アンドロイドで学園なおすすめアニメランキング 6

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのアンドロイドで学園な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月29日の時点で一番のアンドロイドで学園なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

77.9 1 アンドロイドで学園なアニメランキング1位
いちばんうしろの大魔王(TVアニメ動画)

2010年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (1649)
10400人が棚に入れました
『いちばんうしろの大魔王』(いちばんうしろのだいまおう)は、水城正太郎による日本のライトノベル。イラストは伊藤宗一が担当。『チャンピオンRED』(秋田書店)2008年より漫画作品が連載、2010年TVアニメ化。

真面目で善良なはずなのに「将来、魔王になる」と予言されてしまった紗伊阿九斗(さい あくと)は、それ以来クラス委員長に恨まれたり、不思議少女に懐かれたり、帝国から派遣されてきた人造人間に見張られたりと散々な目に遭うことに…。それでも理想と信念のために発言するが、誤解はどんどん深まっていき事態は悪化の一途を辿るばかり。果たして阿九斗に真っ当な学園生活を送れる日はやってくるのか?


声優・キャラクター
近藤隆、豊崎愛生、日笠陽子、悠木碧、代永翼、伊藤静、広橋涼、たかはし智秋
ネタバレ

Yulily さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

笑っちゃう!ハーレムファンタジー!!

全12話

将来、大司祭になるために大きな希望を持ち魔術学院に入学した
主人公の紗伊 阿九斗(さい あくと)
しかし学院で初めに行われた将来の職業調査でなんと世界を脅かす
存在「魔王」になると予言されてしまう。物語序盤から一気に
波瀾万丈のストーリーへと。



あにこれレビュアーさんのレビューのみの知識で見始めたので作品の
ストーリー、ジャンルを詳しく知らずに視聴を開始するも。。



視聴してからようやく気づく(笑)ちょとエッチな要素があるという
ジャンルなのですね(笑)
私、このちょっとエッチなジャンルの視聴は初めてな気が、、
棚を見てみたけど(笑)やっぱり、初めてでありますw



阿九斗を取り巻くヒロイン達との色んな絡みを楽しむ、ちょっとエッチで
可愛いハーレムファンタジーです♪
この作品、私にとってストーリー云々ではありません。
キャラクターの魅力と勢いで最後まで押しきっています!個性ある愛すべき
キャラクターのやりとりが一番の見所。また絶妙なんですよ。絡み♪



日常のやりとりですが、ほぼ全ての出来事がなぜかエロてぃっくな
お話へお話へと誘う。なにかを連想させていってしまうのです。
くだらな~い?いえ、笑っちゃいますよ~♪♪


キャラクター力が抜群です。
「ころね」
ころね嬢。この子がとてつもなくお気に入り!冷めた瞳をしているのですが
人造人間だからです。

からかっていて楽しんでるころね。
たまに挑発的な目線で誘うころね。
淡々と話した...途端に妹キャラ豹変?
寝床の押し入れからじっと覗く
阿九斗に揺さぶりをかけてその反応
を楽しんでいるころね可愛い
声色のかわり具合。音域広っ。です。
拗ねるころねも、なんだか全部可愛い


「紗伊 阿九斗」
ハーレムアニメはやっぱり主人公が抜群にかっこいいのですよ。
勿論お気に入り決定。
顔もかっこいいしワイルドです。阿九斗って孤児院で育ったのですが
昔から意志が強くて信念を曲げないのです。いざとなると正義感が強く
人を惹きつけ引っ張っていく存在。あれはずるいです、好きになって
しまいますね。阿九斗がかっこいいことを言うシーンありますが、
流石、将来は魔王の男です。


~かっこいいだけじゃない。お約束の鈍感要素~
{netabare}
絢子が決意をして夜、阿九斗の部屋を訪れる
阿九斗「どなた?どうしたの?こんな時間に」
絢子が部屋に入り、好きな人を見つめる瞳をしている。。うるうる
阿九斗「もう、遅いし、話しなら明日にでも、、」
絢子「明日になったら人が来ちゃうでしょ」
と、脱ごうとするのですが、絢子を止める。
阿九斗「もしかして家のために無理してるとか、ない?」

いやいや、こんな空気読めないって(笑)?唖然ですw

阿九斗はとことん鈍感で天然ですね。凄まじく傷つけていますよ
同性として絢子ちゃんに同情しちゃいます~。
{/netabare}
でも天然ってやっぱり女の子を熱くさせちゃうんだよ。


それと臨海学校で訪れるヒロシの故郷の島は江ノ島(神奈川)ですね。
なぜこの世界に急に江ノ島か?よくわかりませんが。
江の島展望灯台の形は特徴あります。江島神社もありました。
江ノ島はそんなに遠くないので、たまに海沿いのカフェにドライブです♪
江ノ島にあるフレンチトースト専門店LONCAFEお気に入りです。
来週辺り行きついでに巡礼みたいな♪あにこれ写真投稿できたら楽しいのに。


♪要求は無限大~♪
だって正直な本能~
動き出す~まで~受け身とかダメでしょ
自分、ホンキ宣言~
後はまかせて~みてよ~♪

OPが癖になってます(笑)


ストーリーは序盤のつかみの面白さから、一気に観てしまいました。
テンポが良いと言えば長所になりますが基本、超展開です!
キャラクターの魅力や絶妙な絡みで終始笑っていた気がします。
くだらな面白アニメ発見!
おかげで終始笑うことに、なんか幸せだよ。アニメって楽しいです!!

