「忘却バッテリー(TVアニメ動画)」

総合得点
68.8
感想・評価
81
棚に入れた
246
ランキング
1958
★★★★☆ 3.6 (81)
物語
3.6
作画
3.6
声優
3.7
音楽
3.6
キャラ
3.5

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ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 2.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

圭「パイ毛からのカットあるぞ」

ピッチャーとキャッチャーの最強のバッテリー。
ピッチャーの流火とキャッチャーの圭のバッテリーは事故により圭の記憶喪失と言う形で姿を消すことになります。

思い出、流火の事、野球の事を全ての記憶を野球部のない都立小手指高校に入学していたのでした。
そして、彼らは設立されたばかりの野球部の同好会に参加する事になります。



記憶を無くした圭は面白キャラになっていました。
例えるなら「デュラララ」の紀田正臣をバカにした感じのテンションのキャラですw
メンタルもめちゃくちゃ弱いですw
そんな彼は野球をやりたがらないのですが……

それでも、本当は早く投げられるけど、圭以外は止められないからと山田に手加減をして投げる流火のボールが遅いと馬鹿にするクズの先輩達に流火が馬鹿にされる事が許せなくて、記憶喪失でも彼はキャッチャーに立候補しボールを取ります。
そして、手が痛いから二度と野球しないと泣きながらグラウンドを去りますww

後、AVが大好きで流火がAVで釣って野球をさせられるのが面白いですw
徒歩5分で女子が可愛いから小手指高校を選んだみたいです。
ただ、観察眼は凄くて記憶がなくても彼がこれまで磨き上げた武器は彼の中に息づいて居るのだと思いましたね。


で、流火って天才なんですよ。
数々の名門校や野球界の宝なんて言われています。
それでも、流火は圭と野球をやりたくて名門校の全て蹴って彼はこの小手指高校に来たのです。
きっと、どんな名門校からプロに行く未来より圭と一緒に野球をする事を選んだんですよね。
多分、流火にとっては1番価値があるのだと感じました。

あと、凄く負けず嫌いの努力家です。
人生を野球に捧げているらしいですが、人生を捧げられるくらい好きな物に出会えるって本当に凄いですね。

山田太郎は作品のツッコミ担当ですね。
最初は主人公ポジションで出てきてからはツッコミが多い感じがします。

ただ、流火と圭以外にも2人有名な選手が居ます。
藤堂と千早、彼らも野球を捨てて小手指高校に来た二人でした。
この二人もAVで釣られますww

そもそも、流火の兄は野球のポジションさえ判れば他人の趣味嗜好が解り相手の好みのAVが解る能力があるみたいです。
これ、アホみたいな能力の使い方ですが、めちゃくちゃ優秀な才能なんじゃ……メンタリストとかに近い気がする。
敵選手の癖や弱点を見抜いたり、味方選手の強化方法とか弱点強化や才能開花も可能性あるんじゃ……
「黒バス」で言うサツキみたいな事もできるんじゃ……それをAVって才能の持ち腐れw



藤堂には野球を辞めた理由がありました。
彼は罪悪感から野球を逃げ出しました。
彼はイップスだった…

チームのエース藤堂、彼は試合に負けてしまいます。
その負けを自分のせいだと責めてしまいます。
先輩達の夏を終わらせてしまった…と、オマケに自分意外が強豪校からスカウトがない事も気に病んで…
それが精神的に尾を引いたのか、頑張りすぎたのか……彼はイップスになっていきました。


試合結果は残念だったよね。
確かにチーム戦に勝利、敗北、の結果はある。

その敗北は「誰のせいでもない」と私は思うんですよ。
チーム戦ってチームなんですよ。
勝利も敗北も個人で背負うんじゃない、チームで背負うんですよ。

だからチームで負けて誰かを責めるとか、自分を責めるとかは違うと思う。
それでもさ、やっぱりチームメイトが頑張ってきた事を知っているからこそ、自分を責めてしまうんだと思います。

私もそう言う人を見てきました。
勿論、私自身も考えた事もありますし、簡単に割り切れるものじゃないんだけどね。
チームって良い物だけどさ、チームやメンバーが好きだと、その気持ちが強ければ強い程、罪悪感を感じて責めてしまう厄介なものでもあるのが事実ですよね。


