2015年度のアニメミライアニメ映画ランキング 3

あにこれの全ユーザーがアニメ映画の2015年度のアニメミライ成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年09月09日の時点で一番の2015年度のアニメミライアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

67.4 1 2015年度のアニメミライアニメランキング1位
リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード(アニメ映画)

2015年10月9日
★★★★☆ 3.9 (177)
1033人が棚に入れました
幼い頃に見た魔女・シャイニィシャリオのショーで魔法の魅力を知り、伝統ある魔女育成名門校「ルーナノヴァ魔法学校」に入学したアッコ。
騒動ばかり起こしているアッコと、友人で世話役のロッテ、皮肉屋のスーシィの3人は、罰として魔女狩りの歴史を再現したパレードに参加させられることに!
同じく問題児グループのアマンダたち3人と一緒にパレードを成功させなければ、落第決定。
しかしどうせなら、シャイニィシャリオのショーのように思いっきりハッピーなものにしたい!!
街全体を巻き込んだ、アッコたちの魔法仕掛けのパレードが動き出す──。

声優・キャラクター
潘めぐみ、折笠富美子、村瀬迪与、日笠陽子、志田有彩、村川梨衣、上田麗奈、日髙のり子
ネタバレ

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

“THE HAPPYTINE 計画”!魔法が素敵なものだって、みんなに知ってもらいたい♪

2013年に公開された“アニメミライ”の1つ、
「リトルウィッチアカデミア」。

その続編として、
2015年に公開されたのがこの作品です。

DVDには2作同時に収録されているので、
先に前作から観ることをおすすめします。

前作は30分、
本作は1時間ほどの作品です。

ちなみに、2017年のTVシリーズは本作の続編ではなく、
完全新作だそうです。(私はまだ観ていません。)


● ストーリー
魔法学校の生徒であるアッコ、ロッテ、スーシィ。

彼女たちは学校でよく騒ぎを起こしていた。

罰として、ふもとの街で行われるお祭りの、
魔女パレードを成功させるよう命じられる。

魔女パレードは魔女狩りを模したパレードで、
どう見ても楽しそうなものではない。

他の問題児3人が加わり、
パレードの計画を考え始めた。


標準的な映画と比べると短い時間ですが、
中身に関して物足りなく思うことはありませんでした。

テンポよく話が進むので、
むしろこの時間でよかったなと思います。


話のオチからエンドロールへ。

この時の気持ちって映画の感想に大きく影響すると思うのですが、
いやーとても清々しくて満足度の高い終わりでした。


≪ うまい!空気作り ≫

アッコは幼い頃に観た魔法への憧れが強く、
魔法に対して“かっこいい”という明るい印象を持っています。

そんなアッコのキャラが
とても大切にされているような気がします。

様々なハプニングが起こり、
ピンチに立たされることも。

しかし、
ピンチが嫌な緊張感になることは決してない。

なんかむしろ「もっとやれー!」な楽しさw

それはキャラたちが意図的に作った空気なのですが、
それがそのまま作品の空気になっちゃうんですね。

空気がいいから、
この作品に対して悪い印象を抱きにくい。

結構荒いんですけどねえ、脚本w
{netabare}
・街が破壊されているのに演出だと信じてうろたえない市民。
 演出だとしても相当派手に破壊されてますけど…。笑

・すごく難しいと言ってた高等魔法を、 あっさり使えてしまう3人。
 火事場の馬鹿力ってやつ?いやいや無理あるだろ。笑
{/netabare}

魔法っていいな~と純粋な気持ちで憧れちゃいます♪


≪ 物語を動かしていたのは悪ガキたちだった ≫

魔女をバカにしている街の悪ガキたち。

物語が展開するときにまず動くのが、
この悪ガキたちなのです。

メインキャラ以外のキャラが物語の舵を切ることで、
物語に意外性が生まれる。予想しなかった方向へ物語が動く。

この作品の楽しいところの一つに、
そういう“一筋縄でいかないところ”もあると思います^^


● キャラクター
私、どうもアッコが好きになれなくて。

自分がやりたいことしか考えてなくて、
それがすべて正義だと思っていて、
平気で周りを振り回す。

にぎやかで明るいキャラだけど、

周りの人たちの気持ちを何も考えず、
自分がやりたいことだけに一直線な姿には高い好感は持てない…。

夢は思い描く。しかし口だけで自分が努力をすることもない。

何か不都合があれば、
周りのせいにしたり、わかってくれない人を悪く言う。

…ほら、アッコ最低な主人公じゃない?笑


しかし、そんなアッコを私に見捨てさせない存在がありました。
2人の親友、ロッテとスーシィです。

特に終盤のロッテの台詞がすごくて。

アッコ:
「{netabare} ごめんね。いつも自分勝手で、ロッテの気持ち考えないで。 {/netabare}」

ロッテ:
「{netabare} いいの。だからアッコは、私ができないことができるの。前を向いてどんどんやりたい方に進んでいくの。それがアッコだよ。 {/netabare}」

