「ささやくように恋を唄う(TVアニメ動画)」

総合得点
63.3
感想・評価
62
棚に入れた
218
ランキング
4467
★★★★☆ 3.2 (62)
物語
3.1
作画
2.7
声優
3.4
音楽
3.3
キャラ
3.4

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 2.5 キャラ : 4.0 状態:今観てる

音に乗せて恋を届けて

百合作品です。

主人公の「ひまり」は学園のライブでバンドグループSSGIRLSの助っ人のボーカルギター担当「ヨリ」の歌を聴き「一目惚れしました。」を愛の告白と勘違いした依が、ひまりを意識する様になってくる。
それに返事した依は自分の勘違いに気づいきします。


絵も可愛しい綺麗だし百合作品と言うけど普通の学園音楽アニメって感じがしました。
結構良い話もあり最初の時点でも面白いか面白くはないかは置いておいて全話見ても楽しめそうな作品だなぁ〜とは確信できましたね。

「木野ひまり」
この子は大好きを表現するのが凄く上手いかな?と思いました。
自分の大好きな気持ちを言葉にするのが得意なのかな?
好物はパスタみたいで、私もパスタは凄く好きなので気持ちわかるなぁーとか、後、苗字が少し似ている点も個人的に共感ポイントですが、私はこんなに他人に大好きをアピール出来ない人間なので、その点が尊敬できますね。

依に告白されて彼女は「好きってなんなんだろ?」と悩みます。
と、言うのも彼女は沢山の人が「好き」なのですが、男女関係なく彼女の好きは「友達として好き」や「人としての好き」で、「好き」をすぐに口にするから、そうした事でトラブルになりかけたりした事もあったみたいで…
「恋愛の好き」が解らなくて悩みます。



「朝凪依」
歌とギターの上手い先輩で、ひまりに一目惚れした女の子です。
可愛い先輩ってより美人とかカッコいい先輩って感じでしたね。
思い立ったら即行動なのか彼女から告白します。
デート初日の告白するんですが、ちょっと早すぎる気がしますがww

結構、直ぐに告白する人っていますよね。
私からすれれば、早すぎるとちゃんと考えて告白しくれたのかな?とか不安になったり考えちゃうんですよね……
けど、そう言う人に聞くと「誰かに取られて後悔したく無い」って事みたいです。
依を見ていてもひまりを思ってるのが伝わってくるし、彼女も「ひまりを誰にも奪われたく無い」って思ったのかな?って思いました。
で、彼女に惚れてもらえる様にSSGIRLSに正式介入します。

ひまりが、自分の告白の答えに悩んでる時にライブの後に答えを聞かせて欲しいの「木野さんを惚れさせる演奏、絶対するから」はカッコいいですね。


「水口亜季」
依の友達ですが依が好きだった女の子です。
彼女は依を恋心で好いていましたが依には気持ちを伝えなかった女の子です。
ただ、依への告白を中々しないひまりに亜季は「依、私が貰っちゃってもいいの?」って言うけど……コレって、ひまりからしたら先輩だし少し怖い気がしますけど、結局は依の事を思った行動であり、ひまりの背中を押す為であったのかな?って、だって、単に本当に、依を奪おうとするなら、ひまりに確認取らずに告白すればいいわけですもんね。
良い友達で良い先輩だと思いましたね。
後からしっかり謝ってましたし。


「泉志帆」
元SSGIRLSのボーカルギターです。
現在はバンドグループ「ローレライ」のメンバーです。
学祭のオーディションで最初は突っかかってきたりと少し嫌味な感じがしたキャラなんですが、実は彼女は亜季を好きだったけど、亜季の依を好きな気持ちを知り一緒に居るのが辛くてバンドを抜けたのでした。

彼女は過去にバイオリンをしていました。
その時に出来たのが友達の天沢キョウ。
コンクールで毎回彼女に実力を見せつけられて、当時キョウが興味があっても出来なかったギターでトップを狙う事になります。

