベルとは和製英語で鈴蘭の花を意味するらしいですが、
より多くの人に頭に焼き付けて欲しいのは「リリベル」という言葉自体
表記自体に重要な意義があるという話です。

・延空木
天空に延びる木なので、世界樹=ユグドラシル(ゼロ活のクジラ回にもあった)のことを
指しているようにも思えますが
「伸びる」ではなく「延びる」の方は時間空間的なものを指して使われるということです。
電波塔は塔ですから「バベルの塔」みたいなものとも解釈できますが、
「バベル」には「混乱」という意味合いがあるらしいです。
「混乱」という言葉には情報(の錯誤)というものが含まれ
結局のところ「延空木」とは情報網の枝が次元に延長されていった結果
構築される世界樹のようにスケールが大きい巨大情報網のことを指すようです。

5Gが実現する世界こそがまさにその状況を示すのだということになりますが、
最も肝心なことは高度情報化社会は既に進行しており、その社会に暮らす一般庶民とは
絶えず押し寄せる情報の海に溺れ漂流し続ける儚い存在でしかないという真実です。
ハッカーによる情報操作に翻弄され無様に踊らされるという本作に登場する愚民たちとは
結局のところ我々無力な庶民の事を示しており、現時点で真実が何であるのか見えているのは
限りなく無に等しいという…非常に残念なお話でございます。{/netabare}{/netabare}

●アニメファンが知らない秘密結社【フリーメイ@ン】
{netabare}感のいい方のお察しの通り本作ではとある「秘密機関」が描写されています。

一つは 【烏】。一つは【梟】。
「SPY家族」の「オペレーション【ストリスク】」、「惑星のさみだれ」の「【梟】の騎士」
そして「後宮の烏」には「【烏】妃」と【梟】が登場します。
これはほんの一例に過ぎず、特に【梟】が(意味深に)登場する作品を探し出したら
きりがないくらいに【梟】は至る所に存在するのであります。

世界の基軸通貨「ドル」の1$札にはさり気なく【梟】がプリントされていますが
恐らくこれはFRB(連邦準備制度理事会)の株主、つまり世界標準として
ドル基軸通貨体制を構築した「陰の実力者」の所属を示す【刻印】
のようなものであると個人的には理解しております。

【梟】が暗示する【メイソン】の情報をネットで調べたらそれこそ腐る程出てまいりますが
所謂「都市伝説系」の人達が積極的に情報発信しているこの手のものは特にフェイクが多く
当方も迂闊にこれに食いついて騙された口でありますが、得られた情報の点と線を地道に
つなぎ合わせるという地味な作業を長年にわたって継続した結果、パズルのピースはかなり
揃ってきたと実感する位までには到達できたように思います。

【メイソン】の話は某アニメ評論家の岡田斗司夫氏もtubeで披露しており
【メイソン】と【錬金術】の関係性を見事に暴露しているのは、核心をついていて
十分評価すべきでありますが、その一方で【ローマカトリック教会】の理解も含め
【メイソン】の本質には今一つ届いていないように思いました。

【メイソン】に関する話が厄介なことになる原因は今の組織が2重構造、ないしは3重構造
になっているからだと個人的には理解していますが、岡田斗司夫氏ご指摘の通り
「近代メイソン」はただの社交クラブ化しているというのは、ある意味
正しい解釈であると思います。

近代になり立ち上がった【フリーメイソン】は「自由・平等・友愛」を掲げる
ただの「社交クラブ」であることは多くの証言からしても事実であると考えられます。
しかしそれは組織の8割9割の部分でしかなく、「ロッジ」によっては【33階級】まである
とのことですが、例えば【33階級】の頂点を極めた重鎮が一般会員と同じように
社交クラブごっこを目的に活動してるのかと言えば、
そんなわけがあり得ないという結論に至るわけでございます。

【メイソン】とは【石工職人】であります。
この【石工職人】は【錬金術】の系譜の末裔であるというのは岡田斗司夫氏ご指摘の通りであり
【石工職人】の影響力が薄れた近代メイソンが社交クラブ化したのも
ある意味事実であるようにも思えます。

「【海賊】王女」で描写された【オーパーツ】的な「不思議な石」はある種の
パワーストーンでありますが、それを鑑定した【石工職人】とは恐らく
【メイソン】を暗示するものだったのでありましょう。

石工職人の系譜と関連深いのは【古代メイソン】であります。
それに対してその影響力が薄れ近代化したメイソンが今の【フリーメイソン】であります。

【古代メイソン】を近代化したのは誰だったのでしょうか?

一説によればその改革者は【イルミナティ】という輩であるとのことであります。

彼らは近代合理主義の洗礼を受け、「自由・平等・友愛」のスローガンを掲げ
革命の旋風を巻き起こした【陰の実力者】であります。

フランス革命を引き起こし、あるいは裏で煽動していた秘密結社が存在していた
という説がありますが、ある説によればそれは【フリーメイソン】であると言われ
またある説では【イルミナティ】であると言われています。

「自由・平等・友愛」とはフランス革命のスローガンでありますが、そもそも
それを掲げたのは【フリーメイソン】の中に暗躍していた【イルミナティ】という勢力
であったというオチであります。

世界史の授業で習いました近代合理主義における「【啓蒙】思想」という聞きなれない
「ワード」、【啓蒙】とは「闇を【光】で照らす」的な意味合いがあります。

【イルミナティ】とは「【光】に照らされたもの」「【光】の洗礼を受けたもの」であります。

早い話が「【啓蒙】思想」というワードの語源は【イルミナティ】であり
「近代【合理主義】」を世に拡散したのも【イルミナティ】であります。

近代革命の旋風に乗って現れた「フランス人権宣言」や「【理性】の崇拝」という奇妙な宗教、
【ギロチン】という悪趣味な処刑装置、すべては彼らの思想と連動しておるわけでございます。

1$札の裏面には【ピラミッド】とその頂点に【光る眼】が描かれていますが
ピラミッドは【石工職人】=【古代メイソン】の仕事であり
頂点に輝く【光る眼】は【イルミナティ】を象徴しております。

【フリーメイソン】や【イルミナティ】と言えば都市伝説扱いの話とされていますが
フランス人権宣言や1$札だけでなくありとあらゆるところにその形跡が
確認出来てしまいます。

アニメの元ネタが「フリーメイソン」という事例も挙げればきりがないほどありますが
さて、アニメ制作者の方々は皆【オカルト】マニアとでもいうことでありましょうか?

秘密結社に関する謎は深まるばかりでございます。{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 22
ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

「ポリコレ」と「日本のアニメ」。(「異世界もの」はポリコレに反する?を追記)

本作は、普段は女子高生を装いながら命令があれば犯罪者を暗殺して日本の治安を維持する秘密組織DA、そこに所属する「リコリス」たちを描いた架空のお話。(※『リコリコ』は、一度全話観たのですが、自分のレビューの基準が出来る前に観た作品なので、作品の評価は保留の意味でデフォルトのオール3としています。ちなみに好きな作品です。)

日本を舞台としているものの、喫茶リコリコの店長ミカは、黒人男性。そこの常連客ヨシさんこと吉松は、金髪の白人男性と思われ。そして、ミカと吉松は、作中で{netabare} 同性愛者 {/netabare}であることを伺わせる描写。千束とたきな以外の脇役のビジュアルが日本のアニメとしては抑え目。

とうとう「ポリコレ」が日本のアニメにも影響を与え始めたかというのが率直な感想でした。個人的には、現状の映像作品における「ポリコレ」は、やり過ぎだと思ってます。ただ、日本のアニメが世界に向けて発信されている以上、この世界的な流れを無視するわけにもいかない・・・。

そこで、今回は、「ポリコレ」と「日本のアニメ」について書こうと思います。本作とは、直接関係のない話ではありますが、全く関係ない話でもない。また、今後、日本のアニメにも多大な影響を与えると思われるので、興味がある方は、ぜひ続きを見てもらえれば幸いです。


【「ポリコレ」と「日本のアニメ」について】
まず、ポリコレ、ポリティカル・コレクトネスとは、『社会の特定のグループのメンバーに不快感や不利益を与えないように意図された政策(または対策)などを表す言葉の総称であり、人種、信条、性別、体型などの違いによる偏見や差別を含まない中立的な表現や用語を使用することを指す。「政治的正しさ」「政治的妥当性」とも言われる。
具体例として、看護婦・看護士という呼称を性別を問わない「看護師」に統合したことや、母子健康手帳という名称を父親の育児参加を踏まえて「親子手帳」に変更したことなどが挙げられる。』(wikipedia)

一般論としてのポリコレに異議を唱えるのは難しいでしょう。言葉を変えたからといって、差別・偏見がなくなるわけではないですが、例えば、看護「婦」が、「看護師は女性の職業」というイメージを助長していたことは否定しがたい。

もっとも、昨今特に問題とされているのは、ゲーム、ドラマ、映画等の映像作品において、設定すら歪めるポリコレに対する過剰とも思える忖度でしょう。

例えば、ディズニーの実写映画『リトルマーメイド』で、主役の人魚であるアリエルは、アニメ原作では「白い肌と真っ赤なロングヘアー」ですが、実写映画では「黒い肌と茶髪のドレッドヘアー」でイメージがぶち壊されたと物議を醸しました。

ディズニーがアリエル(人魚「姫」)にあえて黒人を起用した理由は、ディズニーアニメが基本的に子供向けであり、過去のディズニー作品が世界中の子供に対して「王子様とお姫様(支配層)は白人」(白人至上主義)という価値観の刷り込みを助長してきたという批判があるからでしょう。ディズニーアニメは、世界中で多くの人が観て影響力が強いこともあり、批判の矛先としては絶好の的です。
したがって、ディズニーとしては、その批判をかわすために、わかりやすい形で世界中にそうではないことをアピールする必要がある。そこで、原作の設定をあえて歪めてまで、ポリコレに忖度していることをアピールしていると考えられます。

ここでもう少し考えを進めるなら、ディズニーといえば著作権問題。「ディズニー作品の著作権が切れそうになるたびに保護期間が延長される」といわれています(そのため著作権切れを理由とするディズニーランドができない。)。
著作権切れで自由にディズニー作品が使えるようになると、過去のディズニーの過ちが助長されることになるから、ディズニー作品はポリコレの意識が高い現在のディズニーにこそ管理されなければならない・・・
ディズニーがポリコレに積極的な裏には、こういった理由を建前に保護期間の延長を目論む本音があるのではないかと考えています。

奇しくも、著作権切れで『アルプスの少女ハイジ』を大人向けのバイオレンス描写とブラックなユーモアで大胆にアレンジした映画『マッド・ハイジ』が最近日本でも全国公開されたそうです。ちなみに、その内容の賛否は本筋ではないので置いておくとして、著作権があれば内容の是正を要求して既存のイメージを保つことができます。


もっとも、我々が感じる映像作品におけるポリコレの歪さは、この辺にあると考えています。どういうことかというと、ディズニーは、白い肌の人魚を黒い肌にすることが偏見や差別を含まない中立的な表現だと言っていることになります。しかし、同様の主張をするために同じ作品をリメイクする必要はなく、別の黒い肌の人魚の話にすることでも多様な人魚がいることを表現しているといえます。

では、なぜリメイクするかといえば、既存のコンテンツ(過去作)に依存しなければ、ヒット作を生み出せないからです。しかし、ポリコレ的にそのままリメイクできないので設定を歪めることになる。
要するに、世界的に認知度の高い『リトルマーメイド』という名前を著作権を利用して独占的に使用することで、ヒット作を簡単かつ独占的に生み出したいけれど、そのままじゃ文句を言われるから設定変えましたって話です。


これに対して、日本のアニメも、ディズニーと同様、基本的に子供向けとして作られてきました。しかし、私は、ディズニーと違って、日本のアニメは何か1つの価値観を刷り込むことを助長してきたということはないと考えています。(なお、日本のアニメキャラが白人風であり、「つり目」でなければならないとの批判がありますが、それがそもそも偏見だという批判もあるところです。)

例えば、『アルプスの少女ハイジ』は、スイスの設定を忠実に再現しています(私が直接聞いた範囲で日本人が作ったと思っていない欧州の人がいました。)。また、『アルスラーン戦記』のアニメのコメントで、おそらくイスラム圏の人だと思いますが、かつてイスラム教が広まる前に、我々が住む土地には、このアニメで描かれているような文化を持った人たちが生活していたのであり、それを今や我々は省みることもないのに他国の人間に忠実に再現されるのは複雑な心境だといった趣旨のコメントを見たことがあります。最近では、『ヴィンランドサガ』がヴァイキングを忠実に再現して海外からも賞賛されています。

もちろん、日本のアニメのすべてがそうだというつもりはないですし、全く問題がないとも思いません。しかし、日本のアニメは、基本的に多文化主義であり、何か1つの価値観の刷り込みを助長してきたということはないと思っています。

現に『リコリコ』は、ポリコレに明らかに配慮していますが、ディズニー作品等と異なり、多様性を取り入れたことで設定が破綻しているようには見えませんでした。それは、もちろん製作陣の努力や工夫もあるとは思いますが、過去の日本のアニメ作品が多様な文化に基づく設定を受けいれてきたという下地があったからだと思っています。
例えば、ミカのような男性がマスターをやっている喫茶店は、おそらく日本中を探しても見つけるのは困難なレベルと思われます。しかし、私たちがそれもあり得ると思えたのは、もっとぶっ飛んだキャラの喫茶店のマスターを過去にアニメで見てきたからではないでしょうか(例えば、『シティハンター』の海坊主こと伊集院隼人など)。

そうすると、日本のアニメは、基本的に今までも多様性を尊重し多文化主義でやってきたのですから、ディズニーなどと歩調を合わせてポリコレに過剰に忖度する必要はないのではないでしょうか。
また、ディズニーが過激なポリコレに走っている理由としては、前述したような裏があることも考えられるので、これを額面通りに受け取って、お付き合いするのも危険だと考えています(真面目にお付き合いすると、日本のアニメとディズニーアニメが同様の問題を抱えているように見えてしまう。)。

そもそもポリコレの目的は、名称を改変するなどして表面的に多様性を確保することにあるのではなく(これはあくまで手段の一つなのでは?)、多様な属性を持つ者を相互に尊重する社会にすることにあるはずです。それは、単純に設定を多様化すれば獲得できるという話ではないはずなのに、目的と手段が逆転し、そこに利権が絡むことで歪なことになっているのではないでしょうか。


【日本の「異世界もの」は多様性や多文化尊重の配慮に欠けポリコレに反する?(2023年11月5日追記)】
最近、日本の異世界ものが多様性や多文化尊重の配慮に欠けると海外から批判されているという記事を見るようになりました(もっとも、それだけ多くのアニメが多くの外国人に観られているということでもあります)。

最近だと、「無職転生」の2期でドワーフの女の子を奴隷として買ったことに対して、作者は奴隷制を肯定するのかといった批判があったようです。
他にも、異世界ものは、中世ヨーロッパを基本とする世界観であるにも関わらず、やたらと温泉に入ろうとして日本の文化を混ぜてくるとか(欧米では、そもそもシャワーのみで湯船にあまり浸からない。)、中世ヨーロッパの描写としては、現実に即していないものが多いということのようです。

これらの批判については、私は全くの的外れだと思っています。

なぜなら、そもそも現実には存在しない異世界(フィクション)なのですから、基本的に何でもアリなはずで、西洋ベースなのに日本文化が過度に反映されてるとか自分たちの知っている現実と違うといった批判自体が的外れだからです。だって、そういう世界なんですから(苦笑)。

確かに、自分たちの知っている現実や価値観と違うと共感できないのかもしれませんが、この考え方自体が、そもそも多様性を排除しています。

この手の批判は、文化の違いとかポリコレ以前に、現実とフィクションを区別できない「お子様」なのだと自ら言ってるようなものでしょう。
もっとも、世界的にアニメの視聴者が増えれば増えるほど、この手の批判も多くなることが予測されます。しかし、下手に配慮をすれば、これらの批判を認めたことになりますし、人権を尊重する現代の価値観に反する作品ができなくなったり、現実を忠実に反映した作品しか作れなくなるのて、作品自体がつまらなくなっていく可能性がある。

世界的にみて自分の意見を言わない日本人といわれますが、ここは声を大にして「それは違う」というべきところだと思います。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 11

87.4 2 エージェントアニメランキング2位
SPY×FAMILY(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (920)
3042人が棚に入れました
人はみな 誰にも見せぬ自分を 持っている―― 世界各国が水面下で熾烈な情報戦を繰り広げていた時代。 東国(オスタニア)と西国(ウェスタリス)は、十数年間にわたる冷戦状態にあった。 西国の情報局対東課〈WISE(ワイズ)〉所属である凄腕スパイの〈黄昏(たそがれ)〉は、東西平和を脅かす危険人物、東国の国家統一党総裁ドノバン・デズモンドの動向を探るため、ある極秘任務を課せられる。 その名も、オペレーション〈梟(ストリクス)〉。 内容は、“一週間以内に家族を作り、デズモンドの息子が通う名門校の懇親会に潜入せよ”。 〈黄昏(たそがれ)〉は、精神科医ロイド・フォージャーに扮し、家族を作ることに。 だが、彼が出会った娘・アーニャは心を読むことができる超能力者、妻・ヨルは殺し屋だった! 3人の利害が一致したことで、お互いの正体を隠しながら共に暮らすこととなる。 ハプニング連続の仮初めの家族に、世界の平和は託された――。
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ハートフルスパイコメディの良作☆

舞台は東西冷戦時代に似た世界。
西側のスパイ、黄昏(たそがれ)ことロイド・フォージャーは、東側の政治家に近づくために、偽装家族を作る必要に迫られて・・
で始まるお話。

原作はかなり人気だったみたいで、作画の良さなどにも制作側の期待の大きさが感じられます。

まずはなんといってもアーニャすごくかわいいですね~♡
あの年頃の子供特有の無邪気でかわいいところがよく表現されてますね(#^.^#)
ウィって返事やちち~~って呼ぶのもかわいいし、たまに見せる(๏д๏)みたいな表情もかわいい♡

任務のために偽りの家族を作るんだけど、それぞれみんな秘密を持っているところが面白いし、家族というものを知らなかった人たちが少しずつ「家族」になっていくところがいいんですよね。

結局アニメ2話まで見たところで我慢できず、原作読んじゃいましたw
原作も面白かったですけど、アニメはさらに良くなっていると感じました!