投稿 : 2024/12/28
♥ : 37

DEISU さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

個人的には面白いアニメだと思う^^

大魔王という時点で興味をそそる&良い響きで見るの決定でした。

それ以上にバトルもありますが・・・
正直エロがそれを超えるぐらいあります。

そういうのが嫌いなら合わないかもしれません^^;

ですがヒロインの質も高く可愛いです、そういうのが好きな人はかなり合うかと思います。

そしてバトルシーンも迫力があり、魔王覚醒シーンもヤベーツエーとテンションがあがりました^^

暇なときに見る時などは普通に入り込める作品だと思います^^

見てもらえると幸いですぅ^^

投稿 : 2024/12/28
♥ : 7

ある晴れ日曜 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

めちゃおもろかった♪

ラノベ原作なのですね。
原作は読んでませんがホント楽しい作品です。
総話数が少なめの為、シナリオテンポが速くて急展開だけど、それを補って余りある位に面白い。

作画もすっげキレイだし、笑って、エロくて、わくわくして、本当に楽しめる作品です。

主人公が劇画みたいに線が太くなったり、ケンシロウみたいにムキムキになったり、怪物君のパロが出てきたり、本当に楽しかった!!

また、機会があれば原作もみたいな・・と思わせる。
俺は好きです。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 4

84.3 2 アンドロイドで学園なアニメランキング2位
とある科学の超電磁砲T(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (577)
2804人が棚に入れました
総人口230万人を数える、東京西部に広がる巨大な都市。 その人口の約八割を学生が占めることから、「学園都市」と呼ばれているその都市では、世界の法則を捻じ曲げて超常現象を起こす力――超能力の開発が行われていた。特殊な授業カリキュラムを受け、能力を得た学生たちは、定期的な『身体検査システムスキャン』によって、『無能力レベル0』から『超能力レベル5』の6段階に評価されている。その頂点に立ち、最強と謳われるのが、7人の『超能力者』たちである。そのひとり、御坂美琴。電気を自在に操る『電撃使いエレクトロマスター』最上位の能力者にして、『超電磁砲レールガン』の異名を持つ彼女は、名門お嬢さま学校・常盤台中学に通う14歳の女子中学生。後輩で『風紀委員ジャッジメント』の白井黒子。その同僚でお嬢様に憧れる初春飾利と、都市伝説好きな彼女の友人、佐天涙子。そんな仲間たちとの、平和で平凡で、ちょっぴり変わった学園都市的日常生活に、年に一度の一大イベントが迫っていた。『大覇星祭』。 7日間にわたって開催され、能力者たちが学校単位で激戦を繰り広げる巨大な体育祭。期間中は学園都市の一部が一般に開放され、全世界に向けてその様子が中継されるにぎやかなイベントを前に、誰もが気分を高揚させていた。その華やかな舞台の裏側で蠢くものには、まったく気づくこともなく――。

声優・キャラクター
佐藤利奈、新井里美、豊崎愛生、伊藤かな恵、浅倉杏美、河西健吾、富田美憂、藤井ゆきよ、種﨑敦美、峯田茉優、鈴代紗弓
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

キラキラ光る お目々の星よ

【物語 4.0点】
シリーズが切り開いて踏み固めて来た王道を再踏破する盤石の内容。

JCのギャグ含みの日常や噂話から始まり、
能力者を育成し、陰謀への流用を企てる学園都市の暗部が、
徐々に明らかにされ、それらをJC能力者らが友情と絆のパワーでぶっ飛ばす。

お約束と言えばお約束だが、本作では陰謀VS絆の構図を、
主要四人の女子中学生以外のサブキャラ陣まで拡大することで、
シリーズが磨き上げて来たテーマが普遍化され、
7年振りの新作でもマンネリより安心感を与える。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・J.C.STAFF

明るく見易い画面作りはそのままに、
本作ではCGも交えた学園都市の景観等もアップデートされ、
キャラデザも低等身化の微調整が加えられ、女子中学生がより可愛らしく躍動。
({netabare}大覇星祭・後夜祭のフォークダンスでデレる美琴。萌えましたw{/netabare})

そして毎度の如く、ド派手に破壊される学園都市w
(僅か数ヶ月の時系列の内に本伝、この外伝、『一方通行』と幾度も廃墟と化すビル群w
作画班も、復旧班も、本当にお疲れ様ですw)

印象的だったのは、{netabare}「レベル6」に引き上げられた御坂美琴。
人知を越えた映像イメージを通じて、
レベル6が触れちゃいけない禁忌であることが伝わって来ました。{/netabare}


【キャラ 4.5点】
黒子が“お姉様”に濃厚接触を企て撃退され、
佐天が初春のスカート捲りの日課をこなし、
初春が怪しげなイチゴフードをオススメすれば、
そこはもう、ファンが待ち焦がれた『超電磁砲』の日常ですw

本作では鉄板のJC四人組に、「心理掌握(メンタルアウト)」食蜂操祈(しょくほうみさき)が、
キラキラな瞳と、彼女と同じ眼にされた人物の精神を操るリモコンを手に参戦♪

「レベル5」能力者故の過去でテーマに関わるのは勿論のこと、
中2とは思えないプロポーションとゲスい記憶操作で、
御坂と“胸部格差”等を巡り犬猿の(いや……むしろ猫の喧嘩かw)
口論を繰り広げるなど、コメディ面でも貢献。

ツボだったのは、{netabare}彼女の驚異的な鈍足故に発生してしまった
黒幕の木原爺からの徒歩での逃走劇。
シリアスなシーンだけに余計にジワジワ来ましたw
操祈さん……体育サボらすに、もっとジョギング頑張ろうw{/netabare}


その他、本作で間違いなく株を上げた婚后光子及びその派閥仲間の結束。
{netabare}サバ缶{/netabare}で結ばれたフレンダとの友情と活躍。
もう後がない屍喰部隊(スカベンジャー)に訪れた{netabare}「レベル5」との再遭遇と{/netabare}いうさらなる窮地w
などサブキャラもグループ単位で充実し、
シリーズや関連作を視聴してくれたファンへのご褒美となる。


【声優 4.0点】
食蜂操祈役の浅倉 杏美さんは御坂とは方向性が違う
高飛車ボイスで包み隠された本音を予感させる意味深な演技。

荒んだ学園都市で生き残るために、本来はお茶目な年頃の少女たちが、
大人とやり合う内に、狡猾さや先読みスキルが歪に発達してしまっている痛切。
まだ子供な部分と、早くも大人な部分が混在した
シリーズならではの悲哀が操祈役でも好演されています。