ちなみに、最初は他のバンドで上手く行かずに凹んでいた彼女に亜季が優しく声を掛けて一緒に居てくれたから好きになったらしいです。
よく亜季に突っ掛かるのは多分、「亜季に志帆が必要だと言って欲しかったんだと思いました。

「里宮百々花」
料理研究部の部長です。
三人いる部員の中で二人が幽霊部員らしく、週2で出来る部活を探して居たひまりを受け入れてくれてた人です。
めちゃくちゃいい先輩でわざわざ忘れ物を届けに走ってくれる優しい先輩です。



この作品で、印象に残っているのが志帆のエピソードかな?
彼女は昔はバイオリンをして居て、天沢キョウに勝てなかったからギターをしていたのです
が、そんな天沢キョウと死別してしまいます。

コンクールで選ばれるキョウと選ばれない志帆………志帆は努力しても勝てないのが悔しくてギターに行ってしまいます。
だから、喧嘩って訳でもはないけど、志帆が意地を張り過ぎて、志帆はキョウを敵視するけどキョウは自分が奏でられない志帆の音が大好きで、尊敬していて、そうした事を彼女の死後に彼女の恋人だった百々香と始の2人から聞かされます。

彼女の死後も志帆はまだキョウに素直になれなくて……
それでも、彼女のお墓の前に通い詰めていました。
この墓のシーンは志帆の心境の変化を描いていて志帆が考えてきた事が理解出来るシーンだと思いましたね。

ローレライはキョウの好きだった音を守り彼女の好な音を世界一にする為のバンドグループだったんですね。
この10話はその辺りが凄く感動しました。

志帆が依を嫌うのは亜季の気持ちに嫉妬したのですが、それを暈しながらひまりに話したら、ひまりは全てを理解してしまいます。
志帆の気持ちを……全て知られてしまいます。

で、学祭が終われば、志帆は亜季と関わるのを辞めると言います。
多分、志帆的には納得出来る決断ではないんでしょうけど……納得する為の決断なのかな?って思いました。

そもそも、志帆の様な気持ちに決着を付けないで納得出来る事なんて無くて極端に言えば100と0で言えば気持ちが実る以外には100で納得する選択肢って、きっと無いとおもいます。

けど、志帆の絶好する気持に対して亜季は絶好をしない選択肢を選ぶのが凄く良いなぁ〜っておもいます。
勝手に考えて個人的に一方的に距離を取るのは、やっぱり悲しいし寂しいですよね。
そうやって、寄り添おうとしてくれる友達っていいよね。

で、2人は学祭ライブの前に話をします。
話をするけど、友達になりたい亜季と恋人になりたい志帆……恋心と友情のすれ違い……
で、志帆は伝えます、自分の気持ちを。

けど、それはなんだろ、多分告白って聞いてイメージする告白とは違い拒絶混じりの告白。
色で言えば黒……気持ちを伝えた志帆、気持ちを知って志帆の気持ちに気付けずにいた自分にショックを受ける亜季。

亜季は考え込んでしまいます。
「自分が失恋した相手の隣でヘラヘラしている」って志帆には言われましたね。

見え方によってはそうだよね。
私も気にしちゃうから志帆側の人間かな?
自分には無理って思っちゃうかも……

恋人になれなくても変わらない関係性って私は凄く素敵だと思う。
それも理想の関係だよね。
恋がダメでした関係性も終わりましたなんて悲しいよ……悲しすぎるよ。
けど、全ての人が元通りに居られる訳じゃない。


私も頭では理解しているし頑張って普通通りに接しようって思っても心は重たくて引きずって……
あぁ、楽しそうだなあ〜幸せそうだなぁ〜良いなぁ〜って考えて、連絡するにしても好きな人と予定あったら申し訳ないなぁ〜恋人いるから誘いずらいなぁ〜で少しづつ疎遠になってくタイプですww

