インターポールでオシャレなおすすめアニメランキング 1

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69.6 1 インターポールでオシャレなアニメランキング1位
ルパン三世 (TV第2シリーズ)(TVアニメ動画)

1977年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (142)
753人が棚に入れました
短命に終わった前作の人気が後年高まったことで、新たに制作された第二シリーズ。前作よりスケールアップし、世界各地を舞台にしたルパン一家の活躍が始まる。宿敵・銭形警部はICPOに転属し、こちらもまた世界の果てまでルパンを追いつめていく。その追撃をさらりとかわしながら、奇想天外な仕掛けやアイディアを用いて今日も彼は華麗な盗みを次々と成功させていくのだった。

声優・キャラクター
山田康雄、小林清志、増山江威子、井上真樹夫、納谷悟朗

◎TARGET さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

演出、音楽、演技、三拍子揃った名作

❏総評

 ルパン三世 第2シリーズ。全155話。
 1977~1980年の作品。

 ひさしぶりに見たが、今見てもかなり面白かった。
 155話見ても全然お腹いっぱいにならない。

 この第2シリーズこそ人々が思い描くルパン三世であり、
 現在まで脈々と続くルパンシリーズのベースとも言える作品である。

 第1シリーズも面白いし、原作に忠実で良いのだが、
 こちらはもっと「エンターテイメント」を意識しており、
 かなり万人受けするようにできていると感じる。

 155話もあるが色んな監督さんが担当してるのか、
 作風も色々バラエティに富んでるので見てて飽きない。


❏大野雄二

 当第2シリーズ以降、ルパン三世の音楽が大野雄二に定着する。

 第1シリーズで採用された70'sバリバリの流行音楽から、
 ジャズ系の音楽がメインに様変わりしている。

 ポップではなくジャズにしたことによって、
 流行色が薄れたため、今でも全く古さを感じさせない。

 しかも「オシャレさ」はJazzyな感じで十分にキープできている。

 尚、不二子のファッションも音楽と同様に、
 流行を追いかけ過ぎないスタイルになっている。

 これは第2シリーズが、他のシリーズと異なり
 最も多く再放送されてる要素の一つではないかと思われる。


 あとEDテーマの「ラヴ・スコール」
 サンドラ・ホーンの歌声が素敵過ぎる。
 しびれる!


❏声優陣の名演技

 第1シリーズと比較し、山田康雄、小林清志、納谷悟朗、共に
 確実にそれぞれのキャラの演じ方が上手くなっている。

 特に、山田康雄は演技の幅が格段に広がっており、
 軽いルパン、重いルパン等を爽快に演じきって
 ルパン三世に一層の深みを持たせている。

 本作から五右ェ門の声優が井上真樹夫、
 不二子の声優が増山江威子に変更になっており、
 それ以降このメンバーで最近まで固定になっていた。

 第2シリーズの不二子は第1シリーズ以上に、
 ルパンを裏切りまくる「外道キャラ」wになっているのだが
 増山江威子の声だとついつい許したくなってしまう。

 なので増山江威子さんはハマリ役だったんだと思う。


❏宮崎駿監督作品もあり

 以下が宮崎駿監督の2作品(「照樹務」の名前で参加)

 第145話「死の翼アルバトロス」
 第155話「さらば愛しきルパンよ」(最終話)

 宮崎駿監督とか知らずに見た時でも、これは「別モノ」だとわかった。
 この2作品だけ「えらい力の入れようだな」と感じた記憶が鮮明に残っている。
 普通の30分アニメとかじゃなく、映画のヒット作でも見てるかのように
 作品の世界にグイグイ引きずり込まれる。もう、演出がすごすぎる。
 (正直アニメーターは大変だっただろうがw)

 宮崎駿監督はアニメ界の生き神様。間違いない。

 <キャラの顔について>

  ちなみに上記2作品は登場人物の顔が他の作品と違う。
  ルパンも銭形の不二子も「宮崎駿作品風」の顔になってる。

  特に不二子は完全に別人w
  声が不二子だから不二子と気がつくレベルw


❏最後に

 演出、音楽、演技、三拍子揃った名作。
 視聴者を選ばないので誰が見ても面白いことうけあい!