健闘を称えたいのは馬場芳郎役の林 大地さん。
{netabare}JC能力者を侮り、嘲り、倍返しされる明快な顔芸対応で、
御坂や婚后派閥の魅力ストップ高の材料にw{/netabare}


【音楽 4.0点】
劇伴は2期まで楽曲提供していたI'veの主力クリエイターでもあった井内 舞子氏。
継続使用された、お嬢様校風味のバイオリン日常曲に加え、
シンセが爆裂する戦闘曲ではI've soundのエッセンスをしっかりと継承。
適宜、過去作の主題歌メロディーをアレンジする仕掛けも〇。

この7年の間にテクノ界隈にも色々なトレンドがありましたが、
久々でも変わらずカッコいいのは流石です。


OPはfripside。前期「final phase」、後期「dual existence」
共に聞いた瞬間『超電磁砲』の帰還を確信する快作デジタルJ-POP。

このユニットも2期以来、ボーカルの南條 愛乃さんのソロ活動や『ラブライブ!』のブレイク。
八木沼 悟志さんの「ALTIMA」参加と様々なエポックがありましたが、
それらの経験が一周回って原点である『超電磁砲』主題歌サウンドの洗練に生かされています。


EDは前期が岸田教団&THE明星ロケッツ「nameless story」
OP同様、本編が進むに連れ、真意と決意が滲み出て来るバンド音楽。

後期EDがsajou no hana「青嵐のあとで」
四人の友情と絆を再確認する爽やかな青春ソング。
同バンドは他に挿入歌でも切ないエピソードのヤマ場を好アシスト。





【十五話迄の感想】大覇星祭を完遂した運営&制作スタッフに感謝と労いの言葉を贈りたい

《大覇星祭(だいはせいさい)》編を観終わって。

長いので折りたたみw
{netabare}
『超電磁砲(レールガン)』って結局……
学生の能力を開発する学園都市→能力者をモルモットにする非人道的な実験都市に絶望
→それでも守りたいものがある→能力云々以前に人として大切な何かの再認識。

このパターンの繰り返し。だから、3期は視聴後回しでも……。

こんな感じで後追い視聴し始めた怠惰な私でしたが、
結局、このお約束が、シリーズ開始から10年以上経ても、
約7年ぶりの新作でも、色褪せずに面白さを保っていることに感動しました。


今回のエピソードから登場した食蜂操祈(しょくほう みさき)も魅力的なキャラです。
リモコンで人の記憶や心を操作する、キラキラお目々のアブナイ巨乳JCですがw
真意を知るに連れ、彼女の精神力の強さに驚かされます。

{netabare}他人の脳を読み取る、記憶を書き込むといった精神系能力者は、
往々にして、自我が吹き飛んで、ぶっ壊れるものですが、
自身の能力にも自壊せずに、策を巡らせ、
やくそくを果たす彼女もまた正真正銘のレベル5です。{/netabare}

この学園都市で、能力者がモルモットとならずに、幸福を掴むには、
突出した能力だけでなく、大人たちとやり合うだけの別の何かが必須で、
それが今回の場合は、駆け引きの力だったのだと思います。

美琴たちの絆の力とはまた違った孤高の能力者の頭脳戦で
『超電磁砲』の王道パターンを満喫した前半戦でした。


“本編”アニメだと割とサラリの流された印象の「大覇星祭」でしたが、
本作では、{netabare}二人三脚するだけで通りが半壊するw{/netabare}
など常識を越えた競技の一端も堪能できました。

この大会運営を学生自治にも頼って……
というのは流石に荷が重いのでは?と心配になりますw
{netabare}選手宣誓{/netabare}を準備するだけでも胃に穴が開きそうですw
運営スタッフの皆さん本当にお疲れ様でした。


最近、ようやく視聴追い付いて、次のエピソードは毎週リアルタイムで!
と意気込んでいた私ですが、程なく放送休止の一報が(泣)
次回放送は7月24日からだそうで……。

数度の休止や延期を挟んでも、良作を届けてくれた本作の制作スタッフならば、
次もやってくれると信じて、再開を待ちわびたいと思います。{/netabare}

投稿 : 2024/12/28
♥ : 45
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

クライフイズムとバルセロナB

相変わらず原作は未読


禁書目録1期→超電磁砲1期→禁書目録2期→超電磁砲2期→そして今ここ。
今年(2020年)になってレールガン3期に合わせるべく視聴着手してから放送時期順にリレーしてましたが、禁書目録3期と一方通行は一旦スルー。どれも2クールで100話分経過したあたりで力尽きました。虫食いを懸念した視聴前夜ではありましたがついて行けなくなるほどの痛手は無かったと思われます。


面白かったです。
いいかげん3期ともなれば飽きが来るかと思いきや…面白かったです。

この作品は魅力的なキャラクターが湧いてきてる感じがします。
落合監督時代のドラゴンズでどんどんいい投手がファームから輩出される、またはカープでは生え抜きが次から次と活躍するのに似てます。
サッカーだったらバルサのカンテラからメッシやイニエスタが出てくるのを想像いただければよろしいかと。え?何言ってるんだこいつは?と。すみません。


常道パターン、主力の4名(御坂美琴、白井黒子、初春飾利、佐天涙子)にゲストキャラ迎えるだけで余裕で試合を回せるんですが、この作品特に3期ではそうはしない。

 梅:キャラに魅力がない
 竹:主役に魅力がある
 松:主役含めて周辺キャラも魅力がある

紛れもなく松作品であり、それは積み上げてきた実績でしょう。常道のキャラ回し、主力を軸にゲームを組み立てることも可能だったはずなのになぜそうしなかったのか。

1期では主力を掘り下げ魅力を引き上げることに成功しました。
2期では主力の結束を描き不動の地位を確立しました。

そして3期では…

 1.既存キャラの再生{netabare}:婚后さん、絹旗最愛(超…が口癖)、フレンダ(爆弾人形の金髪)、屍喰部隊の面々{/netabare}
 2.新キャラの活躍{netabare}:食蜂操祈(LV5第5位…記憶操作)、削板軍覇(LV5第7位…根性){/netabare}
 3.{netabare}主力の温存{/netabare}