本格的なスパイものというよりもコメディよりの作風ですので、人によっては肩透かしの方もいるかもですけど個人的にはすごく気に入りました♡

アーニャ役の声優さん、うまいなぁって思ってたら種﨑敦美さんという、Vivyやジュジュ様などされてた方みたいです。
色んな声で演技されててすごいですね!

アニメはどうやら分割2クールみたいなので、10月からの後半もとても楽しみです!

以下、各話の感想(印象に残ったシーンなど)です。
★今回のアーニャ語録☆、各話に追加しました。

1話「オペレーション梟(ストリクス)」
{netabare}任務よりもアーニャのことを思って警察へ行けというロイド。
でも警察に行かないでロイドの姿を見つけて嬉しそうに駆け寄るアーニャ。
ラストの寝てるロイドの懐にもぐりこんで一緒に寝るアーニャの絵がすごーくほっこりしました☀
★今回のアーニャ語録☆
ずっと前からちちの子供のアーニャです
ちちすごいうそつき、でもかっこいいうそつき
ははそんざいしない{/netabare}

2話「妻役を確保せよ」
{netabare}パーティで苛められてるヨルに対して、誰かのために頑張る姿は誇るべきことで素敵なことだと話すロイド。
色々とおかしい言動のロイドをまったく疑わないヨルの超天然なところも殺し屋とのギャップもあって良いです。
手榴弾が後ろで爆発してる最中に手榴弾のピンを指輪がわりにする絵が最後にきまってましたね♪
★今回のアーニャ語録☆
ア~ニャ、ははいなくてさみし~い♫
ピーナッツかいこんどけ{/netabare}

3話「受験対策をせよ」
{netabare}アーニャの舌足らずな話し方とかもう可愛すぎ~♡
アーニャ役の声優さんすごく上手です!
3人で撮った記念写真のアーニャとヨルの表情にニヤニヤしちゃいました♪
★今回のアーニャ語録☆
アーニャにははうまれてめでたい
わたすがキメラだ・・よろすおねがいするます
おでけけ記念日!
ひとがゴミのようだ・・
やっつけてくさいメシ食わせます{/netabare}

4話「名門校面接試験」
{netabare}コメディ色がより強くなった感じの4話でした。
エレガントな寮長さん、なかなか面白いキャラで好きかも♪
今回もアーニャに笑ったりほっこりしたり・・ホントいいキャラです♡
自分の気持ちに戸惑うロイドとヨル。少しずつ家族になっていく3人。
★今回のアーニャ語録☆
だいじょぶます!
オペラたべたり・・
100点満点です!
半分メガネのおっさん{/netabare}

5話「合否の行方」
{netabare}ポケットに忍ばせてたクラッカーでお祝いとか洒落てて好き♡
今回はアニメオリジナル展開も結構混じってましたね。
アクションシーンすごくよく動いてて、ロイドとヨルが闘うシーンなどもっと見たかった!
「これ桁間違ってない?」「合ってます」「え?」「あってます!!」に笑った。。
★今回のアーニャ語録☆
お城で助けられごっこ!
アーニャ、孤児院でてからわくわくいっぱい!ちちのおかげ!{/netabare}

6話「ナカヨシ作戦」
{netabare}イーデン校の制服を着てすごく嬉しそうなアーニャ♡
ターゲットの子ダミアンや、アーニャの友達になりそうなベッキー、エレガント先生も担任になって学校編も楽しくなりそう♪
必殺パンチのシーンは3回くらい見ちゃいましたw
今回はアーニャの色んな表情の顔芸がすごく面白くて楽しかったです✿
★今回のアーニャ語録☆
あざざます!
制服のアーニャです、ばーん!
おーきーどーきー
今こそ必殺のパンチを放つとき!{/netabare}

7話「標的(ターゲット)の次男」
{netabare}ベッキーはいつも本音で話してるから心の声も同じみたい。
周りを気にせずアーニャと仲良くしてくれたり・・いい子と友達になれて良かった♪
アーニャの号泣顔と上目遣いで見てる顔は可愛すぎ♡
理想の子供を求める前に自分が理想の父親になるべきと思い直すロイド。
部屋に引きこもったアーニャが自分から勉強してて寝ちゃったシーンはほっこりしました☀
★今回のアーニャ語録☆
学校へたくそでごめんなさい
せかいへいわがー{/netabare}

8話「対秘密警察偽装作戦」
{netabare}8分の2!って何度も得意げに言ってるアーニャに笑った。。
ヨルとユーリって色々と似てるところがあってやっぱり姉弟ですね。
ラスト、引っ張りましたねw
続きがどうなるか気になって思わず原作見ちゃいました。
★今回のアーニャ語録☆
ざんだんすう8ぶんの2!{/netabare}

9話「ラブラブを見せつけよ」
{netabare}キスシーン、前回から引っ張ってさらにOP後の回想シーンも挟んで・・ってちょっと引っ張りすぎかなー。
アーニャが寝ぼけてるシーンすごく可愛くて面白い♡
前回も感じてたけど、アーニャが出てこないと面白さが半減しちゃうと感じるのは私だけ?
ところで、ヨルの雇い主の組織と秘密警察ってどんな関係なんだろう?どちらも東側の組織みたいだけど。
どっちにしてもロイドとは敵対関係だし、今後その辺も描かれるのでしょうか。
★今回のアーニャ語録☆
んが・・ちきゅうのおわり・・
おはえんます・・
ちち、なんだかきょうみどりいろ{/netabare}

10話「ドッジボール大作戦」
{netabare} 久々のアーニャ回♡
今回のお話は5話と同じく、原作にアニオリを加えて膨らませた感じでした。
正直、15分くらいでもいいかな?って内容だったけど、全日本ドッジボール選手権全国大会とコラボするみたいでその辺も絡んでるのかもです。
アーニャ、相変わらず可愛いんだけど・・今回はちょっとあざとい感じもあった・・かな。
アーニャ、ベッキー、ダミアンと、キャラは揃ってるのでテンポをあげてお話が面白くなるのを期待したいです。
★今回のアーニャ語録☆
く○やろう
腰のひねりをおててにつたえて・・{/netabare}

11話「星(ステラ)」
{netabare} 心が読める能力のおかげで人命救助ができたアーニャ。
すごく得意げになってるアーニャに合わせて付き合ってあげてるベッキーがいい子で好きになりました♡
ダミアンも陰口に参加しないでビシッと周りに言ってるとこなんか意外とイケメンじゃんって。
あと種﨑敦美さんの一人四役が面白くて笑っちゃいました♪
実験されてた犬たちの中にロイド一家の絵が浮かぶ犬が・・!
次回違う話みたいだし、彼が家族になるのは2クール目かな・・
★今回のアーニャ語録☆
アーニャ、ちちのりょうりがいい
スターライトアーニャとよべ{/netabare}

12話「ペンギンパーク」
{netabare}今回はアーニャ大活躍でした!
スパイの話とアーニャの話が程よく混じってて、面白かったと思います♪
新人飼育員が、もうお前に教えることはないって言われてるところが可笑しくて。。
あとペンギンロイドとロボットヨルがアーニャとお菓子を買いに行くところはほっこりしました☀
これで前半終了ですね。10月の後半はいよいよ新キャラ登場なので、楽しみに待ちたいと思います!
★今回のアーニャ語録☆
まってー。ふつうのいい人でちち~
ペペペペンギン~
つよいけど、あとはだめだ{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 57

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

とても素敵な家族を描いた物語

この物語をひと言で表すのはとても難しい。
アクション、笑い、アーニャの可愛さ、などもありますが、しいて言うならば、とても素敵な家族を描いています。

父のロイドは、娘のアーニャを守るためならば危険を顧みず、命懸けでアーニャを守ります。
そして彼は、血まみれになりながらも妻のヨルとの約束を守ります。
彼は仕事よりも家族を優先する優しい父親です。

母のヨルは、悪を許さない正義の心(?)を持った女性。
決して他人の不幸を見過ごしません。たとえ自分に関係なくとも自分にできる精一杯のことをします。
そして娘のアーニャに危害を加える者に対しては容赦しません。
ヨルはアーニャをとても大切にしています。

そして娘のアーニャは、常に父と母とに役立つ人間であろうとしています。
まだ幼い子供なのに、ロイドのために、そしてヨルのために精一杯頑張ります。

そんな素敵な家族なのですが…、
ロイド、ヨル、アーニャには、それぞれ誰にも言えない秘密があります。
三人は、各自の秘密を隠しながらも家族の絆を深めてゆきます。

私達は誰だって、多かれ少なかれ家族に言えない秘密を抱えていると思います。
この家族は、その秘密の度合いが大変重い。それだけのことだと私は感じましたが、皆さんはどう思われますか?


ところで、今までは影の世界でしか生きていることに意味を感じなかったロイドやヨルでしたが、二人はアーニャのおかげで日の当たる世界で生きることの充実感を感じられるようになったような気がします。

もしかして、アーニャはロイドとヨルのために神様が遣わした天使なのかもしれませんね。
いつの時代でも、子供は親のために神様が遣わした天使です。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 81

takato さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

話題作?、これが。「何も考えないで良い」問題。

 タイトル通り。設定が出落ちにならないといいが、ちょい不安。コメディーとしても、スパイアクションとしても中途半端な印象。ところで、本作に限らず「何も考えないで良い」って良いことなのか?。別に高度なものだけが価値あるとは思わないが、何もかも手取り足取りなソフトコーディングで、どんどん下に下に合わせてじゃあ表現できる幅は確実に狭まっていく。あと、みんなそんなに考えることが苦痛なの?。そんなにストレス溜め込んでんの?と不安になってくる。


 「何も考えないで良い」というリラックス効果が目的なら日常系を見れば良いし、「日常系」でも極まればやはり素晴らしいテーマ性を帯びるから考えることでより深い味わいを産む。「何も考えないで良い」な発想には、コンテンツをただ暇つぶしとして消費するだけな安さがどうも感じざるをえない。心が大きく揺れ動くには頭も働かざるをえないし。それもすらもう面倒な人はアニメ見なくても良いんじゃね?ってという疑問が。そもそもエンタメとはそんな簡単なもんじゃない。犬猫動画見てればええやん。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 37

84.9 3 エージェントアニメランキング3位
SSSS.GRIDMAN(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (998)
4045人が棚に入れました
1993年から放送されたTVシリーズ「電光超人グリッドマン」。
まだパソコンが一般家庭に普及する前に制作された作品にも関わらず、 現代における「インターネット」「コンピューターウイルス」といった概念を先取りした内容で人気を集めた。

そして2018年秋「SSSS.GRIDMAN」が放送決定!
アニメーション制作は、2015年日本アニメ(ーター)見本市で公開された 「電光超人グリッドマン boys invent great hero」を制作したTRIGGERが担当する。
監督は、同作でも監督を務めた雨宮哲。
あの時の未来が現実になった2018年、グリッドマンがアニメーションの世界で蘇る――。

声優・キャラクター
広瀬裕也、緑川光、斉藤壮馬、宮本侑芽、上田麗奈、高橋良輔、小西克幸、悠木碧、松風雅也、鈴村健一、稲田徹、新谷真弓、三森すずこ、鬼頭明里

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

『電光超人グリッドマン』は1993年当時には新しすぎた(笑)! (第12話: まごころを君に(笑))

※↓以下を書いた時点でアニメ作品は始まってもいないので、未見でした。視聴終了後追記あり。

「あらすじ」にある通り、『電光超人グリッドマン』という円谷プロ製作の特撮作品(以下、「原作」)がありまして、当時の情報科学・コンピュータ関連の研究者や業界人の間では有名な作品でした。

原作では敵であるカーンデジファーがコンピュータワールドに「怪獣」を送り込み、その怪獣の破壊行為が実行プログラムの破壊、不具合として顕現するというお話になっています。

そしてカーンデジファーを追ってきたハイパーエージェントが、少年少女たちがパーツから組み上げた自作コンピュータとそこで実行されるプログラムと一体化することによって「グリッドマン」として怪獣と戦うことで地球の平和が守られるというストーリーになっています。

そしてカーンデジファー側にも協力者の少年がいて、「悪意あるクラッカーと戦うハッカー」という構図が怪獣特撮物としてビジュアライズされているという異色の作品でした。

根っこの着想は映画『ウォー・ゲーム(WarGames)』(←こっちは背景に冷戦がある実世界でのお話でストーリー自体は全く違う)あたりから得たような気もしますけど、こんなん当時子供にウケると思って企画したやつアホやろ。(← 褒めている)

また「怪獣やグリッドマンは通信回線を通していろいろなコンピュータに入り込める」とか、「怪獣とグリッドマンの戦闘は手元のコンピュータでモニタ出来る」とか、「グリッドマンの支援メカ(?: プログラムというかデータなのですが…)も通信回線を通して送り込める」とかいった設定があって、当時の若めのコンピュータ関係者の心を(もしかしたら本来の視聴対象のはずの子供たちよりも)掴んだのでした。

また15年ほど前でしょうか、安価なコンピュータを多数高速ネットワークで接続して高速計算させる「グリッド・コンピューティング」という技術が業界トピックとなり、「グリッド」という言葉が本作を想起させることでリバイバル・ブーム的なものもありました。

なので今50~60代くらいのコンピュータ関係者の間では『電光超人グリッドマン』はそこそこの知名度があると思います。

というところで個人的にはこのアニメがどんな作品になるか期待大ではあるのですが、現代に需要があるのかとか何でいまさらグリッドマンなのかとかはさっぱりわかりません(笑)。

2018.10.7追記:
第1話、観ました! ジャンクやグリッドマンのデザインは旧作準拠。ジャンクへの過負荷時の演出なんかはアニメっぽいです。いきなり謎を残しての引きで、期待を持たせる1話目でした!

2018.10.14追記:
第2話を視聴終了。視聴を続けるかどうかを判断するで必要そうな世界観の説明は2話でだいたい片付きました。シリーズ構成、有能…。

2018.10.28追記:
第4話、「Arcadia」のグループとメンバー4人の名前が玩具メーカー由来で笑ってしまいました。

2018.11.12追記:
第6話を視聴終了。旧作を観ていた人にはわかる「先代」とイヤホンで聞かされていた旧作楽曲「夢のヒーロー」のアレンジバージョンの旧作ネタがありました。ということは、一応旧作『電光超人グリッドマン』とのつながりもあるってことなのかな?

2018.11.18追記:
第7話目まで視聴終了。「不安定な神様」(笑)。

UFOが糸で吊られていたのって、あれもしかして特撮メタネタ(昔は空中戦の撮影時には糸で模型を吊っていた)なの?

2018.12.23追記:
第12話(最終話)視聴終了。いや、TRIGGERがGAINAXの末裔だとして、何もあんな形で示さなくても…(笑)。

あれがアカネだなどとは絶対に認めん、だがという視聴者もわりといそうだが、案外あれは円谷プロサイドにはウケているかもしれない…。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 76
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

このシンウルトラマンがすごい

TRIGGER×円谷プロ制作。
特撮「電光超人グリッドマン」リメイク。

予想通り制作チーム抜群に相性が良い。
キャラクターもポップで女の子がかわいい。
敵役の子も味があって素晴らしいです。

旧型のパソコンから声がする、
ハイパーエージェントグリッドマン。
地球を怪獣の侵攻から救えと、
記憶喪失の主人公は、
グリッドマンに導かれるまま彼と融合する。

シンゴジラ第二形態の進撃、
迫力ある市街地戦、スペシウム光線炸裂。
記憶喪失の謎、世界の謎。
日常風景も多く青春しています。
世代なんて関係なく楽しいですね。
青春ヒーローものとしても秀逸でしょう。

最終話視聴追記。
優れたデザイン性もアクションも心が躍った。
{netabare}実写での幕切れは予想を超えましたが、
現実世界にバトンを繋いだように思う。
自閉世界からの解放とでも言おうか、
これからが日常との戦いなのだろう。{/netabare}

どこか爽快で希望の萌芽を感じる幕切れだ。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 96
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

特撮好きでないマン in N.Y

2018.12.28記


「電光超人グリッドマン」未視聴


レビュータイトルはSTING往年の名曲から。

前評判が高く、放送中も事前の好評価そのままに走りきった感のある良作です。が、なんかしっくりこない。
1993~1994年に放送された「電光超人グリッドマン」という特撮ヒーローものを母体とした新作アニメで、“円谷プロ”“TRIGGER"“音楽:鷺巣詩郎”そしてあの“グリッドマン”か!のワードが期待を寄せる根拠となってました。
主人公響裕太がクラスメイト宝多六花の家の前で倒れて、目覚めたら記憶を失っていた、という冒頭。六花の家が営むジャンクショップに置いてある古いPCから「自分の使命を思いだせ」と呼びかける声。声の主はハイパーエージェント『グリッドマン』。ほどなくして、街に怪獣が現れて破壊の限りを尽くす。どうする?どうする?裕太くん、という導入でした。

そしてこの私。電光超人を未視聴もさることながら、そもそもウルトラマンや仮面ライダー、戦隊ものをわくわくしながら観た記憶がありません。宇宙刑事シリーズも観てました。嫌いなわけではなく、ただ“わくわくした記憶がない”だけです。
おそらくこのわくわくした経験の有無が本作を捉える上でのスタート位置の差となって表れちゃったんじゃないかという感覚があります。もちろんスタート位置が後ろでも追いつき追いぬいた方もいると思います。特撮好きマンはすーっと本作に入り込みやすかったでしょう。
ちょっと煮え切らない感じですが、これは、前評判に裏切られながらも、自分なりの結論を探し続ける男の取るに足らぬ感想、と思って以下読んでいただければ幸いです。


なお結論は、“とはいえおもしろい”です。
理由は明確、日常パートが魅力的だから。
Aパート、Bパートのくくりが正しいかは微妙ですが、だいたい1話のなかで前半の日常パートと後半の戦闘パートに別れており、この系統の作品の流儀を守ってますね。

作品評価に与える分岐点は2つあると思ってます。
1.特撮作品との相性
2.主に日常パートで展開される物語の解釈

1.特撮作品との相性
アニメなのに特撮? アニメ作品ながら特撮作品の演出技法が散見されます。この、アニメなのに?がポイントで、良く出来た作画と合わせて見どころになります。さらに、グリッドマンのみならず旧作名作のあれやこれやを彷彿させるシーンがさり気なく描かれているため、これもわかる人には胸アツでしょう。
スタッフの特撮作品に対する愛情を感じることができることは好感ですが、{netabare}物語の展開上、闘う目的があるようなないような{/netabare}戦闘シーンの連続は、私にとっての付加価値にはなりませんでした。