投稿 : 2024/06/01
♥ : 5
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

ルパンのいろんな魅力がわかる物語

この物語の最大の魅力は、なんといってもルパンの陽気さ、明るさです。
昔、母と一緒に、笑いながら見ていた記憶があります。

その中でも印象に残ったものを2つ紹介します。


■155話(最終回) 「さらば愛しきルパンよ」
これは、ルパン三世アニメ40周年記念 マイ・ベストエピソード投票」で一位になりました。監督は宮崎駿さんです。

あらすじは、
冒頭から明らかに偽物だと思われるルパンがロボットを用いて強盗を働きます。
ロボットを操る少女は小山田真希。
彼女の願いはただひとつ、みんなにロボット兵器の恐ろしさを知ってもらい、政府がロボット兵器の廃絶をすること。
そのために偽ルパンに騙されて、犯罪の片棒をかつぎます。
しかし、世の中には恐ろしければ恐ろしいほど売れるものがあります。
純粋な真希は、そのことを知りませんでした。

この回では銭形警部が大活躍します。
すぐに偽ルパンだと見破った彼は、ロボットと戦車との市街戦のさなかで赤ん坊を助け、アジトを突き止めます。
その後、銭形警部は、厳しく、そして包み込むように優しく、真希に教え諭します。
ここでは銭形警部の魅力がふんだんに現れていました。

しかし、放送時間の半分が過ぎても、本物のルパンはなかなか姿を現しません。
このままルパンが活躍せずに放送が終わるのかと思われたとき、ルパンは意外な場所にいました。

この回はとても感動します。そして心が暖まります。まだ見ていない方は是非見ることをお勧めします。
そして見終わった後は、「天空の城ラピュタ」を見ることをお勧めします。
驚きとともに新たな感動が生まれるでしょう。


■125話 「オイルダラーの大陰謀」
この回は、お笑いあり、アクションあり、そしてシリアスありで、ルパンの魅力を余すことなく表現しています。

あらすじ;
砂漠の王国のギアーナ姫、彼女は不治の病に侵されています。
彼女の願いは『死ぬ前に、この国に雪が降るのを見たい』。それだけでした。
ひょんなことから彼女と親しくなったルパンは、彼女の願いをかなえるために奮闘努力します。

最初はゲラゲラ笑う内容ですが、途中から展開がアクションに変わります。
そして、やっとのことで砂漠の王国に雪を降らせることができたルパンですが、とき既に遅く・・・。
その瞬間から、ルパンは一言も話さなくなります。王宮を離れても、王国を去った後も、ルパンは無言です。
その険しい表情は、王女との約束をかなえられなかった自分自身を激しく責めているようでした。

私は、こんな表情のルパンを初めて見ました。このことだけでも、ルパンが王女との約束をどれだけ大切にしていたのかがわかります。
まだ見ていない方は是非見てください。あなたの知らないルパンを見ることができます。
{netabare} この物語は最後にオチがありますので、安心して見てください {/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 28

maruo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

銭形警部は今日も世界を駆け巡る A

原作未読

今更説明の必要がないくらい有名な作品です。
個人的にもこの作品がルパンの標準となっています。

車は「カリオストロの城」で使われているフィアット・500ではなく、アルファロメオ・グランスポルト・クアトロルオーテです。
アイキャッチで簡単にハンドルが取れてしまうのです^^

銭形警部はこの作品からインターポールに出向したようです。
最初は埼玉県警の警察官だったということは今では有名になっていますね。
ルパンが世界中に出没するのにあわせて、銭形警部も世界を駆け巡る体制が整ったわけです。

この作品で特に重要なファクターで、後に私にも大きな影響を与えたと思うのが、作品で使われた音楽の数々でした。
音楽担当は大野雄二氏。
OPは、聞いたことがない人を探すのが難しいくらいの名曲「ルパン三世のテーマ」。
今でもブラスバンドの定番として使われていますね。
EDも、我々の世代では知らない人はTVを見てなかった人だけと言っても過言ではないくらいの曲です。
劇中曲もジャズ色の強いファンク、ディスコ、フュージョン路線の楽曲が並びます。
こんなオシャレな曲を子供に聞かせてどうするんだ、と思うくらいの曲の数々です。
その成果が現れたが、ルパンのジャズアルバムを作ったとき、アニメファンではなくむしろ一般の人が買ったことです^^

全く個人的な感想ですが、この作品を基準に他のアニメの音楽を評価するのは、ちょっと可愛そうなくらいだと思います。
私のフュージョンやファンクを抵抗なく受け入れる素地は、この作品の音楽によって出来上がったのではないかと思っています。

声優陣もこの作品で固まった主要メンバーが、山田康雄氏が逝去するまで続いていきました。
山田康雄氏がなくなったとき、全く別の声質の声優を起用せず、ルパンの物まねができる栗田貫一氏を起用したのは、あの声以外は考えられないほどキャラクターを確立していたからに他なりません。
100パーセント満足かと問われればそうではありませんが・・・^^;

投稿 : 2024/06/01
♥ : 2
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