冒険します。2期のメインどころ麦野沈利(メルトダウナー)を触りだけしか使わず、彼女のグループの一員だったメンバーで1話丸々使うみたいな芸当をやってのけてました。{netabare}さらに雑魚チームだったスカベンジャーズに光をあてて後半ラストバトルの美琴パートナーに仕立てたりしてるのです。{/netabare}

要は人材豊富なのですよ。これは禁書目録があることの利点であるかもしれませんよ。キャラの出し入れというべきかレンタルでちょっと出場しそれなりに爪痕残して戻ってきてから活躍するみたいなのもよく目にします。合法ロリ月詠小萌先生なんてまさにそうでしょう。
さらに主力を温存しているってことは、逆に言えば揃った時に「待ってました!」とファンの期待が爆発することにも繋がるわけです。

人気シリーズ3期めのレビューを読むともなれば、視聴後感想読んで答え合わせしたいか2期までは視聴したもののさあこの後どうしよう?という方のどちらかでしょう。
後者の方向けに「主力4名ちょい稼働でも面白いってどういうことか興味ありませんか?」が回答です。


主力の魅力やバランスは言わずもがな。取り巻く面々個々の魅力の高さと思い切った起用方法を評価し久々にキャラ5.0点を献上する作品となりそうです。あたかもどこからでも攻め手があって頻繁なポジションチェンジを繰り返すクライフのオランダナショナルチームが登場した時のインパクトと等価値ではないかと! …生まれる前の話だし適当に言ってます(^_^;)
相変わらず2クール全25話と量はあります。それでも手を出して後悔はないだろう良作です。



※ネタバレ所感

■物語は深化してる

本稿ではほぼキャラについて。もちろんそれ以外の要素。例えばストーリーラインも私好みでした。
2期で学園都市が持つ狂気をシスターズのエピソードで掘り下げてました。その本質はきちんとそのままにしっかりアレンジを加えてきた3期です。

{netabare}#1~#15大覇星祭と#16~#25天賦夢路編の2本立てでした。このへんの構成は2期と一緒。

悪役が前半巨悪で後半小者というのにも物語上の必然性はある。前半はアルティメット御坂の派手さに隠れているもののドリーを巡る食蜂と警策看取(みーちゃん)の人情話。後半はそのまんまドッペルゲンガーの魂の存在に関する話。と人工的に作られた生命体にまつわるエトセトラと共通してます。
もとを辿れば御坂シスターズですもんね。クローンだと割り切れず良心の呵責に苛まれた御坂美琴だったわけで、ドッペルゲンガーすなわち実験で勝手に造られた命がよりによってそんな御坂美琴に「もう生きたくないから殺してくれ」と頼む残酷さったらありゃしません。けっこう突きつけられるもんがあります。

そしてシスターズも実験体であるがゆえ自意識ゼロだった当初と比較し+αが顔を覗かせる機会も増えてきました。2期における朝焼けのビル屋上での御坂妹の一言が忘れられません。

「世界とはこんなにもまぶしいものだったのですね」

軽妙な日常劇の裏でけっこう絶望的な世界が流れてる超電磁砲の世界でクローンが放つこの一言。
3期前半締めではよりパーソナルな自我の芽生えみたいなのが出てきて

「なぜかはわかりませんが大切な人との胸踊る約束が欲しくなりました」
「と、ミサカは不思議なデジャブを覚えて感傷に浸ります」

ミサカネットワークの干渉により、ドリーら3名海へ行く約束をいいなと思いはじめ本編最後には

御坂美琴「私の妹よ」

と婚后さんに紹介されるに至る綺麗な流れでした。独立2本立てながら繋がってるのがいいですね。{/netabare}


■キャラ作りは丁寧に/設定は大切に順守

{netabare}佐天「踊ってくれますよね?Don’t you?」
御坂「い…Yes I do…」
覚えたての付加疑問文を使ってみました的な中学生っぽさを忘れてないところ{/netabare}

{netabare}食蜂を女王と紹介され色めき立つ佐天さんと初春さん。
ミーハーが高じて他校の黒子や美琴と繋がったこういった初期の設定を忘れてないことも好感。{/netabare}

{netabare}通りすがりのキャラもきっちり作りこんであげてるのもね。
BLAUなんて一瞬黒幕かと思っちゃいましたもん。ただのピエロでしたが。

「第3位の御坂美琴ちゃんは気ぃ強そうやけどな。逆にそれをピ-してネコミミと尻尾着けてからピーしてピーし放題!」
「食蜂操祈ちゃんはスク水にピーしてな。中学生離れしたすごいピーがレベルピーになってもうて!」{/netabare}



■コロナ延期

うちの地域では1/11スタート。2020年冬クールで2クール予定でした。
そして延期での中断を挟んで9/26最終回と足掛け9か月でのフィニッシュです。

延期については3月以降いっきにいろいろ決断しなければいけないものが増えたのでしょう。
クール突入前の延期発表がいくつかあり、追って2話3話以降放送延期が数タイトル続きました。政府緊急事態宣言(4/7公布)に合わせるかのように4月第2週までの決断が大半です。納品期限を考慮すれば3月下旬には安定して製作できる環境は無くなっていただろうと考えるのが自然です。
延期or貫徹。外注その他要因あるので一律判断はできかねますが、本作も延期せざるを得ない体制下での作品だったわけです。それが物語の区切りのよいところまでやってくれました。確かめてみたら5/23放送分までです。スキップ週もあったけど他の作品から粘ること4週分頑張っていただけました。ご時勢がご時勢ですので途中ぶつ切りでも誰も文句言わんだろうに区切りのいいところまで。

本当に有り難いことです。



視聴時期:2020年1月~5月…9月 

-------

2020.10.06 初稿
2020.11.10 タイトル修正
2021.07.25 修正

投稿 : 2024/12/28
♥ : 56
ネタバレ

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

ウエルカムバック!