アッコの悪いところを全部わかっていて、
それでも悪いところじゃなくて、よいところを大切にしているんだな~と、

なんて懐が深い人たちなんだと、感激しました。

ロッテのこの台詞が、
アッコというキャラをすべて表している。

「アッコが腹立つんだよね。」なんて思っていた自分は、
なんて歪んでいると思いました。反省。笑


● 音楽
【 主題歌「Magic Parade」/ 大原ゆい子 】

この主題歌好き♪

爽やかでキラキラしていて…
私の好みです^^


● まとめ
私の中では珍しく、
「キャラに好感は持てないが、物語は好き」な作品でした。

手描きのぬくもりが伝わってくる丁寧な作画も好きでした。

アッコの自分押し付けな行動は好きではないけど、
夢を恥じない一直線な姿は見習いたいな。

テレビシリーズも観たいと思います♪

投稿 : 2024/09/07
♥ : 23

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

「忘れないで、信じる心があなたの魔法よ」

この作品は、2015年10月に劇場公開された作品ですが、実はこの作品には前日譚に位置付けられる作品があるんです。
2013年の「アニメミライ2013」で公開され、2014年の1月からレンタルが開始されている「リトルウィッチアカデミア」という作品です。
収録時間は26分なので普通にアニメ作品1話分に相当する尺となっていますが、作品自体が登録されていないので、合わせてレビューを記載したいと思います。

この物語の主人公は、日本人のアッコ…彼女は幼い頃に魔女シャイニィシャリオの煌びやかな魔法に憧れて、魔法家系でもないのにヨーロッパの魔法学校に入学した女の子です。
でも魔法使いを目指す者の多くは魔女の血筋を持つ者が圧倒的に多く、一般家庭育ちのアッコは言わば落ちこぼれ組…
それでも憧れの魔女に近づくため希望を持ち続ける…そんな女の子です。

「リトルウィッチアカデミア」では地下迷宮探索の実習中に、アッコはシャイニィシャリオの杖…シャイニィロッドを見つけるのです…本来そのロッドは2度と輝きを取り戻せないと言われていましたが、アッコがそのロッドを手にした途端にロッドが輝きだしたんです。
でもその実習では、同時に古のドラゴンの封印が解かれていました。
ドラゴンが地下迷宮から地上に出てきた事で学校は大混乱…
ですが、これまでろくに魔法の使えなかったアッコがシャイニィロッドを手に魔法使いの片鱗を見せてくれる…
こんな物語が描かれています。

一方、本作ではアッコ、ロッテ、スーシィの仲良し3人組は、仲が良すぎる反面、自由気ままな授業態度がそのままみんなの迷惑になっていて、その態度は一向に改善されません。
そんな3人に痺れを切らせた先生は、アッコを含めた問題児6人にこの街の伝統行事である「魔女パレード」への参加を命じるのです。
でもその魔女パレードとは名ばかりで、実質的には昔行使されていた魔女狩りを、学校の生徒を魔女に見立てて再現したお祭りだったんです。

「どうせパレードを見てもらうなら、見に来てくれた人が笑顔になれるようなパレードにしたい」
アッコらはこう考えて物語が動いていきます。

作風は、一目見てTRIGGERさんだと分かるくらい、キャラの勢いや躍動感など表現の特徴がしっかり捉えられています。
「お客様を喜ばせたい」
シャイニィシャリオに憧れるアッコなら当然の発想だと思います。

でも何故、魔女狩りを再現したお祭りが街の伝統行事として今でも続いているのか…
学校の外では魔法使用に限界があり、学校の中の様にうまく魔法を使えない事も後押しして事はそんなに単純には運ばないんです。
結果的に実現不可能な議論を堂々巡りさせた成れの果てで待っているのは亀裂しかありませんでした。

