お正月TVアニメ動画ランキング 12

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のお正月成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月25日の時点で一番のお正月TVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

78.7 1 お正月アニメランキング1位
風が強く吹いている(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (419)
1429人が棚に入れました
夜。逃げるように街を駆け抜ける蔵原走(くらはらかける)。その横に、不意に自転車が走り込んで来る。見知らぬ男が、走に向かって問いかける。「なあ!走るの好きか!」。男の名は清瀬灰二(きよせはいじ)。走は、灰二に導かれるまま、竹青荘という古びたアパートに辿り着く。そこに暮らす個性豊かな9名の住人。最後の空室を勧められ、戸惑いながらも、押し切られていく走。まさか自分が、『10人目の男』だとは、夢にも思っていなかった…。

声優・キャラクター
大塚剛央、豊永利行、内山昂輝、入野自由、榎木淳弥、上村祐翔、興津和幸、株元英彰、北沢力、星野貴紀、木村珠莉、中村浩太郎、河西健吾、日野聡
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「あり得ない」のその先へ

 ぺー 「敗北を知りたい」
 同窓A「全く強すぎるというのも罪ですな」

仕事始めここ数年では恒例のご挨拶。箱根駅伝は年始の楽しみの一つな私。箱根路を疾走するランナーには遥か及ばないものの自分も走るので、彼らがどれだけ凄いかのさわりくらいなら理解できてるつもりです。

だからこそ視聴する前から「あり得ない」のはわかりきってたこと。ん?それ以前に、ランナーでなくてもそりゃわかるか。素人込みの大学生が箱根を目指す物語だなんて。。。
視聴動機は“三浦しをん”。原作の出来が仮に直木賞作家の駄作だったとしても一定水準は満たしてるやろ、とだいぶ上からの入りでした。どうもすみません。原作も漫画も未読です。


で、掌を返すわけであります。あり得るあり得ないはいったん置いときますね。全23話。ハイジの表情(かお)に全てが集約されてると感じた最終回。
注)いきなり最終回のネタバレなので観終わった人だけ開けてね!

{netabare}ゴール直前で膝爆弾が爆発した瞬間だけ顔を歪めました。しかしその刹那以降、ゴールテープを切るまで苦悶の表情を浮かべることは一度もありませんでした。{/netabare}
{netabare}これには正直やられました。ハイジが倒れるか大ブレーキで足を引きずりながらゴールするかのイメージしか持てなかったからです。脳裏に浮かぶはロス五輪のアンデルセン選手的な展開。{/netabare}
{netabare}9人が繋いだ襷の意味=ハイジが求めた“走る意味”がシンクロし、プレッシャーや不安とは別次元の喜びに満ち足りていたあの表情です。おそらく選手としては人生ラストラン。″頂点”を見つけてカケルのもとまで辿り着き崩れ落ちました。理想の走りに近いと評されたカケル。なぜ走るのか?一生かけても未完で終わるだろう物語の襷はハイジからカケルへと託されたのです。{/netabare}
そのハイジの表情に至るまでの紆余曲折が丁寧に描かれた青春ストーリーでした。

メインは学生寮竹青荘住人の寛政大学に通う大学生10名。


ハイジ(清瀬灰二)声豊永利行
カケル(蔵原走)声大塚剛央
ニコチャン(平田彰宏)星野貴紀
ユキ(岩倉雪彦)声興津和幸
キング(坂口洋平)声北沢力
神童(杉山高志)声内山昂輝
ムサ(ムサ・カマラ)声株元英彰
王子(柏崎茜)声入野自由
ジョータ(城太郎)声榎木淳弥
ジョージ(城次郎)声上村祐翔


すくすく伸びゆく″青竹”の字が逆転していることが何かを指しているのか、皆ここに至るまで何かを諦めたり挫折したり、痛みを抱えている面々です。
メイン10名と登場人物が多い弊害は、2クールかけて各人に焦点をあてられたことであまり気にはなりませんでした。
取ってつけたような理不尽エピソードによるトラウマ発生ではなく、なにかどこかでちょっとボタンを掛け違って停滞してしまった駅伝メンバーたちです。
{netabare}ケガに対して切り捨てる監督と焦るなと慮る監督。結果として教え子二人は走ることに背を向けます。本人の意向より適性を重視する監督もいました。何が正解だったかはわかりません。正解がないからこそそれでももがいて足掻いて答えを見つけ出そうとする彼らに共感を覚えました。{/netabare}


放送が日テレ系と本職の駅伝中継職人だったこともあって予選会を含めたレース再現度は高いです。
そのため走ってる人がついこの間まで素人だったということを除けばレースの臨場感は充分伝わってきました。

よくある高校の青春ドラマと比較して自由度の高い大学生という設定。選択肢が多くある中であえて無理ゲーに挑む彼らの心の変化をぜひ見ていただきたい。
挑む壁は無理ゲーだとしても、挑戦を通して向き合わなければならない自分自身の課題は身近にありそうな素材ばかりです。


 「あり得ない」のその先へ


箱根を目指すという題材のリアリティはほぼ無いといって差し支えがなくても、描かれる人物にはリアリティを感じられる。
本作は後者の視点により軸足を移すことで満喫できました。逆に前者が気になると本作は楽しめません。こういった場合こう思うわけであります。


 物語くらい夢があってもいいよね


嗚呼、久しぶりに使うこのフレーズ。そして物語には続きがあるのです。

{netabare}まずは微笑ましいやつ。。。
・ジョータ続けてるんかい!
と走りに魅せられたこの間までの初心者さん。
・カケルと藤原の終わらない旅
常人には見えない景色を二人は見ていてさらにその先を追い求めて止まないことでしょう。
・ハイジの親父さん
王子の公認記録突破の時のハイジ。大事なところでは寡黙なのは親譲りなのか。
時は流れて、親父さんは妻とは離れた場所で息子を見守る。贖罪?応援?息子への想い? 震えるストップウォッチに父親が息子に抱く感情が痛いほど伝わってくる。父もつらいのだ。
そして、ハイジは父と同じ指導者の道へと進む。{/netabare}


カケル、ハイジ、そして王子の人気が高いようですが、誰が良いとかはあえて触れず。
バラバラだった10名が繋ぐ襷の物語。力作です。


■オマケ1
酒を飲むときくらいはちょっと陸上から離れようかww
{netabare}最終回Cパート。一升瓶の差し入れは右手に『天下の険(麦)』左手に『ニライカナイ(泡盛)』
箱根から理想郷(ニライカナイ)へ(笑)
ユキかニコチャン先輩は気づいてそう{/netabare}


■オマケ2
「予選会は昭和記念公園に隣接する自衛隊駐屯地からスタートする」
軍用飛行場が母体のこのエリア近所には今は社名変わって存続中の“立飛飛行機”があり、冬期作品「コトブキ飛行隊」の“隼”の製作協力をしてたりしました。
軍用研究の名残りなのか同じくご近所には「宇宙よりも遠い場所」でお馴染みの“極地研究所”なんていうのも。聖地巡礼が捗るかもしれません。
{netabare}そういえばハイジの親父さん、一人で見に来てなかったな?これは自信ない。{/netabare}


あー、ちょっと恋要素は蛇足に見えました。



-----
2019.08.28追記


視聴時期:2018年10月~2019年3月リアタイ視聴

前半ED「リセット」がお気に入り



2019.04.20 初稿
2019.08.28 修正

投稿 : 2024/12/21
♥ : 53
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

それぞれが感じる、美しきこの世界

アニメーション製作:Production I.G.、
監督:野村和也、
シリーズ構成・脚本:喜安浩平、
キャラクターデザイン:千葉崇洋
原作:三浦しをん

完璧なフォームで走る蔵原走(カケル)。
それを自転車で追いかける清瀬灰二。
猛スピードのなかで、灰二は問いかける。
走るの好きか?

主人公のカケルは、高校時代に
長距離の有望選手だったが、陸上をやめてしまっていた。
ある日、竹青荘の寮長である灰二から誘われ、
カケルは寛政大学の寮に住むことになる。
そこは灰二が何年もかけて計画していた
箱根駅伝を目指す陸上部のための住まいだった。
事情を何も知らされていなかった寮生たちは、
灰二に翻弄されながらも箱根駅伝に向けて走り出す。

どれだけ上手く嘘をついているか。
創作物を目にするときに私が重視していることだ。
サークルにも入っていない大学生たちが
1年足らずで箱根駅伝出場を目指す。
このあらすじを読むだけなら、そんなことは不可能、という
ひと言で終わりだろう。
健康ブームにも乗り、昨今は市民ランナーが増えている。
走ることに対するリアリティの感覚は、
より厳しくなっていると思う。
ジョギングの経験がある人なら分かると思うが、
1キロ3分のタイムは、普段から走っている人でも
才能がなければ、まず難しいスピード。
それを20キロとなると、ほとんど超人だ。
しかし、この作品はキャラクターの心情に寄り添い、
過程をとても丁寧に描いているため、
いつの間にか嘘の物語に引き込まれてしまう。

原作は未読だが、実写映画は視聴済み。
映画は2時間を超える作品だったが、
やはり、そのくらいの時間では
箱根を目指す描写が足りないように感じた。
その点、この作品は23話をかけて、
きっかけから葛藤、10人それぞれの想い、
ハードな練習、予選会などを描き切っている。
主人公ふたりはもちろん、ほかの部員たちの出身や
性格、バックボーン、家庭の事情、
子供のころの出来事など、細部まで考えられていて、
全員の人間像が見えてくる。
生き生きとしたリアルなキャラクター設定。
どの人物も本当に魅力的なのだ。

そして全話を通じて展開がとても上手く考えられている。
メンバーがひとつになっていく心の動き。
いちばん遅い王子の走りを皆で応援するときの団結。
カケルの過去を全員で共有する温もり。
「何のために走るのか」という
ジョージとジョータの問いに対する灰二の答え。
全ての出来事がラストに向かって絡み合いながら
一本の道になっていく。

{netabare}予選会の歓喜の通過後、箱根駅伝に挑む。
1区/王子、2区/ムサ、3区/ジョータ、4区/ジョージ、5区/神童、
6区/ユキ、7区/ニコちゃん、8区/キング、9区/カケル、10区/灰二。
走っているとき、それぞれの心に大切な思い出が蘇る。
全員が色々な想いを抱えて走っている。
秀逸なのがその時に自分の生き方を振り返り、
心のなかで何かが大きく変化する描写だ。

王子は灰二からかけられた言葉、
ムサは風呂場で灰二と交わした会話、
ジョータは弟への期待と葉菜ちゃんへの恋心、
ジョージは戸惑いと後悔、
神童は寛政大学ランナーの全ての想い、
往路5人それぞれの感情と向けられる期待を受け止めて走る。

特に心に残ったのは復路の21話の描写だった。
ユキは、カケルのスピードを箱根の山の下りで感じる。
その世界は美しいが、あまりにも寂しすぎた。
生きた人間には耐えられそうにない。
そのときにユキの母親の声が響く。
母は新しい父との間に妹を身ごもった。
とても柔らかい幸せそうな母の笑顔。
ユキは耐えられず、家族と疎遠になった。
その母が箱根まで来て、妹や義父とともに
息子のために声を張り上げていた。
ユキのなかで世界が変わるのだった。

ニコちゃんにとって走ることは、厳しく、楽ができない世界。
一度は完全に諦めてしまったことだった。
高校時代の顧問に体格の問題から
別競技への転向を薦められる。
走ることが大好きだったニコちゃんは、
そこで気持ちが切れてしまった。
灰二がいたから、また味わえた気持ち。
「走ることが好きだ、愛してる」
改めて想いが強烈にこみ上げてくるのだった。

キングにとっての現実は演じなければいけない場所。
しかし、走っているときだけは演じる必要がなかった。
そこは最も自分自身を感じられる世界になった。

カケルは、走ることについての特別な想いを
走り出す前から噛みしめていた。
そして、幻の自分を前方で見つめながら、
究極ともいえる領域へと踏み込んでいく。

灰二は怪我をしてから、ここまでの道のりを思う。
自分は弱いと思い、強さを求めてきた。
速いことよりも強さが欲しかった。
それを手に入れたことを証明するために、
灰二はゴールを目指す。{/netabare}

走ることによって辿り着くゴールは全員が違う。
しかし、タスキをつないで想いを共有できることは、
かけがえのない、とても幸せなことだった。

美しい世界が、確かにここにあった。


走ることに対するちょっとしたつぶやき。
{netabare}何のために走るのか。
昔は、よく考えた。
走ることは物心がついたころから大好きだった。
空気を切り裂き、筋肉が躍動する。
スピードに乗って加速した世界の変化に夢中になった。
それはユキが感じた「美しきこの世界」のようなものだと思う。

今でもよく思い出すのが中学の陸上部で
先輩たちとともに走ったインターバル練習。
学校の周囲の長い距離をゆっくりと走りながら、
合図とともに100メートルほどのダッシュを何度も繰り返す。
先輩から褒められるごとに自信を深めた。
しかし、学内でいくら速くても、
広い世界に出ると、速い選手はたくさんいる。
たった3キロほどの大会に出ても、
そのほとんどの時間がメチャクチャ苦しくて
耐えられないほど辛いものになる。
自分との闘い。
勝つためには限界を超えた苦しみを
ずっとひとりで抱えなければいけない。
何のために走っているのか分からなくなった。
私は高校生になってサッカー部に入った。

社会人になって忙しくなり、フットサルをやらなくなって
時おり、健康のためにひとりで走るようになった。
私はやはり走ることが好きなのだと実感した。
この作品を観ていると、そんなことを思い出した。{/netabare}
(2019年5月3日初投稿)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 58

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

そして、次に襷をつなげるのです。

「風が強く吹いている」は
等身大の男子大学生が本気で箱根駅伝に向かって物語を創り、進んで行く作品です。

箱根駅伝出場は無謀ですか?
物事に本気で立ち向かったことはますか?
無理だと笑っている人に本気で笑い返せますか?
努力のあとの結果には何を求めますか?