続けて観ている私のような者でも嬉しいのであるから、7年も待ち続けていた御坂美琴ファンの喜びは想像に難くない。
また、インデックスⅡまで観ていればOKというところも有難い。
それでなくても科学と魔術が交差する学園都市だ。物忘れの多い我が身には復習が必要となる筈ではあるが、個性的で魅力のある登場人物のおかげで、意外と早く答え合わせができる構成が親切である。

一方で今回、上条当麻とはまた違った激熱キャラが登場した。
削板軍覇である。一昔前の暴〇族もかくやあらん、特攻服と“とあるTシャツ”に身を包み漢気を見せることが生き甲斐の勘違い男である。
にも関わらず…。

(ここで問おう)
“とあるシリーズ”の面白さとは?
登場人物の多くは、能力者であるがゆえに、独善的で暴力的、ときに差別的である。
そして自身の価値観は決して曲げず事に当たって行く。
そこで我々は、グッと視線を落とし、彼等目線でついて行けば良い。
加えて、シニカルなスタンスを忘れないことで、多くのキャラクターへの共感が生まれ、それぞれが生き生きと動き回る様を楽しむことが出来るのだ。

そう、特攻服と{netabare}旭日Tシャツ{/netabare}があってこそ、削板軍覇の勘違い男としての個性が引き立つのだ。
最低限それくらいの余裕を持ってアニメを楽しみたいものだ。
ヤレヤレである。

まあそんなことは、レールガンの魅力に比べれば瑣末なことだ。
半島の“友人たち”と遊んでいる暇はない。

(5話「信頼」、6話「開戦」を観て)
メインキャラの3人は、{netabare}メンタルアウトされて{/netabare}お休みだ。
代わって、婚后さん、湾内さん、泡浮さんの3人が大活躍してくれる展開が激アツで、不覚にも涙がこぼれてしまった。
{netabare}湾内さんの怒りと共に貯水池の水面が波立つシーンは鳥肌ものだ。{/netabare}
それにしても、暗部組織は複雑で記憶の彼方にある為、馬場ちゃんの出自が不明であるが、まあ良しとしておく。
とあるシリーズは勢いでみるに限るのだ。

今後、ただのヒール役で終わるはずのない食蜂さんの活躍に期待して!!

(若干の訂正を)
第二話を飛ばしてる上に、インデックスⅢを観ていない。
今までのトンチンカンな感想をお許し頂きたい。

インデックスⅢに出てきたらしい暗部組織“メンバー”の構成員たち。

-馬場ちゃん-
他のレビュアーさんのお話ではもう少しシュっとしていたそうで。
-ショチトル-
今回は、飛ばした2話からのお出まし、アステカのお嬢様と呼ばれていたそうだ。どんな術を使うのだろう?
-警策看取-
“こうざくみとり”と読む。なかなか覚えられん!
{netabare}液体金属の使い手のようで、{/netabare}ターミネーターだなこれは。
オープニングアニメでも露出が多く、これからの活躍に期待が高まる。

(10話)
ドリーが無邪気に遊ぶシャボン玉…、♫産まれてすぐに壊れて消えた…涙。

コロナのお陰で周回遅れも、真打の風格、クライマックスになだれ込むぞ!

(訂正)全25話、2クール構成だそうで、何も知らずに…、すみません。

御坂美琴の怒りがニトロブーストのMADMAXに達したところで、{netabare}ミサカネットワークを通じてエクステリア発動…。闇落ちしたレベル6?に{/netabare}対抗できるのは奴等しかいない。
あるいは、レールガンのTがトラストのTであるなら、またもやオールスターでのバトルロイヤルか?

(12話まで観て)
佐天さんについての疑問を少し

レベル0である。
だが本当にそうだろうか?

イマジンブレーカーの右手を持つ上条当麻とは違い、名実共に無能力者ではある。
しかし彼女が行くところ、必ず事件が起こりカギとなる人物に遭遇する。
それでも、するりするりと危機を乗り切ってゆく。
そんな中で、ふと思い出したものがタロットカード中の1枚、切り札とは別の特殊カード、0(ゼロ)の数字を持つ愚者(THE FOOL.)のカードである。
このカードの特性こそが佐天さんの秘められた“無能力の能力”とでもいうべきエクスキューズ(免除)とピッタリ符合するのだ。
あるいはトリックスターとかジョーカーと言った方が解りやすいかもしれない。

タロット占いの愚者のカードには正と逆の二つの意味があるらしい。

-正位置-
自由・独創的・個性・何にもとらわれない・期待・未経験・旅を表す。
-逆位置-
無鉄砲・無責任・軽率・愚か・気まぐれ・不安定・勇気が出ない・馬鹿にされるのが怖いなどの感情を表す。

佐天さんそのものである。

本編に戻ろう。

“木原幻生”、生涯現役、レベルアッパーとしてマルチスキルを使いこなす自己完結型障害者、そしてAIMバースト寸前の暴走徘徊老人である。
彼は、非常に利己的で、ある意味で、福祉社会へのアンチテーゼを体現する者であるり、犬屋敷壱郎とは別の意味で“老人の星”である。

最後を語るにはまだ総計ではあるが、空を飛び、若者たちの袋叩きに合うのか、又は“脱ぎ女”こと木山先生ばりにランボルギーニを、はたまたプ〇ウスをかっ飛ばすことになるのか。(木原と吉良、響きが似ていて、老人虐待劇、忠臣蔵の“T”かも)
どちらにしてもカギを握るのは、黒子と食蜂さん?、あるいは?

「大覇星祭編」完結!