でもアッコは諦めません。
何故なら、ここで自分が諦めたらもう「狩られる」事しか選択できなくなるから…
彼女のありったけの知恵と時間を絞り出した「彼女らしさ」は迫力満点です。

それとこの作品の魅力は豊かな表情を持ち合わせたキャラデザだと思います。
TRIGGERさんのキャラは喜怒哀楽が全身で表現されていますが、それがまた作風にピッタリなんですよね…
それに所狭しとキャラが画面一杯使って動き回るのも見ていて楽しいと思います。
「綺麗」とか「汚い」という尺度で測れないこの作品のキャラも十分魅力的だったと思います。

完走して言える事…それは2017年冬アニメで放送予定の「リトルウィッチアカデミア」には十分期待できる、といったところでしょうか…
「キルラキル」でも同じ事を感じましたが、この作品も躍動感が半端ありません。
90分弱の作品なのですが、タイトルに相応しい内容だったと思います。

もし、現在放送中の作品を見て過去作が気になった方は、視聴をお勧めできる作品だと思いました。
引き続き、2017年冬アニメの放送を視聴します。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 19

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

【これがTRIGGERの本気!】アッコに勇気付けられ、ロッテに泣かされ、スーシィに爆笑させられる【超豪華スタッフによるネ申作画と新しいアニメの作り方!】

2013年度アニメミライに採用されたTRIGGERの短編作品『リトルウィッチアカデミア』の続編で長篇作品です


舞台は魔女を養成する名門、ルーナノヴァ魔法学校
幼い頃に観た魔法ショーへの憧れが忘れられず魔女を目指す問題児、アッコとその友達たちが巻きこすドタバタファンタジー
街で開かれるお祭りのパレードに参加することになったアッコとその友達たち
しかしパレードは魔女狩りを再現した陰険なもので、ルーナノヴァでは忌み嫌われていて問題児達へのペナルティ的な側面が強すぎた
アッコは魔女の悪いイメージを払拭すべく、ハッピータイム計画なる明るく楽しいパレードを企てるが友達たちとの折り合いが付かず一人空回りしていく・・・


上映前に30分の前作が流れ、その後に60分の本作が流れるので全くの予備知識無しでもオーケーb
魔女っ子ファンタジー、歯に衣着せぬキレたギャグ、ドタバタマジックアクションがお好きな方は是非チェックしていただきたい!
新たに加わった新キャラも魅力的でしたが、折笠富美子さんの歌声が久々に聴けたのには思わずホロっときちゃいましたね


監督は超天才アニメーター、弟成こと吉成曜
前作は新人の育成が主目的でしたが(と、いっても凄い新人さんたちでしたがw)今作では現在のTRIGGERを代表する夢のような作画メンバーが一堂に集結
だから作画クオリティはめちゃくちゃ高いです!
『キルラキル』とか好きな人にもオススメします


実は今作が制作されるまでの経緯が特に面白いんです


アニメミライ2013のプロジェクト終了後、YouTubeで公開され大きな反響を呼んだ前作
すぐさま続編が企画されましたが、続編制作を成立するための資金調達としてクラウドファンディングで15万ドルも集めなくてはいけなかったんです
記憶が確かなら、日本のアニメがクラウドファンディングで制作費を調達するのは初めての試みだったはず
YouTubeでの英語字幕付きの公開も助けになり、特に海外からの熱いエールと応募があって目標を遥かに超す62万5518ドルが集まりました


丸2年の歳月を経て完成した本作の先行上映は、あえてアメリカ最大のアニメファンイベント、AnimeExipo2015で行われ4000人の観衆からスタンディングオベーションが巻き起こったそうです
そんなこんなで満を持しての国内凱旋ってわけ


これは本当に凄いことです
【日本のアニメをお金を払ってでも観たい】という海外の方々が本当に沢山いるんだってことをこの作品が証明してみせたわけですよ
と同時に、一見して無謀なオリジナルアニメ企画にもクラウドファンディングという形でなら直接消費者から制作者へエールを送れる、という可能性を示したのです


ずばりアニメの新しい制作スタイルを確立した歴史的一作と言えるでしょうb

投稿 : 2024/09/07
♥ : 19

61.6 2 2015年度のアニメミライアニメランキング2位
アキの奏で(アニメ映画)