竹青荘寮生は10人。
10人もいるけど、すぐに憶えられるほど個性的です。
その中で陸上経験者は3人。
陸上を諦めたニコチャン先輩
高校で実力がありすぎて孤立したカケル
過去に何があったかわからない主将ハイジ
残り7人は陸上未経験ですが全員が箱根の為に努力する姿はカッコいいです。

8話から面白くなってきます。
正直、本作品4話まで観て、物語の動きが鈍いなぁと思い保留作品にしてましたが、8話からは目が離せなくなりました。
中盤からは見逃せない展開で、チームとして順風満帆ではない物語の中でどの様に団結して行くのかも見所です。

最後まで襷をつなぐ箱根駅伝というスポーツの清々しい青春物語を楽しめます。

是非、観て頂きたい作品です。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 59

81.1 2 お正月アニメランキング2位
憑物語(TVアニメ動画)

2015年冬アニメ
★★★★☆ 4.0 (1569)
10571人が棚に入れました
貝木泥舟の暗躍で、千石撫子の一件が解決した2月。

受験勉強に追い込みをかける阿良々木暦の体には“見過ごすことのできない"変化が現れ始めていた。

これまでの報いとも言える、その変化とは! ?


青春に、別れの言葉はつきものだ。

声優・キャラクター
神谷浩史、早見沙織
ネタバレ

mio♡美桜 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

私の計算では97.8%が会話な作品です! 嘘です…

{netabare}
(原作未読)

って言いたくなるくらいの、会話劇だったと思います。
背景の作画も待ってましたと言わんばかりの
シャフトさんしてました。

本当にここまでくると私にはアートにしか見えません。
凄いですね。
お風呂のシーンでも月火ちゃんとアララギ君の都条例ギリギリの絡みよりも、水の波紋とか空間の色彩とかの方が気になってしまいました。

相変わらずの兄妹なんですけどね。

無表情なポージングをとる斧乃木 余接(CV:早見沙織さん)、
強がりだけど、感情的な忍野忍(CV:坂本真綾さん)。

序盤はこの相対するキャラ2人の萌え対決かと
思うぐらいでした。

私的にはやっぱり忍ちゃんの勝ちかな?
影縫 余弦(CV:白石涼子さん)にけちょんけちょんに
やられてアララギ君の袖をつかんで涙ぐむ忍ちゃん、

「だ…だって…」

かなりダメです…

あれはいけません…

萌え死にます♡

物語の方は 斧乃木 余接ちゃんの誕生した秘密みたいのがわかって面白かったです。

でも、やっぱり忍野 扇(CV:水橋かおりさん)が結局、
鍵を握っているのかな?

臥煙 伊豆湖も気になるし…

そして、アララギ君の覚悟。これからの物語に繋がって
いくのでしょうか?

まだまだ、謎だらけです。

最後出てきた手折 正弦(CV:子安武人さん)があまりの
噛ませ犬的な感じで気の毒でした。
子安さんらしいと言えばそれまでなんですが…

曲もEDが久しぶりのClariSで嬉しかったです。
これって新生ClariSなのかな?
すっごくいい曲。一発で好きになりました。
もちろんOPの早見沙織さんの曲も素敵です。

最後は今回は会えると思ってなかったガハラさん登場。

きゃっ♡

壁ドン!股ドン!床ドン!の3連ドン‼︎

凄いですね。アララギ君の事、「コヨコヨ♡」

ですよ! ぷっ…‼︎

以上、戦場ヶ原ひたぎ様です。崇めなさい。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 85
ネタバレ

ココ吉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

「終」に向けてのストーリーと心を鷲掴みにする様な萌えとの融合★

原作既読◆4話編成◆


◆前置き◆

千石撫子の事件が解決して間もない2月のある日
大学受験を控えた阿良々木暦はふと自分の体に異変が
起こっている事に気づく。

その異変を解消しようする暦と影縫余弦の式神童女,
斧乃木余接との物語。そしてついに終わりの始まりの
物語でもある『よつぎドール』


◆感想◆

{netabare}
まず最初に、今回の憑物語の原作を読まれた方なら
「月火ちゃんとのお風呂シーンをどう映像化するの?」
と、一度は思ったはずです。

はい、僕も他に漏れず考えていましたw

その問題のお風呂シーン
とても見事な再現度だったと思います。
終始一貫して暦の変態紳士っぷりには
感謝と尊敬の念を抱かざるをえないですw

今回は特にお色気シーンや萌えに特化した
サービスシーンも多めでストーリーの進み具合は
ソコソコと言った所。


この辺りをどう捉えるかによって評価が変わりそうな
回ではありますが、次回作(終物語)に向けての伏線が
きっちりと張られた重要な回でもあります。

ラスボスの存在をさらに匂わす展開に加えて,誰でも
助けてしまう暦にこれ以上吸血鬼化してはならないと
制約をかす事により,自分が目の前にいて助けられない
人間を見せたという点においても重要な回だったかと。


個人的には花物語の様に少しシリアスで真面目な回も
好きですが憑物語の様にサービスシーン多めにお笑い
要素を取り入れた回も好きです。


総じて僕は。。。

物語シリーズが大、大、大好きです!!!
(小並感な結論でどうもすいませんww)


今回も物語シリーズ十八番の言葉遊びを用いた
会話劇は健在でファンなら楽しめる事受け合いです。

また,映像もシャフト独自の手法を凝らした作画は
もちろんの事,特に目を惹いたのが会話と関係ない動き
(カット割り)や音の演出が更に凝っていたりと楽しい
映像に仕上がっていました。


期間をあける事により物語シリーズファンの
空腹は最高のスパイス的要素はもちろんあるとは
思いますが,シャフトは人気制作会社だけにやはり
「期間を少し空けた方が良い仕事をするのでは?」と
花物語の頃から脳裏によぎってましたが,憑物語の
演出の素晴らしさを目の当たりにして改めて思いました。


願わくはこの調子で。。。

最高のデキに仕上がった終物語を...
最高にお腹を空かせた状態で...
最高に美味しく召し上がりたいものです(*´ω`*)♪



【ここからは余談】

本編内容もさることながら,西尾維新氏が物語の
前に付ける文字は,何かしら意味があったりプラスαの
メッセージが見え隠れしていたりとシンプルながらも
面白い趣向を凝らしているなと感じていました。

例えば、物語シリーズ全18巻の中で「化物語」「傾物語」
「囮物語」「花物語」の4作品は漢字の中に「化」が入って
いたりします。

加えて今回の憑物語の登場人物で言うと憑喪神の
斧乃木ちゃんや胎児の時から怪異(不死鳥・フェニックス)に憑かれた【憑く→憑き→月火ちゃん】が少し関係していたりと単純なものから少々「おっ♪」と思うものまであったりして物語シリーズの新刊が出る度に巻名(~物語)とタイトル名,それと本編の内容と照らし合わせて謎を紐解いていくのが楽しみの一つでもありました。



◆今回のお気に入りシーン◆

プライドの高い忍ちゃんが影縫余弦に自分の
頭上に立たれて拗ねてしまった所を影縫から
さらなる皮肉と言う名の攻撃(口撃)を受けて
たじろぐ彼女を見かねた暦が助けようとして
両者の間に入るくだり。

忍ちゃんをいさめようと声をかける暦に対して
『だ、だって!』と彼の袖をそっとつまみながら
涙目で上目遣いをするシーン。

↑↑うん、本当にもう……ぱないの!

ヤバイぐらいにぐぅカワの一言です(*/ω\*)♪
 (ぐぅの音も出ない程に可愛いの略)

この心を鷲掴みされる様な可愛さは原作では
出す事ができないアニメならではの良さが詰まった
シーンでありました!

萌えに全く興味がない方からすれば何て事ない鼻で
笑われてしまうかもしれないシーンかと思われますが
個人的にはストーリーと同じくらいに重要視してしまう
案件なのですw


シャフト様、本当にありがとうございます!!
(THE・土下座をしても良い気分ですww)


やっぱり忍ちゃんは可愛いですねぇ♪
このシーンだけ30回程、リピートしてしまったのは
ナイショの話(物語シリーズだけにw)

2014年は色々な作品の可愛いヒロイン達に癒されて
きた僕ではありますが、まさか今年最後の大晦日に
自分の中の「今年イチ可愛いヒロイン」が彼女によって
書き換えられるとは思ってもみませんでした。


忍変換とは正にこの事です(*´ω`*)♪
↑(パチスロ化物語ネタですいませんw)


月火ちゃんのお風呂場での「都条例♡」のギャグや
暦の為にバレンタインチョコを作ったガハラさんの
壁ドン&床ドンも好きなシーンではありますが,
今回は忍ちゃんの可愛さが一歩リードしていました。
{/netabare}



◆OP曲 『オレンジミント』
 歌:斧乃木余接 cv.早見沙織

まさに斧乃木ちゃんのキャラソンOP曲。
彼女のキャラ特性を上手く掴んだ歌詞を
はやみんボイスで歌い上げています。
OP画も作り込まれていて目を惹きました。


◆ED曲 『border』
 歌:ClariS

新メンバーのカレンを迎えた新制ClariSの第1弾。
個人的に旧ClariS(クララとアリス)の歌声が
とても好きだったので今回の曲に少し違和感を
感じてしまいましたが,これからに期待したいです。




◆最後に一言◆


もしも,現実でゲームセンターの
UFOキャッチャーの中に斧乃木ちゃんが
入っている現場に出くわしたとしたら…



さぁさぁ♪


皆さんだったらどうしますか?



ん!?


そう言うお前様はどうするのかって?



僕だったら…
そうですねぇ。。。




例え何万円…ううん、一部財産を使ってでも
必ずGETして家にお持ち帰りします( ・`д・´)キリッ★



そして、時には斧乃木ちゃんに…


例外の方が多い規則(アンリミテッド・ルールブック)で
お仕置きされたいw

↑もちろん威力を最小限に抑えてもらってね♪



そんなご褒美…
もとい、お仕置きを喰らった後での
僕と斧乃木ちゃんのセリフはもちろん。。。

{netabare}
いぇ~い、ぴーすぴーす☆⌒(*^∇゜)v
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 94

kazunyanzu さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

童女萌え 本作たっての つきものだ(๑・ω・>)

<物語>シリーズ ファイナルシーズン 「憑物語」全4話

周りの人々を助けるべく、これまで様々なたくさんの”怪異”と
対峙してきた『阿良々木』くんの体に”変化”が… !?

例によって好き勝手痛めつけてきた、その報いともべき
言える… 体に現れた”変化”とは―!?


まずは本作のタイトル 「よつぎドール」
ですが、まさか…『斧乃木』ちゃん、本当にぬいぐるみで…
出てくることになるとは…

私もキャッチャーしたいんですけどぉ∑(゚∀゚◍三◍゚∀゚)


お話しの肝になるのが『阿良々木』くんの体の変化
吸血鬼の力により不死身の体質を得ていたその体に

ついに…!? 陰りが…!?

その変化の原因を探るべく、『阿良々木』くんと『忍』は
不死身の怪異を専門とする『影縫 余弦』と『斧乃木』ちゃん
に会いに行くことに。。。”8-(*o・ω・)o

っと、その前に忘れちゃいけない(ノ∀`)
久々の阿良々木家、お風呂タイムの登場ですネn[◎]コω♡`)パシャ
『月火』ちゃん髪めっさ伸びたね!

にしても月火ちゃん、テンション高いなぁ(*゚∀゚)* うん! 楽しそう♬
いつ見ても2人は実に兄妹仲睦まじくて大変羨ましッ♡

いやぁ兄ちゃん、風呂用意してくれてありがとうぅ!!
後でお礼… ってコラァε“=ε”=εヾ(`Д´*)ノ←火憐ちゃんw


話を戻して
やはり、今作の見どころは…
ついに幕が上がった『阿良々木』くんにまつわる
この<物語>シリーズの終わりの始まりとも言うべき物語―

そして『阿良々木』くんと『影縫』さんが
大真面目な会話劇している一方で、繰り広げられる
『忍』VS『斧乃木』ちゃんの幼女・童女対決であります!!
所々に挟まれる2人の”萌え♡”対決に
どんな御仁でも、きっとニヤニヤせずにはいられまい(o´艸`)

そりゃ、私はもう…たまらず…撃沈*。∀。)

もちろんのこと、もとより『忍』の可愛さは重々承知して
きたのだけれども、きたのですがぁ!!!!

あの…涙ぐんだ表情で…「だって…」は反則(*/ω\*)
もちのろんのこと私は即KO!!されてしまいましたのです♪

しかしながらぁ!!!
今作に至っては『斧乃木』ちゃん!!
今まで、ちょいちょい登場しては、決めセリフでアピール
してきた『斧乃木』ちゃん イェーイ! ピース(๑・ω・>)ピース
彼女の魅力がついに完全大爆発するのであります―!!!

無表情でしれーと笑いをぶち込んできては
そのポップな容姿と相反する冷静な喋り方
そこから繰り出される仕草、もといポーズたちw
それらがいちいち可愛い過ぎて仕方ないのである(ノ)∀(ヾ)

そしてあの頭の上にのせている”ポヨポヨ”
あれが何より…私、欲しいのです(屮°□°)屮ホスィ♡

そしてあの…スカートを…めくって(*/ω\*)ヾ(・ω・`)ウン! ミナサマヒイテルヨ!

ぁぁああ『斧乃木』ちゃん可愛いすぎるんじゃぁぁ~…

と私はここにきていよいよ困り果ててしまったのである…

だって。゚(゚´Д`゚)゚。
「少女」に「幼女」に「童女」…
この物語シリーズの魅力的なキャラたちの中で
得てして…私に一体どのコを選べ! というのでしょう…|ω・).。oOぅぅ~

とにかく、『まいまい』と『忍』!!
そしてここに『斧乃木』ちゃんという新たな魅力的キャラが
乱入し壮絶なバトルのようそうを呈している事は…
正に避けようがあるまい(✿゚д゚)ノ≡・。・o゚・)♡д♡(。゚o。・≡ヾ(>д<✿)


と、そんなこんなで今作私はと~っても
楽しんでしまいました✩
4話でこのボリュームと満足感♪ 想像以上の面白さに、
思わず視聴後、迷わずお気に入り棚へ⇒
即ダンクシュートを決めてしまいました(ノ∀`)w


まだ、物語シリーズを観たことがない人も…
シリーズの途中を視聴中の皆様にも…
是非とも、このファイナルシリーズの幕開けまで
何とか視聴にこぎ着けて頂きたい、私きってのオススメ作ですヽ(*´∀`)ノ

あれ!? ひょっとして本レビューまたしてもところどころ…
阿良々木くん口調になってしまっているΣд・;)?