で、練習してイップスを克服する努力をします。
で、出来ないと諦めかけて笑う藤堂に流火は「努力が足りないんじゃないか?」と答えます。
山田は流火の言葉を努力が実って結果が120パーで帰ってくる彼だから努力して出来ない人の気持ちが解らないと解釈します。

私はこのセリフを聞いて、流火は酷い事を言うなぁーと思いました。
けど、彼は努力をしてきた人間です。
「努力」って出来ないから積み重ねて出来る様になる物で、努力をして来たから今の流火があるし、努力を続けるから流火は凄さを継続出来ているんですよ。
もしかしたら、彼も元々は出来ない人だったのかな?って思いました。

勿論、努力が報われない事って沢山あるし、努力すれば報われるなんて残酷な事は言えません。
けど、諦めたら報われないのは当然です。
だから諦めて藤堂に後悔して欲しくなかったからこその言葉なのかな?って。

藤堂は野球から逃げたけど、帰ってきた。
何故?野球が好きだから野球を続けたいからです。
だから、後悔したまま出来ないからと大好きな野球で得意のポジション諦めて欲しくなかったから、一度諦めて悔しい思いをしたのを知っているから、再チャレンジしても出来ませんでした、で傷つくのは藤堂だから。
 
自分に「出来ないから」と理由を突きつけて、笑いかける藤堂を見たから、この厳しい言葉を投げかけたのではないでしょうか?

後に流火は「ショートは藤堂だ、変える気はない出来るようになれ」と発言しています。
それは藤堂ならイップスを乗り越えられると信じているから、負けず嫌いの流火が自分を含めてショートが1番上手いのが藤堂だと確信しているからです。

元々、流火は圭と野球がしたくて野球をして居ましたが、今はこのチームで試合をしたいと感じているのかも?しれませんね。


で、流火の「努力が足りない」発言に藤堂は「そうだな、出来るまでやるのが努力だ」と返します。
山田が「凄いなぁ」と感じますが、私も同じ気持ちですね。

私が藤堂なら、何か言い返したと思う。
その言葉はきっと私は頑張ってますアピールや自分を守る為の言葉と言う名の言い訳を並べた言葉かもしれません、出来ない事を言い訳に自分の努力解ってもらえないから八つ当たりするかもしれません。
もしくはグローブを地面に叩きつけて逃げ出すかもしれません。

でも、藤堂は自分の努力の足りなさを受け入れて努力が出来る人です。
たから、練習を続けます。
諦めそうになり笑いながら言い訳をし逃げ出す彼はいませんでした。

他人の言葉って最初は表面で受け取り無意識で善意や悪意に受け取ってしまう。
けど、その言葉の意味を考えたら、本当の言葉の意味が見えてくる気がするんですよね。

例え、嫌味に言われても、その意味を考えることで自分自身が成長出来るキッカケになったりする場合があります。
きっと、そう言う人なんだと思います。
「成長」出来る人と言うのは。

何より、藤堂は中学時代に1人で努力して無理してイップスを克服しようとして皆んなが「肩を壊すから辞めろ」と心配されます。
それも、優しさだと思うんですよ。
けど、腕を引き留められる優しさよりも。

厳しい言葉を言われても、一緒にイップスを克服してくれるチームメイト達、出来るまで、付き合ってくれて背中を押して支えてくれる流火、圭、山田、千早、優しい素人先輩達がくれる優しさの方が好きかな?って思いました。

で、中学時代の先輩に再会して藤堂は言葉を交わします。
先輩は藤堂が野球を始めた事を喜んでくれました。
ずっと気にかけて心配してくれてました。

やっぱり先輩は怒ってなかった。
誰もチームの負けを藤堂のせいにはしてませんでした。
そりゃそうだよ。
藤堂が頑張ってきた事を知っているよ。
チームだもん、ずっと側で見てくれてた人達だもん。

あの試合の後に先輩達は泣いてました。
けど、それは多分悔しいし本気で向き合った証だと思うんです。

私も昔、試合で負けて泣いた事がありました。
試合前って凄く応援してくれるんですよ。
それが嬉しくて。
だからこそ、勝たなきゃ答えなきゃと思うしチームの皆となら出来るって信じてますからね。