2.主に日常パートで展開される物語の解釈
良し悪し以前に、例えば戦隊ヒーローもので展開される日常パートはほぼ蛇足です。ウルトラセブン等の例外を除いては、特撮ヒーローものの前半にしょぼい印象しか持ってない私ですが、本作にはそのしょぼさがない。
裕太、六花、内海将の3人組に新条アカネら人間たちと、グリッドマンと4人のアシストウェポン(新世紀中学生)、そしてアンチくん、アレクシスの人外さんらが絡む物語は濃厚です。全体的に暗いというか“不穏”な雰囲気を醸し出しながら進行する展開は私好み。
ただ演出の妙が冴える考察好きにはたまらん展開のため、シンプルに観てると、なんだかよくわからんなぁ、になりそうな感じでした。

これ1.と2.の相乗効果で天井知らずになったかもわからんです。そういった意味では残念でしたね。私は1.が欠落してます。
日常シーンと戦闘シーンそれぞれ高いレベルにありつつも有機的に絡み合っているかは微妙。1個で2度美味しいになるか、水と油だなとなるか、私は後者です。
{netabare}・アカネにスイッチ入って怪獣作ってドーン!の前後に繋がりがあるようでない。
・必殺技や合体技はあくまで戦闘特化というか説明がないためこちらも繋がりが・・・
・となると作画と特撮オマージュを堪能するしかなさそう{/netabare}


OPはTHEヒーローものと呼べるワクワクする曲ですこぶる良いです。EDだって負けてない。イントロのギターリフが好きですね。
「これ、お前の母校が何回も破壊されるアニメだで」と、都立井草高校出身の知人へネタふりも可能(実話)。
充分満足する一品でしたが、周囲の熱狂とはちょっと引いた場所にいるかなーっていう良作でした。



■良く出来た物語
※視聴済みの方向け

{netabare}第一話アバン、新条アカネのカットで始まり、ラストは見ての通り。一貫してアカネの物語でした。その視点での二周目(特に9話)はやばいですね。
SSSS.ってなんの略? スーパーヒューマン・サムライ・サイバー・スクワッド(Superhuman Samurai Syber Squad)と聞いて、超平和バ○ターズばりのネーミングセンスだな、おいと思ってましたが、案の定“フリ”でしたね。
グリッドマンへのアクセスコード『Special Signature to Save a Soul』。そしてフィクサービーム!見事なタイトル回収でした。{/netabare}

{netabare}「私の先代が君にお世話になった」と少女怪獣さん(6話)
こういったところは元ネタ知ってたら楽しかったんだろうなーと思います。{/netabare}

{netabare}アカネのバランスが崩れ始める第7話は隠れた良回。
裕太と中華料理屋の中で「(ここの娘を)あたしが殺したの」と言うアカネ。遡ることAパート。アンチくんとの一悶着の際、スペシャルドッグを踏んでたアカネ。このへんの自己矛盾描写は秀逸。{/netabare}


それと物語がいま一つと感じた人が二周目行くことはないと思うものの、二周目が面白い作品でもあります。


■(オマケ)けっきょく設計主義って
ルールを設計してその通りにすれば万事OK!・・・って少しでも考えれば無理難題。人間には自我というものがあります。
無理してこれをやろうとしたのが、{netabare}新条アカネであり、{/netabare}大失敗に終わった20世紀の社会実験であるのでしょう。

{netabare}本作は、不完全なるもの(アンチくんやグリッドマン同盟のみんな)が不安定な神様を救う物語でもありました。{/netabare}
{netabare}子供じみた設計主義はとっとと捨てて、早く大人になりなさい。てゆーか外に出なさい。人を知りなさい。{/netabare}

完全とは理論や対物には求めてもいいとは思いますが、対人間、社会に求めたり、統治の仕組みとして取り入れるのは無理がある、を再確認した次第です。



-----
2019.06.12追記
《配点を修正》


その後、『電光超人グリッドマン』も飛び飛びながら視聴。地上波で再放送をやっていたのです。

SSSSのほうはロボ好き特撮好きでなくても日常パートが良いし、六花とアカネのWヒロインも魅力的で、私のような“特撮好きでないマン”でも楽しめましたが、たしかに原題の電光超人おさえてるとニヤっとできる場面多数。

本作SSSSを気に入ったのならこっちに手を出して良いと思います。


追伸
『色づく世界の明日から』のOPとED同様、こちらのOPとEDは秋から冬にかけてヘビーローテーションで聴いてました。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 80

76.4 4 エージェントアニメランキング4位
楽園追放 -Expelled from Paradise-(アニメ映画)

2014年11月15日
★★★★☆ 4.0 (890)
4662人が棚に入れました
われわれはどこから来たのか われわれは何者か

われわれはどこへ行くのか――。

地球はナノハザードにより廃墟と化した。

その後の西暦2400年、大半の人類は知能だけの電脳世界ディーヴァに生きていた。

電脳世界に住む捜査官アンジェラは、

闘力を誇るスーツ・アーハンを身につけ地上に初めて降り立った。

そして地上調査員ディンゴと共に地上のサバイバルな世界に旅立った。
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

重力では好奇心には勝てない

オーソドックスな王道SF作品。

人口爆発と資源問題、
地上はナノハザードにより廃墟と化した。
地上を捨てた大半の人類は、
電脳空間ディーヴァに移行し、
恒久の平和を手に入れる。
{netabare}そのディーヴァに地上からの不正アクセス。
目的正体不明のフロンティアセッター。
不安に駆られるサイバースペースの住人。{/netabare}
捜査官アンジェラは地上に降り立ち、
世界の謎に迫ろうとしている。

世界観の作り込みとシナリオが、
上手にまとまっていて好感が持てる。
大切なのは物語なのでしょう。

相反する2つの価値観、
{netabare}進化の次のステージに進むこと。
肉体の檻の中で生きていくこと。{/netabare}
管理され制限された精神世界と、
空腹に疲弊し、病気になる地上の重たい肉体。

そう言えば草薙少佐も、人が人足り得るのは、
好奇心あってこそだと言っていましたね。

銀河の果てまで、旅立とう。
勇敢なるその一歩が新しい歴史を作るのだ。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 66

takarock さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

3DCGの進化と可能性・・・でも結局はアンジェラタンの尻!

2014年11月公開のアニメ映画。
監督は水島精二氏、脚本は虚淵玄氏、
劇場用フル3DCGアニメーション。

もし、あなたがアニメ評論家ならば
本作は絶対に視聴しなければならない作品でしょうw
というのも「3DCGの進化と可能性」というのは
現在必ずと言ってもいい程アニメ評論の俎上に乗せられるホットトピックだからです。
従って3DCGアニメーションの「蒼き鋼のアルペジオ」や「シドニアの騎士」の
視聴もマストですw いや、アニメ評論家ならではですけどねw

2014年現在今まさにアニメ業界は大きな変革期を迎えており、
私たち視聴者はその渦中を目の当たりにしている最中なのかもしれません。
それだけ3DCGの進化は著しいということなのでしょう。

もし本作のあるべきレビューなるものが存在するならば、
本作に照らし合わせて3DCGの技術論を語っていくというものなのでしょうが、
無論私にそのような知識はございませんw
なので、ここでは水島精二監督の言葉を引用したいと思います。

「いままでの現場だと、リスク回避のため2Dのアニメーターが
レイアウトとラフモーションを作り、
それを元に3DCGアニメーターが作業をするという手法を取っていた。
しかし、それだと3DCGアニメーターの実力も分からないので、2Dアニメーターを介さず、
直接3DCGアニメーターに画づくりをしてもらうことを提案した」

また、水島精二監督は本作の制作を通して確かな手応えを感じたのか
このような言葉も残しています。

「キャラクターの表情や表現も向上していて、
 今回の制作を通じて、3DCGで萌えアニメが作れる確信を得た」

新時代の到来を期待せずにはいられないお言葉です。

これは3DCGが2Dを駆逐するということではなく、
水島精二監督も相補的な関係を望まれているようです。
両者が相互に刺激を与え合うことによって、
作業の効率化、優秀な人材の確保、
そしてより質の高い作品の提供という循環が理想的なのでしょうね。

さて、このような予備知識を得てしまうと視聴前のハードルというのは
かなり高めに設定されてしまいますが、製作陣もそれは望む所なのかもしれません。

というわけで簡単なあらすじを(知っている方は飛ばしてください)。

西暦2400年、地上は荒廃化している中、
人類の98%は肉体を捨て自らをデータ化し、
電脳世界「ディーヴァ」で豊かな生活を謳歌していた。
ある時「ディーヴァ」へ地上からハッキングを受けるという事件が起こり、
ディーヴァ捜査官アンジェラ(CV:釘宮理恵)は
生身の体(マテリアルボディ)を纏い地上へと降り立つ。
地上調査員ディンゴ(CV:三木眞一郎)と共に地上のどこかに身を潜めている
ハッカー「フロンティア・セッター」を追っていくという話です。

で、感想なんですけど、あらすじを読んでもらえば分かるように
どこかで聞いたことがあるような話ですし、
最後まで観ても特段語るようなことはございませんw 
飽きずに最後まで楽しめましたけど「まぁおもしろかったです」で感想は終了ですw

ストーリー自体は凡庸かもしれませんけど見所は結構あります。

ディンゴ役の三木眞一郎さんは物語シリーズで貝木泥舟役を演じておられますが、
非常に人間味溢れるところなんかは貝木泥舟に通じるものがありますw
そんなディンゴとアンジェラ(くぎゅうううううう)のやり取りなんて
ニヤニヤしながら観てましたw
「か、勘違いしないでよね。別にあんたのことを認めた訳じゃないんだからね!(赤面)」
こんな台詞は多分なかったような気がしますが、まぁくぎゅってましたねw

人間味溢れると言えば自我を持った人口知能(CV:神谷浩史)なんてのも居て、
この辺りは「翠星のガルガンティア」を彷彿とさせます。
テーマも似通ったところがありますね。

利便性を享受するも実質的には電脳世界の運営に支配されながら生きていくのと
不便性を伴いながらも自らの生き方を自分で決めることができる地上での生活とでは
どちらが真に豊かなのか?
あるいは合理性、効率性のみを追求する人間と
遊びの心を持ち合わせている人口知能とではどちらが人らしいのか?
とかそんなテーマを投げかけてはきますが、
私感としてはあくまでエンタメの範囲内です。
特に哲学的な重厚な作品という印象は受けませんでした。
製作陣もライトなSFということは意識されていたようですけど、
その通りの作りになっていると思います。気軽に観れると思いますよ。

そしてやはり本作の注目ポイントはセルルックのフル3DCGアニメーション映画ということで、
キャラの表情などがどれだけ自然な出来なのかということになりますが、
これはかなり高いレベルで仕上がっていると思います。
前知識なしで視聴すればもしかしたら3DCGということに気付かないレベル
・・・というのは流石に言い過ぎかもですが、私がブヒるには十分でしたw
それでも気になる箇所というのは存在しましたし、
激情だったり鬼気迫る表情ということで言えば線がちょっと軽いですね。
「キルラキル」なんかは情念のこもったGペンタッチの線で迫力満点だったのですが、
まぁそれは極端な例とはいえ、あっさりし過ぎて迫力不足な点は否めませんでした。

戦闘シーンも爆発だったり構図やアングルはさすがに3DCGという出来なのですが、
建物が若干ジオラマっぽいなとか細かい所を観ていけば
まだまだ課題は残っているのかもしれませんね。

しかし、一番の見所はアンジェラタンの揺れる乳に、尻!尻!尻!尻!(尻の4カード)ですw
真面目なテーマを扱っているだけにこういう露骨なサービスカットが
必要なのかどうかは疑問符がつくところなんですが、
これも技術の進化を示す為には必要なことなのかもしれませんw

長々とした文章になってしまいましたが、
私が本作で最も印象に残っているのは結局「アンジェラタンの尻」ですw

とはいえ、「3DCGの進化と可能性」という観点で言えば
後々まで語られるであろうエポックメーキングな作品ということになるでしょう。
もしかしたら本作を劇場で観たという歴史の証人になれるチャンスかもしれませんよw

投稿 : 2024/11/16
♥ : 64

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

色々な意味で魅力的なヒロイン

陳腐な表現だけど、すごいアニメを観ました。
これこそ、次世代アニメっていう奴?
専門的なことはわからないけど、CGが動くこと動くこと。
そして、メッセージ性が強烈で、シンプルなストーリー。
さらに、ヒロインアンジェラの露出度の高い臀部・・・
思う存分、楽しませてもらいました。

ヒロインの声が釘宮理恵さんということで、視聴を決定。
ツンモードのヒロインはまさに適役ですね。
その上、ややロリ容姿とナイスボディーに露出度の高いコスチューム。
私、ヒロインにメロメロになりました。
また、主人公ディンゴの声が良いですね。
三木さんの落ち着いた柔らかい声。
声に確固たる自信が満ち満ちています。
こちらはちょっとだけメロッとなりました。

内容と言えば、近未来にありそうなリアル物語。
人間の本当の幸福とは?を考えさせてくれます。
ヒロインが最終的に見せた、
使命感に満ちた表情、鬼気迫る真剣な表情、それにバカ話に笑い転げる表情が、
その答えでしょう。

釘宮さんの声がきっかけだったとは言え、収穫の多い作品でした。
こんなアニメ映画がもっと増えればいいですね。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 43

88.5 5 エージェントアニメランキング5位
Darker than BLACK-ダーカーザンブラック 黒の契約者(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (3657)
19767人が棚に入れました
10年前突如東京を襲った異変、通称「地獄門(ヘルズ・ゲート)」といわれる未知の領域が出現したその時からこの世界は本当の“空”を失い、夜空を覆う満天の星空は偽りの星達のものとなった。また時を同じくして「契約者」と呼ばれる特別な能力を身につけた者達が現れはじめる。人間らしい感情や「契約対価」という代償と引き換えに人外の能力を得た存在である彼らを利用して、このゲートに関する情報を得ようと各国の諜報機関が東京にエージェントを送り込む。

セメント さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

契約者か、面倒だ

能力バトル+オサレ系です
めがっさ楽しい分、余韻が長引き、しばらく他のアニメが見れなくなる
かも知れません、オサレアニメ症候群とでも言いましょうか
私の友人も何人かかかってました・・・
冗談は置いといて


制作はボンズ、監督は岡村天斎氏
あぁ、良い・・・
本当なら良いのただ一言で済ませたりはせず、如何に良いか、どのように良いかをボキャブラリーの限りを尽くして表現せねばならないところ
良い物を見てただ良いとしか言えないようじゃ、美味しい物を食べてただ美味しいとしか言えない三流四流のグルメレポーターと同じ
でも他に言葉が出ない、良い・・・

銀ちゃんの指笑顔に釣られ、舐めてかかってしまったら最後
痛い目を見ます
その世界観、かなり難解です
毎回新事実が発覚していくくらいの目まぐるしさで
人物の台詞をリピートしまくって、それでも理解に足りないくらいです、体験談
あらぬところで重要ワードが飛び交いますので、相当神経を使って見てましたね

オムニバス形式で、契約者同士の戦闘がふんだんに盛り込まれてます
この能力を駆使した迫力ある戦闘シーンは、今作の醍醐味と言えましょう
まず、対価を支払って能力を使うという契約能力システム
そして、オーソドックスなものから一風変わったものまで多種に渡るその契約能力
内に眠る厨二心をくすぐられます

志保子とかアンバーとかベルタとかハヴォックとか
チート級の契約者が惜しげなく出て来ます
他方、対価が重いのはネックですよね、ルイとか、まさしく骨折り損
個人的ベストバウンドはやっぱりヘイVSウェイの対決でしょうか
何回も戦ってますが、どのシーンもかっこいい
最終章にて、EPRの契約者バーゲンセールは、その登場時間の少なさに嘆きつつも、様々な契約能力が見えて満足でした
地面に穴開ける奴や、空間を圧縮する奴は強かったですね

声優さんは、黒に木内秀信、銀に福圓美里他、かなり豪華です
木内秀信さんの声は、それまであまり接点がなかったのですが、この一役で惚れました
全体的にキャスチングは良好ですね、ホァンとかピッタリ過ぎス
アンバー役の川上とも子さんとか、改めて演技力の高さを実感させられます

      \  さいごのガラスをぶち破れ~   /
        \ 見慣れた景色を蹴散らして~  /
   ( \/ /_∧   <./|   /|       /\___
   ヽ/ /Д`/⌒ヽ  / .| / /     /    //
    / /\/ ,ヘ  i   ̄ > \_/   /____//
    し' \_/    i  />      ̄ ̄ ̄ ̄
       i⌒ヽ  ./   ̄>__         .|| |::
   /⌒ヽ i  i  \(    .|/  / /\    .|| |::
   i    | /ヽ   ヽ  ∠__/   ̄       .|| |::

OPEDどちらも前期の方が好きです
「HOWLING/abingdon boys school」「ツキアカリ/Rie fu」
OPはこれから始まるというワクテカ感を増幅
EDはこれで終わりという寂寥の感を増幅
DTBの世界を増して楽しめる仕様になっております

・・・C.C.がいるんだk(ry
ヘイさんには惚れるだろ・・・合理的に考えて・・
主人公がカッコイイアニメは強味です
ジト目って、好きなんですよねー私
黒ら契約者といい銀ちゃんらドールといいといい、ジト目キャラ沢山出てきて嬉しい限り
未咲?丁重にお断りしますwww


見た後は確実に目を細めて契約者のマネをやっちゃいます、体験談
ランセルノプト放射光・・・契約者か・・・

投稿 : 2024/11/16
♥ : 35

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

死神の仮面の下は…。願いを抱いて星は堕ちる。

本作は「メダロット」などの岡村天斎監督の作品だが、作風は全く異なる。


2クールで短いエピソードと本筋を追う構成は「攻殼機動隊」と同じで、その味わいも近い。大人の渋さと切なさが作品の底をしっかり支えており、その上にキャラの魅力という甘味が花を添えている。


本作は異能の持ち主が多数登場するが、ジョジョの二番煎じどころが三番煎じにもなってない粗製乱造気味な異能バトル作品とは一線を画する。


組織の命により暗殺やスパイに手を染める契約者たち。彼等と彼等に関わった人々の運命は安易な結末など許されない。その人々のドラマとして非常に胸をうつ物がある。


一見すると本作は地味である。キャラデザ的にも、舞台も下町の安アパートだったり、絶滅危惧種なタバコ屋だったりする。


しかし、2クールという長い時間の中で彼等の悲しみと矛盾を抱えながらも生きていく姿を追っていくうちに、軽薄な派手さや予定調和の世界で生きているキャラクターとは違う、生きた人間のように彼等を感じられるようになる。


特に、嫌な指令を伝える奴だと思っていた黄のエピソードは本作の白眉と言いたい。「対価」という設定が一番活きた回だろう。


ただ、辛いだけじゃなく、渋い声で喋る猫のマオや、感情を持たないキャラの王道をゆく銀、黒と水樹さん演じる刑事の交流など心暖まる要素が甘さを添えてくれているから対比の効果をあげている。


そして、本作のラスボス的な存在アンバーが川上ともこさんのほぼ最期の大きな役というのが大きい(CCに似すぎてる気がするが)。


彼女が戦い続けた意味と、黒の仮面の下にあったものが明らかになる最終回は、物語を完全に閉めないで道が続くことを暗示して終わるトゥルーエンドなラストとして心に残り続ける。



最期に、2期なんてなかった!いいね?(天斎監督が心配になった…)。 

投稿 : 2024/11/16
♥ : 23

しょうすけ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

全部、観てみたら…!