「そんなことは…ない、…そんなことはないさッ!! 」


とボクはキメ顔でそう言った(๑・ω・>)―

投稿 : 2024/12/21
♥ : 69

71.4 3 お正月アニメランキング3位
三者三葉(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (607)
2868人が棚に入れました
元気で食いしん坊の小田切双葉、天使のような悪魔の委員長の葉山照、凋落した元・お嬢様の西川葉子という、名前に「葉」の字がつく“三者三様”の性格の女子高生が織り成すキュートで愉快な日常模様が描かれる。

声優・キャラクター
和久井優、金澤まい、今村彩夏、Machico、鈴木愛奈、桃河りか、赤羽根健治、西明日香、渡辺はるか、夏野菜緒、桑山琴音、田中ちえ美
ネタバレ

Progress さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

貧乏系お嬢様かわいい、でも主役は3人!

あらすじは公式サイトをみてね。

第1話良かったです!コミカルな百合アニメなので、視聴継続できそう!

1話感想
{netabare}
没落貧乏なパンの耳系マヨ好きお嬢様、西川 葉子がとてもかわいい。1話はそれで視聴者の心にグッときますね。
葉子のかわいい所は語りつくせないほど1話に詰まってます。(以下私の熱い(キモい)葉子押しがしばらく続きます)

没落してもですわ口調で友達付き合いがわからないのがかわいい!
双葉にパンの耳の調理方法を聞いて、テンションが上がるのがかわいい!
次の日ウキウキで作ってきたパンの耳の砂糖揚げ(黒コゲ)をもって(この時点でかわいい)いつもの双葉達とお昼を食べる場所で双葉達がいなくて、強がってがっかりする所もかわいい!
双葉に声をかけられるだけで、とたんに眩しい笑顔になるのがかわいい!
パンの耳のコスパに感動しているのほんとかわいい!
山Gのバイト先の廃棄(ホントはもっていっちゃ駄目ですよ!)をうれしさを隠し切れないのがかわいい!
没落して以降お嬢様気分が抜けなくて友達が出来なかった反動か、双葉達の反応を期待して、頑張る姿がかわいい!


・・・とまあ葉子のかわいさを上げたらきりが無いわけですが、このアニメは葉子、照、双葉の3人が主役のアニメです。なんか葉子に凄く重きを置いた一話でしたね。今後はバランスよく3人を掘り下げていってくれるのかなと思ってます。

双葉もかわいいですよね~女子力低い系女子。パン一斤を「色々めんどくさいから」という理由で丸かじりするのは女子力低いですね~。色々葉子様をフォローしたり、何も入ってないおにぎりを率先して食べたり、良い子です。

照・・・かわいいんだけど黒い。唐突にスピードワゴンの「ゲ○以下の匂いがぷんぷんするぜー!」という言葉が思い出しました。いや、きっと根は良い人で良い匂いはするでしょう。ちょっと気取ってから素がでるのがかわいいです。

山G、女の子のお風呂についていくとか凄い変態の香りがするよ!悪気はないんだろうけど!山Gのストーカー芸と泣き芸最高だよ!

教科書を渡せず葉子様が申し訳なさそうにするのは、双葉達を少ない友達として意識して、嫌われたくないと思っている現われですね。

今期の最高のコメディ百合アニメですね!毎週の一番の楽しみになりました!
{/netabare}

2話感想
{netabare}
葉山照回でしたね。
葉山姉妹のやりとりから、照の人間性や姉に対する姉妹愛が伝わってきて良かったです。照を敵視しているピンク髪の女の子、今回完全にヒナギクに見えました。

やはり、今回も葉子視点が多いですね。原作もそうなのかな?

特売のマヨネーズを勝ち取り喜ぶ葉子。かわいい。そして目を覆う双葉達、面白い。

次は双葉ですね~ここまでハートフルな話が続いているので、双葉回もハートフルな話を期待してます。
{/netabare}

3・4話感想【4話感動回】
{netabare}
3話は西川家のメイドさん登場回。双葉回じゃなくて少しガッカリしましたが、コメディ路線のキャラが増えたのと、このメイドさんも葉子様の事を心配してるんだなあと思えるシーン(体育で葉子様がぼっちになっている所をみてクラスで浮いていることに気付き、双葉達が唯一の友達であることを悟る。そして、昼食の際に葉子様をよろしくお願いしますと双葉達にいう)もあり良回でした。

4話は双葉への認識を改めさせられた回です。そして今回も葉子様が超可愛い。制作の葉子様愛が溢れすぎている・・・
ハンバーガー屋で双葉が葉子様の両親の話を聞くのは、勇気あるなあと思います。双葉は行動に反して意外と賢い子ですし、無意識じゃなく意識的にもっと葉子様をわかりたいと思って勇気を出して気を使いながら聞いていると思います。それだけ双葉は葉子様ともっと仲良くなりたいんだなあと思うと、ちょっとウルっときます。それにさらっと答える葉子様も双葉達に心を開いて、自然な友達付き合いが出来ているのが、成長したなあと思えます。

今回肉をもらった葉子様の可愛さは必見です。あのシーンの可愛さは制作の愛があふれすぎていて、このアニメへの本気度が伝わってきます。

また、幼少期の3人の映像も可愛いですね!どの子も可愛いんですが双葉の幼少期の良く食べる子供っていうのが可愛かった。やまGの子供時代も可愛い。

さらに、4話は双葉への認識を改める回でした。食べるだけじゃなく、料理が上手いということを実践して証明する双葉。女子力が低いと1話レビュー時点で書きましたが、これは間違いでした。女子力高い!いや嫁力が高いのか?双葉可愛すぎるぞ!

最後に3人で双葉の作ったご飯を食べるシーンがあるのですが、美味しそうなのはもちろんなのですが、3人も可愛いし、「家で誰かと食事するのは本当に久しぶりですから」という葉子様の寂しさが過ぎ去った言葉、
3人で一緒に食べることが本当に美味しい理由なんだという事が伝わってきて凄く良かったです。最後に冗談を言って笑いあうシーンがこの3人が幸せということを感じて、嬉しく感じてきます。

4話、凄すぎました。少し画がいつもと違う感じがまた良かったです。ハンバーガー屋の夕暮れの陰影の使い方が凄く好きです。色々良い場面がありすぎて語りつくせない(笑)コメディシーンでの人物のデフォルメや顔の変化が細かくて凄すぎる。

西山ちゃんと照の猫パートも可愛いし、猫はいつもどおりぬるぬる動きますね。

山Gはストーカーといわれると傷ついていましたが、報われることがあるのだろうか・・・いやストーカーですけどね。

四話の最後の食事シーンの印象的な「夕焼け」と「鳩」が四話冒頭の葉子の幼少時代の友達とのお茶会シーンにも出てきているということは、どちらも葉子様にとっての幸せな思い出ということを示してるんじゃないかな。
{/netabare}

5話感想
{netabare}
照のライバル?猫好き西山さんが可愛い回。西山さんはツンデレ、プライド高い、そしてちょろい。西山さんのメイド服はかなり趣味入ってますねえ・・・ピンクが基調のメイド服とか現実には存在しませんよ、多分(笑)あと、西山さんの友達、近藤さんのケーキを食べるシーンかわいいですねえ。このアニメの貴重な黒髪っ子ですよ。

回を増していくごとに双葉が良い女であることがわかっていきますね~。髪を後ろでまとめて、出来る女性店員風ファッションが良く似合う・・・。葉山ちゃんの家に遊びに来た時は小学生かと思いましたが(笑)そのギャップが最高に魅力的ですね。
{/netabare}

6話~12話感想
{netabare}
6話
日常回。少しお嬢様気分が抜けてないなあと葉子様のワガママっぷりを見て思いますね。
7話
葉子様と青髪の子が体育で組んでいるのを照と双葉が見ているシーンは、
気にかけていたんだなと、裏で友情を見たようで少し嬉しい。
8話
近藤さん多め回。西川ちゃんと近藤さんの友情回かな。腐れ縁みたいな感じでいいですね。
9話
文化祭回。陰の無い楽しい回でしたね。
10話
何気ない日常回。パジャマパーティでお泊り会。何気ない日常が葉子様にとってかけがいが無いものですね。
11話
バレンタイン回。よかったな山G・・・。葉子様に執着して勝手に奉公してるとはいえ、ちょっと報われてほしかったので良かったです。
12話
葉子様にとって自分の家に行ってきますと言う意味は、その場所に自分の日常がある事を無自覚に理解してるからだろうなあ。・・・って園部の夢か!
バイトで昔の友人に会っても今の状況を受け入ている葉子様は成長しましたね。
そして3人の日常は終わらない・・・エンド。良いアニメでした。

{/netabare}

総評
{netabare}
作画:常に安定して綺麗。毎週楽しみでした。
キャラ:どの子も可愛い。全員をなるべく均等に掘り下げたのはよかったです。
音楽:OPEDどちらも良かったが、挿入される日常的なBGMが良い。
声優:新人さんばかりでしたが、ストレス無く視聴できました。
物語:最初の1~4話は葉子様の友人関係へのなれない感があり、成長を感じられた素晴らしい回でした。それ以降は何もない日常回が多かったです。もう少し情感があったほうが良かったかな・・・

{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 59

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ホンモノの「日常系」?(動画工房の本気)

※実はあにこれで視聴途中でアニメのレビューを書き始めたのは、本作が初めてです…。

原作未読です。
→ 読み始めました。いま3巻目くらい。(2016/6/15)
→ 6/18くらいに読み終わりました。既刊12巻。(2016/6/28)

多くの「日常系」といわれるアニメで私がいつも思うことは、「そんな日常は無い!」というところなのだが本作はそういうツッコミを入れずに観られている。
(ちなみに他にそんな気持ちで観られる他作品としては『のんのんびより』シリーズ。あ、『恋愛ラボ』あたりもそうかな?)

変に百合百合しくなくこの三人は本当に普通の友達なんだな、とリアルに感じられるのも本作の特徴だと思います。
(好みとして特に「百合が悪い」というわけではないのですが。あるいはこちらが本来の意味での「百合」?)

まあ、キャラのかわいさはファンタジーですけど、アニメだからね…。

キャラクターは女子高生ですが、ちゃんとオチを付けようとしている点に好感が持てます。特に葉子様さま絡みでときどきぶっとんだ描写もなくはないですが、そこはまあ、ギャグだからね…。

…ということでおそらく完走するでしょう。面白いので原作も買うかも。
→ 買い始めました。(2016/6/15)
→ 6/17には全巻揃えました。視聴の方も無事完走。(2016/6/28)

あと、OP/EDともにグッドです!

以下、追記:(2016/6/15)
原作を読み始めて、薗部さんが原作で出てくるのはかなり後だということがわかりました。原作では辻兄妹の方が先に登場するんですね。アニメ的には早めに出して正解だったかも。

あと、原作者も書いているんですけど双葉は大食い以外は意外と普通の人ですよね。基本は双葉のツッコミで話が回っているようなところがあります。双葉もボケるときがありますが、そのときには葉山ちゃんがツッコんでくれます。

全話観終わっての追記:(2016/6/28)
全話通して観た結果、全12巻から満遍なく原作が採用されていることがわかりました。アニメ中では、各エピソードは春から始まる通年で1年間の時系列に並べられています。

原作は13年におよぶ連載なので、その話数の季節に合わせたエピソード、あるいは季節を考慮しなくてよいエピソードが様々な巻から採用されていることになります。

複数のエピソードをつなげて1話を構成していますが、つなげ方は原作で連続のエピソードとは限らずこれはシリーズ構成や脚本がうまく処理したと思います。

★物語の評価を4 → 4.5に上げます。上記の作品構成に対する評価アップです。

★作画の評価を4 → 4.5に上げます。「マンガの絵が動く」という観点で、本作の作画はかなり良いと思います。ネコとか、絵的にマンガなんですがその動きは大変素晴らしいですし、コミカルなシーンの描写もマンガ的に実に良く描けていると思いました。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 42
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

最終回で持ち直した?

原作未読。

大食いキャラの双葉。腹黒の照。元お嬢様の葉子。
初めはこの3人を中心としたほのぼの系アニメだと思っていました・・・。

大食いネタと元お嬢様の世間知らずネタは多かったけど、『見た目と違い腹黒な照』の設定があまり生かされていなかったような気がします。

それと、『お友達がパンの耳ばかり食べているのに、おかずとか分けてあげないんだ』とか、本編と関係ないところで気がかりなことがあり、あまり集中して見れませんでした。

それと、主人公の3人以外の登場人物が騒々しいキャラばかりだったような気がします。

結果、ほのぼの系というより、『大笑いのとれないドタバタ系』アニメだったような気がします。


ただし、最終回は良かった。
{netabare}
葉子のバイト先に元御学友が訪れるシーン。
{/netabare}
葉子の堂々とした対応には感動しました。
ほのぼの系には感動が良く似合います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 35

69.4 4 お正月アニメランキング4位
転スラ日記(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (291)
1089人が棚に入れました
「貴重な紙を手に入れたので、俺のこれまでを日記形式で綴ることにした。書き出しはそうだな…『転生したらスライムだった』。そこから俺の冒険が――冒険…が?」お茶目でユーモラスなリムルとテンペストの仲間たちの日常をふんだんに描く、“スライムライフ系"転生エンターテインメント!

声優・キャラクター
岡咲美保、古川慎、千本木彩花、M・A・O、江口拓也、大塚芳忠、柳田淳一、山本兼平、泊明日菜、小林親弘、山口太郎、福島潤、大久保瑠美、田中理恵

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

転生したらベツジンだった件

要するに転スラのスピンオフ作品。
リムルが適当にぶらぶらしながら街の様子を視察するのが基本的な形。

キャラデザは何故か本編と結構違っていて、何故変えたのかはわからない。

転スラ日記みたらベツジンだった件。

もしかしたら、スピンオフだからわざとそうしているのかもしれないと思った。
別の作者が書いた作品ということを暗に示している?