けど、負けた時に結果をだせないと頑張ってたけどダメだったって気持ちと応援に答えられなかったって考えたら涙が溢れて来て、応援してくれた人達も「頑張ったね」とか「相手が強かったね」って励ましてくれるんだけど、やっぱり負けた後だから、その優しさが少し私には受け止められなくて「ごめんなさい、次頑張ります」としか言えなかった。

ただ、この負けをきっかけに次に踏み出せたものあります。
負けたから、強くならなきゃとも思わされましたからね。

先輩達も多分悔しかったけど、その最後の試合は次へ踏み出す一歩になったんじゃないかな?と思います。

そして、王者帝徳と練習試合が行われます。
試合中もコメディを忘れないこの作品を笑いながら見えるのは野球漫画では中々無い気がします。

で、この試合は圭が顔面に流火の球を喰らってしまいます。
そこから恐怖心でボールが取れなくなります。

実は私も少し似た経験があります。
小学校の頃に遊具から転落した事がありました。
右腕の肘から一気に内出血をし、しばらくの間、骨折した時の様に腕を固定する生活。
そして、何よりも高い所が怖く高い所に立つと記憶がフラッシュバックして息が荒く身体が震え始めました。

ただ、それではダメだと高い所に慣れる為に訓練をして高所恐怖症を回避しました。
今では高くても大丈夫です。

だから圭の感じた恐怖心と言うのが凄く解ります。
克服したくても身体が拒絶反応をする。

それでもそれを克服しようとする姿はカッコいいですよね。
実は帝徳に転校をしないかとスカウトされたこと流火、藤堂、圭、千早でしたが圭がキャッチャーを克服する姿をみてスカウトを蹴ります。

私がチーム戦がいいなぁ〜と思うのは、そう言う頑張ってる人を見ると自分も頑張ろうとか目標を高くもつから高め合える点だと思うんですよね。

で、圭のキャッチャー克服に皆が協力しようとしてくれるのも嬉しいよね。
こう言うのって一人じゃ中々出来なかったり克服を諦めちゃう気がする……
後にボールは取れる様になりましたが……

練習したくない圭が真剣に練習してました!
ゲームのパワプロの練習!
野球ゲームはね……私はした事無いかなw
ただ、最近「ブルーロック」のサッカーゲームアプリはオートでしてますww

そんな中、センターを探していたら当時上手く行かなくて野球を辞めた土屋に出会い全員でスカウトしようとします。
ゲームの野球は得意だけど三次元の野球は苦手で野球はしたくないと話すのてすが……スカウトも諦めて貰えずwww

圭に対しては皆が皆、パワハラ気味だから怖いけど、土屋には皆優しいww
そんな中、見学体験をして野球の楽しさを思い出し入部してくれる事になります。

この作品の圭は馬鹿です。
それは記憶を失っているからです。
しかし、彼は元々は智将と呼ばれた男で馬鹿を直そうと催眠術に掛かった次の日の朝。
彼は元の智将としての人格を取り戻したのでした。

智将要圭の復活!
真面目な野球漫画に変貌!
しっかり練習しているんだww
しっかり野球漫画なんだww
天才&智将のバッテリー復活!

智将がいるとギャグ担当は土屋先輩かな?
智将が試合を取ってきました。
vs氷川高校

智将は頼りになりますね。
試合開始前まで智将は絶好調!
試合前半……智将がバグり始める!
大丈夫!まだ、カットあるぞ!って分析できてる!パイ毛あるぞ!って皆に伝えているww
ん?なんですか?変ですか?

智将「今から吉祥寺いくか?」
智将が試合中にベンチに寝転んで発言します。
そこで、智将を縛って騙し騙し試合終了まで頑張ろうとします。
智将は試合を真剣に試合を見ながら「パイ毛」と発言します。

そして、智将が元に戻ります。
アホの圭おかえりなさいww
智将さようならwww
情けない圭になって流火が不機嫌に……
けど、圭も智将もやっぱり優しいなぁ〜と感じましたね。