ゲートの出現により契約者と呼ばれる超能力者達が生まれ CIAやMI6等様々な機関の手先となって暗殺や情報収集や略奪等任務をしていくバトル系のストーリーなんだが…
設定は悪くないんだけど、2話のブツ切りな小編構成のせいか展開が暗いせいか どうもイマイチ乗りきれなかったが15話くらいにしてやっと飲み込めてきて面白くなっていって20話くらいにしてストーリーが動き出し22話くらいからオイラ的には入り込めてハマれたかなw
って!もうそれ1期のラスト辺りじゃ!?w
15話くらいまでは謎が多すぎてストーリーが淡々と流れていくので設定を掴みきれなかったらプロローグだと思ってじっくりと修業と思い頑張って下さい…w
まぁ1期26話 OVA4話 2期12話もあるんだしノンビリ楽しむのがいいかなw

2期はキャラも絵も歌もガラっと変わってバトルシーンなんかも格好良くなったし 展開もポンポン進む様になるので すぐ楽しめるかと思います^^2期は1話見だしたら止まらなくなって一気に見てしまいました♪

※ちなみに1期→OVA→2期と観るのが良いかと思います^^
じゃないとまた2期で迷子になるやも(〃^∇^)o_彡☆あははははっ

てか!対価を払って超能力を使える様になる筈なんだが最後の方は意味が無いと気づいてか殆ど払うシーンをカットされてるんだけどwww

2期のラストの方はチョットは感動シーンもあったし なかなか良かったと思います(o^-')b グッ!
エピローグ的にはこれで完結なのかな^^
まぁあれでラストのが良いとは思うけどw
3期がまた出るなら面白いと思いますので期待して待ってよっと♪

投稿 : 2024/11/16
♥ : 16

71.8 6 エージェントアニメランキング6位
R.O.D READ OR DIE - リードオアダイ(OVA)

2001年5月23日
★★★★☆ 3.9 (459)
2059人が棚に入れました
読子・リードマンは、神田神保町で非常勤講師の仕事をしながら読書三昧の自堕落な生活を送っている活字中毒のビブリオ・マニア(蔵書狂)であるが、同時に大英図書館特殊工作部に所属し『ザ・ペーパー』と言うコードネームを持つエージェントである。\nある日、アメリカ議会図書館が何者かに襲撃され、大量の稀覯本が盗まれる事件が発生した。犯人が「偉人」と名乗る正体不明の異能者であるという事態を重く見た大英図書館特殊工作部は、読子に稀覯本奪回作戦を命令する。

@ちゅん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

見れば見るほど見たくなるアニメ

何気ないきっかけで見た作品なのですが、面白いです。

一冊の本を巡った能力バトル!となるのですが。

主人公がおっとりした性格のため、バトルシーンもどこかほんわかしています。
かと言って動きがつまらないかというと、全くそうは感じさせず。動きの一つ一つにこだわりが見えついつい見入ってしまいます。

動きだけでなく溢れんばかりの蔵書や秘密の入口などの好奇心をくすぐる背景にも注目です。

ところどころに脚本の名前が書かれていたりっていう遊び心も良いですねw

おかげで、「あのシーンはどうなってたのかな?」とか「このシーンの背景は…」なんて思いながらついもう一回見たくなります。


しかしOVAで3話でしたので詰め込み感やボリュームの無さを感じました。TVアニメ版があるとのことなのでそちらも機会があれば見てみたいと思います。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 10

atoriesta さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

まず、タイトルがいいよねっ!

≪見た経緯とか≫

TVバージョンの方あるじゃないですか??
私は初め、友人の紹介であっちを先に見てる途中でした。
それで

「ぁ、OVAのが先なんだ…」

と後から気付き、TVの方では読子さんのことがよくわからないまま始まったので、内容を知る意味も込めて、TVバージョンを中断。こっちを観るのを優先しました。

≪総評とか≫

全体としては、おもしろかったです。見て損はしません。
読子さんのキャラクターが大好きになってしまったので
キャラの評価だけは4.5です。私事ですみません。

声優・音楽ともに3.0とかなってますが、別に悪いわけではないです。ただ単に昔の声優さんが多いので。私は根谷さんと下崎さんくらいしか知りませんでした。作風にはしっかり合致してると思ったので3.0です。

これを書いてる時点では、まだTVバージョンを見切ってはいません。なのでこれから登場するであろう、読子さんが楽しみで仕方ないです。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 5

にゃんた さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

THE・オススメ

OVAわずか3話のなかにしっかりアクション、ミステリー、シリアス、コメディ、の各要素を収めており、それぞれのレベルが高い、隙の無い作品。

「スパイ大作戦シリーズにSF要素を加え、幅を広げた」
或いは「X-MENに緻密さを加え、奥行きを出した」
両者から長所を上手く取り出して融合させたような、そんな印象。
ぶっ飛んだ設定にもかかわらず短時間で理解し、感情移入がしやすかった。
これは、上記のような有名作品の雰囲気をちりばめていることと、
敵キャラの設定を(日本人)視聴者に馴染み深いものにしたからだと思う。

それにしても、主人公のコードネームが気になる。
・・・いまどき「THE」て。。でも、それを抜くと文字通り軽くなってしまうし(笑)
これもまた彼女の性格と合っている、または、スパイ大作戦シリーズのノスタルジーを喚起する目的がある、と考えておくことにする。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 18

63.0 7 エージェントアニメランキング7位
MADLAX マドラックス(TVアニメ動画)

2004年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (166)
1067人が棚に入れました
近代化を推し進める政府の国王派と、それに反発する反政府組織ガルザとの間で12年の長きに渡り内戦を続ける、ガザッソニカ王国。
そこでは、あるエージェントの存在が、政府軍兵士と反政府ゲリラ双方の間で知れ渡っていた。驚異的な戦闘能力を誇る美少女の名はマドラックス。
一方、先進国ナフレスに12年前の記憶をなくしたマーガレット・バートンという一人の美少女が、何不自由ない普通の生活を送っていた。
全く別々の場所で対照的な生活を送る、マドラックスとマーガレット。しかし、マーガレットが自宅で見つけた赤い本の秘密を探り始め、ヴァネッサが内戦の原因を探るためにガザッソニカに飛んだことで、隠されていた二人の接点が明らかになっていく…。

ラスコーリニコフ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

無敵BGMヤンマーニ

突然流れる無敵BGMのヤンマーニを聞きながら、素敵ドレスを着た
ミステリアス金髪美女を眺めながら「ふつくしい・・」をやるアニメ

銃を撃つポーズがこれほどに流麗で、頭の悪いアニメもそうねーし、
見たことねーなら一見の価値はあるんじゃねーかな

とりあえず、ネタバレ少し含むけどヤンマーニ

検索 MADLAX (nowhere)


良い女は主人公意外にもう1人いて軍人のリメルダ、こいつはちゃんと
銃構える。上の動画少し見りゃ分かるだろうけど。

主人公もやや電波だけど一桁上の電波な女いて、動画だと三つ編みの奴
自分の記憶じゃ能登だったけど調べたら桑島だった。
ストーリーとそいつの発言は相手にしなくて良いよ。時間の無駄


あと作品のほぼ全ての素敵シーン(こっちはニコ)

検索 MADLAX ヤンマーニ集

こんなに良い女なのに、なんでここじゃ人気ねーんだろ

投稿 : 2024/11/16
♥ : 6

芝生まじりの丘 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

まだ見途中だけどやばいなこれ

エルカサドが琴線に触れなかったしガンアクションそんな好きじゃないから期待してなかったんだけど、これはやばい。俺の趣味にわりとジャストマッチ。

詳しくは全部終わってからね。
でもこう、何かを投稿したい欲望が抑えられなかった。

南米調?、若干サイバーパンク、古文書、ミステリアス、ちょっとサイコスリラー?、電波といえば電波、群像劇的でもある。

そんな感じ。演出というか雰囲気づくりがうまいね。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 0

alpine さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

これはちょっと・・・

正直な所、敢えて見る作品ではないかと思います。
典型的な“俺様的前衛芸術”作品(悪く言うと末期の厨二病)に仕上がっており、ハードボイルド、戦争、スパイ、ヒロイン的なノリで見ると萎えます。
どれぐらい萎えるかというと、レンタルしてきた攻殻機動隊のケースの中に何故かロミオxジュリエットが入っていたぐらいの勢いで萎えます。

また、映像やキャラも2004年の作品にしては雑な作りをしており、映像的にも無理して見る価値は無いと思われます。

更に、劇中の曲も正直シーンとミスマッチしており(梶浦さんの曲が立ち過ぎている)本当にどう反応していいのか分からない状況に陥ります。

オナニー作品っぷりに耐えられる精神力を持った人やネタ探しをしたい人なら見てもいいかもしれません。
しかし、オススメはしません。お金の無駄です…。マジで。

2011/12/10
見終わりました。
満足度が少し上がりましたが、やはりこの程度かなぁ…。
8話程見て上記レビューを書いたのですが、書き直す必要もなく…。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 10

82.1 8 エージェントアニメランキング8位
BLACK LAGOON Robertas Blood Trail[ブラックラグーン-ロベルタズ ブラッドトレイル](OVA)

2010年7月17日
★★★★★ 4.1 (1273)
7086人が棚に入れました
日本の商社マン岡島緑郎は、東南アジアへ出張中に誘拐されたことをきっかけに、名も立場も捨ててロックとして、海賊まがいの運び屋「ブラック・ラグーン」の一員となる。 ボスで元軍人のダッチ、メカニックのベニー、2挺拳銃(トゥーハンド)の異名をもつガンマン・レヴィ、そしてロックと共に、改造魚雷艇「ブラック・ラグーン号」は南海の海(lagoon)を駆ける―!
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

許されざる者

片渕須直監督作品、原作広江礼威。

架空の犯罪都市ロアナプラを舞台にした、
ハードアクションの傑作シリーズ3期。

メイド、ロベルタの復讐劇である。
サムペキンハー直系の強烈なバイオレンスが、
表現の自由度が上がり火薬の匂いで爆発しそうだ。
運び屋ラグーン商会、ロックとレヴィ、
ロシアンマフィア、南米の麻薬カルテル、
そして米軍特殊部隊が、入り乱れての銃撃戦。

悪徳が栄える卑猥な「夜」の世界で、
汚れた犬どもの腐った「業」に血の裁きを。
{netabare}ロベルタは再びロアナプラに舞い戻る。
彼女の胸に秘めたるもの、全ての不義に鉄槌を。{/netabare}

BLACKLAGOONを効率よく楽しむには、
{netabare}〇〇〇の落とし子として裏社会に売られた、
ヘンデルとグレーテルの悲劇(13話~15話)、
ラブレス家の運命(8話~10話)から続く、
ロベルタの復讐劇(3期)だけで満足でしょう。 {/netabare}

冷えたハイネケンとカスタム銃、
まるでジェイムズエルロイの世界である。
怯えて暮らすか、噛みつき生き延びるしかない。

エルロイの言葉を贈ろう、
純潔を失って、悔やんでいるのか?
気にするな、そんなものは最初からない。

悪党どもに幸いあれ。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 51

K・ケイ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

BLACK LAGOON の最上ストーリー

誰かを救うのは生半可な事じゃない。
特に『誰か』ってのが目に見える全てだとしたらな。

このエピソードはギャングのガンバトルと短評されるブラックラグーンのOVA作品だが、TVシリーズとは趣が少し違う。

この作品にはガンアクションの痛快さというよりもそれぞれの立場の悲哀や願い、そして何かを守ろうとする決意といったものが書かれていてむしろヒューマンドラマの色が強い。

人にはそれぞれ守るべきものがある。
利益、誇り、体制、そして大切な『誰か』
内容はTVでは放送出来なかった過激なものではあるが是非見てほしい、文句なしにオススメのストーリーである。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 10

にゃにょ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ファンの方で耐えれそうなら…

お子様は絶対に観てはいけません。
大人でもスーパーハードが大丈夫な方だけOKということでお願いします。
テレビアニメを観て楽しめた方が更に楽しむための作品です。

タイトル通りに帰ってきた最凶メイドさんが大暴れするお話でした。
重い…重いです。
アレやらこれやらが更に激しくなっていましたので要注意!
黒くなってしまったロックが観れます。
レヴィはあまり見せ場がなかったように思います。

自分は何とか耐え切って観れましたが、これ以上になるともう自信がないかも…。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 8

70.7 9 エージェントアニメランキング9位
R.O.D THE TV[リードオアダイ](TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (376)
1979人が棚に入れました
本作は、OVA版R.O.Dから5年後の設定。\n作家菫川ねねね(すみれがわ ねねね)は、読子・リードマンが行方不明になってから作家活動をやめてしまっていた。日本ではほとんど忘れ去られたねねねは、作品が香港で映画化されることになったため現地でのサイン会に向かう。\nそこで彼女は紙を自在に操る「三姉妹探偵社」の長女ミシェール、次女マギー、三女アニタと出会う。身辺警護をすることになった三姉妹との日々の触れ合いの中でねねねは執筆意欲を取り戻す。だが、映画の完成を記念してねねね達が再び香港に渡った際、ねねねが読仙社に拉致されてしまう。三姉妹はねねね奪還のために読仙社のビルに侵入し読仙社の紙使いと死闘を繰り広げる。\n一方、同じビル内で大英図書館特殊工作部のジョーカーとウェンディが騒ぎをよそに悠々と秘密資料を持ち出し、恐るべき陰謀が実行されていたのだった…。

ラスコーリニコフ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

埋もれ過ぎてて不気味

2月位前に別作品のレビューに書き、化物語の阿良々木読子さんで
思い出し、RDGの響きで思い出し、沸点に達し再視聴。

昔見た時は面白かったものの、展開を知っているせいか微妙・・。
ネタバレしたら一気につまらなくなる類かも。最近レビュー書いた
中だと、絶園のテンペスト的な。

個人的に嫌いな要素も多く好きなキャラもいないので、上手く良さ
を伝えられないが、多分良い作品なんじゃないか、と。


時系列的にはOVA→TVだけど、視聴はTV1話→OVA→TV2話~
(最初は是非TVの1話を)か、TV→OVAが良い気がする。OVAは
最初から飛ばし過ぎなので。。

楽しめる楽しめないは好みによりそうだけど、100作品以上見ている
人なら、押さえておいた方が良いような。

2003年作品でこれが15位以内に無いのは不気味。よって、評価は
不当に上げておく。


■某外部サイトでの評価

音楽4.5、声4.3、キャラ4.6、シナリオ4.3、演出4.4、作画4.1

( 2003年 全129 件中。評価数が一定以上の作品 )

           平均 評価数 あにこれ順位、得点
1.カレイドスター   92  142  (59位、84点)
2.プラネテス      90  227  (18位、90点)
3.フルメタふも    88  193  (118位、79点)
4.R.O.D THE TV  87  78   (447位、67点)
5.Gungrave      87  52   (229位、72点)
6.鋼の錬金術師   85  91   (104位、80点)


■DVD・BDの売上

(2003) **6,737 R.O.D -THE TV-

-参考-
(2010) **7,188 バカとテストと召喚獣
(2007) **6,752 DARKER THAN BLACK
(2004) **7,133 蒼穹のファフナー


■なんで埋もれてるんだろう、と思ったけど多分
FreeMovieNaviのは結構生きてる、TVもOVAもいける。

アニメのACの元祖っぽいんで、

検索 日本アニメにおけるオーディオコメンタリーとキャラクターコメンタリーの誕生

まとめてレンタルしたけど、そんなのに興味ない人も多いだろうし。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 20

Oedeb17120 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

OVA視聴前提のTVアニメ、しかも放送打ち切りという問題作

一言で言うと
「神保町SFに香港アクションを混ぜたらハートフルコメディになった」
・・・我ながら何を言っているんだかわからない。

さて私はTVオリジナル作品と勘違いしたまま途中まで見ていたが、前半は何の問題もなく見れていた。物語中盤になって、全く初見の登場人物がジャカジャカ合流してきた辺りから流石に何かおかしいと気付き、そこから原作まで順に遡ったクチである。設定が独特なため、最終話まで理解しようと思ったら、少なくともOVAは見ておかないと訳がわからないと思われる。その点でハードルは高い。

この作品は小説原作で、なおかつOVA作品の続編という位置づけ。この時点で相当深刻な構造的欠陥のような気がするが、なぜ制作時点でツッコミが入らなかったのか。ついでにリアル放送時には、20/26話で地上波放送打ち切りという謎裁定が下されている。機材とか他枠の都合ということだったが、単に大半の視聴者がこの時点で脱落していたからだとしか思えない。

その中身はというと、演技派声優の名演もあって、とにかく見ていて飽きない。基本だらけ切ってる主人公の3姉妹は、アクションシーンではこれでもかという程よく動く。そして物語の軸となっているペーパーアクションは、実にアニメーター泣かせだと思うがとても丁寧に作りこまれている。