本編ずっと見ていると違和感はすごいが、絵自体は別に手抜きなわけではないし、むしろスピンオフ作品にも関わらず作画等のクオリティは高く、ヘタな作品よりもずっと作画の質がいい。
しかし、むしろ丁寧に作ったスタッフをほめるべきで、嘆くべきなのはスピンオフ作品にすら劣る低クオリティな作品が量産される現状だろう。

私は転スラが結構好きなので良いが、ファン以外は見る価値のないアニメだ。

本編が日常とバトルを交互に展開するスタイルなので、その日常部分を補完する立ち位置のアニメになるので、当然転スラ本編を見ているのは前提の作品。
本編はどうしても戦闘力が高いキャラの活躍が目立ってしまうので、非戦闘員の活躍が多いのは良いところだと思う。

ただ、元々本編で結構日常シーンもやっているので、ファンであっても蛇足に感じる人も多いだろう。

内容的には4コマ漫画のノリなので特別面白いってこともないが、転スラの世界観が大好きで、リムルの街の日常を見たいって人には最高のアニメなのかもしれない。

内容はかなり限定的な層向けで興味ない人も多いだろうが、ただのスピンオフには勿体ないクオリティの高さで関係者の熱意が伝わってくる。

世間の評価は知らんが、私は好きだ。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 31
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

転スラ自体好きだし、転スラの日常回好きなんだけど、なぜか、転スラ日記はイマイチ楽しめなかったな~。

[文量→中盛り・内容→酷評系]

【総括】
「転生したらスライムだった件」のスピンオフ作品。日常系アニメになっています。

視聴前は、本編同様に☆4(高評価)つけるつもり満々だったのですが、結果、☆3(普通)止まりに。

他の日常系アニメに比べてもレベルは低く、正直、転スラ好きでなければ、☆2(低評価)つけられてもおかしくないかな。

レビューでは、好きなシリーズなのに楽しめなかった理由の候補を(なぜ楽しめかったか、私自身、不思議なので)。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
緩急の問題なのかな。

本編の間にこういう話を挟むなら、なんか箸休め的に楽しめる気もするけど、連続で観ると、不思議とつまらない。

ネギマのネギは旨いけど、ネギだけ食い続けると旨くない的な感じかな?

つまり、「非日常下における日常の尊さ」というブーストがかかって初めて、転スラの日常回は楽しかったのかな、と。

他に、なぜか本作を楽しめなかった理由の候補を。


①バトルモノの日常回は、キャラの掘り下げの為に必要だけど、既に堀り下っているキャラを使っての日常系アニメは、マンネリになる。

かな。本編では見られなかった意外な一面なんかが見られれば良かったけど、ただの本編の焼き直しだったと思います。これだったら、各キャラの過去回とか、ガチに恋愛話とかやった方が面白かった。

印象に残ったのは、ゲルドがめっちゃイケメンということくらいでしょうか。


②こちとら異世界を見たいのに、そんなに日本推しされても。

いや、私は日本大好きだし、剣道やってるくらいだから、日本の文化は格好良いと思っていますよ。でも、せっかくの異世界ファンタジーなのに、夏祭りもクリスマスも何もかも、見られる日常系アニメなんてたくさんあって、わざわざ転スラで観なくても。

例えば、昨日「マツコと有吉のかりそめ天国」を観てて、「十条カレー戦争」という特集をしていて、その中でネパール料理屋さんが出た時に、「ネパールではシヴァ神を称えるお祭りの2日間だけは、マリファナを吸ってもOK(シヴァ神がマリファナ好きだから)」という衝撃の事実を知りましたが、そんなお祭りなら、ちょっと観てみたいよね(笑)

つまり、「モンスター達に日本の祭事をやらせる」よりは、「モンスター達の祭事を皆でやる」方が興味深い。例えば、ゴブリン属の祭事とか、オーガ属のしきたりとか、オーク属の意外な行事とかね。それが、作家の創造性ってやつじゃないのかな。


③まさかのシズさん登場。

いくらスピンオフとはいえ、軽々しくシズさんを出して良かったのかな? こちとら、1期を高評価しなかった一番の理由が、「シズさんの死を軽く扱い過ぎ」なのだが、更に軽く扱うか。

もしシズさんを(回想以外で)再登場させるなら、本編で、しかるべき理由で、それなりの尺を使って、やるべきだったと思います。残念でした。


というところです。まあ、転スラ自体を嫌いになったわけじゃないので、三期は楽しみなんだけどね。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
転スラ、日常系。サブキャラ深め。平和ですね~。

2話目 ☆


3話目 ☆3
夏の暑い日。ホタルのくだり、良いね。

4話目 ☆


5話目 ☆3
夏祭り。

6話目 ☆3
え!? シズさん、そんなサラッと出てきて良いの!? いくらスピンオフとはいえ。お盆に家族と昔話、は大事だよな。

7話目 ☆3
炬燵に火の用心、このシリーズ、ちょっと日本に寄せすぎだよな。

8話目 ☆3


9話目 ☆3


10話目 ☆3


11話目 ☆


12話目 ☆

{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 27

カミタマン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

日常がお祭りに進化してた!!\(゚Д゚)/

2021/07/20 投稿
2024/01/26 加筆と評価訂正

転スラが好きです!

転スラのジュラテンペストでの日常的なエピソードも好きです!!

スピンオフや外伝的な作品も結構好きです!!!

「転スラ日記」面白くないわけが無い!!!!

1話視聴後・・・あれ?面白くない?
2話視聴後・・・面白くないよなぁ~・・・
3話視聴後・・・いや,むしろつまらない・・・ ここで断念しようかな・・・って次回は水着回か!もうちょい見ようかw
4話視聴後・・・水着回も見たし(笑)もう思い残すことは無いw

ところで何で面白いと思わないんだろう?
よく分からないってのが正直なところかな・・・
強いて言うなら,国作り的な面が弱くホントに日常的な話が中心のためかな?
4話までの段階で,畑を作ったりとかはやってるけど弱いのかな?
時期も転スラの時間軸上の限られた時期の話みたいなので,ジュラテンペストの劇的な発展も期待できなさそう・・・

本編の続きに期待することにします。


2024/01/26 加筆部分
一度は放置したのですが
1話から改めて視聴しました
理由はドルビーアトモス対応7.1.4チャンネルの視聴環境が整い
アマプラでドルビーアトモス対応作品で検索したら唯一アニメで「転スラ日記」がヒットしたからです。
音だけで何か楽しかったです!!
特に風の音や雨の音、蝉の鳴き声など環境音が感動的でした!
ほんと、音が違うだけで印象が激変(初めての体験のせいもあると思いますが^^;)
まさにED冒頭で大賢者が言っているように「日常がお祭りに進化した」と感じました。

それと
実は「転スラ日記」だけじゃ無くアトモス対応作品アマプラやU-NEXTにいっぱいありましたw

投稿 : 2024/12/21
♥ : 21

75.2 5 お正月アニメランキング5位
であいもん (TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (308)
917人が棚に入れました
夢を追って上京するも、父の入院を知らされ実家の和菓子屋・緑松を継ぐこ とを決めた納野和(いりのなごむ)。しかし店には跡継ぎ候補で看板娘の少女・ 雪平一果(ゆきひらいつか)が、納野家に居候をしながら働いていた。 和は一果の親代わりを任されるも、一度は跡継ぎを断ったことを理由に冷た い態度をとる彼女と働くうちに、ある一面を知ることに…。 京都を舞台に心温まる絆の物語。
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

コンセプトはいいが「八方美人」でいろいろと惜しい →もっと上を目指せたのでは

【レビューNo.111】(初回登録:2024/3/10)
コミック原作で2021年作品。全12話。
作中で紹介されていた「下萌え」という和菓子をようやく見つけ、食すこと
ができたのでその記念にw

(ストーリー)
老舗和菓子屋「緑松」の一人息子・納野和(なごむ)は、大学卒業後にミュ
ージシャンを目指して家を飛び出し、10年間東京でバンド活動していた。
しかし現実は厳しくバンドは解散、そこに父・平伍が入院したことを知らさ
れ、店を継ぐ決心をして実家に戻る。
しかし、店では雪平一果(いつか)という少女が看板娘として働いていた。
一果は1年ほど前に父親に捨てられ、納野家に居候している10歳の少女。
(常連客の父親に緑松に預けられた後、父親は消息不明となった)
そして一果は、平伍からは緑松の跡継ぎとして認められており、和に跡継ぎ
の座を譲る気はないと宣言するだった。
そんな状況下で和は緑松で見習いとして修業を始め、一果にも父親代わりと
して接するよう試みるのだが・・・

(評 価)
・コンセプトはいいが「八方美人」でいろいろと惜しい感じ
 この作品、コンセプトは本当に素晴らしいなっと。
 ・「和菓子」の世界を季節の変化に合わせ彩よく魅せる
 ・少し水彩画っぽい「和」が映える綺麗な作画
 ・一果という幼い少女のキャラクター造形
 ・家族や店員たち等とのハートフルな絆や様々な出会い
 ・これらを縁(えにし)という言葉がピタっとハマる「京都」を舞台に魅
  せるという――
 そういう意味では、もっと大化けしてもいい作品かなっと思うのですが、
 全体的に「優等生」って感じで小さくまとまってしまっているという印象。
 例えば「和菓子」の世界を扱っている作品って珍しいので、ここにもっと
 重きを置いていれば、作品にも尖った感じがでてかなり面白くなったので
 はと思うのですが、原作者が描きたいのは「縁」や「絆」の方のようで。
 それらもソツなくできているが、あと一歩尖ったものがあればという。
 作品自体はよくできているとは思うのですが、素材がかなりいいので、も
 っとの上を目指せたのではという感じがして、なんとなく「八方美人」で
 留まっている現状が非常に惜しいなと。

・一果のキャラ造形は素晴らしい
 ・10歳の少女らしさが活きる愛らしいキャラデザ
 ・それでいて10歳の少女らしからぬしっかりものキャラ
  → その裏には「役に立たなければ居場所がなくなるのでは」という
    父親に捨てられた時のトラウマが・・・
 ・やはり10歳の少女らしく父親を恋しく思う子供心
  → 時々父親を探しており、京都駅で間違えて和の手を取ったのが2人
    のファーストコンタクト
  → 和のことは邪険に扱いつつも、どこか父親の面影を重ねている
 作品のキモとなるだけに、一果のキャラ造形は本当に素晴らしいなと感じ
 ますね。
 ただ・・・
 ~以下重要ネタバレ~
 {netabare}幼い頃に別居し、現在はフランスで仕事をしている母親が一果の所在を突
 き止め、一果を引き取るために緑松にやってくるのですが、一果の選択は
 「緑松の皆が家族扱いしてくれ、和菓子のことをもっと知りたいから」
 ということで母親との暮らしよりも、緑松に残ることにしたのは、ご都合
 主義が過ぎると感じたかな。
 (とはいえ、母親のことをいつまでも描かないのは不自然なので、やむを
  得ないところではあるのですが。
  それにその辺を突くと、そもそもの「『一果の居候設定』に無理がある
  やろ!!」って話になるのかなw){/netabare}
   
・和のキャラがこの作品を象徴
 一方の和ですが
 ・名の通り場を和ませる独自の空気を持っている
 ・コミュ力が高く、相手の懐に入るのが上手い
 その半面
 ・ノリと勢いに流されがちのお調子者
 ・緑松では見習いということもあり、ポンコツ扱い
 ・一果にも距離を詰めようとするも(表向きは)邪険な扱い
 ということで、和が絡むと良くも悪くもコメディや緩い空気になるんです
 よね。
 まあそこがこの作品の味でもあるんですが。
 ただ個人的にはあと一歩上にいけないのは、和のキャラの影響が大きいの
 かなっと。やはり主人公が締まらないので、ちょっと作品が安っぽく見え
 てしまうというか・・・

「惜しい」と書きましたが、タイトルにこめた思い「であいもん」
 ――京言葉で「食材同士が合わさることでお互いの良さを引き出す、
   取り合わせの良い食べ物」という意味――
からすると、原作者が変に「売れる」とか欲張らず、等身大で描きたいもの
を描いている感じもするので、原作者のお人柄もあり、これはこれでいいの
かも。
いうても、他のキャラは2人に絡んで皆いい味出してるしね。
今のままでも十分な面白さはあると思うので、ハートフルな作品をご希望な
らば、かなりオススメの作品ではあります。
(他のレビュアー達さん曰く、N●Kの連続テレビドラマっぽいというのは確
 かにそうかも)
あと原作は今だ連載中ということもあり、話としては「これからだ」END
って感じですね。
~以下重要ネタバレ~
{netabare}特に一果の父親のことはモヤモヤしたままで終わります。
(まあ正体はバレバレですがw)
また原作では一果は中学生まで成長しているようです。
個人的には「原作買ってもいいかなあ」って悩んでいる感じではあります。
(恐らく2期はないでしょうし){/netabare}

OP「菫/坂本真綾」
・坂本真綾の自作詩に「くるり」の岸田さん(この方も京都の人だなw)が
 曲をつけるという、今でも定期的に聴いている良曲。

(追 記)
・個人的にはなんやかんや感化され、(普段は洋菓子派ですが)一時期和菓
 子に目覚め、「下萌え」以外にも「若鮎」や「関西風月見団子」等作中で
 紹介された和菓子を中心に土産に買って帰ってたなあ(笑)
・「下萌え」も最初お店にいったら、「材料の百合根の入荷が例年より遅れ
 てる」って言われて、「本格的な和菓子っぽい」って逆にちょっと感動w

投稿 : 2024/12/21
♥ : 24

pH さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

ただ↑いま〜by一果

さては一果、毎話「ただいま」って言ってるな?

