ようす さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 5.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
雨ニモマケズ 風ニモマケズ
宮沢賢治原作の物語。
雰囲気はジブリに近いものがあったかな。
途中で何回か出てくる,「雨ニモマケズ」の詩。
これが,このアニメの主題なのかなと思います。
「そういう人に,私はなりたい。」
世界観は大好きです。
宮沢賢治独特の,意味がよくわからない世界観も感じることができました。
↑誉めているんですよ!それが好きなのです。
●ストーリー
イーハトーブの森に暮らす,ブドリとその家族。
とても幸せな家族。
しかし,何年も続く冷害によって家族は離れ離れになってしまう。
森を出て,旅をするブドリ。
あらゆる場所で出会った優しい大切な人たち…。
1人の少年の決意と勇気の物語です。
●タイトル
この映画のこと何にも知らなくて,とりあえず「宮沢賢治原作」という言葉だけで見ようと思いました。
「グスコーブドリの伝記」というタイトルだけでは,一体何の話なのかちっとも想像がつかず…。
見終わったら,このアニメにふさわしいタイトルを考えてみよう,なんて思っていました。
でもね,見終わった今では,「グスコーブドリの伝記」が1番ふさわしいタイトルだと思っています。
宮沢賢治に勝てるわけがなかった!笑
グスコーブドリ=主人公・ブドリの本名。
伝記=個人の記録。
うん,ぴったり。
そういうお話です(笑)
原作は読んでいませんが,原作のあらすじを読んでいると,どうも削られているシーンが結構あるみたいですね。
ラストもかなり省略されています。
1番印象強いだろう,と思われるところが省略されていて…。
人の生き方について1番考えさせられる場面のはずなのに。
個人的にはとても残念でした。
●キャラクター
登場人物は,全て擬人化されたねこです。
ねこが嫌いな人にとっては,見るのは辛いかもしれません(笑)
そしてあまりかわいいとは言えない…。
なんでねこなんだろう?
ちなみに,私が見た映画は2012年版でしたが,1994年版もあるみたいです。
そちらは,人間がキャラクターです。
台本も違うようなので,ぜひそちらも見たいなあと思っています。
●音楽
もうね,始まったその時から引き込まれました。
素晴らしい!!!
テーマ曲がいいなー。サントラ買おうかしら…。
主題歌は,小田和正さんの「生まれ来る子供たちのために」。
これがまたいい曲。
この曲聴きながらアニメの映像見ているだけで何度もこの世界に浸ることができます。