2015年3月22日
★★★★☆ 3.6 (62)
282人が棚に入れました
アニメミライ2015作品。株式会社ジェー・シー・スタッフ。


東京に来て10年、子供の頃からの夢であった太鼓奏者として活動しているアキ。

だが現実は厳しく、演奏活動とアルバイトとの二重生活。

先の見えない日々を悶々と過ごしていた。

そんな時、アキの所に1本の電話が鳴る。

15年ぶりに復活する事になった太鼓祭りの為に、帰ってきて技術指導をしてもらえないかと。


声優・キャラクター
佐藤利奈、浜田賢二

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

あの日の感動と鼓動をもう一度取り戻す為に私は還る

アニメミライ2015の一作
アニメミライは新人アニメーター育成の為の国家プロジェクトです
詳しくは公式サイト他を是非ご参照ください


制作はJ.C.STAFF
監督は最強と謳われるJ.C.の撮影班出身で『変猫』で監督デビューを果たした鈴木洋平


プロの和太鼓奏者になるという夢のため、熊本から上京した女性、アキ
しかし現実は厳しく、和太鼓奏者とアルバイトの二足わらじの生活を送っていた
ある日、地元熊本の太鼓祭りが復活するという知らせを受けるアキ
彼女は和太鼓演奏の指導者として招かれ、故郷の地で和太鼓の鼓動と出会った日と和太鼓に掛けた青春を思い出す・・・


主人公アキの半生を振り返りつつ、挫折してしまった社会人の心の復帰、そして故郷の素晴らしさを描く30分


特に清々しい太鼓部での青春模様が大きくフューチャーされており、この手のベタな部活青春モノを作ってこなかったJ.C.STAFFにとっては新鮮さを感じる一作です


見どころはモチロン和太鼓の演奏シーンなんですが、これまたライブシーン作画ブームに完全に乗り遅れた(あえて避けてた?)J.C.STAFFには無かった試みなので個人的にはその出来栄えにちょっと感動
いや、『のだめカンタービレ』とかはありましたけどね


また佐藤梨奈、釘宮理恵、中原麻衣といった豪華キャストによる熊本弁も聴きどころ
釘宮理恵や古川慎はネイティブ熊本県民でしたけど、その他のキャストも自然と馴染んでいてとても素晴らしい


いやぁ、それにしてもやっぱ和太鼓っていいですよねb
大好きなんですよ
是非に音響の整った環境で観ていただきたい
耳にも心にも、ズンと来ること間違いなしですb

投稿 : 2024/09/07
♥ : 15

HIRO さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

観たい2015春アニメ

アニメミライ2015の作品です。
佐藤利奈さんがどんな演技をされるのか楽しみです。


あらすじ
東京に来て10年、子供の頃からの夢であった太鼓奏者として活動しているアキ。だが現実は厳しく、演奏活動とアルバイトとの二重生活。先の見えない日々を悶々と過ごしていた。そんな時、アキの所に1本の電話が鳴る。15年ぶりに復活する事になった太鼓祭りの為に、帰ってきて技術指導をしてもらえないかと


監督:鈴木洋平
演出・コンテ:石田美由紀
作画監督・キャラデザイン:八重樫洋平
作画監督補佐:梶谷光春
若手原画:佐藤嵩光/奥谷遥/小松沙奈/前田ゆり子/中田久美子/泉しづか、中堅原画:坂本哲也/森七奈
動画チェック:五十川綾子
美術監督:髙野真希
色彩設計:小島由佳
撮影監督:間中秀典
プロデューサー:松倉友二
制作プロデューサー:藤代敦士
音楽:高山英丈
音楽制作:飯島弘光 "IRAM RECORDS.,LTD"
制作会社J.C.STAFF

キャスト
宮川アキ:佐藤利奈
吉岡道夫:浜田賢二

投稿 : 2024/09/07
♥ : 7
ネタバレ

過たる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

熊本県が舞台

熊本市が政令指定都市になった描写が有るので、
2012年4月以降という設定だと思われる。
モデルとなる作品や史実の有無については不明。

あらすじを説明すると、
親に反対されながらも上京し
プロの和太鼓奏者になったはいいが
この先もやっていけるのか不安になる。
そんな折、地元の太鼓の恩師から技術指導を依頼され
実家に帰省。

主人公アキが太鼓にハマった経緯の回想。

いざ指導をするところで終わり。


感想

熊本市の設定は結果的に生きたと思う。
{netabare}政令指定都市化に伴う市町村や学校の統廃合。
今作では、母校が廃校になる予定であり、アキを地元に呼ぶことに繋がったと思う。{/netabare}