神アニメの中の神アニメ。
一果ちゃん可愛すぎだし和との関係が尊すぎる。いとあはれ。あはれみが深すぎる。
最終話とか絶叫しすぎて呼吸困難で病院に搬送されるかと思った。
とにかく心温まるし和は面白いしぽっと出の小梅ちゃんも衝撃的に可愛いし一果ちゃんはもっと可愛いし…
1話からずっと面白かったな。最高の作品でした。
最も良かった日常系アニメの一つ。
続編来ないと許さない。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 11
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

人と人の距離感が心地良いです。

実家の京都の和菓子屋「緑松」を飛び出して10年ぶりに帰ってきた納野和が緑松で修行するお話。
原作はヤングエース連載中のコミックみたいですが未読です。

春アニメ選定の時から作品の雰囲気がほっこり・まったり系っぽくて、シリーズ構成が吉田玲子さんだし、ちょっと期待してた作品でした。

OPは真綾さんの「菫(すみれ)」。ほーっとする感じでNHKの朝ドラの主題歌みたいで作品の雰囲気に合ってると思います♫

背景の絵はリアルっぽい感じじゃなくて、手書きっぽいやわらかい感じでこれも作品に合ってたと思いました。

主な登場キャラは・・
のほほんとしたお調子者で、和菓子屋の息子で見習いをしている納野和(いりのなごむ)
1年前から納野家に住んでて小学校に行きながら緑松の手伝いをしている雪平一果(ゆきひらいつか)
緑松でバイトをしている女子高生。音楽が好きで和に恋心を抱いている堀河美弦(ほりかわみつる)
和の元カノ{netabare}で京都に来た時に偶然和と再会し、緑松の近くのお茶屋で働き始めた{/netabare}松風佳乃子(まつかぜかのこ)


であいもんを見てていいなぁって思ったのは人と人の距離感が心地良いところでした。

和と一果の関係って親子でも兄弟でもないし仲がいいわけでもないんだけど嫌いなわけでもない感じ。
一果が少しずつ和との距離を縮めていくところも良かったです。

それから和と美弦と佳乃子のゆるーい三角関係がすごく面白かった♡
それを心配しながら見守る一果もw
ああいうほっとけない感じの男性って女性にモテること多いですよねー。
和と女性たちのくっつきそうでくっつかない距離感も、美弦と佳乃子の恋のライバルなんだけど仲良くしてる距離感もなんか好き。

和と両親の距離感もいいですね。
特に和と父親のドライなようでちゃんと親子や師匠・弟子の関係が見えるところとか。


好きな話は5話の三角関係、8話の和と佳乃子の過去話、9話のクリスマス、11話の和の風邪と雪の日、12話の誕生日などなど。。

あとお話に出てくる和菓子が綺麗で美味しそうで。。
普段甘いものってあんまり食べないけど、和菓子屋さんに行って見たくなっちゃいました。

地味なお話が多いので雰囲気が合わない方もいるかもですが、ほっこり・まったり系のアニメを見たい方におすすめします☆

投稿 : 2024/12/21
♥ : 41

68.1 6 お正月アニメランキング6位
コジコジ-さくらももこ劇場(TVアニメ動画)

1997年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (70)
391人が棚に入れました
動物なのか人なのか?男なのか女なのか?地球上の生き物なのか宇宙から来たのか? ……コジコジには何の肩書きもありません。いわば“存在”のみの根源的なキャラクタ ーです。無為自然に生きる。……コジコジは完璧にピュアな存在ゆえに、そのままでただ生き 「ます。コジコジの邪気のない発言は、その素朴さゆえに新鮮かつ真理だったりする のです。映画「フォレスト・ガンプ」にも通じる世界を、さくらももこは5年も前から 「コジコジ」という作品で呈示し続けてきました。さらにこの作品のユニークなポイントとして“メルヘンの国を舞台にしたファンタジ ー”と“とにかく大爆笑のナンセンスギャグ”という2つの概念が共存している点が挙 げられます。前述の“深読みしようと思えばどこまでも深い”コジコジのキャラクター と相まって、男児&女児から大人まで楽しめる豊かな作品世界が展開されていきます。

田中タイキック さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

思い出は遠い彼方に記憶の向こうのあっち側へ、過ぎ去りし日々と共に流れて行きましたとさ~

1997年10月~ TBSにて放送
全100話

メルヘンの国を舞台に主人公・コジコジとゆかいな仲間たちの日常生活を描く物語。

メルヘンの国の学校に通っているクラスメートが主な登場人物で彼らは立派なメルヘンキャラクターになるために日々勉強しているのだとか。
ミッキーマウスやスヌーピー、ドラえもんもメルヘンの住民であり、メルヘン住人にとって憧れの存在であるという。


内容はナンセンスで時々ブラックなネタもあるシュールギャグ系。
コジコジのふわふわした雰囲気、天然で愛嬌のあるしゃべり方が可愛くてすごく癒やされます。
他の登場人物もすごく個性的です。存在自体がギャグのようなキャラもいれば妙に人間臭いキャラまで、メルヘンの国といっても実際は何でもありな不思議な世界観です。


主な登場人物

コジコジ
謎の生命体。宇宙生命体であるという設定以外は一切謎。年齢や性別さえも不明で飛行能力がある。マイペースで自由気ままに行動するが時々超神秘的、哲学的な発言をして周りを驚かせることもある。

次郎
コジコジのつっこみ役。半魚鳥であるが飛べないし泳げもしない。

コロ助
雪だるま。次郎と仲がいい。エロ本や下ネタが好き。家賃1万で一人暮らししている。

頭花君
頭花族の少年。下の名前は咲男。理由は頭に花が咲いてるから。

やかん君
頭がやかんで体が人間。興奮すると沸騰してお茶が出る。落ち込むと冷茶が出る。

カメ吉
親友であるやかん君の沸かすお茶をこよなく愛する。必殺技は「かめの思い出」

ペロちゃん
優秀で心の優しい美少女で、クラスの人気者。やかん君が恋焦がれている。

ゲラン
太陽の城の王様。高橋留美子を敬愛していて有名人のサイン集めが趣味。本気で怒らせるとメルヘンの世界から光がなくなる。

ドーデス
雷の城の王様。紳士的で王族の名にふさわしい良識ある大人。ゲランとは仲がいいようだが、本人は親友とは思ってない。

ジョニー
不思議の国のローズに記憶を消されてからメルヘンの国に連れて来られた。拉致被害者。

ハレハレ君
ジョニーの親友。ジョニーが記憶を取り戻して人間界に帰ってしまうのを恐れている。友情以上の複雑な思いを抱いている。

おかめちゃん
おかめ族。クールで実利的な面もあるが毒舌でぶっきらぼうな性格。マニアックな趣味をいくつも持っている。

物知りじいさん
湖に棲む、首の長いじいさん。メルヘン住人からは物知りとして知られているが実際は口からでまかせが多い。首が絡まり死にかけたことがある。


OPとEDはどれも作品の雰囲気に合っていてよかったです。OPはなんともいえない不思議な世界の映像と少しノスタルジックな音楽がなんとも絶妙。EDは電気グルーヴのテクノな音楽に合わせて主要キャラが踊っている映像が独特で視聴後のふわふわした不思議な感覚に合っていました。

OPテーマ「コジコジ銀座」
作詞 さくらももこ / 歌 ホフディラン

EDテーマ「ポケット・カウボーイ」
歌 電気グルーヴ

「死ぬほど恋して 〜Johnny,Johnny〜」
作詞 さくらももこ / 歌 カジヒデキ



総評
基本1話完結でストーリーに明確なテーマがあるわけでもないのでまったり見れると思います。メルヘンと聞いて可愛らしいキャラが満載だと思ってみると肩透かしをくらうかも。コジコジは小動物的かわいらしさがあるものの他のキャラは造形的にもシュールで慣れてない人だと不気味に感じるかもしれません。ただどれもアクの強いキャラの設定は作者の特異なセンスが感じられ、まさに「さくらももこ劇場」といった感じ。

最大の見どころはコジコジが時折言う哲学的名言の数々。登場人物が劇中で思わず「真理だ・・・」と言わしめてしまうほど善悪の無い純粋無垢なコジコジの発言にギャグアニメの枠をこえて深く感銘を受けた人も多いと思います。

最後に私の一番好きなコジコジの名言をひとつ



「神様は心の中をウロウロしているのでこの辺をウロウロしていません」

投稿 : 2024/12/21
♥ : 7

ペチ14 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

Q質問 A解答 T突っ込み

Q、このアニメについてどう思った?

A、意味深なアニメ
なんでいうかメルヘンの国なのに会話はとても現実的
ギャグというにはなにかちがうところもあるし
不思議というのもなにかちがうところがあるし
なんていうかこのアニメにしか出せない
すごいインパクトがある
それは観れば分かる
ギャグというにはなにかちがうところもある、
不思議というのもなにかちがうところがあることを
なんという?

T、さあね

A、えーーーーーっとね

T、答え考えてなかったのかい

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

ギャグとしてもアートとしても

まさかさくらももこが「アート」系漫画を描くとは思わなかった。しかもギャグも冴えている。

シュールレアリズムとキュビズムをまぜこぜにしたカオスな世界感が特徴で、ここの住人はみなスヌーピーやミッキーを崇拝しているところがメルヘンなのにさくらももこらしい毒である。(笑)

「うまるちゃん」を観てふと思い出したんだが、昔もこういうギャグアニメありましたよね。最近はギャグアニメ自体が子供の数が減ったことにより少なくなった気がします。

無論、漫画も全巻持ってます。「まるこちゃん」よりもこっちが好き

投稿 : 2024/12/21
♥ : 6

67.5 7 お正月アニメランキング7位
ぎんぎつね(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (703)
3494人が棚に入れました
ここはとある町の小さな稲荷神社。主人公まことは十五代目にあたる跡取りの女の子。現在の神主はお父さんですが、神さまの使いである“神使”の狐・銀太郎の姿が見えるのは、正式な跡取りのまことだけなのです。
ちょっとだけ未来が見えたり、失くしたものを探せたりする不思議な能力を持つ銀太郎ですが、やる気はないし口も悪いです。でも、まこととは気があうのか、まあ仲良くやってるようです。そんな稲荷神社を舞台に、いろんな人たちがふれあう物語。
神さまの杜へ、ようこそ――。

声優・キャラクター
金元寿子、三木眞一郎、関俊彦、小野賢章、藤村歩、小清水亜美、赤﨑千夏、関智一、杉田智和、野島裕史、井上和彦
ネタバレ

エミール さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

反省の弁を述べさせて頂く

神使が見える琴浦さん似の女の子と神使と
その家族やお友達とのハートフルなお話。
ほのぼのしたい方におすすめ。






こっから全く関係ないよ!
別に読まなくてもいいからね!

{netabare}

以前、特殊環境にいたって書いたと思いますが
宗教関係だったりします。
特定のどこかに所属というのではなくて
神仏両方に入れこんでいたママ上に
神仏の教育を受けていたのです。
物心ついた時から滝に打たれ
荒行を行い高校に行く迄それが続いていました。
もう、嫌でも悟ります笑。
ママ上は井戸を掘り本格的な滝場まで作り
もうバカかとw
最近発覚したのですが
入れあげた金額が○億だったりします。

知らずにかなり、とばっちり受けながら生きていましたが
祝詞やお経、真言に至迄…もうねw
嫌でも覚えちゃうよ。
寺やあちこちに預けられて
朝5時から神仏磨いたり掃除したり
何が悲しくてうら若き乙女がやることなのかと。
出来れば、子供らしく過ごしたかった。
だから、神仏に至っては
知ってるってだけで特に好きではないです。

神社にはとても酷い事をしました。
今ではとても申し訳なく思っています。
遊び場がそこぐらいだったんです。
昔の私は、悪鬼だったので
書くのが躊躇われる程酷かった。
石ぶつけられてもしかたがないぐらいに。
弟は鳥居に上って落ちて骨折。
罰があたったんでしょうね。
信仰って大事な事かもしれませんが
何事も程々に。

{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 49

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

巫女と神社と狐とミカン

原作 漫画 未読

全12話

ジャンル:ほっこり神さまファンタジーの日常系

主人公が高校生の女の子で、
小さな稲荷神社の十五代目跡取。

彼女にしか見えない稲荷大神に仕える銀太郎(狐の神使)との、ほっこり日常ですかね?

主人公にしか見えない設定とかが「夏目友人帳」や、「神さまはじめました」等に似てますね。

話では
時々、神社のうんちくとかを教えてくれたりするので、知らない人には役立つんじゃないかな?

神使達との温かい話とかもあるので、こう言うハートフルなのが好きな人にはオススメです。

自分的には、ちょっと何か物足りない感じ
2期があれば見るけど、繰り返して見たい程ではないかな・・・


OP:「tiny lamp」/ 歌 - fhána

ED:「月光STORY」 / 歌 - SCREEN mode

投稿 : 2024/12/21
♥ : 64

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

神社には、人間と神様とをつなぐ存在―神使がいるそうで^^

ストーリーは全然知らなくて、fhánaのOPに惹かれて観始めた作品です。

OPが大好きでそれだけで満足だったから
内容は全く期待していなかったのだけど、

こちらの予想をはるかに上回る良作でした!

心がほっこりしたよ♪

全12話です。


● ストーリー
江戸時代から続く冴木神社の跡取り・冴木まこと。

彼女は神使(しんし:神様と人間とをつなぐ霊的な存在)を
見ることができる、神眼(しんがん)を持っている。

冴木神社には、面倒くさがりでちょっぴり口の悪い狐の神使・銀太郎がいる。


神使という特別な存在は登場するけれど、
どちらかというと日常色の強い作品です。

まことと友だち(この子たちは銀太郎の存在を知らない)の友情や、
神使がメインのファンタジーや、
催しごとを通して描かれる神社のしきたりなど、

様々な要素が取り入れられていて、
ストーリーは飽きることなく楽しめました。

川のせせらぎのように、ゆったりと流れる時間。
力を抜いて楽しめる作品です^^


● キャラクター
登場するキャラクターみんな温かくて、観ていて心がほっこりします♪


≪ 人間 ≫
主人公のまこと。

困っている人を放っておけない、人が良い性格です。

まことの笑顔が大好き^^ 

この作品で何に1番癒されたって、まことの笑顔ですよ!