ストーリーを楽しめるかどうかは、この作品の独特な世界観に馴染めるかどうかにかかっていると思う。万人受けするとは言い難いけれど・・・

音楽は岩崎琢だが、音楽とシンクロしたアクションシーンの数々は必見。

私の中のバイブル的作品だけれども、いろいろと販売戦略に問題が合ったと感じざるをえない問題作でもある。

余談だけれども、「むひゃ」でマギーちゃんのファンになったのは私だけではないはず(何

投稿 : 2024/11/16
♥ : 4

(*´ω`*) さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

もっと評価されていいのに。

物語の根幹は人ならざる能力を巡って争いですが、
それぞれの人物に生い立ちの描写があり、いろいろな舞台の中で
自分と向かい合い、前に進んでいくストーリーです。

正義の味方が悪者をやっつける痛快活劇を好む人には微妙かもしれません
OVA版はまさにこれですが、
TV版は挫折や逃げたくなるような現実に対して足掻く人達が
とても力強く、魅力的に描かれています。

戦闘シーンは生き物のように紙が動き、見ていて飽きません。
最初はキャラデザを見て「ただの萌えアニメ」と、
たかを括っていましたが、良い意味で違うものでした。

第1話だけでも、この作品の面白さが凝縮されているので
見る機会があれば、是非お薦めしたいです
自分はOVA未視聴でしたけど、問題無く楽しめました。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 6

70.6 10 エージェントアニメランキング10位
revisions リヴィジョンズ(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (309)
1135人が棚に入れました
「これは予言よ。あなたたち五人に、いつか大変な危機が訪れるの。そのときみんなを守れるのはあなた」幼いころ誘拐された過去をもつ高校2年生・堂島大介は、幼なじみのガイ、ルウ、マリマリ、慶作とともに、不可思議な現象──「渋谷漂流」に巻き込まれる。渋谷の中心部が跳ばされたのは300年以上先の「未来」。そこで待っていたのは、広大無辺な荒野と森、点在する廃墟……そして、未来人「リヴィジョンズ」と彼らが操る巨大な機械の化け物だった。理由もわからぬまま化け物に蹂躙されていく渋谷を助けようと現れたのは、誘拐事件の大介の恩人と同名で瓜二つの少女・ミロ。彼女は、大介たちだけが操縦できる人形兵器「ストリング・パペット」を提供し、渋谷を守れと促す。誘拐事件の恩人──ミロによる予言「仲間を守る運命」を信じて生きてきた大介は、ついに訪れた危機と手に入れた力に歓喜する。しかし、幼なじみ5人の絆は誘拐事件の影響でバラバラとなっていた。孤立した街。未知の敵。未確定な過去と運命の予言。

声優・キャラクター
内山昂輝、小松未可子、島﨑信長、高橋李依、石見舞菜香、斉藤壮馬、日笠陽子、田村ゆかり、櫻井孝宏、遠藤綾、てらそままさき、飛田展男、寺崎裕香、大塚芳忠

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

「漂流教室」現代版

ネットフリックスにて全話視聴。谷口悟朗さんが監督ということで期待していましたが、正直今回は外れです。

SFとしては楳図かずおの「漂流教室」に谷口悟朗さんの「スクライド」を足して二で割った感じでしょうか。。

お得意の少年少女の漂流もの。。狭義の意味でのクローズドサークルといってもいいでしょう。

しかし、「無限のリヴァイアス」や「コードギアス」程のインパクトは愚か、「スクライド」のようなぶっ飛んだ設定もないので非常に中途半端な内容でした。

もしかしたら、来月公開の「コードギアス復活のルルーシュ」が本命で、こちらはつなぎ程度なのかもしれません。

その程度だったら逆に作らなかったほうがよかったのかも。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 11
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

僕と君との我慢比べ

オリジナルアニメ


とりあえず初回を観て、馴染みの渋谷だし、思ったよりCGのカクカク感も薄いし、ロボットは置いといて巻き込まれパニックものとして引き込みも良かったので視聴を決めてます。
後から、監督さんが『コードギアス』作られた方と知った感じ。あらすじは省略。
とにかく主人公がウザいで有名な本作。どんだけウザいか覗いてみよう!と野次馬根性丸出しのきっかけでよろしいかと思います。そして、できるだけ心に余裕のある時期に視聴することを推奨します。


主人公についてはなんかもう書くのも嫌(笑)
そこで、

1.主人公がどうしようもなく魅力のない場合の身の処し方

私の場合こうである。

 A こんな奴でも受け入れるキャパの広い俺氏!をきどるために観る
 B さようなら

このAとBの境界に明確な基準を設けられたら良いのに、たいていは気分だったりします。それと心の余裕。踏ん張りの一つ指標になるのは、主人公のマイナスを他のキャラのプラスで補うことです。
{netabare}しかしながらまりまりがダメでした。1話で同級生殺されてるのに、第6話で「化け物が元人間だから戦えない」と号泣。いやいや手を打たなきゃこちらがやられますから(゜o゜)
そしてそんなどうでもよい理由で揺れるゆかいな仲間たち。どうせギリギリになって覚悟決めるんでしょ?だったら手遅れになる前にやりなさいよ、と。{/netabare}
そんなわけで他のキャラもダメでした。

{netabare}ところが・・・ “ヒーロー気取りのバカw” 落書きの内容が視聴者の声を代弁します。{/netabare}

ここまでのキャラ設定にした意図を勘ぐりたくなってきます。ちょっと様子見しよっかな。マイナス×マイナスがプラスに転じるところを期待しました。


2.見せてもらおうか!この者らの末路を・・・

なんか良いお話で終幕しました。むしろクールアニメ平均点よりちょい上くらいの面白さです。
堂島大介くんとゆかいな仲間たちについても、「これを機会に立派な人生を送ってほしい」とエールを送りたい気分。我ながら見事な掌返しです。
終わりよければなんとやら…という作品に見えますので、「いつこの子が鼻っ柱を折られるんだろう?わくわく」くらい余裕をもって臨まれるとよろしいかと思います。

{netabare}転機は第8話。{/netabare}大介くんへの我慢の臨界点に達する頃合いで転機が訪れます。その後、やられた→反省した→改心した、のありきたりな展開とも少し違っていたのが好感でした。
最初から許容できる方はともかく、

 “主人公のウザさとの我慢比べ”

という新しい価値観を提示してくれる作品ではないでしょうか。
内容ほとんど触れずにごめんなさい。それなりに考察しがいのあるストーリーだよというのだけ触れときます。
自分にとってはキャラアニメでした。退屈ということはなくしばらく心がざわつき続けますので興味本位で手に取って良い佳作だと思います。



※レビューは以上でおしまい。以下長めの余談。

3.あっち系の人への挽歌

谷口悟朗氏の『コードギアス』はあにこれでの評価も高い作品で、とくに違和感なく楽しみました。
一方で、作品設定その他政治臭が強いとの声もあり、右だ左だの意見も散見する作品だったみたいです。そんな付帯情報が頭の隅にあってとうに忘れてたのですが、その記憶を呼び覚ますナイスな人物がおりました。そうなると、あれもこれもと繋がってきて、本作を鑑賞する裏の楽しみにもなってたのでご紹介します。

{netabare}その方は渋谷区長:牟田誠一郎

彼と渋谷警察署長黒岩との対比も興味深いものでした。{/netabare}


※政治色強めのネタなのでつまんないですよ。開陳ご注意!
{netabare}やめるなら今のうちですよ。いいですね?忠告しましたからね?{/netabare}


{netabare}リアルでの渋谷区長もポリコレ傾倒していて、条例で憲法違反の同性婚認めちゃうような方です。あれ知り合いのホモ・レズ・バイも軒並み迷惑がってるからね。頼むから掘っ・・・いや放っといてくれというものらしい。
そしてアニメの渋谷区長牟田誠一郎は小者感が際立つキャラで、さっそく第2話から腐臭をさらしてくれてました。言行録で辿ります。

■「君。本部って付けてよ。」「みなさん。我々災害対策本部はここに渋谷臨時政府の樹立を宣言します!」

小者であるが故に肩書にこだわる。そして権力志向が強い。いつぞやか箔をつけさせる目的で大臣の交代サイクルが異様に速かった3年間が日本にもありました。代議士なら大臣目指すことは悪いと思いませんがGOサイン出す内閣が全く制御できてませんでした。某党の元大臣・元副大臣の多さはもはやギャグのレベルです。
「書いたらもうその社は終わりだから」と踏ん反り返った大臣もいました。これ自〇党の政治家だったら社会的抹殺だけでは済まされなかったことでしょう。“偉ぶりたい”が根っこにある者に権力を渡すとろくなことがありません。


■黒岩「問題は覚悟無き主義者共。人権とか戦争反対とか愛とかそんなものは平和時の祭りに過ぎない。そいつらを黙らせ内部の守りを固めたいですね」
牟田「あ…私リベラルでして…」

あ、自己紹介してくれました。この瞬間、牟田に対しての“実は老獪な人物かも?”のセンが完全に消えます。
天賦人権説は夢想論。枠組み(国家)なきゃ無理でしょう。シリアとかどこぞの半島で同じこと言ってください。黒岩のこのセリフは正しい。
そして゛リベラル”という単語。゛左翼”がネガティブ語になってリベラルと呼び変えるようになって久しい現在。逆側も右翼と言われるのを嫌って保守と言ってます。お互い「パヨク」「ネトウヨ」と罵り合ってる状態です。まあ一般人にはどうでもよいことですね。
最近はリベラルを自称するにも息苦しくなって、立件…いや立憲〇〇党の党首が我こそは保守だと言い出す始末。いやあんたら社〇党からの流れでしょうに。左翼受難の時代です。


■「これは極めて高度な政治判断というものですよ」

と言いつつ何も考えてないですね。これは左右問わずかな?
同義語に「もっと話し合いをもって」があります。何を?がなければ問題外です。


■「これにより全渋谷被災者が元の時代、2017年へ帰還するための交渉のテーブルに着けることになったのです!」

判断材料が乏しい時に敵性勢力から与えられたエサに飛びつくのでは交渉にならない。材料が無いなら無いで出来得る限りの仮説を立てる必要があるものの牟田にはその形跡が皆無。せめて自陣の現有戦力なら把握可能でしょうに。人を使う立場にいてはダメな人物というかもうこれは知性の問題と言ってよろしいかと。


■「ま…待ってください!必ず来ますから!約束通りリストにあった人だけは元の時代に戻してくれるんでしょうね!?私は戻れるんですよね!?」

結局これ。
・根拠なく自分だけは大丈夫、と思ってる。保身第一。
・交渉できない相手との交渉にこだわる{/netabare}


モデルとかはいるんでしょうか?お遍路行ってたあの人かな!?
露骨にあっち系(のとりわけ政治家)をこき下ろしてるため、スラップ訴訟が大好きなあっち系の人から「差別を助長するな」と訴えられないか心配です。
こうやって主人公のウザさの影で、裏の楽しみを堪能してたので飽きることはありませんでした。


{netabare}「いつか来るその時のためだけに過ごしてきた」と猛省するのは牟田ではなく大介です。{/netabare}

{netabare}その時が来て浮かれる気持ちはわからなくもありませんが、高揚感だけで具体的なことは考えてない。彼は手段と目的を取り違えていたのです。ただしその過ちに大介は気づいて行動を変えました。
手段の目的化について現実世界では、ノーアイディアなのに「一度私達に犯らせてください」で「政権後退」してしまった事例がまだ生々しい。
これ以上多くは言いませんが、有権者は学習したのに当人たちがね、1ミリも変わってませんね。長くなったのでこの辺で止めときます。{/netabare}


こうなるとリアルの彼らは大介未満という結論に落ち着きます。そりゃ票は取れません。
事実は『revisions』より奇なり。そんな変態的な捉え方をして遊んでました。繰り返しになりますが、キャラクター以外で特筆すべきものはない作品。


-----
2019.09.01追記
≪配点を修正≫ -0.1

視聴時期:2019年1月~2019年3月地上波放送

もともと地上波に先駆けてNetflixで先行配信してたものらしいです。

ついでにオマケで言っとくと、民〇党系列ど左翼の知人がリアルで県議会議員やってます。話の通じるあっち系の方は大歓迎ですよ。


2019.03.29 初稿
2019.09.01 追記/配点修正

投稿 : 2024/11/16
♥ : 47

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

主人公の言動を許容できるか否か?

この作品の評価は、この1点に尽きると思います。

登場人物の中に『不愉快な人物』が描かれる作品は、たくさんあります。
この作品にも、不愉快な言動を繰り返す人物が、主人公以外にも登場します。

問題点は『不愉快な人物を、主人公に抜擢すること』の意味。
ゴールは『主人公の成長』しかない。
そのために重要なのは、『成長のきっかけ』。

この作品は、タイムリープも含めて、この点が上手く描かれていたと思います。

だけど、物語の評価は☆3が限界。
前半から中盤の主人公の不愉快な言動の数々が、マイナス評価になってしまう。
主人公の姿を目にしただけでも生じてしまう嫌悪感がどうしても拭い切れない。

『不愉快な言動を繰り返す人物を、主人公に抜擢すること』のリスクを感じさせてくれた作品です。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 53

63.3 11 エージェントアニメランキング11位
INGRESS(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (126)
523人が棚に入れました
2013年、スイスの原子核研究機構『CERN』──。ヒッグス粒子発見の影で、ある秘密プロジェクトが発足した。そのプロジェクトの名前は『ナイアンティック計画』。その目的は人間の精神に干渉する未知の物質を研究することにあった。 『エキゾチック・マター(XM)』と呼ばれる事になるその物質は、古来より人々の精神・能力に感応し、人類の歴史にさえ大きな影響を与えてきたのだった。世界各国の機関が、秘密裏にその研究に取り組んだ。XMは、人類の希望または脅威とされ、 大国や巨大企業による争奪戦が巻き起こってゆく。XMの力を受け入れ、人類の進化に利用しようとする『エンライテンド』。XMを脅威と見なし、コントロールしようとする『レジスタンス』。世界はふたつの陣営に別れ、今も争い続けている。この世界で起きている争いの背後には、XMの存在があったのだ。そして、2018年──。東京、そして世界を舞台に、XMをめぐる新たな戦いが幕をあける。アニメーション、オンライン位置情報ゲーム、そして現実がリンクする、かつて体験したことのない新たな「拡張現実エンターテインメント」が、始まる。

声優・キャラクター
中島ヨシキ、上田麗奈、喜山茂雄、新垣樽助、鳥海浩輔、利根健太朗、佐々木啓夫、緒方恵美

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

作画はTVアニメと思えない高品質さ。でもそれだけ。

フジテレビ肝いり深夜アニメ枠「+Ultra」の第一作ということで、全話録り貯めて一気に視聴。
→画が綺麗だったこと以外何も爪痕を残してくれなかった。ストーリーも設定もキャラも展開も演出も音楽も、キレイにまとまっていて悪くはないのだが突き出たものがなく、どれもどこかで見かけたような手垢まみれのテンプレを組み替えて用語をすり替えただけに見える来映えだった。

故に最終回で続編を匂わす終わり方をしてたが、その後の展開が容易に読めすぎて全く観る気が起きない。

画力と声優の演技以外の、全ての要素が2000年代初頭アニメの域を出れてない。

この作品の制作を指揮したクリエーター達はアニメ制作の技術はあっても、物語を創る感性が20年ばかり遅れたまま停まってると思う。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 4

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

キャッチコピーは、「The world around you is not what it seems.」(あなたの周りの世界は、見たままのものとは限らない)

この作品の原作はオンラインゲームだったんですね。
完走してwikiをチラ見するまで全く分かりませんでした。

それと我々にとって朗報が一つ…
この作品はNetflixと地上波で放送されましたが、地上波でじゃフジテレビ「+Ultra」の枠第1弾作品として放送されました。
深夜のアニメ枠が増えるのは嬉しい事です。
これでフジテレビの深夜アニメ枠は、これまでの「ノイタミナ」枠に加え2枠となった訳です。
但し、「+Ultra」のwikiを見ると、本枠での放送は日本と海外を意識すると記載されていました。

元々IngressはGoogle発のオンラインゲームで、アニメの原作もGoogleから独立した「Niantic, Inc.」というアメリカの企業が作成しています。
海外原作の作品・ゲームを日本人スタッフによってアニメ化する…
これも海外を強く意識した展開と位置付けるなら、アニメ化される作品のジャンルが増えそうですね。

この物語の舞台は2018年の地球…
2013年からスイスで極秘裏に「エキゾチック・マター(XM)」という物質に関する研究が進められていました。
XMは古来より人々の精神・能力に感応し、人類の歴史に大きな影響を与えてきた物質なんだとか…
やがて研究は全世界規模に拡大するのですが、XMに対する見方で世界が二つに分かれてしまったんです。

XMの力を受け入れ、人類の進化に利用しようとする「エンライテンド」
XMを脅威と見なし、コントロールしようとする「レジスタンス」
そして2018年…この作品の主人公である翠川誠は、幼い頃から特殊な能力を持っていました。
それは触れたモノの記憶を読み取る能力…
警察の特殊捜査官である彼は、普段からその能力は行使できないため、能力を隠しながら任務に従事していました。
ところが、とあるXMの研究所の爆発事故現場に赴いた際、奇妙な記憶と遭遇するんです。
爆発事故唯一の生存者である記憶喪失のサラと、指輪に残された奇妙な記憶…
これに巨大企業が絡み始めた上、XMにより特殊な能力を発揮する男まで現れ…一気に物語が動いていきます。

壮大な物語のスケール、CGを駆使した緻密な作画…
迫力も満点で見応えのある作品だったと思います。

アニメーション制作はCRAFTAR。
聞いたことない会社だと思ってググってみると、博報堂グループが2016年に新設したアニメーションスタジオなんだそうです。
日本のアニメ技術の海外流出に一石を投じる施策であると思います。
これからのMade in Japanの商品に求められるモノ…
コスト面だけなら、人材単価面で海外の方が有利かもしれません。
だからコストが合わないなら同じステージで勝負する必要は無いと思います。

どの産業分野でも共通して我々が強みを発揮できるのは、ありきたりですが「付加価値」だと思います。
日本発のアニメには他国の追従を許さない品質に対する付加価値があれば、十分世界でも勝負できると思います。
現在、CRAFTARではアカデミー賞にノミネートされたアニメーションスタジオと組んで世界規模のプロジェクトを複数本進行させているそうです。
徹底的に品質で勝負する…こういうスタンスも期待できるのではないでしょうか。

レビューから思い切り逸れてしまいました^^;
原作は「エンライテンド」と「レジスタンス」に分かれた陣取りゲームなのだそうですが、アニメの方は内容に捻りが加えられています。
単なる陣取りゲームだけでは物語にならないので…。

第3勢力の存在…
そしてみんながサラを手中に入れようと躍起になって追いかけてくるのですが、その理由も物語の進展と共に明らかになっていきます。
サラの声優さんは上田麗奈さんなので、安定感抜群の演技を期待して良いと思います。
主人公の翠川誠役は中島ヨシキさん…「ヒナまつり」の新田と言ったらピンと来る方もいらっしゃるのでは?