「ってゆ~か~、誰が主役って、最初から分かっていたはずだゾ~」

今回は、御坂美琴も含め全てのレギュラー陣が、食蜂操祈のメンタルアウトの前にハブられる展開、まことに痛快であった。

{netabare}いぶかる警策看取に対して、「そんな必要ある?」と告げ、ミーちゃんとドリーの再会をお膳立てするカッコ良さ。{/netabare}

名実ともに、学園都市から解放された喜びが溢れる一枚絵に涙。

さて、お次は“天賦夢路(ドリームランカー)”編である。
キービジュアルを見ると“お姉さま”の手にはカードが…。
それを見つめる佐天さんの眼…。
魔法の匂いもしてくるぞ。
ショチトルさんの出番はあるのかな。

(天賦夢路編を観終わって)
大覇星祭編に引き続き、インデックスでは使い捨て感が強かった暗部組織の面々にスポットが当てられ、尚且つ、とても魅力的に描かれているところが素晴らしい。
黒子と美山写影の心温まるエピソードを挟んで、佐天さんとフレンダの友情には涙が出た。
そして何より、操歯涼子とドッペルゲンガーを巡り、屍食部隊のリーダーと御坂美琴が共闘してゆく下りは出色の出来である。
全てが終わり、佐天さんと御坂美琴は光の差す方へ、フレンダとリーダーは再び闇へ。
ベタであっても、その対比にグッと来るのだ。

ちなみに、科学者という生き物は、自らの研究に全身全霊を注いだその先、おぼろげに映し出される不可知の地平に、オカルトと溶け合い、理屈を超越した何かを見てしまうことが往々にしてあるそうだ。いわゆる神の領域を感じるらしい。

そう、脳と心の関係である。
平たく言えば、霊魂は存在するのかである。

{netabare}心はどこに存在するか、現代脳科学に革新をもたらしたペンフィールド博士が生涯問い続けた命題である。
彼は言う、「意識の流れの内容は脳の中に記録される。しかしその記録を見守りながら、かつ同時に命令を出すのは心であって、脳ではない」と、そして、「心は最高位の脳機構を通じて一瞬のうちに記憶の中の記録ファイルを開くことができると考えたほうがよい」とし、「脳はコンピュータで、心はプログラマーなのだ」と言う。

ドッペルゲンガー自身は心を模倣しているだけであると言う。しかし、操歯涼子の脳に働きかけるもの、それは心以外の何物でもない。{/netabare}

投稿 : 2024/12/28
♥ : 30

67.3 3 アンドロイドで学園なアニメランキング3位
To Heart [トゥーハート](TVアニメ動画)

1999年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (181)
1040人が棚に入れました
 クセのある可愛いキャラクターと純愛を描いたシナリオで大ブームを巻き起こし、コンシューマ移植もされたパソコンのノベルゲームを全年齢対象でTV化。キャラクターの交流と日常生活を丹念に描いて好評を博した。高校2年生の藤田浩之は、今日も幼なじみの神岸あかりと登校中。無愛想でぶっきらぼうな浩之だが、文句を言いつつも困っている人は見捨てておけない優しさがある。そんな浩之を、密かにあかりは思っているのだが、鈍感な浩之は気づく気配もなかった。

ワタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

個人的に、思い入れある作品です

深夜、何気なくTVのチャンネルを変えたらやっていたこのアニメ。
深夜にアニメなんて放送してるのかと驚いて、そのまま何となく見続けてたら見入ってしまいました。
自身がアニオタになるきっかけとなった作品です。
もしこのアニメに出会わなかったら、今とは全く違う人生を歩んでいた・・・って言い過ぎかな。
まあ、そんなわけで非常に思い入れある作品です。

ジャンルは学園ラブコメディー。
かつて一世を風靡した美少女ゲームが原作。原作未プレイです。
自分にとって、ToHeratと言ったら真っ先に思い浮かぶのはこのアニメ版。

作風は、他の美少女ゲーム原作と比べて非常に落ち着いた雰囲気で、恋愛色は薄め。
エロも皆無だし、媚びた萌えもなし。
OPで描かれるセピア色に彩られた教室、廊下、玄関、プールなどの学園内の背景。
本編の学園生活を中心とした何気ない日常描写。
これ程までにノスタルジーな気分に浸らせてくれる作品はないですね。

主人公が各ヒロインの抱える悩みを一緒になって解決し、仲良くなるというのが基本的な流れ。
どのヒロインも記号的な部分に頼らない人間味のあるキャラで魅力的。
主人公の浩之も面倒くさがりな性格で、普段はテンション低いのですが
困っている人を放っておけない優しさがあり、いざって時に頼りになるカッコいい男です。

作監はプラネテスやコードギアス等でお馴染みの千羽由利子。
キャラデザがふんわりしていて可愛らしく、表情豊かに描かれています。
水彩チックな背景絵も作風と絶妙にマッチ。
全話崩れることなく安定した、セル画による暖かみのある作画は素晴らしいの一言です。
また、デジタル音でなくアコースティックなBGMも秀逸。
ピアノ、ストリングス、オカリナ等による楽曲群はとても美しく、耳障りが良く、心地良い。

所謂雰囲気アニメで、特別なことは何も起こらない、平坦な日常アニメです。
なのでドラマチックな展開や、刺激を求める方には退屈で物足りないと思いますが
落ち着いた雰囲気が好みだったり、ノスタルジーな気分に浸りたい方にはお勧めです。
また、美少女ゲーム原作が苦手という方も上の条件に当てはまるなら、一度見て欲しいですね。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 58

takarock さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

学園ラプソディ

夏休み明けの新学期、
秋の気配を感じるにはまだ早いと言わんばかりの照りつける陽光の下で、
藤田浩之(ふじたひろゆき)は気怠そうな表情で欠伸をしている。

そんな浩之を毎朝起こしに行き、一緒に登校しているのは、
浩之の幼馴染の神岸あかり(かみぎしあかり)。
浩之のあまりにやる気のない態度に「も~浩之ちゃんはしょうがないな~」と
呆れながらも、次の瞬間にはどこか嬉しさを帯びた表情を見せている。

「おはよう」
屈託のない笑顔で二人に声を掛けたのは、浩之やあかりの幼馴染である
佐藤雅史(さとうまさし)。人当たりがよく、男女共に人気がある。
サッカー部に所属していて練習も大変らしい。