天真爛漫でかわいくて、いいヒロインだった♪

のんびり屋のお父さんも大好き♪


中盤から登場する、神尾悟(かみお さとる)。

OP映像では初めから登場していて「イケメン剣道男子!(*´Д`)」と
楽しみにしてました(笑)

制服男子のシャツイン、たまらなく好きなので…
ごちそうさまでした(*´Д`)ハアハア


≪ 神使 ≫
メインの神使は銀太郎ですが、私がここで紹介したいのは、ハルちゃん。

銀太郎と同じく、狐の神使。

口の悪い、やかましい子どもは苦手なので、
ハルちゃんも最初は苦手でした^^;

でもだんだん慣れたのか、
終盤はハルちゃんのかわいさにすっかりメロメロでした。

悟のことが大好きで、やきもち焼くところなんかかわいすぎて…(*´Д`)
あ、もちろん悟もかわいいのですけれど(*´Д`)ww


神使は動物の姿をしていて、
この2匹?以外にもいろいろな神使が登場します。

日常色が強い中で唯一ファンタジーな存在であるかわいい神使たちには、
すっかり癒されました♪


● 音楽

【 OP「tiny lamp」/fhána 】

初めて聴いたときにすぐ好きになりました。

明るい曲調とぎんぎつねの雰囲気が見事にマッチしていて、
アニメを観てさらに好きになりました^^

fhánaの曲は今のところ外れがなくてうれしい♪


【 ED「月光STORY」/SCREEN mode 】

夜の静かな雰囲気に包まれているかのような、優しい曲。

アニメのEDとしては普通な印象だったけど、曲としては結構好き♪


● まとめ
いいアニメだった!!

1つ1つのシーンがとても丁寧に作られていて、
制作側の愛情もたっぷりと感じられました。

観終わった後にもっと観ていたかったな、とさみしくなったよ。

温かい雰囲気にはとても癒されました。
登場人物の温かさにほっこりしたい人には、おすすめです♪

余談
≪ 今年挑戦したくなったこと ≫
・みかんの芸術的な皮むき!
・夏越の祓(なごしのはらえ)に行ってみたい♪

投稿 : 2024/12/21
♥ : 24

65.3 8 お正月アニメランキング8位
虹色デイズ(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (245)
1299人が棚に入れました
夏樹・智也・恵一・剛はいつもつるんでいる高校生男子4人組。
部活動もなし、勉強もそこそこに、楽しい毎日を過ごし中♪

そんな4人の目下の関心事はやっぱり恋愛!

違うクラスの杏奈に片想いをしている夏樹は、みんなからいじられつつ奮闘するけど…!?

声優・キャラクター
松岡禎丞、江口拓也、島﨑信長、内山昂輝、津田美波、内山夕実、茅野愛衣、石上静香
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

リア銃(充)に撃たれ、危うく死ぬところですよw

[文量→小盛り・内容→雑談系]

【総括】
ってくらい、甘酸っぱいw 恋愛に友情に遊びにと、絵にかいたような幸せな高校生活……こんなん、送ってみたかったわ!(特待生だから部活ばかりやってたけど、それとは無関係に縁遠い世界だったかもw)。

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
私は、妹の影響からか、結構少女漫画も読むんで、四者四様の恋愛模様を普通に楽しんでました♪

ラブコメとして、結構良いクオリティだと思いますよ。

でも、三十路おじさんには少しツラいというか、イケメンズがうらやましいというか、、、。心の平穏を保つ(±0にする)ために、合間合間に「男子高校生の日常」を観てましたw

良い感じで中和されましたよ、同じ男子高校生とは思えない(笑) つか、この中にシコマツ先輩とか送り込んでみたいなw 一瞬でキラキラ高校生活を破壊してくれそうだ(笑)

、、、あっ、今気づいたけど、切り干し大根とチーズを一緒に食うと旨いな~。白ワインに合うな~(遠い目)。

(レビューがカオス・汗)
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 23

のび太 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

安定の王道少女漫画

クリスマスに、彼女にフラれ落ち込んでいた主人公の高校生、羽柴夏樹。
サンタの衣装で、ティッシュ配りをしていた女の子に一目惚れしてしまった。

別冊マーガレット掲載の少女漫画が原作です。
15分枠で24話なので、実質30分枠1クールですね。

最近の少女漫画は、フラれたその日に別の女に一目惚れOKみたいですねw
原作者の出身地の札幌が舞台のようだけど、あまりご当地感はありません。

一応、羽柴君が主人公となってますが、登場人物全員に群像劇ぽいです。

登場人の中でツンツンのまりちゃんが可愛く思えたのは、最近のツンデレアニメを見すぎたせいでしょうかw
いつデレるのと期待したけど、最後までツンツンでしたw

少女漫画らしい虹色の青春が詰まった王道作品でした。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 13

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

無限の可能性から一番欲しい答えを導き出す努力をしてみようよ・・・

この作品の原作は未読ですが、出演される声優陣が男性・女性共に豪華だったので視聴を決めた作品です。

羽柴 夏樹(なっちゃん) CV:松岡禎丞さん
松永 智也(まっつん)  CV:江口拓也さん
片倉 恵一(けいちゃん) CV:島﨑信長さん
直江 剛 (つよぽん)  CV:内山昂輝さん

小早川 杏奈 CV:津田美波さん
筒井 まり  CV:内山夕実さん
浅井 幸子  CV:石上静香さん
松永 希美  CV:かやのん

そして視聴して、この手の作品が放送されるのが久しぶりである事も相まって、ショート作品ながら続きの気になる作品でした。

クリスマスの夜、羽柴夏樹は好きな女性との待ち合わせをすっぽかされ、寒い夜空の下、身も心も冷え切っていました。そんな中、街頭でティッシュを配っていた女性が、そんな彼を見かねてティッシュを差し出すのです。彼女の名前は小早川杏奈・・・
なっちゃんと小早川さんは、ここで運命の出会いを果たし物語が動いていきます。

でも動き出した早々になっちゃんはビックリ・・・何故なら小早川さんは同じ高校の生徒だったからです。
意中の人が身近にいる・・・それってとっても嬉しい事だと思います。
こうしてなっちゃんと小早川さんを中心に少しずつ輪が広がって、気が付けば何かと一緒に行動するグループが出出来上がっていました。

でも、そこで生まれた恋心はなっちゃんだけではありませんでした。
色んな思いと恋心が交錯していくのですが、この作品に温かさを感じるのはここからです。
決して気持ちを焦らせません・・・
そして、ゆっくり・・・ゆっくりと気持ちを育んでいきます。
ややもすると、進展が無いのはグループ交際における弊害のせい・・・?
とも解釈できそうですが、自分の気持ちばかり優先させて、せっかくできたグループの絆に綻びができるのが怖いから・・・と思うと納得です。
皆んな自分の事は大事・・・だけど、それと同じくらい仲間の事が大好きなんです。
比べることなんかできません・・・

私の脳裏を横切った類似の作品は「君に届け」です。
本当に大切な気持ちだから、簡単な言葉では表現できないし、絶対諦めることだってできない・・・
この作品で描かれている恋心は、そんな儚さを併せ持っていると思います。

そして誰もが自分の心を簡単に理解できるか・・・というと決してそんな事はありません。
気付いて咀嚼するのに時間がかかったり・・・そもそも気付いていなかったり・・・
だから時には一生懸命自問自答する事も大切なんだと思います。
そして「分からない」を「分からないまま」に決してしない・・・それが人間的な成長を促す結果に繋がるのだと思います。

自分の思いに気付く・・・そこから始まる恋の物語・・・
気になる方は本編でご確認下さい。

2クール全24話の作品でした。15分枠だったので、フルサイズだと1クール相当の作品です。
久々に気持ちの良い「きゅんきゅん」を味わったような気がします。
連載は未だ続いているようです。
皆んなの恋の顛末を見届けるまでは気持ちを切らす事ができません。
続編・・・ある事を期待しています。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 12

73.3 9 お正月アニメランキング9位
古見さんは、コミュ症です。 2期(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (187)
716人が棚に入れました
2022年4月予定
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

「1cmずつ 恋に落ちる」

【物語 3.0点】
1期から中1クールで放送された2期。話数も1期から継続。
実質分割2クールで1年生編を完走。

内容はごくごく平凡な学園生活・歳時記の再生産。
古見さん&只野君の関係等も、
OP主題歌から拝借したレビュータイトルの通り、
互いに遠慮しながら、ゆっく~りと亀の歩み。

“コミュ症”視点から、もしくは変人だらけのクラス構成から、
一年間、普通の青春がつつがなく完遂される価値を再認識し、
当たり前が幸せとホッコリできるか否かが折り合いポイント。
よって一定以上のキャラ理解や共感は不可欠。

私は古見さんが振動している姿を見ているだけで癒されるので、
本作は毎回脱力して楽しめる安全スポットでした。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・OLMが引き続き、光を反射する埃まで捉える高水準を維持。

歪ませた背景に回想を映し出すなど、作画と一体となって演出された映像美も健在。
{netabare}愛しの古見さんのストッキングを奪取して頭に被り逃走する山井さん。{/netabare}
など良く動くカメラワークにも妙な迫力がありw

顔の各パーツを少しずつ赤らめながら、距離を測って測って詰めないw古見さんなど、
心情表現も繊細で拾ってみるとキュンキュンできます。

それだけに漫画らしい心情説明の吹き出しテロップ。
説明文のツッコミがギャグの中核と理解しつつも、
私はやはり蛇足に感じることも……。
一度、一話限定で良いので、テロップも解説ナレーションも只野君の補足もなしで、
古見さんの心情解析に視聴者がチャレンジする回も欲しいと思ってみたり。


【キャラ 4.0点】
新たな強面“コミュ症”片居誠が登場し、古見さんに弟子入り(本人非公認)し、
相互誤解に基づいたギャグが多様化するなど、
ともだち100人に向けて“古見友人帳”は微増傾向。

そんな中、私の印象に残ったのは今回も大人。
{netabare}修学旅行のバスガイドさん。変人サファリパークの1年1組相手に、
ほとんど誰も聞いてない観光説明などで懸命に場を作ろうと奮闘。{/netabare}
行事が滞りなく進行するのって快挙だなw
と普通のかけがえのなさをここでも痛感。
1組担任みたいにもっとテキトーで良いのにと思いつつも、
その不器用な努力を応援したくなります。

14話からは三バカトリオが“クラスの女子 付き合うなら誰?”などと妄想を開始w
私も1組は意外と魅力的な女子が多いと錯覚w
私は、帰宅時、家にいたら安心できるという観点で言えば
尾根峰さんか尾鶏さんかな?(※あくまで妄想上の話w)

只野君が鈍感キャラではなく、
{netabare}バレンタインデーにチョコもらえなくて落ち込む{/netabare}わりと普通に青い男子だったのが胸キュンポイント。
そんな兄のドギマギを同室二段ベッドの特等席から観察する妹・瞳は共感度高し。
(というより普通に女子力高めで可愛い。リアルに付き合うなら瞳が本命まである←いい加減、妄想やめいw)

長名なじみのコミュ力もちょっとウザいかもと思い始めた2期。
ですが23話、{netabare}古見さんと只野君が詰将棋でギクシャクした際、
「いつの間に 喧嘩するほど仲良くなったの?」とサラリと一言で氷塊させてしまう。{/netabare}
“全校生徒の幼馴染”は伊達じゃないと脱帽しました。


【声優 4.0点】
古見さんの弟・笑介役の榎木 淳弥さん。
古見 硝子役の古賀 葵さんと合わせて、
喋ってナンボの声優さんの中でも、さらに巧みな喋りが人気のお二人が、
息遣いだけで掛け合いを展開する贅沢さが相変わらず笑点w
たまに喋ったらイケボなのもまたジワジワ来ますw
古賀さんも綺麗な声で一生懸命伝える場面が少しずつ増えては来ましたが……。
19話で絞り出した{netabare}修学旅行{/netabare}への想いグッと来ました。

寡黙なコミュニケーションも深まりナレーション・日高 のり子さんも
“執行ボイス”による心情判定に大忙しw
中盤には照れ隠しな手紙の代読までカバーする活躍ぶり。

2期ではさらに成瀬 詩守斗(しすと)の行動解説役などとして、
米谷 忠釈役の鵜澤 正太郎さんが淡々と茶々入れ。

声に出せない想いが積み重なるクラスとは対照的に“解説席”はにぎやか。


【音楽 4.0点】
ほとんど喋らない古見さんの反動なのか主題歌は饒舌。

OP主題歌は伊藤 美来さんの「青100色」
サビの終わりにかけて、喋り足りない胸の高鳴りを早口で畳み掛けて行くこの構成。
どこかで……と思っていたら、楽曲提供に川本 真琴さんの名がありビックリ。
四半世紀ほど前にアニメ版『るろ剣』OPなどで一世を風靡したシンガーの曲調に再会できるとは。
この点からも本作は古き良き青春アニメ志向。

ED主題歌はFantasticYouth「小喋日和」(こしゃべりびより)
こちらは想いがポエトリーにまで溢れ出す系。
EDアニメーション。表情のないキャラのシルエットが動き回るクラスの日常風景。
説明解説なしでも誰が何してるか分かってしまうキャラの濃さ。
上記の通りテロップアレルギー気味の私にとってはED眺めるのが、
毎回、何気に一番ウキウキする時間だったり。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 21
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

再々視聴。3期早く。4クールでOKです。メチャメチャ面白い。

3期早く。4クールでOKです。23年9月、再視聴した結果、思いっきりはまりました。23年春の「僕の心のやばいやつ」「スキップとローファー」等々のラブコメラッシュでちょっとラブコメに慣れたせいでしょうか。以前見たときの印象よりも格段に面白く感じました。

 1期よりもギャグとラブの両面がパワーアップしました。山井ちゃんとか中々さんが様式化されたしまったのが以前は気になりましたが、山井ちゃん芸は最高に面白かったです。11話のタイツの回は死ぬかと思うくらい笑いました。

 新キャラだけで作品を回して行くだけではなく、新キャラにキャラ付けして何度も登場してくるので学園生活という臨場感もありますし、友達作りというテーマともマッチした造りになっていました。

 一方で、主人公只野くん。彼が少しいい子になりすぎたことはマイナスに感じました。まあ、悩みもウジウジもあるんですけど、古見さんの相手としてふさわしい言動になってしまっています。もともとそういう立ち位置ではありますが、彼にもう少し古見さんに見せられない面があると良かった気もしました。

 それにしても、アニメの出来がいいですねえ。それも原作よりも圧倒的に見やすいです。原作は1巻だけ読んだだけなので早計かもしれませんが、しゃべらないことが強調されますし、デフォルメ顔芸は圧倒的にアニメの方が方が面白いです。そして、演出とテンポがいいので笑いどころが明確で、面白さを引きだせていたと思います。

