徳寿丸 さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ちくしょー、アルスかあいいじゃん
原作未読(2024.8)
「なろう」発。うーん、成り上がり転生モノとしては及第点かな。
特徴的なのは主人公自身が無双できる能力を所持してない事。なろう無双系の初期の頃は主人公一人で済む所にハーレム要員や賛美要員の為だけにキャラ配置されており、そこが叩かれる要因にもなってた。最近の無双系でもまともなものはある程度、サブキャラにも役割や性格が与えられるようにはなった(私感)。こちらはそこを更に尖らせて本人は優秀な人材を見抜く能力に特化し、仲間の手助けありきで活躍するという具合だ(1期見る限り)。
とはいえ、そこはツッコミ処がないわけもなく(何で中身おっさんなのに、10歳の娘に惚れてしまうのかとか、自分より年下の10歳の子が平気で戦場に行かされるのかとか、空軍という概念がありながら、全く空を飛ぶ機会がないのか・・・etc) 細かい事を言うと野暮になる。
それでも割と好意的なのは、自分もハマった「信長の野望シリーズ」ゲームが作品の要素のひとつに使用され、川澄さんや生天目さんら声優陣に加え、OPがTUREさんだったりする事もあるが、良くも悪くも主人公が可愛く、真面目に綺麗事を良い、周りがそれを支えようとする姿が微笑ましく見えるからかなぁ。
あとは、2期も決まっていたからか、端折りは感じるものの、無理くり1期に積み込め過ぎなかったのが良かったと思う。以前も言ったが1期しか枠がないとある程度盛り上がりや区切りまで持って行かざる得ない為、作品本来の良さや深みを殺してしまうケースがある為だ。2期を待とうと思う。
私のツボ:OPのいのしし
Web版既読(2024.8)
{netabare}ちょっと興味湧いたのでWeb版を拝読。作者の但し書き?にWeb版は粗いので書籍版をお勧めしますとあった。
早速読んでみたが、確かに粗い。Web版だと漫画、アニメにするにはかなり演出や描写を補足する必要がある。これは読み手、作り手の想像に委ねる部分が多い。
特に初期メンバーのキャラ設定はアニメのような背景(孤児の面倒みるとか、父親との和解とか)が全くない為、御都合家臣でしかない。
また、主人公もWeb版は領主の子息ぽい話し方をしており、アニメのような敬称呼びはしていない。これはアルスがより愛らしく見える為の変更なんだと思う(因みに1期感想で年下の家臣が戦場に出てる下りだが、原作はやはり出ていない。この変更はいただけない)。
「なろう」の特徴でもあるが、長く連載を続けてくると最初は粗削りだったキャラ設定や物語の展開等が徐々に深みを帯びていく。この作品もそういった印象を受ける。そういう意味でも最初から分割2クール?で詰め込みすぎなかったのは正解ではないだろうか。となると、後期は切りの良い郡長出世までとなるのだろうが、戦闘シーンが多い。大丈夫だろうか(笑){/netabare}