親、特に{netabare}父親とのワダカマりが解消された感じが{/netabare}しないのが残念。

冒頭でプロ奏者としてやっていけるか不安を抱えていたが、
結局、{netabare}なんとかなるさ!的な終わり方で投げやり{/netabare}な感じだったのが残念。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 2

56.3 3 2015年度のアニメミライアニメランキング3位
音楽少女(アニメミライ2015)(アニメ映画)

2015年3月22日
★★★★☆ 3.3 (55)
256人が棚に入れました
――その日、少女は音楽と出会った。謎のハイテンション転校生、千歳ハル。スーパーインドア派少女、熊谷絵里。その邂逅は二人の日常を変えてゆく。踏み出したその先に、少女たちが見い出したものとは……。絵里の歌が大好きなハル。歌う事が大好きだった絵里。2人の好きがいつか重なり、すれ違う。ひと夏の高校生活を2人なりの青春を燃やす事に費やした2人。青春のこんな素敵な1つの形「音楽少女」のグランドフィナーレ。

声優・キャラクター
沼倉愛美、瀬戸麻沙美

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

これが税金で作られた?せめて貧乏アニメータにお金がいきわたってますように。

 アニメミライ2015ということで、文化庁のアニメータ育成のプロジェクトです。WIKIによると3800万円の予算が出るそうで、1本のアニメ作品としてはかなりの制作費ではないでしょうか。(WIKI情報なので、実際いくらもらったかは知りません)

 スタジオディーン作成で石倉賢一さんと言う方が監督です。
 後で言いますが、作品の出来からいってスタジオディーンがアイドルアニメ制作を諦めたのは正解だと思います。が、本作のTV版だけは作っています。まあ、そちらは私は見てませんし、見る気もないです。
 また、石黒賢一さんですが、この方は経歴を確認すると、監督というよりも絵コンテとして活躍されているようです。

 正直申し上げて、これが税金から作られたと思うと腹が立つ水準です。脚本はある日突然歌が上手い美少女が学園に来て歌手になりたい。ルームメイトは初めは毛嫌いしていますが、仲良くなる。で、コンサート。別れ。それだけです。
 その割に、キャラ造形は極端で、ストーリーどころか感情や言動が不自然すぎます。ダブルヒロインのどちらにも全く乗れませんし、好きになりようがありません。

 学園アイドル物の作画・美術・3DCGの練習を税金でやりました、という感じです。
 まあ、それが育成なんだと言われると、この作品に携わった作画・原画・動画・CG・背景等々に税金がいきわたって技術向上が出来ているなら、習作として認めても良い水準にはなっているかもしれません。

 アイドルアニメを作るための技術的蓄積ならいいですけど…しかし、やはりというか…脚本と演出の育成が急務かもしれません。アイドルアニメはあまり好んで見ていないので、カテゴリーとしては語る資格はないですが、本作からはアイドルアニメの面白さを一つも感じられませんでした。
 少女の成長物語とか、アイドルの本質とか、友情とか、業界あるあるとかまるでありません。キャッキャうふふ…だけですらない、ギャーギャーぎすぎすです。

 せめて、国内の貧乏アニメータにお金がいきわたって、ちゃんとカロリーを取れたことを祈ります。

 ストーリーとキャラに点はつきません。ただ、1は極端なので1.5。キャラデザが余りにスタンプです。凡百どころか凡万くらいです。しかも性格は一発で嫌いになれると思います。
 作画は良いのですが、4…だと付け過ぎかなあ…3.5かなあ。音楽は、うーん。声優は調整で落とします。そもそもキンキン声の演技がちょっと…
 一生懸命歌っている方には悪いですが、作品全体がひどすぎて、そもそも集中して聞けてませんし、やっぱり平凡すぎます。評価なしの3です。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 6

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

シャフト演出と若き才能達の共演!“超作画萌えアニメ”の爆誕!!これは本当に歴史的傑作!!!【普通の女子高生がネットアイドルしてみた】

アニメミライ2015の一作
アニメミライは新人アニメーター育成の為の国家プロジェクトです
詳しくは公式サイト他を是非ご参照ください


はぁw
なんていうかこれはやってくれましたね
良い意味で溜め息すら出ます


制作はスタジオディーン
監督はシャフト出身、『D.C.Ⅲ』や『桜Trick』の石倉賢一
キャラ原案は『天体のメゾット』や『ガールフレンド(仮)』のqp:flapper
そしてキャラクターデザインは僅か25歳というホンモノの天才、『ゆゆ式』や『ばらかもん』のまじろ


