チョビ髭 さんの感想・評価
3.3
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
何故そこまで称賛されるのか解らない
どこかしらでそのテーマについて考えたことは有るだろう、ヒューマノイドが意思と呼べる自己言及に達したらって話。
それを15分×6話のOVAとそれをまとめた劇場版。
別に悪い作品じゃない。けど新しさは感じない。だってアトムの焼き直しだもの。アニメ好きでアトム知らないとか有り得ない。もし本当に知らないなんて人がいるなら、取り合えず『ASTRO BOY 鉄腕アトム』2003年全50話のアニメリメイク版、もしくは浦沢直樹氏の『PLUTO』漫画版リメイク辺り読めばいいと薦めてみる。
手塚治虫は戦後漫画、アニメ界を創った創始者の偉人。創世記の作品はそりゃ美味しい処取りだろってのはあるけど、この作品で考えさせられる部分はアトムの扱ったテーマの基礎の基礎。フォーカスしての新解釈がある訳でもない。最近の深夜大人向け?アニメなんかについても同じように感じる事が多い。子供向けより中身薄くね?って。
ボロクソ言ったけどこの作品は吉浦康裕氏がアマチュアイズムでリアリティのある未来的日常風景にアンドロイドを落とし込んだって処に価値があるのだと思ってます。比べるなら新海誠氏作品なんかのフィールドなのかもしれませんね。
こんなレビュー書いたのはこのサイトは素人が個人的な視点で書けばいいんじゃないかって思うから。なんか商業広告サイトってレビュアー意識しすぎじゃねって感じるから。ボロクソ言ってるレビューがあっても気になる人は気になるっしょ。それとスポンサー付けた商業誌の様に他の作品と比べちゃいけないってタブーだってない。それがここの自由と権利だろってね。
関係ないけどこのサムネの顔イイネ。劇場版の方で使われているサミィというキャラ、そっくりな同級生いた(声と性格含めると大分違う)。こんな描写、有りだと思う。
人間味が有るか無いかは鼻に穴が有るかどうかで区別できるらしい。知ってた?
その心は、表層的な部分だけ描く作品は鼻の穴を嫌う、らしい。言い得てる気がする。
追記:
これもちろん、流行の豚っぱなを揶揄して書いたんだけど、それプラス、鼻の穴の棲み分けって多分手塚治虫御大と抵抗勢力、劇画派によって始ったんだとおもわれ。そういった意味でこの作品は面白い融合が観れると意図して触れてます。