氷川高校には千早のチームメイトが居ました。
彼が野球をしなくなった理由が明かされます。

身体の小さいからフィジカルが他よりないと悩まされます。
けど、彼はそのフィジカルで「相手の裏をかき相手の嫌がるプレイをしよう」と彼なりの戦い方を見つけます。

けど、そんな彼を簡単に負かしたのが圭と流火の天才バッテリーでした。

そんな中、千早は「いいなぁ〜」と自分の嫌いな言葉を彼は言ってしまう。
「いいなぁ〜なんて他人に思いたくなかった、身長が低くても誇れる自分でありたかった」

だから都立にきた。
野球を辞めるために…

私は言葉の意味なんてあまり考えた事はありません。
しかし、「いいなぁ〜」の意味には
「貴方に才能があって運が良くて羨ましいなぁー」って意味があるそうです。

だから、千早は「彼らの努力などなかったように、運だけで勝ち上がった一流選手なんて存在しない、アイツの努力を無下にしてしまった。」と感じてしまったようてす。

彼は許せなかったんですね。
フィジカルが足りないと言われて努力を積んでも報われないから、次は努力で技術を磨いてきました。努力の大変さを知る自分が他人の努力を無下にしてしまった自分を許せなかったんですね……

だから野球を辞めた。
けど、野球が好きな事は辞めれなかった。

千早は野球はしていましたが、彼は一人でした。
「自分しか信じてないない」誰とも連まない、仲良くする気もない。
それは、彼がずっと自分が一番努力してきていると考えていたからです。
だから、自分でやるしか無い、他は信用できないのかな?って。

だから、今回の様に圭には打てないと思い込んだように前のチームメイトにもそう感じていたのかもしれませんね。
けど、そんな時に思い出した。
野球を辞めて都立の小手指高校にきた時に圭に誘われた瞬間に野球をしたいと思った時に感じた

「願わくば今度の野球な皆んなと勝利したい、今ならそう言えるのかもしれない。」と……そして大事な局面で千早は圭にバッターボックスを託す事になります。
智将ではない、素人の圭に託されました。

そして、彼が振り上げたボールが空を飛びます。
元智将の一撃が一点を入れて小手指高校が初勝利。
智将じゃなくてもカッコいい所あるじゃん。
で、元智将が下ネタを言わない様に縛られるww
グラウンド仲間縛るとか変態みたいなチームにしか見えない小手指高校野球部。
ただ、初ヒットが嬉しくてワクワクするのが喜びが凄く伝わりましたね。

ただ、牧田と千早がまたいい関係のライバル関係になれそうでした。

アイスコーヒーに炭酸水入れたら美味しいらしいので誰か試してくださいww

智将の頃に圭が抱えた悩み。
野球で才能を見せつけたからこその悩みですね……贅沢な悩みに聞こえる
ただ、この智将の圭の悩み聞いて少し思ったけど、今のアホの圭は智将の圭がなりたかった自分だったのかな?
誰かを絶望させる野球がしたかったんじゃないくて、誰かと楽しむ野球がしたかったんじゃないかな?って言う思ってしまいました。

智将の圭とアホの圭を比べられた圭が可哀想になりますねww
ただ、そのせいか、圭は打倒、智将圭を掲げる様になります。
圭が智将圭を超える時は……野球を楽しむ圭になるんじゃないかな?と思いました。

こちらの作品、野球漫画でありながらギャグ漫画であり、野球のルールが判らない私でも全然見えました。

作中にある野球の説明がわかりやすかったですね……例えば、左打が有利だと言われる理由も学びになりました、他にも……他にも……パイ毛が野球用語だった事……とか……も……え?なんですか?カットの言い方を変えたらパイ毛になりますよね?野球のサインですよね?

(´-`).。oO(左打ちしか思い出せないのが恥ずかしくて、パイ毛で誤魔化せた!絶対他を忘れた事はバレてないよね♪)

さて、実はXで人気投票の中間発表を見て、1位が圭で2位が智将圭で一人で上位占めていたのが、面白くて、圭も智将圭も女の子との接点がないエピソードを思い出してしまいました。
にしても圭の人気凄いなぁ〜って感じました。
因みに、私の推しは千早くんかな?

とりあえず、笑って楽しく見える作品ですね。
野球を知らなくてもコメディで全然見えるレベルです。
私は詳しくないから知らないのですが圭が「ドラゴンボール」になりますww
「ドラクエ」もありますw

圭の「後ろのオッサンに取らせようよ。暇そうだし」って審判を指差すのは私は不覚に爆笑させられてしまいましたw

投稿 : 2024/07/03
閲覧 : 25
サンキュー:

8

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