校門をくぐるとけたたましい声が響き渡る。
「ちょっと~!聞いた!聞いた!例の噂! 志保ちゃん情報によると・・・」
彼女の名前は長岡志保(ながおかしほ)。浩之たちとは中学の時からの付き合い。
非常に活発で、噂話に敏感なムードメーカー。
彼女は浩之のことをどう思っているのだろう?好意を寄せているようにも見えるが?
「私がヒロを好き~~!? ないない!この志保ちゃんに限ってそんなことは断じてないわ!」
なんて答えが返ってくるだろうけど、
時折浩之の姿を目で追っている表情はどこか憂いを含んでいる。

学校での1日なんて漫画やアニメみたいに劇的なことなんてそうそう起こらない。
暗号のような名前をノートに書き写す世界史の授業。
誰かの朗読を聞いてるだけで眠たくなる古典の授業。
教科書を立てて、突っ伏して寝ているとふいにコツンと何かが頭を小突く。
くしゃくしゃに丸められたメモ帳。どうやら前の席の奴に渡しそびれたらしい。

昼休み。
購買部の争奪戦を見事勝ち抜き、目当てのパンを頬張る。
買ったばっかりのコーヒー牛乳のパックからは早くも無数の水滴が滴っている。
どうやらもうしばらくこの暑さと付き合わなきゃいけないらしい。

昼休み過ぎから放課後までは異様に長く感じる。
眠気が一気に襲ってくるからだ。
ペン回しをしながらなんとか気を紛らわそうとするものの、
一瞬意識を失ってしまう。 頭を振りながら意識を保とうとするので精一杯だ。

ようやく放課後。
吹部の合奏や運動部の掛け声だったりが、
帰宅部の俺にとっては高校生活の1日の終わりを告げるエンディング曲のようなものだ。
ふと目が止まる校門の前の人だかり。
「話を聞いてください~!ちょっとだけでもいいですから~!」
一人の少女がビラを配りながら困惑した表情で何かを訴えている。
どこか気まずさを感じながらも目を伏せて少女を通り抜けていく。
その刹那、俺の背中越しに浩之の声が聞こえた。
「あれ~朝もビラ配ってたよな~ 一体何やってんだ~?」
それからすぐにあかりの声が重ねられる。
「もう~浩之ちゃんったら歩くのはやいよ。あれ?どうかしたの?」
やれやれ、こいつらのお節介焼きはどうやら筋金入りらしい。
「まっ俺には関係ないわな・・・」
声にもならない声でそっと呟き、俺は雀荘へと歩を進めた。


さて、今回はいつもと違った感じのレビューを書いてみましたw
このレビューで私が伝えたかったのは、些か古臭さを感じる高校生活の素朴さですかね。
99年放送の本作はまさにそのような作品なんですよね。
エロゲ原作のハーレムアニメなんてエロ、ドタバタギャグ等、
本来ならもっとギラギラ、ガツガツしてますw
しかし、本作に限ってはエロゲ原作とかハーレムアニメとかの先入観は持たないで下さい。
エロなんて皆無のノスタルジックな心地良さを感じるアニメでした。
味のあるセル画を含めて、癒やしアニメと言いたい位の良質な作品です。

原作は97年にLeafから発売された学園ラブコメビジュアルノベルで、
時代を作ったとも評されるくらい一世を風靡した作品です。
私がプレーしたのは、発売されてからもうちょっと後なんですけど、
私のルーツとなる作品で、思い入れは非常に強いです。
アニメ版である本作に何気なく店内のBGMとして使われている「Brand-new Heart(原作OP)」を
聴いた時には泣きそうになりましたw それだけ私にとって「To Heart」は特別なんです。
それ故にこれまでなかなかアニメ視聴に踏み出せなかったのです。
同じくらい思い入れのある「WHITE ALBUM」のように裏切られるのが怖かったからw
でも本作においてはそんなことは杞憂でした。
原作とは些か趣を違えますが、観ればきっとあなたも「To Heart」を好きになってくれる。
自信をもってそう言えます。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 33

Robbie さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

今ではもう作れないアニメ

この作品はとにかく丁寧に作られている。
まず、物語だが基本1話完結で主人公の浩之ちゃんとヒロインが関わるのだが一応あかりが全体の視点となっている。
ただ毎話各ヒロインの回という訳ではなく何話かは各ヒロインに重点を置かれない回もある。
話はゆったりと進んでいるのだが退屈せずに心地良い気持ちで観られる。
また、原作をやや改変しているが改悪にはなっていない。
全体としてはとにかく細かく丁寧に作られている。
まずキャラの仕草や行動、表情が細かく描かれている。
さらにキャラ同士のやり取りが面白い。
特に2話の浩之ちゃんと志保のやり取りなんかはもう最高。
また、映像が物凄く綺麗でセル画にしか出せない雰囲気が出せている。
勿論、音楽面も声優面も高水準だ。
こういった作品は今ではもう作れないだろう。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 8

57.3 4 アンドロイドで学園なアニメランキング4位
アンジュ・ヴィエルジュ(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (192)
928人が棚に入れました
"ある日、世界は連結した。
突如として開いた門と、5つの世界の連結。
私たちの住む青の世界:地球
夜と魔法が支配する黒の世界:ダークネス・エンブレイス
祈りと神々が守護する赤の世界:テラ・ルビリ・アウロラ
科学と電脳が管理する白の世界:システム=ホワイト=エグマ
武器と軍隊が統治する緑の世界:グリューネシルト
天使、悪魔、妖精、魔女、女神。お伽話の中にしかいなかった存在が、現実のものとして現れた。時を同じくして、特殊な能力:エクシードに目覚めた少女たちが、それぞれの世界に出現しはじめる。彼女たちは『プログレス』と呼ばれ、その保護・育成を掲げる巨大学園都市『青蘭学園』に集められた。この学園で少女たちは出会う。ともに絆を紡ぐ仲間たちと。5つの世界共通の敵、世界を終焉へと誘う『ウロボロス』に。この世界は、失われようとしている。それを救えるのは、選ばれた少女たちのみ。"

声優・キャラクター
寿美菜子、原由実、豊崎愛生、立花理香、ブリドカットセーラ恵美、田村ゆかり、相坂優歌、石原舞、生田善子、高橋李依、山本希望、伊藤静、悠木碧、茅原実里、花澤香菜、佐倉綾音、上坂すみれ、早見沙織、相沢舞、佐藤沙耶
ネタバレ

ezo さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

友情!努力!そして風呂!