 ということで、これは今と同じスタッフで制作、特に演出が同じなら面白いに決まっていると思います。さっさと分割でもいいので4クールで制作をお願いします。
 映画に向く作品とも思えません。高木さんやブタ野郎で、ちょっとシラケてしまいましたので、同じ轍を踏まないようにお願いします。

 評価は…以前の22年6月の評価で合計4.0だったのを合計4.5に修正します。

 ストーリーは後半までダレることなく面白かったし、ラブもいい感じだったので 4.0を4.5に修正。キャラは4.5で変わらず。作画は構図等も含め本当に良かったです。4.0を5.0に。声優さんは調整で 4.5 音楽はごめんなさい。OPが辛うじて印象に残るくらいで3.5。

 そうそうOPのアニメはレベルが高かったですねえ。とても良かったです。




以下 22年6月時点の評価です。 


{netabare}  ギャグは1期の方が面白い、ラブは2期で進展したかなあ。コミュニケーションはちょっとだけ進化した感じです。

 作品としての出来がいいですよね。爆発的ではないけど安定している感じです。面白さ、キャラ、ストーリー…そしてアニメで言えば作画、演出もいい。1期1クールで切れる作品が多い中、やっぱり2クール面白さを継続するというのは、作品に力があるということだと思います。

 放送と同時に見る分にはこういう評価ですけど、数年後に再視聴というには、今のところまだまだ足りない部分があります。ゼロ年代の無茶無茶だけど記憶に残るラブコメのパワーはないです。事件も恋愛の障害もないので見やすい令和的な作品という評価でしょうか。{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 16
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

古見が通り過ぎたあとに

原作未読

“○○な誰それ(♀)さん”系統作品の2期扱いですが、2021秋の初登場から1コ跳び程度と分割2クールみたいなもんかと。登場人物もやることもそう変わらず、良い方向で少しばかり調整してますね。

 人付き合いは苦手だけど人が嫌いなのではない

毎度繰り返されるフレーズはどこまでもコミュニケーション下手への優しい目線を崩しません。
わりと整理されてるので基本評価は1期レビューご参照。良い方向に傾いた理由/差分をまとめます。


■良かったとこ(ネタバレ無し)
 高校入学当初から美人な古見さんに興味津々なクラスメイトで真っ先に距離を詰めることに成功した只野君。彼が通訳役として次々投入される変キャラを媒介してた1期でした。個人的には古見⇔只野間の比重高めだったらきつかったろうなぁと思ってたので周囲を強キャラで固めてくれて見やすかったです。
 2期では通訳の役回りはやや後退。長名くん山井さんその他面々が好き勝手やってました。

 いつもの分かりにくい例えをすると…
 ヒロイン古見さんに期待するポジションは点取り屋ストライカーではなくボランチということになるんだと思います。自らゴールを決める強烈な個性を彼女に求めると物足りない。下がり目のポジションにいて必ずボールが経由する位置取りですね。なんせ喋らないですから。派手な活躍を期待せず、古見さんとのボール交換で周りが輝く、みたいな視点で俯瞰したらけっこう楽しめました。
 友達100人欲しくて人付き合い苦手な私でもどっこい今日も元気です!みたいなコミュ障讃歌展開だったら秒で切ってたと思います。

 とかく映像表現の評価が高かった1期と比較し内容“も”安定していたと思います。

■悪かったとこ(ネタバレ無し)
 OPは曲作った人{netabare}(川本真琴さん){/netabare}がそのまま歌えばよかったのでは? 


1期を受けて安定感の増した2期と言えましょう。コメディ方面でキャラ立ちした面々の動物園的な楽しみ方のできる佳作でした。
コメディ色強めてときおりほっこりさせる。少年誌らしいアプローチだったと思います。
なおラブは要らんと思ってます。現実味ないファンタジックなキャラ付けの子たちが愛を語ることは空疎ですもの。仮に古見さんリアルにいたら確実に持て余す自信があります。…なんだけどこれラブコメカテゴリーでしたっけ?肌に合うのか合わないのかよくわからんとです。



※ネタバレ所感

■コミュ症とコミュお化け
お化けとはなじみくんのことではありません。古見さんのママでもありません。
{netabare}週刊少年サンデー連載。ナレーションが日髙のり子さん。
その昔。大事なことは語らず匂わせまくって登場人物はこぶ平(現正蔵師匠)以外は察する術に長けたコミュニケーションお化けだらけの双子の野球アニメがありましたけど、本作品のナレーションに日高さん起用で思い出し個人的にツボでした。
そういえば双子弟がアレしたあまりにも有名なシーンで『幻想即興曲』流れてましたよね。こちらでは古見さんパパ登場で同じショパンの『革命のエチュード』流れてましたよ。
ただどうやら制作会社がもともと『タッチ』関連のお仕事でご一緒だった面々らしいです。その絡みかしら?いつもの邪推です。{/netabare}


■顔のないエンディング
好みではないOPと対照的にお気に入りのED。曲はもちろんアニメーションもインパクト強めでした。

{netabare}2パターンの下校シーン。前半は独り、後半は只野君と一緒に教室を出ていく古見さんでした。前半は窓の外が桜色だったので入学当初で、マフラー巻いてる後半は冬ってことなんでしょう。一年間のクラスの歩みが凝縮されてました。

それとなんでキャラの顔消してのっぺらぼうにしたんですかね?
歌詞とリンクしてるのもありますが、こちらあえて顔がないことで私たち視聴者が経験した高校時代のクラス風景と置き換えてみてね?との作り手からのメッセージではないかと思うのです。アニメほどじゃなくても同窓会で話題になりそうな濃いキャラの1~2人はいたし、狭い箱の中でのイチャコラはありました。当然1年間での変化もある。
卒業して年月が経ってなお繋がってる人は限られるし顔も忘れてたり。でも「こういうやついたよな~」は不思議と覚えてたり。のっぺらぼうに顔を描き足すなら案外身近な人になるのかもしれません。{/netabare}


そういえば王様ゲーで躊躇なくキス命令ぶち込む古見さんママだったり、「結婚しろよ」至極真っ当なツッコミをするバスガイドさんだったり、迷いのない大人がまぶしかったです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 27

61.1 10 お正月アニメランキング10位
もっけ(TVアニメ動画)

2007年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (78)
576人が棚に入れました
勿怪が見える姉・静流(しずる)と勿怪に憑かれやすい妹・瑞生(みずき)の姉妹が、妖怪絡みの事件を拝み屋を副業にしている祖父の助力と助言で乗り越えながら、少しずつ成長していく。

声優・キャラクター
川澄綾子、水樹奈々、堀勝之祐、京田尚子、三石琴乃

ねこmm。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

強くあれ  【ねこ's満足度:75pts】

生まれつきモノノケが見えてしまう姉と、憑かれ易い体質の妹の心の成長を描いた物語。

最近の妖怪を扱った作品の主流である『共存系』です。
妖怪とはそこにいるもの。そこにあるもの。
支配するのではなく、自然と接するように対処していく。
そんな人と妖怪との関わりを通して、毎話様々な”教訓”が込められています。

作中、そういったメッセージを伝える役目を担っているのが、姉妹の祖父。
はからずも妖怪と接点を持ってしまった姉妹に対し、
己の力で対処していけるようにと、厳しくも優しく二人をフォローしていきます。

内容は正直かなり地味です。
派手な演出もないですし、終始盛り上がりに欠けます。
ただし、妖怪モノとしてはある意味”正統派”。
いわゆる民俗学的な話に少しでも興味がある方には、特にオススメです。
決して見栄えのする作品ではありませんが、じわじわと染み入ってくる良さがありました。

姉妹の声は姉・静流を川澄綾子、妹・瑞生を水樹奈々が担当。
他キャストもなかなかに豪華な顔ぶれなので、気になった方は要チェックです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 24

ソーカー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

勿怪とどう付き合い、人とどう向き合うか?

体質のせいで勿怪を身辺に招き寄せてしまう姉妹の日常で起こる様々な出来事を描いたアニメ。
内容は人気作である夏目友人帳と似通ってますが、夏目友人帳以前の作品。
妖怪ものというより、日常系アニメに近いかもしれない。

ストーリーは一話完結ですが、毎回心に染みるいい話ばかり。
夏目友人帳は「妖怪とどう向き合うか?」というのが主軸だけど
もっけはむしろ「人間とどう向き合うか?」がテーマなので、似ている内容でもずいぶんと方向性が違います
妖怪の正体もよく分からないってこともあるし、むしろ人としての生き方を説いた作品でしょうね
拝み屋の祖父が毎回金言を姉妹に与え、それを前向きに捉える姉妹の姿が非常に良い
どこかNHKアニメのような説教臭さがありますが、まぁそこがいいw

このアニメに出てくるモノ(妖怪)ってのは、人間の精神状態を表していることが多い
それが見えてしまう姉には、その人の孤独や悩みといった心の状態を知ってしまう
そういった人とどう向き合っていくか・・・
対してモノに憑かれやすい妹は、自らが強く生きることを学んでいく
姉と妹という二つの視点から一話一話丁寧に作られている印象があります。

ただ2クールもあるのに、進展らしい進展がないというのは微妙。
しかも非常に真面目な内容なので、退屈な人もいるでしょうが
一話一話ゆったり見れる人なら十分楽しめると思います

地味だけどこれは良作だなぁ・・・としみじみ思えたアニメです。
もっと評価されてもいいんじゃないかなぁ・・・でも地味すぎですかね。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 14

ichinana さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

なんだろう・・・この懐かしさは・・・・

憑かれる少女と視える少女。
アフタヌーン連載、人と物怪との関わりを描いた作品。

こういった牧歌的な作風で、各話短編ものを対称的な主人公(だけど姉妹)を二人据えることで、非常にテーマ性が強くさせている作品にはお目にかかったことがありません。川澄さんサイド、奈々っちサイドで主題が全く異なり、毎話毎話非常に楽しませてもらいました。ホラーが苦手な方でも充分楽しめる作品です。

ストーリーとして特に好きなのが「ダイナマコ」。
田舎の冬らしい寒くて暖かい風景。年の瀬からお正月の日本独特の風習。神社といういかにも"聖域"らしい描写。近年の"年末は家族、恋人とクリスマス"一色となりつつある現代で、本話は「日本古来の文化を残していきたい!!!!」と強く思わせる珠玉の一話でした。左義長・・・最近は見かけることも少なくなりましたが、天火さまのためにも残していきたいものです(消防団の皆様には感謝です)。

八百万の神々が宿る日本。神と物怪は表裏一体。
事実、鬼は物怪でもあり、神の使いでもあり、神そのもの(なまはげ)でもあります。私たち日本人は、自然から与えられる恵みに対して常に感謝し、そこに神の存在を感じては畏れ敬ってきました。人の心にも同様に宿っており、時には「ヤマウバ」として喰らいにくることもあるのでしょう。

超ど田舎出身(地元に光回線が通ったのがつい2年前・・・)の私としては大変共感するところが非常に多く、正月はやはり帰省したくなります。古いと言われても良い物は良い!!
悪しき風習は改め、「古き良き風習」は伝えてゆく。思いだけでも伝えていきたいと思う今日この頃です。

P.S.
和室にこたつ・・・・すごい贅沢なんです。こたつには魔物が住んでいます。。。睡魔という魔物が・・・・。これもまた日本の良き伝統ですね。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 5

55.3 11 お正月アニメランキング11位
マジカノ(TVアニメ動画)

2006年冬アニメ
★★★★☆ 3.1 (94)
524人が棚に入れました
3人の妹を持つ平凡な男子中学生・吉川春生。彼の通う学校に、ある日不思議な雰囲気を持つ美少女魔宮あゆみが転校して来た。その後、なんと春生の家にあゆみの姿が。あゆみはメイドとして住み込むことになったのだ。

実はあゆみの正体は魔法界で最高の財力と歴史を誇る魔宮家の長女、つまり魔女であり、彼女は「未来見の鏡」によって受けた呪縛を解くために春生の魔力が必要だと説く。呪縛を解くべく協力する春生だが、それを阻止するため、3人の妹があゆみに立ちはだかる。なんと彼女たちも魔女だったのだ。この時、まだ春生は自分の生活が一変することを知る由もなかったのである……。

声優・キャラクター
野川さくら、市来光弘、中原麻衣、金田朋子、並木のり子、さかいかな、桃井はるこ、はらさわ晃綺、桑谷夏子、井ノ上奈々、力丸乃りこ、上村貴子、村瀬克輝、真堂圭

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ネタヒロインの巣窟

ラブコメ作品。ハーレム要素アリ。
ではあるのですが、コメディ色がとても強いです。
ラブ<<<<<<<<<<<<<コメ くらい。
ギャグに特化してます。
これは面白い…と思います、笑えれば。
と言うのも、ギャグはあまり笑えなかったです。
勢いが楽しいって感じです。

ですが、作品の笑いに対する真摯な姿勢は高く評価したいです。
キャラに可愛さを求めていないのでしょうか、
ヒロイン全員が完全なネタキャラとして君臨していました。
例えば、怒ったヒロインの顔がモンスター化したりw
ドタバタでハチャメチャな日常は、観る者を飽きさせないはず。
もう少し笑いに捻りがあれば、もっと面白くなったと思います。


あらすじというか簡単な内容は、
ごく普通の中学生兼主人公である春生が、
三人いる妹のうちの長女・舞夏と
ある日突然転校してきた魔宮あゆみという美少女に
争奪されあうというものです。
(話が進むと、あと2名ヒロインが増えます)
しかもあゆみは、とある経緯で春生の家にメイドとして住むことに。
舞夏とあゆみの死闘は見ものです。
因みにここは魔法が存在する世界であります。
魔法の扱い方には注意しましょう的な作品としても受け取れました。
魔法が使えたらの話ですけど。


キャラについて。
まず、ヒロイン1のあゆみ。
爽快すぎるネタヒロインでした。
野川さくらさんの演技が凄かったです。
彼女にしかあゆみは務まらないと思います。
それくらい熱のこもった好演技でしたね。
はい、あゆみに可愛さは感じませんでした。

次に、ヒロイン2の舞夏。
なんとびっくり、こちらも清々しいほどのネタヒロイン。
必殺技:化け物に変身。
本来ここは、キャラ被ってるよ!とツッコミたいところですが、
『あゆみ VS 舞夏』のキャットファイトが激戦すぎて、
ツッコミを入れるタイミングを逃してしまいました。
えぇ、舞夏に可愛さは感じませんでした。