原作がゲームという事もあり、物語の重厚さと言う面では及第点かと思いますが、作画やS.E.の面は日本発の作品として世界に売り出すには相応のクオリティだったと思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは「Tessellate」
エンディングテーマは「In Cold Blood」
どちらも、alt-Jさんの楽曲です。

1クール11話の物語でした。
ラストテロップに「To be continued…」と書かれていたので、素直に続編を期待しています。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 14

37111 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ポケモンGOの元となったやつでしょ?

1話視聴後感想と今後の期待度
一言コメント:なんかゲーム中のムービーCGを見ているみたい。あのゲームを無理やりアニメ化するとこうなるのか。。。という印象。擬人化の得意な日本人ならでは?まぁ、見ますけど。
期待度:★★★

期待していたよりまともだったけど、あの世界観をアニメ化するとそうなるよねーって印象は最初から変わらず。ゲームがあってストーリーと設定を無理矢理ねじ込んだ感。
2期とかないよね?

投稿 : 2024/11/16
♥ : 10

67.3 12 エージェントアニメランキング12位
世紀末オカルト学院(TVアニメ動画)

2010年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (707)
3549人が棚に入れました
『世紀末オカルト学院』(せいきまつおかるとがくいん)は、A-1 Pictures制作の日本のTVアニメ。1999年長野県長野市松代の皆神山にある私立ヴァルトシュタイン学院(しかし、怪現象がしばしば起こるため、周りからは「オカルト学院」と呼ばれている)。そこの学長や生徒は日夜オカルト研究に明け暮れていた。しかし、学長死去後、オカルト嫌いの神代マヤが就任し、学院にやってきたその日に2012年からやって来た内田文明と出会う。そして2人は学院内の怪現象に遭遇しながら、内田が1999年にやって来た理由を知ることになる。

声優・キャラクター
日笠陽子、水島大宙、茅原実里、高垣彩陽、花澤香菜、子安武人、高橋広樹、小林ゆう、矢作紗友里、矢島正明

ブランドン さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ヘタレからの脱却

「超展開」という言葉が出る作品は
紙一重だと思います。

この作品に関しては(*^ー゚)b グッジョブ!!
でしたw
「超展開」場面はやはり「おいっww」
とツッコミましたがタイトルがタイトルだけに
ありなのかもしれないと納得してしまいました。
(´・ω・`)))そぉーだぁょねーーw

主人公はヘタレですが様々な事件を経験することで
彼の成長振りを伺えます。
個人的に好きなキャラはJKでした。
子安さんよくこんなキャラ引き受けたな…
いいキャラだけど(笑´∀`)

投稿 : 2024/11/16
♥ : 8

セメント さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

アニメノチカラ第3弾

始まる前から七爆死入りは確定事項だったオカ学ですが
奇抜な展開に始終目を離せず、最終章では一気に化けました
キャラデザからして受け付けないとほざいていた私は煮え湯を飲まされました
燃えあり、笑いあり、涙あり、オリジナルとしては大いに楽しめました

ソラヲトナイトレに続いて制作はA-1 Pictures
絵の動かし方うまいですね、乱れもないし
それにこだわっているところといえば
あのオカルト雑誌「ムー」が公式監修しているところですかね
オカルト描写は非常に丁寧に作ってあったと思います

10話のあかりちゃんには泣かされましたね
それから最終回の最後のシーン、作戦本部出てから後の流れにも泣かされました
というか最終回はそれ以外にも、スプーンを持って奴らに挑む文明とか
絶好のタイミングでかかるフライングヒューマノイドとか
心にくるものがありました

OPは中川翔子と。。。曲自体は結構いいものです
EDは、なんなんですかね、惨事で、ロリショタだからって惨事は駄目だろう惨事は
実写EDは失敗するって、ストパニからまるで成長していない
そして予告BGM、女性キャラたちが歌う、懐古ソングの数々
特に花澤さんのアジアの純真は良かったですね、あれ?花澤さんが上手いだと!?

声優は日笠陽子ですが、けいおん声優は躍進してますね
あと予告にて
あかりちゃんの声を当てる的な企画があったけど
(新人)ってなんだよ(新人)って
それはなしでしょう。。。わかりませんて。。。

ま、キャラクターといえばJKですよね
いやもう、かっこいいの一言につきます
9話の顔芸は反則級
この時期はヒラコーにJKにと、イメケンじゃなくても漢なキャラ多いから良かったです


アニメノチカラはこれで終了となりますが
前々作のソラヲトや今回みたいな良作アニメだったら
意欲的に作っていってほしいです

投稿 : 2024/11/16
♥ : 2

harass さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

深夜アニメ?らしい変化球

 放映前はシリアス気味な非萌のキャラデザインのせいでまったく期待されていなかったのだが、
思ったよりもコミカル性が強く、逆にキャラデザインのせいで表情が豊かに感じ、顔芸が楽しめた。

 イカガワシイオカルトを題材として使うことで世界観に深みと非現実感がでてよかった。特に初回初見時のワクワク感は非常に高かった。

 ただし最終話あたり展開の唐突感・無理やり感があったのは確か。

 個人的な見所 マヤの百面相と太もも テラ子安 メガネメガネ 松本大本営跡地 フラットライナーズ

投稿 : 2024/11/16
♥ : 1

57.0 13 エージェントアニメランキング13位
AIKa R-16:VIRGIN MISSION-アイカヴァージンミッション(OVA)

2007年4月25日
★★★★☆ 3.3 (66)
344人が棚に入れました
高校1年生の皇 藍華はある日、クラス委員長の真海 エリからサルベイジャーの仕事を依頼される。エリによれば、2年生の美波野 カレンの胸にある蝶のあざのようなマークを解析したところ、意味深なメッセージと位置を示す緯度や経度が得られたのだという。目的地の海中にその謎を解く鍵があると考えた藍華達は、トレジャーハンティング(略して「トレハン」)部の部員達や顧問の凪紗 りさこと共に、エリのクルーザー「レジーナ・エリ号」で目的地へ向かう。

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

パンツとおっぴろげなエロ。拘りだけは凄まじい

パンツアニメといえばコレなんです。
出現率でいえば、そりゃあストパンに軍配が上がっちゃいますが、アレは反則技ですw。
建前としては「ズボン」だしね(゚∀゚)
この、AIKAという作品は、パンツを見せる事に特化して拘り抜いた作品と断言できます。
だって、制作者がそう公言してるんですから

元になっているのは90年代、深夜バラエティ番組内で放映されていたショートアニメ。
このR-16は、その主人公が16歳の頃の過去エピソードとして、21世紀になってから作成されたOVA。もちろん制作のコンセプトは同じでパンツへの愛で溢れています。


ストーリー本編は少しSFの混じった冒険活劇となっています。
製作会社であるスタジオファンタジアはエロを描きながらも、ミリタリーなメカのギミックを得意としています。
なので、ガンアクションや近接格闘など、バトルとしてわりといい出来といえる部分が多く、アクションアニメとして楽しめる要素も多分に含まれています。
ストーリー自体は陳腐な部類ですが、まぁ、エロの副産物としては充分。
謎を振りまき、アクションして、それを回収する。というお話の流れはそれなりになっています。


エロの方は、とにかくパンツです。
登場人物の女性は全て極限まで短くしたスカートを着用し、「下着は無地の白!」・・・これは、監督の譲れないこだわりだそうでw
とにかくまぁ、そんな装束でアクションバトルですから、見えちゃうのは必然ですよね、うん、うん。

しかしまぁ、下着を見せるのはいいのですが、これがまた見事にアラレモナイんです。
バトルに負けて気絶したキャラは例外なくバンツを晒すのですが、
 ・スカートがまくれあがって尻を突き上げたポーズ
 ・大の字に倒れ込んで、開脚したポーズ
このどちらかです(^^;)

エロアニメに遠慮なんか無用だとは思うのですが、もう少し慎みがないと逆にエロスからは遠ざかります。
監督の性癖のおかげで下着がユニフォームのような全統一規格。
その白一択パンツをまとった尻が、一直線に居並んでいる姿はエロいというよりシュール。
まあ、こんなアホなこだわり、個人的には全然嫌いじゃないんですが、普通の人はこの奇異な映像をみてどう感じるでしょうか?・・・と思うと、切なくなってきます。
ダメだろうな、やっぱw


とにもかくにもパンツ。
パンツを見せるためのあらゆる技法、演出方法を知るためにはいい作品です。
監督の趣味に共感できるアナタ、ぜひご覧くださいませw


【エロ成分】
パンツ  :☆☆☆☆☆
おっぱい :☆☆
裸    :☆☆☆
性行為  :☆
マニアック:☆☆☆☆☆
エロス総評:☆☆

投稿 : 2024/11/16
♥ : 15

ヒロ(4代目) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

前作の同様・・・。お色気物です。

どんな 内容かというと 前作のAIKAを知ってる人なら
即解るように アレに 近いものがあります。

無駄なまでに ローアングル。
無駄なまでに パンチラ。
無駄なまでに エロ描写 。

むしろ 無駄に エロ推ししまくってる 
              前作同様でございます。

そういった ものが好きな人は 
結構楽しめるんじゃないかなぁ。

前作のAIKAの主人公 皇 藍華 の16歳の頃のお話
前作のAIKAが色気で攻めてきたとするとこっちは若さか?

トレハン部なる トレジャーハント専門の部活に所属して
おり その部活中に色々な出来事が起きます。

前作のAIKAをみてたので・・・。
OVA で 続編ということで 期待してみたのですが
うん 前回同様 変わらない クヲリティだった事に
びっくりでした。 作画はやっぱり前AIKAのよりは
良かったかな・・・。

結論 ・・・・ 無駄にエロス追求アニメ

投稿 : 2024/11/16
♥ : 1

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

だって冒険だもん♥

2007年「AIKa」の10年前を描いたOVAその後「R-16」も販売。
2009年には「R-16」の3年後を描くOVA「AIKa ZERO」も発売。
1997年から1999年にかけて発売されたOVA作品もある。

AIKaシリーズの第2作目。全3巻。

1話 シークレット・ゲーム   2007年4月25日
2話 ピーチ・ピーチ・ビーチ  2007年7月27日
3話 ディープ・ブルー・ガール 2007年10月26日

オープニング『Sailing To The Future』
作詞・作曲:cota、編曲:鈴木智文、歌:小清水亜美

エンディング『Rise』
作詞・作曲・編曲:橋本由香利、歌:小清水亜美

軽いノリで、コミカルな演出が多いのが特徴。
前作同様、パンチラシーンやお色気シーンが多い。

キャラデザは今時の萌系。OPからもポップな雰囲気。
学園モノで可也コメディ色が強くなっている感じかな?
3話でテンポ良く進んで余計な設定とか掘り下げは無い。
何故白に拘るのか・・スタッフではなく原作者の趣味?
※通常は普通に描き分け、[もろ][ちら]描写は白限定?

キャラクターデザイン、メカニックデザイン:山内則康
前作とは顔のデザインが随分違う気がする。経年変化?
脚線美が活かされるほど作画が良くないようです。
※此処!という所の女性のラインは可也拘りを感じる。
メカデザも劣化した感じで動きも微妙に良くない感じ。
必要十分なデザインと作画?でもデティールが低い。

ミステリー→白、サスペンス→白、アクション→白の
ループをしつつ展開して謎に迫り、純白の山を築く・・
MOBが余りに無残に白い山となってぞんざいな扱いで・・
如何にもMOBという・・倒れたままの姿もシュール・・

アクションがそれなりに多いのだけど・・肝心の?・・
滑稽な倒れポーズへの拘りやローアンを盛る為に苦戦?
物凄く壮絶な葛藤があったような・・惜しいアクション。
結果的に・・作品のジャンルがアクションなのだけど・・
アクションとは程遠い微妙な動きになってしまっている。

先生どうして!(「ビスチェなの?」※心の叫び)by藍華

このアニメの免罪符「だって冒険だもん♥」※オールOK。

カレン先輩 「ナイスショット!」※後は由無に?

小清水亜美さん能登麻美子さん福圓美里さんが好きなら
楽しめる程度の内容?で3話なので話の種にも視聴が楽。


あらすじ。

高校1年の皇 藍華はある日、クラス委員長の真海 エリから
サルベイジャーの仕事を依頼される。エリによれば、2年の
美波野カレンの胸にある蝶のあざの様ななマークを解析した
ところ、意味深なメッセージと位置を示す緯度や経度を得た
たという。目的地の海中にその謎を解く鍵があると考え藍華
達は、トレジャーハンティング部(トレハン)の部員達や顧問
の凪紗 りさこ達と、エリのクルーザー「レジーナ・エリ号」
で目的地へ向かうが・・。

キャスト。

皇 藍華:小清水亜美:高校1年生(16歳)。
頭脳や身体能力は優れ、C級サルベイジャーの資格を持つ。
トレハン部に所属。おおらかで活発的な性格。
学校にはほぼ毎日遅刻するなどだらしない一面もある。

美波野 カレン:能登麻美子:高校2年生(17歳)。
容姿端麗(特にスタイルが抜群)で寡黙な少女。
過去の記憶が無く、経歴など不明。左胸に蝶の痣がある。

真海 エリ:福圓美里:高校1年生(16歳)。
高飛車なお嬢様。藍華の通う学園のクラス委員長を務める。
トレハン部の部長も務めている。藍華とは意見が対立する。

凪紗 りさこ:鈴木菜穂子:26歳。
トレハン部の顧問教師を務めている美女。
その正体はカレンを監視するエージェントである。

ガスト:吉野裕行:14歳。
エリのクルーザー「レジーナ・エリ号」の給仕。

船長:黒田崇矢:「レジーナ・エリ号」の船長。

ミドリ:升望:トレハン部の部員。
アキ:阪田佳代:トレハン部の部員。
キョーコ:後藤麻衣:トレハン部の部員。
相田 郷造:大塚明夫:藍華の育ての親。

謎の男:大塚明夫:顔が明らかにわかるのは第3巻EDのみ。
りさこにカレンの監視を命じていた男。本名等詳細は不明。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 1

60.3 14 エージェントアニメランキング14位
消滅都市(TVアニメ動画)

2019年春アニメ
★★★☆☆ 2.9 (165)
664人が棚に入れました
ある日、ひとつの都市が消滅した――。一匹狼の運び屋の男タクヤと、消滅から唯一生還したと言われる少女ユキ。ふたりは、消息を絶ったと思われていたユキの父親からのメッセージを頼りに消滅都市へと向かうことになる。しかし、そんなふたりの前に思わぬ障害が立ちはだかる。それはユキにとって、あまりに衝撃的な現実で――。残された人の想い、暗躍する謎の組織、そして隠された陰謀。タクヤとユキ、全くの他人だったふたりは、旅の中で絆を深めつつ、消滅都市の謎へと迫ってゆく。

声優・キャラクター
花澤香菜、杉田智和、中村悠一、朝井彩加、新垣樽助、愛美、西村太佑、中恵光城、高橋信、高橋英則、今井麻美、佐倉綾音、松岡禎丞、島﨑信長、KENN、日岡なつみ、黒沢ともよ、鈴木崚汰、てらそままさき、山谷祥生、社本悠、岩井映美里、直田姫奈、大西亜玖璃、園山ひかり、玄田哲章、津田健次郎
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

90年代後半の歌姫マジ最強説

ゲームはしてないがCMで流れてたエキサイトバイクみたいなのは面白そう


ラクーナ・ケミカル社の企業城下町ラクーナシティ・・・
平和な町は一瞬にして恐怖に包まれた。町の一部が突如として消失し、エリアにいた人々を飲みこんでしまったのだ。
誰もが彼らの生存を絶望視していたその時! 彼らは帰還を果たす。生ける屍と変わり果てた姿で…


すいませんm(__)m 大嘘です。
ラクーナ・ケミカル社は作中出てきますが、ラクーンシティもアンブレラもゾンビも出てきません。ちょっとだけT-ウィルスに侵されてるんじゃないか説が流れているというのはあくまで個人の感想です。
※注 バイオ・ハザード参照


『消滅都市』。タイトル買いです。ネーミングでそそられたのが視聴動機。ゲームは続編出たりとしょぼくはない模様ですがアニメはイマイチでした。


 ちぐはぐ


としか言いようがない作品です。
その最たるものはEDだったと思ってます。あらすじは割愛して、、、
とある事故発生を機にいろんなものを失った者たちの顛末とその事故の真相を追う物語です。

そのエンディング、、、
「Swallowtail Butterfly」1996年CHARAというか映画『スワロウテイル』の劇中バンド「YEN TOWN BAND」の曲をヒロイン役の花澤香菜さんがカバーしてました。
『スワロウテイル』は“居場所をなくした者たちの物語”。本作のストーリーラインとも合っていそうに見えましたが、{netabare}第3話からと{/netabare}早々にアニメに出てきたアイドルグループ「SPR5」のキャラソンに変更ししばらく経過。彼女らが作品の鍵になっているかといえばそんなこともなく、{netabare}ほぼ捨てキャラ扱いで登場期会もほぼないまま、{/netabare}EDだけは彼女らの曲が流れ続けてました。

「Hello, Again」1995年 My Little Loverのをこれまたざーさんがカバーしてました。
大切な人との別れを受け止め前を向いて歩いていくといった歌詞も同じく本作のその回の内容と合っていそうに見えましたが、翌週EDで「SPR5」が華麗に復活(苦笑)

なお噂のED曲「With Your Breath」はシリアスさとは真逆の喜びの唄。サビの歌詞に含まれてるピアチェーレは“好き”の意だったりします。どうも本編と乖離し過ぎていてついていけません。
実はこれまでの流れを見事に断ち切って消滅させるというタイトル回収に忠実な神EDということなのかしら。


ツッコミどころはこの際置いときます。全てが唐突。
・その原付売ってくれと言いたい程の高性能スクーターも、
・低予算JOJOと思しき似非スタンドバトルも、
・レボリューションしちゃったタマシイの存在も、
{netabare}・モンスター化しちゃったタイヨウ所長も、{/netabare}
B級作品愛好家には嗜好の品となっていたでしょうに、そこまで至らない。

前後が繋がらないためストーリーが入ってきません。ちょっと良さげなエピソードも右から左へ流れていきます。

{netabare}並行世界はどんなだったろう?(第9話)
あっちの世界の数百万人を救うためこっちの世界に穴をあける、って緊急避難してきたあっちの連中とこっちの同一人物との処理はどうするのか。あれだけ干渉を避けることに神経質になってたのに。
50年の時を経た男女3人の白骨死体もよくわからんかったです。というより考えるのを止めました。
8話以降の展開は悪くない。雰囲気だけで乗り切りたかったな~、が本音です。{/netabare}


お薦めはしません。こういったシリアス(にしたい)作品は説明が不足すると緊張感が保てず低質の喜劇に成り果てます。
{netabare}天むすとポテチを一緒に食べたら美味いんだろうか? それがちょっと気になるくらいで、{/netabare}
恐らく数か月もしたら誰にも見向きされずに忘却の彼方へと去っていく残念アニメとなるに違いありません。


口直しに小林武史繋がりでカラオケでミスチルかしら?
主役がYUKIとTAKUYAだけにあっちかな? 
あー再結成とかないんだろうなー 消滅しちゃったしなー



----
2020.01.28
《配点を修正》-0.1


視聴時期:2019年4月~6月


2019.06.28 初稿
2019.07.18 修正
2020.01.28 配点修正/レビュータイトル変更

投稿 : 2024/11/16
♥ : 45
ネタバレ

雀犬 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

笑滅都市

こりゃ消滅するのはマッドハウスの制作費だな。

以下、各話感想

■第1話~第3話
{netabare}
・第1話「消滅」
とりあえずこのアニメはアクションが面白い。
スタイリッシュスクーターアクション!
主人公が重量の影響を全無視できるアニメは神クソアニメ。
スクーターの上で仁王立ちする霊体。
唐突な当たり前の坊主!!
あまりにも意味不明なので公式ページを見ると
原作ゲームの基本設定でタマシイというものらしい。
まぁジョジョの奇妙な冒険のスタンド能力のようなものかな。
ロストで消滅した人はタマシイになるという設定なのだろうか。

第1話で一番面白いのは、
スクーターに乗って高速道路を走りながら坊主と戦ってるのに
道に足をつけて立ちはだかる坊主との距離が全く変わらないところだな。

ED曲はざーさんのカラオケ。

・第2話「犠牲」
むむっ作画があやしい。
動きのある場面になる前にシーンを切り替えて
誤魔化しているのように感じるが俺の思い過ごしだろうか。
とりあえずカットのつなぎ方が悪いよ!