謎の言動が多い転校生ハルに付きまとわれる大人しめなインドア派少女、絵里
実は絵里の歌声に惹かれたハル、彼女を歌わせようと必死に誘うのですが極度のあがり症の絵里は頑なに断り続ける
しかし絵里の正体はネットで話題をさらった歌ってみた動画の投稿者だった
ハルは絵里とユニットを組んで二人でデビューする思い出を作りたいと願うのですが・・・


内容は石倉監督らしいコテッコテの青春コメディ、萌え萌え、キマシ系、美少女動物園
演出も監督らしい所謂シャフト演出で、パース無視の奥行き感の無いレイアウトの背景、首を傾ける仕草、ぬるぬるズーム、が一杯出てきます
大それた内容では無いというか、中身自体は【クソアニメ】として楽しめる方しかオススメは出来ません、残念ながら


ところがこれまでの石倉監督作品とは違って、【めちゃくちゃ作画イイんです!】
なぜならそう!まじろさんだから!
ああ、この30分が(作画的に)どれだけ凄いのかわからない人はちょっと可哀想;
そんぐらいオイラは感動しました!
だってほら!ずっと動いてる!
止め絵とかそーゆー省エネ、小細工、一切無しの芝居作画です!
アニメミライ2015はどの作品も大変素晴らしい作画だったのですが、作画だけに限ればこの作品がブッチギリです!
いやマジで!


音楽、というか歌唱シーンを題材にしているだけあって全体的な音響面もgood
本格的にキャラソンも作ったらしく、今後は商業展開させていくようです
だってメインキャストに沼倉愛美、瀬戸麻沙美ときといて、なぜかサブキャラに早見沙織がいるぅ~と思ったらやっぱりキャラソン出たかw


いや、ホント内容は萌え萌えなだけで山も谷も浅いようなクッダラナイお話なんですが(爆)
そこを許していただける方!
是非ともお時間許すときにご鑑賞を!
オイラは歴史的傑作だと思いますよ?




投稿 : 2024/09/07
♥ : 19

米麹米子 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

作画良いです。

あらすじ


――その日、少女は音楽と出会った。謎のハイテンション転校生、
千歳ハル。スーパーインドア派少女、熊谷絵里。その邂逅は二人の日常を変えてゆく。
踏み出したその先に、少女たちが見い出したものとは……。
絵里の歌が大好きなハル。歌う事が大好きだった絵里。
2人の好きがいつか重なり、すれ違う。ひと夏の高校生活を
2人なりの青春を燃やす事に費やした2人。
青春のこんな素敵な1つの形「音楽少女」のグランドフィナーレ。
(アニメミライ抜粋)

アニメミライ30分ですが
作画が良く、下手な1クールアニメより良かったと思います。
京アニが好きでキマシ、萌え系好きな方にはオススメかと。

私は、ハルという厨二キャラがあまり好みではなく
点数自体は低めですが、今アイマスとかラブライブとか人気ありますよね。
好きな方はツボに入るのではないかなと。
ライブの演出が良かったですし、
最後にはハルのウザキャラも気になりませんでしたし。

自分の好みかと問われるといいえなのですが
需要はあると思います。
アニメミライでは人気や需要があれば
1クールアニメや映画化される事もあるようなので
アニメミライ作品は見て損はないかと。

<放送情報>
■地上波放送
・読売テレビ
『音楽少女』3月23日 月曜 深夜
『ハッピーカムカム』3月30日 月曜 深夜
・毎日放送
『クミとチューリップ』4月2日 木曜 深夜
『アキの奏で』4月3日 金曜 深夜
※放送日・放送内容は変更になる場合がございます。

■CS・ケーブル放送
・アニマックス
スカパー!や全国ケーブルテレビ局などでご覧いただけます。
4/5(日)から2週連続で放送 13:00~14:00(2話連続)
『音楽少女』4月5日 日曜 13:00~13:30
『ハッピーカムカム』4月5日 日曜 13:30~14:00
『クミとチューリップ』4月12日 日曜 13:00~13:30
『アキの奏で』4月12日 日曜 13:30~14:00

<劇場上映>
劇場上映決定!! 4月より順次上映予定!!
※詳細はツイッター等にて告知予定

投稿 : 2024/09/07
♥ : 34
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