で、やっぱり、そういう事考えちゃうと一緒にいるのも辛くなっちゃうかも?知れません。
志帆はね、これを悪意を込めた嫌味の様に言うんだけど……コレは羨ましいんですよ。
成りたいんですよ!自分も亜季の様に好きな人を祝福して隣に立てる人間に、本当は誰だってそうなんですよ。

自分が持ってない物(心)を持っている人や自分に出来ない事が出来る人を凄いって思う。
けど、そんな風に振る舞えないのもやっぱり自分で、だからこう言う言葉になったのかな?って思いました。
そうやって吐き出すしか出来なくて素直には言えなくて……


それでも2人が仲直りして欲しいって願うひまり。
この子はね、考え方が凄く好き。
大好きな人達に仲良くいて欲しいで走り回れるのが尊敬で、しかも相手は先輩達です。
私なら普通に余り言うのも失礼かな?って立ち止まっちゃうけど、この子は凄い行動力です。

時には余計なお世話とかウザく感じちゃう人も居ると思うけどここまで相手を思い考えて行動してくれる頑張ってくれる子は中々居ないですよね。
先輩達も何だかんだで、ひまりへの接し方が変わらず大切にしてくれてるのは、ひまりの気持ちが凄く伝わってるからかな?と思いました。

調理室でのエピソードが1番ソレを感じました。


そして文化祭のライブバトルが始まります。

ローレライは安定のパーフェクトな演奏……失恋から吹っ切れた演奏だったのか、吹っ切る為の演奏だったのか……

で、SSの演奏の日に志帆は姿を消します。
探し出した、ひまりにライブを聞きたくないって言う志帆を無理矢理連れていく、ひまり。

で、ライブ中に亜季は考えてた言葉を志帆に伝えます。

亜季が志帆と一緒に居たいから伝えた言葉と音楽、志帆が気持ちを伝えたから次は亜季が伝える番でしたね。
このシーンで志帆は涙を流すのですが、私が思ったのが、音楽や言葉でもなんでもそうですが、誰かに涙を流させるるって、本当に凄いなぁ〜と思います

だって、それは誰かの心に気持ちが伝わったって事ですからね。


志帆の「ただの友達に戻るつもりないから」のキスは志帆が頑張ったなぁ〜って思いました。
この子は多分中々素直になれない子だしキス1つでも普通よりも何倍も勇気が必要だと思うので頑張ったねってなりましたね。

ひまりと依は学祭デートをするも依が自分のクラスの出し物には来るなと、ひまりを拒絶ww
理由は自分の執事のコスを見られたく無かった事らしく、確かに自分がコスプレするって考えたら似合わないかな?とか考えちゃいますし
私でも知り合いには見られたくないですねw

ライブの結果はSSの負け。
けど、勝ちより大切な物をSSは得たのではないでしょうか?


さて、最終話までかなり待たされましたねww
途中、放送は無いんじゃないかってくらいに長かった。
見ていて、あきらかに尺が足りてない感じがしましたね。

文化祭デートとSSとローレライの対バンシーンはもっと見て見たかった気はしますし、せっかくの音楽が題材の1つなので曲は沢山聞きたかったのですが、最終話まで作ってくれた事に感謝ですね。

個人的に印象に残ったキャラは志帆かな?
私はレビューを書く時にそのキャラについて書く時に自分をキャラに当てはめてキャラの行動や発言の意味を考えながら書いていますが、志帆は割と私に似た部分があり共感しちゃう部分が多々あり少し心がギューとなりましたねww

ユリ作品になりますが結構面白いかな?とおもいます。
感動もあるし絵も綺麗な方だと思いますし個人的に我儘を言えば2クールくらいにしてゆっくり描いて欲しい感じもしましたね。

投稿 : 2024/12/29
閲覧 : 29
サンキュー:

5

ささやくように恋を唄うのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
ささやくように恋を唄うのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

テナが他の作品に書いているレビューも読んでみよう

ページの先頭へ