探偵時代の後輩コウタが背中を刺されて重傷なのに
見殺しにして全力逃亡するタクヤ。
当然ユキから「なんで平気な顔して先に進めるの」と非難されるが
その後、全くフォローがないのがジワジワ面白い。
まぁこれは来週以降に説明があるのかもしれないけど。

ユキが覚醒して自分の意志でタマシイを召喚できるようになると
タクヤは元探偵で銃も使えるんだが、タマシイに銃は当たらんし
このアニメ主人公いらなくないか?と感じてしまう。

「タマシイ相手じゃどうしようもない。お前の力が必要らしい。」
自分で認めてどうする。

でも第2話で一番面白いのは、雨のように飛んでくる敵のナイフのうち
攻撃しているのが一本だけだとタクヤが見破ったのに
それが展開に全く活かされてなくて
AKIRAのマシンガン無双で倒してしまうところだな。
こんなん笑うしかないわwwww

・第3話「記憶」
唐突に始まるアイドル回。
録画ミスったかと思ったじゃないか。
重傷のコウタとユミコをほったらかして、
このタイミングでアイドル回をやる構成センス。
嫌いじゃないよ。

必死に説得するギーグに対して、
消えるという斬新な拒絶を見せるユアたん。
これは傷つく。(´;ω;`)ブワッ
ユキが無理矢理ユアを連れ出したら
都合よくそこに仲間がいて一件落着というこの差はひどい。
デブを差別するな!

主人公が何かを閃いてプロデューサーを探そうとする。
「顔もわからないのにどうやって!」
というギーグの制止を振り切って会場へ走り出す。
結局プロデューサーは見つからなくて無駄足。
なんなんだこのシナリオは。
第2話と同じく全く話が繋がっていなくて草。

特殊EDは紙芝居ライブ。
{/netabare}

■第4話~第6話
{netabare}
・第4話「疑惑」
主人公のタクヤがこんなにボロボロになりながら
ロストを目指す理由が分からないよなぁ。
「契約は守らねえと」じゃ弱すぎる。
タクヤの過去が明かされると納得できるのだろうか。

今回は新キャラがぞろぞろ登場したが、
赤髪ポニーテールキャラが
ユミコ(探偵・タクヤの元恋人で重傷)と
リョウコ(初登場・伝説の刑事の娘)でダダかぶりしている。
おそらく多くの視聴者が、
「えっ、さっきタクヤと病室で話してたのに
 なんで今ユキと会話しているの?」
と2人がごっちゃになって混乱したのではないだろうか。

それと顔は似ていないのだが、
不良探偵のケイゴの初登場シーンも
赤い服に黒いベスト着てて
シュークリームを食い散らかしているから
一瞬ギーグかと思ったじゃないか。
ああ紛らわしい。

気になって公式ページのキャラ紹介を見たら
そもそも主役のタクヤとアキラが全く同じ顔じゃん。
https://shoumetsutoshi-anime.com/characters/#/
これはネタなのか、伏線なのか。

アイドルEDは1回だけだと思ったら今週もやっちゃうのね。

・第5話「情愛」
また何か新キャラ増やしちゃいました?
アイドル、刑事ドラマの次は怪盗団ときましたか。
ここまで支離滅裂なアニメはなかなかお目にかかれないだろう。
もはやロストを目指していないし。

第5話の見所は回想シーンの多さ。
タクヤの回想
→ ユキの回想
→ ツキの回想
→ ヨシアキの回想
→ ソウマの回想
→ そして怪盗団全員の回想。

1話に6回も回想シーンを入れるアニメがあるかバカモン!

・第6話「訣別」
アキラvsソウマのタマシイバトルで開幕!
正面から気弾のようなものをひたすら撃ち合うだけなので単調。
でもアキラさんが顔芸を頑張っていたのでわりと楽しめた。

アキラはソウマ(+ツバサ)にボッコボコにやられるのだけど
これは炎属性と氷属性の相性の悪さゆえらしい。

相変わらずカットのつながりが悪くて、
人物がワープしているように見えるw
作画班は今週のアキラのように疲労困憊してそうだ・・・

次回は主人公タクヤの過去に迫る話のようで、
ここまで何者かよく分からなかった彼の正体がようやく見えてくるのかな。
続きが気になる終わり方は、このアニメで始めてかもしれない。
多くの視聴者が消滅してしまったようだけど、
奇跡の巻き返しはあるのだろうか?
{/netabare}

■第7話~第9話
{netabare}
・第7話「後悔」
今週もアバンから早速回想で始まった。
ボッタクリバーにひっかかるタクヤとギーグ。
なぜかギーグはボコボコに殴られていて
なぜかタクヤは無傷で探偵にスカウトされるという謎の流れ。
だからデブを差別するな!

オープニングを挟んで現実の場面に戻る。
ギーグが「地下シェルターを作る」とかいって
どちゃくそでかい穴を掘っててクソワロタ。
地面を掘り下げる前にキャラを掘り下げろと言いたい。

期待していた養護学校のエピソードは
よくある辛気臭い話であまり面白くなかった。

回想で探偵事務所の同僚コウタが2話以来久々に登場したんだけど
タマシイに刺されて倒れた彼は一体どうなったのだろう。
そろそろ白骨化しているんじゃないか。

・第8話「訣別」
ひさしぶりにタクヤがスクーターに乗って活躍。
からの転倒。
だからノーヘル運転は危ないって。
不運(ハードラック)と踊(ダンス)っちまったらどうするんだよ。

もうダメかと思ったらAKIRAが発動してユキは空中飛行でソウマの元へ。
やはりタクヤは必要なかったじゃないか。
タクヤはなぜかジャージ姿のコウタと再会。・・・コウタ?
コウタ 生きとったんかワレ!
なぜだろう、あまり嬉しくない。

今回はなかなかカオスな展開でかなり付いていけなかったけど
EDで全てを許そう。

復ッ活ッ
ざーさんのカラオケ復ッ活ッ!!
ざーさんのカラオケ復ッ活ッ!!
ざーさんのカラオケ復ッ活ッ!!

しかも俺の好きな曲、Hello Againじゃないですか。

~ぼくはひとりになった~

ということでソウマ消滅。なぜだろう、あまり悲しくない。

・第9話「運命」
ユキとソウマが世界を救う鍵になる設定的裏付けができたのは良い。
まだまだ説明されていない設定も多いのだけど
これまでのようにお話を発散させるのではなく
色々と想像が膨らむ良い回だったと思う。

声優がユキと同じ花澤さんということで
食堂のお姉さんを視聴者に注目させるという演出もアニメならでは。
ただ・・・

絶望した~!あと3話しかないことに絶望した~!
これ俺たたENDで終わるアニメじゃんw
{/netabare}

■第10話~第12話
{netabare}
・第10話「決断」
トマトの緑健農法という美味しんぼネタ懐かしい。

しかし、このアニメは
みりんライスとか、
ポテチに天むすのコンビネーションとか、
トンカツの衣をはがして食べるとか、
オムライスのグリンピースを避けるとか、
キャラ立ての仕方がいつも食い物ネタで奇抜っスね。

ピアノばっか弾いてたタイヨウが
急に狂気のマッドサイエンティストに変貌してわろた。
実験台に使った人の死体を綺麗にドミノ状に並べてるのがまたシュール。

・第11話「信頼」
なんでロストの中心との通信に宇宙通信用のアンテナが必要なんだよ!
この回は全キャラが登場してそれぞれのスキルを活かして活躍したり、
暗号をスパコンで解いたり、謎の「サマーウォーズ」感がある。
「サマーウォーズ」もマッドハウスだったけど。

そしてロスト突入から怒涛の回想ラッシュ。
回想、回想、また回想。回想の中で回想。
そんなに回想が好きなら回想と結婚すればいいのに!!

謎の絆パワーで正気に戻るのはいいんだけど、
(いや、何のためにみんな頑張ったのか分からんから良くないけど)
なんでスクーターまで復活してんだよ。
スクーターはタクヤの体の一部なのか。

・・・まぁこのくらい突っ込み所がある方がらしいといえばらしい。
次回泣いても笑ってもBDが売れなくても最終回。

・第12話「未来」
視覚イメージを送り付けておきながら
ダイチとの会話自体は文字チャットで進行するという
絵面はなかなか面白い。
親父の思念体ではなくモニターに直接話しかけるのかよ。
最後に顔出ししてたが最初から実体化しろw

思いの強い方が勝つとか言っておきながら
タイヨウは巨大ロボ化。アキラはフルボッコ。
ユキは白目。タクヤはスクーターがなければ役立たず。
思いの強さで負けてるじゃねーか。
そしてキキョウの策略で形勢逆転。
なんじゃこりゃぁ!

結局世界を元には戻さず、
主人公2人の記憶が消滅するという驚きのラスト。
ええんか?それで?

気になるED曲。最後はHello,Againで〆たか。
~記憶の中で ずっと二人は生きていける~
その記憶がないんだけど。

どうせなら、これ(↓)を実写版で流した方が面白かったかも。
https://www.youtube.com/watch?v=wZ3Fe1JeecE&t=2s
{/netabare}

■総評
 総評は真面目に書きます。アニメ化して欲しいゲーム1位でありながら、かなり残念な出来だったように思います。

 原作はスクーターに乗りながらアイテムを回収し、タマシイのスキルを活用して敵を倒す横スクロールアクションゲームです。アニメはゲームシステムはあまり意識せず、「ロスト」という災害発生前後の人間模様を描くサスペンスとして作られており、シナリオ重視の内容になっています。

 ストーリーで勝負する本格志向なのは良いのですが、実際にアニメを観ると相当に厳しくて、お話が横道にすぐ逸れるし、登場キャラが多すぎて煩雑、途中第9話で盛り上がりを見せますが、結局は強引に終わらせてしまったような印象を受けます。

 やはり一番痛かったのは主人公2人の目的意志が弱くて、消滅都市というゲームの世界観への案内人としてうまく機能しておらず、彼らに感情移入することも難しかったことでしょうか。

 「依頼されたから」「父親が呼んでるから」と他人の意向でロストに向かう、というのは動機としてとても弱い。どの回も、キャラが話の都合で動かされているように感じる。そうではなくて、「父親にもう一度会いたい」とか「ユキを助けたい」とか「タマシイになってしまった人を元に戻したい」とか、登場人物の感情を物語のフックにしなければ視聴者を引き込めないのではないでしょうか。

 まぁプロの脚本家ならそんなことは百も承知なんでしょうけど言うは易し、行うは難し。公式サイトの記事を読むと2016年に企画が立ち上がって、それから毎週5~6時間の脚本会議をやってもなかなかまとまらず、シナリオ作成に相当難航したようです。

 あーそういえば毎週10時間の脚本会議を2年間続けたというアニメがありましたね。「サクラクエスト」も入江信吾がライターだったような。・・・そういうことなんでしょう。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 27
ネタバレ

るるかん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

EDの使い分けの意図が全く不明

10話~最終話まで
父に会っても最初となにも世界は変わってない所がある意味凄いけど、死ぬ思いでドンパチやってた割には陳腐な幕切れでガッカリ。・・・というほど期待もしてなかったのだが・・・。結局最後まで見たけれど、胸を空くような作品ではなかったような気がします。残念な感じです。
9話
いきなりロストの核心に関するストーリーです。ユキの両親の出会いからロストが発生するまでの経緯でしたね。話は分かりますが、また最初の話に戻ってユキの父を探しにタクヤと向かうのでしょうか・・・?来週からのエピローグに向けての展開に・・・あんまり期待はしてないけど・・・。
8話
今日のストーリーでEDが、いつも通りだったらぶち壊しもいいとこだったが、なぜか、My Little LoverのHello Againの花澤さんヴァージョンになったw これはこれで良かったが・・・。2通りもカヴァー曲を持ってて使わなかったとは・・・もったいないなぁ。
{netabare}いきなり出てきたのはコウタだったよなぁ・・・しかもピンピンしてたし、タマシイって不死身なのかな?ユキを守るためにアキラがまた登場したし・・・。この調子だと、ユキはロストを防ぐために泣く泣くソウマを消したシーンもなんだったんだって?なりそうなイヤな予感が・・・。いろいろと説明不足なのは今始まったことではないけど、死んだと思われた人もいきなり復活してきそうだ・・・w{/netabare}
7話
なるほど・・・養護施設の謎は解けました。今回はタクヤの後悔の念がよく理解できるストーリーでした。なんか初めていい話が展開されたような・・・wもう少しスマートにここまでもってこられなかったのかなぁ・・・。これで次回から見る気がしてきました。
6話
特にコメントが無いですな・・・。6話のストーリーは、あと数話見てから判断します。あまり面白さが感じられない作品ですが、一応最後まで見届ける所存です。
5話
怪盗団Xが突如登場したが、もう話の繋げ方が雑すぎて、観る側で色々補填しないと1つの話にならないよね。まぁ~なんとなく概要は掴めてきたけど、ゲームをやった人ならもっとスムーズに話についていけるのかもしれませんね。一見さんの私には、雑にしか映らない展開の繰り返しです。
EDはね~ちゃん達の宣伝かよ・・・。何のために花澤さんにカヴァーさせたんだよ。全く意味不明だ。わざわざひどいED使ってんだからな・・・。
4話
{netabare}
あれま、ユミコは助かっていたんですねw ロストで父を失った警部補リョウコがユキから情報を得て、3年前のロストの真相に迫るがあっさり部下に刺されてしまう。これで敏腕刑事なのか・・・。スズナはユミコにソウマは生きているという情報を持ってくるが、どの組織に属しているか分からない人なので敵か味方かも謎・・・。ラクーナケミカル社が最終的な敵になりそうな感じです。{/netabare}まだなんとも消化不良な状況です。
ところで、EDはSPR5になったのか?今日の終わり方には全然マッチしてないw そもそも消滅都市の今までの話にマッチしないだろ・・・このED。なんだよこれは・・・。
  
3話{netabare}
ロストの周辺は時空の歪みがあり、ギーク・ユキ・タクヤの3人は特定の時間をずっとリバースするのかと思ったら、メンバーのユアを説得したら、突然時間は進み始め、SPR5のコンサートが過去とは違う5人で開演・・・?こんなに過去に干渉して大丈夫なの?
ユキはユアは「たましい」だと思うと言っていたが、結局そうだったのかは謎のまま・・・。
時空の歪みから逃れ、現実に戻ると現実世界は変わっていなかった。過去への干渉によって付随する問題は何も無いのか?タイムリープじゃなくて人工的な幻覚ってことかな?色々中途半端でどうしたらいいんだろうw 
最後にロストで消えた弟の「たましい」が出てタクヤを殺そうとするが、ユキがそれを止めようとして大爆発を起こしたのか?・・・さっぱり収集がつかない回でした。見続ければ納得いく説明があるものだと信じて見続けます。
ところで、ユミコとコウタはどうすんの?このままじゃ見殺しじゃないか?{/netabare}今回は構成上仕方なかったのかもしれないが、EDは香菜ちゃんの方が遥かにいいですよ。次週から戻して下さい。
 
2話{netabare}
どうも謎が多いまま話が進んでるな・・・。このまま見ていけば全ての謎は解明されるのでしょうか?能力者の敵にはユキの能力が必要不可欠っていうことはっ分かった。消滅した都市でユキは何らかの実験をされていたって感じのニュアンスが入ってた回ですが・・・。敵は誰なの?敵の目的は?なんとも書きようのないストーリーでもう少し静観します。ユキはもう少し丁寧に描けないのか?{/netabare}
 
1話 {netabare}
3年前に都市が消滅し、唯一の生存者ユキを取り巻くお話。特殊能力(超能力?)が関係しているようですが、詳細はこれからっていうところですね。形状から90CC程度のバイクで二人乗りの逃走は不可能だと思うし、なんだか突然登場した特殊能力者的キャラも意味不明に現れたし、謎な面があります。{/netabare}まぁ、ちょっとは楽しめそうなので視聴継続します。
EDはCHARAの『あいのうた』を花澤さんがカヴァーしていて、とてもいいです。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 16

67.9 15 エージェントアニメランキング15位
美少年探偵団(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (170)
495人が棚に入れました
「美少年シリーズ」は、講談社タイガより刊行されている西尾維新さんの人気小説シリーズで、私立指輪(ゆびわ)学園を舞台に、校内のトラブルを非公式非公開非営利に解決すると噂される謎の集団「美少年探偵団」を中心とした物語が描かれる。TVアニメ化際し、アニメーション制作はシャフトが手掛け、総監督は新房昭之さんが担当する話題の作品だ。

声優・キャラクター
坂本真綾、村瀬歩、坂泰斗、増田俊樹、矢野奨吾、佐藤元、七海ひろき、鳥海浩輔
ネタバレ

単作者 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.5

あーもうめちゃくちゃだよ

全体通して話の構成がとにかく酷い。
事件をどう解決するのか楽しみにしていたら、{netabare}変な組織やら企業やらが出てきてまともな物語を期待してた身からするとがっかりだ。推理もいやそうはならんやろとツッコミたくなるものばかりで、主人公も特殊能力の様な視力を使うしで整合性はなく、全てご都合主義になっている。最終話の演説も一般生徒からすれば頭に?が浮かぶ様なめちゃくちゃな内容になっておりあれでよかったのか疑問に思う。というか最後の事件に関しては被害者が発生している以上警察に頼るべき案件なのでは。{/netabare}
キャラも妙にウザく感じる者が多かった。
っていうレビュー書いたら他の信者っぽい方に怒られちゃいました(^_^;)。いきなり意味不明な発言に震えろとか他の長いシリーズ見ろとか言われてもねえ。とりあえずこわいからとづまりすとこ。
色々付け足すために何度も更新しちゃってすみませんm(_ _)m。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 3

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

眩しいほどに美しい―― 美少年探偵団、開幕!

