ヒロトシ さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
貴方って最低の屑だわ!・・・あ、そっちじゃないのか。
Ricottaから発売されたエロゲーを原作としたアニメ。
単なるハーレムアニメとは一線を画し、ジョストと呼ばれるスポーツを軸に主人公とヒロインが青春を謳歌する内容で所々熱い展開があるのが特徴。ジョストの演出はかなり迫力に満ちていて、疾走する馬の躍動感といい槍やら鎧やらの破片も派手に飛び散ったりするので度肝を抜かれたりする。作画も全体的に安定しているし、何かと不遇な扱いを受ける事の多いこの手のアニメに関しては良作。
メインヒロイン格である美桜があんまり空気読めない娘系統っぽかったので、その属性が得意でない自分にとってはどうなる事かと思ったが、結構芯の強い女の子であったのが期待を良い意味で裏切ってくれた。 {netabare}美桜がジョストに臨むにあたって自分の長髪をバッサリと切ってしまう辺りでは {/netabare}好感度MAXに。どれくらいMAXかというとグーグル先生に「希咲美桜 触手」と打ち込むぐらい。
{netabare} 個人的バイブルの烈火の炎で「髪は女の命」という精神が自分の心に強く刷り込まれているせいか、自分は女性が決意を以って髪を切るという心理描写に非常に弱い。ちょっと残念だったのは髪を切るシーン自体が無かった事。又美桜がジョストの為だけに(つまり男主人公にインパクトを与えようとか打算的な行動ではなく)切ったというのが彼女の真剣度を如実に表しているように感じられてグッと胸に来たのが印象に残っている。僕もなけなしの髪とお別れする時は結構切ないので凄く感情移入してしまった。{/netabare}
ヒロインがスポ根的な決意表明を見せてくれたので、本作もその方向に強くシフトしていくのかなと楽しみにしながら視聴していたら、やはりエロゲ原作の檻からは逃れられなかったのか
過剰なサービスシーンが目についたのが勿体無い。
だったら最初からそっちで倍プッシュすれば良かったのに、とつい思ってしまう。序盤の話の完成度が高かっただけにそれを後の展開に上手く利用できなかったのは残念。
萌えと燃えの融合を目指したのかもしれないが、結果的に見れば融合という意味では不発で、それぞれ別個で輝きを放った作品になってしまったという印象が強い。その為に中盤辺りから展開に中だるみが生じてしまい、すぼんでしまった感がある。序盤のジョスト試合の緊張感・興奮感は何処へやらという感じになってしまった。流石に終盤はジョストの大会をやらない訳にはいかないので、ジョスト三昧だったが、こちらが当初想像していたガチスポ根アニメとまではいかなかった。ただ序盤で伏線を張っていたアスコット姉妹のエピソードの辺りは上手く締めていたと思うし心震えるものはあった。これがもうちょっと早い段階で見れていればなあと悔やんでも悔やみきれない。
と言うように萌え要素は極めて高めだが、肝心な場面では騎士の誇りとやらを忘れずにシナリオに組み込んでちゃんとスポ根作品の体裁を最低限でありながらも保っているのはやっぱり評価したい。
彼ら・彼女らの騎士道精神の高潔さは見ているこちら側としてはとても眩しく感じる。どっかの姫騎士とは大違いである。