可愛さより面白さ。
ネタ性を追求した結果、このようなヒロインになったのだと思います。
可愛さは無くても、私は二人とも好きですよ。
変に視聴者に媚びない点も◎です。
それに、可愛さなら春生と舞夏の妹(三女)の冬乃で得られますしね。

※ヒロイン3と4にも注意!
あゆみと舞夏ほどではないですが、
なかなかの実力(意味深)の持ち主です。


OP「もっっと!」 歌ー野川さくら
ED「マジスキMAGIC」 歌ークローバー

2つとも作品に合った賑やかな曲で気に入っています。



つまらないのに面白い。
一見矛盾しているように見えますが、
私はこのように本作を表現するのが正しいと思ってます。
何でしょうね、不思議な笑いが込み上げてくるというか…。
終始、苦笑い状態ではあったのですが、
それでもしっかりと楽しめたレアな作品でした。


最後に。
物語のラスト、どうしてこうなった…w
こんな終わり方は鬼畜です。
巧くも何ともありませんが、『マジカヨ』です。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 24

こたろう さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

B級の宝庫

これでもか!ってぐらいB級ッス。

萌えるには今一歩な微妙さのキャラデザイン。
ありがちすぎる設定。
とってつけた不自然なハレーム状態。
くだらないストーリー。幼稚なギャグ。捻りのないパロ。
適度に手をぬいてる作画。半端なエロ。

まー、上にあげたような事は、こんなもんだと割り切ってしまえば見れないこともないんですが・・・キャラクターが可愛くない!
見た目じゃなくって、行動や喋り方に可愛気が全然ない。

ギャグ調にキャラを崩すにしても、もうちょとやり方がありそうなもんですが、腹黒さと毒だけが強調されてます。
それで面白けりゃいいんですが、お寒いので始末に負えません。

これでは見続けるのは厳しいッス。


4話まで視聴して断念です。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3

beatle さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

古典的ブヒブヒラブコメディーアニメ。ブヒ豚なら面白く感じれるブヒ

当時はブヒアニメを多く所望していたので、こんな結果になってると思ってる。案外高評価だと感じるのは其の辺り。結局原作の漫画もネカフェで読破しちゃったし。典型的、古典的ブヒアニメです。ブヒりたい方。ブヒ成分最近足りないナァ。そんな貴方への処方箋がコレです。ブヒ専門じゃない方も、見ると元気になったり、セロトニンが出てくるかもしれません。それなりに面白かった記憶があります。まぁブヒ専門じゃない人は他の良アニメをオススメしますけどね。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2

70.1 12 お正月アニメランキング12位
舞妓さんちのまかないさん(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (77)
192人が棚に入れました
青森から舞妓をめざして京都にやってきたキヨとすみれ。ところが、ひょんなことから キヨは屋形(やかた)のまかないさんに。花街(かがい)を舞台に、舞妓たちの毎日の食事を作るまかないさんとなったキヨ、舞妓として『百年にひとりの逸材』と将来を期待されるすみれ、そして一緒に共同生活を送る舞妓たちの日常が、おいしいごはんを通してほっこりと描かれます。

声優・キャラクター
花澤香菜、M・A・O、高山みなみ、松田颯水、片貝薫、小山力也

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

24年6月 外国人観光客で京都の象徴、舞妓文化が終わるのか?観光立国の是非。

22年7月のレビューから更新です。

24年6月 外国人観光客で京都の象徴、舞妓文化が終わるのか?観光立国の是非。

 本作について、京都の舞妓さん無断撮影問題があるので大丈夫かなと思っていました。
 今回、Dアニメで配信停止のお知らせが来ました。サンデーうえぶりの公開も1話以外は終了していました。やはりな、という気がしましたが、ただ、アマプラやネトフリはまだ配信が続くようなので、これが原因ではない可能性も大きいので何とも言えません。
 
 ヒロインの1人、すみれ(百花)が、無遠慮に撮影されている場面が結構あるし、置屋がある場所まで観光客が群がっている場面があるんですよね。

 本来「舞妓さん」は「文化」「風景」であって道を歩いているときは個人名が付く誰かではなく、京都の象徴の1つだという風に考えていました。だから撮影はOKなのだと思っていました。本作の中でもコンビニとかマックNG、スマホNGなど文化の継承者として「舞妓さんであること」が描かれていました。つまり、個人ではなく「舞妓さん」という存在であれ、ということでしょう。

 ただ、舞妓さんが人間である以上撮影する側の配慮は当然の暗黙のルールがあったんだと思います。声をかけない、歩行の邪魔をしない、あまり近距離に近づかない、置屋をはじめプライベートは覗かない撮影しない、などです。
 外国人観光客の中には神社やお寺に対する敬意や畏怖がない人々が「観光地」としてそれらを扱った結果、ひどい有様になっています。富士山の黒幕問題もそうですけどね。そういう暗黙の何かが壊れてしまった気がします。

 もちろん舞妓さんの側の意識も時代の変化で変わっているのでしょう。プライバシー教育をちゃんと受けてきた世代でしょうし、写真がたやすくネットで世界中に拡散しますからね。

 一方で、だとすると舞妓さんとは何なのか。京都から浮いた存在にならないか?ただでさえ一見さんお断りのハイカルチャーの世界です。これで衰退しなければいいのですが、それは京都が観光立国とどう折り合いをつけるのかの試金石になる気がします。


 本作は原作もすべてそろえるほどのファンです。どちらかと言えばアニメ版の方が好きです。ショートコーナーがあるし、作画、声優、音楽の雰囲気がいいので。ただ、原作は時折ハッとするようないい画面があるのでそちらも捨てがたい(キヨさんが雪かきしているのを引き戸にもたれてみているすみれの絵は本当に良かった)し、テレビ版だとちょっと記号的なキヨさんに若干内面が感じられます。

 この名作が見られなくならないかちょっとドキドキしています。それと、今回の無断撮影問題で、ちょっとだけ本作のすみれが写真でとられているシーンとか素直に見られなくなった気がします。




以下 22年7月時レビューです。

 初めの数話をまとめて見て以降、毎週楽しみにしていました。ということで半年以上の間、お付き合いしたということです。アニメってこれが大事な要素でもありますね。

 とにかくその期間それを見た、という充実感、満足感とともに喪失感があります。この感情ってゼロ年代くらいまではちゃんとあった気がします。
 物語の始まりがあって、展開してそして結末がある。その盛り上がりと満足感。すべてとはいいませんが、今の1クール尻切れトンボアニメ、分割2クールのマルチメディアアニメにはそれがありません。

 本作は盛り上がりがあったわけでも、完結というわけではないですが、本作の内容上、逆に日常生活をずっと見続けただけに、ここで終わりと言われるとそれでいいのだと思います。が、寂しさはひとしおです。

 古都京都という私にとっては非日常で、しかも舞妓さんの置屋というタイムスリップしたかのような空間。それなのになぜか郷愁をそそるような感じの素晴らしい作品でした。

 NHKという特殊な放送局だからこそ作れたのかもしれません。今後もアニメによる伝統文化と歴史の発信を期待します。


 本作についてですが、どうしても幼馴染の中途半端な存在が気になってWIKIで確認したところ、話の展開があるみたいですね。私はアニメについては結果的にそこに行かなくて正解だと思います。

 料理、舞妓、置屋の世界、キヨとすみれの2人に焦点をあてたからこその作品だと思います。それを美しい作画と美術、落ち着いた演技の声優さん、そして音楽が素晴らしいと思います。

 とにかく半年以上にわたり楽しませてもらいました。非常にいい作品でした。ロスになるかといえば不思議なことに満足度が大きいので、落ち着いて最終回を迎えられました。満足故に寂しさを受け入れられるということでしょうか。
 見たくなったら、また折を見て再視聴すると思います。できれば2期以降は作らないでほしいなあ。日常が続くならいいですけど。

 気持ち的に満点以外つけられないので、本サイトの評価の主旨とはズレますが、満点でお願いします。


追記 一点だけ書き忘れてました。34話のショートコーナーの最後に出てきた「おかゆライス」ですが、ゆうきまさみ「究極超人R」でR田中一郎が食べてましたね。



以下 30話くらいで書いたレビューです。


 本作については毎週NEWが来るとすぐに見ています。この数ヶ月一番楽しみな作品となりました

 伝統文化の世界を美しい作画で魅せてくれる本作には本当に癒されます。もちろん芸舞妓さん遊びは、芸能の世界で「大人の遊び」であり、旦那が少女と遊ぶ世界です。大金も動きますからいろいろあるとは思いますが、思いっきり毒を抜いて完全に性善説で見せてくれたのが奏功しています。(京都の舞妓さんは基本的に〇〇活的なことは一切ないそうですけど。その辺はいわゆる温泉芸者さんとは一線を画しています。今は旦那不足とかで大変みたいですね)

 料理もおいしそうで、本編後の寸劇の出来がよくて感心することもありますが、少女たちの他愛のないお喋りが本当に癒しとなりました。

 少女たちの作画も動きませんが、表情が良かったですね。そして料理の作画は手と作業も含めて良かったですね。何をしているのかが良くわかります。限られた予算の中でうまく作ったなあと思います。

 もう少し舞妓の世界深掘りがあるとよかったなあ、という気がしていますが、先ほど言ったとおい大人の世界でもありますからね。華やかな面だけでいいのかもしれません。幼馴染の男の子が登場した意味が不明で癒し系にするならきっぱりカットしても良かったかなあ、という気もします。

 とにかく京都の町の絵、特に夜の絵の光が美しかったですね。それとあのタイルが張られた台所を初めとした置屋さんの建物ですね。見たことがないですがノスタルジーを感じる不思議な風合いの絵が素晴らしかったです。

 それと音楽…OPですね。まあヒット曲になりそうにもないし、アニメソングとしても派手さはないですが、素朴な曲と歌声が作品世界と非常にマッチしています。

 総評…はまだ早いかもしれませんが、29話時点でひょっとしたらテレビアニメとしては2022年ナンバー1に推すかもしれません。平家物語も絵が良かったですが、こういう作品があるうちは、日本のアニメにはまだまだ存在意義があるなあ、と思えました。

 素晴らし作品だと思います。

 なお、途中で書いたレビューはゴチャゴチャしたので全面書き換えです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 25

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

京都の置屋のまかないさんの話?

私がこのアニメを知ったのは「Doki Doki! NHKワールド JAPAN」という、NHKの海外向け放送番組を紹介する番組でした。この番組中で、日本でもNHK Eテレでの放送があることを知り、開始を待っていたという感じです。

ということで、NHK WORLD-JAPAN では先行して2021年2月から英語字幕付きで放送されていたようです。ということで、実は既に全話アーカイブ配信されていたりします。
https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/maikosan/

しかし、私はEテレでの放送を1話ずつ追うことにしました。ということで第1話の話です。

本作は、1エピソード約10分のショートアニメです。作品タイトルの通り、主人公のキヨは、経緯は不明ですが京都の花街にある屋形(いわゆる置屋さん)でおかあさんや舞妓、芸妓さんたちの食事を作る仕事をしているようです。

第1話では、キヨの同郷のすみれも出てきました。他のメンバーは良くわかりませんが、キヨたちは中卒で京都に出てきているようです。

「いつの昭和だ」という気もしますが、たぶん舞妓さんというのがそもそもそういう職業なんでしょうね。

普通に食べ物が出てきますが、NHK WORLD-JAPAN で放送されたくらいで日本あるいは京都の文化を紹介するような側面もあるみたいです。

土曜日の朝から気楽に楽しく観られるアニメとして、意外とお勧めですね。

2022.1.3追記:
後半は年明け1/8からの再開となりますが、1/3にNHK Eテレでお昼の12時からこれまで放送された13話分の一気見振り返り放送があります。

番組最後の「きょうのまかない」のコーナーに、きよちゃんすーちゃんとともにいつの間にかすっかり定着しているつる駒さん姉さんとの再会も待ち遠しい年明けなのでした。

2022.06.12追記:
36話で、とうとう終わってしまいました。毎週土曜日の朝の楽しみでしたが、これで終わりというのはちょっと残念です。またそのうち、続編が作られるといいなあ。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 28
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

優しい気持ちにしかなれない(笑)

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
NHKのショートアニメ。本当に良いアニメ作りますよね。

舞妓&飯テロ&微百合、というところでしょうか。私は、正月の一挙放送を観ましたが、本当は、1話ずつちょこちょこ観たくなるタイプのアニメですね。

アニメとして派手に動くとかじゃないんですが、メイン声優の花澤香菜さんやM・A・Oさんの声と、主題歌の、つじあやのさんの『明日きっと』は、耳に嬉しい。

京都のはんなりとした雰囲気や、互いの掛け合いが素敵で、心に優しい。

紹介されるご飯はどれも美味しそうで、お腹がすきます。最近、中年太りを気にしはじめてきた身としてはお腹に厳しい(笑)

とてもバランスが良い、良アニメだと思いました♪ サクッと観られるんで、オススメっすね!

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
皆さん、「あんこの汁にモチを入れたものを何と言いますか?」

ぜんざい? おしるこ? 

うち(実家)は、「なべっこ団子」です。

これ、12話の話ではあるんですが、うちのバアちゃんが青森出身なんで、青森の郷土料理を食べて育ったんですよね。当然、ひっつみなんて主食ですよ、もはや(笑)

ていうか、岩手県北部と青森県東部は同じ「盛岡藩(南部藩)」なので、文化的にはほぼ同じなわけですよ。だから、青森県出身のキヨとスミレのやりとりには、クスっと笑えました。

ただ、少しの違和感としては、なべっこ団子は、(少なくともうウチでは)「なべこ団子」と発音するし、「イカメンチ」や「味噌貝焼き」は、青森県西部や北部の郷土料理だから、ウチでは出なくて。キヨとスミレは青森のどこなんだろう?とは思いました。

まあ、そんな小さなことはどうでも良いんすよ(笑)

このアニメは、舞妓さんの世界を少し知れて、2人の友情にほっこりできて、何気にストーリーもちゃんとあって。

どれだけ観てもどこにもイライラしない、まぁるいアニメでしたね。新年から、幸せな気持ちになりました♪
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 19
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