今期のカードゲーム原作アニメ。

今年の冬に放送されていた「ラクエンロジック」と同じでカードの中の世界の話みたいなのでカードは特に関係なし。

あにこれでは大分不人気みたいですが個人的には結構好きな作品。

登場人物の気持ちがストレートに伝わってくる良い作品だと個人的には思います。

努力や友情を力に苦難を乗り越えていく感じが個人的に好きでした。

サービスシーンも多いのでそういうのが苦手な人にはあまり向いていないとは思いますが...。

お気に入りキャラはエルエル。

鈴木このみさんは今回も難しそうな曲を歌っています。


1話目感想
{netabare}
本編の半分以上が風呂シーンという凄い1話だった。ほんとに風呂シーンばかりで常に謎の光が仕事をしていました。

ある意味びっくりした1話。

追記

漫画版の1話を読みましたが漫画版の風呂シーンの謎の光は主人公の仕業ということになっていました(笑)

さすが光を操る能力...{/netabare}

2話目感想
{netabare}
今週も安定の風呂シーン多めの話かと思いきやラストでまさかの展開へ...

さすがに天音がここで退場なんてことはないと思いますが、次回が気になる展開ではありましたし、1話よりは良かったと思います。

ここからシリアスなアニメになっていけば面白くなりそうな気もしますが果たして・・・。

勝負の3話になるのかな。{/netabare}

3話目感想
{netabare} 天音はしばらくお休みといった感じになりそう。闇堕ち美海は良いキャラだった。紗夜はここから強くなっていくのかな。今後の展開が楽しみ。 {/netabare}

4話目感想
{netabare}
闇堕ち状態になると本音を言うようになるのか。まぁ基本正論なんだけど。シリアスだと思ったらギャグっぽくなったりと色々惜しい印象。
{/netabare}

5話目感想
{netabare}
ついに血を吸ったアルマリア。初めては紗夜。アルマリアメインの話だったけどそれ以上に今回はエルエルが可愛いかった印象。次回辺りエルエル回になりそうな予感。 {/netabare}

6話目感想
{netabare}
アルマリアはすっかり紗夜にデレたなぁ。そしてレミエルの精神攻撃でエルエルが...。エルエルは立ち直れるのか、次回が気になる。

豊崎さんと悠木さんの演技も相まってとても良かった。
{/netabare}

7話目感想
{netabare}
エルエル回その2。エルエルがレミエルに真っ直ぐ向き合いレミエルの闇落ちを解くことに成功。二人の気持ちが伝わる良回だった。そして毎度お馴染みコントコーナー。こちらも相変わらず面白い。
{/netabare}

8話目感想
{netabare}
アルマリア、エルエル回が終わり次はステラの話に。ステラもその2人と同じく紗夜ハーレムに加わるのかな。コントコーナーも相変わらず面白いし話自体も結構ちゃんとしてるから個人的には今期上位の作品になりつつある。
{/netabare}

9話目感想
{netabare}
ステラ回その2。ステラが大切なものに気付けたようで良かった。正直展開自体は毎回同じなんだけど結構面白い。
{/netabare}

10話目感想
{netabare}
ナイア回はまさかの1話のみ。他の4人と比べて元々が強かったみたいだからあまり掘り下げる必要もなかったのかな。紗夜に攻略されなかったのも初。そしてコントコーナーは今回で終わりなのかな。
{/netabare}

11話目感想
{netabare}
1話、2話の頃と比べると紗夜は本当に成長したなぁ。そして美海が再び闇堕ち。まさかの美海ラスボス展開か。来週は最終回。紗夜たちは美海と天音を救うことが出来るのか、最終回も楽しみ。
{/netabare}

12話目感想
{netabare}
全員集合の最終回らしい最終回で良かった。いつも笑顔だった天音も実は色々考えてたのか...。友情や努力といった分かりやすい熱い展開が個人的には好きな作品だった。
{/netabare}

総評
{netabare}
基本的にはメイン5人の尊敬する先輩や大事な友達が闇堕ちしてそれを救うという展開が10話まで続くので退屈に感じてしまう人がいるのも分かりますがそれ故ストレートに登場人物の気持ちが伝わってくる作りになっていて良かったとは思います。

最終回も最終回らしい最終回で意外性はないものの王道といった感じて好きでした。

世間的にはあまり評価されていませんが個人的には2016年夏アニメの中でもお気に入りの作品でした。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/28
♥ : 9

58.9 5 アンドロイドで学園なアニメランキング5位
Cutie Honey Universe(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★☆☆ 3.0 (65)
199人が棚に入れました
「キューティーハニー」は、美少女アンドロイド・如月ハニーと謎の犯罪結社・パンサークローの戦いをお色気描写たっぷりに描く物語。「Cutie Honey Universe」では“カッコかわいい”というコンセプトのもと、新生ハニーが大活躍を見せる。

声優・キャラクター
坂本真綾、内田真礼、黒沢ともよ、花澤香菜、田村ゆかり、三森すずこ、堀江由衣、浅沼晋太郎、田中敦子、釘宮理恵

63.9 6 アンドロイドで学園なアニメランキング6位
究極超人あ~る(OVA)

1991年10月24日
★★★★☆ 3.5 (23)
126人が棚に入れました
私立春風高校を舞台に「光画部」(こうがぶ。一般にいう写真部)に属する生徒・OBたちとその周辺で起きるさまざまな珍妙な(ある意味非常識な)出来事を描いた学園コメディ漫画の、
原作終了後のエピソードを描くオリジナルストーリー。
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