この作品の原作は未読ですが、「物語」シリーズや「刀語」を執筆された西尾 維新さんと、シャフトの組み合わせ、となると私に視聴しないという選択肢はありませんでした。

アサルトリリィ Bouquetを視聴した時も思いましたが、「物語」シリーズで良く見られた鋭くエッジの効いた作画、という感じはなく、シャフトさんらしさを感じつつも少し当たりの柔らかい感じが個人的には好印象でした。
あ、これは「物語」シリーズの様なエッジの効いた作画が嫌いという訳ではありませんので。


十年前に一度だけ見た星を探す少女、瞳島眉美。

彼女は「美少年探偵団」の事務所を訪れる。
そこにいたのは個性豊かな五人の美少年たち。

彼らとの出会いで眉美の十年来の星探しが大きく動き出す。

眩しいほどに美しい謎解き冒険譚、ここに開幕!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

完走して思ったこと…
実に西尾 維新さんらしさの溢れる作品だったのではないでしょうか。
あの言葉遊びという独特の言い回し…一発で西尾さんの作品であることが分かる程、特徴的だと思います。

美少年探偵団とは、指輪学園中等部における校内のトラブル全般を解決するために秘密裏に活動する、非公式かつ非営利組織です。
そして本作の主人公でもある瞳島 眉美(CV:坂本真綾さん)も探偵団の団員と言う設定になっています。

瞳島 眉美は女の子です。
女の子が何故「美少年探偵団」に入団できたのか…
それは是非本編で確認頂きたいのですが、探偵団の団則が関係していると言えます。

一、美しくあること
ニ、少年であること
三、探偵であること

団則は上記3か条ですが、wikiにはもう1ヵ条付け加えられていました。

四、団(チーム)であること

実際に第4の団則については明確な記載は無かったものの、本編では「私たちらしさ」として触れられていたので、アニメ版も実質4ヵ条だったのかもしれません。

そう言えば、wikiの登場人物欄を見て知ったのですが、この作品の主人公である瞳島 眉美は、「物語」シリーズにも登場しているのはご存じでしょうか。

正確には、「物語」シリーズとのコラボ小説である「混物語」なんですけどね^^;
この「混物語」は、初のクロスオーバー作品で、西尾さんの数多のシリーズから選りすぐりの人気キャラクターがゲスト登場し、皆さん「阿良々木暦」の元を訪れるんだとか…
単行本では全15編が収録されるそうなので、きっと15人のキャラが阿良々木君の元を訪れるのでしょう。
そして瞳島 眉美も「第眼話 まゆみレッドアイ」で登場するんだとか…

気になりますが、西尾さんの作品をこの作品以外では刀語、<物語>シリーズと十二大戦しか視聴していないので、きっと知らないキャラだらけなんでしょうけれど…
せめて「戯言シリーズ」が配信やレンタルしてくれると嬉しいんですけどね^^;

思いきり脱線してしまいました^^;

彼ら美少年探偵団がどの様な美学を見せてくれるのか、気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、sumikaさんによる「Shake & Shake」
エンディングテーマは、美少年探偵団による「Beautiful Reasoning」と「Welcoming Days」

1クール全12話の物語でした。
見る人を選ぶ作品かもしれませんが、私は総じて楽しめた作品でした。
そして、最終回のエンドロールで「続」というメッチャ気になる単語が目に入ってきたんですけど…
言葉通りに解釈して良いんですよね…!?

投稿 : 2024/11/16
♥ : 14
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

その生き方は美しくない

西尾維新×シャフト。

指輪学園中等部で秘密裏に活動する、
美少年探偵団による美しき青春ミステリー。
瞳島眉美は旅先で見た星に関わる事件で、
彼らと出会い物語が始まる。

美少年!?どうでも良いかと思いつつも、
ミステリーであることが功を奏している。
ふと思えばシャフト躍進の着火点は、
さよなら絶望先生だったのでしょうか。
一癖ある演出ですが嫌いではないです。

ここから先、キャラも増え、
次なる事件の依頼も舞い込み、
乱歩の世界観だとは推測できますが、
それほど気にしなくても良いでしょう。
美学を語り、美学とともに生きる。
期待しすぎず楽しめたらと思います。

最終話視聴追記。
{netabare}推理の考察を楽しむというより、
世界観を楽しむというのが正しいでしょうか。
西尾維新プロジェクトも化物語は別格として、
謎解きなら戯言シリーズをお勧めします。{/netabare}

くずはくずでも星屑に、
星を探す少女の美しき青春の一篇。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 32

68.6 16 エージェントアニメランキング16位
グリザイア:ファントムトリガー THE ANIMATION(アニメ映画)

2019年3月15日
★★★★☆ 3.5 (114)
570人が棚に入れました
“国の組織CIRS(サーズ)"によって新たに作られた、特殊技能訓練校「美浜学園」… 様々な理由で行き場を失くした少女たちに与えられたのは、銃と実弾。 拳銃を使用するレナ、狙撃を得意とするトーカ、爆弾と情報処理のクリス、諜報活動担当の忍者ムラサキ。 彼女たちは、日々、SORD(ソード)のメンバーとして、警察や自衛隊には解決できない事件にあたり、危険な活動を繰り返す。K県U港――。入国予定だった要人が突如として姿を消した。 SORDのメンバーは失踪事件の捜索を開始するが、消えた“荷物"を捉えようとする度に、もう少しの所で逃げていく。 姉妹校『京船桜が丘』のSORDメンバーである、双子姉妹との協力、および確執。 そして――夜の街を疾走する謎の女ライダー「ソウルスピード」・マキの噂――。 追跡はやがて壮絶な死闘となり、心身ともに引き裂かれてゆく。…しかしそれは、レナたちの出逢いにまで遡る過去への旅でもあった。

声優・キャラクター
内田真礼、佐倉綾音、名塚佳織、種﨑敦美、南條愛乃、代永翼、井澤美香子、行成とあ、近江知永、北垣内春香、ブリドカットセーラ恵美、須藤翔

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

Gun&Girlsの1つの到達点!ぽよよんろっく美少女が!!ぽよよんろっく美少女を!!!ブッ飛ばす!!!!

PCアドベンチャーゲームを原作とした『グリザイア』シリーズの第4作…
なのですが正直に申しますとオイラ自身が『グリザイア』シリーズにはあまり明るくない;
ですので今作に関しては“エロゲではない(全年齢対象)”ことに加え“エピソード毎にパッケージを小分けにして発売しており原作は未だ継続中”ということ以外よく知らない、というのを前以って断っておきます
それを踏まえても今作は大変素晴らしい作品だと評価しているのは、前作までの世界観を踏襲しつつも登場人物を一新、尚且つ全年齢対象ということで作風も多少変えてきていることにあります
もうとにかくこの手のジャンルが好きな人には堪らない一作に仕上がっていると思いますね


国家の諜報組織CIRS(サーズ)の諜報部員養成機関として再建された美浜学園
そんな殺し屋養成学園で学生ながらに実際に汚れ仕事の現場に立つ、SORD(ソード)と呼ばれる5人の学生
伝習員(ハンドラー)のハルト、拳銃使い(シューター)のレナ、狙撃手(マークスマン)のトーカ、情報処理と爆発物のスペシャリストのクリス、ロシアン忍者のムラサキ
そんな非常識な学園に新任教師として赴任してきた有坂秋桜里(アリサカシオリ)
あくまで庶民な有坂先生だが一般教科と生徒達の精神衛生管理を任される
あまりに非日常的な生徒達の生活に距離感を計れずにいた有坂先生だったが、そんな矢先に不運にも彼女は暴力団に拉致されるという事件に巻き込まれる
有坂先生救出に実戦投入されるSORD達
SORD達の戦いを間近に観てしまった有坂先生は苦悩の末、SORD達に優しい大人として向き合う覚悟を決める
SORD達も殺し屋としてしか自分達を観ない大人がほとんどの中で気心許せる存在になった有坂先生を受け入れる…
そしてSORD達に下された次なる指令は行方不明になった要人の捜索
その事件の影には、幼き日のレナと姉妹の契りを交わした、レナと同じ孤児出身の殺し屋であるマキの姿があったのだが…


北米圏のヲタクの間では今作の様に美少女キャラがガンアクションを行う作品のジャンルを「Gun&Girls」と呼ぶのですが、そんなGun&Girlsとしては1つの到達点を築き上げたと呼べるほどハイクオリティな作品に仕上がっています


アニメ化に際してCAMPFIREとKICKSTARTERでクラウドファンディングを募り、国内外から多くの援助を受けて潤沢な資金を確保
天衝監督と過去の『グリザイア』シリーズのメインスタッフで立ち上げた新興制作会社のバイブリーアニメーションが制作を担当
原作ゲームの原画も担当しているぽよよんろっく先生こと渡辺明夫が自らキャラデザ&総作監
これが特に凄くて、渡辺さんが自身のキャラをここまで長尺に渡って丁寧に描いたのは、恐らく初めてじゃないか?と思う作画クオリティなのです
アクション作品ということもあって戦闘シークエンスも動く動くw
特にクライマックスでのレナとマキの一騎打ちは、アクション作画が好きな人なら一見の価値があります
それに加えて何気ない日常シークエンスですらも良く動くことのなんのw
こういう露骨な萌えキャラデザでこれほどの作画クオリティを放った作品はかなり貴重だと思います


内田真礼、佐倉綾音、名塚香織、種崎敦美、南條愛乃…
といった豪華なキャスティングも良い意味で期待を裏切ると思います
なぜかと言うと、どのキャラも可愛らしい女学生という面と殺し屋という面の二面性を持ち合わせており、その表裏のギャップをこの一流キャストが渾身のお芝居で表現しているんですね
特に南條愛乃の演じるマキの豹変っぷりは怪演を通り越して気持ち良さすら感じます


今作は原作のvol1とvol2をテレビ放送なども全く考慮していない1エピソード約45分というたっぷりの尺で描いておりますが、どうやら今後登場するキャラやまだまだ掘り下げられていないキャラもいる模様


このクオリティ、このゆったりとしたテンポ感で作ってもらえるのなら是非とも続編を作って頂きたい!
と、渇望してやまないです


内容はホント厨二病の極みwと、いうかGun&Girlsというジャンルは全部そうなので受け入れ難い人は少なからずいると思います
んだけんども、オイラはそんなのどうでもいいんですわw
好きなんですわw
Gun&Girlsってw
けみかけは『グリザイア:ファントムトリガー』を応援しています!


個人的なお気に入りはムラサキちゃんですかねw
口を開くたび妖しい声を出す怪演声優こと種崎敦美のお芝居も相まって不気味さと可愛さとが絶妙に混在してるのが堪らないw
ニンニン

投稿 : 2024/11/16
♥ : 3

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

過去を打ち抜くたび、少女は大人になる―。

この作品の前進である「グリザイアの果実」「グリザイアの迷宮&グリザイアの楽園」は視聴済です。
主人公だった「風見雄二」は確かに格好良かったですけど、印象強く残っているのは彼と一緒に美浜学園で学ぶ5人の少女たち…
中でも物語後半で見せてくれた入巣蒔菜と小嶺幸の雄姿は今でも脳裏に焼き付いています。


日米合同対テロ組織「防衛省中央調査部諜報2課分室」通称CIRS、会場油田爆発事故が引き金となりその存在は公のものとなった。
秘匿組織としてのCIRSは刷新されて以降、極秘活動を引き継ぐ形で新組織SORDが発足された。
将来的に国防を担う人材の育成を目的として設立されたSORDは、全国各地の学園組織に間借りする形で展開していった。
廃校後、私設の解体費用もままならぬまま放置されていた「美浜学園」は個人に買い取られ、新たに「特殊技能訓練校」としての役目を得た。
そんな学園で、様々な理由で行き場を失くした少女達に与えられたのは銃と実弾。
国防の名目のもとに、彼女たちは命すらも顧みることのない危険な超放棄的活動を繰り返す。

どうせ磨り潰される命なら、銃を手にして戦うことを選んだ少女達の未来は…?


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

前作のヒース・オスロと風見雄二との確執、そして5人の少女たちによる大奪還劇は記憶に新しいです。
そう、グリザイアといえばこの6人という図式が出来上がっていたのですが、この作品では登場人物が総入れ替えになっていました。

そういえば前作で風見雄二と5人の少女たちは無人島に移住していましたからね…
思い返してみるとその島にも美浜学園が出来たと記憶しているのですが、きっと分校だったのかもしれませんね。
きっと今頃みんなで悠々自適な生活を送ってるんだろうなぁ…
でも一人だけ今作でも登場するキャラがいますけどね^^

そんな皆さんの生活っぷりも気になるところですが、
本作は序盤からそんな懐かしい思い出など一瞬で打ち消す展開から物語が始まります。
しかも声優さんの配役もバッチリ決まっているので、迫力と見応えは抜群です。

主要登場人物と声優さんを紹介させて貰います。

深見玲奈(CV:まややん)
獅子ヶ谷 桐花(CV:あやねる)
鯨瀬・クリスティナ・桜子(CV:名塚佳織さん)
狗駒 邑沙季(CV:種崎さん)

作り手の皆さんは、誰に誰を演じて貰うのが一番良いかをちゃんとご存知でした。
どうです、この非の打ちどころの無い布陣は…?
彼女たちが役どころをキッチリ把握した上、完璧なまでの演技でキャラに命を吹き込んでいるんです。
そんなキャラが画面一杯所狭しとぬるぬる動くのだから堪りません。

視聴を進めていくうちに少しずつ明らかになるのは彼女たちの生い立ち…
ここまでで分かるのはごく僅かなことだけ…
生まれ育った環境はお世辞にも良いとは言えず、物心のつく頃には人生の選択肢を迫られる…
選択肢といっても2択しかないんですけどね。

久しぶりに見た美浜学園…そして彼女たちの宿舎は前作のまま登場するので
懐かしさを感じるところですが、彼女たちは前作より相当追い込まれた窮地で生きている…
その窮地こそ自分たちの居場所だと思っている節を感じました。

それを決定付けたのがこの台詞…

「―私達は、この世界に生かしてもらっているんですよ…。
でも、生かしてもらっているだけではダメなんです、
それじゃあ生きている意味がない。
だから、生かされるだけではなく、自分の力で生きるんです、
戦い抜いて、生き残るんです。
そして生き残った子だけが、生きることを許されるんです―」

彼女たちは花の女子高生なんです…
年相応の女の子が追い求めているのは、保護者の庇護のもとで恋に化粧やファッションetc…
自分を着飾ることで目一杯なお年頃の女の子の口から出る台詞とは到底思えないんですが、これが彼女達の抱える現実なんですよね。

私も年相応の生き方しかしてこなかったので偉そうなことは言えません。
だからこそ自分で歩めなかった道を一歩一歩進んでいく彼女たちが輝いて見えるのかもしれません。
彼女たちが自分の存在意義をどの様に認識しているのか…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、黒崎真音さんの「幻想の輪舞」
エンディングテーマは、南條愛乃さんの「サヨナラの惑星」
この作品における2人のコンビも鉄板になりつつありますね。

OVA全2話の物語でした。
物語は全然完結していませんが、「#03 スターゲイザー」のアニメ化プロジェクトが始動しているのは嬉しいお知らせです。
どの様な形でお目見えできるかは未だ分かりませんが、視聴できるのを楽しみにしています。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 7
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

こういう学園は、あくまでここだけのお話で!

 上映劇場も限られているせいか?、平日昼間なのに見に来る人も多かったし、上映4日目でパンフ完売状況だったです。

 いきなり任務で、敵を追い詰めることから始まったです。女の子が殺し屋要請学園??にいて、危険な人たちを倒していくことが、目立つお話だったです。3話形式です。

 この世界観だからなんだろうけど、簡単に人を殺すことにためらいもなく普通としている女の子たちの感覚が、ある意味マヒしているようにも見えたです。

 日常生活において、ごくどこににでもいるような学園生活を送っている女の子たちだけれども、指令がくだると任務とはいえ態度が、豹変するように見えたし、またゲーム感覚のような感じに見えたです。{netabare}敵を倒すというより、殺すという言葉になるような、当たり前にしているところなど、倒された敵の無残な姿などもR12指定だったのかなぁ?です。
 また、学園長がふざけて大胆な格好をしたり、出てくる女の子の一人の過去に出てくる娼婦がでてくるところもそうなのか?と思ったです。{/netabare}

 特殊任務ということはわかるのだけれども、私には過激にみえたのが印象的です。戦闘シーンが、女の子にしては凄かったです。
{netabare} 盛り上がっていたと思われるシーンは、3話目の昔の姉妹の再開から、戦闘、仲間になるその辺のいきさつだったと思うです。{/netabare}この出てくるキャラ独特の価値観の違いがある、キャラ達にしかわからない通じ合い、友情、つながりがあったと思うです。 


 

投稿 : 2024/11/16
♥ : 4
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